約 478,648 件
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/2070.html
七狩野高校(ななかの こうこう) 第二学区にある共学の高校。 「戦士の如き健全で強靭な肉体と精神を養うこと」を目的とした高校。 レベルによる制限は無いが、入学試験が肉体的・精神的に過酷で、「七狩野の入学試験を通った」と言うだけで誰もそいつに喧嘩をふっかけなくなるレベル。 入学した後も鬼教官からシバかれたり、軍人も真っ青なレベルの過酷なトレーニングが待ち受けており、卒業生の身体・精神の屈強さは基本的に人外レベル。 風紀委員・警備員のトレーニング施設を利用して日々鍛錬に励む姿が見える。 無論、学力の面でも肉体と同様に厳しい鍛錬が待っており、どれほど身体能力が高くても学業を疎かにすれば留年・退学を言い渡される。 能力開発を目的とする学園都市にとってはそれほど価値のない学校であり、前時代的な校風のせいで能力者はそれほど多くなく、 創設以来、レベル4の生徒は存在せず、レベル3も片手で数える程度しかいない。 生徒の風紀委員への志願率が異様なまでに高く、合格率も高い。 風紀委員や警備員でなくても七狩野高校出身&卒業だけでも、大抵の場合は肉体・精神の面で信頼のおける人物としてみなされる。 共学と銘打っているが、生徒の8割が男子生徒である。 学園都市にとっては無価値にも等しい学校なので資金援助は最低限、生徒数の減少で廃校の危機にある。 しかし、入学試験と日々の鍛錬は一切妥協するつもりはない。 また、人外レベルの身体能力を発揮する男性の大半は七狩野高校出身ではないかと疑われる。 1年 丘咲山強 翁岐斗 2年 刀河燐 綺羅淑美 3年 吉墨麗徒 明桜闘熾 キルイ=クレアランス 中退 蓼丸夫繰
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/380.html
【名前】六花牡丹(むつのはな ぼたん) 【性別】女性 【所属】科学 【能力】氷雪核晶(クリスタルコア)レベル2 【説明】 自身を中心として直径25メートルの範囲内に氷晶核を生成、氷雪を形成する能力。 氷晶核は肉眼で視認出来ないほど微細だが、周囲の水分を過冷却・昇華させて取り込むことで一般的な氷雪の大きさにまで成長する。 核を生成するだけの能力であり、成長するのは核そのものによる自動的な効果。 【概要】 花盛学園高等部二年生。風紀委員で学級委員長。いいんちょ。北海道出身。 能力がおよそ戦闘向きでないため、支部で書類の整理や事件に関連する情報収集が主な仕事。 冗談があまり通じず、言葉をそのままの意味で捉えることが多々あり、人を疑うということを知らず嘘も鵜呑みにしてしまう性格のため、よく同級生や上級生にからかわれている。 礼儀正しく規律に厳しく秩序を重んじ、成績も常に上位に食い込むという、実に優等生らしい存在をしているが、これは「委員長たる自分は周りの見本とならなければならない」という一種の強迫観念(プレッシャー)から来るもので、プレッシャーから解放された普段の彼女はBL好きの腐女子である。 大勢の人前に出ると極度に緊張してしまい挙動不審・口下手になってしまうが、とある親友が近くにいれば彼女の精神干渉系統能力のお陰で平静を保っていられる。 【特徴】 年齢17歳。身長163cm。体重45kg。髪の色は黒で、前髪の先が水平一直線に切り揃えられており、 腰まで延びているポニーテールも先が水平に切り揃えられている。黒縁で横長長方形の眼鏡を掛けている。 腕に風紀委員の腕章を付けている。胸は標準。 【台詞】相手に関係なく常に敬語。一人の時は普通。 「風紀委員として、学級委員長として、貴女方の行いを見過ごす訳にはいきません!」 「えっ、そうなんですか!? 私としたことが全く知りませんでした……。なるほどなるほど、生卵には美肌効果があるのですね、メモメモっと」 「はぁ……。やっぱり『羞恥の蜜時』の男性キャラはみんな素敵だなぁ。私的には、神師道×小鳥遊が良いと思うけど、十文字×終夜と比べると同好の士は少ないんだろうなぁ、みんなもっと好きになれば良いのに……」 【SS使用条件】自由
https://w.atwiki.jp/bluearchive/pages/46.html
愛清フウカ(あいきよ ふうか) ゲヘナ学園2年生 給食部所属(4月30日生まれ16歳) 登場話数 解説 基本情報欄 ゲヘナ学園所属、学生食堂の管理を担当する給食部のメンバー。毎朝学園のみんなのためにすごい量の食事を作っている、ゲヘナでは珍しい、優しくて真面目な生徒。料理の腕前はそれなりに良い方だが、食堂の人手は基本的に足りてないこともあり、その実力は過小評価されがち。 趣味 家庭料理、お弁当作り 活躍・行動 給食部の部長であり、(後輩のジュリが一切まともな料理を作れないため)学食の食材調達から調理までを一手に担っている。給食部や風紀委員会のサブストーリーにて、ジュリや風紀委員会の問題行動に巻き込まれる姿が描かれている。 容姿 身長:159cm + 全身像 雑感・考察 名前
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1741.html
【名前】重羽 美鳥(かさねば みどり) 【性別】女 【所属】科学 【能力】自己重力(セルフグラビティ) Lv4 【能力説明】 自分の重力を自在にコントロールする能力。 正確に言うなら重力ベクトルの操作であり、向きと強さを自在にコントロール可能。 前後左右、上下も含めて重力方向は自在。また0~5倍で強さのコントロールも出来る。 壁や天井に立ったり、無重力状態でふわふわ浮いたり出来る。 欠点として、能力対象は常に「自分」限定である事。 洋服や装備品は能力の範疇外となり、それらの重さを、自分の重さで引きずらなければならない。 また、重力が増すほど肉体的負担も強くなるため、演算に支障が出る可能性が高くなる。 そのため、強い重力による加速や減速は緊急避難的な使い方をし、 普段は「人間の走行速度の限界値」ぐらいで留めている。 【概要】 輝石ノ森工業高校の三年生。同校の風紀委員に所属し、その支部長。また、特別部隊に所属している。 『輝石ノ森で一番ジャージが似合う女』との呼び名が高く、実質学園生活の大半をジャージで過ごしている。 姉御肌なタイプで、誰とでも別け隔てなく接し、人間関係的な意味で相手の懐に飛び込むのが得意。 風紀委員の面子どころか、輝石ノ森の生徒全員を友人だとすら思っているフシがある。 基本的に風紀委員の規約を逸脱することはない(時間外、校外での活動)が、あくまでも「基本的」 「やらねばならない」と決めなら、やり遂げる程度の覚悟と度胸は持っている。 特別部隊ではムードメーカーの様な役割を担っている。 私生活では相当だらしない。 ジャンクフード中心の生活でたまにサプリメントで栄養を補う。 洗濯物は纏めて洗う、ゴミ袋は貯めこむタイプ。 能力を利用した変幻自在の重力による格闘術を得意とし、特に建物内部等での戦闘は得意中の得意。 校内での喧嘩の仲裁等は主に彼女の仕事である。 【特徴】 寝ぐせを簡単に整えたような、所々跳ねた髪型をしている。 身長は低めで、風紀委員として鍛えた体つきをしている。 常にジャージを着用。胸はかなり大きい方である。 【台詞】 「東波ァ~。同じ支部なんだしさァ~。そろそろ名前で呼んでもいいだろ~」 「わっはっは! この美鳥ちゃんに任せなさいっての!」 【SS使用条件】 特に無し
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/2765.html
autolink() RG/W10-030 カード名:水着の固法 カテゴリ:キャラクター 色:緑 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:5000 ソウル:1 特徴:《超能力》?・《風紀委員》? 【永】他のあなたの《風紀委員》?のキャラが2枚以上なら、このカードは次の能力を得る。「【自】このカードとバトル中のレベル1以上のキャラがリバースした時、あなたは自分の山札の上から1枚を、ストック置場に置いてよい。」 うーん、こんなものかしら・・・ レアリティ:R illust.- 特徴による制限がかかった代わりにパワーの500上昇した“犬好き”佐々美。 両特徴ともにサポートが優秀であるため、《風紀委員》?中心のデッキを作るのであれば採用の価値はある。
https://w.atwiki.jp/ebichu-busoufuki/pages/17.html
チャプター4 『ブラックエデュケーション』 ストーリー名 スタミナ 属性 ステージ数 ステージ 腕試し、求ム! 13 文 5 屋上 山頂から見える景色 13 文 5 屋上 武装なんかいらねぇ! 14 文 5 屋上 罪深き可愛さ 14 文 5 教室 ボクより可愛い「男の子」 14 文 5 教室 君たち嫉妬しているでしょ? 14 文 5 教室 謎の「招待状」 14 体 5 体育館 華も恥じらう美しさ 14 体 5 体育館 無自覚なヒール(悪役) 15 体 5 体育館 黒薔薇はリングに散る 15 体 5 体育館 嗚呼悲しき男の物語 15 体 5 体育館 筋肉テレパシー 15 体 5 体育館 俺の女神が望むなら 15 体 5 体育館 食欲を司る長 15 文 5 廊下 最強のおばちゃん 16 文 5 廊下 僕らは学校の為に 16 文 5 屋上 風紀活動の本質 16 文 5 屋上 これが阿久斗のやりかた 16 文 5 屋上
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1403.html
【名前】武佐 千導(むさ ちどう) 【性別】男 【所属】科学 【能力】植葉群刃 (リーフブレード) レベル4 【能力説明】 念動力による操作の対象が植物の葉限定という珍しい能力。最大で自分の体積の二倍ほどの葉を操ることが可能。 落ち葉だけでなく、枯葉、木に生えている葉や草葉も使用可能。 主に葉を分子レベルで固めて操作することで、B○EACHの某隊長の刀の能力のように相手の身体を切り刻む攻撃を主体とする。 葉を空中で旋回させることで、副次的に風を起こすこともできる。 その他にも、葉を利用して相手の視界を遮ることができたり、逃走に役立てることも。 しかし、発火系や発電系の能力とは相性が悪かったりする。 【概要】 輝石ノ森工業高校の二年生で、風紀委員一七〇支部(通称EOH)の一員。 名字の通り、成瀬台高校の武佐紫郎の兄。しかし温厚な弟とは違い、冷徹で物怖じしない性格の持ち主。 弟とは昔は仲は良かったが、弟が髪型を変えてから(要するにグレてから)は疎遠な関係となっている。 風紀委員の活動に関しては、風紀委員や警備員こそが学園都市において絶対に正しい存在だと思っている。 なぜなら、これらの組織は少なくとも学園都市内では認められた公認の治安維持機関であるからで、 善悪の判断を人道的な観点よりも社会的立場を優先させて見極めている。 彼にとっての偽善者とは、救済委員のような非公認組織の中で治安維持活動をしている連中を指す。 戦闘では、乱戦より計略戦や謀を得意とするEOHでも屈指の頭脳派。 武器は警棒を一本所持しており、相手の視界を能力で遮った後に警棒で攻撃することもある。 第10学区のスキルアウト達からは、葉を操る能力と参謀という立場のせいもあってか、「化け狸」などと呼ばれることも。 一見すると堅物な人物に見えるが、カナミンや電脳歌姫の大ファンという意外な一面があり、 この時だけは普段の雰囲気が一変する。しかしこのことは、他の支部員には今のところ知られていない。 【特徴】 身長173cmで、顔はどちらかというとイケてる方だが、印象に残るほどカッコイイというわけでもない。 肩までかかる緑がかった黒髪のストレートヘア。 服装は、紫色の長袖Tシャツの上から、白い上着を着ている。ズボンは灰色。 普段イヤホンを耳に装着しており、音楽を聴いていることが多い。 【台詞】 「化け狸だと?まったく、不名誉なあだ名を付けられたものだ……」 「犯人は誰であろうと必ず捕まえる。例えそれが俺の弟でもな!」 「俺達風紀委員は学園都市から認められた組織だ。学園都市にいる以上、正しいのは俺達だ。」 「相変わらず電脳歌姫たんはカワイイなぁ………ハァハァ………」 【SS使用条件】 特になし
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/4309.html
最新話 「…という夢を見たのよ」 「次にお主は「夢オチかよ!」と言う」 「夢オチかよ! ……ハッ!?」 「夢オチなんですか!? ……ハッ!?」 あらすじ 顕界と冥界の境に存在する街にある西行寺学園。 学園の風紀と平和を守るため,半人半霊の少女・魂魄妖夢は今日も剣を執る。 風紀委員会に所属する彼女は果たして何を感じ,何を得ていくのか…。 解説 風紀委員の妖夢とその仲間達が繰り広げるドタバタ学園コメディ(らしきもの)。 風紀委員会とは言うものの,入会理由が「人を斬れるから」という人物がいたり,図書館で暴れてそのまま立ち去るなど,不適格な人物も多い。 また,非戦闘キャラと称してMUGENに存在しないキャラが出るなど,配役はフリーダム気味。 AIがないキャラはうp主が操作することもあるが,相方に頼りきったそのプレイスタイルは酷いの一言。 第九話からうp主曰く「シリアスよりになる」第二章がスタート。急転直下で妖夢を巡る異変が起こる。 そして第二十六話から最終章が開幕。 真実を知る者達の戦いの行方は… 2012年5月5日完結。 + 登場人物 + 白玉楼の人々 魂魄妖夢・・・主人公(ときどき空気)。二年生。風紀委員会所属。学園長宅(白玉楼)に居候中 西行寺幽々子・・・西行寺学園創設者にして学園長。校則にやたらと食べ物関係が多いのはたぶんこいつのせい アンリ・・・幽々子の従者。コ○ケカタログを購入していたことなどから,同人作家でもあるようだ 鷲塚慶一郎・・・白玉楼勤務 天草四郎時貞・・・白玉楼勤務。とある理由でただ働きを強制されている。目玉焼きにはソース派。ちなみに,幕末の人。 + 西行寺学園の人々 + 妖夢のクラスメイト 御名方楓・・・二年生。妖夢の幼馴染。新聞部所属で,役職は副部長 両儀式・・・二年生。風紀委員会所属。現副委員長によって無理やり委員会に入れさせられた 京堂扇奈・・・二年生。風紀委員会所属 東風谷早苗・・・二年生。オカルト研究部所属。巫女だが,信仰心が足りない ササキ・コジロー・・・二年生。帰宅部。なにかと不遇 クリス・・・二年生。軽音楽部所属 + 風紀委員会 カイン・R・ハインライン・・・三年生。風紀委員長。暴走気味の委員会メンバーを取りまとめる苦労人 シエル・・・三年生。副委員長。教師陣を含めた当時の委員会メンバー全員に反対されて委員長になれなかった過去を持つ。カレー馬鹿 グラント・・・三年生。ハインライン家執事。すぐ寝る 廿楽冴姫・・・二年生。宣伝動画に出られなかった 真田幸村・・・一年生。生真面目で熱血だが,少々周りが見えていないことも… + 生徒会 草薙京・・・三年生。生徒会長だが,実権は副会長に握られている 吾妻エレン・・・三年生。副会長。実質生徒会長。「面白ければいい」という考えの持ち主で,新聞部を廃部から救ったり,情報を流したりしている K ・・・二年生。単位不足を補うために生徒会役員になった 矢吹真吾・・・二年生 遠野秋葉・・・一年生 キム・ジェイフン・・・一年生 有里湊・・・「厄神さまのおしごと」の主人公 + 新聞部 射命丸文・・・二年生。新聞部部長。楓を新聞部に引き込んだ張本人。妖夢について気になることがあるようだが… 犬走椛・・・一年生。文の幼馴染。うp主のアシスタント + オカルト研究部 ザッパ・・・三年生。部長。とある場所に赴いた際,幽霊に憑りつかれてしまった デュオロン・・・三年生。副部長 アリス・キャロル・・・一年生 安栖頼子・・・二年生 + 科学部 ウェスト・・・西行寺学園科学教師にして,科学部顧問。発明品が絡むと性格が変わる。その正体は・・・ シルヴィ・ガーネット・・・西行寺学園非常勤講師 岡崎夢美・・・三年生。科学部部長 大道寺きら・・・一年生 ナツメトモハル・・・一年生。椛のクラスメイト。常識はずれの部員達に振り回される苦労人。変身ベルトでこんな姿になる ゲシュペンスト・・・科学部が所有するロボット。うp主にあらず + 科学部関連 エイリアン・・・科学部のサンプル まんぼう・・・科学部のサンプル ジュラル星人・・・異星人 みょメガ・・・ウェスト博士制作 + 教師陣 東風谷佳奈子・・・早苗の姉で,妖夢のクラス担任。担当科目は日本史。「八坂神奈子」という神をその身に宿している 牙刀・・・国語担当の教師。シスコン 教頭先生・・・教頭先生。美鈴の師匠。本名「シュウジ・クロス」 ライチ・フェイ・リン・・・保健医。保健室で生徒と麻雀をしている 紅美鈴・・・西行寺学園卒業生。教育実習生として妖夢のクラスにやってきた + その他学園関係者 小悪魔・・・図書室の司書 キム・ドンファン・・・保健室で麻雀をしていた生徒その1 美坂栞・・・保健室で麻雀をしていた生徒その2 女子生徒A・・・スーパーロボット大戦OGシリーズに登場する「ゼオラ・シュバイツァー」に瓜二つ 男子生徒A・・・スーパーロボット大戦OGシリーズに登場する「アラド・バランガ」にそっくり ロック・ハワード・・・エレンのクラスメイト + ウェポンショップ「スサノヲ」の人々 ハクメン・・・店長。なにかにつけて銃を売りたがる 御名方守矢・・・楓の兄。大学生でアルバイト中 + 幽々子の友人達 八雲紫・・・幽々子の友人。株式会社YAKUMOの社長にして,西行寺学園の出資者 八雲藍・・・紫の式で,株式会社YAKUMOの副社長。酒に酔うと陽気になる 八雲橙・・・藍の式 洩矢諏訪子・・・神。酔って妖夢に戦闘をしかけるなど,酒にはあまり強くない模様。帽子が本体 + カフェ「アイオーン」の人々 マスター・・・アイオーンのマスター。デモンベインに登場する魔術師「アズラッド」に酷似 レオナ・ガーシュタイン・・・アルバイト。スーパーロボット大戦OGシリーズに登場する「レオナ・ガーシュタイン」に物凄く似ている タスク・シングウジ・・・アルバイト。スーパーロボット大戦OGシリーズに登場する「タスク・シングウジ」と見分けがつかない + 街の人々 公務員 ひったくり,万引き,食い逃げ・・・犯罪を繰り返す忍者。未来の夢は火影 ロリコン・・・西行寺学園卒業生 十六夜咲夜・・・ゲームセンターでエレンと対戦していた女性。レミリアの従者 店員 ショボーン・・・AAランドマスコット レミリア・スカーレット 両儀狼牙・・・式の兄 フランドール・スカーレット + インフェルノ残党+α エレクトロゾルダート アドラー リーゼロッテ・アッヒェンバッハ・・・ロリコンにナンパされていた少女 羅刹丸 アッシュ・クリムゾン ミヅキ 長曾我部元親・・・スサノヲに現れた客 電光戦車 エレクトロゾルダートだったもの ・・・ミヅキの術によって“変身”したエレクトロゾルダート エレクトロゾルダートだったもの・・・ミヅキの術によって“変身”したエレクトロゾルダート エレクトロゾルダートだったもの・・・ミヅキの術によって“変身”したエレクトロゾルダート + 妖夢を守るもの 黑魅霊・・・バウンティハンター「黑の拳士」。美鈴とは同一人物 シェン・ウー・・・上海の武神 ゲイル アルティ・ガーネット ハクレン 小野塚小町 + その他 亡霊・・・森の亡霊 亡霊・・・森の亡霊 デュアルヘッド・モケーレ・ムベンベ・・・とある人物が召喚しようとした魔物 四季映姫・ヤマザナドゥ・・・地獄の裁判長 悪霊・・・早苗に憑りついていた悪霊 魂魄慨世・・・妖夢の父親。ゼンガー・ゾンボルトと見間違うほど 博麗霊夢・・・結界の守護者 不良 売人・・・麻薬の密売人 森林公園職員 関連ストーリー 厄神さまのおしごと コメント うp主自ら作成… マイナー動画だし,仕方ないね -- Gespenst(うp主) (2010-04-04 19 32 09) とうとうページが出来たか・・・同時期のストーリー制作者として応援しております。 -- Nice.About (2010-04-04 21 08 47) 作成乙です。デモベといい、スパロボといいうp主とは趣味が合いそうだ -- 名無しさん (2010-04-05 01 26 01) なんか私の動画を宣伝してくださってありがとうございます。 -- Nice.About (2010-05-19 07 36 57) 面白いよー -- 名無しさん (2010-07-27 11 15 40) ブレイブルーやらスパロボのキャラがいるだと・・・【興味があります】 -- 名無しさん (2010-08-14 03 49 12) 一部修正しました -- Gespenst (2011-11-01 01 11 29) 完結お疲れ様でした~。厄神さまの方もお待ちしております。 -- 名無しさん (2012-05-06 17 34 10) 完結おめでとうございます!!お疲れ様でした!! -- 名無しさん (2012-05-06 21 42 06) 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1702.html
復讐者《アヴェンジャー》。 それは『夜明けの晩』と仮の同盟を組み、勢力を伸ばしつつある新興のスキルアウトだ。 しかしその詳細は一切不明。どのような経緯で成り立ち、誰によって興され、何を目的として行動しているか、同盟を組んでいるはずの夜明けの晩すら知らされていないことのだった。 ただ『夜明けの晩』の者達は守ってくれるという保証のために盲目的に服従し、アヴェンジャーの正体を追求しようとしない。もしかしたら、恐れて出来ないだけなのかもしれないが。 そして、前回俺が侵入した際にアヴェンジャーから『夜明けの晩』へ、次の行動を促す旨の書かれた文章を発見した。 内容は以下のようだ。 親愛なる我が同志、『夜明けの晩』へ。 諸君らの活躍により、また一つ我らの復讐を遂げることが出来た。これは誠に喜ばしいことだ。 だが、これだけでは足りないのは諸君らもわかっていることだろう? 我らを見下し、こけ落とす下賎な生き物。能力者、、、つまり高慢な生き物は全て我らの復讐対象にある。この世界から一刻も早く、人間の皮をかぶった能力者《バケモノ》を根絶やしにするのだ。 そのために戦力の確保は重要となる。 よってあるスキルアウトとの同盟を円滑に進めるため諸君らにはある重要人物の確保を依頼したい。その人物とは…… 能力者を抑えこむ機器一つを手に入れたくらいでこの学園都市に住む能力者を根絶やしときたのだから、これはもはや傑作としか言えない。 無能力者を圧倒する超能力を得た能力者と、能力者を圧倒する機器を得た無能力者。それは力のベクトルが違うだけで、根本的には何一つ変わっていないのだ。 そして文章の後半の部分。 今現在の奴らの戦力は未知数であるが、更に自分たちの配下へと加えるべく新たなスキルアウトとの同盟を考えているようだ。 なぜ重要人物の確保が同盟を円滑に進める要因となり得るのか、それはこの文面からは読み取れない。 しかしその重要人物が同盟先のスキルアウトとの何らかの関係があれば、それはすなわち“人質”として成立するのではないか。 例えばの話、その重要人物が同盟先のスキルアウトの元リーダーだったりしたら、それは絶好の取引材料となるというわけだ。 そしてその重要人物としてあげられてる名は、頬好理乃《ほおずきりの》。 もちろん俺はこの人物がどういう者かは知らない。――けれど、この者の姓にだけは見覚えがあった。 「おはよう黒丹羽君! 早速なんだけど今日も特撮部手伝ってくれない?」 そう、同じクラスの頬好駆奈。その者と同じ姓なのだ。 ◇ ◇ ◇ 放課後、学校からバスで三〇分行ったところにある、映画を製作するための最小限のセットが揃ったスタジオに俺と風輪学園特撮部の面々は集合していた。俺に関しては無理矢理つれてこられたようなものだが、今はそんな細かいことはどうでもいい。 「じゃあみんな。今日は部長の私のコネで、風輪学園の六位にきて貰いました!」 おおー、というとってつけたかのようなざわめき。 そう、もうそんなことはどうでもいい。 「なんなんですか……これは」 全身をすっぽりと覆い隠す着ぐるみ。こちらからは窺えないがその外観は氷を模したオブジェクトで構成された角と尾、全身には霜柱のような細かい白い鱗がぴっしりと敷き詰められている。――……こんな異様な格好の方が今はつっこみどころなのだから。 「はうぅ~! 似合う似合う! 絶対零度を司る氷の怪獣、ヘル・ブリザード! 彼にとっては煮えたぎるマグマだろうが何だろうが一瞬にして凍り付かせることができるのだ! うんすごいかっこいい!!」 いつものテンションの四割増しで説明する頬好。いや、聞いているのは設定ではなく、なぜ俺まで一員として活動させているのかということだ。いつもなら舞台裏のセットの運搬の手伝いや能力による特集効果ぐらいで舞台に立つことなんてなかった。いや、したくもないし。 「いや~もともとこの部、人が少ないからさー。どうせ手伝ってくれるならこっちの方がありがたいんだよね」 「だったらお得意のCG技術とかでとかで怪獣は再現したらいいんじゃないですか」 「にゅふふ。わかってないな~黒丹羽君は。生の人間が表現する怪獣の迫力がどのようなものか。それは学園都市の技術とはいえど、一歩たりないんだよ。それに黒丹羽君は運動能力高そうだから殺陣にも期待できるしね」 「……はぁ」 もうこうなってしまえば後の祭りだろう。最初からここに協力なんてしなければよかったが、クラスメイトとしての馴染みもあるし、今のところの優等生というイメージを崩すわけにもいかなかったので仕方がない。 ◇ ◇ ◇ 「ふははははーー。絶対零度を司る氷の支配者ヘル・ブリザードだー。貴様等は一瞬にして我が氷のオブジェクトに変えてやる」 台本の言葉をただただ棒読みして。演技を進めていく。あっち側からは「くっ……強い!」だの「やったか?」だのいう熱演が返ってきて、こちらの演技の稚拙さが浮き彫りにされるのがなんともいえない辱めだ。 「カットカットカット!」 メガホンからひときわ大きな声を張り上げて頬好は演技を一時中断させる。そしてむっとした表情をこちらに向けると、 「みんなは休憩。黒丹羽君は話があるから表に」 そう促し、一人先に外へと出ていってしまう。この格好で外に出ろと言うのはあんまりではなかろうか、そう考えていると、「早く!」との催促。俺はなかばやけくそ気味で外へと出ていった。 「それで話とは?」 専用スタジオの外に設置されてる小さなベンチで怪物と少女が隣あって座っている。怪物は俺の方なのだが、端から見ればなかなかにシュールな組み合わせだろう。 「んむぅ~! この作品はある小学校の生徒達にお披露目するものなんだから、もっとしっかりやってよね。もっともっと、ヘルブリザードに感情移入して。台詞一言一言に魂を込めて」 「んな無茶な」 本当にこの女は無茶苦茶だ。今日初めて演技をするど素人に演技の質を求めるなど高望みすぎる。 「無茶じゃない。役と役者、その二つが同調《シンクロ》するとき演技という枠を越えた真に迫るなにかがあるよ!」 「はは……」 目を輝かし、拳を握りしめて熱弁する頬好だが、さすがにその熱さにはついていけない。そんな俺の心境すら察することなく、だからね、と頬好は言葉を続けて。 「とりあえず、ここで少し練習してみようか。」 「は?」 目つきが変わり『演技モード』に入った頬好はこちらを睨みつけて。 「くっ……お前は何者だ!?」 ……。 「くっ……お前は何者だ!?」 ……。 早くしろという無言の重圧がこの空間に蔓延る。 まさかここでも恥ずかしい演技をさせようとするとは、恐るべし風輪学園特殊撮影技術部長。よく他の部員もついていけたものだ。 それからは「お前は何者だ」と「絶対零度を司る氷の支配者、ヘル・ブリザードだ!」の掛け合いを何度も繰り返させられた。それはもう名を尋ねられたら思わずヘル・ブリザードと答えてしまいそうになるぐらいに。 「んふぅ~。よし、じゃ次は黒丹羽君みたいにすごい人にはヘルブリザードの苦しみがわからないだろうから、ヘルブリザードの設定がどんなかを教えてあげる」 疲れを知らないのか、頬好は更にキラキラとした瞳で鞄の中を漁り出す。そして今回の特撮に登場する人物の設定資料がぎっしりと詰め込まれてあるカバンの中から、ヘルブリザードについて書かれた一冊を取り出してきた。 開くと、そこにはびっしりと細かい字で埋め尽くされ、イラストまでも丁寧に描かれている。これ全て頬好がやっているというのだから驚きだ。 「ヘルブリザードはね、かつて仲間に裏切られ、それから二度と誰も信じないよう自分の心までを凍てつかせるの。そして時が経つにつれ、裏切り者ばかりの世界をひどく嫌悪し世界を破壊しようとするの」 へえ、と適当に相づちをうって話を聞く。 「そこに現れたのが太陽の戦士サンバーニング。彼との戦いを通してヘルブリザードの凍り付いた心はいつの間にか溶け、また世界を信じてみようと言う気になるの。そして二人は仲間になり、世界の恒久平和を目指し立ち上がるというわけ。どう? 感情移入できそう?」 全然。 というかそんな茶番が通用するのは小学生までだ。中学生ですら感動しない。 「いい話だなー。すごく共感できました。はい」 「んぬ~。なにそのあからさまな棒読みはーッ!! 感動したでしょ? だったらもっと熱くなれよぉぉぉぉ!」 変な方向にヒートアップして説得してくる頬好を落ち着かせるべく――かつ、アヴェンジャーが重要人物として狙っている頬好理乃との関係を探るべく――俺は別の話題を切り出す。 「そういえば、頬好さんには妹か姉がいるんですか?」 「なによ藪から棒に。まあ……お姉ちゃんならいるよ」 「そのお姉さんって、“理乃”って名前だったり?」 「そうだけど……なんで黒丹羽君がそんなこと知ってるの?」 これで頬好駆n奈好理乃の関係性は明らかになった。あとはその姉がスキルアウトと何らかの関わりを持っているかを聞ければいい。 「まあそこは置いておくとして、お姉さんは昔もしくは今もスキルアウトに身を置いてたりするんですかね?」 「え……」 頬好はそこで言葉を詰まらせる。もし姉がなにもスキルアウトに関係してないのなら、そんな質問はすぐにノーと答えられるであろう。それができずに言葉を濁すということは、俺の仮定はドンピシャだったということだ。 「ごめん。それは答えられない……」 「いいですよ。こちらこそ変なことを聞いてすいません」 そんな時、俺の携帯が鳴る。 ディスプレイに映しだされたのはあの子供の名だ。ネットを使って頬好理乃の情報を探せと命じていたが、なにかそれらしい情報は手には入ったのだろうか。 とりあえず頬好から離れて、怪獣スーツの上を脱ぐ。そしてやっとのことで電話にでると。 『もしもし? お兄ちゃん!?』 通話相手のことを全く気遣わない開口一番の大声が耳を貫いた。キーンという耳鳴りはしばらく続き、鼓膜が痛む。……だが、それについての文句は後回しにするとしよう。 「その様子だと、なんかあったらしいな」 声から察するにどうも穏やかではなく、まずはそちらの話を聞くのを優先した方が良いと考えたからだ。 『頬好理乃さんのブログから、彼女がどこの大学に通っているかわかったんだ。で、今その大学に来てるんだけど……どうも様子がおかしいんだよ』 「どうおかしいんだ?」 『大学の周辺でうろうろしてる見慣れない男がいるんだ。まるで僕と同じで理乃さんが下校するのを待ってるかのように』 「……そうか」 もし子供の言うとおり、その男たちも頬好理乃との接触を図っているとすれば、それはおそらく『夜明けの晩』だろう。 いつ行動を起こせという具体的な指示は出ていなかったが、こうも早急に動き始めるとはあっちもそれなりに必死と言うことか。 『あっ。理乃さんがでてきた!』 「その男はどうだ?」 『やっぱり理乃さんのあとをつけてる』 「人数は?」 『一人……いや、理乃さんを追う男からさらに数十メートル後方にオールバックの男もいる』 「二人か……やけに少ないな」 そう、少ない。 もし奴らが誘拐をもくろんでいるのだとしたら、その手順を潤滑に進めるため後5人はほしいところだ。それともあの子供の目には入ってないだけでどこか違う場所からつけているのだろうか。 『あ!!』 「どうした? つーか少しボリュームダウンしろ、あっちに気づかれるぞ」 『そんなことより、大変だよ。さっきのオールバックの男奴らの仲間じゃない!』 「仲間じゃない……? 何でそんなことがわかる?」 『だってあの男の袖に風紀委員の腕章が……!』 「なんだと?」 つまりこの件には『夜明けの晩』だけではなく風紀委員も関わっている。おそらくは頬好理乃がなんらかの形で自分が狙われてることを悟り、風紀委員に助けを依頼した、といったところか。 「わかった。じゃあお前も頬好の後を追え。位置は逐次こっちの携帯に」 簡潔にまとめ、俺は携帯を切る。 「……やっかいなことになったもんだよ。まったく」 溜息とともにそんな言葉が出たのは、荷物をまとめ劇場から飛び出している頃だった。 ◇ ◇ ◇ 路地裏と言えば不良達――ここ、学園都市で言えばスキルアウトの巣窟だ。あるところではレベルが上がるだの噂されてる怪しい薬の取引、またあるところでは能力者への報復の現場。ただのコンクリの建物が作り出す僅かな空間でもここでは闇、苦、血、マイナスをイメージさせるもののよりどころとなる。 「くそ!! こんなところにまで!?」 だが、普通の人間からは避けられるそんな場所にも自ら歩み寄る者はいる。 ある者はそれを『正義のヒーロー』と呼ぶ。ある者はそれを『偽善者』と呼ぶ。 ――そして、彼らは自分達のことをこう呼ぶ。 「風紀委員《ジャッジメント》、あなた達のような非エリートな人間にはこの一言で十分でしょう」 ギュン! 自称風紀委員の男から三つの塊が飛来する。それは風を纏い、風を斬り、突き進む石ころ。その尾部からはロケットのように空気が噴射され、通常では有り得ない速度での運動を可能にしていた。 「でっ! 足が――!?」 その石は風紀委員から逃げる不良の足に直撃し、見事に転倒させた。 「エリートの私から逃げられるとでも?」 圧倒的威圧感を放ちながら不良に歩み寄る風紀委員の少年、斑狐月は乱暴に不良の胸倉を掴んで自分の方へと引き寄せる。 「知っていることを全て話してもらおうか? エリートであるこの私に」 彼がこの不良を追う理由、それは先日一七六支部に相談しにきた女大生が発端だった。 『誰かに見られてる?』 『はい。気のせいかもしれないんですけど~……静かなときには足音も聞こえてきて……』 その女性から聞いたところ、ここ最近常に誰かの視線を感じるらしい。要するにストーカーされているかもしれないということだ。 そんな理由でで今日下校途中の少女を観察し、怪しい者がつけていないかどうかの確認をリーダーである加賀美が孤月に命じたのである。 「くそ! わかったよ……言えばいいんだろ言えば!」 「レベル0にしてはいい判断だ」 そして案の定、その女性を着けている者がいた。だからこうして取り押さえたというわけである。 孤月は本音を言えばこんな仕事は他の者に任せ、もっと大きな事件を任されたかった。エリートにはエリートの仕事を、凡人には凡人の仕事を。それが世の常識――と、いうよりかは彼にとっての常識なのだ。 まったく、適材適所という言葉を知らないのか、あのリーダーは。そう心の中で愚痴った所で孤月はただでさえ細い瞳を更に細め目の前の男を睨みつける。 「それで貴様らは何が目的であの女を着けていた?」 「はっ……そりゃあ」 孤月の問いに不気味なまでにあっさりと不良は口を開いた。その口はどこか怪しげで、にやつきを隠せないようにも窺える。 しかし孤月は黙ってそれを聞いた。このような人間が考えていることなどエリートの自分にはどうでもよい。たとえそこになにかしらの策があろうとそれに掛かるほどまぬけではないと自負しているからだ。 「あるスキルアウトからあの女を捕まえてきて欲しいって依頼されたんだよ。だから無理矢理にでも捕まえるため、機会を窺っていたという訳よ!」 「だが、エリートたる私の介入によりそれも阻止されたという訳か」 「いやぁ……それはどうかな?」 ニヤリと不良が笑う。 「もちろんあの女が風紀委員にチクるのは想定の内。だからその対策として俺が選ばれた」 「貴様が?」 「要するに俺はてめえらを出し抜くための時間稼ぎにしか過ぎねえんだよ! ……ほうら、お前が俺に構っている間にもうあの女は他の仲間に捕らえられているかもしんねえぞ!?」 「!!」 孤月はその言葉にぎょっとしたようで細い瞳が僅かに見開かれた。 「はは! 何だその鳩が豆鉄砲喰らったような面! 驚いて声も出ないか!」 「ああ――……確かに驚いてるよ」 孤月も口の端を少し釣り上げて笑う。まるで目下の者の浅知恵を嘲笑するかの如く辛辣な表情で。 「私が、単独で行動してると思い込んでいる愚かで惨めな貴様らにな」 ―――――― 同時刻、川原にもう一人の風紀委員一七六支部の少年、神谷稜が立っていた。手には細くも長い針が握られており、そこからは青白い光が包み込むように放出されている。 シンプルに表現すればそれは明るい光を放つ剣。そしてそれこそが神谷の能力、閃光真剣(ライトブレード)だ。 「なぁ……風紀委員の兄ちゃん……その女こっちに渡してくんないかなぁ? こっちも折角の依頼をフイにはできねぇんだよ」 その剣を向ける先、そこには数人の柄の悪い人間が立っている。そいつらが神谷の後ろにいる女性を追い掛けていた者達。要するに神谷にとっての敵だ。 「……断る」 神谷は自分の後ろの女性を庇いながら続けて。 「一人の女子を大勢で……てめぇら全員、務所にぶちこんでやる!!」 眼光は鋭く、口元は怒りに歪む。多勢に無勢であろうと風紀委員としてこの女性を守り通すという意志は変わらなかった。 「チッ! 殺れッ!!」 ふつふつと沸き上がる怒りに身を奮い立たたせ、スキルアウト達は女性に迫って来る。彼らの目的は飽くまで女の捕獲。風紀委員とことを起こすのは極力避けたいのか、神谷よりも女の方を優先させた。 「離れないでくださいよ……」 「はーい。お願いしますよ、風紀委員さん」 ならばこの女性を自分から離れさせるのは危険。完璧に守るには自らが盾となり近づいてくる男を蹴散らしたほうが安全だ。 「――はぁっ!」 稜は剣先を伸ばし、鞭のように振るった。革製のゴムと何ら変わりなくしなるプラズマは正確に男を捉え、戦闘不能に持ち込む。 「ぐあぁ!!」 たった一撃でバタバタと倒れる男達。致命傷とまではいかないが、それなりに本気で急所を狙った。なのでこの結果は当然ともいえる。 一人だけ残ったリーダー格の男に神谷は吐き捨てるように言い放った。 「どうした。これで終わりか」 「は、まさかっ!」 言うか早いか男が手にしたのは黒光りする拳銃。その銃口はまさに神谷に向けられ、いつでも鋼鉄の弾丸を放てるようになっていた。 分厚い指の皮をトリガーに食い込ませて男は脅しをかける。 「動くんじゃねえぞ……」 「断る」 「なら……――死ねよッ!」 ドン! と、曇った空に銃声が響き渡る。 男と神谷の距離は十メートルにも満たなかったので外すことはない。男は勝利を確信したように笑いこげる。 「は、ははは……これで邪魔者は死んだ。さあ早く女を取り押さえろ!」 「断る」 「!?」 その声は部下のものではない。 「寝てろッ!」 一瞬。男の視界は革製のローファーに覆われた。そして気がついた時には顔面に激痛が走り、そのまま地面に叩きつけられる。 霞む視界に映り込んだのは銃口と男の視線の向きから予測弾道を導き出し、そこを避けて一気に肉薄してきた神谷だった。 「遠距離から攻撃すんならしっかり当てろよ……」 閃光真剣を一振りして、胸ポケットに針をしまう。神谷は女性の方を振り返ると―― 「馬鹿が! お前がこの女を離れた隙ッ! これが狙いだったのさ!」 そこには気絶させたはずの男たち。しかもその男たちに囚われた女性の姿が。 「形勢逆転ってとこだな……さあこの女の命が惜しきゃあ動くなよ。追いかけんなよ」 神谷に蹴られた顔を抑えながらリーダ格の男もゆっくりと立ち上がる。そして頬好が人質だと言わんばかりに拳銃を突きつけた。 「くっ……この野郎」 神谷は動けない。閃光真剣を発動する際の基点となるとなる針を胸のポケットにしまってしまったため、気づかれないよう能力を発動し不意打ちすることができなくなってしまったのだ。多少の無茶をすれば基点なしでもどうにかなるかもしれないがその『どうにかなるかもしれない』という不確定事項の為に頬好の命をかけることは出来ない。 「おっと、お迎えが来たようだ。じゃあなクソ野郎」 男たちの背にある川に現れたのはどこからか盗んできたかもわからないボート。男たちはそれに素早く乗り込むとエンジンを再び起動した。 エンジンがけたたましい音を放つ中、それでも神谷は動けないままでいた。彼女のこめかみに当てられた拳銃が微動だにしないからだ。一瞬でも離れればその隙に閃光真剣を発動し、エンジンもろとも男の拳銃を破壊できるというのに、それすらも出来ないのは風紀委員として苦痛でしかない。 「ま、目撃情報は少ない方がいいし、テメエの剣はここまでは届かないだろうし、ここいらで死んでもらうぜ!」 岸から少し離れた所で男は拳銃を頬好から神谷に向け直す。 神谷の閃光真剣のリーチ内には動力部も拳銃も入ってる。神谷はその銃弾が放たれる前に針を胸ポケットから引き抜き、どちらも破壊しなくてはならない。 複雑なプロセスを踏んで、しかもピンポイントに標的を狙わなければならないのだ。それは銃弾が放たれるまでの僅かな時間で人間がなせることではなかった。 拳銃の引き金に再び男の指がかけられる。その時はまだ神谷は胸ポケットにてを当てているところだった―― バシュウウン!! 銃弾が放たれる音の代わりに聞こえてきたのは形容しがたい音。それもまた銃声だというのならそれはエネルギーの塊で作られた弾丸の、空を裂く音だった。 反射的に閉ざした瞳を開いてみると、男の持つ銃口の前を青白い閃光が通り過ぎていた。鮮やかな、それでいて荒々しい光の軌跡。それが完璧に消滅した時には銃口は熱でドロドロに溶け、もはや凶器としてはなんの役にもたたないガラクタと化していた。 「な? どこからッ……クソ、スピードを上げろ!」 リーダー格の男は困惑とともに、一瞬にして『逃げ』の方に思考を転換する。 さすがはスキルアウトのリーダーなだけあってここのところの判断は素早い。もしその判断が一秒でも遅れていたら、ギリギリのリーチで神谷の閃光真剣の餌食となっていたのだから。 「クソ……届かねえ」 神谷は歯噛みした瞬間、川に異変が生じる。 それは岸の方から男たちのボートを追うようにして氷が張っていくのだ。急速なスピードで、何らかの意思を持ったかのように。 「は? な、なんじゃこりゃあああ!!?」 遂にボートのスピードを上回り、氷はボートを固定するように辺りを包み込んだ。エンジンの空回りする音だけが虚しく響き渡る。 「さ、今ですよ。この氷を渡り、あいつらを捕えるチャンスです」 神谷の隣で声がした。 見れば、同い年くらいの少年が川の湯加減を確かめるように人差し指で触れている。――氷が発生している地点に。 「わかった。だが氷だと滑る可能性が……」 「人間が氷の上で滑るというのは、氷を踏んだ瞬間にその圧力によって表面上が少し溶け、摩擦が小さくなってしまうせいです。この氷は僕の能力で当分は液体に戻らないから大丈夫ですよ」 簡潔に説明し、少年はにこりと笑う。夕日に照らされ、金髪混じりの黒髪が少しだけ輝いていた。 それならば、と神谷は氷の上に立つ。少年の言った通り、全く滑るような感触はない。まるで木の板に乗っているかのようだ。 「さて、テメエら全員……今度こそ務所にぶち込んでやるぜ」 神谷は氷の上を駆け出した。男たちは何も出来ないまま、ただただ今の状況に困惑している。 まさか風紀委員に仲間が駆けつけてくるとは、あえて人気のないこの場所を選んで奇襲をかけたというのに、まるであの仲間は付けてたように正確にここに来た。 そんな『夜明けの晩』の者の内、一人の男はその協力者に目をやった。自分たちの計画を無残にもぶち壊した憎むべき存在に。 「――あっ!!」 その協力者には見覚えがあった。あの日、あの時、こっそりと自分たちの住処に侵入してきたあの少年だ。彼は風紀委員側のスパイでこの事を告げ口していたというのか。 しかしその少年の名前を叫ぼうとした時には神谷の一撃によって男の意識は飛んでいた。 ◇ ◇ ◇ 「さっきは助かった。けど風紀委員でもない奴が無理に事件には関わろうとするな」 感謝のつもりなのか忠告なのか、風紀委員の男は気絶したまま警備員に運ばれるスキルアウトを見送りながらをぶっきらぼうに言い放ってきた。正直感謝を求めていたわけでもないがその言い方だとこれからの人生で誤解を生みそうでこの男の行く末が危ぶまれる。 「そうですね。反省してます」 適当に返して周囲を窺うと、もう一人の風紀委員もやってきた。オールバックの男、これがあの子供が言っていた風紀委員ということか。 「それで神谷、これからどうする?」 「どうするって……何がだよ?」 「はぁ……貴様は本当に鈍感だな。このあと私たちは警備員に色々と話をしなくてはならないが、そうしたらこの女性を一人にしてしまう。さすがにこんなことがあった後に一人で帰れというのは酷な話だろう」 ヒソヒソと話しているがこちらにもかろうじて聞こえてくる。 要するにはどちらがあの女を寮まで送っていくかということだが、これはもしかしたら接触する絶好のチャンスではないだろうか。 「あの、でしたら僕が送っていきますよ。お二人は風紀委員の仕事がまた忙しいようですし」 俺の提案に二人の風紀委員は静まり返り、こいつは何を言ってるんだと言わんばかりの表情でこっちを見てきた。そして神谷と呼ばれる男が「あのなぁ……」と不満たっぷりに口を開いた時。 「じゃあ、頼もうかしら。彼も私を救ってくれた子だしね。信頼出来るわ」 意外にも頬好本人が承諾してくれた。 本人がそう言うのならば、と引き下がる風紀委員。彼らも疑っているわけではないので、そのことに関してはそこまで追求して来ないようだ。 「そういうことなら頼むぞ。えーと……」 神谷が最後まで言い終わる前に俺は頬好の手を引いてその場を去る。恐らくそのあとに続くのは、名を尋ねてくる言葉。 風紀委員の結びつきは馬鹿にはできない。これからの事を考えると、どんな小さな手がかりも残さない為に名を知られたくなかったのだ。 「名乗るほどの者でもないですよ。では、またいつか会いましょう」 遂に頬好本人と二人で話せる機会を得ることが出来た。 彼女が『アヴェンジャー』に狙われる“真の理由”、彼女と同盟先のスキルアウトとの関係性、それを聞き、少ない手がかりを補わなければならない。 これは半分の賭けだ。彼女が有益な情報を持っているかどうか。もしそれが無ければまた振り出しに戻ってしまう。 【おまけ】 「そういうことなら頼むぞ。えーと……」 『――お前は何者だ』 神谷の発言から、頬好妹に散々問われた言葉が連想され、それに対し俺は反射的にこう答えてしまった。 「絶対零度を司る氷の支配者――――……ヘル・ブリザードだ!」 ……。 …………。 ………………。 本当に凍てついたかのように俺も含めた周囲の者は硬直する。 そのあと風紀委員は「お、おう……」と歯切れの悪い返事を残して、俺と頬好を見送ってくれた。彼らに自分の名を知られずに済んだのはこれから事を起こすのには都合が良かった――が、内なる羞恥心を抑え殺すのに苦心したのは言うまでもない。 二度とあの女の指導は受けないようにしよう。絶対に。
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/826.html
ぐ~ぐ~ぐ~ 「あ~、お腹空いた~」 「仮屋・・・毎度のこととは言えその腹の音、何とかならないのか?」 「そんなこと言ったって~」 「バイキングやってる店までもうすぐだよ、仮屋様。涙簾ちゃんもお腹ペッコペコじゃない?」 「・・・いえ、私は」 成瀬台の風紀委員に助力し、重徳達スキルアウト集団を潰した界刺達は夜の街を歩いていた。 今から夜食をバイキングでとることになっている。 何故バイキングなのかというと、メンバーの1人に大食漢がいるからであり、食費の節約のためでもある。 そのメンバーの1人―仮屋冥滋―は界刺の言葉を聞いて目を爛々と輝かせる。 「そ、そうだね!界刺クン、ボク頑張るよ!!」 ぐ~ぐ~ぐ~ 「・・・お腹の虫は正直みたいですね、仮屋先輩」 ぐ~~~ 「!!」 「・・・涙簾ちゃんのお腹の虫も正直みたいだね。なぁ、真刺?」 「そのようだ・・・うん?仮屋、水楯。目当ての店が見えてきたぞ」 「ホント!!よ~し!!」 「///」 仮屋にツッコミを入れた少女―水楯涙簾―もどうやらお腹が空いているようだ。 恥ずかしがる水楯に界刺がツッコミを入れていると、不動から店にもうすぐ到着することが告げられる。 心無しか駆け足になる界刺達。そのまま店の入り口へ辿り着こうとしたその時、界刺達が来た道の反対側から賑やかな声が聞こえて来た。 「・・・ということがあったんですよ。どう思います?破輩先輩、厳原先輩?」 「その勇路という男・・・私なら地平線の彼方にまで吹っ飛ばしているわね、一厘」 「ふ・・・不潔です!!!」 「一厘さん・・・テストが終わったばかりなのに・・・大変だったんですね」 「ハハハ!!!湖后腹の言う通りだ!ぶっちゃけ一厘も大変な目に遭ってたんだな。ハハハ!!!」 「何で笑ってんのよ、鉄枷!!喧嘩売ってんの!?」 「・・・一厘さんの言う通りだと思います。鉄枷君・・・」 「ゲッ、春咲先輩!?ぶっちゃけ冗談ですってば!!本気にしないで下さいよ!」 「全く、これだからあなたは・・・っと、皆まで言う必要はありませんか」 「何だよ!言いたいことがあんならハッキリ言ったらどうだ、佐野!!」 「別に~」 「てめぇ!!」 「うるさい!!鉄枷!!」 「グッ・・・すみません、破輩先輩」 「破輩先輩・・・私、今日は余り時間が・・・」 「わかってるよ、春咲。用事があるんだろ?私達に気にせず途中で抜ければいいさ」 下手をすると喧嘩にまで発展し兼ねない勢いで喋り捲っている集団―風紀委員159支部の面々―と界刺達は店の入り口でバッタリ相対する。 「あ」 「あ」 界刺と一厘の目が合う。お互いがお互いを認識する。そして・・・界刺は一目散に逃げ出した。 「な、ちょ、ちょっと!!何、人の顔を見た瞬間にトンズラこいてんのよ!!」 「(今の俺は絶賛女難中だっつーの!!こんな所で今日会ったばかりの『あの』常盤台お嬢様グループの1人と顔なんか合わせたくねぇー!!)」 いけないモノを見てしまったようなリアクションをした後に速攻で逃げ出した界刺に憤慨する一厘だったが、界刺はそれ所ではない。 「(絶対に面倒事に巻き込まれる!!そうでなくとも酷い目に遭うの確定おめでとうセールまっしぐらだよ!!ここはさっさと逃げるに・・・)」 「何処に行くのかなぁ~、界刺ク~ン?」 「おわっ!仮屋様!?」 逃げる界刺に追い付く所か、取り押さえてしまう仮屋。能力『念動飛翔』による巨体に見合わない俊敏さを発揮したのである。 「界刺クン、言ったよねぇ。今日はバイキングだって。ボク、すごく楽しみにしているんだよ~。なのにさぁ、何処に行っちゃうの~?」 「ま、眼(まなこ)が白目状態ですよ、仮屋様!!恐い恐い!!ハッ、まさかこれが噂に聞く仮屋様の“恐怖モード”!?」 「界刺ク~ン・・・!界刺ク~ン・・・!!界刺クンってばああぁぁ!!!」 「わかった、わかりました!!戻ります!!戻りますから、その白目で俺に迫ってくるのをやめてくれぇ~!!」 仮屋の顔面(白目状態)が真近にまで迫ってきた界刺が必死に許しを請う。食べ物が絡むと仮屋は仏様にも魔王にもなってしまうのだ。 「碧色の髪・・・あれがお前の言っていた『シンボル』か?あの巨漢も?」 「はい・・・。あ、あの巨漢の方は会ったことないからわからないですけど・・・」 159支部のリーダー―破輩妃里嶺―が一厘から聞いた話を元にした判断をし、一厘が返答する。 「その服装・・・風輪学園の。成程。ということは、そちらは風輪学園の風紀委員で間違いないか?」 「ええ、その通りよ」 不動の推測を交えた質問に破輩が明快に回答する。それを機に他の風紀委員メンバーも口を開いていく。 ―厳原記立が―「ということは、あれが悪名高き『シンボル』の変人ですか・・・不潔です!!」 ―湖后腹真申が―「大丈夫ですよ、厳原先輩!先輩達に何かしようものなら、俺がブッ飛ばしてやりますよ!!」 ―鉄枷束縛が―「おお、やる気満々だなぁ、湖后腹。ハハッ、ぶっちゃけ女性にイイトコ見せるチャンスかもしれねぇもんな」 ―春咲桜が―「・・・鉄枷君じゃあるまいし」 ―佐野馬波が―「相変わらずだねぇ、鉄枷は」 店の前であーだこーだ騒ぎ始める面々。店側とすれば営業妨害以外の何物でもない。それに気付いた不動が破輩達にも店へ入るように促す。 「こ、こんな所で立ち話もなんだ。店や他の客の邪魔になり兼ねん。一先ず店の中へ入らないか?」 「それもそうね。・・・これじゃあ営業妨害と取られても仕方無いわ。さぁ皆、さっさと入るわよ!!」 破輩の指示を受け、店内に入っていく159支部の面々。何とか衝突を避けられた不動が安堵の息を吐いていると、 「ふぅ・・・」 「・・・不動先輩。界刺さんと仮屋先輩が」 「えっ。あっ、忘れてた!!」 不動と水楯の視線の先には、仮屋に圧し掛かられたままの界刺の精根尽き果てた姿があった。 バクバク!!! 「何で君がこの深夜に外歩いてんの?常盤台って門限決まってなかったけ?」 「ちゃんと外出許可は貰ってるわ。・・・話を戻すけど、もう事件は解決したってことよね」 「うん、そうなるね」 「それにしても・・・速いなあ。椎倉先輩の言うことを信じていなかったわけじゃないけど・・・驚きだわ」 「椎倉先輩だけの力では無い、勇路先輩、寒村先輩、速見達現場の力も合わさっての結果だ。別段驚くことでも」 顔見知りがいたということもあってか、風紀委員と『シンボル』の面々は同じテーブルで食事を取ることになった。 その席で不動から成瀬台で起きていた事件の顛末を聞いた一厘は、迅速極まりないスピード解決に驚きの声を挙げていた。 バクバク!!! 「だが相手は数百人規模で銃器も所持していた。加えて能力者も数名いたのだろう?」 「ああ」 「如何に成瀬台の風紀委員が強くても、そうことがうまく運ぶとは思えないけどね」 「相手のボスとタイマン張ったのは、風紀委員じゃ無くてウチの学校の不良だったからねえ。あいつ、能力者相手によく健闘していたよな」 「ああ、あの男が部下に指示を出すリーダー格を足止めしたのは大きかったな」 「不良・・・?ああ、あの3人組か」 破輩の疑問に界刺と不動は重徳と闘った不良―荒我―に言及する。一厘もそれとなく覚えていたようだ。 バクバクバク!!! 「なら、貴方達は何をしていたの?」 「へっ?俺達?俺達は理由あって筋肉痛が酷くてさ。風紀委員様に頼んで“裏方”に回してもらったの」 「私達は寒村先輩達の後方支援担当といった所か。具体的には雑魚掃除に精を出していた。 あの時の勇路先輩と寒村先輩は、敵の主力と1対1でぶつかっていたからな。2人に余計な邪魔が入らないようにしていたのだ」 「何だよそれ!!ぶっちゃけ役に立たなかったってことじゃねぇの?筋肉痛が酷かったって・・・ぶっちゃけ言い訳みたいに聞こえるぜ」 「全く以ってその通りだ。己の不甲斐無さに腹が立つ。これからはもっと過酷なトレーニングを己に課すつもりだ」 「(・・・何か嫌な予感が)」 厳原の質問への回答に鉄枷が反応するが不動は素直に認め、界刺は朝のトレーニングがキツくなることに警戒感を抱いていた。 バクバクバク!!! 「(何かやり辛ぇ。普通この場面はぶっちゃけ言い返すトコだろ)」 「全く鉄枷は何もわかっていませんねぇ」 「何だよ、佐野。さっきから妙につっかかってきやがって!」 「あなたのバカさ加減に呆れているんですよ。いいですか?彼等は風紀委員と敵の主力のタイマンを他のスキルアウト達に邪魔させないようにしていたんですよ? 武装した多くの人間を相手にたった数名で。しかも、夜という目視が効き難い状況下で」 「!!」 「・・・付け加えるなら、成瀬台の不良君と敵のボスとが闘っているのも、連絡系統が乱れたこともこの人達は知っている。 つまり、この人達は戦場の出来事を広範囲に渡って把握しながら闘っていたということ。“裏方”の一言で済ますには働き過ぎだと思う」 「うっ・・・」 鉄枷の言に佐野と春咲が反論し、そのいずれもが見事な推論であったためにぐうの音も出ない鉄枷。 バクバクバクバク!!! 「ふ~ん。形製さんの言った通りか・・・。ねぇ、何でそんなに強くてさ、学園都市の治安を守ろうという意思もあるのにさ、風紀委員に入らないの?」 「むっ?そ、それは・・・」 「メンドくさい」 「はっ?メンドくさい?」 「うん、メンドくさい。何で治安活動に努めるっていうお題目に俺が縛られなきゃなんないの?」 「縛られって・・・。それじゃあ、界刺さんは何で『シンボル』に入って・・・」 「何でかって?フフン♪よくぞ聞いてくれた。俺が『シンボル』に入った理由はただ1つ!!俺の素晴らしきファッションを学園都市に流行させるためだ!!」 「「「「「「「・・・・・・・・・は?」」」」」」」 界刺の素っ頓狂な発言に疑問の声しか出ない159支部の面々。逆に不動はため息を吐く。 バクバクバクバク!!! 「俺にとっては『シンボル』の学園都市を守るっていう活動は、“ついで”でしかないんだよなあ」 「何スか、それ!!何か治安活動に従事する人達を馬鹿にしてませんか、その態度!?」 「君達が風紀委員の活動で人を助けることと、俺がファッションを流行させる“ついで”に人を助けることにどれだけの違いがあんの?同じことじゃない?」 「全然違いますよ!!」 「ぶっちゃけ湖后腹の言う通りだ!!てめぇのと一緒にすんじゃねぇ!!」 「ふ~ん、そんなモンかね。でも、ウチのメンバーって真刺以外は・・・だもんな」 界刺の余りの発言に湖后腹と鉄枷は抗議する。目の前の男は風紀委員の仕事を自分のファッションを流行させる“ついで”レベルでしか見ていない。 そんな態度を絶対に認めるわけにはいかない。でなければ・・・ 「他の方々は何故『シンボル』に?」 「私はそもそも『シンボル』の創設者だ。“高位能力者が責任と自覚を持って学園都市内の人間を守る手本となる”という目的の下で創ったのだ」 「・・・私は・・・界刺さんと一緒に居られる時間ができるから・・・です」 「バクバクボリボリバリバリベリベリはむはむガツガツザツザツ(う~んとね、ボクは不動に誘われて。夜食をお腹一杯食べられるからって教えられて)」 「おい、仮屋。食べながら喋るんじゃない。何を言っているかわからん。というか、さっきから食ってばかりだな、お前」 「だってさ、ここの料理、すっごくおいしいんだも~ん」 「・・・・・・皆さん、よく纏まっていられますね」 巌原の質問に不動、水楯、仮屋が答えるが、てんでバラバラな回答をするため巌原は些か困惑する。 「ま、別にいいんじゃないか、記立。ウチのレベル4連中よりはマシだろ。“ついで”でも何でもちゃんと結果は出しているようだし」 「妃里嶺・・・」 意外にも159支部リーダーの破輩が界刺達の考え方を認めた。それに抗議する159支部のメンバー。 「破輩先輩!!それってどういう・・・」 「ぶっちゃけ認めちまったら駄目でしょう!!破輩先輩!!」 「あ~、うるさい!!折角のバイキングが台無しになるだろ!!他の客の迷惑も考えろ、湖后腹!!鉄枷!!」 「(破輩先輩の声もぶっちゃけデカイです)」 「結局は結果を出してナンボだ!ウチのレベル4みたいに実力はあるけど自分は関わらない体を貫いている馬鹿共よりは何倍もマシだろうよ!」 「「・・・・・・」」 湖后腹と鉄枷は黙り込むしかなかった。風輪学園に16人しかいないレベル4の大半は、風紀委員の要請を受けても消極的で一切関わろうとしない。 理由は様々にあるだろうが、自分達が通う学園内での問題にも知らん振りである。風紀委員じゃ無いと言われればそれまでなのはわかっているが、 レベル4という力はそれだけ強大なのである。何故もっと社会のために役立てないのか?鉄枷他風紀委員メンバーは常々疑問に思っている。 だからこそ、破輩の言葉に黙ることしかできなかった。目の前にいる“風紀委員じゃ無い”者達は理由がどうあれ、ちゃんと結果を出したのだから。 「ったく。不動っつったか。お前も相当苦労しているようだな。癖のあるメンバーばっかりで」 「そちらこそ。風輪学園の噂は私も耳にしている。先程のレベル4より云々を聞くと・・・しんどそうだな」 「・・・わかる?」 「わかるとも」 苦労性ゆえか、何やら意気投合しそうな破輩と不動。それを横目に見る春咲は、何故か時間を気にし始めていたのだった。 continue…?