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注意 この作品では美鈴が極悪人です。しかも北斗神拳と南斗聖拳を当然のように使います。 美鈴が好きな方、ゆっくりが虐殺されるのを見たくない方、北斗の拳がわからない方は読まない方がいいと思います。 以前北斗ネタで書かれた方とはまったくの別人です。 北斗の拳は面白い漫画なのでぜひ読んでね! 紅魔館の門の前。紅美鈴は門の柱に寄りかかってうなだれていた。 彼女は決して眠ってはいない。意識はむしろ覚醒している。眠った振りをしているのは、単に体力を浪費したくないからである。 帽子の下では目がぎらぎらと輝き、一見力を抜いたように見える体には生気がみなぎっている。間合いに近付けば、間違いなくやられる。格闘技を齧った人間なら、彼女の隙のなさに気づくはずだ。 「みんな、きょうはあのバカなババアがねているよ!ちゃんすだよ、まりさ!」 「ゆっへっへ!みんな、さわがずにまりさのさくせんをよくきくんだぜ!あのババアはねているんだぜ。そのまえをしずかにとおりすぎるんだぜ!」 「わかったね、おちびちゃんたち!あかちゃんはくちのなかにはいってね!しずかにとおるんだよ!」 「「「ゆっくりりかいしたよ(ぜ)!!!」」」 なんだ、ゆっくりか。彼女はにんまりと笑う。 基本的に「~だぜ!」としゃべるまりさは下衆まりさと言われ、その餡は遺伝的に優勢なのか、下衆の子は下衆になる。そのためまりさ種の中でも個体が多い傾向にある。 なんでも研究者の話では、餡が特殊だから結局下衆は下衆でしかなく、一流の調教師がどれだけ調教しても結局自分本位で自己中心な性質が取れることはなかった。 つまりどれだけ調教したところでいつかは化けの皮がはがれるため、ペットにも向いていない。そのくせ怠けたがるしすっきりはしたがるというわけだ。下衆の名に相応しい生き物なのである。 「そろーり、そろーり…」 「おかあちゃん、ぎゃんばっちぇ!!」 「しーっ!あかちゃん、さわいじゃだめだよ!」 「そういうおかあさんがいちばんうるさいぜ!しずかにするんだぜ!」 「まりさもうるさいよ!」 バカな奴らだ、と美鈴は思った。「そろーりそろーり」と自分で言っている。この声の時点で既に静かではない。 しかも普段より声のボリュームを落としているのならともかく、ほとんど変わっていない。それどころかむしろ普段より大声になっている気もする。こんなキンキンした声で騒がれていたら、冬眠中の八雲紫ですら眠りが醒めかねない。 美鈴はおもむろに立ち上がり、「うまくいったんだぜ!」と言ってきゃあきゃあ騒いでいるゆっくりたちに背後から近付き、指を素早く動かした。 「ゆっ?」 「ゆっ…まりさ、さわった?」 「さわってないんだぜ。れいむこそさわったんだぜ?」 「さわってないよ!あかちゃんたちもさわってないよね!」 「ゆーっ!」 指はすべて、ゆっくりのある部分を貫いている。そのことに、ゆっくりは気づく余地がない。 これは美鈴が書物で齧って手に入れた「醒鋭孔」という技を、独自に改良したものだ。ちなみに本来は人間相手にやる奥義である。 美鈴はゆっくりたちを引っつかみ、門の外へと出した。そしてその中の子まりさ(下衆)を叩き潰す。 「ゆびゃびゅ」 「れ、れいぶのちびじゃんがああああああああ!!!」 「まりざのがわいいごどもがあああああああ!!!」 「まりざあああああ!!!」 「おねえじゃあああああああんん!!」 「どぼじでごんなごどずるのおおおおおおお!!」 「ふぅ…私じゃあドスにはかなわないなぁ。ドスだったら私、殺されちゃうなあ!」 美鈴はそう言って、再び寝た振りをする。ゆっくりたちはひそひそ声(笑)で会議をはじめた。 「あいつはいまはすきだらけだぜ。いまのうちにやっつけるぜ!」 「まりさ、きいてなかったの!?さっき「どすにはかなわない」っていってたよ!かわいいおちびちゃんがころされちゃったんだよおお!?」 「どすにいいつけてたいじしてもらおうよ!!!いまならにげられるよ!!!」 「ゆぅ…おねえじゃん…ぐずっ…」 「そうだぜ…しかたがないぜ、ここはたいきゃくするぜ!!!おぼえてるんだぜクソババア!!!」 ゆっくりはぴょんぴょんと、ボールのように跳ねて逃げていく。美鈴は起き上がり、その様子を見送りながらにやにやと笑う。 いい暇つぶしができそうだ。書物で齧った拳法、どこまで通用するか見てみたい。 こうして下衆なゆっくり一家は群れに戻ることができた。 ドスは今、側近とともに人間の里に行っている。帰ってくるのは今日の夕方頃になるらしい。まりさたちは、美鈴の悪行を伝えまわった。 無論、自分の非は隠して。いや、自分たちが攻撃されるようなことをしたという自覚はないのかもしれない。 「ゆーっ、それはゆるせないよ!」 「わるいことをしていないれいむたちをいじめるなんて、さいていなにんげんだね!」 「そうなんだぜ!まりさたちはひがいしゃなんだぜ!」 「どすにたのんでたいじしてもらうよ!」 ゆっくりたちの間で、「美鈴を倒そう」という意見が纏まっていく。これならドスまりさも動かざるを得ないだろう。 まりさはしめしめと笑っていた。AAでいえば「おおこわいこわい」の顔である。虐待お兄さんでなくても殴り殺したくなるよね、あの顔。 一方巣の中では、母れいむが子供たちを寝かしつけていた。 「ゆぅ、ゆぅ…」 「よしよし、れいむのかわいいあかちゃん!おうたをうたってあげようね!ゆゆゆー♪ゆゆー♪」 聞くに堪えない子守唄を歌いながら、母れいむは赤れいむに頬擦りをする。異変はそのとき起こった。 「ゆぎゃあああああああああああああああああああ!!!!!!」 「ゆっ!?ど、どうしたのあかちゃん!」 「いぢゃいよおおおおお!!!いぢゃいよおおおおおおおお!!!」 「いたいのいたいのー、ゆっくりしていってねー!」 「いぢゃいいいいいいい!!!」 頬擦りされた場所も、舌で触れられた場所も、針で貫かれたように痛い。赤れいむは餡を吐きながら、痛みに必死に耐えていた。 「ゆっ?どうしたんだぜ?おねーちゃんがゆっくりなおしてやるんだぜ」 見かねた子まりさが、友人のぱちゅりーに教えてもらった痛み止めの薬草をくわえてやってくる。キラキラと輝く美しい草だ。 ちなみにその薬草は、妹のれいむが宝物にしているものである。さすが下衆、他人の宝物はどうなったっていいらしい。 子まりさはそれを、赤れいむに押し付ける。この草は痛い場所に押し付けることで、その原因を取り除いてくれる。しかし… 「ゆびゃあああああああああああああああああああああああ!!!いじゃああああああああああああああああ!!!ぎゃあああああああああああああ!!!」 赤れいむはぎゃあぎゃあと耳障りな…しかし子守唄に比べれば数倍は聞き応えのある悲鳴を上げ、餡を吐き始める。 「もっと…ゆっぐり…じだがっだよお…」 そして赤れいむは苦悶に歪んだ表情で、その天寿を全うした。 「まりざあああ!!!なにをやっでいるのおおおおおお!!!」 「れ、れいむがわるいんだぜえええ!!!れいむがかってにしぬのがわるいんだぜええええ!!!」 母れいむは子まりさを血走った目でにらみながら攻め立てるが、子まりさには悪気がない。 まりさのしたことは、普通なら間違っていない。普通の痛み…人間で言えば内出血や骨折に当たるようなものでも、この薬草を当てれば治るのである。 しかし痛みの原因は「普通の痛み」ではなかったのだ。神経がむき出しになっているため、何かが触れるだけでも激痛が走る。それが痛みの原因だったのだ。 奥義「醒鋭孔」。それは神経をむき出しにする経絡秘孔を突く技である。その状態でものに触れると、身を引き裂くような激痛が走る。 本来は速効性の攻撃だが、美鈴はそれを改良し、時間差で効果が出るようにした代物。 ちなみに本来は人間に刺す暗殺用の技なので、絶対に使ってはいけない。 「ゆぎゃああああ!!!」 親の下衆まりさも、悲鳴をあげていた。弱っていたゆっくりぱちゅりーをレイプしていたときに、醒鋭孔の効果が出たのである。 「む、むきゅう…」 「いだいよおおおおおおおおおお!!!ぎゃああああああああああ!!!」 下衆まりさは悲鳴をあげながらぴょんぴょんと跳ね回る。しかし跳ねるたびに激痛が走る。そして激痛が走るたびに跳ねる。その様はまるでバスケットボールだ。 「ごおおおおえええええええ!!!ごぎゃあああああああ!!!ぶぎいいいいいい!!」 虐待お兄さんでも、ここまで素晴らしい悲鳴は出せないだろう。歩くことも、何かが触れることも、風がそよぐことすら痺れるような痛みへと変換される。 「ぐおおげげ…がっ…ぐごごが…」 白目を剥きながら、まりさは何とか巣へと跳ねていく。こんなに痛いのではすっきりできない。巣へ行って治そう。本能がそう告げていた。 ちなみに弱っていたパチュリーは一命を取りとめたものの、その後ゆっくりありすにレイプされて命を終えてしまった。 下衆まりさとれいむの子供たちの1匹に、人気のゆっくりれいむがいた。それほど美人というわけではないが気立てがよく、歌が上手だったのだ。 「ゆっゆー♪ゆゆゆっゆー♪」 この歌れいむ、歌が上手だとおだてられたためか歌うのが趣味であった。切り株の上でよくライブを開いている。 その歌は、群れのゆっくりたちをゆっくりさせる憩いの材料となっていた。 「ゆゆっゆー♪はい、おしまい!」 「すごくじょうずだよれいむう!!!!」 歌が終わったと同時に、そのれいむに好意をよせていたまりさが、歌姫れいむに頬擦りをする。その瞬間、悲劇は起こった。 「ゆっぎゃあああああああ!!!いだいよおおおおおおお!!!じびべびゅびょおおおおおおお!!!」 「れ、れいむ!?どうしたの!?」 「むっきゅん!?」 「ちーんぽ!?」 周囲のゆっくりたちが急いで歌姫れいむのもとへと駆け寄る。 「い、いだいよお…」 「れいむ、ごめんね!いたいのいたいのー、ゆっくりしていってねー!」 まりさは自分が悪いと思い込み、先ほど頬擦りした部分を舌で舐める。無論、それは激痛へと変換される。 「ゆぎぃいいいいいいいいいいいい!!じねええええええええ!!!ざわるなああああああ!!!」 「まりさがいけないんだよ!!!まりさがこのれいむをゆっくりさせないんだね!!!そんなゆっくりはいきているかちはないよ!!!」 歌姫れいむに好意を寄せていた別のまりさが、ライバルを蹴落とすチャンスとばかりにまりさを責め立てる。 「ゆっくりしねぇ!」 「ゆびぇ!?」 「ゆっくりしんでってね!ゆっくりしんでってね!」 「ゆばぁ!!!」 そのまりさは、何も悪いことはしていないにも関わらず、周囲のゆっくりたちに袋叩きにされて死んでしまった。 「もうだいじょうぶだよ、れいむ。わるいまりさはやっつけたよ!いたいのいたいのー…」 「ぐぎゃあああああ!!!もっどいだいいいいいいいいい!!!」 「ゆ゛っ!?」 蹴落としたまりさは目を白黒させる。何故だろう。悪いゆっくりをやっつけたのに、自分は何もしていないのに、どうしてこのれいむは痛がっているんだろう。 無論、その結末は知れたものであった。 「おまえもこのれいむをゆっくりさせないわるいゆっくりなんだね!そんなげすまりさはさっさとしんでね!」 「しね!」 「ゆっくりちにぇ!!」 まりさは頬を噛み千切られ、帽子を引きちぎられ、そして叩き潰された。 そして別のゆっくりがれいむの痛みを取ろうと「いたいのいたいのー」をする。そのたびにひどくなる激痛でれいむが悲鳴を上げる。 そして危害を加えたと勘違いした周囲のゆっくりが、そのゆっくりを殺し…その螺旋が、ドスまりさが帰ってくるまで続いた。 巣の中はもはや阿鼻叫喚であった。 「ゆがやあああああ!!!ぢゃづげでええええ!!!」 「ゆっぐりでぎないよおおおおお!!!」 「ちょうちょさんもりんござんもだべられないよおおお!!!」 「ぎれいぎれいもでぎないよおおおお!!!」 「れいむがわるいんだぜえええええ!!!」 食事も水浴びも休憩もままならぬ。下衆まりさは伴侶のれいむに責任を押し付ける。虐待お兄さんの家や加工場でも、ここまでひどい悲鳴は聞けないだろう。 今このゆっくりたちを食べれば、餡のあまりの甘味に舌の感覚が死にかねないだろう。 そこに、ドスまりさたちがやってきた。 「どすがきたよ!しつれいがないようにするんだよ!!!」 「どずまりざあああああ!!!だずげでえええええ!!!」 ドスまりさ…このドスは体長4メートルほどの結構大柄なものだ…を見るなり、一家は泣き叫びながらドスのもとへと這っていった。 「さっきおまえたちのむすめがとてもいたがっていたよ。あれはただのけがじゃないよ」 ドスが心配そうな声で、下衆一家に声をかける。殺しあっていたゆっくりは今、ドスの腹の中で「処刑」されているところだ。 ドスまりさは、責任転嫁で殺しあっていた群れの仲間には何の興味も持たなかった。ああいうすぐ責任転嫁をするゆっくりは群れにとって害悪なのだ。始末する手間が省けてよかった、とすら思っている。 この一家もあのマドンナれいむを残して死んでくれないかな、とひそかに思っていることは秘密だ。 「むっきゅん!あれはからだがひめいをあげているのよ!あなたたち、きょうはなにかされたのかしら?」 その側近のぱちゅりーが、えらそうな調子で一家にたずねる。 「あ、あがいおやじぎのばばあに…あだまをづづがれだんだぜ…」 「ゆぅ…それがげんいんなんてかんがえられないよ」 「むっきゅん!もっとちがうものはないの!?」 「ぼんどになにもじでないよおお!!!ぞれなのにあのばばあ、れいぶのがわいいぢびじゃんをごろじだんだよぉ!!!」 「みんないってたね。ほんとうになにもしていないんだね?」 「ぼんどうでずううううう!!!そのばばあはどすにはがでないっでいっでまじだ!!!」 「むっきゅん…どす、それならみせしめのためにころして、ひとざとからさらにさくしゅしましょう!あかいおやしきのひとをころせば、にんげんはふるえあがるにちがいないわ!」 側近のぱちゅりーが提案する。ドスはすぐさまそれに乗った。 「たしかにあのかわいいれいむをあんなめにあわせるのはひどいよ。ほうふくせんそうだよ!なかまをみんなであつめてね!こうまかんにしゅっぱつするよ!!!」 ドスは号令を出した。 戦争だ。紅魔館との全面戦争である。 ちなみにドスにとって重要なのはぱちゅりーのご機嫌取りとマドンナれいむの評価を上げることだけで、他のことなんてどうだっていいと考えている。 意外と好色なドスまりさなのかも知れない。 深夜。美鈴が眠りこけていると、「ゆーっ!!!」という号令が聞こえてきた。 「…おいでなさったわね」 美鈴はそういいながら大きく伸びをして、近くにある加工場製の袋の口を広げる。 そして枕にしていた拳法の本を素早く読み返して閉じ、何度か構えを取る。 完璧だ。新しい拳法の威力が確かなものなら、新しいスペルカードにつなげられるかもしれない。 「ゆーっ!!!」 それから15分ほど。500メートルほどの道のりを、ゆっくりたちはゆっくりとしたスピードで 「ほう、あなたがドスまりさね」 「おまえのようなババアはゆっくりしんでってね。まりさたちのむれにてだしをするのはぜったいにゆるさないよ」 「手出し?」 「かわいいれいむをいたがらせたね」 ドスの口の中から、涎まみれになって白目を剥いて痛がっているゆっくりが出てくる。マドンナれいむである。 ちなみにこの一家は今、群れの最後尾を必死になって這いずっているところだ。誰も助けようとしないあたりがゆっくりクオリティ。 「あれ?…他には?」 「ないよ。でもそれだけでもばんしにあたいするんだよ。このれいむはおうたがじょうずで、みんなおうたをたのしみにしていたんだよ。 なにもしていないこのれいむをどうしていたがらせたの?ばかなの?しぬの?」 美鈴は何か拍子抜けしたような気がした。復讐の炎を駆り立てるためにわざわざ殺して、一家を死より残酷な目にあわせたのに。 それなのにこいつらはその群れの一匹のことしか心配していないのだ。 「…ま、所詮ゆっくりよね」 「ゆっくりはんせいしてね。れいむをなおすならとくべつにゆるしてあげるよ」 「治さないなら?」 「ゆっくりしんでいってね!!!」 窓から赤い瞳がこちらを見つめる。おそらくこの館の主が暇つぶしに、ワイングラスに入ったグレープジュースを片手に見学しているのだろう。それならば、失態を犯すわけにはいかない。 美鈴はにやりと笑い、帽子を被りなおす。星型のエンブレムが、月光を反射してキラリと輝いた。 足元に10匹ほどのゆっくりみょんがまとわりつく。動きを止めているつもりらしい。 「ゆっくりしねぇぇぇぇ!!!」 そしてドスまりさが「どすすぱーく」の準備を始める。動きを止めて、その間にどすすぱーくでトドメを刺すという、子供でも思いつく作戦。 あまりの稚拙さに、美鈴は高笑いをしはじめた。 「なにがおかしいんだちーんぽ!?」 「愚か者が!それで私に勝ったつもりか!」 美鈴は妙なポーズを決め、そして人差し指を勢いよく振り下ろした。 衝撃波がドスまりさの体のちょうど真中を走る。しかし、何も起こらない。 「ゆっ?…ぜんぜんきかないよ!まりさをたおそうとするなんていいどきょうだね!ぜったいにゆるしてあげないよ!!! おまえはまりさたちのどれいにしてやる!!!まいにちすっきりさせるにくべんきにしてやるからかくごするんだよ!!!」 ドスまりさは攻撃が失敗したと思い込み、にやにやと不敵に笑う。口元の光が最大の大きさに達する。 その場にいたゆっくりは全員、ドスまりさの勝利を確信した。 「どすすぱーぐらじゃらぼら!?」 しかしどすすぱーくが発射される瞬間、ドスまりさは突然真っ二つに裂けたのだ。 「ま、まりざのがおがああああああああ!?」 「どずまりざがあああああ!?」 「…結構かっこいいわね、この技」 美鈴は人差し指を見ながら言う。これは「南斗鷹爪破斬」という奥義で、素早く人差し指を振り下ろすことで衝撃波を発生させる技だ。 「みんな!どすをたすけるよ!!!」 「ぢーんぼおおおお!!!」 たくさんのゆっくりが、真っ二つに切り裂かれてそれぞれ別方向に倒れているドスまりさを立て直そうとする。 「ゆーえす!ゆーえす!」 本来ならこの間に攻撃をしたほうがいいのだろう。しかし美鈴はそれをあえてしない。今ここで殺してしまえば、もうひとつの試したい技が試せなくなるからだ。 何とか傷口同士がくっついたドスまりさの切断部分を、ゆっくりがぺろぺろと舐め始める。こうして皮の癒着を早めているのである。 「ゆぅ、ゆぅ…ばばあめ…よくもやってくれたな…ドスまりさはもうおこったんだぜえええええええええ!!!」 「むっきゅん!どすがむかしのことばづかいにもどったわ!どすがほんきでおこっているのよ!」 ぱちゅりーが説明する。 「ゆっぐり、じねええええええええ!!!!あのよでゆっぐりごうがいじでいっでねえええええ!!!」 ドスまりさは、ゆっくりらしからぬスピードで突撃してくる。 美鈴はその顎にアッパーカットを繰り出す。 「ゆっ!?」 「南斗紅鶴拳奥義!血粧嘴!」 そしてできた大きな隙に、美鈴はドリルのように回転しながら突っ込んでいく。 「ゆびぇええええええええええええええええええええ!!!」 ドスまりさは餡子を撒き散らしながら貫かれ、そして多くのゆっくりを轢き殺しながら吹っ飛んでいった。 「ど、どすがまけだああああああ!!!」 「どうだ、己の思いが空回りに終わった味は?」 美鈴はそう言ってポーズをとってから、苦しんでいる「マドンナれいむ」とやらの皮をはぎながら、周囲のゆっくりに投げつけていく。 「ゆびぇびゃ…びゃびゃ…びゃべびぇべ…(ゆぎぎゃ…やだ…やべでね…)」 「確かに歌は上手いわね。こんなに聞き心地のいい悲鳴が聞こえるんですもの」 「むっきゅん!みんなにげ…」 美鈴は加工場製のゆっくり捕獲用袋を開き、目まぐるしい勢いでゆっくりをその中に放り込み始めた。 「ゆ、ゆう…あのババア…ころして…ゆぎゃ」 動き出そうとしたドスまりさに、館から飛び出してきた赤い槍のような光線が突き刺さる。ドスまりさは悲鳴を上げることなく絶命した。 「なるほど。美鈴ったら…私の言いつけでやらせた拳法をあそこまで昇華させていた、ってわけね」 光線を撃った主…レミリア・スカーレットは、グレープジュースのおかわりを注ぎに、自室へと戻っていった。 明日は久々に労ってやろう。せっかくだから私のグレープジュースを一口飲ませてやろう。そう思った。 翌日から紅魔館の門の前では、数多のゆっくりが拳法の実験台になった。門の近くは案まみれで多少汚いが、それに見合うだけの楽しみがあると美鈴は考えている。 ドスまりさの皮は湖の畔に残り、妖精たちの遊び道具になった。 「ん?まちがったかな」 「ぶびゃびゃら!?」 「おねーさんすごい!ゆっくりが爆発したよ!」 「もうゆっぐりざぜでよおおおおおおお!!!」 ちなみにスペルカードに使うにはあまりにも強すぎ、うっかり誤って人を殺しかねないとわかったので中止になった。 今では、門の前に来た物好きな里人たちに、ゆっくり虐待に使える拳法を教えている。 めでたし、めでたし。 「ぜんぜんめでたくないよおおお!!!」 「ここ。ここに指を突っ込んで、」 「ゆぎゃっ!? 「で、抜く。1,2,3…」 「なにをするの!ゆっくりあやまってっぺれぼ!」 おまけ 「まりざあああああ!!!ゆっくりしましょおねえええええええ!!!」 「うぎゃあああああああああああああああ!!!」 醒鋭孔を突かれた一家は、弱っていたところをゆっくりありすに襲われた。 ただでさえ痛い交尾は、もはや激痛以外の何物でもない。子まりさや子れいむは早々に死に、母れいむもショック死。 しかし下衆まりさは無駄に強靭な体を持っていたせいで、死よりも辛い生を享受することができていた。 「すっきりいいいい!!!」 「ずっぎりでぎないいいい!!!」 「ふぅ、ぐあいはなかなかよかったわ!じゃあね!」 ありすは不快な鼻歌を歌いながら森の奥へと消え去る。 残っていたのは、激痛と疲労に白目を剥きながら、蔦が自分から生えてくる痛みに悲鳴を上げる下衆まりさだけ。 悲痛な声はいつまでも、ドスの群れがあった林から紅魔館に続く道の間でこだましていた。 ゆっくり(特にドス)相手に南斗紅鶴拳の奥義を決めてみたかっただけ。 設定はお借りしていますが、以前北斗神拳を美鈴に習わせて~という話を書いた方とはまったくの別人です。 今回美鈴が使ったのはこの3つ。 醒鋭孔 原作でケンシロウがジャギ相手に使った奥義。神経をむき出しにする。 ゆっくり相手に使うことで、そよ風が体に触れるだけでも激痛が走るようにする。しかし痛いだけなので、それだけで死に至ることは決してない。 南斗鷹爪破斬 原作でユダがダガール相手に放った技。衝撃が体の後ろに響く。受けた者は真っ二つになる。ちなみに名前はバスケゲーでつけられた。なお、本来は時間差なしで切り裂く技である。 ゆっくり相手でも真っ二つになるが、ゆっくりは体の構造が単純なため、これだけで死に至ることはあまりない。真っ二つになった切断面を張り合わせ、皮を癒着させることで復活する。 血粧嘴 原作でユダがレイ相手に使おうとした奥義だが、放つことはなかった。格ゲーではサイコクラッシャー風の技になっている。 ゆっくり相手に使うと餡をそこいらじゅうに撒き散らすため、鷹爪より確実に死を訪れさせることが出来る。しかしそこそこ大きい個体でないとはずれてしまう可能性がある。 詳しい話は原作を読んだ方がいいかもね。ちなみに俺はユダが大好きです。 本当は七星点心や激震孔、鷹爪三角脚、心霊台なんかもやりたかった。 このSSに感想を付ける
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ある昼下がり 幻想郷の深い森の奥にある、木々の開けた小さな草原 その草原にゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙が二匹で寄り添っている ゆっくり霊夢の下腹部は大きく膨れあがっており、出産間近であることが伺える 「ゆ~♪ ゆ~♪」 ゆっくりと体を左右に揺らしながらゆっくり霊夢は歌を歌う 「ゆ~ゆ~♪」 「すごいおじょうず!れいむはおうたのてんさいだね!」 隣の魔理沙はその歌に大喜びである 「おうたがじょうずなれいむは、きっといいおかあさんになるね!」 魔理沙のほめ言葉に思わず照れながら微笑むゆっくり霊夢 なんとも仲睦まじいやりとりである そのまま夕暮れまでゆっくりすると、やがて二匹は巣へと戻っていった 「ゆ゙ぎぎ…!!」 その晩のこと、ゆっくり霊夢の陣痛がはじまった 「い、いたいよ…!ゆっくりできないよ…!!」 涙で顔を皺くちゃにして痛みを訴える霊夢 「ゆっ! れ、れいむ!ゆっくりしていってねっ!」 その声にゆっくり魔理沙はおろおろとする しかしゆっくり魔理沙には声をかけてあげることしかできない ゆっくり霊夢が陣痛を訴えてしばらくすると… プシッ 巣に小さな水音が響いた するとゆっくり霊夢の底部にある小さな穴、いわゆる産道からぬらぬらした透明な粘液が水溜り状に広がっていく 破水である 出産が開始されるのだ ゆっくり霊夢は体を後ろに傾けて壁にもたれかかると、荒い呼吸で出産を開始した 「ゆぎっ! ゆぎっ!」 顔を真っ赤にしながら必死にいきむゆっくり霊夢、その顔は汗で湿っており額中にびっしりと血管が浮き出ている その姿からは痛みの凄惨さが見て取れる 「いぎぎ…!ま、まりさぁ…!!」 「れいむ!がんばってね!げんきなあかちゃんをうんでね!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の傍で懸命に声援をかけつづける しばらくするとゆっくり霊夢の産道周辺がヒクヒクと痙攣しはじめる その痙攣にあわせて、普段は目に見えないゆっくりの膣孔が見えるようになる 膣孔からは、ゆっくり霊夢の呼吸にあわせて粘液が漏れ出している ゆっくり霊夢の膣孔が菊紋を描くのを確認すると、ゆっくり魔理沙はその小さな穴を舐めはじめる 舌で刺激することによって、出産を促すのである 溢れる粘液を舐め取るように、中の粘液を吸いだすように、ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の底部に舌を這わす 「ひぃ゙~ッ!!ひぃ゙~ッ!!」 「がんばってね!がんばってね!」 痛みのあまり泣きながらいきむゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の為に懸命に底部を舐め続けた やがてゆっくり霊夢の下腹部の膨らみは産道のほうに偏りはじめる 胎児が移動しているのだ それにつれ産道周辺がこんもりと膨らみはじめる 「んぃ゙ぎッ!!んぃ゙ぎッ!!」 髪を振り乱しながらさらに強くいきむゆっくり霊夢 するとぴったりと閉じていた産道がミチミチと音を立てて開いていく 「ん゙お゙お゙っ!!」 開いた産道の奥にはゆっくりの赤ちゃんの顔が見える 「れいむ!もうすこしだよぉぉ!!あかぢゃんもはやぐでてきでねぇぇっ!!」 応援しているゆっくり魔理沙の顔ももう涙でぐしゃぐしゃである 「あ゙がちゃッ…!!あ゙がちゃッ…!!」 満身創痍のゆっくり霊夢 ゆっくり霊夢は白目寸前の目つきで口を大きく開け、荒く呼吸しながらうわ言のように赤ちゃんの名を叫ぶ …と、すぐゆっくり霊夢の動きが止まった 凄まじい形相のまま固まったと思うと、プルプルと体を震わせはじめる すると ズポッ と赤ちゃんが飛び出してきた 地面にぶつかってコロコロと転がると、 「ゆっきゅりしていっちぇねぇ!」 力強い声でそう言った 「……れ゙」 「れ゙、れ゙いむ゙ゔゔ!あがぢゃんゔまれたよおおっ!!よぐがんばっだねええっ!!」 「ゆ゙っぐりじでいっでね゙ぇぇぇっ!!」 「びぇぇぇぇぇっ!!」 これ以上の無い歓喜である 二匹は号泣しながら新たな命の誕生を喜んだ 生まれたのはゆっくり霊夢の赤ちゃん まだ母親の体液で体がぬらぬらと光っているが、その姿はとても可愛らしく健康的である 好奇心旺盛に巣の周りをキョロキョロと見渡し、両親の姿を見つけると 「みゃみゃ、ぴゃぴゃ、ゆっくちちようね!」 と言って満面の笑みを浮かべてその場でピョンと飛び跳ねた ゆっくり霊夢とゆっくり魔理沙は赤ちゃんに寄り添ってほお擦りをする 赤ちゃんはそれをくすぐったそうにしながらも受け入れた だいすきなお父さんとお母さん、おいしいご飯に静かな森での幸せな生活… その目はきらきらと輝き、将来の希望に満ち溢れていた ──バキバキッ 「ゆ?」 「なんのおと?」 その時突然巣の中に大きな音が響いた ゆっくり一家は喜びの抱擁を中断し、部屋の周りを見回す すると… ──バキッ! ひときわ大きな音を立てたと思うと入り口の扉を突き破って何かが巣の中に飛び込んできた 人間の腕である ゆっくりの巣を見つけた人間が、ゆっくりを捕獲しようと巣の中に手を伸ばしてきたのだ 「ゆ゙!?ゆ゙ゔゔ!!?」 「な゙に゙ごれ゙ぇえッ!!?」 巣の中に突きこまれた腕はゆっくりを求めて巣の中を激しく動く 勿論突然の侵入者に動揺したゆっくり一家は、それが何なのか理解することができない 「み゙ゃみ゙ゃぁああああっ!!」 生まれたての赤ちゃん霊夢は突然の衝撃とあまりの恐怖に泣き叫びながら盛大に失禁する 幸い穴が深かったため寸手のところで人間の手がゆっくり一家に届くことは無かった それでも一杯に差し込まれた腕はゆっくりを探してバタバタと激しく動く ゆっくり一家は壁際に固まって、その腕から必死に遠ざかる ゆっくり霊夢もゆっくり魔理沙も何が起こっているのか理解できない ただ、我等の巣が何かに強襲されているということだけは理解できた 「ごわ゙い゙よ゙お゙お゙お゙っ!!!」 「あ、あかちゃんはかくれてねっ!」 「れいむもあかちゃんもまりさがまもるよ!」 ゆっくり魔理沙は家族を庇う様に前に出て、辺りの餌やら石やらをその腕に吹きつけはじめた 「びゃああッ!!ごわいよお!!ごわいよおおっ!!」 ゆっくり赤ちゃんは恐怖した ひたすら恐怖し続けた まともな思考など働く余地が無いほど震え上がり叫んだ 危機から身を守らねば 隠れるところを探さねば そうして赤ちゃん霊夢は隠れる場所を求め 先ほどまで自分が居た母親霊夢の産道にもぐりこんだ 「ゆ゙ゆ゙っ!?あかちゃん!なにしてるのっ!?」 今まで自分がずっと居た場所、一番信頼できる安全な場所 赤ちゃん霊夢が選んだのは母親の胎内だった 「ゆぐぐ!くるしいよ…!」 出産の影響もあり、ゆっくり霊夢の膣孔の皮は伸びきっていた為そこにもぐりこむのは難しく無かった それから間も無く、ゆっくり魔理沙の善戦あってか腕の主は捕獲を諦めて巣から去っていった しかし問題はそれで済まなかった 恐怖のあまり、赤ちゃん霊夢はゆっくり霊夢の産道にもぐりこんで出てこないのである 苦しむ母霊夢などお構いなしに、赤ちゃん霊夢は恐怖でガチガチと歯を鳴らしながら奥へ、さらに奥へと進んでいく 「ん゙ぃ゙ぃ゙!ん゙ぃ゙ぃ゙!」 「あかちゃん!もうだいじょうぶだからはやくでてきてね!」 ギリギリと歯軋りをしながら苦しさと痛みに耐えるゆっくり霊夢 ゆっくり魔理沙も必死に呼びかける 再び体積が増えた苦しさに、必死にひり出そうとしても赤ちゃん霊夢は抵抗して出てこない 再び赤ちゃんを包んだ膣孔は再度ぴったりとその口を閉じてしまっており その穴からはただただぬらぬらと透明な粘液を垂らすばかりである 「赤ちゃんでてきてぇーっ!!」 ゆっくり魔理沙はゆっくり霊夢の膣孔に口をつけて必死に吸い出そうとする 巣にはただただ淫猥に粘液の水溜りが広がっていくばかりであった 戻るゆっくり ~END~ 自分で書き込みした話をSSにしてみた 満足している。 このSSに感想を付ける
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ドスの飾りは不名誉の証 7KB ドスの飾りは不名誉の証 とある群が住んでいる巨大洞窟。 「こんなところにたくさんのあまあまがあるんだどー」 「きょうはここででぃなーにするどー」 「ちっちゃいのはおちびちゃんのおみやげにするんだどー」 そこに、普段ならば聞こえない声が響いていた。 「れ!れ!れ!れみりゃだぁぁぁぁぁ!!!」 「どぼじでれみりゃがここにいるのぜぇぇぇぇぇ!?」 突然の緊急事態に、群のゆっくり達は大騒ぎである。 逃げまどうゆっくり達。 しかし、捕食者はそんな彼女達を主食に生活しているのだから、当然、逃げられるはずがない。 たった三匹のれみりゃに、洞窟内のゆっくり達の全体の1/4、 およそ20匹をたちどころに食べられてしまった。 さらに、「おちびちゃんのおみやげ」として、れみりゃ達の両手には、 それぞれ一匹ずつ、計六匹の子ゆっくり、赤ゆっくりが捕えられている。 「れいむのおちびちゃんがぁぁぁぁぁ!」 「ばりざぁぁぁぁぁ!!!ゆっくりしすぎだよぉ!?目をあけてよぉぉぉぉぉ!!!」 「みはりのめーりんはどぼじだのぉぉぉぉぉ!?」 本来、この洞窟の入口には見張りのめーりんがいて、危険があった場合は、 その独特の泣き声を洞窟内に響かせて、それを知らせるはずなのだが。 肝心のめーりんは、激務に耐えられず、居眠りをしてしまっていた。 れみりゃはめーりんを食べることはしない。中身が辛いからだ。 だから、彼女達はめーりんの横を静かに素通りし、見張りに気づかれずに進入することに成功した。 この洞窟は、出入り口が一つしかないので、そこさえ守れば、あらゆる危険から逃れることができる。 しかし、逆にいえば、危険が入ってきた場合、逃げる道がないのである。 「みんなどうしたの……何でれみりゃがここにいるのぉぉぉぉぉ!?」 そんな中、ようやく群のリーダー、ドスまりさがやって来た。 彼女は普段一日のほとんどを、洞窟の奥の自分の部屋で過ごしており、見張りめーりんの鳴き声を聞くと、 それがどんなに微かであっても、外に出ることができるようになっていた。 ドスの移動速度は意外に速い。 見張りがしっかり機能していれば、すぐに駆けつけることができるのだが、今回の場合は出遅れてしまい、 群に壊滅的な被害を与えてしまった。 「ゆっくりできないれみりゃは、ゆっくりしないで死んでね!たいあたり!」 れみりゃ達の手に捕えられている子・赤ゆっくりを助けるために、まずは彼女達に体当たりを食らわせた。 不意打ちに対処できず、れみりゃ達は吹っ飛ばされ、持っていたゆっくり達を手放した。 「おちびちゃぁぁぁぁぁん!よかったよぉぉぉぉぉ!!!」 「おかーさーん!こわかったよぉぉぉぉぉ!!!」 感動の再会。 子供達を助けられたので、ドスはれみりゃ達にとどめのドススパークを当てた。 さすがの捕食種も、これには耐えられない。三匹とも燃えカスになった。 次の日。 ドスの部屋に、群のゆっくりがみんな集まっていた。 彼女達は、口にゆっくりの飾りを咥えている。 昨日、れみりゃに殺されたゆっくり達の飾りである。 「じゃあ、次はれいむ来てね」 ドスが重々しい口調で言った。 呼ばれたれいむが一匹、ドスの前に跳ねてきた。 「れいむのおちびちゃんは、ドスがたすけにくるのがおそかったから、れみりゃにあんこをすすられて、 えいえんにゆっくりしちゃったよ。ドスのせいだよ」 そう言うと、れいむはドスの背後にまわり、ドスの後ろ髪に、自分の死んだ子供のリボンをくっつけた。 「次、まりさ」 ドスがそう言うと、今度はさっきのれいむの隣にいたまりさが、ドスの目の前まで跳ねてきた。 「まりさのおとーさんは、ドスがたすけにきてくれなかったから、れみりゃのおててにつぶされて、 えいえんにゆっくりしちゃったよ、せきにんとってね」 そう言うと、まりさはドスの背後にまわり、ドスの後ろ髪に、自分の父親の帽子に付いていたリボンをくっつけた。 このようなことを、やって来たゆっくり達が咥えて持ってきた飾りが、全てドスの髪に付けられるまで続けられた。 ドスはみんなが部屋から自分の巣へ帰った後、深いため息をついた。 「また、髪が重くなっちゃったよ……」 この群には独特の風習がある。 群のゆっくりが、災害や、昨日のような捕食種の侵入で死んだ場合、その死臭の付いた飾りを、 ドスの後ろ髪にくっ付けるのである。 そして、その飾りを付ける時、群のゆっくり達は、このゆっくりはドスの不手際で死んだのだと、罵倒する。 決して、ドスだけが悪いわけではない。群のみんなが悪いのだが、ドスのせいだと押しつけることで、 遺族が少しでも悲しまないようにしているのだ。 だから、その罵倒も、本心から言っているわけではない。たまに、本気でドスを非難するゆっくりもいるのだが。 しかし、ドスは忙しい。こういった事でいちいち落ち込んだり、気が沈んだりしていては、群を維持することはできない。 新しい見張りを選ばないといけないし(居眠りしていためーりんは、責任を感じて、舌を噛み切って自害した)、 群の個体数調整ももう一度練り直さないといけない。 れみりゃに捕えられたり、目の前で身内や友人を殺されたゆっくり達のPTSDのカウンセリングもやらないといけない。 あと、備蓄食糧の消費が、個体数の激減により減ってしまい、このまま残しておくと、腐ってしまう。 だから、優先的に備蓄食料を消費していかないといけない。 ドスは忙しい。 ゆっくりはすぐ死ぬ。 「ドスぅぅぅぅぅ!!!れいむのおちびちゃんが、あんよにあなをあけてしんじゃったぁぁぁぁぁ!!!」 「ゆぅぅ……だからあれだけ小石さんには気をつけろって言ったでしょぉ……」 飾りが増える。 「ゆけけけけけ……おぢびじゃん……あまあまぁぁぁぁぁ……ゆきゃきゃ!」 「何で共食いするのぉ!?」 飾りが増える。 「ドス!かくちょう工事ちゅうにいわがおちてきて、さぎょうゆっくりが死んじゃったよ!」 「ほきょうに手を抜くなってあれほど言ったでしょぉ!?」 飾りが増える。 飾りが増えるごとに、少しずつ、髪が重くなっていき、ゆっくりの死臭が濃くなっていく。 「もう、このドスとはゆっくりできないよ!やくたたずのドスはゆっくりしないででていってね!」 「そーだそーだ!ゆっくりをたくさん死なせるぐずのドスはさっさとでていくんだぜ!」 今のリーダードスが就任してから半年後、群のゆっくり達が、ドスの部屋の前に押し寄せ、抗議を始めた。 不注意でゆっくりをたくさん死なせるドスは役立たずだ。これでは自分達が全滅しかねない。冗談じゃない。 いや、ひょっとしたら、事故に見せかけて、気に入らないゆっくりを殺しているのかもしれない。 等々、根も葉もない噂が群中を駆け巡り、ドスを群から追放しようという動きが出たのである。 普通だったら、いくらこの噂が本当だとしても、さすがに実力差がありすぎるので、どうしても我慢できない場合は、 自分達が出て行くという方向で落ち着くのだが、何故、ドスを追い出すという無謀な行動に出たのだろうか。 それは、ドスに付けられた死ゆっくりの飾りのせいである。 ゆっくりは死にやすいので、すぐに後ろ髪の飾りは増えてしまう。 そこから発せられる死臭が、ドスのゆっくりオーラで誤魔化せる範囲を超えてしまったのだ。 結果的に、ドスはこの洞窟から出て行くことになった。 このドスは心優しく、自分が出て行って問題が解決するのなら、そうした方が良いのだろうと思ったのだ。 ドスは群のゆっくり達の今後を心配しながら、彼女達の罵倒を背中に受け、山の奥へと跳ねて行った。 「ゆ!これでじゃまでゆっくりできないくずでやくたたずののろまはきえたよ!」 「じゃまものがいなくなったから、とかいはなすっきりをしましょうね!」 「どうせドスはへやの中にごはんをかくしてるんだぜ?さがしてむーしゃむーしゃするのぜ!」 群のゆっくり達は、今までドスに抑えつけられていた分、好き勝手にゆっくりし始めた。 一週間後。 「どぼじでごはんがなくなってるのぉぉぉぉぉ!?」 「でいぶのおうちがくずれちゃったぁぁぁぁぁ!中にまだおちびちゃんがいるのにぃぃぃぃぃ!!!」 「ばりざどぼしでおぢびじゃん食べちゃうのぉぉぉぉぉ!? ゆ!こっちにごないでね?だれかぁぁぁぁぁ!たずげっ……」 ゆっくりはすぐ死ぬ。普段だったら、ドスに報告に行って、対策を練ってもらうのだが、もうここにはドスはいない。 さらに、 「うー!ここにはあまあまがたくさんあるどー」 「ちびのあまあまはおちびちゃんのおみやげにするんだどー」 れみりゃの侵入である。 「じゃ、じゃおぉぉぉぉぉ!!!」 今回は見張りのめーりん(後任)が居眠りをしていなかったので、入り口に来た時点で、巣の中へ危険を知らせた。 「れ、れみりゃだぁぁぁぁぁ!!!」 「れみりゃいやぁぁぁぁぁ!!!食べられたくないぃぃぃぃぃ!!!」 いくら見張りが知らせても、洞窟内のゆっくりは慌てふためくだけで、逃げようとしない。 侵入したれみりゃはたった二匹なのに、ただ蹂躙され、潰されていった。 「ドスぅぅぅぅぅ!!!たすけてぇぇぇぇぇ!!!」 「むてきのドススパークでなんとかしてくださいよぉーーーー!!!」 「どぼじでドスきてくれないのぉぉぉぉぉ!?このやくたたずぅぅぅぅぅ!!!」 自分達で追い出したことを棚に上げて、彼女達はドスに助けを求めた。 当然、ドスはもういないので、助けに来るわけがない。 洞窟内のゆっくりは、みんな等しく絶望の表情を浮かべ、れみりゃに殺されていった。 既存作 SS 妊娠過程(消失) 食葬(消失) ふたば系ゆっくりいじめ 7 浅瀬 ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋 ふたば系ゆっくりいじめ 17 さとり ふたば系ゆっくりいじめ 19 賽の河原 ふたば系ゆっくりいじめ 24 れいむ死ね ふたば系ゆっくりいじめ 26 役立たず ふたば系ゆっくりいじめ 60 全自動すっきり阻止機 ふたば系ゆっくりいじめ 65 抗議 ふたば系ゆっくりいじめ 80 親離れ 絵 ゆっくりSAW、ゆっくりサバイバー、10億分の1のゆっくり、自作SSの挿絵 作者:ゲームあき ゲームあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 無敵のスタープラチナ(ry -- 2016-05-27 22 31 56 鬼衣惨、まずお前が無能だから4ね -- 2015-01-25 13 21 01 しかたないよ 無能だもん 鬼衣惨 -- 2014-07-30 17 55 02 ドスカワイソス -- 2013-02-17 23 57 39 ドスはどこいったんだろう? -- 2012-12-12 21 48 54 自業自得ですね、分かります -- 2012-02-19 16 16 44 後任は真面目に仕事したのに意味なかったとかwワロスw -- 2011-12-23 10 18 56 あんよに穴開けて死亡と、共食いと、作業ゆっくりの死亡はもはやその場にいる人の自業自得としか思えないww と言っても、あんな小さい体にさらに小さい脳からなwww -- 2011-11-01 18 44 19 こいつら自分達が歩く死亡フラグってわからないんだねー -- 2011-10-07 21 35 49 「ドスのせいだよ」「せきにんとってね」の時点でかなりイライラ。勝手に死にまくるくせにそんなもん知ったことかよ!自分でなんとかしろクズ共! ドスは概ね悪くないのに…あとめーりん働けww -- 2011-02-15 22 54 38 一人で責任を負いすぎたな 責任を分散させてれば義務感も生まれただろうに -- 2010-12-29 19 23 45 餡子じゃなくてうんこ詰まってんじゃないの -- 2010-11-22 19 48 06 おおきい金髪の子かわいそう -- 2010-07-15 06 00 27 ラストで ざまぁ と声を出してしまった -- 2010-06-19 01 09 36
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七罪 26KB 虐待-普通 悲劇 自業自得 現代 ネタかぶりしてないことを祈りつつ ■罪源 冬の長さを示すような根深い雪を踏みしめ、私は歩く。 肩をすくめて寒さを耐え忍び、我が家への帰路を歩く。 口元に漂う白い息を見ていると、心まで冷たくなってゆくようだ。 「おにいさん、れいむをゆっくりさせてね!」 緩やかな風に流れる灰色の曇り空は、日の光も通してはくれない。 雪を落としてこないのが、せめてもの救いだろうか。 両の耳などは、恥ずかしいぐらい真っ赤になっているのだろう。 指で擦ってみると、まるで自分の身体ではないかのように冷たくなっていた。 「あと、あまあまちょうだいね!」 コンビニ袋を持っていなければ、両手ともポケットに突っ込みたいところだ。 それでも今の私には、わずかな温もりがありがたい。 片手だけを上着のポケットへねじ込み、私は身を縮ませた。 閑散とした、見慣れた住宅街が周囲に広がってくる。 人通りも少なく、聞こえてくるのは自らのコンビニ袋が擦れる音だけだ。 この先には、貧しいながらも暖かい我が家が待っているはすだ。 「ゆ? ここがおにいさんのおうち?」 足を止め、ズボンのポケットから鍵を取り出す。 このドアの向こう側は、どれだけの暖かさを与えてくれるのだろう。 想像するだけで、寒く辛かった道のりも全て癒される気がした。 「きにいったよ! ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!」 私は鍵を取り出す手を止め、足元に視線を移した。 ■強欲 「ゆぶげっ!」 振り下ろした足の下で、潰れたバレーボールのようなものが悲鳴を上げる。 悲鳴に合わせて、黒髪と赤いリボンがわさわさと蠢いていた。 想像以上に心地良い弾力が、足の裏から伝わってくる。 私は、力を抜いたり入れたりを何度も何度も繰り返した。 「ゆぶっ! ゆびっ! ゆぶっ!」 バレーボールが、歪な変形を繰り返す。 寒さも忘れてしまいそうなほど、私はその行為に熱中した。 「い、いたいよ! いますぐやめてね!」 私はハッとなり、コンビニ袋に目をやった。 とんでもない失敗に気が付いたのだ。 貴重な時間を使い過ぎてしまったことに。 慌てて袋から中身を取り出す。 手に取ると同時に、私はひどく安堵した。 「ゆゆっ! あんまんさんだよ!」 暖かさが保たれていたことに、心から感謝する。 かすかな湯気を放つあんまんが、輝いて見えるかのようだ。 「はやくちょうだいね! たくさんでいいよ!」 それは、とても感動的な暖かさだった。 寒さにかじかんだ指は思うように動かない事を忘却するほどに。 「ゆ!」 柔らかい、とても柔らかい音と共に、あんまんが地面に接する。 一瞬の油断が命取り、と語ったのはどこの誰だっただろう? なんの打開策にもならないことを悩むほどに、私は激しく動揺していた。 「むーしゃむーしゃ!」 心が平静を取り戻す頃には、全てが終わっていた。 落下したあんまんは、跡形も無くなっていたのだ。 「おかわりちょうだいね! ぜんぜんたりないよ!」 私はしばし、思慮にふける。 無くなってしまったものは、もう戻ってはこない。 ならばこの状況、私が取れる最善とは一体なんなのだろうか? 答えは、思いのほか簡単に導き出された。 あんまんは、無くなったわけではなかったのだ。 「あと、あまあまちょうだいね! ゆっくりぷれいすもちょうだいね!」 あんまんは、この中にある。 「ゆゆっ! おそらをとんでるみたい!」 両の手で、頬のあたりをしっかりと掴み持ち上げる。 指の先まで強い意志を込め、決して落とさないように。 「れいむとんでる! おそらもれいむのものだよ!」 頬を紅潮させ、だらしなく涎を垂らすバレーボールと向き合う。 目を背けたくなるような光景だが、これもあんまんのためだ。 私は、ゆっくりと掴む力を強くしていく。 「ゆんゆゆ~♪ ……ゆっ? ちょっといたいよ!」 力を込めたことで、わすかでも体温が上がったのだろうか。 かじかんでいたはずの指も、自由に動かせるようになってきた。 私はゆっくりと、両の手を左右に広げてゆく。 「いたいっ! ちぎれちゃう!」 ミチ……ミチ……という音が、指のあたりから聞こえてきた。 バレーボールの頬に亀裂が入り、薄っすらと黒い餡子が見え始める。 ほんの少し前まで笑顔に満ちていたものは、もう見る影もなかった。 横幅は2、3倍に引き伸び、どんな表情なのか判別できなくなっている。 どれほど出来の良い福笑いでも、ここまで面白い顔にはならないだろう。 「やめてね! やめてね!」 この状態でも言葉を発っせられることに、ほんの少しだけ感心する。 私は敬意を表して、左右へ引く力を更に強くした。 「ゆ、ゆんやあぁ~っ!」 頬だけではなく、身体のあちこちに亀裂が入り始める。 最初は滲む程度だった餡子も、亀裂から漏れ落ちて床に染みを作っていた。 大変見苦しいので、足の裏で丹念に踏みにじる。 「れいむのあんこさん、ふまないでね!」 他人の所有物、誰の所有物でもないもの、何もかも全て。 どれだけの物を欲すれば、気が済むのだろう。 あんまんも自分のもの、家も自分のもの、大空も自分のもの。 「もっと、ゆっくり……したかったぶぎゅ!」 自問自答をしているうちに、目前では餡子の花が咲き乱れていた。 床に飛び散る、餡子に混じった何か。 それはあんまんではなく、ただの生ゴミだった。 ■色欲 「ただいまー」 帰宅を告げながら、横着して手を使わずにつま先で靴を脱ぐ。 玄関を上がったあたりで、廊下の向こうからポヨンポヨンと間抜けな効果音が聞こえてきた。 「おにいさん、ゆっくりおかえり!」 金色の髪に黒い帽子を被った球体が、不敵な笑顔で飛び跳ねてくる。 あまりに激しく跳ねるものだから、帽子が徐々にずれてきているようだ。 「おい、そんなに跳ねると……」 「ゆゆっ!?」 案の定、帽子が床にずり落ちてしまった。 慌てて振り向き行方を追うが、ゆっくりは急に止まれない。 「まりさのすてきなおぼうしがぁー!」 「前見ろ、前」 ポヨヨン! 「ゆぴっ!」 見事、私の足元へ正面衝突だ。 大きな目に涙を一杯に溜め込み、仰向けに転がってしまう。 「ゆっぐ……えっぐ……」 コンビニ袋を床に置き、両手を使って元の体勢に直してやる。 瞬く間に、不敵な笑顔が戻ってくる。 「ゆっくりもどったよ!」 「ああ、よかったな」 「……ゆ!? まりさのすてきなおぼうしがないよ!?」 キョロキョロと、せわしなく左右を見回す。 落ちた帽子は遥か後方なので、いくら前方を探しても見つかるわけがない。 私は仕方なく帽子を取りに移動し、持ち主の元へ返してやる。 「ゆ! おぼうしさん、ゆっくりおかえり!」 よほど嬉しかったのか、鏡も無いのに身体をクネクネさせてモデル気取りだ。 満足げな顔を見届け、私は廊下の奥へ歩き出す。 玄関先の餡子の染みを思い出すと、少し気分が憂鬱になる。 しかし、放置しておいて虫でも集まられたらたまらない。 私は物置部屋に入り、掃除用具……箒に塵取りを取り出した。 「んほおおぉぉぉ!」 嬌声が響き渡ったのは、その瞬間だった。 「ゆんやああぁぁぁ!?」 掃除用具を手にしたまま、慌てて玄関へ戻る。 そこには、とても言い知れない光景が広がっていた。 「とっても、とかいはなまりさだわ! んほ! んほ!」 「やめてね、やめてね!」 嬌声の主は、金髪にカチューシャをつけた丸い球体だった。 何かの液体で濡れているのか、表面は妙な光沢を発している。 先程までクネクネしていたのは、モデル気取りの帽子の主だった。 しかし、今クネクネしているのは金髪カチューシャの方だ。 モデル気取りに押しかかり、腰のあたりを激しく動かしている。 生理的な嫌悪が、身体をかけずる。 反射的に、手にしていた箒を金髪カチューシャに振り下ろした。 「ゆぎぃ!?」 濁ったうめき声を上げて、金髪カチューシャは動きを止めた。 ほんの、一瞬だけ。 「……ゆふ、ゆふんほほおぉ!」 「ゆんやぁー!?」 金髪カチューシャが、再び腰を動かし始める。 箒で叩いた部分が歪に凹んでいるのも、おかまいなしだ。 「くそっ! このっ!」 私は何度も何度も、箒を振り下ろす。 叩いた箇所から金髪カチューシャの皮が裂け、クリームが漏れてくる。 それでも、腰の動きを完全に止めることは出来なかった。 「きんもちいいぃぃぃ! まりさのまむまむ、さいこうだわああぁぁぁ!」 「す、すっきりしちゃう~!?」 気が付けば、涙と謎の液体で両者ともヌルヌルテカテカだ。 猶予が無さそうな状況に、私は覚悟を決めた。 「ゆぎゅっ!」 モデル気取りを足で踏みつけ、金髪カチューシャに両手を添える。 「いくわよまりさ、いく、いくうぅぅぅ!」 スポーン! 金髪カチューシャがモデル気取りから外れ、腰の突起物が露になった。 そのまま、玄関外へ放り投げる。 手のひらには、ねっとりとした最悪の感触が残っていた。 「すっきりいぃぃぃ!」 金髪カチューシャが嬌声を上げながら、放物線を描く。 腰の突起物からは、謎の液体を放出しながら。 「ゆぶっ!」 モデル気取りから足を離し、玄関外へ飛び出す。 金髪カチューシャは既に体勢を整え、起き上がろうとしていた。 「ぶっかけもよいけど、なかにもださせてねええぇぇぇ!?」 ご近所さんにとんでもない誤解を招きそうな絶叫に、私は顔をしかめる。 狭い玄関では躊躇していた分を取り返すべく、思い切り箒を振り上げた。 「こんやは、ねかさないわよおおぉぉ!」 渾身の力で、箒を叩きつける。 あまりの勢いに箒が折れてしまうのではないか、といわんばかりに。 「んほぶっ!」 盛大に謎の液体を撒き散らしながら、金髪カチューシャはやっと動かなくなった。 性欲の塊が、クリームの塊に変化したのだ。 私は目をつぶり、とても深い溜息を漏らす。 処理が終わった安堵感と、掃除対象が増えた無念感からくるものだった。 ■嫉妬 「ゆっぐ……えっぐ……」 モデル気取りも今は昔。 こんなに腹をぷっくりと膨らませては、引退も止む無しだろう。 「まりさ……にんっしんっ! しちゃった……」 いくらおさげで目元を抑えても、溢れる涙は止まらない。 膣外射精は避妊法じゃないから……などと説明した所で、慰めにもならないだろう。 掃除があるからと横着して、玄関ドアを開け放しにすべきではなかった。 私だって、通りすがりに絶世の美女がクネクネとポーズを取っていたら……。 ……いや、それでも突然レイプはしない。 そもそも、こいつは美女なのだろうか? 「ゆわぁ~あ。よく寝たよ!」 間延びした声に顔を向けると、廊下の奥からズリズリと球体が這いずってきた。 元モデルも気が付いたらしく、這いずる球体の方を見つめている。 球体の黒髪は寝癖だらけで、赤リボンも変な角度に曲がっているようだ。 三六〇度どこから見ても、完璧な寝起きである。 その腹のあたりは、元モデルに負けず劣らずぷっくりと膨れている。 「れ、れいむ……」 「ゆゆっ!? まりさ、なんなのそのおなか!」 寝癖リボンが、元モデルへ向かって物凄い勢いで跳ねてくる。 身篭っているとは思えないぐらいの跳ねっぷりだ。 鬼のようにつり上がった眉毛に、血走った目、歯茎むき出しの口元。 その表情は、とてもじゃないがゆっくりしたものとは程遠かった。 「これはね、れいぱ……」 「うわきしたんだね、まりさ!」 さすが耳が無いだけあって、聞く耳も持たない。 「ちがうよ! だからこれは、れいぱーに……」 「れいむというものがありながら!」 一方的に責め立てる寝癖リボン。 元モデルがあまりに忍びないので、私は助け船を出してやることにした。 「おい、これは事故で……」 「おにいさんはだまっててね!」 ドムン! 会心のトゥーキックが、寝癖リボンに鋭く決まった。 寝癖リボンが壁で反射しながら、廊下の奥へ飛んでゆく。 もしかしたら、風圧で寝癖も直るかもしれない。 「ど、どぼじでこんなことするの……」 「急にボールが来たんで、つい……」 前歯が何本が無くなっているようだが、大きな問題は無いだろう。 この程度は日常茶飯事なので、気にする必要はない。 「まぁ、こいつの話も聞いてやれよ」 「ゆ! いいわけなんてきかないよ!」 寝癖リボンの目前で、もう一度トゥーキックの体勢を取る。 「まりさ、ゆっくりせつめいしてね!」 平和的に示談が始まったようなので、あとは当人達に任せることする。 「れいぱーに、すっきりされたんだよ!」 「れいぱーなんて、どこにもいないよ!?」 「おにいさんが、せいっさいっしたんだよ!」 「てきとうなこといわないでね!」 「ほんとうだよ! ゆっくりしんじてね!」 「……でも、すっきりしたんでしょ!」 「すっきりしたよ!」 「きもちよかったんでしょ!?」 「そんなことないよ!」 「まりさのうわきもの! れいむのばーじんかえしてね!」 初めてのことを気にしているとは、思わなかった。 年中盛っているイメージがあったので、意外だったのだ。 「まりさだって、ばーじんだったんだよ!」 「ばーじんをれいぱーにあげるなんて、どういうことなの!?」 「あげたくてあげたんじゃないよ! ゆっくりりかいしてね!」 「ほんとうなの!? まりさからさそったんじゃないの!?」 「ひどいこといわないでね!」 「まりさは、いんらんだよ! めすぶたってよんであげるよ!」 「どぼじでそんなこというのー!?」 「れいむのいうことがきけないの!?」 「まりさのいうこともきいてよ!」 元モデルの顔は涙でグシャグシャになり、確かに豚顔のようにも見える。 しかし、あまりにあまりなやり取りである。 「あのな……」 思わず口を挟むと、寝癖リボンが般若のような顔で見上げてきた。 目は血走り、口元からは涎が吹き出している。 「じじぃはだまっててね!」 「おい、話を聞けよ」 寝癖リボンは鼻も無いのに鼻息荒く、元モデルに向き直る。 「もう、はなしてもむだだね!」 「ゆんやぁー!」 「ゲスなまりさは、せいっさいっしてやるよ!」 寝癖リボンが飛び上がり、空中に浮かぶ。 「ゆっくりしね!」 ドムン! 会心のボレーキックが、寝癖リボンに鋭く決まった。 廊下の一番奥まで吹っ飛び、壁に激突してずり落ちる。 気絶してしまったのか、ピクリとも動かない。 餡子を少し吐いているようだが、あの程度なら命に別状はない。 後でオレンジジュースでもかけてやれば、寝癖も一緒に直るだろう。 元モデルの方を見ると、いつもの不敵な笑顔に戻っていた。 膨らんだ腹のせいかもしれないが、踏ん反り返っているようにも見える。 「ゆふふ、いいきみだよ」 「……チッ」 元モデルの呟きに、眉をしかめて舌打ちする。 会心のキックが決まったというのに、不満げな気持ちが込み上がる。 掃除するものが増えたから……それだけが理由ではないような気がした。 ■怠惰 部屋の真ん中には、腹を大きく膨らませた饅頭が二つ鎮座していた。 「すーやすーや……すーやすーや……」 寝癖の直らない赤リボンの方は、熟睡を示す寝言を喋りながら夢の中だ。 ついさっきまで修羅場だったとは、とても思えない。 幸せそうな笑顔で、膨らんだ腹に両のもみあげを置いている。 生まれてくる赤ん坊の夢でも見ているのだろうか。 「まりさのかわいいおちびちゃん、ゆっくりうまれてね!」 元モデルの方も、すっかり母性に目覚めたようだ。 こちらも膨らんだ腹をおさげで擦り、満足げに微笑んでいる。 「というか、産むのか?」 元モデルの目前に座り込み、私は問いかけた。 強姦されて出来た子……多少でも葛藤はないのだろうか。 「かわいいまりさのおちびちゃんだから、きっとかわいいよ!」 「ああ、そう……」 問題は、もう一つあった。 寝癖リボンが身篭った時に、元モデルと約束を交わしていたのだ。 「しかし、そんな身体でコイツの面倒見られるのか?」 問いかけながら、寝癖リボンを指差す。 身篭ってからというもの、寝るか食ってるか二択の生活だ。 最近では、まともに動こうともしない。 だからこそ、元モデルが世話をする約束が必要だったのだ。 「まりさはにんっしんっしたんだよ!」 「知ってるよ」 「だから、おにいさんがれいむのめんどうをみてね!」 「断る」 「どぼじでそんなこというの!?」 子を産むことに反対こそしなかったが、これ以上手間をかける気もなかった。 当人達の望みなのだから、当人達で責任を取れと約束したはずだ。 「じゃあ、れいむはどうでもいいよ!」 「そうなのか」 「かわりに、まりさのめんどうをみてね!」 「断る」 「どぼじでそんなこというの!? まりさはだぶるまざーなんだよ!」 産まれた後のことも、頭が痛い。 倍の数を面倒見るつもりは毛頭無いが、わざわざ間引くのも面倒くさい。 「全部殺すか」 「こわいこといわないでね!」 情けない涙顔で見上げる元モデルの頭を、帽子越しに撫でてやる。 「ははは、半分冗談だ」 「ゆふー! びっくりしたよ!」 元モデルが嬉しそうに、餡子が一杯に詰まっているであろう腹をプルプルさせる。 ふと玄関にあんまんが置きっぱなしだったことを思い出し、立ち上がった。 「……ゆ? はんぶん?」 元モデルの呟きが背中越しに聞こえた気がしたが、私は無視して玄関へ向かった。 ■暴食 今度こそ玄関の戸締りを確認し、床のコンビニ袋に手を伸ばす。 部屋に戻ってみると、鎮座した二つの饅頭は仲良く寝息を立てていた。 元モデルも、寝るか食うかの二択生活になってしまったようだ。 私は目前に座り込み、コンビニ袋を床に置く。 あんまんを一つ取り出した所で、飲み物が無い事に気がついた。 台所へ向かおうと、立ち上がった瞬間……。 「……ゆゆっ!?」 熟睡していた筈の饅頭達が、カッを目を見開いた。 「あまあまだ!」 「はやくちょうだいね!」 一目散に、饅頭達がコンビニ袋へ向かう。 慌てて私も手を伸ばすが、一度立ち上がろうとしたために反応が遅れてしまった。 「がーさがーさ! がーさがーさ!」 「ゆゆゆっ! あまあまがあったよ!」 「むーしゃむーしゃ! むーしゃむーしゃ!」 「うめっ、これめっちゃうめっ!」 「しあわせーっ!」 透明度の低い袋なので、中の様子は良く見えない。 しかし、何が行われているのかは明確に予測できた。 思えば、寝癖リボンはともかく元モデルは身篭ったばかりだ。 懐妊祝いというわけではないが、今回は自由に食わせてやろう。 私はそんなことを考えながら、あらためてあんまんを頬張ろうとした。 「ゆびぃっ!?」 突然、コンビニ袋の中から悲鳴が聞こえてきた。 声だけでは、どちらの饅頭が発したものなのかはわからない。 「むーしゃむーしゃ、それなりー?」 「いたいよ! すぐにやめてね!」 コンビニ袋に手を差し込む。 しかし、どれがあんまんでどれがそれ以外なのか、感触だけでは分からなかった。 「このあんまんは、あまりおいしくないよ!」 「ひどいこといわないでね!」 「でもまりさはたべてあげるよ! ゆっくりかんしゃしてね!」 「ゆんやぁー! れいむのたまのはだがー!」 引っ張り出すのをあきらめて、コンビニ袋を逆さになるよう引っ張り上げる。 何かが引っかかっているのか、なかなか中身は出てこない。 「がーつがーつ! がーつがーつ!」 やがて、ポテポテッ! という音と共に、二つの球体が床に落ちる。 元モデルは無傷のようだが、寝癖リボンは重傷だった。 身体のあちらこちらが食いちぎられ、穴だらけになっている。 「ゆぐっ……れいむの……おちびちゃんが……」 寝癖リボンの腹が裂けて、漏れた餡子に混じって何かが見えた。 小さな目と口がついた、ピンポン玉のような塊だ。 寝癖リボンを掴み上げ、台所へ向かう。 流し台にそっと置いて、オレンジジュースをたっぷりと振り掛けた。 「ゆゆっ!? まりさのあまあまはどこ?」 声に背後を振り返る。 そこには、帽子を被った食欲の塊が、頬を紅潮させ満面の笑みを浮かべていた。 食欲の塊が、キョロキョロと周囲を見渡す。 よく見ると口元には餡子だけでなく、癖のついた黒髪が纏わり付いていた。 「お前、何してんだ……」 私の心に怒りや恐怖はなく、ただひたすらに呆れていた。 この食欲の塊は、自分と甘味以外の存在をこの世から打ち消していたのだ。 「ゆっ! あまあまだ!」 食欲の塊が、私が手にしていたオレンジジュースに顔を向ける。 そのつぶらで大きな瞳には、もう私の存在も映っていないのだろうか。 全くゆっくりしていない反応で、食欲の塊が手元向かって飛び跳ねてきた。 しかし私は手を避けることはせず、逆に振り下ろす。 「ゆびっ!?」 空中衝突した食欲の塊が勢いを失い、床に落下する。 「ゆうぅ……まりさはしんぐるまざーなんだよ!」 ……食欲の塊は、先刻確かに『ダブルマザー』と言ったはずだ。 強姦魔は、既に亡き者となっている。 ならば『シングルマザー』の方が正しいといえば正しいのだが……。 それを言い直したということは、つまり。 私の中の呆れが、嫌悪に変わってゆく。 最初はどうだか分からないが、少なくとも現時点では確信しての行動だったのだ。 「だから、えいようとらなきゃだめなんだよ!」 再び、食欲の塊が私へ向かって飛び込んできた。 「あと、あまあまちょうだいね!」 私は、オレンジジュースを持っていなかった方の腕を振り下ろした。 思いきり振りかぶり、渾身の力を込めて。 「ゆぶぎゅっ!?」 食欲の塊が床に叩きつけられ、歪に変形する。 私は行く末を見届けるまもなく、繰り返し拳を叩き込む。 「ぎゅぶっ!? やべちぇぶっ!?」 食欲の塊からは、既に意味不明の言葉しか聞こえなくなっていた。 もちもちだった肌は亀裂だらけになり、衝撃の度に餡子がばら撒かれる。 つぶらで大きな瞳があった場所も、不敵な笑みを浮かべる口元も。 もはや、何処にあったのか判別できない。 凄惨な光景とは裏腹に、不思議なほど私の心は落ち着いていた。 何度も拳を振り下ろしながら、他のことまで考える余裕さえあった。 後の掃除のこと、マンガの単行本を買い忘れたこと……。 ■憤怒 「どぼじで、いうことがきけないの!?」 寝癖リボンの怒声が響き渡る。 その目前では、ピンポン玉ほどの塊が目に涙を一杯に溜めこんでいた。 黒い帽子を目深に被り、小さな身体をプルプル震わせ俯いている。 まるで、今にも消えてなくなってしまいそうだ。 「まだ赤ん坊なんだから、仕方ないだろ」 私が横から声をかけると、寝癖リボンの眉毛がキリリ! とつり上がった。 小麦粉の補強跡を気にする素振りもなく、身体を大きく踏ん反りかえさせる。 「まったく、できのわるいおちびちゃんだよ!」 「だって……まりしゃ……まりしゃ……」 「くちごたえしないでね!」 寝癖リボンが身体を捻って、もみあげを振り回す。 ピンポン玉は弾き飛ばされ、テン、テン、と転がっていった。 「ゆぴぃ~! ゆっくちできない~っ!」 滝のような涙を流して、ピンポン玉が泣き叫ぶ。 それを見て寝癖リボンは、例によって鼻もないのに鼻息を荒くした。 「これは、あいのむちなんだよ! ゆっくりりかいしてね!」 「もうやじゃ~! ぴゃぴゃ、たしゅけちぇ~!」 父親を呼ぶ言葉を聞いて、寝癖リボンの身体が朱に染まってゆく。 ピンポン玉の目前まで跳ねてゆくと、大きく息を吸い込んだ。 「あんなゲス、ぱぱじゃないよ! ぷくーっ!」 「ゆんやぁ~っ!?」 人差し指を伸ばし、寝癖リボンの頬を突く。 「ぷしゅるるるる!」 口から空気が抜けたことが、万人に分かるよう宣言される。 私は寝癖リボンの頭に手を置き、顔をこちらに向かせた。 「それぐらいにしろよ」 「お、おにいさん……」 オレンジジュースの効果は絶大だったらしく、親子饅頭は見事息を吹き返した。 減っていた餡子は食欲の塊だったものから拝借したが、特に問題もないようだ。 一刻も経たないうちに、こうして言い合うほどに元気になるとは思わなかったが。 今さらだが、つくづく不思議なナマモノだ。 しかし、余程に元モデルとの出来事が腹に据えかねたらしい。 寝癖リボンはピンポン玉の一挙一動に難癖を付け、説教と体罰を繰り返していた。 金髪に黒帽子で産まれてきたことも、気に食わないのだろう。 「あんなゲスにならないよう、れいむがきょういくしないとだめなんだよ!」 「まりしゃゲスじゃないよ!」 「だいたい、そのぼうしがきにくわないよ!」 「まりしゃのすてきなおぼうちさんは、ゆっくちできるよ!」 「かみのいろも、ゆっくりしてないよ!」 「しゃらしゃらのきんぱつしゃんは、ゆっくちできるよ!」 「そもそも、れいむにぜんぜんにてないよ!」 「まりしゃはまりしゃだよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 しかし、聞けば聞くほど、どうしようもない理由ばかりだ。 「なまいきいうんじゃないよ!」 寝癖リボンの体当たりで、ピンポン玉が弾き飛ばされた。 再びテン、テン、と転がってゆく。 「い、いじゃい~! ゆっくちさせちぇよ~!」 「ゆん! やっぱりゲスのこはゲスだね!」 「どぼじでそんなこちょいうにょ~!?」 「またくちごたえしたね! もうゆるさないよ!」 私は溜息をつき、寝癖リボンの眼前に手を開く。 寝癖リボンは視界を塞がれ、動きを止めた。 「あんまん、もう一度買ってくるよ。マンガも買い忘れてたしな」 「あんみゃん?」 「おちびちゃんは、だまっててね!」 「ああ、とっても甘くて美味しいぞ」 「あみゃあみゃ! あみゃあみゃ!」 「ゆぐっ……」 「だから、おとなしく待ってるんだぞ」 私はできるだけ静かな口調で、語りかけた。 寝癖リボンには手のひらで、ピンポン玉には指先で、頭を撫でてやる。 「わ、わかったよおにいさん……」 「はやくあみゃあみゃちょうだいにぇ!」 嬉しそうにピョンピョン跳ねるピンポン玉を見て、寝癖リボンの眉間にしわが寄る。 あの食欲の塊への怒りが消えないのはわかるが、子供には罪は無い。 今日は一段と寝癖リボンのヒステリーが酷いが、根はのんびりした性格だ。 もう少し時間が経てば、きっと怒りも静まるだろう。 再び外に出るのは億劫だが、暖かいあんまんのため……いや、親子団欒のためだ。 そう信じて、私は家を後にした。 ■傲慢 「ただいまー」 私が帰宅を告げると、いつも最初に跳ねてきたのは黒帽子の元モデルだった。 今にして思えば、帰宅時は何かしら食い物を買ってきていた。 目的はそこだったのかと思うと、悲しくはないが情けない気持ちになる。 玄関を上がって廊下を歩く。 あんなに騒がしかった親子の喧噪も、全く聞こえなくなっていた。 疲れて、昼寝でも始めたのだろうか? 饅頭達が居るはずの部屋に入るべく、私はゆっくりとドアを開ける。 「おまた……せ……」 手にしていたコンビニ袋を、床に落としてしまう。 すぐに我に返り拾い直すが、何とも不思議な感覚だ。 こんなリアクションなんて、ドラマやマンガの中だけだと思っていたのに。 身体の力がスッと抜け、自分でも気付かぬうちに指を離していたのだ。 しかし、ショックを受けて……というのとは、少し違うようにも思えた。 心のどこかでは、この光景を予想できていたのかもしれない。 やはりこうなってしまったか、思ったとおりだ、という脱力感。 「むーちゃむーちゃ!」 寝癖リボンの姿は、どこにも見当たらなかった。 代わりに、赤いリボンと癖のついた黒髪が、餡子の海に広がっている。 その中心に佇む、なすび型に膨らんだ醜い何か。 一心不乱に咀嚼を繰り返すその姿は、新種のエイリアンか何かのようだ。 私に気づく様子もないエイリアンに、近づきしゃがみ込む。 「美味いか?」 「ゆゆっ?」 私を見ても逃げる様子もなく、悪びれた様子も無い。 「おいしくにゃいよ!」 エイリアンが、つぶらな瞳をキラキラさせる。 その顔には、親そっくりの不敵な笑みを浮かべていた。 「でもまりしゃはたべてあげるよ! ゆっくちかんしゃしちぇね!」 少しだけ周囲を見渡してから、あらためてエイリアンに向き直る。 「何をしたんだ?」 「ねてるすきに、りぼんをぼっしゅうっ! したんだよ!」 確かにあれは、ゆっくりにとってはかなり大事なものだ。 洗濯する度に暴れて大変だったことを思い出す。 赤ん坊の身体でよく外せたものだが、寝相の悪さで取れかかっていたのだろうか。 「そしちゃら、ごらんのありしゃまだよ!」 圧倒的に説明不足だが、周囲に散らばっている掃除用具や家具を見れば想像はついた。 リボンを探して暴れたあげく、掃除に使っていた箒やその他に追突したのだろう。 二次災害で更に色々と倒れ込み、見事潰れてしまったわけだ。 今日はすっかり、掃除三昧になってしまったな……。 そんなことを考えていると、エイリアンがじりじりと移動を開始した。 すぐ横にあった、一際大きく盛り上がった餡子の塊に向かっている。 「しょくごのうんどうをしゅるよ!」 エイリアンは、私の目の前で腰を降り始めた。 「んほおおぉぉぉぉ!」 強姦魔に犯された餡子を、治療に使ったためなのだろうか? エイリアンは何かに取り憑かれたかのように、餡子に腰を叩きつけている。 「にゃ、にゃんだか、きもちよくなってきちゃったよ!」 私は、それを尻目に掃除用具や家具を片付け始める。 「しゅっきり~っ!」 行為が終わったようだ。 片付けを中断し、あらためてエイリアンと向き合う。 「ゆゆっ! まりしゃにみとれてりゅの?」 「ゆっくりできたか?」 「もっと、ゆっくちさせちぇね!」 「まだ足りないのか」 「まりしゃは、せかいでいちばんゆっくちするんだよ!」 「親が死んだんだぞ?」 「まりしゃはゆっくちしてるよ!」 「部屋も、こんなに散らかってしまった」 「まりしゃがゆっくちできれば、それでいいよ! ゆっくちりかいしちぇね!」 私は、拳を握り締める。 「理解出来ねぇよ」 床に叩きつけた拳を中心に、餡子その他が激しく飛び散る。 「ゆぴぃっ! いちゃい、いちゃいよ!」 エイリアンは半身を失いながら、悲鳴を上げ続けていた。 裂けた所に皮が張り付き、餡子の流出は最小限に留まっている。 餡子が潤滑材となったのか、叩きつけられたエイリアンの身体が滑ったのだ。 「おいじじぃ! どりぇいにしてやるから、まりしゃをたしゅけちぇね!」 半身を奪った張本人に対して、救助の申し込みだ。 返事の代わりに、手のひらでエイリアンを持ち上げる。 「ゆゆっ! おそらをとんでるみちゃい!」 エイリアンは、あっという間に上機嫌になった。 痛みも忘れたのか、手の上でキョロキョロとせわしない。 自分の不幸に何の疑問も持たない、純粋無垢の笑顔が輝いている。 「やっぱりまりしゃは、とくべちゅなんだにぇ!」 空いた方の手を構える。 「かわいくっちぇ、ごめんにぇ!」 パン! と手を合わせる甲高い音が、餡子まみれの部屋に鳴り響いた。 隙間から流れ落ちる餡子も気にせず、私はそのまま合掌した。 何を拝むわけでも、なく。 ■贖罪 掃除が一通り終わった時に、私はやっとあんまんのことを思い出した。 コンビニ袋をテーブルに載せ、買い物してきたものを取り出してゆく。 あんまん、ジュース、マンガの単行本……。 そこで目が留まり、単行本の表紙を見つめる。 それは『七つの大罪』がストーリに絡んでいるマンガだった。 なぜか今日の出来事全てが、私の頭の中に蘇ってくる。 ――あらためて思えば、いつもそうだった。 ゆっくりの言動は単純だ。 ほぼ、どれかに当てはまる。 強欲・色欲・嫉妬・怠惰・暴食・憤怒・傲慢。 『ゆっくり』が示したもの。 『人間』を罪に導くと言われるもの。 それが、何を意味しているのか。 『ゆっくり』が『人間』に示しているものは、何なのか。 「………………」 答えを口にすることが出来なかった。 答えがあるかどうかさえも、分からなかった。 代わりに私は、あんまんを口にした。 あんまんは、すっかり冷え切っていた。 ‐‐‐‐‐‐‐‐過去作‐‐‐‐‐‐‐‐ ふたば系ゆっくりいじめ 776 ゆっくりたたき ふたば系ゆっくりいじめ 769 ゆっくり採集~つかまってごめんね!~ ふたば系ゆっくりいじめ 766 まりさがまりさだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 761 ゆっくりした週末 ふたば系ゆっくりいじめ 755 まりさもみもみ ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓×5 希少種が持てはやされるのは、 ・高い知能(人間との力量の差を理解している) ・ゲス化しにくい餡統 ・物珍しさ(希少性) が由来だからだね。 動物でも「言う事を聞かない・部屋を散らかす・大声で鳴く・躾を守らない」のは嫌だろ? まぁそこで更に「自分>赤ちゃん>ルール>人間」であるゆっくりはペットには向かないな。 -- 2018-01-17 06 02 29 ↓間違えた。もう1つ下です -- 2016-02-21 11 41 12 ↓2うるさい -- 2016-02-21 11 40 27 ハガレンかなぁ。 -- 2012-03-19 17 24 47 クズがつぶれてすっきりー! 合掌なんてまるで神への祈りじゃないか 饅頭に神はいないが -- 2011-06-08 14 58 52 どいつもこいつも希少種希少種と… -- 2011-01-18 15 59 29 もうちょっと餡の良い奴等を買うべきだったねー お兄さん勉強するべきだよー -- 2010-11-04 14 19 22 通常種の中でもありすほど善悪で可愛差の出る種類はない -- 2010-09-14 21 35 02 基本種は絶対ダメだな。とくにででいぶとまりさ 虫唾が走る -- 2010-06-29 02 04 16 ゆっくり飼うなら、高くついても賢い希少種だな。 -- 2010-06-23 09 06 57
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※虐めというか自滅 鼻血 「うおっ!?」 「せんせー!!タケちゃんが鼻血だしてるー!!」 一同騒然としタケちゃんと呼ばれた少年の周りに集まる。 先生、慧音も少年の元へ寄りその頬に手をあてる。 「大丈夫か?・・・ふむ、どうやら暑気にやられたのかな。」 熱を帯びているのは何も暑さのせいだけではないのだが、顔を赤くした少年は照れくさそうに顔を伏せるだけなのであった。 授業は一先ず中断。慧音は少年に連れ添い手洗い場へ、残された生徒達も一様に彼の心配をしているのであった。 そんな様子を窓から覗く影一つ。 「ゆっふーん・・・いいものみたよ!!」 その正体はゆっくりれいむ、大方寺子屋の生徒達に菓子の一つでもたかりに来ていたのだろうか。 彼女は一言呟くとくるりと踵を返し、森へと向かってぽよぽよと跳ね出したのであった。 「ずーり、ずーり・・・」 数分後、そこには顔面を木の幹に擦り付ける饅頭の姿があった。 痛みからかその目元に薄っすらと涙を浮かべ、しかしその反面口元はだらしなく歪み涎をじゅるじゅると垂れ流している。 「おきゃーちゃん、あのおねーちゃん にゃにちちぇりゅの?」 「こら!! めをあわせちゃいけないよ!! ゆっくりできなくなるよ!!」 側を通るゆっくり達もこの異様さに近寄りがたいものがあるらしく、餡子脳な彼女達に似つかわしくなく声も掛けずそそくさとその場を 後にするのであった。一方のれいむは悪態を突かれてもどこ吹く風やら、すっかり自身の頭の良さに酔いしれているのであった。 彼女の計画はこうである 1.鼻血出る 2.優しくされる 3.スイーツ(餡) 余りにも完璧すぎる計画。汚物をみるような目をしてるド饅頭共め、れいむに尽くすまで精々ゆっくりしていってね!! そうしてれいむの打ち込みは辺りが暗くなるまで続いた。それはもう凄まじいもので、木の皮がずる剥けになる程であった。 だが目的の鼻血は出ない。息をぜいぜい切らしながられいむはあることに気付いた。 「ゆゆ!? れいむにはおはながついてないよ!!?」 鼻が無いのに鼻血が出るはずも無い。もっとも血肉すら通ってないのだが。 「ぷ、ぷ、ぷ、ぷぴー!!!」 れいむの怒りが有頂天、真っ赤になった体内では餡子の温度がマッハである。 だがその思いが通じたのか、次の瞬間れいむの顔を一本の黒い筋が流れた。 「・・・ゆ? でたよ!! ついにやったよ!!」 体温が上がり緩んだ餡子が念願の鼻血?を流したのである。 こうなってしまえばこっちのもんだ。まずは手始めに冷たい目を向けたあの一家から見舞い品を巻き上げてやる。 その後は群れ一番カッコイイまりさに看病させよう。そしていい感じになった2人は次第に・・・。 「ゆっふっふ・・・ゆっはっは・・・ゆぁーっはっはぁ!!」 己が野望の達成に悪い笑いの三段活用を決める、しかしその時事件は起きた。 「ゆぁーっはっはっはっは『ブッパァァン』あ?」 顔一面に広がる生温い感覚と全身に広がっていく悪寒。 散々傷付けられた顔の皮膚は限界に達し、れいむが大きく仰け反った際についには決壊したのだ。 顔面からぬるぬると流れ出す餡子、その量は凄まじくもはや痛みを感じる余裕すら無い。 「うびいいいぃぃぃぃ!!?」 顔面を真っ黒にしながられいむは叫ぶ。手足の無いその体では傷を押さえることさえ叶わない。 「ゆゆ!?どうしたの!?」 「いったいなんのさわぎなの!?」 夜の戸張が降りているとはいえ、ここまでの大騒ぎがあっては自ずとゆっくり達は顔を集める。 そうして集まった先では地面に突っ伏す声の主の姿があった。 「どうしたの!? しっかりしてね!!」 「いったいなにがあったの!? れみりゃでもでたの!?」 皆が見つめる中、ゆっくりゆっくりとれいむは面を上げる。 固唾を呑んで見つめるゆっくり達、そして次の瞬間激震が走った。 「ばぶべべえええぇぇぇぇぇ!!!!!」 「「「ゆっぎゃあああああああああ!!!!???」」」 そこにあった顔はもはやゆっくりではなかった。 顔の中心から放射状に大きく裂けた皮膚、辺り一面に飛び散る餡子。 全身皺だらけで大きく歪み、大きく飛び出した2つの目玉はギョロギョロと独立した生物の如く忙しなく動く。 ゆっくりどころか人間が見たってショック死しかねないレベルである。 「ぼべばいいぃぃぃ、ばぁぶべぇべえええぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」 ぐじゅりぐじゅりと音を立てにじり寄るれいむ。本人は助けを求めているだけなのだが端から見たその姿は獲物を見つけた悪魔である。 歪んだ口の隙間から言葉にならない何かをひり出しながら必死に命乞いをする。だが掛けられた言葉は期待したものではなかった。 「こっちこないでええぇぇぇぇ!!?」 「まりさはおいしくないからたべないでねええええぇぇぇ!!!」 違う、そうじゃない!!れいむはただ優しくされたいだけなのに!! れいむがこんな目に会ってるのに何言ってるの!?馬鹿なの!?死ぬの!?さっさと手当てしろおおおおおお!!! 「ぅぼあああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「むっきゃー!!!?? えれえれえれ・・・・」 「ぱちゅりー!!? おまえ、よくもぱちゅりーを!!!」 辺りを揺さぶるれいむの雄叫び、これに当てられついには1匹のぱちゅりーがショックの余り嘔吐しはじめた。 これに激昂したのはあの群れ一番カッコイイまりさである。彼女は大きくその身を屈め 「ゆらぁ!!!」 「ぼばっ!!!??」 全身をバネにした渾身の一撃をれいむの叩き込んだ。 その衝撃で間欠泉のように噴出す餡子。だがまだまだ悲劇は終わらない。 「ゆゆ!! こいつよわいよ!! みにくいだけでぜんぜんたいしたことないよ!!」 このまりさの一声で今まで怯えていたゆっくり達が一斉に動き出したのだ。 「かおだけなんだねー!! わかる、わかるよー!!」 ぼべっ 「このいなかもの!! さっさとこきょうにかえりなさい!!」 うびっ 「なんというみにくさ、おおきたないきたない」 「「「おお、ばっちぃばっちぃ」」」 ぶびゃぁっ 数分後、群れの皆にリンチを食らったれいむの命は風前の灯であった。 思い思いの制裁を加えたゆっくり達は、唾を吐き捨てながら今後の始末について相談しはじめた。 そんな折、天から救いの神が現れた。 「うっうー☆」 「「「れみりゃだあああああああ!!!」」」 さっきまでの威勢も何のその、蜘蛛の子の如くその身を散らすゆっくり達。後には傷ついたれいむだけが残された。 「うー、きったないまんじゅうなんだど~。」 そう言ってうつ伏せの饅頭を掴み上げるれみりゃ。面を上げたその顔はさっきよりも一層ひどいものになっていた。 「ばぶべべぶべべばびばぼおおおおおおおお!!!」 「うっぎゃああああああ!!!?? ざぐやああああああ!!!!!」 餡子をブビブビと噴出しながら礼を告げるれいむ。 だがれみりゃは思いも寄らぬびっくりフェイスに肝を潰し、れいむを投げ捨てると泣きながら脱兎の如く逃げ出したのであった。 こうして幸運にも命を繋いだれいむは、痛む体に鞭打ちじゅーりじゅーりと黒い筋を残し我が家へと向かったのであった。 1週間後 そこには元気に窓にへばりつくれいむの姿があった。 「リョウタ、鞄持ってやるよ。」 「リョウ!! 俺が雑巾がけしてやるからお前箒頼むわ!!」 リョウタと呼ばれる少年、その右腕は白い大きな三角巾で吊るされていた。 「ゆっふーん・・・いいものみたよ!!」 そうしてれいむは森に向かって跳ねていったのであった。 終わり 作者・ムクドリ(´-ω-`)の人 このSSに感想を付ける
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生と死 / 自死 / 自殺報道 / 生徒・学生の自殺 / 自殺願望 / 希死念慮 ーーー COVID-19と死 / コロナ騒動下の死 + ニュースサーチ〔自殺〕 自殺対策、意識の変化に手応え 関係者ら「秋田モデル」の今後考える|秋田魁新報電子版 - 秋田魁新報電子版 県いじめ再調査委員会 いじめと自殺の因果関係否定できないと報告(群馬テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 前橋市で女子高校生が死亡 原因は「飼い猫の死だけでない」学校の対応にも言及[2024/02/24 17 13] - テレビ朝日 前橋・高2女子自殺「学校対応が適切なら回避できた」 県再調査委が最終報告 - 産経ニュース 群馬の高2自殺、防げた可能性 県再調査委「学校の対応不十分」:北海道新聞デジタル - 北海道新聞 群馬の高2自殺、防げた可能性 県再調査委「学校の対応不十分」 - 日本海新聞 群馬の高2自殺、防げた可能性 県再調査委「学校の対応不十分」 - 神戸新聞NEXT 高2女子生徒の自殺 “いじめの影響大 否定できず”報告書|NHK 首都圏のニュース - nhk.or.jp 群馬県の女子高校生が自殺問題 県いじめ再調査委員会が報告書を答申「直接的な因果関係を肯定的にとらえられない ... - TBS NEWS DIG Powered by JNN 群馬県の女子高校生が自殺問題 県いじめ再調査委員会が報告書を答申「直接的な因果関係を肯定的にとらえられない ... - goo.ne.jp 群馬県の女子高校生が自殺問題 県いじめ再調査委員会が報告書を答申「直接的な因果関係を肯定的にとらえられない ... - Yahoo!ニュース 映画「落下の解剖学」 夫の死は、事故か自殺か殺人か? 秘められた家族の真相を描く - Forbes JAPAN 高2自殺 福岡県が再調査を決定 「いじめの事実関係が明確になっているとは言えない」|ヨテミラ! - tnc.co.jp 福岡県が原因の再調査へ…男子高校生“いじめ”訴え自殺(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東海大福岡“いじめ自殺”で県が再調査実施へ(九州朝日放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース いじめ自殺、県が再調査へ 学校側「原因」特定せず―東海大福岡高 - 時事通信ニュース 高2男子自殺 粘着テープで畳に…剣道部内で“10のいじめ” 暴力的・性的な内容も 母親が会見「原因究明」訴え - 文春オンライン 高2自殺 福岡県が再調査を決定 「いじめの事実関係が明確になっているとは言えない」(TNCテレビ西日本) - Yahoo ... - Yahoo!ニュース 福岡 宗像 高校生自殺 県が再調査実施の方針明らかに | NHK | 福岡県 - nhk.or.jp 男子高校生が遺書残し自殺 剣道部内でのいじめ認定 死に至った直接原因「特定できない」 福岡県(TNCテレビ西日本 ... - Yahoo!ニュース 東海大付属福岡高の生徒自殺、福岡県が再調査へ…第三者委調査は「いじめの事実関係が不明確」 - 読売新聞オンライン 東海大付属福岡高生自殺、母「第三者委の調査は不十分」…息子の名前公表し福岡県に再調査要求 - 読売新聞オンライン 【東海大福岡高校いじめ】第三者委「監督の無視が影響」→学校「不適切な指導は確認できず」母「納得できない ... - Yahoo!ニュース 東海大学福岡高校の生徒自殺問題 母親求めた再調査を県実施へ|NHK 福岡のニュース - nhk.or.jp 部活動内でいじめ自殺 県が再調査を決定 「事実関係明確になっていない 遺族の主張は合理的」 - rkb.jp “高2自殺”学校側とは別に県が原因調査へ(日テレNEWS NNN) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 県内の自殺者 暫定値で100人 女性と若者中心に増加|NHK 徳島県のニュース - nhk.or.jp 部活動内でいじめ自殺 県が再調査を決定 「事実関係明確になっていない 遺族の主張は合理的」(RKB毎日放送 ... - Yahoo!ニュース ロシア軍の損失伝えた軍事ブロガー死亡、ロシアメディアは「自殺」と報道 - CNN.co.jp 情報サテライト1ミニ展示「こころをまもる-3月は自殺対策強化月間、3月1日は山梨いのちの日-」(連携展示 ... - 山梨県立図書館 小6女児自殺の原因特定できず 複数のいじめは認定、東京・町田(共同通信) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 小6女児自殺 複数のいじめを認定 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 東京 町田 女児自殺 いじめ認定も“原因特定できず”と報告書 | NHK - nhk.or.jp 壮絶ないじめ、それでも「大好きだった剣道」 高校生自殺で母親会見:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル 高2男子自殺 粘着テープで畳に…剣道部内で“10のいじめ” 暴力的・性的な内容も 母親が会見「原因究明」訴え(FNN ... - Yahoo!ニュース 息子はなぜ自殺したのか 第三者委員会の報告を受け母親が会見で語ったこと(RKB毎日放送) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 部活動で上級生からいじめ 「侑大が亡くなったあとひどい性被害を受けていたことを知り愕然としました」自殺した ... - TBS NEWS DIG Powered by JNN 部活動で上級生からいじめ 「侑大が亡くなったあとひどい性被害を受けていたことを知り愕然としました」自殺した高校生の母親が ... - rkb.jp <オンライン開催>職場のメンタルヘルス講演会 自殺対策強化月間(3月)特別企画「職場におけるストレスや心の不調へ ... - 港区 福岡・高2自殺、県に再調査要請 母「原因明らかに」 - 日本経済新聞 東海大学付属福岡高校 生徒自殺 母親”福岡県は再調査を”|NHK 福岡のニュース - nhk.or.jp 福岡 高校生自殺 第三者委の結論受け 母親が県に再調査求める | NHK - nhk.or.jp 人気絵本作家・ヨシタケシンスケさん オンライン広場「かくれてしまえばいいのです」来月公開 子ども・若者の自殺 ... - Yahoo!ニュース 母親が会見「原因究明」訴え いじめの末...剣道部生徒自殺 報告書「原因特定できない」(FNNプライムオンライン ... - Yahoo!ニュース 【速報】東海大福岡高2自殺、母親が記者会見 「苦しみに目を向けて」いじめ再調査を要望|【西日本新聞me】 - 西日本新聞 東海大付属福岡高の生徒自殺、いじめ10件を第三者委認定…「自殺の直接的原因は特定できない」 - 読売新聞オンライン 【東海大福岡高いじめ】学校側会見の冒頭発言 「直接的な原因は特定できないがいじめが自殺の一因になった」(FBS ... - Yahoo!ニュース 監視の「死角」狙い自殺か、警視正死亡…無罪主張のまま - 読売新聞オンライン 高2自殺 学校側が会見 「いじめ」10件認定 “畳に粘着テープで貼り付けられ” “SNSで動画拡散”|ヨテミラ! 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「本気になってケンカ」とベネチアでも若松節さく裂! http //m.cinematoday.jp/page/N0045712 若松孝二監督、タクシーにはねられ死亡。 http //bit.ly/U5XSpo + 続き / @21remon フォロワーさんからの情報を元にまとめると、自殺した松下金融担当大臣は 【日韓スワップ協定の延長停止】【外国人参政権反対】【人権救済法案反対】 の立場の方で、特筆すべきは 『明日、可決予定の人権救済法は、一人でも反対の大臣がいれば見送られるが、 松下金融相は唯一の反対者だった』という件。 / @scotti99 石橋湛山脳梗塞で倒れる。 田中角栄脳梗塞で倒れる。 小渕恵三脳梗塞で倒れる。 本当に偶然かな?米国の意志に反した政治家たち。 / チェルノブイリを経験した松本市長が「暗殺予告」で講演中止 http //www.asyura2.com/12/genpatu20/msg/478.html / @junko_in_sappro 「病院へ逃れてきた十数人の人が10万cpmを超え ガイガーカウンターが振り切れていた」(徳田毅) http //merx.me/archives/31297 辞表を出した徳田議員が福島原発事故から約1ヵ月後の2011年4月15日に 福島県南相馬市を訪問し、南相馬市立総合病院の及川副院長から知らされた / シルクウッド事件とは http //www32.ocn.ne.jp/~everydayimpress/Video/Silkwood.htm より …… しかしシルクウッドは、その日、組合集会を終え、 記者のいる場所へ向かう途中、自動車事故を起こして死亡した。 死後の解剖では、体内から、通常使用される量の2倍の催眠薬が検出され、 警察はこれを居眠り運転として処理した。 / 中川昭一の父親である中川一郎氏も、日本の近隣大国であるロシアからの、 「米国石油メジャーとは別口ルートでの」原油輸入を画策し、入浴中、絞殺された。 / 植草を痴漢冤罪で嵌めたのは小泉。明らかにヤクザ手口。 小泉は稲川会小泉組の当主http //p.tl/FVWt / Q. だいぶ前の事件ですが・・・・ NHK解説委員主幹・長谷川浩さん は、なぜ転落死したんでしょうか? その場所に行く必要があったのでしょうか? http //detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1130484121 A. 911の国籍別犠牲者を調べ、米国とイスラエルの二重国籍を持つ者が 普段は四千人も勤務しているのに 一人も死んでいない ことを公表したからですね / 911テロを追究したジャーナリストは次々と不審死 http //p.tl/qeqU 国防省突入「旅客機」の遺品皆無・遺体皆無、穴はわずか2m四方、 911WTC残骸証拠鉄骨は調査もされず、わずか二ヶ月で中国に売却、 こんな事実を知れば背後の陰謀を見ない人はアホ / @lllpuplll 【最後の名言】「野田政権はアメリカの召使い。 (私は)たとえCIAに暗殺されることになろうとも (反原発、反増税、反TPPを)を成し遂げてみせる。 これがわたしの最後の闘い」(亀井静香) / 投身自殺とされているトニー・スコット監督、 3.11東日本大震災作品を制作中だった! http //www.asyura2.com/12/hihyo13/msg/343.html 利権や、人工地震テロ、・・・に気付き、 告発めいた作品を仕上げようとして、殺された可能性が高い 。 / @hosodekinai 本物の政治家は次々殺されていきます。 そして無関心な世界の人々は自分達のリーダーが死んでいくときでも ゲームにスポーツにテレビに興じているのです。なにやってるんだ!日本国民! MSDマニュアルより 自殺は若年層における主な死因の1つになっていますが、年代別の自殺率は45~54歳が最も高く、85歳以上が2番目に高くなっています。 男性の方が女性より自殺が多くみられます。 自殺する人よりもはるかに多くの人が自殺を試みています。https //t.co/WhvLy0sctP — S ITO (@itoshoji3) December 21, 2020 “松本さんの外来診療では、5月の大型連休ごろから10代や20代前半といった若年層や、リストカットをする女性の患者が増えた。「自殺未遂や自傷行為がこの数カ月で多くなった」” https //t.co/SDG1NqHXmB — 付箋 (@KDystopia) October 13, 2020 https //www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R02/R01_jisatuno_joukyou.pdf より https //www.npa.go.jp/safetylife/seianki/jisatsu/R02/202010sokuhouti.pdf より ★ 10月自殺、2000人超 昨年比39%増―警察庁 「時事ドットコム(2020年11月10日17時08分)」より / 10月の自殺者数が2153人(速報値)となり、昨年同月比で39.9%増(614人増)だったことが10日、警察庁の集計で分かった。前年より増えるのは4カ月連続で、厚生労働省は新型コロナウイルス感染拡大の影響など要因を分析する。 1~10月の累計は1万7219人(速報値)で、昨年同期より160人増えた。1~6月は昨年同月比で減少していたが、7月に増加に転じた。 10月の自殺者は、男性が1302人、女性が851人。遺体が発見された都道府県別では、東京が255人で最多。100人以上は埼玉151人、神奈川148人、愛知126人、大阪116人、福岡105人だった。 ■ 「FBIに聞いたって分かんない」横浜市の相鉄線瀬谷駅で高2女子が「るるちゃんの自殺配信」を実行してしまうまで 「弁財天(2020年2月18日 午後 03 30 JST)」より / (※mono....見てはいけない!!) http //benzaiten.dyndns.org/mp4/20200218_minmin_KkKk_____Mm.mp4 ■ 祝!令和 「二階堂ドットコム( 2019/05/05 00 31)」より / この動画は自己責任でご覧ください。【衝撃映像!!】 ーーーーー ★■ 大丸梅田店で女子高生が飛び降り自殺か GWの大阪駅や梅田駅周辺が騒然 「ニュース速報Japan(2019/5/4 17:19)」より / ゴールデンウィーク中で混雑している大阪・梅田の大丸で5月4日、若い女性が飛び降り自殺をしたとの情報が入りました。制服のような服を着ており、女子高生の可能性があるとみられています。 目撃者などによると5月4日午後、大阪市北区梅田3丁目のJR大阪駅や梅田駅に隣接する大丸梅田店の屋上から、女子高生とみられる少女が飛び降りたということです。 以下は少女が大丸梅田店から飛び降りる直前の様子が撮影された動画。 (※mono....詳細は略、サイト記事で) 彼女が飛び降りたあと、説得していた警察官は肩を落とし、呆然と下を眺めていました。「自分のせい」だと責任を感じて、自分を追い込まないで欲しいと祈るばかりです。お疲れ様でした。 pic.twitter.com/82itW41Qt4 — 石田拓人🇮🇳6/6まで日本帰国中 (@tkt_tabiiku) 2019年5月4日 ■ 【生放送公開自殺】美人キャスター”クリスティーン・チュバック”自伝映画「クリスティーン(原題)」の影響?40年間封印され続けた自殺動画が突然リーク 「Birth of Blues(2017.2.20)」より / これは凄い。 偶然ですが数ヶ月前、当該映画(日本以外の主要各国上映終了)レビュー観た影響で個人的好奇心に駆られ海外サイトで「チュバック自殺動画/写真」を探していたのは私です。記憶に頼りますと海外収集家談として、当時(1974年)は家庭用ビデオレコーダーが普及していない且つ、自殺が生放送中突然だったので視聴者サイドで番組を録画している者は皆無。局側が録画したフィルムは遺族へ渡され門外不出。40年間未だに一度も表に出たことがないのでコピーもないのだろう。という幻のコンテンツ。 女性キャスターが生放送中に自殺…何が彼女をそうさせたのか【第41回トロント国際映画祭】 - シネマトゥデイ 2016年9月15日 現地時間14日、生放送のニュース番組中に自殺したキャスター、クリスティーン・チュバックが凶行に及ぶまでを追った映画『クリスティーン(原題) / Christine』が第41回トロント国際映画祭で上映され、主演のレベッカ・ホール(『ザ・タウン』)、アントニオ・カンポス監督(『マーサ、あるいはマーシー・メイ』のプロデューサー)らがQ Aに登壇した。 事件が起きたのは1974年7月15日のこと。フロリダのニュースキャスターだったクリスティーンは番組の生放送中、自ら自殺すると読み上げてから頭部を撃ち抜いた。劇中では、30歳の誕生日を前に仕事でも私生活でも成功することを夢見るものの、プライベートはほとんど母親と暮らす家と職場の行き来のみで、深刻な婦人科疾患も発覚、情熱を傾ける仕事でもやりたいことができずに局内の人たちとギクシャクし、どんどん暗闇から抜け出せなくなっていくクリスティーンの姿が映し出される。 そんな難役に挑んだレベッカだが、初めに話を聞いたときは二つの相反する感情が湧き起こったという。「最初にエージェントから送られてきた物語の概要を読んだときには、とても辛辣な反応をしたの。この映画を作るのにどんな意味があるのか、って感じた。読んだものはクリスティーン・チュバックについてググった人たちとたぶん同じもので、5行くらいでショッキングなことだけ書いてあり、彼女の人間性を奪っていたから。でも突然、彼女に人間性を与えなくてはいけないとも思ったの」。 そして実際の脚本を読んでみると「想像を超えた内容だった」といい、「とてもクリアに描かれていて深く共鳴でき、当時のアメリカのセンセーショナリズムについての映画でもあり、“成功した女性”の標準に合わない女性であることがどういうことかについての映画でもあり、環境に順応できなことの苦しみについて、そして現在でも人々が話すことをためらうような複雑な精神的な問題についての映画でもあった」とレベッカ。レベッカが外見から内面まで徹底してクリスティーンに成り切っているだけに、彼女の苦しみもダイレクトに伝わってくる。(編集部・市川遥) 第41回トロント国際映画祭は現地時間18日まで開催 (※mono....中略、詳細はブログ記事で) 彼女の死に関するドキュメンタリービデオ それでは問題の動画です。閲覧注意。 (※mono....この動画をココに貼る気にはなれないので、ブログで閲覧を。) ■ 伝染病のように世界中に拡大する「自殺」の流行 : そして、自殺が増加している本当の理由 「In Deep(2016.5.18)」より / 曖昧な理由の中で増大し続ける世界の自殺 最近、世界中で自殺がどんどん増えていっているのですが、報道されるそれらのタイトルを見ていますと、「まるで感染症の増大のような表現」となっていることに気づきます。 下のそれぞれの記事は最近の海外での報道です。 (※mono.--中略、詳細はブログ記事で) / 自殺が増加する2つの本当の理由 上のアメリカのものについては、自殺の増加していることについて、これを社会的に解決していかなければならいなというようなことが書かれてあるのですが、なぜ自殺がこんなにも増え続けているのかについての具体的な部分は推測以外は示されていません。 経済的に厳しいとか、仕事がないだとか、そういう理由だけであるならば、過去にもっとひどい状態の時はいくらでもあったはずで、たとえば、今よりもリーマンショックの時の方がそういう面では厳しかったと思いますが、下のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)のグラフを見ますと、むしろ、その 2008年より今の方がはるかに自殺率が上昇しています。 (※mono.--以下長文を略、詳細はブログ記事で) ★■ 20代の自殺率はどの世代より高く就活自殺と学生自殺は最多-先進国で日本だけ若者の死因トップが自殺 「ガジェット通信(2012.6.20)」より / 記事保護 このグラフを見て分かるように、どの年代より20代の自殺死亡率が高くなっています。そして2番目に高いのが30代で、3番目に高いのが19歳以下になっています。若年層の「生きづらさ」がいかにいま深刻なものであるかが分かるグラフです。(※ 図など詳細はサイト記事を。) ■ なぜ自殺者は3万人を超えているのか? データ検証の嘘 「エキサイトニュース(2012.3.12)」より 自殺者のデータを検証する第1章。まず1900年から2006年までの日本の自殺者数の統計が示される。 たしかに“長期的に自殺者数は右肩上がりで増えている”。 だが、“一番大きな要因は日本の総人口が増えたこと”だと喝破するのだ。 人口が増えたので、自殺者数も増えたのだ、と。 そこで、人口10万人あたりの自殺者数を検証する。 すると“日本の自殺率はここ100年間で10万人あたり20±5人の間で、上下に揺れ動いて”はいるが、急増していないことがわかる。 とはいえ、上下の振幅の中で、現在の自殺率はけっして低いとは言えない。 冨高は、ここでもさらに公平に比較する道を進む。 国レベルの自殺率を決める一番の要因は、その国の幸福度ではなく、自殺へのタブー度である。 さらに冨永は、今後、日本の自殺者数は確実に減少へ向かうと予見する。 “なぜなら日本は人口減少社会に突入したからである。実際2005年から自殺のリスクの高い男性人口が減少を始めた。” “おそらく、今後10年以内に日本の自殺者数は3万人を切るだろう。そして少子化に歯止めがかからない限り、その後も自殺者数は減少していくだろう。” 2011年の自殺者数は3万651人。前年より1039人減少した。 ★ 3万人に含まれない 自ら食断ち「孤独死」 「MSN産経west(2012.6.9)」より / 記事保護 .
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ゆっくり夢幻 第一夜 こんな夢を見た。 腕組をして枕もとに座っていると、あおむきに寝たゆっくりれいむが、静かな声でゆっくり死ぬよと言う。 れいむは赤いリボンを枕に敷いて、輪郭のやわらかな饅頭顔をその中に横たえている。 真っ白な頬の底に温かい血の色がほどよく差して、口の中は若干赤い。 とうてい死にそうには見えない。しかしれいむは静かな声で、もう死ぬよとはっきり言った。 自分もたしかにこれは死ぬなと思った。 そこで、そうかね、もう死ぬのかね、と上から覗き込むようにして聞いてみた。 死んじゃうよ、と言いながら、れいむはぱっちりと眼を開けた。 勝気なうるおいのある眼で、長いまつげに包まれた中は、ただ一面に真黒であった。 その真黒なひとみの奥に、自分の姿が鮮やかに浮かんでいる。 自分は透きとおるほど深く見えるこの黒眼のつやを眺めて、これでも死ぬのかと思った。 それで、ねんごろに枕のそばへ口を付けて、死ぬんじゃなかろうね、大丈夫だろうね、とまた聞き返した。 するとれいむは黒い眼を偉そうにみはったまま、やっぱり静かな声で、ゆっくりしたけっかがこれだよと云った。 じゃ、私の顔が見えるかいと一心に聞くと、ゆっくりみえているよと、反り返ってみせた。 自分は黙って、顔を枕から離した。腕組をしながら、どうしても死ぬのかなと思った。 しばらくして、れいむがまたこう云った。 「しんだられいむをうめてね! 大きなしんじゅ貝であなをほってね! そしておそらから落ちてくる星のかけらをおはかにおいてね! そしておはかのそばにゆっくりまっていてね! れいむはあいに来るよ!」 自分は、いつ逢いに来るかねと聞いた。 「お日さまがでて、お日さまがしずんで、それからお日さまが出て、またしずんで―― あかい日があっちからこっちへ、あっちからこっちへとおちていくうちに―― おにいさんはゆっくりまてる人?」 自分は黙ってうなずいた。れいむは静かな調子を一段張り上げて、 「ひゃくねん待っていてね!」と思い切った声で言った。 「ひゃくねんおはかでまっていてね! ゆっくりあいにくるよ!」 自分はただ待っていると答えた。 すると、黒いひとみのなかに鮮やかに見えた自分の姿が、ぼうっと崩れて来た。 静かな水が動いて写る影を乱したように、流れ出したと思ったら、れいむの眼がぱちりと閉じた。 長いまつげの間から涙が頬へ垂れた。――もう死んでいた。 自分はそれから庭へ下りて、真珠貝で穴を掘った。真珠貝は大きな滑かな縁の鋭どい貝であった。 土をすくうたびに、貝の裏に月の光が差してきらきらした。湿った土の匂いもした。 穴はしばらくして掘れた。れいむをその中に入れた。 そうして柔らかい土を、上からそっと掛けた。掛けるたびに真珠貝の裏に月の光が差した。 それから星の破片の落ちたのを拾って来て、かろく土の上へ乗せた。星の破片は丸かった。 長い間大空を落ちている間に、角が取れて滑らかになったんだろうと思った。 抱き上げて土の上へ置くうちに、自分の胸と手が少し暖くなった。 自分は苔の上に坐った。 これから百年の間こうして待っているんだなと考えながら、腕組をして、丸い墓石を眺めていた。 そのうちに、れいむの言った通り日が東から出た。大きな赤い日であった。 それがまたれいむの云った通り、やがて西へ落ちた。赤いまんまでのっと落ちて行った。 一つと自分は勘定した。 しばらくするとまた唐紅(からくれない)の天道がのそりと上って来た。 そうして黙って沈んでしまった。二つとまた勘定した。 自分はこういう風に一つ二つと勘定して行くうちに、赤い日をいくつ見たか分らない。 勘定しても、勘定しても、しつくせないほど赤い日が頭の上を通り越して行った。 それでも百年がまだ来ない。 しまいには、苔の生えた丸い石を眺めて、自分はれいむにだまされたのではなかろうかと思い出した。 すると石の下から斜(はす)に自分の方へ向いて青い茎が伸びて来た。 見る間に長くなってちょうど自分の胸のあたりまで来て留まった。 と思うと、すらりと揺らぐ茎のいただきに、心もち首をかたむけていた細長い一輪のつぼみが、ふっくらとはなびらを開いた。 真ん丸な赤ん坊れいむが鼻の先でゆらゆらと揺れた。 そこへはるかの上から、ぽたりと露が落ちたので、れいむは自分の重みでふらふらと動いた。 自分は首を前へ出して冷たい露のしたたる、丸いれいむを齧った。 自分がれいむから顔を離す拍子に思わず、遠い空を見たら、あかつきの星がたった一つ瞬いていた。 「百年はもう来ていたんだな」とこの時始めて気がついた。 第三夜 こんな夢を見た。 赤ん坊まりさをおぶってる。たしかにまりさの子である。 ただ不思議な事にはいつの間にか眼が潰れて、盲饅頭になっている。 まりさが赤ちゃんの眼はいつ潰れたのと聞くと、ずっとむかしだよと答えた。 声は子供の声に相違ないが、言葉つきはまるで大人である。しかも対等だ。 左右は青田である。道は細い。鷺の影が時々闇に差す。 「たんぼへかかったね!!!」と背中で云った。 「ゆっ、どうしてわかるの?」と顔をうしろへ振り向けるようにして聞いたら、 「だってさぎさんが鳴いたよ!!!」と答えた。 すると鷺がはたして二声ほど鳴いた。 まりさは我が子ながら少し怖くなった。こんなものを背負っていては、この先どうなるか分からない。 どこかにゆっくり捨てようと向うを見ると闇の中に大きな森が見えた。 あそこならばと考え出す途端に、背中で、 「ゆゆん」と云う声がした。 「わらわないでね!」 子供は返事をしなかった。ただ 「おとーしゃん、まりちゃはおもい?」と聞いた。 「おもくないよ!」と答えると 「ゆっくりおもくなるよ!!!」と云った。 まりさは黙って森を目じるしにはねて行った。田の中の道が不規則にうねってなかなか思うように出られない。 しばらくすると二またになった。まりさは股の根に立って、ちょっと休んだ。 「いちがゆっくちたっているはずだよ!」と子ゆっくりが云った。 なるほど八寸角の石が腰ほどの高さに立っている。 表には左り日ケ窪、右堀田原とある。 闇だのに赤い字が明らかに見えた。赤い字はいもりの腹のような色であった。 「ゆっくちひだりへいっちぇね!」と子ゆっくりが命令した。 左を見るとさっきの森が闇の影を、高い空からまりさらの頭の上へなげかけていた。 まりさはちょっと躊躇した。 「えんりょちないでね!!!」と子ゆっくりがまた云った。 まりさは仕方なしに森の方へはね出した。 腹の中では、よくめくらのくせに何でも知ってるなと考えながら一筋道を森へ近づいてくると、背中で、「めきゅらはゆっくりふじゆうだね!」と云った。 「だからおんぶしてあげてるでしょおおおお!」 「ゆっ、おんぶありがちょうね! でもばかにしてりゅね! おやにまでばかにされちゃったよ!!!」 何だかいやになった。ゆっくりしないで森へ捨ててしまおうと思って急いだ。 「もうちょっといくとわかりゅよ!――ちょうどこんなよるだったよ!!!」 と背中でひとりごとのように云っている。 「ゆゆっ? なんのこと?」ときわどい声を出して聞いた。 「なんのことって、しってるでちょ!」と子ゆっくりはあざけるように答えた。 すると何だか知ってるような気がし出した。けれどもはっきりとは分からない。 ただこんな晩であったように思える。そうしてもう少し行けば分かるように思える。 分かっては大変だから、分からないうちに早く捨ててしまって、安心しなくってはならないように思える。 まりさはますます足を早めた。 雨はさっきから降っている。路はだんだん暗くなる。ほとんど夢中である。 ただ背中に小さい子まりさがくっついていて、その子ゆっくりがまりさの過去、現在、未来をことごとく照らして、寸分の事実も洩らさない鏡のように光っている。 しかもそれが自分の子である。そうして盲目である。まりさはたまらなくなった。 「ここだよ、ここだよ! ちょうどその杉のねもとだよ!!!」 雨の中で子ゆっくりの声ははっきり聞こえた。まりさは覚えず留まった。 いつしか森の中へ入っていた。一間ばかり先にある黒いものはたしかに子ゆっくりの云う通り杉の木と見えた。 「おとーしゃん! そのすぎの根のところだったね!!!」 「ゆっ、そうだよ!」と思わず答えてしまった。 「ぶんか五年たつどしだったね!!!」 なるほど文化五年辰年らしく思われた。 「おとーしゃんがまりちゃをころちたのは、いまからちょうどひゃくねんまえだね」 まりさはこの言葉を聞くや否や、今から百年前文化五年の辰年のこんな闇の晩に、この杉の根で、一人の子まりさを殺したと云う自覚が、忽然として頭の中に起った。 まりさはひとごろしだったんだねと始めて気がついた途端に、背中の子まりさが急に石地蔵のように重くなった。 第九夜 魔法の森中が何となくざわつき始めた。 今にもスペカバトルが起こりそうに見える。 焼け出された魔理沙が、夜昼となく、屋敷の周りを暴れまわると、それを夜昼となくアリスがひしめきながら追っかけているような心持ちがする。 それでいて森のうちはしんとして静かである。 巣には若い母れいむと子れいむがいる。父まりさはどこかへ行った。 まりさがどこかへ行ったのは、月の出ていない夜中であった。 巣の中でわらじをはいて、黒い頭巾をかぶって、裏口から出て行った。 その時母れいむのくわえていた雪洞(ぼんぼり)の灯が暗い闇に細長く射して、古い檜を照らした。 父まりさはそれきり帰って来なかった。 母れいむは毎日子れいむに「おとーさんは?」と聞いている。子れいむは何とも云わなかった。 しばらくしてから「あっち」と答えるようになった。 母れいむが「いつかえってくるかな!!!」と聞いてもやはり「あっち」と答えて笑っていた。 その時は母れいむも笑った。そうして「ゆっくりかえってくるよ!!!」と云う言葉を何べんとなく繰り返して教えた。 けれども子供は「ゆっくり」だけを覚えたのみである。 時々は「おとーさんはどこ?」と聞かれて「ゆっくち!」と答える事もあった。 夜になって、あたりが静まると、母れいむはリボンを締め直して、小枝を髪の間へ差して、子れいむを背中へ背負って、そっと巣から出て行く。 母れいむはいつでも素足だった。子れいむはこの饅頭の音を聞きながら母の背中で寝てしまう事もあった。 土塀の続いている涸れ川を西へくだって、だらだら坂を降り尽くすと、大きなイチョウがある。 このイチョウを目じるしに右に切れると、一丁ばかり奥に朱塗りの鳥居がある。 片側は田んぼで、片側は熊笹ばかりの中を鳥居まで来て、石段をぴょんぴょん登ると、暗い神社になる。 鳥居まで来て、それを潜り抜けて二十間ばかり敷石伝いに突き当ると、古い拝殿の前に出る。 ねずみ色に洗い出された賽銭箱の上に、大きな鈴の紐がぶら下がって昼間見ると、その鈴のそばに博麗神社と云う額がかかっている。 博の字が、ゆっくりした書体にできているのが面白い。 そのほかにもいろいろの呪符がある。 たいていは巫女の手にした呪符を、倒した妖怪の名前に添えたのが多い。 たまには帽子を納めたのもある。 鳥居をくぐるとたまに巫女が掃き掃除をしている。 石畳に饅頭肌の音がぴちゃぴちゃする。 それが拝殿の前でやむと、母れいむはまず鈴を鳴らしておいて、すぐにしゃがんでジャンプをする。 たいていはこの時フクロウが急に鳴かなくなる。 それから母れいむは一心不乱にまりさの無事を祈る。 母れいむの考えでは、まりさがゆっくりしたまりさであるから、ゆっくりの神の博麗へ、こうやって是非ない願をかけたら、ゆっくりかなうはずだと一途に思いつめている。 子れいむはよくこの鈴の音で眼をさまして、あたりを見ると真暗だものだから、急に背中で泣き出す事がある。 その時母れいむは、ゆっくりしていってねと叫びながら、背を振ってあやそうとする。 するとうまく泣きやむ事もある。 またますますはげしく泣き立てる事もある。 いずれにしても母れいむは容易に立たない。 一通りまりさの身の上を祈ってしまうと、今度はリボンを解いて、背中の子を前へ廻して、口にくわえて拝殿へのぼって行って、 「あかちゃん、ゆっくりまっていてね!!!」と自分の頬を子供の頬へすりつける。 そうしてリボンを長くして、子れいむを縛っておいて、その片端を拝殿の欄干にくくりつける。 それから二十間の敷石を往ったり来たりぴょんぴょんお百度を踏む。 拝殿にくくりつけられた子れいむは、暗闇の中で、リボンのゆるす限り、広縁の上を這)い廻っている。 そういう時は母れいむにとって、はなはだ楽な夜である。 けれども縛った子れいむにゆんゆん泣かれると、母れいむは気が気でない。 お百度の足が非常に早くなる。大変息が切れる。 仕方のない時は、中途で拝殿へ上がって来て、いろいろすりすりしておいて、またお百度を踏み直す事もある。 こういう風に、幾晩となく母れいむが気を揉んで、夜の目も寝ずに心配していた父まりさは、とくの昔にお兄さんのために虐殺されていたのである。 こんな悲しい話を、夢の中で母から聞いた。 (原案、漱石:夢十夜) ===================================================================== YT 過去作品 その他 エレベーターガール そ その他 変身 そ ゆっくりいじめ系27 幻想鉄道の動物対策 虐 機 霊夢×ゆっくり系2 博麗神社の酒造り 虐 料 その他 諸君私はゆっくりが好きだ そ 美鈴×ゆっくり系2 ほんめーりん×ゆっちゅりー甘甘水責め 虐 そ その他 FireYukkuri そ ゆっくりいじめ系187 終端速度 虐 家 無 永琳×ゆっくり系11 八意永琳のアルティメット・サイエンス 虐 そ ゆっくりいじめ系281 冬眠ゆっくりの子守唄 そ 環 性 家 ゆっくりいじめ系312 乙女よ、森はまだ早い 虐 性 無 ゆっくりいじめ系345 ゆっくり塊魂 虐 魔理沙×ゆっくり系4 ゆっくりの身の程 このSSに感想を付ける
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年越しまりちゃ村 15KB 小ネタ 現代 乱文 年越しまりちゃ村。 それはまぁぶっちゃければ年末年越し村のパクr、もといインスパイアであり、 本家と同様に生活保護が必要な者に対する一種の簡易宿泊所と言っても良いだろう。 利用できる条件は唯一つ、『まりさ種(子ゆっくりだと尚良し)』だけである。 年末、都内某公園内。 噴水を中心とした広場には幾人かの人間と、多数のまりさで溢れかえっていた。 ここに居るまりさ種は全て『まりちゃ村』の噂を聞きつけてやって来た、筈だ。 その証拠に誰も彼もが汚い身なりに似合わず瞳を輝かせている。 「おかーしゃん、ゆっくちできしょうだにぇ……!」 「ゆゆぅ、そうだねおちびちゃん!」 「ここにくりぇばゆっくちできりゅってみんにゃいっちぇるのじぇ!」 「まりちゃたち、ゆっくちちたいのじぇ!」 「ゆぅぅ……ここ、どこにゃのぉ……?」 母親と嬉しそうに話し合うもの。 姉妹仲良く声を張り上げるもの。 何処からか迷い込んだらしく、完全にこの場所の意味を知らないもの。 千差万別ではあるが彼女たちが期待するところは大きかった。 そうこうしている内に多数のまりさ達の前に一人の青年が立った。 上下とも青い作業服、同じ色の帽子を被ったその顔はニッコリ笑顔。 彼は『まりちゃ村』の計画・立案者であり、まりさ達の年越しを支援する者の内の一人でもある。 以後彼を年越しお兄さんと呼称しよう。 「はい、まりさの皆さん!今日は寒い中、当宿泊施設をご利用になられる事まことに感謝いたします! 早速ですが検査に入らせていただきます!テントまで誘導いたしますのでこちらに列を作ってお並びください!」 『ゆ?』 いきなりの年越しお兄さんの弁に戸惑うまりさ達。 それはそうだろう。検査をするなんて聞いていなかったのだから。 僅かに動揺し始めるまりさの群れを見て、お兄さんは話を続けた。 「安心して下さい!検査といっても大したものではありません!先程この公園内において他種のゆっくりを確認したためです! 当施設はまりさ種の為のもの、他種の方はご利用を断らせていただきます!」 「ゆっ!しょれにゃらあんしんだにぇ、おきゃーしゃん」 「ゆゆ、そうだね」 「まりしゃじゃにゃいのにまりしゃむりゃをちゅかおうだにゃんてじゅるいのじぇ!」 「じゅるいゆっくりはしぇーしゃいしちぇやるのじぇ!」 「にゃにいってりゅの……?」 安心したり他種の誰かに対して怒りを顕にしたりやっぱり理解していなかったり、 多少の差はあるがまりさ達は落ち着きを取り戻す。 そのまま列を作り――体の構造上どうしてもそうなる――押し合いへし合いながら、 ぞろぞろと並び自分の番を待つまりさ達であった。 「はい、それでは検査を行います。 大きく口を開いて下さい」 「ゆあぁーーーん」 テントの中、一匹のまりさが一人の作業員と向かい合っている。 彼を診察お兄さんとしよう。 対するまりさはどう見ても成体。見積もる所40センチオーバーの巨漢(?)であった。 「ちょっと我慢して下さいねー」 「ゆっ……・・・ゆ゛お゛ぇ゛っ」 大きく開いた口の奥に、竹べらをぐっと差し込む診察お兄さん。 当然舌圧子による吐き気が巨まりさを襲う。 だが当然それを許す彼ではない。さらにペンライトを巨まりさの咽喉――正確にはちょっと違う――に押し込む。 吐き気倍率ドン、更に倍。 「ゆ゛お゛っ、お゛ぇ゛っ、お゛、ゅ゛ごっ、ゆ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 「苦しかったら右手上げて下さいねー」 ちなみに巨まりさに四肢と呼べるものは存在しない。 「ゆ゛お゛お゛ぉ゛っ、お゛ごお゛お゛ぉ゛っ、お゛っ、ざざっだあ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!」 「気のせいですよー……っと。良し」 とどめとして咽頭に竹べらを突き刺して、漸く診察お兄さんは巨まりさを解放した。 崩れ落ちながらゼイゼイと荒い息をつく巨まりさ。 しばらくは怒鳴るような事はなさそうだった。 軽く腕組みをして考え込む診察お兄さん。 そして唐突に一言。 「いけませんねー、あなた。 まりちゃじゃ無いじゃないですか」 「…………ゆ゛?」 これには流石の巨まりさも呆然とした。 意味が分からない。なんか訳分からん検査の後に、非まりさ宣言と来た。 怒りに火が付くのは一瞬も要らなかった。 「な゛にいっでるの゛おぉ!?どおみだっでまりざはま゛りざでじ……ゆ?」 が、その一瞬さえ診察お兄さんには不要。 巨まりさが自慢のお帽子を奪われているのを知ったのは、その行為より5秒後である。 くわ、と見開かれる目。 これからゆっくりが取る行動は決まってひとつ。 「まりざのずでぎなおぼうじざんがああぁぁ!!!がえじでね!!がえじ」 「困るんですよねぇ、こういうの………『まりさ種の帽子を被って誤魔化そう』だなんて」 まりさの言葉に耳を貸さず、そう診察お兄さんは嘯いた。 つばの両端に両手をかける。 そのまま少し引っ張れば、 「がえじで……ゆ゛あ゛あ゛あぁぁぁっ!!!まりざのぼうじざんがあ゛ぁ゛あ゛ぁぁ!!!」 いとも容易く真っ二つになる巨まりさの帽子。 それをまた重ねて四つ、八つ、さらに倍……と引き千切っていくお兄さん。 巨まりさの元に戻った頃には、それはもはや只の布切れでしかなかった。 「じゃ、規則ですんで。 『まりさ種ではないゆっくり』にはお引取り願いますよ」 「どぼっ……どぼじでごんなごどずるぶべらあ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛っっ!!!!」 顔面に突き刺さる爪先。 底部が地から離れる。 巨まりさは空を飛んだ。 そのままテントから外に吹っ飛び、どこぞへと転がっていく『まりさで無い何か』と診断を受けたモノ。 両目を上手く潰された彼女に、再び此処まで辿り着くのは難しいだろう。 そこまで確認すると、診察お兄さんは、 「はい、次の方ー」 にっこり笑ってそう言った。 * * * * * * * * * 『年越しまりちゃ村』はゆん種制限有り。 当施設は身寄りの無いまりちゃ=赤ゆっくり~子ゆっくりまでのまりさを対象としています。 成体のまりさは自活して下さい * * * * * * * * * 「はい、このまりちゃさんは大丈夫ですね。 でもそこのは駄目です。お引取り下さい」 「どうちてええぇぇ!!?おかあしゃあああぁぁぁん!!!?」 「ぢびじゃあああああゆべじいいいぃっ!!!」 「あ、貴方達は水上まりちゃですね。 どうぞこちらに。専用の休憩所にご案内します」 「ゆ?」 「よくわかんにゃいけどゆわーい!」 この場所には"まりちゃ"だけしか居なくなった。 『年越しまりちゃ村』が本格的に活動するのはこれからである。 「はい、それではこれから皆さんにテントをお配りしまーす! しっかり組み立てて、立派なお家にして下さーい!」 『ゆぅぅ~~!!』 年越しお兄さんの言葉に色めくまりちゃ達。 テントなるものの事は良く知らないが、どうやらお家を配ってくれるらしい。 ここに居るのは大抵が野良で、その上満足におうちも作れない年齢のまりちゃばかり。 当然家持ちだった者は十に満たず、だからこそ此処にこうして来ているのだが。 「はい、テントですよ。 風に飛ばされないように注意して下さいね」 「ゆぅぅ、ゆっくちありがとうなのじぇ!………ゆ?」 目をキラッキラさせてお兄さんから"おうち"を貰うまりちゃ。 しっかりと口に銜えて、無くさないように努める。 清潔感溢れる白さ。 軽量かつ強度に優れるだろう素材。 このおうちはゆっくりの天敵である水分を決して通す事は無いだろう。 段ボールのおうちにすら劣らない、素晴らしいおうちだとまりちゃは思った。が、 どう見てもただのビニール袋です、本当にありがとうございました。 かくして。 公園の広場に数十のビニール袋が風にはためくという珍妙な光景が誕生した。 「ゆうううぅぅぅ………」 「しゃむいよ……がしゃがしゃうるしゃいうよぅ………」 「にぇむれにゃいのじぇええ!?」 ビニール袋の中に入って、あるいはくるまって眠るまりちゃ達。 当然寒い。五月蝿い。ぬくもりなんぞ期待できるわけが無い。 段ボールのおうちに劣る所しかなかった。 「いやー全く、まりちゃ達が暖かそうで良いことだよ、うん」 「俺らって良いことしてるなー」 「愛で派と言っても全く通用するよな」 ちなみに、お兄さんたちはきちんと立派なテントを張って暖房まで用意していた。 更には厚着、ホッカイロを大量に持参している。 ぬくぬくとテント内からまりちゃ達に向けて生暖かい視線を送るお兄さん達であった。 ちなみのちなみ。 検査の時に水上まりちゃと診断された者は、特別な寝床を用意している。 噴水の上だった。 「ゆううぅぅぅ!おみずしゃんこあいいいいぃぃ!!」 「まりちゃまじゃちにちゃくにゃいいいいぃぃ!!」 ぷーかぷーかと水上に浮かぶ彼女達にとって、周りとは即ち死地である。 勿論検査を受けたといってもアレはデタラメ、水上まりさの真似事をするのも今日が始めてだろう。 気を抜けばすぐさま水の中へと落ちてしまう。 ましてや眠ることなど論外だった。 * * * * * 当施設は携帯式の"おうち"を用意させて頂きます。 軽量、丈夫。扱いやすく、まりちゃにも納得の一品です。 尚、水上まりちゃには専用の休憩所をご用意しております。 * * * * * 「はい、ご飯の時間になりました! 皆さんにご飯を配りますので、列を作って順番にお並びくださーい!」 『ゆゆっ!?ごはん!?』 夕食の時間。 今までがさがさと動くだけだったビニール袋in饅頭達は揃って活気付く。 おうちはアレだったがご飯はきっと良いものが出るに違いないだろう。 そんな思考のもと、まりちゃ達はずりずりと這いよってくる。ビニール袋被ったままで。 新種のまりさつむりみたいだった。 ここに居るのは大抵が野良で、その上狩りも満足に出来ない……似たようなことを既に述べた。 兎に角飯を集りに来たのが大多数なのだ。 そればっかりは譲れぬ、とばかりに期待しまくっている。 「まりちゃね、ちあわせ~になれるごはんむーちゃむーちゃちたいよ!」 「まりしゃも!まりしゃもちあわせ~になりゅ!」 「ゆゆ~ん!!たのちみだにぇ!!」 瞳をキッラキッラさせながらそんな事を話し合っているまりちゃ達。 給仕担当のお兄さん……給仕お兄さんは、そんなまりちゃ達に対して笑顔で配給食を配る。 「はい、お待たせしました! ゆっくり食べて、ゆっくりしていってね!」 「ゅゅ~ん!!おにいしゃん、ありがちょう!!」 配給食を銜えながらポンポンとスキップよろしく跳ねるまりちゃ。 列から外れ、ゆっくりとむーしゃむーしゃできる場所に陣取る。 「いただきまーしゅ!むーちゃむーちゃ、しあ……?」 配給食はスナック袋の中に入っていた。 当然、噛めないし噛んでも味はしなかった。 「どぼちてぇぇぇ!!!?」 「まりちゃのごはんしゃああん!!!ゆっ!おうちしゃあああん!!?」 「むーちゃむーちゃむーちゃむーちゃむーちゃむーちゃむーちゃむーちゃ………」 とりあえず嘆くもの。 嘆きまわった挙句、うっかりビニール袋を風にさらわれるもの。 味がするまで噛み続けようとするもの。 様々だが、誰もしあわせー、とは言わなかった。 「ゆぅっ!?ごはんしゃんのなかからあまあましゃんがでてきちゃよ!!」 偶然一匹のまりちゃが袋を開けることに成功した。 裂けたスナック袋。 そこから覗く暗い茶色。 このまりちゃは知っていた。これはチョコレートさんだ。 「じゅるいじぇ!まりちゃにもしょのあみゃあみゃしゃんよこちゅんだじぇ!!」 「いやだよ!!このあまあましゃんはまりちゃのだもん!!」 他のまりちゃに絡まれかけたが無視する。 目の前にはあまあまさん。 いてもたってもいられず、まりちゃはそのあまあまさんを口いっぱい頬ばった。 「むーちゃ!むーちゃ!むーちゃ!むーちゃ!むーちゃ!」 表面のチョコを舐め上げる。咀嚼する。 一口ごとにまりちゃの餡子に幸せが走った。 短いゆん生、一度も口に出すことの無かったあの言葉を今なら言える。 まりちゃは大きく口を開けて、 「し☆あ☆わ☆sゆげりょおおおっ!!!」 吐いた。 チョコを吐いて餡子を吐いて、ついでに幸せな記憶も吐き戻した。 そのまま昏倒。ゲロの海に沈むまりちゃ。 周囲のまりちゃは思いっきり引いた。 「そういえば給仕お兄さん、まりちゃ達には何をご馳走してあげたんだい?」 「うん、まずまりちゃ達の好みを考えてチョコを思いついたんだ。 後は僕の好みを合わせて……柿ピーチョコレート。妙案だろう?」 「そいつはYESだね、給仕お兄さん!」 お兄さんたちは暖かい鍋を囲みながら談笑していた。 一般にゆっくりは、辛いものが苦手である。 それは成体に成るにつれてある程度緩和されるのだが、まりちゃ=幼年体にまだそれほどの耐性は無い。 時には体内の餡子を吐き尽くして死んでしまう事もある。 柿ピーチョコレートはその点、絶妙なチョイスだと言わざるを得ない。 最初はコーティングされたチョコレートがまりちゃの警戒心を薄れさせ、然る後に本体へと到達。 柿ピー本来のピリリと来る辛さによって、まりちゃは嘔吐を余儀なくされるのである。 辛さも抑えられているので絶命するには至らない。 まさにまりちゃの為に存在しているかのようなお菓子であった。 * * * * * * * * * 食事は清潔第一をモットーに、パックに包装したものをお渡しいたします。 一日の活力はあまあまから。 チョコレートをアクセントにしたスナック菓子でまりちゃ達を飽きさせる事は有りません。 * * * * * * * * * ちなみに、水上まりちゃ達はというと。 「ゆぐっ……ゆぐっ……」 「ごはんしゃん、おにぇがいだきゃらゆっきゅりもどっちぇきちぇぇ………」 「おにゃかちゅいたよおおぉぉ!!ゆえええぇぇぇん!!!」 浮かぶことで手一杯なのに、それ以外のことが出来るはずも無く。 ぷーかぷーかと浮いているスナック袋を相手に、延々と呼びかけていた。 『おかあしゃあああああああん!!!』 『おちびちゃああああああああん!!!』 まりしゃ達は現在、一本の映画を鑑賞していた。 題名は『母を訪ねて3000cm』。 某世界名作劇場のゆっくり版、と言った所だろうか。 これはそのクライマックス、マリチャ=ロッシが捜し求めていた母親と再会するシーンである。 ゆっくりの感性からすれば、この作品は感動モノに類するらしい。 既にちらほらと、というより殆ど全員が泣いている始末である。 お兄さんたちは開始3分で寝た。 『もうはにゃさにゃい……おかあしゃん、おかあしゃん!』 『おちびちゃん、がんばったんだね……』 涙ながらに語らうロッシ母子。 今までの分を埋め合わせるかのように子が親に甘え、親が子に対してすーりすーりをする。 どう見ても幸せ以外には見えないだろう。 そんな中、ある一匹のまりちゃがいた。 先の検査で親まりさから引き離された者である。 一滴の涙も流さず、まりちゃは、 「おかあしゃん……まりちゃにもいたのに………」 と、暗く呟いた。 途端に現実に戻されるまりちゃ達。 感動の涙は一瞬で枯れ、別ベクトルの涙が溢れ出てくる。 嗚咽は慟哭へと変わり、最早目の前の映画は嫌がらせ以外の何ものでもない。 「おがーちゃ……どぼぢて……」 「にゃんでまりちゃにはおかあしゃんいにゃいのおおぉぉぉ!!?」 「ゆ゛え゛え゛え゛えぇ゛ぇぇ゛ん!!!」 「おがああああぢゃあああああん!!!」 ここにいるまりちゃ達は全員親無しである。 仮にいたとしても、そんなものは最初の検査で亡き者にした。 そこに親子愛を云々する映画とか見せられたらまぁアレだろう。 丁度映画はスタッフロールが流れ出した。 まりちゃ達も涙が流れ出した。 「……ん……ふあぁ………ん? あ、終わった? イイハナシダッタナー」 「よし次の映画なんにしよう。『フランダースのまりちゃ』にしようか」 『フランダースのまりちゃ』とは、孤児のまりちゃが何一つ良いことなく無駄に死んでいく物語である。 インスパイア元より無駄に辛辣だと評判だった。 * * * * * * * 当施設では、娯楽の提供も怠りません。 日に2本の映画を上映し、まりちゃ達のレクリエーションを行う予定です。 * * * * * * * 「もっぢょ……ゆっぎゅり……」 「まりちゃああああああ!!」 水上まりちゃの内一匹は、文字通り涙に溺れてその命を散らしていた。 おおよそこんな感じで『年越しまりちゃ村』は運営されている。 少なくとも此処では外敵に襲われる心配はない。 その代わりちょっと飢えたり寒かったり他ゆの幸せをまざまざと見せ付けられたりはするが。 何、命に比べればそんなものは水素より軽いのだ。問題ない。 尚、『年越しまりちゃ村』はその年の12月31日23時59分まで有効である。 裏を返すと新年に入った瞬間から彼女たちは公園から叩き出されるのだが些細なことである。 年越しは成功しているのだ、看板に偽りはない。 「ヒャッハー!まりちゃは消毒だー!」 「どうちてぇぇぇぇ!!?」 「ゆんやああぁぁぁ!!!」 新年初ヒャッハーも当施設の名物である。 まりちゃ達のお帽子を使ったどんど焼きなども開催されるので、興味がある方は是非寄って欲しい。 余談。 近年、活動が功を奏してか飼いゆっくりのまりちゃちゃんを預ける人が現れ始めている。 飼いまりちゃちゃんも涙を流してまりちゃ村の生活をエンジョイしてくれた。 新年を迎えても飼い主が現れなかったりするが、それはおそらく気のせいだろう。 何にしてもまりちゃ村が世間に認められ始めたと、自負する所である。 「………だそうだ、まりさ。 という訳でお前の子供『まりちゃ村』に送っていい?」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおお!!!?」 おわり * * * * * 頑張って書いてみようと思ったけどやはり山無し落ち無し意味無しのgdgdになった。 反省している。 byテンタクルあき 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 2 散歩した春の日に ふたば系ゆっくりいじめ 3 ちょっと鴉が多い街のお話 ふたば系ゆっくりいじめ 22 伝説の超餡子戦士 ふたば系ゆっくりいじめ 38 とある野良ゆっくり達の話 ふたば系ゆっくりいじめ 46 散歩した5月の日に ふたば系ゆっくりいじめ 48 ゆうかにゃんと色々してみよう! ふたば系ゆっくりいじめ 128 れいむとまりさがだーい好き!! ふたば系ゆっくりいじめ 136 つむりはとってもゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 324 散歩した秋の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 372 新世代清掃工場 ふたば系ゆっくりいじめ 385 どうしてそう思ったの? ふたば系ゆっくりいじめ 386 最終地獄 ふたば系ゆっくりいじめ 635 散歩した冬の日に ふたば系ゆっくりいじめ 645 捨てゆっくりin 冬 ふたば系ゆっくりいじめ 648 ゆき合戦 テンタクルあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 中途半端 -- 2013-07-19 12 36 20 年を越したあとも幸せなまりちゃは居ないんだね よかったよかった -- 2011-08-17 19 21 31 わざわざ年末の年越しにクソ寒い公園でテント張って まりちゃを一生懸命虐めてるお兄さん達を想像すると笑えるww でも一回くらいなら参加してみたいかもw -- 2011-06-11 06 30 18 ↓↓成体は最初から駆除対象として集められたのでは? 最初でかいまりさが殺られてたし。 -- 2011-01-04 18 43 46 コメントが素なのかどうかわからんから言うけど 最後の部分見ればこれ最初から虐待目的なのわかるだろw -- 2010-12-13 17 02 51 ・利用できる条件は唯一つ、『まりさ種(子ゆっくりだと尚良し)』だけである。 ↑ ↓ ・当施設は身寄りの無いまりちゃ=赤ゆっくり~子ゆっくりまでのまりさを対象としています。成体のまりさは自活して下さい。 あれ、矛盾してない? -- 2010-11-05 21 09 26 年越しまりちゃ村運営者は天然お兄さんの同類かw -- 2010-11-05 21 00 34 餡子脳のお兄さん達にゆっくりできない… -- 2010-10-24 17 07 39 「まりちゃ」って文字列だけでストレスがマッハ 「れいみゅ」の10倍はイラッとするよね! -- 2010-09-15 04 23 19 なんか実際のにんげんさん達の行政も実のところこんなカンジなのかもね。本人達はよくやってるつもりでも本当はクソの役にもたってないってゆー・・・。 -- 2010-08-01 15 12 14 そんなこと言ったら「年末にこんなめんどくさくて意義に乏しい虐待を嬉々としてやってるいじめSS」を 読みに来てる俺たちっていったい……ってなるからやめましょうぜ…… -- 2010-07-26 20 48 05 一番下の人が馬鹿すぎてゆっくりできない・・・ 年末にこんなめんどくさくて意義に乏しい虐待を嬉々としてやってる連中に知性なんか期待できないだろ -- 2010-07-26 15 04 55 だとしても、お兄さんたちの言動にもう少し知性が欲しい。 -- 2010-07-07 07 32 36 虐待目的でまりちゃを集めてるのがわからないアホがいてゆっくりできない… -- 2010-03-31 22 12 08 お兄さん達が馬鹿すぎてゆっくりできない・・・ -- 2010-03-24 15 29 27
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ある男の家に、一匹の赤ちゃんれいむがいた。 これは、ゆっくり愛好家である男の家に暮らしていたゆっくり一家の末子である。 一家が親子水入らずでハイキングに出かけたある夏の日、里一帯は午後から急な夕立に見舞われた。 それ以来、ゆっくり一家は帰って来なかった。 男は信じたくなかったが、おそらくは隠れる場所の無いところで雨に降られ、全滅したのだろう。 しかし生まれて間もないこの赤れいむだけは、部屋の物陰で寝過ごしており、 ハイキングに行きそびれて運良く生き残ったのであった。 家族がいつまでも帰って来ないことに、赤れいむは夜通し泣きじゃくり、男もつられて涙をこぼした。 男は、一家の忘れ形見であるこのれいむだけでも大切に育てようと思った。 さて、ある程度育ったゆっくりならいざ知らず、赤ゆっくりの育て方を男は良く知らなかった。 なので、母ゆっくり達がいた頃の飼育法を見よう見真似でやってみるしかなかった。 赤ゆっくりは食べ物をうまく消化出来ないことがある。 なので、食べ物は親ゆっくりが一旦咀嚼し、ある程度餡子に変えた状態で与えるのだ。 少なくとも、男が見ていたゆっくり親子はそのようにしていた。 男もそれに倣い、野菜など歯ごたえのあるものは、自分が咀嚼して吐き出したものを与えた。 本来ならすり鉢などですり潰せば良いだけだろうが、今は自分が親代わりなのだ。 ゆっくりなりの親子のコミュニケーションというのを体験させた方が生育上良いと思った。 赤れいむも、そうして与えられた物を喜んで食べた。 餡子には変わっていなかったが、噛み砕かれた食べ物は赤れいむでも消化出来たようだった。 そのように男は一つずつ、親ゆっくりから学び取った赤ゆっくりの育て方を実践していった。 半年が経ち、男の世話の甲斐あって、れいむも立派なゆっくりに成長した。 すでにバレーボールほどの大きさがある。親に似た、心豊かなゆっくりである。 度々外に遊びに行っていたので、運動能力も充分。虫を追いかけて捕まえることも出来た。 ある日れいむは、男に対してこのように言った。 「おにいさん、いままでれいむをゆっくりさせてくれてありがとう! れいむはもうひとりでもいきていけるよ!だからもりにいってみようとおもうよ! ばっぢがあるともりのゆっくりとゆっくりできないから、ばっぢをゆっくりとってね!」 突然の申し出に男は驚きつつも、言われた通りに飼いゆっくり証明バッヂを取ってやった。 「本当に行くのかい? ずっと家でゆっくりしていっても良いのに」 「ゆ!でもれいむは、おかあさんやおねえちゃんたちをさがしてみようとおもうよ! もうしんじゃったかもしれないけど、もしかしたらいきているかもしれないよ!!」 「そうか……一緒にいられないのは残念だが、そういうことなら仕方ない。 餞別にお菓子を持たせてあげよう。それと雨には気をつけるんだよ」 「ゆっ!おにいさんありがとう!れいむはいってくるよ!!」 またいつでも帰って来いよ、と言って男は旅立つれいむを見送った。 れいむがもらったお菓子は飴だった。れいむは飴を一粒舐めながら道を歩いていった。 しばらくして、近くに川の流れる林道に出た。この辺りはお母さんと一緒に一度来たことがある。 そう思って歩いていると、口から飴をこぼしてしまった。道を外れ、なだらかな坂を転がっていく飴玉。 れいむが目で追っていると、坂の下にいた二匹のまりさ達が飴を拾って舐めていた。 「しあわせー!」と言っては吐き出し、二匹で回し舐めしている。 そしてれいむと目が合った。せっかくなのでれいむも坂を下り、まりさに話を聞くことにした。 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 「このへんではみないれいむだね!」 「れいむはにんげんにかわれていたんだよ。でもさっきひとりだちしてきたんだよ。 そのあめもにんげんがくれたんだよ」 「ゆっ!もっともってたらまりさにちょうだいね!」 「いいよ!でもれいむのしつもんにこたえてね! はんとしぐらいまえ、このあたりでゆっくりのいっかをみなかった?ばっぢをつけてるいっかだよ!」 「ゆゆ?まりさはむかしのことなんておぼえてないよ!」 「そういうのはぱちゅりーにきいてね!」 ということで、れいむはまりさ達の群れに案内され、群れの長であるぱちゅりーの前に通された。 ぱちゅりーは他のゆっくりに比べて知能が高く、記憶力も良いらしかった。 れいむが事情を話すと、すぐに答えが返ってきた。 「むきゅ!たしかにみたわね!このもりをぬけたはらっぱでゆっくりあそんでたわ!」 「ゆゆゆっ!ほんとう!?」 「ゆん!でもおおあめにふられて、みんなとけちゃったみたい。これがそのときのこったばっぢよ! にんげんよけになるかとおもったけど、ゆっくりだけではつけられないからとっておいてるの」 そう言うとぱちゅりーは、巣の奥から沢山の飼いゆっくりバッヂを運んできた。 ちょうど家族の人数分あり、親姉妹達のもので間違いなさそうだった。 れいむは親たちが生きているというわずかな可能性を断ち切られ、意気消沈した。 「ゆ~・・・やっぱりれいむのおかあさんたちはもういないんだね」 「ゆっ、れいむ!げんきだしてね!」 「まりさたちがともだちになってあげてもいいよ!!」 「むきゅ、そうね!いくあてがないなら、わたしたちのむれでゆっくりしてもいいのよ!かんげいするわ!」 「ゆっ!そうさせてもらうね!これからよろしくね!」 しかし家族の死を確認出来たことは、前へ進むために過去を吹っ切ったという意味も持っていた。 れいむは森の群れの中で、野生ゆっくりとしての新しい生活を始めた。 他のまりさと仲良くなってつがいになり、ゆっくりしたかわいい赤ちゃんを沢山産んだ。 時には他所の一家の親が狩りに行っている時、その子供の面倒を見たりもした。 長ぱちゅりーが体調を悪くした時も、群れのみんなで交代して看病をした。 家族を失ったれいむにとって、群れというコミュニティでの生活は、心の充足をもたらした。 れいむはとてもゆっくりできていた。 れいむが群れに馴染んで来てしばらくした頃、群れの中である奇病が報告された。 突然口の中が痛いと言い出すゆっくりが現れたのだ。 しかし一見口の中に怪我などはなく、原因は不明とされていた。 一応、ぱちゅりーが薬草として知られている草をいくつか食べさせたが、効果は薄かった。 発症したゆっくりの痛みは日に日に増していくようだった。 「ゆぎい゛ぃぃぃぃぃぃ!!いだい!!いだいよぼおおおぉぉぉ!!」 「まりさ!おちついてね!ごはんをたべてゆっくりねたらきっとなおるからね!!」 「いや゛だびょぉぉ!!ごばんだべだぐないぃぃぃぃ!!だべるどいだいのぉぉぉ!!」 「ゆゆっ・・・どうずればいいのお゛ぉぉぉぉぉ!?」 あるまりさの一家などは大パニックであった。大黒柱である親まりさが奇病を発症し、 三日三晩のた打ち回った挙句、やがて餡子を吐き出して死んでしまった。 それはれいむが初めてこの群れに来た時、友達になってくれたあのまりさであった。 こうなると群れは恐慌状態である。やがてその家の子まりさまでもが痛みを訴え出した。 「ゆ゛~!ゆ゛~!いちゃいよおかあしゃん!」 「ゆっくりでぎないよぉぉぉぉ!!」 「ゆゆゆ!みんながまんしてね!ゆっくりなおってね!なおらないとまりさおかあさんみたいにしんじゃうよ!!」 「「ばりざじにだぐないよぉぉぉぉぉ!!」」 「むきゅ・・・もしこのびょうきがどんどんうつったら、むれのみんながゆっくりできなくなってしまうわ。 かなしいけど、なおすほうほうがみつかるまでどこかにでていっていてもらうしかないわね」 「どぼじでぇぇぇぇ!?まりざだちなんにもわるいごどしでないよぉぉぉぉ!!」 「うるさいよ!おまえたちはいるだけであぶないんだよ!」 「まりさたちといるとゆっくりできないよ!ゆっくりでてってね!!」 病気を恐れた群れのゆっくりたちは、一家を追い出して隔離してしまった。 れいむは心苦しかったが、群れを守るためだと自分に言い聞かせ、みんなと一緒に病気の家族を追い立てた。 さて、そうなると事態は深刻である。痛みを訴えれば、病気の感染者として群れから隔離されるのだ。 事実、その後も激しい痛みを訴えたゆっくり達が、家族ごと群れから追い出され、森の奥へと隔離されていった。 そんな雰囲気の中なので、口の中が痛み出したゆっくり達も、しばらくは痛みを我慢して黙っていた。 発症するのは子ゆっくりや赤ゆっくりが多かったため、両親は喚くわが子の口を封じるのに一苦労である。 中には自分達が追い出されない為に、痛みを訴える子供達を巣の奥に押し込めておく親ゆっくりもいた。 それだけならまだしも、痛みに暴れまわるわが子を思わず押し潰してしまう親までいたのだ。 また今は健康な他のゆっくりも、どこから感染し、いつ自分も発症するかわからない。 自然とゆっくり同士のコミュニケーションは減り、群れの縄張りは静かになっていった。 今や群れ全体がゆっくり出来なくなっていたのだ。 「ゆぅ・・・なんだかむれがばらばらになっていくよ。これじゃゆっくりできないよ」 「みんながもっとゆっくりできればいいのにね・・・」 れいむたち夫婦も、巣に篭もってごはんをもそもそと食べていた。 群れ全体を包む緊張感の中での食事は、ちっともしあわせではなかった。 もうすぐ冬がやってくる。越冬の為にみんなで協力し合わなければならない時に、こんな調子では…… その時、子れいむの一匹が木の実を食べて「ゆ゛っ」と呻いた。 「おかあさん・・・なんだかおくちのなかがいたいよ・・・」 「ゆっ!?」 「まりさも!まりさもいたいよ!!」 「なんだかゆっくりできないよ!」 「ゆ゛ゆ゛っ!!おちついてね!!きのせいかもしれないよ!」 「ぎのぜいじゃないよ!!いだいよ!!ごはんだべられないよ!!」 「な゛んでぇぇえ゛ぇぇ!?でいむおながへっでるのに゛ぃぃいいぃぃ!!」 「い゛ぎぎぎぎぎぎぎぎっ!!!」 次々に騒ぎ始める子ゆっくりたち。痛みを感じていない子ゆっくりも、病気のことは知っているのだろう、 痛みを訴える姉妹たちから離れ、親にすがりつくようにして震えている。 れいむはどこか他人事だと思っていた脅威が、とうとう自分達の家族を襲い始めたことに戦慄した。 そして何より、自分の口の中にも何か違和感があることに気付いてしまったのだ。 いや、以前から気付いていたはずだ。しかし無意識のうちに気付かないフリをしていたのだ。 いたいいたいと泣く子供達を見ているうちに、その違和感が痛みに変わっていくのを感じた。 「ゆゆゆゆ!れいむもなんだかいたくなってきたよ!!」 「ぞんなぁぁぁ!れいむまでびょうきになったら、まりざどうすればい゛いのぉぉぉぉ!!」 「おかあしゃん!いたいよ!こわいよ!!」 「ばりざじにだぐないよぉぉぉぉぉ!!」 「なにごれぇぇぇぇ!!れいむなんにもわるいごどじでないのにぃいぃぃぃぃ!!!」 「ゆ゛っぐりざぜでよぉぉぉおおぉぉ!!」 巣の中はパニック状態だ。痛み自体はまだそれほどでもないのだが、家族が群れから追い出され、 ゆっくり出来なくなるというビジョンの恐怖が、混乱に激しく拍車をかけていた。 そしてやがて待っているのは、苦しみのた打ち回った末、餡子を撒き散らして死ぬ運命である。 あまりの恐怖に錯乱した一匹の子まりさが、叫びながら巣から飛び出していってしまった。 「ゆゆっ!ゆっぐりまってね!!いまそとにでちゃだめだよ!!」 「ばりざぁぁぁぁあのあかちゃんをづがまえでえぇぇぇ!!でいぶだぢゆっぐりじだいよぉぉぉぉ!!」 「ゆっ・・・わかったよ!!みんなはここで静かにまっててね!!ゆっくりなおってね!!」 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 錯乱状態のれいむに頼まれ、親まりさが飛び出した子まりさを連れ出すことになった。 親まりさが巣穴の外に出てみると、辺りに他のゆっくりの姿は見当たらない。どこも同じような状況なのだろうか。 しかしそれなら好都合だ。他のゆっくりに見つかる前に連れ戻してしまえば、追放は免れるかもしれない。 足跡を辿って子まりさを追っていくと、林道に差し掛かった辺りで一人の若い男に捕まっていた。 (ゆゆっ!?あれはにんげんだよ!ゆっくりにげるよ!!) もう親まりさの頭の中は、子まりさを見捨てて恐ろしい人間から逃げることで一杯だった。 しかし腐っても我が子のことなので、もう少し遠巻きから様子を見てみる。 人間は、掴み上げた子まりさに何やら話しかけているようだ。 「おいおい、全然ゆっくり出来てねえゆっくりだな。血相変えてどうした」 「ゆががががが!!ゆっくりはなじでね!!ぐぢのなががいだくてゆっくりでぎないんだよ!!」 「口の中? 口内炎かなんか出来たのか? どれ、ちょっと見せてみろよ」 と言うや、男は子まりさの口を顎を外すような乱暴さで、上下にがばっと開いた。 子れいむは「ゆ゛ぎっ」とうめきを上げ、親まりさも一瞬恐怖した。 「あ~あ、こりゃひでえ。見事な虫歯だな」 「ふ、ふじば?ひゃにひょれ!?ぶっふりえぎる?」 「何言ってんのかわかんね。口の中っつーか歯が痛いんだろ? 虫歯は歯の病気だよ。 しかしゆっくりも虫歯になんてなるんだなあ。歯磨きどうしてるんだ? お母さんが磨いてくれなかったの?」 「ゆぶっ!だじがにはがいだいよ!!ふしばってなあに?はみあきなんてきいだごどあいよ!!」 「お母さんも歯磨きしてないのか? とするとゆっくりにはそもそも虫歯という概念がなかったのかな。 確かに俺も結構色んなゆっくりを見てきたけど、虫歯の心配してる奴なんかいなかったな。 ま、お前らのことだからどうせ人間の食べてる物でも横取りして食ったんだろ。 人間の口には虫歯のばい菌がいるからね。それで移ったんだ。自業自得だね!」 「ゆ゛ゆ゛!!ばりざにんえんのものなんへとっへないお!!もうゆっふりはなしへね!!」」 「まあまあ、せっかくだから俺が虫歯抜いといてやるよ。そらっ」 そういって男は、子まりさの口から歯を一本ブチッという音を立てて抜き去った。 それも一本だけではなく、太い歯を何本も何本も。 抜かれるたびに子まりさは「い゛があああああああああああ」と悲鳴を上げていたが、男はケタケタ笑うだけだ。 歯茎に空いた穴から餡子が噴き出し、男の手を汚す。 結局5、6本の歯を抜いてから、男は子まりさをべしゃっと投げ捨てた。 「い゛がい・・・・いだいよぉ・・・」 「は~あ、元から苦しんでるゆっくりを虐待しても面白くないね。 まあ良い悲鳴聞けたし、もう帰っていいよ」 「ゆぎぎぎいぃぃ!!しね!!ゆっくりできないにんげんはゆっくりじね!!」 「ゆっくりはてめえらだけでしてろ、カス」 悪態をつく子まりさを男は爪先で蹴飛ばし、道を去っていく。 吹っ飛んできた子まりさは親まりさに激突し、二匹は「ぶげっ」とうめいて餡子を吐いた。 「お、おがあざんんんんん!!どうじでだずげてぐれながっだのぉぉぉぉぉ!!」 「じがだないでじょおおおぉぉぉぉ!!にんげんにづがまっだらしんじゃうんだよおおぉぉぉぉ!!」 「がわいいごどもをだずげるのはとうぜんでじょぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!」 としばらく言い争ってから、親まりさは本来の目的を思い出し、 他のゆっくりが現れる前に、子まりさを巣へと連れ帰った。 巣ではれいむと子供達が痛みと恐怖に震え続けていた。帰って来た二匹を目に留めたれいむは慌てて駆け寄る。 「ゆゆっ!ほかのみんなにはみつからなかった!?」 「だいじょうぶだよ!でもまりさのこどもはにんげんにつかまっていじめられたよ。はをいっぱいぬかれたよ」 「にんげんに!?ころされなくてよかったね!!」 「ゆぐ・・・ゆ゛ぐぅ・・・」 れいむが帰って来た子まりさを見ると、口元を餡子まみれにして涙ぐんでいる。 しかし家を飛び出す前と違って落ち着いているようだ。痛みはどうしたのだろうか。 「ゆっ?まりさ、もうおくちはいたくないの?」 「いだいよ・・・でもにんげんにはをぬかれたらすこじおさまっだよ。 まりさはおくちじゃなくてはがいたかったんだよ」 「は?」 そう言われると、口の中でも特に歯が痛むような気がしてくる。 ゆっくり達が歯の痛みに気付けなかったのは、ゆっくり特有の鈍感さ、大雑把さに加え、 虫歯というものを知らなかったので、歯が痛むという感覚に馴染みが無かったからだ。 しかし言われてみれば段々そんな気がしてきたのだ。 「ゆゆっ!たしかにはがいたいきがしてきたよ!!」 「れいむ・・・れいむはにんげんにかわれてたっていってたよね?」 「ゆ?そうだけど、それがどうかしたの?」 親まりさのれいむを見つめる不穏な目つきに、れいむはたじろいだ。 「さっきのにんげんは、まりさのくちがいたいのは“むしば”だっていってたよ。 ゆっくりはむしばにならないのに、にんげんからうつったんだっていってたよ」 「ゆ・・・?なにいってるの?むしばってなあに?」 「とぼけないでね!!」 いきなり親まりさはれいむに体当たりした。 まさかそんなことをされるとは思っていなかったれいむは簡単に吹っ飛ばされ、 後ろにいた子ゆっくりもれいむにぶつかって転がっていった。 「きっとれいむがにんげんのくちについたものをたべたからいけないんだよ!! れいむがかみくだいたあんこをたべたあかちゃんたちにもむしばがうつっちゃったんだよ!! れいむがむしばをむれのみんなにうつしたんだよ!!」 「ゆゆ!?」 そういえば、お兄さんはゆっくりの親がするように、一度噛み砕いて柔らかくしたものをれいむに食べさせてくれた。 そして自分も同じように、自分の家族だけでなく群れの赤ちゃんたちに、噛み砕いた餡子を食べさせていた。 更にこれはれいむも覚えていないことだが、最初に痛みを訴え出したまりさはれいむの落とした飴玉を拾って舐めていた。 これにより、そのまりさの家族および仲が良い家族の赤ちゃんなどは細菌に感染していくことになる。 本来ゆっくりはミュータンス菌などの虫歯の原因になる細菌を保持していないので、 どのような生活を送っても虫歯に苦しむことはない。しかし、一度何かの原因で他の動物から細菌に感染してしまえば、 食べている側から食べ物を餡子に変換するゆっくりである、虫歯が進行していくのはあっという間なのであった。 「れいむのせいでむれのみんなはゆっくりできなくなっちゃったんだよ!! にんげんにかわれたきたないゆっくりはゆっくりしね!!」 「ゆゆっ!!?どうじでぞんなごどい゛うのぉぉおお゛ぉぉぉぉ!!」 「ゆ゛ぅぅぅ!!まりざだぢのはがいだいのもおがあざんのせいだよ!!」 「きちゃないおかあさんからうまれたかられいむたちもゆっくりできないんだよ!!」 「ゆっくりできないおがあざんはゆっぐりぢねぇぇ!!」 親まりさは親れいむに激しい体当たりを始め、子供達もそれに便乗した。 家族によって巣から追い立てられ、やがて森の広場まで追い込まれたれいむ。 いつの間にか一匹の子供がぱちゅりーを呼び出しにいっており、その報を聞いた他のゆっくりも集まっていた。 れいむはまりさや子供達に叩かれ続けながら、ぱちゅりーに涙目で訴えた。 「だずげてばぢゅりぃぃいいぃぃ!!でいむのかぞくがいじめるのぉぉぉ!!」 「むきゅ!れいむ、こんなことになってほんとうにざんねんだわ!」 「!?なにいってるのぱちゅりー!?はやくみんなをとめてね!!」 「うるさいよ!びょうきをもちこんだれいむはゆっくりしんでいってね!」 「おまえのせいでみんなゆっくりできなくなったよ!!」 「おお、きたないきたない」 「ゆっくいしんえね!」 大小さまざまなゆっくりがれいむを取り囲み、罵詈雑言を浴びせていた。 みんなの怒りの渦の中で、れいむの思考は真っ白になっていった。どうしてこんなことに? れいむは今まで群れの為によく働き、みんなとも仲良く出来ていたはずなのに…… 「れいむ!あなたのせいでむれはめちゃくちゃよ! にんげんのかいゆっくりなんてなかまにしたのがまちがいだったわ!!」 「なんでばぢゅりーまでぞんなごどい゛うのぉぉぉぉおおぉぉぉ!? でいぶなんにもわるいごどじでないよぉぉぉぉおお゛ぉぉぉぉ!!」」 「むぎゅうう!みぐるしいわ!!おまえをむれにおいていくわけにはいかないのよ!! ゆっくりしないででていきなさい!!ころされないだけありがたくおもってね!!」 「ぞんなああ゛ぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁ!?」 普段は温厚なぱちゅりーからは考えられないほどの暴言であった。 それもそのはず、実はぱちゅりーの歯も数日前から痛み出していたのだ。 虫歯の痛みとそこから来る怒りが、ぱちゅりーから冷静な思考力を奪っていた。 ぱちゅりーの合図で何匹ものゆっくりが飛び出し、れいむにボコボコと体当たりを仕掛けた。 れいむはそのまま巣の縄張りから押し出され、「にどとはいってこないでね!!」と唾を吐かれ、 ボロクズのように捨てていかれた。辺りには小雨が降り出していた。 「ゆぐうぅぅぅぅ・・・どぼじでごんなごどにぃぃぃぃ・・・」 れいむはまたしても家族を失ったのだ。それもみんなに憎まれるという最悪の形で。 残ったのは全身の傷と、口の奥底から無限に湧き上がってくる虫歯の痛みだけ。 とにかく、雨を凌ぐためにゆっくり出来る場所を探さなくてはならない。 れいむはべちょべちょになりながら、森の中を這うように跳ねて行った。 やがてれいむは、木の下に住居を構える一匹のまりさの姿を見つけた。 「ゆ!あめがやむまですこしやすませてね!」 「いいよ!ゆっくりしていってね!!」 まりさは快くれいむを受け入れてくれ、れいむにはそれが心に沁みて嬉しかった。 木の下の巣はとても暖かく、雨の冷たさに感覚を失ったれいむの肌をじわりと癒していった。 まりさはまだ少し小さいようだったが、他の家族の姿は見当たらなかった。 狩りにでも出ているのかと思ったが、この天気なら帰って来ても良さそうだし、巣の中も家族がいるにしては質素だった。 「いまからごはんにするところだよ!いっしょにたべようね!」 「ゆ~?まりさのかぞくはいないの?」 「ゆ・・・おかあさんもおねえちゃんもみんなおくちのびょうきでしんじゃったよ!」 「ゆ゛!?」 「まりさはげんきだけど、かぞくのびょうきのせいでむれからおいだされたんだよ。 だからほかのゆっくりとゆっくりするのはひさしぶりでうれしいよ!ゆっくりしていってね!」 一人で集めたであろう、とても多いとは思えない備蓄かられいむの分もご飯を並べ、 無垢な笑顔を向けてくる子まりさ。れいむは愕然としていた。このまりさは自分達が群れから追い出したまりさの子供であった。 そしてこんなに優しいまりさから家族を奪い、ゆっくり出来なくしたのは自分なのだ。 その自覚は、みんなにお前のせいだと喚き立てられるよりも、ゆっくり確実にれいむの心を苛んでいった。 「ゆっくりたべてね!」 「ゆっ・・・むーしゃ、むーじゃ、じあわぜぇぇ~~!!」 「ゆゆっ!そんなにおなかすいてたの?」 れいむの滂沱の涙に、驚きつつも楽しそうに笑う子まりさ。 れいむの歯は相変わらず痛んだが、そんなものは心の痛みに比べれば大した痛みではなかった。 食後も二匹は互いに頬ずりしたり、巣の中で飛び跳ねたり、お歌を唄ったりして過ごした。 子まりさとれいむにとって、久々に思う存分ゆっくりできる時間であった。 結局雨は夜まで降り続き、子まりさはれいむに泊まっていくよう促した。れいむもその言葉に甘えた。 二人は寄り添うようにして寝床に就いた。だが子まりさのゆぅゆぅという寝息が聞こえても、れいむは寝つけなかった。 「ゆ・・・なんでこんなことになったのかな・・・」 ゆっくりの口癖であるこれは、必ず物事の責任の所在をどこかに見つけ出すことで、 自分がゆっくりすることを正当化したがるという習性に由来するものである。 れいむはゆっくりの中では聡明な方であったが、所詮ゆっくり。餡子脳の限界には勝てなかった。 今までは自分が悪いのだという気がしていたが、断続的に自分を苛む虫歯の痛みが、 自らも理不尽な暴力の犠牲者であるというような被害意識を刺激し続けていた。 その感情はやがて、自分のかつての恩人であるお兄さんへの恨みへと転化していった。 そうだ。あのお兄さんが自分にばいきんを移したから、自分は今激痛に苦しまされている。 しかも仲が良かった群れをめちゃくちゃにし、この子まりさや自分から家族を奪い、不幸のどん底に追い込んだ。 全部あのお兄さん……いや、ばかなにんげんのせいではないか。 そのせいで自分は、多くのゆっくりの恨みを買い、要らぬ良心の呵責と歯の痛みに苦しまされているのだ。 自分には何の責任も無い。いやしくもゆっくりの親の真似などした、あの人間が全て悪いのだ。 朝になって目覚めた子まりさの隣に、れいむの姿は無かった。 小雨の夜のことである。 あるゆっくり愛好家の男の家の戸を、何者かが激しくどんどんと叩いた。 「誰だろう? こんな夜中に……」 夢の入り口から引き戻された男は、開ききらない眼を擦りながら玄関へと向かった。 新たに飼い出したゆっくりれいむも目が覚めてしまったらしく、不安そうに玄関を眺めている。 「ゆぅ・・・おにいさん、なんだろう?」 「ちょっと様子を見てくるから。れいむはそこでゆっくりしててね」 男の家は村の外れにある。通りがかりの旅人が訪ねて来たり、急病人に軒を貸すことも少なくない。 今回もその類だろうかと思いつつ、男は玄関の扉を開いた。 「ゆ゛がぁぁぁぁああ゛あ゛ぁぁぁぁぁ!!」 「うわっ!? ゆ、ゆっくり?」 飛び込んで来たのは、憤怒に顔を歪ませたれいむであった。 大きく剥かれた歯は虫歯によってガタガタに変形し、顔全体の禍々しさを一層増している。 そんなゆっくりの恐ろしい形相に男は気圧され、思わず腰を抜かしてしまう。 すかさず飛び掛り、激しく連続で踏みつける虫歯れいむ。 「おまえがっ!!おばえのぜいででいぶはぁぁぁぁっ!!」 「ちょ、ちょっと痛い痛い!」 「じね!じね!!ばがなにんげんはゆっぐりじないでじねぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!」 「ゆっ!おにいさんにらんぼうしないでね!!」 その様子を見ていた飼いれいむは、闖入者に体当たりをぶちかまし、家の外まで吹っ飛ばした。 水を吸ってぬかるんだ地面に叩きつけられた虫歯れいむは、泥まみれになりながらも起き上がり、男を睨み付けた。 その形相の異常さと、ゆっくりなんてどれも変わらんという理由から、男はそれがかつて飼っていたれいむだとは微塵も気付かなかった。 「ふぅ、びっくりしたなあ……有難う、れいむ」 「ゆっ!こんなにやさしいおにいさんをいじめるゆっくりなんてゆるせないよ!ぷんぷん!」 「ゆ゛ぎぃぃぃぃぃ・・・」 虫歯れいむは更に腹が立った。新しい飼いれいむは丸々と育っており、普段のゆっくりぶりが見て取れた。 自分が与えられていた幸せを取られたというような錯覚、何も知らずにゆっくりしている飼いれいむへの理不尽な恨み、 そして自分のことを完全に忘れ、新たな被害ゆっくりを生み出そうとしている男への怒り。 様々な感情が入り混じって、虫歯れいむの肉体は無意識のうちに全身全霊のタックルを繰り出していた。 これまで狩りでどんな大きな獲物を仕留めた時も、捕食種と戦いになった時も、このような攻撃は出来なかった。 そのような生涯最大の攻撃だった。これに当たって無事でいられる者はいない。そう確信できた。 男は玄関に立て掛けてあったつっかえ棒で、飛んでくる虫歯れいむを叩き落した。 「ゆ゛びぇっ!!」 「何があったのか知らないけど、人間に危害を加えるゆっくりを放っておくわけにはいかないな。 村の人達がゆっくりを危険視して、罪のないゆっくりまでも駆除されてしまう」 「ゆっ!ゆっくりのてきだね!ゆっくりしないでしね!」 軒先に飛び出し、虫歯れいむを容赦なく踏みつける飼いれいむ。 しばらく餡子を吐きながらうめき声を上げていた虫歯れいむだが、何度目かの踏み付けで、完全に潰れて絶命した。 「お疲れ様、れいむ。餡子の匂いがするとゆっくりが怖がるから、ちゃんと片付けておこうね。 もう遅いから、お前は先に寝床に戻って早く寝なさい」 「ゆぅ~~、おにいさん、れいむなんだかねむくなくなっちゃったよ。ねるまえにおはなしきかせてね!」 「ははは、しょうがないなあ。じゃあ今日はどんなお話をしようか」 飼いれいむと談笑しながら、死体を手際よく片付けていく男。 やがて玄関の戸が閉まると、後には何も残らなかった。 終わり このSSに感想を付ける
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ゆっくりけんをきわめてね! 13KB ※独自設定垂れ流し 例によって独自設定考察なお話 斬ってきた。 男は無数のゆっくりを斬ってきた。 れいむを斬った。まりさを斬った。ありすを斬った。ぱちゅりーを斬った。 数えきれないほど多くの普通種を斬り、希少種も斬ってきた。 剣の修行のためだった。 平和な現代、戦う相手などいない。。 歪とは言え人の顔をし、稚拙とは言え人の言葉を操るゆっくりは、男の求める修羅の剣の 修行に適した獲物だったのだ。 銃刀法に守られた世だ。刀を使うわけには行かない。 だが、男は道具を選ばなかった。小さなペンナイフだろうと手頃な長さの木の枝だろうと、 男の手に掛かれば刀と変わらぬ鋭さでもってゆっくりを切り裂いた。 男の剣は鋭さを増していった。低い姿勢から斬り上げる独特の斬撃は、もはや神速の域に 達していた。 だが、それはもはや人が人に対して使う剣術ではなかった。 本来、剣術は低い場所にある標的を斬るのに適さない。常に低い位置にいるゆっくりを斬 ることに特化した男の剣は、もはや剣術とは言えないものになっていた。 男は剣の腕を磨くためにゆっくりを斬るのではなく、ゆっくりを斬るために剣の腕を磨く ようになっていた。手段と目的が入れ替わっていた。 だが、男はそれでも良かった。 楽しかった。純粋に、斬ることが楽しくてしようがなかった。 おまけにゆっくりは幾ら斬ってもすぐに湧いてくる。男が飽きることはなかった。男の充 実した剣の修行は、いつまでも続くかと思えた。 だが、ふとしたとき。男はゆっくりを斬ることに躊躇いを覚えるようになった。 「……何故だ?」 男を迷わせたもの。それは、男が最も信頼している自らの剣だった。 数多のゆっくりを斬ってきた男は、卓越した審美眼を持つようになっていた。ゆっくりを 見ただけで善良かゲスかれいぱーか、あるいは普段どんなものを食べており、巣の位置か ら群れの規模までおおよその検討がつく域に達していた。 それなのに、斬った手応えがおかしい。 同じ種類、同じような環境にいる同じようなゆっくりを斬っても、その手応えがまるで異 なるのだ。 それは常人であれば感じ取れない微妙な差違ではあったが、男の剣は確かに「違う」と告 げていた。 自分の目で得たものと、剣の手応えが一致しない。 それは剣を極めることを志し己を磨いてきた男にとって、あまりにも受け入れがたい矛盾 だった。 悩みに悩み、思いあぐねた男は、ある小さな大学に駆け込んだ。ゆっくりについての研究 をしている――そんな噂を聞きつけて、たまたま訪れた大学だった。 だが、男が訪れたのは偶然ではなく運命だったようだ。 「あなたのような方を待っていました」 男の突然の訪問、異常な質問を聞いた大学の研究員は、そう言って男を迎え入れたのだか ら。 ゆっくりけんをきわめてね! 「ゆんゆんゆ~ん♪ ちょうちょさん、かわいいれいむにゆっくりつかまってね~♪」 男が連れてこられたのは、大学の構内にある小さな庭だった。 そこでは一匹のゆっくりれいむが蝶を追って跳ねていた。 「あのゆっくりを斬れますか?」 研究員の問いに、しかし男はなにも反応しない。 答えるまでもない質問だったからだ。 研究員も男の不快を察したのだろう。 「もちろん、ただ斬るのではありません。れいむが蝶を追い、跳ねた瞬間。痛みを感じる 暇もなく縦に両断して欲しいんです。できますか?」 次の瞬間。研究員が見たのは、男の立っていたはずの場所で揺れる芝生だった。 慌ててれいむの方に目をやれば、既に全ては終わっていた。 「これでいいのか?」 研究員が慌てて駆け寄る。 男の足下には綺麗に両断されたれいむが転がっている。 二つに割れた顔は、あまりにものんきな笑顔だった。それはまさに蝶をつかまえようと跳 ね、もうじき届く瞬間を思わせるもの。自分が斬られたと意識する暇すらなく、正確に中 枢餡を切られた証拠だ。 「い、いったいどうやって……!?」 男がつまらなそうに掲げたのは、どこの街の文房具屋でも売っていそうな、ありふれた3 0センチほどの定規だった。 「普段はこんなものを使っている。まともな獲物を使わせてもらえれば、もっと綺麗に斬 ってみせよう」 研究員は目を白黒させた。 れいむの断面は研究員が見た中で、もっとも綺麗だったのだ。どこも歪なところもない美 しい直線。 研究員は感激した。 「やはり、あなたはここに来るべき人だった! 我が大学の研究によって、あなたの疑問 は晴らされることでしょう!」 そして、男はその日から大学の研究に協力することになった。 とは言っても、男のやることは変わらない。 ゆっくりを斬ることだ。それも、必ず縦に両断する。 ただ、様々な条件を課せられた。 眠っているゆっくりを斬る。あるいは、起きた瞬間に斬る。 「ゆっくりしていってね」という定型句を発する寸前に斬る。あるいは、言った直後に斬 る。 「むーしゃむーしゃ、しあわせー」と言う直前に斬る。あるいは、言った直後に斬る。 交尾を始める直前に斬る。あるいは、交尾を始めた直後に斬る。 すっきりーの直前に斬る。あるいは、すっきりーの直後に斬る。 跳ねる直前に斬る。あるいは、着地した直後に斬る。 虐待で死ぬ直前に斬る。あるいは死んだ直後に斬る。 いずれの状況も、常人であれば見極めることすら難しく、ゆっくりがいくら鈍いとは言え 気づかれもせずに斬るなどできないだろう。 だが、男は難なくこなしていった。 大学によってあてがわれた模造刀もまた、男の手によくなじみ、その斬撃をより鋭く精妙 なものとしていた。 ゆっくりは自分が斬られたという自覚すらなく、その瞬間をまるで写真に撮られたように 時間を止め、真っ二つに斬られていった。 男が斬るたび、研究員はゆっくりの死体を慌ただしく回収していった。 男は次第に、なかなか結果のでない研究にはそれほど興味が無くなっていった。 ただ、今までにない様々な状況でゆっくりを斬ることを楽しんでいた。いずれ、斬ってい くことで疑問の答えにたどりつけるのではないかと考えるようになっていた。 そんな充実した日々。 しかし、ある日突然、終わりが訪れた。 「俺が出ても意味がないんじゃないのか?」 ある日のことだった。 男は、突然に研究の発表会に招かれた。 慣れぬスーツを身につけさせられ、年輩の教授や研究への情熱に目を輝かす学生に混じっ て席に着くのは、実に居心地の悪いものだった。 「いえ! あなたのおかげでようやく研究の成果が出たんです! 是非見ていただかない と!」 隣に座るのは、男が大学に来たとき迎えた研究員だ。この研究員によって、男はこの発表 会に強引に参加させられたのだ。 研究の成果が出たのなら、こんな発表会ではなくすぐに男に告げるのが筋だろう。 だが、研究員曰く、こうした晴れの舞台で見るのが一番で、かつわかりやすいのだという。 男は少々呆れていたが、もう諦めてもいた。こうして会場に来てしまったし、いよいよ男 の協力した大学の研究成果発表が始められようとしていたからだ。 「ゆっくり餡子変異学説」 そんなタイトルで公演は始まった。 壇上に立つのは大学の教授のハズだが、男にはぼんやりとしか見覚えがない。 ゆっくりをいかに斬るか。そればかり考えていた男にとって、他のことはどうでもいいこ とだ。それはこの発表会についても同じ事で、男はほとんどを聞き流しゆっくりをどう斬 ろうかとばかり考えていた。 そんな男の思考を断ち切ったのは、壇上に透明な箱に入れられたゆっくりれいむが連れて こられてからだ。 ゆっくりに目がいき、自然に教授の声も耳に入った。 「ゆっくりはご存知の通り、餡子でできた饅頭という極めて奇妙なナマモノです。食べた ものは餡子に変換し、苦しめれば苦しめるほど甘くなる。また、中の餡子は中枢餡と呼ば れる核となるものや、筋肉の役割をする筋餡などがある。そういったことはわかっていま す。しかし、そこでこの謎のナマモノへの探求を止めてしまってはいないでしょうか? 思考を停止させていないでしょうか?」 おもむろに、教授はゆっくりれいむの底部に近い皮を、中の餡子ごと引きちぎった。 「ゆぎぃぃぃぃぃ!? どぼじでごんなごどずるのぉぉぉ!?」 ちぎられた頬からは粘りけのある餡子が漏れ出る。一定以上出ると、やがてその流出は止 まる。 「今、私はゆっくりのあんよに当たる部分をちぎりました。さて、ではこちらのスライド を見ていただきましょう」 そして、壇上のスクリーンにスライドが表示される。 スライドにはゆっくりの断面図が描かれていた。ゆっくりの断面はそれぞれ色分けされて おり、中枢餡や筋餡といった注釈がつけられている。 「これは一般的なゆっくりの体内構造図です。私が今ひきちぎったのはこのあんよから餡 子変換器――人間で言うところの消化器に当たる部分です。この図が正しいとするなら、 餡子も漏れて、餡子変換器は重大な損傷を追ったことになります。つまり、このゆっくり は食物の摂取に障害が出ることになります」 続いて、教授はれいむにケーキを与えた。 「ゆぐぅ……むーしゃ、むーしゃ、しあわせー♪」 初めは痛みが気になっていたようだが、すぐにケーキの甘さに酔い、れいむは元気な声を 上げる。 「御覧になりましたでしょうか? このようにれいむは問題なくケーキを食べました。障 害は発生していません」 講堂がざわめく。 ゆっくりの体内構造は複雑怪奇にして不条理。体内構造図はあくまで目安に過ぎないのは ゆっくりの研究における常識なのだ。 だが、教授はひるまずに続ける。 「私は、ある特殊な手段によってゆっくりの様々な状態における餡子の情報を得ることが できました」 スライドが切り替わる。 先ほどと同じく体内構造図だが、内臓に当たる器官が無く、殆どが筋餡がしめている。 「これが運動時のゆっくりです。ゆっくりがあれほど高く跳ねるためにはこれだけの筋餡 が必要になります。そして、落下時の衝撃を吸収するためにも必要です。内臓が傷つかな いことが疑問視されていましたが、実は運動時のゆっくりには内臓がないのです」 講堂のざわめきがより強くなる。 同じように、男の心の奥のざわめきもまた強くなっていた。 教授の言っていることはまるでわからないことばかりだ。だが、自分の身体が知っている。 これが正しいことだと叫んでいる。だから、男の心はざわめく。 そして、次々とスライドは切り替わる。 男がそれらのスライドを見るのは初めてだ。だが、見覚えがある。間違いない。男の斬っ てきたゆっくりを元にスライドは作られているのだ。この研究のために大学は男にゆっく りを斬らせたのだ。 ゆっくりの食事時、生殖時、就寝時。 スライドはそれぞれの状態で、体内の構造がまるで違うことを示していた。 たまらず聴衆のひとりが問うた。 「おかしい! いくらゆっくりでも、そんな無茶苦茶な変化はありえない!」 対して、壇上の教授は頭を振った。 「いいえ。ゆっくりだからこそ、こんな無茶苦茶な変化があり得るのです。ありとあらゆ る食べたものを餡子に変換する。痛めつければ痛めつけるほど甘くなる。そこから考えれ ば当たり前のことだった」 教授は講堂にいる全ての人間を包み込むように両手を広げ、目を輝かせ叫んだ。 「ゆっくりは、状況に応じてその体内を突然変異させる――それが私の主張する、『ゆっ くり餡子変異学説』なのです!」 ざわめきは最高潮に達した。 講堂にいるほとんどのものが納得しなかった。 跳ねるときは身体全部が筋肉になる。食べるときは身体全部が内臓になる。生殖するとき は身体全部がそのための器官になる――そんなこと、常識的に考えて納得のいくことでは ないのだ。 だが、男は納得した。いや、納得していた。ずっと前から身体は知っていたのだ。無数に 斬ったゆっくりの感触から、とうに答を出していたのだ。 それをようやく頭が理解することができた。 「はははははははははは!」 みながぎょっとして見た。 気づけば、男は笑い出していた。 男はおかしくてたまらなかったのだ。 ――なんだ、自分が悩んでいたのは、こんなに簡単なことだったのか、と。 「どうしても行くんですか?」 「ああ」 大学の正門前。 旅立とうとする男と、それを引き留める研究員の姿があった。 「研究はもう俺無しでもできるんだろう?」 「それはそうですが……」 「ゆっくり餡子変異学説」は、ゆっくり研究会に大きな波紋を呼んだ。それにより研究資 金の確保ができた。これからは男に斬ってもらわなくても、様々な計測器によってゆっく りの状態を探ることができる。 その意味では確かに男の役目は終わったと言えた。 「でも! あなたがいることによって研究は認められた! あなたはこの大学にとって大 切な人だ! あなたが望めば一生暮らしていける地位だって……」 「そんなものに興味はない」 「それに! 研究が進めばこれまで謎とされていたことだってわかります! あなたは知 りたくないですか? 例えば……そうだ! なぜゆっくりが痛めつけるほど甘くなるかと か……」 研究員の言葉に、男は笑い出した。 「おまえら学者は頭が固いな。ゆっくりを痛めつけるほど甘くなる理由? 決まってる。 群れを生き残らせるためだ」 「群れを生き残らせるため……?」 「やつらを捕食するものがいたとする。そいつが一匹目を喰らったとする。続いて二匹目 を喰うと、追われる恐怖で一匹目より甘くなっている。三匹目、四匹目とどんどん甘くな る……やがて味の虜になって、群れを追うのを忘れる。犠牲は出るが、群れは生き残れる って寸法さ」 男は舌なめずりして言った。 経験したことがあるのだ。山籠もりをしたとき、ゆっくりの群れを全滅させようとしたこ とがあった。途中、空腹に負けて斬り捨てたゆっくりを口にしたとき、体験したことだっ た。 「やはり、あなたはすごい。経験によって真理に近いところにいる。それを世に広めよう とは思わないのですか……?」 「研究の発表で得られるのは何だ? 地位か、名誉か、それとも金か? 興味ないね。俺 はそんなことより楽しいことを知ってしまったからな」 そして、男は大学を去っていった。 男が見つけた楽しいこと。それは、この大学の研究によってハッキリと知ったゆっくりの 生態だ。 やつらは状況に応じて体内構造を変化させる。 ゆえに斬ったときの手応えが異なる。 それはつまり、様々な状態に応じた最適な斬り方があるということだ。 その探求が男の目的となった。 それは想像を絶するほど奥の深いことだろう。 男は楽しみのあまり、口元に野性的な笑みを浮かべた。それでいて、その瞳の輝きは知的 好奇心に満ちていていた。 今や、男は「剣」の者であり、「賢」の者でもあった。 男はこれからもゆっくりを斬っていく。 今まで斬ってきたゆっくりなど比較にならない数のゆっくりを斬り、より真理を究めてい くのだが……それはまた別の物語である。 了 by触発あき なんとなく過去作品一覧 ふたば系ゆっくりいじめ 4 ゆっくり井戸 ふたば系ゆっくりいじめ 5 ゆっくり定量保存の法則 ふたば系ゆっくりいじめ 9 ラジコンに引きずられて ふたば系ゆっくりいじめ 11 まりさの見つけた大切なもの ふたば系ゆっくりいじめ 12 ゆっくりヤリ方を工夫するよ! ふたば系ゆっくりいじめ 13 今のしあわせ無くしたゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 15 餡子遺伝子の深淵 ふたば系ゆっくりいじめ 18 幻想郷のゆっく輪廻 ふたば系ゆっくりいじめ 20 ゆっくりみさせてね! ふたば系ゆっくりいじめ 21 ゆ虐地獄でゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 23 ちぇんじとかいはとれいん! ゆっくり最後の日 ふたば系ゆっくりいじめ 25 むーしゃむーしゃのしあわせを求めて ふたば系ゆっくりいじめ 27 無能なれいむに愛の足を! ふたば系ゆっくりいじめ 29 れいぱーキャンセラーありす ふたば系ゆっくりいじめ 35 スグルイ ふたば系ゆっくりいじめ 39 太陽と水のゆっくり一家 ふたば系ゆっくりいじめ 40 おはなばたけのゆうかにゃん ふたば系ゆっくりいじめ 41 餡小話の感想れいむ ふたば系ゆっくりいじめ 44 裏切りのおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 47 夢みるモノ達の夢のない話 ふたば系ゆっくりいじめ 49 ゆっくりを、叫ぶだけ ふたば系ゆっくりいじめ 56 ゆっくり害獣駆除 ふたば系ゆっくりいじめ 59 ゆっくり害獣駆除・餡子サイド ふたば系ゆっくりいじめ 63 システム・オブ・ブラック ふたば系ゆっくりいじめ 67 それでもぱちゅりーは本を読む ふたば系ゆっくりいじめ 69 ゆ~性遺伝の育てたモノは ふたば系ゆっくりいじめ 73 ありすの成ゆん式 ふたば系ゆっくりいじめ 75 ゆっくり存在概論 ふたば系ゆっくりいじめ 77 泣きゆっくりのあやし方 ふたば系ゆっくりいじめ 82 ルナティック・カウンター ふたば系ゆっくりいじめ 93 電子レンジでチンしてポン! ふたば系ゆっくりいじめ 99 流産の果てに ふたば系ゆっくりいじめ 102 おはだでゆっくりあそんでいってね! ふたば系ゆっくりいじめ 104 れいむのけっかいはゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 110 目標にセンターを入れてゆっくり 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓いいやつじゃなくていいssです すみません -- 2015-08-19 00 05 05 俺が見たなかで一番いいやつだな この男はゾロの域に達している 続きを見てみたいな -- 2015-08-19 00 02 48 この男の物語も見てみたいな -- 2012-12-13 18 10 15 男が格好良すぎる!!やばい、絵にしてくれ!! ↓「慣れないスーツ」=「いつも和服」だったら面白いwww -- 2011-12-25 12 41 46 かっこいいじゃねえか、修羅! 宮本武蔵見たいのがあのまんじゅうを切ってると思うとシュールだけど -- 2011-08-15 13 35 07 男がかっこよすぎるわ! -- 2010-12-29 21 39 50 絵師様はおられるか!絵師様はおられるか! 早くこのSSに絵をつけてくれ!絶対に笑える絵ができる!w -- 2010-09-07 03 50 13 おお!なんかかっこいいかも? まあ、まんじゅうを切ってるだけなんだけどw -- 2010-08-27 07 48 47 面白い話だった 状況によって切る感覚の違いとか面白かった -- 2010-08-13 12 44 20