約 20,665 件
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4175.html
これはある日の出来事だった。いつも通りの朝、いつも通りの部屋。いつも通りの日常が始まると思っていた。 正義「お父さん、お母さん、おはよう。」 光彦&明美「・・・。」 正義「・・・あれ?」 何故か、挨拶が返ってこない。それどころか、食卓にボクの分の食事も無い。 正義「お父さん、おはようは?お母さん、ボクのゴハンは?」 光彦「・・・では行ってくる。」 明美「・・・ミツ、いってらっしゃい。」 何かがおかしい。おかしいのは分かっているんだけど、何故こうなったのかは分からない。ボクはとりあえず、お菓子だけ食べてから、学校に向かう事にした。 通学路を歩いていると、またおかしい事に気付く。勇弥くんと奈海ちゃ、・・・奈海が来ないのだ。 正義「・・・なんでだろ?」 その時、勇弥くんと奈海の家からここに来ると、若干学校には遠回りになる事を思い出す。 『ボクにわざわざ会う気が無い』という事?いや、まだ急いでいるだけという可能性もある。 ふと横を見ると、いるはずの存在、【恐怖の大王】がいない。なんでだ?大王は毎日ボクと一緒にいるはずだ。さらに用事があるとも思えない。 正義「ただの思い過ごしか、それとも・・・。」 考えられる理由は3つ。 1つ目は、ボクが悪い事をした。無意識にだと思うけど、悪い事には変わりないので、その場合は謝らないと。 2つ目は、ドッキリ系の悪戯。そうだったら学校についた頃か、帰る頃には元に戻るかな? 3つ目は、都市伝説の仕業。だとしたらなんとかしないと! とは言ったものの、勇弥くんも奈海もいないのでは話にならない。とりあえず、学校に行こう。歩いていても、やはり誰にも会う事もなく、学校に着く。 正義「・・・よし、おはよぉー!」 生徒達「・・・。」 やはり、挨拶が返ってこない。チラッとこっちを見たあと、すぐにそっぽを向く。 何かしたという心当たりは無い。これは逆に困った。どうすればいいんだろう? 正義「・・・勇弥くん、おはよう!奈海ちゃんおはよう!」 勇弥&奈海「・・・。」 ダメか。「えッ!奈海『ちゃん』?!」とか返してくれるかと思ったんだけど・・・。そのまま1時間目の授業が始まる。 先生「ではここ分かる人ー?」 正義「はい!」 ここで手を上げて無反応だったら、おそらく・・・。 先生「あいつは、どうでもいいな。」ボソッ 正義「ッ!?(『どうでもいい』?)」 先生「じゃあお前!ここ分かるか?」 『どうでもいい』?ダメだ、分からない。たぶん都市伝説の仕業なんだと思うけど、どうすればいいのか分からない。 勇弥くんも奈海もダメ、誰に頼れば・・・?そう考えていると、十文字さんが目に映る。一か八か。 正義「十文字さん!あの」 楓「黙っていてくれ。キミなんかに興味は無い。」 正義「・・・、(ダメか。やっぱりこれは)都市伝説の仕業・・・?」 ポツリと呟くと、十文字さんがピタリと止まり、こちらに顔を近づける。 楓「詳しく聞かせてもらえないか?」キラキラ 正義「う、うん・・・。(良かった、十文字さんの都市伝説に対する興味は奪えなかったみたい。)」 そういう訳で、ボクは今日の一連を十文字さんに話した。 楓「―――なるほど、それは困ったな。しかし本当なのか?」 正義「現に、十文字さんがボクの事を知らないでしょ?『都市伝説研究同好会』副会長のこのボクを。」 楓「なに?副会長?!・・・余計に謎だ。もしそうなら何故私が副会長であるキミの事を忘れているんだ?」 正義「それは・・・分からないけど・・・。十文字さん、なにか似たような事件とか無いんですか?」 楓「まず、無いな。『被害者への興味がなくなる』という事は、被害者は『被害にあった事を誰にも報告できない』だろ?」 正義「・・・そうか。ごめん、じゃあこれで・・・。」 楓「待て。ただ、似たような話があった気がするんだ・・・。そうだ、これだ!」 十文字さんは急にこんな話をしてくれた。――― 少女のところにお星さまが降り立ちました。 「なんでも一つ願いをかなえてあげよう」 お星さまはいいました。 少女は泣いていました。 「家族を消してちょうだい!あんな家族、まっぴらよ!」 次の日、少女が目を覚まして一階へおりると、いつものようにおかあさんと おとうさんとおにいちゃんがいました。 少女は後悔しました。 その夜、再びお星さまは少女の目の前にあらわれました。 「気に入ってもらえたかな」 少女はいいました。 「昨日のおねがいをとりけしてちょうだい」 お星さまはいいました。 「一度かなえたおねがいはとりけせないよ」 少女は泣きました。 ―――それでこの話は終わったのだが、ボクには意味が分からなかった。 正義「・・・どういう事?それだったら『その家族は血の繋がりがなく、血の繋がりがある本物の方の家族が消された』って話じゃ?」 楓「無論、その解釈が主流だ。ただ、他にも解釈があるんだ。マイナーなんだが、これが妙に印象に残っていてな。」 正義「・・・どんな解釈?」 楓「さっきした話は、語られていく内に微妙に改変されて、コンパクトになってるんだ。」 正義「つまり、重要なところが抜けて、分からりにくくなっていると?」 楓「そう。内容を言うと、本来は願いが叶って、『怒る』親や『意地悪する』兄が消えるんだ。」 正義「待って。『いつものようにおかあさんとおとうさんとおにいちゃんがいました』ってあるよ?」 楓「まぁ待て。正確には『何をしても怒らない』都合の良い家族になったんだ。」 正義「そうなんだ・・・。でもそこまでならハッピーエンドで、取り消す必要なんて無いよね。」 十文字さんが、ふと溜め息をつく。 楓「本当は、『何をしても怒らない』のではなく『自分に何の関心も持ってくれなくなっている』だけという事にしばらくして気がつくんだ。」 正義「『関心』・・・?」 楓「それが寂しかったんだろうな。それから取り消してと願い続けたんだ。すると1年後にお星様現われて・・・後は分かるな?」 正義「・・・そんな話があったんだ・・・。」 楓「・・・まぁ、ネットに上げられる物語は、『恐怖のナポリタン』のように真の解釈が埋もれてしまう事もある。 このような無限の解釈が、都市伝説となる事もあるかもしれない。そう思っただけだ。」 正義「・・・、ありがとう、十文字さん。」 楓「どうも。ところで、名前は?」 正義「え?[黄昏マサヨシ]だけど・・・?」 楓「そうか、覚えておく。では黄昏、私は私なりに調べてみる。紙の資料なら残っているだろうから、 その中から極端に興味が無い人間を当たってみるよ。まずはクラスの名簿だな。」 正義「あ、ありがとう!」 これで仲間ができた。とにかく、ボクも別のところを・・・。ん?「覚えておく」?―――十文字さんが、ボクに『興味を持った』? 正義「(・・・とにかく、今は犯人探しだ。)待って、十文字さん!やっぱりボクも付いて行くよ!」 こうして、ボク達の犯人探しが始まった。まずはクラス名簿からだ。 楓「この名簿から、極端に興味が無い人間がいたら、被害者の可能性が高い。」 正義「これとこれは前の学校のクラスメイト・・・。」 楓「これ・これ・これも私の小学校からのクラスメイトだ。」 正義「これは最近知った人で、これは・・・、どうでもいいか。」 楓「そしてこれとこれが―――、どうやらこのクラスにはいないようだな。」 正義「よし、隣のクラスへ」 楓「待て!」 十文字さんがボクの肩を掴んで止める。 楓「さっき、絶対におかしい所があったぞ。」 正義「ッ!?・・・ありがとう、十文字さん。危うく見逃すところだったよ。」 ボクは改めて名簿を見直す。 正義「えっと・・・どれだったかな。」 楓「これだ。ここで『どうでもいい』と言ったんだ。」 正義「やっぱり記憶に・・・あれ?あるような、無いような・・・。」 楓「クラスメイトなのかもしれないな。なら彼女は黄昏に任せた。私は別のクラスを当たる。」 そう言って十文字さんは別のクラスへ向かった。・・・では、探すとしよう。名札をしっかり見て、集中して。何処にいるんだ・・・? ふと、ある男子を見た時に思い出す。彼はボクと同じクラスだったのだが、彼のためにどれだけ苦労したか。 あれ?彼と、誰のためだったっけ?あんなにがんばったのに、名前も顔も思い出せない。 ふと、彼が女の子に話しかける。でも嫌われているのか、払いのけられ、教室から出ていった。 なんで彼はあんなどうでもいい子に話しかけたんだ?・・・あれ?あの光景、見覚えが・・・。 ―――そうだ!思い出した!って『どうでもいい』!?あの子も被害者だったのか!追いかけないと! 正義「まったく・・・!(やっかいな都市伝説だ!)」ダッ! 少し走ると、彼女がいた。良かった、でも話し合えるだろうか? 正義「あの・・・。」 女子「何よ?」 正義「良かった・・・。キミはボクと話せるんだね。」 女子「そうよ、当たり前じゃない。だって私がやったんだもん。」 正義「えっ!?」 彼女はゆっくりこちらに向かって歩き出す。 女子「ある日、急に私のお父さんとお母さんが私と話してくれなくなったの。そしてクラスの友達からも・・・。この辛さがあなたに分かる?」 正義「・・・。」 女子「だから私、お星さまにお願いしたの。『皆にも1人ぼっちの辛さを教えてあげて下さい』って。」 正義「まさか、やっぱり・・・。」 女子?「『そう、【お星さま】と契約したノ。そして皆から関心を奪う事がデキルようにナッタノ!』」 急に、彼女の声が変わったと思うと、窓の外に、不可解な光が。昼間なのに、星?!あれが都市伝説か?ふと、その星は姿を隠すように消え、彼女の声も戻る。 女子「だから私は、あなたみたいな友達がいっぱいいる人から関心を奪っているの。」 男子「あの!・・・何を、しているん、ですか?」 不意に声が聞こえる。振り向くと、あの教室で彼女と話そうとしていた、彼がいた。 女子「また来たの?帰って!あなたに興味なんてないの!」 男子「う・・・。」 彼女の前で、何も言えなくなっている彼。完全に思い出した。何故一瞬でも忘れたのか。その謝罪の気持ちもこめて・・・。 正義「・・・本当に覚えていないの?彼の事も、ボクの事も。」 女子「知らないわよ!どうせ皆独りぼっちの私なんて、どうでもいいと思っているんでしょ?」 正義「じゃあ思い出させてあげる!」 男子「・・・?」 正義は男子の前に立ち、笑顔を作って見せる。2人はふと、この光景に覚えがある事に気付く。 正義「や。キミに紹介したい人がいるんだ。」 女子「え?あッ!」 正義「この人。とっても優しい人だから、すぐに仲良くなれると思うよ。」 男子「ッ!そうか・・・。は、初めまして。よろしくお願いします。」 女子「・・・宜しく・・・。」 正義は知っている、この光景を。何故なら、正義はこの2人の仲を取り持ったからだ。 小学生の時、彼女と話したそうにしていた彼のために、色々と手伝っていたのだ。そしてこれは、始めに2人が会話した時の再現なのだ。 正義「ね、分かったでしょ?キミは独りぼっちなんかじゃなかったんだ。キミの事を、愛してくれている人がいたんだよ。」 女子「・・・。」 勇弥&奈海「「おぉーい!」」「正義ぃ!」「正義くん」 次は勇弥くんだ。良かった、ボクへの関心を取り戻したんだ。 勇弥「助け・・・は要らないみたいだな。」 正義「うん、今終わったよ。ところで、どうしてボクの事が?」 奈海「十文字さんのおかげでね。正義くんが危ないって聞いたら、戻っちゃったみたい。」 そうか、さすが十文字さん!ありがとう。あとは・・・。 正義「じゃあ、能力を解いて、契約を解除しようか。」 女子「・・・うん!」 ???『ふざけるなァァァ!』 突如、どこからか大きな声が響く。辺りを見回すと、窓の方にまた、星のような光が。 女子「【お星さま】・・・。」 奈海「あれが都市伝説?!」 正義「うん!でも、だんだん気配が弱くなってるんだよ。」 お星さま『わたシハ人から関心ヲ奪うタめに生まれタ!だからわタしは!ワたしは・・・!』シュゥゥ・・・ 【お星さま】の光がだんだんと弱くなっていく。 勇弥「・・・能力が成立していない事に気がついて、自分の存在が不安定になったのか。・・・終わりだな。」 正義「・・・あれ?」 ふと【お星さま】の変化が止まり、また強く輝きだす。 お星さま『ふふふふふ・・・そうか、魅力を奪っても、記憶を奪ってもだめなら・・・!』 急に【お星さま】から禍々しいオーラのようなものが溢れ出る。それはやがて窓から漏れ、ある形を模っていく。 お星さま『コ ロ シ テ シ マ エ バ イ イ ノ カ イ ?』 少女「・・・お父、さん・・・?」 その姿は、色こそ黒1色だが、形は人間、おそらく彼女の父親なのだろう。 奈海「な、何よ!?何なのよあれ?!」 勇弥「まさか、自分を保つために、強引に姿を変えたのか!?」 正義「そうはさせない! 大王!」 大王「ッ!・・・よく分かったな。やれ、少年!」 気付けば正義の後にいた大王が、正義の目の前に黒雲を広げる。正義はその雲に願い、いつもの剣を降らせる。 正義「よし!いっけぇぇぇ!」 お星さま『さぁ、君には消えてッも、ら・・・・。』 男子&女子「「あ・・・。」」 正義の剣が、いつものように邪念を切り裂いた。幻影のようなその姿に、攻撃が通る。 お星さま『そ、そんなッ!ばかなァァァ!嫌だ、消えたくッ』 ―――その言葉を最後に、【お星さま】の姿は、太陽の光に掻き消された。 正義「・・・よし、これで。」 勇弥「一件落ちゃ」 先生「こぅらぁぁぁ!授業中になにやっとるかァ!」 一同「「あ、先生。」」 正義「・・・て、授業中だったの?」 奈海「そういえば、ちょっと前に鳴ってたかも。」 先生「今すぐ教室に・・・、っておい、何でお前がこんなところに?!」 女子「え?わ、私?」 先生「お前、さっき親から連絡があってな。行方不明で探してほしいって。」 女子「え?!」 ―――こうして、事件は無事解決し、彼女は自分の家族を取り戻したのであった――― 奈海「―――って納得いかなぁーい!ハッピーエンド過ぎよ!なんで【お星さま】を倒したら家族まで関心を取り戻したのよ?!」 その日の『都市伝説研究同好会』部室には、せっかく終わった物語に野次を投げていた。 勇弥「まったく。じゃあ聞くが、あいつはなんで契約したんだ?」 奈海「え?だから、親が自分を無視するようになったからでしょ?その隙を突いて契約したんだけど・・・。」 ふとコインが現れて、勇弥と同じように、奈海に疑問を投げかける。 コイン「じゃあ、『もし奈海が同じような状態だったら』どうした?」 奈海「え?・・・まぁ、ひょっとしたら同じ事を、あ!」 勇弥「そう。『あいつが親の感心を奪った』んだ。そうすれば契約できると踏んでな。」 コイン「けっこう頭良いよね。そんな簡単に契約できるなんて。」 大王「いいや、まだまだだ。」 前回の反省を活かし、大王は窓の外から会話に入る。 奈海「なんでよ?充分すごいじゃない。」 正義「大王だったらどうやったの?」「あとなんで入って来ないの?」 大王「あいつは『関心を奪う能力』を無駄遣いしていた。それでさらに墓穴を掘ったんだ。」「もうあの二の舞は御免だ。」 奈海「無駄遣い?」 大王「確かにあの能力は強い上、盗みのような犯罪も容易にできる。だが、都市伝説は『噂』が無ければ自分の存在を維持できない。」 コイン「あ、そっかぁ!だからあの時、勝手に能力が解けたりしたんだ!」 勇弥「もっとも、オレ達は十文字さんがトリガーになったんだけどな。」 大王「その会長の少女も言っていたが、『新聞に事件が載っていない』だろう? 誰からも興味を持たれず、そのまま被害者を増やし続けた。 俺だったら『親だけ』『クラスメイトだけ』などを複数人作り、なんらかの噂を作らせる。」 正義「逆に新聞で話題になった【三倍返し】は強かったもんね。」 大王「そう考えれば、そいつや『田舎で都市伝説狩りをしている』と噂になったシェイド達の方が、数倍頭が良いって事になるな。」 急に、奈海が話題を正義に関する事に変える。 奈海「それより、正義くんがあの2人をくっつけてたのが意外なんだけど!」 勇弥「そういえばそうだ!」 正義「え?だってさぁ・・・。」 数歩、歩き、こちらへ振り返る。 正義「恋愛って、楽しそうじゃん。」 勇弥&奈海「・・・、はぁぁぁ?!」 満面の笑みで返された、回答になっていない回答に逆に疑問を抱き、2人は窓の向こうに答えを求める。 勇弥「なぁ、恋愛に興味を持ったのか?前に『無い』って噂を聞いたが。」ボソボソ 大王「なぁに、あれは丁度『特撮ライダーキバ』が中間に行ったぐらいの頃の話だ。」ボソボソ 奈海「あぁ、あの昼ドラ。愛とか恋とか多かったもんね。」ボソボソ 大王「あぁそうだ。それで、あの2人を見つけて、取り持ったって事だ。」ボソボソ コイン「へぇ、恋のキューピットってやつぅ?」ボソボソ 大王「【キューピット】?なんだそれは?」 楓「“ガラララ”入る。」 一同「おわぁぁぁぁぁぁ!?」 不意に、流れをぶった切るように十文字が入ってくる。全員驚き、大王はそのまま体を下へもって行き、コインはお守り袋の中へ何とか入っていった。 奈海「じゅじゅじゅ十文字さん!どうしてここに?!」 勇弥「クラブだからに決まってるだろ!?それ以外の理由があるか!?」 正義「じゅ、十文字さん!今日はどんな事件を?」 楓「いや、あの、だな・・・。今日は止めにしよう。私はもう帰らせてもらう。では。」ガラララ・・・タン 奈海「・・・なんで?」 勇弥「さぁ?あまり怪事件も起きないって事だ、と信じようぜ。」 十文字が出て行ったことも知らず、1人外で浮かんでいる大王。 大王「(しかし、頭は良くない、能力が弱くなったとは言ったものの、俺が契約者を放っておくとはな・・・。) (或いは俺の能力が使えず・・・という事も考えられたな。そもそも、俺が他人に操られようとは―――世界征服への道は遠い。)」 誰も知らないところで、誰も聞いていなかった言葉。 楓「『都市伝説』・・・、『契約』・・・?」 この言葉が、後にどうなるのかは、次のお話――― 第4話「奪えないもの」―完― 次回予告4コマ――― ☆Κλεφτησ―泥棒―☆ お星さま『ふふふ、はははは・・・。私は死んでなどいないぞ。生きている!』 お星さま『また同じ事をすればいい、何度でもこの手を使えば私は“ザクッ”か、は・・・?』 ???「おんなじ手とか、飽き飽きなんだよ、この『Κλεφτησ(クレフティス)(泥棒)』! 僕の真似みたいな事しやがって!破局は僕の専売特許だっての!」 ???「・・・それにしても、『関心を奪う』はずなのに『恋心』が奪えないなんて、まだまだだね。 ・・・それとも、あの2人には僕の力も無意味なのかな?試してみようか?」 ―――人間って、本当に面白いね――― ●という事で、人の心を弄ぶ神の言葉でした。まぁ分かる人には分かるh←( ☆ある日の会話☆ 光彦「そうだ、正義。お前にも話しておくな。」 正義「なに?」 光彦「今日の帰りにな、トラックが信号無視をして、お前と同じ中学校の生徒か、が轢かれそうになったんだ。」 正義「えぇ!?大丈夫だったの?」 光彦「あぁ。何故かトラックが『その生徒の前で止まった』んだ。」 光彦「ブレーキが利いたんだと思ったんだが、生徒が歩道に逃げた瞬間ぐらいに、また動き出したんだ。数mだけな。」 正義「・・・?」 光彦「別に誰も、怪我もなかったからいいんだが・・・。」 ―――なんでこんなに奇妙な出来事ばかりなんだろうな この町は――― ●次回はやっとポピュラーでまともな都市伝説です。トラックを止めるほどのその力とは?!では第5話に続きます。 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/2733.html
■大王ヤンマ(だいおう-ヤンマ) 世界樹の迷宮Ⅰのモンスター。樹海に住むトンボの親玉。強いアゴを持ち、いかなるものもかみ砕いてしまう程の強さをもっている。 地味にキュアをもっているので長期戦になったりする。 大王と冠してはいるものの、それほど凶悪な強さではない。 物理も属性も有効だが、特に雷属性はよく効く。短期戦を狙うなら雷で。 こいつを見て某蓬莱人を思い出した。 ↑ポーズは似てるな 後に、大王の名にふさわしい、凶悪な強さとなって登場する。 4では6層ラストフロアに登場。こいつに仲間の死を看取らせてはいけない。 最初は何もしてこないが他のモンスターがやられると「仇の刃」という攻撃をしてくる。フォートレス以外の前衛は即死しかねないほどの強烈な威力なので極力最初に倒すようにしよう。 だが、それすらも一筋縄ではいかない。後列に配置されていることが非常に多いうえ、雷以外の属性に強い耐性を持つ。無属性で攻めるのが吉。 花びらやライデンジュウなんかと一緒に出てきた時は… 仇の刃はモンスターがやられた数だけ攻撃回数が増える、できるだけ一度にまとめて仕留めたい たまにライデンジュウ+大王×2+カブトムシで現れることがあるが、この場合何もしなければほとんど攻撃してこないので簡単に逃げられる。うっかり挑むと大変。 ↑やられる前にやれ、の6層の心得を利用した罠なのかもね きっと「仇の刃」はイメージ的にこんな感じなんでしょうか、大王ヤンマ「てめえらの血は何色だーーー!!!!」 ↑ こいつのドロップアイテムは青い血だそうだが。 4では、こいつの通常ドロップ素材、「天鉄の大爪」から、最強防具を含む強力な装備品を何種類か作ることが出来る。そして、実は6層の2階からでも、ある場所であることをすれば、何度でも大王ヤンマ2匹(カブトムシ2匹のおまけつき)と戦えるので、ハイリスクハイリターンを覚悟で素材を剥ぎに行ってもいいし、行かなくてもいい。 4だと金属蟹並みに硬い。 状態異常の入りは悪くないので、猛毒にしてやればコロッと落ちてくれたりする。 最善はミスティックのキンチョールだな 仲間の死を感知すると逆上する。でも虫って感情無かったような… 仇の刃で初見hageたぜ… なんとなくFF6のケフカみたいな配色だと思った 攻撃力に目がいきがち? だが、雷以外全耐性とお前はどこの蟹だ、とツッコミたくなる硬さ。仇の刃も相まって、PTによっては全力逃走するべきほどのザコである。…ザコ? 何度でも戦えるところではルンに始原とTP回復手段を持たせることで素材おいしいです^q^とできる。 だいおうヤンマ(の勢い)は かそくしている! 元ネタはやはりナ○シカ? 銀ヤンマではない…ってわかるか 冒険者「あいつの名前は大王♪僕の名前はヤン坊♪君の名前はマー坊♪三人あわせて大王ヤンマーだー♪」 大王ヤンマー「つまらぬ」 グチャッ→hage ↑ 天気予報見るの忘れてた… 何もしてこないうちに腕を縛るなりしておきたいところ 標本で稼ぐ場合はビートル2体の攻撃を受けても平気な耐久力と(こっちは比較的容易)ヤンマ2体を一気に殲滅できる火力の双方が必要となるであろう ライデンジュウは取り巻きを毒で倒しても反応しないが、こいつは反応する。どうせライデンと同じだろと思うと泣かされる。 仲間が死ぬと怒るが、それまでは一緒に戦おうともしない怠け者。せめて通常攻撃の1つでもしろよと。 仇というよりも雷電と同じく「うわこいつ他のやつを殺したよ!俺も殺される!やべえ!」という生存本能のような気がする キノコもそうだし、何か死に敏感なモンスターが多いイメージ ↑ 暗黒ノ殿で大量に人が死んでいったのを見ていたからかもしれない。 仇の刃の攻撃回数は倒された仲間の数に依存するらしい。 炎耐性があるから調理は大変だろうなぁ そもそも殻が硬すぎてやはり身がほじくれなさそう リアルトンボのスペックを考えると、速すぎて雷以外はカス当たりしているのだと思われる。 仇の刃は攻撃射程が短いのか、トンボが後列にいる時は『発動→ダメージ発生せず』という事態を見かける。 仇の刃は蛾やホロウを利用すれば普通に4回以上攻撃される。覚悟しろよ…この虫野郎! こいつも花と同じく対策すれば例のイベントは稼ぎに使えるよな 向こうと違って消耗品の素材はないけど・・・ ライデンジュウと違って縛りが継続するからまだマシ 新世界樹では4でのポジションを別の奴に譲り、こちらではランダム複数回攻撃でバンバン攻撃してくる。条件ドロップは混乱状態での撃破。 新のこいつの攻撃は痛い連続攻撃だが命中率はだいぶ低い。なお後衛に蜘蛛が居ると ↑「今回は仇とらないんすねww」とか言ってたら縛られてぶちのめされた モンスター図鑑でじっくり眺めると4本脚だとわかる。元が本当に昆虫類なのか、樹海でどんな進化を遂げたのか、妄想と興味は尽きない。 ↑つトンボの英名 トンボとライデンとメイガスが出てくる場所だとスタッフに「どう殺されたい?」って聞かれてるようでワクワクする 欲をいえば赤獅子が欲しかったかな しかしこの冒険者、よく調教されすぎである 最初は良く分からないで手前のモグラ×3を片付けたら急に・・・持ってて良かったイージスの盾!今なら何処かの宝箱に! トンボと新の鉄蟹と赤獅子とライデンとメイガスが出てくるダンジョン延々歩き続けるゲームでないかなあ ↑戦闘が長引けばカボチャ乱入祭りを追加でwww 相手の破滅の花びらは倒れた! 大王ヤンマの怒りのボルテージが上がった!大王ヤンマの攻撃力がぐーんと上がった! 大王ヤンマのかたきうち! 効果は抜群だ! ボウケンシャーA・B・C・D・Eは目の前が真っ暗になった! ↑メガヤ○マさんも二メートル近い巨体で相手の首を狙ってくる(と図鑑にはある)ようなので、人間VSポケ○ンの戦いになればボウケンシャーVS大王ヤンマのような感じになるかもな。 僚機が討たれるまで、どんなに叩かれても不戦を貫く偉大な専守防衛の体現者。 しかし、一度その刃放たれると、巨神をも凌ぐ武勇。住みかを犯す侵略者よ悔い改めよ。 新1でレンジャーにバックガードさせるきっかけになった敵。HP925とバビルサについで2番目の体力。混乱させた後も通常攻撃で前列サイモンが一撃だったり……ワンターンキルできないパーティーは、攻撃力を下げる スキル封印できる腕縛り推奨。 セカダンにも登場 なんと序盤に出現する癖に耐性と仇の刃据え置きという恐怖 ゲームが変わっても世界樹だってことを思い知らされる 仇の刃威力は高い上に複数ヒット、下手するとパラディンすら即沈みかねない、部屋の観察をよくしよう 幸い、メンバー一人の進行方向をふさぐようにワープするスキル「相対」を使うので乱戦時の優先撃破は楽。 「お前達の無念を樹海の露にはしない…!お前達を石にはしない…!!お前たちは仇の刃だ…!!!」ズババババババ!!! 敵討ちに燃える大王ヤンマ、仲間がやられると全力を出すライデンジュウ、身を盾にして仲間を守るビートルロード……暗国ノ殿に暮らす仲間たちの厚い友情には、涙を禁じえませんね! ↑確かに別の意味で…… 『閻魔』の語源は『ヤマ』という名前であり、日本に伝来するにつれてヤマ→ヤンマ→閻魔と名前が変わっていったといわれているそうな。つまりこのモンスター、解釈次第では『閻魔大王』ととらえることもできるといえる 4と比べていまいち影の薄い新1の大王ヤンマだが、火力だけはバビルサが裸足で逃げ出すレベルで高い。バインドスレッドはもちろんのこと単純に複数匹で試行回数を稼がれるとヴァーさんがワンパンされる。 ↑ 印象が薄いだと…?、フロントガード越しに特に足も縛られていないヴァーが吹っ飛ぶイメージしかないぞ 同時に討てる仇は四人までらしい。荷が重かったのだろうか。 コメント
https://w.atwiki.jp/saikyousyujinnkou3/pages/2860.html
【作品名】LIVE A LIVE 【ジャンル】ゲーム 【名前】アキラwithブリキ大王 【属性】超能力者の少年と古代バビロニアのロボット 【大きさ】アキラは中学生ぐらい ブリキ大王は19メートル 14356トン 【攻撃力】ハロゲンレーザー:全身のルビーから光を放つ、攻撃範囲は縦19m横30.8m データ上は厚さ3m程の鉄板を粉砕する砲撃に耐えられる戦車10台をまとめて粉砕する威力 弾速は機械レーザーと同等、ジェット戦闘機が19m移動する間に発射できる溜め 何回でも使える メタルヒット:ハロゲンレーザーの直撃でほぼ無傷な戦艦にダメージを与えられるパンチ、何回でも使える ジョムジョム弾:メタルヒットと同程度の威力のミサイルを一度に最大10発発射する 射程19m程、弾速は機械レーザーと同等、何回でも使える バベルノンキック:全体重をのせた機械レーザー並みの速度の飛び蹴り、何回でも使える メタルヒットの4,5発分の威力 【防御力】厚さ3m程の鉄板を粉砕する砲撃に100発近く耐えて戦闘続行可能 【素早さ】移動速度はジェット戦闘機を上回る 飛行可能 戦車砲を4.75m先から発射された後に回避可能 【戦法】基本はバベルノンキック 速い相手にはハロゲンレーザー 【備考】戦闘フィールドは縦7マス横10.5マス。ブリキ大王の大きさは縦4マス程なのでそこから射程など計算 old 【作品名】LIVE A LIVE 【ジャンル】ゲーム 【名前】アキラwithブリキ大王 【属性】超能力者と古代バビロニアのロボット魔神 【大きさ】アキラは中学生ぐらい ブリキ大王は19メートル 14356トン 【攻撃力】ハロゲンレーザー:全身のルビーから光を放つ 攻撃範囲は100メートルほどで、戦車10台をまとめて撃破 やや溜めあり メタルヒット:ハロゲンレーザーの効かない戦艦にダメージを与えられるパンチ ジョムジョム弾:メタルヒットと同程度の威力のミサイルを一度に最大10発発射する バベルノンキック:全体重をのせた蹴り メタルヒットの4~5倍の威力があり、ハロゲンレーザーの効かない戦艦を 5発で撃破可能 【防御力】厚さ3メートルの鉄板を粉砕する砲撃に100発近く耐える 【素早さ】移動速度はジェット戦闘機を上回る 飛行可能 ジェット戦闘機をバベルノンキックで叩き潰せる 【戦法】基本はバベルノンキック 速い相手にはハロゲンレーザー 修正 vol.124 330 10スレ目 611 :格無しさん:2008/01/22(火) 19 00 21 アキラwithブリキ大王考察 ○上田虎之助 ジョムジョム弾勝ち ○ゴジラ ジョムジョム弾勝ち △アーガイル 当たらない倒せない △白基地丸 距離おかれると追いつけず分け ×暴れん坊天狗 速度差で一方的に攻撃される ○クロ 蹴り勝ち △スプレンディッド 飛べるので溶岩は無効 分け ○朱雀ミコト 蹴り勝ち ×マイタンク 砲撃負け △ヴォール 倒されない当たらない ○ヤマザキ=GT 相手は射程距離が足りない 戦ってるうちに機能停止勝ち △レッドマン キックの重さが足りず分け ×ウルトラマンパワード メガスペシム光線負け ×ボッツ ギガスラッシュ負け 主人公withマイタンク>アキラwithブリキ大王>朱雀ミコト
https://w.atwiki.jp/rangers-strike/pages/1470.html
XG2-012[RS] 牙大王 Lユニット パワー6+ CN- BP13000 SP1 レア 追加条件 自軍合体ユニットまたは自軍「大連王」1体を捨札にする 合体―気伝武人ウォンタイガー(または気伝獣ウォンタイガー)+天空気殿 【飛翔剣・木端微塵】 自軍ターン中、これがバトルエリアに出たとき、 敵軍ラッシュエリアから、DAを持つ敵軍ユニットを1体選び撃破してもよい。 そうしたとき、撃破したユニットがLユニットだったなら、 捨札にするかわりに持ち主のパワーゾーンにダメージにして置く。 人型 ミスティックアームズ 五星戦隊ダイレンジャー フレーバーテキスト 気伝宝珠の生み出した気力の全てを身に纏い、鳳凰は炎となって飛翔する。 備考・解説 イラスト Hiroshi Ayaragi 収録エクスパンション XGATHER ザ・ドラゴンタイガー 自販機&パック 関連カード 合体元 RS-292 気伝武人ウォンタイガー RS-293 気伝獣ウォンタイガー XG2-011 気伝武人ウォンタイガー XG2-016 天空気殿 強化元 XG2-017 大連王 Q&A Q: A:
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4185.html
正義「はぁ、お兄ちゃん何処に行っちゃったんだろう・・・。」 つい雑談で花を咲かせていた正義は、そろそろ裂邪を探そうかと部屋を出た。 しかしあんなに落ち込んでいた兄はいったい何処へ行こうとしてたのだろうか・・・。 来たばかりだし、そんなに遠くには行ってないか・・・? 少々不安もあったが、裂邪はすぐに見つかった。ミナワと楽しそうに微笑んでいた。 正義「(あ、ミナワちゃんといたんだ。良かった。)お兄ちゃん!こんなところで何してるの?」 裂邪は少し驚いたように正義の方を向く。 裂邪「あ、悪い、ちょっと迷っちまってな。部屋分かるか?」 正義「すぐそこだけど・・・。」 裂邪「え、そ、そうなの?」 という事は、何処かへ行っていたのか。デートだろうか、そう思いつつ、少し微笑む。 裂邪「正義。俺、ちょいとやるべきことが見つかってな。」 正義「やるべきこと?」 裂邪「さっき、知り合いが俺の事鍛えてくれるって言ってたからさ。 あとでその待ち合わせ場所に行く予定なんだ。すまんが、暫く別行動になるかも知れん。」 ふと正義の思考が止まる。『鍛える』という言葉を聞いた瞬間に、ドラゴニュート戦を思い出したのだ。 惨敗。完全に負けていた。何故か?それは鍛えが足りなかったからに決まっている。 ならば、これはいい機会ではないのか? 正義「待って!その修行、ボクにも受けさせて!」 裂邪「はぁ!?なんでだよ!?」 彼女を、キブを救うためには、おそらく多くの人手が必要なのだろう。 どうであれ、あんなに困っている人を見過ごす訳には行かないし、もう負ける訳には行かない。 正義「ボクは、もっと強くなる必要があるんだ。お兄ちゃんぐらい、いや、それ以上に。だからボクも行っても問題ないかな?」 裂邪「いや、いいと思うけど・・・。」 正義「よし!じゃあ準備するね。」 そう言って正義は部屋へと戻ったのだった。 正義「(修行か・・・。どんな事するんだろ?誰が教えてくれるのかな?この世界に慣れた人?) (足を引っ張らないようにしないとな・・・。)ただいまぁ!」 勇弥「お、裂邪さん、は見つかっていないのか?」 大王「妙に嬉しそうだな。何かあったか?」 正義「大王!今から修行をつけてもらいに行くよ!」 大王「はぁ!?」 正義「さぁ!」 そういって正義は大王を引っ張って部屋を出た。 下男「少年らしいな。」 白ワニ「シャア!」 勇弥「全く。休みに来たんじゃないのかよ・・・。」 ―――そのころ女性陣は・・・。 奈海「うぅ、なんていい話なの・・・。」うるうる メリー「それで今まであいつと一緒に居たの、と。」 コイン「やっぱりあの人も正義くんのお兄ちゃんなんだね!」うるうる テケトコ「私と一緒だったんだぁ。(私もあの時正義くんに会ってなかったら、今頃誰かに倒されてたのかなぁ。)」 レイ「えと、私はね。―――」 ―――雑談に花を咲かせていた。 舞い降りた大王CoA編第6話「救うための力」―完― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/4705.html
autolink() IM/S14-58 カード名:妄想大王!? 小鳥さん カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《音楽》? 【自】記憶 他のあなたのバトル中のキャラがリバースした時、あなたの思い出置場にイベントがあるなら、あなたは自分のキャラを1枚選び、そのターン中、パワーを+1500。 ああ、プロデューサーさんが、あんなことや こんなことを…。 ふふっ、ふふふっ…… レアリティ:U illust. 11/08/18 今日のカード。 記憶達成により自分のキャラがリバースした時に他のキャラにパンプを掛ける事が出来る。 アイマスには思い出に行くイベントが豊富なためデッキに挿しておけば活躍してくれる1枚である。 同系統の能力より上昇値が500高いのもポイントである チャンプアタックをかけてどこかのパワーも上げるのもよし、相手ターンにプレッシャーをかけるのもよし。 ただし、このカードがリバースした際はパンプを掛ける事が出来ないので注意が必要。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4866.html
() 勇弥「…なぁ、急に襲ってこねぇよな?」 正義「大丈夫だよ。しばらくは戦えないはず。」 楓「そうは言うが…。」 奈海「わ、私は正義くんを信じるよ。信じる…。」 【タナトス】を倒し、俺達は一旦、友の家で【タナトス】を休ませていた。 不安だったが、少年の性格を考えると、止める事は不可能だった。 勇弥「しかしまぁ、また暴れだしたら、正義と大王さんに任せりゃいいか。」 奈海「それにしても、神様を倒すなんて、私達も強くなったわね。」 正義「それは違うよ。」 楓「どういう事だ?現に倒したじゃないか。」 この様子だと、少年も気付いていたのだろう。むしろ少年こそ、それに気付きやすかったか。 正義「タナトスには何か迷いがあったというか、自分の意志で戦っていないというか…。 そこを突いたから、なんとか勝てたんだよ。」 大王「確かに、途中から心理戦になっていたな。」 正義「もし、本気で戦っていたなら…きっと負けていたと思う。」 コイン「ふえぇ、その迷いってやつに感謝しないとね。」 楓「あと、黄昏のあの技にもな。あれが無ければ心星は…。」 奈海「そうだったわね。本当にありがとう、正義くん。」 正義「え?何が?」 一瞬、全員固まった。まさか少年が無意識の内にあれを放ったとは思わなかったのだろう。 あれは…少年が少女を助けるために放ったあの技は、確かに俺も使える技だ。 相手の精神に恐怖を見せつけて怖気つかせる、というちょっとしたテクニックだ。 或いは俺でなくとも、誰でもできる技なのだろう。 だが、この技には重大な欠点がある。 この技は相手の度胸などの要素に依存するため、相手が自分の事を怖くないと思われていると全く効果が無い。 例えば【タナトス】が相手なら、「自分より恐ろしいものは無い」と思っている限り無効だ。 他にも赤子のように無知な人間にも効果が無かったりする。 …よって、俺はこの技を全く使っていなかった。 無駄な戦いで体力を消耗しないなどの時にはそれなりに使えるが、戦闘に組み込めるほどの技でもないと思っていたからだ。 【タナトス】は違ったが。奴は敵の動きを一瞬止め、すぐに鎌で切り裂くという戦術で戦ってきたのだ。 やはり【タナトス】は強かった。 それだけに、この負け方はあっけなかった。 ふとその時、部屋をノックする音が聞こえた。 メイド「おぼっちゃま、お飲み物をお持ちしました。」 大王「まずい、隠れないと…。」 コイン「え…?あ、そうだった。」 勇弥「いや…もう隠れても無駄だと思うぞ。」 とりあえず隠れた後に、友は扉を開けさせた。 メイド「あれ、おぼっちゃま、黒いマントの方と狐耳のカチューシャの子はどちらに?」 勇弥「あ、えっと、トイレに行ったみたいです。」 メイド「そうですか。では。いつもありがとうございます。」 奈海「いえ、こちらこそ。」 正義「ありがとうございます。」 メイドの女は深く礼をして、この部屋から去った。 勇弥「さて…。」 コイン「わぁい、ジュースだぁ!」 大王「今回は、俺の分は?」 奈海「紅茶みたい。もちろんタナトスの分もあるわね。」 楓「じゃあ私が飲みますね。」 大王「すまない会長。」 その様子を見ながら、少年は友へ向けて気まずそうにつぶやく。 正義「…本当に見えてるんだね。」 理由は分からないが、あのメイドの女も都市伝説を認識できるらしい。 楓「やはりあの、『ウエイトレスがメニューを1つ多く持ってくる』タイプの都市伝説じゃないか?」 勇弥「おいおい、あのメイドさん都市伝説なのか?それとも契約者なのか?」 大王「人間というのは、時に【タナトス】以上の脅威になりうるな…。」 奈海「背筋がヒヤっとするレベルの脅威だけどね。」 タナトス「ッ……。」 人間の恐ろしさの片鱗を味わっていると、【タナトス】が意識を取り戻したようだ。 正義「気がついたみたい。」 奈海「ごめん、ちょっとトイレ。」 コイン「あ、私も。」 勇弥「じゃあオレも。」 大王「全員、逃走を図るな。」 楓「黄昏を信じると言ったのはお前達だぞ。」 勇弥「じょ、冗談だよ冗談。」 奈海「少し怖いんだもん、仕方ないじゃない。」 【タナトス】が目を開け、体を起こす。まだ傷が癒えていないようだった。 正義「あ、まだ動いちゃだめだよ!」 タナトス「ここは…?」 勇弥「俺の家だ。雷で瀕死になってたから、休ませてやったんだ。」 タナトス「そうか…。」 【タナトス】が目を開け、体を起こす。まだ傷が癒えていないようだった。 タナトス「私は『θεοσ(ゼオス)』なのか…?」 正義「え?」 タナトス「私は神(ゼオス)でありながら、『ο υπερτατοσ θεοσ(最高神)』にも、他のゼオスにさえも命を与えられなかった。 そして、私は負けた。もう私にゼオスを、【タナトス】を名乗る資格は無いのか……?」 勇弥「【タナトス】……。」 タナトス「私はただ、【モイラ】様を救いたいと思った。 そのためならどんな労苦も惜しまないと誓った。なのに、何故……?」 ふと、少女が【タナトス】をたしなめるように話しかける。 奈海「まったく、いつまでもママ、ママって。子どもじゃないんだから。 それに、やりたい事ぐらい自分で決めなさいよ。」 一瞬、部屋に沈黙が走る。 コイン「『ママ』って……。」 楓「【モイラ】、だろ?運命の神の。」 勇弥「聞こえても『ミラ』だろ。」 奈海「え?……え?」 奈海が聞き間違いに気づいてあたふたしていると、急に【タナトス】が笑い出した。 タナトス「そういう……事だったのか……。」 正義「タナトス……?」 タナトス「やっと分かったぞ、『ολα(オラ)(全て)』……!ははははは……。」 全員は現在の状況を理解できなかった。 その時はまだ知らなかった。 その笑い声の意味も その涙の意味も―――――― ――――――【タナトス】の体調はすぐに回復した。 長居は無用と判断したのか、【タナトス】はもうここから立ち去ると言った。 もちろん正義達も見送るためについていく事にした。 勇弥「ったく、せめて3日間ぐらいくたばってくれよ。恐ろしい生命力だな。」 楓「できれば、神の住む世界の話も聞きたかったんだが……残念だ。」 奈海「じゃあ、他の神様にもよろしくね。」 自分の置かれている状況に違和感を覚えたらしく、【タナトス】は正義に尋ねる。 タナトス「少年達よ、何故私を恐れない……?私はお前達をコロそうとしたんだぞ……? 正義「そんなの簡単だよ。」 コイン「だって私たち、あなたの事を理解できたから。」 【タナトス】は改めて勇弥達の方を向く。 奈海「あなた、思ったより優しかったのね。」 勇弥「お前にも、人間みたいなところがあったんだな。」 楓「お互いに分かり合えば、怖いものなんて何もない。」 大王「そういう事だ、【タナトス】。もう誰もお前を怖がらないだろう。」 タナトス「……それはそれで悲しいものだな。」 【タナトス】は漆黒の翼を広げる。 正義「タナトス!これからどうするの?」 タナトス「……安心しろ。無闇な行動はもうやめる。」 タナトス「これからは、人を往くべきところへ導く神になる。 それが今まで私がしてきたことへの償いになるかは分からない。 それでも私はやる。【モイラ】様や、他の神達と共に。」 勇弥「へっ。」 楓「それがいい。」 タナトス「それは【タナトス】らしくない事だと思うが……」 正義「ううん!そんな事無いよ。」 【タナトス】の言葉を不意に正義が遮った。 正義「ボクは、とっても[タナトス]らしいと思う!」 奈海「私も!」 コイン「じゃ、じゃあ私も!」 タナトス「……では行こう、『μελλον(メロン)(未来)』へ。」 タナトス「σασ ευχαριστω(サス・エフェリスト)。」 タナトスは漆黒の翼を羽ばたかせて、空の彼方へと飛んで行った。 あっという間に、その姿は見えなくなった。 奈海「行っちゃったね。」 コイン「また来るんじゃない?困った時にでも。」 楓「その時こそ、他の神様の話を聞き出したいな。」 ふと、勇弥が少し心配そうに呟く。 勇弥「しかし、【タナトス】は上手くやっていけるのか? 他の神ともケンカしていたみたいだが……。」 正義「できるよ。タナトスなら、きっと。」 正義は、地面に落ちていた羽根を拾う。 正義「未来は誰かから貰うものじゃない。皆が一生懸命探して、見つけるもの。 だから、皆が平等に未来を掴む権利を持っているんだ。」 大王「……。」 正義「今のタナトスなら、もう『未来』に屈する事もないよ。 彼だって知ったんだもん。『人の命』を。」 全員が空を見上げる。 ―――ねぇ、タナトスは最後になんて言ったの?――― 今日の空は夕焼けで綺麗な赤に染まっていた。 ―――『ありがとう』、だって――― その空に向かって、正義は……。 手に持っていた羽根を、力いっぱい投げつけた。 白い羽根は、夕日に溶けて、消えていった――― ―――これは、1つの物語の終章であり――― ―――これから始まる、未来の物語の序章でもある――― Σχεδιο編第7話「気付いた日」 舞い降りた大王・Σχεδιο編 ―終― 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/legends/pages/4169.html
正義「いってきまぁーす!」 ボクは[黄昏正義]。中学1年生。皆からは[セイギ]と呼ばれている。 今日は中学初の授業だ。まだ充分間に合うが、早くクラスに馴染みたいので、ボクは急いで学校に向かう。 ―――大王と一緒に――― 今、ボクの後にいるのは、ボクと契約した【恐怖の大王】という都市伝説。世界征服を企んでいるけど、根はいい人だと思う。 ボクには大王がいるから、悪い都市伝説とも互角に戦える。ボクはこの学校町でも都市伝説と戦って、この町を平和にしてみせる。 大王「何を考えているかは知らんが、ろくでもない事を考えているんだろう?」 正義「もう!今アニメの主人公みたいにかっこよく決めていたのに!」 大王「あぁワルカッタ(棒読み)。ところで、俺達はだいぶ修行してきたよな?」 正義「え、う、うん。」 大王「では、何故こんなに小さいんだ?」 改めて正義の姿を見ると、どうも身長が低いのだ。おそらく小学生と見間違えられるぐらいの身長だ。 正義「・・・どうしてだろうね?」 大王「まだ成長期ではないのか?人間はよく分からん。ん?あれは友か?」 向こうから人の影がこちらに向かってくる。その正体はやはり[日向勇弥]であった。 勇弥「よぉ正義ィ、おはよう。」 正義「勇弥くん、おはよう。それにしても良かった、勇弥くんと一緒で。」 大王「友達の上、情報・戦闘能力共に優れているからな。これからも共に戦えるな。」 勇弥「ん、まぁこっちはいない方がいいと思っているけどな。正義の隣にいるやつが。」 大王「俺か!?」 勇弥「あぁ、正義に悪影響を与えないか心配だよ。」 正義「大丈夫だよ、ボクが何とかするからさ。」 一見、身長も性格も何も変わっていないようだが、この正義でも唯一変わった事がある。 大王「お、少女が」 奈海「正義くぅん、おっはよぉー!」 都合よく、向こうから奈海がやってきた。しかし彼女も中学生だからか、正義に抱きつこうとはしなかった。 正義「う、なんで奈海までこっちなんだ?別に中学校ぐらいいくらでもあるだろ。」 奈海「えぇー?本当は会えるかどうか不安だったくせに。」 正義「うるさい!オレは別にお前なんかいなくても―――」 そう、正義が『オレ』と言ったのだ。あまり重大な事でもないかもしれないが、当の本人にとっては大王と相談するほどの重大な事らしい。 奈海の前でだけ、乱暴に話す。それが『自分が大人になった事』を表している、らしい。 勇弥「なるほど、そういう事か。」 コイン「へぇ、正義くんもそういう時期なんだね。」 大王「そうらしい。ところで、『そういう時期』とは?」 コイン「ふふ、なぁいしょぉー。」 大王「・・・。(恋愛、は無いはずだが、コインにはあの能力があるからな。人間はよく分からん。)」 さすがに放っておくのも問題なので正義と奈海の口喧嘩を止め、正義達は学校に着く。そして大王は屋上に行き、正義達はクラスに入る。 正義「おはよぉー。」 生徒等「「正義おはよう!」」 勇弥「うるさッ。まぁいいか。そんだけ正義が」 生徒等「正義くん!またおんなじ学校だね!」「正義!これからも宜しくな!」「「宜しく!」」「「宜しく!」」ザワザワ 勇弥「・・・人気な証拠か。」 そう笑いながら、勇弥くんは自分の席に着く。ボクも席に着く事にした。前からの友達も多いけど、まだ知らないクラスメイトも多い。ここでまた新たな人生が始まる。 ところで、この学校町で暮らす事を誰よりも楽しみにしていた人がいるんだけど、分かるかな?そう。大王だ。 実は大王は「まだ行かないのか?」「そろそろ行った方がいいんじゃないのか?」とここに行く日を首を長くして待っていたんだ。 ここは大王と初めて出会ったところだから、おそらくここは大王にとって故郷のようなところなんだと思う。 ここにいると大王も落ち着くのだと信じたい。もっとも、ただ世界征服の拠点にしたいだけかもしれないが。 先生「はい、席に着いてー。」 おっと、先生が来た。じゃあボクは授業を受けるから、また後で。 という正義のナレーションが終わり、授業が始まる。特に面白い出来事もなく、放課後となった。 正義「さようならぁー!(さてと、部活を見に行くか。)」 皆も知っていると思うけど、中学校には部活がある。甲子園を目指す野球部とか、結構あこがれるよね。 だけど大王から野球部への入部は禁止されている。なんでも『シゴキ』というものがキツいかららしい。 さて、では何にしようか。絵が上手な訳でもないから美術部は今ひとつか。しかし、やった事がない事に挑戦してみるのもいいかな。 運動は修行のおかげで充分だから、あえて文化部の方に入ろうか。なら吹奏楽部、料理部、パソコン部・・・どれにするか・・・。 ふと、ボクの目にこのような文字が飛び込んだ。 正義「『都市伝説研究同好会』・・・?」 何故かボクは、そのクラブに興味を惹かれた。都市伝説の契約者が、仲間が増えると思ったからだろうか。ボクはその張り紙が貼ってある教室の戸を開ける。 ?女生徒「おぉ、よく来てくれた!さ、早速入ってくれ。」 するとすぐ目の前に女の子がいて、その子はボクの手を引いて、ボクを椅子に座らせた。 ?女生徒「ではまず名前から聞こうか。」 正義「あ、えと、[黄昏正義(たそがれマサヨシ)]です。」 ?女生徒「え?あぁ、黄昏か。」 正義「えっ?ボクを知ってるの?あれ、えと、誰だっけ?」 楓「ほら、同じクラスの[十文字楓(じゅうもんじカエデ)]だ。もう忘れたのか?」 名前を聞いてボクはやっと思い出す。彼女はクラスメイトの1人だ。まだ話しをした事はなかったので、しっかり覚えていなかった。 正義「あ、そうか。ごめんなさい、十文字さん。人の名前を覚えるのはニガテで・・・。」 楓「まぁ私も忘れていたからいいけどな。しかし都市伝説に興味があったとは。」 正義「あ、うん。まぁちょっと・・・。」 そう言い終わったぐらいの時に、教室の戸が開く。見ると、勇弥くんと奈海ちゃ、・・・奈海がいた。 勇弥&奈海「「あ、正義」」「くん。」 楓「おぉ、これで4人か。さ、座ってくれ。」 ボクの時と同じように、十文字さんは2人を椅子に座らせた。 楓「名前は、確か・・・。」 勇弥「ん、[日向勇弥(ひゅうがユウヤ)]、です。」 奈海「えぇと、[心星奈海(しんぼしナミ)]です。」 楓「やっぱりか。ほら、同じクラスの。」 奈海「え?えぇと、まだ覚えてなくて」 勇弥「十文字さんだろ?」 正義&奈海「「え?!」」 楓「おぉ、よく分かったな。十文字楓だ。」 正義「勇弥くん、なんで分かったの?」 奈海「まさかあんた・・・。」 勇弥「いや、名札ぐらい見ろよ。」 あ、と思い見ると、左胸に『十文字』と書かれた名札が付いていた。 正義「忘れてた。そういえば付いてたね。」 奈海「ほら、あれよ。かっこよかったから名字だと思わなくて。」 楓「まぁ、私も忘れていたんだがな。しかし日向も心星も都市伝説に興味があったとは。」 勇弥「いや、オレの方が驚いたんだけどな。」 正義「ところで十文字さん、このクラブは何をするの?」 ボクがそう聞くと、十文字さんの表情が変わる。 楓「よくぞ聞いてくれた。教えてやろう、この同好会の活動内容を。私は最近、ある事に気がついたのだ。」 勇弥「『ある事』?」 すると、十文字さんは得意げにこのような事を話し出した。 楓「最近、奇妙な事件が多いんだ。時に科学すらも超越するような事件がな。多くの人は、強引に科学で解決しようとしている。」 もうすでにだいたいの内容は読めたが、十文字さんの話は続く。 楓「しかし私は、この超常現象を『都市伝説』の仕業ではないかと考えた。実際それで説明がつく事件もある。 つまり『その事件と都市伝説の因果関係を調べる』、それがこの同好会の主な活動内容だ!」 正義「すごく、かっこいい・・・。」キラキラ ナレーションを忘れた正義を、勇弥が十文字から離れたところに引っ張る。 正義「なに?勇弥くん。」 勇弥「よく考えろ。契約者でもない人間が、都市伝説と関わってみろ。」ヒソヒソ 正義「え?あ。」 奈海「もし都市伝説と戦う事になったら、やられちゃうでしょ。」ヒソヒソ 勇弥「だから、ここは都市伝説なんていない事にして、もう関わらないように、って言うからな。」ヒソヒソ そう言って勇弥が十文字に近づく。 楓「なんだ?都市伝説なんていない、という話をしていたのか?」 勇弥「ん、いや、まぁそうだな。そんなありえない事について考えるより」 楓「ありえない事はない!都市伝説は実在する!現に私は都市伝説を見た事がある!」 最初は呆れるようなしぐさをとっていたが、その後の言葉に、3人は黙りこむ。そのまま、十文字はその日の出来事を話し始めた。 ~十文字の回想~ 私がまだ小学1年生の時、親の都合か何かで○○町に行っていた時の、帰りの車での話だ。信号待ちで、ふと窓の外を見ると、 同じ小1ぐらいの子が1人と大人ぐらいの男性と女性がいたんだ。最初は家族だと思ったんだが、それにしては雰囲気がおかしいと思って見ていると・・・。 ―――『遠くて見づらかった』と言われてもいい、だが私は『遠くからでもはっきりと分かった』と言い続ける――― ―――女がマスクを取ると、『口が耳まで裂けていた』んだ――― 私はその時、目を疑った。しかし驚きはまだ続く。その女が急に鎌を取り出したんだ。それを見て、男性は子どもを抱えて走った。 いや、『地面に足がついていなかった』、飛んでいたんだ。もっと見ていたい、このアニメのような光景を終わりまで見届けていたい、と思っていた時、車が動き出した。 しかし2人のスピードは車よりも若干早く、特に女の方はもう少しで男に追いつこうとしていた時だった。 ―――謎の雲が現れて、そこから雷が落ちたんだ――― 雷で女の目が眩んだ隙に、男が路地裏に隠れたところで、車はだんだんと離れていって、見えなくなってしまった。 ~十文字の回想/終~ 楓「後で調べると、あの女の正体が【口裂け女】だという事が分かった。だが【口裂け女】の能力に『雷を落とす』という話はどこを探しても見つからなかった。 だから私は、あの男がやったんだと思っている。つまり『雷を落とし、宙に浮く事ができる』都市伝説だったという事だ。」 十文字が言い終えると、やはり奈海は止めようと文句を言う。 奈海「そ、そんなのいる訳無いじゃん!だいたいその町は私達がいた町よ。【口裂け女】が本当にいたら」 正義「もし!都市伝説がいたとしたら、何故戦っていたんだと思う?」 奈海「え?!ちょッ、ムグッ!」 正義の発言を止めようとした奈海を、何故か勇弥が止める。 奈海「なによ、【口裂け女】がいる訳」 勇弥「正義は【口裂け女】を倒している。小1の時にな。」ボソッ 奈海「え?じゃあまさかさっきの話・・・。」ヒソヒソ 勇弥「おそらく正義が【口裂け女】と遭遇した時の話だな。それに、正義なら上手く説得できるかもしれない。」ヒソヒソ 勇弥が正義に注目する。 楓「・・・『何故』、か。都市伝説同士にもテリトリーのようなものがあって、自分のテリトリーに入った獲物を横取りされたから、だとあの時は思っていた。」 正義「そう・・・。なら、男の都市伝説は子どもを抱えて飛んだんだよね。その子どもはどうなったんだと思う?」 楓「コロされた、と思う。どちらに、かは分からないが。」 正義「そうか・・・、だったら都市伝説とはもう関わらない方が良いと思うよ。」 楓「なッ、何故だ?!危険だからか!?別に危険でも構わない、私は知りたいんだ!真実が!」 正義「なら、十文字さんにこれだけ言っておくよ。」 正義は数歩、十文字に歩み寄る。 正義「都市伝説なんて居ないかもしれない。でももし居たとしても、悪い都市伝説しかいない訳ではないと思う。 悪い事をする都市伝説を許せない、放っておけない都市伝説も居るかもしれない。違うかな?」 楓「・・・。」フルフル 正義「そうにも関わらず、良い都市伝説を悪いやつだと決め付ける事、それだけは止めてほしいと思う。 この世には悪い人だけがいる訳ではない、分かってくれるかな?」 今までの経験から出たその言葉は、単純に都市伝説について言っただけのものだったのか、とても深いものがあった。その心は、十文字にも伝わったようである。 楓「・・・そうだな。確かに決め付けていた。あの都市伝説は、あの子を守ろうとしていたのかもしれないな。」 正義「そうだよ、そう信じようよ。」 楓「ありがとう、黄昏。私は改めて、『悪事に利用されている都市伝説のためにも』!この活動を行おうと思う!」 正義「そうだよ、十文字さん!すっごくかっこいい!」 勇弥「ちょっと待てェェエ!」 奈海「待ってぇぇえ!」 途中までは素晴らしい内容だったが、正義もしっかりと趣旨を理解していなかったようで、はやし立ててしまった。 勇弥「だから、都市伝説を」 楓「日向も、心星も、帰るならせめてこれだけ見くれないか?」 そう言うと、十文字は鞄から、新聞の切抜きが貼られた紙が入ったファイルを取り出した。この状況では抜け出せない、おとなしく勇弥は話だけでも聞く事にした。 その1番上の記事にはこのような記事が書かれていた。 勇弥「『歩道で男が肩を骨折』?!」 楓「この町では結構有名な事件だった。これがさらに何件も・・・。」 正義「で、でもこんな話聞いた事も・・・。」 奈海「あ!これは聞いた事あるわ。『若者の骨粗しょう症に―――』っていう話。」 勇弥「あった!一時牛乳とかカルシウム摂るための料理ばっか出て、炭酸飲料を控えさせられた!」 楓「そう!骨折した人間の証言から、『骨がもろかったから起こった』という説が湧いて、定着してしまったんだ。」 正義「でも、十文字さんは違う、と?」 楓「それにしては被害者は『彼女がいる男性』という法則があるんだ。『キスをすると骨が―――』という強引な説明がされていたが。」 勇弥「たしか『デートの時にファーストフード店で飲食するから』ってものあったな。」 奈海「そ、そういえばこんなのあったわね。(これが理由で正義くんにキスしてないんだよねぇ。)」 十文字は新聞が貼られていない、『まとめ~予想される犯人像~』というページを開く。 楓「これが私が予想する、犯人像だ。」 正義「・・・、犯人は『恋人がいない人間』って?」 楓「それが妥当だと思う。被害者は学校には共通点が無いから、『いじめの復讐』の可能性は低い。 だからそういう、広い範囲の憎しみや嫉妬から犯行に及んだんだと思う。」 勇弥「予想される都市伝説は、『骨を弱くする』『怪力』『与えた衝撃を倍にする』能力・・・。【骨を溶かすコーラ】か。的を得ているな。」 楓「ファーストフード店に来たカップルがターゲットなら、今までの説とも合うからな。ただ、それなら『肩以外の骨折』の例もあるはずなんだ。 それに【骨を溶かすコーラ】をどうやって増やすか、も謎だ。裏ルートがあるのか?都市伝説を売買する組織があるのか?謎だ。」 そうか、十文字は都市伝説との契約の事を知らないのか。3人はそう思い、2人は我に返る。 勇弥「って、だから十文字さん!都市伝説なんてッ」 楓「あッ!すまない、私は用事があるんだ。先に帰らせてもらうぞ。その資料は黄昏に預けておくよ。」 そう言って、十文字は教室から出て行った。 勇弥「もう、関わらない方が・・・。」 奈海「・・・結構、自分勝手な人というか。」 正義「十文字さん、また明日ぁー!さてと。」 正義が窓を開けると、窓から大王が入ってくる。コインも鞄のお守り袋の中から現れた。 大王「なかなか見込みがあるな。資料をまとめるのは、戦闘でも役に立つ事だ。」 コイン「しかも、正確よねぇ。たぶん予想もほとんど当たってるわよ。」 正義「よし、奈海、コインちゃんで調べてくれ。」 奈海「いいけど、どうせ違うと思うわよぉ。それにしても・・・。」 何故か、奈海が正義を見て溜め息をつく。その後、紙と十円玉を取り出し、呪文を唱える。 奈海「コックリさんコックリさん、あの可愛らしかった頃の、正義くんの居場所を教えてくぅーださい。」 正義「違うだろ!この事件の犯人の居場所だ!」 勇弥「にぎやかだなぁ。」 コイン「まったく。でも無理よ。もう少し情報が必要だから。」 大王「なんでだ?なんでも知っているのが【コックリさん】じゃないのか?」 コイン「これだから素人は困るねぇ。」はぁ・・・ コインは溜め息をつきながら、自分の能力について説明する。 コイン「確かに私達【コックリさん】は多くの情報を持っているわ。地球上の、何万年前の情報もね。 だけど、多すぎて逆に全部を知る事はできないから、必要な情報だけを取り出して調べるのよ。」 正義「え?そんなにすごい事だったの?」 勇弥「オレも少しだけ分かるよ、その痛み・・・。」 コイン「特に私はまだ子どもだし、前に見た情報も忘れちゃったりするんだけどね。最近はだいぶ覚えられるようになったけど。」 正義「ふぅん、なんだか『特撮ライダーW』みたいだね。」 大王「言うと思った。なら『検索ワード』はその資料から探せばよかろう。」 勇弥「よし、じゃあ早速探すとするか!」 はたして、都市伝説の居場所は掴めるのか?はたまた、倒す事はできるのか?! 第3話「お返し」―続く― 次回予告4コマ――― ☆笑う者、泣く者☆ ?男「フハハハ・・・笑えるぜ、この記事は。まるで俺が犯人じゃないかのようだ。」 ?男「ん?また聞こえてきたぜぇ、『あいつの声』が。まだまだ強くなるって事かァ?」 ―――男よ、もっと人を苦しめよ!そして復讐を果たすのだ!――― ?男「言われなくとも、やってやる!楽しみにしていろ!」 ―――・・・モウヤメテヨ・・・――― ●書くと、どうしようもなく長くなったから分割した、というのはナイショ。では、後編に続きます! 前ページ次ページ連載 - 舞い降りた大王
https://w.atwiki.jp/bokuserve/pages/2425.html
【元ネタ】史実 【CLASS】アーチャー 【マスター】 【真名】フリードリヒ・デア・グローセ(フリードリヒ二世) 【性別】男性 【身長・体重】158cm・57kg 【属性】秩序・中庸 【ステータス】筋力C 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運A+ 宝具A+ 【クラス別スキル】 対魔力:D 一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。 魔力避けのアミュレット程度の対魔力。 単独行動:C マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。 ランクCならば、マスターを失ってから一日間現界可能。 【固有スキル】 芸術審美:B 芸術品・美術品に対する理解。 芸能面の逸話を持つ宝具を目にした場合、高確率で真名を看破する。 カリスマ:B+ 軍団を指揮する天性の才能。 国外にまで信奉者が現れる程のカリスマだが、特殊な伝承補佐により女性に対しては逆効果に働く。 軍略:B 一対一の戦闘ではなく、多人数を動員した戦場における戦術的直感力。 自らの対軍宝具の行使や、逆に相手の対軍宝具に対処する場合に有利な補正が与えられる。 【宝具】 『騎砲・斜行戦術(オブリーク・オーダー)』 ランク:B+ 種別:対軍宝具 レンジ:10~50 最大捕捉:600人 フリードリヒ大王が初めて採用した騎馬砲兵と、プロイセンの斜行戦術が昇華された宝具。 軽量砲を騎兵に引かせること機動力を増した砲兵軍団を召喚、指揮する。 また、斜行戦術の逸話から、初撃を与えた囮部隊には敵の攻撃を誘引するターゲット集中効果が与えられる。 相手が囮に気を引かれてる内に反対側から半包囲を行うことで、戦局を優位に進めることが可能。 ただし、次に召喚する際、それまでに軍団が受けたダメージ量に応じて練度が低下し、斜行戦術の展開も困難になっていく。 『無憂宮の啓蒙君主(ヤールフンダート・フリードリヒ)』 ランク:A+ 種別:結界宝具 レンジ:50 最大捕捉:500人 フリードリヒ二世自身も設計に関与した離宮“サンスーシ宮殿”と、 啓蒙の時代の代表者として『法の支配』を推し進めた逸話が昇華された宝具。 “サンスーシ宮殿”を魔力によって再構築し、自身と周囲の者達を宮殿内に転移させる。 この宮殿内において、自身を含む全ての者は“フリードリヒ二世の敷く法”に支配され、それに反する行動が不可能になる。 “フリードリヒ二世の敷く法”は宝具非発動時にフリードリヒ二世の意思で自由に改定する事が可能。 ただし(自身を含めた)特定の誰かを対象としたり、あるいは対象外とした法の場合、発効することが出来ない。 【解説】 プロイセンの王フリードリヒ二世。フリードリヒ大王の尊称で知られる。 無憂宮の哲学者を自称した哲人王。『反マキャベリ論』『七年戦争史』の著者。 音楽家、特にフルート演奏の玄人。優れた戦術家にして内政家。つまり万能の才人。 芸術家気質の少年だったが、軍人嗜好の父王から虐待されて育つ。 耐えきれずに親友カッテと共に英国に逃れようとしたが、親友が処刑されるという結果を招いてしまい、以後は父に従順になったという。 王位についた後は啓蒙思想に基づいて政治改革、富国強兵を進める。 さらに神聖ローマ皇帝の崩御に乗じて、鉱工業の盛んなシュレジエンを軍事力で奪い取ることにも成功したが シュレジエンを奪い取られたオーストリアの女帝マリア・テレジアの恨みを買うこととなった。 マリア・テレジアはフランスのポンパドゥール夫人、ロシアの女帝エリザヴェータと通じ反プロイセン包囲網を形成し、 後世、七年戦争と呼ばれる大戦を仕掛けた。 プロイセンの総人口400万に対し、反プロイセン包囲網の総人口は8000万と、絶望的な国力差であったが、 フリードリヒ二世は巧みな戦術で自軍に倍する敵軍を幾度も破った。 しかし、国力差は如何ともし難くプロイセン軍は消耗。次第に防戦一方となっていく。 一時は首都ベルリンも占領されるほどの苦境に立たされたが エリザヴェータの急死によりピョートル3世がロシア王位を引き継ぐと、奇跡的にロシアとの講和が成立した。 これを切っ掛けに戦争に疲弊していた諸国は次々にプロイセンと講和。 孤立したオーストリアはプロイセン軍に撃破され、シュレジエンの領有を確定させた。 以後、フリードリヒ二世は内政に励み、二度と戦争を行わなかった。 【蛇足】 女嫌いでホモ(疑惑)でシスコン。晩年は人間嫌いになり、孤独な生活を送った。
https://w.atwiki.jp/yougosq/pages/5541.html
■大王の氷冠 新世界樹の迷宮2で登場する防具。DLC限定。 大きな氷塊をすっぽりと被ったように見えるペットも装備できる非常に重い兜。行動速度↓↓ コメント