約 7,112,667 件
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2698.html
魔法の森の奥深くにある、外の世界のブツを取り扱う古道具屋。「香霖堂」 魔法使い霧雨魔里沙は全力で冷やかすために、軽い気持ちでこの店に立ち寄った。 そこで目撃したもの、もとい見てしまったもの。 , ''´ `´ ̄ ヽ、 , ' ‘ 、 i´ ,ノ、丿ハ 廴_ ', ̄ ̄≧、 / イ ゝ、_( ヽ、‐弋_',_,ゝ ! ヽ% { { i (ヒ_] ヒ_ン) } ,_ }.禾[] }8} そ }" ,___, "' | }ノ ハ . ,リ ‘っヽ ヽ _ン ,.(( ノ }_ノフ。゚' ) ) >., _ ,.<_ )) ノイ―7ハl l (_,(ルイ~'" じ’ノハニニニ.| .| l〈 .〉 ! | マ∨/.! .| | ヘ ./ /| | |.|∨|_| 見ての通り、太鼓と一体化したゆっくりが店先に置いてあるのだ。 「………。」 魔里沙は無言でこの太鼓から目を反らす。 ゆっくりの奇行をマトモに相手していたら、神経がいくつあっても足りない。 私はこーりんを冷やかしに来ただけだ。コイツに用は無いんだ! 魔理沙はそう思いながら、やたら勢いよくコウリンドウの扉を開けた。 「チョット、せっかく設置したのに無視なんて酷いんじゃない?」 そして、入店を一人の付喪神に邪魔された。 オレンジ色のウェーブヘァーと、幻想郷じゃあ先ず見ない恰好をしたその付喪神は、 さっき店先で見かけた、太鼓と一体化したゆっくりと何処と無く似ている。 「おい、店の入口に突っ立っているのはマナー違反だろう?」 魔理沙はその付喪神を不機嫌な顔で睨みつけながらそう話し掛ける。 「ヤレヤレ、随分つれないねぇ。 一度は熱い戦いを繰り広げた仲なんだからもう少しフレンドリーに行かないかい?」 そう言って魔理沙の肩を馴れ馴れしく組んでくる付喪神--名を堀川雷鼓と言う。 道具が勝手に暴れる異変で誕生した太鼓の付喪神である彼女は、 異変終了後もただの道具に戻らないようにするために、外の世界の魔力を取り込んだ。 その影響か、彼女のは幻想郷ではあまり見かけない恰好になっている。 「まぁ、フレンドリーにするのは良いけど、何でお前がこんな所に居るんだ? チョット場違いな気がするんだが。」 魔理沙は雷鼓にそんな質問を投げ付ける。 彼女は基本的に、仲間達(同じ付喪神やその辺に居る妖怪やゆっくりなど。)と一緒に、 人の集まりやすい場所でストリートライブを繰り返す毎日を過ごしている。 こんな魔法の森の奥という、先ず人の来ない所に彼女が居ること自体珍しい。 「場違いとは失礼だな。私は元々道具なんだから、古道具屋にいても可笑しくないだろ?」 これに対し、雷鼓はムッとしながらそう答える。 「ああ、そう言えばそうだったな。」 見た目こそ近代的だが、中身は歴史のある古太鼓であることを忘れていた魔理沙は思わず苦笑してしまう。 確かに古道具が古道具屋に居ても、別におかしいことは無い。 「まぁ、私がここに居ること自体珍しいことなのは認めるけどね。」 魔理沙の様子を見て、雷鼓も笑いながらそう言った。 「で、何でお前が香霖堂に居るんだ? 新しい仲間のスカウトとか?」 魔理沙の問い掛けに雷鼓は首を横に振る。 「まだ付喪神にもなることが出来ないくらい、新しい道具に用なんか無いよ。」 「じゃあ何でここに居るんだ?」 魔理沙の問い掛けに、雷鼓はフフンと笑いながらこう言った。 「勿論、あれをこの店の前に設置してもらうためさ!」 そう高らかに宣言する雷鼓の指差す先にあったのは、 あのゆっくりと太鼓が合わさった、全く新しい何かだった。 「設置って…あの謎の…その…何かをか?」 どう表現したらいいか解らない物を指差して、魔理沙はそう言う。 「何かなんて表現は曖昧過ぎるぞ!!!」 するとこれまで一言も喋らなかった太鼓ゆっくりがいきなり口を開いた。 これには魔理沙も「うおっ」と驚いてしまう。 「しゃ、喋るとは思わなかった。」 「名前だってあるぞ、『ゆっくりらいこの達人バージョン8.5』良い名前だろ!」 「長い名前だなオイ!って言うか何だ、最後のバージョンって。」 「外の世界のトレンドだよ?数字が多いほど色々安心らしい。」 訳が解らん、魔理沙はそう思った。 「って言うか、こんな物設置して何の意味があるんだ?」 そして直ぐ様、当然の質問を雷鼓に投げ掛けた。 雷鼓はフッ、とニヒルな笑みを浮かべた。 魔理沙は何かムカついた。 「魔理沙君、この幻想郷に置いて重要な物はなんだと思う?」 「え?」 いきなり雷鼓にそう問い掛けられて、魔理沙は戸惑う。 「そう、それは信仰さ!」 魔理沙はなにも答えていないのに、雷鼓はノリノリでそう叫ぶ。 「信仰?」 「知っての通り一応ウチも神様だからね、必要なんだよ、信仰。」 「ああ、そう言えばお前も付喪神だから必要なんだな、信仰。」 神様という存在は信仰が無いと生きていけない。 幻想郷に住むものなら、誰でも知っている常識の一つである。 魔理沙の目の前に居る堀川雷鼓も見た目からはそう見えないが、れっきとした付喪神。 その身体の維持には信仰が必要になるわけだ。 「でもお前の場合、十分に信仰を得られている気がするんだけど?」 だからこそ、魔理沙はそんな疑問を雷鼓にぶつける。 あちこちでライブを繰り返し、妖怪や人々の指示を集めている彼女の信仰は、 幻想郷の住人の中では高い方だからだ。 「いやぁ、まだまだ足りないよ、私の信仰は若者中心だからね。」 「若者中心…。」 それを聞いて何となく納得する魔理沙。 何故なら幻想郷の住人の殆どは、妖怪(年寄り)と妖精(子供)ばかりだからだ。 その中間に当たる若者は、意外と少ないような気がする。 「それにいずれは天界、魔界でもライブしようと考えてるからね、 それを見据えて、少なくともこころちゃんや小傘さんクラスの信仰はほしい。」 「いや、チョット待て、こころはわかるが、なんでそこで小傘の名前が出てくる?」 「彼女自身に自覚は無いけど、実は隠れファンクラブがあるんだってさ。 主な活動はおはようからおやすみまで、多々良小傘を見守って行くこと何だってさ。」 「24時間見守っているのか……。」 当の本人が知ったら発狂しそうな話である。 「で、彼等からも信仰を得られる手段は無いかと思考を巡らせた結果、これを作り上げたという訳だ。」 雷鼓はそう言って、らいこの達人を指差した。 らいこの達人は、いつもより三割増しのドヤ顔だ。 「いや、こんな訳の解らないモノを作ってどうするんだ。」 「いやぁ、作るのは中々大変だったよ、まず自分のゆっくりを探さなくちゃいけないんだけど、 私は新参者だからか、中々自分のゆっくりが見つから無くてね。」 「おい、私はそんな事聞いてないぞ。」 「最終的には、あるゆっくり事務所と独占契約を結ぶことでやっと手に入れ-」 「私はこれの製作秘話を聴きに来た訳じゃないぞ?」 八卦炉を雷鼓とらいこの達人に向けながらそう呟く魔理沙。 「やれやれ、お姫様はご機嫌ななめ、か。」 雷鼓はヤレヤレと言った表情になる。 「ヒントになったのは賽銭箱というシステムさ。」 「…賽銭箱?」 「普通の信仰とは違って、お金という解りやすい形で目に見える信仰を集めるシステム。 手っ取り早く信仰を集めるには、最適なシステムとは思わないかい?」 確かに、お供えものや賽銭など、目にみえる信仰ほど解りやすく、かつ集めやすいものはない。 「しかし、そう賽銭なんて集まるものか?」 身近に賽銭が集まらない、とぼやいている友人が居るこそ言える台詞だった。 「そりゃああの神社の賽銭箱にお金を入れても、何の得にもならないからだろ? あの神社、何の神様を祭っているのか管理人でさえ解ってないって話だし。」 「あー…。」 そこに関しては彼女の言う通り。 何の後利益もなさそうな神社にお参りに行く人なんて居ない。 「しかしそれはお前も同じじゃないのか? 新参者の付喪神に賽銭を上げても、対した御利益はもらえそうにないだろ?」 「…そこは僕も自覚している、ならば御利益以外のモノを提供すれば良い。」 「御利益以外のモノ?何だそれは?」 「…『娯楽』って奴さ。」 「娯楽…。」 確かに、幻想郷に圧倒的に不足している娯楽を提供すれば、すぐに信者が集まりそうだ。 しかし…。 「あの謎の生命体の何処に、娯楽要素があるんだ?」 そういって魔理沙が睨み付けると、らいこの達人は何故か頬を染める。 思わず目を背けてしまった魔理沙の負けである。 「フッ、やっぱり幻想郷の人間には、外の世界の娯楽は解らないか。」 「え、これ、外の世界の娯楽なの?」 魔理沙はさらにらいこの達人を見つめる。 …何故か何処からとも無く『メトメガアウーシュンカン』とか言う歌が聞こえてきた気がする。 空耳だ。魔理沙は必死に自分にそう言い聞かせた。 「現にこれにはまってるのって守谷の巫女さんとか、ゆっくりとか 外の世界の知識を持ってる人だけだもんなあ。」 「え、ゆっくりも外の世界の事を知ってるの…。」 そこまで言って口をつぐむ。 ゆっくりなら、駄菓子を買いに行く感覚で外の世界に出かけても可笑しくないな。と 魔理沙は思ったからだ。 って言うか、今、雷鼓は更に気になる事を言った気がする。 この謎の物体、もしかしてここに置いてあるだけじゃなくて、 幻想郷のあちこちに置いてあるのか。 変なもん置かないでと、紫辺りからクレームが来そうである。 あるいは敢えて完全スルーしてるのか。 「雷鼓さーん!また挑戦しに来たよー!」 と、誰かが雷鼓の名を呼びながらこっちにやってくる。 この独特の棒読み気味な台詞には聞き覚えがある。 茂みを書き分けてやって来たのは、魔理沙の予想通りのゆっくりれいむの顔だった。 __ _____ ______ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 'r ´ ヽ、ン、 ,'==─- -─==', i i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | L.',. L」 ノ| .| | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ γ´⌒´--ヾvーヽ⌒ヽ /⌒ ィ `i´ ); `ヽ / ノ^ 、___¥__人 | ! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ ) ( _ \ヘ、,, __,+、__rノ/ / ヽ_ \ )ゝ、__,+、_ア〃 / ヽ、___ ヽ.=┬─┬〈 ソ、 〈J .〉、| |, |ヽ-´ /"" | | | レ | | リ / ノ|__| | | ,, ソ ヽ ) .,ゝ ) イ ヽ ノ y `レl 〈´ リ / ノ | | l / l;; | 〉 〈 〉 | / | (_ヽ \、 (。mnノ `ヽnm ただし、首から下は魔理沙の予想を上回る代物だったが。 「へぇ、以前とは随分様相が変わったね。」 あんぐりと口を開けている魔理沙に対し、雷鼓は実にフレンドリーに話し掛けてくる。 「今回はパーフェクト狙いだからね!チョット絞って来たつもりだよ!」 絞っている?増量しているの間違いじゃないか? 魔理沙は思わずそう思ってしまった。 「ハァ、たかが娯楽にここまでやるなんて、流石ゆっくりと言うべきか。」 「感心している暇があったら、曲を選ばせてよ!」 「アハハ、解った解った。カタログを取って来るからチョット待ってて。」 そう言って、香霖堂の中に入って行く雷鼓。 数分ほどで戻ってきたその手には、ぶ厚い本が抱えられていた。 「…何か、店の中に勝手に品物を置かれてるけど、こーりん怒らないのか?」 その様子を見て魔理沙はそんな疑問を口にする。 「あんなごちゃごちゃした店内で、モノが一つ増えた位で気にもならないだろ?」 ごもっともな答えであった。 雷鼓がゆっくりれいむにその本を手渡すと、ゆっくりれいむはおもむろにページをめくり始めた。 「おぉ、たった一週間でここまで新曲を増やすとはやりますなぁ。」 ゆっくりれいむはニヤニヤ笑いながらそう言って来る。 「幻想郷には著作権が無いからね。 どんな新曲も面倒な手続き無しで直ぐ譜面に上げられるのさ。」 雷鼓はそういって自慢げに笑う。 著作権なんて聞き慣れない単語が出てきたが、まぁ後で調べればいいかと魔理沙は思う。 一方のゆっくりれいむはまだページをめくっていた。 そしてある程度ページをめくった所で、その手を止めた。 「決めた!今日はアナコンダ節でオールナイトだ!」 それはどんな曲なんだ、チョット聞いてみたいと魔理沙は思った。 とにかく、ゆっくりれいむはそう言って、雷鼓に百円玉を差し出した。 どうやらあれが賽銭のようだ。 「毎度!アナコンダ節一丁!」 雷鼓は百円を受け取ると大声でそう叫んだ。 ……………………。 しかし、そこから何か起きる気配は無い。 「あれ?おっかしいなぁ?」 雷鼓が頭をポリポリ掻いていると、いきなり地面が『パッカ』と開いた。 「のわ!?」 驚く魔理沙をよそに、その穴から何かが競り上がってくる。 「す、すまぬ雷鼓殿…。」 ヽi\ ノ ) Vヽ /(, / 'ゝ-、 )v' ( ヽ_、 )V / ,.. -──- 、 \ . . \ / .. .... .. V( / ‐- 、 , } i、l \ . . . . . . . . . .V.... ;ノ ∠_ _>< / ヽ_ . >' ~  ̄` .,,/ / >< / / \ | '"´ `` ‐-|=ニ二 .____/ ,rr=;, r=;,, ヽ. ,. . ´  ̄ ̄ ̄ ̄ ` < ̄` 、 ,. -‐- 、 / ,' i ヒ_,! ヒ_,!i '. 〃 \ ヽ __ /、、 ', , ' | .⊂⊃ ,___, ⊂⊃ノ i 、 、ト、 、 ヽ ⌒! \ 、 ! i i '; .. ヽ _ン ,' ̄/ | ト-- - ト 、 --、 ハ ノ / i{ ト、 〉〉 | / ♪ ' ,/ | ハ . / / ノ ノイ..(ヒ_] ヒ_ン ).. } ` `〈 { `>┴< ̄\<、 / 'ヽ|/ -- \ ...... / シ i '' ,___, '' イ i .} } / /⌒ヾ \ \ \ ノ .. (.( (◯) ' ----------' (\ ヽ _ン / ̄) ノ i / / , ヽ ヽヽ ヾ ヽ ノ /(人⊂⊃ ⊂⊃' , 7 | ``ーー' | ヽ イ / 〉 i{ ゝ'レ' `ヽノ/、', ヽ八、 / ( 人 ) - 人 \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ゝ ノ  ̄ ̄ ̄ヽ ノ  ̄ ̄ ̄ハ ト(ヒ_] ヒ_ン)Yl ',ヾ ( ...... ヽヽ ヽ、.. ___,,, r─┐ ) (二二ヽヽ_i" ,___, "ルヾ 〉∨ / 丶 ヽ{ .希 }ヽ }ハ八 ヽ _ン ハ i \ | ヽ、__)一(_丿 ル、>,、 ____ ,イ 从 | 競り上がってきたのは、こたつに入ってゆっくりしているゆっくり達。 ゆっくり布都、ゆっくり屠自古、ゆっくりこころ。 出て来たゆっくり達は、全員が神霊朝の仙人達のゆっくりであるという共通点を持っていた。 「お、おい何だこのゆっくり達は。」 当然、魔理沙は雷鼓にそう問い掛ける。 「ただのスタッフだよ、いつトラブルが起きても良いように、地下でスタンバイしているのさ。」 「地下でスタンバイって、いつ頃からコーリンの店の地下に居たんだよ! 私は毎日来ているのにこいつらの事には全然気付かなかったぞ!?」 魔理沙は雷鼓に対して質問攻めをす。 雷鼓はそれを華麗にスルーして、ゆっくりに語りかけた。 「さて君達、現れていきなり謝ってどうしたんだい?」 「あ、あのー…非常に申し訳ないのだが…。」 そう言った後、言葉に詰まるゆっくり達。 その様子を見て、雷鼓の脳裏にまさかと嫌な予感がよぎる。 そして、その予感は見事に的中した。 「アナコンダ節の譜面を作っていた耳野郎なら、探さないで下さいの書き置きを残して、何処かに行っちゃったよ。」 そう答えたのはゆっくりこころ。 彼女がそう答えると、残り二人のゆっくりも慌て顔で彼女の方を見る。 「ちょ、我々が言いにくかった事をそんなあっさり!」 「こういう事ははっきり言うべきだ!」 焦るゆっくり布都に対し、ゆっくりこころは強気な態度でそう答えた。 そんなゆっくり達の様子を見て、魔理沙は雷鼓にこう問い掛ける。 「おい、あのゆっくりが言っている耳野郎ってもしかして。」 「…その質問は愚問だね、ゆっくりで耳といったら、ゆっくり神子以外に有り得ない。」 そんなの当然だろうという顔で、雷鼓はそう答える。 …魔理沙は納得で来たけど何か納得出来ないような、そんな不思議な気分に襲われる。 そんな事はさておいて、 ゆっくりふと達は雷鼓に対して泣きながら全身全霊を込めた土下座を繰り出している。 「済まぬ!済まぬ!我々がふがいないばかりに!」 「何としてもアレを捕まえて、力づくでもお詫びさせますから!」 アレよばわりって、なんか本家と違って扱いが酷いぞゆっくり聖徳太子。 まぁ、やるべき事から逃げ出すような上司じゃあ部下が扱いが雑になる気持ちも 魔理沙には理解出来るが。 「いや別にそこまでしなくても良いよ、私も新しい曲の譜面1週間で100枚は 流石に無理だろうなと思ってたんだ。」 こんな感じのゆっくり達に対して、雷鼓はアハハと苦笑いしながらそう言って来る。 一週間で100枚、単純かつおおざっぱな計算で一日15枚。 それは確かに大変だろうなと、魔理沙は考える。 「太子様も太子様だ!99枚まで完成させておいて、その直後に逃げ出すなど!」 「しかも、その残り一枚が客が今一番求めているアナコンダ節という不始末!戻ってきたらお灸を吸えなくては…!」 「って、他の楽譜は完成していたのかい!」 魔理沙は思わずツッコミを入れた。 そこまで作っておいて、なぜ最後の一つで逃げ出したのか。 もし自分だったら、胸の中にモヤモヤが溜まって堪らなくなりそうだ。 「…まぁ、無いものは仕方ない、か。」 雷鼓はそう呟くとゆっくりれいむの方へと向き直る。 「済まない、そういう訳だから選ぶならアナコンダ節以外のモノを…。」 「よし、それじゃあ雷々伝承でよろしく!」 雷鼓が言い切るより早く、ゆっくりれいむは親指をグッと立ててそう言ってきた。 「速いな!ゆっくりなのに全然ゆっくりしてねぇ!」 その切り替えの早さには魔理沙も驚かざるを得ない。 「時には迅速に行動するのも、ゆっくりする事には必要な事なんだよ!」 魔理沙のツッコミに対し、ゆっくりれいむは何だか良い台詞で切り返す。 これで、通常より三割増しのドヤ顔になってなければ、 完全に決まって居たかもしれない。 「雷々伝承か、よしじゃあ改めてスタンバイだ!」 「ゆっくり遊んでいってね!!!」 太鼓ゆっくりがそう叫ぶと同時に、その内部からウィーンとかカタカタとか、 そんなからくり音が聞こえてくる。 その音が鳴り止んだと思った次の瞬間。 バアッ! まるで何処かの亡霊のスペルカードの如く、太鼓ゆっくりの上で扇が開く。 大きく緩やかなアーチを描くその扇には何も描かれていない。 「よし、やりますか!」 ゆっくりれいむは気合いを入れて太鼓備え付けのバチを両手に握り絞める。 ♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪ 流れ出すのは軽快な音楽、何も書かれて居なかった筈の扇にも、 桜やカミナリの模様が浮かび上がる。 「な、何だこりゃ!どうなってるんだ!?」 魔理沙は何も書かれていない扇に突然浮かび上がった模様に驚く。 「この模様も光で書かれているのさ、これも外の世界の技術の一つだよ。」 「外の世界の技術…。」 「ちなみに店の店主も、この技術を見せて説得した。」 なるほど、確かに香霖ならこれだけの外の世界の技術を見せれば、 興味を持つかもしれない。 こんな謎の物体を店先に置けたのも、それが理由だろう。 と、そうこうしている内にまた新たな変化が。 今度は扇の端に新しい模様が現れる。 現れたのは模様というより文字。『右』の字。 端から現れた右の文字は、そのまま川に流されるかのように扇の反対側に向かって移動して行く。 「今度は何だ?」 「ゲームが始まったんだよ。」 「ゲームが?どんなゲームがだ?」 「今右って文字が流れて来てるだろ?で、扇の中央に線が書かれている。」 雷鼓の言う通り、扇の中央には黒い線が書かれていた。 「その線と右という字が重なった瞬間を見計らってー」 ドンッ! その瞬間、ゆっくりれいむが突然太鼓ゆっくりの顔面をバチで叩いた! 「うお!?」 ゆっくりれいむの行動に魔理沙は思わず驚きの声をあげる。 で、バチで叩かれたゆっくりはと言うと、先ほどと変わらず平然とした顔をしている。 しかし、僅かに揺れる右の頬があのゆっくりが確かにバチで叩かれた事を示していた。 そして、この行為はこれで終わらなかった。 __ _____ ______ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 'r ´ ヽ、ン、 ,'==─- -─==', ii :・ !、. / / i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | 、 ・: 、 /./ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .||! ゙ 、 :・ ヽ、 i^ヾ'i !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i |\ ヽ、 ・: \ ゙、_ ゙ 、 L.',. L」 ノ| .|\\ \ :・ ゙''ー--、____゙i `ヽ、-| ||ヽ、 ,イ| ||イ| /,! ヽ、 \ :・:・:・:・:・ 、 ゙' レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ / ;;;;;;;;;;;>ー‐---‐''"ヾ、 ゙ ゙` ,ノ ̄ ̄ ̄ ゙''ー-、,,___ ,;. 、 ,ソ ゙i` , ;'' i; ヾi.... | '" ; ゙| | ; ! | ;;! ,!... i'^ゝ _゙__,,!、. F、;ニニニニ、゙;‐''ヾ' ,;-‐'′ ゙i i i / ,!,! ,!、 / _,,ノノ ; ヽ、.. ,/ ,;-‐''′`ヽ、 ゙;、.... i' /_,,;-‐''′ ゙ 、 ゙i `i ゙ 、 ;゙ヽ、 .... 上の扇に次々と文字が表示されては流れてくる。 ゆっくりれいむはその文字が中央に来た時に合わせて、太鼓ゆっくりの顔を叩いて行く。 普通に考えたらマジで痛そうだが、当の太鼓ゆっくりは頬をブルンブルン揺らすだけで、表情一つ変えやしない。 「右の字が来たら右の頬を、左の字の時は左の頬を叩いて行く。 そして最終的に、その正確さで得点が決まるのさ。」 横で雷鼓の解説を受けた魔理沙は、直ぐ様真っ先に思い付いた疑問を投げ付けた。 「なぁ、アレ普通にゆっくりは痛くないのか? 見た感じかなり力いっぱい、バチで叩かれてるんだぞ?」 問われた雷鼓は笑みを浮かべたその表情を変えないまま、口を開く。 「大丈夫、そこはちゃんと考えて…。」 ガタッ! そこまで言いかけて、突如雷鼓は床に膝を付いた。 「お、おい!」 魔理沙は慌てて雷鼓の元に駆け寄った。 手を床につけて、全身を震わせている彼女。 どう見てもまともな状態じゃない。 「だ、大丈夫か!?なんか悪い病気に掛かったのか!?」 魔理沙は雷鼓に呼びかけるが、相変わらず俯いたまま。 (お、オイオイこれ完全にまずいよな?どうする? 永遠亭に運ぶべきか?…いや付喪神に人間の治療が聞くとはかぎらないか。 とするとここはお寺のマミゾウに相談に…。) 「いや、キミが心配することじゃない。」 「どわぁ!?」 あれこれ考え事している所にいきなり呼び掛けられたモノだから、魔理沙は思わず驚きの声をあげる。 魔理沙が振り向いてみると、雷鼓は相変わらず震えて俯いている。 「私も別に病気ではないし、あのゆっくりも大丈夫だ。」 そして雷鼓はゆっくり顔を上げた。 「何故なら、あのゆっくりのダメージは全て 私のお尻が受け止めているんでしゅううううううううううううう!」 その顔はどう見ても、メス犬の顔でした。 白目は剥き出し、舌を出してよだれはダラダラ。 先程までのキリリとした表情は、魔理沙の見たあの夏の日の思い出なのか。 言ってて意味が判らなくなってきた。 「…ハイ?」 魔理沙はそんな雷鼓の表情を見て目を点にする。 一方、ゆっくりれいむの方はそんな雷鼓の事なぞ気に求めずに 太鼓を叩き続けている。 ドン♪ドン♪ドン♪ドン♪ 「ひうっ!アフウッ!ムウッ!ヒインッ!」 そのリズムに合わせて雷鼓は嬌声をあげる。 旗から見ると、ゆっくりれいむの太鼓のリズムに合わせて雷鼓が声を上げているようだが、 実際は間接的にゆっくりれいむが雷鼓のお尻を叩いているのであった。 良く見ると、太鼓ゆっくりの頬の揺れと雷鼓のお尻の揺れがシンクロしている。 気づいた魔理沙はチョット後悔した。 「良いよ…良いよ…最高だ…もっと…もっと痛みをくだしゃい! 私に生きる喜びを与えてくだひゃいぃいいいいい!」 「お、オイ大丈夫か?取り合えずお前、人前でしちゃいけない顔をしているぜ? 仮にも輝針城のEXボスのする顔じゃねぇよ!」 絶頂を迎え続けている雷鼓を心配して魔理沙は話し掛ける。 「そうでしゅうううう!私、人前でこんな顔しちゃうはしたないEXボスなんでしゅうう!」 しかし、肝心の雷鼓はあっちの世界に行ってしまっている。 しかもいつの間にか彼女は誰かに見てほしいと言わんばかりに、生尻を日の元に晒していた。 ズボンをズリ下げて自ら露出したそのお尻は、あちこちが赤く晴れていて痛々しい。 良く見たらアザのいくつかは紫色に変色している。 どうも以前から、彼女はこんな事を繰り返しているようだ。 「こ、これは止めた方が良いよな。多分…。」 魔理沙はそう思うが、こんな痛みに喜んでる変態でも神は神。 人の身では、止めるのにもチョット骨が折れる。 だから、彼女は別の方法で雷鼓を止める事にした。 「ハッ!フッ!ホッ!ハッ!」 「オイ、そこのゆっくり今すぐ太鼓を叩くの止めろ!」 神様は無理でもゆっくりなら何とかできる。 魔理沙は太鼓を叩いているゆっくりれいむに呼び掛けてみた。 「うぉおおおおおお!」 ドドドドドドドドドドドドドドドド! しかしゆっくりれいむは太鼓を叩くのに夢中で、こっちの事なんか気にも止めていない。 「フググググググググググググ!」 小刻みに響く太鼓のリズムに合わせて雷鼓が痙攣しているが。 取り合えずそれは無視だ。 「まぁ、これは予想通りだな、なら!」 ガシッ! 魔理沙はゆっくりれいむの頭を両手で掴んだ! そしてそのまま力いっぱい引っ張って行く! 「ぐ、グググ!なんか全然びくともしない!」 しばらく引っ張ってみるが、ゆっくりれいむは平然と太鼓ゆっくりを叩き続けている。 しかし、魔理沙は確かに手応えのようなモノを感じていた。 このまま引っ張りつづければ、コイツを太鼓から引きはがせるかもしれない。 「う、うぉおおおおおおおおおお!」 魔理沙は全身に力を込めて、ゆっくりれいむを引っ張った! その結果、どうなった? こうなった。 スッポン! そんな音を立てて、ゆっくりれいむの身体から頭の部分がすっぽ抜けたのだ。 「うお!」 「うわぁ!」 それは、ずっと太鼓叩きに集中していたゆっくりれいむが始めて声をあげた瞬間だった。 ゆっくりれいむの頭部を両手で掴んだまま、魔理沙は尻餅を付く。 そして、両手で掴んだままのゆっくりれいむの頭部を見る。 「…い、痛た…まさかすっぽ抜けるとは…。」 流石に大丈夫なのかと魔理沙は思ってしまう。 取り合えず、すっぽ抜けたゆっくりれいむの頭には何の異常も見られない。 まぁ、元々頭だけで生きてるし、何の問題も無い気がする。 「とにかく、これで太鼓叩きを止められた筈…。」 そう思った魔理沙は太鼓の方へと振り向いた。 そして、魔理沙は目撃する…目撃してしまう。 i :・ !、. / / ,! ,-、 、 ・: 、 /./ / ( ヽ! ゙ 、 :・ ヽ、 i^ヾ'i / . ゙iヽ\ ヽ、 ・: \ ゙、_ ゙ 、 ;ノ ,! \\ \ :・ ゙''ー--、____゙i `ヽ、-‐'" ,r‐'゙゙'' ,! ヽ、 \ :・:・:・:・:・ 、 ゙'ー‐-、,,;---、___ / / ;;;;;;;;;;;>ー‐---‐''"ヾ、 ゙ ゙` ,ノ ̄ ̄ ̄ ゙''ー-、,,___ ,;. 、 ,ソ ゙i` , ;'' i; ヾi.... | '" ; ゙| | ; ! | ;;! ,!... i'^ゝ _゙__,,!、. F、;ニニニニ、゙;‐''ヾ' ,;-‐'′ ゙i i i / ,!,! ,!、 / _,,ノノ ; ヽ、.. ,/ ,;-‐''′`ヽ、 ゙;、.... i' /_,,;-‐''′ ゙ 、 ゙i `i ゙ 、 ;゙ヽ、 .... 一寸の乱れも無く、太鼓を叩きつづける身体の姿を。 頭部がすっぽ抜けても胴体だけで太鼓を叩きつづけるその姿は、 ホラーであり、シュールである。 唖然とする魔理沙をよそに胴体と離れ離れになったゆっくりれいむは、 魔理沙の両手からすり抜ける。 そして、何とも言えない表情で魔理沙に向かってこう言った。 「空気読めよ。」 そう言うとゆっくりれいむは離れ離れになった胴体と直ぐ様合体し、何事も無く太鼓叩きを再開した。 「全く、マナーは守り賜えよ魔理沙君。」 と、後ろから雷鼓がそう呼び掛けてくる。 アヘ顔で無ければ決まっていただろうに勿体ない。 「いや、止めるだろ、目の前でアヘ顔を晒されたら!」 そんな雷鼓に向かって魔理沙はそうツッコミを入れる。 「何故だい?」 帰ってきたのは魔理沙の言葉が理解できないといった感じのこの言葉。 魔理沙は苛立ちを覚えながらもこう答える。 「普通の人はアヘ顔なんて人の前で晒さないだろ!」 「…そうだね、それが普通で正論だ。」 以外にも雷鼓は魔理沙の言葉を肯定し、受け入れた。 そして次の瞬間、目をカッと見開いてこう言い切る。 「だからこそ!禁忌を侵した時の背徳感が段違いなんだよ!」 …それを聞いた魔理沙が、肩の力をがっくり抜いてうなだれたのは言うまでもない。 「うぉおおおおおおおお!」 と、太鼓を叩いていたゆっくりれいむが突然の大絶叫。 ビビった魔理沙が何があったのかと振り向いて見れば、ゆっくりれいむが物凄い勢いで太鼓を叩きまくっている。 その怒涛の勢いはさっきとは比べモノにならない。 「きょ、曲がクライマックスに突入したのほぉおおおおおお!」 ここに来てさらに呂律が回らなくなりながらも、今の状況を雷鼓が説明する。 確かに彼女の言う通り、曲調もさらに激しいモノになって来ている。 扇に書かれている譜面も、最初の頃と比べれば複雑になっている。 これが、曲が盛り上がりに入っていると言う証拠だろう。 「と、言うことはコイツのアヘ顔祭ももうすぐ終わるという事か…。」 その事に気づいた魔理沙はホッと一息ついた。 これ以上雷鼓の痴態を見なくて済む、そう思った次の瞬間。 「フィニーッシュ!」 いきなり太鼓ゆっくりがそう叫んだ。 その声に思わずビビる魔理沙。 みると太鼓を叩いていたゆっくりれいむも、いつもより真剣な表情になっている。 「ここまでパーフェクト、最後も完璧に決めて見せる。」 そう言うとゆっくりれいむはバチを放り投げて、構えを取り始めた。 と、同時に太鼓ゆっくりとゆっくりれいむは同時に声を上げる。 「かー」 それと同時に、構えを取ったゆっくりれいむの手の間が輝きはじめる。 「めー」 「お、おい!あいつら何を始めるんだ!?」 明らかに様子がおかしい二人のゆっくりを見て、魔理沙は雷鼓にそう問い掛ける。 雷鼓はみっともない顔で、しかし確かな口調でこういい放つ。 「お、扇ひぃ……。」 「扇?」 今この状況で扇と言われて連想できるのは一つしか無い。 魔理沙は太鼓ゆっくりの上にある扇を見る。 「はー」 扇に映し出されて居たのは、こんな文字列だった。 「かめはめ波構え!」 「何じゃこりゃ?」思わず魔理沙はそう呟く。 かめはめ波なんて言葉、幻想郷じゃあ見た事も聞いた事も無い。 これも外の言葉なのか?と魔理沙が思っていたその時だった。 「めー」 かぁあああああっ! 突然、ゆっくりれいむの身体が輝き始める。 「お、オイオイオイオイオイ。」 その輝きは魔理沙の本能を激しくざわつかせる。 逃げろ。 心の奥底に居る、もう一人の魔理沙がそう告げる。 そのもう一人の自分の言葉は常に正しく、間違っていた試しなど一度も無い。 だが、良いのか? 此処で逃げたら香霖堂とか魔法の森に、甚大な被害が出て来そうな気がする。 ……。 ……………。 「いや、此処で魔法の森や香霖堂に何かあったって私には関係ないな。」 寧ろ幻想郷ではいつもの事、ならば逃げることに躊躇なんて無い! 魔理沙は、すぐさま箒にのって太鼓ゆっくりとゆっくりれいむから離れる事にした。 その距離、おおよそ百メートルほど。 関係ないといっても、ゆっくりれいむが何するのか見届ける必要がある。 ちなみに、避難の際に雷鼓はしっかり回収済み。 コウリン?店の奥にまで行ってる暇は無いので、今回は見殺しだ。 酷いと思うか?幻想郷ではいつもの事だ。 そして魔理沙が避難を無事に終えるのと。 「波ぁああああああああああああ!」 ゆっくりれいむが太鼓ゆっくりに向かって、何かしたのはほぼ同時だった。 どぉおおおおおおおおおお! 派手な閃光、響き渡る爆音、震える空気。 全てが凄まじく、箒に乗っていた魔理沙は思わず箒から転がり落ちてしまう。 低速低飛行で無かったら、大怪我をしていただろう。 しかし、転がり落ちながらも、魔理沙は確かに目撃していた。 自分の得意技であるマスタースパーク、いや、それすらをも越えるであろう閃光が 太鼓ゆっくりを吹き飛ばしていく様を。 …ちなみに雷鼓がどうなったかは、そっちを見ていないので解らない。 「ーーーーーーー~!」 尤も、この声にならない悲鳴と地面を転がるような音を聞けば。 大体彼女がどういう事になっているかは、簡単に予想がつくのだが。 そして予想がつくからこそ、あまり見たくないとも言える。 そして、閃光が収まった後、そこにはゆっくりれいむと破壊の参譲だけが残っていた。 閃光が通った後には文字通り何も残っていない。 文字通りの、真っすぐな道が出来上がっていた。 ゆっくりれいむの周りも、衝撃波で周りの地面が吹き飛んで、巨大なクレーターを作り出している。 近くにあった香霖堂が無傷だったのはまず奇跡である。 で、当のゆっくりれいむは両手を全面に突き出した構えのまま、ぴくりとも動かない。 「…まさか、近くで確かめてみたら『し、死んでる…』何てオチじゃないだろうな?」 そんな不安を頭に過ぎらせながらも、魔理沙はゆっくりれいむがどうなったのか確認の為に近づいてみる。 そしてある程度近づいてみたその時、何やら変な音が。 ヒュゥウウウウウウ…。 この効果音は風の音そうでなければ、 ウウウウウウウウッ、ドォオオオオオオオオオン! 上から何かが落ちてくる音である。 そして落ちてきたのは、先程の波で吹っ飛ばされた太鼓ゆっくりだった。 落下地点はゆっくりれいむの前、吹っ飛ばされる前の地点と寸分の狂いも無い。 そして、太鼓ゆっくりを目の前にして、ゆっくりれいむはガックリ膝を付いた。 「お、オイ、大丈夫なのか?」 ゆっくりれいむの様子を見て、心配になった魔理沙は彼女の元へと駆け付ける。 魔理沙が側まで行くと、ゆっくりれいむは聞こえるか聞こえ無いか位の声量でポツリと呟いた。 「やってしまった…。」 「や、やってしまった?オイ、一体何の事だ?」 その呟きを聞いて魔理沙はそう問い掛ける。 やってしまったとは、目の前の惨場の事を言っているのだろうか。 最初はそう思ったが、魔理沙の問いに対して帰ってきたゆっくりれいむの答えはこうだった。 「かめはめ波じゃ無くて、どどん波撃っちゃった…。」 大粒の涙を流しながら、悔しそうにそう言い放つゆっくりれいむ。 その言葉を聞いて目を点にする魔理沙。 …沈黙がしばらく続いた後、魔理沙はこう言った。 「…全然わかんねぇ…。」 そして魔理沙は、ゆっくりれいむと同じポーズでその場に崩れ落ちるのだった。 …そしてこの場に置いて再びアイツが喋る! _ _..-ー''''''''''''― ..、 _ / \' 〈_〉 \_/  ゙̄\ __/ ̄ ヽ / _,. \ l / .r'(__)、 \ ⊥ \ .(__)(__) / 〈_〉 \__/ 丁  ̄マ ___ ./ .ヽ_ ,. '"´ ` ´  ̄ ゙ ヽ、 ∠ 〈_〉 , ' ; ',/ \  ̄`,' 八 ', _/ ノ´ / \ ! ヽi i ! ̄ / /};イ丈 }_ァ‐くレ、i |f彡! { i { i (ヒ_] ヒ_ン) } } 、イ ‘リ }'" ,___, "" { iイ ヽ. ( ハ ヽ _ン ,.( (八 }! ソ ノ>,、 _ ,.< ) ;);ノ;イ .ィ≦…。マ ̄ ̄ ̄≧、 〃 `%ヽ. ヽ% { .i8} .禾[] }8} ', ,!゚リ . ,リ ゝ. __. ィ。゚'_ノフ__ノフ。゚' `l l7∧ヘ´l..l―7ハl l .| | / マヘ! .ニニニ.| .| l〈 .〉 ! | マ∨/.! .| | ヘ ./ /| | |.|∨|_| 「もう一回遊べるドンッ!」 「…いや、別にいいよ。」 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/jumpassemble/pages/21.html
随時更新中 注意事項 {このwikiは独自の解釈で無理やり日本語化しているのです正式版と名前が異なる可能性があります}
https://w.atwiki.jp/wikiindex/pages/15.html
@wiki 編集は初心者でも簡単。 直感的にページを編集できる。 デザインもテンプレートを多数あり アフィリエイトはamazonアソシエイトのプラグインがある プラグイン Wikia FC2WIKI Gamerch Wiki CSwiki Seesaa wiki
https://w.atwiki.jp/1007k/pages/139.html
風雲!バチお先生(裏譜面) 詳細・攻略 AC12増量版に隠し譜面として追加。その後Wii2にも表譜面とともに収録 ★×8で999コンボ(J-POPの紅やPunishmentとコンボ数が最多で同じ) 当然,フリープレイでこの譜面はできない 今までの★×8と違って全良がかなりきつめになっている 休憩地帯はほとんど音符がないが密度が高い時はかなりに詰まっている上に複合も厄介なので詐称気味 AC12増量版では難易度順にするとさくらんぼの1つ左に位置 これは夜桜謝肉祭の986コンボを抜き★×8 ナムコオリジナルの中で歴代最多コンボとなる 縁の方が少なく407/999(40.74%) ロングver.曲の運命なのかACに2作続けて収録されることはなく響け!太鼓の達人と同じくAC13で収録されないACに1作しか収録されない999コンボの曲はこれが初めて。 気付かない程度の速度変化がある 響け!太鼓の達人と同じく全難易度裏譜面が存在し全難易度ロングバージョンである 114小節目に表譜面のような長い複合が見受けられる。表譜面(65連打)ほど長くない49連打だがやや複雑なので注意が必要 天井スコア 1055950 初項 310 等差 70 フルコン崩しは59小節目。24分→16分→12分と複雑な変化 結局,稼動終了時点で全良記録での道場登録者は2人で終わった 略称は裏バチ,裏風雲など 作曲は椎名豪,ヴァイオリンはNAOTO 曲IDはexnao 表譜面 かんたん(裏譜面) ふつう(裏譜面) むずかしい(裏譜面) コメント なんか スピードが細かく変化してるせいで良判定が狭く感じる。 - 2010-09-01 16 51 25 これ、AC14入ってるだろ - 2011-03-19 17 26 02 ★×9の方がいいような・・・・ - 2012-12-02 15 01 27 譜面
https://w.atwiki.jp/ochunida87650116/pages/16.html
おちゅにだが太鼓の達人で出した記録をペタペタはっていきたいと思います。 どうでもいいものもはっていこう。 そんなことも思っていますが スルーして全然おkですので。 さっそくどうでもいいものを貼ります。 こんなのだったらみんなの記録もみれねーだろ!!! 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
https://w.atwiki.jp/1007k/pages/1235.html
エレクトリカルパレードのテーマ BAROQUE HOEDOWN(ふつう) 詳細・攻略 AC5・三代目が初出。その後6に収録されたのち、表舞台から消えていたがWii2で奇跡の復活を果たした。AC13でも収録されている。また密かにアレンジが変わっている。 正式なタイトルは「エレクトリカルパレード BAROQUE HOEDOWN」。英語の読み方はバロック ホーダウン。 三代目ではジャンルが「テーマパーク」。おそらくディ●ニーランドの事だと思われる。現在は「バラエティ」に属する。 ★×3で142コンボ。以前は147コンボであった。かんたんよりコンボ数が少ない珍しい曲である。 ふつうコースのみ黄色連打がある曲でもある。メカデス。は逆にふつうコースのみ黄色連打がない。 ゴーゴータイムの方が長い。 BPMは73-126とやや遅く休みも多い。8分音符があるもののかんたんコースと比べると逆詐称気味か。 かんたん むずかしい おに プレイ動画 コメント かんたんよりも簡単だし同一箇所多すぎ。あと縁を増やせば逆詐称にはならないと思う。 - 2010-06-21 16 32 31 譜面うpしますた。 - 2010-06-28 21 17 52 太鼓の達人DS3にも収録されています。 - 2010-07-12 15 18 15 かんたんは詐称だが、これは逆詐称ではない。 - 2010-09-10 23 36 42 譜面 AC13,Wii2譜面
https://w.atwiki.jp/ilovemarunouchi/pages/10.html
ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます ■ 新しいページを作りたい!! ページの下や上に「新規作成」というリンクがあるので、それをクリックしてください。 ■ 表示しているページを編集したい! ページ上の「このページを編集」というリンクや、ページ下の「編集」というリンクを押してください。 ■ ブログサイトの更新情報を自動的に載せたい!! お気に入りのブログのRSSを使っていつでも新しい情報を表示できます。詳しくはこちらをどうぞ。 ■ ニュースサイトの更新情報を自動的に載せたい!! RSSを使うと簡単に情報通になれます、詳しくはこちらをどうぞ。 ■ その他にもいろいろな機能満載!! 詳しくは、FAQ・初心者講座@wikiをみてね☆ 分からないことは? @wikiの詳しい使い方はヘルプ・FAQ・初心者講座@wikiをごらんください。メールでのお問い合わせも受け付けております。 ユーザ同士のコミュニケーションにはたすけあい掲示板をご利用ください
https://w.atwiki.jp/maruen/pages/22.html
太鼓さん次郎の譜面とかおいてあったらいいんだけどね
https://w.atwiki.jp/kosajas/pages/13.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 まとめサイト作成支援ツール バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
https://w.atwiki.jp/1007k/pages/65.html
難易度表/おに/キセキ もしかして太鼓の達人WiiのCM曲はキセキでWii2のCM曲は遥かと言う事はWii3のCM曲もGReeeeNの曲がきそうだな。 - 2010-01-04 14 02 46 ↑あなたはすごい。 - 2010-06-22 13 47 24 譜面が信用できない - 2010-11-03 16 17 50 ↑3結局こなかった - 2010-12-27 20 30 38