約 2,570,442 件
https://w.atwiki.jp/ragbre/pages/47.html
段階 初期攻撃 初期防御 最大攻撃 最大防御 コスト スキル SR 2,750 3,710 5,220 7,060 25 日輪後光 SR+ 3,300 4,452 8,466 25 天秦日滅輪 SR++ 3,850 5,194 25 SSR 4,950 6,678 9,400 12,704 25 界雲悟竺 備考 漢字表記すると「天照」
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/153.html
~反乱軍陣営~ 昨日から隊長の姿が見えない。 散歩にでかけると言ってから、もう1日経っている。 俺は副隊長格を集めた。 ス「散歩で1日過ぎるってのはありえないな。」 二「そうだな。隊長の身にまた何かあったのかも知れんな。」 ア「それは無いと思います。ぬーさんが傍に居るんですから。」 確かに、ヌアージュが近くに居るなら大丈夫だろう。 しかし何故か嫌な予感がする。 そして、その予感は的中した。 エミヤが血だらけのヌアージュを連れてきたからだ。 エ「大変だ皆、ヌアージュが血まみれで倒れてたッ!」 二「何だと?!」 ヌアージュを倒せる敵…。 思い浮かぶのは奴しか居ない。 俺はヌアージュに聞いてみた。 ス「しっかりしろヌアージュ、誰にやられた?!」 ヌ「アト…ク……ア。」 ス「それで、何処へ連れて行かれたんだ?」 ヌ「首都の……。」 ス「もういい、分かったから喋るな。アイ、ヌアージュを頼む。」 ア「うん。でも、やふやふさんは無事なんでしょうか…? まだ聖女王との交渉中なのに…。」 二「隊長が攫われたんだ、もう交渉なんて終わったも同然だッ!」 リ「そうだぜ、奴らに俺達の怒りを思い報せてやろうぜッ!!」 アトラクナクアめ、とうとう痺れを切らしたか。 しかし、隊長に危害は加えないはずだ。 狙いは反乱軍とカセドリア軍の衝突か…。 ちょうど良い、全てカセドリアの省にするか。 ス「…よし、まずはシェルン緑地に向かうぞ! そして首都に攻め込むぞッ!」 「「オォーッ!!」」 悪いな隊長。 俺はもう、カセドリアに…聖女王に従う気は無い! ~カセドリア軍上層部~ 「聖女王が俺たちを処罰しに向かっているらしい。」 「このまま居れば処罰かあるいは……。」 「こうなったら、聖女王もろとも反乱軍を討つしか手は無い! 急ぎ聖女王の偽の出撃命令をだせッ!」 カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第9話 シェルン攻防戦 シェルン緑地に着くと、既に戦闘は始まっていた。 沙「何とかしないと…。」 やふやふさんを見つければ、何とかなるかもしれない。 戦場を駆けながら、やふやふさんを探した。 しかし、何処に行ってもやふやふさんは見つからなかった。 やっとの思いで見つけたのは、まるで怪物の様に戦っているスモーキーさんだった。 「奴を止めろ!」 ス「死にたくなければどけ、雑魚共がッ!」 私はスモーキーさんに近づいた。 沙「スモーキーさん、何故こんな事をしてるんですか?! やふやふさんは何処に居るんですか?」 しかし、私の言葉など聞こえて居ないかのように突き進んでいく。 突然、私の周りの人達がスモーキーさんに襲い掛かった。 すると、スモーキーさんが右手を上げた。 私は何か嫌な予感がした為、盾を構えた。 次の瞬間、まるで獣が盾を引っ掻いたような衝撃が来た。 周りを見てみると、襲い掛かった人が倒れていた。 体には、まるで爪か何かで抉られたかの様な傷が出来ていた。 沙「スモーキーさん、落ち着いてください!」 ス「邪魔をするなら、例えお前でも……殺す。」 沙「こんなこと、やふやふさんがやっているとは思えません。」 ス「ああそうだ、この戦いを始めたのは…この俺だ!」 沙「何故…こんな事を?」 ス「俺はカセドリアを滅ぼし、隊長を……やふやふを王にするッ!」 沙「そんな事、やふやふさんが望んでいるとは思いません。」 ス「お前に何が分かる?!俺や、ヌアージュや他の奴らも同じ考えのはずだッ!」 沙「そうだとするなら、此処から先に通すわけにはいきません!」 ス「ほう。お前とは、仮想空間でしか戦った事が無かったな。 お前が俺に勝ったことがあるか?」 沙「勝った事はありません。それでも、止めて見せます!」 私は臨戦態勢をとった。 スモーキーさんはただ立っている。 スモーキーさんが動かないので私もじっとしていると、不意に後ろの方から気配がした。 盾を構えると、スモーキーさんがフェンリルを振り下ろす寸前だった。 ス「甘いな沙羅。目に見える物だけが全てと思わないことだ!」 沙「…ッ!」 何時の間に空蝉を放っていたの?! 振り下ろされるフェンリルを辛うじて盾で防いだ。 しかし、フェンリルが当たった部分だけが綺麗に抉られた。 ス「フェンリルは神を殺せし狼だ。そんな盾で防げるとでも思ったか?」 沙「でも、私に傷はついてませんよ!」 スモーキーさんの眉がピクッと動いた。 私の言葉が気に障った様だ。 ス「…そうか、お前はそんなに死にたいのか。」 なら……、お望み通りにしてやるぜッ!」 言い終わった瞬間、スモーキーさんの姿が消えた。 ス「これで終わりだッ!」 ?「させる訳にはいかぬッ!」 横から誰かが私に体当たりした。 誰かと思って見ると、張文遠さんだった。 張文遠さんは私を飛ばして、フェンリルから逃がしたのだ。 しかし自分も避けるのが間に合わず、胸から腹の部分を斬られていた。 張「この張文遠、この程度の傷では倒れぬ! 沙羅よ、俺では本気のスモを止める事はできん。 しかし御主なら、スモを止められるかもしれん。」 ス「邪魔をするなッ!」 スモーキーさんの返し刃で、張文遠さんは再度斬られた。 そして、その場に倒れてしまった。 何時も私がピンチになると出てくるあの力。 今のスモーキーさんと戦う為には、あの力を出さないと…。 しかし、どうやったら出せるのか分からない。 張「心の獣を開放しろ、己の力を信じるのだッ!」 私の…力。 お願い力を貸して、スモーキーさんを止める為に! …イイデショウ。 不意に声が聞こえた気がした。 そして、体の奥から力が沸いてくるのを感じた。 ス「ほう、お前がその力を制御できるとはな。」 沙「何処まで行けるか分かりませんが、止めて見せます!」 スモーキーさんがフェンリルで斬りかかってくる。 私は盾で防御すると同時に、スモーキーさんに斬りかかった。 フェンリルが盾を抉ると同時に、スモーキーさんの脇腹を斬った。 スモーキーさんは脇腹から血が出たのを見ると、呟いた。 ス「皮を斬らせて肉を斬るっか。」 スモーキーさんが脇腹を手で摩ると、傷が一瞬にして治った。 ス「俺を殺したければ首を斬れ。」 スモーキーさんは、自分の首を手で叩きながら言ってきた。 やはり、少しの傷ではびくともしないね。 スモーキーさんがもう一度フェンリルで斬りかかってきた。 例え駄目でも、何度でも繰り返してみせる! 先程と同じように、盾で防御しながら斬りかかろうとした。 しかしその時、フェンリルの斬撃により、盾は跡形も無く壊れてしまった。 勢いそのままに、フェンリルは私に向かってきた。 何とか剣で防ぐ事は出来たが、これで防御と同時に攻撃する事ができなくなった。 ス「力はあっても、それを活かす術を知らんか。」 確かに、私は力を制御できていない。 それでも、何とかしてスモーキーさんを止めたい。 沙「私は、カセドリアが好きです! 自然が沢山あって、皆が笑顔でいられるこの国が大好きですッ!」 すると、スモーキーさんの顔が歪んだ。 ス「皆が笑顔だ?ふざけんじゃねぇッ! 噂一つで首都を追放し、あまつさえ罵声までしてくる国だぞ! 俺たちが何故叛乱したと思う?」 沙「…首都を追放されたからじゃないんですか?」 ス「それは他の部隊の動機だ。 俺たちアマテラスが叛乱した理由は、隊長が暗殺されかかったからだ!」 沙「そんな…。」 ス「人の命を何とも思っちゃいねえ。 こんな国、滅んでしまえば良いんだッ!」 言い終わると同時に、スモーキーさんがフェンリルを構えた。 ……あの構えは?! ス「スモーキー槍術奥義・破槍ッ!」 私は剣で防ごうとしたが、フェンリルが当たった瞬間、剣が音を立てて砕けた。 そしてそのまま、私は後ろに飛ばされてしまった。 ス「これで終わりだ。」 スモーキーさんがフェンリルを振り上げた。 ス「お前の人を守りたいって気持ちは、嫌いじゃ無かったぜッ!」 フェンリルが振り下ろされる。 さっきの衝撃で、体が痺れて避けられない。 ……このまま死ぬのかな。 しかし、何処からか光の矢が飛んできた。 それがフェンリルに当たると、フェンリルの軌道がずれた。 テ「聖女王の名において、この戦争の終焉を言い渡します。 ……命を粗末にはしないでください。」 ティファリス様が全体チャンネルで戦争の終焉を宣言した。 横を見ると、ティファリス様が居た。 どうやら、ティファリス様が魔法の矢で私を助けてくれたようだ。 テ「戦闘を終了してください。」 ス「邪魔をするな。」 スモーキーさんはティファリス様の言葉を無視して、フェンリルを振り上げた。 ス「俺は、隊長の命令にしか従う気は無いッ!」 そして、再度フェンリルを振り下ろした。 や「辞めなさいッ!」 やふやふさんの声と同時に、フェンリルが止まった。 や「戦争は終わりました。これ以上の戦闘は、私が許しません!」 やふやふさんはスモーキーさんに近づくと、スモーキーさんの顔を平手打ちした。 や「私が何時、こんな事を望みましたか?!」 ス「……。」 やふやふさんは私に近づくと、私を抱き起こした。 や「スモーキーさん、貴方に命じます。沙羅さんを衛生兵の所に連れて行きなさい!」 ス「……了解。」 スモーキーさんは私を抱き抱えると、衛生兵の所まで連れて行った。 傷自体はたいした事が無かったようで、すぐに動けるようになった。 しかし、スモーキーさんは終始無言だった。 早めに9話UP byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/132.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~修練の書~ 第11話 試験 前編 朝食を終えて部屋に戻ると、ベルクさんがポツリと呟いた。 べ「そろそろ…。」 沙「何?」 べ「あ、いえ、何でもないです。」 私に聞こえていたのが分かると、慌てて顔を伏せた。 ベルクさんが気になるのも納得だった。 私にも、やふやふさんのそろそろという意味が分からなかった。 沙「悩んでても仕方ないですし、兵士育成機関に行きましょう。」 私の声を聞いて、ベルクさんは顔を上げた。 べ「沙羅さん、これはあくまでも仮説ですが、黙って聞いてください。」 何時に無く真剣な顔のベルクさんの言葉に対し、私は黙って頷いた。 べ「先日、カセドリアがウェンズデイ古戦場跡において大敗したのは知ってますよね?」 沙「…うん。」 ウェンズデイ古戦場跡での大敗…。 世界でも精鋭と言われるゲブランド帝国軍の1軍がウェンズデイ古戦場跡に侵攻してきた。 しかしその時のカセドリア軍は、戦場に出てまだ1年も経っていない兵士が大半だったという。 結果は当然カセドリア軍の大敗に終わった。 その時死んだ兵士の中には、やふやふさんが指導していた兵士も居たらしい。 べ「軍の上層部は、大敗によって減った兵数を早急に回復しなければいけないと思うはずです。 それはつまり」 その時、コンコンッとドアをノックする音が聞こえた。 私が出ると、理奈さんが立っていた。 理「やふやふさんから大切なお話があるとの事ですので、兵士育成機関に行ってください。」 大切な話? 沙「それは私だけですか?」 理「いえ、全生徒に対してです。」 べ「沙羅さん、行きましょう。」 ベルクさんが私の背中を押しながら、私達は兵士育成機関に向かった。 グラウンドに着くと、私達以外の生徒が集まっていた。 生徒の他にも、教官達も全員揃っている様だった。 二「整列ッ!」 ニッシンさんが大きな声で叫んだ。 私達はクラス別に整列した。 少しすると、やふやふさんが前に出てきた。 や「これより、卒業試験を始めますッ!」 やふやふさんの一言により、全生徒が騒ぎ出した。 「卒業試験って、新兵の育成期間は1年間のはずだろ?」 「そうよ、私達はまだ4ヶ月しか鍛えられて無いわ。」 「無茶苦茶にもほどがあるぞッ!」 生徒の一人がやふやふさんの所に駆け寄って、やふやふさんを殴ろうとした。 しかしそれは未遂に終わった。 やふやふさんが殴られる寸前に、一瞬にしてスモーキーさんがその生徒の拳を止めた。 ス「黙って聞いてろ。」 スモーキーさんはその生徒を列へと戻した。 や「突然で驚くのは無理もありません。しかしこれは軍の上層部からの命令です。 先のウェンズデイ古戦場跡での戦争において、カセドリアは多くの兵士を失いました。 今回の育成期間短縮もその省でしょう。 まず皆さんにはクラス別に分かれて頂きます。 その後は指導教官の指示に従ってください。」 3人ともクラスが別なので、一緒試験は受けられないようだ。 沙「クラス別だから私達は別々だね。」 ゼ「皆、頑張ろうね!」 べ「絶対卒業しましょう。」 私のクラスはウォリアーという事で、集合場所にはニッシンさんと張文遠さんが立っていた。 二「全員集合したな。それではこれより、卒業試験を始める。」 とうとう始まるんだね。 一体どんな試験が待っているんだろう? 張「第1試験を開始する。その場で結構、各々自分の武器を持て。」 言われた通りに剣を持った。 まさか、いきなり実戦?! 二「第1試験は千本素振りだ。 内容は素振りを1000回やってもらうという簡単な内容だ。 点呼について来れない者は失格とする。 それでは、よーい、始めッ! 1、2、3・・・・」 ニッシンさんの点呼と同時に、張文遠さんが素振りをする。 それに合わせて私達も素振りをした。 いつも準備運動代わりに素振りを200~300回程している為か、皆余裕といった感じである。 しかしそれも、700回を過ぎたところから変わり始めた。 二「701、702、703・・・」 遅れて素振りをする生徒が出だした。 そして、私の前に居た生徒は完全に遅れてしまった。 点呼を続けながら、ゆっくりとニッシンさんが近づいてきた。 そしてその生徒に近づき、肩に手をかけた。 二「お前は失格だ。」 それだけ言うと、元の位置に戻っていった。 その生徒はがっくりと肩を落してその場に蹲ってしまった。 二「751、752、753・・・」 さすがに私も疲れを感じ始めた。 後250回……私、頑張れるかな? しかしこの1000本素振りは、これから始まる長い卒業試験の幕開けでしかなかった。 何でも話題にして書けるって良いねw byスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/106.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~修練の書~ 第4話 秘密 目を覚ますと、何時の間にか自分の部屋のベットで寝ていた。 あれからどれ位経ったんだろう? 部屋の時計を見ると、1時を少し過ぎたくらいのようだった。 沙「…あれから何があったんだろう?」 べ「起きられましたか?」 私は横のベットを見ると、そこにはベルクさんが居た。 沙「どうして此処に?」 べ「私も今日からこの部屋に泊まりますので、よろしくお願いします。」 二人部屋を一人で使っていたから、人が増えるのは嬉しかった。 それに、ベルクさんならスモーキーさんに指導してもらう生徒同士だから良かった。 そう思った時、誰かが扉をノックする音が聞こえた。 扉を開けると、理奈さんが昼食をワゴンに乗せて来てくれた様だった。 そういえば、もう1時過ぎてるんだよね。 理「やっと目覚められましたか。昼食をお持ちしたので、どうぞ。」 理奈さんが部屋のテーブルに料理を置いていく。 そして最後に理奈さんは自分の分の紅茶の入ったカップを置いた。 理「私もご一緒に休憩させていただきます。」 そう言って、理奈さんは空いてる椅子に腰掛けた。 べ「2時間程気を失っていたようですね。」 ベルクさんが時計を見ながらどれ位気を失っていたのかを確認したようだ。 理「スモーキーさんが、気を失っていた貴方達を連れてきた時には驚きました。 もちろんベットに眠らせたのは、私と他数名の女性従業員で行いましたのでご安心ください。」 沙「あの、それでスモーキーさんは?」 理「今は会議があっているので、会議室に居られますけど?」 沙「そうですか。」 昼食を終えると、理奈さんは持ってきた食器等をワゴンに乗せて持っていった。 しばらくベルクさんと話していると、ノックをした後にやふやふさんが私達の部屋に入ってきた。 沙「何か御用ですか?」 何でやふやふさんが私達の部屋に来るんだろう? 様子でも見に来たのかな? 私達の前に来るなり、やふやふさんは深く頭を下げた。 や「ごめんなさい。」 突然謝ってきたやふやふさんに、私達は困惑した。 何でやふやふさんが謝るんだろう? 困惑している私達を見ながら、やふやふさんがどうゆう事かを説明した。 や「私の勝手な判断で、貴方達を危険な目に合わせてしまってごめんなさい。 あの人形は、貴方達には無茶でした。 スモーキーさんには貴方達の教官を辞めてもらいました。 …もちろん、他にも厳重な罰を与えています。 明日からは各指導員の指示に従って、ゆっくりと修練を積んでいただきます。」 沙「ちょ、ちょっと待ってください! どうしてスモーキーさんが私達の教官では無くなるんですか?! それに罰って」 私が最後まで言おうとする前に、ベルクさんが止めた。 べ「沙羅さん、隊長さんを責めてはいけません。 隊長さんだって苦渋の決断を強いられたのでしょう。 それを理解しては頂けませんか?」 ベルクさんの諭す様な言い方で、私は今のスモーキーさんの立場を理解した。 アマテラスからの除隊もありえたかもしれない。 除隊に匹敵する罰を与える事で、スモーキーさんの除隊を防いだ。 しかしその代償として、スモーキーさんには重い罰を与えなければならない。 …やふやふさんの心中は私が考えるよりも複雑なんだろうな。 や「この様な事になるとは…、私も凄く残念です。」 やふやふさんがもう一度深く頭を下げて、部屋を出ようとした。 沙「待ってください。スモーキーさんにはどうゆう罰を与えたんですか?」 や「部隊服を没収し、3ヶ月の謹慎と、一人での外出を禁じました。 それと、常に監視員が部屋の前に居ます。」 沙「それじゃ、3ヶ月間はスモーキーさんに会えないって事ですか?!」 や「……こうするしか無かったんです。」 そう言って、やふやふさんは部屋から出て行った。 すると、ベルクさんがいきなり笑い始めた。 私が驚いてベルクさんの方を向くと、ベルクさんが私に向かってVサインをした手を向けた。 べ「沙羅さん、良かったですね!」 …良かった? 何で良いのか私にはさっぱりだった。 沙「…良くないですよ。3ヶ月の謹慎に、一人での外出を禁止なんですよ?!」 すると、ベルクさんがキョトンとした顔になった。 少し考えて、手をパンッと合わせ、納得した様な顔をした。 ベルクさんは一体何を考えてるんだろう? ・ ・ ・ ・ ・ ・ べ「だから、一人での外出を禁止したんですよ。」 沙「え? ……あッ!」 都合の良い解釈なのかもしれない。 駄目でも良い、私はベルクさんと一緒に部屋を飛び出した。 向かう先はもちろん、スモーキーさんの部屋である。 スモーキーさんの部屋の前まで来ると、エミヤさんが扉の前に立っていた。 エ「何だお前達、スモに会いに来たのか? 残念だが、お前達をスモに会わせるのは禁止されている。 大人しく部屋に戻ってくれ。」 エミヤさんは私達を見ると同時に、私達がスモーキーさんには会えないと言ってきた。 私達は何とかして会わせてもらえないか?っと言っても聞く耳を持たない。 少し言い合っていると、アイさんが通りかかった。 私達とエミヤさんを見ながら、少し思案して、エミヤさんに近づいた。 ア「エミヤン、ちょっと話があるからついて来てくれるかな?」 エ「俺は今スモの監視中だ。ここじゃ駄目か?」 ア「…この前の話なんだけど」 エ「待て、それは今じゃなくても良いだろ?」 すると、アイさんはまるで拗ねた様な顔でプイッと横に向いた。 ア「エミヤンの馬鹿、もう知らないッ!」 そう言って、その場から立ち去って行った。 エミヤさんは私達とアイさんを交互に見ながら、焦った様な表情でアイさんを追いかけていった。 べ「今がチャンスです。」 ベルクさんの言う通り、他に監視員は居ないので、私達を止める人は居ない。 私達はノックをし、スモーキーさんの部屋の中に入った。 部屋の中に入ると、スモーキーさんと張文遠さんが、卓上でチェスか何かをしていた。 どうやら各地の地形等を再現した盤上で、駒を使って戦闘しているようだ。 スモーキーさんの駒は少なくて、ばらばらだけど、張文遠さんのは綺麗に整列していた。 張「布陣完了。さて、スモーのお手並み拝見だな。」 ス「これで陣か? 弓兵で魔法使いを撃破。」 張「おっと、その前に工作兵で弓兵を撃破だ!」 すると、スモーキーさんがニヤリッと笑いながら、指をパチッと鳴らした。 その瞬間、張文遠さんの顔が引き攣った。 ス「残念だが、その工作兵は短剣兵で撃破だな。」 そう言ったかと思うと、不意に駒が現れて、張文遠さんの工作兵を砕いた。 張「俺としたことが…不覚を取った。」 二人は私達にまったく気付いていないようなので、話しかけようとしたのだが、 それをスモーキーさんが手で静止した。 ス「ちと待ってくれ。もうちょっとで終わりだから。」 張文遠さんが、まさかッと言った感じの顔をして、自分のお城の近くにある駒を見た。 すると、その駒は三つ首の獣に変わった。 ス「この一閃にて、この戦争の終焉とする!ファイナル・バーストッ!!」 スモーキーさんがそう言うと、眩しい光と共に先ほどの駒が爆発し、 張文遠さんのお城が、跡形も無くなった。 張「ぬう…、今度はさらに精進してお主に挑むとする。」 そう言って、張文遠さんは私達に一礼して部屋を後にした。 最後に私の顔を横目に見ながら出て行った気がしたけど、気のせいかな? それよりも、スモーキーさんと話せるようになったんだ。 まずはあのゲーム盤が気になった。 沙「スモーキーさん、そのゲーム盤はいったい?」 私は先ほどまでスモーキーさんと張文遠さんが戦っていたゲーム盤を指差した。 スモーキーさんは苦笑いしながら、私達にこれが何なのか説明してくれた。 ス「これは各地の地形データが入っててな、クリスタルを使って遊ぶんだ。」 沙「でも、さっきみたいに砕いたり、爆発しちゃったら駒無くなっちゃいますよ?」 スモーキーさんは、笑いながらゲーム盤のスイッチを押した。 すると盤上には、さき程の駒達が一つも欠ける事無く綺麗に並んだ状態で現れた。 ス「これはゲームだからな。駒もクリスタルが写した幻影だ。」 沙「幻影…なるほどって納得してる場合じゃない!」 突然私がそう叫んだので、スモーキーさんがびっくりした様だ。 ス「どうした、何か困った事でもあったのか?」 スモーキーさんが小首を傾げながら言ってきたので、私はちょっと驚いた。 沙「だって、スモーキーさんが私達の教官でなくなったんですよ? どうしてそんなに平然としてるんですか?!」 スモーキーさんはそう言われるなり、困ったような顔をした。 ス「そう言われてもな、さっきの会議でそう決まった事だ。 だから俺はもうお前達を指導できない。」 べ「あの訓練は確かに無茶でしたけども、教官には何か考えがあっての事だと思ってます。」 沙「そうです。一度の無茶で教官を辞めさせるのはやり過ぎです!」 スモーキーさんが、やれやれと言った感じで立ち上がった。 ス「…まあ、俺も少しやり過ぎたと思ってる。あの人形はお前達には厳しすぎた。 それに、隊長は妥当な処罰をしたと思うぜ。 なんて言ったって、部隊服を取り上げて、一人での外出を禁止だからな。」 沙「それは、一人じゃなければ良いんですよ。だから私達と一緒に外に出て、指導してください。」 ス「…指導は出来ない。お前達を指導する事は認められてない。」 沙「どうしてですか? …やふやふさんが認めないと、指導もできないんですか?!」 すると、ベルクさんが私を止めた。 べ「いくら副隊長とは言え、隊長の許可無く勝手な事はできないんです。」 スモーキーさんは私達に背を向けると、自分のベットに腰掛けた。 ス「今日は色々あって疲れてるだろう。明日も訓練はあるんだ、お前達も部屋に戻って休め。」 沙「それで良いんですか?!」 べ「沙羅さん、今日の所は…。」 色々あって疲れてるのはスモーキーさんも同じはず。 今日はもう、スモーキーさんを一人にしてあげよう。 そう思って私達が部屋を出ようとすると、スモーキーさんの独り言が聞こえた。 ス「俺は朝の5時に起きて、一人で訓練をしている。それを一緒にするのは…指導じゃないな。」 沙「つまり、一緒に訓練はできるんですね? スモーキーさん!」 ス「これはただの独り言だ。俺がお前達に話したわけじゃない。 ほら、早くしないと監視員に怒られるぞ。」 スモーキーさんに部屋を出るように促され、私達は部屋を後にした。 最後のスモーキーさんの独り言は、明らかに私達に向けての言葉だった。 …朝の5時か、これは早起きしなくちゃね。 ベルクさんとあれこれ話しながら、私達は自分達の部屋に戻って行った。
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/154.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~鍛錬の書~ 第10話 カセドリアの再興 数日後、問題を起こした上層部の人達は処罰され、反乱軍とカセドリア軍の和解が成立した。 同時に、各国との講和にも成功した。 これにより、カセドリア連合王国は生まれ変わったのである。 首都アズルウッドでは、カセドリアの再興を祝う祭りがあっている。 アマテラスが首都に戻ったという事で、私は宿舎に戻る事にした。 部屋に着くと、ベルクさんが居た。 べ「今日からまた、同じ部屋ですね。」 沙「そうですね。」 荷物を置いて、ベットに腰掛けた。 その時、ふとスモーキーさんの言葉が気になった。 …人の命を何とも思っていない。 あの言い方…まるで、過去に何かあったかの様な声色だった。 スモーキーさんの過去に、一体何が……。 スモーキーさんの言葉が気になってぼーっとしていると、ベルクさんが話しかけてきた。 べ「どうかしましたか?」 沙「……ねえ、ベルクさん。昔のカセドリアはどうだったんだろう?」 突然私が質問してきたので、ベルクさんは驚いた様だった。 べ「突然どうしたんですか?」 沙「シェルン緑地で、スモーキーさんに言われました。 カセドリアは、人の命を何とも思って無いって。」 べ「それは…今のカセドリアですか?」 沙「分かりません。でも、スモーキーさんの過去に何かあったとしか思えません。 それで、あんな事を言ったのかもしれません。」 べ「なるほど。それなら、直接教官に聞いてみては如何ですか? 私達が考えるよりも、聞いた方が早そうですし。」 沙「嫌な思い出だと思いますから、簡単に話してくれるかどうか…。」 すると、ベルクさんは痺れを切らしたのか、私の手をとった。 べ「悩んでも仕方ありませんし、聞きに行きましょう!」 手をひっぱられながら、ベルクさんとスモーキーさんの部屋まで向かった。 部屋に着き、ノックをすると、スモーキーさんが出てきた。 ス「どうした、何か用か?」 べ「教官に是非お聞きしたい事があります。」 スモーキーさんは私とベルクさんの顔を見ると、そのまま部屋の奥に行った。 私達がついて行くと、やふやふさんとヌアージュさんが居た。 や「お二人とも珍しいですね。何かあったのですか?」 ス「俺に聞きたい事があるらしい。」 べ「はい。先日のシェルン緑地での事です。」 すると、スモーキーさんは嫌そうな顔をした。 確かに、あの戦争でスモーキーさんはやふやふさんに怒られてるからね。 しかしそんな事等お構い無しに、ベルクさんは話し続けた。 べ「沙羅さんとの戦いの中で、教官が口にした言葉が気になりました。」 ス「ほう、どれが気になったんだ沙羅?」 沙「…スモーキーさんは言いましたよね、この国は人の命なんて何とも思って無いって。 それが、どうゆう意味なのかなっと……。」 スモーキーさんはやふやふさんの顔をチラっと見た後に、話すべきなのか悩んだ。 や「貴方達はまだ…、知らない方が良いです。」 べ「何故ですか?!」 ヌ「特に沙羅ちゃん、貴方は知らない方が良い。」 私が知らない方が良い? 沙「…どうしてですか?」 私の言葉に、やふやふさんもヌアージュさんも黙ってしまった。 すると、スモーキーさんが話し出した。 ス「昔話してやろうか?」 昔話? 何の昔話だろう? 沙「それは、この話と関係するんですか?」 べ「沙羅さん、黙って聞きましょう。」 私達が黙ると、スモーキーさんが語りだした。 ス「昔、ある国に動物の研究をする研究所があった。 そこには、何百匹という動物達が居た。 動物達は研究の材料とされ、毎日何匹もの動物が死んでいった。 研究がもう少しで完成と言うところで、異変が起きた。 一匹の犬が、研究員を噛み殺してしまった。 元々研究員達に恨みを抱いていた動物達は、その時一斉に決起した。 そして、研究員と動物達の戦いがあり、戦いは動物達の勝利で終わった。 動物達は研究所に居た研究員達を皆殺しにした。」 沙「皆殺しにするなんて、相等恨んでいたんですね。」 私の言葉を聞くと、突然スモーキーさんが笑い出した。 沙「何が可笑しいんですか?」 スモーキーさんは一頻り笑うと、また話し出した。 ス「まあ、お前達には理解できないだろうな。 あの状況が理解できるなら、アトラクナクアの事も理解できる。 しかし、俺はああなる前に隊長に拾われたからな。 もしもあの時、隊長に声を掛けてもらえなかったら俺は……。」 沙「アトラクナクアの事も理解できるという事は、あの人も同じ境遇だったんですか?」 アト「そのとおりよ。でも、賊を操ったからってずいぶん酷い言われ様ね。」 不意に声がしたかと思うと、部屋に置いてあった椅子にアトラクナクアが腰掛けていた。 私とベルクさんは驚いたが、スモーキーさん達は眉一つ動かさなかった。 沙「何時から其処に?!」 驚く私を他所に、スモーキーさんとアトラクナクアは、楽しげに話しだした。 アト「さっきから居たじゃない。 それにしても、ブルーがあの話をするなんて驚きだわ。 しかしあの事件のおかげで、私達は今生きていられるんだからね。」 ス「しかし研究所を脱出したは良いが、何処に行けば良いのか分からなかったからな。 しかも、追っ手は全員俺に向かって来たしな。」 アト「良いんじゃない?どうせちょっと引っ掻いたくらいで死ぬんだし。」 ス「だからって、あの頃の俺には多勢に無勢だったぞ。」 楽しげに話す二人を他所に、ヌアージュさんだけがアトラクナクアに敵意を抱いていた。 それに気付いたのか、アトラクナクアが横目で睨んだ。 二人の不穏な空気を感じたのか、やふやふさんが咳きをした。 すると、二人とも目をそらした。 それを見て、スモーキーさんが笑った。 ス「さすがのお前も、隊長の前ではただの猫だな。」 アト「…そうね。ブルーが人間側に居る事が、少しだけ理解できたわ。」 ス「…そうか。」 話は終わったのか、そのままスモーキーさんは黙り込んでしまった。 動物というのを人に置き換えれば、昔のカセドリアがどんな国だったのか分かる気がした。 しかしこの昔話を、何故私は知らない方が良いんだろう? 不思議に思い、スモーキーさんに聞いてみた。 沙「あの、この昔話を…どうして私は知らない方が良いんですか?」 すると、スモーキーさんは苦笑いをした。 ス「それが知りたかったら、今夜一人で俺の部屋に来るんだな。」 アト「その時にするつもりなの?」 アトラクナクアがにやりと笑った。 しかしスモーキーさんは顔を横に振った。 ス「いや、その時に全てを話すつもりだ。 あの事件も、俺達の事も含めてな。」 その言葉を聞くと、アトラクナクアはそっぽを向いた。 アト「あっそ、勝手にすれば?でもねブルー、私達の憎しみが消えることは無いわ。」 そう言うと、アトラクナクアは姿を消した。 沙「今夜一人でここに来れば、全てを話してくれるんですね?」 ス「ああ、約束しよう。だが、そうもいかんだろうな。」 最後の言葉が気になったが、私達はそのまま部屋を後にした。 夜になり、スモーキーさんの部屋に向かおうとした時だった。 べ「行かない方が良いでしょう。」 ベルクさんが囁いた。 沙「どうしてですか?」 べ「教官が話すことは、沙羅さんにとっては最悪の事でしょう。 後になって聞かなかった方が良かったと思わない為にも、行かない方が良いでしょう。 確かにさっきの話の内容からすると、聞かない方が良いのかもしれない。 しかし、スモーキーさんは話したいようだった。 例え後で後悔したとしても、聞かない方が良かったと思う話ではないはず。 沙「ありがとう、ベルクさん。でも私は、スモーキーさんの部屋に行きます。」 アト「例えそれが、自分の父親を殺された話だとしても?」 後ろから声が聞こえた為振り返ると、アトラクナクアが立っていた。 目には憎悪のような物を感じた。 沙「父親をって…どうゆう意味ですか?!」 アト「ブルーに聞けば良いじゃない、そして驚愕すればいいわ! あんたの父親がどんな惨い殺され方をしたかってねッ!」 憎悪の目を向けながら、アトラクナクアが笑い出した。 私は脇目も振らずにスモーキーさんの部屋に向かった。 どうゆう事なのか知りたかったからだ。 扉をノックしても、返事は帰ってこなかった。 しかし鍵はかかっていなかった為、部屋の中に入っていった。 すると、シャワーを浴びていたのか浴室からスモーキーさんが出てきた。 ス「ん?ずいぶん早かったな。」 スモーキーさんはタオルで頭を拭きながら、ベッドに腰掛けた。 沙「あの事件で殺された研究員の中に、私のお父さんが居たと言うのは本当ですか?!」 私の言葉を聞くと、スモーキーさんは溜息をついた。 ス「アトラクナクアから聞いたのか?」 沙「答えてください!」 スモーキーさんは私の顔を見ながら、また溜息をついた。 ス「ああ、居たぞ。あの事件の一番最初の犠牲者は…、お前の父親だ!」 沙「最初の犠牲者って…、犬に噛み殺されたっていう。」 ス「その通りだ。そしてその噛み殺した犬ってのは…。」 そこでスモーキーさんの言葉が止まった。 頭を拭いていたタオルを外したかと思うと、頭の上に二つの山のような物が出来ていた。 髪の毛の色と似ていたが、髪の毛とは違う材質の物の様だった。 よく見ると、それは犬の耳のような形をしていた。 ス「気付いたか?お前の父親を殺した犯人を。」 沙「ま、まさか……。」 スモーキーさんがにやりと笑ったかと思うと、叫んだ。 「お前の父親を殺したのは、この俺だッ!」 今回は何時にもまして急展開だな(=w= byスモーキー
https://w.atwiki.jp/plume-feather/pages/116.html
名前「サクリファイス」Neme【Sacrifice】 読み〔さくりふぁいす〕 主演&出演作品リスト 色設定リスト 参考資料リスト 称号『??の英雄士』『神聖の守護神』『光翼の三賢者』限定称号『????』 本名『サクリファイス・スプランディード・アマテラス』FullName【Sacrifice-Splendide-Amateras】 名前の由来『犠牲、生贄、フランス語で『光り輝く、華麗な』の意味、天照』通称〔愛称〕アマちゃん 性別:男性 種族:神、??? 種類:初代英雄士、守護神 ―特殊能力一覧― 核石―コアストーン― 『七色核石』…???? エレメント『??のエレメント』『??のエレメント』 ―主な武器一覧― 守護武器『??の羽根―Feather Of ????―』『????』 ―基本色設定― 髪色【氷雪色】力解放【???】 瞳色【???】 肌色【白雪肌】 一人称『私、我』 二人称『貴殿、君』『多種多様』 ―職業一覧― 博士…彼の基本職業。 十二英雄士…彼が所属する職業。 階級: コードネーム『【】』 性格:穏やかで、とても優しい。だが、一度切れたら、手が付けられない程怖い。 行動:神出鬼没で、現れては何か言い残し、其処を去る。 ―特徴一覧― 髪形:癖のある撥ねっ毛のショートヘアー、項部分の毛先が特殊な撥ね方をしている 服装:純白のヘアーバンド、長めの白衣、薄めのトレーナー、ゆったりとしたズボン、革製ベルト、高級革靴 瞳形:糸目で優しい瞳、睫毛が長く、少々吊り目 肌質:美しく、透き通った透明感のある白雪肌 ―身体設定一覧― 表情:優しい眼差し、眉目秀麗、時折見せる冷たい表情 体格:少し細身で、女性と見紛う容姿、着痩せするタイプ 外見年齢:25歳〔本来年齢:??歳〕 身長:179㎝ 体重:45㎏ 好きなモノ:研究、発明、赤ワイン、フランスパン、妹(シスコンではない) 嫌いなモノ:完全なる『絶対悪』、光を汚すモノ、してはならない行為 属性:神聖 耐性:暗黒 ―技一覧― 声優CV:立花 慎之介 歌手CV:〃 ―基本台詞― 『んー、なるほど。え、私かい?私は…サクリファイス・スプランディード・アマテラスって言うのさ。…うーん、堅苦しい挨拶はここまでにして宜しく頼むよ!』 『君達は…何の為、争うんだい?平和の為?其れとも……』 『』 『…貴様、『汚れなきモノ』に其の『醜く汚れたモノ』で触れるな!!』 目的:不明 ―所持品一覧― ―貴重品一覧― ―関連人物一覧― ラビエル・スィカトリス・アマテラス…大事な妹 ルビエル…姪っ子 ガブリエル…可愛い孫娘 ヘブン&ヘル…最初に造った存在 ミカエル…可愛い孫娘モデルの存在 十二英雄士…大切な仲間 外伝要素:???? コラボ要素:???? オリジナル作品『羽根の記憶―????―』 コラボ作品『羽根の冒険記―????―』 創作者名「流星群 輝流」or「ヒカルン」 創作協力者名「なし」 ―詳細情報一覧― 初代英雄である『十二英雄士』が一人で、第十の英雄士『輝翼の???』。そして、『光翼の三賢者』の一人でもある。
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/107.html
会議 スモーキーさんが、気絶した沙羅さん達を宿舎に運んで来た。 という理奈ちゃんの知らせに、私は急いで沙羅さん達の部屋に向かった。 部屋に着き、沙羅さん達の無事を確認した。 これと言って目立った外傷は無く、ただ気絶しているだけの様だった。 ホッとするのと同時に、私はスモーキーさんを部屋に呼んだ。 まずはスモーキーさんと二人で話す必要があると思ったからだ。 や「一体あれはどうゆう事ですか? 納得の行く説明を求めます!」 スモーキーさんは頭を掻きながら、こうなった経緯を説明した。 ス「訓練人形を使って訓練をした。もちろんセーフティもかけてあった。 無茶かもしれないが、あの人形を倒せないのなら戦場には立てないからな。 自分達の未熟を実感させ、努力しないと一人前の兵士にはなれないと思わせる為にやった。」 や「貴方が指導しているあの3人は新兵なんですよ? 自分達の未熟を知る所か、下手したら死んでたかもしれないんですよ?! …それで、何番の訓練人形を使ったんですか?」 番号によってタイプが違う為、使った訓練人形によっては、新兵には残酷な物もある。 番号を聞くと、スモーキーさんが真顔で言い返してきた。 ス「零だ。」 今…、何て言ったの? 零…番……、まさかね。 そう私が考えていると、スモーキーさんは私に聞こえていなかったと思ったのか、 もう一度言ってきた。 ス「訓練人形の零番を使った。」 や「ちょ、ちょっと待って。本当に零番を使ったって言うの?!あの子達の相手に零番を?」 ス「そうだ、零番じゃなきゃ意味が無いんだ。特にあいつらにはな。」 …ありえない。 スモーキーさんが言ってる事が信じられなかった。 だって零番は……。 や「正気ですか?! 零番の相手は新兵には…いえ、例え一人前の兵士だったとしても無理です!」 すると、スモーキーさんが腕組をした。 そして、ウーンっと唸ったかと思うと、また信じられない言葉を口にした。 ス「…俺もそう思ってたさ。だけどな、沙羅は互角に渡り合ったぞ。 もちろん、セーフティが切れるまではな。 途中でセーフティが切れたからスイッチを切った。」 沙羅さんが…、セーフティがかかっていたとはいえ、あの零番と……互角? や「ともかく、この問題は私だけで決める事はできませんね。 急いで会議の準備です。」 多目的クリスタルのチャンネルを部隊チャンネルに設定にし、 副隊長格と関係者を会議室に集めた。 皆が揃ったのを確認し、私は招集した理由を伝えた。 や「セーフティがかかっているとはいえ、 新兵と零番を戦わせた事に対する皆さんの意見をきかせてください。」 張「やふやふ殿、しばし待たれよ。 スモーよ、あの少女が人形と互角に渡り合ったというのは本当か?」 皆も私同様に、とても一度では信じられないといった感じだった。 ス「お前達が信じられないのも無理はない。 その場を見た俺でさえ、信じられないからな。 あいつには…、沙羅には、俺には無いものが見える。 もしかしたら、俺を越えるかもしれん! 隊長、俺にあいつをマンツーマンで指導させて貰えないか?!」 や「…それを認める訳にはいきません!他の二名に対する謝罪の念は無いのですか? 沙羅さんに、例え貴方を越える程の素質があるにせよ、それは別問題です。」 二「そうだッ!お前は新米の兵士に、3年前のお前を戦わせたんだぞ?! それがどうゆう事か、お前にも分かってるはずだッ!!」 エ「隊長、これはスモに対して厳重な罰を与えるべきだと思う!」 ヌ「責任をとって除隊させるべきです!」 や「そうですね…。では、スモーキーさんに対する罰を決めましょう。 本当なら除隊してもらうべきですが、これまでの功績もあります。 あの人形と戦わせたのは弁護のしようもありません。 …どうでしょう、スモーキーさんから部隊服を没収し、3ヶ月の謹慎と一人での外出を禁止。 そして、常に監視員が見張るという事で、皆さん納得してもらえないでしょうか?」 タ「…私もそれで良いと思います。」 剣「隊長がそう言うなら。」 や「それでは決まりですね。スモーキーさん、貴方には彼女達の教官を辞めていただきます。 指導する事も禁止いたします。 もしこれを破る事があれば、その時はアマテラスから除隊します。」 ス「……分かった。皆、すまなかったな。」 スモーキーさんが皆に頭を下げて、会議室から出て行った。 時計を見ると、既に1時を過ぎていた。 私は剣心さんに零番を厳重に保管するよう命じ、会議を終了させた。 昼食を終えたら、沙羅さん達に会いに行くとしましょう。
https://w.atwiki.jp/izumoyuuto-knosp/pages/425.html
《WW-太陽のアマテラス》 効果モンスター 星5/光属性/鳥獣族/攻2000/守1200 自分フィールド上に「WW」と名のついたモンスターが存在する場合、リリース無しで召喚する事ができる。 1ターンに1度、自分フィールド上の「WW」と名のついたモンスター1体をリリースする事で、 ターン終了時までこのモンスターのレベルはリリースしたモンスターのレベル分アップする。 また1ターンに1度、自分フィールド上の「WW」と名のついたモンスター1体のレベルをこのモンスターのレベルと同じに変更する事ができる。 関連カード WW このカードを使用するデッキ 【WW】
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/177.html
カセドリア連合王国軍アマテラス~精錬の書~ 第12話 魔王と英雄 後編 頂上に着くと、スモーキーさんが立っていた。 ブ「ようやくご到着か。まったく、待ち草臥れたぜ。」 佐紀は何処に居るのだろう…。 辺りを見回したが、佐紀は見当たらなかった。 ブ「お探しのモノはこれかな?」 佐紀を探しているのに気づいたのか、スモーキーさんは横に動いた。 すると、赤い塊が見えた。 それは、血まみれになった佐紀だった。 さっきヒロが抱えていた時には、目立った外傷は無かった筈なのに…。 沙「スモーキーさん、佐紀に何かしたんですか?」 ブ「知ったところでどうする気だ? それに、さっきから誰に向かって言ってるつもりだ? 俺は魔物を統べる者、ブルーヘクサだぞ。」 沙「答えないのなら…、貴方を倒すだけですッ!」 私がルグナザドを構えると、スモーキーさんもフェンリルを構えた。 ブ「この俺を倒す…か、やれるもんならやってみろ!」 数合斬り合ったが、私とスモーキーさんの力はほぼ互角の様だ。 沙「切り裂け!エクステンブレイドッ!!」 ブ「…ッ!」 エクステンブレイドを紙一重で避けると、スモーキーさんは私と距離をとった。 ブ「少しは成長したようだな。だが、その程度でこの俺は倒せんぞ?」 互角に戦っているといっても、スモーキーさんはまだ本気を出していない。 エフリシアの力を借りて、ようやく通常時のスモーキーさんと互角か…。 ブ「解ってるじゃねえか。」 まるで私の考えていることが解るかのように、スモーキーさんは言った。 そして、何時の間にか目が野獣の様な目になっていた。 沙「確かに、私はスモーキーさんに勝てないかもしれない。 それでも、私は戦わなければいけないんです!」 言い終わると同時に、スモーキーさんに斬りかかった。 スモーキーさんは避けようとはせず、ただその場に立っていた。 一瞬空蝉かと思ったが、どうやら違うようだった。 スモーキーさんの体に当たる寸前で、私はルグナザドを止めた。 それを見ると、スモーキーさんは溜め息をついた。 ブ「相変わらずの甘ちゃんだな。」 沙「……何故避けなかったんですか?」 私の質問に対し、スモーキーさんは笑った。 ブ「何故だと?簡単な事だ、避ける必要が無かったからだ。」 あのまま斬られていたら、たとえスモーキーさんでもかなりのダメージを受けたはずだ。 それなのに、避ける必要が無かった? ブ「俺はお前を殺す動機なんて幾らでもある。 しかしお前の剣からは、俺を殺そうという殺気が感じられない。 それでは俺は倒せない。」 私はスモーキーさんを殺そうというのではなく、倒そうとしている。 しかしスモーキーさんは私を殺す気でいる。 ユグドラさんが言ったことの意味が、今なら解る。 ブ「そうそう、お前に一つ良い事を教えてやろう。 その佐紀って娘は、お前がここに来る少し前までは生きていた。 あまりにもお前が来るのが遅かったんでな、つい手が出ちまったぜ。」 スモーキーさんが佐紀を殺した?! 沙「そんな……。」 ブ「疑うのなら、確認すれば良い。」 スモーキーさんが佐紀を……。 佐紀に近づいてみると、体中傷だらけだった。 佐紀の顔を見ると、今までの佐紀との思い出が脳裏を過ぎった。 そして私の頭の中で、何かが切れた様な音がした。 沙「よくも佐紀を……。 スモーキーさん……いや、魔物を統べる者ブルーヘクサ! 私はお前を絶対に許さないッ!」 ブ「上等だ、すぐにお前もその娘と同じ所に送ってやるぜッ!」 言い終わると同時に、お互いに武器を構えた。 そして、じりじりと近づいていった。 先に動いたのはスモーキーさんだった。 ブ「弾け飛べ、ドラゴンテイルッ!!」 沙「食らえ、ソードランページッ!!」 ルグナザドとフェンリルがぶつかった瞬間、物凄い音と衝撃波が起きた。 その衝撃により、二人とも弾け飛んだ。 沙・ブ「「まだまだッ!!」」 着地すると同時に、二人とも相手に突進した。 ブ「ヘビースマッシュッ!」 沙「エクステンブレイドッ!」 先ほどよりも強い衝撃波が起きたが、二人とも弾かれなかった。 そしてそのまま鍔迫り合いになった。 ブ「さっきまでとは違って、良い目をしているな。 この俺を殺したくてしょうがないって目だ。」 沙「殺したいですって?当たり前よ! 佐紀を…、私の大事な妹を殺したお前だけは、絶対に許さないッ!」 言い終わると同時に、二人とも後ろにさがった。 そしてまた、相手に対して突進した。 それから、どれくらいの間戦っただろうか。 気がつけば日は沈み、空には月が昇っていた。 ブ「日は沈み、世界は夜の闇に覆われた。 これからのメルファリアを象徴する状態だ。」 沙「確かに日は沈み、辺りは暗くなった。 しかしまだ、満月がメルファリアを照らしている!」 ブ「ほざけッ!」 スモーキーさんが私に斬りかかろうとした瞬間、突然片膝をついた。 よく見ると、胸の辺りを押さえている。 顔には苦悶の色を浮かべている。 ブ「ちぃ、…こんな時にッ!」 よく解らないけど、今の状況はスモーキーさんを倒す千載一隅のチャンス。 私はルグナザドを構えて、エクステンブレイドを撃とうとした。 ダメデス! しかしエクステンブレイドを撃つ寸前で、エフリシアに止められた。 どうして?! コノヒトハモウ……ウゴクコトスラデキナイハズデス。 動く事ができない? スモーキーさんを見ると、既に立ち上がっていた。 しかし、顔にはまだ苦悶の色が見える。 フェンリルを杖代わりにして、立っているのがやっとの様だ。 ブ「…どうした、何故攻撃してこない? 俺のこの状態が、罠だと思ったのか? 今のはこの俺を殺す、千載一隅のチャンスだったんだがな。」 言う言葉こそ変わっていないが、声色は苦しそうに感じた。 沙「胸の辺りを患ってるの?」 私の言葉に、スモーキーさんは舌打ちした。 ブ「俺を殺したいんじゃなかったのか?」 まるで早く自分を殺せと言っているみたいだ。 視界の中に、微かに動くものを感じた。 モンスターか何かかと思ったら、それは佐紀だった。 よく見ると、さっき見たときより手や足が動いていた。 アノコハマダイキテイマス。 佐紀が生きてる?! 沙「…正直に言ってください。 本当に佐紀を殺したんですか?」 ブ「……殺してはいない。 だが、死にそうだったのは間違いない。 だから俺の血をその娘に浴びせた。 助かる確率は五分五分だったが、どうやら回復し始めたみたいだな。」 だからあんなに血だらけだったのか。 でも何で嘘を…。 沙「何で佐紀を殺したなんて嘘を言ったんですか?!」 私の言葉に対して、スモーキーさんは顔を伏せた。 ブ「そうでも言わないと、お前は俺を殺す気にならなかったはずだ。」 沙「…確かに。でも、何故そこまでして死を選ぶんですか?」 ブ「俺は自分の役目を十分に果たしたと思っている。 だから今度は、お前が自分の役目を果たす番だ!」 沙「私の……役目?」 ブ「お前の役目は、この俺を斬って世界に光を齎す事だ。 それに、光と闇……これらは共に存在してはならぬものだ。」 スモーキーさんはそう言うと、フェンリルを捨てた。 そして、両手を広げた。 まるで自分を斬れとでも言わんばかりの様子だ。 闇を齎す者であるスモーキーさんを斬って、世界に光を齎すのが私の役目? ユ「その通りよ。」 何時の間にか、ユグドラさんがスモーキーさんの横に立っていた。 ユ「闇に覆われた世界に光を齎す。 その為には、闇の根源たるブルーを斬らなければいけない。」 沙「ユグドラさんは、私にスモーキーさんは斬れないって言ったじゃないですか!」 ユ「ええ……確かに言ったわ。 でも此処に居るのは、貴女の命を救ったスモーキーではなく、ブルーヘクサなのよ。」 沙「違う!此処に居るのはブルーヘクサじゃない。 私の命を救い、今また佐紀の命を救った恩人。 カセドリア連合王国軍所属部隊アマテラスの副隊長、スモーキーさんですッ!」 ブ「元……な。」 微かにスモーキーさんが笑った。 ユ「時間が無いわ。貴女にできないと言うのなら、私がしてあげるわ。」 ユグドラさんが手を動かすのと同時に、私の体が勝手に動き始めた。 ……何で?! ブ「恩に着るぜ、ユグドラ。 といっても、返せそうに無いがな。」 ユ「そうね。死んだら返してもらうとするわ。」 どんなに力を込めても、私の体は言うことを聞かなかった。 沙「…ッ!」 今の私の体勢は、ルグナザドの切先を前に向けて立っているだけ。 目の前には両手を広げたスモーキーさんが居る。 このまま前に進めば、スモーキーさんを突き刺してしまう。 体勢を変えようとするが、ビクともしなかった。 ユ「抵抗しても無駄よ。今の貴女に、私の魔法から逃れる術は無いわ。」 ユグドラさんの指が動いたかと思うと、私の体が前に進み始めた。 足に力を入れているはずなのに、歩みは止まらなかった。 このままでは、確実にスモーキーさんを突き刺してしまう。 ソンナコトハサセナイ! エフリシアの声が聞こえたかと思うと、私の歩みが止まった。 ユ「私の魔法を解いた?!いや、エフリシアの力ね。 何処までも邪魔するつもりなのね。」 沙「ユグドラさん、こんなの間違ってます! 他に何か方法があるはずです。」 私の言葉に対し、ユグドラさんは両手を広げて肩をすくめた。 そしてスモーキーさんの方へと目線を移した。 ユ「ブルー。」 ブ「やっぱりな。……この、甘ちゃんがッ!」 そう言うと、スモーキーさんは私に向かって襲い掛かってきた。 私は咄嗟にルグナザドを構えた。 次の瞬間、ルグナザドの切先がスモーキーさんの胸に沈んでいった。 ブ「…ッ!」 刀身を伝って赤い血が滴り始める。 私はなす術も無くそのままの体勢で立っていた。 すると、スモーキーさんが左手をゆっくりと上げた。 私の頭に手を置き、くしゃくしゃと頭を撫でた。 力強い手が温かくて、何故か涙が零れた。 ブ「やれば……できるじゃねえか。」 言い終わるのと同時に、スモーキーさんは勢いよく後退した。 後退したことにより、胸に刺さっていたルグナザドが抜けた。 そして、そのままよろよろと後退し続けた。 ブ「沙羅、世界に……光を。」 次の瞬間、大きな叫び声と共に、スモーキーさんは頂上部分から転げ落ちていった。 沙「スモーキーさんッ!」 慌てて私はスモーキーさんの行方を目で追った。 しかし麓は夜の闇に覆われていて、見つける事はできなかった。 その後、魔物達は先を争うかのようにして、始まりの大地から逃げていった。 魔物達の敗走により、人と魔物との壮絶な闘いは、私達の勝利で幕を閉じた。 間に合ったbyスモーキー
https://w.atwiki.jp/rikku0805/pages/176.html
~始まりの大地~ 沙羅をブルーの所に向かわせた後、アトラクナクアはクリスタルで移動していった。 敵はカセドリア軍と犬系の合成魔獣と思しき娘が一人。 手負いの兵士も多く居るが、それでも数千人は居るな。 これだけの人数が居れば、何人かは強そうなのが居るかもしれん。 しかしカセドリア軍は動こうとしなかった。 どうやら先ほどの攻撃で、自分達が敵う相手じゃないと解ったらしい。 残るは娘一人だけか…。 ヒ「一人でこの俺と戦おうという、その勇気はかってやろう。 だがお前では俺には勝てんぞ?」 佐「それは戦ってみないと解らないよ!」 娘の姿が消えたかと思うと、後ろから気配がした。 動きは早いようだな。 だが ヒ「アトラクナクアの方が数倍早いぜ!」 振り返るのと同時に、娘に向かって裏拳を打ち込んだ。 俺の右手は狙い違わず娘の腹部を直撃した。 娘は後方に勢い良く飛んだが、すぐに体勢を立て直した。 佐「…ッ!」 少し顔が引き攣っているが、それほどダメージを受けていないようだった。 普通の兵士なら今ので即死だっただろうな。 ヒ「…少しは楽しめそうだな。」 佐「私は、負けないッ!」 ~始まりの大地・中心部~ 魔物達に指示をだしていると、アトラクナクアが戻ってきた。 アト「ブルー、あの子が此処に向かってきてるわよ。」 ブ「ヒロはどうした?」 沙羅が此処に向かってくるということは、ヒロが負けたかそれとも…。 アト「ヒロはあの子の妹と戦ってるわ。」 妹と聞いて、ゴブリンフォークで見たあの娘を思い出した。 ヒロなら負けるとは思えなかった。 ブ「…そうか。」 すぐに何処かに行くかと思ったが、アトラクナクアはそのまま立っていた。 ブ「まだ何かあるのか?」 アト「ブルー、貴方はあの子に負ける気なの?」 ブ「何故だ?」 アト「貴方は自分を殺して貰う為に、あの子を助けたようにしか見えないわ。 それとも、恨みも何もかも忘れたのかしら?」 こいつは……、何処まで解ってるんだ? いや、今はそんな事はどうでも良い。 ブ「ふッ、俺は負けん!」 アト「……なら良いけど。」 ブ「疑うのならその証拠を見せてやろう。」 カセドリア連合王国軍アマテラス~精錬の書~ 第12話 魔王と英雄 前編 スモーキーさんの居る中心部に向かっていると、山の頂上付近に巨大な火の玉が現れた。 そして、エルソード軍に向かって巨大な火球が飛んでいった。 火球は地面に触れたかと思うと、物凄い光と爆発音が起こった。 あまりの眩さに、私は目を閉じた。 再び目を開けたときには、エルソード軍やその周りに居た魔物達は消えていた。 いや、微かに人影が見えた。 しかしそれは、まるで人の形をした炭だった。 沙「……今のは、いったい何?」 ユ「あれはヘルフレアだわ。ブルーが使える最高魔法よ。」 気がつくと、ユグドラさんが隣に立っていた。 ユ「あの魔法はかなりの体力を消費するから、あれほど使ってはいけないと言ったのに……。」 そう言うと、ユグドラさんは私に凭れ掛った。 よく見ると、体のあちこちに傷があった。 ユ「沙羅ちゃん……、早くブルーの所に行って。」 沙「そんな事より、ユグドラさんの傷を…。」 私がリジェネレートを取り出そうとすると、ユグドラさんは私から離れた。 ユ「これぐらいの傷は……、少しすれば治るわ。だから、早く行って!」 ユグドラさんに促され、私は中心部へ向かっていった。 螺旋状の坂道を登っていく途中で、魔物の群れと遭遇した。 私は走りながら武器を構えて襲撃に備えた。 しかし魔物達は私に気付いたが、襲い掛かっては来なかった。 リユウハワカリマセンガ、コノママトッパシマショウ。 エフリシアに言われた通り、私はそのまま魔物の群れを突っ切った。 その後も魔物の群れに遭遇したが、魔物達は私に襲い掛かって来なかった。 山の中腹に着くと、何か大きな気配を感じた。 私は周りを見渡したが、それらしきものは見当たらなかった。 しかしその気配は段々と近づいて来ている様だ。 いったい何処に居るの? ドウヤラシタカラキテイルヨウデスネ。 下から? その時、大きな人影が現れた。 ヒ「よう、まだこんなところに居たのか。」 誰かと思ったら、麓で佐紀と戦っているはずのヒロだった。 ここに居ると言う事は、佐紀が負けたって事だね。 よく見ると、右手に何か荷物のようなものを持っている。 しかしそれは、物ではなかった。 沙「……佐紀!」 佐紀は目立った外傷は無いようだが、ぐったりとしている。 私は佐紀を取り戻す為にヒロに迫った。 しかし、ヒロは素早い動きでそれをかわした。 ヒ「悪いが、お前に構ってる暇は無い。」 それだけ言うと、ヒロは山の頂上目掛けて飛翔した。 沙「待て!佐紀を帰せッ!!」 私は急いで頂上へ向かった。 次回辺り最終話となります。 byスモーキー