約 19,254 件
https://w.atwiki.jp/nds-emu/pages/48.html
何故ここにソースががががががが
https://w.atwiki.jp/yuiazu/pages/1694.html
おくれてきたもの→つながりあうもの 最終回「門出」→番外編「ウェディング!」 本当の自分 交わる気持ち 形と花言葉→キモチとキモチ 想いを伝えたくて→星に願いを→プレゼントにはサプライズを 唯「ふっふ~♪」→唯「パーティー盛り上がったね」 梓「はい、コーヒー淹れましたよ。スーツに零さないで下さいね」→梓「唯先輩今日も遅いなー、もう22時なっちゃうよ…」 唯「あ~ず~にゃ~ん~お水ぅ~」→梓「お疲れ様でした~!また機会がありましたらぜひ♪」 学校の怖いうわさ唯さんが来たシリーズ 後悔している。→冷たく乾いた空気の中を、私は歩く。 唯の子守歌→唯の子守歌 NEXT STORY 雷様の悪戯 雪→思い出 酔わせて!Sweet Cocktail 私が大学2年時、唯先輩たちは3年の頃、HTTは解散の危機を迎えた。
https://w.atwiki.jp/namatokaityou/pages/84.html
十回言ってみろ ドッキリ 会長の素敵なとこ 二人の秘密 会長と男子くん VS風紀委員会 イメージ
https://w.atwiki.jp/sqmod/pages/76.html
長編用。テスト。 -- (槍男) 2017-02-13 21 37 57 ネコマタろだにMODファイルがうpされました -- (槍男) 2017-03-01 23 33 29 ネコマタろだとうきゅろだに、SQL_matome_2014以降対応のパッチがうpされました -- (槍男) 2017-10-09 20 55 19
https://w.atwiki.jp/yaranaio/pages/52.html
長編 巡音ルカ やる夫のPS0のようです 元ネタ有り:ファンタシースターゼロ 完結済み やらない夫は大帝の軍師となるようです オリジナル:仮想戦記 過去ログ直リンク やらない夫は教師になるようです 元ネタ:サモンナイト3 ヒロイン:巡音ルカ・シグナム・ルイズ・紅月カレン・ティアナ 弱音ハク やらない夫の月は綺麗なようです オリジナル ヒロイン:雪華綺晶・やらない子・ナギ・弱音ハク・チンク やらない夫奮闘記 オリジナル
https://w.atwiki.jp/agu-agu/pages/110.html
『その他』となっております。 主に過去スレ、現行スレにて下記のような面白いトピックを掲載させていきたいと思います。見つけた方は、至急コメントまでどうぞ。 よくわかるアグスレ職人名鑑(Part30スレより) アグスレクロニクル(Part40スレより) 第2回アグスレ名鑑(Part50スレより) よくわかるアグスレ職人名鑑(Part30スレより) 異端者(Part1~) この板のFFT系スレすべての中興の祖。このスレへの作品投稿はないが、最萌え トーナメントの際硬派なアグSSを一本書いた。「高嶺の花なアグ」が好きで、 甘々主流の流れの中に隙を見つけてはハードな萌えをねじ込んでくる古強者。 従者(Part1~) 絵師にしてSS職人。スレ最初のSSはこの人による。絵柄に癖があるが、 りぼんアグ・こげアグなどリクを受けた名作も多い。「千古の都」の続きはまだか。 ふたば絵師でもある。代表作「flower of mine」「こげアグ」他 顔無し黒魔道師(Part2~3、5) 初代神。独特の世界観を持つ連作をものし、現在まで続く良SSスレの基調を作った。 ラファが明るくけなげなのが特徴。Part5で再登場したが今一つ不評で、以後書き込みが 無かったがPart20で久々に姿を見せた。代表作「ティンカー・リップ」「夜光虫の夢(仮)」他 hc(変チュ)(Part2~) 主にネタ師。甘々な小ネタを数多く発表。可愛い系アグたん最右翼の一人。 代表作「ちょっとありえたかもしれない話(仮)」他 れっどふぉーど(Part2~) 主にネタ師。クセのない親しみやすい甘々短編や掛け合いを多く書いた。Part4 スレを最後に姿を消していたが、Part20あたりで復活してわりに硬派なSSを 多数手がけた。代表作「悪夢」「変異」「戯曲「黒」」他 白魔導師(Part2) Part2スレにてその後のラムザ達を描いた一連のSSを投稿。 チャペルナイト(Part2) Part2スレに初々しいラムアグ短編を投稿して好評を博した。当時高校生だった らしい。 ダークラムザ(Part4) Part4スレにてライオネル城脱出行のSSを書きかけたが、未完。 昼寝士(Part4~) 二代目神。行く人氏が現れるまではスレ最多作職人だった。初めてエロに手を 染めた職人でもある。スレがラムアグ一辺倒なのを気にしているらしい。代表作 「小姓ほど素敵な商売はない」「ザーギドスの長い夜」「ラムや」他 おーらん?(Part4) Part4スレにてラムアグ短編を一本書いたが、以後現れず。 とびねずみ(Part5~) 独特のまったりした雰囲気のSSを得意とする。サイト持ちでDQ系スレでも活動中。 オンリーイベント「FFT+A」ではこのスレの主力職人を集めて本を作った。代表作 「あなたの鼓動に」「ペールブルーの空に」「トーナメントの行方」他 ギュスタヴ(Part5) Part5のSS閑期にリクを受けて執筆。期待の新人と呼ばれたが、一本書いた ところで新作執筆中の告知をしたまま姿を消してしまった。代表作「ありがとうと 言いたかった(仮)」 甘々士(Part6~) 絵師。名の通り甘々ラムアグを好み、画力は神クラスだが現在は引退中。 商業漫画家でもあり、「FFT+A」ではラムアグ本を刊行。代表作「ときめき アグリアス」他 カエル(Part6) Part6スレに現れ、スレの半分近くにまたがるラムアグ大長編を著し、「オヴェリアの アグいじり」という萌えジャンルを定着させた。それ以降姿が見えない。 もみもみ士(Part6~) 三代目神。ラムアグ、オヴェアグ、単体アグ、ギャグ小ネタから本格長編まで 守備範囲が広く、独特の「お姉さんアグ」にはファンも多い。なおハンドルは 「おっぱいもみもみ士」の意。代表作「秘密の夜」「世界を滅ぼす者」他 はちまるいち(Part6~) ラムアグかつラムメリ。三角関係のSSを多く書くが、ラムアグよりもアグメリの 掛け合いの方が楽しかったりする。最近はSS投下もなく、サイトは開店休業中。 代表作「誰と名コンビ!?」他 ばるばろ(Part7) Part7スレに突如現れ、ラムアグ恋愛長編を投稿して去った。軍事板住人らしいが、 今も見ているのだろうか。代表作「恋の囁き」 通行人R(Part8) コメディ・シリアス双方の良SSを一本ずつ投下。「初恋の人と再会するアグ」という 微妙なネタを扱って叩かれもしなかったのは筆力か。代表作「アグリアスに首ったけ」 「メモリー」 199(Part11) ラムザのことを何とも思っていないアグと、一方的に妄想する空回りラムザという 斬新な配置で半ネタ・半SSのような文章を多数投稿。 ◆awRuXUefoY(Part12) Part12スレにて悲恋SS「ルカヴィの贈り物」を投下するが、未完。 ふみんしょ(Part12~) 四代目神。もみもみ士以降久々に登場した長文・多作系パワー職人。甘々 ラムアグの旗手。萌えキャラ・エレーヌを創造した。不眠症は結局治ったの だろうか。代表作「アグリアスさんのデート指導」「海水浴」他 ギルロゼ珍道中(Part12~) ふみんしょ氏と双璧をなす甘々ラムアグ職人。代表作「あなたがいれば」「ルザリア 道中膝栗毛」「孤剣の死」他 チョコボヘッド(Part13) ムスタディオ視点でのラムアグのその後、ラッド視点のキャンプ話など、一歩引いた 視点でのラムアグ話を多く作る。代表作「ある女性ホーリーナイトと剣聖」「異端者の 恋の始まり」他 ヨネヤ(Part13) 絵師。シャープな今風の線でアグを描く。ラムアグというよりラムザ萌え? 629(Part13) 考察ネタの他、ヘヴィな戦場系アグSSを一本投下。凛々しいアグ好きでハードな 考察が得意だが、書き込みは以後ない。 行く人(Part13~) 五代目神。丸一スレ以上にわたる妄想系暴走系ストロングアグ長編「アグリアスが 行く!」でデビュー。ナンセンスからシリアスまで書き分ける懐の広さと圧倒的な 執筆速度を持つ、超多作かつ息の長い職人。代表作「アグリアスが行く!」他 145(Part14) 甘々な流れの中でハードでシビアなアグ像を描いた「人殺しの夢」を投下し、 高い評価を受けた。 (Part14) 獅子戦争後のラムアグの再会を書いた長編「桜花の約束」を投下するも未完。 続きが待たれる。ギルロゼ珍道中氏も一度このハンドルを使ったことがあったが のちに別人と確認。 愚物(Part14) おじいちゃんシドが大変なことになるSS「老人の嘆息」を投下。 見習い審問官(Part15) 日記仕立ての短編「アグリアスの観察日記」を投下。 744(Part15) オーボンヌへ派遣されるまでのアグリアスを独自の解釈と考察で描いた 「オークス家の令嬢」を投下したが、未完。 モトベ(Part16~) 戦闘描写を得意とする職人。蘊蓄は異様に豊富だが実践はさっぱりな侍モトベが 持ちキャラ。代表作「黒い聖騎士」「カティロア記」「奪う女」他 牛鬼(Part16) Part16スレにて季節ネタSS「クリスマス戦線」を投下。 橋乃根本(Part16~) Part16スレにて短編「悩み、想う(仮題)」を投下。Part28スレにて エロパロスレ経由で復活したが、未だアグスレへのSS投下はない。 コウモリ(Part17) Part17スレにて珍しいクラアグSS「特効薬」を投下。 さきまし(Part18~) Fateネタでデビューし月厨扱いされたものの、以後良質のSSを投下して認められる。 看病編の続きはまだか。代表作「アグリアスさんのケーキ事情」「看病黙示録」他 ◆xZ3z4MfPQE(Part19~) ザルアグ長編を書くも、ラムアグ急進派の叩きに遭って擱筆してしまった。続きが 待たれる。代表作「恋の始まり」「戸惑い」 超絶勇者ゴラグロス(Part19~) 絵師。スレンダーでむっちりで目つきの厳しいアグを描く。スレにはPart19が初投下 だが、画像あぷろだの方では昔からいた。 ◆Elk5NtY7Pw(Part19) Part19スレにて夜営SS「夜風」を投下。 寒椿(Part20) 汎用忍者ソウテツの視点からラムアグを描いた長編「風、薫る」を投下。内容は 評価されるが、携帯からの打ち込みなので間遠な連続投稿になったことが 顰蹙を買った。 ◆C2xaDmwbR(Part21) Part21スレにて野営SS「見張りの夜に」を投下。 まとめの人(Part22~) 停滞中の千一夜に代わりアグスレSSまとめサイトを作ってくれた人。千一夜更新 再開に伴い活動を停止したが、肝心の千一夜がまた止まってしまった。 ふぅ(Part22、23) Part22スレにてオリキャラ・シャレーヌが活躍するSS「或る女戦士」を投下。代表作 「或る女戦士」「Feeling Hearts」「東方文化~天国と地獄」 是路零士(ゼロレイジ)(Part23) アグリアスに告って玉砕する汎用を通してラムアグを描いた中編「決戦前日」 を投下。キツめの感想をもらうのが好きらしい。サイト持ち。 カテナツィオ(Part24~) 夫婦ラムアグによる後日談連作のほか、評伝風アグ、ショタラムザなど正統派 ガチ萌えSSを多数書く。代表作「丘の上の風」「異国傑物伝」「女騎士と幼子」他 太便士(Part25~) 久々の多作職人。絵師でもあり、自作の挿絵つきSSは評価が高い。元は「多弁」 というハンドルだったがネタで改名した。排泄好き。代表作「私立イヴァリース学園」 積木屋(Part25) Part25スレにてラムザの家族に目通りするアグを描いた短編を投下。半年 ROMっていたらしい。 rightbrain(Part26) ゲームブック仕立ての短編を核にした連作長編を投下。SS自体の評価は低く なかったが、叩かれるのに慣れていなかったようでずいぶん後まで粘着していた。 代表作「Love is」 妄想(Part27) Part27スレにてアグが性に目覚めるSSを書いたが、18禁相当ということで途中から エロパロ板に移動した。代表作「雨の降る夜に」 ぬこ(Part27) Part27スレにてChapter1と2の間の荒んだラムザのSSを書いたが、アグスレに 書く話ではないということで恋する小説スレに移動した。 67(Part28) Part28スレにて、ED後捕縛された異端者ラムザが枢機卿の暗殺者として働く 暗く切ないSSを投下。 339(Part28) Part28スレにて忠臣蔵をパロった長編台本風SS「仮名手本十二宮戦士」を投下。 387(Part28) Part28スレにて夜営中のアグを描いた短編を投下。Part28スレはSSタイトルもトリップも ないまったくの名無し職人が多く、何人かは同一人物かもしれない。 823(Part29) Part29スレにてシドが活躍するラムアグSS「愛とはかくも素晴らしきかな」を投下。 屋根裏散歩士(Part29) 久々の「士」がつくコテハン。ラムザも誰もみんなアグたんに首ったけ、という アグ萌えの本道を行くコンセプトでSSを書く。代表作「聖女」「リィヌ・ホランドゥの 瞳」他 902(Part29) Part29スレにて小柄好きのラムザに独占欲を燃やすアグのSS「ここでキスしろ」を投下。 ラトーム(番外) 更新が止まりっぱなしの千一夜管理人。かつてこのスレの職人だったらしいが、 誰なのか不明である。 アグスレクロニクル(Part40スレより) Part1~Part10 黎明期 初代スレが立ったのは2001年10月11日。前半はネタ中心だったが、それでもPart1スレ 終盤にはすでにSSが見られ、後半にはSSスレとしての空気が確立している。Part3スレは FFDQ板最萌えトーナメントと重なり一月で完走。昼寝士、もみもみ士、とびねずみ、 甘々士等、今でも名前の挙がる職人のかなりの部分がこの時期に登場している。ほか 主な職人は顔無し黒魔道師、れっどふぉーど、変チュなど。ラムアグ派とそれ以外の 軋轢はこの時期からすでにあったが、どちらかというと「ラムアグ派少しは自重しろ」という、 非ラムアグ派が声を上げるものだった。 Part11~Part20 発展期 ふみんしょ、ギルロゼ珍道中、行く人、モトベ各氏登場。古参職人も精力的に活動し、 長編執筆者が増えて活況を呈した。スレの文章量が一番多かった時期で、特に 行く人氏は圧倒的な執筆頻度でスレを自分色に染める。ムスアグ、クラアグ、ザルアグ など、ラムアグ以外のSSも散見されるようになった(ただしザルアグSSはラムアグ派 極右のバッシングに遭って擱筆している)。 Part21~Part30 円熟期 すでに定着した職人が散発的にSSを投下する一方、新しいコテ職人も多数登場。しかし、 多くは1~2スレで姿を消し、この時期新たに定着した職人は多弁士、屋根裏散歩士のみ。 また、コテをつけずに単発で投下する者も増えてきた。千一夜が機能停止して久しく、 Part22スレ572氏がまとめサイトを立ち上げる。Part23スレは圧縮に遭い、初めて完走 できずに潰れた。 Part31~Part40 動乱期 PSP移植版発売。ムスアグ公式ともとれる追加イベントにスレが大荒れに荒れ、Part33、 34スレはほとんど罵声だけで完走した。この騒動を機にスレの住人層が変化したとされ、 反動的ラムアグ派が勃興。「ラムアグ以外は自粛すべき」といった発言すら見られるように なったが、30台後半ではやや沈静化した。SSの投下は減り、コテを名乗らない作者の割合が 増える。地味にPart34スレではれっどふぉーど氏が復帰、過去SSの続編を投下した。 Part41~ そして伝説へ… 第2回アグスレ名鑑(Part50スレより) Part38 [全1000レス](2007/07/16~2007/08/23) 特に特筆すべきことが無い萌えるスレ。 ※雨にも風にも負けない彼女は最高です。 名無し作家の作品。アグリアスが酒場の女将をやるSS。好評価を得る。 18 バー “アグリアス” 名無し作家の作品。 582 痴話喧嘩 ◆wvLsfSMekA 376 パピルスプレイト 屋根裏散歩士◆0MKMjdfW.M 225 ヴァルプルギスの悪戯 行く人 ◆WVAHnGXcls 550 堅ゆで卵で行く! 812 ターゲットは磨羯宮の男 Part 39[全1000レス](2007/08/20~2007/10/03) また前スレと始めの言葉が同じスレ。突然FFTに関係ないエロSSが投稿されたりするちょっと変わったスレでもある。 ※雨にも風にも負けない彼女は最高です。 ◆nruEThIrsc 名無し作家の作品。アグスレSS保管wikiでは「幸せな夢」の名前で保管されている。 101 ◆pUbtwpLOBY 名無し作家の作品。決戦後のSSで好評価を得る。 594 私的エンド ◆vRT4gG3lws 名無し作家の作品。アグスレSS保管wikiでは「踊り子アグリアス」の名前で保管されている。 965 ダンス 行く人 ◆WVAHnGXcls 275 大きいの小さいの モトベ ◆AYF418a.SQ 635 夏の夜に咲く、血色の花 屋根裏散歩士◆0MKMjdfW.M 879 (「機工都市ゴーグは案外と海に近い」の続編) ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ Part40 [全1000レス](2007/10/03~2007/12/15) 記念すべき40スレ目。 始めは40スレを称えるレスとアグリアス40歳ネタが繁茂する。中にはアグリアス180歳というのもある。 スレ中盤頃からラムザ×アルマが出てきて、アグリアスが報われないor苛められるネタが多い。 また、荒しの襲来などもあって「スレの雰囲気変わった」や「もう少し愛に溢れていた気がしたんだが 」などのレスも見られる。 ※40を迎えてもなお現役女神の彼女は最高です。 ◆kZ8t0obToM → ◆d2jCTeYv9w 名無し作者。232の初SSは無題だが、アグスレSS保管wikiでは「調教END」の名前で保管されている。 232 241 それぞれの朝 ◆mvTcu.Q18w 名無し作者。「おめかし」をはじめに数々のSSを投稿。好評価を得る。 326 おめかし 340 賭け事 416 見てはいけない物 474 混浴 とびねずみ◆Y2NezmymcE 8 惑わぬ日々へ Part41 [全1000レス](2007/12/07~2008/02/17) ※世間のクリスマスモードにも惑わされず独り剣を振る彼女は最高です れっどふぉーど ◆EyREdFoqVQ 454 無題 行く人 ◆WVAHnGXcls 541 アグリアス会談 588 ラヴィアンの頑張り物語 915 バレンタインの憂鬱 Part42 [全981レス](2008/02/14~2008/04/19) アグスレ名鑑とも言うべき「アグスレクロニクル」があるスレ。 ※世間のバレンタインモードにも惑わされず独り剣を振る彼女は最高です。 洗脳竜騎士 ◆Hsv5NIUj7o 363 415 夢と言う名前の世界 ◆5Mb/EgkS.c 879 :戦慄の王女 行く人◆WVAHnGXcls→◆AfmW.MY95A 6 バレンタインの罠 349 アリシアの日記 449 ミルクパニック モトベ ◆AYF418a.SQ 26 ある日常の攻防 カテナツィオ ◆l4zufnK/uM 378 ローリア Part43 [全1000レス](2008/04/18~2008/07/03) ※散り終えた桜を優しく見つめる彼女は最高です sage 706 859 Part44 [全レス](2008/07/02~2008/09/16) SSが豊作なスレ。 ※これなんてアグリアス?と話題になるほど今なお愛されている彼女は最高です 名無し ◆dcFX3kCQuM 初SS 147 さくらんぼ ◆pn4TDSOMPM 295 ※初SS。 アグスレSS保管wikiにて「昔話を少し…」の名前で保管 392 ※アグスレSS保管wikiにて「人柱」の名前で保管 598 女の悩み 754 貴公じゃイヤ! れっどふぉーど ◆EyREdFoqVQ 9 竜は一寸にして 323 様付けその 413 誓いと呪い 699 温泉暴走曲 カテナツィオ ◆l4zufnK/uM 54 O・NE・SYO 行く人 ◆AfmW.MY95A 95 七夕地獄変 234 夏の浜辺を血に染めて 248 ゴンザレスは何度でも蘇るさ! 267 闇の奥底 628 :ラッドの空、UFOの夏 sage 180 Part45 [全1000レス](2008/09/14~2008/12/13) FFTの世界設定について語り合うレスが多く見られるスレ。 ※残暑に負けず厚手の騎士服でがんばる彼女は最高です 108 ※「竹取改変物語」の名前で保管されている。 153 オーランとバルラマウラの苦労 314 ある異端者の入院生活 326 続・ある異端者の入院生活 351 シスコンの真実? れっどふぉーど ◆EyREdFoqVQ 382 にゃんこ! Part46 [全989レス](2008/12/13~2009/03/19) 久々に落ちたスレ。また、始めの言葉が前スレと同じというスレ。 アグリアスが処女か処女でないかなどの通称 処女厨の書き込みが多くみられる。 ※残暑に負けず厚手の騎士服でがんばる彼女は最高です 行く人 ◆AfmW.MY95A 5 哀・騎士 1P劇場 453 賭けチェス 646 Part47 [全982レス](2009/03/21~2009/07/05) 全スレに続いて1000レスまで行かなかったスレ。ザリガニ・海老フライのネタが多い。 ※スレが落ちても彼女は最高です 11 ※アグスレSS保管wikiにて「手紙~拝啓 二十一の君へ~」で保管 昼寝士 ◆BIdtzyaiEw 811 辛いはうまい Part48 [全1000レス](2009/07/03~2009/10/21) ※梅雨も振り払う勢いで駆ける彼女は最高です 残月◆7J/IbzSWxU 242 クールビズ? 423 moon 206 ニコ厨乙! Part49 [全1000レス](2009/10/21~2010/03/05) ※秋晴れの朝、爽やかに目覚めた彼女は最高です 32 新スレ乙! 870 ※アグスレSS保管wikiにて「残念!ここには変態しかいない!」で保管 残月◆7J/IbzSWxU 770 豆まき
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/630.html
2章 私は、自分の人生に不満を持ったことがない。 ゲームとアニメと漫画と同人誌、そして個性的な家族や友だちに囲まれたこの生活に、いったいどんなケチを付けられるだろう。 毎日が楽しくて、幸せで、身の周りの何もかもがキラキラ輝いていて……だから私は今日まで自分の人生に何の疑問も持たずに生きてきた。 この幸福は、特別な努力をしなくても享受し続けることができるものだと錯覚していたんだ…… バカだよね、ほんと。 「ぶくぶくぶく」 落ち込んでいるアニメキャラがよくやるように、私も湯船の中に顔の下半分を沈めて唇の間から息を吐き、水面を泡立ててみた。 「ぶくぶくぶく」 ……むう。 少しは気持ちが落ち着くかと思って真似してみたのに、全く意味なし効果なし。 二次元世界の住人ってのは、なんでこういう無駄な『お約束』が好きなのかなあ? 「おっと」 そんなどーでもいいことを考えることこそ、時間の無駄だっつーの。 今の私が優先的に考えるべきことは、明日かがみにどんな顔をして会い、どんな言葉をかければ良いのか……それについて、だ。 浴槽から勢いよく飛び出し、洗い場のプラスチック腰掛けに座って髪の毛の手入れを開始する。 こうして髪を伸ばしているのは、女の子らしいオシャレを追求したいからではない。 単に、美容院に行くだけのお金があればそれだけ色んなグッズが買えるからだ…… ……とまぁ、普段は雑念と煩悩にまみれてばかりの私だけど、こうやってやたら長い上にボリュームもたっぷりの髪を洗っている間だけは、無心になって考え事に耽ることができる。 お風呂という空間の持つ魔力は、不思議で偉大だ。 (あんたって人はっ!) 数時間前にかがみが発した、あの金属的な響きが耳の中に蘇る。 あの時のかがみは、いつになく感情的だった。 本気で怒ってた。 そして……深く哀しんでいた、と思う。 何に哀しんでいたかと言えば、それは当然……私のバカさ加減に。 かがみはこれまで何度も何度も何度も何度も何度も、私の怠惰を叱り付けてくれた。 なのに私は、生まれつきの面倒くさがりな性格を発揮するばかりで、1度として本気でかがみに応えることはなかった。 のらりくらりと勉強をサボる言い訳をしたり、かがみの怒りっぽさを逆に揶揄したり…… うわっ、私って実は相当イヤな女? こんなゴクツブシを相手に、かがみときたら……よくもまあ根気よく付き合いを続けてくれているもんだ。 「宿題コピペさせてー!」とお願いすれば、毎回嫌な顔をしながらもそっとノートを差し出してくれる優しさ。 『次こそはちゃんと自分でやらなきゃダメよ』 うーす。 『本当に解ってるの?』 へいへい、前向きに検討しますよー。 それにしても冷えるね今日は。 『……やれやれ、望み薄いわねぇ』 約3年の間、私たちはそんなやり取りを数え切れないぐらい繰り返してきた。 『次こそは』 『次こそは』 『この次こそは』 『ちゃんと』 『頑張ってよね?』 今さらながら、私は後悔する。 たまには『ちゃんと』かがみの期待に応えてあげれば、今日みたいな事態は回避できたはず……! (マジメに心配してやってるのにっ!) かがみは、大事な友だち。 かがみも、私のことを大切にしてくれている。 でも、それは決して対等な関係ではなかった。 私はいつも一方的に甘えてばかりで、しかもそれを当たり前のことだと思い込んでいた。 今日だって、そうだ。 かがみを傷つけるつもりなんて、1ミリもなかった。 あれは吹けば飛ぶような軽いジョーク、私なりのコミュニケーションのつもりだったんだ。 だけど、その結果は。 (マジメに心配してやってるのにっ!) ずっと抑え続けてきたものが、ついに大・爆・発!ってところだったんだろうな。 正直、口の中が一気に乾ききるほどのショックだった。 あの瞬間、私は無自覚のうちにどれだけの重荷をかがみに背負わせてきてしまったのかを悟り、慄然とした。 我に返って慌てふためくかがみの顔が直視できなくて、急に襲い掛かってきた心臓の疼きに耐えられなくて、私は卑怯にも逃げ出してしまった。 今頃、かがみはどんな気持ちでいるんだろう。 もしかしたら、友だちに暴力を振るってしまった罪悪感で押し潰されそうになっているんじゃないか。 あの子は、そういう人間だ。 暗い部屋の中でひとり頭を抱えている様子が、簡単に想像できてしまい……ちりちり、胸の中が焦げる。 「かがみは悪くない」 原因は、私。 キッチリとカタをつけなきゃ、ダメだ。 熱めのお湯を頭からザバッと被り、決意を固める。 明日はちゃんと真正面からかがみの眼を見て、そして頭を下げよう。 そして、善意にすがるばかりで自分を高める努力を放棄し続けてきた自分に別れを継げよう。 かがみを、安心させてあげたい。 私は、かがみが『大好き』だから。 かがみと、本当の意味での「友だち」になりたい。 え? 「友だち」? ただの「友だち」で、本当に満足なのかい? 君が今頭に浮かべた『大好き』という言葉は、果して「like」の範囲内に収まる程度のものなのかなぁ? 「う……」 私の中に眠るもうひとりの『私』が目を覚まし、意地の悪い問いかけを始める。 かがみが君への苛立ちを抑え続けてきたように、君もまた、かがみに対して『ある感情』を隠し続けているんじゃないか? そんなことないっ! かがみは、私にとって仲良しの友だちのひとりで、私はその関係に満足していて…… 「……んふ」 そう思いながらも、私の右手の指は勝手に動いて脇腹に乗り、そのまま上に向けて走り出してしまう。 つるぺた、貧乳、幼児体型。 色んな表現の仕方があるけど、それらの意味するところはひとつ。 起伏に欠けた胸板だけど、こうして指を滑らせていけば、小さくて柔らかい引っ掛かりを2か所見つけることができる。 その片方を人差し指と親指で挟んで、力を入れずに捻ってみる。 ……うう、くすぐったい…… こういうことをされたエロゲーのキャラは例外なく「感じちゃう」ものだけど、私の場合ちっとも気持ちよくなんてなれない。 ただ、こそばゆいだけ。 なんだろなー、これ。 やっぱ体がガキのままだと、いわゆる「感度」ってやつも一緒に発達を止めてしまうのだろうか。 そう……私は、体も心もまだまだコドモなんだ。 じゃあ、かがみは? かがみは、オトナ。 私なんかと違い極めて真面目で、自分をちゃんと律することのできるかがみなら。 きっと、「感じる」ことだってできるはず。 あの年齢相応に実った胸をいじり回してやったら、かがみはどんな反応を示してくれるんだろう。 あんなに可愛い子なんだから、きっと喘ぎ声だって鼓膜が溶けるぐらい甘ったるいに決まってる。 そんじょそこらのエロゲー声優以上にドキドキさせてくれるに違いない! かがみ。 ずっと一緒にいたい。 私は、かがみが『大好き』だから。 いつまでも傍に居て、そして、いっぱい、いっぱい、やりたい時に、やりたいだけ、かがみのことを…… 「お姉ちゃーん!」 「うひゃああっ!」 私の頭の中に立ち込めていたピンク色のモヤは、虚を突いて浴室のドアを開けたゆーちゃんによって打ち払われた。 「な、ななな何、なんか用?」 別に慌てる必要なんてないんだけど、インナーワールドから急に引き戻された時って、どうしても動揺しちゃうよね…… 「ん、別に用ってわけじゃないけど……お風呂、なかなか上がらないからどうしたのかなーって思って」 部屋の中で趣味に耽る時間を一分一秒でも多く確保するために、私はいつもカラス級のスピーディさで入浴を済ませている。 なのに今日はつい、ゆーちゃんが心配がって様子を見に来るぐらい長居してしまってしまったようだ。 「あ……ああ、ごめん。もう出るよ」 「珍しいね、お姉ちゃんが長風呂なんて」 「体の芯まで温まりたい夜もあるってことさ」 「うん、そうだね。今日は寒いし。邪魔してごめん」 どうぞごゆっくりと言い残して、ゆーちゃんは申し訳なさそうにドアを閉めた。 でも、私の方にはもうゆっくりしている気分など残ってはいない。 さっさと全身の水気を拭い、パジャマに着替えて部屋に戻る。 「……ふぅ」 やけに体が重い。 机の上に投げ出されたケータイに視線が向かう。 手を伸ばす。 ついさっき邪悪な妄想に飲み込まれそうになってしまった後ろめたさもあって、今すぐ電話して謝りたい気分が無性に湧き出していた でも、いやいや謝罪の言葉とは相手と面と向かって捧げてこそ真に意味のあるものだ!という葛藤もあり、私はケータイの上に手を置いたまましばし固まる。 くそ、いつからだろうなあ。 かがみに対する私の感情が、フツーの「好き」から『大好き』にパワーアップしちゃったのは。 「困ったもんだネ」 あえて他人事っぽく、ぶっきらぼうにそう呟いてから、2ツ折になって閉じていたケータイをパカッと開ける。 悲惨なことになっているディスプレイを見て、唇を噛み締める。 もちろん、かがみを恨んでいるわけではない。 この目立つヒビは、情けない自分に対する罰としていさぎよく受け入れることに決めた。 でも。 外だけじゃなくて中のデータまで壊れてたら……流石に、ちょっと、泣くかも…… 「むぅ」 不安になったら、すぐ確認。 ええとまず登録してある電話番号一覧……は、どうやら無事みたいだ。 じゃあメールの送受信フォルダは……よし、オッケーだ。 それなら、カメラ機能を使って撮りまくってきた画像だって……ああ、良かった。 私が心の中で「幸せフォルダ」と呼んでいるデータ群は、他のデータ類同様、ひとつも損なわれていなかった。 「幸せ」のほとんどは、友だちとの大事な思い出で占められている(一部、コミケで見かけたハイレベルなコスプレ写真も在り)。 縁日のお祭りで、文化祭で、運動会で。 海でアキバでカラオケ屋で。 私たちは、めいっぱい暴れまわってきた。 その軌跡をなぞるたび、私の頬は自然と熱っぽくなる。 気が付けば、時間を忘れて画像の確認作業に没頭する私がそこに居た。 「あ」 1枚の写真が、私の熱を冷ます。 それは、かがみの顔面のドアップだ。 いつだったか……かがみが私の家に泊まりがけで遊びに来た時に、こっそり盗み撮りした寝顔。 あの時は……目の前にこれほど奇麗で安らかな表情が存在していることが信じられなくて、それで思わず衝動的にシャッターを切ってしまったんだっけ。 なのに、今見ると。 ヒビが、ちょうど眉間に寄ったシワみたいで。 とても、苦しそうだ。 こなかが長編 3章へ続く コメントフォーム 名前 コメント ラストの部分が、秀逸。 -- 名無しさん (2011-04-18 06 55 54)
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/604.html
学校からの帰り道で、あたしたち3人のやることはいつも決まっている。 「でね、それがまた何かの間違いかと思うぐらい臭かったわけよー!」 先日体験したとっておきのエピソードを聞かせると、 「あっははは!」 こちらの目論見どおり、こなたはプニプニした頬っぺたを赤く染めて大笑いを始めた。 「ほんと、あれはヒドかったよね。えへへへ」 つられて、つかさが控えめに笑う。 あたしも肩をすくめて、苦笑する。 「ヒドすぎて、もう笑うしかないって感じ?」 「うひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ! いやはやまったく、どうして君はそうやって、いひひ、いつも極上のネタばかり提供してくれるかな!」 「……好きでこんな目に遭ってるわけじゃないっての」 「あ、分かった! もしかして、かがみって」 「ん?」 「どっかの国際的テロ組織の手先? んで、私を笑い死にさせようとか企んでるわけ?」 毎度のこととは言え……あまりにも唐突で突飛な想像に、あたしは頬を引きつらせるしかない。 「んなわけあるかっ! つーか、あんたなんかを暗殺して誰が得するって言うのよ!」 「それは……ふむ……むー……」 うわ、真面目に考えてやがる。 「んー。心当たりが多すぎて、ちょっと絞りきれないなー」 「おいおい……」 「え、え? そうなのっ?」 「おいおいおいおいおい!」 何をそんなに驚いているんだ、つかさ。 「こなちゃんみたいな良い子を恨む人がいるなんて、ちょっと信じられない……」 ため息を禁じえない。 こいつらは、いつだって全身全霊の大マジでボケに走るから困る。 あんたたちの間に挟まれて呻吟している常識人の立場も、少しは考えていただきたい。 「ふふん、甘いよつかさ。オタクたる者、1歩お家の外に踏み出せば7万人の敵が待っているんだヨ」 「ええっ、そんなに!?」 「押し寄せる人の波をかき分けかき分け、少しでも自分が相手より先んじられるよう策謀の限りを尽くし……ふう、今度の戦いも厳しいものになりそうな予感がするぜ!」 「い、色々と大変なんだね」 「あたしがいなくなるってことは、つまり熾烈な新刊争奪戦のライバルがひとり減るってことだからねえ。非常手段に訴えるヤツが出てくるのも、まー自然な成り行きなのかもしれないなー」 ……こんなアホな話は、聞いてるだけで疲れ果ててしまう。 それでも一応、友だちの礼儀としてツッコんでおくことにする。 「あんたにとっちゃ、外の世界ってのはコミケしかないんかい!」 毎日、毎日、飽きもせず。 お互い知り合った瞬間から今にいたるまで、あたしたちトリオ(時にはみゆきを含めてカルテット)は延々と下手な漫才を繰り広げ続けている。 拍手してくれるギャラリーがいるわけでもないのに、なんでそんな無益なことばかりをリピートしているのか。 改めて問われると困ってしまうけど……いやいやいや、これまで実際誰かに問いかけられたことはないし、この先にもそんなどうでもいいことを気にする人が現れるとは思わないが、とりあえず自問して自答するなら…… 「だって、楽しいんだもん!」 の、一言に尽きる。 なんか舌足らずの幼稚園児みたいに幼稚な答弁だけど、本当にそう言うしかないんだからしょうがない。 うん。 あたしは今、すっごく楽しい。 「いくらなんでもコミケだけってことはないさー、秋葉原だって戦場さ!」 さらにボケを重ねて、あたしを決して退屈させてくれない……こなた。 「すごいなぁ。仁義なき世界に生きてきたんだね、こなちゃんは!」 森羅万象の一切を疑うことなく素直に受け止めてしまうという、純粋かつ危なっかしい性格の……つかさ。 この2人から、あたしはどうしても目を離すことができないんだよねぇ。 こいつらのお守りは、すごく、疲れる。 なのにあたしは、今日も結局こうやって同じ道を歩いている。 あーあ、あたしって物好きだ。 こんなことだから……こなたから「ツンデレ」だなんだと揶揄されちゃうんだよ、ちくしょう。 あたしたちの関係って、いつまで続くんだろうか。 今、あたしたちは3年生。 卒業式まで、あと3ヶ月。 年度が変わって4月になってからも、仲良しでいられるのかなぁ…… ふと。 ほんの少しだけ、不安になる。 「あ、ところであんた」 つかさから間違った敬意を捧げられ、やはり間違った自尊心を刺激されて得意顔になっていたこなたが、ゆっくりとあたしの方を向く。 「なんじゃらほい」 「今年も、その、年末になったら」 12月という季節にそぐわない、この穏やかで暖かな空気を破るのはちょっと気が引けるけど……こなた本人のためにも、これだけはきちんと問いただしておかなくちゃいけない。 「コミケに、行くわけ?」 「もち! 行かない理由なんて、ないもん」 「えええっ! 気は確かかお前っ!」 相手の覚醒を促すよう、ちょっとオーバーに驚いて見せたけど、それでもこなたは本気で訳が分からないという顔をしている。 「いいかげん、自分の立場を自覚しなさいよ。年が明けたら、すぐに……」 「センター試験、だよね」 あたしの後を継いで、つかさが窮屈そうに、つぶやく。 するとこなたは、常時眠そうなタレ目をガッと見開いて、 「おおっ、そうだったっ! すっかり忘れてた!」 こいつの場合、一時的な現実逃避とかそういうことじゃなくて、本当にきれいさっぱり忘れ去ってしまっているのだからタチが悪い。 「……それ、かなりヤバくない?」 「まあまあ。なぁんとかなるさぁ」 「こなちゃん、一夜漬け得意だもんねっ」 「えっへん!」 「いやいやいやいや! 一夜で仕上げられるほど甘くないから! 範囲が決まってる学校の定期テストとは違うから!」 「じゃあ、3日ぐらいかけてじっくり漬け込めばオッケーかね?」 「まず間違いなくアウトです」 「うう、かがみん冷たいよかがみん……」 「あんたの現実認識がヌルいだけだっ!」 ツッコむ口調はいつもの通りだけど、内心の苛立ちはこれまでとは比較にならない。 「頼むからもっと本気で取り組んでよ、こなた。自由な春を謳歌するためにも、この冬ぐらいは趣味を自粛しないと……ね?」 「むむぅ」 姥捨て山に老母を捨てるべきかどうか迷っている青年のように、こなたは眉を歪めた。 気持ちは、分かる。 自分の愛するモノのためなら一切の妥協をしないあんたのことだ、決断を下すことはきっと死ぬほど苦しいことに違いない。 だけど…… 「受験だよ? 一生を左右するビッグイベントなんだよ?」 「コミケだって、おんなじぐらいビッグでグレートなイベントなんだけど……」 睨む。 「か、かがみん怖いよかがみん」 「どう言われようと、あたしの目が黒いうちはあんたをコミケなんかに行かせないんだから」 「ほほーう」 こなたは急に不気味な笑顔を浮かべると、コートのポケットからケータイを取り出して耳に当てた。 「な、何してんの?」 「ふふふふ。切り札、使わせていただく」 そして……ダイヤルもしていないのに、あたしでもつかさでもない何者かとお喋りを始めやがった。 「あ、もしもしデューク? ちょっとサクッと消して欲しいヤツがいるんだけど」 「なっ!?」 「うん、報酬はいつもの通りスイス銀行の口座に振り込んでおくから。うん、じゃ、頼んだよっ!」 「あんたって人は……!」 いつもの悪ふざけは、いつものように軽くスルーしておけばいい……とは、その時ばかりは思わなかった。 いや、思えなかった。 頭の中が、瞬間的に沸騰してしまっていた。 「マジメに心配してやってるのにっ!」 ばしり。 気が付くとあたしは、こなたの左手めがけて自分の右手を一閃させていて。 「あ」 「ああっ!」 「あっ……」 三者が三様に驚く中、あたしに叩き落されたケータイは重力に導かれるままアスファルトに激突し、ガキッ!と嫌な音をたてた。 「おおう、力道山も真っ青のナイスチョップ」 あたしとつかさが両手で口元を覆っている間、こなたは事も無げにその場にしゃがみこみ、掌ですっぽり覆うようにしてケータイを拾い上げた。 「ちょっと、すごい音したよね今! どっか壊れてない? 平気?」 「ん、へーき。たいしたこたーない」 本当に? ポケットに仕舞い直す直前の、ほんの一瞬だけしか見えなかったけど……どうも、ディスプレイにヒビが走っていたような…… 「やれやれ。こんなに凶暴なかがみが相手では、流石のデュークさんも秒殺されちゃうっつーの」 こなたは、妙に落ち着いていた。 「いやー負けた負けた。切り札が通用しない以上、そっちの要求を呑むしかないネ」 いつもどおりの、抑揚に乏しい、淡々とした喋り方だった。 なのに、その次に発した言葉は。 「……心配かけて、ごめん」 あたしの横を通り過ぎざまに搾り出したその一言にだけは、今にも泣き出しそうな響きが含まれていた。 「こなた。あたし、その……」 「そろそろ夕方アニメ始まる時間だから、急いで帰らないとっ! じゃーねっ! また明日!」 振り返れば、一転して無闇に明るいテンションで走り去っていくこなたの姿が、そこにあった。 あたしは言葉を失ったまま、ゆらゆらと手を振った。 「お姉ちゃん」 「ど、どうしようつかさ」 こなたが曲がり角の向こうに消えるのを確認してから、あたしとつかさは顔を見合わす。 「あたし、ドジった。こなた、絶対怒ったよね!」 頭を抱える。 仲が良い友だちを相手に短絡を起こしてしまった自分が、恥ずかしい…… 「ううん、こなちゃんは怒ってなんかないよ」 「……だと、いいんだけど」 「それにお姉ちゃんの言ったことも、間違ってない」 いつになく、つかさの口調はハキハキしている。 場当たり的なフォローとして、あたしを慰めようとしているわけではないらしい。 さて……人の心の機微に疎いこいつが、自信満々にそう断言する根拠とは何だ? 「あのね、これ、こなちゃんには秘密にしておいてほしいって頼まれてたことなんだけど」 「え?」 「なんとなく、今ちゃんと伝えておかなきゃいけないような気がするから、言っちゃうね」 「何よそれ」 「こなちゃんの、志望校のこと」 「あ……!」 そう言えば。 こなたがどこの大学を狙っているのか、あたしは全く知らない。 何ヶ月か前に、それとなく本人に聞いてみたことがあったが、のらりくらりとかわされてしまい、それっきりになっていた。 「まさか、この時期になってもまだ決まってないんじゃ……」 もしそうであれば、センターの心配をするより先に、まずそのことについて話をしなければならない。 ……そうだよなあ、まずそこから切り出すべきだったんだよなあ。 迂闊だった。 あいつの間抜けウイルスが、あたしにまで伝染してしまったのだろうか。 「ううん、いくらなんでもそれはないよ。あたし、こなちゃんから確かに教えてもらったんだもん」 あいつの場合、十二分にありえるから怖い……とは言え、その可能性はとりあえず否定されたので、胸を撫で下ろしておくことにする。 「あたしには教えてくれなかったのに」 「どこにするかすごく迷っててね、つい最近になってやっと決まったんだって」 「ふうん。で、どこなの?」 前置きはどうだっていい。 気になる。 「教えて」 あの能天気娘が珍しく真剣に考えて、そして決めた自分の進路。 それがどういうものなのか、私はとても知りたい。 「えへへ、それじゃ発表します! ずでずでずでずでずでずで……」 「自前ドラムロールはいいから、早く!」 「はぁい」 そう急かしたら、つかさはあっさりと、本当に一秒も勿体ぶることなく答えを吐いた。 耳を疑う。 「それ、ほんとなの?」 「ほんとほんと!」 こなたは嬉しそうだが、あたしは正直……複雑な気持ちだ。 学部こそ違うけど、あたしと同じ大学を選ぶなんて。 「どうしてあいつが、あそこを選ぶわけ?」 「そこまでは聞いてないけど……きっと、お姉ちゃんの近くにいたいからだよ!」 「そう……なのかな、やっぱり」 いいのか、こなた。 そんな理由で自分の生きる道を決めてしまって、本当にいいのかっ! こなかが長編 2章へ続く コメントフォーム 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ggmatome/pages/24.html
【運営からのお知らせ】 名作・良作まとめからゲームカタログへのWiki統合作業中につき、一覧を保護します。 編集・新規追加の際は、ゲームカタログの良作一覧 (FC)の方を編集してください。 名作・良作一覧(ファミリーコンピュータ・ファミリーコンピュータディスクシステム) 50音順にソートしています。 【あ】 アイスクライマー - 「そこに山があるから。」目的不在の名作アクション。 愛戦士ニコル ディスクシステム - 「助けて、ニコル!」壮大なダイラス星を旅するディスク屈指のワクワクアクション。 悪魔城すぺしゃるぼくドラキュラくん - 「どうせ外伝でしょ」と侮るなかれ。内容もBGMも安心の悪魔城クオリティ。 悪魔城伝説 - ギミックの増加とシステム調節が施された、悪魔城の正統進化系。神曲揃いのBGMはゲーム史上最高との呼び声も。 悪魔城ドラキュラ ディスクシステム - 鞭を操り怪物たちを討つ、硬派なゴシックホラーアクションの第一作。 アフターバーナー (FC) - 『アウアーアーアー』なんざ目じゃないぜ! アルマナの奇跡 ディスクシステム - ロープで崖を這い上がり秘石を取り戻す、BGMが切なく印象的な冒険アクション。 Wizardry(ゲームスタジオ監修版) - 原作者も認めた高クオリティ。 後続のシリーズ作品も当記事でまとめて解説 ウルトラマン倶楽部2 帰ってきたウルトラマン倶楽部 - ウルトラシリーズファンも唸る優秀なキャラゲー。怪獣図鑑を用意しよう。 SDガンダム外伝 ナイトガンダム物語2 光の騎士 - 「天よ、これが私の宿命なのか!?」 えりかとさとるの夢冒険 - メルヘンチックな良作ADV。しかしゲーム本編外に隠されたメッセージがいろいろアレ。 おそ松くん バック・トゥ・ザ・ミーの出っ歯の巻 - 現代、江戸時代、原始時代と時代を超えてイヤミの出っ歯の秘密に迫る! 【か】 がんばれゴエモン外伝2 ~天下の財宝~ - カセットは巨大、ボリューム膨大、世界も広大、クオリティも大、大。 ギミック! - 「見かけほど、甘くないゼ。」 かわいいキャラが織り成す癖あり骨太アクション。 キャッ党忍伝てやんでえ - ファミコンでアニメを再現をするなんて、キーッくやしい!! キャプテン翼 - 「キャラゲー=クソゲー」「スポーツゲー=アクションゲー」のセオリー、その両方を覆した作品。 キャプテン翼II スーパーストライカー - その完成度は原作以上?!いまだキャプ翼ゲー史上最高傑作と名高い一作。 キングオブキングス - ユニット間の相性関係でゲームバランスを程良く整えた、硬派なファンタジーSLG。 クインティ - 田尻智&ゲームフリークのアーリーワーク。 グーニーズ - 名作ジュブナイル冒険映画を原案に、良質のアクションゲームへ翻案。 グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦 - 人気映画のゲームオリジナル続編。「キャラゲー≒クソゲー」の図式に当てはまらぬ稀有な一本。 くにおくんの時代劇だよ全員集合 - 江戸時代を舞台にくにお達が暴れまわるハチャメチャアクション。二人同時プレイで協力したり邪魔したり。 グラディウスII - FC版独自の内容により、AC版とは違った面白さに。内部音源だけで奏でられたとは思えぬ名曲たちも特徴。 ゲゲゲの鬼太郎 妖怪大魔境 - バンダイらしからぬ遊べるアクションキャラゲー。 コナミワイワイワールド - コナミヒーローが力を合わせて戦う2Dアクション。キャラゲーとしての出来も上々。 魂斗羅 - アーケードの良移植かつ好演出なコナミの代表作。 【さ】 殺意の階層 ソフトハウス連続殺人事件 - 「本格派推理ADV」のコピーに偽りなし。 ZANAC ディスクシステム - MSXの名作シューティングがファミコンに移植。伝説の(擬似)高速スクロールを堪能せよ! サラダの国のトマト姫 - 擬人化した野菜たちが繰り広げる世界のファンタジー。当時の少年のみならず、少女をも虜にした名作。 三国志 中原の覇者 - 『光栄じゃない方』っていうな! さんまの名探偵 - 「ナムコさん、ええ仕事してまっせ」 重力装甲メタルストーム - やった人だれもがマイナーである事を惜しむ悲運の名作。重力を反転させ突き進め!。 ジョイメカファイト - 関節なんて飾りです。上位機種にはそれがわからんのです。 スウィートホーム - 後戻り不可能のホラーRPG。宿屋・店・死者復活などというヤワなものなど存在しない。 スーパー魂斗羅 - 前作より破天荒になり度肝を抜かされる、スーパーになった魂斗羅。 スーパーマリオブラザーズ - 説明不要の歴史的傑作。容量40キロバイトにゲームの真髄の全てが詰まっている。 スーパーマリオブラザーズ2 ディスクシステム - 歴史的大ヒット作品の続編は、やり応えをプラスした高難易度作だった。 スーパーマリオブラザーズ3 - FC最高のアクションゲームの一つ。このボリュームなのにセーブ機能がないのが唯一の欠点。 スーパーマリオUSA - アメリカ版「SUPER MARIO BROS. 2」を逆輸入(?)。マリオの生みの親、宮本茂氏もオススメの一本。 スターソルジャー - 連射ブームの頂点を築き家庭用オリジナルシリーズの基礎となった。 スターラスター - ただ敵を倒すだけじゃダメとわかったときに評価が変わる。 スパイvsスパイ - 「VS」と書いて「アンド」と読む。 スパルタンX - シンプルながら難しいカンフーアクション。 セクロス - よぉ、セクロスしようぜ! ゼルダの伝説 ディスクシステム - 任天堂の名物シリーズ、ディスクシステムで爆誕。多彩なアイテムと爽快な謎解きは今も色あせず。 ソロモンの鍵 【た】 ダウンタウン熱血行進曲 それゆけ大運動会 - ハードの性能を遥かに超えた、漢達の大乱闘。 探偵神宮寺三郎 時の過ぎゆくままに・・・ - 思い出はセピア色に……。 チップとデールの大作戦 - キャラゲーでこの完成度。この記事では続編についても触れます。 超惑星戦記 メタファイト デジタル・デビル物語 女神転生II - 原作つきゲームがアトラスの看板シリーズへ転進するきっかけとなった1本。 天下一武士 ケルナグール - 美しいモーションで繰り出される技の数々。対戦格闘ゲームの草分け的存在。 天地を喰らう (FC) - 本宮ひろし原作の三国志漫画をRPG化。 天地を喰らうII 諸葛孔明伝 - 他にも殆ど類を見ない「三国志RPG」の2作目。世界観に合わせた本作ならではの設定が光る。 ドラえもん - いわゆる「白ドラ」。国民的アニメをハドソンらしい良質なアクションゲームに仕上げた。 ドラえもん ギガゾンビの逆襲 - 大長編ドラえもんを舞台にしたキャラゲー。原作ネタもオリジナリティも両立させた秀作。 ドラゴンクエスト - 最早説明不要の国民的RPG第一作。「RPG」の単語を世間一般に浸透させたソフトである。 ドラゴンクエストII 悪霊の神々 - 前作から格段の進化を遂げ、シリーズ随一の難易度で帰ってきたドラクエ第2作。 ドラゴンクエストIII そして伝説へ… - ロト伝説最終章にして始動編。シリーズ最高傑作との呼び声も高い王道的RPGの原点。 ドラゴンクエストIV 導かれし者たち - 全五章のオムニバス。今までのドラクエになかったドラマ性がファンを魅了した。 ドルアーガの塔 - 100円入れずにあの謎解きにチャレンジできる幸せ。 ドンキーコング - ファミコンのロンチタイトルにしてアーケードの移植作。マリオとドンキーのデビュー作でもある。 【な】 2010 ストリートファイター - 2010年に是非やっておきたかったゲーム。 Newゴーストバスターズ2 - 前作とは正反対でかなり面白い見下ろしアクション。さすがHAL研究所。 忍者じゃじゃ丸くん - ファミコン初期を彩った、駆け引き満点コミカルアクション。 忍者龍剣伝 - スピード感あるアクションと映画さながらのビジュアルシーン。しかし完全クリアは至難の業。 熱血高校ドッジボール部 - ハード性能の差の問題を上手なアレンジで穴埋めするだけに留まらず、原作をも越えた傑作。 【は】 バイオ戦士DAN インクリーザーとの戦い - バカゲー要素ばかりが過剰に取り上げられた結果、クソゲー扱いされることのある不遇の名作。 バッキーオヘア - 無名なアニメを原作にコナミが良作に仕立て上げた、即死多めの高難易度アクション。 バットマン - ティム・バートン版(=悪党を躊躇いなく殺害できる)ダークナイト、ファミコンに降臨! バトルトード -見た目だけで判断することなかれ、レア社が送る骨太アクションゲーム。 バルーンファイト - マリオブラザーズに次ぐ「ファミコン友情崩壊ゲー」第2弾。 バンゲリングベイ - 先進的なゲーム性と操縦システム、加えて中身とは関係無い的を外した宣伝が裏目に出た。説明書はちゃんと読んでください。 ヒットラーの復活 TOP SECRET - ゲーム史上最もナチスの呪縛を強く受けた、「ファミコン史上に残る傑作」。 火の鳥 鳳凰編 我王の冒険 - 原作を尊重しなくてもゲームとしては一級品。探せ「大和8」! ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣 - SRPGのデファクトスタンダードとなった金字塔。重厚な世界観と高い完成度を誇る名作。 ファイナルファンタジー - スクウェア躍進の立役者となったRPG。「最後の夢」は、「究極の夢」へ。 ファイナルファンタジーII - RPGの新たな可能性を提唱。FFとしては異端ながら後世に与えた影響は大きい。 ファイナルファンタジーIII - ROMカセットに詰め込まれた圧倒的なデータ量が生み出す、「最後の壮大なドラマ」。 ファミコンウォーズ - 「母ちゃんたちには内緒」にしながら「頭をキタえて待っていろ」。 ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者 ディスクシステム ‐横溝正史的ホラー世界観と恐怖演出が光る任天堂ファミコンADV第2弾 ファミコン探偵倶楽部PartII うしろに立つ少女 ディスクシステム - 振り返っては、いけない。 ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島 ディスクシステム - 前後編に分けることで話の厚みを持たせたゲーム。 ふぁみこんむかし話 遊遊記<ディスクシステム> - シリーズ第2弾は「お釈迦様には内緒」の愉快・痛快コミカル西遊記。Let s go TENJIKU! プロ野球ファミリースタジアム - 野球ゲームの金字塔、『ファミスタ』の元祖。 ぷよぷよ ディスクシステム - コンパイルが世に大ブームを起こした、最早説明不要の落ち物パズルゲーム。 へべれけ -サンソフト良質アクションゲームの一つ。「あとはめんどくさいからこのきじをよむぴょー」 ポートピア連続殺人事件 - ファミコン初の本格アドベンチャー。エニックスと堀井雄二の代表作。 星のカービィ 夢の泉の物語 - GB版の設計思想をそのままに、様々な要素をボリュームアップ。ファミコン最末期を飾る作品。 ポパイ - ファミコンのロンチタイトルにしてアーケードの移植作。原作愛と駆け引きの入り混じった任天堂の隠れた良作。 ボンバーマン - ランナーくんの過去にして、ハドソンの未来を作ったスリル溢れる破壊劇。 【ま】 マイティファイナルファイト - コミカルアレンジされたファイナルファイト。FCでも敵をぶっ飛ばす爽快感は健在。 MOTHER - 少年少女達の、愛と冒険の物語。「エンディングまで、泣くんじゃない。」 ミネルバトンサーガ ラゴンの復活 - 「大人になる前に やっておきたい事がある…」アーテックが送る、王道のファンタジーRPG 迷宮組曲 -ミロンの大冒険- - 高難易度ながら良質のアクション。「左を押しながら再スタート」を忘れずに。 メタルスレイダーグローリー - 紆余曲折を繰り返しながらもついに発売されたアドベンチャーゲーム。グラフィックはファミコン史上最高の声も。 メタルマックス - ドラクエに喧嘩を売ったがごとくのコンセプト。戦車で荒野を駆け抜け自由に生きるRPG。 メトロイド ディスクシステム - 広大な地下要塞を探索するSFアクションゲーム。 【や】 闇の仕事人 KAGE - 既存のアクションゲームに一石を投じた、二人プレイ可能な硬派忍者アクション。 【ら】 raf WORLD-ファミコン史上最高といわれるBGMが売り。ファミコン末期に続出したサンソフト良質アクションゲームのひとつ。 ランパート - 砲撃アクションと築城パズルを組み合わせたハイブリッドゲーム。 リンクの冒険 ディスクシステム - 毛色の異なるゼルダ第2弾。高難易度を誇るが、その完成度は非常に高い。 レッキングクルー - ジャンプマン・マリオ、ジャンプしないマンに転職。 ロードランナー - 追いかけるロボットを避けながら、金塊を集めつつ掘って進んでゴールへ! 後にボンバーマンの後付設定となる一作。 ロックマン - 今も続くカプコンの看板アクションシリーズの記念すべき1作目。 ロックマン2 Dr.ワイリーの謎 - シリーズのシステムを完成に導いた一作。動画サイトの影響で思わぬ注目を集めた。 ロックマン3 Dr.ワイリーの最期!? - 前作から1年9ヶ月の時を経て登場。新アクションを取り入れ、ロックマンは少しずつ進化を遂げていく。 ロックマン4 新たなる野望!! - 新兵器登場。シリーズの大きな転換期でもある重要な作品。 ロックマン5 ブルースの罠!? - 新兵器がさらにパワーアップ、シリーズ中で最も優しいロックマン。 ロックマン6 史上最大の戦い!! - ファミコン版最終作。地味なところもあるが、良質な出来には変わりない。 【わ】 ワギャンランド - ボス戦闘のミニゲームが有名。「うみのみちしるべ」て。 ワギャンランド2 - 好評の第一弾から正当進化。「きゅうり」は「かっぱのこうぶつ」。 わんぱくダック夢冒険 - 世界一の金持ちがお宝目指して大冒険! 続編「ダックテイルズ2」も当記事でまとめて解説
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1793.html
本ページでは『クロヒョウ 龍が如く新章』とその続編『クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編』を紹介しています。 クロヒョウ 龍が如く新章 概要 ストーリー 特徴 評価点 問題点 総評 クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編 概要(2) あらすじ(2) 前作からの追加・変更点 評価点(2) 賛否両論点(2) 問題点(2) 総評(2) 余談 クロヒョウ 龍が如く新章 【くろひょう りゅうがごとくしんしょう】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 セガ 開発元 セガ、シンソフィア 発売日 2010年9月22日 定価 通常版 6,279円/DL版 5,600円 レーティング CERO D(17歳以上対象) 判定 なし ポイント 少人数対戦に特化したバトル携帯機では中々のボリューム 龍が如くシリーズ 暴力の果てに、誇りはあるのか? 概要 極道の世界を描いたアクションアドベンチャーシリーズ『龍が如く』の派生作品。 スピンオフタイトルであるが、パラレル扱いの『OF THE END』(以下『OTE』)とは違って時系列は本編シリーズと地続きであり、本作は『4』の半年後が舞台となる。 犯罪のもみ消しを条件に、神室町の地下格闘技場「ドラゴンヒート」でファイターとして生きることになった、暴力しか信奉できない不良少年の右京龍也が主人公。 「暴力という言葉は社会的にも嫌われている。しかし、暴力でしか何かを見つけられない存在もいて、納得のいく暴力もあれば、暴力を使う卑怯者もいる。社会から脱落者を都合よく出すような言葉だと思う。その想いを描きたくなった」とシリーズプロデューサーの名越氏が語っているように、作品のテーマは「暴力」と位置付けられている。 ストーリー 神室町に立つ1人の少年。少年の名は、右京龍也。「力こそがすべて」と信じ、暴力でしか自分を表現できないその少年は、高校中退後、神室町の闇に身を投じながら喧嘩に明け暮れる毎日を過ごしていた。ある雨の日、闇金を襲撃し金を横取りするという大胆不敵な計画を龍也は画策する。あまりに無謀な行動に仲間たちが離れていく中、1人で襲撃を試みる龍也。しかし、そこにいたのは東城会直系九鬼組の幹部"戸田直輝"だった。龍也に襲い掛かる戸田。しかし、龍也はそれを圧倒。野獣のごとき強さで戸田をブチのめす。勝利に酔いしれ、高笑いする龍也だったが、気づくと戸田は死んでいた……。九鬼組幹部殺害により、東城会、そして警察から追われる身となった龍也。神室町からの逃亡を図る龍也だったが、九鬼組の組長"九鬼隆太郎"によって捕らえられ、ある場所に連れてこられる。そこは、九鬼組が運営する非合法の地下格闘場"ドラゴンヒート"だった。「戸田殺しを見逃す代わりに、ドラゴンヒートで闘え」龍也にそう迫る九鬼。それは、自由を奪われた少年に課せられた宿命であり、少年に選択の余地などない。己の拳で運命を切り開くため、右京龍也は闘いの舞台に上がる。 特徴 バトルシステム 周囲の様子よりも闘っている当人たちをメインに写す格闘ゲームに近いカメラワークに変更。本編より臨場感の高い戦闘が演出されている。 ゲージの非表示。 体力ゲージや、必殺技を使用するためのヒートゲージといったゲージは一切画面に表示されない。体力は画面の端が赤くなったり心臓の鼓動音が早くなることで、ヒートは主人公の体が光る事で表現している。 攻撃は□ボタンがパンチ、△ボタンがキック、○ボタンが掴みという3つの攻撃方法に細分化。それぞれのボタンの組み合わせや後述のスタイルによってコンボになることもある。 スタイルシステム 本ゲームでは「スタイル」と呼ばれる概念があり、「ボクシング」「古武術(合気道)」といった全19種類の格闘スタイルのいずれかを装備し、攻撃の性能やステータスを変えて戦闘を行う。戦闘を繰り返すと経験値がスタイルが成長し、新たなコンボや技を習得。いくつかのスタイルを全て成長させたり、キャラクターに教えてもらう事で新たなスタイルを得ることも可能。 このスタイルシステムは後に『龍が如く0 誓いの場所』で本編サイドに逆輸入・引き継がれる要素となった。 部位ダメージ 主人公、敵共に頭、胴、足、腕の四種の部位の概念があり、それぞれに戦闘中ダメージが蓄積していく。あまりダメージを受けると軽症、重症とダメージレベルが上がり、頭に蓄積したのなら気絶状態になりやすくなり、腕ならば防御や攻撃にデメリットを生じさせたりする。 本編シリーズのように落ちている空き瓶や看板を拾って攻撃に使うこともできる。ただし本編シリーズとは異なり、武器類を携帯して持ち歩く事は出来ない。 イベント CGムービーではなくコミックに音声を載せる形式のムービーで、『メタルギア』シリーズの『MPO』や『MGSPW』とほぼ同様のもの。コマ割を意識したカットや擬音表現などが特徴的に使用されている。 にゃんこ 本編シリーズのコインロッカーの鍵的な扱い。にゃんこは全101匹で、神室町各所に散らばっており鳴き声等を頼りに探すことになる。一定数捕まえるごとに修行メニューの料金が割引きされる。 評価点 爽快なバトル 殴る音蹴る音といった攻撃音が非常に凝っており、敵にダメージを与えた感覚がわきやすい。 スタイルシステムも一つ一つのスタイルが非常に個性的で、それぞれで立ち回りも大きく変わるので戦闘がマンネリ化しにくい。 コンボ数も結構豊富で、これによって結構多彩な動作を楽しめる。 一方、本編シリーズのような「敵中に突っ込んで大暴れする爽快感」は薄い。基本的に1対1となるボス戦と合わせて少人数戦に特化したバトルと言える。 グラフィック 戦闘中のグラフィックがとても美麗で、キャラの顔がクッキリとみえる。 本編シリーズ同様のやりこみ要素。 シリーズ恒例のキャバクラや、豊富なサブストーリーにミニゲームといった寄り道要素も充実している。 特に神室町の不良グループとの抗争を描くサブストーリーは大長編となっており、本編顔負けの熱いストーリーが展開される。この大長編サブストーリーは『阿修羅編』におけるサブストーリーに繋がる話でもある。 シリーズ初の少年主人公という事で様々なアルバイトが可能になり、本編シリーズには無い独自のミニゲームがプレイできる。 他にもPS3のトロフィーのような機能、にゃんこ、トレーディングカードといった収集要素もある。 容量の都合上、本編シリーズに比べるとやや少なめではあるが、それでもかなりのボリュームである。 ストーリー 主人公右京龍也は自分の考えだけを貫き通していたが、事件を通して様々な人物と出会っていくうちに新たに自分の哲学を見出し、DQNから最終的に1人の漢へと成長していく様は必見である。 据え置き機に比べ容量等のハンデがある携帯機としては中々のボリュームであり、上述のサブストーリー等をこなしていると据え置き機タイトルと遜色ないプレイ時間となる。 ドラゴンヒートで闘う対戦相手も、人間描写やバックグラウンドがしっかり作られている。数人の対戦相手は試合後もやり取りがあり、『クロヒョウ2』に端役ながら出演している者もいる。 問題点 移動時の問題点 神室町のマップ移動時は『1』や『2』同様にカメラワークが自動で切り替わる形になっているが、頻繁に切り替わり見づらかったり、操作が混乱する場所が多い。 また特定の人物から逃げるイベントなどを行う際にも、このカメラワークが原因で操作ミスしやすい。 マップ全域を駆け回ることになるのに移動手段が徒歩のみで、本編シリーズにあるタクシーの様な移動手段がないのでサブストーリーの消化がやりづらい。 更に神室町の移動中にカメラワークが切り替わると短いものではあるがロードが発生するため、移動に若干の不便が生じてしまっている。 一応、本作では『OTE』に先駆けて、マップ上にサブストーリーの発生場所が表示されるので、絶望的に手間がかかるという程でもない。 続編ではタクシーが登場し、この点は解消された。 バトルにおける問題 敵の強さ 雑魚敵も結構強い高めの難易度と、かつ格闘ゲームに近いスタイルが本作の長所でもある。が、これによって「一度敵に囲まれると、そのまま三方を囲まれて袋叩きにされかねない」という現実に即したかのような短所もあり、かなり腕の立つプレイヤーでないと所持アイテム次第で詰みかねない。 通常打撃をガードした上でカウンターを叩きこめる「キャッチ」というシステムが本作にはあるが、本作のCPUは高い確率でこれを成功させてくる。ある程度慣れたプレイヤーならば、CPUがキャッチを決めてくるタイミングをある程度察知して、コンボのタイミングをずらして対処出来る。何より、この仕様でないと、敵が皆「ただ主人公に殴られるサンドバッグ」になってしまう為、この超反応は必要悪とも言えるしかし、多くの初~中級プレイヤーにとっては、ボタンを連打して打撃を数発入れれば必ずキャッチされてコンボを強制中断されてしまうため、爽快感を得難いという欠点に繋がっている。 実はこのゲームのCPUは、全身の各部位のダメージレベルだけでなく、体力の残量が減るにつれて反応速度は若干低下する。この仕様によって、序盤は牽制で少しずつダメージを蓄積させて、相手が消耗してきた中盤以降に猛ラッシュをかけて勝負を決める、という現実の格闘技に近い感覚のプレイを楽しむことができる。この仕様に気付けるか否かでコンボの自由度への理解等の戦闘の楽しさが変化するが、プレイ中にはなかなか気付き難い。 格闘スタイルの性能の偏り 本作の格闘スタイルは、下位スタイルをある程度育てるとより上位のスタイルへと派生していく仕様である。下位スタイルが用なしになり易いが、これ自体は仕方ない面はある。 しかし、下位スタイルに限らず、「打撃前後が隙だらけ」「打撃のリーチが極端に短い」「投げ技も強くない」「スタミナが切れ易い」という最早救いようのない、産廃同然のスタイルも複数生じてしまっている(*1)。 ボスキャラの仕様 本作のボスは強い。が、強いだけでなく問題のあるキャラクターも存在する。 本作では、諸事情により「頭部を攻撃してはいけない」という制約の下で戦うボスキャラクターが存在する。問題は、本作は頭部への攻撃手段が極めて豊富であること。例えば、積極的に殴りにいかなくても、格闘スタイルによっては上記のキャッチを上手に決めても勝手に頭部へ攻撃してしまう。ヒートアクションなど決めようものなら嫌でも命中する。そして頭部へのダメージが一定以上になると即死させられてゲームオーバーに。そのため、プレイ中に理不尽さや不自由さを感じるという意見を持つプレイヤーも居た。 キャストについて 全員が全員ではないが、棒読みの箇所が目立つ。 特にヒロイン格といえる工藤沙紀の声はずば抜けた棒読み具合であるにもかかわらず、要所要所で登場するのでかなり目立っている(*2)。 ボス戦では事あるごとに場外でヒントを喋るので、人によっては盛り上がるべきボス戦が苦痛になってしまう可能性も。 主人公の右京龍也を演じる高良健吾の演技も叩かれることが多いが、こちらは戦闘中のボイスは非常によく、イベント中の演技も気だるい感じで合っているとする声もややあるので賛否が割れる。 この影響かは不明だが、続編では担当俳優がドラマ版で主演を務めた斉藤工に交代となった。また、沙紀についてはストーリーに登場しなくなり、ボス戦では本作にも登場したDJ RIKUOHが実況を担当するようになった。 本作のシステム上仕方のない事だが、本編シリーズにある「敵を蹴散らしながら進むダンジョン」のステージは無い。 敵の群れを突破する、というシーンこそあるがただの連戦でしかない。 これもハードの都合だが、プレイスポットに一部簡略化が著しいものがある。 例えば『3』から人気のカラオケだが、今作では龍也が歌う静止画数枚をバックにただボタンを連打するだけ。歌も主題歌をそのまま流すのみであり、本編のような凝った内容を期待すると肩透かしを喰らうだろう。 スコアも記録されず、プレイしてもただ体力が回復するだけの効果しかない。 マッサージも背景にはお姉さんの姿が映るものの、やる事はカラオケ同様のボタン連打で、効果も同じく体力回復。寧ろプレイヤーは疲れが溜まる。 総評 荒削りな部分があり無視できない問題点も多々あるものの、戦闘システムの独自性や爽快感は好評を得た。 また本編譲りのサブイベントの豊富さなど全体的な出来は安定している。 クロヒョウ2 龍が如く 阿修羅編 【くろひょうつー りゅうがごとく あしゅらへん】 ジャンル アクションアドベンチャー 対応機種 プレイステーション・ポータブル 発売元 セガ 開発元 セガ(龍が如くスタジオ)、シンソフィア 発売日 2012年3月22日 定価 通常版 5980円(税5%)/DL版 5600円 レーティング CERO D(17歳以上対象) 判定 良作 ポイント 前作から正統進化新要素も良好本作でストーリーに決着をつけた 龍が如くシリーズ 失った誇りは 戦って取りもどせ! 概要(2) クロヒョウシリーズの二作目。前作から一年後、光の当たる場所へ出たはずの主人公が再びドラゴンヒートへと返り咲く。 危機に陥った「ドラゴンヒート」と大阪の謎の格闘技集団「阿修羅」との死闘を描く。 また、続編を匂わせる引きで終わった前作からの物語に決着を付ける完結編的内容となっている。 前作の要素のボリュームアップに加え、新マップとして『2』『5』『0』でお馴染みの「蒼天堀」の追加など数々の新要素が追加されたほか、システム等に改められた点もある。 また、初回特典には真島吾朗が唄うロック系の映像「真島のマジROCK」が収録された。 あらすじ(2) ルール無用、勝敗の予測不能な非合法の地下格闘場「ドラゴンヒート」で、伝説の十連勝を成し遂げた若者は、仲間たちに別れも告げず、日本を離れ、アメリカの地を彷徨っていた。「神室の狂龍」と呼ばれた、その強者の名は「右京龍也」。人生とは?誇りとは?何かを掴みかけたはずの若者は苛立っていた。アメリカの地下格闘界でも連戦連勝の快進撃を続けていたのだが、その心が満たされることはなかった。そんな折、ボクシングの才能を認められ、プロとしてデビューするため、自分の意志とは関係なく、帰国することとなる。神室町は以前と変わらず、危険に満ちあふれていた。その路地裏で龍也はチンピラに絡まれていた少年、坂本信司を助ける。何と信司はドラゴンヒートの若きファイターだった。ドラゴンヒートの名を聞き、自分の中で忘れかけていたものを思い出す龍也。そのドラゴンヒートが大阪・蒼天掘の地下格闘団体「阿修羅」の神室町進出により、壊滅の危機に陥る。龍也は、新たにできた仲間たちのため、そしてかつて自分のすべてを懸けて戦っていたドラゴンヒートを守るため、輝かしい将来を捨て、再びドラゴンヒートのリングに上がる決意をする。その裏で、神室町全体を巻き込む巨大な野望が動き出していた…。 前作からの追加・変更点 基本的なシステムは前作とほぼ同一。ここでは変更点のみを書く。 バトル レベルアップした時点で、成長ポイントが与えられて、それを好きなパラメータに割り振ることが出来る。これによって、自分のプレイスタイルに合わせてキャラクターを強化することが出来るようになった。 アクションも増加。 掴んだ敵を任意の方向に投げ飛ばすことができるようになった。壁に敵を投げて叩きつけた状態であれば、龍也がヒート状態でなくとも自由に発動できる「ウォールヒート」。壁や窓ガラスに穴を開けて、そこに敵を投げて決着を着けることもできるようになった。 仲間を連れて、戦闘に参加させる事ができるようになった。 格闘スタイルにスキルを導入 各スタイルのスキルポイントに応じて、「パンチ威力○%上昇」「体力○%上昇」「ガードブレイク」等のスキルを任意で付与させることが出来る仕様に変更。スタイルの自由度が上がった 完璧に習熟したスタイルのパンチやキック、ヒートアクション等を自由に組み合わせて、自分の好みの格闘スタイルを構築出来る「我流」も搭載された。 移動中に突然起こる「クライムイベント」が追加。 街の中を歩いていると、突発的に事件が起こることがあり、MAP上にCのマークで表示される。 発生したイベントは、しばらく時間が経過すると自動的に終了してしまう(*3)。 クライムイベントで困った人を助けてから再び助けた場所に戻ると助けた人がお礼をくれる(絶対にもらえるわけではない)。 にゃんこ 前作から1匹増え、102匹集めることになる。 本作で捕まえたにゃんこはにゃんこカフェで仕事をするようになる。 着せ替え 実在のアパレルブランドとコラボした衣類を自由に着替えられるようになった。 過去作ではクリア後の「プレミアムアドベンチャー」中のみ可能だった。 オートセーブ、どこでもセーブ 龍が如くの世界では、公衆電話でセーブするため、特定箇所でしかセーブできなかった。 本作ではどこでも好きなタイミングでセーブができるようになった。 評価点(2) 熱く、意外性あるストーリー 前作のドラゴンヒートのファイター達がそれぞれのドラマを持ち、龍也と熱くぶつかり合っていった者が多かったのに対し、本作の敵となる「阿修羅」の面々はろくでもない悪党ばかりである。それ故、今作は勧善懲悪的な雰囲気が強まり、前作のような「各章のライバルとの熱いぶつかり合い」という要素は薄く、その点で残念がるプレイヤーの声もある。しかし、その生き様を後輩達に示して奔走する、前作で言う「活人拳」と言えるものを体現した龍也の生き様と、それによって動かされる彼を取り巻く人々の様子は、間違いなく一見の価値がある。 本作の黒幕は、龍也と似た境遇で育って似た感性を培ったものの、全く違う人生を選択した、極めて手強い策略家である。彼の謀略に時に翻弄されながらも、自分の生き方と戦いを貫き通す龍也。その彼と黒幕が何を語り、黒幕が龍也にどのような影響を受けて、最後に何を決断するか。その点は特に見応えのあるドラマになっている。その黒幕とのラストバトルでは湘南乃風の主題歌「Born to be WILD」がボーカル付きで流れるという本編シリーズでもほとんど類を見ない演出(*4)があり、いやが上にも盛り上がる。 主人公の龍也自身、前作の戦いを経て人間的に大きな成長を遂げている。DQNから始まった前作とは打って変わり、主人公として申し分ないキャラへと変貌を遂げた彼の視点で追う為、モチベーションを下げることなくストーリーを追っていける。 相手が悪漢揃いという事もあり、熱いヒーローの顔になった龍也の手で遠慮なくぶちのめせる爽快感もある。 前作に登場した九鬼の息子で龍也の相棒となる隆昌、上述した後輩達もいずれもキャラが立っており、見せ場や掘り下げもしっかり用意されている。 ドラゴンヒートを巡る裏世界の確執などが骨太に描かれており、スケールの壮大化と共に意外性のある展開で驚かせてくれる。 前作キャラも多くが再登場し、メインストーリーやサブストーリーに絡んで来る。前作未プレイの人は、可能であればまず前作のプレイをお勧めしたい。 前作に引き続き爽快なバトル 前作からアクションが大幅増加、戦闘がマンネリ化しにくくなり、より爽快なバトルが楽しめるようになった。 上記のウォールヒートに限らず、コンボ一つとっても細かい改善点が見られる。 前作においては、「→or←キー+パンチorキック」といった発生の早さが異なる以外に意味の無い打撃もあった。しかし今作では、それらに「相手のガードをこじ開けるガードブレイク」や「当たれば相手に片膝をつかせるスタン効果」等、コンボを工夫するだけのメリットを持たせている。 バトルスタイルに関してはかなりの改善が加えられた。 任意で付与できる「スキル」に加えて、最大までレベルを上げた際の各スタイルのスペックが相対的に上昇している。これにより、例え派生前の下位スタイルであっても、前作のような「ただの下位互換」になっていない。好きなスタイルで最後まで遊び易くなっている。 シナリオ後半で修得する「我流」スタイルは、「パンチ」「キック」「つかみ」「ヒート」の4項目を習得しているスタイルのモーションに組み替えて戦うことができる。良好な性能の技を組み合わせて最強のスタイルを作るのも、見栄え重視のスタイルにするのも自由自在。「スキル」も7つと豊富にセットできる。 ビジュアルは前作から正統進化。 主人公の表情などもやや変化し、進化している。 特にキャバクラは、モーションが追加される等大きく進化した。 『龍が如く』シリーズらしいおまけ要素も多数。本編以上にそちらで熱くなるのも恒例。 サブストーリーもいつも通りの充実ぶり。ギャグ、感動、風刺などバラエティに富んだサブストーリーは勿論、前作で本編にも負けないほどにアツいストーリーを繰り広げた不良グループの抗争は前作の面々も再登場しつつ新たな展開を見せる。 「麻雀」「パチスロ」「ゴルフ」といった新しいミニゲームが導入されている。 前作から引き続き登場したものには操作系の変更がいくらか行われている。 アルバイトも「串カツ屋」「たこ焼き屋」といった、大阪ならではのアルバイトが用意されている。 「カラオケ」はバックが静止画という点は変わらないが、今回はしっかりリズムゲームとして作られており、スコアも残る。 曲は初回特典にも収録された「真島のマジROCK」。なんで兄さんの歌がカラオケにあるのか…。 大阪マップが追加されたことにより、ボリュームもアップ。 同じく大阪が追加された『龍が如く2』と同様、世界の広がりを実感し、その上で『クロヒョウ』ならではの大阪を体験できる。 快適性も向上。 タクシーが使用可能になり、移動の利便性がかなり向上した。 ボス戦の実況。 前作では棒読みヒロインに水を差される仕様だったが、今作ではリングアナのDJ RIKUOHが直々に熱い実況で盛り上げてくれる。 シリーズの小ネタもいくつか。 当時ケータイアプリとして展開されていた『龍が如くモバイル』の主人公が登場したり、『2』『4』でその微妙な偽物ぶりで笑わせてくれた偽桐生がまさかの再登場を遂げたりなどの小ネタも描かれる。 偽桐生は今作で本名が明らかになるが、まさかの…。 賛否両論点(2) 龍也の声 『1』の項目にもある通り、主人公龍也の声は前作の高良氏から実写版のクロヒョウで龍也役を務めた斎藤氏に変更された。 それにより全体的に演技力が向上したとの声が多いが、前作の高良氏はバトル時の気合や絶叫等が非常に上手かったため、その点で本作は迫力に欠けるという批判意見も少なからずある。 とはいえ、前作の事件を経て龍也が成長した結果と見る声もあるので一概に悪いとは言い切れないだろう。 問題点(2) 前作でも指摘されていたが、カメラワークがあまり良くない箇所がある。 特に蒼天堀では、道の真ん中の自転車のせいで非常に見づらかったり視点変更の性で進行先がわかりにくくなる箇所がある。 逃亡者を追いかけるシーンや、敵の大群から逃げるシーンはこの視点が最大の敵となる。 クライムイベントの不快感 本作の新要素クライムイベントは「龍也が事件に自ら首を突っ込む、もしくは静観する」ものである。必然的に不快なものも混じっている。 単に女性や弱者に絡むチンピラを追い払って感謝されるイベントは多い。しかし「困っている人を助けようとしたら逆に因縁をふっかけられる」といった、理不尽な目に遭うものも複数ある。これを避けようとすると、「(助けたら助けたで因縁をふっかけてくる相手が)怪我を負わされて病院に運ばれた」といったテロップが流れてイベントが終了したり、どの道不快感を覚える結末に終わることも少なくない。 上述した女性や弱者を助ける場合でも「助けた女性が実は悪女で恩を仇で返して来る」「実は被害者もグルで嵌められる」という善行で馬鹿を見るというケースもあり、人助けする気が失せてくる。 理不尽に襲ってきた相手を返り討ちにしても敵は無言で姿を消し、龍也が「余計なことすんじゃなかったぜ」などとぼやくだけなので結局カタルシスは得られない。 加えて、発生条件が極めて厳しいものが二つあり、コンプリートが難しい。どれほどかと言えば「40時間プレイしたプレイヤーですら、普通にプレイすると遭遇せず、存在に気づきすらしない」という程。 前作同様、逃走パートが存在するが異様に難しいものがある。 前述したカメラワークの問題も据え置きなのに加え、ちょっとした操作ミスですぐに追いつかれる箇所も。距離も基本的に長めなので集中力も要され、失敗の度に最初からやり直しなので神経が磨り減る。失敗を繰り返したからと言って救済措置など無い。 あるサブストーリーでは、敵が速くて真っ直ぐ走っても追いつかれるシーンすらある。 「移動速度アップ」のスキル持ちの相棒を引き連れていれば何とかなるが、情報無しではそんな事は分かりようもなく、そもそもスキルを持つ者を仲間にできていなければどうにもならない。 ランキングシステム 本作を絶賛するプレイヤーでさえ、このシステムを"本作唯一にして最大の失敗点"と酷評する代物である。 過去の「ボスランキング」や「○○闘技」と言ったランキングシステムは、"過去に戦ったボスキャラと、任意のタイミングで好きにバトルが出来る"ことが魅力であった。しかし今作では以下の負の三大要素があり、これら全てが重なってプレイヤーに襲い掛かる。 タイミングは一定時間後。しかも期間内の特定の場所でしか受け付けない。 相手もCPUが選ぶ。好きな相手と自由に戦えない。 防衛戦と称して、同じ相手と何度も戦わないとより上位の相手と戦えない。 これにより、上位29人に勝ち抜くだけのランキングバトルであるにもかかわらず「待ち時間だけで何十時間もかかる」上に「無駄に120回以上もバトルしないと勝ち上がれない」という、お楽しみやり込み要素にあるまじきものと化してしまった。 前作ヒロインの沙紀は登場しなくなったばかりか存在にすら触れられていない。 演者の都合もあるのかもしれないが、前作でがっつりストーリーに絡み、龍也にも少なからず好意を抱いていたのに一言も触れられないのは流石に寂しい。せめてサブストーリーなど声の出ない場所に登場しても良かったかもしれない。 前作に続き、イベントスキップはクリア後限定。 クリア前は倍速しか出来ず、負けた際のやり直しが面倒なのは変わっていない。 総評(2) システムは前作から正統進化、新要素も概ね好評といえる出来栄えとなっている。 ストーリーも前作の続編としても完結編としても出来が良く、特に前作から続けてプレイすればより一層良さが実感出来る。 前作プレイヤーは是非、そして未プレイヤーは前作から続けてプレイし、「クロヒョウ」の戦いの行く末を見届けて頂きたい。 余談 2016年に本作で秋田靖人を演じた高知東生氏が逮捕されてしまい『龍が如く』シリーズのゲスト声優では初の逮捕者が出る事態となってしまった。 その為、公式サイトからは秋田の紹介と高知氏のインタビュー動画が削除される事態に。