約 301,193 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/2001.html
サーレーの母の病気の原因は肺ガン。 治療にはSPW財団のガンの発育を抑える薬が要る。 それには莫大な金とSPWに顔利きが出来るぐらいの地位が無ければ買えなかった。 その薬が手に入るまで、サーレーの固定化で症状の悪化を防いでいた。 しかし、現在サーレーと母親との距離は遠い。 固定化の効果が切れるまで後大体3日。 この間に帰る必要が有った。 第三話 「使い魔サーレーと黒髪メイド」 ルイズ日記 ●月▼日 あ、有りのままに起こったことを書くわ! 今日私の召喚した使い魔なんだけど、最初逃げたり、生徒たちの総攻撃を止めまくったり すごいと思わせるようなことをやりまくったのに故郷に帰れないと知ってイキナリ取り乱したりとんでもなく凄かった! 何を言っているかわからないと思うけど、先住魔法や家庭の危機とかチャチな物では断じてないわ!!もっと凄い物の片鱗を味あったわ。 なんかお母さんが何とかって言ってたわね・・・。 わめき疲れて今は寝てるけど、こいつに何があってどんな理由で逃げようとしていたのかは聞くのは明日になりそう・・・。 俺は何をしていたんだろう。何か疲れて寝ていたんだけど。 て、床アア阿亜阿亜嗚呼!? ・・・大して驚くような事でもなかった。 それにしても此処は一体何処なんだ? サーレーはすっかり昨日起こったことを忘れていた・・・訳ではなかった。 「ああ、俺。あのクソ生意気な小娘に何かよびだされたんだったっけ。」 サーレーは身の回りの状況を把握する。 中々外装が豪華な部屋だ。 辺りの目ぼしい物を漁ってみることにした。 もしかしたらこの場所がどこか分かるかもしれない。 サーレーはルイズの寝ているベッドに近ずく。そして眠りこけているルイズの顔をそっと覗いた。 ネクリジェ姿でかわいらしい寝顔のルイズを見ていると幼いころの妹を思い出す。 「この寝顔だけ見てれば可愛いんだがな・・・。」 昨日のルイズの高飛車っぷリを思い出してみる。 やべえ、何かやる気萎えてくる。 ああいう高飛車な女、好きじゃねえんだよなー。 サーレーはそう思いながら身の回りを漁るのを再開する。 机の上に何やら本が見えた。ちょっと読んでみよう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「なにこれェ!!こんな言語見たことも聞いたことも無いぞ!!」 でも、イタリア語通じてたよな・・・。 サーレーの頭に疑問が浮かぶ。 昨日まで言語は問題なく通じていた。多分、今でも通じるだろう。 しかし何か頭の奥底に違和感が残る。 この国は一体どこなのか。母にかけている固定化が自分のスタンドと繋がっている感じがしない。 ・・・・ 只考えていては仕方ない。何かしなければ。 サーレーには考えている余裕は無い。彼には帰るべき家と守るべき家族がいる。 こんな所で立ち止まっている場合じゃない。 サーレーは今度はクローゼットを開いて物色を開始する。 「・・・服ばっかりだな。」 しばらく物色していると何やら黒いひも状の布製品が見つかった。 「何だ、コリャ?」 この余計な発見でサーレーは後に地獄を味わうことになる。 「ふああ・・・。」 サーレーが起きてグッと伸びをするルイズに近ずいていく。 「よう。起きたか。」 サーレーがルイズの顔を覗く。 まだ眼がトロンとしていて眠そうだ。 「もしもーし・・・。」 返事なし。 今度は耳元で声をかけてみる。 「もしもーし。ボン・ジョルノ!!(おはようございます)」 反応なし。 しかたない・・・最終手段発動まで3!2!1! 「こんの・・・ぺちゃパイがアアアアア!!さっさとおきやが「誰がぺちゃパイじゃあああ!!」」 ・・・首の曲がる嫌な音がした。 「いてえ・・・。」 ルイズの回転膝回し蹴りで首が90度回転して変な方向に曲がった。 「だれがぺちゃパイよ!!この蜘蛛頭!!」 「誰が蜘蛛頭だ!!このチンくしゃ!!」 まさに売り言葉に買い言葉!馬鹿と傲慢、二大関わりたくない人種の共演! これぞまさに究極のシンフォニー(究極的に駄目な意味で。)!! とまあ、こんな感じで口喧嘩は進行していたのだが・・・・・。 ここに一人、乱入者が現れる。 「ちょっと!うるさいわよ、ヴァリエール!!」 そう!この状況で一番被害を受けているであろうキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーである!! 「な、何よ!ツェルプストー!勝手に入ってこないで!!」 「あんたらがウルサイから文句言いに来たんでしょう!!まったく・・・朝っぱらから何やってんのよ・・・。」 そこまで言うとキュルケは次にサーレーを一瞥した。 (昨日はトンデモナイ化け物に思えたけれど・・・案外人間味の有る奴なのね。) あのネボスケを起こしてやるなんて、案外いい奴なのかも・・・。結構イイ男だし・・・。 実は手がかりが見つからずルイズに直接聞こうとしていたという事は本人は知る由も無い。 「分かったわね!今度うるさくしたら、只じゃ置かないから!」 「うるさいわね!!わかったわよ!!」 ルイズがそういうか言わないかの間にキュルケはルイズの部屋を出て行った。 「あんた!たとえあんたがメイジだとしても人の悪口を耳元で叫ぶなんてどういう神経してんの!!」 ルイズが随分怒ってサーレーに怒鳴る。 「ああ、もう悪い。悪う御座いました。」 サーレーはそれを聞き流した。なにやら言い争っているのが馬鹿らしくなってきたのだ。 言い争いはこれぐらいで切り上げ、ようやく本題に入る。 「なあ、ルイズ。お前、前にここから俺が帰りたいと言った時無理だと言ったよな?一体なんでなんだ?」 「だって使い魔は主人を守る・・・。」「いや・・・その話は昨日の腐るほど聞いた・・・。」 そう・・・。」 ルイズはそこまで言うとチラリと自分の部屋の時計を確認する。 「時間が無いわね・・・。ねえ、あんた。洗濯言ってきてよ。」 「はあ!?何で俺が行かなきゃならないんだ!?」 ルイズがサーレーをジロリと睨む。 「あんたの仕事は私を守ることだけど何も無いときは何をするの?で、考えたんだけどしばらくは家事をやってもらいたいのよ。あんたは聞くところ魔法は使えるけど貴族じゃ無さそうだしね。」 サーレーは呆れてしばらくポカーンとしていた。 何せ自分の着た服や下着を初対面の人間、しかも男に洗えという。 デリカシーの無いにもほどがある。 「年頃の娘の言うことじゃないだろう・・・。」 「なんか言った?」 サーレーは肩をすくめた。 (まあ、暫くはここで世話になるんだからこの位やるか・・・。こんなチンクシャの下着なんか洗ってもやる気と希望もムンムン沸いて来ないんだよな!!・・・多分。) ほんの少しチョッとした邪念が入っているサーレーなのであった。 このサーレー、完璧に当初の計画を忘れている。 「はああ、っと。ここで洗濯すればいいとか言ってたな・・・。」 サーレーは巨大な洗濯物の山を持って水汲み場まで来ていた。 そこでサーレーは一つ重大なことに気が付く。 「あ、洗濯板と洗剤忘れた・・・。」 だめジャン俺!! な、状態のサーレーの視界に一人のメイド服の少女が飛び込んできた。 普段なら気にしないその少女も今のサーレーにとっては救いの神だった。 なぜなら彼女は洗濯をしていたのだ!! 洗濯板と石鹸を持って!! そして、サーレーは彼女から借りれば態々あの鬼ガキのところまで返らずに済む!! 横顔も可愛かったし、もしかしたら・・・・。うへへへへへへ・・・・。 邪念たっぷりなサーレーはメイド服の少女に近ずいていった。 「あのーすんません・・・。」 「きゃっ!」 少女が驚いて飛びのく。 「あ、すんません。ちょっと洗濯板と石鹸貸して貰っていいですかね?いやー最近来たもんでどこに何があんのか分からなくて・・。」 あ、この子。横顔もだけど正面も可愛い!! 「あ、貴方がミス・ヴァリエールに召喚された人ですね?」 「あれ、俺そんなに有名になってんの!?」 「ハイ。何でも奇妙な術でメイジの貴族の方々を相手に大暴れしたとか。」 ヤバイ・・・こんなところで目立っちまった!! 正直スタンド使いが目立つのはご法度だ。 能力を相手に示すことは本人にとって同時に弱点をさらけ出すこと。 まだ、奇妙な術程度の認識だから良い物のばれれば対策を立てられて終わりだ。 この前の戦闘で俺を眼の敵にしている奴は五万といる。 まあ、正直いって自業自得なんだが・・・。 「あのー・・・。どうしました?」 少女が悩んでいるサーレーを心配そうに見た。 「ん、ああ、スマン。洗剤と洗濯板だったよな。」 考えていてもしょうがない・・・。 そういう問題はそのときに考えよう。 サーレーの顔が焦った顔から普通の(堅気の人専用)顔に戻った。 その顔に戻ったのを見て少女は安心したのかニッコリとしてサーレーに顔を向けた。 何やら悪い物が洗い流された気がする。そんな感じの笑顔だった。 「私はシエスタって言います。はじめまして。」 「俺はサーレー。名前は故郷の言葉で塩だ。」 「変な名前ですね。塩って。あ、でも覚えやすくていいかも・・・。」 サーレーはその問いにへへっと笑った。 この二人の出会いが今日、トンデモナイ事件を引き起こすことはまだ誰も知らない・・・。 「ン出よ、シエスタ。」 「はい?何ですか?」 「なんで月が二つあるんだ?」 ・・・・・・・・・・・・・・ 「何イイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」 まだまだサーレーは前途多難なようです・・・・。 ルイズ「ちょっと!私の出番!良いとこないじゃない!!」 今度こそルイズに出番がありますように・・・・。 TO BE CONTINUED
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1511.html
ザザ―ン、ザザ―ン。耳を打つ波の音。幻想郷には存在しない、青い海と白い砂浜。 水平線の彼方に見える、青く輝く大きな星。月ではない。あれこそが母なる惑星・地球だ。 では――ここはどこだ? 「月だぁーっ!!」 砂浜を踏みしめ、レミリア=スカーレットは両手を広げて歓声を上げた。 幻想郷の暦で第122季、星と秋と水の年。三日月の夜に打ち上げられた月ロケットは、約12日間もの長旅を経て、遂に月面に辿り着いたのである。 月の重力に引かれ、ロケットは月の都から見て正反対の場所に広がる大海「静かの海」に不時着。 着水の衝撃でロケットは大破したが、レミリアにとっては大した問題ではなかった。浜辺で霊夢と魔理沙が膝を抱えているが、気にしない。 元より月に行くためのロケットだ。月からの帰りなど考えていない。過去を振り返らないのがレミリアの主義なのだ。 お気に入りの日傘を差し、レミリアは早速散策を開始する。お目付役の咲夜は今、霊夢と魔理沙を慰めている。逃げ出すならば今が好機だった。 「桃、桃、桃……。どこを見ても桃の木ばっかね」 あてもなく森の中を歩き回るが、行けども行けども桃の木ばかり。ここは桃畑なのだろうか? それとも、月の民は桃しか食べないのか。 呆れ顔で周囲を見渡すレミリアの背中に、突然硬い感触が。振り返ると、番兵らしき兎が銃剣の切っ先を突きつけていた。レミリアは鼻を鳴らし――、 「がおーっ!」 吼えた。 「わきゃあああああああっ!?」 情けない悲鳴を上げて逃げ去る兎の背中を見送り、レミリアは散策を再開する。 はるばる月までやってきたのだ。桃とか兎とか、そんなありふれた物ではなく、もっと何か珍しい物でもないものか。 溜息を吐くレミリアの頭上に、不意に影が差した。 顔を上げると、片手に幅広の長剣を携えた一人の人間が、人間には珍しい紅い眼で空中からレミリアを見下ろしている。 ――紅い眼の月人には手を出さないで貰えますか?―― いつか聞いた藍の言葉が、レミリアの脳裏に蘇った。月の獣。そうか、こいつか。レミリアの顔に喜色が浮かぶ。 「ふーん? 月には兎ばっかり住んでると思ってたけど、ちゃんと獣だっているみたいね」 紅い眼の月人、シン・アスカを見上げ、レミリアは獰猛に笑った。 東方儚月抄異伝~ツキノケモノ~ 第三話「ゲキトウ(前編)」 初めに動いたのはレミリアだった。 空中へ浮上し、魔力を集中。迸る膨大な魔力が一つに集束し、真紅の槍となって実体化する。その数、五本。 レミリアは右手を頭上へ持ち上げた。腕の動きに合わせて五本の魔槍がふわりと空中に浮き上がり、その先端をシンへ向ける。 「まずは小手調べよ」 レミリアはそう言って右手を水平に下ろし――パチンと指を鳴らした。 ――神槍「スピア・ザ・グングニル」×5 瞬間、空中の五本槍が矢のように撃ち出され、紅い閃光となって一斉にシンへ襲いかかった。シンは右手の長剣を振るい、襲いくる魔槍を斬り払う。 だが次の瞬間、槍の形に圧縮されていた魔力が爆発。至近距離で生じた爆炎がシンを直撃する。更に追い討ちをかけるように、他の槍も次々と着弾した。 「あら? 意外とあっけなかったわね」 もくもくと立ち昇る黒煙を見遣り、レミリアが落胆したようにひとりごちる。だが直後、黒煙の一点がきらりと煌めき、一条の光線がレミリアの片翼を撃ち抜いた。 徐々に晴れる煙の奥から、無傷のシンが姿を現わす。長剣をまるで銃のように水平に構えている。剣のように見えたが、どうやら銃剣だったらしい。 「意外と元気そうね。そうこなくっちゃ」 無邪気に笑うレミリアの視界から、シンの姿が突如消え失せた。 そして次の瞬間、炎を思わせる真紅の瞳が、至近距離からレミリアの眼を覗き込んでいた。 同時に胸に衝撃。視線を下げると、銃剣が胸に深々と突き刺さっている。 レミリアは吐血し――にやりと笑った。 瞬間、レミリアの身体が風船のように膨張し、破裂。無数の蝙蝠へと姿を変えてシンの前から飛び去った。蝙蝠達は再び一つに集まり、レミリアの身体が復活する。 「いきなりやってくれるわね。このブラウス、結構お気に入りだったのよ?」 血で汚れ、大きな穴まで開いたブラウスを指先でつまみ、レミリアが口を尖らす。だが服の破損とは裏腹に、レミリアの身体自体に傷らしい傷は見当たらない。 「……化け物め」 シンは苦々しそうに顔を歪めた。 「お前達の目的は何だ。何のために月へやってきた?」 「目的ぃ? そんなの決まってるじゃない」 シンの問いに、レミリアは得意げに胸を張る。 「この永遠に幼き紅い月・レミリア=スカーレット様による月の都の乗っ取りよ!」 それは真顔で語るにはあまりに壮大でふざけた野望だった。人が聞けば、十中八九痛々しいと失笑するか、或いは微笑ましいと苦笑するだろう。 だがシンは、そのどちらでもなかった。レミリアの言葉は、彼女が語る野望は、シンの中に眠る特大の地雷を――踏み抜いたのだ。 「――ああ、そうかい」 底冷えするような低い声でシンが唸る。炎を思わせる真紅の双眸は、明らかにその色を変えていた。 シンの姿が再び掻き消える。次の瞬間、横薙ぎに振り抜かれた銃剣がレミリアの首を斬り飛ばしていた。 しかし血飛沫とともに宙を飛ぶ首を、レミリアは自らの両手で掴まえ、平然とした顔で元の位置に嵌め直す。直後、銃剣のレーザー光線がレミリアを撃ち抜いた。 「そんなに」 怒涛の如く放たれるレーザー光線の嵐がレミリアを蜂の巣にする。 しかし無数に穿たれた傷口は、まるでビデオを逆再生するかのように瞬時に修復されてしまう。 それでも、シンは止まらない。 「そんなにっ!」 両手に握り直されたシンの銃剣が、レミリアを滅茶苦茶に斬りつけていく。だが斬った傍から傷口が再生。その繰り返しだった。まさに千日手である。 このままでは千日手である。しかしシンは諦めなかった。死なないならば、死ぬまで何度でも殺す。まさにそう言わんばかりに攻撃の勢いを増していく。 「そんなにいいいいいっ!!」 苛烈さを増すシンの斬撃が、レミリアの再生速度を徐々に上回り――そして遂に、完全に凌駕した。 柄の根元にあるトリガーを長押しし、銃剣のエネルギーをチャージ。ジェネレーターがフル稼働し、過剰供給されるエネルギーが刀身を淡く光らせる。 フラッシュバックする遠い昔の記憶。蹂躙される故郷、吹き飛ばされる家族。連鎖する憎しみ。行き場のない怒り、怒り、怒り怒り怒り怒り怒り! そんなに殺したいのか? そんなに壊したいのか? そんなに、そんなに……! 「そんなに戦争がしたいのか!? あんた達はあああああああっ!!」 シンは絶叫とともにトリガーから指を離した。瞬間、最大出力で放たれたレーザー光線がレミリアを消し炭に変えた。 「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」 耳が痛くなるような静寂の中、荒く乱れたシンの呼吸音のみがその場に響き渡る。銃剣を握る右手をだらりと下ろし、シンは脱力した。 しくじった! シンの顔が苦渋に歪む。つい熱くなりすぎて、ペース配分を完全に誤った。地球からの侵入者は、あの吸血鬼一匹ではないというのに。 とにかく、今は体力の回復が最優先だ。一旦地上へ降り立とうとしたシンは、しかし次の瞬間――信じられない光景を目の当たりにした。 「――ねぇ、もう気は済んだかしら?」 耳を打つ幼い声。日傘を差し、まるで見せつけるかのように優雅に宙を舞う小さな影。 「じゃあ、次は私の番ね」 倒した筈の吸血鬼・レミリア=スカーレットが、まるで何事もなかったかのように――そこにいた。 吸血鬼は大妖怪の中でも最上位の一角に数えられる。当然、それは弱点や対抗手段が極端に限定されることを意味している。例えば白木の杭、例えば銀の十字架。 だがシンの武器は、そのどちらでもない。月の兵器は確かに強力だが、幻想の存在を完全に殺しきる決定打に欠けていたのだ。 ――紅符「スカーレットシュート―Lunatic―」 レミリアの周囲に無数の魔法陣が浮かび上がり、魔力の光弾が次々と撃ち出される。高速で迫る数百もの光弾は、撃ち落とすにはあまりにも数が多い。 シンは「くそっ」と舌打ちし、襲いくる弾幕の嵐の中に自ら飛び込んだ。光弾の軌道を見切り、弾幕の僅かな隙間を潜り抜ける。 「へぇ? 結構やるじゃない」 見事全弾を避けきったシンに、レミリアが感嘆の声を上げた。 「じゃあ……コレはどうかしら?」 ――獄符「千本の針の山―Ultra Hard―」 再び虚空に魔法陣が浮かぶ。今度は空を覆い尽くすほど巨大なものだ。 天上に蓋をする巨大魔法陣に、ぽつぽつと無数の光点が生じ、次の瞬間、針状に結晶化した妖気の塊が雨のように上空から降り注いだ。 降り注ぐ紅い針の雨は、一見無秩序にばら撒かれているようもに見えるが、その実、まるで自らの意思を持っているかのように正確にシンを狙って襲いかかってくる。 襲いくる針の雨から必死に逃げ回るシンを、レミリアは日傘を片手に悠然と見物していた。隙だらけだ。まるで襲ってくれと言わんばかりである。 だが弾幕の豪雨に晒される今のシンに、降り注ぐ針の雨の中を抜けて攻勢に転じる余裕はなかった。今や形勢は完全に逆転していた。 「あはははは! 凄い凄い!」 ルナティック級のスペルを二枚も凌いで魅せたシンに、レミリアは楽しそうに手を叩いて笑う。ここまで骨のある人間は久しぶりだった。 月まで来た甲斐があったというものだ。八雲の女狐にくれてやるなど勿体ない。紅魔館に持ち帰り、地下暮らしで暇を持て余す妹へのお土産にしよう。 でもその前に――もう少しだけ私が独占しても罰は当たるまい。レミリアは新たな魔法陣を空中に描いた。 だがその時、未完成の魔法陣をシンが銃剣で撃ち抜いた。術式が崩れ、魔法陣は跡形もなく消滅。漂う魔力の残滓もやがて消滅した。 「何よ。ノリの悪い奴」 スペル発動を阻止され、レミリアはへそを曲げたように口を尖らす。 「……ふざけた奴め。遊んでいるのか?」 苦々しげに顔を歪めて唸るシンに、レミリアは「あら?」と心外そうに首を傾げた。 「今更な話ね。こんな茶番、遊び以外の何だと言うのよ」 さも当然のような顔でうそぶくレミリアに、一度は鎮静化しつつあったシンの怒りがふつふつと再燃を始める。だがレミリアは、シンの変化に気づいていない。 「そもそも伊達や酔狂以外で、わざわざこんな月くんだりまで足運ぶ筈ないじゃない。馬鹿じゃないの、あんた?」 呆れたように肩を竦めるレミリアの科白に、シンの頭は沸点を超える。伊達や酔狂、そんな理由で月に攻めてきたのか? そんなことのために、何の関係もない月の住人を混乱に陥れようとしているのか? ――ふざけるな! シンの怒りが爆発した。 銃剣を振り被り、虚空を蹴ってレミリアの眼前まで一瞬で間合いを詰める。無防備を晒すレミリアの脳天に、シンは躊躇なく銃剣を振り下ろした。 だが次の瞬間、渾身の力で繰り出した筈のシンの斬撃は、いつの間にか畳まれていたレミリアの日傘によって難なく受け止められていた。 「あまり図に乗るなよ? 小僧」 愕然とするシンを上目遣いに見上げ、レミリアは嗤う。 左手の日傘でシンと鍔迫り合いを演じながら、レミリアは空いた右手に魔力を集中。指先に小さな光弾を生み出し、シンを撃ち抜いた。 「うぐっ!?」 怯んだ隙を衝いて日傘で銃剣を弾き、がら空きの胴体に蹴りを一撃。身体をくの字に折り曲げて吹き飛ぶシンを見送り、レミリアは日傘を差し直す。 そのまま追い撃ちでもかけてやろうかと、レミリアが新たなスペルを紡ごうとしたその時――金色の閃光がレミリアの日傘を掠めた。 ――式輝「狐狸妖怪レーザー」 突然の出来事だった。金色の光線が上空から無数降り注ぎ、シン・レミリアの区別なく襲いかかる。 「――私はちゃんと言いましたよね? 吸血鬼。そいつは私の獲物なのだと」 頭上から降る凛とした声に、レミリアが憤怒の形相で顔を上げた。釣られてシンも上空を見上げる。 大陸風の衣装を纏った一人の美女が、上空から二人を見下ろしていた。背中に見える九本の尻尾。狐の妖怪である。 「ごきげんよう、月の獣。私の愛しい怨敵君」 呆然とするシンを悠然と見下ろし、、突如現れた九尾の妖狐――八雲濫は、そう言って妖艶に笑った。 ――続劇
https://w.atwiki.jp/animeyoutube/pages/1262.html
おおおおおーーーーー - 名無しさん 2010-12-12 12 44 30
https://w.atwiki.jp/hamiyalog/pages/90.html
TOPIC 子犬たちの冒険譚 第3話「ロストメモリー」 GM高梨 21 14 では、始めていきたいと思います。 よろしくお願いします!! フィア 21 14 よろしくお願いします ルセリナ 21 14 よろしくおねがいいたします マテル 21 14 宜しくお願いします ウィル 21 14 よろしくお願いしますー ノクス 21 15 よろしくおねがいします TOPIC [ラウレンティア]-2m- [ノクス]-5m- [PC] フィア 21 19 戦闘前に何かやり取りあるかな ノクス 21 19 もうやりきった感。 正直どうでもいい存在である。 さくっと1Rいこうw ウィル 21 20 はーい GM高梨 21 20 ではみなさん、戦闘を始めます。よろしいですか? マテル 21 21 はいー0 ノクス 21 21 はい ウィル 21 21 はーい ルセリナ 21 21 可哀想な方なのですね、という印象です はい フィア 21 21 OKです。アウラの様子が気になるが、終わってから確かめるとしよう GM高梨 21 21 では、始めますー 1R PC手番 ダイス 21 21 GM高梨 - 1r = [6] = 6 GM高梨 21 21 なんか振ったけど気にしない、行動どうぞー フィア 21 22 まず支援組から ノクス 21 22 Rの後に。かなんかつけておくと振らなくなります GM高梨 21 22 なるほど ウィル 21 22 行くでござる ノクス 21 22 移動重要なので忘れないでね ルセリナ 21 23 ではアレックスさん 23m後退します てててーっと ウィル 21 23 制限移動で3m後退しつつドレイク、ヴァルキリー、人間、神官、俺にカンタマ GM高梨 21 23 アレックスは移動のみですかね? フィア 21 23 ですかね ノクス 21 23 全力移動だよ (笑) GM高梨 21 23 ですよねえ ということで処理しますので少々お待ちを ウィル 21 24 2d*5 行使、こわいから個別 ダイス 21 24 ウィル - 2d*5 = [6,5]*5 = 55 ウィル 21 24 間違えた 2d**5 ダイス 21 24 ウィル - 2d = [2,5] = 7 ウィル - 2d = [6,2] = 8 ウィル - 2d = [3,1] = 4 ウィル - 2d = [6,5] = 11 ウィル - 2d = [5,4] = 9 ルセリナ 21 24 いただきました ウィル 21 24 ……すまぬ人間 ノクス 21 24 「助かる」 TOPIC [ラウレンティア]-2m- [ノクス]-5m- [PC]- [アレ] ノクス 21 24 解かれないから平気 フィア 21 24 かかってるから問題なしよ TOPIC [ラウレンティア]-2m- [ノクス]-5m- [PC]-23m- [アレ] ウィル 21 25 「俺の支援を受けたんだ、あの蛮族の妙な魔法に掛かるなよ」 ノクス 21 25 「すまんが抵抗にはあまり自信がないな」淡々 マテルどうぞー マテル 21 26 3m制限移動してから ノクスルセリナフィアースにセイポン撃ち込みますー 2d まとめて行使 ダイス 21 26 マテル - 2d = [3,1] = 4 ノクス 21 27 受けとりましたー。 マテル 21 27 「聖別された武器の痛さ、思い知らせてきてよね」 GM高梨 21 28 ああ、ちなみにウィリアム 上の行使の判定なのですが、宣言順ということで処理をしても構いませんか? フィア 21 29 「ありがとよ! さーて、と……」 支援を受けつつ、間合いを測る ウィル 21 29 はいーすいません ノクス 21 29 それでいいと思うけど解けないでしょ? GM高梨 21 29 ワードブレイクできないんでしたっけ ノクス 21 29 ああ、いちおうとけるなw どうぞどうぞやってください (笑) ルセリナ 21 30 「では私も重ねていきましょうか。フィアさん、後ろはおまかせいたします」 動きますね フィア 21 30 あ、移動する前に祝福を…… ノクス 21 30 どうぞー ルセリナ 21 30 補助でフィアに[戦乙女の祝福]を使って、移動 ラウレンティアを普通に攻撃 フィア 21 30 貰った。ありがとう ルセリナ 21 31 2d+9+1 補助セイポン ダイス 21 31 ルセリナ - 2d+9+1 = [5,3]+9+1 = 18 GM高梨 21 31 2d+8 回避 ダイス 21 31 GM高梨 - 2d+8 = [1,4]+8 = 13 GM高梨 21 31 当たりました、ダメージどうぞ ルセリナ 21 32 r45+14+2@10 セイポン ダイス 21 32 ルセリナ - Rate45+14+2@10 = [2,2 6]+14+2 = 22 GM高梨 21 32 12点いただきますー フィア 21 32 よくデータ見てみたらこいつ、やけに回避低いな ノクス 21 33 残念なこなんだよ ルセリナ 21 34 「フィアさんには普通に[祝福]できますのに、不思議です」 なぜ対象が限定されるのか フィア 21 34 魔力上げた代償か…… ウィル 21 34 残念子と呼ぼう (´・ω・`) ルセリナ 21 34 可哀想な方なのです マテル 21 34 ほう>残念可愛い子 ノクス 21 35 可愛くはないな まぁ要するに魔法使いよりなのでしょう。 フィア 21 36 あとはノクスと俺だな。場合によっては攻撃回数調整するから先頼む。 >ノクス ノクス 21 37 ん、前線位置も確定したし、どちらからでも問題ないな では接敵しつつ ルセリナを庇う。そして攻撃 GM高梨 21 38 どうぞー ノクス 21 38 2d6+9+1 ダイス 21 38 ノクス - 2d6+9+1 = [6,5]+9+1 = 21 GM高梨 21 38 ひい 2d+8 一応 ダイス 21 38 GM高梨 - 2d+8 = [3,3]+8 = 14 GM高梨 21 38 はい無理ですね、ダメージどうぞ TOPIC [ラウレンティアvsルノ]-7m- [フ]-3m [ウマ]-20m- [ア] ノクス 21 38 r25+10+2@11 ダイス 21 38 ノクス - Rate25+10+2@11 = [2,3 4]+10+2 = 16 GM高梨 21 39 6点頂きます ノクス 21 39 では、フラトスを通常移動でアレックス横まで下げて終了 GM高梨 21 39 はーい TOPIC [ラウレンティアvsルノ]-7m- [フ]-3m- [ウマ]-20m- [アフ] フィア 21 39 じゃあ、次は俺だな。攻撃前に声かけてみよう 「おいそこのドレイク、一応聞いとくけどさ。アウラが言ってた『あのお方』ってのは、お前のことか?」 GM高梨 21 40 【ラウレンティア】「さあ? 雌豚の名前など覚えておりませんわ」 【ラウレンティア】「アウラというのはどの豚かしらね?」 ウィル 21 41 「……前衛の癖に動きが鈍いなぁあの蛮族」ボソリ フィア 21 41 「さっき俺が担いでた娘だよ。……ま、お前じゃねーだろな。お前にゃどう逆立ちしても、リリエの両親を生き返らせるなんざ無理な芸当だし」 ウィル 21 42 (フィアースの言葉に合わせて後ろで指差してプークスクスと笑う) GM高梨 21 42 【ラウレンティア】「~~~~っ!!! 口には気をつけることですわね、小人風情が!!!」 状態異常:逆上とかありましたっけね(すっとぼけ ノクス 21 42 「ラウレンティアはどちらかと言えば術者だ。昔からよく突っかかってきていてな。手加減に苦労していた」 フィア 21 43 「何だよ、言い返す言葉もその程度か…… ガキはさっさとおネンネするんだな!」 3m前進して、前線から4mの位置に移動。キャッツアイ起動して両手効きで攻撃。1発目から命中振ります。 マテル 21 43 (ノクスの手加減という言葉に吹き出すのをこらえる GM高梨 21 43 どうぞー! ルセリナ 21 43 「まあ」 フィア 21 43 2d+8+1+1 命中 ダイス 21 43 フィア - 2d+8+1+1 = [2,1]+8+1+1 = 13 フィア 21 44 出目がセリフに付いてこないw GM高梨 21 44 2d+8 回避 ダイス 21 44 GM高梨 - 2d+8 = [6,2]+8 = 16 GM高梨 21 44 回避です ノクス 21 44 だってノクスの、GM公認過去データを考えるに間違いなくて加減が必要なんですもん (笑) フィア 21 44 2d+8+1+1 じゃ、2発目。 ダイス 21 44 フィア - 2d+8+1+1 = [1,5]+8+1+1 = 16 GM高梨 21 44 【ラウレンティア】「貴方こそ口程にもありませんのね!!」 2d+8 回避(フラグ付き) ダイス 21 44 GM高梨 - 2d+8 = [2,1]+8 = 11 GM高梨 21 44 ヒットー ダメージどうぞ ルセリナ 21 45 「それにしても、私も皆様のように煽れるようになったほうがよいのでしょうか」 フラグは完遂するもの フィア 21 45 r19+8+2@12 フラグ回収ありがとうw ダイス 21 45 フィア - Rate19+8+2@12 = [2,5 5]+8+2 = 15 GM高梨 21 45 5ダメージいただきますねー フィア 21 46 これで全員行動終了だな。 GM高梨 21 46 終了ですかね 行動してない方は挙手をお願いします0 ノクス 21 46 「望みならば教えてもいいが。別にルセリナには必要ないのではないか?」 ルセリナ 21 46 皆様動いたかと GM高梨 21 46 では、敵のターン行きまーす 1 TOPIC [ラウレンティア-vs-ノク・ルセ]-4m- [フィ]-6m- [ウィル・マテ]-20m- [アレ・フラトス] GM高梨 21 47 1ラウンド目 敵手番 フィア 21 47 さて変身するかな? GM高梨 21 47 ラウレンティアは「ビートルスキン」「キャッツアイ」「リカバリィ」を補助動作で宣言します ノクス 21 48 はい ルセリナ 21 48 「心の乱れは身のこなしにも表れますもの、覚えておいて損は無い気がいたします」 はい GM高梨 21 50 HPを5点回復、その上でルセリナ、ノクス、フィアースに「スタン・クラウド」を 2d+11 ダイス 21 50 GM高梨 - 2d+11 = [1,1] (1ゾロ)+11 = 13 GM高梨 21 50 ということでかかりませんでした ノクス 21 50 おめでとう。 フィア 21 50 おう、手加減サンキューw GM高梨 21 50 しかたがないのでノクスに武器攻撃しましょうかねえ ルセリナ 21 50 はい( マテル 21 50 (・∀・)ニヤニヤ(冷や汗かきつつ ノクス 21 50 どうぞ GM高梨 21 50 2d+10 ダイス 21 50 GM高梨 - 2d+10 = [1,2]+10 = 13 フィア 21 50 マルチアクション使ったんですよね? ノクス 21 50 そうだね。 GM高梨 21 50 あっと引き忘れです ノクス 21 51 そして「俺に、攻撃」でいいんだな GM高梨 21 51 書き忘れだよ マルチアクション使いました はい ノクス 21 51 ルセリナ狙えば当たるのに (笑) ほんとお嬢やなぁ 2d6+7 ダイス 21 52 ノクス - 2d6+7 = [5,4]+7 = 16 ノクス 21 52 はい回避 GM高梨 21 52 回避ですー では2R目行きまーす 2ラウンド目 PC手番 ウィル 21 52 さて、バフまくでー ノクス 21 52 「変わらんな。お前は詰めも読みも甘い」 フィア 21 53 マテルは待機したほうが良いかな…… もしかしたらフォースで止めもあるかもしれない ウィル 21 53 だのう ノクス 21 53 誘導 (笑) フィア 21 53 うむ、なので3倍拡大だ マテル 21 53 拡散すればいいのよ ウィル 21 53 (´・ω・`) んじゃ、ファナ欲しい人ー ノクス 21 54 んー、それな。流石にどうかと思う。 マテル 21 54 まあ必要にかられたらですけどね ぎりぎりの時とか ルセリナ 21 54 はい(ファナ フィア 21 54 まあ、消魔石とか持ってたら完全に悪手になるか。 ノクス 21 54 はい フィア 21 54 はい ウィル 21 55 では、ドレイク、ヴァルキリー、人間にファナまくよ ルセリナ 21 55 まあアレックスさんもおりますし(支援がないなら GM高梨 21 55 どうぞー フィア 21 55 よろしく! ウィル 21 55 2d**3 宣言順 ダイス 21 55 ウィル - 2d = [4,2] = 6 ウィル - 2d = [1,4] = 5 ウィル - 2d = [1,4] = 5 ノクス 21 55 頂きました ルセリナ 21 56 いただきました フィア 21 56 受領。 ウィル 21 57 「そら!支援だ支援!」 ノクス 21 57 さて物理ぐみどうぞー ルセリナ 21 57 では魔力撃いきますね ノクス 21 58 おう フィア 21 58 GOGO! ルセリナ 21 58 2d+9+1+2 補助セイポンファナ ダイス 21 58 ルセリナ - 2d+9+1+2 = [6,2]+9+1+2 = 20 GM高梨 21 58 2d+8 回避 ダイス 21 58 GM高梨 - 2d+8 = [5,2]+8 = 15 GM高梨 21 58 ダメージどうぞー ルセリナ 21 58 r45+14+2+4@10 セイポン魔力 ダイス 21 58 ルセリナ - Rate45+14+2+4@10 = [4,6 12] [4,2 9] クリティカル +14+2+4 = 41 GM高梨 21 58 エゲツなっ!? フィア 21 59 うおっ GM高梨 21 59 31点いただきまーす ウィル 21 59 おお ノクス 21 59 まぁそんなもんだよ (笑) フィア 21 59 ノクス行け! ノクス 21 59 え、俺? (笑) GM高梨 21 59 間違えた、29点ですね(虫分) ノクス 21 59 じゃあいこう ルセリナ 21 59 「まあ向き不向きというものもありましょうし、言葉より私はこちらで示しましょうか」 煽れない言い訳ですね ノクス 22 00 ルセリナを庇う。から、両手持ち攻撃 GM高梨 22 00 はい、どうぞ ノクス 22 00 2d6+9+1+2 ダイス 22 00 ノクス - 2d6+9+1+2 = [2,6]+9+1+2 = 20 GM高梨 22 00 2d+8 回避 ダイス 22 00 GM高梨 - 2d+8 = [3,2]+8 = 13 GM高梨 22 00 ダメージどうぞー ノクス 22 00 r35+10+2@11 ダイス 22 00 ノクス - Rate35+10+2@11 = [5,6 11] [6,5 11] [3,1 4] クリティカル +10+2 = 38 ノクス 22 01 38点。 GM高梨 22 01 ここでも回るっと すっげえなおい フィア 22 01 ルセリナに迫らんばかりなんだがw ノクス 22 01 タンクです。 GM高梨 22 01 えっと、31点なので マテル 22 01 何だお前ら GM高梨 22 01 ちょっと待って下さいね ルセリナ 22 01 ひどいものを見ています ノクス 22 01 盾をポイしたら攻撃モードが入るようです ウィル 22 02 あれ、落とせるんじゃね? ノクス 22 02 落とせるというか死ぬかの瀬戸際だよ GM高梨 22 02 はい、では皆さんの勝利ですね ノクス 22 02 割と死んだかも フィア 22 02 欠片入って無ければだいぶオーバーして死んでる……死んだw GM高梨 22 02 ラウレンティアは消し飛びました ノクス 22 02 一応ふる人だから。 ウィル 22 02 ケシトンダー!? マテル 22 02 ファンアートを描く前に……だと ルセリナ 22 03 6ゾロチェックしませんの? ウィル 22 03 「 ( ・∇・)……!?」 フィア 22 03 そうね、生死判定6ゾロならHP1で残る GM高梨 22 03 一応してみますがどうやっても消し飛んでる気しかしないのです 2d ダイス 22 03 GM高梨 - 2d = [3,4] = 7 マテル 22 03 「……ぴぃ!?」 (消し飛ぶ様を見て GM高梨 22 03 はい、消し飛びました ノクス 22 03 まぁGM判断で死亡にしてもいいのだけどね。 GM高梨 22 03 魔剣も粉々どころかの話ですね。 ノクス 22 04 一応、ふる人の場合、HP1で立ってる可能性もあるから。 ウィル 22 04 「ミンチ……ハンバーグが食えなくなる」 (真っ青でプルプル GM高梨 22 04 CoCならSANC食らうくらいの見事な消し飛びっぷりをありがとうございました では、エンディングにいきますよー と、ドロップ決定どうぞ 1体分ですー ウィル 22 05 神官、任せた フィア 22 05 ああっ、返信してないから実入りが少ない マテル 22 05 「い、威力がおかしい……、あ、え、褒めては居るんだからね?」 了解 2d+1 SANc必死 ダイス 22 05 マテル - 2d+1 = [4,4]+1 = 9 ノクス 22 05 『もはや手加減の必要もないな。せめて楽に殺してやる』 ドレイク語。 ウィル 22 06 「……離れる」 (トイレにダッシュ ルセリナ 22 06 「やはり哀れな方だったのですね……それにしても、なぜ変化しなかったのでしょうか」 不思議です フィア 22 06 惜しかった GM高梨 22 06 竜人の角 (500G)をどうぞ あと、彼女のいた場所に、一枚の紙片が落ちています ルセリナ 22 06 あと自動のかけら5ですね マテル 22 06 ミンチにビビりつつもはぎはぎ GM高梨 22 07 そうですね 忘れてました、ありがとうございます ちゃんと読める状態か、2d振ってみましょうか ノクス 22 07 まぁ魔法がポンコツでなければ割と普通に脅威だったので。瞬殺で間違いないと思いますよ フィア 22 07 鎌で切ったんだからミンチというよりは真っ二つか首が飛んだかかなあ ノクス 22 07 そんなイメージだね マテル 22 07 それはそれでぐろうい ルセリナ 22 08 鈍器や殴打よりマシな気がいたします ノクス 22 08 胴を斜めに真っ二つとかじゃないかな。 フィア 22 08 ……詳しく考えるのはやめよう、気持ち悪くなるw ノクス 22 08 (笑) GM高梨 22 09 では、落ちていたのは竜人の角と剣のかけら5つですね。 ノクス 22 09 で、その紙片の2d6は変転有効ですか? (笑) ノクス 22 09 双なら変転できる人にふってもらう (笑) GM高梨 22 09 運命に介入する力、ですしね。有効にしましょう フィア 22 09 「死んだ……のか? コイツで最後なのかね」 あっけなく終わったためまだ警戒中 GM高梨 22 09 7以上で無事、ですね。 ノクス 22 10 意外にokであったw じゃあ変転のこってる誰か宜しくw マテル 22 10 じゃあ剥いだついでで振っていいかな? フィア 22 10 マテル頼む。俺はもう切った。 マテル 22 10 2d ダイス 22 10 マテル - 2d = [2,4] = 6 マテル 22 10 へあ GM高梨 22 10 変転すると成功ですね ノクス 22 10 くるっとw マテル 22 10 へ、変転 GM高梨 22 12 では、8で成功ですね そこには、何やら魔法陣が描かれていました。 マテル 22 14 「……ん」ぱっと見でもう分からないと思うのでノクスに見せよう GM高梨 22 14 マテル、精神抵抗をどうぞ マテル 22 14 ふぁ?! 2d+9 ダイス 22 14 マテル - 2d+9 = [2,4]+9 = 15 フィア 22 14 一応まだカンタマの効果中だな マテル 22 15 抵抗要素があるならミセルのためらいますね!? GM高梨 22 15 カンタマがあるなら適用してくださいね ルセリナ 22 15 剥ぎ取りしましたし、切れているはず? GM高梨 22 15 あっそっか フィア 22 15 あ、そうか GM高梨 22 15 2d+21 ダイス 22 15 GM高梨 - 2d+21 = [6,3]+21 = 30 フィア 22 15 うわあ ウィル 22 15 !? マテル 22 16 さようならウィル ウィル 22 16 ま、マテルぅぅぅぅ!!? (本人はいない GM高梨 22 16 はい、ではマテルは自分の意識が暗転するのを感じます。 ノクス 22 16 まぁ21基準は抵抗するなという値だしな GM高梨 22 16 他の皆さんは、急にマテルが気を失ったように見えるでしょうね マテル 22 16 「まほうじ……ん?……」と声に出してバタッと倒れます ノクス 22 17 「! マテル!」 フィア 22 17 「っちょ、どうした!?」 ウィル 22 18 「神官……?」 ルセリナ 22 19 「一体何が……」 紙片の内容は見ないように、警戒しましょうか ノクス 22 19 「――……アレックス。マテルとその紙片、双方に魔力感知をかけて欲しい」 GM高梨 22 20 【アレックス】「わっ、わかった!」 ウィル 22 20 「これに何が……」 (紙片拾う ノクス 22 20 阻止 GM高梨 22 20 ウィリアムも見たなら抵抗してくださいね ノクス 22 20 ウィルの手をはたきのける GM高梨 22 20 ノクスが阻止したのなら大丈夫ですが ルセリナ 22 20 「ウィルさん、はい」 と倒れたマテルさんを渡しましょう ノクス 22 20 「触れるな!」 GM高梨 22 21 アレックスはマテルと魔法陣双方から、強力な魔法の気配を感じることを明かしますね。 ウィル 22 21 「痛っ……分かった」 (神官は大人しく膝枕しておきます フィア 22 21 「……詳しくは分からんが、マテルがその紙片を見たら倒れた。ウィル、マテルはどうなったんだ? 診てわからないか」 GM高梨 22 21 彼はNPCなのでGM権限で自動成功とします さて、マテルは20秒後に目覚めていいですよ ウィル 22 22 んー……神官はどんな感じでしょうか マテル 22 22 あら GM高梨 22 22 ええ、いつもと変わりませんね。 ルセリナ 22 22 どんな魔法かは判断不可でしょうか センスマジックなどで ウィル 22 22 ふーむ ノクス 22 22 センスマジックでは無理だよ。 GM高梨 22 22 ラウレンティアとの戦闘のことを全て忘れていますが ノクス 22 22 それをやるならアナライズ系 マテル 22 22 「……ん、ここは……?」(気が付く ウィル 22 23 「起きたか神官」 (膝枕なう フィア 22 23 アナライズ・エンチャントメントだな。真語レベル7 ノクス 22 23 記憶喪失装置……? マテル 22 23 戦闘開始時点からですか? それともその前くらい? GM高梨 22 23 そうですね。ラウレンティアと対峙したところまで記憶が戻っています ノクス 22 23 アレックスも次回じゃ辿りつかないなこれは。 ルセリナ 22 23 ああ、そちらでしたか 魔法は門外漢ですので。 GM高梨 22 23 目の前には生きていたはずの彼女が真っ二つになっているのを目撃しますね ノクス 22 23 それはなんかすまんw マテル 22 24 「……はっ、あのドレイクは!?」(ウィルの膝枕から飛び上がり ノクス 22 24 驚かせるよなぁw フィア 22 24 これで犠牲者の記憶消してたのかな……? 一瞬見ただけだからこれだけで済んだ、とか ノクス 22 24 かもな。 ウィル 22 24 「刺身になった」 (死体を指差す マテル 22 25 「……え”?」(突然の死体を目にしてウィルの肩をつかむ ルセリナ 22 25 「あまり見せて楽しいものではないと思いますけれど……」 苦笑 フィア 22 25 「……直接見なければ大丈夫、だよな? コイツが持ってたんだし」 着替えセットから適当な布を取り出して、紙片を見ないように上からかぶせるよ ウィル 22 25 「掴むな、痛い」 GM高梨 22 25 はい、では無事に。 ノクス 22 25 「気をつけろ。そのまま包んで持ち帰ろう」 マテル 22 26 「……あ、ごめん」(ぱっと手を離す ノクス 22 26 「高レベルの真語使いならば、確か解析が可能なはずだ」 フィア 22 26 「ああ、そうしとこう。……おいマテル、大丈夫か? 一瞬気を失ってたみたいだが、どこか具合悪くないか」 マテル 22 27 「どこか具合悪いって、なんで起きたらあいつの首が飛んでる死体見せられてるのよ!」 (半分パニック 「勝ったの?誰か怪我してない?大丈夫?」3ほどSAN値を失ったので フィア 22 28 ここらで様子がおかしい、と気づいていいかな ルセリナ 22 28 アレックスさんのソーサラーのレベルが上がるまで放置になるのでしょうか GM高梨 22 28 そうですね、マテルが戦闘の記憶を失っていることに気づくでしょう ウィル 22 28 「落ち着け神官」 (ぎゅっと抱き締める) ルセリナ 22 29 まあ戦闘自体はラウレンティアさんが愉快な目にあっていただけ……あらあら ノクス 22 29 街に帰れば鑑定を頼めるはずとノクスは言ったんだ (笑) マテル 22 29 「!?」 (フリーズ ノクス 22 29 おーw ルセリナ 22 29 あまり外部に晒すのも、と思っただけですよ( ウィル 22 29 「……よし、落ち着いたな」 (医療行為なのでノーカン) フィア 22 29 「……わお」 ノクス 22 29 リュシアのコネなら問題ないだろう。早めに判明したほうが良いと思う マテル 22 30 「……」(口をパクパク フィア 22 30 「……あー、マテルは任せといて良さそうだし。スマンがノクス、これ頼む。俺中の様子見てくるわ」 ノクスに紙片を包んだ布を渡して、建物内に入ろう ルセリナ 22 31 「……先日読んだ小説で同じようなシーンがありましたね。まさか直接見ることになろうとは」 まあまあ ノクス 22 31 「分かった」預かろう 注意してしまっておく ウィル 22 32 「とりあえず……という感じだな、不用意に読むな馬鹿」 (……で戦闘のこととか紙片のこととか説明 ルセリナ 22 32 邪魔にならないよう、アレックスさん共々距離を取っておきましょうか フィア 22 32 じゃあ、俺は中に入って儀式してる部屋の様子を見て、問題無さそうならアウラとリリエを探すよ GM高梨 22 32 では問題なく、ノクスは紙片をしまうことができます。マテルは説明をしてもらい理解は出来ましたが、全く記憶に心当たりはありませんね。 儀式は問題なく行われているようです。アウラとリリエは1区の住民がいる建物の中に見つけることが出来ますよ。 マテル 22 33 「え、あそうですわね、ごめんなさいですわ?」 (説明はされたけどまだバグっている様子でしたとさ ノクス 22 33 ディスペルマジックかリムーブカースか、どちらあ必要かは不明ですが、少なくとも達成値が31必要だと思われるので無駄なことは試さないでおきましょう。後日街で何とか出来る方法が見つかればいいんだけど GM高梨 22 34 アウラは気絶しているのか眠っているのか横たわっており、横でリリエが寄り添うように横になっています。 フィアースに気づくと、体を起こして駆け寄ってきますよ。 フィア 22 34 どっちが? GM高梨 22 34 【リリエ】「お兄ちゃん……!」リリエですね。 フィア 22 35 「おうリリエ。いい子にしてたか? お母さん、寝てるみたいだけどどうかしたんかな」 アウラの様子を聞こう GM高梨 22 35 【リリエ】「すごい音がしたけど、大丈夫? けがしてない?」 フィア 22 36 「ああ、俺らは大丈夫だよ。皆怪我はしてない。こう見えて結構強いんだぜ?」 GM高梨 22 36 【リリエ】「お母さん、入り口で寝てたの。すごく、疲れてるんだと思う……」 【リリエ】「そうなんだ、よかったぁ」 アウラは安堵しきった、安らかな表情で静かに寝息を立てています。 フィア 22 37 「……入り口で、か。そうだな、お母さんも、色々大変だったみたいだからな……」 「……ああ、そうだ。ありがとうな、リリエ」 アウラの寝顔を見たあと、ふと思い立ったようにリリエに言おう リリエの事がなけりゃ、アウラを説得するのは無理だったろうからな。 GM高梨 22 39 【リリエ】「??? どーいたしまして!」 こてんと首を傾げた後、にぱっと笑って言うよ。 【ボブ】「あ、いたいた! おーい、お前ら無事か!!」 そこにひょこりとボブが顔を出します。 フィア 22 41 「おう、とりあえず無事だぜ。相手の親玉……かどうかは分からんが、偉そうな蛮族を1匹片付けたとこだ」 去り際にリリエの頭を一つ撫でて、ボブに近寄って周りに聞こえないようで話そう。 GM高梨 22 41 【ボブ】「そりゃすげえ! お前ら、このあともう少し時間あるか?」 フィア 22 42 「時間……ってなどういうことだ? そもそも、俺らは儀式が終わるまでここの警護をする予定だったはずだけど」 GM高梨 22 42 【ボブ】「儀式が終わったあとでいいんだ。……ちょっと折り入って頼みが会ってな」 【ボブ】「……リリエちゃんとアウラちゃんの」 フィア 22 43 「ああ…… わかった。とりあえず、全部終わった後でな。まずはここを乗り切ろうぜ。儀式は始まったばかりなんだ」 GM高梨 22 44 【ボブ】「ああ……そうだな」 フィア 22 45 「あと、ついでにアウラとリリエについて頼みがあるんだが。どこか、あの二人を寝かしておける個室はないか? アウラが目覚めたら、他の耳が無いとこで話を聞きたい」 GM高梨 22 46 【ボブ】「個室か……ああ、たしか一つあるぜ。ちょっと手狭だが、あの2人なら大丈夫だろう。お前ら全員押しかけたらちょっと狭いだろうが」 フィア 22 47 「助かるよ。それじゃ、ちょっと移動してもらうとしよう」 リリエに軽く説明して、アウラを抱えて個室に移送しようと思うんだけど、大丈夫かね GM高梨 22 47 はい、問題なく。 フィア 22 48 OK、それじゃ目が覚めたら話があるから声かけてくれ、って置き手紙を置いて外に戻ろう GM高梨 22 48 はい。警備を続行するとのことで大丈夫でしょうか。 マテル 22 49 大丈夫ですわ フィア 22 49 そのつもり。一応その辺に居る警備兵とかにこの個室に居る子が目覚めたら教えてくれるよう頼んでおこう ウィル 22 50 はーい……あ、神官のことを見張ってます (またパニック起こさないか GM高梨 22 50 では、恙無く。途中、5区の住民が襲撃に来たりすること無く時間が過ぎます。 マテル 22 51 問題がなく何よりですわ ウィル 22 51 ふむ…… GM高梨 22 51 儀式が終わり、結界が無事に復旧したようですね。ノクスはいつもの通り、頭痛と不快感を感じます。 フィア 22 51 実行戦力が片付いたから諦めたんかね ルセリナ 22 51 いつもどおりでなくてよろしいのですけれど…… そしてマテルさんはまだ混乱が解けていませんか( マテル 22 52 混乱?何のことでしょうかしら?(しつこい ウィル 22 53 (ギュー ルセリナ 22 53 まあ混乱が収まるまで、警戒は続けましょう ノクス 22 53 呪文がかかってるということは、記憶は解くまで戻らないと思う。精神的混乱はまぁ別だが (笑) マテル 22 54 (ぴぃ!? ノクス 22 54 で、頭痛には微かにだけ眉根を寄せるけど、後は気づかれないようにしているよ GM高梨 22 54 では、結界を張り終えるまでみなさんは警護ということでよろしいでしょうか。 フィア 22 55 そうね マテル 22 55 私はよろしいですわ ウィル 22 55 ですのう……あ、食事はどうしようかのう ノクス 22 55 はい GM高梨 22 55 儀式を終えるまで10時間かかりますので、そのへんは考慮に入れてくださると嬉しいです ノクス 22 56 ああ、警備しつつでいいので、ラウレンティアを焼却してもいいですかね。 GM高梨 22 56 はい、構いません。 フィア 22 57 10時間ということは、深夜4時30分に儀式完了になるかな GM高梨 22 57 はい、4 30に儀式が終わります。アウラは目覚めませんね。 ノクス 22 57 では、適当な開けた場所で灰にします ウィル 22 57 ……今日は焼き肉か GM高梨 22 57 はい、ではラウレンティアは灰となりましたね。 フィア 22 58 儀式完了までは全員で踏ん張って、儀式が終わり次第念のため交代で3時間睡眠でいいか? ルセリナ 22 58 ではせめて祈りを捧げておきましょうか ノクス 22 58 「(これで死人として利用されることは無かろう)」 ルセリナ 22 58 何もなければそれでよろしいかと(交代 GM高梨 22 58 思ったんですが、ホーリークレイドル使わないんですね フィア 22 59 ……そんな魔法もあったな! マテル 22 59 使います? ノクス 22 59 墓を作るなどという風習はないので灰は吹き飛ばしておきます GM高梨 22 59 はい、ではそのように。 ノクス 22 59 しない方がいいと思うよ フィア 22 59 まあ儀式終わってから寝るときに使おう >クレイドル マテル 22 59 了解です ルセリナ 22 59 そんな魔法もありましたね(神官 ですが非常時起きれないのでは>ホリクレ GM高梨 22 59 そうですね、起きられません ノクス 22 59 アレは基本的に警戒しつつ使う魔法じゃないよ GM高梨 23 00 まあそうですねえ……では、全員の休憩時間を鑑みて、10 30まで時間を飛ばしますが、よろしいでしょうか。 フィア 23 01 OKです ルセリナ 23 01 はい マテル 23 01 はい ノクス 23 01 というかまだエンディングじゃないのかww TOPIC 子犬たちの冒険譚 第3話「ロストメモリー」エンディング ノクス 23 01 了解です ウィル 23 01 はーい GM高梨 23 01 では皆さんが休息を取リ終えた頃、ボブが呼びに来ます。 【ボブ】「アウラちゃんが目覚めたぞ」 フィア 23 03 「お、起きたか。……今度はおとなしくしてるだろうな?」 知らせを聞いたら、個室に向かおうか。全員で行く? ウィル 23 03 よし……人間にライオンのぬいぐるみ、トーマスを渡します フィア 23 04 というか、リリエには聞かせたくない話もするから誰か連れだしてくれ ノクス 23 04 「俺は別に。もし、リリエのいないところで話したほうが良いなら預かるが」 息ばっちりですね (笑) ウィル 23 04 全員だと狭いそうなので、リモートドール使おうかな フィア 23 04 うん、それじゃノクス頼むわw ウィル 23 04 キャーノクサーン ノクス 23 04 じゃあ部屋の前までいって、アウラの理解をとってフィアースが出してくれ。預かる フィア 23 05 「……いや、別にお前も来りゃ良いだろ」 来たくないようなら預かるけど ノクス 23 05 「ああ、部屋の前まで行こう」 ウィル 23 05 「……何か言ったらアレ殴るぞ?」 フィア 23 06 「……ぬいぐるみにしといてくれ」 ウィル 23 06 後、念のために守りの剣の前にいたいのよ というわけで、リモートドール行使します ノクス 23 06 それでいいとおもうよ (笑) GM高梨 23 06 はい、どうぞー ウィル 23 06 2d 行使 ダイス 23 06 ウィル - 2d = [6,2] = 8 GM高梨 23 06 では問題なく。 フィア 23 07 了解。じゃあ、他は誰も行かないのかね ウィル 23 07 パタリ ノクス 23 07 アレックスも使い魔だけ送り込んだら? リモートは本体無防備になるから警戒したいなら本来良くはないけどね (笑) まぁEDだしな ルセリナ 23 07 そうですね ウィルさんの生身はマテルさんに見ていていただきましょうか? フィア 23 07 行かないなら、ぬいぐるみを抱えて部屋に入ろう GM高梨 23 08 【アウラ】「……」 ノクス 23 08 じゃあ部屋の隅にアレックスの猫だけin GM高梨 23 08 【リリエ】「お兄ちゃん!」たたたっと駆け寄ります ノクス 23 08 ノクスは部屋の外で待機 フィア 23 08 「よう、目ぇ覚めてるか?」 軽く挨拶して、部屋の椅子に座るよ ルセリナ 23 08 あ、私は夜色さんとリリエさんの2人を見ていますね 眼福眼福 ウィル 23 09 『やあ』 (とぬいぐるみが手をあげる GM高梨 23 09 【アウラ】「この度は、大変ご迷惑をおかけいたしました……」深々と頭を下げます 【リリエ】「あっ、ライオンさんだ!! お母さん、ライオンさんだよ!!」 【アウラ】「リリエ、お母さんはこの人と大事な話があるから、少し出ていてくれるかしら」 フィア 23 11 「すまんな。外にノクスが居るから、遊んでもらうと良い」 GM高梨 23 11 【リリエ】「はーい! ライオンさん、一緒に行こ!」 トーマスを抱えてリリエは出ていきますね フィア 23 11 「……頭冷えたなら、とりあえず良いよ。それに、お前が謝るべきなのは俺らじゃないしな」 ちらりとリリエを見送りながら言おう。トーマスが誘拐されたようだがw ノクス 23 11 出てきたら黙ってひょいと抱き上げる。ライオンごと GM高梨 23 11 【リリエ】「黒いお兄ちゃん、おはよう!」 ノクス 23 12 「ああ。おはよう」 ウィル 23 12 『解せぬ……』 ノクス 23 12 手がふさがった。扉はつま先でこんっとしておいて別の部屋に去るよー GM高梨 23 12 【リリエ】「見て、動くライオンさんだよ! すごいでしょ!!」なんていう話し声が遠ざかっていきますね フィア 23 12 「で、だ。まずは、お前の事情を聞いておきたいんだが…… お前は、何処まで関わってたんだ?」 合図を聞いて、話を始めよう。 GM高梨 23 13 【アウラ】「……どこまで、というのは……」 ルセリナ 23 13 ついていきますね あとは任せました フィア 23 13 神殿で働くと言っていたが、何をしていたのか。何処まで深くこの事件に関わっていたのかを聞きたい GM高梨 23 16 【アウラ】「はい……私は、ブランクを村人にけしかけたり、あなた方の監視をしていたり、していました。記憶喪失事件に関しては、ほとんど主犯のようなものでしょうね」アウラは自嘲気味に笑います。 フィア 23 16 「……神殿の神官や、冒険者に関しては?」 GM高梨 23 17 【アウラ】「はい。私が手引をしました。神官の方々に関しては、剣の結界の儀が行われる頃に神殿に誘導しました。冒険者に関しては、人質役となって」 【アウラ】「この罪は、死んでも償いきれないと思っています」 【アウラ】「彼らにこの町のことを教えたのも、私です。守りの剣が1本しかなく、警備が手薄な場所なのだと。5区の方々に関しては、存じ上げませんが」 フィア 23 21 「……だろうな。事情がどうあったにせよ、何人も人が死んでる。勝手に命を断って償いきれる話じゃねーよ」 GM高梨 23 22 【アウラ】「……はい。神殿に出頭しようと、思っています」 【アウラ】「あそこならば、公平な裁きを下してくださることでしょうから」 フィア 23 23 「まあ結論は待て。お前が知ってる限りで、この街に出入りしてる蛮族はどれくらい居た? オーガ3体とレッサーオーガ3体。あとドレイクバロンが1体。それ以外に見たことはあるか」 GM高梨 23 24 【アウラ】「……」しばらく考えこみ、そういえば、と口を開くよ 【アウラ】「蛮族かどうかは分かりませんが、一度だけ、妙に目深にフードを被った方を見たことがあります。……リリエを蘇らせてくださった方です」 フィア 23 27 「それが『あのお方』、か?」 GM高梨 23 27 【アウラ】「……はい」 【アウラ】「名前は知りません。ただ、リリエを造作もなく蘇らせてくださり、今回のことに協力すれば、あの子の両親に会わせてやってもいいと、そう言われました」 【アウラ】「それが代金の代わりだと」 フィア 23 31 「一度合った時に、それらの指示をまとめて出された、って事か? 声とか、性別とかそいつについて分かることはないか」 GM高梨 23 31 【アウラ】「はい、そのときからずっと、私は蛮族に関与していました。……声は、男性だったように思います」 フィア 23 32 「……5区の連中は? 神殿に出入りしてたようだが、お前は関わってないのか」 GM高梨 23 33 【アウラ】「5区の方々は、ここの制圧に必要だからと、角のある女性が話をしにいっていたのを見たことがあります。私が関わると、逆に5区の皆さんは神殿に出入りしなかったでしょうね」 フィア 23 34 「なるほどな。……ところで、その角の女性が、何か紙切れを使ってるのは見たことあるか。これくらいの」 マテルが倒れた紙切れのサイズを見せる GM高梨 23 35 【アウラ】「紙切れ、ですか? いえ、見たことはないですね……」 フィア 23 36 「そうか…… じゃ、次の質問だ」 一息ついて。 「出頭するっつってたが…… リリエは、どうする気だ? そもそも、お前はリリエに何をしてやりたかったんだ」 GM高梨 23 38 【アウラ】「……リリエの両親が死んだのは、私のせいなんです。私が一人で買い物にでていれば、あの子たちは事故に合うことなんて……私は、ただあの子と、両親を会わせてあげたかった」 【アウラ】「……いえ、それはただのいいわけですね。私が、寂しかったんです。一人で生きるのが、嫌だったんです……」 フィア 23 39 「お前にゃ、リリエがいるじゃねえか。……そんなことも忘れるくらい、辛かったか」 GM高梨 23 40 【アウラ】「……」こくん、と頷くよ。 そして、顔を覆って静かに泣き出します。 【アウラ】「どうしても、兄さんに、義姉さんに会いたかった。4人で、暮らしたかった……!!」 フィア 23 44 「……死んだばかりの命なら、場合によっちゃ呼びかけに応えてくれることもある。だが、死後数年たった奴らはもう無理だ。正しい命の流れに乗って、次の命に生まれ変わる。……今なら、理解できるか?」 GM高梨 23 45 【アウラ】「はいっ……私は、私はなんて馬鹿なことをしたんでしょう、なんで、そんな戯れ言を信じて……取り返しの付かないことを……!!」 フィア 23 48 「この街の生活が辛かったろう、ってのも、まあ分かる。控えめに言って5区の連中とかクソだしな。……だが、もうリリエにとっちゃお前が母親なんだ。お前が迷ってちゃ、リリエが困るだろ」 GM高梨 23 48 【アウラ】「……私が、母親で、いいんでしょうか……こんな、汚れた手の母親で……」 フィア 23 49 「良いも悪いも、お前以外に居ないんだよ。……その意味、少し考えてろ」 言って、一旦部屋を出るよ GM高梨 23 50 はい。部屋の中からは、しばらくして、すすり泣きと、リリエのことを呼ぶ小さな声が聞こえてきます。 フィア 23 50 で、皆を探そうと思うんだが…… 全員今のやり取り聞いてたってことで良いのかな GM高梨 23 51 どうなんでしょうかね…… ルセリナ 23 52 え、わたくしたち、ウマ組、アレックスさんそれぞれ別行動で聞ける環境でしたっけ? GM高梨 23 52 ウマ組www マテル 23 52 扉の外で膝枕してるから声がそこそこあれば聞こえてるはず ノクス 23 52 アレックスのところは聞ける。 いや扉の外じゃねぇよwww 守りの剣のところだね ルセリナ 23 53 廊下で膝枕とかなかなか高度ですね…… GM高梨 23 53 ノクスとルセリナは無理ですね、リリエにも聞こえてしまうでしょうから ウィル 23 53 アマウ組か マテル 23 53 剣だったかー アレックスづてだったら大丈夫かな ノクス 23 53 アレックス、マテル、ウィルの本体が守りの剣の場所。 ウィルのライオンと俺とルセリナがリリエとおままごと中。 フィア 23 53 じゃあ、聞いてるのはアレックスとマテルだけか ウィル 23 53 タビットから聞いた奴をトーマスで伝えたらいけるでしょ GM高梨 23 53 おままごと中w ノクス 23 54 きかねぇよ (笑) ルセリナ 23 54 親子とペットですね ノクス 23 54 何のためにリリエを遠ざけてんだよ ルセリナ 23 54 ウマァ組 ウィル 23 54 触覚は生きてるから、触られたら切り替える (´・ω・`) マテル 23 54 (触ったら切り替わっちゃうのかー……) ウィル 23 54 なに邪念を発しているんだ神官 マテル 23 55 気のせいよ フィア 23 55 じゃあ、話を聞いてるであろうアレックスが居る守りの剣組の方へ行こう ノクス 23 55 子供のおままごとは基本自分が母役だぞ、ルセリナ (笑) フィア 23 55 「よう。……話、聞いてたか?」 ウィル 23 56 『まあな……』 (心なしか毛並みが悪いトーマス) GM高梨 23 56 トーマス、あなたはリリエんとこでしょ1 ルセリナ 23 56 母(幼女)ですか。一部の層が喜びそうですね ウィル 23 56 (´・ω・`) マテル 23 56 逃げてきたのかな ノクス 23 56 (笑) GM高梨 23 56 追いかけてくるぞww リリエが フィア 23 56 ウィルが話すならトーマスはぐったりしてるはずだなw ノクス 23 56 ねかしつけておいてやろう (笑) GM高梨 23 56 大騒ぎでもしておきましょうかね、その場合は マテル 23 57 「アレックスづてだけどね、うん」 ウィル 23 57 なら、ウィルは嵎ったひりしてる ぐったり フィア 23 57 「……なあマテル。神殿で裁くとしたら、あいつは死罪になるか?」 GM高梨 23 59 その辺はマテルの裁量でどうぞ マテル 23 59 「太陽神様なら余裕で?、始祖神様のほうはー……、最悪はそうなるかもしれないわ」(少し考えた後 「月神様は……ルセリナに聞いたほうが確実かも」 ルセリナ 00 00 そちらにはいませんね マテル 00 02 「事情はあったとはいえ蛮族に供与した上で色々ってなると、ね……」 (申し訳無さそうに フィア 00 02 「……なあ、一つ聞きたいんだが」 マテル 00 03 「まあでも、ちょっと独り言だけどに反するけど言わなければ……ってん?」 フィア 00 03 「あいつの話を聞かなかったことにして、『あいつは脅されていた、あいつも被害者だ』って事にしたい。って言ったら。どう思う」 マテル 00 03 ”反するけど”イラナイ 「……真実は闇の中だしいいんじゃないかしら」 (にっこり 「まあ、ちょっと前の私なら許さなかったけど」 フィア 00 06 「……いいのか? 別に、俺に遠慮するこたあねえよ。俺だって自分が間違ってるのは分かる」 マテル 00 09 「実害は出ているわけだけど……せっかく助かったのに死んで離れ離れとか流石に受け入れられないもの」 フィア 00 11 「そうか。……アレックスは、どう思う?」 ノクス 00 11 NPCの意見はさすがに捏造はどうかと思うw マテル 00 11 「……秩序的にはギリギリアウトなんだからコレ以上フォローさせないでって我儘を言っておくわ」 フィア 00 11 ここでアレックスからルセリナたちにも相談したほうが…… って流れになればルセリナノクスもこの場に来れるかなーと ウィル 00 11 ……ウィル召喚してもええんじゃよ (´・ω・`) ノクス 00 12 なるほどね。じゃあ マテル 00 12 (頭撫で ウィル 00 12 「んぁ……?なんだ神官」 マテル 00 12 「減刑するか否か」 (かくしか ノクス 00 13 アレックス「難しいね。僕にはちょっとわからないです。みんなにも聞いてみたらどうですか」 ウィル 00 14 「……罪は罪だろう。アレが行ったことは街一つを潰す行為だ」 ルセリナ 00 15 ぐんにゃりしたライオンさんを確認して、わたくしたちもそちらに合流 でしょうか フィア 00 15 「そう、だよな……」 合流しよう。 ルセリナ 00 15 リリエさんもお昼寝のようですし GM高梨 00 15 リリエはよく眠っていますね。合流どうぞ。 ノクス 00 15 ですね、ルセリナにアウラの様子をみてもらってから、リリエを合流させましょう マテル 00 16 「その一部をドレイクに押し付けたうえで何かならないかしらってね」 ノクス 00 16 で、自分たちは皆の元に踊ります ルセリナ 00 16 死人に口なしとはよく言ったものですね ノクス 00 16 戻ります ウィル 00 16 「ならんだろう……あのドレイクは守りの剣を無効化するアイテムを持っていない」 ドレイクじゃなくて蛮族で ノクス 00 17 それ、聞いていいかな フィア 00 17 良いんじゃないだろうか ウィル 00 18 いいんじゃないかな GM高梨 00 18 どうぞ ノクス 00 18 「死者を冒涜するのか」扉を開けて静かに言おう。 マテル 00 19 「実際やらせたのはアイツじゃなくて?」( ウィル 00 20 「……戻ってきたのかドレイク」 ルセリナ 00 21 そっと私も合流しますね ノクス 00 21 「そうだな、それは否定しない。だが今言っていたのは事実以上の事を押し付けるという意味ではないのか」 「それは、“小さきものの”流儀か?」淡々と言いますね フィア 00 22 「……俺も、あいつはあいつの罪を償うべきだろう、とは思うんだ。だけど、それでリリエと離れ離れになるなら、意味が無い……そうも、思えちまうんだよ」 苦々しく言う。 ウィル 00 23 「死人に口無し、何かを言うのは生者の特権だ……チッ」 (苛々しはじめる ルセリナ 00 23 「……私は全てをティダン様に打ち明けるべきかと。リュシアさんを通してならば、よしなにしていただけるでしょう」 ウィル 00 24 「ヴァルキリーの案の方が死人に押し付けるよりもよっぽどマシだな」 ルセリナ 00 25 「ですが、神殿も一枚岩ではありません。アウラさんがバルバロスに翻弄された悲劇の女性と仕立てあげられ、再度利用される可能性もあるかと」 マテル 00 25 「あの死んだドレイクが全部悪くないにしても、蛮族に教唆されていたのは事実だと思うのだけど、」>ノクス 「ルセリナが言うように、悲劇の女性、普通の心弱い一般人が抵抗できるようなことでもなかったと私は思う」 ノクス 00 26 「ふん。確かにそうだ。ならば俺は縁者の最後の手向けとしてアイツの死を守ろう。どうしようもない娘ではあったがな」<死人に口なし 「教唆については否定しないと言っている」淡々 フィア 00 28 そそのかしたところはあったろうが、全部をラウレンティアの所為にするのであれば反論する、ってこと? ノクス 00 28 はい。 ウィル 00 28 黒幕がまだおるしのう マテル 00 29 別の蛮族(叔父(仮))とかの存在もあるから罪は軽くなるんじゃないかとマテルはいいたい 軽くじゃないな、なんか別にならないかみたいな ルセリナ 00 30 アウラさんが罪を償うことを望んでるならば、そうさせるべきかと ノクス 00 30 ノクスとしては、アウラにもラウレンティアにも特別な思い入れはもちませんが。死人にひっ被せるような行為はノクスの誇りとして見過ごしたくない。それだけですね ルセリナ 00 30 リリエさんのために死刑は回避させたいですが ウィル 00 31 ウィルは唆されたにしろ脅されたにしろ、進んでやったのは事実なのだから、ちゃんと罪は償えかな フィア 00 31 「……打ち明けた上で、情状酌量と、俺達のこの街を救った功績でいくらか便宜を測れないか、ってのが正道、だよな」 ノクス 00 31 「誤解ないように言っておくが、別に、俺はアウラの減刑に反対しているわけではない」>マテル、all 「ただ、その為にラウレンティアを不当に利用するなら、それには反対する」 「それだけだ」 マテル 00 32 「わかってるわよ、別の蛮族も居たみたいだからそっちも合せられないかってね」 フィア 00 33 「……やっぱり、無かったことには出来ん、な。すまん、マテル。さっき言ったことは、取り消す」 ルセリナ 00 33 何をわかりきったことをおっしゃっているやら ウィル 00 34 こんなもんかね…… フィア 00 34 「ただ、出来る限り、罪が軽くなるようにしてやりたい。俺たちは一つ街を救ってるんだし、そのことで、何とか便宜が図れるよう頼んでみたいんだが、その時は協力してくれるか」 ノクス 00 34 「ああ」 ルセリナ 00 34 「ええ。もちろんです」 マテル 00 35 「うん」 ノクス 00 35 「必要なら、神殿に赴き、叔父の話をする心づもりはある」いつもの声音で。 フィア 00 35 「よし。すまんが、よろしく頼む。……じゃ、ボブの話を聞きに行くかね」 何か話があるって言ってた気がする。 ルセリナ 00 35 「……それは」 よろしいのですか、と言外で ノクス 00 36 頷き。>ルセリナ フィア 00 36 GM、ボブは捕まりますかね GM高梨 00 36 はい、すぐに会えますよ ルセリナ 00 36 「ならば私からいうことは何もありませんね」 ということで フィア 00 36 じゃ、捕まえて話を聞こう GM高梨 00 37 【ボブ】「……3区のやつらに、アウラちゃんがこの件に関与していたんじゃないかって疑ってる奴がいる」 呼び止められたボブはみなさんに、小声でそういいます。 【ボブ】「詳しい話はこっちでしよう。ついてきてくれ」 フィア 00 38 「……だろーな」 この街の雰囲気じゃ私刑もありうるか。付いて行くよ GM高梨 00 39 では、一室に招かれます。ボブは、このままではアウラとリリエが危ないということを打ち明けます。 ルセリナ 00 40 リリエさんもですか GM高梨 00 40 【ボブ】「この町を救ってくれた、恩人であるあんたらに頼むのは本当に申し訳ないんだが……あの二人を連れていってやってくれないか。アウラちゃんは出頭するだろう。もしそうなったら、あの子はたぶん、今よりひどい目にあっちまう」 ノクス 00 41 「元よりおいていく気はないな」さら。 GM高梨 00 41 あの子はリリエのことですね 【ボブ】「! それは、本当か!!」 フィア 00 41 「それは、俺達の方でも考えてた。どういう道を取るにせよ、あの二人にはこの街を出たほうが良い」 ノクス 00 41 「? 何を驚いている」 ウィル 00 42 「環境が良くないからな……成長に影響が合る可能性がある」 GM高梨 00 42 【ボブ】「ありがとう、それを聞いて安心した……!! 俺ァ、あの子たちのことが心配で心配で……」 フィア 00 43 「……割と良い奴だよな、アンタ。料理の腕以外は」 ルセリナ 00 43 「それを本人達にも伝えてさしあげてくださいね。きっと支えになりますよ」 フィア 00 43 「住人は、すぐにでも爆発しそうなのか? 5区の件も片付いてないが、すぐに出ちまって大丈夫なのか」 ルセリナ 00 43 食育は大事ですよ…… GM高梨 00 44 【ボブ】「ああ!! ありがとうよ!! それに、できたら早めに発ってくれたほうがいい。爆発しそうとまでは言わないが、噂が広まればすぐだ。アウラちゃんにもリリエちゃんにも、もう怖い思いはさせたくねえ」 ノクス 00 44 「アウラに関しては最悪の場合も考えられた。その際はリリエを引き取るつもりだった。人族の子供の育成法はしらんが、ルセリナが協力してくれるだろう。安心しろ」 GM高梨 00 45 【ボブ】「ありがとうよ……!!! じゃあ、報酬だ。受け取ってくれ」 ウィル 00 45 じゃあ、トーマスの回収がてらひとっ走りしてこよう GM高梨 00 45 そういって、ボブはひとりひとりに礼を言いながら、金貨の入った袋を渡します。中には7000Gが入っていました。 ノクス 00 46 気持ちか。黙って受け取ろう フィア 00 46 「……おい、結構な額だが、大丈夫なのか? 1万Gで限界ってぼやいてたじゃんか」 GM高梨 00 46 【ボブ】「俺と、フィデリーテちゃんからだ」 ノクス 00 47 「ほう」 GM高梨 00 47 【ボブ】「金貨がなくて申し訳ございません、後日、宝石を贈らせていただきます、とのことだ」 マテル 00 48 「充分すぎるような」 ルセリナ 00 48 「ああ、そういえば」 エメラルドの指輪もお返ししませんと GM高梨 00 49 【ボブ】「主人が本懐を遂げて神の御下に行けたこと、感謝をいくらしても足りないくらいです、と言っていたぞ」 ノクス 00 49 「……そうか」 フィア 00 49 「フィデリーテさん…… そういや、彼女はどうしてる? 街を出るなら挨拶の一つもしておきたいとこだけど」 GM高梨 00 50 【ボブ】「……あの子は、主人のもとに行くと言っていたよ」 ノクス 00 50 今後についてお軽く聞いておきたいしね。……って マテル 00 50 「……そう」 ウィル 00 50 ……ー人ー GM高梨 00 50 【ボブ】「あの子ももうすぐ寿命だそうだ。なら、主人のもとで眠りたいと、聞かなかったんだ」 ノクス 00 51 「? どういう意味だ」 ※バルバロスは魔導機系にあまり詳しくない ルセリナ 00 52 活動期限間近でしたっけ フィデリーテさん GM高梨 00 52 そろそろ50年ですね ノクス 00 52 恐らくそういう話だとは思うよw ウィル 00 52 説明頼んだ人間 (ウィルはリリエの方に行ってる ルセリナ 00 53 いえ年齢を誤解していたので……( フィア 00 53 「ルーンフォークの寿命は50年、って話だ。死に場所を選んだ、って事だろ」 ノクス 00 53 「そうか」 納得したように頷き フィア 00 54 「分かった、落ち着いたら、報告がてら二人の墓参りにまた来るよ」 ボブに言おう。剣の起動は済んだし、もう街を離れても問題ないのかな? GM高梨 00 54 そうですね、問題ありません。5区のことに関しては、住民たちで何とかするとボブはいいます。 ルセリナ 00 54 そしてGM お預かりしたエメラルドの指輪はどうしたらいいでしょう( ノクス 00 55 墓前に供えてもらえばいいんじゃないかなw ボブに GM高梨 00 55 ボブに渡しておけば、返してくれますよ ルセリナ 00 55 ではボブさんに預けます シルフさんにもお礼を言っておきましょう、言葉は通じませんけれど( GM高梨 00 56 シルフはぺこりとおじぎをすると、ノクスにふんっとそっぽを向いて消えますね ノクス 00 56 (笑) 気にしない マテル 00 57 かわいい フィア 00 57 じゃ、アウラに事情を説明して、二人を連れて街を出るか GM高梨 00 57 はい、アウラは泣きつかれて眠っていますね。 ノクス 00 57 フラトスに乗せていこう 悪いが一度起こすぞ (笑) ウィル 00 58 簀巻きじゃー簀巻きじゃー フィア 00 58 よく寝る奴だな…… ノクス 00 58 誘拐すんなwww GM高梨 00 58 【アウラ】「……わかりました」といってついてくるね。まだまだ疲れは取れていないみたいだ。 ルセリナ 00 58 ホリクレでぐっすり寝てもらいましょうか( フィア 00 59 「罪は償うべきだが、俺達もなんとか、お前とリリエが一緒に暮らせるように努力する。だから、お前もヤケになるな」 ……ってなことを伝えておくよ GM高梨 00 59 【アウラ】「はい……本当に、ご迷惑をお掛けしました。申し訳ありませんでした」 リリエはぐっすりですね。 ノクス 01 00 「フラトスに乗せてやる。まぁ寝れはしないだろうが身体を休めておけ」>アウラ GM高梨 01 00 【アウラ】「ありがとうございます」 それでは、皆さんは帰途につくということでよろしいでしょうか。 ノクス 01 01 怖がらないんだな、ちょっと意外 (笑) まぁ、壮絶な体験してるしな フィア 01 01 はい、それでOKです。 ノクス 01 01 うい ルセリナ 01 01 「……リリエさんのことはおまかせくださいね。貴方が帰る場所ですもの、私達が責任持ってお預かりします」 いいですよ ウィル 01 01 リリエからトーマス回収しておこう…… ノクス 01 01 もうやれよソレw ウィル 01 01 高いんだよ!! GM高梨 01 01 動かない……ってしょんぼりするリリエが見たければあげていいですよwww ウィル 01 02 ほらぁ! 可愛そうじゃないか!! ノクス 01 02 まじか (笑) GM高梨 01 02 リリエはもうすっかりこのぬいぐるみは動くものだと思ってますからねww 見せるときは必ず動いてるものだからwww ノクス 01 03 (笑) マテル 01 03 さっき動かなくなった時とかもしょぼんとしてそう GM高梨 01 03 その前にノクスが寝かしつけてくれたと信じてます ルセリナ 01 03 ウィルさんも子育てに協力してくださいませね( ウィル 01 03 うむ……ネタばらしが楽しみじゃ え? ノクス 01 03 まぁGM、しめてくれ (笑) 時間がヤバいよ GM高梨 01 04 はい、ではこれにて第三話、終了します。 ありがとうございました!! リザルトです! フィア 01 04 ありがとうございました! ノクス 01 04 おつかれさまでした ウィル 01 04 ありがとうございましたー マテル 01 04 お疲れ様でした GM高梨 01 04 リザルト 経験点 基本経験点:1000 戦闘経験点:90+100+100+100+210+160=760 リリエとアウラを保護した:40 合計経験点:1800点 報酬 報酬合計:42000G+ドロップ分 一人あたりの報酬:7000G 名誉点 剣のかけら29個分 合計: ノクス 01 05 リザルトはありがたいですが、結局どうなったかは語らないんですか? 次の話でになるのかな ルセリナ 01 05 おつかれさまでした CC回2回含めて13回の長丁場でしたね GM高梨 01 05 ああ、語りますよ 後日談ということでいきます フィア 01 05 剣の欠片、ドレイクバロンのドロップあわせて34個では? ウィル 01 06 全滅 先生、成長の数は GM高梨 01 06 えっと……もしかして足し忘れですかね、どうぞー 成長は3回お願いします ノクス 01 07 この卓ではボーナス点は低めなんだなー (笑) ウィル 01 07 #能力成長3 ダイス 01 07 ウィル - 【SW2キャラクター能力上昇】 試行回数:3回 ウィル - [器用度] [器用度 / 筋力] [敏捷度] マテル 01 07 #能力成長3 ダイス 01 07 マテル - 【SW2キャラクター能力上昇】 試行回数:3回 マテル - [筋力 / 生命力] [敏捷度 / 知力] [敏捷度 / 精神力] ルセリナ 01 07 #能力成長3 る ダイス 01 07 ルセリナ - 【SW2キャラクター能力上昇】 試行回数:3回 ルセリナ - [器用度 / 敏捷度] [筋力 / 生命力] [敏捷度 / 生命力] ウィル 01 07 ……器用2敏捷1 マテル 01 07 筋力知力精神力 ノクス 01 07 ん、三回?? フィア 01 07 #能力成長3 ダイス 01 07 フィア - 【SW2キャラクター能力上昇】 試行回数:3回 フィア - [器用度 / 敏捷度] [筋力 / 精神力] [筋力 / 精神力] ノクス 01 08 GMGM。1800点に対して3回振らせると能力値過多になっちゃいますよ……? フィア 01 08 経験点1800に対しては多すぎる気も GM高梨 01 08 あ、ほんとですか ノクス 01 08 大体1500点に対して1回が指標ですね。 フィア 01 08 基本、1000~1500に1回成長ですからね GM高梨 01 08 なんか適正がわからなくなってきました……すみません、1回でお願いします…… ノクス 01 09 もう振ったのにそれもどうかと (笑) フィア 01 09 えーと、もう振っちゃった人は1回目だけ採用で良いかな ルセリナ 01 09 というか前回3520点で今回1800点なのですが だいぶ下がりましたね ウィル 01 09 なら器用か ノクス 01 09 次回で調整しましょう マテル 01 09 じゃあ最初の筋力だけ適用を GM高梨 01 09 振ってしまった方は一番最初のを適用してくださいませ ルセリナ 01 09 では器用ですね 筋力が上がりません GM高梨 01 09 前回渡しすぎた気がしたので調整したつもりです…… ウィル 01 10 うーむ……コンジャ7はまだ遠いか マテル 01 10 貯めとこう…… ノクス 01 10 2d6 ダイス 01 10 ノクス - 2d6 = [4,4] = 8 フィア 01 10 じゃあ、敏捷成長しておく ルセリナ 01 11 剣のかけらは全部名誉でいいですよね どなたかどうぞ フィア 01 11 今日回ってたノクス、よろしく GM高梨 01 11 34回どうぞ ノクス 01 11 俺? ほい (笑) 34d6 ダイス 01 11 ノクス - 34d6 = [1,1,3,6,6,3,5,1,3,5,5,3,2,1,4,6,4,6,5,2,3,4,5,3,6,5,2,5,4,2,1,5,3,6] = 126 ノクス 01 11 #126/34 ダイス 01 11 ノクス - 126/34 = 3.70588235294118 ノクス 01 12 少し高い GM高梨 01 12 126点ですね マテル 01 12 たかぁい ルセリナ 01 12 一人7000Gの剥ぎ取り品はPT金にINですよね フィア 01 12 そうね ノクス 01 13 はい GM高梨 01 13 では、これにて一旦おしまいとします。 ここからは後日談ですので、参加できる方だけどうぞ! ノクス 01 13 おつでした いや重要な内容含むので フィア 01 13 お疲れ様でしたー。後日談どうぞ GM高梨 01 14 そうですか……ならちょっと巻きでいきます ノクス 01 14 それ参加できる人だけは不味いと思いますよ GM高梨 01 14 はい、わかりました。ではもう少しお付き合いくださいませ 帝都ルキスラに戻りますが、まずはどこに向かいますか? パピーズテイルでしょうか。 フィア 01 19 そうね。まず、リュシアさんに事の次第を説明して、話が通じそうなやり方を相談しよう ノクス 01 19 ですね ルセリナ 01 19 再優先ですね GM高梨 01 19 では、パピーズテイルに戻ると、そこにはリュシアとヒカルがいますね。 ウィル 01 19 リリエはおんぶしてよう (息絶え絶え GM高梨 01 20 【リュシア】「おかえりなさい。話は聞いたわ。さんざん急かしたから、今日には向こうに向けて、神官と魔動機技師が派遣されていくはずよ」 【リュシア】「大変だったわね。お疲れさま。」 ノクス 01 21 纏めてフラトスに乗せてたつもりだったが (笑) ウィル 01 21 気分や ノクス 01 22 普通に安全対策でな。何か出たらそのまま飛ばせる フィア 01 22 「ああ…… まあ、とりあえず事態は収拾できたんすけど。ちょっと、もう一個収拾しないといかん事がありましてね……」 事の次第を説明しよう ウィル 01 22 ……なら載せてよう (´・ω・`) マテル 01 22 ウィルも載せていくといいと思いますよ ウィル 01 22 止めてください ノクス 01 22 定員2名だから (笑) しかも本来は騎手含めだから (笑) GM高梨 01 22 【リュシア】「……そう、そうなの……」 じっと、リュシアは考え込みますね。ヒカルは空気を呼んで黙ってましょうか。 ノクス 01 23 ともあれ説明は任せているよ GM高梨 01 24 【リュシア】「……わかったわ。私から神殿に伝えましょう。ティダン神殿といえど、真実を話すものを邪険にはしないはずよ」 【アウラ】「……然るべき裁きを、お願いします」 【リュシア】「ええ、もちろんよ。リリエちゃんは……どうしましょうか」 ノクス 01 24 「預かるつもりだ」 GM高梨 01 25 【リュシア】「預かる……シーン神殿で、ということかしら」 フィア 01 25 「更生は出来ると思うし、こうするに至る過程に情状酌量の余地はあると思うんす。必要なら俺が見受け人になってもいいんで…… 出来れば、二人が一緒に暮らせるように、お願いします」 ウィル 01 26 「神殿が無理なら俺が引き取る」 (ボソリ ノクス 01 26 「いや、俺個人の判断だ。ルセリナは必然的に連名になると思うが」 GM高梨 01 26 【リュシア】「……そう……貴方たちが後見人になるのはまだ早すぎるでしょう。裁きが終わったら、私が後見人になるわ」 ノクス 01 26 いや立派な大人ですがな (笑) ルセリナ。 ルセリナ 01 27 成人済みですよ( まあ幼い頃から知っていればまだまだ子供なのでしょうけれど フィア 01 27 まあ、成人直後じゃ信用もまだあるまい ノクス 01 27 まぁね ルセリナ 01 28 シーン神殿の孤児院ならば、多少わけありの子供でも見られるとおもったのですけれどね 何より私のホームですので、手が出しやすいです ノクス 01 28 うん GM高梨 01 28 【リュシア】「後見人になるには、あなたたちはまだまだ冒険者としてもったいないわ。それに、アウラさんはおそらく、ティダン神殿への無期限の奉仕、ということになるでしょう」 【リュシア】「そうなったら、まとめてティダン神殿で面倒を見てもらったほうが早いわ。貴方たちの申し出はきっと、アウラさんには響いたことでしょうし。ね?」 【リュシア】「ティダンで利用されるようなことがないように、神殿長には念を押しておくから、安心してね」 ノクス 01 30 「共に暮らせるならばそれが一番いい」 ウィル 01 30 頷いてます フィア 01 30 「……それで構わんか?」 とアウラに視線を向けるよ ルセリナ 01 30 「どうかよろしくお願いいたします」 GM高梨 01 31 【アウラ】「はいっ、ありがとうございます……!!」 【リュシア】「とはいえ、今はちょっとバタバタしているから、しばらくはここで暮らしてちょうだいね。部屋はあるから」 【リュシア】「疲れたでしょう。これ、ここの地図ね。ここの部屋が開いているから、好きに使ってちょうだい」そう言って、彼女たちを上に上がらせます。 アウラは何度も頭を下げて、リリエを抱えて部屋に行きました。 【リュシア】「……さて、と。」 ノクス 01 35 「二人の件は以上でいいか」 GM高梨 01 35 【リュシア】「ええ、任せてちょうだい」 フィア 01 35 「……ありがとうございます、リュシアさん。助かります」 俺からも改めて頭を下げておこう GM高梨 01 35 【リュシア】「冒険者の店として、ティダン神官として、当然のことをしたまでよ」 【リュシア】「それより、……まだなにかありそうね」 ウィル 01 36 「……そういえば、神官だったな」思い出す神の拳 ノクス 01 36 「ああ、もう一つ頼みがある」 GM高梨 01 36 【リュシア】「何かしら」 ノクス 01 36 「これの鑑定を依頼したい。包みは不用意に開けるな」 渡してから、かくしかと説明をし。 「口が堅く、高レベルの真語使いに当てはいないか」 紙片についてです GM高梨 01 38 【リュシア】「ええ、心あたりがあるわ。と言っても、私の昔の仲間だけど」 【リュシア】「……仲間? 違うわね、数回一緒に旅をしただけだから、知り合いかしら」 ノクス 01 39 「では頼む。若しこちらに来られるならば、マテルへの術の解析も」 GM高梨 01 39 【リュシア】「ええ。……貴方の叔父が関わっている、と考えていいのね?」 マテル 01 39 「記憶がない以外は特に以上は感じないんだけどねー」 ノクス 01 39 「状況証拠としてはあるが、まだ断定はできない」 GM高梨 01 40 【リュシア】「私も操霊魔法には詳しくないから断定はできないんだけど、確か高位の操霊術に記憶を奪うものがなかったかしら」 ノクス 01 40 「(進行性の某かの術の可能性もあるのだが……今言っても混乱させるだけかもしれんな)」 ウィル 01 41 「……スティールメモリー、Lv14だな」 ノクス 01 41 頷き 「だがあれは、色々と制約の多い術のはずだ。こんな紙片で簡単に行えるとするならば悪質極まりないな」 GM高梨 01 42 【リュシア】「可能性として考えておいてね。あなたたちの戦闘の内容が、つぶさに伝わってしまったこと」 フィア 01 42 ……クリティカル2回でふっ飛ばしただけなんだが ノクス 01 42 そうな (笑) マテル 01 43 まだ攻撃魔法は使ってないという GM高梨 01 43 【リュシア】「どうも、変だと思うの。助言めいた言葉を残したり、かと思えば人族の町を侵攻してみたり。私も考えてみるけど、くれぐれも気をつけてちょうだいね」 ノクス 01 44 紙を見た一瞬で、「少なくとも2ラウンド(20秒)」分の記憶を奪われるとか、そんなスティールメモリー規格外すぎるけどな フィア 01 44 規格外だからこそノクスの親父を倒せたってことかね ノクス 01 44 だねぇ 「俺からは以上だ。頼んだ」 GM高梨 01 45 【リュシア】「ええ」 ノクス 01 46 助言については何も言わない。まぁそうともとれるのだろうから。 ノクスは助言だとは欠片も思っていないが。 フィア 01 47 「……それじゃ、俺らもぼちぼち休むか? 正直ここのとこ気を張りっぱなしで、疲れたぜ……」 ノクス 01 47 「そうだな。……お疲れ」 GM高梨 01 47 【リュシア】「ゆっくり休んで頂戴」 ノクス 01 48 「俺は少し出てくる」 すたすたと店を出ていきます フィア 01 49 「……おう、あんまり根を詰めるなよ」 出て行く背中に声をかけておこう ノクス 01 49 「ああ」 ウィル 01 49 「よしエルフ甘い酒だ、酒でもいいぞ、呑まんとやってられん」机バンバン GM高梨 01 50 【リュシア】「ふふ、どうぞ。とっておきのがあるの、飲んで頂戴」 甘い酒か酒といわれて苦笑しつつ、瓶をわたしますね GM高梨 01 51 そしてグラスを出しながら、「あなたたちは?」と尋ねます フィア 01 52 「あ、じゃあ俺も頼んます。葡萄酒ください」 どさりと椅子に体を投げ出して、注文しよう GM高梨 01 52 【リュシア】「はい、どうぞ」 ウィル 01 53 グラスに入れてゴクゴクと 「神官!お前は呑まんのか?」 マテル 01 54 「えっ、じ、じゃあ甘いお酒?」 (分からないので適当に答える GM高梨 01 54 【リュシア】「ウィリアムくんが飲んでいるの、甘いわよ。アルコールもちょっと弱めだし」(こそこそ) ということで、今度こそここから自由になります お疲れ様でした! ウィル 01 55 ※既に酔ってます お疲れさまでしたー ノクス 01 55 おつかれさまでした^^ フィア 01 55 お疲れ様でしたー TOPIC ノクス 01 56 あ、GM、宝石云々は届いたりするんですか? レベルアップ用に確認 フィア 01 56 いやー…… 長丁場だった マテル 01 56 お疲れ様でしたー ノクス 01 56 長かったね (笑) GM高梨 01 56 ああ、とどきますね。一人1000G分です ウィル 01 56 わーい ノクス 01 57 はいさ フィア 01 57 +1000か。形見分けかな マテル 01 57 売れないじゃない ウィル 01 59 ……そうだ フィア 01 59 ちなみに、GM的には進行速度は早かった方でしょうか、それとも時間かけすぎた? ウィル 01 59 フェアテ取ろう GM高梨 01 59 想定以上に皆さんさっくさくでした ノクス 01 59 それ以上マルチになんのかw やめとけよwww マテル 01 59 じゃあ私が GM高梨 02 00 もう少し、いい感じの謎解きシナリオを書けるようになりたいですorz ノクス 02 00 シナリオ自体は良かったと思いますよー ウィル 02 00 SW2.0だと難しいですのう……システム的に ノクス 02 00 進行をもうちょっと工夫すると時間省略につながると思います フィア 02 00 うん、楽しめましたよー GM高梨 02 01 ありがとうございます! 工夫、ですか……考えてみます 次回はダンジョンアタックをしてもらうつもりですので! 謎解きの! ノクス 02 01 予告ww ウィル 02 01 出番です、人間 フィア 02 01 頭使うとこはダメなんや GM高梨 02 02 リドルはメジャーなものをやっていこうと思いますので、お楽しみに! ウィル 02 02 わしもダメ ( ・∇・) ノクス 02 02 今回経験点が思ったより少なかったからライダー6にいなれなかったよ。残念だね マテル 02 02 罠は踏み抜くもの() ウィル 02 02 コンジャ7の夢は潰えた GM高梨 02 02 こういうのってどれくらいの経験点が普通なんでしょう…… フィア 02 03 ファイター向けに貯めておくかエンハンサー伸ばすか考え中 ノクス 02 03 いやそこはGM次第だし GM高梨 02 03 平均2500くらいで考えているのですが フィア 02 03 GMが最終的にどこまで成長させようとしてるのかと、残り話数の兼ね合いですかね GM高梨 02 03 ふむぅ……そろそろ最終話について練りこまなくては ノクス 02 03 高速レベルアップがしたいなら、平均レベル*500ぐらいを基本経験点にしてしまえばいい フィア 02 04 前回がボーナス経験点多くてたくさん経験値もらえたので、その分少なく見えたのかな、と GM高梨 02 04 ほうほう ところで皆さん、レベル20のエネミーを倒すのにどれくらい欲しいです? ノクス 02 04 そうね、通常換算なら普通の経験点だとおもいますよ ウィル 02 04 300000くらい? ノクス 02 05 ネタバラシすんなしw GM高梨 02 05 ああいや、20まではさすがに フィア 02 05 レベル20と戦ったことがないから分からんのですが…… 超越レベルまで行かないと無理なんじゃないか、20って GM高梨 02 05 指標としてですよ。戦闘は甘辛どっちがこのみなのかと ノクス 02 06 20を倒すなら15カンストかつ、アルケミナイ世界なので1つぐらい弱体ギミックが必要かな ウィル 02 06 Lv20はガチ組なら平均Lv13くらいでもいけるが15あったら確実やのう GM高梨 02 06 そして基本ルルブ3巻にLv20が乗っている意図を誰かおしえて欲しいです(白目) ノクス 02 06 いやポスケさん ウィル 02 06 ……ってアルケミストないか ノクス 02 06 それはアルケミや占瞳がある世界の話だ (笑) GM高梨 02 06 ミスリルゴーレムさんどういうこと ウィル 02 07 ミスリルさんはまだ優しい……固くて強いだけだから ノクス 02 07 いやまぁギミックありなら倒せますし。十分 GM高梨 02 07 あとドラゴンゾンビさん ウィル 02 07 ゾンビは……まず い フィア 02 07 ドラゾンさんは11ぐらいで倒してましたね、リプレイで フィア 02 07 ……あれは別か GM高梨 02 07 ひぇえ!!? ノクス 02 08 それはちゃうんじゃないかな? フィア 02 08 ごめん、見直したらゾンビジャイアントだった ウィル 02 08 そろそろおちますー お休みなさいー GM高梨 02 08 はい、おつかれさまでした! フィア 02 08 はい、おやすみなさい GM高梨 02 08 ありがとうございましたー! ノクス 02 08 ぞんざいずな フィア 02 09 それですね ノクス 02 09 ドラゾンは私の覚えてる限りは、15お祭りリプレイで倒されてるだけかな フィア 02 09 まあ、15まで上げれば太刀打ちできますよ、ってことでは >レベル20 GM高梨 02 09 なるほど……あと、今回の戦闘ってぬるかったですかね……まさか味方がクリ3回出すとは思ってなかったんですけど ノクス 02 10 あいつらただの15と思うな (笑) 経験点的に15越えだ (笑) GM高梨 02 10 レベル9で復活じみたものを持ってるのでどうなのかと思って後手に回った感はあるのです フィア 02 10 先週の想定よりはぬるかったかな…… 欠片があったら緊張感のある戦いになっただろうなとは思います ノクス 02 10 いや脅威度はあったですよ、うん 全滅する気は全くなかったけど。 GM高梨 02 11 やっぱり欠片はいるんですね……オーガ全員に入れずにこっちに入れればよかった ノクス 02 11 あと先週の段階では敏捷(回避)さがってるのに気付いてなかったし (笑) オーガには言ってたのはまぁ想定外でしたなww あれっておもったw GM高梨 02 11 ちょっと白兵戦に向いてないドレイクバロンだったんです…… ノクス 02 12 素のままだと、ファナティ無しでは命中率が結構厳しいですし 緊迫したとは思います GM高梨 02 12 もうちょっと精進して、ちょうどいい感じの戦闘を演出できるようになりたいです…… フィア 02 13 頑張ってくださいw ノクス 02 13 がんばれw GM高梨 02 14 はいっ(`・ω・´) お付き合いありがとうございました! ノクス 02 14 因みに 某所のラスボス戦は7レベル平均5人PTで ・グモールマンサー (9)*1,グモール (7)*6,ドレイク (7)*3*2,ダークトロール (8)*1,ローンディザスター (8)*2、と交戦中。 →潜・蛇・潜魔:http //sw02.akazunoma.com/enemy/angel/enemy.html #b7 このくらい出てくる。 まぁ フィア 02 15 ちなみに、今回のセッションで回収されなかったルートとかありました? 割とやるだけはやった感がありますが ノクス 02 15 アルケミ、ウォーりありの世界戦だし、コレ参考にすると事故ると思いますがw GM高梨 02 15 なるほど 今回回収されなかったのはシルフのイベントだけですね あれは「青の霧」を止めずに工業区に入った場合に起こす予定でした ノクス 02 16 余りいいイベントじゃなさそうだな (笑) 無くて正解ww GM高梨 02 16 いや、すごいちっちゃいイベントなので合ってもなくても 満足そうなシルフが見れるだけのイベントです ノクス 02 17 (笑) フィア 02 17 ほぼ全部回収できてたんだなw GM高梨 02 17 そうなんです ベストなルートいってくれました フィア 02 17 お亡くなりになるタイミングを考えると、グレゴワールの爺さんとか結構ギリギリだったけど GM高梨 02 17 彼は2日目の昼に確定犠牲者……じゃなかった寿命を迎える予定だったのです というかこのシナリオが終わる前には本懐を遂げて死ぬ予定でした フィア 02 18 1日目夜に事態を把握してなくて、2日目のんびりしてたらヤバかったかもね ノクス 02 18 そうね フィア 02 18 ノクスのファインプレーだった ノクス 02 19 あれでヒットがあるとは正直思ってなかった (笑) GM高梨 02 20 基本的に夜に行動するとペナルティ掛けてたので、夜に得られる情報は多かったんです ペナルティがぬるかったようですが……orz 30分に一回にすればもう少し緊張感が出たのかしら…… あ、そういえばもう一つ回収していないルートが フィア 02 23 いや、緊張はしっぱなしでしたけどねw ノクス 02 23 あんまり縛りすぎても進まなくなるだけですよ (笑) GM高梨 02 23 ならよかったです! オーガを倒さずに昼に神殿を訪れると、神官に化けたオーガと話すことが出来ました それくらいかしら 今度またマルチエンディングに挑戦してみたいので、よろしくお願いします フィア 02 25 はーい マテル 02 25 そこにさっそうとバニッシュを撃ちこむ私 はいー GM高梨 02 25 とはいえ次回は謎解きたっぷり詰め込みます!! やるぞー!! ノクス 02 26 (笑) フィア 02 26 お手柔らかにお願いしますw GM高梨 02 26 鶴亀算とかどうっすかね!! フィア 02 26 その手のリドルって、オンセだと簡単にネットで検索できちゃうからなあw マテル 02 26 それはほら、当日のお楽しみで GM高梨 02 27 ひゃっほーい! 考えるぞー!! では落ちますね! マテル 02 27 お疲れ様でした お休みなさいませ GM高梨 02 27 テスト問題作るつもりでいっぱい考えまーす! では! ノクス 02 27 鶴亀算って普通に代入でとけるのでは (笑) おやす^^ フィア 02 27 おやすみなさい まあxyでなんとでもなりますね マテル 02 28 自分もお先に落ちます、お休みなさい、お疲れ様でしたー ノクス 02 28 おつ フィア 02 28 おつー ノクス 02 28 たしか小学生がXYをつかわずに計算するためのやりかたでしたよね フィア 02 29 さーて、これで一件落着したし、後顧の憂いなくCC出来るな! ノクス 02 29 やり方自体は流石に忘れた (笑) w フィア 02 29 まあ流石に今日はやらんけど…… そういやノクス何処行ったんすかね ノクス 02 29 上空に上がったぐらいですよw ルセリナ来るかなと思ったけど来なかったね(というか霊圧がなかった フィア 02 30 ああ、フラトスで飛んだのか ノクス 02 30 うん まぁ色々思うところもあるようで。 フィア 02 30 まあもう2時過ぎてますしね…… 俺ももう落ちますわ お疲れ様でしたー。 ノクス 02 31 おつー ルセリナ 02 45 半分以上寝てたのでタイピングはあきらめて見学になってましたねえ ( ˘ω˘)スヤァ ノクス 02 50 w
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1431.html
443 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 49 07.82 ID oWnLPT0+ (2/13) 「へぇ、思ったよりも片付いてるのね。ひきこもりの部屋って、もっとゴチャゴチャしてるのが相場だと睨んでたのに」 大家さんは部屋を一望しながら(そもそも一望出来るほどの広さしかない)感慨深く言った。 それは違いますよ、と僕は思わず反論したくなる。 ひきこもりの部屋が不衛生というのは大きな偏見であった。何も、世にいる我が同士の部屋全部が汚いってわけじゃない。僕のような綺麗好きのひきこもりだって、決して少数ではないはずだ。 それに、彼等の部屋は汚いんじゃなくて単純にモノが多いだけの場合が多数を占める。収納スペースは限られてるのに、モノだけはどんどんと増えていくから、自然と住居スペースが狭くなり、結果的に見栄えが悪くなるのだ。 僕みたいな一人暮らしのひきこもりならともかく、実家暮らしのひきこもりはそこのところかなり切実と聞く。同じひきこもりとして、同情を禁じ得ないよ全く。 まあとにかく、全国のひきこもり達の名誉のためにも、ここは強く擁護させてもらいました。心の中でだけどね。 「だけど、ひきこもりって本当にすることがないのね」 大家さんが、語気にどこかイタズラっ気を含ませながらそう言う。 なんとなく嫌な予感がして視線を移すと、大家さんはちょうど何かを覗き込んでいるところだった。なにを見ているのだろうか。彼女の小さな背中越しに、僕もそれを伺い見る。 そこには、ゴミ箱があった。僕が長年使用している、なんら変哲もない普通のゴミ箱だ。ただひとつ特徴をあげるとするなら、使用済みのティッシュでたんまりと盛り上がってるぐらいで── 「って、ちょ、ちょ、ちょっと、なに、見てるんすかっ」 普段ひきこもっているとは思えない、肉食獣も惚れ惚れするような俊敏さで、僕は彼女の視界から遮るようにゴミ箱に飛びつき、素早くビニール袋の口を閉めた。この間、僅か十秒にも満たないだろう。いわゆる火事場の馬鹿力というやつだ。 畜生、と僕は心の中で毒を吐いた。 部屋に誰かを招くなんてケースは、今までに一度も想定したことがなかったから、完全に油断した。 違うのです。鼻をかむのに使ったティッシュが大半なのです。決していかがわしい目的で使ったティッシュじゃないのです。 性生活の断片を見られた羞恥に歯噛みする僕とは対照的に、そんなに恥ずかしがらなくても大丈夫よう、と大家さんがニヤニヤしながらしながら言った。 444 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 50 27.74 ID oWnLPT0+ (3/13) 「たといヒロシが毎夜毎夜お姉ちゃんとの夜伽を夢想しながら行為に及んでいたとしても、あたしは全然気にしないからさ」 してねえよ! と、本日二度目のツッコミ。 くそっ、生けるリアル合法ロリのくせして一体全体なにを言っているのだこの人は。今一度鏡で自分の体型を確認してから言ってくださいよその台詞。その断崖絶壁な胸とかを特に。 それに、そもそも僕にロリ属性なるものは存在しない。 たしかに、大家さんは中々に可愛らしい容姿をしているので、十二分に人目を惹くかもしれない。が、それはあくまで愛玩的な可愛さであって、性的な魅力とは丸きり無縁である。 なので、僕からしたら大家さんのツルペタボディとか実にどうでもいいのだ。ぺったんこでスベスベしてそうな胸とか、小ぶりで形の良さそうなお尻とか、誠にどうでもいい。ほ、本当なんだからねっ! と、僕はひとり身悶えていたのだが、大家さん的には今のはもう終わった出来事なのか、いつの間にか勝手にコタツの中に入り込んでいた。ふぃー、と湯に浸かったおっさんのような声を出して、猫みたく丸まっている。 「やっぱ冬はおこたよねー。あたしもストーブやめてコタツにしよっかな」 卓上に頭を乗せて、そんなことを尋ねた。僕はとりあえず質問を無視して、邪魔そうにしていたノートパソコンをどかしてやった。ありがとう、と彼女は礼を言う。 「ど、どっちでも、いいんじゃ、ないですか? ストーブも、コタツも、か、変わらない」 「いんや、それがけっこう変わるのよ。ほら、コタツは一極集中だから部屋全体は温められないけど、その分ストーブに比べてお金はかからないでしょ? 維持費の時点でそこそこ違ってくるし、他にも色々とクローズアップして見てみると、細々と相違点が見つかるのよね。 けどなー、あたしはやっぱりストーブかなー。なんてゆうか、コタツだと暖まったって気がしないのよね。実際、コタツだと外に出てる上半身部分はどうしても寒くなっちゃうしさ。それに、お姉ちゃんいつもストーブの上にヤカン乗せて──あっ」 そこで大家さんはハッと顔を上げた。 「そうだよ。なんか足りないなって思ってたら、昆布茶だ。今のあたし達には昆布茶が足りないよ。よし、ヒロシ。今からお姉ちゃんが昆布茶の用意してあげるからね。コタツで待ってなさい。茶筒と急須とかはどこに置いてあるの?」 「な、ない、ですよ。そんなもの」 445 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 51 50.29 ID oWnLPT0+ (4/13) 「またまたー。昆布茶を置いてない家なんて、あるわけないでしょ。冗談はいいからさ、ほら、早く教えてよ」 「だっ、だから、本当に、ない」 「……あのさ。もしかして、それ、嘘とかじゃなくて、本気で言ってる?」 「はい。う、家に、昆布茶は、ないです。茶筒とか、急須とかも、ない」 「…………」 「あっ、あの、お、大家さん?」 「ええええええええええぇぇぇぇぇぇ!」 大絶叫した。近所迷惑とか、そういうのは全く配慮していない。あまりにも純粋すぎる驚き。見たところ、いつものふざけた演技の類ではないようだった。正真正銘、大家さんの心の底からの喫驚だった。 当然、僕は混乱する。 えっ、なになにこの反応。ただ昆布茶がないって言っただけで、何故ここまで驚かれる? 昆布茶って、そんなに普遍的な存在だったのか? 寡聞にして聞いたことないぞ。 まだ昆布茶ショックが抜けきらないのか、茫然自失とした表情で、大家さんはぼそぼそ呟いている。 「そうだよね……ヒロシは、ひきこもりだもんね。常識とか、マナーとか、そういうのは知らなくても仕方ないよね……。うん、そうだよ。そういうのを含めて、これからあたしが教えていかなくちゃ……」 いやいやいやいや。いくら僕が世間知らずだといっても、昆布茶如きでここまで言われる謂れは無い。 というか、彼女はまるで昆布茶が米やパン等の主食、いや、それ以上の必須食品みたいに言っているが、明らかに昆布茶常備派のほうがマイノリティであろう。いくら長年ひきこもっているといっても、それぐらいは安易に想像がつく。 ヒロシ、と大家さんが瞳に憐憫の情を織り交ぜながら僕を呼んだ。止めろ、そんな目で僕を見るな。 「お姉ちゃん、今から部屋に戻って昆布茶持ってくるから、先にお湯沸かしといて」 これから緊急手術をする名医のような口調でそう言い放ち、僕の返答を待たないうちに、彼女は急ぎ足で部屋を出て行った。 どうやら拒否権はないらしい。べつに昆布茶とかどうでもいいんだけどな。 ぽりぽりと頬を掻く。 致し方ない。不承不承ではあるが、言われた通りの準備をするか。 僕は流し台へ向かうと、棚から底の焦げたヤカンを取り出し、蛇口をひねり水道水を入れてから、ガスコンロの火にかけた。 大家さんの並ならぬ昆布茶への執念を見る限り、どうしてミネラルウォーターじゃなくて水道水なのっ、とか言われそうなので、聞かれたら嘘をついておこう。 446 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 53 24.27 ID oWnLPT0+ (5/13) 僕は水が沸騰するまでの間、コンロの火で暖をとりながら、そういえばお湯を沸かすって文法的に正しい表現なのかな、正しくは水を沸かすなんじゃないのかな、なんてくだらぬ考えをしているうちに、大家さんは戻ってきた。 茶飲み道具一式を乗せた盆を持って、ふらふらと危なっかしくバランスを保ちながら、なんとか流し台の上に盆を置く。はかったようなタイミングで、ヤカンもピーと鳴いた。 座ってていいよ、と言われたので、僕は温かいコタツへと舞い戻り、大家さんがお茶の用意をするのをぼんやりと眺める。 慣れているのだろう、彼女は手際よく準備した。ヤカンの熱湯を急須に注ぎ、茶筒から角切り昆布を適量入れる。すると、昆布茶独特の塩辛いような磯の香りが、こちらまで漂ってきた。 そして、またもや危なっかしい千鳥足で盆をコタツまで持ってくると、ファンシーにデフォルメ化された紅白セットの豚の湯のみに、湯気の上る液体を注いだ。赤い豚を自分のほうに、白い豚を僕の方に差し出す。 よっこらせ、と大家さんもコタツの中に入り、しばらくのあいだ愛おしそうに赤豚を撫でてから、昆布茶に口をつける。 「ぷはー」 そのままとろけてしまいそうな表情を浮かべて、コクコクと何度も頷いた。 「緑茶、紅茶、烏龍茶、と世には沢山のお茶があるけれども、やっぱり一番は昆布茶よ。これだけは譲れないわ。ヒロシも、そう思うよね?」 同意を求めてきたので、曖昧に頷いておく。ちなみに、僕はまだ昆布茶に手をつけていない。猫舌なのだ。 それからは、妙な沈黙が続いた。お互いに話題も尽きてきた、一種の箸休めのような静謐。 心地の良い沈黙、という言葉を僕は小説などでよく目にするが、こと僕においてはそんな素晴らしい沈黙は持ち合わせていない。沈黙はただ気まずいだけ。 唯一の救いといえば、大家さんが僕の無言に慣れていることだろう。今更、僕からの話題投下など要求してこないはずだ。 「あのさ」 案の定、静寂を破ったのは大家さんだった。 「もうそろそろ、聞いてもいいかな?」 先程のおちゃらけた態度はどこへいったのか、やけに神妙な表情をする彼女に、僕は自然と身構えてしまう。なにやら胸騒ぎがする。ゴクリ、と生唾を飲み込んで、彼女に問い返した。 「な、なにを、ですか?」 「そのヒッドイ顔について」 大家さんの質問は、ナイフのように深く冷たく、僕の胸へと突き刺さった。 447 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 54 53.41 ID oWnLPT0+ (6/13) 一瞬、呼吸が止まる。彼女なら、気付いていても聞かないでいてくれると期待してたのに、とんだ見当違いだった。まさか、ここまでストレートに訊くなんて。 落ち着け。乱れた呼吸を整える。 これ以上は突っ込まないでください。言葉の裏側に潜む意図を察してもらえるよう、僕はわざとらしく誤魔化した。 「ひ、ひどいのは、もとから、っすよ」 「ああ、違う違う。あたしが言ってるのは容姿云々とかじゃなくってさ。そのお饅頭みたいに膨らんだ、痛々しい顔についてだよ」 しかし、大家さんに容赦はなかった。 「……このまえ、へ、部屋、で、転んだ」 「転んだ? それは嘘だね。一体どういう転び方をすれば、そんな綺麗にほっぺたが腫れるのよ。少なくとも、あたしには誰かに殴られて出来た腫れ方にしか見えない」 「…………」 「よかったら、聞かせてくれないかな? ここ最近、ヒロシに何があったのか」 冷や汗が一筋、頬を伝って顎の所で雫をつくる。 脳内で再生されているのは、三日前の夜のこと。あの醜くて、あまりにもチンケな僕の冒険譚。 人によっては、あれを喜劇だと捉えるかもしれない。が、少なくとも僕にとっては、ただの悲劇でしかない。幼稚園児の学芸会よりも幼稚で、残飯を貪るハイエナよりも醜悪な、只のつまらないお話。 あれを、話せと言うのか。 いつの間にか握り締めていた拳が、膝の上でぷるぷると震えていた。 「ごめん、踏み込みすぎた」 大家さんは早かった。僕の発するただならぬ嫌悪を即座に嗅ぎ取り、深々と頭を下げる。 「べつに、ヒロシを傷つけたいわけじゃなかったの。けど、結果的には同じになっちゃったね。これじゃあ、尋問と何も変わらない。今の質問は、もう忘れて」 そう言って、気まずそうに目を伏せた。 僕も俯いて、昆布茶の水面にうつる自身を見つめた。 わかっていた。彼女が僕から無理に話を聞き出そうとしてるのは、要するに僕の力になりたいからなのだってことぐらいは。 誰かに殴られた痕跡を見つけ、それを黙って見過ごせない、おせっかい過ぎるほどの優しさ。人の好意に気付けないほど、僕の心はまだ錆び付いちゃいない。 だけども、それでも、大家さんがなんと言おうとも、僕に話す気はなかった。 448 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 56 30.84 ID oWnLPT0+ (7/13) 苦い思い出を共有したところで、なにが変わるというのか。僕がイヤな気持ちになって、大家さんもイヤな気持ちになる。イヤな気持ちがが二倍になる。そんなの無益だ。それなら、僕で止めておいた方がいいに決まってる。 それに、自らの醜態を他人に語れるほど、僕は自虐的な人間ではない。ましてや、知情意を兼ね備えた人間でもない。だから、あの事件は墓まで持っていくのだ。そう決めていた。 そう、決めていたのに── 「……み、三日前、な、なんです」 僕の口は、動いていた。自らの意志とは関係なく、感情とも関係なく、忽焉と動き出していた。 昆布茶にうつる僕も、目を点にしている。 どうして、僕はこうも容易に大家さんに打ち明けているのだろうか。理解を超える。心変わり早過ぎだろ僕。意味不明。 だが、なにもかも綺麗さっぱりに話して楽になりたがってるのかな、と心の裏側で悟達してる自分もいた。 説明はひどいものだった。 話は飛び飛びだし、すぐ脇道に逸れるし、補足とかの気遣いもないし、聞き手からしたらたまったものではないだろう。僕が拝聴者だったら、もう既に席を立っている。 でも、大家さんは辛抱強く聞いてくれた。口を挟まずに、相槌も打たずに、終始一貫真摯な態度を貫いていた。 話す側として、その態度はありがたかった。へたに横槍を入れられたら、錯乱してしまう僕だ。おかげで、割と語数も抑えて話せたと思う。 話を終えたときには、時計の長針は一周以上していた。 なんだか、ひどく疲れた。長時間喋り続けていた所為か、気付かぬ間に喉がカラカラに渇いている。 渇きを潤すため、既にぬるくなった昆布茶を右手に持ち、グイッと一気に飲み干した。しょっぱい。 そして、僕は否が応でも気付かされた。自分がちっともスッキリしていないことに。 洗いざらい話してしまえば、幾分か楽になれるかもしれない。そんな淡い期待を抱いていたのに、結果はご覧の有り様だ。 なんだよ、何も変わってないじゃないか。こんな結末になるなら、話さなきゃよかった。これでは、徒に僕の心を毀損されただけだ。ああ、苛苛する。どれもこれも、ぜんぶ大家さんのせいだ。 と、僕は理不尽にも、目の前に座る彼女を恨んだ。 大家さんの表情は、栗色の髪に隠れて見えない。おそらく、僕を慰める無難な言葉でも選択しているのだろう。 「何もかも、無駄だったんですよ」 449 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 11 58 45.11 ID oWnLPT0+ (8/13) 機先を制するため、僕は皮肉たっぷりに言葉を投げかける。 「大家さんは勘違いしてるかもですが、僕はあの二人組には感謝してるんです。僕が変な勘違いをしてしまうのを、未然に防いでくれたのですから。今以上に傷つかなくて、済んだ」 こんな時だけは饒舌になるんだな、と己を自嘲する。 「それに、僕は今回の出来事を通して、大切なことを学べました。人が本質的に変わるのは不可能だという事実です。どんなに努力をしたって、ひきこもりは、ひきこもりのままなんです」 じわり、と視界が歪む。泣くなよ、こんなことぐらいで。どんだけメンタル弱いんだ僕は。死ねよ。 「僕は……僕は一生、このままなんです」 その言葉を最後に、室内を支配するのは、深沈とした寂然。 僕は鼻をすすった。情けない。このまま消えてなくなりたい。本気でそう思った。 溜め込んでいた涙がこぼれ落ちそうだったので、慌てて服の袖で目元を拭う。これ以上、彼女に惨めなところはみせたくなかった。 「ヒロシ」 大家さんが顔をあげて、僕の名前を呼んだ。 やめてください。今はなにも言わないでください。ほっといてください。帰ってください。 前方に思念を飛ばしてみるが、彼女の口は構わず動きだす。 ──聞きたくない。 そう思って、僕は思わず背ぐくまったのだが、 「ごめん。ヒロシの言ってること、お姉ちゃん全くわからなかった」 てへっ。ペロリと舌を出して、いたずらが見つかった子供のように謝る大家さん。 ……ええー。 バイバイ、シリアスな空気。よろしく、つまらない映画を見た後のような微妙な白けさ。いや、ほんと空気が読めないってレベルじゃないぞ。 なんてゆーかなー、と大家さんは困惑したように顎に手を添えている。 「下手な喩えになるけどさ、あるところに足が遅いと嘆く男がいるとするじゃない。で、実際にタイムをはかってみると、なんと百メートル十秒台だったの。 周りの人達はタイムを見せて、いかに男の足が速いのかを説明するんだけど、男はそれを只の慰めとしか受け取らない。相変わらず足が遅いと嘆き続けるだけ。そんな感じかね」 大家さんは名探偵よろしく僕に向かって人差し指を突き立て、 「ヒロシは、もう変われてるよ」 高らかに指摘した。 呆気にとられてしまい、暫くは何も言えなかった。大家さんの言ってることを脳内で咀嚼し、ようやく意味を理解した後、僕は鼻で笑った。 450 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 12 00 56.40 ID oWnLPT0+ (9/13) 何を言うかと思えば、くだらない。 「僕がもう変われてる、ですか。ハッ、どうせ大家さんは、僕が外に出たことを、OLさんを助けようと二人組に立ち向かったことを、変化などと呼ぼうとしたんでしょう? 違いますよ、それ。あんなのは成長なんかじゃない」 「うーん。そうかもね」 「だったら、適当いうなよ。余計な慰労や賞賛が逆効果ってのは、大家さんだってわかってるでしょう」 「わかってるよ。上分別はわきまえてる。それをふまえたうえで、あたしは変わったって言ったんだよ」 「なら、証拠を見せろよ。僕が変わったていう証拠をさ」 「証拠、ねぇ……えーと、証拠はあたし、としか言いようがないかな」 「わけがわかりませんよ。言葉遊びはよしてください。僕は変わってないし、これかも変わらない。それで、いいでしょう。へんに揚げ足を取るのはやめてください」 「──じゃあ、あたしはどうして此処に居るの?」 あっ。 狐につままれたようだった。この一言で、今日、大家さんと会ってからずっとわだかまっていた違和感が、やっと氷解した。 そうだよ、どうして大家さんは、此処に居る? どうして、僕の部屋に居るんだ? 「なんやかんやヒロシとも十年近い付き合いになるけどさ、部屋にいれてもらうのは今日が初めてだぜ。 なんて言えばいいのかな、返す返す下手な喩えで申し訳ないけど、ヒロシにとってこの部屋は、何人たりとも足を踏み入れてはならない、侵すことを禁じている聖域みたいな場所じゃない。 だから、ドアを開けて中に入れてくれたときは、驚いて動けなかったよ。冗談で言ったつもりだったのに、本当に入れてくれるんだもん」 まっ、その特殊メイクみたいな顔にも驚いたけどね、と彼女は付け足した。 大家さんの言う通りだった。 僕にとってこの部屋は、言わば核シェルター。越えられてはいけない最終防衛ライン。今までに、誰一人だって入れたことはない。なのに、今日はどうしてこうも簡単に── 「とどのつまり、社会で必要なのってコミュニケーション能力なのよね」 彼女は続ける。 451 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 12 02 37.70 ID oWnLPT0+ (10/13) 「けど、コミュニケーション能力ってのは、誰しもが最初から兼ね備えている訳じゃない。あれは他者と交流して培ってくものだから。ヒロシも無意識下にそれを理解してるのよ。 だから、あたしを入れた。人嫌いな自分を殺して、他者と交わろうとした。コミュニケーション能力を得るために。社会に適応するために。こういうのをさ、人は成長って呼ぶんじゃないの?」 成長。その言葉が、ストンと僕の中に落ちる。 「変わろうとした動機は、単純に悔しかったから。陰気なヒロシが珍しくキレたっていうし、散々自分をバカにしたアイツらを見返してやりたいって思ったんだよ。俺はひきこもりニートじゃないぞ、ってね」 言われてみれば、あの時は僕らしかぬ憤怒っぷりだった。通常の僕なら、泣いて逃げ出してるというのに。逃げるどころか、悪漢二人組に立ち向かっていった。 「たしかに、小さいよ。顕微鏡で見なきゃ視認できないほどの進化だよ。けどさ、三日前の事件を通して、自分の足で一歩進んだってのは、紛れもない事実じゃない」 大家さんは赤心に満ちた顔つきで、柔らかく微笑みかけた。 「今回は、いつもと違う。ヒロシさえ覚悟すれば、この生活から抜け出せる。あたしが保証する」 一際強く、心臓が動悸を打つ。 脱却できるのか。この生きてるか死んでるかわからない腐った生活から、抜け出せるのか。証文の出し遅れには、ならないのか。 「大家さん」 「んっ?」 「僕は、変われるのでしょうか」 「変われるよ」 きっぱりと断言してくれた。その力強さが、今は頼もしかった。 「……変われるよ」 不意に遠い目をして、彼女が言う。 「あたしが変われたんだもん。ヒロシだって、絶対に変われる」 昔日を、思い出しているのだろう。僕と大家さんが出会った、初めの頃を。けど、 「大家さんの時とは、違うじゃないですか」 「まあ、そうなんだけどね」 痛いところ突くなあ、と困ったようにぼやく。 「けども、ひとりの人間が変わったって部分は一緒なんだから、なんかの参考にはなるんじゃね?」 うわっ、超適当。 いかにも大家さんらしい言い草だった。 452 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 12 04 52.20 ID oWnLPT0+ (11/13) 「しかーし、老婆心ながら、ちっと忠言させてもらうと、ヒロシはちょっと急ぎすぎかな。今までずっとひきこもってきたんだから、もっとじっくりコトコトいかなくちゃだよ。 あたしのお爺ちゃんもよく言ってたよ“人生に、抜け道あれども近道なし”ってね。 あたし達みたいな凡人に抜け道なんて見つけられるはずないんだからさ、地道にゆくしかないのですよ。だからさ──」 大家さんはいきなり立ち上がったかと思うと、戦隊ヒーローみたいなポーズをとって、 「まずは、お姉ちゃんと目を合わせて話すことから始めようぜ」 そう言い放った。 「…………」 しばしの無言の後、僕はがっくりとうなだれた。 これまで長ったらしくたれてきた講釈の意味が、今わかった。要は、これを言いたかっただけなのだ、彼女は。 冷静になって振り返ってみると、大家さんの言った論理は勝手なこじつけばかりで遺漏も多い。いわば、勢いに任せた演説みたいな説得だった。あーあーつくづくちゃらんぽらん言いやがって。アホらしい。 「あのですね──」 調子に乗ってる彼女に釘を刺すために、僕は反論しようと口を開きかける。 が、大家さんの太陽よりも明るい、天衣無縫な笑みを見ていると、なんだかそんなの全部どうでもよくなってきて、なんとなく可笑しくなってしまって、 「……く、くくくっ」 そして、僕は、本当に、本当に久しぶりに、ほんのちょびっとだったけど、 「はっ、ははははっ」 心の底から、笑ったのだった。 明日も仕事があるから、そう言い残して、大家さんは自分の部屋へ帰って行った。 彼女は僕と違って、舞台側の人間だった。そこで、大家さんがどのような時を過ごしているのか、僕はよく知らない。だが、きっとそれは、酷く塵労が積み重なるものに違いないだろう。尊敬に値した。 同時に、僕も再びあの舞台へのぼれるのだろうか、という漠然とした不安が胸を曇らせた。 が、今になって憂いても仕方がない。大家さんの言葉を額面通りに受けとるのなら、僕はもう進んでしまっているのだ。後戻りは出来ない。 自分の心に区切りをつけるよう、ドアの鍵を閉めた。 コタツへ戻ると、寝っ転がって、しばらく電灯の光を眺めた。 急に、部屋が静かになった。祭りの後のような、ノスタルジックな郷愁が僕を襲う。 453 :ひきこもり大戦記 [sage] :2011/11/03(木) 12 07 02.23 ID oWnLPT0+ (12/13) しかし、僕にはこういう雰囲気のほうが合っていた。昔から、独りを好む男だったのだ。この孤独を愛する気性だけは、未来永劫変わることはないのかもしれない。大家さんといるのは(失礼かもしれないけど)やっぱり疲れる。 首を動かして、時計を見る。現在の時刻は午前二時。僕の一日は、まだ始まったばかりだった。 エロゲでもするかな。そう思って、ずっとスリープ状態で待機していたノートパソコンを卓上に置き、なんとどなく開いた。 ──不意打ちをくらった。僕は、反射的に目を閉じる。幾分か愉快だった気分が、今ので一気に吹き飛んだ。 忘れていた。たとえるなら、夏休み最終日にやり残していた宿題をみつけてしまったような気持ち。面倒事を後回しにしてきた、過去の自分を恨みたくなる。 見なかったことにしたい。このままパソコンをシャットダウンさせてしまおうか、本気で悩んだ。けど、そんなことしたって意味がないのはわかってる。 なら、向き合おう。 おそるおそる目を開けた。ディスプレイにうつる文字を確認。新着メールが一件。ノートパソコンは、僕にメールの受信を知らせていた。スパムメールは来ないように設定している。そして、僕のメールアドレスを知る人物は、この世に唯一人しかいない。 僕は震える指でカーソルを動かし、メールの本文を開いた。 ──明後日、午前一時に伺います。 メールの内容は“普段”の彼女らしく、簡素で洗練された文体だった。 差出人に視線を移す。 視界に飛び込む、武井涼子の四文字。 届いたメールは、僕の妹からだった。 戻る 目次 次へ
https://w.atwiki.jp/sinsougou/pages/1526.html
竹藪に隠れ、鈴仙はじっと息を潜めてシンとレイセンの様子を窺っていた。 月の使者。それも豊姫と依姫が擁する最高戦力である“月の獣”――シン・アスカ。彼が地上へやってくるなど尋常ではない。 いよいよ月も本気で師匠達を連れ戻しにきたのか? 鈴仙の顔に緊張が走る。永琳と輝夜は月の都では指名手配犯だ。今の月の使者はその捕獲を第一の任務としている。 実のところ、月の使者は既に永琳達の居場所を掴んでいるのだ。それでも捕獲に乗り出さないのは、リーダーである綿月姉妹が永琳の意を汲んで見逃しているだけに過ぎない。 それが今になって、月の使者の切り札とも言えるシン・アスカの投入。鈴仙には月が本気で二人の捕獲、或いは抹殺に動き出したとしか思えなかった。 更にシンと月兎の不穏な会話も、鈴仙の疑念を助長させていた。目的は分からないが、彼らは永琳に会おうとしている。そしてシンの顔には、明らかな殺意が垣間見えた。 どうする? 鈴仙は自問した。最善の選択は、このまま奴らに気づかれずに離脱して、一刻も早く永琳達にこの危機を伝えることだろう。だが、その後はどうする? 閉鎖された幻想郷に逃げ場などない。たとえ逃げたとしても、いずれ発見されるのは時間の問題だろう。 ならば戦う? それこそ論外だ。相手は第一次月面戦争の生き残りであり、月人殺しとしても有名なシン・アスカだ。まともに戦えば如何に永琳と言えども分が悪い。 どうする。どうする? 鈴仙の葛藤は続く。いっそこのまま逃げ出してしまおうか? いや、駄目だ! 脳裏をよぎる甘美な誘惑を、鈴仙は頭を振って打ち消した。 永遠亭は私の居場所だ。永琳と輝夜は大切な家族だ。失いたくない、月なんかに連れて行かれたくない。それに何より――私自身が、もう逃げたくない! 鈴仙は震える右手を持ち上げ、シンの背中に指鉄砲を向けた。馬鹿なことをしようとしていることは鈴仙にも分かっている。だが、自分の選択に後悔はなかった。 指先に光が集まり――撃つ。奇襲、狙撃。だが背後からの不意打ちにシンは即座に反応。振り向きざまに銃剣を抜き放ち、鈴仙が放った弾丸を弾き飛ばす。 ミスった! 奇襲の失敗に鈴仙は思わず舌打ち。だが元々この程度で倒せるとは思っていなかった。続けて弾幕をばら撒いてシンを牽制し、竹林の奥へと走る。 走る、走る、走る、走る……。藪を掻き分けながら鈴仙は竹林を疾走する。追ってくることは想定済みだ。今の内に少しでも奴を永遠亭から遠ざける。 「さて……」 不意に鈴仙は立ち止まり、口を開いた。もう充分竹林の奥まで誘い込んだ。最早奴は帰り道すら分からないだろう。 目印のない単調な風景。深い霧。異常成長した竹や強い磁場。それらによって方向感覚を著しく狂わされる、言わば自然の迷宮。それが迷いの竹林なのだから。 「――開戦(はじ)めましょうか?」 鈴仙の呟きとともに、竹藪の一部がまるで爆破されたように粉微塵に吹き飛ぶ。パラパラと降り注ぐ破片を浴びながら、“そいつ”は悠然と姿を現わした。 「――よォ。久しぶりだなぁ、レイセン?」 気安い調子で声をかけるシンに、鈴仙は無言で指鉄砲を向ける。闘いのゴングは鳴った。かつて戦いを恐れて月から逃げた一匹の兎は、今、守りたいもののために獣に挑む。 東方儚月抄異伝 第二部~月の獣と地上の月兎~ 第三話「燃える竹林(前編)」 「俺に復讐でもしに来たか? レイセン」 銃剣を肩に担ぎ、シンは襲いかかるでもなく鈴仙に尋ねた。 「復讐?」 シンの問いの意味が理解できず、鈴仙は思わず訊き返す。確かに、恨みがないと言えば嘘になる。特に月を逃げ出す時に襲われた記憶など今でもトラウマだ。 だが、そんな“些細なこと”など今はどうでもいい。鈴仙にとって重要なのはシンの目的、彼が何の理由があって永琳に接触しようとしているか。その一点だけである。 「……師匠を殺しにきたの?」 「師匠?」 鈴仙の問いに、今度はシンが首を傾げた。 「とぼけないで。私の師匠、「月の頭脳」と謳われる賢者……八意永琳様よ」 厳しい調子で詰問する鈴仙に、シンは「ああ」と納得した。同時にうんざりする。豊姫や依姫どころか兎まで、八意とやらは一体何人誑かせば気が済むのだろう。 「……だとしたら、どうする?」 苛立たしげな表情で尋ねるシンに、鈴仙は右手の指鉄砲を突きつけた。指先に光が集束し、いつでも撃てる体勢である。その時は、と鈴仙が口を開く。 「その時は――貴方にはここで果てて頂きます。師匠には「月からの追っ手など来なかった」と伝えておきましょう」 「やってみろよ」 鈴仙の返答に、シンはそう言って嗤った。銃剣を肩から下ろし、自然体で構える。二人の間に緊張が走り、互いにタイミングを窺う。最初に動いたのは――鈴仙だった。 ――波符「赤眼催眠(マインドシェーカー)」 両手の指鉄砲をシンに向け、鈴仙がスペルを発動。怒涛の勢いで弾幕を撃ち放つ。奴の恐ろしさは自分が一番よく知っている。出し惜しみは無用。このまま一気に押しきる! 雨あられと降り注ぐ弾幕の嵐を、シンは銃剣で無造作に斬り払う。が、手応えがない。あれ、と首を傾げるシンの身体を、鈴仙の弾幕が撃ち抜いた。 「くそっ、一体どうなってやがる!?」 悪態を吐きながらシンは作戦を変更、弾幕の回避に専念する。隙を見て鈴仙に接近し、銃剣を一閃。だが振り抜いた銃剣は空を切り、鈴仙は霞みのように消え去った。 幻覚か、とシンは舌打ちする。迂闊だった。そう言えば、あいつはそんな能力を持っていたのだった。 物事には必ず「波長」が存在し、その長短を操ることで様々な現象を起こすことができる。例えば感覚の波長を長くすれば暢気になり、逆に短くしてやれば短気になる。 波長を自在に操り幻覚を魅せる鈴仙の異能、「波長を操る程度の能力」。また、敵を狂気に陥れることから次のようにも呼ばれる――「狂気を操る程度の能力」と。 鈴仙がシンの背中に弾丸を撃った。飛来する弾丸をシンは銃剣で叩き落とす。だが肝心の鈴仙の姿が見当たらない。再び放たれる銃弾。今度は全く別方向から飛んできた。 見えない敵、予想外の方向から散発的に放たれる弾丸がシンを翻弄する。だが段々とカラクリが分かってきた。成る程、とシンは鼻を鳴らす。 鈴仙は自分自身の波長を操り、自らの存在を限りなく希薄にしているのだ。今の鈴仙は、たとえ目の前に立っていたとしても認識することはできない。まさに完璧な隠形だ。 だが、その完璧すぎる隠形が逆に仇となる。シンは改めて周囲を見渡した。気流、風の音や葉音、自身を取り巻く周囲の気配。神経を研ぎ澄まし、その全てを知覚する。 その中に――見つけた。景色の中にぽっかりと一箇所だけ存在する、まるでそこだけ消しゴムでもかけたかのような不自然な“空白”。違和感が哀れなほど浮き彫りになる。 「――そこか!」 シンは躊躇なくレーザー光線を撃ち込んだ。直後、悲鳴とともに何もない空間から鈴仙が突如現れた。直撃は避けた様子だが、光線が掠めたのか右腕から血を流している。 「レイセン、お前は二つのミスを犯した!」 シンは怒号を上げながら銃剣を振り上げ、追い討ちをかけるように鈴仙に接近した。 「最初に能力を使った時、お前は俺を惑わせずに狂わせるべきだった。気配を消して不意打ちした時、遠くから狙い撃ちなんてせずに直接俺の首を獲りにくるべきだった!」 怒声とともに次々と放たれるシンの斬撃を、鈴仙は辛うじて躱す。だが徐々に追い詰められる。鈴仙の背中が竹にぶつかった。逃げ場を失った鈴仙に、シンの銃剣が迫る。 「その甘さが、お前を殺す!!」 振り下ろされるシンの銃剣。だが次の瞬間、火花が散り、甲高い金属音が竹林に響き渡る。鈴仙の左手に握られた一本のナイフが、シンの銃剣を受け止めていた。 ただのナイフではない。月の使者が武装する小銃の先端についていた高周波ブレードだ。切れ味ならばシンの銃剣にも負けはしない。 「……勝手なこと言ってんじゃないわよ」 ナイフを握る左手に右手を添え、鈴仙は銃剣を押し返しながら口を開いた。 「私は絶対に生き残る! あんたを倒して、生きて師匠達のところへ帰るんだから!!」 渾身の力でシンを突き飛ばし、鈴仙はブレザーのポケットから一本の小瓶を取り出した。栓を抜き、小瓶の中身を一気に飲み干す。鈴仙の身体中に力が充実した。 国士無双の薬。永琳が調合し、万が一の時のために鈴仙に持たせておいたドーピング剤だ。飲めば一時的にだが身体能力と反応速度が飛躍的に上昇する効果がある。 無論副作用もあるし、薬の効果が切れた後の反動も凄まじい。永琳からも余程のことがない限り服用は控えるように厳命されていた。 その禁を破り、鈴仙は薬を飲んだ。そうでもしなければこの化け物には勝てない、鈴仙はそう確信していた。だから使ったのだ。勝つために、生きるために。 ナイフを右手に握り直し、鈴仙は地面を蹴った。稲妻のような勢いでシンに肉薄し、ナイフを一閃。 振り抜かれた鈴仙のナイフを、シンが寸でのところで銃剣で受け止める。鈴仙は即座に刃を引き、今度は刺突を繰り出す。再び受け止められる斬撃。だが鈴仙は止まらない。 斬撃、斬撃、斬撃、斬撃、斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃斬撃……! 怒涛の勢いで放たれる鈴仙の超高速の斬撃を、シンは銃剣で次々と弾き、逸らし、いなし、受け止める。それは最早人智を超えた攻防と言っても過言ではない。 鈴仙は内心舌を巻いた。ナイフは間合いでは銃剣に劣るが、懐にさえ飛び込んでしまえば小回りの利くこちらの方が圧倒的に有利だ。 加えて国士無双の薬で強化された今の自分の斬撃はまさに神速。その筈なのに、この男はついて来ている。この猛攻に、不利な筈のインファイトで。 能力を使って狂気に堕としてやろうとも考えたが、今の鈴仙にはその余裕すらもなかった。 鈴仙の「狂気を操る程度の能力」は、対象と眼を合わせることで成立する。 この至近距離ならば眼を合わせること自体は造作もない。だが眼を合わせてから波長を弄るまで百万分の一秒ほどだがタイムラグが発生するのだ。 その百万分の一秒の隙すら命取りになる。今の攻防はそれほど伯仲していた。それこそ、少しでも気を抜けば逆にこちらが斬り殺されてしまいそうなほどに。 鈴仙の顔に焦りが浮かぶ。何故、どうして? 困惑する鈴仙の疑問に答えるかのように、シンが不意に口を開いた。 「――読めるんだよ。お前の太刀筋が」 まるで心を読んだかのようなシンの科白に、鈴仙は思わず息を呑んだ。戦慄する鈴仙に追い討ちをかけるように、シンは言葉を続ける。 「どれだけ速くなろうが、お前の攻撃パターン自体は月にいた頃と変わっていない。先読みするのは簡単だ。……誰がお前にナイフを教えたと思ってんだよ? レイセン」 「――っ!!」 見下すようなシンの物言いに、鈴仙の頭に瞬時に血が昇る。 「そうやって! いつもあんたは見下して! 私達のことなんか何とも思ってない癖に! 邪魔になったら簡単に殺す癖に! 偉そうに説教なんかしてんじゃないわよ!!」 憎悪の瞳でシンを睨みつけ、鈴仙が吼えた。ナイフを握る右手に力が籠り、斬撃が更に苛烈さを増す。 加速する攻撃に鈴仙の身体が耐えられず、筋肉が断裂。皮膚が裂け、全身から血が噴き出した。だが、鈴仙は止まらない。激痛に顔を歪めながらナイフを振り続ける。 その執念が神に届いたのか、鈴仙の攻撃が徐々にシンの防御を上回り始めた。捌き損ねた斬撃がシンの顔や身体に裂傷を刻む。勝てる! 鈴仙の心に希望が湧いた。 「もう一つ! あんたに言いたいことがある!!」 調子に乗ったように鈴仙は叫んだ。 「私をレイセンって呼ぶな! 今の私の名前は優曇華! 鈴仙・優曇華院・イナバだ!!」 怒号とともに繰り出された鈴仙のナイフが、シンの手から銃剣を弾き飛ばす。勝った! 武器を失ったシンの心臓を狙い、鈴仙はナイフを突き出した。 瞬間、飛び散る火花が鈴仙の網膜を焼き、耳障りな金属音が鼓膜をつんざく。鈴仙は絶句した。突き出された鈴仙のナイフを、シンは右手で受け止めていたのだ。 裂けた手袋の下から覗く金属の光沢。義手だ。何だそれ、そんなの聞いてない。愕然とする鈴仙の背中を、次の瞬間、まるで追い討ちをかけるようにシンの銃剣が貫いた。 「……えっ?」 鈴仙は信じられないものを見るような顔で背中に突き刺さる銃剣を振り返った。何だこれ。今し方私が弾き飛ばした筈の銃剣だ。それがどうして背中に刺さっている? 「――お前が出てってから百年くらい経った頃かな? 化けた」 何でもないことのように告げるシンの声が、今の鈴仙にはどこか遠いところから聞こえてくるように感じられた。 銃剣がひとりでに鈴仙の背中から引き抜かれ、まるで自らの意思を持っているかのように空中を浮遊する。 血まみれの刀身には不気味な眼があり、呆然とする鈴仙をぎょろりと見下ろしている。憑喪神だ。 「そん……な……」 あまりにも無慈悲な現実に鈴仙は絶望し、力尽きたように地面に崩れ落ちた。身体に力が入らない。眼が霞む。限界だった。 「急所は外しておいた。暫く寝てろ」 倒れ伏す鈴仙を見下ろし、冷然とそう口にした。赤い上着を脱いで鈴仙の背中にかけ、浮遊する銃剣を掴まえて踵を返す。 「待…て……っ!」 歩き去るシンの背中に、鈴仙が掠れた声で叫ぶ。シンの足は止まらない。鈴仙の声は届かない――少なくとも、シンには。 それでも、彼女の叫びは確かに届いていた。 ――兎符「因幡の素兎」 突然だった。竹藪の中から鋭い弾幕が放たれ、シンの行く手を阻むように襲いかかる。 「――そこのお兄さん、そんなに慌ててどこへ行く?」 場違いなほど暢気な声を響かせながら竹藪の中から現れたのは、首に人参を模ったネックレスを架けた兎の少女だった。 「ちょっとあたしとも遊んで行かないかい?」 人当たりのいい無邪気な笑みを浮かべ、しかし全く笑っていない眼でシンを睨みながら、因幡てゐはそう口にした。第二ラウンドの始まりである。 ――続劇
https://w.atwiki.jp/orisuta/pages/311.html
【日本:杜王町】 AM11 00 家具屋前。 不覚にも静香の『お買い物』に付き合わされるハメとなったバッジョは、家具屋『アンダー』の前で腕を組んで立っていた (静香曰わく「新装開店したお店だそうですよー」との事だ) バッジョ「家具屋ね……『買い物』って家具の事だったのか」 そりゃあ男手もいるって訳か しかし、新しく独り暮らしでも始めるのか?あの娘は 静香「ジョジョさーん!お待たせしてすみません」 パタパタと走り寄ってくる静香を視界に捉える 今になって気がついたが、コイツ背が高い バッジョ「問題ない。で、『何なんだ』、この店は」 静香「……?家具屋さんですけど……」 バッジョ「それは分かるんだがな……」 入り口の横にある『蹂躙します』って看板は何なんだよ…… 大型店、と言う程大きくも無く しかし中型とも小型とも言えない『無難』な大きさの店内には、まだ自分達以外の客は居ないようだ バッジョ「(一通りは物が揃ってんだな……って当たり前か。それにしても客居ないな……)」 静香「私ちょっと向こうの方を見て来ますねー」 と、手を振りながら食器棚群の奥へと消えて行く 軽く手を振って応答しながら、そういえば彼女は何を買いに来たのだろう?と、首を上に傾ぎながら思案を巡らせ店内を歩く バッジョ「──ん?」 はた、と足を止め、5m程前の天井に張り付いている何かとその下に置かれた椅子が目に入った 天井に張り付く顔の様な『模様』の付いたアレは そして上から圧し掛かられた様に軋むあの椅子は、『何だ』? バッジョ「アレは──『絨毯』か……?」 それに、何故あの『絨毯』の下方の床だけへこんで── ┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛┝゛..... バッジョ「――ハッ!?」 直後、異様な視線を感じて振り返る それに合わせて、バキッと音を立て、『椅子』が『壊れ』た ???「おやおや……いらっしゃいませ『奴隷』様。何をお探しですか?『椅子』をお探しですね?」 Yシャツにベストを重ねた、中年の男だ 近くの本棚に寄りかかり、此方を見ている バッジョ「な……ッ」 ???「おや失礼。私店長の重松重一(シゲマツ シゲイチ)と申します」 『絨毯』を見上げながらバッジョへ歩み寄り、驚くバッジョを『絨毯』の真下へと促した バッジョ「おいアンタ――」 『絨毯』を見上げていた重松が、数歩下がると、視線を下げ、バッジョの双眸を真正面から見据えた そして バッジョ「――ぬおおッ!?」 ガクン!!と 体が『動かなく』なった バッジョ「(い、いや違う!『重い』んだ!まるで“漬物石でも乗せられた様に”体に『負荷』が掛かっているッ!)」 何とか顔だけでも持ち上げようと体を動かすと 重松「おっとォ、動くんじゃーねェぞッ!ヒキガエルみて~にペシャンコに成りたくなかったらなァ~」 それをスイッチに、重松の態度が豹変した 重みが、少しづつ増して行く 顔も上げられないので、重松の様子を窺う事も出来ない バッジョ「くっ──『ワム!』ッ!」 バッジョに覆い被さる様に現れたスタンドは、近くの棚を叩こうと拳を振り上げ 重松「貴様『スタンド使い』だったかッ!だが無駄だ。『アンダー・プレッシャー』ッ!ソイツの『スタンド』を『重く』しろォーーーッ!!」 ドグシャアッ!!と バッジョ「(『組織』の人間では、無いようだ…がッ!)」 『重さ』が増し、床を砕きながら『ワム!』の右手は根太にまで減り込んだ 飛び散った床の破片が、カラカラと乾いた音を立てる バッジョ「クソッ……」 スタンド共々床に這い蹲る様を見て、重松は満足気に頷いた 重松「うむ。『椅子』はこうでなくては」 そう言うと、床に両手をついて重みに耐えるバッジョに歩み寄り、『椅子』にでも座る様な挙動でその背に座った 重松「──人を『蹂躙』するのは実に気分が良い。自らの『位置』を限りなく高めてくれる」 よく磨かれた床に、僅かだが重松の恍惚な表情が見て取れる 天井の『絨毯』を見上げ、講釈を続けている バッジョ「(ヤツは『重み』の対象にはならない。そして一瞬だが、『ワム!』も『重み』の影響は受けてはいなかった)」 ならば、アレは対象を細かく『選択』出来ると言う事か と、そこでバッジョは一つの疑問を心の中で呟いた バッジョ「(何故──さっきから『上を』向いている?)」 そうだ、さっきコイツは『絨毯を見上げながら』俺をこの位置へ誘導した その時は『重み』は感じなかった筈だ バッジョ「(そして、『絨毯から目を離した』途端、『重み』が襲い掛かった)」 今『絨毯』を見上げる重松は『重み』の効果を受けていない バッジョ「(試す価値は――あるな)」 重松「――故に、私は人の上に『座る』のが大好きでね、分かって頂け」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ....... 重松「な、何だ!?」 突然の揺れに慌てた重松が、『絨毯』から目を離し辺りを見回す 重松「――ハッ!」 途端、バッジョを戒めていた『重み』は消え去り、重松はゴロリと床を転がり距離をとった 何時の間にか、『絨毯』は重松の背後へ移動していた バッジョ「やはり、『視界に入れていないと』細かい指示を送れない様だな」 重松「ッチ!『アンダー・プレッシャー』ッ!ヤツをもう一度押しつぶ」 静香「『ティアーズ・オブ・マグダレーナ』ッ!」 重松「ウボァッ!?」 背後から思い切り殴り飛ばされた重松が、スタンドごとバッジョの足元へ滑り込んで来る 重松「い、何時の間に…助けを呼んだ様子も無かったのに…」 バッジョ「『揺れ』だよ」 重松の頭を足で押さえ付けながら、バッジョは答える 重松「ゆ、揺れ……?」 バッジョ「そう、『揺れ』だ。小さな『異常』を蒔いたんだよ」 静香「『振動』する棚、お気付きになりませんでしたか?」 重松「な、何……?」 殆どは間隔を空けて物が配置されているが、唯一隙間無く置かれた、食器等の細かい商品を陳列する『棚』 それが今や、音を立てて『揺れて』いる バッジョ「俺のスタンドの能力は触れたものを『振動』させる事なんでな」 重松「だ、だが!あの時確かに『棚』には触らせなかった」 バッジョ「破片だよ」 重松「へ?」 バッジョ「砕いた破片だ。床のな」 重松「ま、まさか……あんな細かい破片の『振動』で無理矢理『棚』を揺らしたと言うのかッ!」 見れば、破片達が棚の足元でブルブルと震え、その『振動』を『棚』へ伝えていた バッジョ「幸い、お前が長々と変態的な講釈を垂れ流してくれいたおかげで、たっぷりと『振動』する時間が取れたからな」 まぁそれで異常に気が付いて貰えるかどうかは賭けだったが、と続ける 静香「貸し二つ、ですかね?」 バッジョ「馬鹿言え。一つはもうチャラだろう」 重松「ぐ、ぐぐぐ……」 バッジョ「さてとそれじゃあ――」 頭を踏ん付けていた足を外し、重松を見下ろす バッジョ&静香「お客様に無礼を働いた『罰』を与えてやろう(やりましょう)」 重松「アッー!」 【???:アジト】 AM ??? ???「奴等が保有する『地図』の数は?」 ???「ざっと四枚ですね」 ???「此方が一枚、あちらが四枚となると残る一つは……」 ???「『ヨーロッパエリア』を例の『組織』から盗んだ馬鹿が『アジアエリア』のジャッパーンに逃げ込んだ様ですね」 ???「そいつは面白い。あそこを敵に回すとは、痺れるね」 ???「具体的に、どうしましょう?」 ???「『抹殺チーム』を呼べ。何としてもその一つを奪おうじゃないか」 【ローマ 『組織』のビル】 PM2 00 ???「ボス、『テロリスト』共が動き始めた様です」 ???「――ふぅん?ねぇ、ペーペー」 ペーペー「…はい?」 ???「『未来を読む力』、欲しいよねぇ」 ペーペー「え、ええまぁ…」 ???「欲しいなぁ欲しいなぁ…良し、『殲滅チーム』を出そう」 ペーペー「奴らを…ですか」 ???「少しくらい元気過ぎる方が良いんだよ。『地図』を使ってパパーっと行って来ちゃってよ」 ペーペー「ハッ、了解しました」 【杜王町 ホテル前】 PM 10 00 静香「そう言えば」 バッジョ「何だ?」 静香「何時まで此処に居られるんですか?」 バッジョ「……さぁな、直ぐ出て行くかもしれんぞ」 静香「もういっそ、此処で暮らしちゃうとか」 馬鹿を言え、俺は追われているんだ、どうせ何時かとんでもない迷惑をかける そうは思ったのだが バッジョ「――そうだな。それも、良いかもしれない」 静香「あ、いいましたね。それ、忘れないで下さいよー」 手を振り笑顔で去っていく少女を見送りながら、何を考えているんだろうな俺は、と、ため息を吐いた 【ロベルト・バッジョ】 家具屋『アンダー』での商品90%オフ券(∞)ゲット 【村上静香】 同上 小さな本棚を購入 【重松重一】 今では『座る』より『座られる』方が好きらしい To Be Continued........ 使用させていただいたスタンド No.515 【スタンド名】 アンダー・プレッシャー 【本体】 重松重一 【能力】 空を飛ぶこのスタンドの真下に入った物を重くできる < 前へ 一覧へ戻る 次へ > 当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用を禁止します。 [ トップページ ] [ ルールブック ] [ 削除ガイドライン ] [ よくある質問 ] [ 管理人へ連絡 ]
https://w.atwiki.jp/nekodaruma/pages/29.html
クラゲ娘は燐生と同じ部屋で一緒にねた。 太刀は綺麗な女のひとのことを想ってドキドキしていた クラゲ娘と燐頼は同じ布団で温め合って寝ている。 白馬に乗ったお嬢様がキスをして眠ってる自分が目を覚ます 妄想を小さいころがしていた。友達に話すとそんなことあるわけないよ。 と馬鹿にされるのでいつの頃からか言わなくなった。 妄想はしているけど。 燐生はクラゲ娘とお休みのキスをして布団に潜った …ぼくにもお姉ちゃんができた嬉しいなこんな綺麗なお姉さん 「あのねクラゲお姉ちゃん、太刀にいちゃん昔きれいなお嬢様に キスして起こしてもらう夢をみてたんだよ」 「そんなこと考えていたでクラゲ?」 「可愛いものでプカリ」 …次の日の朝 真っ暗ななか唇に柔らかい感触がして目を覚ました 目を開けるとクラゲ娘の顔があった3分くらいキスをしてたけど んんん…と押し返して起き上がると 「なっなにすんだ いきなり!!」 「太刀はお嬢様からキスして起こしてもらうのが夢だったときいたので実現したの でクラゲ」 「こんなわたしでは不満でぷかり?」 「ふっ不満じゃないよ… でもこんなことって…」 顔を真赤にして反論する太刀 太刀はクラゲ娘のことが好きだったのでキスは嬉しかったとじわじわ感じた 「現実は夢ほど甘いものではないのでプカリ」 「太刀はわたしのことが好きなのでクラゲ」 太刀に抱きつきながらいった。 「わたしも太刀が大好きでプカリ」 「そんな率直にいわれると困るよ」 「燐生もおはようのキスしたよ」と燐生がしゃべる 現実の恋は実現したけどもやもやした感触が太刀を襲った。 現実ってはかないなぁ…とおもった太刀だった。
https://w.atwiki.jp/animeyoutube/pages/1303.html
これ作った人天才すぎるすっすばらしい - 南っちゃん 2011-05-09 22 40 37
https://w.atwiki.jp/nisina/pages/190.html
仁科学ライオン 第三話 Sorrowは早漏で候 「うわああああああああん!!」 叫び声。しかもよく聞き覚えがある声だ。 今日は珍しくもまた音楽室が使える日だった。例の演劇は校内あげての物。いくらか人員を取られているのか、それを口実にサボっているのか。 とにかく、貴重な音楽室を使用出来る事は懐にとってはこの上なく嬉しい事。 それだけに、そこから聞こえる叫び声は恐ろしい。 音楽室から誰かが走ってくる。身長は懐と同じくらいだが、横の幅はケタ違い。眼鏡のボサボサ頭のその男は涙と共に大声で叫びながら走っている。 「うわあああああん!!!」 「トオル!? どうした――」 弾き飛ばされる。100kg超はあるトオルにぶちかましをされれば耐えられるはずもなく、トオルはそのまま走り去る。 その後ろからは、限界まで重力に逆らった髪型をした男が、スティック片手に逝った目で追い掛けてくる。 「っっ待てコラァアアアアア!! 今日こそそのブサイクなツラ整形したるぞおんどれぁ!!」 「広介!?」 いつもの喧嘩だろうか。しかしここまで激しい事は今までなかった。嫌な予感がビシビシする。 このメンバーでもダメか。と懐は思う。こんな事態は今までも何度かあった。もっとも、その時はいつも違うメンバーだったが。 とりあえず流血沙汰はまずい。事件になる前に走ってくる広介にカウンターでラリアットをかまし、素早く背後に回りスリーパーホールドを極める。 昔からヘヴィメタルとプロレスの関係は深い。 「落ち着け偽ヨ〇キ!! 何があった!?」 「誰が偽〇シキだコラァ!! 離せやボケ!!」 「だから落ち着け!! ってうおっ!」 激昂する広介はスティックを振り回す。危険なので絞め落としておく。目が覚めた時には落ち着いてるといいが。 遅れてひろとが現れる。袖口の辺りが破けていた。おそらく暴走する広介を止めようとしたのだろう。その理由はあくまで自分の邪魔をされたくないとか、そんな理由だろうが。 「フン。トオルはうまく逃げたようだね」 「何があった訳……?」 「簡単な事だよ。また広介のバカがトオルにグダグダ言ったのさ。 よせばいいのにトオルも口答えしてね。シンバルが多いとかタムがウザイとか。見た目より中身だとかね。見た目なんて二人ともどっちもどっちだけど。 で、結果こうだよ。殺されなくてよかったね」 「止めたんだろ?」 「一応ね。まぁすぐ諦めたけど。得物もって暴れるバカに関わるほど自信過剰じゃないし」 ひろとはそう言うと手にしたギターのソフトケースを肩にかける。 「帰るのか?」 「もちろんだよ。こんな危険人物と一緒に居るなんて真っ平だよ。 よく考えたらあんあ場所で安物のアンプ使わなくとも自分の家にあるんだ。やる意味がないよ」 「そうか」 「えらいアッサリだね。まぁいいけど。ああ、トオルも辞めるって言って飛び出したよ。まぁ当然だろうけど。 君はどうするんだい」 「わかんねー」 「フン。まぁどうでもいいさ。僕は帰るよ。じゃあね」 コツコツと規則正しく床を蹴る音が響く。 懐はそれを見送る事もせずに廊下に座り込んだまま。まぁいつもの事だ。またメンバーは集めればいい。これだけのマンモス校なら人材はいくらでもいるはずだ。 寝ていた広介がようやく目覚める。 頭は冷えたようだ。状況を説明すると残念そうに帰って行く。それがトオルを仕留め損ねた事に対してなのか、事実上の解散に対してかは知る由もないが。 がらんとした小さな音楽室。実際は楽器の調律に使う為の小部屋だが、バンドの練習をするには十分だ。 メンバーは集めればいい。また。 がらんとした部屋には懐一人。意外と慣れている。いつもそうだったから。 紛らわす為に彼は人に話し掛けまくる。友達だけはたくさん居る。 ”仲間”は、また居なくなった。 懐は叫んでみた。思い切り。 誰にも聞かれる事の無いシャウト。どこまでも高く、どこまでも悲しげな。 ※ 図書館五階、イベントホール―― 今はもう誰も居ない。日はとっくに落ちている。 この時間まで残っているのは仕事に追われた教員くらいだろうが、ここまではやって来ないだろう。 座席の一番後ろの席、そこの一番端っこの席に懐は座っていた。この場所に来た理由は簡単だった。ただステージを見ているのが好きだったからそこに居た。 「さっ……寂しくなんかないもんねっ……フン!」 少々派手に独り言を言ってみる。聞かれるはずはない。 が、世の中、油断大敵とはよく言った物だ。 「……いきなり何言ってんのアンタ……?」 いきなりの声。ホールの床はカーペットになっており、人の接近に気付かなかった。この時間帯にまさか人が居るなどとは想像もしなかった事も、油断を招いた一因。 そこには、衣装を抱えた京が驚いた顔で立っていた。 「何しんみりしてんの?」 「御冗談を」 「いや、泣いてたでしょ」 「何の事かな?」 「いやいや、瞼、思いっ切り腫れてるよ?」 「……見ないで」 はいはいと生返事をして京は横の席にどかっと座った。抱えている大量の衣装はすべて演劇用だろうか。 自分の横の席に置こうとしたが、乗せ切れずに一部は床に落ちてしまった。 「驚いちゃったなぁ~もう。まさかアンタに涙があったとは」 「人を何だと思ってんだ」 「あ~……。ただのお喋り」 「ひでぇな。まぁ実際そうだけど」 「何してるのここで?」 「何でもないですよ。そっちこそ何してんの?」 「そりゃ色々とね。裏方仕事もあるのさ」 「ふ~ん」 しばし沈黙。あのマシンガントークが炸裂しない事は相当な驚きだった。変な心配までしてしまう。 「……何あった訳?」 「何って?」 「いやいや……。アンタがしんみり泣くなんて驚き通り越して気色悪いってゆーかなんてゆーか……」 「さっきからひでぇな」 「そのくらい驚きなの」 「まぁいいけどさ」 「で、どうしたの」 「何でもないって。また解散」 「また? しょっちゅう解散してるみたいな言い草ね?」 「そ。しょっちゅうだよ」 「なんで?」 「なんで? 聞きたい訳?」 「うんうん」 「……ん~。ま、色々理由あったけど……。喧嘩したり意見合わないでクビにしたり逃げられたり。今回は喧嘩。上手い連中だったけどさ」 「それって泣くほどの事?」 「俺にはね」 「ふーん。で、また集めるの?」 「そりゃそうだよ。まぁうまく行かないけどさ。メタルなんて奇特な音楽やりたい奴なんてほとんど居ない」 「なんだ。自分が奇特だって自覚してたんだ」 「当たり前だろ」 しばし沈黙。意外な事に自分を冷静に見てる懐に少し驚く。京にはいくつか聞いてみたい事も出て来た。 一つは奇特と分かっていながら、なぜやるのか。 もう一つ、普段の行動について。 「……今日おとなしいね」 「さっきまで泣いてたんだぞ?」 「ああ、そっか」 「そうだ」 「あのさ、なんで音楽やるの? しかもそのヘビメタなんてさ」 「ヘビメタって言うな。それは蔑称だ」 「そうなの?」 「そうだよ。メタルと言いなさいメタルと」 「じゃあ、なんでそれやるの?」 「そりゃ好きだから」 「なんで?」 「そこまで聞きたいの?」 「うんうん」 「……まぁいいか。俺さ、元々ずっと音楽そのものは好きだったんだよ。中等部の頃まではそれなりに流行りモンの物聴いてたし、楽器だってやった。」 「それで?」 「たまたまテレビでさ、イギリスのバンドの世界ツアーのCMやってたんだよ。ホントたまたま。 そいつらが日本も回っていく事になってた。会場も近くだったし」 「うんうん。で? で?」 「最初笑ったけどね。ハゲたオッサンが何してんだって感じだった。逆に気になるくらい」 「で、チケット取ったんだ。結構簡単だったけど。 今考えりゃCM直後だったからわりと早めに取れたんだな」 「それで観にいったの?」 「うん。で、会場入って一発で後悔した。どこ見てもバンドのTシャツ着たオッサンばっかりでさ。女っ気なんてかけらもない。 その上、加齢臭と汗が混じったとんでもない臭い。ステージの上じゃ五十過ぎた白人のオッサンがピチピチのレザー着込んで立ってる。有り得ねぇと思ったよ」 「と……とりあえず凄そうね……」 「全くだよな。あのオッサン連中も参ってたと思うよ。だってくせぇもん。 でもさ、そこまでして観たいもんなのかとも思ったんだ。 で、その理由はステージのオッサンが歌い始めたらすぐ解った」 「どうだったの?」 「……凄かったんだ。 五十過ぎたオッサンがだよ? 前屈みになって全力で歌ってた。聞いた事ない程のハイトーンでさ。しかも音も外さない。そのまま死ぬんじゃないかってくらいの歌い方」 「……それで?」 「引き込まれた。歌だけじゃない。演奏もハンパじゃない。 あんなのテレビに出てるような連中じゃ絶対できないって思った。 あとはズブズブとメタルの毒が回って、今の有様って訳」 「かっこよかったんだ」 「とりあえず後で知ったらメタル界隈じゃ知らない奴居ないって程のオッサンだった。おまけにゲイだった……」 「そうなんだ。(……ゲイ!?)」 「まぁ馴れ初めはそんなとこ」 「馴れ初めって、恋人かいな」 「似たようなもんだよ」 「ふーん……」 つまりは、懐はヘヴィメタルに「恋」をしている。 そのためにメンバーを集め、少しでもそれに触れたい。 そしてメンバーが離散する事はつまり、恋人と別れたようなもの。 京にも少しだけ理解出来るかもしれない。自分がやりたい事に、命を燃やしている者として。 「それで寂しくて泣いてたんだ」 「泣いてないです」 「ウソつけ」 「ウソじゃないもん」 「あはは。はいはい」 懐の腫れぼったい瞼にはなんの説得力も無い。ともあれ少しは元気になったかもしれない。 「あー……。喋って気が紛れるなんて女か俺は」 「いつも喋りまくってんじゃん」 「そうだな。基本淋しがり屋だし」 「ははは。それこそウソでしょ」 「これはマジ」 「アンタがマジな事言うなんて信じらんない」 「俺はいつだって大まじめですぅ~」 「ウソつけ!」 減らず口が戻って来たようだ。それにはいつもの威力こそ無かったが。 京がとりあえず聞きたい事は一つ聞けた。 あとはもう一つ。 なぜここに居るのか。なぜ、いつもホールに来ているのか。 そこまで聞きたいのか? これが懐の解答。 うん。と京は答える。 しばらく考えた後、まぁいいかと言って、懐はホールのステージを眺める。そして、語りはじめた。 青臭いガキの理想を。 前:仁科学ライオン 第二話:【まぜるな危険】 次:仁科学ライオン 第三話 Sorrowは早漏で候