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朝倉「ねー一緒に帰らない?」 キョン「別にいいが、どうしたんだ突然」 朝倉「ちょっと、ね」 キョン「そうか、なにかあるのか?」 朝倉「涼宮さんのことね、好きなの?」 キョン「い、いや別にそんなつもりは・・・・・」 朝倉「そうね、じゃあ涼宮さんえお狙ってもいいよね?」 キョン「はい?」 朝倉「私、涼宮さんが好きなの」 キョン「・・・・・・・・へー」 キョン「ハッ・・・ドリームか!」 キョン妹「ね~キョンくん~。この子飼っていい~?」 朝比奈(犬)「……ふみぃ~」 キョン「……朝比奈さんじゃねぇかよ……拾ってくるなよこんなの…」 キョン妹「ちゃんと面倒見るから!!ね、いいでしょ?お願い!お願い!お願い!」 キョン「ダメだ!ダメだ!ダメだ!そんな気持の悪いもの捨ててきない!」 朝比奈(犬)「∑」 キョン妹「んもぅ、キョンくんのケチ!気持悪いって言ってたのみくるちゃんに言いつけてやる!」 キョン「ま、待t」 ガタンッ キョン「はっ、ドリームか……」 朝比奈(G)ガサゴソガサゴソ キョン「うあっ!!気持ち悪い!殺さないと!!」 朝比奈(G)うげっ キョン「ええい」グシャ 朝比奈(G)「はにゃ~」 ガタンッ キョン「はっ、ドリームか……」 生徒会長「喜緑くん、あとの作業は任せたよ(つーか、なんでこいつしか使える奴いねーんだよ)」 喜緑さん「はい、分かりました(怠けてんじゃねぇよ、不良会長が。またか?また、たばこ吸いにイクのか?これで何回目だよ!私だけこんな任務ばっかり。有希ちゃんや涼子ちゃんのがよっぽど楽しそうだよ)」 キョン 「しゃみせーーーん!助けてくれ!!」 シャミセン 「なにかね?キョン殿」 キョン 「また古泉にいじめられたーー!助けてくれーーー!!」 シャミセン 「きみはそういつも僕をたよってばっかり・・・」 シャミセン 「はい!朝比奈みくる変装セット!!」 キョン 「ありがとぅーシャミセン!」 シャミセン 「変なことに使うなよ!」 朝比奈(中の人がキョン) 「ふふふ・・・これで古泉にいじめられねーなww」 古泉 「ガララッ・・・キョンたん?こんにちんこ!」 朝比奈(中の人がキョン) 「なんでばれた!?」 古泉 「だって、僕は・・・【長門】「長門有希・・・あなたの真っ赤な、真っ赤な、世界で一番美しい真紅の血が見たいの。」 キョン 「おいおい冗談だろ?長門ー。手に持ってる銀色に光る刃はおもちゃだってわかってるんだ・・・グサ・・・ドピュ・・・うそだろ?」 キョン 「俺の目の前が真紅にそまってく・・・」 長門 「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!キョンたんの真っ赤な血がのめるよ!うれしいよー!」 キョン 「なんだ、ドリームか。」 キョン 「ところで、長門?口にくわえてる三毛猫はなんだ?傷だらけだぞ?」 消失より キョン「……………」 朝倉「そんなわけないか。あなたが好きなのはもっと変な子なんでしょうし、長門さんには当てはまらないは」 キョン「どうして俺の好みを知ってんだ」 朝倉「国木田くんが言ってたのを小耳に挟んだのよ。中学時代がそうだったんだって?」 キョン「それは国木田の勘違いだ。聞き流しとけよな」 朝倉「でも、あなた。長門さんと付き合うなら、まじめに考えないとだめよ。でないと私が許さないわ。ああ見えて長門さんは真性のエロい娘だから」 キョン「kwsk」 キョン 「海っていいよなー」 古泉 「そうですね。キョンたん☆」 キョン 「その呼び方はよせ。」 古泉 「泳がなくても、海を見てるだけでも心はやすらぎますよね?キョンたんは別のようですが。」 キョン 「お前ばかり見てるわけじゃないぞ。」 古泉 「そうじゃありませんよ。ただ、その・・・」 古泉 「ビデオカメラでさっきからずっと小学生のおんにゃのこばかり覗いてるようですから・・・あれ?キョンたんは!?」 キョン 「ねぇねぇ、きみきみ?俺の妹にならないか?」 小学生A 「ふぇ?」 宮本 「文化祭はいいよな。」 キョン 「ナンパの機会が増えるからか?」 宮本 「そうだ。」 キョン 「大当たりなのか!?」 国木田 「キョン君にとっても楽しみじゃないんですか?」 キョン 「何がだ!?」 国木田 「ナンパの機会が増えて。」 キョン 「俺がナンパなんてするか?」 宮本 「美女はっけーーーん!じゃぁナンパしにいってくらぁ!」 国木田 「ちょっとまってよ!宮本!あれ?キョン君は?」 キョン 「ねぇねぇ、きみきみ?俺の妹にならないか?」 小学生A 「ふぇ?」 古泉 「つきました」 古泉 「ここまでお連れして言うのもなんですが今なら引き返せますよ。」 古泉 「あれれ~!?きょんたんはどこへ!?」 キョン 「ねぇねぇ、きみきみ?俺の妹にならないか?」 小学生C 「ふぇ?」 『午後七時光陽園駅前公園で待つ』 キョン 「今日でよかったのか?」 長門 「・・・コクリ」 キョン 「ひょっとして毎日まっていたのとか」 長門 「・・・コク【キョン】「こんな真夜中なのに、あそこに美少女ハケーン!」 キョン 「長門わりぃ、用事ができた!」 キョン 「ねーねー!そこのお嬢ちゃん?帰る場所がなかったら、俺の妹にならないか?」 長門 「・・・」 朝倉 「この空間は私の情報制御下にある。脱出路は封鎖した。簡単なこ【キョン】「わりぃ朝倉用事ができた。」 朝倉 「脱出路は封鎖したのよ?どうやって脱出するつもり?あれ!?キョン君はどこに行った!?」 キョン 「ねぇねぇ、きみきみ?俺の妹にならないか?」 小学生D 「ふぇ?」 キョン「俺実はポニーテール萌えなんだ」 ハルヒ「はあ?」 キョン「いつだったかお前のポニーテール姿はとてつもなく似合っていたぞ」 ハルヒ「な、なに言ってんのバッカじゃ【キョン】「あっ悪ィハルヒ!ちょっと用事できた!」 キョン「ねぇねぇ、きみきみ?俺の妹にならないか?」 神人A「ふぇ?」 長門 「過去15477回中、キョンがナンパをした回数は14321回、 そのうち、小学生にナンパした回数が、10301回、 そのうち、成功した回数が102回、さらに、一線を越えてしまった回数が3回に該当し、 その一線を越えてしまった後は必ず逮捕されることになる。 小学生だと思って中学生にナンパした回数が910回、 そのうち、成功した回数が192回、しかしその後分かれるのが102回に該当する。 小学生だと思って高校生にナンパした回数が120回、 そのうち、成功した回数が65回、しかしその後分かれるのが64回に該当する。 小学生だと思って幼稚園児にナンパした回数が1021回 そのうち、成功した回数が1011回、しかし誘拐騒ぎになったのが1009回で一線を越えてしまったのが981回になる。 ちなみに幼稚園児にナンパするとかならず性的悪戯をして、警察に捕まる 小学生だと思って赤ちゃんにナンパした回数が321回 そのうち一線を越えた回数が321回、もちろん警察に逮捕」 長門 「報告終わり。」 ハルヒ 「早くきなさーーーい!市民プールの水は冷たくて気持ちいいわよー!」 みくる 「キョン君がすでにはいってまーす!」 キョン 「本当に気持ちいいな。幼女のおっぱい。ペタペタ」 小学生E 「ふぇ・・・やめて・・・」 キョン 「君胸が大きいね?俺の妹にならない?」 ハルヒ「ハカセくんみたいな子が近所に住んでてね~ たま~に勉強をみてあげるの」 キョン「まさかハルヒにそんな一面があったとは・・・・・・」 ハルヒ「ねぇねぇ君君、私の弟にならない?」 ハルヒくん「ほへ?」 ハルヒ 「みんなー!新しい部員連れてきたわよー!」 ハルヒ 「近所の小学生Kちゃん!」 小学生K 「ままはどこ?ここはどこなの?おねえちゃん? ハルヒ 「だって!かわぃぃのよ!ほら胸をさわると・・・」 小学生K 「ふぇええええええ!!」 ハルヒ 「キョン!あんたも胸をさわってごらんなさい!」 キョン 「プニプニ・・・ほんとだ!やわらかい!!」 小学生K 「いじめないで・・・」 キョン 「大丈夫だよ。ほら、俺の妹にならない?」 キョン「実は俺、幼女萌えなんだ」 ハルヒ「知ってるわよ」 キョン「いつぞやの七夕の話の、まだあどけなさが残る中学生のハルヒは反則的にかわいかったぞ」 ハルヒ「あんたなに言って・・・・・・」 どかーん 谷口「大変だ!涼宮が小学生になってるぞ!」 キョン「きみきみ、妹にならないか?」 ハルヒ「ふぇ?」 ハルヒ 「みんなー!新しい顧問連れてきたわよー!」 ハルヒ 「子供先生レベッカ・宮本!」 ベッキー 「下等生命体ども!ひざまずけ!」 ハルヒ 「このこかわぃぃのよ!ほら、胸をさわると」 ベッキー 「はぅはぅ・・・先生だぞ!!」 ハルヒ 「キョンもさわりなさ【キョン】「かわいい!!」 キョン 「ベッキーは俺の妹だよなー☆」 ベッキー 「はい?」 キョン 「ベッキーハグしてあげる♪」 べっきー 「やめろー先生だぞー!」 キョン 「てれないでーほら、お風呂に一緒にはいって背中ごしごししましょうねー」 ベッキー 「やめろー!先生だぞー!」 その後、ベッキーことレベッカ・宮本は 不 登 校 に な っ て し ま っ た ベッキー 「おっ?部屋にはハルヒしかいねーのか?」 ハルヒ 「あっ!ベッキー!【キョン】「ここであったが365分の1年目!!さっそくだがにゃんにゃんさせてやる!!」 ベッキー 「やめろよー!先生だぞー!」 キョン 「お兄ちゃんがお背中ごしごししてあげるから一緒にお風呂に入ろうねーべきたん☆」 ベッキー 「やめろー!きもい!!」 キョン「お♪べっき~み~つけた~」 ベッキー「こら~やめろ~抱きつくな~」 キョン「いやだね~」 ベッキー「やめろ~【引っかかったな小物め!!】 キョン「アッー!!」 ハルヒ 「まったく、わたしというものがありながらロリコンだなんて覚悟しなさい!おしおきしてあげ【キョン】「引っかかったな!ハルにゃんめ!!」 ハルヒ 「その声は!?」 鶴屋 「ご無沙汰~♪」 鶴屋 「久々にめっがさいくにょろー!」 ハルヒ 「めがっさだけは!!めがっさだけは!!」 キョン 「おい、長門。ベッキーに何を見せてるんだ?」 長門 「新人教育」 『キョン アナルだけは!!アナルだけは!! 古泉 ふふふ・・・次は口にいれちゃいますよー!!』 ベッキー 「じー」 キョン 「子供にこんなもん見せるな!!ベッキーはおにいちゃんと一緒にお風呂に入りましょうねー」 ハルヒ 「みんなー!新しい副顧問つれてきたわよー!」 糸色望 「糸色望です。以後お見知りおきを・・・」 キョン 「なんだ、おっさんじゃねーか」 糸色望 「!?私は銀魂の資料じゃありませんよーーー!!ダダダ」 キョン 「あれ?おっさん!どこいったんだ!?」 古泉 「きょんたーんの声優ってたしか銀魂の銀さんと同じらしいですねー」 キョン 「なんだ?なれなれしい。」 古泉 「しってますか?銀さんは結野アナが大好きなんですよ~?」 キョン 「そうなのか。」 古泉 「つまり、アナルが大好きってこと。」 キョン 「!?」 古泉 「さぁ!僕の結野アナにいれてくれ!!!!」 キョン 「やめろ!!アナル見せるな!!」 ベッキー 幼女 「いーれーろーいーれーろー!」 キョン 「幼女がおかしくなってる!!誰の影響だ!!」 ハルヒ 「もうそろそろ、花火始まるわよー!あれ?キョンは?」 キョン 「はぁはぁ・・・君がかわいすぎるから押し倒しちゃったじゃないか~」 小学生L 「や・・・やめてくださいですぅ!」 キョン 「お兄ちゃんはやめないよ~とまらないよ~?性欲とまらないじゃないか~?」 小学生L 「い・・・いやーーー!」 キョン 「いただきまーーーーーしゅ!」 警官 「おい!お前!そこで何してる!」 キョン 「!?」 警官 「このロリコンめ!!逮捕だ!!!」 朝倉「こんなところに呼んでどういうつもりですか‥‥朝比奈先輩」 朝比奈「私さぁ~ドジッ子は二人いらないと思うんだよね~」 朝比奈(鬼)「だから死んで☆」 朝倉「え!?ひでぶ!!」 朝比奈(鬼)「アハハハ!!ハハ!!」 ‥‥‥‥‥ キョン「朝比奈さんここらへんで朝倉見ませんでしたか??」 朝比奈「その‥‥よくわからないんですけど‥‥転校したらしいですよ‥‥」 朝倉「人間はよく、やらない後悔よりやる後悔って言うよね?」 ……… 朝倉「無駄なの。今この空間は私の制御下にある。出る事も入る事も出来ない。」 ……… 朝倉「(…よし、ちゃんと言える。後は明日の本番を上手くやるだけね。)」 噛んだという。 谷口「おれは変わりたい、いや変わるんだ!」 国木田「あっそ」 谷口「よって、おれはネクタイをチャックに挟む」 国木田「あんま変わってないよ」 キョン「アホってことには変わりないな」 朝比奈さん(黒)「まったくやってらんねーよ。涼宮の相手すんのはよぉ、まったく胸ばっか揉むんじゃねぇよ。まっ、キョン君の視線を独占できっからまだいいけどよぉ」ペッ 生徒会長「大変だな、あのバカ女は限度を知らないからな…、ほら、ヤニやるよ」 朝比奈さん(黒)「サンキュッ、意外といい奴だな。あとはあの無口宇宙人とホモ泉がヘタレ涼宮のやることを、止めねぇんだよ。マジ消えろよ」 生徒会長「ろくな奴いないのな、おまえんとこも。うちの喜緑もよぉ、仕事はしっかりするけど、いっつも微笑んでるだけなんだよ。なんか、おもしろいことでも話せよっ、ったく」 朝比奈さん(黒)「おまえ、気が合うな…」 「東中学出身、涼宮ハルヒ」 「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙人、未来人、異世界人、超能力者がいたらあたしのところに来なさい、以上!!」 「はい、ボク、グレイ」「はい、ボク未来から来た猫型(ry」「はいワタシはこの世の者ではありません」「俺はバッグに隠れることができます」 「一番最後の奴以外あたしのところに来なさい」 鶴屋さん「おっはよーう!」 喜緑さん「おはようございます」 鶴屋さん「ねぇ!なんでこの前みくると一緒にいたにょろ?」 喜緑さん「頼み事があったので」 鶴屋さん「へぇーえ、みくるに?」 喜緑さん「はい、そうです」 鶴屋さん「あんまみくるに近づかないほうがいいよ。腹黒いから」 喜緑さん「分かりました」
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ここにはシュールな短編を置いてください 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 涼宮ハルヒのウイルス トライフリング・コーダ 長門有希の1日 もしもハルヒがゲームだったら 涼宮ハルヒのネットサーフィン 巨人の☆ 環 涼宮ハルヒの憂鬱?パロ フルーチェネタ 長門有希と愉快な獣達 バレンタインカオス 涼宮ハルヒの脱毛 ハルにゃんが大王 黒古泉 ナガえもん キョンのあだ名を考える 朝倉涼子の弁明 不条理日記 痔ネタ 手紙ネタ クイズ みくるの観察日記 モニタリング ピューと吹く!ハルヒ ミルキーウェイ 人生計画 長門とジャンプ感想文 門番の憂鬱 ドッキリ エビオスで精液ドバドバ キョンの性癖 オドリグルイ 鬼畜キョンの罠 ヤンデレーズ ケーキ 密室殺人事件 内視顕微鏡もしくは胃カメラ ハイテンションSOS団が出来るまで 鬼教師岡部 僕とあなたのスウィートナイト 長門の日記 馬鹿長門 古泉一樹の観察日記 涼宮ジョジョの奇妙な憂鬱 ブギウギ・マンハッタン・ツイスター キョンの絶望 それぞれの呼び方 長門vs周防 長門vs周防 ~その②~ ドッグファイト! ドッグファイト! ~その②~ 涼宮ハルヒの逃避行 ~その①~ 涼宮ハルヒの逃避行 ~その②~ 朝倉涼子のおでん 長門vs周防、再び 長門vs周防、三度 ちょっとアホな喜緑さんと長門さん エスパーマンが倒せない 朝比奈みくるのバット 朝比奈みくるのバット ~裏腹~ 朝比奈みくるのバット ~蒸し返し~ 朝比奈みくるのバット ~満願成就~ 仮面ライダーナガト 仮面ライダーキョン王 涼宮ハルヒの24 北高附属大学入試問題 サークルオブザムーン ● 佐々木の災難な日常 SMステ 古泉一樹の大暴走 門長艦軍本日大 くたばっちまえ 続!古泉一樹の大暴走 涼宮ハルヒの情報連結解除 スズミヤ家族24 幕張おっぱいほしゅ パフォーマンス過多な雪かき的文章(或いはB・L・Tサンド) -じくも-ズーリシ門長艦軍本日大 プーン 北京 世界のナガアサ 抜け殻 脱皮 小箱 空蝉 WC セキグチさん(ホラー) 周防九曜の侵略 涼宮ハルヒの仕業 涼宮ハルヒの悲鳴 長門有希とガリレオ 若布マヨご飯 もしもキョンが……シリーズ キョンにゃん、或いはネコキョンの可能性 せんてぃぴぃど 黒木田保守 催眠療法士喜緑さん 涼宮ハルヒの呪縛-MEGASSA_MIMIKAKI+冥&天蓋こんにゃく百合カレーmix-Relinquished あなたにポテト~差し入れの焼き芋にょろよー!!~ Dear My Friend いかすめる きらーん☆(註:メガネが光る音)かいちょーさん スク水 エロデレハルヒ 住民たちの団結 羽化 世にも珍妙な物語~内臓ブギウギ~ 胡蝶の夢 ポケットの中
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Top 用語一覧 カルーアミルク カルーアミルク 2009年10月の終わり頃に唯「ホットカルーアミルクだよっ」というスレが立つ。 唯と梓が書き手の気持ちを代弁しけいおんssについて語る内容だったが、 その内容から1の過去作を知りたいというレスが複数つき、結局1は過去作を晒した。 ※これがきっかけで、過去作を晒す行為やキャラを使って自分語りする行為が”カルアる”と言われたりするようになった。 「カルアさん」、「初代カルーア」などと呼ばれているのは基本的にはこの1。 晒された過去作はけいおんssの中では有名な作品であったため、 俗に言う信者や1の行動を批判する者が多数現れ1が消えた後もしばらくスレは盛り上がり続けた。 スレが落ちた後、何者かが 唯「ホットカルーアミルクだよっ」2杯目 を立てた事をきっかけに、 「アイスカルーアミルク」 「ホットカルーア八橋ミルク」などの類似スレが乱立する。 これらを総じてカルーアスレと呼ぶ。 今ではカルーアスレの意味が広がり、カルーアという名前が入っていなくてもキャラで自分語りするスレや、 けいおんssに関する雑談スレもカルーアスレと呼ばれている。 関連用語 けいおんSS 雑談スレ
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プロローグ 俺はSOS団に入って、 まあハルヒはもちろんの事宇宙人未来人超能力者に振り回された事はある訳だが、 何でもないクラスメイトに振り回された覚えはないね。 朝倉・・・あいつの正体は長門と同じ宇宙人製アンドロイドだったし、 喜緑さん・・・あの人もやっぱり同じだ。あっ、そもそも上級生だったか。 鶴屋さんも大きな力を持ってるらしいが、振り回されてるというよりも見守ってくれている立場だ。 コンピ妍の面々や谷口国木田だって当然そうだ。むしろこちらから迷惑を掛けてると言った方が正しかろう。 唯一の例外は生徒会会長だが、あのお偉そうなお方にも古泉の息が掛かっていたので、 純粋な意味で振り回された訳じゃないだろう。大体俺は当人の本心も知ってるしな。 まさかこれで今更谷口辺りがハルヒの世界改変に絡んだりしたら、 俺はいよいよ持って自分の首にロープを巻き付けるに違いない。 少なくともあいつが宇宙人未来人超能力者でもなければ、まして異世界人だなんて信じたくも無いね。 というよりも、ハルヒが自由に世界を変えられるのだとしたら、 間違ってもそこ等辺の適当な奴を異能力化したりはしないだろう。 それに少なくとも既に北高に居る人間がそうなら、とっくに俺達とコンタクトを取っていないとおかしい。 もちろん古泉の機関の要員や、喜緑さんのような穏健派の宇宙人は居ても直接関係はない。 何故そのようになっているのかと言うと、 基本的に団員と未だ二人しか来ていないSOS団へのお悩み相談者以外は、 ハルヒが徹底的なスルーを決め込んでいるからだ。 ハルヒにとっちゃ普通の人間に褒められようが虐められようが正直構ったことではなく、 あまりの無愛想っぷりと反応の乏しさから、相手の方もすぐに飽きてしまうようだ。 で、スルーされなかった方はと言うと、100ワットと俺が常日頃比喩している満面の微笑みか、 あるいはこれでもかという程プレッシャーだけは無駄に掛かる殺人的に不機嫌な光線を振りまくのだ。 嬉しさの限界は見たことがないが、 不機嫌な方の限界は俺だけが見た―――あれはもう思い出したくも無いね。 とまあ、少しどころかヤバいんじゃないかと思うくらいの深い感情でお出迎えしてくれる訳だ。 しかし、俺にも学校内での交友関係っていうものがある訳で、 それの相手は当然SOS団に限ったことではない。 男子とは結構な数の奴と話したりしてるし、女子相手でも多少は話す幅が広がった。 話していれば当然相手に対して気持ちを抱いたり抱かれたりする事もあった訳で、 俺も当然、SOS団以外の相手に対してもそこそこの愛着は持っていたのだ。 もちろんその話仲間を失ったり、傷つけたりする事は気持ちのよい事ではないね。 しかし、まさかそこが抜け道となり、あんな事になるとは思いもよらなかった。
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登録日:2014/02/23 Sun 13 50 31 更新日:2024/05/03 Fri 10 16 20NEW! 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 Wii キャラゲー ゲーム ダンス マゾゲー 涼宮ハルヒの憂鬱 涼宮ハルヒの激動 2009年1月22日に発売されたゲーム。対応機種はWii。 アニメ版涼宮ハルヒの憂鬱の楽曲とWiiリモコンを用いハルヒたちを躍らせるという内容。 涼宮ハルヒの激奏(イベント)に使用された一部の振り付けとハレ晴レユカイfullバージョンもばっちり収録されている。 ◆あらすじ 某月某日。 今日も今日とてハルヒの思いつきにより商店街主催のダンス大会に参加することとなったSOS団。 ところが全員ダンスの経験などあるわけがなく、本番当日まで放課後に特訓することになるのだった。 ◆操作 画面下側に太鼓の達人みたいなラインと人間のシルエット、ニュートラル(⚫︎ ←こんなの。Wiiリモコンを構えなおす)が表示される。 タイミングを合わせてシルエットに描かれた通りの向きにWiiリモコンを動かすと成功、上手く動かせないと失敗。 一定以上失敗するとしばらく操作不能になってしまう。 例えば 左→ニュートラル→右下→左上 と指示されたら 左に動かし元の位置に戻して右下に動かしてからそのまま左上に動かせばいい。 高難易度になるとボタン操作や小刻みに振る動きも要求される。 結構反応がシビアなので注意。 Wiiリモコンを床に対して垂直に構え、ややゆっくり動かしてみよう。 ◆モード ストーリーモード 全12章。一つクリアすることで次のストーリー、楽曲や衣装などが解禁される。 10章までにスコアを30万点とれないと……? フリーモード 自由に難易度、楽曲、衣装、ダンサー、背景を選んでプレイできる。 プレイ内容は保存可能。 ◆キャラクター 涼宮ハルヒ ダンサーその1。 各章で数々の思いつきを実行する。 キョン 振付師(プレイヤー) 多分一番の苦労人。 長門有希 ダンサーその2。 なんか胸が増量してる気がうわなにをする 朝比奈みくる ダンサーその3。 一人だけバテるとかそういうことは無い。 古泉一樹 レフ板およびチュートリアル役。 朝倉涼子 ダンサーその4。 ここより下の隠しキャラは衣装変更が不可。 喜緑江美里 ダンサーその5。 朝比奈みくる(大) ダンサーその6。 鶴屋さん ストーリーモードの一部で茶々入れてる。 大変残念ながらダンサーとして使用できない。 キョンの妹 鶴屋さんと同じ。 本作ではボイスを使い回すためかハルヒたちを「お姉ちゃん」と呼ぶ。 ◆楽曲 これ以外にも楽曲ではないが特訓メニューとして動物ダンスと部活動ダンス(?)が存在する。 恋のミクル伝説 記念すべき最初の曲。 最初のテンパってる動きはみくる以外もやるためちょっとシュール。 冒険でしょでしょ? ご存知アニメ版オープニングテーマ。 ゲーム開始時にもアニメと同じ映像が使われている。 雪、無音、窓辺にて。 長門のキャラソン。 サビの振り付けは茅原実里が実際に踊ったのと同じになっている。 みらくるアンコール みくるの本作オリジナル曲。 指さしポーズやウインクが可愛らしい。 Greed's accident 長門の本作オリジナル曲。 空前未満は見せないで ハルヒの本作オリジナル曲。 そのキャラクターを表した元気なダンスを披露する。 最強パレパレード ラジオ版第2期オープニングテーマ。 とろでん 本作オリジナル曲。 唯一ハルヒシリーズの声優が関わっておらず基本的にゲーム内で選択することでしか聴けない。 ハレ晴レユカイ ご存知アニメ版エンディングテーマ。 とろでんを除き、踊れる曲の中でfullバージョンが選べるのはこれだけ。 ハレ晴レユカイ TVサイズ フリーモードのみ。 BE BE BEAT!! 本作エンディングテーマ。 踊ることはできないが自分で勝手に振り付けてもいいだろう。 ◆おまけ要素 ◼︎ボーナスゲーム あっちむいてホイ ハルヒ、長門、みくるとの対決。 それぞれ癖があるのでそれを理解するのが攻略の鍵。 ホームラン対決 同じくハルヒ、長門、みくるとの対決。 ハルヒは速い球を、長門は変化球を、みくるは遅い球を投げてくる。 ◼︎コスチュームコレクション キャラクターと衣装を思う存分眺められる。 ◼︎アイテムコレクション ゲーム中で特定の条件をクリアすることでもらえるアイテムとその説明が見られる。 ぜひ全ての元ネタを調べてみよう。 ◼︎涼宮ハルヒのお告げ 隠し要素その1。 ハルヒによる占いを聞ける。 ◼︎長門ビューワー 隠し要素その2。 ひたすら部室で読書する長門が見られる。放置するとたまに何かリアクションする。 ◼︎みくるリモコン 隠し要素その3。 Wiiリモコンにみくるの台詞を登録し好きな時に聞ける。 ハルヒと長門の声も隠し要素として存在する。 追記修正は踊りながらお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 喜緑さんがダンス出来て鶴屋さんが出来ないって珍しいゲームだな…喜緑さん好きだけど -- 名無しさん (2014-02-23 16 17 53) で、タグにマゾゲーを入れた理由は -- 名無しさん (2016-07-15 08 23 23) ↑一年以上前のコメントにマジレスするが、実際に3章くらいまで遊べば分かる -- 名無しさん (2017-12-17 22 23 17) 名前 コメント
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駆け込んだかがみの部屋で、かがみは背中を震わせてPCに向かっている。 「かがみっ!!」 怒ったかがみは振り返らない、私がその肩を掴み、無理矢理振り返らせると……かがみは泣いていた。 「なによ、こなた」 「かがみ、PCから離れて」 「なんでよ、私は」 「いいから!!」 私は強引に、かがみをPCから引き剥がした。 現実に会えば愛すべき人物でも、リアルでは当たり前の言葉でも、ネットの病的な「正義」の前ではただの餌になりはてる。 人々は獣と化して、投げ込まれた「新鮮な肉」に群がるだろう。 ネットではよく言う言葉だ「燃料が投下された」なんて。 誰が見てもかがみは愛すべき人物だが(そうだよね?)、彼女がネットに向いているとは到底思えない。彼女は本当に優しくて真面目だから。そして私は、ネットはゆがんでいる、と感じる。 不意に、スカイプのためのヘッドフォンが私に囁き、私は篝さんがサインインしたことを知る。 「篝さん?!」 「『ただ、経営者、営業職、開発職、販売職、そしてユーザーの方々にも考えてほしいのです。この切り捨て文化であるゲームのことを…。』井内ひろしは言ったよな? 大したもんだ、だから私も言うよ」 篝さんが言う。 「人々は考えるべきなんだ、この切捨て文化である、萌えのことを。ってな」 レイディアントシルバーガンのチームディレクター、井内ひろしは、たかが一つのSTGに魂をこめた。そして篝さんは……どうしようというのか? 「篝さん、仕方ないよ。だってもう、時代は移り変わって」「仕方ない?」 不意に張り上げられた大声に、私の言葉は遮られた。 「仕方ないってのは、なんだ? こなかが好きだ好きだって言って、時間が来たら理由つけてさようならする事のことか?だが言わせてもらうが、『それでも井内ひろしはSTGを作った』、そうだろ?」 「篝さん、ssなんて、所詮遊びなんだよ。プロの作るSTGとは違う」 「本当にそうか? あの頃、ss書いてる奴で、ssなんて所詮遊びで、そのうち別ジャンル書きますよ、なんて言ってた奴がいたか? たかが遊びに、本気になるから楽しいんじゃないのか」 「みんながみんな、篝さんじゃないよ」 「じゃあ、泉はこう言うのか? こなかがBBSが寂れるのはしょうがないし、それはあきらめるべきことだし、さっさと別ジャンルでも見つけてそこで遊べって、そういうことが言いたいのか? どうなんだよ、泉?」 「違うよ、私は……」 「ただじっとしている事なら、誰でも出来る。誰にも責められない。でも私には」 「意地がある」 ──皆さんにもわかっているはずだ。我々はもう一度考え直すべきです。 スカイプの接続は切れた。 『レイディアント・シルバーガン』 ──私的代弁者:「この世に生まれた11番目の作品、『シルバーガン』をもって人々に訴えかけるのだ」 時は、待たない。 時代の流れは気づけばすべてを押し流し、一昔前の流行は見向きもされず、未だにそこに留まるものは嘲笑を受ける。 確か、人々はまるで永遠のように何かを好きだと熱弁を振るっていた筈だが、一年も経てばもうその言葉には陰りしか見えない。 もちろん、今でもこなかがは好きだよ? なんて、煮え切らない言葉だけがそこにある。でも私はそれを、自然なことだとは思う。だけど。 「人間の愛情って、なんなんだろうね?」 冬の風が私とかがみの間を通り過ぎていった。身を切るように冷たい風、どうも世界は私達に優しくない。 「でもさ、そんないつまでも、40になっても50になっても、ssに血道をあげてたら、やっぱりちょっと不自然じゃない?」 「そうかな?」 「わかんないけど……」 かがみの言う事はもっともだけど……。 「いつまでも、ずっと好きで、ずっとss書き続けるなんて、無理だと思う、きっと」 そうかも知れない。 どんな愛情もいつかは醒める。いつまでも付き合った当時みたいな夫婦、なんていない。 人間はあらゆることに適応し、慣れなければいけないから。 でもそれじゃあ、暑苦しいほどの愛情や情熱は、不要なものなんだろうか? 「冬だね」 私はかがみの手を握った。 一瞬、かがみが驚いて顔を赤くして、私から眼を逸らした。 「寒いわね」 私は、かがみの事が好きだ。 でも私は、その愛情をやり過ごそうと思っている。 どんな夫婦もいつかは愛情が醒めるなら、同姓同士でリスクばかり多いこの感情が醒めるのを、ただ私は待っている。それが、一番誰も傷つかなくて済む方法だから。 愛情なんて、所詮はその程度のものでしょ? 「でも……」 と言いかけて、私は口を噤む。 「どうしたの?こなた?」 冬の風はとてつもなく冷たいのに、かがみと繋いだ手は、この上なく暖かかった。 ……… ──私的かつ客観的代弁者:「お願い、あきらめないで」 「私、ゲーム作るから」 まるで工事現場にいるようなゲームセンターの騒音の中で、篝さんが私にはっきりとそう言った。 篝さんは昭和生まれを馬鹿にするようなことを言う主人公を操って敵を倒していたが、明らかにそのSTGを侮蔑する態度は崩さずにやっている。まったく気が乗らないみたいに。しかし残念ながら、それだけがこの場末の店の唯一のSTGだった。 「ゲーム?」 「そう、ゲーム」 遂に篝さんはレバーから手を離し、体ごと私に向き直った。哀れな主人公は無抵抗のまま敵弾にさらされて消えていく、長ったらしい設定によれば凄まじい超能力者の筈の主人公が雑魚敵の弾で死ぬ。篝さんは眉一つ動かさなかった。 「ssじゃ、今の状況を変えれないと思ったのよね、誰でも参加できて、改造できて、みたいな方が一体感があって盛り上がると思うのよ。だから改造自由なフリーゲームを」「篝さん」 私は篝さんの言葉を遮った。聞くに耐えないから。 「そういう問題じゃないよ。時代は変わったんだから」 「いずみんは、諦めてるんだね」 「受け入れてるだけだよ、現実を」 「そんなの、やってみなきゃ分かんないよ」 篝さんは真剣だった、だからこそ痛々しかった。その空気の読めてなさが。 私は質問を変える。 「篝さん、ゲーム作れるの?」 篝さんはどう考えても、STGとss一本槍で、プログラムなんか触ったこともない人の筈だった。 「作ったことないけど、作る。ノベルゲームだからできると思うんだ。今は素人でも簡単にノベルゲームを作れる時代だからさ。できれば、すべてのこなかがを網羅するようなノベルゲームが作りたいな。今は板から締め出されたボッチ系とかも、ゲームに関してはアリにする訳、こなかがbbsの自由開放特区なのよ、へんたいかがみさんも、シリアスも甘いのも死にネタもクロスオーバーもなんでもあり、このゲーム一本ですべてのこなかがを楽しめるって訳!」 子供のように目を輝かせて言う篝さんは悲しいほど滑稽だった。誰もそれを望んでいないのに、風車に戦いを挑むドンキホーテだ。そんな馬鹿げた熱量を誰がこなかがに割くというのか。それに、他人の協力が必要な企画なんて不可能なのが今の情勢だ。それを分からず他人の協力を期待する篝さんは、あまりにも甘く、愚か過ぎる。 「篝さん、あのさ、絵師は……」 「大丈夫!きっと誰か協力してくれるって!」 私はこの時、篝さんのゲームが、完成するなんて欠片も信じなかった。 ……… ……… 「絵なんか、描く訳ないだろ」 と、知り合いの絵師兼ss書きであるジミーさんは言った。板でのルールで、今の板は避難所と呼ばれていて、頭の番号にHがつく。ジミーさんはH6-43で、ハロージミーとか言っていたが、長いので今はジミーさんと呼ばれている。割と気に入っているらしい。 「ゲームの立ち絵とかどんだけ大変なのか、浅見はぜんぜん分かってないだろ。あいつの言うことは絵に描いた餅だよ、誰も協力する筈がない。大体、他人に別のルートを作ってもらおうなんて甘え自体がおこがましいだろうが、まあ、放っておけばどうせ頓挫して、ゲームなんて完成しないだろ? だから今は適当に話を合わせてるけど、そのうち、自分の言った事が恥ずかしくなる時が来るだろうよ」 メッセに流れる文字を自室で見ながら、私はふうむ、と唸る。 確かにそうかも知れない、と思ったから。 たった一人でノベルゲームを作る、なんて出来る訳がない。 そういうような企画を、口だけで言って全然実現しない人間なんて、世の中に死ぬほど溢れていて、篝さんがそうじゃないなんて、誰にも分からない事だから。 「あいつの愛情の押し付けみたいな暑苦しさには、みんな辟易してるんじゃないか? 俺たちはただ、好きなものに萌えたいだけだ。ssなんか思いつかなきゃ書けないし、絵だって描きたいと思わなきゃ描けない。それをちょっと数が減ったぐらいで、ガミガミ言われちゃ適わない」 「ジミーさん、こなかがbbs、見てます?」 私の問いに、ジミーさんは不自然な間を空けて答えた。 「今は、見てないな。でもサイトには絵を載せているし、時々はssも書いている。仮にssも絵も書かなくなっても、俺がこなかが好きなのは事実だし変わらない。それを否定しにかかってくるような奴、うんざりだろ?」 「そうですね……」 そう、何も書かなくなっても、活動しなくても、こなかがを嫌いになった訳じゃない。 サイトには時々載せるって人は今でもたくさんいるし、ただ単にbbsが寂れただけで、何も変わってない。 でもじゃあ、この違和感は何なんだろう? かがみとは仲の良い友達のままで、たくさんリスクのある恋人同士にならなくても、私はかがみが好きでそれは変わらない。だから誰をも傷つけるような無茶はしてはいけない。つかさも、みゆきさんも、お父さんも、みんな困るから。 だからこれでいい。 ……本当に? ……… ──正しき主観を持つ者:「愚かだよ、俺たちは…」 篝さんが、消えた。 ネットから、ゲーセンから、ついでに言えば学校からも、その姿を消した。 別に蒸発した訳でもなんでもない、ただのずる休み、あるいは風邪をこじらせたか、そんなところだと思いたい。 でも……。 状況は篝さんに厳しかった。 本スレは消滅したし、BBSにはss荒らしが現れていた。 ss荒らしとは──本人は荒らしのつもりは全く無く、ただ正当にssを書いているつもりなのだが、テンプレを完全に無視した迷惑ssを書く人たちのことだ。一応はssを書ける人なので無碍に扱えない分だけたちが悪い。 こなかがbbsの場合、こなみやかがりが無意味に無残に死んだり、もはやこなかが全然関係明後日の方向へ突き進んでいくssが荒らしになりやすく、ついでに言えば篝さんもややそういう傾向があった。篝さん、自分のルール以外は全然気にしない人だから……。 「うわあ……」 BBSでは壮絶無残に悪意ある殺され方をしたこなみの、そのssへの批判が集中し、よりによってss荒らしはそれに対して自説を主張し反論を始めていた。阿鼻叫喚の地獄絵図だ。 言論の自由、ssは自由であるべきだ、作品としての深み、このssをどうとってもらっても自由です、怒っておられるなら、私の狙いは成功している……。 火に油どころか、ガソリンを注ぐその様子に、BBSの人間はきっと辟易していくことだろう……終焉の光景。 結局、信念みたいなものを撒き散らすのは、うっとうしいってだけなのかな……? かがみがサインインした。 「大変な事になってるわね」 「まあ……なんか、どうしようもないね」 「でもほら、私達はこうやって話題に出来るだけ、マシじゃない? 一般利用者なら、ただただ理不尽な思いだけを抱える羽目になるんだから」 そうかも知れない。 話せる誰かがいること。 それが私の場合はかがみで、そういう人がいるのは、とても幸せな事だ。 「なんで、こんなssを書いちゃうんだろうね?」 「さあ、私はssを書く気持ち自体、分からないし」 「なんで、人はssを書くんだろう?」 「ちょ、なんか奥深く聞こえるだろそれ、一瞬!」 みんながss書く訳じゃないし! とかがみのもっともな突っ込み。 でも本当、なんでssを書く人がいて、そしていつの間にかssを書かなくなるのだろう? こなかがを好きになって、でも醒めてしまって書かなくなるってこと? 「変わらない愛情って、あるのかな?」 「なんだよそれ?! 今日のお前は話が飛びすぎだな?!」 変わらないものがあるって、信じられるのかな……人間は。 私はいつまで、かがみを好きでいられるだろうか? 私は、篝さんの家に行く事にした。 ……… ──希望的観測者:「しかし、世の中が移り変わっていっても…変わらないものが一つだけあるはずだ」 篝さんは狭いマンションで一人暮らしをしている、事情は知らない。 たいした事情じゃないかもしれないし、ディープな家庭の事情かもしれないけど、私は理由を知らなかった。 だから風邪なんか引くと完全に一人になってしまうし、心配なので私はその部屋に向かった、二階建て木造のボロアパートだ。 表札もかけられていない、206とだけ書かれた部屋のドア、私がインターフォンを鳴らして入るとそこは── 腐海。 ご存知だろうか? 風の谷のナ○シカで有名なあれだ。学会で発表できる新種のキノコが生えそうな特殊環境が広がり、詰まれた本と雑誌の山で床は見えない。敷かれた万年床の近くのPCが唸り声をあげて、不健康なディスプレイの光だけが部屋の唯一の明かりだった。そして篝さんはまるで鉱物みたいに不動の様子でそのPCの前に座っている。 「かがりさん!」 「お、いずみん、インターフォン鳴らした?」 鳴らしたに決まってる。 振り返ったかがりさんは年頃の娘的に完全にNGな顔で、化粧してないとかそんな問題をぶっちぎった顔をしていた。 「インターフォンも気づかないぐらい、何やってるんですか!?」 「ゲーム作ってた」 何事もないように言うその顔は、何日も寝てない様子だった。 「いやあ、絵師は全部断られちゃってさ、でも、アニメ映像を切り抜けば立ち絵に出来るって気づいてさ。それがもう、時間がかかるのなんのって、でも、もうすぐ完成だよ」 「それで、こんなになるまで……」 「いずみんだって、ゲームで徹夜するじゃん。何を驚いてんの? 私はいま、最高に楽しいぜ?」 ただでさえ痩せているのに、尚更痩せたかがりさんの姿、痛々しいほど細いその体で、眼だけが爛々と光っている。 情熱も青春も肉体も削って、こなかがに打ち込んでいる。しかし、何故? 「篝さんは、変わらずこなかがを好きなの?」 「当たり前じゃん」 「永遠に?」 篝さんは即答した。 「当然」 この人は、迷ったり、悩んだりしないのだろうか。 馬鹿じゃないのか、とすら、思う。 かがみに会いたい、と一瞬思ってしまうほどに。 「篝さん、篝さんはなんで、ssを書くんですか?」 「好きだからだよ、決まってんだろ?」 篝さんがそういって笑う。 変わらない愛情は、あるのだろうか。 もしあるとしたらそれは、愚者にしか宿らない。 「篝さん、篝さんが好きな場所は今、荒れに荒れているし、時代はもうこなかがじゃないんです。このゲームを作ったって、どうなるかなんてわからない。篝さんは、ほんとに、分かってるんですか、それを?」 「え? 荒れてんの、BBS?」 私の言葉に、篝さんはさらっとBBSを確認すると、はき捨てるように言った。 「つまんねえ」 関係ないこっちも、びくりとするような言い方だった。 「どうでもいい。つまんねえss書く奴が、つまんねえって言われて切れてるだけだ。誰が死のうと、どんなルール違反でも、面白けりゃいいよ。ssにとって一番大事なのは、面白いことだろ? こいつはつまんないから叩かれただけだ」 篝さんのこういう物言いを、私はあまり好まなかった。 「篝さん、好きなら、愛情があれば、ssはいいんじゃないの? さっきだって、篝さんは好きだから書いてるって言ったのに……私はss荒らしは、愛情がないから駄目なんだって思うけど」 「本人は愛情たっぷりのつもりだろ。ssを書くのは愛情だけでいいけど、読まれる時には、面白いかどうかの話は、どうしても出てくるんじゃないか?」 「篝さんは、自分のss、面白いつもりなの?」 「ある程度は」 微妙な空気。 篝さんは言う。 「今度のゲームもきっと面白いからさ。ほら、こなかがの原作ゲーム出たけど、男主人公のギャルゲで評判悪かったじゃん? 文句を言うなら、自分で理想のこなかがギャルゲを作ればいいんだよ。私は率先してこれを作る、あんだけこなかがギャルゲを望む人がいるんだから、きっと盛り上がる」 ──絵に描いた餅。 篝さんが作ったゲームは受け入れられ、面白がられ、消費され── ──そして誰もその続きは作らなかった。 そんな時だった──篝さんが入院したと聞いたのは。 前 レイディアント・シルバーガン コメントフォーム 名前 コメント 、こころに・・・つきささる・・・ -- 名無しさん (2010-03-24 19 57 28) 題名のSTGも考えさせられる (シューティングとしてもストーリーとしても) ものだっただけに、その名を冠するに足る 深い内容になってると感じます。 続き楽しみにしております。 -- 名無しさん (2010-03-22 19 57 46) このSS保管庫もいつかは・・・楽しませていただいてるだけに、読んでてチョット背筋が寒くなってきました。 -- kk (2010-03-18 22 47 03) 投票ボタン(web拍手の感覚でご利用ください)
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13-489 489 :(○口○*)さん [sage]:05/09/12(月) 22 52 ID crWZ8JQZ ギルド抜けました 理由は、意見の不一致とでもいいましょうか 俺がログインしていて、後からログインした奴が俺に対しては挨拶はしない 溜まり場に俺が居て、後から来た奴が俺に対しては挨拶しない この挨拶しない奴が4人いた(全部で25人) なので、この4人はこちらも無視することにした。 そして、いつかこのことで突っ込まれると思い、証拠ssを取っておくことにした。 そして、やはり言われた どうも俺の評価は「挨拶も出来ない根暗な奴」らしい いや・・無視されていたから俺もしなかっただけなんですが・・と 説明し、ssも提示した。 が、このssにちょと問題があって 俺が先にログインしていたという証明がなかったこと。 確かに後から見て失敗したなぁ・・とは思っていたけど マスター曰く 「お前が後から接続してそのss出してるんじゃないか?」 と言われ結局俺が全面的に悪いことになった。 相手に真偽を問うこともなく、俺が悪いと決め付けた。 今度からはちゃんと証明できるようにss取っておこうと思った 出来ることなら、そんなssは必要ないようなギルドにいきたいものだが・・・ 前ページ次ページスレ13
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Report.16 長門有希の憂鬱 その5 ~朝倉涼子の報告~ 「ゆ……き……?」 涼宮ハルヒは、突然現れたわたしに恐る恐る声を掛けた。わたしは無言で視線を向ける。 「話はあと。」 極めて短い返答。わたしは二人に向けて言った。 「朝倉涼子、支援を要請する。ハルヒ、下がってて。」 「な!? 何言(ゆ)うてんの!?」 【な!? 何言ってんの!?】 ハルヒが声を上げた。 「涼宮さん!!」 彼女に負けじと声を張り上げる涼子。 「今は……長門さんの言う通りにして!!」 「あんたは、あたしに黙って見てろって言うん!?」 【あんたは、あたしに黙って見てろって言うの!?】 「だいじょうぶ。」 わたしが声を掛ける。 「あなたが信じてくれる限り、わたし達は負けない。」 「そんなこと……!」 わたしは彼女を見据える。しばらく見つめ合っていたが、とうとう彼女は観念した。 「……分かったわ。でも、約束やで? 絶対、無理したらあかんで。」 【……分かったわ。でも、約束よ? 絶対、無理しちゃだめよ。】 「約束する。」 彼女は後ろに下がった。わたしは攻撃者に向き直る。 攻撃者は、目の前の状況が何を意味するのか、正しく理解していなかった。わたしの全身から立ち上る、無言のプレッシャーを。『透明オーラ』を。すなわち、闘気を。 わたしは、正に怒り心頭に発しようとしていた。 『情報統合思念体と接続できないの。』 涼子は通信で状況を伝えてきた。 『この襲撃してきた一派……過激派に、情報統合思念体の一部が乗っ取られている。通信プロトコルが強制的に変更された。あなたが接続を切られているうちにプロトコルが改竄されたため、あなたが接続できない。今からプロトコルを伝える。』 わたしは涼子に、プロトコルその他の必要な情報を送出した。 『同期……確認。プロトコル解析……終了。再接続試行……接続成功。OK、行けるわ。』 わたしは、帰ってきた。彼女がわたしに会いたいと願ったから。 わたしは、三人称である『観測者』となっていた。しかし今、一人称である『長門有希』を取り戻した。 わたしは、攻撃者に視線を集中させる。攻撃者は、彼女達に危害を加えようとした。その事実だけで十分。 「あなたは、わたしを怒らせた。」 情報連結解除は、たやすい。でも、それではわたしの『怒り』が収まらない。直接殴らないと気が済まない。 「……覚悟して。」 『長門さん。涼宮さんの前で、どうやって戦うつもり?』 涼子から通信。 『人間の能力の範囲内で行動する。「武術の達人」程度。でも、やり過ぎてしまうかもしれない。』 『あれだけ仕事が正確な長門さんとは思えない、感情的な発言ね。』 『……この気持ち、いずれあなたにも分かる時が来る。』 その後の様子は省略する。なぜなら、ほとんど覚えていないから。わたしは、人間の言葉で表現すると『怒りに我を忘れた』状態になっていた。断片的にしかログが残っていない。 長門さんは怒りに我を忘れ、ログが正しく記録されていなかったようなので、以下、長門さんに代わってわたし、長門有希任務代行・朝倉涼子が報告します。 追い詰められたわたしは、賭けに出た。 話の展開としてはかなり無理があったけど、状況が状況だけに、仕方がなかった。それに、涼宮さんも、完全に現実感を喪失していたので、都合が良かった。多少話に無理があっても、気付かないから。 とにかくわたしは、涼宮さんに、長門さんがここに助けに来るというイメージを持つよう誘導した。その甲斐あって、ついに長門さんは復活した……のは良いんだけど、彼女の目の前で鉄筋の雨を爆散させるなんて、そんな派手な情報改変はまずいんじゃない!? 『問題ない。それに、やるなら盛大にとことんやった方が、あとでごまかしが利く。』 彼女の常識から大きく外れた、ありえない現象を見せ付けた方が良いっていうわけね。でも彼女はかなり非現実的な出来事に敏感だから、ごまかすのは大変なんじゃない? 『そう。だから、とりわけ盛大に行う必要がある。ためらえば感付かれる。』 ……ちょっと、今の長門さんは、何と言うか『危険な香り』がするわね。 『わたしは至って冷静。』 他のインターフェイスならともかく、わたしの目はごまかされないわ。その全身から立ち上る闘気は何ですか、長門さん。 『……気にしてはいけない。』 気にするっちゅうねん! というツッコミはさておき。長門さんは、攻撃者に向き直って言った。 「あなたはわたしを怒らせた。覚悟して。」 やっぱり怒ってんじゃん! 長門さんは腰から武器――ヌンチャクと呼ばれる、二本の棒を鎖で繋いだもの――を取り出し、わたしの周りに突き刺さった鉄筋を薙ぎ払った。わたしは長門さんに助け起こされる。 「あなたにはこれを渡しておく。」 そう言って長門さんは、背中に背負っていた長い包みをわたしに手渡した。開いてみると、 「薙刀……」 そこには、長い柄の先に湾曲した刃物が付いた武器が入っていた。 『涼宮ハルヒの嗜好を考慮して、あなたに似合う武器を選定した。刃は付いていないが、それ以外は本物に限りなく近い。以前のあなたの得物とは違うが、問題ないと思う。』 前科(ナイフ)の話は勘弁して…… 薙刀の使用法をダウンロード……完了。『薙刀使い』のできあがり。 「わたしは攻撃者を叩く。あなたは涼宮ハルヒの護衛をしてほしい。」 「了解。」 わたしは、涼宮さんの元に戻った。 「あんた、薙刀使えるんや……」 【あんた、薙刀使えるんだ……】 「まあね。嗜む程度には。」 そういうことにしておこう。『謙遜』って言うんだっけ。……ちょっと違う気もするな。 そんなやりとりをしてる間に、長門さんは華麗にヌンチャクを振り回し始めた。無言で。情報検索……『李小龍』っていうアクション俳優の動きなのね、これは。なるほど、確かに彼は、人間にしては良い動きしてるわね。動きに無駄がないわ。 ウォーミングアップと威嚇を兼ねたヌンチャク演舞を終えて型を決めると、長門さんは攻撃者と静かに相対した。沈黙が辺りを支配する。仮想段階での攻撃の応酬が繰り広げられている。人間の言葉では『気組み』等と呼称するそうだ。 先に動いたのは、長門さんだった。滑らかに身体を滑らせ、攻撃を開始した。 速い。というか、鬼気迫るものがある。鉄筋の射撃をものともせず、ヌンチャクが舞う。ヌンチャクが止められれば、すぐに鋭い前蹴りが飛ぶ。あまりの速さに、攻撃者反応できず。蹴りが入った一瞬後に、攻撃者の意識が蹴りを入れられた部位へ向かう。そのためガードが少し下がったのを、長門さんは見逃さなかった。 左正拳突き……いや、ジャブか。そのまま素早く左三連打。一発一発がそれぞれ必殺級の威力なのに、あくまでコンパクトに素早く打ち込んでいく。三点バースト射撃とでも言うべきだろうか。そして再びヌンチャク乱舞。サンドバッグを殴るかのように、攻撃者を翻弄する長門さん。 いい加減うずくまりそうな攻撃者の頭らしき場所を左脇に抱えると、背後で右踵を跳ね上げるように使って蹴る。いったん攻撃者を身体の正面に持ってくると、左膝蹴り。そして胴回し蹴りからそのまま逆立ち状態で攻撃者の首らしき部位を脚で挟むと、攻撃者の足元に飛び込みながら、地面に叩き付けるように投げた。 ……また派手な技使うわね。 「白……か。」 後ろでポツリと呟く涼宮さん。あー、スカートの中のことを言ってるのね。 ちなみに今の攻撃は、相当な速さで繰り出されたけど、さすがは涼宮さんね。あの速さで見えてるのか。そういえば、わたしの時にも何か言ってたような……と思ったら、ぽん、と肩に手を置かれた。 「あんた……結構可愛いの穿いてるんやね。まさか縞パンで来るとは……萌えのポイント高いわ。」 【あんた……結構可愛いの穿いてるのね。まさか縞パンで来るとは……萌えのポイント高いわよ。】 再構成されるときに、あなたの嗜好を考慮してるからね。 それにしても、わたし達は人間じゃないけど、人間の女の子の姿をしてるんだから、仮にも女の子のあなたが、余り『ぱんつ』で喜ばないでほしいな。 『それは涼宮ハルヒが現実逃避に走っている証拠。その方がやりやすい。』 ……そりゃあ、あなたは『ぱんつ』どころか、もっとすごいことになったから、今更『ぱんつ』が見えたところで動じないんだろうけど。 『あなたが一番、ぱんつぱんつ言っている。』 はう。 長門さんにツッコまれた。 冷静に通信でツッコミを入れながらも、長門さんはひたすら無表情でストッキング仮面(仮名)をしばき上げている。相変わらずものすごい闘気を纏いながら。それにしても、わたしが出る幕ないと思うんだけど。 『もうすぐ。』 長門さんはヌンチャクを構え、攻撃者を見据えて言った。 「あなたはもう死んでいる。」 どこの世紀末救世主ですかとツッコむ間もなく、長門さんは、涼宮さんに見えない角度で詠唱を始めた。ものすごい勢いでしばき回しながら、攻撃者に崩壊因子を組み込んでいたのね。 詠唱が完成すると、攻撃者は音もなく、煌めく砂となり、崩れていった。 それが合図だった。 わたしは、この空間内へ急速に敵性存在の気配が満ちていくのを感じた。 『今倒した攻撃者は、尖兵に過ぎない。これが倒されることが、その後の展開の引き金。作動させないと、この空間封鎖を完全に破ることはできない。』 まるで空間そのものを材料として、先ほどの攻撃者同等の存在が無数に生み出されていくかのような気配。 「……はぁっ!!」 どこからともなく飛んできた飛翔体……鉄筋を、わたしは薙刀で斬り飛ばした。あれ? 刃は付いてないんじゃなかったの? でも、今はそれどころじゃない。 これって、全方位から狙撃されるってことじゃない!? 『そう。』 何てことだ。 もちろん、インターフェイスとしての能力を最大限生かせば、防ぐのはたやすいけど、今はそばに涼宮さんがいる。長門さんが『彼』を庇いながら戦った時とは、わけが違う。なぜなら、涼宮さんにはわたし達の力をすべて見せるわけには行かないから。あくまで『人間の枠内』で対処しなければならない。例えば防護フィールドは使えない。 正直言って、キツい。ああ、考えてるそばから鉄筋がいっぱい飛んできたよ。忙しいなあ、もう。 わたしは薙刀を振るって鉄筋を斬り飛ばしながら、涼宮さんを護る。長門さんは、相変わらず無表情で、ヌンチャクを振り回して鉄筋を叩き落としている。 どうやってこの局面を切り抜ければ良いんだろう。そう考えていると、 『準備ができた。』 長門さんの通信と同時に、誰かがこの空間に突入した気配。 『朝倉さん! 長門さん! そっちの様子はどうなってますか!?』 突入したのは喜緑江美里だった。こっちは正直キツいかな。 『こちらは、涼宮ハルヒの手前、余り動けない。支援を要請する。』 長門さんの通信に、喜緑さんが答えた。 『了解しました。』 情報統合思念体に申請して、情報を共有する。……『彼』、朝比奈みくる、古泉一樹も伴っているのか。全員持てる能力を最大限に発揮して戦っている。本来は非戦闘員である『彼』には、武器が支給されている。一体どうなってるのかしら。 『喜緑江美里達には、別動隊として、派手に戦って敵勢力を引き付けてもらう。』 古泉くんは、閉鎖空間仕様の赤い玉になって、縦横無尽に飛び回っている。 朝比奈さんは、文字通り『人間兵器』、『歩く凶器』と化して、辺り一面を薙ぎ払ってる。『アレ』を解禁したのか。 『彼』は、支給された武器をちゃんと使いこなしているようだ。武器に支援システムを組み込んであるのね。 喜緑さんは……って涼宮さんがいないからって、そんな大技……ちょっと演出過剰なんじゃない? 『あれくらい派手にやってくれた方が、都合が良い。』 確かに、こちらへの攻撃がだんだん手薄になっていってるけど……ああ、また喜緑さんの大技が炸裂した。同時に土煙が立ち上るのが見え、少しして轟音が聞こえてきた。ここから目視できる距離で戦ってるのか。そして、『彼』の武器が変形した……!? ちょっと!? 涼宮さんがいないからって、無茶しすぎ! 比較すると、こちらは肉弾戦仕様パーティーで、あちらは飛び道具部隊か。さては、喜緑さん……深夜アニメでも観たな? え? なんでそんな例を思い浮かべたかって? ……わたしには待機モードの三年間、暇つぶし……もとい、『情報収集』の一環として、日がな一日、テレビを見て過ごしていた時期があった。色々観た番組には、アニメ番組も含まれていた。深夜アニメには、結構『熱い』作品が多かったかもしれない。 人間がそのまま演じる実写ドラマに比べると、アニメは表現がより『情報』に近い。普段は『肉体』というフィルターを通してしか表現できない人間の内面、すなわち『感情』が、アニメではより純粋な情報に近い形で表現されていた。人間の感情がよく分からない当時のわたしには、それは『人間らしい』所作の研究に役立った。 朝から昼は、人間達の会話に違和感なく溶け込めるよう、ニュース番組を欠かさずチェック。朝早くはニュースや交通情報が多い番組も、昼が近くなるに連れて、芸能人の話題が増えていく。これは、一般的な人間の生活様式に合わせた結果であることが分かった。ただ、余り見過ぎると、わたしの設定年齢からかけ離れた年代の人間と同様の思考パターンに陥る、人間の言葉で言うと『おばはん臭くなる』という諸刃の剣。素人にはおすすめできない。 今にして思えば、意外と『人間生活』を楽しんでたんだな、わたし。 『もうすぐ、次の機構が作動する。』 長門さんの通信が入る。 何で情報統合思念体と再接続したのに、わたしが余り状況を把握できていないかというと、未だリンクが完全には確立していないから。ノイズが多すぎて、再通信が頻発し、実効通信速度が極度に低下している。おかげで、インターフェイスとしての能力を六割程度しか使えていない。 これは、涼宮さんがいなかったとしても、あんまり力を使えなかったわね。辛うじて、他のインターフェイスとの通信を保持できてはいるけど、これも危うい。映像と音声でしか通信できず、しかもノイズだらけなので、現在の人類の技術水準による通信、携帯電話によるTV電話程度の精度でしか通信できない。通常の情報共有に比べれば極めて不完全。 ……何だか、わたしって足手まといっぽいな。ちょっとヘコむ。 『一つずつ機構を作動させていくのは、効率が悪いので、ここらで一気に片を付けますね。』 喜緑さんからの通信。同時に、喜緑さんは詠唱を始める。 えええ!? そんな大きな情報操作を…… 『これより、情報共有はパッシブモードに切り替えます。事が済むまで通信には答えられないと思いますので、連絡事項は今のうちにお願いします。』 喜緑さんの通信に、長門さんが答える。 『こちらは、三人で移動を開始する。合流は北高文芸部室にて。以上。』 『了解しました。健闘を祈ります。それでは30秒後、対閃光衝撃防御願います。以上。』 この通信を最後に、喜緑さんからの映像と音声が届かなくなった。 「涼宮さん! 目を閉じて耳を塞いでっ! 早くっ!!」 「えっ!? えっ!? こ、こう!?」 戸惑いながらも、わたしの指示に従い、涼宮さんが目を閉じて耳を塞ぐ。それを確認すると、わたしは素早く耳栓を構成して装着し、彼女を庇うように抱き締めて目を閉じた。長門さんは、イヤープロテクターとサングラスを構成して、装着していた。 そして…… 世界が強烈な光に包まれるのが、瞼の上からでも感じられた。一瞬後に、激しい衝撃波と爆発音。涼宮さんに目を瞑らせた上で防護フィールドを展開してはいるけど、それでも激しい余波。 余波が収まると、すぐに耳栓を分解してから、辺りの様子を確認する。まだ空間封鎖は解けていないけど、攻撃される気配はない。 「今のうち。」 と、イヤープロテクターとサングラスを分解した長門さんが言った。涼宮さんも、目を開けて耳を塞いでいた手を離した。 「今のうちに、移動しよ。」 【今のうちに、移動しよう。】 「どこに?」 わたしの言葉に、涼宮さんは疑問を返す。行き先は一つ。 「とりあえず、北高に避難しよ! ほら、あそこって、災害のときの避難場所になっとぉやんか。逃げる場所としては、最適やと思わへん?」 【とりあえず、北高に避難しよう! ほら、あそこって、災害のときの避難場所になってるじゃない。逃げる場所としては、最適だと思わない?】 「確かにそうかも……」 「ほら、急ご!」 わたしは涼宮さんの手を引いて駆け出した。長門さんも無言で後に続く。背後から、また爆発音が聞こえ始めた。 『喜緑さん、頼んだわよ。』 返答が返ってこないと知りながら一言送信すると、わたし達は北高を目指した。 余計なお世話だと思うけど、こんな長い坂道の上にあるんじゃ、本当に避難する時、大変なんじゃないかな? 立地条件には関係なく、『学校』という属性だけで、避難場所として指定されているらしい。こういうのを『お役所仕事』と呼称するそうだ。 人間って、わたしにとっては時々、訳分かんないというような不合理な行動を取る不可思議な存在だけど、そんな人間にも訳が分からないと考えられてるのが、『お役所仕事』だそうだ。そのような『お役所仕事』の範疇に含まれるところの、公立学校である北高に着いた。 「はぁ、はぁ、はぁ……」 長い坂を駆け上がってきたおかげで、さすがの涼宮さんも息が切れたようだ。肩で息をしている。 「はぁ、はぁ……ふぅ。さて、北高に着いたは良いけど、この後どうすれば……」 「部室。」 涼宮さんの問いに、長門さんが極めて短い単語で答えた。 「なるほど、確かに、うちらが共通して知っとぉ場所って言(ゆ)うたら、文芸部室やね。」 【なるほど、確かに、わたし達が共通して知ってる場所って言ったら、文芸部室よね。】 と、わたしも同調する。正副インターフェイスの連係プレイで、手際良く涼宮さんを部室に連れ込む……もとい、誘導するわたし達。遅い時間になっていたとはいえ、校庭に誰一人いない光景を涼宮さんに見せ続けるのは良くない。……校舎内も似たような状況だけど、部室の中に入ってしまえば、外の様子は余り気にならないからね。 部室に入り扉を閉めると、ようやく一息つく。 喜緑さんとは相変わらず通信が途絶してるので、状況は全く分からない。遠くの方で何やら爆発音が聞こえるので、まだ戦闘は続いてるんだろう。 涼宮さんをここに匿って待機、か。こうなると、もう……人間の言葉で言うところの『祈る』ことしかできない。 ここまでずっと涼宮さんの手を握っていたけど、もう大丈夫かな。そう思って手を離そうとしたら、 ぎゅっ 涼宮さんは、わたしの手を離そうとしない。それどころか指を絡め、しまいには腕に組み付いてきた。 あのー、涼宮さん? あなたは何をしておいでなのでしょうか。 「べ、別に不安やからとか、そんなん違(ちゃ)うんやからね! あんたが怖がったらかわいそうやから、手ぇ繋いだげとぉだけなんやからね!」 【べ、別に不安だからとか、そんなんじゃないんだからね! あんたが怖がったらかわいそうだから、手繋いだげてるだけなんだからね!】 うん、もうどこに出しても恥ずかしくない、立派なツンデレさんだね。そんな真っ赤な顔して、そっぽを向きながら、震える手で言っても、全然説得力ないわ。 「!? ……あ、あほぉ、そんなん違(ちゃ)うって……」 【!? ……ば、ばかぁ、そんなんじゃないって……】 照れるツンデレ萌え、って表現するのかな。照れる涼宮さんの、何と可愛いことよ。 「――っ!! も、もう、知らん!」 【――っ!! も、もう、知らない!】 ぷいっ、と涼宮さんはそっぽを向いてしまった。 ぎゅうー わたしは、照れて首まで真っ赤になった涼宮さんを抱き締めた。正直、たまりません。 「大丈夫、何(なん)も心配せんでええよ。わたしも長門さんも、付いとぉから。」 【大丈夫、何(なに)も心配しなくて良いわよ。わたしも長門さんも、付いてるから。】 わたしがそう囁くと、涼宮さんは『ふみゅぅー』とでも擬態語を付けるのが適当な様子で、ふにゃふにゃとわたしの胸に顔を埋めてきた。よしよし、頭撫でてあげる。……抵抗はしないのね。 「……しばらく、こうさして。」 【……しばらく、こうさせて。】 やっぱり不安だったのね。あー、もう、可愛いなぁ。なでなで。って、長門さんを差し置いて、こんなことをしちゃって良いのかな。 涼宮さんは、わたしに頭を撫でられるがままになっている。引き継いだ観測結果からすると、極めて珍しい光景。 いつもは元気いっぱいに振舞っているけど、いくら規格外の彼女とて、やはり人間。他の人間同様に、『不安』や『恐れ』といった感情もやはり存在するというのが、これまでの観測結果。更に言えば、人間の言葉で表現すると、かなりの『甘えん坊』。普段はそれを表に出さないだけ。 そう考えると、長門さんと似た者同士と言えるのかもしれない。 長門さんは、どんな感情(に類するもの)も、一切表に出さないように設定されている。もっとも、最近はそれでも微弱な揺らぎが表出したり、特定の人間には感情を見せたりするようになったみたいだけど。 とにかく、どちらも『本当の感情を表に出さない』という点では、共通している。そんな似た者同士の二人だから、惹かれあってしまったのかもしれない。タブーを超えて。 冷静沈着に任務を遂行するように設定されているはずの長門さんが、今回のように、『怒り心頭に発し』、『我を忘れて』大暴れするなんて、本来考えられない状況。なのに、それは起こった。 今や長門さんは『観測者』たり得ない。涼宮ハルヒに影響を与える重要な要素の一つになっている。『鍵』は『彼』だけではなくなった。長門さんも含めた『SOS団』そのものが、涼宮さんにとっての重要な『鍵』。 そう、『変化』は起こっている。 かつてわたしが、そしてわたしが所属していた急進派が求めて止まなかった『涼宮ハルヒの変化』が、『変化』を求めず、『現状維持』を目指した主流派に属する、長門有希の存在によって起こっている。何て皮肉なことかしら。 わたしは変化を求め、『彼』を殺そうとした。 長門さんは現状維持を求め、『彼』を守ろうとした。 そしてわたし達は戦った。その結果、わたしは有機情報連結解除……人間の言葉で言えば『殺害』された。かくして、変化を求める勢力は敗れ去り、現状維持を求める勢力の思惑通りに事が進む……はずだった。 でも、そうはならなかった。現状維持を望む側の長門さんが暴走し、世界を改変してしまった。 今なら分かる。変化を抑えようとする意向が、変化を免れない有機生命体……ヒューマノイド・インターフェイスを狂わせた。 情報統合思念体は、この事実を重く受け止めるべきだろう。本当に、有機生命体である涼宮ハルヒを理解したいと思うのなら。 涼宮さんの不安そうな顔を見ると、その思いはますます強くなった。彼女にこんな表情をさせるようなことが、彼女の理解に資するとは思えない。 もしあの時、わたしが勝って『彼』の殺害に成功していたら、どうなっていただろうか。 情報爆発は、確かに起こっただろう。でもそれは、『悲しみ』に彩られていたに違いない。そして、情報統合思念体自身も、無事では済まなかったはず。これは、長門さんが世界を改変した時、情報統合思念体を消滅させた事実からも明らかなこと。 あの時情報統合思念体は、人間の言葉で言えば『肝を冷やした』。例え世界が壊れても、自分だけは大丈夫だと考えていたから。 情報統合思念体の存在を知っていたからこそ、長門さんはそれを選択的に消滅させるという芸当ができた。しかし、だからと言って、その存在を知らない涼宮さんが改変するならば、情報統合思念体は無事でいられるという保証にはならない。 もし涼宮さんが、『宇宙人も未来人も異世界人も超能力者も、何もかもどうでもいい』と思って情報爆発で世界を書き換えたら、どうでもいいと思われた宇宙人の範疇に入る情報統合思念体も、消滅しないという確証はない。むしろ、同様に消滅すると考えた方が自然だろう。 強硬な手段を使って涼宮ハルヒに情報爆発を強制的に起こさせた場合、非常に高い確率で、それは『悲しみ』又は『絶望』という属性を持った情報爆発になると予想される。そしてその『悲しい』情報爆発は、同様に非常に高い確率で、世界を崩壊させ、情報統合思念体も、そして恐らくは広域体宇宙存在も、共に消滅させてしまうと予想される。 それでも、情報統合思念体は、強硬な手段を執る選択肢を残すべきだろうか。 わたしには、それが得策であるとは到底思えない。検討する価値もないとさえ思っている。 『終わった。』 そんなことを考えていたら、長門さんから通信が入った。慌てて周囲の状況に感覚を振り向ける。空間封鎖が解かれて、通常空間に復帰していた。周囲の音も聞こえるようになっている。 『空間封鎖の解除、通常空間への復帰を確認。ふう。終わりました。今からそちらへ向かいますね。』 喜緑さんからの通信が入った。無事、攻撃者達を排除したみたいね。 『お疲れ様。』 長門さんが、労いの言葉を掛けている。これも、少し前では考えられなかったこと。 「涼宮さん。大丈夫やで。」 【涼宮さん。大丈夫よ。】 わたしは、涼宮さんに声を掛けた。ずっとわたしにしがみついていた涼宮さんが、わたしの顔を見つめる。 「怖い夢は、もう終わり。」 我ながら無理がある締めの言葉だと思う。でも、他に言える言葉を、わたしは知らない。 「……夢?」 涼宮さんはわたしの顔をまじまじと見つめた後、わたしの肩に視線を移して言った。 「あれ? あんた、肩の傷は……」 肩の傷は治しておいた。最初から傷などなかったように。 「ここには、涼宮さんがおって、わたしがおって、長門さんもおる。誰もおらへんようになってへんし、誰も傷付いてへん。それで十分やんか。ね?」 【ここには、涼宮さんがいて、わたしがいて、長門さんもいる。誰もいなくなってないし、誰も傷付いてない。それで十分じゃない。ね?】 そう言ってわたしは、ウィンクした。 「…………」 涼宮さんは、長門さんばりに黙りこくってしまった。無理もないわよね。 「それより、ほら。会いたがってた長門さんが帰ってきたで。」 【それより、ほら。会いたがってた長門さんが帰ってきたのよ。】 「え? あ、ああ……」 まだ涼宮さんは本調子じゃないわね。どこか上の空。 「あ、えっと、その……」 「ただいま。」 まごつく涼宮さんに、長門さんは極めて短い単語で、的確に返答した。そして…… 長門さんは、目を細めて微笑した。 「! あ……お、おかえり……」 長門さんの微笑に、涼宮さんは頬を染めてはにかみながら答えた。 ……わたしは、長門さんの微笑と、涼宮さんのはにかんだ表情に、見とれていた。 ←Report.15|目次|Report.17→
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佐々木さん、バッドトリップタイフーンの巻 キョン「台風だなあ」 佐々木「台風だねえ」 キョン「あ、ハルヒが校庭を駆け回ってやがる」 佐々木「小学生の頃よくやったものだね。何故か嬉しくて大騒ぎしたよ」 キョン「あーあ、ずぶ濡れだよ。風邪ひくぞアイツ」 佐々木「キョン。まさか君、涼宮さんの服が濡れて透けつつあるのを注視したりなどしていないだろうね」 キョン「な、なんのことだ。そ、それより見ろ、なんか長門がフラフラしてるぞ」 佐々木「九曜さんがまた何かしたのかな?」 キョン「なになに? 『……電波の受信状態が悪い』だとさ」 佐々木「……BSアンテナみたいだね」 キョン「いかん! そんな話をしてるうちに、強風で飛ばされた看板が朝比奈さんのところに!」 佐々木「危ない!」 キョン「おお!看板があの天使のバァストに柔らかく弾きかえされて、朝比奈さんはケガひとつ負ってないぞ!」 佐々木「……どこのハート様かアレックスのチョバムアーマーだねそれは」 佐々木「腹立たしいの視点を変えてみれば、おや、あれは九曜さん」 キョン「……おまえんとこの九曜さんは、何故に校庭の柱に髪を巻きつけてぶらさがって、 ぷらんぷらんゆれてやがるんだね」 佐々木「あて推量だが、彼女は以前、てるてる坊主に強い興味を示していたんだ」 九曜「--あめ、雨、振れ振れ、母さんが、--私のいいヒトつれてこい」 キョン「微妙に歌詞まじってるぞ」 佐々木「などと軒下で雨宿りをしている間に、橘さんが僕たちの分の傘を持ってきてくれたよ」 キョン「持つべきものは忠実な下僕だな佐々木」 佐々木「失敬な。彼女は僕の大切な友人だよ」 キョン「あ、水溜りの直前でコケてダイビングでずぶぬれで傘が折れて泣き出したぞアイツ」 佐々木「……僕の大切でドジな友人だ」 橘「いやー(ry」 佐々木「……という夢を見たのだが、これはおそらく台風の通過で風音がやかましく、 そのせいで悪夢を見たということなのだと思う」 橘「……佐々木さん、普段から溜め込んでるものを適度にガス抜きしておいてほしいのです。 あなたが悪夢を見る場合、たいてい閉鎖空間がタイヘンなことになっているのです」 九曜「--やつれた、みたい」 佐々木「そういえば誰か忘れているような気もするね」 ポン「だから何で俺のト書きはポンジーのままなんだ。俺の名前はふじ……」 ●「はっはっは。ハブられたもの同士仲良くしましょう」 ポン「アッーー(ry」 とくにオチもなく