約 3,774,994 件
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2966.html
それは、まだ、日が落ち始める、少し前 北区 花見の名所にて 「…おや、君は」 「あら…」 はらり 桜舞い散る中 一人歩いていたその女性に、ドクターは気付いた どこか儚げな雰囲気を漂わせる女性……春風 愛華 ドクター達と何度か面識がある、「組織」所属の契約者だ 彼女はドクター達に気付くと、ゆっくりと近づいてくる 「お久しぶりです…お花見ですか?」 「あぁ、たまの休憩にね…君もかい?」 はい、とドクターの言葉に俯く愛華 ドクター達の席には、既にエニグマ姉妹の姉やウィンチェスターミステリーハウスの少女、それに沙々耶も戻ってきていた もくもく、ミツキが、沙々耶達が買ってきた鼈甲飴に夢中でしゃぶりついている様子は、どこか微笑ましい 「せっかくだし、君もどうかね?」 「よろしいのですか?」 「こう言うものは、大人数の方が楽しいからね」 「……それでは、お言葉に甘えて」 そっと、敷物の上に腰をおろす愛華 ウィンチェスターの少女はちょっと人見知りしたのか、にじにじとエニグマ妹の背後に隠れる 「…あら?あの男の方は、いらっしゃらないのですね?」 「バイト君の事かね?彼なら、診療所で居残りだよ……たまには、息抜きすればよいのにな」 ため息をつきつつ、エニグマ姉達が屋台で買ってきた物に口をつけるドクター どうやら彼女達、好奇心などに任せて、色々と買って来たようである 今も、エニグマ姉妹とウィンチェスターの少女とで、もくもくタコヤキを頬張っていた が、ドクターたちの会話が耳に入ったのだろう エニグマ姉が、少し複雑そうな表情を浮かべる 「…バイトさんがいないのに楽しんでるのも、何だか悪い気がするであります」 「あら…それでしたら、あの方に、お土産でも買って行って差し上げたらどうでしょう?屋台は、たくさん出ているのですし」 微笑みながら口にした、愛華の言葉に ぽん、とエニグマ姉が手を打つ 「それはいい考えであります!感謝するであります!」 「お姉、感謝するのはいいけど、口の周りが青海苔だらけですよ」 妹に、もふもふ口の周りを拭かれている姉 どこかほのぼのとした光景に、大人組は微笑ましく笑みを浮かべる しばしの、平和な時間を 彼女達は、ゆっくりと過ごすのだった fin 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/pata3finn/pages/334.html
(まほうのまめ)【magic bean】 カエルの騎士が守っているという豆。三粒ある。 ※注意※作品内容に関するネタバレ記述あり 三粒のどれか一粒が悪の豆であるが、見た目では判別できない。それぞれ“ピグレッツ”“魔法の杖”“アイスクリーム”が豆のさやに入っている。 フィンが豆を守ることになったが、ジェイクの考えで「豆を植えて、悪の豆の芽が出たところを始末する」こととなった。(#20-A) タグ:アイテム・ツール
https://w.atwiki.jp/silkrpgkouryaku/pages/29.html
グライムの街から少し遠いところにあるダンジョン。 装備強化などで訪れる人が多いであろう。 魔法の木の出現MOBとドロップ 出現MOB ドロップアイテム 獲得EXP トレント Lv5 トレントの枝・太い枝・奇妙な葉片 +5 エルダートレント Lv8 深緑枝・デュオミスの花 +5 トレントはそこまで強くないのでHP管理をしっかりしつつ倒しましょう。 アスレ BOSSに行くためには簡単なアスレをクリアする必要があります。 もしクリアできないなら、グライムの街で売っているアスレ救済チケットを購入しましょう。 BOSSの攻略 BOSS「エルダートレント」 武器強化で戦うとこになるであろうエルダートレント。 HPがとても多いので、クリティカル攻撃を与えて倒そう! また、レアドロップのデュオミスの花は、100体倒してもでないというくらいの 確率なので、ほしい人は1000体倒す覚悟で行きましょう。
https://w.atwiki.jp/legends/pages/3009.html
「まぁ、それは楽しそうね」 「そ、そうですか?」 学校帰り、佳奈美はたまたま愛華と顔を合わせ、一緒に並んで帰路に付いていた …宏也との事もあり、今でも、彼女には少し、悪い気がするのだが それでも、愛華は今までと何ら変わりなく接してくれる …それで 今日は何気なく、学園祭の話をしていたのだが 「あら、だって。メイドさんの格好なんて、そう言うお店に勤めない限り、なかなかできないものよ?」 「うにゅぅ……まぁ、その、そうだけど」 くすくすと微笑んでいる愛華 佳奈美は、ちょっぴり恥ずかしそうな表情を浮かべている 一応、男子達だって(約一名のみ、メイドの扮装予定だが)執事の扮装をするのだ 佳奈美達女子だけが、注目されるわけではないと思うのだが… ……やはりこう言う時は、自然と女子の方が目立ちがちだろう それを考えると、ちょっぴり恥ずかしいのだ 「…ふふ、佳奈美ちゃんは、そう言う格好は宏也さんにしか見せたくない?」 「うにゃっ!?そ、それは、あの」 ぽぽぽ、と赤くなってしまった佳奈美 それは、その、えぇと …宏也は、自分がそのような服装をしたら…喜んでくれるだろうか? 何か、彼の髪が凄い勢いで伸びた様子が容易に想像できてしまった気もするがそれはさておき ……喜んでくれればいいな、と こっそり、そう考えるのだ そんな佳奈美の反応を、愛華は微笑ましそうに見守る …佳奈美と宏也は、どうやら順調らしい その事実に、愛華はほっとする 「…えっと、その、愛華さん」 「なぁに?」 「その、中央高校の学園祭。一般公開は今月の第三日曜日なんですけど……予定あいてます?」 「えぇ、空いてますわ」 「だったら、学園祭、見に来ませんか?特に入場制限とかもないですから」 近年、物騒な事も多いせいか、学園祭などはチケット制を導入している高校も多いが 中央高校では、今のところ、そんな制限はない 見に行く気になれば、誰だって入場できる 「…そうですわね。今のところ、仕事の予定もありませんし。せっかく、佳奈美ちゃんの可愛らしい姿が見れそうですもの。行きますわ」 「是非、うちのクラスのお店、来てくださいね」 もちろん、と佳奈美の言葉に微笑む愛華 いつも通りの、どこか儚げな笑顔 …その、笑顔を見て まるで、愛華が、いつか消えてしまうのではないだろうか、と言う錯覚を、佳奈美は覚えてしまって しかし、その不吉な予感を振り払うように、軽く頭をふったのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/mensnon/pages/70.html
スキル名 魔法の矢 スキルタイプ 攻撃 効果 敵チームにダメージを与える 使用キャラ 見習い
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2150.html
……中央高校での決戦翌日 「組織」本部 「…いやはや」 まいったねぇ 小さく苦笑する黒服H 彼の周囲には、アルファベットが浮かんだ26枚の無機質な板が並んでいる それらは、DやXなど一部を除いて、淡く光っていて 『…呼び出された理由はわかっているな?H-No.360』 その板の一つから、冷酷な声が響いた だが、それに臆した様子もなく、黒服Hは肩をすくめる 「さぁ?一体、俺は何かしでかしてしまったでしょうか?」 『とぼけるな!!』 『この期に及んでしらを切るつもりか!?』 激しい怒気を浴びせられても、彼は一切、怯まない ただ、恐らくこちらの様子を見て、激昂しているであろう連中の様子を想像して、小さく笑っていた 「俺は、スパニッシュフライを飲み込まされて操られていましたからね。その間の行動につきましては、一切、責任をもてませんので」 『本当に、操られていたのか?意図して、あの実験体の味方をした訳ではないのだろうな?』 「………当然」 不敵に笑って、そう答える ……実際、はどうだったのか? 実のところ、それは彼自身にもわからない ただ、自分は間違った事など、何一つしてはいない そう、考えているだけだ 『…今まで下されてきた処分と、同じ処分が下ると思うなよ……!!』 たっぷりの憎悪をこめて、告げられた言葉 あぁ、これは確か、強硬派の奴だ …なるほど、こちらを恨んでいるだろう 何せ自分は、あいつの部下をたっぷりと「処分」してきたのだから ……ちらり 黒服Hは、「H」の板をじっと見つめた 沈黙し続けている、その板を 『H-No.360、今回こそ、貴様を処分して……』 激昂した声が、そう告げようとした、その時 前触れもなく、その部屋の扉が開け放たれた 暗い部屋に、光が差し込む 入ってきたのは、長身で大柄な黒服の男 その顔には、縫い目が入っていた 『---何だ!?G-No.1!』 『審議中だぞ!?』 「……失礼、急いでいましたもので、ノックを忘れました」 淡々と口を開く顔に縫い目のある黒服……G 彼は、すたすたと黒服Hに近づいていく 『何をしている!?出て行け、G-No.1!!』 『…出て行く必要など、ない』 …幼い少女の声が、部屋に響き渡る Hと浮かび上がるその板から響く、声 『H-No.360の処分、妾に任せてもらおうか』 『--H-No.0!?何を言っている!』 『また、もみ消すつもりか!?』 『もみ消す?はて、何のことやら。こやつは間接的に妾の部下じゃ。部下の処分を上司が行うのは当たり前じゃろう?』 投げかけられる罵声を、H-No.0と呼ばれた少女の声は、意に介している様子などなかった 上司の様子に、黒服Hはくくっ、と小さく笑う …そんな彼を、黒服Gが、憎悪をかすかに滲ませて、睨んでいた 『今回のマッドガッサー達の騒動、その後始末を、全てこの男に任せる。それでは駄目かのう?』 「全部?流石に過労死しそうなんですが?」 あのお人好しじゃないんだからよ そう言いたいのを、流石にぐっと堪える 相手は、全員上層部のメンバーだ 一応、素を出すのは控えるべきだろう 『だからこそ、罰になるであろう?』 『…なるほど。それでこいつが過労死しようが、一切構わない、そう言う事だな?』 『そう言う事じゃ』 うわ、酷ぇ こっそり、口の中で呟く黒服H …まぁ、自業自得といえば、自業自得なのだが 「…それでは、彼を連行させていただきます」 がし、と 黒服Gの武骨な手が、黒服Hの肩を掴んだ 仕方ない、と黒服Hは無抵抗に引きずられて行く ……部屋を、出て くっくっく…と、黒服Hは、肩の力を抜いて笑った 「いやぁ、助かった。お嬢さんに礼を言わないとな」 「…ならば、今からその感謝を口にするがいい。お嬢様がお前をお呼びだ」 苦々しい声で、そう告げてきたG 連行された部屋は…「組織」本部内の、上層部メンバーH-No.0の部屋 黒服Hの、間接的な… -----否 直接の、上司の部屋だ 「来たか。H-No.360」 黒いスーツを身に纏った少女が、黒服Hを見あげた その愛らしい姿に、正直そのスーツは似合っていない 「お久しゅう、お嬢さん。いい加減、そんなスーツじゃなくてもっと可愛らしい服を着る気はねぇか?」 「……H-No.360…」 「うむ、妾ももっと可愛らしい服を着たいのじゃ」 ぷぅ、と可愛らしく、頬を膨らませる少女 そんな仕草は、その外見相応だ 「…まぁ、それはさておき、じゃ……よく、無事でいてくれた」 「俺がそう簡単にくたばると思ったか?」 くっく、と楽しげに笑う黒服H その髪が、しゅるりと伸びて -----ごがっ!!と 少女の体を絡めとり、そのまま壁に叩き付けた 突然の衝撃に、かはっ、と少女の口から血痕が漏れ出す 「---っお嬢様!?H-No.360、貴様……っ」 「動くな、G」 しゅるり 黒服Hの髪は、いつの間にやら、Gの体にも絡み付いていた 彼が意図すれば…すぐに、Gを引き裂くことが出来るように 「やめておけ。お前が俺に勝てると思ってるのか?……あぁ、それとも。また、縫い目を増やしたいか?」 「貴様……っ」 「よさぬか、G-No.1!」 今にも、黒服Hに殴りかかろうとしていたGを、少女が制した けほけほと血を吐きながら……微笑み、黒服Hを見つめる 「…わかっておるわ……お前が、そう簡単に死ぬはずがない。お前は嘘吐きじゃが、約束を護る男じゃからな」 「そりゃあ、どうも」 しゅるしゅると伸び続ける髪 それは、少女の細い喉にも絡んでいた 黒服Hが、それを望んだならば 少女は、今すぐにでも、その命を散らすだろう 「……その約束、今、果たしてくれるのかの?」 「…………」 …黒服Hから 一瞬、全ての感情が、消えうせた だが、すぐに、いつものどこか軽い笑顔に戻って 「いいや、まださ」 -----しゅるり 髪が、解かれる 解放されて床に落ち、少女はけほけほ、咳き込み続ける 「お嬢様!!」 Gもまた髪から解放され、急いで少女に駆け寄った そんな様子を眺め、黒服Hは笑い続ける 「今回の件も、見逃してくれてどーも。一応、罰は受けとくわ。死なない程度に」 「…あぁ……また、あの過労死候補が仕事を一挙に引き受けてしまいそうだったから、の……すまんが、今回は頼んだぞ」 「あー……うん、確かに。こうでもしないと、またあいつが過労死一歩手前になりそうだよな」 納得しつつ、黒服Hは部屋を出た まっすぐに、己の仕事場に向かう 「……面倒くさ」 仕方ないとは言え、面倒な仕事を押し付けられたものだ …まぁ、いいや 後で、Yとか誰か、ちょっと巻き込もう そう考え、黒服Hは暗い廊下の中、姿を消していった 「………お嬢様」 ようやく呼吸が落ち着いた主を、黒服Gは悲しげに見つめていた …彼の中では、ただ、黒服Hへの憎悪が育ち続ける 「…良い、のじゃ。これで、良いのじゃ」 ぼそり、呟く少女 酷く悲しげに、黒服Hが退室していった扉を見つめる 「…この程度で、許されるとは思うておらぬ。妾には、死の安息など、到底許されぬ」 だが、それでも願わずにはいられない、だから、彼と約束したのだ …お前が全ての目的を終えたその時には、自分を殺してくれ、と to be … ? 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/sumalogles/pages/1.html
Android iOS向けアプリ剣と魔法のログレス いにしえの女神の攻略ページです
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2349.html
止めて お願い誰か止めて本気で止めてマジお願い 激しい怒りの視線を向けてきている同僚…黒服Oの姿に、硬直してしまっている黒服Y 皆、巻き込まれることを恐れてか、周囲には誰もいない こんな時に限って、あの優しいDは忙しいのか、いないのだ どうする!? どうやって、Oの怒りを解けばよいのだ!? Yが、必死に悩んでいると 『----死ンダラ、治ルカモ知レナイゼェ??』 そんな声が、聞こえてきた 「…え」 思わずそらしていた視線を、Oに向けた そこにいるのは、いつもと変わらぬ姿のO その、彼女の体に……何か、黒い、布のようなものが、巻きついて……? 「…そうですね」 ぼそり 低く、呟いたO 直後 ヒュンッ………と、Yに向かって、何かが迫ってきて 「っ!!」 ガキンッ!!と 迫ってきたそれを、咄嗟に拳銃を取り出して防いだY 自分に迫ってきていた、それは 「鉈っ!?どこから出した!?」 それは、鉈 鋭いそれが、Yの首を狙ってきていたのだ Oはいつでも武器を所持していたのだが…それは能力によって隠されていて、Yには視認できていなかった はっきり言おう いくら、「組織」の黒服が普通の人間より(若干)体が丈夫だからといっても、首を切り落とされたら死ねる!? 『ホラ、早ク治ルカ、試シテミロヨォオオ!!』 けたけたけたけたけたけたけたけたけたけた Oに巻きついた黒い布のようなそれから、先ほどと同じ声が聞こえてきた よく見ると、それには眼と口がついていて 「…悪魔の囁き!?」 報告に聞いていた、悪魔の囁きだ 「組織」内では、つい最近、構成員達が悪魔の囁きにとり憑かれていないかどうか…その卵を体内に宿していないかどうか、一斉検査が行われたばかりだ とは言え、外回りの仕事がある黒服など、どうしてもどこかかしらで卵を拾ってくる可能性はある訳で、親玉がどうにかなるまで、定期的に検査を行う事になっているのだが… …まさか、Oもどこかで拾ってきた!? 「動かないでくださいよ、Y」 ブンッ、と 悪魔の囁きの声に応じて、無造作に鉈を振るうO Yは、それを慌てて避けた …攻撃したくないが、仕方ない せめて、ゴム弾で動きを止めて…………って 「げっ、さっきので銃が壊れてる!?」 始めの一撃を受けた時の衝撃で、銃が壊れてしまっている まずい 袖に仕込んでいる銃に込めている弾は、ゴム弾ではない ゴム弾に替えようにも…Oが、その隙を与えてはくれないだろう このままでは、ジリジリと追い詰められる…!? 再び、振り上げられる鉈 それが、Yに振り下ろされる直前 ---しゅるり どこからか伸びてきた黒い触手…ではなく、髪の毛が、Oの腕に絡みついて動きを止めた 「!?」 「何、バイオレンスな事やってんだ……って、悪魔の囁き、か?」 YとO、二人だけだった部屋に入ってきたのは、黒服H 能力で伸びた髪は、Oの腕をしっかりと束縛し、放さない 「ちょうど良かった!Hさん、Oを止めて!縛り方は問わないから!」 縛り方は問わない Yのその言葉に、Hはニヤリと笑う 「よし、任せろ」 しゅる、と 髪が、一斉にOに襲い掛かる 黒い渦のようなそれが、落ち着いたと思った時…Oは、完全に全身を髪の毛で絡めとられ、動きを封じられていた その縛り方は…何と言うか 「これはエロい」 「縛り方は問わないんだろ?」 「うん。まぁ、そうなんだけど」 えーと…、と、突っ込みたい気持ちも、あるのだが とにかく、今は、Oを何とかしなければ 見た感じ、悪魔の囁きは具現化こそしているが…さほど、深くはとり憑いていないように見える 「Hさん、銃をちょっと貸して欲しいんだけど。できれば、光線銃じゃないの」 「俺、銃は持ってないぜ。光線銃拳銃問わず」 ……… ………… …………… 「何…だと…!?Hさん、それでも黒服!?」 「お前、俺の射撃テストの点数知らないのか。「組織」の黒服とは思えないほど最低の成績って言われたんだぞ」 「威張れないよね、それっ!?」 あぁ、もう、仕方ない 袖に仕込んでいた小型の拳銃を取り出すと、Yは懐から、小さな銃弾を取り出した それは、中に薬品が仕込まれた特殊な物 銃弾をそれと入れ替え、Hによって束縛され、それから必死に逃れようとしているOに向ける 「っく……H、放しなさい!?」 「視覚的にもいい感じなんで、放したくないねぇ」 Oの言葉に、肩をすくめるH Yが、ピッタリと銃口をOに向けると…Oにとり憑いている悪魔の囁きが、暴れ出した 『グ………ヤ、ヤメロ!』 「駄目だよ。彼女から、離れてもらうよ」 ぱんっ、と 響き渡る銃声 薬品が仕込まれたその銃弾は…Oの胸元に、直撃した 「---っ」 『ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!』 Oの体内に入りこんだ銃弾は…その体内で溶けて、薬品を彼女の中ではじけさせる それは、「組織」が作り出した、悪魔の囁きを除去する為の、薬 長期間の寄生には完全には対処しきれないが、短期間の寄生や卵の状態の悪魔の囁きを、宿主から排除する事ができる薬だ 一応、口からの摂取を前提としている物も作られているが…悪魔の囁きの宿主が薬の摂取を拒んだ時に備え、問答無用で使用できるように、特殊な銃弾に込めた物も作られたのだ 支給されていた物を、持っていて良かった Oの体から排出され、床の上でのたうち回る悪魔の囁きを見ながら、Yはほっと息を吐き出したのだった 30分ほど、後 「そう言う訳でさ。君にとり憑いてた悪魔の囁きは、一応、研究班に渡しておいたよ」 悪魔の囁き排出直後、衝撃でか気を失っていたO そんな彼女が目を覚ましたので、Yは彼女の事情を説明していた 「なるほど…事情はわかりました。迷惑をかけてしまい、申し訳ありません」 「うん、別にいいよ」 …元はといえば、こっちが悪いような気がしないでもないし そこは、口に出さないでおくY 「ところで……H、いい加減、放してくれませんか?」 「えー」 「えー、じゃなくて」 ……しゅるり Hが、束縛状態から放さない為 Oは、絶賛エロ縛られ中だった 体の凹凸を強調した縛り方は、どこまでもエロい 「せっかくいい機会だし、なぁ?」 「いや、僕に同意を求められても」 正直、同意を求められても、どこまでも困るしかないのだが 「…Y?まさか、Hに賛同したりはしませんよね?」 怖い!? 視線と笑顔と声が怖いよO!? Oから向けられる怒り交じりの視線とオーラに、Yは再び硬直するしかないのだった 終わってしまえ 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/32046.html
【登録タグ 曖昧さ回避】 曖昧さ回避のためのページ HIDAKAの曲魔法の言葉/HIDAKA noteの曲魔法の言葉/note エキゾチックかまたにの曲魔法の言葉/エキゾチックかまたに 曖昧さ回避について 曖昧さ回避は、同名のページが複数存在してしまう場合にのみ行います。同名のページは同時に存在できないため、当該名は「曖昧さ回避」という入口にして個々のページはページ名を少し変えて両立させることになります。 【既存のページ】は「ページ名の変更」で移動してください。曖昧さ回避を【既存のページ】に上書きするのはやめてください。「〇〇」という曲のページを「〇〇/作り手」等に移動する場合にコピペはしないでください。 曖昧さ回避作成時は「曖昧さ回避の追加の仕方」を参照してください。 曖昧さ回避依頼はこちら→修正依頼/曖昧さ回避追加依頼
https://w.atwiki.jp/legends/pages/1827.html
○月×日 23:15 視聴覚室横階段前 「………死後は保証できない、か」 …くっく、と あのモフモフ生物の契約者らしい男に言われた言葉に……辰也が、低く笑った その顔に浮かんでいるのは、絶望 「遅いんだよ。そんな事…とっくに、わかりきってる」 「…辰也」 「爆発する携帯電話」が、そんな辰也を心配そうに見詰めていた …辰也は、自分が契約した都市伝説の能力がどんなものか、よくわかっている 「組織」にいた頃、「組織」に忠実な契約者を育てるという実験の元、無数の人間の命を奪ってきた事も自覚している 本当なら、知らされなかっただろうその事実を、俺が教えたのだから 黒服Hは小さく苦笑し、辰也の頭を撫でる 「んな顔すんな。お前が悪い訳じゃねぇ」 「………餓鬼扱いすんな」 ぱしり その手をはたかれた …まったく、冷たいこった やはり、俺はあのお人好しのように、うまくはいかないようだ 「…携帯のにーちゃん、俺達も、上、行くけど…」 と、「爆発する携帯電話」と一緒に行動していた少女が、そう口を開いた こちらも、マッドガッサー達を「説得」してくれる様子、と言ったところか なんともまぁ、お優しい面子がこの学校にあつまったものだ 「くけ……傷の手当て、終わったら、、すぐ、後追う」 「わかりました……行きましょう、少年、ひきこさん」 ばたばたと、三人が階段を駆け上がっていく ドクター達も、その後を追うように、三階に向かうようだ ……一瞬 バイトちゃんが、黒服Hの姿に気づき、睨みつけてきたので にやり、黒服Hは笑ってやる 「…あぁ、そうだ、お姫様。スーパーハカーは、学校中の監視カメラをジャックしたままか?」 「………??けけ……っ、そう、だが?」 …びくり バイトちゃんが、その言葉に反応する 「なるほど。この学校を選んだのは、監視システムをジャックできるからか」 ドクターが、何か納得したように頷いている横で、バイトちゃんは固まっていて ……しぃ、と 黒服Hは、笑いながら人差し指を口元に持っていってやる 『どうなさったのです?』 「い、いや、な、なんでも、ない」 ザクロの言葉にギクシャク、答えて 彼女等もまた、階段を登っていく くっくっく、と黒服Hは、その後ろ姿を見送って笑う 「…悪党が」 「ん~?何の事だ?」 辰也の言葉に、ニヤニヤと笑う黒服H まぁ、ドクターは感づいていたようだが…黙ってもらった方がありがたい できれば、あの過労死候補ナンバー1のお人好しな同僚には、知られたくないのだ 主に、彼の胃痛や頭痛の種にならない為にも 「………ま、いいだろ?ようやく、お前らとゆっくり話せる」 「やっぱり、目的はそれか」 黒服Hに「お姫様」と呼ばれた意味がわからないようで、首を傾げ続けていた「爆発する携帯電話」だったが…黒服Hが、自分達に話があるらしい事を知って、ますます首を傾げた 辰也は小さく舌打ちして、ポケットに手を突っ込んだ 「…とりあえず、これは返すからな」 と、ぺい、と黒服Hに……指輪を、投げつけた ぱし、と伸ばした髪で黒服Hは指輪をキャッチする 「持ったままでも良かったんだぞ?」 「やなこった。んなデカい都市伝説、俺じゃあ扱いきれねぇ」 指輪の正体は「姿を消す指輪」 某物語に登場する、名前通りの効果をあらわす指輪 万が一の逃亡用に、黒服Hが辰也に預けていた物だ 「…で?他の連中の前で話せない話ってのはなんだ、この悪党」 「あんまり悪党悪党言うと、俺の心が折れるぞ泣くぞ……これからの、お前たちに、ちょいとアドバイスを、な」 くっくっく、と 黒服Hは、笑みを深めていった そう、アドバイス この騒動がどう終わるにしろ、マッドガッサー達の立場は苦しくなるだろう 「組織」相手の切り札は、辰也が「組織」を離れる際、自分が預けた だから、それ以外のアドバイス 「…それと。他にも少し、な」 他の連中に、知られるわけには行かない 己の本心を、知られないためにも 黒服Hは深く、深く……しかし、本心をはっきりさせない笑みを浮かべ続けるのだった to be … ? 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者