約 5,242,739 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2699.html
「ゆぎゃあああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――――――――!!!!」 突如、部屋中に響き渡る、巨大赤れいむの絶叫。 お家の中でまりさの無事を願っていた一家も、一体何事かと入口からこっそり顔を出し始めた。 そんな一家が見た光景。 そこにはなんと、足から脳天に深々と割り箸を刺してもがいている巨大赤れいむと、それを唖然とした表情で見ていた親まりさの姿があった。 ブランコは、割り箸を紐を組み合わせて作られている。 だんだん体当たりをすることすら億劫になってきた巨大赤れいむは、その重量をもって圧し掛かり、親まりさごとブランコを破壊しようと考えたのである。 しかし、これがいけなかった。 割り箸の強度を軽んじていたことと、丁度最悪の位置に圧し掛かってしまったことで、割り箸は見事に巨大赤れいむの体を貫いてしまったのである。 「ゆぎいいいいぃぃぃぃぃ―――――――!!!! いだいよおおおぉぉぉぉぉぉぉ――――――――!!!! これとっでえええぇぇぇぇ――――――――!!!!!」 割り箸を取り付けたまま、巨大赤れいむが地をのたうち回る。 生まれて以来、初めて感じる強烈な痛みに我を忘れ、巨大赤れいむは大量の汗と涙と涎をまき散らしながら、もがき苦しんでいた。 それを見ていた親れいむと姉妹たちが、家の中から飛び出してくる。 そして、姉妹はその様子に大満足といった様子で、囃し立てていた。 「ゆっくりくるしんでね!!」 「れいむたちをころそうとしたから、ばちがあたったんだよ!!」 「おお、ぶざまぶざま!!」 相当フラストレーションが溜まっていたのだろう。 巨大赤れいむの無様な姿に、皆溜飲を下げていた。 しかし、それを一喝する声が掛けられる。 それは、最も巨大赤れいむの攻撃にされされていた親まりさであった。 「おちびちゃん!! ゆっくりだまっててね!!」 「!!!」 この父は、いきなり何を言ってくるんだと言わんばかりの表情の姉妹。 それも仕方があるまい。何しろ自分たちは命を狙われたのだ。 そんな仇敵が目の前で苦しんでいる。それを笑って何が悪いというのだ。 しかし、親まりさは厳しい表情を崩さない。 「おちびちゃんたちのきもちは、ゆっくりりかいできるよ!! でもだれかがけがをしたすがたをみてわらうのは、とってもゆっくりできないことなんだよ!!」 「ゆうぅ……で、でも……」 「このおちびちゃんは、もうゆっくりばつをうけたよ!! あとはおねえさんがかえってきたら、ゆっくりしかってもらえばいいよ!! だから、そんなことをいっちゃいけないよ!!」 「……ゆっくりりかいしたよ!!」 未だ完全には納得できないものの、姉妹たちは一応の理解を見せる。 何しろ一番殺されかかった親まりさが許すというのだ。ただ逃げていただけの自分たちに、それを覆す権利はなかった。 親まりさは、何とか分かってくれた子供たちに安堵し、巨大赤れいむの側にやってくる。 そして未だ絶叫を上げ続ける巨大赤れいむに、その声に負けない声量で呼びかけた。 「おちびちゃん!! ゆっくりはんせいした?」 「ゆぎいいいぃぃぃい―――――――!!!! これとっでええぇぇぇぇぇ――――――――!!! 「ゆぅ……」 巨大赤れいむは返事を返さなかったが、痛さで自分の声も頭に入っていないのだろうと考える。 その後、親れいむの元に行き、巨大赤れいむに刺さった割り箸を取ってあげようと提案した。 その提案に親れいむは、若干渋い顔をする。 自分たちを殺そうとした巨大赤れいむを助けるのが嫌というのではなく、助けた後、再び殺されるのではないかという懸念からであった。 しかし、それはないよと、まりさは断言した。 例え、割り箸を抜き、手当をしたとしても、完全に動けるようになるまで、相当な時間がかかるはずである。 それまでには、男も愛で子も帰宅しているはずである。 その旨を伝え、納得した親れいむは、親まりさと共に巨大赤れいむの尻の所に来ると、突き刺さった割り箸を噛みしめ、体から抜こうとした。 「ゆぎいいいぃぃぃぃ―――――――!!!! いだいよおおおおぉぉぉぉぉ――――――――――!!!!」 抜くときのあまりの痛さに、これまで以上に絶叫を上げる巨大赤れいむ。 しかし、割り箸は相当深く食い込み、マイクロゆっくりの両親の力では抜くことが出来ない。 親まりさは、子ゆっくりにも割り箸を抜くのを手伝うよう呼びかける。 初めは嫌そうな様子を見せるも子ゆっくりだったが、徐々に巨大赤れいむの余りに惨めな姿が気の毒になってきて、両親の背後に付き、割り箸に噛みつき始める。 ちなみに姉たちの様子を見て、赤ゆっくりたちも手伝うと申し入れたが、親まりさがそれを認めなかった。 赤ゆっくりの体格上、割り箸を噛むことは出来ないし、大豆が三匹加わったところで高が知れるというものである。 親まりさの号令に合わせ、全員で一気に割り箸を抜こうと試みた。 しかし、結果は変わらず、巨大赤れいむが絶叫を轟かせただけに過ぎなかった。 「ゆうぅ……ゆっくりこまったよ!!」 マイクロ一家は、すっかり弱音を吐いてしまう。 自分たちの力では、どうにもならないことが分かってしまったのだ。 しかし、このままにしておく訳にはいかなかった。 何しろ、巨大赤れいむと割り箸の隙間からは、徐々に餡子が漏れ出しているのである。 仕方がないと、親まりさは一つの解決策を打ち出した。 割り箸はこのままにして、餡子の流出だけを抑え込むのだ。 水槽内には、緊急用のオレンジジュースが備え付けられている。 一家は全員でそれを口に含み、巨大赤れいむの元までやってくると、餡子の漏れ出している箇所に、水鉄砲のように噴射した。 これを何度も何度も繰り返し行うことで、徐々に巨大赤れいむの皮は復元し、餡子の流出は抑え込まれていく。 一家は、男と愛で子が帰宅するまで、延々とこの作業を繰り返し続けた。 「ただいま~、今帰ったぞ~~」 「れいむ、ただいま。いい子にしてたかしら? お菓子をたくさん買ってきたからね」 二人は帰ってくるや、食材の入った袋を置くと、一家の水槽のある部屋に入ってきた。 そして、その様子に絶句する。 「な、なにやってんだああああぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――!!!!」 「れ、れいむううぅぅぅぅ――――――――――!!!!」 絶句の後、絶叫を上げる二人。 ようやく二人が帰ってきたことに安堵した一家は、オレンジジュースの噴射をやめて、男に懇願した。 「おそいよ、おにいさん!! ゆっくりしすぎだよ!!」 「ゆっくりはやく、おちびちゃんをたすけてあげてね!!」 一家は男に急かす。 しかし、事情が読み込めない男は、一家に説明を求めるが、 「お前たち!! いったい何でこんなことが……」 「それより、愛で男くん!! れいむの治療を!!」 「えっ? あ、ああ、そうか!! そうだな!!」 顔面蒼白な愛で子に指摘され、そんな場合ではないと、水槽の中から巨大赤れいむを取り出し、急いで台所に向かう。 割り箸を抜き出し、冷蔵庫から餡子と小麦粉とオレンジジュースを取り出すと、まず餡子を割り箸で出来た穴に注ぎ込んでいく。 しっかりと中まで入ったことを確認し、更にその上から大量の小麦粉とオレンジジュースをかけて、傷を埋めていった。 「たぶんこれでどうにかなると思うんだが……」 「本当? 本当なの、愛で男くん!!」 「ああ、俺がガキの頃に買っていたミニゆっくりも、一度鉛筆で体を貫いたことがあったんだが、この治療で治ったからな。 それでも、近いうちに一度ゆっくりショップか、ゆっくり病院で診てもらったほうがいいと思う」 「はあぁぁ……よかった……よかった」 愛で子は巨大赤れいむが治るというその言葉に、腰が抜けたのか、そのまま座り込んでしまった。 そんな愛で子の肩を抱き、ソファーの元に連れて行くと、男は事情聴取をするべく、一家の元にやってきた。 その表情には、怒りが見て取れた。 「お前たち、これはいったいどういうことなんだ? しっかり説明してもらおうか?」 嘘は絶対に許さないという態度で詰問する。 一家は、巨大赤れいむの世話で疲れ切っていたが、事情を言わない訳にはいかず、親まりさがこれまでのあらましを説明した。 初めは怒りに身を任せていた男だったが、事情を聴いていくうちに、すっかりその怒りも霧散してしまった。 何しろ一家の話が本当なら、もしかしたら怪我を、いや怪我どころか死んでいたのはマイクロ一家のほうかもしれなかったのだから。 しかし、突然の巨大赤れいむの乱心というのに、信じられない思いがあった。 一家の話から推測するなら、巨大赤れいむが襲ってきたのは、愛で子に告げ口されることを恐れての犯行だろう。 それは分かる。しかし、同時にその程度のことで? という気持ちが男にはあった。 告げ口されれば、当然愛で子は巨大赤れいむを叱りつけるだろう。もしかしたらお仕置きに体罰くらいは受けるかもしれない。 しかし、所詮その程度である。 愛で子の性格からいって、お仕置きを受け十分反省するなら、その後はいつものように精一杯目一杯可愛がるに決まっている。 一家を殺そうとする動機としては、とても薄っぺらく思えてしまう。 あるいは、巨大赤れいむの積りに積もった負の感情が一気に噴き出してきたのだろうか? その線も考えたが、それもいまいち納得できない。 確かに巨大赤れいむを蔑ろにしている部分が多少あったことは、男も分かっている。 いや、男も一家も蔑ろにしていたつもりはないが、巨大赤れいむがそう思っているのではと感じたことは、少なからずあったように思える。 しかし、あの程度の蔑ろは、一家に対し何度も行っている。それこそ生まれたばかりの赤ゆっくりに対してもだ。 外出で構ってやれないことも多いし、テレビや読書の最中に、面倒になって無視したことも何度あっただろうか。 愛で子と違い、お仕置きには叱責だけでなく度々体罰も加えた。例をあげていけばキリがないくらいである。 それでも、一家は素直にスクスクと成長していった。多少親バカなところは自覚しているが、客観的に見てもいい子たちであるという自負がある。 その観点から見ても、巨大赤れいむの負の感情など、「その程度のこと」としか男の目には映らなかったのである。 しかし、男にはただ一つ知らないことがあった。巨大赤れいむの愛で子に対する、依存にも似た感情である。 生まれてすぐに両親と離され、姉妹もなくゆっくりショップのゲージの中で過ごした数日間。 巨大赤れいむは途轍もない孤独感に支配された。 そして、それを癒してくれたのが、巨大赤れいむを買った愛で子である。 自分には愛で子しかいない。愛で子は親であり、姉妹であり、友達であり、そして家族であった。 その愛で子を一家に奪われるかもしれない。 一家に告げ口をされて、愛で子に嫌われるかもしれない。 それが、巨大赤れいむが何よりも恐れることであった。 実は男と愛で子のペットに対する接し方にそれほど違いはない。 寧ろ、愛で子のほうが男以上に巨大赤れいむに構っていたくらいである。 一家と巨大赤れいむの唯一の違いは、飼い主の他に心の拠り所となる者がいるかいないかの差である。 一家は男に叱られても、慰めてくれる家族がいる。 構ってもらえなくても、遊ぶ相手が大勢いる。 最悪、男に捨てられたとしても、一家は一匹ではないのだ。 しかし、巨大赤れいむには、愛で子しかいない。 叱られて慰めてくれる人はいないし、遊んでくれる相手もいない。 愛で子に見捨てられれば、完全に孤立してしまうことになってしまうのだ。 この差は、飼い主からすれば大した問題ではないかもしれないが、ゆっくりからすれば、己の一生を左右する切実な問題なのである。 そんな一家と巨大赤れいむの立場を同列に見なしている男に、この疑問が解けることはなかったのである。 「愛で子……」 「あ……まりさちゃんたち、なんだって?」 男は愛で子の隣に腰を下ろし、一家に聞いたことをそのまま愛で子に聞かせてやった。 それを聞いて驚き、そして大いにショックを受けた。 「この子がまさかそんなことを……」 「いや、まだ完全にまりさたちが言ったことが正しいかは証明できないが……」 男はそう慰めるが、正直、まりさたちが嘘を言っているとは思っていなかった。 ゆっくりは根が単純で、嘘をつこうものなら、すぐに顔に出てしまう。 こんな大嘘を吐こうものなら尚更だ。しかし、一家には一切それがなかった。 それと、自分の可愛い子たちを信用しているということもあるし、あの水槽の荒れ方や一家が治療を施していた状況からも、一家の説明と合致する。 なぜ巨大赤れいむが、突如一家を殺そうとしたのか。その理由は分からないが、それ以外はまず間違いないだろうと確信していた。 と、そんなことを考えていると、傷が回復したのか、巨大赤れいむが、ゆっくりと目を開いた。 「……ゆっ? ……おねえしゃん?」 「れいむ!!」 寝ぼけ眼で、愛で子を捉える巨大赤れいむ。 最初は何が何だか分かっていなかった巨大赤れいむだが、次第に餡子脳がハッキリしてくるや、ようやく最愛のあ姉さんが帰ってきたとばかりに擦り寄っていった。 「おねえしゃん!! ゆっきゅりおかえりなちゃい!!」 巨大赤れいむの威勢のいい挨拶。しかし、そんなれいむを、愛で子は悲しそうな視線で見つめている。 「れいむ。良かったわ、元気になって……」 「りぇいむ、しゅっかりげんきになっちゃよ!! ゆっきゅりおなかがちゅいてきちゃよ!!」 「……」 数十分前のことを覚えていないのか、巨大赤れいむに悪びれた様子は一切なかった。 そんなれいむを見て、信じたい気持ちでいっぱいの愛で子だが、事情はハッキリさせなくてはならないと、重い口を開き始めた。 「れいむ。あなたに聞きたいことがあるの」 「ゆっ? にゃんにゃにょ、ききちゃいこちょって?」 愛で子は、男に聞かされた話を、巨大赤れいむに伝えていく。 初めは余裕の表情で聞いていた巨大赤れいむだったが、次第にその余裕は消え去り、顔は青ざめ、遂には傷が癒えたばかりだというのに、大量の砂糖水が体から流れ出てくる。 震えた体に、噛み合わない歯、視点の定まらない瞳。 この様子を見るだけで、一家が嘘を付いていないことは明白だが、真実を自分の口から言わせなればならないと、愛で子は巨大赤れいむに、ゆっくり静かに問いただす。 「れいむ。今のお話は本当なの?」 「ゆっ……ゆっ………ゆ……」 「れいむ!!」 「……お、おにぇえちゃんたちが、ゆっきゅりうしょをちゅいたんだよ!! れいみゅはしょんにゃこちょ、ちてないよ!!」 この期に及んでも、巨大赤れいむは嘘を並びたてていく。 すでにどちらが嘘を言っているか分かっている男と愛で子は、その巨大赤れいむの答えに大いに失望した。 「……本当に嘘をついていないのね?」 「ゆゆっ!! ゆっきゅりほんちょうだよ!!」 「本当にまりさお姉ちゃんたちが嘘を付いているのね?」 「ゆっ!! しょうだよ!! おにぇえちゃんたちは、ゆっきゅりうしょちゅきなんだよ!!」 「怒らないから本当のことを言って、れいむ!!」 「れいみゅはうしょなんきゃ、ちゅいてにゃいよ!! ゆっきゅりおにぇえちゃんたちを、おちおきちてあげちぇね!!」 「そう……」 その後、愛で子はソファーを立つと、来る時に巨大赤れいむを入れてきたゲージを持ってきた。 そして、巨大赤れいむを手に取ると、ゲージの中に入れていった。 「ゆっ!! おにぇえしゃん?」 「もう帰る時間よ。ご飯は家で食べましょうね」 「ゆゆっ!! ゆっきゅりりかいちたよ!!」 巨大赤れいむは上機嫌でゲージの中に入っていった。 巨大赤れいむは嬉しかった。何しろ自分の嘘がばれなかったのだから。 ゆっくりに人間の機微は読めない。それが赤ゆっくりとなれば尚更である。 マイクロ一家に告げ口されたことで追及は避けられなかったものの、やはり愛で子は自分のことを信じてくれたのだと考えていた。 あれ以上追及が来なかったことが、何よりの証拠である。 家に帰るのは、嘘をついたと思っている一家に腹を立てたためだと考えた巨大赤れいむは、ゲージの中でほくそ笑んだ。 最悪の一家に苛められたし、痛い思いもしたが、収穫はあった。 あのゆっくり用の遊具はとても魅力的であった。 家に帰ったら、自分だけの素晴らしい遊具を買ってもらおうと、巨大赤れいむはすでに自分が犯した過ちも忘れ去っていた。 ゲージをもって玄関に行く愛で子。 それを追いかける男。 「なあ、本当に帰るのか?」 「ええ、ごめんなさい。その……うちの子が……」 「いや、特に目立った怪我はしていないし、あいつらも許してるみたいだから、俺はいいけど……でも……その…その子は?」 「この子を買うとき、お店の方から育て方のマニュアルと一緒に、条例の書かれた書類も頂いたわ……」 「条例? ……………まさか!!」 「……」 「いや、それは、でも……本気なのか?」 「……」 「い、いや……そこまですることはないだろう。ほら、俺もあいつらも気にしてないしさ!! それに結構費用だって掛けてきただろ?」 「せっかく買い物してきたのに、御夕飯作れなくてごめんなさい。また機会を見て遊びに来るわ。まりさちゃんたちにもよろしくね」 「……あっ」 愛で子は、男の質問に答えることなく、一礼をして、玄関を出て行った。 男は呆然としながら、しばしその場に佇んでいた。 「ゆゆっ!! おにいさん!! おねえさん、ゆっくりかえったの?」 「ああ……」 「おにいさん!! まりさたちは、ゆっくりおちびちゃんのことをゆるしてあげるよ!! だから、こんどおねえさんにあったら、ゆっくりいってあげてね!!」 「……もうおそいよ」 「ゆっ?」 まりさには、男の言葉の意味が分からなかった。 「おねえしゃん!! ゆっきゅりどきょにいきゅにょ!!」 翌日、再度ゲージに入れられた巨大赤れいむは、愛で子に行き先を尋ねた。 しかし、愛で子は何故か朝から口を聞いてくれなかった。 昨夜は今まで食べたこともないような豪勢な食事を与えてくれたというのに。 いぶかしむ巨大赤れいむ。自分は何か愛で子の機嫌を損ねるようなことをしただろうか? すでに巨大赤れいむの中では、昨日のことは忘れ去られていたのである。 そのことに考えを集中させていると、いつの間にか、愛で子は目的の場所に着いたらしい。 ゲージの中から巨大赤れいむを取り出すと、それを目の前の厳つい男に手渡す。 「……よろしくお願いします」 「はい、確かにお預かりいたしました」 「あ、あの……この紙に書いてあるんですけど、本当にその……」 愛で子は言いづらいことなのか、途中まで言いながらも、言葉を閉ざしてしまう。 その様子に厳つい男は疑問に思い、愛で子が差し出した紙に目をやる。 その内容を読んで、愛で子が何を言いたいのか理解した厳つい男は、柔和な笑みで愛で子に答えた。 「ええ、ご安心ください。この赤ちゃんれいむは、とても安らかひと時を送れますよ」 「そうですか……お止めして申し訳ありません」 「いえ、お気持ちはお察しいたします。それではそろそろ時間ですので」 厳つい男は愛で子に一礼し、巨大赤れいむを掴みながら、愛で子の元から離れていった。 「ゆっ? おねえしゃん?」 自分の境遇が理解できない巨大赤れいむは、男の手の中から、愛で子の姿をとらえる。 そこには、何故か涙を流し、じっと遠ざかっていく巨大赤れいむを見つめ続ける愛で子の姿があった。 「ゆっ!! ゆっきゅりとまっちぇね!! れいみゅはおねえしゃんのときょりょにかえりゅよ!!」 最愛の飼い主の悲しそうな泣き顔を見て、巨大赤れいむは今すぐ愛で子の元に返せと、厳つい男に言ってくる。 しかし、厳つい男は巨大赤れいむの言葉に返事を返さない。 巨大赤れいむは、何とか厳つい男の手の中から逃れようともがいたが、男の力は強く、れいむの力では抜け出すことが出来なかった。 やがて、男はある部屋の扉の前にやってくると、鍵を開けて、中に入っていく。 「おい、じじい!! ゆっくりまりささまをここからだすんだぜ!!」 汚い言葉を使ってくる汚れたまりさ。 「すっぎりさせでええぇぇぇぇ――――――!!!」 全身に拘束具を付けられ苦しそうなアヘ顔のありす。 「むきゅ――――!!! ぱちぇはもりのけんじゃなのよ!! ゆっくりここからだしなさい!!」 顔が半分かけたぱちゅりー。 そこには、多種多様なゆっくりが、所狭しと床を埋めていた。 そんな足の踏み場もないようなところに、うまく隙間を見つけ入っていくと、そこに巨大赤れいむをゆっくり置いた。 「ゆゆっ!! れいみゅは、おねえりゃんのときょろにかえりゅんだよ!! きょんなちょこりょに、ゆっきゅりようはないよ!!」 巨大赤れいむは、愛で子の元に連れて行けと喚くが、男は聞こえないのか、その言葉を無視し、部屋から出て行った。 そしてドアを閉めるや、鍵を掛ける。 巨大赤れいむは、なぜこんな所に連れてこられるのかが理解できず、ドアの前であらん限りの大声を張り上げる。 しかし、それに返事を返してくれる者はおらず、「後三分か……」という訳のわからない言葉が聞こえてきただけであった。 それでも巨大赤れいむは喚き続ける。 今日は愛で子にゆっくり用遊具を買ってくれるよう進言するつもりだったのだ。 こんな所で油を売っていては、日が暮れて店が閉まってしまう。 遂にはドアに体当たりをする巨大赤れいむ。 しかし、当然の如く、ドアはびくともしない。 それでも繰り返し繰り返し体当たりを続けている巨大赤れいむだったが、しばらくすると、突然「ビ―――――――!!」という不快な音が部屋に鳴り響いた。 そして、それに間をおかず、天井から白い煙のようなものが、部屋中に降り注いだ。 「ゆっ? にゃんにゃの、きょれ?」 巨大赤れいむは、突如出てきた白い煙に舌を付ける。 ゆっくりは分からないものがあると、大抵舌を出す癖がある。 朝食を取っていなかったこともあるだろう。 しかし、それが巨大赤れいむの運命を決定づけた。 舐めてみると、それは特に味も香りもなかった。 もしかしたら食事かと甘い期待を抱いていた巨大赤れいむは、すぐに失望した。 しかし、舌を仕舞うと、何故か体がピリピリするような錯覚を覚えた。 一体なんだろう? そう考えた瞬間だった。 「ゆぎゃあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――――――――!!!」 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ―――――――――――――!!!!」 「ゆげえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――――――――――――――!!!!!」 「がああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――――!!!!」 突然、部屋中にいたゆっくりから悲鳴が漏れ始める。 巨大赤れいむも例外ではなく、絶叫を響かせ、餡子を撒き散らす。 「ゆげえええぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――――!!!! にゃんにゃの、きょれえええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――!!!!」 体には激痛が走り、嘔吐感が止まらない。 口からは止めどなく餡子が流れ出て、遂には、口だけでは狭いと言わんばかりに、巨大赤れいむの左目が餡子によって飛ばされた。 「ゆぎいいいぃぃぃぃ――――――!!!! りぇいみゅのおみぇみぇがああああぁぁぁぁぁぁ――――――――――――!!!!」 周りのゆっくりも、巨大赤れいむの様に、餡子が目を押しやったり、ちょっとした傷口が一気に広がって大量の餡子が漏れ出したりと、大惨事だった。 「おねえしゃあああああああああん!!!! くるちいよおおおおおおぉぉぉぉぉぉ――――――――!!!! たしゅけてええええぇぇぇぇぇぇぇ――――――――!!!!」 あまりの痛さと、命の餡子が流れ出る恐怖に、巨大赤れいむは、最愛の愛で子を呼び続ける。 しかし、いつもなら巨大赤れいむが泣いているとすぐに駆けつけてくれた愛で子は、この時来てくれないばかりか、返事も返してくれない。 それでも巨大赤れいむは、愛で子の名を叫び続ける。何しろ彼女には、愛で子しかいないのだから。 「おねえしゃあああああああああん!!! おねええしゃあああああ……ん!!! お……ねえ……しゃ……ん! おね……え……しゃ……………」 巨大赤れいむは、最後まで愛で子が来てくれると信じながら、大量の餡子をまき散らし、絶命した。 「れいむ……ごめんね……ほんとにごめんなさい……」 愛で子は保健所の椅子に座り、涙を流し続けた。 ゆっくりが故意に人もしくは飼いゆっくり、ペットに危害を加えた場合、保健所に引き渡すことが都市条例で決められている。 それは、いくつかの特例を除き、ゆっくりの飼い主が必ず守らなければならない義務である。 しかし、現状でその条例が市民に完全に守られているかと言えば、必ずしもその限りではない。 誰でも自分のペットは可愛いものである。 例え人間や飼いゆっくり、ペットに怪我を負わせてしまっても、条例を無視しなあなあに終わらせたり、示談で済ませたりする人が後を絶たない。 酷い例になると、条例すら知らない飼い主もいるくらいである。 愛で子も巨大赤れいむを引き渡したくなどなかった。 自分が飼った初めてのペット。子供のころから、何度親にゆっくりを買ってと懇願したか分からない。 愛していたのだ、心の底から巨大赤れいむのことを。 男もマイクロ一家も気にしていない、許してくれると言っていた。保健所に告げ口なんてしないだろうし、黙ってさえいれば、誰にも分からない。 しかし、それでも愛で子はこの手段を選んだ。 それは愛で子が真面目だったからということだけではない。 真面目には違いないが、法とペットの命、どちらを取るかと聞かれれば、おそらく躊躇いつつもペットの命を優先するだろう。 もし、今回の事件が然程大きなものでなければ、愛で子はこれからも巨大赤れいむと一緒に暮らしていたに違いない。 巨大赤れいむが、腹立ちまぎれに自分の力を見せびらかす程度のことだったなら、甘いとは思うが愛で子もこの決断はしなかったに違いない。 自分の力が理解できず、誤って暴力をふるってしまったと言うことなら、愛で子もキツイ折檻だけで済ませてしまっていただろう。 しかし、今回は事が事であった。 巨大赤れいむには、一家に対し、明確な殺意をもって攻撃を行ったのである。 一度、そういう考えを持ってしまったゆっくりは、中々矯正することが難しい。一生矯正できない個体のほうが多いくらいなのだ。 次もこういう事態になったら、今度は躊躇いもせずに、最初から相手を殺しにかかるだろう。 巨大赤れいむが、自暴自棄の果てに返り討ちにあって死んでしまうなら構わない。いや、構わなくはないが、それは愛で子が悲しいだけで済む話である。 しかし、万が一、相手に傷をつけたら、それは簡単に済む問題ではない。 今回、マイクロ一家が傷も残さず生き残ったのは、彼女らの優秀さもあったが、それ以上に運が良かっただけの話である。 普通の個体だったなら、全滅していただろうし、生き残ったとしても、大怪我をしていてもおかしくはない状況だったのだ。 だからと言って、巨大赤れいむを部屋の中に一生閉じ込めておくことも出来ない。 マイクロ一家と違い、外に散歩にも行きたがるだろうし、部屋に友人を呼ぶことだってある。将来的には、相方が欲しいと言ってくるだろう。 それらを無視して、れいむを籠の鳥のように閉じ込めておくことは、ゆっくりすることを信条とするゆっくりにとって、とても耐えられないことに違いない。 結局、巨大赤れいむが、これからも生きていくには、ゆっくりらしさを捨て去る以外、手はないのである。 そんなことをさせるくらいならと、昨晩、睡眠も取らずに悩みに悩んだ結果が、これであった。 保健所についての項目を読んでいくと、ゆっくりの処分はゆっくり用の神経ガスを使い、まるで眠るように息を引き取ると書いてある。 先程、厳つい男に聞いた時も安心しろと言ってたくらいだし、きっと安らかに逝くことが出来るだろう。 自分はいい飼い主にはなれなかったけど、天国で精いっぱいゆっくりしてねと、何度も何度も巨大赤れいむに心の中で謝罪を繰り返し、愛で子は目元を腫らしたまま、保健所を後にした。 ゆっくり条例 第〇章 第△条 人間もしくは飼いゆっくりに危害または殺害を犯したゆっくりは、その危険性を考慮し、ゆっくり保健所に引き渡すこととする。 特例として、以下の場合に限り…… ~fin~ 新発売 マイクロゆっくりHC 通常のマイクロゆっくりより高い知能を有し、2倍から~最大32倍まで賢さアップ 当店おすすめは、マイクロゆっくりHC 賢さ8倍モデル お値段、扱いやすさ共に満足の一品です お求めはゆっくりショップ 〇〇支店まで 過去作? ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後② ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船Ⅰ ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱ ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲ ゆっくりいじめ系936 カルガモとゆっくり 前編 ゆっくりいじめ系937 カルガモとゆっくり 後編 ゆっくりいじめ系938 カルガモとゆっくり おまけ ゆっくりいじめ系960 ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた ゆっくりいじめ系1702 三匹のゆっくり 1 ゆっくりいじめ系1703 三匹のゆっくり 2 ゆっくりいじめ系1704 三匹のゆっくり 3 ゆっくりいじめ系1705 三匹のゆっくり 4 ゆっくりいじめ系1706 三匹のゆっくり 5 ゆっくりいじめ系1707 三匹のゆっくり 6 ゆっくりいじめ系1708 三匹のゆっくり 7 ゆっくりいじめ系1709 三匹のゆっくり 8 ゆっくりいじめ系1716 続・ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた ゆっくりいじめ系2536 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 加筆修正版
https://w.atwiki.jp/akebon/pages/2250.html
横浜VS北大津 Result 試合開始11:38 試合終了13:45 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計 H 横浜 0 0 0 1 0 0 0 1 0 2 9 北大津 0 0 0 4 0 1 0 1 × 6 8 勝利投手:河合勇志(北大津) 敗戦投手:土屋健二(横浜) 本塁打:【大会第6号】石川駿(北大津) 【大会第7号】龍田旬一郎(北大津) 戦評 横浜は4回に5番土屋の右中間を破る2塁打で1点先制。北大津はその裏、 横浜のエース土屋を攻略。4番石川の2塁打で同点にすると、橋本も タイムリーを放ち同点。なおも河合の2塁打等で4点を稼ぎます。 北大津は6回に石川がセンバツ通算600号となるソロを、8回にも龍田の大会7号ソロ でリードを広げ勝利。北大津は東北の萩野、横浜の河合という好投手を打ち崩しての 三回戦進出です。
https://w.atwiki.jp/shuinn/pages/2098.html
大津大神宮 滋賀県大津市に鎮座する大津大神宮の御朱印です。 関蝉丸神社上社・下社の御朱印もこちらでいただくことができます。 御朱印は滋賀県神社庁の受付でいただきました。 ★住所 滋賀県大津市小関町3-26 -
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/881.html
偽りの賢者 10KB ※俺設定 ※パロディが嫌いな方はお帰りください 「むきゅ!!!もりのけんじゃのぱちゅりーもきゅうせいしゅになるのよ!!!」 ゆっくりに救世主としてあがめられているえーりんの噂を聞きつけ、 奇跡のゆっくりプレイスにやってきたゆっくり・・・ その名はぱちゅりー!!!―――――― 回りには怪我をしたゆっくりたちが大勢おり、 ぱちゅりーの目の前に、丁度元気のなさそうな赤れいむがいた。 「むきゅ!!!あんなところにくるしんでるゆっくりがいるわ!!!」 「ゆ・・・くち・・・して・・・いっちぇね・・・」 赤れいむは元気がなさそうに挨拶をした。 「むきゅ!!!どうしたの?げんきがなさそうね?」 「ゆぅ・・・おにゃかのちょうしがよくにゃいんだよ・・・」 「むきゅ!!!ではこのきのこをたべなさい!!!」 ぱちゅりーは帽子から毒々しい色のきのこを出した。 「ゆぅ・・・えーりんが・・・まだ・・・にゃにもたべちゃあ・・・いけにゃいって・・・」 「むきゅ!!!ぱちゅりーはけんじゃよ!!!これをたべたらすぐになおるわよ!!!」 と、嫌がるれいむに無理矢理きのこを食べさせた。 「む~ちゃむ~ちゃ・・・ぴぎぃ!!!!!」 瞳が反転し、泡を吹いて倒れた赤れいむ。 「むきゅ?まちがえたかしら?」 己を賢者と称し、 どんな病でも誰よりも早く治癒できると嘯くぱちゅりーは、 病の赤れいむを危機に陥れる!!―――――― 「ゆっ!?なにをやってるの!!!!」 ドン!!! 「いじゃいぃいいぃいい!!!!どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉおお!!!」 何者かがぱちゅりーの顔を押しのけて、赤れいむの元にかけつけた。 「ねぎぃ!!!ねぎぃ!!!」 赤れいむは、瞳が真っ赤に充血しており、ところどころ気持ちの悪い斑点が出ていた。 「これはどくきのこのしょうじょう!!!」 かけつけてきたのは、えーりんだった。 「むきゅ!!!そんなはずはないわ!!!このきのこはどんなやまいをもなおすばんのうやく・・・」 慌てふためくぱちゅりー。 そんなぱちゅりーを一切気にせずに・・・ 「さぁ・・・このやくそうをたべてね!!!」 えーりんは赤れいむに薬草を食べさせた。 「ゆ~んゆ~ん」 斑点も消え、落ち着いてきた赤れいむ。 「ふぅ~よかったよ。」 えーりんは安堵の表情を浮かべた。 「むきゅ!!!ぱちゅりーのかおをたたいたわね!!!ゆっくりあやまってね!!!」 自らを賢者と名のるぱちゅりーにとって、 今まで顔を叩かれたことは一度もなかった。 それほどプライドの高いぱちゅりーであったため、 顔を叩かれたことに非常に怒りを感じていた。 「なにがあやまってね!!!よ!!!あかれいむにぱちゅりーがあやまりなさい!!!」 えーりんは険しい表情でぱちゅりーを見つめる。 「むきゅ・・・・ちょっとまちがっただけじゃない・・・」 ぱちゅりーはえーりんから眼を逸らしながら、モジモジと答えた。 「ここではまちがえはゆるされないんだよ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」 えーりんは大きな声で叫んだ。 「ぱちゅりーみたいになにもしらないひとはすきかってしないでね!!!」 「むきゅっぅうぅうう!!!ぱちゅりーがなにもしらないですってええっぇえええ!!!」 「そうだよ!!!あのどくきのこをばんのうやくだなんて・・・みんなまちがえだってしってるんだよ!!!」 「むきゅぅうぅううぅ!!!ぱちゅりーはけんじゃなのよぉぉお!!!みんなからそんけいされたいのよぉぉ!!!」 「ぱちゅりーのじそんしんのためにこのれいむはくるしんだんだよ!!!ゆっくりどこかへきえてね!!!めいわくだよ!!!」 偶然現れたえーりんに、顔を叩かれたぱちゅりーは、 えーりんになりすまし、救世主の名とえーりんを貶めることを誓った!!―――――― 「ち・・・・ね・・・・」 「むきゅ?」 赤れいむがぱちゅりーに向かって叫んだ。 「れいみゅにひどいこちょしゅるぱちゅりーはゆっくちちね!!!!」 赤れいむの声を聞いて、周りのゆっくりたちが集まってきた。 「えーりんのいうとおりだよ!!!ぱちゅりーはどこかへいってね!!!」 「みんなこまってるんだよ!!!ちゅうとはんぱなゆっくりだすけはやめてね!!!えーりんだけでじゅうぶんだよ!!!」 「えーりんのおかげでみんなゆっくりなおってるんだよ!!!ぱちゅりーはゆっくりりかいしてね!!!」 「ぱちゅりーなんかいらないよ!!!えーりんにみてもらいたいよ!!!」 ぱちゅりーは心で叫んだ!!! えーりん!!えーりん!!えーりん!! ゆんんやああぁぁぁぁあぁああぁぁあああぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!! どいつもこいつもえーりん!!!! むきゅうぅううぅうう!!!! なぜえーりんを認めてこのぱちゅりーを認めないのよぉぉおおおぉお!!! 1週間後・・・ 「まりさ!!!たいへんよ!!!れいむのおちびちゃんがえーりんにさらわれたわ!!!」 「なんだって!!!」 森の勇者であるまりさは、親友のありすから、突然、そんなことを聞かされた。 「れいむをたすけにいってくるんだぜ!!!」 まりさは、最近のえーりんの行動を不審に思っていた。 薬草を取りに行くと旅立っていったえーりんが丁度1週間前に帰ってきた。 えーりんの様子は何かおかしかった。 今まで何匹もの病にかかっているゆっくりに毒きのこを食べさせては、 「むきゅ?まちがえたかしら?」 と、言い、ひたすら、病に苦しむゆっくりを殺していった。 業を煮やしたゆっくりたちは、えーりんが治療と称して、 ゆん体実験をしているのではと思い、えーりんをこのゆっくりプレイスから追放しようと、 考えていたところだった。 しばらくして、えーりんの元に駆けつけたまりさ。 そこには、えーりんと赤れいむがいた。 「えーりん!!!やめるんだぜ!!!えーりんはこまっているゆっくりをなおすいいゆっくりなんだぜ!!!なのに!!!」 「むきゅ!!!まりさ!!!えーりんはけんじゃなのよ!!!ゆっくりりかいしてね!!!」 まりさは思った。 えーりんはついに気が狂ってしまったのだと・・・。 「えーりん!!!えーりんのぼうそうはまりさがとめるんだぜ!!!!」 まりさは棒を口にくわえた。 「むきゅ!!!まりさ!!!!まりさにはちめいてきなじゃくてんがあるわよ!!!」 えーりんは、赤れいむを盾にした。 「ゆわぁぁああんん!!!!きょわいよぉおお!!!やめちぇね!!!」 ゆんゆんと大声で泣く赤れいむを見て、まりさを焦った。 森の勇者であるまりさは、無敵の強さを誇ったが、 赤れいむを人質に取られている以上、手が出せなかった。 「むきゅ!!!!とったぁぁあああ!!!」 えーりんはまりさの口の中に毒きのこを食わせた。 「む~しゃむ~しゃ・・・むげぇぇぇええ!!!!」 まりさは苦しそうに餡子を吐き出し、体中に気持ちの悪い斑点がたくさん出来た。 「むきゅ!!!えーりんはけんじゃよぉおぉお!!!!」 えーりんは機嫌のよさそうな顔でまりさに近づく。 そして、えーりんは口にした木の枝でまりさの体を何度も突き出した。 「むきゅ!!!えーりんはけんじゃよ!!!!」 ザシュ!!! 「むきゅ!!!うごいてみろ!!!!」 グシャ!!! 「むきゅ!!!こびろ!!!こびろ!!!」 ギャシャ!!! まりさの体はボロボロになり、至るところから餡子が漏れていた。 「え・・・りん・・・」 悔しそうな顔でえーりんを見つめるまりさ!!! 「むきゅぅうぅう!!!えーりんはけんじゃなのよぉぉ!!!!!」 と、高笑いするえーりん!!!! 「そこまでよ!!!!」 いきなり、大きな叫び声が聞こえた。 そこには、ありすと・・・なんと・・・もう一匹のえーりんがいたのだ。 「このとかいはのめはごまかせないわよ!!!!」 ありすがえーりんに向かって叫んだ。 「ぱちゅりー・・・あなた・・・にんげんさんにせいけいしてもらったでしょ・・・」 ありすの隣にいたえーりんが、驚愕の事実を話したのだ。 なんと、今までえーりんだと思っていたのは、人間に整形されたぱちゅりーであった。 あの後、ぱちゅりーは、人里に下り、虐待鬼意山と言われる人間に、 えーりんに整形してほしいとお願いしたのだ。 虐待鬼意山は、ぱちゅりーを見た時、一瞬潰したくなったが、 ぱちゅりーのアイディア・・・ゆっくりたちから絶大な信頼を誇るえーりんの姿に成りすまし、 その信頼を逆手にとって、ゆっくりたちを苦しめるということに、 大いに賛同して、喜んでぱちゅりーをえーりんに整形したのだ・・・。 「むきゅ!!!ばかな!!!おにいさんはばれないっていってたのに!!!」 焦りだすぱちゅりー。 「かおのよこにあるつぎはぎ・・・これはにんげんさんになにかをしてもらったしょうこよ!!!」 本物のえーりんがぱちゅりーの顔にある手術の傷跡を指差した。 「むきゅうう!!!えーりんになりすましてみんなをゆっくりできなくさせるつもりだったのに!!!!」 ぱちゅりーは顔を真っ赤にして怒りだした。 「そこ・・・まで・・・おちた・・・か・・・」 毒きのこを食べて苦しそうなまりさがうめき声を上げた。 「ゆうううぅぅうぅおおおぉおぉおおぉおぉぉおぉぉお!!!!」 グオワッァ!!!! 口から毒きのこを吐き出した。 「むきゅぅうう!!!ばかな!!!どくきのこをはきだすとは!!!!」 まりさは再び木の枝を口にした。 「ゆわぁぁぁぁぁぁあたあたあたあたあたあたあたあたあたあたあたあたああぁぁぁああ!!!!!」 まりさの鋭い攻撃がぱちゅりーに突き刺さる。 「むきゅぁっぁぁああ!!!!!」 苦しそうな声をあげるぱちゅりー。 「ゆわたぁぁああ!!!!!」 霧 雨 残 悔 積 歩 刺 !!! 「むきゅぅ!!!あんよさんが!!!かってにぃ!!!!」 ぱちゅりーのあんよが勝手に後ろ向きに進んでいく。 後ろ側には底が見えないほどの断崖絶壁が待ち構えていた。 「むきゅぅうぅ!!!どぼぢでごんなごどずるのぉぉぉ!!!!」 「むきゅぅうぅ!!!だれかとめてぇぇえええ!!!!」 「むきゅぅううぅ!!!このけんじゃのぱちゅりーがなぜぇええ!!!!」 ぱちゅりーが涙を流しながら、叫んでいた。 「ぱちゅりーはけんじゃなんでしょ?じぶんでとめたらどうなの?」 と、口を三日月上にしてニヤリと笑うありす。 「むきゅぅうぅう!!!ぱちゅりーがわるかったわぁぁああ!!!たすけてぇぇえ!!!しにたくないぃい!!」 パラパラっ・・・ 崖の目の前まで来て、足元が崩れた。 「むきゅうぅぅうぅう!!!!」 ぱちゅりーはそのまま崖へ転げ落ちた。 「おしょらをとんじぇるみちゃいぃいぃい!!!!!!!!」 「ゆわらばぁああ!!!!」 「きさまはながくいきすぎたんだぜ!!!」 崖の上からまりさが見下ろしていた。 終わり あとがき 前回はすみません。 会社を辞めるか辞めないかの決断を迫られてたので、 いろいろと悩んでいたせいか、 引退なんて言ってしまいました。 これからもよろしくお願いします。 追伸 えーりんでよかったんだよね? 病気を治すゆっくりって。 他の作品 ふたば系ゆっくりいじめ 149 鞭打 ふたば系ゆっくりいじめ 155 糞饅頭 ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1 ふたば系ゆっくりいじめ 162 ユグルイ その2 ふたば系ゆっくりいじめ 168 ユグルイ その3 ふたば系ゆっくりいじめ 169 ゲス愛で派 ふたば系ゆっくりいじめ 173 ユグルイ その4 ふたば系ゆっくりいじめ 187 頭でなく心に訴える ふたば系ゆっくりいじめ 188 ユグルイ その5 ふたば系ゆっくりいじめ 192 長寿と繁栄を・・・前編 ふたば系ゆっくりいじめ 200 長寿と繁栄を・・・後編 ふたば系ゆっくりいじめ 221 FFR ふたば系ゆっくりいじめ 230 本気で勝てると思ってたのか? ふたば系ゆっくりいじめ 231 長寿と繁栄・・・完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 236 ユグルイ その6 ふたば系ゆっくりいじめ 243 死すべき生物 ふたば系ゆっくりいじめ 250 ゆっくりSSをれいむに読ませてみた ふたば系ゆっくりいじめ 263 飾りの価値は 起 ふたば系ゆっくりいじめ 265 飾りの価値は 承 ふたば系ゆっくりいじめ 283 飾りの価値は 転 ふたば系ゆっくりいじめ 286 飾りの価値は 始 ふたば系ゆっくりいじめ 292 時をかけるまりさ 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 299 時をかけるまりさ 中編 ふたば系ゆっくりいじめ 304 時をかけるまりさ 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 309 時をかけるまりさ 完結編 ふたば系ゆっくりいじめ 319 ありす 都会に行く ふたば系ゆっくりいじめ 345 れいむの歌を聞けぇぇえ!!! ふたば系ゆっくりいじめ 359 ゆんする ユグルイあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆん斗神拳の使い手 MARISA -- 2013-09-25 22 29 23 ↓同じく別視点。 だが原作だろうがゆっくりだろうがうどんげは大切にする。 -- 2013-03-07 20 38 44 ↓俺は知ってるが東方とは違う目線で見てるZE☆ あれ?病気はこーりんでしょ(ちらっ) -- 2012-12-28 18 54 05 ゆ虐SSって東方あんまり知らない人多かったりするのかな? -- 2012-12-17 21 32 26 やっぱゆっくりはクズ -- 2012-07-11 14 58 03 ゆわらば!!! -- 2012-03-23 19 22 11 すげぇw -- 2011-10-17 01 27 12 アミバかw やっぱりパロディで一番面白いぜ -- 2011-08-28 21 32 19 擬似4アミバ後半確定ですねわかります -- 2010-11-27 04 40 28 最初の5行でアミバと分かったが >むきゅ?まちがえたかしら? でクソ吹いたwやっぱりアミバは面白いw 分かってても防御不可能だわw -- 2010-10-27 06 23 35 北斗神拳ふそ吹いたww -- 2010-10-10 04 22 46 アミバw -- 2010-08-10 15 00 51 wwww -- 2010-05-30 11 53 49
https://w.atwiki.jp/tekiyakusaikyou/pages/1924.html
【作品名】ウルトラマンネクサスソーセージのCM 【ジャンル】後に色々ネタにされるCM 【名前】いじめっ子 【属性】いじめっ子 【大きさ】小学校高学年くらいの少年並み 【攻撃力】釣竿所持 【防御力】小学校高学年くらいの少年並み 【素早さ】小学校高学年くらいの少年並み 【長所】この川はオレのモンだ! 【短所】そういう番組じゃねーからこれ! 【備考】主人公っぽい少年に対し突っかかっていった悪ガキ 96スレ目 885 :格無しさん:2015/06/12(金) 02 03 03.20 ID RtCUGIWy 878 考察 ここらへんも難しい ○ 鹿目まどか 小柄な女子中学生 くらいなら勝てるか? × 松本りせ 防御力すごいし勝ち目ないかな 松本りせ>いじめっ子>鹿目まどか 886 :格無しさん:2015/06/12(金) 16 15 13.20 ID 1PP7wtPz 考察乙
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/779.html
キョンいじめ 1話 キョンいじめ 2話 キョンいじめ 1話よりANOTHEREND 他の人による VERY BAD END キョンいじめ 1話よりANOTHEREND 他の人による HAPPY END
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/3088.html
その7より 虐待部屋を出た男と、抱えられたれいむ。 「ゆっくりどこにいくの?」 「隣の部屋さ」 「ゆっ?」 隣の部屋? 一体、隣の部屋に何があるのだろう? 男は隣の部屋の扉の前に行くと、徐に扉を開けて、中に入った。 一緒に隣の部屋に入ったれいむは、その部屋を見て、呆気に取られた。 「ゆゆゆゆゆっ!?」 そこはれいむが虐待以外の時間を過ごしていた、あの二畳半の部屋であった。 床にはブルーシートが敷かれ、部屋の隅にはドッグフードと水の張った桶が置いてある。 そして、部屋の中心には、さっきまでれいむが包まって毛布が無造作に投げ捨てられている。 「れいむ。この部屋は誰の部屋だ?」 男がれいむに問いかける。 「ゆっ……ゆっ……」 れいむには答えられなかった。 間違いなく自分がいた部屋である。しかし、部屋なわけがなかった。 れいむの隣にある虐待部屋、そこにはありすが住んでいたはずなのである。 「れいむ、不思議だろう? なんでありすがいるはずの部屋が、虐待部屋になっているんだと思う? 一体、ありすはどこで生活していたんだろうな?」 「ゆっ……」 「まあ、答える前に次に行くか」 男はそう言うと、れいむの部屋を出て、もう一つの隣部屋に入っていった。 れいむは、その部屋にも見覚えがあった。 「ゆゆっ!! ここは!!」 「覚えているか、感心感心。その通り、この部屋はお前たちが初日に箱の中で眠っていた部屋だ」 2か月半もたってはいるが、れいむは未だこの部屋を覚えていた。 何しろこの部屋は、れいむが初めて過ごした人間の家の部屋であり、恐怖を感じた未知の空間だったからだ。 忘れたくても忘れられなかった。 しかし、やはりおかしい。 ここは本当なら、まりさが住んでいたはずである。 それなのに、机や椅子が置いてあり、棚の中には本が置かれている。 それと引き換え、ドッグフードや水の桶は置いていなかった。 まりさは以前、部屋には何もないと言っていた。 それなのにこの空間といったら、物で溢れているではないか!! 「な、なんで……!?」 ポツリと言葉が出ているれいむ。 もう訳が分からなかった。 まりさとありすはゲスでレイパーだった? でも、れいむの知っているまりさは、ゲスではなかった? 親友のありすは、とても優しかった? れいむの隣の部屋には、まりさとありすが住んでいた? 隣の部屋は、虐待部屋? 隣は、最初にれいむが来た部屋? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? どうなっている? 一体どうなっている? 男は放心しているれいむを抱えて、再び虐待部屋に戻ってきた。 れいむを床に置いて、こっちを見ろと、命令してくる。 虚ろな表情で、男を見るれいむ。 男は、ポケットに手を突っ込むと、ゴソゴソと何かを取り出してきた。 男は取り出してきたそれを、れいむの目の前に掲げた。 「ちょうちょさん?」 れいむは、初めそれが蝶々のように見えた。 しかし、目を凝らして見てみると、無機質なそれは、決して蝶々でないことが理解できた。 蝶々のような何かを見せて、いったいどうするつもりなのだろう? れいむが考えを余所に、男は真っ赤な蝶々を自分の口元に持ってくる。 そして、口を開いた。 『ゆゆっ!! まりさのおよめさんのれいむ!! なんでそんなかおしてるの?』 「!!!」 れいむは、目を見開いた。 突然、どこからか、まりさの声が聞こえてきた。 その声色は、あの優しかったまりさの声その物であった。 れいむは部屋の中を見渡した。 透明な箱の中には、ボコボコにされたゲスまりさが、弱弱しく蹲っている。 こいつが話した訳ではないだろう。 なら、いったいどこから聞こえてきたというのだ? れいむが、忙しなく体を動かしていると、再びまりさの声が聞こえてきた。 『れいむ!! まりさはここだよ!! ゆっくりりかいしてね!!』 声の聞こえる方に目を向ける。 そこにあるのは、真っ赤な蝶々に口を当てた男の姿だった。 まさか、この男が言ったのだろうか? いや、そんなはずはない!! 今のは、明らかに男の声では無かった。 れいむの愛するまりさの声だった。 だったのだが…… 『ゆゆっ!! ゆっくりまりさのことが、わかったみたいだね!! うれしいよ、れいむ!!』 確実だった。 声は男の口元からしっかり聞こえてくる。 れいむは、益々理解が出来ない。 男はその後、蝶々を口元から離すと、手の中で蝶々に何かを施した。 そして、再び口元に持ってくる。 『ありすとれいむは、いつまでもしんゆうよ!!』 「!!!」 次に男の口から飛び出してきたのは、れいむの親友のありすの声。 もう何が何だか分からない。 れいむの餡子脳は、明らかに処理能力の限界を超えていた。 「わからないよ……」 ゆっくりちぇんの様な事を呟くれいむ。 目は虚ろで、焦点が全くあっていない。 男はれいむの態度を見て、ニンマリ微笑むと、口元から蝶々を離し、れいむに顔を近づけた。 「れいむ、一体何が分からないんだ?」 「……」 「まりさとありすが、ゲスのレイパーだった事か? それとも、隣の部屋が、虐待部屋だった事か? もしくは、俺の口から、まりさとありすの声が聞こえたことか?」 「……」 「まあ全部だろうな。今から順に説明していやるよ」 「……」 「まず、お前が初めてここに来た時、出会ったまりさとありすはこの二匹だ」 男はそう言って、透明な箱をバンバン叩く。 その度に、二匹は恐怖に歪んだ表情を見せてくれる。 「さっきのこいつ等の態度と映像で気づいているだろうが、こいつ等はゲスでレイパーだ。あの日、お前が見た二匹は、全部こいつ等の演技だったんだよ。 俺はこいつ等と契約してな。報酬を与える代わりに、俺のやることに付き合えって言ったんだよ。まりさの報酬は、美ゆっくり100匹。ありすは美ゆっくりに整形してやることだ。 ま、契約といっても、守る気なんてサラサラ無かったがね。こいつ等を釣るために口から言った出まかせだ。 ちなみに、整形ってのは、言ってみれば無理やり人工的に綺麗にするような事だ。お前が見たまりさ、美ゆっくりだっただろ? あれは、俺がしてやったんだ。 まあ、俺がしたというより、金を出して専門家にしてもらったというほうが正確なのだがね。元々は十把一絡げのどこにでもいる汚いゲスまりさだったんだぜ。 全く技術の進歩ってのはすごいよな。それとも、体の構造が単純だから、そんなことも出来るのかねえ?」 「……」 「まあ、そんな訳で、こいつ等は手伝ってくれることになったんだ。田舎者のれいむを思いっきり馬鹿にしてやるって言ったら、二匹ともノリノリだったな。 心底ゲスな奴らだね。まあ、俺も他人のことは言えないんだが、ハハハ」 「……」 「で、映像で見た通り、その日こいつ等は虐待をされなかった。虐待されていたのは、お前一匹だけだったんだ。でもお前は全員虐待されたと思っただろ? なぜだ?」 「……」 「なぜなら隣の部屋にいたまりさとありすも、同じく虐待を受けたってお前に言ったもんな。だから、お前は自分だけでなく、二匹も虐待されていると思い込んだ」 「……」 「もう気づいているんじゃないか、れいむ? あの声の正体に?」 「……」 「言ってほしいか、本当の声の主を?」 「……」 「それでは言ってやろう。あの壁越しに聞こえたまりさとありすの声の正体、それはなんと……」 「俺でした〜〜〜!!!!」 「…………」 「あり? 反応が薄いな。もっと愕然とした表情を見せてくれるかと思ったんだが……まあ、良いや、続けよう。お前が壁越しに話していた二匹は、俺がこいつを使ってしていたことだ」 男はそう言って、真っ赤な蝶々をれいむの目の前に掲げてくる。 「これはな、以前香霖堂という店で手に入れた物だ。このようにダイヤルを合わせると、好きな声を出すことが出来るんだ。 『まりさのおよめさんのれいむ!! そんなかなしそうなかおをしないでね!!』 『しんゆうのれいむ!! ありすがすりすりしてあげるわ!! ゆっくりなかないでね!!』とまあ、こんな風にな」 「……」 「何でも外の世界から流れてきた本を参考に、かっぱが制作した物らしい。それを香霖堂の店主が、ツケの代わりに貰ったそうだ。 高かったんだぜ。それ以上に非売品でな。店主もこれは商品じゃないと、中々売ってくれなったんだ。しかし、俺の努力の甲斐あってな。ようやく売ってくれたんだ。 一週間毎日のように通い詰めたもんだから、向こうもいい加減嫌気がさしたんだろうな。悪いことしたよ」 「……」 「で、これを使って、二匹のふりをしていたという訳だ。両方の違う壁から声が聞こえてきただろ。それには、このスピーカーを使ったんだ」 男はポケットに手を突っ込むと、丸い物を二つ取り出し、れいむの前に置いてやった。 『ああ、ああ、聞こえますか? 聞こえますか?』 『とかいはのありすよ!! ゆっくりへんじしてね!!』 男が出した丸い物体から、声が飛び出してくる。 最初のセリフは右側の丸から、後のセリフは左側の丸から聞こえたものだ。 「これをありすのいた部屋というか、この虐待部屋の壁に貼り付けていたんだ。で、もう一つの方は、本当はまりさがいるはずだった部屋に貼り付けた。 まりさの声を出す時はこっちのスピーカーから、ありすの声を出す時は、もう一つのスピーカーから声を出していたという訳だ。 だから、お前には両壁から、声が聞こえてきたという訳だ。だいたい分かってきたろ」 「……」 「つまりだ。お前が二か月半もの間、毎日のように話をしてきた相手は、なんとこの俺だったというわけだ」 「……」 「虐待部屋とお前の部屋を往復する時、木箱にお前を詰めただろ。それはな、これを知られないためだったんだよ。隣が虐待部屋だって気付かれたら、計画がすべておジャンだからな。 最初からお前だけが、虐待されていたんだよ。架空のまりさとありすは、どこにもいなかったという訳だ」 「………………」 れいむはようやく理解できた。何もかも理解出来てしまった。 れいむは、ひたすら男の掌の中で踊っていたということが。 「ここに来てまりさに出会い、一目で惚れたよな。横から見ても、アリアリと分かったよ。でどうだ、今の気分は? 実際のまりさはゲスで、美しさも作られた物だと知ってしまった気分は? そんなゲスまりさと婚約した気分は? 悔しいかい? 悲しいかい? どうなんだい?」 「……」 「それからありすもね、本当の姿はレイパーだったんだよ。あ、ちなみにこいつの親がレイパーだってのは本当の話だぞ。 ただ、嘘だったのは、こいつがレイパーを憎んでいるって話な。こいつ自身、生粋のレイパーだから。むしろ、親以上だろって言いたくなるほどのな。 どうだい。そんなありすと親友になれて? 君たち、確か親友だよね? これからも親友でいようって約束したよね? レイパーと親友になった気持ちは? 教えてくれよ!!」 男はニヤケ顔を止めず、れいむに言ってくる。 何を馬鹿な事を言っている。 自分が大好きだったのは、あの勇敢で凛々しいまりさだ!! 自分の親友は、優しく本当の都会派であったありすだ!! 決して、この透明な箱の中で醜い姿を曝している二匹ではありはしない!! 「れいむがおよめさんになったのは、このげすまりさじゃないよ!!!! れいむのしんゆうは、こんなれいぱーありすじゃないよ!!!!」 れいむは今までも鬱憤を晴らすかのように、盛大に叫んだ。 しかし、男は一向にニヤケ面を改めようとしない。 寧ろ、男にとっては、その言葉を待っていた節すらあった。 「そうか、こいつ等は婚約者でも親友でもないか。それなら、お前の本当の婚約者と親友は、一体どこにいるんだ?」 「ゆっ!?」 「ああ、そうか。お前の本当の婚約者は俺か!! 本当の親友は俺なんだな!!」 「ち、ちがうよ!! ゆっくりごかいしないでね!!」 「誤解も何もそう言うことだろ? お前が2か月半も一緒に生活してきたまりさとありすは、全部俺の演技だったんだから」 「ぢがうよおおおおぉぉぉ――――――――!!!」 「本当にいろいろな事を話したよな。一緒に俺の悪口を言ったり、作戦会議をしたり、ここから出られたらどうするか話し合ったり」 「やめでええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ――――――――――――!!!!」 「途中、お前の居場所が無くなってきただろ。あれはな、俺がそうなるように仕向けたんだよ。まりさとありすを演じて、お前が一匹除け者にされるようにな。お前の焦りっぷりったら、止められなかったぜ」 「いうなああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――――――――――――!!!!!」 「そう言えば、ありすというか、ありすを演じた俺の告白はどうだったよ? 迫真の演技だっただろ? あれでお前はまりさに告白する決意を固めたんだもんな」 「やめでええええええええええええええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ―――――――――――――――!!!!」 「しかもその後自分から虐待まで受けるとは。プププ、そんなにまりさと対等になりたかったのかい? その為に、怖い怖い虐待を進んで受けたのかい? 俺が相手だとも知らずに、プププ。おお、愚か愚か」 「やめろおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ――――――――――――――!!!!!!」 「ありすを出し抜いた気分はどうだい? 優越感に浸れただろ? でも、今思えばとても恥ずかしいよね? 何しろ、俺に告白して、俺に優越感を感じているんだから」 「ゆぎゃああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ―――――――――――――――!!!!!!」 「そもそもさ、おかしいと思わないのかねえ。自分から進んで虐待を受けたがる奴なんて、いるはずがないじゃん。 家族の為ならまだしも、他ゆっくりの為に自分から進んで痛い目に会うって、いったいどんなマゾよ。 それにさ、ありすにしても変だろ。 お前のしたことって完全に裏切りじゃん。それなのに許すばかりか、いつまでも親友でいようねなんて、いったいどこの聖人君子よ。 真に都会派のありすなんて者がいたら、一遍お目にかかってみたいわ。まあ、そんなもん、いないだろうけどな」 「……もう、やめでよ」 「れいむ、お前は最高のゆっくりだったよ。お前を選んで本当に良かった。 森の中で伸び伸びと暮らし、呑気で疑うということを知らない無垢なゆっくりが、少しずつ負の感情に染まっていき、狡猾で計算高くなっていく様をしっかりと見させてもらったよ。 俺としては、お前の性格の変化によっていくつかの結末を考えていたんだが、その中でも最高に近いエンディングを見せてもらったよ。本当にお前は名タレントだった。 俺の掌の中で遊ばれているとも知らず、自分の作戦が順調に進んでいると思っている姿を見たら、途中で何度本当のことを言い出してしまいそうになったことか。 いやはや、危なかったよ。しかし、我慢したおかげで、こんなに素晴らしい喜劇を制作することが出来た。ありがとう、れいむ!!」 「……やめてよ」 「ただ、一つ失敗したのは、あのゲスとレイパーをボコボコにしてしまったことだな。本当なら、万全な姿でお前に会って欲しかったんだが。 その方が、お前にとってこみ上げるものがあるだろ。何しろ、虐待をされてるのは、正真正銘お前だけなんだから。 同じ虐待をされる仲間がいるからこそ、今まで耐えられてきたのに、実は自分だけが虐待されていると分かったら。 良ゆっくりであるお前だけが虐待されて、ゲスとレイパーはそれを見て笑ってるんだから。どうだ、想像しただけで、来るものがあるだろ?」 「……」 「しかし、こいつ等はあまりにもゲス過ぎた。俺の神経を逆なでしすぎたんだな。映像を見ればわかるだろ。じじいとか言ってくんだぞ、こいつ。 いやはや、すっかり我慢できずに、こんな姿にしちまったよ。ゲスの虐待なんて、やりすぎてもう飽き飽きなんだがね。はあ、惜しいことをした……」 「……」 「れいむ、また口が止まったぞ。会話はキャッチボールだ。お前も何か言えよ」 「……」 「おい、何か言えって」 「……ゆっくりここからだしてね」 「はあ?」 「……ゆっくり、このおうちからだしてくれるっていってたよ……ゆっくりまもってね……」 れいむはもうすべてどうでもよかった。 男の話は、しっかり理解した。自分がピエロだったことは、十分理解出来た。 もうどうでもいい。 まりさがゲスだったことも、ありすがレイパーだったことも、男がずっと自分を騙していたことも、どうでもよかった。 ただただ今はこの家を出たい。 外の空気を思いっきり吸い込みたい。 すべてを忘れたい。 れいむは、何度も「ここからだしてね」と繰り返した。 「……タレントなら、最後までしっかりと責任を持ってほしいものだがな。まあいいだろう。お前の消沈ぶりを見せられれば十分だ。家から出してやるよ」 男は虐待部屋の扉を開けると、「ついてこい」と、れいむに顎をしゃくる。 れいむは、虚ろな目をしながら、ただただ男の後に続いて行った。 男は玄関前にやってくると、ドアノブにてを掛けた。 しかし、そこでピタリと手を止めてしまう。 「れいむ、本当に帰るんだな?」 「……ゆっくりはやく、ここからだしてね」 男は「確認したぞ」と言いながら、玄関のドアを開けた。 これで帰れる。 これでこの辛い暮らしともオサラバ出来る。 森に帰ったら、すべてを忘れよう。なかったことにしよう。 そうだ、お母さんの所に帰ろう!! きっとこの悪夢は、お母さんの言葉を聞かなかった自分に天罰が下ったのだ。 これからは、お母さんの傍で、ずっとゆっくりしよう。 友達といっぱい遊ぼう。 無限の可能性を秘めた玄関のドアが開けられた。 れいむは、勢いよくそこに飛び込んでいく……が、 「ゆっ……ゆゆ………ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆっ!!!!!」 れいむの目に真っ先に飛び込んできたのは、白だった。 見る物触る物すべて白一色に染まっていた。 それは、ゆっくりを決してゆっくりさせてくれない大自然の猛威。 一面の銀世界に、れいむは言葉を紡げなかった。 「ああ、一つ言い忘れてた。実は昨日、この冬一番の寒波が来てな。雪が積もりに積もったんだわ」 「ゆっ……」 2か月半。 れいむが男に虐待されている間に、季節はすっかり移り変わり、本格的な冬が到来した。 れいむは気付きもしなかった。 そもそも、れいむのいた部屋には窓がないし、その日を生き抜くのに精いっぱいで、そんなことに頭を回している余裕もありはしなかった。 男が巧みな話術で、それを思い出さないように仕向けていたこともある。 また、ゆっくりの巣と違い、人間の家は防寒に優れており、毛布も与えられていたため、気温の変化も気付きにくかったのだ。 「こりゃあ、雪かきが大変だな。全く嫌になるよ。森の方もさぞかしすごいことになってるだろうな。一面雪が積もって、巣の場所なんて分からないだろうね。 それに、餌はあるのかなあ? 動物も昆虫も冬眠してるだろうし、草も花も木の実だってもうあるわけないよねえ」 「ゆ……ゆ………」 「たいへんだな、れいむ。これからこんなところで生きていかなきゃならないなんて。でも、俺は応援しているよ。 ゆっくりお家を作って、ゆっくり餌を集めて、ゆっくり冬眠していってね!!」 何を馬鹿な事を言っているのだ!! こんなところで暮らせるはずがないだろう。 男の言葉通り、森は雪で埋まり、どこに巣があるかも分からない状態だろう。 今から巣を作るなんて言語道断だし、餌なんてあるはずがない。 その以前に、こんな雪の中を歩いて森に帰れるはずがない。 道中、空腹で死ぬか、寒さで凍え死ぬかが落ちだろう。 れいむは男の顔を覗き込んだ。 男はそんなれいむを見て、ニヤニヤとうすら笑いを浮かべている。 知っていたのだ。 れいむがここから出られないことを。 ここから出ても、待っているのは死だけであると。 れいむが助かる方法はただ一つ。男に助けてもらう以外、方法がないのだと。 悔しかった。 ようやく抜け出せると思っていたのに、結局最後の最後まで、男の手の上で踊っていただけの自分が。 あれほどの仕打ちをしてきた男に助けてもらえなければ、生きていくことも出来ない脆弱な自分が。 れいむは悔しかった。 それでも、れいむは死にたくなかった。 死ぬことが怖かった。 「……おにいさん。ゆっくりれりむをおうちにいれてね」 「なんだ、森に帰りたいんだろう? 遠慮するな、れいむ」 「……ゆっぐりおねがいじまず。れいむをおうぢにいれでぐだざい」 「ふーむ……ま、良いだろう。何しろ俺のお嫁さんだしな。どうだ、前に言ったろ。“まりさ”の家は、人間の家と同じくらいデカイって。 ははは、当り前だよな、俺は人間だもん。大きなお家で暮らせて嬉しいだろ。これからも精々可愛がってやるよ。なあ、れいむ」 「……ありがとう……おにいさん」 おまけ 男は里の道を歩いていた。 生活用品の買い出しと、香霖堂への贈り物を買うためである。 今回の虐待は、香霖堂の店主があれを譲ってくれなければ完成しなかった。 半ば無理やり譲ってもらったような品だ。あの店主は人が出来ているので受け取ってくれないかもしれないが、贈り物でもしないとこちらの気が済まない。 あれだけ壮大な虐待が出来たのも、すべて店主のおかげだ。受け取ってくれなければ、無理にでも置いてくるつもりだった。 男は、幼馴染がやっている和菓子屋に入っていく。 「いらっしゃい……って、なんだお前!! その格好は!!」 馴染みの店員が、男の恰好を見て唖然とする。 「ん、なんかおかしいところでもあるのか?」 「お、おかしいって、お前、寒くないのか?」 男が来ていた服。 白いシャツに、青いジャケット。水色の短パンに、極めつけは赤い蝶ネクタイ。 七五三で男の子が着るような恰好である。 格好のみならず、脛毛がとても痛々しい。 「ああ、寒い」 「寒いって……分かってて、何でそんな恰好してんだよ!? 変態か? 変態なのか? だいたいその眼鏡はなんだ、視力2.0!!」 「誰が変態だ!! 最近、ちょっとしたことにハマってたんだが、この格好のほうがやる気が出てくんだよ。 変態じゃねえよ!! 仮に変態だとしても、変態という名の探偵だ!! ちなみに眼鏡は伊達な」 「探偵って……ああ、もういいわ。お前が変人なのは、昔からだもんな」 「なんだと、この野郎!!」 「まあ、それはさて置き、いいところに来たよ。近々、お前の家に行こうと思ってたんだよ」 「用事でもあったのか?」 「この前みんなで集まってな。今度の春に合わせて、演劇でもしようと決まったんだ」 「へえ」 「でだ、お前も当然参加するだろ?」 「ああ、させてもらうよ」 男は里の劇団員の一人である。 劇団といっても本業でしているわけではなく、趣味の合う者が集まって作られたサークルである。 「ところで、どんな演目をするんだ?」 「まだ決まってないよ」 「ならゆっくりの役を取り入れたらどうだ?」 「ゆっくり? ゆっくりって、饅頭のゆっくりのことか?」 「ああ。自慢じゃないが、俺はゆっくりを演じさせたら、幻想郷一という自信があるぜ」 「……本当に自慢じゃないな」 店員は呆れているようだ。 男はとりあえず、店主への贈り物を選び包んでもらう。 「ところで練習場所はいつものところだな?」 「ああ、そうだ」 「いつから始めるんだ?」 「遅くとも来週には取りかかりたいな」 「分かった。予定をあけとくよ」 男は用事も終わったので、店を後にしようとした。 「おい」 「まだ何か用事があるのか?」 「どうでもいいが、そんな恰好で練習場所にくるなよ。みんな引いちまうぞ」 「うっせえ、俺の勝手だろ」 「バーロー」 〜fin〜 久しぶりだね、兄弟(・∀・)ノ 何が書きたかったかというと、最後のセリフを書きたかっただけである 今まで書いたもの ゆっくりいじめ系435 とかいは(笑)ありす ゆっくりいじめ系452 表札 ゆっくりいじめ系478 ゆっくりいじり(視姦) ゆっくりいじめ系551 チェンジリング前 ゆっくりいじめ系552 チェンジリング中 ゆっくりいじめ系614 チェンジリング後① ゆっくりいじめ系615 チェンジリング後② ゆっくりいじめ系657 いい夢みれただろ?前編 ゆっくりいじめ系658 いい夢みれただろ?後編 ゆっくりいじめ系712 ゆっくりですれ違った男女の悲しい愛の物語 ゆっくりいじめ系744 風船Ⅰ ゆっくりいじめ系848 風船Ⅱ ゆっくりいじめ系849 風船Ⅲ ゆっくりいじめ系936 カルガモとゆっくり 前編 ゆっくりいじめ系937 カルガモとゆっくり 後編 ゆっくりいじめ系938 カルガモとゆっくり おまけ ゆっくりいじめ系960 ゆっくりにドラえもんの道具を与えてみた
https://w.atwiki.jp/raraearth/pages/39.html
大津条約 Treaty of Otsu 過去に存在した組織 imageプラグインエラー 画像を取得できませんでした。しばらく時間を置いてから再度お試しください。 (条約旗) 首都 (東)近江国・(西)クレセント帝国 結成日 2022年8月7日 設立した日 2022年8月19日 解体 2022年11月頃 概要 大津条約(英 Treaty of Otsu)とは、領土の確保と共同防衛、経済発展を目標としたネーションである。 もともとはRin包囲網として結成したジュネーブ条約である。だがスイスが永世中立を宣言し脱退を表明。(その後帰ってきた) そのため大津にネーション首都予定地を動かした。それによって現在の名称が大津条約となった。 2022年11月頃、オランダ連合王国(現、ヨーロッパ帝国)関連での相次ぐトラブルによる首相辞任騒動などでネーションは解体され、組織としての機能をなくした。
https://w.atwiki.jp/chaina_battle/pages/227.html
大津事件(おおつじけん)は、1891年(明治24年)5月11日に日本を訪問中のロシア帝国の皇太子・ニコライ(後のニコライ2世)が、滋賀県大津市で警備にあたっていた巡査・津田三蔵に突然斬りかかられ負傷した、暗殺未遂事件である。行政の干渉から司法の独立を確立し、三権分立の意識を広めた近代史上重要な事件。 事件の内容 シベリア鉄道の極東地区起工式典に出席するため、ニコライは艦隊を率いてウラジオストクに向かう途中、日本を訪問した。ニコライの一行は長崎と鹿児島に立ち寄った後に神戸に上陸、京都に向かった。いまだ小国であった日本は政府を挙げてニコライの訪日を接待、公式の接待係には、イギリスへの留学経験があり当時の皇族中で随一の外国通であった有栖川宮威仁親王(海軍大佐)を任命、京都では季節外れの五山送り火まで行われた。 そして5月11日昼過ぎ、京都から琵琶湖への日帰り観光からの帰り道、ニコライ、ニコライと共に来日していたギリシャ王国王子・ゲオルギオス(ゲオルギオス1世の三男)、威仁親王の順番で人力車に乗り大津市街を通過中、警備を担当していた滋賀県警巡査の津田三蔵が突然サーベルを抜いて斬りかかり、ニコライを負傷させた。ニコライは人力車から飛び降りて脇の路地へ逃げ込んだが、津田はニコライを追いかけなおも斬りかかろうとした。しかしゲオルギオスに竹の杖で背中を打たれ、ニコライに随伴していた人力車夫の向畑治三郎に両足を引き倒され、同じくゲオルギオス付き車夫の北賀市市太郎に自身の落としたサーベルで首を斬りつけられた後、警備中の巡査に取り押さえられた。ニコライは右側頭部に9cm近くの傷を負ったが、命に別状はなかった。威仁親王は現場に居合わせたものの野次馬に阻まれ、ニコライに近づく事が出来たのは津田が取り押さえられた後だった。 留学経験によって国際関係に精通していた威仁親王は、この事件を自分のレベルで解決できない重大な外交問題と即座に判断。随行員に命じて顛末を急いで書きまとめさせ、東京の明治天皇の元へ電報で上奏するとともに、ニコライに誠意を見せるため天皇の京都への緊急行幸を要請した。これを受けた天皇は直ちに了解し、威仁親王に到着までのニコライの身辺警備を命ずるとともに、京都に滞在していた北白川宮能久親王を名代としてニコライのもとへ見舞わせた。 事件翌日の5月12日早朝、明治天皇は威仁親王の兄の熾仁親王を従えて新橋駅から汽車に乗車、同日夜には京都に到着した。その夜のうちにニコライを見舞う予定であったが、ニコライ側の侍医の要請により翌日へ延期され、天皇はひとまず京都御所に宿泊した。翌日、天皇はニコライを見舞い、さらには熾仁・威仁・能久の三親王を引き連れてニコライを神戸まで見送った。 後日、明治天皇自らが神戸港のロシア軍艦を訪問するとした際に、「拉致されてしまう」と進言する重臣達の反対を振り切って療養中のニコライを再び見舞った。 小国であった日本が大国ロシアの皇太子を負傷させたとして、「事件の報復にロシアが日本に攻めてくる」、と日本国中に大激震が走り、さながら「恐露病」の様相を呈した。学校は謹慎の意を表して休校となり、神社や寺院や教会では、皇太子平癒の祈祷が行われた。ニコライの元に届けられた見舞い電報は1万通を超え、山形県の某村では「津田」の姓及び「三蔵」の命名を禁じる条例を決議する村まであったTemplate 要出典?。また、天皇が謝罪したにも関わらずニコライが帰国すると、5月20日には、死を以って詫びるとし京都府庁の前で剃刀で喉を突いて自殺し後に「房州の烈女」と呼ばれた畠山勇子のような女性も出現した。 事件の背景 津田が切りつけた理由は、本人の供述によれば、以前からロシアの北方諸島などに関しての強硬な姿勢を快く思っていなかったことであるという。また事件前、西南戦争で敗死した西郷隆盛が実はロシアに逃げ延び、ニコライと共に帰って来るという噂がささやかれており、西南戦争で勲章を授与されていた津田はもし西郷が帰還すれば自分の勲位も剥奪されるのではないかと危惧していたという説もある。ただしニコライを殺害する意図は薄かったらしく、事件後の取り調べにおいても「殺すつもりはなく、一本(一太刀)献上したまで」と供述していたと言う記録もある。他にも当時はニコライの訪日が軍事視察であるという噂もあり、シベリア鉄道もロシアの極東進出政策を象徴するとして国民の反発があったことは確かである。 日本政府の動き 当時の日本は、何とか欧米の植民地にならずに済んだだけで、まだロシアに軍事的に対抗する力を持っていなかったため、賠償金や領土の割譲まで要求してくるのではないかと危惧された。そこで政府は事件を所轄する裁判官に対して旧刑法116条に規定する天皇や皇族に対して危害を与えたものに適用すべき大逆罪によって死刑を適用するよう働きかけた。伊藤博文は死刑に反対する意見がある場合、戒厳令を発してでも断行すべきであると主張した。また松方正義首相、山田顕義法相らが死刑適用に奔走した。青木周蔵外相、井上馨などは消極的反対、逓信大臣・後藤象二郎などは「津田を拉致し拳銃で射殺することが善後策になる」と語った。 司法の動き 旧刑法116条は日本の皇室に対して適用されるものであって、外国の皇族に対する犯罪は想定されておらず、法律上は一般人と全く同じ扱いにせざるを得なかった。つまり怪我をさせただけで死刑を宣告するのは法律上は不可能であった。ただし裁判官のなかでも死刑にすべきという意見は少なくなかった。 時の大審院(現在の最高裁判所)院長の児島惟謙は法治国家として法は遵守されなければならないとする立場から、「刑法に外国皇族に関する規定はない」として政府の圧力に反発した。要するに「国家か法か」という回答困難な問題が発生したのである。 事件から16日後の5月27日、一般人に対する謀殺未遂罪(旧刑法292条)を適用して無期徒刑(無期懲役)の判決が下された。 なお、明治40年制定の現行刑法では、殺人未遂罪に相当すると考えられるが、現行刑法では、自ら積極的に行為を中止した場合(中止未遂)の場合を除き、未遂による減軽は裁判官の裁量によるため、殺人罪の法定刑である死刑となる可能性はある。 ロシアの動き ロシア公使シェービッチは以前から日本に対して恫喝的な態度をたびたび取っており、この事件に関しても事件の対処にあたった青木周蔵、内務大臣・西郷従道らに死刑を強硬に要求し、無期徒刑が決定したことを知らせると「いかなる事態になるか判らない」旨の発言をしている(なお、これに対して青木が「自分は伊藤博文に言われて死刑にする事を約束しただけである」と述べたために、伊藤から嫌悪されて政治家としての栄達を絶たれる原因となる)。ロシア皇帝アレクサンドル3世も暗に死刑を求めていた。しかし結果的には賠償要求も武力報復も行われなかった。ただし皇太子の負傷に関しては、皇帝も皇太子も日本の迅速な処置や謝罪に対して寛容な態度を示しており、日本がこの問題を無事解決できた理由の一つにロシアの友好的な姿勢があることは疑いない。 事件後の影響 この事件判決で司法の独立を達成したことにより、まだ曖昧だった大日本帝国憲法の三権分立の意識が広まった。しかし大津地裁で扱われるべき事件を正常な手続きなしで大審院に移したり(大逆罪の適用を考慮していた為、皇室罪に関する裁判はすべて大審院における一審において判決が下されることから、適用可否判断を含め地裁ではなく大審院に持ち込まれることになった)、裁判に直接関わっていなかった児島が干渉を重ねたことは裁判官の独立等の問題として残った。また天皇もこの事件に干渉するなど、権力の所在や運用が未熟・未分化であった時代を象徴した事件である。これらの問題、つまり三権分立や司法のあり方などは活発に議論されるようになった。また海外でも大きく報じられ、国際的に日本の司法権に対する信頼を高めた。このことは日本が近代法を運用する主権国家として、当時進行中であった不平等条約改正へのはずみとなった。 ただし当時の司法は憲法上はともかく、実際には司法行政や行政裁判の扱いなど完全に政府から独立していたわけではなかった。三権分立の理念は多くの人に理解されながらも、のちに大逆事件のような司法権の侵害が起きるのはそのためである。 さらに政府がこの問題で判決を譲ったのは、元老内部の抗争の影響があったためとする説もある。 補足 人力車夫 向畑治三郎(むかいはた じさぶろう 1854年? - 1928年) 北賀市市太郎(きたがいち いちたろう (安政6年12月3日(1859年12月26日) - 1914年11月3日) この事件で津田を取り押さえるという思わぬ功績を挙げた人力車夫、向畑治三郎と北賀市市太郎の二人は、事件後18日夜にロシア軍艦に招待され、そこでロシア軍水兵からの大歓迎を受けた。そしてニコライから直接聖アンナ勲章を授与され、当時の金額で2500円の報奨金と1000円の終身年金が与えられた。日本政府からも勲八等の勲位と白色桐葉章、年金36円が与えられた。当時、低い身分の職と見なされていた人力車夫に勲位と勲章を与えることはきわめて異例であり、その後も2人は国内で「帯勲車夫」と呼ばれ一躍英雄として脚光を浴びることとなった。 しかし長続きはせず、前科のあった、向畑は博打と売春、怪しげな投機話に明け暮れ、日露戦争が始まり年金が停止されると婦女暴行事件を起こし逮捕されるなど惨めな晩年を迎えた。北賀市は堅実に郷里の石川県で田畑を購入し地主となり、勉学を重ね郡会議員にまでなったが、日露戦争が始まると露探(「ロシアのスパイ」の意)扱いをされ、辛い生活を余儀なくされた。 DNA鑑定 1993年、ロシア皇帝のものと推定される骨の鑑定に使うため、このときにニコライの手当てをした布から彼のDNAが採取された。しかし、サンプルが少なすぎて血液型までしか特定できなかった(1998年になってニコライの骨と認められ、ロシア正教会はニコライ2世を革命の犠牲者として列聖した)。 大津事件を扱った作品 江川達也「日露戦争物語」 吉村昭「ニコライ遭難」 東京ヴォードヴィルショー・三谷幸喜「その場しのぎの男たち」 山田風太郎「明治かげろう俥」 石川淳「ゆう女始末」 夏堀正元「勲章幻影 小説大津事件」 関連項目 日露関係史 日露戦争 条約改正 津田三蔵 ニコライ2世 西郷従道 常磐ホテル(現在の京都ホテルオークラ) 児島惟謙 関西大学 畠山勇子 青木周蔵 有栖川宮威仁親王 皇女アナスタシア 参考文献 児島惟謙著『大津事件日誌』平凡社[東洋文庫]。ISBN 4582801870 児島惟謙著『児島惟謙大津事件手記』関西大学出版部。ISBN 4873543754 楠精一郎著『児島惟謙――大津事件と明治ナショナリズム』中央公論新社[中公新書]。ISBN 4121013581123 外部リンク 京都ホテル100年ものがたり 出典 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』_2008年12月19日 (金) 05 47。
https://w.atwiki.jp/bangaltravel/pages/397.html
宿泊@大津駅 b-flat,市民会館最寄り。京都から電車で約10分。 ■ホテルコムズ大津(ex.シャンピア大津、ザビー大津) 滋賀県大津市逢坂1-1-1 ◇最寄り駅 JR大津駅南口すぐ ◇料金 シングル5,800〜、ツイン9,450〜 ◇チェックイン/アウト 14 00/10 00 ◇周辺 線路にかなり近いのでうるさいかも。 ■スーパーホテル大津駅前 滋賀県大津市京町3-2-7 【最寄り駅】JR大津駅徒歩3分 【IN/OUT】16 00/10 00 【料金】シングルルーム(1名1室):5,280円 スーパールーム(2名1室):7,280円 スーパールーム(3名1室):8,280円 【周辺】駅から少し離れているので静かだが周辺何もない。 晩御飯は会場近くで食べておくか駅前のコンビニや居酒屋で。 ■ビジネスホテル湖月 077-521-5161 最寄り駅】JR大津駅南口徒歩1分 【料金】シングル4,500 ■ホテル・アルファ-ワン大津 【最寄り駅】JR大津駅北口徒歩9分 【IN/OUT】15 00/10 00 【料金】シングル4,800円~ 周辺に何もない。線路に面している。 ■ホテルブルーレーク大津 滋賀県大津市浜大津1-4-12 【最寄り駅】JR大津駅歩8分(送迎要問合) 京阪浜大津駅歩1分 【IN/OUT】15 00~25 00/10 00 【料金】シングル5,000円~ ツイン9,800~ b-flat近い ■旅館花村 大津市浜大津3丁目9の5 TEL 077-523-2501 【最寄り駅】京阪浜大津駅 【IN/OUT】 【料金】シングル5,000〜、2名以上4,000/人〜 風呂共同 b-flat近く