約 301,145 件
https://w.atwiki.jp/strike_witches/pages/425.html
2期各エピソード別FAQトップページ 第三話「一緒にできること」のFAQ 目次 ■OPって、2話と3話で違いがあるの? 冒頭の第504統合戦闘航空団の基地、どこかで見覚えがあるのですが? 冒頭、坂本少佐と芳佳が乗っていたトラックのモデルは何? ガリア解放の伝説の魔女達が再訓練ってどうなの?(特に俺達のペリーヌさんが!) アンナ・フェラーラ婆さんのモデルは誰? もしかして、アンナ・フェラーラさんもパンツ…じゃなくてズボン姿? 「クソババア」以外の落書き解読できた人いる? ■芳佳とリーネのバケツが一瞬消える!? お風呂シーンのバスタオルは、BD/DVDでは当然アレするんですよね? リーネの顔が変? お風呂シーンで、ペリーヌのアソコの色が? なぜ、イタリアに竹定規があるんですか? あのネウロイがそのまま真っ直ぐ進んでいたら何処に行ってたのか? 今回のネウロイの元ネタは? 最後のシーンの501マーク、あれ何の意味があるの? サブタイトルの元ネタは何話ですか? 【関連】海外紳士元ネタ解説~第三話 ■OPって、2話と3話で違いがあるの? imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 yamibun 実は3話ちょっとだけOPがかわっている(2010/07/22 02 31 04) link ▼ 441 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 03 05 24 ID cXTi0UyO0 188、 193 OP比較 2話 3話 確かに発射シーンは変わってた、他にも細かい修正あるかも ▼ 450 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 03 06 45 ID rwm2iA/fP 441 すうげえよく見つけたな ▼ 461 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 03 09 32 ID cAVfo8bg0 441 主砲撃ったときの煙の広がり方がちょっと気になってたんだが修正で良くなったっぽいなw BS組だからまだ動く状態で見て無いけどww ▼ 464 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 03 10 45 ID 1yL56AxX0 441 おお、砲撃シーンはリアルになってる ▼ 462 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 03 09 36 ID Ok7XBvGa0 441 そういえば一期はOPは二回、EDは一回ぐらい修正されてたんだよな。 ストライクウィッチーズ2 第635統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279728569/ 【関連FAQ】 Q.もしかしてOPって、1話と2話で変わってる!?|第二話「私にできること」のFAQ Q.3話もOPって変わってます!?|第三話「一人じゃないから」のFAQ 冒頭の第504統合戦闘航空団の基地、どこかで見覚えがあるのですが? ▼ 136 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 11 22 ID xlqFEaiO0 冒頭の504の基地ってOVA版の基地設定画と同じだね。 ついにここで使われたか。 ストライクウィッチーズ2 第636統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279761363/ OVA版→ストライクウィッチーズ 2×2+3Dボックス ~機械化乙女秘めごとパック~ 冒頭、坂本少佐と芳佳が乗っていたトラックのモデルは何? ▼ 664 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 21 56 28 ID ??? 冒頭で出ていた軍用トラックの検証をするのが軍板と聞いた ▼ 668 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22 09 24 ID ??? 666 M38Rっぽくなくもない ▼ 672 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22 40 24 ID ??? 664 右ハンドルなのでブリタニアから持ち込んだんだろうなとしか分からなかった。 ▼ 684 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 02 44 59 ID ??? 666 特徴的な丸っこさやグリルや風防や六輪から、多分アメリカ軍のこれ ttp //www.olive-drab.com/od_mvg_www_deuce_ww2.php 1期では帝国陸軍の九五式小型乗用車が出て感動したけど、九四式六輪自動貨車は出てたっけか。 あれはオペル・ブリッツか。 ▼ 686 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 03 19 44 ID ??? 684 GMC CCKW かな? ttp //en.wikipedia.org/wiki/GMC_CCKW でも左ハンドルなんだよね ▼ 691 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 05 59 32 ID ??? 686 GMCのそれで正解みたいだね。 特徴も良く押さえてるし。 航空機や艦艇よりも、こういうマイナーな軍用自動貨車に拘るところが良いね。 荷台に軍旗を掲げた満州事変下の写真で有名なフォード式やシボレー式、 飛行部隊でも使用された将校用乗用車のトヨタAA型、AB型、AC型とかも好き。 ストライクウィッチーズって軍板的に見てどうなの4 http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1278521913/ 【関連FAQ】 Q.トゥルーデとエーリカが乗っているクルマは何?|第九話「守りたいもの」のFAQ Q.エーリカがヒッチハイクに失敗したトラックがいたけど・・・|第十一話「空へ…」のFAQ ガリア解放の伝説の魔女達が再訓練ってどうなの?(特に俺達のペリーヌさんが!) ▼ 333 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 13 33 28 ID LWIrcifG0 二話見直してみると 今回特訓受けた三人だけが二機編隊していないんだよな。 結構細かいところまで気を使ってたんだな。 ▼ 443 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 13 57 46 ID c53oHW7i0 ペリーヌは仮にもガリア最強なのにあの扱いはどうなんだろう ガリアが弱いって事なのかな ▼ 446 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 13 58 55 ID ndZO0pDa0 443 半年も前線を退いてたんだから鈍るのは仕方がない ▼ 457 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 14 01 33 ID Qs5aiLpo0 443 現場に出ていなかったから体力不足は仕方ないとしても、訓練中のは芳佳に巻き込まれたとばっちりの様な気がするw ほうきの扱いに関しては、AT限定で免許取った人がMTを運転してみろ!って言われた時と同じ感じじゃない? ▼ 459 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 14 01 46 ID IOQaIjPv0 443 501解散後半年間はガリアの復興に尽力して 飛行訓練や体力作りの為の走りこみをしてないわけだから 普通の女の子レベルの体力に落ちるわけだ そこにいきなり軍人と同じ動きしろってのは無理がある ストライクウィッチーズ2 第636統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279761363/ アンナ・フェラーラ婆さんのモデルは誰? ▼ 231 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 36 21 ID So4WqARL0 ばあさんの元ネタは誰だろう? ▼ 256 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 38 20 ID pRUYWX7f0 231 アルトゥーロ・フェラーリンあたりじゃねーの、豚の同僚の人。 だいぶ年食ってるけど。 ▼ 358 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 48 32 ID 9ZuqrjI40 今回の婆ちゃんの元ネタはこの人か? ●アルトゥーロ・フェラーリン - Wikipedia http //ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A7%E3%83%A9%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%83%B3 だとしたら、また紅の豚ネタが続くなぁw ストライクウィッチーズ2 第635統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279728569/ 【関連FAQ】 シャーリーとルッキー二がいた海岸ってアドリア海だよね?どっかでみたような…|第一話「再び空へ」のFAQ もしかして、アンナ・フェラーラさんもパンツ…じゃなくてズボン姿? ▼ 528 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 01 53 19 ID J9s7ayLO0 さっき見直して気付いたが、ババァもパンツ…じゃなくてズボンだったのな こっちの世界で言うところのズロースみたいなやつ ▼ 536 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 01 56 26 ID iLgTxjzO0 528 真後ろにスリットを入れたスカートなのかと思ってた ストライクウィッチーズ2 第637統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279807877/ 「クソババア」以外の落書き解読できた人いる? ▼ 43 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 11 34 10 ID y1zS8BKb0 「クソババア」以外の落書き解読できた人いる?筆記体だし、何語かすら分からん ▼ 142 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 14 22 ID dRHEdiuK0 解析開始! ←クリックで拡大表示 ←クリックで拡大表示 ▼ 151 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 18 46 ID iWBKdVFn0 142 パッと見 二枚目 Merde !! フランス語で 「糞」 ▼ 207 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 45 37 ID Y7oM269U0 142 これの真ん中の、俺には 「kid butt buxe」 って読めたんだけど、意味わからんからぐぐったら buxeのドイツ語っぽいwikiが出てきて、翻訳したら 「単語Buxeは、ドイツの一部でパンツ"の"使用されます。 学生ではオーストリアの学生関係クルールの典型的な白ですが 長期のズボン、 Vollwichs必要です 。 」 とか出てたんだけど、ズボン関係の言葉なのかな ▼ 216 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 55 18 ID /bLSPt870 142 これ外国語でも落書き書かれてたのか 色んな国のウィッチがここで訓練していったとか考えると胸が熱くなるな… ▼ 218 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 56 25 ID DGhzXuIa0 216 あのベッドにはいろんな国のウィッチの汗や涙が染みこんでるんだな・・・ ▼ 223 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 57 59 ID Y7oM269U0 207だけど buttもドイツ語で尻っぽいし多分ドイツ語だよねこれは 綴りは合ってないかもしれないけど、ドイツ語はわかんないからなぁ ▼ 298 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 13 24 00 ID Oq/CU+JQ0 223 kid butt boxe で 子供 尻 戦い かな? ▼ 294 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 13 22 59 ID iWBKdVFn0 142 二枚目の クソババア の右下は、 Cavolo かな? イタリア語で チクショウとかの意味らしい キャベツの意味もあるとか ▼ 297 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 13 23 47 ID ndZO0pDa0 294 キャベツワロタw ▼ 471 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 14 05 45 ID jDUG/SNd0 294 キャベツ作画に憤慨したのか ▼ 546 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 14 29 09 ID dRHEdiuK0 今のところ ←クリックで拡大表示 「Mede!!」って書いているように見えるけど、ググッてもイタリアの地名とでるし よく分からん ▼ 551 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 14 31 08 ID BDTG7eo40 546 そっちも Merde だと思うぞ ▼ 562 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 14 35 41 ID iWBKdVFn0 546 クソババア の下 のも Merde !! と思う ▼ 652 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 15 07 16 ID Y7oM269U0 546 真ん中のちょっと調べたら ドイツ語翻訳 buxe 若者のメンバー間で使われる軽蔑的な呼び名・名前 kidじゃなくkilにも見えるから、kilはkillの短縮と考えて 「kil butt buxe」 で、ケツ野郎ぶっころす!的な書き込みだと予想 ストライクウィッチーズ2 第636統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279761363/ ▼ 459 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 01 29 34 ID biM5fey00 これまでの意見 ←クリックで拡大表示 リーネの頭の所は「She」に見えるから「彼女(ババァ)」にしてみた MX・BS組が視聴してからじゃないと検証は進まないかな ▼ 556 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 02 03 28 ID biM5fey00 修正 ←クリックで拡大表示 ストライクウィッチーズ2 第637統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279807877/ ■芳佳とリーネのバケツが一瞬消える!? ▼ 65 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 12 26 25 ID JKoh9Cae0 いい話だけどバケツ書き忘れてるよなww ▼ 72 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 12 32 18 ID rknF+eq6P 65 ペリーヌが3つ持たされてる ストライクウィッチーズ2 第642統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279936583/ お風呂シーンのバスタオルは、BD/DVDでは当然アレするんですよね? A.軍事考証担当スタッフの鈴木貴昭さん、軍事的に考証して下さい! imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 yamibun 今回もバスタオルが別セルか~当然その下の色にこだわる監督であった(2010/07/10 02 55 40) link リーネの顔が変? ▼ 492 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 43 34 ID 6ap88S8J0 これなんかリーネが変 ▼ 501 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 45 48 ID jQYGkZKN0 492 水の屈折率で足が変な方向に向いているように見えるだけだよ、きっと ▼ 505 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 46 29 ID ANKh7q0B0 492 タオル別レイヤー説の根拠か ▼ 512 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 49 53 ID ncZ/V1ya0 492 こりゃ確実にタオルは別レイヤーだな 出来た映像にタオルを足してる ▼ 516 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 51 18 ID JDZthpl80 492 これはBD期待出来るな 塗りで気付かないはずないし 本当は裸宮藤の上にリーネの顔があったんだろう それを別レイヤーのタオルで隠したと ▼ 527 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 56 57 ID X4ZfYbOy0 そして、いま三話見直してみたけど、確かに太陽さん頑張りすぎです。 そして 492はマジで一コマだった・・・見つけた奴神だろ ▼ 532 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/24(土) 03 59 31 ID i/w/XunS0 527 つまりスローで風呂シーンを見てたのかw でもそういうの僕嫌いじゃいよ ていうか風呂シーンでチラリを探そうとする気概は頼もしいぐらいだよ ストライクウィッチーズ2 第641統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279897980/ お風呂シーンで、ペリーヌのアソコの色が? ▼ 404 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2010/07/22(木) 02 56 53 ID 4uRz78Ge0 (擦れすぎで)赤くなってるようななってないような ▼ 405 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 58 21 ID bmBRP5IP0 404 放送中は分からなかった 芸が細かいな ストライクウィッチーズ2 第635統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279728569/ ▼ 161 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[] 投稿日:2010/07/22(木) 12 24 58 ID pJFP3eZoO ・・・ヨシカ、ペリーヌのまたずれ治してやれよ ▼ 162 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 25 49 ID Z1Ji82aa0 芳佳がペリーヌの股ズレを直すゲームとか出ないかな ▼ 167 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 12 28 17 ID uNjGf3Dt0 161-162 お前らwww ストライクウィッチーズ2 第636統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279761363/ なぜ、イタリアに竹定規があるんですか? A.軍事考証担当スタッフの鈴木貴昭さん、教えて! imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 yamibun SW2豆知識:坂本さんの竹尺は扶桑から持ってきた私物(2010/07/22 02 29 04) link あのネウロイがそのまま真っ直ぐ進んでいたら何処に行ってたのか? ▼ 339 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 23 55 ID JSeT3aIIP あのネウロイがそのまま真っ直ぐ進んでいたら何処に行ってたのか? ネウロイが出現した場所はラベンナあたり(黒丸) クソババァの家はピエトロ・ラ・クローチェあたり(赤丸) 直線を引くと… ▼ 346 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 24 41 ID Y063QEmM0 339 つ、つまりどういうことだってばよ・・・? ▼ 353 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 25 26 ID a7LDWQqN0 346 スエズ強襲だな ▼ 362 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 26 50 ID 9Tte6AVe0 346 スエズ運河にでも用があったんだな ▼ 367 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 27 37 ID 92+tjN3H0 346 スエズを叩いて扶桑方面からの軍事援助を断ち切ろうという事じゃね ▼ 371 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 28 33 ID auYMfC1V0 367 もしかして大和はアドリア海に向けて航行してんのかな ▼ 375 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 29 42 ID YZZoMN2y0 367 そんな回りくどいことしないんじゃないの? ▼ 383 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 31 31 ID y+IId1/K0 375 もうされている。 アニメでは単独中型ないし大型が多いが、いらん子とかアフリカとかではネウロイは作戦行動を取っている。 そういう知識はあるっぽい。 ▼ 385 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 31 47 ID amdlhiSk0 367 アフリカ戦線も大詰めって事か・・・ まぁ、あそこには養女にしたがったり温存したがったり天使ちゃんにしたがったりする 熱く濃ゆい親父ズが居るので無問題・・なのか? ▼ 369 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 28 23 ID y+IId1/K0 358 スエズはすでにネウロイの支配下だがな ▼ 380 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 30 24 ID 92+tjN3H0 369 ・・・え、じゃあ赤城は喜望峰回ってドーバーまで1ヶ月で行ったのか? ▼ 363 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 22 27 14 ID rkBgAw9oP 339 イタリアかギリシアで撃墜しないと大惨事だな。 ストライクウィッチーズ2 第640統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279886001/ ちなみに、北アフリカ戦線を描いた半公式同人誌シリーズでは、1942年時点ではスエズ運河がネウロイの占領下にあり、横須賀からブリタニアまでは船で一か月半かかったが、スエズ運河が使えれば半月は短縮できたと書かれています(鈴木貴昭「小説・アフリカの星」『アフリカの魔女』p53)。また、1950年時点ではカイロを人類が奪還済みであり既に緑化も進んでいる様子が描かれています(『World Witches スフィンクスの魔女 Vol.01』)。 今回のネウロイの元ネタは? A.まだ、全ての特徴に合致する双胴機(Twin boom aircraft)は見つかっていないようです。 ▼ 105 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 28 21 ID xygQ1xfG0 今回のネウロイはP-38? ▼ 253 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 38 14 ID uNjGf3Dt0 今回のネウロイは元ネタソ連かドイツの巨大輸送機? 名前忘れた ▼ 345 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 46 38 ID So4WqARL0 今回のネウロイは ttp //ja.wikipedia.org/wiki/Me_323_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29 でないの? ▼ 360 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 48 49 ID xygQ1xfG0 345 最初E2かと思ったけど、後部見たらP-38っぽかったが… ▼ 371 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 50 41 ID pRUYWX7f0 345 これと違うか? 双ブームだったし ▼ 389 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 53 58 ID So4WqARL0 371 ttp //ja.wikipedia.org/wiki/Go_242_%28%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%29 やっぱこっちかもね。 ▼ 392 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 54 49 ID fF1GBIVU0 371 透けて見えるのは飛行戦車か? 個人的に今日のネウロイを見て最初に思い出したのはOV-10ブロンコかな ストライクウィッチーズ2 第635統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279728569/ ▼ 648 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 36 57 ID ??? ネウロイの元ネタはこれかな? http //ja.wikipedia.org/wiki/C-82_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F) ▼ 652 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 03 56 38 ID ??? 転載スマソ ▼ 653 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 04 00 40 ID ??? 652 C-82だねw ▼ 654 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 04 27 38 ID ??? ・高翼配置 ・双ブーム尾翼 ・前後に短い胴体 ・主翼、ブームより外側ににエンジンナセル?フロート? むしろドイツかロシアのトンデモ兵器でこんなのなかったか? ▼ 655 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 09 21 26 ID ??? 654フツーにドイツ軍計画機の空中空母プロジェクトだな 計画したダイムラー・ベンツは航空機会社じゃないけど ストライクウィッチーズって軍板的に見てどうなの4 http //anchorage.2ch.net/test/read.cgi/army/1278521913/ ちなみに軍板で挙げられたドイツ軍計画機の空中空母とは、こちら↓ Daimler Benz Project "B"|Luft '46 - WWII German aircraft projects 最後のシーンの501マーク、あれ何の意味があるの? ▼ 198 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 33 24 ID rwm2iA/fP 最後の501マーク、あれなんだったの? ワンセグブレてわかんなかった・・・誰か教えて! ▼ 217 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 35 11 ID ndNL/6OI0 198 501の部隊章は箒 現代のウイッチもルーツは箒にあるってとこか 良い締め方だったと思う ▼ 244 名前:風の谷の名無しさん@実況は実況板で[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 02 37 28 ID rwm2iA/fP 217 あざす それをきいてちょっとじーんときた ストライクウィッチーズ2 第635統合戦闘航空団 http //kamome.2ch.net/test/read.cgi/anime/1279728569/ サブタイトルの元ネタは何話ですか? A.一期第2話「私にできること」です。 【関連】海外紳士元ネタ解説~第三話 第3話「一緒にできること」の元ネタ解説翻訳Kalinin K-7, Blohm Voss BV 138 or... GMC CCKW Hanger
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/348.html
第三話『格差の世界』 「さっさと起きろ」 ベッドを2,3回蹴ったがルイズはまだ起きない。 頭を6回ほど蹴るとようやくもぞもぞと動き出した。 「ふぁ…ああ……」 「朝だぞ」 「むにゅ……もうちょっとだったのに……」 「何がだ?」 「……誰よアンタ?」 リンゴォは黙っていたがやがて思考能力を取り戻したルイズは、 目の前の男が何なのかを思い出した。 「あぁ…そうだった、そうだったわ…。平民なのね、現実なのねこれって……」 理解したくない現実をどうにか理解し、ルイズはリンゴォに向き直る。 「服と下着」 「これか?」 「それよ。……着替え手伝って」 「確か……『使い魔』とやらは奴隷でも召使でもないとお前は言ったはずだが……」 本来は洗濯だって使い魔の仕事ではない。 使い魔と奴隷の仕事の境界線がリンゴォにとってどこなのか、それは定かでないが、 この要求は奴隷の仕事だ、と彼は感じ取ったらしい。 「しょーがないじゃないの! アンタは『平民』で! 何もできやしないんだから!」 「出来る仕事を与えてるだけ、ありがたいと思いなさいよねッ!」 「わかったなら、服ッ!」 「それと! お前とは何様のつもりよ!」 リンゴォ・ロードアゲインが何も言わずにルイズを着替えさせてやったのは、 立て続けにしゃべっている彼女の言い分に納得したからではない。 こんな女とこれ以上の会話を続ける事が、心底面倒くさかったからだ。 「服が崩れてるじゃない! もう少し上手くやりなさいよ!」 「…だったら自分で着ればいい」 窓から外を眺めながらリンゴォは考える。 別にリンゴォはルイズに興味があるわけではないし、彼女がどう傲慢に生きようと知った事ではない。 何を命令されようが内容は高が知れているし、自分には関係のない出来事だ。 しかし、こうも近くで小うるさい事を喚く存在だというのなら話は別だ。 まだ『主人』が後ろで何か喚いているが彼は無視した。 (この女のところで働きながら気長に『相手』を探すつもりだったが……) 「ボーっとしてんじゃあないわよ! 出るわよ! ついて来なさい」 向かった先は『アルヴィーズの食堂』。 食卓の上の料理を見ればリンゴォでなくとも『豪華』と思うだろう。 「ちょっと! ボサッとしないで椅子でも引いたらどうなの?」 椅子を引いてやるが、ルイズはまだ「まったく…だから平民は……」などと呟いている。 周囲を見回すとリンゴォは質問した。 「オレの朝食はあるのか?」 「あぁ、そこのそれよ」 『そこのそれ』……床の上に置いてある、これでもかというくらい貧相なスープとパン。 食卓と床――その高さの差が、そのまま貴族と平民の差だった。 しかし、リンゴォの頭に浮かんだ疑問と言えば、これだけ豪華な食事を出す貴族の学院のどこに、 こんな貧相な食事の需要があるのか、ということだった。 視界の隅で、給仕をしているシエスタの姿を発見し、リンゴォは成程、と思った。 「いい? 本来は使い魔は外で食べるところをわたしが特別に中で―― ちょっとどこ行くのよ勝手に!」 得意気に話す『ご主人様』を置いて『使い魔』は勝手にどこかに行こうとしている。 「何もお前たちと一緒に食べる必要は無いだろう……。俺はその辺で食っておく。 食事が終わったら呼べ……」 「…『たち』? どーゆーことよ、っていうかまた『お前』って言ったわね!? フン、勝手に外で食べるがいいわ。けど今日の昼食は抜きだからね!!」 ルイズ一人なら我慢できる。しかしこれだけの人数となると、それは無理だった。 それにもうここでの用は済んでいる。確認したのは『ここにはいない』という事。 ルイズの怒鳴り声に反応して、周りの貴族どもがひそひそと話している。 いくつか耳に入ったのは『ゼロのルイズ』『平民を召喚』『ゼロ』『ゼロ』『ゼロ』……。 どうやら自分たちのことらしい。だが、『ゼロ』とはなんだ? そういえば、他の使い魔はどんなのだ? ルイズの言い草からして、人間の使い魔が珍しい事は想像に難くない。 まあ、いずれわかる事だ。 「ほら、行くわよ!」 次の行き先は教室。 惨劇の授業が始まる。
https://w.atwiki.jp/msonb/pages/202.html
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/16(金) 20 56 28.29 ID hb+OwaEl0 (PC) 割と暇な国王の一日 第三話 ――書庫の魔導師―― 「岸田さん、いるかい?」 かび臭い湿った空気と、獣脂の蝋燭が燃える匂いが交じり合ったルディブリアム城の地下書物庫。 辺りに満ちた怪しげな雰囲気に、ビプ妹の周囲をふよふよ漂う精霊たちも不安げにしている。 「やあ、誰かと思ったら珍しいお客人ですな」 びっしりと書物の詰まった書架の奥から、葦染めの魔導服をゆったりと纏った男がひょいと顔を出した。 司書を務める魔導師だった。 彼の真名を知る者はこの国にはいないが、名を問うと「俺が岸田だ」と答えることから、同士達から岸田さんと呼ばれ慕われている男だ。 ビプ妹は積まれた熟練の書にヒョイと腰掛けると、率直に話を切り出した。 「雲骨丸殿が間違えてうちのトイレを詰まらせた」 「それはそれは……」 あくまで気さくに答える岸田さんの柔和な顔が、わずかに緊張するのをビプ妹は見逃さなかった。 「それで、解決法を探している。岸田さんなら何か知ってるんじゃないかと思ってな」 「それは一大事。……しかし生憎、国中の書物を司る私でさえ、雲骨丸殿が詰まらせたトイレを治す方法などが書かれた書物など見たことが無いな」 申し訳なさそうに岸田さんが答える。 「そうか、岸田さんなら何か分かるんじゃないかと思ったんだが……、そうなるとますます厄介だな」 ビプ妹が思案に耽っていると、岸田さんがポンと手を叩いた。 「そういえば、前に誰かの家でも雲骨丸殿がトイレを詰まらせたことがありましたな。確かそれは……」 ーつづくー
https://w.atwiki.jp/msonb/pages/206.html
584 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/16(金) 20 56 28.29 ID hb+OwaEl0 (PC) 割と暇な国王の一日 第三話 ――書庫の魔導師―― 「岸田さん、いるかい?」 かび臭い湿った空気と、獣脂の蝋燭が燃える匂いが交じり合ったルディブリアム城の地下書物庫。 辺りに満ちた怪しげな雰囲気に、ビプ妹の周囲をふよふよ漂う精霊たちも不安げにしている。 「やあ、誰かと思ったら珍しいお客人ですな」 びっしりと書物の詰まった書架の奥から、葦染めの魔導服をゆったりと纏った男がひょいと顔を出した。 司書を務める魔導師だった。 彼の真名を知る者はこの国にはいないが、名を問うと「俺が岸田だ」と答えることから、同士達から岸田さんと呼ばれ慕われている男だ。 ビプ妹は積まれた熟練の書にヒョイと腰掛けると、率直に話を切り出した。 「雲骨丸殿が間違えてうちのトイレを詰まらせた」 「それはそれは……」 あくまで気さくに答える岸田さんの柔和な顔が、わずかに緊張するのをビプ妹は見逃さなかった。 「それで、解決法を探している。岸田さんなら何か知ってるんじゃないかと思ってな」 「それは一大事。……しかし生憎、国中の書物を司る私でさえ、雲骨丸殿が詰まらせたトイレを治す方法などが書かれた書物など見たことが無いな」 申し訳なさそうに岸田さんが答える。 「そうか、岸田さんなら何か分かるんじゃないかと思ったんだが……、そうなるとますます厄介だな」 ビプ妹が思案に耽っていると、岸田さんがポンと手を叩いた。 「そういえば、前に誰かの家でも雲骨丸殿がトイレを詰まらせたことがありましたな。確かそれは……」 ーつづくー
https://w.atwiki.jp/mayshared/pages/187.html
#ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (怪物記3.jpg) ラノで読む 白黒つけるぜ ――ゼブラーマン 私と会長が隠れた商業区の路地裏の傍を数人の黒い生徒たちが駆けていく。 「……行ったのか?」 「行ったようだ」 我々は数千人の生徒に追われている。別に会長のファンクラブに追い回されているなどの事情ではない。大体そんなに大勢はいないだろう……いやひょっとするといるのかもしれないが。 我々が追われているのは、学園の生徒が白と黒の二色に分かれており、我々がそのどちらにも染まっていないからだ。 数ある色の中で白と黒の二色は最も対立している色だとされている。例えば一般に天使のイメージは白で悪魔のイメージは黒、正しいは白で悪いは黒。そして……チェス。 陰陽太極図という図式がある。あれの場合は黒――陰の中にも白――陽があり、陽の中にも陰がある。そして陽が陰を、陰が陽を食らおうとして鬩ぎ合い、やがて互いの内にある陽と陰に食われて陰陽が入れ替わり、それを延々と繰り返すというものだ。 今回の事件はそんな白黒の対立の一種に双葉学園都市が巻き込まれてしまったというものだ。 「それでハイジ、この騒動の大本のラルヴァの名前は何といったか?」 「この【扇動事件】を引き起こしたラルヴァは」 自分達の対立に双葉学園全体を巻き込んだはた迷惑なラルヴァの名は 第三話【境界パンダ】 事態は二時間前まで遡る。 私は醒徒会の執務室、すなわち醒徒会室を訪れ醒徒会書記にレポートを提出していた。この醒徒会室という場所は洋風のオフィスといった風情だが、なぜか資料室という名目で和室が付随しているよくわからない場所だ。 「これがこの二週間で出現したラルヴァに関するレポートだ。死出蛍に関しては新たに判明した生態と戦う上での注意点を私のほうで追加してある」 「おつかれさまー」 レポート提出と言うとまるで宿題に追われる大学生のようだがそうではない。これは情報交換の一種だ。この学園の生徒たちが遭遇したラルヴァの中で過去に発見されたことのある個体に関する生態や対処法のデータを渡し、代わりに未発見だったラルヴァのデータをもらう取り決めになっている。 本来なら全て私が直接生態観察に行きたいところだが私の体は一つであり、加えてラルヴァは遭遇するまで未発見の個体かどうかはわからない。何より偶発的な遭遇も多い。全てをカバーするのは不可能だ。 「いつもありがとうございます。こちらが新たに発見されたラルヴァのデータです」 醒徒会の副会長から対価のデータを受け取る。表紙は【金属喰い(仮称)】というラルヴァだった。パラパラと捲って読んでみると、能力こそは該当する例がいくつかあるが形状や食した金属の模様がそのまま体表に表れる特徴など新しい部分もある。 「新種だ」 「あれだけ出現してよくまだ新種が見つかるものだね」 私の呟きが聞こえたのか醒徒会の会計監査が呆れたような口調で言った。 「新種と言うよりは変種なのかもしれん。例えば生物学的には同じ昆虫や鳥でも生息域によって模様や食料に違いが出る。ラルヴァの場合はそれがより顕著であり、生物学的レベルで別の種族になってしまうほど変化している可能性もある。だとすると、生息域だけでなく時代も関係しているはずだ。人間とて初期のホモサピエンスから随分と進化している。ラルヴァもそうだろう」 生まれたのが1999年の前か後での違いは無論あるだろう、などとラルヴァについて語っていたら、 「ハイジの話は難しいし回りくどいぞ」 と、苦情を言われてしまった。苦情の主は一番奥の一番サイズの大きいデスクに座った……ここで一番小さい醒徒会長だった。 「私の話し方は性分なのでどうしようもない」 「直す努力をするのだ。それに先日もう少し普通の喋り方をしていたのを見たぞ。独り言のようだったが」 どうも助手との会話を聞かれていたらしい。突っつかれても困るのでスルーしよう。 「そうそう、ラルヴァの中には先ほどの説明とは逆に最初に出現してから千年以上経過しても一切形状と性質に変化が見られない種族もいる」 「例えばどんなちゅ族だ? あ……」 噛んだ。 「……コホン。そ、それでハイジ、その出現してからいっさいけいじょーとせいしちゅに変化が見られないちゅぞくとは例えばどんなちゅぞくなのだ?」 しかも慌てているせいか言い直して余計に言い間違えている。 「……代表的な例としては先日この都市に出現した赤壁だな。あれは昔から変わらず、ずっとあの形らしい。それ以外では流遇城《リュウグウジョウ》や七色件《ナナイロクダン》、それと変り種では【境界パンダ】だ」 「境界パンダ、聞いたことがある」 有名なラルヴァなので会計監査は名前に覚えがあるらしい。副会長も知っている様子だ。だが会長と書記は「なにそれ?」という顔をしている。 「パンダとはあの白黒のパンダか?」 「そのパンダだ。会長の式神と同じように白黒のな」 うなー、と会長の腕に抱きついていた白虎が鳴いた。 「境界パンダは生態や姿形が一切変化していないにも関わらず名前が変わった稀有な例だ。元々は陰陽熊と呼ばれていたが、一八六九年に中国で初めてジャイアントパンダが発見された後に名称が変更になったという逸話がある。存在自体は千年以上前から確認されているラルヴァだ。しかし、この微笑ましい名前の変遷とは裏腹に境界パンダの能力は危険で、その生態も能力と深く結びき……む?」 私は境界パンダの解説を中断せざるを得なかった。解説の途中、不意に醒徒会室のドアが乱暴に開かれたからだ。 ドアの向こうには五、六十人もの生徒達がおり、彼らの目はみなどこか虚ろで視線が宙を彷徨っている。さらに奇妙なのはまださして日差しも強くない季節であるのに全員が全員、奇妙に浅黒い肌をしていること。……黒? 「ちょっとちょっと!? なにさーこんな大人数で! だいたい入るならノックくらいしてからにしなって」 彼らの肌の黒さに、記憶の中の何かが引っかかりを覚える。そう、今しがたも思い出していた気がする。 黒、染色、感染、黒、白、陰陽…………境界パンダ! 「だから待ちなって……」 書記が醒徒会室に入ってきた黒い生徒達を手で静止しようとしたのと、 「「触るな!!」」 私と会計監査の警告は同時だった。同時だったために、間に合わなかった。 書記の手が黒い生徒に触れると、黒い生徒達の肌から『黒』が滲み出して書記の手を伝っていった。数秒もしないうちに彼女の皮膚は黒い生徒達と同じ黒に染まっていた。そしてクルリとこちらへと向き直り、他の黒い生徒と同じように迫ってくる。 「おお!? イメチェンか!? 健康小麦肌にイメチェンなのか紫穏!」 「会長、下がってください」 純粋に驚いている会長を、異常事態を悟り警戒体勢をとった副会長が下がらせる。私の横では会計監査が黒い生徒達の動きを警戒している。 「語来。やはりこれは境界パンダの?」 「噂をすれば影とは言うが……何もこの学園都市に出なくてもいいだろうに。流石の私でも会いたくない部類のラルヴァだぞ、境界パンダという奴は――横暴で凶悪すぎるからな」 私が愚痴を言っている間にも黒い生徒たちと黒く染色された書記がフラフラとした足取りでこちらに迫ってくる。ああ、こんな風に寄ってくるゾンビと戦うシューティングだかアドベンチャーゲームがあったな。あれと違うのは撃ってはいけないことと 少しでも触られたら即同類になってしまうことか 「……かなり深刻な違いだ」 「ぼやいている暇があるなら逃げろ。君たちが逃げる時間は僕が稼いでやる」 「と、言われてもだな」 外への唯一の正規出入り口であるドアの前には黒い生徒達がいる。残る逃げ道は窓くらいとなるわけだが、この醒徒会室はよくある漫画の生徒会室と同様に非常に高い階にある。窓から逃げる≒投身自殺となる程度には地上との間に距離がある。普通の人間は余裕で死ねるな。 「会長、お願いしますね」 「え? あ、うむ! ハイジ! こっちに来るのだ!」 副会長の言葉に会長が力強く答え、私はよくわからないまま窓際に引き寄せられ、 「とおー!」 そのまま窓からダイブした会長に袖を引かれて共に窓から地上へと落下した。 「…………………………………………死ねるなぁ」 全身に当たる風の勢いに私が本気で死を覚悟した。だが、覚悟した死は訪れず、舗装された石畳の硬い(と実際に感じるのかどうかはわからないが)感触はせず、代わりに何かふわふわとした感触に顔を埋めていた。この感触の正体は、 『うな~~~~~!!』 巨大化した会長の式神、白虎だった。我々のクッションになって石畳の舗装道路に着地したらしい。白虎の巨体と巨重を受け止めたために着地点の石畳は無惨に砕け散っている。 それにしても、実は結構危うかったのではないかと思う。いや、会長は無事に済む確信があったのだろうが高所からの道連れダイブは事前に言ってから実行して頂きたかった。 などと思考した直後に醒徒会室の外壁が吹き飛んだ。そうだ、黒い生徒とゾンビの違いはもう一点あった。黒い生徒の中には異能力者もいる。ましてやこの学園の生徒の中でトップクラスと名高い醒徒会の一人も黒く染色されているのが現状だ。言ってから逃げる隙はなかったのか。それに副会長が降りてこないところをみると会計監査と一緒に足止めをしなければならないほどらしい。 しかし、それで一安心とは問屋が卸さなかったようだ。なぜなら醒徒会室の外へと無事逃げおおせた我々を……今度は数十人の白い生徒達が道路の先から追いかけてきたからだ。 そんな事情で我々はこの路地裏で我々を捜索する生徒達から隠れている。巨大化した白虎は目立ってしょうがないので元の大きさに戻してもらっている。 学園都市のどこかで爆音が轟く。やはり、相当な大事になっているのは間違いない。 「それでハイジ、この騒動の大本のラルヴァの名前は何といったか?」 「この【扇動事件】を引き起こしたラルヴァは境界パンダだ」 「む、醒徒会室での話に出てきたラルヴァか」 「ああ。だから話の続きをすることになる。……境界パンダの生態はその能力と深く結びついている。生態について最初に言っておくと、境界パンダとは白色と黒色、二頭一対の熊のラルヴァだ」 「それはパンダではなくただの熊と白熊ではないか?」 まったくだ。だから陰陽熊という元の名前も何も間違っていなかったのだが、時代の流行だったのかパンダに改名されてしまった。微笑ましいと言うよりは笑い話だ。しかし、境界パンダの恐ろしさは名前などで拭いきれるものではない。 「カテゴリーはビースト。等級は中級Bノ5」 「5というと、死出蛍のようなタイプなのか?」 「いや違う。境界パンダは数少ない真っ当な意味での……」 「『存在するだけで人を殺す』ラルヴァだ」 「…………」 「連中は黒熊と白熊の二頭一対だが、どういうわけか生まれたときから互いを憎み合い、争い続けている」 「兄弟喧嘩というわけか」 「むしろ自己否定だ。だが、連中は自分たちで直接牙や爪を交えて争うことは決してしない。代わりにあるものを使う」 「あるもの?」 「人間だ。境界パンダは人間を駒にしたゲームで決着をつける」 脳裏に醒徒会室を襲った生徒達や我々を追い回した生徒達の姿が思い出される。彼らの姿は黒か白に染められ、遠目に見ればチェスか何かの駒に見えただろう。 「……人はゲームの駒ではないのだぞ」 「同感だ。だが境界パンダにとってはそうじゃない」 境界パンダは自身の魂元力を変換した『波動』を常に体から放出している。黒い境界パンダからは『黒い波動』、白い境界パンダからは『白い波動』が本体から数十~数百メートルの範囲に撒き散らされ、『波動』を浴びた人間を『黒い波動』なら黒に『白い波動』なら白に染色する。 染色された人間に接触した人間も同じ色に染色されてしまう。醒徒会室で書記が黒く染まったのはそのためであり、生徒達から逃げ回っていたのもそれを避けるためだ。加えて、染色された人間は感染者を増やそうと動き回る。これが双葉学園都市の現状だ。 だが、ここまでは境界パンダの能力の前段階に過ぎない。 「境界パンダが駒を揃え終えたと判断し、感染者の増大を止めたとき、白と黒の境界パンダはゲームを始める。その瞬間……」 「白と黒に染色された人々は殺し合いを始める」 さながらチェスの駒の如く、染色された人々は互いの命を奪い合う。 白は黒を敵と見做し、黒は白を敵と見做し、互いの間に敵味方の心理的境界線《ボーダーライン》を定めて殺しあう。 だからこそ、境界パンダ。 自分達は傷つかないゲームのような争いで人々の屍を築き上げる横暴で凶悪なラルヴァ。 「……止める手段はあるな?」 尋ねる会長の顔はいつになく真剣だった。 「駒を揃え終わる前に境界パンダを倒せば染色された人間は元に戻る。だが、問題点が多すぎる。我々は境界パンダの現在位置を知らない。知らぬ間に『波動』の射程距離に入り込めば我々も境界パンダの駒になってしまう」 白や黒と言ってはいるが『波動』そのものは無色であり、エネルギーとして感じることもできない。逆に察知できる類のものならこの双葉学園都市でこうも易々と感染拡大するわけがない。気づけば、染められているのだ。 「現在位置がわかったとしても、近づけば波動の影響を受けてしまうのにどうやって境界パンダを倒す?」 「どうやって? そんなものは決まっているではないか」 「この双葉学園醒徒会長、藤神門御鈴の全身全霊をもってだ!」 「敵が見えぬと言うなら努力を尽くして探して見つけ! 勝つ手段がないと言うなら知力の全てを絞って考え抜き! そうして出来た道筋に己の力の全てを込めて、学園生徒の明日を背負い、戦い必ず勝利する! それが双葉学園の醒徒会長だ!!」 会長は「どうだ!」と言わんばかりに胸を張った。 論理的に言えば今の彼女の発言は現実的でも何でもない精神論にすぎない。だが、もしも私がこの学園の生徒なら彼女を醒徒会長選んでいただろう。そう心の底から思えるほどに今の彼女は輝いている。 「……わかった。勝つ手段は私が何とか考える。だから、勝利するのは任せた」 「もちろんだ!」 勝つために最も重要なのが境界パンダの現在位置だ。それを把握していなければ勝つどころか唐突に駒にされて敗北しかねない。どうにかして境界パンダの『波動』に触れずに境界パンダを探さなければ……。都市内の監視カメラの管理室に行くか? しかし屋内で染色された生徒に遭遇すれば高確率でアウトだ。 「ん?」 私が思案を巡らせていると、私の携帯電話が非通知で着信を告げる。しかし、生徒の大半が境界パンダの影響下にある中で誰が電話をしてくるのか。そもそも、私の携帯の番号を知っている人間などそう多くはないが……こんなことで考えていてもしょうがない。 「もしもし」 『もしもしとか案外フツーの受け答えですねーセンセ』 助手だった。 「……なぜお前が携帯電話を持っている」 『やー、プリペイド式っていうんですか? お手軽でいいですよねー、これ。玩具ですけど』 一昔前に使い捨て携帯が玩具として発売されたことがあったが、どうやら助手はそれを入手して私に電話を掛けてきたらしい。 「尋常じゃないくらい立て込んでいるので切るぞ」 『あ、パンダのことでしょー? ワタシの用事もそれなんですよー。センセ、黒と白のどっちが勝つか賭けません?』 …………こいつは。いや、言っても仕方あるまい。こういう奴だと分かった上で助手にしているのだから。 『センセは白と黒のどっちに賭けます? ワタシはやっぱり黒ですねー。なにせ醒徒会のメンバーの半数が』 「私はどちらも勝たないという結果に賭ける」 『あれ、引き分けですかー?』 「いや、勝つのは灰色だ」 白と黒の対立だ何だと言っているが、そもそも世の中はチェスのように白と黒の二要素だけで出来ているわけではない。それを、境界パンダに思い知らせてやろう。 「私と会長が白黒両方を負かしてみせる――キングを討ちとってな」 『おお。センセってばなんだかカッコいいですねー』 助手は茶化しながらも、声音はどこか嬉しそうな様子だった。 『じゃあじゃあセンセ』 『パンダの居場所、知りたくないですかー?』 助手が電話で伝えてきた場所は中央区に立ち並ぶビルや施設の隙間にあった。そこは入り口の看板に『飲食店』建設予定地と銘打たれたまま野晒しとなっている空き地だ。広さは四百平米といったところだが……なるほど、立地がいい。あそこに陣取っていれば周囲のビルや施設を利用する多くの人間を『波動』の影響下に置くことが出来る。境界パンダの知性は動物並だがこと能力の使用に関しては知恵が回るようだ。 私と会長は境界パンダから直線距離で三百メートル離れたビルの屋上にいる。助手から境界パンダの現在位置の他に(どういうわけか知っていた)『波動』の有効範囲が二百五十メートルであるという情報を聞き出した後に選んだ監視に最適のポイントだ。此処まで来るときはビルの中を通ると『波動』の影響範囲に入る恐れがあるため、白虎に再度巨大化して跳んでもらい、直接この屋上に移動した。 「パンダはいたのか?」 私はコートの内ポケットからオペラグラスを取り出して会長に手渡し、私自身は双眼鏡で広場にいる境界パンダの様子を探る。それにしても……。 「どうやら本当に自分達の手を汚す気はないらしいな」 広場では白と黒の境界パンダが睨み合っている。両者の距離は近く、今にも組み合って戦うことが可能な立ち位置だ。だが、境界パンダはそうしない。なぜなら境界パンダにとって争いとは自分達の身を傷つけあうことではなく、集めた駒を消費しあうことなのだから。 「ハイジ、それでどうやって境界パンダを倒すのだ?」 「今考えているところだ」 このポイントからなら狙撃という手もあるだろう。しかし境界パンダは中級のラルヴァ、通常のライフル弾では効果など期待できない。やるなら狙撃専門の異能力者に頼るしかないが、そんな人材は今いない。こちらで戦闘能力を有しているのは会長の白虎だけ。しかし如何に白虎といえども三百メートルも先にいる中級ラルヴァを倒す手段はない。 「会長、つかぬことを聞くが、白虎の他に式神は?」 「……今は使えん」 となるとやはり白虎でやるしかない。だが、どうやって? 「グズグズしている時間はないんだがな……」 時間をかけすぎると境界パンダは駒集めを打ち切ってゲームを始めてしまう。そこまで事態が進んでしまったらもう止めることは出来ない。 「会長、白虎は何ができる?」 「む? 色々できるぞ。噛んだり引っ掻いたり人を乗せて跳んだり、あと紫穏と一緒だとぱわーあっぷしてごーじゃすになってすごいビームが撃てるのだ」 「すごいビームか、それが使えたら万事解決だったな」 残念ながら肝心の書記は真っ先に黒くなってしまった。ビームが撃てないとなると、あとは噛むか引っ掻くか跳ぶかだが…………跳ぶ? この屋上まで跳んだあの脚力なら境界パンダのところまで一足飛びでいけるのではないか。いや待て、一足飛びで行けるからどうなる。結局会長が『波動』を浴びればそれまでだ。ならば会長をこの屋上に残して白虎だけ……駄目だ、距離が離れすぎては白虎が力を発揮できなくなる。今考えなければならないのはどうやって『波動』の影響を受けずに境界パンダを倒すか……………………影響を受けずに? ああ、なんだ。 「一回思いついてしまえば、簡単なことだな」 こんなことは誰でも思いつく。むしろ今まで思いつかなかった私は実は馬鹿なのかもしれない。 「会長」 「なんだ?」 「勝てるぞ」 「そうか」 敵は見つけた。 勝つ手段は作り上げた。 あとは勝つだけだ。 境界パンダ達がお互いのちょうど中間点にあるその物体に気づいたのは同時だった。いやむしろ、その物体が現れたと同時に気づいたと言うべきか。そんなものはそれまでなかったはずなのに、当たり前の様子でその物体はそこに置かれていた。 それはプリペイド式の携帯電話だった。 「あー、あー、只今マイクのテスト中……ふん、いささかベタだったか」 双眼鏡を通して見た景色では境界パンダがプリペイド携帯のスピーカーフォンから聞こえる私の声に興味をもった様子だ。このまま話し続ける。 「さてね、話が通じるとは思わんが、少し話させてもらおうか。正直なところ、私は君達の生態や能力は横暴で凶悪で関わりたくないとは思っているが、否定しているわけではない。なぜならそれが君達というラルヴァが獲得した能力であり、その能力で争いあうことが君達の生態なのだから。それを否定してしまうのは私としては出来ない」 これは偽らざる本心だ。人間の視点から嫌なものだと思うことは出来ても、完全に否定してしまっては生態学者としては失格だ。だから境界パンダというラルヴァの生態と能力を私は肯定する。 ただし、 「人間として反抗するかどうかはまた別の話だが」 私の声音の変化を感じ取ったのか境界パンダが周囲を警戒する。だが周囲360度を見回しても彼らにとっての敵の姿はない。 それはそうだろう 「千年間、君達もずいぶん永いこと喧嘩してきた。――そろそろ彼女に白黒つけてもらいたまえ」 なぜなら、彼らにとっての敵は――真上にいる。 境界パンダの頭上には、頭部に会長を乗せた白と黒の縞模様の巨大な虎がいた。 会長の白虎は巨大化したまま ――自由落下していた もはや境界パンダが白に染めようが黒に染めようが関係ない。 扇動してもどうにもならない。 白虎は重力に身を任せて落下しているだけのだから。 もう白虎や会長にも落下をどうこうすることはできない。 そして今の今まで私の声に気を取られていたために逃げることもままならない。 境界パンダはもう……詰んでいる。 「最後に一つ言わせてもらおう」 「喧嘩両成敗、だ」 二匹の境界パンダは着地した白虎の巨大な両肢に踏み潰されて絶命した。 事件の翌日、私と助手は研究室から学園都市の様子を眺めていた。幸いなことにこの事件は一人の犠牲者も出ないうちに解決した。境界パンダの起こした事件では初めてのことだ。 「ワタシのプリペイドケータイは犠牲になりましたけどねー。言われたとおりパンダの間に置いてきたらあのびゃんこちゃんに踏み潰されてぐっちゃぐちゃでしたよー。ひどいですよー。鬼ですよー悪魔ですよーラルヴァですよーこの人」 「それはお前だ。だいたい、携帯電話の件は今度ちゃんと契約した携帯電話をやるということで話がついただろう」 「インターネットとテレビと高速通信とSDカードとその他諸々が付いた最高級品にしてくださいよー。なんたってワタシは今回の功労者なんですからー」 「……否定しておきたいところだが、まあいい。たしかに今回は助かった」 「あ、定額無制限のプランでお願いしますねー」 「言われんでもそのつもりだ。後で馬鹿みたいな金額を請求されても困る」 「ありがとうございまーす♪ いやー、それにしても死人こそいませんけど怪我人や壊れた建物は随分出ましたよねー。これからこの事件の恨み辛みでギスギスした展開になるんですかねー。ワクワク」 などと助手はのたまったが、そうなると思っているものはこの学園では極少数だろう。 「生憎だが、そうはならない。今回は禍根が残るような犠牲者は出ずにすんだからな。それにそこまで単純じゃない」 そう、単純じゃない。 「なぜならこの世界の境界は白と黒だけではないからだ。丸か四角か。大か小か。数え切れないほどの境界線で線引きされている。たとえ境界パンダの境界線で白と黒に二分化されて争いかけた間柄だとしても、その境界線が消えてしまえば彼らは仲間さ。なぜなら、彼らはみんなこの双葉学園という名の境界の内側にいて、友情や愛情という名の境界の中にいる」 研究室の窓から見える風景の中では学園の生徒達が手分けして自分たちが壊してしまった醒徒会室や学園都市の各施設の修繕作業に当たっている。彼らが今やっている作業は本来ならば業者に全て任せて直すこともできた。しかし、壊してしまったのは自分達だから、と一部の生徒達が自分達にできる範囲で修繕を始め、やがて他の生徒達も集まった。そして今、彼らは協力し合い、自分達の学園を直している。 「境界の外側と争うことも手を繋ぐこともできる。それはやっぱりどこかで同じ境界の内側にいるからだ。単純じゃ、ないだろう?」 自由で複雑な世界、境界だらけの世界で我々は生きているのだから。 第三話【境界パンダ】 了 登場ラルヴァ 【名称】 :境界パンダ 旧名:陰陽熊 【カテゴリー】:ビースト 【ランク】 :中級B-5 【初出作品】 :怪物記 第三話 【他登場作品】: 【備考】 白と黒の二匹の熊。 常に互いを敵視している。 自分たちが直接戦う代わりに人間を駒にした戦争ゲームで争う。 過去の歴史の中に何度か登場し、境界パンダのゲームが契機となって始まった戦争もある。 境界パンダのゲームは四段階まである。 第一段階:境界パンダ自身が発する魂元力を変換した『波動』で人間を駒にする。※1 このとき白は白の、黒は黒の『波動』を放出している。 第二段階:駒になった人間が接触によって駒を増やす。 第三段階:駒の数が規定数以上となったとき白と黒それぞれの人間が殺し合いを始める。※2※3 第四段階:どちらかが全滅したらゲーム終了。境界パンダは十~百年の充電期間に入る。 ※1:波動の範囲は数十~数百メートル ※2:規定数はゲームごとに異なる ※3:一度殺し合いが始まると境界パンダを倒しても止まらない
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1686.html
182 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 13 18 ID J2m6B0rY 「私、お父さんに犯されたことがあるの」 その一言の意味を、理解するのに数秒を要した。 四年前へと話は遡る。 湊は幼い頃から容姿端麗で、発育も早く、ある意味歳不相応に成長していた。 中学に上がってすぐに多くの男子生徒たちの視線が湊に集まり、女子生徒の友人も多くはないがそれなりにいた。 だが至って普通の、一人の子供にすぎなかったのだ。仮にもしこのまま平穏に過ごせていれば、湊は間違いなく幸せだっただろう。 湊の母が仕事で出張し、一晩家にいなかった日の夜。湊はすでに就寝しており、自室の扉が開かれ、誰かが忍び寄って来るのに気付くはずもなかった。 掛け布団をそっと剥ぎ取られ、寝間着のボタンを上から一つずつ外されている最中、湊はようやく目を醒ました。 最初は何をされてるのかわからなかった。だが湊は一応は中学一年なりに、そういった知識は持ってはいた。 故に、男の手が自分の乳房にかけられた時、自分がどういう状況に置かれているのかを理解した。そしてひとつの結論にたどり着く。この家には私ともう一人、お父さんしかいない、と。 湊は自らの腹部に、制服ごしに両手を当て、なぞる。 「"ここ"にね、父さんのものが何度も、数えきれないくらい…嫌だって言っても、やめてくれた事は一度もなかった」 湊は言う。何より辛かったのは、信じていた相手、すなわち父親に蹂躙されたことだと。 父親による凌辱は、一度では済まなかった。隙を突いては何度も身体を弄ばれ、何度も胎内に注がれた。 湊の父親は、一切の避妊行為をとらなかったのだ。 ほどなくして湊は、胎内に命を授かる。誰にも望まれずして宿ったその命に、当然ながら湊は嫌悪感…いや、もはや言葉に表しがたいマイナスの感情を抱いた。 しかしそれを、誰にも相談できずにいた。悪阻も次第に酷くなり、隠し切れなくなってようやく母親は、湊の妊娠を察したのだ。 「でもね、お母さんは私を心配してはくれなかったよ。むしろ、お父さんの"愛"を私が一身に受けていたと解釈してた」 まもなく湊は医療機関で堕胎手術を受けさせられる。母親は医者の、「誰の仔だ」という質問に対し「男遊びの報いだ」と答えた。 この時点で、湊はおそらく世界でただ一人、自分しか存在していないかのような強い虚無感を抱き始める。誰ひとりとして、信ずるに値しないからだ。 湊は自分の身体を「汚らわしい」と思い始め、白い肌が赤くなるまで身体を洗い、何度も人目から逃げて嘔吐もした。 そんな湊にも、救いの手は差し延べられた。それが、中学二年で出会ったとある男子生徒である。 「あの人は私の事を綺麗だ、って言ってくれた。こんな汚い私を、好きになってくれたの」 そして湊はその男子生徒と付き合い始める。身体の繋がりはなく、友達以上恋人未満と言えなくもない関係だった。 ただそれでも、辛いことを相談し、親身になってくれる。それだけで湊は充分幸せだった。 だが、その幸せは長くは続かなかった。 男子生徒は校内でもそれなりに人気があった。しかし対して湊は、虐待に遭って以来人を避けるようになっており、徐々に校内での印象も悪くなる一方。 故に、"相応しくない"と湊を妬む女子生徒は多くはないが、存在していた。 校内に噂が流される。湊が以前、堕胎手術を受けた、という噂が。 男遊びをして出来た子を、ゴミのように棄てたのだと、人を介する度に噂は悪質さを増した。 噂を知った男子生徒は湊に対して、掌を返したように吐き捨てる。嘘つき。騙しやがって。汚らわしい女。その言葉の痛みは湊にとっては、ナイフで腹をえぐる、という例えすら生ぬるいほどだった。 実の父親による、性的虐待。卑劣で、残忍で、この世のどんな罪よりも重い(と俺は思っている)行為。 加えて、信頼していた相手からの拒絶、裏切り。 身体も、心も深く傷つけられた筈。表情にこそ出さないが、傷は癒えたわけではあるまい。 「暗い所に独りでいるとね…さっきみたいに"思い出す"の」 それはいわゆるトラウマ、という物なのだろうか。心の傷は簡単には癒えない。何年経とうと、刻み付けられた恐怖、苦しみは突然に襲い掛かる。 183 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 17 07 ID J2m6B0rY 「ごめんね、がっかりした?」 「…何?」 「私の身体、汚れてるから…先生だって、嫌だよね」 果たして性的虐待を受けた経験がある人間は皆、自分を"汚い"と卑下するのだろうか? 今の湊にはいつもの快活さは今は微塵もない。声のトーンは低く、視線も伏しがちになっている。嫌われる事を恐れているのだと、一目で感じとれた。 だが俺は湊が思うほど、湊に対してマイナスのイメージを抱いてはいない。何故なら、湊の理屈なら俺は湊以上に汚れているからだ。 実の姉と愛し合った過去。それは俺の記憶からは一生消えず、その事実もずっと残りつづける。湊は望んで汚れた訳ではない。しかし俺は、自ら望んで"堕ちた"のだ。 それを抜きにしても、俺は湊を決して"汚い"と罵ることはしないが。ただ、解らない事がひとつだけ残っていた。 「どうして、俺なんだ」 「…?」 「俺は教師で、しかも生徒に一方的にキスした、ろくでもない男だぞ」 言うなれば湊は、俺に対して恋愛感情を抱いているのではなく、子供が親に甘えるようなレベルの感情を抱いているのではないか? そういった疑念が、頭の中を交錯した。 「………言ったよね。先生だけは私に優しくしてくれたから、って」 「そんなの、教師として当たり前だ」 「ううん。先生はね、いつも正直。誰に対しても、言いたいことを言う。ずっと見てたからわかるよ。 先生の優しさは上辺だけ、言葉だけの優しさなんかじゃない。だから、キスされても嫌じゃなかった。むしろ、嬉しかったよ。 私の事を心から求めてくれたんだ、って思えたから」 都合のいい解釈。だが、そうでもしなければ堪えられなかったのかもしれない。 なぜ、信じられるのか。裏切られ、傷ついてもなお、信じることをやめない? 「湊、覚えておけ」 「え……きゃっ」 俺は湊を、ほんの少し乱暴に(と言っても少し雑に、というほどに)畳の上に押し倒した。 「男ってのはこういう生き物なんだ」 お前の父親も同様にな、とは流石に言葉には出さなかったが。 「んっ……」 強引に唇を奪い、それからブラウスのボタンに指をかけ、わざとらしくボタンを二つほどちぎってみた。 ………それでも湊は、身じろぎひとつしない。 「…怖くないのか、俺が」 「うん。だって、これからいっぱい愛してくれるんでしょ?」 普通、嫌がるんじゃないのか? 少なくとも俺は、そういうリアクションを期待していたのに。 嫌がってくれれば、それでよかった。そこから、湊の想いを全否定することができたから。 なのに湊は、まるで玩具の箱を前にわくわくしている子供のような表情を見せる。 黒い感情が、かすかに自分の中に湧き出るのがわかった。…いっそ、俺のものに--- 「………ああ、その通りだ」 もう戻れない。そうして俺は…俺達は、身体を重ねた。 ###### 俺達にはたぶん、普通の恋人同士のように過ごす事はできないだろう。そんな事は始めからわかっていた。…わかっていたんだ。 なのに人とは得てして、最悪の結果から遠ざかりたいと願い、都合の良い想像、願望を抱くものだ。それは俺達とて例外ではない。 少なくとも俺は、湊とは普通の恋人同士のようでありたいと願っていた。互いに消えぬ傷を抱え、社会上あってはならない関係であったとしても。それほどに、好きになっていたんだ。 184 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 19 05 ID J2m6B0rY 毎週水曜日、俺達は茶道部室で愛し合うようになった。その蜜時は俺達にとって数少ない、互いを全力で求め合える瞬間だった。 最初の一回目こそ用意は怠ってしまったが、以後は必ず避妊具を財布に忍ばせておいた。湊は「先生の子供なら産んであげる」とは言っていたが(どこまで本気かは計りかねるが)、俺はそんなつもりはなかった。 身勝手だとは思う。けれど、湊は過去に妊娠し、堕胎した経験がある。そんな苦しみを、味合わせたくはなかったから。 水曜日。今日も、雨が降る。 底冷えし、いよいよ冬らしくなってきた12月の初頭に降る雨は、室内にいようと容赦なく身体を震えさせる。 "クラスメイトの一人が欠けた"1年5組は、いつになく静かで、暗く重苦しい空気だ。 「……みんな、とっくに知ってる者もいるかもしれないが。…水城が亡くなった」 ざわざわ、とわずかに教室内がうごめく。 「詳細は、現在警察が調査中だ。…一応、我が校としては学年閉鎖も検討されたが、明日以降も授業は普通に執り行われる」 現在、空席は三つある。ひとつは水城。残り二つは、桐島と秋津のものである。生徒には一切の詳細を明かさないよう言及されたが、俺は大雑把には詳細を把握していた。 当事者たる二人は今、自宅で休んでいる。誰もが、不自然に思うだろう。桐島と水城が友達以上の関係にあったことは、周知の事実。 その水城が殺され、桐島だけならまだしも秋津も欠席しているのだ。嫌が応でも、想像はされるだろう。男女関係のこじれ、だと。 「…俺からは以上だ。一時限目の英語は、自習とする。なにかあったら、副担任に伝えろ」 話を打ち切り、教室を後にする。 俺は今から、二人の自宅に向かい、詳しい話を聞きに行かなければならないのだ。表向きはあくまで見舞いだが。 最初に訪れたのは、桐島の自宅。親御さんが不在の中、ガキ一人で暮らすには大きめな一軒家の脇に車を停め、ドアの前まで来て呼び鈴を押してみた。 …返事はない。出られないのか? と思ったが、数秒の間をおいて、解錠される音がした。 ドアは開かれた。顔を出したのは、なんと秋津だった。 いや正確には、ショートヘアにくりっ、とした裸眼。疲れこそ見てとれるが、整ったその顔立ちは昨今のTVで頻繁にお目にかかるそれと同じだった。つまり、彼女は"仮装"を解いた姿で俺を迎えたのだ。 だが俺はけして、"秋山"とは呼ばない。そんな生徒は、"うちのクラスにはいない"からだ。 秋津は無言で、俺を住居内へと招き入れた。 「なぜお前がいる?」 秋津は何も言わない。かと思えば、スカートのポケットからメモ帳らしきものを取り出し、すらすらとペンを走らせる。 (真司くんが心配だから来たの) 「筆談? …秋津、お前まさか…声が…?」 秋津は俺の問いに、こくりと頷いた。 (今の真司くんはとても傷ついてる。今もベッドの中で、うなされてるわ) 「一体、お前たちの間に何があったんだよ」 (・・・全部、私のせいなの) 『うわぁぁぁぁぁぁぁっ!』 突然、叫び声が聞こえてきた。 秋津はハッ、として寝室らしき部屋へと駆け出す。俺も慌てて、秋津についていった。 秋津が扉を開けると、そこには普段の桐島とは大きく掛け離れた状態の桐島がいた。 「来るな、来るなぁ…っ! 僕が悪かった! だから…やめろぉ…っ!」 桐島は空を仰ぎ見て、訳のわからない事を口走る。その姿は誰が見ても、気が触れたように見えるだろう。 秋津はそんな桐島へと駆け寄り、優しく抱きしめようとする。だが桐島には現実の判別がつかなかったようで、乱暴に引き離され、秋津は床に転げた。 …よく見ると、秋津の手足には痣が少し、目につく。どうやら、こういった出来事は一度や二度ではないらしい? 185 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 21 13 ID J2m6B0rY 「秋津、桐島。…恨むなよ」 俺は暴れる桐島の手を力任せに押さえつける。必死の抵抗を試みてきたものの、隙を見て俺は膝蹴りを鳩尾に入れた。 「ぐっ……!?」 うめき声をあげ、桐島は気を失った。 「…さて、詳しい話を聞かせてもらうぞ、秋津」 這いつくばる秋津に手を差し延べ、身体を起こしてやる。秋津は抗議と疑念の混じった視線を向けてきたが、無視して部屋を出た。 ひとまずリビングで落ち着いた俺は、秋津の入れてくれた紅茶を飲みながら、秋津の書いたメモに目を通していった。 秋津が桐島を好きで、水城から"奪い返そうとした"こと。 それを知り、水城が秋津を殺そうとやってきたこと。 そして、"のえる"という実の姉が、秋津を守る為に水城を殺したこと。 その結果秋津は声を失い、桐島は半狂乱状態になったこと。…すべて、繋がった。 「なぁ、秋津。お前は…いや、何でもない」 幸せなのか? と聞こうとしたが、やめた。だが秋津は俺の顔を見て、何を言いたかったのかを察したようで、新たに書き綴ったメモを差し出してきた。 (私には真司くんしかいないから。真司くんは私が守る) (それは他人からしたら幸せとは程遠いかもしれない) (でも、彼のためだけに生きる。それは私にとって、最高に幸せな事なの) 不思議と、微塵も辛い、苦しいといった風には見えなかった。 手足に痣はあれど、今の秋津の表情はまさに、幸せに満ちあふれているように見えた。 「そうかい…ま、俺にできる事があったら。何でも言ってくれ。…担任としてだけじゃない、俺個人としても、な」 果たしてこの二人の間に、その必要があるのかどうかはわからない。だが秋津はにこりと笑い、 (ありがとう)と、言った。 ###### 外に出てみると、いつの間にか雨が降り始めていた。それだけでなく、か暗雲が立ち込め、ゴロゴロと遥か彼方で轟く音もする。 「ははっ…雷雨かよ。傘なんか持ってきてねえって」 まあ構いやしない。どうせ車があるんだ。傘を差す必要など、殆どない。俺は脇に停めておいた車に乗り込んだ。雨が降っても慌てず、身体が濡れても特に急いだりせずに。 「やっぱ俺には、誰かを守るってのは無理みたいだよ。…姉さん」 今はもう何処かもわからない、かつての想い人に対して俺は呟いた。教職に就いて4年が経つが、こんなにも自身の無力さを痛感したのは初めてだった。 生徒一人、死なせてしまったこと。もしかしたら俺が特別、気に病みすぎているだけなのかも。それでも、胸は痛むのだ。 …こんなとき、湊ならなんて言ってくれるのかな? そんな淡い期待をしつつ俺は学校へ向けて車を走らせた。 学校に着いた頃には水曜の授業は全て終了しており、部活動が始まっている時間になっていた。 俺は職員室に荷物を置き、副校長へ簡単に口頭での説明を済ますと、すぐに茶道部室へ向かった。 さすがに湊は今日は帰ったのではないか、とは微塵も疑わなかった。何の抵抗もなく開いた茶道部室のドアが、俺の期待が無駄ではなかったと教えてくれた。 「おかえりなさい、刹那」 そう言って、可愛らしい笑顔で俺を迎えてくれたのは湊だ。 二人きりの時は名前で構わない、と言ったのは俺だ。知ってるだろう? 俺は堅苦しいのが苦手なんだ。 ただ今この瞬間だけは、名前で呼んで欲しくはなかった。少しばかりおセンチな気分だったから、嫌でも姉さんの事を思い出してしまう。それがまた、胸の奥の古傷をえぐられたみたいでたまらないのだ。 186 :赤と緑と黒の話 第三話 ◆BaopYMYofQ :2010/07/03(土) 00 23 38 ID J2m6B0rY 「…ただいま湊。俺、お前に知っておいてほしい事があるんだ」 「…それは、辛いことなの?」 「今はそうでもないさ。ただ、知っておいてもらいたい。…それだけだ」 それから俺は湊に、俺と姉さんとの間にあった出来事を全て話した。 実の姉と愛し合い、引き離され、一時期は屍のようになり、うわ言のように姉さんの名前を呼んでいたことも、全部。 全てを話し終えてもなお、湊は一度たりとも目を背けなかった。それだけで、救われた気分だった。 「苦しかったんだね、今までずっと」 「…湊よりは遥かに楽だよ。俺は、好きで受け入れたんだから」 「私にもあるよ。好きで受け入れて、裏切られたこと。刹那は、好きで受け入れて…引き裂かれた。似た者同士だったんだね、私たち」 「ははっ…そうかもな」 外の雨は一向に止む気配を見せない。俺達はどちらともなく、互いに暖めあうように身をすり寄せた。 「ずーっと、こうしていられたらいいのになぁ」 「さすがに風邪引くぞ?」 「むー、そんな事言わないでよ。ロマンのかけらもないなぁ」 「安心しろ、手放す気なんてないから」 「あ………うん////」 俺達はきっと、普通の恋人同士のように過ごすことはできない。だけど、幸せにはなれる。この時はまだ、そう信じて疑わなかった。それ程までに、今が幸せだったから。 しかし俺は、決して忘れてはならなかった。俺達の関係が、どれだけアンバランスな位置にあるのかを。 全てが壊れ始めるのは、もう間も無い。
https://w.atwiki.jp/okura2/pages/34.html
我が居ぬ間に国を攻めるか… この海で果てるがよいっ! 【瀬戸内海戦】 我に策で挑むか…! 豊臣、ここは貴様の墓場に似合いの海よ! 全ては貴様の策か…竹中半兵衛! それで我の裏をかいたつもりか、竹中 我の動揺を誘おうとしても無駄だ 笑わせるな…大義名分のつもりか 貴様の行為など、賊と変わらぬわ! 黙れ…!貴様など詰みを待つだけの玉よ! フン…猿知恵では力押ししか思い浮かばぬか どいつもこいつも…口先ばかりの無能共が!
https://w.atwiki.jp/saihai/pages/19.html
戦略・その一宇喜多説得 小西説得 合戦・その一 戦略・その一 会話(たまき) これからのこと 移動 →どちらでもOK 小早川が裏切る →言ノ葉三倍以上の敵(三成)入手 大谷から報告 →言ノ葉食い止められる(大谷)入手 →言ノ葉食い止めてみせる(大谷)入手 →言ノ葉戦線の崩壊(大谷)入手 大谷に伝令 宇喜多隊と連携せよ! →言ノ葉隙を見せない(大谷)入手 →言ノ葉徳川家康の前進(左近)入手 小西に伝令 待機せよ! →言ノ葉島津隊は後方に布陣(小西)入手 →言ノ葉島津隊はアテにならない(小西)入手 →言ノ葉宇喜多の約束(小西)入手 宇喜多に伝令 何としても、待機せよ! 宇喜多説得 今宇喜多に出来る形で吉継を助けてもらいたい →隙を見せない みな宇喜多が頼り →宇喜多の約束 宇喜多に信じてもらいたい吉継の言葉 →食い止めてみせる どんな状況でも吉継を信じる証 →三倍以上の敵 勝算 →徳川家康の前進 →言ノ葉宇喜多隊は待機する(宇喜多)入手 説得成功 大谷に伝令 宇喜多隊は留まる! 小西に伝令 何としても、待機せよ! 小西説得 小西が望んだこと →宇喜多隊は待機する 説得成功 合戦・その一
https://w.atwiki.jp/clownofaria/pages/16.html
第一部 第三話『ハロウィン』 はやてから貰ったサンドイッチの包みを持ちながら、幽霧は諜報部に帰ってきた。 「おかえり。幽霧。 ちゃんと、高町戦技教導官とブランチをしてきたみたいだね」 「ええ」 入ってきた幽霧を雪奈は笑顔で出迎える。それに対し、幽霧は頷いた。 幽霧が片手に持っている包みを見て、雪奈は更に笑みを深くする。 「ちゃんと、他の人ともコミュニケーションも取ってきたみたいだね」 雪奈は楽しそうに笑う。 幽霧は雪奈に尋ねる。 「長月部隊長は、茶髪の女性と面識はありますか?」 「茶髪の知り合いは沢山いるけど、なんで?」 突発的な幽霧の問いに雪奈は首を傾げる。 「食堂で伝言を頼まれたのです。 「暇があったら、お付き合い下さい」と」 「もしかして、茶髪のショートカットで、前髪に髪止めしてる人?それと四人の女性と狼を連れていなかった?」 幽霧は記憶を辿って、はやてと周辺にいた人の特徴を思い出す。そして、雪奈に頷く。 「そうかぁ。幽霧がコミュニケーションを取ったのは、はやてさんと守護騎士の皆さんかぁ~ じゃあ。この包みは、はやてさんの手料理だね。幽霧。また会ったら、お礼を言っておくんだよ」 幽霧の背中を楽しそうに叩く雪奈。幽霧は咳き込みながら頷いた。 いつもの様に書類整理を終え、幽霧は一段落つく。そこではやてから貰ったサンドイッチの包みが目に入る。幽霧は包みを外した。 中にはサンドイッチが五切れくらい入っていた。 幽霧はそのサンドイッチを食べる。放って置いた所為でパンがパサパサになっていたが、挟んである具はとても美味しかった。 「ふぅ」 はやて手作りのサンドイッチを食べ終えて、幽霧は息を吐く。余りにも美味しかったので、すぐに食べ終えてしまった。 幽霧は今度会ったら、キチンと礼を言おうと考えた。 そして、新たな事件の書類の整理を始める前に紅茶を煎れようとした時。 「幽霧。長月部隊長が呼んでますよ」 同僚の狂木が幽霧に呼びかける。 「分かりました」 幽霧は紅茶を煎れるを止め、部隊長室に入室した。 部隊長室で雪奈が笑顔で出迎える。 「幽霧。すみませんが、この書類を届けて下さい」 幽霧に二つの封筒を渡す雪奈。 「片方は捜査官の八神二等陸佐に。片方は聖王教会に。お願いね」 「はい。分かりました」 幽霧は雪奈から二つの封筒を受け取り、部隊長室から出る。 まず、幽霧は八神二等陸佐のいる部署へと行く。 「諜報部所属の幽霧霞三等陸士です。八神二等陸佐はおられますか?」 仕事をしていた局員の目が一瞬だけ、幽霧の方に注がれる。その目はまるで、汚物を見るような目だ。 とことん、諜報部は嫌われているようだ。 「こっちや」 奥から声がした。その声に幽霧は聞き覚えがあった。幽霧は声がした方へと歩く。 声の主に出会って、幽霧は驚いた。 「こんにちは。また会うたね」 何故なら、八神二等陸佐は幽霧がお昼に会った女性だったからだ。 「君が長月さんの言っていた幽霧くんだったんやね」 部隊長室ではやては紅茶を煎れながら言う。幽霧は雪奈から渡された書類をはやてに渡す。 「これが長月一等陸佐から届けるように指令を受けた書類です」 「はい。確かに受け取りました。どれどれ…………… あっ。この紅茶を飲んでてええよ」 そう言って、はやては書類の中身を読み始める。幽霧は、はやての煎れた紅茶を少しだけ飲む。 はやては書類に目を落としながら、幽霧に尋ねる。 「この書類の信憑性は?」 幽霧はカップを置く。 「長月部隊長は半分、半分だと言っています。これが本当であれば、信用は落ちますね」 「そうかぁ……」 はやては書類を封筒に仕舞い、机の上に置く。 「テロリストにベルカ式の魔法を教えている魔導師がいるとなれば、信用は落ちるな…… それが聖王教会の元騎士であっても、時空管理局の元局員であっても」 「ええ」 はやては少しぬるくなった紅茶を口に含む。そして、幽霧に言った。 「私の部署でも捜査はさせて貰います。 そう、長月さんにも伝えておいて」 「了解いたしました」 幽霧は聖王教会に持っていく書類を持って、席を立つ。はやては書類を持っている幽霧に尋ねる。 「ん?まだ行くところがあるん?」 「ええ。聖王教会の方にも書類を届けに行かないといけないので」 そう言って、立ち去ろうとする幽霧にはやては言った。 「じゃあ。私も行こうかな。久しぶりにカリムの顔も見たいし」 その言葉に幽霧は嫌な予感がした。 「……」 「~♪」 幽霧とはやては桃色の髪をした女性の運転する車で聖王教会へと向かっていた。 正直、気まずい。諜報部は奇怪な格好で仕事をしている事が多いし、仕事柄で管理局の中でも忌み嫌われている。 なので、こんな機会が全くないのだ。だから、どうするべきか分からない。 幽霧がどうしたものかと考えていると、運転している女性が口を開く。 「幽霧……といったな」 「はい。えっと……」 「シグナムだ」 女性は車を運転しながらシグナムと名乗り、幽霧に尋ねる。 「魔導師ランクは」 「階級は三等陸士で、魔導師ランクは陸戦のAです」 「ほう」 シグナムはサイドミラーで幽霧を見る。どうやら、幽霧に興味が湧いたらしい。 更に質問を続ける。 「使用する魔法大系は」 「長月部隊長に仕込まれているのでミッドチルダ式とベルカ式の両方を使えます」 その言葉にシグナムは面白そうに目を細める。そして、最後の質問をする。 「お前は、私の主であるはやてに危害を加える存在となりうるのか?」 「分かりません」 幽霧は即答する。 「自分の所属する諜報部は、情報を捜査する部隊です。 八神はやて二等陸佐が不祥事などを行った場合は、何かするかもしれません」 「そうか……」 前方を見ながら呟くシグナム。その顔は少し悲しそうであった。 「シグナム」 突然、はやてはシグナムに話しかける。そして言った。 「みんなが諜報部を忌み嫌うのは後ろめたい気持ちがあるからや。だから、幽霧くんたちは悪くない。悪いのは、自分勝手な事をしている人たちや。 私らが悪い事をしなければ良い話や。そうやない? シグナム」 「ええ。そうですね。主はやて。」 シグナムは頷き、車を聖王教会へと走らせる。 「八神二等陸佐」 「はやてでええよ。なに?」 幽霧は、はやてにお礼を言う。 「サンドイッチ。ありがとうございました。美味しかったです」 その言葉に、はやては軽く微笑む。そして、幽霧に言った。 「どういたしまして」 「時間が空いてるからOKやって」 はやては幽霧に言った。雪奈は聖王教会に書類を届けに行く事すら連絡していなかった様だが、はやてのおかげでどうにかなりそうだ。二人は部屋に入る。 「こんにちは。久しぶりね。はやて」 カリム・グラシアは笑顔ではやてを出迎える。 「そうやね。カリム」 はやてもカリムに笑顔を返す。 幽霧はカリムとはやてを見て、姉妹みたいだと思った。 ここでやっと、カリムは幽霧の存在に気が付いた。 「はやて。こちらの人は?」 カリムの問いに、笑顔で答える。 「こちらは、長月さんが部隊長をしている部隊に所属している幽霧霞くん。 幽霧くん。こちら、聖王教会で一番偉い騎士のカリム・グラシアさんや」 「時空管理局諜報部所属の幽霧霞三等陸士です」 そう言って、幽霧はカリムの前に手を差し出す。 「聖王教会のカリム・グラシアです」 カリムは幽霧の握手に応じ、微笑みながら言う。その微笑みに幽霧は微かに頬を赤らめた。 「はやて。今日は何の用ですか?」 幽霧が握手している手を緩めてから、はやてに尋ねるカリム。 「私はカリムの顔を久しぶりに見るために、聖王教会に書類を届けに行く幽霧くんについてきただけや」 「書類?」 「これです」 幽霧はカリムに書類の入った封筒を差し出す。カリムは幽霧から封筒を受け取る。 「じゃあ、お茶でも飲みながら話しましょうか」 「誰か分かりませんが、テロリストにベルカ式の魔法を教えている魔導師がいると……」 カリムは書類を見ながら呟く。 「はい」 幽霧は頷いた。更に言葉を続ける。 「誰が糸を引いているか分かりませんが、ベルカ式魔法を使う人全員が当てはまります」 「そうですか。分かりました。こちらでも、調査はしてみます」 「ありがとうございます」 幽霧はカリムに頭を下げる。 カリムは微笑みながら、幽霧に尋ねる。 「幽霧さんはどの魔法大系を用いているのですか?」 「長月部隊長からミッドチルダ式とベルカ式の両方を仕込まれています。 だから、自分も容疑者の一人に入ります」 そこで紅茶を飲んでいたはやてが口を出す。 「幽霧くんは犯人やないと思うな。 だって、長月さんの部下やから」 その言葉にカリムも納得した。もし幽霧が犯人なら、雪奈が見逃すはずがない。 「さて、これで仕事の話は終わり。私は、はやての近況を聞きたいな」 「あんまり変わってないよ。至って、平和。良いことや」 はやては微笑みながら言う。 「そっか。良かった」 その言葉にカリムも安心する。やっぱり、姉妹みたいだと幽霧は思った。 そこで、部屋の戸が少しだけ開く。 カリムは戸の方を見て、微かに微笑む。そして、戸に向かって言った。 「入ってきて良いですよ」 その言葉で戸が開いていき、一人の少女が入ってきた。目は緑と赤のオッドアイ。着ているのは黒い三角帽に黒い服。まるで、絵本の魔女のようだった。 魔女のような服を着た少女は三人に挨拶をする。 「こんにちは」 「こんにちは。ヴィヴィオ。この服かわええな」 はやては微笑みながら言う。ヴィヴィオと呼ばれた少女は嬉しそうに笑った。 はやての代わりにカリムが幽霧にヴィヴィオの紹介をする。 「この子はヴィヴィオちゃん。魔法学校の三年生です」 「高町ヴィヴィオです」 ヴィヴィオは幽霧に自己紹介をする。 幽霧はヴィヴィオの名字に驚いた。そして、呟いた。 「なのはさんには娘さんがいたんですか……」 驚いている幽霧にはやては説明した。 「なのはちゃんとヴィヴィオは血が繋がっていない親子や」 「なるほど」 幽霧は納得した。なのはの年齢でこの位の実子がいたら、かなりマズい。よくよく考えれば分かることだった。 ヴィヴィオは三人に言った。 「トリックオアトリート!」 ヴィヴィオの言葉にはやては思い出す。 「ハロウィンだから、カボチャプリンを作ったんや。ヴィヴィオに言われるまで忘れてたわ」 はやては笑いながら言う。少し楽しそうだ。 「じゃあ、小さな魔女のヴィヴィオにカボチャプリンをあげようかな」 はやては持っていた箱を開け、カボチャプリンの入ったガラスの容器をヴィヴィオに渡す。 「じゃあ、私はクッキーを」 「ありがとう!」 「どういたしまして」 お礼を言うヴィヴィオに、はやてとカリムは笑顔を返す。 「残念ながら、自分はお菓子を持っていないのでこれを」 幽霧はポケットをまさぐって小さな駒を取り出し、女の子に渡す。 「君と同じ魔女の駒だよ。これを君にあげよう」 そう言って、幽霧は女の子に魔女の駒を握らせる。 「……ありがとう」 お菓子ではなく小さな駒を渡されて、ヴィヴィオは驚いていたが、幽霧にお礼を言った。 幽霧はかすかに微笑んだ。 「ありがとう。お姉ちゃんたち」 そう言って、ヴィヴィオは部屋から出ていった。 「子供、好きなん?」 幽霧にはやてが尋ねる。 「ええ。純粋なところが」 「そうかぁ」 幽霧の顔を見ながら微かに笑うはやて。そして、幽霧に言う。 「お姉ちゃんだって」 「まあ。慣れてますよ」 はやての言葉に対し、幽霧は苦笑した。 今度はカリムが幽霧に尋ねる。 「あんなのを作るのが好きなんですか?」 「ええ。物を作るのが好きなんですよ。最近は長月部隊長に勧められて、チェスの駒を作り始めました」 「今のところ、どの位作ったのですか?」 カリムの問いに幽霧は答える。 「ポーンを10体。ルークを1体ですね。他にはビショップを作ろうとして魔女の駒を1つ作ってしまいましたが。 長月部隊長からはチェスが出来るくらい作れと言われましたが」 「それはすごいなぁ」 紅茶を飲んでいたはやても楽しそうに笑う。 「でも、楽しいですよ。物に魂を吹き込むようで」 幽霧は楽しそうに言う。その顔は生き生きしていた。 そんな幽霧にカリムは言った。 「じゃあ、私をモデルにして駒を作ってくれませんか?」 その言葉に幽霧もはやても驚いた。 「ダメですか?」 首を傾げながら、カリムは幽霧に尋ねる。 幽霧はちょっと考えた後、カリムに言った。 「良いですよ。でも趣味で作っているので、いつ完成するか分かりませんが」 「良いですよ。出来たら、私に下さいね」 「じゃあ、私も作って貰おうかな」 幽霧は苦笑し、二人に念を押す。 「本当に趣味で作っているので、完成は未定ですよ」 「良いですよ」 「楽しみだなぁ~」 カリムとはやては楽しそうに頷いた。
https://w.atwiki.jp/furubokko/pages/28.html
実はここだけ 松崎しげるの「愛のメモリー」が流れてます。 - pigeonG 2013-03-10 17 23 03 ( ゚д゚)ポカーン - ぽっさん 2013-03-10 21 43 11