約 185,490 件
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1903.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え スロット 文字パネル タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1826.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え 文字パネル スロット タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1801.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え 文字パネル スロット タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1939.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え スロット 文字パネル タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1923.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え スロット 文字パネル タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1750.html
○× 四択 連想 エフェクト 一問多答
https://w.atwiki.jp/kaira/pages/14.html
昔々、ずーっと昔。今から、すんごく昔の話。 あるところに2つの世界があったんだ。それが、光の世界と影の世界だよ。 光と影は、共に共存することしかできなかった。 ―――ん?何でって?光と影は、表と裏。コインみたいな存在だから。 光と影の世界が誕生した5年後、ぐらいだったかなぁ‥‥。 その頃、光の世界と影の世界に後継者が生まれたんだ。 光の世界の後継者は、姫君で、薔薇色の頬に透き通った真珠のような肌で綺麗な緑色のアオサイを着ていた。 影の世界の後継者は、皇子で、血色の瞳にサラサラと靡く白銀の髪を持ち、淡い水色の服を着ていたんだ。 光の世界の姫君は、ミリシア・ドレスト・リフェラ姫と言って、通称ミドリ姫と呼ばれてたんだって。 影の世界の皇子は、ルシラ・フェルンア・エルフ皇子と言って、通称ルファ皇子と、呼ばれてたんだって。 さてさて、光の姫君と影の皇子。正反対の世界で暮らしていた二人は、互いの存在を風の便りで知っていたんだ。 そして、互いに、会ってみたいなぁ。と、思ってたんだって。 光と影の王様は、姫君と皇子を会わせてみようと、機会を与えたんだって。 二人が会うことになったのは、光と影の狭間(はざま)である天命の極。 王族しか入れないこの場所は、皇子と姫君の出会いの場としてぴったりだったんだね。 ―――どんなところか?、って?‥‥とても素敵なところだよ。 季節の花々が咲き乱れ、花の精達が毎日舞曲を踊り、活気に満ちあふれているところでね、 とても優しく温かい雰囲気を持ったところなんだ。 そんな場所で出会うことを定められていた皇子と姫君。 本人達は、王の企みを知らずに、言われた通りに天命の極に行ったんだって。 皇子と姫君が出会った時、季節は、夏で、向日葵が咲き乱れていて、とても綺麗だったそうだよ。 「ぁ‥‥貴方は‥‥」 「‥‥‥真逆(まさか)‥‥‥」 それが二人が出会った時の一言だったんだって。 ミドリ姫君は、緑色の髪を腰まで伸ばし、姫君の翡翠の瞳は、森のように優しかった。 姫君は、皇子と出会った日、淡い緑色のアオサイを着ていたそうだよ。 皇子は、ミドリ姫君を見て〝妖精――?〟と思ったくらい、素敵だったそうだよ。 「貴男は、影の皇子‥‥?」 ミドリ姫君は、信じられない、と言う口調でルファ皇子に問いかけたんだって。 ルファ皇子は、さらさらとし、腰まで伸びた白銀の髪を、後ろで1つに結ってたんだって。 皇子の瞳は、血色の瞳で、見ているモノを惑わす魔力があるんじゃないかって言われてたくらいなんだ。 姫君は、皇子を一目見て、〝夢かしら――?〟と、自分を疑ったくらい、嬉しかったそうだよ。 「そう言う貴女は、光の姫君ミリシア・ドレスト・リフェラ様ですね。」 皇子は、優しい口調で微笑みながら姫君に話しかけたんだって。 姫君も、皇子に優美な微笑みを見せながら、話してたんだって。 光と影は、コインの表と裏って言ったでしょ。つまり、正反対ってことだね。 正反対のモノが一緒にいることは、本当は、無理。―――姫君と皇子もそれと同じだよ。 「父様っ!何故、‥‥何故っ、ルファ皇子と一緒にいてはならないのですか!?」 「父上っ、どうして、ミドリ姫では駄目なのですかっ――!?」 二人は、必死に自分の父である王に、理由を問いかけたんだって。‥‥‥…でも、無理だったんだ。 皇子は、その事を嘆き、姫君は、毎日、涙を流した。―――それを見かねた王は、最後に一度だけ「もう二度と会わない。」と言う約束を取り付けて、二人を会わせることにしたんだって。 二人は、最初で最後の再会で、抱き合い、涙を流した。 「自分が、王族でなければ‥‥」「正反対の世界でなければ‥‥」と、自分たちの立場を悔いたんだって。 「ルファ皇子‥‥」 「ミドリ姫‥‥‥」 哀しみ 嘆き 涙を流し―――皇子を姫君は、1つの決断をしたんだ。 それは、『二人で逃げる』と言うこと。―――うん、今で言う『逃避行』だよ。 二人は、互いを一目見て好いた。――でもね。それは、許されないことだったんだ。 二人は、最後の再会の翌日、深夜頃かな。まぁ、そんな時間帯に城を抜け出したんだ。――『愛のために』 二人は、この世界の唯一の出口である狭間を目指した。狭間は、光と影を繋ぐ天命の極だけじゃなくて、もう一つ、哀愁の湖、と言うところがあるんだ。皇子達は、哀愁の湖を目指したんだ。 でも、天は、皇子達を見放した。 皇子と姫君が城を抜け出したのが、すぐに城中にばれ、直ぐさま、世界中に指名手配の紙が撒かれた。 皇子と姫君は、あともう少しで、哀愁の湖に着くところで、通報された。 すぐに、光と影の世界の兵士達が皇子と姫君を取り囲んだ。 皇子は、姫君を抱き寄せ、事の成り行きを見守った。―――そして、兵士達のまとめ役である将軍が処罰を告げた。 処罰は――『死刑』。兵士達は、姫君を殺した。その光景を見ていることしか出来なかった皇子は、涙を流し、 姫の亡骸を抱き、哀愁の湖へと沈んだ。 哀愁の湖は、死者と共に入ると、湖の奥底に連れ込まれちゃうんだって。―――怖いよね。 さて、この話は、もうお終い。 皇子と姫君は、決して結ばれることはなかった。――でも、二人の亡骸は、哀愁の湖の奥底で、共に眠っている。―― ――――――――――光の姫君、影の皇子 end.... + + + ふへっ…。殆ど衝動的にルミドが書きたくなり…(ぁ これ、実は気に入っております。(笑 これ書き下ろすのに2時間以上…疲れましたけどね。 お伽話語り、光と影。禁断の恋…vv(ぁ 楽しかったですーっ♪(蹴 【H17.8.13 魁羅魅櫻】
https://w.atwiki.jp/zerudahime/pages/28.html
このページにて投稿することが出来ます。 裏技・小ネタを投稿して下さい。 ただし、無断転載と見なした場合アク禁対処致します。 投稿した人のIPアドレスが分かる様設定しています。 荒らし行為を行い、運営妨害をする人が居た際はサイバーポリス機関へ通報致します。 脅しでは御座いません。プロバイダ接続の解約等、処置を施して頂きます。 此処で投稿された事は、管理人が実際に確認した後リストへ追加します。 投稿する 一定時間無敵とダメージ受けないの改造をしてジョリ―ンと戦うと何故か攻撃が当たらない、、、、知ってました? -- 夢幻魔神ベラムー (2007-08-15 10 47 06) 死者の島で、穴掘って入るところありますよね?そこで爆弾使って入るところもありますよね。そこに入ったらルピーがいっぱいあります。そして、全部とった後、セーブしてやめます。そしてもう一度やるとルピーが復活します。それを連続してやると、るぴーが9999になります。 -- 英 (2007-08-16 19 56 04) これはコードを使います。まず、大ジャンプのコードを使います。そしてゲームを始めて、わざと死にます。リンクが倒れた時に大ジャンプすると、倒れたままジャンプして、天に行くように上っていきますww -- 英 (2007-08-16 20 05 35) 1、まず、まえと同じように大ジャンプのコードを使います。2、にわとりを怒らせます。3、にわとりの群がきます。4、その時に大ジャンプすると、なぜかにわとりが飛んできて追いかけてきます。 -- 英 (2007-08-18 12 54 19) 海で出るくらげみたいなやつをうちまくるとルピーが稼げます。まあ一匹で1ルピーなので現れたときぐらいにやってみてください -- スタープラチナ (2007-08-19 14 00 43) 海王の家がありますよね。いまは大回転で通るとかがおおいけどぼくのはいまからいいます柵柵柵柵柵柵柵柵家家家家家柵柵家家家家家柵柵柵入り口柵柵→→↑ここらへんにでっぱてる所がありますよね。入口に入らずにさくにいってください。ここからはやってからのお楽しみ -- リンクはなにもの? (2007-09-13 20 05 37) おもしろいです -- ゼルダ (2007-09-18 10 27 48) 今度やってみます。 -- zelda link (2008-04-15 16 54 26) ijjjjjnhbggygtnhubftyvgyvfccbft ++++++ -- 名無しさん (2008-05-03 21 06 39) iijyfbhjbfujhuytyuhmiuum78oot7humhうygvじうぎふいんひmふyっふyぶfytbじゅふygにゅんg7yんmyんgtgにゅbぐybぐんぐんぎゅgぬybぬygつgtfbtbffちtgbにゅぎゅいbtyyyyyyyyyyyyyyyyyyyyy -- jjhjhhhhbygynvtfcvy (2008-05-03 21 07 23) 今最後の海王の神殿のまえにいます? ファントムつよすぎでしんだけど(笑) -- ふぁんとむ (2008-05-13 21 10 03) オーイスの頭に乗るにはどうすればいいの? -- チンプー (2008-05-30 21 45 42) ;osihdf;ouihl;kiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooorrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrrRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRRIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIINIIIIiiiiiinnIiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiiii.srlg. -- l;x,;laxlax (2008-06-14 19 07 18) 笑う大人の船でザコを先に殺します 魚みたいのでけは殺さないでくだい それで知恵の精霊に変えてください それで左上にいってこうげきを くらうとふねの外に行く 壁壁壁壁壁壁壁壁出口壁 壁リ魚 壁 壁 魚 壁 リ=リンク 魚=魚みたいな人 です。(不Ⅱ不) -- おーおーおー (2008-07-02 21 33 16) 笑う大人の船でザコを先に殺します 魚みたいのでけは殺さないでくだい それで知恵の精霊に変えてください それで左上にいってこうげきを くらうとふねの外に行く 壁壁壁壁壁壁壁壁出口壁 壁リ魚 壁 壁 魚 壁 リ=リンク 魚=魚みたいな人 です。(不Ⅱ不)すいません直しました -- 名無しさん (2008-07-02 21 34 55) 未知の島(なんでもいい)を見ないで桟橋に突っ込むと、桟橋の下に入れます。 -- 名無しさん (2008-07-16 19 50 12) モルデ島の弓当てゲームをしてるときにゼルダが人の方を向いて弓を打つと人がジャンプする。 -- ゼルダキング (2009-01-25 17 29 31) ニワトリを怒らして、リンクが海に落ちると、ニワトリが泳いで襲ってくる。 -- エデン (2009-03-14 09 14 32) 海王の神殿の左の、海王の神殿と接触してる木に向かって大回転切りをすると、すごいことになる。 -- エデン (2009-03-14 09 18 36) 海王の神殿の最後の所なんだけどどうやって扉開けるの? -- /バスター (2009-03-26 16 13 02) ・・・ファントム全員倒す・・・・です・・・その前はフォースです -- ししど (2009-05-02 12 36 28) ファントムをどうやって倒すの? ハンマー使うの? -- /バスター (2009-05-10 22 02 49) いや、夢幻の剣 -- フォルテ (2009-06-20 05 12 54) ハガネを3個集めるとゲットできる -- フォルテ (2009-06-20 05 14 38) コレはPARを使います。 まず、大ジャンプかムーンジャンプどちらでもいいです、コードを用意してください。 そしてモルデ島へ行き隠れ家の洞窟に行きます。 そして、岩を5つ飛び越えた所で陸に降り右に向かって大ジャンプします。 そして通常ではいけない高台に登って川上の方え行きます。 すると宝箱がなぜかあります【制作ミスか?】 まぁ開けてみてくだせぇ・・・ 知ってたらスイマセン・・・ -- 通りすガリ! (2009-08-05 13 05 38) メルカ島シーワンのいえの隣にある民家のとこ、草を剣で刈るとハートがいっぱい出てきますよね? そこをスコップで掘る(草を刈る)とハートはなかなか出てきません>< まあ、むしろルピー出てきて嬉しいけど^^ -- 愛華 (2009-08-09 09 47 31) ドュエス島の「DS」のマイクがある場所に息を吹きかけると、 島の下画面部分に宝箱が現れます。ついでに中身は大金ルピー。 -- ナイーブ (2009-09-22 13 01 27) 海王の神殿の左から大回転切りでつっこむと、 海王の神殿にめりこむ。 -- あああああ (2009-10-20 18 43 00) 海王の神殿の見えない床に、 クリスタルを投げると、飛びます・・・・・・・ -- うあks (2009-10-20 18 51 30) 即出でしたらすまそ 土がスコップで掘れる場所ならどこでもいいです。 スコップで掘って、そこを埋める瞬間にボムチュウに切り替えるとリンクが硬直します。 そこでスコップに切り替えると、自動的に構えます。 しかし、人や石版にタッチしても反応せず、掘ることも不可能です。 これは風の島でやると面白いです。 ※ダメージを受けると解除されます。 -- 天照。 (2010-03-06 10 04 05) スコップで、掘って、掘り返した瞬間アイテムを押して弓とかボムとか、タッチするとバグが起こります。(画面が止まりますw) まあ やってみてくださいwwwwwww -- ばっはs (2010-03-22 21 28 36) ヌヌヌヌ -- つつつつつ (2010-04-02 16 47 31) 2009 3-14 海王の件ですが抜けた後海王の神殿に後ろから入れる⁈ -- 名無しさん (2011-10-09 10 00 42) 逝ってよしd(´∀`*)グッ☆ http //www.l7i7.com/ -- age (2012-01-04 22 57 09) リンクカッコイい -- ジェンガ (2012-08-05 18 03 52) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/1711.html
○× 四択 連想 エフェクト 一問多答
https://w.atwiki.jp/kaira/pages/12.html
――季節は春。5月の初め頃。 風が光り輝き、木漏れ日さえも美しく見える。 丁度、新緑の鼓動が聞こえ、蝶達が飛び回り。 太陽が眩しく輝き、雲1つ無い青空の時期――。 俺の物語が始まる――。 ――平和だ。 俺。クロウ・フェラードは、つまらない歴史の授業中にそんな事を思いながら窓の外を見る。 授業中だからこそ静か。 授業が終われば途端に五月蝿くなるだろう。 ――なぜ、俺は此処にいるのだろう。 そんな疑問が俺の頭の中を過ぎる。 此処は、生徒達が恵まれた環境で静かに勉強出来ると言われている宝羅学園。 だが、噂と現実はまったく別物。 学園では、毎日の如く先生の怒鳴り声と生徒達の悪意に満ちた笑い声が聞こえる。 一言で言えば“噂とはまったく異なる五月蝿い学園”だろう。 「今日は、ここまで。」 歴史の先生フェリッサ・エレードの声で俺は、現実へと帰る。 フェリッサは、この学園で一番若い女の先生で歳は確か28か9。 いつも漆黒の髪を上の方で1つに束ねている。 そして、フェリッサの「号令」と言う声。 “バダッ” そんな音と共に俺達は、席を立つ。「令」日直のその声と同時に 「終わります。」そう言って授業が終わる。 ――五月蝿い休み時間の始まりか。 そんな事を思いつつ席を離れる。 俺が行くのは、唯一安心出来て静かなところ。 そう、物静かな少年。ルファ・シフェンドのところだ。 俺は、五月蝿いクラスを後に歩調を早めルファのところへと向かった――。 「やっぱり来たんですね。」 そんな声が階段の上から聞こえる。 声の主は、俺の探していた人物。 ルファ・シフォードだ。 ルファは、紫がかった銀髪を腰の辺りまで伸ばしている。 エルフ。その言葉がピッタリの少年。 ルファの声は、透き通っていて凛とした女性のような特徴的な声。 「ああ、この時間は、一番クラスに居たくなくなる時間だからな。」 そう言って俺は、ルファの元へと階段を上って行く。 “コツコツ”俺が一歩を踏み出すごとにそんな音が鳴り響く。 そして、ルファと少し喋り、「ばれたら困る。」と言う事で屋上へと階段を上る。 “コツコツ”“コツコツ”俺とルファ。 2人の足音が交互に聞こえ不思議なリズムを打つ。いや、奏でる。 屋上へと続く扉が俺達の前に立ちはだかる。 ルファは、ポケットの中から紅い宝石の付いた鍵を取り出す。 【とあるルートから入手した代物】としか、俺には教えない。 “ギィィ”そんな古めかしく、懐かしいような音と共に扉が開く。 屋上への到着だ。“サァァァァ” 扉を開けると空いっぱいに蒼い世界が広がっていた。 音無き風が俺を突き抜けていく。 ――静寂。 屋上には、この言葉がぴったりだった。 いや、ぴったりだって思えた。 「静かだな。」 暫(しばら)くの沈黙の後に俺がそう呟く。 ルファは、その言葉を聞き“ニコッ”と微笑んで「いつもの事ですよ。」と答える。ほっとした。 誰かに監視されてる訳じゃなく……誰かに追われてもいない――。 誰かに見られてるわけでも、捕まってるわけでもない――。 やっぱり いつもの ルファ。 やっぱり 俺の唯一の親友。 そして、唯一の俺が心を開く者――。 蒼い空の下で俺は、そんな事を考えながら腰を下ろした。 ルファと共に――。そして、俺とルファは、青空の下で眠る。 人は、これをサボりと言うがこの学園では当たり前。 別にお咎めなどない。 教師は、ただ真面目に授業を受ける生徒だけに授業を教える。 生徒は、やりたい授業以外は、サボってもいいや。 それがこの学園では普通――。 学園長は、フランスかどっかに行ってるし(旅行だと行っているがどうか分からない) 先生達だってサボる奴等を取り締まる気はゼロに近い。 そして、疲れていたのかゆっくりと俺は、眠りの世界へと…… 夢の世界へと誘われていった……。 夢で見たのは、深紅のような紅い髪に新緑色の瞳の少女。 その子と仲良く話す金髪に蒼い瞳の少女。 ――なんなのだろう。この夢は。 なにかが始まる予感がする。 俺が、俺でなくなるような気がする。 俺の第六感が“逃げろ”と―― “関わるな”と言っている――。 「……クッ……」 そんな時、目が覚めた。 目の前に。空に広がるのは朱色の空。 血よりも薄くオレンジよりも濃い空――。 昼間から夕方まで半日ぐらい寝てしまったようだ。 「ふわあぁぁあ。」そんな欠伸と共にルファも眠りから目覚める。 「ルファ、夕方まで寝てしまったな。すまない。」俺は、謝る。ルファには、俺と違い真面目だ。 あまりサボらないし。俺とは、正反対と言っても良いぐらいだ……。 「良いんですよ。教室に戻ってもエミリ達が五月蝿いだけですし。」 ルファは、そう言って苦笑した。 ルファは、同じクラスのエミリ達から“元帥”とか“エルフのリーダー”とか呼ばれて大切にされている。 本人にしてみればうっとおしい様だが。 「大変だな…。」俺が、そう言うとルファは、笑い流して。 「まぁ、『氷の王子』と呼ばれ毎日騒がれてる貴方よりは、楽ですよ。」 さらっと俺が一番嫌う言葉を言った。 “氷の王子”誰からも離れ、孤立し、一匹狼となった俺の異名。 何処の誰が付けたのかは知らないが俺は、王子じゃないし。 それに、氷と言ったって人をいたわる心ぐらい持ってる。 俺は、それくらいの事でグダグダ言うような男じゃない。 だが、もうウンザリだ。 毎日、津波が来ているようだ。 「まぁ、落ち着いて下さい。どんなにポーカーフェイスでも、私は貴方の親友ですよ。」 ルファはそう言ってもう一言付け加えた。 「貴方が私を信頼する限り、私も貴方を信頼してますから。」と。 なぜか。その一言で安心出来た。 なぜだか分からないがその一言で肩の荷が下りたような気がした。 「ルファッ。いえ、元帥!見つけたわ!こんな所で元帥が何してたのよ!」 そんな感傷に浸っていると横で甲高い声が聞こえた。 聞き覚えのある声の主。それは、さっき言っていたエミリ。 『噂をすれば影』とは、よく言ったものだ。 「何を怒ってるんです? 私は、クロウと昼寝をしていた。 そして、クロウと語り合っていた。これの何処が可笑しいんです?」 ルファは、何も知らないような。自分の事を棚に上げたようにそう言った。 「元帥~(怒)さぁ、行きますよ!」エリスがついに怒った。 そして、ルファは、瞬く間に連行された行った。 その様子を苦笑いしながら眺めていたが。 もう、5時を過ぎて世界が闇に満ちる時刻だったので俺は、足早に家へと帰っていた。 【A heart of ice】 ―序の曲― fin