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深く暗い森の中を、キュルケは一人疾駆していた。 時折り背中の火傷がズキズキと痛むが、それでも構わず全力で駆け抜ける。 「タバサ……!」 呟くのは、かつて無二の友人だった生徒の名前。 思い出すのは、いつだったか、『土くれ』のフーケの討伐に行った記憶だった。 あの時DIOと一戦交えてから、タバサは確実におかしくなっていった。 それに薄々気づきながらも、ついぞ止められなかった自分を情けなく思う。 もはや彼女は、DIOの操り人形なのだろうか。 ……いや違う、彼女は人間だ、とキュルケは自分を叱りつけた。 諦めそうになっているのをタバサの冷たさのせいにして、 自分で勝手に彼女を見捨てようとしているのだ。 不甲斐ない。自分は此処に何をしに来たのだったか。 大切な大切な……親友を連れ戻すためだ。 キュルケは自分の背中を一撃した。 もう一回"ライトニング・クラウド"を受けたかのような衝撃が走り、 キュルケの精神に喝が入る。 腑抜けていた意識が、徐々に鮮明になっていくのを感じ、キュルケは周囲の状況を見る余裕が出てきた。 聴覚を周りに集中させてみる。 ふと気が付いたら、森を駆ける足音が増えていた。 自分も含めて、合計四つの足音。 聴覚が捉えたその情報を怪訝に思い、キュルケは後ろを振り向いた。 果たして、キュルケの聴覚は正しかった。 今度は耳の代わりに、我が目を疑うことになったが。 一人………、二人………、合計三人のタバサが、全く同じ構え、同じ足取りでキュルケを追いかけてきているのだった。 「んな……ッ!? ちょ、反則……!」 キュルケは走るスピードを上げた。 しかし、タバサは元々暗殺を目的とした戦闘スタイルのメイジである。 育った環境も相まって、持久力と執念深さは筋がね入りであった。 バジリスクに追いかけられているような錯覚を感じ、キュルケは更にスピードを上げた。 囲まれたら、おしまいである。 祖国ゲルマニアで軍人としての教育も受けていたキュルケは、 並々ならぬ脚力の持ち主だ。 流石にこのスピードにはついてこれまいと、勝ち誇った顔で後ろを振り向くキュルケ。 見ると、タバサが二人。 一人消えていた。 どこに消えたのかなんてバカでも分かる。 反射的に空を仰いだキュルケに、上空から氷の刃が降り注いできた。 "フライ"で追いつき、そのまま攻撃してきたのだ。 "チュドドドドド……!" ミサイルのように氷刃が襲い来る。 キュルケはそれをジグザグに走って回避した。 しかし、いくら俊敏に動いて見せても、上空から見てみれば止まっているも同然である。 照準を合わせることなんて容易い。 裂けきれなかった氷刃の一つが、キュルケの足を切り裂いた。 「ぐ、は……ッッ!」 バランスを崩し、キュルケはものの見事に転倒してしまう。 足を押さえてうずくまるキュルケに、すぐさま三人のタバサが追い付いてきた。 出血を止める暇なく、キュルケは"フレイム・ボール"を放った。 迷いを捨てた分、先程より強力な火球がタバサ『達』を襲う。 「「"アイス・ストーム"」」 けれど、二重で掛かってこられちゃ意味がなかった。 倍増というより、二乗されたのではないかと思うほどの威力の氷嵐がキュルケを襲い、 キュルケは数メイル後方に吹っ飛ばされることとなった。 二人のメイジとしての実力の差は、もはや歴然だった。 無様に地面に叩きつけられて、キュルケの肺から酸素が絞り出される。 三人のタバサがじりじりと迫る。 しかし、キュルケは諦めない。 キュルケは自分の足下の土に杖を構えた。 「イル・アース・デル……!」 "錬金"で土を油に変える。 「ウル・カーノ!」 そして"発火"の呪文。 ゴウッと炎が舞い起こり、キュルケの周囲を燃やした。 燃え盛る炎は油に引火し、その勢いを爆発的に増加させた。 自分だけの炎では、タバサの風にはかなわない。 ならば、上乗せすればいい。 「"ファイヤー・ウォール"!!」 周囲の炎を根こそぎ巻き込んで出現した巨大な炎の壁が、タバサ達に迫った。 「「ラグース・ウォータル・イス・イーサ・ハガラース……」」 しかし、恐れず慌てず、二人のタバサは一言一句調子を乱さず魔法を唱える。 「「"ジャベリン(氷槍)"」」 二人がかりで構成された、これまた巨大な氷の槍が射出された。 両者の魔法は正面から激突し、爆ぜた。 しばらくの拮抗の後、若干キュルケの炎が上回ったか、ジャベリンは全て溶けて水蒸気と化した。 ジャベリンによって威力を削がれたものの、炎の壁は持ちこたえ、タバサ達に襲いかかった。 その様子をキュルケは見守る。 轟音。 手応えは……無い。 ちゃっかり残りの一人が、防御の呪文で他のタバサ達を炎壁から守っていたのだった。 「……ウっソ」 引きつった笑みを浮かべるキュルケ目掛けて、数え切れない程のエア・カッターが飛んできた。 キュルケはたまらず横に飛び、森の奥へと再び駆け出す。 木々の間を縫って、キュルケが駆ける。 森の影に隠れて、時折り氷の刃が飛んできた。 それは背後から飛び交ってくる時もあれば、 上空から降り注いでくるときもあった。 キュルケはその度に必死に身をかわし、反撃をした。 数えるのも面倒になるくらいの魔法の応酬の中、キュルケは場の空気がおかしいことに気がついた。 妙だ……、とキュルケは眉をひそめる。 悔しいが、今の自分はタバサにとって死に体だ。 その気になれば、囲みこんであっと言う間に叩き潰せるはずなのに。 何故かそれをしてこない。 せっかく分身しているというのに、攻撃は途切れ途切れだ。 足を負傷しているキュルケでも、それは何とか避けきれるものであった。 分身の利点が活かされていない。 タバサらしくない。 何か嫌な予感を肌で感じながら、キュルケは足を踏み出した。 ―――"カチン"と、軽い音が足下から響いた。 見ると、自分の足が、半透明な紐のようなものを踏んづけていた。 「?…………!!」 その途端に、踏んづけていた縄から数本の氷刃が飛び出してきた。 とっさに後ろにジャンプして氷刃をかわしたキュルケだったが、 今度は背中から"カチン"という乾いた音が聞こえた。 背中に冷たい感触が広がる。 見ると、そこにも氷でできた線状の何かがあった。 氷刃が飛び出す。 体勢を変えることが出来ずに、キュルケはその氷刃をモロに背中で受けた。 「ガッ……!」 肉に刃が食い込む感触に、キュルケは身を捩った。 四つん這いで地面に叩きつけられる。 これまでのダメージの蓄積と、大量の出血で、フラフラする頭を押さえつつ、キュルケは辺りを見回した。 いつの間にか自分の周り、四方八方は、先程みた半透明の縛縄によって埋め尽くされていた。 ちょっとでも触れば、氷刃が飛んでくるだろう。 キュルケはその場に括り付けられてしまった。 先程の三人のタバサは、囮だったのだ。 自分をこの罠へ誘い込むための。 いつのまにか、タバサ達の気配が消えている。 油断せずに周囲の様子を窺っていると、タバサの声が聞こえてきた。 弾かれたように、キュルケは上を見る。 「「触れれば発射される"ウィンディ・アイシクル"の『結界』は……」」 上空に浮かぶタバサAとタバサBが、淡々と説明に入った。 二つ名の通り雪風のような冷たい目で、キュルケを見下ろしている。 細い氷の結界が、キィンと甲高い共鳴音を出した。 いつも無口なタバサが饒舌になっていて、その上ステレオときたもんだ。 その違和感たるや、鳥肌ものである。 「「すでにあなたの周囲、半径二十メイル……。 隙間なく張り巡らされている」」 続いて、タバサCとタバサDによるステレオ。 「「あなたはもう、一歩も動けない」」 ピシャリとはねのけるような、タバサEとタバサFによるステレオ。 果たしてそれは事実だった。 蜘蛛の巣さながら、キュルケの周囲に陣をなす氷の結界は、彼女の行動を完璧に封じ込めてしまった。 一歩でも迂闊に足を踏み出せば、身体のどこかが必ず結界に触れてしまう。 キュルケには、真正面からタバサとぶつかるしか選択肢が残されていなかった。 しかし、物量と破壊力の両面で、キュルケはタバサに圧倒的な差をつけられている。 正面から向かえば、どういう結果になるなんて、それこそ火を見るよりも明らかだ。 はめられたのだ、これ以上ないってほど完璧に。 ……それでもキュルケは折れない。 普段通り、不敵な笑みを浮かべて杖を構える。 背中に突き刺さったままの氷刃が痛々しい。 その姿を見て、反撃の意思ありと六人のタバサは判断した。 五人のタバサが、一番大きな木のてっぺんに佇んでいるタバサに集う。 六人のタバサが重なり、その場には元の一人のタバサが立っていた。 杖を突き出す。 キュルケはこれから我が身に降りかかる事態に備え、 炎のバリアで身を包んだ。 後は野となれ山となれ、渾身の魔力を込めた防御であった。 「半径二十メイル……」 空気が凝縮し、凍り付く。 そして、その冷気は一挙に解放された。 「"ウィンディ・アイシクル"」 節くれだった杖を振り下ろすと、 術者の命令に応じて、氷の刃がキュルケめがけて一斉掃射された。 to be continued……
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魔法少女おりこ☆マギカより 千歳ゆまを召喚 ネコミミの使い魔-01 ネコミミの使い魔-02 ネコミミの使い魔-03 ネコミミの使い魔-04 ネコミミの使い魔-05 ネコミミの使い魔-06
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ゼロの使い魔 レビュー (ジャンル:ラブコメ、ファンタジー) 全13話 監督:岩崎良明 アニメーション制作:J.C.STAFF 評価 ストーリー キャラクター 声優 映像・作画 2点 2点 16点 16点 合計36/100点 感想 ロリコン、または所謂萌えアニメ好きのオタク向けの作品。 主人公(才人)がここまで扱いが良いと感じられる作品は珍しいかもしれません。 ルイズの「使い魔」として、異世界に召喚され、まるで奴隷のように扱われます。 しかし、その奴隷というのも どちらかと言えばキツイと言う程のものでもないし、 ルイズを含めその他の女性陣から好意を抱かれ、オイシイ思いばかりしていくという、 何だか良く分からないお話でした。 「ゼロの使い魔」アニメ公式サイト
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ゼロの使い魔とは、原作:ヤマグチ ノボル・絵:兎塚 エイジのライトノベルをアニメ化した作品である。 他にネットラジオ・漫画・ゲーム化がある。略称して『ゼロ魔』とも呼ばれている。 このアニメには、強いくぎゅううううううううううううううううううと釘宮病が含まれています。 原作のライトノベルは、メディアファクトリー・MF文庫Jレーベルから。 本編は20巻(原作者死去のため、物語は未完結)、外伝は5巻刊行 原作者であるヤマグチ ノボルは、がんによる闘病生活を続けていたが2013年4月4日に死去(41歳没)。 …合掌 アニメ化は2006年7月から始まり、最新作の第4期が2012年1月より放送予定である。 アニメーション製作はJ.C.STAFFが担当。アニメ版については下の一覧表参照。 【TVアニメ一覧表】 シリーズ数 タイトル 放送期間 放送局 第1期 ゼロの使い魔 2006年7月~9月 チバテレ・他U局 第2期 ゼロの使い魔 双月の騎士 2007年7月~9月 チバテレ・他U局 第3期 ゼロの使い魔 三美姫の輪舞 2008年7月~9月 チバテレ・他U局 第4期 ゼロの使い魔 FINAL 2012年1月~3月 チバテレ・他U局 ※チバテレ→旧名・チバテレビ(千葉テレビ)、2008年で改名。 ちなみにCSでは第4期を除きキッズステーションが初であり、ほぼ一、二週遅れで放送している。 このアニメはお下がりものだったのである。ただし第4期のみAT-Xは製作委員会に参加している。 しかも2010年5月の『今月の新番組情報』では、当時唯一の最新作で、テレビ東京より28日遅れで放送した「メタルファイト ベイブレード爆」がキッズステーションで放送済かつ、3年10ヶ月遅れのゼロ魔の下になっている。 シリーズ数 キッズステーション ⇒ AT-X 第1期 2006年7月7日 ⇒ 2010年5月6日 第2期 2007年7月13日 ⇒ 2010年8月5日 第3期 2008年7月17日 ⇒ 2010年10月28日 第4期 - - 2012年1月7日 第4期はチバテレ、TVKより一日早い放送。 AT-Xでの放送は全シリーズ通して、通常枠で週1話・通常枠で週2話・ベルト枠ですでに3度放送されているが、 来る2011年の大晦日の日には、第1期~第3期全てを一挙放送。 【ゼロの使い魔シリーズ一挙放送】 放送時間は下記の一覧表参照。釘宮 理恵、日野 聡の二大声優をゲストにミニトークを、合計39回放送。 タイトル 放送日時時間 ゼロの使い魔(全13話) 12月31日・07:30~10:30 ゼロの使い魔 双月の騎士(全12話) 12月31日・13:00~18:00 ゼロの使い魔 三美姫の輪舞(全13話) 12月31日・18:00~23:30 アニメ本編の後にミニコーナーがあり、ガシャポンを使って出てきたカプセルの内容でフリートークを展開。 それぞれのシリーズ中はCMは一切流れない。アニメ本編第1話→(トーク→アニメ本編を繰り返し)トーク→アニメ本編最終回 大晦日なだけあって『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで・絶対に笑ってはいけない空港24時』など、特番等がぶつかってしまい、実況板が何度か落ちてしまった。 【放送リスト】 回数 放送枠 第1期 第2期 第3期 1回 通常枠・1話ずつ 2010年5月6日 2010年8月5日 2010年10月28日 2回 通常枠・2話ずつ 2011年1月31日 2011年3月21日 2011年5月2日 3回 ベルト枠 2011年4月7日 2011年7月14日 2011年10月7日 4回 一挙放送(※再放送なしの1回) 2011年12月31日 回数 放送枠 第4期 1回 通常枠・1話ずつ 2012年1月7日 2回 4回枠 2012年6月19日 果たして5回目はあるのだろうか…? 《主な登場人物》※一部ネタバレあり(それでも見たい方はクリックされたし) 【トリステイン魔法学院の人々】 ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール(声・釘宮 理恵) この物語のヒロインであり、ツンデレである。授業で召還した平賀 才人を「バカ犬」と呼ぶが、密かに好意を抱いていた。声がシャナに似ているのは、同じ声優が担当しているためである。『うるさいうるさいうるさい!』 実は… 『虚無』の魔法使いであり、第2期あたりでデレ始めるらしい。 平賀 才人(声・日野 聡) ルイズに召還されて使い魔になってしまった17歳の普通の高校生。何かとルイズにお仕置きされてしまう女好きのへタレだが、実は武器の使い手である。ちなみに『灼眼のシャナ』の坂井 悠二の声も同じ声優が担当している。 キュルケ(声・井上 奈々子) ルイズの同級生で、お色気担当のナイスバディな巨乳女。使い魔は火竜(サラマンダー)。何かとルイズに突っかかってきたり、才人に誘いをかけたりする。フルネームは『キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー』。 タバサ=シャルロット・エレーヌ・オルレアン(声・いのくち ゆか) ルイズの同級生で、眼鏡っ子でいつも本を見ている森田さんは無口な長門 有希少女。使い魔は風韻竜(ドラゴン)である。第1期の第6話では、かなりマジな一面を見せている。ちなみに幼い頃は明るい性格で眼鏡っ子ではなかった(第8話の回想シーンから)。豹変した母親に苦悩したり、悪夢でうなされる事もしばしば。余談だが「まほらば~Heartful days」で空木 桜の声を担当した頃は、『猪口 有佳』と平仮名でなく漢字である。井口 ギーシュ・ド・グラモン(声・櫻井 孝宏) ルイズの同級生で、バラがトレードマークの女たらしのスケコマシ。使い魔は巨大モグラ・ヴェルダンデ。アニメ版ではかなり人気のあるキャラクターだったらしい。ちなみに第1期の最終回では、ある意味貢献した活躍をみせている。 モンモランシー・マルガリタ・ラ・フェール・ド・モンモランシ(声・高橋 美佳子) ルイズの同級生でギージュと一緒にいることが多い負け組。使い魔はカエルのロビン。香水の錬金が得意で、また惚れ薬も練成したりもしてる。その惚れ薬でルイズがとんでもない事に…。 惚れ薬を飲んでしまったルイズは… 一気にデレた。(ただし元に戻ると、一気に激怒モードに。) シエスタ(声・堀江 由衣) 機用で手際がいい17歳(井上 喜久子ではない)の会長はメイド様。才人に好意を寄せている。第1期のOPでは、セーラー服姿の汗たらりのシエスタが見れる。実は例のアネ オスマン(声・青野 武、第4期のみ島田 敏) トリステイン魔法学院の学院長で、セクハラ爺さんだが高名なメイジである。ただしアニメ版ではメイジとして活躍の場が少ない。年齢は100~300歳らしい。ハツカネズミを使い魔にしており、これを使ってロングビルの股座に潜入させ、パンツの色を物色したりしている。なお第4期の代役の理由は、2010年に脳梗塞で入院したためである。病状は快方に向かっていたが、2012年4月9日永眠、享年75歳。 ロングビル(声・木村 亜希子) トリステイン魔法学院の秘書で、オスマンにセクハラされまくりの23歳。「ミス・ロングビル」と呼ばれている、気品あるお姉さん風の女性。 だが、実は… 女盗賊フーケで、口調は少し荒々しい。第1期の第6話で魔法の杖(バズーカ砲)を奪うため、その正体を才人たちに明かした。第7話以降は眼鏡をかけている。また彼女の家柄やフルネームを知っていたのは、後でも触れるがワルドだけのようだった。…にも関わらずOPでは最終回まで、ロングビルが除外されず普通に登場している。蛇足として、レギュラーキャラが物語の中盤あたりで、実は敵だったという展開は『アスラクライン2』『Weiß kreuz Gluhen』『宇宙大帝ゴッドシグマ』などでも使われている。 ジャン・コルベール(声・鈴木 琢磨) トリステイン魔法学院の教師で、ほぼハゲ頭。『炎蛇』の二つ名を持つが、科学的な研究も行っている。 『ハゲキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!』『俺たちのハゲ』ちなみにキャラクターソングも出ている。 【貴族連合レコン・キスタの関連人物】 フーケ=マチルダ・オブ・サウスゴータ(声・木村 亜希子) 第1期の第5話から登場した女盗賊で、土ゴーレムを生み出す「土くれのフーケ」。 OP、第5話はフードで素顔を隠している。第6話で才人にあっけなく倒された後にトリステイン王国の独房に拘束されるが、 ある男の協力で脱獄、貴族連合レコン・キスタの一員となり、ルイズ達の前に立ちはだかる。キュルケに「年増」呼ばわれされ「私はまだ23よ!」とムキになる一面もある。アニメ版の第2期以降には登場していないため、第1期の最終回で敗退したその後の消息は不明である。 蛇足だが、 原作ではトリステイン魔法学院の秘書になった経緯が描かれているが、アニメ版では一切触れられていない。独房から脱獄したのに、誰も突っ込みがなかったのも謎である『\アッカリーン/』。オスマンから受けたセクハラ…。 謎の男(声・?) 仮面をつけた正体不明の謎男。『同志を迎えに来た』と言い、土くれのフーケの脱獄を助けた張本人でもある。フーケと共にルイズ達の行動を監視したり、キュルケ達の前に立ちはだかり襲撃する。 その正体は…? 後でも触れるが、ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルドである。 オリヴァー・クロムウェル(声・斉藤 次郎) 貴族連合レコン・キスタの総司令官で年齢は30代の半ばのいかにも悪人ズラな司教。 第1期の敵の黒幕的存在でトリステイン王国の侵略を企む。ただし平民出身のため、魔法は使えない。 その代用として「アンドバリの指輪」を使用して、クロムウェルを慕う国民や同じ貴族連合の兵士などの前で「虚無」を演じていた。 この指輪の魔力でキュルケ達を動けなくしたり、ルイズを操ったりしている。 その後… 第1期の最終回では、フーケが敗北して逃走、ワルドが虚無の魔法で消え去り、トリステイン王国侵略に送り込んだ兵士たちも倒され、完全に不利と感じて逃亡しようとするところをキュルケたちと鉢合せになり、アンドバリの指輪で彼女たちの動きを封じるも、たまたま通りかかったギーシュの加勢であえなく敗北し、トリステイン王国の独房送りとなった。なおクロムウェルは第2期にも登場しているが、アンドバリの指輪を奪い返したシェフィールドに暗殺される。 【第2期以降からの登場人物】 ティファニア・ウエストウッド(声・能登 麻美子) ウエストウッド村の出身のハーフエルフで巨乳キャラ。愛称は「テファ」。 実は… 戦闘で死亡した才人を蘇生したのは彼女である。 イルククゥ(声・井口 裕香) タバサの使い魔である風韻竜=シルフィードの人間した姿。実はメスだった事が判明された。キュルケ、ティファニアにも劣らぬ巨乳で、変身後は全裸である。 ジョセフ1世(声・小杉 十郎太) ガリア王国の国王で、虚無の魔法を使えるのだが、世間の間では「無能王」と呼ばれている。普段は一人チェス、人形を使った戦争ごっこなどをして遊んでいる。 実は… 貴族連合レコン・キスタと、総司令官であるクロムウェルを裏で操り、アルビオン・トリステイン・ゲルマニアの国々を翻弄するなど、裏で悪行を企てている鬼謀な王だった。またシェフィールドを使い魔にして才人たちを何度も襲撃している。第4期でも登場しており、ルイズたちとの死闘の末、シェフィールドと共に火石の爆発で死亡した。 シェフィールド(声・勝生 真沙子) 神聖アルビオン共和国皇帝クロムウェルの秘書。 その正体は… その正体はジョセフ1世の使い魔で、魔道具を操る『神の頭脳・ミョズニトニルン』。才人たちの前に立ちはだかる。第4期でも登場しており、ジョセフ1世と同じ理由で死亡した。 【その他・ゲスト等+α】 デルフリンガー(声・後藤 哲夫) 才人の武器。片刃の長剣で意思を持つ魔剣「インテリジェンスソード」。タメ口口調だが、頼りになる相棒的存在である。 スカロン(声・後藤 哲夫) 第1期の第7話に登場した「魅惑の妖精」亭の店長。ゴリマッチョなボディにオネエ言葉を使う。『ウホッ!いい男』娘に看板娘のジェンカ(声・樋口 あかり)がいる。ルイズは、この酒場でアルバイトをするハメとなった。 アンリエッタ・ド・トリステイン(声・川澄 綾子) トリステイン王国の王女で、ルイズが慕ってる。別名『ロイヤルビッチ(*1)』。アルビオン王国のウェールズ王子(声・山中 真尋)を愛していたが…。 オルレアン公夫人(アニメ版では『タバサの母』『タバサ母』)(声・土井 美加) アニメ第1期の第8話に登場。まるでゾンビのような醜いおぞましい姿で、人形を我が子にように可愛がっているというその狂気さは、視聴者にトラウマを与えかねないキ◯◯イBBA。実の娘であるタバサには全く眼中になく、彼女にひどい罵声を浴びせたり、下手すればタバサ自身が死亡しかねない危険な任務をやらせたしたりしている(*2)。なお回想シーンに登場したオルレアン公夫人は、別人のような美しさである。『ママン、綺麗だよ』。オルレアン公夫人は第4期にも登場している。 なぜこうなった?… 第1期の第8話の回想から。「心を狂わせる水魔法」の入った毒入りの飲み物をタバサに飲ませようと企む貴族の男に気づいたオルレアン公夫人が、無理矢理タバサから取り上げて自分で飲んでしまったため。「投げ捨てればいいいんでね?」と突っ込まないように…。毒入りの飲み物を飲んだオルレアン公夫人は、毒の効果で狂気化してしまい、今の状況になってしまったのである。なお、タバサを狙った貴族はいうまでなく断罪されている。オルレアン家の執事であるペルスラン(声・田原 アルノ)は、今もその事を悔やんでいる。キュルケはタバサの家庭事情をこの時、知る事となった。 ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド (声・26歳・志村 知幸、青年時代・鈴木 達央) ルイズが「理想の王子さま」と慕っていたグリフォン隊・隊長のイケメン髭男爵。二つ名は「閃光」。ルイズに婚約を申し込むため、現れるが…。 実は… 実は貴族連合レコン・キスタの一員で、ウェールズ王子をルイズたちの目の前で殺害した悪い奴《ワルド=悪(わる)奴(ど)》だった。いわゆる腹黒ある。裏でクロムウェルがアンドバリの指輪を使ってルイズを操り、本人の意思とは関係なしで無理矢理結婚しようとしているところから、ワルドにとってルイズは利用するだけの存在でしかないと思われる。最終回では、ゼロ戦に乗った才人とルイズに戦いを挑み、ルイズの虚無の魔法で消し飛ばされる。その後の生死は不明である。なお、フーケの脱獄の手助けをしたのもワルドである。 新井 里美 こちらは登場人物でなく、声優の新井 里美の事を示している。実は様々な使い魔役を演じている。 (演じた使い魔) フレイム(キュルケの使い魔・サラマンダー) シルフィード(タバサの使い魔・風韻竜=ドラゴン) ヴェルダンデ(ギーシュの使い魔・巨大モグラ) ロビン(モンモランシーの使い魔・カエル) モートソグニル(オスマンの使い魔・ハツカネズミ) 『ババアキタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!、黒子キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!! 』 1人何役という大役はのちの「キルミーベイベー」の『エトセトラガール』に発展する。
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「機神咆哮デモンベイン」の大十字九郎 斬魔の使い魔01 斬魔の使い魔02 斬魔の使い魔03 斬魔の使い魔04 斬魔の使い魔05 斬魔の使い魔06 斬魔の使い魔07 斬魔の使い魔07.5 斬魔の使い魔08 斬魔の使い魔09 斬魔の使い魔10
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魔女と使い魔 概要 魔法少女が倒すべき敵であり、同時に少女や魔法少女のなれの果てでもある。 魔女・使い魔が放つ結界と魔法少女が放つ結界とが重なると、相互に攻撃を開始する。 攻撃速度は、魔女・使い魔・魔法少女ともに通常1秒につき1回。 魔女(使い魔・無色の魔女を除く)の放つ結界内に少女が居ると、一方的に攻撃を受ける(魔女の口づけ)。 攻撃を受けた少女は100%死亡し、使い魔に変わる。 少女が出現してから約1秒間は、攻撃の対象から除外される。 一応少女を移動させながら契約させることは可能。 魔女・使い魔はそれぞれHPを持っていて、HPが0になると消滅する。 HPの残量はゲージで確認できるが、魔法少女のSPのような正確な値を知ることはできない。 ステージの魔法少女・少女が全滅するとほむほむが魔女・使い魔を全滅させる(その必要はないわ)。 営業モードの場合、その後登場する少女のレベルが強制的に1になるペナルティを受ける。 とことんモードの場合、その時点で営業終了(ゲーム・オーバー)となる。 ダメージ計算式 自分の攻撃力 ÷ 相手の防御力 × 70~110(ランダム) であると思われる。 (以下参考) 以下の2つの仮説を立てて検証。 ダメージ = 攻撃力 ÷ 防御力 × N(定数) ± M%(ランダム) 魔女のステータスはいずれかの色の魔法少女のステータスと等しい。 魔女のステータスが魔法少女の取り得る値に収まるようにNを検討した結果、N=90を得た。また測定の結果M=22を得た。よって、 90 ± 22% ≒ 70~110。 検証に使用した生データは「このページを編集」からコメントを参照いただきたい。 営業モード・とことんモード共通の魔女 通常の魔女 出現条件1 場の魔女・使い魔の数が少ないとき(合計2体以下、営業の残り2分以下ではどちらもいない時。キュゥべえが連れてくる魔女) 出現レベルは、ステージの少女・魔法少女の平均レベルに依存し、やや低め。 出現条件2 攻撃やSP自然減少によって魔法少女が力尽きる 出現レベルは、力尽きた魔法少女のレベル+0~4。 最大HPは1,000。 とことん9週目以降は2,000。 ステータスは、基本7色のいずれかの魔法少女のステータスと同じ。 条件1で生まれた魔女は、7色のうちどの色かはランダム。 条件2で生まれた魔女は、魔法少女時代と同じ色になる(?)。 使い魔 出現条件1 魔女(無色を除く)が産み落とす 出現レベルは、魔女のレベルに依存する。 出現条件2 少女が魔女の口づけを受ける 出現レベルは、少女のレベルに依存する。 最大HPは500。とことん9週目以降は1,000。 ステータスは、無色の魔女と比べておよそ2/3。 攻撃力・防御力ともに レベル1で86?~113?、レベルごとの増分20?。 無色の魔女 出現条件 使い魔が出現してから20秒が経過する。 出現時点で、使い魔時代に受けていたダメージは全てリセットされる。 自然消滅条件 30秒以上放置される。 最大HPは1,000。 とことん9週目以降は2,000。 ステータスは、橙と緑の魔法少女のほぼ中間と思われる。 攻撃力・防御力ともに レベル1で130?~169?、レベルごとの増分30?。 ワルプルギスの夜 出現条件 左上のタイマーが0になる 営業モードでの出現レベルは、ステージの少女・魔法少女の平均レベル(端数切り捨て)+5で固定。 とことんモードでの出現レベルは、周回数に依存する。 1周目は10,以後,25,40,55,70,85(ここまで15刻み),103,124,148,175,205, 238, 274, 313, 355, 400, … ((周回数-1)×3刻み)と増加する。 Shift長押しで開始した場合は↑の値にスタートレベルが加わる(Lv50スタートなら1周目はLv60で出現) 最大HPは2,500。 レベル81以上?は5,000。 ステータスは無色の魔女に準拠する(?) 攻撃速度2倍とロックオン(攻撃を受けている少女・魔法少女が選択できなくなる)のスキルを所持する。 レベル161以上では追加で、攻撃範囲ステージ全体。攻撃力、防御力も上昇? とことんモードのみで登場する魔女 赤色・青色の魔女 出現条件 3周目以降(8, 15周目を除く)、左上のタイマーが残り1分となった時 出現レベルは周回数(その周回で出現予定のワルプルギスの夜のレベル)に依存する。 3周目は青、4周目は赤、5周目はいずれか1体、6周目以降は2体同時に出現する。 最大HPは1,500。 9周目以降?は2,500。 ステータスは無色の魔女に準拠する(?) 赤色の魔女は、攻撃速度2倍とロックオンのスキルを所持する。 青色の魔女は、防御力2倍とロックオンのスキルを所持する。 黒色の魔女(特殊シルエット) 出現条件 8, 15周目、左上のタイマーが残り1分となった時 出現レベルは周回数(その周回で出現予定のワルプルギスの夜のレベル)に依存する。 最大HPは2,000。 ステータスは無色の魔女に準拠する(?) 追加スキルとして、攻撃速度2倍、攻撃力3倍、防御力3倍、ロックオン。 十分な体制が整っていない場合は無視した方が無難。 黒色の魔女(通常シルエット) 出現条件 9周目以降、通常の魔女のかわりに低確率で出現。自然発生、少女の魔女化、使い魔の魔女化全て確認。 出現レベルは通常の+10。 最大HPは2,000。 ステータスは無色の魔女に準拠する(?) 追加スキルとして、攻撃速度4倍。 クリームヒルト(まどか山) 出現条件 ピンクの魔法少女を魔女化する 出現レベルはステージの少女・魔法少女の平均レベルに依存し、とても高め。 ステータスは無色の魔女に準拠する(?) 最大HPは4,000前後と思われる。 追加スキルとして、攻撃速度3倍、攻撃力2倍、防御力2倍、ロックオン、攻撃範囲ステージ全体。 強さはもはや異常レベルでLv70を超える魔法少女5人以上でもあっさり全滅したという報告が上がるほど。倒すには相応の営業スキルと少女の厳選が必要になる。(それまでに厳選と育成が完了するのかという運勢面も撃破か否かを分けるのだが…)それさえも軽くあしらっているほむほむが恐ろしくなってくるほどである。 どうしても倒せないようならイージーモードをオンにするという手もあるにはあるのだが… 黒色の魔女(通常シルエット)の対策として、反射持ちの紫を単騎で突っ込ませるのがお勧め。やられますが一人で半分以上削ります。 (2011-05-04 04 36 39) まどか山は10人で畳みかけても難しいな (2011-05-16 03 00 32) まどか山は普通に水色スキルで10人越せば行けるね (2011-07-02 16 30 34) 前ゲームオーバー後残った使い魔が動かせた (2011-07-03 09 45 45) 赤強いぃ 赤のせいでまほしょー爆弾こわれたT_T (2012-06-16 16 26 04) やり方がよくわかんないけど、19人あたりでワルプさん70望んだら、7人残り・・そして魔女にパックン・・ (2012-07-08 11 54 42) まどっち山のレベルが見えない。 (2012-08-11 15 28 21) まどか山は報酬目当てならイージーモードオンでやるw 結構簡単になるw (2013-08-21 12 47 58) クリームさんはやっぱり大人数で戦った方がいいです。 (2014-11-02 20 09 46) 赤(特殊)魔女にけっこうやられる・・・ (2015-12-18 21 54 10) まどか山倒せないよぉ( ;∀;) (2017-07-26 13 48 04) コメント
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「シエスタ」 「はい?」 「細長い紐って持ってないか?ある程度長さがあればいいんだ。もしあったらくれると助かるんだが」 唐突にそうシエスタに話しかける。 「わかりました。少し待っていてくださいね」 シエスタは当然のことで目をパチクリさせていたがすぐに笑顔で答えると部屋を出て行った。便利だ。 何故突然紐を欲したかというと暇対策のためだ。 それとシエスタを追い出すためでもある。いい加減五月蠅かったしな。どうでもいいことをよくあんなに喋れるな。 さて、このうちに服でも着替えるか。服を脱ぎ捨てパンツだけになる。 昨日ルイズが持ってきた服に手を掛ける。そのとき、 「ヨシカゲー。調子は……」 ドアを開けルイズが入ってきた。しかし凍ったかのように動きを止める。 『ザ・ワールド!ルイズはとまる』 私とルイズは暫らく見つめあった後が、ルイズが勢いよくドアを閉め去っていくことで膠着は途切れた。 あれか?パンツ一丁だったからか? 別に局所は隠れているんだから問題なんか無いだろうに。 そんなことを思いながら服を着る。あれ?帽子と手袋が無いな?すっかり忘れてた。 後でルイズに言っておくか。 そしてまた扉が開く。シエスタだった。 「これぐらいの長さで良いですか?」 シエスタはそういって私に紐を渡してくる。ふむ、丁度いいだろう。 「そういえば今日は貴族の授業が全部お休みなったみたいですよ」 シエスタは突然そんなことを言ってきた。 「休み?今日は虚無の曜日じゃないだろ?」 なのに休みだなんてなにかあ……あああああああああああ! 心当たりあるじゃねえか! 「なんでも生徒と先生が一人いなくなったらしいんですけど」 「らしいけど?」 「ただいなくなっただけじゃないそうなんです」 「ど、どういうことだ?」 内心焦りながら聞いてみる。 「2箇所大量の血溜まりができていたらしくて一つはいなくなった先生の見回りルートの一つだったらしいです。 そんなこと普通じゃないってことで今学院全部の先生がいなくなった人を探しているそうです」 絶対関係ある。あの手首絶対関係あるよ! やばい!もし魔法で犯人がわかるとしたら相当やばい! あ、でも魔法でわかるならもうとっくにわかってるか。安心した。 「怖いですよね」 「そうだな」 それでも油断は禁物だ。怪しまれないように心がけなければならない。 どうしてこう落ち着けることがないかな。 「でも明日はちゃんと授業するみたいですよ」 「へえ、しかしそういった情報は何処から手に入れてくるんだ?」 「厨房にはこういった情報が逐一入ってくるんですよ。平民の情報網ですね」 きっと立ち聞きしたのを平民同士で教えあっているんだろう。 生徒や教師はそこらへんに平民がいても構わず喋ってる奴が多いからな。 「それで聞きたいことがあるんですけど」 「うん?」 「その紐をどうするんですか?」 「ああこれか」 そういって紐を輪になるように結ぶ。 「暇つぶしだ」 シエスタにそう言うと紐を両手の親指と小指に引っ掛ける。 それを右手の中指で左手にかけてある紐をとり左も同じようにする。 そしてそれを引っ掛けたり取り外したり覚えている限りでやっていく。 シエスタはそれをきょとんとしながら見てくる。 最後に小指を外して、と。 手を広げる。これで4段梯子の完成だ。 「なんだかよくわかりませんでしたけど凄いですね。それは何なんですか?」 「あやとりっていってな。私の国の遊びの一つだ。紐があればできる簡単な遊びだ、一人でも遊べるが二人でも遊べる」 「へえ~」 「それに指先を動かしたり物を立体的に考えないといけないから脳が活発に働くんだ。ボケ防止や脳の老化防止にもいいといわれてる」 そういって今度は箒を作る。 「難しそうですね」 「覚えれば簡単だ。続けていれば指先も器用になる」 初めてやったときは本当にただの暇つぶしだったけどな。これが結構難しい。 それで少し自棄になって覚えたからな。それにやってると集中するからほかの事を考えなくて済むし暇つぶしにもなる。いいものだ。 「その、あやとりって二人でもできるんですよね」 シエスタが不意にそんなことを聞いてくる。 「ああ」 「あ、あの私にも教えてもらえませんか?」 「へ?」 「ダ、ダメですか?」 「いや別にいいけど」 なんでこうなるんだ?厄介だな。 あ~あ、なんで教えるなんて言っちゃったんだろうなー。面倒くせー。 でもここで断ったら印象悪くなるな。シエスタを便利に使えなくなるだろうし。 ここは我慢だ。 そう思い綾取りの基本的な形を作る。 「じゃあこれから私の言う通りにしてくれ。まずこの紐に指を引っ掛けるんだ」 「はい!」 シエスタが嬉しそうな顔で返事をする。 私とシエスタのあやとり教室が幕を開けた。
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ルイズ(だと思われる誰か)は私に抱きつきながら一頻り泣いた後そのまま眠ってしまった。 ルイズ(かもしれない誰か)を引き剥がし顔を見る。泣き腫らした目、そして目の下に物凄い隈をもつ少女の顔があった。 その少女の顔はルイズの顔だった。顔を引っ張ってみたが顔は取れなかった。つまり本物のルイズということだ。 ……あのルイズが私に抱きついて泣く?しかもそのまま眠る?どうなってんだ?もしかしてこりゃ夢か? 夢じゃなけりゃありえないよな。ルイズが泣きついてくるなんて。 でもこれは間違いなく現実だ。頬を抓るだとかそんな馬鹿なことをしなくても現実かそうじゃないかぐらいわかる。 だが、現実のルイズがこんなことをするはず無いんだ。今までの観察上間違いない。 つじつまが合わないッ!これは現実ではないッ!……というか私はこんなキャラじゃないだろう! そんな混乱している最中ドアが開かれる。そちらに目を向ける。入ってきたのはキュルケだった。 「あ、起きたのダーリン!よかった。心配したのよ」 そういって駆け寄ってくる。その後ろにはタバサもいた。 駆け寄ってきたキュルケがベッドに寄りかかり寝ているルイズを見つける。 「あら、ようやく寝たのね」 「ようやく?」 そういえばたしかに隈があったな。 「この子アルビオンから帰ってきてから全く眠ってないのよ。授業も全部休んでダーリンの傍にいたのよ」 「アルビオンから帰ってきてってどういうことだ?ここは何処だ?」 「え?ああ、ここは学院よ。トリステインのね。アルビオンから帰ってきてっていうのは文字通りアルビオンからトリステインに帰ってきたってことよ」 「どうやって?」 たしかアルビオンは空に浮いているだぞ?それにもうすぐ明日にでも城に敵が攻め込んでくるって時にどうやって帰れたんだ? 「タバサのシルフィードでアルビオンまで迎えにいったのよ。でもそのときは驚いたわ。ダーリンは死に掛けだしルイズはダーリン抱えたまま泣きじゃくってるし」 あのルイズが? 「しかもあたしたちの姿を見たらさらに泣き出しちゃって、本当にどうしちゃったのか驚いたわ」 その後どうにかルイズを宥めシルフィード(思い出した、ドラゴンだ)に乗せトリステインに帰れたらしい。 ふ~ん…… 「で、私はどれくらい寝ていたんだ?」 「三日ね。だからルイズは三日間寝てなかったことになるわね。でも何時死んでもおかしくなかったしずっと目を覚まさない可能性もあったらしいから三日で目が覚めたのは奇跡なんじゃないかしら?」 「そういえば体が動くな」 あの時はデルフを持たなきゃまともに動かなかったのに。 「治癒の呪文と秘薬使って治療したしね。効き目が出る前に死んだら元も子も無かったけど。秘薬とかの代金は皆ルイズがだしたらしいわよ」 「ふ~ん」 その辺は感謝してもいいな。 「ま、ダーリンが起きたのも確認したし、この子部屋に連れて行くわね」 そう言うとキュルケは杖を取り出し振るう。するとルイズの体が浮かんだ。 そしてキュルケはそのまま顔を近づけてくる。 「何だ?」 「キスは?」 「は?」 「ラ・ロシェールで言ったじゃない。帰ってきたらキスしてって」 ああ~、そんなこと言ってたような気もするな。 キュルケは唇を突き出し迫ってくる。別に断る理由もないしな。そう思い唇を重ねる。 するとキュルケが驚いたように目を見開き離れる。その顔は真っ赤だ。なんだ? 「え、いやまさかしてくれるなんて思わなくて驚いたわけじゃないわよ本当に」 キュルケは焦ったように早口で捲くし立てる。 しかしそれもすぐにもとに戻る。 「まあダーリンもその気なら遠慮は要らないわよね」 そう言いながらまた近寄ってくる。しかしそれを押しとどめる。 「はやくルイズを連れて行ってくれないか?こっちももう少し寝たいんだ」 そう言うとキュルケは渋々といった感じで引き下がる。 「ダーリンがそう言うなら仕方ないわね」 そう言ってルイズを魔法で浮かしたまま移動させる。 「また明日ね」 そう言いながら出て行こうとする。しかし何かがおかしい。 気が付く。そうか、足を庇うように歩いてるんだ。 「足怪我してるんだったら気をつけろよ」 「ええ」 キュルケは一瞬驚いた顔をしたがすぐに笑顔で返してきた。そしてタバサを伴い部屋から出て行った。 っていうかタバサは何しに来たんだ? しかし、眼のことといい、泣くことといい、ルイズらしくなさ過ぎる。どうなってるんだ? そう思いながらデルフがないか探してみるとルイズがいた場所に転がっていた。拾い上げ抜く。 「久しぶりだな」 「また会えて嬉しいぜ相棒。それにしても相棒、俺のこと相棒って言ってくれたよなあ壁壊す前。めちゃくちゃうれしかったぜ」 ……………しまった!ついノリで! 「『ああ行くぞ相棒』だっけか。やっぱ俺のことちゃんと認め……ベホマッ!?」 顔が赤くなるのを感じながらデルフを思いっきり壁に叩きつけた。
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夢というのは睡眠中に起こる知覚現象を通して、現実ではない仮想的な体験を体感する現象だとどこかで読んだ本に書いてあった。 見た者の将来に対する希望・願望を指すか、これから起き得る危機を知らせる信号とも言われるそうだ。 そして私が見た夢は女性を殺す夢だった。細部まではよく覚えていない。 ただ女性を殺す夢だったというのは記憶に残っている。 つまり私は女性を殺す願望を持っているということなのだろうか?違うと言い切りたい。 しかし違うとは言い切れない。手に持った二つの『手首』を見ながらそう思った。 何故自分はこんなものを持っているのだろうか?手首は右手と左手。大きさがそれなりに違うことからそれぞれ別人のものだろうと推測できる。 というか冷静に考えても意味が無いだろうこんなこと! 手首を掘った穴の中に叩きつけ土をかぶせる。これでよし。私はそのままもとの部屋に戻っていった。 どうしてこのようになったのかというと話は私が起きたときにまで遡る。 朝、といってもまだ暗闇が残る早朝だったが私はなにかいつもと違う感触に違和感覚え目を覚ました。 そこは何故か外だった。そして両手には手首を持っていた。 「はぁああああああああああああああああああああああ!?」 叫んでしまったのは仕方ないと思う。起きたら両手に手首を握ってたら叫ぶのは当たり前だろ? 勿論混乱した。部屋で寝ていたはずなのに何故外で寝ているのか、何故手首を両手に握っているのか、誰だって混乱するだろう。 混乱の末だした結論はとりあえずこの両手を処分することだった。 自分が寝ている間に何が起こったのか、それは理解できない。手首を握っているなんて理解の範疇を超えている。 しかしなにかやばいことに巻き込まれたのではないか?その思いから持っていてやばいものを処分するのは当たり前の判断だろう。 だから埋めたのだ。別にそこらへんに捨ててもよかったのだがそれが見つかって私が捨てたものだとばれたらやばいだろう? 場所がわからなかったので捜しまわったすえにようやく部屋に着き、ベッドに身を投げ出す。 なぜ手首なんて持っていたのだろうか。自分の体が勝手に動いたのか、はたまた誰かに動かされたのか。 デルフがいればわかったのだろう。しかしデルフは窓から放り投げたままだ。今更後悔しても仕方ない。 自分が考える可能性として一番は体が勝手に動いただろう。王女への接吻、ワルドとの対決時、私の体は勝手に動いた。 何故かはわからない。わかるはずも無い。今自分にできることは忘れることだ。気にしないことだ。 わからないのなら考えてもわからない。なら気にしないのが一番だ。わからないことを考えて頭をつめていても幸福にはなれない。 しかし解決するヒントを持っているものはいる。 デルフだ。デルフはワルドとの戦いを詳しく話そうとしなかった。 それにはなにか理由があるのだろう。だがそれこそ体が勝手に動く理由のヒントになるものだと信じている。 だが無理に聞きだすつもりは無い。デルフが話してくれるまで待つつもりだ。時間はある。いつかちゃんと話してくれるだろう。 とにかく、気が滅入ることは忘れるんだ。忘れるには寝るのが一番だ。 窓から日の出が見える。関係ないな。寝よう。目を瞑っていれば眠れるだろう。 「おきてくださいヨシカゲさん」 その言葉で目を覚ました。目を開ける。そこにいたのは、 「シエスタ?」 「はい、おはようございます」 シエスタだった。 「お食事をお持ちしました。食べてください」 そう言うとシエスタは銀色のトレイを枕元に置く。 そうか、いつの間にかちゃんと眠っていたんだな。 「よかったですね目が覚めて。もしかしたら目が覚めないんじゃないかって皆で心配してました」 「皆?」 「厨房の皆です」 ああ、そういえば厨房の連中に気に入られていたんだったな。すっかり忘れていた。 そう思いながらトレイにおいてあるシチューを持ち食べ始める。 目が覚めて三日ぶりの食事だからな。胃の中は空っぽだ。 「食べっぷりを見る限り本当に元気になられたんですね」 「そうだな。おきたときはまともに歩けないほどだったからな」 苦い薬も効果があったって訳だ。 「それにしても何処に行ってたんですか?そんな大怪我までして?」 「わからないな。怪我のショックかよく覚えてないんだ」 「あ、ごめんなさい。そんなこと聞いてしまって」 「いや、いいんだ」 話すわけ無いだろう。女王の密命なんだから。シエスタが喋って私が話したと口走ったら大変なことになるだろう。 とりあえず、 「元気になって本当によかったですね」 笑顔でそういってくるシエスタに食事を食べ終わったから出て行ってくれというほど私は空気が読めないわけじゃなかった。
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