約 7,508 件
https://w.atwiki.jp/kyoto-database/pages/197.html
寂光院 出典 井上光貞『日本浄土教成立史の研究』(山川出版社・1956)、『日本歴史地名大系』27(平凡社・1979)、京都府教育庁文化財保護課編『京都府の近世社寺建築』(京都府教育委員会・1983)ほか 概略 寂光院(じゃっこういん)は、京都市左京区大原?草生町にある天台宗?の尼寺。山号は清香山、本尊は地蔵菩薩?。寺伝では開基(創立者)を聖徳太子とする。平清盛の娘、建礼門院が平家滅亡後に隠棲した地として知られる。 歴史 推古天皇2年(594)に聖徳太子が父用明天皇の菩提を弔うために建立したとするが、無論当代史料にはみえず、伝説にすぎない。文治元年(1185)建礼門院平徳子がこの寂光院の傍らに庵をむすび、壇ノ浦で滅亡した平家一門と、子の安徳天皇の菩提を弔う日々を過ごした。建礼門院隠棲については、『平家物語』潅頂巻によると、文治元年(1185)5月1日に長楽寺?にて剃髪し「大原?山のおく、寂光院と申所こそ閑にさぶらへと申ければ」という女房のすすめに従い、9月に寂光院に庵を営んだことがみえる。その後、寂光院はいかなる変遷をたどったか史料にみえない。慶長8年(1603)に淀殿が父母兄弟の菩提を弔うために再興して、本堂も整備された。近江国守山の西郷氏の女子が尼となって以来、尼僧が代々住職を務める。平成12年(2000)5月9日、不審火により本堂付近から出火、木造の本堂は全焼した。本堂は平成17年(2005)6月になってようやく再建され、地蔵菩薩?は焼失したものをモデルに新たに作成。平成18年(2006)10月1日に新たに宝物殿が開館した。 伽藍 本堂 入母屋造、檜皮葺の本堂は、淀殿の命で片桐且元が慶長年間(1596~1615)に再興したものであったが、平成12年(2000)の不審火で焼失。この際、本尊の地蔵菩薩?立像も焼損し、堂内にあった建礼門院の張り子像(建礼門院の手紙や写経を使用して作ったものという)も焼失。旧本尊である地蔵菩薩?立像は、寛喜元年(1229)の作で、像高約2.5m。像内に3,000躯以上の地蔵菩薩?の小像ほか、多くの納入品を納めていた。火災によって本像は焼損したが、像内納入品は無事で、現在も「木造地蔵菩薩?立像(焼損)」の名称で、像内納入品ともども重要文化財に指定されている。なお、新本尊は美術院国宝修理所によって3年半をかけて制作されたもので、旧本尊を忠実に模している。 建礼門院大原西陵 寂光院の背後にある五輪塔で、高倉天皇の中宮である建礼門院平徳子の御陵。建保元年(1213)12月19日に没して、寂光院の後ろの山に墳墓が築かれたという。 文化財 国宝 なし 重要文化財(建造物) なし 重要文化財(美術工芸品) 木造地蔵菩薩?立像(焼損) 拝観情報 住所 京都市左京区大原草生町676 電話番号 075-744-2545 拝観時間 9:00~17:00(12月~2月9:00~16:30、正月三が日10:00~16:00) 拝観料 500円 アクセス 京都バス「大原」下車徒歩20分 駐車場 無料駐車場あり 主な行事 その他 京都検定出題 平成15年(2003)第1回京都検定3級出題 「平家滅亡後、出家した建礼門院が隠棲したと『平家物語』に記される大原の寺院はどこか。」 リンク 寂光院オフィシャル http //www.jakkoin.jp/ 寂光院 (京の古寺から)
https://w.atwiki.jp/yuyami/pages/62.html
白い遺書の噂 噂の種別:心霊現象 入手期間:8/3~8/6まで 検証期間:~8/11まで 入手キャラ:サンゴ 霊障:なし 点数:2点 入手条件:「花子さんのお墓の噂」「浮遊霊の噂」入手済。 入手方法 女子更衣室のおトイレ軍団の会話を「ユリィって本当にすごいよね」と言うまで立ち聞きて最後まで会話。 検証方法 (1) 出かける前に相談して サンゴで19 00以降に「踏切通り」へ。 19 00以降に踏切通りの「踏切地蔵」へ移動。 おトイレ軍団と会話「やってやる」を選択。 右へ移動し「踏切地蔵」を調べる。 踏切で「呪文を唱える」「ん、まてよ…?」を選択。 ※選択に時間がかかり過ぎると別の解決となる。 おトイレ軍団と最後まで会話。 散歩強制終了 相談して検証終了。 備考 踏切地蔵前でおトイレ軍団と話した後、地蔵を調べることも踏切に行くこともできなくなるバグがある。このバグが発生するとその日はそれ以上検証を進めることができない。 噂入手時におトイレ軍団と話したまま、つまり更衣室から出ずにシーンスキップして噂の検証を始めてしまうと、このバグが発生するものと思われる。 なお最後のおトイレ軍団との会話もできないバグがある(単にイワセユリと会話できる位置がシビアなだけかもしれないが)。こちらは会話を見ることができないものの、一日経過させて相談すれば噂を終了させることは可能。バグの発生条件は不明。
https://w.atwiki.jp/ritsuss/pages/634.html
小さい頃の話だった。 夏休みも終了間近で、私は暑さを払拭する為に澪と小川に行った。 40日程度の夏休み、この川は近場なので2人でよく来ている。 「2日ぶりだねー」 「2日ぶりたなー」 一昨日、バケツをひっくり返したような雨が降り、昨日も同様で遊べなかった。 母さんに氾濫の危険を提示されたが、昨日の夕方以降雨は落ち着いていて今日になるともう普通だった。 とは言っても、いつもより川の流れは激しく、流水域は広かったけど。 小さな魚は2日間どこにいたのか。普通に泳いでいた。 私は澪と一緒に、ゆっくり水の上を流れる葉っぱを歩いて追っかけていた。 そこで、あるものを見つけた。 「お地蔵様だ」 私が遠くを指差して言った。澪も目を凝らしてから同じ発言をする。 「雨で流れたのかな?」 私達はそれに近付く。 顔が無ければ、ただの石にしか見えなかった。 河原に放置されてるにも関わらず、全てを悟っている顔をしている。 「どこのお地蔵様だろうね」 私達は答えの出て来ない質問を数個声に出した。 私はお地蔵様の頭の下に両手を入れて起こした。 「持って帰ろうっ」 私は握り拳を作る。 「え、も、持って帰るの?」 当然だが澪は抵抗した。 「だって、こんなとこにあったら可哀想じゃんか」 ほら早く、と私は腰を屈めて持ち上げる体勢に入る。 澪も躊躇いつつも、地蔵を挟んで反対側で持ち上げようとする。 「せぇ…のっ」 2人で持つと結構軽く、私はのりのりで「いっちにっ、いっちにっ」と声を出して運んだ。 「お地蔵さん拾った!」 帰って、家の前に母さんを呼び出した。 澪がお地蔵様の横で休憩している。 「…これ、返さなくて良いの?」 母さんが問う。 「だって、流されてたんだもん」 正しくは、流された、だ。 「で、どうするの?」 「お庭に置いちゃダメ?」 私は飾るつもりでいた。 母さんは、は?と声を漏らす。 そして、少し考えてから言った。 「流されててもお地蔵様だからね?粗末に扱うと雷が落ちるわよ?」 雷、というフレーズで澪がびくっとした。 私はそれにも動じず。 「だいじょーぶっ。ちゃんとお供えするし、お祈りする!」 そう言うと、母さんは膝を折って、私と同じ高さに合わせる。 そして、小指を出して来た。 指きりげんまん、だ。 私も小指を出した。お互いに絡める。 「ゆーびきぃりげーんまーん、うっそついたら針千本のーますっ♪ っと」 母さんが心地良く歌って、小指を離した。 「澪ちゃんも、お祈りしてくれると嬉しいな」 1人より2人だし、と母さんは続ける。 澪は少々呆気に取られてから、「はい」と答えた。 その後、母さんがお地蔵様を運ぼうとするのを止めさせて、私が一人で隅っこに運んだ。 芝と土の混ざったような地面じゃ見栄えが悪く感じて、近くの公園から適当な台座代わりの石を取って来た。 更に小さな小皿を用意して、両手をぱんぱんと二度叩いた。 「りっちゃん、それはお正月にお願いする時だけだよ」 澪が横で突っ込んで来る。 「え、いーじゃんか。お願いなんだし」 「こういうお祈りは、なにももとめちゃダメなんだって」 「そうなの?」 何か貰えるハズだ、と思ってた私はがっかりして、もう1回、柏手を打たずに両手を合わせた。 「絶対何か貰えるハズ……」 澪に注意されるのは嫌なので、心の中でそう呟いた。 翌日、私は目が覚めて真っ先にリビングにやって来た。 「おはよっ」 母さんが既に起きていた。 「おはよう、律」 私は母さんの返事を聞きながら、庭に通じる窓の鍵を開ける。 「あら、何をするの?」 「お祈り!」 がらららっ、とドアを開ける。 蝉の声が一斉に耳に入って来た。 「起きてすぐの顔だとお地蔵さんに笑われるわよ?」 母さんが笑う。 自分の目を擦ると、目ヤニが付いている。 私は踵を返して、洗面所に行き顔を洗った。 母さんからOKを貰って、母さんの大きなサンダルで庭に出た。 「おはよう♪」 屈んで、お地蔵様に言ってから、両手を合わせた。 10秒くらい目を閉じて、無心になろうとした。 だが、母さんが私に声を掛けて来た。 「朝ご飯よ」 私は立ち上がり、部屋に戻った。 「おねえちゃん、あのお地蔵さんの前のお皿って何するの?」 遅れて起きて来ていた聡が、ウインナーを食べながら言う。 「あ。」 私は小皿の存在を忘れていた。 椅子から降りて、慌てて庭に出る。 そして小皿を持って、食卓に戻った。 お椀に盛られた白いご飯を箸で少しだけ摘んで、小皿に乗せる。 再び私は椅子から降りて、庭に出た。 その小皿を土台上のお地蔵様の前に置く。 「どうぞっ」 私は一言だけ言って、再三椅子に座った。 「お供え?」 母さんが目玉焼きの白身を切りながら聞いて来る。 私は当ててくれた事と、自分のしてる事に嬉しく思い、元気に「うん」と答えた。 太陽が暑く照らす頃合になると、澪がやって来た。 「おはよーございます」 玄関で母さんに一礼すると、母さんも「おはよう、澪ちゃん」と言う。 律儀に脱いだサンダルを揃えて、リビングにやって来る。 今日は私の家で宿題をやる予定だった。 リビングはクーラーが効いていて涼しい。 「あ、りっちゃん」 手提げカバンを机に置いてから澪が声を上げる。 「お地蔵様、どうなった?」 私は笑って、澪をドアの許まで連れて行く。 特に何があるわけでもなかったけど。 「私ね、お地蔵様の為に作ってきたの」 澪はカバンの許へ行き、中から赤い布を取り出した。 「ほら、お地蔵様ってこういうの付けてるでしょ?」 澪が手をぎゅっと握って、それに赤い布を被せる。 そうすると、それの役割が分かった。 「頭巾かぁ」 「うん♪あと、よだれかけみたいなのも…」 よく見ると、2枚赤い布があった。 「澪は優しいなー」 「そ、そんな事ないよぅ…」 ほんのり頬を赤らめる。 私はドアを開けて、もう一足のサンダルを出す。 「早速付けに行こう!」 「うんっ」 せっせとお地蔵様に布を取り付ける。 それから一歩下がって、眺めるとますますそれらしくなった。 「さっすが澪だなー」 私は感心した。そんな発想はなかった。 「でも、りっちゃんだってお供えしてるじゃない」 澪は気付いていた。少量のご飯が白い小皿に乗っている。 「えへへ、お腹空くと思ってさ」 「それじゃ、お祈りしよっか」 「うん」 私は本日2度目、澪は1度目のお祈りをした。 それから私達のお地蔵様は日を増すごとに凄くなった。 私は竹筒を見つけたので、お花を添えてお地蔵様の横に置いた。 澪は可愛い形の石があったのでお地蔵様の足元に置いた。 夕立が来た時は急いで傘で土台ごと濡れないように覆った。 それを踏まえて、お父さんの指導と監視の下で、トンカチ等を使って、雨除けを作った。 と、言ってもお地蔵様の左右と上だけを守るようにΠの形に木材を繋ぎ止めただけ。 それでも、多少大きさがあるので横殴りの雨じゃない限り前後からでもお地蔵様は濡れないようになっている。 数日経った。私と澪はどことなく清々しくなっていた。 実際、私は恐らく何も見返りを求めていなくなっていた。 ただ、お地蔵様への献身的行為が私を充実させていた。 「もはやお堂ね」 ある朝、私が相変わらず起きて顔洗ってすぐにお祈りしてる時に言った。 私は30秒程無心になってお祈りをしてから、母さんに言う。 「おどう?」 「奉られてる……えっと、神社の中にあるような状態だって事よ」 母さんがくすりと笑う。 聡が眠い目を擦りながらリビングにやって来た。 「それじゃ、朝ご飯にしましょう。律」 「はーい」 家に向かおうとした時、強い風が吹いた。 私は身を堪えて風を凌ぐ。 暫くして止み、お地蔵様を見ると小皿が土台の上から落ちていた。 「わすれてた」 私は小皿を取って、ドアの方へ駆けて行った。 「今日も澪ちゃんと遊ぶの?」 母さんが聞いて来る。 「うんっ、プールに行って来る!」 そろそろ夏休みも終わるので、泳ぎ修め、と言ったトコロだった。 「何度も言うけど、2人きりなんだから何かあったらすぐ周りの人呼びなさいよ?」 以前は私か澪の母さんがついていたのだが、私も澪も申し訳なく感じて"大丈夫"という事になっている。 第一、私の母さんは聡の面倒も見ないといけないし。 「大丈夫だってば」 梅干を一粒躊躇わずに口に入れ、酸っぱさに身悶えする。 「おねえちゃん、大丈夫?」 私の行為はいつもの事で、この心配もいつもの事だ。 「大丈夫大丈夫♪」 今日は、私はご飯を小皿に少しよそった後、梅干についてたシソをその上に置いた。 「ごちそーさまでした」 両手を合わせて言ってから、庭に出てお地蔵様に食事を与えた。 そのまま庭に干された水着を回収する。 びゅおっ、とまた風が強く吹いた。 私は背後からの強襲に耐え切れず、前屈みに一歩、二歩と歩かされた。 落ち着いてから、家に戻り袋に詰める。 少しのお金を持って、帽子を被らされて、母さんと聡に見送られつつ家を出た。 待ち合わせ場所は商店街の入口のポールの下だ。 案の定、うきうき気分で着ていた私は時計を見ると、圧倒的に早かった。 ポールに凭れ掛かって、朝見ていたニュース番組のイントロを口ずさむ。 私が来てから5分後に澪が駆け足でやって来た。 白いスカートの裾が靡いている。 「おは、よっ…はぁ…りっちゃん、はや、早いね…」 多分私を見掛けて走ってきたのだと思うと、少々悪い気がした。 「いやぁ、楽しみでさぁ」 あはは、と笑う。澪も合わせて笑ってくれた。 また、風が吹く。 澪が慌ててスカートを押さえる。 「今日は風が強いんだってさ」 澪が言う。ああ、確かニュースでも言ってた気がする。 「そっかー、んじゃあ帽子飛ばされないようにしないとなぁ」 私は目の上のツバを触って、深く被り込む。 気付けば澪が私をじっと見てる。口が半開きだ。 「何?」 「りっちゃん…帽子のツバを後ろに向けてみて?」 私は疑問に思いつつ、くるっと回転させる。 「……りっちゃんってそうしてると男の子っぽいね」 澪の唐突な発言にビックリする。 「そ、そう?」 「うん」 「ほれた?」 「うん、かっこいいよ」 多分意味が分かってないとだと思う。私も実際"ほれた"の意味は分からない。 "好きになる"くらいの意味でお互い受け止めているから、間違いじゃないかも。 「それじゃ行こっか」 澪が私の横に並ぶ。 そろそろプールが開放される時間だった。 プールの施設を出た時、時間は3時を回っていた。 「あーつっかれたー!」 2人で何をしていたんだ、と聞かれてもおかしくはなかった。 ただ、プールで遊んでただけだよ、という返事しかしないけど。 施設で売っていたアイスを買ったが、瞬く間に溶けていく。 「澪みたいに吸う方にしとけばよかったなぁ」 棒アイスの私は下から垂れてくるのを舐めながら言う。 「あはは、でもそっちの方が食べ応えあるよ?」 「そりゃそうなんだけどなぁ」 どうでもいいけど、今帽子のツバは前だ。 締まりを調節するアレが前だとむず痒かったから止めた。 商店街を通り抜け、澪の家の方角に2人で歩く。 この後、澪と2人でお地蔵様の"おどう"に飾るものを布で作る計画があった。 「どんなのつくろうか?」 澪が吸った後のゴミを、袋に入れる。 私は食べ終わった棒を咥えながら考える。 「うーん、そうだなぁ………」 棒の先端を噛み、棒をてこの原理で上下に動かす。 突如、大笑いした声が聞こえた。 「あははははははっ」 男子の声で、複数人いるようだ。 横の家を挟んだ向かいの通りから聞こえる。 「なんだろ?」 澪が少し上を見上げながら考える。 「行ってみよう」 私は少し澪と一緒に先の交差点を曲がって、見に行った。 この辺りは人通りのタイミングは様々だ。 同じ時間帯でも日にちが違えば人が来ない事もある。 ――生憎、そんな日だったらしい。 家挟んで逆側の道に来た私達の目には、殺風景な景色があった。 あれ?と首を傾げると、また笑い声が上がった。 どうやら、もう1つ曲がったトコロにいるらしい。 私はまた走った。 角を曲がろうとすると、そこに男子の集まりはあった。 慌てて曲がるのを止めて、壁に隠れる。 こっそりと様子を見ると、女の子が一人。 男子がその子を囲んでいた。 「…いじめ、かなぁ」 私と同じように見ている澪がぽつりと言う。 私も同じ事を考えていた。 「ぶつかって来たのはそっちだろ?」 少し体格のいい男の子が女の子に言う。 「だ、だからごめんなさいって……」 黒いセミロングの女の子はどことなく澪に似ていた。 つり目じゃなくて少し瞼を重そうにしている目だ。 どうやら暴力こそ振るっていないようだが、やはりイジメらしい。 私は勇んで、女の子を助けに行こうとする。 「え、り、りっちゃん。オトナの人呼んだ方が…」 澪が私を止めようとする。 「澪はここにいて。大丈夫だって、ケンカはしないから」 「う、うん……でもりっちゃん女の子だから…」 澪が心配してくれてるのが嬉しい。 「大丈夫だって、ほら」 私はツバを後ろに向ける。 澪に水着の入った袋を預ける。 「澪が男の子に見える、って言ってくれたからな。大丈夫だよ」 Vサインを作って笑ってから、私は角を曲がった。 曲がる時に澪が「がんばって」って言ったのは聞こえている。 「おい、やめろよなっ!」 私は囲んだ男子の隙間を掻い潜って、女の子の前に立つ。 「誰だ?」 「だれでもいーだろ。謝ってたじゃんか、許してあげなよ」 男子の一人が道を指差す。私が来た方の逆を。 「コイツがぶつかってきたせいでアイスが落ちたんだよ」 指差す先には、もはや液体になった白いアイスがあった。 「だ、だからごめんなさいって…」 女の子が声を上げる。 「謝ったらいーってもんじゃないだろー」 男子の異様な笑いが私のカンに触る。 ポケットから財布を取り出して、200円地面に投げつける。 「ほら、べんしょーするから。これでいいだろ」 私は女の子の手を取って、来た道を戻ろうとする。 しかし、男子のまた別の一人が前に立ち塞がる。 「渡すのならちゃんと渡せよ」 「渡しただろ。拾ったらいーじゃん」 何で手渡さないといけないんだ、と私は思う。 「生意気だな」 胸倉を掴んで来た。 「はなせ」 私は睨みを利かせる。 しかしソイツは何とも思わないようで。 「誰か知らないけど、生意気なやつが俺は嫌いなんだ」 知らないって。 気付けば、空いた手をグーにして振り被っていた。 殴られるっ!、と私は防御の体勢を取った。 女の子がぐっ、と目を瞑る。 その時、風が吹いた。 「うおぷっ」 ソイツの顔に何かが被さった。 ソイツは少しよろめく。囲った男子の枠に隙間が出来た。 「走れっ」 私は女子の手をしっかりと握って、その隙間から抜け出した。 私は通り抜ける時に、胸倉を掴んだソイツに一発蹴りをかまして抜けていった。 「りっちゃん!」 角を曲がってから、澪が声を掛けて来た。 「澪も走れ!」 流石に2人とも走らせる事は出来ないので澪には声だけ掛ける。 予想していたようで、澪は一生懸命私の横に並んで走った。 「ぜぇ、はぁ…はっ……」 3人で肩を上下させる。 澪の家の前にいた。 「だ、大丈夫…?」 澪は連れて来た女の子に声を掛けた。 「はぁ…あ、…ありがとう、ござい、ます…」 「…帰れる?」 息が整ってきた。 「あ、はい…、大丈夫、です」 しっかりした子だな。と思った。ますます澪に似ている気がする。 「その、名前、は……」 心もとなく、聞かれた。 「名無しのゴンベー」 私は言った。 学校の先生が、名無しのプリントにはそう書いてたのを思い出した。 「は?」 「次、会った時は名前を言うよ」 「は、はぁ……」 私は彼女を急かして帰らせた。 「りっちゃんってやっぱりかっこいいね」 「そんな事ないよ。名前言うのも恥ずかしかっただけだし」 「ふーん」 澪に預けてた袋を思い出し、受け取った。 「じゃ、作ろっか」 澪が家の扉を開ける。 「え?」 「お地蔵様、忘れちゃった?」 「あっ、ああ」 忘れてた。 私は澪の家に入ろうとする。 ………あれ? 記憶の片隅に何かが引っ掛かる。お地蔵様? 足を止めて、思いっ切り頭を回した。 そして私は澪に謝って、家に帰った。 私は家に入らずに庭に行く。 「あら、お帰り」 母さんがリビングで昼寝をしていた。 「あら、…お堂、倒れちゃったのね」 Πの形に作った仕切りは風で倒されていた。 それだけでなく、何かがおかしかった。 聡も目を覚ましてやって来る。 「頭の布、無くなっちゃってるね」 !! 聡の発言で気付いた。 頭巾が無くなっている。 庭中を急いで探すも見当たらなかった。 「助けてくれたんだ」 私は結論を出した。 殴られそうになった時、男子の顔に被さったモノが頭の中ではっきりした。 赤い、布だった。 「お母さん!お地蔵様の頭巾が!」 私は興奮して、さっきあった事を言おうとする。 「あらあら、折角澪ちゃんが作ってくれたのにねぇ」 しかし、母さんは"なくなった"という事実に顔を困らせていた。 「違うよ!」 私は声を荒げて、さっきあった事を言った。 「… そう。それは良かったわね」 「うんっ」 私は倒れた仕切りを立て直す。 そして合掌する。 「ありがとう」 それだけ言う。 「それじゃ、聡、律と買い物行って来てくれる?」 母さんが財布を持ち出している。 「うん、いいよ」 「カレーにするから、ルーと人参と……」 私も聡も目を輝かせる。 母さんは悪戯っぽく笑う。 「あと、澪ちゃんの作った赤い布を見つけて来てね♪」 よく考えたら、風が吹く環境で見つかるハズはなかった。 しかし、私には必ず見つかるという確信めいた何かがあった。 「うんっ!」 私は適当なお金を受け取って、聡と一緒に家を出た。 出展 【けいおん!】田井中律は向日葵可愛い59【ドラム】 このSSの感想をどうぞ 名前 コメント すべてのコメントを見る お地蔵という所にユーモアが感じられまたあったまる話だ -- (聡の後輩) 2011-01-01 17 02 42
https://w.atwiki.jp/shuinn/pages/1414.html
明星院 広島県広島市東区、明星院の御朱印です。 「千手観世音菩薩」です。 広島新四国八十八ヶ所霊場第62番の御朱印「千手観世音」です。 「子育て地蔵尊」の御朱印になります。中国地蔵霊場第11番札所です。 広島二葉山山麓七福神の「毘沙門天」です。 千手観音の御姿御朱印「蓮華王」です。 弘法大師の御姿御朱印「遍照金剛」です。 地蔵菩薩の御姿御朱印「六道能化」です。 阿弥陀如来の御姿御朱印「無量寿」です。 不動明王の御姿御朱印「阿遮羅」です。 薬師如来の御姿御朱印「瑠璃光」です。 毘沙門天の御姿御朱印「多聞吉祥」です。 ★住所 広島県広島市東区二葉の里2-6-25 -
https://w.atwiki.jp/gods/pages/33493.html
クビツギジゾウ(首つぎ地蔵) 日本の民間信仰における地蔵の一。 解雇回避の願いのため祀られる。
https://w.atwiki.jp/shuinn/pages/3733.html
浄禅寺 京都府京都市南区、京の六地蔵の1つ浄禅寺の御朱印「鳥羽地蔵尊」です。 ★住所 京都府京都市南区上鳥羽岩ノ本町93 -
https://w.atwiki.jp/sw_takamori/pages/47.html
用語 作品や世界設定における用語のまとめ。 ________________________________ 紫阿童子祭事 高見神社に古くより伝わる祭事、及び神事。 学園七不思議 高杜学園で密かに語られる七不思議。 そのひとつが「学園長の正体」。 月刊観光玄人 旅行誌。マイナー都市を特集する記事が掲載されていた。 →月刊観光玄人 逆さ地蔵 高杜台の手前にある古い地蔵。工事による移転後、勝手に向きを変えるという怪現象を起こした。 「…ま、あの辺、遺跡も多いしね。その、開発開発じゃ、地蔵さんも、そっぽを向く、と。」 国会後の首相談話 市立浜中学校 市内の中学校。生徒の素行不良が問題化している。 通称『浜中』
https://w.atwiki.jp/gods/pages/49688.html
バケジゾウ(化け地蔵) 日本の民話に登場する妖怪。 妖怪化した地蔵の一。
https://w.atwiki.jp/gods/pages/85899.html
キモンジゾウ(鬼門地蔵) 仏教のジゾウボサツ(地蔵菩薩)の一。 愛知県半田市亀崎地区で信仰される。
https://w.atwiki.jp/todouhukenbatorowa/pages/25.html
編集お待ちしております。 色白概念 + ... 色白な甘いマスクの背の高いヲタク 佐渡ファンネルを使う (曇りの日が多く、漫画家も多いうえに背が高い人が多い) 暗躍タイプ概念 + ... 佐渡ちゃんの裏に隠れて暗躍するタイプ 皆が新潟だと思って接していたのは実は佐渡だったみたいな。 米の銃弾を放ってくる。 上杉謙信パワーも使える もしかしたらこんなバトロワ新潟 + ... 昔は米の生産量日本一に誇りを持っていた。けれど、北海道に抜かれたことで逆恨み。 富山を洗脳して、北海道を毒殺させる。 新潟県の異能概念 回復&道具系異能『霊剣・布都御魂(ふつのみたま)』 + ... 由来は新潟県彌彦神社の逸話より 彌彦神社の御祭神である天香山命は天孫降臨に供奉して天より降られ、紀伊国熊野神邑に住んでいる頃、御東征途上の神武天皇を始め皇軍将士は、熊野荒坂津にて敵の毒気により昏睡に陥っていた この危機を救うべく、天照大御神と武甕槌命は天香山命に布都御魂を神武天皇に献ずるよう夢の中でお告げをくだし、夢告に従い天香山命が昏睡している神武天皇に布都御魂を献上したところ、霊剣の威力によって神武天皇を始め皇軍将士は忽ち昏睡から覚醒し、敵を撃破したという 『霊剣・布都御魂』はその逸話にでてくる布都御魂を手元に呼び寄せる異能で、持っているだけでも邪気・毒気・病気の類は一切通じなくなり、失われていた活力を取り戻す効果がある 天に掲げれば、剣からの威光がほとばしり、広範囲の毒気を打ち消す 霊剣としても普通に使える 召喚系『賽の河原の石地蔵』 + ... 由来は新潟県佐渡市願にある賽の河原 佐渡ヶ島にある賽の河原は冥土との境で幼くしてなくなった子供達の霊が集まる場所とされており、その海食洞穴には「地蔵菩薩」を中心に無数の石地蔵が静かに並んでいる 『賽の河原の石地蔵』は名前通り、賽の河原にて祀られている無数の石地蔵を呼び寄せる