約 3,618,682 件
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/11.html
【基本ルール】 全員で殺し合いをしてもらい、最後まで生き残った一人が優勝者となる。 優勝者のみ元の世界に帰ることができる。 ゲームに参加するプレイヤー間でのやりとりに反則はない。 ゲーム開始時、プレイヤーはスタート地点からテレポートさせられMAP上にバラバラに配置される。 プレイヤー全員が死亡した場合、ゲームオーバー(勝者なし)となる。 【スタート時の持ち物】 プレイヤーがあらかじめ所有していた武器、装備品、所持品は全て没収。 ただし、義手など体と一体化している武器、装置はその限りではない。 また、衣服とポケットに入るくらいの雑貨(武器は除く)は持ち込みを許される。 ゲーム開始直前にプレイヤーは開催側から以下の物を支給され、「デイパック」にまとめられている。 「地図」「コンパス」「筆記用具」「水と食料」「名簿」「時計」「ランタン」「ランダムアイテム」 「デイパック」→他の荷物を運ぶための小さいリュック。主催者の手によってか何らかの細工が施されており、明らかに容量オーバーな物でも入るようになっている。四●元ディパック。 「地図」 → MAPと、禁止エリアを判別するための境界線と座標が記されている。【舞台】に挙げられているのと同じ物。 「コンパス」 → 安っぽい普通のコンパス。東西南北がわかる。 「筆記用具」 → 普通の鉛筆と紙。 「水と食料」 → 通常の成人男性で二日分。肝心の食料の内容は…書き手さんによってのお楽しみ。SS間で多少のブレが出ても構わないかと。 「名簿」→全ての参加キャラの名前のみが羅列されている。ちなみにアイウエオ順で掲載。 「時計」 → 普通の時計。時刻がわかる。開催者側が指定する時刻はこの時計で確認する。 「ランタン」 → 暗闇を照らすことができる。 「ランダムアイテム」 → 何かのアイテムが1~3個入っている。内容はランダム。 【禁止エリアについて】 放送から1時間後、3時間後、5時間に1エリアずつ禁止エリアとなる。 禁止エリアはゲーム終了まで解除されない。 【放送について】 0:00、6:00、12:00、18:00 以上の時間に運営者が禁止エリアと死亡者、残り人数の発表を行う。 基本的にはスピーカーからの音声で伝達を行う。 【舞台】 まだない 【作中での時間表記】(0時スタート) 深夜:0~2 黎明:2~4 早朝:4~6 朝:6~8 午前:8~10 昼:10~12 日中:12~14 午後:14~16 夕方:16~18 夜:18~20 夜中:20~22 真夜中:22~24 【書き手さんへの注意】 トリップ必須。荒らしや騙り等により起こる混乱等を防ぐため、捨て鳥で良いので付け、 1の予約スレにトリップ付きで書き込んだ後投下をお願いします 無理して体を壊さない。 体がやっぱり資本です! 残酷表現及び性的描写に関しては原則的に作者の裁量に委ねる。 但し後者については行為中の詳細な描写は禁止とする。 完結に向けてみんなで頑張りましょう! 書き手さんの心得その1 ~みんなでつくろうリレー小説~ この物語はリレー小説です。 みんなでひとつの物語をつくっている、ということを意識しましょう。一人で先走らないように。 知らないキャラを書くときは、綿密な下調べをしてください。 二次創作で口調や言動に違和感を感じるのは致命的です。 設定の矛盾も非常に致命的です。事前に特に話し合いもない場合原作の設定に従いましょう。 制限は都合で作られるものではありません。片方に大きくかけてワンサイドゲームは厳禁。 みんなの迷惑にならないように、連投規制にひっかかりそうであればしたらばの仮投下スレにうpしてください。 自信がなかったら先に仮投下スレにうpしてもかまいません。 爆弾でも本スレにうpされた時より楽です。 本スレにUPされてない仮投下スレや没スレの作品は、続きを書かないようにしてください。 本スレにUPされた作品は、原則的に修正は禁止です。うpする前に推敲してください。 ただしちょっとした誤字などはwikiに収録されてからの修正が認められています。 その際はかならずしたらばの修正報告スレに修正点を書き込みましょう。 巧い文章はではなく、キャラへの愛情と物語への情熱をもって、自分のもてる力すべてをふり絞って書け! あなたにも好きなキャラがいるように、他の人には他の人の好きなキャラがいます。 死体役など、後続が困るようなSSは強制破棄です。投下する時全キャラに平等でなくとも愛をもてるか考えること。 極端な贔屓が見られる作品を避けるのは書き手としての基本であり当然のことです。 状況すら掴めないような死亡SSは他者を不快にするので避けましょう。 叩かれても泣かない。 来るのが辛いだろうけど、ものいいがついたらできる限り顔を出す事。 作品を撤回するときは自分でトリップをつけて本スレに書き込み、作品をNGにしましょう。 書き手さんの心得その2 ~実際に書いてみよう~ …を使うのが基本です。・・・や...はお勧めしません。また、リズムを崩すので多用は禁物。 適切なところに句読点をうちましょう。特に文末は油断しているとつけわすれが多いです。 ただし、かぎかっこ「 」の文末にはつけなくてよいようです。 適切なところで改行をしましょう。 改行のしすぎは文のリズムを崩しますが、ないと読みづらかったり、煩雑な印象を与えます。 かぎかっこ「 」などの間は、二行目、三行目など、冒頭にスペースをあけてください。 人物背景はできるだけ把握しておく事。 過去ログ、マップはできるだけよんでおくこと。 特に自分の書くキャラの位置、周辺の情報は絶対にチェックしてください。 一人称と三人称は区別してください。 ご都合主義にならないよう配慮してください。露骨にやられると萎えます。 「なぜ、どうしてこうなったのか」をはっきりとさせましょう。 (キャラ名)だからではなく、どういう理屈でなったか答えられないなら修正不能で強制破棄もあります。 状況はきちんと描写することが大切です。また、会話の連続は控えたほうが吉。 ひとつの基準として、内容の多い会話は3つ以上連続させないなど。 フラグは大事にする事。キャラの持ち味を殺さないように。ベタすぎる展開は避けてください。 ライトノベルのような萌え要素などは両刃の剣。 位置は誰にでもわかるよう、明確に書きましょう。 書き手の心得3(一歩踏み込んでみる) 経過時間はできるだけ『多め』に見ておきましょう。 自分では駆け足すれば間に合うと思っても、他の人が納得してくれるとは限りません。 また、ギリギリ進行が何度も続くと、辻褄合わせが大変になってしまいます。 キャラクターの回復スピードを早めすぎないようにしましょう。 戦闘以外で、出番が多いキャラを何度も動かすのは、できるだけ控えましょう。 あまり同じキャラばかり動き続けていると、読み手もお腹いっぱいな気分になってきます。 それに出番の少ないキャラ達が、あなたの愛の手を待っています。 キャラの現在地や時間軸、凍結中のパートなど、雑談スレには色々な情報があります。 本スレだけでなく雑談スレにも目を通してね。 『展開のための展開』はNG キャラクターはチェスの駒ではありません、各々の思考や移動経路などをしっかりと考えてあげてください。 適当に都合で殺すのは、厳禁です。そのキャラにもファンがいることを覚えておくこと。 書きあがったら、投下前に一度しっかり見直してみましょう。 誤字脱字をぐっと減らせるし、話の問題点や矛盾点を見つけることができます。 一時間以上(理想は半日以上)間を空けてから見返すと一層効果的。 紙に印刷するなど、媒体を変えるのも有効。 携帯からPCに変えるだけでも違います。 こまかい制度は こちら
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/46.html
BLACK&WHITE ◆KS.UfY2NoY ルルーシュ・ランペルージ。 アッシュフォード学園に通う、ブリタニア人。 頭が切れ、端正な容貌の持ち主ではあるが運動能力にやや難有り。 クラブハウスに盲目の妹・ナナリーと二人暮らし。また学園では生徒会副会長を務める。 外面は良いが、秀才故かどこか斜に構えた態度をとりがちな、しかしそれでいて本質はお人好しな、高校生。 それが、彼の一般的なプロフィールだ。 だが、枢木スザクは知っている。 彼の「親友」だからこそ、彼の真実を知っている。 ランペルージという偽りの姓。学生という立場に隠した裏の顔。そして何より―――その何気ない立ち振る舞いの中に隠された、残酷な本性。 彼はルルーシュ・ヴィ・ブリタニア―――帝国の第11皇子。 またブリタニアに反旗を翻すテロ組織、黒の騎士団のリーダー・ゼロ。 そして何より―――ギアスという人の心を操る武器で大切な人を殺めた、仇――― ※ 「……っ」 スザクが目を覚ましたのは、森の中だった。 「……ここは、どこだ……?」 思考をすぐに正常に戻し、今の状況を把握する。 腕を持ち上げる。異常なし。立ち上がる。やはり、問題ない。 周囲には人間の声は聞こえない。 身に纏う服がナイトオブラウンズの衣装であることを確認し、スザクは自分がここに来るまで何をしていたのか思い出す。 ―――そうだ、僕は…… 思い出すと少し気分が重くなる。 ―――シャーリーを、救えなかった……! シャーリー・フェネット。 アッシュフォード学園での友人である、明るく快活な女の子。 彼女はルルーシュに好意を抱いていた。……たとえギアスによって記憶を消され、父親の命を奪われても。 自分の忠告に、しかし彼女は、ルルーシュを信じるのだと言っていた。赦す、とも。 その結果が、あれだ。 ただの一般人にすぎない彼女は死んだ。殺されたのだ。……『ゼロ』に。公式的には自殺となっているが、シャーリーがそんなことをするとは思えない。 そして、頭を現在に素早く切り変える。 ―――V.V.…… 自らにギアスのことを教えた張本人である、V.V.。その彼が殺し合いをしろなどと言い出し、目の前で女の子の首輪を爆発させて見せたのだ。 ―――何のためにこんなことを? ギアスが関わることだろうか、そう考える。V.V.がスザクを何らかの形で巻き込むならば、その理由はギアスに違いない。 しかし、それなら疑問が残る。何せ、自分にギアスという能力の存在を教えたのはほかならぬV.V.本人なのだ。それの口封じ?……というのはさすがにおかしすぎる。 それならば、そのような理由でないなら何のために? 不死者の暇つぶしだろうか?だとしたらはた迷惑この上ない。 はあ、と息を吐いて自らの首筋に触れる。V.V.の言ったとおり、首輪がついているらしい。 だが、考えれば首輪というのもおかしい気がする。 「……何で頭使っているんだろう、僕の担当じゃないのに」 肩をすくめる。 そう、相手はV.V.だ。 どうして、不死身でギアスを人に分け与えられ、テレポートのようなことまで可能な彼がこんな首輪などという時代遅れの手段を用いるのだろう? ここでルルーシュならば、あらゆる数の可能性を出せるかもしれない。だが本来頭を使うのは専門でないスザクには、少々難しい問題だった。 とりあえず、名簿に目を通さなければ始めらない、とそれを開き、ふうと小さく息を吐きだした。 負ける気はないものの、どうにも知り合いは自分に分の悪い連中ばかりだ。 ルルーシュの「弟」ロロ、ランペルージ兄妹の家政婦を務める篠崎咲世子、『魔女』C.C.―――そしてルルーシュ・ランペルージ。 唯一自分を敵とみなさずに済みそうなのがジェレミア・ゴットバルトだけだが、彼は純血派でかつてスザクを処刑しようとした男。協力できるかどうかは分からない。 「……」 上官シュナイゼルや同僚、更にはルルーシュ以外の生徒会メンバーやカレン、そしてナナリーの名前は見当たらない。そのことには素直に感謝するべきだろう。 そしてそうなれば、今から自分がやることは限られてくる。 首輪を爆発させられて死んだ、幼い女の子。 唇をかみしめる。 見たところ、あの女の子は日本人―――今はイレブン、と呼ばれているが―――、しかも何の変哲もない日常を送っていたであろう女の子だ。雰囲気で何となく分かる。 そう、例えば、シャーリーのような。 V.V.はそんな子の命をあっさりと奪った。 彼にはギアスについて教わったという恩がある。しかし、だからといってスザクはV.V.の行為を認められるはずがなかった。 間違っている、と思う。 弱者を一方的にいたぶり、こんな殺し合いに引っ張り出すのは間違っている。 そしてそんな人々を、孤独に突き落とし、絶望させることなど、正しいはずがない。 それは誰に聞くまでもなく明らかだった。 しかし、とスザクの頭に一瞬違う考えがよぎる。 自分が何よりもまず目指すべきことは、ここからの脱出だ。ラウンズは何人もいるとはいえ、セブンの座を開けっ放しにしておくのはまずい。皇帝の身に何か起こったとき、知らなかったでは済まされないのだ。 そして何より、自分には目標がある。中からこの国を変える、ユフィも望んだ世界を作るためには、こんなところで殺される訳にはいかない。死ぬならもっと、別の瞬間だ。 だから頭では理解している。早く脱出するには、皆を殺して回るのが一番早い。 自分のためではない、幸せな世界のために人を殺すのだ。褒められたやり方ではないが、仕方がないことかもしれない。ランスロットがあればもっと容易だろうが、なくても鍛えられた自分なら人を殺すことくらいそう難しくもないだろう。 しかし、―――スザクは、その考えを頭から追いやった。 「……それじゃあ……ルルーシュと同じだ」 その理由は、正義漢でも良心でもなく、親友『だった』男への嫌悪感から。 ここに来るまでは確信が持てなかったが、今日あの場所でギアスを使ったことで、スザクははっきりと理解した。 やはりルルーシュは、記憶を取り戻しているのだと。また自分たちを欺いたのだということを。 ルルーシュは罪のない人々を殺した。殺し続けてきた。仲間も、妹も、友人でさえも。 もし自分がここで弱者をいたぶり殺せば、それはゼロと同じくらいの外道になってしまう。彼と同じ手段だけは、絶対にとりたくない。 だからスザクは、立ち上がった。 「……助けよう」 そして決意する。 ルルーシュにどこまでも反抗し、ユフィやシャーリーのようなひたむきで幸せで不幸な人々を死という恐怖から救い出そうと。 行くあてはないが、まずは人を探すべきだろう、そう思考する。 歩き出そうとディパックを抱えたスザクは、そこで人の姿をとらえた。 それは、桃色の柔らかそうな長髪。女性のものだ。 スザクには気づいていないらしく、真っ直ぐに北へと駆けていく。 自分とは反対方向に走り去るその姿は、まるで――― 「ユ、フィ……?」 思わず呟き、冷静な部分でそんな馬鹿な、と思う。 ユフィがこの場にいるはずがない。名簿に名前が乗っていなかったし、それ以前に―――ユフィは、既に死んでいるのだから。 自分が看取ったのだ、間違えようもない。 そう分かっているのに、反射的にスザクは駆け出していた。 そうしなければいけない気がした。 「君、待って!」 ごく普通の少女と並外れた身体能力を持つ軍人、比べるまでもなくあっと言う間にその距離は縮まる。 「えっ……いやっ……!」 少女が追いかけてくるスザクの姿を知覚し悲鳴を上げた時には既に、スザクは少女の細い腕を掴んでいた。 そして、少女の真っ青になった顔を見る。 ―――違う、……に決まってるじゃないか。 そして、自らどうしようもない後悔に襲われる。 少女は雰囲気こそ似ているが、ユフィはメガネをかけていないしセーラー服を着てもいない。別人以外の何者でも、ない。 「……お、お願いします……」 ふと見ると少女はかたかたと震え出していた。無理もないだろう。殺し合いの場で突然男から追いかけられ、腕を掴まれたら。 「……わ、私は殺しても構いませんから……わ、私の友達は……」 「……ごめん、そんなつもりじゃなかった」 怖がらせてどうするんだ。スザクは内心自嘲しつつ少女から手を離した。 『友達』、その言葉がひっかかる。 彼女も、ここに知り合いがいるのだろうか? 「ただ、君の後ろ姿が知り合いに似てたから……ごめん」 まっすぐに頭を下げる。しかしこれだけでもまだ信用に値するとは思えないので、自分のディパックを彼女に差し出した。 「武器は入ってないし、もちろん持ってもいない。それでも気になるなら服を脱いでもいいけど、さすがに女の子の前ではね。……とにかく、僕はこの殺し合いに乗るつもりはない」 そして、もう一度深々と謝罪する。 「……怖がらせて、ごめん」 すると逆に少女は困ったように、おろおろと視線をさまよわせた。 「……い、いえ……あの、……そ、そのように言われると……私もどうすればよいのやら……あの……」 「……すまない」 「い、いえ、大丈夫、です」 みゆきは、申し訳なさそうに俯いた。 「そうか、それならよかった」 誤解が解け少し安心する。 スザクは少女に笑いかけようとしたが―――笑い方を忘れた彼は、どうすればいいのか分からず、口元をひきつらせるだけだった。 少女は、高良みゆきと名乗った。 突然この場所に放り出され、不安のあまりパニックを起こし早く友達を見つけようとあてもなく走りだしたところだったらしい。 やはりスザクの予想通り、彼女は平凡な日常を送るごくごく普通の高校生だった。それどころか、ブリタニアの存在を知らないという。 自分の顔を見ても何も言わなかった時点でおかしいとは思っていた。 名誉ブリタニア人から皇族の騎士という、イレブンでも異例の大出世を遂げたスザクのことは、誰もが知っていると思い込んでいたのだ。……悪い意味で。 彼女が言うには日本はブリタニアに侵略されてなどいない、もちろんエリア11などと呼ばれてもいない、平和そのものだと言う。 どうしてそのようなことが起こるのか、今までなら説明できなかっただろう。しかし今のスザクには、おぼろげながらも理由にはだいたい察しが付いている。 これもギアス、もといV.V.の持つ能力の一つなのだろう。納得はしたくないが、そう思うしかなかった。 そして詳しい状況を知るために、今こうしてスザクはみゆきと情報交換を行っていた。 「友達がいるって言ってたね」 はい、とみゆきは頷く。 「友達の名前を教えてもらっていいかな?」 「はい。……泉こなたさん、柊かがみさんとつかささん、そして岩崎みなみさんです」 初めは精神的に動揺していたようだったが、本来は外見通り利発らしい。顔色は未だに悪いが、それでも言葉に乱れはなかった。 「……枢木さんのお知り合いはいらっしゃらないのですか?」 「……いや」 言葉に詰まる。……知り合いはいるのだが、口に出すのははばかられる。 「……いないよ」 だから、嘘を吐く。嘘を吐くことはしたくなかった。 ルルーシュと、ナナリーを欺き続けたゼロと同じになってしまうから。 しかし、この状況で『仲間』としてルルーシュ達の名前を出せば、自分と別行動をすることになった際にみゆきがルルーシュを信用してしまう。そして利用されるかもしれない。 「……ただ、この男には気をつけた方がいい」 とん、とルルーシュの名前を指差す。 それは、もう耐えられない。 このユフィに似ているようで似ていない少女だけではない、他の人間があの男の思うままに操られることには。 「この男は人を操る力を持っている。用心して」 「は、はい。……でも、……お辛いのではないですか?」 「……え?」 みゆきの言葉の意味が分からず、聞き返す。 「……い、いえ、お恥ずかしい……枢木さんは私よりずっと強いでしょうからそんな心配はいらないかもしれませんが……でも、こんなところに一人というのはお辛いのでは、と…………え、で、でも…… そうですね、このようなところに友達がいてほしいはずありませんよね……申し訳ありません……私、自分が何を言っているのかよく分からないです……」 最後の言葉は本当らしく、喋りながら頭を悩ませている。無理もないだろう、彼女は人死にに縁のない一般人、軍人で殺人者の自分とは違う。 みゆきからすれば、見知らぬ場所で一人っきりというのは辛いこと。しかし、仲間を巻き込みたくないというのもまた自然な感情。 ―――友達、か みゆきが自然にそう呟いた言葉。 普通の人間なら、意識一つせず流してしまうその単語を、スザクは見逃すことができない。 「……高良さん、君のその友達は、『親友』?」 何故そんな言葉が漏れたのか、分からない。 ただスザクは、そうみゆきに尋ねていた。 自覚はしていた。自分が明らかにおかしなことを聞いていることは。 「……え?は、はい……親友、です」 みゆきの言葉に、スザクは自分の表情が硬くなるのを感じた。 『親友』。実に、便利な言葉だ。 『友達』という言葉では踏み込みにくい領域にも、『親友』なら踏み込める。 『友達』なら信じられない言葉も、『親友』なら信じてしまえる。 特に理由もないのだが、そういう感じが『する』、魔法の言葉。 だから、だからこそ、その裏切りは尋常ではない。 「……高良さん」 そしてスザクは、口にする。 後になったら、彼もおそらく何故あの時あんな言い方をしたのだろう、と思うだろう。 その場の感情、というのは思うとなかなかに恐ろしい。 「……君は、『親友』が大切な人を殺さないって信じられるかい?」 「……し、信じられます!」 みゆきは何を言うのか、と言わんばかりにすぐさま反論した。怒りこそ見えないが、どこか訝しげな様子だった。 「本当に?そうかな?」 しかし、スザクは止まらない。これも彼女を思ってのことのつもりだった。 「……こんな状況だ。何をやってもおかしくない。特にあの殺された子は、君たちの知り合いなんだろう?」 いくら日常を生きる少女でも、このような場所に来れば理性が吹き飛び精神的におかしくなりかねない。 冷静な判断力を失い、人を殺める可能性もある。 それどころか―――ルルーシュに利用されている可能性だってあるのだ。 『親友』、そんな言葉に惑わされる犠牲者をもう出したくない。 「……絶対なんてことはないんだ。覚悟は―――」 そこまで言って、スザクはみゆきが今にも泣き出しそうな顔をしているのにようやく気付いた。 さすがにまずかったか。わずかに罪悪感が湧く。しかし、撤回するつもりはなかった。 「……ごめん、そんなに困らせるつもりじゃなかった。……ただ、覚悟しておけってことを言いたかったんだ」 自分でも驚くくらいそっけなく謝罪し、みゆきから視線をそらす。 「……親友だと思っているのは、自分だけかもしれないんだから」 その言葉は、自分にしか聞こえないように呟いて。 少なくともスザクは、他人を好んで殺すつもりは全くない。 少し前の自分なら、殺人なんて間違った手段で願いを叶えるなんて間違っている、とV.V.に憤り、彼を倒そうとしていただろう。 しかし1年の歳月は、根本的な理想こそ変えなかったが、彼によりシビアな人間観と決意を与えた。 理想を行使するためには、多少の犠牲はやむをえない。 手段を間違っては意味がないことは分かっていても、時には間違った手段をとってでもなさなければならないことがある、と。 ……もし、ルルーシュがこの場所においてもギアスを弱者に使うのならば。 そして、他人を操り、自分のために利用し殺す―――シャーリーやユフィのように―――ならば。 ―――僕が、君をこの手で殺す。 許しは請いはしない。ルルーシュの間違った手段は、自分がこの手で終わらせる。 そして彼以外にも、弱者の心を操り利用する人間がいるならば、……殺すことも覚悟する必要がある。 ―――僕は君のような悪にはならない!絶対に、絶対にだ! その思考が己の理想と相反するものであるとは気づかずに、スザクは一人誓いを固める。 「……あ、あの……」 「……さあ、もうそろそろ行こうか。同じ場所にとどまるのは危ない」 そして不安そうな顔のみゆきに手を差し出す。 「危なくなったら僕が守るから。いいかな?」 「……は、はい」 少し不安そうな顔をしていた少女は、しかしそれでもスザクの手をとった。 ※ ―――どうすればいいのでしょうか…… みゆきは、自分を守ってくれると言った青年を、計りかねていた。 元より優秀で博識な彼女のこと、今の状況の理解は一般人にしては早かった。 しかしそれでも、未だにショックは拭えない。今も尚、ゆたかの首が脳内で繰り越しフラッシュバックし、倒れそうになる。吐き気もする。早く休みたい、というのが本音だった。 それを繋ぎ止めていたのは、他の知り合いに会いたいという強い願望。 『君は、『親友』が大切な人を殺さないって信じられるかい?』 先ほどのスザクの言葉が甦り、ありえません、と小さく呟く。 ありえない。そんなことはしない。絶対に。 そう力強く主張したかった。だが、スザクの表情に気圧され、言葉が出て来ずじまいだった。 正直に言うなら―――みゆきは、スザクが怖かった。 日本人と名乗った割に外見も服装も自分たちとはてんで違い、世界観も違うらしい少年。 少々愛想がないのが難点だが、考え方そのものはここから脱出したい、という自分と同じもので、みゆきを守るというその言葉に嘘偽りは感じられなかった。 しかし、スザクはどこか危うい。 親友のことを問い詰めて来た時の表情は、みゆきに質問とは別のことを聞いていた気がした。 『君の親友が人を殺したとして―――君は、彼女を許せるか?』 そんな、ことを。 そんなことを彼が口にした訳ではない。気のせいならいい。しかし――― 『親友だと思っているのは、自分だけかもしれないんだから』 スザクの言葉は、みゆきにちゃんと届いていた。 そして、その言葉が、心臓を揺さぶる。 そんなこと、ありません。 そう言い聞かせるが、心の中に残る一抹の不安。 もし、本当に自分だけだったら? 自分のことを萌え要素、などとよく分からない言葉で褒めてくれるこなたが、そしてかがみやつかさが、本当は自分に対して遠慮しているだけだとすれば? ―――違います、そんなこと…… とにかく休みたい。 こんなことを考えてしまうのは、きっと今精神的に参っているからだ。 ―――泉さん、つかささん、かがみさん、岩崎さん……無事でいて下さい。 無力なみゆきは、ただ仲間の無事を祈るのだった。 ここで、みゆきが知りえるはずがなく、スザクも未だ対処できずにいる事実がある。 それは、正義を遂行すべく進む白き騎士にかけられた一つのギアス。 『親友』が彼を救いたいあまりにかけた、後にフレイヤ被弾の引金となったはずの、 ――『生きろ』という絶対遵守の命令。 それが白き騎士、否白き悪魔に何をもたらすのか―――それはまだ、神以外誰にも分からない。 【一日目深夜/D-8 山道】 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュ】 [装備]なし [所持品]支給品一式、ランダム支給品2~3 [状態]健康、『生きろ』ギアス継続中 [思考・行動] 基本思考 一刻も早く元の世界に帰る 1 弱者は保護。ルルーシュなどの危険人物は殺すしか―――。 2 みゆきと行動する。みゆきの『親友』に不審 ※参戦時期はシャーリー死亡直後です。 ※オープニングのルルーシュを見て、ルルーシュが記憶を取り戻したと確信しました。 ※『生きろ』ギアスがかかっています。主にスザクが死を覚悟した時に発動し、生きるためにあらゆる行動を起こします。 【高良みゆき@らき☆すた(漫画)】 [装備]なし [所持品]支給品一式、ランダム支給品2~3 [状態]健康 [思考・行動] 基本思考 仲間に会う。皆で元の世界に帰りたい。 1 スザクと行動するが、不安 2 こなた達にわずかな疑念 時系列順で読む Back 深夜の狂気 Next 走れ、仮面ライダーBLACK! 少女の命が今危ない! 投下順で読む Back 深夜の狂気 Next 走れ、仮面ライダーBLACK! 少女の命が今危ない! 枢木スザク 047 スザク と 銃口 高良みゆき
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/283.html
没OP・1 没OP・2
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/9.html
関連ブログ @wikiのwikiモードでは #bf(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するブログ一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_161_ja.html たとえば、#bf(ゲーム)と入力すると以下のように表示されます。 #bf
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/159.html
仮面ライダーBLACKからの支給品 サタンサーベル 竜宮レナに支給 シャドームーンがビルゲニアから奪った世紀王専用の武器。 ビルテクター 瀬田宗次郎に支給 ゴルゴムの戦士、剣聖ビルゲニアの盾。 ライダーキックを弾き返すほど頑丈だったが、サタンサーベルには一撃で真っ二つにされた。
https://w.atwiki.jp/fullgenre/pages/250.html
下記サイトに全話あらすじ掲載 過コピペ@2ch ttp //kakopipe.blog38.fc2.com/blog-category-17.html
https://w.atwiki.jp/allrowa/pages/336.html
【作品名】 マルチジャンルバトルロワイアル 【名前】 恋 【性別・年齢・職業】 【外見】 【性格】 【口調】 【作品内での行動】 以下、オールジャンルバトルロワイアルでの特徴、動向など 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
https://w.atwiki.jp/chaosrowa/pages/16.html
テラカオスバトルロワイアル 一周目 一日目 二日目 三日目 四日目 エンディング テラカオスバトルロワイアル 二周目 カオスルート 一日目 テラカオスバトルロワイアル 二周目 ロウルート 一日目 一日目2 テラカオスバトルロワイアル 三週目 第一回放送までのSS テラカオスバトルロワイアル 四周目 一日目 二日目 セプテントリオン編 無人島編 テラカオスバトルロワイアル 五周目 一日目 二日目 エンディング テラカオスバトルロワイアル 六周目 一日目 一日目2 二日目 エンディング
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/4073.html
0話 バトルロワイアルツクール SUPER DANTE 「おい、起きろ」 …… 「起きろ!!」 「!!」 男の怒声で、俺ことレティアルは目を覚ました。 身体を起こすと、見知らぬ場所だった。 意識を失う直前まで男達に犯されていたあの地下室では無い。 四方を白い壁に囲まれた広いホールで、前方に高く作られた舞台が見える。 その舞台上には、灰色の猫獣人の少女、赤い身体の竜種、金髪で鎧姿の人間の男、スーツ姿の狼獣人の男、 黒髪の人間の少女が立っていた。 竜種がマイクらしき物を持っている事から先程の怒声はあの竜種のものか。 「やっと起きたか。おい、ちゃんと目を覚ませよ。これから大事な説明があるんだからな」 竜種の言う事に俺は余り耳を貸さず周囲を見渡していた。 獣人や人間、獣が大勢、見覚えのある顔もある。 「おう、レティアルじゃねーか。お前もここにいたのか」 「ケルカ……」 俺を犯した男達の一部の他に、その男達の後で俺を犯した白い狼獣人、ケルカもいた。 良く見ると首には黒い金属製と思われる首輪がはまっている。 いや、ここにいる全員に、つまり俺の首にもはまっている。 「静にしろ! ……まず自己紹介からしよう。俺はドラゴンボッスー」 ドラゴンボッスーと名乗った竜が、隣にいる猫の少女にマイクを渡す。 「私はテト」 「俺はゆきかず」 「俺は吉橋寛和。宜しく」 「岩岡朋佳です」 マイクを順に渡していき自己紹介が済んだ。 そしてマイクは再びドラゴンボッスーへ。 「今日お前ら55人に集まって貰ったのは、あるゲームをして貰うためだ。 そのゲームとは……バトルロワイアル。つまり『殺し合い』だ。お前らにはこれより殺し合いをして貰う! 最後の一人が決まるまでだ。反則は一切無い! 最後の一人のみが家に帰れるぞ!」 殺し合い。 最後の一人になるまで。 とんでもなく酔狂な事を考えるものだ。 「言っておくが冗談でも何でも無い。その証拠を見せてやる。 吉橋、ちょっと貸してくれるか」 「ほらよ」 ドラゴンボッスーは寛和から何やら小さなリモコンらしき物を受け取った。 「お前らの首には爆弾付きの首輪をはめさせて貰った。その首輪には強力な魔法や特殊能力を封印し、 更にお前らの生死をこちらに知らせる機能が備わっている。そして逃げようとしたり我々に刃向かったり、 首輪を無理に外そうとすれば、爆発する! どのような爆発か、実践してみせよう!」 ドラゴンボッスーがそう宣言した直後、舞台の裾から二人の黒い服の男に羽交いじめにされた少年が引き摺られてきた。 少年は何があったのかボロボロで、顔は酷く腫れ上がり股間の辺りが血塗れだ。 辛うじて息はあるようだった。 「愛餓夫。苦しかったろう、だがもう安心しろ。解放される時が来た」 そう言うとドラゴンボッスーはリモコンを少年の方へ向け、押した。 ピィーーーーバァン!! 短い電子音の直後に少年の首輪が爆発し、鮮血が噴き出した。 少年はがくりと項垂れ、動かなくなった。 首輪の威力は俺を含む全員に完全に証明された。 「と、こうなるぞ。こうなりたくないなら大人しく殺し合う事だ。 それではルールの説明と行こうか……岩岡、頼む」 「分かりました」 男二人が少年の死体を引き摺って行き、次に岩岡朋佳がルールの説明を始める。 「無人島のどこかにテレポートして頂き、殺し合って頂きます。 最後の一人が優勝となり家に帰れます。反則行為は基本的にありません。 ゲーム開始の際に渡すデイパックに支給品が入っていますのでそれを上手く使って下さい」 朝の4時頃にスタートし、8時、12時、16時、20時、0時の四時間毎にこちらから放送を流します。 その時刻までの新たな死者と、禁止エリアの発表です。禁止エリアに入っても首輪は作動します。 地図の外と上空100メートル以上も同じですよ。 制限時間は……最後の死者が出てから24時間死者が出なかった場合、生存者の首輪を全て爆破します。 つまり優勝者はありません、参加者が全滅しても同じです。 ……詳細はデイパックの中にルールの小冊子を入れるので各自確認して下さい。以上です」 「御苦労。それじゃあ、早速ゲームの開始だ。 我々を愉しませろ! 燃えさせろ! さあ、ゲームスタートだ!」 ドラゴンボッスーの宣言の直後。 床が輝き出した。 まばゆいばかりの光が俺を包み、浮遊感の後。 俺はまた見知らぬ場所にいた。 足元には黒いデイパック。 どうやらゲームは始まってしまったようだ。 全く、ついていない……。 ◆◆◆ 「……愛餓夫は私が殺したかったわ」 「まあそう言うなテトちゃん。あれだけやればもう気が済んだろ? チンコまで切り取っちまって……おっかねぇ」 「吉橋さんも去勢して貰ったらどうです? いっつも風俗ばかり行ってろくに仕事しないんですから」 「おいおいやめてくれよ朋佳ー! 仕事にもちゃんと精を出してるって!」 「うまくないんですよ」 「それはそうと、この殺し合い誰が勝つと思う?」 「うーんまだ予想出来ねぇなゆきかずさん。ところでドラゴンボッスーさんは、 因縁のある奴参加させたんだっけか」 「ああ……奴らには屈辱味わわされた。この殺し合いで苦しみ抜くと良い……」 【愛餓夫@自作キャラでバトルロワイアル 死亡】 【残り55人】 【ゲーム開始】 目次順 000:敗者の復活、死者の蘇生、蘇生のち再び死 GAME START レティアル 000:敗者の復活、死者の蘇生、蘇生のち再び死 GAME START ケルカ GAME START ドラゴンボッスー GAME START テト GAME START ゆきかず GAME START 吉橋寛和 GAME START 岩岡朋佳 GAME START 愛餓夫 GAME OVER
https://w.atwiki.jp/marurowa/pages/140.html
【名前】エルマー・C・アルバトロス 【出典】BACCANO! 【種族】人間 【性別】男性 【口調】一人称: 二人称・三人称: 【性格】 人を笑わせるため(と本人は思っている)にいろいろと冗談を言ったり、 ふざけたりするが、「嘘じゃない」と最初につけた場合は本当のことを言っているらしい。 ある仲間曰く「船に乗っていた錬金術師の中で一番奇妙な奴」。 【備考】 ハッピーエンドの為ならばどのような手段も厭わない『笑顔中毒者(スマイルジャンキー)』。 『Mr.ハッピーエンド』とも呼ばれる。 元はとある宗教団体で生贄となる為に育てられ、かつ虐待を受けてきた影響で、幸福という感情が分からなくなった。そのため不死者となった今では、自分の笑顔を信じるため、人に笑顔と幸せを望み続けている。聖人のようにも思えるが、善と悪の区別をせず、状況も心境も関係無く、相手に心からの笑顔を要求する様子は、むしろ悪魔に近い。 事実、エルマーの歪みを直接目の当たりにした仲間は彼を「純粋な悪」だと評している。 以下、マルチジャンルバトルロワイアルにおけるネタバレを含む 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。 エルマー・C・アルバトロスの本ロワにおける動向 初登場話 0016 笑顔 死亡話 0016 笑顔 登場話数 1話 スタンス 対主催 現在状況 一日目深夜で死亡 参戦時期 --- キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 野比のび太 友好 のび太くん 情報を交換 0016 笑顔 バラライカ 敵対 殺害される 0016 笑顔