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俺の嫁
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ヒューマノイドインターフェイスの穏健派。 SOS団のみんなが朝倉につかまったときに 消されたといわれている。
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めずらしいssを記載していきます。 因みに現在ss投票大会というのを実施しています。 もし選ばれたかたは ここに記載するので、お願いします
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おお
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開局てすと
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ss(短編)のまとめです。 順序は投下された順にしているつもりです。 20話ごとに分けています。 数学「これを公式に当てはめて、答えがこう!わかった?」 「それ・・計算間違ってない?」 数学「ふぇっ?あぁぁぁ!!(///)」 数学「おねえちゃん、助けて!」 物理「どうしたの数学。」 数学「この問題が分からないの。どうやって解けばいいの?」 物理「それはね・・・これをこうして・・・」 数学「良く分かったよ。ありがとうおねえちゃん」 物理「お礼に私の実験に付き合ってね(ハァト)」 数学「ふぇええええ?」 英語「この単語の発音は分かるかな?」 現代文「分かりません」 古文「分かりません」 漢文「分かりません」 英語「そうか。みんな分からないのね。じゃあ教えてあげるわ」 そう言うと英語は現代文の口にキスをして口を動かした 現代文「えええええええ?!!何?!何?!」 英語「発音の仕方を教えただけじゃないの。何か驚く事でも?」 その後古文漢文が逃げ出したのは言うまでもない。 各人が「世の中で一番強い物は何か」について議論していた。 政治経済「みんな間違ってるで。所詮な、世の中金やねん。金の力が一番強いんや。」 数学「そんな事ないよ!論理の力はお金になんか負けないからね!」 生物「一番強いのは性よ。人間である限り逃れられないわ」 古文「この世で一番強いのは文化よ。この国いる限り影響を受ける」 現代文「あら、それを言うなら言葉じゃないかしら?文化の最もたるものよ」 世界史「一番強いのは歴史だよ。人類の歴史の力は偉大なの。」 地理「ねぇねぇ地学?この地球儀買わない?」 地学「ぇ・・・。地球儀?」 保健「なにこれ、なにこれ。なんか面白いw」 地理「ちょっと、乱暴に回さないでよね。」 地学「え、えと・・・。どうしようかな。。。」 地理「レトロな感じだし部屋に置くだけでも良いよ。安くするよ!」 保健「あ、エロマンガ島はっけ~んw」 地学「///」 数学「はぁ・・・」 給食「どうした?」 数学「給食ちゃんには分からないよ・・」 給食「身長の事か」 数学「なっ・・!ち、違う!別に背が低いから給食ちゃんが羨ましいとかってそんなことはないからっ!」 給食「・・・自分からカミングアウトか、ベタで分かりやすい奴め」 数学「ぁうー・・・上から見下ろして頭なでるなぁ!」 給食「運動すりゃ多少は伸びるだろうに あ、運動できないのか」 数学「わざとらしく間をあけるなっ!確かに苦手だけど出来ないってことはないんだから!」 給食「そうか、それならみんなを誘ってバスケットボールでもやるか? それともバレーボールがいいか?」 数学「なんで高さが要求されるものばっかりなのさ!!」 給食「というかだね、好き嫌いが多すぎるんだよ、数学は。牛乳飲め牛乳」 数学「に・・苦手なものは無理なのよーぅ・・」 給食「小さいままでいいのか?」 数学「ぅー・・・わかった・・・頑張る・・・」 給食「よしよし、頑張ったらご褒美にお菓子買ってあげよう」 数学「本当!?」 給食「子供ね・・・・」 数学「子供っていうなぁっ!!!」 保健「風邪ですか?」 日本史「ぉわっ!?・・びっくりさせんじゃねぇよっ!」 保健「バレてないって何ですか?・・・まさか非合法なクスリでも・・」 日本史「テメェ・・・俺を何だと思ってんだ?」 保健「ヤクザ屋さん・・・?」 日本史「お前な・・・」 保健「冗談ですよーぅ」 日本史「リアルなんだよ、お前の発言は」 保健「ははは、よく言われますぅ」 日本史「まったく・・・まぁ、いいや・・お疲れー」 保健「お疲れ様ですー」 ― 日本史「まったく・・迂闊に口を滑らせるわけにもいかねぇな・・・」 ぬこ「にゃー」 日本史「お、よーしよし、いい子で待ってたか?今ご飯用意しまちゅからねー」 ぬこ「にゃーん」 日本史「っくぅ~・・・かぁ~いぃ~!・・ほぉ~ら、ご飯でちゅよー、た~っぷりありまちゅからね~」 ぬこ「にゃー」 保健「にゃーん」 日本史「あら、今日はお友達も連れてき・・・た・・・の・・」 保健「にゃーん」 日本史「お・・・お・・・おまっ・・・!!!!?」 保健「おま・・・おま○こ?」 日本史「あ゛あああああああああああああああああああ!!!!!??なんだ!?何でテメェがぁぁぁぁああ!!?」 美術「動かないで」 英語「oh…でもこの姿勢とても辛いデース…」 美術「でも駄目」 英語「…あとどれくらいかかりマスか?」 美術「あと少し」 英語「わかりまシタ…」 30分後 英語「あとどれくらいかかりますカ?」 美術「あと少し」 英語「少しってどれくらいデスカ?」 美術「…二時間」 英語「おだてられて話に乗ったワタシがバカでシタ…」 美術「バカ」 英語「他人に言われるとムカつきマス…」 美術「がんば(ぐっ」 英語「完全に他人事デース…」 美術「出来ましたよ!」 英語「oh!ついに解放されマシタ!」 美術「スミマセン、ご迷惑おかけしちゃって…」 英語「hahaha、気にしないでクダサーイ!」 美術「そう言ってくださると助かります」 英語「それにしても美術は絵を描いてる時と普段では別人デスネ」 美術「はぁ…いつも夢中になるとまわりが見えなくなっちゃって」 英語「それだけheartを込めて描いた絵、きっと凄いはずデスネ」 美術「えぇ、今年で最高の出来ですよ」 英語「それは楽しみデース、見せてクダサイ」 美術「どうぞ」 英語「………」 美術「どうですか?」 英語「ワタシ…こんなに胸小さくありまセーン!(ビリビリ」 美術「アッー!」 英語:とりあえずゴネる、訴えるとか言い出すが面倒になって文句をたれながら通過 現文:とりあえず今の気持ちで一文書く。 古文:とりあえず今の気持ちで一句詠む。 漢文:とりあえず今の気持ちで七言絶句。 数学:皆ランダムな量の中、確率的にはこんなものだと自分を納得させる。 物理:水量を測り他との誤差が大きすぎる、無効だからやり直せとゴネる。 化学:自前の蒸留水で水増し。 生物:この量では消費した水分を取り戻せないと熱論、ついでにただの水では吸収効率が悪いと主張。 地学:自分の分の水が用意されていたことに驚く。 体育:これも何かの試練と解釈、用意した人に感謝する。 政経:ゴネる、均等な水の配分がなされてないと主張。 美術:キレて水をぶちまける。が、それを見てインスピレーションが湧いたらしく補給なしで嬉々として通過 書道:キレて筆を取る。会心の作が出来上がるも墨をするのに水を消費、冷静になってから凹む。 保険:これも何かのプレイと解釈、変な汁が出てさらに水分消費 意中のあの人にアプローチ! 英語:積極的にゴーゴー!「I love you! I need you! I want you!」 現文:ラブレターを贈る。「拝啓、秋も近づき~・・・」 古文:目の前で一句詠む。が、肝心の掛詞が気付かれず半泣き。 漢文:目の前で自作の漢詩を披露。が、相手に全く意味が伝わらず凹む。 数学:「二人の出会いは確率的に奇跡としか言いようがありませんわ」 物理:「二人は互いの引力で引き寄せられてるの」相手は遠心力で逃げようと必死。 化学:惚れ薬を作ろうとする。自分を魅力的に見せようとかは考えない。 生物:「動物は好き?ペットを飼ってみたいとか思わない?私なんかはどうかな?」 地学:「も、もしよかったら、い、いっしょに星を観に行きませんかっ?」 地理:「旅に出てみません?」 政経:「一人より二人の方が経済的やと思うけど?」 倫理:「・・・二人が出会うのは必然、あの方もそうおっしゃってるわ」 現社:「き、近年少子化がますます進んでるようですがど、どど、どう思われますかっ?」 体育:「今度の大会で優勝したら、あの人に告白するんだ」下手すると死亡フラグ。 美術:相手をモデルにした絵を描く。が、先鋭的過ぎて理解不能 音楽:「貴方の演奏、心がこもってないわね。これは愛を謳った曲なんだから・・・ためしに誰かと付き合ってみるとかどう?」 書道:書として文字に表す。『愛』 家庭:「私料理好きなの、今度お弁当作ってあげようか?」 保険:「ねぇ、女の子の身体に興味ない?」 現文「・・・では文化祭の出し物についてですが、喫茶という案が出ておりますけど何か意見はありますか?」 家庭「あ、じゃあ私が服を作ります~、可愛いのいっぱい作るね」 政経「おいおいあんま凝ったもの作って収支大丈夫なんかいな?」 家庭「私個人で作るからいいのっ」 技術「ん、それじゃあ小道具とか設備は私がやるわ、体育は力仕事手伝ってな・・・美術は?」 美術「私も手伝いたいけど・・・私は学校全体の看板とか飾りつけやってるからあんま手伝えないかも」 現文「それじゃあ、飾りつけは技術さんが仕切ってください・・・他には?」 数学「会計は私にやらせてください!」 物理「え、わ、私も!」 漢文「物理はときおり計算合わないからやめたほうがいいネww」 物理「そ、そんなことないわよ!」 数学「物理ちゃんは端数を誤差とか言って切り捨てたりするからいけないんじゃないかなぁ?」 現社「あはは・・・あ、そういえば最近だとメイド喫茶って言うのが流行ってるみたいだけど、どうなのかな?」 保険「・・・・・・メイド?」 音楽「いいんじゃない?せっかくだから私なんか演奏しようか?BGMで」 書道「いいなそれ、私は・・・お品書きくらいかな、手伝えるのは」 生物「食べ物関係は、許可が必要・・・細菌検査とか」 現文「あ、そうですね・・・そこらへんは保険さんが得意かしら?」 保険「・・・え?あ、はいっ許可の話ですねッ!?」 政経「ボーっとしてたけど本当にわかってんの?何の許可か言うてみ」 保険「えーッと・・・風営法?」 全員「何故!?」 男子「ねぇ今暇?いっしょに回らない?」 地学「あ、いえ仕事中なので・・・きゃっ!?」 男子「いいじゃん、友達がバンドやってるから観に行こうよ」 日本「ちょっとアンタ!うちのシマで何勝手なことしとんの?」 男子「ヒッ!?」 日本「うちの従業員(モン)に手ェ出したらただじゃおかないよ!」 男子「す、すすすみませんっ!」 現文「・・・日本史さんを用心棒にってアイデアは正解みたいね」 漢文「ウチのクラス結構レベル高いからネー」 政経「まま、とりあえず侘びの言葉より注文の言葉が聞きたいなー。ケーキセットでええな?」 男子「あ、はい・・・」 現社「・・・・・・はぁ、政経さんのやりかたってどうなのかしら・・・・・・」 生物「・・・美人局・・・・・・ぼったくり喫茶」 保険「もう一つケーキ買ってくれたら・・・ちょっとだけね?」 生物「・・・のーぱん・・・おさわり喫茶」 現文「止めて!早く誰か保険さんを止めて!」 地理「ほーいお土産だよー金取るけど」 世界「あらあら真っ黒、どこ行ってきたの?」 地理「ま、いろいろとね・・・地学、これどう?隕石」 地学「・・・本物?だったら買うけど」 地理「さぁ?怪しいもんだったし300でいいや」 地学「本物だったらそんなに安くないと思うけど・・・一応調べるか、化学、研究室借りるね」 化学「どうぞー、奥の机が空いてるはずだから勝手に使って」 地理「んー・・・物理、これ買わない?」 物理「な、なんで私がそんな変な置物買わなきゃいけないのよ!?冗談じゃないわ!!」 地理「・・・・・・胸が大きくなる効果があるとか」 物理「買うわ。いくら?」 美術「・・・なぁ、これなんだ?」 地理「ああ、これ・・・古物商においてあった絵なんだけど・・・いる?」 美術「いや、ただどっかで見たような・・・」 政経「お、まさかの掘り出し物?」 美術「いきなり湧いてくるな!・・・塗りといい紙といい、贋作だな」 地理「そうかー残念」 美術「んーいや、だが結構いい勘してるぞ、安かったら買うが」 地理「お、まいどー♪書道書道ー、これさ文鎮代わりにいらない?」 書道「あーいや、それを文鎮にするセンスはないなー・・・」 保険「古代の秘薬とかはないのかしら?」 地理「え?んー、香水とかお香はあるけど」 保険「相手をメロメロにさせて一日中ケモノのようにしてしまうような媚薬とかは」 地理「いやありませんがそんなもの買って一体何をするつもりなのでしょうか保険さん」 理数系で一番は? 生物「私たちは擬人化とはいえ人間、生き物なんだから生物が一番だろ」 化学「生物の体内反応なんて所詮化学反応でしょ?wwだったら化学のほうが上ね」 生物「・・・」 物理「・・・ふんっ!その立派な化学反応も結局は物理的法則から行われてるわけだし、物理に勝てないわね」 化学「くっ・・・」 数学「・・・あ、あのぉ~、物理さんも数学を用いて法則を導いたり結果を予測したりするわけですから・・・ 数学の方が上なんじゃないでしょうか・・・」 物理「・・・ぅう・・・・・・」 化 生「・・・・・・」 数学「・・・あ、じゃあ私が一番ってことでいいですか?」 地学「・・・・・・じゃあ数学さん、数学を用いて生物の適応放散を説明できる?」 数学「ぇ・・・そ、それは・・・」 地学「ミクロ的なものの見方をすれば確かに理数系の根源は数学ね、でもそれで生物化学物理地学のすべてを説明できるわけじゃない」 数学「・・・」 地学「それぞれの分野にも得意不得意があるのだからどれが一番かなんて比べることはおかしいわ、 真理を見つける上で大事なのはどれだけ多面的な見方が出来るか、つまり私達がどれだけ力を合わせられるかってことなの」 物理「・・・ふん」 化学「・・・・・・」 生物「・・・・・・」 地学「と、いうわけで・・・・・・ ・・・・・・なんでみんなで話してるのに私だけハブられてるのよぉっ!?混ぜなさいよッ!!」 化学「え、いやだっていつも一人で本読んでるし」 物理「なんか邪魔しちゃ悪いかなーって」 生物「・・・・・・寂しかっただけなのね」 科目ネタでしりとり。物理の「り」から 物理「り・・・流動!」 政経「ウォルマート」 音楽「ト音記号」 地理「ウクライナ」 保健「中出し」 物理「・・・シュレディンガーの猫」 政経「コストパフォーマンス」 音楽「ス、ス・・・ストラヴィンスキー!」 地理「一体誰だよ・・・イタリア」 保健「アナル」 物理「・・・・・・」 地理「・・・ちょっとまって、それ保健ネタ?」 保健「当然よ・・・え、何でみんな目をそらすのよぅ?」 音楽「えーっと・・・物理の"つ"からな、はい物理」 物理「つ、対消滅」 保健「な、何で私飛ばされてるの?ねぇ?」
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工事中 今後使用予定?
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七夕ss改め、スーパー逢真大戦ss(命名 ワカさん) 7月7日、七夕。 ここ、芥辺境藩国であるイベントが起きようとしていた。 ゲドー「……ハナビ……ですか」 荒川「そう。花火」 ゲドー「それをどうするんですか?」 荒川「夜の……そうだな、7時ぐらいになったら、近くのオアシスから打ち上げるんだ」 ゲドー「打ち上げるって……空に、ですか?」 荒川「もちろん。聞いた話しじゃ綺麗らしいぞ?」 ゲドー「そうなんですか……(アンジュを誘って見に行こうかな?)」 荒川「私はここに残るから、楽しんできてくれ。皆で」 ゲドー「藩王は見に行かないんですか?」 荒川「いや、ここからでも多分見れるからね。ここから見るよ」 ゲドー「そうですか……。ではお言葉に甘えて」 荒川「ああ、ゲドー。花火って綺麗らしいけど、危ないものでもあるみたい だから、皆には少し離れて見るように言っといてくれるか?」 ゲドー「わかりました。どれぐらい離れればいいんですか?」 荒川「そうだね、100㍍ぐらい離れてれば大丈夫じゃないかな」 ゲドー「そうですか、わかりました。それでは国内に通達してきます」 そう言って、ゲドーが政務室から退室する。 荒川「さてと、今のうちに準備、準備♪」 と荒川は自室に戻り、何故かクローゼットを探り始める。 荒川「どの服がいいかなー。あまり王様らしい服は好まれないと思うしなー」 実は、芥辺境藩国に城島月子がくる事になりそうだと、もっぱらの噂だ。 そして、藩王・荒川真介は大の月子ファンで、密かにバナナ園まで造ったらしい。 荒川「楽しみだなー♪ 早く来ないかなー♪ ああ、月子さん! あなたはまるで、月の女神。いや、 月の女神でさえあなたに頭を下げ嫉妬するでしょう! その美しさ! その慈悲深さに!!」 荒川、のりのりである。 そして、ゲドーが花火大会の告知をすると、サヨコが行動を始めた。 サヨコ(今日、今日を逃したら逢真との関係は進まない! 絶対に逢真と花火を見て、こ、こ…… 恋人になってみせる!) 気合を入れて、逢真を探し始めるサヨコ。 そして、 アンジュ「逢真さんは、来るのかなー? ……誘ってみよう、そうしよう!」 アンジュもまた行動を開始していた。 サヨコがお城の中を走る寸前の速度で歩いていると、 前から優雅な足取りで歩いてくる人がいる。 ……キキョウだ。 キキョウ「あら? サヨコ?」 サヨコ「あ、姉さん」 キキョウ「どうしたの? そんなに急いで?」 サヨコ「な、何でもないわよ、気にしないで」 サヨコはキキョウから視線を外す。 サヨコの態度を見てキキョウは少し考え、 キキョウ「……なるほど」 と、くすくす笑い始める。 サヨコ「な、何で笑ってるのよ?」 キキョウ「いえ、何でもないわよ?」 サヨコ「い、言いたいことがあれば言えばいいじゃない」 キキョウ「……言ってもいいの?」 サヨコ「……ごめんなさい、言わないで。お願いだから」 キキョウ「サヨコ、頑張りなさい。きっと想いは通じるから」 サヨコ「な、な、何を!?」 心を透かされたみたいで、サヨコは慌てる。 キキョウ「逢真さんを花火に誘うんでしょ? 今日は七夕だし、きっと通じるわよ」 事実、透かされているが。 キキョウはサヨコの想いを知っている。 だから、不器用な妹の恋を応援している。 サヨコもキキョウが応援してくれているのを知っている。 だからこそ、サヨコは逢真の鈍感ぶりに呆れても頑張れる……のかもしれない。 サヨコ「そ、それじゃ急ぐから。またね」 キキョウ「ええ、またね」 サヨコはまた走る寸前の速度で城の中を歩き始める。 そして、 キキョウ「……とは、言ってもちょっと心配ねー……。 そうだ♪」 と、キキョウはちょうど近くを通りかかった兵を呼び止め、 キキョウ「ごめんなさい、常世 知行を呼んできていただけないかしら?」 一般兵「は!」 ~逢真の自室~ 逢真「……はーーー……」 逢真は机に突っ伏していた。 常世「おーい、生きてるかー?」 逢真「何とかなー……」 ちょっとした用事で逢真の自室に来た常世が声を掛けた。 常世「とりあえず、これでも飲んで元気出せ」 逢真「おーー、サンキュー」 常世が持ってきてくれた水を飲んで、少しは回復する。 逢真「はー。生き返ったー」 常世「いや、そんなオーバーな(汗」 逢真「オーバーなんかじゃないけどな」 常世「しっかり寝てるのか?」 逢真「いや、寝ても疲れが取れなくて……」 常世「年か?」 逢真「お前の方が年上だろ」 常世「……そうだな」 常世の言葉で少し疲れが取れる気がした、逢真だった。 逢真「それで? 用事ってなんだ?」 常世「……ああ、忘れてた」 逢真「おいおい」 常世「まあ、そんな大した用事じゃないしな、ある意味」 逢真「ある意味?」 常世「ああ、花火大会の事で少しな」 逢真「そういえば、そんなイベントがあったような……。 何だ、ついに好きな女性でも出来たか?」 常世「って、何を言い出す、いきなり」 逢真「いや、今日七夕だし、花火大会というイベントあるし、 告白するにはもってこいの状況だろ?」 常世「……まあ、考えてみればそうかもしれないが……。 どっちかって言うと、お前の方が心配だぞ?俺は」 逢真「……何で?」 常世「何で?って、お前……」 常世(やっぱり、気付いてない。こいつ全く気付いてない! サヨコを筆頭にして、何でこいつがいいんだ? ……まあ、いい奴だけど) 常世は心の中で長い溜め息をつく。 常世「あのな、逢真。さっきお前が言ったように今日は七夕だ」 逢真「そうだな」 常世「それで、これもお前が言ったが、好きな相手に告白するのにちょうどいいイベントもある」 逢真「ふむ」 常世「……それで、お前の周りには……」 順序良く説明しているはずなのに、何故か疲れてきた常世。 コンコン。 常世が核心を話そうとした時に、ドアがノックされる。 逢真「常世、ちょっとまて。 何だ? 開いてるぞ」 一般兵「失礼します。こちらに常世 知行さんはいらっしゃいますか?」 常世「はい、私ですが?」 一般兵「キキョウ様がお呼びになってますのでキキョウ様の部屋まで お願いできますか?」 常世「わかりました。すぐに向かいます」 常世が扉に向かって歩き出す。 逢真「おい、話しはいいのか?」 常世「……また今度、ゆっくり出来るときに話すよ」 逢真「わかった」 常世「それじゃ、またな」 逢真「またな」 常世はキキョウの部屋に向かって歩き出す。 常世(それにしても、キキョウ様、どうしたんだろう? 何かあったか?) 常世の歩く速度が少し速くなる。 ~キキョウの部屋~ 常世(着いたけど……、とりあえず、周辺に人の気配はないな。 だとしたら、用ってなんだろう?) 扉をノックする。 キキョウ「はい、どなた?」 キキョウの声がする。 常世「常世です」 キキョウ「ああ、常世? どうぞ入って」 常世「失礼します」 キキョウの部屋に入る。 と、キキョウは常世の方を向く。 常世「キキョウ様。常世 知行、参りました」 常世は片膝をついて、頭を下げて、言葉が掛かるのを待つ。 キキョウ「…………」 だが何故か、キキョウは黙ってしまう。 常世「……キキョウ様?」 常世は不審に思い、顔を上げる。 と、キキョウは笑っている。がその笑顔は常世に恐怖を与えた。 恐かったが、用件を聞くためにもう一度常世はキキョウに問いかける。 常世「……キキョウ様? いかがなさい……」 常世が言い終わる前に、キキョウが声を上げる。 キキョウ「様付け、禁止ーーーー!!!!」 キーーーーーーーン。 あまりの大きさに、常世は鼓膜が破裂するかと思った。 キキョウ「常世! 前にも言ったけど、もう一回言いますよ! 『様付け禁止!』 今度、様付けしたら……、常世? わかってますよね?」 常世「……ここで、『わかりません』と言ったら……?」 キキョウ「あることー、ないことー、お城に噂を流します♪」 キキョウは即答で、とびっきりの笑顔で言う。 その笑顔は他の人が見れば、誰もがつられて微笑み返すような笑顔だった。 しかし、常世はその笑顔が『笑顔』に見えなかった。 何故なら、 常世(……目が、目が笑ってない!? まずい、あれは本気の目だ! しかも、反論も許されない! 反論しようとしたら、 間違いなくあることないこと{比率1:9}で流される!) 常世「……キキョウさん、用事とは……」 ぴく。 キキョウの顔が引きつる様な音が聞こえる。 常世「……キキョウ、用事とは何だ?」 キキョウ「それはですねー♪」 そう言いながら常世は立ち上がる。 常世が言い直すと、キキョウも嬉しそうに話し始める。 やっと、本題が始まる。 キキョウ「今日って、花火大会があるんですよ?」 常世「ああ、さっきゲドーさんが藩国内に通達してたね」 キキョウ「そうそう! それでね、サヨコが逢真さんを 花火大会に誘うみたいの!」 常世「……そうか、サヨコも遂に決心したか」 キキョウ「そう♪ それで、お願いがあるの」 常世「……まさか、二人を尾行しろと?」 キキョウ「半分当たりで、半分はずれかな? 二人きりになれるように、障害(邪魔者)を牽制して欲しいの」 キキョウ「一番のライバルは……アンジュちゃんかなー」 キキョウ「アンジュちゃん、嫌いじゃないのよ、どっちかって言うと 好きなのよ、アンジュちゃん可愛いし。でもこれだけはサヨコに 負けて欲しくないのよ」 常世「アンジュか……。やりずらいなー」 キキョウ「正確に言えば、お邪魔虫全員なんだけど……ね……」 常世「……それは、無理だぞ。幾らなんでも」 キキョウ「だよねー……。 だけど、こんな事頼めるの、常世しかいないの」 常世「……まあ、出来る事はやるよ」 キキョウ「ありがとう♪ それじゃ、お願いね」 常世「任された」 そう言って常世は部屋を出ようとする。 が、呼び止められる。 キキョウ「……常世」 常世「ん? どうした?」 キキョウ「……何でもない、頑張ってね」 常世「ああ」 常世が部屋を出る。 扉が閉まってからキキョウが独り言をいう。 キキョウ「……私、何で常世を呼び止めたんだろう?」 キキョウも自身の気持ちがわからないようだった。 キキョウ「……まあ、いっか。 花火大会までまだ時間あるし、お散歩しよ!」 キキョウも部屋を出る。 自身の心の中に生まれた気持ちを誤魔化すように。
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