約 518,198 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1475.html
おうちは誰の物? 19KB 虐待-普通 制裁 自業自得 ツガイ 野良ゆ 現代 虐待人間 おうち宣言もの お気軽にお読みください ・今回の話は暇潰しにピッタリ!・・・かな? では、ゆっくりしていってね!!! 「「ゆっくりしていってね!!!」」 家に帰って部屋に入った途端に、けたたましい声が響いた。 何事かと辺りを見渡してみれば、そこには荒れ果てた部屋とクソ饅頭が二匹。 白黒帽子、紅白リボン、片方の頭に蔓が生えてそこに小さな実が出来ている。 そんな違いは関係がない、些細な物。クソ饅頭はクソ饅頭だ。 おそらく今朝急いでたせいで玄関以外の、窓と門の鍵を閉め忘れていたのだろう。 そういえば今日は両親も旅行に行くとかで、家には誰も居ないんだった。 よくもまんまと入りおおせたものだ。 (やられた―――このヤロウ、よくも・・・) しかしどれだけ憤ろうとも、この馬鹿饅頭たちにそれが通じるわけもない。 「ゆっ、にんげんさんだよ、まりさ!」 「ほんとだ!にんげんさん、ここはまりさたちのおうちだよ!! にんげんさんはゆっくりできないからさっさとでていってね!!」 ほら、これだ。っていうか、最初言ってた事と違うくね? まあそれもどうでも良いことだ。 そしてこれも無駄な事だろうが、一応言っておく。 「あー、よく聞けクソ饅頭。ここは俺の家だ。 お前らが勝手にどう言おうが、それは変わらんぞ?」 「なにいってるの?ここはにんげんさんがつくったおうちだけどだれもいなかったんだよ! れいむたちのおうちにするよってちゃんといったけどだれもなんにもいわなかったよ!!」 「そうだよ!!ここはまりさたちがやっとみつけたゆっくりぷれいすだよ!! すてきにこーでぃねいとしてあげたしいままでのおうちとはちがってゆっくりできるよ!!」 「ここでゆっくりたくさんおちびちゃんうもうね!!」 「ゆゆ~ん♪ゆっくりしたおちびちゃんたくさんうまれてきてね!」 このとおり、全く聞かない。 ―――やれやれ。自業自得とはいえ、面倒臭い事になった。 まあだからと言ってやる事は何も変わらないのだが。 「・・・そうか。なら―――」 「ゆっ!?おそらをとんでる―――ゆ゛げっ!!」 「まりさ!?や、やめてね!さわらないでね!あっ、おそらをとんでる―――ゆぎゃん!!」 手早く奴等を掴んで外の庭に放り投げた。糞袋どもは痛みのせいで、呻いて動かない。 残念ながらドサクサにまぎれて糞袋の素をヘシ折ることは出来なかった。 そんなクソ饅頭を、馬鹿を見るような目で見下ろしながら俺は大きめの声で言う。 「ここを俺の家にするよ!!間違っても汚い野良ゆっくりの家なんかじゃないよ!! ・・・よし、誰も言い返さないな。じゃ、ここは俺の家な。さよなら、クソ饅頭。とっとと野垂れ死ね」 そしてゆっくりが痛みと驚きで何も言い返せないうちにお家宣言を済ませた。 はい、終わりました。とでも言うように窓を閉めようとしたが、クソ饅頭が食い下がってくる。 「ま、まってね!そこはまりさたちのおうちだよ!」 「はあ?じゃあ何でさっき俺が宣言した時にそう言わなかったわけ? 今更終わってから言うとかなんなの?バカなの?死ぬの?生きてて恥ずかしくないの?」 「に、にんげんさんがれいむたちをおそとにおいだすからでしょ!?ずるいよ!!」 「なんでそれがずるいんだよ。そうしちゃいけないって決まりでもあるわけ? ないよな?悔しかったら同じ事してみれば?まあ家に近づいた瞬間に殺すつもりで蹴飛ばすけど」 「「ゆぐぐ・・・」」 言葉に詰まる糞袋。所詮ヤツらの知恵などこんなものだろう。 しかしこのまま放っておいても消えそうにない。 万が一、そのままここで餓死されても困る。後片付けが面倒くさいのだ。 バスケットボール大のゴミ饅頭の片付けなど断じて御免被る。 やれやれ・・・こういう回りくどいやり方は面倒くさいんだけどな。 「仕方ないか・・・じゃあ、ここをお前達の家にしてやろうか?」 俺の言葉を聞いて、急に目を輝かせる糞袋ども。 「ゆっ!?ほんとう?れいむたちのおうちかえしてくれるの?」 「やったねれいむ!!やっとにんげんさんもわるいことしたってみとめたんだね!!」 「ゆゆ~ん♪やっぱりせいぎはかつんだね! れいむたちきぶんがいいからとくべつににんげんさんはゆるしてあげるよ!! でもゆっくりできないからにんげんさんはさっさとおうちからでていってね!」 「それとついでにおわびとしてあまあまよこしてね!!たくさんでいいよ!」 言いたい放題の二匹。 精々今のうちに吠えていろ。本題はここからだ。 「まあ何でもいいけどな。家にするなら気をつけておけよ。 これから少しでも気を抜けば俺がここに来てお家宣言するから」 「「ゆ゛っ!!?」」 驚いて固まる二匹。当然の反応だろう。 が、かまわず続ける。 「お前達が寝ている間でも、お外に“ぴくにっく(笑)”に行っている時でも、 勿論餌の確保のために狩り(笑)に出ているときでも、気を抜けばいつでもするからな。 今度は絶対チャンスはやらないから精々気を張っておけよ」 「ゆっ、ゆっ、ゆっ・・・?」 あまりの展開にどうやら混乱しているようだ。 仕方がない。解りやすく説明してやろう。 「やれやれ・・・おまえたちはこのままゆっくりした家さえあれば生きていけるのか? 寝ずにずっと誰か入ってこないか見張ってられるか? チビが生まれたとして、やつらは我侭だぞ?ずっとこの家の中だけで我慢して過ごせるのかな? お前達だって、ずっと外に出ずに生活するなんて無理だろう?おうちは篭る為のものじゃないんだから。 それにここにはお前達の手が届くところには食料なんか無いぞ?外まで取りにいかなくちゃな。 見たところ留守番を残す余裕があるほど、お前等狩り(笑)が上手いわけでもないんじゃないか? なら全員が食料集めに出て家から誰もいなくなる間、誰かがお家宣言を止めてくれるのか? チビだけ残してもまるで役に立たないだろうし、逆に侵入者にあっけなく、無残に殺されるだろうな。 ただでさえさっきのように簡単に放り出されるのに、お前達にこの家を守る事が出来るのかな・・・? 答えは全てNOだ。お前たちにこの家を守る方法なんて一つもない。 例え俺が追い出さなくてもそこらのゲス饅頭に入られて、追い出されて、下手すりゃ殺されて、それで終わりだ。 当たり前だよな。だって侵入者を防ぐ方法なんか、お前達には無いんだから。 試しに今の立ち位置を俺と入れ替えてみるか?まあ十秒と掛からずに今の状況に戻るだろうけど」 糞袋は今の俺の話をたっぷり数十秒ほどかけて理解し、慌てふためいた。 「ゆっ、ゆっ、ゆっ。れいむ、どうしよう!!ゆっくりしたおうちさんなくなっちゃう!!」 「まりさおちついてね!!・・・そうだ!けっかいをはればにんげんさんなんか「無理だね」ゆ゛っ!?」 紅白糞袋の提案を俺は一瞬で遮って叩き落した。 「お前の言う結界ってヤツは、あれだろう? 木の棒入り口に立てかけただけの、わけの分からん粗末なやつ。 あんな物は人間が一払いすれば吹き飛ぶし、そもそもどうやって枝を立てかけるんだ? この窓はお前よりも何倍も大きいぞ。これを塞ぎたいなら、でっかい木の幹でも持ってこないと到底無理だな」 「ぞ、ぞんなぁ・・・」 紅白糞袋が一気に沈み込んだ。 それならば、と白黒糞袋が躍り出る。 「じゃあほんとはいやだけどにんげんさんをどれいにしてあげるよ!! まりさたちをおそとにつれていったりあまあまよういしたりしてね!!」 何かと思えばそんなものか。 糞袋の提案を鼻先で笑い飛ばして、俺は言う。 「ハッ。あのなぁ・・・俺をわざわざ招き入れてどうするんだよ。 奴隷もなにも前提から狂ってるぞ、それ。 ちゃんと人の話聞いてたか?どうしようもない馬鹿だなお前。バカ。バーカ。」 「う゛う゛う゛ぅ゛ぅ゛!!ばでぃざばがじゃな゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!!」 思いっきり小馬鹿にされて悔しそうに唸る馬鹿を余所に、 多少立ち直った紅白糞袋が体中を妙な汁で濡らしながら尋ねてくる。おそらく涙のつもりだろう。 「じゃあどうやっだらごのおうぢとられなぐでずむのおおぉぉ゛ぉ゛!!?」 「簡単だ。鍵をかけりゃいい。それだけで外からは誰も入って来れなくなる」 「でいぶだぢぞんなのわがらないよおぉぉぉぉ!!」 「そりゃそうだろ。仮に解ったとしてもお前らじゃ閉めれねーよ、饅頭モドキ」 俺の淡々とした答えに、今度こそ完全にうつむいて泣き崩れる糞袋。見苦しい事この上ない。 入れ替わりに今度は白黒が起き上がった。見事なコンビネーションだ。 事前に打ち合わせでもしていたのだろうか?などと要らない事を考える。 「解ったか?この家は俺が住んでる、人間によって作られた、人間のための家なんだよ。 お前らにとっては大した豪邸だろうが、クソ饅頭じゃ何一つ活かせないんだって。 ましてや外敵から身を守る手段も無いんじゃ住み着こうなんぞ到底無理な話さ。」 「じゃ、じゃあどぼじでばでぃざのおうちせんげんは・・・」 「そりゃ俺だって日がな一日中家にいるわけじゃないさ。 鍵はうっかり閉め忘れてたんだよ。お前等は悪運が凄く強かったってだけだな。 納得できないか? なら・・・お前達も起きてる間に狩りをするだろう?そして、それはお前達だけじゃない。 人間だって昼間は狩りと同じようなものに出かけてるんだよ。それも沢山の時間な。 それだけの時間をかけてるから、お前達よりもゆっくりしたところに住めるし沢山美味しい物も食べられる。 元々知恵も、もって生まれた身体も、何もかもが違うんだ。身の程を知れよ、クズ」 「「・・・・・・」」 糞袋達はうつむきながら、黙って聞いている。 「そもそもなんでウチに入り込んだ? どうやら人間が自分達よりも強いものだとは解っていたみたいだが」 「でいぶたちおぢびぢゃんができていまのおうちがすべなぐなっだんでずぅ・・・」 「このまえのあめさんでだんぼーるさんもこわれちゃったしどうしようっておもってたら だれもいないゆっくりしたおうちがあっだがらここをばでぃざたぢのおうぢにじようっで・・・」 一見可哀相に思えるが、子供を作ってこうなったのは自業自得だし 粗末なダンボールの家が壊れて路頭に迷う事など、野良ゆっくりにとっては日常茶飯事だ。 どれも哀れみをかける理由にはなりはしない。 最も、理由があったとしても哀れみなどかけるはずが無いのだが。 「そうか。それはご愁傷様。じゃ、さっき言ったとおりそこらで野垂れ死んでくれ。 あ、ここでは死んでくれるなよ。片付けるの面倒だから二度と姿をみせるな」 「どぼじでぞんなひどいごどいうのぉぉぉぉ!!?」 「おでがいじばず!だずげでくだざい!! がわいぞうな゛でいぶだぢをだずげでぐだざい!!!」 「嫌に決まってるだろ、馬鹿じゃねーの?あぁ、馬鹿なのか。 ・・・いや、まてよ。 おい、少し助けてやろうか」 「ほ、ほんと!!?」 俺の提案に、先ほどとは一変して目を輝かせる糞袋たち。・・・ウゼェ。 「お前達の家は用意できないけど、それ以外の事ならしてやろう」 「なにくれるの?もしかしてあまあまさん?」 「やったー!!あまあまさんだ!にんげんさん。はやくちょうだいね!たくさんちょうだいね!!」 勝手に騒ぐ馬鹿は放っておいて、話を続ける。 「それにしてもお前達も大変だよなあ。 住むところなくした上に、そんなに沢山の子供まで抱えて・・・」 「そうだよ!れいむたちかわいそうなんだからやさしくしてね!!」 「そうかそうか」 「でもおちびちゃんたちはゆっくりできるよ!!ゆゆ~ん♪」 「ゆっくりうまれていいこになってね!!」 「ああ可哀相だなぁ」 頭の蔓に、生意気にもいとおしげな視線を送る二匹。 そんな二匹を無視して 「「かわいいかわいいおちびちゃん!!」」 「だから・・・」 蔓の生えたほうの糞袋の頭に手を伸ばし 「「ゆっくりそだっていってね!!!」」 「ゆっくり間引かれていってね!!!」 蔓の根元を掴んで思いっきり引っ張った。 「「ゆ゛っ!!?」」 うろたえる二匹。そんなことにかまわず、俺は引っ張り続ける。 「い、いだい!いだいぃ゛ぃ゛!!」 「な、なにするの!?やめてよ!いたがってるよ!!」 「知るかよ!こいつらがいなけりゃもう少しお前らも生きやすくなるだろ?」 「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!じんじゃう!おちびちゃんがぢんぢゃうぅぅ゛ぅ゛!!!」 そうしてる間にも糞袋の頭の蔓は、ブチブチと音を立てて引きちぎられていく。 蔓に付いていた実も、千切れるにしたがってどんどん萎んでいった。 千切れる音以外に実からも何かが聞こえてくるが、気にしない。 「ちゅ・・・きゅ・・・・・・ち・・・」 「あ・・・きゅ・・・おきゃ・・・ちゃ・・・・・・」 「ちゃ・・・え・・・きゅ・・・りゅ・・・ちぃ・・・・・・」 「あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!おぢびぢゃんがあぁぁ゛ぁ゛!!!」 「い゛やぁぁ゛ぁ゛!!までぃざだぢのゆっぐりじだあ゛い゛のけっじょうざんがぁぁ゛ぁ゛!!!」 「ハハハハハ!!もう全部死にやがったか?脆いなあ、オイ!さすがクソ饅頭の素だ!! 何が愛の結晶だ。ただの汚ねえゴミ屑じゃねえか!!“いいこになってね!!”だってよ!ハハハハ!!!」 全て萎みきったにもかかわらず、俺はかまわず引っ張り続ける。 「要らないガキはみんなゆっくりせずに死んでいってね!!!」 「「やべでぇぇぇぇぇぇ!!!」」 そして、ブチンという音と共に、蔓が糞袋から完全に剥がれた。 「「「きゅ・・・・・・っ!!」」」 「あ゛・・・あぁ゛・・・おちびちゃん・・・とってもゆっくりしてたのにぃ・・・」 「どぼじでぇ・・・?どぼじでこんなひどいことするのぉ・・・?」 ボロボロと涙を流しながら、騒ぎ疲れてぐってりした糞袋たちが尋ねてきた。 「酷い事とは随分だな。俺はお前達が生きやすいようにしてやったってのに。 まあ何でと聞かれて、強いて言うなら・・・お前等が命を語るのが気に食わなかったってだけだ」 何でもないことのように言い放つ。 「「ぞ、ぞんなぁ゛・・・・・・」」 「まあこれでお前等が人間の家に住むってことがどれだけ無茶な事なのかわかっただろ? わかったらそろそろ本当に出て行ってくれ。もう来るなよ。キモいんだよ、お前ら。 大丈夫だ。今度からはちゃんと鍵掛けとくからもうここには入れないし、安心して惨めに底辺を這いずり回れ」 「や゛だ・・・ゆっぐりじだいぃ・・・」 「ばでぃざ・・・ゆっぐりぃ・・・」 「おらよっ!!!」 「あ゛ぁ゛ぁ゛!おぞらをおぉぉ・・・・・・ぶげっ!!」 「で、でいぶぅ!!・・・ゆ゛っ、ゆっぐりやべ・・・・・・ゆ゛ぶぇえ゛!!!」 結局いつまで経っても出て行きそうにないので仕方なく、抵抗できないほど消耗したところで外に放り投げた。 どこにぶつかったかは知らないが、弱弱しく助けを呼ぶ声が聞こえるのでどうやらまだ生きているらしい。 その声を聴いて少し溜飲が下がった俺は、 手に持っていた蔓を、実ごと足で徹底的に磨り潰して土と混ぜてから、部屋の片付けをするべく窓から家に入った。 勿論思うことは一つだけ。 「ざまあみろ」だ。 ―――――――――― 翌日の夜。用事から帰ってきた俺は、家の門の前に二つの影を見つけた。 ズタボロになった薄汚い糞袋だ。どうやら昨日のやつららしい。 門に必死に身体を押し当てて中に入ろうと無駄な努力を続けていたが、俺の姿を見つけてすぐにやめる。 そしていかにも『私達は可哀相です』とでも言いたげな素振りでこちらを見てきた。 無論それを見ても、百人中九十八人が「潰したい」と思うであろう気持ち悪さだが。 「ゆ・・・にんげんさん・・・」 「れ、れいむたちをたすけてね・・・」 うぜぇ。何をしていたかは火を見るより明らかだが、一応確認しておこうか。 「・・・何の用だ?」 「でいぶたちやっぱりこのままじゃしんじゃうよ・・・」 「もういちどにんげんさんにたすけてもらおうとおもって・・・」 「へぇ、そうか。・・・で、家には入れなかっただろ?」 「「ゆ゛っ!?」」 二匹の顔色が変わった。やっぱりそうか。身体に付いた跡で丸わかりだっつーの。 そんなこともわかんねえのか。バレバレなんだよ、クソ饅頭が。 「だから言っただろ?鍵掛けてるから入れないって」 「ど、どぼじでばれちゃったのぉぉぉ!!?」 「にんげんさんならだませるとおもったのにぃぃぃぃ!!」 「おまえらみたいなマヌケ以外なら誰でもわかるわ、能無しども。 いくら極限状況でも、あんな目にあった次の日にわざわざそこに戻って助けを求めるようなやつがいるかよ。 どうせチビがいなくなってもどうしようもなかったからって、もう一度家に入って盗れるもん盗ろうとしたんだろ?」 糞袋は両方黙っている。図星のようだ。 「だから言っただろ? 万が一の悪運に縋る以外にお前らが人間様の家に入るなんてことなんかできないんだって。 今日はお前らなんかにかまってる時間は無いんだわ。別に全く残念ではないけどな。 だから・・・オラッ!!」 「ゆぶっ!!」 「ゆげぇ!!」 思いっきり糞袋に蹴りをくれてやった。 重い饅頭なのであまり飛びはしなかったが、双方共に片目から頭にかけて深くえぐれている。 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!ばでぃざのおめ゛め゛えぇぇ゛ぇ゛!!」 「いだい゛いぃぃ゛ぃ゛!みえないよぉ゛!でいぶちょっどじがみえないよぉ!!」 激痛と狭い視野に驚いて転がりまわる糞袋に近づいて、更に帽子とリボンもズタズタにしてやった。 「あ゛あ゛あ゛あ゛!!!ばでぃざのずでぎなおぼうじざん゛ん゛ん゛!!!」 「でいぶのまっかなおりぼんがぁぁ゛ぁ゛!!!こ・・・これじゃも゛うゆっぐりでぎないぃぃ゛ぃ゛・・・」 命と同じくらいに大事な飾りを見る影も無い姿にされた二匹を尻目に、俺は門を開いて玄関へと進む。 「これは来るなって言ったのに、また来た罰だ。 俺は優しいから片方の目は残しておいてやるよ。まあ次見たら残りも潰すけど。 じゃ、精々惨めに生きて、無様に野垂れ死んでくれよ!」 あばよ、と言い残して俺は門の鍵を閉めて家に入った。 相変わらず糞袋どもは「どぼじでぇ!どぼじでごんなごどにぃぃぃ゛!!」などと言いながら転がり回っている。 俺の警告を聞いていたかどうかはわからない。 が、また来ても、それからまた来ても、何度来ても、俺はあいつらを殺さない。 「―――思う存分生きてのたうち回れ、クソ饅頭」 ドアを閉める寸前に、そうボソリと呟く。 決して楽には死なせない。俺に関わる限り、全てを生きたまま奪ってやる。 苦しんで、苦しんで、一片の救いも無くこの世の全てに絶望しきって死ね。 これはただの報復。不法侵入に対する報復。 あんなクソ饅頭ごときが人様の部屋を好き放題荒らしまわった。 たったそれだけでも、ゆっくりに対してなら十分な理由になる。 分不相応な野望を持った結果がこれだ。ざまあみろ、クソ饅頭が。 もう一度、ドアの少し向こうで転がっている奴等に向かってそう呟いて、俺は口元を歪めた。 ・ ・ ・ ・ ・ 「どぼじで・・・どぼじでぇ・・・」 片目を失くしたれいむとまりさはかつて夢見た、ゆっくりしたおうちの前で泣き崩れていた。 「ゆっぐりじだおうちさん・・・にんげんざんみだいにゆっぐりじだゆんぜいがぁ・・・」 どうしてこうなったんだろう。 あのおうちさえあれば、何もかもが上手くいくと思っていたのに。 美味しいものが食べられて、生まれてくるはずだったおちびちゃんたちとゆっくり過ごせると思っていたのに。 でもあっさりと奪われてしまった。いや、奪われたんじゃない。 実際に全部人間の言ったとおりになってしまったということは、きっとあの人間が言った事は本当だったんだ。 これはあの人間のおうち。人間のおうちに住むなんて、まりさたちには無理なことだったんだ。 「ばでぃざぁ・・・ごれがらどうずるのぉ・・・?」 つがいのれいむも、もうゆんゆん泣く気力すら残っていない。 これからどうすればいいかなんてまりさにもわからない。 じぶんたちには、なにものこってないから。 ゆっくりうまれてくるはずだったおちびちゃんたちも、 ゆっくりしたものも、そうでないものもみつけることができたおめめも、 れいむとおたがいにほめあった、とってもきれいでゆっくりできるおかざりさんも、 とってもりっぱだったまりさたちのおうち(だと思っていたもの)も、 そして、これからはいままでよりもゆっくりできるだろうとおもえていた、かすかなきぼうでさえも。 もうじぶんたちには、なにひとつとしてのこっていないんだから。 これからどうしようか。 だれか、ゆっくりをかってるやさしいにんげんさんにかいゆっくりにしてもらえるようにおねがいしようか。 ―――だめだ。いやだっていわれてきっところされちゃう。 ものごいさんになって、なにかもらえるようにがんばっておねがいしてみようか。 ―――だめだ。じゃまっていわれてきっところされちゃう。 やさしいゆっくりにたすけてもらえるようにおねがいしてみようか。 ―――だめだ。きっとおかざりもないゆっくりなんてゆっくりできないっていわれてころされちゃう。 それならこれからはれいむとふたりでだれにもみつからないようにくらしてみようか。 ―――どこで?おめめがかたほうないゆっくりじゃ、きっとゆっくりできないものをみつけられないしにげられない。 じゃあだれかからゆっくりをうばってしまうしかないのか。 ―――だれから?こんなにぼろぼろのまりさたちがかてるものなんて、どこにいるの? ―――もういいや。このままゆんせいおわっちゃわないかなぁ・・・ 「う゛ぅ・・・おぢびぢゃん・・・おうぢざん・・・おりぼんざん・・・ゆ゛っぐりぃ・・・ばでぃざ?」 かんがえても、かんがえても、じぶんたちがゆっくりできるすがたがちっともおもいうかばないので、 ぼそぼそつぶやきつづけるれいむをほうっておいて、まりさはかんがえることをやめました。 ・あとがき ゆっくり相手なら適当に屁理屈こねるだけで十分だよ。 ってことで適当に息抜きで書いたやつでも上げときます。 次の作品上げるまでのつなぎになればいいなーって思ったり。 なにか他の方の作品と感じがかぶってそうなのはスルーしてくださると嬉しいです。 あとどちらに蔓が生えていたのかはご想像にお任せします。 正直どっちでもイラッと来るのは変わらないんで。 ここまで読んでくださった方々、本当にありがとうございます! ではまた今度! 小五ロリあき 挿絵 byM1 ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る まりさはやめてやれよはないわー。結局まりさは多少賢かったかもだけど同罪じゃん。 -- 2016-05-12 17 25 22 ザマァw -- 2016-04-15 18 54 58 おい、まりさはやめてやれよ。れいむだけにしろよ。 -- 2016-03-17 06 15 31 僕は小学6年生なので キリッ -- 2016-01-27 23 49 18 ↓あなたは働いているんですか? -- 2014-06-14 09 56 01 まあ、正論だよな 俺達は働いて食料を得てる訳だし -- 2013-11-29 00 15 56 お兄さんはひとつ奪い忘れたようだ。 すべて奪うなら、れいむからまりさを 奪わないとたったひとつ希望が残るよ まぁ、お兄さんの慈悲だろうがww -- 2013-04-07 01 09 13 完全論破ww -- 2013-03-15 01 08 25 あばばばばばっば -- 2012-10-17 19 59 53 ざまぁすぐる -- 2012-08-03 11 42 22 ィヤッホーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ざまあおおみじめみじめお兄さんに拍手ーーー -- 2012-07-24 18 23 32 たまんねぇなぁおい能無し糞饅頭が!あん? -- 2012-03-23 05 16 16 ヒャッハアアアアア!! 糞袋は虐待だぁあああああああ!!! -- 2011-12-16 00 44 48 ゴミ掃除がイヤだから駆除しなかったのに、動けなくなるくらい痛めつけてどうすんだよ -- 2011-07-12 20 24 15 ↓少なくともゆっくりが人間追い出して人間の家に住んでも意味が無いことは確かだろ 稼ぎの無い人間がン億の家に住んでも維持できないのと同じ 身の程を知れってことだ -- 2011-06-27 17 39 09 ↓↓人間の主張の正しさ…? ただの屁理屈だと思うが… まぁ糞饅頭を破壊することに異論はない -- 2011-06-25 14 25 21 やっぱり王道であるテンプレ展開はゆっくりできるね! -- 2011-06-22 04 48 11 最期に人間の主張の正しさと自分のクズっぷりを理解出来た点に関しては まあ、まだ見所のあるまりさだったな。 -- 2011-02-11 22 31 24 まりさかわいそう れいむはどうでもいい -- 2010-12-11 12 39 27 ざまぁwww とても気分爽快だよ、お兄さん! 論破して身分相応判らせて制裁。とってもすっきりー! -- 2010-10-26 22 41 23
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/777.html
※この作品は ゆっくりいじめ系1492 都会派ありすの憂鬱 ゆっくりいじめ系1500 都会派ありす、の飼い主の暴走 ゆっくりいじめ系1512 都会派ありすの溜息 ゆっくりいじめ系1535 都会派ありすの消失_01 ゆっくりいじめ系1536 都会派ありすの消失_02 ゆっくりいじめ系1790 あるクリスマスの出来事とオマケ の続編です。過去作を見ていないと分からないと思われます ※この作品ではありす=レイパーという考えは捨てて下さい ※途中まで「ゆっくりいじめ系2024 都会派ありすの驚愕」と同じ展開ですので描写を省略します 十二月三十一日。大晦日。 本人は生涯あずかり知らぬが、生き別れの姉であるまりさを襲って子を孕ませた十二月二十五日より、六日経ったその日。 ありすは一人の男の手に渡った。 長い長い年越しだった。 固くなった体に刃を通され、内蔵にも等しきカスタードクリームを傷つけられた。 目の前で同胞達が傷つけられ、死んでいくのを目の当たりにした。それらが全て、自分の体を治すためだと理解もした。 年が明けて、陽も昇って。 長い一夜の末、ありすはかつての姿とはまるで様変わりしてはいるものの、いずれ自由に動かせるようになる体を手に入れた。 どこにも火傷をしていない、健康体である。 ようやく長い苦しみの末、健康な体を手に入れたというのに、ありすは幸せではなかった。 目の前の地獄、惨劇から目を逸らしたかった。 だが、それも叶わず。 ありすがどうすることも出来ないまま、ありすの体を改造した部屋に次々と別の人間がやってきた。 そして、その中には 「お゛……ね゛ぇ゛…………ざ……」 「…………え?」 かつて、ありすの命を救い、ありすと一緒に幸せに暮らしていた、ありすがずっと会いたいと願っていたあの女性がいたのだ。 ありすは枯れていたはずの涙を流した。ずっと、ずっと願っていたものと会えた喜びに。 なんという神のきまぐれか。ありすはまた、女性と暮らすことができるうえに、待ち望んだ家族とも一緒に過ごすことが出来るようになった。 「おね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ざぁぁぁぁぁぁん!!! もうやべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」 快音が響く。 女性が振るったハエ叩きが、ありすの横っ面をひっぱたいた音だ。 ありすはかつて暮らしていたあの部屋へと帰ってきた。我が子と一緒に。 そして、再び女性に虐待される日々へと戻ってきたのだ。 女性は虐待するゆっくりと愛でるゆっくりを完全に分けるようになった。 ありすと子ありすは虐待する側のゆっくりだった。 思いっきり頬を叩かれたありすは痛みを堪え、目に涙を溜めてプルプルと震えている。 どれだけ力強く叩こうとも所詮ハエ叩き。致命的なダメージにはなりえないが、それでもありすにとっては大きな痛みを味あわせていた。 精神的な面においても。 ありすは少しでも女性から離れようとじりじり這おうとしたが、それを阻止するようにビシビシハエ叩きが振るわれる。 右頬を叩いたら左頬も。下顎を叩いたら額も。 振るわれるハエ叩きは、ありすを苛む。叩かれて顔が震え、雫が飛び散る。 ありすは後悔していた。家出をしたことを。どんな仕打ちを受けようとも、ありすにとって女性は大好きな恩人である事に変わりはないのに。 どうして逃げ出してしまったのか。どうしてもっと信じてやれなかったのか。いつか、いつか元の優しい女性に戻ってくれるだろうと。 だから再び女性と出会えて、また一緒に暮らせるなんて奇跡にありすは感謝した。概念は理解していないが「神様」とやらに感謝もした。 再会した女性はいつかの優しい表情で、ありすが会いたかったあの頃の女性に戻ったと思えたのに。 そんな事なんて全然なく、女性は別れる直前と同じように、ありすに虐待を施している。 「お゛ね゛ぇざん……どぼじで……」 「ありす、私ね」 女性が口を開いた。 それはありすに言い聞かせているようにも、独り言を言っているようにも聞こえる。 「ありすが家出しちゃった時、とっても後悔したの。なんて酷いことをしちゃったんだろう、って」 振るわれたハエ叩きが、ありすの右目付近をひっぱたいた。乾いた音と共にありすの涙がまた飛んだ。 「必死で探したの。時間の許す限り、走り回って。ビラも作って配ったし、ネットで情報を募ったりもしたわ」 返す手で振るわれたハエ叩きが、ありすの口元を叩いた。「ゆぶっ!」と潰れた声がありすから漏れた。 「もし、もしまたありすと出会えたら、もうあんな酷いことは辞めよう、って思ったの」 その言葉を聞いて、ありすの目に希望の光が宿った。その光に向かい、女性は腕を振るった。バチン、と左目に当たる。 咄嗟に瞼を閉じたため、眼は無事だがありすは痛みに悶える。いや、痛みよりも哀しさが勝っている。 「でもね、こうしてまたありすと出会えて、思い直したの」 グイッ、と片手でありすの髪を持って持ち上げる。宙に浮いた状態のありすにハエ叩きで往復ビンタを浴びせる。 右頬も、左頬も、底部も顔面も打ち付ける。 「これが、私の愛情表現。これが私のありすへの愛なの。今の私はもう、こういう形でしかありすを愛せないの」 ありすの髪を掴んだ手を離し、ありすが床に落ちる。ビタン、と底部を強かに打ちつけて、ありすの涙がボロボロと零れた。 「ありすのあの可愛い赤ちゃん達にもそう。とてもそっくりね。可愛くて可愛くて、ありすと同じように愛しちゃいたい」 女性のその言葉に、ありすはビクッと跳び上がる。恐る恐る、自分の子達へとありすは視線を向けた。 「やめちぇ! みゃみゃをいじめないでっ!」 「ゆえぇぇぇん……みゃみゃ……」 「ゆっくいできないわ……」 「ごんなのときゃいはじゃないわぁ……」 ありすの視線の先、ありすがハエ叩きで叩かれる横ではありすの子である子ありす達が身を寄せ合ってガクガクと震えている。 決してハエ叩きに巻き込まれる位置にはいない。そんな位置から戦々恐々と飼い主である女性に訴えかけている。母を虐めないでくれと。 ありすはその姿に涙する。産まれてから何日も会ってなかったというのに、一目で自分が母親だと認識してくれた、愛しの我が子。 そんな自分の子供達が、自分をかばってくれている。自分と、同じ目にあおうとしている。 「だーめ♪」 女性は子ありす達に明るくそう答えると、ハエ叩きを子ありす達の真横の床にたたきつけた。 バチンッ、と響いた音に子ありす達はビクッと跳ね上がりあっという間に後退する。ありすが使っているベッドに潜り込み、毛布をかぶってガタガタ震えている。 「ゆ゛ぅ……ありずのあがぢゃ──ゆびゅっ!!」 その様子を横目で見て我が子の安全に安堵した。決して薄情などとは思わない。 今の女性から離れておいて欲しい。それがありすの今の願いだった。 そんな安心して表情が緩んだありすの顔面に、野球ボール大のゴムボールがめり込んだ。 「びゅぶっ!?」 「さぁて、ありす。今度はキャッチボールしようか」 跳ね返ってきたボールを手に取り、女性はとても楽しそうに笑う。その顔はまるで子供のような無邪気さに溢れていた。 そんな女性とは対照的に、ありすの顔はグチャグチャの泣き顔。ボロボロと珠のように涙は零れ、心は今もなお暗闇に閉ざされている。 一度は希望の光に照らされて開いた扉も、今はもう、固く閉ざされている。 ありすが望んだ女性は、もう居ない。それは長い別離を挟んでも変わらなかった。 「いくよ、ありす」 意気揚々と女性はボールを構える。ありすは逃げることも受けることも出来ないまま、その場で立ち尽くす。 無防備なありすの顔面にボールがめり込んだ。 百九回。 「ぼうやべでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」「だづげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!」「いぢゃい゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」と叫び続けるありすに構わず、女性がボールをありすにぶつけた回数だ。 母親の叫び声が響く中、子ありす達はいずれ自分たちにくるであろう暴力に怯えて震えていた。 「ふぅ、楽しいね、ありす」 ゴムボールをさんざんありすにぶつけた女性は、ありすを透明な箱に閉じ込め、その中に牛乳を吸った雑巾を入れた。 ありすの体は既にボロボロ。そんな状態に加えての悪臭による虐待である。 「ゆぐっ、えぐっ、おねえざん……どぼじで……」 「前にも言ったでしょ。ありすが可愛いから♪」 それでもありすは完全に諦めたわけではなかった。ありすはまだ忘れていなかった。忘れることなど出来るはずがなかった。 自分を救ってくれた、あの優しい姿を。仲良く幸せに暮らしていた、あの姿を。 そんなありすの願いを、女性は一顧だにしない。ただ己のやり方で己を愛情を注ぐのみ。 女性はありすと雑巾を入れた透明な箱を脇に追いやると、今度はありすのベッドの毛布を剥ぎ取り、子ありす達をベッドから叩き落した。 「さぁ、今度はおちびちゃん達遊ぼうね」 明るく言い放つ女性に対し、子ありす達は一様に泣いている。 その光景を悪臭で充満している透明な箱の中から、ありすも見ている。その目はずっと乾いていない。 ここに戻ってきてから、ありすは泣いていない時間の方が少なかった。 「ゆぐっ……えぐっ……」と泣きじゃくる者や、じりじりと後退する者。 「みゃみゃぁぁぁぁぁぁ!!」と母親のありすが閉じ込められた透明な箱に駆け寄る者や目に涙を溜めてぷくーっ、と威嚇する者。 姉妹の後ろに隠れてガタガタと震える者。ギュッと目を閉じて現実逃避する者。涙をためて決死の覚悟で女性に体当たりする者。 子ありす達はそれぞれがそれぞれの反応を示す。 女性はそんな愛らしい反応を見せる子ありす達を、平等に虐待していった。 「お゛ね゛ぇざんやべでっ!!! ありずのあがぢゃん、いぢめないでっ!!」 「み゛ゃ゛み゛ゃ゛だじゅげでぇ゛ぇ゛ぇ゛!! ゆぶっ!? ゆ゛ぁ゛……あんよが、ありずのあんよ゛がぁ……」 一匹の子ありすは底部をプラスチックの定規で叩かれ続けた。 バチンバチンと乾いた音が響く度、子ありすは足を痛めつけられる痛みで涙した。 「ゆ゛っ……おねぇざん、ありずのあがぢゃんだげはゆるじで……」 「ゆ゛え゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ん゛!! だじでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 一匹の子ありすはジャストフィットする小さな箱に閉じ込められた上で激しくシェイクされた。 上下左右に激しく揺れ動く箱の中、子ありすは体中を箱の内部にぶつけ、目を回した。 「ゆ゛あ゛ぁ゛ぁ゛……ありずのあがぢゃんが……やべで……」 「ゆぐっ……いぢゃいわ゛……だじゅげで……」 一匹の子ありすは剣山の上に置かれて放置された。 自重はそれほどなく深くは刺さらないが、底部をまんべんなく針で刺された上にその場から動くことも出来ないありすは絶え間ない苦痛に涙した。 「おねがいじまずっ! あがぢゃんだげはだづげでぐだざいぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!!」 「ぼうやめぢぇ……ありずわるいごどじでないわ゛……」 一匹の子ありすは何度も何度も高い所から床に落とされた。 体が小さく軽い子ありすは高い場所から落ちても死にはしないが、何度も何度も床に叩きつけられて皮はボコボコだ。 「なんで……どぼじでやべでぐれないの゛…………」 「ゆ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!!!」 一匹の子ありすは舌に釣り針を通された状態で吊るされた。 針が舌を貫通する痛みと自重によって舌が引っ張られる痛みに、子ありすはまともに叫ぶことも出来ずジタジタと空中でもがいた。 「おねぇざん……もどっで……もどのやざじいおねえざんに……」 「ゆびっ! ゆぶっ! いぢゃい゛ぃ゛ぃ゛……ありずおうぢがえ────ゆぴゅ!!」 一匹の子ありすはひたすらにデコピンされ続けた。 子ありすの大きさでは殆ど全身攻撃になる。全身をくまなく指で弾かれ続けたありすは机の上から落下して全身を激しく打ち付けた。 「ゆっぐり゛……ゆっぐり゛じでいっでね……おねぇざん……」 「ゆっーーーー!!! ゆ゛っー!!!!!」 一匹の子ありすはひたすら走らせ続けられた。 女性がわざと外すように金槌を振り下ろし、子ありすはそれから逃げるように跳ね続ける。最後に体力が切れて立ち止まったところを軽く横殴りで金槌が振るわれ、子ありすは壁に顔面を打ちつけた。 女性の虐待には命の危険は伴わない。 ありすが居ない間もゆっくりについて学んだ女性は、ゆっくりを殺す殺さないの境界を十全に弁えていた。 生かさず殺さず。可愛いありす達を決して殺すことなく、可愛い泣き顔を見れる虐待を施す。 生き地獄。女性の今の虐待方針はまさにそれだった。 「さて、皆、今日もゆっくりできたわね。明日もゆっくりしましょうね」 虐待が終わった子ありす達を、それぞれ別々の透明な箱に入れていく。 子ゆっくりサイズの小さな箱。身動きがまったくとれない窮屈なそこに詰めていく。 子ありす達は皆、痛みや疲労で動けない。泣きじゃくったり、放心したり、無抵抗のまま透明な箱に詰められた。 「それじゃあ晩御飯にしようか」 そう言い、女性は台所へと向かった。 残ったのは透明な箱に押し込められた、ありす、子ありす七匹の八匹家族。 その姿を見れば十匹中十匹のゆっくりは「ゆっくりしていない」と言うであろう。そんな、悲惨な光景。 ありすは可愛い我が子が痛めつけられる様を、何も出来ないまま悪臭が立ち込めるなか見続けた。 子が痛めつけられる、悲惨な状況から目を背けたいという気持ちよりも、我が子が危険な目にあっている光景から目を離したくなかったのだ。 目を離している間に、どうなるか分からない。何かが出来るというわけではなかったが、それでも目を離したくなかったのだ。 ゆっくり達の嗚咽が響く部屋の中、ありすは静かにまた涙を流した。 もう、叶わぬ願いなのだろうか。幸せな暮らしを望むことは、もう許されないことなのだろうか。 今目の前で泣きじゃくっている子達にも、自分がかつて居た幸せな世界を見せてあげたかった。それすらも、叶わないのだろうか。 もし、別の未来では自分達が幸せに暮らしている世界があったのかもしれないと思うと、ありすは泣かずにはいられなかった。 どうして、そんな世界に居ないのだろうかと。 夜。一週間の半分は食事も虐待だが、残りの半分はまともな食事もある。 だが、この日はまともではない食事だった。ありす達の目の前にあるのは、唐辛子だった。 砂糖と混ぜてはいるものの、赤いそれが見え隠れしている。 ありすも子ありすも皆透明な箱から出されてはいるが、触れ合うことは許されない。 食事中にそんな事をすれば、行儀が悪いと言われて透明な箱に押し込められ、また酷い目に会うからだ。 だから、ありすも子ありすも、互いに言葉だけを交わすのみ。 一匹ずつにそれぞれ用意してある皿。名前もちゃんと書いてある専用の皿に、今晩の食事が盛られている。 唐辛子。いくら砂糖と混ぜていても、辛味はゆっくりにとって毒である。 過剰に摂取すれば死に至るだろう。だがこの女性のことだ。きっと致死量を見極めて、全部食べても大丈夫なようにしているに違いない。 ありすは知識から、子ありす達は本能から唐辛子の辛味を察知して口にしようとしない。 女性は一人、普通の食事をとりながらありす達に言った。 「どうしたの? 食べないの?」 「ゆぅ……おねぇさん、これはゆっくりできないよ……」 ありすは言った。勇気を振り絞り。今の女性に口答えすることがどんな事に繋がるか分からないほど今の状況は理解できていないわけじゃない。 それでも、自分はともかく子ありす達のためにも、こんな食事ではなくもっと美味しい食事を食べさせてあげたかった。 せめて、せめて生まれたばかりの子供達には「ゆっくり」を味合わせてあげたいのだ。 「なぁに言ってるのありす。ちゃんと食べやすいようにあまあまも混ぜてあげたでしょ?」 「ゆぅ……でも……」 「食べ残したらお仕置きよ」 女性のその言葉で、子ありす達はビクゥと跳ね上がった。 お仕置き。ここに来た最初の日にそれを受けた子ありす達はそのトラウマを呼び起こす。 「ゆ゛ぅ゛……おちおきはいやだよっ!」 「ゆっぐちだべるわっ!」 子ありす達は一斉に食事を開始した。自ら毒である辛味を食す。 ガツガツと勢い良く口に含んだはいいが、それもすぐにピタリと止まる。 「ゆ゛ぐぅ゛……っ!」 「ゆ゛げぇ゛ぇ゛ぇ゛」 「ごれ、どぐはいっでる゛ぅ゛……」 中身を吐きこそしないものの、皆一様に苦しむ。 泣く者。バタバタ暴れる者。混ぜられた砂糖を上回る辛味の辛さに子ありす達は悶え苦しんだ。 その光景を見て、女性は微笑む。 その光景を見て、ありすは悲しむ。 食事が終わるまでの間、ありすは片時もゆっくり出来なかった。 自分もまた、辛味で苦しみながらも、頭の中はゆっくり出来ていない子達の光景で一杯だった。 食事の後、子ありす達は皆睡眠へと移った。 食後はたまに女性が風呂に入れてくれることもある。ありすが大好きだった入浴だ。 今の生活では入浴だけがほぼ唯一の安らぎと言っていい。入浴時には女性は虐待を行なわないからだ。 もっとも、これまで行なってこなかっただけでこれからは行なうかもしれないが。 どちらにせよ、この日は入浴は無かった。 子ありす達はそれぞれの子ゆっくり用透明な箱に入れられる。 それが子ありす達のベッドなのだ。寝ている間に箱に入れられた子ありす達は、寝ていてもわかるのか箱の窮屈さに寝顔をゆがめた。 ありすだけは透明な箱ではなく、かつて使っていたベッドだ。女性が就寝すると同時に、ありすもベッドに入って眠る。 自分が先に眠ったら、もしかしたら自分が寝ている間に子が虐待されるかもしれないと考えたからだ。 そうして深夜。女性が寝静まった後ありすはベッドから這い出て子ありすが眠っている箱へとにじり寄った。 一日の虐待の疲れで熟睡している我が子の顔を、じっと見つめるありす。 透明な箱に顔を押し付けて、我が子と触れ合いたい気持ちを露にしている。 ありすはまだ一度も子ありす達と触れ合っていない。 すーりすーりしたかった。ちゅっちゅもしたかった。だが全て許されていない。 子ありすがこの透明な箱から出る時、それは女性が虐待する時だからだ。 ありすが夢見た幸せな家族生活はここには無い。 テレビ等で見た幸せなゆっくりの家族を、ありすはまた夢想する。あんな、あんな幸せな家族との触れ合いをありすは夢見ていた。 儚い、夢を。 ありすはずっと透明な箱に寄り添い、そのまま眠った。 決して安らかとはいえないありすの寝顔に、つっと雫が一筋流れる。 ありすはこれまでの波乱のゆん生で、ただでさえ短い寿命を半分以上も減らしてしまった。 縮まった残りの寿命。短い生涯をありすは虐待の毎日で送る。ゆっくり出来ない生き地獄を。 だが、そんな地獄の中でも、小さな幸いはあった。 何故なら、死ぬまで会いたかった女性と、家族と一緒なのだから。 ただ、願わくば。 自分達が幸せに生きる世界も、見てみたかった。 おわり ───────────── あとがきのようなもの 都会派ありすの終わり方別バージョン byキノコ馬 ┌─■────┬─────┴─□ └─□ 1 3
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/580.html
あるまりさの一生 12KB ※駄文、稚拙な表現注意。 ※俺設定注意 バイン、ドン。バイン、ドン。バイン、ドン。 森の中に断続的に響き渡る音。 どうやらこの森にある大木から聞こえてくるようだ。 木に向かって一心不乱に体当たりをし続けるゆっくりまりさが一匹。 脆弱極まりないゆっくりの体を大木にぶつかり続けた結果、体中傷だらけ。帽子もボロボロだ。 体の傷がかなり古いものがあることから考えて昨日、今日始めたわけではなさそうだ。 このまりさけっして気がふれているわけではない。 まりさには目的があるのだ。 命をかけてでもやり遂げねばならない目的が。 あるまりさの一生 作、長月 まりさはあるゆっくりれいむとゆっくりまりさの末娘として生をうけた。 胎生にんっしんっで生まれた姉れいむたちとやさしい両親。 まりさのゆん生はとてもゆっくりしたものだった。 しかしその幸せもある日突然こわれることになる。 その日まりさは家族とピクニックにいっていた。 いままで見たことのない場所に姉たちとともにはしゃぎまわる子ゆっくりたち。 そうやって遊びまわって疲れたまりさは木陰で昼寝をすることにした。 母が歌ってくれるゆっくりした子守歌をBGMにすやすやと寝入る子まりさ。 たっぷり遊んで、ゆっくりお昼寝。この時まりさは最高にゆっくりしていた。 そんななか鬼ごっこをしていた子れいむが興奮しながら跳ねてきた。 大量の野菜を見つけたので、家族全員で食べようと言うのだ。 お野菜ときき色めきだつ親ゆっくりたち。寝ている子まりさには後で食べさせることにし、のこりの皆でその野菜のもとにいくことになった。 しかしこの時親れいむたちは知らなかった。 その野菜のある場所は人間には畑といわれていること。 そしてその畑の所有者がすぐ近くにいることに。 昼寝から起きて寝ぼけまなこで家族を探していたまりさは愕然とした。 そこにあったのは家族であったゆっくりたちの死骸。食べかけの野菜が散乱する中、餡子をそこらじゅうにまきちらし、苦悶の表情で息絶えていた。 そしてその死体を横目に見ながら悠然と立ち去っていく男。 あの男がやったのか。まりさは直感的に思った。 男の背中を見ながら、歯軋りしつつまりさは誓う。 絶対家族の敵をとってみせる、と。 男が去ったあとまりさは家族の死骸のそばで声を上げて泣いた。 復讐の方法としてまりさがまず考えたのはドスの存在だ。 ドスは強い。大人のゆっくりと比べてもずっと大きいし、ドススパークもある。 そう思い、知る限りのドスたちに家族の敵討ちをお願いした。 子ゆっくりの身で山のなかを駆けずりまわるのはけして楽ではなかった。家族の無念を思えばの行動だといえる。 しかしこのまりさの懇願に誰一人として了承するドスはいなかった。 当然だ。ドスになるほどのゆっくりなら人間に手をだせばどうなるか知っているし、知らないような馬鹿やゲスは人間に真っ先に駆除されてしまうからだ。 ましてや今回の件はまりさの家族が人間の畑を荒らしたことが事の発端である。かわいそうではあるが同情はできない。 それがドスたちの総意だった。他のゆっくりたちも同じだろう。 普通のゆっくりならこの時点であきらめるだろう。それが賢い判断だ。 しかしまりさはあきらめられなかった。 目をつぶれば、家族が死んだときの苦悶の表情で敵を討ってくれと叫んでいる。 ドスが当てにならないのなら自分が。 こうしてまりさの復讐への日々は始まった。 まりさは思う。 あの人間は強い。今の自分では絶対勝てない。 このまりさはけして馬鹿ではなく、ゆっくりと人間との圧倒的な力の差をきちんと理解していた。 その力の差を少しでも埋める為には努力しかない。ゆっくりの唯一の攻撃方法である体当たり。これを鍛えれば。 この日よりまりさの特訓が始まった。 早朝より自分の巣の横にある大木に延々と体当たりの練習をし続け、これを夕方日が暮れるまでやり続ける。 腹がすけばその辺にある適当な雑草を口に流し込むように食べる。 本来ゆっくりはこんなことはしない。 人間でも食べれるような野草や木の実、もしくは虫や小動物を選び、「しあわせーっ」と言いながら食べるのが一般的だ。 しかしまりさにはこの方法しかなかった。 もとより狩りの仕方など教えてもらっていないので野草の生えている場所などわからないし、虫をとる方法も同じだ。 なにより自分は復讐に生きるのだ。一分、一秒が惜しい。 最初のうちは何度も吐いてしまい、自分の餡子まで戻してしまうこともあった。 もはや拷問に近いといっても過言ではないこの所業。 しかしまりさは耐え抜いた。苦さ、えぐみ、青臭さをがまんし、一気に飲み込む。 当然「しあわせー」などとは真逆の気分だ。だがここでやめる訳にはいかない。 全てはあの人間に復讐する為に。 数ヶ月後冬が来た。当然ゆっくりたちは冬ごもりを始める。 しかしまりさにはできなかった。 親に教えてもらっていないのだから当然だ。保存食となる植物など知るはずもない。 雪で閉ざされた巣の中でまりさは食べ物を探し回る。すでに体の大きさは成体に近いが空腹には勝てない。 いままでなんとか巣の中に生えていたコケや枯れ草、時には自分のうんうんを食べて食いつないできた。 しかしそれも限界だ。もはや体が黒ずみ始めている。 なにか・・・食べ物・・・食べたい 食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物 もはやまりさは発狂寸前。餓死するほかない様に見えた。 しかしまりさは死ななかった。 なんとか巣の土や石を喰らい空腹をごまかす。何度も吐きかけるが歯を食いしばり強引に飲み込む。 自分には目的がある。それまで死ぬわけにはいかない。 全てはあの人間に復讐する為に。 その一念でまりさは不可能と思われた越冬をなしとげた。 そして春が来た。待望の春が。 まりさはふらふらと巣から出てあたりに生えている雑草を貪り始めた。今回ばかりは雑草もまずく感じない。 ばりばりと手当たり次第に食い尽くす。 「ふふっ、すごいしょくよくね。そんなにおなかすいていたの?」 まりさに話しかけるゆっくりが一匹。ゆっくりありすだ。 「ありすはありすよ。ゆっくりしてってね。」 「まっ、まりさはまりさだよ。ゆっくりしてってね。」 ゆっくり同士の典型的ご挨拶。初対面だがすっかり仲良くなれたようだ。 その後ありすとは毎日顔をあわせるようになった。 たわいもない世間話にお歌をうたいすーりすり。 まりさは楽しかった。まるで家族がいたころのあの幸せが戻ってきたようで。 しかし同時に不安だった。 復讐をはたさずこのまま自分だけ幸せになっていいものか。 夜、夢の中で死んだ家族たちが「敵を討ってくれ、敵を討ってくれ」と訴えかけてくる。 復讐こそが全てだったはずなのに、今の自分はそれを忘れていないかと。 そんななかまりさはありすからプロポーズを受ける。 「こっ、こんないなかものなおうちじゃなくて、いっいっしょにありすのとかいはなおうちにすまない?」 素直になれないありすなりの精一杯の告白。 しかしまりさはこの申し出を断った。 家族の無念を晴らせずに自分だけのうのうと生きるわけにはいかない。だからありすと一緒にゆっくりするわけにはいかない。 それがまりさの出した答えだった。 それを聞いたありすは目に涙を浮かべそのまま走り去ってしまった。 これでいい。これで良かったんだ。 まりさはそんなありすの姿を見送りながらそう思った。まるで自分自身に言い聞かせるように。 この日体当たりの練習を再開したまりさの頬に光るものがあったが、それが汗なのか、それとも涙だったのかは誰も知らない。 それ以降まりさとありすは出会うことはなかった。 そして月日は流れた。 「ゆう・・・。いよいよだよ・・・」 緊張した面持ちでつぶやくまりさ。その視線の先にはあの時の男が畑で野良作業をしている。 そう今日が敵討ち決行の日なのだ。 あれからまりさは体当たりの練習を続けつつ、家族を殺した男への復讐の方法について考えていた。 いくら自分が強くなったといっても相手は人間。正面から戦えば勝ち目は薄い。 なんとか不意をついて倒すほかない。 そこでまりさが考え付いたのが川へ突き落とすというものだった。 このあたりの川は水深が深く流れも急だ。先日の大雨で増水もしている。 その上転落防止の柵やガードレールもなく、隠れる為のしげみもたくさんある。 ゆっくりにしてはなかなか上出来な作戦だった。 男の帰り道に先回りし、作戦を決行する。そのための近道もすでに調べてある。 やっと、やっとだ。 やっと敵が討てる。 そう思い、ニヤリと笑うまりさの目にあるものがとまった。 それは男のつくっている野菜だった。急に腹の虫がなきだす。 思えばここのところ復讐にばかり気を回しすぎて雑草すらろくに食べていなかった。 このままでは空腹で力が出ず計画に支障が出るかもしれない。 ちらりと男の方を盗み見る。男は一休みしているらしく麦わら帽を顔にかぶせ昼寝をしている。 今ならばれない。そっと野菜にしのびよるまりさ。思えばあの時家族が最後に食べていたのもこのお野菜だ。 そう感慨深げに赤いお野菜に舌を伸ばしひとつ口に入れた。生まれてはじめてのお野菜。どんな味なのか。 次の瞬間、まりさに衝撃がはしった。 「かっ、からぃぃぃぃぃいいいいぃぃいい!!!」 口から火を吐くような辛さに思わず大声をだしてしまうまりさ。 それもそのはず。まりさが食べたのはトウガラシ。ゆっくりにとっては猛毒である。 のたうち回りながらなんとかトウガラシを吐き出すまりさ。 本来なら即死してもおかしくないが、食べたのが少量だったのが幸いし、体にしびれは残るものの大事には至らなかった。 「なんだ?どうしたんだ!?」 悲鳴を聞きつけ男が駆け寄ってくる。 まずい。このままでは家族のように殺されてしまう。 見つかった以上戦うしかない。まだしびれの残っている体で身構えるまりさ。 勝つんだ。勝って死んだ家族の無念を晴らしてみせる。まりさは男をきっと見据えた。 しかし、男の言葉は予想外なものだった。 「あはは。怖がらなくていいよ。私は君に何もする気はないから。」 えっ この男 何を言ってるんだ? まりさにとってこの男は冷酷非道なゆっくり殺しで家族の敵だった。そいつが自分に向かってにこやかに笑っている。 あまりのことに呆然とするまりさ。更に男は言葉を続ける。 「そこにある野菜は君たちにとって猛毒なんだ。もしどうしても野菜が欲しいというのなら後で私の家にきてくれないかな。売り物にならないクズ野菜を分けてあげるから。」 男は変わらず微笑んでいる。まりさは恐怖した。 男にではない。何かもっと根源的な自分の存在意義を揺るがしそうな恐怖。 次の瞬間まりさは脱兎のごとく逃げ出した。その恐怖から逃げ出すように。 後にはぽかんとした男が一人残された。 まりさは自分の巣に戻っていた。 だが恐怖は消えなかった。まるで熱病にでもおかされたのように体の震えが止まらない。 違う。 あの男はいい人なんかじゃない。きっとまりさを油断させるためにあんな事を言ったんだ。 あいつが家族の敵なんだ。 自分は・・自分は間違ってなんかない。 そうだ。思い出せ。家族の死に様を。あの苦悶の表情を。 必死に自分の中の恐怖を怒りで塗りつぶそうとする。 しかし気づいてしまった。 普通人間がゆっくりを駆除する場合踏み潰すか、クワなどで叩き潰すかのどちらかだ。 踏み潰す場合靴のあとが、クワで叩き潰す場合クワのあとがそれぞれ残る。 だが家族の死骸にはどちらもそんなあとはついていなかった。餡子を吐き出していただけだった。 あれは毒キノコなど食べたときの症状だ。 そこにある野菜は君たちにとって猛毒なんだ。 男の言葉がまりさの脳裏によぎる。 認めたくない。しかし認めざるをえない。 そう。すべては事故だったのだ。畑に生えていたトウガラシを家族全員で食べてしまい中毒死。それが真相だ。 男も冷酷非道なゆっくり殺しなどではなく、むしろバカがつくほどお人よしで、あの時もゆっくりを潰すためではなく、トウガラシを食べるのをとめる為にまりさの家族の元へ来ていたのだ。結局遅かったわけだが。 「うおあぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!」 真実に気づいたまりさは叫んでいた。叫ばずにはいられなかった。 まりさにとってもっとも恐ろしいこと それは死ぬことでも 虐待されることでもなく 自分の復讐が否定されること、つまり 自分の一生が否定されること。 巣の中でまりさは歌を歌っていた。 焦点の合わない何も映さない目をして。 歌っているのは子守唄。最後に親れいむが歌ってくれたあの歌だ。 今までの自分のゆん生はなんだったのか。 おいしいご飯さんを食べるしあわせ ゆっくり日向ぼっこするしあわせ お嫁さんとすっきりするしあわせ おちびちゃんとゆっくりするしあわせ 特訓で命のつぎに大事なおぼうしをボロボロにして すべてを捨てて復讐のためだけに生きてきた。 どんなにつらくても家族の無念をはらすためだけにがんばってきた。 ゆっくりでありながらゆっくりを捨てて生きてきた。 でも全部無駄だった。 全て徒労にすぎなかったのだ。 まりさのこころは壊れてしまった。もう戻ることはないだろう。 まりさは歌い続ける。もう何も映さない瞳で。 まりさは歌い続ける。自分が死ぬそのときまで。 やさしくもどこか物悲しい子守唄がやんだのはそれから三日後のことだった。 あとがき 初めて希少種も品種改良種もでてこないネタでしたがどうでしたでしょうか?ご意見、ご感想等コメントで書いてくれると励みになります。 今まで書いた作品 ふたば系ゆっくりいじめ 176 ゆっくりちるのの生態(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 185 選ばれしゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 196 新種ゆっくり誕生秘話 選ばれしゆっくり番外編 ふたば系ゆっくりいじめ 208 ゆっくり見ていってね ふたば系ゆっくりいじめ 218 またにてゐ う詐欺師てゐの日々 ふたば系ゆっくりいじめ 227 VS最強のゆっくり 史上最低の戦い ふたば系ゆっくりいじめ 247 夢と現実のはざまで 長月の作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る とてもいいと思います! -- 2020-07-05 15 15 00 ざんっしん!だね。オモロー -- 2015-12-20 22 13 20 まりさ、、、、、、 -- 2013-07-13 06 18 24 ↓なんだ、お腹空いているのか -- 2012-09-10 16 17 34 食べ物食べ物食べ物食食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物べ物食べ物食べ物食べ食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物食べ物 -- 2012-08-06 14 49 37 ザマー!!ゴミクズザマー!!そもそもゴミゆっくりが数ヶ月鍛えた程度で人間をつき落せるかってーの 頭悪すぎて俺のコメントまで頭悪くなっちまったじゃねーか!! こりゃあ善良なゆっくりと屑ゆっくりの差別作品読んで落ち着くしかねえな!! -- 2011-11-09 01 44 12 一番下は駅のホームで足を滑らせてゆっくりしね! -- 2011-08-22 14 32 31 返り討ちかと思ったら…… 意外な展開で驚いた -- 2011-03-29 13 21 34 ゆっくりは結局、破滅の道を行くしかないんだな -- 2011-03-01 19 41 05 ただのゴミか -- 2010-12-18 21 08 45 ドス達に自業自得だと言われた時に復讐やめときゃよかったのに。 他人の者に手を出すゲスの努力は報われないな… ほんの少しの分別が有ったのが悲劇か -- 2010-10-03 14 05 48 良いバカだからちょっと可哀想、修行の成果も虚しく人間に潰される方がすっきりー -- 2010-08-24 23 12 14 そしてゆっくりは皆バカだから自滅をとことん楽しめるんだねー -- 2010-07-17 00 58 08 バカの自滅は楽しいな♪ -- 2010-06-21 11 35 47
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/668.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 307 ぱぺっとショウ/コメントログ」 このおにいさんをにんぎょうにしてゆっくりさせてあげたくなりました。 -- 2010-01-11 23 59 04 おもしろかった どうせならドスも潰してほしかった -- 2010-07-07 23 20 46 トライガンネタがやりたいだけならよそでやれ。 -- 2012-03-14 01 41 43 ↓トライガンネタが嫌なら注意書き見て読む前に帰れ -- 2013-01-17 10 25 16 お飾りがあれば十分かと思ったが、 1人で群れを演じるには人形はいい方法だね!GJ -- 2018-01-16 18 10 54
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1762.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション/コメントログ」 ゆんやー -- 2010-07-13 09 07 35 さすがに他の人間も世界に恥をさらしたくないとみえるww<競技人口はあまり多くない -- 2010-11-13 21 25 55 実はお姉さんでしたオチが多すぎるよ! -- 2010-11-22 21 06 19 確かに実はお姉さんでしたオチには飽き飽きだ -- 2011-10-19 04 28 24 オチに飽きたお前ら2人は死ね^^ -- 2014-08-08 00 26 13
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2413.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1154 ゆっくり種/コメントログ」 台本形式はやめろ -- 2010-08-20 22 45 56 ↓そう言う、こうしろ、これはやめろ、的な言い方は控えた方が良い ただ、このSSは元ネタと同じで何がしたいのかよく解らなかった、長編にするならせめてある程度キリの良い所まで書いてから投稿した方が話の趣旨や流れが伝わりやすいと思う -- 2010-08-21 00 19 28 種ガンかよ・・・ -- 2012-04-14 02 54 40 これかいたやつ許さん ゆっくりいなくなってね!!!主さん -- 2013-02-22 12 04 59
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2574.html
罪のないゆっくり虐め 嘔吐描写 ぬるい ―――――――――――――――――――――――― 私は、コーヒーが大好きだ。 父にも「A子は血液がコーヒーできている」と言わしめる程。 そんな私が、最近はまったのは「クリームコーヒー」。 勿論、ただの生クリームではない。 「ぱちゅりーくりーむ」の、コーヒー。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 初めは、友人宅でゆっくりで遊んでいた際に、友人が冗談半分に 「ぱちゅりーって中身生クリームだよね。…A子、アンタコーヒー狂じゃん?クリームとか、コーヒーに入れたら美味いんじゃない?」 と言った事から、遊び半分で安価なぱちゅりーをその友人とワリカンで購入し、 虐めて中身を搾り出した上でそのクリームをコーヒーに入れてみたのである。 (余談だが、彼女も私も分類としては虐待お姉さんである。) …それが、非常に美味しかった。 ゆっくりの性質として、ストレスを受けると甘くなるという特徴がある。 あまり虐め過ぎると、逆に甘過ぎてしまって食べられた物ではなくなってしまうのだ。 その特徴を考えて無糖コーヒーにクリームを入れた所、 成体故にさっぱりとしているクリームと、虐めによって加えられた甘さがぴったりマッチし、初めて味わう深い味となった。 その経験でぱちゅコーヒーにはまってしまった私は、様々なシチュエーションのぱちゅりーで試しに試した。 例えば… 「ここはけんじゃなぱちゅりーのおうちよ!ゆっくりできないおばさんはでていくのよ、むきゅっ!」 購入したぱちゅりーをボールの上に移し、底部に穴を開けて中の生クリームを搾り出す。 「…むぎゅううう、おばざんな"に"じでるのよぉぉぉ!!!」 できる限り早く、甘みが出る前にクリームを搾る。 「…もっと…ごほん…」 …といった具合に作った、未虐待状態の成体ぱちゅりーは甘さ・まろやかさが極限まで抑えられたさっぱりコーヒー。 「ぱちゅりーのおちびちゃん、ゆっくりそだつのよ…むきゅう」 「ぱちゅりーとぱちゅりーのおちびちゃんにはゆっくりしたごほんをよんであげるのよ、むっきゅ!」 …自宅で種付けしたぱちゅりー2匹。 ぱちゅりー種は、飼いゆっくりとしての同種の番の中では最もうまくいく種類のひとつだろう。 とてもゆっくりと茎に付いた赤ん坊を愛でている。 この親には可能な限りストレスを与えず、かつ躾は済んで銀バッジを取得しているので物を壊す等の行動は無い。 「…むきゅ、おちびちゃんがうまれるわ!」 「ゆっくりおちてくるのよ!」 父役のぱちゅりーが、母役のぱちゅりーの茎の下に当たる部分にクッションの役割を担うタオルを丁寧に折って敷く。 二匹とも、初の赤ん坊で嬉々とした様子が手に取る様に感じられる。 …ぷるぷる、ぷちっ。 「ゆっくりしちぇいっちぇにぇ!」 「ぱちゅりーのかわいいおちびちゃん、ゆっく───」 ひょい。 「むぎゅううう、なんでおねえさんがおちびちゃんをとるのよぉぉぉおおお!」 「この子達はゆっくりできない病気にかかっているのよ、…ほら」 手に取った赤ん坊ぱちゅりーのおぼうしを、親ぱちゅりーに見せる。 「むっぎゅううう!こんなおびょうきさんぱちぇはしらないわぁぁ!!!」 色が、赤かった。 正しくは親の眠っている隙に上からカラースプレーを振り掛けただけであり、茎の形に紫の線が残ってしまっていたのだが… 赤ん坊の防護という名目から綿で子を覆っていたのだから、ゆっくりには気付かせずに済んだ。 むしろ、適当な説明を真に受けた親ぱちゅりーからの鉄壁な信頼を得る事にもなったのだから、ゆっくりというものは素晴らしい。 これがれいむならば、理解されない故、おまけに正論で鬼ゆが如く反対されただろう。 「むきゅううう、むきゅううう!」 「なんでみんなおびょうきさんなのよぉ!!!」 結局、全個体が病気と判断される結果となった。 「…この子達は、私が預かるわ。あなた達は気を落とさないで、また子供を作ってね」 「「むきゅううう…おねがいするわ…!」」 子供を預かる旨を淡々と伝える。 ぱちゅりーは理解さえさせれば多岐に渡る行為が可能なので便利である。 …彼女たちとこの子供達は、もう二度と会う事は無いのだが。 ボウルに子供達を落とし、帽子を外す。 帽子自体美味い物ではない上、カラースプレーがかかっているのだから付けておく意味が無いのだ。 子供達は、訳がわからないといった様子で、しかし目の前の銀色にきらめく景色にゆっくりとしている。 そこに、竹串を差し入れる。 頭蓋から底部まで貫かれた一匹の子は、目を見開いて一瞬、動きを止める。 「ゆっぴぃぃぃ!」 その後、その目を涙で濡らして大声で泣いた。 親ぱちゅりーの用途がペットの為あまり良い気はしないのだが、ここは美味しいクリームの為。 南無三、南無三と心の中で呟きながら竹串をどんどん刺していく。 「ゆぴっ、ぎゅぶ、ごふ、げふ…げぼっ!ごぼっ…」 種としてはかなりの貧弱性を誇るぱちゅりーだからか、 こちらが気付いて反応する前に竹串を刺していた個体は中身を吐きだしてずっとゆっくりしてしまった。 …我ながら準備不足である。 他の個体も貰いゲロを始めてしまったのでさっと中身を押し戻してセロテープで口を塞ぐ。これで嘔吐の心配はなくなる。 準備ができたら次々と、何度も繰り返して竹串を刺しては抜いて、また刺していく。 串が動く度に大きな眼から大粒の涙を流し、表情を歪めては瞳で激痛を訴える赤ゆ達。 腕も疲れるのだが、その後2時間程竹串を刺しては抜き、刺しては抜きを繰り返した所で、 顔を真っ青にした赤ゆっくり達を苦痛から開放する。 …無論、彼女達の為ではなく。 繰り返される激痛により甘く、また涙を流す事により濃厚となった赤ゆっくりのクリームを絞る為である。 口に貼ったセロハンテープを剥がす「…む、…ぎゅび」 そして、口の端に手をあてがって一気に真っ二つに引き裂いた「…p …これじゃあ、断末魔は間に合わないか。 そんな他愛もないことを考えながら、目の前の出来事に震える他の個体にも手を付け、 総ての個体の皮を剥いで中身を集めるとコーヒーを淹れる作業を始めた。 そうして淹れたクリーム・コーヒーは、やはり極上の甘みとクリームの濃厚さに溢れていた。 …これは朝起きた時に丁度いいかもしれない。 そんなこんなで、今日も様々な状況を作りながらゆっくりぱちゅりーのクリームを絞り取るのであった。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ [本文に関係ない追記] 内容について、感想などの短文の引用は大歓迎ですが、 文章の一部を大幅に削る等した上で内容の意図を変更し、 作品の一部のみを他人に見せる為に公開する事はおやめ下さい。 …固い事書いた訳ですが、072部分だけ抜きださないでくれって話。 前回の作品をスレに虐待部分だけ投下された件で結局理由はイミフだったし糞恥ずかしいしで散々だった。 通常収録やそれに関する転載には問題のない文章にしたつもりですが何かあったらスレか チル裏等の方にお願いします。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 【あとがき】 途中まで携帯小説・途中から酒が入ったテンションでやった。反省はしていない。 今までの作品 小ネタ415 にんげんさんちのあまあまさん ゆっくりいじめ2528 テンプレート ゆっくりいじめ2578 ゆっくりを瓶詰めにして海に流してみた このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/th_izime/pages/716.html
202 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 19 07 09 ID 6R9aOelEO 「私は何度も転生してるんだから大人と同じ、子供が大人を殴るなんて世の中狂っていますね」 と人里の子供たちにいじめられながらも精神的勝利を収める阿求 203 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 19 26 26 ID OgifHcHQ0 202 ハカセタイプのこましゃっくれたガキに 「子供相手にムキになる大人がいる方が世の中狂ってるってものですよ」 と言われてプルプルするあっきゅんが可愛くてもう 204 名前:名前が無い程度の能力[sage] 投稿日:2007/11/29(木) 19 34 53 ID nysOOk2Q0 203 後日、人里近くの川の下流でちゆりの遺体が発見されたとかなんとか
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1925.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 921 藪の中から/コメントログ」 お兄さん沸点が低いな。 -- 2010-07-11 01 35 10 なんか絵が…あんまり話と関係無い希ガス -- 2010-09-05 01 23 13 絵、未完成じゃね? -- 2011-01-21 22 13 24 「おお、○○、○○」ってきめぇ丸専用の語彙だと思ってたわ -- 2011-07-24 01 21 27
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1265.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~/コメントログ」 アリスの一人勝ちかw まぁ一番溜まんないものね。仕方ないねw -- 2010-10-18 14 48 51 めちゃくちゃ面白かったですwwwww特に白玉楼のあたりで爆笑しましたwwwwww -- 2011-05-03 04 09 56 もっと評価されるべきwwww -- 2011-05-04 17 30 35 ゆゆ様かわええw -- 2011-08-10 00 47 30 ちぃんぽぉ… -- 2012-08-08 05 20 08 あばばばばばばばば、、、ば?、、、ばぁーーーーーーーーーーー! -- 2012-09-27 19 29 02 ゴミクズの魔理沙カワイイ -- 2012-11-07 04 56 56 あはははは… -- 2014-10-18 22 26 19 面白かった!けどこれゆっくりいじめSSじゃなくて東方SSだよね -- 2015-04-29 20 23 05 ゆっくりの繁殖スピード、恐るべし。 -- 2021-05-05 11 20 12