約 101,671 件
https://w.atwiki.jp/gs23/pages/128.html
人気者 ●●(今日も一日、終了! 早く帰ろうっと!) ●●(なんだか人だかりが出来てる…… 有名人でもいるのかな?) 佐伯「ゴメン。 ホント、もうそろそろ行かないと。 ●●(あ、佐伯くんだ……。) 女生徒A「えぇ〜! もうちょっと、いいでしょ? 佐伯「ゴメンね。 今日はちょっと家で用事があるから。 女生徒B「ダメェ! 佐伯クン、こないだもそう言って 付き合ってくれなかったじゃん! 佐伯「ハハ……そうだっけ? あ、そうか、今日は予備校だった! 女生徒C「ズルーイ! そんなの見え見え〜! ●●(わぁ…… 女子に囲まれちゃってモテモテだ。 マンガみたい……。) 佐伯「参ったな……。 ●●「佐伯くん! 佐伯「アッ! やあ、君も今帰り? ●●「う、うん、そうだけど。 ”君”って……。 佐伯「じゃあ、送っていくよ。 道、まだわからないんでしょ? 女生徒A「そんなのズルイ〜! 私たちも送ってぇ〜! 佐伯「ほら、彼女、家が近所なんだけど、 越してきたばかりで、 まだ道がわからないって言うから。 ●●「ううん、もう大丈夫だよ! 佐伯「………… まだわからないって言うから。 ●●「え!? あの、え〜と、 そ、そうだったっけ……。 佐伯「行こうか? ちょうど僕も帰るところなんだ。 ●●(”僕”だって……。) 女生徒B「もう! 佐伯クン優しいんだから〜! 女生徒C「わたしも佐伯クンの 近所に引っ越そうかなぁ〜! ●●「み、みんな、ごめんね? ●●(うぅ、 みんなの視線が痛い……。) ・ ・ ・ 佐伯「助かった。 学校でグズグズしてたら、 開店時間に間に合わないからさ。 ●●「そっか、佐伯くん、 お店が忙しいもんね。 それにしても……モテモテだったね? 佐伯「ウルサイ。 ●●「あ、照れてる。 でも、 どうしてお店のこと隠してるの? 佐伯「学校ではヒミツなんだよ。 ウチの店、夜遅いから問題あるし。 それに……。 ●●「それに? 佐伯「ゼッタイ成績に影響が出ないこと。 学校では問題を起こさないこと。 店を続ける条件なんだ。 ●●「条件って、親との約束とか? 佐伯「まあ、そんなとこ…… いけね、俺、急がなきゃ! じゃあ! ●●(佐伯くん、大変なんだ……)
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4152.html
667 :人生の終焉 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/18(火) 11 58 48 ID uu0yBZlL さて、どこから話したもんかな。 しかしなんでまた、先生の話なんか聞きたがるかね。 …へえ?『ハルケギニアを変えた男』の過去に興味があるって? まあねえ。当代随一の使い手だしな、一応。 夫婦揃ってクソ強いし。 ウチが喧嘩売りたくない貴族の一つだな間違いなく。 …悪ぃ、何度もした話かこれ。 さてと。じゃあ、どこから聞きたい? …マテ。夫婦のなれ初めってお前。 よーするに、あのおっさんの色恋の話が聞きたいだけか! なになに?本音は課題がめんどいから?弱点握ってなんとかしようって? …まあなあ。あの人のその辺の話は確かに弱点になるし、もの凄く笑える話なんだが。 しかしお前もズル賢いな、そんな手で課題なんとかしようって。誰に似たんだか全く。 …ってーか、母さんに聞こうって思わんかったのか。色恋の話だろーに。 …いやまあたしかに、母さんそのへんの話に関しちゃ口堅いけどな。奥さんと仲いいし。 わかった。じゃあ、出会いの所から生還した所までの話はこないだ話したよな。 今日は、あのおっさんが、人生の墓場に到着した時の話をしてやろう。 いやもうこれが、笑える話でねえ…。 668 :人生の終焉 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/18(火) 12 00 03 ID uu0yBZlL その日。 トリステイン魔法学院のある研究室で、その事件は起こった。 まず、その日の朝、王都からその研究室の主に、書簡が届いた。 王家の封蝋の施されたそれは、なんと近衛騎士団である銃士隊の隊長の手によって届けられた。 金髪の隊長は『なんで私が、あの男の所に書簡を届けなければいかんのだ』などとブツクサ文句を言っていたが、王命では致し方ない。 『ちゃんと本人に手渡してきてね。人に預けてはいけません。これは王からの勅命です』などと脅されては反論の余地はなかった。 実はそれはその勅命を下した女王の陰謀で、普段からまるで姉のように何かと小うるさい上に、自分の想い人をオモチャにしているその隊長を厄介払いするためのものであった。 隊長は不機嫌な顔で真っ直ぐ研究室に向かった。ぶっきらぼうに扉を開き、中の住人を大声で呼ぶ。ノックなど不要だ。 すると、そこにいたのはその部屋の住人ではなかった。 ゲルマニアからの留学生。真紅の髪に褐色の肌の、扇情的な体つきの女生徒。 その女生徒は『ああら、女王の腰巾着様。ウチのジャンに何か御用?』と挑発してきた。 その女生徒と隊長は以前、ここの部屋の主を殺すの殺さないのでもめた経緯もあり、ちょっとした敵対関係にあった。 しかし隊長はそんな挑発に乗るほど子供ではなかった。冷静に状況を判断する。 王からの勅命で王家からの書簡を直接ここの主に届けに来た、と女生徒に伝えると、ここで待たせてもらう、と手近な丸椅子に腰を下ろす。 自分の挑発に一切乗らない隊長に、女生徒は軽く苛立ちを覚える。 女生徒は隊長ほど齢を重ねていない。それゆえの若さが、隊長の態度を、自分への無礼として捉えさせた。 女生徒は隊長をねめつけ、『書簡なら私がジャンに渡しておきます。妻として当然の義務ですもの』などと言った。 当然部屋の主と女生徒は婚姻関係などにはない。女生徒の一方的な言いがかりだった。 しかし、何故かその発言に、隊長はカチンときた。きてしまった。 そして思わず応えてしまう。無視しておけばいいのに。 『あの男が結婚したなどとは初耳だな。お前まさかゲルマニアの間諜にでも成り下がったか?』と薄ら笑いで返してしまった。 微熱の二つ名を戴く女生徒の心に、その言葉はあっさりと火をつけた。 女生徒はひきつりながら『間諜とは失敬な。いずれは妻になる身、という意味で申し上げただけですわ』と返す。 隊長はその台詞がまた耳に障った。何故かは分からないが、無性に腹が立った。 思わず立ち上がり、『本人の意思がなければ婚姻には至らぬと、始祖は定めておられる。なるほど、ゲルマニアは未開の地らしく始祖の教えが根付いていないらしい』と挑発する。 書簡をひらひらさせながら。それが失敗だった。 女生徒はその隙を見逃さず、その書簡を奪い取ろうと手を伸ばす。一瞬で隊長の持つ反対側に手が届き、しっかりと握り締める。 戦闘訓練を積んだ隊長は一瞬でその事に気付き、書簡を手元へ引く。 それを察した女生徒も、慌てて書簡を引く。 そして悲劇は起こった。 書簡の大して頑丈でない封はあっさりと破れ、中身が床にぶちまけられる。 その中身は革でできた表紙の中に、二つ折りの紙を挟んだもの。 片方に女性の全身の肖像、片方にその女性の詳細なプロフィールが書かれたもの。 俗に言う、『お見合い』の紹介状であった。 そしてその上に、女王直筆の、少し大きめの字で書かれた便箋がひらりと舞い降りる。 669 :人生の終焉 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/18(火) 12 00 30 ID uu0yBZlL そこにはこう書かれていた。『ミスタ・コルベールへ。そろそろ身を固めてはいかがでしょうか。あなたの好みの女性を、知り合いの貴族から紹介していただきました。よければ一度、会ってみてはいかがでしょうか』 二人はその場で固まる。 女王のセッティングしたお見合い。王家の紹介した結婚相手。つまり、その見合いに参加するということは、例え興味本位でも、互いに合意したものとみなされるだろう。 もし断れば王家のメンツを潰す事になる。貴族ならば痛いほどその意味が理解できていた。 女生徒と隊長は固まったまま、その女性のデータを無意識に脳裏に焼き付ける。 まずは肖像。 座っている椅子のサイズから考えて、身長はさほどでもない。顔立ちは美しいというより愛らしく、年齢の割りに幼い印象を受ける。 真っ直ぐに伸びたアッシュブロンドは手入れが行き届いており、同じ女性の目から見ても美しいと思える。 体つきは華奢だったが、女性としての丸みはしっかり有しており、扇情的とまではいかないものの、しっかり女性を感じさせた。 そしてプロフィール。 けっこうな大貴族の次女で、見た目の割りにけっこうとうが立っている。 今はアカデミーで研究顧問をしているらしい。属性は『土』。特に錬金の術が得意で、今は効率的に石炭を作り出す研究をしている。 趣味は他の研究のレポートを聞くことと、料理にガーデニング。 性格はおっとりとしたのんびりやで、少々抜けたところがあるらしい。 二人は焦った。 部屋の主の好みはわからないが、世の男性に問うたら、二人とこの肖像の女性なら、ほぼ間違いなくこの肖像の女性を選ぶだろう。 その時。悲劇が更に加速する事態が起こった。 部屋の主が帰ってきたのだ。 主は二人を確認すると教師らしく二人にきちんと挨拶し、そしてその足元に散らばった何かを確認する。 二人は慌てて、女生徒は便箋と書簡の残骸を、隊長は肖像を後ろ手に隠す。 なんですそれは、と尋ねる部屋の主に、二人は『な、なんでもないわジャン!なんでも!』『そ、そうだぞ、貴様の気にする事ではない!』と部屋の主に背中を見せないようにぎこちない動きで部屋から出て行く。 二人は揃ってそれじゃあ!また後で!と部屋の主に挨拶すると、女生徒は右側の扉を、隊長は左側の扉を乱暴に閉じて、部屋の前から逃げ出す。 部屋の主はなんだったんだろう、としばらく首を捻っていたが、すぐに研究のための書籍を部屋に探しに来た事を思い出し、検索作業に戻ったのだった。 670 :人生の終焉 ◆mQKcT9WQPM :2007/12/18(火) 12 00 51 ID uu0yBZlL 二人はしばらく走った後、塔の陰に隠れて顔を見合わせた。そして。 な、なんでアンタが慌ててんのよ!き、貴公こそさきほどの余裕はどうした!などとなじりあい。 そして、大変な事に気づく。 二人がした行為は立派な叛逆罪である。王家の書簡を隠匿し、持ち去ったのだから。 しかし、この行為をなかったことにする方法が、一つだけあった。 そう。この見合いを、ハナから破談にしてしまえばよい。 つまり、ジャン・コルベールに、結婚を同意した意中の相手がいればいいのだ。 それに相応しいのは、この私、キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーに他ならない。 …ヤツに償いをさせるのは、この私、アニエス・シュヴァリエ・ド・ミランだ。誰にも邪魔はさせん…! 二人はもう一度お互いに視線を交わすと、書簡の残骸と見合いの紹介状をその間に放り投げ、火を放つ。 小さな焚き火を挟んで、二人はコルベールの縁談を破談にするため、人生を賭けた博打に打って出る事にした。 「人生の終焉」投票所? 24-85孔明の罠〜アニエスのばあい
https://w.atwiki.jp/ercr/pages/1497.html
発売日 2008年11月28日 ブランド アトリエかぐや Honky-Tonk Pumpkin タグ 2008年11月ゲーム 2008年ゲーム アトリエかぐや アトリエかぐや Honky-Tonk Pumpkin キャスト このかなみ(吉乃川由梨菜),倉田まりや(綾島穂乃果),桃井いちご(小南麻央),青葉りんご(如月実玖),桜川未央(ララ),芹園みや(長澤PTA会長),邊鴉凱(猪之頭校長),御苑生メイ(女教師,他),立花千愛(女生徒A,他),葵時緒(女生徒B,他),紫色舞(女生徒D,他),卯月はじめ(女生徒E,他) スタッフ 企画:猫岩石 原画:1 02am プログラム:伊勢方ワカリH シナリオ:にわりはとり,須永成人,山田浩太郎,金竹射月,速水漣,ひらいでらく,須々木鮎尾,上原明人,ヤタベトシキ グラフィック:雲雀丘雅鈴,セミドリヨドミ,横山浩,風雅龍,斬,マキチクバウアー,スクミズ洋一 背景:桜田衣咲,セミドリヨドミ,桐乃豊 音楽BGM:KYOKO IDE,根岸咲,shoko 音声制作:AG-promotion ディレクター:大西厚史 音声制作担当:池田大輔 録音スタジオ:TABact.1 プロデューサー:徳川信長
https://w.atwiki.jp/terra-credigna/pages/116.html
「んー……よい、しょっと」 書架用のレール式梯子を、最も奥の戸棚へとずらして動かす。 学院が衣替え行事である迎夏の大掃除を終えたからというわけでもないけれど、あたしの他には誰も訪れない、この部屋も綺麗にしてあげないと…そんな気になって一人で始めた大掃除。 扉も窓も存在しない、書庫。 持ち出さざるべきものと、あたしにとって大切なものを収めたこの部屋に捨てるようなものは何一つ無いけれど、それでも長い時間を越えてきた書架や戸棚に積もった埃くらいは払ってやりたい。 少しずつ時間を作っては、持ち込んだ掃除用具で埃を払い、絞った雑巾で一つずつ拭っていく作業も半月ほどかかって、ようやく最後の戸棚に手が付けられるようになった。 梯子のガタつきを整えるように少しガタガタと揺すって満足すると、とんとんっと二段ほど登って振り返り、白金の毛並みを持った九尾の狐がバケツの取っ手を咥えた顎を逸らして差し出してくるのににこりと笑むと、バケツの縁にかけた雑巾を手にして梯子を登りきる。 「ありがと、タマモ。埃がかかっちゃうから、ちょっと離れてなさい」 眼下の九尾に声をかけつつ、棚につけた戸を引き開けて中を覗き込んだ瞳が、ひとまとまりに折り畳まれた何かを見つけて手が止まる。 あぁ……そうか。 ここにしまっていたんだっけ。 脇に雑巾をおくと、伸ばした手でそれに触れる。 少し湿り気を帯びた重く荒い布の感触を確かめて、二度三度とひんやりと冷たいその表面を撫でさする。 幾重にも折り畳まれたその布を掴んで引いてみたけれど、それはとても重くて今のあたしには腕の力だけでその奥から引き出すことはできそうにない。 そう、あの夜に必死でこれを引こうとしていたあの子と同じように……。 「……で、あるからして、この場合の"念"とはつまり"念動"をあらわす意味で用いる。念動は魔術の基本骨子の一つだ、それぞれが体内で錬出する魔力を……」 開け放った窓から緩やかに吹き込む風が、夏の足音を報せるような温みで前髪を揺らし、眠気を誘う。講義室に響く少し硬質的な教導師の声もいまなら子守唄に出来そうだ。 重みを増した瞼をしばたくと、教科書を持ち上げて顔を覆い、ふぁと一つ欠伸を噛みころそうとするけれど、我慢できず肩を竦めるようにして教科書の陰で大欠伸に顔をしかめる。 「こら、講義が終わるまでまだ半々刻はあるぞ」 高い位置から声が聞こえてきて、しまったと思わず首を竦めつつ教科書をそろりと降ろせば、鮮やかな緑の髪をゆったりと三つ編みにして片方の肩口から胸へと垂らした太い毛束が視界の先で揺れる。 編みこみを解けば一体どれほどの長さなのだろうという見当違いの思考をかき消しながら、すみませんと謝罪しかけた先で、長身の女性教導師は一つ息を吐くと、伸ばした白い指先でコツリと私の斜め前に腰掛けた女生徒の頭頂部をつついた。 どうやら私の大欠伸を咎められたわけではなかったらしいことが分かって、出しかけた声と開いた口を誤魔化すように小さく咳をしながら拳を口許に宛がうと、教導師は赤い瞳でチラとこちらを一瞥すると、ちゃんと見ていたぞとでも言うように綺麗なアーモンド形の眼をまるで猫のようにキュッと絞ったけれど、特に何も言っては来なかった。 教導師は私の斜め前で俯いたままの女生徒の手元、広げられた教科書を覗き込むように一瞬首を逸らしたが、ふと授業が止まって注目を浴びていることに気付いてさっきの私のように咳払いをすると、音読していた教科書の続きを読むように一人の男子生徒の名を呼び、教科書の音読を託した。 声変わり前の少年の声で再び教科書が読み上げられる他は、静謐を取り戻した講義室の中、注意され注目を浴びたことで真っ赤に顔を染めて俯いたままの女生徒を見つめた教導師は少し困ったようにしていたけれど、やおら長身の腰を折って女生徒の耳元に唇を寄せると何事か囁くのを、私は教科書に視線を落とすふりをしながら横目で眺めていた。 何事か囁かれた少女は、ビクリと肩を震わせてますます赤くなったけれど、講義室中の視線を集めて固まっていた表情は少しだけ和らぎ、教導師を見上げて何度かどんぐりみたいな大きな瞳をしばたかせていた。 何を囁かれたのかが気になったが、どんぐり眼の女生徒をそのままに身を翻した教導師はまた教科書を片手に生徒たちの机の間を歩き始めてしまった。 思わず乗り出していた上体から、まだ顔の赤い女生徒が机の上に開いた教科書の端がちらっと視界に入る。 文字と幾つかの図を記した紙の端、私の教科書では白紙の筈のその部分には何かが所狭しと描かれているように見えた。 そそられた興味に、さっきまでの眠気はどこ吹く風。 そっと後を振り返り、講義室の最後列を曲がって遠ざかる教導師の背を確かめた私は、何か描かれたページを捲ろうとした名前も知らない女生徒に小さく声をかけることにした。 「ね、ね。ソレなぁに?せんせいに何て言われたの?」 またぞろビクンと跳ねた小さな肩ごしに、おそるおそるといった感じでほんの少し顔を背けて振り返った女生徒と目が合うが、彼女は弾かれたようにまた前を向き直ると、俯いてしまった。 肩と首を竦めるその姿勢は、まるでそうしていれば透明になれるとでも思っているかのようだったけれど、めげずに息を吐くような音で声を投げかける。 「なんて言われたの?ねぇってば……っ」 観念したようにもう一度振り返った女生徒の泳ぐ視線を自らのそれで絡め取るようにニッと笑うと、またぱちぱちと音がしそうなまばたきをした女生徒が小さく口を開く。 蚊の鳴くような……そういう表現が似合いそうな囁き声でおずおずと応じる女生徒。 「……ゾウの鼻はもうちょっと長いって………」 もういいでしょとでも言うように、そそくさと前に向きなおりかけた女生徒の上着の裾を手を伸ばして摘んで引くと、逃がさぬとばかりに畳み掛ける。 「ゾウ??ゾウって何?そこに描いてるソレ??それって動物?」 思わず乗り出してしまった頭に、教室の向こう端から折り返してきていた教導師が開いて手にした教科書の背表紙が、今度こそコツンと音を立てて落ちたのだった。 「ハンナ!ハンナ=ハッキネン、眠気が去ったのなら続きから読みなさい」 まるで自分のせいで、私が教導師から音のわりにはちっとも痛くはない一撃を貰ってしまったかのように瞳を歪めて揺らした女生徒に、続きは後でねと片目を瞑って見せると教科書を掴み、椅子を引いて立ち上がる。 それが私と、言葉で気持ちを表すのは苦手だけれど、とても上手に描いた絵で気持ちを伝えられることにまだ気付いていなかった、七つ歳下の初等部同級生、クレオとの出会いだった。 ~幻燈の国 #1~
https://w.atwiki.jp/k-onvip/pages/322.html
972 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20 27 12.89 ID vIF3lQFsO 『眉』 ―教室― 女生徒1「琴吹の眉毛ってさあキモいよね」ヒソヒソ 女生徒2「いくら金持ちでもあんなんじゃ男は寄ってこないよね」ヒソヒソ 紬「・・・・・・」ガタッ 唯「あ、ムギちゃん待って!」 女生徒1「やば~聞こえたんじゃないの?」 女生徒2「気にすることないって。本当のことなんだから」 974 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/07/22(水) 20 28 44.08 ID vIF3lQFsO ―放課後・音楽室― 唯「これは見せられないね」 律「昼間のこともあるからな」 紬「あら。皆何を見てるの?」ガラッ 唯「な、何でもないよ」サッ 紬「何を隠したの?」パッ 唯「あっ(すごい怪力・・・)」 975 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20 29 56.44 ID vIF3lQFsO 秋葉原アソビット開催第3回「けいおん!」人気投票結果発表 1位:中野梓 2位:秋山澪 3位:平沢唯 4位:田井中律 5位:琴吹紬 6位:平沢憂 7位:ハスキー唯 8位:真鍋和 9位:山中さわ子 10位:サワコ(最終形態) 11位:ファーストフード店員 12位:唯妹(イメージ) 紬「・・・・・・・・・・・・」 紬「・・・・・・」ダッ 唯「あ、ムギちゃん!」 979 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20 32 09.89 ID vIF3lQFsO ―琴吹邸― 紬「はあ・・・・・・」 斉藤「(紬お嬢様・・・・・・)」 紬「斉藤」 斉藤「はい、何でしょう」 紬「私の眉毛を剃って頂戴」 斉藤「!?」 980 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20 33 12.77 ID vIF3lQFsO 紬「すごいわ斉藤!普通の眉毛になってる」 斉藤「お誉めに預かり光栄です」 紬「この眉毛ならもう馬鹿にされることはないわ」 ―翌日・学校― 女生徒1「琴吹の眉毛見て」 女生徒2「やだ、何で急に剃ってるの。プッ・・・アハハハハ」 女生徒1「笑っちゃ失礼だって・・・アハハハハ」 紬「・・・・・・」 唯「ムギちゃん・・・・・・」 紬「唯ちゃん達も私を馬鹿にするの?」 唯「そんなこと・・・・・・」 紬「もういいわ」ダッ 唯「ムギちゃん!」 982 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/07/22(水) 20 33 56.92 ID vIF3lQFsO ―琴吹邸― 紬「何で・・・どうしてなのよ・・・」 斉藤「お嬢様・・・・・・」 紬「黙りなさい斉藤!!」 ―翌日― 紬「!!眉毛が戻ってる!!」 紬「・・・やっぱり私はこの眉毛が一番ね」 983 :鶏肉 ◆KXdf4vT3Ls :2009/07/22(水) 20 34 53.00 ID vIF3lQFsO 唯「って夢を見たんだ」 紬「唯ちゃん、歯を食いしばりなさい」 終わり
https://w.atwiki.jp/hosyoku/pages/273.html
授業が終わった時間帯なのか下校中の生徒に部活動に汗を流す生徒の姿もある。 そこに巨大な異形の怪物が舞い降りた。 怪物は、校門から入り込み、周囲にいる女生徒を眺め、 すぐさま手近な女生徒を鷲掴みに抱え挙げた。 怪物は長い爪で彼女の服を引き剥がす。 彼女の制服は下着とともに無残に引き裂かれて宙を舞う。 衆人環視の中で彼女の裸身が露になってゆく。 時折深く食い込んだ爪が彼女の白い肌を引き裂き、赤い肉が見える。 裸身となった女生徒を怪物は足から大きくかぶりつく。 ガブリ ひと噛みで彼女の両足は切断されて、怪物の口の中へ収まった。 しかし、裸身を晒されて食べられる女生徒が悲鳴を上げて苦痛や羞恥心に喘ぐこともなければ周囲の生徒達が逃げ惑うこともない。 彼女も周囲も何一つ動くことなく平常と同じまま、その場にとどまっている。 怪物は、時間を止める能力を持っているのだ。 止まった時の中を移ろいながらその中に閉じ込められた女性を食べる。 誰一人としてその存在を知覚出来ない怪物なのだ。 太腿中間で切断された切断面からは流れの止まった血がジェルのように固まり、 両足を失った女生徒は怪物につかまれながらも笑顔を浮かべていた。 怪物の口の中で、女生徒の両足は、年頃の女性らしい芳香を放ちながら骨とともに噛み砕かれる。 程よい弾力の足の筋肉とうっすらついた脂肪が怪物の口の中で交じり合う。 女生徒の足の食感を味わった怪物は、そのまま腰へかぶりつき、尻の肉と腰骨、膣と腸を口の中に収める。 甘い尻肉のやわらかな食感と膣のコリコリした歯ごたえを楽しみながら、怪物は濃厚な味わいの腹部、 女性の香りを濃縮した乳房と食べてゆく。 そして、最後に自分が食べられている自覚のないままの笑顔を浮かべた肩から上の部分を投げ捨てて、怪物は校庭へと歩いていった。 怪物が立ち去った校門には食べ残した両腕や彼女の肩と首、そして引き裂かれた服と下着が散乱したままになっていた。 その怪物に続き、同じような体躯の怪物が次々と舞い降り、校門周辺にいた下校中の女生徒を捕食しはじめた。 ある胸の大きな生徒は、即座に上着をたくし上げられてブラジャーを引き裂かれ、乳房を噛み千切られる。 豊満な乳房の味を味わいながら満足げな顔をする怪物の目の前で自慢の乳房を失った女生徒は 平素どおりの表情で大きな切断面となった胸を露出する。 別の怪物により帰宅中の女生徒が持ち上げられて、太腿を食べられる。 肉感たっぷりの太腿が怪物の口の中で女性の肉ならではの香りを放ちながら噛み砕かれてゆく。 残るのは足を失って転がる女生徒と食べ残された足だけだった。 校門は瞬く間に女生徒の体の破片と引きちぎられた服と下着が撒き散らされる空間となった。 校門を見下ろす校舎の窓には止まったままの女生徒の影が見える。 その窓のひとつに写る影の一つが動いたが、怪物たちはそれに構うことなく校内へと歩を進めた。 部活動の練習なのか校庭で走っていた女性の姿が怪物の目に止まる。 その怪物は、彼女の体操服を下着ごと引き裂き、裸身となった体を掲げあげる。 運動で鍛えられたまったく無駄のない肢体が光に照らされる。 その次の瞬間、彼女の裸体は怪物の口の中へ落下した。 何の抵抗もなく落下した裸体は怪物の口の中へ収まり、怪物はそれを咀嚼した。 運動で鍛えた体独特の弾力のある引き締まった肉が怪物の牙にかかる。 健康な内臓が一緒に噛み砕かれて、濃厚な味わいを放つ。 彼女の肉は、怪物の口の中でプリプリの食感を放ちながら踊っていた。 ある怪物が、食堂にある大きな鉄板が加熱したままでいることに気づいた。 さっそく怪物は、帰りにたむろする女生徒の一人の服を剥ぎ取り、 大きな包丁で手足を切っては加熱した鉄板の上で焼き上げる。 女性の二の腕が焼かれて、切断面から肉汁を垂れ流す。 焼かれた太腿の肉汁が溢れんばかりに鉄板に溢れる。 怪物は、それをおいしそうに頬張る。 それを見た他の怪物もどこかから持ち込んだ裸の女生徒を解体しては焼いて食べていった。 ローストされた女生徒の女の芳香が学校中に広がっていった。 その匂いは物陰にも、そこで息を潜める女生徒にも広がっていった。 (やだ…何?この匂い…まさか…) 目の前でうずくまっている美香とともに、階段の影で息を潜める女生徒の名は香織という。 異変の始まりは下校する前に入ってたトイレの中で、話し声が急に聞こえなくなった時からだった。 トイレから出ると、廊下を歩いているクラスメート達が人形のように動かなくなっていて、 叩いても呼んでも反応を示さなくなっていた。 そしてそれに驚く間もなく、空から見たこともない異形の怪物が舞い降りて、 校門にいる動かないままの生徒達を食べていたのだ。 「な…何がおきたの?」 トイレから出てきた美香が驚愕の声を上げたのはそのときだった。 そして、校内に入った怪物の目をかすめて階段の影に逃げ延びるまでの間に見た光景で、 この学校の中で動いているのはトイレにいた香織と美香だけだったことを理解したのだ。 そして、校内のクラスメート達が動くことも出来ないまま怪物たちに食べられてしまっていることも。 「あの怪物たちに見つかったらあたし達も食べられちゃう。何とか逃げないと」 そう話すも、怪物たちは廊下をうろうろしていて、見つからずに逃げる手立てもなかった。 こうなったら、怪物たちが立ち去るまで待つしかないかと思っていると、美香がささやくような声で言った。 「なんか足が痺れてきてるの。触っても感覚ないし、足の指を動かそうとしても動かない」 まさか… この事態に気づいてから、意識して考えないようにしていた可能性が頭をよぎった。 この学校の生徒達が動かなくなった何らかの作用。 その効果が自分たちにも及んできたのかもしれない。 香織もつま先にわずかな痺れを感じ始めた。 形容しがたい嫌な痺れ。 「逃げよう」 二人がほぼ同時にいった。 このままいたら動くことも出来なくなる。なら、逃げるしかない。そう思ったのだ。 幸いにも怪物たちの通りが途絶えている。 香織は美香の手を引いて廊下に出た。 美香は足が動かなくなったのか足を引きずるようにしていた。 「大丈夫?」 香織が心配して尋ねる 廊下を必死で逃げ、非常口の目の前まで来た 「ちょっと…待って…」 美香が立ち止まったまま動かなくなっていた。 「まさか、足が固まっちゃったの?」 香織の問いかけにうなずく美香 「もう、腰の辺りまで感覚ないの。まるで、下半身が人形にでもなったみたい」 怪物が姿を見せたのはそのときだった。 !!! 悲鳴を上げようとした香織の体がその瞬間宙に舞う。 美香が香織を突き飛ばしたのだった。 「逃げて!」香織を突き飛ばした勢いでバランスを崩して転倒した美香が叫んだ。 倒れこんだ美香が怪物にさらわれていくのに後ろ髪引かれながら、外から校門に向かって走る。 美香の運命を気遣いながらも、校門へ走る。足が重くなっているのに気づいていたが、気にせず走る。 校門が見えたところで、そこに怪物がいるのに気づいた。 もう、足に感覚がなくなった香織には時間がないことは十分理解していた。 一気に逃げるしかない! そう思って一歩目を踏み出したところで、その体が後ろに引っ張られる。 !!! 校門に注意を引かれている間に後ろに怪物が迫っていたのだ。 怪物は香織を抱えて食堂へ歩く。 香織は泣き喚くが、そこにいるのは動かない女生徒か、怪物に食べられた残骸だけだった。 食堂につくと、そこは信じられない風景が広がっていた。 たむろする怪物たちがてんでに捕らえてきた女生徒を厨房でバラバラに解体しては 焼いてテーブルで食べている。 食堂中に広がる匂いは、彼女達の体が焼ける匂いだったのだ。 香織は厨房に放り出される。 逃げようともがくが、既に腰まで感覚がなくなった体はいざることしか出来ず、 程なく動きを見咎められた怪物によって後ろ手に縛られてまったく動けなくなった。 鉄板で何人かの女の子の手足、胴体が焼かれるのが見える。 厨房では手足を失った裸身が転がっていた。 「絵梨…それに葉子まで…」 切り刻まれたまま無心の笑みを浮かべる女性の顔の中に 親しいクラスメートの顔がいるのに気づく。 彼女達もめいめいに焼かれては怪物たちに食べられてゆく。 焼きあがるときの独特の匂いがむわっと広がる。 時折聞こえるゴリゴリと骨を噛み砕く音が不気味に響く。 そして… 「美香ぁ」 恐怖の表情を浮かべたままの美香の体が解体されて鉄板で焼かれる。 眼をそらしたくてもそらすことが出来ず、さっきまで隣にいたクラスメートが 料理となり食べられてゆくのを瞬きせずに見ていた。 美香が食べられた後、香織の体はさっきまで美香が解体されていたテーブルの上に移された。 テーブルの周囲には美香の服や下着、そして、食べ残しの体の破片と 焼きあがった後の美香の体から流れていた肉汁が…そこまで考えて首を振る。 怪物が、大きな刃物を香織の太腿に当てる。 ゴクリ… もう、逃げても無駄なことを悟ってしまうと体は不思議なほど従順に運命を受け入れていた。 スカートを捲り上げられて露出する太腿が刃物によって切断される。 太腿に冷たい刃物が入っていく感覚。骨に直接刃物が当たる感覚。 それらすべてを香織は呆然とした目で受け入れていた。 ゴトリと音を立てて太腿が転がる。もう片方も同じように切断される。 靴と靴下を脱がされた香織の両足は、鉄板で焼きあがって香織の目の前で食われる。 今まで自分のものだった太腿がこんがり焼きあがったキツネ色のまま肉汁を垂れ流す。 怪物がそれを噛み砕くと搾り取るように肉汁が怪物の口の中からこぼれる。 香織は自分の両足が食べられてゆくのを見ているしかできなかった。 香織の体の麻痺は既に胸に及んでいて、呼吸も苦しくなっていた。 両足を食べ終わった怪物は香織の胴体を横たえ、香織のスカートと下着を脱がせて腹部に刃物を入れる。 覚悟はしていたが…あれを見ることになるのか…香織は感覚を失った腹部にうっすらと 刃物の冷たい感触が伝わるのを感じた。 香織は、美香や他のクラスメートが解体されたときと同じように、腹部を切り裂かれては 中に入っている内臓を引きずり出された。 血の気の引いた表情で香織は目の前に自分の胃や腸、そして子宮や膣が引きずり出されているのを見た。 吐きそうになるが、今の香織の体には嘔吐するための内臓すらなかった。 香織の体の麻痺は頭部にまで及んでいて、考えることもままならなくなっていた。 視界と思考が少しずつぼやけていく。 焼きあがった膣や内臓が怪物の口の中へ入る。 コリコリと口の中で咀嚼されていくのが見えた。 あれ…美味しそうだな… 香織の思考は目の前の現実を受け入れるのを拒否し始めていた。 内臓を失ったあと、がらんどうになった香織の体は、腹部、胸、腕、乳房と解体されては焼かれてゆく。 ああ…これは夢なんだ… 目の前でこんがりと焼きあがった香織の乳房が食べられていくのが見えるとともに、視界が白い靄に包まれた。 香織の目にはすでに光が失われていた。 満腹となった怪物たちは女子高を後にして、別の時空へと転移し始める。 女子校は流れる時間の中の一瞬を切り取られたことに気づくことなく、 静かに下校時のひと時が流れていった。 美香と香織が放課後にトイレに行ったまま行方不明となったニュースが流れたのはそのしばらく後のことである。
https://w.atwiki.jp/girlsundpanzer/pages/106.html
395 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 16 53 28.36 ID PfY3yi3w 349の続き 優花里×ダージリン パイズリ ぶっかけ 夜になり、私は服を着替えた。赤いジャケットに黒いスカート、手袋…戦車道の制服だ。 パンティーは履かず、ストッキングのみ…直に股間に擦れる生地に反応し、秘部からぬるっとした体液が染み出してくる。 戦車道の赤服を着し交わる…その背徳感からくる快楽はこの上ないものだろう。 あの時のパンティーをポケットに忍ばせている。 行為の最中に嗅ぎたくなるかもしれないからだ。 船舶科の生徒には部屋の場所を教え、そこを訪ねる少年が来たら通すようにと伝えた。 もちろんかなりの袖の下が必要であったが、さして問題ではない。 「……少し遅れているのかしら…」 私は時計を見て、ティーカップに口をつけた。 夜の紅茶…ナイトティーの部類に入るのだろうか…プラウダのカチューシャから 『親睦の為に』と送られてきたジャムを一口なめ、また紅茶を口にする。 なかなかに美味ジャムだ。リンゴを主としたフルーツの味がとても上品だ。 カチューシャは味にうるさいのかもしれない。確かに好き嫌いは多そうだ。 ただサイズもカチューシャに合わせているのかジャムのカップは小さく、 5~6回ほど口にするとなくなる。 396 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 16 54 25.29 ID PfY3yi3w 「美味しいジャム…プラウダのお茶の飲み方もいいものね…」 静かな時間を一人で過ごしていると、私は異変に気付いた。 「あ…んッ…?」 ジャムをすくう手がとまらない。 しだいに交互に紅茶を飲む事もまどろっこしくなり、私はスプーンでジャムを 口に掻きこみ始めた。 「はぁ…はッ…ん…ん」 お、おかしい。美味しいという味覚そのものが麻痺したような感覚だ。 明らかにおかしいのはわかっているのに手が止まらない。 あ、頭がのぼせるような…む、胸の中が熱くなる…こ、これは…この感覚は… 空になった何個目かわからないジャムのカップ。私は備え付けの冷蔵庫の元に駆け出し 扉を開いた。しかし、ジャムのカップはもう1つも残ってはいなかった。 「そ、そんな…どうして…ま、まだ…たくさんあったはずなのに!?」 欲しい、欲しいのに…! 私はテーブルに積み重ねたカップを乱雑につかんだ。 手がティーカップに当たって中身が床に零れ落ちるが気にしてはいられない。 ひとつ、ひとつ、ジャムが残っていないか食い入るようにして確認していく。 「あ…よ、よかった…そ、底の方に…す、少し残って」 私は微かなジャムの塊を見つけるやいなや、カップを掴みこんで 舌を突っ込み犬のようにぴちゃぴちゃと舐めた。 「美味しい…ジャム…美味しい…」 ぴちゃぴちゃと僅かな粒も惜しむように舐めとっていると コンコンとドアがノックされた。件の男娼が来訪だろう。 397 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 16 56 23.95 ID PfY3yi3w 「ど、どうぞ…」 私はジャムのカップをまとめてくず箱に押し込み、努めて平静を装った。 『失礼します……あの…ここで…いいんですよね?』 ドアが開き、帽子を眼深く被った少年が部屋の中に入ってきた。 「え、ええ…来てくれて嬉しいですわ……さぁ、こちらにいらして」 胸の高鳴りと共に秘部がじゅんと熱くなった。ぬるぬるとした体液が とても不快だが、男娼が舐めとってくれるだろう。 『す、すごく豪華な部屋ですね…あ、お、お姉さんは戦車道の人なのですか?』 「あら、よく知っていますのね…」 この少年はグロリアーナの戦車戦を見たことがあるらしい。 名前を告げたことはないが、容姿からして近いうちに私が誰であるかを 知るかもしれない。どうせ、知れたところでどうということはない。 『カッコいいですよね!どの学校の戦車もすごくて…あ、でも今年に優勝した学校は あまり知らない学校でしたね、名前は…ええと…何って言いましたっけ?』 「………」 県立大洗女子学園…西住みほを中心に、今大会を勝ち抜いた学園。 そして私達を凌辱し、関係を破壊した張本人がいる学園…口にするのも汚らわしかった。 『お姉さん?』 「何でもありませんわ…さぁ、いらして……いつも立ったままでなくて ベッドでして下さる?」 いつも路地裏の壁に手を突いて、立ちバックで行為をしている。 柔らかなベッドの上で、男娼が上の正常位や様々な体位での交わりは どんなに甘美なのだろう。その期待に下腹部がじゅんわりと熱くなる。 『あ、はい……でもその前にちょっと後ろを向いてもらえますか?』 ふいに男娼が言った。 「え、ええ…」 私は男娼の言う通り、後ろを向いた。 『いつも後ろからしていて…ああ、お姉さんのお尻…お尻…』 398 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 16 57 12.65 ID PfY3yi3w 男娼は立ち膝になって私のお尻を眺めた。スカート越しとはいえ、この下に何も 履いていない尻を見られるというのは羞恥に頬が染まる。 ばれはしないだろうが、今のスカートの丈は少し心もとない。 「は、恥ずかしいですわ…そんな事、いっちゃ……はッ!?」 男娼が両手で尻肉を鷲掴み、頬をすり寄せてきた。 前触れもない愛撫を受け、私は思わず声を上げて跳ね上がってしまった。 『ああ……お姉さん…お尻…お尻…』 「あッ…はンン…」 ガクガクと腿を揺れる。全身が熱病に侵されたように熱い。 さすがに手馴れている。男娼婦の手つきはスカート越しにでも感じてしまう。 ジャケットの下、ブラジャーに覆われた乳房に座す桜色の突起も硬くしこり始めた。 ぬめっとした体液がストキングに染みを作っていく。 「やめて……それ以上は」 お尻を愛撫されただけで達してしまいそうだ。 私は両手でお尻を抑え、少年を制しようとした。 ――――ガチャッ―――― 「えッ……?」 室内にこだます金属音、両手首に感じる冷たいモノ、これは…て、手錠!? 「あ、あなた、冗談はやめて!私はこんなこと望んでいませんわ!」 「いやぁ…サービスですよ…男娼をわざわざ部屋まで呼ぶ淫乱ダージリンさん」 声が変わった!?少年のモノよりもずっと高い、女性のモノに。 この声は!あ、あの時の!? 「ははは、こんな簡単に引っかかるなんて間抜けもいいところですね。もっとも 金積めばすんなり通してくれる船舶科もですけど…おかげで手間が省けましたよ」 男娼……いや、女生徒は私を押し倒して言った。 あの時の、3人の身体を蹂躙した時の眼で言った。 「……今更、私に何の用ですの!…私を!アッサムを!オレンジペコを凌辱して! その関係まで破壊して!もう十分でしょう!いったい何が目的だというの!?」 私は後ろを振り返り叫んだ。忌々しい凌辱劇が脳裏に浮かんでは消える。 荒々しく剥かれ、強引に何度も、何度も…放心状態のペコにアッサムを介抱しながら、 股間から垂れ落ちる精液に何度、涙したことか… それにこの忌々しい性癖を植え付け、こんな淫らな身体に仕立て上げた張本人が また目の前に現れた。 399 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 16 58 59.55 ID PfY3yi3w 「ええ、もちろん。私は淫乱ダージリンさんなんてどうでもいいのですが、友人がね。 玩具が欲しいって言うのですよ。男も女もどっちも好きな人達で…そのついでです」 「お、玩具……」 人の身体を『玩具』と事も無げに言ってのける女生徒は続けた。 「それに、チンポ大好きなダージリンさんにとっても損ではないでしょう? 私の方があの少年のチンポよりデカいし、気持ちよくさせてあげますよ」 あ、あの少年を知っている!?どうして…何故!? この港にいる少年をどうしてこの女生徒が知っているのか!? 「なんであの男娼のガキ知っているかって?あのガキの女将さんは 友人の部下なのです。理解できました?」 こんなこと…こんなことって…肉欲におかされた私への罰としても酷すぎる。 「ははは、いいですねぇその顔…それとジャム美味しかったですか? 「ジャム…まさかあのジャムも―――」 「頭の回転が速くて助かります。ええ、アレ…プラウダに特注したお薬満載の特製ジャムです。 つーか食いすぎだろ、ゴミ箱に詰め込みすぎ……それも当然か。 『わたくし、マンコじゃなくてチンポが欲しくてたまりませんの』とか言いながら あの男娼とヤリまくっていたんでしょうし」 「貴女には関係ないことでしょう?女ですらない者にどうこう言われる筋合いは ありませんわ!」 私は一気に捲し立てた。この女生徒に対しての怒りで息が荒くなる。 400 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 17 04 32.84 ID PfY3yi3w 「ああ?お高くとまっている淫乱豚が何言っているんですか?生チンポくわえて 喘いでいた映像、百合動画と一緒にネットにばらまいてやろうか? サンダースのアリサちゃん、てめぇも見たことあるだろ?」 サンダースのアリサ?あのサンダースの生徒の痴態が流出した事件 ……この口ぶりからして、あのスキャンダルにこの者が関与していたなんて 「あれは全部、貴女が仕組んだことだったのね…」 「そんなことどうでもいいじゃないですか…でも、ちょっと言い過ぎたみたいですね。 気が変わりました。もう一回、めちゃくちゃにしてあげますよ、ダージリンさん。 まずそのおっぱいでパイズリですね」 私を床に押し倒した女生徒はジャケット胸元に手をかけると 乱暴に開いた。ボタンが弾け飛び、ブラジャーがあらわになる。 「前にした時から思っていましたけど…のエロイ下着ですよね… あの少年の為の勝負下着なんですか?大きいおっぱいで パイスリしてあげるつもりだったとか?」 女生徒の言うように私の乳は世間の基準より大きい。 大きな乳房は跳弾や、悪路による車体の大きな揺れの度に 大胆に揺れる事がたびたびあり、疎ましく思っていた。 が、オレンジペコやアッサム、それに後輩からはこの大きな胸は 羨望の眼差しで見られていた。また広報用のモデルとして度々、 私に依頼が来たのは、コレのせいだろう。 プロポーションを維持するのは中々に苦労するが、それも鍛錬の一環だと 思えば、さして問題ではない。 「いい乳ですね…卒業したら裏ビデオに出演してみませんか? この乳だけで毎日食べていけますよ」 401 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 17 05 23.06 ID PfY3yi3w 「ふ、ふざけないで!誰が貴女のような浅ましい者の言いなりになるものですか!」 私の上に跨った女生徒は両手で乳房を左右に押しやり、 真ん中にペニスを置いて、乳房で挟むように包んだ。 「や、やめて!こ、こんなっ!いや」 乳房でペニスを挟む…ネット動画などで頻繁に貼り付けられている 広告などで眼にしたことはある。汚らわしい行為だと思う。 赤子を育てる乳を性欲の捌け口に用いる等、 たとえ愛おしい者がいたとしても自分は拒むだろう。 「あは…やっぱりコレ、いいですよね…圧迫感が…あふぅ 西住殿もコレ、してくれるんですよ…」 女生徒は眉間に皺を寄せて、甘い息を吐いた。 そしてゆっくりと腰を振り出した。 ぬめぬめとした先走りの体液が潤滑油の役目を果たし 乳房の間から見えるソレは鎌首のようだ。 「ん…んんっ、いや…あ…やあ…」 「はん…あっ、必死に顔を背ける仕草…ダージリンさん、肌の色素薄いから 勃起した乳首が目立って、とってもエロいです…はぅ」 女生徒は乳房を両手でペニスに擦り寄せて ぐにゃぐにゃといやらしく揉みし抱きながら、行為を続ける。 時折、親指で乳首を押したり、倒したり、執拗に責める。 反り返ったペニスがビクビクと震え出した。 402 :名無しさん@ピンキー:2014/05/11(日) 17 06 42.71 ID PfY3yi3w 「ああ、出る!で、出る、出るうう!いきますよ、ダージリンさん!」 「んぶっ――――むっぐううう!?」 女生徒は私の後頭部を掴むと、一気にペニスの根本まで口に突っ込んできた。 あまりの強烈な突きに、猛烈な嘔吐感がこみ上げてくる。 「出る!出るぅ!んんんぅ―――うっ!」 女生徒は私の頭を掴み込み、下腹部に押しつけた。 両手が拘束されている私はなすがままだ。 ザラザラとした陰毛に鼻が埋まった瞬間どびゅどぶりゅ大量の白濁が射精された。 「んっ!?ぶっううぶじゅううッんくんぐううう!!」 「ん、んおお…んううう!!」 口内にたたき込まれた肉棒からどびゅ、ぶびゅるびゅっと 放出される白濁の塊。女生徒は私の髪を掴み、身体震わせ、空腰を振りながら射精し続けた。 「んうう…んっ…んっ…ンはっはぁああ…ああ 女生徒は一頻り白濁をぶちまけると荒い息をつきながら、ぐっ…ぐっと頭を押しつけた。 呼吸は鼻でするしかない。股間の生臭い臭いに鼻が曲がりそうだった。 意識が朦朧とした中でも、口内に残るペニスは強度を保ったままだ その先端からはブジュ…ブヂュとほとんど固形状の白濁が断続的に吐き出される。 「は…は……はぁぁ…あ…あー久しぶりの口内射精です…なかなか…」 女生徒は全て出し尽くすとようやく私の頭部から手を離し、 名残惜しくズリュと私の中からペニスを引き抜いた。 ぶはッ…おぇ…げふッえぇぇかッげふッ…」 一気にせり上がってくる胃の中の物。 私は咄嗟に立ち上がるとくず箱の前にかがんだ。 形容しがたい吐瀉音と共に胃の中の物がぶちまけられる。 「あーあー…せっかくジャムで発情したのに…… 吐き出しやがって…ほら、こっち向けよ」 肩を掴まれ、強引に女生徒の方に向き直らされた。 目の前に現れた女性のペニスの鈴口に焦点が定まった瞬間 熱い白濁が顔に振りかけられた。 マロンの腐ったような臭いに再び吐き気がこみ上げてくる 「んふふ…嬉しいでしょう?」 女生徒がペニスを扱きながら、上唇を舐めた。 臭い…酷い臭いだ……スカートに入れたパンティーはこれ以上の 臭気がするのに…それをオカズにオナニーに興じている。 「…………」 私は無言で女生徒から眼をそらせた。 「いい臭いでしょう…ダージリンさんには最高の香水ですよね」 「酷い…臭いだわ……汚らわしい」 かろうじて反論するが、頬は紅潮しており、呼吸も荒い。 あのジャムによって身体が火照り、股は受け入れる準備を整えつつある。 「ははッ…もう堪らないという顔。男娼にハマるくらいですから、身体が 疼いて仕方ないんでしょ」 甘く囁くように私に近づき、頬をぺろりと舐める。 抵抗しようにも、空しく手錠の鎖がジャラと音をたてるだけだ。 「私は…淫乱などではあ…あり…ませんわ」 私は過去を振り切るようにして言った。 しかし女生徒は取り合わず、背後に周り、耳元で囁いた。 413 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 08 33.68 ID k0buY/0T 「強がらないで下さい……ココは正直ですよ?」 クチュ…… 「んっ…はッ!」 ピクンと背中が引きつった。 女生徒がストッキング越しにアソコに指を立てたのだ。 「あれぇ…ダージリンさん、どうしてパンティー履いてないんですか?」 クチュ…ヌチュ…と指を立てた女生徒がニタリと笑った。 「…ふっ…ん…はぁ…」 「もしかして…あの少年とセックスする時、邪魔だから? 違いますよね…普段から履いてないんでしょ…オナニーする時、邪魔だからでしょ?」 グリュグリ… 「あはっ…ぐ…」 「…二本にしただけでもうこんなに…はしたない雌犬ですね…フフ」 ビリィィ… 女生徒はストッキングの股間を覆う部分だけ引き裂き、 指を二本つき入れ、激しくかき回した。 「はぁぁ!あっ…や、やめっ…んぅぅぅ!」 私は口を横一文字に結び甘い声が漏れないよう必死に堪えた。 「我慢は身体に毒ですよ。前みたいに喘げばいいじゃないですか」 「ふ…ふざけ―――――」 「いやらしく…エッチに言わないとネットにばらまきますよ? サンダースみたいになりたくないでしょう?」 414 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 10 02.56 ID k0buY/0T あの動画が流出した後のサンダースは著しく衰退した。 何故ならば1軍から3軍まで全ての履修生の名前、メールアドレスが アップされ、個々のプライベートな事情までネットに晒されたからだ。 ショックを受けた履修生はほとんど退部し、僅かに残った生徒も以前ほどの 活気はない。予算は削りに削られ、戦車の整備にも事欠くほどらしい。 ケイが何とかまとめているようだが…立て直しは容易ではないだろう。 「ばらまかれたら……あのアリサみたいに毎日レイプされますよ。 まずい病気にかかりたくないでしょう?」 もっとも、最悪だったのは動画を流出させたとされる副隊長のアリサだった。 動画での痴態が原因で退学を命じられ、さらに真に受けた者達がその日の内にアリサを襲い、 繰り返し強姦したらしい。 夜道を歩けば襲われ、自宅にこもっても侵入され、 何度も何度も陵辱されたアリサは精神を病んだ。 狂乱したアリサは他校の男子生徒と交際していた女生徒に襲いかかり 激しい暴行を加えた後、その男子生徒と強引に交わったという。 あくまでも噂でしかないが、アリサは酷い性病にかかっていたらしい。 「ダージリンさんはレイプされて嬉しいでしょうケド、他の生徒はどうかなぁ?」 「………くっ」 私はためらったが、震える唇でたどたどしく言葉を発し始めた。 グロリアーナをサンダースの二の舞にしてはならない。 「…い、…淫乱で…はした…ない……ダー…ジリ…ン…の…」 怒りが脳天を突き、それに勝る悔しさが心を覆っていく。 苦楽を共にしてきた戦車道の皆だけはとの思いがかろうじて私の理性を保っていた。 「ん?そこは『ダージリン』じゃなくて『チンポ奴隷』にしてもらえます」 不適に微笑む女生徒。そして再び私の秘所に指を沿わせ、肉豆を摘み上げ クニッと軽く潰した。 「はっんん…チン…ポ…奴…隷を…イカせて…く、ください……」 悔しさでまともに顔をあげられない。どこかにあるのだろう隠しカメラに顔を写されたくない。 涙がぽろぽろと零れていく、私は次の言葉を発した。 「…お…おね…がい……し、しま…す」 「ふふふ……素敵です、ダージリンさん」 女生徒の白い手が私の乳房にかかり、むにゅっと指が食い込んだ。 415 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 12 56.34 ID k0buY/0T 「ん…っ!」 仰け反った反動で揺れる乳房の先端から甘美な刺激が身体を震わせた。 まともに立っていられなくなり、私は膝を折って俯せに倒れてしまった。 「柔らかい…童貞同然の男娼にはこのお尻、たまらないでしょうね。 犬みたいに腰振っていたんじゃないですか」 ぐにゅぐにゅと背後から左右の尻肉を揉みくちゃにされ、そのたびに ピクンピクンと反応してしまう。 女生徒の勃起したペニスがストッキング越しに押し当てられた 柔尻に熱く擦りつけられるペニス。 ぐにゅぐにゅした感触を堪能した女生徒が呼吸を荒くしながら ねっとりとナメクジのようにのし掛かってくる。 「いやらしい雌のニオイ…もうすっかり発情していますね」 ガチガチに反り返ったペニスをお尻の谷間にグリグリと擦りつけながら、 女生徒は上気した顔で執拗に尻肉を弄ぶ。 「ん…や…くふ…やめ…あうっ!」 指先でコリコリと陰核を責められ、私は甘い声を発してしまった。 「あはっ…じゃ、そろそろ」 女生徒は私のスカートを捲り上げると、突き出ている尻を撫でた。 「本当にいい肉付き…後は…ここかな」 ストッキングをさらに引き裂き尻を露出させた。 先走り汁が柔尻にかかり、テラテラと淫らな輝きを放ち、 その白い肌は汗に濡れ妖艶な輝きを放っている。 「あははは、ほんとパイパンマンコがぐちゃぐちゃに濡れていますよ」 「み、みないでっ、みないで…」 羞恥に頬が染まり、私は喚いた。が手錠に押さえつけられた両手はビクとも動かない。 見られている…またあの時みたいに後ろから叩きつけられる。 あの狂おしいほどの獣の交配に支配される。 わ…私は…それを望んでいる?そんな事は有ってはならないというのに。 「ふふふ、使い込んでいたにしては綺麗なピンク色ですね……あん、んちゅ……はむ…」 女生徒が屈み、後ろから舌で軽く秘部を突き、ペロリと舐めた。 ビリビリと電撃が背筋を駆け抜け、脳天を穿った。 416 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 15 03.93 ID k0buY/0T 「や…やめ…んっ!ああっ!……く…んっ!」 軽いキスと舌先での突きが交互に、そしてリズミカルに繰り返される。 男娼などと比較にならない程、甘美な愛撫。 得られる快感を必死に否定し、私はソレから逃れようと腰を動かした。 が、女生徒は両手を腰に回し、しっかりとホールドすると間髪入れず、 アソコに舌をねじ込み、一気に吸い上げた。 「はっ!あっや!やああああああ」 ビクンビクンッと一気に全身を突き抜ける絶頂に身体を痙攣させ、私は果てた。 「んちゅ…いい具合です……」 つーっと秘所と舌先に糸を引く女生徒の唇。それを拭うと上気した顔で言った。 「ダージリンさん…嬉しいです。コレ、大事に保管していてくれたんですね」 女生徒が持っているアレは…スカートのポケットに入れておいた…あの時の 「んっ…ふはっ…酷い臭い…カピカピの精液と唾液…これがオカズだったんですね」 「や、やめてっ!!」 私は絶頂の余韻を振り切り、顔を上げた。 「や…やめて…やめて…もう私は!か、返して!」 下着を鼻に当てて、臭いを嗅ぐ女生徒。 「精液と唾液の臭い、この臭いのがオカズ?頭どうかしているんじゃねぇの? それに返して?この変態、パンティーしゃぶってオナニーしていた淫乱雌豚が! またこれでオナニーするのかよ」 「やめて!い、言わないで!」 「素直にチンポ欲しいんだろ?ええ…お高くとまっているダー様はよォ… どうして欲しいか態度で示してもらえます?」 カチャリ…と手錠が外された。自由になった両手…本来であれば 警報を鳴らして、人を呼ぶべきなのだろうが…私は両手を床に着いて お尻をあげる。 四つん這いになって、スカートを捲った。 「……は、早く……済ませて……下さい」 言ってしまった…認めてしまった…私は淫らな性欲の虜になって しまった事を。 後ろから獣のように責め突かれる事を望んでいる。叩き付けるような 激しい交配を望んでいることを…認めてしまったのだ。 417 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 17 28.42 ID k0buY/0T 良い格好ですねダージリンさん…貴女のお尻…柔らかくって…丸くって …とってもスケベなお尻…だから、ぶち込んであげます」 女生徒はそう言うと 膣口ではない、その上に位置する穴にペニスの先端をあてがった。 「えっ―――!?」 女生徒の台詞に後ろを振り返った直後、 私の頭部は床にたたき付けられた。 「雌犬はコレで十分です。友人に為にもほぐしておかないと」 女生徒は私の腰を両手で掴むと、全体重を掛け、ねじ込んだ。 「い、や…そ、そこは違…そんなところ、い、入れな――」 ズブッという挿入音と共に有りえない器官に ペニスが押し入ってきた。 「――んぐ!?い、いやああああああああ!」 私は絶叫した。体勢が崩れ、地を這うような格好になった。 信じがたいような激痛と猛烈な不快感が身体を一気に覆った。 「おお…おお…キツ…ケツ穴…すご…」 女生徒が眉間に皺を寄せ、呻くように言った。 アナルから串刺しにされたような痛みが背を走る。 「いぎぎィ!あ、あが…いやっ!やめでっ…やめてくださっ!いぎ!」 尻を犯される激痛から逃れようと滅茶苦茶に身体を動かすが ぴったりと張り付いた女生徒は離れない。 恍惚とした表情を浮かべ舌で唇を舐め、ぷるぷると小振りな尻を震わせた。 「んんんぁ…んおおぁっ……締まる…ダージリンさん、パツキンケツ穴… 私のチンポ、食いちぎられちゃいます!」 異物を吐き出そうとぎりぎりと括約筋が女生徒のペニスを締め上げる。 アッサムやペコとの交わりでも、お尻は許した事はなかった。 そこは不浄であり、そこを性交に用いるなど畜生以下という認識があった。 「こ、これがダージリンのケツ穴マンコ…バレー部よりキツイ締まりですね」 「痛い!痛い!痛だい!や、やめて!やめでえええ!痛ィィィ!」 「ええ~…だってダージリンさんの…んっ…マンコ、ゆるゆるで全然…っ んはっ…気持ちよく…なりませんし!こっちの方が気持ちイイです!」 女生徒は甘くわななくと、パンパンパンと尻にペニスを打ちつけ始めた。 418 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 18 21.33 ID k0buY/0T 「いぎあぐいぎあいぎいぎあっ!」 「こうやって餅つきみたいにお尻に叩きつけられるのが好きなんでしょ? 緩い穴なんかにぶち込んでもてめぇがよがるだけだろーが、誰がするかよバーカ」 女生徒はケラケラ嘲笑しながら剣突を続ける。 私は激痛に涙をまき散らしながら苦悶の声を上げ、床をかきむしった。 「はあっ!はああ!ンぐ…締まります!お尻いいいっ!あはああああっ! 私、私!ダージリンにパンパン!尻にパンパン!いい」 私から離れまいとしっかりと乳房を鷲づかみ、尻に叩きつけるように して突き上げる。床に押しつけられた乳房が圧迫され息が苦しい。 「ぎい!ぐお!痛!やあああっ!)」 尋常ではない痛みと屈辱のあまり、一突き、一突きの瞬間に気が狂いそうだった。 「いい!いいっ!ケツ穴マンコ、気持ちよしゅぎましゅ!イクの!イクのっ!」 女生徒の叫びと動きがより高く激しくなった。 アナルに打ちつけられるペニスがぶるぶると小刻みに震え始めるのをはっきりと感じ取った。 尻に射精する、あまりの恐怖に背筋が総毛立つ。 「おお!ぎいい!ああ!あぎいいっ!)」 「淫乱英国淑女のケツ穴マンコで、ぶッ放しちゃいます!」 「んぶっ!だ、誰かっ!誰かああああっ!た、助けて!出さないで! お、お願い、やめて!やめてぇ!」 いくら叫んでも、助けを求めてもこの女生徒の嗜虐心を煽るだけだと解っていても 叫ばずにはいられなかった。 尻を犯され、射精される。それはあってはならないことだ。 「痛ッんんん!あああ!いやっ!いやあ…いやああっ!」 419 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 15 21 45.55 ID k0buY/0T 「来たぁきたぁ!すごいの昇って来た!この尻穴、最高!いやっほぅ最高だぜぇ!」 女生徒は私の頬にぴったりと自身の頬を擦りつけ、眼をつむった。 「やめて!やめでええ!く、口で、口でしてあげますから!だ、出さないでええ!」 懇願も空しく、尻穴に突き入れられたペニスの先がグワっと膨れた。 ブビュル!ブジュ!ボブヂュ!ブバッと尻の中に吐き出される熱い体液を 私は激痛に侵されながら感じた。 妊娠はない…元々、男娼の精を体内で受けるつもりで避妊薬を飲んでいた。 媚薬入りのジャムや口内射精に何とか耐えた。 膣内射精も耐える覚悟はあった…が、この陵辱には…耐えられなかった。 「んあああッ!びゅぅぅってびゅうぅぅって出てる!出てるぅ!」 「やだッいやああああッ!!」 熱い本流がアナルにぶちまけられる。本来そういった目的ではない器官に 注がれた体液、排泄物が逆流してくるような錯覚に腹部が打ち震える。 「はああ…はぁぁまだ…まだ出るぅ…」 女生徒の舌っ足らずな声と、私の叫びが異常な交配の終局を告げた。 420 :名無しさん@ピンキー:2014/05/16(金) 16 32 54.67 ID k0buY/0T 振っている。 「んんっ…おっお……ふぅ…」 一頻り絶頂の余韻を絞り尽くしたのか女生徒は尻から萎えかけたペニスを引き抜いた。 ずぷッという音と共に萎えたペニスがだらんと垂れ、ブジュと逆流してきた白濁液が尻から流れ出す。 ドロッとした白濁がそれは太腿をつたいスカートを白く濁した。 「はぁ…はあ…ケツ穴でこんなに出たのは貴女が初めてですよ……んふふふっ…」 「くぅう…うう……っぐ…んん…ん……」 私は屈辱感に押しつぶされながらすすり泣いた。 その姿に満足したのか女生徒は体液で滑ったペニスを右手に、 左手で私の振りほどけた髪を掴むとペニスに巻き付け、ぬちゃぬちゃと拭い始めた。 「よかったですね、今度は髪を嗅ながらオナニーできますよ。この自慢の金髪で」 私はろくに立つこともできずに尻から精液を垂れ流し続けていた。 乱れた呼吸と共に尻穴からドピュッと飛び出していく。 私は溢れ出る涙を止める術はない。ただ、ただすすり泣くだけだ。 「ふぅ…あは……そろそろ限界ですか?私のペットになるって誓うなら ネットにばらまくのはやめますし、私がグロリアーナに関わる事もやめます」 朦朧とした意識の中、女生徒は靴を私の眼前に近づけた。 「舐めろ、それから誓え。絶対服従の人形になるってな」 「……………」 靴を舐める事で…グロリアーナは守れる。 アッサムやオレンジペコも救われる…サンダースの二の舞にならない… 私の身体と天秤にかけるまでもない。 「……わかりましたわ……」 私はその靴に唇を押しつけ、舌で舐めた。 エピローグへ続く + 後書き 歴女がエピローグになって申し訳ないです これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
https://w.atwiki.jp/madosayawiki/pages/707.html
199 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/11/28(月) 22 10 23.23 ID A2FTc6SO0 [3/3] 170 このスレでは… まどかちゃん「さやかちゃん、いっ…とみちゃんおは、よ…」 さやかちゃん「まどか、おはよう…って大丈夫?今思いっきり舌噛んだっぽいけど…」 まどかちゃん「いひゃいよぉ…」 さやかちゃん「あー、わかったわかった。大丈夫じゃないのはよーくわかったから泣かないの」 まどかちゃん「ううっ…」 仁美ちゃん「胃富ちゃん…なんだかいっぱいご飯が食べられそうな名前ですわね…」 さやかちゃん「仁美も変な妄想してないの。ところであたしの鞄から塗り薬取ってくれない?ちょっとこの子を慰めるのに手が離せないから」 仁美ちゃん「えっ、あっ、はい。…………これですか?」 さやかちゃん「そうそう、それそれ。ほらまどか、薬塗るから口開けなー」 まどかちゃん「あー…」 さやかちゃん「あちゃー、こりゃ結構深くいってるなあ…」 仁美ちゃん「だ、大丈夫なんですか?血が出てますけど…」 まどかちゃん「ふぇ!?」 さやかちゃん「こら、口を閉じようとしない!大丈夫大丈夫、あたしもよく喋ってて舌噛むけど血が出てるからって酷いって訳じゃないから」 まどかちゃん「…………(本当に?)」 さやかちゃん「ほんとだって。さやかちゃんを信じなさい」 まどかちゃん「…………(コクコク)」 さやかちゃん「よーし、それじゃあ薬塗るよ。ちょっとしみるかもしれないけど我慢してね…」 まどかちゃん「~~~~~~~~~っ!!」 女生徒A「鹿目さん、放課後保健委員会で集会やるって。はい、プリント」 まどかちゃん「…………(コクコク)」 女生徒A「あの、鹿目さん?どうかしたの?」 まどかちゃん「…………(キョロキョロ)」 さやかちゃん「んっ?どしたのまどかー?えっ、あぁ、そういう事」 女生徒A「…?」 さやかちゃん「まどかがプリントありがとうだって」 女生徒A「えっ、うん。でも鹿目さん、どうしたの?」 さやかちゃん「いやぁ、ちょっとこの子舌を噛んじゃってさ。保健の先生からあまり喋るなとお達しを食らったわけでして…」 女生徒A「そんなに酷かったの…?」 さやかちゃん「う、うん、そうなん……痛っ!」 まどかちゃん「……」ジトー… さやかちゃん「だ…だからごめんってば…いい加減に許してよ…」 まどかちゃん「……(プイッ)」 さやかちゃん「まどかぁ…」 女生徒A「どうなってるの…?」 仁美ちゃん「…さやかさん、さすがにあそこで手を滑らせるのはどうかと思いますわ…」
https://w.atwiki.jp/lightnovelcharacters/pages/231.html
女生徒A「あ、いたいた」 女生徒B「教頭センセー、待ってー」 華やいだ声がモレクの足を止める。 モレク「どうしました。何かあったのですか?」 女生徒A「何かっていうか」 女生徒B「この前のアレ、もう一回やってほしくて」 モレク「ああ、アレですか」 そんなやり取りに同道していたチェルノボーグの顔が僅かに険しくなる。 モレクのほうはチェルノボーグの様子にはまるで気づかずに ええと、たしかこうでしたか?と教えられた仕草を思い出し、クリクリ首を傾げながら。 モレク「いぢめる?」 キャー、とはしゃぐ女生徒を見ながら、何が面白いのかいまいちピンと来ていない モレクはまた首を今度は演技で無しに首を傾げ、また笑いを誘う。 まあ、楽しそうなのはいいことです、とモレクは自分を納得させていた。 チェルノボーゲ「いつまでやっている。行くぞ、痩せ牛」 首を引っつかまれ、ずるずると引きずられていくモレク。どちらに向けたものか、 ペコペコと頭を下げるモレクと苛立たしそうなチェルノボーグの様子を女生徒二人が見送った。 まあ、そんなモレクを不甲斐ないと起こる人もいて。 ??「教頭先生、からかわれても平気なんですか!」 ただ今日、女生徒にからかわれたモレクを非難するのは、チェルノボーグではなく――。 チェルノボーゲ「こいつはそういう奴なのだ。寒川」 寒川「でも、それじゃいけないと思います」 泣く子をさらに泣かせる真性S魔女メイゼルのクラスメイトで怒れる委員長、寒川紀子だった。 モレク「しかしですね、寒川さん。この学園には見た目も力もバラバラなたくさんの 生徒の皆さんや先生方が集まっています。もし、話し合うきっかけになって 互いの偏見が無くなるようでしたら、私などがからかわれるのは全然平気ですから」 寒川「それは……でも、それは他の先生でもできることだと思います。 だから教頭先生はもう少し威張っててもいいぐらいです。 そうですよね、チェルノボーグ先生?」 先ほどのモレクを離れたところで見ていたらしい寒川の『説教』に、同じように 叱咤するつもりだったチェルノボーグ。いきなり話を振られて焦った声を出す。 チェルノボーゲ「う、うむ。そうだな。教頭、貴様はもっと自分の立場を考えるべきだ」 モレク「はあ。しかし私には皆さんの話を聞くことぐらいしかできませんから。 チェルノボーグ先生にはいつも申し訳ないと思うのですが……」 チェルノボーゲ「え、いや、その、うぅぅ、なんでお前はそうすぐに謝るんだ!」 仁「落ち着いて、チェルノボーグ先生、落ち着いて。寒川も、な?」 そこに通りがかった寒川の副担任武原仁。思わず止めに入ったのがまずかった。 寒川「武原先生もです。先生が甘やかすからメイゼルさんがああなんです。 ちゃんとしてください!もっと、ちゃんとしてください!」 ……寒川、さらに大噴火。 後ろで、ますます無表情に、けど焦ったように爪を叩くチェルノボーグに気づいていない。 寒川「先生は生徒の手本なのに、どうして教頭先生も武原先生もそんなに自信が無いんですか!」 モレク(え、ええっと……何故でしょう?) 仁(だって俺、偽教師だしなあ) 寒川「それに皆を甘やかしすぎだと思います。もっとチェルノボーグ先生を見習ってください!」 チェルノボーゲ「え?え? あ、う……そ、そうだぞ。もっとしっかりしろ、痩せ牛」 モレク「す、すいません(……申し訳ない、武原先生。すっかり巻き込んでしまいました)」 仁「ごめんなさい(あー、いえ、もう慣れて……すいません、今のは聞かなかったことに)」 CAST ・灼眼のシャナ モレク チェルノボーグ ・円環少女 武原仁 寒川紀子
https://w.atwiki.jp/jujin/pages/71.html
進路指導 340 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 00 22 51 ID 9T1cUqh4 カッコイイ系とカワイイ系の獣人しかいないな 強面や不細工獣人は淘汰される運命か 359 :名無しさん@お腹いっぱい。:2008/09/28(日) 17 53 22 ID 3zUYitvN ≫356 なんだこの異常な可愛さは。引っ掻かれていいから抱きしめたい ≫340 書いてみた。 ぬこ学園の高等部になぜ人間の女生徒がいるかは聞かないでくれ。少数配備されているだけだ 恋愛なくたって雄獣人と一緒に人間女を登場させたい願望が我慢できなかった 高校3年での個人面談というのは、卒業間近の学生にとって、それはもう大切な行事だ。 特にこの時期は、卒業後の進路や、現在の学力、受験を控えた重圧など、生徒の負担も大きくなる時期である。 面談に当たる教師も、生徒のために親身になって相談に乗り、 自分の経験を踏まえたアドバイスや、優しい言葉と、時に厳しい言葉をかけて、生徒のために真剣になる。 今、教室の中央で、人間の女生徒と二人きり、面談を行っている彼も、そういう真剣な教師だ。 高等部でも並ぶ者などいないと言われるほど、目つきの悪い視線。口から飛び出る、鋭い二本の牙。 全身を包むゴワゴワの毛皮に、ワイシャツのボタンがはちきれんばかりに飛び出た腹と、 首筋から漂う加齢臭は、中年親父の証。 苗字の「猪田」が表すとおりの、原型の特徴を色濃く残した猪人だ。 彼は女生徒の成績表と、進路希望調査のアンケートを見比べ、不安げな視線を向けてくる彼女へ話しかける。 「それで、君これからの進路はどうするんだい?君の点数なら、何とか国立大の合格水準だけど、 受かるかどうか聞かれたら、五分五分ぐらいだ。 ランクを下げれば推薦でも行けるし、これから目指す職業を考えて、慎重に選ぶべきだよ。 まだ若いし、やり直しだって効くけど、後から修正するのは、随分と大変なことだからね」 「はい……」 不安げに返事をする女生徒へ、どういった答えを返すか、彼はゴワゴワの頭を片手で掻きながら、考える。 彼の目つきの悪さは高等部一だと言われているが、その性格の温和さと、 物腰の丁寧さでも、高等部一と言われ、“いのりん”の愛称で生徒たちから親しまれてさえいる。 温和すぎて、学園で最も気の弱い教師と言われる事もあるが、他人に強く出れないだけで、 見掛けに反して思慮深く、生徒への助言に関しては、非常に頼りになっている教師だ。 彼はその経験に基づいて、頭の中に散らばるアドバイスを、少しずつまとめていく。 自身のない子や、目標の定まらない生徒には、どう声をかければいいか、どうすれば元気付けられるか。 だが、一人として同じ生徒はいない。それを常に考えているため、 どんな助言もおざなりにならず、一定の緊張感を持って対処できるのが、彼の助言が頼りにされている理由だ。 「まあ、とにかく何かしら目標を決めた方が良いってことだよ。 特に君の場合は、まだ将来の目標が定まってないからね。 何でもいい。とりあえずの目標でも、決めてみるのがいいよ」 「そう……ですね。当面の目標だけでも、とりあえず決めてみます」 「それがいい。まずはそこからだよ。 勢いで将来の夢を決めても、 続くはずがないから、まず自分が何を好きか何を嫌いか、深く考えてみてね」 「はい。いのりん先生」 「うん。良い返事だね。君はもう心配要らないよ」 いのりんは、女生徒の頭に手を伸ばして、硬い毛皮に包まれた、大きな手で撫でると、 胸ポケットからペンを取り出し、机の上にある名簿の、この女生徒の欄にに印をつけ、補足を書き加える。 『面談の結果は良好。前向きな姿勢を見せてくれた。(※まだ具体的な計画は持てておらず、今後の手助けは必須)』 名簿を見れば、全ての生徒の欄に、細かい補足が書かれており、 いのりんの巨体に似合わない、小さく丁寧な文字で、びっしりと記されていた。 女生徒が、自分のところには何が書かれているだろうかと覗き込むと、 いのりんは太い腕でそれを隠しながら、穏やかな口調で言った。 「こらこら。こういうのは本人は見ないものだよ。さ、次の人を呼んできて。 それと、悩む事があったら、いつでも相談に乗るからね。 君は僕の大切な生徒なんだから、休日返上でお手伝いをする覚悟さ」 「ええ。お願いします。いのりん先生」 温和な声で話す、いのりんの顔を見ると、やはり目つきの悪い仏頂面だ。 女生徒はぺこりとお辞儀をすると、もう一言付け加える。 「私も、いのりん先生みたいな、優しい教師になりたいかもです」 そう言って扉へと歩き始める女生徒に、「早まっちゃダメだよ。今の僕を見て決めなよ」と返して、 机の上の名簿に視線を戻す。 女生徒と入れ替えに、今度は犬の男子が入ってきた。 彼は確か、スポーツ推薦を狙っていたなと、思い返しながら、いのりんは女性との資料を片付け、 代わりに男子生徒の成績表と進路希望調査表を鞄から取り出す。 これは、酷い成績を何とかフォローしてやらないと。 いのりんは疲れた目を太い指で擦りながら、男子生徒を机まで手招きした。 男子生徒は足早に席までやってきて、椅子に座ると、すぐに話し始めた。 「いのりん、俺最テストじゃもいい成績だせなくて、でも部活を頑張っても推薦取れるか不安で」 「そうか。僕も前にね、君と同じように悩んでいた子を受け持った事があるんだ。その時は……」 終わり。やや尻切れトンボだけど勘弁して。 こんないのりんだけど、家に帰ったら15歳年下の奥さん(人間・元生徒)が待ってる 関連:いのりん