約 852,724 件
https://w.atwiki.jp/mgshokan/pages/33.html
いつ敵が来るか。 その恐怖の中、俺は彼女を… いや、違う。 この危険な状況を楽しんでいる。俺は。 見つかれば命は無い。これだけの人数を相手にする自信はないのだ。 アラートアラームが徐々に静まっていく。 俺達はコンテナの中に隠れた。こういう場所は中で自由にできるが、見つかれば逃げ場はない。 「はぁ…はぁ…」 鉄製のコンテナ、暗闇、密室状態。お互いの息遣いは良く聞こえる。 「スネーク?」 最初は何を考えているのかと思った。彼女のスニーキングスーツは目立ち過ぎる色だ。その上、超ミニスカート。挑発してるとしか思えない。 流れる金髪。 白い肌。 赤い服の裾からは太ももが半分以上覗き、俺は何度も彼女の下着を確認している。 「スネーク?スネーク?」 彼女の言葉は遠ざかる。見た目彼女は、少女にも見えるだろう。 ロリコンの趣味は無いが、男はその体にそそられるに違いない。俺も例外じゃなかった。 この服の下は、どのように女性らしくなっているのだろうか? 膨らんだ胸、何度も覗く下着が俺の理性を奪っていく。 「ちょっと!へん…」 ドサッ 俺はマウントポジションを取った。両手で彼女の手首を押さえつけ、自由を奪う。 「な、何考えてんのよ!」 ガバッ 「ん…む…」 「む…」 俺は彼女の唇を貪った。彼女も子供ではない。口内で、舌に受け答えている。 「あ…は」 唇を離した時、彼女が妖しく見えた。 上気した頬、半開きの唇からは唾液が覗き、 何より、瞳を潤ませている。切なそうな乙女の瞳が、俺を捉えていた。 「…」 「…」 外の警戒レベルは下がったようだ。俺は… 「せめて…ベッドの上で頼みたいんだけど?」 口元を軽く締め、余裕の笑みを浮かべた。 ただ、その赤らんだ頬は本心にそれ程の余裕が無いことを教えている。 「…いいのか?」 「アナタも男でしょ?…人を押し倒して、止める気?」 少々命令口調だが、彼女らしい。俺はもう一度彼女の唇を塞いだ。 「む…ぅ…」 「んむ…」 唇を離した時、彼女の表情から笑みは消えていた。 どうやら理解したようだ。どちらがプロフェッショナルかを。 うっとりとした瞳でこちらを見つめ、震えた指先で唇をなぞっていた。 「そうやって瞳を潤ませているだけでも大したモノだ」 「…年季が違うって訳ね…」 物欲しそうな唇は彼女がそれ以上の事を望む証。 心なしか彼女の呼吸が荒くなった気がした。 「こんなトコじゃ長くは出来ないわよ…」 「構わんさ。君程の美人ならすぐに終わる。何より…」 「何より?」 「君を満足させる位、俺には訳ない」 「ふふ…自信家ね?」 スニーキングスーツを全て脱ぐ訳にはいかなかった。一応着脱は最小限にして置かねばならない。 俺は下半身のズボンを降ろせば簡単だが、彼女はそうはいかないだろう。 と、思っていた。 「勿論、脱がせてくれるのよね?」 「悪いが、服の構造が…」 「簡単よ」 彼女のスーツも着脱が簡単だった。 首元に付いているチャック。それがへその辺りまで伸びている。 「ふん。随分都合の良いスーツだ」 「アナタの全身タイツみたいなスーツよりマシ…」 実際の機能性はこちらの方が良い。ただ、今その事について論争しても仕方がない為それを無視し、彼女のチャックに手を掛ける。 ヂィィ 下げていくと徐々にまばゆく、白い素肌が覗いていた。 下着は最低限の白いブラだけのぞき、彼女の、人並みにある乳房を保護している。 「あ…」 急に彼女は顔を赤らめ、作業を続けるスネークの手を止めた。 「どうした?」 「その…」 「?」 「汗…臭いの…」 当然だ。今まであれだけの激しい運動をして、汗をかかない方がおかしいだろう。ただ、男に抱かれると考えれば気になるらしい。 「このスーツ…通気が悪くって…」 レザーに近い彼女のスーツは、肌にピタリと張り付く程通気性が低い。 実際彼女の体臭など気にしないのだが、 手を止めさせてまで彼女は気を使ったのだ。そんな彼女に恥をかかせる訳にはいかなかった。 既に開ききった首元へ顔を近づける。 首と、乳房との中間点、その開けた場所には白肌の上にじっとりと浮かんだ汗の粒が見える。 「ス…スネークぅ…」 彼女の嫌そうな視線を尻目に、俺はソコに舌を這わせた。 「ひゃ…」 何度も舐めていく。 「言ったじゃない!汗をかいてるの!」 「俺は獣だからな…」 「あ…あ…」 「君の臭いは興奮材料にしかならない」 「スネーク…」 安心したのか、彼女は少しの間、舌の這う感覚を楽しんでいた。 もう抵抗は、無い。
https://w.atwiki.jp/mgshokan/pages/51.html
兄妹。血が繋がっていなくてもたった一つの、彼女にとってはたった一人の家族だった。 硝煙と血と土と砂煙の匂いしか味わえない戦場でも、妹からすれば長身の兄は誰よりも美しく、格好よく見えていた。 数少ない食糧を分け与えられた時、申し訳ないと思いながら妹は嬉しがっていた。 ああ、私はこの人の大事な人で、愛されているのだ。と。 この愛を享受しているからこそ、人の命を奪う兄を平気で受け入れる事ができた。 妹からすれば欠点の無い頼れる兄。兄妹と言う絆は永遠に一緒に居られる証、そう思って安心していた。 恋心と自覚したのは皮肉にも、別れを宣告された時だった。 「どういう…事?」 「お前の為なんだ」 兄の、結果的には最後になってしまった「人間らしい」最後の思いやり。妹の興味のある分野で一流の大学へ行く権利と、立派な戸籍。これが兄の最後のプレゼントだった。 兄妹の絆を断つ事を代償にしたプレゼント。兄はこれが正しい選択だと判断していた。 「嫌よ!…どうして」 「俺は…他人を殺めてきたこの手だけじゃない。名前、経歴、存在そのものが汚れているんだ。俺との繋がりを残せば、お前の将来に響く」 「嫌!兄さんのいない未来なんて要らない!」 「ナオミ…」 「どうして!?あの地獄を抜けられたのは兄さんが居たから!」 「…」 「…お願いだから側に居させてよ…兄さん…」 兄は俯いたまま、妹はその膝に縋ったまま、時間は経っていった。 兄の考えは変わることなく。 「…俺の世界から抜けられるチャンスは今しかない」 「…」 「…フライトは明日だ。準備は忘れるな。 …ナオミ・ハンター。お前の名前にイェーガーは無い」 その日兄は、珍しく早い眠りに着いていた。
https://w.atwiki.jp/mgshokan/pages/38.html
数日前に控えたミッションの顔合わせも兼ねての食事会……少佐が手配してくれたその席 で、私は失態を晒す事になってしまった。 「大丈夫?」 優しい声が耳元で響く。アルコールのせいでふらつく私の体は、彼女に支えられてなんとか 地面に立っていた。 「すみません大丈夫です、一人で歩けますから……」 彼女から離れて一人で歩こうとしたけれど無駄な抵抗に終わった。二件目の店で飲み過ぎ たカクテルのせいで私の足はちっとも言うことをきかず、バランスを崩して再び彼女の腕の 中に戻ってしまった。 「仕方ないわね、私の部屋に来なさい。酔いが覚めるまで面倒はみるから」 呆れたように言って私の背中を撫でる。大の大人(それも医者)が酔っぱらって看病されるな んて恥ずかしいとは思ったけれど、自宅に帰る為のバスは乗り過ごしてしまったし、他に行 くあてもなかった。 私は彼女の好意に甘える事にした。 案内されたホテルの部屋は、テレビと冷蔵庫とベッドがそれぞれ一つあるだけの質素な 部屋だった。 座る場所もないので仕方なくベッドに座ると、彼女は私の隣に座った。束ねていない金色 の髪がふわりと揺れて、淡い香水の香りが鼻をかすめた。 「水でも飲みなさい、数時間経てば酔いも覚めるでしょう」 冷蔵庫から取り出したミネラルウォーターの瓶を渡してくれた。冷えたガラスの感触が心地 いい。瓶にそのまま口をつけ飲むと、強いアルコールで渇いた体の中に冷たい水が染みこ んでいった。 「……すみません」 今回のミッションではメディカルサポートとして参加する事になっているのに、その担当者 が泥酔するなんて、きっと呆れているに違いない……そう思った。 「気にすることないわ、体調のせいで酔いやすくなる事もある」 そんな私の気持ちを察してか、微笑みながら顔を覗き込んできてくれた。 ザ・ボスは……調書に書かれた経歴から想像していた姿より、ずっと女性らしく気さくで魅力 に溢れた人だ。 体は筋肉質ながらもすらりとしていて綺麗だし、顔も四〇代の女性とは思えないほど若々 しい。 長い睫に縁取られた瞳はグレイがかったブルーで、あまりの綺麗さにみとれていたら目が あってしまった。 「どうしたの、そんなに見つめたりして」 彼女はくすりと笑って、私の髪を指で梳いた。 「ずいぶん綺麗な赤ね、まっすぐで癖もないし」 指先が優しく私の髪を引っ張る。私は言葉を失って、その場でうつむくしかなかった。 おかしい……同性に触れられている感覚じゃない。 まるで男の人に触られているみたいに感じてしまい、高鳴る鼓動をなんとか抑えようとした が無駄だった。彼女の指が私の顎に触れた次の瞬間、柔らかい唇が私のそれに重なって いたからだ。 「な……何するんですか!」 驚きすぎてなかなか喉の奥から言葉が出てこない。彼女は狼狽している私を見下ろし、 悪戯っぽく笑ってみせた。 「あなた、可愛いのね……男もあまり知らないでしょう?」 抱きしめられて耳に彼女の唇が這っていく。少し低い声が心地よく耳元で響いた。 「あ、あの……私、そういう趣味ないです」 声がすっかり上ずってしまっている。急すぎる出来事に心はまったくついていけていないの に、体は彼女に触れて嬉しいと望んでいるみたいだった。 怖い、という気持ちよりも快楽を望む気持ちが優先されてしまっているようで、私は恥ずかし くなりシーツの間に滑り込んで彼女の腕からなんとか逃れた。 「あら、それでは逃げている事にはならないわよ?」 シーツを引き、私の体に覆いかぶさる。彼女の指は慣れた手つきで背中のファスナーを下 ろしていた。 ワンピースを半分脱がした後、下着越しに彼女の手が、胸に触れた。 「やっ、いやですっ……ん……あっ」 そのままゆっくりと揉まれ、思わず声が出てしまう。だんだん息も乱れてきてしまった。 ブラジャーを外す手を、もう拒む事はできなかった。 布地越しに優しく揉まれてツンと立ってしまっているそこを、彼女の爪が軽く掻くだけで体の 奥が熱くなってしまう。 悟られたくなくて閉じた脚の奥は、もうすっかり濡れてしまっているだろう。 「いい形ね、可愛いわ」 言いながら弄っていたそこに、彼女の舌が触れる。舌先で転がし、唇を当てて吸い上げ…… 左右交互にくりかえされる愛撫に私は恥ずかしいほど素直に乱れてしまった。 強い快楽は麻薬のような作用があるのかもしれない。たまらなくなって彼女の唇にキスをし たのは私の方だった。 まったく動じない彼女の唇に舌を差し入れ、慣れないキスを繰り返していたら……いつの間 にか自分が裸になっていたのに気がついた。 キスに夢中になっている間に脱がされてしまったらしい。 「あの……ダメです、そんな……」 「大丈夫よ、悪いようにはしないわ」 脚の間に彼女の手が滑り込んで行く。たいしたキスや愛撫をしていないのにたっぷり濡れて しまっているそこを触れられるのは顔から火が出るくらい恥ずかしかった。 「ダメ、やっぱりだめです……」 なぞられただけで蕩けてしまいそうになり、私は慌てて制止した。 「ここまできて、そんなつまらない事を言うの?」 私の気持ちを見透かすように笑い、制止を無視して彼女の指は私の中に入ってきた。 外より中の方が感じるなんて、自分でも初めて知った。男性とのセックスは経験あったもの の中をかき回されても鈍い快感しか得られなかったのに……二本に増えた彼女の指に、 私はあっけなく達してしまった。 指を引き抜かれ恐る恐るそこに触れてみると、シーツを濡らすほどの愛液で潤んでいた。 私はだるい体で 寝返りをうち、枕に顔を埋めた。 さっきまで恥ずかしい声を上げてさんざん乱れていた事を思い出してしまい、まともに彼女 の顔なんて見られない。 「どうしたの、拗ねちゃって」 くすくすと頭の上で笑い声が聞こえる。 「やめてくださいって、言ったのに……」 子供のような反論しか出てこないのも、恥ずかしい。 私は彼女に頭を撫でられあやされながら、アルコールの力を借りてこのまま眠りに落ちて ゆく事に決めた。 終
https://w.atwiki.jp/mgshokan/pages/34.html
(最高の、十分間…!) 体の痛みさえ快感に変わる。私のジャックが、私を超えた。 あとは彼がこの場から速やかに離れてくれれば良い。私に止めをさして。 彼女は泣きそうになりながら自分を見下ろすスネークに微笑みかけた。 いくらカモフラージュ率が高いからといってOYAMAは止めたほうが良かったわね。 「ありがとうジャック」 「ボス…」 もう時間が無い。けれども彼にもうひとつ辛い思いをさせなければならない。 胸を痛めながら、パトリオットを彼に差し出した。 「ジャック…いえ、スネークこれをけして手放さな―――!?」 体が宙に浮きがっしりとホールドされる。 パトリオットを受け取る代わりにスネークはボスを担ぎ上げWIGに向かって走り出したのだった。 「ジャ、ジャック!?あなた何をやってるの!任務を放棄する気!?」 「大丈夫だ、任務は完了なんだボス」 「は?ジャック、いいから放せ。そして私に止めをさせ!蛇は二人もいらな……聞いているの!?」 ビクッと最後の怒鳴り声にスネークが条件反射で怯んだが 「いや、大丈夫だから」などと適当に答えながらスネークはボスに従うことなく無線を開いた。 145.73 「スネーク、あなたすごいじゃない!ザ・ボスをキャプチャーしたのね?中々できるものじゃないわ!」 「あぁ、少してこずったがCQC返しと麻酔銃でスタミナキルを狙って 弱らせて生け捕りにすることが出来た。」 「ザ・ボス、別名『無情の歓喜 ザ・ジョイ』はコブラ部隊を率いて 第二次世界大戦終結に多大なる貢献を果たした、伝説の英雄と呼ばれているわ。 またスネーク、あなたと共に独自の近接戦闘術、“CQC”を考案。この辺はあなたの方が詳しいわよね。 そしてゼロ少佐と共に、SAS(イギリス陸軍特殊部隊)の立ち上げにも関わったの。 様々な功績から特殊部隊の母としても世界ではその名をとどろかせているわ。 あなたがヴァーチャスミッションで行ったHALO降下も彼女の考案で…」 「で?」 「?」 「で、味は?」 「……あー…味?ちょっと待ってて。 ―――残念。ソ連側のデータベースに以前はあったんだけど今はもう調べられないみたい。 でも食べてみれば?好きなんでしょ?味はどうあれ」 「いや、確かにそうだが、データがあったほうが…。 ボスの機嫌を損ねる食べ方だけは避けたいんだ。ガッカリさせたくもないしな」 「またまたぁ。10年も飼育されてて何言ってるのよ。 それに共食い、直食いはお手の物でしょ。あなたヘビ何匹食べたっけ。あ、そうそうヘビといえば」 ―通信終了― 「ボス。俺はこの任務の中で人間は他の生き物を食べることで… つまり抹殺することで生きているということを学んだ。 これから俺は断腸の思いで任務を完遂するためにボスを頂こうと思う。 これで俺の任務が完了する。あ、つまり」 「『食べるに二つの意味を持たせたんだボス。結構面白いだろ?あ、面白くなかった?どう思う?なぁ、ボス?』 と言ったらこのパトリオットが火を噴くから覚悟なさい」 「俺は、俺に忠を尽くし国に忠を尽くすことが両立できないかなんとか考えたんだが…」 「いいから、このマイクロチップを持って、私を撃ってとっととアメリカに帰りなさい!」 「いやでもあんな胸見せられたら誰だって悩むもんだ」 「ジャック!」 「すいません」 なんだか弱らせたはずが元気になってきた。 ああ、しかしこのボスの突っ込みが懐かしい。ボケの血が騒ぐ。 しかし今隙を付かれてCQCを仕掛けられてはたまらない。 スネークは仮死薬を無理矢理ボスの口に押し込みエヴァの待つWIGに乗りこんだ。 140.85 「少佐、さきほどボスを…抹殺した。オセロットやMIGとも少々ゴタゴタしたがなんとかなりそうだ」 「うむ、よくやってくれたスネーク。そのままエヴァと帰還してくれ。…くれぐれも、寄り道はするなよ」 「寄り道ができるほど間接や骨がくっついていないし、二人からの説教がどれだけ長引くかにもよる」 「うん?何か言ったか、スネーク」 「いや、なんでもない。これよりなるべく速やかに帰還をする。任務完了だ。」 <何処へ行ったのだろう> 花畑の中にゆらゆらと現世に残る思念が揺らめいた。 <彼女の亡骸は…> 彼女とスネークとの決着がついた後、ザ・ソローはMIGの作戦行動を妨害すべく空高く飛んだ。 彼女の亡骸をMIGの爆撃で傷つけたくなかったからである。 もしもスネークが彼女を倒せなかった場合の保険。MIG爆撃にはそんな意味もあった。 <決着がついたからといって二人に気を利かせてちょっと離れたのが失敗だった> ソローはMIGのコックピットに乗り込み「もう帰っていいよ」と兵士の耳元で囁き MIGが慌てて引き返すのを見送ったのち、再び花畑に戻れば…一体この状態はなんなんだ。 彼女の魂は?亡骸は?馬は?弟子は?俺は? <置いてけぼりは哀しい…> <哀しい…> <哀…> ソローの思念が霧散しようとしたところを、同じく魂だけの存在が引き止めた。 <ペイーン!> <!> <ボスは、なんか色々あって結局生き残りましたよ、ザ・ソロー> フューリーとペインがソローの肩を労わるように叩いた。 <NTR?(ネトラレ?)> <あれだけ雨を降らせて自己主張していたのに、残念じゃったなソロー> <ザ・フィアー…ジ・エンド…> ソローはふふっと寂しげに笑った。これまで一人で二年待ったんだ。 今度は皆と待つことができる。哀しくは、無い。ああ、でもNTR?NTRって悲惨じゃないか俺? ―――これで五人揃った、今度は地獄の底まで一緒… 五つの魂は寄り添いあいながら、ふわふわと西へ、アメリカの方へ飛んだ。 この世界に、国境なぞ存在しない。 「ジャック、そこに座りなさい」 WIG機内の空気が震えた。 「いや、でもボス…」 「っ…!こっちに寄るな!二メートル以上離れろ!いいから座りなさい!」 オセロットの奇襲も退け、一目散に帰還するMIGも避け、 ボスの手当てをせんと蘇生薬を飲ませたとたんこれだ。 しかし悲しいかな10年間の教育の賜物であるスネークは正しい体育座りで縮こまるしかなかった。 「お前は一体何を考えて任務にあたっているんだ? 私はあんなちゃらんぽらんな姿勢を教えたか? 正々堂々、戦士として戦った私相手に『スタミナキル狙いで麻酔銃とCQC返しだけで戦った』だと? この任務が国にとってどれだけ重大なのか分かってこんな行為を?」 「……」 だがスネークとて10年間の経験がある。ボスの説教を右から左へ流すことは比較的容易であった。 勿論、ボスは国を裏切ったんじゃないのか、とか スタミナキルでないとカムフラージュが手に入らないんだ、 などと話の途中に質問するのはご法度だ。説教が三倍に長引く。 「聞いてるの!?返事は!?」 「あ、ああ…」 適当に返事をすると再びボスは説教をくどくどくどくど始めた。ああ、すごい楽だ。 花畑でのボスの真意を決して軽く見ているわけではない。 ただこの人の望むことよりも良い案が浮かんだからそうしただけだ。食べれば万事OK。多分万事。 幸い本日はボスの体力も落ちている。比較的早めに話は終わり、手当てを始めることができるだろう。 そんなことをぼぅっと考えているとエヴァがクスクスと笑いながら話に加わった。 「ザ・ボス、大人しく食べられて、任務完遂させてあげればいいじゃないですか?」 その時には私も混ぜてね、スネーク。と付け加えて彼に向かって片目を瞑った。 スネークはそれに力なく笑って答えた。三倍フラグが立った。通常の三倍だ。 「口をはさまないでちょうだい、タチアナ。 そう、それから!食べるとか食べないとか、私を煙に巻いてお前は…」 エヴァのアピールは嬉しいんだが…スネークは体育すわりから立ち上がり、ボスに手を伸ばす。 力ずくで行くしかない。 以前ならばボスに対して強硬姿勢をとろうなどとは考えたことも無かった。 このミッションはこれほどまでに自分を大きく成長させてくれたのだ。 少しこの過酷な任務に感謝しつつスネークは説教を続けるボスの腕を取った。 今度はその動きに唇を引き結んでボスはたじろいだ。パトリオットは当然彼女の手元にあるはずも無い。 なるべく距離を取ろうと後ずさるが傷が痛み思うように体が動かすことができなかった。 「…ジャック、それ以上近寄ると…やめなさい!やっ…」 「ボス。大丈夫、俺に任せてくれ。じっとして」 「ま、任せる!?やめろ、離せ!馬鹿な真似は、っあ…離し…」 聞き耳を立てながら操縦を続けるエヴァは 背後でだんだんと小さくなる裏返った抵抗の声にお腹を抱えて笑った。 あの伝説の英雄が、彼とこんな風に話すなんて。これまでじゃ全く想像も出来ない。 ヴォルギンの元で地獄に近い光景を見、スネークと共に行動し、 あわやというところで死にかけたこの数週間。 これだけ笑えることができるなんてことも想像出来なかった。まるで、夢のようだ。 暫らくしてエヴァはスネークが何か作業を始めたのに気がつき、少し釘をさした。 「スネーク、床で食べるのは下品よ。食事はきちんとした所でしないと。 それが料理に対する礼儀ってモノよ。サバイバル環境にいないんだったら尚更ね」 「おいおい人聞きが悪いな、エヴァ。ちょっと麻酔銃で寝かせただけだ」 抗議をしにスネークが操縦席に顔を出した。 「早く手当をしないと、治りが悪くなる」 「そんなこと言って、応急手当にかこつけて体をじっくり診ようとか考えてるんじゃないの?」 ビクッとスネークが体を震わせた。…図星? 「それともちょっと触診してみようかとか、この際体の隅々まで診ないといけないとか? ザ・ボスと会うのは何年ぶりといってたかしら、スネーク」 「いや、そんな目的は断じてない。迅速なCUREが結果的に速い回復に繋がるわけで…」 目をそらしながらしどろもどろに続けるスネークを遮って悪戯っぽく笑い三本指を立てた。 「即席ラーメン3パックで手を打ってあげるわ。 まさかアメリカに帰ってそちらのFOXメンバーに会う前にフルパワーのCQCで全身骨折…なんて嫌よね」 「…OK。ボスを食べるまでが任務だ。その前に俺は死にたくない」 うなだれるスネークに、こつんと頭をぶつけてエヴァは取引成立を喜んだ。 「なかなか、これってハッピーエンドでいいんじゃない?…すっごい妬けるけど」 その後数度か怪我人が目覚め、そのたびに乱闘が起きかけたが スネークは落ち着いてスタートボタンを押してCUREで回復し 毛利小五郎と江戸川コナンよろしく麻酔銃を駆使し無事アメリカ領空内まで到達した。 「あと数時間で着くわ。寄り道、してくでしょ?」 「そう言ってもらえると、光栄だな」 操縦席の機器が放つ青、緑といった光に照らされて二人は見詰め合った。 「…スネーク」 「なんだ?」 「OYAMAペイントは落としてくれる? 暗い中浮き上がって怖いんだけど」 「ああ、忘れていた」
https://w.atwiki.jp/twitterbb/pages/82.html
ボダブレSSRagi作 twitter関連ボダSSCーrol.?作 嘘予告 ボダブレSS Ragi作 ボダブレSSお嬢とベテランのラーメン屋 twitter関連ボダSS Cーrol.?作 Togetter - まとめ「Border Break ~The Game against East and West~」 キャスパー負傷まで 嘘予告 Togetter - 「BORDERBREAK 嘘次回予告集」 Togetter - 「BORDERBREAK 寝言ポエム集」
https://w.atwiki.jp/dangerousss/pages/105.html
+本編および裏トーナメント優勝者のネタバレ注意! エ キ シ ビ ジ ョ ン MAP 東京タワー 戦闘領域:東京タワー敷地内 すごいすごい!東京タワー!!私登ったことないんですよーえへへ。 ライトアップされた夜の東京タワーで戦ってもらいます! もちろん売店やレストランや、楽し……いや利用できそうなものも満載ですよ! あっ、それと展望台からの夜景も見てみたいです! 対戦者 伝説の勇者ミドvs池松叢雲vs陸軍一佐フジクロ SS 伝説の勇者ミド 池松叢雲 陸軍一佐フジクロ 投票 投票
https://w.atwiki.jp/bulfuta_second/pages/17.html
SSまとめ・敬称略順不同・タイトルが付けられているSSはカーソルを合わせることでポップアップ表示されます。 エロメイン まったり日常 組織ネタ 短編、その他 「アーッ!」(060421)パンツ(060824)困りましたね(061026)もう遅かった(061208)いたずら(060811)少女の罠(060819)リボン(060823)ボンデージ(060905)今日は…(061027)連れ去り(061125)令嬢双葉(061125)わぁい(061207)マーキング(061210)喜び(061212)強制女装(070306)女装趣味(070313)セクサロイドetc(240918) new!モータン登場(240803) new!モーケロ ワンネコ(240814) new!メスガキメイジ(230219)VDのお返し(230219)JKメイジ達との夜(230814)JKメイジ達との夜(スクショ)DKノヴと○○の日(230827)DKノヴと○○の日(スクショ)メイジママのコスプレ(240117)new!メイジママのコスプレ(スクショ)new!メイジママの水着(240915)new!メイジママの水着(スクショ)new!おしっこメイジ(230225)おしっこメイジ2(230415)おしっこメイジ3(230808)メイジのミルク(210802)メイジの願い(210810)ゲスイあき1(180422)ゲスイあき2(180428)ゲスイあき3(180505)経済あき1(180124)経済あき2(180127)経済あき3(180204)経済あき4(180212)経済あき5(180220)経済あき6(180305)経済あき7(180313)経済あき8(180319)経済あき9(180326)経済あき10(180404)経済あき11(180416)経済あき12(180422)経済あき13(180430)経済あき14(180507)経済あき15(180517)経済あき16(180523)経済あき17(180528)経済あき18(180605)経済あき19(180612)経済あき20(180619)経済あき21(180704)経済あき22(180710)経済あき23(180722)経済あき24(180809)13歳メイジ1(070619)13歳メイジ2(070626)駄目な人たち(070116)女装ノヴ君1-3(070424)遅筆あき(060830)おいらの一日目(061111)サドロリあきmay(060821)サドロリあきnov(061011)サドロリあきjun(070421)サドロリJun2(070421)即興あき1(060915)即興あき2(060921)即興あき3(060929)即興あき4(061004)即興あき5(061009)即興あき6(061019)即興あき7(061101)即興あき8(061206)即興あき9(061213)即興あき10(070103)即興あきetc(061208)▲上に戻る 夏の日(060813)お買い物(+雄三)(061030)現代日本文化(150414)仲直り(061022)出会った日のこと(061201)指輪(061214)嫌い、嫌い(061229)夢の中(070210)純愛あき(060821)脳内で変換(061208)未完成SS(061209)プロポーズ(061215)寝てるメイジの(061220)女医(070113)編集者(070524)めぐみの両親(230811)小岩井兄妹(240401)高梨ばにら(240602)校舎裏トリオ(240815) new!デス・メイジ(210828)思いつきだけで(190304)第一部番外編(200404)出会い・メイジ編1(190511)出会い・メイジ編2(190708)出会い・メイジ編3(190811)出会い・メイジ編4(191008)出会い・メイジ編5(191104)メイジ編・後日談(191130)出会い・ノヴ編1(201125)出会い・ノヴ編2(201125)ノヴ編・後日談(201128)出会い・Bメイジ編1(210515)出会い・Bメイジ編2(210516)出会い・Bメイジ編3(210518)Bメイジ編・後日談1(210807)Bメイジ編・後日談2(210808)思いつき1年目(200808)思いつきetc(220606)思いつきetc2(220606)思いつきetc3(220606)思いつきetc4(220626)ビビリあき1日目(080401)ビビリあき2日目(080408)一年目のプレゼント(070808)ブルフォニカ設定(070828)メイジと俺の日々(070915)風邪引きさんへ(071006)お出掛け(071103)ブルショタ1(071211)クリスマスのお客人(071225)鬱っぽい話(071229)犬が来た日(080202)写真(100828)海に会う(141117)夏越祭(180424)冬の灯り(161218)初詣・三が日(171010)わたしの英雄(180507)君のはたちに(160808)モリナガ(180425)あろえ設定(180424)整理屋RZ(180502)整理屋RZ2(180517)月の酒(180925)WSWL序章(200811)WSWL第1部(200811)WSWL第2部(200812)WSWL第3部(200812)WSWL第4部(200813)WSWL終章(200813)WSWL追補(200814)黒い女医(210401)通い妻あき1(070421)通い妻あき2(061206)通い妻あき3(061210)通い妻あき4(061224)通い妻あきetc(121209)改行できないあき(060821)改行(ryあき続き(060923)復活改行(ryあき(061208)2月の雪(080212)飛蝗あき1(061129)飛蝗あき2(061129)飛蝗あき3(061202)飛蝗あき4(070421)ガタガタ1(060515)ガタガタ2(061206)ガタガタ2.5(061213)ガタガタ3(061223)ガタガタ3.5(070203)ガタガタ4(070417)ガタガタ5(070808)淡々と1(061206)淡々と2(061213)淡々と3(061220)淡々と4(061227)淡々と5(070103)淡々と6(070110)4人娘、 初日(060909)4人娘、二日目(060913)4人娘、三日目(060915)4人娘、四日目(060920)4人娘、五日目(060928)4人娘、最終日(060930)4人娘、 外伝(060930)4人娘、外伝2(061008)4人娘、外伝3(061008)4人娘、外伝4(061010)4人娘、外伝5(061014)剣呑メイジ(060914)剣呑続編(061030)剣呑続編2(061104)剣呑続編3(061117)剣呑続編4(061122)剣呑続編5(061128)元気なメイジ1(061201)元気なメイジ2(061206)ブラふた少女(070808)▲上に戻る エイプリル出撃(080415)逃避◇1(080429)逃避◇2(080510)バイク逃避行あき(060821)鳩あき第一部完(060905)鳩あき第二部前編(061017)鳩あき第二部後編(061201)鳩あきetc(170219)new!鳩あきetc2(070421)新あき第一幕(061023)新あき第二幕(061026)新あき第三幕(061031)新あき第四幕(061104)新あき第五幕(061104)新あきetc(070421)新あき第六幕(100202)新あき第七幕(100202)かなあきSS(070808)かなあきSS2(070808)かなあきオマケ(070810)かなあきSS3(070911)かなあきSS4(080105)かなあきetc(061126)かなあき設定(080329)衝動あき1(060923)衝動あき2(060930)衝動あきetc(170219) new!クールデレ1話(061012)クールデレ2話(061012)クールデレ3話(061012)クールデレ4話(061014)クールデレ5話(061017)クールデレ6話(061019)クールデレ7話(061020)クーデレアナザー(061020)ヨーグルあき改め忘却あき忘却あき1(060816)忘却あき2(060821)忘却あき3(060823)忘却あき4(060825)忘却あき5(060828)忘却あき6(060828)忘却あき7(060901)忘却あき8(060908)忘却あき9(060914)忘却あき10(060922)忘却あき11(060924)忘却あきIM1(061014)忘却あきIM12(061019)IM12おまけ(061021)忘却あき京都編(061104)忘却あき15(061130)忘却あき16(061224)忘却あきetc(061208)忘却あき番外(061213)忘却あき17?(070317)四天王あき(061011)四天王あき2(080209)四天王あきetc(121209)黒あき1(070112)黒あき2(070113)204スレの編集者(080216)▲上に戻る としあきmay(101017)としあきnov(170219)としあきjun1(160628)としあきjun2(160628)としあきjun3(160628)「」img(101017)P-BBSコメント集(101025)日替わりテーマ(061031)それなんて…(061031)お題SS(061105)性戦にいどむ(061222)魔法のステッキ(061223)クリスマス・イヴ(061224)年末年始(070103)節分(070203)100回記念(070421)女将明治(061209)女将明治Jun(070421)宿題1(061229)宿題ガタガタ(070103)極道etc(170219)黒メイジetc(160628)女医etc(160628)アイデア・意見集(160628)組織etc(170219)14あきSS(180415)14あきSS 2-1(180526)14あきSS 2-2(180602)14あきSS 2-3(180610)14あきSS 2-4(180617)14あきSS 2-5(180624)new!よくある話(076830)コルト・ガバメント(060828)メジャーパロディ(060929)としあきの穴(061002)デストロイ(070109)逃走劇#1(061024)ネタあき?SS(061020)メカメカメイジ(070120)出来損ない(060812)あきとメイジ(061119)記憶(061201)ダメ、としあき…(061207)出会い前(061209)年上のひと(061229)セントウ(060923)結論(061104)オクスリ(061126)トイレ(061201)アンドロイド(061209)どうしますか?(061217)二人っきり(061221)宇宙人(070109)ポケモン(070110)ブルガリアタック(070320)シナリオ(061119)メイジとターゲット(061125)プロット(061128)契約(061207)奪還(061207)ノヴ(061212)メイジ(061214)ノヴ(061214)ノヴ・ネタ(061214)(******)投稿or更新年月日▲上に戻る
https://w.atwiki.jp/dgrpss/pages/867.html
【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.29】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。 閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。 備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 108-111 OG0i+3cV 苗木の部屋で寝てる霧切 420-425 8R7D2m88 霧切さんと江ノ島さん 対決編 クイズ対決 894-898 jSb34IvZ 霧切さんと江ノ島さん オシオキ編 420-425の続き
https://w.atwiki.jp/dgrpss/pages/682.html
【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.15】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。 閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。 備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 18-24 AqXKFqdS デートに誘う話 前編 32-37 AqXKFqdS デートに誘う話 後編 321-325 3ne81FeZ 納豆に○○を入れる 372-377 wYhYSj4O 入れ替わりネタ 424-428 xd3S+5FC 番外編 ※エロパロ板まとめ リンク先18禁注意
https://w.atwiki.jp/dgrpss/pages/819.html
【ダンガンロンパ】霧切響子はクーデレかわいい【FILE.24】 ※SSにはスーパーダンガンロンパ2のネタバレが含まれている場合があります。 閲覧の際は自己責任の下でよろしくお願いします。 備考欄に「※2ネタバレ」が記載されているものはネタバレが入っています。 レス ID タイトル 備考 173-174 aW2QPZ0Z 410-419 EEORaljC 684-688 G9MJ5yXE 父の日 710-716,719-725,733-746,753-763,783-786 uxf6NH2R,t07sUCTE,xtWXeTIB ロリ霧・2ネタバレ