約 2,570,413 件
https://w.atwiki.jp/cityofstreamer/pages/365.html
ブルーシャーク傘下
https://w.atwiki.jp/godeater-wiki/pages/305.html
コメントで雑談はしないように - 2010-04-07 22 20 18 結合崩壊は女神像、角、前触手でした - 2010-04-27 14 14 20 前触手じゃなくて腕触手ね。四本の腕の表皮が禿げてたんでどれを攻撃してもいいと思われる - 2010-04-27 14 37 16 アラガミバレットはプロミネンスカノン、ヤタノカガミ、コールフレアでした - 2010-04-27 14 24 46 プロミネンスカノンはレーザー、ヤタノカガミは3つの火の球が順に敵に放たれるバレットでした - 2010-04-27 14 29 06 コールフレアは上空に球を1つ放ちそこから放射の様な炎が敵に向かって放たれるものでした。 - 2010-04-27 14 30 53 あんまり気にする事じゃないかも知れないが、ベースはウロヴォロス堕天よりシンプルにウロヴォロスの方がいいんじゃなかろうか。薙ぎビームも撃ってこないみたいだし - 2010-04-27 14 52 52 書いた者だが、飛び掛りの衝撃波はどう見ても堕天並の範囲だと思う。 薙ぎビームも活性化時には放ってきた。 - 2010-04-27 14 57 19 活性化時は普通のウロヴォロスも薙いで来ね? スサノオみたくベースって書かずに似た行動が多い、の方が良いかもしれない - 2010-04-27 15 11 43 ショート・ロング・バスターでやってみたとこ ショートが一番効いている感じがする - 2010-04-27 15 29 42 報酬でマホガニー木片確認 - 2010-04-27 16 49 20 通常時で薙ぎ払い確認 - 2010-04-27 17 01 55 貫通は効きにくいっぽい?ないぞうのうてんでも結構硬かった気がした - 2010-04-27 17 06 24 ファランクス真でないぞう四属性ざっくり検証してみた、雷が緑エフェクト他最小エフェクト狙撃箇所は部位破壊可能の三箇所どこも同じでした。全体的に銃貫通は効きにくいっぽい、活性化時破壊後も緑以上は確認できなかった。足と三箇所がやや効きやすい?剣で頭狙った方が楽かも、参考までに - 2010-04-27 19 26 07 レーヴァテインの破砕バレットにて雷で女神像(角かも)に打ち込んだところ通常時赤エフェクト、活性化時最大エフェクトでした。 - 2010-04-27 21 42 18 すいません、角と像破壊後でした - 2010-04-28 06 51 04 腕触手も同じでした。 - 2010-04-27 21 43 21 コールフレアは発射後空に上がって斜め下にスプレッドカノンみたいなのを撃ってた。ヤタノカガミはよく分からん - 2010-04-27 23 44 11 銃は貫通も破砕も大差ないっつーか、破砕はもっとダメっぽい。足や破壊部位に当てても緑エフェクトじゃなかった。ちなみに足は雷以外でも緑エフェクトになる。 - 2010-04-28 02 10 17 雷以外でも緑<内臓破壊弾での話。爆発は全× - 2010-04-28 02 11 34 弾丸+爆発ってやつですけどじゃ弾だったのですかね - 2010-04-28 06 57 06 そういや、こいつもエイジス・ウロヴォロスのバグ通用した - 2010-04-28 02 45 07 獣剣 老陽 改で腕触手&角に赤エフェクト。女神像は最大エフェクト確認 - 2010-04-28 03 40 45 コールフレアはコールレインの放射 ヤタノカガミは3つの炎が時間差で当たる プロミネンスカノンはトーレントノヴァと同じかな - 2010-04-28 10 05 03 鮫刃ノコギリで女神像、角にクリティカル確認しました。物理破砕は結構有効な模様 - 2010-04-28 20 12 08 顔面は切断が効くっぽい - 2010-04-28 20 24 00 クリア後衣装1種類追加 - 2010-04-29 07 16 24 宝剣 楊貴妃 真だと足元や触手へのヒットエフェクト緑色ですが、獣剣 老陽 改だとオレンジ色だったので、神属性は効果が薄いのかも。 - 2010-04-29 15 40 13 雷刀真で女神像を切ったらクリティカルでした - 2010-04-29 19 24 26 剣戟全般効く(虎剣大王でクリティカル - 2010-04-29 19 35 03 怒り活性時は、通常時よりも女神像に対する物理攻撃ダメージが上がるのではないだろうか。 - 2010-05-03 22 35 12 弾丸は足以外全てはじかれました。 - 2010-04-29 19 38 56 スサノオ強化以外に素材の使い道無いんでしょうか? - 2010-04-29 23 33 10 アマテラスの素材は神蝕系武具の強化にしか使えないです - 2010-04-30 01 57 09 神蝕系のカイを直接生産させてくれないと、スサノオのミッションにいけない人には意味ないよね - 2010-04-30 17 54 20 意味はあると思うけど。素材集めて強化するだけが目的じゃないでしょう。戦うだけでも十分意味はあると思う。人それぞれの考え方だけど。 意味ないよね って決めるのはおかしいかと。 それにスサノオミッションは解除コード無しの人でもマルチなら出来る(条件はある)。 あと直接生産出来るなら、それこそスサノオミッション意味ないって事になるかと。(素材集めて強化するのが目的とするなら) あくまで各個人の価値観の問題だけど。 - 2010-05-03 23 23 25 内臓破壊弾なら顔にもダメージは与えられる。 - 2010-04-30 09 48 05 一応弾かれエフェクトでもダメージは入ってるが・・・?ヴァジュラのマントとかは入らないらしいが - 2010-04-30 17 55 44 ダメージ0はありえないはず。ヴァジュラマントも極小ではあるがダメージはあるはず。それが無いに等しいくらい、という事ならおかしくはない。 - 2010-05-03 22 33 16 弾かれエフェでもダメージに入ります。(極微量ですが・・・) - 2010-05-01 19 20 55 とある雑誌を参考に、捕喰及び結合崩壊の素材入手可能一覧作成してみた - 2010-04-30 20 40 08 腕触手を使った攻撃「前方を左右の腕触手で交互に薙ぎ払う、前方に両腕触手を投げ出す」の攻撃にはスタンがついている模様。スタン無効スキル等をつけていない場合、ほとんどスタンに陥る。 - 2010-05-03 22 37 51 「前方をm右 腕触手で一突きする(パンチする?)」ドリルパンチ的な攻撃はくらっていないので不明。 - 2010-05-03 22 39 35 銃主体で攻撃する人には、相性が合わない敵。 銃での攻撃は、(アラガミバレットを使えばエフェクト大の場合と場所があるが)ほとんどがエフェクト中程度(緑)。 ショートで腕触手とかを斬る方が銃よりもいいかもね。 - 2010-05-03 22 45 47 アラガミバレット「コールフレア」で、撃ちだした球(弾?)が上空にあがる前に障害物・敵にあたると、何も降り注がない。ウロヴォロス類の似たアラガミバレットでも同様。 - 2010-05-03 23 10 20 20回女神像を部位破壊して討伐した結果、黒貴輪が1回しか出なかったのでおそらく低確立なレア素材かと思われます - 2010-05-04 11 16 55 輪と石は低確率レア素材に入ると思うよ。 - 2010-05-04 15 51 24 他の所でも何度か言われてることだが数十回程度じゃ低確率かどうかなんて分かるもんじゃない - 2010-05-04 17 55 09 回数は置いとくとしても他の素材よりも低確率なのは体感できる - 2010-05-04 21 45 37 アマテラスを12回倒したところ黄泉石が5個手に入りました。そこまで低確率ではないのでは? - 2010-05-05 11 06 00 確かに二、三回に一回は出るのでレアってほどの体感は無いです。 - 2010-05-05 22 40 56 レアっていうか低確率?獣神牙とか帝王牙的な感じじゃないのかな。(←の牙ってレアじゃないよね?;) てかレアって明確な判断基準ないよね? 戦王耐衝体は低確率で戦王翠ナントカ?はレアって感じかな? - 2010-05-07 17 28 42 レアは7%以下で良いんじゃないかな。 - 2010-05-11 01 43 00 ※「コノ世ヲ蝕ムモノ」の報酬「封神指定解除:004」は、神蝕系武具の強化制限を一段階解除するアイテムです。 これって神蝕剣・銃・甲の強化候補のキー素材みたいな書き方だけどおかしいよね? 004はスマッシュペンダント・スマッシュサーフのキー素材であり神蝕~武器とは関係ない。004がなくても強化候補は出てくる。 書き直すか消すべき。 - 2010-05-04 13 15 02 火炎弾召還と火炎レーザー召喚の位置は、説明しづらいのであえて説明しなかった。うまく説明出来るなら攻略等に何方かお願いします。 ※の1つ目は改変しておきます。 - 2010-05-04 14 39 39 火炎弾召還は、初段を射線に対し垂直にステップ回避する事で二発目まで回避でき、更にジャンプすれば三発目を回避出来る。どうしても食らいたくないときは足掻いてみましょう - 2010-05-05 05 41 01 「威嚇(?)」は尻尾で風を起こして攻撃してるものだと思ったけど… 火炎弾召還は∴みたいな形で設置された後飛んでくるけど、弾を中心に大きく円を描くように走ると安定して避けられるって聞いた。設置から遠くへ離れられない場合はやっぱガードが無難? - 2010-05-05 12 31 43 「威嚇(?)」の欄は一応他のアラガミに合わせて威嚇って書いただけで実際威嚇とも思えない。 見様によっては、あの「揺れ」があるわけだし、こちらを誘惑?しているんじゃないか って意見もある。 一つの攻撃という説ももちろんあるけど、あの行動・・・攻撃にしては多少違和感を覚えるよね。 - 2010-05-07 17 24 02 一応、尻尾(?)の所に攻撃判定がありますが方向転換の攻撃判定のこともありますし、確かにあの『揺れ』を考えると、誘惑だと・・・。 - 2010-05-12 08 30 07 尻尾だかマントだかヒレだかわかんないあの部分(とりあえずマントと表記する)に判定があるんじゃなくて、後ろ足付近にあるはず。 動いてるマントは判定なかったけど、後ろ足に近づくと吹き飛ばされたので。 - 2010-05-13 16 58 34 攻撃行動に大口径ビーム、およびなぎ払いビームがありませんね?追加しておいてください。 - 2010-05-07 14 40 47 このページ編集した者だけど、誰かが編集してくださるといいんですけど、自分は荒らし対策のシステム上編集出来なくなってるのでしばらくかかるかと。何方かお願いします。 編集を何度か繰り返したら編集出来なくなった。再度編集するにはしばらくかかるって書いてあるんだが二日たっても出来ない。これはいつになれば出来るんだろう - 2010-05-07 17 20 06 デスペアピック真で切っていたところ毒状態になった - 2010-05-15 18 20 42 状態異常は効かない事の方が特殊な例なんだから効かなかった時だけ報告すればいい - 2010-05-15 20 39 37 ウロヴォロスタイプは毒が効かないから報告したんだろ - 2010-05-23 22 23 09 デスペアピック真で一回も毒にかかんなかったんですけど・・・ - 2010-06-26 15 03 47 足(?)を地面に突き刺す攻撃載ってませんね?後アマテラスの足の先が光りますが攻撃判定はないようです - 2010-06-27 19 12 59 難易度「8」ではなく「8(DLC)」ではないですか? - 2010-07-10 08 18 37 マスドライバーの神属性内臓破壊使用で足を狙撃で赤エフェ、シヴァで神属性内臓破壊使用で緑エフェ。神属性倍率高くない武器で神弾打ち込んだほうがエフェクトが高い・・・。 - 2010-06-27 01 19 10 だからエフェクトの種類は「その攻撃の何割が有効か」で決まるって何度も他所で話が挙がっている。この場合マスの神弾は「物理の割合が極端に高い弾丸」になる。そしてアマテラスに神は雀の涙程度しか効かない。よってエフェクトはマス>シヴァ、だがダメージは無論シヴァ>>マス - 2010-08-14 02 22 13 倒すだけなら雷系の銃弾を腕触手に撃ちまくって破壊してダウンしたらショートで切りまくり起き上がったらまた腕触手に撃ちまくってダウンさせるで結構楽に倒せますね sss+狙いにどうぞ - 2010-08-24 09 06 22 ジャンプして衝撃波が発生する攻撃は攻撃の範囲内でもジャンプすると回避可能。 - 2010-10-03 00 37 42 捕食111回でプロミネンスカノン 52(46.8%) コールフレア 37(33.3%) ヤタノカガミ 22(19.8%)でした(小数点以下切り捨て) 既出でしたらごめんなさい - 2012-10-16 17 45 06
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/4125.html
この記事では『大神』PS2板と、その移植作品であるWii版・絶景版を取り扱っています。判定はいずれも「良作」です。 ※HDリマスター『絶景版』は参考記述扱いとして後述。 大神 概要 ストーリー ゲームの流れ 装備品 筆しらべ 幸玉 はぐれ珠 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 大神(Wii版) 変更点(Wii) 問題点(Wii) 総評(Wii) 余談(Wii) 大神 絶景版 大神 【おおかみ】 ジャンル ネイチャーアドベンチャー 高解像度で見る裏を見る 対応機種 プレイステーション2 発売元 カプコン 開発元 クローバースタジオ 発売日 2006年4月20日 定価 7,140円(税込) プレイ人数 1人 セーブデータ メモリーカード使用容量170KB 廉価版 PlayStation 2 the Best 2006年12月14日/3,129円(税込) レーティング CERO 全年齢対象 備考 「第10回 文化庁メディア芸術祭 エンターテインメント部門」大賞 「2007年度 日本ゲーム大賞」優秀賞 IGN主催「The Best of 2006」最優秀賞 ※他ギネス記録2種認定 判定 良作 ポイント 日本神話をモチーフにした和風ファンタジー美しいグラフィック&BGM簡単操作でスタイリッシュわんこアクション一部除き難易度はかなり低い 大神シリーズ大神 / 大神伝 ~小さき太陽~ 昔々、あるところに 狼の姿をした とても心優しい神さまがいましたとさ 概要 絵巻物に描かれた和風絵画のような風情を感じるグラフィックが特徴のアクションRPG。キャッチコピーは「この世の命が、蘇る。」 ジャンルの「ネイチャーアドベンチャー」とは、分かり易く言えばゼルダの伝説に代表されるアクションアドベンチャーのこと。 古代日本をモチーフとした広大なフィールドを舞台に、神話や昔話に語られる様々な霊獣・偉人・妖怪が登場し物語を彩る。 タイトルの「 大神 (おおかみ)」には、主人公の姿が「狼」であることはもちろん、主人公が「天照大神」であることのダブルミーニングが込められている。 ディレクターは『デビルメイクライ』や『バイオハザード2』を手がけた神谷英樹氏。そのため、彼の出身地である信州の地名を元とした地名や人名が多い。 ストーリー 美しき緑と自然が息づく大地の国「ナカツクニ」で、最も見事な桜の木を神木として祀る村「 神木村 (かみきむら)」その神木の袂には、かつて神木村を脅かした伝説の怪物「ヤマタノオロチ」を討ち取った剣士と狼の像が祀られている。剣士イザナギを様々な神秘の力で助けるも、傷つき倒れた白狼の呼び名は 白野威 (シラヌイ)。この英雄たちの活躍によりオロチは封じられ、神木村に平穏をもたらした 白野威 (シラヌイ)は逝去後、敬愛と尊崇の念を込めて「 大神 (オオカミ)」と呼ばれ、その像は村の守護神として大切に祀られた。 しかし百年の後のある夜、オロチを封じていた宝剣「 月呼 (ツクヨミ)」が何者かに引き抜かれ、蘇ったオロチはナカツクニ中を呪いと 祟 (タタ)りで包み込んでしまう。この窮地に、神木に宿る木精サクヤ姫は、古の盟約に従い、村の守護神である白野威像を依り代として太陽神復活の儀を行う。こうして、百年の眠りから目覚め蘇った 白野威 (シラヌイ)こと、太陽神「 大神 (オオカミ) アマテラス」は、旅絵師のイッスンと共に、奇跡の御業「筆しらべ」で呪いと祟りを清め祓う、ナカツクニ浄化の旅へと出るのだった。 + 登場人物紹介 アマテラス かつて人々に「大神 白野威 (シラヌイ)」と称えられた白狼にして本作の主人公。その正体は、ナカツクニに住まう神々の中でも最高位に位置する太陽神「 天照大神 (アマテラスオオミカミ)」である。世界を絵のように切り取り、神なる筆で世界に絵を描き、様々な奇跡を起こすことができる力、イッスンが命名するところの「筆しらべ」という力を使いこなす。百年前には遠く及ばない霊力で目覚めるも、人や動物たちの信仰心の高まり応じて、失った神通力を取り戻していく。ゲーム内では便宜上、百年前のアマテラス=「 白野威 (シラヌイ)」。現在のアマテラス=「アマテラス」と呼び方が分けられている。 イッスン 旅絵師として全国を行脚している小さな妖精。アマテラスを「アマ公」と呼び慕う。アマテラスの筆しらべに魅せられ、かつて存在したという十三の 筆業 (ふでわざ)を全てを目に焼き付け、一人前の絵師になることを目指し、アマテラスの旅の相棒として同行する。アマテラスが一切喋らない分、言葉が通じる相手への質問や交渉、現状の分析などとにかくよく喋る。 サクヤ姫 オロチの邪気から神木村を守りアマテラスを復活させた、神木村の御神木「コノハナ様」に宿る桜花の精。オロチの祟りにより霊力の大半を失っており、神木村から離れることは出来ないが、ナカツクニ各地にオロチの邪気を払う力を蓄えた分身「賽の芽」を芽吹かせ、その開花を待ち続けている。 スサノオ 木刀「 闘片撲 (トウヘンボク)」を携えた、神木村に住む自称"大剣豪"の中年男。かつて白野威と共にオロチを討ち取った剣士イザナギの子孫であり、剣の才覚は確かなのだがまともに修行に取り組まず、酒に逃げてばかりの自堕落な性格をしている。酒屋の娘クシナダに想いを寄せており、イッスンからは「おっさん」と呼ばれている。 ゲームの流れ プレイヤーは白狼「アマテラス」を操作し、冒険の先々で遭遇する妖怪を退治し「祟り場」を清め、美しい大地を蘇らせていくのが当面の目標となる。 ヤマタノオロチが振りまいた祟りによって呪われた大地を「祟り場」呼び、ゲーム開始時ではナカツクニのほぼ全ての地方で祟り場が発生している。 怨念と災いを振りまく強大な妖怪との対決もあるほか、アマテラスとイッスンだけでは解決できない問題も様々に立ちはだかり、冒険の途中で出会う個性豊かな登場人物たちの助力によって現状を打開する展開も多く、ドラマティックに物語が進行していく。 太陽神といえど復活して間もないアマテラスはまだまだ本調子とは言えず、冒険を進める内に失った霊力を取り戻し、徐々に全盛期の力を取り戻していく。 アマテラスの戦闘力は大まかに分けて、「装備品の更新」「新たな筆しらべの獲得」「 幸玉 (さちだま)による強化」「道場での新規アクション習得」といった4つの方法で磨かれていく。 RPGよろしく冒険の先々で宝箱から様々なアイテムを獲得していく。また、戦闘勝利や換金アイテム売却で得たお金で、よろず屋から回復・補助アイテムを購入し、強敵相手には物量戦を仕掛けることも可能。 装備品 装備品は武器である「神器」を「表」「裏」二箇所に装備可能で、他に「 神飾 (カミカザリ)」というアクセサリを3つ装備可能。防具は存在しない。 神器の種類は「三種の神器」になぞらえており、鏡、勾玉、剣の三種類に大別され、一部にはその装備固有の性能を備える。 神器は「表」と「裏」の装備位置でも使用感が変わるが、全ての神器が1点モノなため「表」「裏」の機能を同じ武器で扱う事は出来ない。 鏡 鏡(表) アマテラスが初期から備える、本作の基本近接武器。 武器の射程こそ狭めだが、地上連撃の際に大きく踏み込むことでリーチをカバーしており、見た目以上に広い範囲の敵を薙ぎ払う。 空中で繰り出すとわずかに滞空しながら定点攻撃を繰り出す。 鏡(裏) 攻撃的な表とは対照的に、裏に配置した際は前方からの攻撃をいなす盾として鏡を展開する。空中でも発動可能。 タイミングよく防御することで「ジャストガード」となり、緑の紋様が浮き出ると共に体力を少量回復する。更に、小~中型妖怪の近接攻撃をジャストガードすると、カウンター投げ攻撃「百舌落とし」へと派生する。 勾玉 勾玉(表) 表に装備した勾玉は長射程の鞭のような攻撃を繰り出す。最もリーチに優れる武器種だが、攻撃の度に足が止まり威力も控えなものの、攻撃ボタン連打で多段ヒットとなりコンボ数を稼ぎやすく、左下に出る大神マーク「神格」(*1)による加護を稼ぎやすい。 勾玉(裏) 裏に装備した勾玉は低威力の飛び攻撃を発射する。弾速は素早く発射の際の隙も少ない。移動しながらでも使用できるものの弾を撃ちきると再補充のクールタイムを要する。 神器によって遠距離向きの単発連射タイプと、至近距離向けの散弾単射タイプの二通りが存在する。 剣 剣(表) 表に装備した剣は、高威力の至近距離攻撃を繰り出す。攻撃ボタン長押しで力を溜めることも出来る。 溜め状態のままジャンプ・移動・かわせ身が可能で、最大溜めの剣撃は破壊力絶大。 表鏡ほどには踏み込まずリーチは乏しく、溜め無しの連撃の発生速度も三種の神器の中では遅めだが、攻撃後の後隙は短く、一撃離脱の戦法に向いている。 空中攻撃は、直下に素早く急降下しながら剣を斬り降ろす兜割りを繰り出す。 剣(裏) 裏に装備した剣は、剣を突き出しながらの突進攻撃を繰り出す。 溜め攻撃も可能だが、溜めながらの移動は制限されている。 突進の性能は地上・空中で変化し、地上では頭突きと同等の速度で真っすぐに繰り出す短距離攻撃となり、空中ならば剣に乗りつつ敵を補足・急接近する空襲攻撃となる。 筆しらべ 本作を象徴するシステムであり、墨ヒョウタン(RPGでいう自然回復するMP)を消費して実行するアクションである。 これは戦闘中・移動中問わず、画面上に筆を走らせて特定の模様や線を描くことによって森羅万象を操る神の力を繰り出す。以下が一部の例である。 光 明 空に丸を描くことで太陽を出現させ、時刻も朝へと変える。アマテラスが生来備える力。 画 龍 壊れたものを墨で塗りつぶすことで修復する力。「 蘇神 (よみがみ)」を取り戻すことで使える。 一 閃 淀みない横線を描くことで、鋭い斬撃を放つ力。「 断神 (たちがみ)」を取り戻すことで使える。 水 郷 水流や噴水を操る力。「 濡神 (ぬれがみ)」を取り戻すことによって使える。 花 咲 草木や花芽を咲かせる力。「 咲ノ花神 (さき はながみ)」を取り戻すことにより使える。 アマテラスは元々十三の筆業を全てを宿していたが、百年前のオロチとの戦いの末に眠りに付いた際、身に宿していた筆しらべの力がナカツクニ各地に散り、復活した時には全ての筆業を失っていた。 この筆業を司る筆神たち(*2)を全て取り戻すことも旅の目的である。最初こそ筆業の種類は少ないが、物語が進み筆神と再会し、その力を取り戻すことで筆業の種類を増やすことができる。 筆しらべは戦闘中の攻撃手段としてだけでなく、人助けや謎解きの鍵などの多岐にわたる活躍を見せる。 筆しらべの操作中は時間が止まるので、ゆっくりと状況を確認したりもできる。 また、筆業の中でも一部隠しイベント達成の解放によって、性能強化や奥義習得ができるものも存在する。 また敵を倒した直後に敵の種類に対応した筆しらべを使用すると交換用アイテム「妖怪牙」を入手できる。 + 筆しらべ一覧 断神 (子) 筆しらべ「一閃」(一閃二式、一閃三式):横線を1本描くことで鋭い斬撃を放つ。 凍神 (丑) 筆しらべ「吹雪」:氷から線を引くことで凍らせる。 筆しらべ「氷嵐」:*と描くことで氷の嵐を発生させる。 撃神 (寅) 筆しらべ「迅雷」:雷から線を引くことで電気を伝える。 筆しらべ「雷光」:ᛋと描くことで雷を発生させる。 弓神 (卯) 筆しらべ「月光」:空に孤を描くことで三日月を出現させ、時刻も夜へと変える。 蘇神 (辰) 筆しらべ「画龍」:壊れたものを墨で塗りつぶすことで修復する。 濡神 (巳) 筆しらべ「水郷」:液体から線を引くことで液体を運ぶ。泡が出ている場所では縦線を描くと水柱を上げられる。 筆しらべ「水飛」:「人魚泉」という離れた場所同士を繋ぐ移動手段のギミックを、渦巻きを描くことで起動する。 筆しらべ「恵雨」:縦線を2本描くことで雨を降らせる。 風神 (午) 筆しらべ「疾風」:➰と描けば横向きの風を起こせる。渦巻きを描けば奥向きの風を起こせる。大きく描けば強風になる。 筆しらべ「竜巻」:横線を3本描くと竜巻を起こせる。 幽神 (未) 筆しらべ「霧隠」:横線を2本描くとアマテラス以外の周囲の時間の流れがゆっくりになる。 筆しらべ「霧飛」:「物実の大鏡」(セーブポイント)に×を描くことで別の大鏡にワープできる。 桜花三神 (申) 筆しらべ「桜花・花咲」:枯れ木や花の蕾に丸を描くことで花を咲かせる。閉じた形状の敵を開かせることも可能。 地面を塗り潰せば花が生える。瘴気が残った地面を塗りつぶすことで浄化することもできる。 地面に点を描いて樹を生やすこともできる。 筆しらべ「桜花・水連」:水面に丸を描くことで足場になる蓮の葉を出現させる。 筆しらべ「桜花・蔓巻」:空中に浮く「桃コノハナ」というギミックから線を引くことで蔦を伸ばして移動する。 燃神 (酉) 筆しらべ「紅蓮」:火から線を引くことで火を運ぶ。 筆しらべ「爆炎」:∞と描くことで炎を発生させる。 アマテラス (戌) 筆しらべ「光明」:空に丸を描くことで太陽を出現させ、時刻も朝へと変える。 爆神 (亥) 筆しらべ「輝玉」(輝玉二式、輝玉三式):丸と短い縦線を組み合わせて描くことで爆弾が出現する。 壁神 (猫) 筆しらべ「壁足」:猫の足跡がある壁に線を描くとその場所を登れるようになる。 筆しらべではないが、敵や人などを塗って墨まみれにする使用法もある。 一部の神器には装備中に、描いた点が弾丸になって敵を攻撃する筆業「画点」が使用可能になるものも存在する。 人や動物に丸を描くと近寄ってくるという使用法もある。 夜空に点を打つと流れ星になったりもする。 幸玉 このゲームでは経験値の代わりに「 幸玉 (さちだま)」と呼ばれるものを得てアマテラスが成長する。 これは敵を倒して得るものではなく、人や動物や自然そのものの信仰心や感謝の気持ちによって生じるものである。 たとえば、困っている人を助けたり、野生動物に餌を与えたり、枯れている木に花を咲かせることによって幸玉を獲得する。 蓄えた幸玉の数に応じて、メニュー画面の「神通力」の項目において以下の4つの要素から選択し強化することができる。 太陽器 生命力を強化する項目。ゼルダの伝説で例えるところの「ハートの器」と同じ役割を持ち、強化する毎に器が一つ追加される。初期の器量は3個分で、幸玉で追加できる器は12個まで。 また、幸玉で強化する以外にも、各所に隠された「太陽器のかけら」(全15個)を三つ発見することでも器が一つ追加され、かけら全回収+幸玉最大強化で20個分の太陽器が備わる。 墨ヒョウタン 筆しらべ発動のための霊力を強化する項目。ゼルダの伝説で例えるところの「魔力ゲージ」に相当し、太陽器表示の下隣に配置された瓢箪アイコンで表される。初期値は3個分。 筆しらべが発動する度に、アマテラスは最低でも瓢箪一個分の墨を消費する。 強化する毎に瓢箪が一つ追加され、最大強化で七つ追加の計10個分の瓢箪が備わる。 時間経過で墨は回復するものの、全ての瓢箪の墨が空になるとアマテラスの持つ神器までもが一時的に消失し、大幅な弱体状態となるため瓢箪の強化は戦局を大きく左右する。 異袋 アマテラスの体力が尽きた時に死の淵から復活する力を秘めた「異袋」の予備を追加する項目。 冒険の先々で出くわす「食べ物」に触れると、アマテラスは瞬時にそれらを平らげ、胃袋ならぬ「異袋」という体内機関へと蓄えていく。異袋の内容量が最大の状態でアマテラスの体力が尽きた時、異袋一つの中身を空にする代わりにアマテラスを復活させる効果が発動する。 強化する毎に予備の異袋が一つ追加され、最大四つ分の異袋が備わる。 お財布 財布の容量を拡張する項目。 初期状態の財布に収まる限界は99999両なのだが、強化の度に一桁分の容量が拡張されていき、最大強化で八桁(99,999,999両)の金額が収まるサイズとなる。 はぐれ珠 本作最大規模の隠し要素。全100個もの膨大な量の収拾アイテムであり、全て集める事で最後のご褒美が完成する。 そのうちの99個はナカツクニ全土に隠されている。宝箱から手に入れたりサブイベントをこなしたりミニゲームクリアの報酬だったりと入手方法も色々。 シナリオ上の役割を終えた(本来なら会う必要のない)キャラクターに話しかけるだけで貰える事があるなど、メインイベントを追っていくだけでは集まらないようになっている。 ボス撃破後に消滅するダンジョン等には配置されていないため、ラストダンジョン突入前にまとめて集めてもいいし、周回プレイに適応しているため収集を2周目に回して1周目は敢えてメインイベントのみに目を向けてもよい。 残りの1個はゲーム1周目クリア時の特典として手に入るため、ご褒美が完成するのは必然的に2周目以降となる。 全ての珠には番号が刻印されており、おおまかに入手可能時期の連番となっているため、取り逃がしている珠の所在の見当は付けやすい。 ちなみにそのご褒美とは、太陽器無限、墨瓢箪無限、攻撃力10倍という冗談抜きに神そのものな強さになる神飾である。 性能だけを語ればバランスブレイカーに見えそうだが、解禁されるのは2周目以降であり、問題点に記載されているように本作は難易度が低いためこれが原因でバランスを崩す事はない。 『バイオハザード』でいうところの「無限ロケットランチャー」「無限マグナム」のような、やり込んだ末の記念品としての顔も兼ねる最強アイテムであり、苦労に見合う存在感を放つ。 評価点 リアル指向とは対極に位置する、和風デフォルメの到達点と言えるグラフィックが秀逸である。 「和紙に描かれた水墨画のようなの質感で彩られた、まるで絵巻物の絵がそのまま動き回る世界」という高い芸術性を誇る本作は、極端にいえばフィールドを駆け回っているだけでも飽きが来ない。 HDリマスター「絶景版」では 最新のゲームと比較しても遜色ないほどのグラフィックに進化している。 BGMの完成度が高い。 サウンドは、ファイアーエムブレムシリーズなどで活躍している近藤嶺氏が担当。場面ごとの雰囲気を盛り上げ、世界観を際立たせる秀逸なBGMが揃っている。 とりわけフィールド曲においては、祟り場を祓う前の鬱々した空気の後に、祟りの祓われた開放感と共に耳にするという、プレイヤーの気分を落としてから上げる演出も相まってに非常に高い評価を誇る。 中でもラストバトルにおけるBGM、 「太陽は昇る」は圧倒的な高評価を獲得している。 曲自体の完成度やラストバトル直前の演出、シナリオとの相乗効果もあり、今なお絶大な人気を誇る。 ゲーム音楽関連の話題となるとまず間違いなくこの曲の名前が上がり、数多のランキングで毎回首位クラスを獲得する伝説的なゲーム音楽となっており、今作は未プレイだが「太陽は昇る」は聞いたことがある。というユーザーは非常に多い。 名実ともに本作を象徴するBGMであり、最終決戦のクライマックスの演出と共に多くのプレイヤーを感動させた。 一応ラストバトルのBGMでありながら、あまりの人気・知名度の高さから外部への露出も多く、モンスターハンターライズのコラボでも使用された他、ゲーム音楽関連のコンサートでも演奏されている。 平原綾香氏の歌うEDテーマ「Reset」も世界観にマッチしており、こちらも非常に好評。 ラストバトル直前のイベントでアレンジバージョンが使用されており、前述の「太陽は昇る」 と合わせて極めて評価が高い。 戦闘も難易度自体は低いものの、筆しらべ・アマテラスの攻撃の描写・鋭い効果音と相まって、華麗かつ爽快な戦闘を堪能することができる。 特定の武器によるカウンター技や溜め・浮かせコンボなど、比較的玄人仕様の派手な要素も存在する。 アマテラスのモーションもなかなか凝っており、DMCシリーズさながらのスタイリッシュハードアクション…もといスタイリッシュわんこアクションが楽しめる。 個性あふれるキャラクターが多く、見ていて飽きない。 感動的要素から笑い・ネタ・ギャグ要素まで幅広くキャッチーなキャラ付けと演出を取り揃えており、作中随一の常識人かつ人格者であるサクヤですら相当にハジけている外見であるなど、真面目一辺倒なキャラは極めて少数派。脇役はおろか13支の神々やヤマタノオロチにまでそうした愛嬌があり、どのNPCも印象深くプレイヤーの記憶に残ることだろう。 また本作の女性陣NPCはデフォルメの補正込みでも美人揃いであり、テーマ曲そのものが笑いを誘うキャラクターまでいる。 主人公のアマテラスが可愛い。 一応、狼ということなのだが、どう見てもわんこ(干支的には戌)。かわいい。 アマテラスの元ネタである天照大神は太陽の女神なので、今作のアマテラスはメス…と言いたいところだが、性別は不明。 筆神達が使う「慈母」は、とある人物(その人物は目が見えない)が話す美しい女性という表現も、あくまでアマテラスの母性を表現したものである。 その反面アマテラスの100年前の姿である 白野威 (シラヌイ)の神々しさは 専用BGMととある所での異常なまでの強さから鳥肌ものである。 終盤の舞台は日本のとある地方の神話が元となっているが、元来この地方の神話は現代の日本人には馴染みの薄いものである。そういったものをゲームに取り入れ、この地方の神話の存在・奥深さを紹介した点も評価されよう。 ラスボス戦前後の展開終盤のストーリーに関してはやや賛否あるものの、ラスボス戦の展開はベタながらかなり熱い演出で、その時のBGMも合わせて評価が高い。「涙で画面が見えない」というプレイヤーの声も多い。 ゲームの外側も手を抜いていない。 本作のパッケージ及びポスターに用いられた「野性の胎動」と広告に用いられた『神代桜』は元々は日本画家の木村圭吾氏の作品である。 本作のプロデューサーはかつて美術館で木村氏の作品に感動した事があり、その後に本作の宣伝に使用させてもらえるよう木村氏と交渉した事やスタッフらを美術館に連れて行き作品と対面させた事が制作ブログで語られている。 また、『大神』のタイトルロゴは女流書道家の成田眞舟氏(*3)がデザインを手掛けている。 成田氏は海外版のタイトルロゴも手掛けているのだが、当初は『OHKAMI』と書いてもらった所、外国人には『OKAMI (Oの上に長音を表す傍線あり)』でないと読めない事が後から判明し、慌てて書き直してもらったという経緯がある。こちらも制作ブログから確認できる。 余談であるが、成田氏は本作以外にもゲームのロゴを手掛けている。興味がある人は調べてみるのもいいだろう。 日本画家、書道家といったおおよそゲームとは接点の薄い職業の人たちを知る事ができるのも、本作の評価点の一つといえるだろう。 賛否両論点 シナリオ面 + 以下はネタバレを多少含むもの。クリックで開く 元々日本神話や民話をモチーフとした和風世界観が売りだったのだが、終盤で急にSF要素が強まってくる。特に機械的・近未来的な設定が登場し、世界観の和風離れが強まってくる。ディレクターの趣味を前面に押し出したとあるキャラクターと共に、世界観が壊されていると感じるユーザーも少なくない。また、終盤の急展開自体、ややプレイヤーを置いてきぼり気味で、張りっぱなしで終わった伏線も多い。 古典の竹取物語は日本最古のSFという捉え方もあり、大神にSF要素を入れるなら妥当な題材ではある。 終盤以前も全くの純和風な世界観というわけではなく、ウシワカに代表されるように現代的な部分も一部には見られた。 黒幕のSF的な外観や設定は、(和の)世界を乱す存在という立場を体現しているものともいえる。もっともそれ故に、世界を壊す要素であるSF=悪 という見方もあながち間違いではないのかもしれない。 ストーリーに関わる宿敵「ヤマタノオロチ」だが、実は単なる序盤の大ボスに過ぎない。その後に登場するボスはいずれもヤマタノオロチほどの存在感や強大さは無く、ゲームを進めるにつれてストーリーの熱が下がっていく。そのため、ストーリー中盤は少々中だるみしてしまう。 一応ヤマタノオロチは終盤にも関わってくるが、何故再登場させた、と言いたくなるほどの急展開(*4)。 ヤマタノオロチ撃破以降も、ストーリーの所々で盛り上がりを見せる場面はある。後々登場する各ボスも、決して小者というわけではない。 終盤は序々に熱い展開を見せる。 シナリオ最終盤までゲームを進めると、各地のフィールドの天気や空気、景観などが非常に悪くなってしまう。 全体的に暗く、天気は常に夜の曇天のような暗さ・重さで固定され、序盤と中盤フィールドBGMが夜verのままになる。 そのため物語クライマックスでは、このゲームの大きな魅力であるフィールドの美しさなどはあまり感じられなくなってしまう。 やり込み要素が豊富に用意されているゲームではあるが、終盤でサブイベントやアイテム収集などをやり込もうとすれば、暗いフィールドを駆け回ることになる。 ストーリー上の設定を強く反映させた形なので、仕方のない部分ではある。 問題点 ゲームとしての難易度が極めて低い。 元々ゲーム初心者向けに作られてあるのだが、それにしてもあまりにもヌルゲーすぎて謎解き・戦闘ともに張り合いがないという意見が多い。 謎解きの難易度が低い原因は、主人公の相棒が勝手にヒントを喋る事にある。ヒントさえなければ手ごたえがあるレベルではあるが、強制的にヒントを聞かされるので結果的に難易度が激減し、謎解きがつまらなくなっている。 因みに海外版ではある箇所で日本版にはないヒントが追加されている。日本人以外にはなじみの薄いある物に関する謎解きなので追加は妥当であるが、ヒントは強制ではなくオブジェクトを調べた時に初めて見られるようになっている。他のヒントもそれと同じようにしてくれたらよかったのに…。 一方で戦闘の難易度が低い原因は、敵の弱さと大量に持ち歩ける回復アイテムの存在にある。 登場する敵の大多数に、なにかしらの無力化に繋がる弱点となる筆業が用意されており、弱点が割れた敵はもれなく、対処行動を怠らなければ存外に圧倒してしまう。 ゲーム後半以降は筆調べ「霧隠」が猛威を振るい、実質的に「あらゆる雑魚敵に弱点として通る技」として機能し、墨瓢箪を強化してこれを出し惜しみなく連打すればほぼすべての戦闘が消化試合と化す。 強敵との戦闘中でも、大量に買い込んだ体力回復アイテムによる物量戦を仕掛ければそうそう力尽きることは無い。それでも太陽器が尽きた場合でも自動で復活する「異袋」の能力(『ゼルダの伝説シリーズ』における妖精に相当)による保険も用意可能であり、資金・物資の乏しい序盤を超えれば、ゲームオーバー画面を拝むことはほぼ無いと断言できる程である。 そのせいかゲームクリア後に表示される評価では、初プレイでも余裕で全項目満点の最高評価が得られてしまう。 武器や体力の最大値などを強化しないといった制限(縛り)も可能だが、それでもヌルい。 一応、終盤ともなれば大型の敵が増加するが、いずれも耐久力が高く倒すのに時間がかかるため相手にする意義が薄く、爽快感よりも面倒臭さが勝るという感想をもたれがちである。 比較的高難度な戦闘として、「百鬼夜行」と呼ばれる強力な敵と戦い続けるサバイバルバトル的な要素が存在する。しかしそれはHPを大幅に高くした敵を一度に大量に出現させるという、プレイヤーに一方的且つ理不尽な不利を強いるものであり、「バランスの取れた高難度」とは言い難い。攻略サイトでも回復アイテムを大量に用意したゴリ押しが推奨されているほど。 対して一部ミニゲームの難易度はやや高め。メインイベントで挟まれる物は難易度が低めに抑えられているのだが、筆しらべ強化やはぐれ珠取得のためのミニゲームは全体的に難易度が高い。 プレイヤー間ではレーシング系ミニゲーム、通称「カイポクレース」と瞬間記憶系ミニゲーム「 答選坊 漢壁 (とうせんぼう かんぺき)」が最大の鬼門と語られる事が多い。 カイポクレースにはコースのショートカットがあったり漢壁にはラップを張った画面に直接書き込む攻略法(公式より)があったりと一応フォローはされているのだが、彼らを「このゲームの真のラスボス」と呼ぶプレイヤーは多い。 「難易度が高い」とは少し違うが、釣りのミニゲームの完成度も低い。「水飛沫と波紋で魚の方向が分からない瞬間があり、運が悪いと釣りに時間がかかる」点と、「図鑑を埋めるために釣ってない魚を狙いたいが、魚影で判断不能(魚影そのもののグラフィックが1種類しかなく、ザリガニ、カツオ、ウミガメの魚影が全て一緒など、手抜き感がある)で、図鑑を埋める場合まだ釣ってない魚を求めてひたすら釣る以外になく、単調で退屈」、「釣ろうとしてる魚が求めてるものではなかった場合、途中で切るという事ができない(釣りそのものを途中で止める事は出来るが、大きな魚は何回か連続で釣りを成功させないと出現しないため、最初からやり直しになってしまう)」ヒットさせた魚は釣るしかない。 魚影の違いは「大きさ」と「泳ぐ速さ」しかないのだが、大きさは「単にレアな魚ほど大きい」と雑な設定で、速さも「ほとんど動かないはずのヒトデが猛スピードで泳いでいる」など判別方法としては全く役に立っていない。 しかも「魚影の大きさ」の方は変化がかなり微妙。特に「普通」と「大」、「大」と「特大」は見分けが付かないレベル。その上魚は真横に動き続けているわけではないので、「大だと思って釣ったら、斜めを向いている特大だった」という事がよくある。 戦闘関連 難易度の問題を抜きにしても、その完成度は決して高いとは言えない。連撃中に逃げる・攻撃を防ぐという敵が多く、その度に追いかけたり筆しらべを当てたりといった一手間を要求され、折角のテンポの良さが阻害されている。演出が大変綺麗なだけに勿体ない。 とりわけ不評なのが輪入道や雲外鏡と呼ばれる車輪型・鏡型の敵。ほぼ確実に複数で出現し、全身攻撃判定で戦闘フィールド全体を高速移動し、こちらの攻撃を防いでカウンターをしてくる上に、筆しらべを何度も使わないと倒せないというあんまりな敵。しかも10種類近くと数だけは無駄に多い。 DMC等の3Dアクションには必ずと言っていいほどにある、「敵一体に注目するロックオン」タイプのシステムが存在しない。 攻撃時は近くの敵にオートエイムが働くのだが、攻撃したい敵とは別の敵を勝手に狙ってしまう、という事がかなり頻繁に発生する。 カメラワークも全体的に悪い。視界に収めようと視点であるカメラ位置を動かしても自動補正が強過ぎてすぐ戻ってしまう。特に青天邪鬼を筆頭とした空を飛ぶ敵はカメラに収まってない場合が多く、そのカメラの視野外から攻撃されるという事態も頻発する。 先述の通り演出は大変華麗なのだが、敵が多い時は倒した際の演出で画面が見え辛くなるという事も多い。 とあるボスとは3回も戦うことになる。 初見では少々手こずると思われるが、ネタが割れれば戦闘工程そのものが単調であり、全く変わらない戦闘内容を3回ともなるとさすがに作業感が拭えない。 「スリの手袋」を鍛えすぎると弱体化してしまう。 イッスンが敵からアイテムを盗みつつダメージを与える「スリの手袋」による攻撃は実は、発動の毎に密かに威力が微増(*5)されていき、ひたすら使い込み続けると大抵のボスまで一撃で葬る最強の攻撃手段に成長する。そのため、はぐれ珠と並ぶやり込み要素にもなっている。戦闘中以外でも使用して育成することもできる(百鬼絵巻、錠前お化け、クサナギ伍etc)。使用回数は周回プレイにも引き継がれる。 現在の使用回数は確認できないが、実際に使用してどの程度の敵を一撃で倒せるかなどでだいたいの把握は可能。 35000回で攻撃力の成長が止まるのだが以降も使用回数のカウントは止まっておらず、最強状態から更に使い込み続けていると65536回でオーバーフローして使用回数が0回に戻ってしまう。 はぐれ珠収集の途中報酬は無い。 前述の通り、全100個もの膨大な収集要素なのだが、はぐれ珠を集めることで獲得できる褒美は…コンプリート報酬のひとつのみである。 こういった収集要素のある他ゲームでは、コンプリートには届かずとも、キリの良い一定数が集まる毎にそこそこ嬉しい非売品などが貰えることが多いが、本作ではそういった途中報酬は一切存在しない。 総評 独特の世界観やグラフィック、BGMなどの点で非常にオリジナリティのあるゲームである。 セールス的には振るわなかったが、2019年のファミ通.comによる「平成に登場したゲームの中から“最高の1本”を読者に選んでもらうアンケート」にて本作が堂々の第5位であった事からも、その根強い人気が窺える。 ただ、ゲームとしての詰めの甘さを指摘されることも多い。そのため、雰囲気を楽しむゲームだと言われ、ハードなアクションや謎解きを期待すると肩透かしを食らうことになる。 余談 廉価版の説明書は通常版と比べ、誇張抜きでペラペラでとても損した気分になる。 パッケージの美麗な「野性の胎動」も廉価版のグレー枠で小さくなっている。 格闘ゲーム『タツノコ VS. CAPCOM』に、本作のとあるキャラがゲスト出演している。 また同じくVSシリーズの『MARVEL VS. CAPCOM 3 Fate of Two Worlds』では主人公であるアマテラスが参戦している。 2009年3月時点で全世界で60万本セールスと伸び悩んだため、2010年に「最も商業的に成功しなかったGOTY受賞作品(Least commercially successful winner of a Game of the Year award)」としてギネス世界記録認定に至った。 さらに2018年10月5日に「動物キャラクターが主人公の最も評価の高いゲーム(Most critically acclaimed video game starring an animal character)」として二度目のギネス世界記録に認定された。 2010年9月30日、外伝である『大神伝 ~小さき太陽~』がニンテンドーDSで発売された。 しかし今作とのストーリーの矛盾やシラヌイ(アマテラス)に対するあまりにひどい扱いから、ファンから黒歴史認定されている。 大神(Wii版) ジャンル ネイチャーアドベンチャー 対応機種 Wii 発売元 カプコン 開発元 レディアットドーン 発売日 2009年10月15日 定価 3,990円(税込) レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 Best Price!2010年9月9日/2,100円(税込) 判定 良作 変更点(Wii) 基本はベタ移植だが、Wiiの特性に合わせ変更が加わった。 Wiiリモコン&ヌンチャクに対応し、PS2版よりも直観的な操作が可能になった。 また16 9のワイド画面出力に対応している。 なお特許の問題により、ロード中にできたミニゲームが廃止された。 問題点(Wii) 画面が全体的に滲んでいて文字も読みにくくなっている。 一応4 3の画面で出力すれば、滲みは幾分改善し文字も読みやすくはなる。しかしこれではせっかくの16 9出力対応の意味がなくなっている。 よく見るとPS2版よりもジャギーが減っているなど改善している部分もあることはあるが、PS2版のほうが画面が奇麗なのは間違いない。 Wiiリモコンでの操作系があまり洗練されていない。 慣れないうちは筆しらべ時の誤認識が多く、人に話しかけるときに押すボタンが本作ではCボタンになっている(*6)など特異なボタン配置となっている。 リモコン操作の誤認識はリモコンの感度調整である程度は改善するので後は慣れる必要がある。 例えば「天」という文字を書く場面では、コントローラーなら簡単にクリアできたがリモコンだとフリーハンドできれいに直線を引かなければならないので難しい。 なぜか、オープニングムービーの曲の頭が切れている。 Wii本体の個体差にも依るが、イベントムービーにおいて映像と音声・BGM・効果音が一致しない所謂音ズレが発生する場合がある。 発生しない人は全く発生しないが、発生した場合は映像に遅れて2~3秒後に音が入る為、イベントシーンが台無しになる事が多い。 この音ズレの問題は移植元となった北米版時代から存在していた。 総評(Wii) 売りの1つであったグラフィック面の劣化など色々と粗が目立つ移植ではあるが、プレイに重大な支障をきたすほどではなく、作品そのものの面白さは確保されている。 Wiiリモコンの特性を生かし体感ゲーム的な操作感覚で筆しらべを楽しめるため、PS2版とはまた違った味わいがあるだろう。 余談(Wii) クローバースタジオは一切移植作業に関わっていない。そもそも海外スタジオ(レディアットドーン)の強い希望に対しカプコンが移植の許可を出したものなので、元々日本での発売予定はなかった。 ちなみに北米版から日本版への移植はカプコンが行っている。その際北米版ではカットされたスタッフロールが復活するなど手直しがなされているが、根本部分の変化は少ない。 新品の値段が安いこともあって、中古が割と高値で安定しているPS2版よりも幾分安い金額で購入できる。 現在は後述の絶景版も安価で購入できるため、余程の理由が無ければそちらを購入した方が良い。 初回生産分には特典として42曲入りのサントラCD『大神 名曲集』が付属していた。 大神 絶景版 ジャンル ネイチャーアドベンチャー 裏を見る裏を見る 対応機種 プレイステーション3プレイステーション4Xbox OneWindows(Steam)Nintendo Switch 発売元 カプコン 開発元 ヘキサドライブ 発売・配信開始日 【PS3】2012年11月1日【Win】2017年12月13日【PS4/One】2017年12月21日【Switch】2018年8月9日 定価 通常パッケージ版【PS3】3,990円(税込)【PS4/Switch】2,990円(税別) 限定セット版(税別)【PS4】幸つつみ 4,990円【PS4】花あそび 8,324円【Switch】幸しらべ 3,990円 配信 ダウンロード版(税込)【PS3】3,500円【One】3,057円【PS4/Win/Switch】3,049円 レーティング CERO A(全年齢対象) 廉価版 PlayStation 3 the Best2015年1月29日/2,990円(税別) セーブデータ 最大30個(全機種共通) 判定 良作 大神 絶景版 『ZONE OF THE ENDERS HD EDITION』(廉価版)などで有名な株式会社ヘキサドライブによるPS2ベースのHDリマスター。PS3(2012年)、PS4/One/Win(2017年)、Switch(2018年)でそれぞれ発売されている。 画質のフルHD(1920×1080)化や、ジャギー(フチのギザギザ)やテクスチャのモアレの排除、テクスチャの高解像度化といったような変更がされており、PS4 Pro/One X/Winでは4K画質出力に対応している。 他にも、ロード時間の短縮、オリジナル(PS2)版と同じ4:3の画面比率への変更機能、ロード中のミニゲームの復活(*7)、Switch版での画面タッチ、joy-con操作による直感的な筆しらべ操作等、追加・復刻された要素もある。 現行機やPC、スマホでも遊べるようになった為、2024年現在でプレイするのであれば本作を選べば問題はないだろう。 PS2版で存在していたバグもそのまま移植されている為、RTA等では最新となるこちらのソフトが登録されている。 PS3の廉価版はサウンドトラックCD「大神 幸玉選曲集」が付属している。 限定版 PS4版は風呂敷・B2ポスター2枚・PS4用限定テーマのプロダクトコード付属のセット『大神 絶景版 幸 (さち)つつみ』と、イーカプコン限定販売の花札・座布団同梱セット『大神 絶景版 花あそび』が、 Switch版はサウンドトラックCD「大神 幸玉旋律集」が付属した『大神 絶景版 幸 (さち)しらべ』がそれぞれ同時販売された。『幸しらべ』を収納するBOXは、吉村健一郎氏による描きおろしアートが使用されている。
https://w.atwiki.jp/gensouiri/pages/2000.html
クロスオーバーリスト/0001-0200クロスオーバーリスト/0201-0400クロスオーバーリスト/0401-0600クロスオーバーリスト/0601-0800クロスオーバーリスト/0801-1000クロスオーバーリスト/1001-1200クロスオーバーリスト/1201-1400クロスオーバーリスト/1401-1600クロスオーバーリスト/1601-1800 名称 作者 形式 クロス○× 編集 401 story of ghost Lin 紙芝居 フリー 編集 402 人形が幻想入り…いや、生まれかも doll ノベル 編集 403 幻想入りして すぐ改造(される) F田 紙芝居 フリー 編集 404 幻想郷からの招待状 xyz1900x 紙芝居 編集 405 兄を探して幻想入り 泥目 紙芝居 フリー 編集 406 ハマって幻想入り 塊魂 紙芝居 編集 407 惹かれて 幻想入り GMの人 ノベル 編集 408 永夜くんだって幻想入り 音狂 紙芝居 編集 409 国崎往人が幻想入り じん トーク フリー 編集 410 失いつつも幻想入り (0w0) 紙芝居 編集 411 - - - 編集 412 幻想入り~Mの使者 宇理炎 ノベル 編集 413 騎士とスキマと幻想郷 ラディア 紙芝居 編集 414 昼寝してたら幻想入り くらげ ノベル フリー 編集 415 - - - 編集 416 やっちゃった幻想入り ノベル 編集 417 ビル12Fからアクロバティック(笑)にダイブして幻想郷 ウェンサー 紙芝居 フリー 編集 418 博麗神社を爆破して幻想入り りんご 紙芝居 編集 419 - - - 編集 420 - - - 編集 421 - - - 編集 422 なんとここで幻想郷 HA 紙芝居 編集 423 俺とチビが幻想入り 紙芝居 編集 424 もるすぁが幻想入り もるすぁ 紙芝居 フリー 編集 425 東方異聞録 くろね ノベル パラレルとして可 編集 426 - - - 編集 427 - - - 編集 428 - - - 編集 429 兄妹で幻想入り! 有塩 紙芝居 編集 430 フルカオス幻想入り 紙芝居 編集 431 クエスト中に幻想入り 紙芝居 編集 432 ゲーム風に俺が幻想入り (21)な人 ノベルゲーム風味 フリー 編集 433 ポジティブ思考?の俺が幻想入り ユウキ 今の所ノベル フリー 編集 434 薬売りさんが幻想郷に拉致られたようです 紙芝居 編集 435 - - - 編集 436 黒魔術士殿が幻想入り オーフェン ノベル 編集 437 元凶探して幻想入り R-3 紙芝居 フリー 編集 438 助けられて幻想入り 合作の人 紙芝居 フリー 編集 439 九死に一生幻想入り あかり ノベル 編集 440 - - - 編集 441 買収されて幻想入り ノベル フリー 編集 442 - - - 編集 443 リンクスの幻想入り aU ノベル フリー 編集 444 ゲーマーな女が幻想郷入り モアイ像(131人目) ノベル 編集 445 - - - 編集 446 ぬるく幻想入り マキ 紙芝居 編集 447 凹られて幻想入り 紙芝居 編集 448 幻想散歩録 工事の人 紙芝居 フリー 編集 449 一重の俺が幻想郷の永夜に散る 紙芝居 編集 450 蛇が幻想郷入り DJ⑨/COIL/弥香八 トーク フリー 編集 451 幻想鏡鳴譚 白薙 ライト紙芝居ノベル フリー(要連絡) 編集 452 幻想入りしたりしなかったり。やっぱりしたり 紙芝居 編集 453 FOXっぽいのも幻想入り FOXの人 紙芝居 条件付き 編集 454 もうなんか終点が幻想入り カルビィ 紙芝居 フリー 編集 455 もしも幻想入り ノベル 編集 456 - - - 編集 457 幻想入りして、人やめる。 ノベル 編集 458 Lv.100が幻想入り 子瑠璃 紙芝居 フリー(HPかブログで報告してもらえるとうれしい。) 編集 459 - - - 編集 460 - - - 編集 461 東西南北幻想入り ノベル 編集 463 幻想郷よりお邪魔します 梅干 紙芝居 フリー 編集 464 犬がきっかけで幻想郷 まんどらごら 紙芝居 編集 465 訪れて幻想郷 紙芝居 編集 466 猫耳執事が幻想入り ミケの飼い主 ノベル 現在は不可能 編集 467 誰も知らない男 焼き芋ハウス(柚味珈琲、どっこい、編集長) 紙芝居 本編不可、MADは条件付き許可。生放送での視聴可。 編集 468 訓練中に幻想入り 自衛官 ノベル 編集 469 幻想小夜抄 影雪 紙芝居 編集 470 - - - 編集 471 ワンダーブレインが幻想入り 紙芝居 編集 472 蹴り落とされて幻想入り 青兎 ノベル フリー 編集 473 壊れた少女の幻想入り うわらば 紙芝居 フリー 編集 474 オン友二人が幻想入り キサラギ/フミツキ ノベル 編集 475 幻想に落ちた!! 眼鏡 紙芝居 編集 476 道化師が幻想入り ニ氏・厄袋の人 紙芝居 クロス不可 編集 477 俺の幻想郷物語 レオン 紙芝居 編集 478 ゲーム中に幻想入り ノベル 編集 479 樽々幻想記 紙芝居 フリー 編集 480 人斬りの子孫 UNFAIR 宇理炎(412人目) ノベル 編集 481 俺より幻想入りな奴に会いに行く!! 八代 紙芝居 フリー 編集 482 バナナで幻想入り ルークッぽい人 ノベル フリー 編集 483 霊夢と幻想入り 紙芝居 フリー 編集 484 オレの娘が幻想入り たくさん 紙芝居 編集 485 超神・ネイガーが幻想入り たまらん ノベル フリー 編集 486 夢の幻想郷 かしわ 紙芝居 フリー 編集 487 - - - 編集 488 - - - 編集 489 自転車の幻想入り たれてる自転車 ノベル 編集 490 丸腰で幻想入り コーキー(74人目) 紙芝居 編集 491 静岡原産男子の幻想入り 静岡県某所の人間 紙芝居 編集 492 丸助と一緒に幻想入り。 ヤンマ 紙芝居 編集 493 ヘタレな⑨が幻想入り 冬月 紙芝居 フリー 編集 494 AV返せず幻想入り 紙芝居 編集 495 バイト中に幻想郷入り ボク 紙芝居 編集 496 ××されて幻想入りしたよ! 紙芝居 編集 497 - - - 編集 498 風呂場で転んで幻想入り 裸王 紙芝居 フリー 編集 499 - - - 編集 500 錯覚だし俺も幻想入り 鍵穴 紙芝居 フリー 編集 502 従者を連れて幻想入り 紙芝居 編集 503 - - - 編集 504 幻想乱々流 紙芝居 編集 505 夢からさめて幻想入り 紙芝居 編集 506 見つめられて幻想行き! 黒マメ 紙芝居 フリー 編集 507 魔人幻想録 しゅら子 紙芝居 フリー 編集 508 RED STONE で幻想郷入り エクヤス 紙芝居 フリー 編集 509 - - - 編集 510 混ざりモノが幻想入り 羊羹 ノベル フリー 編集 511 東方幻終録 Swall ノベル+ADV 編集 512 幻想妖迷記 合作 紙芝居 フリー 編集 513 混ぜ混ぜされて幻想入り こひつじ 紙芝居 編集 514 幻想境儷紀 柳 紙芝居 編集 515 - - - 編集 516 一発ネタで幻想入り 陽月星 紙芝居 編集 517 - - - 編集 518 G・S・K(幻想郷)にようこそ! 的(いくは) 紙芝居 フリー 編集 519 助けられて幻想入り 紙芝居 フリー 編集 520 兄者が幻想入り 紙芝居 編集 521 そっくり兎の幻想入り 魂魄幽夢(310人目) ノベル 編集 522 俺と幻想郷 エルンガ ノベル 編集 523 向日葵畑から幻想入り ノベル 編集 524 遥かなる幻想郷 手描き絵ノベル 編集 525 現世の鬼が幻想郷入り ノベル フリー 編集 526 幻想鈴葉譚 ウニ 1.2話ノベル3以降紙芝居 フリー 編集 527 縫い上げて幻想郷 紙芝居 編集 528 神主候補生が幻想入り さたん 紙芝居 編集 529 PAWAPURO IN 幻想郷 dual ADVゲーム フリー 編集 530 チルノート Alv トーク 編集 531 - - - 編集 532 - - - 編集 533 愚者幻想入り紀行 秋夜 ノベル フリー 編集 534 俺 と 毛玉 と 幻想郷 もっさり ノベル 編集 535 妹のために幻想入り ナレータ 紙芝居 フリー 編集 536 幻想郷に消えた嫁を追って俺も幻想入り 阿津馬 紙芝居 フリー 編集 537 皮肉屋なトマトが幻想入り【Tartare More】 トマトスター(362人目) ノベル 編集 538 のちに誰もいなくなった そも(162人目) ノベル 編集 539 しかし地獄行く ノベル 編集 540 幻想入りウサギ小屋 ウサギ小屋のうp主 紙芝居 フリー 編集 541 紋章士が幻想入り ノベル フリー 編集 542 変なものを幻想入りさせてみた 紙芝居 編集 543 レトロスペクティブ東方 tokati0755 ADV 編集 544 - - - 編集 545 ウディタで幻想入り RPGゲーム 編集 546 ガングレイヴを幻想入りさせてみた。 木寸 トーク 編集 547 自分も幻想入り yu 漫画 フリー 編集 548 東方狂境夜 黒い奴 紙芝居 条件付き 編集 549 東方幽波紋 ノベル→紙芝居 編集 550 ドリルで幻想入り 紙芝居 編集 551 幻想入りカレーで幻想入り らび 紙芝居 編集 552 - - - 編集 553 野球選手が幻想入り 野球の人 ノベル+紙芝居 フリー 編集 554 幻想入り始めました タラバ 紙芝居 フリー 編集 555 ついついやっちゃった幻想入り aqa ノベル 編集 556 虹野原秀の幻想紀行 虹野原秀 ノベル フリー 編集 557 ゆっくり好きが幻想入り 紙芝居 フリー 編集 558 落ちたら幻想入り ノベル 編集 559 蒼炎の勇者も幻想入り 慶 トーク 編集 560 慣れられてきた幻想入り ラクの人 ノベル フリー 編集 561 - - - 編集 562 - - - 編集 563 僕たちのスーパーロボットが幻想入り 樋野光太 紙芝居 編集 564 - - - 編集 565 死亡フラグが幻想入り 紙芝居 編集 566 友達との幻想日記 松形 公輝 トーク 編集 567 アナザーマインドインマリサ yud トーク 編集 568 幻想に(誤)当選? 紙芝居 編集 569 ホイホイつられて幻想入り さっくり 紙芝居 フリー 編集 570 あれ?幻想入り!? 貯金箱 トーク 編集 571 - - - 編集 572 - - - 編集 573 ACECOMBA東方 THE GENSOKYO WAR. raptor トーク フリー 編集 574 AA描きがSS形式で幻想入り 謎の使者 ノベル フリー 編集 575 多少ズレた少年が幻想入り DM ノベル 編集 576 影響されて幻想入り 夕空oo貝 ノベル フリー 編集 577 生き埋めが幻想入り uzu(生き埋めの人) ノベル 編集 578 紛れもなく幻想郷 紙芝居 編集 579 幻想クラッカーズ たかす りく ノベル 編集 580 幻想外世界 ADVゲーム+紙芝居 編集 581 捜し求めて幻想郷 オイラム ノベル 条件フリー 編集 582 雷電が幻想郷入り ARTER トーク 編集 583 幻想私記 カス 紙芝居 編集 584 大神アマテラスが幻想入り 犬神 紙芝居 編集 585 曹操が幻想入り デッパ 紙芝居 フリー 編集 586 二次創作が幻想入り ノベル 編集 587 - - - 編集 588 ねぎパンが幻想入り ねぎパン 紙芝居 編集 589 お釜を持って幻想入り 鈴竜華(釜の人) ノベル 編集 590 変な人が幻想入り 2HIT 紙芝居 編集 591 幻想入りしたかったんだ ⑨ 紙芝居 編集 592 ノベル風に幻想入りしてみた ノベル 編集 593 冥府入り こぶろう 紙芝居 フリー 編集 594 縄の巫女が幻想入り 深頼 ノベル 編集 595 東方異人録 Ebony ノベル 編集 596 魔剣が幻想郷入り 魔剣の人 ノベル フリー 編集 597 逆転裁判キャラが幻想入り ADVゲーム 編集 598 満月の夜に幻想入り 名無しの野犬 紙芝居 フリー 編集 599 煩悩GSが幻想郷入り トーク 編集 600 生半文士の幻想入り 結城の裏の人 ADV 条件有り 編集
https://w.atwiki.jp/orizintai/pages/56.html
名前 晴天神ビッグバン・レッド・アマテラス 作者 あたる氏 称号 タイプ 神って書いてあるからゴッドなんじゃないの? 変身 ヴァンレオ 性格 •説明 能力 •説明 性能 •説明 設定 •説明 技一覧 「技名」 •説明 裏設定 +... ここに隠したい事を記入
https://w.atwiki.jp/cityofstreamer/pages/375.html
けして
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/141.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第3話 不穏な晩餐会 前編 ベルクさんと城内を歩いていると、不意にスモーキーさんの声が聞こえた。 ス「シュリッツ城はどうだ?ベルクの正体を知ってびっくりしたか?」 沙「スモーキーさん?!」 驚いて辺りを見回したけども、スモーキーさんは居なかった。 私が大きな声をあげたので、ベルクさんは驚いたようだ。 べ「どうしたんですか?教官はこの城の中には居ないはずですが?」 どうやらベルクさんには聞こえていないようだった。 ス「あ、悪い悪い。これは多目的クリスタルを使った個人専用会話だ。 だからお前以外には聞こえないぞ。 卒業の時に左手首に埋め込まれた多目的クリスタルを覚えてるか? あれに手を当てながら、俺の事を思い浮かべてみろ。」 言われたとおりに左手首に手を当てて、スモーキーさんを思い浮かべた。 ス「次に頭の中で話しかけてみろ。」 沙「…何でしょうか?」 ス「お、上手いな。俺は最初の頃は戸惑ったんだがな…。 まあいいか。近くにベルクは居るか?」 沙「はい、今は城内を案内してもらってますけど?」 ス「そうか、なら好都合だ。今からいう事はベルクには言うな。絶対にだ!」 スモーキーさんの口調が変わったので、何か大切な事なのだろうと思った。 べ「どうしたんですか沙羅さん?先ほどからずっと立ったままですが?」 私は左手首から手を離した。 沙「うん、ちょっとスモーキーさんと会話中です。 ほら、卒業の時に埋め込まれた多目的クリスタルですよ。 スモーキーさんがこれを使って話しかけてきてるんです。 便利ですよね。」 ベルクさんは納得したらしく、頷いた。 ス「反応が無いが、大丈夫か?」 沙「ごめんベルクさん、ちょっと会話に戻るね。」 べ「分かりました。ゆっくり教官とのラブトークをしてください。」 沙「違いますッ!」 それだけ言うと、また左手首に手を置いた。 沙「はい、大丈夫です。」 ス「そうか。いいか、一度しか言わないからよく聞け。 晩餐会には出るな、ベルクを連れて城から逃げろッ!」 沙「どうしてですか?」 ス「どうしてでもだ!もしも晩餐会に出たら、お前達の命が危ない!!」 それ以降、スモーキーさんは話しかけて来なかった。 晩餐会に出るな? どうゆう事なのか、さっぱり分からなかった。 スモーキーさんに言うなと言われていたけども、ベルクさんに話してみた。 ベルクさんなら分かるかもっと思ったからだ。 沙「スモーキーさんが晩餐会には出るな、出たら私達の命が危ないって。」 ベルクさんは少し思案したが、分からないっといった表情をした。 べ「よく分かりません。しかし晩餐会を欠席したとあれば、父は怒るでしょう。」 歓迎の意を無下にするわけにもいかず、私達は晩餐会に出ることにした。 夜になり、私達は使用人の人に呼ばれて、晩餐会が開かれる広場に向かった。 スモーキーさんに言われた事が気になったので、小剣をドレスに隠して持ってきた。 「どうぞ、奥の方で皆さんお待ちしておりますよ。」 使用人の人に促されて、広場の奥に向かった。 べ「何時もなら広場で晩餐会なんてしないのに…、おかしいですね。」 ベルクさんの言葉を聞いて、私は立ち止まった。 何かがおかしいと感じたからだ。 私は左手首に手を当てて、頭の中でベルクさんに話しかけた。 沙「ベルクさん、多目的クリスタルに手を当てて、頭の中で私に話しかけて。」 ベルクさんは一瞬驚いたけども、すぐに言うとおりにした。 べ「何かおかしいと感じたんですね。」 沙「…うん。今更だとは思うけど、スモーキーさんが言っていた事は本当だったのかも。」 べ「今からでも遅くありません。城を出ましょう。」 沙「行く当てはあるんですか?」 べ「近くの村まで走れば10分です。此処に居るよりは安全だと思います。」 「どうかなされましたか?」 気がつくと、使用人の人が近くに居た。 気配も感じなかったのに、何時の間に…。 べ「ちょっと部屋に忘れ物をしましたので、一度戻ります。」 「ゲイル王をお待ちさせるのですか?」 べ「私が遅れても大丈夫ですよ。」 「でしたら、ご学友の方はお先に」 べ「いえ、沙羅さんも忘れ物をしたみたいですので、二人で戻ります。」 「しかし」 べ「黙りなさいッ!」 「…分かりました。ゲイル王にもその用にお伝えします。」 ベルクさんの怒った顔を初めて見たので驚いた。 私達は急いでベルクさんの部屋に走った。 その途中で、武装したゲイル王に会った。 ゲ「おお、二人とも無事だったか。」 沙「一体何が起こったんですか?!」 武装したゲイル王には何者かと戦闘でもしたかの様な後があった。 ゲ「うむ、この城に賊が入ったようだ。お前達は早く安全な所へ!」 べ「分かりました。父上、御武運を。」 部屋に戻るのを辞め、そのまま城門に走った。 城門には賊らしき人影が数名程居た。 べ「城門からの脱出は無理みたいですね。このまま殺されてしまうのでしょうか?!」 慌てているベルクさんを横目に、私は小剣を取り出した。 沙「大丈夫だよベルクさん。貴方は私が守りますッ!」 様子を伺っていると、城の兵士達が出てきた。 「賊どもを殺せ!突撃ッ!」 「野郎ども、かかれッ!」 賊と兵士が戦いを始めた。 私達は物陰に隠れながら、少しずつ城門に近づいた。 「ん?そこで何をしている!」 もう少しで城から出られるっという所で、運悪く賊の一人に見つかってしまった。 手には剣を持ち、小剣を持っている私を威嚇し始めた。 沙「私が賊の相手をするから、ベルクさんは逃げて。」 べ「私も手伝います。」 そうこうする内、賊が襲い掛かってきた。 少し身を反らしながら、襲い掛かってきた賊を斬った。 しかし浅かったらしく、また襲い掛かってきた。 べ「彼の者を貫け、ライトニングスピアッ!」 「ぎゃぁあぁああぁあッ!」 ライトニングスピアが命中し、賊が大声をあげながら倒れた。 しかしその声が災いしたらしく、賊が私達に気付いた。 「逃がすな、殺せッ!」 私達は城門から外に向かって走りだした。 「待て、逃げるな!」 賊の一人が追ってきた。 賊の方が脚が早く、すぐに距離を詰められた。 ?「伏せて!」 不意に声が聞こえた。 咄嗟に言われた通りに伏せた。 すると、賊が声をあげながら倒れた。 振り返ると、キルシュさんが立っていた。 沙「どうしてキルシュさんが此処に?」 キ「話しは後よ。早くこの先の村へ、そこで隊長達が待ってるわ。」 キルシュさんと共に近くの村まで走った。 そこに何が待っているのかも知らずに……。 あまりに暇なもんで書いちゃったよw byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/172.html
~エスセティア大陸・ワーグノスの地~ 何とか逃げることができたわね。 それにしても、力の差があるとは思ってたけど…。 ユ「まさか、ここまでとは…。」 魔力を使いすぎたためか、少し目眩がする。 何とかしてこの事をブルー達に伝えないと…。 その時、近くで物音がした。 今の私では戦うことはおろか、逃げることすらできない。 私は死を覚悟したが、どうやら敵では無かったようだ。 ヒ「誰かと思ったら、ユグドラじゃないか。」 アト「ずいぶんと傷だらけね。誰にやられたの?」 ブ「…まあ、お前をここまでできるやつは限られてるがな。 遠くからこちらの様子を伺っているな。 俺が時間を稼ごう。 アトラクナクアはユグドラを安全な所へ連れて行け。 ヒロはその護衛を頼む。」 ヒ「大丈夫なのか?」 ユ「今のあの子は……強いわよ? 私が一撃も当てられないほどにね……。」 一瞬ブルーの顔が引き攣った様に見えたが、すぐに笑った。 ブ「それじゃ精々足掻くとするかね。」 アト「行くわよヒロ!」 ヒ「おう。」 カセドリア連合王国軍アマテラス~精錬の書~ 第9話 平和への願い シディット水域で始まった戦闘は、最初こそ拮抗していたが、今はこちらが優勢だ。 序盤に敵の主戦力であるマーキスオークの集団を倒せた事が大きいね。 ウ「歩兵はそのまま突撃し、弓兵は前線の兵士を援護せよ!我が国の弓術、見せてやれ!」 傭兵将軍ウィンビーンの巧みな指揮の下、私達は着実に前進していた。 気がつけば、遠目に魔物達の本陣と思しきキープが見えた。 べ「このまま行けば、あまり被害を出さずに勝利できそうですね。」 沙「…うん。」 ベルが嬉しそうに話すのを私は軽い返事で返した。 よく分からないけど、何か胸騒ぎがする。 ふと敵キープに目をやると、人影が見えた。 味方の兵士かと思ったら、スモーキーさんだった。 しかし違和感を感じた。 スモーキーさんなら目に見えない位置からでも殺気を感じるはずだ。 沙「どうやら私達相手には訓練人形で十分と思ってるみたいだね。」 べ「しかし人形と言っても、教官のデータを基にした人形ならかなりの脅威ですよ。」 確かにスモーキーさんのデータを基にした人形は脅威だ。 その証拠に、人形とはいえ1体だけでこちらの勢いを止めている。 あれは最近作られたものじゃないね。 顔が少し汚れていて、防具もほんの少し錆びていた。 そして首の後ろに数字が見えた。 番号は……零。 零番と言えば、9年前のスモーキーさんのデータのはずだ。 それなのに、1体だけで押してくるなんて…。 6年前に戦ったときは、まったく歯が立たなかったのを覚えている。 今のスモーキーさんは、あの人形とは比べ物にならない強さなんだろうね…。 今の自分で勝てるだろうか? エフリシアの力を使える今なら、あの人形を倒せるのでは? 何故だか無性にあの人形と闘いたくなった。 べ「まさか沙羅さん、あの人形と闘うつもりでは?」 沙「…ばれた?」 私が笑顔で返事をすると、ベルが勢いよく近づいてきた。 べ「駄目です!6年前に一度戦って、あの人形がどれ程強いのか解っているはずです!」 強く言い寄ってくるベルに対し、佐紀が反論した。 佐「…6年前の事は解らないけど、今のお姉ちゃんならあの人形に勝てるよ!」 意外な事に、佐紀は今の私ならあの人形に勝てると言ってきた。 べ「何故そう言えるの?」 佐「あの人形から感じる殺気より、お姉ちゃんが本気を出した時の殺気の方が怖いもん!」 結構きつい事を言われてる気がするが、今は気にしないでおこう。 べ「私は沙羅さんが本気を出した時を知りません。 例えそうだとしても、闘わせる訳にはいきません。 沙羅さんは私の唯一無二の友達…いえ、唯一無二の親友です! その親友を、危険な目に遭わせるわけには行きません!!」 沙「ベル、私なら大丈夫だよ。今の私には、6年前のあの時よりも守るものがたくさんある。 それに確かめてみたいの。今の私が、6年前のあの時よりどのくらい成長したのかを!」 べ「…言っても聞かないのは相変わらずですね。」 そう言って、ベルは後ろを向いた。 べ「なら私も沙羅さんも信じましょう。 私が振り向いた時に、目の前に立っているのが貴女だと信じていますよ。」 沙「ありがとう…ベル。」 私は単身で人形に近づいた。 人形は私を見ると武器を構えた。 人「アラートレベル…1、ニンムヲゾッコウスル。」 そう言うと、人形は私から目を離した。 そしてそのまま私の横を通り過ぎた。 …任務? 人形の視線の先には、聖女王ティファリス様が居た。 まさか任務って、ティファリス様を亡き者にする事?! それはさせる訳にはいかないね。 エフリシアの力を解放すると、人形は振り返って私の方を見た。 そして改めて武器を構えた。 人「アラートレベル…2。ニンムヘンコウ、ターゲットヲゲキハスル。」 言い終わると同時に、私に向かって突進してきた。 エフリシアの力を盾に集中させつつ、迎撃の体勢をとった。 人形は私の数歩前で私目掛けて跳躍した。 私は軽く身を反らすだけで良いと思ったが、何故か横にステップした。 人形は着地と同時に武器を地面に叩きつけた。 傍から見れば、人形が攻撃に失敗した様に見えただろう。 しかし叩きつけられた地面が、まるで地盤沈下したかの様に沈んでいった。 それと同時に、物凄い衝撃波が襲い掛かってきた。 一度だけかと思ったが、合計で3度衝撃波が来た。 さっきの攻撃はドラゴンテイルみたいだね。 人形を見ると、先ほどまで持っていた武器を捨てていた。 どうやら先ほどのドラゴンテイルで武器が壊れてしまったようだ。 それを見て味方のウォリアーが攻撃を仕掛けようとしたが、簡単に殴り飛ばされてしまった。 …さすがに身体能力の方も強そうだね。 私は盾で身を守りながら人形に近づいた。 人形は近づく私に気づくと、ゆっくりと右手を上げ始めた。 その瞬間、人形の右手から殺気の様なものを感じた。 人形が右手を横に払うと同時に、私は盾に身を隠した。 身を隠しと同時に、まるで獣にでも引掻かれたかの様な衝撃が来た。 私は盾を見ると、まるで獣に引掻かれた様な痕があった。 こんな事もできるんだね。 人形は何度も腕を横に払って攻撃してきた。 私はそれを盾で防ぐつつ人形に近づいた。 人形はそれを確認したのか、徐々に衝撃波の威力が上がってきた。 そして人形まで後数歩という所で盾が跡形も無く壊れてしまった。 私は盾だった物を捨て、剣のみで人形に襲い掛かった。 …この状況は6年前と同じだね。 人形は6年前と同じもの、でも私は6年前のままじゃない。 襲い掛かってくる私に対し、人形も拳で殴りかかってきた。 私はそれを紙一重で避けて、そのまま人形の右腕を切り落とした。 さすがに人形だから血などは一切出なかったが、人形は驚いたようだ。 人形は私から距離をとると、緑色の液体とクリスタルを取り出した。 人「アラートレベル…3。ニンムヲチュウシシサイシュウシュダンニウツル。」 最終手段? 緑色の液体に目を凝らすと、それはキマイラブラッドだった。 クリスタルが眩く光ったかと思ったら、人形が見る見るうちに三つ首の獣になった。 ただキマイラになるだけだったら、最初からなっているはずだ。 ……まさか!? 人「シシテシカバネ…ヒロウモノ……ナシ。」 そう言うと同時に、キマイラから異様なオーラの様なものが見えた。 最終手段って…自爆する気?! こんな至近距離であの爆発を受けたら、かなりのダメージを受けてしまう。 万事休す……だね。 私は死を覚悟しつつ、目を閉じた。 ?「氷壁よ、我が身を守る盾となれ!アイスウォールッ!!」 キマイラの爆発音と同時に、誰かが魔法を使ったような気がした。 爆発音が収まって、私は自分が何もダメージを受けていない事に気づいた。 恐る恐る目を開けると、私の前に大きな氷の壁が建っていた。 そして私の横に一人の女性が立っていた。 ?「危なかったわね。」 沙「貴方…誰?」 二「私の名前はニフィス。安心して、敵じゃないわ。」 どうやらこの人に助けられたらしい。 それにしても、あの短時間でこの氷の壁を出すなんて…。 この人もユグドラさん同様、かなりの魔力を持ってるみたいだね。 私が立ち上がると同時に、佐紀が抱きついてきた。 佐「お姉ちゃん、怪我はない?!」 沙「うん。この人に助けられたわ。」 べ「無事で何よりです。」 周りを見ると、人形を包囲していた味方も爆発に巻き込まれた様だった。 シディット水域での戦闘は、辛くも私達の勝利で終わった。 しかし勝利と同時に、多数の死傷者が出てしまった。 それでも私達は始まりの大地に向けて進攻した。 平和な世界を勝ち取るために。 ~エスセティア大陸・始まりの大地~ 手元の零と表示されたクリスタルが砕けた。 どうやら零番が壊れたらしい。 ブ「零番は確か…、カセドリアに向かわせたやつだったな。」 しかし砕けたという事は、任務に失敗して自爆したという事だ。 9年前とはいえ、この俺を倒せる奴か…。 思いつくのは二通りだ。 ニフィスが倒したか、沙羅が倒したか。 多分後者だろう。 アト「あの子が人形を倒したみたいね。」 ブ「ああ。あの人形を倒したという事は、かなり成長したみたいだな。」 ヒ「なら次はどうするんだ?5カ国にかなりの打撃を与えたから、今度はこっちから行くのか?」 ユ「5カ国の軍は全てここに向かって来ているわ。」 ブ「ならば話は早い。計画を最終段階に持っていく為にも、迎え撃ちに行くぞ。 …平和な世界の為にな。」 遅くなったけど生きてるぞ! byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/140.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第2話 プリンセス ベルクさんに連れられて、ゲイル王の待つ謁見の間へ向かった。 べ「そんなに緊張なさらなくても大丈夫ですよ。父はそんなに恐ろしくありませんから。」 沙「そう言われても…。」 ゲイル王……傭兵王とも言われ、カセドリアが独立する時にカセドリア側で戦った王である。 謁見の間が近づくにつれて、心臓の鼓動が早くなるのを感じた。 傭兵王との謁見なんて始めてだから怖いな…。 謁見の間に着くと、扉の前には衛兵が10名程立っていた。 ベルクさんは衣服を整えた。 私も変な所が無いか一応確認した。 べ「開けてください。」 すると、扉の前に立っていた衛兵が両脇に移動し、中央に残った二人が扉を開けた。 謁見の間はかなり広く、300人はゆうに入るだろうと思った。 床に敷かれた赤絨毯の先には王座があり、ゲイル王が鎮座して居た。 べ「父上、只今戻りました。」 ベルクさんが上品に挨拶をした。 沙「お初にお目にかかります。沙羅と申します。 この度は入城及び謁見する事を許された事に感謝します。」 私もベルクさんの真似をして挨拶した。 ゲイル王は私の顔をじっと見ていたかと思うと、不意に笑い出した。 ゲ「はっはっは、これはご丁寧にどうも。そうか、そなたがベルの手紙に書いてあった沙羅か。 この様な遠方の城によく来られた。今宵はベルの帰城とそなたの来城を祝して晩餐会じゃ。」 話しを聞いていると、小さい頃から聞かされていた恐ろしい話が嘘のようだった。 べ「それでは父上、私と沙羅さんは衣服を着替えてきますね。」 ベルクさんに促されて謁見の間を後にした。 謁見の間を出ると、ベルクさんが私の手を取って走り出した。 沙「ベルクさん、私は晩餐会に相応しい服なんて持ってないよ?!」 べ「私のドレスを御貸しするので大丈夫です! とりあえず、私の部屋に行きましょう。」 ベルクさんの部屋に着くと、何やら使用人らしき女性が3名程居た。 「お帰りなさいませお嬢様。今夜の晩餐会はどのドレスになさいますか?」 たくさんのドレスを差しながら、使用人のリーダーらしき女性が話しかけてきた。 べ「私はいつものでいいわ。それよりも、沙羅さんのドレスを選んであげて。」 「かしこまりました。」 その女性は私をじっと見ていたかと思うと、不意に指を鳴らした。 すると、周りに立っていた人達がいくつかのドレスを持ってきた。 「これなんてどうかしらね?」 ピンク色で、フリルがたくさんついている可愛いドレスを手にとって言った。 こんな可愛いドレス、私には似合わないよ…。 私は着替えるべきか少し悩んだ。 べ「どうしたんですか沙羅さん?ここには女性しか居ないので、御気になさらなくても?」 沙「そうゆう訳じゃないんだけど…。」 「さあさあ、早く着て見ましょう!」 「きっとお似合いですよ!」 沙「わわ、ちょっと待ってッ!」 抵抗もむなしく、二人の女性によってあっという間に着替えさせられてしまった。 着替え終わったところで、大きな鏡の前に立たされた。 べ「よく似合ってますよ、沙羅さん。」 「お似合いですよ。」 沙「…そう?」 私はドレスの裾を少し持ってその場で一回転してみた。 ウォーリアーとなった自分には、こうゆうドレスを着るのは最後かもしれないと思った。 二人がドレスに着替え終わったので、使用人の人達は部屋から出て行った。 すると、ベルクさんがバルコニーの方へ向かった。 ベルクさんはバルコニーの手すりに手をついて、外を眺め始めた。 沙「…どうかしたんですか?」 ずっと外を眺めているベルクさんに話しかけてみた。 べ「沙羅さん、ありがとう。」 ベルクさんが振り返ったかと思うと、目には涙を浮かべていた。 沙「どうしたの?!目にゴミでも入っちゃった?!」 私が慌てて近寄ると、ベルクさんは顔を横に振った。 べ「違うんです。私には、友達なんて呼べる人は居ませんでした。 小さい頃から周りには使用人や大人の人しか居なくて、同年代の子どもは居ませんでした。 兵士育成機関に入った時も、ゲイル王の娘と知ると皆離れて行ってしまいました。 そんな時に、沙羅さんと相部屋になりました。 沙羅さんはとても強くて、優しくて、私を一人の人間として見てくれた。 だから怖かった。 知られたくなかった。 沙羅さんにゲイル王の娘と知られて、沙羅さんまで離れて行ってしまうのが…。」 ベルクさんはそこで言葉が詰った。 涙で言葉が出ないようだった。 そしてとうとう泣き崩れてしまった。 私はそんなベルクさんを優しく抱きしめた。 沙「大丈夫だよ、ベルクさん。 例えベルクさんがゲイル王の娘だとしても、そうじゃなかったとしても、私達は友達だよ! ベルクさんはベルクさんだよ! いつも笑顔で私に元気をくれる、大切な友達だよ!! …だからほら、泣くのは辞めよう。」 ベルクさんは私にぎゅっと抱きついてきた。 悲しい時は気持ちが落ち着くまで泣きなさい。 昔、お母さんに言われた言葉を思い出した。 私はベルクさんの気持ちが落ち着くまでそのまま動かなかった。 数分後…落ち着いたのか、ベルクさんは泣き止んだ。 そして、ベルクさんはよろよろと立ち上がった。 べ「…ごめんなさい。」 沙「全然平気だよ。」 ベルクさんは涙を拭った。 べ「晩餐会までまだ時間がありますので、御城の中を案内しますよ。」 沙「うん!」 部屋を出た瞬間に、人とぶつかってしまった。 その人は何やら資料を持っていたらしく、資料が床に散らばってしまった。 沙「すみません!大丈夫ですか?」 その人は何も言わずに資料を拾い始めた。 私も資料を拾うのを手伝った。 私には意味の分からない数式等が書いてあった。 拾った資料を渡すと、少し顔を背けられた。 「あり……がとう。」 それだけ言うと、その場を走り去っていった。 べ「彼の名前はアーシェス。この城の研究員の一人です。」 ベルクさんの御城の研究員…。 どんな研究をしてるんだろう? 沙「どんな研究をしてるんですか?」 べ「よく……分かりません。」 一瞬、隠しているのかな?と思ったけども、どうやら本当に知らないようだ。 べ「沙羅さんの困った顔、ばっちり頂きましたよ。 これは教官達に見せてあげないと!」 何時の間に撮ったのか、ベルクさんが写真を持っていた。 沙「他の人に見せるのは、絶対に駄目ですよッ!」 私達はそのまま、御城の中を歩き出した。 べ「それにしても、アーシェスが喋る何て…。」 ~シュリッツ城内部~ ?「…この計画は成功するのだろうな?」 ?「はい、誰一人として気付いては居りません。後は手筈通りに事が進めば…。」 ?「この計画が成功すれば、この国は我手に……ふふふはっはっはッ!」 私達の知らない所で、何やら不穏な計画が決行されようとしていた。 しかしその時の私達には、それを知る術は無かった。 絵の勉強しようかな……byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/171.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~精錬の書~ 第8話 結束する国々 あれから2ヵ月後、メルファリアの各国に向かった使者達が帰ってきたらしい。 当初の予想通り、ホルデイン王国とエルソード王国は同盟を承諾した。 しかし驚いたことに、ネツァワル王国もこの同盟を承諾したのだ。 ちょうど魔物達との戦闘中だったゲブランド帝国は返事を保留したらしい。 これでメルファリアの5カ国の内、4カ国が一致団結して魔物達と戦う事になった。 しかし1ヵ月後、今度はゲブランド帝国から使者が来た。 何の使者かと思うと、なんと同盟を承諾するという事だった。 べ「ゲブランド帝国軍が危機に陥った時、ホルデイン王国軍が救援に来たそうです。 さすがのゲブランド帝国も、自国だけでは魔物達と戦えないと解ったのでしょう。」 沙「これで、メルファリアの5カ国全てが同盟を結んだ事になるね。 もしかすると、この同盟によって世界は平和になるかもね。」 べ「そうなる為にはまず、魔物達に勝たなくてはいけません。 いえ、勝つしかないのです!」 私はベルと二人でフレイヤ王の居るシルヴァン城に向かっていた。 あのロケットの秘密を聞きに行く為だ。 シルヴァン城に着くと、フレイヤ王の部屋に通された。 フ「シルヴァン城へようこそ。 カセドリア史上2人目の10代でフィフス就任者の沙羅とグリュンベルク王。」 フレイヤ王の胸元には、あの日のロケットが見えた。 べ「来て早々で申し訳ないのですが、そのロケットの話を聞かせてもらえませんか?」 沙「あの時、あれ程カセドリアに敵意を剥き出しにしていたフレイヤ王の心を変えた物。 とても大事な何かが入ってると思います。」 フレイヤ王はロケットを開けて、中の写真を見せてくれた。 写真は2枚あり、片方は笑ってる少年で、もう片方も同じく笑っている少女だった。 沙「この写真はいったい?」 フ「これは、幼い頃の私と幼馴染の写真よ。」 そう言うと、フレイヤ王は遠くを見るような目になった。 フ「あれはカセドリアがまだゲブランド帝国の支配下だった頃ね。 あの頃の私は病弱で、自然の豊かなこの地に療養にきてたの。 ある日、部屋の窓を開けて外を見ると、子ども達が遊んでるのが見えたわ。 その中の一人が私に気付いて手を振ってきてね、一緒に遊ぼうって言ったの。 私は驚いて隠れてしまったわ。 その翌日も外からは子ども達の笑い声とかが聞こえて、また私は外を見たわ。 すると今度は、子ども達全員が私に手を振って一緒に遊ぼうって言ってきたの。」 そこでフレイヤ王の言葉は止まった。 べ「つまり、その子ども達の中に居た少年の一人がその写真の少年なんですね?」 フ「そうよ。あの後しばらくして、カセドリアが独立戦争を起こした。 私の家はゲブランド帝国の貴族だったから、真っ先に狙われたわ。 でも寸での所で彼に救われたの。」 沙「その少年は、云わばフレイヤ王の命の恩人なんですね。」 フ「そうなるわね。そのお礼に、私はこのロケットを彼に渡したの。 彼はこんな物は要らないと言ったけど、私は強引に押し付けたわ。 そしてこう言ったの、貴方が困った時にこれを返してくれれば良い。 その時は私が貴方の力になるって。」 だからスモーキーさんはロケットを渡せば良いって言ったんだね。 べ「もしかして、その少年の名前はスモーキーではありませんか?」 まるで確信したかのようにベルはスモーキーさんの名前を出した。 しかしフレイヤ王はそれを聞いて笑った。 フ「スモーキー?残念ね、彼はスモーキーって名前じゃないわ。」 沙「それじゃ、何て名前だったんですか?」 そこでフレイヤ王はまた笑った。 フ「それがね、私も本名は知らないの。でも皆でブルー、ブルーって呼んでたわ。」 べ「ブルー…ですか。」 ブルー…、ユグドラさんやアトラクナクアがスモーキーさんを呼ぶ時に言う言葉だね。 それにしても、スモーキーさんの本名がブルーなのかそれとも…。 フ「でもこのロケットを貴方が持ってきたって事は、貴方は彼に会ってるはずよ。 恩人って言ってた気がするけど、貴方も彼に救われたの?」 沙「よく分かりませんけど、多分そうだと思います。 ただ、ブルーと呼ばれてる人なら知ってます。」 私の返事に、フレイヤ王は怪訝な顔をした。 フ「私がこのロケットを受け取った時、一人の兵士が見えたわ。 顔に傷とかがあったけど、あれはブルーだったわ。」 私たちは少しして、シルヴァン城を後にした。 数日後、5カ国の動きを察知したのか、中央大陸の魔物達が集結し始めたという情報が入った。 これに対し、各国も中央大陸へ侵攻する準備を開始した。 ついに人間対魔物との本格的な闘いが始まるんだね。 そんな時、ベルが私を呼んだ。 城に着くなり、いきなり私に言った。 べ「今度の闘いには、私も出陣します!」 私はあまりに突然過ぎて何の反応も示せなかった。 べ「人々が結束して戦おうとしているのに、王が玉座に鎮座していては兵に示しがつきません。 だから私も今度の戦いに参加します。」 確かに兵士達が結束していても、王が動かないのでは話にならないからね。 しかしベルはここ数年、戦場には立っていない。 私はそれが気がかりだった。 沙「確かに良い考えたと思うけども、大丈夫なの?」 べ「確かに危険なのは解っています。しかし今は、一兵でも多く居た方が良いはずです。」 どうやらベルの意思は固いらしい。 私はベルが最前線に行かないという条件で、それを承諾した。 それから数日後、ついにエスセティア大陸に侵攻する事となった。 魔物達はエスセティア大陸中央部の始まりの大地を中心に集まっているらしい。 カセドリアはまずシディット水域から攻めることとなった。 シディット水域に到着すると、魔物達が続々と現れた。 テ「平和な世界の為に、聖女王の名において、この地に宣戦布告をいたします。 ……命を粗末にはしないでください。」 ウ「カセドリアの戦士たちよ、敵を蹴散らし連合王国の力を見せつけるのだ。」 「「オーッ!!」」 沙「行くよ、佐紀!」 佐「うん!」 聖女王ティファリス様の宣戦布告により、魔物たちとの戦闘が開始した。 この瞬間、人と魔物との壮絶な闘いの幕が切って落とされた。 ~エスセティア大陸・始まりの大地~ ヒ「ついに5カ国を相手に戦うのか…。」 ブ「どうした、怖気づいたか?」 アト「恐れるのも無理無いわ。成功すれば世界に平和が、失敗すれば世界に闇が訪れるわ。 ブルー、貴方は絶対成功させる自信があるの?」 ブ「俺にも絶対という保障はできん。だが失敗を恐れるのなら抜ければ良い。 俺は最後までやり遂げるだけだ。」 アト「あと問題なのは……あの二人ね。」 ヒ「ユグドラは良いとして、あいつはどうするんだ?」 ブ「俺にも分からん。だが、嫌でも出てくるだろうな。 その時は…、戦うしかない。」 ~エスセティア大陸・スピカ隕石跡~ ユ「待ちなさい!」 ?「これはこれは、ユグドラ姉さんじゃないですか。」 ユ「彼らの邪魔はさせないわよ。」 ?「面白いですね。姉さんだけで私に勝てるとでも?」 ユ「平和の為なら、例え妹でも容赦はしないわ!」 ?「相変わらずですね。それなら今の私と姉さんとの力の差を分からせてあげますよ。 永久に凍てつけ!ダイヤモンド・ブリザードッ!!」 ユ「灼熱の炎で灰燼に帰せ!ヘル・フレアッ!!」 人と魔物との闘いとは別に、もう一つの闘いの幕も切って落とされた。 最新話が遅くなってすまん byスモーキー