約 1,447,615 件
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/144.html
1辺の長さ2cmの正四面体を,1つの面を下にして水平面上に置く.この正四面体の各辺の中点を頂点とする正八面体Hを中空の容器と考える. (1)容器Hの高さ(cm)を求めよ. (2)水を毎秒1cmの割合でHに注入するとき,水面の高さがhcmになるまで要する時間t(秒)を求めよ. (1) 水平面上に置いた正四面体の底面を三角形ABC,残りの頂点をOとする. OA,OB,OC,AB,BC,CAの中点をそれぞれP,Q,R,S,T,Uとおく. また,OからABCに下ろした垂線の足をHとおく. であり,Hは△ABCの重心であるから. これより. 求める高さはこの半分であるから,(cm). (2) △ABCの面積は. 高さがhcmの時の水面を含む面での四面体OABCの断面を考える. この断面の三角形を底面としてOを頂点の一つとする四面体は四面体OABCに相似であり,相似比はなので, この断面の面積は. また,同じ面と四面体PAUS,PBST,PCTUの断面の面積も同様に. これらより水面の面積は. 従って,水面の高さがhcmのときの水の量(cm),すなわち水を注入した時間t(秒)は.
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/17.html
p,qを2つの正の整数とする.整数a,b,cで条件 -q≦ b≦0≦ a≦ p,b≦ c≦ a を満たすものを考え,このようなa,b,cを[a,b;c]の形に並べたものを(p,q)パターンと呼ぶ.各(p,q)パターン[a,b;c]に対して w([a,b;c])=p-q-(a+b) とおく. (1) (p,q)パターンのうち,w([a,b;c])=-qとなるものの個数を求めよ. また,w([a,b;c])=pとなる(p,q)パターンの個数を求めよ. 以下p=qの場合を考える. (2) sを整数とする.(p,p)パターンでw([a,b;c])=-p+sとなるものの個数を求めよ. (3) (p,p)パターンの総数を求めよ. w([a,b;c])=xとなるものの個数をn(x)とおく. (1) w([a,b;c])=-qのときa=p, b=0なので,条件を満たすcの個数はa-b+1=p+1.よってp+1個. 同様にw([a,b;c])=pのときq+1個. (2) 対称性よりn(-p+s)=n(p-s). t=|s-p|に対しw([a,b;c])=tとなるものを考えると, t pのときは0個, t≦pのときは (a,b)=(t+m,-m) (0≦m≦p-t)であり,このとき条件を満たすcの個数はa-b+1=t+1+2m. であるから, s 0,2p sのとき 0個 0≦s≦2pのとき(p+1)(p-|s-p|+1)個 (3) 求める個数は .
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/131.html
f(x)はすべての実数で定義された関数でをみたすとする.実数aを1つ固定して,新しい関数g(x)を と定義する.このときg(x)は増加関数であることを示せ. x aのとき,平均値の定理よりg(x)-g(a)=f (b)-f (a)=(b-a)f (c) 0 (a c b x)となるb,cが存在する. 従ってg(a) g(x).同様にx aのときg(x) g(a).これよりh≠0に対しなのでg (a)≧0. x aのとき,平均値の定理より (a c b x)となるb,cが存在する. 従ってg (x) 0.同様にx aのときg (x) 0. 以上よりg(x)が増加関数であることが示された.
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/88.html
すべては0でないn個の実数があり,かつを満たすとき,が成り立つことを証明せよ. .等号成立は (k=1,2,…,n-1)であり,このとき全て0となるので不適. つまり. また,. ここで「ならば (k=1,2,…,n-1)」と仮定すると,数学的帰納法によりとなり不適. 従って,となるj (1≦j≦n-1)が存在する. このとき,k≦jのとき,j kのときなので $$a_1+ 2a_2+ \cdots+ na_n=$a_1+ 2a_2+ \cdots+ na_n-j(a_1+ a_2+ \cdots+ a_n)=-((j-1)a_1+ (j-2)a_2+ \cdots a_{j-1})+(a_{j+1}+2a_{j+2}+\cdots+(n-j)a_n) 0$$
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/138.html
行列で表される1次変換をfとする. (1)fによる全平面の像は直線l 2x+y=0であることを示せ. (2)平面上の点P(x,y)に対し,l上の点でPとの距離が最小となる点をQとし,fによる像がQとなる点のうちで,原点との距離が最小となる点をP とする.P の座標(x ,y )をx,yで表せ. (3)点P(x,y)に点P (x ,y )を対応させる写像をgとする.合成写像およびを求めよ. (1) 平面上の点P(x,y)に対し,であり,このとき2(x-y)+(-2x+2y)=0が成り立つので,fによる全平面の像は直線lに含まれる. また,直線l上の任意の点(x,-2x)に対し,x軸上の点P(x,0)をとるとが成り立つので,直線lはfによる全平面の像に含まれる. 以上より示された. (2) R(p,q)に対し,とlが直交することが,f(R)=Qであることの必要十分条件である. がlの法線ベクトルに平行ならばlと直交する. このときつまり. 従ってRは傾き1,y切片の直線上にあるが,この直線にOから下ろした垂線の足がP であり,となる. (3) gは行列で表される一次変換である. f,gを表す行列をF,Gとおくと, であるから, および.
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/100.html
A,B,C 3人がいて,それぞれ,赤札と白札を1枚ずつ持っている.この状態から出発して,次のような札の移動を何回か行う. 各回の移動では,AはBに,BはCに,CはAに,持っている札2枚のうち1枚を無作為に選んで,同時に渡す. (1)何回かの移動の後起こりうる札の状態を全部書き上げ,それらにというように記号をつけよ.ただし,最初の状態にはをつけよ. (2)上で得た各状態から1回の移動でになる確率をそれぞれ求めよ. (3)最初の状態からn回移動したとき,の状態にかえっている確率を求めよ. (1) A,B,Cの持つ赤札の枚数を(k,l,m)で状態を表す.白札の枚数はそれぞれ(2-k,2-l,2-m)である. (2) (i)i=0のとき A,B,CがB,C,Aに渡す札の色が全て同じで(赤,赤,赤)か(白,白,白)となる確率はでこのときとなる. A,B,CがB,C,Aに渡す札の色が(白,赤,赤)となる確率はでこのときになる. 他も同様なので,あわせて, (j 0) (ii)iが奇数のとき i=1の場合を考える.A,Bが渡す札の色は赤,白で固定であり,Cが赤を渡すとに,白を渡すとになる.それぞれの確率は. i=3,5の場合も同様であるから,,. (iii)iが2以上の偶数のとき i=2の場合を考える.A,Cが渡す札の色は赤,白で固定であり,Bが赤を渡すとに,白を渡すとになる.それぞれの確率は. i=4,6の場合も同様であるから,.,. 以上を合わせて,, (j 0),(i 0),(0 i 6),. (3) であり, n+1回移動したときは. これよりなので.
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/155.html
平面内でzx平面上の放物線をz軸のまわりに回転して得られる曲面に4点(ただし0 t 1)で,それぞれ接する4つの平面を考える. (1)この4つの接平面とxy平面で囲まれる立体の体積を求めよ. (2)V(t)の最小値と,そのときのtの値を求めよ. (1) における接平面の式は,つまり. この平面とxy平面の交線は. 同様に考えて,他の接平面とxy平面の交線により囲まれる図形は一辺の正方形. また,どの接平面も点を通るので,接平面どうしの交線はこの一点で交わる. 従って求める図形は正四角錐となり,高さは. これより求める体積は. (2) 相加平均と相乗平均の関係より, . つまりのときに等号が成立するのでこのときV(t)は最小値をとる.
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/96.html
定数a,p,qに対して,次のように,の列を作る. , (1)を求めよ. (2)のとき,を求めよ. (1) . とおくと,. 従って (2) |2(1-a)| 1なので,とおくと . つまり
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/220.html
とするとき, を求めよ. . したがって であるから . より. より . これらよりはさみうちの原理から.
https://w.atwiki.jp/mathkako/pages/200.html
AとBの2人が次のようなゲームを行う.nを自然数とし,Aはそれぞれ0,1,2,…,nと書かれた(n+1)枚の札をもっている.Bはそれぞれ1,2,…,nと書かれたn枚の札をもっているとする.第1回目にBがAの持札から1枚の札をとり,もし番号が一致する札があればその2枚の札をその場に捨てる.番号が一致しない札はそのまま持ち続ける.次にBに持札があればAがBの持札から1枚の札をとり,Bと同じことをする.こうして先に札のなくなったほうを勝ちとする.Aが勝つ確率を,Bが勝つ確率をとする.ただし相手の札をとるとき,どの札も等しい確率でとるものとする. (1),,,を求めよ. (2),,(n=3,4,5,…)であることを示せ. (3)を求めよ. (1) (i)n=1のとき BがAから0と書かれた札を取る場合,その確率はであり,その後A,Bが勝つ確率はそれぞれである. BがAから1と書かれた札を取る場合,その確率はであり,このときBの勝ち. 従って,,であるから,. (ii)n=2のとき BがAから0と書かれた札を取る場合,その確率はであり,その後A,Bが勝つ確率はそれぞれである. BがAから1か2と書かれた札を取る場合,その確率はであり,次にAがBの札をとったときにBは札がなくなるのでBの勝ち. 従って,,であるから,. (2) n≧3とする. BがAから0と書かれた札を取る場合,その確率はであり,その後A,Bが勝つ確率はそれぞれ,. BがAから1からnのいずれかが書かれた札を取る場合,その確率はであり,その後AはBから1からnまでのいずれかをとるので,A,Bが勝つ確率はそれぞれ,である. 従って,,…①. 両辺加えてであるから,. ここで,(1)よりであるから,(この式はn 3でも成り立つ). を①に代入して整理すると…②. (3) ②より. これより,.