約 1,556,635 件
https://w.atwiki.jp/ifjpnvictory/pages/92.html
北米戦争 昭和25年6月25日、ケベック共和国軍が突如オンタリオ州境を越境し、カナダ領内に侵攻した。 縦深となるカナダへの侵攻は当初無謀な暴発と思われ、英本国や大日本帝国は当初間接的な支援に限定した。 しかし、僅か2ヶ月で首都トロントが陥落し、 オンタリオ州併合宣言を出す事態に行き当たり、 背後に第三帝国の介在が明らかになるに至り、大日本帝国は駐米部隊をマニトバ州に進出させた。 北米戦争は両陣営の当初の想定を裏切った大規模戦争に発展したのである。 オンタリオ州併合宣言にともないマニトバ州チャーチルに遷都したカナダの支援要請により、 大東亜共栄圏各国は多国籍軍を編成し逆侵攻作戦が展開された。 第三帝国は共栄圏の介入を退けようと国際連盟にオンタリオ州併合宣言を正当化する採択を迫る。 当然のことながら、大日本帝国の拒否権行使により流案となった。 11月。共栄圏軍はオンタリオ州ほぼ全域を奪還しさらにモントリオールへと逆侵攻、ケベック・シティに迫りケベックに降伏を勧告した。 しかし、それまで北米武装SSに行動を任せ、沈黙を続けていたドイツ国防軍駐米部隊が突然オタワへと侵攻、トロントも再度陥落しオンタリオ州中部まで押し返した。 だが、ここで第三帝国部隊と、その装備品供与を受けるケベック軍を思わぬ敵が襲った。カナダの厳しい冬である。 シベリア戦や北海道を想定して厳冬に備えて来た大日本帝国部隊にとっては恵みの冬だった。 旧州境まで押し返し、さらにケベックへの戦略爆撃によってケベック側の逆侵攻能力を削いでいった。 しかし、強力な陸上兵器をそろえる国家社会陣営はこの強烈な空爆に耐えながら共栄圏陣営と一進一退の膠着状態を続けた。 この膠着状態は半年間にも渡った。 だが、昭和26年4月、それまで中立を守っていたパナマが対日協力を宣言、これにより日英の海軍がケベック東部に迫ったのである。 わずか2ヶ月でケベックはニュー・ブランスウィック州、ノバ・スコシア州、 ニュー・ファンドランド州を喪失。 第三帝国は逆上陸を企図したが、強力な日英泰海軍との正面衝突を恐れたイタリアが北米不介入を宣言、フランスがこれに続いた。 第三帝国は単独では充分な海軍戦力を確保できずこれを断念せざるを得なかった。 第三帝国は昭和26年末、北米戦争撤収を宣言。ズルズルと大西洋での日英の発言力拡大に繋がる事を恐れ、 対ケベック協力よりも旧合衆国領域においての権益保全を優先したのである。 しかし、武器供与は影に日向に続けられ、ケベックはゲリラ戦を中心に共栄圏陣営に抵抗した。 しかし、不利は拭えず、旧ケベック州本体の領有を条件にケベック共和国は停戦交渉を持ち出した。 共栄圏陣営もまた旧合衆国領での権益保全を考えなければならず、交渉に応じざるを得なかった。 昭和27年7月に休戦協定が発行。ケベック共和国は早くも建国時に保有していた東部3州を失った。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1511.html
929 :名無しさん:2013/01/29(火) 22 24 26 高麗のエースがネタでもなく、本物のエースだった場合こうなるはず 「本部より入電!」 「・・・読め」 「ハッ!撤退は認めず!最後の一兵まで陣地を死守せよ!です」 「ようするに見捨てられたわけか・・・・分かった最後の総攻撃を仕掛けよう。私のKMFを用意してくれ」 「了解」 敬礼しながら出ていく兵を見ながら思う 「思えば、数年前がケチつきはじめたか・・・・」 数年前 高麗と大日本帝国が国際模擬演習を行った。 その時のKMFは大日本帝国が用意したもので、高麗製に馴れたパイロットにとっては練習機よりも優しく 大日本帝国のKMFのパイロットは新兵であったので、模擬演習は高麗側の圧勝に終わった。 しかし、それが大きな間違いであった。 大日本帝国KMFの本当の実力を見誤った、高麗の上層部が、KMFはジェンシ―で十分と誤った考えを持ってしまったのである。 そして、清が大日本帝国に宣戦布告するにおよんで、高麗も宣戦布告したのである。 自国の大勝を信じて だが、現実は悲惨だった。 大日本帝国は第7世代・第9世代機という暴力的な質に更新しており、骨董世代の第5世代機のジェンシ―ではかなうはずもなく高麗の戦線はあちこちで崩壊し、もはや亡国の途に就いていたのである。 少佐は、ジェンシ―を自分専用にカスタムマイズし、寡黙ながら数機のウィンダムを撃墜させ モニカが操るウィンダムと互角の戦いを演じた。 だが、それももう限界であった。 首都平壌にも敵が進行しており、高官どもは清に亡命し、残るは死守命令が出された部隊だけであった。 「少佐!KMFの用意ができました!」 「よろしい私が出撃した後は、基地守備隊は降伏してくれたまえ」 この後、少佐は最後の出撃を行い、砲戦用と護衛のウィンダム数機撃墜し、モニカが操るフリーダムと最後の死闘を繰り広げ、壮絶な戦死を遂げる
https://w.atwiki.jp/maltisekai/pages/181.html
大アイチ=ナゴヤ帝国は大日本帝国のような物 お察しの通り枢軸国 旗は現在と変わらない 1929-1945 次 連合軍支配下アイチ共和国 前 アイチ共和国 領土 国旗 青は水と貿易 なんか茶色みたいな部分はナゴヤ都'市章を表す 国家名 アイチ・ナゴヤ帝国 人口 21,000,000人 首都 ナゴヤ都 最大都市 ナゴヤ市 言語 日本語 宗教 無宗教 国祭日 5月1日(建国記念日) 国旗 国旗 国歌 「アイチ・ナゴヤ讃歌」 標語 「団結と繁栄」 元首 皇帝 GDP 5兆ドル 建国 1874年 通貨 ナゴヤ円 略史 1929年 名称を大アイチ=ナゴヤ帝国に改名 1933年 南に拡大 1939年 北に拡大 1942年 最大領土獲得 1945年 第二次世界大戦終結に伴い、占領統治を受ける コメント 名前 閲覧者数 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/soraguni/pages/321.html
アモアス世界界隈ウィキ記事情報 最終更新日時 2024年07月28日 (日) 16時20分34秒 作者 たくあん 現在の日時 2024-07-28 16 20 36 (Sun) 前月 2024年7月 翌月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 目次 現在の日時 目次 お願い 人気記事ランキング 記事の閲覧情報 記事の編集情報 その他の記事情報 その他検索フォームなど アンケート お願い ①記事の作者兼編集者の私たくあんはクズでどうしようもないやつです。しかし、このウィキをよりよくしようと思い作ったこの記事に罪はありません。なので、たくあんは恨んでも、この記事を恨んだり荒らしたりしないでください。よろしくお願いします ②人気記事は使用プラグインの影響で上位100までしか表示できません。改良していきます 人気記事ランキング + 総合人気記事ランキング 1位 - コメント欄 (5983) 2位 - 米欄2 (4626) 3位 - てぇぐみ戦争 (4541) 4位 - コメント欄3 (4278) 5位 - 永久BANされた人まとめ (3742) 6位 - 雑談 (3112) 7位 - 界隈民ひとくち解説とかまとめ (3073) 8位 - トップページ (2453) 9位 - 有名人ランキングTOP50 (1549) 10位 - ゆう (1473) 11位 - ハク (1148) 12位 - 有名人トップ15 (939) 13位 - 初大長編!〜消えた恋人〜 (882) 14位 - 赤キャベツ (837) 15位 - 喧嘩用wiki (810) 16位 - き男 (789) 17位 - 茶番 オリキャラあるある (787) 18位 - 雑談民古参度 (727) 19位 - アモアスゴミ一覧 (659) 20位 - 第6次茶番戦争開幕か? (628) 21位 - 界隈民人気アンケート (559) 22位 - ロミは著名かアンケート (548) 23位 - 雑談(2) (538) 24位 - 年末アンケート (505) 25位 - シュガー (475) 26位 - アモアスアイドル達 (431) 27位 - 界隈民及びアモアス民への通告 (423) 28位 - 雑談界隈のヤバい奴一覧 (402) 29位 - まだ問題を起こしていない良い人たち一覧 (398) 30位 - 赤キャベツと財務省どっちの方が好き? (396) 31位 - ロリ界隈民紹介 (378) 32位 - 不登校界隈民まとめ (355) 33位 - みょんとみけどっちの方が毒舌だと思う? (336) 34位 - 白狐 (331) 35位 - 世界界隈wikiは雑談界隈の植民地です (312) 36位 - シャドウって誰やねんww (306) 37位 - AB型の焼き餃子についての説明 (286) 38位 - 財務省(みょん) (281) 39位 - 大日本帝国の自己紹介!! (281) 40位 - かなめ (275) 41位 - マイキャラ自己紹介(制作 大日本帝国) (275) 42位 - えっと、、、大零帝国の自己紹介第二弾、、、てきなやつ (266) 43位 - ダンボールうまい (262) 44位 - 自分がみんなに知らせたいとこ(動画・画像など) (259) 45位 - シャドウ過去編(制作 大日本帝国) (259) 46位 - うぇぶ (251) 47位 - あうー (248) 48位 - くにげんに宣戦布告 (247) 49位 - アモアス世界界隈ウィキ記事情報 (246) 50位 - 著名界隈民まとめ (233) 51位 - アモングアスニュース (231) 52位 - いまの状況簡単説明 (225) 53位 - ルクベルの地方行政区分 (218) 54位 - 無名界隈民一覧 (213) 55位 - 国限に対する暴言と暴言と偏見広場 (212) 56位 - 気づいたら地獄ロミ (209) 57位 - 雑談界隈癒し枠一覧 (208) 58位 - 大日本帝国より遺書 見てください。 (208) 59位 - てぇぐみ(ゆあ) (199) 60位 - アースアイ (198) 61位 - アモアスwiki リンク (197) 62位 - 荒らし君へ、この記事荒そうね (197) 63位 - 雑談界隈のやつらまじで許さねぇ (196) 64位 - シャドウ達のカオス(多分)日常編 (195) 65位 - 雑談界隈滅びて (189) 66位 - 痛い歴史キッズの真似 (187) 67位 - 大日本帝国、復活!!!!!!!!!!! (187) 68位 - ・たかし (187) 69位 - AB型の焼き餃子 (181) 70位 - ルクベル王国 (178) 71位 - オウム国 (176) 72位 - 荒らし共栄圏万歳! (169) 73位 - 雪狐 (167) 74位 - とある世界の情報屋 (164) 75位 - たかし (157) 76位 - 病みアピがキモいやつのマネ (154) 77位 - wiki移設します (149) 78位 - 日帝と同じくマイキャラ自己紹介作ドイナチ (149) 79位 - にんじんは美味しい (148) 80位 - あモアスnews (147) 81位 - 汎用性の高いキノコ (146) 82位 - 世界界隈のメンバーになったので荒らしは片っ端から編集否定リストに入れます (145) 83位 - ジョークとか皮肉の載せ場 (142) 84位 - ちゃづけまる (142) 85位 - くにげんに対する悪口や偏見を言うところ (139) 86位 - 荒らし君へ、この記事荒らせるもんなら荒らせ (139) 87位 - キャベツぅ (138) 88位 - 青キャベツ (138) 89位 - 国限の荒らし達へ これを見てくれたまえ (136) 90位 - 雑談の悪魔 (133) 91位 - ルクベル王政帝国 (133) 92位 - トナカイ (132) 93位 - 小松菜マーチ (131) 94位 - 中二病改善されたのでシャドウの名前変更と自己紹介 (130) 95位 - またまた国限界隈ですwwなんか記事復旧しないっすねww (129) 96位 - 沢庵 (129) 97位 - 神軍歌トップ10 (128) 98位 - 青猫 (124) 99位 - ㅤ (124) 100位 - しゃちぃ (121) + 今日の人気記事ランキング 1位 - 永久BANされた人まとめ (2) 2位 - コメント欄3 (1) 3位 - トップページ (1) + 昨日の人気記事ランキング 1位 - 永久BANされた人まとめ (5) 2位 - コメント欄3 (4) 3位 - アモアスアイドル達 (2) 4位 - 中二病改善されたのでシャドウの名前変更と自己紹介 (1) 5位 - てぇぐみ(ゆあ) (1) 6位 - トップページ (1) 7位 - ゆう好きか嫌いか (1) 8位 - き男 (1) 9位 - うへへ (1) 10位 - アモアス雑談はビギナーからカジュアルに移動します (1) 記事の閲覧情報 + 誰でも閲覧可能な記事 2代目ロミ教教祖の名言集 鴨鍋の白菜 鮎。 青猫 青キャベツ 雪狐 雑談連合 雑談界隈神です 雑談界隈癒し枠一覧 雑談界隈滅びて 雑談界隈のヤバい奴一覧 雑談界隈のやつらまじで許さねぇ 雑談界隈ってアホしかいなさそうww 雑談民最強!国限なんてくそくらえだ!! 雑談民古参度 雑談サイト 雑談を作りたかった大日本帝国 雑談の悪魔 雑談(2) 雑談 過去のコメント欄1 逆向きコメント 赤キャベツと財務省どっちの方が好き? 赤キャベツ 財務省と名無しのコント 財務省とシュガーの間 財務省(みょん) 誰だよお前 誰かの心臓になれたなら曲だけ 記事建てまくります。 著名界隈民まとめ 萎え子 荒らすやつは自尊心が低く、周囲に取り残される恐怖心が強い人 荒らし君へ、この記事荒らせるもんなら荒らせ 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/9 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/8 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/7 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/6 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/5 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/4 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/3 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/2 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/1 荒らし君へ、この記事荒そうね 荒らし共栄圏万歳! 荒らし会議じょ 荒らしは感情を吐き出す場所がない可哀想な奴 荒らしはしょうもない遊びだ 荒らしはかまってちゃん 荒らしは「言葉」が最高のご馳走 荒らしの巣🪹 荒らしてに荒らされるから雑談でコメントスルネ 荒らしている人 雑談界隈の皆さんへ 茶番消会報道部 茶番民とその仲間たちへ 茶番もカジュアル移動しないかい? 茶番 オリキャラあるある 茶番 自分がみんなに知らせたいとこ(動画・画像など) 脳亭の一つ星 絵載せ 統一教会 米花町の黒タイツ 米欄2 管理隊の歴史 管理者へ 第6次茶番戦争開幕か? 立て逃げ最高、! 立て逃げ最高 科学部 神軍歌トップ10 白狐 痛い歴史キッズの真似 病みアピがキモいやつのマネ 界隈民及びアモアス民への通告 界隈民人気アンケート 界隈民ひとくち解説とかまとめ 界隈民で荒らす奴らまとめ 画像おきばなんね 現在の雑談!!!!!!!!!! 無為鉄平 無名界隈民一覧 沢庵 汎用性の高いキノコ 永久BANされた人まとめ 気づいたら地獄ロミ 死ね 正直零国(大日本帝国)の事どう思う? 次世代wiki 植え付けられた雑談民 架空国家一覧た 架空国家一覧 未だにこのwikiにいる人いねぇよなぃ? 有名人ランキングTOP50 有名人トップ15 日帝と同じくマイキャラ自己紹介作ドイナチ 新参、古参差別するやつはイキり 陰キャ、陽キャ差別するやつはイキり 自称イケメンはブス 自称天才はバカ 新しいwikiに行かせない 拷問人間 柴崎春道 押せ + メンバーのみ閲覧可能な記事 指定の閲覧権限のページは1つもありません。 + 管理人のみ閲覧可能な記事 指定の閲覧権限のページは1つもありません。 記事の編集情報 + 誰でも編集可能な記事 2代目ロミ教教祖の名言集 鴨鍋の白菜 鮎。 青猫 青キャベツ 雪狐 雑談連合 雑談界隈神です 雑談界隈癒し枠一覧 雑談界隈滅びて 雑談界隈のヤバい奴一覧 雑談界隈のやつらまじで許さねぇ 雑談界隈ってアホしかいなさそうww 雑談民最強!国限なんてくそくらえだ!! 雑談民古参度 雑談サイト 雑談を作りたかった大日本帝国 雑談の悪魔 雑談(2) 過去のコメント欄1 逆向きコメント 赤キャベツと財務省どっちの方が好き? 赤キャベツ 財務省と名無しのコント 財務省とシュガーの間 財務省(みょん) 誰だよお前 誰かの心臓になれたなら曲だけ 記事建てまくります。 著名界隈民まとめ 萎え子 荒らすやつは自尊心が低く、周囲に取り残される恐怖心が強い人 荒らし君へ、この記事荒らせるもんなら荒らせ 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/9 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/8 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/7 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/6 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/5 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/4 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/3 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/2 荒らし君へ、この記事荒そうね/コメント/1 荒らし君へ、この記事荒そうね 荒らし共栄圏万歳! 荒らし会議じょ 荒らしは感情を吐き出す場所がない可哀想な奴 荒らしはしょうもない遊びだ 荒らしはかまってちゃん 荒らしは「言葉」が最高のご馳走 荒らしの巣🪹 荒らしてに荒らされるから雑談でコメントスルネ 荒らしている人 雑談界隈の皆さんへ 茶番消会報道部 茶番民とその仲間たちへ 茶番もカジュアル移動しないかい? 茶番 オリキャラあるある 茶番 自分がみんなに知らせたいとこ(動画・画像など) 脳亭の一つ星 絵載せ 統一教会 米花町の黒タイツ 米欄2 管理隊の歴史 管理者へ 第6次茶番戦争開幕か? 立て逃げ最高、! 立て逃げ最高 科学部 神軍歌トップ10 白狐 痛い歴史キッズの真似 病みアピがキモいやつのマネ 界隈民及びアモアス民への通告 界隈民人気アンケート 界隈民ひとくち解説とかまとめ 界隈民で荒らす奴らまとめ 画像おきばなんね 現在の雑談!!!!!!!!!! 無為鉄平 無名界隈民一覧 沢庵 汎用性の高いキノコ 永久BANされた人まとめ 気づいたら地獄ロミ 死ね 正直零国(大日本帝国)の事どう思う? 次世代wiki 植え付けられた雑談民 架空国家一覧た 架空国家一覧 未だにこのwikiにいる人いねぇよなぃ? 有名人ランキングTOP50 有名人トップ15 日帝と同じくマイキャラ自己紹介作ドイナチ 新参、古参差別するやつはイキり 陰キャ、陽キャ差別するやつはイキり 自称イケメンはブス 自称天才はバカ 新しいwikiに行かせない 拷問人間 柴崎春道 押せ 悪口言われたときの対処法 + メンバーのみ編集可能な記事 指定の編集権限のページは1つもありません。 + 管理人のみ編集可能な記事 雑談 右メニュー ラルトシア共和国 メニュー プラグイン/編集履歴 プラグイン/動画(Youtube) プラグイン/ニュース プラグイン/コメント プラグイン/アーカイブ プラグイン トップページ その他の記事情報 + 最新更新記事 取得中です。 + 新規作成記事 取得中です。 その他検索フォームなど + タグ一覧 圧倒的クソ記事 + タグ検索 検索 and or + 新規記事作成 ページ新規作成 + ウィキ内検索 検索 + ログイン ログイン + Google検索 アンケート この記事は役に立ちましたか? 選択肢 投票 はい[454507211919]いいえ (7)
https://w.atwiki.jp/yaruoaeiou/pages/47.html
とある赤い国の会議室(独逸でナチスが勝利した頃) ヨシフ「(貴様らの後押ししていた)独逸での負けはどう説明するつもりだ!ああ?」 トロツキー「このまま原則どおり世界に革命を広げるべきだ!まだ終わりじゃない!」 ヨ「ナンセンスだ!努力すれば一国だけでも赤でやっていけるんだよ!(大日本帝国がそうじゃないか!)」 *この人達には赤っぽく見えるらしい ト「だから内政しろって?外に打って出てこそ発展するんだよ!(大日本帝国を見ろ!)」 *なにやら触発されているようです ヨ「そのためにも内政が大事だろうが、常考!ここに完璧な五カ年計画がだな~」 *こちらは別の面で触発されているようです ~~不毛な議論が続く~~ ト「よし!分かった!そこまで言うなら各国にドンドンこっちのシンパを作ってやらあ、見てろよ!」 ヨ「どうぞ、ご自由に。成果を期待していますよ(嘲笑)」 ト「糞っ、あいつら見返してやる」 ト部下「目標はどうします?英国ですか?」 ト「いや、大日本帝国だ。あの国を同志に引き込めれば、ヨシフの野郎も黙るだろう」 ト部下「流石、同志!慧眼です!しかし、あの国で武力革命は・・・」 *この人の一派は基本、武闘派です ト「何を言っている?あの国に暴力革命なんて必要ないだろう。我々の理念が浸透すればそのまま同志となってくれる筈だ」 *この人の中では既に大日本帝国は潜在的な同志のようです ト部下「確かに!分かりました。早速取り掛かります」 *何やら誤解があるようです ~~日本共産党の育成開始~~ ト「というわけで、日本共産党の育成は順調だ(さすが、大日本帝国の市民達だ。素養が高い)」 *やはり、深刻な誤解があるようです ヨ「なっ!(大日本帝国に喧嘩を売る?!お前、正気か?)」 *持病の胃痛が急速に悪化したようです ト「フフ、言葉も出ないか(ドヤ顔)」 ヨ「(どうしよう、こいつ。早く何とかしないと)」 こうして、危機感を持ったヨシフ小父さんの超人的な頑張りによってトロツキーは放逐されてしまいました
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/2876.html
608 :ルルブ:2015/02/13(金) 08 59 48 「最終話 みらいに告ぐ 」 ユリアンは妻のカリンと共にカルフォルニア共和国のある墓地を訪れる。 そこにはこう記されていた。 「ヤン・ウェンリー」 「フレデリカ・グリーンヒル・ヤン」 『最愛の伴侶と共に、永久の旅に出る』 と。 彼ら二人を夕焼けが照らし、影を作る。 そして、彼らは去った。 これから記載する物語にはあえて日付を残さない。 だが、私、ヤン・ウェンリーは皆に知っておいて貰いたい。 この世界にはたしかに望まれなかったが、それでも精一杯生きようとした人々が存在していた事を。 609 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 00 20 第一幕 「何故こうなったのか、分かるにな、芳男」 父親が銃口を向ける。 後ろには数名の憲兵隊がいた。 「はい、分かっております。全て覚悟の上でした」 「では後悔はないのだな」 「ありません」 母が泣いている。 父も泣いている。 本当に後悔はないのだろうか? それともそう信じたいだけ? 「村中、連れて行ってくれ」 「分かった」 そう言って僕はこれから先一生出ることのない監獄に送られる。 月に二度、合計1時間だけ両親との面会は許さる。 が、それも父が自分が退役する事で責任を表明したから。 『東条閣下にお話があります』 そう言って始まった土下座により、息子の死刑だけは免がれた。 だが、本多芳樹大佐は二階級降格となり、パナマ基地の憲兵隊副司令官に島流しとなる。 その後もマリアナ諸島、沖縄基地など純軍事的に決して重要ではない拠点の一介の少佐として勤務。 それから20年間、体を酷使し、退役時にようやく中佐にまで戻してもらえたが、彼の軍内部での出世という事は無くなった。 帰国も年に数回しかなかったという。 だが、その代わり息子よりも2年先に病没できた。 妻の波は、それだけは良かったと心から思っている。 やつれた息子の死に目に会うことなく、そして二度と息子と会わない事で己の責務を全うした。 また、神戸のアドルフ・カミルは一冊の書物を書き上げる。 それは「あるドイツ人の物語」という題名。 大日本帝国で生まれた日独混血児がナチス・ドイツ第三帝国の政策で歪み、純潔という血統にとらわれ、しかも恋した相手が滅ぼすべきユダヤ人の女性。 運命に翻弄されて、同じドイツ人のドイツ軍からも笑われて死んだドイツ人は帰国すら叶わない。 彼は、ここで徹底的にナチスの言う人種差別を批難する。それは後に大ベストセラーとなり、反ナチス運動を大いに盛り上げる。 出典 「アドルフに告ぐ」 本多芳樹 (大日本帝国陸軍憲兵中佐 退役) 本多芳男 (本多家一人息子 国家反逆罪・情報漏洩罪にて軍刑務所に終身刑) 本多波 (本多家妻。息子に先立たれること1年ながらも、半世紀、息子と共に生きる) アドルフ・カミル (亡命ユダヤ人協会委員長、あるドイツ人の物語作者) 610 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 00 52 第二幕 「もどったのね、007」 MI6の局長席に座るM局長。 彼女は忌々しげに洒落たスーツで入ってきた男、ジェームズ・ボンドを睨む。 「ええ、なんとか」 彼はあろう事か大日本帝国内部で大量のドイツ人連続殺人事件(表向き)を引き起こした。 ドイツの伍長閣下はお怒りであり、首相は大笑いだった。 そう、彼の持ち帰った時計とメガネにドイツ要人らのブラックファイル。 我らが望んでいた以上の結果を彼は大英帝国と円卓会議、そして国王陛下に献上する。 「香港で死んだと聞いたのだけど? では、これは無駄だったかしら」 香港で彼は事故にあった。 それは香港総督府のスワン総督やノリントン提督らの手助け。 彼とエリザベス・スワン、ウィリアム・ターナーの手引きでドイツの香港にいたコートの下の短剣を安全に回避した。 そう、香港で大英帝国円卓会議により、大日本帝国での責任を取らされて粛清された、という形で。 まあ、威風堂々とヒースロー国際空港に来れば直ぐにバレただろうが。 「なんです?」 一通の文面。 簡潔なもの。 『大英帝国と国王陛下に忠誠を尽くした、大英帝国最高の紳士、ジェームズ・ボンド中佐。 全ての国民に愛されて、祖国の大地に眠る』 と。 「ええ、とても無駄だった」 それを屑篭に叩き込むM。 何がです? 007は尋ねる。と、叩き込んだ紙にインクで丸をつける。 「たしかに、惜しい文面ですね。本当のことだけに」 どこが。 印がついた場所。 『大英帝国最高の紳士』 という一文。 「最高の紳士、という文面ですよ」 悪い冗談を言うな。 Mの顔にそうでる。 傍らで報告書を書いていたQは爆笑した。 「まあ、いいわ。で、そこのQが変な事と妙な人形集めの為にまた日本に行きたがってる。 貴方から彼を止めなさい。 それと、何か次の配属先はある?」 ではお言葉に甘えて。 どうぞ。 「ペンウッド卿の部下にしていただきたい。知らず知らずの内に私は彼には命を救われていたようだ。 意味通り、文字通り命を賭けて。 だから恩を返したいのですが?」 よろしくお願いします。 珍しく頭を下げる007に、Mは一言。 「珍しく控えめね、いいわよ、元々そのつもりだったから」 「僕はそんな事より日本に帰りたいんだけど・・・・あ、無視かい・・・・・待ってくれ007」 ボヤくQを尻目に、007はアストンマーティンの置いてある駐車場に颯爽と向かう。 ワルサーPPKと共に。 「ところ、007、君の名前って本当はなんなの?」 ああ、こいつ本当に日本のコミケの事しか頭にないのだな。 まあ、いいか。 「ボンド、ジェームズ・ボンド」 出演 「映画・007シリーズ」 ジェームズ・ボンド (大英帝国海軍中佐、MI機関所属・コードネーム・007) Q (大英帝国MI機関 情報分析官) M (大英帝国MI機関 MI6局長) 611 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 01 35 第三幕 「それで、あの新型巡洋戦艦はどうなった?」 シンガポールの晩餐会。 栗林中将にも話を振ってみたが、振られた。 これも何度目だろうか? 全く、日本人も日本軍も抜け目がなさすぎる。 「さあ、よくわからないよ、ブリガンテ」 ナイゼル・ブリガンテの問に笑いながら答える男、バンゼルマシン・シャイロック8世。 「それに、だ」 「なんだ、シャイロック?」 「言うじゃないか、日本のことわざだよ」 「ああ、あれだな」 二人は誰もいない事を確認する。 グ=ビンネン商業ギルド連合の用意した酒を飲む。 乾杯。 「「君子危うきに近寄らず」」 そう、彼らの野心はまだまだこれからなのだから。 過ぎ去った獲物を思い出すのはもっと先の「みらい」で良い。 「さて、栗林中将らを歓待しなければな」 「ああ、やがて来るであろう、我らの海の為に」 出演 「ドリフターズ」 バンゼルマシン・シャイロック8世 (グ=ビンネン商業ギルド連合 代表取締役社長) ナイゼル・ブリガンテ (グ=ビンネン商業ギルド連合 専務) 612 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 02 15 第四幕 時間か。 彼の亡命申請は受理されて、今、大日本帝国海軍大将だった男は香港沖にいる。 そして、黒い巡洋艦に乗っていた。 「これは旧米軍のアトランタ級か、それも後部甲板を回転翼機向けに改装した。 黒一色とは。 いくら船籍は民間船とは言え、まるで海賊船だ。あのユニオン・ジャックの下にはためく海賊旗といい」 パナマ運河を経由して、太平洋を横断、その後日本の呉市で修理を受けたあと、日英の謀略によりこの軍艦に乗ったある人物。 彼もようやく安堵した。これで祖国からの追求を逃れられると。 ふと、後ろに人影できた。それも複数。 「ノリントン提督?」 男は振り返り、そして。 「ああ、キャプテンか」 海賊風の男が嫌そうな顔をする。 なんでこの、如何にもカリブ海の海賊です、みたいな格好しかしないのだろうか、この巡洋艦の乗組員は? 「キャプテン、キャプテン・ジャック・スパロウだ、ミスター」 「それで、何かようかな? そんなに大勢引き連れ・・・・?」 よく見るとおかしい。何故小銃をほぼ全員が持っている? パチンと指を鳴らす。 男たちが一斉に銃口を向けた。 身構える前に彼の体に複数の穴があく。 「お、おま、え、あの時の、やく、そ、く」 血だまりに倒れふす亡命希望者。 だが、実は亡命など受理されてない。 最初から厄介払いと死刑執行を代行してもらう予定だったのだ。 大日本帝国は大英帝国に。 まだ息がある。必死にもがく。 それを見て彼らは笑った。 「ミスター・米内、我らの先祖が何かお忘れか?」 男、ヘクター・バルボッサが黒い帽子を靡かせて、ペットの猿にピーナツを渡しながら笑う。 「あんたが言っていた事は・・・・掟というより・・・・単なる・・・・心得だ、なあ、ジャック?」 笑い声が夜の海上に響いた。 そして。 茶目っ気たっぷりに帽子を脱ぎ、ジャックは言った。 「悪いな、俺たちは」 「「海賊だ」」 ゲラゲラ。 下品な笑い声。 「ブラック・パール号へようこそ、そしてさようなら、ミスター・米内」 キャプテン・ジャック・スパロウの黙祷とバルボッサ副長の悪乗り。 その後ろでかなり、いいや、露骨に嫌な顔をする海軍将校が通信をするよう部下にいう。 「総督に連絡、任務完了、と」 ジェームズ・ノリントンは祖国を捨てようとして、結果的に全ての国から捨てられた男を一瞥する。 死体は証拠のために、と、写真を取ったあと、海に重石付きで投げ捨てられた。 その電報は日本人と会談していたウェザビー・スワンにも届く。 「お父様、こちらを」 「ああ、ありがとう。すまんが、エリザベス、紅茶を持ってきてくれ ウィリアム君。君も一旦席を外したまえ」 その言葉にウィリアムとエリザベスは頷いて部屋を出る。 「これで彼は始末しました。 大英帝国の友誼として大日本帝国政府にお伝えください、村中少将」 「ありがとうございます、総督」 朝日が昇る。 「太陽の帝国、か」 「太陽の帝国、です」 出演 「パイレーツ・オブ・カリビアン」 ジャック・スパロウ (ブラック・パール号 船長) ヘクター・バルボッサ (ブラック・パール号 副長) ジェームズ・ノリントン (大英帝国東洋艦隊香港艦隊提督 少将) ウィリアム・ターナー (大英帝国香港総督府 主席秘書官) エリザベス・スワン (大英帝国香港総督府 総督) ウェザビー・スワン (大英帝国香港総督府 総督令嬢) 613 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 02 45 第五幕 「もうすぐ帰国かしら?」 「彼が気になるのかい、エマ?」 「少しだけ」 妻のエマは部屋で刺繍をしながら思う。 あの嵐のような伊達男にして洒落男、ジェームズ・ボンドと彼に振り回されたサー・ペンウド。 「ウィリアム・サー・ジョーンズより?」 夫は意地悪だ。 そっと私の髪を撫でる。 「まさか、そんなことありません」 「冗談だよ、それにしても」 「え?」 「エマは怒った顔も可愛いな」 ジョーンズ夫妻の一日はもうすぐ終わる。 彼らにとっての祖国はいまだ健在であり、彼らにとっての日常も変わらない。 それは、この戦後世界ではある意味で黄金に匹敵する、いいや、それさえも凌駕するであろう価値を持つもの。 「おやすみ、エマ」 「おやすみなさい、ウィリアム」 出典 「エマ」 ウィリアム・サー・ジョーンズ (大英帝国駐日大使館員 貿易会社ジョーンズ・カントリー若旦那) エマ・サー・ジョーンズ (大英帝国駐日大使館員 貿易会社ジョーンズ・カントリー若奥様) 614 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 03 18 第六幕 「ホテル・カーディナルか、いい場所だな」 「サーシャとの結婚式の二次会はここか、お前は幸せ者だよ、我が義弟よ」 「守兄さん、私にも誰か紹介してほしいな」 「はぁ、お前は自分で見つけろ、貴子」 「ねえ守兄さん、お母さん、僕も結婚できる?」 「あなたにもいつか運命の人が現れるわよ」 「父さんみたいに?」 「ああ、私みたいに、だ」 「猫もいるんだ、それも数匹」 「上官というか戦友というか、まあ、色々あって」 「彼は顔に似合わず無類の猫派だったな」 と、二次会の音頭を取ってくれている副支配人がきた。 名前を来島泰三という。 彼が直々にワインを注ぐ。 いいや、カシスと混ぜたカクテル、「カーディナル(枢機卿)」だった。 妻の、真紅のドレスを着たアレクサンドラ・スターリナ・コンドラチェンコにして藤堂サーシャ夫人のワインを満たす。 自分には白いタキシードに合わせて「キール」だ。白ワインベースのカクテル。 妹と弟の進、母の礼子にはオレンジジュース。 父もなんとか息子と娘の晴れ姿を見ている。 「これからもよろしくお願いします、藤堂明大佐」 「こちらこそ、不肖の息子を頼む、アンドレイ・バラノヴィッチ・コンドラチェンコ中尉」 敬礼する義理の兄にして戦友と多忙ながらも家族のために時間を割いてくれた父親。 それにしても、これからあの「剣虎」とも「魔王」とも呼ばれる人々と付き合うのか、そう思うとちょっと自信がない。 そのお相手であるユーリア・ロマノフ・ツァーラと新城直衛、それに二人の義理の父親になるであろうクラウス・フォン・メレンティンが1920年もののフランスワインを持ってくる。 あ、よく見ると海軍大佐の笹嶋定信さんもいた。 「中尉に武運長久があらんことを」 そう言って会釈する。 ほかにも色々な人がひっきりなしに挨拶に来る。 サーシャのローゼンメイデンとかいう音楽サークルの先輩、後輩、同級生、父の戦友たち、進の学友や貴子の同僚らに、母の友達。 「おめでとう、中尉」 「よかったわね。サーシャ」 「姫様と新城殿の様なお子様だけはご勘弁ください」 三者三様。 新城は陸軍の礼装、ユーリアは白のブラウスに青いスカーフ、そして青いロングスカートに結んだ金髪。 クラウスはどこから引っ張てきたか、ロシア帝国軍の将官服。 そして、猫の千早。 彼女が鳴き声をあげて、皆の注目が新郎新婦に集う 「どうも、ありがとう」 「ありがとうございます、皆さん」 守とサーシャの心からの感謝の気持ち。 それをみて頷く面々。 藤堂家の女たちも、ユーリアも泣いていた。 「それでは、みなさま、サーシャ様と守様の未来に、乾杯」 「なおちゃんと、ユーリアちゃんに祝福を」 駒城蓮乃が付け加えて。 「「「「乾杯!!!」」」」 出典 「バーテンダー」 「征途」 「皇国の守護者」 来島泰三 (ホテル・カーディナル副支配人) 藤堂明 (大日本帝国海軍 戦艦大和 大和艦長 大佐) 藤堂守 (大日本帝国海軍 空母大鳳 疾風搭乗員 中尉) 藤堂進 (藤堂家次男) 藤堂礼子 (藤堂家夫人) 藤堂貴子 (藤堂家長女 日本航空 国際線 客室乗務員 アレクサンドラ・スターリナ・コンドラチェンコ (藤堂サーシャ 藤堂家次期家長夫人) アンドレイ・バラノヴィッチ・コンドラチェンコ (大日本帝国陸軍 近衛師団「剣虎」所属 中尉) 新城直衛 (大日本帝国陸軍 近衛師団 「剣虎」指揮官 中佐) 笹嶋定信 (大日本帝国海軍 戦艦武蔵 艦長 大佐) ユーリア・ロマノフ・ツァーラ (ローゼンメイデン第三代会長、後継組織ネルフ初代会長 コードネーム アルトリア・ペンドラゴン) クラウス・フォン・メレンティン (ツァーラ株式会社初代社長 ロシア帝国軍少将) 駒城蓮乃 (駒城家当主夫人) 千早 (新城直衛の最初の家族、既に祖母・高齢猫) 615 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 03 51 第七幕 「アシャン、香、それにみんな、ただいま。元気になったか?」 「獠、ようやく帰ってきた・・・・心配したのよ、本当に」 「とりあえず、おかえりなさい、でしょ、香さん」 「冴子の言うとおりだな、香」 「素直になるのが一番だ。泣いてもいいぞ。誰も笑わん」 「兄貴に冴子、それに海坊主さんまで。まあ、そうね」 と、アシャンが冴羽に抱きつく。 半泣きな状態で。 今にも号泣しそうな感じで。 「香マーマ、ね、言ったとおりでしょ? 獠パーパは帰ってくる、そう言ったでしょ!」 「はいはい、負けました。お疲れ様、私の旦那さん」 「ああ、そうだ、今度ここにいる全員で正装してまた写真をとろう。 香には、シンデレラの様な花嫁衣装。 俺は・・・・まあ、花婿衣装だな」 「本当!?」 「ついに冴羽も年貢の納め時がきたな」 「まさかこいつが香さんとくっつくとは思わなかったけどね」 「冴子、先に新しいコーヒーを飲むか?」 「ねぇ、香マーマと獠パーパ、私は何を着ればいいかな!?」 キャッツ・アイには相変わらず無愛想な男がコーヒーを入れている。 元アメリカ合衆国海兵隊軍曹、通称ファルコン、或いは海坊主。 彼は無言で三人、いいや、槇村と冴子に俺と自分の7人分の有田焼のコーヒーカップにコーヒーを注いだ。 「それでだ、お前が無事だったという事と先日見た書類。 で、「みらい」とかいう軍艦に関する政府からの仕事は終わったのか?」 「まあな。俺は香とアシャンの元に帰った。それでおしまいだ」 香瑩の頭を撫でなながら、冴羽はファルコンに答えた。 それを見て、すっと香が獠の肩に体重をかける。 「帰ってきてくれた、それで十分よ」 額の傷、残ったな。 アシャンの顔に傷は残らない。 残らなかった。 だから私は後悔しない。 「いいわね、秀幸」 「ああ、いいな、冴子」 俺たちも結婚するか。 そうしますか。 616 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 04 27 冴羽の新しい家族を見る海坊主の後ろからある美女が現れた。 「で、いつになったら私を彼らに紹介してくれるんです、ファルコン?」 その言葉に冴羽獠が振り向いた。 「き、きみは!?」 冴羽が思いっきり色目を使う。 そこには長髪の黒い大和撫子がいた。 誰だ? この美人? そんな疑惑を向ける冴羽家と槇村秀幸に野上冴子らにファルコンは顔を真っ赤にしながら言った。 そして慌てて香がフォローに入る。 「あ、あたしが海坊主さんに紹介したんだ! いや、さ、あの戦争でずっと海坊主さんの事探してたらしくて・・・・その」 香の言葉に意味わからないという顔をするアシャン。 察する兄と冴子。 「ま、まさか?」 「え、うそ?」 彼女はあの時舞鶴で別れた、たしか北陸地方出身の女性で。 それから2年も? 「そ、その、一目惚れだって。あの満州で」 「「「え?」」」 頷く赤い顔の二人。 ファルコンと、 「はじめまして、美樹です。この度、ファルコンと婚約しました」 そういって腕を絡ませた。 「「「ええ!!!!」」」」 「?」 香とファルコンを除いた大人たちの叫びが再建されたキャッツ・アイに木霊する。 それは冴羽獠の新しい家族たち。 彼らの新しい人生が、新しい祖国で始まる。 出典 「エンジェル・ハート」 「シティ・ハンター」 冴羽獠 (シティ・ハンター 大日本帝国情報局契約社員) 冴羽香 (旧姓、槇村。東京都新宿市民センター勤務・看護師) 冴羽香瑩 (エンジェル・ハート 大日本帝国 学習院大学幼年学部所属) 槇村秀幸 (大日本帝国内務省東京都新宿区新宿西署勤務 警部) 野上冴子 (大日本帝国内務省東京都新宿区新宿西署勤務 警部) ファルコン (喫茶店 キャッツ・アイ店長 元アメリカ合衆国海兵隊軍曹) 美樹 (喫茶店 キャッツ・アイ副店長 東京都新宿市民センター非常勤・看護師) 617 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 05 00 第八幕 「戦後30年、か」 そこにはあのドイツ第三帝国初代総統であるアドルフ・ヒトラーの甥が座っていた。 「あ、そこは」 傍らには自分の補佐官であり、愛人でもある女がいる。 喘ぎ声をあげる。 ローマ帝国をモチーフにした浴室で睦み合う二人。 「ミーゼラ、で、何か報告があるんじゃなかったのか?」 男は不敵に笑う。 反ナチス党の野党勢力でさえその政治手腕と戦略、海軍航空隊のエースとしての英雄らしさ、カリスマ性には誰もが一目を置く。 彼こそ、次世代のドイツ代表に最も近い男だと言われていた。 彼の側近も内務省中堅官僚のレドフ・ヒス内務次官、アフリカ掃討作戦と中東作戦の英雄であるエルク・ドメル少将ら。 「あ、その、報告しますから、そこをなでないでください」 そこは女なら一番敏感な場所ですから。 なんとか声を抑えて女は顔を半分まで湯船に沈める。 目だけはもっとと言っているが、それが男の諧謔心をくすぐるのだ。 「そうか、では、またの機会にしよう」 言われて女は裸のまま一度湯船から出る。 名残惜しいという雰囲気である。 バスローブを着て、彼に彼女は報告する。 「総統主席秘書官、明日、我が軍の最新鋭空母フューラー・アドルフにて欧州統合の成果を見せる観艦式を行います。 主席秘書官と私は予定通りに総統からの招待を受けて乗艦します」 女は一礼する。 水が滴り落ちる。 その長い髪が肌につく。 「分かった、護衛役のヴァルケ・シュルツ大尉と艦長のガル・ディッツ大佐には宜しく言っていたと伝えてくれ」 わかりました、アベルト様。 そう言って彼女は退出。 彼、アベルト・デスラーは叔父に呼ばれたあの日を思い出す。 618 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 05 32 『・・・・・アベルト』 『余の頼みを聞いてくれ』 『余は1945年に20名近いドイツ人を日本で殺した』 『最初は許せなかった』 『あれだけ期待した。同じアドルフの名前を持つものとして、絶対に余の期待を裏切らない、と』 『だから失敗の報告をカナリスから聞いたときは激怒した。 奴らの家族から市民権を奪うとまで、アドルフ・カウフマンに至ってはドイツへの帰国を許さん、奴はドイツ人ではないと罵った』 『ああ、アベルト、すまん、そんな目をするな。 余とてお前の叔父であり、人間だ。、無茶も無理もするし、後悔だってしている』 『アドルフ・カウフマンには本当に悪いことをした。 彼らの死体はせめてドイツに持ち帰るべきだった。 たとえ成果が80年先の技術という狂言と狂人の報告書でも。 少なくとも、彼らの命懸けの報告を信じるべきだった』 『今なら分かる、彼らは任務を全うしたドイツ人の誇りだった、と。 だからこそ、後悔しているのだ。自分のあの時の対応が許せんのだ』 『だが、あの事件を認めるわけにはいかん。 あれはもう、極東の皇帝の手にある。絶対に手を出してはならぬ存在なのだ』 『しかし、それでは死んだカウフマンらがあまりにも哀れだ。いいや、そうしたのは余だったな』 『過ちは正さぬばならぬ。かつて敗戦し降伏したカイザーの失態を余が注いだように』 『だから、アベルト、ここにカウフマンらが残した手帳がある。 彼らが接触した「みらい」に書いてあった妄想だが、2025年までの大まかな歴史と空母というもの存在価値だ』 『大日本帝国海軍から見た今後の空母というもののノウハウ、その一篇をお前に渡す』 『だから、お前が総統になった時、もうこの世にはおらぬであろうアドルフ・ヒトラーの代わりとしてアドルフ・カウフマンらの名誉を回復してやってくれ』 こうして、病棟で死を待つだけとなったナチス最高指導者しかしらない、一つの報告書は甥であるアベルト・デスラーに渡った。 デスラーは持ち前の才能とその未来情報を使う。 彼の血筋と実力で、欧州統合艦隊に約四半世紀の時間をかけてアングルドデッキとカタパルト採用の大日本帝国海軍の常用配備している空母を一隻建造。 遂にドイツ海軍の、いいや、第二次世界大戦以降の各国海軍全ての悲願である大日本帝国海軍機動艦隊に対抗可能な艦隊を、空母一隻のみで一個だけであるが、なんとか提唱、整備した。 「叔父上、おさらばです」 そう言って彼は葉巻を蒸す。 と、着替えて執務室に戻って現総統のスケジュールを調整する。 来客が二人。 件の内務省の人間に、自分の戦友にして右腕のドイツ陸軍の将官。 「主席秘書官どの、こちらにサインを」 「ドイツ・アラビア軍団の全軍、その閲兵準備整いました。ご許可をお願いします」 世界は新しい時代をたしかに迎えている。 出典 「宇宙戦艦ヤマト2199」 アベルト・デスラー (ドイツ第三帝国総統主席秘書官 ドイツ海軍海軍航空隊所属 退役中佐) ミーゼラ・セレステラ (ドイツ第三帝国宣伝省二等職員 元アメリカ合衆国脱出者子女) ヴァルケ・シュルツ (ドイツ第三帝国陸軍大尉 オーストリア人 妻子有り) ガル・ディッツ (ドイツ第三帝国海軍大佐 空母フューラー・アドルフ艦長 妻子有り) レドフ・ヒス (ドイツ第三帝国内務省高級官僚 内務次官) エルク・ドメル (ドイツ第三帝国陸軍少将 ドイツ・アラビア軍団司令官) 619 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 06 17 第九幕 「あなた、本気でこの車で行くのですか?」 「ああ」 既に戦後15年。 碇の家にも新しい春が来る。 その前に、だ。 「いくら急いでいるからと言いましても・・・・・これはいささか拙い気がしますけど?」 「問題ない」 夫婦の乗車していた車は国家公安委員会所属の黒塗り大型車「クラウン」である。 しかも、護衛も黒塗りカローラが4台、パトカー2台が先導。 「結」 「なんです、玄道さん?」 真面目な表情で後部座席に座っている夫に妻は話しかける。 そう、いつになく真剣に。 「このままでは真司の卒業パーティーに間に合わん。 その為なら冬月の寿命を縮めても私は全く考慮しない。後悔もしない。 運転手、竹中、必ず30分以内に到着せよ、以上だ」 電話が鳴る。 携帯電話。あの軍艦がもたらした技術革新。 「わたしだ」 『碇!! きさま、この交通整理計画は一体何だんだ!? お前、何をしているかわかっているか!?』 「冬月先生、これは訓練です。以上です、それでは」 「あの、それでいいんですか?」 そう聞くのは結の隣に便乗している恭子・ツェッペリン・ラングレー。 だが、碇玄道はあろう事かその携帯を、 『あ、待て!!』 一方的に切る。 電源も落とす。 二度と繋がらないように周囲にも冬月からの小言はつなげるなと厳命する。 「すみません、私は亡命者としてあまりそういう事されると困ります。飛鳥の為にも」 「玄道さん、その、いいんですか? 冬月先生は今はもう一応警視総監でしょう?」 「かまわんさ、竹中警視。私にとって真司の初めての晴れ舞台を邪魔した冬月幸三は敵だ」 やれやれ、どうなっても知りませんよ? 君が考慮することではない。 そう言って車は学習院大学に向かう。 620 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 08 04 一方で。 到着する政府公用車の列を窓から見る人々。 もう、注目の的以外の何者でもない。 敬礼する警官たちにペコペコするのは恭子と結。 玄道はそれをさも当然に受け取る。この辺は性格の問題か。 「あれ、碇君のお父さんでしょ?」 「え?」 「お、ほんまや、さすがせんせーのおやっさんは違うなぁ」 「てか、あれクラウンの政府専用ナンバーじゃん! 初めて見た!!」 「ちょっと、黎、最後の打ち合わせよ。変な事言わないで!」 「飛鳥も大変ねぇ」 笑い声。 夫を叱る妻の結、何事かと加持良治先生と葛城美里先生が玄関に慌てて向かう。 そりゃあサイレン鳴らして、警察の白バイが先導して車が来たのだ。 警戒もするだろう。 「ああ、もう、もうすぐ新城伯父さんや蓮乃姉さん、それにママたちがくるのよ!?」 「だから父さんも来たのか。でも、あの如何にも政府関係者です、というのは、ねぇ」 「それより碇君、明日は私と飛鳥を誘ってご両親に挨拶するんでしょ?」 「あ、そ、それは」 「いやなら良いわよ、真司」 「ええ、良いわよ、碇君」 飛鳥と黎に言われてタジタジになる真司。 追い打ちが来る。 「新城様、冴羽様、アシャン先輩、、サーシャ様、ユーリアお姉さま、蓮乃お姉さま、ママにあの事ちくるから。それもある事ない事全部含めて」 「あ、飛鳥、あの事って?」 嫌な汗が流れる。 だが、黎も便乗する。 「私も加持先生と葛城先生に、美樹さん、ファルコンさん、香さんと冴子さんにキャッツ・アイで泣きながら言うわ」 「え、え、ちょ、君まで? な、何を!?」 真司の焦りを見た黎と飛鳥は勝利を確信した。 「「私たち二人の純潔を昨夜一緒に捧げたのに、私たちの「みらい」を捨てた、って」 沈黙。 「「私たちを弄んでいる責任はとってよね、碇真司」」 「「男らしく」」 そして軽蔑。嫉妬。 「あれ、どうしたんだい?」 と、何も知らずに部屋に入ってきた渚薫の言葉だけが部屋に妙に響いた。 出演 「新世紀エヴァンゲリオン」 「ブラック・ラグーン」 碇玄道 (大日本帝国情報部所属 国内情報部部長) 碇結 (大日本帝国東京帝国大学 医学部大学助教授) 冬月幸三 (大日本帝国内務省所属 警視総監) 恭子・ツェッペリン・ラングレー (大日本帝国外務省所属 対ドイツ担当情報分析官 旧名 エリザ・カウフマン並びアンネローゼ・フォン・グリューネワルト 現ネルフ会長) 碇真司 (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生) 駒城黎 (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生 次期駒城家分家である綾波家当主) 惣流・飛鳥・ラングレー (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生 亡命者子弟 カルフォルニア共和国、自由国旗大学卒業済み) 鈴原藤司 (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生) 相田健介 (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生) 洞木光里 (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生) 渚薫 (大日本帝国学習院大学第壱中学 中学三年生) 加持良治 (大日本帝国学習院大学第壱中学 日本史担当教員) 葛城美里 (大日本帝国学習院大学第壱中学 国語担当教員) 竹中 (大日本帝国公安委員会所属 本名不明) 621 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 12 23 第十幕 「アーサー! アイランズ!! 久しいな」 「よぉ、ロブ、お前前線に復帰したのか?」 「ほう、無事でなにより。目は問題ないようだが?」 「ふん、俺がその程度くたばるか!」 円卓会議が終わり、既にいい年をした男たちが相変わらず葉巻を吸っている。 英国もようやく安定した。これも、どれもこれも。 「ペンウッドの間抜けに全部押し付けたからな、M局長も、そこで優雅にお茶を注いでいる若作りの黒執事も罪なことだ。 あいつに無理難題を全部押し付けてあとは知らんふりだ。全くといつもこいつも人でなしだよ」 「そして、僕も、ですか? アイランズ卿?」 セヴァスチャンの入れる紅茶を飲む大人。 それはセシル・サー・ファントムハイブ伯爵。 相対するのは私用で別室にいるシェルビー・M・ペンウッドを除く、ヒュー・サー・アイランズ、ロブ・サー・ウォルシュ、アーサー・サー・ヘルシング。 そしてアーサーの執事兼ゴミ処理係。 あの漢の中の漢、現在世界的には「ジョンブル・オブ・ザ・ジョンブル」の一言で通じる男は今頃、次期ヘルシング伯爵になる女性に詰問されているだろう。 詰問、いいや、尋問だな。査問会に軍法会議と異端審問かもしれんが。 「ああ、無論君もだファントムハイブ伯爵。 一人だけ無関係を装うな。あの「MIRAI」の後始末を押し付けるように円卓会議で提案したのは君なのだ。 それ故に我々はペンウッドの馬鹿にに大きな借りがある、ならば尚更彼を重要な役職につける必要がある 彼は馬鹿だ馬鹿だとみんなに馬鹿にされるほど大馬鹿者だが、誰にも真似できない最高の英国紳士であり、我らのかけがえのない親友だからな」 「あいつは俺たちの大事な友達だ。 ここにいる全員もそうだ。 それをナチの蛆虫どもが殺そうとしていた。 許さんぞ、糞蛮族が」 「そうだ、あの愚行の報いは与えてやる。 デブの国家元帥め、楽に死ねると思うなよ」 アーサー・サー・ヘルシングの微笑みに、今まで黙っていた赤い目をしている白いコートに白系統の服、それに白い手袋をした少女が微笑んで言う。 「そうか、そうか、それはそうだな。 素晴らしい、実に素晴らしい。 君らはまさに人間だ。自らの意思で歩む存在だ。実に羨ましいな、我が主、伯爵、黒執事」 だが、 「私は手を貸さんぞ? 至極残念なことにドーバー海峡の向こうで、あの闘争を歓喜としている我が同類は、私の生きていた頃の祖国を蹂躙した東方蛮族どもは、まだ私に直接鉄火を向けてない。 残念だ、それは残念だ。実に残念だ。が、鉄火を持って闘争を始めぬ者に私はまだ応射しないのだよ」 少女はそういってワインを飲む。咎める者はいない。この異様な少女を。 「ところで、アーサー、そのこの国でVIPの円卓会議人道委員会委員長のペンウッドだが」 「なんだ、アイランズ?」 「何故君の娘は彼を呼んだのだ?」 ああ、あれか。 「それはアーサー・サー・ヘルシング卿に代わりまして僕が説明しましょう」 モノクロメガネをした全身黒づくめに何故かドクロのネクタイをしたアーサーの執事が主人に代わり答える。 「皆さんと同じですよ、彼を犠牲にしたのです。我が主は」 そう、黒執事セヴァスチャンに躾されてきたウォルターは優雅に答えた。 見るからにできる執事、だ。 622 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 14 13 『そんな事もできないのですか、無様ですね』 『そう言う台詞は大英帝国貴族階級に仕えて恥ずかしくない技量を身につけてから言いなさい』 『まだまだ、ですね』 『このクソガキ』 容赦なく殴られ、蹴られ、マナーを叩き込まれたウォルター。 あの問題児がこうまで立派になるのだから、ある意味でセヴァスチャンには教育の才能もあるのだろう。 「そうだな、あれは見事だ。 人間は諦めを拒絶したとき人道を踏破する権利になる、そうは思わないか私と同じ存在よ?」 少女の視線の先には黒執事がいる。 「私には意味はわかりません、ミス・・・・・」 「アーカード、そう呼ばれている」 「そうですか」 「だが、何故だ? 人間を打ち倒すのも人間ではないか? それを人間であろうとは到底思えるお前が分からぬというのは道理が通らぬなぁ?」 笑う二人。 「お答えできません」 「ほう?」 優雅に一礼する黒執事。 傲岸不遜に腕を組む少女。 「私はあくまで執事ですから」 にやりと笑い合う二人。 オロオロするのは外で聞き耳を立てているひとりの元女性警官だえk。 あとはニヤニヤするのみ。流石は大英帝国。 妖精に国籍を発行する世界帝国だっただけの事はあった。 623 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 16 11 一方で、同じペンウッド侯爵家の別邸の別室では。 くつろいでいる友人らとは異なり修羅場が出来ていた。 ペンウッドは相変わらずの貧乏くじを引いてしまった。 笑える。 『ペンウッド様、お話があります』 『な、何かな、インテグラ?』 『父は昨日誰と会っていましたか?』 『え、いや、それは、その』 『質問を変えます、嘘をつかず、黙秘せずに、願いますね。 世界各国に誇れる大英帝国と陛下の誇りであるジョンブル・オブ・ザ・ジョンブルとして誠実にお答え願います』 『あ、え?』 『父はこの一ヶ月、いいえ、母が死んでから半年間、どの女と会っていました?』 『げ!』 『バーバラ、ミレーユ、フローラ、デボラ、ビアンカ、ゼシカ、ミーティア、マリベル、アイラ、アリーナ、マーニャ、ミネア、ロザリー』 『な、何故それを?』 『お答えください、サー・ペンウッド卿』 実は全員と会っていたとは口が滑っても言えない。 まして、 『それとも今から述べる面々ですか?』 『ちょっと待って!! まだあるのか?』 『エアリス、ティファ、ユフィ、リノア、キスティス、セルフィ、ガーネット、フライヤ、エーコ、ユウナ、リュック、ルールー、パイン、アーシェ、パンネロ、フラン』 『それに』 『そ、それに?』 『ルビスとアルタナ、止めにセラスさん』 全員、この女性18歳の少女の友人たち。 絶句した。 絶望した。 もしも、誰か一人、いいや、あのジェームズ・ボンドと一緒だったから全員と関係してる可能性がある。 そうなったら・・・・・・アーサーが死ぬ!! 顔に出た。 にこりと笑う彼の娘。 『私、父に問い詰めます』 そう、物騒なモノ、大英帝国次の女王陛下から授かった伝統あるヘルシング家の刀剣を抜いたインテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング。 彼女を宥める間、ペンウッドに全てを押し付けた男らはこんな事を談笑している。 「奴は無能だ」 「だが、漢の中の漢だ」 「あいつは俺たち友人を裏切るくらいなら悩み抜いて自殺してしまうだろう」 「そうだな。アイランズとは違って」 「バカを言え、私が裏切るときは君ら全員に予め書面にして配布するさ」 笑い声と鳴き声が響いたのは同時。 出典 「HELLSHING」 「黒執事」 「ドラゴンクエストシリーズ(名前のみ)」 「ファイナルファンタジーシリーズ(名前のみ)」 シエル・ファントムハイヴ (大英帝国円卓会議メンバー ファントムハイブ伯爵家 当主) セバスチャン・ミカエリス (大英帝国円卓会議メンバー ファントムハイブ伯爵家 筆頭執事 ???) アーサー・サー・ヘルシング (大英帝国円卓会議メンバー ヘルシング伯爵家 当主) ヒュー・サー・アイランズ (大英帝国円卓会議メンバー アイランズ侯爵家 当主) シェルビー・サー・M・ペンウッド (大英帝国円卓会議メンバー ペンウッド侯爵家 当主) ロブ・サー・ウォルシュ (大英帝国円卓会議メンバー ウォルシュ子爵家 当主) インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング (ヘルシング家次期当主) ウォルター・C・ドルネーズ (大英帝国円卓会議メンバー ヘルシング伯爵家 筆頭執事) アーカード (ヘルシング伯爵家 従僕 ???) セラス・ヴィクトリア (大英帝国内務省 婦人警官 ???) アリーナ、マーニャ、ミネア、ロザリー (ドラゴンクエスト4) フローラ、デボラ、ビアンカ (ドラゴンクエスト5) バーバラ、ミレーユ (ドラゴンクエスト6) マリベル、アイラ (ドラゴンクエスト7) ゼシカ、ミーティア (ドラゴンクエスト8) エアリス、ティファ、ユフィ (ファイナルファンタジー7) リノア、キスティス、セルフィ (ファイナルファンタジー8) ガーネット、フライヤ、エーコ (ファイナルファンタジー9) ユウナ、リュック、ルールー、パイン (ファイナルファンタジー10、10-2) アーシェ、パンネロ、フラン (ファイナルファンタジー12) ルビス (ドラゴンクエスト ロトシリーズ) アルタナ (ファイナルファンタジー11) 624 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 16 41 第十一幕 「ようこそ、副長」 津田一馬中佐は艦長であり、この国の軍艦では戦略原子力潜水艦にや正規空母、大和旧戦艦に匹敵する艦の艦長に敬礼する。 名前を草加拓海。大日本帝国海軍少将。 「は、津田一馬中佐以下200名、本日1200丁度に着任しました」 「よろしくな」 この艦隊は以下の主力打撃部隊で構成される。 超弩級戦艦 「大和」「武蔵」「伊吹」「鞍馬」 大型正規空母 「大鳳」「白鳳」「海鳳」 特務戦闘艦 「日本丸」 攻撃型潜水艦 「ながと」「むつ」「おわり」「きい」「りゅうきゅう」「えぞ」 旗艦は昨年進水したばかりの「日本丸」だ。 「知っての通り、艦隊司令官に藤堂明中将が、参謀長に滝栄一郎少将がいる。 この艦隊は欧州統合艦隊と大英帝国本国艦隊を圧殺するために編成されている。 1960年としては破格の部隊であることはわかるな?」 日本海軍が整備を推し進めた攻撃型潜水艦は潜水艦搭載型対艦ミサイルと最新鋭ホーミング磁気・音響探知魚雷を装備した、最高潜水深度2500mというチタン製の海のサメ、化物だった。 さらに大日本帝国海軍最高の戦艦「大和」と「武蔵」、最優秀戦艦と世界名高い「伊吹」と「鞍馬」の主砲。 イラン大演習で、インド洋大演習で、そして太平洋でその実力を見せつけた大日本帝国海軍の正規空母大鳳級三隻には「疾風」の後継機たちが。 が、この艦隊の最も恐るべき存在は戦艦でも空母でも潜水艦でもない。 あえて、日本海軍が忌避していた名前を引退した嶋田繁太郎直々につけた軍艦、「日本丸」だ。 「本艦には120発の射程820kmの零式対地対艦両用徹甲誘導弾、つまり「むらさめ」と200発の射程320kmの対空迎撃誘導弾「ゆきかぜ」がある。 艦砲こそ120mm速射砲のみで、対空砲も後部と前部、そして左舷と右舷にある回転式レーダー連動機関砲の合計4つ」 が、と、草加言った。 「この日本丸最大の武器は何か聞いているな、津田中佐?」 そう、それは本艦の特務長である菊池雅行少佐から言われた言葉。 「は、人工衛星と連動した超長距離対空・対地・対海上監視システム、と」 「と?」 「搭載されている8発の大陸間弾道戦略核弾頭ミサイル、「はげたか」、です」 そう。 特務長、副長、艦長、同乗している艦隊司令長官に艦隊参謀長、そして政府特務派遣文官三名の合計8名の承認と確認をして発射体制に移行できるこの「日本丸」最大の武器。 それは「みらい」の残したデータから手に入れた「水爆」である。 情報も数年前に打ち上げられた「きぼう」と「ゆめ」という人工衛星からのデータをリアルタイムで受信するイージスシステム。 625 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 17 12 大日本帝国が「みらい」の持つ「未来技術」を総動員して奪い取った、新型特務戦闘艦、通称、護衛艦「日本丸」である。 名前の由来は単純。 この軍艦が戦うことになり、あまつさえ沈没する、若しくは拿捕される時は大日本帝国終焉だと思え、そういう戒めを夢幻会が後世に強く伝えるためにそう敢えて名づけた。 「では、最初の仕事にとりかかろうか、津田中佐、菊池少佐」 そう言う彼らの眼前には、この「日本丸」と全く同じ外見の軍艦が錆び付いていながらもいた。 その名を「みらい」という。 当然だ、兵員室に自動販売機、パソコンから電灯、機関室からCICまでありとあらゆるものをその「変態と言って良い職人芸」で模倣したのが「日本丸」である。 排水量が2万2千であり、装甲も戦車が使うチタンと複合装甲という以外は外見はほぼ同じ。 それがいま、ある場所にいる。 『全艦隊の手空き乗組員、ならび参謀、司令官、艦長に告ぐ、総員捧げい、敬礼!!』 数万近い視線と、数千近い敬礼。 その先にいるのはようやく横須賀から最期の航海に出ること許された一隻の軍艦。 北緯30度43分、東経128度04分、坊ノ岬沖。 史実で戦艦大和が沈み、大日本帝国海軍終焉の地となった場所。 「草加少将、君が押せ」 そう言って艦隊司令の藤堂明中将は草加拓海に一つの無線機を押す。 彼はそれを受け取ってしばし、外から見える「未来」の、「異世界である日本国」から何故か来訪した招かれざる客人を見る。 「みらい」 そう、 『みらい』 なんと。 「なんと皮肉な名前だ。この日本丸に象徴される我が大日本帝国の「新しい戦後未来」を生み出すために、「滅びた戦後未来」から漂流した軍艦。 有り得たかもしれない歴史として「日本国」の「未来」が、誰にもその真意を知ることなくこの地に葬り去られる」 大日本帝国海軍終焉の地に、日本国海上自衛隊の軍艦が沈む。 「そうか、角松ニ佐。あなたはこの光景だけは見たくなかったのだな」 今なら分かる気がする。 そう独白した。 数十秒の沈黙の後、草加拓海も過去の自分に決着をつけた。 「さようなら、「みらい」よ。安らかにとは言えぬが、静かに眠れ」 この日、大日本帝国に見守れて、この世界唯一の日本国は世界から消える。 数十秒後、「みらい」は「日本国」という存在の全てを背負って海に没した。 出典 「ジパング」 草加拓海 (大日本帝国海軍少将 連合艦隊第1艦隊(本国艦隊) 連合艦隊旗艦「日本丸」艦長) 津田一馬 (大日本帝国海軍中佐 連合艦隊旗艦「日本丸」副長) 滝栄一郎 (大日本帝国海軍少将 連合艦隊第1艦隊(本国艦隊) 艦隊参謀長) 梅田三郎 (日本国海上自衛隊一佐 海上自衛隊イージス護衛艦「みらい」艦長) 角松洋介 (日本国海上自衛隊ニ佐 海上自衛隊イージス護衛艦「みらい」副長) 菊池雅行 (日本国海上自衛隊三佐 海上自衛隊イージス護衛艦「みらい」砲雷長 大日本帝国海軍少佐 護衛艦「日本丸」特務長) 尾栗康平 (日本国海上自衛隊三佐 海上自衛隊イージス護衛艦「みらい」航海長) 626 :ルルブ:2015/02/13(金) 09 17 44 最終幕 「さて、1945年8月から11月と1960年の4月7日の日本軍の一隻の軍艦自沈作業は私が調べたことは歴史の断片に過ぎない。 そして、私は不本意な軍人としての名声と違って、ようやく人生の本道に戻れた。 2流ながらもそれなりの食い扶持とフレデリカと一緒に、ジェシカやラップ、アッテンボローやキャゼルヌ家と馬鹿騒ぎできるくらいは幸福な生活をしている」 だから君が言うように、或いは校長の思惑にのってカルフォルニア共和国でもう一度軍人になるのはゴメンだ。 「せっかく、中華系でしかも自由フランス軍という厄介な出身でありながら30手前で将官になれた不敗の名将でしょうに。 閣下が望めばこの北米大陸最大の国家の主にだってなれましょう?」 ドイツからの亡命ユンカーであるワルター・フォン・シェーンコップ中佐はしれっと言う。 だが、夫の、親友の、友人の、父の、後輩の、先輩の決意は揺るがない。 「私は退役した、もう現役には復帰しない」 「私の知る限り、あなたには独裁者嶋田繁太郎を凌駕する人物になれる素質がありましょう。 あなたが本気を出せば我々が住んでいるこの三極した地球世界に恒久的な平和が訪れ、統一した地球政権が誕生するかもしれません。 いいえ、それは誇大妄想ですが、あなたがその気になれば四半世紀くらい後にはカルフォルニア共和国が世界の中心になれる日も来るでしょう。 その点はどう思います?」 ヤン・ウェンリーはただこう述べた。 紅茶にブランデーを入れて。 「人類の歴史に恒久的な平和なんてなかった。 だが、平和で豊かな時代は存在する。ちょうど今の大日本帝国や環太平洋諸国のように。 それとてあの第二次世界大戦で出来たまだ100年も経ってない、しかもごくわずかな地域の仮初の平和だ。 だが、私はこの100年の平和は全人類が戦争に明け暮れていた20世紀前半に勝ること幾億倍だと思う。 要するに、私が望むのは私の家族と友人、そして君たち退役した部下たちや先生方に生徒らとの平和な交流なのさ。 だが。その平和こそ我々が後世に残さなければならい「みらい」そのものだ。 決して、軍艦や「平和の為にすべてを犠牲にする」などいう思想じゃない。 私はベストよりもベターを選びたいんだ。第一、私に独裁者なんて服は似合わないさ」 「貴方には軍服だって似合ってない。なら独裁者でも上手く演じられそうですが・・・・まあいいでしょう。今日のところは」 ああ、最後に。 「私には養子にユリアンという男の子がいるが最近カリン、カーテローゼ・フォン・シェーンコップという女性と付き合っているらしいが。 彼女は君の知り合いかい?」 ふ、 「不敗の魔術師にも分かりませんか?」 「分かりたくない」 「ええ、では閣下のご想像通りの人物でしょうな」 「ああ、やはりそうか」 「私の娘です。では、また会いましょう、ヤン・ウェンリー助教授」 ひとつの歴史を紐解く事に終わりはない。 それは、人が生きていたという事を後世に残す唯一にして最大の手段なのだから。 出典 「銀河英雄伝説」 ヤン・ウェンリー (カルフォルニア共和国軍陸軍准将 退役将官 通称「奇跡のヤン」 現、同国「自由国旗大学」歴史学部大学助教授 フレデリカ・グリーンヒル・ヤン (カルフォルニア共和国軍空軍少将 女性将官) ワルター・フォン・シェーンコップ (カルフォルニア共和国軍陸軍中佐 ドイツ系亡命部隊「薔薇の騎士連隊」連隊長) 「みらい」を巡る物語は終わる。 だが、「未来」を巡る物語には終わりはない。 劇終 作者 ルルブ 原作者 earth様、かわぐちかいじ様他多数。 協賛 夢幻会 全ての読者に敬意と感謝を込めて。 そして、ありがとうございます。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4918.html
813: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 30 07 ◎ 真珠湾攻撃 真珠湾攻撃(しんじゅわんこうげき、英:Attack on Pearl Harbor)は、 1941年1月1日早朝(米国時間:1940年12月31日)に大日本帝国陸前州仙台県布哇諸島真珠湾に所在した 大日本帝国海軍の軍港及び周辺の航空基地に対し、アメリカ合衆国海軍が行った一連の攻撃の総称。 当時のアメリカ合衆国における正式な作戦名称は、コロネット作戦(英:Operation Coronet)。 第一次布哇沖海戦としても知られている。 第二次世界大戦劈頭、四国同盟が各地で実施した大洋連合諸国に対する軍事行動の一つであり、 太平洋における大日本帝国を主眼とした、ダウンフォール作戦(英:Operation Downfall)の一環として実施された。 なお同様に欧州及びアフリカ、南米、インド洋において対ネーデルラント連合帝国を主眼に行われた オーバーロード作戦(英:Operation Overlord)とは対を成していた。 極めて緻密な作戦計画であったが、根幹となる日本側の戦力を見誤っていたことが原因で瓦解し、 その後のアメリカ合衆国の戦争遂行に大きな影響を及ぼした。 1.背景 1-1.前史 アメリカ合衆国海軍による布哇諸島真珠湾への攻撃計画は、幾度となく策定と改定が繰り返されてきた歴史を持つ。 確認できる最も古いものは1874年まで遡ることができ、南北戦争後に悪化しつつあった経済状況を鑑み、 最後のフロンティアと目された支那大陸への経済進出を行う上で、中継地点として蘭領の外南洋島嶼群ないし 日本領の布哇諸島、中道諸島、南洋諸島のいずれかを獲得、領土化する可否が検討された。 この中で取得方法として購入の他、武力併合も一時検討されており、その際に必要とされる兵力が試算されている。 これらの領土化計画は最終的に多くが断念されたものの、中継地点として極めて有力とされた 布哇諸島の獲得に関しては以降も秘密裏に検討が続けられた。 そして1895年、日清戦争終結後に日蘭が諸外国の支那大陸進出を事実上認めたことでこの動きは一層加速。 太平洋航路を維持する上で日蘭ないし英のいずれかが有する港湾を寄港地として 利用しなければいけない現状を打開すべく、アメリカ合衆国は布哇諸島の獲得を本格的に志向。 限定的な軍事衝突も辞さない判断の下、1904年には実際に布哇占領計画(布哇事変)が実行に移された。 しかしながら、拙速過ぎた武力併合の試みは失敗。外国籍労働者として現地に送り込んでいた工作員や 共和義勇艦隊として動員した艦艇の過半を喪失する燦々たる結果を招いている。 814: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 31 38 1-2.作戦構想 武力併合の試みは失敗したものの、皮肉にも布哇諸島へのアメリカ合衆国の関心はより一層高まった。 何故ならば布哇事変の結果、大日本帝国は布哇諸島の軍事的な強化を急速に進めることとなり、 布哇諸島が単なる中継地点から西海岸に対する喉元の短刀へとその性質を大きく変えていったためである。 また布哇事変で現地の諜報網が壊滅し、搦め手を用いた手法が取れなくなったこと。 加えて、日本が身元が定かではない外国籍労働者の利用に慎重となったことも災いし、 精確な情報を得難くなった布哇諸島への漫然とした不安感がアメリカ合衆国軍、特に太平洋艦隊の中で膨らんでいった。 それ故に1904年以降もアメリカ合衆国では常になんらかの布哇諸島の攻撃計画が存在し続けたものの、 情報の不足から具体性に乏しい計画しか策定できず、関心の高さに反してその内容は決定打を欠いた状態が続いた。 しかし1920年代、そうした状態に転機を齎される。当時、アメリカ合衆国陸軍きっての航空主兵論者であった ウィリアム=ミッチェル陸軍大佐(当時)が飛行船と航空機による攻撃を提唱。 合衆国陸軍が策定していたカラーコード戦争計画における対日及び対蘭戦域攻勢計画、 所謂ところの“オレンジ=スチールプラン”内に組み込むことを主張した。 これは第一次世界大戦時に欧州戦線で猛威を振るった各国の飛行船部隊をさらに発展させ、 飛行航空母船と艦載戦闘機、爆撃飛行船による空中艦隊を編成し、 空からの奇襲で布哇諸島各地の軍事拠点を破壊するというものであった。 大戦においては武装中立を維持したが、依然として軍事先進国と見做されていたネーデルラント連合帝国が 極めて強力な空中艦隊を保有していた(※1)ことやアメリカ合衆国内で飛行船を建造する際に重要な役割を持つ ヘリウムが大量に産出していたこともあり、アメリカ合衆国陸軍空中艦隊構想として具体化。 事実、1928年の飛行航空母船<アクロン>と<メイコン>、及び搭載するカーチスF9C艦上戦闘機の発注。 そして爆撃飛行船<アナハイム>の設計と発注準備という形で実現の一歩手前まで迫っている。 だが、こうした陸軍主導の空中艦隊による真珠湾攻撃計画は、 1930年のロンドン海軍軍縮条約の締結とその直後の米英仏ソらによる四国同盟の成立。 さらにジョージ=ビンソン海軍中将起草のビンソンプランが最終的に認可され、 同盟全体で大洋連合を上回る海軍戦力を整備する計画が優先されることが決定したために破却。 空中艦隊構想、さらにはそれを補完する航空戦力の近代化に影響を及ぼしかねないとして ビンソンプランに最後まで反対していたウィリアム=ミッチェル陸軍中将は失脚し、失意のうちに陸軍を去っている。 以降、真珠湾攻撃計画の主導権は陸軍から海軍に戻されたが、ミッチェルが提唱した空からの奇襲攻撃案は応用され、 空母を中核とする空母機動部隊と戦艦主体の水上打撃部隊の二つによる海空一体の飽和攻撃へと発展。 1932年2月にはハリー=アーヴィン=ヤーネル海軍少将が兵棋演習上で 真珠湾を模した仮想の軍港に対する空母機動部隊を用いた奇襲を限定的ながら成功。 その後、1937年9月には太平洋艦隊司令長官の職に在ったヤーネル海軍大将が再び兵棋演習上で 空母機動部隊での飽和攻撃を実施し、続けて水上打撃部隊の投入による戦果拡張を試みた。 結果、ついに真珠湾を模した仮想の軍港の戦力を完全に無力化することに成功した。 この“ヤーネルアンサー”と呼ばれた演習結果を用い、アメリカ合衆国軍は太平洋での戦域攻勢計画4101号を策定。 そして、これが大西洋における戦域攻勢計画4102号などの他地域での攻勢計画と複合していき、 対大洋連合戦争計画こと“レインボープラン”、オーバーロード及びダウンフォール両作戦として結実することになる。 ※1 : 第一次世界大戦初期、テセル島近郊で蘭宣伝省によって撮影され、新聞などでの宣伝に用いられた 遊弋する蘭海軍本国艦隊と日本海軍巡洋戦艦<金剛>の直上に展開する蘭空軍空中艦隊の写真は 非常に有名であり、第一次世界大戦における日蘭の武装中立が保たれる理由の一つとなったことで知られる。 815: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 32 48 1-3.布哇諸島の状況 1626年の再発見と編入以来、三世紀近くに渡って日本の領域に組み込まれていた布哇諸島であるが、 今日現在までに伝わる太平洋における戦略的要衝、難攻不落の海上要塞としての側面を持つようになったのは、 1904年の布哇事変以降に急速な整備が実施されてからであった。 それまでの布哇諸島は最も東方に位置する辺境領土でしかなく、仙台藩に属していた時代は開発も概ね緩やかであり、 現在のような軍事的要衝や寄港地、観光地として整備された姿とはかけ離れていた。 しかし、十九世紀初頭のフランス革命戦争にネーデルラント連邦共和国(当時)側の傭軍という形で参戦し、 欧州の空気に触れた日本は国家変革の必要性を強く感じ、後の海禁政策の破棄と明治維新へと進むことになる。 その中で布哇諸島は太平洋における西欧諸国の進出に対する砦と目されるようになったが、 相対していたアメリカ合衆国の太平洋における戦力がほとんど整備されておらず、 また当時はアメリカ合衆国との外交関係が然程悪くなかったことからさしあたって警備府が設置され、 幕府海軍や後の新生海軍が駐留する港湾施設の拡充と沿岸砲台が整備される程度に留まっていた。 そんな布哇諸島第一の転機となったのが、本格的な長距離旅客飛行船の誕生であった。 十九世紀前半にネーデルラント連合帝国で生まれ、その後絶え間無く発達し続けた同国の飛行船技術(※2)は、 十九世紀末までに蘭本土から蘭領ケープ、セイロン、東インド、アウストラリス、ニウゼラント。 そしてギアナといったネーデルラント連合帝国各地に至る長大な国内空路を構築するに至っていた。 飛行船は通常の船舶に比べれば運べるものが限られ、さらに船舶以上に危険が付き纏うものであったものの、 その圧倒的な速さは世界全体に広がるネーデルラント連合帝国各領の距離を大きく縮めるものとして歓迎されていた。 そうした飛行船技術の恩恵を受け、また時には発達に寄与した大日本帝国でも飛行船は広く用いられており、 1897年にKLM(ネーデルラント皇室航空会社)が計画した蘭太平洋領域と蘭領ギアナを直接結ぶ 所謂ところの環球空路(ウェールドゥ=ライン)の構築を目指した際には、中継地点として布哇諸島の利用を提案。 共同で布哇諸島央府(オアフ)島での支倉国際空港と隣接する羅綯(ラナイ)島に対する 羅綯飛行船発着場の整備を進めることで一致。 二十世紀に入る頃には交通の要衝として、布哇諸島には新たな発展の兆しが見え始めていた。 その後に布哇事変が生じるも、1906年には予定通りに支倉国際空港が開港。 ネーデルラント連合帝国と大日本帝国の共同による環球空路が完成し、 同時に中継地点としての価値が飛躍的に高まったことで矢継ぎ早に布哇警備府の布哇鎮守府への昇格、 常設の特別陸戦師団の設置、要塞化の促進といった難攻不落の海上要塞たる軍事的な強化へと繋がっていった。 そして、布哇事変とその後の軍事的な強化を間近で目の当たりにした影響か、 以降の布哇諸島は軍民共に要衝故の攻撃に対する警戒が実感を伴って醸成されることとなった。 それが二重三重の周辺警戒網の整備を布哇諸島に強い、第二次世界大戦劈頭に行われた アメリカ合衆国海軍による奇襲を元日の早朝という時間帯にも係わらず察知することに繋がったとされる。 ※2 : ネーデルラント連合帝国における飛行船技術の発達については、欧州における階差解析機関の開発競争に 日蘭同盟が勝利を収めた後、完成した階差解析機関や副次効果として生み出された 精密かつ規格化された工業部品を作る技術が工業分野で広く応用されたことが影響しているとされる。 816: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 34 12 1-4.攻撃計画 1938年にアメリカ合衆国で策定された最新の真珠湾攻撃計画は、先述した“ヤーネルアンサー”を基礎としていた。 その中では布哇諸島の島々のうち、侵攻にあたって重要とされた六つの島に対して暗号符丁が割り振られている。 最も南に位置する布哇島をスペリオルと呼び、順に馬哇(マウイ)島をヒューロン、羅綯島をミシガン、 諸海(モロカイ)島をエリー、央府島をオンタリオ、最後に加哇(カウアイ)島をセントクレアと呼称した。 これらの島々のうち、最優先目標とされたのが“オンタリオベース”こと央府島の布哇鎮守府真珠湾軍港に所在する 大日本帝国海軍第七艦隊の戦艦及び空母といった主力艦艇の撃沈、ないし湾口閉塞による出撃阻止。 次点の優先目標が央府島、羅綯島、布哇島などに所在した各航空基地、防空陣地であった。 その意図は心理的な効果もさることながら艦隊と航空部隊を迅速に無力化し、 展開した太平洋艦隊による火力支援や航空支援の下、揚陸した陸上戦力で完全占領を目指すものだった。 そのため占領後の再利用を前提とし、工廠や油槽といった基地施設に対する攻撃は 投入が計画された兵力上は十分に可能でありながらも極力避けられていた。 また、撃沈ないし閉塞した大日本帝国海軍第七艦隊の艦艇については、 あわよくば鹵獲、再戦力化をして予想される大日本帝国海軍主力や連動した蘭東洋艦隊群の反攻に備えるとされた。 ただし鹵獲に関しては、内部でも懐疑的に見る意見がほとんどであり、あくまで可能であればの域を出なかったとされる。 なおこうした目標の選定は第三国の観光客を装い、布哇諸島に渡航した 複数のOCI(アメリカ合衆国情報調査局)要員が掻き集めた断片的な情報が基にされていた。 だが依然として布哇諸島に恒久的な諜報網を構築するには至っておらず、情報には不確かな部分も多かった。 事実、1932年2月にヤーネル海軍少将(当時)が行った兵棋演習では情報の不確かさが乱数として用いられ、 空母機動部隊のみの奇襲では攻撃成功と引き換えに奇襲部隊に甚大な被害を齎すという結果を生み出した。 そこで1937年には投入する戦力をさらに増強。 過剰とも言われる戦力の超集中運用によって奇襲性が高い第一次攻撃の効果を大幅に高め、 万が一に察知されて迎撃が行われたとしても、そのまま純粋な飽和攻撃に切り替えて打破することが狙われていた。 加えて、攻撃の際には最低でも二方向以上からの同時進攻が原則とされ、迎撃網を破綻させる努力が図られた。 また、この兵棋演習においては航空先進国であったネーデルラント連合帝国との軍事同盟の存在を鑑み、 当時アメリカ合衆国陸海軍の最新鋭機であったグラマンF3F艦上戦闘機及びセバスキーP-35戦闘機の 一.五倍の性能を持つ二種類の仮想迎撃機が設定として用いられていた。 この設定には演習時、攻撃側と防衛側共に過剰であるとの意見が噴出したものの、 ヤーネルはそうした意見を敵が強大である可能性を我々は受け入れなければならない、と一蹴している。 そしてこのような厳しい条件設定にも関わらず、完全無力化が達成されたことで飽和攻撃の有効性が証明。 これを真珠湾攻撃計画の骨子とし、全力で準備が進められることになった。 817: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 35 58 1-5.作戦の許可 1940年6月17日、米領チャイナの天津港からロサンゼルス港を目指す途上、ハワイ沖を航行していた 米国船籍のタンカー<スケネクタディー>が突如として沈没。乗組員41名中、38名が死亡する海難事故が発生した。 この際、生存した乗組員らが沈没直前に轟音が響いて船体が傾き、直後に船体が爆発した(※3)という 魚雷攻撃を受けたかのような証言を行ったことからアメリカ合衆国側は真珠湾に駐留する大日本帝国海軍の潜水艦が 訓練中にタンカーを誤射したと主張。これに対し、大日本帝国側は関係者への聞き取りの上で即座に否定。 加えて沈没した海域が比較的浅かったことから、船体引き揚げによる事故原因の共同調査を提案した。 しかし、布哇諸島の急激な軍事拠点化をかねてより懸念していた英仏がアメリカ合衆国側の意見に同調。 これによってアメリカ合衆国の世論が一気に過熱し、米側は共同調査の提案を拒否し、単独での引き揚げ調査を主張。 だが沈没した海域はあくまでも大日本帝国の主張する漁業管轄水域内にあり、 日本側は難色を示すと共に共同調査が拒否された場合、単独での引き揚げを実施する旨を通告。 これを米側は管轄権を楯に事故を隠匿するものだとして、国際的に重要な航路上にある布哇諸島や中道諸島などの 太平洋島嶼群の“然るべき国家”への委任統治という事実上の割譲要求を行った。 このアメリカ合衆国の要求を大英帝国やフランス共和国、ソヴィエト連邦、ギリシャ王国などの四国同盟諸国が支持。 大日本帝国やネーデルラント連合帝国、オスマン=トルコ帝国、ペルシア帝国、ロシア帝国、 ドイツ帝国、ドナウ連邦、イタリア王国、東南アジア諸国らの大洋連合諸国が不支持と改めて旗色を明らかにし、 大洋連合と四国同盟の対立はついに決定的なものとなった。 こうした情勢を受け、アメリカ合衆国は国内世論の加熱からこれ以上のタイミングは望めないとして、 かねてより“レインボープラン”として、ビンソンプランや四国同盟全体の軍事力の整備が完遂された後の1941年末に 大洋連合諸国と開戦する計画を一年、前倒しすることを決定。 これは秘密裏のうちに四国同盟主要国に通達され、開戦にあたっては出来る限り足並みを揃えたとされる。 1940年7月2日、“レインボープラン”の前倒しを受け、時の大統領であったフランクリン=デラノ=ルーズベルトと フランク=ノックス米海軍長官、及びハロルド=スターク米海軍作戦部長は開戦の際に アメリカ合衆国海軍太平洋艦隊による“ヤーネルアンサー”に基づいた真珠湾攻撃の実施を許可した。 その必要な戦力を捻出するために、建造後にロンドン海軍軍縮条約に基づく五年間の売却猶予保管中としていた 艦艇群の再戦力化や大西洋艦隊からの回航が実施され、太平洋艦隊は開戦までの半年の間に大きく膨れ上がった。 しかしながら、作戦の総責任者である太平洋艦隊司令長官として最も適しているとされたヤーネル海軍大将は 折り悪くも前年に海軍の退役者リスト入りしており、その後にアメリカ合衆国で退役した旧式戦艦や中小艦艇が 提供される形で再編中であったソヴィエト連邦海軍にアドバイザーとして出向していた。 ここでヤーネルを呼び戻すのは不自然が過ぎるとして、その薫陶を受けていたチェスター=ニミッツ海軍少将が 代わりとして太平洋艦隊司令長官に着任することが有力視されていたが、ルーズベルト大統領の鶴の一声によって 彼の懐刀と目されていたハズバンド=キンメル海軍少将が大将に昇格の上で着任する運びとなった。 これはルーズベルトの強引な縁故人事の典型例とされ、キンメル海軍少将自身この決定には驚いたとされる。 ※3 : 戦後の引き揚げ調査の結果、被雷の形跡が見当たらず、爆発も内側より生じた形跡があったために 沈没はアメリカ合衆国による自作自演とする意見も根強く残ったが、最新の研究では同船に用いられていた 低級鋼を原因とする脆性破壊が生じ、その破断箇所から流れ込んだ海水によって 機関部が浸水したことで水蒸気爆発が生じた、という意図せぬ事故であったとする見方が主流となっている。 818: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 37 16 1-6.攻撃の準備 真珠湾攻撃の正式な許可が降り、アメリカ合衆国海軍はその準備をさらに加速させていった。 航空攻撃に参加する艦載機搭乗員の練成は、ミシガン湖上に編成された五大湖特別練習艦隊に属する 特務航空母艦<ウルヴァリン>及び<セーブル>、<アーマイン>、<ウィーゼル>での習熟訓練の後に メイン州キャスコ湾、ノースカロライナ州アルベマール湾、フロリダ州からテキサス州に掛けてのメキシコ湾、 そしてカリフォルニア州チャンネル諸島近海での実戦演習を繰り返す二段階方式が採られた。 従来の訓練は各艦載機の所属艦や基地ごとに実施されていたが、今回の真珠湾攻撃に向けた訓練では 編成される予定の任務部隊ごとに機種別の航空集団を設け、実戦における空中指揮系統を再現。 実戦に近い航空指揮下での演習を繰り返すことで、作戦能力の向上が図られた。 真珠湾攻撃にあたって太平洋艦隊は三方向からの同時進攻を行うべく、五個任務部隊を編成することが決定。 そのうち三個任務部隊が<ヨークタウン>級航空母艦を中核とする空母機動部隊であった。 加えて残る水上打撃部隊や揚陸部隊に対しても艦隊直援や航空支援を目的に改造空母や護衛空母の配置が決まり、 投入される五個任務部隊全体での作戦機総数は2000機を超えると試算された。 これら航空母艦群からの作戦機発進は、大統領による“武力行使通告”の時刻に合わせて一斉に行う計画であったが、 異なる三方向からの同時攻撃とする関係上、連携を維持するために相互間の完全な無線封止は不可能であった。 そのため、攻撃直前までの無線使用については厳密な使用規定を定めた上で 暗号による商船無線偽装と利用時間と回数の徹底的な削減という形で調整が図られている。 こうした艦隊間の連絡を担う優秀な通信士と暗号員は、海軍全体から選抜、太平洋艦隊への転属が行われた。 そして実際に攻撃部隊を構成する艦載機群について、艦上戦闘機は1月に実戦配備が開始されたばかりの ブリュースターF2A<バッファロー>(※4)とされ、1939年までのアメリカ合衆国海軍主力艦上戦闘機であった グラマンF3F<フライングバレル>は極少数の護衛空母の飛行隊にその姿を残すのみとなっていた。 またF2Aと対となる主力の艦上爆撃機として、ダグラスSBD<ドーントレス>が多数配備されていた。 これは浅深度に対応した航空魚雷と新型艦上雷撃機の開発が難航する中で、新たな対艦攻撃手段が求められた際に 偶然発見された“スキップボミング”に大きな期待が寄せられていたためである。 最終的に浅深度用航空魚雷の開発は間に合ったものの、望まれた新型のヴォートTBU<シーウルフ>はわずかに 12機が間に合った(※5)に留まり、グラマンTBF<アヴェンジャー>に至っては初飛行直後(※6)という有様だった。 それ故に実際に配備できた艦上雷撃機はほぼ全てが応急的に航続距離延長が図られただけの 低速なダグラスTBD<デヴァステーター>であり、先述したSBDと比較すると性能は見劣りしていた。 そこで三個任務部隊の攻撃部隊はF2AとSBDが過半数を担うこととなり、残るTBD及びTBUについては “スキップボミング”による攻撃では効果が薄いと懸念されていた装甲の厚い戦艦を主目標とすることが取り決められた。 ※4 : 開発元はブリュースター社であったが工場の生産能力が低かったことから実際に艦隊へ配備された機体の ほとんどは委託製造を命じられ、昼夜を押して製造を行ったゼネラルモータース社製のFM1であったとされる。 ※5 : TBUについても開発元のヴォート社の工場の生産能力が低かったために コンソリーテッド(後にコンベア)社にも委託製造が命じられ、TBYとして生産が開始された直後だった。 ※6 : 当時、グラマン社はF2Aの後継機ことXF4F-2の開発が優先されており、TBFの開発は遅延気味であった。 819: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 38 14 1940年11月から12月に掛け、演習を繰り返していた各部隊の集結と移動が行われた。 まず先んじて、<ヨークタウン>以下航空母艦14隻、<サラトガ>以下巡洋戦艦6隻を中核に構成された 第三八任務部隊と第三九任務部隊が演習を名目にパナマへと集結し、進発。 続けてサンディエゴに<ミシガン>以下戦艦10隻と<イーグル>以下商船改造空母5隻が中核の第五五任務部隊と <エンタープライズ>以下航空母艦6隻、<レキシントン>と<コンステレーション>の巡洋戦艦2隻を中核とする 第五八任務部隊が集結し、サンフランシスコ沿岸までの偽装航路を取った上で反転して布哇諸島を目指した。 同様にサンフランシスコに集結していた揚陸部隊である第三七任務部隊は同地で第一水陸両用軍団を搭載し、 第五五、第五八任務部隊をやや後方から追うような形の航路を採り、布哇諸島を目指して進発した。 ここに至り、アメリカ合衆国海軍太平洋艦隊は大統領による“武力行使通告”を待つばかりとなった。 なお当時のアメリカ合衆国では憲法の規定として宣戦布告には議会の承認が不可欠であったが、 先立つ1940年7月、タンカー<スケネクタディー>の沈没から間もなく加熱した国内世論の一時沈静化を目的に アメリカ合衆国の資産である沈没した<スケネクタディー>の船体を巡って、 アメリカ合衆国は資産保護に必要とされる全ての行動を行う旨の宣言決議を上下両院の賛成多数で採択していた。 これが議会による事実上の宣戦布告の認可だとし、ルーズベルト大統領は“武力行使通告”の際にこれを用いている。 1-7.別働部隊による陽動 これほどの大艦隊の集結と移動を完全に隠匿するのは不可能であった。 そこでアメリカ合衆国軍は事前に新須賀方面、及び蘭領外南洋島嶼群方面公海上での偵察活動を活発化させた。 太平洋艦隊の潜水艦と陸海軍の長距離偵察機を用いたこれらの偵察活動は実際の偵察も兼ねていたが、 それ以上に陽動としての側面が強く、隠密性は重要視されず、日蘭の哨戒部隊に発見される事例もあった。 特に新須賀方面は力が入れられており、当時の大日本帝国海軍の記録では1940年7月以降に 新須賀方面での米潜水艦と航空機の行動が活発になっていく様が鮮明に残されている。 こうした動きに対し、大日本帝国は布哇諸島に配備していた三個警備戦隊のうち、 二個警備戦隊を北方哨戒に割いて重点的に対応することとなり、それによって生じるとされた警戒網の穴は 布哇鎮守府所属の基地航空隊と潜水艦の拡充によって埋める方針が採られた。 しかしながら、布哇諸島が誇っていた二重三重の警戒網が一時的に歪んだという事実は避けられず、 結果としてアメリカ合衆国太平洋艦隊の布哇諸島近海への接近を許すこととなった。 またこうした動きへの対応が求められたのはネーデルラント連合帝国も同様であり、 開戦の直前に第一東洋艦隊の布哇諸島への派遣が決まった際には、蘭領外南洋島嶼群方面に対する 同時攻撃の可能性を捨てきれず、布哇諸島に対する直線航路ではなく蘭領タヒチを経由する航路が選ばれた。 その結果、第一東洋艦隊はアメリカ合衆国軍による真珠湾攻撃に間に合うことは叶わず、 日蘭同盟に基づく敵性国家への軍事的報復を目的としたパナマ運河強襲へと作戦を変更している。 820: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 39 22 1-8.攻撃直前の布哇諸島 開戦の気配が高まりつつあったことは大日本帝国側も承知していた。 事故が生じた6月17日以降、アメリカ合衆国と大日本帝国の外交関係は加速度的に悪化しており、 7月2日には<スケネクタディー>を巡る資産保護宣言決議がアメリカ合衆国上下両院で採択された上に その後も国内世論の加熱によって身の安全を保障できないという名目の下、アメリカ合衆国領域からの 大日本帝国国籍保持者の国外退去(※7)が勧告。さらには在米日本企業支社の閉鎖が相次いでいた。 加えて現地に残る帝国情報総局の要員からは保管されていた艦艇の移動が報告されており、 日米の開戦は最早避けられないのではないか、という認識が広まっていた。 しかしながら、どのような形での開戦となるかは読み切れておらず、加えて太平洋各地や米領チャイナで 同時に活発化したアメリカ合衆国軍の動きがその読み難さに拍車を掛けていた。 そのために対応はやや泥縄式であり、1940年9月に室蘭鎮守府所属の大日本帝国海軍第五艦隊の一部を 新須賀の錨要港部に前進配備することを決めたのを皮切りに、10月に錨要港部と布哇鎮守府の基地航空隊を増強。 11月半ば、布哇鎮守府の同海軍第七艦隊の戦力増強を決定。12月初めには第七艦隊固有の増強戦力に加え、 古賀峯一海軍中将率いる最精鋭、第一艦隊の布哇諸島への前進配備を追加決定している。 これらの戦力増強を受け入れる布哇鎮守府側も従来業務と並行してその対応に追われることとなり、 当時の真珠湾における最高責任者であった布哇鎮守府司令長官の近藤信竹海軍中将はその際の忙しさを、 正に殺人的という一言で端的に表現している。 また受け入れる艦隊の停泊地点を設けるために真珠湾内も大分混雑していたとされ、 攻撃を受ける直前の12月30日に偶然寄港し、その後の攻撃に巻き込まれて済し崩しで海戦に参加した 蘭第二東洋艦隊所属のR級駆逐艦<ロース>及び<ロバイン>の乗組員は、 湾内はまるで特売日のスパー(※8)の駐車場のようだった、と日誌に記している。 そして12月29日、布哇鎮守府では連日の激務の対価に大晦日と元日を休息日とし、 一日ずつの交代で艦隊将兵の半舷上陸を実施する許可を行った。 尤も近藤中将以下の布哇鎮守府首脳部は通常通り業務を行っており、第七艦隊についても司令長官である 小松輝久海軍中将以下の艦隊司令部もまた残務処理を理由に旗艦の戦艦<長門>内に留まっていた。 それを聞き付けた各将兵も、小松(近藤)長官が働いておられるのに我々が休んではいられないとして、 年末年始という状況にも関わらず、将兵の八割が所属艦に自主的に留まることを選択し、 残る二割も一時間以内には所属艦に乗り組める位置で過ごすという事態を生んだ。 これに対し、小松中将は休むべき時に休まずにしてどうするのだと自らを棚に上げて苦言を呈したとされるが、 急遽年越し蕎麦を各艦に手配したとされ、内心では将兵への感謝を滲ませていたとされる。 結果論ではあるが、この艦隊将兵の自主的な残留が攻撃直後における第七艦隊の迅速な行動を可能にしたのだった。 ※7 : 当初は大日本帝国のみを対象としていたが、間もなくネーデルラント連合帝国を含む大洋連合諸国へと拡大。 この方針がアメリカ合衆国経済に及ぼした影響は大きく、生じた失業者は相次いで連邦軍に吸収された。 ※8 : ネーデルラント連合帝国、ひいては世界最大手の食品小売チェーン。 “スパーマークト”と呼ばれる近代的な小売店舗形式を生み出したことで知られる。 821: ぼのぼの :2017/10/21(土) 13 40 15 今回は以上です 日蘭世界の最初からクライマックスこと第一次布哇沖海戦を 各SSや議論を参考にしつつ、捏造多めで某ウィキペディア風に記述してみました まだまだ続く項目はありますが、とりあえず切りの良い部分まで先んじて投稿しております 続きは出来上がり次第に……(いつ出来上がるとは言っていない)
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1004.html
391 :earth:2012/04/11(水) 23 10 29 北米での小競り合いに端を発した第三次世界大戦の結果、これまで世界をリードしてきた日欧は大きく力を失った。 彼らの弱体化に付け込むように台頭したのがインド、中東、南米、オーストラリアなどの国々だった。南半球に位置する彼らは 被害が少ないこともあり、戦後の地球における主導的役割を担うようになった。 「大国のエゴがこの大惨事を引き起こしたのだ。我々はその過ちを繰り返すべきではない」 あらたな覇権国家を中心に日独の影響力を排した国々は地球連邦政府を樹立。 その首都を旧オーストラリアのメルボルンに置いた。 一方で多くの領土と利権を失い、弱体化を余儀なくされた日本帝国、そしてドイツ第三帝国は起死回生を図るため、未開発の 宇宙への進出を推進した。 「地球に残っていても、一地方の中堅国家でしかなくなる」 彼らはそう判断し残された国力を振り絞って宇宙への植民を開始する。 最初は落ちぶれた覇権国家の悪あがきと嘲笑っていた国々だったが、日独の底力によって本当に宇宙開発が進むと慌てた。 そして彼らは思い出す。かつての日本帝国は開国して100年も経たないうちに世界最強国家にまで上り詰めた国だったことを。 ドイツもまた第一次大戦で敗戦し屈辱的な降伏を余儀なくされたにも関わらず、不死鳥のように蘇って世界を二分する国家にまでなったことを。 「あの亡霊共を好きにさせてはならない!」 恐怖が恐怖を呼び、地球連邦は日独への制裁を開始する。 しかし伊達に覇権国家を務めた2カ国ではなかった。彼らに残された資源はまだ豊富であり、未だに影響下にある国々や地球連邦に不満を もつ国々とも連携して制裁を骨抜きにし、宇宙開発を推進していった。 加えて宇宙に生産拠点を設けた日独両国から供給される工業製品や各種技術が必要不可欠なものになっていくと地球連邦も強硬な姿勢をとる ことが出来なくなっていった。 このため地球連邦も最終的に宇宙開発に着手せざるを得なくなった。このときをもって宇宙世紀が始まる。 392 :earth:2012/04/11(水) 23 11 01 そして宇宙世紀0079。世界は3つの国家によって分断された。 L2の工業用コロニー群と月の裏側に建設された地下都市群に国家の中枢を移した大日本帝国、L5に建設されたコロニーに拠点を移した ドイツ帝国、そして地球に残る国々の多くを統制する地球連邦。 圧倒的に人口で劣る日独だったが、その技術力と連邦加盟国への工作で隠然とした影響力を有していた。しかし日独の考え方には大きな隔たりがあった。 日本は地球という星への回帰など考えておらず、外宇宙への進出を目論んでいた。 「火星、そして木星へいち早く生存圏を構築するのだ!」 宇宙軍の某中将(S元帥の子孫)は公然とそう主張して止まなかった。 一方、ドイツ帝国は違った。彼らは地球の覇者として大きな顔をして、自分達に色々と口出しし、商売の邪魔をしてくる連邦への憎悪を滾らせていた。 そして彼らの怒りは、連邦政府がかつて彼らの祖国であった地を連邦政府の直轄領にしようする動きによって爆発した。 「傲慢なる地球連邦に、今こそ裁きの鉄槌を下すのだ!」 ドイツ帝国が密かに開発を進めていた人型兵器群、そしてそれを運用可能にする航宙艦隊が動き出す。 一方、日本も密かに動き出していた。尤も当事者達、正確に言えば復活した夢幻会の面々は頭を抱えていたが。 「よりにもよって、サイド3に相当するコロニーでガンダムを作るか?」 「まぁ普通ならザクが定石だろうが、それはドイツが作ったからな……」 「ではコロニー落としは?」 「衝号のような惨劇を引き起こす作戦をするつもりはないよ。まぁドイツ人は、かなりエグイことをやる気のようだ」 「やれやれ。まぁ良い。どちらにせよ軍の増強を急がせよう。我々の出番も近い」 かくして1年戦争と呼ばれる戦いの火蓋が切って落とされる。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/3846.html
544 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 28 14 367 の続きのようなもの 1 秘かに同盟を組んだ独ソは、表向きは無関係な国家を装った。ソ連もドイツも、1936年はただ自国の国力を溜める事に集中し、互いに無視しているように見えるよう図った。 しかし、勿論そんなわけは無い。秘匿チャットで連絡を取り合う彼等は、相対的に高めの技術を持ち、相対的に多数の研究ラインを持っていながら、その運用資源の無いドイツが研究担当。技術も研究ライン数も劣るものの、資源だけはあるソ連が物資供給担当。という風に国家の特徴を活かして役割を分け、互いに協力し合っていた。 言うまでも無いが、ソ連の貢いだ資源でドイツが研究開発した青写真は、更なる資源と引き換えにソ連の手元に帰って来ている。この青写真をもとに研究すれば、研究に掛かる期間は半減。研究ラインの数で劣るソ連がドイツに追い付き追い縋るためには、この横流しされる青写真の価値は計り知れぬものであった。 とはいえ、騙し討ち上等のこのゲーム。ある日突然ドイツが裏切る事を想定し、ソ連は重要拠点の防衛だけは怠らなかった。兵力を集中し、要塞化を始めて守りを固めたのは主に三ヶ所。バクー、スターリングラード、そしてモスクワである。 将来誰と戦うにしろ、ソ連には大量の機甲師団と、航空機部隊が必要となる。それらの燃料供給地点であるバクーは、ソ連にとって生命線。ここを落とされるとほぼ負けが確定するとまで考えていた。 そして、貧弱極まりないインフラを集中整備し、工場の乱立が急がれるモスクワとスターリングラードは、ソ連にとっては技術力を稼ぐ場所だ。ドイツに近過ぎて防衛不能なキエフ、フィンランドに四六時中監視される上に港町であるため帝国海軍から一瞬で焼け野原にされるレニングラードは、棄てた。 無論、この三ヶ所に全てを集中させるという事は、その他の箇所がガラ空きになるという事だが、ソ連にはそれはもうどうしようもない事だった。ソ連は、スタート時点での人的資源こそ多いものの、その回復速度は遅々たるものだ。当時、帝国のトップたる夢幻会の重鎮達はソ連人民を畑で採れると揶揄したそうだが、その畑が凍り付く事が確定しているソ連にとっては人的資源は希少資源だった。 下手に歩兵を作ってあちこちに分散でもさせて、それで各個撃破されでもしたら、それだけでソ連は終了だ。パルチザンが目障りなのは欠点だが、戦力の集中運用による被害軽減策はソ連プレイヤーにとっては必須だった。 なお、ゲーム開始後、開幕早々から色々と用意されているイベントは、だが、ソ連に限らず他の国にも特に大きな動きはなく、流し読みするぐらいしか価値が無かった。 まず開幕第一発目となる大きなイベント、『第二次海軍軍縮条約』。その中で日英仏伊米五ヵ国は、その全てが『現状維持』を選択。派生イベントが全く起こらないという何ともつまらない展開になった。これにより、本来アメリカがゴネにゴネて潰した筈の日英同盟が手付かずで存続するという事態になった。第二次日英同盟が成立するしない以前に解消すらされないというのは一瞬驚きはしたが、よくよく考えれば当たり前だった。何しろ、アメリカが帝国にすり寄るのは始める前から予想していた事だ。わざわざ日英同盟を潰して帝国の神経を逆撫でする理由は無い。 一応可能性として、アメリカがゴネる事で帝国が日英米仏四国同盟を提案する可能性があるのだが、確実ではない。場合によっては帝国の逆鱗に触れて日米関係が最悪になる可能性を考えると、開幕早々そんな危険な博打はやりたくなかったのだろう。イベント『同盟か条約か』ですぐにまた日英同盟復活の機会が訪れるイギリスと違い、アメリカは帝国と同盟するどころか、一度悪化した関係を改善する事すら難しいのだから。 次の『ラインラント進駐』イベント。ドイツは独仏国境までは行かなかったものの、ライン川の東岸までは進撃。ルールの主要地帯を背にそこで防衛線を敷き始めた。序盤のドイツ陸軍はフランス陸軍とはまともに戦えない戦力なのだが、川を挟んで防衛し待ち構えている分には、そうでもない。フランスが速攻を仕掛けて来る事も考えられた以上、取り合えず守りを固めるのは必要な事だった。 フランスは、このイベントに呼応し『戦時体制への移行』はしたものの、かと言ってドイツに早速手を出すような事も無く、沈黙を守った。まだフランスも戦争の準備が出来ていないに違いない。両国ともに、今はまだ戦争のために力を蓄える時だと言えた。 545 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 29 04 367 の続きのようなもの 2 今は静かな欧州。そこから目を離し、ちら、と極東方面に目を向ける。 帝国では、既にイベント『戦闘機無用論』が発生。それに対し、帝国担当NPCは史実通りに『大規模演習』を選択。戦闘機無用論を木っ端微塵に粉砕した。これにより、帝国は戦闘機研究、それどころか対空レーダーの研究にまでブーストが掛かっている。スタート時点で既にぶっちぎりで世界最先端の帝国が、更にブーストである。今頃東京は対空ハリネズミだろう。事実上の敵国であるソ連からすると、最早泣き面に蜂である。泣きたい。 加えて、帝国の情報を見てみると、政治首班には近衛文麿。軍需大臣には辻政信。海軍大臣には嶋田繁太郎。どう見ても歴史より四年も早く嶋田辻体制が確立している。ソ連側の立場から見ると、軒並み優秀な閣僚を選び放題な帝国政府は、拉致してでも誰か連れて来たいか、是が非でも暗殺してやりたくなるぐらいである。 だが、今のソ連では――否、このゲーム中のソ連では、天地が引っ繰り返っても絶対に手が出せない。技術はあるが資源が無いのが帝国なのだが、その配下には恐らく既に英米がくっ付いている。大量の資源を朝貢する強大な腰巾着を二国も引き連れた帝国を叩きのめしたソ連など、聞いた事が無いのだ。 その頃アメリカでは、ルーズベルトが心労で退場。ロングが大統領に繰り上がっていたが、あの戦争狂ロングの動きは言うまでも無く穏やかだった。思わず史実何処行ったと言いたくなるぐらいに。 中華民国の『上海でテロ』イベントで、アメリカは案の定、帝国を強烈に挑発する『領海通過を要求』ではなく、『艦隊派遣は必要無い』を選択。本土の艦隊を動かす事無く、在フィリピン艦隊だけが台湾の西側を通って北上。上海へと向かって行った。その上、上海に湧いたパルチザンだけをプチッと踏み潰すと、そのままUターンしてフィリピンまで帰って行った。 当然、この後に続くイベント『奉天軍閥の支援要請』では、帝国を刺激する『奉天軍閥を支援しよう』など選ぶ事は無く、『役目は果たした』を選択。大陸深入りを遠慮した。勿論、強大な米軍が居ないのでゼークトラインでの戦いなど起こらない。 アメリカが帝国への挑発を控えているのは目に見えて明らかだ。その代償としてアメリカ国内では不満がかなり高まっているはずなのだが、その代償をこうむってなお、アメリカは帝国との関係悪化を避けたがっている。どう見ても、露骨な帝国すり寄りプレイである。 その代わりに、帝国にもイギリスにもそっぽ向かれたメキシコが米軍の兵器実験場になってしまったが――メキシコは今回はNPCという事も有り、そんな事を気にする奴は居なかった。 因みに、一応ソ連にも関係のあった『スペイン内戦』は、ソ連は完全に無視した。ドイツと組んでいる事に加え、ソ連にはスペイン如きに送りつけられる人も物も無い。第一そんな物資があるならインフラの整備がしたいし備蓄も欲しいのだ。 史実同様、帝国は政府である共和派に対し武器装備を売り飛ばし金儲けにいそしんでいたが、高みの見物を決め込んだソ連にはどうでも良かった。一応、これに付随するイベント『帝国の未来予知能力疑惑』では、帝国にスパイを三人ほど送りつけてはおいたものの、行動の成功率の低さに笑えもしなかったのはいつもの事である。流石はスパイ殺しに定評のある阿部内務大臣だった。 結局、このスペイン内戦は、ドイツから義勇軍という強大な援軍を貰ったフランコ率いる国粋派が終始優勢を保ち、しばらくして史実通りにフランコ将軍の勝利で終息する事となる。 546 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 29 49 367 の続きのようなもの 3 1938年。ゲーム開始から二年が経った。ずっと国力拡充を目指していた準備期間とも言える二年が終わり、遂にいよいよ、動乱の時代が幕を開ける。世界大戦の足音は、既にすぐそこにまで迫っていた。 『冬戦争、やるのか?』 優秀な将軍達をバッサバッサと切り捨てる『大粛清』を却下した頃、ドイツからまた秘匿メッセージが飛んで来た。それは、来年にまで迫ったソ連にとっての一大ボロ負けイベント、冬戦争についてだった。 『ドイツはどう動く?』 対する俺は、そう切り返す。冬戦争直前、フィンランドはドイツに助けを求めるはずだったからだ。 『動かない』 返ってくる言葉は短い。ドイツは様子見に徹するつもりのようだ。いや、戦力の無駄遣いをしている余裕など無いとでも言うべきか。 一般に欧州枢軸の盟主と言われるドイツだが、今回は枢軸の盟主というより、独裁者同盟の片方とでも言う方が正しかった。それだけドイツには味方が居ないのである。 イタリアはいの一番に全体チャットで完全中立を宣言。どちらにも味方しないし、攻撃された場合はその逆側に付くと豪語している。トルコもまた中立宣言をしているが、その姿勢はイギリスや帝国寄り。独裁者同盟にとって、潜在的な敵国であった。またスペインも、未だ続く内戦が終わっても次は荒れ果てた国土の復興をしなければ大した国力は無い。 ソ連にとっては、どうなのだろう。ドイツがソ連を裏切り難くなったという点では良い事なのかも知れないが、枢軸と共産が組むという観点から見れば、頼りになる味方が激減したという事でもある。特に、イタリア海軍がごっそり抜けてしまったのは、同盟にとっては大きな逆風だ。十中八九敵に回る帝国海軍を相手に、鍔迫り合いを行える戦力が居なくなってしまったのだから。独ソの貧弱極まりない海軍では、帝国の世界最強の連合艦隊との海戦など無理無茶無謀もいいところだった。 何をどうしても不安しかないのはソ連プレイヤーには最早御約束だが、相も変わらず暗い未来に、俺は思わず溜め息を漏らした。 『けど冬戦争ショックは欲しい』 数秒経って、新たなメッセージが来る。 冬戦争ショック。それはフィンランドへの援軍に現れた帝国陸海軍の戦車と戦闘機に、ソ連軍部隊が鎧袖一触される歴史的大敗北イベントである。 発生するのにいくつか条件はあるものの、そのどれもが気が付いたらクリアしているような代物でしか無い。冬戦争が発生すれば、ソ連が攻めずに引き篭もっている、もしくはフィンランドが逆襲し始めるでもしない限りはほぼ確実に起こるイベントだった。 この目玉は、フィンランド領内に攻め込んだ部隊が文字通り殲滅の憂き目に遭う大損害の代わりに、ソ連陣営が驚愕。重戦車と戦闘機の青写真が手に入り、更にはその研究にもブーストが掛かるというものだ。ドイツはその青写真をさっさと研究してその成果を寄越せと言っているのだ。 『戦車か?』 『戦闘機も。暗号と交換』 『乗った』 暗号をやると言われたら断れない。 ソ連は、暗号関連技術は相当遅れている。というより、白紙から始まる。重工業化の失敗のせいでコンピュータどころかまともな計算機すら無いという当時のソ連内部の実情を現したのだろうが、余りに酷い有様だった。それが少しでも解消されるなら、やるしかない。 無論、冬戦争をするという事は、あの帝国と事を構えるという事だ。冬戦争当時は39年にも拘わらず、帝国からフィンランドにやってくるユニットは、どいつもこいつもソ連では39年まででは配備不能の強力な連中ばかり。チートである。この超練度の格上ユニット群を相手に、凄まじい勢いで溶けていく部隊を補充しながらイベント発生まで耐え凌がなければならない。 これに耐えられるだけの部隊が用意出来なければ、日英仏の後押しを受けたフィンランドが逆にソ連に侵攻してくるという笑えない冗談が始まる。最悪の場合には、帝国海軍の猛攻も手伝ってレニングラードをフィンランドに奪われるという最大級の悪夢も付いて来る。戦力の出し惜しみは悪手だ。 はっきり言って資源と人と燃料の消費がかなりの痛手になるのだが、どうしようもない。景品として貰える重戦車と戦闘機の青写真は必要だ。ソ連にとっても、ドイツにとっても。これが無ければ帝国相手に陸戦など到底挑めないのだから。そして、ドイツが倒れれば明日は我が身なのだから。 547 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 30 52 367 の続きのようなもの 4 1938年3月、イベント『アンシュルス』が発生。ドイツはオーストリアを併合。 一応全体チャットで『くたばれ全体主義者』とコメントしておいた。すぐにイギリスから『お前が言うな虐殺者』と返されてしまったが。酷い。俺大粛清しないのに。 1938年9月、イベント『ミュンヘン会談』が発生。ドイツがチェコスロバキアからズデーテンラントを確保した。 そしてこれが引き金となり、間髪入れずに帝国でイベント『遣欧艦隊』が発生。ドイツを脅威と睨む帝国は、同盟国イギリス支援のために『艦隊を派遣』を選択。イギリスに艦隊派遣の用意があると伝えた。これに対し、イギリスのモズリー首相――チェンバレンでもチャーチルでもハリファクスでもなかった――は、その返答となるイベント『大日本帝国遣欧艦隊』で、史実とは異なる『派遣要請』を選択。これにより、戦艦四、空母二を中心とする帝国海軍の大艦隊がイギリスを目指して出港した。 併せて、フィンランドでイベント『冬戦争の足音』が発生。ソ連のフィンランド侵攻計画を察知した帝国は、フィンランドに対して建築機材の提供を提案。フィンランド側はこれを受け入れた。これにより、フィンランドのヘルシンキを目指して帝国から更に輸送船と、軽空母を含むその護衛艦隊が出港した。 続いて、イギリスとフランスの中の人はこの時点で事実上手を組み、二国揃ってポーランド、ユーゴスラビア、ブルガリア、ギリシャに独立保障をかけた。あるいはかけ直した。これで、ドイツがそれらの国家に攻め込むと、その時点で日英仏の三ヶ国が一気に敵に回り第二次世界大戦が始まるというわけだ。 『お前等早過ぎ』 『うるさい、死にたくないんじゃ』 『ナチズムはんたーい』 『やばい帝国と友好度下がった』 『そのまま死ね』 上から、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカ、そして我がソ連である。 やはり予想はしていた事だが、何とも動き辛い。ドイツはこれでほぼ完全に封じ込められた。加えて、モロトフ-リッベントロップ条約まで封じられた。仮に史実通りポーランドを攻めると、その時点で彼等連合軍はソ連とも交戦し始める気だ。 遣欧艦隊だけを警戒すればいいドイツは特に何も思う事は無いだろうが、ソ連はそうはいかない。極東で、ソ連は帝国と国境を接しているのだ。一度戦端が開かれれば、あの鬼神帝国軍が、帝国本土防衛部隊が極東で暴れ回る。民兵レベルでたいして役に立たない雑兵揃いの極東軍だけでは、勝ち目なんてあるわけが無い。 やはり、ロシア東半分は棄てるしかない。シベリア辺りまで後退して時間を稼ぎ、山岳兵達を利用してあの極寒で不毛で何も無い大地で帝国を消耗させるしかないだろう。流石にスヴェルドロフスク辺りにまで攻め込んで来る事は無いと信じたい。 『先に東欧を始末すべきだ』 俺はドイツにそう意見を投げ掛けた。 ポーランドなどドイツにとっては単なる雑魚だが、それでも東西二正面作戦はドイツでもキツい。バルカン半島を含めて東欧をさっさと捻り潰し、東部戦線の部隊も西に回さねば、日英仏の連合軍相手には分が悪かった。 『そっちの取り分は?』 『ポーランド』 『他には?』 『トルコ』 『トルコ?』 『そう』 ドイツからの問い返しに、俺はそう答えた。 モロトフ-リッベントロップ条約の通り、ポーランドの東部はやはり欲しい。加えて、ソ連としてはトルコも何とかしたかった。 大人しくドイツ側陣営にでも付いていればよかったものを、トルコは中立を謳いながら親英、親日の立場を取っている。表向き中立して火の粉が降りかからないようにしながら、その実、様子を見て勝ち馬に乗る、または火事場泥棒でもやろうという魂胆なのだろうが、それが目障りで仕方が無い。 日英仏米の四ヵ国が事実上組んでいる今、自分達独ソ同盟は苦戦するのが目に見えている。間違いなく守勢に回るだろう。目標は最早戦争の勝利ではなく、自分達の生存だ。その時、トルコが敵の快進撃に便乗して敵側に付き、その結果帝国軍を引き入れる様な真似をする事は、ソ連にとっては到底許容できる話ではない。敵の主力中の主力たる帝国陸軍山岳歩兵隊にバクーを直撃などされては堪らない。それ故、ドイツの味方でも、ソ連の味方でもないのであれば、後方の憂いを消すためにも是が非でもトルコには御退場願わねばならなかった。 548 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 31 50 367 の続きのようなもの 5 『敵を増やし過ぎる』 『トルコの事?』 『そう』 『バクーがやばい。ドイツに渡す石油が無くなる』 『よし潰そう』 トルコはバクーに近い。故に、トルコが敵に回るとバクーがやばい。今まで気付いていなかったのか、この事を指摘するとドイツは即座に手の平を返した。この変わり身の早さに苦笑しつつも、この状況では仕方が無いかと思い直した。 今回、全方位敵対外交を強いられているドイツは、ドイツの事だけで頭が一杯だ。そもそも、ソ連と組んで、しかしトルコが敵に回る展開など、大規模マルチプレイでもしない限り早々起こるものではない。こんな展開になった経験が無いのだろう。 とはいえ、今やバクー油田はソ連のみならずドイツの生命線でもある。この油田を奪われたら、ドイツの支援は不可能なのだ。ルーマニアのプロイエシュチ油田だけでは、独ソ両国の将来の石油需要全てを満たすのは厳しい。そこは覚えておいて貰わねばならなかった。 『東欧を始末したら、次はトルコとフランス、どっちをやる?』 『フランス。トルコはしばらく様子見だろう。多分』 『じゃあ次、開戦時期は?』 『19390830』 『MR条約まで待つの?』 『確か独ソ同盟できるから』 『OK、それまでこちらも大人しくする』 こうして、独ソの今後の国家戦略は決まった。独ソ両国は、中の人同士のまやかしの同盟ではなく、正式な軍事同盟の設立を内定。ポーランドで、フランスで、そしてトルコで、赤と黒の軍が肩を並べて戦う事が決まった。 また、戦車と戦闘機の青写真を欲する独ソは、フィンランドで潰されるため、そしてその後に控える対フランス戦のため、陸空軍部隊の増強を開始。研究の進んでいるドイツが機甲部隊や航空機部隊を造り、そのための資源をソ連が手渡し、最後にソ連にプレゼントという方法で、冬戦争とそれに続く第二次世界大戦に備える事となる。 549 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 32 43 捏造イベ 『戦闘機無用論』 大日本帝国 発動条件:無し 1936年、大日本帝国では高性能な九五式陸上攻撃機を過信した戦闘機無用論が叫ばれていた。これに海軍内での勢力争いが加わり、巨大な派閥争いとなっていたのである。 この事態に対し、後の海軍元帥嶋田繁太郎は大規模な演習で決着をつける事を提案。攻撃機側を全滅させる事で戦闘機無用論を論破した。 A『大規模演習』 エネルギー-50 石油-50 希少資源-30 戦闘機と対空レーダーの研究にブースト B『説得しよう』 何も無い 『上海でテロ』 アメリカ合衆国 発動条件:大日本帝国と戦争していない、奉天軍閥と戦争していない 1936年、上海で大規模なテロが発生し、アメリカ人十二人が死傷した。アメリカ世論は激怒し、政府にその報復を求めた。 これをうけ、アメリカ政府は直ちに報復攻撃を決断。日英仏独からの制止を無視し、艦隊の派遣を決定した。 この際、アメリカは上海に急行するため、そして大日本帝国への挑発と威圧のため、艦隊の領海通過を要求した。 A『領海通過を要求』 大日本帝国との友好度-45 イギリスとの友好度-5 フランスとの友好度-5 ドイツとの友好度-15 国民党との友好度-25 奉天軍閥との友好度+20 アメリカの好戦度+20 大日本帝国イベント『米艦隊が領海通過を要求』が発生 スライダーがタカ派、介入主義に1傾く B『艦隊派遣は必要無い』 国民不満度+10 奉天軍閥との友好度-10 『奉天軍閥の支援要請』 アメリカ合衆国 発動条件:『上海でテロ』が発生済み 奉天軍閥と戦争していない アメリカ艦隊が上海近海に居る 1936年、上海で起こったテロの報復に艦隊を派遣したアメリカに、奉天軍閥からの増援要請が舞い込んだ。 奉天軍閥と共に国民党を挟撃すれば、アメリカは中国での覇権に近付ける。 中国市場を狙うアメリカは、この要請を受諾。中国内戦に本格的に介入する事になる。 A『奉天軍閥を支援しよう』 大日本帝国との友好度-15 イギリスとの友好度-15 フランスとの友好度-10 ドイツとの友好度-15 国民党との友好度-15 奉天軍閥との友好度+10 アメリカの好戦度+15 スライダーが介入主義に1傾く イギリスイベント『同盟か条約か』が発生 B『役目は果たした』 奉天軍閥との友好度-10 スライダーがハト派に1傾く 『遣欧艦隊』 大日本帝国 発動条件:ドイツイベント『ミュンヘン協定』で『ズデーテンラントを要求する!』を選択 イギリスと戦争していない 1938年のミュンヘン会談により、チェコスロバキアはズデーテンラントをドイツに割譲。その代わりにドイツは領土的野心をこれで最後にすると約束し、一応は戦争が回避された。 しかし大日本帝国は、ナチスドイツがこれで止まるとは思えなかった。いずれ次なる欧州大戦が始まる事を見越した大日本帝国政府は、イギリスに対して艦隊を派遣し万一の時は共にドイツと戦う用意があると伝えた。 A『艦隊を派遣』 イギリスとの友好度+10 アメリカとの友好度-15 ドイツとの友好度-30 大日本帝国の好戦度+15 スライダーが介入主義に1傾く イギリスイベント『大日本帝国遣欧艦隊』が発生 B『派遣は必要無い』 何も無い 『大日本帝国遣欧艦隊』 イギリス 発動条件:大日本帝国のイベント『遣欧艦隊』で『艦隊を派遣』を選ぶ 大日本帝国と戦争していない 1938年のミュンヘン会談により、チェコスロバキアはズデーテンランドをドイツに割譲。その代わりにドイツは領土的野心をこれで最後にすると約束し、一応は戦争が回避された。 しかし大日本帝国は、ナチスドイツがこれで止まるとは思えなかった。大日本帝国政府は、次なる欧州大戦に備えてイギリスに艦隊派遣の用意があると伝えて来た。 A『派遣要請』 大日本帝国との友好度+15 ドイツとの友好度-25 アメリカとの友好度-5 国民不満度+5 大日本帝国のイベント『遣欧艦隊を派遣』が発生 イギリスイベント『同盟か条約か』が発生 スライダーが介入主義に1傾く B『必要無い』 大日本帝国との友好度-10 アメリカとの友好度+15 スライダーがハト派に1傾く 550 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 33 14 『遣欧艦隊を派遣』 大日本帝国 発動条件:イギリスイベント『大日本帝国遣欧艦隊』でAを選択 イギリスは大日本帝国からの遣欧艦隊の派遣要請を受け入れた。 A『帝国軍の力を見せてやれ』 高速戦艦二、戦間期型戦艦二、改良型空母二、改良型重巡二、改良型軽巡四、改良型駆逐六、計十八の艦隊(指揮官:古賀 峯一中将)がイギリスに向けて出港 『同盟か条約か』(1) イギリス 発動条件:大日本帝国と同盟していない アメリカイベント『奉天軍閥の支援要請』でAを選択 大日本帝国と戦争していない 1936年、アメリカの露骨な中国進出策は、イギリス政府に不信感を与えるのに十分だった。 イギリスは、1938年に切れる予定の日英同盟について、何らかの形で存続させるべきではないかと考えるようになった。 A『同盟』 大日本帝国と同盟を締結し直す 大日本帝国との友好度+15 ドイツとの友好度-25 アメリカとの友好度-20 ソ連との友好度-25 大日本帝国イベント『第二次日英同盟締結』発生 B『条約』 大日本帝国との友好度+10 ドイツとの友好度-10 アメリカとの友好度-5 C『断る』 大日本帝国との友好度-5 アメリカとの友好度+5 『同盟か条約か』(2) 発動条件:大日本帝国と同盟していない イギリスイベント『大日本帝国遣欧艦隊』でAを選ぶ イギリスイベント『同盟か条約か』(1)でAを選んでいない 大日本帝国と戦争していない 1938年のミュンヘン会談の後、イギリスは大日本帝国からの忠告を聞き入れた。 ドイツの更なる拡張に備えて遣欧艦隊を受け入れると同時に、次なる欧州大戦に備えて大日本帝国と再び同盟を結ぶ事が議題に上がった。 A『同盟』 大日本帝国と同盟を締結し直す 大日本帝国との友好度+25 ドイツとの友好度-40 アメリカとの友好度-30 ソ連との友好度-15 大日本帝国イベント『第二次日英同盟締結』発生 B『条約』 大日本帝国との友好度+5 ドイツとの友好度-10 アメリカとの友好度-10 C『必要無い』 大日本帝国との友好度-15 『同盟か条約か』(3) 発動条件:フィンランドイベント『日出る国よりサンタの国へのプレゼント』が発生 ソ連イベント『冬戦争ショック』が発生 大日本帝国と同盟していない イギリスイベント『同盟か条約か』(1)(2)でAを選んでいない 大日本帝国と戦争していない 1939年に発生した冬戦争で、フィンランドは大日本帝国の義勇軍と共にソ連軍を迎え撃った。 この時の圧倒的な戦果を目の当たりにし、イギリス政府内部では大日本帝国の再評価の動きが強まっていた。 大日本帝国を味方につけるため、再び同盟か条約を結ぶべきだという声が政府内であがるようになった。 A『同盟』 大日本帝国と同盟を締結する 大日本帝国との友好度+15 ドイツとの友好度-40 アメリカとの友好度-30 ソ連との友好度-30 大日本帝国イベント『第二次日英同盟締結』発生 B『条約』 大日本帝国との友好度+5 ドイツとの友好度-15 アメリカとの友好度-15 ソ連との友好度-15 C『必要無い』 何も無い 551 :367(俄か煎餅):2016/05/06(金) 11 35 34 以上。 妄想するだけなら楽しいもんです。 問題はそれを文に起こすと色々整合性が取れなくなって調整に四苦八苦する事ですが。
https://w.atwiki.jp/politica/pages/819.html
メニューページで#nomenu()プラグインはご利用できません。3カラムでなく、2カラムのデザインテンプレートをご利用ください。 メニューページで#nomenu2()プラグインはご利用できません。3カラムでなく、2カラムのデザインテンプレートをご利用ください。