約 412,068 件
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3182.html
04◆急曲直下(後) 鋭い痛み、すら感じないほどの、ルール能力による斬撃。何でも真っ二つにする一刀両断の日本刀。 そんなの卑怯だ、と紆余曲折は心中で愚痴って、でも痛みを感じないおかげか思考は妙にクリーンだった。 逃げられない。 ということが、ほぼ確定しつつあった。 なら生き残るために、紆余曲折はどうすればいいのか。考える、考える、考えて――答えを導こうとする。 (僕のルール能力。屋上駐車場の地形。相手の戦法。僕の体力。どうすべき? くそ……っ、そんなの考えてる暇がない! 走らないと――殺さ、れる!) ひた走る紆余曲折の元に、エスカレーターゾーンが見えてくる。 やった、あそこは。 平らな広い世界、屋上駐車場の中で唯一、紆余曲折が隠れられる場所。 もう役に立たないデイパックを放り投げて、エスカレーターゾーンと書かれた建物の裏に回り込む。 当然イノシシに乗った一刀両断も追ってくるが、 「へえ」 屋上にある建物には、上に登るハシゴがついてるのが定石だ。 紆余曲折は壁から伸びるハシゴに掴まって、上へ駆け上げろうとする。 一刀両断は相手の機転に感心しながらもすぐさま日本刀で斬りつけようとする、 も、その斬撃を《迂回させられている》間に、紆余曲折が射程範囲外まで登りきる。 4秒――ってとこだな。 ここまでの攻撃を冷静に計り、一刀両断はそう推測した。 紆余曲折が攻撃を迂回させられるのは、4秒。 「はぁ、っ……どう、だ。これでイノシシじゃ追ってこれないよ」 「でもハシゴは一か所だけだぜ。お前はもう、降りれない」 高さ5メートルほどの建物の上まで登り切り、虚勢を張る紆余曲折に、一刀両断は的確なツッコミを入れる。 しかし紆余曲折はいったん目をそらすと、「そうだった、くそ」と、少し演技臭い驚きの表情を浮かべた。 何だ? その疑問は一度、下からの甘ったるい声で打ち切られる。 「ねーいっとうりょうだんー、うちそろそろ戻ってもいいー? 疲れたにぃ」 「うお!? 顔だけ人間に戻んなよ急に! びっくりしたじゃねえか……。まあいい、いったん戻る。けど、ハシゴを登ったらまた乗せてもらうぜ」 「もー、しょーがないにぃ。豚の生姜焼きも追加だにぃ?」 「はいはい。安く付けといてやるよ。おい、登るぜ」 ずいぶんと食い意地が張ったイノシシが、いったん人間体に戻る。 何のイリュージョンか服は再生している。さすが全年齢板。 紆余曲折がほっとするのも束の間、一刀両断と猪突猛進の二人はハシゴを登ってくる。 5メートルはかなり高い。 ここから飛び降りて逃げるのは、一般的な男子高校生である紆余曲折にはちょっと無理があった。 (……作戦は、いま、考えついた。でも上手くいくか分からない) 紆余曲折は、覚悟を決めなければならなかった。 唯一思いついた作戦は、相当な危険を伴うもの。 しかも成功確率はおよそ50パーセント。失敗すれば、自分は確実に死ぬものだった。 いや――言ってしまえば、覚悟を決めるのが遅すぎた。 突然の奇襲だったなんて言い訳は通じない。 どのみち殺し合いの場にいる時点で、いつかこういう展開になるかもしれないことは想像できた。 いまのこれは。それがちょっと早く来ただけで。 どれだけ迂回しても逃れようのないものだって、最初から分かっていたはずで。 「《超・猪突猛進……イノシシ変化》だにぃ」 「さあ紆余曲折、最終局面だぜ。お前が死ぬか、お前が死ぬかだ」 「ちっとも嬉しくない選択肢ですね」 再びイノシシとなった猪突猛進と、それに跨る一刀両断。 対して紆余曲折は、普通のビルの屋上くらいまで狭くなった敷地の端に立ち、背水の陣を取る。 「まだ、僕はあきらめない。こんなとこで死ぬのなんてごめんだ。だから、逃げ切ります」 「あたしもこんなところで死ぬわけにはいかねえんだよ。なんたって、あたしには夢があるからな。 お前には夢があるか? 自分の命より大切な夢が。……なんて、高校生のガキに聞くことじゃあねえか」 号令の代わりに、日本刀をひゅっと振る。 イノシシの猪突猛進が始まる。あくまで一刀両断の足として、紆余曲折からは体一つぶん逸れた軌道で。 ずんずんと迫ってくるそれを――真横に走り始めることで、回避する。 当然イノシシも急ブレーキの後に曲がり、紆余曲折を追う……建物の端と紆余曲折、そしてイノシシが、横一線に並ぶ。 (やっぱりだ。何を考えてる、こいつ……?) イノシシの上で日本刀を構える一刀両断が、少し妙な空気を感じ取る。 今までとは違い、紆余曲折が明らかに目的意識を持って逃げているのだ。 (足に迷いがない。でも特に新しいことをしているようには見えない……デイパックを捨てた分だけ、 ほんの少しスピードは上がってるみたいだが) だったらあたしたちもスピードを上げるだけの話だ。 ぽん、ぽんと猪突猛進の頭を叩けば、意志を受け取ったイノシシは加速、紆余曲折との距離をさらに縮めていく。 時速45km。には届かないものの、 あっという間に一刀両断の刀は、紆余曲折を仕留められる範囲にまでたどり着く――そこで、気づく。 「あ……おま、え、……まさか」 「ええ」 紆余曲折はもう、逃げる気なんてなかったのだ。 背水の陣からこうして、真横に逃げた時点で。次に曲がる方向には、すでにイノシシがいることになってしまう。 もし曲がったら、イノシシに飛び込みに行くことになる。そんなの……、 「人身事故の原因第一位は、やっぱり飛び込みですよね……!」 「てめ、え……!!」 自ら死ににいくようなもので。 自分から死線に飛び込むことで、《わざと軌道を曲げに行く》、ということで。 一刀両断が刀を振り下ろすと同時に、紆余曲折はイノシシの真ん前に飛び出して――ルール能力を、使う。 「《死に急がば回れ》――!!」 でも、《攻撃を4秒間迂回させることが出来る》。このルール能力では、曲げる方向は、選べない。 だから、賭けだった。天国か地獄かの、50パーセントの賭け。 右に曲がるなら何の意味もなく――作戦は失敗して紆余曲折は死に。 左なら、イノシシと一刀両断は勢いよく端から落ちていき、5メートル下の屋上駐車場に激突――、 コンクリートにこのスピードでぶつかったら、イノシシも人間もただでは済まない。 三人の運命は、偶然に委ねられた。 そして。 猪突猛進の、イノシシの体が、目に見えない力に弾きとばされるように、 空を飛んだ。 【猪突猛進:死亡――残り十五名】 「殺せ」 「……」 「あたしたちの負けだ。こいつが死んで……あたし一人じゃお前にこれ以上の攻撃はできない。 刀も手放しちまったしな。けっこう飛んでたから――今頃下か。誰かに刺さってたら御の字だな。 お前、生き残りたいんだろ? 最後の一人になりたいんだろ……だったら、あたしは殺した方が、いいぜ。ははっ」 ポニーテールは、ほどけていた。だがそれ以外には、あまり傷はない。 一刀両断の状態は、勢いよく5メートルの高さから落ちたにしては奇跡といってよかった。 もちろん本当は、そんな奇跡は起こっていない。実際には一刀両断は、助けられたのだ。 一緒に落ちて行った猪突猛進。 全身に打撲、とくに頭を強く何回も打ち付けたらしい彼女に、 やさしく抱きかかえられるようにして、一刀両断は寝転がっている。日本刀は、どこかに飛んで行ってしまった。 「なんたってあたしは、こんなバカみてぇにあたしを守ってくれた、 同盟組んでるってだけで命張ってくれたこいつを――利用する気まんまんだったんだからよ。 生かしてもいいことなんてない、ぜ。あー、まだ肺にきてるわ。おい……なんとか言えよ、お前。なぁ、泣くなよ」 「泣いて、ないです、よ……泣い、て、なんか」 一方、そんな一刀両断を見下ろすように立ち尽くしている紆余曲折はといえば、ひどい顔をしていた。 この世の地獄を見たかのような顔、にふさわしいくらい、青ざめて目を見開いて、そして、泣いていた。 覚悟を。 生き残るために人を傷つける覚悟を決めたとはいえ、こうなるとまでは想定していなかった。 目の前で人が死んでいて、それをやったのは自分自身で。 生きている人間から、殺してくれって言われて、この実験のルールは、これを肯定している。 それが、現実。紛れもない、今ここで起こっていること、だなんて。 紆余曲折が受け止めるには――あまりにも、重すぎた。 「う、えぇっ」 「ははは、落ち着けって。死んだ奴は戻ってこねえよ」 ここに来てから何も食べてなかったのが幸いして、胃の中身は吐かずに済んだ。 それでも、胃液のような酸っぱい汁が逆流して口から垂れ――尾を引いて地に染みを作る。 やっぱり僕は、人を殺せるような人間じゃないんだな。 異常な気持ち悪さに膝をつきながら、紆余曲折はそう確信して。 だから、一刀両断に、言った。 「……あなた、は、……殺さない」 「あぁん?」 「分かったんだ。僕は、僕には、……この殺し合いを生き残れるような力は、無い。 ここであなたを殺したら、僕はひとりで生きてかなくちゃいけない。そんなの無理だ。もう心が折れそうなのに。 そんなことが出来るだなんて、僕は楽観視してたんだ……」 「出来ると思うけどな、あたしは。あたしをここまで追い込んだお前が、そんなことを言うんじゃねえよ」 「でも、それは偶然だ……!」 絞り出すような、声。 「偶然、僕の運が、良かっただけなんだ。それだけのことで、人が死んだ」 「そんなんあたしも、分かってるよ。その上で言ってる。偶然でもなんでも、お前は人を殺せたんだよ、紆余曲折。 殺せたんだ。返り討ちに出来たんだ。生き延びる力があったから、出来たことだろ」 「……完全にじゃない。まだあなたは生きてる」 「まあな。……あたしはまだ、生きれるだろうな、確かに。 でもあたしはさ、潔い奴が好きなんだ。だからお前は潔く勝ちを認めて――敗者のあたしを、殺す義務がある」 「それは、あなたの勝手な自分ルールだ。 僕が従わなきゃいけないのは、あの紙に書いてあることと、ルール能力だけ……そう、でしょう」 「否定はしない」 でも。そう言ってお前は、あたしを殺さないための論理を並べてるだけだろ? 一刀両断はそう続けようとして、しかし言葉を飲み込んだ。少し、場の空気が、変わったからだ。 「……だったら」 この短時間で。自分と会話していた紆余曲折の目が、光を取り戻していた。 息はまだ上がったまま。指先も震えたまま。体幹もふらついたまま――それでも目だけは、生きていた。 (こいつ。自分にのしかかってる重圧を……精神への攻撃だと考えて、《迂回》させてやがるのか) 4秒間。紆余曲折はそれだけの間、冷静になることができた。 そして考え付いたのは、生き残るための最善策。重くのしかかる後悔さえ無視して、一刀両断に語りかける言葉。 「だったら、僕は、あなたを、使う。一刀両断さん、あなたは。 これから死ぬまで、僕と一緒に生き延びて――僕を守れ。そしたら僕が、殺してあげます」 ふ、と消える目の輝き。《迂回》させた重圧が一気にのしかかり、紆余曲折は倒れた。 糸の切れた人形のように倒れた背中から、じわりと血がにじんでいるのが見える。手当をしなければ、まずいだろう。 「……はっ、死ぬまで一緒にいろだってよ。初対面の人間に言う言葉じゃねーぜそれ。 プロポーズかよ」 完全に死ぬ心づもりで手足を投げ出していた一刀両断は、身体の内部にきてる痛みに耐えながら立ち上がる。 紆余曲折を抱き上げて、背中に背負った。 少しごき、ごきと肩や腕を鳴らす……まだいける。刀さえ手に戻れば、さっきと同じように戦える。 軟弱な草食系男子をひとり守りきるくらい、ぜんぜん余裕のよっちゃんだ。 「わりぃね、猪突猛進。あたしはどうやら、こいつに捕まっちまったみたいだ。墓には肉を供えといてやるから、 ちょっとそこで眠っててくれ」 死体を一瞥すると、前に進む。 強く、正しく、潔く。 一刀両断は紆余曲折の下に付き――彼の盾になることを、こうして誓ったのだった。 【C-2/屋上駐車場】 【紆余曲折/男子高校生】 【状態】背中に裂傷、昏睡 【装備】なし 【持ち物】なし 【ルール能力】攻撃を4秒間迂回させることができる 【スタンス】生き残る 【一刀両断/ポニテの女】 【状態】軽傷 【装備】なし 【持ち物】なし 【ルール能力】持った刀はすべてを真っ二つにする 【スタンス】紆余曲折の盾 急曲直下(前) 前のお話 次のお話 曇天霹靂 前のお話 四字熟語 次のお話 都市伝説 紆余曲折 手を繋ぐ 一刀両断 手を繋ぐ 猪突猛進 実験終了 用語解説 【猪突猛進】 目標や指針などに向かって突き進むことや、前後のことを考えずに相手にぶつかっていくこと……など、 あまりいい意味では使われない四字熟語。 四字熟語ロワにおいては、どこかの田舎から連れてこられた訛りのある肉食系女子。 わりと四字熟語通りにあまり物を考えない彼女は、ちゃっちゃと殺し合いに乗って、 最初に出会った一刀両断と同盟を組んだりしていた。好物は肉のようだ。 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3559.html
19◇酒二無二 前方から飛来してきていたそれは、娯楽施設の照明の光を受けて輝いていた。 きらきらと、ぎらぎらと。 宝石のように乱反射する光はとても美しくて、殺人劇には似合わない。 ひとつ。 反射するガラス片が、血まみれになった軽妙洒脱の姿を鏡のように映した。 歪んだ波のようになった口から赤い液体が垂れているその顔は、 自分で見ても驚くほどに悲劇的に笑っている。 (はは、ははは。こんなときでも僕は笑うのか) 軽妙洒脱はそれを見て、客観的な感想を心の中で呟いた。 けして笑いたい気分じゃない、でも笑うしかないような、そんな状態であることは確かだったが、 やっぱり自分はへらへら笑っているのが似合うのだなあと今さらながら感じる。 ――こんな状況で笑う自分が、許せないのか、辛いのか、面白いのか、もう分からない。 感情は液体で、それを貯める容器があると、 そう誰かが言うのなら、軽妙洒脱のそれは壊れていた。氾濫を超えて決壊していた。 今はただ、前を見据えながら笑って、 十メートルほど先から自分を殺そうとしている男に対して一発殴ることだけを考えている。 理由なんてものはない。 溢れた感情を誰かにぶつけなければ、軽妙洒脱はおさまらなかった。 それは酷いんじゃないか、って? じゃあこうしよう。理由が無いなら作ればいい。 でっちあげて、適当な理由をつけるのであれば、 勇気凛々――自分を傷つけながら傷ついていた少女に対して、軽妙洒脱は何も感じていなかったわけじゃない。 彼女が正しすぎるほどに狂っているのも。 そして目の前の男がそれを知っていて遊んでいることも、彼には感覚的に分かった。 きっと、許せなかったのだ。 誰かを堕落させながらそれを止めずに、自分は高みの見物を決めていた酒々落々が、彼は許せなかった。 だから、彼はただでは死ねなかった。 例え《彼を狙って落ちてきた》ガラス片が、その身を何の容赦もなく貫いたとしても。 ◇◇◇◇ どざあ、と。 娯楽施設の床に散らばったガラス片の音が、攻撃の結果を酒々落々に知らせていた。 「なんだ、避けねぇのか」 始まるかと思った戦いのあっけない終わりを観測し、酒々落々は小さく悪態をつく。 軽妙洒脱は、降り注ぐガラス片に対してまったく回避行動を取らなかった。 一歩すら回避行動を取らず、ただあるがままを受け入れたのだ。 頭、顔、肩から始まり、軽妙洒脱の身体の前面には沢山のガラス片が刺さっている。 つつ……と体中から流れ始める血、無言のまま立ち尽くす軽妙洒脱。 誰が見ても軽妙洒脱が生きているとは考えないだろう。 勝負あり、だった。 「つまらねえ。せっかくルール能力まで使ってやったのによ」 酒々落々は軽妙洒脱から目を離して、彼のそばで倒れている勇気凛々を回収しようと歩き出す。 さっきの攻撃には巧みなまでに計算された《落》のルール能力が使われていた。 《落》――《投げたものを、自らの望む場所に落とす》。 二階から勇気凛々を一望千里のもとに《落とした》のもこの能力だ。 先ほど投げられた二つの酒瓶は、この能力によって片方がもう片方の酒瓶に向かって《落ちる》ように設定されており、 片方は軽妙洒脱に向かって《落ちる》ように設定されていた。 ゆえに、《まず空中で二つの酒瓶がぶつかり――その破片の半分が軽妙洒脱を狙う》、という攻撃となる。 避けようと考えるうえでこれは非常に難しい攻撃だ。 半分はランダムで、半分は自分を狙ってくるのにもかかわらず、ガラス片の見た目はどれも同じなのだから。 遊びで考えたにしては会心の出来のこの技、 酒々落々としては軽妙洒脱がどう対処してくるか楽しみな部分もあった。 しかし相手は避けようとさえしなかった。 立ち上がるところまでで軽妙洒脱の身体は限界を迎えていて、 あと一回の攻撃で沈むだけだったということらしい。 奥の手を隠していたのは酒々落々のほうだったが……それにしたって、拍子抜けだ。 「ま、しかたねぇわな。無理なもんは無理だったってこった。 むしろ長引かなくてよかった、感謝するぜ。戦闘ってのも楽しいが、酒はまだ一本残ってるしよ」 気持ちを切り替えて、酒々落々はデイパックから最後の酒瓶を取り出してちょびりと飲む。 《酒》の方のルール能力、《アルコールを操る》に酒を使うにはラッパ飲みしないといけないが、 酒々落々としては本来ラッパ飲みは愚の愚であって、酒はゆっくり飲むものだ。 単純にその方がおいしい。 飲みながら勇気凛々の傍まで歩き、少女の脳に送っていた《酒の霧》を発散させる。 一度体から出した《酒の霧》は回収が効かず、こうやって発散させるしかない。 再利用できたら便利すぎるから納得ではあるが、あまり味わえないまま空中に霧散していく《酒の霧》を見るのは、 外道を自覚している酒々落々にとっても寂しいものがあった。 心のどこかが、また乾いてしまう。 思わず下を向く。酒を抜かれていくらか表情を和らがせ、すやすやと眠る勇気凛々は、 そんな酒々落々の心の乾きを満たす存在だった。 もっとこの娘を堕落させて、味わって、ねぶって、自分の楽しみのために利用しよう。 改めてそう決意した酒々落々は少女を抱きかかえようとして―― 「《軽い》よ、酒々落々」 すぐ近くで立ち往生していた軽妙洒脱に、服の袖を掴まれた。 「……てめぇ」 「《軽い》んだよ。君は。 人や命をもてあそぶようなことしか出来ない君の攻撃は。《軽い》。それじゃ、僕を殺すことはできない」 「なんで動ける。軽いだと? 致命傷だったはずだ。どうやって……まさか」 「ああ。そのまさかだ」 一発。 軽妙洒脱の拳が空を切り裂きながら酒々落々の右頬を捕らえた。 先の攻撃でガラス辺が刺さったままの拳での一発は、酒々落々の頬を比喩どおりに切り裂く。 そのまま振りぬかれた一撃は、酒々落々をぐらつかせ――殴り飛ばした! 「ぐ、はァっ!!」 「僕のルール能力も”二つ”あるんだよ、酒々落々。 最初に使ったのは《洒脱》で――今使っているのは《軽妙》のほうさ。 といってもどちらも大したものじゃない。とくに《軽妙》のほうは、使う気すらなかった。 他人には使えないし、自分に使ってもどうせ状況は好転しないんだから、 これを使うくらいなら潔く死んだほうがいいって考えていた。千里ちゃんに会うまではね」 投げ飛ばされたドラム缶のように、酒々落々の体躯がごろごろと二メートルほど転がった。 失策だった。ここは殺し合いの場。 正義も悪も存在しないこの場所では、誰であろうと卑怯な手を使うことが許される。 ルール能力を二つ持っていた軽妙洒脱は、 それを隠して死んだふりをし、酒々落々が近づいてくるのを待っていたのだ。 先入観からそんなことはしないと思い込んでいた酒々落々はまんまと嵌められてしまった、というわけだ。 「《自分の感覚を軽くすることができる》。それが僕のもう一つのルール能力だ。 痛みも、血の流出による貧血も。僕はぜんぶ《軽くする》。 僕を殺すなら首を切り落とすか、動けなくなるまで攻撃を加えろ。さもなきゃ死ぬのは君だ。 さあ、やってみろ。君のルール能力ならできるだろう? 今度こそきっちり、僕を殺してみろ!!」 一秒ごとに今も血を流し続け、ベージュのスーツを血で赤く染めながら、軽妙洒脱はそう宣言した。 酒々落々とは覚悟が違う、魂の底から叫んだかのような声は、今の彼にとっては傷の進行を早める悪手であり、 すぐにまた血の塊を嗚咽と共に吐き出す。 が、《痛みなどほとんど感じない》。感じても、蚊に刺されたかのような《軽い》痛みだ。 だからまだ立てる。 弱音を吐かないことが出来る。軽妙洒脱は死を間近に感じながら、それでも立ち続けることを選択した。 「く……そ……痛ぇじゃねーかよ」 向かって、頬から鮮血を流しながら立ち上がった酒々落々は怖気づいていた。 転がったことで図らずも移動した彼の近くには、軽妙洒脱と一望千里のデイパックが置かれている。 おにぎりを取り出したあと開けっ放しになっていたデイパックからは、金属バットやフライパン、 包丁や楽器類などの武器が顔をのぞかせていて、 これらは《落》で軽妙洒脱に落とせば間違いなく致命傷になるであろうものばかりだ。 だが、”頬の傷が痛い”。 初めて受けた傷の痛みが、酒々落々の心臓の鼓動を早くして、正常な思考力を奪わせる。 「やってみろ、だと……はは、ご機嫌じゃねぇかよ。ならお望みどおり、やって――やってやる」 口だけが勝手に動くも、それは酒々落々の本心を喋ってはいなかった。 楽しくない、ぜんぜん楽しくない。 いますぐここから逃げ出して酒を飲んで過ごしたい! どこまでもクズな思考だと理解しつつも、 怒られてそっぽを向く児童のようなその考えが酒々落々を支配していた。 しかし酒々落々の足は動かない、威圧感に震えて、歯ぎしりをしながら軽妙洒脱を睨み返すしかできない。 そうすることしか出来なかった。 「はぁ……はぁ・……ちくしょ、う、なんで……」 「やれないだろう。君には無理だ。少女にすべて押し付けて、二階から観戦していただけの君には。 傍観者でいられると思ったかい? 酒を飲みながらでも生き残れると思ったかい? そんなことが出来るはずないんだよ。ここでは僕らは、誰もかれもが当事者だ」 「説教なんざ聞きたくねぇんだよ……おれはいつも、こうやってやってきたんだ……。 娯楽施設なんだろ、ここは。……だったらよ……楽しまなきゃ損じゃねぇかよ……!」 「こんな場所で楽しめるような奴は、もう人間じゃなくなっているのさ。 君も僕も、人間だ。だから殺し合うし、騙し合うし、痛みも苦しみも味わうんだ。 逃げちゃだめなんだよ、人間であることから。認めなきゃだめなんだ、自分の弱さを」 会話を交わせば交わすほど、酒々落々に逃げ場はなくなっていくように思えた。 切り裂かれた頬から流れる血は止まらず、血液を失えば体が重くなっていく。 それを《軽く》している軽妙洒脱にも限界はあるはずだが、もはやここにおいて希望的観測なんて意味をなさない。 新たな一手が、必要だった。 しかし酒々落々の混乱した脳内回線は、起死回生の策を編み出すことはない……! (……終わりなのか? ここまでのツケが、いよいよおれに回ってくるのか?) 酒々落々の行動原理の一番はじめに来るのは酒だ。 飲んで、飲んで、質も気にせずただアルコール飲料を飲むだけ、彼は生来の心の渇きを満たしてきた。 酒が無くなってしまうと、とたんに気分が暗くなる。 そうなれば代わりになにかで満たすしかない。酒々落々は酒が切れるたびに悪事に手を染めていた。 会社の金を横領したり、今は名も身分も思い出せないが、誰かしらに貢がせたり。 酒々落々、あっさりさっぱりと彼は欲のままに生きる人生を選択し、 その犠牲となって奈落の底に落ちていく人々に感傷を抱くことなく嘲笑って生きてきた。 不思議なことに欲望の限り周りを利用しても、彼にそのツケが回ってくることは今までなかった。 生来の悪運であるのか、神が遊んでいたのかは知らないが、確かに彼の人生は彼の望むままに進んできていた。 だがそれももう、ここで終わりのようだった。 (ふざけるなよ……酒……おれは、酒々落々……自由に生きてこそだろうが。 助けろ、おれを。誰でもいい、おれを……助けろ!) 酒々落々は目を血走らせながら娯楽施設の天井を見上げた。 二階がほとんど吹き抜けで構成されている娯楽施設を一階から見上げると、 高い天井に並ぶ照明が酒々落々の目を焼いた。 黒い泥にまみれて生きてきた酒々落々にその光はあまりにまぶしすぎて、思わず目をつむった。 戦況が変化したのは、そのときだった。 「……ひっく」 神はやはり居なかった。 膠着状態が続き、いずれ酒々落々が折れるだろうこの状況で、ここまで沈黙していた勇気凛々がなんと起き上がった。 上体を起こして、ふらふらと頭を揺らす。 突然意識が暗転してからの覚醒だからだろう、眠そうな目をこすって現状を確認している。 「そんな」 「きた。来たぜぇ、おい! お嬢ちゃん、おれだ! 酒々落々だ!」 「……酒々、落々。おじさん?」 「ああ、そうだ! おれが酒々落々だ。そっちのそいつは良いやつだ。どうすればいいか分かるよな?」 「酒々落々、……君は! やめろ!」 「殺せ! 勇気凛々! 善人を殺して悪人になれ! 罪を重ねつのは気持ちいいんだ、おれと一緒に酩酊しよう――」 「……わたしは」 ちょうど二人の間に倒れていた勇気凛々は、電源の入った機械のようになって跳ね起きた。 その目にもう、心機一転に出会う前の澄んだ光はない。 そしてまた、酒々落々に出会ってからの妖しい光もない。 勇気凛々の目はくすんだ灰色になっている……二人ともそれに、気が付いてはいなかった。 「わたしはっ」 どこからともなく少女の手に現れるは、少女には不釣り合いな大剣《りんりんソード》。 まるで幽鬼のようにふらふらとそれを振り回しながら、小さな勇気凛々はしばし沈黙した。 なぜだろうか、その瞳からは取り返しのつかない涙が流れているように見えた。 いいや、本当に流れ始めた。 少女は《りんりんソード》を強く握りしめながら、氾濫した感情にまかせるまま泣いて、哭いて、 啼いて、泣いて、鳴いてしまったことを後悔する様に突然それをやめて、 振り向いて見据えて、 「わだしはぁっ……あなたをッ!」 叫んで――そこに居た男に向かって、その《剣》の切っ先を向け、駆けだした。 「……!」 「殺す!」 どすり。鈍い音を立てて《りんりんソード》が、彼の腹部に深々とめり込んだ。 突き刺す刃に込めた思いは。 流れる血に込められた意味は。 ”四字熟語が、消えていた”。 【B-1/娯楽施設・中央大通り一階】 【軽妙洒脱/ショー芸人】 【状態】???? 【装備】なし 【持ち物】基本支給品、壊れたレーダー、包丁×2、二日分の食糧、 ショーに使えそうな楽器、金属バット、フライパン 【ルール能力】軽妙◆自分の感覚を軽くする、洒脱◆酒を受け付けない 【スタンス】一発殴る。 【勇気凛々/女子中学生】 【状態】―――― 【装備】《りんりんソード》 【持ち物】化粧用の手鏡、ボウガン 【ルール能力】勇気を出すとりんりんソードを具現化できる 【スタンス】???? 【酒々楽々/わるいおじさん】 【状態】???? 【装備】なし 【持ち物】空の酒瓶×8 【ルール能力】酒◇アルコールを操る。落◇投げたものを望む場所に落とす 【スタンス】自分の楽しいことをする 取捨選択 前のお話 次のお話 珈琲牛乳 前のお話 四字熟語 次のお話 一発殴る 軽妙洒脱 三人死亡 一発殴る 勇気凛々 三人死亡 一発殴る 酒々落々 三人死亡 用語解説 【酒々落々】 洒落の字を重ねた四字熟語で、意味は物事にこだわらずさっぱりとしたさま。 四字熟語ロワの酒々落々は酒の呑み方くらいにしかこだわりを持たない奔放な人間である。 あまり常用されていない四字熟語だからなのか、そのルール能力は凶悪。 《酒》と《落》の二つの力を駆使してどこまでも娯楽施設を娯楽する。髪は脂ぎったセミロング。 本編一覧へ 四字熟語ロワTOPへ 非リレーロワTOPへ
https://w.atwiki.jp/huumu9090/pages/13.html
管理人からの説明で~す。聞いてください・・・ 見ていただき有難う御座います。 もなちゃとの情報を載せていく、HPでうぇです。(´・ω・`) 時々でもいいので、@wikiをみてくれるとうれしいですぅ。 んあ、荒らしは、ちょいとうぜーんでやめてもらいますかねwっていってやめねーんですかねwまぁ規制かけちゃうからね。(´・ω・`) よろしく
https://w.atwiki.jp/yaruoperformer/pages/1269.html
__ _ -=ニへ/ ニ=- _ { 、 \ニ=- _ / / ヘ \ \ ̄ __/ /./ /へ }/, _____>  ̄ ̄/ ./ l /^¨¨¨¨¨ハ /、 \ __ノ ./ .|___ } __\ \ ⌒/ l| { 丶 // V \___\ _____ノ 「八.x==ミ、 ,xr=ァ }/〉⌒\⌒¨¨¨` ‐=ニ ノ圦 ′、__\  ̄ ̄ ̄}\_ j 八 \\(⌒ // 込 _ , . 、 \(⌒ハ {\/ニニニ=- _ /ニニ\(⌒/=} {ニ=\ニニニへ」ニ‐ ィ( {\ニニ「 |ニニ=‐ |ニニ| {ニニ/ 人 .人 \.| |ニニ=‐ 八ニ | { / \ / /| |ニニニ{、 _ -=ニニ\ { ∧ /Υ\ / | |ニ=/ニ=- _ _ -=ニニニニニニニニ} /∧ ./ 「} \./ |___/ニニニニニニニ=- _ 「ニニニニニニニニニニニ/ { /∧ | } / }|\ニニニニニニニニニニニ=- _ |ニニニニニニニニ=‐/ { /∧ .v」 ./ }| \ニニニニニニニニニニニ=‐ |ニニニ/ ̄ ̄.く V /∧ || ./ }|  ̄ ̄ ̄ ̄\ニニ=‐ 名前:絶冷剣テンジアン(ブルーズンソードテンジアン) 性別:男 蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト爪 一人称:僕 二人称:名前呼び/キミ 口調:冷静/四文字熟語混じり AA:蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルト/蒼き雷霆(アームドブルー)ガンヴォルトその他.mlt 多国籍能力者連合エデンのG7(グリモワルドセブン)の1人にしてG7のリーダー格。 超冷凍の能力者。 一人称は「僕」で喋る際はよく四字熟語を使う。 「凍結都市」のボスで、その名の通りに都市1つを凍結してしまった。 絶対零度を下回る超低温の七振りの氷の剣『七星氷剣』を自身の剣術を以って熟す技巧派。 彼のスペシャルスキル『羅雪七星』は即死技でGV編のみ使用する。 過去に自分の生まれた祖国において能力者として迫害を受けており、殺されそうにもなった過去を持つ。 エデンのリーダーのパンテーラを実の妹のように想っている。 モデルは白雪姫と雪の女王。 公式 キャラ紹介 やる夫Wiki Wikipedia アニヲタWiki ニコ百 ピクペ 登場作品リスト タイトル 原作 役柄 頻度 リンク 備考 あんこモンテイマーズ デジモンテイマーズ ジャスティモン役 常 まとめ R-18 あんこ完結 魔剣使いとポンコツ生活 オリジナル 真七冠<絶対君主>。ハイランドグリモワール騎士団団長 脇 まとめ 予備まとめwiki wiki R-18 短編 タイトル 原作 役柄 リンク 備考
https://w.atwiki.jp/trip_reverse/pages/28.html
ほとんどのパターンは下のサイトで網羅しています。 半角英数字全網羅 1~2桁,3桁 #a!$ 半角小ラテン文字 1~6桁,7桁,8桁 #abcdefgh 半角大ラテン文字 1~6桁,7桁,8桁 #ABCDEFGH 半角頭大文字英単語 #Angel 半角郵便番号型 存在する郵便番号 #123-4567 半角記号のみ 1~5桁 #!"#$% 半角数字のみ 1~8桁 #12345678 全角数字のみ 1~4桁 #1234 全角小ラテン文字のみ 1~4桁 #abcd 全角大ラテン文字のみ 1~4桁 #ABCD 全角ひらがなのみ 1~4桁 #あいうえ 全角カタカナのみ 1~4桁 #アイウエ 半角カタカナのみ 1~5桁,6桁 #アイウエオカ 全角ギリシャ小文字 1~4桁 #αβγδ 全角ギリシャ大文字 1~4桁 #ΑΒΓΔ 全角記号 1~4桁 #!”#$ 全角漢字(1~2桁) 当サイトで網羅予定(第1水準漢字) #亜唖 全角漢数字(1~4桁) 当サイトで網羅予定 #一二三四 全角大漢数字(1~4桁) 当サイトで網羅予定 #壱弐参四 四字熟語(4桁) 当サイトで網羅予定 #阿鼻叫喚 姓名 当サイトで一部取り上げる予定 国家名 当サイトで網羅予定 #アメリカ合衆国 都道府県市町村名 日本 #北海道 2ch板名 旧形式 #ニュー速 半角文字連続 12~32桁 #aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa 数字のみトリップ 10桁(逆引き),12桁(逆引き)◆1111111111 レアトリップ型:http //trip2ch.net/ ◆YYYYYYYYYY #騨レNWKJ譬 http //www2.atwiki.jp/instant/
https://w.atwiki.jp/anirowakojinn/pages/3223.html
ロワ 話数(前比) 生存者(前比) 生存率(前比) 備考 DOL4th 29話(+14) 72/80 (-4) 90.0(-3.9) 愛好作品 32話(+12) 140/148(-3) 94.6(-1.7) マイナー 39話(+6) 31/40 (-4) 77.5(- 10.0) 数だけ 23話(+6) 148/150(-1) 98.7(-0.7) ごちゃ混ぜ 46話(+4) 57/70 (-1) 81.4(- 1.4) schooオリ 5話(+4) 44/47 (-2) 93.6(-3.8) 戦力差カオス 11話(+3) 67/72 (-1) 93.1(-1.9) お気に入り 41話(+2) 78/85 (-0) 91.8(- 0.0) 罪 11話(+1) 22/25 (-0) 88.0(- 0.0) 推理 6話(+1) 63/65 (-0) 96.9(- 0.0) 四字熟語 9話(+9) 14/16 (-2) 87.5(-12.5) 基本長文 0話(+0) 50/50 (-0) 100.0(-0.0) EX俺オリ2ndR 13話(+13) 36/44 (-8) 81.8(-18.2) 打ち切り 速度重視 1話(+1) 27/28 (-1) 96.4(-3.6) 打ち切り EX俺オリ2nd 18話(+0) 30/40 (-0) 75.0(-0.0) 打ち切り 色々カオス 18話(+0) 27/40 (-0) 67.5(-0.0) 打ち切り 俺主催 15話(+0) 42/50 (-0) 84.0(-0.0) 打ち切り DOLオリ2nd 3話(+0) 29/30 (-0) 96.7(-0.0) 打ち切り
https://w.atwiki.jp/balltegp/pages/14.html
説明 ここでは、オリキャラを作成しそれになりきり、育てていく事がメインとなります。 育てる方法は、 ①トレーニングルームで鍛える(1日一度のみ) ②戦場で勝つ ③SHOPで育成剤を購入 ④自然生長を待つ です。 初期はキャラがとても弱く、戦場で戦いに挑んでも勝つことは出来ないでしょう。 その為、行動できるのが①③④に限られていきます。 根気よくキャラを育てていきましょう!
https://w.atwiki.jp/okarowa/pages/67.html
11◆因果往訪 えーどうもみなさんお久しぶりです、 わたくし四字熟語うずまくバトルロワイアルな実験に放り込まれてしまいました哀れな一般人、優柔不断と申します。 先の話ではスーツの人(スーツだし多分男だろうからどうでもいいや)から全力で逃げるという大失態をかましたわたくしでしたが、 わたくしはめんどいからオレに戻そう、 オレでしたが、そのあとどうなったかというとまあお察しの通り逃げ切ることが出来ました。 というか逃げまくった結果C-2からA-1まで来てしまったんでございます。 ……というか。というか。 A-1で合ってるんだよな、ここ。 たった9マス分しかないマップで迷子になるとか、子供ならまだしも、 19歳フリーター人生継続中の肩書きを持つ男がやっちゃいけない気がするぜ……。 重度の方向音痴って、たとえ女の子でも萌えキャラと残念キャラのどっちになるかギリギリってとこだよな。 オレはいいと思うけどね。むしろかわいいとさえ思う。 方向音痴かわいい! かわいいよ方向音痴! って連呼攻めしたい。 それで恥ずかしがって涙目になってる女の子の周りをFate/zeroのアニメばりにぐるぐる回りながら鑑賞したい。 少女の周りを回る会会長、優柔不断は少女には手を出さない。 って書くとなんかそこら辺のラノベのタイトルみたいだよね。 ここで話変わるけど、最近のラノベのタイトル。本当に頭沸いちまってるんじゃねーかと思うようなのがごろごろしてません? 一番最近でヤベェと思ったのは「クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門」ってタイトルだな、 もうそれ入門書じゃないですか!? 表紙にマロ眉の女の子がいなかったらラノベと一目で分かりません! ってツッコミ入れそうになったよね。 まあオレは大人だから「クズがそれなりになってもモテないだろ!」って突っ込むけどね。 世知辛い世の中、モテるのはラノベとエロゲとギャルゲーとイケメンリア充だけって相場が決まってるんです。 クズはいつまでたってもクズなんで、クズなりの人生を生きるしか無いわけですよ。 ああ、悲しきかなクズ人生。 優柔不断なオレはクズもみるみるさらなるクズになるような人生を送ってきました。語りたくもねぇよ中学時代とか。 うん、閑話休題(一回使ってみたかった)。 話をもとに戻そう。 いまオレがいるのはA-1でいいとして。 このA-1エリア、多分禁止エリアにはならねーんじゃねーかなってオレ思ってるんですよね。 禁止エリアってのはルールに書いてあったんだけど、 4人死んじゃったあとにされる店内放送ってやつで、9マス中2マスが「入ったら死ぬよ」扱いになるルールでですね。 そうやってだんだん範囲を狭めていって最終的に、殺し合うしかないぜ! って状態にオレらを追い込もう、ってルールみたいなんですけど。 このA-1エリアに関しては立ち入り禁止にする意味が無いっていうか。 マップの9マスの中で唯一、建物も駐車場も屋上駐車場に昇るためのスロープもない、 ただ植木と外への道(当然外には出れないよう封鎖されとる)があるだけの簡素なエリアなんだよね。 誰もこねぇよこんなとこ、っていう。 だからオレもこうして心の中で饒舌に喋れてるわけだけど、 こんなエリアを入るの禁止にしたところで殆どの奴は痛くもかゆくもないと思うんだよな。 ……ごめん、でも待って。 オレと同じこと考えてるやつがいた場合のこと忘れてた。 もし、もしだぜ? オレと同じ考えで「A-1に来るやつなんて居ない」って思ってるやつが、オレと同じくらいのヘタレだったら。 このギリギリ人が隠れられるくらいの植え込みの中とかに隠れてるってことも、なくはない、かもな……。 そうなると――――ん? 今、 「いやいやいや、そんな事より支給品を確認しようぜ、オレ!」 はい、思考停止します。 実は今、植え込みの中で一瞬「ガサッ」って音が聞こえたんだけど、思考停止しました。 よーし、ぼく支給品確認しちゃうぞー。まずは血のついた日本刀! 「うん……これホント怖いんだけど。とりあえず地面に置いとくか」 次! こっちがオレの本来の支給品だった、激辛よもぎ団子三つ! 「うん、カロリー抑えめ、中身はあんこの代わりにタバスコを振りかけた黒胡椒クリームとなっています! って待てえええええ!? これ明らかにハズレだろ! せめて毒入りとかにしろよ!!」 いくらなんでもムカついたのでよもぎ団子のうちの一個(個別に包装されていた)を茂みの方に投げてやった。 ひゅーんと放物線を描いてこの娯楽施設を囲む茂みの外に飛んでいくよもぎ団子は、 突然空中で見えない壁に当たったかのように止まり、ちょっと跳ね返って茂みの中に落ちた。 ……そういう仕組みなのかこの空間。 まさかの発見に、オレは自分を褒めてやりたい気持ちになる。 なんか落ちた茂みのほうから「痛っ!」って女の子の声が聞こえたような気がする、けど気にしない。 はっはー、女の子の声くらいで俺がすぐ理性を失って飛び込むと思った? 残念! オレはあんなハスキーボイスよりはもっと素朴な声の子が好きなんで! 他にもなにか無いかデイパックをがさがさとする、 でもあとは基本支給品の地図や名簿、ルールのおさらい用紙しかないようだった。 そういえば食糧とか水とかは、ホントに現地調達しかないんだよな。 今はまだいいけど後で娯楽施設の中に入ってなんか取りに行かなきゃなあ……、 まさかよもぎ団子(しかも激辛)一個で生き延びるわけにも……いや、 でも中に入ってさっきのスーツの人みたいな危なそうな奴に会ってもなあ……。 「いっそこのまま何にも決めないで、ここでのんびり過ごしてたらいつの間にか優勝してました、 みたいなことになったらいいんだけど~……なんて」 どう考えても無理な願望を呟きながらオレがくるっとその場でターンした、そのときだった。 誰もいなかったA-1エリアに――背の低いおかっぱ頭の男(なんか怒ってる)がいつのまにか入ってきていたのを、 無駄に視力が2.0のまんまのオレの瞳は捉えてしまった。 あ、おはようございます。 ってそんな雰囲気じゃないよねー。あっははは……。 ◆◆◆◆ おかっぱ頭にモノクロ服の男、心機一転は憤慨していた。 道すがら出会ったおっさんをだまくらかして、手に入れたと思った閃光弾を眺めようとしたら煙のように消えてしまった。 となれば、鏡花水月と名乗ったおっさんに一杯喰わされたことに気付いて憤慨するのは当たり前だった。 「おいそこのお前。雰囲気イケメン気取ってるお前だよ。お前、ルール能力は何だ?」 こちらの方を向いて、ようやく自分の存在に気付いたかのように驚いている男にイラつきながらも質問する。 武器の強奪を狙っていた心機一転に対し、《幻影の閃光弾》を自分から渡すことで軽くいなした舞台役者。 鏡花水月に対する心機一転の怒り方を一言で表すなら、安い怒りだった。 他人に悪口を言う人が、いざ自分が悪口を言われる番になると怒り狂うように。 これまで友人たちや恩師を騙し、お金を悠々と手に入れていた心機一転は、 自分が騙されることに対しては非常にナーバスだったのだ。 「えーオレのルール能力っすか? いや、分かんないんですよねー。あの、そちらはどんなルール能力を?」 「私のルール能力は人を殺せる能力だ。お前だってすぐに殺せる。死にたくなければ、私にその武器をよこせ」 「ええー……いやあの、殺せるんならオレを殺してから奪えばいいんじゃ」 「うるさい! おとなしく従えば命までは取らないって言ってんだ! だからさっさと、私に従えー!」 怒りは人を単純にする。 だから心機一転は優柔不断に向かって、ろくな話術も使えずに墓穴を掘ることになってしまっていた。 殺せるのに武器を欲しがる矛盾――考えるより先に言葉が流れ出ていく心機一転のよく陥るミスだった。 (くそっ……くそっ! あの少女と言い、役者のおっさんといい、私をコケにしやがって! あの日本刀を手に入れさえすればあいつらだって殺せる! そうだ、最初に誓ったじゃないか……。 私は殺し合いに乗るって決めたはずだ! だから殺してやるんだ! 文句なんて言わせないぞ!) しかしそのミスすらもカバーしようという気にならないほどに、 心機一転の両目は地面に置いてある血の付いた日本刀に釘付けになっていた。 あれさえあれば人を殺すことが出来る――その欲望への魅惑、誘惑が心機一転を突き動かす。 目の前の男はどうやら、自分のルール能力にまだ気づけていないらしい。 主催者は実験の性質的に多種多様なルール能力を与えているだろうから、 この男は鏡花水月と同じことはできないはず……つまり、日本刀は確かに本物のはず。 そう心機一転は思考していた。 故に自分のルール能力《スタンス180度反転》を「人を殺せる力」と偽って、 (実際人格を殺すわけだから間違いでもないが)目の前の男を脅し、日本刀を手に入れようとしていたのだが……。 もうなりふり構ってもいられないほどに、心機一転はムカついていた。 「えーい、とにかく! そいつは頂くぞ!」 「あっおい」 ダッシュする。 転がり込むようにして地面の日本刀を掴むと、そのまんま転がって優柔不断から離れようとする。 しかし、心機一転はそこまで運動が得意なわけじゃないし、 優柔不断も知らないやつにただで日本刀を握らせるほど馬鹿じゃない。 転がろうとした体を、肩に手を置かれる形で止められて。次いで掴んでいた日本刀の柄を、優柔不断の手に掴まれる。 二人の腕力はほぼ同じ。 危険な刃物を持ったまま――取っ組み合いの形になる。 「くっ……おいお前! 手を離せよぉ!」 「いや、あのすいませんね、ちょっとオレの許可なしにオレの武器取るのはどうかなって思ったもんで。 つーかあんたはまず落ち着こうぜ、な。怒っても人生良いことねーって。いやーオレも中学んときはさー、 いろいろやんちゃして警察沙汰にもなったよ二回くらい? あんときゃ死ぬかと思ったよ。 でもホント、衝動的な行動ってホント人生悪い方向になってくだけだから。だから、さ、落ち着けって」 「うるさいうるさい! 良い人生も悪い人生もない、その人生が今台無しになろうとしてるんだろーが! 殺し合いなんざに呼ばれた時点で、もう人生は狂わされたも同然なんだよ! でもそこで、黙って私の人生が崩れていくのを見つめてろっていうのか!? これが落ち着いていられるか! 私は自分の人生を取り戻すんだ……そして、私をコケにしたやつらを、見返して、踏みにじってやるんだ!」 ぐぐ……と、歯を食いしばった心機一転が、鼻息を荒げながら優柔不断を押した。 鬼の形相にも匹敵するあまりの気迫に、優柔不断は一歩下がる。 しかし、その判断は失策だった。 優柔不断のデイパックにはまだ、よもぎ団子が二つあった。 しかもそのうちの一つは、デイパックから落ちて地面にころころと転がっていたのだ。 「ん、あっ?」 「わあ!?」 団子を思い切りよく踏んだ優柔不断は、後ろ向きに転倒してしまう。 当然、取っ組み合いをしていた心機一転も、優柔不断に覆いかぶさる形で倒れる。 このとき日本刀は、その切っ先を、地面へと向けていた。 心機一転の片手は、もともと掴んでた優柔不断の腕から離れて、自由になってしまっていた。 だから。 《日本刀は優柔不断の心臓付近に突き刺さって》――《心機一転の手のひらは、優柔不断の胸部に置かれた》。 心機一転にとって、これが今までで最大最悪の、いちばんやってはいけないことだった。 しかしもう、時計の針は止まらない。ルール能力は覆されない。 だからこうして、人が死ぬ。 ◆◆◆◆ 「ぐはっ!?」 刺さった。 そんな感触が確かにオレの胸を貫いて――同時に、歯車がカチッと回ってしまうような、不思議な感覚がオレを襲った。 だから確かに同時に、オレは気付いた。 オレの名前は優柔不断。 ――《ぐだぐだぐだぐだと結論を先延ばしにするなんて、決してあってはならない四字熟語》。 ――《だからオレは、自分のスタンスを開始時点ですでに決めていた》。 そして、そんなオレのルール能力は。 《不断の名の通り、どんな刃物であっても斬られることはない》ってんだっていう――二つのことに、同時に気付いた。 「お、おい! お前……!」 「大丈夫っすよ。オレは、こういう能力なんで」 オレは、オレの上から慌てて飛びのいたおかっぱの男に向かって、微笑みかけながら起き上がる。 立ち上がって、くい、っと下を見ると、あの日本刀は見事にオレの胸を貫いて、深々とオレの胸板に埋まってしまっている。 無言で引き抜く。 何の抵抗もなく、本来オレを殺すはずの日本刀は引き抜けてしまい、胸に傷一つ残さない。 「う、わああ……ば、ばけもの」 「いやだから能力なんですってこれが」 さあて形勢逆転だ。おかっぱの男はオレのルール能力にびびって、腰を抜かしてしまったらしい。 《ちょうどいいから、この日本刀の切れ味を試そうじゃないか》。 オレがオレにそう語りかけてくるから、オレはオレに「そうだな」って返して、 日本刀を、振り上げた。 「――な、一つ質問。 なんでかさ、ずっと目を背けてた気がするんだよな。オレ。ここが殺し合いの場だってことにさ。 さっきあんたともみ合いになったあたりから、妙に頭が冴えたというか……《決意してたはずなのに、決意しなおした》っていうかさ。 今やっと、《あ、コロシアイしなきゃな》って気分になれたの、あんたのおかげな気がするんだよね」 思ったことはすぐ垂れ流すオレの口が、すらすらと今の気持ちを読み上げる。 きっといい笑顔してるんだろーなオレ。だって地面のおかっぱ頭、すっげーこの世の終わりを見てるような顔してるもん。 まああれだ、 ここでオレに殺されちゃうってことはさ。 あんたきっと、ここに来るまでになんか重大な失敗でも犯しちゃったんだろうぜ。 「違う……私のせいじゃない……! 私は……私はっ……!」 「あんたの能力はそういう奴なのかな? 煮え切らなかったオレに、ようやく決意をさせてくれたのかな? だとしたら、ありがとな。……お礼になるべく苦しまないように一撃で殺してやるから、天国にでも行ってくれ」 「うあぁ……ひぃ! や、やめ――」 「やめない」 振りおろして。 心臓を、一突きにした。 そんで抜いたら、びゅーって血が出た。 返り血でオレの一張羅はびしょ濡れ。これが人を殺すことなんだって、思う。 白目を剥いたおかっぱ頭の男は、二、三秒痙攣したあとに真っ青になって、そっからはもう動かなくなった。 オレ素人だから、苦しまずに死ぬやり方なんて知らないんだよなあ、ぶっちゃけ。 これで苦しんで死んでたら、ちょっと悪いことをしたかもしんないな。 「さーて、食糧でも調達しに行くか」 感傷に浸る暇はない。 《ここは殺し合いの場なんだから、さっさと最善の行動を取って生き残るべきだ》。 オレは食糧を調達するために、娯楽施設の中に向かう。 さっきまではその選択肢にずいぶん躊躇していたような気がするけれど――《きっとそれは、気のせいなんだろう》。 【心機一転:死亡――あと十三名】 【A-1/娯楽施設入口前】 【優柔不断/フリーター】 【状態】達観 【装備】日本刀 【持ち物】激辛よもぎ団子×1 【ルール能力】どんな刃物でも断たれない身体を持つ 【スタンス】殺し合いから目を背ける(反転) 手を繋ぐ 前のお話 次のお話 遺棄消沈 前のお話 四字熟語 次のお話 幻影水鏡 心機一転 実験終了 曇天霹靂 優柔不断 珈琲牛乳 用語解説 【心機一転】 ある動機をきっかけとして、気持ちがよい方向に変わることを表す四字熟語。 あくまでよい方向に、であるが、四字熟語ロワの心機一転はなぜかスタンスを反転させてしまう能力を持っていた。 これは本人の心機一転ぶりがあまりにもおかしな方向だったのと、 四字熟語ではなく「心機(心の在り方)」を「一転(がらりと変える)」という風に解釈されたからだと思われる。 優柔不断を殺してしまったと思ったら殺されてしまったのも、また一転らしい死に方である
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/1564.html
autolink() SB/S06-077 カード名:“神速聖将”上杉 謙信 カテゴリ:キャラクター 色:青 レベル:2 コスト:2 トリガー:1 パワー:8500 ソウル:2 特徴:《武器》?・《薔薇》? 【自】[③ 手札を2枚控え室に置く]この能力は1ターンにつき1回まで発動できる。このカードとバトル中のキャラがリバースした時、あなたのクライマックス置き場に「疾風迅雷」があるなら、あなたはコストを払ってよい。そうしたら、このカードをスタンドする。 がいしゅういっしょく、わけもなし レアリティ:RR illust.土林誠 CXと重いコストがかかるが、1ターンに2回のアタックが可能になるカード。 対応CXによってソウルが+1されるため、3コストと手札2枚で3点以上のダメージとなる。 コストだけでなく手札も必要になるため、気軽に放てるものではないが、 終盤の競り合いの中での3点ダメージの大きさはいうまでもないだろう。 また相手をリバースさせることさえできれば良いため、能力の発動を目的とするなら相討ちでも構わない。 フレーバーテキストの四字熟語は「鎧袖一触」と書き、 ほんの少し触れただけで相手を容易く打ち負かしてしまう、という意味。 平仮名なのは誤植ではなく、原作において謙信のセリフ表記が例外なくひらがな文字であることの再現。 これは「女性はひらがな文字を好んで使用する」という「上杉謙信女性説」からくるものだと思われる。 ・関連カード カード名 レベル/コスト パワー/ソウル 色 備考 “くの一”かすが 1/0 500/1 青 チェンジ元 ・対応クライマックス カード名 トリガー 疾風迅雷 2
https://w.atwiki.jp/werenexus/pages/23.html
Q questionpanel ⇒ answer Q ある植物を用いた、疑いをかけられるような行いは避けるべきだという意味の言葉は何?履に納れず田瓜を ⇒ 瓜田に履を納れず(かでんにくつをいれず) Q 批判などが起きないたとえにも使われる、静かで声一つ聞こえてこないという意味の常套句は?し寂とて声なし ⇒ 寂として声なし(せきとしてこえなし)Q さみしい暮らしに来客や便りが訪れることを人のいない谷に響く足音にたとえて何という?跫谷の空音 ⇒ 空谷の跫音(くうこくのきょうおん)Q 天皇など身分の高い人が寝ること、休むことを表す尊敬語といえば?おとのもおごる ⇒ おおとのごもるQ 「正々堂々」という四字熟語のもとになった孫子の兵法といえば?正陣旗正の堂の堂 ⇒ 正正の旗堂堂の陣Q 「皆様に申し上げます」という意味の英語での呼びかけは「○○○○○○○○○,PLEASE」?TTEAINOTN ⇒ ATENTTIONQ 「大多数」「過半数」を意味する英単語は?myjatiro ⇒ majorityQ 「Madam,I’m Adam.」がその代表例として知られる、前からでも後ろからでも同じ読みになる英語の文のことを何という?パリロンドーム ⇒ パリンドロームQ 英語の「Take it easy」に当たる「大丈夫、心配ない」という意味のタイ語の言葉は何? マンペイライ ⇒ マイペンライ Q 映画『未知との遭遇』にも登場する、フランスのシュドルが考案した、文字ではなく音の高さを用いる人工言語は? ルルソレソ ⇒ ソルレソル Q 日本神話において初代天皇・神武天皇の父親とされる人物は? ウズフキガエヤア ⇒ ウガヤフキアエズ