約 5,243,022 件
https://w.atwiki.jp/kobetakigawa/pages/283.html
http //tmp6.2ch.net/test/read.cgi/youth/1190645813 レス番525の質問に割り込んだレス番526は、加害者グループには「突進(アメフト)」「大金(恐喝)」「野球」の3グループがいたと書き込む。 また加害者グループがいないと他校生徒に恐喝される、学校内ではかつあげなどの犯罪行為は日常茶飯事であると主張した。 これらの主張は、後の10/7ニュース速報VIPでの「売りネットワーク」のガセリーク者と類似した主張である。 長文考察(2007年10月4日)の「3グループがあり、それと別格の存在がTを中心とする野球部なのだと私は解釈しました。そのボスTとつるむものは怖いものなしなんだなと理解しました。」は、この書き込みのことをさしていると思われる。 525 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 19 55 39 0 524 加害者グループて誰々のこと?教えてくれ。 526 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 19 56 36 0 525 どっちのグループ? 527 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 19 57 31 0 524の者だけどあたしは知らないよ 昨日の夜中から考えてだした推理だよ 529 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 19 58 27 0 526 複数のグループがあるのか? 530 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 00 45 0 529 3グループ だから知らないこともある 535 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 20 05 26 0 526は、524でもないのになんで答えてるの?? 524のあたしは527と531しか書いてないよ それとも便乗してリーク? だったら好きにおやり あたしの書き込みは524、527、531とこれだけ。ぜんぶあたしの勝手な推理。 536 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 06 08 0 533 恐喝ってお金貰うこと? それなら、3グループだけじゃない もっとたくさんが貰っていた 貰ってないのを捜すほうが無理 537 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 09 07 0 536 暴力的なイジメをするグループが3つあって。 けっこうたくさんの子がお金をせびっていたのだね。 539 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 11 57 0 恐喝は一般的に行われている。 今回みたいに大金は少ない。 540 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 13 18 0 537 蹴りを入れたり突進したのは1つだけ あとは小突く程度 541 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 20 25 0 540 了解。 今、2chで流されているT君グループは、 大金を恐喝するグループなの、それとも、程度の差はあるけど暴力を 振るうグループ?どちら? 544 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 25 16 0 541 そのグループっていうのがおかしい 突進グループに野球部はいない 大金グループにも野球部はいない 野球部は別のグループ 546 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 33 23 0 544 では、3つを 1.突進グループ 2.大金グループ 3.野球グループ として話をしよう。逮捕された子たちは大金グループだね。 548 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 39 31 0 546 3人は2のパシリ 549 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 42 05 0 548 了解。 突進グループはプロテクターをつけることもあったと聞いてるか? 550 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 45 17 0 549 放課後はつけて いろいろ突進をかけていた 552 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 50 48 0 550 了解。 大金グループにボスは、逮捕された子たちと同じクラスにいると思うか? 553 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 52 44 0 少しでも死んだ生徒に恐喝したり暴力フッタ 過去があったら、アウトだよ 556 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 20 56 19 0 552 クラスが違う 553 そんなこと言ったら 5組のほとんどがアウトになる だから本当のことは誰も言わない 559 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 02 31 0 556 了解。 彼が死んだのは、何が原因だと思うか? 561 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 06 44 0 559 原因はわからない あのクラスみんな黙ってる 563 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 14 18 0 561 了解。愚問だった、許してくれ。 教員の誰でもよいが、3つのグループについて知っていたと思うか? 567 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 20 02 0 野球グループってのは被害者に何をしたグループ? そして洋弓部の顧問の息子はどのグループ? 573 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 21 27 13 0 561 クラス全員が加担していたと言う事ですか? と言う事は、警察がクラス全員に事情聴取をした事は無意味だったと言う事だね。 クラス全体で加担していた。そういった事実を警察はつかんでいると思いますか? 580 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 21 31 56 0 561 恐喝って滝川全体に蔓延しているのでしょうか? それとも、一部グループがいろんな人から巻き上げてたのでしょうか? 583 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 35 35 0 563 知ってて知らんふり 567 2 573 たぶんわかってると思う 591 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 43 41 0 583 了解。 この3グループのうち、反省の様子が見られないグループはあるのか? 592 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 43 57 0 588 学校内だけじゃない ほかの学校からも集金されてた やられたらやりかえすの繰り返し 595 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 45 33 0 591 2 でも2がいないとほかの学校からやられる 600 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 21 51 26 0 592 それはひどいですね。 こちら側から見れば、グループ2の大金グループが黒幕だと思うんだけど、 3-5にそのグループの人はいましたか? 603 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 54 05 0 595 その、他の学校って私立の進学校? できれば学校名のヒントを。 607 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 57 23 0 600 違うクラス 603 市内の私立 阪神にそこ出身がいる 608 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 21 57 57 0 595 了解。 新潮の記事を読んでいたら、教えてくれ。 「例の弁当」の件は本当だと思うか? 621 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 22 10 12 0 583 なんで警察がわかってるとおもったの? それらしき言動があった? 622 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 11 04 0 608 やってないと思う 625 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 22 14 05 0 被害者宅にあがりこんでお金を取ったりもしていた? カツアゲのみ? 626 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 14 08 0 621 最後のほうで呼ばれた奴が 「口裏あわせとーやろ」 って言われたらしい 632 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 21 53 0 622 了解。 野球グループについては、死んだ子へのイジメの程度は 他の2つのグループより少ないと考えているのだね。 639 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 27 34 0 625 よく小突いていた 651 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 37 23 0 Tじゃないよ。 そのうちわかるはず。 遺書の名指しの5人が逮捕されてからだけど。 653 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 39 50 O 639 自殺の一番の原因は何かな? 答えられる範囲でいいよ 658 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 43 41 0 653 ホモのイタ電 673 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 51 51 0 全くの白ではないんだろう? 事件直後にアメフト部と野球部の連中がいじめてたって書き込みがあったわけだし。 金銭奪ってたグループ程ではないけどいじめていたわけだ。 679 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 22 57 45 0 673 ほかの運動部だってしばいてた 682 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 23 00 45 0 679 だから全くの白ってことは無いんだろうと言っている。 しばく程度の事しかしてないとは言え、野球部はこの被害者以外もしばいたりしてたんだろ? だから真っ先に名前があがる。 683 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 23 02 42 0 682 白なんて一度も言ってない 694 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 23 15 11 0 私がした質問・コメントのレス番を一応まとめておきます。 彼は律儀に答えてくれました。ありがとう。 512 515 523 525←ここから彼と話し始めたと私は考えている。 529 533 537 541←ここから了解をいれることにした。 549 552 559 563 591 608 632←最後 696 名前: 少年法により名無し [sage] 投稿日: 2007/10/01(月) 23 17 56 0 694 524 名前:少年法により名無し[sage] ← sageだよ 715 名前: 694,697 投稿日: 2007/10/01(月) 23 40 44 0 696 それは分かっている。 彼は 526から参加だと思っている。 私の 525に答えてくれたから、そこが彼との話の始まりだ。 719 名前: 少年法により名無し 投稿日: 2007/10/01(月) 23 42 56 0 寝る前にもう少しだけ いろいろ話したけど 自分も含めて白だとは思ってない でも学校の帰り道、しばかれそうになっても 滝川の生徒しか助けてくれない だから助けてくれた奴を売ったりできない もしチクってあのグループがなくなったら 明日からほかの学校の奴に囲まれたとき 助けてくれる奴がいなくなる 715 うん 526から
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/720.html
銘菓湯栗饅頭 15KB ・「町れいむ」シリーズの方が、間を開けすぎて頭の中で整理つかないんでリハビリ中。 ・本作ではれいむが多少酷い目に会います。 かつて大規模なゆっくり被害にあったことで、かえってゆっくりとの距離を縮めることに成功した都市、虹浦市。 中でも虹浦町は、市内の実験森や実験農場同様、町全体を使った大規模なゆっくり生態研究地域として有名だが、 隣町の湯栗町の方は、ゆっくり産業の盛んな地域として、これまた有名であったりする。 まあ、愛で=熱心な保護、というわけでもなく(それではゆっクリンピースになるので)、 ゆっくりに対する理解が深く、ペットにしろ食用にしろ、抵抗なく受け入れるという意味なのだからしょうがない。 そんな湯栗町では当然、ペットだけではなく、ゆっくりを原材料とした多様な製品が開発されている。 熱心な愛好家の中には、衣類や家具はもちろん、家自体が大型ドスまりさやリオれいむを加工したモノという本格派もいるくらいだ。 とはいえ、さすがにそれはやり過ぎの感が否めず、量産化されるわけもない。 では、もっとも発展している分野は何かといえば、やはり飲食料品系であろう。 何と言ってもこれなくしては、ゆっくり産業を語ることはできない。 少年チャン○オンにおける弱虫○ダル、ヤングア○マルにおけるセス○スみたいなものだ。 と、いうわけで今回は、そんな湯栗町でも特に人気の高い商品を紹介してみたいと思う。 『銘菓湯栗饅頭』 D.O 箱を開けると中には今にも語りかけてきそうな生き生きとした表情の赤れいむ達が並んでいる。 赤れいむの表情は、いずれも満面の笑顔であり、これから購入者に食べてもらえることが心底嬉しそうだ。 3個入りで150円、9個入りのファミリーパックはちょっとお得な400円。 『銘菓湯栗饅頭』は、湯栗町の名物中の名物として有名な商品である。 しかし、この一見単純な商品の開発には、同市がゆっくり研究に携わり培ってきた、技術の粋が込められているのだ。 それではこれから、その生産工程を追ってみよう。 長さ100m以上はあるであろう真っ白な廊下。そこにはほこり一つ舞っていない。 幅2m以上の廊下の両脇の壁には、無数のコインロッカーのような扉が並んでいる。 ウィーン・・・ 自動ドアが開き、エアシャワー室からこの廊下へと入ってきたのは、加工所職員である。 白い衣服で全身を包んだ職員は、当然マスクに帽子、長靴から手袋まで真っ白だ。 パカッ。チョキッ×5。パタン。コロコロコロ・・・・パカッ。チョキッ×5。パタン。コロコロコロ・・・・ ロッカーの扉を開き、ハサミで何かを切り離し、卵パックを並べたようなトレイに入れていく。 いくつものトレイを積んでいるコンテナカートは、あっという間に一杯になり、カートは別の部屋へと運ばれていく。 その職員は、ロッカー扉の開閉音と、カートの車輪音の他に、何の音もしないこの部屋で、ひたすら『収穫作業』を続けていた。 縦横40cm、奥行き60cm程のロッカーの中には、 あんよを太さ3mmほどの、返しが付いた針を剣山状に並べた固定器具に貫かれ、数本のチューブにつながれながら 「ゆぅ・・・ゆぎぃぃ・・・」 と歯を食いしばって痛みに耐えているれいむが1個づつ入っていた。 頭にはツタが生え、赤れいむがぴったり5個づつ成っている。 職員は、そのツタを等間隔にハサミで切り取り、実ゆに直接触れることのないようにそっと1個づつ切り離していく。 切り離した実ゆは、もうすぐ産まれようとしているサイズであり、ここで切り離しても死にはしない。 正確には、今収穫している赤れいむ達は、今から25分後の、6時12分00秒に産まれ落ちるよう設定されている。 「ゆ・・・ゆぎぃ。おぢびぢゃ・・・がえぜぇ。」 誰も答える者のいない抗議を続けるれいむ。 一方収穫の終わった職員は、そのロッカーに設置されている赤いボタンを押し、 扉をパタンと閉じて次のロッカーに作業を移していた。 赤いボタンの押されたロッカーは、収穫済みということであり、 扉を閉じられてから間もなく、これで数10回目になる強制すっきりーが開始される。 まむまむに接続された、れいぱーありすを模した繁殖用器具から 「むほぉぉぉぉぉぉぉぉおおおお!!!」 という作動音とともにれいむ種から抽出した精子餡を注入されるわけだ。 必要とされるのはれいむ種だけなので、当然本物のれいぱーありすを使うわけにはいかない。 「ありずぅ・・・もぉ、ゆっぐりざぜでぇぇぇぇ・・・」 こうして、「生産室」では日夜無数の赤れいむが生産され続けている。 所変わって収穫された赤れいむを満載したカートは、その隣の部屋に運び込まれている。 ゴゥンゴゥンゴゥンゴゥンゴゥンゴゥン・・・・・・・・・ 広大な部屋一面には15cm間隔で低い壁板に仕切られた、何本ものベルトコンベアーが配置されている。 2枚の壁板に仕切られた空間の中央には、赤れいむのツタを引っかけておくフックが設置されており、 赤れいむ達がこのベルトコンベアー上で産声を上げるように設定されていることが分かる カチッ・・・カチッ・・・カチッ・・・カチッ・・・カチッ・・・ 「ゆぅ・・・?・・・ゆぅ・・ゆぅ・・」 赤れいむたちは、全員がベルトコンベアーの進路側面、同じ方向を向くようにフックに取り付けられる。 その方向にあるのは、大画面のスクリーンとスピーカー。 これが、これから産まれ落ちようとしている赤れいむ達の、味と表情を決定する装置となるのだ。 次にベルトコンベアーの床面を見てみよう。 見た目ではリノリウム床のような質感を感じさせるシートの中央には、 ちょうど赤ゆのあんよの大きさの赤い丸が描かれている。着地点を示しているのだ。 手で触るとぺたぺたと微妙に吸いつき、低反発枕を柔らかくしたような感触を感じさせる。 もともとは飼いゆっくりを傷つけずにスパンキングする目的でつくられた新素材なのだが、 わざわざ加工所で採用されたのには理由がある。 ああ、そろそろフックに固定された赤れいむたちが産まれ落ちる時間のようだ。 「ゆ・・・ゆぅ・・・」 ぷる、ぷるぷる・・・ぷちり! べちょり! 「ゆ・・・ゆぅ、ゆっくち、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!!」 返事は無い・・・ 「ゆ?ゆっくちっ、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!ゆっくち・・・」 キョロキョロと全身を捻ってあたりを見回すが、返事どころか母れいむらしき姿自体どこにも見当たらない。 「ゆ、ゆぅん。ゆっくちおきゃーしゃんさがしゅよ。ゆ・・・ゆぅ?あんよしゃんうごいちぇにぇ?」 そして、ゆっくりした母が姿を一向に見せようとはしないことを不審に感じて探し回ろうとするが、 赤れいむのあんよはなぜか動いてくれない。ずぶずぶと床に沈みこむ様な嫌な感触が返ってくるだけである。 「ゆあーん。ゆっくちできにゃいー。」 実は、これこそがベルトコンベアーの床面の、新素材の効果だ。 以前はあんよを焼いたり、削り取ったり、接着テープや針等で固定したりしなければ動きを止めることができないと考えられていたが、 歩行能力の低い赤ゆに関しては、低粘着・低反発素材の上では身動きが取れなくなるということが、偶然発見された。 あんよと呼ばれる饅頭底部全体をダイナミックに動かすことで這い、跳ね回るゆっくりならではの弱点なのだろう。 おそらくゆっくりにとってこの床面は、砂漠の流砂に沈み込むような感覚であるに違いない。 ともあれ、この床のおかげで、湯栗饅頭はゆっくり本来の食感、見た目の美しさを残したまま加工できるようになったのだ。 「ゆ・・・ゆぅぅぅ・・・あんよしゃん、うごいちぇにぇ。ゆっくちしちゃいー。」 この間にも周囲では500個以上の赤れいむが産まれ落ち、最初の1個と一言一句まったく同じ言動を行い、メソメソと泣き始めた。 そうして十分に赤れいむ達が自分の現状を認識した頃、ブゥゥン、という音とともに、プロジェクターとスピーカーが作動する。 「・・・ぃびちゃん、おかーさんはこっちだよ。おちびちゃん、こっちむいてね。」 それは、赤れいむ達が産まれ落ちる前のまどろみの中、ずっと聞き続けた声だった。 「おきゃぁしゃん!ゆっくちー!」 赤れいむ達は、産まれる前のおぼろげな意識の中で、ずっと自分に語りかけてきてくれた母れいむの声を聞いて生気を吹き返す。 無論、実際は疲労と苦痛にもだえ苦しむ母れいむ達が語りかけてくれていたはずも無く、 実は繁殖ロッカー内にスピーカーで流され続けていた、「理想の母れいむ」の声を聞いていたに過ぎないのだが・・・。 そして、スクリーンにはそのゆっくりした声の主、母れいむの姿が映し出されている。 その姿は、美しいおリボンとふくよかな下膨れの、まさに赤れいむ達が理想とした、ゆっくりした美れいむであった。 「おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 「ゆーん、おきゃーしゃん、ゆっくちしちぇるにぇー。」 「ゆっくち!ゆっくち!」 しかし、赤れいむ達が望んだ反応、 「ゆっくりしていってね、おちびちゃん。」 という初めての挨拶も、 「れいむのおちびちゃんはかわいいね!すーり、すーり、しあわせー。」 という、スキンシップも帰ってくることは無かった。 「・・・なに、このゆっくりしてないおちびちゃん。ちかづかないでね・・・」 「・・・きたないおりぼんだね。ゆっくりできないよ・・・」 「・・・うんうんくさいよ。ゆっくりしないでむこうにいってね・・・」 「・・・こんなゆっくりできないゆっくりは、れいむのおちびちゃんじゃないね・・・」 一瞬前までとてもゆっくりしていた母れいむ。 しかし、赤れいむ達が語りかけた瞬間、その表情は180度反転した。 その瞳は、まるでお飾りが無いゆっくりを見るかのように侮蔑する気持ちを一切隠さず、 その声は、山盛りのうんうんに対してよりも容赦なく吐き捨てるような、嫌悪の感情そのものであった。 「ゆ・・・・ゆぁぁぁぁああああ!!!おきゃあしゃん、どぼじで、どぼじでしょんなこというにょぉぉぉおお!!」 「ゆっくちしちぇ、ゆっくちしちぇよぉ!」 赤れいむ達が泣き叫ぼうと、母れいむの冷酷な反応はまったく変化しない。 「・・・なに、このゆっくりしてないおちびちゃん。ちかづかないでね・・・」 「・・・きたないおりぼんだね。ゆっくりできないよ・・・」 「・・・うんうんくさいよ。ゆっくりしないでむこうにいってね・・・」 「・・・こんなゆっくりできないゆっくりは、れいむのおちびちゃんじゃないね・・・」 「ゆぴぃぃぃぃぃ!!!ゆっぐぢぃぃぃい!!」 よく聞けば、まったく同じ台詞、映像を30秒毎にリピートしているだけなのだが、 所詮は食用の赤れいむ達が、そのことに気づくことは無い。 ちなみにこの撮影の際に母れいむ(仮)の前に置かれたのは、 おリボンともみあげにハサミを入れてズタボロにした挙句、うんうんを全身に塗りたくった実の娘れいむであった。 この母れいむも、餡子は美味だったらしいが、なかなかのクズ饅頭っぷりである。 「ゆ、ゆぁ、おきゃしゃ・・・」 「ゆぴぅ・・・ゆっくち・・・」 それを続けること約3分、すっかり憔悴しきった赤れいむ達が、 あまりのゆっくり出来なさに、もはや世界の終わりのような表情でうなだれてくれば下ごしらえの完了である。 しかし当然、このままでは、ゆっくりした表情が売りの湯栗饅頭には向かない。 そこで、次の工程が必要になる。 「ゆ・・・ゆっくちしちゃいよ・・・」 「・・・おきゃーしゃ・・っくちぃ・・・」 500個以上の赤れいむ達が産まれ落ちてから4分15秒後、 そのお通夜のような空間に、再びゆっくりした優しい声が響く。 「・・・ぉちびちゃんたち、ゆっくりしてね。すーりすーりしようね。」 「ゆゆっ!!ゆっくち!?」 赤れいむ達が顔を上げると、そこには、先ほどまでとはまるで別のゆっくりのような、優しい笑顔の母れいむ。 「かわいいれいむのおちびちゃん、ゆっくりしていってね!」 母のやさしい笑顔とゆっくりと語りかけてくる声、 それは、赤れいむ達の乾ききった心に、砂漠に滝が突然生まれたかのごとく、ゆっくりを注ぎ込む。 打ちひしがれていた赤れいむ達は、もはや母れいむの変貌振りに不審を抱く隙間すら生まれず、 周囲3方向から自分に照準を定めるアームの存在にすら気づかずに、その喜びを全身で爆発させる。 「ゆっくち!!ゆっくちしちぇっちぇにぇっ!!!」×513 ブゥン・・・・・・ それが、赤れいむ達が最後に発した言葉らしい言葉だった。 このアーム、最近ゆっくりの遠隔発情用に開発された、超指向性の振動波発生装置である。 本来の用途は、100m以上離れた場所からゆっくりの餡子を揺らして、 瞬時に発情させて繁殖させるという、無駄にテクノロジーを使った、おそらくは虐待用途以外のための製品だ。 しかしこの工場のように、1個のゆっくりに対して複数方向から囲むように放射した場合、 うまく入射方向を調整することで、中央に立つゆっくりの中枢餡を瞬時にかき回し、 食品として不必要な生態機能を止めることも出来る。 この工程で、赤れいむ達は中枢餡の実に7割近くをかき回され、 言語を自由に発することも、表情を変えることも永遠に出来なくされるわけである。 この処置を終えた赤れいむ達は、言葉を聞き取ることはできても、自分から話すことはできない。 餡子をかき回された激痛と吐き気の中で、その本能にまで刻まれた唯一つの言葉しか発することが出来なくなるのだ。 すなわち、 「ゆ゛・・・ゆっくりしちぇっちぇにぇ・・・」 そして、その目の前では、動画の続きとして次のようなやり取りが延々15分ほど流れ続ける。 「ゆーん、れいむのおちびちゃんはゆっくりしてるね。」 画面端からぴょんぴょんと跳ねてくる、一匹の赤れいむ。 「おきゃーしゃん、ゆっくちちちぇっちぇにぇ!!!」 「おちびちゃん。ゆっくりしていってね。」 「ゆーん。ゆっくちちちぇっちぇにぇ!ゆっくちちちぇっちぇにぇ!」 「ゆふふ。おちびちゃん。ゆっくりしていってね。」 「ゆわーい。ごあいしゃつはゆっくちできるにぇ!」 「むーちゃ、むーちゃ。ちあわちぇー。」 「ゆゆーん、おくちのまわりがよごれてるよ。ぺーろ、ぺーろ。」 「ゆぅーん!しゅっきりー。」 「おきゃーしゃん。しゅーり、しゅーり。」 「ゆふふ、おちびちゃん。すーり、すーり。」 「しゅーり、しゅーり。ちあわちぇー。おきゃーしゃん、きもちいーにぇ。」 「それじゃあ、そろそろすーやすーやしようね。おちびちゃん。」 「ゆっくちー。れいみゅ、ひちょりでおふとんしゃんしけりゅよ。みちぇちぇにぇ。」 。 こうして、赤れいむ達が笑顔のままボトリボトリと涙を流し続け、その涙が枯れ果てたころに動画は終わり、 コンベアーは再び動き始めるのである。 こうして、「調整室」における全工程が終わった赤れいむ達は、コンベアーの流れに沿って、 最終工程、「蒸ゆ室」で、加熱調理・殺菌が行なわれる。 「ゆぇぇぇぇ・・・ゆっくちしちぇいっちぇぇぇぇ・・・」 「ゆっぐぢぃ・・ゆっぐぢぢぢぇいちぇにぇぇ・・・・・」 「ゆぇぁぁぁぇぇぇ・・・ゆぇぇぇぇぇぇ・・・」 無論、永遠にゆっくりして鮮度が落ちてしまっては、せっかくの新鮮な赤れいむが台無しとなってしまう。 温度、湿度から調理時間にいたるまで、生かさず殺さずの、綿密な計算の上で設定がなされているのだ。 笑顔のまま室内全体に断末魔の悲鳴を響かせ続ける赤れいむ達は、 この最終工程で、その甘さとふっくらとした柔らかさをさらに増していくのである。 こうして「蒸ゆ室」でじっくりと調理された赤れいむ達は、ぷりぷりとした肌、 赤白の鮮やかなおリボン、そして、ゆっくりとした満面の笑みをたたえた表情の、すばらしい饅頭となる。 銘菓・湯栗饅頭の完成だ。賞味期限は赤れいむが永遠にゆっくりするまで。 あとは、それぞれ3個、もしくは9個毎にパッケージされて、店頭に並ぶ。 湯栗饅頭は今日も母親と一緒に買い物に来ている子供達や、部活帰りの中高生に大人気だ。 「いつみてもゆっくりしてるわねー。この赤れいむ。」 「やっぱり食用のゆっくりは、食べられるのがゆっくりー!なのよ。」 「ゆ゛・・・ゆっくちしちぇっちぇにぇ・・・」 「きゃー!カワイイー!」パクリッ 「ゆぐぢぃぃぃ・・・」 「おかーさーん!おまんじゅうかってよー!」 「もー。しょうがないわねぇ。それじゃあ、3匹入りくださーい。」 「へいへーい。今日のれいむ達も、ゆっくりしてますよー!」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ・・・」 「いっただきー!」ムシャムシャ・・・ 「ゆ゛・・・ゆっぐぢぃぃ・・・ゆぐぢっ!・・・・・・」 「お行儀悪いわよ。お家に帰ってからにしなさい。」 加工所の目玉商品である湯栗饅頭、その生産工程は厳重に隠され、これからも明かされることはないであろう。 その甘さに、明らかな虐待の匂いを感じ取っているのは、現在のところ、ごく一部の愛好家のみである。 先日ペッパーあきさんからもお話しあったのですが、 私の適当に使っている「虹浦町」「虹浦市」「湯栗町」などの固有名詞や、 その他シリーズもので使っている各種舞台設定等については、ご自由に流用していただいて結構です。 むしろありがた過ぎます。 別に専売特許というわけでもないし、倉塚校長とか、湯宇川教授とか、儚井さんとか、M枝・わん五郎夫妻とか、 こちらこそ無断で遊びすぎてるくらいですからねぇ。 ていうか大丈夫なのだろうか。倉塚校長は変態街道ばく進中、M1さんに至っては老夫婦になってるし。 餡小話掲載作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 ふたば系ゆっくりいじめ 249 Yの閃光 ふたば系ゆっくりいじめ 305 ゆっくりちるのの生態 プラス本作品 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 235 てんこのインモラルスタディ(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 秋-2. ふたば系ゆっくりいじめ 271 都会の雨さんもゆっくりしてるね 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 美味そう -- 2019-03-30 13 53 36 それなり -- 2018-08-25 23 33 33 すばらしい -- 2015-09-03 01 37 57 アンチがわざわざこういう場所に来るってのはあれか?ツンデレって奴か? -- 2013-01-18 09 36 54 湯栗町→ゆぐりまち→ゆっくりまち こんな感じの設定ですか? -- 2012-11-25 17 22 38 ↓×2 汚饅頭www -- 2012-11-17 13 48 00 xfgbhifh -- 2012-05-25 00 39 17 おかーさーん!汚饅頭かってよー! -- 2012-04-10 21 58 23 ↓↓はいはい凸厨はアンチ掲示板に帰ってね -- 2012-01-01 11 22 56 愛好家「パクッ! これは虐待の味!」 -- 2011-11-28 17 23 43 ↓↓この人でなし!自分の子供に対してこのSSのような態度がとれるのか!!! -- 2011-08-23 13 42 40 個じゃなくて匹ってどういう事? 人でもないし -- 2011-03-16 21 45 51 赤ゆザマァwやっぱりこういう話は落ち着いて読めるな! -- 2011-01-21 17 42 04
https://w.atwiki.jp/piggest/pages/13.html
説明 このページが作成されている無料のレンタルwiki 管理者がGoogleで「フリー wiki」と検索すると一番トップに出た。 肯定派の主張 割と使いやすいと思う ほかを知らないし・・・ 登録手軽でしたよ?
https://w.atwiki.jp/tadage/pages/40.html
@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/446.html
注意書き ※いじめられないゆっくりが出ます ※集団を暴行注意 ※人間<ゆっくりな表現があります ※俺設定の塊 この世界にゆっくりと呼ばれる生物(?)が誕生してからどのくらい経つのかは知らないが、害獣として認識されている。 ゆっくりと人間との歴史は争いの歴史といっても良い。その全てを人間は制してきた。 しかし! 生物が環境に適応して進化した様に! 人間が障害を道具で克服してきた様に! ゆっくりも人知れずゆっくりと力を付けていったのだ……!!! 『ゆっくりヒーロー紅い弾丸MAYRIN ~第一話:紅い弾丸~』 「うわ~ゆっくりがでたぞ~!」 「男たちは全員武器を持て~! 女子供は逃げろ~!」 「薬物班も急げ~!」 「バカヤロー! 早くタンカだー!!」 ここはとある村、自然に恵まれた農村であるが、人々は戦々恐々としてパニック状態だった。 大方、畑をゆっくりに荒らされているのだろうが、村人たちの対応は訓練された軍隊のそれの様に素早く、いかに場慣れしているのかが伺える。 従来のゆっくりならば、数分のうちに殲滅出来るだろう。しかし、ここで考えてもらいたい。ゆっくり程度でここまでパニックになるだろうか? 何百単位もの数だったらそうなるかもしれないが、幸い少数の様だ。ではなぜ村人総出で畑に向かっているのだろうか? なぜケガ人が出るだろうか……!? 夏真っ盛りのこの季節、畑には素人目に見ても立派なスイカが転がっていた。しかし、そのスイカの隣にあるのは何だ? お化けスイカか? 堆肥の山か? 答 え は こ れ だ!!! 『むぅぅしゃぁぁむぅぅしゃぁぁしあわせぇぇぇぇ♪』 黒いとんがり帽子!ゆっくりまりさだ!! あまりのでかさに自分の声が口の中でエコーしている! 何世代か前までドスまりさとかいう巨大まりさが主流だったようだが、それより一回り大きいサイズだ! 仮にこのまりさを『化けまりさ』としよう。この化けまりさはドスと違い髪に装飾品が付いていない。つまり、高慢、無情、ワガママの塊のまりさである! それもサイズのお陰で、何倍にも増長している。しかも、これだけではない!! 「そういつまでも喰われてたまるか~!」 「全員同時に槍を投げるんだ~!!」 「今だぁ~!」 手際よく化けまりさを囲み、一斉に槍を投げる! 化けまりさはスイカに夢中で村人にすら気づいていない!! 勝った……その場にいた農民はみなそう思っただろう。鋼鉄の穂先は全ての方向から同時に刺さり、巨大な体に吸い込まれていったのだ。 日々強さを増していくゆっくりに対抗して特訓、編み出した必勝の対ゆっくり戦法だった。 『ゆぅぅぅぅ?』 化けまりさは今になってようやく自分の体の異変に気がついたようだ。 だが、もう遅い! 貴様の体は槍に貫かれ……てない!? 誰が信じられただろうか? 農民とはいえ訓練され自警団となった屈強な男たちが全力で鋼鉄の槍を投げたのだ。それが化けまりさの弾性を超えずにめり込んだままだ……!! 化けまりさは、周りを見渡すとようやく自分の置かれている立場を理解した様だ。 『ゆぅぅへっへぇぇぇえこぉぉんなぁぁもぉのぉぉ』 「やっやばい!みんな逃げろ~!!」 『ゆぅぅぅうん!』 化けまりさの口が三日月の様にキューと歪むと、スーパーボールが弾性で戻って来る様に槍を弾き返した!! さらに、弾く瞬間に捻りを加えたのか、槍は高速回転していた。人間程度なら簡単に切断されてしまうだろう。 訓練の賜物か、直撃した者はいなかったが……飛んできた槍がスイカを弾き、散弾の様になり飛んできた。 運悪く、それを正面から受けた一人の青年が崩れ落ちた。 「森永~!しっかりしろ森永ぁ~!!」 「だ……団長、じっじぶんはもぉゴハァ!!」 「しゃべるな!傷が開く!!」 「クソォ~森永の仇ぃ~!」 「これでもくらえ~!!」 一人欠けてしまったが、これまた全員同時に対ゆっくり様の毒煙玉を投げた。 たちまち化けまりさを紫の煙が覆う。このスキに森永を医療班に運ばせる。 「まだだぁ~!すべて使いつくせぇ~!!」 団長が号令をかけると一斉に煙の中にありったけの武器を打ち込んだ。残りの槍、矢、猟銃、極み付けに斧……すべて使いつくした。 「やったか……!?」 煙がだんだんと晴れていく、そこに残っていたのは…… 『ゆぅぅくぅぅりぃぃでぇきぃなぁいんなぁらぁじぃぃねぇぇ!!』 「ばっバカなぁ!?」 化けまりさは、ほぼ無傷だった。左目に先ほど団長が放った矢が一本刺さっていたが、文字通り一矢報いたにすぎなかった。 驚くべきことに、その他の武器は全てひしゃげて散らばっていた。槍に至っては全てが地面に突き刺さっている。 唯一通用するだろうと思われた斧は化けまりさの歯で止められていた。チョコレートを食べるかのように、バキバキと噛み砕きペッと吐き出した。すると、化けまりさの体が膨らみ…… 『ゆふぅぅぅぅぅ!!』 なんと先ほどの毒ガスを吐き出したではないか! この毒ガスも日々強力になるゆっくり様にパワーアップしているため、人体にも影響がでる危険な物なのだ!! 結果、団員は全て毒ガスの餌食となり身動きが取れなくなってしまった。化けまりさがこの畑を制圧した瞬間、化けまりさはスイカを一つ頬張り種を地面に転がる斧の刃の破片に飛ばした。 刃はいとも簡単に砕けてしまった。そしてゆぅぅっくりと団長に近づいた。 『たぁねぇくぅらぁいはぁぁあげぇるぅかぁらぁゆぅっくぅりぃしぃんでぇねぇ!!!』 「こ、ここまでか……!」 団長は覚悟を決め固く眼を閉じた。 「待てぇぇい!」 『ゆぅぅぅ?』 突然現れた声の主は畑の用具舎の上に立っていた。この場の全員の視線がそこに釘付けとなった。 紅い野球帽! 袖の破れたシャツ!! 腰に光るは銀のウエストポーチ!!! どう控えめに見ても、十代になったばかり、いかにも運動場から来ましたという様ない出立ちだ。ただ、その眼光は精悍な戦士のそれだった。 「人の命は世界の畑! ゆっくりの能力は未来への種子!! 哀れな種はここで絶やしてくれようぞ!!!」 『ゆぅぅ!? こぉどぉもぉのぉくぅせぇにぃぃぃ!!』 幼さを残したその声は、その場の空気をビリビリと震わせ化けまりさを萎縮させた。 先ほどの大人より強い! 餡脳にも理解できた。先手必勝だ! 化けまりさは用具舎に突っ込んだ。間一髪その一撃をよけ少年。用具舎は粉々に砕け散った。化けまりさは、勢い余って畑にめり込んだ。 「むっ無理だぁ~! コイツは鋼鉄の武器すら通さねぇんだぞぉ~!?」 「ゆっくりが鋼鉄より硬いなら、ゆっくりを貫くのもゆっくりのみ!!」 自警団の一人が情けない声を上げると、少年は迷わずにこう返した。化けまりさは体制を立て直し、こちらに向かって突進してきた! 『ゆぅっぐぅりしぃなぁいでぇさぁっさぁとぉしぃねぇぇ!!』 「出番だぁ~! MAYRIN!!」 『じゃおおおおおおおおおおおおん!!』 少年が叫び、指を鳴らすとウエストポーチからソフトボールサイズのゆっくりめいりんが飛び出し、少年の帽子の上に乗った。 紅い髪に緑の帽子! 帽子についた星のトレードマーク!! 星の中には「龍」の字が刻まれていた。 「いっけぇぇ~!MAYRIN~!!!」 なんと少年は、相棒のめいりんをほおり投げると、横から見ればきれいな“Y”の字になる様に右足を上げ――― 『じゃぁぁぁぁおおおおおおおおおん!!』 めいりんを思いっきり蹴り飛ばした!! 超スピードで飛ぶめいりんの帽子が風圧で飛ばされた!紅い髪をなびかせ、化けまりさに一直線に飛ぶ!! 『くぅずぅでぇちぃびぃなぁめぇぇりぃんのくぅせぇにぃぃ!!』 めいりんを喰らおうと大口を開け、めいりんを飲み込んだ。化けまりさは勝ち誇った様に不敵な笑みを浮かべる。 ……が次の瞬間!! 後頭部からめいりんが飛び出した!!! 『どぉ゛ぼぉ゛じぃ゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!?』 めいりんの勢いは死んでおらず、突き刺さった槍に向かって飛んで行った。化けまりさは今度こそ終わったと確信した。 めーりんは他のゆっくりと比べ、皮が硬く頑強であるがその分柔軟性に乏しいのだ。自分を貫いたのは驚きだが、あのスピードで激突すればひとたまりもないだろう。 化けまりさは安心し、ゆっくりと憎き少年の方へと向かった。 『どぉんなぁにかぁたぁくぅてぇもぉくぅずぅはぁくずぅだぁったぁねぇぇぇ!』 「おお、こわいこわい」 『ゆ゛ぅ゛ゆ゛ぅ゛!? ばぁ゛がぁ゛わ゛ぁ゛じぃ゛ね゛ぇ゛ぇ゛!!』 絶望に震える姿を見たかった化けまりさにとって平然としている少年の姿が気に入らなかった。思いっきり威嚇してやればビビるだろうと体を膨らませる。 この化けまりさは皮が分厚かったせいか、倍以上に膨れ上がった。そして重圧で殺さんと向かってきた。 『ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!? な゛ぁ゛ん゛でぇ゛な゛ぁ゛に゛ぃ゛も゛ぉ゛み゛ぃ゛え゛な゛ぁ゛い゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛』 後ろからめいりんが右目を貫いたのだ。でもなぜ潰れていなかったのか!? 答えはすぐに出た。 少年は高く跳びあがると、返ってきためいりんをオーバーヘッドキックで蹴り返した!! 不思議なことに蹴られためいりんは足で数秒止まっている様に見えた。 その種としては異常なほどの弾性を持っており、自らの形を変形させる程の衝撃を受けとめ、めり込ませてから飛ばしていた。 それからは、悲惨なものだった。ピスッピスピスと化けまりさの体に穴が空いていった。 少年は、自警団との戦闘で散らばった障害物で軌道修正しながら返ってくるめいりんを全て正確に蹴り返していたのだ。 それは、傍から見れば紅い弾丸を撃ち込み続けているようだった。 結局、化けまりさは全身をめいりんに貫かれ、毒の抜けた農民に袋叩きにされた。餡子が駄々漏れになり瀕死の状態になった。 どうも漏れている餡子の様子が少し変だった。ところどころに異物が混ざっていたのである。紅白のリボンや黒いとんがり帽子を始めとしたゆっくりの装飾品だった。 最後に大きな餡塊を吐くと、傷だらけの普通サイズのゆっくりまりさが残った。 「こいつは他のゆっくりを食べることによって、ゆっくりとしては破格の能力を得た様だな……素晴らしい力も方向を誤ってしまっては―――」 『『『『『ゆゆ!かたきをとってくれてありがとう!!』』』』』 いつの間に集まったのか、成熟し切っていないゆっくりの集団が少年を囲っていた。ざっと見て五十は下らないだろう。 まだいたのかと、農民たちが身構える。中には既に弓を引いている者もいた。 「ま、待ってください! この仔達はそのまりさに親を殺された被害者です。引き取ってもらえませんか?」 「どういうことか説明してくれないか?」 あの化けまりさは、ここら一帯のゆっくり達をその能力を用いて支配していたこと。たまたま知り合ったこの仔ゆっくり達に助けを求められたことを説明した。 少年が言うには、突如進化したかの様にゆっくり達は生物的に強くなった。さらに成熟する過程で多種多様の能力を身に付けているらしい。 以前と比べてではあるが、知識もモラルもあるという。現に仔ゆっくり達は、少年の連れていためいりんとじゃれていた。 ゆっくりめいりんは元々いじめの対象にしかならなかったとされていたから驚きだ。 「この仔達に農業でも教えながら育ててくれませんか? 成熟すれば強力な仲間になると思いますし、どうでしょ団長さん?」 「あんたの頼みなら構わないが、いったい何者なんだ?」 「人間とゆっくりの共存を望むものです」 少年はめいりんを帽子の上に乗っけると、沈み始めた夕日に向かい町を後にした。誰が言い始めたかは分からないが、彼は「紅い弾丸の少年」としてしばらくの間話題に上がった。 ~ゆっくりデータファイル~ No.1 MAYRIN(ゆっくりめいりん種) 能力:めいりん種独自の頑強さに加え、柔軟性にも優れる。ある一定のスピード(帽子が取れる程度)を超えると鋼鉄以上の強度を得る。 特殊:『超スピードで弾丸になる程度の能力』 備考:本作品の主人公の相棒ゆっくり。普段は主人公の頭の上にいるが、しえすた時はウエストポーチの中に入る。 主人公の思想を理解していて、お呼びがかかればすぐに飛び出す。 No.2 化けまりさ(ゆっくりまりさ種) 能力:身体能力全般が総じて化け物。武装した成人男性の集団を寄せ付けないほどである。 特殊:『共食いすれば強くなる程度の能力』 備考:元々は通常サイズのまりさだったが、能力に目覚めたとたんに周りのゆっくり種を捕食。巨大、強靭になった。 結局は、生き残りの仔ゆっくり達によって差し向けられた主人公に敗れる。戦う時期が遅れていたら勝てなかったかもしれない。 あとがき 最初は巨大なまりさをいじめる話だったんだよ! それから、なんか新しいものにしようとしたけっかがこれだよ!! 第一話ってなってるけど、面白いアイデアがあれば書くかな程度 なんか他ではひどい目に逢うことが多いめいりんに活躍させたかったにつきる作品です。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/261.html
ゆっくりみわけてね! 14KB ※独自設定垂れ流し ※末尾に触発あき過去作品一覧あり 「ゆゆ! おにいさん、これだよ! これがさいしょにみたおりぼんだよ!」 ゆっくりまりさは、目の前に置かれた三つのリボンの中からひとつを選び出した。 リボンはどれも見たところほとんど同じ……と言うより、まったく同一の工業製品だ。 このリボンのうち一つをあらかじめまりさに見せておいた。 その後、まりさに目隠しをし、リボン二つを加えて再びまりさに見せたのだ。 「……驚いた。正解だよ」 「ゆん♪ こんなのかんたんだよ! じゃあ、あままちょうだいね!」 「はいはい、あげるよ~」 男はまりさにあまあまを与える。 ここはゆっくり研究所。男は、ゆっくりの個体識別能力について研究を進めているのだっ た。 ゆっくりみわけてね! ゆっくり。 およそ生き物とは言えない、生首饅頭生物。数が三つまでしか数えられないぐらい知能が 低く、記憶力も悪い。だが、ある特定の事柄についてのみ、驚くべき性能を示すことがあ る。 これがその一つ。即ち、飾りの個体識別である。 人間からすれば同種のゆっくりの違いなど殆どわからない。ゆっくりまりさ並べて違いを 述べろと言われても、大抵の人間は迷うことだろう。なにしろゆっくりというやつは、同 種であれば基本的には同じ顔に同じアクセサリをつけているのだ。 だが、ゆっくり同士では同種の違いを見誤ることはない。それはお飾りの微妙な違いによ って区別していると言われている。 だが、まだ、解明されていないことがある。 ――ゆっくりは、お飾りだけでどこまで区別できるものなのだろうか? 男はその真相を究明すべく実験を開始した。 結果は驚くべきものだった。 人間には見分けがつかないそっくりのリボン。そのひとつひとつの違いまでも、ゆっくり は正確に区別するのだ。 先の実験でも、リボンはまったく同一の製品を使った。同一、と言っても、生産の過程で ほんのわずかに質のばらつきは生じる。ゆっくりはその微細な違いを認識することができ るのだ。 面白いのは、ゆっくりがその能力を発揮するのがリボンや帽子と言ったアクセサリーに限 られると言うことだ。これがアクセサリー以外になると、途端に細かい違いがわからなく なる。ジグソーパズルや積み木などでも同様の実験をしたが、まりさはほとんど正解する ことができなかった。 次々と明らかになるゆっくりの驚くべき結果は、男の研究意欲を大いに煽った。 男の研究は次の段階へと進んだ。 「さあまりさ、このれいむをよーく見ておくんだ。明日、他のれいむも連れてくる。ちゃ んと見分けることができたら、あまあまをやるぞ」 男は透明な箱に閉じこめたゆっくりれいむをまりさに見せた。 透明な箱は防音だ。男の研究はあくまで目視での認識であり、声などの余分な情報は遮断 する必要があった。 まりさはしばし、じっとれいむを見つめる。 「おにいさん! ちゃんとみたよ! おぼえたよ!」 「大丈夫か? 間違えたらあまあまはあげないぞ」 「ゆっへん! まりさはだいじょうぶだよ!」 そう言ってまりさはアゴの辺りを伸ばして――おそらく胸を張っているつもりなのだろう ――力強く答えた。 そして、男はれいむを持って部屋の外へと出た。 翌日。男が透明な箱に収めた三匹のれいむを持ってくると、 「おにいさん! このれいむがさいしょにみたれいむだよ!」 まりさは男が出題するより早く回答した。 もちろん、それは正解だった。 「すごいなまりさ。正解だ」 「ゆゆ~ん! じゃあ、あまあまちょうだいね!」 男は約束通りあまあまを与えた。 ゆっくりはあまり長く物を覚えていることができないが、飾りの個体認識だけは別だ。数 年経っても忘れないと言われる。一日ぐらいの間隔をおいても、このまりさには何の障害 にもならなかったらしい。 そのことはもちろん、男もよく知っていた。 だが、 「よし、まりさ。明日も同じように、れいむを連れてくる。ちゃんと覚えておくんだぞ」 「だいじょうぶだよ! まりさもう、このれいむのことわすれないよ!」 男は、再び一日の間隔を置いてテストをすることにした。 「ゆわあああああっ!?」 翌日、部屋に入ってきた男を迎えたのはまりさの悲鳴だった。 男が運んできた三つの透明の箱。その中には、三匹のゆっくりれいむが入っている。 だが、それを見てすぐにゆっくりだと分かる者は少ないかも知れない。 目が無い。歯が無い。皮という皮がすべて無い。 餡子の塊にくっつく、髪とモミアゲ。それらを飾るリボン。 透明の箱の中にあるのはそんな異形のゆっくりだった。 そんな有様でありながら、三匹のれいむは生きている。いや、「生かされている」、とい うべきである。皮もなく、しゃべる口もどこかすらわからない状態でありながら、かすか に震えているのはまだ命のある証拠だ。 高濃度のオレンジジュースの投与と、餡子が崩れないよう表面をコーティングした成果だ。 「さあ、まりさ。どれが最初に見せたれいむだい?」 男の問いに、まりさは答えない。答えられるわけがない。餡子がむき出しのゆっくりは、 人間で言えば内臓が丸見えも同然のグロテスクな状態だ。正視するのすら耐えられないだ ろう。 「ゆ、ゆげ、ゆげぇ……!」 耐えきれず、まりさは餡子を吐き出す。 だが男はすぐさま吐き出したばかりの餡子をまりさの口につっこみ、オレンジジュースを 注射する。実に淡々とした、手慣れた動作だった。 「どれが最初に見せたれいむだい?」 再び、問う。無機質に、感情一つ感じさせない声。 「こたえられるわけないでしょおおお!? あんな、あんな、あんなのおおおお!!」 おぞましさに嘔吐感がわき上がり、えづくまりさ。 だが、男はやはり淡々と、 「答えられないなら、まりさも実験材料にするしかないな。あんな風に、皮を剥いで」 そんなことを言った。 あまりにも静かで感情のない、それだけに本気と感じさせる言葉と声だった。 まりさは止まらない吐き気を押さえ、どうにか答える。 「いちばんみぎの……れいむだよ」 「すばらしい。正解だ」 そして、まりさの地獄が始まった。 次の日も次の日も、餡子むき出しのれいむと対面させられた。 変化は少しずつあった。 それは、髪と飾りだ。三匹のれいむ達は、少しずつ少しずつそれらを削られていった。 髪が少し切られていた日があった。リボンがすこし削られていた日があった。 それでも、まりさが間違えることはなかった。 そんな、ある日のことだ。 「さあ、まりさ。どれが最初に見せたれいむだい?」 男がいつものように問いかけると、まりさはきょとんとした。 「ゆゆ? なにいってるのおにーさん? れいむなんていないよ?」 れいむ達は、相変わらずの餡子むき出しの状態。変わったと言えば、髪も飾りも半分近く 失っていることぐらいだ。 「何を言っているんだい、まりさ? この三匹のれいむの中から……」 「おにーさん! はこさんのなかには、あんこさんしかないよ!」 つい昨日までまりさは透明な箱の中を恐れていた。いつも吐き気を押さえながら、必死に 回答していた。ところが今日は、まるでそんな様子がない。 男は首を捻り、そして、透明な箱のひとつからゆっくりれいむを取り出した。 「まりさ、食べていいぞ」 試しにそんなことを言ってみた。すると、 「ゆわーい!」 まりさはすぐさまれいむへと跳ねていき、一瞬も躊躇うことなく食べ始めた。 「むーしゃ、むーしゃ……し、し、しあわせーっ!」 餡子むき出し状態のれいむは自分から動くことも喋ることもできない。だが、震えている。 確かに生きている。 そんなれいむを食べても、まりさが気づくことはないようだった。 そこには同族を食べる禁忌などかけらもない、ただ饅頭の甘さに酔うゆっくりの姿があっ た。 「なるほど……飾りも一定以上破壊されると、認識できなくなるわけか……」 男はノートに研究成果を記録していく。 ゆっくりの認識精度の研究。今回の研究は、どこまでゆっくりをゆっくりと認識できるの か、と言うことだった。この結果自体は予想されたものだったが、徐々に認識できなくな るのではなくここまで急激に変化するのは予想外だった。 男の口の端が笑みの形に歪む。 ますます、探求心を煽られたのだ。 「ゆ!? まりさとそっくりなゆっくりがいるよ!」 「違うよ。まりさ。それは君自身だよ」 次に男がまりさの部屋に持ってきたのはまりさの全身が映る大きさの鏡だった。 まりさは初めは鏡を理解できず、おっかなびっくりしていたようだ。 だが男に説明され自分が映されているのだとわかると、遊び始めた。 頬を膨らませたり、ツンと澄ましてみたり、身をくねらせてみたりと、様々なポーズを試 しだした。 まりさとしては鏡に映る自分の姿が楽しくてたまらないのだろうが、端から見れば奇妙に うねる不気味な生首饅頭だ。 男は苦笑しながら、そんなまりさに、 「じゃあ、今日はここだ」 「ゆ?」 ハサミで、まりさの帽子の端を切り取った。 「ゆゆ?」 まりさは最初、理解できないようだった。 床に落ちた黒い布を見て、そして鏡を見る。何度も何度もポーズを変え、鏡に映る自分の 姿を確認する。 そして、ようやく理解した。 「まりさのすてきなおぼうしがああああああああ!」 自分の大切な大切な帽子が切られたことを、まりさはようやく理解したのだ。 ゆっくりにとって飾りは個体認識をするための唯一にして絶対の存在。飾りが無くなれば 排斥の対象となることすらある。なにより、産まれてからずっといっしょにある、かけが えのないものだ。 「どうしてまりさのおぼうしきっちゃうのおおおおお!?」 切られたのはほんのすこしだけだ。それでもまりさにとってはまさに身を切られるような 辛いことのようだった。 男はそんなまりさの激昂にかまうことなく、 「じゃあ、また明日だ」 男は部屋を去っていった。 そして、まりさにとって本当の地獄が始まった。 「今日はここだ」 「い、いだいいいいい! まりさのみつあみさんんんん!」 三つ編みの端っこが切られた。 綺麗に乱れることなく編まれた、自慢の三つ編みだった。三つ編みはある程度動かすこと ができる。切られた瞬間、激痛が走った。 だが痛みよりなにより、喪失感が勝った。 「今日はここだ」 「やべでええええ! まりさのかみさんきらないでええええ!」 後ろ髪を切られた。 ゆっくりは生首の生き物。動くたびに髪を引きずることになる。髪の長いまりさ種は髪が 汚れがちだ。 だからまりさはいつも綺麗になるように気をつかっていた。とてもゆっくりとした蜂蜜色 の髪。それがすこしだけだが、切られてしまった。歪になってしまった後ろ髪はとてもゆ っくりできなかった。 「今日はここだ」 「まりさのすてきなとんがりさんがああああああ!」 まりさ種特有の三角帽子。その天辺のとんがりを着られた。 とてもゆっくりしたとんがりだった。これがピンと高く立っていると、まりさはすごくゆ っくりできたものだ。 それが、なくなってしまった。まりさの帽子は、ひどく不格好なゆっくりできないものに なってしまった。 来る日も来る日も男は部屋にやってきて、まりさの飾りや髪を少しだけ切り取った。 まりさは当然抗議した。時には暴力に訴えることすらあった。 だが、なにひとつ通用しない。 男は何を言われても無視するし、体当たりしても軽くあしらわれた。 逃げだそうにも、まりさのいる部屋はどこも閉められており出ることすらできなかった。 なにより忌々しいのは、常に部屋の真ん中にある鏡だ。あれのせいで、まりさは常に自分 の惨めな姿を思い知らされる。 なによりイヤなのは、男がまりさの大切な場所を切り取るたびに問いかけてくることだ。 「鏡に映っているのがなにかわかるか?」 「まりさだよ! とってもゆっくりしていないまりさだよ!」 まりさはいつも捨て鉢に答えた。答えない限り男は何度でも聞いてくるし、あのれいむた ちのように皮を剥ぐと脅してくる。まりさには答える以外の選択肢がなかった。 答えるたびに、自分がゆっくりできないことになってしまったと思い知らされた。 いらだち紛れに鏡を割っても、次の日には新しい鏡が準備された。何度か割るうちに、鏡 は丈夫なものに交換され、割ることもできなくなってしまった。 ストレスのあまり餡子を吐いたこともあった。だが、男によってすぐさま蘇生された。餌 も十分に与えられたし、まりさは死ぬこともできなかった。 そんなことが二ヶ月も続いた、ある日のこと。 「鏡に映っているのがなにかわかるか?」 男の問いに、まりさは答えられなかった。 鏡に映っているのが自分であるのはわかる。 だが、足りない。飾りが足りない。決定的に、足りない。 自慢だった長い金色の髪は、前髪をわずかに残すばかりで刈りあげのようになっていた。 三つ編みはとっくに無くなっている。もうピコピコもできない。 帽子も酷い状態だった。鍔広のゆっくりとしたとんがり帽子は、その鍔をほとんどなくし とんがりもなくなってしまった。帽子を飾っていたリボンはズタズタだ。 足りない。 致命的に足りない。 鏡に映る、これはなに? まりさ? まりさってなに? おぼうしと、おリボンと、三つ編みと、金髪。 鏡に映っているのは何? ひとつもないよ? でも自分はまりさ。まりさはまりさ。 本当に? 本当に、これが、こんなのが、まりさなの? たりない、たりない、ぜんぜんたりない。 たりないけど、まりさ。たりないから、まりさじゃない。 まりさであってまりさじゃない。まりさじゃなくて、まりさのはず。 まりさなの? ちがう、こんなのまりさじゃない。 まりさなの? まりさはまりさ。まりさだよ! まりさ、まりさは、まりさ。 まりまりまりさ。まりまりさ。ままりまりまり、まりまりまりさ。 まりさってなに? まりさがまりさ。 まりさってなに? まりさは……まりさなの? まりさは、まりさ! まりさ、まりさ、まりさ! 「ま、まままままりさーっ!?」 まりさは転げ回った。 「おい、どうしたまりさ?」 「ま、ま、まりさ? ままりさまりさまりまりまりさー!」 奇声を上げ転げ回り続ける。 もうわからない。自分が自分じゃない。自分がわからない。 まりさはついに、狂ってしまった。 男はそんなまりさの様子を録画し、淡々と記録した。 実験によってわかったことは二つあった。 一つは、ゆっくりが飾りをどこまで認識できるか、ということ。 およそ半分ぐらいまで形を保っていれば、ゆっくりは正確に認識することができる。 だが、半分以上損壊すれば、飾りとして認識できなくなる。それは自分のものであっても 例外ではない。 もう一つは、ゆっくりに少しばかりの、知性らしきものがあるということ。 ゆっくりは、バカで愚かであると言われる。だが、徐々に自分が自分以外のものにかわっ ていく恐怖――それを認識し、それで狂えるくらいには、知性を持っていると言うことだ った。 了 by触発あき ○おまけ 餡小話投稿44作品記念ということで過去作品一覧を掲載するよ! ふたば系ゆっくりいじめ 4 ゆっくり井戸 ふたば系ゆっくりいじめ 5 ゆっくり定量保存の法則 ふたば系ゆっくりいじめ 9 ラジコンに引きずられて ふたば系ゆっくりいじめ 11 まりさの見つけた大切なもの ふたば系ゆっくりいじめ 12 ゆっくりヤリ方を工夫するよ! ふたば系ゆっくりいじめ 13 今のしあわせ無くしたゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 15 餡子遺伝子の深淵 ふたば系ゆっくりいじめ 18 幻想郷のゆっく輪廻 ふたば系ゆっくりいじめ 20 ゆっくりみさせてね! ふたば系ゆっくりいじめ 21 ゆ虐地獄でゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 23 ちぇんじとかいはとれいん! ゆっくり最後の日 ふたば系ゆっくりいじめ 25 むーしゃむーしゃのしあわせを求めて ふたば系ゆっくりいじめ 27 無能なれいむに愛の足を! ふたば系ゆっくりいじめ 29 れいぱーキャンセラーありす ふたば系ゆっくりいじめ 35 スグルイ ふたば系ゆっくりいじめ 39 太陽と水のゆっくり一家 ふたば系ゆっくりいじめ 40 おはなばたけのゆうかにゃん ふたば系ゆっくりいじめ 41 餡小話の感想れいむ ふたば系ゆっくりいじめ 44 裏切りのおにいさん ふたば系ゆっくりいじめ 47 夢みるモノ達の夢のない話 ふたば系ゆっくりいじめ 49 ゆっくりを、叫ぶだけ ふたば系ゆっくりいじめ 56 ゆっくり害獣駆除 ふたば系ゆっくりいじめ 59 ゆっくり害獣駆除・餡子サイド ふたば系ゆっくりいじめ 63 システム・オブ・ブラック ふたば系ゆっくりいじめ 67 それでもぱちゅりーは本を読む ふたば系ゆっくりいじめ 69 ゆ~性遺伝の育てたモノは ふたば系ゆっくりいじめ 73 ありすの成ゆん式 ふたば系ゆっくりいじめ 75 ゆっくり存在概論 ふたば系ゆっくりいじめ 77 泣きゆっくりのあやし方 ふたば系ゆっくりいじめ 82 ルナティック・カウンター ふたば系ゆっくりいじめ 93 電子レンジでチンしてポン! ふたば系ゆっくりいじめ 99 流産の果てに ふたば系ゆっくりいじめ 102 おはだでゆっくりあそんでいってね! ふたば系ゆっくりいじめ 104 れいむのけっかいはゆっくりできるんだよ! ふたば系ゆっくりいじめ 110 目標にセンターを入れてゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 116 ゆっくりけんをきわめてね! ふたば系ゆっくりいじめ 117 まりさに目を覚まして欲しかっただけなのに ふたば系ゆっくりいじめ 119 ぺっとぼとゆ ふたば系ゆっくりいじめ 122 ままのおっぱい ふたば系ゆっくりいじめ 125 アントクアリウムでゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 127 ゆっくりぷくーしていってね! ふたば系ゆっくりいじめ 134 それをしてはいけないわけ ふたば系ゆっくりいじめ 141 ゆっくりにあったこわいはなし 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓まりさが好きか〜? -- 2015-10-17 21 42 43 まりさが好きだー -- 2013-01-24 15 43 31 むっきゅ~んw -- 2011-12-06 20 33 31 ↓まりさまりさまりさーw -- 2011-09-24 01 08 14 ナカーマww パチェッパラッパーだろ?w -- 2010-09-12 05 19 04 まりさの悲鳴で、東方M-1の「ぱちゅみりん」を思い出した -- 2010-06-19 06 03 33
https://w.atwiki.jp/alzion/pages/25.html
wiki(ウィキ)とは? ブラウザだけで簡単に編集してみんなに公開できるホームページです 。 ブログとの違いは みんなで編集できる(パスワードを発行して、特定メンバーだけで編集することも出来る) 色々なプラグインを使えることです。 wiki基本操作 ZION-wiki はメンバー登録をすることで、Gメンみんなでページ編集が可能です。 また、一部のページはメンバーのみの閲覧になっています。 ZIONメンバーはこちらから 登録お願いします。コメント欄にキャラ名の記入をお願いします。 ZIONwiki メンバー登録
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/691.html
ありす 都会に行く 12KB ※俺設定 ※虐待、ありません ※基本、愛で話 ※虐待を望んでいる方、 申し訳ございませんが、ご遠慮ください。 ※ユ○ルイじゃないです ありす 都会に行く 「とかいはのありすとゆっくりしていってもいいのよ!!!」 山の奥深くまで、ゆっくりありすを探しにやってきた。 そして、今、目の前に純度100%の野生ゆっくりありすを見つけた。 ニコニコと愛くるしい笑顔のありす。 こんな無垢な微笑みを向けられたら、人間だったら、惚れてるかもしれない。 『ああ、ゆっくりさせてもらうよ』 私は挨拶を適当に済ませて、ありすと軽く世間話でもし始めた。 しばらくして、なんとなく、頃合だなぁ~と思い、 長年の疑問をありすに聞いてみた。 こんな山奥だ。 ありすに聞いたら、人間に会ったのは初めてだそうだ。 こんなありすだからこそ、私の質問に答えてくれるかもしれない。 『ありす・・・。とかいはってなに?』 私は、ゆっくりに携わるものなら、誰もが知っていることを投げかけた。 ゆっくりを研究している学者に言わせると、 ゆっくりありすの言う、とかいは、とは、 ゆっくりありすが、他のゆっくり(れいむ、まりさetc・・・)と比べて、 特別であるということを、自己アピールのために使う言葉であり、 特に意味はなく、ゆっくりたちの条件反射で言ってしまう、 ゆっくりしていってね!!!、とほぼ同じ意味であるとか・・・。 ゆっくり基準でいうならば、ゆっくりしていないモノを、 ゆっくりありすの場合、いなかもの、という言葉で表現するケースがある。 ありす種のカスタードには、 自分は、とかいは、である という情報が遺伝子レベルで組み込まれており、生まれた時点では、 もちろん、ゆっくりありすにとって、都会や田舎がどんなモノなのか、 知らないので、その言葉の真意を知らずに使っているのであろうと思う。 「とかいははとかいはよ!!! ゆっくりりかいしなさい!!!」 まあ、思ったとおりの回答だ。 だから、聞いてみた。 『そうか・・・、じゃあ、ありすは都会に行ったことがあるのかい?』 当然、今まで一度も人間にあったことないというありすだ。 山から出たことがないのは、わかっている。 ぶっちゃけ、三度のメシよりゆ虐が好きな虐待鬼意山たちが、 わざわざ遠い街から山狩りに出かけて、野性のゆっくりをゆ虐するこの時世で、 今までのゆん生で、人間に会わなかったということは、 虐待鬼意山ですら、倦厭してしまうほどの、 ここが前に超が付くド田舎であるのは、人間から見れば、明白だ。 「ありすはこのやまからでたことがないわ!!!」 と、自信満々で答えるありす。 『じゃあ、都会を知らないんだね?』 小バカにした感じで聞き直した。 「いえ!!!ありすはとかいはよ!!!」 ありすは、ちょっと怒ったようで、むっとした態度で、頬をぷくりと膨らませている。 『ああ、悪かったよ・・・ありすはとかいはだよ。』 少し機嫌を直してもらうため、謝っておく。 「ゆふふ。そうよ!!!ありすはとかいはなのよ!!!」 気を良くしたみたいだ。 『でも・・・都会に一度も言ったこともないのに・・・とかいはって言えるのかな・・・』 ありすに聞こえるように、わざとボソッと呟いてみた。 「ゆっ!!!おにいさん!!!ありすをいなかものだというの!!!」 再び、怒ったようだ。 『悪かった悪かった・・・ありすはとかいはだよ・・・でも・・・』 少し、もったいぶった言い方をして、ありすの方を見つめる。 「おにいさん・・・たしかに・・・ありすはとかいにいったことがないわ・・・」 視線を逸らし、寂しげな表情になるありす。少しいじめすぎたかな。 『ありすは・・・都会に行ってみたいかい?』 笑顔でありすに問いかけてみた。 「そうね・・・とかいはのえすこーとをしてくれるのなら・・・いってあげてもいいわよ!!!」 体をクネクネとして、顔を赤らめて、嬉しさを隠しているありす。 ホントは行きたくて行きたくて仕方がないって顔に書いてますよと言いたくなる。 これがツンデレってやつか。なかなかいいものだな。 『じゃあ、連れてってあげよう!!!』 「ゆ、ゆふんっ!!ありすをとかいにつれていってもいいのよ!!!」 ということで、ありすを街まで連れて帰ってきた。 まず、街を鳥瞰できる丘から、人間が住んでいる街をありすに見せた。 「す・・・ごい・・・わ・・・」 雲を突き抜けるかのような高さの超高層ビルが森の木々のように立ち並ぶ。 山奥の自然では決して見ることの出来ないアスファルトで埋め尽くされ、 蛇の脱皮した皮のようにクネクネと整備された高速道路。 林のざわめきしか聞いたことのないありすからすれば、未知の音を発する都会の生活音。 無数に連なる車から出てくる少し苦い匂いのする排気ガス。 街の熱気と、肌寒い風で、熱いのか寒いのかも判断ができない空気。 ありすは、五感で街を体感した。 『どうだい?ありす?』 「これが・・・とか・・い・・・」 どうやら言葉を失っているようだ。 それから、ありすの希望もあって、街で一番高いビルに行って見た。 全面ガラス張りのエレベーターに乗り込み、街の景色を見せてみた。 「おそらをとんでるみたいだわ!!!」 ゆっくりの場合、ちょっと高いところに上がっただけで、 そんなことを言ってしまう奴らばかりだが、 地上から200~300m前後くらいの高さだと、 人間でも同じことを言ってしまうだろうな。 まるで子供のように身を乗り出して、街の景色を目に焼き付けるありす。 無邪気に喜んでくれて、こちらとしても嬉しいばかりだ。 最上階のレストランで、食事を取る事にした。 ここのレストランはゆっくりも入店可能な特殊なレストランだ。 ここの景色もまた、最高に眺めが良い。 『さあ、ランチを食べようか。』 予約していた席にありすと座り、窓を眺めながら、食事をし始めた。 私は、普通のランチだが、ありすのランチは、 りんご、オレンジ、マンゴー、ぶどう、さくらんぼと言った、 果物の盛り合わせであった。 「こんなにおいしいくだものははじめてだわ!!!」 それはそうだろう。 この果物は全部、人間が徹底した管理の下、作られたモノばかりだ。 人間とて、おいそれと口に出来る代物ではない。 非常に高価のため、一部の特権階級の人間しかお目にかかることすら、難しいかもな。 自然に生えている果物やそんじょそこらの農家でつくられたモノとは、格別に味が違う。 たまに、ゆっくりが、人間の畑で盗んでいく野菜とかあるけど、 あんなものより、比べ物にならないだろう。 ちょっと豪華なランチを済ませた後、 ありすを繁華街に連れて行った。 「すごい!!!にんげんさんがこんなにたくさんいるなんて!!!」 まるで地平線の彼方まで人で覆い尽くされているかのような道。 田舎から都会に出稼ぎに出た人だったら、同じこというかもな。 それから、ゆっくりグッズがたくさん置いている、ゆっくりショップに出向いた。 そこで、これから向かうところのために、ある買い物をした。 「ど・・・どう・・・?」 ありすがモジモジとしながら、 ヒラヒラとしたレースがついた可愛いドレスを着て、私に見せてきた。 『かわいいよ!!!』 満面の笑みで、微笑んであげた。 「と、とうぜんでしょ!!!ありすは・・・」 『とかいは、なんでしょ!!(笑)』 「ぷくー!!!もう!!!ばかにしないで!!!」 顔を真っ赤にして、恥ずかしがっているありす。 恋人だったら、惚れ直してるなぁ。絶対。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 飼いゆっくりたちが集まるサークル「ゆっくりなかま」の集会に、 連れて行った。 ありすと同様、可愛らしい服を着ているゆっくりたち。 ありすのことを、ゆっくり出来るゆっくりと、他の飼いゆっくりもベタ褒めして、 仲良くす~りす~りしたり、ピョンピョンと追いかけっことかして遊んでいる。 ホントは、飼いゆっくりしか入れてはいけないんだが、 ここのサークルに集まる飼い主さんは、全員、愛で派であり、 野生のありすに、都会とはどういうところかを教えているということを説明したら、 快く受け入れてくれた。ありがたい人たちだ。 日も暗くなり、ありすを連れて、 本日のメインイベントを行なうことになった。 街のはずれにある丘にある、レストランにやってきた。 ありすのために、予約したものがあった。 高さ3mにもなる特注のウェディングケーキだ。 もちろん、いくらなんでも、私は人間だ。 ありすと結婚したいとか思うわけもない。可愛いと思っても、 まあ、ペットくらいの認識だ。 勘違いしてもらいたくないから、最初に言っておく。 ディナーには何がいいかと考えた結果、ゆっくりの大好きなあまあま、 つまり、スイーツを用意してあげたのだ。 まあ、なんでウェディングケーキだというと、 センスを疑われるが、ゆっくりの体長より数倍大きなスイーツだと、 喜ぶだろうと思っただけだ。 「・・・・」 さすがの大きさに言葉を失うありす。 目が点となり、その場から固まって動こうとはしない。 店員がにこやかに、ケーキを切っていき、 ありすでも食べられるくらいの大きさにして、食べさせて上げた。 「しあわせぇぇぇええ!!!!」 目をうっとりさせながら、俗に言う、ヘブン状態になっているありす。 多分、今日一番の笑顔かもな。 レストランの窓から、街の夜景を眺めるありす。 「よるなのに・・・きらきらと・・・かがやいてるわ・・・きれい・・・」 感慨深い表情で、街を見つめていた。 すっかり、街を堪能してもらった後、ありすを連れて、 私の家に帰ってきた。 「ここがおにいさんのおうちね・・・なかなか・・・とかいはなおうちね!!!」 ただ6畳一間の1Kアパートなんだが、ありすからすれば、 これもまた、とかいは、とからしい。 さすがに、慣れない事をすると疲れた。 クタクタになったので、ありすとともにベッドに横になり、 床に就いた・・・ 「おにいさん!!!おきなさい!!!あさよ!!!ゆっくりおきなさい!!!」 ありすに起こされてしまった。 「おねぼうさんは、とかいはになれないわよ!!!」 結構、寝過ごしたみたいだ。 「おにいさん!!!きのうはとかいはなでーと、たのしめたわ!!! ゆっくりかんしゃしてあげるから・・・ありがたくおもいなさい!!!」 まあ、ツンデレのありすからすれば・・・ これが最上級の感謝の言葉なんだろうなと受け止める。 「じゃあ・・・」 「おにいさん・・・わるいんだけど・・・ありすを・・・」 「もとのおうちにつれていってね!!!」 信じられなかった。 恐らく、ありすのことだ。 山の暮らしよりも、都会の快適な暮らしの方がいいというかと思えば・・・。 あれだけ、贅沢三昧をした後だ、今日も連れて行けとか言うのだろうと、 思っていたが・・・。 「きのうは・・・なかなかたのしめたわ!!! でも・・・ありすはとかいはよ!!! やまでくらすのが、とかいはなのよ!!!」 相変わらず、意味がわからないことをいうありすだが、なんとなく分かった気がした。 とかいは、とは、ホントに深い意味のない言葉であり、 自分自身を表す言葉でしかなかったのだ。 とかいは、という割には、都会を知らないから、 都会のよさを教え込んだつもりだったが、 それでもありすは、山に戻りたいというのだ。 正直、ありすにとって、都会に住んでいようが、田舎に住んでいようが、 ありすはとかいは、なのだ。 私はありすの言うとおり、山へ戻して上げた。 森の入り口まで連れてきて、私はありすに最後の質問をした。 『都会にいれば、毎日ではないけど、あんなゆっくり出来る生活があるのに、 どうして、山に帰りたいんだ?』 「ありすは、とかいはよ!!! ゆっくりりかいしてね!!!おにいさん!!!」 そういい残し、ありすは森の中に消えていった。 今思えば、ありすのいうとかいは、というのは、 趣向の問題ではなく、精神な問題なのであろうと思う。 ありすは、恐らく、今までも、そして、これからも、 ずっと、とかいは、といい続けるのだろう。 終わり あとがき 針供養じゃないけど、 たまには、ゆっくりをゆっくりさせてあげるのもいいかな? と、思い、書きました。 なぜ、ありすで愛で話なのか? れいむ: 作者はコイツのことを考える度に、「ヒャッハアアア!!!」っていう発作があるので、 どう考えても苦しんで苦しんで苦しませなければならないという風に追い込まれて、 最終的にはハードゆ虐に走ってしまうから。 まりさ: 態度が生意気なので、精神的にネチネチといじめてやって、 自分が如何に矮小な生物であるものを身に染みて理解させてやりたいので、 可愛がるなんてもってのほか。 ぱちゅりー: ぶっちゃけ、興味なし。 その他: 基本、モブキャラ。 あと、このありすが、舌に肥えて、 木の実や草、虫を食べられなくなる心配(笑)をしている方、 ご安心ください。 今回、その設定はないと考えていてください。 どうしてもという場合、自分の頭の中で、勝手に想像してください。 ※これでビギッ!!って来た虐待鬼意山に、燃料投下して、 新たなゆ虐をゆっくり考えていってね!!! 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 309 時をかけるまりさ 完結編 ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆ虐を読みすぎて疲れたならこれを読むとリラックスする。 -- 2012-05-19 01 52 38 いい話。 -- 2012-04-02 17 37 41 ありすの「とかいは」は生き様というか有り方なんだろうな… 贅沢を知ってなお、山でゆっくりできるゆっくりは真のゆっくりなんだろう、と思う -- 2010-10-04 20 06 02 虐待SSでこういった変化球も面白いな~ ありすってあんまりゲスにして欲しくないのでこの作品は良かった -- 2010-09-24 22 05 16 虐厨の俺だがこのありすならとかいはとよんでもいい -- 2010-09-19 15 13 42 ありす愛ではゆっくりできるね! やはり自分には山の暮らしの方があっているという 事なんでしょうね こういう優しい話もいいもんですね ただし主人公はまりさ・れいむ以外に限りますがw -- 2010-09-17 16 00 14 深いなあ・・・ なんか「侍」と「サムライ」の関係に似てる気がします。精神も良くないと、いくら都会に居ても「とかいは」には成れないんですね。 -- 2010-07-15 08 07 43 「とかいは」とは、高尚な精神を表す言葉なんだなぁ。 「とかいは」と「都会派」は違うことなんですね。 -- 2010-07-05 01 49 46
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2597.html
どこまでもどこまでも 11KB 愛で おそら ハード愛で注意 儚いあきリスペクト 二行作 【はじめに】 今回はハード愛でです。虐待目的の方が読むと非ゆっくち症を患う恐れがあります。 スイカに塩をかければ甘味が増すように、餡小話のいちスパイスとしてお目こぼし下さい。 なおかつ思いつくさま文を進めた結果、主ゆん公が幸運の星の下に生まれいむとなりました。 れいむアレルギーの方は医師の審査の下、用法用量を守って閲覧して頂きますようお願い申し上げます。 そして今作は儚いあきさんリスペクトです。儚いあきさんスレの1270500406263.pngが元ネタです。 『「挿絵を描いてもらえるかも」というわくわく感は絵描きには無い ぱるぱる』とのことなので、ついつい書いてみました。 【本編】 物好きな行為であった。 男はそこら辺の子れいむを捕まえると、頭頂部の地肌と紐を接着剤でくっ付けた。紐の先には小さいながらもよく浮かぶ風船がそよいでいる。 人間の大きな手が饅頭付きの風船を手ばなすと、青い青い空の彼方へと、小さなれいむは飛ばされていった。 このれいむが、生きて地上に下りることは2度とないだろう。 『どこまでもどこまでも』 (作・二行) つい先ほどまでゆっくりと遊んでいた野原さんも、大好きなおとーさんもおかーさんも、おともだちも、あっという間に小さくなって消えていった。 分けが分からないほど故郷は遠ざかり、代わりにゾッとするほど真っ青な世界が子れいむを包む。 おそらをとんでるみたーい、なんて長閑な感想は漏れなかった。ただぽろぽろと涙が流れてはお空に消えていく。 成す術なしとはこのことだろう。風船の浮力に縛られたれいむは、ただ風に吹かれてさまようしかない。あとは泣くか喚くか現実逃避するかだ。 しかし、それさえもミニ饅頭には許されないようだ。 眼前に鳥の群れが迫る。何の種であるかなんて、ゆっくりが知るはずもない。とにかくまともにぶち当たれば、即死か撃墜は確実である。 れいむはどうしたか。読者諸氏の予想通り、ゆっくりは威嚇の意を込めて膨らんだ。謙虚なまでに細やかな、子ゆっくりのぷくー。 鳥の目は鋭いが、人間ほど鮮明に認識できるわけではない。恐らく彼らの目には風船と膨れいむがあいまって、大目玉のような異形に見えたのだ。 だから鳥の群れは方向を変え、いずこともなく過ぎ去ってしまった。 子ゆっくりは、ほっと一息。口から空気を抜き、頬を緩めて元の喋る饅頭に戻る。 甲高い一声が響いた。群れから外れた一羽が、哀れなれいむ目掛けて突っ込んでくる。 余程食い意地が張っていたのか、迷子のゆっくりが気付いた時には、鳥は口ばしをこれでもかと開いてあんよに食い付こうとしていた。 ぷりん、と子れいむが尻を振る。マヌケだが極限の回避動作だ。それがまたもや功を奏したといったら、今読んでいるあなたはきっと怒り出すだろう。 しかし、敢えてそれを恐れずに続きを書こう。れいむは太陽を背にしていた。ハンターは逆光線の中に飛び込む。その性急さが脆弱な生き物を救った。 美味そうな尻の向こうから陽光が容赦なく噴出し、鳥の目を眩ませる。餌を捕らえようとする口ばしが僅かに逸れ、風を巻き起こした。 れいむの体が回った。まるでベビーベッドの上で赤子をあやすおもちゃのように。子ゆの頬にふかふかとしたものが触ったので、思わず噛んで感触を確かめる。 むーしゃむーしゃしようとしたが、おいしくなさそうだった。 子れいむが我に帰ると、目の前は茶色い毛でいっぱい。ゆっくりは、さっきまで自分を食おうとしていた鳥の背中にいる。無意識に噛み締めた背中の毛が手綱の用を果たしていた。 当然ながら、鳥は異物を振りほどこうとジタバタと宙を舞う。急降下すれば、紅饅頭がゆーと鳴く。急上昇すれば、馬鹿饅頭がやーと鳴く。 それでもれいむは剥がれなかった。遂に前後を見失ったのか、鳥とゆっくりは雲の中に突っ込んでしまった。 灰色の雲に包まれれば、視界はほとんど奪われる。生首にしがみ付かれたままの獣。飛んでも飛んでも、どこまでも続く霧の世界。 鳥は目と耳と、どちらが優れているのか。少なくとも、この時は視覚だけでなく聴覚も疎かになっていたのだろう。 灰色の壁の向こうから、セスナが唐突に飛び出してきた。鉄の羽と毛の羽は、ほぼ真正面。先刻は獲物に避けられた獣が、今度は必死に避ける番となった。 鳥が旋回し、セスナの翼を辛うじて回避した。その時、れいむの髪の毛と鉄が微かに触れた。 それは子ゆっくりにとって、おみずさんよりも、きたかぜさんよりも、ずっとずっと冷たいものだった。 風船が割れる。 冷たい衝撃によって、口を離してしまったのだろう。れいむの体は鳥の背中ではなく、セスナの翼に移っていた。 小さい饅頭が仰向けのまま運ばれていく。離れないのは、冷気で凍り付き癒着してしまっているせいだ。 鉄の鳥の体にも氷がまとわり付く。着氷は飛行機に取って命取り。賢いセスナ乗りはこんな場所を飛んだりはしない。 人間よりも先に、れいむの生命が凍り始める。まるで氷の精が1枚1枚張り付けていくかのように、氷が子ゆっくりを覆っていく。 最早苦痛も恐怖も感じなかった。子れいむは静かに目蓋を閉じ、安らかな眠りに付いた。 滑走路と呼ぶには、いかにも貧しい一本道。それに相応しい程度のセスナが、静かに着陸した。 それを認めた白髪の男が、慌てて近寄る。 「おいハンク! 生きてるか!」 鉄の鳥には扉がある。その向こうから荒々しい衝撃が1回、2回。3回目にようやく戸が開き、中から若い男が落ちてきた。 「やあじいさん、ただいま」 「何がただいまだ! こんな天気に飛ぶヤツがあるか!」 「こんなに早く崩れるなんて、知らなかったんだよ」 「あーあー、こんなに氷付けにしちまいやがって。長いこと生きてるが、ここまで冷凍されたセスナを見るのは初めてだ」 「こいつは新鮮だ」 老人が年不相応の脚力で、ハンクの尻を蹴飛ばす。 男は臀部を押さえながら、大げさにセスナの周りを跳ね回ってみせた。 「ハンク、お前はどうしようもない馬鹿だがツイてるな。ここまで着氷しちまったら、普通は墜落するぞ」 「・・・そのようだな。これを見てみろよ、じいさん」 ハンクはセスナの翼に顔を寄せ、何かをじっと見つめている。 奇妙な仕草に引かれ、老人も若者が見ているものに近付き、視線を向ける。 「こいつは・・・」 「幸運の女神様だ」 鉄の羽に、まるでペイントでも施したように小さな顔が張り付いている。 それは風船に飛ばされ、鳥にしがみ付き、セスナに捕らわれたあの子れいむであった。 しばしの時が流れる。 その日、ハンクは殺風景な場所に来ていた。四角いソファーだけが置かれた白い部屋だ。 天井の隅から目を光らせている監視カメラとにらめっこに興じていると、ようやく待合室の中に旧友が姿を見せた。 「悪い、待たせた」 「仕方ないさ、ベアード。もうすぐ出発だからな」 ハンクとベアードは並んで腰を掛ける。 ベアードは赤みがかった髪を短く揃えていて、相変わらずハンクよりも背が高かった。 「随分刈り込んでるんだな」 「当たり前だ。長髪で任務に望む馬鹿がいるか」 「思ったよりイラついているな」 「・・・今まで2回失敗してるからな。今度またそうなれば、どうなるか」 「今日はいいものを持ってきたんだ」 そう言って、ハンクは足元の青い箱を指差した。 彼の友人は、それを見て溜め息を付く。 「ここは本来、何もかも持込禁止のはずなんだがなあ」 「ああ、説得がえらい手間だった」 「そうまでして、何をくれるんだ、ハンク?」 背の低い男が箱を差し出す。長身の赤髪がそれを受け取り、蓋を外した。 中からは白い煙とひんやりした空気。ドライアイスのようだ。 発泡スチロールの箱の中にいたのは、あの子れいむだった。紅い饅頭入りの氷がドライアイスと緩衝材に包まれている。 「これか、前に言っていた幸運の女神様っていうのは」 「ああ、こいつのおかげで墜落を防げたんだからな」 しげしげとベアードが箱の中のゆっくりを眺める。 アメリカでは、この饅頭はまだ珍しいものではある。 「この生首が張り付いていたせいで、セスナが氷付けになったという解釈はできないのか」 「それがなベアード。もう1ついいことがあったんだ」 「なんだ、沈没にでも遭遇したか」 「違うな、生まれて初めてスクラッチくじが当たった」 「そうか、おごれよ」 「もう無いんだ。カミさんに指輪を買わされた」 笑い声が自然に起こる。馬鹿話や笑顔のタイミングは、学生時代と何ら変わらない。 「まあそういうわけで、こいつの幸運を使い果たす前にお前に渡しておこうと」 「持ち込めるかな」 「あっちに持ってくつもりかよ。ここの部屋にでも、飾ってもらおうと思ってたんだがな」 「それじゃ、ご加護が薄くなるだろう?」 彼は本気で、そうするのだろう。 ハンクは友人の昔通りの一面を見て、またちょっと嬉しくなった。 1匹のゆっくりが地上から離れて、さらにハンクとベアードが再会して、どれくらいの時がたったのだろう。 あの子れいむが、眼を静かに開ける。それはふわふわとしたものの中で、またもや宙に浮いていた。 ゆっくりは自分が、じっとりと濡れているような気がした。しかし周りの柔らかいものから撫でられる度に、不快さが消えて心地良くなってくる。 久しぶりに、思いっきりのーびのーびしたい衝動が湧き起こる。考えなしの生物の常で、れいむはそれに身を任せた。 「ゆーっ! ゆゆゆ?」 子れいむのあんよがふわふわさんを跳ね飛ばすと、そのまま紅饅頭は虚空を飛んでいた。 もみあげさんが、感情に合わせてぴこぴこと動く。いつまでたってもあんよは地に付かない。 「ゆ? ここは、ゆんごく?」 「違うよ、れいむ」 空舞う生首の前に、人間の大きな顔が現れた。赤い髪の優しそうなおにーさん。 彼はお飾りみたいに派手な色の服を着て、れいむと同じようにぷかぷかと浮いていた。 「ここは宇宙ステーションの居住区。まだ、建設自体は途中なんだけどね」 「ゆちゅー、すてーしょん? きょじゅーゆ?」 「まあ、お空に浮かんでいる大きなおうちさ。ほら、見てごらん」 人間の大きな手の平が、れいむを運んでいく。あの日れいむを大空へ連れ去ったものよりも大きくて、暖かい手。 行き着いた先は丸い窓だった。黒い宇宙の中に、大きく輝く青い球体が緩やかに回っている。 「ゆゆーん! ゆっくりした、きらきらさん! あれなに、おにーさん」 「地球だよ。僕やれいむが住んでいた星」 「ゆ? れいむのおうちは、のはらさんは、どこ?」 「あの辺りかな?」 大陸の真ん中を、ベアードは指差した。 「さっぱりわかんないよ。れいむは、おそらをとんでいたんだよ。そして、とりさんから、おっきなとりさんに、それから」 「落ち着いて。君は、氷の中で眠っていたんだよ」 「ゆ? すーやすーやしていたの?」 「うん。それで、起こしてみろって偉い人から言われてね。起こしちゃったんだ」 子れいむがさっきまでいた場所に、白いバスタオルが浮いている。 氷付けの饅頭を温め、水気を拭き取り、蘇生させた記念すべきゆっくりプレイスだ。 「起こして、悪かったかな?」 「ゆゆん、そんなことないよ! れいむ、おそらにひとりぼっちでさびしかったから、おにーさんとあえて、うれしーよ!」 「僕もそうだよ、れいむ」 建設中の宇宙ステーションに、ベアードは1人きりだった。本来はいるはずの同僚が、病気で地球に帰ってしまったためだ。 しかし今からは、役立たずだが素直そうな喋る生き物がルームメイトになる。 「さあれいむ、この箱に入って。これ以上君が飛んでかないようにね」 赤髪の男が透明な箱を差し出すと、れいむも素直に身を潜らせた。 これで、ゆっくりのうっかりで機器等が壊れる心配もない。 「おにーさん、れいむ、もうどこにもいかなくていいんだね」 「そうだよ。ずっと一緒だ」 れいむは嬉しそうに、透明な壁の中で体をのーびのーびさせた。 ベアードも、何故かこのゆっくりと話す時は優しい口調になっている。 きっと、彼らは上手くやっていけることだろう。 このれいむが、再び地上に下りることは2度とないだろう。 宇宙ステーションというおうちの中で、これからは人間さんと共に生きていくのだ。 地上に生きるもの達が見上げる夜空の向こう。れいむは今日も飛び続けている。 (終) 元ネタ絵 by儚いあき 挿絵 by儚いあき 【過去作】 ※単発物近作 本作 ふたば系ゆっくりいじめ 1124 おひさまさんをつかんでしまった ふたば系ゆっくりいじめ 1059 でか帽子まりしゃと姉まりしゃ ふたば系ゆっくりいじめ 1055 さげゆん ※YHKアーカイブス ふたば系ゆっくりいじめ 1198 プレミアムゆン ~餡子~ ふたば系ゆっくりいじめ 840 プラネット・ゆース ~ドスまりさ~ ふたば系ゆっくりいじめ 675 プラネット・ゆース ~きめぇ丸~ ふたば系ゆっくりいじめ 658 緊急特別SS ゆっくり割れる窓ガラスさんの謎 ふたば系ゆっくりいじめ 594 プラネット・ゆース(うーぱっく&すぃー) ※世話品市のカオスな面々 やる気さん生えてきてね! ふたば系ゆっくりいじめ 947 はげの復活(上) ふたば系ゆっくりいじめ 428 はげの行進 ※ほんの少し未来の話 nue082 「現実には起こりえない話」 ふたば系ゆっくりいじめ 1146 ゆっくりしていただけの群れ ふたば系ゆっくりいじめ 906 蟷螂の斧 ※続編準備中 ふたば系ゆっくりいじめ 560 なずーりんに祝福を ふたば系ゆっくりいじめ 796 Detroit Yugyaku City 2 ※どろわ&ぬえ draw006 「パラダイゆch」 nue079 「素晴らしき世界」 nue059 「スキャット・ゆん・ジョン」 nue022 「ゆナッフTV」 nue009 「ブラックペーパー・チャイルド」 その他の作品に関しては、ふたばSS@WIKIの『二行の作品集』をご覧下さい。 餡娘ちゃんとWIKIあきに、感謝。 二行の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 紐くっつけてる一点だけ引っ張られると、スライムみたいになりそうだけどなー -- 2014-03-12 01 44 51 SF読んでいるような壮大さw -- 2012-04-10 00 48 07 壮大すぎww -- 2010-07-25 01 08 01 奇妙なシチュエーション設定がさすが -- 2010-06-22 15 15 11
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2740.html
・このSSには虐待されるゆっくりと愛でられるゆっくりがでます ・作者に都合の良い独自設定があります ・一部のゆっくりは漢字を使って喋りますので違和感を感じる人は読まないほうがいいかも ・このSSを書いたのはHENTAIあきです!分かってると思いますがHENTAIが嫌いな方は読まないほうがいいです! ・それでもいいというひとはゆっくりよんでね!!! 布団の中で一匹の胴付きみょんが顔を赤くして辛そうに息をしている。 その姿をみょんの飼い主であるお兄さんはその姿を心配そうに見ている。 「みょん大丈夫か?やっぱりもう一日一緒にいたほうがいいか。」 「心配しないでほしいみょん。お兄さんは学校さんがあるんだからお勉強さんにいってほしいみょん。」 みょんはまだ辛いがこれ以上お兄さんに迷惑はかけられないとそんなことを言う。 今までみょんに家事を任せっきりだったお兄さんは、慣れない家事やみょんの世話と疲労が溜っているのも事実だ。 加えてみょんが心配で大学にも行かずにいるのでみょんの方は自分よりもそちらのことを心配している。 「今日は大事な授業さんのはずだみょん。みょんはだいぶ楽になってるから平気なんだみょん!」 卒業に必要である授業を知っているみょんの言葉に、お兄さんは言葉も出ない。 本人よりもお兄さんに必要なことを把握しているみょんにまさにお兄さんの親代わりのようなものだ。 「一応終わったらすぐに帰ってくるけど、それまでゆっくりしてろよ。」 「お兄さんは心配症だみょん。みょんはお兄さんと違ってしっかりしてるみょん!」 大学に向かおうとするお兄さんにみょんはそんな軽口を言う。 最後まで心配そうな顔をしてお兄さんは部屋から出て行った。 「しかたないから半霊を使うしかないみょん・・・。」 お兄さんが部屋から出て行ったのを確認すると、みょんは嫌そうな顔をして半霊を見る。 ごく稀にゆっくりみょんには半霊と呼ばれる白玉で出来た謎の物体を連れている物がいる。 何のためにいるのか、どうしてすべてのみょんにいないのかと謎もあるが半霊がいるみょんは頭が良いものが多い。 「みょんが許可するみょん!今日だけゆっくりしてもいいみょん!」 そうみょんが半霊に言うと、嬉しそうに半霊がぐにゃぐにゃと体を動かし始める。 しばらくすると半霊が人玉のような形から布団で横になっているみょんと同じ姿に変化した。 「ちーーーーーーーーーーーーーーーーーー○ぽ!」 「喋るんじゃないみょん!恥ずかしいから口を開いちゃ駄目みょん!」 嬉しそうに卑猥な単語を口にする半霊をみょんは顔を赤くして半霊を叱りつける。 同じような姿だが大きさはみょんより一回りほど小さい。 その上みょん本人が普通に喋れるというのに何故か半霊が話せるのは卑猥な単語のみである。 「今日はしかたないけど、お部屋のお掃除をしてほしいみょん。終わったら好きにしていいみょん。」 「ろしゅつぷれい!」 「だから喋るんじゃないみょん!」 声をあげて部屋から出ていく半霊を不安そうに見ながら、みょんは薬をオレンジジュースと一緒に飲むとそのまま寝息をたてはじめた。 「まーらまーらまらかわかむり♪。どうていおとこのなげ~き♪。」 どこぞの映画に出てくる頭に残る歌を自身で喋れる卑猥な単語で歌いながら、半霊は部屋の掃除を始める。 人型でなくてもみょんと一緒に掃除をしてきているので、手なれた様子で部屋をてきぱきと片付ける。 「えろほん!きょにゅう!むしゅうせい!」 お兄さんが隠してあった秘蔵の本を発見して、半霊は嬉しそうに中身を読み始める。 みょんであれば即座にゴミ箱に捨ててお兄さんを説教するが、半霊は興味津津という風にじっくりと読み進める。 「ふぅ・・・。どうしてにんげんさんはこんなものをありがたるのか・・・。」 読み終えてすっきりしたのか哲人めいた言葉を言って、半霊は自分だけが分かる様に押入れの中へと本を隠す。 休憩を挟みながらも半霊は汚れていた部屋を片付け終えると、ゆっくりとおやつを食べ始める。 そんな一時を壊す存在が部屋の中へと侵入しようとしていた。 「まどさんはいじわるしないであいてね!れいむをゆっくりさせないなんてひどいよ!」 「いじわるしないであいてね!れいみゅおこるよ!」 「ゆっきゅり!ゆっきゅり!」 窓を見てみると野良と思われる薄汚れたゆっくり一家が窓に張り付いていた。 シングルマザーであるのかれいむが一匹に子れいむと未熟児である子まりさの一家だ。 そんな一家を確認すると、半霊は窓に近づいていく。 「いいところにきたね!どれいはさっさとこのまどさんをあけてね!そしたらあまあまをよういしてね!」 「たくさんでいいよ!さっさとしないとれいみゅがせいっさいするよ!」 「あみゃあみゃ!あみゃあみゃ!」 そんな一家の願いを聞いたのか、半霊は窓を開けて野良一家を部屋の中へと招き入れる。 汚い体で部屋の中に入ってくると、野良一家はさっそくお決まりのセリフを言う。 「ここをれいむとおちびちゃんのゆっくりプレイスにするよ!」 「おかあしゃんかっこいいー!」 「おきゃっしゃ!ゆっきゅり!」 部屋の主であるお兄さんの一応飼いゆである半霊を前にそう宣言する野良一家。 そんな一家の一員である未熟児まりさを半霊は静かに摘む。 「なにするの!れいむのだいやもんどのようにうつくしいおちびちゃんをきたないてでさわらないでね!」 「いもうちょだけずるいよ!れいみゅもやってね!」 そんなれいむと子れいむを無視して半霊は未熟児まりさのあにゃるに指を入れる。 そして蜜柑の皮を剥くように未熟児まりさの皮を一気に剥ぎ取った。 「ゆっぎゅりでぎにゃいいいいいいいいい!」 「ごうもんぷれい!」 悲痛な叫びをあげる未熟児まりさはそう言って黒い餡子の塊となり、半霊はどこか危ない表情をしてにまりと笑う。 突然の凶行に親であるれいむと子れいむは思考が止まるが、すぐさま現状を理解する。 「れいむのおちびちゃんがああああああああああああああああああああ!」 「ゆわああああああああああああああああ!れいむのいもうちょがあああああああああああああああああ!」 おそろしーしーを漏らす子れいむとれいむが大きな声で叫ぶが、半霊はそんなことを無視して未熟児まりさの体をいじくる。 「ゆぴい!ゆびびびびびびびび!」 ひとしきり体をいじくると半霊は未熟児まりさの中枢餡を引き抜く。 体を震わせていた未熟児まりさは甲高い声で一鳴きするとただの餡子の塊となった。 半霊は中枢餡を大切にテーブルの上に置いてあったおやつ用の皿に乗せる。 「このくそどれいいいいいいいいいいいいい!れいむのおちびちゃんをころしたゲスはしねえええええええええええええ!」 激高したれいむが半霊に怒りの体当たりを行うが、半霊はひらりとれいむの体当たりを避ける。 無様に顔から床にちゅっちゅをするれいむを放っておき半霊は恐怖で気絶した子れいむに近づいていく。 「おちびちゃんにげてええええええええええええ!」 「ゆ?どうしたのおかあ、おそらをとんでるみたい!」 気がついた子れいむが見たものはにんまりと笑っている半霊の顔であった。 妹の死にざまを見ていたれいむをさっきの恐怖を思い出す。 「いやだああああああああああ!れいみゅまだしにぢゃくないいいいいいいいいいいいいい!」 「ぜんざ!ぬれぬれ!」 逃げようともがく子れいむを、半霊は傷つけない様に体をマッサージし始める。 それを見たれいむは半霊が反省したものと思い態度を改めてえらそうな表情をして半霊を罵倒する。 「ゆ!よくかんがえたらあんなゆっくりできないおちびちゃんはいらなかったよ!だけどおちびちゃんをころしたんだから どれいはしっかりれいむのおちびちゃんにほうしするんだよ!」 「ゆゆ~ん!れいみゅきもちいいよー。」 適度な力で体をもまれている子れいむは気持ち良さそうにリラックスしている。 だが半霊はだんだんと子れいむを揉む力を強めていく。 「ゆゆゆゆゆ!なんぢゃかきもちよくなってきたよ!」 「なにしてるの!?れいむのおちびちゃんにへんなことしないでね!」 トロンとした子れいむの下半部からぺにぺにがその存在を主張し始めるのを確認すると、半霊はますます揺すり続ける。 「すっきりー!」 「とくのうみるく!」 子れいむから出された精子餡をコップの中に注ぎ終えると、半霊はまた子れいむの体を揺する。 一度すっきりしたにもかかわらず、子れいむは再びぺにぺにを立たせる。 「おちびちゃんだめだよ!そんなにすっきりーしちゃったらずっとゆっくりしちゃうよ!」 「うるさいよ!れいみゅはきもちいいんだからばばあがくちをださないでね!」 「どぼぢでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおお!」 そうしてまたもやすっきりーする子れいむ。 満足したのかぐったりと体を曲げる子れいむだが、半霊はまだまだ手を動かすのをやめない。 「あかだま!ふくじょうし!」 「やべでね!れいみゅもうすっきりしたくないよ!」 抗議をするが半霊を手を止めずに子れいむから精子餡を絞りださせる。 三度目のすっきりーを終えても、まだまだ半霊は手を止めない。 「すっきりー!すっきりー!すっきりー!」 「もうやべでええええええええええええええ!おちびちゃんがしんじゃうよおおおおおおおおおおおお!」 こうしてれいむの大切なおちびちゃんはその体を干からびさせるまで精子餡をコップに出し続けさせられた。 皮だけの萎んだ饅頭となった子れいむを、半霊は汚そうにゴミ箱へと捨てる。 「このくそどれいいいいいいいいいいいいいい!れいむがシングルマザーじゃなくなったでしょおおおおおおおおお!」 見当違いな怒りの声を上げるれいむを、半霊は両手で抱えると開けていた窓から放り投げる。 地面にぶつかって痛がるれいむを無視して半霊は窓を閉めると、鼻歌を歌いながら薬を探し始めた。 薬を見つけると未熟児まりさの中枢餡の乗った皿と子れいむから搾った精子餡の入ったコップをお盆に載せ、 みょんが眠っている部屋に向かおうとする。 「あけろおおおおおおおおおおおお!さっそとくそどれいはしねえええええええええええええええ!」 窓に体当たりを繰り返しながら怒声をあげるれいむを、半霊はお盆を一旦テーブルに置くと煩そうに窓を開ける。 怒りに燃えるれいむは開けられた窓から再び部屋に入って半霊に攻撃をしようとするが、 半霊は窓を開ける前に用意してあったはくろーけんでれいむの右目を突き刺した。 「れいむのきれいなおべべがああああああああああああああああ!」 「梅毒!淋病!クラミジア!」 右目からくろーくんを引き抜くと、半霊はれいむの顔じゅうに次々と穴を開けていく。 あんよである底部にも裏返してきっちりと穴を開けていき、歩けない様にする。 体中から餡子を垂れ流しているれいむを、半霊は外へと蹴りだしてこんどこそみょんのいる部屋へと向かう。 「あんこさんでないでね!あんこさんがでちゃったられいむがゆっくりできないでしょううううううううううう!」 動けずに餡子を垂れ流しているれいむはそんなことを叫ぶ。 れいむの餡子に惹かれたのか、れいむの周りに蟻が徐々に集まってきた。 「ありさんやめてね!れいむのあんこさんをもってかないでね!やべろっでいっでるでしょおおおおおおおおおおお!」 そんなことを言うが蟻はどんどん数を増やしていきれいむの餡子を巣穴へと運んでいく。 そのうちに餡子だけでなくれいむ自体を解体し始めた。 「いぢゃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!どうじででいぶがごんなめにいいいいいいいいいいいい!」 可愛いおちびちゃん(笑)を失い、自らの命すら失おうとしているれいむは自分の不幸を呪う。 だがこれはすべてれいむ自身が招いたことだ。 無理やりすっきりーして番であったまりさに愛想を尽かされ、狩りもろくに出来ずに人間の家にやってくる。 身から出た錆なのだがれいむはそのことに気付かずに、ひたすらこの世の理不尽を喚く。 そんなれいむを蟻はただ黙々と解体していき、れいむは徐々に失われる命を感じながら叫ぶ。 煩かった野良を追い出した後で、半霊は寝ているみょんを起こす。 「ピロートーク!」 「何なんだみょん?お掃除はもう終わったのかみょん。」 不審がるみょんに半霊は持ってきたおぼんに乗っている物を見せる。 「何だみょん?餡子さんの塊とこのどろっとした飲み物さんは?」 「ぜつりん!ギンギン!ひっちゅう!」 「体に良いみょん?確かに甘そうで美味しそうな匂いはするみょんね。」 ゆっくりの中でも特に美味とされる中枢餡、その中でも成体になっていないゆっくりの中枢餡はさらに美味とされる。 その上未熟児であったまりさの中枢餡であり、まさに珍味と言ってもいいだろう。 子れいむから搾り取った精子餡は牛乳と混ぜ合わせて、体に良いようにとレンジで程よい温かさになっている。 「せっかく作ってもらった物は食べないと悪いみょん。ありがたく頂くみょん!」 「ぺにーす!」 そう言って中枢餡を一かじりするみょんを半霊は嬉しそうに眺める。 ゆっくりと咀嚼するとみょんは中枢餡の味に驚く。 「なんなんだみょんこれは!?甘いけど全然しつこくないし、いくらでも食べれそうだみょん!」 未熟児をすぐに殺さずに苦痛を味あわせた中枢餡は市販のゆっくり商品とはまったく違う味であった。 熟練の虐待お兄さんでなければ、おそらく同じような味には出来ないだろう。 続けてみょんは牛乳と混ざった精子餡を飲む。 「ちょっとねばねばして飲みにくいけど、甘くて温かいから体がぽーかぽーかするみょん。半霊はどこからこれを取ってきたみょん?」 「・・・」 「都合の悪いときだけ喋らないんじゃないみょん!まあ美味しかったからいいみょん。」 半霊の用意した特別メニューをみょんが食べ終えると、さっきよりも顔色が良くなっていた。 今まで栄養はオレンジジュースでしか採っていなかったが、半霊の用意した手料理(?)で随分と回復したようである。 「どうしたみょん?ゆっくりしても良いんだから遊んで良いみょん。」 「そいね!そいね!」 半霊は不思議がるみょんの布団の横へと潜り込もうとし始める。 それをみょんはしょうがないと半霊を受け入れる。 「今回だけだみょん。」 「にょん!」 お兄さんが大学から帰ってくると、みょんと半霊が仲の良い姉妹のように布団で一緒に寝ていた。 みょんの風邪がすっかり治った後でも、半霊は今も人型の状態のままである。 お兄さんが半霊の変身姿を見てすっかり気に入ってしまい、そのままでおいてくれとみょんにお願いしたのだ。 人型になったことで半霊も食事を採る様になって食費が増えたが、お兄さんの友人にみょんと半霊とのツーショットを見せたところ。 「何これ可愛い!食費ぐらい私が出してあげるからもっと写真を撮って!」 さすがに現金を受け取ることは出来ないので、御裾わけとして美味しいおかずをGETすることになった。 また外で何やら叫んでいる活きの良いれいむをお兄さんが発見して補修し、 饅頭製造機として働いてもらうことでおやつも買わないですんでいる。 さすがに蟻がたかって汚かったので綺麗に洗って、生まれてすぐの赤ゆのみを食べている。 「みょん~にょん~。饅頭出来たからこっちおいで~。」 「半霊をにょんって呼ぶのはやめてみょん!」 「にょん!にょん!」 さっそく出来た饅頭を一緒に食べる為にみょんと半霊を呼ぶお兄さん。 半霊をにょんと呼ぶのは、みょんと言おうとしてにょんと言っているのをお兄さんが面白がって命名した。 「何で嫌なんだろうなにょん?こんなに可愛らしい名前なのに。」 「だってにょんってなんだかしーしーみたいで恥ずかしいみょん・・・。」 顔を赤くするみょんをお兄さんは小型カメラでこっそりと撮る。 友人に頼まれてせっせとおかずの為に今日もこっそりみょんの写真を撮るお兄さんであった。 「まあそんなことは良いから饅頭食おうぜ。今日もまた活きのいい饅頭を作ったからな。」 お兄さんはそう言って皿の上に乗った赤ゆ達をテーブルの上に置く。 「ゆぴぴ!ゆぴ!」 「ゆっきゅり!ゆきゅりしちぇね!」 「ゆゆきゅちさせちぇ!」 皿の上に乗っていたのはすべて未熟児だけであった。 半霊に傷つけられた時なのか、それとも蟻によってなのか分からないがれいむが生む赤ゆはすべて未熟児ばかりである。 店で買うと普通の赤ゆよりも割高であるが味が良い未熟児を食べられるとあって、お兄さんの財布は随分と楽になっている。 「やっぱり美味いなこれ。ぷちぷちして噛んでて面白いんだよな。」 「お行儀が悪いみょんお兄さん!」 「きん○ま!いんのう!」 爪楊枝で未熟児を刺して口に運んで食べる三人。 皿の上では爪楊枝から逃れようと必死に未熟児が逃げ回るが、すべて口の中へと消えていった。 「やべでえええええええええええ!でいぶのおちびちゃんはたべものじゃないいいいいいいいいいい!」 加工所特製の防音の透明な箱の中で我が子を食われていく様をじっくりと見せられるれいむ。 こうすることで精神的苦痛を味あわせて次に赤ゆを作らせる時にさらに味がよくなるという寸法だ。 今まで他人をゆっくりさせることが無かったれいむが、初めて他人をゆっくりさせることが出来るのであった。 おまけ 賢者の一時 「おにいさん・・・。」 「どうしたにょん。」 「どうしていきものはあらそわないといけないのかな・・・。」 「難しい質問だな、分かることは色々と理由があるんだ。」 「たとえばどんなりゆうがあるの?」 「自分と違う考えだったり、些細な一言だったり、きっかけは本当につまらないことだろうな。」 「かなしいことだね・・・。みんなでなかよくすればいいのに。」 「そうだな、だけどそれが生きてるってことなんだろう・・・。」 「言い訳はそれだけみょん?」 「「ごめんなさい。」」 顔を怒りでひくひくさせながら、みょんは全裸で正座しているお兄さんと半霊を冷たい視線で見る。 買い物から帰ってみればお兄さんと半霊が今まで処分していた本を見ながら楽しそうにワイ談をしていたのだ。 お兄さんはさっぱりとした顔つきで、半霊に至っては一人すっきりー真っ最中である。 季節はずれの寒い気温の中でお兄さんと半霊は一時間以上そのままでみょんに説教され続けたのであった。 後書き スレで卑猥な単語を離す胴付きみょんとそれを追いかける妖夢を見て閃きました。 実際妖夢が見たら相当ショック受けそうですし、幻想郷設定でなんか書くのはきついので胴付きみょんと半霊で書いてみました。 黄昏フロンティアさんの妖夢のスペカで半霊が妖夢の動きを真似る物があったので、ゆっくりでも似たようなことをさせてみました。 牛乳と餡子の組み合わせが普通なのかは分かりませんが、自分はドラ焼きや饅頭と一緒に牛乳を飲んで美味いと感じます。 最近ではHENTAIが増えていく中でHENTAIを嫌う人もいますが作風を変えないHENTAIあきでした。 以前書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 993 初めてのおつかい ふたば系ゆっくりいじめ 1003 寂れた神社で ふたば系ゆっくりいじめ 1014 ゆーパチ「ヒャッハー!虐待だぁ!」 ふたば系ゆっくりいじめ 1024 めーりんの憂鬱 ふたば系ゆっくりいじめ 1036 別れと出会い ふたば系ゆっくりいじめ 1043 夜の怪奇現象 ふたば系ゆっくりいじめ 1058 S計画 作られたゆっくりたち ふたば系ゆっくりいじめ 1072 胴付きへの進化 ぱちゅりーの場合 ふたば系ゆっくりいじめ 1080 違うありす ふたば系ゆっくりいじめ 1087 まりさ家出する ふたば系ゆっくりいじめ 1099 てんこを良い子にする方法 ふたば系ゆっくりいじめ 1108 きめぇ丸?いいえしゃめい丸です ふたば系ゆっくりいじめ 1144 別れと出会い まりさのトラウマ編 ふたば系ゆっくりいじめ 1155 ゆっくりスクール ふたば系ゆっくりいじめ 1159 ゆっくりの寿命 ふたば系ゆっくりいじめ 1165 ゆっくりクラブ ふたば系ゆっくりいじめ 1178 まりさひどい目に遭う ふたば系ゆっくりいじめ 1184 オレンジジュースを買いに ふたば系ゆっくりいじめ 1216 特異体質を持つ愛でお兄さん ふたば系ゆっくりいじめ 1233 新月の夜に ふたば系ゆっくりいじめ 1247 しっかりゆっくりとうっかりゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1268 一人ぼっちのゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 1280 新世紀覇王伝まちょりー ふたば系ゆっくりいじめ 1294 行列の出来るえーりん診療所 HENTAIあきの作品集 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 HENTAIあき感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1311 みょんな一日』 トップページに戻る