約 131,906 件
https://w.atwiki.jp/hirireorikyara/pages/277.html
砕け散る。 元々は形を保っていた筈の無機物たちが、強大なる力の乱舞によって砕け、空気中に塵となって舞っている。 もしも並の格闘家たちがストリートファイトに興じていたとしても、こうはなるまい。 まるで、これではゲリラ戦でも行われたような惨状だ。 それも一方がその絶大な力で押しているわけではなく、双方が超人と呼ぶに差し支えなき力を存分に振るっているから質が悪い。 紅色の狐が、ひらりひらりと身をかわす。 優雅で流麗なものとはかけ離れた、とことん戦闘行為の為に極められた、粗雑ながらも確実な回避の動作。 つい一瞬前まで顔面があった場所を、鋭い拳が打ち据えていく。 狐に致命的な傷こそ与えないものの、万一回避を誤ればどんな惨状が待っているかは想像に難くなかった。 いや、それ以前に。 それほどまでに強力な老人の攻撃を連続してかわしながら、息をあげていない狐がまず、明らかに異常だ。 スーパーの鮮魚コーナーに並んでいる、『死んだ魚』のように濁った亡者の瞳――決して光の灯らない瞳で無感情に老人を見つめ、一手一手の攻撃を危なげに、しかし確実にかわしていく。 老人の動作は確かに卓越していて、まさしく武技を極めし戦士であることが窺える。 その証拠に、行動に支障はないとはいえ、紅き狐は全身へと打撲を受けていた。ダメージは決して零ではない。 彼女の手にかかってきた数多の存在が見たなら、思わず感嘆の声を漏らさずにはいられないかもしれない。 あの生物兵器と、ここまで対等に渡り合うなんて。 「…………、」 狐の挙動を待たずに、拳士は次なる一手を繰り出す。 相手に何一つとして行動を許さないその戦闘スタイルは、紅狐と互角以上に戦うことのできる有効なそれだ。 何せ、狐は軍部が公認するほど強力な生体兵器ではあるものの、老人のような武道家とは決してイコ―ルでない存在なのだから。 「確かに、見事な身のこなしだ。お主ほどの逸材は、捜したってそうそう見つかるまい」 手を休めぬまま、老人――東奔西走は語る。 狐はそれに耳を貸しているのか貸していないのか分からない。 感情の起伏が限りなく乏しいこの紅狐にも知能はあるだろうが、感性まで備わっているとは限らないのだ。 それはきっと、本人にしか分からないことなのだろう。 東奔西走は目の前の狐がどういった存在であるかを知らないゆえ、そこまで意識を回すことは当然不可能だ。 それに、言葉が通じているかどうかは、大した問題ではない。 言葉が通じないのなら実力で語り聞かせればいいだけ。 戦いに生きるものはそうでなければならない。 「だが、な」 狐の腹部へ、正拳の一撃がヒットする。 久しくなかった手応えだが、それは非常に浅い一発となってしまった。 この程度の当たりなら、町中の不良やごろつきでも問題なく反撃を返してくるだろう――東奔西走が、『並』であったなら。 当然、『敵』を抹殺せんと狐は反撃をしようとするが、行動が開始されるよりも早く東奔西走はより鋭い一撃に切り替える。 付け入る隙など与えない。 一手一手に意味がある。 たとえば何てことのない、大したダメージにすらならなかった先の正拳突きでさえ、次への連結の意味を含めての計算された打撃。 何も考えずに避けるだけでは、隙など見出せる筈もない……!! 「――お主は欠けている。お主には、魂が足りぬ」 紅色の狐・小神さくらは強者だ。 多少腕の立つ格闘家であっても、大抵はその並外れたスペックをもって無理矢理押し潰して終わらせてしまう。 散弾で何度か撃たれても倒れず、無論銃弾の一発や二発ではその生命を奪う一因にすらなることはできない。 そんな彼女がいまこうして押されている理由とは、即ち技術面だ。 攻撃を避けるのだって、全てその身体能力に頼っている。言ってしまえば、技術もへったくれもないごり押しということ。 現に彼女の動きは東奔西走の激しい攻撃の中で、攻撃を避けてこそいれど流麗な動きとはいえぬそれへと変化しつつあった。 もしも小神さくらという兵器が更に進化を遂げて、もっと確固たる自我を植え付けられたなら話は違ってくる。 東奔西走の攻撃を力押しではなく技術でかわし、彼の猛攻の抜け道を計算して行動できたなら、戦況は互角には持ち込めた筈だ。 いわば、職人と機械。 同じ作業を延々繰り返す機械は確実性こそ保証されていても、永遠に同じ場所に止まったまま決して進めない。 その点職人ならば年月を重ねるごとに技は進化を遂げ、確実性では勝てずとも、やがてその技は唯一のそれに肉薄していく。 「そのような、心の宿らぬ戦い方で」 さくらは逃れつつも、東奔西走の急所を狙う。 鍛えられたその肉体を一撃で貫けるかどうかは怪しいところだが、さくらの力も人間としては間違いなく規格外に位置する大きさ。 内臓を抉るくらいは期待できるかもしれない。 そこで生まれた隙に更に付け込んで一気にペースを奪い取れば、老人一人ごとき殺すのは造作もない話だ。 ごくごく機械的に、さくらは東奔西走抹殺の算段を組み立てていく。 体内の臓器の位置など大体の察しは付く。 仮に臓器を捉えられずとも兵器の拳で打たれれば、老いた肉体でまったくの無傷とはいかない筈。 さくらは東奔西走の上段蹴りが剛、と轟く音を聞きながら、その片腕を老人の胸の中央めがけて突き出した。 「…………!?」 がしぃぃっ、という快音が響く。 さくらは相も変わらずの濁った瞳のまま、目元を訝しむようにぴくりと動かした。 感情の機微と呼べるほど大層なものではなかったが、その機械思考にノイズを走らせるだけの効果はあったようだ。 東奔西走は小神さくらの殺人拳を腕の中央付近から掴み取り、自らの身体へのダメージを最小限に抑えたまま、身動きを封じていた。 さくらは引き抜こうとするも、東奔西走の追撃がそれを許さない。 相手の肉をも裂きかねない、小神さくらの鋭き手刀が彼の腕を潰さんと放たれるが、インパクトを受けたのはさくらの方だった。 まるで、巨大なハンマーで打ち上げられたような衝撃を感じた。 テニスボールにでもなったような、これまで感じたことのない感覚。 痛みよりも衝撃が大きい。 ごぎゃりという嫌な音は、しっかりとさくらの耳に入っていた。 「――――この東奔西走を、破れると思うな!」 東奔西走の打った打開策は限りなく単純だ。 目の前の機械のように冷徹な狐の行動をこれまでの打ち合いから推察するに、まずは不自由な片腕をどうにかせんとする筈と分かった。 後は単純、さくらが僅かにでも隙を見せたところで思い切り人体の急所の一つ、『顎』をアッパーカットで打ち抜く。 どんなに優れた格闘家であろうとも、人間の枠に収まっている限りはこの一撃を無傷で済ませることはどう考えたって不可能。 東奔西走だって、今撃破した紅狐に同じ攻撃を喰らっていたなら、手痛いダメ―ジになっていたことは間違いない。 根拠は、さくらの腕を掴んでいた左腕にある。 小神さくらの腕自体は見かけ通り少女のそれだったが、引き抜かんとする力は予想を超えた強さだった。 力が無かったなら、より高い威力での一撃を打てた。 しかも、直撃とはいかずとも腕に接触してしまったあの手刀もまた、少女の肉体からは考えられない威力だった。 骨がやられていないか不安になる――折れてはいないだろうが、鈍痛はしばらく消えないかも知れない。 しかし処置はまだ出来ない。 何故なら、 「……なん、と」 ――小神さくらは、付近の電線の上にて屹立していたからだ。 漫画や映画に代表される忍者のイメージと、まったく同じ光景。 両手を広げてバランスを取ろうとするでもなく、紅き狐はただ冷淡に佇みながら、あの濁った瞳で東奔西走を見据えていた。 瞬間、不覚にも背筋へ寒気を感じた。 彼女の濁った瞳はさっきまでの交戦でさんざん見ている筈なのに、改めて目を合わせてみるとよく分かる。 あれは――『死者』の目だ。 あんな目をした『人間』を、東奔西走は見たことがない。 四字熟語になったことで一部の記憶に欠損が出ているが、それでも断言できる。あれは、怪物であると。 「…………」 さくらのやっていることは、決して達人芸ではない。 東奔西走の猛攻をひたすらにかわし続けたのと同じように、持ち前の身体能力を駆使して強引にバランスを維持しているだけだ。 そこに『理屈』なんて欠片もない。 出来ることだから出来る。 たったそれだけの理不尽の下に、小神さくらは立っている。 忍者のように、幽鬼のように。 「…………」 身体状況、把握。 疲労・支障なし。 負傷・ 全身打撲、支障なし。 腹部へのダメージ、支障なし。 足へのダメージ、やや行動に支障あり。だが殺人続行の上で支障なし。 脳へのダメージ、脳震盪。だが、視界さえ使えれば戦闘続行に支障なし。平衡感覚など、自力で補う。 その他のダメージ、下顎部粉砕骨折。会話行動に大きな支障はあるだろうが、そもそも殺戮遂行の上で会話行為など不要。 よって、結論――戦闘および殺戮・続行。 「――――」 小神さくらは冷淡な動作で、高所からクロスボウの矢で東奔西走を射らんとする。 流石にその動きをくい止めることは出来ないが、ボウガンの矢ごときこれだけの間合いがあれば脅威でも何でもない。 十分に避けられる。 更に、回避の為に用いた運動をそのまま転換し、小神さくらの『着地点』を狙った重い一撃を打ち込むことも十分に可能。 そう、さくらは転落死も有り得る高所から、ボウガン発射後即座に飛び降りることを決行していたのだ。 超人的な身体能力を持っているとはいえ元は人間。無茶な着地を試みれば、骨が砕けるのは当然。 さくらは空中を落ちながらも、東奔西走の動きをしっかり濁りきった両の眼で捉え、彼の意図を機械的に認識する。 速い。 無策に受け身を取っては、老人の一撃が自分の頭を砕く。 ならばと、さくらはまともな人間であれば馬鹿馬鹿しいと一笑に伏すような行動を、平然と試みた。 「二段跳び、じゃとッ!?」 二段跳び――それこそ格闘ゲ―ムの中のような話であって、現実には到底無理とされる馬鹿馬鹿しい技術。 さくらはそれをやってのけた。 東奔西走は一瞬思わず瞠目したが、すぐにその仕掛けに気付く。 如何に生体兵器である小神さくらであれど、流石にそこまでの超人的技能は持ち合わせていない。 彼女がやったのは、単なるくだらない取捨選択だ。 クロスボウの矢ではなく、クロスボウ『本体』を落下しつつ片手で掴み――地面へと着地する直前に、全力で地面へと叩きつける。 本体は無惨な姿を晒しているが、この取捨選択は完全な妙手だった。 もしも武器を失うことを躊躇でもしていたら、東奔西走の渾身の一撃を無防備な体勢で直撃することになっていたのだ。 そうなれば――さしものさくらとて、ひとたまりもない。 東奔西走もまた戦闘勘を存分に働かせ、さくらのトリックを瞬時に見破り、死角へと逃れたさくらへ拳を打――てなかった。 (東奔西走……ルール、能力……!!) ぎり、と東奔西走は歯噛みする。 さくらのいる位置は、ほんの僅かではあったが東奔西走よりも『北側』だったのだ。 ほんの僅かの差異が、東奔西走の手を否応なしに鈍らせる。 ル―ル能力の制限がなければ、これほどに大きな隙を曝すことはなかった。 とことん、東奔西走は四字熟語として貶められたこの肉体を呪いたいと心から思った。 「…………」 さくらはディパックから『あるもの』を取り出した。 それは本体を失ったクロスボウの矢だ。 その殺傷能力はわざわざ試さずとも、その鋭い切っ先が、光を反射しておこる金属光沢が無言の内に語っていた。 さくらは躊躇無くそれを振り下ろす。もちろん、素手で。 《東西にしか移動できない》ルールの縛りによって、一瞬だが確かな隙を作ってしまった東奔西走は避けようとするが、遅い。 クロスボウの矢の鋭い切っ先が彼の胸板を裂いて、真っ赤な液体を漏らさせていた。 「っっ……!」 傷口は決して深くはない。 あと一瞬対処が遅れていたなら致命傷だったかもしれないが、とりあえず今のところは問題ないようだった。 東奔西走は矢を振り下ろしたことで位置が若干ながら変動したさくらへ、迷わず重い一撃を打ち込む。 それは彼女の手元の棍棒へと吸い込まれ、無惨にもクロスボウの矢はその棒状の部分から真っ二つにへし折れてしまった。 だが手はある。 クロスボウの矢を、更にディパックから取り出す。 本体を捨てたのは別に無我夢中だったとかではなく、この矢単体であっても殺人用途で十分に利用可能と判断したからでもあった。 刺し貫く。 狂い無く急所を狙ったその一撃は、回避を取っていたとはいえ東奔西走の左腕を、またも浅くではあるが確かに裂いていた。 あれでは掠り傷だ。 やはり急所を突かなければ――さくらが再び矢を東奔西走へと向けようとしたその刹那、老人の姿は視界から消えていた。 「…………? 、――――!!??」 いや、違う。 東奔西走は、全速力で小神さくらの懐へと踏み入っていたのだ。 これは危険な賭けだった。さくらの反応速度が想定より僅かにでも速ければ、一撃の代償として手痛い傷をもらう可能性がある。 しかし、この狐を沈められるならば。 そう考えた東奔西走は捨て身の一手として、この方法を選んだ。 強烈な速度で叩き込まれた正拳突きが、そのまま威力を殺せずにさくらの肉体をくの字に曲げさせて、彼方へと吹き飛ばした。 あまりにも呆気ない幕だったが、東奔西走としては珍しく冷や汗を流すに足るだけの戦いだったと、いえる。 命を奪えたかどうかはわからない。 ただ、当面の脅威は去ったといっていいだろう。 「さて、のう――」 安堵の息を漏らした途端、痛みを思い出した。 結局本来の用途での使用とならなかった矢によって切り裂かれた胸。命にも行動にも支障はないが、処置しておきたい。 腕の掠り傷もそうだが、化膿されては困る。 (ユキコたちは、大丈夫かのう……) 処置も施したいが、まずは合流が先だ。 彼は現在彼女・狭山雪子がどんな状態であるかを知らない。 知らないが、何となく言いしれぬ胸騒ぎだけは感じていた。 しかし、どうにもできない。 自分の無力を痛感しながら、東奔西走はかつて別れた、今はもう壊れてしまった少女を探して歩き出した。 四字熟語VS生体兵器――勝者、四字熟語・東奔西走。 【C-6/市街地/一日目/昼】 【東奔西走@四字熟語バトルロワイヤル】 [状態] 疲労(中)、胸に裂傷(命・行動に支障なし)、左腕に掠り傷(行動に支障なし) [服装] 特筆事項なし [装備] なし [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品×2 [思考] 基本:殺し合いを潰す。 1:一先ずは狭山雪子と他二名に追いつく。狭山が南北に行ったのならば協力者を捜す。 2:傷の処置も余裕があればしておきたい。 3:出来ることならタクマを探す。 4:二人(行木団平、ジャック・ザ・リッパ―)には警戒しておく。 [備考] ※四字熟語バトルロワイヤル、死亡後からの参戦です ※ル―ル能力により東西にしか移動できません ◆ ◆ 小神さくらは、すっくと立ち上がった。 強く打ち付けられたことで胃液と僅かな吐血を催したものの、別段何でもないかのように立ち上がってみせた。 彼女は生体兵器だ。 それゆえにその生命力は常人とは一線を画しており、東奔西走の一撃をもろに受けてもどうにか生命を保つことには成功していた。 とはいえ、腹部へのダメージはかなり甚大だ。 徒手空拳でこれほどのダメージを背負う羽目になるとは、小神さくらにしたって思いもしなかっただろう。 さくらはボロボロだ。 だが、その生命を削りきるにはまだまだ足りない。 防戦一方のまま場所を移動しつつ戦った疲労も。 アッパ―カットにより脳は揺らされ、衝撃で半壊状態にある下顎も、見た目は深刻な損傷に見えるが、足りない。 腹部へのダメージは強大だが、やはりまだ足りない。 行動可能。 小神さくらは感慨も風情もなく、微塵の名残惜しささえ感じないままで、次なる獲物を今度こそ仕留めるべく歩き出した。 濁った、死んだ魚のような瞳のままで――― 【小神さくら@俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd】 [状態] 全身打撲(活動に支障なし)、左足に裂傷(処置済、行動に若干の支障あり)、下顎が半壊、腹部にダメージ(極大) [服装] 特筆事項なし [装備] なし [所持品] 基本支給品一式、クロスボウの矢、ランダム支給品1~2 [思考] 基本:殺し合いを遂行する。 [備考] ※俺のオリキャラでバトルロワイアル2nd、死亡後からの参戦です ※支給品は確認しましたが、武器はもう残っていないようです ※クロスボウは破壊されました 時系列順で読む Back:優しくキミは微笑んでいた Next:行人不知 投下順で読む Back:空蝉 Next:行人不知 070:失踪する思春期のパラベラム『バーンアウト』 小神さくら [[]] 070:失踪する思春期のパラベラム『バーンアウト』 東奔西走 [[]]
https://w.atwiki.jp/sa1522/pages/48.html
暇すぎてしかたないとき更新 傍若無人[ぼうじゃくぶじん] 魑魅魍魎[ちみもうりょう] 色即是空[しきそくぜくう] 合縁奇縁[あいえんきえん] 未来永劫[みらいえいごう] 不老不死[ふろうふし] 豪放磊落[ごうほうらいらく] 四面楚歌[しめんそか] 竜頭蛇尾[りゅうとうだび] 良知良能[りょうちりょうのう] 極楽蜻蛉[ごくらくとんぼ] 孤軍奮闘[こぐんふんとう] 虎視眈々[こしたんたん] 言語道断[ごんごどうだん] 晴耕雨読[せいこううどく] 縦横無尽[じゅうおうむじん] 単純明快[たんじゅんめいかい] 起死回生[きしかいせい] 青息吐息[あおいきといき] 悪戦苦闘[あくせんくとう] 罵詈雑言[ばりぞうごん] 半信半疑[はんしんはんぎ] 反面教師[はんめんきょうし] 因果応報[いんがおうほう] 自画自賛[じがじさん] 自給自足[じきゅうじそく] 平々凡々[へいへいぼんぼん] 変幻自在[へんげんじざい] 平衡感覚[へいこうかんかく] 津々浦々[つつうらうら] 九十九折[つづらおり] 傍若無人[ぼうじゃくぶじん] 人前もはばからず、まるで近くに人がいないかのように勝手気ままに振舞うこと 魑魅魍魎[ちみもうりょう] 山や水に住むいろいろな妖怪 色即是空[しきそくぜくう] 万物はいろいろの形を備えているが、全ては現象であり永劫不変の実体はなく、本質は空である 合縁奇縁[あいえんきえん] 人と人の気が合うのも合わないのも全て不思議な縁だということ 未来永劫[みらいえいごう] 仏教で今後いつまでも続く果てしない時間。永遠・永久 不老不死[ふろうふし] 年を取ることなく、死ぬことがないこと。年を重ねても老人にならずいつまでも行き続けて死なないこと 豪放磊落[ごうほうらいらく] 気持ちがおおらかで神経が太く小さいことにこだわらない様 四面楚歌[しめんそか] 助けがなく、周囲が敵や反対者ばかりであること 竜頭蛇尾[りゅうとうだび] 初めが盛んであるが終わりは振るわないこと 良知良能[りょうちりょうのう] 人間が生まれながらに持っている知識と才能 極楽蜻蛉[ごくらくとんぼ] 何もしなくて気楽な人のこと 孤軍奮闘[こぐんふんとう] 援軍がなく周囲から孤立した少数の群生でよく戦うこと 虎視眈々[こしたんたん] 虎が獲物を鋭い目で見下ろす。野望を遂げようとしてじっと機会を待つ 言語道断[ごんごどうだん] 言葉では言い表せないほど程度が甚だしく悪いこと 晴耕雨読[せいこううどく] 晴れの日は外で畑を耕し、雨の日は室内で読書する。思いのままのんびりと生活をすること 縦横無尽[じゅうおうむじん] 自由自在でとらわれ出ない様子。勝手気ままに振舞う様子。 単純明快[たんじゅんめいかい] 簡単で道筋が明らかであること 起死回生[きしかいせい] 死に瀕したもの、滅びかけているものを再び生き返らせること。もとに戻すこと。 青息吐息[あおいきといき] 非常に困ったときに出す元気のない溜息 悪戦苦闘[あくせんくとう] 死に物狂いの苦しい戦い。困難な状況の中で苦しみながら努力すること 罵詈雑言[ばりぞうごん] 口汚く相手を罵り、悪口を言うこと 半信半疑[はんしんはんぎ] 本当かどうか信じきれない様子。真偽の判断に迷うこと。 反面教師[はんめんきょうし] 戒めとなる悪い手本 因果応報[いんがおうほう] 良い行いをしたものには良い報い、悪い行いをしたものには悪い報いがある。過去、及び前世の因業に応じて果報があると言う事 自画自賛[じがじさん] 自分の書いた絵に自分で賛することから、自分で自分のしたことを褒める事。 自給自足[じきゅうじそく] 自分に必要なものを自分で作り出してまかなうこと。 平々凡々[へいへいぼんぼん] 普通の人と同じで特に変わった点や特色がないこと 変幻自在[へんげんじざい] 自分の思い通りに変化したり、現れたり消えたりすること。 平衡感覚[へいこうかんかく] バランスの取れた考え方や感じ方。 津々浦々[つつうらうら] いたるところの港や海岸。全国くまなくいたるところ。 九十九折[つづらおり] つづらのように山道などが甚だしく曲がりくねっていること
https://w.atwiki.jp/okarowa/pages/71.html
14◆第一放送 ぴーんぽーんぱーんぽーん。 気の抜けた炭酸飲料と見まごうほどのベルの音が、娯楽施設全体に響きわたる。 ルールに乗っ取ったイベント――「店内放送」の始まりだ。 もしここが本当にただのショッピングセンターであったなら。 ベルの音で始まるこの「店内放送」は、迷子の子供の名前やタイムセールの情報を提供してくれるような、 平和的な要素に満ちたものだったはずだろう。 しかし、まことに残念なことに。 今この娯楽施設に満ちているのは、平和の二文字からは無縁の単語ばかり。 『――殺戮。死体。血液。騙し合い。 ああ、そんな単語だらけのこの施設、わたしたちはずいぶん娯楽として楽しむことができました』 そう、ここは――殺し合いのための、施設。 だから聞こえてくる放送は、血にまみれたおぞましいものでなければ意味が無い。 とある場所。 娯楽施設の中なのか外なのかも分からないその場所で。 マイクに向かって声を出した白衣の女の心中は、きっとどす黒く歪んでいるように思われた。 『はい……みなさん、私の声が聞こえたことで察しがついたと思われますが。 ついさっき、この場における四人目の死者が出ました。 よって! 店内放送を、始めさせていただきます。 ちなみに進行役は……私の声を聴きたくなかった人も多いでしょう、どうもお久しぶり、奇々怪々でございます』 お辞儀を一つ。 誰も見ていないのにそれをする礼儀正しい狂気の研究者は、奇々怪々。 ”文字紙の招待状”を発行して四字熟語たちを集め、この倫理無き実験を開始した幻想言語学者のひとりにして、 この実験の進行役であった。 『――いやはや全く、みなさん開始からずいぶん飛ばしていくこと突風のごとしですねぇ! 開始から約5時間。 4時間52分と43秒での第一放送となったのは、私たちの予測を大きく上回っています。 ”もうこの実験も、かなりの回数を重ねてきましたが”――こんなに早く死んでいくのは初めてかもしれませんね。 データも非常によく取れていますし、このままどんどんやっちゃってくれて構いません。 むしろ歓迎します。 ルール能力を確かめて、駆使して、裏をかいて――いろんな貴方がたの姿を見せてください。 殺人に手を染めて生きることを選んだ者……うっかり殺してしまった者。 未だにスタンスを決めかねてる哀れなお方は、うーん? さすがにもう居ないかな? まあ、いろいろ居るとは思われますが、最後にこの地に立つのは一人です。 お忘れなきようにお願いしますよ。 ”この地に最後に立っていられるのは、たった一人だけですからね”。 ……さて、前置きはこのくらいにして。 今からわたくしが提供いたしますのは。死んだ四字熟語と、禁止エリアの発表でございまーす。 はい拍手。ぱちぱちぱちぱち! テンション上げていきましょう!』 開始時に集められた広間でのルール説明のときに比べ、奇々怪々の声は心なしか弾んでいる。 大会会場で中間報告をする司会進行役のあのテンションだ。 そのテンションのまま……まず読み上げられたのは、四つの四字熟語だった。 『では、発表します。この第一放送までに実験から退場したのは……、 猪突猛進 東奔西走 心機一転 一望千里 の四名です! あらら、ただでさえ少ない女性の参加者がもう二人も死んでしまいました。 まあ、勝負は時の運。 殺し合いは神様の気まぐれ、とはよく言ったもので、これはデータにも残す価値が無い偶然と処理しますが。 残った三名の女性参加者にはがんばっていただきたいものですね』 他人事らしいあっさりとした口調で、奇々怪々はマイクの向こうの参加者たちに語りかけて。 さて、と話題を変える。――次は少し、説明を加えながら読み上げる。 『では、禁止エリアについて。 これから一時間ののち、以下の二つのエリアを禁止エリアとします。 A-1 B-3 以下の二か所に一時間後に入ってしまうと、少しの待機時間ののちに首輪が爆発。 焼肉定食さんのようになってしまうのでお気をつけて下さい。……焼肉定食さんのこと覚えてる人いますかね? まあ、あの人はホントに見せしめのためだけに連れてきた人なんで別にいいんですが。……っと、口が過ぎましたか』 こほん、一つ咳をする。 『はい、……もう伝えることもないし、邪魔しちゃわるいので終わりにしますか。 最後にひとつ。ルールブックの隅に書いてありますが、この文面を繰り返して締めといたしましょう。 ”死んだ四字熟語は――放送の後。この場から消えてしまいます”。 ……察しのいい人は、この言葉の意味に気が付いていたかもしれませんね。ではまた、残り七人の時に。アデュー♪』 ぼーんぱーんぱーんぽーん。 気の抜けた炭酸飲料と見まごうほどのベルの音が再び、娯楽施設全体に響きわたって。 娯楽施設を支配する「店内放送」は、その第一回目の役割を終えた。 さあ、残りは十二人。しかして、実験は終らない。 この地に最後に立っていられるのは……たった一人だけなのだから。 お仕舞い 前のお話 次のお話 真打登場 前のお話 四字熟語 次のお話 都市伝説 奇々怪々 [[]] 用語解説 【店内放送】 ぴーんぽーんぱーんぽーん。 ――当店へお越しのお客様、本日は当店をご利用いただきまして誠にありがとうございます。 で始まる店内放送は、セールやフェアなどの案内、また迷子のお知らせなどを放送するのが一般的。 四字熟語ロワではバトロワの放送と同じ意味を持つ。
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3165.html
【マップ】 C-3に屋上駐車場へのスロープがあります 【基本ルール】 (以下、ルールのおさらい用紙の内容を記述) 〇、”終了条件” この実験の終了条件は、「娯楽施設の中において、最後の一人の生者となること」です。 最後の一人になった参加者は実験から解放され、後述の記憶操作で失った記憶を取り戻します。 一、”記憶操作” 参加者は全員、四字熟語になっていただくために、自身の本名と人間関係に関する記憶を失います。 ただし記憶というものは複雑なので、 厳密には「この記憶があると、四字熟語としての行動に影響を及ぼす」とこちらが判断した記憶を消させていただきました。 二、”娯楽施設” 実験は仮想ショッピングセンター「娯楽施設」にて行います。 行動可能な範囲は施設内と、施設併設の駐車場のみ。 施設の外に出ることは不可能です。また、「娯楽施設」内の商品などは無償で提供されています。 三、”基本支給品” 参加者に渡されるデイパックの中には、 「施設の概略を記した地図」、「顔写真つき名簿」、「ルールのおさらい用紙」が基本支給品として入っています。 そして加えて、ランダムに「武器」を一つ支給することとします。 四、”店内放送” この実験に参加した一七名のうち、五名が死亡するごとに、娯楽施設内に「店内放送」が流れます。 店内放送では死亡した四字熟語の発表と、禁止エリアの発表を行います。 また、店内放送で呼ばれた四字熟語は、その時点で消えたものとして扱われます。 五、”禁止エリア” 一回につき二エリアが店内放送で指定され、そのエリアは放送の一時間後から禁止エリアとなります。 また、第三放送の後。エリアが残り三つとなった後は、二時間に一つずつ禁止エリアを増やしていきます。 禁止エリア内に入ることは許されません。入ってしまった場合、十秒の待機時間のあと、後述の首輪が爆発します。 六、”首輪” 参加者は全員、奇々怪々な爆薬の入った首輪を首に装着します。 首輪が爆発してしまう条件は三つです。 一、禁止エリア十秒以上入ってしまった場合。 二、二十四時間の間に参加者が一人も死ななかった場合。 三、主催陣営から見て、実験に不適格な行動・言動をとったと判断された場合。 七”その他のルール” そのほか、進行状況によってルールの追加が必要であると判断された場合、 臨時の放送を開いてルールを追加する権利が主催側にはあります。 主催陣営 進行役 奇々怪々 【ルール能力について】 参加者は四字熟語としてのルール能力を主催側から与えられている。 (例:奇々怪々……《理解無用の不思議な力を使える》、など) ルール能力は能力である前にルールなので弱体化や無効化はほかのルール能力以外ではありえない。 この実験では、参加者は「自分を含めて」、誰がどんなルール能力を持っているのか知らないままに実験を開始する。 また、四字熟語ロワでは、ルール能力によって起こっていると確定している事象について《》を使って表記する。 SSテンプレ 折りたたみの中がテンプレです +... タイトル 本編 [[]] 前のお話 次のお話 [[]] 前のお話 四字熟語 次のお話 あ 名前 [[]] あ 名前 [[]] 用語解説 【用語】 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/pokecharaneta/pages/6316.html
草案 モココorエルフーン ガーディorデルビルorヨーテリー:羊頭狗肉 ハクリューorレックウザ アーボorハブネーク:竜頭蛇尾 ルンパッパ:狂喜乱舞 -- (ユリス) 2012-11-07 19 46 54 草案 ペラップ ヒードラン 流言蜚語 -- (ジャイポ) 2013-01-08 21 32 12 ・付和雷同:フワライド ・猪突猛進:イノムー とっしん必須 ・疑心暗鬼:ミカルゲ ・一石二鳥:アーケオス&ドードー 前者はうちおとす必須 ・天真爛漫:ピカチュウ ・一刀両断:キリキザン ハサミギロチン必須 ・才色兼備:サーナイト ・容姿端麗:ミロカロス -- (リモーネ) 2013-01-19 17 50 52 ・七転八起:ダルマッカ(BW2の自宅のダルマッカ人形にて。) ・妖怪変化:ムウマージ(アニメ内にて、レックウザに変身していたので。 当然偽物。) ・陽動作戦:いかりのこな、このゆびとまれを覚えられるポケモン全般 ・天変地異:ランドロス霊獣 ・良知良能:ランクルス ・一人天下:ポッタイシ 図鑑解説より、どのポッタイシも自分が一番偉いと思っているため。 ・百戦錬磨:シザリガー ・百発百中:テッポウオ -- (リモーネ) 2013-01-21 22 30 50 草案 イシツブテ ポッポ系統orオニスズメ系統orヤミカラス系統orスバメ系統orキャモメ系統orペラップorムックル系統orマメバト系統orワシボン系統orバルチャイ系統orコアルヒー系統×2 一石二鳥 -- (ユリス) 2013-01-22 14 43 20 草案 きしかいせいを覚えるポケモン:起死回生 ラティアス:行雲流水(某シューティングゲームの中のカットインから) ギャロップ:馬耳東風(ねっぷう必須。ほのおタイプ=某元テニス選手の意味でも) フリージオ&ソルロックorホワイトキュレム:秋霜烈日 3犬orラティ兄妹orエムリットorクレセリアorプラチナの3鳥orトルネロスorボルトロス:東奔西走 -- (ジャイポ) 2013-08-22 21 42 39 草案 ゴーストタイプのポケモン全般:魑魅魍魎 ニドクイン ガルーラorミルタンクorハハコモリ:良妻賢母 -- (ユリス) 2013-08-24 08 59 49 草案 プリンorラプラスorメロエッタ:放歌高吟 -- (ジャイポ) 2013-09-02 18 50 25 でんこうせっかが覚えられるポケモン全般:電光石火 ニドキング&ニドクインorバルビート&イルミーゼorラブカス:相思相愛 ボーマンダorジラーチ:満願成就(前者は空を飛びたいという願いが叶った的な意味で) トランセルorコクーンorカラサリスorマユルドorコモルーorコフーライ:一日千秋(サナギラスは暴れ回れるため却下) 特性が「ふくつのこころ」のポケモン全般:不撓不屈 ポリゴンZ:日進月歩(かがくのちからってすげー!的な意味で) チルタリス:青天白日 ビーダル:一心不乱(勤勉なポケモンなので) -- (名無しさん) 2014-12-07 17 41 06 草案 ドサイドンorバクーダorサメハダーorアルセウスorサザンドラ:跳梁跋扈 ケロマツ ルチャブル:呉越同舟 アニメで仲が悪かったが、バトルで協力したので -- (ユリス) 2015-01-04 16 22 39 ピカチュウ 一期一会 サトシの一番の相棒、という意味で。 -- (名無しさん) 2017-09-06 17 35 03 草案 カイリキーorマッシブーン:筋骨隆々 -- (ユリス) 2017-09-07 18 03 57 草案 ライコウоrガオガエン:虎視眈々 にらみつける必須 -- (名無しさん) 2022-11-15 18 18 22 草案 ビクティニ 古今東西 ベトベトン 賛否両論(ポケモン四字熟語大百科より) -- (ユリス) 2024-04-14 21 59 28
https://w.atwiki.jp/performance2017may/pages/15.html
批評 [音楽の使い方] [書かれた文字] ○「十人十色」の字が特に良い ×明らかに百人百様、千差万別の間で字の喧嘩が起きており、みな冷静に書けば上手であろうに、残念である[体の動き] ・勝田の動き、全体的に勢いがあって見ていて心地よい [作品の構図] ×赤の発色が良くない [その他] ○背景の絵が良い、黒い紙を宇宙に見立てるという発想が秀逸 ○短い曲でちゃっちゃと作品を書く作風、好ましく思える ○十、百、千、万という数字の組み合わせ、アイディアが秀逸 反省 [音楽の使い方] [書かれた文字] [体の動き] [作品の構図] [その他]
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/261.html
「~~詩で遊ぼう! 投稿梁山泊 7th edition ~~」の34-126 34 名前:たもい「春の城」 ◆P6tSlrTfiY [sage] 投稿日:03/03/30(日) 00 44 ID a3E0kCq8 どうも有難うございました、嬉しいです。(ぺこり 寸評、集計もお疲れ様でした。 次のお題は「四字熟語」でお願いします。 35 名前:Ippei ◆KIno895986 [sage] 投稿日:03/03/30(日) 00 49 ID 32YIIWtv お題入りましたー。これより投稿期間に入ります。 お題は「四字熟語」 〆切は4月6日いっぱいです(4月7日00時まで) さあ!みなさん一発詠んでみましょー Σd(・∀・) 36 名前:傲慢暴虐たる者への詩(1/3) [sage 初志貫徹] 投稿日:03/03/30(日) 04 31 ID 32YIIWtv 『四字熟語』ッ! それは正調人道である! 表意文字である漢字は 単独使用では非常に意味が薄い! 例えば「強」という漢字一字! これだけではたとえ相対強度はわかっても 絶対強度はわかるはずがない… しかし!「強」の前に「最」という文字を配置修飾してみればどうなる!? そう!「最強」という頂点強度を手に入れることができるのだッ! だがこれでは画竜点睛を欠くというもの… 真の王者は知力体力だけでなく 時の運すら常時味方である必要があるッ!! 力だけでは強運豪傑には勝てんッ! ならば「最強」にさらなる補強強化を加えるまでよッ!! 穿耳刮目せよ! 37 名前:傲慢暴虐たる者への詩(2/3) [sage 会心之作] 投稿日:03/03/30(日) 04 31 ID 32YIIWtv ノ  ___ _1_ ノ _ ノ| ̄| | | ヽノ ノ| ̄ノ  ̄| ̄| ̄| ̄| ̄ | ̄ ̄| ソ  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | 十 | /ヽ / ヽ ヽ \   | 口ヽ| / \  ____ ──┐ ノ ├───┤   | ノ \   ̄ ̄ ̄ ̄ ┌─┘ ̄ ̄| ̄\  ̄| ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ | | ̄| ̄| | ̄| ____     └─┐  ̄| ̄ | ̄| ヽ/    、 | |  ̄ ̄| /\   ヽ──┘---┴─\ 38 名前:傲慢暴虐たる者への詩(3/3) [sage 再々難産] 投稿日:03/03/30(日) 04 32 ID 32YIIWtv 見よッ!この威風堂々たるさまをッ!! 森羅万象と時空を覇する無敗王者ッ!!!! 有頂天外たる真の力を今正に手に入れたのだッ!!! 謹 慎 自 粛 せ よ 痴 れ 者 が ッ ! ! ! 栄耀栄華は最たる愚ッ!! 傍若無人とはこのことよ!! 貴様は単独首位であるわけでは無いッ! その阿修羅道を支えてきた者達がいるのだッ! そう!貴様は所詮「強」の貧弱単語に過ぎんッ!! 「無」「敵」「最」の献身修飾があったからこそ! 超常威力を手にすることができたのだッ!! それを無視忘却するは仁義に反すッ!! 諸行無常の理通りに滅びよッ!! 孤立無援となる前にッ! 報友反跡を心がけよ!! 驕兵必敗であることを忘れるなッ!! うむ、我ながら青天霹靂かつ巍然屹立であったな。 39 名前:四字熟語の嵐 [] 投稿日:03/03/30(日) 04 52 ID xd5nmaDx 四面楚歌で高速道路の建設計画が竜頭蛇尾 構造改革は前途多難 字源不明の和製英語に四苦八苦しつつ電子辞書で検索してみたところ 熟成職人が一日千秋の思いで氷温熟成したが無味乾燥になったらしい 語学堪能な帰国子女の美人姉妹が 津市役所で英語講師をしていると聞いた 某四天王が津市役所を訪れた折 一大事件が起きたそうで 誤字脱字が多い所為で例の美人姉妹に異動命令が出されたらしい 完熟蜜柑を寄贈するも全くの馬耳東風だったそうで 言語道断と喚くばかりで交渉決裂の末の最終措置だったそうだ 三寒四温で春が到来 花見宴会にはあの帰国子女も誘ってあげよう 二重字幕の多重音声で盛り上がった 酒池肉林って表現はオーバーだけど 四字熟語の似合う桜吹雪の下 日本男児と大和撫子が官能小説ばりに発情気味 母国語で散々喘ぐ乱交集団 四月馬鹿とはきっと彼らのことに違いない 再三再四厳重注意したが徹底無視 仕方なく強硬手段で人事凍結 甲骨文字で作成した秘密文書によれば 矢口不足で日本列島恐慌時代 天然早熟で自然分娩 福祉事業で財政圧迫 さらに貿易摩擦で鎖国体制 北朝鮮語に訳された某小説家の自堕落論が大ヒット 印税生活で隠居生活 四苦八苦の国民生活 エンゲル係数急上昇中 小泉内閣不支持率急上昇中 字句字音だけは整った選挙演説 まさに巧言令色 高級料亭じゃ罵詈雑言の嵐 熟睡妨害なトラック暴走野郎 産廃不法投棄目的 示談成立する前に時効成立 語呂合わせの国会答弁 政治不信で経済不振 官僚連中は金儲けに腐心 ・・・不敗神話→腐敗神話・・・安全神話→暗然神話 40 名前:四字熟語の荒らし [] 投稿日:03/03/30(日) 05 13 ID xd5nmaDx 四国霊場から夜露死苦 字は孔明 名は諸葛亮 熟女AVで自慰行為 語学力0の外務大臣 四肢切断の五体満足 字も書けないなら自宅謹慎してろ 熟女軍団にオトコにしてもらうまで 語彙貧弱な精神薄弱がっ ―――近親相姦で異常性愛な詩板固定の自作自演に捧げる (傍若無人で孤立無援な凶悪犯罪予備厨房より) 41 名前:以心伝心(一) [sage] 投稿日:03/03/30(日) 21 37 ID c+YsV301 以前 伝書鳩 の電信 以来 伝々虫 の心電図 さて ここから 意志 の維新 石 の天真 死んで 死んで 死んで 神殿 神殿 神殿 神殿 神殿 天使 天使 天使 天使 天使 天使 天使 電子 電子 電子 電子 電子 電子 電子 心? 心? 心? 心? 心? 心? 心? 電子 電子 電子 電子 電子 電子 電子 伝子 伝子 伝子 伝子 伝子 伝子 伝子 伝死 伝死 伝死 伝死 伝死 伝死 伝死 伝屍 伝屍 伝屍 伝 そして 維新 の遺志 42 名前:以心伝心(二) [sage] 投稿日:03/03/30(日) 21 41 ID c+YsV301 師は 言葉を 捨て去り 石の 意志の 維新の 意思を 電信で 死んだ 伝々虫は もはや 動かない 無根拠な 震動 それに依る 瞬間は 死んだのだ 死んだのだ 死んだ 死 だのだ ゛ 。 さらに ここから 43 名前:以心伝心(三) [sage] 投稿日:03/03/30(日) 21 43 ID c+YsV301 ん し しん しん しん し しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん しん 44 名前:以心伝心(了) [sage] 投稿日:03/03/30(日) 21 44 ID c+YsV301 しんしんしんしんしんしんしんしんしんしん しんしんしんしんしんしんしんしんしんしん しんしんしんしんしんしんしんしんしんしん しんしんしんしんしんしんしんしんしんしん しんしsんしsんsんしsksんskしnsksd…… 心 45 名前: [前回5点は、まずまずと言ったところか] 投稿日:03/03/30(日) 23 45 ID WDArdKm1 そうなのだどこかの雑学本で知ったらしい四字熟語を知人に何かしら問いかけ てこれはどういう意味キミ知らないのへえええこれはねえあれこれそれどれな んて意味なんだよ少しはためになったかいああ知らなかったよキミって物知り なんだねえいやあたいした事ないんだけどねエッヘッヘなどと得意げに言う者 が身近には必ずいるものなのでもし見かけたらおまわりさんに連絡して適当な 冤罪などこしらえて刑務所にでも入れてもらうととりあえずはいいだろうなあ などと思うのだがしかし丸暗記をことさらバカにしてもいけないよまず覚えな ければ考えられないものなのだからね案外と気のつかない事ではあるのだが。 46 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/03/30(日) 23 48 ID JAdc7fRR 今回おもろい。 個人的にダイスキ。 47 名前:問 [] 投稿日:03/04/01(火) 18 05 ID jRf10uHo 「四字熟語って何?」って聞いたら、 「都合主義。」って返された。 至極納得。 48 名前:春夏秋冬 [age] 投稿日:03/04/01(火) 18 18 ID mpJjOhxB 「春夏秋冬」 春に咲くべき花だった 骨も焼いて粉にした あの柵だらけの家からの残響が お前の頬を染めたのだ 結婚式は執りおこなわれ 鳩の羽音が遠ざかるにつれ お前の滲みた両股のうろを 手放しに震わせていた 夏には東京へ出かけた 羊歯は覚えるままに生え揃い 便りもないまま、お前は絵の中に赤ん坊を産んでいた 風邪をひき 葉ものを食べ 穴にもぐり ひとりで眠った それだけ それだけだった 49 名前:十人十色~その1~ [] 投稿日:03/04/01(火) 19 51 ID FD1F/khJ 人間が十人いた ある人間は空を飛ぶことを願った ある人間は最高の力を持つことを願った ある人間は素晴らしい知能を持つことを願った ある人間はこの世を支配することを願った ある人間は永遠の愛を願った ある人間は永久不変の美貌を願った ある人間は平和な世の中を願った ある人間は楽しみの耐えること無い一生を願った ある人間は孤独を願った 50 名前:十人十色~その2~ [] 投稿日:03/04/01(火) 19 55 ID FD1F/khJ そして、ある人間は永遠の命を願った 人の数だけ夢はある どの夢も美しい そして平等だ そう、平等。 どんな夢にも叶う権利はあるし それは犯されることはない だからあなたが今思っている夢は 誰にも邪魔される権利は無い どうせ一度きりの人生 自分の夢のためにバカになっていいんじゃない? 51 名前:桜散友別 [] 投稿日:03/04/01(火) 23 35 ID V1L3w4Xe 桜並木の桜が散り始め、僕らもお開き。 卒業式直前に咲いた桜はもう散り始めた。 今まで事あるごとに四字熟語を造語した。 今回は桜散友別(おうさんゆうべつ)という言葉を考えた。 桜も散れば友、仲間とも別れる。 この言葉を思いついたのは、今日の朝方だった。 卒業式後にかける何かいい言葉はないかと模索した。 朝もやのかかる町の中、桜並木道を走り抜けた。 五枚からなる桜の花が、ひらひらと舞い花びらが一枚ずつ離れた。 友達が花びらに見えた。 不意に涙があふれた。楽しい思い出も喧嘩も失恋さえも美化する、 時の力に驚きながら丘の上で朝日を見た。 友達といれば楽しかった。思い出が増えるたび色々と造語をした。 楽思心刻(らくししんこく)。ありふれた楽しい時の思い出を心に刻むこと。 廃心友優(はいしんゆうゆう)。心が廃れているときほど友の優しさがしみる。 常席親友(じょうせきしんじゅう)。常に隣には親友がいた。 言い表せない思い出もあった。夜中の丘で天体観測。みんなでハモった社会の授業。 告白の順番を決めた、真剣勝負の柔道の授業。僕は結局三位だった…。 そんな日々を過ごした仲間とはこの後何度会えるだろうか。 一人で新しい世界を旅するのは怖いが、今の僕はきっと平気さ。 友達と交わした夢があるから。 「友限会社」をつくろう。 52 名前:六畳独間の焼きそば(1) [] 投稿日:03/04/02(水) 00 00 ID B6qcszYB さてこれから焼きそばを作りながら、新しい慣用句でも考えてみようかな。そ うだ四字熟語がいい。そうだそうだそだ四字熟語ってのはいいね。熟って言葉 がなんだか焼きそばに合ってるよ。うふふふふふふ。でもあれだね。新しい熟 語って言い方はあれだね。変だね。熟してないのに熟語ってのはね。いいんだ。 だって、未来には熟するかもしれない言葉なんだからね。つまり、あれだよ。 「未熟晩成」ってことだ。ああ、早速一番目から素晴らしいのができたなぁ。 これは幸先いいぞ。幸先が、いいぞ。「幸先良好」ってとこだ。おお、これも 素晴らしいよ。素晴らしいよ、僕って。うふふふふふ。だいたい、あれなんだ よね。出来てすぐに熟しちゃうってのもあるんだしね。新しい熟語、いいじゃ ないの。そうそう。すぐに熟しちゃうってのもある。つまり「早熟少年」ね。 ちょっとこれは滑ったかな。あははは。まぁ、いいよね。うん、いいよ、いい よ、僕。誰にだって失敗作くらいある。誰だって失敗作くらい産むさ。「完壁 無用」ってところだね。さて、こんなことしている場合じゃないぞ。まずは豚 肉を切ろうかな。これ、安かったんだよね。うふふふふふ。スーパー「寿美田 屋」で1パック百五十八円で買っちゃったんだよね。うふふふふふふ。特売だ ったんだよね。うふふふふふふふふ。「特売豚肉」だね。でもこれは四字熟語 じゃないよな。うん、ないない。「特売牛肉」でも「特売鳥肉」でも何にでも 使えちゃうもんね。四字だったら何でもいいんじゃね。問題あるよね。でも四 字じゃないといけないのは、どうなのかな。差別じゃないのかな。うーん。こ っちのキャベツも1玉五十円の特売だったんだけど、「特売キャベツ」はだめ なんだよね。仲間外れなんだよね。四字じゃないからね。ふざけるな! って いうべきだよ、お前はね。なぁ、キャベツよ。お前はいうべきだよ。ふざける な! ってね。僕はどうでもいいんだけどね。それでもちょっと義憤は感じた。 53 名前:六畳独間の焼きそば(2) [] 投稿日:03/04/02(水) 00 04 ID B6qcszYB 「義憤空転」。まぁ、それはどうでもいいとしてね。次にはソースを作ってお くんだよね。中華スープを少量に、砂糖と醤油を少々加えて、ケチャップとウ スターソースをドバダバっ、と入れるんだよね。この、ドバダバっ、てのが気 持ちいいな。実は、この作り方で焼きそばを作るのは初めてなんだよね。昨日、 仕事場で、同僚の相崎さんの「女性自身」を読ませてもらってたら、お、「女 性自身」ってのも四字だね、これってあれなのかな、やっぱり、あれなのかな、 男性器のことを「男性自身」っていうようなものなのかな、ああ、ちょっとド キドキするね、まぁ、そのあれだ、その「女性自身」の中に、わぁ、「女性自 身の中」だって、なんだかわくわくしちゃうね、「女自穴中」。ちょっと強引 かな、これは。まぁ、そのあれだ、その雑誌の中に、正しい焼きそばの作り方 の記事がね、載ってたんだよね、それを見てその通りに初めて作るわけだけど、 これでもしもマズいのが出来たら、どうすればいいんだろうね。今まで僕が我 流で作ってた焼きそばのほうがオイシかったりしたら、僕はそれをどう理解し たらいいんだろうね。「正統敗北」「我流勝利」。うふふふ。それはそれでお もしろいかもしれないね。いいぞ、いいぞ。「正統惜敗」「我流圧勝」。どう なるんだろ。どうなるんだろ。ああ、いいね。なんだかわくわくドキドキが大 きくなってきたぞ。「心臓期待」ってところだ。お、いいじゃない。「心臓期 待」。これは今度の入試問題にも使えそうな感じだね。生徒が間違えて「心臓 が期待で膨らむこと」なんて答えてくれそうだね。膨らむんじゃないんだよね。 いつも膨らんでる以上に膨らむわけではないもんね。ただドキドキするだけな のに、「心臓が期待で膨らむこと」だなんて答える生徒はバカだよなぁ、あは あはははは。なんて妄想膨らませても、僕は無職だからちょっとブルーになっ たよ。「青色無職」。さてさて、ゴマ油を少量入れてソースの出来上がりだ。 54 名前:六畳独間の焼きそば(3) [] 投稿日:03/04/02(水) 00 05 ID B6qcszYB 「正統調合」だね。かっこいいね。見とれちゃうね。ほれぼれするね。もしか したら我流、負けるかもね。焼きそば作る前にこんな高揚感、味わったことは なかったもんね。もしかしたら相崎さんの「女性自身」を見て作ってるからド キドキするのかしら。うん、このゴマ油の香りって、ちょっと相崎さんの匂い に似ているかもね。相崎さんの名前は香子なんだよね。いいねいいね。香子い いね。改めてこうやって目の前に字面を思い浮かべてみると、清々しいほどい いね。「香子清風」だね。風だね。ああ香ぐわしいね。ゴマ油って、本当にい いよ。それより香子さんのほうがいいんだけどね。この焼きそばを香子さんと 二人で食べられたらどんなにオイシく感じられるんだろうね。そこの炬燵に二 人で座って、向かい合って同じ正統焼きそばを食べるんだ。見つめあいながら、 炬燵の中で足と足とが触れあって、ああ、いいな。「愛情物語」って感じだね。 なんだかドッグフードにそんなのあったような気がするけどね。「愛情物語」。 ナイスだね。クライマックスを感じるね。葛藤の予感もするのが玉にキズだけ どね。「葛藤玉傷」。でも、あれだね。こんな独り言を書きつけながら、僕は なんだかんだいって独りなんだよね。六畳一間は、独りでは広すぎるんだよね。 「六畳独間」。うーむ何て読むんだろう。今度のテストに難読熟語として提出 してみたいね。さーて、さてさて。ようやく麺を焼くぞ。この麺だけは特売じ ゃなかったんだよね。どこにでも売ってる八十円の蒸し麺。卵の黄色が目に映 えるよね。「女性自身」によると、焼きそばってのは、麺は炒めるんじゃなく て、焼くんだそうだよ。熱したフライパンに、麺を入れて、入れたら、そのま ま、かきまわすんじゃなくて、じっと焼くんだって。我流の僕はかきわまして たんだけどね、かきまわすと麺がべちゃべちゃになっちゃうんだって。でもあ れはあれでオイシかったんだけどね。この僕だからこそ、かきまわしてもオイ シいのが作れたのかもしれないよ。天才の僕だから。なんちゃって。「我流引 水」かな。さーてさてさて。フライパンが煙を吐き出したぞ。「灼熱地獄」な らぬ「灼熱天国」だね。いいね。いかにも熱い料理の始まりってムードだね。 55 名前: 52-54 [sage] 投稿日:03/04/02(水) 00 16 ID B6qcszYB 「六畳独間の焼きそば」(4)以降は、 時間がかかる、あるいは書かないかもしれないので、 ↓次の方、構わずご投稿ください。 56 名前:厨房哀歌 [] 投稿日:03/04/02(水) 14 47 ID JfM2oE1E 場所が場所ゆえ 誹謗中傷 暴言巣窟 勝利宣言 隠蔽工作 実は泣いているのさ 自作自演 だれもが俺の敵だ 孤立無援 四面楚歌 自己責任 毛を逆立たせて頑張ってみても 支離滅裂 捏造公演 度を越えた 経歴詐称 バレちまった 無為無職 いつでも俺は 天下無敵 いつも言われる 脳内無敵 じゃあね もう来ないよ 落ち宣言 負犬家路 やっぱりリロード 廃人厨房 厚顔無恥 んーかなりショックだ俺落ち後の 住民発言 嘲笑爆笑 電源切って 布団に入る 我涙濡枕 波に揺られて寝入る 天下夢想 発言削除 はいて捨てたいこの場所から逃げろ 自己厨心 大どんでん返しはきっと来る 妄想爆発 事が事だけ2ch以外に逝く所なし 我故必死 にっちもさっちも動きがとれず 睡眠不足 言動不審 そして俺は叫ぶ 縦 読 気 付 57 名前:名前はいらない [あ] 投稿日:03/04/02(水) 14 51 ID DXiQGhnd レベル低い。パクリ気味だし。 58 名前:二極一対 [] 投稿日:03/04/02(水) 16 16 ID 7Fyk44nf 二 掛ける 四 東方 西方 南方 北島さぶちゃん 今しばらくは 極端な鼻の穴とパンチパーマ 日本の心知る感じ方 一方 異国情緒ある南の島は 列島のSouth 海鳴り沖縄 対になり混ざる日本文化 模倣が基本 開国 海国文学 59 名前:回転木馬 [sage] 投稿日:03/04/02(水) 18 27 ID hi3JaYPH 街の片隅の寂れた遊園地 土埃で汚れた機械達の中に あなたがいた 深い眼差しで景色を眺めるあなたが私の心を捉えるのは時間の問題で 何時しか私はあなたに恋をしていた あなたは何時も私を黙って迎えてくれた ガラス玉の様なその目を覗く度その目は私を映し その時私は始めて満たされる様な そんな気持ちになったのです 優しいあなた 美しいあなた 私はもう恋と言うよりも愛していたのかもしれません 月日は流れます もうあなたはいません 私は今あなたの影を探していくつもの木馬を作っています でもあなたが見えないんです あなたはいないんです 60 名前:現在時刻~面接~ [] 投稿日:03/04/02(水) 18 51 ID 1gwoQTX2 己自信には説明不要 明日の努力は別名苦悩? 足元スカスカ設定不能 過去の履歴の弁明不毛 してはならぬ宣戦布告 村上みたくキレても一目瞭然、エンセン凄く 退く証言 パラレル 剥がれぬ 周章狼狽 61 名前:彼と彼女 [sage] 投稿日:03/04/03(木) 04 38 ID RwE4AUui …四字熟語中… 二字 一字 二字 一字促音 一字拗音 聞き取れない濁音 不敵な二字促音促音 一字強音促音 飛ぶ鳥を落とす勢いの四字 一字 次 第 に 強 く 気化する無数の字 さりげなく三字 赤子のような二字 また四字熟語ムラムラ 62 名前:一狐之腋 [sage] 投稿日:03/04/03(木) 18 01 ID o3jslvxh 木の芽時 せわしく起き出す隠者達 風に舞って便り ヒラリヒラリ 飛来飛来 四苦八苦 果ては 阿鼻叫喚と 生老病死 彫刻刀握り締め 涙を流した ハラハラ 花落葉落 一期一会の霞みに 笑いの静止画像 風に流されて 消える雲 フワフワ 羽輪羽輪 日輪の傘の下で 思い返す 青天の霹靂 無粋な悲しみ等 焼き払ってくれぬものか 囂々轟々と 63 名前:悟裏夢中 [sage] 投稿日:03/04/03(木) 20 48 ID pXt/T4Ou 仕事帰りのバスに乗る私は 骨組みだけの屋根に腰掛けている さっきから足をいていたのは 運転手の頭だった あっ失礼 職場で私に説教した男は 横山やすしみたいな白い船乗り帽をかぶり 地球外生物であることがわからないように 座席に座っている バスを降りた 男もついてきた 歩きながら話をつづけながら ゆっくり背中に伸びる触手 私は触手の先を後ろ手に握る 意外に乾いて温かだ 言葉が温風になって吹きかかる ガソリンスタンドの前 匂いにくらくらして 歩みは急に遅くなる 「ところで 私でよかったら」 我 悟ル裏ヲ 夢ノ中ニテ 64 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/04/03(木) 23 18 ID X37HP88W すっかり御無沙汰で恐縮至極の寸評係人です。 36-38 こういう硬い四字熟語は、この詩に合っていますね。勢いを感じま す。『強』ということばへのオマージュですが、肝腎の内容に今ひとつの一貫 性のなさを感じます。 39-40 ことば遊びとしては前の作品よりも高度なはずなんですが、過ぎた るは及ばざるがごとしと申しますか、やり過ぎてリズムと内容が弱くなってし まいました。「津市役所」が、いちばんのお気に入り。 41-44 今回は長編が多いね…。心の奥にことばが染み込んでいく感じです。 難しいことばを使わずにまとめたところが偉い。「さて」「それから」「さら に」は、詩の流れをせき止めていると思います。 65 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/04/03(木) 23 34 ID X37HP88W 45 雑学博士、だね。にやりと笑うユーモアは好きなんですが、エッセイ 風にしちゃいましたね。淡白に流してしまったんで、「ふうん」という読後感 だけで終わってしまいました。 47 問いに対する答えが、一見意味不明ですが、よく考えてもやっぱり分り ません(苦笑)。この詩自体が都合主義な展開であるということかな。うまい 力技でした。 48 ああ、最後の2行に殺されちゃいました。乾いたプリミティヴなヒトの 生業(なりわい)、或いは「業」というものが、この「それだけ」に集約され ています。タイトルはなんだか無理矢理でもあり、味わい深くもあります。 66 名前:Canopus ◆DYj1h.j3e. [] 投稿日:03/04/04(金) 00 00 ID yZ4wGvgE 49-50 好感の持てる作りです。ストレートであり、まっとうなメッセージ もある。ちょっとした諧謔もある。ただ、もっとあなたの心のひだを覗いて、 深く掘り下げる必要はありそうです。 51 タイトルは造語ですが、なかなか美しいことばだと思います。レトリッ クは、はっきり言うと稚拙。でもね、今思ったんだけど、これからの詩の世界 には、こんなタイプの詩が必要なんじゃないかな、と思うんだよね。気取った 表現や隠喩や技術をとっぱらった、こんな詩が。新鮮味を覚えます。 52-54 偶然なんだろうけど、造語二連発。こっちはレトリックを無視して どーでもいいようなことを長々と書きました。これを面白いと感じるかどうか に、この詩の価値がかかるんですが、正直、微妙だよなあ…。 今日はここまで。 67 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/04/04(金) 12 23 ID xbIebj+c お題は「四字熟語」 〆切は4月6日いっぱいです(4月7日00時まで) がしがし、投稿してクダサイ 68 名前:橙色菓子 [sage] 投稿日:03/04/04(金) 15 03 ID d9QiKOQb 君は何時までも涙流しながら 僕のことを睨み続けるんだ 悔しそうに 悔しそうに? 君に そんな 感情は いらないだろう? いらないものは無くさなきゃいけないよね僕が君を殴るのはそう意味があってつまりは 君がいけないんだよ? お湯が沸いたからカプチーノを入れようか 床に散らばったオレンジキャンディが蛍光灯の光を湛えて 君のマスカラの混ざった黒い涙も気にならないように 野うさぎの歌を聴きながら、さ お嬢さんお茶でも如何ですか? カプチーノの入れ方が分からないんだ。 69 名前:あぼーん [あぼーん] 投稿日:あぼーん New!! あぼーん 70 名前:小さな、小さなビッグ・バン [sage] 投稿日:03/04/04(金) 22 53 ID mcmSWumX (四) きっと長い。そのからだ、白い。銀の燐粉、まとえば白金。それが丘のむこうか ら覗いている。その顔。私を窺っているのだ。こんにちは。返事はない。子供が 書いたメトロン星人の絵。その顔。それが 四 | /|\ | / \ だから。 だから? だから! ほんとうは自信はない。 似顔絵破れたむこう側に自信は、存在していないかもしれないのだった。 (字) 気分を変える目的で宇宙へいきたい。なにも騒がない広野で息を止めてみたい。 鉛筆の線のスープ。かきまぜなきゃ、かきまぜなきゃ。すぐに止まってしまう。 宇宙みたいに爆発させたい。暴れ線竜。鉛の粉も吐いて。字ゴンだなんて、誰が 名づけたの。なんで知ってるの。 (名前つけた人へ)ついでに、字ゴンを書いて。↓ 「 」 ねぇ、書いてよ。 71 名前:_ [sage] 投稿日:03/04/04(金) 22 55 ID mcmSWumX (一休止) ジゴウ・ジトクって、楽しい響きだ。 (熟) 終わりへ向かうワイン。赤黒い薫り。完成に向かう冒険。ドラゴンクエストから 腐臭。座椅子に体重預けて、はぁと魂を吐く。気の抜けた人魂がゆ~らゆら。 しかしまだ終わってはいないぞ。そいつを捕まえろ捕まえてくれ。メトロン 星人とは違ってしまった(嬉しい♪)顔を火にかける。死にかけの字ゴンを 丸焼きにしてみる。ワインもまだ諦めない。ドラゴンクエストは中古ショッ プに返しにいった。 (四&字)+熟=逆ビッグ・バン! だから。 だから? だから! ほんとうに自信はない。 しかし自信によく似た料理が出来上がりつつあった。 (語) 終わった。すべては意味づけられてしまった。 口という字が二つも使ってあるのに音のないその完全体よ。 四+字+熟+語=小さな、小さなビッグ・バン(さぁ、受け入れなさい) そして私というわがままな口は、語ることも書くこともできなくなった。 あ。(四)のところに「黒い丘」って書くの忘れてた。 72 名前:70-71 [sage] 投稿日:03/04/04(金) 22 56 ID mcmSWumX 71最後の行訂正。 「黒い丘」→「黒い森」 73 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/04/05(土) 02 29 ID t0mV3V2K 63 :悟裏夢中 :03/04/03 20 48 ID pXt/T4Ou 夢をみているみたいな詩を作る夢中作家さんですね。おちはちょっと弱かった??? 74 名前:用意周踏 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 14 52 ID UHDr8mIl 『用意周踏 五に七そして 五に十四 扉が閉じて 文字はなお威厳』 自由奔放を閉じこめても その中でさえ文字は自由自在 重力があるから人は立てる 足があることで井戸から出る そして先人の拓いた道を旅した ハイリスクハイリターン 発射地点を決めまず ここからだね 強く強く踏んで飛ぶ 言葉はバネ 75 名前:(;´Д`) [] 投稿日:03/04/05(土) 15 17 ID pkquA1HU 幾つか面白いやつがある! んだがっ!ここらで一発、毛色の違うやつもきぼんぬぅ。(;´Д`) ホチィ・・・ 76 名前:(;´Д`) [] 投稿日:03/04/05(土) 15 19 ID pkquA1HU お題は「四字熟語」 〆切は4月6日・日曜いっぱいです(4月7日00時まで) 77 名前:文字化け [] 投稿日:03/04/05(土) 16 24 ID sYFoRV7V それをおおうものたち かけらのないところ 右のとびらから カタチのない きこえないものにぶつかる ふみつけた たくさんのキゴウを ちらばして 往来のどまんなかに ワナとして ひそめたぼくのかお ただぼくらのジコチュウシンテキ?な そのわらいがおを 左のあなたは いつまでもわからない とおいあおい というのです なにもない たくさんのキゴウを ちらばして 往来のどまんなかに ワナとして ひそめたあなたのなぞなぞと いま このまよいごのようなだれか ちょうど モジバケ? のよう それはだれでもないきのする だれかのスケッチ 78 名前:千色世界 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 20 04 ID IH8vvzBh 赤いソファの上 黒い髪が広がり 白い肌の君 頬を桃色に染め 金色の爪を弄りつつ シャンパンを飲み干す 堕ちていこうか? 君と一緒に 堕ちていこうか? 僕も一緒に 色とりどりの世界へ 悪意も嫉妬も何も無い ただ色が渦巻く世界へ 好意も愛も何も無い 綺麗な色が招く世界へ 君、綺麗に微笑んで「そんな世界はつまらない」と言い捨てた。 79 名前:スナップ写真 [] 投稿日:03/04/05(土) 22 22 ID e1hwItKc なかよし i 『余』 だれも『折』 いっぽ ふとった女はおおら という s 『曲』 i ひそか 女のシェイプ、幻 はたし s はふとっ おま 孤 インエ 緑を 80 名前:妄想もこもこ恋愛 1/3 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 23 28 ID hOowqjtu 星型ダストのノンシェイプ ハートの底に隠し持ち 座ってる 可愛い目目は硝子玉 期待もせずに映した景色 背に籠背負う翁をみつけ 溢してる 新鮮な星またひとつ 恋した唖の娘(あのこ)は夜にしか 隠れて拾うは独りの遊び 取り替えるひとつ またひとつ ハートの壁は波うちはじめ 倍を欲しがる覚えたて 耳を澄ませば今宵も聞こえる とくん とくんと生きている 81 名前:妄想もこもこ恋愛 2/3 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 23 28 ID hOowqjtu ある夜のあなぐら響かせた 大きな翁が嗚咽のひとつ とろり葉揺らした蜜黄金(みつこがね) 立ち去るハートの落し物 星蜜衣の半分子 その夜のあなぐら響かせた 耳を澄ませば今宵も聞こえる もっと もっとと生きている 82 名前:妄想もこもこ恋愛 3/3 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 23 32 ID hOowqjtu 湖畔の黒竹揺れた夜 熊がキスした硝子玉 翁は星をにぎらせて 娘は蜜をさしだした 蜜で唇濡らした熊が 星を踏みつけにやりと笑う 耳を澄ませば今宵も聞こえる とくり とくりと生きている もっと もっとと生きている ほら足音がする キスは素敵 83 名前:蛍 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 01 50 ID 7sclEG3P 闇 闇 闇 光 84 名前:じんせいけんじつ [] 投稿日:03/04/06(日) 02 52 ID LJMomNPO わかってないな! なんにも しょうがないな 犬だから ワンワンほえるだけ うれしそうに ちぎれるほどシッポ 振って 犬のような人生って いわれて 幸せな人がうらやましい 不幸せの中に 入りたくはない いたいところをさわられて 痛い思いを させちまう オレには影がある 影がささやく 大人じゃないから マネするのが うれしいのさ でもよーー それでもお前は また尻尾を振る どっちでもいいけど 憶えてくれるのはうれしいけど うれしそうなのは つみがない ああ ささやく 笑顔なのに 楽しいのに ハヘハヘ舌出す おまえのかお 人生犬実 犬道毎日 犬の人生 85 名前:たもい [] 投稿日:03/04/06(日) 02 56 ID Bu4QfnGe 投稿者ありの活性っぽいの嬉しいから祝かきこ。 86 名前:ID gbICieLBだよママン [sage] 投稿日:03/04/06(日) 06 45 ID 8zJZFpMO 『日本語の型』を軽く無視して突き進むチャンプは・・・・・・・・・・・・・・・・・・君だ!>たも○ 87 名前:美辞麗句 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 13 50 ID 2XmLXYCz ほんと ほんと うそじゃない ほんと ほんと ほんとだよ ほんとだって ほんとだって あなたは あなたはきれいだって 88 名前:名前はいらない [あはー] 投稿日:03/04/06(日) 17 56 ID eAnuN+hm お題は「四字熟語」 〆切は4月6日・日曜いっぱいです(4月7日00時まで) 89 名前:空想人間 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 18 40 ID EP58/oVM …ああ、なるほど。 君は僕のことを間違ってると指摘する訳だね。 じゃあ、例え話をしてあげよう。 例えば…うーん、そうだな… そうだ、例えば人間をお菓子にたとえてみよう。 まあ、人それぞれいろんな形があるだろう? 形だけじゃなく、色も、と言うか種類も。 それで皆自分に自信を持ってるんだ。 持ち過ぎの人もあるし、持って無さ過ぎの人もいる。 でも、まあ大抵の人は持ってるわけさ。 自分の味に、自分の形に、もしくは自分の種類に、とかまあ色々だね。 でも結局は食べられちゃうんだよね。 どんなに綺麗でも、どんなに不細工でも。 叶わないよね、食いしん坊の神様には。 え?どうしたんだい、僕の話が信じられないのかい? …ああ、なるほど。(以下繰り返し) 部屋の壁を見つめて、延々と語り続ける男。 彼の味はどうなんでしょうね?神様。 90 名前:春夏秋冬① [sage] 投稿日:03/04/06(日) 19 38 ID YFni7RYj 色というものは環になっていて くるくると回ってある 赤から始まるとするなら 黄 緑 青 紫 と廻って、また赤へ戻ってくる その間にも(たとえば赤と黄の間には)オレンジや または、黄緑や緑青[ろくしょう]といったものが在り ひとつの環になっているのだ きっと そういったことは、言葉や日常だって同じであろう (たいていの物事は、光の加減で違って見える場合があるのです) (ほんとうだ 今また光っっている あぁ もうこんなにも変わってしまった!) そうしたことでしばしば惑わされる 色に呼び方が多くあるように (同じ青でも 実に多くの呼び名があるのです。それは 空色・露草色・紺青・藍鼠であったり シアン・ネイビー・セルリアン・スカイブルーであったりします) 言葉もその呼び方の違いによってはまったく変わるというものだ それは季節のようでもある 花が彩っていたり、蝉がせわしなかったりもする わびしさを感じさせる情景だあったり 冬のように空っぽな場合だってある そのそれぞれに 誰しもがそれぞれがおもいを乗せているのだ 91 名前:春夏秋冬① [] 投稿日:03/04/06(日) 20 09 ID NRYqGPzU ときには目に見えないことだってある たとえば日暮れ坂道の、別れの際の一言から どれだけおもいをめぐらせて、懸命に見つけようとしたことか 辺りを照らす茜色の、どれほど哀しく虚しいことよ それでも冷えた一対の、手と手を結んで歩いて帰る あの老夫婦の両の目には、いかに綺麗にうつったことか (ですが実際に見えている色というものは、 ほんの400ナノメーター間の可視光線という一部分だけなのです それ以外は テレビやラジオに使われていたり、赤外線・紫外線、果ては宇宙線というものであるのです) 今日の夕陽だって こんなにもわたしには変わらず虚しいのだ (要は、電磁波というものであって 主に星から 微かにはいろいろな物体や生物から発せられており その中の一部分がたまたま光となって目にうつっているだけなのであります) おもいの全てを見つめられず それを悔いては言葉にし 見えぬというのに発している 全ては届かぬさだめであろうと すこしは光って見えるであろう 茜のようなたしかさはなくとも 白い雲ほど漂えれば きっとすこしは届くであろう これほどまでにわたしのこころは かわらず光で溢れているのだ 季節は今日も一日分 かわらず歩みを進めながら あらゆるおもいを廻らせては 光で溢れてまぶしいのだから 92 名前:春夏秋冬① [] 投稿日:03/04/06(日) 20 19 ID NRYqGPzU 間違えた事 91は①ではなく②だ。完結なのだ。 93 名前:意味を成さない四字熟語 1 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 21 43 ID Y9a7LXBT 好きな四字熟語は? って聞いたら あの野郎はもう すんごい笑顔で言いやがった そりゃアンタの名前でしょ ばぁか 漢字四文字並んでりゃ良いってもんじゃ無ぇんだよ 安直な思考の男なんて 嫌いだ 好きな四字熟語は? 男は意味が分からないといった風に眉を顰めて理由を問うた お題なんでとにじり寄ったら ○○○○? とか 普通な、極めて普通な事を言いやがったので 私は左様ならと 席を立った 定型的な思考の男なんて つまらん 94 名前:意味を成さない四字熟語 2 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 21 44 ID Y9a7LXBT 気付けばあの野郎の家の前 インターホンを押す指、爪は黒く塗られ 出て来るなりあの野郎は一言 すんげぇ爪 とか言いやがったけれど 単純で率直な言葉に嘘は無いから ねぇ、好きな四字熟語は? また聞いてみる 安直な思考の男なんて 嫌いだ けれど こいつの言葉なら つまらんことは無いから だから、アンタの名前だってば 理由なんて野暮な事は聞かず 直球で投げ返す 愛してる 言う筈も無い あんまり笑顔で見てくるので一言 むかつく、と言ってやった 95 名前:. ロ 口 □ ◇ BLACK LINE [] 投稿日:03/04/06(日) 22 36 ID aywBnmJ+ 四始点 . . . . 生きている ろ 回転音 ろろろろ とどまらない ロ ロ ロ ロ しだいに大きくなる くち 図工 ちくちくちくちく つくりあげられる 口 口 口 口 お行儀よい 96 名前: [] 投稿日:03/04/06(日) 22 37 ID aywBnmJ+ しかく 一致団結 かくしかくしかくしかくし ひみつのところ そこへ □ □ □ □ 田んぼの田らしき絵になりそう 動き 不穏な □ □ □ ◆ 突然変異しだす くロだいや 囚人 いやだくロいやだくロいやだくロいやだくロ ノがれられない いっしゅんノ出来事 97 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/04/06(日) 22 38 ID aywBnmJ+ ◆ ◆ ◆ ◆ いま一文字に収束する! ↓ →●← ↑ 田 押しつぶされ 出口も入り口もなくなった 脱出不能 悪魔 ノBLACK LINE 幅も厚みもない 一次元 ノ中 98 名前: 95-97作者 [] 投稿日:03/04/06(日) 22 40 ID aywBnmJ+ タイトルは 「. ロ 口 □ ◆ BLACK LINE」 です。 99 名前:あぼーん [あぼーん] 投稿日:あぼーん New!! あぼーん 100 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/04/06(日) 22 53 ID l3TdTrek 皆さん、投稿お疲れさまです。お茶でも飲んで一休みくださいませ。(ぺこり 101 名前:まとめ戦士リストマン [sage] 投稿日:03/04/07(月) 00 00 ID s35UvroN みんなお疲れだったな!!よくやったぜ!!グッジョブ!! あとは俺にまかせろ!! 俺はまとめ戦士!!リストマン!! 36-38 「傲慢暴虐たる者への詩」 (2) 39 「四字熟語の嵐」 40 「四字熟語の荒らし」 41-44 「以心伝心」 45 「 」 47 「問」 48 「春夏秋冬」 49-50 「十人十色」 51 「桜散友別」 52-54 「六畳独間の焼きそば」 56 「厨房哀歌」 58 「二極一対」 59 「回転木馬」 60 「現在時刻~面接~」 61 「彼と彼女」 62 「一狐之腋」 63 「悟裏夢中」 68 「橙色菓子」 102 名前:まとめ戦士リストマン [sage] 投稿日:03/04/07(月) 00 01 ID s35UvroN 70-71 「小さな、小さなビッグ・バン」 74 「用意周踏」 77 「文字化け」 78 「千色世界」 79 「スナップ写真」 80-82 「妄想もこもこ恋愛」 83 「蛍」 84 「じんせいけんじつ」 87 「美辞麗句」 89 「空想人間」 90-91 「春夏秋冬」 93-94 「意味を成さない四字熟語」 95-97 「. ロ 口 □ ◆ BLACK LINE」 審査期間は4月11日00 00まで(10日いっぱい) Let s 採点!!頼むぜ赤ペ○先生!! あ、やっぱ4月頭でみんな忙しいかもだから 勝手に期間延ばしておいたぜ!! ごめんなすって!! 103 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/04/07(月) 00 35 ID fQR7f/bu リストマンありがとう! 104 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/04/07(月) 13 57 ID L0scHhpu リストマン最高 105 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/04/07(月) 19 45 ID ryRZvhSK 君には才能がある... 俺の力が必要だよ、分かるね? 怖がらなくて大丈夫..おいで... 長かったね、俺に踏ん切りが付かなかったばっかりに ごめん... 強がる必要は..もう無いんだからね おいで... 106 名前:霧都 ◆SNOW/oy/Uw [sage] 投稿日:03/04/08(火) 00 42 ID SzKros9t 面白かった。面白くて絞りきれなかった。というわけで、今回も3点無しです(汗 61 「彼と彼女」 2点 77 「文字化け」 2点 93-94 「意味を成さない四字熟語」 2点 36-38 「傲慢暴虐たる者への詩」 1点 45 「 」 1点 47 「問」 1点 52-54 「六畳独間の焼きそば」 1点 59 「回転木馬」 1点 80-82 「妄想もこもこ恋愛」 1点 95-97 「. ロ 口 □ ◆ BLACK LINE」 1点 以上でした。 107 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/04/08(火) 02 05 ID PX2gBNTB 投票有難うございますっ!! 108 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/04/08(火) 02 36 ID kP3Bopht 審査期間は4月11日00 00まで(10日いっぱい) 109 名前:名前はいらない [sage] 投稿日:03/04/08(火) 21 19 ID p5eAH9JH 霧都さま ご無理にとは言いませんが 「あなたの感想」も一言・・・期待したりしています・・・。ペコリ。 110 名前:しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o [sage] 投稿日:03/04/08(火) 22 27 ID WuC7Vw8O 【3点】 63「吾裏夢中」すごく平易な言葉で書かれてあるのに、何が書いてあるのか さっぱりわからないのが羨ましいほどよかったです。バスが止まって、 運転手もついて降りて来たのかと最初思いました。それぐらい普通に誤読させてしまう。 「意外と乾いて温かだ」←笑いました。 後半でさっと煙に巻かれる感じも快感でした。 とにかくおもしろくて、めちゃめちゃ気に入ったんですけど、 最初の連の「足をいていた」は「足を置いていた」ですよね?? 【2点】 48「春夏秋冬」なんだか心に残りました。感じるものはあった。 79「スナップ写真」紆がない。それがなんだか不安定ないい感じ。 言葉で絵が浮かぶというより、言葉の絵が浮かんだ。 93-94「意味を成さない四字熟語」なんだか納得。共感しながら読みました。 情景が浮かんで、二人の関係がおもしろい。 111 名前:しいな まほろ ◆tYbIWmaS5o [sage] 投稿日:03/04/08(火) 22 28 ID WuC7Vw8O 【1点】 38「傲慢暴虐たる者への詩」全行に四字熟語。ここまでやられると参りました!で。 45「 」結構大事。 47「問」最後の行が皮肉っぽい? 52-54「六畳独間の焼きそば」最後まで書いてほしかった。 61「彼と彼女」不思議にこれでムードある。 77「文字化け」うまい。 80-82「妄想もこもこ恋愛」好き。 112 名前:ななほし ◆lYiSp4aok. [] 投稿日:03/04/09(水) 01 28 ID eo9uHF3/ 3点 95 :. ロ 口 □ ◇ BLACK LINE :03/04/06 22 36 ID aywBnmJ+ 一点に収束する……目に焼き付いてしまった 2点 79 :スナップ写真 :03/04/05 22 22 ID e1hwItKc 紆余曲折で、初恋が実った……と読める。 2点 93 :意味を成さない四字熟語 1 :03/04/06 21 43 ID Y9a7LXBT 楽しいショーとショートになってる。 2点 59 :回転木馬 :03/04/02 18 27 ID hi3JaYPH なんかせつない。意味ない人生?? 1点 48 :春夏秋冬 :03/04/01 18 18 ID mpJjOhxB なんとなく味がある……かな? 1点 61 :彼と彼女 :03/04/03 04 38 ID RwE4AUui 電波と言うかオーラか……放射してる。 だが、レシーバーでないと見のがす ような気がした。 1点 68 :橙色菓子 :03/04/04 15 03 ID d9QiKOQb この詩が嵐を呼んだのか? ドメステックバイオレンスの居間より暗い台所。 1点 89 :空想人間 :03/04/06 18 40 ID EP58/oVM 一方通行の決めつけ。四文字熟語。受け入れる下地があるからと言ってる。 113 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [sage] 投稿日:03/04/09(水) 03 56 ID t8awO7t5 リアルのせいで、精神的に磨耗しているグリーンブックです。。 俺は「リストマン」ではありません。。 そんなことやる気力など、ございません。。 たぶん、○○亀氏だと思うのですが。。 違うかな。。 あは。。寝ます。。 ◆3点◆ 41-44「以心伝心」 この詩ね、どうでもいいんだよね、なんか。 でもね、なんというか、物凄いモノを感じてしまう。ビリビリくる。シビレる。これは発電所か?みたいな。 思わず小声で、「いいなぁ~、この詩、いいなぁ~」と囁いてしまうほど。 まず、視覚的にとても良い。 スゴク目に優しい。とっても癒し系です。俺の心が、マジで癒されました。 「死」や「しん」という単語が、今の俺とぴったりリンクします。安らかな眠りといったモノをイメージさせてくれました。 とにかく言葉のチョイス&バランス(意味ではなくて、字面=形状として)が、非常に上手く機能してる。 (まあ、無意識の内に言葉の意味を脳が処理しているのかもしれませんが) これは全体として「絵」をイメージさせるのではなくて、「"何か"が感情を触発させる」詩だと思った。 そして、読むと、なんか変。テキトウだなぁ~とか思ってしまう。 山岳地帯を4WDで走行しているみたいで、なんか車酔いしたみたいになる。 でも最後まで読み終えたとき、山の清涼感に触れたような気持ちになる。 ああ、本当に不思議。 それで、また読まないで目で見るだけにする。 目に入った言葉だけを、ランダムにピックアップして読む。 すると。。。ああ、癒されるなぁ。。ずっと浸っていたい。。そこに連れてって。。 【結論】 「首の皮一枚的傑作ポエム」だと思いました。 114 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [sage] 投稿日:03/04/09(水) 03 57 ID t8awO7t5 ◆2点◆ 51「桜散友別」 なんだろう、この飾り気のなさが、とても好感。 初々しい内容とマッチしていて、不思議なグルーヴ感を産み出している。 もちろんそれは、「実」がしっかりしているからこそ成せるワザ。 タイトルが「散」&「別」でマイナス・イメージなのに、自然と希望を見出せる。不安を感じない。 やっぱりそれは、「実」がしっかりしている証拠。 でも「友達」だけじゃ、会社は作れないなぁ。なんて。 まあでも、それもまた「青さ」を倍加させる役目だろうし、Goodな感じ。味がある。先を見てる。 全体的にわかりやすくて、良かったです。 68「橙色菓子」 これ、いい。 良くわからないんだけど、この世界観を俺はいたく気に入ってしまいました。。 いい、としか言えません。 タイトルも決して革新的ではないのに、どこか存在感がある。光っています。 115 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [sage] 投稿日:03/04/09(水) 03 57 ID t8awO7t5 ◆2点◆(↑の続き) 70-71「小さな、小さなビッグ・バン」 これ、ヤバイ詩であることは間違いない。最初「見た」とき、スゴクビックリした。 なんだこの「人」は! と思わずツッコミを入れてしまった。 しかもその胴体部分が少しズレてる。まあ、作者の意図ではないようだが。 でも、こういう第一印象でのインパクトって、とても大切。 何かしらのモノを受け手に与えられたんだから、これで成功している。 まあそれで、なんというか、どうでもいい内容なのに、最後まで「自然と、おもしろく」読ませてもらった。 これって、物凄く重要なことだと思う。 小説でも詩でも音楽でも、最後まで受け手の関心を惹きつけることって、なかなかできることじゃない。 なんか「あまり良い内容じゃない」のに最後まで読んでしまった小説とかって、誰にでもあると思う。 これって個人差はあるけれど、少なくとも俺はこの作品にその「オーラ」を感じます。 で、物凄く惜しい。 ラストの、肝心の「ビッグバン」が、完全に尻すぼみなんです。 この脱力=いい加減?&意味不明が狙いだとしても、もう少し、ドドン!と来るモノが欲しい。 と、いう感じです。 ◆1点◆ 60「現在時刻~面接~」 面接。うわぁ。もうイヤだ。俺は精神的にダメージを受けた。勘弁して。 狼狽もするって、そりゃさぁ。。 83「蛍」 これ、あんまりスゴイ詩だとは思えない。 別にホタルじゃなくてもいいだろ、と思うし。 でもなぁ~、なんだろう、「ホタルですね...。」って感じ。 イチバン右端が「光」なのも、なんか納得。 投げやりで、どうでもいい雰囲気が、今の俺とリンクしました。 で、ホタル見てみたいなぁ~という願い。 116 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [sage] 投稿日:03/04/09(水) 03 59 ID t8awO7t5 【あとがき】 今ちょっと熱くなっているので、長文が多いです。 しかも、変なこと書いてるかも。 まあ、勘弁してね。 おやすみ。 117 名前:グリーンブック ◆VZ.CboVnb2 [sage] 投稿日:03/04/09(水) 16 17 ID jtEnF+kz 83「蛍」の感想にコメントを追加。 ホタルって、お尻が光るんですよね。 だから、イチバン右端が「光」なのだと思いました。 文句なしの◆1点◆です。 118 名前:都立家政 ◆MD76fFko5o [] 投稿日:03/04/09(水) 23 32 ID HY7H2hw3 【2点】 70-71 「小さな、小さなビッグ・バン」 作者が日常生活で見ている風景、世界が面白そう。 この作品自体は多分そんなでもないかも。
https://w.atwiki.jp/poem_toukou/pages/556.html
作成中です・・・ ページ:1 2 3 4 作品 ■▲▼ 妄想もこもこ恋愛 80 名前:妄想もこもこ恋愛 1/3 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 23 28 ID hOowqjtu 星型ダストのノンシェイプ ハートの底に隠し持ち 座ってる 可愛い目目は硝子玉 期待もせずに映した景色 背に籠背負う翁をみつけ 溢してる 新鮮な星またひとつ 恋した唖の娘(あのこ)は夜にしか 隠れて拾うは独りの遊び 取り替えるひとつ またひとつ ハートの壁は波うちはじめ 倍を欲しがる覚えたて 耳を澄ませば今宵も聞こえる とくん とくんと生きている 81 名前:妄想もこもこ恋愛 2/3 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 23 28 ID hOowqjtu ある夜のあなぐら響かせた 大きな翁が嗚咽のひとつ とろり葉揺らした蜜黄金(みつこがね) 立ち去るハートの落し物 星蜜衣の半分子 その夜のあなぐら響かせた 耳を澄ませば今宵も聞こえる もっと もっとと生きている 82 名前:妄想もこもこ恋愛 3/3 [sage] 投稿日:03/04/05(土) 23 32 ID hOowqjtu 湖畔の黒竹揺れた夜 熊がキスした硝子玉 翁は星をにぎらせて 娘は蜜をさしだした 蜜で唇濡らした熊が 星を踏みつけにやりと笑う 耳を澄ませば今宵も聞こえる とくり とくりと生きている もっと もっとと生きている ほら足音がする キスは素敵 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 蛍 83 名前:蛍 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 01 50 ID 7sclEG3P 闇 闇 闇 光 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ じんせいけんじつ 84 名前:じんせいけんじつ [] 投稿日:03/04/06(日) 02 52 ID LJMomNPO わかってないな! なんにも しょうがないな 犬だから ワンワンほえるだけ うれしそうに ちぎれるほどシッポ 振って 犬のような人生って いわれて 幸せな人がうらやましい 不幸せの中に 入りたくはない いたいところをさわられて 痛い思いを させちまう オレには影がある 影がささやく 大人じゃないから マネするのが うれしいのさ でもよーー それでもお前は また尻尾を振る どっちでもいいけど 憶えてくれるのはうれしいけど うれしそうなのは つみがない ああ ささやく 笑顔なのに 楽しいのに ハヘハヘ舌出す おまえのかお 人生犬実 犬道毎日 犬の人生 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 美辞麗句 87 名前:美辞麗句 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 13 50 ID 2XmLXYCz ほんと ほんと うそじゃない ほんと ほんと ほんとだよ ほんとだって ほんとだって あなたは あなたはきれいだって 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 空想人間 89 名前:空想人間 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 18 40 ID EP58/oVM …ああ、なるほど。 君は僕のことを間違ってると指摘する訳だね。 じゃあ、例え話をしてあげよう。 例えば…うーん、そうだな… そうだ、例えば人間をお菓子にたとえてみよう。 まあ、人それぞれいろんな形があるだろう? 形だけじゃなく、色も、と言うか種類も。 それで皆自分に自信を持ってるんだ。 持ち過ぎの人もあるし、持って無さ過ぎの人もいる。 でも、まあ大抵の人は持ってるわけさ。 自分の味に、自分の形に、もしくは自分の種類に、とかまあ色々だね。 でも結局は食べられちゃうんだよね。 どんなに綺麗でも、どんなに不細工でも。 叶わないよね、食いしん坊の神様には。 え?どうしたんだい、僕の話が信じられないのかい? …ああ、なるほど。(以下繰り返し) 部屋の壁を見つめて、延々と語り続ける男。 彼の味はどうなんでしょうね?神様。 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 春夏秋冬 90 名前:春夏秋冬① [sage] 投稿日:03/04/06(日) 19 38 ID YFni7RYj 色というものは環になっていて くるくると回ってある 赤から始まるとするなら 黄 緑 青 紫 と廻って、また赤へ戻ってくる その間にも(たとえば赤と黄の間には)オレンジや または、黄緑や緑青[ろくしょう]といったものが在り ひとつの環になっているのだ きっと そういったことは、言葉や日常だって同じであろう (たいていの物事は、光の加減で違って見える場合があるのです) (ほんとうだ 今また光っっている あぁ もうこんなにも変わってしまった!) そうしたことでしばしば惑わされる 色に呼び方が多くあるように (同じ青でも 実に多くの呼び名があるのです。それは 空色・露草色・紺青・藍鼠であったり シアン・ネイビー・セルリアン・スカイブルーであったりします) 言葉もその呼び方の違いによってはまったく変わるというものだ それは季節のようでもある 花が彩っていたり、蝉がせわしなかったりもする わびしさを感じさせる情景だあったり 冬のように空っぽな場合だってある そのそれぞれに 誰しもがそれぞれがおもいを乗せているのだ 91 名前:春夏秋冬① [] 投稿日:03/04/06(日) 20 09 ID NRYqGPzU ときには目に見えないことだってある たとえば日暮れ坂道の、別れの際の一言から どれだけおもいをめぐらせて、懸命に見つけようとしたことか 辺りを照らす茜色の、どれほど哀しく虚しいことよ それでも冷えた一対の、手と手を結んで歩いて帰る あの老夫婦の両の目には、いかに綺麗にうつったことか (ですが実際に見えている色というものは、 ほんの400ナノメーター間の可視光線という一部分だけなのです それ以外は テレビやラジオに使われていたり、赤外線・紫外線、果ては宇宙線というものであるのです) 今日の夕陽だって こんなにもわたしには変わらず虚しいのだ (要は、電磁波というものであって 主に星から 微かにはいろいろな物体や生物から発せられており その中の一部分がたまたま光となって目にうつっているだけなのであります) おもいの全てを見つめられず それを悔いては言葉にし 見えぬというのに発している 全ては届かぬさだめであろうと すこしは光って見えるであろう 茜のようなたしかさはなくとも 白い雲ほど漂えれば きっとすこしは届くであろう これほどまでにわたしのこころは かわらず光で溢れているのだ 季節は今日も一日分 かわらず歩みを進めながら あらゆるおもいを廻らせては 光で溢れてまぶしいのだから 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ 意味を成さない四字熟語 93 名前:意味を成さない四字熟語 1 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 21 43 ID Y9a7LXBT 好きな四字熟語は? って聞いたら あの野郎はもう すんごい笑顔で言いやがった そりゃアンタの名前でしょ ばぁか 漢字四文字並んでりゃ良いってもんじゃ無ぇんだよ 安直な思考の男なんて 嫌いだ 好きな四字熟語は? 男は意味が分からないといった風に眉を顰めて理由を問うた お題なんでとにじり寄ったら ○○○○? とか 普通な、極めて普通な事を言いやがったので 私は左様ならと 席を立った 定型的な思考の男なんて つまらん 94 名前:意味を成さない四字熟語 2 [sage] 投稿日:03/04/06(日) 21 44 ID Y9a7LXBT 気付けばあの野郎の家の前 インターホンを押す指、爪は黒く塗られ 出て来るなりあの野郎は一言 すんげぇ爪 とか言いやがったけれど 単純で率直な言葉に嘘は無いから ねぇ、好きな四字熟語は? また聞いてみる 安直な思考の男なんて 嫌いだ けれど こいつの言葉なら つまらんことは無いから だから、アンタの名前だってば 理由なんて野暮な事は聞かず 直球で投げ返す 愛してる 言う筈も無い あんまり笑顔で見てくるので一言 むかつく、と言ってやった 【コメント】 【得点】 0点 ■▲▼ . ロ 口 □ ◆ BLACK LINE 95 名前:. ロ 口 □ ◇ BLACK LINE [] 投稿日:03/04/06(日) 22 36 ID aywBnmJ+ 四始点 . . . . 生きている ろ 回転音 ろろろろ とどまらない ロ ロ ロ ロ しだいに大きくなる くち 図工 ちくちくちくちく つくりあげられる 口 口 口 口 お行儀よい 96 名前: [] 投稿日:03/04/06(日) 22 37 ID aywBnmJ+ しかく 一致団結 かくしかくしかくしかくし ひみつのところ そこへ □ □ □ □ 田んぼの田らしき絵になりそう 動き 不穏な □ □ □ ◆ 突然変異しだす くロだいや 囚人 いやだくロいやだくロいやだくロいやだくロ ノがれられない いっしゅんノ出来事 97 名前:名前はいらない [] 投稿日:03/04/06(日) 22 38 ID aywBnmJ+ ◆ ◆ ◆ ◆ いま一文字に収束する! ↓ →●← ↑ 田 押しつぶされ 出口も入り口もなくなった 脱出不能 悪魔 ノBLACK LINE 幅も厚みもない 一次元 ノ中 【コメント】 【得点】 0点 ページ:1 2 3 4 ページ先頭へ トップページ
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/4229.html
43◆第三放送 勇気凛々は待っていた。 スナック菓子を食べながら待っていた。 ゲームセンターと服屋の間の、細い通路に置かれたベンチに座って、 狭所に隠れるように待つ勇気凛々のそばには、スナック菓子の袋と置手紙があった。 置手紙は、「戻ってくるまで待っていて」。 話だけをするつもりじゃないだろうに、わざわざそう書いてあった。 従いたくなかった、従いたくなかったけれど……勇気凛々は、待つことにした。 待つほうが正しいだなんて、絶対に思いたくない。 けれどそれでも、今回だけは、 勇気凛々は、紆余曲折と一刀両断の二人の世界を、 彼らが二人だけで世界を書き切ってしまうことを、尊重した。 だって彼らは、ほかならぬ勇気凛々のためにそれを選択するのだから。 止められるわけがない。 これを止められる奴がいたら、よっぽどの馬鹿かヒーローだ。 「……」 スナック菓子をつまんで口に運ぶ。 涙辛い味も通り過ぎて、今はただ乾いた味だ。 置き手紙には、優柔不断が死んだことも書いてあった。 いま食べているスナック菓子の袋は、優柔不断のデイパックから調達したものだという。 開始当初に食料品を調達していたのが最終戦メンバ―の中では優柔不断だけだったのは勇気凛々も確認している。 だから本当の事だ。 死ぬところを見たわけでもなく、死んだと声で告げられたわけでもなく、 何もできないまま、勇気凛々を助けてくれた青年は、スナック菓子を残して本当に死んだ。 勇気凛々には何もできなかった。 思えばなにもできなかった、あのときも、あのときも、あのときだって。 むしろ迷惑をかけ、邪魔して、間違ってばかりだった。 なんでこんな自分が生き残っているのだろうか。 死ななかったし、死ねなかったのだろうか。 スナック菓子を口に含んで噛みながら、ずっとそればかりを考えていた。 でもやっぱり答えを出すことも出来なくて、ただ気が遠くなるくらいに時間だけが過ぎていって、 時計はないからどのくらいだか分からないけど、少なくとも、スナック菓子の数だけは減っていって。 勇気凛々は最後の一つを取った。 ――その最後のスナックが、不意に横からかすめ取られる。 「え?」 「もぐもぐ」 驚いて横を見れば、そこには見たことのない存在がいた。 「え?」 驚いて目を瞬かせて、やはりそこには見たことのない幼女がいた。 「もぐもぐ。ねーおねーちゃん、これおいしいね」 「だ、誰ですかあなた!」 「うん、すっごくおいしいよ。まえもどこかで食べた気がするあじ」 「ちょっ、と、話……を?」 驚いて手を伸ばすと、よく出来た3D映像だとか、霊だとか、そういう可能性は霧散した。 ぷに、とその頬には触れることができた。――生きていた。 突然現れた第三者、第三放送の直前に現れたそれは、 幼稚園児が切るようなかわいげなフリルのピンクの服を着た、小学生前後の黒髪の幼女で。 「だれだろうね」 「……え?」 「わたしはだれなんだろう。なんで“ずっとここにいる”んだろう。 わたし、じゅうなんねんも、なにを“待っている”んだろう。わかんないんだよね、わたし」 「待って、いる……?」 「うん。“じぶんを無くして ゆめのなか”。ここはわたしのゆめのなか。 わかっているのはみっつだけ。 ひとつはわたし、どうやらスナック菓子が大好きだってこと。ふたつめは、わたしはここからでられないし、 ここに来たひとの前にあらわれることができるのは、のこりがふたりになったときだけなんだってこと」 そして。彼女こそが。 「それで、みっつめは」 「三つ目は――きまりごと。ここに来た人は自分を失くす。そういうルールで、きまりごと。なんだよね」 この娯楽施設の管理人であり、この世界の、ルールだった。 「……紆余さん!」 「あっ、もうひとりだー。こんにちは」 「ただいま、凛々ちゃん。そして……無我夢中ちゃん」 ゆえに。 ボロボロになりながら遅れてその場に現れた少年は、 無我夢中を、ルールを真っ直ぐに見つめて、宣言する。 「いきなりで悪いけど、無我夢中ちゃん。 僕らは、君の求めている二人じゃないんだ。だから――ここを出させてもらうよ」 紆余曲折の声が言いきられるとともに、放送が始まった。 ◆ マイクテストも必要ないでしょう。なんなら放送も、必要がないくらいですね。 もう生き残りは一か所に集まって、誰が生きていて誰が死んでるのかまるわかりなんですからねえ。 それでも仕事は仕事、事務的にまずは死者から♪ 青息吐息 傍若無人 切磋琢磨 優柔不断 そして、一刀両断。 以上が今回、死亡した四字熟語です。いやあ、楽しませてもらいましたとも。 あとは禁止エリア、これはもうただの追加情報みたいなものですね。 C-1 C-2。 ここが今回指定される禁止エリアです。 残っている施設部分の全てとなりますから、生き残ったお二方はお早めに逃げ出してくださいね。 さて、第三放送もこれにて終わり。 生き残りはたった二人となりまして、もう放送の条件以下の人数しかおりません。 おめでとうございます。もうあなたたちがスピーカー越しの私の声を聞くことはないでしょう。 あとは最後のひとりになるまで―――― ……え? 三人いるって? 突然もう1人、ボーナスキャラじみて現れたと? それはびっくりですねえ、さぷらいずですね♪ なーんてね (舌打ち) 知っているんでしょう、もう聞いたんでしょう、傍若無人から。 紆余曲折さん、あなたの持っているその紙に――すべて書いてあるんでしょう? なら私がわざわざ説明することもないんじゃあないですかねぇ? ああまあ、それでも事務ですので説明はしますとも。 その子は無我夢中。 かつて誰かにこの場所に置いてけぼりにされ、それからずっと誰かを待つ少女。 待っているうちに、誰を待っているのかも、自分が誰なのかも忘れてしまった、四字熟語。 そう、この娯楽施設は、彼女の……彼女の、夢の中に作られた施設です。 そして私は、彼女の夢から覚めるための出口を、とある場所に隠しました。 たった今からそれを解禁します。 通れるのはオヒトリサマだけですが。 最後の希望にすがって、せいぜいサガシテクダサイナ。 うーん棒読み。……教えるの厳禁にしたはずなのに、 もう解かれてるんだからつまらないですよねぇ。これでラスト二人を絶望させて、 どんなに信じあった二人だろうと殺し合いで終わらせるってのが常套手段だったんですが……。 ま、いいですよ。消化試合を許せるくらいには、今回の実験は面白かったですし。 データもたくさん取れて大満足、結果も上々で研究は大躍進。 主催として参加者に、少々出し抜かれるくらいのご褒美はあげてもいいでしょう♪ あ、でもひとつだけ。紆余曲折さんにはお願いです。 “まだ教えないでくださいね”? それは私が、ちゃんと直接。内々に伝えたいので。 もし私の最後の楽しみを奪ったら……許しませんよ? では、お待ちしております ◆ 「……という、ことなんだ」 「……そうなんだー。じゃあ、おわかれだね」 「また私が話に加われない流れですかこれ?」 ◆ カーペット地の床。 紆余曲折と勇気凛々が並んで歩く。 どちらも何といったらいいのか分からないといった様子で、非常にぎくしゃくしている。 おあずけ状態の勇気凛々については、どちらかといえばむかむかしている。 その後ろを、しばらく無我夢中はひょこひょこと、名残惜しそうに付いてきていた。 でも、娯楽施設の入り口。 一刀両断が少し前にガラスを切り倒して侵入した中央入口まで来たところで、 小さな少女の足は止まり、それ以上は進まなかった。 「あー。ここまでかー」 「……そうだね。君は施設から出られない。待たなきゃいけないから。 でも僕たちは……生きるためにここから出なきゃいけない。君をまた、置いていく」 「私は話に置いてけぼりです」 「えー。せっかくひさしぶりに人に会えたんだから、あそびたかったなあー。 前のおじさんたちはあそんでくれたのに、おにいちゃんたち、せっかちだよ」 間の抜けた声で話す無我夢中の姿は霊体じみて消えゆく。 「き、消え……!?」 「うん、おねーちゃん。わたしはまた消えるの」 施設から二人が出ていくことで、出現条件が満たされなくなり、またフラグが立つ前の状態に戻るのだ。 勇気凛々が驚く横で、もう“知っていた”紆余曲折と無我夢中の反応はそう大きくは無かった。 「ごめんね、無我夢中ちゃん。いつかきっと、また来るから」 「え? こんなところにどうしてわざわざくるのー?」 もっともな疑問を投げる無我夢中に、紆余曲折は目を逸らしながら言う。 「それが、約束(ルール)のひとつ、だからね」 「……?」 「助けてあげてくれと書かれたんだ。僕のしらないところで勝手に書かれた僕への連絡事項にさ。 だから僕は、君の事を助けなきゃいけない……まあ、できたら、だけどね……」 「びみょうにだんていてきじゃないあたりがちょっとこわいね~。……でも、うん。じゃあ、やくそくね!」 「うん、約束だ」 「「ゆびきりげんまん。紆余曲折は必ず、無我夢中を助ける」」 ――嘘ついたら? ――ハリセンボン呑ます! ――魚なんですか……? と、小さな約束が交わされて。 そして――本当の本当に舞台装置でしかない彼女は、 そこで再び煙のように施設の空気に溶けて消えた。 娯楽施設が禁止エリアになる。 娯楽施設から、生者が消える。 遺されたのは未熟な少年と、消えた少女よりは少し大きく、でも幼い少女。 そしてたった3エリアの、駐車場。 ◆ 「それで」 口を閉ざしていた鈴留めのポニーテール、勇気凛々は切り出す。 「私は何から聞けばいいんですか、紆余さん」 「――だいたいのことは、悪いけど教えられない。 この傍若無人からの連絡事項も、見せることは今禁じられちゃった」 紆余曲折がぺらり、と懐から紙を出す。 勇気凛々の所に赤い目印をつけた傍若無人の特別名簿、 その裏に書かれたクリティカルな情報は、たった今主催から共有を禁じられてしまった。 曰く、そのほうが楽しいからというレベルのひどい理由で。 「ごめん。本当にこれに関しては、ごめんと言うしかないと思う。 せめて今、先に言ってしまえば、凛々ちゃんへのダメージも少しは減らせると思うんだけど……」 「回りくどい言い方にしかなってないですよ、紆余さん。 もう分かりましたから。“私がなんで傍若無人に守られてたのか。”これは言えないってことでしょう? 私にだけ伝えてはいけないとされる情報はこれくらいだと思いますし」 「いや、その……さっきの女の子のこととかも、たぶんダメなんだよね……」 「……え? あの子と私になにか関係があるんですか? それこそおかしい話、ですけど……だって、確か奇々怪々は……」 「あーあー、えっと! そこを詰めすぎると怒られそうだから、ちょっと待った!」 慌てふためいた紆余曲折に勇気凛々は閉口する。 もう追求しない方がいい話題だと判断したのだろう。正解だ。 紆余曲折は今のうちとばかりにまくしたてる。 「……奇々怪々は嘘は言ってない。彼女の言葉は確かにルールだった。 でもね、ルールにはいつだって、抜け穴があるものなんだ。隙のないルールなんてない。 ひねくれた解釈をして……自分の都合のいいように捻じ曲げることが、いくらだって出来る」 ルールってものはそういうものなんだ、と一拍。 「その上で。僕がいま、とりあえず言えるのは、……脱出口の場所だけなんだ」 「さっきの放送で、もう解かれてると言われていたやつですか?」 「うん。まずは脱出口の場所に行こう。推理も道ながら話すし、そこまで行けば話せることも増える」 「……釈然としませんが、そう言われては返す言葉も……いえ」 歩き出した紆余曲折を追いかけようとした勇気凛々が、足を止める。 「ひとつだけ。加えて訊いてもいいですか、紆余さん」 「答えられることなら答えるよ」 「一刀、両断さんは」 その四字熟語を呟くと、紆余曲折が目を見開いた。 「あのひとは……どうやって逝ったんですか」 「……」 「それに……優柔不断さんのことも。何か聞いていたらでいいんです。教えてくれませんか。 みんなに生かされた私が……生かしてくれた人がどうやって死んだかを。 どんな言葉を最後に言ってたのか、どんな表情で逝ってしまったのかを、知らないままだなんて。 嫌です、そんなのは。私は、私は……守られてばっかりだったけれど。 だからこそ、私を守ってくれた人のことを、全部背負いたい。それが私の、勇気凛々(いきかた)なんです」 胸を張って言われた紆余曲折は、伏し目がちにため息を吐く。 「……そうだね。僕の配慮が足りなかった。それについても、道すがら話すよ」 「はい」 「だから、行こう。もう僕は、周り道をしたくない気分なんだ」 「わかりました。で……どこに行くんですか?」 「A-3。僕の推理が正しければ、そこに脱出口はあるはずだよ」 A-3といえば地図の左下であり、娯楽施設からもっとも遠い場所だ。 見たところ駐車場しかないし、意識的にも立ち寄る意味がまったくないエリア。 何かを隠すにはもってこいの場所といえるだろう。 それでいて、残り3エリアになるまで禁止エリアにもなっていない。 さらに言えば、傍若無人の初期位置もこのエリアだったことが、特製地図から読み取れる。 「確かに……これだけ状況証拠がそろえばもう決まりといってもいいですね」 「それだけじゃないよ。もう一つ、確定的なヒントが、この紙には書いてあった」 曰く――“脱出口に至るチャンスは、参加者全員に存在していた”。 「これを踏まえて、すべての要素を照らし合わせれば。 脱出口はA-3エリアにある、“あるラインの上”に間違いなくあることが分かるんだ」 「……?」 「と言っても、タクマさんから聞いてなかったら、僕も思い至らなかったんだけどね……」 紆余曲折は言いながら、傍若無人の名簿の一点を指差す。 顔写真付き名簿に載せられたひとつの四字熟語。 オレンジのヘルメット風帽子を被った、チャイナ服の小柄な老人――東奔西走。 彼の初期位置はA-2と書かれており。 そして、そのルール能力は――“東西にしか動けない”。 東奔西走は、“初期位置の東西にしか、自力では動くことが出来ない”。 つまり。 脱出口に至るチャンスが、参加者全員に存在しているのならば。 東奔西走が“ひとりで”脱出できるような位置に脱出口が無ければ、おかしいのだ。 「きっと、外周に近い茂みの中だと僕は思う。 普通は探さないし、どう手をつければいいのかも分からないところだから。 どういう形で開いてるのかは分からないけど、それは実際に見てみようってことで――」 「……はい」 いろいろあったけど。 もう行こう。 紆余曲折が差し出した手を、勇気凛々は握った。 【一刀両断 死亡】 【無我夢中 フラグ消去のため再退場】 【残り――二名】 別れ言葉 前のお話 次のお話 遊戯終了 前のお話 四字熟語 次のお話 別れ言葉 紆余曲折 遊戯終了 別れ言葉 勇気凛々 遊戯終了 用語解説 【無我夢中】 あることにすっかり心を奪われて我を忘れてしまうさま。 長い期間この作品を書いてきましたが、筆者もまた無我夢中だったのかもしれません。 そして、この作品の登場人物もまた違う意味で無我夢中でした。というオチ。 とはいえただの夢では、終わりません。 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3939.html
30◇第二放送 ××××、××××と、 記憶の中のあたしは、ずっと誰かに付いていくだけだった。 トモダチとか、クラスメイトとか、そういう空気から弾かれるのがこわくて、 温かい輪の中に居たいがばかりに冷たいため息をついて、ずっとみんなに同調していた。 完全には覚えていないけれど、たぶん、ずっと仲がいいトモダチの子がいたんだと思う。 嫌われるの、が、こわくて。 そのトモダチが買うものとか、そのトモダチが好きなこととか、共有して、まねっこした。 ××××に、××××。 好きでもない青いドレスをまとって、好きでもない濃いメイクをして、 陰に隠れて堂々と悪口を言って、何人もの人を傷つけて。 認めてもらいたいばかりに、笑い合いたいばかりに、裏ではいつもため息をついていた。 作り物の上辺だけで自分を飾り立ててまで付き合うだなんて、 本当はそんなモノ、トモダチでもなんでもないって、仲間でもなんでもないって分かっていたの。 でもじゃあ、そこから逃げれば良かったのかっていうと、あたしにはできなかった。 あたしは人間で、弱いから。 自分がボロボロに壊れていこうが、ひとりでいるのがさみしかったから。 「――――けほっ。けほっ!」 でもセンくんと出会って、一緒に戦って、なにかが変わった。 本音と別の行動をとるセンくんも、あたしと同じだったからだろうか。 最初あれだけ冷たいことを言ったのに、ずっと助けてくれたからだろうか。 なんだかセンくんだけは本当の仲間って感じがして、 拡声器を使って《ため息》をエリア中に広げて鏡花水月を倒したあのとき、あたしは嬉しかったのだ。 人殺しなんてあたしがやりたくないことの筆頭で、 やりたくないことを誰かのためにするのは、辛いことだと思ってたのに。 何が違うのか。 ××××、××××。 最初は、記憶の中のあたしに聞いても、答えは返ってこなかった。 「――――うぅ、はああっ、はああ!」 ……でも、今なら分かる。 センくんの”最期”を見てしまったあたしの頭が、ようやく正解を導き出してしまったから分かる。 結局、ここに連れてこられる前のあたしは、あたしがかわいいだけだった。 誰かのために自分をギセイにしてる自分に酔っていて、相手の気持ちなんて考えちゃいなかった。 ほんとうはみんなだって、嫌々やってるかもしれないだなんて考えずに。 ただ、バランスボールに乗ったときみたいに、落ちないようにだけ気を付けていたんだ。 だから。 本気で誰かのために、って考えることができたのは。センくんに対してが、初めてだった。 あたしよりもっともっと鉄面皮で、ずっと隠すのが上手くて、きっと心の中で誰よりも葛藤してて。 最後までセンくんは、あたしにさえ全然弱みを見せようとしなかった。 そんなセンくんをあたしは素直にすごいと思った。でも、無理しすぎだとも思った。 せめてそばに誰か一人いて、一緒に仮面をかぶってあげれば、センくんの苦しみも半減するんじゃないか。 あたしは勝手にそう思った。あたしが勝手に。 それがセンくんの負担をさらに増大させてしまったかどうかは、今は考えたくない。 『あー。あー。マイクテスト、マイクテスト。聞こえてたら両手を上げてくださいな♪』 B-2から逃げるあたしをよそに、ぴんぽんぱろんって無駄に軽快な音が鳴って、放送が始まった。 奇々怪々の名を持ったあの白衣の女の人。少し疲れた感じの声。 『はい、はい……どうもありがとうございます、”なに言ってんだこいつ”って顔を確かに頂きました。 その反応が返ってくるということは、この奇々怪々の放送が、 あなた方がいらっしゃる”娯楽施設”に確かに聞こえているという証拠です。良かった、良かった♪ 皆さんお気づきかと思われますが、この度さらに五つの四字熟語が命を落としまして。 第二放送と相成りました。生き残った方々はおめでとうございます。死んだ方々は残念でしたねぇ。 はい。では手短に、死者と禁止エリアの発表といたしましょう。経過時間はま、いいでしょう』 どうせ残りは七人です。時間なんか気にしなくてもすぐ終わるでしょうから、なんて。 皮肉のたっぷりこもったその言葉にあたしは素直にムカついたけど、今はそれより、涙の方が強かった。 泣きながら走ってた。どこへとも知れず走っていた。 『それではまず死者からの発表です。死者は五人。 酒々落々 破顔一笑 軽妙洒脱 鏡花水月 先手必勝 の五名です。今回は男ばかりが死んでいますねえ。前回の放送の効果でしょうか? でも外的要因による干渉は結果に誤差が出て……うーん、前回、余計なことを言ってしまいましたかねぇ』 やっぱりセンくんの名前と、それと鏡花水月の名前が聞こえた瞬間。 何かにつまずいたわけでもないのに、転んだ。 ばたんって倒れて、 首がぐらんって揺れて、一刀両断に斬られた傷口が、こころなしかさらに広がった。 でも不思議と痛みはあんまり感じなくて、ただ悔しさだけがつのる。 だって、こんなところを、喉のあたりを斬られたから、 先手必勝のアッパーで隣のエリア――禁止エリアのB-3まで飛ばされてしまったセンくんに、 あたしはまともに声をかけることができなかったんだから。 先の、最後の一合。 センくんもあたしも、全力で挑んだ。 でも、二人とも虚勢を張るのが上手かった。二人とも分かってた。もう勝てないことは。 尻尾を巻いて逃げるか負けて死ぬ以外の道がないって分かってて、でも馬鹿だから戦ったんだ。 「うぅ……」 『それでは次は禁止エリアの発表です。9エリアあった娯楽施設もこれで5エリアまで減りますよ~』 あたしは拡声器を再度使って、《氷の息吹》を吐いた。 でも一刀両断はあたしの息吹を周りの空気ごと《一刀両断》して、ほとんど凍らずにあたしの下にたどり着いた。 拡声器ごと、あたしは喉を斬られた。あと一歩踏み込まれたら首を斬られてた。 どうにかそうなるまえに一刀両断の足を凍らせることができたのが、あたしにとっての最期の僥倖だった。 でもセンくんは、もう腕を折って、限界だった。 踏み込んでくる切磋琢磨はあたしの《氷のため息》なんてものともせずに、 むしろセンくんが撃った銃弾を、あたしが紆余曲折に着けた《氷のマスク》を使って弾いて、前進した。 一撃入れられてからは、カクトウゲームでいう”ハメわざ”の状態だった。 これでもかというくらいの連撃を喰らって、喰らって、喰らって。 最後のアッパーで宙に浮かんで、さらに追撃も喰らって。車にぶつかってバウンドして、その裏に落ちていった。 その落ちる一瞬前。 あたしが最後にセンくんの顔を見たのは、その瞬間だ。 『今回の禁止エリアは。 B-1 C-3 以上の2エリアです。すでに禁止エリアになっているA-1、B-3と同じく、 一時間の後に禁止エリアになりますので御用がありましたら今のうちに、ですよ。 それでは残り七名の皆様は引き続き、よき殺し合いを♪ 私はポテチを食べます』 センくんはあたしを見て、その目でこう語っていた。 ――あなただけでも逃げてください。 あたしは追いかけて一緒に死んでもよかったのに、そんなことばっかり言って。 もう。 もうどうすればいいのか分からなくて。 立ち上がって走り出した。センくんと逆方向に逃げ出した。 これで良かったのか。あたしの考えは正しかったのか、間違っていたのか。 センくんが死んでしまった今ではもう分からない。 時間が必要だ、そう思う。 喉から流れる血が止まらない現状で――あたしがいつまで生きていられるのかは謎だけど。 絶対にセンくんの分まで生きなきゃ。とにかく生きなきゃ、そう思って、 ぴんぽんぱんぽん、 放送終わりの鐘の音と共に起き上がったあたしは、起き上がってまた走り始めようとして。 「……む?」 顔を上げた先に、動くものがあった。 人だ。 大柄な、 軍帽を被った大男。 いちばん会ってはいけなかった人に、あたしは会ってしまったと、一瞬で分かった。 「おや。何だ」 「……ぁ」 世界がスローモーションになっていく。 目の前のベンチに、そいつはずっと座っていたらしい。 迷彩色の帽子に上着、右手に血まみれの斧を持って、左手に持った何かを眺めていたみたい。 慌てて空間認識を広げると、いつのまにかあたしは走りに走って娯楽施設についていた。 東側、C-2の入口近く。植木で作った簡易的なガーデンのそばに自転車置き場とベンチがあって、 大男はそのベンチに座っていた。 「ぁなタ」 誰、と言おうとしたが、ほとんどの言葉は喉に空いた穴から風に消えて上手く発音されない。 大男はあたしを見てのっそりと立ち上がる。立ち上がるとさらに大きく見えた。 少し悲しげな眼をしているように見えた、けど、気のせいなのかもしれない。 だってその目は明らかにあたしを見ずに――あたしの”首輪”だけを見ていたから。 「何だ」 大男はあたしの首を、 斬られている途中の首を見て、モノでも見るようにしてこう言った。 「首を斬るなら、ちゃんと最期まで斬ればいいものを」 そして、斧を振り上げた。 あたしはそれを呆然と見ていた。 なんというか、あまりに唐突な話で。 恐怖、とか、後悔、とか、考える暇も、涙が止まってたことにも気づかなかった。 「あ……こめンね、センく、n」 でも最後に一言、 そう言うだけの時間が残されていたことには、感謝しようと思う。 ――ざんっ、 って音が聞こえて。あたしの視界は宙を舞った。 くるくるとまるでジェットコースターか何かに乗っているみたいだった。 空はやっぱり薄曇りのままで、ぜんぜん綺麗じゃない。 ため息の一つでもつきたいくらいだ。もう、首と体は離れちゃったから、無理だけど。 【青息吐息:死亡――残り六名】 確定申告(後) 前のお話 次のお話 生員集合 前のお話 四字熟語 次のお話 確定申告(後) 青息吐息 実験終了 焼魚定食 傍若無人 最期通牒 確定申告(後) 奇々怪々 最終戦Ⅰ 用語解説 【××××】 記憶操作の影響を受けた描写に使われている記号。ばつばつばつばつばつ……。 四字熟語ロワの参加者は外的要因によるスタンスの決定を避けるため、 それにかかわる可能性が高い友人・家族・親族の記憶など様々な記憶を操作されている。 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ