約 478,630 件
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1793.html
【名前】空澄雪客(からすみ せっかく) 【性別】男 【所属】科学 【能力】酸素追放(ハイポクシア) レベル3 【能力説明】 周囲の空間に存在する酸素分子に働きかけ、酸素濃度を操作する能力。念動系に分類される。 普通に解釈すれば酸素濃度を操作する事で、味方の発火能力の支援や敵方の妨害に応用できるのだが、 「演算が最も単純かつ高速だから」という理由から、範囲内に存在する酸素を根こそぎ外へ押し退ける戦術を執る。 能力名が「酸素使い」等でなく「酸素追放」であるのもそういった理由から。能力の適用範囲は空澄を中心に半径25mで、 最適化されていると豪語するだけあって一瞬で領域内を無酸素状態にする事ができる。 予備知識がない相手ならばほぼ確実に酸欠によるパニックを起こし、冷静な判断力を欠いたまま能力での抵抗もままならず気絶する。 順当に成長すれば、長月学園四天王の南馬王将に近い能力になると予測されているが、本人にその意志がない為可能性は皆無である。 無論自分が酸欠でぶっ倒れないように、しっかり携帯用酸素ボンベを補助装置として所持している。 【概要】 明知中等教育学院の1年生で一部クラス。同学院の風紀委員に所属している。 実家は父親が外資系企業に勤めており、それなりに裕福。ただ明知の中では特別誇れるステータスでもないし、彼自身頓着していない。 目標がある訳でもなく、ただただ無難に物事をこなす事に長けている。中の上辺りで満足してしまうので、それ以上の向上心がない。 能力には多少のプライドがあるらしく、自分より下位の能力者を見下す一面もあるが、上を目指すつもりはないある意味典型的な強能力者である。 とにかく周囲に対して関心が薄く、話しかけられても適当に話を合わせるか、曖昧な受け答えしかしない。 入学当初は彼を気に掛けていたクラスメイトもいたが、次第にクラスで孤立し「空気君」のレッテルを張られる事になる。 本人は全く気にしていなかったが、彼をからかうつもりでクラスメイトが勝手に申し込んでいた風紀委員の適性試験にあれよあれよという内に通ってしまい現在に至る。 風紀委員としての勤務態度は良く言えば「模範的」、悪く言えば「融通が利かない」。 風紀委員の活動範囲は校内であるという「原則」を遵守し、校外での治安維持活動には消極的である。 またチームワークという発想が頭から抜け落ちており、能力を勝手に使って同僚を巻き込むという失態もままある。 これは徐々に改善されつつはあるものの、支部長の悩みの種の一つでもある。風紀委員としての活動は、クラスにいるよりかは居心地が良い、らしい。 本人に自覚がないのか気づいているものの認めたくないのかは不明だが、時折周囲によって抑圧された嗜虐的な「本性」が顔を覗かせる時がある。 【特徴】 身長158cmで少し小太り。デブというほどではないが、動きに中学生らしい若々しさがなく行動が全体的に緩慢。 黒髪の坊ちゃん刈りで、整髪料や香水といった今時のオシャレには縁がない。制服のアイロンはしっかり当てている。 【台詞】 人称は「僕」「君」「あの人」等。本性を表すと「俺」「てめぇ」等口汚くなる。人の名前を覚えようとしないので、余程印象に残らない限り口にしない。 誰かに呼び掛ける際も、一人の時に「あの、」と声を掛けたり「支部長」「先輩」等肩書きで呼んで事なきを得ている。 「校外で暴行事件……ですか? いや、僕は行きませんよ。大体それは風紀委員の管轄外であり越権行為だと教習所の教本(テキスト)に痛たたたた耳を引っ張らないで分かりました行きますよ喜んで行かせて貰いますよ!」 「風紀委員の『悪鬼』とか……『剣神』とか、でしたっけ? 随分とまぁ派手に名前を売ってるようですけど、あの人達始末書はちゃんと書いてるんでしょうかね?」 「いや、事前に言いましたよ一応。能力使うんで離れてください、って。……聞こえなかった?(それは僕の声が小さいと言ってるんですか)いや何でもありません。以後気を付けます、支部長」 「君の能力、強度は3だっけ? 僕と同じだね。まぁこの学院じゃ珍しくもない訳だけど、親の七光(ポケットマネー)で滑り込んだ能無し連中に比べたら全然マシって感じかな。君もそう思わない?」 「いっつもいっつも人の事を空気空気ってよぉ、その空気に生かされてんだと実感してるか? どんなに強大な能力だろうが、膨大な演算を支える脳は常に新鮮な酸素を必要としてる。それが断たれりゃあ……って、もう堕ちてるじゃん。ハッ、だらしねぇ。肺活量足りてねぇんじゃねーのか?」 【SS使用条件】 お好きに
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/2318.html
+ セリフ一覧 Grand summon 召喚 「……どうされました、マスター? 風紀が乱れる? はて、どんな意味なのでしょうか……。私の姿が何か?」 Synthesis レベルアップ 「風紀委員は力……力こそ風紀委員……お分かりですね?」 霊基再臨 1 「カルデアの風紀を守る、影の風紀委員長です。よこしまな行為は、決して見逃しません」 2 「ああ……私、光の風紀委員長に近づいていくかのようです、素晴らしいことですね」 3 「ああすっきりしました! 素晴らしい解放感。すっと胸が軽くなるかのようです。思いっきり背筋を伸ばして、日を浴びたい気分です。マスター? どうかされましたか、マスター? 目のやり場がとうとう無くなった? ……ふふっ、おかしなことを申されるのですね、いつものように、私を見てくだされば良いのですよ。さあ、ご遠慮なく」 4 「ああ……なんて穏やかで、清々しく、解放的な心地なのでしょう、たまにはこういう風にするもの悪くありませんね。……ええ、あくまでたまにはです。いつもでは風紀が乱れますから、いけません。……え? はい、ええ、そうですね。表立ってするから風紀が乱れてしまうのです、密やかに、秘めやかに、そのようにされるのであれば、私もとやかくは言いません。例えば……今のように。……ふふっ。」 Battle 開始 1 「よろしいですか? よろしいですね? 風紀紊乱はいけません!」 2 「影の風紀委員長の力……お見せいたしましょう」 スキル 1 「この委員長、見逃しません!」 2 「容赦しませんからね」 3 「あら、いかがされました?」 コマンドカード 1 「ええ、はい」 2 「風紀のためですね」 3 「では、そのように」 宝具カード 「ならば御覧に入れましょう」 アタック 1 「せいっ!」 2 「はああぁっ!」 3 「いざっ!」 4 「頼光、参ります!」 エクストラアタック 1 「逃がしはしません! いかがです!」 2 「風紀を乱す輩は、粛清です!」 宝具 「牛頭天王、東方神、帝釈天の金剛杵、すなわち聖仙骨より造られし神の槍。今こそ来りて、あらゆる敵を撃滅せん……。『釈提桓因・金剛杵』!」 ダメージ 1 「着衣が……乱れてしまいます」 2 「ああっ!」 戦闘不能 1 「無念……です」 2 「このままでは……カルデアの……風紀が」 勝利 1 「粛清、完了」 2 「息抜きは必要なものですが、度を過ぎれば毒となります。いいですね?」 My room 会話 1 「巡回の時間と存じます。さぼり癖はよくありませんよ、マスター?」 2 「私は影の風紀委員長です。ですので、マスターはそうですね……影の風紀副委員長ではいかがです? ええ! とても名誉なことではないでしょうか」 3 「影の風紀委員に序列などあって無きようなもの……ですので、お互いに気になることがあれば、遠慮なく言うようにしましょうね。はい? 早速言いたいことがある? ……ふふっ、なんでしょう、目を逸そらさずに仰ってくださいな」 4 「見つけた。見つけました! 風紀の乱れ、その源のようでさえある、あの鬼! 見てくださいマスター、存在そのものが風紀を乱すのです、あの虫は! いえ、見ないでください、見てはなりません、目が穢れてしまいます! むむむ、禁制禁制、存在が御禁制ですよ!」(酒呑童子 所属) 5 「今の母は、影の風紀委員長です。普段のように母として振る舞う回数は減りますが……金時? なぜうつむいているのです? ちゃんと顔を上げなさい。えいっ! 金時。金時? その顔色は……ああ、風邪ですね! また裸で眠ったのでしょう。いけませんよ、金時?」(坂田金時、坂田金時〔ライダー〕 所属) 6 「鬼なぞ、風紀の乱れの権化のようなもの。さっさと掃除してしまいましょう」(酒呑童子、茨木童子 所属) 7 「はあ? 法師様の服装はどうなのか、ですか? もちろん、大変模範的な服装かと。あれほど徳の高い袈裟を羽織っておられるのです。その下が仮にビキニ水着だとして、何の問題が? イベントと言っていることが違う? ……何の問題が?」(玄奘三蔵 所属) 8 「うんん……自然と身じろぎしてしまうのは、なぜなのでしょうか。どうも、こそばゆいというか、どなたかの視線でしょうか。ああ……もしかしたら、一緒に風紀を守りたい方が、奥ゆかしく隠れているのかもしれないですね!」 9 「はい、何でしょうか、騎士の方。目の毒? 年少の方々には、刺激がいささか強すぎると思う? はあ、それは、一体誰のことをおっしゃって……はい? 何です? ふふっ、真面目な方なのですね。あなたも影の風紀委員にふさわしい人材かもしれません」(アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 所属) 10 「そ、そ、そのような破廉恥な……! いけませんいけません! よろしいですか? も、もっと慎みを持たなくてはなりません! 禁制禁制、御禁制ですよ!」 11 「影の風紀委員長である私は、勇気を得ました。だから、ついに言います。言ってしまいます。金時……ずっと……ずうっと私は……胸に秘めていたのです。あなたは……あぁ、あなたは、そのように前髪を上げたりして、もしや、不良になってしまったのではありませんか!? あっ、こらっ、金時! 逃がしませんよ、金時~!」(坂田金時〔ライダー〕 所属) 好きなこと 「好きなもの? 風紀が守られ、カルデアが平穏であることです」 嫌いなこと 「嫌いなもの? 当然、風紀の乱れです。破廉恥はいけません。禁制禁制、御禁制です」 聖杯について 「聖杯ですか? まあ……聖杯はどちらかといえば、風紀と関係が無いような……。ああ、ですが、人の欲とはときに、破廉恥になりがちなもの……ですので、禁制です」 絆 Lv.1 「マスターも一緒に風紀を守ってくださるのですね?なんと嬉しいことでしょう。これからも頑張りましょうね」 Lv.2 「風紀の乱れ、順調に正していけているものと感じます。これも、マスターがお力を貸してくださっているからに違いありません。頼もしい限りです」 Lv.3 「お力添えくださって、ありがとうございます。おかげで、カルデアに影の風紀委員あり……と、徐々に広まってきたのではないでしょうか。ですが、まだ私たちの戦いは終わりません。手に手を取って、風紀を正して参りましょう」 Lv.4 「風紀の乱れは、もしかすると……人が人としてある限り、決して消えぬものなのかもしれないですね、誰しもが、時には羽を伸ばしたいと思うのでしょう。私も、ときには……い、いえ! なんでもありません! 私は、影の風紀委員長なのですから、弱音など」 Lv.5 「今だけ、正直なところを言いますね。もちろん、風紀の乱れはいけません。破廉恥もいけませんし……夏だからといって、イベントだからといって、過度に解放的になるべきではないのです。ですが、たまには目こぼしをしても良いのかも……と、思ってしまうのです。だって、私自身、こんなにも解放的になりたくて仕方がないのです。実は……実は、セーラー服の下に、最初から水着を着こんでいたのです。……え? 知っていた、最初から?そんな……ではマスター、こんな私でも、影の風紀委員長として認めてくださるのですね? ああ……なんということでしょう」 イベント開催中 「なんですか! またイベントなるものですか! 夏であろうとなかろうと、羽目を外して良いはずがありません。マスター! 私と供に風紀を守りに参りましょう!」 誕生日 「お誕生日、おめでとうございます。清く正しいマスターの見本として、これからも立派で恥ずかしくない日々をお過ごしくださいね」 + イベント関連ボイス Event デッドヒート・サマーレース! / デスジェイル・サマーエスケイプ 1 源頼光「まだまだ風紀が乱れています。奮闘あるのみ!」三蔵「たまには白竜に乗るのも楽しいわー! 次も頑張るわよー!」 2 三蔵「一休み一休み。白竜も京極も疲れちゃうもんね」源頼光「人参を用意いたしました。これで勝ったも同然です」 3 源頼光「夏だからといって、皆さん破廉恥はいけませんよ! 桃色のハプニングなど起こさぬように」三蔵「ほどほど、ほどほど」 4 源頼光「よよよ……まさか私が、虜囚となってしまうなんて……」三蔵「えっへん! その点あたしは、捕まったりするのは慣れているのでだいじょーぶ! ううん、一人だったら、ちょっと泣いちゃうかもだけど……」 5 源頼光「掘り続けてもなんですから、適度に休みましょうね」三蔵「うぅ~ん……んん~、悟空~ナンパとかしちゃ駄目でしょ~……男の甲斐性~? こ~ら~!」 6 源頼光「掘りますよ。なんとしても脱出しましょうね!」三蔵「牢屋に囚われたって大丈夫! 毎回悟空が助けてくれたもの! あ、でも、ここ悟空いない……」 7 源頼光「当然です! 風紀を守る私は誰よりも速くあらねばなりません!」三蔵「そうなの?」源頼光「そうです!」 8 三蔵「きもちよかったわ! うーん最高! 別に一位じゃなくたっていいのだけれど、風を浴びながら白竜に乗るのっていいわよね!」源頼光「まあまあ、法師様は欲がないのですね。素晴らしい事です」三蔵「ふふふふふ!」 9 源頼光「これもマスターに応援していただいたおかげですね。ありがとうございます。流石は影の風紀委員で副委員長を務めておられる御方です」三蔵「あれっそうだっけ。そうだったっけ?」源頼光「そうですよ?」三蔵「そっか! ありがとねマスター、影の風紀副委員長さん!」 10 源頼光「一位? 何が一位なのです?」三蔵「なんだっけ? あ、そうだ脱獄! 脱獄の成果っていうことじゃないかしら?」源頼光「まあ、それは……ともかく、速やかに牢を出なければなりません。引き続き、頑張りましょうね」 11 三蔵「あー、疲れたぁ~。身体を動かすのは嫌いじゃないけれど、お日様が見られないのはしょんぼりするわ……」源頼光「そうですね。一刻も早く外へ出ませんと」三蔵「大丈夫、きっと御仏のご加護があるわ。絶対出られる! 悪いことしてないもの! ……してないわよね?」源頼光「もちろんです!」 12 源頼光「掘り進むというのも奥が深いのですね。勉強になります」三蔵「掘るだけに、奥が深い……ふんふん。今のって、もしかして洒落……」源頼光「い、いいえ! いいえ決して、そのようなことは……!」 13 源頼光「やりました! ついに、一着というわけですね! 走り続け、掘り続けてきた甲斐があったというものです!」三蔵「わーいやったー! ……ん? あれ? 影の風紀委員としてはここで喜んでいいんだっけ?」源頼光「努力が酬われたのならば、それは喜んでよいのではないでしょうか。というわけで。応援ありがとうございました、マスター」三蔵「ありがとね!」
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1362.html
【名前】玉ヶ口 衆人(たまがぐち しゅうと) 【性別】男 【所属】科学 【能力】なし レべル0 【能力説明】なし 【概要】 国鳥ヶ原学園高等部2年生。校内外に問題がある国鳥ヶ原の治安を憂いている。 中学時代は国鳥ヶ原の治安を自らの手でよくしようと風紀委員を志したこともあったが、試験には受からなかった。 高等部に入ってからも諦めなかったが、やはり試験に受からなかったこと、 各支部の過激なエースや“風紀委員の『悪鬼』”のような人物が台頭している現実、 そしてレベル0である自らの無力さを痛感して断念する。 口を開けば国鳥ヶ原生の不良が起こした悪行や悪い噂を各地で愚痴っている。 そんなに現状を嫌がっているくせに国鳥ヶ原から転校しないのは、何だかんだ言っても本当は国鳥ヶ原が好きだからである。 しばしば国鳥ヶ原の治安を憂う愚痴を垂れ流すのも、自分ではどうにもならないから誰か助けて欲しいという心情の現れなのかもしれない。 【特徴】 中肉中背。肩に届かないくらいの黒髪ワカメヘアー。 目に薄いクマがあり、常に猫背。休日でもだいたい国鳥ヶ原の制服。 【台詞】 「また不良連中が他校生相手に暴れたらしいぜ。全くこの学校の治安はどうなってんのやら」 「国鳥ヶ原の問題の解決は難しいよ。あの“風紀委員の『悪鬼』”でさえ手も足も出ず他支部に逃げ出した、なんて言ってる奴もいるしね」 「何か名産品でもあれば、国鳥ヶ原のイメージもよくなるかなぁ。国鳥ヶ原饅頭なんてどうかな?え?ダメ?」 【SS使用条件】 ご自由に。国鳥ヶ原のモブ的存在です
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/322.html
【名前】一色 丞介(いっしき じょうすけ) 【性別】男 【所属】科学 【能力】柔軟掌底(ソフトタッチ)レベル3 手で触れた物体を柔らかくする能力。手で触れた物体の分子間力を操作することで物体の軟性化を行っている。アスファルトの地面を柔らかくしたり、殴りつけてきた鈍器を柔らかくして けがを防いだりできる。ただし、柔らかくする対象を認識した上で触れる必要があるため、不意打ちには対応できない。柔らかくできるのはごく短時間。光や炎、水など形のないものには使えない。 能力を使用するときのコツは彼いわく「女性を触る時のように、時に力強く時に優しくソフトに触るのだ」……だそうな。 【概要】 映倫中学2年。風紀委員176支部所属。 暇さえあれば遊ぶことと、女性のことばかり考えている変態紳士。 幽霊支部員だったが、最近とある女性支部員に注意されてからは真面目に顔を出すようになった。 年上以外の女性は苗字にちゃん付けで呼ぶ。白井黒子、鏡星麗以外の女性には基本的に紳士的な態度で接する。 両者に対してはどこかイジって楽しんでいる感がある。女性には決して手を上げない。 幼女からお年寄りまでストライクゾーンが非常に広い。 ただし同級生の春咲林檎は対象外。美人で愛想もいいはずなのだが、なぜか本能的に受け付けないらしい。 本能的に彼女の本性を見抜いているのかもしれない。 普段は変態だが風紀委員の腕章を付けると、一変。世の女性のために戦う風紀委員となる。 【特徴】 肩より少し下あたりまでの茶髪のサラサラストレートヘアー。身長は神谷より少し低い。 顔はイケメン。典型的な残念イケメン。学校時や風紀委員活動時は、校則に触れない程度に制服を着崩している。 ファッションセンスも悪くないのだが、上記の理由からやっぱり残念なイケメン。 【台詞】 「風紀委員176支部一の色男、参上!」 「加賀美先輩、今日も美しいですね。葉原ちゃん、今日もかわいいね!焔火ちゃん、今日も眼福をありがとうございます」 「鏡星先輩(白井ちゃん以上、御坂ちゃん未満かぁ……)まあ、その、頑張ってくださいッ!いいことありますって!」 「俺の前で女性に手を上げるとは、ぶっ飛ばされる覚悟はできてんだろうな!!」 【SS使用条件】 変態紳士なので存在を抹消して出さなくてもいいのよ。 でも、出してくれたら…うれしいです。 裏設定 彼の名前には、ちょっとした言葉遊びが含まれています。 「イッシキジョウスケ」→「イッ『シキジョウ』(色情)スケ」
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/810.html
「だーるまさーんが・・・転んだ!!!」 「(何でこんなことをしているんだろう・・・?)」 押花の号令を受けて止まった初瀬は心の中で吐露する。確か自分達には一刻も早く解決しなければならない事案がある筈だ。 なのに、今やっていることは『だるまさんが転んだ』ならぬ『だるまさんが転んでも漢は踏み止まれゲーム』。何故こうなった? そんな初瀬の疑問なぞどこ吹く風の如く、周囲の男共は騒ぎ立てる。 例えば、荒我達はというと、 「ってか餅川先生!!何であんたがこのゲームに参戦してんですか!!?」 「うるせえ!お前ら不良3人組が危ねえヤマに首突っ込もうと話しているのを、盗み聞きしていたからな!! 教師として黙って見過ごすわけにはいかねえだろ!!(お前らにオンナなんて百年早えーんだよ!!)」 「(さっき感じた視線は餅川先生だったのかよ!こちとら情報を得るためにはこのゲーム、絶対に負けるわけにはいかねえってのに!!)」 「荒我君!こうなったら意地でも負けられないでやんすね!(あの茶髪の目がキラキラ光っている女の子・・・好みでやんす)」 「そうだね、梯君。荒我兄貴のためにも頑張ろう!(俺の『思考回廊』が効かないあの金髪の子・・・フッフッ、ナンパ師の血が騒ぐね)」 一方界刺達はというと、 「(クソッ、何でこんなゲームに駆り出される羽目になってんだ!?やっぱりバカ形製に関わると碌なことにならねえ。こうなったらテキトーに・・・)」 「界刺様ー!!このゲーム、頑張って光って下さいねぇー!!ハァハァ」 「ああ、もちろんだとも!!」 「不動さんも頑張って下さいねえ。じゃないと、苧環に何されても知らないですよー」 「ああ、わかってる!!(このゲームに勝利すれば服の件もチャラになる。それに・・・ともかく何としても勝たねば!!)」 他方初瀬以外の風紀委員はというと、 「次いきますよー!!(一厘にいいトコ見せるチャンスっす!)」 「偶には体を動かさねえと体も鈍っちまうし、丁度いい運動になりそうだ(あの苧環って女・・・相当プライドが高いと見た。モロタイプだ)」 「さて、審判の寒村の分まで頑張ろうかな(特定の1人に絞るなんて勿体無い。ここにいる女の子達全てに僕の素晴らしい筋肉美を見せ付けてあげよう!!)」 「(・・・本当に何でこんなことをしているんだろう?)」 皆のテンションの高さに付いて行けず、しかしながら今更やめるなどとは言えない初瀬は、再びの疑問を心の中で吐露するのであった。 「だるまさんが転んだ!!!」 「何でこんなことになったんだろう・・・?」 「さあ・・・私にも何が何だか。男性陣が勝手に盛り上がってたのはわかるんですが・・・。あ、また界刺様が光を!!ハァハァ」 「本当に大丈夫なんでしょうね、形製?あんなチャラついた男達に任せて」 「大丈夫、大丈夫。あー見えても不動さんやマヌケ界刺ってやる時はやる男だよ」 初瀬と同じように、今更ながら疑問を呟く一厘に恍惚顔を浮かべながら反応する月ノ宮。 それを他所に、苧環は形製に自分達の参戦を賭けた男達の実力に疑問符を投げ掛けていた。 「でもねえ。あいつ等、何だか知らないけど体が震えているわよ。まるで、『現在進行中で筋肉痛が体全体を襲っている』みたいに」 「ギクッ・・・。ど、どうせ男子校らしくバカなことでもやってたんじゃない?」 「ふ~ん。男子校はわからないことだらけね。そもそも男子校に足を踏み入れるのも今日が初めてだし。そのあたりはどうなの、一厘?」 「何で私に聞くの!?」 「あなた、風紀委員なんでしょ?ここの風紀委員とも顔見知りのようだし」 「そ、そりゃ風紀委員繋がりで少しは知っているけど」 「で?結局どうなのよ?男子校の生徒ってバカなことばかりしてたりするの?」 「・・・・・・・・・」 「一厘?」 「・・・確かに普段はバカなことばかりしてると思う」 「ふ~ん。形製の言う通りか。とてもじゃないけど、私達常盤台では考えられないわね。世界は広い」 「苧環様・・・さすがです!!」 「(フ~。何とか騙せた・・・)」 刻は少し遡る。 初瀬達3人が風紀委員支部へ戻った時は丁度椎倉が主導の作戦会議(一厘も同席)が開かれていた。 戻った初瀬が自分達に起きた出来事と情報を伝え、苧環が同行許可を求めたが椎倉達3年生組は難色を示した。曰く「成瀬台内の問題だ」と。 業を煮やした苧環が力尽くで許可をもぎ取ろうと電撃による脅しを仕掛けたが、電撃を浴びせた対象が勇路と寒村という肉体再生系統の能力者であったため、 効果が無いどころか、電撃を浴びせる度に何故か服が脱げて行くので、さすがの苧環も電撃による力尽くの交渉を中断せざるを得なくなった。 そんな最中に支部の外で大きな爆発音が聞こえてきたのである。 初瀬達が慌てて外に出ると、そこには吹っ飛ばされた荒我達不良3人組と、何故か3人組の下敷きになっている成瀬台高校の制服を着た男が、 その隣には不自然に体を震わせている界刺と不動が、そしてその中心に常盤台の制服を着た女の子―形製が初瀬達を待ち受けていた。 形製は自分達に起きた出来事及び『分身人形』で読み取った情報を告白、 その情報と初瀬達が手に入れた情報、椎倉達が収集した情報を繋ぎ合わせることで、事件の全貌が明確になった。 すぐにでも作戦会議を再開させたい初瀬達風紀委員組に、苧環が食い下がる。それを宥める一厘だったが苧環は譲らない。 そんな時に形製が苧環にある提案をした。 「この2人は『シンボル』っていう学園都市を守ろうとするグループに所属しているから、この2人に任せてみれば?」と。 当然初瀬達風紀委員は反対したが、形製は情報の対価として界刺と不動の参戦を要求した。 初瀬達が明確に断れなかった。何故なら今回の事件の黒幕やスキルアウトの居場所等の情報は、 形製が引き出したものだったからである。(模部駄からは時間制限もあってそこまで引き出せなかった) もちろん、界刺と不動の意思は無視していたため2人からは反対されたが、服の件を盾に無理矢理同意を取り付けた。 そこに割って入ろうとする気が付いたばっかりの荒我組。彼らの要求は情報それ1点のみ。 実は、武佐の『思考回廊』による盗み視を敢行しようとした瞬間に不動によって吹っ飛ばされたため何の情報も掴めておらず、 加えてさっきまで気絶していたために形製の情報も聞き逃していた。 そこで形製はある提案をする。「だったら成瀬台の高校生同士で勝負して白黒はっきりつけよう」と。つまり、 勝負形式は風紀委員組が決めたものを採用する。 風紀委員組が勝利すれば、今回の事案に対しては風紀委員だけで対処する。 荒我組が勝利すれば、風紀委員や形製から情報を聞き出せる。 界刺・不動組が勝利すれば、界刺・不動・苧環・月ノ宮の同行を認める。 これらを情報の対価として提案・要求する形製。数分の沈黙後、椎倉は形製の提案を受け入れた。 そして、熟慮の末に考え出した勝負形式が『だるまさんが転んでも漢は踏み止まれゲーム』であった。 何故か初瀬以外の男は各々の理由でやる気に満ち溢れていたが。本来なら迷惑を被る側の風紀委員達も。 刻は今に戻る 「だるまーさんーが・・転ん~~だ!!あ!不動先輩OUTです!!」 「な、何故だ!!私はピタリと止まっていた筈・・・」 「俺の目はごまかせないっすよ!!俺が振り向いた瞬間、確かに膝が動いていましたよ!!」 「な・・・な・・・」 「伊達に“成瀬台の韋駄天”とは呼ばれていないっすよ!買出しのために駆け回る際に一番重要なのは脚力じゃ無くて動体視力っす!! 一瞬の判断で人込みを駆け分け続けた時間が俺の動体視力を極限まで鍛え上げたんっす!!」 「不覚・・・!!!」 「押花君・・・すごいな」 思わぬ押花の能力に驚く男達。勇路は思わず感嘆の言葉を漏らす。対照的に不動は苦渋に満ちた顔を露にした。 そんな光景を受け、女性陣もざわつき始める。 「ちょ、ちょっと、形製!あの眼鏡男、早々に脱落しちゃったわよ!!」 「え、ええ。(こんなことなら、あんなことさせなければよかったかな)」 「苧環様・・・どうなっちゃうんですか!?」 「こんなことなら、ルールを捻じ曲げても私自ら参戦するべきだったかしら? 残りがあの無駄にキラキラしたチャラ男だなんて。あいつもすぐに脱落しそうな気がするわ」 苧環の目に映る、しかめっ面をしている碧髪の男には頼りがいというものが全く存在しないように思えた。それは月ノ宮も一厘も同様に感じているようだ。 そんな彼女達に形製は真剣味を帯びた声で忠告する。 「・・・バカ界刺を余り軽く見ない方がいいよ」 「・・・ふ~ん。あなたがフォローに回るなんて意外ね、形製。え~と、何だっけ?『シンボル』っていうグループのリーダーだっけ?一厘?」 「ええ、私達風紀委員みたいに学園都市の治安を守ろうと活動している非公式グループのリーダーがあのチャラ男。 まさか、形製さんがそのグループの隠れメンバーだったなんて。驚きましたよ」 「あ!それだけど、他の人や風紀委員にはオフレコね、一厘。よろしく!」 「ウチで何の派閥にも属さず、作らずで珍しいと思っていたけど、既に所属済みだったわけね」 「まあ、そうなるかな」 「確かに属するグループの長をバカにされたら、誰だっていい気分にはならないわよね」 「そんなんじゃ無いよ。アホ界刺は途方も無いおバカさんだから、むしろバカにされて当然だよ」 「じゃあ、何故フォローを?」 苧環は不思議に思う。形製自身があれ程無下に取り扱う男を何故当の形製本人が庇うのか。 そんな苧環の疑問に呼応するかのように形製の声は低くなる。表情もどこか深刻そうな様相を浮かべる彼女は言葉を発する。 「フォローじゃ無いよ。ただの感想・・・。何せあたしが“恐怖”を抱いた人間は、後にも先にもあいつ・・・界刺得世ただ1人だけだから」 「“恐怖”?あなたが?」 「ええ。それともう1点。これは同じ学校に通う者としての忠告。もし、ボケナス界刺が『本気』で潰す気なら・・・苧環、君でも瞬殺されるかもね」 「え・・!!苧環様が!?」 「瞬殺!!?」 「!!へぇ~、界刺得世・・・ね。その言い方だと、あなたはあの男の『本気』を見たことがあるように聞こえるんだけど」 「いや、見たことは無いよ」 「?」 「(だからこそ・・・界刺を『本気』にさせないために、あたしは『シンボル』にいるんだから!!)」 形製の視線が界刺に注がれる。筋肉痛に悶え苦しむ彼の顔を見て、己の意思を改めて確認する。それは誓いにも似た決意の旗(シンボル)が如く。 OUT組 速見、不動 IN組 初瀬、椎倉、勇路、荒我、梯、武佐、界刺、餅川 continue!!
https://w.atwiki.jp/gup-br/pages/17.html
「―――」 ひゅるる、ひゅるると笛の音が鳴る。 未だ朝靄の中にある世界で、風の音のような旋律が響く。 ブレスの目立ったその音は、楽器ではなく、口笛だろうか。 普段の町並みであったなら、雑踏の奥に掻き消えて、届くこともなかった音だ。 そんな些細な音すらも、はっきりと聞いて取れたのは、今はこの大洗町が、無人の町であるからかもしれない。 「………」 半開きの扉をがらがらと開ける。 看板の確認もそこそこに、商店街に立ち並ぶ店の、ガラス戸を引いて中に入る。 口笛に混ざって聞こえてきたのは、ぱちぱちと油の弾ける音だ。この店は精肉店だった。 「もう少し、待っていてくれるかな」 笛の音が止み、声が聞こえる。 すうっと耳から入り込み、意識の奥底へと溶けこむような、不思議な響きの声だった。 甘いようで、下品ではなく。透明なようで、淡白でもなく。 静かに、されどはっきりとした、独特な声の持ち主が、カウンターの向こうから語りかけてくる。 「もうちょっとすれば、食べ頃だから」 恐らくは元々、そこに置かれていたであろう天ぷら鍋は、無造作にシンクに転がっている。 ちろちろとコンロで光る火は、今は串に刺さった肉を、直接熱で炙っていた。 そんな使い方をする奴があるか――その手のツッコミは、今はしない。 決して深い付き合いではないが、ほんの僅かな邂逅からでも、彼女の浮世離れした気配は、いやというほど伝わってくる。 継続高校隊長、ミカ。 自身同様、2年のうちから頭角を現し、されども物資に恵まれることなく、3年になっても成果を残せなかった少女。 非凡な能力を持ちながらも、それを活かすことができなかった才女は、重度の不思議ちゃんでもあった。 「君の分も焼こうか――西住まほさん?」 ふ――と微笑が浮かべられる。 チューリップハットを頭に被った、ミカの笑顔が向けられる。 何を考えているのかなど知れない。されども殺意は感じられない。少なくとも敵ではないのだろう。 今はそのように判断し、西住まほは少しばかり、警戒を緩めて肩を落とした。 傍目から見れば些細な変化だ。少なくとも、そう信じたいとは思う。 それでも、それを目ざとく感じ取ったミカには、たいそう滑稽に見えたのだろう。 串焼きに視線を戻す前、彼女はくすりと小さく笑った。 妙なところでツボに入る――そんな不快感も口には出さない。それこそ思うツボなのだと、西住まほは、知っていた。 ◆ 店先のベンチに腰掛けて、塩コショウでざっくりと味付けした、鶏の串焼きを頬張る。 タレの使い方が分からなかったそうだが、朝食として口にするには、むしろこの方が都合がいい。 「ちゃんと食べられる肉だよ」と、手渡す時にミカは言った。 確かにまさかとは思ったが、差し出されたのは鶏のもも肉だ。明らかに鶏より大きい、人の肉を切ったものではない。 だからこそ、まほはある程度安心して、彼女の串焼きを受け取ったのだった。 もちろん、周囲から新たに現れる、何者かの存在を予見して、警戒を巡らせてはいるのだが。 「この町に来たのは初めてだけれど、あまり良くないところだね」 ややあって、ミカが新たな串焼きを持って、店の中から姿を現す。 結局、彼女は自分のために焼いた肉を、先にまほへと手渡していた。 片手を食べ物で塞いだままでは、2本目を焼きにくいということに気付いたからだ。 これも、まほが相手を信用し、与えられた串焼きを食べた理由だった。 誰かが食べるとも知れないうちから、仕込みをしていた鶏肉に、わざわざ毒を盛ったりはしない。 「そう見えるか」 「何しろ、ここは風がよくない」 言いながら、ミカは落ち着いた動作で、まほの隣に腰を預ける。 果たしてそうなのだろうかと、まほは引っかかりを覚えた。 明け方の港町に吹く風は、涼やかで、そして穏やかだ。 ここが殺戮のために用意された、悲劇の舞台であることを、忘れそうになるほどに。 「どこにも行けない、澱んだ風だ」 ああ、つまり風とは比喩か。 続けられたミカの言葉に、得心しながら、串焼きを頬張る。 最近のスマートフォンには、だいたいGPS機能が、標準で装備されているらしい。 故に文科省のあの男は、町からの脱走者の気配を、外から簡単に察知することができる。 その上、自在に遠隔操作し、対象の最大のウィークポイントを、一発で吹き飛ばせる爆弾もあるのだ。 だからこそこの大洗町からは、誰も外に出ることができない。ミカの言う澱んだ空気とは、そういうことを指していたのだ。 「チームを組みたい」 単刀直入に、まほは言う。 その方が手っ取り早かろうと、いくらかの過程を省略した提案は、ミカの前言とはあまりに対照的だ。 「皆を信じていないわけじゃない……だが、現状はあまりにも危険だ。何を目指すにしても、バラバラに行動するのは、得策ではないだろう」 「何を目指すにしても……ね」 「ああ、そうだ。できることならこの戦い、私は乗りたくないと思っている。 あくまでも君さえよければ……だが、この考えに賛同するなら、私と共にチームを組んで、状況打開に協力してほしい」 殺し合いなど認めたくはない。それがまほの考えだった。 何しろ西住まほと言えば、西住流の後継者だ。 日本戦車道を二分する、西住流総本家を受け継ぐ者――戦車道理念の体現者だ。 常勝不敗を謳うのも、それが殺戮を目的としない、命を求めない戦車道なればこそなのだ。 命を奪い血を流す、鉄血の戦争を否定する彼女らが、素直に殺し合いに乗ることなど、到底あり得るはずもない。 あくまでも、理屈の上では、そうだった。 「……半分は思った通りの申し出だけれど、でも、少し誤解していたかな」 返答は、微笑。 まほの申し出に対して、ミカはくすりと笑いながら言う。 「何をだ?」 「君の口からはもう少し、思い切りのいい言葉が聞けると思っていた。 それとも、らしくないと思うのは、私がその実まほさんのことを、理解しきれていないからなのかな」 撃てば必中、守りは固く、進む姿は乱れ無し。 鉄の掟と鋼の心――豪胆な西住流を謳うにしては、あまりにも曖昧な言葉選びをする。 それは自身の指針について、自分が思っているほどに、確証を持ててないからではないか。 そんなまほの口ぶりを、それは西住らしくなかろうと、ミカは静かに嘲笑ったのだ。 「……そうだな」 妙なことばかり口走る奴だが、その軽薄な態度の裏では、静かに真実を見通している。 相変わらず抜け目のない女だと、まほは僅かに眉をひそめた。 図星を突かれたことで、彼女は、少しばかり沈黙する。 そして一拍の間を置いて、きちんと言葉を選んだ上で、ようやく返事を口にした。 「やはり隠しておくのも失礼な話だ。本当のところも、今のうちに、正直に話しておこうと思う」 ごまかしの通じる相手ではない。ここは本心を話すべきだ。 迷いがあるというのなら、西住まほが今何に対して、心を揺らしているのかを。 たとえそれがミカにとって、受け入れがたいものであったとしても。 「この戦いには、恐らくは他の黒森峰の生徒も……そして私の妹も、巻き込まれているだろうと考えている」 「必然だね。特にこの大洗町で、戦車道を意識するのなら、みほさんの方を連れ出すのは必至だ」 今回の殲滅戦とやらは、明らかに各学園艦の、戦車道履修生を巻き込んでいる。 そして戦いの舞台といい、最初に名前を挙げたことといい、中心に捉えられているのは、妹の大洗女子学園だ。 であればこの戦いに、大洗戦車道チームの総大将である、みほが巻き込まれていないはずがない。 そうでなければ、数多の学生達の中から、戦車道履修生達に的を絞りし、掻き集めてきた意味がない。 「正直な話、彼女らが巻き込まれていたのなら、私も冷静さを保てる自信がない。 万が一、必要に迫られることがあれば……恐らく私は躊躇うことなく、引き金を引くことになるだろう」 戦車道の掲げる理念は、殺し合いを否定している。それはあくまでも理屈だ。 しかし、西住の理屈を掲げる以前に、まほは感情を持つ人間である。 喧嘩別れをし、ようやく和解し、それぞれの居場所を守ると誓い合った、最愛の妹・西住みほ。 逸見エリカや赤星小梅といった、来年以降の戦線を担う、大切な黒森峰の後輩たち。 そんな彼女らが、何者かによって、無惨に殺される未来など、とてもじゃないが考えたくはない。 なればこそ、彼女らの命を救うために、覚悟を決めることを求められたなら、西住まほは躊躇いなく、彼女らの敵を殺すだろう。 たとえそれが、戦車道の誇りを、汚泥で穢す行為だとしても。 血と殺戮の地獄から、輝かしい競技の世界へと、兵器達を誘ったこの手で、地獄を作ることになるのだとしてもだ。 「君にとっては、このことは、受け入れがたいことかもしれない」 そしてそれは、恐らく隣のミカの目にも、愚かなものとして映るのだろう。 戦車道には人生に大切なものが詰まっている――それが彼女の口癖だった。 戦車道の掲げる理念が、その中で得られる心の鍛錬が、人を良くすることに繋がると、彼女は人一倍信じていた。 良き人生を送らんとして、戦車に乗り己を磨く彼女は、恐らく誰よりもストイックな求道者だ。 それが戦車道の理に反し、殺戮を肯定しようとする己を、受け入れてくれるはずもない。 「だから、どうしても納得がいかないというのなら――」 「――安心したよ」 その時、不意に。 ひゅんと、吹いた。 空を切る音を聞くより早く、反射的に体が動いた。 腰を引き、懐に手を伸ばす。 しかし、駄目だ。それでは遅い。 こちらが準備をしている間に、あちらは動作を完了している。 西住まほの左目の、文字通り目前まで突きつけられたのは、鶏肉を刺していた串の先端だ。 対してまほの伸ばした手は、未だ隠し持ったナイフを、上手く握れぬまま硬直している。 まほも、そして恐らくミカも、武器の扱いに関しては素人だ。 だからこそ、こんな結果になる。咄嗟の構えが取れないのなら、準備を整えてから動く先手が、確実に速さで勝利する。 一歩でも動けば失明必至。そんな目と鼻の先に、ミカだけが得物を突きつけている――そんな状況が出来上がってしまう。 場を掌握したミカの口は、いつものように笑っていた。 されどもその目に宿った光は、いつものそれとは思えぬほどに、冷たくまほを射抜いていた。 「同じ結論に、他でもない君でも、思い至ることがある……それが分かったのだからね」 「君も仲間のためならば、その手を血に染める覚悟がある、と?」 「確かに戦車道の教えは、人生にとって尊いものだ。 だけどね。本当に大切なものを守る時、決められた教えに縛られて、何もできずにいたのなら……その人生からは本当に、意味などなくなってしまうんだよ」 道徳、協調、そして結束。 戦車道が教えるものは、人が人として生きていくために、大切な道標となるだろう。 ただそれは、恐らくは平和な人生を、平穏に過ごすためのものだ。 命のモラルが崩壊し、ありふれたものでない苦難が振りかかる世界に、わざわざ持ち込むために考えられたものではない。 むしろ戦車道で培った、逆境に折れない不屈の心を、忌むべき必要悪のために、振りかざすべき時も訪れるだろう。 人生において大切なものを、守るために役立ててこそ、教えは意味あるものとして成り立つのだ。 でなければ、そんなものは糞食らえだ。 土壇場で己が身を縛り、友の命を奪う教えも。教えに反するからと言い訳にして、一歩を踏み出せなかったことを、正当化しようとする自分自身も。 「………」 「けれど、そう考えている君となら、それなりに腹を割って付き合える」 言いながら、ミカは串を引っ込めた。 数秒の間を置いて、敵意が消えたことを確かめると、まほもナイフから手を離す。 「君に手を貸すことにするよ。どこまで一緒に歩けるか……それは約束できないけれどね」 「今はそれでいい。だが、協力には感謝するよ」 串を持っていない方の手を、笑顔と共に差し伸べる。 そのミカの手を握り返した時、まほはようやく、己の手が、しっとりと濡れていたことに気がついた。 喉が渇いたのもきっと、道端に捨ててしまった串焼きを、食べていたからではないはずだ。 それが生きていて初めて当てられた、恐らくは本物であろう殺意の味だ。 兵器に乗り込み操っていても、それだけでは味わう機会がなかった、殺す気のオーラというものだった。 別段恥ずべきことではない。それでも自分の無知だけは、西住まほは冷静に、受け止めておこうと心に決めた。 「……ところで、早速で悪いんだが、一つ手伝ってほしいことがある」 そして握手をほどいた後、まほはミカにそう切り出す。 言いながら彼女の手は、ポケットから、支給品のスマートフォンを取り出していた。 「正直に言うと、チームの組み方だとか、細かいルールだとかを、まだ把握できていないんだ。 よかったらでいいんだが……このスマホの使い方を、私に教えてくれないだろうか」 申し訳なさそうな、あるいは恥ずかしそうな。そんな顔をして、まほは尋ねる。 最近のコンピューターというものは、本当に複雑怪奇なものだ。 パソコンなら使うこともできるが、小さなスマートフォンはそれ以上に、難しい作りになってしまっているように思える。 大学選抜の島田愛里寿は、試合会場にタブレットを持ち込んでいるそうだが、よくもそんなことができるなというのが、まほの正直な感想だった。 つまるところ、まほは最初の一歩である、PDFファイルを開くことすら、未だ満足にできていないのだった。 そして、レーションが用意されているというのに、呑気に朝食を作っていたミカなら、既に把握も終えているのだろうと、そう踏んで尋ねてみたのだった。 「……これはまた、一本取られたね」 「というと?」 「実を言うと、さっきまで私も、君に頼もうと思っていたんだ」 だが、結果はこうだった。 申し訳なさそうに苦笑しながら、肩を竦めるミカの姿が、まほの瞳には映されていた。 よくよく思い返してみれば、大学選抜戦に至る前にも、山中でキャンプをしていただとか、そういう噂のあった学校だ。 そんな野生児一歩手前の人間に、最新の文明機器の相談をするなど、到底無理のある話だったのだ。 「……まぁいい。とにかく、ルールを把握しないことには始まらないんだ。どうにかしてファイルを開こう」 とはいえ、自分もできていないのだから、相手だけを責めるわけにもいかない。 まほは一つだけ溜息をつくと、ベンチと共に備えられた、テーブルにスマートフォンを預ける。 ミカも同じようにすると、お互いに画面を見つめながら、ああでもないこうでもないと言い始めた。 データを開くならこれではないのか、ギャラリーにはPDFは入っていないのか、パソコンなら同じファイルに入れられるじゃないか。 愚痴の混ざりかけた会話は、先ほどの緊迫したやり取りに比べると、あまりにも俗っぽいものであり、同時に情けないものでもあった。 「――あっ、あの! 私、それ知ってますっ!」 その時だ。 不意に背後から、上ずった妙にデカい声が、まほ達に浴びせられたのは。 恐らく言いながら出てきた時に、軽く転んでしまったのだろう。 振り返ったその先では、態勢を崩した小柄な少女が、こちらの方をじっと見ている。 「えーっとだから、その……私も、お仲間に入れてもらいたいなーと……思ったり……」 誰だったか、この小娘は。 大洗の制服を着ているが、どことなくウサギっぽい震え方をしているような気がする。 そういえばあそこのウサギさんチームは、1年生の友人達を、そのままひとまとめにしたチームだったか。 恐らくはその一人だろうと思われる、短い髪をした少女が、怯えた顔をしてまほ達を見ていた。 ◆ 阪口桂利奈には力がない。 そんな事態にはならないと信じたいが、他校の連中が襲いかかってきたら、あっと言う間に殺されてしまうだろう。 だからこそ彼女は、チーム制ルールを知った時に、迷うことなく仲間探しをすることを決断した。 大洗女子学園の、そしてウサギさんチームの仲間たちを守る上でも、それは必要なことだと思ったからだ。 「よかったらでいいんだが……このスマホの使い方を、私に教えてくれないだろうか」 だからこそ、まほのそんな言葉が聞こえてきた時、彼女は天啓だと思った。 恐れるべき他校の生徒達ではあったが、あれは2人とも隊長クラスだ。 そんな頼りになりそうな2人が、殺し合いをする気配もなく、それなりに仲良さげに話をしている。 であればこのチームに乗るしかない。ここで恐れて逃げ出していては、今後このような幸運には、巡り会えないかもしれない。 (と、思ったんだけどなぁ……) しかし、現実は非情だった。 3人分のスマートフォンをいじる、桂利奈の背へと向けられた、西住まほの視線は痛い。 おまけに継続高校の隊長は、にこにこと笑って見ているだけで、ちっとも助け舟を出してくれない。 西住隊長のお姉さんは、妹と違って厳しい人だ。そのことをすっかり忘れていたのは、阪口桂利奈の失態だった。 できることなら事が終わるまで、胃が痛むことなく持ちこたえてほしい。 今となってはそればかりが、桂利奈の一番の気がかりだった。 (チーム名……かぁ) ともあれ、一通りルールを説明し、チーム編成用のアプリを起動して、ようやく登録が完了しかけた。 チームリーダーは、ミカの進言に従い、まほを登録することになっている。 しかし、最後に躓いたのが、チーム名の登録だ。 大洗ならウサギさんチームでもいいが、他校がどういうセンスでつけているのか、桂利奈には知るよしもない。 下手なチョイスをしようものなら、まほの機嫌を損ねるかもしれない。 (……まぁ、後から決め直せばいいよね) 本人たちに聞くという手もあったが、後ろの視線が険しい以上、あまり作業を滞らせたくもない。 よって桂利奈は、一度無難な名前をつけて、不満の声が上がった時に、改めて付け直すことにした。 それが本当に無難なのかは、若干怪しいところはあったが。 「よし……ありがとう。助かった」 ともかくして、この急造の寄せ集めチームは、それぞれの思いを胸に抱き、行動を開始することになった。 一応全員の行動指針は、仲間を守るということで固まっている。 それでも彼女らの決意は、そのために人を殺すのかという点では、むしろバラバラと言ってよかった。 だとしても、この瞬間は、なるべく犠牲を出さずに済むよう、あの文科省役人と戦おうと、皆が一致団結していた。 大洗・黒森峰・継続の仲間たちチーム――という、あんまりにもあんまりなチーム名にも、とりあえずツッコミが入ることはなかった。 【C-6・商店街の精肉店/一日目・朝】 【☆西住まほ@大洗・黒森峰・継続の仲間たちチーム】 [状態]健康 [装備]黒森峰の制服、ドイツ軍コンバットナイフ(WWⅠ) [道具]基本支給品一式、不明支給品(銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:殺し合いを止めたい 1:みほと黒森峰の仲間達と合流したい 2:ミカと桂利奈の要望は、極力呑むつもりでいる 3:仲間達を守るためなら、人殺しも行うかもしれない [備考] ※若干スマートフォンの扱いに不慣れです 【ミカ@大洗・黒森峰・継続の仲間たちチーム】 [状態]健康 [装備]継続高校の制服、食べかけの串焼き [道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:継続高校の仲間達を救いたい 1:継続高校の仲間達と合流したい 2:まほの方針には従う気でいる。なるべくチームワークを乱さないように行動する 3:継続高校の仲間達を守るためなら、誰であろうと遠慮なく殺す 4:カンテレを没収されたことに若干の不満 [備考] 若干スマートフォンの扱いに不慣れです 【阪口桂利奈@大洗・黒森峰・継続の仲間たちチーム】 [状態]健康、不安 [装備]大洗女子学園の制服 [道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム) [思考・状況] 基本行動方針:みんなで学園艦に帰りたい 1:ウサギさんチームや、大洗女子学園のチームメイトと合流したい 2:一人じゃ生き残れないことは目に見えているので、まほ達の力を借りたい 3:人殺しなんてしたくないし考えたくもない 4:まほの目がちょっと怖い [備考] ※まほとミカの殺意に関する話を聞いていません [装備説明] ドイツ軍コンバットナイフ(WWⅠ) 第一次世界大戦期に、ドイツ軍で用いられていた軍用ナイフ。275mm。 特別な機能は備わっていない。 時系列順 Back オープニング Next 残された命 投下順 Back オープニング Next 薔薇は赤い、菫は青い、砂糖は甘い。そして、貴女も。 登場順 Back Name Next - 西住まほ 020 鉄血/マルマン・チェッダ - ミカ 020 鉄血/マルマン・チェッダ - 阪口桂利奈 020 鉄血/マルマン・チェッダ
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/9034.html
autolink() KLK/S27-033 カード名:風紀部トラップ開発員 大暮 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:0 コスト:0 トリガー:0 パワー:2000 ソウル:1 特徴:《メガネ》?・《風紀委員》? 【自】[①]バトル中のこのカードがリバースした時、あなたは自分の山札の上から1枚を公開する。そのカードのレベルが1以上なら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードを手札に戻す。(クライマックスのレベルは0として扱う。公開したカードは元に戻す) ありがとう、纏さん レアリティ:C
https://w.atwiki.jp/otomadstar/pages/473.html
▽タグ一覧 とあるシリーズ ハッカー 花 花の髪飾り 音MAD素材 風紀委員 ニコニコで【初春飾利】タグを検索する 概要 とあるシリーズの登場人物。 第177支部の新入り風紀委員で、中学一年生。 頭の花飾りが特徴。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2128.html
【名前】木更津神奈(きさらづ かんな) 【性別】女 【所属】科学/風紀委員 【能力】気流噴出(エアロジェット) 強能力者 【能力説明】 手で直接触れることで「物体」を確定し、その表面上のどこかを目視することで「噴射点」を一つ設ける。ガラス壁であれば、裏側の表面にも設定可能。 ただし、能力者から10m以内に存在することが条件である。また10秒程度の発動時差の設定や噴射する向きの調整は可能だが、出力の精密な加減や噴射点の複数設定は出来ない。 しかし、一点から噴射される気流は起点で風速80m/sを記録するほどであり、自動販売機(800㎏超)くらいの物体を300m上空まで打ち上げることが可能。 自身を噴射点からの気流噴出で加速し、最高時速120kmほどで直線的に高速移動することを得意とする。大回りになるが、曲がれないわけではない。 正面部分に受ける気流を操作して風防を形成したり、エアバッグで衝撃を緩和することで負担を軽減しているらしい。 このように、しっかり気流操作を応用できている部分もあることから、器用なのか不器用なのか分からないと評価されている。 【概要】 祐天寺学院2年風紀委員。 枝垂桜学園を卒業したお嬢様として、周囲から浮いた異色な存在だったが、空気に馴染む努力の結果、イベントを企画する発起人として頼られている。 また風紀委員としてしっかりとした運営を行えるとして教師からも信頼されている。 なぜお嬢様学校からこの無名校にあえて進学した理由は、「新しい風を感じたかったから」というのが表向き彼女が周りに説明する話だが、 実際はこの学校出身の警備員と一度だけ面識があり、学舎の園の外で遭遇した事件から救ってくれたヒーローとして認識したからである。 お嬢様学校出身、風紀委員ということもあって規則に厳しいと見られがちだが、それ以外の私生活部分ではむしろおおらかすぎる点があり、友人付き合いも良く後輩にも慕われる。 能力の使い方やスキルアウト制圧方法から付けられたあだ名は「ジェット女」 運動能力は高く、喧嘩なら大抵の男にも勝てる自信があるが、お嬢様学校の教えは染みついており、喧嘩っ早くはない。 入学時まではレベル2だったが、1年生途中の身体検査でレベル3判定を受けた。 無類のケーキ好きであり、第七学区(学舎の園を含む)内に存在するあらゆる店のケーキを味覚に網羅し尽くしている。 新作のケーキ情報は風紀委員の職権で調べるほどで、対店長脳殺おねだりモードにより、予約無しで入手する。 【特徴】 黒髪ロングのおさげ。高校生にしては小柄なほう。胸も含めてお姉さんってキャラじゃないのにお姉さんぶる。 普段は背に天使の羽が柄に入ったオシャレパーカーちゃん。両手首に色々な色のバンドと愛用のミリタリーウォッチを嵌めている。深窓のお嬢様というより、活発な女の子のイメージ。 風紀委員として基本は制服だが、外回り時はヘルメットを被り、学校指定ジャージ着用の上、ローラースケート、肩肘のプロテクターを装着する「ジェット女」スタイルでさらにジュラルミンの盾(ライオットシールド)を持つ。 ひと目では警備員としか見えない容姿でより強力な警告効果が発揮できる、とのこと。 ミリタリーウォッチは警備員仕様として配給されている腕時計。様々な耐久性能、通信・録音機能やLEDライトを搭載した便利ツール。ある事件で消息を絶った警備員の形見であり、サイズが合っていない。 【台詞】 「わはははははは、待てーい! 大人しく降参してくれないと、お姉さん、本気出す。」 「店長! こ、これは、例の最新作ショートケーキですかぁ!? 私、実は余命一週間って医者に宣告されてー、最後の晩餐にしたいな、なぁーんて。 キラーーーーン☆ミミ(擬音)」 「はー、おねだりモードって結構肩こるんだよね。まーでもいっか。めっちゃ美味しかったし。」 「イベント企画に関してはお任せください。 ――――そう、お姉さんが思うに華やかさと優雅さ、そして何よりも甘さとまろやかさが足りないっ!」 【SS使用条件】 特に無し ヒーロー警備員の設定募集中
https://w.atwiki.jp/seisoku-index/pages/737.html
一応設定としては学園都市に薔薇乙女がさらっといる感じです。 ベースはだいぶ前に書いた黒子「行きますわよ!」蒼聖石「はいマスター!」ってSSからです。 ほのぼの進行でだらだらやる予定ですのでよろしくお願いします。 美琴「・・・あんたねぇ」 翠星石「何ですか?翠星石は部屋でゴロゴロすることにしたのです」 美琴「名門校の学生寮で一日中ゴロゴロする人形って何なのよ・・・」 翠星石「人形?ちゃんと薔薇乙女と呼んで欲しいですねぇ」 美琴「うるさい。アンタが連れてけって言ってた場所に行くわよ」 翠星石「ふ~ん・・・ん?それってもしかして」 美琴「そう、風紀委員の支部よ」 翠星石「おお!それはいいですねぇ!」ガバッ 翠星石「風紀委員・・・ジャッジメントですぅの!いい響きです」ウットリ 美琴「蒼星石が最近黒子に付きっぱなしだから寂しいって言ってたじゃない」 翠星石「言ってねぇです!ただ、翠星石は一人で留守番するのが心細いというか・・・」 美琴「はいはい、要するに蒼星石と一緒がいいのよねぇ?」ニヤニヤ 翠星石「・・・知らねぇですよーだ!」プイ 美琴「スネるなら連れてかないわよー?」 翠星石「スネてねぇです!行くんなら行くですよ!」 美琴「はーい」 ーーーー・・・ 美琴「別に留守番しなくても構わないんだけどさ、門限までに帰ってくればいいわけだし」 翠星石「誰かと出かけるなら構わないんですよ。こないだまで蒼星石と出かけてたんですし・・・・」 美琴「何か一人だと困るの?」 翠星石「こないだは野良犬に襲われそうになったです」 美琴「ブフォォ!野良犬って・・・」プルプル 翠星石「だからあまり言いたくなかったんです。野蛮なビリビリ女には分からないでしょーがね」 美琴「ん?何て?」ビリッ 翠星石「ヒィ!」ビクッ 美琴「・・・まぁ、確かにこのままじゃ一日暇でしょ。なにか暇つぶしを見つけないとね」 翠星石「おめーとクロコは学校に風紀委員と忙しいんですよね」 美琴「私は風紀委員じゃないわよ。確かに首は良く突っ込むけど」 美琴「あ、赤信号」ピタッ 翠星石「翠星石は勉強したです!赤は止まれ!」 美琴「良く知ってるじゃない」 翠星石「風紀委員の女からこっぴどく注意されたですから」 美琴「なにそれ、アンタ轢かれかけたの!?」 翠星石「・・・いい思い出です」トオイメ 美琴「・・・ハァ、で、その風紀委員の人って誰?」 翠星石「あー、名前までは聞いてなかったですね・・・胸が大きかったです」 美琴「ヒント少なすぎよ」 翠星石「クロコが愚痴ってたです。【またお姉さまったらあんなお子様ブランドの下着なんか・・・】」 美琴「風紀委員と関係ないじゃない!」 翠星石「あれ?【電撃が気持ちいい】とか・・・違うですね。アレ?」 美琴(気持ちいいとか思ってたのね黒子・・・)ガックリ 翠星石「そうそう!【喧嘩っ早いのは勘弁して欲しい】って言ってたです!」 美琴「喧嘩っ早い?私が?」 翠星石「です」コクリ 美琴「まっさかー。一応お嬢様よ?」ケラケラ 翠星石(え?マジで言ってるですか?) ーーーー・・・ 【風紀委員活動第一七七支部】 美琴「ここよ」 翠星石「じゃっじめんとかつどうだいいいなしぶ・・・ですか」 美琴「いいなだと117じゃない。177よ177」 翠星石「いなな・・・そんな言葉初めて聞いたです。何かの暗号ですか?」ゴクリ 美琴「バカ言ってないで入るわよ」 翠星石「イナフと何か関係があるんですかね?」 美琴「うるさい」 ゴチッ! 翠星石「あだっ!?軽い冗談じゃないですか・・・」サスリサスリ 美琴「こんにちはー」 固法「あら、御坂さん」 翠星石「いたーーーーーーーーーーー!!!!!!!」ビシッ! 固法「え!?」ビクッ 美琴「こら!失礼でしょ!」 翠星石「ほら、さっき言ってた赤信号の!」 固法「赤信号・・・ああ、こないだの」 美琴「胸が大きい風紀委員・・・なるほどね」 固法「・・・なんか腹が立つ伝わり方してるわね」 翠星石「だってかなり特徴的だったですから・・・クロコに比べたら」 美琴「あんまり言ってやらないの。そういう事は」 固法「まぁ白井さんに比べたら・・・ねぇ」 美琴「固法先輩、黒子達は居ないんですか?」 固法「白井さん達は学生の小競り合いの鎮圧に行ってるわよ。初春さんは・・・トイレかしら?」 美琴「えー・・・まぁ仕事だし仕方ないか」 翠星石「どういう事です?」 美琴「今は出かけてて居ないって」 翠星石「何ですと!?」 翠星石「何ですか何ですか、せっかくこの翠星石が訪れてやったというのに、お出迎えが無しですか。あんまりじゃないですか!?」クワッ 美琴「うるさい」 固法「そのうち戻ってくるわよ。白井さんのテレポートなら現場まであっという間よ」 美琴「そうですね」 パッ! 黒子「ゼェ、ゼェ・・・」 美琴「あら、お帰り」 黒子「そんな場合じゃありませんの!」 翠星石「はぁ?」 黒子「ええと、何処でしたっけ・・・!」ガチャガチャ 固法「白井さん、鎮圧はどうなったの?終わったの?」 黒子「終わってませんわ!」バタバタ 美琴「どういう事?」 翠星石「も、もしかして・・・蒼星石の身に何かあったのですか!?」 黒子「いいえ・・・えっと・・・!ありましたわ!」 美琴「何それ、腕章?」 黒子「私としたことが、腕章を忘れてしまいまして」 翠星石「はぁ!?おめー馬鹿じゃねーんですか!?」 黒子「も、申し訳ありませんの・・・」ショボーン 美琴「丁度いいわ、私たちもついて行くから」 翠星石「です。おめーの失敗で蒼星石が苦しむじゃないですか!」 黒子「し、しかし・・・これは風紀委員の・・・」 固法「白井さん、時間無いわよ?」 黒子「・・・分かりましたの。それではお二方、行きますわよ」 美琴「いいわよー」ポン 翠星石「ですぅ」ガシッ パッ! 固法「行ったわね。また一人増えるのねぇ・・・お客さんが」 パッ! 黒子「着きましたわ!」 美琴「何処よ喧嘩ってのは?」 翠星石「蒼星石!そうせいせきぃ!!」 蒼星石「すみません?いやそんなのはいいからさ。もう高校生なんだからさ、その位の事で何でケンカするの?」 男「え、いや・・・その・・・あいつが能力自慢してきて・・・なんかムカついて・・・」 蒼星石「ムカつくとかそういう言葉を使っちゃう時点でさ、頭が弱いって自分でアピールしてるようなもんだよね?」 男「・・・」 蒼星石「何黙ってるのさ、人が話してる時は目を見なよ」グイッ 男「・・・」 蒼星石「で、どうしようも無くなったらだんまり?男のくせに半泣きになってスネるんだ。まだ小学生の方が素直だよ。幼稚園からやり直したら?ねぇ?何とか言ったらどうだい?聞いてあげるからさ」 男「すびばぜんでじだぁ・・・」ボロボロ 黒子「やり過ぎですの!!!!!!!」ドデーン 蒼星石「へ?」 蒼星石「遅かったねマスター。もう終わったよ」 黒子「そうじゃなくて・・・今のはただの悪口じゃありませんの!?」 蒼星石「まさかぁ。僕は悪口なんか言わないよ。今のはただのお説教だよ。ね?」 男「は、はいぃぃ・・・」ビクビク 美琴(何でこんなに泣いてるの?) 翠星石(蒼星石はSですからねぇ) 蒼星石「何か言ったかい?翠星石」 翠星石「いえ、何も」 黒子「貴方はもう帰ってよろしいですわ。もうこんな事起こさないように気をつけて下さいまし」 男「はい!失礼します!」タタタタ 黒子「・・・蒼星石」 蒼星石「あ、腕章は見つかった?」 黒子「ええ。腕章はこの通り無事でしたの」 蒼星石「良かったじゃない。で、ミコトさんと翠星石はどうして此処に?」 美琴「いや、蒼星石が一人で鎮圧してると聞いたから・・・」 翠星石「なんか心配して存したです」ハァ 蒼星石「大丈夫だよ。庭師の鋏を見せれば大概は萎縮しちゃうしね」 黒子「そうじゃなくて!なにあんな暴言はいてるんですの!?アレは風紀委員としてどうかと思いますわ!!」 蒼星石「あんなの暴言にカウントされちゃ困るよマスター」ヤレヤレ 美琴「ん?風紀委員として・・・?」 蒼星石「?そうだよ、ほら」 翠星石「それは・・・腕章じゃねーですか!」 蒼星石「ジャッジメントですの!」キリッ 黒子「ふん!」 バシッ! 蒼星石「あいた!」