約 20,660 件
https://w.atwiki.jp/azum/pages/60.html
私の名前は、滝野智。病院で目を覚ましたときには、 そのことすら覚えていなかった。病院での味気ない食事を終えて 一人になると、今日会った人達の事を思い出していた。 神楽さん。 笑ったり、困った顔や悲しい顔をしたりと、感情の通りに次々と表情を変える人。 始めに私に呼びかけ、近づいて来たときにはとびきりの笑顔。 私が戸惑っていると次に、どうしたら良いのか分からないといった困った顔。 そして最後に、今にも泣き出しそうな悲しい顔。 彼女にとっては私の無事を喜ぶつもりでここに来たはずなのに、 とてもがっかりさせてしまったようで、本当に申し訳ない。 水原さん。 私と彼女は小学校からの同級生だそうだ。 今日来てくれたメンバーの中では一番私をよく知っている人で、 現在の状況での彼女の存在はとてもありがたい。 突然のことで今日のところは何も聞けなかったけれど、 明日になったら色々とたずねてみようと思う。 春日さん。 大阪さん、で良いのだろうか? 私がつけたあだ名らしい。まさかとは思うが、大阪の人だから「大阪」なんだろうか? おっとりして見える彼女だったが、「春日さん」と呼びかけた時の反応は、少し怒って いるようにさえ見えた。知らないこととはいえ(知らないこと自体が問題なわけだが) 彼女には悪いことをしてしまった。 ちよちゃん。 可愛らしい小さな女の子。 私に記憶が無い事をあらかじめ水原さん達に聞いてきたみたいだったが、 やはり私が彼女を知らないことを伝えるとショックを隠せない様子だった。 始めは沈んだ顔をしていたけれど、それでも健気にこう言ってくれた。 「大丈夫です、ともちゃんは絶対思い出せます!命かけます!」 体全体を使って、精一杯私を励まそうとしてくれているのがよく分かった。 とても、いい子だなあ。 榊さん。 背の高い、やさしい目をした人だった。 「心配ない…大丈夫だから…」 私の髪を撫で付けながらそう言ってくれた。そうしていると、ぼーっとなって 何かを思い出しそうになった。 ─そうだ、おかあさん。榊さんと一緒に居るとお母さんのイメージが湧いてくる。 私の親とは水原さんがなんとか連絡つけてくれると言ってくれていたので、 もうじき会えるとは思うけれど、今は顔も思い出せない。 どんな人だろう、榊さんのような優しい人だと良いのだけれど。 ─コンコン。 「入るわよー」 ガチャ。 病室の扉を開けて、一人の女の人が入ってきた。 「とーもー。大丈夫かぁー?」 そう言ってこちらに歩いてくる。この人は…?ひょっとして…! 「あ、あの…お、お母さん?」 ─瞬間。 「だっ!誰がお母さんかぁあああーーー!」
https://w.atwiki.jp/azum/pages/5.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/azum/pages/55.html
「あーあ、やっぱり見つかんなかったかー」 「仕方ない。そんなに簡単に見つかるとは最初から思ってなかったし」 市立図書館に近いマグネトロンハンバーガー。その2階席で、【神楽】、【榊】、 ちよの三人はちょっと遅めの昼食をとっていた。三人は、朝、図書館が開館すると 同時に、入れ替わった魂を元に戻す方法を調べるために図書館の中を駆け回った。 しかし、そんな珍しい事態を解決するための方法がすぐに見つかるはずもなかった。 いや、解決する方法がはたしてこの世に存在するかどうかすら分からないのだ。 「午前中は見つかりませんでしたけど、これからまだ午後がありますから。 がんばりましょう!」 落胆気味の【神楽】を励まそうと、ちよが言う。その健気さに、【榊】は、ふっ、 と表情をわずかに緩めて、 「ありがとう」 とだけ答えた。【神楽】はバーガーをかじる手を止めて、 「いやー、もちろんがんばるんだけどさ、普段あんなに本に触ることないからさー。 本を探してるだけでロクに読んでないのに何か疲れちゃって」 と照れ笑いなしがら言った。【榊】が、ウーロン茶を一口飲んで、午後の予定を語る。 「……今度は電車で○○医大まで行ってみようと思う。そこの図書館なら何か 手がかりがあるかもしれない」 「おおっ、さすが榊! 目のつけどころが違うなー!! でも大学の図書館って 勝手に入れるのか?」 「入って本を読むだけなら多分大丈夫。さすがに借りることは出来ないだろうけど、 本の名前やコードが分かれば後から探したり注文することだって出来るし」 「へえ、そうなのか?」 「何度か別の大学で調べ物をしたときは特に問題なかったし。見つかってもせいぜい 注意されるぐらいだと思う」 「え? 榊、大学で調べ物とかすんの!? スゲーな!」 改めて自分の友人に驚く【神楽】。 「いや、大したことじゃない……。その、猫のこととか……」 驚かれてちょっと照れくさくなった【榊】。が、すぐにちよが曇った表情をしている ことに気付いた。 「ちよちゃん……?」 「あ、あの、榊さんと神楽さんは怪しまれないですけど、私みたいな小さいのが 行くとやっぱり……。すみません、お手伝いできなくなっちゃいましたね」 「いや、ちよちゃん。私たちに付き合う必要ないって! 昨日泊めてもらっただけで もう大助かりだったぜ。後は私たちでやるから」 しょんぼりするちよに【神楽】が今度はフォローを入れた。が。 「でも、でも、私もお二人のお力になりたいですから! 私はここの図書館を 隅々まで探します!」 「ちよちゃん……」 あくまで健気なちよに二人の涙腺が緩みかけた時、その雰囲気をぶち壊すでかくて 無遠慮な声がフロアに響き渡った。 「おーっ!! ちよちゃーん!! それに神楽と榊ちゃんじゃーん!!」 声の主は滝野智。 「大声で騒ぐなよ……。ほんとに迷惑なヤツだな」 「ちよちゃん神楽ちゃん榊ちゃーん。私のポテトちょっとあげるわー。私セット 頼んでしもたんやけど、こんなに食べられへんのやー」 大声の後ろから、水原暦、春日歩──大阪と呼ばれることの方が多い──の二人が バーガーを載せたトレーを持って歩いてきた。この三人と、ちよ、榊、神楽の三人、 この六人は普段からクラスの仲良しグループで一緒によく行動している。しかし、 この状況ではあまり出会いたい相手ではなかったが。 「おおさかー!! ポテトは私によこせよ!」 春日──めんどくさいから以下大阪と書く──の言葉に、智は素早く反応した。 その意地きたなく、即物的な反応にさっきまでちよ、【榊】、【神楽】のテーブルを 包んでいた感動的な空気は一瞬にしてふっ飛んだ。それと同時にちよが慌てはじめる。 (あー! あー! どうしよう! どうしよう! 榊さんと神楽さんは こんな状況なのに、ともちゃんたちが来たらお二人のことがばれちゃう!) 「あ、あのっ、ともちゃん、そのっ、私たちはもうご飯は食べちゃって、 これからでかけるところで、だからそのっ、もうすぐここは出なきゃいけなくて!」 「ん? なんだよちよちゃーん。どこに出かけるの? ついてっていい? 買い物もう終わってこれから暇なんだよねー」 逃げ出そうとするちよとちよの話に興味を示す智。必死の攻防が続く。 さらにそれに大阪のボケ、暦のツッコミが入りますます喧噪に拍車がかかる。 その喧噪の中で、【榊】と【神楽】は冷静に会話していた。 「なあ、榊。どうする?」 「どうするって、昨日きみは元の自分でいくって言ってたじゃないか」 「榊は、それでいいのか?」 「もちろん」 「じゃ、決まりだな」 それで話は済んだ。【神楽】はちよに向かい、 「ちよちゃん、もういいよ」 と言った。 「え……?」 ちよは困惑した。【神楽】はちよの頭にぽん、と手を置き、 「もういいって。後は私たちがなんとかするから。……しっかし、とも。 おまえバカでかい声出しやがって。他の人に迷惑だろーが!」 と言った。 「へ?」 智は、普段自分が知っている榊と目の前にいる榊の雰囲気が違うのに気がついた。 普段もの静かで、人に対して怒ったりしているのを見せることのない榊がこんなことを 言っている。とすれば。 (ひょっとして、榊ちゃんマジ切れ!?) 智のたどり着いた決断はそれだった。 「あ、ああー、榊ちゃん、ごめん。怒ったぁー?」 あくまで軽い感じで、へらへら笑いながら謝る。そこへ、 「言っておきたいことがあるんだ」 ずい、と前に進み出る【榊】。その普段の神楽とは違う凛とした雰囲気に、 智だけでなく、暦、大阪も気圧されて立ちすくんでしまった。 「……と、いうわけだ」 【榊】が自分達の状況をかいつまんで話した。バーガーショップの一角を 沈黙が制する。その沈黙を最初にぶち破ったのは笑い声だった。 「ぷっ……あはははは!」 「なっ……! よみ! 榊が説明したのに笑うとはどういうことだ笑うとは!」 「いや……あはははは、ははっ! 神楽にしてはよく考えたよ……。あれ? もしかしてこれ考えたのちよちゃん? それとも、まさか榊……それはないよなぁ、 あははははっ!」 「考えたって何だよコラ! 変な答えしたら承知しねーぞ!」 「い、いいよ、もういいって……あはははは! それにしても迫真の演技だなー! 練習にどんくらいかかった? あはははは! しっかし、榊が神楽っぽく話すと 迫力あるなー! そのまま悪役やれるんじゃないか? あははは、ひーっ、 笑い過ぎれ、く、苦ひい……」 「……っめえはっ!!」 笑い続ける暦と今にも暦に殴り掛かりそうな【神楽】。ちよが慌てて止めに入ろうと するが全く力不足。【榊】も止めに入るが間に合わないかもしれない。 まさに血の雨が降らんとしたその時、智が口を開いた。 「あのさー」 なんとなく間の抜けた声に【神楽】は毒気を抜かれた。暦も笑いが止まる。 「あのさー」 その場にいる全員が、次に出てくる言葉を固唾をのんで見守った。 「神楽と榊ちゃんが入れ替わってもさ、胸のサイズって変わんないんじゃん!? あれ? ひょっとして榊ちゃんの方がでかいの!? ねえ、そこんとこどうなのよ! 教えてよ!」 突然の大声セクハラ。智の言葉を理解した【榊】と【神楽】はほぼ同時に真っ赤になった。 「ば、ば、ば、ば、バカ野郎!! こんな時に、そ、そんなことを大声で! やめろーっ!!」 【神楽】は叫んだ。 「………………」 【榊】はうつむいてしまい何も言えない。その二人を見比べながら、智が言った。 「ほら、よみ! 見ろよ! 神楽と榊ちゃんの反応を! うつむく神楽に叫ぶ榊ちゃん! 普段と逆じゃん!」 「あのなぁ……これも演技じゃないのか?」 暦が反論した。すると智が不敵に笑う。そして、叫んだ。 「とおりゃー! 神楽! 大阪! 行くぞー!!」 奇妙なポーズをとる智。そして、【神楽】──今は榊の姿だが──と、大阪を見やった。 何やら変なオーラが出ている。 「31てん!!」 智が叫ぶ。反射的に、 「30てん!!」 【神楽】が続く。最後に、 「42てん」 大阪の気の抜けた声。三人の両手が挙がる。 「3人合わせて103点! ボンクラーズの勝ちー!!」 「………………」 静寂が店内を包んだ。最初に声を発したのは【神楽】だった。 「バ、バカー!! 何をやらせるんだ!」 「ほら見ろよよみー! あの榊ちゃんがネタのためとは言え、演技とは言え、 こんなことをするかと思うかね!? こいつの中身は真性バカの神楽だー!!」 してやったりという表情で暦に力説する智。榊(の姿)のボンクラーズシャウトを 目の当たりにして数瞬だが放心状態になった暦。バカとは何だと食ってかかる【神楽】、 汗ダラダラのちよ、 (わ、私の体で、私の体であんなこと……。も、もう表を歩けない……) 羞恥のあまり半泣きの【榊】、ハンバーガー屋でお昼食べるとポテトのせいで手が ヌルヌルになるんよなあ、と自分の世界に入っている大阪。この事態を収拾できるのは、 いち早く放心状態から脱出して現実に戻った彼女しかいなかった。 「あー、ゴホン。君たち」 「バカにバカと言って何が悪いかー」 「馬鹿はお前だろこのバカともが!」 「あ、あの、さかきさん、しっかりしてください」 「うふふ……そうだ、私は昨日から神楽なんだ……だから榊の体がどんなに恥ずかしい ことをしても関係ないんだ……うふふ……」 「つままんで食べられるポテトがあったらええのになぁ」 「君たち! ちょっと話を……」 「その言葉三倍返しだー!!」 「なんだとじゃこっちゃ五倍返しだー!!」 「さかきさーん! 気を確かに!!」 「あはは……あの体はもう私とは関係ない……関係ないよ……あはは……」 「そういえば昔ふりかけをかけて食べるポテトがあったと思うんやけど」 彼女は大きく息を吸い込んだ。 「君たちっ!!!!!!!!!」 叫ぶと同時にバァン!と机を叩く。5人が、彼女に注目した。 「店から、出ないか。皆さんにずいぶんご迷惑をかけたしな……」 短時間で憔悴した様子の暦の言葉に、改めて全員が周囲の状況を確認する。 奇妙な女子高生一行は、二階席の客の視線を集めていた。一階から見学に来たと 思われる客まで階段にいた。 6人は、無言で、そそくさとマグネトロンハンバーガーを後にした。店員の、 ありがとうございましたー、というマニュアルどおりの挨拶が、やけに背中に突き刺さる気がした。 (つづく)
https://w.atwiki.jp/mangaaa/pages/1694.html
137 名前:リオ・バラギ ◆bfqolrWI [sage] 投稿日:01/08/30(木) 12 29 ID .tTk5X3U [オート専用スレより] オートトレーサー背景&手書きキャラ ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;; i_ .! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ー、 ! ! ;;;;; l ;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;; ;; _,i ゙ !.,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,l_i !- ;;;; .! ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;; ,,.-‐ ー-、 ;;; ;;;;;;;;; , - .!,! ! ;;;;;;;;; i _;ー ! i ー.,_ ;;;;;;;;;;;;;;;;; ,- , ゙ l.! ` ;;;;;;;;;;;;;; .゙゙ ` ; ゙ ゙l! ;;;;; 、 ,ニ l- .!.! .ii..;/i !( i l _, ゙ ー ゙,,! ! .! .`.| r゙ ゙ ` ゙ .! ! .! .! | , . l ; .! ,,! ! | .|/ ! .! | | | .! | | | | .! ! | 、 .! | / ⌒ ヽ ! | ! .l ! / ヽ | ! | | レv┰V┰ヘ | .| ` .| 〈 __ P | . ! ´ .! .| . l\`´ ノ | .! .! .| , | ト, 、 | .! i .|! 「/__ __/ ) | .! | . ! ( / / | ,,, - 一 - -- 、 .i l ~/ //⌒ . l l /// ,.iil .i .,,_;. , へへ// |〈● ●`i | / i 、 i,,i `", 、,・`".i. ,へへ v Y .| i ,il\ 〉 / 98 名前:AAEスレ1の556[sage] 投稿日:02/11/14(木) 22 28 ID ??? _,,,,,,,,,,,,,,,,_ ,/゙゛;;;;;;;;;;;;;;;;;^ -,,、 /";;、;;;;; i、;;;;;;;;;;;,r "゙゙ \、 ,i ,/;,/ゃ゙l;;;;゙l;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;\ ,レ,{,イ ゙゚i、|i、;;};_,,、゙l、;;;;;;;;;;;;;;ヽ ‘`勹 .l .| 八,;|,ン、゙i、\;;;;;;;;;;;;;;;│ ,/゜ "l゙ `リ |;;;;;;`-,、;;;;;;;;;゙l | ゚ン";;;;;;;;;;;;>,,、;;;| ゙l, lr "゙l ヽ;;;;;;;;;_/ ` ーl゙ ` ミニ" ゙ v- ′ `゙゙゙゙゙,,! _|-、 ,-ゾ ,/゛ `ヽ,, ,,,i´/┬` ,,― ス ,イ;|, ,|,i´ _,,,-‐";;;;;;;,/゙゙\ ,/;;|,゙ ゙‐ "`;;;;;;;;;;;;;;,/;;;;;;;;;;`ヽ ,/;;;;;;;;;];;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ,/`;;;;;;;;;;;;; |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙l;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ ,,,,/`;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙l、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\ _,,,,,,,,,,,_ ._,,,r″;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;_,,- | ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙|゙ ァ、、;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙ -, ,,-‐ "^ `゙ -,,,, ,,i´ ゙l、;;;;;;;;;;;;,r‐ ″ |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;│;| ` -、;;;;;;;;;;;;;;;;` i、 ./ -、 `゙lヽ,ァ lヽ;.,,,r "゛ |--,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;| ;;;| ` i、;;;;;;;;;;;;;,/゙ i、 / iiliii、 ゙ i、 ヽ ` -- ヘミ,,,、 |;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙l、;;;;;; |;;;;゙l、 .`ヽ,,,,/ / ._/ ゙゙° ゙l ゙l、  ̄ ――イ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ、;;;;;゙l、;゙r‐―--、,,,,,,ヽ,,,,/ ,,- "` ゙l ゙l );;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i′;;;;.レ゙l、 ⌒ ー-,,,、 l!゙ ゙l _/゛ ヽ,_;_、;;;;;;;;_,,,,,,|-二r‐ ′ ` ヽ,, ゙l、 ゙l、/ ゙lニニニニニi, "|"`;;;;) ゙ -,, ` ----┬-i、 ゚" |,l゙;;;;;;;;;;;;;;`-l゙;;;;;;;;│ ` -,,_ ,/;;;;丿 |゜;;;;;;;;;;;;;;;;;,i´;;;;;;;;, ゙l i、 ` ヽ,,、 |_/ _,,,---,,,、 ,/`;;;;;;;;;;;;;;;;,i´;;;;;;;;/;;;`i、 ヽ ` ー,,,,、 `゙"゙゛ ゙ -,,、 ゙li、,、;;;;;;;;;;;│;;;;;;;;〔,,,-\ ゙ッ,,、 `゙ ー-,,,,_ ` -,,,, l゙ `" ―┴---l" .,ノ ヾ -,,、 ~゙ ―-、,,,,、 ゙i、 ‘7ー-,,_ |― {、 ゙l、 ` -,,,_ .ir " ヽ /  ̄ブ゙゙ ぐ " ヽ 、 ゙i、 ^ ー-,,,,_ .,,,,,,,,ミ- ヽ、 │ ,i´ ヽ ヽ \ ゙l `゙゙" ―〃 ,i´ / ,l゙ ,i´ ヽ、 ゙ッ〃\ ゙l、 ,l゙ ,/ │ ,l゙ _,,,,,,∧、 ヽ、 .|-、 ゙l ,/ ,┤,,i、 / / "゙゙゙゙゙゙゙│ \ ヽ | ` -、 ゙l、 / ,/` ^ ,l゙ ,l゙ ` i、 \ ゙l,,l゙ ` -、 ゙l、 ,,i´ ,r "i、 ,l゙ ,く ` i、 ヽ ゙l、 ` -,,、 ヽ ,/ ,/ \, j" ./ ヽ、 │ ヽ,/゛\ `゙ -,,,_ \ ,/` .,/ 丿 ` ッ" \ │ `i、 ヽ、 ` ー、,,、 ゙l ,i´ ,/ ,l゙ ,(、 ヽ 丿 ,/‘i、 ./;;`i、 ` i、 | / ,/ _,,,,,,、-ミ,,_ ./ ` i、 ゙l 丿 ,/ .广`;;;,,i´゙l │ | ,/ ,/ ,l,,_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`゙〕 .| .l゙ ,,i´ / _ノ;;;;;;;,/,/ | | /` _/ ゙ ー二,ー-,,,,,,,_.l゙ / ,l゙/^ / .〔,,,,,,/-′ ,,ノ | ` ―--‐ " `゙" ―-° .ヽ--- " .!,,,,,,,,,,,,,,,,/` .¬¬′ {_ _ノ  ̄ ̄` 41 名前:本籍大阪 ◆AYUMUq./zc [sage] 投稿日:02/10/17(木) 14 04 ID ??? ..,,,,,,,,,,,,,,,.. ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,, ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,, ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;,,, ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;,, ,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,, ,,;;;; ;;;;;;;;;;;;ii;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,, ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii;;;ill i;;;;;;;;i;;;;;;;;;;;;;;;;;丶;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, , ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i;;;;il ;;ill i;;;;;llli;;;;;;;;;;;;;;l ,;;;, ;;;;;;;;, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,, ,;;i;;;;;;;;;;;;il;;;;;;;;;ill;;;il ;illl li;; lll,li;;;;;;;;;;l,,,,,,, ;;,,,, ,;;;;;;;,,, .;;;;;;;;,;;;;;;;;,;;;;;; ;;;;;, ,llli;;;;;;;;illl,;;;;;;ill, l,il ,,lll ,,,,-- llllll, llllii,,ill ,- ;- ;; , ;;;;; ,;;;;;;; ,;;;;;;, ;;, ,lllli,;;;;illlll ,;;; ll lll ; ;;;;;;;;;;; ,ll, ,lllllll, iiiiiii,, 7 i,;; ,;;;;;;; ,;;;;, , ,lllllliiillllll ,i,ill , ll ,; iiiiiiii, ; llll iiiillli ll, ll ;, ;;;;;; ;;; ,llllllllllllllll lll i, l , ,iiiiillli ; , iiiii ,,,;,,, ll ,;;;;;;;;; ; lllll ,lllllllll , llll, , iiiiii ,,, o ,,,;;;;;;;;;;;;;;, , lll llllllllllllllllll, o ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ll lllllllllllllllllll;;;;,,,,,,,,,, 、 ,,;;;; , ii ;;;;;;;;;;;;;;;;,, ll, lllllllllllllllllllllllllii;;;;;;;;;, 丶 l ,lllllllli,;;;;;;; , llll ,lllllllllllll, ,; lllllllllllli,;;;;; lll, lllllllll ,llli;, ,,,,... ,,;illlllll ,llllll ,i,;;; ll, llllllll, lllllii;;,,,, ,;;;; lllllllllll llllll i,; , llllllll, lllllllllllliii;;;,,,,,,,, ,,,,;;;;;;;;;; ,ll ,lllll llll lllll,, lllll,lllllllllli;;;;;; ; ; ; ; ; ; ;;;;;;;;;;;; ,l ll l lll,, ll, llllllll ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,, , , , ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,; ;;;;, , ,,,;;, ;; ;;;;; ,;;;;;;;;;;;;;;; ,;;;;;;;; 丶,,, ,,,,;;;;;;;;;;;;, ;, ;;;;;;; ;;;;;;;;;;;; ,,;;;;;;;; 丶 ,,, ,,;; ,;;;,- -;;;;;;- ,;;; ;;;; 114 名前:(*゚Д゚)さん[sage] 投稿日:02/09/07(土) 17 44 ID ??? _,,,―ー "゙゙"゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙ ―-、,,,, _,-‐"` `゙ ー、,,_ ,/゛ ` -,、 / \、 ,/ ,,、 ` i、 / ,iリ `、 ヽ / ,, .,/│ ゙l、 、 ヽ、 /` ,/,! ,/ .l゙ ゙i、 |ヽ ヽ ノ ,/ ,! /` ,l゙ ゙l、 ゙l ヽ │ ,l゙ .,、 ,i、 ノ .| ,i´ │ ゙i、 .,! .ヽ |i、 .i、 ゙l l゙ l゙ ./ i′ .,/ .l゙ .,i´ │ ゙l. .| ヽ .|.゙l ゙l .゙l ,l゙ .| /`l゙ .,il゙-ー l゙ .r" ` ,l゙ ゙ i、 |゙゙゙゙゙゙ヽ ゙l ゙l .| ゙l ,i´ | ,lー l゙ / l゙ ./` l゙ ゙l | ヽ | ゙l、 | | │ .| ./ l ,/ .|.,i´ l゙ ゙l゙l ヽ | ゙l | | l゙ | ,l゙ .゙l‐ .|" | .ヽ l ゙l | ゙l l゙ .| .l゙ フ ′ ゙ヽ.l゙ ゙l | | l゙ .| l゙ `│ ゙l | .| | .|│ _,,,,,,, ,,,,,,,,,,,,,,,,__ ′ ゙l .| | | .゙| .,,,,,--― "゙ ̄` ` ゙̄" ―-、 ゙l .l゙ | l゙ .| ` |,| ゙l | .| |` | | .l゙ | | | | | ゙l | .l゙ ゙l | ,! .| ゙l .゙l | .| | .| ._,,,,,,,,=-,,,,、 ゙l、 │ _,,|_ ,,- "゛ ` -, \ 、、,,,,、、 / _,.- "" ^ ーi、、 ../ 、 、 .ヽ .゙y-、 `-,、 ヽ,_._, " ,/._ / ./ ,,‐ `\, l゙ ヽ ヽ .ヽ ゙l, ,! .__"ー、,、 ` _,,/゛ r "/ .,i´ ,,i´ ,,- .ヽ ` -,、 ヽ ゙l .| ,/′ `゙ ー-,,_ _,,,,,― ". ゙‐ !,、 .l゙ /` / _,,,〃 ` ―‐゙ --- ゙ --- ¨"` `" ―---、,,,,,,,,,,,,,,,,,,---― "゙^  ゙゙̄ ヘ--ヽ,,,、-‐" 115 名前:(*゚Д゚)さん[sage] 投稿日:02/09/07(土) 18 06 ID ??? _,,,-‐ “"゙゙゙゙゙ ―-,,_ ,,r " ~ -,, ,r″ ゚ヘ、 ,i´ .,z ,i《 ,i\ i、 ` i,、 ,i´ .,,l゙,,,,z│ ,,i´ .ヽ、 |i、 、 ゙゙l、 ,l′ .,,ヮ].,/`,|~,i´ 广|゙て |i〟 ゙l │ ゙,i´.|,i´ ,|r" ヽ] .ヽ ゙l,‘‐ ゙l ,″ .,イ T .,′ ゙° ヽ.|゙l、 | l ,i| 亅 ," ゙レ‘` l j′`| .ll′ .|" | .| f,ヽ / │ ゙° || | .、 ゙l !,, r、 | .| { | .| . t ゙゙l-、 l゙ ヒ | | | .゙(,i, i\ ] ヽ .,,!―ーュ _,,,x|┬―ヽr≒v、_ ゙l, !,゙ ,\ │ \,、 ヽ,,,,,, " .,,,r/“`、、、 え ヘi、、 .ヾ i、゙ ,゙X、 | 7 ` -,,,,、 . lケ“ ゙゙̄~" っy,、 ゙( .゙㍉、 ヽ‘i、 \ヽ、 .| ,| .! `゙゚ 2 冖|`] `~゙ =i_ |,.,,,、 .゚ i、 .ヽ ゙ i, ` x,゙ -、 .ト .|i、 |、 .,r "l゙ .|`l `゙ h, ll!゚,i″ 、`K ゙!,゙ヽ ゙ i、` ,,、 ゙l .| |, |゙i、 j" トー≡ .Z 、 ,,,,,xllllllか ¬r,,, ゎ ゙l、゙゙l, ゙ヽ \ .゙l, .| .ヽ.| ` ∠,` -,,|,/゙,,v | ._ ,,,x=・"" ‐〕 ` 〟 `゙゚ l、 .゙L .゙i、 ` i、` ι゚ュ .| ‘" ,/`l゙ 「゚″ .|′ ..,,,v! " ′ .,,i´ .゚と . |、 \ ‘i、 .` i、 ゙ヽ` " _rヘi、 | .ヒ .,,,iザ ,l° ゙l, ↓ ゙l、\ ‘!i、 ゙ ii、 ,)-,,,,゙[ .,l゚`.!"′ ,,l° |, !ネ ヽ ゙ヽ .゙%," / ,/゚ } . く、 チ リ .,l゙ \ `!,,,,/ ○y,i´ ,,ぐ .|-v--y-v-,レ∴ ,l″ ., } .,]′ ゙Y^゚″ .|",、y,i´ ,l゙ .] .| | .| .[ t,、 `,イ [ 、,″ _<r|゙k .| | | .| .| .| ‘ i,、、 ,i″ エ,「 ゙l, ―",l゙ .l,,,,,| ,,|、 .|,,,,,,凵 `く, ,,ぐ ,.__,,,ェ,,v-r√ ` " | `^|  ゙̄] │ ゚゙lィ―‐ " “゙゙゛ |,,,,,,,! ゙l .,] ネ .l゙ 厂 | | .| .゙l .| ,,‐゚ー゙l .|"゙゙ヽ lト-―′ .゙=,,,,,i´ 43 名前:本籍大阪 ◆AYUMUq./zc [sage] 投稿日:02/10/21(月) 16 31 ID ??? ,,, 丶. ,, 丶. ,, /""" 丶 丶. ,, ;;;;/ / 丶 丶. ─,,,,,,, ,, ;;;;/ ;;;;;;;;/ 丶. 丶 丶. 丶,,,,,,,,,,____ ,,,,,;;; / ;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ ;;;;;;;;;;;;/ 丶. 丶 丶 ─ ヽ,,,,,,,,,,,,_____,,,,,,,,/ ;; /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;/;;;;\;;""""/ 丶. 丶 丶 / / / ̄\/,,,, 丶,,, 丶 / ;;; 7 丶 丶 ヽ ,,,/ ;;;iilllll / / 丶 ヽ / \ / ,,丶 │ ヽ ,,, ;;;iillllllll ;;l l iiillll/丶 / // ;丶│ ヽ ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,/ ;;;iiillllllllll ;;;iiilllll ( ヽ,,,,!lllll!! / ;;///; /;;; i ; ; ;;;;iiillllllllllll ;;iiillllllllll丶 丶 /;;/ / / 丶 ll; ;ii; ;ヽ;, ;;;iiillllllllllllllllll ;;iiillllllllllllllllllllヽ / / 7ll //ll; ;ill; ; 丶; ;;;iiiiillllllllllllllllllll ;;;lllllllllllllllllllllllllllllllll丶 l .llllll / /ll; ; lll; ; ; ;;;iiiilllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllk l ; /lll /ll ; ; ;;iiiiillllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll ヘllllllllllll ヽ l //; llll ; llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/||| 丶,/ ヽ / lll ; llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll /||||| 丶. / / /l / llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/||||| 丶 丶,, / /l / lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll/|||||( 丶 / / lllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll ||||||||,, 丶 / llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll / ;|||\|||||,, / , , ,,,,;; lllllllllllllllllllllllllllllll/ ,|||| \||,, / / 丶,,,,,,,/ llllllllllllllllll !|, \ / / 丶丶 44 名前:本籍大阪 ◆AYUMUq./zc [sage] 投稿日:02/10/21(月) 16 33 ID ??? ..,,,,,,,,,.. ,,,,...;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶,,, ,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶, ,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶, , ;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶, , ;;; ;;;;;;;;;; ;;;;;; ; ;;;;;;; ;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;丶 , ;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;; ;;;;; ;;;;;; 丶;;;;;;;;; 丶 , ;;;;;;;;;;;;;;;;; ,;;;;;; ;;;; ;;;;; ;;;;;;;;;;;; ;;;;;; 丶 , ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;; ,, ;;; 丶;;;;;;丶;;;;;;;;; , ,;;;;;;;;;;;;;;;;;;; , ,,,,,,,,,, , ;; ;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;; , ,;;;;;;;;;;;;;;;;;; //,,,;;;;;,, ;,,,,,,, ;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;, ,;;;;;;;;;;;;;;; / ,,;;;;;;;;;;;;, ,,,,,, ;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,;;;;;;;;;;;;; / ,;;;;;;illi;;;;;; ,;;;;;;;;;;;, 丶 丶;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;; l ;;;;;llllll;;;;; ,;;;;illli;;;;; l ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;; l ○ll! ;;; ;;;;;llllll;;;; l ゝ;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;; ;;;;;; ○!ll! ;;; l , ;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;; ;;;;;; / , ;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;; , , ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;, , ;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;,,,,, ,,, , llll ;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,, --,,,,, ,, llll;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,;;; ,;;;;;;;;;;;;;;; 丶 ,,,,,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,/ ; ;il;;;;;;;;;;;; 丶, ,,,,,;; ;;;;;;;;;;;;;i;;;; ,,ヽ ヽllli;;;;;;;;;;; ;;;;;;; ;;;,,,,,,,,;;;;;;; ;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;i;;; ;;;;;, llli;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;ill;; ,;;;;;;; lllli;;;;;;;;; !;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;illl; ;;; ,;;;;; l llli;;;;;;;; !;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;ill l
https://w.atwiki.jp/freehairstyle/pages/71.html
大阪市旭区旭 淀川工科 大阪市阿倍野区阿倍野 住吉 桃山学院 天王寺 大阪市此花区咲くやこの花 大阪市城東区開明 成城 大阪市住之江区住吉商 大阪市住吉区大阪学芸 阪南 府教育センター付属 大阪市大正区大正白稜 大阪市中央区大手前 大阪市鶴見区茨田 大阪市天王寺区大阪ビジネスフロンティア 高津 清水谷 大教大天王寺 夕陽丘 大阪星光学院 大阪市浪速区今宮 大阪市西区市立西 大阪市西成区西成 今宮工科 大阪市西淀川区淀商 大阪市東淀川区柴島 大阪市平野区長吉 東住吉 東住吉総合 大阪市都島区東 大阪市港区港 大阪市福島区西野田工科 大阪市淀川区北野 東淀工業 池田市池田 大教大池田 大阪園芸 渋谷 豊中市豊中 箕面自由 千里青雲 桜塚 箕面市箕面東 茨木市福井 茨木工科 追手門学院 関西大倉 藍野 北摂つばさ 茨木 吹田市千里 山田 吹田 三島郡島本 門真市門真なみはや 門真西 摂津市摂津 高槻市槻の木 高槻 三島 大東市野崎 緑風冠 交野市交野 四條畷市四條畷 寝屋川市北かわち皐が丘 府大工業高専 枚方市枚方なぎさ 牧野 常翔啓光 いちりつ 枚方津田 香里丘 守口市大国大大和田 守口東 東大阪市布施北 みどり清朋 花園 布施工科 城東工科 かわち野 八尾市八尾 八尾北 山本 金光八尾 八尾翠翔 河内長野市長野 富田林市河南 金剛 富田林 松原市松原 藤井寺市藤井寺 藤井寺工科 羽曳野市懐風館 泉佐野市佐野 佐野工科 和泉市伯太 和泉総合 貝塚市貝塚 貝塚南 岸和田市岸和田 和泉 堺市堺上 堺工科 堺西 泉陽 農芸 美原 登美丘 三国丘 福泉 泉大津市泉大津 泉南郡岬 泉南市 りんくう翔南 阪南市泉鳥取
https://w.atwiki.jp/azum/pages/50.html
「Zapping SS・結末の行方‐sight of Tomo‐」 第3章 4時間目の授業が終わった後、智がちよちゃんや大阪と一緒に、弁当を食べていると、 よみは昼食の弁当を急いで食べてしまい、教室を出て行ってしまった。 「よみー、どこへ行くんだ?」 教室を出て行くよみに呼びかけたが、全く反応がなかった。多分、口の中に食べ物を詰 め込んでいたので、聞き取れなかったのかもしれない。 まぁ、私に隠れて本を読むことはお見通しだけどな。逃げられると思うなよ。 智は弁当をかきこむ様にして急いで食べてしまうと、よみの足取りを追うことにした。 「またトイレで隠れて読んでいるんじゃないか」 智はそう思い、トイレへと向かった。 しかし、今度はトイレはすべての個室が開いており、よみがここにはいないことがすぐ に分かった。 「ちぇっ、ここにはいないか。他を探してみるか」 智は廊下を何気無しに歩きながら、よみが隠れていそうな場所を探してみることにした。 「どこだー、隠れても無駄だぞー」 智はまるで犯人を捜す刑事みたいに、キョロキョロと周りを見ながら、足取りを追った。 すると、廊下の突き当たりに図書室があることに気がついた。 図書室か。ここにいるかもしれないな…。 智はそう思いながら図書室に入った。普段、図書室などとは縁のない智にとって、本に 積まれた棚がひっきりなしに立ち並んでいるのを見るだけで、げんなりしそうだった。 でも、探しているのは参考文献ではなく、メガネをかけた女だ。図書室にいる人を手当 り次第に探れば見つかるだろう。 智は自分の直感を頼りに図書室の隅から隅まで、よみが隠れていないかを探し続けた。 勉強している人がいる机から、難しそうな本が並んでいる棚まで智はこまめに探したもの の、目的の探しているメガネをかけた女性の姿はそこにはなかった。 「くそう、ここにもいなかったか。仕方がない、今回は見逃してやるか。まだチャンス はあるはずだ」 智は半ば口惜しそうに呟くと、図書室を出て、教室に戻ろうとした。その時だった。 ちよちゃんと大阪が目の前にいた。そこで、智は二人の下へ駆け寄った。 「おーい、ちよちゃーん、大阪ー」 二人は智の姿を見かけると、軽く手を上げた。 「あっ、智ちゃん。だめですよ、よみさんの読書の邪魔をしたら」 「いやー、それがよみが見つからなくてな。今回は諦めることにしたよ」 「それがいいですよ。よみさんだって邪魔されたくないでしょう――」 まだ、ちよちゃんが話し終えないうちに、大阪がともに向かって話しかけてきた。 「せや、智ちゃん。一緒に屋上行って涼まへんか?」 「おっ、いいねぇ。行く行くー」 「じゃあ、智ちゃんも一緒に行きましょう」 こうして、3人で屋上へ向かうことになった。 「屋上、屋上♪」 智と大阪は陽気に歌いながら、屋上への階段を上がっていった。 屋上は青空が広がっていたが、暑くもなく寒くもない天気で心地よい風が吹いていた。 「やっぱり、屋上はええなぁ。屋上で授業してくれればええのに」 「そうですね。こういう時期なら青空授業とかでも良さそうですね」 ちよちゃんと大阪がそういう会話をしている一方で、智は屋上の隅のほうで、読書をし ている一人の女性を見つけた。図書館で見つけることができなかった、メガネの女だ。 「フフフ…、こんな所に隠れていたのか。待ってろ~、今行くからな~」 智はそう呟いて、まだ自分の存在に気付いていないその女性のところへと向かった。 「よみ~、こんな所にいたのか~」 智は低い声を出してそう言うと、本を読んでいるよみの間近まで顔を近づけた。 「なっ、何でお前がここに!」 よみが驚きのあまり手にしていた本を落とした。しかも、そのことさえ気付かない様子 で、あんぐりと口を開いて智を見ている。 何ておまぬけな顔なんだろう。智は思わず吹き出しそうになった。 「だめですよ~、よみさんの邪魔をしちゃー」 「そうやでー、よみちゃんは探偵なんやから」 後ろからちよちゃんと大阪が追いかけてきた。 「屋上で涼もうと思ってきたのに、まさかよみと会うとわな。やっぱり、私たちって運 命の赤い糸で結ばれているんだよ」 智は自分をたしなめようとする二人の言葉を軽く聞き流し、よみの顔をじっと見つめて、 嬉しそうな口調で言った。すると、即座に 「そんな訳ないだろ!」 と、よみが大声で反論した。しかも、よみは屋上にいる人が自分に視線を向けているのも 気付いていないくらいだ。 そんな、我を忘れるほど怒鳴らなくてもいいのに。本当に怒りっぽいんだから。 智はそんな昔と変わらないよみの仕草がとてもおかしかった。大声で笑いたいくらいだ。 「あっ、でも屋上で涼もうって言うのは本当ですよ」 ちよちゃんが智をフォローするように言った。そうそう、今回はたまたまお前とで会っ ただけで、別に追いかけたわけじゃないんだから、そんな怒らなくてもいいじゃないか。 大阪、お前も何か言ってやれ。智は横目で大阪を見えた。 「そうやで。私とちよちゃんが屋上へ行こうとしたら、ちょうど図書室から出てきた智 ちゃんと出くわしてな。一緒に屋上に行こうって呼びかけたんよ」 そう、お前が誘ってくれなければ、よみとは会わなかったな。サンキュー、大阪。 智は心の中で大阪に礼を言った。 「トイレにも図書室にもいなかったから、もう諦めてたんだけどな。まさか、こんな所 にいるとはねぇ。よみくーん」 智は嬉しくてたまらない口調で言った。予想外の嬉しい出来事に感情が昂ぶりを隠せな かったからだ。 「なっ…」 よみの口からまだ絶句の言葉が出てきた。そして、空を見上げ、悩ましげな様子でよみ は頭を抱えていた。 フフフ…。お前はくもの巣にかかった蝶なんだよ。もう逃げられないぞ。まぁ、ちょっと脂肪の多い蝶かもしれないけどな。 智はよみの苦悩する仕草を見て、また勝ち誇った気分になった。 「じゃあ、ここでであった記念だ。よみが読んでいる本の犯人を教えてあげよう。」 智はよみに向かって満面の笑みを浮かべた。 「だめですよー、そんなこと言っちゃー」 ちよちゃんが智をたしなめた。 ちよすけー、そんなこと言ったってすんなりと「はい、そうですか」なんて言う智ちゃ んではないのだー。もう言いたくてたまんないんだもん。 「犯人は…」 「アッパーカーッット!」 智が犯人の名前を言おうとした瞬間、よみが智のあごめがけてアッパーを繰り出した。 ゴスッと言う音とともに智はその場に仰向けになって倒れた。 「ひぇ~」 智は地面に横たわりながらも、目の前では星がちらついているような景色が見えた。 「油断もすきもない奴め!いい加減にしろ!」 智はまだ星がちらついている視界から消え去ってゆくよみを目で追うことしかできなかった。 「うぅ…、よみの奴、いいアッパー持ってるじゃないか」 智は仰向けのまま、うめき声を上げた。 「智ちゃん、大丈夫ですか!」 「智ちゃ~ん、生きとるかー?」 二人の心配そうな声が聞こえた。 「でも、このまま諦める智ちゃんじゃないぞ…。こうなったら意地でも邪魔してやる」 「いい加減、そっとしておいた方が…」 ちよちゃんがダラ汗をかきつつ、智の顔を見ていた。しかし、智の目はまだちらついて いる星とよみを邪魔する気持ちで溢れていた。 (続く)
https://w.atwiki.jp/azum/pages/10.html
コメントプラグイン @wikiのwikiモードでは #comment() と入力することでコメントフォームを簡単に作成することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_60_ja.html たとえば、#comment() と入力すると以下のように表示されます。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/azum/pages/20.html
大学1年の夏休み。 榊は大学に通うため一人暮らしをしているアパートから、今では一回り成長し たマヤーを連れて実家に帰省する途中だった。家の最寄の駅に到着した後は徒 歩で家を目指し、あともう少しで到着するところだった。歩を進めるにつれて よく見覚えのある風景が次々と目の前に広がり、横を通り過ぎてゆく。 ――あれから4ヶ月しか経っていないのに、随分懐かしく感じる。 榊はそう思った。 みんなも帰って来ているだろうか。 帰ってきていたら会えるといいな。 でも、ちよちゃんは日本と学校のスケジュールが違うから無理かも。 榊は次々と高校時代の友人たちの顔を思い浮かべる。 「智ちゃんに会ってもひっかいたりしちゃダメだぞ、マヤー」 榊は胸に抱いていたマヤーにそう言った。 しかしマヤーは、榊の言葉が聞こえていないような様子だった。両耳をしきり にぴくぴく動かしながら、じっと前方の道の曲がり角を凝視している。 「マヤー?」 再び榊が名前を呼ぶが、やはりマヤーは反応しない。まるで何かを警戒してい るかのようである。 と、そのとき、曲がり角から一匹の猫が姿を現した。感情を読み取ることので きない、鮫にも似た目をした黒猫である。それは榊のよく知る猫だった。 ――かみねこ。 かみねこは傷ついていた。顔といわず体といわず、全身いたるところに噛み傷 や引っかき傷と思われる傷がついている。どこかの猫とケンカでもして体力を 使い果たしたのだろうか、まっすぐ歩くこともままならず、左の後ろ足を引き ずり、ふらつきながらこちらへ向かってくる。前方に注意を払う余裕もないと 見え、榊たちとの距離が3メートルにまで縮まっても、かみねこは目の前の一 人と一匹の存在に気づかないまま近づいてきた。 それを見て、おもむろにマヤーは榊の腕の中から抜け出し榊の足元に飛び降り ると、かみねこと榊の間に立ちはだかった。それによって、ようやくかみねこ は榊とマヤーに気づき、同時に先ほどまでの消耗振りが嘘のようにすばやく臨 戦体勢をとった。それに応じ、マヤーも背中を低くして構える。 しゃぁッ、とかみねこが牙をむいて威嚇する。 ふうぅッ、とマヤーが鋭い目つきで唸る。 二匹の間の空気がにわかに緊張した。一触即発である。 止めなければ、と榊は思った。今やり合えばかみねこの命すら危険に晒される 可能性がある。相手が傷を負っているからといって、マヤーが手加減をする保 証などない。榊は流血を覚悟で両手を差し出し、二匹の間に割って入った。 しかし、榊の制止の手が目前に立ちふさがるより一瞬速く、マヤーはかみねこ に向け突進を開始していた。榊の手を身を低くしてかわし、股の間をすり抜け、 まっすぐにかみねこへと飛びかかる。かみねこはマヤーのすばやい襲撃に反応 しきれないのか、敵の接近する中、威嚇の構えのまま微動だにしない。マヤー の剥き出しにされた爪が、かみねこの顔面に襲いかかる。 しかし、その瞬間。 マヤーの爪は空を切り、かみねこの顔を切り裂くことはなかった。 マヤーは着地した後、突進の勢いを残したまま少し走ると、すぐさま振り返っ て敵の逆襲に備えた。 すると。 かみねこは倒れていた。 マヤーが攻撃の態勢を解いた。榊は急いでかみねこにかけ寄り、そばに しゃがみこんだ。かみねこは目を閉じたまま微動だにしない。 死んだ?――まさか。 榊はかみねこの鼻先に手をやった。かろうじて呼吸はしているようだっ たが、それはあまりに弱弱しかった。 このままじゃ――。 助けないと――でも。 ――そうだ。 そこで榊は、以前にちよに案内され、マヤーを連れて行った獣医のこと を思い出した。 あそこへ行こう。そうすれば助かるかも。 榊は服が泥と血で汚れるのも構わず、かみねこの体を胸に抱き上げた。 すると、マヤーが唸りながら、榊のズボンの裾を加えて引っ張った。 こんな奴を助けるのか。そう言いたげな目をしている。 榊は言い聞かせるようにマヤーの頭をなでると、口を裾から離させ、お いで、と手で言うと、わずかな記憶を頼りに走り出した。 奇しくも榊がかみねこに再会した場所は、かつて榊がかみねこの率いる 猫の集団に襲われ、マヤーに救われた場所だった。あの日マヤーを救う ために走った道を、今榊はかみねこを助けるために走っていた。 かみねことの奇妙な縁を、榊は走りながら感じていた。 途中何度か道を間違え迷いそうになったこともあったが、どうにか榊は 動物病院の前にたどり着くことができた。走って来た勢いに任せ入り口 のドアを開ける。マヤーが榊のそばをすり抜け中へ入り込む。開いたド アの少し奥にある受付カウンターの窓越しに、係の女性の姿が見えた。 「先生はいますかっ!?」 榊は呼吸を整える間もなく急いでカウンターに向かうと、ぐっと顔を窓 に近づけ、息を切らせたまま大声で、切迫した口調で女性に言った。 「あの…少々…お待ちください」 榊の態度に少し呆気にとられながら、受付の女性は医師を呼ぶため立ち 上がると、カウンターの向こうにある奥のドアの向こうへと消えていっ た。 早く来て――早く。 榊は焦る。そして、胸に抱いたかみねこを少しだけ強く抱きしめた。 かみねこは、やはりぐったりして反応を示さない。 もうすぐだから。もうすぐ助かるから。だから――お願い。もって。 それから医師が榊の前に姿を現すまでのわずか2分間が、榊にはとてつ もなく長く感じられたのだった。 待合室の長椅子に膝にマヤーを乗せて座り、医師がかみねこの手当てを終える のを待ちながら榊は考えていた。 あの時、かみねこにマヤーの攻撃が当たらなかったのは、やっぱりかみねこが よけたからじゃなかったんだ。 きっとどこかの猫とケンカして、傷ついて、もうフラフラになっていて、それ で力尽きて倒れて、たまたまそれがマヤーの攻撃をかわしたようになったんだ。 あの子は大丈夫だろうか。 死んだり――いや、絶対死んで欲しくない。 それにしても、どうして――。 その時、老医師が診察室のドアを開け、待合室に姿を見せた。 「ふう」 老医師はタオルで手を拭いながら息をついた。 「どう…でしたか?」 榊が恐る恐る尋ねた。 すると老医師はさらりと答えた。 「ああ、ありゃあずいぶん派手にやられたなあ。ひどいもんだ」 「えっ――」 榊は動揺して言葉を詰まらせる。 「じゃ、じゃあ――」 「ま、しかし心配はいらん。あの猫は呆れるほどタフなようでなぁ。あんなケ ガしておきながら、点滴一本打っただけですぐに目ぇ覚まして逃げようとし よった。だから押さえつけたら暴れるわ暴れるわ。おかげで手当てするのに ずいぶん骨が折れたよ。ほれ、このザマだ」 老医師は笑ってそう言うと、榊に両手を差し出して見せた。真新しい歯型が、 全部で七つか八つほどついていた。 「じゃあ、助かるんですか!?」榊は尋ねた。 「ああ。むしろあの猫は、死ぬことの方が難しい。消耗の具合一つとっても、 君のその猫が前にウチに来たときよりもひどかったというのになぁ」 医師はマヤーを見ながら言った。マヤーは心なしか少し複雑そうな表情をして いるようだった。 ああ、良かった――。 「本当に――どうもありがとうございました」 榊は心の底から老医師に感謝した。 「なに、大したことはしていないさ。ふむ…しかしなぁ」 老医師は顎に手を当てて言った。 「ケンカをしたんなら、どうしてあんなにボロボロになるまでやったんだろう な。勝つにせよ負けるにせよ、普通あんなになるまでやらんぞ。何かよっぽ ど退けない理由でもあったのか」 「えっ――」 その疑問は、榊も感じていた。どうしてあれほど満身創痍になって、体力を使 い果たして倒れるまで戦い続けたのか――。 どうしても負けられない――理由? 榊は考えたが、答えは見つからなかった。すると老医師は言った。 「ま、何にせよあの猫は大丈夫だ。連れて帰って構わんよ。ただし今はまだ安 静にさせておかなきゃあ駄目だが」 「はい、どうもありがとうございました」 榊は答えた。 「ところで」 老医師は唐突に言った。 「初めて見たときも思ったんだが、やはり君のその猫、イリオモ」 「雑種です」 榊はすばやく老医師の言葉を制した。 そうか、と老医師は笑って言った。 身体中に絆創膏やガーゼを張られたかみねこを抱いて、榊は帰路についた。治 療の際に暴れたという話を聞いたが、今はなぜか天敵とも呼べる榊の腕の中で おとなしくしていた。やはり今は無理をするべきではないと悟っているのか。 老医師の話では、3日もすれば普通に動き回れるようになるらしい。それまで は自分の部屋に居させてあげようと榊は考えていた。マヤーはやや釈然としな いといった目をしながら後をついて来る。 お母さんには近づけないように気をつけないとな。 マヤーはやっぱり同じ部屋にいるのは嫌がるだろうけど、仕方ないか。 そんなことを考えているうちに、家のすぐそばの十字路にさしかかった。ここ を左に曲がれば、もう家は目の前だ。そう思いながら榊が角を曲がろうとした ――その時。 十字路を直進した先の道の突き当たりの塀の下に、猫が群れを成して座ってい るのが榊の目に映った。そのほとんどが過去に幾度か触ろうと試みてことごと く失敗に終わった、すなわちいずれも見覚えのある猫だったが――。 塀の上の一匹。その猫だけは榊は見覚えがなかった。もともと白かった毛が土 で汚れたような毛の色をした、目つきの鋭い長毛の猫である。心なしか、堂々 と胸を張り、他の猫たちが全てその下に集まっている様子から、その猫が群れ の頂点に君臨しているかのように榊には感じられた。 よく見ると、先ほど出会ったかみねこほどではないにしろ、顔や身体に何箇所 か傷を負っているのがわかった。 その姿を見たとたん、急にかみねこは歯を剥き、かぁっ、と声にならない怒り の叫びを上げ、榊の腕から抜け出そうともがき出した。その瞬間、榊は全てを 理解した。 そして、榊はにわかに走り出すと、全速力で角を曲がり、家へと急いだ。マヤーが 後からついて来る。腕の中のかみねこは、暴れるのをやめない。走るのに精一杯で 見ることはできなかったが、榊はかみねこが自分の腕の中から逃れるべく、腕や手 を幾度となく噛むのをその痛みで知った。しかし榊は抱く力を緩めず走り続ける。 今、この子を放すわけにはいかない。 おそらくあの猫は、よそから来た流れ者だ。榊は思った。かみねこはきっと、あの 猫とボスの座をかけて争って、負けて、あの場所まで逃げてきたんだ。あの時病院 で沸き起こった疑問の答え――どうしても負けられない理由が、今はっきりと榊に は理解できた。 そんな状況と今のかみねこの様子を考えれば、榊は一刻も早く十字路から立ち去ら ずにはいられなかった。 もし今、この子を放してしまったら――。 惨憺たる敗北を喫したばかりであるにもかかわらず、かみねこは早くもリベンジを 挑むつもりらしい。今のかみねこの怪我と体力をかんがみれば、それは無謀としか 言う他ない。もしやり合えば、今度こそ命が危ないかも知れない。 それでもかみねこは止まらない。意地と、誇りのために。 榊は、これ以上かみねこが傷つくのを見たくなかった。だから走った。全力で、必 死で走った。 そして、やっとのことで家にたどり着き,玄関の戸を開けて中に入った途端、榊は にわかに腕の力を緩めて半ば放るようにかみねこを下に降ろすと、へたりこむよう に上がり框に座り込んだ。 疲れた。榊は心底そう思った。 少し遅れて息を切らせて中に入ってきたマヤーは、かみねこを一瞥すると、す、と 頭を榊のすねにこすりつけた。 その夜、榊は真夜中に目を覚ました。 昼間の疲れから榊はいつもより早く床につき、泥のように熟睡していたのだっ た。にもかかわらず不思議なことに、榊はまるで少しうたた寝をしてしまった 後であるかのように深夜に目を覚まし、しかもその意識は朝まで十分に睡眠を とったかのように冴えていたのだった。枕もとの時計を見ると、午前1時を回 っていた。 榊は寝る前に確かに閉めたはずの窓が開いていることに気づいた。月明かりが 部屋の中を照らし、夜風が吹き込んでいた。 その月明かりに照らされて、ベッドの足元側の部屋の隅に、榊は自分のよく知る 人物の姿があるのを認めた。榊は起き上がった。 「やあ」 彼はその体型の割に細い右腕を挙げて言った。 この人が窓を開けて入って来たのだろうか、と榊は思ったが、不思議なことに 榊はこの時、少しの不審感や嫌悪感も感じることはなかった。まるで彼がそこ にいるのが当然であるかのように。 「どうも…お久しぶりです」 榊は上半身だけを起こした姿勢のまま、お辞儀をして言った。 「あれから本当のネコを探すことができたようだね」 彼は同じベッドで榊のそばに寝ているマヤーを見て言った。 「ええ…みつかって…本当によかったです」 榊は答えると、マヤーに目をやり、いとおしそうに頭を撫でた。 「ふむ。…ところで彼は、決着をつけに行ったようだ」 その人物は唐突に言った。 「彼?」 榊は訊いた。しかしその人物はそれに答えることなく、言葉を続けた。 「しかし心配は要らない。彼はきっと無事に戻ってくる」 榊にはその人物の言う彼が一体誰なのかわからなかったが、その人物は構わず 続ける。 「何しろ私が特製のぴ――ゴホン、ン、とにかく君は心配することはない。私 の言葉を信じたまえ。娘の友達に嘘はつかん。…さてそれじゃあお別れだ。 本物のネコと幸せに暮らしたまえ。あと、もしあの目の大きな君の友人に会 ったら、よろしく伝えておいてくれたまえ」 彼は言い終わるとふわりと浮き上がり、宙を漂うように移動して、窓から月明 かりで少し青みがかった夜の闇へと消えていった。 それからいつの間に再び眠りに落ちてしまったのか覚えていないが、榊は朝の 日差しと少しだけ寒さを覚える空気によって目を覚ました。窓はやはり開いて いた。 ふと窓の下を見てみると、昨夜、中にバスタオルをしいて、かみねこを寝かせ ていた段ボール箱が横倒しになっていた。バスタオルが外に出てしまっている。 中にかみねこの姿はない。よく見ると、箱のあたりの床から箱の上を経て、窓 枠のあたりまで、かすかに足跡らしきものがついている。それは、窓の前でい くつか固まっていた。 これは。じゃあ、まさか本当に――。 その足跡を見て、榊はかみねこが自分で窓を開けて外へ出て行ったことを悟り、 同時に昨夜の彼の言葉を思い出した。 本当に――決着を?あんな身体で、そんなことをしたら――。 でも。 あの人は言っていた。心配は要らないと。榊はあの人の言葉とかみねこを信じ、 待つことにした。 それから数日後の朝。かたり、というかすかな音が聞こえたような気がして、 榊は目を覚ました。窓を見ると、外側のふちに何か四角い紙のようなものが置 いてあった。榊はそれが何なのか確かめようと、ベッドから出て窓へと近寄り、 窓を開けると外へと手を回して、その四角いものを手に取った。同じく目を覚 ましたマヤーもベッドから降りて榊に近寄る。 それは一枚の写真だった。そこには、誰がどうやって撮ったものか、数日前に も増して身体中に傷を作った、身体は正面を向いているが、顔は伏し目がちに 斜め下を見ている、まるで照れているかのような様子のかみねこが写っていた。 それを見て、榊は思った。 あの人の言った通り、きっとかみねこは無事に戻ったんだ。 それは、ほぼ確信に近いものだった。 そして、この写真は、きっと――。 「お礼っていうこと、かな。マヤー」 榊はマヤーに向かって微笑みながら言った。マヤーは複雑そうな表情をした。 榊は微笑んだまま、そんなマヤーの背中を撫でた。 もしまた会うことができたら、きっとあの人にお礼を言おう。 榊はそう心に決めたのだった。 (おわり)
https://w.atwiki.jp/azum/pages/44.html
車がちよのもう一つの別荘につく。地面は一面雪に覆われ、 別荘を囲んでいる山を見ればスキーをしている人が何人も見当たる。 「本当に白銀の世界ね」 みなもが感心したようにつぶやく。他も感想は同じらしく、小さく歓声を上げている。 ちよは別荘の鍵を取り出した。 よみが智を抑えている。いつかの夏休みのようなことにはなりたくないのだろう。 ギィ・・・。 すこしきしんだ音を立てながら、別荘のドアが開いた。 「おぉ!やっぱり広い!」 神楽が別荘の中を見回しながら叫んだ。どうやら二階建てのようで、 一階のリビングの真ん中にはストーブが置いてある。ストーブの近くには 木でできた大きいテーブルが置いてあった。 「一応気をつけてくださいね、ここは結構古いらしいですから。 私のおじいちゃんのころからあるって聞いてます。」 「早くスキーいこ!スキー!」 「はやっ!」 もはやジャンパーとスノーズボンを着ている智とゆかりが、玄関で手を招いている。 よみとみなもは呆れたような顔をしながら自分達も一式を着込み始めた。 スキーをやったことのある、もしくはスキーの道具を持ってきたのはちよ、 よみ、みなもの三人だけであった。 ちよは残りのスキーを持っていない五人を連れて、別荘の裏手にある木造の物置まで連れて行った。 扉についている南京錠を外す。こちらの扉もきしんだ音を立てながら開いた。 だいぶ長い間開かれなかったのか、大量のホコリが宙を舞った。 「どれでも好きなのとっていってくださいね。自分の身長と同じくらいか、 それより高いほうが滑りやすいです。」 なるほど、「どれでも好きなの」というだけあって、物置の中は 数々のスキーで埋め尽くされている。 「ちよちゃーん、こっちにある物置はなんやのん?」 いつのまにか外にでていた歩が、少し離れたところにある、 もう一つの同じような木造物置を指差していった。 「あ、そっちには食料などが入ってます。それよりも大阪さん、スキーを選んでください」 歩は物置へ向かった。しかし、雪で滑って転んだ。 歩の顔は雪まみれになっている。 ゆかりは「寒い寒い」と文句を言っている。 みなもはゆかりに「寒いのは当たり前じゃない!」といいながらカイロをわたしている。 神楽は大阪を起こしに行った。 榊は動物でも探しているのだろうか、辺りをきょろきょろと見回している。 智は姿が見当たらない、遠くのほうで雪だるまでも作っているのだろう。 暦は雪だるまを夢中になって作っている智を、腕組みし、呆れたような顔をしながら見ていた。 ちよはこの光景をほほえましそうにみていた。 全員、この時点ではだれも事件などが起こるとは予想していなかっただろう、 あんな奇怪な事件が起こるということは・・・。 一行はスキー場についた。ゆかりと歩はスキーを担いで歩いただけでへばっている。 スキーを履く手順や、すべるときの格好など、その全てを三人で教えた。 全員が理解するまで約一時間かかった。 自分達のほかにも、利用客は何人もいた。しかしあまり狭くは感じない、 それだけこのスキー場が広いのだろう。 榊と神楽は持ち前の運動神経のよさでとても上手に滑っていた、 初心者とは思えない腕前だ。もはやちよ、暦、みなもの三人と同じくらいの上手さである。 一面の銀世界で華麗にスキーをすべる少女達に、自然と視線は集まる。 しかし視線の先の少女達は、そんなことに気づかない様子でスキーをしている。 智は「うりゃー!」や「ちょいやー!」などの奇声を発しつつ 斜面を登るのに苦労しているようだ。 ちよたちがリフトに乗っていると、不意にリフトが止まった。 歩が降りられなかったのだろうか、係員に何か注意を受けている。 「大阪さーん、大丈夫ですか?」 ちよが歩に声をかける、ほかの全員は「やれやれ」というような顔をしている。 一体、何時間スキーを滑っていたのだろうか。もう日が暮れかけ、 だいぶいた利用客もずいぶんと減った。 「・・・戻りましょうか。暗くなると危ないですし。おなかも空きましたしね」 ちよがゴーグルを外し、振り向きざまにみんなに提案した。 「あ~疲れた~」 ゆかりがふらふらした足取りで歩く。しかしゆかりはスキーを一時間も滑ってないのだ。 みなもがそのことを指摘すると、 「わたしゃああんたのように馬鹿みたいに体力はありませんからねぇ」 といった。みなもは不機嫌そうである。 別荘に戻ると、全員床に腰を下ろした。 「はぁ~やれやれ。疲れた~」 智が手をうちわのようにしながら扇ぐ。智だけではなく、他のみんなも汗だくで、 ズボンとTシャツ一枚という格好だ。 「榊ぃ、明日はスキーで勝負しようぜ!」 「まぁた神楽の勝負癖がでた」 「なに!」 神楽の言葉に智が横槍を入れる。 ちよはおろおろしながら、榊は表情には出さないが、心の中でおろおろして、 二人のケンカを見ていた。 少し鈍い音がし、智が床に突っ伏している。神楽のアッパーカットが智のあごに炸裂したのだ。 「いつ~・・・・それよりも、ナイスアッパーカット!よみのにも負けないくらいよかったぞ!」 智は殴られたことも忘れ、ただただ親指を神楽に向けて突き出し、神楽を賞賛していた。 神楽は間の抜けた表情で、智を見ている。 「おーい!よみー!神楽がお前の十八番を奪ったぞ!」 智が台所にいた暦に声をかける。暦は智のそばにより、アッパーカットを智にお見舞いした。 「なにが『お前の十八番』だぁ!」 智はまた、あごの痛みとともに床に突っ伏することになったのだった。
https://w.atwiki.jp/azum/pages/42.html
―――みんなと会うの、久しぶりですね。元気にしてたかな?――― ちよは何年ぶりかにやってきた、前に自分が住んでいた町を歩きながらそんなことを考えていた。 地面には雪がうっすらと積もっている 日本が冬休みのときにちょうどアメリカの大学も冬休みなので、しばらくあっていない日本の友達のところまで来たのだった。 ときどき届く手紙には、みんなの身の回りのことが事細かに書かれていた。ゆかりがいっていたとおり、 大学がばらばらになってもよく集まって遊んでいるようだ。 ことの起こりは約一ヶ月ほど前の、智からの電話だった。 『―――ねぇ、ちよちゃん?こっちの大学はあと少しで冬休みになるんだけど、そっちも冬休みになるかな?もしなるんだったら、 冬休みにちよちゃんちの別荘に行きたいなと思ったりしてね。どうかな?』 『あ、こっちも冬休みなんですよ!解りました、行きます!別荘はあそこじゃなくて、 他の別荘にしましょうか、今度の別荘はスキーも滑れるんですよ。 スキーを持っている人はスキーを持ってきてください。 もってない人は別荘にあるのを貸してあげますから』 『スキー!?わかった!みんなに伝えておく!ゆかりちゃんたちは呼ぶ!?』 『もちろん呼んでください、車はこちらで用意しますので。』 こんな風に、五分たらずでちよの日本にくるということ、 そしてちよのもう一つの別荘にいくということが決定した。 ちよは両親が住んでいる家の門の前に着いた。昔は自分も住んでいたが、今は両親しか住んでいない。 「おーい!ちよちゃーん!」 遠くから手を振っている人がいた。ムードメーカーの智だ。他の四人もいた。 ちよは五人の近くに駆け寄った。全員変わっていない。榊は相変わらず背が高く、 歩はやはり少しポケーッとしている。 「元気だった!?いやぁ声だけじゃあわからないね!大きくなったなった!」 自分より十センチほど背が低いちよの頭を、ともがなでながら言った。 他の四人も、ほほえましい顔をしている。 「あ、ちよちゃん。もうご両親にあいさつは?」 よみが思いだしたようにちよに尋ねた 「いや、してません。多分いませんよ、二人とも。 仕事が忙しいって言ってましたから」 「あっ!いた!ちーよちゃーん!」 遠くから二人の人影がこちらに向かってくる。ゆかりとみなもだ。 二人がちよの近くまで走ってくると、みなもが息を切らしながら謝った。 「ごめんねぇ遅れちゃって。ゆかりがいけないのよ、『新作のゲーム買うんだ!』って、 ずっとお店が開くの待ってるんだもん。挙句の果てに、結局今日は定休日・・・・・まぁいいわ、 積もる話は車の中でしましょうか、外は寒いしね」 ちよが門を開ける。中にはもう車が置いてあった。ワンボックスカーだ、とても大きい。 ゆかりが前列の右の席、運転席に座ろうとするのを、榊と歩、 そしてちよが急いで止めたのだった。