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Can ゆー defend? 後編 30KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 赤子・子供 現代 虐待人間 今までで一番長いです。 書いた人 ヤリまむあき 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 703 ゆー具 ふたば系ゆっくりいじめ 708 売ゆん婦 ふたば系ゆっくりいじめ 717 売ゆん婦2 ふたば系ゆっくりいじめ 723 売ゆん婦3 ふたば系ゆっくりいじめ 730 ゆー具 鬼畜眼鏡編 ふたば系ゆっくりいじめ 772 情けはゆっくりの為ならず ふたば系ゆっくりいじめ 798 売ゆん婦4 ふたば系ゆっくりいじめ 867 Can ゆー defend? 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 960 Can ゆー defend? 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 962 他ゆん事 『Can ゆー defend? 後編』 一、 地面に染み付いた黒い餡子となった子れいむ。 生前の愛らしい姿は土と混ざり、何処がどの部位だったか、最早皮以外区別がつかない。 まりさの耳には、子れいむのゆっくりできたおうた、そして死ぬ寸前の濁った声が残っていた。 (なんで? おちびちゃんのおうたはとってもかんどうできたのに、なんでにんげんさんはおちびちゃんをあんなひどいめにあわせたの? どうしておちびちゃんがころされなきゃいけないの?) どうしてあのおうたが少年達の心を揺さぶらなかったのか。 まりさなりに考えた結果、結論を出した。 「わかったよ……」 「分かった? 何が?」 顔を上げたまりさの顔は、理不尽に心優しい我が子を奪われた憎しみに染まっていた。 憎しみで相手が殺せたら、と思っているであろう。 「……にんげんさんたちは、どうしようもないげすなんだね!!」 「ゲス?」 「にんげんさんは、あんなにゆっくりしてたかわいいおちびちゃんがうたったとってもじょうずなおうたをきいたのに、もうひとりのおちびちゃんをはなしてくれなかったよ!! ありすにあやまらなかったよ!! それどころかおちびちゃんのおくちをちぎって、おちびちゃんがおうたをうたえないようにして、こ、ころしちゃったんだよ!! これがげすじゃなかったらいったいなんなのぉおおおおお!? どうみたってげすでしょぉおおおおおお!!!」 興奮しているせいで大変聞き取りにくい話だったが、内容を整理するとこういうことだ。 良心の呵責があるならば、あんなに感動的な歌を聴いておいて悔い改めない筈が無い。 すぐさま子れいむの要求を呑み、これまで一家や群れの仲間達に対しての罪を謝罪するのが当然だ。 それなのに少年達は、寛大にも彼等を許そうとした子れいむを惨殺した。 これが鬼畜の所業でなかったら一体なんだと言うのか。 一応、話の筋が通っていないというわけではない。 「ふうん、そんなこと考えてたんだ」 「わかったらおちびちゃんをかえしてよぉおおおおお!! できないでしょ!? ゆっくりはね、しんじゃったらずっとゆっくりしたままなんだよ!? おちびちゃんでもそんなことしってるのに、にんげんさんはわからなかったのぉおおお!?」 「れいむがぽんぽんをいためてうんだのにぃいいいい!!」 「れいみゅのおうたはすごかったんだよ!! あのおうたがもうきけにゃいなんて、しぇかいのそんしつだよ!!」 「ゆぇえええええええええん! おにぇーちゃぁああああん!!」 まりさ一家が拙いながらも死んだ子れいむの命の尊さを少年達に訴えかける。 人間にとってまりさ達ゆっくりの命など、羽のように軽いということにまだ気がついていないのだろうか。 「いや、俺達だって知ってたけど」 「しってておちびちゃんをころしたの!? だったら、にんげんさんはくずだよ!! あくまだよ!! ゆっくりでなしだよ!!」 「当然だ、ゆっくりじゃないからな」 少年達は、命が一度失われたら二度と戻らないことを理解していた。 理解してやったというなら、彼等は救いようの無い極悪人だ。 許してはおけない、しかし、先程自分の攻撃がまったく少年達に通用しなかった事を考えると、どうしても彼等に制裁を加えることに対し二の足を踏んでしまう。 そうなっては無駄死にだ。 (ごめんね、おちびちゃん。まもるっていったのに……。おちびちゃんのかたきもとれないまりさは、だめなおとうさんだよ……) こうなっては、できるだけ下手に出て残りの家族だけでも守るしかない。 腹に据えかねても、まりさは彼等に勝てないのだから。 「に、にんげんさん。まりさたちのだいじなかわいいかわいいおちびちゃんをころしたことは、ゆるしたくないけどゆるしてあげるよ」 「まりさ!?」 れいむがまりさの言葉に驚き声を荒げる。 「れいむはだまっててね! ……まりさだって、ほんとはこんなげすゆるしたくないけど、みんなをまもるためなんだよ!!」 「ゆぅ……」 全身の震えからまりさの苦渋が見て取れる。 屈辱や憎悪を押さえ込み、奥歯を噛み締めていた。 「だから、だからもうまりさたちにかまわないでほしいよ!! まりさたちは、ここでゆっくりしてただけなんだよ!! むしさんやおはなさんをたべて、しずかにくらしてただけだったんだよ!! にんげんさんにめいわくなんてかけてなかったよ!!」 事実上の敗北宣言だった。 「おとーしゃん、こんなのってないよ……」 子まりさは少年の掌の中で悔し涙を流す。 その感触は握っていた少年を不快にさせ、ほんの少しまた力が込められた。 「ゆぎいいいいいい!!」 「おちびちゃん!! まりさは、まりさたちにひどいことしないでっていったよ!! ゆるしたくないけどゆるしてあげるっていったよ!! だからさっさとおちびちゃんをはなしてね!!」 まりさ達からすれば認め難い条件を呑んでやるというのに、なぜこの人間達はまだおちびちゃんを解放しないのだろう。 そういう肝心な所で上から目線な態度が更に状況を悪化させているのに、それを止めようとしない。 「クロボウシ、お前の話には間違いがある。一つは、あのチビ赤リボンのおうたとやらが騒音だということを理解していないことだ」 別の少年が赤ゆ達に近づき、傍にいたれいむが反応できないほどの速度で彼女達を奪い去る。 気がついた時には、赤ちゃん達は少年の手の中にいた。 「「おしょりゃをとんでりゅみちゃい!!」」 「「おしょりゃをとんでりゅみちゃい!! ……ここきょわいよぉおおお!! おろしちぇええええ!!」」 急に高所に持ち上げられて視線の高さ驚き、状況も理解できず暢気に喜んでいる赤れいむ二匹に怯える赤まりさ二匹、危機感は赤まりさの方が強いようだ。 「あかちゃぁああああん!!」 「れいむのあかちゃんかえせぇえええええ!!」 これで子供達全員がゆん質にされてしまった。 それより、子れいむのおうたが雑音だというのはどういうことか。 ゆっくりしていない人間は芸術に対する感覚すら狂ってしまっているのかもしれない。 「あんなものが歌なら、それこそ鳥の鳴き声の方がましだぜ」 「にんげんさんのおみみはくさってるの!?」 まりさは子れいむの名誉のために少年に反論する。 あれは、確かにゆっくりできたおうただったのだから。 「じゃあ、お前等が言う上手な歌の基準はなんだ?」 「かわいいおちびちゃんがうたったおうたがへたなはずないでしょ!! とりさんなんかといっしょにしないでね!!!」 それはまりさ達にとっての確定事項。 多少親馬鹿の贔屓目もあるが、ゆっくりにとって自分達がゆっくりした生活をしているということは存在意義にも関わることで、おうたはいわば“文化”なのだから。 時々聞こえる鳥さんのおうたは、五月蝿いだけでちっともゆっくりできない。 「おもいっきり身内贔屓じゃん。それを言うなら、お前等ナマクビマンジュウごときが出す雑音と歌を混同するなよ」 少年は赤れいむの一匹の左右のもみあげをつまみ、振り子のように揺らし始める。 前後への運動を加えらることで赤れいむのもみあげには自身の全体重が掛かるが、双方のもみあげを掴んでいるので負荷は分散されすぐに千切れるほどではなく、長く悲鳴と痛みに耐える表情を楽しめる。 主にれいむ種とぱちゅりー種に使われる緩めの虐待方法だ。 「いぢゃいいいいいいっ!! れーみ゛ゅのもみあげしゃんちぎれちゃぅううううう!!! おにぇがいだからはにゃしちぇえええええ!!!」 「手、離してやってもいいけどさ。そしたらお前落ちるぞ? 痛いぞ? それでもいいって言うんなら離してやるけど」 赤れいむは尻をぷりんぷりんと振って痛がる。 自慢のゆっくりしたもみあげは、今や己を苦しめる枷となっているのだ。 そして、言われたように少年の手から落ちたらどうなるだろうか? (ちにちゃくにゃい!! れーみゅはおにぇーちゃんみちゃいにちにちゃくにゃいよ!!) 姉のように、ぐしゃぐしゃに潰れてしまうのだろう。 赤れいむも己の危機に気がつき、少年に命乞いをする。 「はにゃさにゃいでぇえええええ!! おちたりゃれーみゅちんじゃうよぉおおお!!」 「ほほう、ならばもっと強く、落ちないように引っ張ってやろう」 ぐいっ、とさらにもみあげが引っ張られる。 髪の根元が何本か抜ける感触がした。 「ゆびぃいいいいい!!」 「おお、いい声だ。お前、お姉ちゃんなんかよりよっぽど歌上手いんじゃね? 俺等はこっちの方が好みだぞ」 赤れいむの悲鳴は、少年達にとっての音楽。 少なくともおうたのような雑音より楽しめることは間違いない。 「いたがってるよ!! やめてあげてね!!!」 「あかちゃんがないてるでしょぉおおおおお!! それのどこがおうたなのぉおおおおお!?」 まりさとれいむの訴えは通じない。 やがて、耐久力の限界に達したもみあげが遂に音を立てて両方とも千切れた。 「ゆ゛ぅううっ!!!」 赤れいむは宙を舞う感覚を一瞬味わい、柔らかい背中から地面に落ちた。 ぺしゃっ、という軽い音だが、赤れいむにとっては体内の餡子が全て吐き出されそうなほどの衝撃である。 その口の端からは黒い餡子が流れ始めた。 子れいむのもみあげを持った少年は、まるでゴミのようにそれらを放り捨てる。 「あかちゃぁああああんっ!!! なおってね!! ゆっくりしないでなおってね!!」 まだ赤れいむには息がある、手遅れではない。 今度こそ可愛い子供を死なせるものか。 「れいむはあかちゃんをぺーろぺーろしてなおしてあげてね!! まりさはそっとあかちゃんをひっくりかえすよ!!」 「わかったよ!!」 少年達はまりさ達の行動を阻みはしない。 無力なゆっくりがどこまで希望を捨てずにいられるか楽しんでいるのだ。 それゆえまりさとれいむだけはあえて捕獲しておらず、自由に動けるようにしている。 一応ゆん質がいるのだから無謀な行動はしないだろうし、逃げたら逃げたで楽しめるのだ。 「まりさのあかちゃん!!! まりさがたすけてあげるからね!!!」 まりさ達には家族愛という概念があるのか、子供を見捨てるようなことはせずひたすら傷ついた赤ちゃんを助けようとしている。 親としてはそれでいいのかもしれないが、さっさと見捨てて逃げ出して、また新しい子供を作った方が生存率が高い。 どうしようもなく貧弱なナマモノとしては、自分達の能力を弁えていない間違った生き方だ。 「おちょー、しゃ、れーみゅ、いちゃい……」 「あかちゃん!! いたいのいたいのとんでけー、だよ!!!」 「ぺーろぺーろ!!! あかちゃんのせなかさんはゆっくりしてね!!!」 もみあげを失い、すっかりゆっくりできない風貌になった赤れいむ。 そんな子にも変わらぬ愛情を示すまりさ達。 「間違い二つ目。お前等ちっとも可愛くないから」 「ふざけたこといわないでね!! まりさとれいむのおちびちゃんたちはみんなかわいいんだよ!!!」 「ふーん。なら、今そこに転がってる汚いのは本当に可愛いのか?」 「「ゆっ!?」」 少年の問いに即答できなかったまりさとれいむ。 確かに、今の赤れいむはぼろぼろでとても可愛いとは言えない。 もみあげはなく、飾りも汚れてしまっている。 だがここで即座に否定しないということは、少年の言葉を認めてしまっているのと同義。 「……れーみゅ、きゃわいくにゃいにょ? ……れーみゅ、いらにゃいこにゃにょ?」 赤れいむは何も言わない両親に縋るような瞳を向ける。 ここで自分の存在を認められなかったらどうしようと、その瞳は不安で涙に濡れていた。 「そ、そんなことないよ!! ま、まりさのあかちゃんがかわいくないなんてことないよ!!」 「も、もみあげさんがなくてゆっくりできなくなっちゃったけど、それでもれいむのあかちゃんなんだよ!!」 「俺は、こいつが可愛いかどうかを聞いたんだ。もう一回聞くぞ、本当に可愛いのか?」 両親は必死に少ない語彙の中から言葉を捜し、場を取り繕おうとする。 だが、少年は灰色の回答を許さなかった。 あくまでも今の赤れいむが可愛いかそうでないかということだけを尋ねる。 「ゆぅ……」 「可愛くないとは言いたくない、けど、どう見ても可愛いとは言えないんだな。 よかったな、ちび赤リボン。お前が可愛くないことはお前のお父さん達のお墨付きだぞ。自分が可愛くない事が分かっただろ? そんなお前は、生きる価値が無いんだよ。りきゃいできりゅ?」 ストレートな悪意はそのまま赤れいむへの害となり、未熟な精神を傷つけた。 大好きな両親に自分の存在を肯定してもらえず、瞳からは生気が失われる。 生きようとする意志が感じられなくなり、 「あかちゃぁあああん!! おねんねしちゃだめだよ!! いまおねんねすると、ずっとゆっくりしちゃうんだよぉおおお!?」 赤れいむはゆっくりと瞼を閉じていく。 眠くてしょうがないのだ。 それに、さっきから背中から熱い何かが漏れ出していた。 「まりさ!!! おちびちゃんのあんこさんがとまってくれないよおおお!!!」 たたでさえ薄い赤ゆの皮は、衝撃ですっかり脆くなっていた。 そんな部分を懸命に舐めたらどうなるか、れいむは我が子を救おうと必死だったのだろうが、それは赤れいむの命を縮めるだけだった。 唾液が皮をふやけさせ、舌は皮を破ってしまったのである。 「れーみゅ、おねんね、しゅるにぇ……」 少しの間寝息を立てた後、赤れいむは静かに逝った。 その死に顔は、本来自分を優しく包み込んでくれる筈の両親から否定されたことによる諦観がはっきりと現れていた。 二、 赤れいむが死んだことを認められないまりさとれいむは、その亡骸の前で呆然としていた。 「こいつ等自分で子供に止め刺してやんの!」 「可哀想だねー」 何を言う、赤ちゃんに大怪我をさせたのはお前達じゃないか。 あんなに痛そうに泣いて、もみあげだってお前達が奪ったんじゃないか。 「ゆがぁあああああああああっ!! あかちゃんがしんだのはにんげんさんたちのせいでしょぉおおお!? まりさとれいむは、あかちゃんをたすけようとしただけだったのに!!」 肉体的な死因は主に少年達によるものだが、赤れいむが真に絶望したのは両親からの否定だったことをあくまでも理解しようとしない。 もう少し思い知らせてやる前に希望を与えてやろうと、少年達は子まりさを解放することにした。 「ほれ」 「ゆ? おとーしゃぁああああん! おかあしゃぁああああん! まりしゃこわかったよぉおおお!!」 そっと地面に降ろされた子まりさは、振り返ると両親の元に跳ねていった。 よほど怖かったのだろう。 「おちびちゃん! よしよし、よくがまんしたね!」 「おとーしゃん、れいみゅが、まりしゃのいもうとがぁああああ!!」 子れいむと赤れいむの死を悼む子まりさは、れいむのもみあげに撫でられながら嗚咽を漏らす。 自慢の俊足が敗れ、二人の妹達は殺されてしまった。 でも、絶対に人間には敵わないのだ。 純粋なスピードだけなら負けないのに。 「おい、小さいクロボウシ。ゲームをしよう」 「ま、まりしゃになんのようなにょ?」 「お前、俊足が自慢なんだってなぁ? だったらご自慢のスピードでこいつを助けてみろよ」 少年達の一人が子まりさを指名する。 その指先には、一緒に追いかけっこをして遊んだ妹の赤まりさが握られていた。 「おにぇーちゃぁあああん!! まりちゃをたちゅけちぇにぇえええええええ!!!」 「いもうとをいじめないでにぇ!! まりしゃにできることならするから、はやくたすけてあげてにぇ!!」 「まあまあ、話を聞けよ。ルールは簡単だ、こいつを落とす。それをお前が受け止めればこいつは返してやる。 でも、落ちる前にお前が受け止められなかったらそのまま地面に激突。単純だろ?」 子まりさは今度こそ自分の土俵で勝負できると思った。 なるほど、これなら勝敗を決めるのは純粋にスピードのみでそこに何らかの不正が介入する余地は無い。 人間の恐ろしいほどの力だって関係ないのだ、勝つ可能性は充分にある。 でも、もし間に合わなかったら妹は死んでしまうのではないか? 「ちなみに、勝負から逃げたらこいつはすぐ潰す。ゆっくりと、じわじわ苦しめて潰す」 「ゆぴぃ!?」 子まりさの逡巡を見抜いたかのようなタイミングで少年が話を続ける。 赤まりさは明確な処刑宣告に悲鳴を上げ、それが子まりさに決断をさせた。 「わかったよ! まりしゃ、やるよ!! にんげんしゃんにかっていもうとをとりもどすよ!!」 「そうこなっくっちゃ」 「おちびちゃん! まりさがかわるよ!!」 「駄目駄目、親の介入は禁止」 見かねたまりさが代わりに勝負を受けようとするが、それは不可能である。 これは、子まりさ自身が持つ“俊足”に対する自信をぶち壊すための遊び(ゲーム)なのだから。 「いいか、この線の後ろからスタートしろ」 「わかったよ!」 少年は地面にバットで一本の線を引き、スタートラインを作る。 そこと赤まりさの落下点と思われる場所はそう距離があるわけではなく、そんなに無茶な条件ではないと感じられた。 「俺が腕を振り上げたらスタートしていいぞ」 「かんたんだにぇ! にんげんしゃんに、こんどこそまりしゃのしゅんそくのしんかをみせてあげるよ!!」 子まりさは自信満々で、赤まりさにも笑顔を振り撒く。 「もうちょっとまっててにぇ! おねーちゃんのおぼうしさんでやさしくうけとめてあげりゅよ!!」 「ゆゆーん! おにぇーちゃんありがちょー!!」 赤まりさは大好きな姉に全幅の信頼を向け、自分が助かると疑ってすらいない。 「おちびちゃんならできるよ!」 「がんばってね! れいむたちがついてるよ!!」 まりさとれいむも、ゲームの条件が酷い物ではないと思ったのか、子まりさに全て任せる事にしたらしい。 自分達がしゃしゃり出て人間の機嫌を損ねたらいけないと判断したようだ。 「それじゃ、いくぞ」 少年が腕をゆっくりと振り被って赤まりさを自分の頭上まで持ち上げようとする。 赤まりさは先程よりさらに高くなった視界から見える世界に驚くが、これも姉が自分を助けてくれるまでの辛抱だと思って楽しむことにしたようだ。 (しゅっごくたかいにぇ!!) またスタートでの加速のために身体を曲げていた子まりさも、妹達をこ全ての方法で助け出してみせる、と考えていた。 自分が勝ったら人間さんは悔しがる筈、その後に挑発すれば、自分に有利なこのゲームを継続させる事ができる、と。 「ゆぅっ……!」 遂に少年の腕が頂上に達する。 それがスタートの合図となり、ほぼ同時に子まりさは走り出した。 フライングではなく、ほぼ完璧なスタート。 このまま順調に行けば、赤まりさが落ちてくる前に落下予測地点へと先回りできて悠々と妹を受け止められる。 だが、 「大地にっ、還れぇえええええええっ!!!」 「おしょりゃびゅっ!?」 少年は全力で赤まりさを握った腕を振り下ろし、彼女を落下予測地点へと寸分の狂いもなく投げた。 それは、もう投げるどころか叩きつけると言った方が正しかっただろう。 ゆっくり程度の反応速度では追いつくことすら許されず、赤まりさは地面に餡子色の花を咲かせ、数テンポ遅れてそこに到達した姉の顔にべったりと中身を付着させた。 風圧で、赤まりさのものだった帽子がやや離れた場所に落ちる。 「綺麗に弾けたな」 「ゆ? ま、まりしゃのいもうとは……?」 確かに妹は少年の手から離れた、それは分かっている。 なら、ここにいなくてはいけない赤まりさは一体何処に消えてしまったのか。 子まりさはきょろきょろと前後左右にせわしなく顔を向ける。 それは、赤まりさが潰れた瞬間を視認してしまったことを誤魔化す為の虚しい行為であった。 「あ、あかぢゃんがぁあああああ!?」 「ひどいぃいいいいい!! またしんじゃったよぉおおおおお!!!」 後ろから見守っていたまりさとれいむは、三匹めの我が子が殺されたことを嘆く。 両親の言葉を聞いた子まりさも、赤まりさが死んだことをようやく認めた。 「まりしゃは、しゅんそくで……。はやくて……。いもうともたすけて……」 自分の俊足は、肝心な時に何の役にも立たなかった。 なら、こんなあんよに何の意味があるのだろう。 妹一人すら救えない、こんなあんよに。 「何が俊足だよ。全然駄目じゃん」 「……ゆぐっ」 「そんなスピードでよく助けるだとか守るとか言えたもんだ、笑わせる」 「ゆぇええええええん!!!」 恥も外聞もなく、子まりさは泣き叫んだ。 信じていたものが、誇りが、思い上がりが打ち砕かれ、後には何も残らない。 「そんな役立たずな足は……」 「ゆえっ?」 少年の一人が子まりさを摘み上げると、そのあんよと顔の境目にハサミの刃を滑らせる。 「ゆひぃっ!!」 冷たい金属の感触は無機質な恐怖感を与えるものだった。 その刃にはクリームがついていてべとべとしており、子まりさの前にも誰かゆっくりがゆっくりできない目に遭わされたのだろうと分かってしまった。 そして、勢い良く刃は子まりさのあんよを切断する。 「ゆ゛ぎゃぁああああああっ!!!」 ざくっ、と小気味良い音がした後には、子まりさのあんよは体から離れていた。 「まりじゃの、まりじゃのがもじかのようなびぎゃぐがぁあああああ!!!」 己の命とお飾りと、同じくらい大切なあんよ。 それは永遠に子まりさから奪われた。 「いらないよなぁ?」 あんよは地面に投げ捨てられると、少年に踏まれ執拗なまでに磨り潰される。 よほどゆっくり風情に速さが足りないと侮辱されたことが頭にきたのだろう。 「まりざゆずりではんざむなおちびぢゃんの、ずまーどなあんよぐぅぁあああああ!!!」 「どぼじでごんなごどずるのぉおおおおお!?」 「勝負に負けたから罰ゲーム」 「そんなごどぎいでないよぉおおお!?」 「そりゃそうだ、今初めて言ったんだから」 両親の相手はほどほどに切り上げ、子まりさの餡子が零れ落ちないように地面に降ろす。 その際に、中身が直に地面と接触するような置き方をし、子まりさに苦痛を与える。 「い゛っ! い゛っ!!」 人間で言うなら、腰から下を切り落とされて臓器が露出したものを何の手当ても受けず、雑菌だらけの地面に置かれると言った方がその痛みの程度が伝わりやすいだろうか。 気が狂いそうな痛みが断続的に続き、今にも体を揺すって暴れたくなる衝動を必死に抑える子まりさ。 中身が失われたら、それは己の死に繋がることを本能的に分かっているのだろうか。 「でかいのに忠告するぞ。そいつ、下手に動かすと死ぬから」 「「ゆ゛うっ!?」」 まさに子まりさへと駆け出す寸前だった両親は、少年の忠告を聞いて思い止まる。 さっき赤れいむを過失によって死なせてしまったばかりなのだ。 「じゃあどうすれば……」 「放っておけば?」 自分がしておいて実に無責任なことを言う。 しかし、子まりさを少しでも長く現世に留めておきたいならば放っておく事が一番だった。 ゆっくりの治療などではかえってずっとゆっくりさせてしまうことになりかねないからだ。 ただ、それが本当に子まりさへの愛情になるかは疑問が残る。 一刻も早く楽にしてあげたほうが良いのかもしれない。 「そうそう、間違い三つ目。お前等、俺達に迷惑掛けてないって言ったな?」 「そ、そうだよ!! なのにどうしてこんな」 「生きてるだけで迷惑なんだよ。俺達だけじゃなくて、この地球上の生き物皆にとって」 「「ゆゆゆっ!?」」 それを言うなら人間もある意味ゆっくりと同じ部類に分類されるかもしれない。 だが幼い少年達は、まるで何処かの国のように彼等だけの理屈を強引にまりさ達へと押し付ける。 「そうだ、今俺達地球防衛軍ごっこやってるんだよな」 「うん。やっぱりこいつ等駆除するのって、地球の為になるんだね」 「善は急げだ、他のも手っ取り早く始末しよう」 のた打ち回って苦しむ子まりさを尻目に、少年達は淡々と“遊び”の続きの為の準備を始めた。 三、 五体満足な子供達は、赤れいむと赤まりさが一匹ずつ。 少年達は二匹を見比べると、赤れいむをチョイスした。 「赤リボンにしよう。さっきの奴の雑音がまだ耳に残っててすっげーむかつくから」 「どうちてぇえええええ!?」 子れいむの渾身のおうたは、赤れいむに八つ当たりの矛先を向けさせてしまった。 とんでもないとばっちりである。 「きゃわいいれーみゅがこまってりゅんだよぉおおお!!! おちょーしゃんもおかーしゃんもどーちてたちゅけてくれにゃいにょぉおおお!?」 他力本願だが、無力な赤ゆにとって両親はこの場で唯一頼れる存在なのだ。 姉達の内一人は死に、もう一人はかろうじて生きてはいるが動けない状態とどうしようもない。 「おねがいです!! れいむににたおちびちゃんはもう、そのあかちゃんしかいないんですぅううう!!! だからころさないでくださいぃいいい!!!」 自分に似た可愛い娘はもう赤れいむしかいない。 必死で何度も土下座をするれいむ。 上から目線だった言葉遣いも敬語になり、今までとは違う。 「分かったよ。殺さなきゃいいんだな?」 「はい! ありがどうございまずぅううう!!!」 「何勘違いしてやがる」 「ゆ?」 少年は正義の味方というより悪人らしい笑顔を浮かべると、赤れいむを持って近くに生えている木まで近付く。 「にゃにしゅるにょ!?」 「お前のお母さんが泣いて頼むもんだから、死刑だけは勘弁してやるよ」 丁度良い細さの枝を探し当てると、 「奥義、百舌鳥の早贄!!!」 「えげぇえええええっ!!!」 赤れいむの口を枝が貫く。 少年が強引に赤れいむを枝に突き通したのだ。 傷ついたのは口と、貫通した背中の傷だけなので餡子は漏れず、すぐに死に至ることはない。 モズは獲物を食べもせず木の枝に突き刺したままにすることがあるという。 この光景はまさしくそれに近いものがあるだろう。 もっとも、残酷さはそれを軽く上回っているが。 「一瞬で殺してやることもできたんだけどな、お前のお母さんが余計なこと言うから」 「れ、れいむのせいなの!?」 「ああ、可哀想に」 棒読みで少年がれいむを非難する。 「れ、れいむはあかちゃんを……」 「次はクロボウシな」 悲嘆に暮れるれいむを無視し、最後の赤ちゃんが標的にされた。 「もう、やめでぇえええ!!!」 「嫌だね」 もう何度懇願しただろう、まりさの願いはまたも黙殺される。 赤まりさは、夫婦にとっての最後の希望なのだ。 唯一五体満足で、少年達が思い止まればこれからもゆっくりできる可能性がある。 子まりさはあんよをうしなってもう動けないし、木の枝に縫いとめられて奇妙なオブジェと化した赤れいむはもう助からない。 だから、この赤ちゃんだけは……! 「痛いことはしない、でも、じわじわ苦しめてやる」 「ひゃみぇひぇひぇ! ひゃいひゃひょおひゅひ!!」 (やめちぇにぇ! まりちゃのおくち!!) チューブのようなものを咥えさせられ喚く赤まりさ。 抵抗していると、チューブの中から苦い液体が放出された。 形容し難い味が口内いっぱいに広がっていく。 (にぎゃいぃいいい!!! まじゅいぃいいい!!! こりぇどくはいっちぇりゅ!!!) 甘味を好むゆっくりの味覚にとって絶対に受け付けない味。 いや、およそ生きとし生けるものにとって、その味を好む物は存在しないだろう。 (こんにゃまじゅいもにょまりちゃにのましゃりゅなんちぇ!!) 文句を言ってやろうと口を開けようとすると、違和感を感じる。 (ゆ!? ゆゆ? ゆゆゆ!?) どうやっても口が開かないのだ。 「成功したか」 赤まりさが口に入れられたもの、それは瞬間接着剤。 口が小さい赤ゆに対してならそんなに多くの量を消費せず、容易に口腔を接着できるのだ。 これで、赤まりさは一生口を開く事ができなくなった。 それは、食事もできないということであり、死を意味する。 「ほれ」 「あかちゃん!!」 まりさの目の前に赤まりさが返還されるがうんともすんとも言わず、ただ涙を流し続けるだけだった。 「あかちゃん! しゃべれないの!?」 こくり、と体を前に倒す赤まりさ。 我が子達に待ち受ける暗い運命に、まりさは呻いた。 四、 これで、今生きているまりさの子供達の中で無事な者は誰一人いなくなった。 「よくも……」 落ち込んでいるまりさの耳に、これまでに一度も聞いた事が無い程低いれいむの声が聞こえた。 「よくも、れいむのかわいいかわいいおちびちゃんたちをぉおおおおおおっ!!!」 れいむが少年達に向けて特攻していたのだ。 人間に勝てないことはこれまでのことで分かっている、しかし理性を感情が上回ったのだ。 憎しみが導くままに、歯を剥き出しにして少しでも彼等に手傷を負わせてやろうとしたのだ。 おちびちゃん達の苦しみを、少しでも! こんなゲスにおちびちゃん達は理不尽に殺されて、傷つけられたんだ! 「だめだよ……」 まりさは、この次に起こる事を半ば予想していた。 「まって……」 少年がバットを流れるような動作で構えて、れいむが地面を蹴って飛び上がった。 「おねがいだから……」 少年の上半身が捻られ、バットがれいむ目掛けて襲い掛かる。 「やめてぇえええっ!!!」 それは、どちらに向かっての言葉だったのだろうか。 愛するれいむか、はたまた憎き少年か。 いずれにせよ手遅れだった。 「げべぇええええええっ!!!」 吸い込まれるように、れいむの体に少年のバットが直撃した。 上顎から上は衝撃で吹き飛び、後方にいたまりさと赤まりさに餡子や皮がまるでシャワーのように降りかかる。 勢いを失って落ちた下顎はしばらく舌をびくびくと痙攣させていたが、やがてその動きも止まった。 「れいむぅうううううううううううっ!!!」 たった今れいむを撲殺した少年は額を拭う仕草をして、 「正当防衛だからな」 と言った。 まりさは、結局家族を誰一人守れなかったのだ。 「あ……。ゆぁあっ……!」 呆然としている間に帽子が奪われ、ハサミで切り刻まれる。 「これで、お前はもうゆっくりできない」 「……して」 「え?」 「まりさを、まりさたちをころしてください……」 家族を誰一人守れない父親は、存在価値が無いのだ。 子まりさ、赤まりさ、赤れいむも長くはあるまい。 寧ろ、もう生きていたくないのだ。 早くあの世に行ってまた家族で皆仲良く暮らしたい。 今のまりさの願いはそれだけだった。 「どうする?」 「ん~」 少年達は考えながら時計を見て、 「却下」 それだけを告げた。 「……なんで? にんげんさんなら、まりさたちをころすなんてかんたんでしょ!?」 頼みもしないのに散々まりさ達を傷つけて殺したくせに! 「もう疲れた」 「それに、自分から殺してって言われたから萎えた」 「ていうか、飽きた」 「腹減ったし」 子供は飽きっぽいのだ。 勝手な理由で行動し、勝手な理由でそれを止める、自由気儘な存在。 その行動の対象が、今回偶々まりさ達一家やその所属していた群れだっただけの話。 ゆっくりにはどうしようもない、天災みたいなものだ。 「じゃーな」 「生きてたらまた会おうぜ」 「元気でなー」 「楽しかったぜ」 遊ぶだけ遊ぶと、少年達は足早に立ち去って行った。 彼らは家に戻り、暖かい夕食を食べて心地良い疲れと共に熟睡することだろう。 「……ゆ、ゆがぁああああああああああああああああああああああああっ!!!」 後には、ほんの少し前までとてもゆっくりしていたまりさ一家の成れの果てが残された。 五、 緩慢な動作でまりさは動き始めた。 「おちびちゃん……」 子まりさは、蟻に群がられていた。 自慢の俊足もあんよが失われていては逃げられず、餡子が漏れないように体を僅かに揺らすしか抵抗手段はない。 それなのに、蟻は小さい体を生かして地表から直接子まりさの体内に潜り込んで餡子を奪っていくのだ。 「ありざんやめでぇえええ!! まりじゃのあんごもっでがないでぇえええっ!!」 普段は遊び感覚で獲物としていた蟻、そんな矮小な存在に、今自分が捕食されようとしている。 「もうありざんたべまぜん!! だからやめでぇええええ!!!」 内側から侵食される恐怖を味わう子まりさを、まりさは救う事ができない。 子まりさ目当ての夥しい数の蟻から、赤まりさを守ることで手一杯だったのだ。 「おとーじゃんだじゅけでぇえええ!! なんでたじゅげでぐれないのぉおおお!! おがーじゃあああん!! れいみゅぅううう!!」 もう意識が混濁して喚き散らすことしかできず、子まりさは蟻達の栄養となるしかなかった。 真っ黒な塊と化し、声さえ出せなくなりながらも死ぬまでには翌日までかかり、貪られ続けたのである。 「ごめんね……」 赤れいむは、夕暮れ近くになってやってきたカラスにその身を啄ばまれていた。 何でも食べるカラスにとって赤ゆっくりはご馳走である。 「からすさんはおちびちゃんをたべないでね!! ぷくぅううううううっ!!!」 痛む体に鞭打って威嚇をするが、地面から見上げるだけでは当然カラスに太刀打ちできず、赤れいむがカラスの胃に収まるのを黙って見ているだけだった。 「……」 赤まりさを口に入れて巣の中に帰り、眠りにつく。 ご飯を食べる気分ではなかったし、食事ができない赤まりさの前で一人だけ夕食をとるのは憚られたからだ。 そうすれば、今日の事は悪夢で、目が覚めればまたゆっくりした家族の顔があるのだと儚い希望を抱きながら。 六、 目が覚めたまりさはおうちの中を見渡すと、そこには赤まりさしかいなかった。 現実は厳しく、夢ならばどんなによかったか。 「おはようあかちゃん……」 「……」 赤まりさは返事ができなかったが、目線を返す。 やはり食事をしていないから弱っているようだ。 「おとうさんは、だれかいきてるゆっくりがいないかみてくるよ。いいこにしててね」 「……」 外に出ると、昨日の惨劇の爪痕が色濃く残っていた。 れいむと子供達の死体は捕食されて幾らか減ってはいたが、それでも凄惨な光景だった。 「ゆ、ゆげぇえええっ!!!」 まりさはあまりの気分の悪さに餡子を吐き出し、荒い呼吸をする。 ありすの死体も、虫が集って直視できない状態になっていた。 その場から逃げ出すように急いで広場へと向かう。 「みんな、いない……」 そこも似たような有様で、息をしているゆっくりは一匹もいなかった。 比較的まともな形で死んでいるものはまだ良い方だったぐらいだ。 「……」 ありすのおうちだったところにも足を運んでみたが、やはりそこにも絶望しか残っていなかった。 ぱちゅりーは死んでいて、その付近には、彼女とありすの一粒種になる予定だった筈の赤ちゃんらしき死体が転がっているだけ。 これで、まりさの知り合いは皆死んでしまった事になる。 「ただいま……」 とぼとぼとおうちに帰ると、赤まりさは目を閉じていた。 「あかちゃん、おねむなの?」 舌で舐めると、こてん、と転がったまま微動だにしない。 「あかちゃん? おとうさんだよ?」 呼びかけても一向に起きない。 赤まりさは、餓死したのだ。 「みんな、しんじゃったよ……」 おうちは、相変わらず立派だった。 でも、大切な物は。 「れいむも、おちびちゃんたちも、ゆっくりぷれいすもなくなっちゃったよ」 家族や群れのゆっくりした仲間がいてこそのゆっくりプレイス。 「まりさは、なにもまもれなかったよ。やくそくしたのに、まもれなかったよ……。まりさは、まりさは……」 広くなったおうちの中で、まりさの呟きだけが何時までも聞こえていた。 七、 一方、まりさ一家を悲しみが襲った日、家に帰った少年の一人は用意されていた夕食を母親と食べていた。 「今日お父さん遅くなんの?」 「そうみたいね」 「今日はな、俺、地球を守ってたんだぜ」 「この子は訳分からないこと言って……」 溜め息をつく母親に、誤解されないよう分かりやすく説明する。 「えーと、地球防衛軍ごっこだよ。森入ってゆっくり殺して遊んでたんだ」 「何だ、いつもと似たようなことしてただけじゃないの。また大袈裟な」 人間にとって、このようなことは日常茶飯事なのであった。 餡庫始まってもう一年になるんですね。 この道に興味持って半年未満の自分ですが、おめでとう、とだけ言わせて貰います。 ふたば系ゆっくりいじめ保管庫見たら売春婦4に新しい挿絵が! 儚いあき様、有難うございます!! Can ゆー defend? 中編の子れいむのマクロスの奴パクったおうた、あれ自分で口ずさみながらチェックして書いてたんですが、親に聞かれて恥かいたのは黒歴史。 ヤリまむあきでした。 ヤリまむあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る この世にゆっくりが居れば罪のない虫が殺される事もないと思った作品でした -- 2012-02-07 14 08 23 す、す、すっきりーー!!!!めっちゃ最高だよ!!!パネェQNQNだよ!!! あー面白かったww子供の虐待は明るくて後味が爽やかでいいよね! やっぱり変にこった設定や虐待方法がなくても丁寧に心を壊していく虐待は最高だね 話や構成もとても丁寧かつしっかりと練りこまれていて奇抜さ無いけどとても重厚な読み心地でしたw ゲス制裁も面白いけど、やはり私はゆ虐の王道たる善良理不尽虐待が大好きです♪ -- 2011-11-16 06 19 24 鬼威家の親戚の子かな? -- 2011-08-11 19 12 22 ↓中国行ってスナッフビデオでも見てろよエイユウ志望様 -- 2011-07-20 15 33 27 どっちもゲス 人間のクソガキを鬼意山がブチ殺して「お前らクソガキもゆっくりも同じゴミなんだよ!」とか、そういう面白い展開無いかな -- 2011-03-11 19 25 56 子供達がマクロスを汚すなとか言ってるけど、その年齢でマクロスを網羅してるのか?しかも三人とも? にわかのガキがマクロスFだけ見て言ってるんだったら腹立つな。 -- 2011-01-21 21 58 24 ゆっくりできたよー! 童心の遊びってこんな感じか。 昔苛めた虫も喋れればこういう事を言ってたのかな? …いやゆっくりと比べたら虫に失礼か -- 2010-12-05 22 19 35 これは嫌だ -- 2010-10-13 18 30 42 子供たちは善良を自称するゲス饅頭軍団から森の生き物たちを守ったんだよ…… 食べ物がいくらでもあるとのたまう饅頭どものことだ、調子にのって無計画に森の生き物を食い尽くすに違いない 行き詰まった宇宙生物どもはやがて必ず人間の街を侵略するだろう。その危機を未然に防いだんだ -- 2010-09-22 00 34 50 ゆっくりに守れるものなんてあるの? -- 2010-08-31 10 31 21 「あかちゃん! しゃべれないの!?」 何でか解らないけどこういう台詞が凄くゆっくりできる ピンチのゆっくりが感傷的な台詞を言うのは余裕ありそうで嫌だが、必死な状況確認は胸が熱くなるな 「あかちゃん」というのもGOOD -- 2010-08-18 10 04 16 ゲスいじめは悪をこらしめるってゆーいわゆる勧善懲悪ってかんじだけど善良なゆっくりいじめはほんといじめてる感がある。 -- 2010-08-17 10 15 49 善良なゆっくりのほうが虐待しがいがあると思うな。いかにもいじめてますってかんじがいい。 -- 2010-08-06 10 54 51 ガキうぜぇw 鬼意山の無慈悲な虐待のほうが面白いな -- 2010-08-05 22 30 27 子供って、こういう昆虫を面白がって殺したりするの 一回はやるものですよね。面白かったです。 ゲスなゆっくりだったらもっと良かったかも。 -- 2010-07-23 02 43 17 いいお話でした。ゆっくりー。 -- 2010-07-10 12 11 39 ゴミ掃除くらい誰でもするでしょ -- 2010-06-30 00 44 17 日常茶飯事ってw -- 2010-06-22 16 26 02 ゆっくりできたよ -- 2010-06-14 03 30 16 ゆっくりはどうでもいいけど、このガキがむかつきすぎてゆっくりできないぃいいいい -- 2010-04-17 04 20 52
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「おねえちゃん、おやさいがおちてるよ!」 「きょうからここをれいむたちのゆっくりプレイスにするよ!」 畑仕事がひと段落つき、干草に寝っ転がっていると近くからなんとも自分勝手な主張が聞こえてくる。 また出やがったな、害獣ゆっくり。幻想郷の作物を食い荒らす迷惑な生き物だ。俺は鍬を手に取り、ゆっくり共の背後に忍び寄った。 実は俺、虐待お兄さんである。だが、飲まず食わずでも平気な妖怪虐待お兄さんと違い、人間の俺は食べなければ餓死する。 しかたなく、オヤジから継いだ畑で農家をやっているのだ。 本当は加工場に勤めたかったんだが、志望動機に『ゆっくりをいじめることなら誰にも負けません』と書いたら 『加工場はゆっくりを虐待する場所ではありません。貴方は何か勘違いをしているようですね。』 と言われてしまった。なので、農作業の合間に畑に現れたゆっくりを潰すのがせめてもの息抜きなのだ。 荒い息を抑え、ゆっくりの背後の木の陰に隠れる。どっちから先に潰そうか…。よし、れいむの姉妹のようだし姉のほうから潰そう。 んで、妹が「お゛ね゛えぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」とか喚くところを蹴り飛ばしても良いし、畑に生き埋めってのもいい。 自力じゃ降りられない木の上に放置っていうのもいいな。 そんなことを考えていると、ふと思いついた。ゆっくりの中でも母性や家族愛が強いれいむ種。そんなヤツラの絆(笑)を引き裂くのはどんなに楽しいだろうか! 一瞬にして幾通りものパターンが頭の中でシミュレートされる。口端が釣り上がるのを押さえられない。ひゃあ!虐待だぁ! 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 ゆっくり姉妹に声をかける。 「ゆっ!おじさん、ここはれいむたちのおうちだよ!!ゆっくりでていってね!!」 「おねえちゃん、にんげんだよ!にんげんにあったらすぐににげろっておかあさんもいってたよ!」 「だいじょうぶだよ!れいむのことはおねえちゃんがまもるよ!!」 なんて美しい姉妹愛。ああ、空気を吸って身体を膨らませている姉れいむを叩き潰したら、妹れいむはどんな声で鳴いてくれるのか…!!! だが、ここで欲望に負けるわけにはいかない。目先の快楽に捕われては、真の虐待お兄さんとは言えないのさ。 「大丈夫だよ、実はお兄さんは君達にもっとゆっくりできる場所を教えてあげようと思ってきたんだ。」 「ゆゆ、ほんとう?」 俺は農具小屋に向かって歩き出す。饅頭どもは半信半疑についてくるが、小屋の扉を開けてやると 「ゆっくりできそうだよ!」 「きょうからここをれいむたちのおうちにするよ!」 と早速お家宣言だ。跳ね回るゆっくりたちに屑野菜を放ってやり、俺は小屋の扉を閉めた。 ここならゆっくりがぶつかったところで壊れるものなど無い。さあ、後はアイツを待つだけだ。 二日ほど経った。ゆっくり共は納屋に監禁したままだ。時折中を覗くと、二匹仲良く跳ね回って遊んでいる。エサは屑野菜や生ゴミを投げ込んでやっている。 実はこの農具小屋、まだ俺が虐待お兄さんだった頃にゆっくりを監禁する場所にしていた。 攫ってきたゆっくりが、いざ虐待の際に弱りきっていてはつまらないので、ゆっくり用の遊具を置いて元気でいられるようにしてあるのだ。 そして、畑のほうには待ち望んでいたアイツ。特別ゲストの登場だ。 「きょうからここをまりさのおうちにするんだぜ!!」 「やあ、ゆっくりしてるかい?」 「ゆっ!おじさん、ここはまりさのおうちだぜ!!ゆっくりでていってね!!」 「大丈夫だよ、実はお兄さんは君達にもっとゆっくりできる場所を教えてあげようと思ってきたんだ。」 俺はまりさを小屋まで案内してやる。 「「ゆっくりしていってね!!」」 出迎えるのはれいむ姉妹だ。 「やあ、れいむ達!今日からまりさもここでゆっくりさせてあげてね!」 「ゆっ!!まりさがいるよ!」 「ゆっくりしていってね!」 「ゆ…ゆっくりしていくぜ!!」 準備完了。早速三匹は俺の作ったゆっくり用滑り台で遊んでいる。俺は小屋の戸を閉め、農作業に戻った。 その日の夜。寝る前に小屋に入り込むと、中では三匹が思い思いの場所で寝息を立てている。俺はまりさの頭を掴み、小刻みに振動を与えた。 「ゅ…?ゆぅうぅう…!」 途中で目を覚ますまりさ。しかしその目はトロンとしている。これでは体が火照って眠れまい。見ていると、まりさは手近なれいむに夜這いを掛け始めた。 「ゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆっゆーっ!!!」 れいむのほうは身体は反応しているが、起きてはいないようだ。まりさが体を揺らすたび、泡立った粘液が二匹の身体を伝う。 「んほおおおおおおっ!!すっきりー!!」 やがて、まりさがすっきりする。夜這いを掛けられたれいむの方も、心なしか顔がすっきりー!の顔になっている。 しばらく待つと、れいむの頭から小さな目が出てきた。交合成功だ。さてまりさ、お前はもう用済みだ。死ぬ前にいい思いが出来てよかったな。 翌日、れいむ姉妹はまりさがいなくなっている事にショックを受けたようだが、それ以上に新たな命を授かったことが嬉しいようだ。 妹れいむの頭の上には蔓が伸び、八つほどの実が生っている。まだ爪の先ほどの大きさだが、いずれ拳大の大きさの赤れいむとなる。 その日はお祝いということで、いつもの屑野菜と一緒に餡子を投げ込んでやった。 ゆっくり一匹分、昨日迷い込んできたまりさの大きさと同じくらいの量の餡子だが、 「うっめ!めっちゃうっめ!」 「まじぱねえ!」 と意地汚く食べていた。 さらに三日ほど経った。小屋からは饅頭共の跳ね回る音は聞こえなくなり、代わりに 「ゆ~♪ゆ~♪ゆ~っくり~♪して~♪いってね~♪」 だの下手糞な歌が聞こえてくるようになった。 エサをやりにいくついでに様子を見ると、実の大きさもビー玉くらいになり、早いものは髪や目や口が形成され、時折ぷるぷる震えている。 れいむ達はそれを見ては顔をほころばせている。そろそろ頃合だな。 その日の夜、俺は再び小屋に忍び込んだ。みると、姉妹は寄り添って眠っている。妹れいむが姉れいむに寄りかかっている状態だ。 なるほど、妹が体勢を崩さないようにしているんだな。 月の明りを頼りに懐からキリを取り出し、先端をライターで炙る。そして、蔓から生えている一番大きな赤れいむに焼けた針を数回突き刺した。 「み゛ゅ゛っ!」 小さな目をカッと見開いて、赤れいむは生涯を閉じる。通常のゆっくりではこんなもので殺せないだろうが、体の小さな赤ゆっくりはそうもいかない。 おお、目と口から煙を噴き出していて笑える。その調子で合計七つの実を焼き殺した。残ったのはやっと目、口が出来始めた実が一つ。 これなら何が起きたか気付くまい。そのまま小屋を出、俺は眠りに就いた。 翌朝、農作業に使う鋤を取りに小屋に入ると、れいむ姉妹は白目を剥いて気絶していた。起きたら赤れいむがほぼ全滅していたのが相当ショックだったようだ。 とりあえず頬をひっぱたいて起こしてやる。 「おい、大丈夫かれいむ?」 「ゆっ…おに゛い゛ざん゛!!れ゛いむ゛のあがぢゃん゛があ゛あ゛あ゛あ゛!!!」 「いも゛う゛どのあ゛がぢゃん゛がしん゛じゃっだよ゛お゛お゛ぉ゛!!」 取り乱して涙やら涎やらを撒き散らしている。おお、きもいきもい。 「まあ落ち着けお前ら。まだ一匹残っているじゃないか。」 「ゆ゛っ゛!れ゛いむ゛のあがぢゃん゛!!!!」 どうやら気付いたようだ。しかし七匹も死んだという事実はこたえているらしい。涙をボロボロと流して、 「どうじでごんな゛ごどに゛い゛い゛ぃ゛!!」 と叫んでいる。さて、ここからが俺の演技力の見せ所だ。まあ、ゆっくり相手なら誰だって騙せるんだろうが。 「これは栄養失調だな!妹れいむの栄養が足りなかったんだ、このままでは残りの赤ちゃんも死んでしまうぞ!」 「ゆ゛ーっ゛!?え゛い゛よ゛う゛しっぢょう゛!!!?」 「ごめ゛ん゛ね゛え゛、おがあ゛ざんがえ゛い゛よ゛う゛しっぢょう゛のぜいで、ごめ゛ん゛ね゛え゛ぇ゛!!!」 あっさり騙された。というかそんなもち肌で何が栄養失調だ。こいつらには屑野菜や生ゴミしか与えていないが、それでも雑草や虫よりは栄養価が高い。 お前らで栄養失調なら野生のゆっくりなんてみんな干からびてるっての。それは置いておいて、演技続行だ。 「残った赤れいむを救う方法は一つしかない。お前達、やれるか?」 「ゆ゛っ゛!!おね゛がいじまず、れ゛い゛む゛のあがぢゃんだずげでぐだざい゛!!」 「いも゛う゛どのあ゛がぢゃん゛を゛だずげであげでえ゛え゛!!」 よし来た。俺は小刀を取り出し、姉れいむの頭頂部を突き刺して一捻りする。すぐに頭頂部には穴が開き、餡子を覗かせた。 「ゆ゛ーーっ゛!!!おね゛え゛ぢゃん゛にな゛に゛ずるの゛お゛お゛お゛お゛ぉ゛っ゛!!!」 妹のほうが叫んでいる。一方姉のほうは白目を剥いて痙攣している。そう慌てるな妹よ、次はお前の番なんだから。 今度は妹れいむの蔓を掴み、根元付近を小刀で一周させたあと、少し力を込める。すると、蔓は根ごとすっぽ抜けた。もちろん妹れいむはショックで気絶している。 すぐさま姉れいむの傷口に根の部分を突っ込み、接合部に小麦粉を振りかけてやる。妹れいむの頭も小麦粉で塞ぐのは忘れない。 気付けにオレンジジュースを二匹にぶっ掛けてやれば作業終了だ。 妹れいむは目覚めるなり頭上の蔓がなくなっていることに気付き、 「れ゛い゛む゛のあがぢゃん゛ん゛ん゛!!」 と怒鳴っている。まあ落ち着け。落ち着いてお前の姉貴の頭を見てみろ。 「ゆっ?れいむのあかちゃんがおねえちゃんのあたまにいるよ!?」 「おにいさん、いもうとのあかちゃんになにしたの!ゆっくりせつめいしてね!!」 詰め寄るゆっくり共。うざい、潰したい。いや、我慢我慢。 「妹れいむは栄養失調だからな。健康な姉れいむだったら、赤ちゃんを死なせないで産んであげられるから、差し替えた。これで赤ちゃんは助かるぞ!」 「「ゆーっ!!!!おにいさんありがとう!!!!」」 まあ気にするな。赤ゆっくりを殺したのは俺なんだから。 翌日。他の赤ゆっくりを間引いた結果、残った一匹は栄養を独り占めして破格の成長を遂げた。 通常ならあと三日はかかるところを、すでに目、口、髪、リボンが形成され、 「ゆー、ゆー」 と声を上げることも出来る。生き残ったのはれいむ種だったか。 「ゆっきゅいしちぇいっちぇね!」と喋れるようになるのもすぐだろう。明日には蔓から離れるかもしれない。 妹れいむは姉れいむの頭上を見上げ、 「ゆ~♪れいむがおかあさんだよ!ゆっくりしてね!」 「はやくおかあさんといっしょにゆ~っくりしようね~♪」 と声をかける。一方、姉れいむのほうは微妙な表情を浮かべている。この表情…おそらく俺の企ては成功している。だが、確証が欲しかった。 「おーい、妹れいむ!もうすぐ赤ちゃんが生まれそうだから、お祝いにドアのところにお菓子を置いてあるよ!お姉ちゃんれいむにゆっくりとってあげてね!」 「ゆっ!?お菓子!?取ってくるよ!!」 妹れいむはドアのほうに駆け、散らばったクッキーを舌で掻き集めている。そのとき、俺は確かに無く耳にした。 姉れいむが頭上の蔓…蔓に実った赤れいむを見つめながら 「れいむがあかちゃんのおかあさんだよ…」 と、妹れいむに聞こえないよう呟くところを。 あああああああああ、ニヤニヤが止まらない!!姉れいむのほうは、たった一日蔓を頭に生やしただけで、母性を持ってしまったようだ。 もう、口の両端が目に届きそうなくらいに笑顔が止まらない。 その日、俺一度も休みを取ることなく、全力で農作業を進めた。明日は、あのれいむ姉妹に付き合ってやらなきゃいけないからな…! 翌朝、小屋に入ると赤れいむが生まれる寸前だった。 姉れいむの蔓の上で、トマトほどの大きさに育った赤れいむは身体をブランコのように揺らし、妹れいむはをそれを見て 「がんばってね!がんばってね!!」 と声をかけている。そして赤れいむが一際大きく揺れると蔓から頭がちぎれ、ぽてりと地面に落ち… 「ゆっきゅいしちぇいっちぇね!」 鳴いた。妹れいむは感動のあまり目を潤めている。だが、次の瞬間。 「おかあしゃん!おなかしゅいた!!」 赤れいむは。姉れいむに向かって。「お母さん」と言ったのだ。戸惑いながらも、嬉しそうな顔をする姉れいむ。しかし妹れいむは黙っていられない。 「どお゛じでぞんな゛ごどい゛う゛のお゛お゛お゛!!れ゛いむ゛があがぢゃんの゛お゛があざんでしょ゛お゛お゛お゛お゛っ゛!!!」 姉れいむのほうも、悲しそうな顔をして赤れいむから目を逸らす。よく分かっていないのは赤れいむだ。 「ゅ?れいみゅのおかあしゃんはこっちだよ?」 言いながら姉れいむのほうに飛び寄る。妹れいむは半狂乱になって 「ちがうの゛お゛お゛お゛っ!!れ゛い゛む゛があがぢゃん゛の゛お゛があざん゛な゛ん゛だよ゛お゛お゛っ!!!」 と訴える。まあそうなるだろうな、赤れいむは物心ついたときには姉れいむの頭の上だったんだから。 こうなると、気になるのは姉れいむの反応だ。姉れいむは悲しそうな顔をして 「ゆう、あかちゃんのおかあさんは、あっちのれいむだよ。あっちのれいむをおかあさんってよんであげてね…。」 おお、母性愛よりも妹を気遣う家族愛が勝ったか。てっきり妹に向かって「このこはれいむのあかちゃんだよ!」ぐらい言うかと思ったが。 そんな姉の気遣いにも気付かず、妹れいむは赤れいむと姉れいむの間に割って入り、 「おねえちゃんはゆっくりむこうにいってね!!」 と威嚇する。あー、本当笑える、こいつ等。 それからも修羅場は続いた。赤れいむが滑り台の着地に失敗したとき、「おかあしゃーん!」と泣きながら見るのは妹れいむに気を使い、離れている姉れいむのほ うだ。 妹れいむが(俺の用意した)昼飯を持ってきた時も、姉れいむのほうを見て「おかあしゃんもいっちょにたべよ?」といった後、慌てて「ゆっきゅりまちがえちゃ った!」だと。 そのたびに姉れいむは悲しそうな、済まなそうな顔をし、妹れいむは「れいむがおかあさんだよ!!」声を荒げる。そんな光景が昼間中続いた。 夕方になった。赤れいむも学習能力が出てきたのか、ここ三時間ちかく姉れいむを「おかあしゃん」と呼んでいない。今は歌を歌っている最中だ。姉れいむは少し はなれたところでそれを聞いている。 「ゆ~♪ゆ~♪ゆっくりしていってね~♪」 「しちぇいっちぇね~♪」 俺には不快な音波にしか聞こえないが、ゆっくり共にはそうでもないんだろう。目を閉じて聞き入っている。だがそのとき、赤れいむの悪い癖が起きた。 「ゆ~、おかあしゃんもいっちょにうたお?」 うっかり姉れいむに「お母さん」と呼びかけてしまったのだ。妹れいむの頬が膨れていく。アレはキレてる。相当キレてる。 「なんで!わからないの!れいむが!おかあさんだよ!!」 赤れいむのすぐ近くで地団太を踏むようにジャンプする。赤れいむのほうは本気で怒られて涙目だ。 「もういいよ!!そんなにおねえちゃんがすきなら、おねえちゃんのあかちゃんになればいいんだよ!!」 言いながら、妹れいむは赤れいむに体当たりした。人間で言えば思わず手が出てしまったというところか。 しかしゆっくりだと手が出てしまったでは済まない。その体格差には赤れいむは一メートルほどポヨポヨと跳ね、泣き出してしまう。 瞬間。 妹れいむは。 猛スピードで体当たりしてきた姉れいむに弾き飛ばされた。 一メートルなんてものではない。ノーバウンドで跳ね飛ばされた妹れいむは壁で跳ね返り、赤れいむから少し離れた場所でやっと起き上がる。 その赤れいむまでの距離を遮るように、姉れいむが立っていた。 「れいむのあかちゃんになにするの!!!いもうとでもゆるさないよ!!!!」 ここで母性愛が勝ったー!一瞬睨み合った後、お互いに飛び掛って喧嘩を始める姉妹。 いや、これは喧嘩なんてものではない。転げ周り、お互いの身体に食いつき、跳ね飛ばし、踏みつける。 まさに殺し合いだ。傍目からはネコの喧嘩に見えるが。 俺は赤れいむが巻き添えを食わないよう手の上に乗せてやった。赤れいむは涙を流しながらその光景を見つめている。 やがて、体格差を生かした姉れいむが妹れいむに噛み付いたままのしかかる。 姉れいむが妹れいむに「れいむのことはおねえちゃんがまもるよ!!」って言ってたのは一週間前だっけ? とにかくこのままでは死んじまうな。俺は二匹を引っぺがした。 「おにいさんなにするの!!」 「じゃましないでね!!」 で、二匹揃って俺の手の上の赤ゆっくりに気付く。 「「れいむのあかちゃんをはなしてね!!!」」 お互いにその発言が気に入らなかったのか、すぐさま戦闘態勢に入る二匹。 「まあ、待て二匹とも。」 二匹は互いを警戒しあいながら俺のほうを見る。ああ、俺はこの一言を言いたかったんだ。この一言のために、今まで準備をしてきたんだ。 今までの準備が走馬灯のように頭をよぎる。ああ、やっと報われる。このために、潰したい饅頭を潰さずにがまんしてきたんだ。 ようし、言うぞ?言っちゃうぞ? 「そんなに自分の子供って言うなら、この赤れいむをお互いに引っ張って、勝ったほうが母親ってことにすりゃいいじゃん。」 言って、赤れいむを二匹の合間に放り投げる。二匹は一瞬間をおいた後。 「いぢゃい゛い゛い゛いっ!!!お゛があじゃん゛、い゛だいよお゛お゛お!!!!はなじでええ゛え゛え゛え!!!」 「あかひゃんがひたがってうよ!!!!ゆっくいはなふぇええええ!!!」 「そっちがはなへええええええ!!!!」 おお、醜い醜い。姉れいむは赤れいむの髪を、妹れいむは赤れいむの顎を噛み、それぞれの方向に引っ張る。 赤れいむのほうはかわいそうに、二倍近く伸びてしまって口から餡子を吹き出している。 「あかひゃんのあんこがでひゃってるよおおお!!!」 「おねえひゃんがはなへばあああ!!!?」 「おまえがはなふぇええええ!!!!」 一方赤れいむは、体の真ん中から裂け始めている。 「もっちょ…ゆっきゅり…しちゃか…」 でた、断末魔宣言だ。言い終わったと同時に、二匹は吹っ飛んだ。赤れいむが千切れた反動だ。 「ゆ、あかちゃん…は…?」 「れいむの…あか…ちゃん…」 …。 ……。 ………。 「「むーしゃむーしゃ、しあわせ~♪」」 食うのかよ!!!しばらくたち、二匹とも口の中のものを咀嚼し終わった時点で、ようやく口の中に広がった甘味の原因に気付いたようだ。 「れいむの…あかちゃんが…いもうとに…」 「おねえちゃんが…れいむのあかちゃんをたべちゃった…」 「よくも…!!!」 「れいむのあかちゃんを…!!!」 「「ゆっくりしね!!!!!」」 再び始まる大乱闘。今度は止める理由も無い。俺は小屋の戸を閉め、家に戻った。あー、井戸水で冷やしておいた西瓜うめぇ。 完全に日は落ちた。小屋のほうからは物音一つ聞こえない。西瓜を食べ終わった俺は、小屋のドアを開けた。 みると、そこら中に散らばった餡子。小屋の真ん中では、千切れたリボンの近くで荒い息を吐く傷だらけのれいむが一匹。 辺りにはゆっくりの表皮や目玉が散らばっている。 コイツ、妹れいむか?姉れいむか?今までは体の大小で判断つけてたんだが、比較対象がなくなっちまってわからない。 れいむのほうは、俺のほうを見ようともせずにふーふー唸っている。さて、どうやって声をかけるかな。 「あーあ。死んじゃったな、二匹とも。」 びくっと震えるれいむ。しかし、その顔はこちらを向かない。 「俺にはよくわからないけどさ。」 言葉を続ける。れいむは動かない。 「あの赤れいむにとっては、どっちも本当のお母さんだったんじゃないかな。」 「ゆ………。」 ゆっくりと出口に這っていくれいむ。そして。 「おにいさん、いままでありがとう…れいむはここからでていくね…」 餡子を片付けた後、小屋の周りを一周してみたが、れいむの姿は無かった。 うん、昔はゆっくりを肉体的にいじめていたが、こういう精神攻めも案外面白いな。 次の獲物はどうやって虐めてくれようか…。よし、今夜は虐待お兄さん復活祭りだ!農家なんてどうでもいいぜ!っひゃあ、虐待だあ!! 数日後、一匹のれいむがドスまりさに討伐された。最近群れに迷い込んできたれいむは、にんっしんっ!しているゆっくりの蔓を片っ端から噛み千切ったのだとい う。 そのれいむは「あかちゃん…やっとあえるね…」と呟き、事切れたそうだ。 /**** 書くのに丸一日かかった。 本当はゆっくりが食虫植物に食われるのを書いていたんだ!でも、 行き詰る→新しいネタ思いつく→メモっておく→もう一度書き始める→行き詰る→新しいネタの続き思いつく→メモっておく→以下ループ。 by町長 /****今までに書いたもの fuku2120.txt 満員電車とゆっくり このSSに感想を付ける
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オカルト板 滝川高での被害者に1000羽鶴を捧げるスレ http //hobby10.2ch.net/test/read.cgi/occult/1191247883 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【2000羽目】 http //hobby10.2ch.net/test/read.cgi/occult/1192635783 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【3000羽目】 http //hobby10.2ch.net/test/read.cgi/occult/1193957646 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【4000羽目】 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【5000羽目】 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【6000羽目】 心と宗教板 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【7000羽目】 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【8000羽目】 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【9000羽目】 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【10000羽目】 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【10000羽目】(実質11スレ目) 【滝川高校】被害者に鶴を捧げるスレ【11000羽目】 ニュース議論板 【いじめ】[神戸・高3自殺]総合スレッド part01【後の祭】 【いじめ】[神戸・高3自殺]総合スレッド part02【後の祭】 最悪板 【神戸】滝川高校イジメ自殺事件【弁当箱】 【神戸】滝川高校イジメ自殺事件【弁当箱】★2 【神戸】滝川高校3年自殺・恐喝事件のゴミ野郎 【神戸】滝川高校3年自殺・恐喝事件のゴミ野郎★2 【神戸】滝川高校3年自殺・恐喝事件のゴミ野郎★3 【神戸】滝川高校3年自殺・恐喝事件のゴミ野郎★4 .
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ある森の奥に、ゆっくりの群れがあった。 餌は豊富で天敵も少なく、皆に笑顔が絶えない、とてもゆっくりとした群れだった。 群れの誰もが、この幸せが永遠に続くと信じて疑わなかった。 その日もゆっくり霊夢の一家が、楽しそうに遊んでいた。 「ゆ~、こっちこっち~」 「おねーしゃん、まっちぇ~」 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~!」 「みんな、きをつけてあそんでね!」 そんな時、一匹のハチがかすかな羽音と共にやってきた。 体長一センチ足らずの、ごく小さなハチである。 ハチは赤れいむの頬にとまると、その尻の先にある針を赤れいむに突き刺した。 「ゆ!いちゃいよ!」 「あかちゃん、だいじょうぶ!?」 親れいむがハチに気付いた頃には、既にハチは空へ飛び立っていた。 慌てて赤れいむの方へと駆け寄り、患部をペロペロと舐める。 「いたいのいたいの、とんでけー」 「ゆーん!ゆーん!」 幸いにして小さいハチだったため傷も小さく、毒性も低かったようだ。 数分もすると痛みは引き、赤れいむは再び元気になって遊び始める。 その姿を見て、親れいむもほっと一息ついた。 この時は誰も、この小さなハチが群れ全体を恐怖に陥れるなど思いもしなかった。 一ヶ月ほどが経った。 赤ゆっくり達も無事成長し、子ゆっくりと呼べる大きさになった。 何一つトラブルなど無い生活だったが、ある日突然、一匹の子れいむが苦しみだした。 「ゆゆ!な、なんかいたいよ!」 「ど、どうしたの!?」 「おねえちゃん、だいじょうぶ?」 「い、いたいよおおおおおおお!!!!!」 家族達が心配そうに子れいむの周りに集まってきた。 しかし、痛みの原因も分からず途方にくれるばかり。 一方、子れいむの痛みはどんどん激しさを増していった。 そしてついに。 「ゆぎゃああああああああああ!!!!!!!!」 一層大きな子れいむの悲鳴と共に、子れいむの皮に小さな穴が開いた。 同じ穴はあちこちから次々と開き始め、その数は最終的に総計10ほどとなった。 そして、その穴から小さなハチが姿を現し、外に出るとすぐに飛び去って行った。 巣には餡子の減った子れいむの死骸と、呆然とする家族達が残された。 同様の出来事はれいむ一家に限らず、群れのあちこちで起こっていた。 ゆっくりの種や大きさなどは関係無しに、突然苦しみ出したら、体内からハチが現れたというものだ。 平和だった群れに訪れた突然の事件に、群れの幹部であるゆっくり達は頭を悩ませていた。 「ゆ~……いったい、なんなんだろう……」 「あんなはちさん、しらないよ」 「わからない、わからないよー!」 その時、群れ一番の識者であるぱちゅりーに、一つの仮説が浮かんだ。 「むきゅ、もしかするとあれは『きせいばち』かもしれないわ」 「「「「「き、きせいばち!?」」」」」 「みたことない?いもむしさんから、はちさんがでてくるの」 「ゆゆ!れいむは、みたことあるよ!」 「まりさもあるんだぜ!」 「むきゅ……おそらく、あれのいっしゅよ」 実際、ぱちゅりーの予想は当たっていた。 このハチは、ゆっくりの体内に卵を産みつける寄生バチである。 成虫はゆっくりの体の大きさに見合った数の卵を産み、幼虫は体内の餡子を食べて成長する。 その際ゆっくりが暴れないように、痛みを抑える物質を分泌しながら食べる。 そして蛹になり羽化すると、餡子と共にゆっくりの皮を食い破って外へ出る。 その時になると、もうその物質は必要ないので分泌されない。 他の多くの生物同様、ゆっくりも体内からの刺激に弱い。 体内から餡子と皮を食い破られる痛みは体外からのそれの比ではなく、大いに苦しんだ後ショック死してしまうのだ。 自覚はなくとも、餡子が減って抵抗力が落ちているのも死に至る原因の一つであろう。 「じゃ、じゃあ、どうすればいいの!?」 「むきゅ……それは……」 ぱちゅりーは困ってしまった。 寄生されたゆっくりを助けるには、体内の幼虫のみを取り出すしかない。 しかし、もちろんそんな方法は存在するわけがない。 「とりあえず、ひがいをひろげないように……いまはそれしか……」 「も、もしかして、さされたらたすからないの!?」 寄生バチに寄生された芋虫は、その時点で死が確定される。 そのことをぱちゅりーは知っていた。ということは、自分達も同じであろう。 「ざんねんだけど、たぶん……」 「ゆゆうううううう!!!!!!」 「そんなのいやなんだぜえええええ!!!!!!」 たちまちのうちに、皆泣き出してしまう。 今まで平穏に暮らしていたので、予期せぬ敵の出現にパニックになっているようだ。 そんな時、一匹のまりさが叫んだ。ぱちゅりーの夫であり、群れのリーダーのまりさだ。 「しょうがない!きょうこうさくにでるよ!」 リーダーまりさは、群れのゆっくり達をすぐに集めた。 「ゆうう……なんなんだろう」 「りーだーから、おはなしがあるって」 「だいじなはなしなんだね、わかるよー」 ざわめくゆっくり達の前に、リーダーまりさが姿を現す。 その横には、妻のぱちゅりーもいる。 「みんな、よくきいてね! はちさんにさされたことのあるゆっくりは、まえにでてきてね!」 ゆっくり達はポカンとする。 ハチに刺されることの何が問題か、全く理解できなかった。 とりあえず言われた通りに前に出る。群れ全体の一割にも満たないが、少しはいるようだ。 「みんなは、たしかにさされたね?」 「ゆ~、そうだけど?」 「それじゃあつぎは、ぱちゅりーのはなしをきいてね」 ぱちゅりーが、寄生バチについて話し始めた。 ゆっくりに寄生するハチが出現したこと。 ゆっくりに卵を産みつけ、幼虫は体内で餡子を食べて成長すること。 羽化する時の痛みで、ゆっくりは死に至ること。 そして、助ける手段はないということ。 「こ、こわいよおおおおお!!!!!!」 「まりざ、だずがらないのおおおおお!!!!!!」 「ゆーん!!おかーしゃん、たちゅけちぇえええ!!!!!」 「ちんぽおおおおお!!!!!」 話が終わった時には、群れは大パニックであった。 幹部達同様、元々天敵の少ない土地で初めて現れた大敵の恐怖は、相当なものだったようだ。 そんな中、リーダーまりさは声を張り上げる。 「だいじょうぶだよ!ひとつだけ、たいさくがあるよ!」 「ゆ!な、なんなの!?」 皆がリーダーまりさに注目する。 「それはね……いまのうちに、ゆっくりごと、はちさんをころすんだよ!」 水を打ったように、場が静まりかえった。 すぐにはリーダーまりさの言っている意味が分からなかった。 そんな中、リーダーまりさはピョンと跳ね、前に出ていた一匹の赤れいむの所へ着地する。 悲鳴をあげる間もなく、赤れいむは潰れ絶命した。 「はやくしないと、みんなさされるよ!」 その声を皮切りに、一斉に群れのゆっくりが襲い掛かっていった。 「たすけてええええ!!!!!!」 「むれのために、ゆっくりしんでね!」 「おかあしゃああああああん!!!!」 「やめてええ!!!!ありすのあかちゃん、ころさないでえええ!!!!」 「いやだぜ!さされたゆっくりは、ゆっくりできないんだぜ!」 「わがらない、わがらないよおおおお!!!!!」 あっという間に、前に出たゆっくりは全員潰された。 何匹かのゆっくりは、体内にいたであろうハチの幼虫や蛹と共に潰れていた。 幼虫も蛹もいないゆっくり達の方が多かったが、それはおそらく多種のハチに刺されたのだろう。 とんだとばっちりである。 「よし!これではちさんは、ぜんいんやっつけたよ!」 「これでまた、ゆっくりできるね!」 「むきゅ……ごめんなさい、みんな……」 ゆっくり達はぞろぞろと帰っていく。 後には家族を殺され、すすり泣くゆっくりの声が聞こえた。 その翌朝。 今日も元気に、あちこちのゆっくりからハチが羽化していった。 「またはちさんがでたよ!ぱちゅりー、どういうこと!?」 「むきゅ……たぶん、さされたことを、わすれたんだと……」 「な、なにそれ!ばかばっかりだね!」 リーダーまりさは再び群れのゆっくりを集めた。 あちこちで泣いているゆっくりがいる。今朝、家族が犠牲になったのだろう。 「はちさんにさされたか、ちゃんとおもいだしてね! おもいだしたら、ちゃんとほうこくしてね!」 しかし、今回は前に出てくるゆっくりは一匹もいない。 当然である。報告しても昨日みたいに殺されるのが分かりきっているのだ。 そもそも、今思い出せるようなら昨日でも思い出せるだろう。 「ゆうううううう!いないはずないでしょ!」 「むきゅ……まりさ、そのへんで……」 結局、今日は何の成果も挙げられなかった。 その日から、ゆっくり達の生活は一変した。 全ては寄生バチへの恐れによるものである。 まず、皆が外出をためらうようになった。 「ゆうう……おそとで、あそびちゃいよ……」 「でも、はちさんこわい……」 昨日まで元気に遊んでいた赤ゆっくりや子ゆっくりは、巣の中に引きこもるようになった。 「まりさああああ!!!!あかちゃんのごはん、とりにいってよおおおお!!!!」 「いやだぜ!れいむがいくんだぜ!」 「おにゃかちゅいたよおおおお!!!!!!」 「ごはんまだああああ!!!!」 親ゆっくりの中には、子供への食料を取りにいくことを拒むものも現れた。 時々巣の中にハチが侵入したりすると大騒ぎだ。 「ゆぎゃああああああ!!!!!!」 「こっちこないでええええ!!!!!」 「さ、さすんなら、れいむをさしちぇね!」 「どぼちてちょんなこというのおおおおおお!」 「って、なんででこっちにくりゅのおおおおおお!」 赤まりさが刺され、ハチが巣から外へ出て行った。 そして、その直後。 「ゆっくちちね!」 「まりちゃがいりゅと、ゆっくちできないよ!」 「はちさんにさされたら、ゆっくりしんでね!」 「おかあしゃん、たちゅけちぇえええ!!!!」 「ごめんね、あかちゃん……」 刺されたゆっくりは、すぐに家族の手にかけられた。 しばらくすると、家族もハチを発生させた家として危険だと見られ、皆殺しにされるようになっていった。 もちろん、外でも危険はつきまとう。 仲の良い数匹で震えながら狩りをしているところに、ハチが姿を現した。 「ゆゆ!で、でた!」 「ゆっくりしないでにげるよ!」 「あ、ありすをさすのは、いなかもののやることよ!」 たちまち狩りは中止、逃亡の開始である。 もちろん刺されると、仲など一瞬にして崩壊する。 一匹のゆっくり霊夢を刺して、ハチは去っていった。 「みんな、れいむがさされたわよ!」 「ゆうう!!!そんなこといわないでえええ!!!!」 「れいむが、さされたって!?」 「さされたゆっくりは、しょけいだちーんぽ!」 あっという間に集まってきたゆっくり達によって、すぐさま潰される。 狩りに行こうとしない親ゆっくりでも、こういう時は速かったりするものだ。 また、一匹で狩りをしているゆっくりが刺されると、 「ゆゆ……どうするんだぜ…… と、とにかく、むれにはだまっておくんだぜ……」 殺されるのを承知で報告するゆっくりはいない。 彼らのような者がいるため、決して寄生バチの根絶はできないのだ。 また、 「ゆううううう!もうだめなんだぜえええええ!」 絶望して川に身を投げる者もいた。 そして更には。 「みんな!このありすが、さされたんだぜ!」 「ゆ!しかたないね、しょけいだよ!」 「ゆっくりしね!」 「あ、ありすはさされてなんて……ゆびゃああああ!!!!!!」 嫌いなゆっくりに無実の罪を着せ、皆に殺させるゆっくりも現れた。 冬が近づくと、冬篭りのため嫌でも狩りに行かなければならなくなる。 外出が増えると、その分刺される危険も増えていく。 「ただいま!あかちゃんたち、いいこにしてた!?」 「ゆ……おかーしゃん、さされちぇないの……!?」 「ゆゆ!さ、さされてなんかないよ!」 「うそだ!きっとさされちゃよ!」 「さされちゃおかーしゃんとは、ゆっくちできないよ!れいみゅは、いえをでりゅよ!」 「どぼちてえええええ!!!!!いまでたら、だめえええええ!!!!!」 もはや家族間ですら信用を置けなくなっていき、巣を出て行く赤ゆっくりや子ゆっくりもいた。 しかし、親の加護無しに生き延びれるほど、冬は甘くないということは知らなかったようだ。 そして、今のところハチの被害を受けていない家族が大半だが、彼らも常に恐怖に怯えている。 ハチの脅威に晒されている現在、 「「「「「むーしゃ、むーしゃ……」」」」」 以前のように『むーしゃ、むーしゃ、しあわせ~!』などと言えるゆっくりは一匹もいなかった。 そして、冬が到来した。 全てのゆっくりが自分の巣にこもり、冬篭りをしている。ぱちゅりーの家もそうであった。 「ゆ……おとーしゃん、こなかったね……」 「むきゅ……」 子まりさと子ぱちゅりーが言う。 ぱちゅりーの夫のリーダーまりさは、もう一ヶ月近く巣に戻っていない。 ぱちゅりーには分かっていた。おそらく、狩りの最中にハチに刺されたのだろう。 そして恐怖にかられ自殺したか、どこか遠い所へ逃げていったか。 刺された時点で、どこにも逃げられる場所など無いというのに。 「おねーちゃん、おなかすいたね……」 「むきゅ、がまんしましょう……」 夫のまりさがいなくなり、体の弱いぱちゅりーだけでは冬を越すのに十分な食料を集められなかった。 自分も2人の子供も、春までは持たないであろう。 死を受け入れてからは、逆に冷静になれた。そして考え続けた。 確かにあのハチは恐ろしい存在だ。しかし、そこまで騒ぐほどだったのだろうか? 沢山のゆっくりが死んだように思うが、その中で本当に寄生されていたのは、ほんの一部なのでは? 多くは寄生された疑いがあるとか、寄生されたゆっくりの家族だとか、そんな理由だったように思う。 それなら本当にハチが原因で死んだ者は、ごく稀に現れるれみりゃ等の捕食種による被害と大差ない。 ならば、多少の被害は出ても、ハチにそこまで怯えず幸せな生活は続けられたのだろう。 「むきゅ、おかあさん、なんでわらってるの?」 「いや……ちょっと、ばかばかしくなってね……」 なまじ中途半端に知恵を持ってしまったために、必要以上に怯え、疑心暗鬼になった。 その結果が度重なる同族殺しや狩りへの怠慢。十分な食料を集められたゆっくりはどれほどだろうか? ぱちゅりーは、何も考えずに寄生されることができる芋虫が羨ましくなった。 しかし、もはや後の祭りである。この考えを伝えようにも、春までは生きられないのだから。 冬が終わり、春になった。 多くのゆっくりが餓死し、多くのゆっくりが越冬に成功し、交尾をして子を育み始める。 だが、誰も彼もが寄生バチへの恐怖に怯え続けていた。 もうこの森からは、ゆっくり達の幸せな声は聞こえない。 終 過去作 ゆっくり鉄骨渡り ゆっくりアトラクション(前) ゆっくりアトラクション(後) ありすに厳しい群れ(前) ありすに厳しい群れ(中) ありすに厳しい群れ(後) 好かれるゆっくりと嫌われるゆっくり このSSに感想を付ける
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喋るな 7KB 制裁 自業自得 家族崩壊 ツガイ 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 現代 虐待人間 オリジナル性皆無… 「ゆっくりしていってね!!!」 そんな甲高く耳障りな声で、男は午睡から目を覚ますハメになった。 初夏の日差しが暖かな庭先。 ロッキングチェアの背から、男は不機嫌そうに上体を起こす。 足もとには下膨れ饅頭どもがいた。 成体のれいむとまりさの番。 そして子ゆっくりと赤ゆっくりが合わせて十数匹。 「ゆっ! やっとめをさましたんだぜ!?」 「ここをれいむたちのゆっくりぷれいすにするよ! ジジイははやくでていってね!」 「あまあまもってこいジジィー!」 「クチョジジイははやくちんでね! このイシュしゃんはまりしゃのたかりゃもにょにしゅりゅよ!」 好き勝手にがなり散らすゆっくりたち。 無論、こいつらは男が飼っているゆっくりなどではない。 野良のゲスゆっくりだ。 男は溜息を吐いて立ち上がる。 それを見てゆっくり達はゆへへと締まりのない笑みを浮かべた。 「それでいいんだぜ! さっさとまりささまのしかいからきえるんだぜ!」 「ゆぷぷ! おお、ぶざまぶざま!」 「はやくあまあまもってこにゃいとこりょすよ!」 「まりさのぷくーにおそれおのろいたんだぜ!」 「ゆっくちちね! ゆっくちちね!」 十数匹のゆっくりが自分本位にわめいている。 その五月蠅さに男は顔をしかめ、腕を高く振り上げた。 「ゆっ? なにしてるのジ――」 成体れいむの言葉は最後まで紡がれることはなかった。 男の繰り出した手刀がれいむの体の半分にまで食い込み、中枢餡を破壊したのだ。 あまりの惨劇に驚愕で声も出ない周りのゆっくり達。 ようやく辺りが静かになったのを確認し、男は口を開く。 「お前ら――」 「ゆぎゃああああああああああああ!??? でいぶうううううううううううううううううううう!!???」 「おぎゃあぢゃんぎゃああああああああああ!??」 「どぼじでごんなごぢょぢゅるにょおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!??」 静寂はすぐにゆっくり達の慟哭で破られた。 目から滝のような涙を流すゆっくり達。 十数匹の泣き声が重なり、鼓膜を劈かんばかりに辺りに響き渡る。 「静かにしやがれええええええええええええ!!!!」 ドン、と地面を踏みつける男。 その振動が伝わったのか、ゆっくり達が黙る。 その隙を見逃さず、男は言う。 「次に喋った奴は殺す! いいな!? 喋るな!!」 「ゆ――」 「俺は喋るなと言ったんだ!!」 反論しようとしたのか、泣き声をあげようとしたのか。 声を出した赤まりさを男は瞬時に踏みつぶした。 「にゃにしゅ――」 「喋るな!!!」 食ってかかった赤れいむを、これまた一瞬のうちに踏みつぶす男。 ここに至ってゆっくり達は人間の強さを理解したようだった。 親であるまりさはしーしーを垂れ流し、声を上げずに涙を流した。 子ゆっくりと赤ゆっくりも同様に、ぷるぷると震えながら地面をしーしーで湿らせた。 男はその様子を見て、ようやく一心地ついたかのように表情を緩めた。 「てめーらよおおおお……」 ぶんぶんと頭を振ったのち、男は親まりさを睨みつける。 「人が気持良く眠ってるのをなんで邪魔しやがったわけ?」 「…………」 まりさは涙を撒き散らしてぶるぶる震えるだけだ。 男はチッと鋭く舌打ちし、三編みされたもみあげを掴んでまりさを持ち上げる。 その痛みにまりさはぎゅっと目を瞑って耐える。 「ったく、ふざけんじゃねぇぞ!」 もみあげを掴んだまま遠心力をつけ、男はまりさを地面に叩きつけた。 顔面から地面に突っ込んだまりさは前歯を空中に飛散させる。 それでも声は出さなかった。 男は少しまりさに感心した。 前歯を折られるほどのダメージを受けて、それでも呻くことすらないとは感嘆に値するだろう。 が、それは更に男を苛立たせる結果となる。 こうなったら、意地でもこいつに声を上げさせてやろうじゃないか。 男は視線をまりさから周囲へと向けた。 男から数メートル離れたところに、ゆっくりの子ども達がいる。 こちらに背を向けて、一目散に逃げている最中だった。 「ゆっくちはやきゅにげりゅよ!」 「ジジイにしゅらかてにゃいげしゅおやはゆっくちちんでね!」 「おとうさんはれいむたちのためにしんでね!」 親を捨て石に助かろうとする浅ましき子ゆっくり赤ゆっくり達。 男は悠然と歩を進め、彼奴らの前に足を下ろした。 前方に現れた男を見て、子ども達は恐怖に顔をゆがめた。 「ゆぎゃああああああああああああ!!?」 「にゃんでジジイがこっちにくりゅにょおおおおおおおお!!?」 咄嗟に声を上げたのは子まりさと赤れいむ。 男は二匹を掴みあげ、息つく間もなく握りつぶした。 「喋るなと言ったぞ俺は。あと、逃げても潰すからなお前ら」 手の中で餡子に変わり果てた二匹を、逃げようとしていた子ども達の前に放る。 ミンチ状態の家族だったものを見てしーしーを漏らす子ども達。 「ゆ……ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃっ♪」 突然、赤れいむが壊れたように笑い始めた。 否、壊れたようにではない。 壊れたのだ。 男は指先をその赤れいむの頭に乗せた。 そして徐々に圧迫してゆく。 餡子が押され、顔が真っ赤になる赤れいむ。 口とあにゃるから餡子が勢いよく噴出される。 ゆゆゆゆ…と痙攣して赤れいむは息を引き取った。 子どもたちはその残虐な光景から目を背け震えていた。 親まりさは子どもが殺されるのを歯を食いしばって泣きながら見ていた。 ふん、と鼻をならす男。 恐怖から叫びだすゆっくりはもういないようだ。 ならば、次は搦め手でいこうか。 パンパン、と手を鳴らす男。 ゆっくり達が男に注目する。 男はゆっくり達を見回して言い放つ。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくちちちぇいっちぇにぇ!!!」」」」 男のゆっくりしていってね発言に反応したのは一匹の子れいむと、赤ゆっくり残り四匹全部だった。 子れいむはハッと我に返り恐怖に打ち震えている。 赤ゆっくり達は「ゆっくちぃ~♪」などと間の抜けた笑顔を浮かべていた。 男は子れいむを掴みあげ、口内に指を滑り込ませた。 そして口を限界まで開かせ顎を外す。 痛みに目を見開き、ぶるぶると痙攣する子れいむ。 男はそんな子れいむの様子など意に介さず、淡々と赤ゆっくりを捕えては子れいむの口の中に無理やり押し込んでいく。 ソフトボール大の子ゆっくりの口の中に、ピンポンボール大の赤ゆっくりが四匹、ぎゅうぎゅうに押し込まれた。 「ゆぎぃいいい!!!」 「くるぢ……」 「げしゅおやはれいみゅをはやきゅたしゅけろおおおおおおお!!!」 「ゆゆゆゆゆゆ……」 口の中に入れられ身動きの取れない赤ゆっくりが口々に苦悶の歌を奏でている。 子れいむは喋ることも動くことも叶わず、ただ全身に脂汗を浮かべていた。 その子れいむを男は庭の地面に埋めた。 軽く土を盛る程度の浅い深度だ。子ゆっくりでも跳ねれば跳び出せるはずである。 だが赤ゆっくりを口に詰められ、限界まで皮の張った子れいむのあんよは動かない。 このままゆっくり死んでいくのみである。 さて、残ったのはあと親まりさと子れいむ一匹、子まりさが二匹だ。 親まりさは必死に逃げようとしていたが、地面に叩きつけられた時の衝撃で全身の餡子に支障を来し、痙攣して動けずにいた。 子ゆっくり達は全力を以て逃げていたが再びあっさりと男に前方を遮られてしまった。 「逃げても潰すって言ったよな俺?」 男が問いかけると、子ゆっくり達は今日何度目になるかもわからないしーしーを漏らした。 目を見開き、ぷるぷると体を横に振る。 助けてください、許してくださいと懇願しているようだった。 「許してやってもいいんだがな~」 男の言葉に子ゆっくり達は希望に目を輝かせた。 「なんて、嘘だよバーカ」 子まりさを一匹踏みつぶす。 希望から絶望のどん底に落とされた子ども達は遂に、 「ゆんやあああああああああああ~~~~~!!!」 「もうおうぢがえるううううううう~~~~!!!」 大声で泣き始めてしまった。 その泣き声の耳障りなことと言ったらない。 男は二匹を持ち上げ、顔と顔を押し付け合わせた。 ちょうどキスでもするような形だ。 「ゆぶぶぶぶぶぶぶ!!!」 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぃ!!!」 徐々に力を込めて行く。 「ゆびぃいいいいいいいい!!!!」 「もっぎょゆっぎょりじゅぢゃぎゃぢゃあああああああ!!!!」 圧迫に耐えられず、二匹の体は弾け飛んだ。 男の両手が完全に合わさる。 姉妹の顔を見ながら死ねたのだ、本望だろう。 さて、残るは親まりさ後一匹。 じっくり痛ぶってやろう、と男は口の端を吊り上げた。 痛ぶって痛ぶって、もう殺してくださいと口に出させてやる。 これが、たかがゆっくりが人間様の眠りを妨げた報いだ。 終わり 目覚まし時計に起こされるのさえ不快なのに、 ゆっくりの声なんかに起こされちゃったらヒャッハーしても仕方ないよね。 無声ゆっくりもゆっくりできないけど、声ありもゆっくりできない。 ゆっくりはゆっくりできないよ! 過去作 ふたば系ゆっくりいじめ 566 赤ゆっくりには罰を トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 根拠はなくても、まあ大体れいむが悪いよね -- 2016-02-29 01 12 54 まりさこれは仕方がない -- 2016-01-07 22 53 44 あっさり系か -- 2014-07-21 16 32 29 これは仕方ない当然 いい作品グット!! -- 2012-07-22 16 08 36 これはwww 床が大変そう…www -- 2011-06-04 06 13 04 後片付けが大変そうです -- 2011-05-10 02 14 52 もっとヒャッハーしようぜ -- 2011-03-24 03 35 13 とてもゆっくりできました!大変面白かったです! いろいろ凝った設定や独創性溢れるSSも面白いですが 私はいわゆるテンプレ展開のSSが一番好きです テンプレとは優れているからこそ残っている先人の英知の結晶ですから また同じテンプレ展開であっても 作者様のクセ、表現、嗜好が違えば全く別作品として楽しむ事が出来ます -- 2011-03-01 12 14 09 ふむ…親まりさかしこいじゃないかw そこかしこさが何処まで持つか楽しみだな。 -- 2010-10-17 21 58 45 眠ってるとこ起こされたにしてはやさしいね。 -- 2010-08-12 07 02 08 わかるよー。 3日間、不眠で仕事➝やっと帰宅できた➝風呂➝布団へGO➝近所のガキがうるさくて眠れない。 うん。殺したくなるよ。安眠妨害は生存権の侵害だよ。 -- 2010-07-15 17 48 48 微妙ぉー -- 2010-06-30 21 35 03 うーん -- 2010-06-20 00 24 58 薄い。 -- 2010-06-09 01 05 13
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ゆっくりを拾ってきた 7KB ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 ※フリーターお兄さんがあるゆっくりを拾ってきました。どのゆっくりを拾ってきたか推理してください。 ※短いです。 ※あとがきでアンケートがあります。 ゆっくりを拾ってきた 作、長月 ふん、ふ、ふーん。世界の皆様こんにちわ。フリターお兄さんだよ。 今日の俺はとても上機嫌なんだ。鼻歌をくちずさむ、もとい鼻ずさむ程に。 理由はこの手に抱えているゆっくり。仕事から帰る途中空き地にいた見慣れないゆっくりだ。飼ってやろうといったらおとなしくついてきた。 名前は知らないがこいつは確か前に数十万する希少種だとテレビでやっていたやつだ。 こいつをゆっくりシヨップ店員である兄貴に裏ルートで売ってもらえば大もうけだぜ。 そう思うとゆっくりのふてぶてしい顔がいとおしく思えてくるから不思議だ。緑色の髪や変わった帽子もチャーミングに見えるぜ。 ふうやっとアパートに帰ってこれたぜ。俺は手に抱いていたゆっくりを部屋に放す。 ゆっくりは俺の部屋を見回すとやれ汚いだの、ズボンが脱ぎっぱなしだの文句を言い始めた。 不思議饅頭の分際でこの野郎と思ったが、大事な金づるだ。大目に見よう。 このままだとえんえんと文句を言ってそうなのでなにかおもちゃを与えよう。 そう思い俺はおはじきとビー玉をゆっくりに与えた。帰る途中このゆっくりのためにおもちゃ屋で買ったものだ。 しかしゆっくりはそれには興味を示さずなぜかあさっての方向を見ている。 なんだろうと思いそちらを見るとそこには、出しっぱなしにしていたオセロのゲーム盤があった。こないだ兄貴とやったまま出しっぱなしにしていたのだ。 ためしにオセロを与えてみる。 さっきとは違い興味しんしんの様子だ。オセロのコマをひっくり返したりしながら遊んでいる。どうやら気に入ったようだ。 ゆっくりは普通地味なオセロのコマなんかより、きらきらしたおはじきとビー玉を好むものなのに。 おかしなやつだ。 続けて俺はゆっくりが寂しがらないようにぬいぐるみを与えることにした。本来ならつがいのゆっくりを用意したいところだがけんかでもしてこのゆっくりが潰されでもしたら元も子もない。どうせすぐに兄貴が引き取りに来るのだからぬいぐるみで十分だ。 そう思いながら押入れからぬいぐるみを出す。一時期UFOキヤッチャーにはまって、とったぬいぐるみの処分にこまったものだがこんな形で役に立つとは。やっぱりゆっくりの相手だからゆっくりのぬいぐるみがいいよな。 そう思いぬいぐるみをゆっくりの前に並べていく。れいむ、ありす、ちぇん、みょん。通常種オールスターだ。 最初はもじもじと遠目に見ているばかりだったがやはり一匹でさびしかったのかすぐにぬいぐるみにすーりすりし始めた。 そんな姿を横目で見つつ、俺は押入れの奥にまだゆっくりのぬいぐるみがあることに気づいた。 ゆっくりまりさだ。 こいつがいないと通常種オールスターとはいえないな。 そう思い何気なくゆっくりまりさをぬいぐるみたちの列にに加えたところ・・・・ 奴の表情が急速にこわばった。 えっ、と思った瞬間 「までぃさはゆっくりでぎないぃぃぃぃぃ!!!!」 とひきつけを起こしたごとく泣き出した。なんだなんだ、いったいどうしたんだ!?昔まりさにいじめられでもしたのか? 「ゆびぇぇぇぇぇぇん!!!」 とにかくこのままじゃ近所迷惑だ。大家さんに怒られる。 俺は慌ててまりさのぬいぐるみを押入れに隠し、なにかこのゆっくりをあやせるようなものがないか探す。 おっ、これなんかいいんじゃないか。そう思い、ある動物のぬいぐるみを手に取る。 こいつなら老若男女、万人に人気があるからこいつも気に入るはず。 そう思いそのぬいぐるみを奴の前に出す。 「ほーらかわいいパンダちゃんだよー。」 これで泣き止むはずと思ったが 「ゆぎやぁぁぁぁあああああああああああ!!!!!!」 と恐ろしいものでも見たかのように目を見開いて叫び、そのまま白目をむいて気絶した。 結果的静かになったものの・・・何か俺こいつに悪いことしたんだろうか? 俺は気絶したゆっくりの前で首をかしげた。 まあとにかく応急処置のほうが先だ。元気になってからわけはじっくり聞けばいい。 そう思い俺は冷蔵庫からオレンジジュースを探す。ゆっくりはオレンジジュースさえかければ大抵の怪我なんかは治るから安上がりでいい。 冷蔵庫の上から下まで全て見たがオレンジジュースが見あたらない。どうやら昨日飲んだので買い置きは最後だったらしい。オーマイゴッド、なんてこったい。あるものといえばビールや麦茶などゆっくりには飲ませられないものしかない。 しょうがない、これを使うか。俺は冷蔵庫の下の段を開け紙パックを取り出す。本当は今日風呂上りに飲むつもりだったんだけどしかたない。あいつを売った金があればこんなものいくらでも買いなおせる。 こいつなら適度に甘みもあってゆっくりの治療にはもってこいだ。ゆっくりは甘いジュースでも治療できるからな。 俺は紙パックからゆっくりの顔に茶色の液体をすこしづつたらした。効果てきめん。すぐに奴は目を覚ました。 「ゆう・・・おにいさん・・・」 まだ意識ははっきりしていないようだがもう大丈夫だろう。俺は紙パックから少しずつジュースをたらしてやる。 「な・・・なにそれ?」 「なにって・・・コーヒー牛乳だがそれがなにか?」 「うぎゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!」 町中に響きわたるような大声をあげ、痙攣するゆっくり。そして 「もっとゆっくりしろくろつけたかった・・・・」 そう言い残しそのまま死んでしまった。 次の日、兄貴は俺に教えてくれた。 こいつがゆっくりえいきと呼ばれるゆっくりであること・・・ 白黒はっきりしないものにアレルギー体質をもっていることを・・・・ 今日の希少種 ゆっくりえいき 希少度 A ゆっくりの群れにおいて裁判官の役割をするゆっくり。こまち種をおともに連れていることもある。 白黒はっきりつけないと気がすまない性質で、説教くさい。 また本作のように「白黒はっきりしないもの」に強いアレルギー体質を持つものもいて、こういった個体にはコーヒー牛乳などは猛毒なので絶対に飲ませてはいけない。 あとがき いつも読んでくれてありがとうがざいます。長月です。前回は「あるまりさの一生」で多くのコメント本当にありがとうございます。 希少種のゆっくりSS作家をめざす長月としては通常種ネタが一番人気があるというのは少し複雑ですが、やはり多くの人に面白いといっていただけるのはうれしいです。 ゆっくりSSに推理の要素を加える今回の試みでしたがいかがだったでしょうか? 補足説明させてもらいますと なぜまりさやパンダのぬいぐるみをいやがるか→白か黒かはっきりしないから。(まりさの通称は白黒) なぜコーヒー牛乳で死んだのか→白(ミルク)か黒(コーヒー)かはっきりしないから。 となっています。 今回はもうひとつ新しい企画として次に長月が書く話を読者の皆さんに選んでもらおうと思います。 読みたい話をコメント欄で書いてもらい、次に書く作品の参考にさせていただくことにしたいと思っています。 (題名は全て仮題です。変わる場合があります) 今自分の考えている話としては 「ある○○○の一生シリーズ」 ?寂しがりやのありすが主人公 「あるありすの一生 偽りの楽園」 ?母性の高いれいむが主人公 「あるれいむ一生 我が子のために」 ?ドスまりさが主人公 「あるドスまりさの一生 とてもゆっくりした群れ」 その他 ?ある群れに伝わる因習。 「奈落」 ?「またにてゐ」のてゐの過去 「昔々のおはなし」 ?「選ばれしゆっくり」ののーぶるれいむは生きていた。のーぶるれいむの飼いゆっくりになるための秘策とは。 「ゆっくり Change the World」 ?絶対にばれない虐待方法を見つけた男の話 「終わらない悪夢」 以上の話の中から読みたいと思うものがあれば番号をコメントに書いてください。 こんなことしないで全部書けよと思われるかもしれませんが、すいません、遅筆なのでとても全部書く時間がないんです。そのくせ書いてる途中アイデアが出たらそちらのほうを書きたくなるし・・・ たくさんのコメントお待ちしております。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで ふたば系ゆっくりいじめ 264 あるまりさの一生 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る じゃあれいむもか(紅白饅頭) -- 2016-01-29 17 34 13 えいきっきがあ… -- 2015-08-14 12 45 48 知らなかったとはいええいきをタヒらせたのはもったいないですね -- 2013-06-06 13 41 09 くそぉ、もっと白黒(ryまで気づかなかったorz -- 2012-12-10 00 12 41 コーヒー牛乳は普通のゆっくりでもあぶなくね? -- 2012-06-02 11 33 51 小言の時点ではえいきとかゆうかりんとかのしっかりしてる系かな? オセロの時点でえいきかな?ってなって パンダとゴミ黒白の下りでこれはえいきで決定だな。 ってなる。ちょっとひねりが足りないんじゃないかと思った。 おもしろかったけど。 -- 2011-11-09 02 08 14 そのえーきをこっちによこせ! -- 2011-08-25 07 58 01 えいきっきの中身はイカスミまんだと思う -- 2011-03-13 19 37 56 価値を知らないというのは恐ろしいことだな -- 2011-01-10 18 23 08 緑の髪、変な帽子で、40秒ほど悩んだらえーきが出てきた。10秒ぐらいできづかないとなーとおもったけど、 気付いたでけで俺的には満足 -- 2010-12-11 23 03 11 えいきの中身ってなんだろ? -- 2010-09-12 06 01 28 オセロの時点でバレバレ -- 2010-08-27 00 24 52 えいきっきが…もったいない… -- 2010-06-21 11 39 06
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※今までに書いたもの 神をも恐れぬ 冬虫夏草 神徳はゆっくりのために 真社会性ゆっくり ※今現在進行中のもの ゆっくりをのぞむということ1〜 ※注意事項 ゆっくりの形じゃ最初のひと跳ねもできないだろとか突っ込み禁止。 お日様昇って天高く、ぽかぽか大地を照らしてる。 風はびゅうびゅうまだまだ寒く、北から元気に吹いて来る。 睦月一月、春まだ遠い。とある冬の小春日和。 ここ数日続いていた陽気に誘われて、うっかりおうちの外に出かけてしまったれいむ一家は困っていた。 「ゆううぅぅ……」 「「「「「みゅぅぅぅ……」」」」」 人里近い川べりに、しょんぼり屯する一家、母れいむと六匹の赤れいむの総勢七匹。 水面に困り顔の影を落としても、事態が改善するわけもなし。 「水さん、ゆっくりしていってね!」 「みじゅしゃん、ゅっきゅりちていっちぇにぇ!」 もちろん川の流れに呼びかけたところで、急流がゆっくりしてくれるはずもなし。 さらさらと音を立てて流れる小川に恨みがましい目を向けて、「はぁ」と溜息と共に愚痴を吐くのが関の山だ。 「これじゃかえれないよ……」 「みゃみゃ、ひゃやくおうちにきゃえりちゃいよ……」 そう、れいむ一家のおうちはこの小川の向こうにある。 川幅おおよそ十尋にして、深さはおおよそ一尺ほどもあるだろうか。 この小川、一昨日れいむたちが渡った時には幅も深さも半分ほどでしかなかった。ゆっくりでも這って渡れる浅瀬もあった。 それが急に大きくなったのは、れいむたちを外に誘い出した小春日和に原因がある。 大本を辿れば妖怪の山にたどり着くこの小川に、この数日の陽気で生まれた雪解け水が一気に流れ込んだのだ。 妖怪の山から霧の湖へ、霧の湖からこの小川へ。 本格的な春が訪れた訳ではないから、流出した水の量もまだ微々たるもの。 だが、その微々たる量が、今はこうしてれいむたちの帰宅を断固として拒んでいた。 「ゆぅ……どうしよう。こまちのわたしぶねはここからだととおいし……」 この小川を遡っていけば、上流にゆっくりこまちが営む渡し舟の里がある。 だが、そこまで行こうと思えば、ゆっくりの足では丸一日。赤ちゃん連れでは二日を見ないと難しい。 今の一時的な増水が収まるまで待つのとどちらが早いか、れいむの餡子脳では判断しにくいところだった。 というよりも、餡子脳では考えても無駄なことであった、というべきか。 「あ。ゆっくりだ」 「ほんとだ。親子だ」 「ゆ?」 親子揃って無益な思索にどれほどの時間を費やしたことだろう。 状況の変化は、結局れいむが起こすのではなく外部からやってきた。 「ゆゆっ。ゆっくりしていってね!」 「ゆぅ〜、にんげんしゃんだ!」 「ゆっくちー!」 「ゆきゅちちちぇいっちぇにぇ!」 くるり、とれいむ一家が振り向いた先には数人の人間の少年がいた。 口々に挨拶するゆっくり一家に、人間に対する不審はない。 もともと魔法の森の奥に住むこの一家のこと、人間に出会うことも稀なために先入観というものがないのだ。 「にんげんさんは、ゆっくりできるひと?」 だから、とりあえず親れいむは聞いてみた。 相手のことをれいむは何も知らないのだから、本人に聞いてみるのが一番だ。 人間さんはとてもゆっくりできると、れいむの餡子脳の中に伝わる一族の記憶が伝えている。 きっと快く答えてくれるだろうと、根拠なく想った。 「ん? 俺たちはゆっくりしてるぞ」 「ゆっ。よかった、ゆっくりしようね!」 「「「「「ゆっきゅちちようね!」」」」」 返ってきたのは期待通りの返事で、れいむたちは今の状況も忘れてすっかり嬉しくなり、ぴょこんぽこんとその場で飛び跳ねた。 一方の人間の少年たちといえば、もちろんその場で飛び跳ねるような事もなく、ふいっと視線を水かさの増した川へと遊ばせる。 「……川を、渡りたいんだ?」 「ゆっ! そうだよ、れいむたちのおうちはこのかわさんのむこうにあるんだよ!」 ぴょこん、少年の問いかけにもう一度れいむはその場で飛び跳ねた。 人間さんと会えた喜びでゆっくり忘れてしまっていたが、今はそれが一番大事なことのはずなのだ。 川の流れは激しくて、れいむ家族は愛するれいむ(同種のつがいらしい)が待つおうちに帰れない。 「ふぅん……」 「でも……ねぇ、れいむ?」 そう窮地を必死に訴えるれいむにも、少年たちの視線は相変わらず川のどこかに向けられていた。 人間さんがどこを見ているのか、れいむは不思議に思って高い場所にあるお顔がどこを見ているのか必死に追いかける――と、 少し上流の川の中ほどをゆっくり進むそれを発見して納得がいった。 「まりさたちは川を渡ってるよ?」 れいむが見つけたそれ、人間さんが指摘したそれは、別の群れのまりさの家族が川を向こう岸に帰っていく光景だ。 親まりさ一匹に、赤まりさ六匹の計七匹。 川岸で侘しく佇むれいむ一家と同じ数。でも彼女たちはおうちに帰ることが出来て、れいむたちには同じことはできない。 「ゆぅ……まりさはおぼうしでかわをわたれるんだよ。れいむにはできないんだよ……」 「ゅー。まりしゃのおぼうち……いいにゃぁ……」 「うらやまちいにぇ……」 だって、それが生まれついてさだめられたゆっくりの種としての特徴だから。 まりさは帽子を舟代わりにして水辺を過ごすことができて、れいむは川を渡ることが出来なきない。 親一匹と赤ゆっくり六匹、羨ましそうにまりさたちの後姿を見送ることしか出来ないのだ。 れいむたちだって、おうちにかえりたいのに。 おうちにかえって、もう一匹の親れいむと何日かぶりにすりすりしたいのに。 ちょっとしたお散歩と餌集めのつもりが、陽気に誘われて随分遠出してしまった。 さぞかし、お留守番の家族は心配しているに違いない。早く、顔を見せてゆっくり安心させてあげないと。 思えば、最初から留守番れいむは遠出に反対していたのだ。 ここまで連れて来た六匹の赤ちゃんたちは、れいむとれいむの初めての子供だった。 秋口にれいむ達はつがいになって、冬篭りに入る直前に初めてのすっきりでこの子達を作った。 たっぷり食料を蓄えた巣穴で、安全に大きくなるまで育てる為に。 春の目覚めを十分に成長した子ゆっくりとして迎え、危険の少ない状態で外界での生活をスタートさせるために。 ああ、だから赤ちゃんたちを連れてくるべきではなかった。 今はちょっとゆっくりできそうだからって、お外の世界を見せてあげようなんて思うんじゃなかった。 れいむの反対を聞いておくべきだったのだ。何がおきるかわからないよ、ってれいむはちゃんと注意してくれていたのに。 川の流れに逆らって、ゆっくり遠ざかるまりさの姿を見送りながら、お出かけれいむの焦りは募る。 かなわない願いだけれど。 今は、ほんとうに、早く、帰りたい。 「ふぅん……じゃ、渡れるようにしてやろうか」 ――その、見送ることしか出来ないはずのものを、人間さんがこともなさげに聞いてきた。 びっくりして、れいむ一家はお互いに顔を見合わせた。 与えられた衝撃と、それによって生じた困惑と、そこに芽生えた期待の大きさは、みんな同じだった。 この川を渡るなんて、れいむたちにはとてもじゃないけれどできないこと。 だけどれいむたちより大きくて、とてもゆっくりしているはずの人間さんの言うことなのだ。 人間さんが口にすることならば、それはとってもゆっくりできることのはず。疑うことなんて何もない。 そして、お出かけれいむだけではなく、赤ゆっくりの心も一つ。 おうちに早く帰りたい。 れいむ一家は「ゆっ」と一つ頷きあって、それから一斉に人間さんへと顔を向けた。 「ゅんっ、ほんちょ?」 「にんげんしゃんはゆっくちできるね!」 「ゆっ、ありがとうにんげんさん! れいむ、とってもうれしいよ!」 そして顔の次に向けるのは、感謝感激雨あられ。 なんて人間さんは凄いんだろう。 れいむたちに出来ないことを簡単にやってのけるのだ。 「んじゃ、と……おい」 れいむたちが提案を受けれたことに、少年たちも満足そうにお互い笑いあった。 ただし、全員ではない。幾人かは、どこか不満そうな顔で仲間たちの行動を少し離れたところから見守っていた。 何か言いたげなその連中を一瞥して黙らせ、れいむを助けてやると請け負った少年たちはさっそくれいむ親子の周りに集まる。 ひょい、と男の子の一人がれいむを顔の両側から抱え込むようにして手を差し込んでくる。 少しびっくりしたけれど、れいむはそれに逆らわない。きっと、これからゆっくりできることをしてくれるはずだ。 次の瞬間、地面が、すぐ側にいた赤ちゃんが、目の前にどこまでも広がるように見えた川面さえも一気に遠ざかり、 視界が大きく広く拡大する。 その絶景、まるで鳥さんになったよう。 「ゆ? ゆーん、おそらをとんでるみたい♪」 「おしょらをとんじぇるみちゃい!」 気が付けば、赤ちゃんたちもいつの間にか少年たちの手にそれぞれつかまれている。 今まで目にした事がないような光景に出会っているのは、赤ちゃんたちも同じこと。 きゃっきゃと賑やかに声を交わすその様子は、とってもゆっくりできているようだった。 でも、『人間さん』の中には『ゆっくりできていない人間さん』もいたようだった。 「おい、やめなよ。いじめはよくないってけーね先生もいってただろ?」 「ゆぅ、いじめはゆっくりできないよ?」 少年たちの一人――仲間たちから先ほど距離を置いた少数派の少年たちの一人が、少し震える様子で上げた制止の声を聞いて、 れいむは思わず自分を抱える少年の顔を見上げて言った。 不満を洩らした人間さんは、れいむのかわいい赤ちゃんを持っていない。れいむたちより人間さんの方が数が多かったらしい。 「ゆー?」 「ゆゆっ?」 れいむのかわいい赤ちゃんたちも、きょとんとした顔を自分を手にした人間さんの顔へと向けていた。 それは、不満顔の人間さんが怒るのも当然だとれいむは思う。 こんなにもかわいらしい赤ちゃんを、手の上に載せて挙げられないというのはあまりにも不公平というものだろう。 独り占めなんていじめっこのすることだ。ゆっくりの世界では一番しちゃいけないことのひとつなのに。 「バーカ、いじめじゃないよ。儀式だ儀式」 「こないだ先生に習ったろ? 蜀の国の諸葛孔明は荒れた川を治めるのに人間の顔に似たお菓子を川の中に投げ込んだって」 「それが饅頭のはじまりだってね。だから、これが饅頭の正しい使い方だろ?」 「そうだけど、そうじゃないだろ。先生にバレたら怒られるぞ」 「ゆ……ゆゆー?」 人間さんたちのお話の内容は、れいむには難しくてわからない。 なんでケンカしているのかも、いまいちはっきりとはわかっていなかった。 わからないけれど、人間さんたちが普通にれいむたちを運んで川を渡してくれるわけではないことだけはわかった。 それはそうだろう。川はいつもより深くて急だ。 れいむたちに渡れないんだから、きっと人間さんにも危ないんじゃないだろうか。 だから、れいむたちにも渡れるように、逆に川さんにゆっくりしてもらうんだろう。 「ゆゆっ? ゆっくりりかいしたよ! かわさんにゆっくりしてもらうほうほうがあるんだね!」 「ゆー! ゆっくちできにゃいかわさんが、ゆっくちできりゅかわしゃんになるんだね!」 「ゆう、にんげんしゃんはすぎょいんだにぇ!」 赤ちゃんたちがいうように、人間さんは、やっぱりすごい。 川さんにゆっくりしてもらえる手段なんて、れいむどころかドスもぱちゅりーも知らないはずだ。 れいむは人間さんの会話を素直に受け取り、とても素直に感動する。 「実はそうなんだよ、れいむ。だから一緒にがんばろうな」 「あのなぁ……」 「ゆゆっ。よくわからないけど、れいむがんばるね!」 人間さんの一人がえっへんと胸を反らせて答え、別の一人が、「はぁ」と疲れたような吐息を吐いた。 ため息をついた一人はぶすっとした仏頂面で胸張る一人をにらみつけ、 「俺たち知らないからな」 「バラさなきゃ、先生だってわかんねえよ。っつーか先生に気づかれたらお前ら殴るからな」 逆に凄まれて「わ、わかったよ」と怯む。 やっぱり、れいむのあかちゃんを持ちたいのに、独り占めされてるから怒ってるんだ。 れいむはそう理解して、頭上の少年にわが子を宥めるような優しい声を掛ける。 「ゆぅ。にんげんさん、けんかはよくないよ?」 「よしよし、待たせたな。じゃあ行くぞれいむ」 少年は、れいむのいさめには答えない。変わりに笑って川のほうを見るようれいむに促した。 いよいよ、この川を渡れるようにしてくれるらしい。 れいむは先ほどの人間同士のやりとりなど忘れ、満面の笑みがパァっとれいむの顔に咲く。 「ゆーん。これからかわさんにゆっくりしてもらうおねがいをするんだね! ゆっくりがんばってねにんげんさん!」 「お前も頑張るって今言ってたじゃん……」 それは、期待通りの話題変更ではあったけど。 れいむの能天気な受け答えを聞いた少年と、彼の仲間たちの顔にいつしか強い嘲りと愉悦の色が浮かんでいた。 だが、近づく帰宅への期待に胸膨らませるれいむ一家は、頭上はるかな人間達の表情の変化に気が付かない。 気付けといっても、顔を直接見あげることの出来ない位置に固定されたれいむたちには無理な話ではあったが。 「……ゆゅっ」 れいむ一家が微妙な空気の変化に、なにも気が付くことのないままに。 一人の少年が赤れいむを掴んだ右腕をすっと身体の後ろに引いた。 唐突な動きに赤れいむはほんの少し驚いたようだったが、怯えの色は微塵もない。 人間さんはゆっくりできる存在で、ことにこの人間さんたちはれいむたちを助けてくれる特別ゆっくりな存在なのだ。 なんで恐がる必要があるというのだろう。 「おねえちゃん、りぇいみゅおしょらをふわふわすぃーってとんじぇりゅよー」 「きゃっきゃっ♪」 「ゆっくりできてるねおちびちゃん!」 「うまくやれよー、弥平次」 「任せとけって」 赤ゆっくりたちの歓声、それを見守る親れいむのゆっくりした声、はやし立てる周囲の少年たち、 そんな彼らに向けて空いた側の手でガッツポーズを作って応える少年。 何が起きようとしているかわかっている者と、何もわかってはいない者。 今だけは、お互いの感情は一致している。 「できればまりさにぶつけたいな」 「あ、それ面白そう。ぶつけたヤツが一等賞だ」 「ゆゆーん、もうすぐおうちにかえれるね!」 「おうちにきゃえったらおきゃーしゃんとゆっきゅちちようにぇ!」 即ち、これから起きること、その先に待つことへの期待と喜悦。 「んじゃ、第一球――」 「ゆっゆぅ、たきゃいたきゃい〜♪」 一瞬先には、その明暗はくっきり分かれてしまうのだが。 「――投げましたぁっ!」 「ゅ……ゅぅぅぅぅぅぅぅっっ!!?」 一瞬の静止から、サイドスローで少年がれいむを掴んだ腕を振りぬいた。 突然身体に掛かった強烈な加速感に、掴まれた赤れいむの歓喜の声が驚愕の叫びに変じたその瞬間、 すっかりゆっくりしていたれいむ一家の目には、わが子が、姉が、妹が、マジックのように消えうせたように見えた。 だから、川面の方から聞こえてくる同属の声を、すぐには誰のものか認知しない。 「ぁぁぁぁっ、いぢゃいっ! あびゃいっ!? えべべ……えびょっ」 ぱしっ! たしっ! じゅぶっ……じゃぼん。 ぎゅるぎゅるっ、と横回転を加えられた赤れいむは、確かに二回水の上を跳ね、三回目で勢いを失い、 それからつんのめるようにな軌跡を描いて、その次の着水であっさり流れの中に飲み込まれていった。 それは、いわゆる石切り遊びと呼ばれる遊びと同じものだった。 というよりも、石切り遊びそのものだ。使うのが、平たい小石ではなく、れいむ――ゆっくりであるということが違うだけで。 横投げで、投擲するものに強い回転を掛け、浅い角度で水面で跳ねさせてどこまで遠く、何回跳躍するかを競う。 投擲物は飛び去るうちに空気の抵抗を受けて回転数を減じ、着水時の抵抗力を失って最後には水中に没することになる。 たった今、赤れいむがあっという間に水没したように。 「……おちび、ちゃん……?」 「おねーしゃん……いにゃいいにゃいしゅりゅの?」 「いみょうと……れいみゅのいみょうと、きゃくれんびょしてりゅの……?」 ゆっくりたちが、ゆっくりと異変に気づいたころには、すでに川へ向かって投げられた赤れいむの姿はどこにもなかった。 音を立てて流れる清流の中に、一瞬餡子の黒が浮かんだが――それも一瞬のこと。 強い流れの中に溶けて消えうせ、投じられた生き饅頭の残滓は綺麗に何も残らない。 だから、れいむたちにはわからない。 なぜ、人間さんが先ほどまで手にしていたはずの家族がいないのか気が付かない。 順番にその身を襲うだろう、命の危機に気が付かない。 もっとも、それに気が付いたところで、文字通り生死を握られた状況ではなんら益するところはなかっただろうが。 「んあー、おしいっ!」 「どこがおしいのさ? まりさ、気付いてもないよ」 「次はせめて、まりさに水音が聞こえるぐらいに近づけろよな」 混乱するれいむたちの頭上で、少年たちが賑やかに言葉を交わしている。 だがきょときょとと家族の姿を探す一家に、その声は聞こえていても内容を理解することはできなかった。 理解できぬままに、次の危機は無情にもやってくる。 「っせえなあ。じゃあ助左、お前やってみろよ」 「任せろよ」 周囲のブーイングにすっかり拗ねた顔をする弥平次と呼ばれた少年に、助左と呼ばれた少年は不敵な笑いを浮かべて応じ、 彼と同じく赤れいむを掴んだ腕をすっと身体の横へと引いていた。 「……ゆ? おにーしゃん、あしょんでくりぇりゅの?」 「おう、遊ぶぞ。れいむで遊んでやる」 視線が急に水平に動いたことに驚いたらしく、掌中の赤れいむがずれた問いを発する。 そのずれた問いに返す少年の返答も、また少しばかり言葉をずらしたものだった。もちろん、こちらは意図的にずらしているのだが。 「ゆゆ……? りぇいみゅであしょぶにょ?」 姿の見えぬ姉妹を探すうちに心に浮かんだ一抹の不安が、幼い赤れいむにその問いを思い至らせたのだろうか。 微妙な言い回しに気が付いて鸚鵡返しに聞き返す声は、ほんの少し不安に揺れていた。 横目で親の方を見れば、やはり心の中に広がりつつある形容しがたい不安に瞳の光を揺らがせる、親れいむの視線と目が合った。 あるいは、腕を引いた少年のしぐさが先の赤れいむの消失のサインだったと思い至ったのかもしれない。 その未だ人間の善性を信じつつ、それでも禁じえないだろう不安の様子が、芽生え始めた人間への恐怖が、 少年に心地よい快楽を与えることを赤れいむはついにその死までしることはなかった。 「そうだ。おねえちゃんのあとに、つづけぇっ!」 「ゆあっ、ゆぅぁぁぁぁぁっ!?」 少年の威勢のいい掛け声と、赤れいむの恐怖と驚愕が相半ばした悲鳴が川原に響く。 今度ははっきりと、親れいむたちは家族が消滅するプロセスを順序だてて目にすることが出来た。 「れっ、れいむのおちびちゃああああんっ!!!」 「……ゅぁ?」 「おっ、おねえちゃあああぁぁぁん!!」 家族の絶叫がとどろく中、六尋ほど先の川面から小さな水音がじゃぽんと聞こえた。 今度のれいむは短い跳躍を五回繰り返し、異常を感知して漕ぐ速度を上げたまりさ一家にほんの少し近づいて、死んだ。 最初の赤れいむと同じく、この世に生きた証を何も残すことはなく、親に最後の言葉を遺すことすらなく、跡形なく溶け崩れて死んだ。 「なっ……れいぶのおぢびぢゃんだぢがっ……。にんげんざん、ごればどういうごどおおぉぉっ!!」 れいむは信じたくなかった。 これが現実だと信じたくはなかった。 娘がいきなり川の中に投げ込まれ、あっけなく死を迎えたことが現実の世界に起きたことだとは信じたくはなかった。 先ほどと変わらない笑顔をれいむに向けて見下ろしている人間さんが、こんな非道を唐突に行う存在だと信じたくはなかった。 「儀式するって言ったじゃん」 その祈るようなれいむの願いを、少年たちは笑顔のままあっさりと折り砕いた。 「饅頭を川に投げ込むって言ったろ。聞いてなかったのか、お前?」 「おまえら饅頭なんだからさぁ。その時点で気づけよ」 馬鹿だなぁ、と笑う少年たちの口元には、れいむにもわかるほどくっきりと嘲りが浮かび上がっていた。 それを見てれいむは、生まれてはじめて憎しみというものを知った。 生まれてはじめて絶望というものを知った。 生まれてはじめて悪意というものが存在することを知った。 それらは全て、ゆっくりできるはずの人間という存在から与えられた。 つい先ほどまで、共にゆっくりしていたはずの、人間さんから。 「でいぶのあがぢゃんはまんじゅうじゃないいぃぃっ!」 「饅頭だよ、キモチ悪いしゃべる饅頭。ほら、その証拠に」 「……っ!!」 「ぃぎゃあああぁぁぁぁっ!!?」 「ほぉら、餡子入りの饅頭だ」 一瞬の躊躇もなくれいむの右頬を毟り取った少年は、身を襲う激痛に泣き喚くれいむの鼻先にそれを突きつけてけたけたと笑う。 やがて苦痛に身を捩るばかりで突きつけられた事実に反応を見せないれいむに飽いたのか、千切ったその部分を川の中に投げ捨てる。 「おきゃーしゃーん!?」 お楽しみは、まだまだあるのだ。 このゲスしかいない屑饅頭の分際でクソ生意気にも、親を案じるようなミニ饅頭を筆頭にして。 「おきゃーしゃーん、じゃねぇよ。ほらさっさと飛べ」 「ぉきゃーしゃんをいじめりゅ……にゃぁああぁぁぁ、おねーちゃんがぁぁぁぁぁっ!!?」 「ゅぁぁっ、れいみゅしにちゃくにゃ……ゃぁぁぁぁぁっ!!!」 頬を大きく千切り捨てられて、身を絶えず苛む激痛にほとんど麻痺していた親れいむの精神がようやく我を取り戻したのは、 愛するわが子の怒りや悲しみに満ちた絶叫が次から次へと飛ぶように遠ざかるという恐るべき事態に直面してからだった。 「ぉあ、あああああっ! おぢびじゃあああああああん!!」 我に返ったところで、もう遅い。 我に返ったところで、何も出来はしない。 親れいむにできることは、命に代えても惜しくはない愛するわが子達が、 次から次へと決して対岸に届くことない死への跳躍に駆り立てられる姿を見送ることだけ。 いや、そもそも描かれる軌跡は対岸へと向けられてすらいない。 すべて、川の中ほどまで進んだ他所の群れのまりさの家族へと向けて投げられているのだから。 「沈め、沈め!」 「あーっ、当たらねぇーっ!?」 「丸すぎてちゃんと飛ばないんだよ。やっぱ何に使ってもだめだな、ゆっくりって」 少年たちが楽しげに笑い、天を仰いで嘆くたび、 「ゅびゃぁぁぁぁぁっ、ゆびぇっ、ぃゃだっ、たじゅけぶびゃ!?」 「ゅぎゃっ! ゅぐぅっ、おぎゃーじゃばばっ!!」 「やだやだれいみゅおちょらとびちゃくにゃ……ぶぎゃぅ……」 赤れいむの声が遠く、彼方へ遠ざかっていく。 二度と親れいむの肌が触れ合えない彼方へと。 投じられた赤れいむの誰一匹、対岸にたどり着くことはなかった。 親れいむと一緒にお散歩に出かけた誰一匹、二度とおうちに帰り着くことはなかった。 六匹全てが、親れいむの目の前で川のせせらぎの中に没して溶けて崩れて死んだ。 親れいむは叫び続けた。全てが終わるまでずっと叫んでいた。 よほど強く投げられたのだろう、最後の一匹は最初の着水の衝撃に耐え切れずに弾けて死んだ。絶鳴すらなかった。 吹き飛んだ餡子が川の中に沈み、リボンが流れに乗って視界から消え去る頃には両の目から流れ出る涙も、 悲鳴を上げるべき喉も枯れ果て、乾き切っていた。 「あ゛……ゅあ゛あ゛……」 頬に痛々しく開いた傷口の痛みすら、もう欠片も感じない。 後に残ったものは、れいむの中を満たすものは、全てを失った絶望だけ。 少年の腕に抱かれて、れいむは生きながらにして死んでいた。 「もぉ、やだぁ……おうち……かえれない……」 あるいは、自分が殺される順番を待ちわびていたのかもしれない。 もう、おうちで待つ伴侶のれいむに会わせる顔などあろうはずもなかった。 生気のないうつろな眼差しを対岸にあるおうちの方角へ向け、在りし日の幸せな生活を、去りし日の安らぎに満ちた家族を想った。 それを壊したのは他の誰でもない、自分だ。 自分が子供たちに早く外の世界を見せてあげたいなどと思わなければ、 きちんと理由立てて反対してくれた伴侶れいむの言葉に耳を傾けていれば、 外の世界に出たとしても、調子に乗ってこんな遠くまで遊び歩かなければ。 「れいむが……れいむがばかだから……みんな、みんな……」 幾つものif全てで、れいむは死に繋がる選択ばかりを選んできた。 今考えれば、れいむにも如何に愚かな試みだったかが嫌というほどによくわかる。 だって、こんな最悪の結果を迎えてしまったんだから。 だから、れいむにはもうゆっくりできない人間たちをうらむ心はなかった。 ここで彼らに会わなかったとしても、きっとどこかで自分たちは死んでいただろう。だって、れいむはとびきりのばかだったから。 生きていることが罪になるほどの、誰もゆっくりさせてあげられない、自分の子供さえゆっくりさせられないゆっくりだから。 今からこのゆっくりできない人間さんたちから与えられるだろう死は、れいむにとって当然の罰なのだと思えた。 「れいむ……ばかでごめんね。れいむをおいてっちゃうことになるけど……せめて、おちびちゃんはあっちでりっぱにそだてるよ……」 だから、れいむはこっちでゆっくりしてね。 心のそこからそう願い、れいむはゆっくりと目を閉じる。 次にくるのはお空を飛ぶ感覚か、れいむの身体を何かが破壊する激痛か。どちらでもよかった。 全てを受け入れる心は出来ていた。与えられるものが死であるなら、どんな苦痛を伴うものでも構わない。 「おーい、何言ってんだよ」 「ゆぅ……?」 与えられるものが、死であるなら。 「お前はおうちに帰るんだよ」 「……ゆ゛!?」 誰が、生など望むものか……! 「お前をおうちに帰すために、ガキども川に投げ込んでやったんじゃないか。お前が帰んなきゃどうすんだよ」 だというのに。少年の笑顔が、れいむの心を痛烈に一打ちして蘇生させた。 ま、水が収まるまでゆっくりしろよ。少年はにやにやと嫌な笑いを浮かべてそう告げた。 れいむの願いと対極をなす、あまりにも残酷な言葉をそんな笑顔で淀みなく告げた。 「……あっ、あがぢゃんみんなじんじゃっで、ごろされぢゃっでがえれるわげないでじょおぉぉ!?」 だがそれに驚き、叫ぶれいむは本質を理解していない。 自分を抱えたままの少年が、いったいれいむに何を望んでいるのかを。 当然、ことの本質を理解しようともしていないれいむの抗議になど、少年はまるで取り合わない。 そうやって、れいむの身体ではない、心を苦しめ、痛めつけることが目的なのに、この饅頭はまるでわかっていないのだから。 楽しげに笑う少年の意図を、れいむはまったく理解しない。 理解しないままに、少年が望むままに苦しみ、悶え、のた打ち回る。 「ごろじでっ! あがぢゃんだぢどおなじみだいに、ごろじで! すぐごろじで! れいぶをごろじでっ!!」 「あっそう。じゃあ好きにしろよ。とりあえず傷は直しておいてやるから」 「ゆびゅっ!?」 なおも殺してくれと喚きたてるれいむに、少年は肩から提げた布地の鞄から竹筒の水筒を取り出した。 そこから頭に振りかけらた液体が目に染みて、思わずれいむは悲鳴と共に目を閉じる。 一瞬、ゆっくりが死ぬことのできる毒か何かと期待したが、もちろんそんなものではなかった。 それどころか、引き裂かれた頬の傷口があっという間に痛みを失っていくのがわかる。 恐る恐る、髪を伝って口元に一筋の流れを形作ったその粘度の高い液体を舐めてみる――とても、甘い。 傷つき、死をひたすら望むほどに疲弊した心すら、油断すると癒してしまいかねないほどにその液体は甘かった。 それが水あめというあまあまなたべものであるとまでは、まったく野生で育ってきたれいむは知らない。 「じゃーな」 別れを告げるその言葉に我を取り戻した時には、頬の痛みはまったくなくなっていた。 頭に注がれる液体も、いつのころからか途絶えている。慌てて目を開けたれいむの 先のれいむの懇願など気にも留めず、いっそ丁寧なぐらいゆっくりと、安定した岩の上にれいむを置いて手を振っていた。 岩場から飛び降り、れいむがその背中を追う頃にはすでに少年たちの姿はずいぶん先にある。 「まっ、まって! おいでがないでっ!」 「礼はいらないぞー」 「あと一日も待ってりゃ水は引くと想うぞ。よかったな、赤ちゃん死なせた代わりに家に帰れるぞ」 まあ、多分ちびが死ぬのと水が引くのは関係ないけどな。 そう言って、少年たちはどっと愉快そうに笑いあっていた。 「でいぶをごろじで! ごろじでよぉ!」 「やーだよ。死にたきゃ勝手に死ねば?」 れいむが泣けば泣くほど、叫べば叫ぶほど、少年たちは楽しそうに肩を震わせて笑った。 顔がキモい、声がキモい。ガキ殺したぐらいで必死なのがキモい。 理由を挙げ、せせら笑い、だが川原を離れる歩みは止めずに、れいむからどんどんその姿が離れていく。 「おでがいじばず! でいぶをごろじでぐだざいっ! れいぶを、でいぶをあがぢゃんのどごろにいがぜでぐだざい! おねがいじばず、おでがいじばぶっ!!」 れいむは泣き喚きながら、追いかけた。 精一杯、尖った石が親れいむの底面を抉り、切り裂く痛みなど気にもならなかった。 致命傷には至らない痛みなどどうでもよかった。 ひたすらに、自分の命を少年達が摘み取ってくれることを希った。 彼らがれいむ自身の命よりもはるかに重い、赤ちゃんたちの命を遊びのために全て流し去ってしまったように。 だが子供達は無情にも、れいむの願いなど一顧だにせず嘲り笑いながら走り去っていく。 どんなに跳ねても、どんなに飛んでも、その背中にれいむが追いつくことは決してなくて。 「どぼじで! どぼじでごろじでぐれないのおぉぉぉ!!」 ただ、痛々しい親れいむの絶叫だけが、誰もいなくなった川原に轟いた後。 しばらくして、大きな水音がひとつ新たにバシャンと響き、川原は元の静けさを取り戻した。
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もうわからない 8KB もうわからない ※駄文注意 ゆっくりできない。 あんなにゆっくりできたのに。 今では全然ゆっくりできない。 それでもじっとしてたらゆっくりできない。 ぼくはゆっくりするために、 準備を整え森に向かった。 草を食んでるれいむを見つけた。 僕に気付かずむしゃむしゃ食べてる。 決して甘くはないだろう。 食べても味はそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 食べるのやめて大きな挨拶。 元気はなかなか良さそうだ。 「ごはんたべてるからじゃましないでね!れいむおこるよ!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「れいむは何でゆっくりできる?」 「ごはんをたべたらゆっくりできるよ!」 そうか、食事はゆっくりできるのか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は甘いお菓子。 甘い匂いに輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 嬉しそうに頬張るれいむ。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん食べてどんどん膨らむれいむ。 いきなりぴたりと食べなくなった。 「どうしてご飯を食べないの?」 「れいむはお腹一杯だよ!あまあまはいらないよ!」 「駄目だよれいむ、話が違う。食事はゆっくりできるでしょ?」 地面のお菓子をかき集め、 転がるれいむの口をこじ開けお菓子を突っ込む。 「ゆばばばば!!」 舌で中から押し返される。 押し返されたら押し返す。 足で無理やり押し戻す。 膨らみ続ける体に亀裂。 目玉は半分飛び出してる。 皮に餡子が滲み出ている。 最後にぐいっと押し込むと、 とうとう切れて破裂した。 詰まった餡子が辺りに飛び出す。 消化しきれなかったお菓子もあった。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 れいむは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 交尾をしているまりさを見つけた。 僕に気付かずぱんぱんしてる。 相手は妥協したのだろう。 交尾しててもそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 交尾はやめずに大きな挨拶。 交尾してても返すんだ。 「すっきりするからじゃまするなだぜ!じゃまをするならころすのぜ!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「まりさは何でゆっくりできる?」 「すっきりできたらゆっくりできるぜ!」 そうか、交尾はゆっくりできるのか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は美ゆっくり。 綺麗な相手に輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「ゆっふん、ゆっふん、きもちいー!」 嬉しそうに腰振るまりさ。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん相手を変えてどんどん実る子供達。 いきなりぴたりと交尾をやめた。 「どうして交尾を続けないの?」 「まりさは十分すっきりしたのぜ!すっきりーはいらないんだぜ!」 「駄目だよまりさ、話が違う。交尾はゆっくりできるでしょ?」 地面のゆっくりをかき集め、 転がるまりさのぺにぺにを引っ張りまむまむめがけて突っ込んだ。 「ゆびびびび!!」 体を振って手から逃れる。 逃げられたら連れ戻す。 体を振って発情させる。 疲れた体で交尾を続ける。 絶頂を迎える度に体が縮む。 萎み続ける体で腰を振る。 限界超えても止められない。 最後にどぴゅっと相手に飛ばすと、 とうとう萎んで倒れ伏した。 体が黒く変色していく。 相手も頭の茎ごと黒ずんでる。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 まりさは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつもゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 川面を見ているありすを見つけた。 僕に気付かずくねくねしてる。 自分の美貌が微妙なのだろう。 ポーズを決めてもそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 川面に向かって大きな挨拶。 こっちを向いて挨拶してよ。 「おけしょうするからじゃまをしないで!いなかものはわかってね!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「ありすは何でゆっくりできる?」 「かわいくなったらゆっくりできるわ!」 そうか、化粧はゆっくりできるのか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は白い小麦粉。 お化粧道具に輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「ばっふん、ばっふん、とかいはよー!」 嬉しそうに化粧?をするありす。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん顔を擦り付けどんどん白くなるありす。 いきなりぴたりと化粧をやめた。 「どうして化粧を続けないの?」 「ありすはとっても可愛くなったわ!化粧はいらないよ!」 「駄目だよありす、話が違う。化粧はゆっくりできるでしょ?」 地面の小麦粉をかき集め、 転がるありすの目の前に山を作って突っ込んだ。 「ゆぶぶぶぶ!!」 暴れて山を崩しだす。 崩されたら建て直す。 上から小麦粉を振りかける。 かさかさの体で転げまわる。 小麦粉が口に入る。 入ったそばから水分を吸い取る。 最後の水分無くなって、 とうとう乾燥して動かなくなった。 ミイラみたいに痩せ細っ体。 触ったそばから崩れ落ちる。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 ありすは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつでもゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 チラシを読んでるぱちゅりーを見つけた。 僕に気付かず一匹で喋ってる。 漢字が難しいのが微妙なのだろう。 頷いてはいてもそれなりーな顔だ。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 こっちを向いて大きな挨拶。 だけどげほげほむせてしまった。 「どくしょするからじゃまをしないで!ばかとはあたまがちがうのよ!」 途中で邪魔されご機嫌斜め。 無視して話を聞いてみる。 「ぱちゅりーは何でゆっくりできる?」 「ほんがよめたらゆっくりできるわ!」 そうか、読書でゆっくりできるか。 叶えてやるため、袋を漁る。 差し出す物は広告チラシ。 広告チラシに輝く目。 地面に置いたら飛び付いた。 「むっきゅん、むっきゅん、きょうみぶかいわー!」 嬉しそうに読書をするぱちゅりー。 どんどん地面に放り投げる。 どんどん取ってどんどん読むぱちゅりー。 いきなりぴたりと読書をやめた。 「どうして読書をやめちゃうの?」 「ありすはとっても賢くなったわ!魔導書はいらないよ!」 「駄目だよぱちゅりー、話が違う。読書はゆっくりできるでしょ?」 地面のチラシをかき集め、 転がるぱちゅりーにチラシを見せつけ飛ばして読んだ漢字について突っ込んだ。 「ゆべべべべ!!」 頭がショートし目を逸らすぱちゅりー。 逸らされたら無理やり戻す。 逸らした先にチラシを先回り。 あっちを向いたらあっちに向ける。 こっちを向いたらこっちに向ける。 ぐるぐるその場で逃げ惑う。 最後にうえっと嗚咽を漏らして、 とうとう吐いて動かなくなった。 口からクリームが止まらない。 焦点の定まらない目が虚ろに彷徨う。 「もっどゆっぐりじだがっだ・・・」 ぱちゅりーは呟いて永遠にゆっくりした。 駄目だ、こいつでさえゆっくりできない。 次を探して森を進んだ。 それから沢山ゆっくりを見つけた。 僕は全部に話しかける。 それでも全部が微妙なんだ。 虐待してもそれなりーな顔だろう。 まずは挨拶。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 相手を見据えて大きな挨拶。 元気はなかなか良いんだけどね。 「殺すから覚悟をしてね!逃げても無駄だよ!」 ダッシュで逃げられご機嫌斜め。 歩いて距離を詰め直す。 「ゆぎゃあ!!こっちにこないでねぇ!?」 「ゆっくりを殺せばゆっくりできるよ!」 そうだ、ゆっくり殺しはゆっくりできる。 殺すために、袋を漁る。 取り出す物はごついハンマー。 ごついハンマーに輝く目。 ゆっくりに投げたらぶつかった。 「よっしゃ、うっしゃ、当たったぜー!」 嬉しそうにポーズを決める僕。 どんどん相手に放り投げる。 どんどん投げてどんどんへこむゆっくり。 いきなりぴたりと投げるのをやめる。 「ゆ、やべでぐれるの・・・?」 「なんだか飽きちゃった・・・お前は殺すよ・・・」 「やべてねぇぇぇ!!おにいざん!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉ!!」 地面のハンマーをかき集め、 涙を流すゆっくりに集めたハンマーを突っ込んだ。 「ゆぼぼぼぼ!!」 下敷きになって潰れたゆっくり。 潰れたゆっくりを見て溜息が出る。 かつての虐殺を振り返る。 暴行、火焼き、水攻め、言葉攻め、 その他試したあの頃が一番楽しかった。 いつからだろう、普通のやり方じゃゆっくりできなくなったのは。 前はあんなにゆっくりできたのに。 デジャブがゆっくりの邪魔をする。 とぼとぼ切り株まで歩いて、 腰を下ろすと再びはぁーっと溜息を漏らす。 「もっとゆっくりしたかった・・・」 僕は呟き立ち上がる。 駄目だ、やっぱりゆっくりできない。 次を諦め森を出た。 あとがき どう見て(ry もっとゆっくりを殺してすっきりしたいのにネタが出ない自分の独白です。 ストーリーが思いつく人は本当に凄いと思う。 最後までお付き合い下さりありがとうございました。 前作 ふたば系ゆっくりいじめ 140 おまえはなにもわかっちゃいない ふたば系ゆっくりいじめ 143 おまえはなにもわかっちゃくれない ふたば系ゆっくりいじめ 144 ぼくはぼくをわかっちゃいない ふたば系ゆっくりいじめ 175 やめられない虐殺 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 有り余るほどの美ゆっくりをどうやって準備したwww!? (っていうか、美ゆっくりの基準は人間じゃ判らなくね?) -- 2018-03-15 17 47 56 どんな好きな事(=ゆっくりできる事)も、そのうち飽きる。 芋粥ってオチなんだろ。 -- 2014-04-11 12 17 24 交尾の途中で声かけたのにワロタw -- 2012-07-19 08 04 38 ゆっくりじゃ満足できなくなったってこと?隔離した方がいいんじゃ・・・ -- 2011-09-26 08 01 08 ぱちゅりーのくせに「ありすはとっても賢くなったわ!魔導書はいらないよ!」って言ってて吹いたw -- 2010-12-25 22 04 11 鬱になる -- 2010-12-13 00 46 38 リズム感があって引き込まれました。 どうしたらこういう文章が書けるんだろう・・・ -- 2010-06-14 19 09 53 ↑鬼意山の最後の台詞を見ろよ… -- 2010-04-30 18 14 00 論破系は好きだけど、このお兄さんはただの馬鹿じゃね? 「ゆっくりするならずっとし続けろ」としたくせに最後自分は虐待はゆっくりできるけどずっと続けられない☆というのはゆっくりと一緒・・・ -- 2010-02-25 16 29 12
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ゆっくりぎゃくたい 1KB 虐待-いじめ ギャグ 小ネタ 忙しい方にも安心の1kb 春先の恒例行事といえば新歓コンパ。 飲んで騒いで、大いに盛り上がったところで先輩から 「おうい、一年、なんかやれよ」 なんて声が上がる。 新入生どもが、誰がやるか牽制しあってる所で、スッと立ち上がったのは一人の巨漢、 「一番! 平戸市出身! 次藤! ゆっくり虐待します!」 ……うわぁ、 と、なんともいえない空気になったのをよそに、懐から取り出したのはゆっくりまりさ。 テーブルの上の瓶やら皿やらを片付けて、さあ始めるぞ、と周りをグッとねめつける。 存分に注目が集まったところで、まりさのお帽子を取ると、ぐるりとさかさまに引っくり返して本体をテーブルに、 「やめてねゆっくりできないよ!」とか言ってるのを無視して、ケツにお帽子をポンと乗っけて、おもむろに一言、 「……ゆっくり逆タイ!」 ――――――――――――― ・後書き これからの季節、九州出身の方はぜひお使いください。 ごめんなさい。もうしませんから。多分。 これまでの口演 ふたば系ゆっくりいじめ 951 落語「ゆ虐指南」 ふたば系ゆっくりいじめ 971 落語「善行れいむ」 ふたば系ゆっくりいじめ 1015 落語「ぱちぇ烏」 ふたば系ゆっくりいじめ 1038 落語「ちぇんのバッジ」 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ある意味勇者だなww 一般人や愛で派には、まがいなりにも虐待ネタだから好まれないし。 虐待家には、虐待行為自体を蔑み馬鹿にした軽率発言とも思われるし。 ・・・だが、その性格は嫌いではないwww -- 2018-03-03 08 58 42 おお、さむいさむい -- 2013-09-22 12 13 08 だだすべりなんだね、わかるよー -- 2013-07-17 11 43 58 ねめつけるは江戸弁かな -- 2013-03-06 11 22 01 はい -- 2012-10-03 22 43 28 周りをグッとねめつける ってのも方言なのかな? -- 2012-08-28 23 11 30 ……うわぁ -- 2012-07-17 17 02 20 ほのぼのしててもみもみできるぜ! -- 2012-06-12 20 01 37 ワッツ -- 2012-01-08 17 56 01 ↓違うよ 九州弁の語尾の「〜たい」だよ -- 2011-01-22 16 51 40 逆体 -- 2010-09-22 16 25 04 “たい”の使い方が間違ってるな -- 2010-09-21 04 44 12 何故か左門豊作を思い出した -- 2010-09-02 22 44 06 ほほう…面白い… -- 2010-08-11 01 19 30 そんなあなたが好き -- 2010-08-10 03 00 20 やるじゃん。 -- 2010-07-08 21 54 57 メイトリクス「なかなかおもしろいSSだ、評価するのは最後にしてやる」 -- 2010-06-16 15 58 10
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ユグソウ 前半 13KB 虐待-普通 制裁 パロディ 小ネタ 理不尽 自業自得 自滅 れいぱー 希少種 幻想郷 独自設定 中編、後編は後日。愛で要素が若干あり ・飼いゆっくりがひどい目に会います ・胴つきの希少種がでます。そしてひどい目に会います ・元ネタはタイトルを見れば分かると思います ・中だるみしたら良くないので前・中・後ろに分けようと思います。 監視カメラのデータはどこかに発信されていたが、ゆーさつはお金や偉い人との関係のため 逆探知ができず捜査は行き詰ってしまった。 仕方ないので現場の第一線で張り続けていたちぇん捜査官は詳しくしらない二匹のために 過去の事件の説明と噂の真偽の確認も兼ねて視聴覚室二人を連れていった。 まりさ達三匹はゆーさつの視聴覚室にいた。 ゆーさつの視聴覚室には資料という名目でDVDデッキやパソコンが数台置かれており、 何名かの上官お兄さんが暇つぶしによく何人かそこでごろごろしている。 一応ゆっくりも使用する事が可能だが、使用するためには許可が必要で使用時間にも 厳しい制限があり、一分でもオーバーすると厳しいお仕置きが待っている。 「ところでちぇん!!なんでぱそこんさんをつかっているの?」 れいむはちぇんに聞いた。 一方のちぇんはゆっくり専用のマウスを器用に使ってパソコンでいじっていた。 「まえね、うわさできんたんだけどね!!はんにんさんのさいしょのはんこうからげんざいの はんこうまでのどうがさんがこのさいとさんにあるんだよ!!」 「ゆぅ!!ほんとうなのそれ?」 「それをいまかくにんしているところなんだよ~、わかってね~」 ちぇんはURLを打ち込み、以前逮捕した変態お兄さんから聞きだしたパスワードをうちこんだ。 そして、サイトが開かれた 「…ゆ、ゆぎゃぁぁぁぁぁぁ!!わがらないよぉぉぉ!!わからないよぉぉぉぉぉ!!」 ちぇんはサイトを開いた瞬間いきなり悲鳴を上げた。 「どうした…のぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 「ごわいよっぉぉぉぉぉぉ!!」 三匹がビビるのも無理はない。開けたサイトは実はゆっくりの虐待映像を専門的に取り扱う 動画サイトだったのだ。 開けた瞬間から目玉を引き抜かれたれいむの顔をズームで出てきたら人間の子供でもびびる ひとしきり驚いて落ち着いた三匹はとりあえず動画を探すことにした。 「ゆぅぅぅ…こわかったよぉぉぉ…ゆ?わかるよ~、これなんだね~」 「はやくひらいてね!!」「はやくするんだぜ!!」 「ゆ!?5つあるよ~。これはさっきのじけんさんだからいいとしてどれからみるんだよ~」 「「いっちばんさいしょからだよ!!」」 「わかったよ~」 カチ 1と書かれた動画が再生された。 ありすは真っ暗闇に中で目を覚ました。 「ゆぅ!?まっくらなんてとかいはじゃないわね!!ちょっとおねえさん!! はやくあかりをつけなさい!!」 だが声が返ってくることはなく自分の声のみが跳ね返ってくる。 「だれもいないの!!とかいはのありすのためにあかりさんをはやくつけなさい!!」 その声に反応するかのように急に明かりが付いた。 「ゆぅ!まぶしいわ!!…ゆぅ?ここはどこ?」 そこは荒れ果てたバスルームであった。 所々タイルがはがれ、風呂の中にはとてもゆっくりできないような液体が入っていた。 そして四角い時計のような物と小型のテレビ、そして四角い箱が置いてあった。 外に出るための扉があったが、鍵がかけられており扉の隙間をふさぐかの様にタオルが 隙間に敷き詰められてした。 「うつくしいありすをこんなところにつれてくるなんてなんていなかものなのかしら!!ゆぅ!?」 突如テレビが付いた。そこに映し出された人物はやはりれいむの皮を被っていた。 『ハローありす。ゲームをしよう』 「ありすをこんなところにつれてきたいなかものはあなたね!!このいなかもの!!」 『ありす、お前は飼いゆっくりの立場を悪用し近隣に住んでいる罪のない飼いゆっくりを犯し殺し その罪を野良ゆっくりに押しつけた。今回はその性欲の強さと頭の回転の良さをテストさせてもらう』 「なにいっているのぉぉ!!ありすはきんばっちなのよぉぉぉ!!かとうなぎんばっちですっきりーして なにがいけないのぉぉぉ!!ばかなのぉぉぉ!!しぬのぉぉぉ!!」 ありすが叫んでいると時計と思われた四角く板に3:00の文字が浮かんだ 『この映像が終わった時からそこの風呂の水道から水があふれ出てくる。 約3:00分程で風呂の水があふれ、お前に水がかかるようになる。 さらに二分でお前の身長分の高さになる。まあその前にお前は解けて死ぬ事になるだろうがな。 あの水はお前が犯し殺したゆっくりを沈めたものだ、お前にとってはとてもゆっくりできない 臭いだろうがな。クックックック。 止めたければそこに転がっている箱の穴に水以外の物を入れ箱の中にあるリモコンを壊すことだ。 間違っても水を入れない事だ。入れた瞬間水の勢いがさらに上がるようちょっとした細工をさせてもらった。』 「ちょっとまちなさいぃぃぃ!!おみずさんいがいでなにがあるっていうのぉぉぉぉ!!」 『では健闘を祈る』ブチン!! ピ!ザァァァァァァ!! 「いやぁぁぁぁぁぁ!!おみずさんがぁぁぁぁぁぁぁ!!」 テレビが切れたと同時に水道が開き、水が一気に風呂へ流れ込んだ。 「いやぁぁぁぁ!!そ、そうだわ!!じゃぐちさんがどこかにあるはずだわ!!」 お姉さんとの思い出で蛇口の存在を思い出したありすは風呂の淵に上り、必死に蛇口を探す だが、蛇口は破壊されており回せなくなっていた。 「いやぁぁぁぁ!!じゃぐちさんがないわぁぁぁぁぁ!!あのはこさんのなかにおみずさん いがいになにをいれればいいのよぉぉぉぉぉ!!」 ありすは叫んだ。だが叫んで答えが返ってくるならだれでもやる。 そしてひたすら叫び続けて残り2:00になったその時であった。 穴の大きさを見てありすに閃きが走った。 「ゆ!?…あったわ!おみずさんいがいのもの!! でも…でぼぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」 ありすはひたすらためらった、これはありすのあいでんてぃてぃ!! これはありすのしんぼるぅぅぅぅぅぅ!!とかいはのあがじぃぃぃぃぃ!! ひたすら葛藤したが残り1:30になったところでやはり命が大事という事で観念し 箱に向かってぺにぺにをつっこんだ 「ゆぐぅ…やっぱりありすのかたちにあわぜぇぇぇぇぇぇぇぇ!! べにべにが!べにべにがぁぁぁぁぁぁぁ!!」 そう、ありすは自分の中身で中のリモコンをショートさせる事を閃いたのだ。 穴の中には様々なコードが絡み合っており、その奥にリモコンがあった。 少しこの装置について説明すると、この穴からリモコンの間にはピアノ線が張られており、 ここにぺにぺにを挿入するとぺにぺにがバラバラに引き裂かれるのだ。 そのピアノ線の下に受け皿のような物が置かれており、ここにありすの中身がある程度入る 事によって装置が止まるように作られていた。 だがその量はありすの弾10発分であり、標準ゆっくりの体重の6分の1である。 かなりの量が必要であるのは間違いない。 「いだいぃぃぃぃぃぃ!!ながみがででるぅぅぅぅぅぅ!!」 ありすはぺにぺにから溢れるカスタードの痛みに必死に耐えつつ挿入し続けた。 それしか助かる道はないからだ。 残り30秒 「ゆぅ…まだなの!?」 ありすは出カスタードの痛みに耐えつつ、まだ満たされない事に苛立っていた。 だがありすは知らなかった。犯人はどれくらいで満たされるかを近くにいたレイパーありすを 使って時間を測ったのだが約2:00かかったのだ。つまりありすは決断するのが遅すぎたのだ。 そんなことも知らない内に時間は残り10秒になっていた。 「まだなのぉぉぉぉ!?まだなのぉぉぉぉぉぉ!?」 もう大分減っており、フラフラになっているはずなのだがアリスは叫ぶ。 だが、時は無情に経っていく… 残り5秒… 「いやぁぁぁぁぁぁ!!はやくぅぅぅぅぅ!!かやくぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!」 3秒… 「おねえさぁぁぁぁぁん!!しょうじきにいうわぁぁぁぁぁぁ!!ありずはのdpじょpv」 2秒… 「うhdhbふぃうひsvbhふぉい」 1秒… 「うhふいsgvbfykしょ」 0秒… サー 「hびdhs…いやぁぁぁぁぁぁ!!おみずさんがあふれてきたぁぁぁぁぁ!!」 ありすは挿入していた穴から見るも無残なぺにぺにを引き抜き、 必死にドアに体当たりを始めた。 「あげなざい!!あげなざいぃぃぃぃ!!うづぐじいありずをごごからだじなざいぃぃぃぃ!!」 ありすは狂ったかのように体当たりをするも鍵が開くことはなかった。 アリスがそうこうしている内に水があの穴の中に侵入し、装置が発動してしまった。 ピ!!ザァァァァァ 「いやぁぁぁぁぁぁ!!おみずざんのりょうがぁぁぁぁぁ!!」 それからは早かった。 ペニペニの傷口から中へ水が浸入していき、ありすは通常の二倍の速さで溶けて行った。 それに反比例するよう扉に噛みついたり、体当たりする音は小さくなっていった。 黒くて甘そうな臭いがしそうな水に肌色の水が混じり、そして消えていった。 ちぇんはここで動画の停止ボタンを押した。 ちぇんは恐怖のあまり、半泣きの状態でしーしーを漏らし。残りの二匹は途中から ぺにぺにをおさげやもみ上げで必死に押さえていた。 「ぼわいよぉぉぉぉぉ!!」 「どぼじでごんなごどずるのぉぉぉぉぉ!!」「いやぁぁぁぁぁぁ!!」 停止ボタンを押したその瞬間から三匹は絶叫を挙げた。 横で別の動画サイトを見てにっこにこしていた別の上官お兄さんは一瞬三匹を睨んだ。 「ゆぅぅぅぅ…わかるよぉぉぉ、したいさんはなかったんだよ~」 「こんなのがまだ3つもあるのぉぉぉぉ!!」「やだぁぁぁぁ!!」 「でもこれをみないとはんにんさんのてがかりがないかもしれないんだよ~わかってね~」 「ゆぅぅぅぅ…」「おしおきはいやだおしおきはいやだおしおきはいやだ」 ちぇんはおそるおそる2をクリックした。 「おにいさぁぁぁぁぁん!!どこぉぉぉぉぉぉ!!おにいさぁぁぁぁぁん!!」 てんこが目覚めるとてんこはお兄さんの名前を呼んだ。 「おにいさぁぁぁぁん…てんこはここにいるんだよぉぉぉ!!」 だが返事は来ない。少し冷静になったてんこは辺りを見回してきた。 周りはワイヤーで囲まれており、目の前にはカミソリワイヤーが張り巡らされ、 その奥にスイッチがおかれていた。 横の方にはテレビとタイマーが置かれていた。 「ここどこぉぉぉぉ!!おにいさぁぁぁぁん!!てんこさびしいよぉぉぉぉ!!」 てんこが叫んだその時であった。 ザ…ザァァァァァ テレビが付いた。 そこにはまたれいむの皮を被った男が映っていた。 「だれ?おにいさんのおともだち?」 てんこはそう尋ねるが返事は来なかった。 『ハローてんこ。ゲームをしよう』 「おにいさぁぁぁぁん!!ごのひとごわいぃぃぃぃぃ!!」 てんこは泣きだした。 『てんこ。お前はお兄さんの気を引くために水道をいじったり、花壇を荒らしたりした。 それだけならまだかわいいぐらいだ。だがお前はさらにお兄さんの気を引こうとナイフで 手首を切ったりするなどして自分の体に傷を付けた。お前は自分を全く大切にしていない。 今回は自分を大切にする事を今回学んでもらう。』 「おにいさぁぁぁぁん!!おにいさぁぁぁぁん!!」 『この部屋は完全に密閉状態であり、どこにも出口がない。 だがこの奥にあるスイッチを押せば扉が開き、お前はお家に帰れる。 だがそんなことではここでいつまでも泣きわめいていそうだ。よってタイムリミットを設けた。』 この言葉と同時に時計に5:00の時間が浮かんできた。 『この映像が終了してから五分後にはこの部屋に毒ガスが充満する どんなゆっくりでもすぐにころりと死ぬ。クックックック。 大好きなお兄さんにも会えなくなるぞ』 「いやぁぁぁぁぁぁ!!おにいさんにあいたいぃぃぃぃぃ!!」 『どんなに泣き叫んでも助けは来ないぞ。ではお兄さんにまた会えるようにがんばることだ。』 ブチン!!ピ!ピ! タイマーが作動した。 「いやぁぁぁぁぁあ!!おにいさぁぁぁぁぁん!!てんこをむかえにきてぇぇぇぇぇ!! いいこになるからむかえにきてぇぇぇぇ!!」 てんこはひたすら泣き叫ぶだけであった。 「もうわるいことしません!!おにいさんにうしろからだきつきません!! おにいさんのごほんをどこかにかくしたりしません!!おにいさんにあさのちゅっちゅをしません!! おにいさんのぽんぽんさんにいきおいよくとびこみません!! おにいさんのふとんにかってにもぐりこみません!!」 今までやってお兄さんにやってきた悪事の数々を懺悔しても時間は無情に過ぎていく。 「おにいさん…おにいさん…」 ついにその場で丸くなってしまった。 だが残り3分程になったその時であった。 「ゆぐ…ゆぐぅ…」 半泣きの顔を手で覆い、目をこすりながらてんこは立ち上がった。 「おにいさんにあいたいよぉぉぉ、おにいさん…」 そしてゆっくりとした足取りであったがてんこはカミソリワイヤーに近づいて行った。 そして出来る限り通り抜けられそうな所を見つけると足を器用にくぐらせ、 一歩一歩確かめるように進んでいった。 だが、あくまでぎりぎり通り抜けられそうな所なだけであって、通るたびに カミソリが体を切り刻んでいった。 「いたい…いたいよぉぉ…おにいさぁぁぁぁん!!」 一歩歩くたびにスカートや足に傷が付いていき、頭をくぐらせるようにしようとすると 頭を少し切ってしまった。 残り時間1:30の所でようやく半分の所まで来たが、てんこの体は切り傷だらけになっていた。 「おにいさぁぁぁん…あいたいよぉぉ…おにいさぁぁぁん…」 もうてんこは大好きなお兄さんともう一度会いたいがための執念だけで進んでいた。 だが、執念の力だけでは体が思うように動かないらしくその歩みは先に比べて非常に遅くなっていた。 残り時間20秒の所でてんこはついに歩みを止めてしまった。 「おにいさん…おにいさん…」 その場で唯立ち尽くし、ただただおにいさんと呟いていた。 だが、変化が起こった。残り十秒のテンカウントが始まった所からだ。 10… 「おにいさん…おにいさぁぁぁぁぁん!!うわぁぁぁぁぁぁぁ!!」 もうお兄さんの顔のフラッシュバックが起こったのかてんこがやけくそになって 一気にかけぬけようとした。 もうどうなろうがしったことじゃない、お兄さんとさよならしたくない!! その一念がてんこを動かしていた。 5… 「いやだぁぁぁぁ!!ざよならじだぐないぃぃぃぃ!!」 3… 「もっとちゅっちゅしたいぃぃぃぃ!!だきだきしたいぃぃぃぃぃぃ!!」 2… 「あいたいぃぃぃぃぃ!!あいたいぃぃぃぃぃ!!」 1… 「おにいさぁぁぁぁぁぁぁん!!!」 0… てんこは残り一秒の所で手をぐっと伸ばした。 そしてその場でたおれこんだ。もう体が痛みのあまりに一歩も動けないんだろう。 時計のカウントは残り一秒で止まっていた。 ザ…ザザァァァァ… テレビが再びついた 『コングラッチュレイション。てんこ おまえのお兄さんへの愛しかと見届けた。これでお前は自分の大切さが分かっただろう。 自分の生を大切にし、お兄さんとも今後とも仲良く過ごすといい』 「これで…おにいさんに…あえるよ…」 ザァァァァ… てんこの意識はテレビが消えるのと同時に消えた。 ちぇんはここで停止ボタンを押した。 「すごいよ~あいのちからなんだねぇぇぇ!!」 「ううぅぅ、れいむとちゅうでないちゃったよ!!」「あとであのてんこにおいわいにいこうね!!」 「あのてんことはちぇんはおはなししたけどずっとおにいさんは?ときいてたよ!!」 どうやらこのちぇんはこのてんこと事件後にあったそうだ。 この映像の後にゆーさつに保護され、てんこはお兄さんと再開したそうだ。 再開した時にはちぇんはいなかったそうだがちぇんの上官お兄さんはその現場に立ち会っていたそうだ。 なんでもひたすらお兄さんに抱きついて泣きながらす~りす~りしていたそうだ。 見ているこっちが恥ずかしくなったと言っていた。 隣でパソコンをAVを見ていた別の上官お兄さんは今見ている微笑ましい内容ににっこにこしていた。 特にあの滑り込みがかわいらしいとばかりに何度も同じ物を見ていた。 「それじゃあみっつめにいくよ~!!ここからさらにたちがわるくなっているんだよ~」 ちぇんは三つめをクリックした。 3・4が長くなりそうなのでここで一旦停止!! あとがき 今書いている物がただいま行き詰っているので先にこっちを終わらせます。 後作者名ですが…どっちもいまいちだと思いましたのでブレあきと名乗らせてもらいます。 それに今後出る私の作品が多分いろいろな物がブレていると思うので…たはははは 書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 621 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター編~ 序章 ふたば系ゆっくりいじめ 914 ゆっくりとの共存社会 ~ニュースキャスター編~ ふたば系ゆっくりいじめ 955 ゆっくりの進化 一 前半 ふたば系ゆっくりいじめ 1047 ゆっくりの進化 一 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 1066 ゆっくりの進化 一 後半 ふたば系ゆっくりいじめ 1089 ユグソウ プレリュード トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ありすはともかく、胴付きてんこはお兄さんと話し合えば問題ないレベルじゃない? 犯人の基準がわからにゃいよ~? -- 2018-01-26 17 08 07 てんこにすりすりしてもr「HENNTAI」どぼじでぞんなごどいうのおおおおお」 -- 2010-12-12 22 00 54 フヒヒwwwてんこかわいいですwww -- 2010-06-17 03 47 39