約 2,570,043 件
https://w.atwiki.jp/keikenchi2/pages/236.html
狩猟、駆除、いわれのない虐待。タブンネ達の安らげるの場所はもはや世界中のどこにも無かった 住処を追われ、20匹もの幼い子供たちを連れてあての無い長い旅に出るタブンネたちの群れ どこか遠い遠い所へ行きたい・・・ そんなタブンネ達の願いが何かに通じたのか、タブンネ達の前に違う世界の扉が開く・・・ タブンネ達が目を覚ますと、そこは全く知らない場所であった 赤い月、大きな湖、そして巨大な洋館 タブンネ達はうろたえながらも得意の聴覚で辺りの様子を探る この場所は聞いた事の無い音でいっぱいだった。しかし、聞き覚えのある音が一つだけあった ・・・人間の子供の足音だ。それ自分たちと同じくらいの背丈の華奢な女の子、こっちに向かってくる 「・・・何かしらこの生き物、鼻の無い豚?」 人間の子供は少し驚いた様子でタブンネ達を見ている 何処かに出かける途中だったのか、大きなバスケットを持っている バスケットからはお弁当と思われる、サンドイッチやスコーンのいい匂いが漂ってきた ・・・この子供をやっつけて、食べ物を奪おう 長旅で空腹の限界だった親タブンネ達は決意する 雌や子どもが茂みに隠れ、数匹の雄たちが子供を取り囲む タブンネの雄たちは人間の子供くらいなら突進だけで楽に倒せる事を知っていた 事実、それで子供たちの持っている菓子パンや飴を奪って食料にした事もある ・・・もっとも、その後大人たちから手痛い反撃を食らった事も多々あるのだが 5匹の雄タブンネは子供を取り囲みタックルの体制をとる 普通の子供ならこの状態になると恐れおののき、食べ物を置いて逃げて行く事もあるのだが この子供は違った 「何のつもりなのかしら?お弁当ならあげないわよ」 子供は少しも慌てる様子もなくそう言い放った 「ミーッ!」タブンネの一匹が子供めがけて突進する しかし当たる寸前、子供の姿はタブンネの目の前から消えてしまった 勢い余ってそのまま転んでしまうタブンネ。子供はいつの間にかそのタブンネの後方に回っている 「ミミーッ!!」こんどは4匹同時に四方から突進を仕掛けるタブンネ達 だがやはり子供は当たる寸前にタブンネの前から消えてしまい、タブンネ同士でぶつかって後ろにこけてしまう 転んだまま空を見上げると、そこにあの子供がいた 背中にはプテラやハハコモリのような大きな羽を羽ばたかせている タブンネ達はポケモンの力を借りずに空を飛べる人間を知らなかった 「突進するしか能が無い・・・ やはり豚のようね」 子供はそうつぶやくと何処からか巨大な赤く光る槍を取り出し、タブンネの一匹に投げつけた 「ミギュウ!」槍はタブンネの胸を深々と貫いた。赤い血を噴水のように噴き出しながら、そのタブンネは絶命してしまった 雄タブンネ達は青ざめた。そして自分たちは襲う相手を間違えたのだと気付き、一目散に逃げ出した しかしその子供は親タブンネの前方に目にもとまらぬ速さで回り込み、先頭のタブンネに爪を突き付ける 血のように真っ赤なそれはヴォーグルの爪ようにに鋭く、タブンネに恐怖を与えるには十分な迫力があった 「ミギャア!!」爪の一撃はドリュウズのそれを思わせるほど強烈で、タブンネの大きなお腹を深々と切り裂いた そのまま連続でタブンネを引っ掻く子供。タブンネの身体はすぐにズタズタになり、体中から滝のように血を流して倒れてしまう 3匹のタブンネは2手に分かれて短い脚で必死に逃げる 子供は2匹の方に目を着けると、またもや前方に回り込み、身体から赤い霧を出しながら高速回転し、巨大な赤い竜巻を作り出した タブンネ達は悲鳴を上げる間もなく巻き込まれた。竜巻はやがて光り出し、中からタブンネの断末魔が聞こえてくる 子供が回転を止めると竜巻も収まった。すると辺り一面に赤い血の雨が降り、同時に砕けた骨やピンク色の皮の破片もバラバラと落ちてきた 最後の雄タブンネは必死に逃げた、しかし空を飛べる子供にはすぐに追いつかれてしまう そしてその子供は太い木に垂直に足をかけタブンネに狙いを定め・・・ 「ゴォウ!」 まるで弾丸のようにき超高速でりもみ飛行しながらタブンネに突撃した あまりに凄い威力だったのかタブンネの上半身は完全に粉砕され、無くなってしまった 「脂でべとべとして最悪だわ、・・・そいうえば雌と子供もいたわよね」 その頃、雌と子供は雄たちが惨殺されるのを見て湖沿いの道に必死に逃げ出した タブンネの耳は、あの子供が高速で風を切って飛んでくる音をしっかりキャッチしている しかしそれは鈍足なタブンネ達にとって、ただ恐怖を煽るだけであった 「バシッ」ムクホークのようにタブンネの群れに突撃する子供 一番小さな子タブンネが子供に捕まった。子供の首根っこを掴みながら、タブンネの前に着地する子供 雌のタブンネの一匹は青ざめた顔で手をすり合わせ、子供を返してくれるよう哀願している おそらくは掴まっている子タブンネの母親なのだろう 掴まった子タブンネは手足をじたばたさせながらミィミィと鳴いて抵抗している 「どんな物でも食わず嫌いはいけないわね、意外と美味しいのかも」 「ミ゙ッ!」 子供は子タブンネの頭に手をかけ、そのまま頭をぶちりとねじり切ると ビンの牛乳でも飲むかのように胴体からあふれ出る血をごくごくと飲みだした 「ミアアアアアアアア!!!」母タブンネが絶叫しながら足元から崩れ落ちる 子供はまるで悲鳴が聞こえていいないかのように体内の血を飲みほし、 飲み終わった子タブンネの体を無造作に湖にポイと捨ててしまった 他の動物の血を吸って生きる生物・・・ゴルバットやサクラビスのような 愕然とする一体を残して、タブンネ達は一目散に逃げ出した 「なかなか美味しかったわね、お土産にもう3匹ほど貰おうかしら」 追ってくる子供に子タブンネを盗られるのも気にせずに必死で逃げるタブンネ達、 3匹の子供を失いながらも、なんとか追跡を逃れた 数匹の子タブンネ達は喉が渇いたのか、湖の水をごくごくと飲んでいる すると突然、湖の水が凍りついた。凍った水から頭が抜けず、じたばたと暴れる子タブンネ 親タブンネが驚いていると、湖の方から冷たい風が吹いてきた 「なんだこのピンクのどうぶつー!凍らせてみんなにみせてやろーっと!」 タブンネ達が驚いてが湖を見てみると、小さな青い髪と服の女の子が湖の上を水晶のような透明な翅で飛んでいるではないか その女の子は空中の水分を凍らせてつららを作ると、恐怖の表情のタブンネ達にミサイルのように発射する・・・ ・・・タブンネ達の行きついた所はもしかしたら元いた世界より危険な場所なのかもしれない もっとも、タプタプに緩みきった最底辺の被捕食動物にとって安住の地など、どの世界にもあるはずがないのだが
https://w.atwiki.jp/mncorelay/pages/714.html
ラストダンジョンの略であり、原則として「その作品における最後のダンジョン」をさす言葉。 ゲームにおいてはその奥に潜む最強最後の敵キャラ=ラスボスを倒せばEDが見れるという流れが多い。 大抵の場合大げさな演出のマップだったりやたら長かったり雑魚敵が強かったり、いわゆる「再生怪人」的な中ボスが出てきたり、マップチップが超サイバーだったり超うねうね有機質だったり超神話世界的だったり超カオスだったり超ドゥーミーだったり超メタだったりする。 (知らない単語はググれ怠け者!) このクロスオーバーリレーでもさまざまな原作からコピペ改変してきた大仰なマップが少なからず登場し、各走者による締めのマップとして活用されている。 はたしてクロスオーバーリレーそのもののラストダンジョンはこれらをはるかにしのぐ大げさぶりなのか、逆にあっけないほど質素なのか、それは神のみぞ知るところであろう。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/occultfantasy/pages/607.html
日本神話 アマテラスオオミカミ(Amaterasu Omikami) 日本神話に出てくる太陽の女神。 父イザナギの尊が黄泉の国から帰って来て川で禊をしていたところ生まれた三貴子の一人。 大ヒルメムチとも呼ばれる。 参考文献 西亀正夫『神代と上古』 ヨウネン社『神代の日本』 菅野正照『皇道教話』 北垣恭次郎『国史美談.上巻』 中山栄作『国史の光.上』 武田祐吉『古事記』 鈴木三重吉『古事記物語』 次田潤『上代文学選集』 藤田淳『少年少女日本建国物語』 巌谷小波/福田琴月『少年日本歴史.第一編 古代の卷』 補助教育研究会『少年歴史物語. 1』 中西芳朗『神話美談』 高木敏雄『日本建国神話』 菊池寛『日本建国物語』 水谷まさる『日本国史 童話』 渋川玄耳『日本神典古事記噺』 大木雄二『日本神話』 藤沢衛彦『日本神話と伝説』 高木敏雄『日本神話物語』 渋川玄耳『日本の神様 古事記絵ばなし』 上田万年『日本歴史画譚』 雄浦小史『日本歴史百話』 南陽山人『歴史のはなし.神代の巻』 中村徳五郎『我等の祖先』
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/8770.html
私にとってこの世界は とても素晴らしいものだったから あらすじ 両親がおらず、友人や師匠に支えられながら生活を送っていた竜子は 「シャドウ」と名乗る存在との遭遇をきっかけに壮大な戦いに身を投じることになる。 解説 『世紀末MUGEN伝説』や『姉、ちゃんと闘(や)ろうよ!』の作者であるモヒカントキ氏によるストーリー動画。 竜子が主役のストーリー動画であり『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の世界観をメインにしながら、 KOF、GG、月華などの世界に飛んだりするクロスオーバーものの作品。 氏の動画としては珍しく異能に縁のない主人公の生活が非日常との出会いを経て一変するという エブリデイ・マジック系のストーリーとなっている。 主要登場人物 竜子:主人公 間桐桜:ヒロイン オリエ シオン・エルトナム・アトラシア その他の登場人物 ユズリハ 若葉ひなた ゲーニッツ シャドウ ブラック ワラキアの夜 トゥエルヴ + 用語 EXS 竜子などが持つ異能の力。 『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の用語が元ネタだが本作ではシャドウを倒す力となっている。 虚ろの夜 シャドウが口にする単語。 やはり『UNDER NIGHT IN-BIRTH』の用語が元ネタだが本作では『ペルソナ3』の影時間のように描写されている。 コメント 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/ookamiden/pages/15.html
目録絵巻物 タマヤの花火道具目録 名も無き男の陶芸道具目録 ミカヅキのアマテラス姿絵目録 カリウドの釣り道具目録 ほくせんババの商売道具目録 住職代理のツヅラオ遺品目録 酒職人の酒の材料目録 桃太郎のきび団子目録 地下遺跡の調査記録簿目録 タマヤの花火道具目録 名称 場所 条件 火薬 神州平原 地図にある○印の場所 火縄 神州平原 地図にある○印の場所 四尺玉 神州平原 地図にある○印の場所 火筒 神州平原 地図にある○印の場所 名も無き男の陶芸道具目録 名称 場所 条件 ろくろ 花咲谷 入ってすぐ東側 黒陶土 花咲谷 壁画の部屋の手前のタタリ場を浄化 釉薬 花咲谷 壁画の部屋の東側付近 白陶土 花咲谷 最初の池の下側 赤陶土 花咲谷 札の岩の右側 ミカヅキのアマテラス姿絵目録 名称 場所 条件 アマテラスの絵1 神州平原 中央の岩 一閃 アマテラスの絵2 神州平原・名も無き男の陶芸小屋 横の岩を一閃 アマテラスの絵3 神州平原 東側の毒沼を浄化 アマテラスの絵4 神州平原 東側の壁の稲妻マークの先 アマテラスの絵5 神州平原 タマヤの家前のタタリ場を浄化 アマテラスの絵6 神州平原 十六夜の祠跡のタタリ場を浄化 アマテラスの絵7 神州平原 神社の左側の岩を一閃 カリウドの釣り道具目録 名称 場所 条件 竿 アガタの森 中央北側の壁稲妻マークの先 糸 神州平原 ぼくせんババの家の右側のタタリ場を浄化 針 鬼火市場1の間 2回目に訪れた時、蔦巻で取れる宝箱 浮き 鬼火市場2の間 画竜で直した先 疑似絵 五重塔5F 南側の宝箱 オモリ 五重塔5F 中央北側の宝箱 ほくせんババの商売道具目録 名称 場所 条件 妖しげな水晶 アガタの森1階 東の島 タタリ場を浄化 妖しげなお札 アガタの森1階 小島の木の裏の宝箱 妖しげな骨 アガタの森2階 妖怪を倒す 妖しげな首飾り アガタの森1階 カリウドの家の前 妖怪を倒す 住職代理のツヅラオ遺品目録 名称 場所 条件 魔除けの札 数珠 巻物 酒職人の酒の材料目録 名称 場所 条件 麹 花咲谷1の間 妖怪を倒す 米 花咲谷4の間 妖怪を倒す 秘境の水 花咲谷7の間 妖怪を倒す 桃太郎のきび団子目録 赤いエンカウントシンボルを探して倒す。 名称 場所 条件 きび団子(きなこ) 神州平原 塞の芽の反対側辺り 妖怪を倒す きび団子(よもぎ) 神州平原 タマヤの家の前 妖怪を倒す きび団子(ごま) 神州平原 十六夜の祠に続く道 妖怪を倒す 地下遺跡の調査記録簿目録 地下遺跡は二回訪問することになるが、二回目をクリアすると二度と入れなくなるので取り逃しに注意。 文頭に「地下遺跡二回目」とある場合、二回目の訪問で取れる。 一回目の訪問で取れる1/8、2/8、3/8、5/8が取れている場合は、二回目の訪問時は矢印通りに進んで大丈夫。 一回目の取り逃しは二回目でも取れる。 名称 場所 条件 地下遺跡の調査簿1/8 地下遺跡1階1の間 タタリ場を浄化した後に出る宝箱 地下遺跡の調査簿2/8 地下遺跡2階2の間 岩を一閃して右に行った先、視点では見にくいが宝箱手前右に道がある 地下遺跡の調査簿3/8 地下遺跡2階2の間 二股の道右側(左は2階3の間へ続く道)。タタリ場を浄化した後に出る宝箱 地下遺跡の調査簿4/8 地下遺跡2階3の間 地下遺跡二回目、入ってすぐ画面左の部屋にある宝箱 地下遺跡の調査簿5/8 地下遺跡3階3の間 左の道、岩を一閃し登ってタタリ場を浄化する 地下遺跡の調査簿6/8 地下遺跡3階2の間 地下遺跡二回目、宝箱 地下遺跡の調査簿7/8 地下遺跡4階1の間 地下遺跡二回目、最初の扉を出て通路右の行き止まりにある宝箱 地下遺跡の調査簿8/8 地下遺跡6階3の間 地下遺跡二回目、入って一番奥→真中→一番右にある岩を一閃した先
https://w.atwiki.jp/ffzitane/pages/13.html
マップの紹介 トンネル カモフラージュ レックス研究所 ダスト ダスト2 アズテック アサルト ルーフトップ ファーストライン トゥルース イタリア ミリシャ インフェルノ コブル バーティゴ オフィス プロディジー ムーンライト ピラネージ シャトー シージ 香港 ヴォストック ヌーク サバイバー 列車 裏路地 ハバナ 747 ギャラリー ギリシャ ベガス シエナ 工場 スタジアム ネズミの穴 遺跡 チャンピオン ストーム 海上油田プラント タイズ 飛行場 港
https://w.atwiki.jp/crossnovel/pages/138.html
一面、白銀の世界。 その中を一人、若い男が歩いていた。 白髪。碧眼。洋装。 銀世界の中で、埋もれてしまいそうで埋もれない存在。 背中には大きな木箱を背負っている。 雪靴を履き、耳を冷たい雪風から守っている事から、旅に関しては全くの素人 では無い事がわかる。 彼は、永遠に続くような白い世界を一人で歩いていた。 「神住む村(かみすむむら)」 およそ遠しとされしもの。 下等で奇怪、見慣れた動植物とはまるで違うとおぼしきものたち。 それら異形の一群をヒトは古くから畏れを含み、 いつしか総じて「蟲」と呼んだ。 青と赤の、奇妙な色合いの蓬髪。 髪と同じ、青と赤の服を着込み、腰に刀を佩いた男。 青い熊を象った面をつけており、素顔は一切分からない。 しかし周りに漂う静謐な空気から、彼が若くも凄腕の戦士だという事がわかる。 狼に変ずる力を持つオイナ族随一の戦士、オキクルミ。 村はずれの家に住む彼は、狩りを終え、帰路についていた。 カムイの海に面する道。いつの間にか謎の老人が作った道場があり、ナカツク ニ本土から来たという少年が釣りをしている。 いつもと全く同じ風景。しかし彼は若干の違和感を覚えた。 「いやぁ……、やっと人間に会えた……」 聞いた事も無い声がオキクルミの耳朶を打った。 刀に手を添え、声のしたほうを見遣る。 「何者だ」 オキクルミの睥睨を受け、雪の間から一人の青年が現れた。 白い髪。碧い目。見た事もない服。 「人にあったと思ったら、けったいなものに出くわしちまったな――」 ギンコは自らを威嚇する、奇奇怪怪な様相の男を見て呟いた。 青い、何らかの動物を模したような仮面。 一見道化ている。しかし、彼が発する殺気は決して道化たものではない。 腰に差した刀が、雄弁にそれを物語っていた。 「と、とりあえず俺は武器を持ってない」 無抵抗を表すため、ギンコが両手を挙げる。 しかし男は緊張を解かない。しばらくして、 「確かに、妖怪(ケムラム)ではないようだな。随分面妖だが」 面妖――どちらが。 ギンコが仮面の男を見遣る。 男はギンコが背負う木箱を見て、 「お前は何者だ。薬売りか?」 「薬売り……とはちょっと違うな。俺は――」 「俺は、蟲師だよ」 「蟲師」 仮面の男は聞きなれない単語に、聞き返す。 「蟲ってのは……まあ生命の『そのもの』に近いものだな」 下を向き、考え込む仮面の男。 そして、彼は何かを決意するかのように顔を上げた。 「蟲師と言ったな。お前を見込んで頼みがある」 「村の奴らを、見てやってくれ」 青い仮面の男に案内されるまま歩いていると、一つの村に入った。 丘陵の、坂や階段の多い村である。 彼らの言葉で、「ウエペケレ」というらしい。意味は分からない。 村は、まるで冬眠をしているかのように静まり返っている。 村の遥か上に、煙を上げる二つの山が見えた。 「あれはエゾフジ」 仮面の男はギンコが何を見ているか気付いたようで、問われるまでもなく呟いた。 「このカムイを守り、恵みを与えてくれる神山だ」 ――確かにあの二つの山からはこの村よりも強い蟲の気配を感じる。 光脈が通っているのだろう。 「ここだ」 村の一番高台にある家の前で、仮面の男は足を止めた。 「ケムシリ爺、入るぞ」 「ケムシリ爺、皆を治せるような人間を連れてきた」 「おお、ご苦労だッぺ」 「それじゃあ、俺はトゥスクルのところに行く」 仮面の男は、小さく言うとギンコを残して去っていった。 目の前には、狸の面をつけた老人。 語尾に「~ッぺ」とつけるのが正直気になる。 ケムシリ爺と呼ばれた老人は、 「まあ座るッぺ。ワシはこのウエペケレの元村長だッぺ」 「元……?」 「そうだッぺ。今はサマイクルというヤツが村長をやってるッぺ」 それなら何故、その『サマイクル』とやらが出てこないのか。 「私は、蟲師のギンコと申します。して、そのサマイクルさんは……?」 「それが問題だッぺ。お前さんに治せるかわからんッぺが……」 ケムシリ爺は俯いて、火箸で囲炉裏の灰を突いた。 言う事にためらいがあるような事らしい。 しばらく熟考したあと、 「お前さんはオイナ族ではないようだッぺ。オイナ族が何かわかるっぺか?」 「いえ……。しかし普通の人間とは違って仮面をつけていますね」 ギンコが今まで見てきた、『オイナ族』は全てそうだった。 全てといっても、先の青い仮面の男とこのケムシリ爺ぐらいである。 「聞いて驚くなッぺ。オイナ族は普通の人間じゃないッぺ」 普通の人間じゃない、と言われてもギンコにはピンと来ない。 蟲師、という都合上、ギンコも普通の人間とは少し違う。 蟲は通常、強い妖質を持っていなければ見る事の出来ないモノである。 妖質というのは、一般的に言う霊感だと捉えてもらってかまわない。 「よく聞くッぺよ。オイナ族は、狼に変ずる事ができるッぺ」 「は……?」 さすがに、それを聞いた時には二の句が次げなかった。 先程の仮面の男といい、このケムシリ爺といい、どう見ても人間である。 「信じなくたっていいッぺ。しかしこれは我らオイナ族の死活問題だッぺ」 「死活問題……というと?」 「我らオイナ族はこのカムイの地で、精霊達とともに暮らしてきたッぺ。しかし ある日を境に一部の村人が妖怪(ケムラム)を見る力も、狼に変ずる術も忘れて しまったッぺ」 妖怪――ギンコの基準から言えば蟲。それを見る力が無くなったらどうなるかは 予想がつく。 しかし、ギンコはオイナ族ではないため狼に変ずる術を忘れたなど、実感が湧か ない。 「ワシら霊力があるものはなんとか力を失わずに済んでいるッぺが、ない者達は 次々と力を失って行っているッぺ。特に酷いのがカイポクという娘だッぺ」 「というと……?」 「症状が軽い者達は力を失うだけで済んでるッぺ。それでもまあ、サマイクルの ように寝込んでしまう者もいるッぺ」 どうやら村長サマイクルは力を失ったあまりに寝込んでしまったらしい。 それほど彼らにとって、力は重要なものなのであろう。 ケムシリ爺は、痛ましい顔で――仮面で表情は分からないが――続けた。 「しかしカイポクは……ワシらの記憶もなくしてしまったッぺ」 青い仮面の男――オキクルミは一路、ラヨチ湖の近くにあるトゥスクルの家へ 向かっていた。 トゥスクル。このオイナ族の巫女のような者である。 白い雪を踏み分けて進む。ラヨチ湖の祭壇には一本の剣が刺さっていた。 宝剣クトネシリカ――。かつて彼に、忌まわしき双魔神を倒す力を貸してくれ たものの一つ。 「あ、オキクルミお兄ちゃんだ!」 さくさくという軽い足音とともに、小柄な少女が駆け寄ってきた。 蕗の仮面をつけた少女。今は長老ケムシリ爺を越す霊力を持ったピリカである。 「ピリカか……。トゥスクルを困らせていないか?」 「うん! わたし、トゥスクルお姉ちゃんと一緒に、皆が早く良くなるように ってお祈祷してるの!」 仮面の所為で、表情は分からない。しかし、きっと満面の笑みを浮かべている のだろう。 その表情を予想して、オキクルミの心が軋んだ。 こんなに健気な少女の実姉が、何故一番酷い症状になっているのか。 (――代われるのなら、俺が幾らでも代わってやるというのに……) そうだ。この少女の悲しみは他の者の比ではないはずだ。 「オキクルミ」 顔を上げると、眼鏡のような仮面の両側にフクロウを乗せた若い女が立っていた。 「トゥスクルか」 トゥスクルの、小さな家の中で二人は向き合っている。 ピリカはいない。彼女に聞かせるには辛い事だから、とトゥスクルが遊びに行か せたのだ。 恐らく、カムイの外から来て、いつも釣りをしているコカリと言う少年のところ に行ったのだろう。 「カイポクの容態は?」 口を開いたのは、トゥスクルだった。 「未だ良くなっていない。だが、治せるような者が今村を訪れている」 治せるかは確証がないが――。そう言ってオキクルミは黙り込んだ。 この男はあまり口数が多くない。しかし、カイポクが病になってからはそれが顕 著になっている。 「誰が村を訪れているのだ? 医者か?」 「いや……、蟲師を名乗る男だ」 「サマイクル! サマイクル出てくるッぺ!」 どんどんと扉を叩く音を聞いて、サマイクルはようやく布団から出た。 扉を少し開け、外に誰がいるかを確認する。 といっても、「~ッぺ」などと言う口調の者は一人しかいないが。 「長老……我は今、オイナ族の戦士として他人に顔見せするなど……」 「いいからでてくるッぺ! 皆を治す方法が見つかるかも知れないッぺ!」 「なんだとォッ!!!」 先程とは打って変わり、凄まじい勢いで扉を開け放つサマイクル。 「ワシについてくるッぺ! ワシの家に蟲師のギンコという男がいるっぺ!」 「承知した!」 一気に本調子を取り戻していくサマイクル。 彼が寝込んでいた理由は、『狼に変ずる事ができなくなった』からである。 それは勿論、オイナ族の戦士として他の者達に顔向けできない、と自分で思い 込んでいたからである。 しかし、それが治るとなれば別だ。 彼は、オイナ族随一の戦士にして、ウエペケレ村長。 (我が動かなければ!) 「して、何が原因か分かったのか!?」 いつも厳しい――根はとても優しい男なのだが――サマイクルには珍しく、鼻 息を荒げながらギンコに詰め寄っている。 「え、ええ。原因は『神斬り蟲』という蟲です」 「かみきりむし……?」 ケムシリ爺とサマイクルが同時に首を傾げた。 「『神斬り蟲』とは、ヒトから妖質――つまり霊力を奪っていく蟲です。主に 渡り鳥のように風に乗って旅をしていますが、寒さを嫌います。冬が訪れると 風に乗って、人間や動物に取り付くのです」 「何故、ヒトや動物に……?」 「ヒトや動物――主に哺乳類は、寒地にいてもある程度は体温が変わりません。 それが、『神斬り蟲』には非常に都合がいいのです」 「治す方法はあるのか?」 サマイクルが待ちきれない、というように立ち上がった。 「……あるといえばあります。しかし、この土地でそれをやるのは非常に危険 だ」 「それでもあるのであろう!?」 問い詰めるサマイクル。対してギンコは戸惑っていた。 しかし、何もしない事より、何かするほうがマシである。 「身体を冷やせばいいんです。冷たい水で行水をしたり……」 サマイクルの動きが止まった。 無理も無い。彼もまたこの極寒の地カムイに住む者の一人である。 このカムイで、冷たい水で行水をすればどうなるかも知っている。 「そんな……」 サマイクルがへたり込んだ。 それなら、それなら治らないほうが――――。 「サマイクル! ケムシリ爺!」 大きな音とともに扉が開く。そこにはいつになく焦った表情のトゥスクルが いた。 「カイポクが……カイポクがいなくなった!」 開口一番のトゥスクルの宣言は、サマイクルの考えを打ち砕くには十分すぎ た。 吹雪の吹きつけるラヨチ湖。 「来ないで!」 甲高い声が響く。声の主は茶髪の娘。向き合うのは、青い仮面の男。 カイポクに、こんな事を言われるなどついぞ考えた事が無かった。 伸ばそうとしたオキクルミの手がピタッと止まる。 「アンタなんか知らない! わたしは、私は普通の人間よ!」 <オキクルミはあいつなりに、考えてるんだよ> 二つの言葉が、オキクルミの中で交差する。 自分を人間だと思い、オイナ族の全てを拒絶するカイポク。 オキクルミの事を理解し、ずっと信じてくれたカイポク。 信じてくれ、カイポク。 俺はもう、誰かを傷つけるような事はしない。 一人で突っ走るような事もしない。 だから――。 「戻って来い、カイポク!」 「いや!」 カイポクが後ずさる。 彼女のすぐ後ろに、ラヨチ湖の水面が迫る。 「待てカイポク! それ以上――」 しかし、オキクルミの忠告は遅かった。 雪の水際に、カイポクの足が滑る。 「カイポク――――!!」 飛沫の上がる音ともに、刺すような感覚が全身を襲った。 滑り落ちる茶髪の娘。それの後を追う仮面の男。上がる飛沫。 襟巻きもろくに巻かないまま、ギンコはその様子を眺める事しかできなかった。 「ま、まずい! こんな吹雪の中湖になんて落ちたら――!」 ハッと我に返り、ギンコが大声を上げる。 「オキクルミ! カイポク!」 サマイクルは水面に向かって二人の名前を呼び、 「一大事だッぺ! 村から人手を集めてくるッぺ!」 ケムシリ爺がウエペケレに向かって走り、 「二人とも……助かってくれ……!」 トゥスクルが祈りを捧げる。 実姉と兄のように慕う男を同時に失えば、あのピリカはどんな表情をするだろうか? 水面に、波紋が広がった。 サマイクルとトゥスクルが、同時に顔を上げた。 「っはあ!!」 再び飛沫が上がり、ラヨチ湖の中からカイポクを背負った青い狼が顔を出す。 「オキクルミ!」 「サマイクル、俺はいい! まずはカイポクを!」 青い狼――オキクルミが岸まで泳ぎ、サマイクルとギンコがカイポクを受け取った。 「全く……冷や冷やした。突然飛び込むなんて……」 ギンコがコートを脱ぎ、それを気絶したカイポクにかけてやる。 オキクルミが狼の姿のままで、湖から上がる。 しかし、本当に狼に変ずる事ができるとは。 ギンコは青い狼を見る。 身体を震わせて水分を飛ばす姿はまさに犬。 「オキクルミ~! カイポク~! 大丈夫だッぺか~!?」 ケムシリ爺が村の者達をやっとつれてきた。 未だ気絶しているカイポクを背負い、オキクルミに乾いた布をかける村の者達。 ギンコは改めて、その一連の様子を眺める。 もう、吹雪いていない。 「神住む村(かみすむむら)」10 「もう行くのか。気の早い男だな」 最初に出会ったときと同じように、青い仮面の男と白髪の蟲師は歩いていた。 「ああ。俺は蟲を寄せ付ける体質だからな」 「大変だな」 「もう慣れた」 あの後、カイポクは一度だけ目を醒ました。 オイナ族のことも、カムイの事も、勿論オキクルミの事も全て思い出して。 あれだけ冷たい水を浴びれば、『神斬り蟲』は死ぬ。人間だって死ぬかもしれない。 彼女が、オイナ族であったことが幸いした。 これならば、他のオイナ族もいずれ忘れたものを思い出すだろう。 「ピリカのお姉さん、目を醒ましたって本当?」 頭にウサギの仮面を乗せた少年が、蕗の仮面をつけた少女に聞く。 近くには一匹、梅の模様がある可愛らしい豆柴。 「コカリ、お姉ちゃんの事心配してくれたの?」 ピリカが、ナカツクニから来た少年コカリに聞き返す。 すると彼は満面の笑みで、 「うん! なんてったって、友達のお姉さんだからね!」 「えへへ、ありがとう!」 「よーし! 今日はピリカのために大物を釣るぞー! ね、梅太郎!」 わん!と梅太郎が吠えた。 「……この寒いってのに、子供は元気なもんだな」 ほほえましい光景を見て、ギンコが呟いた。 しかし、この光景も、一面の銀世界も見納めである。 青い仮面の男が立ち止まる。 「この隧道を抜ければナカツクニに出る。達者でやれよ」 「アンタもな。……えーと」 ギンコが青い仮面の男の名を呼ぼうとして、考え込んだ。 そういえばこの男から、名前を聞いていなかった。そして、名乗ってもいない。 「俺はオキクルミ。オイナ族の戦士だ。また会えることを願っているぞ」 「蟲師のギンコだ。こちらこそ、また機会があれば」 青い仮面の男と、白髪の蟲師がしっかりと握手をする。 空はこの時期のカムイに珍しく、抜けるように青い。 エゾフジが恵みの証である噴煙を上げる。 仮面の所為で表情は分からない。しかしこの男は、オキクルミはきっと笑って いるのだろう。 北の果てに、仮面の民族が住むという。 狼とヒトの姿を持ち、自然とともに生きる。 そこに彼らが住む限り、語り継がれる無数の聖伝とともに――。 「神住む村(かみすむむら)」 終
https://w.atwiki.jp/magicman/pages/5297.html
蒼狼シンカイアマテラス UC 水文明 (4) クリーチャー:ブルー・モンスター/ナイト/サムライ 2000 ■このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、自分の山札を見る。その中からコストが4以下の呪文またはクロスギアを1枚選び、相手に見せてから手札に加える。その後、山札をシャッフルする。 フレーバーテキスト 収録 DMAX-01「アナザー・エクストラ・パック ブレイズ&ガンナーズ」 19/39 作者:焼きナスオ 評価 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/typemoon-ss-manse-/pages/7.html
https://w.atwiki.jp/ffzitane/pages/37.html
今発生中のイベント ヒューマンシナリオ『ブレイズ戦線異常あり』 イベント期間中、「ブレイズ(BLAZE)」マップでの経験値&クレジット獲得量が 50%アップします。 [実施期間]:2011/01/19 メンテナンス後 ~ 2011/02/02 メンテナンス迄 ヒューマンシナリオ『撃墜せよ!空戦訓練』 1日1回「ブレイズ(BLAZE)」マップにてドローンを300Kill達成すると、該当マップのクリアに役立つシナリオ用アイテムを支給します。 [実施期間]:2011/01/19 メンテナンス後 ~ 2011/02/02 メンテナンス迄 イベント『限定アイテムリターンズ!』 イベント期間中の週末の3日間(※1)で、過去に販売した計4つの無期限銃器/クラスを再販売いたします。 どのアイテムが再販売されるかは、該当日に実際にログインして確かめてみてください。 ※1)[販売日時]: 1) 01/21(金) 11 00 ~ 01/24(月) 11 00 2) 01/28(金) 11 00 ~ 01/30(月) 11 00 3) 02/04(金) 11 00 ~ 02/06(月) 11 00 4) 02/10(木) 11 00 ~ 02/13(月) 11 00 [実施期間]:2011/01/19 メンテナンス後 ~ 2011/02/16メンテナンス迄 [チームデスマッチ]モードに7つのマップを追加 前回アップデート(Ver.056)にて実施されました大型アップデート『RELOAD』。 『RELOAD』にて飛躍的に改変をとげたTDMに、下記のおなじみ人気マップがリニューアル実装されます。 ・ダスト2 殲滅 (※) ・アサルト ・イタリア ・レックス研究所 ・シエナ ・747 ・トゥルース ※「ダスト2 殲滅」は、既存マップ「ダスト2」を再構成したものです。 「デスマッチ/チームデスマッチ」のほか、「オリジナル(殲滅)/ゾンビ連合/ゾンビ連合 殲滅」がプレイ可能です。 新規武器「M60E4」(マシンガン)販売 M60E4(無期限) … 1,900 NEXONポイント(※) M60E4(3日) … 220 NEXONポイント M60E4(10日) … 440 NEXONポイント M60E4(30日) … 660 NEXONポイント ※[販売期間]:2011/01/19 メンテナンス後 ~ 2011/02/02 メンテナンス迄