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書き込み者の「2chのどこかに貴様等に関する重大な情報を書きこんでやった」は、どのスレッドであるのか不明である。 書き込み内容はガセリークであった可能性が高い。 また、「先輩はいい人だ」以降の書き込みは確認されていない。 220 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/09/24(月) 17 37 50 0 加害者どもに眠れぬ夜を過ごさせるため2chのどこかに 貴様等に関する重大な情報を書きこんでやったぞ。 誰かに見つかる前に削除依頼出さないと大変な事になるんじゃないか? 頑張って見つけろよw 222 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/24(月) 17 41 27 0 220 お金あげるから教えて?☆ 770 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 20 09 29 0 764 222 それもただの精液じゃないから悪質だ。大体こんな感じ。 被害者・・・・神戸大学マジ行ける成績で生徒会長立候補出来る軽音ボーカル。後輩談・あの明るい先輩が自殺ア リエナイ。 最初の逮捕者・・・・・高二時点では被害者と成績争い一緒に生徒会立候補したライバル。 こいつに、被害者の弁当に射精させた。DQN軍団は命じた。 『お前、この写真でチンポ立てて射精しろや』 その写真は被害者の写真、出会い系を使った非常に悪質ないたずら写真、 と新聞で報道されたそのもの。 被害者両親が共働きなので昼間家に上がりこんだDQN達が被害者の下半身の体毛を 剃って被害者自宅の住所、実名、携帯メール入りでホモ売春を持ちかける為に さらした写真。 775 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 20 24 15 0 ピカァはケツウラが怖かった。廊下でフットサルをしながら壁をへこまそうが ガラスを割ろうが何のお咎めもなしの滝川の教師陣は生徒を護るつもりが そもそもないし、 、廊下で肩が触れただけで、無抵抗なひ弱いオタク生徒にのみ全力パンチを顔面に 叩き込み大出血(洗面器一杯位の面積の血が出た)させる、 自分より弱い相手には世界最強のこのサル顔が怖かった。 その横にはこのサル顔のキツネに、上手く操られるトラもいた。 時速143Kmの球を投げる180cm、滝川始まって以来の甲子園出場を 叶える理事会校長期待の星 堤・毛(ていもう)だ。 (学園モノではこういう奴は、止める役じゃねーかよ・・・) クラスの皆が心のうちでツッコむ脳味噌筋肉君だ。 彼の知性には皆が度肝を抜かれる。 初手から悪人ではないが、サルキツネにうまくのせられ、おだてられ、 気が付いたら法に触れる行為をいくつもやって しまい前科物という、 暴力団等によくいる野球ドロップアウターの卵だ。 とはいえ、他のクラスに乗り込んで暴れることもしばしばある、 理由をつけたら凶暴性を発揮する奴ではある。 野球部は夜練習の照明代だけで毎日何万円もつかって許される高校の別格王子だ。 とくに今年は、堤毛の存在によって、切山校長が大興奮していた。 「君は滝川第二(母体一緒の別高校。常に校長が比較される査定ライバル)をさしおいて この私を、違、わが校を甲子園に連れて行くのだ!」「ザス。」 とりあえずこいつを味方につければ滝川じゃ王様だ。 778 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 20 29 34 0 このDQNグループは、滝川の進学実績を構成する ひ弱い連中の多いクラスを狙って大声で威嚇し、日常殴りつけている。 他人の首が折れるくらい『タッチだうーん』とどやしつけておいて 相手が抵抗すると「あ?ジョーダンやろが!切れんぞゴルァダヴォ!」の 大学アメフト推薦決定済みの嫌摩河も怖かった。 連中は弱い子を見つけては球技のボールのように思いっきりなぶる。 それは柔道部や少林寺や空手部の連中とは完全に異質の怖さだった。 加えて連中が凶悪になってきた事情があった。それは金だ。 高二ごろから女が出来た連中は、関西槍万が基本的にブランド物を身に着け テレビに出てくるホストみたいな髪とピアス、格好をしたヤンキーを 「イケメン」と定義する。ホステスみたいな格好をした女を「美女」と定義する おっさんの性別逆バージョンだ。だからイケメンを維持するには どんなことをしても金が必要だった。だが、カツアゲは無理だった。 三宮でそんなことをしようものなら、なまじ坊ちゃん学校のチャラ男で 顔を売ってる分、ムラ高等の本当に気合の入った連中に、まともに殺される。 滝川DQNsは、無抵抗の相手にはベラボウに強いが、 強い奴には無茶苦茶に弱いという特性だ。 とにかくハートが弱く対等な喧嘩は一切しないのだ。 身体能力なら実は堤毛は県内最強クラスだろうが基本的に高校球児だ。 外部でカツアゲは無理。東京や大阪、名古屋や福岡の リアルイケメン不良のように、女に貢いでもらえるほどのスペックも無い。 悪事は内側へ内側へ向かった。 782 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 20 34 11 0 ピカァは「せやなwおもろい。俺射精やるわ。」 「やりよった!お前ら親友やったんちゃうんか!」 「でや、ライバルに勝った感想は」 勝つもなにも無い。すでに被害者は、四月から 全く勉強など出来る状態ではなかった。もう勝負はないのだ。 「あいつの成績からなにから、全部目茶目茶にしてやるんや」 「理由?そんなもんあるかィ!弱い奴を廃人にすることで俺らの強さを 周りに見セルンはセオリーやんけ。廊下フットサルで壁穴空けて ガラス割るのも一緒や。まともにいったら勝てん カクトウギとかやってる奴らをコレでびびらスンや。せやないと 二千人もおる学校で、睨み効かんやろが!」 「それに、あいつ半キチガイにして売春さしたら、どうなると思う? ホモ少年て、一ヶ月に100万円くらい行くらしいぞ?夏休みまでにそこへ、な?」 784 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 20 36 11 0 スパルタ父親に幼児から仕込まれた野球、勉強、女、いろんなもので挫折してる ケツウラの歪んだサル顔がさらに歪む。 どうも笑顔のようだ。 (やっぱり!!!)ピカァの全身に鳥肌が立つ。 「焼きそばパン買うて来い!いうたやろがぃ!」「でもカツサンドって・・・」 「お前またウソついたな!はい、罰金加算!」この調子でバイトまで強要し 放課後も家に入り浸られて、勉強できる受験生がいるはずが無い。 さいごの抵抗心は、両親がいない間に上がりこんだ筋肉DQN軍団が 「お前のかわいい妹、無事で卒業できるとええな」と脅して奪ったという。 この連中は、脅すとき相手の家へ複数で直接押しかける。 それが毎度のことだという事実があった。 もし抵抗でもしたら、俺の家にでもこいつらは来る。ピカァはマジでビビった。 797 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/09/25(火) 21 00 19 0 スパルタ父親に幼児から仕込まれた野球、勉強、女、いろんなもので挫折してる ケツウラの歪んだサル顔がさらに歪む。 どうも笑顔のようだ。 (やっぱり!!!)ピカァの全身に鳥肌が立つ。 「焼きそばパン買うて来い!いうたやろがぃ!」「でもカツサンドって・・・」 「お前またウソついたな!はい、罰金加算!」この調子でバイトまで強要し 放課後も家に入り浸られて、勉強できる受験生がいるはずが無い。 さいごの抵抗心は、両親がいない間に上がりこんだ筋肉DQN軍団が 「お前のかわいい妹、無事で卒業できるとええな」と脅して奪ったという。 この連中は、脅すとき相手の家へ複数で直接押しかける。 それが毎度のことだという事実があった。 もし抵抗でもしたら、俺の家にでもこいつらは来る。ピカァはマジでビビった。 テメェは,泣いたっても許さなぇぇ!!!!!!!! 805 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 21 18 03 0 高校生男子が同級生に命じられて元親友の、母親の手作り弁当に射精する。 しかも、その友人が全裸で撮られたホモ風写真を握って。 このハードルの高さは、同級生に命じられて母親手作りの弁当に大便するに等しい。 ピカァも既に廃人にされていたといえる。 俺ら捕まりたくないからお前が回収せーや。でないと・・・・ ピカァは思った。(・・・・・俺こそが、本当の人間の屑だ・・・・・) 半分自棄になったピカァは、そのストレスをしかし、お人よしの被害者のみに向けた。 被害者が幼少からのお年玉等を含めた貯金を、とっくに全額使い果たしていたのは知っていたし 介護の仕事をしながらも子供達に手作りの弁当を欠かさない彼の母親のことも二年の時から知っていた。 かわいがっているずーっと年下のとてもかわいい妹のことも知っていた。 その家にDQN連中と上がりこんでいたのだ。 その被害者に、何十回も「カネをだせ!お前どうなるかわからんぞ!」とメールした。 820 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 21 32 22 0 被害者は自殺した。 午後の授業はとりやめになり、DQN連中は三時間後にはカラオケボックスで警察の捜査対策会議を急遽スタートした。 堤毛は『俺の甲子園が!』とビビりまくって年長情婦まで呼んだが、方針はシンプルだった。 とにかく作戦はシンプルに。『知らぬ、存ぜぬ、遊びだった』でとおすことだった。 カネは受け取ってない、恐喝は冗談だったで済ますことだった。 オドシ文句に関しては、一切合財「あいつ(被害者)が嘘ついたんちゃいますか!」で済ますことだった。 誰かが落ちても「奴だけがやった。嘘ついたんちゃいますか!」で逃げ切ることだった。 で、裏切り者は5年後でも10年後でも、どんなことしても復讐するからな!と互いにカマシた。 甲子園の掛かった堤毛を、退職金かかった担任を護ったろうやないか!な? (またそれかよお前・・・・)皆がそう思ったのだが、尻裏は全員で一番の小悪党だ。 実際その路線が、学校も仲間も暗黙の了解で最強にまとまるのは自明だった。 829 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 21 37 53 0 取材、調査、警察の捜査に関しては、基本は『逆切れ』の方針もこのとき決定した。 『俺はとりあえず毎日真面目にやっとるという雰囲気のブログ書くわ。 無関係路線で。嘘ばっかりの。おまえらもそうせい。少年犯罪のキホンに忠実に(ワラ 自信なかったら事件はスルーして ひたすら日常を日常で書くことや。」 『やっぱり人殺したあとは自分が幸せに生きてこそ完璧やろが(ケラケラ。俺そう書くわ」 さらに、尻裏は予防策を張った。眠れないからと、精神科を受診したのだ。 リタやハルをもらえるかもしれないし、いざとなったらこの受信暦が 保身に役立つかもしれないという作戦だ。 さ らに『俺は精神科かよっとるから、お前らぶっ殺しても楽勝やぞ』という オドシ文句を造るためだ。 九月の誕生日で18歳になったが故に、少年法が身から離れた境遇では、保身はマジ最優先だった。 886 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/09/25(火) 22 17 59 0 被害者のお通夜の日に、十歳になったケツウラ弟には、これ以上舐められたくない。 先日も甲子園市内の少年野球大会で優勝したチームに所属する父と弟。 完全プロ志望の弟は、野球を辞めてチンピラになった兄を完全に軽蔑している。 勉強も野球もスゴイお兄ちゃんは、いまや遠い過去の存在だ。 逮捕されたら、今でも家庭でリタイア気味の俺は、完璧に居場所が消滅する。 『闘志無き者は去れ!』そういう家庭だった。 勉強もそれなりにはした。自分の資質では限界までやった。 アタマだってかなりいいほうだと自信はある。 だが高校受験はスポーツと勉強の二兎を追って失敗した。 学がない親父の言うとおりにしたのが根本的な失敗やったと、思う。 バレーは野球で在学中にレギュラーは不可能とわかった自分の もてあました身体能力の行き先としては割と楽しかった。 ジャンプ、アタック、身体能力自体では、バレー部の誰にも負けないからだ。 だが、しょせん途中参加者。バレーという競技に最適化された 『バレー脳』が無かった。野球だったら甲子園。バレーでもインターハイという 成果至上主義の父親からは、実績を無視された。10歳近く歳の離れた弟も残酷だった。 サッカーもさらに困難。暇つぶしでドロップアウターの多いといわれるフットサルに 先輩に誘われて参加した。先輩はいい人だ
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七作品目です。 前作品の続きです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 老夫婦とまりさ6 1. 葬式が終わってからの日々は暗いものであった。 お爺さんは日に日に元気を失っていくのが目に見えて明らかであった。 元々強がりな性格のために、会う人会う人に明るく接しようとしていたが、それが逆に心の内面の悲しさを引き立てていた。 まりさも同様に落ち込んでいたが、お爺さんの気力の減退振りをを見ていると落ち込んでばかりはいられないと思いを新たにした。 しかし、まりさはお爺さんを元気づけるにはどうしたら良いかが分からなかった。 大切な人は二度と戻ってこず、楽しかった日々は戻ってこないのだ。 何をしても元に戻すことができないと分かっている以上、慰めをしても無駄なばかりか逆効果にもなることも考えられる。 まりさは途方に暮れた。何も出来ない自分にやるせなさと腹立たしさを募らせるばかりであった。 広くなった家の中で一人と一匹は鬱屈とした毎日を過ごしていた。 そんな日々の中で転機となる電話の音が鳴り響いた。 お爺さんは弱々しくなったその手で受話器を取った。 「もしもし――はい。――…はい。―――――――それは本当ですか!?――――えっ…―――――― ――――――――…はい―――…はい――――――――…分かりました。―――――…ありがとうございました―――――」 「御爺様。何の電話でしたか?」 「…昭次が見つかった」 「!それは良かったですね!……御爺様?」 まりさはお爺さんの息子が見つかったことを心から喜んだ。 長年会えなかった息子に会えるというのだから、お爺さんも嬉しいに違いないと思ったのだ。 しかし、お爺さんの顔にはなにやら影がかかっているように見えた。 「……昭次は飼いゆっくり殺し……器物損壊で拘束されてるそうだ」 「…そう…ですか……」 一転して空気は沈黙した。 自分の息子が見つかった。だが何故こんな形で見つかったのだろうか。 以前からゆっくりを殺していたということは知っていたが、人様のものに手を出すとは思ってはいなかった。 しかも今は自分もまりさを飼っている身であるが故に、飼いゆっくり殺しというものがよく分かっていた。 荒んだ環境から脱して、昭次はよく成長しているのではないかと心の内で願っていたが何故こうなってしまったのだろうか。 まりさも悩んだ。お爺さんの息子が見つかったことを喜びたかったが、予想もしない結果に戸惑った。 お爺さんがゆっくりを殺しているということは知っているし、自分の両親も殺されたことも知っている。 しかしそれは人間の世界でのルール上仕方のないことであるということを学び、すでに納得をしている。 だが、飼いゆっくり殺しとは世間一般でも問題とされていることである。 お爺さんの息子がそんなことをして捕まったと聞いて恐れと不安を心に抱いた。 「…飼い主は示談で解決していいと申し出てくれたそうだ」 「そうですか…」 「…次の休みに俺は示談に行ってくるが、お前も来るか?」 「…いえ、やめておきます。飼い主さんに…面目ないですから…」 「そうか…そうだな。分かった。次の休みに留守番を頼めるか利昭に聞いておく」 「はい、分かりました」 話によると、昭次は飼い主と一緒に散歩中の飼いゆっくりをいきなり蹴り飛ばしたらしい。 その飼いゆっくりは身体が四散して即死であり、無惨な光景であったと言っていた。 いくら脆弱な生物であるとはいえ、きちんとした環境で育ったゆっくりがあそこまでなるのは初めて見たとのことである。 供述によると、その日暮らしの生活をしていて生活に不満を持ち、そのストレスを野良ゆっくりで解消していたが、 その飼いゆっくりが幸せそうで、自分より良い生活をしているように見えて衝動的に蹴り飛ばしたということだそうだ。 まりさはその話を聞き、お爺さんの心の内を察したがどう声を掛けていいか分からなかった。 その日は結局有耶無耶に終わってしまった。 2. 休みの日、利昭が家に来てお爺さんはお金を持って示談に行った。 お爺さんの乗った軽トラックが見えなくなると利昭は途端に機嫌の悪そうな顔になった。 「ちっ…馬鹿息子なんか放っておけばいいのに何考えてるんだ…お前もそう思うだろう?」 「えっ…?」 「お前のお爺さんは飼いゆっくりを殺すようなアホのために、わざわざ金を持って行ったんだぞ。 あれだけの金があれば結構なことができるのによ」 「…」 まりさは利昭の顔を見上げた。 汚い物を見るような目つきであり、利昭はさも意外そうな目で見返した。 「…なんか不満そうな顔してるな。何か問題でもあるのか?お前の仲間を殺したんだぞ。 …あぁ、お前の親もアイツに殺されたのに何もくれなかったからか?」 「違います…!お爺さんは息子さんを心配していました! だからお爺さんが息子さんを大切にしたいということが分かるんです!」 「…ふーん。まあ俺には関係のないことだからいいけどな。 もっと建設的な金や時間の使い方をした方が良いと俺は思うね」 「…」 「さて、お爺さんが帰ってくるまで留守番するわけだ。家に入れさせてもらうぞ」 「…はい」 一人と一匹は家に入った。 まりさはすぐさま自分の部屋へと戻り閉じこもった。 利昭と顔を合わせたくないというのも一つの理由だが、 お爺さんの息子が帰ってきたらどう迎えようかと落ち着いて考えるためであった。 考えは頭の中をぐるぐると駆けめぐり、落ち着きがなく固まることはなかった。 一方、利昭はまりさが見ていないのを良いことに、家の中をあさりだした。 何かを盗むためという訳ではなく、お爺さんが財産をどれだけ持っているかを調べるためである。 利昭は相続を前提に考えており、どれくらいの財産が自分の元へ回ってくるかを検討しようとしているのである。 (…おかしいな) ところが思うように金目の物は出て来ない。 しっかりと教員を定年まで続けたお爺さんのことである。それなりの財産があっても良いはずなのだ。 (隠しそうな場所は全て調べたはずなのに見当たらない…) 調べていないのはまりさがいる部屋のみであるが、以前来たときにはそこに金目のものは見当たらなかった。 利昭は再度探し回ったが成果は芳しくなかった。 (ちっ…あいつに探りを入れてみるか…) 利昭はまりさの部屋へ向かった。 やや乱暴に扉を開け、そのまままりさに問いただした。 「最近のお爺さんの生活振りはどうなんだ?」 「…お婆さんが亡くなってから気落ちした様子で元気がないようです」 「ふーん…で、たまには美味いモンとか食べてるのか?」 「…?…いえ、冷蔵庫にある物を食べているって感じですが…特に不自由は感じてはいません」 「そうか、まあいいや。たまには美味しいモンでも食べさせてもらえよ」 「はぁ…」 そう言い残すと利昭はすぐさま冷蔵庫へ向かった。 冷蔵庫を覗けばこの家の経済状況も分かるだろうと踏んだのである。 利昭は期待に胸を膨らませ冷蔵庫の扉を開いた。 (…なんだこれは) 冷蔵庫にあるものから分かったのは、この家の経済状況はそれほど良くないということである。 高価な食材は全くなく、安いものばかりであった。 ふとゴミ箱を覗いてみるとスーパーのレシートがある。 そのレシートを見てみても経済状況が良いとは言えないものであった。 (一体どこに金は消えたんだ…?) 利昭はその疑問を残し、まりさと共にお爺さんを迎えることとなった。 お金の消えた先が分かるのはお爺さんが帰ってきてからのことであった。 3. 「…ただいま」 家に弱々しく響いたのはお爺さんの声であった。 まりさと利昭が玄関に迎えに行くとそこには二人の姿があった。 一人はお爺さん。一人は昭次であった。 (この人が御爺様の息子さん…) (汚い奴だな…) 昭次の格好はお世辞にも評価することはできない格好であった。 体格は情けなく越えた豚のように弛んでおり、髭はだらしなく伸び、髪の毛も脂ぎっている。 服についても言うまでもなく、黄ばんでおり汚らしかった。 離れた位置にいる一人と一匹にもその臭いは鼻を突き、深いになった。 何よりも昭次という人間を決定付けていたのはその目つきであった。 (…) (クズの目つきだな…) 利己的な利昭でさえも呆れるような、酷い目つきである。 汚れた眼鏡の下のその目はどことなく濁っており、妙に鋭い。 いわゆる悪人の目つきというものより、低俗なものであると形容できた。 「…あ、おかえりなさいませ」 「…おかえりなさい」 玄関には重い沈黙が漂っていた。 おかえりなさいの一言もなかなかでないそんな雰囲気であった。 「…とりあえず上がろうか」 「…」 昭次は黙ったまま家に上がる。 残された靴は汚い上に靴底が破れており、何年もそのまま履き続けていたということが見てとれた。 靴は乱雑に放り出されそのまま放置されていた。 三人と一匹は机を取り囲んで座った。 だが、誰も話を始めようとはしない。 ただただ、時計の音だけが静かに規則的に時間が過ぎるのを告げるだけであった。 その静寂を破ったのは利昭だった。 「お爺さん。これからどうするんですか?」 曖昧模糊とした質問である。 だがこの場においては時を動かすには充分の、精一杯の発言であったと言えよう。 お爺さんは少しの沈黙の後、重い口を開いて言った。 「…昭次はここで俺たちと一緒に暮らすことにした。それでいいんだよな」 「…」 昭次はお爺さんが向けた視線から目を逸らし宙を見た。 お爺さんは肩を落とし、俯いた。 「…昭次が仕事を見つけるまでしばらく一緒に暮らすということになった。それだけは決まった」 「…そうですか」 その後、再び沈黙が空気を支配し始めた。 一旦動き始めた時は再度固まり、何も変わらぬまま時が過ぎていった。 「…寝る」 静寂を打ち破ったのは昭次の一言である。 無愛想で、乱暴に吐き出した物の言い方である。 昭次はのそりの立ち上がり、かつて自分の部屋であったまりさの部屋に向かいだした。 「…布団は隣の部屋に敷いてあるからそこで寝ようか」 利昭が口を挟む。 昭次はこちらを鬱陶しそうに睨んだ。 そしてのそのそと隣の部屋へ向かって行き、襖の向こうへ消えた。 襖の閉まる音と共にまたしても静寂が二人と一匹を包んだ。 だが、それが破られるのは遅くはなかった。 静寂を支配する原因であったものが消えた今、話をするのは容易かった。 「御爺様…昭次さんとはどんな話をしたんですか…?」 「…ろくなことじゃなかったよ」 お爺さんは少しずつ今日の出来事を話し始めた。 昭次とあった時には無念、悔恨、呆然といった複雑な感情が入り乱れたこと。 殺されたゆっくりの飼い主と示談で向き合って話したこと。 昭次が今までどう生きていたかを警察の人から聞いたこと。 昭次がなかなか自分のことを話してくれなくて嘆かわしかったこと。 自分の無力さと情けなさが不甲斐なく思うということ。 お爺さんの声が震えているということがまりさにも分かり、苦々しく感じた。 利昭も最初は面倒くさそうな顔をしていたが、話を聞く内にその表情を同情するものへと変えていった。 お爺さんが話し終わると少しの沈黙を挟み利昭に話しかけた。 「…利昭。今日は留守番させて悪かったな。」 「…いえ。それは別に構いません」 「…さて、今日はもう遅くなってしまったな。泊まっていきなさい」 「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて貰います」 「積もる話はまた明日しよう。まりさももう寝ようか…」 「…はい」 二人と一匹は床に就いた。 それぞれに思いを抱えながらの就寝であった。 お爺さんは今後の昭次のこと。まりさは昭次との暮らしのこと。利昭は財産の相続についてのことを考えた。 暗闇と疲れは眠気を誘い、二人と一匹を眠りに落とした。 音が無くなり、辺りに静寂が満ちた頃、その暗闇の中一人が立ち上がり家を出て行く影が一つあった。 それはかつての習慣のように山へと向かう昭次の姿であった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今まで書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 1085 ゆっくり一家とゲスとお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1101 老夫婦とまりさ1 ふたば系ゆっくりいじめ 1107 老夫婦とまりさ2 ふたば系ゆっくりいじめ 1114 老夫婦とまりさ3 ふたば系ゆっくりいじめ 1126 老夫婦とまりさ4 ふたば系ゆっくりいじめ 1193 老夫婦とまりさ5 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 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※○ちゃん「ぱられるぱられる、もうどうにでもなれ〜」 ※「僕はこうして〜」シリーズの無断クロスです。レイパーさん、ごべんなさい ※いじめは、うん・・・すまない、特にないんだ。正直作者の自己満足の境地です ※登場人物紹介とかはあとがきの後に記載しています 「おねーさん!すいか、ゆっくりにんげんさんにあいたいよ!」 きっかけは我が家で飼っている珍種ゆっくり、ゆっくりすいかのそんな一言。 ゆっくり人間とはすいか曰く、人間とゆっくりの間に生まれたナマモノで外見は人間と変わらないらしい。 が、身体の成分が一部ゆっくりのそれに類似しており、またゆっくりにエライ勢いで好かれるそうだ。 すいかはこんな馬鹿げた都市伝説をどこからか、恐らくテレビ辺りで仕入れ、なおかつその実在を見事に信じきっているらしい。 そんな生物学者がまた何人か発狂しそうなナマモノがいるはずも無いと言うのに、連日連夜会いたい会いたいと喚き続けるすいか。 私はずっと「居ないものとは会えない」の一点張りで押し通してきたのだが、結局彼女の執念に負けしてしまった。 「そんないきさつでれいむたちはゆっくりにんげんさんをさがしにおでかけをしているんだよ!」 「きょうはどんなゆっくりしたことがおきるのかな?!」 「ゆっくりにんげんさん・・・ゆっくりにんげんさん・・・ゆっくりしていってね!」 「アンタら、誰にナレーションしてる?」 左右の肩にれいむとまりさ、頭上にすいかという傍目には私こそゆっくり人間だろうと言わざる得ないような出で立ち。 それ以外はジーンズ、Tシャツ、白のコート、メガネと至ってシンプルなのだが人の顔の周りで騒ぐこいつらのせいで道行く人々の注目を意味も無く集めていた。 これが私の美貌のなせる業・・・であればどれだけ優越感に浸れただろうか。 しかし、現実というのは残酷なもの。 他の女性を圧倒しているものは胸くらいの私にそこまでの魅力はなく、行き交う人々の視線は私の顔の周りでゆんゆん歌っているゆっくり達に向けられている。 地元ならまだしも、見ず知らずの土地へ向かう電車の中では「何、あのゆっくり馬鹿」と言わんばかりの好奇の眼差しが少し痛かった。 「ということで、れいむたちはゆっくりにんげんさんのまちについたよ!」 「ゆっくりにんげんさんはみつかるかな?!」 「ゆっくりにんげんさん・・・すいかといっしょにゆっくりしようね〜〜〜〜〜!!!」 目的の駅に到着した時、また誰かに向けてナレーションをし始める我が家のゆっくりども。 近くに座っていた中学生のグループがクスクスと笑うのを一瞥し、電車を降りると、階段を駆け下りて、改札を後にする。 余談だが、すいかのおかげで無料で乗車できた。理由は言わずもがな。 この無意味にピンポイントなサービスは一体誰が得をするんだろうか・・・心の中でそう突っ込んだ直後に、自分が得をしていることに気付いた。 ゆっくり人間を探して訪れた街は一見すると何の変哲もない普通の街だった。 強いて特徴を挙げるとすればゆっくりが比較的浸透していて、飼いゆっくりや野良ゆっくりが平然と人々の隙間を縫うようにして通りを行き来しているくらい。 そのあまりの平凡さを訝しく思ったれいむは「ほんとうにここにいるの?」と首をかしげていたが、私がこの街を訪れたのには理由があった。 「ねえ、おねーさん?」 「んあ?」 「ほんとうにゆっくりにんげんさんはここにいるの?ゆっくりしたふつうのまちだよ?」 「ああ、多分ね」 この街にゆっくり人間がいると思った理由は至って単純。 私が勤めているゆっくりショップのバイト仲間にゆっくり人間について尋ねてみたところ、この街の名前が挙がったからである。 彼が適当なことを言っていたり、間違っている可能性もあるのだが、話を聞いた後に調べてみたらこの街には“ミスターゆんちぇいん”がいることが判明した。 「みすたーゆんちぇんってなあに?」 そう言って首をかしげたのはまりさ。 すいかもれいむも言葉の意味が理解できずに首をかしげている。 そんな訳で、私は彼女らに、私自身最近知ったその言葉の意味を説明してやった。 「ミスターゆんちぇいんって言うのは・・・ゆっくり関係で凄すぎる記録を残したせいでゆっくりカンパニーの人工衛星で常時監視されている人のことだよ」 もっとも、一介のアルバイトに過ぎない私では流石にその監視衛星の映像を見ることは出来ないし、眉唾もいいところではあるが。 「ゆゆっ!じゃあ、ゆんちぇいんさんはすごくゆっくりしてるんだね!れいむゆんちぇいんさんにあいたいよ!」 「まりさも!まりさも!」 ついでに彼らが時速5km以上で移動するとバッジに取り付けられた迷子防止用のGPSの座標が70mずれることも付け加えておいた。 すると、まだ何が凄いのかは一言も言っていないのにれいむ達は何か凄そうな人がいると聞いて大はしゃぎ。 そんな3匹の様子を見て、何が凄いのかを教えてあげた。 「ちなみにここのゆんちぇいんはゆっくりレイプギネス記録保持者ね」 「「「ゆげぇ!」」」 それじゃゆっくり出来ないよと言わんばかりの表情になった3匹は「かえろうよー!」などと言い出した。 が、「ゆっくり人間を探すんだろう?」の一言ですいかが立ち直り、れいむとまりさも巻き添えを食う格好ゆっくり人間捜索に参加させられる。 「にんげんさんのすっきりごわいよおおおお!」と泣き喚くれいむとまりさはなかなかに可愛かった。 そんなつまらないやり取りから数時間後。 何故か観光スポット巡りに興じてしまった私たちはゆっくり人間のことをすっかり失念していた。 気がつけば陽が沈み、弁当を買って立ち寄った公園には殆ど人影が見当たらない。 そんな静寂の中、ようやく見つけた私以外の人間は・・・ 「・・・・・・うへぇ」 「おねーさん!ここはゆっくりできないよ!」 「ゆっくりしないでにげようね!」 長身の、ガタイの良い黒人の男性だった。 勿論、それだけならば驚くほどのことでもない。 問題は彼の、一糸纏わぬ生まれたままの姿にあった。 変態?危険人物?・・・普通に考えたら貞操の危機を感じるべきところなのだろう。 が・・・・・・ 「オー、ヤッパリタマニハゲンテンニカエッテオーソドックモイイモノデス」 「やべでえええええ!でいぶずっぎぢぢだぐないいいいいい!?」 「HAHAHAHAHA!」 その黒人男性はどうやらHENTAIお兄さん、もしくはゆっくりレイパーらしい。 HENTAIお兄さん・・・ゆっくりを性の捌け口にする異常性癖の持ち主の総称である。 流石に飼いゆっくりに手を出すようなことは稀だが、野良ゆっくりにとっては虐待愛好家に次ぐ脅威。 勿論、現物を、そして現場を目撃するのは私も初めてのことだった。 「・・・・・・そういえば」 流石にこの光景を平然と直視することは出来ないが、相手がゆっくりならとやかく言う事もないだろう。 そう思った私は、店の先輩から聞いた「レイパー同士は惹かれあう」という言葉を信じて彼にギネス記録保持者の居場所を聞くことにした。 彼がゆっくりれいむを犯している茂みから少し離れたベンチに腰掛け、そこにれいむとまりさとすいかを下ろす。 「ゆゆっ、にんげんさんまたきたの!まりさのはにーをいじめないでね!?」 「「「やめちぇね!ゆっくちできにゃいよ!」」」 「ワオ、マリサニコドモタチモヤッテキマシタ」 「ゆぎぃ!?やめてね!にんげんさんのすっきりはこわいよ!ゆっくりできないよ!」 どうやらつがいを助けに来たまりさやその子ども達を相手に第2ラウンドに突入したらしい。 流石にあれだけの数を相手するとなると長くなりそうなので、彼らの嬌声や悲鳴をBGMにして弁当を広げる。 我が家のれいむ達が「ゆっくりできないいいい!」と喚くのをでこピンで黙らせ、昼ごはんを食べ忘れたため8時間ぶりになる食事にありついた。 「むーしゃむーしゃ・・・幸せ〜」 「ず、ずっぎぢー!」 「もっちょ・・・ゆっくちちたかっちゃよ・・・」 「フゥ・・・スッキリー」 私が鮭弁当のチープな美味さを満喫し終えた時、ちょうど男性もゆっくりを満喫し終えた。 傍らでは我が家のゆっくり達が同胞を助けてあげられなかったことを悔やんで「ごべんねぇ!」と謝り続けていた。 いや、あの手つきと技術を見る限り殺さないように加減してるよ・・・そうフォローしようとした時、レイパーの男性が、ちゃんと服を着て茂みから姿を現した。 「イヤァ、オミグルシイモノヲ」 「ん、ああ・・・お構いなく。こちらこそ、お楽しみの邪魔をして申し訳ない」 ファミレスの椅子に腰掛けたままの私とドリンクバーの安物のコーヒー越しに視線が合った男性は頭をかきながら照れ笑いを浮かべている。 レイパーとは言え性癖以外は他の人と変わらないわけで、黒い肌とは対照的な白い歯を輝かせている彼はなかなかの好青年のように思えた。 彼に会釈しながら、れいむとまりさとすいかを抱きかかえて立ち上がり、必要も無いのに軽く自己紹介を済ませた。 「ボブさん、だったっけ?」 「ハイ、ナンデショウ?」 「あれ、趣味なの?」 「イエス、ワタシユックリダイスキデス!」 「ゆゆっ!だったらひどいことしないでね!ゆっくりできないよ!」 「そうだよ!ゆっくりさせてあげてね!」 満面の笑みを浮かべてサムズアップするボブに対して怒り心頭のれいむ達。 しかし、ファミレスで騒ぐと迷惑になるし、それに大声で話すようなことでもないので頭をはたいて黙らせた。 その後も3匹は頬を膨らませて抗議していたが、大声で叫ぶようなことはなかった。 「シツケガジョウズデスネ」 「特別なことをしているつもりはないんだけどね」 「ソレニシンライサレテイマス」 「全く嬉しくないけどね」 「ナニヨリスゴクカワイイ」 「1回50ドルで貸してあげても良いけどね」 そんな具合で、すぐにボブと打ち解けた私は早速彼にゆっくり人間について尋ねてみる。 しかし、帰って来た言葉は「ウワサクライハシッテイル」という非常に曖昧なものだった。 その回答に目に見えて落胆するすいかの頭を撫でながら、私はもう一つの質問をぶつけてみた。 「じゃあ、ここら辺で一番実力のあるゆっくりレイパーって知ってる?」 「レイパーハプライバシーヲマモリマス」 「・・・そりゃそうか」 多少親しくなったとは言え所詮は見ず知らずの相手。 もしかしたらレイパー撲滅を狙う組織の人間かもしれないし、そうでなくても金目当てで情報を売る可能性だってある。 最近もどこかでゆっくりレイパーの会合をアンチレイプの組織が襲撃しようとしたなんて話を聞いた気がする。 いや、そもそも世間に公表できるような性癖でないのだから、容易に口外できるものではないのだ。 「仕方ないか・・・今日は安いカプセルホテルにでも泊まって、明日また探そう」 本日の捜索を諦め、ボブに適当なホテルの場所を教えてもらった私は、会計の全てを彼に託してそそくさとファミレスを後にした。 『地球がゆっくりする日』や『Yull E』の話題で盛り上がった手前、少し気が引けたがホテル代を捻出するためだから仕方ない。 結局ゆっくり人間は見つからなかったが、ボブに遭遇したことで色んな情報を得ることが出来た。 彼の日本語の習得状況を鑑みるに、来日して何年も経っているようには思えない。 にもかかわらず、近くのファミレスやカプセルホテルの場所を知っていた。 それにあの公園でレイプされていたまりさは「にんげんさんまたきたの!まりさのはにーをいじめないでね!?」と言っていた。 つまり、あそこの公園のゆっくりは頻繁に人間からの干渉を受けていると考えられる。 確証はないが、明日はあの公園に張り込むのが最善策だろう。 翌朝、まだ陽も出ていない時間から私とれいむ、まりさ、すいかは例の公園での張り込みを開始。 懐中電灯片手に公園の中を散策すると、いとも簡単に野良ゆっくりの巣をいくつも見つけることが出来た。 まだ人間の姿は見当たらないが、そこには朝ごはんと称して人間の捨てたごみを集めて回るゆっくり達の姿があった。 余談ではあるが、その中に昨日レイプされたれいむ一家の姿もあった。予想通り、全員健在のまま。 「もうすぐにんげんさんのくるじかんだよ!」 「ゆっくりおうちにかえるよ!」 「「そろーり、そろーり・・・!」」 散らかしたゴミが巣まで一列に並んでいるのだが、どうやら彼女達はそのことに気付いていなかった。 あるものは子ども達を引率してゴミ置き場で拾った生ゴミを溜めて帰り、またある赤まりさはお菓子の袋を持って帰っていった。 そんな光景を尻目に私たちも彼女達と同じように適当な茂みに身を隠して、人間が来るのをじっと待つことにした。 「ぱちゅりーは本当に馬鹿ね」 「んぶぅ〜!」 「むきゅ〜、も言えないなんて伝説的だわ」 「ん〜、んん〜!?」 数分後、割りと珍しい胴付きぱちゅりぃを連れた少女が公園に姿を現した。 一見すると勝気そうで、なおかつ真面目そうな少女とお馬鹿で有名なぱちゅりぃというのは違和感を覚える組み合わせである。 しかし、よくよく見てみるとぱちゅりぃは猿轡と首輪を装備済み。 ああ、あの子もそっちの世界の住人なのか・・・と納得しながら、彼女を観察し続ける。 「さあ、ぱちゅりぃ。ゆっくりを連れてきなさい」 「んぶぅ〜・・・」 ぱちゅりぃはきょろきょろと辺りを見回し、においを嗅ぐような仕草をしながらふらふらと歩き始めた。 一方、少女は首輪のリードを握ったままぱちゅりぃの後を追いかける。 そして、必死の形相でゆっくりを探し回っていたぱちゅりぃがようやく見つけたゆっくりは・・・ 「んぶぅぅぅぅぅぅううぅぅぅ!!」 「ぱちゅりぃをゆっくりさせてあげてね!」 「ぱちゅりぃをゆっくりさせてくれないおねえさんがきらいだよ!ぷんぷん!」 「すいかおこるよ!ぷくぅぅぅうううう!」 「う゛・・・」 私と一緒に茂みに隠れていた我が家のゆっくりども。 目が合ったときの彼女のばつの悪そうな表情はなんとなく可愛らしかった。 「ふぅん・・・で、たまにここに来てゆっくりを虐待しているわけね」 「・・・はい」 ベンチに腰掛け、ホットコーヒーで暖を取る私と少女。 彼女はまるでポエムを書き溜めたノートを拾ってくれたが、不可抗力で中身を見てしまった親切な人を前にしたときのような表情を浮かべている。 これが知人であればしこたまからかってやるところなのだが、流石に見ず知らずの少女相手にそんなことはしない・・・はず。 せいぜい必死に弁明する彼女の表情をにやにやと笑いながら眺めつつ、私の膝の上でいまだに膨れているれいむ達の頭を撫でる程度。 「ゆっくりできないいいわけはやめてね!」 「そうだよ!ぱちゅりぃをゆっくりさせてあげてね!」 「そうだよ!ぷんぷん!」 我が家のゆっくりどもは同族の虐待風景なんか目の当たりにして黙っていられるような連中ではない。 こっぱずかしそうにしている彼女に向かってもっともな文句を口にする。 が、流石に早朝のまだ辺りも暗い時間に大声で喚かれては近所迷惑もいいところ。 「だからアンタら五月蝿いよ。頭を少しかじってやろうか?」 「「「ゆっ・・・!」」」 「・・・・・・愛でお姉さん、じゃないんですか?」 「じゃないんです、断じて」 できるだけ柔和に微笑みながら、言われたとおりに膝の上で黙っているれいむの額にでこピンをお見舞いする。 「なんだぁ・・・だったら、必死になって言い訳する必要なんてなかったのね・・・」 「Exactly」 ついでにもう一発、今度はまりさにでこピンをお見舞いするのを見た彼女は盛大にため息を吐いた。 「そもそも・・・仮に私が愛でお姉さんでも首輪や猿轡くらいは飼い主としての責任の範囲内だから責める理由がないし」 「・・・え?」 「それにまだ虐待らしい虐待の現場は目撃していなかったわけよ」 「それじゃ・・・」 ようやく状況を把握したらしく、赤くなった顔を両手で隠す少女。 そして、にんまりと意地の悪い笑みを浮かべつつ、彼女の肩を優しく叩く私。 「そ、完全に、一部の隙もなく、貴女の自滅」 耳まで真っ赤になるのが手に取るように把握できた。 「と、まあ、そんなことは置いといて・・・」 「・・・・・・・・・・・・」 指の隙間から見えるジト目に篭った殺気を感じた私は意地の悪い笑顔はそのままに話題を強引に切り替えた。 すると、彼女も顔を覆っていた手を膝の上に戻し、いつの間にか温くなってしまった缶コーヒーのプルトップに指をかける。 ようやく陽が昇り始め、徐々に明るくなってきた公園にぱちんっ!という軽快な音が響き渡った。 「一つ聞きたいことがあるんだけどいいかな?」 「なんですか?」 「ゆっくり人間って知ってる?」 その言葉を聞くや否や露骨に怪訝な表情になる少女。 私だってそんな質問されたら同じような顔をしただろうからその気持ちはよく分かる。 というか、私だってすいかの与太話でその存在を知っただけだから半信半疑だ。 「そんなの訳の分からないもの知りません」 「だよねぇ・・・」 私は彼女の言葉に首肯した。 続いてレイパーに関する質問もしようかと考えたが、流石にカタギにする質問じゃないのでやめた。 立ち上がり、リードを握られたままのぱちゅりぃを指差す。 「こんなの人目にさらすのも体裁が悪いから、そろそろお開きしようか?」 そんなこんなで、挨拶もそこそこに彼女と別れた。 「いや、そんな都市伝説聞いたこともないよ」 「ゆっくりにんげんさん?れみりゃのことなのぜ?」 「強いて言うなら君が一番そんな感じだよ」 「ち〜んっぽ!びっくまらぺにすっ!」 「JAOOOOO!JAO!JAO!JAOOOOOOOON!」 「そんなことよりれいむのおうたをきいていってね!」 少女と別れた私たちは、公園に住むゆっくりや散歩中の人達にしらみつぶしに話しかけてみるが全く成果が得られない。 ゆっくり人間の事を訊けば怪訝な顔をされるし、ギネスレイパーのことを訊いても人間なら顔をしかめ、ゆっくりなら怯えるばかり。 代わりに得た情報と言えば以前この公園のゆっくり達を二分していた対立と、両勢力の共通の敵となることでその対立を鎮めたレイパーのこと。 そして、人間に虐められているのを助けてくれたゆっくりふらんを連れたとてもゆっくり出来るゆっくりのこと。 もしくは時々この公園に出没するゆっくりふらんを連れた少年のこと。 「う〜ん・・・やっぱり情報が集まらないな・・・」 「れいむ、もうつかれたよぉ〜」 「まりさもだよ〜・・・」 「ゆゆっ!でも、ゆっくりにんげんさんはこのまちにいるんだよ!」 元々半信半疑だった私とどうしてもゆっくり人間に会いたいわけではないれいむとまりさは半ば諦めモード。 対して、どうしてもゆっくり人間に会いたいすいかは私の頭の上から檄を飛ばす。 が、疲れていることもあって私やれいむ達の反応は鈍い。 「きっとアンタの妄想だよ・・・」 「れいむ、なんだかねむいよ・・・」 「まりさも・・・」 朝から歩き詰めでいい加減飽きてきた私はれいむ達と一緒にうつらうつらと舟を漕ぎ始める。 そんな私を起こすためにすいかは膝の上に飛び降り、お腹に何度も体当たりを仕掛けてくるが、何故か余計に眠くなってきた。 そうして、れいむとまりさが本格的に眠ってしまったその時・・・ 「どうも・・・清く正しく、きめぇ丸です」 「んあ?」 風と共に、どこからともなく姿を現したのはスレンダーなボディの上に乗っかった下膨れの顔をニヒルに歪めた鬱陶しい饅獣。 きめぇ丸・・・かなり貴重なゆっくりの一種で、胴無しのものは知人が飼っているので何度か見たことがあるが、胴体付きを見るのはこれが初めて。 睡魔と戦っていたこともあって、私は彼女がゆっくりであることを理解するのに3秒程度の時間を要した。 「あなた達ですか、ゆっくり人間を探していると言うのは?」 「ん、まあ・・・一応」 「ゆっくり人間は見つかりましたか?」 きめぇ丸はニヒルな笑顔を一層ニヒルに歪める。 「いや、ヒントすらもつかめない状況」 「そうですか」 私の返答と、今までの聞き込みで得た情報を聞いた彼女はブンブンと高速で首を振った。 そのあまりのゆっくり出来なさ加減にすいかがすっごい表情で怯えているが、まあ気にすることでもないだろう。 「で、アンタは何のために話しかけてきたの?」 「みょんやめーりんと話せる人間が居ると聞いたので、少し興味が湧きまして。本当なのですか?」 「あー・・・本当だよ。なんか知らんけど言葉が分かる」 「おお、すごいすごい」 またしても高速シェイクするきめぇ丸。 少々鬱陶しいが、何らかの悪意があって話しかけてきたわけでもなさそうなので我慢する。 「ところで・・・」 「んあ?」 「ヒントすら掴めていないと言いましたが多分それは間違いです」 そう言って彼女は自信満々に微笑んでみせる。 パッと見、先ほどと変わらぬニヒルスマイルだがその笑顔に宿る感情が微妙に違うのに気付いた。 「あなたがいくら特殊なゆっくりと話せたところで人間以外の何者でもありません」 「そりゃそうだ」 「だから私の目にも人間の目にもあなたがゆっくりとして映ることはないでしょう」 「当たり前・・・あれ?」 ここまで言われてようやく、私は彼女の言葉の意図を理解した。 みょんやめーりんと会話できたところで私は人間だから誰の目にも人間としてしか映らない。 どんなに知能が高くてもきめぇ丸はよほど寝ぼけていない限りは人間と見間違えることはない。 なら、ゆっくりと人間のハーフなるものが居たらそれはどのように映るのだろうか? 「ああ、そうか・・・」 相変わらずニヒルな下膨れ顔を左右に振るきめぇ丸から視線を外し、俯いて考える。 もし、ゆっくり人間が人間の目には人間として、ゆっくりの目にはゆっくりとして映るのであれば、私たちは既に大きなヒントを得ている。 勿論、どちらの目にも同じように映る可能性はあるが、そうなってしまうと肉眼に頼る手段では判別不可能だから私たちにはお手上げだ。 「ふらんを連れたゆっくり・・・か」 もし、ふらんを連れたゆっくりがれいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありすなどのメジャーな種族であれば彼女達は必ず種族名も教えてくれるはず。 ましてや、ふらんを連れているのにゆっくりしているというのはどこかおかしいように思えた。 その上、ゆっくりふらん自体が既に貴重な種族で、めったにお目にかかれるようなゆっくりではないのだ。 「なのに、この公園にはふらんを伴う人(orゆっくり)が二人もいる・・・」 きめぇ丸のもったいぶった言葉に意味があるならば、この両者は同一人物なのではないだろうか? からかわれている可能性もあるが、他に頼りに出来る情報がない以上、信じるしかあるまい。 なら、私たちがすべきことは一つ。 「ふらんと飼い主を、それも私の目には人間に見えて、すいか達の目にはゆっくりに見える人を探せばい・・・あれ?」 すべきことを理解した私が顔を上げた時、きめぇ丸もとい敬意を表してきめ子さんと呼ばせていただこう、の姿はなくなっていた。 それからはとんとん拍子で事態が進んでいった。 ふらんの飼い主が地元の中学生だか高校生だかの少年であることが判明し、すぐにその少年の学校も割り出すことが出来た。 「むにゃ・・・そんなわけで、れいむたちはぎわくのゆっくりゆっくりふらんがおさんぽしているのをみつけたよ!」 「ふにゃ・・・これでゆっくりにんげんさんにあえるかな?」 「ゆっくりにんげんさん・・・すいかといっしょにゆっくりしようね!」 と、れいむ達の説明の通り、現在私たちは通りで見かけたゆっくりふらんを尾行していた。 念のため買っておいたサングラスを装着し(もちろんれいむ達も)、電柱の影から彼女を見守る。 「・・・・・・あのー?」 「ゆゆっ!いまとりこみちゅうだよ!」 「ゆっくりあとにしてね!」 若い男の声を聞き流しつつ、私たちはふらん監視を続行する。 「・・・いや、取り込み中じゃないだろ」 「もう、おにーさん、れいむたちとりこみ・・・ゆゆっ!!?」 「どうしたのれい・・・ゆゆゆゆっ!!!」 「んあ?どうした?」 振り返ると、そこにいたのは地元の学生と思しき少年。 一見するとこれと言って変わったところはないのだが、彼の姿を見たれいむ達は目をハートマークにして見惚れている。 確かにパッと見はごく普通の少年なのだが、どこか違和感を覚える。そして・・・ 「「すごくゆっくりしたおにーさんだよ!」」 れいむ達の発したその一言で、彼こそ探していたゆっくり人間であることを理解した。 同時に、彼の訝しげな視線を見て、自分がかなり不審であることを把握した。 もしかしたら「ゆっくりフェロモンで一儲けしようとした企業が、彼を拉致って精液を搾り取ろうと送り込んできた刺客」だなんて誤解をされているかも知れない。 何故か知らないがそんな懸念を抱いた私は彼の警戒心を解く為に、出来るだけにこやかな笑みを浮かべて挨拶をした。 「こ・・・こんばんは、ゆっくりしていってね」 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 確かな文章力と優れた構成力に裏打ちされたレイパー氏の作品の中でもこの作品は特に魅力的だと思うんですよ その理由を考えてみると、この世界の人たちって日常を何となく想像できてしまうくらい存在感があるからじゃないかと 猫被って?瀟洒に振舞っている委員長とか、HENTAI要素を隠しきれていないボブとか もっとも、想像は出来たところで、真偽を知る術はレイパー氏に聞くしかないわけだし、あらゆる面で氏にかなわない以上、レイプになってしまうのは否めないわけですが ほんと、レイパーさん、ごべんなさい byゆっくりボールマン 【登場人物紹介】 お姉さん 初登場は『ゆっくりいじめ系749 現代ゆっくり』 ノリと勢いでゆっくりを10匹も飼う事になってしまった一人暮らしの女子大生 恐るべき酒豪で、お胸がドス級。ゆっくりに対してはかなりハイスペック みょん語等を解し、天性の飼育上手で、好かれ易いが生物学的には平凡な人間 口も性格もあまり良くないし、わりと容赦しないタイプなのに何故か懐かれる れいむ&まりさ 初登場は『ゆっくりいじめ系749 現代ゆっくり』 今作ではいらない子。若干頭が良い程度の平凡なゆっくりで六児の親 ただし、れいむはゆっくりながらもインターネッツを使いこなせたりする すいか 初登場は『ゆっくりすいか系いじめ1 ゆっくりすいか』 角にお酒が詰まっている。空気を吸い込むと半端なく膨らむ(曰くみっしんぐぱわー) かなりのテレビっ子で、ワイドショーやくだらない都市伝説が大好き みすたーゆんちぇいん 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 会社員。課長クラス。ゆめぇ丸を妊娠させた経験がある ゆっくりレイプに関しては右に出るものがいないが、世間的には真人間で通っている ボブ 初登場は『ゆっくりいじめ系1632 ボブはこうして出会いました?』 スラム育ちの巨漢の黒人男性。ゆっくりが大好物(二つの意味で)の変態 注:日本において単独でレイプを行うかどうかは微妙なところです 少女 初登場は『ゆっくりいじめ系1682 僕はこうして出会いました?』 学校では成績はトップ、真面目で明るく、誰の相談にも乗る優しい素敵な委員長 しかし、優等生にも色々あるらしく、ゆっくりに八つ当たりすることがあるとかないとか 注:ぱちゅりぃに対する虐待?は『僕はこうして出会いました』の記述と矛盾します ぱちゅりぃ 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 胴体付きのゆっくりぱちゅりー。この種族の例に漏れずお馬鹿である 一時はみすたーゆんちぇいんの愛人だったこともあるが、現在は少女のペット きめぇ丸 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 人間との間に子どもをもうけた前代未聞のゆっくり。彼女もまたド変態 注:考えてみりゃ彼女がお姉さんに助言する動機は微塵もありません ゆっくりふらん 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 ゆっくり人間のペットと誤解されているが、実際にはゆっくり人間の恋ゆっくり 注:レイパー氏の作品世界においてゆっくりが単独で散歩するかどうかはわかりません ゆっくり人間 初登場は『その他 僕はこうして生まれました?』 学生。思春期まっさかりの少年。実はゆっくりと人間のハーフだったりする ゆっくりに対してはかなりハイスペックな性能を有する
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前置き ゆっくりのセリフに読みやすくなる程度に度漢字を使用しております 補足は最後に適度にしてます 原作設定無視はある程度スルーしてください ゆっくりの発生により幻想郷での人々の台所事情と妖怪事情は昔よりだいぶよくなったと言える ゆっくり加工などは種族別に住むことが多く数が少ない妖怪ではむずかしい よってほぼすべての加工所は人間が経営しゆっくり製品の生産をしている これを妖怪に売ったり送ったりすることでお互いの関係を高めていた ゆっくりが増えるにつれ人(妖怪にもいるが)のゆっくりに対する行動に区別がされていく 愛で、名前のとおりゆっくりを愛でる人のことを指す しかしそれはけっして甘やかせるわけではなく人間社会でゆっくりできるための適応のための躾 野生に戻すための訓練などを行うブリーダーと呼ばれる人々の総称に近い 愛護、一言で言えば甘やかす人の事を指す これは意味合いとしては幅広く[甘やかすだけ]から[躾を行いつつもゆっくり至上]と数えたらキリがない 問題は[野生のゆっくりを甘やかすだけ]の存在でこれにより人里への被害がでることも少なくない さすがに被害がでれば村の中でどうなるかは言うまでもないが 加工、ゆっくりを加工し製品とする人の事を指す 主には食品だが[ゆっくり殺り線香][ゆっくり肥料][ゆっくり砂糖]などゆっくりを原料とした物も存在する 虐待、ゆっくりに何らかの虐待をする人の事を指す 細かい区分はなく愛護からすればブリーダーや加工も虐待と同じらしい 趣味で虐待する者も多く虐待施設を作る人は少なくない ちなみに子供の間には[ゆっくりいじめ]という遊びがある 虐殺、ゆっくりを殺す事に快感を覚える人の事を指す 一部の虐待もこれにあたり共通していることは [ゆっくりを絶望させること(ゆっくりさせないこと)] であり言ってしまえばSMプレイみたいなものである しかしゆっくりの生態系もドス、レイパー、ゲス、捕食種などの大量発生などでたえず入れ替わり そのつど人里に被害を与えてきた それと同じなのであろう今回の主役である青年が変わってしまったのは・・・ 「ここはとってもゆっくりできるね!」 「「「ゆっくりできるねー!」」」 母れいむと子まりさ2匹に子れいむ一匹の家族が野原でゆっくりしていた 太陽はぽかぽかと温かく野原は広くゆっくりしており草花は香りよくなにより美味しくしあわせーであった 「ちびちゃん達おかーさんからあまりはなれちゃだめだよ」 「ゆー!もうれいむ達はちびちゃんじゃないんだよ!」 「そうだよ!!もうすこししたらひとりだちするんだからこどもあつかいしないでね!」 「そうだったねごめんねちびちゃん」 「またこどもあつかいしたよおかーさん」 子供達は成体より一回り小さい程度で自立までもう少しのようだ 「おとーさんも狩りをしたあとにくるからそれまでにお花さんをあつめてみんなでゆっくりごはんにしましょうね」 「ゆゆ!まりさがいちばんお花さんをあつめるんだよ!」 「まりさがいちばんだよ!まりさはゆっくりしててね!!」 まりさまりさとわけがわからないがゆっくりはなぜか名前で誰を呼んでるか判別できるらしい 「ゆゆゆ〜ゆゆゆ〜ゆゆ〜♪・・・・ゆ?」 れいむが歌を歌っていると視界に自分より数倍大きいものが目に入る 「にんげんさんがきたよおかーさん!」 「ゆっ!?ゆっくりあいさつしようね!」 家族はあまり警戒心がなかった このあたりあう人間は愛で派が多くれいむたちにお菓子をあげることはないが遊んでもらった経験が多いからだ 「ちびちゃん達早くならんでね」 行儀がいいと思ってるのか横一列に整列するれいむ達 「「「「おにーさんゆっくりしていってね!」」」」 グシャリグシャリ 青年が近づき挨拶をしたと同時であった 「ゆ?なんのおと?」 そろーりと横に目をやる母れいむの目に映ったもの 「ぢ、ぢびじゃああああんんんんんん!?」 青年に踏み潰された子まりさ二匹が潰されていた 「どぼじでぇぇぇぇぇええええええ!!!!」 「べんじじでねばでぃしゃあああああ」 潰された家族にかけより動かぬ餡子に必死に叫ぶ母子れいむ いつもならこのあとに青年に[どぼじでごんなごどずるのー!]と叫ぶであろう しかしそのいつもの事は起こらなかった グチャリグチャリ こうしてこの母と子の生涯は幕を閉じた ちなみに狩りに行ってる父はイタチにコロコロされてる最中に隙をついたカラスにより巣へ持ち帰られ子カラスについばまれ絶命した 幻想郷の川 所によりゆっくりでも飛び越えられるほどしかない幅しかない場所もある不思議な川 しかしここの幅はゆうに10Mはあり急流である ゆっくりが落ちたら問題なくジ・エンドが迎えに来てくれるだろう 「まりさもうちょっとゆっくり・・・」 「ゆ、ごめんねぱちゅりー」 まりさとぱちゅりー ぱちゅりー種は虚弱なのでまりさとくっつくことがほとんどである この虚弱も加工所の実験により思い込みということがわかったがここでは関係がない話だ 「ゆっくりむこう岸にいくんだぜ」 「そうよゆっくりいきましょう」 まりさがぱちゅりーに歩幅をあわせれないことからこのカップルは新婚なのだろう 「でもゆっくりわたれるところがみつからないんだぜ」 「しかたがないわここは中流だもの」 「ちゅうりゅう?」 「ながれがはやくて川のはばがひろいばしょのことよ」 「さすがまりさのハニーはゆうしゅうなんだぜ!」 「むきゅ〜ん」 甘い会話とすりすり 夫婦に見られる会話である ここで説明をいれるとこの二匹は逆の岸の森はゆっくりできると思い込んでいる バシャーン 「ゆゆっ!だれかかわにとびこんだよ!!」 「むきゅ!ゆっくりかくれるわ!」 川に誰かが飛び込んだことに警戒をし草むらに隠れるまりさとぱちゅりー 「むきゅ〜・・・あれはにんげんのおとこね」 川に飛び込んだのは人間の男であった 顔を洗ったり体の汚れを落としたりしている 「・・・・ゆ!まりさはいいことおもいついたぜ!」 「むきゅ?」 まりさが思いついたこと それは人間にあっちの岸まで運んでもらうことであった もちろん人間には危険な人がいることを知っているぱちゅりーはそれを止める しかしまりさは頑なに 「ぱちゅりーとはやくゆっくりしたいんだぜ」 「むきゅ〜・・・」 「ぱちゅりーと・・・すっきりして赤ちゃんほしいんだぜ!」 「むきゅん!?」 向こうの岸でゆっくりするまですっきりしないと決めていた二匹 言ってしまえば二匹は欲求不満な状態であった 一緒にずっとゆっくりすると近い何日もすぎた 普通なら夫婦となったその夜にすっきりを行う それが延々と延期されていたのだ 「まりさ・・・ぱちゅりーもまりさの赤ちゃんほしいわ!」 ついにぱちゅりーが折れた 「ゆっくりうれしいぜぱちゅりー!ゆっくりしてないでおにーさんにたのむんだぜ!」 嬉嬉として青年の下にむかう二匹 浮かれていた 普段の注意深く用心深いぱちゅりーならきっと近づかなかったであろう そして 気づいたであろう・・・ 「おにーさん!ゆっくりしてないでまりさのおねがいをきくんだぜ!」 あまり言葉遣いがよくないが完全な野生まりさはこんなものである 「まりさたちをあっちまではこんでほしいんだぜ!おれいにまりさとすりすりさせてあげるんだぜ!」 どうでもいい交換条件を提示し用件をつきだすまりさ 「おにーさんきいてるの?ゆっくりこっちをむくんだぜ!」 青年はゆっくりのほうを向かず固まっている 「ゆ?ぱりゅりーどうしたんだぜ?」 まりさがぱちゅりーの様子がおかしいことに気づく 目は恐怖色に染まり口を半開きにしたままガタガタふるえている 「ぱちゅりー!ゆっくりへんじするんだぜ!」 「に・・・・・・・・・・・にげてぇまりさぁぁぁ!!!!!!!!」 「ゆゆ!?」 ぱりゅりーからは思いもよらない言葉が返ってくる 青年がまりさの方にやっと振り向く そこでようやくまりさは気づいた おにーさんの服が餡子でべったり汚れていることに 「ぎゃくたいおにーさんよ!まりさはぱちゅりーをおいてにげてぇ!」 ぱちゅりーは虚弱な自分が逃げられないことを悟り愛しい伴侶を逃がそうとする なぜかぱちゅりー種は自己犠牲主義に近いところがある 頭がいいためだろうか 「ゆっ!?なにいってるんだぜぱちゅりーをおいてにげるわげぐゆがあぁあぁあああ!?」 お前をおいて逃げれない そう言い終わる前にまりさは帽子ごと捕まえ潰れんばかりに変形している 「ゆばあああががあああああああいじゃい!いじゃいぼおおおおおお!!!」 「やべでぇ!ばりじゃをはなじでぇ!!」 知的なぱちゅりーが呂律をまわせないほど取り乱している 当たり前だ すでに青年指が愛しいまりさに食い込みまりさは悶絶の叫びを繰り返しているのだから 「むぎゅ!?」 ついに青年につかまれるぱちゅりー しかしその手にはあまり力を加えられていないため潰されているまりさを見ることができた 「(まりさぁ・・・・まりさぁ・・・・まりさぁ・・・・)」 恐怖で声が出ず涙を流し心で伴侶の名前を繰り返すことができなかった そのぱちゅりーに信じがたい光景が目に入る 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”だべばいでええええええ!!!!!!!!!!!」 人間がまりさをたべはじめたのだ 虐待は怖い存在と知っていた しかしそれは暴力を振るう行為 捕食の行為ではないのだ 「やべでぇぇぇええええ!まりじゃをだべだいでぇ!!!!」 やっとのことで声をだすがすでにまりさの命は絶望的であろう ゆっくりにとって捕食・・・つまりむーしゃむーしゃは相手を殺す行為 草花だけでなく小動物を食べることもあるゆっくりにとって確実にゆっくりできなくさせる行為としっているからだ 「がゆ・・・・・・ぶりゅ・・・・」 すでにゆっくりの言葉すら話せない状態のまりさ 「イや”ぁあああぁぁぁぁあああああああ!!!」 狂乱し暴れるぱちゅりー そのことが結果として青年の手から逃れれることになる 「むきゅん!?」 手から離れた安堵 そして誓うまりさの分もゆっくりすると 「ぱりゅりーはまりさのぶんま・・・・」 言い終わることなく川に着水するぱちゅりー ここでぱちゅりーの意識は一旦途絶えることになった その後は下流まで流されたせいでふやけズタボロなぱちゅりーをみつけた愛で 虐待派のおねーさんに治療をしてもらい ぱちゅりーは虐待の手伝いをする飼いゆっくりとなる この助かったぱちゅりーの話によりゆっくりを食べる人について広まることになる 人間や妖怪の中ではあたりまえなので気にも留められなかったが ゆっくりの中では大問題であった [人間が自分達を食べる?][人間はれみりゃやふらんと一緒?] などの噂がきめぇ丸の手により広められることになったからだ これにより人間を舐めきっていたゆっくりによる農作物への被害などはほぼ解消されることになり その影響で友好的に振舞うゆっくりが増えることになった しかし人間の手による野良ゆっくりの捕食数は年々上昇し いつのころからか捕食する人間の事を[猟奇派]とよぶようになった 最初は狂気派など言われたが数人の妖怪の訴えで帰られることとなった そして今日も・・・・ 「わがらないよ!わがばないよ!!!!」 「まりざのあがぢゃんだべないでぇ!!」 「ゆべぇぇ!」 猟奇的な性癖の虐殺と食事は続く Q.結局青年って何者? A.SSみてて無性にゆっくりつぶしたくなる時があると思います この青年はその症状が現れ実行できる世界にいる人 Q.猟奇って? A.かゆ・・・うま・・・ バイオのゾンビみたいに快感があるわけでもなくゆっくりを襲いキャッチ&イートする事 Q.知識があるのにぱちゅりー警戒心なすぎ、遠めでも餡子の汚れわかるんじゃね? A.人間浮かれたときの警戒心のなさは異常 Q.なんで人里の被害へったのん? A.脳内設定卍解! 人里を襲う理由に畑を人が耕してる認識がないのともうひとつ考えたのが ゆっくりにとって人はなにもできない生物・・・つまり舐めきっていることという説をもってます つまり猟奇が発生しゆっくりを人が食べることを知り弱肉強食の関係ができたということです Q.加工食品食べてるジャンジャン? A.ゆっくりは加工物を生き物(ゆっくり)と認識できない つまり加工菓子=お菓子としか認識できず我が子も余裕で食べれる という脳内設定です 2作目です 読んでれてありがとうございました HNでなんとなくわかると思いますが・・・ メトロイドとからませてチューチューさせたいけどまだ妄想力が足りてません モーフボールとかゆっくりが仲間に思ったり リドリーにつかまったり 鳥人像につかまれて潰れたり みんなオラにきめぇ丸を分けてくれ! 前の作品 「ゲスG誕生!」 作:メトロイドマホロイド
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VS最強のゆっくり 史上最低の戦い 8KB ※ゆっくり見ていってね、またにてゐの後の話です。できればこの2つを読んだあとに本作品を読むことをお勧めします。 ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※「ケツ」をリスペクトして書きました。 「くっ。」 思わずひざをついてしまった。吐き気で頭がぐらぐらする。 「ゆっふっふ。つぎでさいごだよ。」 にやつくゆっくりれいむの顔がゆがんで見える。 くそっ、どうしてこんなことになったんだ。俺はただ公園にいただけなのに。 ふらふらの頭でなぜこうなったか考える。 そう、事の発端は30分ほど前にさかのぼる。 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い 作、長月 「あー、ほんっとひなたんかわいかったなー。みすちーの歌もサイコーだったし。」 そうつぶやきながら恍惚の表情でベンチに座る男が一人。 やあ、こんにちは。俺の名前はフリーターお兄さんDA!初めての人は以後お見知りおきWO! なぜ俺がこんなにもハイテンションなのかというと、ひなandみすちーのコンサートに行ってきたからだ。 「ひなandみすちー」 ゆっくりひな(胴つき)とゆっくりみすちー(胴つき)の2匹のゆっくりで構成される今人気急上昇中のアイドルユニットである。 今日はそのひなandみすちーのコンサートが地元の市民ホールであったのだ。 2匹の大ファンである俺は当然最前列のチケットを手にいれ、湯苦理飯店の仕事も休んでコンサートへ。 特に今回のバックバンドは、あのプリズムリバー3姉妹だから絶対に見逃すわけにはいかない。 声の枯れんばかりに、ひなたんコールをさせてもらった。 まあやりすぎて、警備員につまみだされそうになったけど全然気にしてないZE! そう今日のコンサートを思い返して、にやにやしていたところ、奴は現れた。 「おいっ!!じじい!!」 その声に急に現実に引き戻された。なんだよ、せっかくいい気分だったのに!! 見るといつのまにかベンチの前にぶくぶくに太ったゆっくりれいむがいた。小汚いし、バッジもないので野良ゆっくりだろう。 「そのてにもってるごはんさんをれいむにわたしてね! でないといたいめあうよ!!」 どうやら俺の持っているビニール袋をいってるらしい。ちなみに中身は今日の夕飯の牛カルビ弁当(見切り品で380円)だ。 それにしても典型的なでいぶだ。加工所は仕事しろよ。 「ゆゆっ!!なにぐずぐずしてるの!ばかなの!?しぬの!?ゆっくりしないで・・」 バキッ 俺はトゥーキックでれいむを蹴飛ばした。靴先はれいむの顔面に食い込み「いじゃぃぃぃいい」と叫びながら転げまわった。 本当は持ち上げて叩き潰してやりたかったが、正直こんなばっちい野良、触りたくもない。 「じじい、よくもやってくれたね!!じごくへおくってやるからかくごしてね!!」 れいむが何か言ってるようだが関係ない。どうせゆっくりにはなにもできん。 案の定この後れいむは何度も攻撃してきたが、すべて簡単にいなされた。 逆にカウンターでダメージを食らうのはれいむばかりだ。 そう、ここまではよかった。ここまでは。 「ゆぐぐ・・こうなったら、さいしゅうおうぎをだすしかないんだぜ。でいぶしりーろーるを・・・」 いいかげんこのクソ万頭の相手も飽きたので帰ろうと思っていたところ、れいむが妙なことを言い始めた。 デイブシリーロール?なんじゃそりゃ?デンプシーロールなら知ってるけど。 「ゆふふ・・できればこのわざはつかいたくなかったよ。なんにんものゆっくりをえいえんにゆっくりさせたこのわざを・・・」 かっこつけてるつもりだろうが中2病丸出しだなこいつ。 「じじいもすこしはやるようだけど、さいしゅうおうぎにはかなわないよ!!」 そう言うないなやれいむは後をむいた。 えらそうなこと言っといて結局にげるのか?そう思った俺が甘かった。 れいむはぶりんとしりをだしてきたのだ。それにしても汚いしりだ。変なぼつぼつがある上、あにゃるにうんうんがこびりついてる。 しかしれいむはそんなことは委細かまわず、けつをぶるん、ぶるんと∞の形に振りはじめた。 ま・・・まさか ∞形のしり振り運動!! 高速の餡子移動!! しりを振った反動であにゃるを見せ付けるあの動き!! これは尻と拳、形は違えどデンプシーロール!! そうかデイブシリーロールではなく、でいぶ、尻ーロールだったのか。 「・・・うげ・・」 などと思っていたが吐き気がしてきた。どんなに理屈づけようときもいものはきもい。それが宇宙の真理だ。 しかしそんな俺の都合などお構いなしにれいむはしり振りを加速させていく。 これでは攻撃できない。なぜならあんなきもいもんに触りたくないからだ。 「ゆふふ。こないのならこっちからいくよ!!」 ボヨーン まぬけな効果音とともにれいむが俺の顔めがけて跳んできた。高速でしりを振りながら。 「ぐおっ」 間一髪かわす俺。危なかった。あんなもん顔面に喰らったらトラウマになってしまう。 しりを振った反動をつかったせいか?明らかにさっきまでとはジャンプ力が違うぞ。 「ちっ、つぎはないよ!!」 そう言いれいむはまたしりを∞に振りながら跳んできた。 なんとかかわすも体勢を崩す俺。 だめだ。このまま防戦一方じゃジリ貧だ。しかし攻撃しようにもあんなきもいもんに触りたくない。 「ゆっくりしないではやくしんでね!!」 ボヨーン ボヨーン ボヨーン ボヨーン 嵐のような連続攻撃。すべてかわすたものの、きもいケツ振りを見続けたせいで吐き気がもう限界にきている。 かわすのはもう無理・・・ 認めたくはないがこいつは俺がいままで戦ったゆっくりの中で史上最強だ。キモさという意味でも。 そして話は冒頭のシーンへと戻る。 「さいごは100%のでいぶしりーろーるをおみまいするよ!!」 後ろを向き、しりを∞に振りながらそう叫ぶれいむ。 今まで以上にけつを振るスピードがはやい。本気で俺にとどめをさすつもりだ。 このままでは確実に負ける。具体的には俺の顔とれいむのケツがこんにちわしてしまう。 くそ、なにか、なにか策はないのか!? その時俺は上着の胸ポケットにあるアレの存在に気が付いた。 今日のコンサートにも使ったアレの存在に。 そしてひらめく。 勝利への秘策を。 俺はれいむに気づかれないように胸ポケットに右手をいれ、それを握り締めた。 やつの攻撃は同じパターンの動きしかしていない。 一瞬でも尻振りを止められれば、奴のあにゃるに、これを使うことができるはずだ。 チャンスは1回。危険な賭けだがやるしかない。 「しねっ!!じじい!!!」 空高くケツをぶるん、ぶるんいわせながら飛翔するれいむ。 なんてジャンプ力だ。とてもゆっくりとは思えない。勝てるのか?こんな化け物に? いや、勝つんだ。俺の青春のメモリーに、れいむのあにゃると熱いキッスなんて1ページ残してたまるか!! その為に慎重にタイミングをはかる。 今だ!! 「あっ、あんな所にあまあまおちてるー。」 「ゆっ、あまあまどこ!?」 あまあまを探しケツ振りをやめるれいむ。馬鹿め、孔明の罠だ!! 「うおぉぉぉぉおおお!!!」 右手に握りこんだもの、ペンライトをれいむのあにゃるに突き刺し、一気にそのままえぐりこむ。 今日のコンサートの為に買ったペンライトだ。てめえのようなクソ万頭にはすぎた品だがくれてやる!! 「ゆぎゃぁぁあ#ああありんhgぢんbk@mxぺ*!!!」 意味不明の言葉を叫びながら、発狂したように転げまわるれいむ。 人間で言えばしりの穴に杭をぶちこまれたようなもんだから当然か。 ベンチやゴミ箱にぶつかりながら転げまわる様は、まるでねずみ花火のようだ。 ぶるん、ぶるん チッカ、チッカ それにしてもなんだありゃ? れいむがケツを振るたびに、それに呼応するかのように赤いペンライトの電球がチッカチッカと光ってやがる。 いったい体内でどういう仕組みになってんだ? そんなことを思っていたらいつの間にやられいむがいなくなっていた。どうやら転げまわってるうちに公園の外へ出ていったらしい。 俺も帰るとするか。明日も早いし。 まだ少しふらつく足取りで俺は家路を急いだ。 後日談 カップル女 「ねえ、この辺ってさぁ人魂が出るって聞いたんだけど」 カップル男 「なに言ってんだよ。そんなことあるわけ・・・なんだあの光は!?」 カップル女 「まさか本当だったの!?」 カップル男 「おい、こっちに近づいてくるぞ!!」 ぶるん、ぶるん、ぶるん チッカ、チッカ、チッカ ケツ振りれいむ「どっでぇぇぇぇぇぇぇぇええ!!このぼうさんとっでぇぇっぇぇ!!!!!」 カップル男・女「ぎゃああああ!!!!バケモノォォォォ!!!」 完 今日の希少種? ケツ振りれいむ 希少度 F−(突然変異の個体なので普通のれいむと同じ扱い) ケツを振ることに特化した突然変異の個体。まるまると肥えておりテンプレ的でいぶな性格。 デイブシリーロールという技を習得しており、それを使えば最大5mまで飛ぶことができる。 またしりが汚く、見ていると気持ち悪くなるので注意が必用。 あとがき ケツ振りれいむの挿絵、自分で書こうと思いましたがラフの段階で断念しました。自分には文才以上に絵心がないようです。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ケツ振りれいむ=潔癖性の宿敵だな。 -- 2014-11-09 22 01 55 唐辛子スプレーとエタノール使え エタノールで除菌後唐辛子スプレーをかける 痛いよ -- 2014-09-18 22 10 47 ダイナマイト刺そうぜ!! -- 2014-07-31 14 51 08 いやあああ -- 2014-01-25 01 10 00 ははっ キモいから殺そう -- 2013-08-12 21 24 37 ↓wwwww -- 2012-08-15 21 32 03 ちゃんと風呂入れよ -- 2012-02-26 14 52 02 ちゃんと尻ふけよ -- 2010-11-12 08 30 34 ちゃんと、潰しとけよ -- 2010-06-27 21 38 55
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ゆっくり童話~まりさ太郎~ 3KB 虐待-いじめ パロディ 野良ゆ れいぱー 虐待人間 思いつきの小ネタ、お目汚しにどうぞ ゆっくり童話~まりさ太郎~ マーラーあき 過去書いた物 ・ふたば系ゆっくりいじめ 716 中華料理店 麻辣 ・ふたば系ゆっくりいじめ 726 16匹の子まりさ ・甘味処 ゆうか ・ふたば系ゆっくりいじめ 806 16匹の子まりさ11/16 ・ふたば系ゆっくりいじめ 820 私立! 亜瑠徒中学校野球部 ・ふたば系ゆっくりいじめ 832 私立! 亜瑠徒中学校野球部~マネージャー編~ ・ふたば系ゆっくりいじめ 847 美味しい水羊羹の作り方 ・何かふたばで消えたり消されたりが続いた様ですが無事元通りになった様でなにより ・甥に絵本読んでやってたら思いついた小ネタ・・・御目汚しにどうぞ ・ふとWiki見たらマーラーあき(仮)となってたので今後そう名乗ります ―――むかーし、むかし、ある所に おじいさんとおばあさんがおりました。 おじいさんは山へドス狩りに おばあさんは川へゲス流しに行きました。 ある日、おばあさんが川へ行くと上流から大きな焼き饅頭が流れてきました。 「これは大きなお饅頭じゃぁ・・・今日の夕餉はこのお饅頭にしましょう」 そう決めるとおばあさんはおうち宣言したゲス一家(れいむ、まりさ、子れいむ2、子まりさ1)をせっせと川に沈めて 焼き饅頭を担いで家に帰りました。 そしてその日の夜、ドスのおぼうし4つを持って帰ってきたおじいさんは 「これはこれは、大きなお饅頭じゃあ・・・」 と言って、驚きました。 そしておばあさんは 「それじゃ、早速頂きましょう」 と包丁を持ってきました。 「ばあさんや、きっちり半分こじゃぞ?」 「はいはい、分かってますよおじいさん」 おばあさんが包丁で半分に切ろうとして・・・その時 「ぎゃあああああああああああああああああ!」 『・・・!?』 おじいさんとおばあさんは焼き饅頭をひっくり返してビックリ なんと、この焼き饅頭は潰して焼いたまりさだったのです。 「ゆ゛っ・・・だれか・・・たすけ・・・て・・」 おじいさんは活き活きとおばあさんに 「ばあさんや、その包丁を貸しておくれ」 おばあさんは 「はいはい、ほどほどにしてくださいよ?」 そしておじいさんは・・・ 「ヒャッハァー!細切れにしてやんぜぇ!」 と叫んで、足の方からまるで素麺みたいに細く切り刻んでいきました。 「や゛め゛て゛ぇぇぇぇぇぇぇぇ!だずげでぇぇぇぇぇぇぇ!」 「あぁ?聞こえんなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 「もっと・・・ゆっ・・・……」 どうやら中枢餡を切ったらしく、それ以降焼き饅頭が喋る事はありませんでした・・・。 でも、おじいさんは 「どうしたぁ!もっと叫ばんかぁ!」 気が付いていないらしく、結局頭まで切るまで止まりませんでした。 「これおじいさん、終わったんなら夕餉にしますよ」 「おお、すっかり忘れておった・・・では食べようかのぉ」 そしておじいさんとおばあさんが夕餉を食べ終えた時、押し入れから 「ゆっくりおきちゃよっ!」 子まりさが飛び出してきました。 するとおじいさんは 「あ゛ぁん?」と おばあさんは 「今、何時だと思ってんだこのごく潰しがぁ!」 と、言いました。 そしておじいさんはいろりの中の炭で足を炙り 「あぢゅいよぉおおおおおおおおお!」 おばあさんはこれ以上は溶けないという程に濃い砂糖水を沸騰させて焼いた足に塗りました 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 それを子まりさが意識を失う寸前まで続け、床に落としました。 「ゆぐぐぐ・・・・」 そしておじいさんとおばあさんは 「お前の飯はそこの饅頭の細切りだ!」 「食ったら掃除してさっさと寝ろ!」 と言って、せっせと眠りました。 「むーしゃむーしゃ・・・おいしくないぃぃ・・・」 実はこの子まりさは元飼いゆっくりであった・・・が ある日「飽きた」の一言の元捨てられたのを拾ったのがこの家の老夫婦であった。 そして焼き饅頭の細切りを食べ終わり 「ぺーろぺーろ・・・きれいになったよ・・・」 そして押し入れに戻り、眠ろうとした。 だがその時、入り口が何者かに破壊された。 「んっほぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「れいぱーだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 ・・・ ・・ ・ ―――翌朝 「んっ・・・あふ・・・おじいさん、朝ですよ」 「ふぁぁ・・・あー良く寝・・・!?」 おじいさんとおばあさんが起きて見た物は・・・ 黒ずんだ子まりさ、黒い固まりに交尾を続けているれいぱーありす そして破壊された入り口。 「どうしようかのぉ・・・」 「あれは川に流しますから、入り口を直して下さいな」 そして今日も、明日も明後日も明々後日も、おじいさんとおばあさんは平凡に過ごしておりましたとさ。 めでたしめでたし ~~Fin~~ 中傷、侮辱、批判、感想 何でもどうぞ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 上流から発情したてんこが… じゃなかった、OTZ -- 2012-08-28 00 16 16 ふぅ・・・ -- 2012-04-29 22 30 11 確かに桃太郎という下地を活かしてる部分が無さ過ぎる 川から流れてきてそれを老夫婦が拾ったという部分だけかな なんで桃太郎? という未消化感がのこった -- 2010-11-23 21 16 07 別に桃太郎じゃなくても良いんじゃね。 とか思ったが、桃太郎を無意味な話にしようという狙いだったのかなー? -- 2010-11-20 16 30 48 作者は疲れているんだろう -- 2010-07-13 09 36 28 えー -- 2010-07-01 23 01 31 はあ。 -- 2010-06-14 21 41 11 桃太郎に絡めた理由がわからない。 -- 2010-04-09 14 53 54
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家出まりさの反省 55KB 観察 自業自得 家出 『飼いゆっくりれいむ』おまけ ・『ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ』で登場した元飼いまりさが主役です とはいっても前作は読まなくても問題ないと思います ・本作で出てくるのうかりんは、全員媚薬を飲まされてローターを入れられています そんなそぶりを見せずに働くのうかりんに萌えて下さい 『家出まりさの反省』 D.O 「はぁ・・・、困ったわ。」 人通りの多い町中で特大の溜息をついているのは、 湯栗町に校舎を構える学校、湯栗学園小等部の英語教師、美鈴先生だ。あだ名はめーりん先生。 彼女の溜息の原因は、小5の頃にはDカップを超えていた、この大きな胸が邪魔で邪魔で・・・ というわけではなく、右手に提げているペットキャリーバッグ、その中にいる、彼女の飼いゆっくりだ。 「ゆぅん!さっさとだして、あまあまよこすんだぜ!このくそばばぁ!!」 「あーあ。なんでこんなになっちゃったんだろ・・・。」 このまりさだが、無論元からこんな態度だったではなかった。 ゆっくりには定評のある虹浦町でも最大手のゆっくりショップで買ってきた、正真正銘の銀バッジ赤まりさだったのである。 元気過ぎる点はあったものの、人懐っこく素直で可愛かったまりさ。それがなぜ? 彼女とまりさの出会いは今から2か月ほど前にさかのぼる。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「あぁ~・・・うらやましいわぁ。」 ここは湯栗学園の敷地内にある合宿所・・・のはずが、なぜか職員寮になってしまった建物。 めーりん先生は、その窓のカーテンの隙間から、中にいる人影を熱心にのぞきこんでいた。 視線の先の人物は、学校管理を任される公務ゆっくり、ゆうかりんとふらんちゃん以外で、 唯一この職員寮に住んでいる家庭科教師・優宇河先生だ。 教師内では最年少に近い二人、年の差も一年、バストサイズではめーりん先生がやや優勢。 密かに学園内の人気を二分しているライバル、とめーりん先生が一方的に思い込んでいる相手だったりする。 ちなみに生徒からはそれぞれ『めーりんちゃん』、『優宇河先生』と呼ばれている。 『優宇河先生、さようなら!』 『めーりん、じゃーなー!』 などとあいさつされるたび、めーりん先生は自分の方が生徒と仲良くなれていると思っていたようだが、 両者のキャラクターやら受ける尊敬の度合やらの違いは、これだけでもわかってもらえると思う。 脱線してしまったが、そんな彼女が今羨ましがっているのは、 優宇河先生がぺにぺにを指で弾いて遊んでいる、2匹のまりさについてであった。 「ああ、ゆっくりってあんなに可愛かったのね。 ゆうかりんやふらんちゃんが特別優秀だと思ってたけど、あのまりさ達なんて、拾ってきたって言ってたわ。 生徒たちより言うことよく聞くし、素直でいい子なのよねぇ。ああー、私も欲しわぁ。」 と、いうわけで、その日の夕方ゆっくりショップに駆け込んだめーりん先生は、 くりくりとした瞳のとてもきれいな赤まりさを、給料の1割をはたいて購入したのであった。 「おにぇーしゃんがまりしゃのかいぬししゃんなのじぇ!?ゆっくりおねがいしましゅのじぇ!」 「きゃー!やっぱりかわいいわー!よろしくね、まりさ。」 「・・・ぇすので、銀バッジと言っても、大きくなるまではきちんと躾を・・・あの、聞いてます?」 めーりん先生は、思い違いをしていた。 ゆうかりんやふらんちゃんは特別優秀な上に厳しい訓練と選別を受けてきた、一流の公務ゆっくりなわけだが、 まりさ達にしても生粋の野良としての経験と、その厳しい世界で代々生き延びた賢明さを併せ持った、これまた特別製であったのだ。 加えて言うと、優宇河先生との指導者としての個性の違いにも気づいていなかった。 そして現在。 めーりん先生がすっかり成長したまりさを連れてきたのは、まりさを購入したゆっくりショップである。 「くそばばぁ!とっととだすのぜ!いたいおもいしないとわからないのぜ!?」 「という感じで・・・。」 「いやー、またずいぶんと調子に乗らせましたね。ウチで販売した中じゃ、ちょっと珍しいくらいですよ。」 まりさのお帽子にかつてつけられていた銀バッジはもうない。 銀バッジ登録の更新試験に落ちてしまったためだ。 バッジのあった場所にはうっすらと傷がある以外、なにも存在しない。 「・・・それで、お値段なんですけど。」 「えー、この状態から銀バッジの再調教となりますと、2週間で15万3千円になります。」 「うぇっ!嘘ぉ!」 「赤ゆっくりをゼロから調教するなら、大した手間ではないんですが、もう成体ですしねぇ。 一度人間をなめてしまうと、よほどのトラウマを植え付けないと元の関係は築けないんですよ。」 「いや、だからってこの金額は・・・。」 「それに、調教師だって再調教を専門とする者は少なくて。 相当高度な虐た・・・調教技術がないと心身に、目に見えるような傷を残すこともありますし。 調教を受けるゆっくりの可愛さと命を保証するための、必要な経費だと思ってください。」 「うーーーーん・・・。ちょっと考えます。」 「・・・弱った。いくらなんでも教員がポンと出せる金額じゃないわ。」 「すぴぃー、すぴぴぃー!ゆっくりさせろぉ・・・」 「寝言もゆっくりしてないわね。」 金の問題はもちろんあるが、だからと言ってこのまま放置するわけにもいかなかった。 実は昨日も、食事の用意を少し遅れただけで、授業計画やら教科書解説書やらをうんうんまみれにされたのだ。 その前は携帯電話を浴槽に放り込まれ、、さらに前は優宇河先生の生着替え写真に歯形をつけられた。 「らじぇ・・・らじぇ・・・」 「ん・・・ああ、ウチのまりさにもこんな時期があったわねぇ。・・・らじぇまりさ、5万・・・?」 ゆっくりショップのショーウィンドウには、気の優しそうな赤ゆっくり、しかも帽子に輝くのはキラキラの金バッジだ。 今のまりさより値段は張るが、再調教代ほどではなく、ましてこれから起こるであろう悪行による損害額も考えるとややお得。 そもそもめーりん先生は、ゆっくりに対して癒しを求めていたので、 ゲスまりさからの被害はこれ以上ごめんこうむるところだった。 めーりん先生の頭にはこの時、いくつかの選択肢が浮かんだ。 1.躾失敗の責任は果たすべき。まりさ再調教に15万払う。 2.ゲス化したまりさはこの際諦める。ゲスまりさは保健所行きにして、らじぇまりさ購入。 3.もうゆっくりは飼わない。ゲスまりさはおいしく料理の素材にする。 4.いっそ胴付きとかの賢い希少種を購入してみる ・・・・・・。 めーりん先生は、結局どれも選べず、一番やっかいな道を選んでしまった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− めーりんお姉さんの選んだ道、それは、まりさは飼いつつ、らじぇまりさも購入、という物であった。 とりあえず、ゲス化したまりさの方は自分でしっかり教育しなおすとして、 自分の癒しのために、らじぇまりさを購入。 らじぇまりさの素直な行動を見本にしてもらって、まりさにも反省してもらおうと言う計画でもあった。 そんなもの、上手く行きっこないのだが・・・ これに面白くないのはまりさである。 「らじぇ!らじぇ!」 「ほーら、いい子ねー!あまあまあげるからね!」 「らじぇ!!」 「(ゆぎぃぃぃぃ・・・あまあまはぜんぶまりさのなのにぃぃいぃ!!)」 「はーい!ボールさん投げるから、取ってくるのよー!『ぽーい!』」 「らじぇ!らじぇ!」 お姉さんが放り投げたピンポン玉を、ぽにょぽにょと跳ねて追いかけるらじぇまりさ。 その前に、まりさが立ちはだかる。 「ゆぎぃぃいいい!!このぼーるさんは、まりさのおもちゃなのぜぇぇええ!!」 「らじぇぇぇ!?」 「こらっ!まりさ!オモチャを独り占めしちゃだめでしょ!!」 「なんでそんなこというのぜぇぇえええ!?」 夜寝る時も、これまではまりさの定位置だった、めーりんお姉さんの胸元にはらじぇまりさがいる。 「そこはまりさのすーやすーやぷれいすなのぜ!!さっさとどくのぜぇぇ!!」 「らじぇぇぇ!?らじぇ・・・」 「こらっ!!まりさはお姉さんなんだから、自分のベッドで寝なさい!」 「ゆぎぃぃぃぃいいいい!!」 これまで、自分の言う事を聞く奴隷だったお姉さんが、今では新入りの赤まりさの奴隷になってしまった。 しかも、自分だけのあまあまも、自分だけのおもちゃも、自分だけのゆっくりプレイスも、全部侵略されていく。 まりさの中に蓄積されていく不満、不安。 そしてある日、そんな生活はついに破局を迎えたのであった。 パリンッ!! 「ゆぴぃぃぃぃいいい!!」 「ゆゆっ!?なんなのぜ!?」 らじぇまりさが子ゆっくりサイズにまで成長した頃、その事件は起こった。 らじぇまりさが、花瓶を倒して割ってしまい、その破片であんよを切ってしまったのである。 らじぇまりさも赤ゆっくりの頃はさほど行動的でもなかったが、子ゆっくりまで育った事で、 家の中全体を歩き回れるほどの体力もつき、好奇心もそれに合わせて大きくなっていっていた。 ゆっくりの飼い主が一番怪我に気をつけなければいけない時期である。 行動範囲が広がったことではしゃぎまわる子ゆっくりは、家の中の家具でも物でも、何でもいじりまわす。 その危険性を一つ一つ教えてやり、危ない目に合わないように教育することは、飼い主の重要な仕事の一つなのだ。 「らじぇぇぇぇ・・・いぢゃいのじぇぇぇ・・・」 「ゆわぁぁ。いたそうなのぜぇ。ぺーろぺーろ。」 日頃の恨みはともかく置いておき、傷をなめてやるまりさ。 そこに、騒ぎを聞いためーりんお姉さんが駆けつけてきた。 「うわっ!まりさ、何やってるの!」 「ゆゆっ!?このちびが、かびんさんをわったのぜ!けがしてるのぜ!」 割れた花瓶、あんよを切ったらじぇまりさ、側にいるまりさ・・・ 残念ながら、めーりんお姉さんの出した結論は、まりさにとって最悪の物であった。 「嘘ついちゃだめでしょ!!まりさはおねえさんなのに、おちびちゃんのせいにするの!?」 「・・・ゆぎぃぃいいいい!!なんでしんじないのぜぇぇえええ!!」 自業自得ではあるが、少々酷な仕打ちではあった。 そしてこのめーりんお姉さんの態度は、不満をため込んでいたまりさに対して、最後のひと押しとなってしまったのであった。 「ゆぎぃぃぃいいい!!!もうがまんできないのぜぇぇええ!!」 「まりさ!?」 「どれいのばばぁがどんなにあやまっても、もうゆるさないのぜぇええ!!もうにどとかおもみたくないのぜぇぇええ!!」 「ちょっ・・・まりさ!!」 まりさはそう叫ぶと、たまたま半開きにしてあった、庭に面した窓から外に飛び出していった。 ちなみに、不用意に窓を開け放しておかないのは、ゆっくりのみならずペットの飼い主の基本的な注意点である。 「まりさ、待って・・・!!」 めーりんお姉さんも庭に飛び出したが、 まりさはすでに、庭の生け垣の隙間から外に飛び出しており、姿を完全に消していた。 周囲を見渡しても、まりさの気配はすでにない。 「・・・どうしよ・・・」 こうして、まりさはめーりんお姉さんを見放し、自分は自由な外の世界へと羽ばたいていくことにしたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まりさは、おうちを飛び出すと、好奇心の赴くままに町中を練り歩いた。 これまでペットキャリーバッグの中から見ていた景色。 それが今では自分のあんよの届く場所にあるのだ。 それにしても、と思う。 「ゆふーん。まりさがいちばんゆっくりしてるのぜ!どいつもこいつもゆっくりしてないのぜ!」 町中は、ゆっくりで溢れていた。 電柱の影に、裏通りに、ビルの隙間に、どこを向いても、どこの行っても視界にゆっくりが存在しないことは無い。 だが、その一匹として、まりさのゆっくりっぷりにかなうものはいなかった。 薄汚れたリボン、虫や草のクズがついたお帽子、あんよは黒ずみ肌は黒ずみ汚れている。 生まれたての赤ゆっくりですら、まりさの清潔さにはかなわないであろう。 まりさは、それが飼い主の保護と努力によるものであることを気付いてはいない。 町中を歩いているうちに、小さな広場にたどり着く。 そこにもまた、ゆっくり出来ていない野良ありすの一団がいた。 「みゅほぉぉ!!みゅほぉぉぉ!!」 「おちびちゃん!それじゃあとかいはになれないわよ!!」 「ゆぅん。むぢゅかしいわぁ。」 「よくみててね!・・・むほぉぉぉぉおおおお!!!」 「しゅ、しゅごいわ・・・おにぇーしゃん、とってもとかいはにぇ・・・」 「(なにやってるのぜ・・・きもちわるいのぜ。)」 一方、都会派教育中のありす達もまりさに気がつく。 「ゆぅ、あのまりしゃ、とってもとかいはにぇ!しゅっきりしちゃいわ!!」 「・・・だめよ。あのまりさはゆっくりできないわ。」 「ゆぅぅ?どうしちぇ?」 「あのまりさ、きれいすぎるわ・・・きっと『すてられゆっくり』よ!」 「ゆぅぅぅ?」 「うふふ。おちびちゃんにも、そのうちわかるわ。でも、これだけはおぼえておいてね。 『すてられゆっくり』は、とってもゆっくりできないのよ。」 「わきゃらにゃいわぁ・・・」 その会話は、まりさの耳(?)にも届いている。 「ゆっくりしてない『のら』が、なにいってるのぜ!へんなこといってたら、ゆっくりできなくしてやるのぜ!!」 「ゆぁぁあああん!ゆっくちできにゃいわぁぁ!!」 「おちびちゃん、もういきましょう。ゆっくりできなくなるわよ。」 都会派ありすは赤ありすを連れて広場を去りながらも、まりさの方をチラリ、と一瞥した。 都会派ありすだけではなく、野良の成体ゆっくりは皆知っている。 飼いゆっくりは、野良とは比較にならないほど清潔な肌と飾りを持っていることを。 だが、飼い主を連れずに町を歩いている、飾りにバッジをつけていないゆっくりは、『捨てられゆっくり』であることを。 『捨てられゆっくり』は、初めのうちは美ゆっくりだが、無能で、ゲスで、人間さんにもゆっくりにも迷惑ばかりかける。 下手に近づくと、自分達だってロクな目に合わない。 だから野良ゆっくりは、『捨てられゆっくり』からなるべく距離を取り、無視するようになったということを。 まりさはそんなことなど、うかがい知るはずもない。 先ほどまでありす達がぺにぺにをしごいていた土管の上で日向ぼっこをしながら、 新しい奴隷になる人間を探さなければ、などとぼんやり考えていた。 まりさは、運がよいゆっくりだったのであろう。 本来はまずあり得ないほどの希少なチャンスが、この、昼寝中のまりさの元に転がり込んできたのであった。 「お、野良にしちゃ、キレイなゆっくりだな。」 「ゆぅん!とってもゆっくりしてるね!!」 「すーや、すーや・・・ゆゆっ!?なんなのぜ!」 突然日陰になったのを不審に思って目を開けると、まりさの前には一匹のれいむを連れた、 眠そうな顔をした人間さんが立っていた。 「お前、野良?」 「ゆゆっ!?まりさをそこらののらといっしょにすんななのぜ!!」 「ふーん?まあ、どうでもいいか。バッジ無えし。」 「なにいってるのぜ?」 「いやな、ウチのれいむが一匹じゃ寂しいってな。お前、このれいむと結婚するなら飼ってやるけど。どうだ。」 「れいむも・・・かっこいいまりさと、ずっとゆっくりしたいよぉ。」 「・・・・・・。(ゆぅぅ、まぬけそうなにんげんさんなのぜ。このれいむもばかそうなのぜ。ちょうどよかったのぜ。)」 「・・・ダメならいいや。じゃあな。」 「ま、まつのぜ!ゆふん!そんなにまりさをかいたかったら、かわせてやってもいいのぜ。」 「ゆっくりー!まりさ、ずっとゆっくりしようね!」 「ゆん!なかなかゆっくりしたれいむだから、とくべつにすっきりしてやってもいいのぜ。」 「・・・なんでもいいや。んじゃ、俺の家に行くぞ。」 こうしてまりさは、野良生活に堕ちない最後のチャンスを手に入れたのであった。 「ゆぅぅ~!とってもはやくてきもちいいのぜ~。」 自転車に乗せられて、人間さんの家までの快適な旅を終えたまりさは、 広大な畑の端にある林に囲まれた、古風な木造家屋の庭に案内された。 庭はゆっくりにとってはなかなか広く、草は短く刈り込まれ、庭の柵の向こうには林も広がっている。 まりさも先祖をたどれば、森や山の中で生活していたゆっくりである。 自然に近い環境に囲まれ、何やら胸躍る物を感じていた。 「ゆふぅぅうん!とってもゆっくりしてるのぜ~!きにいったのぜ!」 「そうか。なら良かった。んじゃ、れいむと仲良くやってくれ。」 なんだかんだ言っても、新生活に不安のあったまりさであったが、 あまりにもすんなり事が運んだので、増長するのも早かった。 「ゆぅ~ん、まりさ。すーり、すーり。」 「ゆへぇぇ!いいからとっととまむまむをむけるのぜぇ!『ぼよぉぉおん!』」 「『ごろんっ』ゆぅ!?もっとゆっくりしてぇ!」 「しったこっちゃないのぜ!まりさのぺにぺにをおみまいしてやるのぜぇ!!」 ずぼぉっ!ずっぽずっぽずっぽずっぽ・・・ 「ゆぁーん、いだいぃぃぃい!らんぼうすぎるよぉ。もっと、ゆっぐりぃ!」 「ゆっふっ!ゆっゆっゆっゆっゆっゆっすっきりぃぃぃいいい!」 「ずっぎりぃぃ。」 まりさにとっても初体験である。 れいむは野良程薄汚れていなかったこともあり、まりさから見てもそこそこ美ゆっくりだった。 かねてから興味のあった『すっきりー』の味は、なかなか満足できた。 ともあれ、これで初すっきりーも終え、まりさとれいむは立派なつがい(笑)。 まりさも晴れて飼いゆっくりに復帰である。 「ひどいよまりさ・・・」 「ゆふぅ。ひとしごとおわっておなかがすいたのぜ。にんげんさん、とっととごはんをもってくるんだぜ!」 まりさは、奴隷である人間さんに、当然の権利としてご飯を要求する。 だが、人間さんの態度は、まりさの望むものではなかった。 「その辺のを適当に食え。」 「ゆゆ!?なにいってるのぜ。ゆっくりふーどさんなんて、どこにもないのぜ。」 「草があるだろ。」 「な・・・なにいってるのぜぇぇ!くささんはごはんじゃないのぜ! ふーどさんがないならけーきさんでもいいのぜ!はやくもってくるのぜ、くそじじぃ!」 「ゆぅ。なにいってるの?おにーさんにあやまってね。くささんはおいしいよ。むーしゃむーしゃ。」 伴侶のれいむは、当然と言うようにそこらの雑草をむしゃむしゃ食っている。 「ゆぎぃぃぃいい!もういいのぜ!はやくおうちにいれるのぜ!べっどですーやすーやするのぜ!」 「そこに家ならあるだろ。」 「な・・・なにいってるのぜぇ!これはごみばこさんなのぜ!くさくてきたないのぜ!」 「ひ、ひどいよまりさ!おにーさんがれいむにくれた、ゆっくりできるおうちだよ! それに、れいむがいっしょうけんめいおそうじしたんだよ!ゆっくりあやまってね!」 伴侶のれいむは何の違和感も持たずに、 まりさが以前住んでいためーりんお姉さんのおうちでは生ゴミ用のポリバケツとして使われていた、 文字通りのポリバケツの中にモソモソと潜り込む。 まりさの態度に、人間さんの表情も曇る。 人間さんにとってゆっくりと言えば、文句を言わずに生ゴミを食べ、 花壇用の肥料としてうんうんを生産するコンポストなのだから、それも当然だろう。 この時点ですでにまりさは、人間さんにとって有益な『コンポスト』から、必要のない『モノ』になり下がっていた。 「・・・いいよ別に。文句があるなら勝手に出ていけば。」 「ゆふん!まったく、ばかなじじぃとゆっくりしてないごみれいむのほうが、このおうちからでていくのぜ! ゆっくりしたまりささまが、とくべつにこのおうちをつかってやるのぜ!」 だが、まりさは、その人間さんの空気の変化に気付かない。 当然と言わんばかりに人間のおうち明け渡しを要求する。 以前の飼い主であるお姉さんの時は、カッとなって自分からおうちを出ていってしまったが、 考えてみれば、まりさがおうちから出ていくというのはおかしいのだ。 「ふーん・・・。れいむ、どうやら一緒に暮らすのは無理そうだが。」 「ゆぅぅぅぅ・・・ゆっくりできないまりさだよぉ。」 「おぼうしかえしてね!まりさのおぼうし・・・ゆぁぁああ!!おぼうしなげないでぇぇぇえ!!」 「子供は大事に使ってやる。二度と帰ってくんなよ。じゃあな。」 ぽーい・・・ 「おぼうしさん、ゆっぐりおりでぎでぇぇぇぇ・・・・・・」 まりさがおうち強奪宣言をして2分後、人間さんはまりさのお帽子を取り上げ、フリスビーの要領で畑に放り投げた。 そして、まりさがお帽子にたどり着いた頃には、人間さんのおうちの玄関は固く閉ざされていたのであった。 それは、まりさが、今度こそ本当の意味で『捨てられゆっくり』になった瞬間であった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− だが、まりさは人間さんのおうちの玄関が閉ざされたことを確認する機会はなかった。 なぜなら、まりさがお帽子に追いついた、作物も収穫済みの畑のど真ん中で、 ちょうど森から下りて来たのであろうゲスゆっくりの集団に鉢合わせしていたからである。 「いいからだしてるわぁ。」 「おぼうしもぴかぴかだよー。」 「ちょうどたまってたみょん。」 集団は、ゲスありす、ゲスちぇん、ゲスみょん。 その視線は、いずれもまりさを品定めするように、お飾りからあんよまで舐め回すように動いている。 「な、なんなのぜ!まりささまにたてつくきなのぜ?」 だが、まりさの虚勢など何の意味も持たなかった。 「ゆっぎ『わかるよー』はなすのぜぇ!はな『うごいたら、いたいいたいだみょん。』ゆっぎゅぅぅ・・・。」 背後からありすとちぇんに抑えつけられ、みょんには鼻先(?)に棒を突き付けられた。 これまで甘い世界で言うことをなんでも聞く人間さんに守られていたまりさの抵抗など、 有能無能問わず、野生に生きるゆっくりにとって何の意味も持たなかった。 そして、 「むほぉ。きれいなまむまむねぇ。ありすがとかいはのあいをあげるわぁ!」 「ゆっへっへぇ、わかるよー。ちぇんたちにものこしてねー。」 「たっぷりかわいがってやるみょーん。」 「やべでぇぇぇええ『ずぷっ!』ゆぴぃぃぃいいいい!!」 「むほぉぉぉぉおおお!!とってもとかいはな、まむまむねぇぇえええ!!ずっぎりいいい!!」 「ゆひぃぃぃ!ずっぎりぃぃぃぃ・・・」 「とってもとかいはなすっきりーだったわ!まりさったらとってもいんらんね!」 「まりさのばーじんがぁぁ・・・ゆぁぁ・・・」 こうしてまりさの、まむまむによる初すっきりーは、まりさ自身がれいむに対して行ったのと同様、 ムードとは無縁の物となった。 そして、望まぬすっきりーにより、にんっしんしたまりさは瞬く間にボテ腹になる。 「ゆぅぅ・・・まりさのおちびちゃん・・・」 だが、れいぱーによるれいぽぅが、この程度で終わるはずもない。 「むほぉぉおお!!2かいめよぉぉぉおお!!」 「や、やべでぇぇぇええ!!おぢびぢゃん、ゆっぐりぢぢゃうぅぅぅううう!!」 どすっ!! 「むほびゅぅっ!!」 そのとき、ありすの側頭部に突然衝撃が走った。 衝撃により吹き飛ばされたありすは、まりさのまむまむにぺにぺにを残して、 2メートルほど先まで転がり、失われたぺにぺにの付け根を眺めて茫然としている。 そこには一人のお兄さんがいた。 人間から見れば、とてもお兄さんとは言えない。 おそらく50代ではあろう、頭髪がすっかりはげ上がり、 無精ひげがうっすらと伸びる顔には深いしわが刻まれている。 服装もスーツがすっかりくたびれて、猫背気味の姿勢と合わせて疲れたような印象を受ける。 お兄さんは、丸見えになったありすのあんよに容赦なくつま先蹴りを浴びせる。 ドスッドスッドスッドスッドスッドスッ! 「ゆぴぇ!び!ぴゅ!ぶ!びゅ!びっ!」 しゃべらせる暇も与えず、しかも殺してしまわないように蹴り続ける。 3分ほどひたすら蹴る音と、ありすの『げびゅっ!』という叫び声だけが響き続けた。 お兄さんの足が止まった頃には、微かにうめき震えるボロ饅頭となったありす。 レイプを邪魔されたと思ったらこの有様で、何が起きているのか理解できずに、残る2匹のゲスはそれを茫然と見ていた。 そして、それは明らかな失敗であった・・・ お兄さんはありすの処置を終えて2匹の方を振り向くと、 「ゆ・・・ゆっくりしていってねー・・・」 「ゆっくりしてみょーん・・・」 表情一つ変えることなく、 残り2匹にもありすと同じ仕打ちを与えたのであった。 「びゅ・・・ぴぅ・・・・・・」 10分後、あんよをぐしゃぐしゃに蹴り潰された3匹のゲスが、まりさの目の前に転がされていた。 お兄さんは、虫の息の饅頭達から飾りを取ると、両手でぐしゃぐしゃと丸め、靴にこびりついた餡子をふき取り、 ゲスありすの元ぺにぺにの傷跡にねじ込んで、まりさの方を振り返った。 「あ・・・ありがとうなのぜ、おにいさん・・・。」 お兄さんと呼ばれたオッサンは、表情一つ浮かべずまりさを眺めていたが、 やがてまりさを両手で抱えると、一言も発することなく自分の家へと帰って行ったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ゆぅ~・・・こわかったのぜぇ・・・。」 お兄さんのおうちの地下は、広さ8畳ほど、打ちっぱなしコンクリートの壁と床で、天井には照明1つ、 机が一台あるだけの、簡素な部屋であった。 「でも、やっぱりまりさはえらばれたゆっくりなのぜ!」 お兄さんは、まりさが手も足も(?)出なかったゲス達をボロ饅頭に変えてしまった恐ろしい人間さんだったが、 まりさを助けてくれたということは、どうやらまりさの奴隷希望ということらしい。 「ゆっくりできないすっきりーだったけど・・・おちびちゃん・・・」 すっかり大きくなってしまった自分のお腹を眺めるまりさ。 まりさは父親になることが望みであったので、2重の意味でショックだったが、 そうは言っても、にんっしんした以上、おちびちゃんに罪は無い。 まりさは自分が腹を痛めて産む以上、おちびちゃんをゆっくりと育てる決心をしていた。 このあたり、まりさは飼いゆっくりとして品種改良された、良餡のゆっくりではあった。 「ゆぁぁぁ、おぢびぢゃん、うばれるぅぅぅうううう!!」 それから2時間後。 早くもまりさは産気づいた。 通常であれば、にんっしん期間の短い植物型出産でも数日はかかるのだが、 れいぽぅされた場合極端ににんっしん期間が短くなるという性質がゆっくりにはある。 望まぬすっきりーによって異物と判断された精子餡を、一刻も早く体外に出そうとする防衛機能によるものと言われているが、 実際のところはよくわかっていない。 「ゆっぎっぎっぎっぎぃぃぃぃいいい!!ゆっぐぢうまれでねぇぇえええ!!ゆっ!」 しゅぽーん!べしょっ!! 「ゆ、ゆ、ゆぅ、・・・ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!」 「ゆぅぅぅううう!!ゆっぐぢぢでいっでねぇぇ!!」 こうして、胎生にんっしんにしては早すぎる出産ではあったが、 新しい命、一匹の赤まりさが誕生したのであった。 「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!ゆっくち!ゆっくち!」 「すーり、すーり!しあわせー!」 「しゅーりしゅーり!ちあわちぇー!」 ぎいっ・・・。 「「ゆゆっ?」」 そのときちょうどよく、お兄さんが部屋に入ってきた。 「おにーさん!まりさのおちびちゃんがうまれたのぜ!おいわいにあまあまをもってくるのぜ!たくさんでいいのぜ!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 だが、お兄さんの返事は無かった。 返事の代わりにまりさ親子に向けられたのは、お兄さんの両手。 その両手は、そっとまりさ親子のお帽子を掴むと、しゅぽんっと頭からお帽子を奪った。 「ゆ・・・くち?」 「ゆ!?やめるのぜ!まりさとおちびちゃんのおぼうし・・・」 返事は無い。 お兄さんは、机の上に赤まりさのお帽子を置くと、まりさの大きなお帽子を両手で持ち、 ・・・びりっびりびり・・・ その黒く美しく輝くお帽子を、真っ二つに引き裂いた。 「ゆっ?ゆっ、ゆっ・・・ゆぁぁあああああ!!おぼうじがぁぁあああ!!」 ・・・びりっ・・・ 真っ二つに裂かれたお帽子は、さらに縦に引き裂かれ、4本になる。 「ゆぁぁあああ!!」 ・・・びりっ・・・びりっ・・・ 4本に裂かれたお帽子は、さらに縦に引き裂かれ、8本、16本の短冊になっていった。 「ゆっ・・・ぎ・・・」 「ゆぁーん、おきゃーしゃんのおぼうちー。」 まりさの目の前に置かれたのは、もはやお帽子であったかどうかもわからない、短冊状の黒い布。 ついさっきまでゆっくりしていた、まりさの黒く輝くお帽子は、永遠にその姿を失ったのであった。 「おぼうし・・・ゆっぐぢ・・・」 まりさは必死で組み立て、元の形にしようとするが、当然治るはずはない。 そして・・・ 「ゆぁーん!まりしゃのおぼうち、ゆっくちさせちぇー!」 ・・・びりびりびり・・・びりびり・・びり・・・・ 赤まりさのお帽子も、まりさのお帽子と同じ運命をたどった。 「おぼうしさん、ゆっぐぢ・・・ゆっぐ・・」 「ぺーりょ、ぺーりょ・・・どうしちぇ・・・」 必死で組み立て直し、ぺーろぺーろしてくっつけようとがんばっても、 そんな方法で破れたお帽子が元に戻るはずもなく、はらりと崩れ、元の黒い紐になる。 お兄さんは、そんなまりさ達の姿を机に腰掛けてしばらく眺めていたが、 やがて腰を上げ、まりさ達の元に戻ってきた。 「じじぃ・・・ゆっぐぢ、おぼうじ・・・もどにもどぜぇ・・・」 「ゆぁーん、ゆっくちさせちぇー。」 その声を聞き入れたのか、お兄さんは、まずまりさのお帽子だった黒い紐をまとめて拾い上げる。 だが、その後とった行動は、まりさが奴隷に命令した通りのものではなかった。 ・・・しゅるっ・・ぎゅっ!・・・しゅる・・・ 「な、・・・なにしてるのぜ?」 まりさの目の前で、黒い紐の束は先端同士を結び付けられ、一本の細長い紐になっていった。 「そんなのいいから、さっさともとにもどすのぜぇぇええ!!」 ぽよん、ぽよん、とお兄さんの足に体当たりするが、全く反応は無い。 やがてまりさのお帽子が一本の長い紐に変わり、赤まりさのお帽子も、同じく一本の長い紐になった。 「ゆぅぅ・・どうしちぇ・・・」 「ゆがぁぁあああ!!もどにもどぜぇぇええ!!」 ぽよんっ!ぽよんっ! そして、お兄さんの足に体当たりするまりさと、ひたすら泣き続ける赤まりさの目の前で、 まりさの帽子であった紐の先端に、ライターで火がつけられた。 「ゆびゃぁぁああああ!!ゆっぐぢぎえでね!ゆっぐぢぎえでぇぇええ!!」 とっさにあんよで火を踏み、もみ消すまりさ。 じゅっ!! 「ゆびぃっ!!」 火は消えたが、あんよの一部は焼け、饅頭皮の焦げるにおいが部屋に広がる。 そして、火が消えた次の瞬間には、帽子紐の反対側の先端に、ライターで火がつけられていた。 じゅぅ!「ゆぴぃっ!」じゅっ!「ゆぁぁっ!!」じゅぅ!「ゆぎぃぃ!!」 一方の先端の火を踏み消すたびに、反対側の先端に火がつけられる。 あんよはみるみる焼け焦げていき、歩行能力は失われていく。 そして、まりさがもはや這うことしか出来なくなった頃、まりさのお帽子を材料とした長い紐は、 床に一筋残された煤以外、跡かたもなく焼き尽くされたのであった。 「ゆ・・・あ・・・まり、さの・・・おぼうぢ・・・」 そして、赤まりさの帽子も当然、その運命を共にすることになる。 シュボゥ・・・ 「ゆぴぃぃいい!!まりしゃのおぼうち『じゅっ』ゆぴぃぃぃ!!」 1つ違うことと言えば、赤まりさのあんよは余りにも薄すぎ、火を踏み消すこともできなかった事だけ。 「おきゃあしゃぁぁん!まりしゃのおぼうち!おぼうちぃぃー!」 「ゆ・・・ぎ・・・おぢびじゃ・・・」 まりさのあんよは、赤まりさの叫びに突き動かされながらも、わずかに這い進むことしかできなかった。 燃え上がる赤まりさのお帽子、かつてお帽子だった黒い紐までたどり着くことは、ついにできなかったのであった。 「ゆぁぁーん!まりしゃのおぼうちがぁぁ!!ゆぁぁーん!!」 「ど・・・ぢで・・・」 そして、最後までお兄さんからの返答は帰ってくることがなかった。 それから30分後、まりさ親子は、先ほどまりさがゲスゆっくり達に襲われた場所に持ってこられ、 その場に放置されたのであった。 「おきゃーしゃん・・・」 「・・・なに、・・おちびちゃん・・・」 「・・・どうしちぇ・・・」 「・・・・・・。」 まりさには、自分がなぜ奴隷である人間さんに、こんな酷い目にあわさせられるのか、未だに理解できなかった。 ただ一つ確かな事は、まりさ親子があの人間さんによって、 今なお周囲に放置されたままうめき続けるゲスゆっくり達と、平等に扱われたという事だけであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あれから川沿いの木の根元で一夜明かしたまりさ親子。 お帽子を失った喪失感を埋めるため、まりさは牛丼容器、赤まりさは卵の殻をかぶっているが、 正直言って慰めにもならなかった。 この頃になるとまりさも、赤まりさの献身的なぺーろぺーろでどうにか歩ける程度に回復していた。 しかし、一息ついて見ると体に力が入らない。 まりさは、家出して以降一度も食事をとれていないことに気付いた。 「ゆぅぅ・・・おちびちゃん、まりさはごはんをとってくるのぜ・・・ここでまっとくのぜ。」 「ゆぅ、ゆっくちりきゃいしちゃよ。」 実のところ、赤まりさはとっくに飢えの限界を越えており、 夜の間は木の周囲に生えていたコケや雑草をむーしゃむーしゃして食いつないでいた。 まりさにとっては不本意であろうが、赤まりさの舌は親より遥かに野生向きに矯正されつつあったのだ。 一方、そんなことは知らないまりさは、なんとか(自分基準で)ゆっくりした食べ物を探しに、 再び畑の方へとやって来ていた。 昨日の一件で、人間さんに下手に頼ると危険であることを叩きこまれたまりさ。 そうなってくると、まりさが知っている食べ物で、この周囲に確実にあることが分かっているものは、 一つしかなかった。 畑のお野菜である。 畑と言っても、まりさがゲス達と出会ったあたりの畑は、現在収穫済みで野菜が見当たらない。 そんなわけで少し遠くまであんよを運んでいると、明らかにゆっくり達のものと思われる怒声が聞こえてきた。 お帽子が無い今、他のゆっくりに出会いたくないまりさは、草むらに身を隠しつつ近づいてみる。 視線の先には、体高3mを超えるドスまりさがいた。 その周囲には、100匹は越えるであろう成体ゆっくりと、さらに数倍の数の子・赤ゆっくりがいる。 そして、群れに対面しているのは、一匹の胴付きのうかりんであった。 「お野菜さんを独り占めするゆうかりんは、ドスがせいっさいするよ!!」 「せいっさいするよ!!」×500 「ゆぅぅ~困ったわ。ゆうかは、独り占めなんて・・・」 「独り占めしないって言うなら、お野菜さんをちょうだいね!全部でいいよ!!」 「ぜんぶでいいよ!!」×500 「しょうがないわ・・・ドス、みんなもゆうかについてきて。」 「ゆわーい!おやしゃいしゃん、むーちゃむーちゃできりゅにぇ!」 「わきゃるよー!」 「ゆっくち!ゆっくち!」 どうやら、ドスの群れの交渉は成功したようであった。 まりさも、本来ならばあの群れについていきたいところではあったが、 お帽子が無い以上群れに紛れ込むのは難しい。 しょうがないので、とりあえずお野菜を置いてある場所を探るのと、 もし何個かお野菜を落として行ってくれたらそれを拾って帰ろうということで、まりさも群れの後をそっとつけていった。 のうかりんに連れられて畑の中の道を進むドス一行。 一行はやがて、そこそこの広さがある貯水池に通りがかった。 「このあたりでいいわ。」 のうかりんが、ふと立ち止まる。 「ゆ?お野菜さんが無いよ?早くお野菜さんをちょうだいね!」 「ちょーだいね!!」×500 だが、ドスの質問に対する返答は無く、のうかりんは、サッと右手を上げた。 そして、その合図と同時に、ドスの帽子がふわりっと宙に浮かびあがった。 「ゆぁぁ~!ドスのおぼうし!戻ってね!降りてきてね!!」 宙をひらひらと舞うドスの巨大なお帽子。 それは、風のせいなどではなかった。 注意深く周囲を見れば、ドス一行のはるか後方に、釣竿を手に持ったのうかりんがいるのが分かるはずだ。 手品のタネは簡単なモノだ。 ドスのお帽子を釣り針でひっかけて、釣り上げてやったわけである。 ドスのお帽子は、そのままドスからつかず離れずでヒラヒラと舞い続け、貯水池の真ん中に立てられた杭にひっかけられた。 「よかったよ。ドスのお帽子帰って来てね。」 だが、ドスとて所詮は饅頭だ。 ちょっとした雨くらいなら耐えられても、長時間水につかれば当然ふやける。 池の真ん中まで来て、帽子を杭から外している間に、程よくドスのあんよはふやけきっていた。 「どぼじであるげないのぉぉぉおおお!!」 あんよがふやけきり、気付いた時には方向転換すら出来なくなっていたドス。 のうかりん達にとっては、全てがいつも通りの作業である。 「どうしてまわりに、さくさんがあるのぉぉぉおお!?」×500 いつの間にか数匹ののうかりんが音も無く駆けつけて、折りたたみ式の柵で群れのゆっくり達を囲い込んでいる。 子・赤ゆっくりは柵の間を通り抜けられるが、そのさらに周囲を目の細かい網で囲いこんで、逃げられないようにしている。 明らかに成体と子ゆっくり以下を振るい分けする意図があった。 「ゆぁぁあああ!!やめてね!ゆうかりん!ドスに変な事しないでね!!」 ドスも当然、そのまま貯水池の中で溶かし殺したりはしない。 水を汚染されると厄介だ。 のうかりんは魚屋が使う胴付き長靴をはいて、ドスパークを受けないよう、ドスの後方から近づく。 「ゆぎゃぁぁあああああ!!ゆうかりん!!何ずるのぉぉおおお!!?」 そしてそのまま、特大のケーキナイフを使っての、ドスの後頭部から解体作業が始まった。 「ゆぎゃぁぁぁあああああ!!!どずのあんごさん、どらないでぇぇぇえええ!!」 ドスは後頭部を切り開かれ、餡子を10cm角のブロックにされて取りだされていく。 その作業速度は、手慣れている事もあり、人間のゆっくり解体職人並みにスムーズだ。 切り出された餡子は、バケツリレーの要領で貯水池の外まで運ばれると、猫車につめかえられ、肥料置き場に運ばれていく。 「ゆ・・・びゅ・・・ぎ・・・・・・」 ドスは、それから10分と経たないうちに意識を失い、30分後にはこの世から姿を消した。 「おーい。のうかりん。お仕事の調子はどうだ?」 「L田さん。ドスの処理は終わりました。他も大と小で分別終わってます。」 「うんうん。相変わらず手際いいねー。そんじゃ、大は肥料ね。小はのうかりん達のおやつにしていいから。」 「ゆーん!」×15 「あ、それじゃ、一番働いてくれたのうかりんには先にご褒美ね。」 「ゆぁ・・・ふぁん・・・まだおひるれしゅよぉ・・・」 「たまには、みんなの前ってのも・・・いいだろう?」 「ゆはぁん・・・」 「ゆぴぃぃぃいいい!!ゆっくちたしゅけちぇ~!」 「はいはーい。ゆうか達が美味しく食べてあげるからね~!」 「ゆぁぁ~ん、ゆっくちさせちぇ~!」 「やめてね!おちびちゃんがいやがってるよ!」 「安心してね。おちびちゃん達の苦しむ姿は見ずに済むから。」 「やべ『ぐしゃっ!』びぇ・・・」 まりさは、目の前の光景に戦慄していた。 自分が弱い事など自覚していないまりさでも、さすがにドスとの力の差位は理解している。 そのドスが、目の前で為すすべなく解体されていった。 また、自分と同程度の体格の成体ゆっくり達が、のうかりんに手も足も(?)出ずに餡子ペーストに変えられていく。 そして、その地獄絵図を作っているのうかりん達を指揮しているのは・・・まりさが奴隷と思っていた人間さんであった。 しばしの間放心状態だったまりさは、無意識のうちに体を揺らしてしまった。 その、草むらを揺する音がした次の瞬間、人間さんに激しく愛撫されていたのうかりんの右手から、閃光が走った。 しゅっ!! 「ゆっ!?」 しゅこんっ!! 閃光は、そのまま30mほど離れた茂みに潜んでいたまりさのお下げをかすめた。 まりさがぎこちなく後ろを振り向くと、 まりさの後方には、引きちぎられたお下げを貫き地面に突き立った鎌があった。 「まだ野良が隠れてるわ!!」ピッピーー!! 笛の合図とともに、周囲の畑から各々農具を手にしたのうかりん達が包囲に走る。 その動きは、統率された軍隊そのものであった。 「ゆぁぁぁああああ!!!」 まりさは、それでも何とか逃げ切ることに成功した。 群れに同行せず、一匹だけだったのが良かったのであろう。 ただし、その逃亡劇は、土と汚物にまみれ、泥水をすすり、一晩中眠ることも許されない悲惨なものではあったが。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− めーりんお姉さんの家を離れて数日しか経っていないが、すでにまりさは満身創痍、当初の余裕は完全に失われていた。 まりさは、食事も取れず、体は泥だらけ、お帽子もお下げも失い、 同行しなかったおかげでなんとか被害を免れた赤まりさ以外は、無事な部分などかけらほども残されていなかった。 これも赤まりさが、賢く周囲の草や木の枝を集めて即席の隠れ家を作ったり、 自主的に雑草などを食べてくれていたからこそではあったが。 「ゆぅぅ・・・このままじゃ、ゆっくりできないのぜ・・・」 「おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇにぇ。いもむししゃんたべりゅ?」 「ゆぇぇ・・・おかーさんはえんりょするのぜ・・・。」 ともあれ、このままでは赤まりさはともかく、まりさはゆっくり出来なくなるのも時間の問題であった。 もはや、まりさに選択の余地は残されていなかった。 まりさの選ぶべき道は2つだけ、めーりんお姉さんのおうちに帰るか、最初に拾ってくれた人間さんのおうちに飼ってもらうか。 ・・・まりさは、人間さんのところへ向かうことにした。 めーりんお姉さんのところへ帰りたくなかったわけではない。 ただ、自転車でここまで連れてこられてしまったため、道がはっきりとわかるのが、 拾ってくれた人間さんのおうちだけだったのである。 まりさは、赤まりさを再び木の根元に残して、人間さんのおうちへ向かった。 思えば人間さんのおうちでは、わずか2日前にれいむにもにんっしんさせている。 もしもそれ以上おちびちゃんがいらないと言われたら・・・おちびちゃんには悪いが、 まりさはこれ以上野良生活には耐えられないと思っていた。 あのおちびちゃんなら、きっとひとりでも野生の世界で強く生きていける、そんな都合のいい事を考えていた。 要するに、最悪の場合は赤まりさを捨て、自分だけで飼ってもらおうと考えていたのである。 ガラガラガラッ! 人間さんが玄関から出てきた。 「お、おにいさん・・・」 「・・・・・・。」 だが、人間さんは、目の前にいるまりさを完全に無視した。 「お、お、おにいさん!まりさだよぉ。ゆっぐぢぢでねぇ。すーりすー・・・」 まりさが足にすり寄っても、その足をそっとどかすばかり。 一切反応は帰ってこなかった。 「やっばりがっでぐだざぃぃ・・・おねがいじばずぅ。」 通り道のど真ん中で土下座すると、人間さんは右足のインサイドをまりさの左頬につけ、 サッカーボールを扱うように、そっと横にずらした。 邪魔な『モノ』をどかすと、人間さんは何事もなかったように、すたすたと歩いていく。 「どぼぢでぇぇぇええ!!」 まだ諦めないまりさが、もう一度人間さんの前に立ちふさがろうとしたとき、人間さんと目があった。 その目には、怒り、憎悪、嫌悪など存在せず、それどころか、邪魔だとか、面倒くさいというような表情も浮かんでいなかった。 ただ、自分にとって無価値な、たとえば道の真ん中に石ころが転がっている、そういうものを見る目であった。 「ゆ・・・ゆ。ゆぁ・・・ゆぅ。」 まりさは、その視線に昨日のお兄さんや、農家以上の恐怖を感じ、とっさに道の脇によけた。 結局人間さんは、まりさの方を一度も振り替えることなく、駅への道を歩いて行ったのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 人間さんに飼ってもらえなかった日、 まりさには、困難はわかっていても、もはや他に選択肢は無くなった。 まりさは・・・めーりんお姉さんのおうちに帰ることを決心したのであった。 「ついたのぜ・・・」 「おきゃーしゃん!ここに、おきゃーしゃんのほんとのおうちがありゅの?」 「そうなのぜ・・・でも、つかれたのぜ・・・」 「しょうだにぇ!ゆっくちきょうはやすもうにぇ!!ゆっくち!ゆっくち!」 「ゆぇぇ・・・なんでそんなにげんきなのぜぇ・・・」 川沿いの道を歩くこと数日後、まりさはお姉さんと暮らしていた町の境界線にあたる、川の河川敷にたどり着いていた。 まりさも見憶えのある景色に喜んだが、町中とはいえ道を熟知している訳でもなく、これからは町中を探索する日々が始まる。 とりあえず、まりさは河川敷に落ちていた、雨に濡れたのであろうへにゃへにゃのダンボールを見つけ、 これでおうちを作って、今後の行動拠点とすることにした。 だが、弱っている時には何をやっても上手くはいかないものである。 「むきゅぅん。そのはこさんは、ぱちぇたちがいただいていくわ!むきゅ。」 「ゆぅぅ・・・これは、まりさたちがさきにみつけたのぜ・・・」 「わからないよー。まりさがもってるのをちぇんたちがみつけたから、それはちぇんたちのなんだねー。」 ここで再びゲス野良に出会ってしまった。 ゲスぱちゅりーを筆頭に、ゲスれいむとゲスちぇん。 頭もガラも悪そうな連中だが、今のまりさでは当然敵いそうにない。 まりさが油断していたのも無理はなかった。 町に入ってからは、お帽子が無いことでゆっくり出来ない視線を受けてはいたものの、 激しいイジメや攻撃は受けなかったからだ。 町では飾りのないゆっくりなど珍しくないことが原因ではあったのだが、 このゲス達、町で数代を過ごした町ゆっくりではなく、森から都会を目指してやってきた駄ゆっくり達である。 このゲス達としても、当面の宿が無いため、必死であったとも言えるのだが。 「だいたい、おかざりもないゆっくりが、れいむたちのおうちをひとりじめするなんて、ゆっくりできないよ!」 ぼよんっ! ゲスれいむの体当たりが、食糧不足でヘロヘロのまりさに直撃する。 「やべでぇぇぇえ!!」 「おきゃーしゃんをゆっくちしゃしぇちぇー!」 「むきゅーん。ぱちぇたちにたてつくと、おちびちゃんでもようしゃしないわよ?」 ぐしゃり! 「ゆぴぃぃぃぃ!やめちぇぇぇえええ!!」 「おぢびぢゃぁぁあああん!!」 こちらはすっかり野生に慣れて栄養状態は良い赤まりさであったが、成体との体力差はいかんともしがたかった。 あっさりと赤まりさを踏みつけると、どんどん圧力を強めるゲスぱちゅりー。 目玉が飛び出しかけ、口元からは餡子の混じった泡を吹き始める。 まりさもちぇんとれいむにまむまむとあにゃるを蹂躙され、身動きが取れない。 せっかく町までたどり着いたというのに、絶体絶命の状況に叩きおとされてしまった。 と、その時、赤まりさを押しつぶそうとしているぱちゅりーの後方から、抑制のきいた声が掛けられた。 「・・・チビ殺しはゆっくり出来ないみょん。」 そこには、まりさがこれまで見たこともない、これ以上ないと言うほどゆっくりしていないゆっくりが居た。 それは、お帽子の無いまりさ親子以上にゆっくりしていない風貌の、一匹のみょんであった。 顔面をすりおろしでもしたかのように、上下の唇が完全に削り取られ、前歯が丸見えになっている。 全身は細かい傷だらけだが、銀色の髪と黒いリボンだけは傷一つなく、気味が悪いほどに滑らかに手入れされていた。 額にはひらがなで『げす』と書かれており、まりさと同じく、人間の手による暴力を受けたのであろうことだけは見てとれる。 みょんは話を続ける。 「この町ではおうちもごはんも早いもの勝ちみょん。とっとと返して失せるみょん。」 みょんの話は嘘ではない。 元々資源の限られる町野良社会では、奪い合いを本気でやってしまうと結局誰もゆっくり出来なくなってしまう。 それを防ぐために、町野良の中では、狩り場(ゴミ捨て場)を独占したり、 誰かが一度手に入れた物を盗んだり、 あるいはおうちを強奪したりする事は御法度なのだ。 しかし、豊富な資源の中で奔放に育ったゲスに通じるような理屈ではない。 「むきゅぅぅ、ゆっくりできないみょんはしぬがいいわ!」 そう言うが早いか、先をとがらせた棒を口にくわえるゲス3匹。 だが、3匹がみょんに突進しようとした瞬間、 しゅこっ!! 閃光が走った。 次の瞬間、ゲス3匹は水平に、3枚づつにスライスされ、達磨落としのように崩れ落ちた。 まりさには、一瞬何かが光った以外、何も見えなかった。 ただ、みょんが舌を器用に使って、銀色に光る刃物らしき物を飲み込むのを見て、 アレでゲスをバラバラに切り裂いたのであろうことを察した。 みょんが、茫然としているまりさ親子に声を掛ける。 「おまえ、飼いゆっくりだったみょん?」 「ゆ、わかるのぜ?」 「ふぬけたかおだから、すぐにわかるみょん。」 「・・・ゆぅぅぅぅぅうう!?」 「どうせ、飼い主に逆らって捨てられたか、調子に乗って家出でもしたみょん。」 「ゆっぎっぎ・・・」 図星だ。まりさはなにも言い返せない。 「ふぅ。親がバカだと子供が苦労するみょん。」 その言葉は、妙に実感がこめられていた。 だが、赤まりさの声がその言葉をかき消す。 「おかーしゃんにひどいこといわにゃいでにぇ!!」 「ゆ!?おちびちゃん・・・」 「みょ~ん。・・・べろり!」 「ゆぴぃぃぃぃい!!きょわいぃぃぃいい!!」 「ゆわぁぁ!おちびちゃんになにするのぜぇ!?」 みょんの、通常のゆっくりの5割増しで長い舌で、顔面を舐められた瞬間、激しく泣き出し失禁する赤まりさ。 さっきまで怖い目にあってたかと思えば、今はそれ以上に恐ろしげなゆっくりに対面しているのだ。 緊張の限界だったのであろう。 「無理すんなみょん。」 「ゆぴぅ・・・ゆぅ・・・。」 赤まりさが泣きやむと、それを合図にしたかのように、小雨が降り始める。 バラバラにされたさっきの野良達も、空模様が不安だったからこそ、ダンボール一枚のためにあせっていたのだ。 「雨だみょん。どうせそんなダンボールじゃもたないみょん。ついてくるみょん。」 「ゆ、ゆぅ・・・。」 みょんに連れられてやってきたのは、川にかかっている橋の下だった。 「さあ、入るみょん。」 「ゆわぁ・・・しゅごーい!」 それは、橋の下でも特に死角になる、橋と道路の境界あたりに横穴を掘り、 さらにベニヤ板に草やツタを絡めた跳ね上げ扉をつけたおうちだった。 ぱっと見人間でも気付かないであろう。 「さっさと奥に来いみょん。雨さんが止むまではおいといてやるみょん。」 「ゆわ~。ゆっくちしちぇるにぇ~!」 室内を見てまりさ親子はさらに驚かされた。 人間さんの家には当然及ぶところもない。 しかし、そのおうちは、ゆっくりが自分で作ったものとしては信じられないほど見事なものであった。 入り口はやや狭く造られているが、奥は成体ゆっくり数匹がはいっても余裕があるほどの広い空間。 床には河原の丸い石を敷き詰め、その上に、天日で干したのであろう柔らかい草が敷かれている。 平たい石のテーブルや、木の皮や草を編んで作ったベッド、貯蔵食糧もバライティ豊かで、床に埋めた鍋には水もためられている。 彩のつもりか、光もはいらない室内にも関わらず、水をためた牛乳瓶には花が一輪飾ってある。 それは、まりさの野良ゆっくり観からはかけ離れた、非常に文化的な生活であった。 「それでも食っとけみょん。」 まりさが渡されたのは、まだ封を切って間もないメロンパン。 どうやって集めたのか、みょんのおうちの中には、人間でなければ手に入らないはずの食料も豊富にあった。 「そっちのチビには草を混ぜろみょん。そのまま食わすと舌がバカになるみょん。」 「ゆぅ・・ゆ。」 「むーちゃむーちゃ、ち、ち、ちあわちぇー!」 「むーしゃ、むーしゃ・・・しあわせ・・・ゆぅぅぅぅぅ。」 「おとなのクセに泣くなみょん。だから捨てられゆっくりはメンドくせーみょん。」 まりさは、泣き続けた。 このメロンパンは、まりさが家出をしてから数日間で、初めて食べたまともな食事だったのである。 しかもそれを与えてくれたのは、これまでまりさが見下し続け、汚いゴミ達程度にしか思っていなかった野良ゆっくり、 その中でもさらに飛びぬけてゆっくりしていない、この異形のみょんだったのだ。 それに、まりさがロクに食料も取ってこれない間でも、 まりさが苦くて食べられないような雑草を文句ひとつ言わずに食べて生きていたおちびちゃん。 おそらくもう一方の親の、ゲスありすの野生生活力だけを上手く引き継いでくれたのであろう。 まりさは、この中で、自分だけが誰かに頼らないと生きていけないゆっくりであることを悟らされたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まりさは、自分の窮状について、過去の経緯と合わせてみょんに全てを打ち明けた。 みょんの方は、聞けば聞くほど面倒くさそうな表情になっていったが、 赤まりさの方に妙に懐かれてしまったため、しぶしぶ最低限の協力をしてくれることになった。 とはいっても、一緒にお姉さんのおうちを探してくれる、などという都合のいい話は無い。 それは、まりさがお姉さんのおうちを見つけるまでの間、足手まといになるであろう赤まりさを預かってくれる、 というだけの話であった。 「こっちもイチイチ、アホなゆっくりの面倒なんて見てられないみょん。」 「ゆぅぅ、だからって、ウチにわざわざ連れてこないでほしいよ。」 「そういうなみょん。親はともかく、子供をみすみす死なせるのは夢見が悪いみょん。」 「ゆぅ~。しょうがないよ。みょんの頼みじゃ断れないよ。」 「大助かりだみょん。」 みょんがまりさ親子を連れてきたのは、町野良ゆっくりの孤児院、通称『ほいくえん』だ。 名前は微妙に間違えているが、機能は間違いなく孤児院なので、特に問題は無い。 みょんは、親切は自分の柄じゃないと言って、『ほいくえん』の園長、保育まりさに口利きだけして、 さっさと去っていってしまった。 やはり、厄介事はゴメンだということなのであろう。 「そんなわけで、しょうがないからおちびちゃんだけは、ココで預かってあげるよ。まりさはさっさと飼い主さんを探して来てね!」 「ゆぅぅ、ゆっくりおねがいするのぜ・・・。」 「・・・と、言いたいところだけど、タダで引き受けるわけにはいかないよ。」 「ゆっ!?でも、まりさはなんにもあげられないのぜ・・・」 「ゆふん。大丈夫だよ。まりさにでもできることをしてもらうだけだよ。それで、おちびちゃんも面倒見てあげるよ。」 「ゆぅぅ~・・・。」 保育まりさのいうところでは、要するにほいくえんで預かっているおちびちゃん達の授業に、 親子で参加して欲しい、という事であった。 その内容までは、結局教えてもらえなかったが、どうせまりさに選択の余地はなかった。 「ゆほんっ!おちびちゃん達!今日は特別授業だよ!」 「ゆっくちりかいしゅるよ!!」×200 「このまりさを見てね!!どう思う!ちぇん!」 「わきゃらないよー。おぼうしがにゃいんだよー。」 「ゆぅぅぅ・・・」 「ありす!」 「とっちぇもよごれてて、おはだもがさがさにぇ!ときゃいはじゃにゃいわ!」 「ゆぁ、ぁ、・・・」 「そうだね!とってもゆっくりしてないね!それはね!このまりさが、捨てられゆっくりだからだよ!」 「しゅてられ?」「ゆっくち?」 「『捨てられゆっくり』だよ!自分じゃ何にも出来なくて、人間さんにごはんも、うんうんの片づけも、ぜーんぶやってもらって、 それでも感謝しないで威張ってばっかりで、人間さんに見捨てられた、とってもゆっくりしてないゆっくりなんだよ!」 「ゆぅ・ぎぃ・・・」 「おきゃーしゃん・・・ゆっくちしちぇにぇ。」 保育まりさの口元には、陰湿な笑みが浮かんでいた。 何のことは無い。 保育まりさは、赤ゆっくり達への教育、という名目の元、 元飼いゆっくりであるまりさを、しかも自分の子供の前で、思いきりいたぶってやりたかっただけだったのだ。 「恩知らずで、何にも出来ないクセにいい気になってるゆっくりは、こんなにゆっくり出来なくなるんだよ! おちびちゃん達も、こんな風になりたくなかったら、がんばって立派なゆっくりに育ってね!」 「おきゃーしゃん・・・」 まりさはそんな保育まりさに対して、何一つ言い返す事が出来なかった。 そして、そんなまりさに対して、保育まりさすら予想していなかった、さらなる追い打ちが掛けられる。 それは、孤児ゆっくり達から発せられた。 「おにぇーしゃん。」 「ゆぅ、う、ゆぅ?なんなのぜ?」 「おにぇーしゃん、ゆっくちしちぇにぇ。」 「ゆ・・・ゆぅ。」 「おにぇーしゃんも、がんばっちぇ、ゆっくちしちぇにぇ!」 「おにぇーしゃんも、きっとときゃいはににゃれるわ!」 「むきゅ!おねーしゃんも、きっといつか、ゆっくちできりゅわ!」 「しょーだにぇ!ゆっくち!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」 「わきゃるよー。ちぇんもおうえんしゅるよー。」 「みょんもおうえんしゅるみょーん!」 ・・・・・・。 それは、かつてまりさが、汚らしく、みすぼらしいと見下していた野良ゆっくりの中でも、 特に不幸な者たちであろう、両親を亡くした孤児ゆっくり達からの励ましの言葉であった。 孤児ゆっくり達は、純粋な善意だけからその言葉を発したのであろう。 しかし・・・それは、まりさが野良まで含めた、町のあらゆるゆっくりの中で、 もっともみすぼらしく、無能で、ゆっくりしていないゆっくりであることをハッキリと指し示されたも同然だった。 「おきゃーしゃん・・・ゆっくちしちぇー。」 まりさは、赤まりさの声もどこか別の世界の音にしか聞こえなかった。 このとき、まりさを形作っていた中身の無い自信、希望、生きてきた喜び、そういった物は、 跡かたもなく崩れ去ったのであった。 そして、まりさはほいくえんに赤まりさを預けると、もはや探す意味を見失いつつあるお姉さんのおうちを目指して、 ゆっくりと探索の旅を再開したのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あれから数日後の深夜。 まりさは、飢えと疲れと失望の中、ゴミ捨て場で力尽きようとしていた。 夜間に積み上げられた生ごみの山の中で、薄れゆく意識の中、まりさは思う。 なぜ、自分はあんなに自信満々だったのか。 なぜ、自分は家出してしまったのか。 なぜ、自分はお姉さんにあんなに偉そうな態度をとっていたのか。 だが、まりさの中に、答えが浮かんでくることは無い。 当然だ。 まりさの持っていた自信に、そもそも中身や根拠など、かけらほどもなかったのだから。 赤まりさの事、そして、自分がれいむに宿した顔も知らない赤ゆっくり達の事も思い出す。 きっと、これでよかったのだ。 自分のような無能で、無意味な饅頭に育てられ、不幸な生涯を送るくらいなら、 あの頼りがいのある保育まりさやれいむに育てられる方がいいだろう。 それは、ある意味で正解だった。 事実、このときほいくえんでは赤まりさの出来の良さに保育まりさは驚いていたところだし、 れいむが生んだ赤ゆっくり達は、コンポスト、と呼ばれながらも何不自由ない生活を送っている。 そして、まりさは目を閉じ、結局自分が一番ゆっくりしていなかった事を気付き、 後悔しながら深い眠りへとついたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 「ということがあってね・・・」 「ホント、よく生きて戻ってきたものねー。」 ここは、虹浦町内にあるイタリアンレストラン。 仲良くランチを取りながら話に華を咲かせているのは、 湯栗学園の名物教師、美鈴先生と優宇河先生だ。 そのテーブルには、美鈴先生の飼いゆっくり3匹と、優宇河先生の飼いゆっくり2匹もいる。 「ええ。髪の毛の、お帽子に隠れる場所に目印代わりのアクセサリーつけてたからよかったわ。」 「ホント、ゴミ捨て場で見つかるなんて、一歩間違えれば収集されて一貫の終わりじゃない。」 「そのゴミ捨て場の電柱に、『迷子ゆっくり捜してます!』て張り紙してたのがよかったのよ。なんでもやってみるもんねー。」 まりさはつくづく運が良いゆっくりだった。 めーりん先生は、あの後簡単にあきらめず、捜索願いと張り紙、聞き込みまでして必死に探してくれていたのだ。 まさか、町からそうとうに離れた農村地域まで行っているとは思っていなかったが。 「ほら、まりさ。ゆうか先生も捜すの手伝ってくれたのよー。お礼言いなさい!」 「ゆ・・・ゆっくちありが・ょ・・・ゆぅ。」 まりさはペットキャリーバッグの奥でコソコソと身を隠しながら、 人みしりの激しい人間のように、申し訳なさそうにお礼を言う。 そこに、かつての図に乗ったゆっくりの姿は無かった。 「出勤のたびに捨てないで、ひとりにしないでって泣き喚くのよ。うれしくもあるんだけど。 夜ひとりでおトイレにもいけなくてねぇ、お漏らしが直らないのよ~。」 「ゆぁぁ~ん!ゆっくちごめんにゃしゃいぃぃ!しゅてないでぇ!ゆっくちしちぇぇぇ!!」 しかも、ショックが利きすぎたのか、若干幼児退行してしまった。 まあ、これも可愛くはある。 「そういう意味では、どっかで作ってきたおちびちゃんの方が、ずーっといい子なんだけどねぇ。」 「その割には不満そうだけど?」 「お利口すぎるのよ・・・」 「ゆっくちちちぇにぇ!ゆっくち!ゆっくち!」 「あら可愛い。」 「好き嫌い言わないし、むやみにワガママ言ったり暴れたりしないし・・・野良ゆっくりに子育ての腕で負けたかと思うとねぇ。」 「ふーん。(あんたに子育てで負けるようじゃ、親はやっていけないと思うけど。)」 「それにしても、野良ってそんなに大変なのかしら?ゆうかのトコのまりさ達も、元野良だっけ?」 「そうなんだけど・・・まりさ達はどう?野良に戻りたいとか思ったことあ・・・」 優宇河先生が振り返ると元野良のまりさ姉妹は、顔色を赤、青、と目まぐるしく変化させ、 最終的に土色になった挙句、餡子の泡を吹き始めていた。 「もっちょ・・・ゆっぐぢ・・・・・・」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・」 「捨てないから!大丈夫だから帰ってきてぇぇぇ!!」 「ふーん。野良って大変なのねぇ。」 「ところで美鈴。」 「ん?なあに?」 「反省したって言ってた割に、そっちのまりさはどうなってんのよ。」 「えーと・・・」 「まりさはとってもえらいのらじぇ!!みんなまりさにひれふすがいいらじぇ!!」 ぽよん!ぽよん!! 「ゆぁぁ。ゆっくりしてないまりさだよぉ。」 「そ、そんなにひどくぶつかられたら・・・すっきりー!」 テーブルの上のグラスや花瓶、優宇河先生の飼いまりさ達に体当たりをしながら、 言いたい放題のらじぇまりさ。 めーりん先生の躾は、またしても失敗していた。 「ホント。どうすんのよ。」 「えーと・・・また、野良にしつけ直してもらうとか?」 「ホンキ?」 「うーん・・・」 ※おまけ ちなみにらじぇまりさは、この後学校のコンポストに居る元野良まりさにしつけ直してもらいました。 いうことを良く聞くいい子になりましたが、今では熱心なコンポスト様信者です。 「まりさはとってもわるいこでしたのじぇ! これからは、おねえさんと、まりさおねーさんと、こんぽすとさまのおしえをまもって、きよくただしくいきていくのじぇ! こんぽすとさまのおしえはすばらしいのじぇ!こんぽすとさまのおしえはぜったいなのじぇ! ああ、こんぽすとさま!わがいのち、このあんこいってきにいたるまで・・・」 「どうしよ、ゆうか。ウチのまりさが変な呪文唱えるようになっちゃったんだけど・・・」 「ま、前よりはちゃんと言うこと聞くようになったんだし、いいんじゃない?」 「いや、そりゃそうだけど・・・ねぇ。」 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 ふたば系ゆっくりいじめ 436 苦悩に満ちたゆん生 ふたば系ゆっくりいじめ 628 ゆきのなか ふたば系ゆっくりいじめ 662 野良ゆっくりがやってきた ふたば系ゆっくりいじめ 678 飼われいむはおちびちゃんが欲しい ふたば系ゆっくりいじめ 753 原点に戻ってみる ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り 『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談 ふたば系ゆっくりいじめ 522 とてもゆっくりしたおうち 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 734 未成ゆん(おまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-6. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 冬-1. ふたば系ゆっくりいじめ 490 ゆっくりしたハロウィンさん 『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 333 銘菓湯栗饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 376 飼いゆっくりれいむ ふたば系ゆっくりいじめ 409 町ゆっくりの食料事情 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) 本作品 D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る つくづく運がいいヤツよ -- 2016-04-02 14 24 58 ああ これ、未成ゆんのゲス一家のみょんか -- 2015-08-04 08 07 45 関係ない場所で淫夢を出してくる餡子脳は加工場にぽいしないと -- 2015-07-03 19 45 54 この屑まりさもきちんと反省したようでえがったえがった。 コンポストのれいむ達は幸せにくらしてるのぜ。 本編飼いゆっくりれいむを読むといいのぜ。 -- 2015-02-25 18 49 51 こういう美鈴先生こそくずめーりんだね! -- 2014-12-24 20 10 04 なんだよコンポスト教って -- 2014-11-18 14 35 37 クソ飼い主のいい例だなw -- 2014-03-28 19 54 03 あぁ^~~~糞閲覧者様が湧いとるんじゃ~~ 只で読ませて貰ってる癖に無駄に偉そうなクズはゲスゆっくり以下、はっきりわかんだね。 -- 2014-01-22 13 32 40 ゆうか先生の生着替え写真ワロタwww -- 2013-03-07 08 07 52 おもしろかった。あんま虐待って感じではなかったな。 っていうか美鈴先生教育者向いてないんじゃないか? -- 2012-01-28 00 57 36 う~む、、、、つまらん 心底つまらん まりさ親子が両方助かるとかもう、、、 本当なら罵詈雑言の嵐を喰らわすとこだが今回はめーりん先生の胸に免じて許してやるよ -- 2011-09-10 06 59 49 お前らが思ってるより人間はもとから餡子脳だよ いい加減察しろ -- 2010-11-22 12 31 23 飼い主もろともまりさ死ねばいいのに -- 2010-10-27 09 35 06 >めーりん先生がまりさの犯行だと決め付けるところ そう思われるようにしていたまりさの自業自得って話だろ 餡子脳とかそういうのじゃなくて、それは普段の行いってやつ まぁこのお姉さん餡子脳っぽいけど -- 2010-09-15 03 13 07 めーりん先生がまりさの犯行だと決め付けるところが無ければよかったと思う 話を進行させるために人間が期間限定餡子脳になるのはゆっくりできないよ それ以外は好きなSSの飼いゆっくりれいむ関係だった事もあってゆっくりできました -- 2010-09-01 00 57 08 最後の最後にハッピーエンドでほっとした -- 2010-08-01 07 00 49 おもしれぇ -- 2010-06-22 08 42 47 いい終わり方だった -- 2010-03-30 17 08 18
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虐待お兄さんはどんなゆっくりでも虐待すると世間から思われているが、それは大きな誤解だ。 良いゆっくりは虐めない奴だっているし、ある種類のゆっくりは可愛いからと虐めない奴もいる。 第一虐待お兄さんと一言で言っても、極限の苦痛と恐怖を味わわせて一気に殺す人や、じわじわとゆっくりが疲弊し、精神をすり減らしていくところを見るのが好きな人なんかもいる。 要は虐待お兄さんにもいろいろと趣味や個性があって、中には僕の様に一種類のゆっくりだけを虐待する偏食家もいるってことだ。 僕はゆっくりぱちゅりーを虐待するのが専門のお兄さんで、時間をかけていたぶるのも一気に殺すのも大好きだ。 ゆっくりぱちゅりーの魅力は、独特の鳴き声とゆっくり最高クラスの頭脳、普通のゆっくりのように虐めるとすぐに死んでしまうような脆弱さにある。 すぐに殺してしまわないように気をつけなくてはいけないが、慣れればこれほど面白いゆっくりはいないと僕は個人的には思う。 そんなわけで、今日は森の中で一生懸命食料を集めていた成体のぱちゅりーを捕まえてきたんだ。 ゆっくり捕獲用の睡眠薬を塗った吹き矢の効力で、ぱちゅりーは籠の中でゆっくり眠っている。 彼女を見たとたん、僕の頭にはすぐに虐待プランが浮かんできた。 僕は家に帰るとすぐに作業に取り掛かった、作業が終わると後かたずけをしてぱちゅりーを虐待部屋に置いておく。 虐待部屋にはマジックミラーが仕掛けられていて、虐待部屋の隣の虐待鑑賞部屋で、ぱちゅりーが起きるまでゆっくり待つことにした。 一時間は経っただろうか、ぱちゅりーはやっと目が覚めたようだ。 「むきゅ…ぅぅ」 さて、僕の作業がぱちゅりーにどんな影響を与えたのか、ゆっくりじっくり観察しようじゃないか。 ゆっくりぱちゅりーは、体中に感じる倦怠感とともに目を覚まして、すぐに自分の体の異常に気づいた。 「むきゅ~?なにかへんだわ」 何かが変だと思うのだがそれが何なのかがよく分からない、こんな事は今までに一度もなかったはずだ。 ご飯を集めていたことは覚えているのだが、なぜこんなところにいるのだろう?さっぱり分からない。 「きゅ~なんだかこわいわ…」 ぱちゅりーはだんだん不安になっていく、何なんだろうこの体中に感じる寒気は。 ゆっくりぱちゅりーを構成していた重要な何かが、ごっそり無くなってしまった様な損失感はあるのだが、それが何だったか分からない。 「むきゅぅぅ…わからないわ…」 自分の体に何が起きたか、なぜこんな場所にいるのかが分からないぱちゅりーは、小さな体が不安で押しつぶされそうになっていた。 目もとからは自然に涙があふれてくる、ぱちゅりーは小さな声で泣きだした。 「なるほど、予想道理の展開だな」 僕はぱちゅりーの泣き顔に思わず顔が綻んでしまう、そろそろぱちゅりー虐めを始めますかね。 僕は虐待観察部屋から出ると、ぱちゅりーの待つ虐待部屋に入っていく。 「きゅぅぅ…きゅぅ…」 「おはようぱちゅりー、とても元気そうだね」 僕は病院の医者が来ているような白衣を着てぱちゅりーににこやかに挨拶する、僕の虐待装束だ。 ぱちゅりーは僕のことを警戒してか、ゆっくりと後ずさっていく。 「ぱちゅりー、体は大丈夫かい?」 「むむきゅ~!あなたはだれ?ここがどこなのかおしえてほしいわ!!」 質問の多い子だ、まずは自分の体がどんな状況にあるか教えてやろう。 「ぱちゅりー落ち着いてくれよ、僕は君の味方さ君が森の中で倒れているのを見つけて、ここまで連れてきてちょっと体を弄らせてもらっただけなんだ」 「むきゅ…いじったってなにをしたの…?」 ぱちゅりーは顔を真っ青にして僕のことを見ている、人間が危ない生き物だということが分かる程度には賢いようだ、いや賢かったというべきかな。 「君の体に何をしたか簡潔に説明しようか、僕は君の体の中をぐちゃぐちゃにしてやったんだ」 「むきゅ!ななんでそんなことしたの!!!!ぱちゅがゆっくりできないわ!!」 ぱちゅりーは自分の体の異変が僕のせいだと分かって、怒りだしたが今は黙っていてほしいので説得する。 「はっはっは、とりあえず僕の話は黙って聞いた方が良いと思うよ、自分の体の話だ僕の話をしっかり理解しないとゆっくりできないぞ」 「きゅ~…わかったわゆっくりだまるわ」 やはりこのぱちゅりーは相当に賢い部類に入るぱちゅりーだったそうだ、僕に会わなければきっと幸せな人生を送れただろうに。 僕は自分が虐待したゆっくりの、もしも僕に出会わず幸せな生活を送れていたらどうなっていたか想像するのが好きだ。 想像の中では、ぱちゅりーは素敵なゆっくりまりさと子供たちに囲まれて、幸せにゆっくりしている。 妄想と現実とのギャップは、僕の虐待意欲をさらに盛り上げてくれる。 「良し黙ったねいい子だ話を続けよう、君達ゆっくりにとって体の中の餡子、君の場合はクリームだけどそれらは人間でいう何に当たると思う? 脳だったり内臓だったり、筋肉だったり骨だったりするんだが、その中でもゆっくりの体の中心にあるクリームは特に脳としての機能を持っているんだ 僕はそこの部分の中から、ある個所を君から摘出させてもらった、何処だと思う?君の記憶をつかさどる場所だ。」 「きおく?」 ぱちゅりーは僕が何を言っているのか、自分がどんな深刻な状態かよく分からないようだ。 例を出して、自分の体がどうなったか分かってもらおう。 「そう、記憶だよ分かりにくいんだったら例をだそう、ぱちゅりー、森はどんなところかお兄さんに教えてくれないかな」 「むきゅ!かんたんだよもりはね!…もりはね…もりは」 ぱちゅりーは最初は僕の簡単な問いにすぐに答えようとしていたが、とっさに森がどんなところか思い出せないようだ。 ぱちゅりーの表情が硬くなり、ふるふると体が震えだした。 「どうしたんだい?君は森に住んでいたんだよね?分からないはずはないんだがな~」 「まっまって!!も…もりはね…ゆっくりできるところだよ!!!」 「そうかい、それじゃあそのゆっくりできる森の中にはどんなものがあるんだい?教えてくれないかな」 「ゆ…ゆっくりできるものだよ!」 そういうことを聞いているんじゃないんだが、まぁ良い。 ぱちゅりーの顔は青ざめて目もとに涙が浮かんでいる、元が賢いぱちゅりーだったことだし、自分の状態が何となく理解できてきたのかもしれない。 しかし、それを認めたくないんだろう。 僕はポケットから小さな葉っぱを取り出す、必要になるだろうと森の中で拾ってきたものだ。 「ぱちゅりーこれが何か教えてくれないかね森の中に沢山あるから、君ならすぐに分かると思うんだが」 「む…むきゅ…か…かんたんよ!!!それはそれは…」 「ゆっくりできるものなんて言うなよ、これの名前を言うんだ早く」 「きゅ…きゅぅぅ…うぅぅええぇぇぇ」 ぱちゅりーは口から少量のクリームを吐き出した、命にかかわる量ではないようだな。 目の前の慣れ親しんでいたものがどんな物かさっぱりわからない事に、強い精神的なショックを受けているようだ。 クリームを吐き出して苦しそうにもがいているぱちゅりーを見つめながら、僕はぱちゅりーに話しかける。 「なぁぱちゅりー、君は自分の体がどんな事になっているか、今のでよく分かったよね」 「きゅ…きゅ~」 「今の君は僕の手術で今まで蓄積してきた全ての知識が消失しているんだよ、赤ゆっくりでも分かる基本的な事も君はさっぱりわからなくなっている」 「きゅ…」 「ちなみに今から何かを覚えようとするのも君には難しいぜ、そのための器官は僕が完璧に切除した」 「うそ…うそでしょ…」 ぱちゅりーがぼろぼろ涙を流しながら、自分の吐いたクリームで汚れた口を動かして言葉を喋る。 「僕の言っている事が嘘かどうかは自分が一番分かっているはずだ」 僕は泣き叫ぶぱちゅりーを抱えて、ぱちゅりーを捕えた森まで連れていってやった。 「さぁ、大自然の中に帰りたまえ、今度は僕の様な虐待お兄さんに会わないように祈っているよ」 「むきゅきゅ~!!まっまって!!ぱちゅはこんなところじゃいきていけないよ!!!おにーさんまって!!!」 ぱちゅりーは泣き叫びながら僕を追いかけてくる、赤ゆっくりより頭が悪いぱちゅりーがこの自然界を生き抜ける筈がない。 必然僕に頼らなくてはいけなくなる。 「何でも言うことを聞くなら、家まで君を持って帰ってあげていいけど、どうするんだい?ぱちゅりー」 「おねがいだから!ぱちゅをおにーさんのおうちにつれてってね!」 なるほど、そこまで頼むのならばとりあえずこいつは家に持ち帰って、奴隷として死ぬまで嬲って嬲って嬲って、最後に殺してやることにしよう。 僕は爽やかスマイルを浮かべながら、ぱちゅりーの髪を掴んで持ち帰ってやることにした。 自然の中では生きられないゆっくりを家に持ち帰って飼ってやる、結構僕はナイスガイだな。 僕は鈴虫の綺麗な鳴き声を聞きながら、自宅に向かってゆっくりと帰って行った。 作:ゆっくりな人 以前書いた虐待 ゆっくりカーニバル 臭い付きゆっくり(上) 臭い付きゆっくり(下) ゆっくり移植 きらーうーぱっく 教育!田舎ゆっくり ゆっくりジャグリング DXトラップ いじめダメ絶対(ゆっくりは可) てんことお兄さん1 このSSに感想を付ける
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特異体質を持つ愛でお兄さん 11KB 虐待-普通 ギャグ パロディ 自業自得 変態 飼いゆ 野良ゆ ゲス 希少種 都会 現代 愛護人間 独自設定 エイプリルフールとは関係ありません ・このSSには非常に北斗パロの強いものです! ・愛でられるゆっくりとそうでないゆっくりがでます ・作者に都合の良い独自設定があります ・このSSを書いたのはHENTAIあきです!エイプリルフールだけどいつもどうりだよ! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね! 公園のベンチに座ってゆっくりを眺めている男がいた。 その表情はにこにこと笑顔であり、まさにゆっくりを見て癒されていると分かる。 ただし見た目はものすごく怖かった。人間とは思えないほど巨体であり、髪型はスキンヘッドだ。 おそらく笑顔でなければ誰が見ても虐待お兄さんだと勘違いしてしまうだろう。 そんな男の側に二匹の野良と思われるゆっくりが近付いてきた。 「「ゆっくりしていってね!!!」」 「ゆっくりしていますよ。これは可愛らしいお二人ですね。」 挨拶をしてきたゆっくりに対して丁寧に返事をする男。お世辞にも綺麗とは言いづらい汚いゆっくりであったが、 男は本気で二匹を可愛いと思って言っているのだ。 「にんげんさん!れいむはおなかにおちびちゃんがいるんだよ!だからあまあまをちょうだいね!」 「にんげんさんならあまあまをもってるはずだぜ!ゆっくりしないではやくよこすんだぜ!」 そんな男に二匹は図々しくも餌をねだる。れいむの体は確かに大きいが、それは別ににんっしんしているのでなく、 ただの肥満である。にもかかわらず餌をねだるのは、たまたま公園に落ちていたチョコレートを食べて味をしめたからだ。 「すみませんね。確かに私はあなた達にあまあまをあげることは出来ますが、それは悪いことなんですよ。」 「どうしてそんなこというのおおおおおおお!いじわるしないではやくちょうだいね!」 「そうなんだぜ!にんげんさんはいじわるしないで、まりさたちにあまあまをちょうだいね!」 普通のゆっくり愛好家なら餌をやるところだが、この男はそんなことはしない。 人間が食べるような物をゆっくりに与えてしまえば、舌が肥えてしまい普通の餌が食べれなくなってしまう。 結果的にゆっくりを苦しめることになるので、この男は決して野良に人間の食べ物を与えることはしない。 与えるときは加工所が売っている、栄養はあるが不味いゆっくりフードしか与えない。 「まりさ君、君はれいむちゃんの大事なパートナーなんだ。だから頑張って自分で餌を採るんだよ。」 「うるさいんだぜ!まりさたちにあまあまをくれないようなにんげんはせいっさいするよ!」 男の忠告にも関わらず、まりさは男の足に体当たりを始める。 「いいよまりさ!にんげんはいたがってふるえてるよ!」 「ゆふふ!にんげんはよわっちいね!いたいのがいやならはやくあまあまをちょうだいね!」 自分達が何をしているのかまったく理解していない二匹は、ますます男に体当たりと暴言を続ける。 そんな二匹に対して男は体を震わせてゆっくりと動き出す。 「ゆ?なにまりささまにさわってるの!そんなことよりあまあま」 「いてえよ~~~!」 掴んでいたまりさを握り潰して男は絶叫する。茫然とするれいむにまりさの餡子が体に降り注いだ。 「ゆわあああああああああああ!まりちゅぶ!」 「いてえよおおおおおおおおおおおおおお!」 我に帰ったれいむが番であるまりさの死に驚いて叫ぼうとした時には、男の巨大な足に踏み潰された。 ゆっくりがいなくなっても男はまだ暴れ続ける。 「覇亞兎様落ち着いてくれ!もうゆっくりはいませんぜ!」 そんな男を止めたのは公園に来ていた一人の虐待お兄さんだ。 暴れまわる男にそう声をかけてなんとか落ち着かせようとする。 「またやっちまった・・・。あれだけ餡子を見るのは嫌いだってのに・・・。」 「しょうがないですぜ覇亞兎様。あれはゲスな饅頭が悪いんですよ!」 悲しむ男を励ます虐待お兄さん。この男の名前は愛出 覇亞兎(あいで はあと)。 名前の通りゆっくりを愛する愛でお兄さんだ。それなのに虐待お兄さん顔負けのゆっくり虐殺をしたのはある理由がある。 このお兄さんとてつもない痛がりであり、ガラスのように繊細なハートの持ち主なのだ。 大好きなゆっくりに攻撃される悲しみと痛みで我を忘れてつい暴れてしまうのだ。 「今日の所は家に帰って休んだ方が良いですぜ。ここにいたらまたゆっくりに絡まれますから。」 「そうですね、わざわざ止めてくれてありがとうございます。」 とぼとぼと公園の出口から家へと帰る覇亞兎様。それを複雑な目で見送るのは虐待お兄さんだ。 虐待お兄さんが覇亞兎様を止めたのは、ここにゆっくりを集めるためだ。 街中でゆっくり達が安全に住める場所は非常に少ない。そのためこの公園にはよくゆっくりが集まりやすいのだ。 集まってきたゆっくりしているゆっくり達を虐待するためには、あまり公園を危険だと思われたくないのだ。 「あの人も早く虐待お兄さんになれば、悲しまないでいいのになー。」 愛でお兄さん、虐待お兄さん双方から好かれている覇亞兎様。そのため決して邪険にされることは無い。 しかしその悲しみを癒すのは中々難しい。 公園での悲劇を思い出しながら覇亞兎様は町を歩いており、その大きな背中は小さく見える。 そんな覇亞兎様に声をかけたのはまたしてもゆっくりだ。 「にんげんさん!ぱちゅのおともだちがけがをしてるの!おねがいだからちからをかして!」 そう言って路地裏から出て来たのはぱちゅりーであった。 その言葉に沈んでいた覇亞兎様が反応する。 「それは大変ですね。私でよければ助けてあげますよ。」 「むきゅ!ありがとうねにんげんさん!こっちだからぱちゅについてきてね!」 路地裏に案内するぱちゅりー。随分と奥まできたが怪我をしているゆっくりはどこにも見当たらない。 ぱちゅりーに質問しようとするが、その前にぱちゅりーが不敵な態度を現す。 「むきゅ!にんげんさんごくろうさま!ざんねんだけどけがをしたゆっくりなんていないわ!」 どういうことだと思う覇亞兎様だが、その疑問に対してぱちゅりーはもみあげをあげる。 それが合図だったのか、今まで静かだった路地裏に大量のゆっくりが現れる。 「ゆふふ!さすがぱちゅりーだね!こんなかんっぺきなけいかくをたてるなんて!」 「これだけたくさんいればにんげんもいちころなんだよー。」 「うでがなるみょん!」 「あせるんじゃないんだぜみょん。ぱちゅりーはまだしじをだしていないんだぜ!」 そんな言葉を発するゆっくりに驚く覇亞兎様。ぱちゅりーはにやにやと顔を歪ませている。 「むきゅきゅ!いくらおおきくても、このにんげんさんはなんだかよわっているわ! みんな!いまこそゆっくりのちからをみせるときよ!」 「「「ゆっゆっおー!!!」」」 ぱちゅりーの号令のもとに一斉に攻撃を始めるゆっくり達。 もちろんゆっくりの攻撃などいくらされても人間を倒せるはずなどない。 だがそれにじっと耐える覇亞兎様。公園で起きた悲劇を繰り返さないために必死に我慢しているのだ。 「いまなんだぜ!」 一匹のまりさが膝カックンのようにぶつかってきた。バランスを崩して両手を地面につけてしまう覇亞兎様。 無防備な両手に口に枝を加えたみょんが襲いかかる。 「よくやったわみょん!にんげんはあんこさんをながしているわ!」 笑みを浮かべてみょんを褒めるぱちゅりー。だがゆっくり達は最もやってはいけないことをしてしまった。 ぶるぶると震えて血が出ている手を見つめる覇亞兎様。 「いまこそいっせいこう」 「超いてえよおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」 路地裏に獣のような雄叫びが響き渡る。そこにいたすべてのゆっくりは恐ろしさのあまりに全員おそろしーしーを漏らす。 そんな中で覇亞兎様は近くにいたまりさをすくい上げるようにビンタで壁へと弾き飛ばす。 「おそらちゅび!」 お決まりのセリフを言う前に壁にぶつかりはじけるまりさ。今だに動けずにいるゆっくりをこんどは荒々しく両手に握ると、 掴んだままの両手を力いっぱいぶつけ合う。 「「ちにゃ!!!」」 顔と顔がぶつかりあう激しすぎるちゅっちゅを無理やりされたために、その体をぐちゃぐちゃに混ざり合ってしまう。 ようやく動けるようになった時に、ゆっくりは全員悲鳴をあげる。 「まりちゃぶ!」 「わからにぇん!」 「ちんぼこお!」 どうやってそんな動きが出来るのか、今までよりも素早く動き次々とゆっくりを虐殺していく覇亞兎様。 ボールのように蹴られ他のゆっくりとぶつかり餡子を散らすまりさ。 逃げようとしたところを尻尾を掴まれ、ハンマー投げの様に振り回されてどこかへ飛ばされるちぇん。 勇敢に戦いを挑もうとしたみょんはふとましい体によって地面と挟まれ見事に平べったくなる。 「ちかづいちゃきけんよ!みんなおくちにいしさんをくわえてはっしゃするのよ!」 接近戦の危険さを理解したのか、立ち直ったぱちゅりーはそう指示をだす。 指示どうりに口に石を加えて準備をするゆっくり。 「いまよ!」 一斉に加えた石を吹き出すゆっくり達。吹き出された石はすべて覇亞兎様の体にぶつかる。 「やったわ!」 「まってぱちゅりー!なんだかへんだよ!」 異変に気づいた一匹のゆっくりがぱちゅりーに警告する。確かに石をすべて命中したが、そのすべてが ありえないほど体にめり込んでいる。ゆっくりが口に含んで飛ばしたぐらいでこうはならない。 「むん!!」 覇亞兎様が大きく体を膨らませ、体にめり込んでいた石を弾き飛ばした。 弾き飛ばされた石はそれを飛ばしたゆっくりに命中し、その体を突き破る。 偶然なのか、リーダーであったぱちゅりーには命中せずに仲間を失った恐怖で震えている。 そんなぱちゅりーを覇亞兎様が掴みあげた。 「おしおきです!」 「むきゅ!まってにんげんさん!ぱちゅははんせいしてるからたすけてくたわば!!」 命乞いをしようとしたぱちゅりーの言葉を無視して、ぱちゅりーの顔に頭突きをいれる。 顔や体中にクリームや餡子をこびり付かせた覇亞兎様は、意気揚揚と家へと帰って行った。 「今帰ったぞー!」 「お帰りなさいおにい、何ですかお兄さん!そんなに体を汚して、またやったんですね!」 いつものような丁寧な言葉遣いでなく、荒々しい覇亞兎様を出迎えたのは胴付きのゆっくりびゃくれんだ。 外に出てはゆっくりを潰してしまい死臭を漂わせるため、普通のゆっくりが飼えない覇亞兎様の為に ゆっくり愛護団体の人間がわざわざ探してきてくれたのだ。 「こんなに汚して・・・、またたくさんゆっくりを殺生してしまったのですね!そこに座ってください!」 怒るびゃくれんの言葉に素直に従って床に正座をする。すっかりいつもどうりになってしまっている覇亞兎様。 そしてびゃくれんのお説教が始まる。 「私もお兄さんが悪くないことは理解しています。でもこんなに汚れるなんてどれぐらいゆっくりを殺生したのです! 私はお兄さんは大好きです。でもこんなになるなんてどういうことなんですか!」 「はいすいません・・・。」 説教はそれから三十分ほど続けられる。すっかり縮こまっている覇亞兎様にびゃくれんは優しい声をかける。 「でも反省してくれてるようですし許します!」 そう言って背伸びをして覇亞兎様の頭を撫でるびゃくれん。その姿は慈愛に充ち溢れている。 「ではお風呂に入って綺麗にしましょう!早く服を脱いでください。」 「いえ私は子供じゃありませんから一人で入れますよ。」 「お兄さんだけじゃ匂いがとれたか分かりません。恥ずかしがらないでいつもどうり一緒に入りますよ!」 無理やり風呂場に覇亞兎様を連れ込んでいくびゃくれんだった。 おまけ でたぁ!びゃくれんさんのTUGUNAIだぁ! 「汚物は消毒せねばならんな!」 「いけません!罪もないゆっくりを虐げるなんて!」 「ほお?同じゆっくりを庇うというのか。こいつは人間にたてつくゲスだ。」 「そうですか。なら私がその償いをしましょう。」 「代わりに死ぬというのか、中々良い心んほおおおおおおおおおおお!」 びゃくれんの体をはった償いに声をあげてしまう虐待お兄さん。 償いが終わった後、お兄さんの顔からは険がとれてまるで子供のように穏やかな顔つきになっていた。 自分のしてきた行為を反省して、お兄さんはすぐにゆっくりショップに胴付きゆっくりを買いに走った。 後書き 最近忙しくてなかなかSSを書く時間がとれません。 希少種はあんまり設定もできていないから、よけいに時間がかかるので難しいところです。 公式でも良い人であるびゃくれんさんなら、死臭で汚れたハート様でも許してくれると思いこうしました。 最近胴付きやらHENTAIが多く出ており嬉しいことと、名前に負けないようにHENTAIを頑張りたいと思います。 ジャギ様に続いて、アミバ様ハート様も外伝が出ないかと期待するHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに HENTAIあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 僧侶や尼ってあらゆる欲を無くす修行をしているんだね~。わかるよ~。 それを真似ているびゃくれん様がまさか暴力や肉欲に走るわけないよね~?わかるよ~? この作者はたまに知識不足な表現や矛盾があるんだね~。わかれよ~。 ※原作は怪我をしない弾幕勝負なので問題なし。 -- 2018-03-28 21 12 10 ドM共が(笑) -- 2016-02-27 13 09 50 ハート様wwwwwwwwwwwwww -- 2014-06-11 20 13 55 びゃくれんに説教されて修正されたいぜ… そしてお嫁さんにしたい! -- 2011-01-07 23 16 52 なんだか良くわからんが、すごいSSだった。それだけは間違いない! -- 2010-12-29 22 57 12 びゃくれんに正座させられて説教を聞いた後撫でられたい -- 2010-12-04 00 49 49 賢い銅付きに叱られたい -- 2010-10-08 12 39 25 びゃくれんに怒られたい -- 2010-06-30 02 25 56
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テーマ:いじめ問題について 進行役:ミナコ♂(22歳、研究生という名の浪人生) ※放送内で出たコメントは全て『』で、進行役の解説や注釈については()で統一しております。 ※進行役・参加者のコメントの誤字・脱字等は極力修正しております。 ★テーマ説明 今回のテーマ:いじめの現状・いじめの原因・いじめ対策 対象者:小中学生 論争の前提:いじめは絶対になくならない・いじめは(考え方の程度こそあれ)「よくないもの」である 論争に先立って、前もって論争用の資料をNNDCコミュの掲示板に掲載した 以下、資料一覧(↓) Wikipediaより、いじめ、ネットいじめに関する簡単な概説 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81 http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81 文部科学省、平成19年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」報告書 http //www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/11/08111707/002.pdf 文部科学省、平成20年発表「ネット上のいじめ」に関する対応マニュアル(学校・教員向け) http //www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/11/08111701/001.pdf いじめ問題に取り組んでいるNPO2団体(具体的な実態・解決策などの参照) http //mamoro.org/index.html http //ijime-0.com/ 奈良教育大学の先行研究「いじめ問題解決への教育的支援」 http //www.nara-edu.ac.jp/CERT/April07/html/index.html 教育再生会議有識者一同による「いじめ問題への緊急提言」 http //www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouiku/houkoku/siryou1129.pdf ★いじめの現状(1) まず、先に挙げた資料(平成19年度「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」報告書)を用いて、昨今のいじめの数的な現状を説明した いじめの発生件数は、平成17年度では小学校で5,087件だったのが、平成18年度では60,897件と激増している これは、平成18年度から調査方法を改めたこと、及び、発生件数ではなく認知件数として数字を出していることが原因であると考えられる しかし、この調査方法に関しては、文部科学省側では「情報の漏洩」を理由に回答を拒否している このことに関し、参加者からいくつかの意見が寄せられた 『なーんか急速に跳ね上がってるね。』 『真実を表してはいないのだろうね。』 『いじめの隠蔽してたけど隠し切れなくなったと見る』 『たぶんなその(資料上のいじめの発生件数が)少ない時期…学校の隠蔽工作が横行した年だぞ』 『(激増の理由は)調べ方が変わったのと隠蔽工作の両方だな』 『発生件数と認知件数の換算がわからないと、どうにもならないね。』 『いじめ自体が主観的な感覚だから完璧な客観的データにするのは難しいだろうな』 と、このように激増に関して関心寄せる参加者・発生件数の少ない時期の隠蔽を示唆する参加者・データ自体の信頼性の立証の困難さを指摘する参加者と、3通りの意見が主だったものとしてここでは挙げられる ★いじめの現状(2) 次に、「現代のいじめは昔と違い陰湿である」という推測を提示した上で、現代のいじめに関するイメージを参加者に尋ねる試みを行った 結果、以下のような意見が返ってきた 『ネットいじめは最近だね』 『学校裏サイトか!』 『(今と昔で)変わらんのと違うか?(いじめの)陰湿さ』 『ネットいじめがオンタイムじゃなくてよかった』 『手段はネットが増えたくらいであんまりかわらんだろうな』 『やることがきたない』 『最近のいじめは、いじめ以前に「犯罪」であることが多い。逮捕しろよ』 『知らないだけで昔も陰湿なのあったろ』 『うちの頃は学内だけど、今はネットがあると広がるぞ』 『本人の前で直接やらずに裏でコソコソやるような奴が多い』 『「なんとなく」とか「存在がうざいとか」でいじめられた中学生のころ』 『中傷サイトを作ってる話を聞いたことがある』 このように、インターネットの普及によってネットいじめは発生したが、それ以外はある程度の陰湿さこそあるものの、昔と変わらないような印象を受ける意見が目立った ここで、いくつかいじめの定義についての質問が出たので、文部科学省の定義(1985年のものと、1995年のもの)を紹介した 1985年の定義 1.自分よりも弱いものに対して一方的に、 2.身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、 3.相手が深刻な苦痛を感じているもの。 4.“学校としてその事実を認識しているもの” 1995年の定義 1.自分よりも弱いものに対して一方的に、 2.身体的・心理的な攻撃を継続的に加え、 3.相手が深刻な苦痛を感じているもの。 4.個々の行為がいじめに当たるか否かの判断を表面的・形式的に行うことなく、いじめられている児童生徒の立場に立って行う。 上記2つの定義を比較すると、1~3までは同じだが、4が明確に違っている 具体的には、前者はいじめの判断を行うのは「学校」だが、後者では「当事者である児童生徒」となっている点である これは、過去のいじめ隠蔽(学校ないし担任が黙認した)問題が起こったことを考慮して、いじめの判断をいじめられている側に委ねた、ということであると考えられる これに関しての意見が、以下である 『4wwwww』 『「自分よりも弱いもの」ってどう定義するのさ』 『出る杭は打たれるという日本に特有な幼稚な国民性』 『その4がさっきの「発生」という意味なのか』 『1~4全部曖昧やなw』 『出る杭だけでないのが今の現状』 『言ったもん勝ちかよ』 『いじめの定義なんて曖昧でないといけない』 『なんかいじめられてる側の感覚無視して国もてきとーだよね』 『個別の定義は難しいから、定義を広く取ってもいいと思うけどね』 『(定義が)完璧になってしまったらそれをはずれたものがいじめでなくなってしまう』 ある程度の予想はしていたが、やはり定義自体の曖昧さや、後者の定義の「極端に言えば言ったもの勝ち」の内容に違和感を覚える参加者が多かった また、ここでいじめの原因に関するやり取りが目立ちだしたので、議題の変更を行った ★今のいじめの原因って? 『いじめより面白い遊びがないから』 『(いじめる相手の)容姿』 『俺の場合対象者がウザったい、団体じゃなくて個人だが』 『イジメは暇つぶしに過ぎません』 『学校での閉鎖的空間の個性の弾圧』 『ちゃんと親に愛されてこなかった』 『いじめする本人が何かしらのストレスをかかえてる』 『空気読めない、とか』 『授業のストレスとかじゃないかな』 『ストレス発散程度の意識しかないと思う』 『優越感の暴走です』 『やっぱり親のしつけもある』 『心体的に幼いんだろう』 『変化のための通過儀礼』 『人をいじめることで、自分の位置を見出すんかな』 『コミュニュケーションが重要視されすぎる特殊な環境』 『学校という空間の密室の中のカオス』 『いじめは、性欲的なものサディステック的なもの』 『スクールカーストの形成とかかね』 『いじめられる方が原因もあると被害者は認識しなければならない』 このように、多数の意見が寄せられたが、これらを吟味していくと、大別して4つのパターンに分類が出来る ①些細な理由(暇潰し・なんとなく・ストレス発散) ②いじめる側の環境の不満に対するはけ口(家庭・学校etc) ③いじめられる側に原因がある ④その他(スクールカースト・性的サディズム) ここで、両者(いじめる側・いじめられる側)比較を行う為、議題を変更した ★今のいじめ「られる」原因は? 『異端者』 『顔』 『身の程しらずかな』 『やりかえさないから』 『オタク』 『場に水を差す』 『容姿です』 『理由はなんでもいい』 『性格が悪いから』 『気持ち悪いから』 『空気をよめるかどうか』 『(いじめ発生)初期にやめろと(いじめられた側が)言わないからエスカレートする』 『顔・勉学・スポーツ・性格・長所が無い』 『今も昔もかわらん、弱いものを叩くことで身を守る』 『へたれがいじめられるよね』 『反発ができない、しない』 『協調性の無さ』 『そうそう理由はなんでもいいんだよ』 『貧乏な人』 『理由なんてしようもないことなんじゃないかな』 『実際いじめられる性質のやつって居るんだよね』 『性格・コミュ力も無く行動がうざったい』 『容姿の捉え方は人それぞれだから、それも「なんとなく」に還元されるんじゃない?』(この解釈は個々人に委ねられる) 先程と同様に、これらの意見も吟味すると大別が可能である ①個人の形質(中でも容姿・挙動・趣味など) ②抵抗の無さ ③弱者 ④「なんとなく」という無作為(いじめられやすさに関係?) 上記のうち、①~③までは明確な原因であると言えると考えられる そこで、④に着目し、いじめられやすさ、及びその反対のいじめにくさについて議論を進めることにした ★いじめやすい・いじめにくいはある? いじめやすさについての意見 『いじめられる奴は、おおむね弱い!』 『弱い奴はいじめやすい』 『大人しい子』 『反抗しない』 『消極的な人』 『反応がわかりやすい』 『仲間が少ない子』 『当たり前のことが出来ない』 『人気者になる武器を何ももってないやつ』 『子供の時苛められたけどナゼか未だにわからない』 いじめにくさについての意見 『でかい・つよい・こわい、いじめられないと思う』 『加害者は被害者を売名させるためにいじめる』 ご覧の通り、いじめやすさについての意見が圧倒的に多かった これは、発言の流れを見る限り、(いじめた側で)いじめ経験のある参加者が多いように思われ、その結果いじめた側が「何故自分がいじめられなかったのか?」という振り返りを行っていないからであると考えられる 同様に、いじめた側の多い人間が多いということは、いじめた対象の特徴をある程度は捉えているはずであり、それがいじめやすさ側の意見に反映されているのではないか、と進行役は考えている ここで、「いじめた理由に関して知りたい」という意見があったので、話をそちらに進めることにした ★いじめた側の意見(何故いじめた?) 『やっぱり優越感だった、自分に自身なかった』 『全体で一人をいじめると、物語に乗っかってればいいから楽なんじゃない』 『まわりがいじめてたから』 『いい気になってる奴をへこませるとかw面白いから』 『自分の立場が高くなる優越感』 『自分がいじめられないため』 『むかつくからいじめた』 『そいつ以外の奴との仲間意識』 『いじめられたくなかったから』 『自分がいじめられる側になりたくないから』 『充実した人生送ってないと、人と向き合う力に乏しくなっていじめるしか方法がわからなくなるんじゃないかな』 『楽しいから』 『おもしろかった&話題のネタになった』 『小2のときはいじめだって気づかないでやってたかも』 『自己防衛』 『いらやがらせしてくるから』 『いじめることが、楽しいから』 『うん。やっぱりイジメは楽しいよ、しょうがないじゃん』 『他人を虐げることで、自分の優位性を高めるんだ。それが目的。』 これらを大別した結果、以下のパターンに分類された ①優越感 ②いじめられたくない、という恐れ ③面白い・楽しいから 次いで、いじめられた側の意見を聞いてみた ★いじめられた側の意見(何故いじめられた?) 『成績が良かったから』 『なんとなく?』 『背が小さかった』 『気に食わなかったから』 『相手に気に食わない行為などをしたから』 『全体の空気について行けなかった』 『根暗だったから』 『理由はわからない…』 『理由を探して改善しても、他に理由つけられると悟った。』 『おとなしかったからかな?』 『平均的じゃないからかな』 『出る杭、出なさすぎな杭が叩かれるんだな』 意見を見る限りでは、いじめられた側の意見は少数ではあるが、少なくとも自分達が周りから浮いている、という感覚を持っていたように見受けられる この意見は、先の「いじめやすさ」に関する意見と比較して、一定の整合性を保っているので、少なくとも、この場では次のことが言える ①いじめの対象者は、周りから阻害されている ②いじめの対象者は、何かしら周囲の平均(普通と置き換えればいい)から浮いている ③この場では少数ではあるが、いじめられた側はその理由を分かっていない ここで、これらの確認の為、進行役が参加した研究会で出た言説を発表した ★今のいじめの原因=平均(らしきもの)からの差異 『子どもの頃の普通、は今思うとだいぶおかしかったw』 『ヲタケンとか江頭は平均じゃないのに好かれてるよ』 『クラスの空気に違和感を感じる奴ってこと?』 『その通りだと思う。気に障るものが、いじめの対象。人は文句を言いたいもんだ。』 『おおよその平均ね、理解できる』 『その平均を決めてるもの=いじめっ子』 『それぞれのクラスの中に子ども達が考える平均があると思う』 『クラスの大多数の子と違う子がいじめにあう』 『ポピュリズムから乖離したもの=いじめられっ子』 『ごく普通の子がいじめられる可能性もなくはない』 一部「平均って何?」という意見も出たが、その場その場で作られる「平均らしきもの」がこの場での指針であるので、ご了承いただきたい 個性の特異さを理由に好かれている人間については、上記の『人気者になる武器を何ももってないやつ』という意見を考慮すると、その個性を持っているから、平均から乖離していても(少なくとも、今現在は)いじめの対象ではない また、「不良も平均から離れている」という意見があったが、不良の個性を考えると、概ね「暴力的・怖い・関わらない方がいい」という類のものに集約されるので、報復の可能性のある個性や、暴力による反応が予想される個性は、いじめの対象にはなりにくいのではないかと推測される ここで、同じく研究会で取り上げられた昔のいじめの原因についても説明を行った ★昔のいじめの原因=格差・差別・貧困 『今もよく聞くワードだなwww』 『自分より弱いものに攻撃するってことだな』 『社会的な弱者か』 『今は逆差別でしょw』 『地域差別は結構あるね』 『人間の本能に従って行われるものと、時代が抱える問題から起こるものとで分けて考えた方がいいかも?』 『でも、昔の原因では、まだ、希望が持てる気がする。』 『虐められる原因が常に変化してるから、そら虐めは無くならんわ』 『昔の原因+新しい原因=現代の原因だな』 『どーわの差別って、高年齢化してるでしょ』 進行役自身の考えだが、今のいじめの原因と、昔のいじめの原因を比較すると、昔の方が原因自体にある程度明確な理由があるように思われる つまり、社会的弱者がいじめの対象として、いじめられやすかったのが昔の世相であると考えられる しかし、今のいじめの原因が昔のそれと比較して、全くかけ離れているとは言い難く、やはり連続性の中で発生したその都度のいじめの原因に、新しい文化・考え方・価値観が加わり、今のいじめがあるのではないだろうか ここで、タイムオーバーの為、次枠から違う視点で考えることを試みてみた 第29回ニコ生論争(いじめ問題について) 2/2へ進む