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自己紹介板から来ました -- (まきひと) 2009-02-22 16 50 33 八郎◆58Ru8B6qaMって奴は許せんな、 俺より目立ちやがって -- (まきひと) 2009-02-22 16 58 25 すまんこ コテつけたのがいかんかったわ -- (八郎) 2009-02-23 12 35 35 ふいたww律儀なんですね・・・ 茶化してすいませんwでした・・・。 なんかわからんですけど、 とりあえず,助け?求められたので、 『何かした(コメント欄、本スレへのリンク設置)』って体裁は繕いましたから,帰ります。 なんか軽々しく立ち入れる様な事件じゃありませんしね・・・ 失礼しました・・・ -- (まきひと) 2009-02-23 16 44 35 ・・・あり・・・ 本スレ落ちてます? -- (まきひと) 2009-02-23 16 46 56 ・・・福岡虐め事件 まとめ・・・ 【加害者(虐めた)少年+教師】 「あーあ・・・ツイてねーな・・・」 「とりあえず謝っとくじゃん?」 【群衆(ネット層)】 「何々?このガキ達が虐めたって言う大義名分が有るなら攻撃おk?」 普段弱者の群衆達はここぞとばかりに加害者の少年を攻撃するのだった。 こんな機会でもなければ弱者の自分達が狩る側には回れないので。 (被害者の少年への同情?無いです。自己満足、自己陶酔の為ですから。 暇潰しのネタがあればいいのです。) 【群衆(一般層)】 「可哀想・・・」 真偽が判断できないので(する力が無い)、とりあえず被害者の少年に同情した気になって自己陶酔。 【被害者の親】 自分の事を棚に上げて狂乱。 【著名人】 武○騎手:『自殺した少年の父親の兄が知人らを介して武豊騎手に依頼』 「へェ~、じゃあ書いてあげるよ、ほい!」みたいな感じ。 勿論被害者の少年の生死なんて知ったこっちゃ無い。 ヤンキー先生:ここぞとばかりに講釈。 【被害者の少年。】 (天国にて)「ちょwwみんなお祭り騒ぎで誰1人悲しんでないww」 神様「そんなものですよ。」 -- (まきひと) 2009-02-23 16 50 59 >>福岡虐め事件 まとめ あ、別に非難したいわけじゃありません。 正義感振り翳したいわけじゃありません。 この規模の話になると、 「じゃあマスゴミどもの報道はどうなる、俺達がやらなくても大なり小なり誰かが祭り上げる」って話になりますからね・・・ -- (まきひと) 2009-02-23 16 52 44 ・・・って結局何が言いたいんだ俺・・・ 帰りますね・・・ 失礼しました・・・荒らしだなこりゃ・・・ -- (まきひと) 2009-02-23 16 53 14
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自己紹介板から来ました -- (まきひと) 2009-02-22 16 50 33 八郎◆58Ru8B6qaMって奴は許せんな、 俺より目立ちやがって -- (まきひと) 2009-02-22 16 58 25 すまんこ コテつけたのがいかんかったわ -- (八郎) 2009-02-23 12 35 35 ふいたww律儀なんですね・・・ 茶化してすいませんwでした・・・。 なんかわからんですけど、 とりあえず,助け?求められたので、 『何かした(コメント欄、本スレへのリンク設置)』って体裁は繕いましたから,帰ります。 なんか軽々しく立ち入れる様な事件じゃありませんしね・・・ 失礼しました・・・ -- (まきひと) 2009-02-23 16 44 35 ・・・あり・・・ 本スレ落ちてます? -- (まきひと) 2009-02-23 16 46 56 ・・・福岡虐め事件 まとめ・・・ 【加害者(虐めた)少年+教師】 「あーあ・・・ツイてねーな・・・」 「とりあえず謝っとくじゃん?」 【群衆(ネット層)】 「何々?このガキ達が虐めたって言う大義名分が有るなら攻撃おk?」 普段弱者の群衆達はここぞとばかりに加害者の少年を攻撃するのだった。 こんな機会でもなければ弱者の自分達が狩る側には回れないので。 (被害者の少年への同情?無いです。自己満足、自己陶酔の為ですから。 暇潰しのネタがあればいいのです。) 【群衆(一般層)】 「可哀想・・・」 真偽が判断できないので(する力が無い)、とりあえず被害者の少年に同情した気になって自己陶酔。 【被害者の親】 自分の事を棚に上げて狂乱。 【著名人】 武○騎手:『自殺した少年の父親の兄が知人らを介して武豊騎手に依頼』 「へェ~、じゃあ書いてあげるよ、ほい!」みたいな感じ。 勿論被害者の少年の生死なんて知ったこっちゃ無い。 ヤンキー先生:ここぞとばかりに講釈。 【被害者の少年。】 (天国にて)「ちょwwみんなお祭り騒ぎで誰1人悲しんでないww」 神様「そんなものですよ。」 -- (まきひと) 2009-02-23 16 50 59 >>福岡虐め事件 まとめ あ、別に非難したいわけじゃありません。 正義感振り翳したいわけじゃありません。 この規模の話になると、 「じゃあマスゴミどもの報道はどうなる、俺達がやらなくても大なり小なり誰かが祭り上げる」って話になりますからね・・・ -- (まきひと) 2009-02-23 16 52 44 ・・・って結局何が言いたいんだ俺・・・ 帰りますね・・・ 失礼しました・・・荒らしだなこりゃ・・・ -- (まきひと) 2009-02-23 16 53 14 名前 コメント すべてのコメントを見る
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体3 28KB ※『ふたば系ゆっくりいじめ 393 体』『ふたば系ゆっくりいじめ 401 体2』の続きです先にそちらを見なければわからない描写が存在します。 ※俺設定要注意 ※ご都合主義満載です ※虐待されないゆっくりも存在します ※ガ板ネタ 要 注 意!! 体3 先生は喜んでいた。とある『計画』のために街の排ガスなどに汚染されていない野生のゆっくりが欲しかったのだ。そこへ4匹も、それも山からこんなところまで歩いて来れる活きのいいゆっくりを無償・無労働で手に入れることができたのだから。 先生はそれぞれの箱にお菓子を入れ、皆が食べるのに夢中になっている隙に長ぱちゅりーの箱にのみ蓋をして積み込んだ。これによって長に他の連中の言葉を遮らせない。しかもぱちゅりーの箱にのみお菓子を多めに、他3匹には見えない角度で、という徹底ぶりである。 そして車を発車させた。これにより、車は中の会話は誰にも聞けない動く密室と化す。 「やあ君たち!本当は何か別の目的があって山からきたんじゃないのかい?」 「ゆゆっ!?どうしてわかったんだぜ?」 「うん!さっきお話ししたとき、ぱちゅりーが何だかゆっくりしてなかったからね。何かあるんじゃないのかって思ってね!」 「ゆー!すごいよ!実はね……」 先生は人目を気にする心配がなくなったため、鬼意山口調になっていた。 にもかかわらず、ゆっくり達は命の恩人でありお菓子をくれた先生を完全に信用していた。そして、計画をしゃべってしまったのだった。 「へえ…なるほどね」 心の中ではもう踊りたくなるほど喜んだ。 ―――なんということだろう!すぐゆっくりが欲しかった時にこんな好都合なゆっくりが手に入るなんて。まるで腐女子の前の投手と捕手!!!――― 「そうだ!皆今日は疲れただろう。『おにいさん』の家に泊まって、明日ゆっくり帰ればいいよ」 「ゆゆっ!それはめいあんだぜ!さすが『おにいさん』だぜ」 「ゆわーい!おとまりだよ!みんなでおとまりなんてちいさかったときいらいだよ」 「ちこう!ちんこ!ちぃぃぃぃぃぃんぽぅ!」 (むーしゃむーしゃ!むきゅうう!し・あ・わ・せええ!) 当然、この『おにいさん』と『おにいさん』はまったくニュアンスが違う。ゆっくりが「まりさのいえのまりさはまりさのところのまりさといっしょにゆっくりすることにしたんだって」というのと同じである。ただ、人間は漢字でそのニュアンスを区別できる。そう、『鬼意山』と『お兄さん』の違いを…。 なお、ぱちゅりーであればさすがに泊まることは何かと理由を付けて反対しただろうが、「完っ全っ防音!透明な箱Z」(拘束鬼意加工所製、¥3,980)のせいでこの会話を聞くことはかなわない。 計画どおり! 「よし、そうと決まればおにいさんのお家に行こうね。」 といっても元々山になど向かっていなかったので、すぐに到着した。 箱に入れたままゆっくり達を虐待ゆっくり用の待機部屋に入れ、そこでようやく箱から出した。 「ゆわー…。とってもゆっくりしたゆっくりぷれいすだね」 「ここをまr「おにいさんの家だからね」…そ、そうだったんだぜ」 「ちーーーんぽ!」 「むきゅう。なんでこんなことに…?」 ぱちゅりーは一応心配はしていたが、先ほどからお菓子をたくさん食べて満腹に近かったため、警戒心が薄れて実際に何か行動を起こすようなことはしなかった。 そしてゆっくりたちがその場でくつろごうとしたとろで、先生は大きな声で言った。 「あらためていらっしゃいませ!加工所にようこそ!」 「がごうじょはい゛や゛あああああああああああああああああああああ」 「ゆぎゃああああああああああああああああああああああああああああ」 「いいいいいいいいでぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい」 「むぎゅううううううう!だましたわねええええええええええええええ」 「ああ、ごめんごめん。説明が足りなかったね。ここはゆっくり加工所じゃなくて人間加工所だよ」 「ああああ…ゆ?どういうことなんだぜ!?」 「君たちは胴が無い人間の子供を探しにきたんだろ?」 「むぎゅ!?どぼじでぞれを!?」 「さっき君のお友達に教えてもらった」 「むぎゅうううううううう。なんでおしえたのーーー!?」 「だってこのおにいさんはゆっくりできるんだぜ!」 「そうだよ!ねー」 「さお!」 「というわけで何で胴が無いのか教えてあげようと思ってね」 「お、おにいさん…ぱちゅりーたちをころさないいの?」 「はっはっは、今回は許してあげるさ。でももうやっちゃだめだぞ。虐待鬼意山に捕まっちゃうかもしれないからな」 ここで普段のぱちゅりーなら本当に許されたのかと警戒したが、先生はとてもゆっくりした人間であり、愛で派であるだろうと認識してしまっていた。偶然助けたことに始まり、意識を逸らせる為にお菓子を多くあげたことでそのような判断を下してしまったのである。 「あ、ありがとう…でもにんげんかこうじょってどういうことなの?」 ぱちゅりーは先ほどの疑問を思い出して質問した。なにせ加工所といったらゆっくりを捕まえ、苦しませて殺すことで有名なのだ。故に『ゆっくり』加工所。つまり『人間』加工所と言ったら人間を捕まえてを殺す場所という意味になってしまう。 そしてその疑問に応えるべく先生は笑顔で説明を始めた。 「君ちは人間が生まれた時は胴が無いのは理解しているかい?当然だよね。捕食種だって最初は胴無しなんだもの。そっくりな人間が最初から胴があるわけないもんね」 「ゆー!おさのいったとおりなんだぜ!」 「でもなんでさっきのばしょにいたおちびちゃんたちはみんなどうがあったの?おかしいよ!」 「その通り!」 先生は的を射た発言をした生徒に対するようにれいむに反応した。 「そう!彼らは子供なのにもう胴付き人間になっている!そしてその答えがこの人間加工所なのさ!つまり…」 「つ…つまり?」 「ここで生まれてすぐの子供に胴を付けてあげているのさ!」 「「「な、なんだってーー!?」」」「ど、どぴゅどっぴゅーー!?」 「だって考えてごらん。街は危険がいっぱいだ。とても大きなスィーや硬い地面、それに猫や犬、鴉それがどんなに危険かわかるだろう?」 「た、たしかにそうだわ!」 「だから生まれてすぐに胴付きにして何倍も強くしてあげるんだ。そうすることで街でも生き延びれるし、街で鍛えられているからこそ人間は強いんだよ」 「りにかなっているわ…。まさかにんげんさんにそんなひみつがかくされていたなんて…」 ぱちゅりーはショックを受けていた。それならば同じ胴付きであるれみりゃやふらんが敵わないのも無理はない。生まれてすぐに強くなる上、こんな場所に住み続けているのだから。車に乗る前は人間の強さを探り、ゆっくりもそれをやろうと思っていたが、これでは無理だ。自分の計画が完全に破たんしたことを理解し泣きそうになっていた。しかし… 「ところでさ、提案があるんだ」 「ていあん?いったいなんなんだぜ!?」 「うん、ねえ君たち…」 胴付きに、なりたくない? 「え?」 「それっていったい…」 「なんなら、順番に君たちを胴付きにしてあげてもいいんだ。やめておくかい?」 「で、できるの!?」 「勿論さあ!おにいさんは気に入ったゆっくりがいると、ついやっちゃうんだ!ゆっくりの体のことなら何でも知ってる、胴ぐらい朝飯前さ!」 「そ…それは…」 さすがのゆっくり達もこの提案には困惑していた。確かに胴付きになれば何倍も強くなれる。しかし通常6種の胴付き化など聞いたことがない。そう不安がっていると、 「ぱちゅりーはどうつきになりたわ!そしてぜんそくとはおさらばするのよ!」 ぱちゅりーは意を決したように叫んだ。人間ほど強くならずとも、胴があればかなり今の状況が改善される。あわよくば群れに帰った後、みんなをここに連れてきて胴付きにしてもらおう、と。 むきゅ!どうつきになればたとえにんげんさんにかてなくても、かなりていこうすることができるわ。そうなればきっとにんげんさんもわたしたちをけいかいしてあまりひどいことをしなくなるにちがいないわ!れみりゃたちはかずがすくないからにんげんさんからにげているんでしょうけど、ぱちゅりーたちならゆうかんにいどむわ。かんぺきなさくせんね!むきゃきゃ! ぱちゅりーの頭の中では、全員胴付きになった時の強さを人間≧捕食種≧通常種ぐらいにしか考えていなかった。自分たちと胴無しの捕食種との戦力差など頭にない。やはり森の賢者(笑)であった! ちなみにもう1つ。ぱちゅりー種、というかゆっくり自体喘息にならない。体が弱い=喘息という単なる思い込みである。 「おさがなるんなられいむもなるよ!」 「まりさもどうつきになってきのみさんをいっぱいあつめるんだぜ!」 「にじせーちょー!」 「じゃあ決まりだね。順番はそうだな・・・一番元気なまりさ!きみに決めた!」 「やったぜ!いちばんのりだぜ!」 「いいなあ。れいむもはやくやってほしいよ!」 「ははは、でもまりさ1つ聞いておくよ。一度この手術をしたらもう元には戻れない。いいね?」 「かまわないんだぜ!どうつきになってれみりゃをぎったんぎったんにしてやるぜ!」 「よし、では胴付き手術にレッツゴー!」 まりさと先生は笑顔で部屋から出て行った。まりさは好奇心に満ちた笑顔で。しかし先生の笑顔は違った。 そこにあったものは、先ほどの惨劇になかったもの……悪意に満ちた、大人の笑顔であった。 「むきゅ。げんきなゆっくりのじゅんってことはぱちゅりーはいちばんさいごね…はやくやってもらいたいわ!」 ユギャアアアアアア! 「そうだね!つぎはれいむだよ!」 パイルダーーーーーオンッ! 「あばれうま!」 ナジム!ナジムゾオオオ!! 「むきゅきゅ。そうねみょんもげんきだものね」 バリザノナガニハイッデゴナイデエエエ 何やら非常にゆっくりできない声が家じゅうに響いているが、生憎ゆっくりたちには聞こえていなかった。虐待鬼意山たちの例に漏れず、虐待関連の部屋には防音が施されているのだ。もしこれがなければ「胴付きになれる」という本当の意味を理解して泣きわめいてしまっただろう。 がちゃ 「ふぅ…。手術は終わったよ。後は2日間安静にしていれば体が馴染むだろうね」 「おにいさん!まりさはもうどうつきになったの!?」 「なったけど、体がまだなじんでないんだ。もうちょっとしたら完全な胴付きさ!」 「ゆー!じゃあつぎはれいむだよ!はやくつれていってね!」 「せいてんかん!ばべるのとう!!」 「悪いけど、胴付き手術に必要なものを休ませなければならないんだ…。もう3日待ってくれよ。それまでご飯もあげるしさ」 「ゆえええええいやだよさっさとしてね!」 「おちついてれいむ!いそいでもなれないんだったらまちましょう。でもおにいさん、ごはんはちゃんとちょうだいね」 「お安い御用さ」 このような調子でれいむ、みょんと3日ごとに部屋から出されて手術を受けに行った。しかし、みょんが連れ出された時点でにぱちゅりーはあることに気づいた。 みんな帰ってこないのだ。もうだいぶ経つのにれいむはおろかまりさも戻ってこない。さすがに怪しいと感じてそのことを話したが、 「今はリハビリ中なんだ。体を動かす訓練で毎日クタクタだから来れないんだよ」 と言って会わせてもらえない。では自分が会いに行くといっても何かと理由をつけて部屋から出してもらえないのだ。 そしてとうとうぱちゅりーの番が来た。 「むきゅ。おにいさん…よろしく…おねがいするわ」 ―――あちゃーまずいな。さすがに警戒している。暴れてもいいように力が弱いぱちゅりーを最後にしておいてよかった。――― 先生は自分の判断の正しさに安心して、ぱちゅりーを抱いて作業部屋の扉を開けた。そこにはさまざまなものが置いてあった。インパクトや電ノコなどの工具、薬品が多く陳列している棚、それとは別にさまざまなゆっくり関連の本が並んでいる棚、他にもいろいろなものがあったが、ぱちゅりーの目はそれらを見ていなかった。なぜなら、 「ついにそれが最後ですね。おお感謝感謝」 捕食種に並ぶ天敵、胴なしのきめえ丸が部屋の真ん中にいたのだから。 「むぎゃあああ。き、きめえま………る?」 叫んでいる途中でぱちゅりーはあるきめえ丸のある異常に気づいた。 子ゆっくりであろう小柄なきめえ丸の体の下に何やら大きめの丸い物が3つ付いていた。胴付きで四肢が欠損しているのであればもっと平坦なはずである。だがそれにはくびれが3つも付いてるうえ、1つ1つが丸い。先ほどのように丸い物体が3つと表現するほうが近い。しかも真ん中と下は少し動いているのだ。 「ゅ……ゅぅ……」 「まら…だんこーん……」 「むきゅっ!?れいむ!?みょん!?」 ぱちゅりーは3日ぶりの友人の声に思わず声をあげた。だが、その聞こえた方向がおかしい。なぜならそれはきめえ丸に付いている謎の物体から聞こえてきたのだ。 「まだ意識があるとは。黒饅頭とは一味違いますね。おお、あっぱれあっぱれ」 「ど、どういうことなのきめえまる!!」 「そのことについて僕が説明してあげるよ!あれは君と会う前日だった…」 先生は待ってましたといわんばかりに話を始めた。 ――――――10日前 休日を利用して先生は虐待に使うゆっくりを収穫するために森に来ていた。ぱちゅりー達が来た時に待機部屋に誰もいなかったのもストックが切れていたためだ。 何匹かは見つけたが、先生の虐待に耐えられそうなゆっくりはおらず、見つけては潰し、巣を暴いては潰すを繰り返していた。 そうしてしばらく歩いていると、何やら泣き声が聞こえてきた。先生はしめた!と思いその場に急いで駆け付けてみると、2匹の野犬達がそれぞれゆっくりを襲っていた。その後ろには子供以上大人未満の大きさのきめえ丸が横になって涙を流して叫んでいた。先程聞こえた声は彼女のものだったのだ。 先生は大声を出して野犬を驚かすと、彼らはそのまま逃げだしていった。するときめえ丸は2匹の元に駆け寄ろうと体を起こしたが、同時にすさまじい絶叫をあげた。どうやらあんよを食い破られていたにもかかわらず起きたため、中身が地面に触れてしまったようだった。 「おお…人ゲンさン……」 「オ゛、おぢビじゃンヴぁだいじょウぶだドゥ…?」 「父上ぇーーー!母上ぇーーー!」 襲われていたゆっくりはきめえ丸とふらんだった。だが、この2匹はもう長くないであろう。羽は食いちぎられ、振りまわされたであろう髪もあちこちに散らばっていた。歯もかなり砕けているし体中に噛み跡がありかなりの量の中身が飛び出ていた。何より、顔面の4分の1が喰われているのだ。きめえ丸は左目しか残っていないし、ふらんは頬が消えて口の中が丸見えだ。 どうやら手遅れだったようだが、落胆以上にこの状況を不思議に思った。きめえ丸とふらんが一緒になって動物に襲われるなど珍しい。ふらんがきめえ丸を襲っている最中に犬が来たのかと一瞬思ったが、ふらんがきめえ丸を積極的に襲うなど聞いたことが無い。 とりあえず小さいほうのきめえ丸をそっと反対にして抱いてやり、オレンジジュースをかけてやった。そして無駄とは分かっていたが2匹にもオレンジジュースをかけてやることにした。 「おお、痛みが…少し…引きました」 「うー…ありがと…」 「父上!母上!大丈夫ですか!?人間さんありがとうございます!」 「いや、この傷じゃもうだめだ…もうこのジュースじゃ鎮痛剤ぐらいの効果しか期待できないよ」 「かまいません…最期に、この子の顔が見れるのですから」 「おにいさん…たすけてくれて…ありがと」 「そんな!?気をしっかり持って!休めば大丈夫ですよ!?」 「いいえ、私達はもう助かりません…。だから…これからはあなた1人で…生きていくのですよ」 「で、でも…おちびちゃんもケガしてるんだどう。おにいさん、おねがいが…あるんだどう」 「子供を助けてやってくれってか?別に構わないが、お前ら番いなのか。珍しい組み合わせだな」 「…ええ…そんな珍しいが故の…たった1人だけの可愛い可愛い子供です…どうか…怪我が治るまで…ぐふっ」 「もう…おわかれだど…おちびちゃん…げんきで…」 「「さよう…な…ら…」」 「うううう。うわああああああああ」 先生も虐待鬼意山である。親が目の前で死んだ子ゆっくりなどよく見かけるし、親の死体をさらにぐしゃぐしゃにして子のお飾りをそれに突っ込みヒャッハーするなど日常茶飯事だ。 だがそれは餡子脳饅頭の話。彼女らのような高い知能を持つ稀有なゆっくりの死にはある程度敬意をはらう。 先生はきめえ丸が落ち着くのを待ち、今後の話を始めた。 「お前の両親に頼まれた。だからそのあんよの傷がふさがって自立できるようになるまで俺の家に来い。」 「ぐすっ。本当によろしいのですか?」 「子ゆっくり1匹ぐらいなら当面はわけないさ」 「おお、感謝…感謝…」 先生は親の死体を別々の袋に入れ、きめえ丸を手に持って帰路に着いた。驚いたことに、きめえ丸のあんよすでに膜が張っていた。 ―――オレンジジュース効果とはいえ普通これだけの大怪我はこんなに早く治らないぞ!?ふらんの血…餡を引いてる影響か――― 帰宅後、きめえ丸にさらにオレンジジュースをかけてやり、死体入り袋を冷蔵庫に入れた。死体を処理するのはあることを確認した後に、と先生は決めていた。そして、あの4匹の運命を決定した『計画』について話を始めた。 「なあきめえ丸、お前も栄養をちゃんとつけたらいずれ胴付きになるんだよな?」 「ええ。その通りです。でもあの森は食べ物は決して多くありませんからね。きめえ丸種は雑草はあまり食べれませんから、母も胴なしのままだったんです。父も私達に合わせてゆっくりを食べるのを控えてましたし…」 「その事なんだが、お前、子供のまま胴付きになってみないか」 「は?」 「お前が大人になるのを待っていたら秋の中盤になっちまうんだ。その頃には冬ごもりの準備はほぼ終わってなきゃいけない。でもお前は人間の家から森に帰ったばかり、しかも独り立ち直後だ。ほぼ確実に失敗して死ぬ。」 「おお…おお…」 「でも胴付きなら大人になる前に森に帰れる。それどころか身体っていうアドバンテージがあるから準備もスムーズに進む」 「それならとても魅力的な提案ですが…可能なんですか?」 「ああ。最近『月刊ゆ虐の友』で見てな。それによると成功率は低いそうだが、俺の見立てではお前の場合かなりの高確率でうまくいく。」 「…元々選択肢など無いに等しいのです。それをお願いします」 ――――――9日前(ぱちゅりー一行捕獲、まりさ手術日) 「ゆゆーん。これでまりさもどうつきだぜ!」 「そうだね。まりさは胴の上部分や手になるんだよ」 「ゆ?」 がちゃ 「おお、それが『あれ』の材料ですか」 「ゆぎゃあああ!きめえまるだあああああ!」 「そおい!」 先生は部屋に入るやいなやまりさを顔面から床に叩きつけた。そのせいでまりさの前歯が折れてしまっていた。 「ゆぎゃあああ!?なにするんだぜ!?」 「ヒャアアアアア!ゆっくりは改造だああああああ!」 虐待鬼意山の中には称号やG(ぎゃくたい)ネームとして○○鬼意山と呼ばれる者がいる。ぺにぺにがおちびちゃんな『短小鬼意山』や自動車の修理工として働く『修理工鬼意山』などが後者にあたる。 先生は前者……Gネーム、『改造鬼意山』と皆に呼ばれる虐待鬼意山であった。 よし、ではまずはまりさのあんよを切り刻む! 「ゆひいいいいい!?やめるんだぜえええゆぐおおおおおあああああ!?」 カッターで碁盤目のように縦横に切っていく。中の餡子も一緒に傷つけることで痛みも加わりより一層移動能力を奪える。 「ゆああ。ばりざのしんそくのあんよが…」 これで安心してより痛い作業に移れる。次はまりさの目に指を突っこもう。 「ゆぎゃああああああ!」 抉る、抜くなどという生易しいものではない。掻き出す。何回にも分けて眼球をほじくり出す。これにより眼球からの痛覚の信号がいつまでも餡子に送れていく。それを2回、両目で行われることでまりさを気絶も出来ずに苦しませ続ける。 「ゆがあ、ゆがあ」 うん!スプーンの方がきれいだけど、今回はどうせ眼の痕は消えるんだ。だったら声を楽しまなきゃな。 おつぎはぺにぺに。さすがに手では餡子を削り取りすぎてしまうな。ならば…これだ! 先生……改造鬼意山は短いアルミパイプを取り出した。直径は4?ほどであり、これをまりさのぺにぺにがあるであろうの位置にあてがった。 そおい! 「ゆごああああああ!!!!!!」 先程よりさらに大きな声をあげたな。まあ当然だ。内臓にダイレクトで異物を入れられたんだから。ではこれを体内から出してっと。 上手に抉れました~♪ いまアルミパイプに詰まっている餡子はぺにぺに、まむまむとして機能する部分だ。これで変な所でにんっしんする心配もなくなった。穴がでかいからジュースを流して出餡多量を防ぐ。 「いじゃい…いじゃいよおおおお…もうおうちかえるぅぅぅ」 まりさがうるさいが無問題だ。あんよ、目、ぺにぺに…ならば次は歯だな。 「ふが!?」 まりさの口の上下をフックで固定し、大開きにする。そして!ペンチで!!抜く!!! 「ふごおおおおお!?!?」 一本一本丁寧に抜いていく。なるべく痛みをあたえるのがゆっくりの歯医者の極意だと聞く。ならば虐待鬼意山にだって可能。 ぶちっ「ぬ゛」 ずぽっ「ヴぁ」 べきっ「あ゛」 めりっ「ぼ」 ついにすべての歯を抜き終わり、残すはあと一か所。頭だ。これが今回の肝であり、失敗は許されない。 まず頭髪を表皮ごとナイフではぎとり、ハゲ饅頭にする。そして目的に合わせて頭頂の皮を切り取った。 次に冷蔵庫から2種類の餡入りのビンを取り出す。これはきめえ丸の両親の中身だ。あの後、計画の為に中身の一部を取り出し、保管しておいたのだ。 親きめえ丸の餡子をふらんのものより多くビンから出し、小皿の中で混ぜた。そしてまりさを立たせて固定し、見えている餡子を覆うように先程の混合餡を乗せた。 「きめえ丸、いいな!タオルをしっかり噛んで喰いしばれ!」 「わ、わかりました。お願いします」 きめえ丸の底部をナイフで切り取っていく。可哀想に。あんなに痛そうなうめき声を上げて…。もう少しの辛抱だからな! 幸いにも前日の確認後、あんよの治療を中止していたので薄皮を切るだけで済む。健全なあんよを切り取ることになっていたらと思うと自分まで痛くなりそうだった。 「きめえ丸、よく頑張った!さあ最後の仕上げだ」 先程放置しておいたまりさのところまで抱えて行き、 「パイルダーーーーーオンッ!」 餡子がむき出しのあんよをまりさの餡子むき出しの頭に合体させた。 すぐさま結合部にオレンジジュースを浴びせ、今までの手術の成果を見守る。すると3分も経つと… 「ゆ゛!?」 「おおっ!?」 ついに反応が出てきた! 「馴染む!馴染むぞおおお!!」 「はひはのははひはひっへほはひへえええ!」 うん、まりさお前何言ってるんだ?しょうがないので以前ゆっくりの歯で作った入れ歯を口に突っ込んでやると、 「ばりざのながにはいっでごないでえええ」 と弱弱しく叫んだ。 普通、ゆっくり同士を結合させるとバラバラの意思を持つ双頭ゆっくりができる。だが今回の虐待…もとい手術ではだんだんきめえ丸に主導権が移っていっているようだ。これこそが俺が雑誌の方法に独自のアイデアを加えた胴付き化の手法なのだ! その秘密はあの混合餡にある。あれはきめえ丸の両親のものだ。ふらんの餡がふらんとのハーフであるきめえ丸の餡に反応して『傷ついている』と認識することで、再生能力をまりさの餡子に作用させて置き換えているのだ。だが、そのままではふらんの餡が増殖しかねないと思い、親きめえ丸の大量の餡と混ぜた。 こうすることで量を確保しつつふらんの餡の濃度を下げ、同時に混合して一体化した親きめえ丸の餡がきめえ丸の餡との『つなぎ』として働き、きめえ丸側の餡がまりさを侵食していったのだ。やがて混合餡もきめえ丸の大量の餡に駆逐されて一体化するだろう。両親は死んでなお子供を助け、子供の一部として生きていくのだ。 今は1匹分だけだし体もくそもないが、最終的に成ゆっくり4匹分の餡子と大量のオレンジジュースの効果で下のパーツから胴が形成されていくだろう。その形成もふらん再生能力による欠損部の修復作用のおかげなのだ。 手術は大成功だったが、俺もきめえ丸もくたくただ。念のため時間を置きたかったし、きめえ丸の体力回復もかねて残りの3匹には3日後と伝えておこう。 ――――――6日前(れいむ手術日) 「ゆぎゃああああああ」 「いやだやめてだれかれいむをたすけて」 「ゆあああああ…れい丸は…しにたく…おお、いやだ…」 ――――――3日前(みょん手術日) 「ちんぽおおおおお」 「でかまらあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「ぢ…ん…わたしのほわいとちょこがなにかにおかされていく…。だがたとえからだとこころはあけわたしても、このたましいだけはまもってみせる…」 ――――――現在(ぱちゅりー手術日) 「……とまあこんな感じで目の前のきめえ丸…いや寄生丸がいるんだ。さっき声がしたのは上からまりさ、れいむ、みょんだよ。まりさは完全に一体化したみたいだけど、下2つは本体から遠い分しぶといね」 あまりにも凄惨な内容のため、クリームを吐き出さないように口をホッチキスで止められたぱちゅりーは大粒の涙を流していた。 改造鬼意山がホッチキスを外してやるとぱちゅりーは弱弱しく体当たりしながら責めてきた。 「だましたのねええ!どうつきにするなんていってええええ!ふざけるなああ。みんなをかえせええええ!!!!」 「おいおい、落ち着いてくれよ。僕は何にもだましちゃいないよ。寄生丸に取り込まれて一体化することで胴付きになったじゃないか。たかがゆん格が消滅しちゃっただけだよ。いつか勝手に生えてくるよ。それに二度と元に戻れないって念を押したのに志願したのは君たちじゃないか」 「むぎゅうううううううぁああああああああ!」 「やれやれ…ヒャッハパンチ!」 改造鬼意山はもう会話は無駄だと結論を出し、パンチの先制攻撃を口にお見舞いした。 「がは…」 「さて、では恒例の……ヒャア!我慢できねえ!改造だあ!」 先生はぱちゅりーに再びホッチキスをして身体をひっくり返した。あんよを切るつもりだが、今回はカッターでなく名刺を取り出した。 「一流の社会人鬼意山は仕事道具を虐待に応用できるという。部品はともかく作業くらいはその域に達したいものだ。というわけで練習に付き合ってくれよっ!」 そういうとあんよに当たるような軌道で名刺を高速で振りぬいた。紙とは張りを持たせることで時に人間の皮膚すら切り裂ける。ぱちゅりーのあんよも例外でなく切られたが、饅頭であるがゆえに人間より皮が厚く、運動能力を奪うほどの深さには達しなかった。 「~~~~~!?」 「やはり1回じゃ無理か。せめて名刺2,3枚で済むようにしたいな。」 そう言って名刺であんよを切る作業を続けていった。慣れていないせいもあり、結局名刺15枚をダメにし、時間もまりさの3倍もかかってしまった。だが苦痛はそれに比例していない。少しずつ削られていくあんよ、時間をかけ露出していく中身のクリーム。口がふさがっていなければおそらく今頃皮だけになっていただろう。 続いて、半田ごてを持ち出した。餡子よりも流動性の高いクリームがこぼれないように少し焼いて固めるのだ。 あんよを切られた苦痛に参っていたぱちゅりーはいままでをはるかに超える激痛に白目をむいた。なにせ内臓むき出しの部分を焼かれているのだ。やがてあんよ全体が焼かれ、気絶してしまったぱちゅりーにオレンジジュースとキツケの胡椒をかけて無理やり覚醒させた。 改造鬼意山は次はどの作業をしようかと迷っていた。あんよ→目→まむまむ→口→頭ばかりでは芸がない。最初と最後は必須なので、中の3つを入れ替えるべきなのだろうが、どれが一番いいか悩んでいた。 考えること10秒。逆転の発想、ならば同時進行でやってみようという意見に至った。 先程のようにわざわざオレンジジュースをかけるのも面倒なので、今回はスプーンで右目をくりぬいた。それを左目の前に持っていくと、滝のような涙を流してそれを食い入るように見つめた。いったん目の作業は中止。続いて口の作業に移る。 問題は口の中の大量のクリームである。おそらくホッチキスを外した瞬間一気にこぼれて絶命してしまうだろう。そこで、今回の副題、同時進行にふさわしいやり方で解決する。そのために口より先にまむまむを処理する必要がある。 今回のまむまむくり抜きは、まりさの時と違い大き目に穴をあける。そこでパイプでなくショベルで穴をあけることにした。 理論もくそもない。改造鬼意山はただひたすら掘った。やがて口の下に直径8?、深さ6?程の穴がぽっかり空いた。中枢餡を傷つけないかと少し心配していたが、杞憂に終わったようだった。 この余分な大きな穴が役に立つ。今度は真ん中あたりから上に掘り進み、口とまむまむ跡とをつなげた。 口からまむまむ跡へ大量のクリームが流れ込んでいく。だが元々体内にあったものが戻っただけなので、多くは吸収され残りは穴をふさぐ程度だった。 これで口の中はきれいになった。まむまむにも半田ごてを軽く当てて漏れないようにし、いよいよ口を開いた。 「む゛…おに゛いざん…やべで…やべで…」 オニイサンハキニシナーイ。ラグラージハキモクナーイ。 ぱちゅりーに死なれても困るし、新しい手法も作りたかったので今回はペンチを使わない。ナイフで歯茎ごと切り落としてすぐに口を閉じ、再び半田ごてを用いて唇を癒着させた。今回の功労賞は間違いなく半田ごてである。後でバーナー派に布教でもしようかな、とも改造鬼意山は考えていた。 「~~…~…」 もうぱちゅりーと口をきくことはない。目を残しておいたので口をふさいでも恐怖の感情がはっきりわかる。同時進行プロジェクト、大成功である。 髪の毛の作業に移るが、さすがに工夫を凝らすこともなかったのでここでは割愛する。 そして最後に残った目の除去である。 「やあぱちゅりー!どうしてこうなったんだろうって疑問に思っているだろうね。目をとる前に答え合わせしてあげるよ!」 「…~~」 「まずタイミングが悪かったね。寄生丸がいなければ、もしかしたら君たちは生きて山に帰れたかもしれない。まあ十中八九改造した上でだろうけど」 「……」 「次に胴付きになった後の夢だね。言っとくけど人間は胴付きふらんを1人で10匹皆殺しにできる。5匹ぐらいなら無傷だよ。人間に抵抗できないし、そもそも胴付きになっても捕食種に敵わないよ。今だって胴なしに勝てないだろ?」 「~~!」 「そして教師に捕まったこともアウトだね。自分の教え子に危害を加えようとしていたゆっくりを優しくするわけないさ」 「~!~!」 「そして最後に…人間は生まれたときから胴があるんだよ。成長して胴が生えるなんて、虫じゃないんだからさあ」 「……!?」 ぱちゅりーは最後の言葉を理解できなかった。自身の計画の根幹の理論。そもそもそれが完全否定されたのだ。ぱちゅりーの餡子脳はその瞬間思考を停止していた。 改造鬼意山はきめえ丸ももとへぱちゅりーを連れていき、自分の未来を目に焼き付けさせてからスプーンを左目にあてがった。 「じゃあさよならぱちゅりー。暗闇の中、徐々に浸食されながらヒャッハりしていってね!」 ――――――約2週間後 改造鬼意山…いや先生は卒業生を送るような目で玄関に立っていた。 「今まで本当にお世話になりました」 「ああ、達者でな。でもホントに森に帰るのか?お前さえよければ俺の飼いゆっくりになってほしいんだが」 「嬉しい提案ですが、やはり父と母と一緒に暮らした森こそが私の住む場所なのです」 寄生丸…否、きめえ丸は見事な胴付きになっていた。 あの後順調に体が形成されていき、3日前ついに成体前に完全に胴付き化した。形成の過程で餡子が大量に消費されたので体も頭の大きさに見合ったものになっており、とても整った美ゆっくりになっていた。 なによりうれしい誤算だったのは、ぱちゅりーの野生で生きるための豊富かつ有用な知識がきめえ丸に残った事だ。一番頭から遠かっただゆえにクリームの中にあった記憶がが中途半端に残り、それが『記憶』でなく『知識』としてきめえ丸に定着した。おかげでかなりの知識を手に入れ、おまけにぱちゅりーの記憶と混同することもなかった。 そして残りの日々をリハビリ・訓練にあててこの日ついに一人立ちとなったのだった。 「じゃあ元気でな」 「ええ、春になったら挨拶に来ます。先生もお元気で!」 こうして、きめえ丸は森に帰って行った。その後も交流を続け、きめえ丸が森を案内したり奥さんになったふらんを紹介したりして死ぬまできめえ丸は先生を慕い続けるのだった。 「さあて、たまには作業部屋を掃除するか。ん?なんだっけこの頭皮?気持ち悪いなあ」 それぞれ色の違う髪の付いた4つのゆっくりの頭皮が部屋の隅に積まれていたが、先生はそれが何なのか完全に忘れていた。 こうして森の賢者(笑)の作戦は失敗し、優秀な長と多くの大人を失った残りの群れは今までの敵に加え、最近出現した人間の協力者と噂される胴付ききめえ丸による誘拐にも頭を悩まされいったのだった。 【あとがき】 補足 1.先生は二重人格ではありません。ただ単にTPOをわきまえているだけです。 2.作者の作品ではゆっくりの知能によって喋り方を変えています。 ドスクラス、特に高い知能のゆっくり(例:きめえ丸)・・・・・・漢字混じり 一般的な知能の高いゆっくり(例:ふらん、『仏』の帰依なずーりん)・・・・・・カタカナ混じり 普通のゆっくり(例:言うまでもないでしょ。馬鹿なの?死ぬの?)・・・・・・ひらがなのみ 終わった…終わったぞ…。 元々『体』で完結させていた作品。中途半端との声を聞き無理矢理『体2』を書いたため、ネタ切れ・虐待描写下手・レポート三昧の三重苦で結局『体3』の完成に2週間弱も近くもかかってしまった。 もう…寝てもいいよね…? 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 310 仏 ふたば系ゆっくりいじめ 393 体 ふたば系ゆっくりいじめ 401 体2 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ラグラージはカワイイ -- 2014-06-21 22 38 28 いいはなしだ 。・゚・(ノ∀`)・゚・。 -- 2011-06-04 06 38 12 みょん実は誇り高いこと言ってたwww -- 2011-01-13 00 38 31 けっこうシリアスに見てたのにパイルダーオンッ!!でクッソワロタwwww -- 2010-12-07 02 03 23 きめぇ丸を嫁にしたいぜ・・・ -- 2010-11-06 17 50 37 きめぇ丸の両親が、子供の一部となり命を繋いでいく、か。 感動的だなぁ… きめぇ丸達、幸せになってね! -- 2010-10-10 19 13 45 みょんの言葉が微妙に感動的だった。 -- 2010-08-15 22 04 34 死んでなお子供の一部となり まさかゆ虐で涙腺緩む日がくるとは…… イイハナシダナー (つд`) P.S. いや、ラグラージはキモいだろjk -- 2010-07-19 20 14 42 きめぇ丸優遇は、ゆっくりできるね!! -- 2010-06-23 12 17 03
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妖怪饅頭の話 13KB 悲劇 仲違い ゲス 愛護人間 独自設定 始祖ゆっくり ポールあきとの約束 ・かなりオカルトな話な上に、ゆっくり関連の設定が妙な方向にぶっとんでおりますので、お気をつけください。 ・作中の薀蓄は、半分くらいがいいかげんなものだと思いますので鵜呑みにはしないでください。 ・過去作の設定と矛盾するところがあった場合は、見なかったことにしてください。 ・あと、あまあまください。実験用の蒸留水さんにブドウ糖さん溶かしたものは、もう見たくないです。 ―――――――――――――――――――― おやおや、よく来たね、チビちゃんたち。 酒のつまみと得体の知れない井戸水ぐらいしかないけど、ゆっくりしていってね。 ん、なんだい? また、オババの話を聞かせて欲しいって? おうおう、いいよいいよ。 オババも、お話は大好きだからね。 それじゃあ、何の話をしようか。 頭を失くしたちるの、一人ぼっちのキャハハまりさ、熱帯夜の樽さなえ……ん? 怖い話は、昨日したから、今日は怖くない話がいいって? じゃあ、薔薇強姦魔なんてどうだい? お母様(しんき)によって創造された七体の強姦魔(レイパー)、薔薇強姦魔(ローゼンレイパー)。 愛しのお母様を姦淫するために至高の強姦魔――吾理守(ありす)を目指して、姉妹は殺し合う。 裏切り、近親相姦、薔薇一物(ローザぺにぺに)の奪い合い。 繰り広げられる、カスタードクリームでカスタードクリームを洗うクリームみどろの愛憎劇。 舞台の幕が閉じるとき、彼女たちは何を見るのか……。 へ? そっちの方がよっぽどホラーだって? 駄目かい? んー、困ったね。 今日は、とっときの怖い話をするつもりだったから、怖くない話は考えてなかったんだよ。 ほえ? 「始まりのゆっくり」の話を聞きたいって? でも、いいのかい? あの話は、一昨日もしたよね。 ……ほえほえ、そんなにあの話が好きかい。 うんうん、それじゃあ、そうしようか。 実は、オババもあの話が大好きなんだよ。 みんなも、それでいいかい? じゃあ、始めようかね。 「妖怪饅頭の話」 あれは、いつの時代のことだったか。 政治の中枢がまだ京都にあった頃、この国では、いろんな所で争いが起きて、些細なことで皆がいがみあって、片時もゆっくりした時間が流れていなかったそうだよ。 でもね、その頃の人間ってのは、そんな苦しい時でも「感謝」を忘れなかった。 自分たちが食べる分も少ないってのに、恵みをもたらしてくれる神様と大地に感謝して、毎年毎年、お供え物をしていたんだとさ。 ある村でも、その例に漏れず、お祭りのときには、あっちの家からちょっと、こっちの家からもちょっといった具合に食べ物を出し合って、お供え物をしていたんだ。 その握り飯や団子といった、それはそれは美味そうなお供え物の中には、何個かのお饅頭もあった。 そして、驚いたことにね。 その饅頭の内二つは、命を持ってたんだよ。 普通、命を持たない物に魂が宿るには、長い年月が必要だって話だけど、昔の人たちは、神仏や妖怪変化っていうものを信じて暮らしてたからね。 そういった人間の心の有り様は、世界にほんの少しずつ影響してるから、皆が科学以外を信じることがなくなった今と比べると、昔は物が命を持ちやすかったんだよ。 それに、そもそもお饅頭自体に「人間の頭」っていう意味合いが込められていたからね。 おや、この話はしなかったかねぇ? 中国の孔明さんって人が、荒れ狂う川の水を沈めるために、人間の生首の代わりとして生贄に奉げた食べ物がお饅頭の始まりだって言われているんだよ。 まあ、そんなわけで、お饅頭ってのは、人に近い性質を帯びやすい食べ物だったわけさね。 さて、この二つのお饅頭なんだけど。 実は、人間と仲良くしたいと思ってたのさ。 自分たちの前で楽しそうに遊ぶ子供たち、笑いながらお話をしている農夫、赤ちゃんを抱いて頭を撫でるお母さん。 何気ない日常風景でも、動けもしない、おしゃべりもできないお饅頭たちにとっては、きらきらと輝く素敵なものに感じられたんだろうね。 みんなといっしょにあそびたい。 おしゃべりしたい。 ぎゅってされたい。 あたまをなでなでしてもらいたい。 いいな、いいな、たのしそうだな、おともだちになりたいな。 そういった思いが積もりに積もって行った。 そんなある日 「「ゆっくりしていってね!!!」」 赤いリボンに、黒い髪のゆっくりれいむ。 「れいむは、れいむだよ!!!」 黒い帽子に、金色の髪のゆっくりまりさ。 「まりさは、まりさだよ!!!」 その子たちは、妖怪になった。 勿論、すぐに人間たちと仲良くなることなんて出来なかったよ。 そりゃそうだね、村人からすれば、生首の化け物が自分たちの言葉を話しながら跳ね回ってるんだ。 薄気味悪いなんてもんじゃないよ。 子供は泣き出すは、爺様は腰抜かすは、てんやわんやの大騒ぎってなもんだよ。 そんな具合で、終いにゃ近くの寺から坊さん呼んで来て御祓いしてもらおうなんて話まで出てくる始末さ。 現代人からすれば、ゆっくり相手に大騒ぎしている昔の人は、随分とおもしろいものに映るんだけどね。 こうして初っ端から、最悪な印象を持たれちまったわけさ。 最近の根性なしのゆっくりどもなら、ここでもう諦めちまいそうなもんだけど、その子たちは人間と仲良くなることを決して諦めなかった。 「感謝」の念を沢山込めて作られたお饅頭の低級妖怪は、良く言えば物凄く純粋、悪く言えばどこまでも単純だったのさ。 友達を作るには、うってつけの性格さね。 それに、その子たちは、誰とでも仲良くなれる才能を持ってた。 それが 「「ゆっくりしていってね!!!」」 なんだよ。 「ゆっくりしていってね!!!」 疲れている人がいれば、全身全霊の「ゆっくりした気持ち」つまり「陽気」を言葉に乗せて相手を癒す。 「げんきだしてね!!! すーり、すーり!!!」 絶望した人がいれば、頬を摺り寄せて、相手の「ゆっくりしてない気持ち」つまり「陰気」を引き受けちまう。 人間に認めてもらいたいと願って、毎日毎日、そんな風にして頑張った。 雨と雪には、負けちまうけど、風にも、夏の暑さにも負けずに村中をテインテインと跳ね回った。 最初は、気味悪がってた村人たちも、そんな健気な姿見せられちゃ、邪険に扱えないってなもんさ。 この子たちを「ゆっくりオバケ」とか「生首饅頭」なんて呼んでた人間は、次第に少なくなって行った。 一人、また一人とお友達が増えていった。 そうして沢山のお友達が出来て、皆から「れいむ」「まりさ」と名前で呼ばれるようになってからは、毎日が笑顔でいっぱいだった。 遊んだり、お喋りしたり、村人に一時の癒しを与えるために村中を跳ね回ったりして一日中を過ごして、日が暮れたら川で体を洗ってもらう。 辺りがとっぷりと暗くなる頃には、大好きな人間の暖かい腕に抱かれて眠りに就く。 さぞ、幸せだったろうね。 勿論、中には「ゆっくりはゴミだ! カスだ! 死ぬべき存在だ! 爆発しろ! 煮えろ! 泡立て!」やら「ヒャッハー!!! 虐待だー!!!」やらと、まるで時代を先取りしたかのような不思議な主張を続ける虐待お兄さんもこの頃からいたけれど。 まあ、それでも、ゆっくりは、多くの人々に愛されて末永く幸せに暮らしましたとさ、めでたし、めでたし ……で終われると本当によかったんだけど、ねぇ。 可愛そうだけど、ここがこの子たちの物語の絶頂だったのさ。 妖怪や幽霊、特に力の弱い子たちがどうやって増えるのかは、前に説明したね。 ……そうさ、噂だよ。 人が噂話を信じることで、虚ろな存在は本当に有るものとして力を得る。 そして、噂話を口にすることで、そいつは形を持つんだ。 トイレの花子さんを見たって話が日本中のいろんな小学校でされてるのはそのせいさ。 最初の子たちに友達が出来れば出来るほど、その存在は噂話として人々の間を行き交い各地に広まっていった。 「生首みたいな饅頭の妖怪がいる」 これは、最初に噂が生まれたところから、随分と離れたところでされていた噂さ。 噂ってのは、広まるうちに形を変えちまうもんなんだよ。 確かに、生首みたいな饅頭ってのは、言い得て妙だね。 でも、それじゃあ「れいむ」と「まりさ」のことを正しく伝えたとは言い難い。 こうして、情報がちょっとずつ、ちょっとずつ呆けながら伝わっていった結果、国中のいたる所でその子たちが生まれたのさ。 「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」 「次の子」たちは、様々な面で「最初の子」たちとは異なった。 そう、最初の子たちよりも優れていたんだよ。 「生首みたいな」という言葉が前面に押し出されて噂が広まった結果だね。 次の子たちは、より人間に近い性質を持って生まれてきたのさ。 単純な思考は、ほんの少し複雑になった。 少しの単語と短い文しか使えなかった知性は、もっと広い言葉の引き出しと上等な帳面を手に入れた。 快、不快、好き、嫌いといった単純な感情は、もっともっと複雑になった。 恋をして夫婦となること、愛し合い子を成すこと、子を慈しみ育むことを覚えた。 でもね、それは決して良いことなんかじゃなかったんだよ。 確かに、少しだけ頭は良くなった。 でも、それは、ひどく中途半端なものだったのさ。 賢くなったとはいっても、人間の真似っこだもの。 本物の人間の賢さには及ばない。 だから、人間の「決まりごと」や「守るべき当たり前のこと」といったものが理解できない。 最初の子たちは単純だったからね。 理解できなくても駄目だと言われたら止めるし、怒られればちゃんと謝った。 まあ、すぐに忘れちまうんだけどね。 でも、次の子たちは、なまじ物事を考えることが出来るもんだから、言われたことを素直に受け止められない。 やれ、野菜は勝手に生えてくるだの、誰もいなかったからここは自分たちの家だのと言って、人間たちを大いに困惑させ、怒らせ、不興を買っちまったんだ。 こうしたいがみ合いのせいで、人間とゆっくりの仲に罅が入った。 確かに感情は豊かになった。 恋や愛といった素敵のものが生まれた。 怒り、悲しみ、妬みといった余計なモノと一緒に。 その余計なモノの中で特に厄介なのが「欲」さ。 欲ってのは、確かに全ての生き物が持ってる。 「ご飯を食べたい」「眠りたい」といった欲を感じられないと、まず生きることが出来ない。 でも、人間の持つ欲ってのは、どんな生き物の持つそれより複雑で大きい。 他者を蹴落としてでも幸せでありたい、誰よりも優れた存在でありたい……。 ただ生きるだけなら必要のない欲求。 普段は、「理性」でもって押しつぶされている願い。 そして、理性ってのは、知性、賢さからくるもんさ。 そう、さっきも言ったように次の子たちの賢さは、中途半端だった。 つまり、理性も中途半端なものだったんだよ。 その結果、次の子たちの中に「ゆっくりさせる」ことより「ゆっくりする」ことを大事にする連中が増えてった。 そうして起こったのが陰気と陽気のバランスの崩壊、それに続く「ゲス」の誕生さ。 さっき、ちょろっと言ったけど、陽気ってのは、ゆっくりした気持ちのことだね。 ゆっくりが幸せを感じたときに生まれるそれは、血肉ならぬ餡子皮となり、心を豊かで寛容にしてくれる。 ただ、薬も過ぎれば毒になる。 摂りすぎた陽気は、その身を必要以上に肥え太らせ、心を怠惰で傲慢なものに変えちまう。 こうして体と心に肉を付けたゆっくりは、こう考えるようになったのさ。 ――こんなにもゆっくりした自分は特別な存在で、他の連中は自分に仕えることが至上の喜びに違いない。だから、自分はもっとゆっくりするべきだ―― そうして、こいつらは、もっと沢山の陽気を求めてゲスな行為を行うようになった。 その辺の草よりも遥かに美味い人間の食い物を奪う。 龍脈、地面の中でも特別にゆっくりしたところに巣食って草木を枯らす。 出入りが多くて気の流入の多い人間の家でお家宣言といった具合にね。 その一方で、ゆっくりできなくなった連中もいた。 陰と陽は、二つで一つ。 必要以上にゆっくりした連中のツケは、その仲間が被ることになったのさ。 陰気ってのは、ゆっくりしてない気持ち。 ゆっくりが抑圧を感じたときに生まれるそれは、身を引き締め、精神を鋭く頑強にする。 でも、それは薄めた毒。 少量ならば薬でも、沢山摂ればやっぱり毒だよ。 押し付けられた余計な陰気は、表情を剣呑にして、心を嫉妬や憎しみといった負の感情で満たす。 育まれた負の感情は、もっと沢山の陰気と「もっと悪いモノ」を惹き付ける。 そして、陽気に対する強烈な飢えをもたらし、ゆっくりをゲスに変える。 たまに、共食いしているゆっくりを見るだろう? あれなんて、まさにそれさ。 ゆっくりして陽気を掻き集めるよりも、元から持ってる奴から奪ったほうが早いからね。 でも、もっと悲惨なのは、引き寄せた悪いモノとくっついちまった連中さね。 餓鬼魂(がきだま)なんかとくっついたら二度と満たされることがない。 ツガイ、親、子供、友人、終いにゃうんうんや石なんてものまでかっ喰らうようになって、最後は自分の腹を貪り喰らって死ぬ。 そして、もっともっともーっと悪いモノとくっついたら…… 人間にも害を及ぼす。 こういったゲスが生まれてきたせいで、人間とゆっくりの仲は完全に引き裂かれちまった。 勿論、次の子たちの全てがゲスだったわけなんかじゃないよ。 素直な善い子たちだって、いっぱい、いっぱいいたんだ。 でもね、坊主憎けりゃ袈裟まで憎しって言ってね。 人間は、ゆっくりのことが大嫌いになっちまった。 全国の至る所で「ゆ狩り」なんて言って、ゆっくり狩りが行われた。 そうして、ゆっくりたちは、人間の集落を追われて山々へと散って行ったのさ。 その中に、最初の子たちがいたのかどうか、今も生きてるのかどうか……。 妖怪に寿命はないから、今も元気でやってるかもしれないし、とっくに殺されてるのかもしれないね。 それは、誰にも分からない。 めでたし、めでたし。 ん? ちっともめでたくないって? あれま、チビちゃんにこの話をするは、初めてだったかね? ふっふっふ ほら、窓の外を見てごらん。 人間の街だ。 区画整備がなされて、風水と科学で守られた、ゆっくりにとって住み心地がいいとは、決して言えない人間のための都市だ。 それなのに、ゆっくりはいなくならない。 桃源郷を夢見て山から下りて、現実を知って絶望しても、何とか人間の街で暮らそうとする。 人間の食い物が魅力的なのか、帰れない事情があるのか……。 勿論、そういった込み入った事情もあるんだろうさ。 でもね、オババは、こう思うんだ。 今でも最初の子たちの願い「人間と友達になりたい」って思いが心のどっかにあるからなんじゃないかってね。 さて、お話は終わりだよ。 チビちゃんたちのお母さんが迎えに来るまでは、まだまだ時間もあることだし、みんなで散歩にでも行こうか。 な~に~? 外は寒いから家の中で、KOY(キングオブユックリ)がしたいだって? こんないい天気に、何言ってんだい。 40秒で支度しな! あとがき 前からやってみたかった妖怪発祥ネタ。 いかがでしたでしょうか? もし、有りならば「シルクロード経由で中国から欧州に渡った飛頭蛮っていう妖怪がれみりゃ、ふらんになる」とか「仙桃から生まれた最初のてんこが仙人の修行を真似して徐々にドMに開発されていく」というネタも書いてみたいっす。 ご意見、ご批判など、お待ちしております。 あと、作中に出てきた「樽さなえ」は、某怪奇小説から勝手にパチりました。 樽さなえ→タ ル サ ナ エ で、文字の順番を入れ替えると、悪魔の名前が……。 ゆんやぁぁぁぁ!!! こわいぃぃぃ!!! それにしても、婆ちゃんの語り口調ってのがわからないよー。 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 394 お兄さんと冷めた肉饅 ふたば系ゆっくりいじめ 408 お前もポールさんみたいにしてやろうか!? ふたば系ゆっくりいじめ 442 肉まんと出かけよう 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 491 肉まんと出かけよう 完全版 ふたば系ゆっくりいじめ 501 ゆっくりしたモノの義務 ふたば系ゆっくりいじめ 547 変わらない ふたば系ゆっくりいじめ 663 クリスマスは、十ゆん十色 ふたば系ゆっくりいじめ 825 捕食種一家と三つの教訓 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ドーラwww -- 2011-10-25 20 56 11 「40秒で支度しな!」で最後はしっかり笑わせてもらったw -- 2011-08-13 01 46 59 ゆ虐界にアラマタ御大降臨か?! 最後の「40秒で支度しな!」まではそう思ってました。 -- 2010-12-12 16 14 23 良い設定話だ。面白かったよー! -- 2010-12-07 22 20 24 妖怪噺は無条件で大好きです。 -- 2010-08-09 18 42 29 そのゲスゆっくり達も甘味を多くの民衆に提供し飢饉が発生した時にも多くの人々を救うわけで・・・ それらも含めて豊穣の神からの「感謝」に対するお返しなのかもしれない -- 2010-07-31 23 22 09 面白かったですね! 虐待無しでも夢中になって読んでしまった位に そう言えば、中国の妖怪でチョンチョンなんて言うのも居ますね、人の頭だけが飛んでる様な妖怪です 不吉な事が起きる前触れとも言われて居る妖怪です でもイラストとか設定見るとどう見てもゆっくりに見えてしまいますw -- 2010-07-20 01 12 44 超面白かった。ぞくぞくした。 -- 2010-06-20 06 41 26
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まじかるまじかる☆な設定が多いです どちらかというとカオスに近いものがあります あるCMのパロディです ちょっと読みづらいかもしれません * あなたはSSを書き上げるわけです。 一生懸命書いたのです。そしたらきっと誰かに見せたくなるに違いありません。 ですから、アップローダーにいってそのテキストファイルをアップロードするでしょう。 あなたが[アップロード]ボタンを押した瞬間、いろんな事が起こっている……かもしれません。 * 一匹のきもんげが薄暗い部屋の中で、壁に備え付けられた自動販売機の取り出し口のようなものを食い入るように見つめていた。 不意に天井のほうからガタガタと何か軽いものが落ちてくる音がした。 「おぉ、おぉぉ!ついにきなはったか……!」 落ちてくるタイミングを見計らって取り出し口に手を突っ込むと、落ちてきた薄っぺらい軽い何かを取り出す。 その手の中には1枚のフロッピーディスク。 そのフロッピーディスクをいろんな方向から見て破損してないかチェックする。 そして取り出し口の脇にあった「受け取り完了」ボタンを叩き壊さん勢いで押すと急いでその部屋を飛び出して行った。 きもんげはある地点まで走ると体を真横に向け、左足を突き出しブレーキをかける。 丁度「制御室」と書かれた部屋の前で止まると、ガラス張りの自動ドアが開くのを待たずにガラスを突き破り中にダイブした。 そして壁に備え付けられているフロッピードライブにフロッピーを押し込むと、突然部屋の照明が点灯し、 部屋の中がにわかに機械の音で騒がしくなった。 壁中にモニターやら電光掲示板やらが並び、そこには「SS読み込み中」という文字が表示されている。 「おまえら、仕事や!仕事の時間や!」 きもんげは叫びながら近くの椅子に座ると、壁に格納されていたキーボードを引き出す。 彼の目の前には一際巨大なモニターがある。 そのモニターの上部には、更に小さいモニターがいくつも並んで設置されており、こちらにはどこかの風景が映し出されていた。 ガチャン、ガチャンという音に振り返れば、壁に埋め込まれた滑り台から何匹ものうどんげが、排出口に下げられた 鉄の仕切りを押し開けて次々と部屋に降り立ち、きもんげの並びに設置された椅子に座り始めていた。 「持ち場についたかぁ~」 すべての椅子が埋まったのを確認し、椅子に座りなおしながらきもんげが声を上げた。 ゲラゲラと返事なのかよくわからない声が各々うどんげの口から発せられる。 「よぉし、ほいじゃいくでぇ」 Enterキーを慎重に押した。 と、同時に天井に設置された赤色灯が点灯し、ビーッビーッという警報音が鳴り響く。 「えすえすのこんぽう、かいししました。たっせいよていじこくは3ぷん20びょうご」 一匹のうどんげがせわしなくキーボードを叩きながら言った。 「順調にいけばええんやがなぁ」 きもんげは心配そうに上部のモニターのうちの一つを見上げた。 そのころ、制御室の隣の部屋では、巨大な作業台の上にまりさ達が小さな箱を積み上げていた。 「ゆーん!ここでまちがったら、なにもかもゆっくりできなくなるよ! だからみんなゆっくりしっかりがんばってね!」 現場監督まりさが高台の上から拡声器を使って仲間達に指示を出す。 部屋の4箇所かられいむが列を作って作業代の上に箱を置いて戻るという作業を行っている。 「ゆーしょ、ゆーしょ」だの「がんばってつみあげるよ!」だの「これがおわったられいむにけっこんをもうしこむんだ……」だの、 作業をしているまりさ達は思い思いの事をしゃべっているためがやがやと部屋の中は騒がしかった。 帽子のつばに器用に箱を載せ、それを作業台の上に規則正しく、山のように積んでいくまりさ達。 次第に積み上げられた箱は高くなっていき、最終的には部屋の高さの半分ほどにまでなった。 「つみあげさぎょうはおわりだよー!ゆっくりてっしゅうしてね!」 監督まりさが叫ぶと、列を成していたまりさたちがいっせいに部屋の4隅に戻っていく。 すると、天井のスピーカーから「隔壁開きます」といううどんげの声が流れ、同時にけたたましいサイレンが鳴り響く。 不意に部屋の一方の壁が上に上がり、部屋の断面と同じ広さの通路が現れた。 通路が下り坂となっているため、部屋の隅でひしめき合っていた一部のまりさが通路へと転がり落ちていく。 「ゆあぁー!」「やめてね!おさないでね!」「まりさはたすかるんだぜ!おまえがかわりにおちるんだぜ!」 また、床には幅ギリギリのレールが敷かれており、そのレールにそってゆっくりと作業台が通路に入る。 レールの上にいたまりさが容赦なくその巨大な車輪の餌食になる。 どうやら通路側の2隅に集まっていたまりさの群れは、蹴って蹴落とされの阿鼻叫喚となっているようだ。 不意に「まってね!ゆっくりまってね!」といいながら一匹のまりさが通路とは反対側の群れから飛び出してきた。 その帽子の上には一つの箱。どうやら積み忘れがあったらしい。 まりさは作業台に飛び乗ると、その箱があるべき場所に箱をなんとか設置する。 「ゆゆぅ~ん!さすがむれいちばんのしゅんそくだね!まりさじゃなかったら間に合わなかtt……」 言い終わらないうちに作業代が不意に加速し、ジェットコースターの様に暗い通路を猛スピードで下り始めた。 風圧で吹き飛ばされたまりさは作業台の隅にあった突起にリボンが引っかかり、まるで吹流しのように空中で暴れまわる。 「うぎゃぎぎぎゃぎゅあああぁぁー!」 作業台の速度は相当速いらしい。 顔が風圧で変形し、全体重を支えている三つ編みの付け根は千切れる寸前である。 通路は上下左右と進路を変え、徐々にその付け根を限界へと近づける。 今までになくキツイカーブにさしかかると、鈍い音と共にとうとう三つ編みは千切れた。 そのまままりさは弾き飛ばされ、壁に叩きつけられると餡子を撒き散らした…… その後、何かが転がっていく音が作業台の遠ざかる轟音を追いかけていった。 「あれほど積み残しがないか確認せいいうたやないか……」 制御室できもんげはタバコに火をつけながら顔をしかめた。 「さぎょうだいがまもなくこんぽうさぎょうじょにとうちゃくします」 うどんげの声に顔を上げ、今度は先ほどとは別のモニターを眺めた。 作業台は不意に明るい光に包まれる。 通路を抜けるとそこには広大な野原が広がっており、その上でレールが鈍く光を反射していた。 もっとも野原といってもゆるい下り坂になっており、その様子は丁度夏のスキー場のそれである。 傾斜が比較的緩やかな場所で突然作業台は急停止した。 これだけの急停車なら衝撃で箱が崩れそうなものだが不思議と積み上げられた箱はきれいそのまま形を保っている。 すると近くの森林から16匹のれいむと1匹のぱちゅりーが木材やはしごを持って出てきた。 ぱちゅりーは作業台まで来ると、首から提げたメガホンでれいむたちに指示を飛ばす。 作業台の上にのぼるとれいむたちは協力して4辺を角材で囲み、その4隅に柱を立てる。 柱一本あたり4匹のれいむが囲い、「ゆーしょ、ゆーしょ」といいながら柱が倒れないように支えている。 そこへ釘打機をくわえたゆっくりちぇんがやってきた。 「固定するんだねわかるよー」といいながら釘打機をれいむの間に割り込ませ、そこに体当たりすることにより釘を打ち込む。 てきぱきと3本の柱が固定され、残すところ最後の一本となった。 ちぇんがれいむの間に釘打機を押し込んでいると、柱の反対側を支えていたれいむがくしゃみをした。 「ゆーっちゅん!」 勢いあまって必要以上の力を入れた柱がちぇんのいる方向へと倒れはじめる。 「たおれてくるよ!つぶされるよ!わかるよー!」 ちぇんは急いでその場を離れるとほかの仲間に危険を知らせる。 「いぢゃああああぁぁぁぁぁぁいいいいぃ!ごれどげでええええええぇぇぇぇぇぇ!」 だが柱の根元にいたれいむは強い力で抑え込まれ逃げることができず、ゆっくりと圧縮されて行く。 「ゆぶえっ!」 ついに圧力に耐え切れなくなったれいむがつぶれると、支えを失った柱が勢いよく倒れ、近くにおいてあった釘打機を直撃した。 強い衝撃を受けた釘打機が「ジャコッ」という音を立てて暴発する。 そして運が悪いことに、その打たれた釘の進路上には避難していたちぇんの口に突き刺さった。 叫び声をあげる暇もなくちぇんはそのまま後ろに吹き飛ばされ、ビクンビクンという数度の痙攣の後に動かなくなった。 「あーぁ、またかいな……」 モニターを眺めていたきもんげが機嫌悪そうに漏らした。 「さぎょうかんりょうよていまで、あと30びょう」 間に合うはずもない予定時刻を読み上げるうどんげに、きもんげはチッっと舌打ちをした。 わたわたとしている内に作業予定時間を過ぎてしまい、ぱちゅりーは4人のれいむを呼ぶと急いで柱を建て直し、自ら釘打機で柱を固定した。 「よていじかんを1ぷん30びょうおーばー、さぎょうだいいどうかいしします」 作業台に取り付けたれたスピーカーからうどんげの声がする。 あわてて台から飛び降りるぱちゅりーとれいむ。 突如地面が長方形に開き、中から大きなアームが現れた。 アームには木の枠が取り付けられており、またたくまに4本の柱の上にその木の枠を取り付けた。 直方体の骨組みが完成すると同時に作業台は急発進し、次の作業場へ向けて疾走して行った。 走って行く作業台を見送るぱちゅりーと、群れのリーダーをつとめるれいむ。 ふと気づいたように、れいむはぱちゅりーに話しかけた。 「ゆっ、ちぇんはどこいったの?」 「む、むきゅうううぅぅぅぅぅぅ!?ちぇんをおろすのをわすれてたわああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 1分ほど傾斜を疾走すると、再び作業台は急停車した。 今度は大きな一枚板をもっためーりんの群れが現れた。 前の作業と同じように協力して骨組みに合わせて板を立てかけて行く。 違うことといえば、れいむよりも力があるため作業ペースが速いことぐらいである。 一匹のめーりんがホチキスを使い柱に板を固定していく。 「さぁ!はやくしなさいですわ!1ぷん30びょうもおーばーしているですわ!」 いつの間に現れたのか、さくやが作業台をぐるぐるまわりながらめーりんたちをせかす。 心なしかめーりんたちのじゃおじゃおという鳴き声が不満を帯びているように聞こえる。 そんなことを気にする風でもなく、むしろ分かってすらいない様子であいも変わらず作業場を回っては急かすさくや。 そこへ2匹の胴付きしふらんが新たな木の板を首から紐でぶら下げてやってきた。 ふらんは天井に当たる部分にふたをするように木の板をおくと、首から紐をはずしふらふらと森へと帰って行く。 待ってましたとばかりに先ほどのホチキスめーりんが天板に飛び乗り、てきぱきと固定した。 作業台の移動が始まることを告げるうどんげの声で、作業台にのっていためーりん達とさくやが地面に降りる。 めーりんは一箇所に固まるとじゃおじゃおとおしゃべり?をはじめた。 「よっしゃ、いい具合に時間をとりもどしたでぇ、発車や!」 「さぎょうだいいどうかいしします」 スピーカーから制御室内の音声がもれていた。 そのやりとりが終わると同時に再び猛スピードで岡を滑り降りて行く さて、仕事も済んだ事だし巣に戻ろう、と歩き出すさくや。 突然、その背中がドンと押された。 「な、なにをしやがるですわ!?」 驚いて振り返れば、そこには殺気のこもった目で自分をにらみつけるめーりん達がいた。 「なにかもんくがあるなら、ちゃんとにほんごをしゃべれですわ!」 その一言を合図にしたかのようにいっせいにめーりんたちがさくやに体当たりを始めた。 「いっ、いたいですわ!やめなさいですわ! こんなことしたらきもんげがただじゃおかないですわ!」 さくやは知っていた。ここで起こっている事の様子をきもんげがモニターで見ていることを。 現場監督に逆らい、その上ぼこぼこにしたとなってはきもんげが黙っているはずがない。 だがめーりん達も知っていた。作業台が発車した後はきもんげが全くそのモニターを見なくなることを。 1匹のゆっくりが死のうと、替え玉がある限りはその死因なんて気にするはずがない。 不意に、体がゆさゆさと揺れ始め、さくやは震え上がる。 「い、いやですわあぁぁ!すっきりなんてしたくありませんわああああぁぁぁ!お、おぜうさまああぁぁ……!」 ゴオオオと周りの雰囲気とあまりに似合わない音を撒き散らしながら作業台は進んでいく。 突如進行方向にがけが現れる。勿論その先に線路などない。 そのまま奈落の底へドボンするかという勢いで進んでいた作業台が3度急停車した。 ガリガリガッコン!という金属音がする。 そしてそれを合図に今度は四方八方から包装紙とバケツを持ったれみりゃの群れが飛んできた。 「うっうー☆れみぃのかりしゅま☆せんすでさいごのしあげをするんだどぉ♪ このはこをびゅーちほーにほうそうしてあげるどぉ☆」 まずバケツをもったれみりゃが箱の天井でバケツをひっくり返す。 中に入っていたのりが流れ落ち、お世辞にも綺麗とはいえない縞模様に箱が包まれる。 その上からほうそうしをもったれみりゃたちが思い思いに自分の好きなように包装紙を張っていく。 勿論れみりゃがもてるような包装用紙で箱全体が包めるわけもなく、縞の下地にまだら模様という非常にサイケな見た目となった。 ちなみにこの包装用紙には大量に「txt」という文字が印刷されている。 「しゅてきすぎてれみぃはきぜつしそうだどぉ~☆うーうーうあうあー♪」 監督をしていたれみりゃがたまらないとばかりに天井に降り立ち、お得意の腰振りダンスを披露する。 「やっぱりりーだーのだんしゅはいちりゅうだどぉ♪」 「まんまぁ~☆れみぃもあんなふうにどおりぇるようににゃりたいどぉ♪」 まわりのれみりゃたちはそのダンスにすっかり見惚れているようだ。 そんなお祭りムードのれみりゃ達に、一匹胴付きのきめぇ丸が近づいてきた。 「どうも。清く正しく、検品係のきめぇ丸です」 誰も聞きはしないと分かっていても律儀に自己紹介をするきめぇ丸。 「おぉ……減点減点……」 ぐるぐると箱の周りを飛びながら、手に持ったクリップボードにチェックを入れていくきめぇ丸。 「なんというみすぼらしさ……これは減点せざるをえませんねぇ」 きめぇ丸は容赦なくれみりゃたちの「かりすま☆」を踏みにじる様に減点を加えていく。 もちろんまわりのれみりゃ達からは批判の声が上がる。 「れみぃたちのかりしゅま☆がわからないなんてきめぇまるはおばかさんなんだどぉ!」 「うあぁー!ゆっぐりできないきめぇまるはゆっくりしねだどぉ~!!」 のろのろと追いかけてくるれみりゃを軽くかわしながらきめぇ丸は採点を続ける。 そしてすべての採点が終わるときめぇ丸は胸元につけたボタンマイクに向かって 「100点満点中49点で不合格です。おぉ、無様無様」と言った。 天井で踊っていたれみりゃは「不合格」の言葉を聴くと、「うあぁぁ~!」と情けない悲鳴を上げながらきめぇ丸に飛び掛ろうとした。 だがそのまま前につんのめり顔面から派手にずっこけた。 それでも自分の感性を馬鹿にした相手が許せないのか、れみりゃとは思えない根性を見せ、なんとか立ち上がろうとするれみりゃ。 自分達が天井に適当に、それも大量ののりをばら撒いたことも忘れて。 「この箱の包装はもう一度やりなおしです。おぉ、面倒面倒」 そんなれみりゃを小ばかにするようにニヨニヨ笑いながら頭の上をくるくる回るきめぇ丸。 抗議をしたいのは山々だが顔が天板にはりついてしまいしゃべることすらままならない。 箱の上部の空間が裂け隙間が現れる。 中から金属製のアームが音もなく降りて来てガシッと箱の側面をつかんだ。 ミシミシと苦しそうな音を立てながら作業台から箱が離れた。 「早く降りないとあなたも箱と一緒に処分されてしまいますよぉ……」 暴れようにも体は全く動かない。 その姿はまるでその箱を全身全霊をかけて守り通そうとしているように見えた。 もっとも本人は逃げ出すことしか考えてないのだが。 「そんなにその箱に愛着がありますか。おぉ、感心感心…… それではあなたのその執着を評価して、1点差し上げましょう」 持っていたシャーペンをひっくり返し、消しゴムで点数表を書き直すきめぇ丸。 「50点でギリギリ合格です。おぉ、見事見事」 そうきめぇ丸が口を開いた瞬間、箱からアームが離れて隙間に瞬く間に収納された。 重力に任せるまま作業台にたたきつけられる箱。その瞬間、尋常ではない衝撃がれみりゃの体を襲う。 「……!!……!!?」 体の中に泡だて器を突っ込まれたような、激しく体をかき回される不快感。 それでも悲鳴はおろか指一本すら動かすことができないれみりゃ。 「自分の作品にそこまで誇りがもてるとは。これぞ”じゃーなりずむ”の鏡」 きめぇ丸はくすくすと笑居ながら震えることしかできないれみりゃを見下ろす。 「それはきもんげさん。出荷してください」 その瞬間、作業台はゆっくりと崖に向かって走り出した。 「自分の魂ともいえる作品と一緒に散れるとは……おぉ、本望本望」 箱が作業台もろともゆっくりと真っ暗な空間へと落ちていく。 まわりのれみりゃは天井に張り付いた自分達のリーダーを手を振って見送った。 辛口のきめぇ丸にほめられているならきっとこれから良い事が起こるに違いない。 足りない頭だったが、すべてを都合よく解釈するには十分すぎる頭だった。 箱はだんだんと加速し、目にも留まらぬ速さで闇を切り裂き落ちてゆく。 周りに明かりが見えなくなり、とうとうその速度を示すものは耐え難い風圧のみとなる。 ふとれみりゃは自分の体が箱からはがれつつ在るのを感じた。 このままなら自分は助かるかもしれない。 彼女は顔をはがそうと全身の力を振り絞った。 ぺりっ、っと何かがはがれた。 やった♪と彼女の心に希望の光が差した瞬間。 「ベリベリベリベリッ!」 薄気味悪い音とともにれみりゃの体が箱から離れた。 その表皮を天板に残したまま。 せっかく剥がれたというのにれみりゃは羽を動かし上に戻ろうとする様子を見せることなく箱から遅れをとりながら落ちていく。 そして、そのすさまじい風圧に少しずつ傷口が広がり、終には何だかよく分からない肉片と化し闇に吸い込まれた。 * おや、「アップロード完了 ファイルナンバーは****~」の文字が表示されましたね。 まだあのアップロードボタンを押してから数秒もたっていません。早いものです。 ただその数秒のうちにはもしかしたらいろんな事が起きているかもしれません。 さて、こうしてあなたの大切なテキストファイルはネット上に飛び出していきました。 どうです?ちゃんとアップロードできたか確認してみたらどうですか? ファイル名が少し文字化けしていますがまぁ大丈夫でしょう。包装用紙みたいなものですから。 中身は綺麗なようですね。よかったよかった。 ……おや、誰でしょうね。そんなところに勝手につぶれたちぇんのAAを張ったのは。 END コカコーラのCM見て思いつきました なんていうかひどい byかりすま☆れみりゃ いままでかいたもの ゆっくりいじめ系1989 ゆっくりいじめ系2006 ぱちゅりーと鉄塔 ゆっくりいじめ系2011 満月の夜とひとりぼっち ゆっくりいじめ系2034 紙のさくやさくや ゆっくりいじめ系2092 はじめてのチュウ ゆっくりいじめ系2222 7本の稲荷寿司を捜し求める虐待お兄さんと愛と勇気のヌビビビンビドゥ ゆっくりいじめ小ネタ366 爆裂資産
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七作品目です。 前作品の続きです。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 老夫婦とまりさ6 1. 葬式が終わってからの日々は暗いものであった。 お爺さんは日に日に元気を失っていくのが目に見えて明らかであった。 元々強がりな性格のために、会う人会う人に明るく接しようとしていたが、それが逆に心の内面の悲しさを引き立てていた。 まりさも同様に落ち込んでいたが、お爺さんの気力の減退振りをを見ていると落ち込んでばかりはいられないと思いを新たにした。 しかし、まりさはお爺さんを元気づけるにはどうしたら良いかが分からなかった。 大切な人は二度と戻ってこず、楽しかった日々は戻ってこないのだ。 何をしても元に戻すことができないと分かっている以上、慰めをしても無駄なばかりか逆効果にもなることも考えられる。 まりさは途方に暮れた。何も出来ない自分にやるせなさと腹立たしさを募らせるばかりであった。 広くなった家の中で一人と一匹は鬱屈とした毎日を過ごしていた。 そんな日々の中で転機となる電話の音が鳴り響いた。 お爺さんは弱々しくなったその手で受話器を取った。 「もしもし――はい。――…はい。―――――――それは本当ですか!?――――えっ…―――――― ――――――――…はい―――…はい――――――――…分かりました。―――――…ありがとうございました―――――」 「御爺様。何の電話でしたか?」 「…昭次が見つかった」 「!それは良かったですね!……御爺様?」 まりさはお爺さんの息子が見つかったことを心から喜んだ。 長年会えなかった息子に会えるというのだから、お爺さんも嬉しいに違いないと思ったのだ。 しかし、お爺さんの顔にはなにやら影がかかっているように見えた。 「……昭次は飼いゆっくり殺し……器物損壊で拘束されてるそうだ」 「…そう…ですか……」 一転して空気は沈黙した。 自分の息子が見つかった。だが何故こんな形で見つかったのだろうか。 以前からゆっくりを殺していたということは知っていたが、人様のものに手を出すとは思ってはいなかった。 しかも今は自分もまりさを飼っている身であるが故に、飼いゆっくり殺しというものがよく分かっていた。 荒んだ環境から脱して、昭次はよく成長しているのではないかと心の内で願っていたが何故こうなってしまったのだろうか。 まりさも悩んだ。お爺さんの息子が見つかったことを喜びたかったが、予想もしない結果に戸惑った。 お爺さんがゆっくりを殺しているということは知っているし、自分の両親も殺されたことも知っている。 しかしそれは人間の世界でのルール上仕方のないことであるということを学び、すでに納得をしている。 だが、飼いゆっくり殺しとは世間一般でも問題とされていることである。 お爺さんの息子がそんなことをして捕まったと聞いて恐れと不安を心に抱いた。 「…飼い主は示談で解決していいと申し出てくれたそうだ」 「そうですか…」 「…次の休みに俺は示談に行ってくるが、お前も来るか?」 「…いえ、やめておきます。飼い主さんに…面目ないですから…」 「そうか…そうだな。分かった。次の休みに留守番を頼めるか利昭に聞いておく」 「はい、分かりました」 話によると、昭次は飼い主と一緒に散歩中の飼いゆっくりをいきなり蹴り飛ばしたらしい。 その飼いゆっくりは身体が四散して即死であり、無惨な光景であったと言っていた。 いくら脆弱な生物であるとはいえ、きちんとした環境で育ったゆっくりがあそこまでなるのは初めて見たとのことである。 供述によると、その日暮らしの生活をしていて生活に不満を持ち、そのストレスを野良ゆっくりで解消していたが、 その飼いゆっくりが幸せそうで、自分より良い生活をしているように見えて衝動的に蹴り飛ばしたということだそうだ。 まりさはその話を聞き、お爺さんの心の内を察したがどう声を掛けていいか分からなかった。 その日は結局有耶無耶に終わってしまった。 2. 休みの日、利昭が家に来てお爺さんはお金を持って示談に行った。 お爺さんの乗った軽トラックが見えなくなると利昭は途端に機嫌の悪そうな顔になった。 「ちっ…馬鹿息子なんか放っておけばいいのに何考えてるんだ…お前もそう思うだろう?」 「えっ…?」 「お前のお爺さんは飼いゆっくりを殺すようなアホのために、わざわざ金を持って行ったんだぞ。 あれだけの金があれば結構なことができるのによ」 「…」 まりさは利昭の顔を見上げた。 汚い物を見るような目つきであり、利昭はさも意外そうな目で見返した。 「…なんか不満そうな顔してるな。何か問題でもあるのか?お前の仲間を殺したんだぞ。 …あぁ、お前の親もアイツに殺されたのに何もくれなかったからか?」 「違います…!お爺さんは息子さんを心配していました! だからお爺さんが息子さんを大切にしたいということが分かるんです!」 「…ふーん。まあ俺には関係のないことだからいいけどな。 もっと建設的な金や時間の使い方をした方が良いと俺は思うね」 「…」 「さて、お爺さんが帰ってくるまで留守番するわけだ。家に入れさせてもらうぞ」 「…はい」 一人と一匹は家に入った。 まりさはすぐさま自分の部屋へと戻り閉じこもった。 利昭と顔を合わせたくないというのも一つの理由だが、 お爺さんの息子が帰ってきたらどう迎えようかと落ち着いて考えるためであった。 考えは頭の中をぐるぐると駆けめぐり、落ち着きがなく固まることはなかった。 一方、利昭はまりさが見ていないのを良いことに、家の中をあさりだした。 何かを盗むためという訳ではなく、お爺さんが財産をどれだけ持っているかを調べるためである。 利昭は相続を前提に考えており、どれくらいの財産が自分の元へ回ってくるかを検討しようとしているのである。 (…おかしいな) ところが思うように金目の物は出て来ない。 しっかりと教員を定年まで続けたお爺さんのことである。それなりの財産があっても良いはずなのだ。 (隠しそうな場所は全て調べたはずなのに見当たらない…) 調べていないのはまりさがいる部屋のみであるが、以前来たときにはそこに金目のものは見当たらなかった。 利昭は再度探し回ったが成果は芳しくなかった。 (ちっ…あいつに探りを入れてみるか…) 利昭はまりさの部屋へ向かった。 やや乱暴に扉を開け、そのまままりさに問いただした。 「最近のお爺さんの生活振りはどうなんだ?」 「…お婆さんが亡くなってから気落ちした様子で元気がないようです」 「ふーん…で、たまには美味いモンとか食べてるのか?」 「…?…いえ、冷蔵庫にある物を食べているって感じですが…特に不自由は感じてはいません」 「そうか、まあいいや。たまには美味しいモンでも食べさせてもらえよ」 「はぁ…」 そう言い残すと利昭はすぐさま冷蔵庫へ向かった。 冷蔵庫を覗けばこの家の経済状況も分かるだろうと踏んだのである。 利昭は期待に胸を膨らませ冷蔵庫の扉を開いた。 (…なんだこれは) 冷蔵庫にあるものから分かったのは、この家の経済状況はそれほど良くないということである。 高価な食材は全くなく、安いものばかりであった。 ふとゴミ箱を覗いてみるとスーパーのレシートがある。 そのレシートを見てみても経済状況が良いとは言えないものであった。 (一体どこに金は消えたんだ…?) 利昭はその疑問を残し、まりさと共にお爺さんを迎えることとなった。 お金の消えた先が分かるのはお爺さんが帰ってきてからのことであった。 3. 「…ただいま」 家に弱々しく響いたのはお爺さんの声であった。 まりさと利昭が玄関に迎えに行くとそこには二人の姿があった。 一人はお爺さん。一人は昭次であった。 (この人が御爺様の息子さん…) (汚い奴だな…) 昭次の格好はお世辞にも評価することはできない格好であった。 体格は情けなく越えた豚のように弛んでおり、髭はだらしなく伸び、髪の毛も脂ぎっている。 服についても言うまでもなく、黄ばんでおり汚らしかった。 離れた位置にいる一人と一匹にもその臭いは鼻を突き、深いになった。 何よりも昭次という人間を決定付けていたのはその目つきであった。 (…) (クズの目つきだな…) 利己的な利昭でさえも呆れるような、酷い目つきである。 汚れた眼鏡の下のその目はどことなく濁っており、妙に鋭い。 いわゆる悪人の目つきというものより、低俗なものであると形容できた。 「…あ、おかえりなさいませ」 「…おかえりなさい」 玄関には重い沈黙が漂っていた。 おかえりなさいの一言もなかなかでないそんな雰囲気であった。 「…とりあえず上がろうか」 「…」 昭次は黙ったまま家に上がる。 残された靴は汚い上に靴底が破れており、何年もそのまま履き続けていたということが見てとれた。 靴は乱雑に放り出されそのまま放置されていた。 三人と一匹は机を取り囲んで座った。 だが、誰も話を始めようとはしない。 ただただ、時計の音だけが静かに規則的に時間が過ぎるのを告げるだけであった。 その静寂を破ったのは利昭だった。 「お爺さん。これからどうするんですか?」 曖昧模糊とした質問である。 だがこの場においては時を動かすには充分の、精一杯の発言であったと言えよう。 お爺さんは少しの沈黙の後、重い口を開いて言った。 「…昭次はここで俺たちと一緒に暮らすことにした。それでいいんだよな」 「…」 昭次はお爺さんが向けた視線から目を逸らし宙を見た。 お爺さんは肩を落とし、俯いた。 「…昭次が仕事を見つけるまでしばらく一緒に暮らすということになった。それだけは決まった」 「…そうですか」 その後、再び沈黙が空気を支配し始めた。 一旦動き始めた時は再度固まり、何も変わらぬまま時が過ぎていった。 「…寝る」 静寂を打ち破ったのは昭次の一言である。 無愛想で、乱暴に吐き出した物の言い方である。 昭次はのそりの立ち上がり、かつて自分の部屋であったまりさの部屋に向かいだした。 「…布団は隣の部屋に敷いてあるからそこで寝ようか」 利昭が口を挟む。 昭次はこちらを鬱陶しそうに睨んだ。 そしてのそのそと隣の部屋へ向かって行き、襖の向こうへ消えた。 襖の閉まる音と共にまたしても静寂が二人と一匹を包んだ。 だが、それが破られるのは遅くはなかった。 静寂を支配する原因であったものが消えた今、話をするのは容易かった。 「御爺様…昭次さんとはどんな話をしたんですか…?」 「…ろくなことじゃなかったよ」 お爺さんは少しずつ今日の出来事を話し始めた。 昭次とあった時には無念、悔恨、呆然といった複雑な感情が入り乱れたこと。 殺されたゆっくりの飼い主と示談で向き合って話したこと。 昭次が今までどう生きていたかを警察の人から聞いたこと。 昭次がなかなか自分のことを話してくれなくて嘆かわしかったこと。 自分の無力さと情けなさが不甲斐なく思うということ。 お爺さんの声が震えているということがまりさにも分かり、苦々しく感じた。 利昭も最初は面倒くさそうな顔をしていたが、話を聞く内にその表情を同情するものへと変えていった。 お爺さんが話し終わると少しの沈黙を挟み利昭に話しかけた。 「…利昭。今日は留守番させて悪かったな。」 「…いえ。それは別に構いません」 「…さて、今日はもう遅くなってしまったな。泊まっていきなさい」 「ありがとうございます。お言葉に甘えさせて貰います」 「積もる話はまた明日しよう。まりさももう寝ようか…」 「…はい」 二人と一匹は床に就いた。 それぞれに思いを抱えながらの就寝であった。 お爺さんは今後の昭次のこと。まりさは昭次との暮らしのこと。利昭は財産の相続についてのことを考えた。 暗闇と疲れは眠気を誘い、二人と一匹を眠りに落とした。 音が無くなり、辺りに静寂が満ちた頃、その暗闇の中一人が立ち上がり家を出て行く影が一つあった。 それはかつての習慣のように山へと向かう昭次の姿であった。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 今まで書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 1085 ゆっくり一家とゲスとお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1101 老夫婦とまりさ1 ふたば系ゆっくりいじめ 1107 老夫婦とまりさ2 ふたば系ゆっくりいじめ 1114 老夫婦とまりさ3 ふたば系ゆっくりいじめ 1126 老夫婦とまりさ4 ふたば系ゆっくりいじめ 1193 老夫婦とまりさ5 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 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理由 30KB 虐待-凄惨 理不尽 現代 ノーマル ※テンプレです ※善良で素直なゆっくりが悲惨な目に遭います ※登場人物は『ゆっくりを します』 ある晴れた日。 僕はまだ日が昇る前に起床した。 少し遠出をするためだ。 家を出て、電車とバスを乗り継ぎ、降り立ったのはトタンで作られた祠のようなバス停。 鎮守の森から抜け出た細い道の向こうに、目指す山があった。 小さなリュックサック1つという軽装で頂上付近に辿り着いたときには、腕時計の針は正午を回っていた。 木立の中の適当な場所にごろりと横たわり、雲ひとつ無い空を見上げる。 冬の始まりの日差しはまだ暖かく、秋の終わりの風は少し冷たく、そのどちらもが心地好い。 そんな12月の初旬。 都会の喧騒から離れて、思いっきり羽を伸ばす時間のなんと穏やかなことか。 ここ最近は毎週のようにどこかの山や森に行っていた。 特に何かをする訳でもなく、ただのんびりと過ごす。 ここは行楽地ではない。 人気の無い森。 遠くで鳥の鳴く声が聞こえる。 まどろみかけたとき、気配を感じて僕は眼を開けた。 下生えがさわさわと揺れる音がする。 起き上がり振り向くと、そこにいたのは、ゆっくり。 赤いカチューシャと金色の髪が特徴のゆっくりありすである。 成体になりかけだろうか、バスケットボールより一回り小さいくらいの大きさだった。 ゆっくり特有の、にこにことした顔で僕を見つめている。 声をかけようとしたら、先に向こうから挨拶してきた。 「ゆっくりしていってね!」 元気な、よく通る澄んだ声。 それを合図に、ありすの後ろからぴょこんと小さいゆっくりが2匹飛び出してきた。 テニスボールくらいのサイズの、子ゆっくり。 黒い帽子と金髪のゆっくりまりさに、赤いリボンと黒髪のゆっくりれいむだ。 「にんげんしゃん! ゆっくちしていっちぇね!」 「おにーしゃんは ゆっきゅりできりゅひと?」 ちょっぴり恥ずかしそうな、けれども期待に満ち溢れた顔で訊ねてくる。 恐らく、僕が寝転んでいる姿をしばらく前から見ていたのだろう。 そんなキラキラした目で見つめられたら、応えてやらないわけにはいかない。 「ああ、ゆっくりしているよ。君たちは……親子なのかい?」 笑顔で返事をすると、ありすたちの顔はパアァッとより一層明るさを増した。 しかし、僕の見立ては間違っていたらしい。 「ゆゆっ? ちがうわよ!」 「ありしゅおねえしゃんは まりしゃたちの おねえしゃんにゃんだじぇ!」 「ということは、姉妹なのかな?」 僕の問いかけに、ありすは首を傾げる様なポーズをとる。 「ゆ~ん。れいむとまりさは いもうとみたいにかわいいけど そうじゃないわよ!」 「ありしゅおねーしゃんは みんにゃのおねーしゃんにゃんだよ!」 成る程、このありすは近所の子供たちの憧れのお姉さん、といったところか。 よくよく考えてみれば、3種のゆっくりが親子や姉妹なんていうのは滅多に無い組み合わせだ。 「ありす、みんなを連れてお散歩かい? 他のお友達や家族は?」 「そうよ! もうすぐ えっとうをしなくちゃいけないから きょうは さいごのおさんぽなのよ!」 「れいみゅのおかーしゃんたちは おうちで ゆっきゅりしちぇりゅよ!」 『えっとう』というのは所謂冬篭りのことだ。 自然界はゆっくりに対して非常に厳しく、冬を越せないで死んでいくゆっくりは数え切れないほどいる。 それでも何とか生き延びようと、ゆっくりたちは一生懸命に冬への対策を練るという。 その一つとして出生数の制限が知られている。 この時期の子ゆっくりは1家族に多くても3匹くらいで、1人っ子というのも珍しくは無いそうだ。 そんな大事な子供たちの世話を任されるほど、このありすは信頼されているらしい。 「面倒見が良いんだなぁ。偉いね、ありす」 僕の言葉に、ありすは柔らかそうな頬を桜色に染めて照れる。 「あ、ありすは おねえさんなのよ! だから とうぜんよ!」 ゆっへん、と胸?を張るお姉さんありすに「しゅーり しゅーり」と擦り寄るチビれいむとチビまりさ。 ありす以上の柔肌をふにふにと変形させながら、キリッとして自慢げに言う。 「ありしゅおねえしゃんは すっごく ものしりにゃんだじぇ!」 「それに とっちぇも やしゃしいんだよ!」 「「だーいしゅき!!」」 子ゆっくり2匹が恥かしげもなく親愛の情を表現すると、ありすはいよいよ真っ赤になった。 そんな3匹の様子を見て、僕はくすくすと笑う。 可愛いなぁ。 僕はゆっくりが好きだった。 その表情、仕草、声に至るまで、ゆっくりの全てが大好きだった。 とある評論家はゆっくりのことを『饅頭の妖精』と言っていたが、その通りだと思う。 「本当の家族みたいに仲良しなんだね。羨ましいなぁ」 その台詞を待ってましたと言わんばかりに、3匹が僕を誘う。 「ゆっ! おにいさんも いっしょにゆっくりしましょうよ!」 「まりしゃ にんげんしゃんと あしょびちゃいよ!」 「ゆっきゅり! ゆっきゅり!」 時計を見ると、時刻は1時少し前。 最終のバスが出るまでには充分に余裕があった。 もとより、断るなんていう選択肢は無いのだけれど。 「ありがとう。それじゃあ、皆で遊ぼうか!」 ありすたちは太陽のように輝く笑顔で歓迎してくれた。 * * * ゆっくりと遊ぶ、と言っても、万事においてのんびりとしたゆっくりはあまり激しい運動が得意ではない。 必然的に僕がありすたち、特に小さなチビまりさたちに合わせることになる。 まず最初にやったのは『すーりすーり』だ。 「おにーしゃんのおてて あっちゃかいよ! ゆっきゅり~♪」 「くちゅぐったいんだじぇ~♪」 子ゆっくりの肌は温かく、同時にぷにぷにとした張りのある弾力性を備えていた。 ちょんと押すと指に吸い付きそうなほど柔らかい。 試しにチビまりさの頬を引っ張るとまるでお餅のようにびよーんと伸張する。 どれくらい伸びるんだろう? 「ゆひぇ~。おひーひゃん いひゃい。やめひぇ~」 チビまりさに抗議され慌てて手を離す。 いけない、つい夢中になってしまった。 「まりしゃ まだ のーびのーびは できにゃいんだじぇ! ぴゅんぴゅん!」 ぷきゅうっ、と膨れて拗ねるチビまりさ。 ちょっぴり涙目になっているのが愛らしいと思いつつも、僕は素直に謝る。 「ごめんよまりさ。あんまり気持ち良かったからつい」 「ゆぅ~? ……まりしゃのほっぺ しょんなに きもちいいんだじぇ?」 「そりゃもう。とてもゆっくり出来たよ」 「ゆふぅ~ん♪ それじゃあ ゆっくちゆるしゅんだじぇ!」 あっという間にご機嫌になるチビまりさ。 『今泣いた烏がもう笑う』とはこの事だ。 僕はそんなチビまりさを右手で優しく包むと、『たかいたかい』をしてあげた。 「ほぅら、どうだいまりさ?」 「ゆっゆーん♪ まりしゃ おしょらをとんでりゅんだじぇ♪」 キャッキャと満面の笑みを浮かべて喜ぶチビまりさを見て、チビれいむが僕の足下でぴょんぴょんと跳ねる。 「れいみゅもっ!! れいみゅも たかいたかいしちぇねっ!!」 「いいとも。そーれ、高いたかーい」 右手にチビまりさ、左手にチビれいむを持ち、僕は両腕を翼のように広げてくるくると回る。 「しゅごいんだじぇ~♪」 「れいみゅ とりしゃんに なっちぇりゅよぉ~♪」 この高さからの眺めは生まれて初めての経験だろう。 チビまりさたちは歓声を上げ続ける。 その喜び様が嬉しくて、僕も張り切って回る。 しばらくして2匹を地面に下ろすと、 「ゆっくっち まっわって りゅんだっじぇ~……♪」 「れいみゅ ぐーりゅぐーりゅ しゅりゅよ~……♪」 その場でフラフラと独楽のように踊り始めた。 やがてポテンと転がり「「ふにゃあっ……」」となるチビまりさたち。 ちょっと張り切りすぎたかな。 動けそうにないチビまりさたちの具合を診る僕に、ありすが声を掛けてくる。 「ふたりとも だいじょうぶ?」 「少し目を回しているだけだよ。心配ないさ」 2匹の状態を確かめると、僕はおもむろにありすを両手で持ち上げた。 「ゆゆっ?! ど、どうしたの おにいさん?」 「ん? 『たかいたかい』だよ」 このくらいの大きさにまで成長すると、もう親ゆっくりから『たかいたかい』なんてしては貰えないだろう。 親離れという意味でも、体重という物理的な意味でも。 それでも、空を飛んでいるかのような浮遊感はそうそう忘れられるものではない。 事実、ありすはチビまりさたちのことを羨ましそうに見ていた。 「ゆゆぅ。ありすは いいわよぉ……はずかしいよぉ……」 顔を赤らめて遠慮するありす。 ひょっとすると自分を尊敬する2匹の手前、子供っぽくはしゃぐ訳にもいかないのだろうか? 「おちびちゃんたちなら気にしなくていいよ。折角のチャンスなんだ。そーれ、高いたかーい」 「ゆゆぅっ?! ゆひゃっ! ……ゆわ~い♪ おそらをとんでるみたい~♪」 久しぶりであろう『たかいたかい』に、強張っていた顔もすぐに弛緩し蕩けるような笑顔になった。 そうそう、遠慮なんて似合わない。 君たちはゆっくりなんだから。 チビまりさたちが回復すると、次に始めた遊びは『かくれんぼ』。 しかし、僕が鬼になるとまるで勝負にならない。 何故ならありすたちは隠れる度に声を出してしまうからだ。 「ゆっくりかくれるわよ! そろーり そろーり……」 「「しょりょーり しょりょーり!!」」 声がした方を見れば、太い幹の陰からチビれいむの赤いリボンとチビまりさの小さなお尻がはみ出している。 「……見ーつけた」 「「「ゆわぁあぁぁぁあああっ!!」」」 3匹一緒だなんて本当に仲良しだ。 反対に僕が隠れると、ありすたちには中々見つけられなかった。 「ゆわぁ~ん! おにーしゃん どきょにいるにょお?!」 「ゆっくちしにゃいで でてくるんだじぇ~!」 「ふたりとも なかないで! ゆぅう……!」 チビれいむたちが泣き出し、宥めるありすも涙目になってしまう。 そんな光景を黙って見ていることなど出来なかった。 わざと大きな音を立てて居場所を教えてやる。 「ゆゆっ?! ……ゆーっ!! みちゅけちゃよっ!!」 「まりしゃたち しゃいきょー にゃんだじぇ!!」 「ふたりとも すごいわよっ!」 「いやぁ、参ったなぁ。こんなにあっさり見つかるとは思わなかったよ」 わざとらしいかなとは思いつつも調子を合わせる。 すると、盛り上がるチビれいむとチビまりさに気付かれないように、ありすはそっと僕に目配せした。 その目は、 (ありがとう。おにいさん) と言っているようだった。 (……いいさ。僕も楽しいしね) 笑顔を返してやるとありすはポッと赤くなった。 それを見てチビれいむたちが心配そうに声を掛ける。 「ゆぅぅ~? ありしゅおねーしゃん どうしたにょ?」 「おねつが あるにょかじぇ?」 「な、ななな、なんでもないわよっ!!」 「本当にそうかな?」 「おおおおおにいさんっ?!」 小春日和の陽光が照らす森の中に、僕たちの賑やかな声だけが響いていた。 * * * 「れいみゅ おにゃかちゅいた!」 「まりしゃも!」 『だるまさんがころんだ』をしている最中に、チビれいむたちが空腹を訴えた。 時刻は3時ピッタリ。 これはちょっと凄いんじゃないだろうか。 改めてゆっくりの神秘のようなものに触れた気がする。 感心するのもそこそこに、僕はお菓子を食べようか、と提案した。 「あみゃあみゃしゃん?! ゆっくちたべちゃいのじぇ!」 「はやきゅ たべちゃいよぉ~!」 『お菓子』という単語を聞いただけで子ゆっくり2匹の口からは涎が溢れてきた。 それを嗜めるお姉さんありす。 「ふたりとも おぎょうぎが わるいわよっ!」 そう言うありすの口元も、ちょっぴり緩んでいる。 「さて、何が出るかな?」 「わくわく!」と声に出して待ってくれるチビまりさたちが微笑ましい。 僕がリュックサックの中から取り出したのは、チョコレートにマシュマロ、そしてキャラメル。 これらは全部、僕が山に登る際の必需品だ。 積み重なったお菓子を前にして、3匹は全身で嬉しさを表現する。 「こんなに たくさんのおかし みたことないわ……!!」 「こりぇ じぇんぶ たべちぇいいにょ?!」 「まりしゃ このしろいの たべりゅのじぇ!!」 人間からしてみればちょっとの量のお菓子でも、ゆっくりにとっては御馳走の山だ。 チビまりさたちは辛抱出来ずに飛び付こうとする。 「ちょっと待った。食べやすい大きさにしてあげるから」 板チョコをチビれいむの口のサイズに合わせて小さく砕いてやる。 ありすもチョコレートがいいらしい。 マシュマロは……面白そうなのでそのままチビまりさに与える。 僕が持って来たマシュマロは結構大きめのものだった。 「さぁ、お食べ」 「「「ゆわぁ~い♪」」」 チョコレートの欠片をパクッと頬張ると、ありすとチビれいむはその甘さに顔を綻ばせた。 「ゆぅ~♪ とってもおいしいわ!」 「むーしゃ むーしゃ しあわしぇ~♪」 チビまりさはというと、自分の体の半分くらいはあるマシュマロを小さな舌でつんつんと突っついて、その感触に驚いている。 「ふわふわしゃんは ゆっくちしてるんだじぇ!」 目を輝かせてマシュマロに肌を擦り合わせ始めた。 「まりさ、ゆっくりしているのは良いけど、早く食べないと他のお菓子が無くなっちゃうよ?」 「ゆゆゆゆっ?! じゅるいんだじぇっ?!」 チビまりさは慌ててマシュマロを平らげようとする。 しかし小さい口で一飲みにしようとするものだから、悪戦苦闘する事になった。 「ふわふわしゃん! ゆっくち まりしゃに たべられりゅのじぇ!」 マシュマロと取っ組み合うチビまりさ。 お互いにふにょふにょとして、上になったり下になったりの大騒ぎ。 優勢なのはマシュマロのようだ。 「ゆわぁぁぁん! ふわふわしゃんは いじわりゅなのじぇ~!!」 これ以上の放置は流石に可哀相なので、僕はマシュマロを一口サイズに千切ってやる。 「ほら、まりさ」 「むーちゃ むーちゃ……。! ち、ち、ちあわちぇ~♪」 やっと食べることの出来たふわふわに大満足。 全身を震わせて幸せを表現するチビまりさ。 「おにいしゃん ありがとうなんだじぇ!」 どういたしまして。 こちらこそ素敵な笑顔をありがとう。 お菓子を食べながら、ありすたちは色々な話を聞かせてくれた。 3匹とも人間と遊ぶのは初めてで、僕に声をかける時はとても緊張したということ。 ありすたちのおうちは森の奥にあり、今日のお散歩は遠出なのだということ。 この山には捕食種がおらず、とても平和なゆっくりプレイスだということ。 どんなお花が甘くて、どんな芋虫が危険なのかということ。 チビまりさはいつか蝶々を捕まえられるようになりたいということ。 『えっとう』が始まったらあんな事やこんな事をして過ごすつもりだということ。 チビれいむとチビまりさは幼馴染で、将来はずっと一緒にゆっくりしたいと思っているということ。 他にもたくさんの、ゆっくりしていること。 とかく世知辛い世の中で暮らす僕にとっては、どこか遠い世界での出来事を聞かされているようだ。 ゆっくりした日常を送るありすたちは、この世の全ての醜いものの対極にあるかのように思えた。 トクン 僕の心の中で変化が起こる。 いや、正確に言うなら臨界点を超えただけだ。 でも後ちょっと待って欲しい。 もう少しこの子たちと一緒に……。 「ゆんやぁ~! あまあまひゃんが くっひゅいひゃのひぇ~?!」 突然の悲鳴に何事かとチビまりさの方を見れば、キャラメルが前歯と上唇にくっ付いて取れなくなっていた。 噛んではいけないよ、と言ったのに思い切り齧り付いたらしい。 「どれ。取ってあげるからおいで」 僕はぴょんこぴょんこと近寄って来たチビまりさを右手で持ち上げる。 「ゆひゅ~! はやふひょっひぇえ~!」 あーん、と口を開けるチビまりさ。 小さくて真っ白な歯が綺麗に並んでいる。 ゆっくりにとって『口』は、ただ単に食物を取り入れたりするためだけのものではない。 人間で言うところの『手』の役割も果たす重要な部位だ。 それを無防備に晒すという事は、僕を完全に信頼し切っているという何よりの証。 「はやひゅ~!」 チビまりさは体をふりふりさせる。 その動作の一つ一つが愛くるしい。 あぁ。 そんな事されたら。 もう我慢出来ないじゃないか。 「まりひゃ もういっひゃい ふわふわひゃんを ひゃべるんひゃひぇ!!」 もう一度マシュマロを食べたいと言うチビまりさ。 ごめんね。 それは無理だよ。 僕はチビまりさの口の中、キャラメルがくっ付いた『前歯』を親指と人差し指でつまんだ。 そのまま無造作に捻り、引き抜く。 ミチリ ズグシュ 「びゅ……?!」 穴が開いた歯茎からダラダラと餡子が漏れ出す。 あぁ、やってしまった。 ここから先は一方通行だ。 僕は手の平の上にある小さな歯を見つめる。 まだ子供だった頃、乳歯が抜けた時の事を思い出した。 上の歯は下に投げるんだったっけ? キャラメルごと茂みの中に放り込んだら、もう何処にいったのか分からなくなった。 「い……いぎゃあぁあぁぁぁあああぁあああああっ!! いぢゃいぃいぃいぃぃぃいいいっ!!」 チビまりさはやっと悲鳴を上げた。 ゆっくりしすぎだよ、まりさ。 出会ってから初めて見せてくれた表情。 何がなにやら分からず、ただ混乱している。 「ど……どうしたのっ?!」 「まりしゃっ? おにーしゃん? にゃにが あっちゃにょ?」 悲鳴を聞いてありすたちが僕の足下にやって来る。 「ゆぎゅうぅぅぅううう……!」 激痛に悶え苦しみ、チビまりさは目をギュッと瞑った。 目じりから一雫の涙が流れ落ちる。 僕はチビまりさの左の瞼を抉じ開け、小さくて愛嬌のある瞳を抉り出した。 淡い栗色の眼球は陽の光を反射して輝いていた。 「ゆぎゅぅぴぃぃいい! いぢゃい! いぢゃいよぉお! ……ぴぎゅっ?!」 少量の餡子に塗れてプルプルと震える眼球を、チビまりさに見せ付けながらゆっくりと潰す。 寒天のように柔らかい眼球は、ほんの少し力を入れるだけで呆気なく崩壊した。 ブチュリという音の後に、握り締めた指の間から透明で水っぽい残骸がボタボタと落ちていく。 「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ?! お゙めめがっ!! まりじゃのお゙めめがあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っ!!」 泣き叫ぶチビまりさの右目からは砂糖水が流れ落ち、左の頬には餡子が混じって濁った涙が伝っていく。 とても歪な、けれども美しいシンメトリー。 「お、おにいさんっ! なにが……ああああああ!! まりさのおめめがぁあぁぁぁあああ!!」 「まりしゃぁあぁあぁあぁあああっ!!」 ようやく事態を理解した2匹の叫び声が加わり、美しい三重奏が奏でられる。 さぁ、まりさ。 次はそのマシュマロみたいなほっぺだ。 右の頬をしっかりと掴み、力を込めて真横に引き伸ばす。 「やべでえ゙え゙え゙……え゙え゙え゙ぇえ゙ぇっ!! あ゙ゔぇ……え゙……お゙い゙い゙ゃんあ゙ゔ」 先ほどの遊びの時には途中で止めたけど、今度は限界まで挑戦するよ。 ゆっくりと、少しずつ引っ張り続ける。 そして10センチも伸びたところで手応えが変わり、 プチュッ……ブチブチブチッ! 「え゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙っぁあ゙ぁあ゙あ゙あ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 もちもちの肌は呆気無く千切れてしまった。 おや、本当だ。 まだ『のーびのーび』は出来なかったね。 「い゙っ! い゙だい゙よお゙ぉお゙ぉっ! い゙ぢゃあ゙い゙ぃっ!! もお゙やぢゃっ、んぐびゅっ……?!」 右側の歯茎が剥き出しになったチビまりさの顔面に拳を叩き込む。 一撃で残りの歯がバラバラに砕け散る。 まだいけるかな? 何度も殴りつける。 「がひゅっ!! ひゃべっ! ひゃぶぁ、ひゃふ……びゃぐぶっ!!」 殴られているのに喋ろうとするから、可愛らしい舌までグチャリと潰れた。 残っていた右目も、ギュポンと押し出されて破裂した。 チビまりさの顔は餡子が薄く滲んで膨れ上がり、まるで内出血しているみたいだ。 だらしなく開いた口からは餡子混じりの涎が垂れていた。 足下の2匹は、さっきから「まりさ まりさ」と言うだけで、僕に体当たりすらしようとしない。 ここまで僕は一切表情を変えていない。 ずっと同じ微笑を浮かべている。 その事がありすたちを余計に混乱させる。 ほんの少し前までゆっくりしていたお兄さんが暴力を振るう理由が分からなくて、オロオロするしかないありすたち。 呼びかけている相手が『お兄さん』なのかどうかも怪しい。 チビまりさの悲鳴は確実に精神を苛み、ありすたちの顔は焦りや恐怖でぐちゃぐちゃだ。 目の前の現実を信じられない、信じたくないという気持ちでいっぱいなのだろう。 その顔の愛くるしさといったら。 僕も信じられないよ。 ほんのちょっと手を加えるだけで、君たちはますます可愛くなるのだから。 ほんの数分で、僕はチビまりさから多くのものを奪い取った。 真っ白な歯、まだ満足に動かせない舌、綺麗な瞳、柔らかな肌、そして僕と過ごした時間に感じたであろう幸せ。 でもまだ一番大事なものを貰っていない。 「おねがいっ! おねがいっ! まりさをはなしてぇっ!!」 「もうやめちぇえぇぇぇえええっ!! まりしゃがっ! まりしゃがしんじゃうよぉぉぉおおおっ!!」 喉も裂けんばかりの叫び声。 僕は右手の中で痙攣するチビまりさからありすたちの方へと視線を移す。 「そうだね。確かにこのままだと死んじゃうね。でも、『ぺーろぺーろ』してあげたら治るんじゃないかな?」 そう言って僕は、ボロ雑巾のようになったチビまりさをありすたちの前にそっと置いてやる。 「ぉ……ぉぅぇ……ぃぁぃ……」 光と移動能力を失い、言葉と餡子も零れ落ちていく有り様だ。 仮に助かったとしても、その先にあるのは辛く苦しいゆん生だけだろう。 そんなゆん生を強いるほど僕は残酷ではない。 ずっと見守ってあげる事は出来ないからね。 「ゅぅ……ゅぅ……ぇぃゅ……ぉぇ……ゃ……ぃゃぃ……ぃゃぃょぉ……」 「まりさっ! まりさぁああぁぁぁあああっ! もう だいじょうぶだからね! ぺーろ ぺーろ! ぺーろ ぺーろ!」 「ゆっきゅりしちぇね! ぺーりょ ぺーりょ! ぺーりょ ぺーりょ!」 虫の息のチビまりさに擦り寄り、必死にその体を舐めるありすとチビれいむ。 急がないとまりさが死んじゃう。 けれども皮を破かないように優しく、慎重に……! ……とでも思っているのかな? 健気な2匹の姿に感動しつつ、僕はチビまりさの後頭部に右足のつま先をトンと置いた。 「さようなら、まりさ。楽しかったよ」 グシャアッ! 一切の躊躇無く、右足に体重をかけた。 潰された後頭部で行き場を失った餡子が、口や眼窩、皮の破れたところからビュッと噴き出す。 茶褐色の生温かい飛沫がありすとチビれいむの顔にこびり付いた。 足をどけると、そこには穴の開いた顔面だけが辛うじて残り、後はぺしゃんこに潰れたチビまりさがいた。 もう死んでいるから『あった』と言うべきか。 「あ……ぁあ……まりさ……いやぁ……まりさぁ……」 「まり……しゃ……? ゆぐっ……ゆうぇぇぇん……まり、しゃぁ……。ひぐっ……どう、ちてぇ……?」 呆然とするありすとチビれいむ。 無残なチビまりさの亡骸を前にして、ただひたすらに涙を流す。 僕はもう一度足を振り上げた。 ダンッ! ブチャ! グチュチュ 容赦なくチビまりさの最後のひとかけらを踏みつけ、すり潰す。 「ま……り……しゃ……」 チビれいむは泡を吹いて気絶した。 大好きなまりさの最期を看取ることが出来て、本当によかったね。 「……まりさは……とっても……ゆっくりした まりさだったんだよ……?」 一方のありすは僕の眼を見つめて問いかけてきた。 気丈なお姉さんありすが、そこにいた。 「うん。短い間だったけど、一緒に遊んでてよく分かったよ。まりさはゆっくりしたいい子だった」 答えながら、僕はありすの体を持ち上げる。 ありすは「ひっ!!」と体を震わせたが、逃げる事など叶わない。 怯えきったありすに笑いかけて、チビまりさの中身で染められた顔を拭ってやる。 泣き腫らしてふやけた肌が気持ちよかった。 「お化粧してあげようか、ありす」 ザクッ! 涙に濡れる左目の下、湿った肌に人差し指から小指までの4つの爪を食い込ませ、真下に向かって一気に引っ掻く。 「ぴぎゅい゙ぃい゙ぃっぃぃい゙ぃぃっ!!!!」 切り口からカスタードが流れ出し、ありすの左頬は淡い黄色に染まっていく。 指に付いたありすの中身を舐め取り、悶絶する顔に吐きかけてやる。 口の中に残ったのは今まで味わった事の無い仄かな甘さだった。 「ありす?」 僕は問いかける。 ありすは呻くだけ。 「ねぇ、ありす?」 僕は再び問いかける。 傷口に爪を引っ掛け、皮を捲り上げる。 ありすは絶叫した。 「僕のこと嫌いになった?」 僕は三度問いかける。 顔面を耕す。 ありすはようやく返事をしてくれた。 「わがらなぃい゙ぃい゙い゙い゙っ……!! どうじでぇえ゙え゙え゙え゙え゙え゙っ……?! やざじい゙お゙にい゙ざんにもどっでよぉお゙お゙お゙……!!」 絞り出すような悲痛な叫び。 こんな事をされてもまだ、僕に『元に戻って』なんて訴えるありす。 愚かしいまでの純真さだった。 そのまま両手で捻り潰したくなるのをグッと堪える。 「そう。ありがとう。そんな君たちが大好きだよ」 泣きじゃくるありすを優しく下ろす。 もう動く気力も無いようだった。 さて、それじゃあ次は気絶しているチビれいむだ。 ピクリとも動かないが、顔を近づけて確かめるとちゃんと息をしている。 「れいむ、大丈夫かい?」 しゃがみ込んだまま拾い上げて体をさすってやると、程無くしてチビれいむは意識を取り戻した。 「ゆぅ……」 うっすらと開いた眼に映るのは、まりさを潰した『おにーしゃん』の笑顔。 「ゅ……ひゅぅ……ゅゃあ……ゆんやぁあぁぁぁ……!」 プルプルと震えだすチビれいむに、僕はにっこりと笑いかけて言った。 「これは夢だよ、れいむ。君はお昼寝して夢を見ているんだ」 「……ゆめ……? ほんちょう……?」 『夢』という言葉で体の震えが少しずつ鎮まっていく。 緊張が解かれていく。 「そうさ。だから夢から醒めれば、またみんなと一緒に遊べるよ」 あまりにも稚拙な嘘。 しかし幼いチビれいむには気付けない、いや気付きたくない束の間の希望。 「ゆ~。きょわい ゆめしゃんだにぇ。はやきゅ おわっちぇにぇ」 「ほぅら、夢の中だからお空を飛べるよ」 僕はゆっくりと立ち上がる。 「ゆ~♪ ゆふふ~♪ おしょらを~とんじぇりゅ~♪ ゆっきゅり~♪」 どこか虚ろな目で無邪気に喜ぶチビれいむ。 その頬を抓る。 かなり手加減して、だ。 「ゆびゃっ……!」 本来ならばゆっくりの甘噛みと同程度の刺激。 チビれいむは過剰な反応を示す。 まぁ、そうだろうね。 「どうした? 痛いのかい? じゃあこれは夢じゃないのかな?」 その言葉がスイッチとなった。 チビれいむの顔からは笑顔が消え、目には涙が溢れてくる。 「い、いぢゃぐにゃい! いぢゃぐにゃいよ!」 じゃあ、もう少し強くしよう。 抓り上げる手に力を込める。 だが、チビれいむは必死に現実を否定し続ける。 「いぢゃぐにゃい! いぢゃぐにゃい! いぢゃぐにゃいもん! ゆめしゃん いじわりゅしにゃいでにぇ! れいみゅ ゆっきゅり おきりゅよ! だきゃりゃ はやきゅ……みゅぎゅうぅぅぅうううっ?!」 頑固なチビれいむも可愛かったが、このままではつまらない。 僕はチビれいむの右のもみあげを掴み、引き千切った。 頭皮と、僅かばかりの餡子が付いたそれを、無造作に投げ捨てる。 「いぢゃあぁあぁぁぁああああああっ!!」 「お帰りれいむ。じゃ、遊ぼうか」 僕はチビれいむを握る右腕を頭上に掲げる。 「れいむ、見てごらん。いい眺めだろう?」 「はなぢでね! ゆっぎゅりはなぢでね!」 『たかいたかい』は喜んでくれたのに、どうやらご機嫌斜めのようだ。 ではもっとサービスしよう。 「本当に離してもいいのかい? こんな所から落っこちたら、どうなっちゃうんだろうね?」 「い゙やぢゃぁあ゙っ! い゙やぢゃ! い゙やぢゃ! い゙やぢゃぁあぁあ゙あ゙っ!! もゔお゙ゔぢがえ゙りゅゔぅゔぅぅゔゔゔっ!! だじゅげでぇえ゙ぇぇぇえ゙え゙え゙!!」 恐怖に駆られ死に物狂いで手の中から抜け出そうとするチビれいむ。 「おっとっと、そんなに暴れられたらくすぐったくて手を離しちゃうよ?」 僕の言葉に、チビれいむはビクリと反応して必死に体の震えを止めようとする。 それでも込み上げてくる恐怖は相当なものだろう。 これまで理不尽な暴力を受けたことも、ましてや自分が死ぬという事を考えたことも無いであろうチビれいむに耐えられる訳が無い。 僕の腕にはカタカタと小刻みな振動が伝わってくる。 「だぢゅげぢぇぇえぇぇえええ……! じにだぐにゃいぃいいぃぃぃいいい……!」 固く閉じた眼の端から涙をぽろぽろと零すチビれいむの哀切極まる姿に、僕は心を動かされた。 僕は大切なことを忘れていた。 「! ごめんよ、れいむ。僕はなんて酷いことを……」 僕は腕を下ろす。 手の中ではチビれいむが未だ震えていたが、 その頭をそっと撫でてやる。 『おにーしゃん』だよ、れいむ。 チビれいむは心の底から安堵し、泣き笑いの表情を浮かべていた。 「……おにー……しゃん……? ゆぅぅぅぅ……れいみゅ ほんちょうに こわきゃっ……」 「コレ、邪魔だよね」 つぶらな瞳を包む瞼を優しく千切り取る。 一生に一度しか体験出来ないアトラクションだ。 最初から最後まで、全てをその目に焼き付けなければもったいないよ、れいむ。 「ぴぎゃあ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 乾燥を防ぐために、チビれいむの瞳からは大量の涙が流れ出ている。 それも長くは保たないだろう。 「お゙ね…お゙ねえ゙…じゃ…ん…!」 もう僕に対する信頼など粉々に砕け散っただろう。 チビれいむはありすに助けを求める。 今まで泣き続け、半ば放心状態だったありすにその声が届いた。 「れい……む? ゆ、ゆ、ゆやぁあぁああっ! れいむをはなしてぇえぇぇぇえええっ!!」 顔を上げ、現状を認識すると僕の足に縋りついてきた。 カスタードがこぼれるのも構わずに、懇願する。 お姉さんの鑑だ。 こんなに素敵なゆっくりは久しぶりだ。 「もうやめてぇっ! どうして こんなことするの……?!」 率直な疑問。 それとも愚問と言うべきか。 その問いに僕が答えたところで、君たちは納得できる筈も無いのだから。 でも。 でも本当に、どうして僕はこんな風になってしまったんだろう。 * 例えば、まだ誰の足跡もついていない真っ白な雪原を最初に見つけたとき、あなたは何を思う? その美しい光景を、他の人にも見せてあげたいと思うだろうか? 僕は思う存分踏み荒らしたいという衝動に襲われる。 或いは、ビルの屋上から眼下の町並みを眺めるとしたらどうだろう? 綺麗な景色だけで満足出来るだろうか? 僕はフェンスから身を乗り出して、転落の危険も顧みずに地面を覗き込んでみたいという欲動に駆られそうになる。 それはひょっとすると、誰もが魅了されてしまうかもしれない感情。 僕は、『取り返しのつかなくなること』にどうしようもなく惹かれてしまうのだ。 もちろん、他人に危害を加えることは許されないと重々承知しているし、自分を危険に晒す勇気も無かった。 『命』がどれほど尊いものかはよく理解しているつもりだ。 だからこそ、心の中に不意に湧き上がる負の感情を、いつも理性で抑えつけていた。 そんな僕の目の前に現れた、ゆっくりという存在。 夢と希望に満ちた明日を迎えるために、必死になって生きようとしているのに『生き物』ではない。 子供を生み、その誕生に心を震わせ、家族や友人の死を嘆き悲しむのに『尊厳』など無い。 美味しいものを食べれば幸せを感じ、殴られれば痛みを感じるただの『饅頭』。 ゆっくりを虐待する事は、『罪』には問われない。 ゆっくりに『命』は無く、『権利』も認められていないから。 それがこの世界の常識。 人間がゆっくりに用意した『居場所』。 でも僕は思うのだ。 ゆっくりは『尊厳』のある『生き物』だと。 そう思えたからこそ、抑圧されていた僕の狂気は解放された。 僕はゆっくりが好きだ。 絶望に歪んだ表情、激痛にのた打ち回る姿、甲高い悲鳴に至るまで、ゆっくりの全てが大好きだ。 とある評論家はゆっくりのことを『饅頭の妖精』と言っていたが、その通りだと思う。 最高の存在だよ、ゆっくりは。 僕は純粋で心優しいゆっくりは可愛いと思う。 そんなゆっくりと仲良くしたいとも思う。 実際、そうしたければ簡単に出来ることだ。 「ゆっくりしていってね」と笑顔で挨拶すれば、ゆっくりたちも満面の笑みを返してくれる。 そんなゆっくりたちと『ゆっくりできた筈の時間』を、ぶち壊す。 ゆっくりたちの人懐っこい笑顔を修復不可能なまでに踏みにじるのが、とても哀しく、堪らなく楽しい。 こんなにも脆く、こんなにも儚い。 だから愛しい。 こんなにも無垢で、穢れとは無縁だ。 だから虐待したい。 折れる骨も無ければ、吹き出す血も通っていない。 対象が子犬や子猫などの小動物だったら吐き気を催すような行為が平然と出来る。 『命を弄んだ』という罪悪感すら快楽に変わる。 君たちが望むものを与えよう。 甘いお菓子、楽しい遊び、幸せな時間、優しい微笑み。 だから。 せめて君たちは僕のために、『命』くらいは捨ててくれ。 * 「どうして こんなことするの……?!」 「どうして、か。確かになんで僕はこんな事するようになったんだろうね」 僕の返事にありすは一瞬呆けたような顔をする。 「君たちは何も悪くなんかないよ。……でも、君たちがいるから僕はこんな事をするんだ」 そう言いながら、僕は左手の親指と人差し指でチビれいむのリボンの端っこを摘み、引っ張る。 僕の右手の中のチビれいむの髪の毛から、大切な飾りがシュルシュルと解け始めた。 「君たちは運が悪かった。僕みたいな人間に出会ってしまった。 君たちはゆっくりしすぎた。僕の本性を見抜けないほどに。 でもやっぱり一番の理由は……」 「……?」 「……君たちが可愛いお饅頭だから」 ありすに微笑んで、僕はチビれいむを空高く放り上げた。 周囲の梢よりも高く、高く上がるチビれいむ。 森を上から眺めるのはどんな気分だろう? その感動も一瞬で終わる。 「おしょりゃをとんでるみちゃいぃいぃぃぃぃぃ…………ぁぁぁぁぁあああああああああっ!!」 重力に逆らったモノの末路は決まっている。 チビれいむは顔面を真下にして落ちてきた。 「さようなら、れいむ。楽しかったよ」 ブチャ! 地面に小さな餡子の花が咲いた。 「ゔあ゙ぎゅい゙ぐぎゅあ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 チビれいむの死をまざまざと見せ付けられ、ありすは中身を嘔吐する。 そんなありすのふわふわとした金髪に、子れいむのリボンを結び付けてやる。 ゆっくりにはどうやっても外せはしないだろう。 「似合ってるよ。ドスまりさみたいだ。優しくて人気者のありすにぴったりだね」 「ゅぁ……ぁあぁ……ぃゃ……ぃやだぁ……。とって……とってよぉおぉぉおぉぉぉおおお……!」 「ひどいなぁ。ありすのことをあんなに慕っていたおちびちゃんの形見なのに。 ありすはあの子たちのことが嫌いだったのかい?」 「ゆ……う……あ……あぁ……ぁ……ゅ……」 それきりありすは何も言わなくなった。 「さてと、それじゃあ、僕はそろそろ帰るよ。 その飾りを見て、おちびちゃんたちの親はきっとびっくりするよ。 悲しむだろうね。どんな悲鳴を上げるのかな。 怒るだろうね。どんな表情をするのかな。 楽しみだね、ありす」 さようなら、ありす。 君たちは今まで出会ったどのゆっくりよりも可愛かったよ。 一緒に過ごした時間は、決して忘れない。 僕が視界から消えてしばらくしてから、憔悴し切った表情でありすはゆっくりと森の奥へと入っていった。 どんなに凄惨な体験をしても、ゆっくりに自殺は出来ない。 素敵な思い出を背負って、ありすは生きていくのだ。 その後姿が見えなくなるギリギリまで待ってから、僕はありすを追い始めた。 帰りのバスには間に合わないだろうが、そんな事はどうでも良かった。 これほどまでに善良なゆっくりに出会えた興奮が僕を突き動かす。 ありすの群れのゆっくりたちは『えっとう』と称した冬篭りの準備を終えているだろう。 暖かいおうちで大好きな家族と一緒に過ごすという幸せな夢を見ているだろう。 君たちには春よりももっと素敵なものをあげるからね。 ありすの後を追いかけながら、僕はゆっくりたちの笑顔に思いを馳せた。 (了) 愛情は憎悪より重要である。 憎悪には限界がある。愛情は世界を包み込む。 あなたがゆっくりを虐める、或いは愛でる理由は何ですか? 年末は時間の進み方がおかしいですね。 後ろを振り返ると相対性理論が笑っているような気がします。 3つも暗い話が続いたので、次があれば明るい話を。 この話は24観ながら書いたのでそのネタでいくかもしれません。 挿絵 by儚いあき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る お兄さんの気持ちすごく分かる。 高速道路で運転して、このスピードのまま思いっきりハンドルを切ってみたい衝動に駆られることがある。 -- 2017-11-10 00 27 22 ありすがいい感じに絶望しててよかった。乙 -- 2016-02-29 07 43 24 めっちゃ興奮した。 -- 2014-04-16 16 35 40 なんだかこのゆっくりみたいな無垢なのって汚したくなるんだよね。 純真で無垢で善良で無邪気な奴の 絶望した顔が見たくなるし、痛めつけたくなるんだよね(笑) -- 2014-04-16 00 30 32 俺はゆっくりは無邪気で間抜けだけど気の良い奴らって感じでいてほしいから、こういう作品大好きだ -- 2013-08-29 09 38 08 ↓じゃあお前はなんでこのページにきたのw?っていうか人間のいじめと同じとかwまあ,いじめは確かに良いことではないけどこれ,ネットだよ?wあとさあ,この感想書くやつの注意書きみた?ここは基本的にこういう作品が好きな人が居る場所だよ?そこに君みたいな正しいことを言っている(笑)人が1人できてどうにかなるとでも?ゆっくり悔やんでいってね! -- 2013-06-29 01 03 28 ↓お前らは「ゲスだから」「悪い事をしたから」と理由をつけて無理やり自分を正当化したいだけだろ 人間のイジメとも何も変わらない。糞饅頭と同レベルの思考だよw 認めちゃいなよ、苦しがるゆっくりが好きで好きで仕方ないって -- 2013-04-15 08 00 46 ↓俺もそうだ だからこういう『キャベツ畑』や『コウノトリ』を信じている可愛い女の子に無修正のポルノをつきつける時 を想像するような下卑た快感がテーマなSSはちょっと合わん 完成度は高いと思うんだがな -- 2012-03-30 00 06 21 俺はたぶん愛ではなんだろう。制裁系と善良愛、ゲス虐待はとってもすっきりするが、善良虐待やゲス愛では凄いイライラする。 善良は意地悪してもかけらも虐める気もない。だが、ゴミは躊躇なく潰すことに何の疑問もない。 それが俺のゆっくりへの愛だな。 -- 2011-11-13 17 29 47 現実の犯罪者に同じような思考しているのがいたような・・・ -- 2011-09-29 02 25 14 最後にちゃんと人間さんにお礼を言うこともできないなんて ありすはやっぱり田舎もの -- 2011-01-17 12 09 58 おすすめスレからきたんだが、確かにこれは傑作だぜ 可愛いあまりに虐待したくなる「ゆっくり」に対する感情をこれほど上手に表現した作品は見た事がない ゲスじゃないのを虐殺したくなるのはこういう感じなんだよ -- 2010-12-16 04 34 05 この無力でどうすることもできない糞ありすの絵はいいね。ゆっくりできる。 -- 2010-09-10 23 24 51 これはいい。 -- 2010-08-12 02 47 07 一度、潰してしまったお饅頭は元には戻らないか・・ どんなに素敵な虐待も終わりがあるからこそ、その瞬間を楽しむ 確かに、これは・・・・・ようやく気付いた・・・・ この気持ち・・・・・ まさしく愛だ!!!!握りつぶしたいなぁ!!!ゆっくりぃ!!!飾りの一つも頂いて行く!! -- 2010-07-28 04 26 14 逆もまた然り -- 2010-07-12 22 05 32 なんだか森博嗣っぽい? -- 2010-06-15 20 47 40
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*警告* 特に何も悪いことをしていないゆっくりが永遠にゆっくりできなくなります。 80字改行です。その辺案配していただけると読みやすいです。 ↓以下本文 「いるかいー」 「あいとるよー」 ここは幻想郷の小さな村。村外れに一軒の鍛冶屋が店を開いていた。戦乱の世でもなけ れば、妖怪と戦う剣や槍を作るわけでもない。針に鋏、農具を作って糊口を凌いでいた。 「釜が抜けちまってねえ。一つ接いでおくれよ」 男の抱えてきた釜を受け取り、ためつすがめつ眺めると、鍛冶屋は得心したように頷いて 炉に火を入れた。小さな村であり、幻想郷に名の知れているわけでもない彼は、鋳掛屋の 仕事も多かった。 「おう、昼前には間に合わせとくよ」 「いつもすまんねえ」 「いいってことよ」 火が熾る間に、鍛冶屋は奥から小さな籠を提げて戻ってくる。どっこいしょ、と置いた籠 にはまだ小さな生まれたてのゆっくりが一匹、幸せそうな顔をしてゆっくりしていた。 「おじちゃん、あちゅいよー」 仕事場は炉の熱気でじっとしていても汗ばんでくるほど。ぽよぽよと跳ねるものの、ゆっ くりはまだ籠の縁を越えるほどの跳躍はこなせない。釜を炉にかけると、小さなゆっくり を掌に載せた。がっしり固くなったプロの手である。 「かちゃいよ! おじちゃんのおてて、ゆっきゅりできにゃいよ!」 「ほれ、お前さんも固くならないとゆっくりできなくなるぞ?」 ぶにぶにと柔らかなまんじゅうを、鍛冶屋はそのがっちりした指を食い込ませるように握 る。苦しそうに仔ゆっくりがもぞもぞ動くが、しっかり握られたその指は緩むどころか次 第にきつく締め付け、仔ゆっくりは握りつぶされそうな恐怖に涙を流す。だが、鍛冶屋は 釘を摘むと、ぷるぷるした仔ゆっくりの目玉にゆっくりと近づけていく。 「ゆゆゅ! こわいよ! ゆっくりやめてね!」 「ほれほれ、ゆっくりできなくなってしまうぞ?」 目を瞑れば目の前から釘が消えると信じ、目を閉じて打ち震える仔ゆっくりのまぶたを器 用に引き上げ、眼球に鋭い先端を突きつける。決して針先を柔らかな葛饅頭に突き立てる ことはなく、釘を摘む指には寸分の狂いもない。 「あちゅとろん! もうおじちゃんはいじめられないよ!」 「よしよし」 鍛冶屋は鉄の塊になった仔ゆっくりを年季のいったやっとこで掴んで、炉に突っ込む。 「ゆゆゆっ! あちゅいよ! ゆっくりだしてね!」 「もういじめられないんじゃないのかね?」 「ゆゆっ! あちゅくないよ!」 充分に熱せられた鉄ゆっくりを釜の穴にあてがう。鍛冶屋の見立て通り、ゆっくりは穴に すっぽりはまっていた。そのまま金床に乗せると、鎚を振り下ろす。 「そんなのきかないよ! ゆっくりあきらめてね!」 「人の心配より、固くなっていないと潰れやせんか?」 「ゆゅ! ゆっくりかたくなるよ!」 金属音と火花が散り、同時に場違いなゆっくりな悲鳴が跳ね上がるが、気にせず鍛冶屋は 鎚を振るう。鉄の塊となった仔ゆっくりは叩かれる痛みも、炉の熱さも感じない。穴の大 きさにあわせた仔ゆっくりだけに、アストロンの効果で鉄になっていることを忘れ、ゆっ くりして一瞬で潰れてしまうこともある。金物相手とは少し違う心配りも必要なのである。 「ゆぅん! ゆぅん! ゆっきゅり、ちてきた、よ!」 鍋の穴にはまった鉄ゆっくりを何度も叩いては平たくしていき、炉で熱しては再び成形し ていく。鉄饅頭となった本体とは異なり、細い鉄線になっている髪の毛は先に熱で熔けて、 仔ゆっくりと釜の間を埋めていく。鎚で叩かれ、炉で熱せられることを繰り返し、徐々に 仔ゆっくりは平たくなっていき、声も次第に小さくなっていく。通常のゆっくりであれば、 鎚の一打で餡子と皮を撒き散らして潰れてしまうものだが、アストロンで鉄の塊になった ゆっくりは、熔けて餡子であった鉄と、皮や飾りであった鉄が混ざりきるまでは息絶える ことはない。 「も……と……ゅ……り……た……か……」 やがて声もなくなった頃、釜の穴は見事に塞がった。アストロン中に息絶えたゆっくりの 鉄化は二度と解けることはない。使い古された道具は、時経て妖怪になるという。この釜 もいつかは妖怪になるのだろうか。ゆっくりで接いだ釜は、ゆっくりした妖怪になるのだ ろうか。ゆっくりしていってね! と声を上げる鍋や釜、ヤカンの百鬼夜行に、鍛冶屋は 口の端を釣り上げる。午後にはやかんになっているであろうゆっくりを選ぶため、奥へと 上がっていった鍛冶屋にいくつもの声が掛かる。 「ゆっくりしていってね!」 このSSに感想を付ける
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ゆっくり自由空館 3KB (消滅)SSの元ネタ絵:銀バッチ(笑)まりさのイラスト (消滅)不感症なまりさ (消滅)水の上で飼ってみた まりさが何かにレイプされた話 ふたば系ゆっくりいじめ 28 床下のお家 ふたば系ゆっくりいじめ 51 寄生との結婚と巣作りと ふたば系ゆっくりいじめ 57 ドスになった飼まりさの不幸 句読点の位置がおかしいのは仕様です 虐待 変態お兄さんに、お姉さん どちらも、ゆっくりにとって捕食種以上の天敵 最近では、その数も増えてきた事と、ゆっくりが駆除対象になってしまったため 野良や、人里近辺の野生のゆっくりは根こそぎ消されてしまった だから、こんな割りに合いそうも無い商売でも成立することになった ゆっくり自遊空館 一般的には、ゆっくりスペースやゆっくり館と呼ばれるこの商売のシステムは簡単だ 「清潔で」「ニーズにあった」「ゆっくりを提供する」 少し細かく言えば、無菌処理されて育てられた赤ゆっくりから妊娠ゆっくりを提供する施設だ お客が指定したサイズや種類のゆっくりを、施設内でのみ、愛でても虐待しても自由な場所 ゆっくりを、自分で育てることができない ゆっくりを、見つけることができない そんな理由でこの商売は、そこそこのブームを獲得した 今日は、そのお客の中の、変態お姉さんの話 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね」 部屋の中に、1人と1匹の挨拶が響く お姉さんが指定した部屋には何も無い ただあるのは、人とゆっくりのみ それだけで十分だった 変態お姉さんの欲を満たすには、十分すぎる環境だった 「ここはれいむのゆっくりプレイスだよ!」 「そうね・・・なら、あまあまを貰わないといけないわね」 「ゆっ! そうだよ! わかってるならさっさとあまあまをもってきてね!」 「それじゃあ、遠慮なく・・・」 全く噛み合ってない会話をしながら、お姉さんは、れいむの両頬を両手で挟んで持ち上げる 突然の行為だったが、れいむはお決まりのセリフと共にゆっくりしていることを言葉に出す 「ゆゆぅ~ん、お空を飛んでるみた、ゆ”!?」 「いただきまーす」 はむっ、と言う音と共に、お姉さんはれいむに噛み付いた しかしその場所は肌ではなく、れいむのおさげだった 「なにするの! かわいいれいむのおさげに乱暴しないでね!」 れいむの言葉をスルーして、お姉さんはおさげを口の中で舐め始めた ゆっくりは、水分を吸収しすぎると溶け出す 舌で転がされたれいむのおさげは、唾液を吸収して溶け始めていた 「いくら可愛いれいむのおさげだからって・・・ゆゆ? ゆうあぁぁぁあ!?」 自分の髪の毛の異変を察知したのか、れいむは講義の言葉は叫びに変わった 「どぼじでええ溶げでるのおお”お”お”!?!!?!」 お姉さんは、一言も言葉を発することなく、うっとりとした目を、れいむに向けながら淡々とれいむの髪の毛を舐めていた 「やべでね!れいぶをだべないでね!!!!」 れいむが現状にやっと気づいた ようやく何故、自分の髪の毛が溶けているか理解したのだろう しかし、れいむがどんな言葉を、お姉さんに向けても関係ないことだった れいむは、この場所で、生まれる前から、誰か使い捨てられるために飼育されてきたのだから 髪の毛をねぶる音と、れいむの叫びだけが部屋に反響する 「やべでぐだざいいぃいいいいい!!!!」 「ゆがぁぁぁあ”あ”あ”あ”!!! でいぶのおざげがなぐなっちゃだだぁ!?」 「いやじゃあぁぁ!!!」 「でいぶの、ずでぎな、がびのげ、たべないでえええ!!!」 「ゆぐっ・・・ぼう・・・およべにいげないよ・・・・」 「おりぼんだげばあぁ!! おちぼんだけば、だべないでぐだざい!!!!!!!」 ついに、最後まで残されていた、飾りさえも食べられてしまった れいむの姿は、もはや完全なハゲ饅頭 自分自身でそれがわかるのだろう れいむは声を上げる気力すら持てず、泣いていた 「ごちそうさまれいむ、れいむのおりぼん、とても美味しかったわよ」 「ゆっぐ・・・ゆぐっ・・・ゆあああああぁ”ぁ”あぁ”ぁあ”あ”あ”あ”あ!!!!」 れいおむは、お姉さんの言葉で、再び泣き叫ぶ 狂ったように泣き叫ぶれいむを置いて、お姉さんは部屋から出て行った お姉さんが退出の手続きを済ますと、係員が部屋に入ってきて、れいむを黙らせた後、自由空館専用ゆっくりの繁殖施設へ連れて行く この後の、れいむの使い道は食事さえ与えられず 精子餡を、その体がペラペラになるまで絞り取られるか 他の固体から取り出した精子餡を注入され、母体になるかのどちらかだ 今日もまた、人間の欲を満たすためだけのゆっくりが生まれる やっぱりオチが苦手 イメージとしてはネカフェです トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 1つ、繁殖能力だけは高いゆっくりが根こそぎ消えるか? 1つ、駆除対象の繁殖を許可するバカが何処にいる? 1つ、生物(ナマモノ)で、生き物のようで、消耗品であるゆっくりを 管理(供給、飼育、保管、廃棄)することにどれだけの金が掛かるか? ・・・設定が「甘い」よ。 -- 2018-01-24 22 53 24 WHY? -- 2016-09-28 16 42 48 ↓むきゅー、きっとこんらんしてるのよ!ぱちぇが言うならまちがいないわ! -- 2014-02-08 01 48 27 誰も感想書いてないな(笑) -- 2013-08-25 00 11 25
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「ゆぅぅぅぅう!ゆっくりさむくなってきたよ!」 ゆっくりまりさはブルルっと震え上がり、冬の到来を肌で感じていた。 そこへポヨンポヨンと饅頭が跳ねる音が近づいてきた。 「「「「まっ!まりさーっ!ゆっくりしていってね!!!」」」」 ゆっくりありすが4匹まりさの元へやってきた。 「あ!ありすたち、ゆっくりしていってね!!!」 このありすたちとは普段から仲良くしているためいつものように挨拶を返した。 それからしばらく、寒くなったねーとか冬の準備はどうとか他愛もない話をしていた。 すると1匹のありすがある提案をしてきた。 「ねーみんな!おしくらまんじゅうしない!?」 他のありすは皆いいねいいねと賛成をした。 「ゆ?それおいしいの?」 とまりさはおしくらまんじゅうが何なのか分かっていないようだ。 「おしくらまんじゅうってゆうのはね、歌いながら体をおしあって温めあうんだよ!」 「とかいでは今一番はやってるんだよ!」 などとありすたちは少々自慢げに説明をした。 「あったかくなったらゆっくりできるね!」 じゃあ決まりだと言うことでありすたちはまりさを囲むように、 顔、両頬、後ろ、とそれぞれの位置についた。 「いまからおてほんを見せるからね!」 その声を合図にありすたちは一斉にまりさに体をぶつけ始めた。 「「「「おっしくらまんじゅう♪おっされてなっくな~♪」」」」 ボヨンボヨンと饅頭同士が当たる音とありすの歌声があたりに響く。 「ゆ゛べぇぇぇ!!ぐるじいよ゛ぉぉぉお゛!!!」 ノリノリのありすとは逆にまりさは必死だった。ありすたちは優しく押してくれる ものの、これではただのいじめにしか思えなかった。 「まりさも負けないようにおしかえせばいいんだよ!!」 「そっか!ゆっくりおしかえすよ!!」 ありすのアドバイスを聞き、いままで抵抗しなかったまりさもその体を動かし始めた。 「ゆゆゆっ!ゆっくりあったまってきたよ!!!」 しばらく押し合うとずいぶんと体が温まってきて地面は汗で大分濡れてきたようだ。 ありすもはぁはぁと息が荒くなっている。 「そろそろやめてこうたいだよ!まりさも外からおしたいよ!!」 真ん中はやはり疲れるようだ。それに外から押しているほうが面白いとまりさは思ったのだろう。 しかしまりさの呼びかけにもありすは体の動きを止めない。 それどころがさらに動きが早くなっている。 「まりさぁ~!もっとゆっくりしていってね!!!」 「まりざ!がわいいよぉおおお!!」 どうやら押し合っている間に別の感情が働いたみたいだ。 「やべでぇぇぇぇぇ!!!!もうじゅうぶんだよ゛ぉ゛ぉ゛ぉぉぉ!!!」 まりさもそのことを察し、抵抗をするがなにしろ4匹相手では分が悪い。 「もうまりさったら!んんんんんんんんぷはっ!」 「まりざもほんとはすっきりしたいんでしょ!ね!」 まりさが抵抗し始めてからは4匹はあからさまに交尾の体勢に入った。 「だれ゛がー!!だれ゛がだずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛え゛え゛え゛え゛!!!!」 体を擦り合わせ、舌でなめ回し、のしかかり振動を与える。 すりすりすりすりすりすりすり・・・ ぺろぺろぺろぺろべろべろべろれろんれろん・・・ 「まりさぁ~そろそろいぐよ!!!」 「わたじだちのごどもうんでねぇ!!!」 「「まりさもすっきりしていってね!!!」」 「「「「んほおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」」」」 「い゛や゛だぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!すっぎりしちゃだめ゛ぇえ゛え゛え゛え゛え゛!!!!!」 まりさの絶叫とともにありすたちの動きが止まった。 「「「「すっきりー!!!!」」」」 しばらくするとまりさの頭からにょきにょきと4本の蔓が伸びてきた。 そしてたくさんの赤ちゃんゆっくりがゆっくりと形作られていく。 「ゆ゛ぐっ・・・っ!ゆ゛ぐっ・・・っ!」 まりさは歯を食いしばって白目を剥き必死に痛みを堪えている。 赤ちゃんが成長するのを見る一方でありすたちは賢者タイムに入り冷静な思考を取り戻していた。 (う゛わ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!あたたまったけっかがこれだよ!!) (ああ、冬前にこどもをつくってしまうなんて・・・!) (うわぁ・・・、うれしくなるとついやっちゃうんだよねぇ・・・) (ま゛り゛ざがじんじゃうよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!) まりさを囲みしばし立ち尽くしていたありすであったが、ついに1匹が口を開く。 「べっ、べつにまりさとの子どもがほしかったわけじゃないんだからねっ! どうせいらない子だから冬の蓄えにしてあげてもいいんだからねっ!?」 そう言い放つとまだ成長しきっていない蔓の根元に食いつき、蔓をまりさから引っこ抜いた。 「ゆ゛ゆ゛!!」 「ゆ゛っぐり゛ざぜでよ゛お゛お゛お゛お゛お゛!!」 「ゆ゛っぐっ!ゆ゛っぐっ!」 蔓からの栄養の供給が断ち切られた赤ちゃんは悲鳴とともにすぐに力尽きた。 それを見ていた他のありすも次々に蔓を抜いていった。 「どうじでぞんなごどずるの゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!??」 まりさも意識が朦朧とする中、叫んでありすを止めようとするがその思いは届かない。 「「「「とかいはのありすに食べられるんだからゆっくりかんしゃしてね!」」」」 4匹のありすたちはそう言い残しまりさに背を向けた。 「ま゛っでえ゛え゛え゛!!ま゛っでよ゛あり゛ずう゛う゛う゛う!!!!」 木枯らしが吹き、陽も傾いてきた。 体力を失って動けないまりさを残し、ありすたちは赤ちゃんを咥えて自分の巣のほうへぴょんぴょんと 跳ねて帰っていきましたとさ。 めでたしめでたし どう見てもイライラEndです本当にありがとうございました。 このSSに感想を付ける