約 301,136 件
https://w.atwiki.jp/toho-paint_gtm/pages/56.html
「東方スレスレ劇場」 第三話 「すごく・・・スレスレです」 「スレスレだってヴぁ!」 「今週もはじまりました東方スレスレ劇場、今回はスカーレットと」 「うはだよ~」 「が、お送りいたします、イロモノな二人ですがよろしくおねがいしますわ」 「なぁ~スカーレットちゃん、イロモノってなんだってヴぁ」 「説明しにくいわ・・・ 例えば猫耳巫女服猫尻尾なキャラとか」 「それモロ私だぜぇ~・・・」 「ここの住人はみんなイロモノだから安心なさってwガチムチからすく水まで豊富に取り揃えてあります」 「よりどりみどりなんだってヴぁ」 「GTM第一シーズンが先日おわりましたわね」 「あぁ~私たちリーグ降格だぜぇ・・・」 「残念ですけど、仕方ないですわ次がんばります」 「タイムだけではわからない対人戦の駆け引きが勝負の決め手のようですわ」 「動画でもミートボール状態が多かったぜぇ」 「・・・そうでたわね、Aリーグでわ4戦目終了の時点でほぼ同ポイントの方が4人いたようですわ」 「へぇ~ お!次のコース発表されてるじゃんかぁ~」 「筑波、セブリング、ニュル、メープル、ムジェロですわね」 「テクニカルもあればロングもあって大変だってヴぁ」 「開催日は5月18日、まだ練習できますわ」 「マッハで蜂の巣にしてやんよ~」 「でわ本戦でまたお会いしましょう?皆さんごきげんよう」 「ヴぁ!」 #comment
https://w.atwiki.jp/sengoku3/pages/152.html
加藤清正の章・第三話「九州征伐」 加藤清正の章・第三話「九州征伐」あらすじ 戦況(解説者 加藤清正) 勝敗条件 武将データ イベント ミッション 撃破効果 アイテム配置 攻略アドバイス ☆猛将伝&Zの変更点 無双演武一覧 あらすじ 加藤清正ら子飼いの将の活躍もあり 秀吉は、 小牧長久手の戦いで家康を下し、 天下統一へと乗り出した。 次に秀吉が目を向けたのは 九州であった。 九州では、島津家が、 九州全土を飲み込もうとしていた。 九州北部の名家、 立花家の救援要請を受け、 秀吉は、清正に立花の救出を命じる。 清正は本隊に先立ち、九州に上陸。 鬼島津の異名をとる 勇猛な敵軍を前に、 秀吉の世を夢見る清正は 怯むことはなかった。 戦況(解説者 加藤清正) 立花城が島津軍に包囲されている。 立花は秀吉様の味方だ。 秀吉様が到着されるまで耐えねばならん。 秀吉様と合流したら、反撃を開始する。 北西砦を落とし、次は博多を攻めてやる。 腕利きの傭兵が配置されてるって話だな。 敵総大将は島津当主である島津義久。 奴を討てば俺たちの勝ちになる。 だが、弟の島津義弘は九州一の猛将らしい。 戦い甲斐はあるだろうな。 勝敗条件 勝利条件 島津義久の撃破 敗北条件 立花誾千代と立花宗茂いずれかの敗走↓立花誾千代と立花宗茂と豊臣秀吉いずれかの敗走↓立花誾千代と立花宗茂と豊臣秀吉いずれかの敗走、または島津義久の退却地点到達 武将データ 立花軍 備考 島津軍 獲得 備考 立花誾千代 総大将 島津義久 なし 総大将撃破効果No.4発動で効果あり 立花宗茂 敗北条件 島津義弘 装備品 ミッションNo.4の撃破対象 加藤清正 プレイヤー 雑賀孫市 装備品 撃破効果No.3発動で効果ありミッションNo.3の撃破対象 内田鎮家 島津忠長 装備品 豊臣秀吉 ミッションNo.1終了後に出現敗北条件 伊集院忠棟 素材 ミッションNo.1の撃破対象 石田三成 ミッションNo.1終了後に出現 野村忠敦 巻物 黒田官兵衛 秋月種実 装備品 福島正則 高橋種冬 素材 ミッションNo.1の撃破対象 毛利輝元 星野吉実 素材 星野吉兼 素材 島津家久 巻物 撃破効果No.2発動で効果ありミッションNo.2の撃破対象 山田有信 素材 島津歳久 巻物 島津豊久 素材 撃破効果No.4の撃破対象 猿渡信光 巻物 撃破効果No.2の撃破対象 新納忠元 素材 撃破効果No.3の撃破対象 頴娃久虎 素材 撃破効果No.1の撃破対象 上井覚兼 素材 樺山久高 素材 島津忠辰 素材 喜入季久 素材 釣り野伏イベントで出現 種子島久時 素材 風魔小太郎 装備品 島津本陣に接近すると出現 イベント 立花宗茂が攻城隊本陣に到達すると奇襲イベント。 猿渡信光に接近すると北西砦へ後退開始。 その状態で北西砦に東から接近すると釣り野伏イベントが発生。 敵伏兵が出現する。 ミッション 番号 内容 備考 No.1 豊臣秀吉到着まで、敵武将の立花城突破を阻止せよ! 立花宗茂の攻城隊本陣到達まで耐えればよいミッション終了後、豊臣軍本隊が出現敗北条件変更北西砦がすべて開門島津軍が後退開始立花軍が進軍開始豊臣秀吉は博多へ進軍開始石田三成は岩屋城へ進軍開始 No.2 北西砦制圧のため、島津家久を撃破せよ! 達成後、博多北門が開門 No.3 博多制圧のため、雑賀孫市を撃破せよ! 達成後、博多西門が開門島津義久が退却開始敗北条件変更島津義弘が島津義久へ合流のため後退開始すべての門が開門 No.4 島津義弘が島津義久と合流する前に、島津義弘を撃破せよ! 撃破効果 番号 内容 効果 備考 No.1 開始から5分以内に穎娃久虎を撃破 武器を獲得 No.2 練技ゲージが最大の状態で猿渡信光を撃破 島津家久の防御力が一定時間低下 No.3 体力最大の状態で新納忠元を撃破 雑賀孫市の体力が低下 No.4 撃破数が200以上で島津豊久を撃破 島津義久の進軍速度が一定時間低下 アイテム配置 携帯道具 壱 団子 団子 団子 大盛御飯 大盛御飯 大盛御飯 弐 団子 団子 当世具足 霊鏡 霊鏡 荒御魂 参 団子 黒漆太刀 戦草鞋 霊鏡 荒御魂 陣太鼓 攻略アドバイス ミッションNo.1と撃破効果No.1の併せ技が厄介。 ここは力押しするしかないので、ある程度の強さ(キャラもプレイヤーも)が求められるだろう。 また、撃破効果No.3だが、定石の兵糧丸がないので団子+霊鏡で達成することになる。 携帯道具参では団子1個しか回復道具がないので、あらかじめ詰所でおにぎりを回収しておくこと。 陣太鼓が必要な撃破効果もないので携帯道具弐を使うことも選択肢に入るが、その場合は島津義弘の迅速な撃破が難しくなる。 ゆっくりしているとミッションNo.4失敗のみならず、敗北してしまう点には注意。 ☆猛将伝&Zの変更点 ☆第2レア武器獲得ステージ。→第2レア武器獲得のポイントを見る 無双演武一覧 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 賤ヶ岳の戦い 小牧長久手の戦い 九州征伐 石垣原の戦い 大坂の陣
https://w.atwiki.jp/wokdnd4e/pages/104.html
W氏のお城の元城下町を探索していたところ、魔物の群れに遭遇する。 現れたのは、ヴァンパイアロード、他 戦闘開始より3ラウンド経過すると、自称アサーラックが光を見て追いに来る。 遁走成功 さらに別の場所を探索し、崖(電光のオプション付き)を発見し、その方向への探索は不可能と判断。 別方向への探索を行うか、前回部分的に戦闘を行った入口付近の戦場を考慮し、突破を考える。 入口付近の怒りの精霊との戦闘に突入 戦闘を行わずに突破を考え、走りきることを選択 鵜飼いしながら移動していると……自称アサーラックが3ラウンド目に現れる。 必死になり戦場を突破することに成功。 W氏の城へと突入に成功! 後ろから怒りの精霊が追跡してきたので、通路横にある扉を開けたところ…… 大量の隠し通路のある部屋が存在していた。 隠し通路を移動していくと、何やら怪しげな宗教的な歌が聞こえてくる…と思うと 恐ろしい空気を感じ、物質界とは異なるどこかへと飛ばされた気がする。 (この世界はシャドウフェルだ) 今回の秘密 2遭遇を行ったが、遭遇終了数は0である。 少なくとも、明るい明かりを灯している状況で屋外戦闘を行うと3ラウンド目に自称アサーラックが襲ってくる。 今回最後に入った部屋にいたミイラはアンデッドであり、戦闘を行うことが予約された。 自称アサーラックな頭蓋骨の正体は、闇のフレイムスカルであり、アサーラックではない。
https://w.atwiki.jp/jfsdf/pages/603.html
「やれやれ、いつまでこんな真似をしなきゃならんのかね…。」 連合の将軍達からの質問攻めから少尉を生贄にすることでようやく解放された山崎中佐はため息をついた。 いまだに連合陣地では捕虜達の移送準備に取り掛かっているのか、人の往来が激しい。 中佐は煙草を取り出すとマッチを擦ろうとした。 だが、マッチに火がつく前に目の前に浅黒い手が出され指から小さな火が灯された。 「おお、すまなんだな。」 そのまま煙草を口に咥え火をつける。煙草に火がついた事を確かめると指からスッと火が消えた。 「―――ようやく一息つけたよ。」 「それは良かった。中ではまだ大変なようですがね?」 「まぁ、教育の一環だ。少尉にも慣れてもらわねばな。」 「貴方が楽をしたいだけでしょうに。」 「まあな。」 くくっと首を竦めながら中佐は笑った。そのまま横に向くとその人物に煙草を差しだした。 「あんたもやるかね?」 「いえ、遠慮しておきますよ。」 「そうかい。所で、中に『お仲間』が居るがどうするかね?挨拶でもしていくか?」 中佐がそう尋ねるとあからさまに顔を顰め彼は答えた。 「まさか!例え私がそうしても奴の方から襲いかかってきますよ。」 「俺には解らんねぇ。元は『同胞』なんだろう?」 「冬の時代より大昔の話ですがね。今は違いますよ。」 まるで苦虫でも噛み潰した様な顔をして彼―ダークエルフ―は吐き捨てる様に言った。 「そうかいそうかい。ま、そういうなら俺から言う事は何も無いさ。ただ、見つからない様にしてくれよ?」 「ええ、隠れるのは我々の特技の一つですから。ご心配無く…。」 そういうと、ダークエルフの青年は森へと歩み始めた。 「ああそうだ、礼を言うよ。君らの情報のお陰で帝國は油田を手に入れられた。これからも一つ頼むよ。」 その問いに答える声は聞こえなかったが、中佐には確かに聞こえた。 ―――貴方方も、約束をお守りくださいね。 「いやはや、見れば見るほど不思議な物ですな。」 渡された三八をぐるぐると回しながらカイゼル将軍が呟いた。 一応、弾は入って無いが銃口を覗くのは心臓に悪いから止めて欲しい。 切実に少尉はそう願った。 だが、少尉の願いも虚しく殆どの将軍達は銃口を覗いている。 全く、中佐殿はこんな面倒を俺に押しつけて一体何をやってらっしゃるんだ! 戦場での指揮はとても見事で尊敬しているのだが、こういう面倒事は副官である自分にいつも押しつけ自分は煙草をふかしているのだ。 正直、勘弁してほしいのだがそこはそれ、軍隊ゆえに上官命令は絶対である。 ―ああ、俺が偉くなったら部下に仕事押し付けるような真似は絶対に止めて置こう…。 心の中で決意をする少尉を尻目に将軍達の会話は続いていく。 「エルフの弓よりも早く、ワシらドワーフの刀剣よりも強いとは俄かには信じられんよ。一度解体してみたいもんじゃな…」 渡された三八を撫でながらドワーフの将軍はうずうずとした表情で呟いた。 「それだけはお許し下さい!陛下から賜った物なのですから!」 何も言わなかったら本気で分解しかねないと思った少尉はドワーフの将軍を止めた。 するりと、ドワーフの将軍の手から三八は抜け出しエルフの将軍の手の中にスッポリ収まった。 「しかし、不思議だ。鉄の塊を飛ばすそうだが魔力が使われた形跡が無い。一体どうやって動かすんだ…?」 「それは…、御教えすることは出来ません…。」 「そうですか…、いや残念です。これ程強力な武器が使えたなら奴らをすぐに蹴散らる事がと思ったのですが。」 「奴ら…、『秩序同盟』ですか?」 少尉の質問にエルフの将軍は少し迷ったような顔をした後、口を開いた。 「奴らもそうですが…、我らを裏切り森を穢したあの恥知らず共です!」 「はぁ…、と言いますと?」 「エルフと一口に言っても、コヤツのような肌の白い者と黒い者の二種族が居るのじゃよ。」 未だに三八式を名残惜しそうに見つめながら、ドワーフの将軍が説明をした。 「肌の色で別れているのですか…。」 ―ここでも肌の色で軋轢があるのか。 まだ年若い少尉は、現実とぶつかった気分になり心に暗がりが広がっていくのを感じ取っていた。 「元は奴らも、我らと同じ白でしたが森を捨てた事により肌が黒くなり、やがて連中は姿を消しました。しかし、奴らは我らに復讐しようと今もどこかに隠れているのです!」 「ワシ等も山と洞窟で別れて暮らしておるが、流石にお前さんらみたいに互いに憎み合って何ぞおらんぞ…。」 「貴方達は同じ神を信仰してらっしゃるでしょう?奴らは、森を捨てるだけではなく我らと信仰を違えたのです。」 そういうとエルフの将軍は目を瞑り、押し黙った。 誰もが沈黙した空気に耐え切れなくなった時、カイゼル将軍が切り出した。 「皆様方、もう日が落ちましたし食事にいたしましょう!アルタート料理を楽しんでいって下さい。」 「やれやれ漸く、か。」 本土から運ばれてきた、九七式中戦車改や三一式野砲を見つめながら山崎中佐はため息をついた。 「これで反撃開始ですか…。石油の為とは言え、我々には関係の無い戦をするとは…。」 「口を慎め、少尉。これは陸相閣下を初めとした司令部からの命令だ。」 「…失礼しました、中佐。輸送状況ですが、九七式中戦車改3両、三一式野砲10門、増員1000名全て到着しました。」 「戦力差が酷いな、これが支那だったら俺達皆死んでこいと言われた様なもんだ。」 「敵は未だに、刀槍に弓ですからこれで十分だと思われたのでしょうか…。」 「まぁ、頼もしい『連合軍』の兵士諸君も居るんだ。なんとかなるさ。」 そういうと山崎中佐は歩き出した。 「明日、ストームゲートへ向け出発だ。三日もあれば到着するそうだ。今の内に足を休めとけよ。」 「はっ!」 少尉が敬礼の体制を取ろうとした時、ぐいっと裾が引っ張られた。 「天使様!あの大きな筒はなんなのですか!?あんな天まで届くようなのは見た事がありません!」 「ライゼル殿下…。」 がっくりと肩を落とした少尉とライゼル王子を尻目に中佐は丘を登りストームゲートの方を見つめた。 「…死人がでなきゃいいんだがねぇ。」 ―ぼそりと呟かれたその言葉は風に乗り、空へと消えて行った。
https://w.atwiki.jp/mofu-mofu/pages/11.html
……てち……てち……てち 光を感じて薄く目を開いた。 目に入ったのは白い天井。 昨日はしっかりと寝たはずなのに、体がひどくだるい。 ……てち……てち……てち 寝た気が全くしないのはなぜなのだろう。 徹夜を決め込んだ日に迎えた、朝のように、頭にはもやがかかってた。 ……てち……てち……てち ……あ゛ー? ……なんだろう、このてちてち言ってるのは。 ……てち……てち……てち ……てち……てち……てち 男「……っがァ!!うるせえ!!」 布団をはねのけ上半身を起こすと、しょぼしょぼとしている目でてちてちと音のする方を見た。 ……てち……てち……てち…… 流しの蛇口から、水玉が一定のリズムで落ちていた。 男「……(近づいて蛇口を絞める)」 ――水と睡眠時間だけでなく、何か色々なモノを、ひどく損した気分だった。 * * * 女宅玄関前。 ボタンを押すと、ぴんぽーんぴんぽーんと気の抜ける電子音が鳴った。 男はくぅあと大きな欠伸をする。 何テンポか遅れた後にインターホンから「はいー」と機械に通った女の母の声が聞こえた。 男「男です」 「あらあらーどうぞー」と声。その後に、「女ちゃんー男くんが、き」まで聞こえるとインターホンはピッと音をあげ沈黙した。 男はノブを引っ張ってドアを開ける。 男「おじゃましまーす」 途端にリビングのドアが開いて、女が飛び出して来た。 女「ちょ、ちょっと待っててね!」 そう言って尻尾を跳ねさせながら階段を駆け上がっていく女は、制服姿だった。 女母「おはようー男くんー」 開けっ放しになったリビングのドアからエプロン姿の女の母が出てきた。 男「おはようございます」 女母「ごめんねー。まだ支度が終わってないのよー」 そう言う彼女の手には、布製の紐が二本握られていた。 女母「家にくるのは遠回りになるでしょう?」 男「いえいえ、昨日『よろしく』って言われちゃいましたからね(にやり)」 女母「あらあらー、一途な男の子はカッコいいわねー(にこり)」 あははーと笑う二人。 男「まー今日は早く起きれたってだけなんですけどね」 女母「そうだとしても、ありがたいわー。なんだかんだで女ちゃんも緊張してるみたいだしー」 男「しょうがないです。俺だって少し緊張してますし」 女母「たぶんー大丈夫だとは思うけどー、もしもの時は男くんお願いねー」 男「はい(こくり)」 上から扉が勢いよく開くバタンという音と、「よーし」という声が聞こえた。 そしてバタバタぼふぼふと階段を降りてくる女。 女「よっしオーケー」 そう言った彼女の右肩には肩掛け型の鞄がかかっていた。 女はそれをきちんと掛け直すと、女の母に背をむける。 女「お母さん、尻尾お願い」 女母「はいはいー」 そう言うと女の母は女を尻尾を持ち上げた。 そしてスカートが捲れてしまわない程度でくるりと丸め、鞄の横に持ってくる。 女母「これは辛くないー?」 女がうんと頷くと 女母「ちょっと持っててねー」 女にまるまった尻尾を持たせ、さっきから持っていた紐で、鞄に尻尾を縛り付けた。 女母「きつくないかしらー?」 尻尾を結び終えると女の母は手を離してそう言った。 女は、廊下とリビングを何度かいったりきたりしてみる。 女「大丈夫みたい」 女は男に向き直る。 女「準備完了っ」 男「時間は―……ちょうどいいかな。よし、行くかー」 女は立ったままローファーを足に突っかけ、それから軽くしゃがむとかかとに指を入れてきちんと履きなおした。 女母「がんばるのよー」 女「うん、いってきまーす」 男「それじゃあ、おじゃましました」 女が先にドアを開け外に出る。続けて男。 女母「いってらっしゃーいー」 二人の背に女の母は手を振った。 * * * 学校までは自転車で片道20分の道のりだ。これを徒歩でいくと大体二倍くらい、つまり40分ほどかかる。 ホームルームがはじまるのが八時半から、現時刻は七時半少し過ぎたあたりなので慌てなくても十分に間に合うだろう。 男と女は横に並びながら歩いた。 男「それにしても、よくそんな事を思いついたな」 男は肩掛け鞄に括り付けられてる尻尾をみながら言った。 確かにこれならば、少なくとも通学中にはあまり奇異な目を向けられないかもしれない。 女「でしょう、昨日お母さんと二人で考えたんだよ」 女は誇らしげに言った。尻尾の先が紐の下で揺れている。 女「学校ではね、ちょっとカッコ悪いけど、移動する時は腰に紐で固定しようと思ってるの」 どう思う?と男を覗き込む女。 男「みんなに変な目で見られるのは必至だな。でも、それを除けば一時しのぎとしてなら上手い手だと俺も思う」 女「うん。実は昨日、あの後にね、筋トレしてみたんだよ。と、いってもどうしたらいいのかわからなかったから、とりあえず自力で動かせる限界でパタパタやっただけだけどね」 男「んーそれ、本当に効果あるのか?」 女「だって他の方法が思いつかなかったんだもん」 男「尻出し損のくたびりもうけじゃないことを祈ってやるよ」 歩いている間、彼らと通り過ぎたり、すれ違ったりする人間は何人もいた。 そのうちの大半は人は女の尻尾に無関心で、たまには鞄に目を止める人もいたが、恐らく自分の中で説明を付けたのだろう。すぐに興味を失い、そのまま離れていった。 男と女は始めこそ詰め寄られないかと、いちいち挙動不審になっていたが、世間の自分たちに対する関心のなさがわかると、警戒はしようとも、普通に歩き続けれるようになった。 途中、以前に二人が通っていた中学校があるため、だんだんと周りに学生が増えていった。 男は一歩後ろを歩き、自分の身半分で女の尻尾の付け根が目立たないようにした。 中学校を過ぎれば、そろそろ友人たちと遭遇する確率が高くなってくる。 自然と二人は、警戒を強めていた。 女「誰にも逢いませんよーに」 男「こういう時に限って連続して遭遇したりするんだよな」 女「それをいうな」 男「まぁ、学校に近づけば嫌にでも逢うことになるが、その前に精神をすり減らしたくはないよなー」 女「そういうことです。さーさっさと行くよ」 速度を上げる女。そのまま左前方のコンビニを通り過ぎようとした。 焦る男。 男「ちょっとまて、俺の昼飯!」 背後から男にかけられた言葉を聞いて女は立ち止まり、一度コンビニを見ると、振り向いた。 女「えー」 露骨に嫌そうな顔で。 女「私はそこで待ってるから、行ってきていいよ」 女はそう言うと、コンビニの駐車場の端っこにある電話ボックスの横に行った。そこはコンビニの中からは死角に、道路からも比較的には目がつきにくい位置だった。 男「すぐ戻ってくる」 * * * 男は女が電話ボックスまで行ったのを確認すると、急ぎめな足取りで店内に入った。 一歩足を踏み入れただけで、独特の油の匂いが鼻を刺激した。 あまりやる気の無い店員の「いらっしゃいませー」を聞きながら、まっすぐ向かったのはお惣菜コーナー。 冷房の利いた陳列棚にはおにぎりやサンドイッチ、サラダや麺類まである。 その中から、男は適当に、おにぎり二種類とBLTサンドを選び、レジへ運んだ。 会計中に店内を見渡すと、男と同じような目的の学生がちらほらといるのがみえた。 その中に知っている人物は……いない。 ほっとため息をつく男。 男(でも、ここからが大変だよなぁ) 財布から小銭を出しながら男は思った。 そろそろ学校への道が限られてくる。支流が本流に流れ込むように、色々な方角からくる生徒も同じ道を通るのだ。 もちろんその中には友人達やクラスメイト、同学年や果ては顔見知りまでも含まれている。 女の尻尾を隠しきるのは辛すぎるだろう。 男は店員から袋を受け取るとしゃかしゃか鳴ならしながら外へ出た。 男(女ーっと) 電話ボックスの方をみても、女はいなかった。 男(ありゃ?) どこにいったのかとあたりを見回す男。 するとコンビニの敷地から少し出た辺りの歩道に、後ろ姿を見つけた。 男(しびれを切らして、先に出て待っているのか?) いや、違った。 彼女の前には彼女と同じ制服を来た少女が立っていた。 そして彼女は何かを女に話しかけているようだった。 * * * ちょうど男が店内に入った時だった。 友「よー女ー。一日ぶりー」 その友人はまるでそれを図ったかのようなタイミングで、そう言いながら近づいてきた。 電話ボックスの横で捨てられた犬のようにびくびくとしていた女は、その声を聞いた瞬間に体をピクリと固めてギチギチと友人へと顔を向けた。 友「なぁーに幽霊が人魂ぶつけられたような顔してるのさ」 すぐそばまで来た友人は、固まっている彼女を見ると、いつものように意味不明な例えを口にした。 女はというとガタのきたロボットみたいにガッチガチになって、 女「お、おははよよよ」 と、どもりながら挨拶を言った。 友「あんたたちが前にいるのをみつけたからさ、一生懸命自転車を漕いで追いついたんだよ」 彼女は歩道から押してきた自転車のサドルをぽんぽんと叩いた。 女はガチガチビクビクしている。 友「……なんであんたそんなガチガチになってんのさ、風邪まだ治ってないんじゃないのー?」 無茶しちゃだめだよー と友人。 ビクビクしながら首を振る女。 友「ならいいけど。ま、ここで話してるのもなんだし、先に歩道んとこ行って男を待ってるか」 ほらいくよ と彼女に手をとられて、女は半ば引っ張られるように連れて行かれた。 * * * 男(あれは……友か) 男は入り口の前から女の前に立っている少女の顔を確認した。 すると、相手もこちらに気がついたようで手を振ってきた。 男も振り返す。 男(まだ友のやつ気づいてないのか?) 男はちょっとの期待と不安を感じながら、二人に近づいていった。 友「おっすー男」 男「おーす、友」 挨拶を交わしあうと、男はひょいと女の顔を覗いてみた。 その顔は強ばっていて友の顔を凝視していた。 男(まぁ……そうなるよなぁ) 友「なんだかこの子、さっきから変なのよ。あんた、無理やり連れてきたんじゃないのー?」 二人の様子をみると、やはり友は尻尾に気がついていないようだ。 男「いや」 友への返事にそれだけ言うと男は考えた。 突然の事で女の思考は完璧に止まってる。 自分がどうにかしないといけないだろう。 このまま、隠し通せるか? それともここで話しちまうか? 落ち着いてから、女が自分で話すほうがいいには決まってる。 けど……隠し通すのはやっぱり無理だろうな。 どんなにがんばっても途中で絶対に気がつかれちまうだろう。 それに、学校で話すとしたら、周囲に人がいる分もっとハードルが上がる。 それなら……。 男(今の内に、友もこちら側に引き込んじまうか) 友「男まで黙ってどうしたのさ。女の風邪でもうつった?」 男「あーちょっとな。それにこいつだって元気だって……なぁ?」 男は女を覗き込むようにして目を合わせた。 尻尾を見るように一度視線をずらすと、次は友の方にくいくいと向ける。 男(先手必勝で、言っちまおう) すると女は男の目を見たまま、機能を停止したかのように、まばたきすらしなくなった。 決心しかねていたのだろう。 だが、少しすると、女は思い出したようにまばたきを二三度し、かっくんとうなづいた。 二人の間になにかのやりとりがあったのに気がついたらしい友は、訝しげにしていた。 男(たぶんこいつなら、ストレートに言っても大丈夫……な気がする) もう、ほとんど勢いまかせだった。 男「……なぁ友さ、ちょっと大事な話があるんだよな」 振り向き様に男は言う。 友「なにさ?」 友は僅かに眉を顰めた。 男「あのさ、昨日よ、こいつ風邪だってことで休んだだろ? あれ、嘘なんだよね」 友「はぁ?」 なに言ってるんだコイツは、という顔で男を見る友。 それに構わず、男は女の両肩を掴む。 男「実はさ、こいつ」 女をぐるりと反対に向かせた。 スカートの下に吸い込まれている尻尾の付け根と、鞄に据え付けられている尻尾本体が友に見えた。 男「尻尾生えたんだよね」 友「……」 男「……」 女「……」 時が止まったかのように固まる三人。 車道ではパップーとかいいながら、車が通り過ぎて行った。 コンビニから出てきた学生が、固まってる三人を珍獣を見るような目つきで眺めていった。 ひょっとすると痴話喧嘩かなにかをしているように見えたのかもしれない。 男は友の様子を窺いながら、ごくりと唾を呑み込んだ。 男に肩を掴まれている女は、石像みたいに固まりながら、アスファルトの一点を見つめていた。 友は尻尾を見ながらポカーンとしていた。 まさしく幽霊が人魂をぶつけられたようなもとい、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔だった。 男「……」 女「……」 友「……はァ?」 硬直を一番最初に解いたのは友だった。 友はなんとか絞り出したといった感じでそれだけを言うと、視線が女の尻尾と男の顔を行ったり来たりした。 そしてまた、尻尾に視線がいき。 友「はァ?」 ともう一度言った。 男「……いや、だから、尻尾」 友「……モノホンの?」 男「モノホンの」 女「……」 友「……ぶっ」 ブァッハハハと盛大に笑う友。 何事かと女は男を見た。 男(あー……) デジャヴュを感じる男。 男(この展開は……) 笑い声の途中で友は言う。 友「そ、それ、コスプレだろ!?」 今度は女がキョットーンとした。 男(……やっぱりこれが正常なリアクションなんですねー) ブハっハハハ! 友「ば、罰ゲームか何かか?に、似合ってるよ女!か、かわいい」 うひひーはらいてー と友は腹を抱えて笑った。 その目には涙までも浮かんでいた。 友「ふふふふふははははははは」 女「……」 片手で支えている自転車もガクガク揺れるほど、本当に爆がつくような笑い方をしている友を、女は唖然として見ていた。 友「くふふふふはははは、ちょっ、ちょっと、笑いがとまらないひひひひひ」 男は、はぁ とため息をつく。 友「付けたまま学校に行かせるなんて、男も鬼畜だねぇハハハハハ」 女「……#」 さっきはガチガチだった女は、今度はふるふると震え出していた。 尻尾が紐と鞄の間で、窮屈そうに膨らんでいる。 男(あーキレるなこりゃ) 友が笑うたびにますます震えが増す女。顔も赤みがかってきていた。 女「……##(ぷるぷる)」 友「はぁはぁ(鞄の尻尾を見る)ふははははははは」 女「ッッ!!!」 繰り出される女の拳。 握りしめられたそれの行く先は…… 男「俺かよお゛ブガッ!!!(鮮やかなフック)」 友「ハハハハハハハハハハ!!!!!」 ハァーっと息をはく女。 男はお腹を抱える。 男「なんで俺なんだよッ!!」 女「……いや、まー……友を殴る訳にいかないじゃない……だから、ね」 てへへと頭を掻く女。 男「ネ、じゃねーよ痛かったよマジで!」 女「ごめんー」 少し笑いが収まった友が二人のやりとりをみながら。 友「照れ隠しのパンチ?」 男&女「おまえ(友)が原因!!」 友「そりゃー笑いすぎたけどさ。それを笑わなくて何を笑えるっていうのさ」 倒れかけた自転車を支え直しながら友は言った。 男「いや、そこじゃねーよ」 友「? じゃあどこさ?」 男「本物なんだって、女の尻尾」 女も男の言葉に合わせて そうそう と頷く。 友「……冗談じゃないの?」 そうそう と二人。 友「……女、ちょっと」 こっちこいこい と手をゆらゆらする友。 言うとおりに自転車を大回りして友の前に行く女。 友「後ろ向いて」 半回転する女。 友「……うりゃー」 ばさりとスカートを捲った。 男は思った。ぱんつだと。尻尾のせいで上がりからないぱんつだと。 女「ち、ちょっとっ!」 友「どうせスパッツなんだからいいじゃん」 ……スパッツでした。 男(……まぁそうですよね) 視線に気がついたのか、男をじろりと見る女。 男(がっかりなんてしてないもん。昨日生尻みれたからいいもん) 男は視線を逸らした。 友「どれ」 さわさわと触ってみる友。 女「……ぅー」 ぴくりとする女。 友「……あれ?」 今度は少し引っ張るように触る友。 ぴくりぴくりとする女。 女「ぅぅー……」 友「なんだこれ……完璧にくっついてる……」 うそォ といいながら尻尾を辿って本体を触る。 友「暖かい……本物?」 男を見る友。 男「だから初めから言ってただろ」 友「こんなのにわかに信じられるわけないでしょうが」 さわさわ さわさわ 女「……くぅ……っぁ……」 友「それにしてもなんでまた突然こんなのが」 男「それは本人含む皆がわかってないんだよ」 さわさわ さわさわ 女「もう……だめぇっ」 女は息を荒くしながら、尻尾を触る友の手から逃げた。 そして少しふらふらしながら男に近づくと寄りかかった。 男「…………」 女「はぁ……はぁ……」 自分の手と女の顔、そして男を順番に見る友。 友「…………えろいな」 * * * ホームルームが始まるのが八時三十分。 現時刻は八時二十九分。 学校まで、坂道(上がり)を残り約三百メートルの地点に、息の切れた学生が二人。 この状況を一般的に考えると、何を示しているといえるだろうか。 男「はぁ……はぁ……」 女「はぁ……はぁ……」 周りには、もう他の学生の姿はなかった。 いつもならば遅刻を決め込んだ生徒が数名くらい、開き直った顔をして悠々と歩いていたりするのだが、やはりこういう日に限ってみんな正しい時間で登校したようだ。 おかげで『赤信号、皆で渡れば怖くない』効果が無くなり、二人の焦りはいつもよりも大きくなっていた。 なおかつ、自転車のギアを一番小さくし、二人と併走する友がいることで――。 友「ほらほらー走らないと遅刻するよー。……と言うか遅刻確定だねー(腕時計を見る)」 さん、にー、いち、とカウントダウンする友。 ぜろー と言うと同時に、頭だけ見えている校舎の方から、籠もったチャイムの音が聞こえた。 * * * 校舎前。 女「……つ……いたーぁ」 二人がたどり着いたのは、チャイムが鳴ってから二分後の事だった。 男と女は汗だくで、フルマラソンを走りきった後のように息が荒い。 コンビニ前を出発したのが十五分前で、途中から十分近く全力疾走をしたのだから無理もないことだった。 男「……はぁ……はぁ」 額から流れ出る汗を拭う男。 友は、校門から敷地に入ると、そのまま二人を抜かして駐輪場に自転車を置きに行った。 友は二人を置いて先に行ってしまえば間に合ったのだが、結局自転車に乗りつつも、二人の足に合わせて一緒に来たのだった。 自分が遅刻の原因であることを気にしたのだろうか。 それにしては羊を追う牧羊犬のように二人を楽しそうに急かしていたわけで、そんな事は毛頭も考えていなかったに違いない。 なにはともあれ、遅刻をしたことを除けば、無駄な人に逢うこともなく、学校につけたのだからよしとするか、と男は思った。 女「はぁ……ふぅ……」 男「すぅ……はぁぁー……」 二人が息を整えていると、駐輪場から友が、指先で鍵をくるくると回しながら出てきた。 それを確認した男は膝についていた手を離すと、もう一度額を拭った。 男「ふぅ……行くか」 前屈みになっていた体を起こす。 女はまだ辛いようで肩で息をしていた。 友「女、大丈夫?」 女はこっくりと頷く。 女「尻尾が、重いから、余計疲れた……みたい……ふう」 そう言うと、女も体を起こした。 それにあわせてしっとりと汗に濡れた鞄の尻尾が、紐の下でずるっと動いた。 走ったことによる振動で、紐が緩み始めていたようだ。 そして、汗が潤滑油の役割を果たしたようで、するるーっと鞄と紐の隙間から外れていく。 女「!」 男「!」 友「?」 とっさに二人の手が動いた。 はし! はし! 太い部分を女が、地面につきかけた先の方を男が取った。 女「……か」 男「……間一髪」 友「へー、その尻尾ってやっぱり結構おっきいんだねー」 男と女が必死になって押さえた、展開されかかっている尻尾を見て友はそう言った。 女「自分で抱きかかえておつりがくるくらいだもんね」 男「ちょっとそっち渡してくれ」 女は男に尻尾を渡しながら、もふもふなんだよ と胸を張る。 男は尻尾を受け取ると、朝女の母がやっていた形に見よう見まねでしてみる。 男「こうでいいのか?」 女「んー……もうちょっとだけ緩くしてほしいかな……そうそうそれそれ」 よし と頷くと男は女に尻尾を持たせた。 鞄についたままの紐を外して、また結びなおす。 友は、ほうほう と関心しながらみていた。 キュッとリボン結びにして完成。 女「センキュー」 男「ユアウェルカム……むしろ俺をウェルカムし」 友「うーし、授業までブッチ切る前に行くかー」 友が男の言葉に被せるように言うと歩き出した。 女も友に従って歩き出す。 男もそれについて行こうとしたが、ふと思って校舎を見渡した。 ガラスに光が反射して、室内が見える教室は余りなかった。 だが、内側が見える教室の一つ。 三階の左から二番目の窓。 そこに目をやると、一人の男子と目が合った。 男(……あいつか) あんまり見られたくない相手だったかもしれない。 男が少し苦い顔をすると、相手の男子は、右手をこちらに差し出した。 光が眩しくて男は目を細める。 男子が差し出している手は中指以外は全て折り畳まれ、その唯一立っている中指は天を指していた。 そしてそれを三秒ほど続けると、男子はふぃとそっぽを向いた。 男(ふぁっきゅー……ってか) 反応をみると、彼は女の尻尾には気がついていないようだが、何かもっとめんどくさい勘違いをされた気がした。
https://w.atwiki.jp/konosuba/pages/14.html
https://w.atwiki.jp/sengoku3/pages/254.html
黒田官兵衛の章・第三話「山崎の戦い」 黒田官兵衛の章・第三話「山崎の戦い」あらすじ 戦況(解説者 黒田官兵衛) 勝敗条件 武将データ イベント ミッション 撃破効果 アイテム配置 攻略アドバイス ☆猛将伝&Zの変更点 無双演武一覧 あらすじ 織田家は木津川口の戦いに勝利。 半兵衛の死などの 不幸はあったものの 秀吉の毛利家攻略も 順調に進んでおり 信長の天下は定まりつつあった。 その秀吉ら 毛利攻略軍の陣中に突如、 驚くべき報せが舞い込んだ。 明智光秀の謀反に遭い、 織田信長、本能寺に散る。 次の天下を定めるため、 泰平の世を導くため、 官兵衛は信長の死にとまどう 秀吉の下を訪れた。 戦況(解説者 黒田官兵衛) この戦、天王山を取ったものが勝者となる。 敵は松田政近を差し向けているようだが、 必ず、先取してみせよう。 明智本陣付近には長宗我部元親がいるな。 明智光秀の盟友である元親を討てば、 光秀という火種もたやすく消せるだろう。 この戦に勝利し、秀吉様を天下人にする。 そうして、天下を泰平に導く。 勝敗条件 勝利条件 明智光秀の撃破 敗北条件 羽柴秀吉の敗走 武将データ 羽柴軍 備考 明智軍 獲得 備考 羽柴秀吉 総大将 明智光秀 なし 総大将 ねね 長宗我部元親 装備品 撃破効果No.2発動で効果ありミッションNo.5の撃破対象 黒田官兵衛 プレイヤー 明智秀満 装備品 石田三成 斎藤利三 装備品 加藤清正 松田政近 装備品 ミッションNo.1の阻止対象ミッションNo.2の撃破対象 福島正則 並河易家 巻物 撃破効果No.1の撃破対象 羽柴秀長 伊勢貞興 装備品 丹羽長秀 津田信春 素材 ミッションNo.4の撃破対象 天王山守備頭 ミッションNo.1かNo.2成功時出現ミッションNo.3の成功条件 小川祐忠 素材 池田恒興 撃破効果No.1発動で出現 柴田勝定 巻物 撃破効果No.3の撃破対象 中川清秀 阿閉貞征 素材 撃破効果No.4の撃破対象 妻木広忠 素材 撃破効果No.2の撃破対象 御牧兼顕 素材 安田国継 巻物 ミッションNo.2達成後出現ミッションNo.3の撃破対象 明智茂朝 素材 諏訪盛直 素材 ミッションNo.3達成後出現ミッションNo.4の撃破対象 木村吉清 素材 四王天政孝 素材 イベント シナリオ開始直後、ムービー「本能寺の変」が流れる。 あらすじの後、ムービー「中国大返し」が流れる。 天王山制圧後、ムービー「山崎・官兵衛」が流れる。 ミッション 番号 内容 備考 No.1 天王山制圧のため、松田政近よりも先に天王山の山頂に到達せよ! 成功時、天王山守備頭が出現天王山から落石攻撃開始 No.2 松田政近を撃破せよ! ミッションNo.1から継続する形で発生ミッションNo.1失敗時、達成後に天王山を奪取天王山守備頭が出現天王山から落石攻撃開始 No.3 天王山守備頭が敗走する前に、明智茂朝と安田国継を撃破せよ! 終了後、明智軍の援軍が出現 No.4 3分以内に、天王山の麓の敵武将をすべて撃破せよ! No.5 長宗我部元親を撃破せよ! 達成後、明智本陣西門が開門 撃破効果 番号 内容 効果 備考 No.1 練技ゲージが最大の状態で並可易家を撃破 天王山の麓の明智軍部隊殲滅のため、池田恒興と中川清秀が南詰所に出現 No.2 体力ゲージが赤い状態に一度もなることなく妻木広忠を撃破 長宗我部元親の防御力が一定時間低下 No.3 携帯道具が未使用の状態で柴田勝定を撃破 石高を獲得 No.4 開始から5分以内に阿閉貞征を撃破 武器を獲得 アイテム配置 携帯道具 壱 団子 団子 団子 大盛御飯 大盛御飯 大盛御飯 弐 団子 団子 大盛御飯 当世具足 荒御魂 蒔絵印籠 参 大盛御飯 戦草鞋 霊鏡 幻朧時計 金印 変化宝珠 攻略アドバイス ミッションNo.4と撃破効果No.4の時間制限がほぼ同時に起こるうえ、撃破効果No.3が未使用型と撃破順序が難しいステージ。 まずはミッションをNo.1.2.3を成功させ、天王山付近を安定させる。 その後に撃破効果No.3を達成させ、直後に幻朧時計を使用し、後は、残り時間が少ない方を優先して達成させればいい。 移動を迅速なものとするため、戦草鞋はここまで温存しておくといいだろう。 ☆猛将伝&Zの変更点 無双演武一覧 第一話 第二話 第三話 第四話 第五話 長篠の戦い 木津川口の戦い 山崎の戦い 石垣原の戦い 大坂の陣
https://w.atwiki.jp/dirista/pages/22.html
第三話:(アルデさん) E「???何の話をしてるんですか?」 歩「・・・言っても良い?」 進「ああ、今頼りになるのはEVしかいないしな」 歩「うん、EV、私達実は、人間なのよ」 E「!!?」 歩「それどころか私達、ポケモンなんていない世界から来たの」 E「ポケモンのいない世界?じゃあどうやってこの世界まで来たんです?」 未「それが良く分かんなくて・・・。不思議な石があってそれが光ったら・・・」 進「あ!石は!?」 E「石というと、皆さんが首にかけている・・・」 未「え?あ、ほんとだ。そうこれこれ、これがパッて光ったら此処に・・・」 E「うーん・・・。不思議な話ですねぇ・・・。あ!そうだ!あの、私はよく分からないんですが、アルデさんなら分かるかもしれません」 歩・未・進「アルデさん?」 E「アルデさんは私の知り合いです。いろんな事を知ってるんですよ。付いてきて下さい」 付いていく途中、何回転んだことか、 四本足って走るのは簡単で速いけど、歩くのは慣れるまで難しいなぁ。 E「あれ?確かこの辺に・・・、あ、いたいた、すみませーん、アルデさーん」 ア「ああ、EVか・・・。誰だ、その人達は?」 未「へえ、アルデさんってナゾノクサなんだ」 アルデさんは40㎝ぐらいのナゾノクサで、葉っぱが少し短い、 そしていかにも博学そうで、眼鏡を付けたらまさに博士といった感じだ。 E「はい、そうです。アルデさん、こちらは私の命の恩人の、歩美さん、未歩さん、進さんです」 歩・未・進「どうも」 ア「そうか。君達はEVを助けてくれたのか。僕からも礼を言わせてくれ、僕の友人を助けてくれてありがとう」 歩「助けて当然でしょ」 E「あ、それはそうとアルデさん、聞きたいことがあるんですけど・・・」 ア「?何だ?」 E「あの、ポケモンのいない世界って、知ってますか?」 ア「何でそんなことを知りたいんだ?」 E「実は・・・・・(省略)・・・・・という訳でして・・・」 ア「ほぅ、要するにポケモンのいない世界から来た人間というのが・・・」 進「俺達だ」 ア「うむ・・・、聞いたことがあるような気がする・・・」 未「ほんとに!?」 ア「うむ、どこだったかな・・・」 未「忘れちゃったの?」 ア「いや、間違いなく記憶にある・・・」 二分後・・・ ア「あ!思い出したぞ!」 未(やっぱり忘れてたんだ・・・) 進「?どうした?」 未「いや何も」 ア「付いてきてくれ」 ≫第二話へ ≫第四話へ
https://w.atwiki.jp/tanorcampaign/pages/75.html
第三話 混沌の大樹 プレイ日:2009年5月24日 あらすじ プレイレポート ジャン=B=ユーレック ゲストキャラのアリアさんが始めて参加された回であり、自分達のしでかした失態で起きた被害に苦汁を舐めさせられた回でもあります。 しばらくメルーに滞在することになった我々は、ベース(拠点)を定めることにしました。前回加わったクロはミアーテと同室に、ケイとモノが同室にと、二部屋取ります。僕は神殿の一室にご厄介になっています。別に狭い部屋でケイさんに踏まれたり蹴られたりするのが嫌なせいとかではなく、祈りをささげ、神殿の掃除がしたいからです。 そして、夜明け前、宿が襲われました。壁は壊され、4人は寝巻きのまま武器だけを持って応戦することになります。敵は二刀流の剣士で、ノエルと名乗ります。彼はあのロックブーケの兄なのでしょう。彼はかなりの使い手で、厳しい戦いが予想された時、アリアさんが助けに入ってくれたのです。 アリアやモノの尽力と、タイムリミット(夜明け)により、ノエルは退散します。モノに意味深な言葉を残して…。どうやらモノの過去に関係があるようです。アリアを加えた4人は、宿の弁償もありますが一度神殿へ。そこで僕は先程の話を聞いたのです。しかし、被害はこれだけには留まりませんでした。オアシスの町、ロンギットが大変なことになっていたのです。 PC: モノ ミアーテ=モリヅカ ケイ=フラン ジャン=B=ユーレック クロ=リーステット アリア・クローディス NPC リルト 敵側
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/418.html
607 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 03 30 ID p+A2/5kb 麻里が高校に通うのは前述の通り麻里の為なのだが、では、なぜ俺も同様に通っているのだろうか。 まあ、それはもちろん当然のごとく、麻里のためだ。 ブラコンの麻里のことだから、俺一人が就職するなどと聞いたら、 俺に負担を掛けまいとし、高校進学を辞退するのは目に見えていた。 (実際、先日それとなくほのめかしたら見事なまでの強固なる意志を見せ付けてくれたため、 俺の大学進学は確実なものとなるだろう。) せめて、大学までは卒業させたいしなぁ…… 「どうしたの、兄さん?」 と、隣を歩き、俺とともに学校に向かっていた麻里が尋ねてくる。 特に進学に執着のなかった俺たちが選んだのは、家から徒歩で十分程度の私立高校だ。 校風は生徒の自主性を重んじるといった感じで、学校にはさまざまな種類の人間が通っている。 赤点を取りさえしなければ、留年は間逃れるといったシステムで、 学業が芳しくなく、進学に興味がないのに絶対に進学しなければならない、 俺のような生徒にはぴったりの学校だったりする。 「もしも~し?兄さん?聞こえてる~?」 さて、これまでの事を聞くとまるで俺が麻里のために渋々嫌々仕方なく学校に通っている、 反社会的な人間に思われるようなのでここで、言い訳をさせてもらおう。 俺は、断じて学校という閉鎖され、隔離された空間に麻里と離れ離れになって過ごすことが嫌なのではない。 実際、俺はクラスの人間とそれなりに打ち解けあい、そこそこの地位を確立している。 クラスでの俺の評価は、「そこそこに面白い変な奴」だろう。 まあ、麻里の兄なので容姿もそれほど悪くなく(友人Aに言わせると麻里は姫で、俺は王子だそうだ…)、 たまに気がふれた女子が、先日のように告白してくる(例外なく今は我が家のオブジェと化している)。 というように俺は別に、クラスでいじめられ人間不信になり学校という言葉に怯えながら、 ひっそりとカタツムリライフを送りたい、などとは毛頭考えていない 608 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 04 15 ID p+A2/5kb 「もう、兄さん?そろそろ着くよ。」 では、何故俺が学校に対しこれまでのような思考をしているのかというと、 理由は単純明快で、全国の数多の学生と同じく勉強が嫌いだからである。 常々、麻里さえいればチェルノブイリでも生活できる、と豪語している俺は、反面、 麻里さえいれば世界などどうでもいい、と思っているためいまいち自分の勉強には身が入らない。 勉強とは、社会に適合していくために必要な事柄を学ぶこと、考える俺は、 麻里に勉強させることはあっても、自分で勉強しようという気力は一切無い。 いっそのこと二回留年したら麻里と同じ学年になれるんじゃないかなー、などと考え始める始末だ。 まあ、さすがにそれは兄としての面目というものがあったりしたりするので、できれば御免こうむりたい。 つまるところ、俺は学校自体に別段不満は無くただ単に、勉強が嫌だ、というだけなのだが…… 「兄さん!!いい加減にしてよね!!私もう知らないんだから!!」 そう言うと麻里はたったと一年の校舎に向かっていってしまった。 うむ。やはり、麻里は怒った顔もいいな。 609 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 04 41 ID p+A2/5kb 「おはよう」 「あっ、相馬くんおはよう」 クラスメイトと社交辞令な挨拶を繰り返し教室への侵入を果たす。 社交辞令。そう、社交辞令だ。 どうせ俺は、友情、や、団結、といった学園青春ワードとは関わることができないのである。 なぜなら俺は、言葉通り、麻里以外の人間には興味を示さないのだから…… しかし、普段クラスやら何やらにはこれっぽちも興味を示さない俺だが、 どこと無く今日の教室の雰囲気がいつもと違う気がする。 「ねえ…知ってる?……」 「また……」 「……行方不明……」 なにやら日常と乖離している不穏当な単語が耳に入ったが。 できれば聞きたくない関わりたくない忘れたいと思い、 思考をシフトし、麻里に言わせたい語集を脳内編集することに没頭することにした。 「なあ、相馬」 「あー!!麻里の美声が醜くなった!!」 「へ?」 突如として麻里の美声に割り込んできた男子に向かい俺は、 憎しみで人が殺せればなぁ…ということは露にも思わず、挨拶の返却を実行する。 「馴れ馴れしく話しかけるなよ、この凡人が!」 「はあ!?」 「いや、冗談だ。聞き流してくれ」 こいつが凡人なのではなく俺が変人なので… 「それでいったい何のようだ?友人A」 「友人Aって……」 「冗談だよ…なあ、御手洗?」 「御手洗じゃねえよ!誰だよ!御手洗って!」 「ああ、勘違いするなよ。『みたらい』じゃなくて『おてあらい』だ。」 「なおさら誰だよ!つうかそんな一族いるのか!?」 「ああ…御手洗は名前でフルネームだと『大便・WC・御手洗』となる。」 「ひでぇ!てか、外人!?」 「自分の名前には誇りを持て、なあ『トイレ』。」 「そして最悪なあだ名がついたなぁ!!」 「で?いったいなんなんだ?クラスメートA」 「友人から格下げされてるし……」 そう言って嘆息する男子A。 朝から叫んだりして元気なやつだなぁ。 610 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 05 06 ID p+A2/5kb 「それよりもお前、知っているか?」 「愚民風情が、お前、とは馴れ馴れしい。分をわきまえ相馬様と呼ばんか。相馬様と」 「はあ!?」 「いや、なんでもない。ところで漫画やなんかだと君みたいなキャラがそういう前フリをして、 提供する情報はほとんどが既知のものだったりするんだが……」 「いや、何を言っているのかさっぱりわかんないから…」 そこで、ん、と息を切りこちらを向く。 「実はな――」 「クラスメイトの女子が一人、また、行方不明になったらしい」 それを聞くと、俺は、珍しく麻里以外のことで動揺してんなぁ、と思いつつ、驚きを隠すことに失敗した。 「ほらお前もよく話していたじゃん。あの――――っていう名前のやつ」 雑音には鼓膜が揺らがない。 「なんでもさぁ、昨日の放課後から行方不明らしいんだよねぇ…」 俺がその子に呼び出されたのを君も知っているはずなんだけどねぇ…… 「なんでも親御さんにも連絡が言ってないみたいだし…友達の家にも行ってないから、 家出じゃないらしいんだけど……」 そりゃま、首なし死体が家に帰ってきても誰だかわかんないでしょう。 「でも昔から結構起こるよな誘拐事件…それもほとんど俺らと同い年の女ばっか狙われてんの…… あー、かわいそう。犯人はあれかね変質者か何かかね」 度を越えたブラコン、という意味ではある意味変質者かね。 「でもおかしな話だよなぁ…これだけ続いているのにテレビで話題になることなんかほとんどないし…」 まったく……いったい、どうやってんだか… 「相馬も気をつけろよ…」 「ん?俺は別に性別を偽って登校している美少女、というわけじゃないんだが……」 「ちげーよ!妹さんだよ。かなりの美人だろ。狙われやすいんじゃないの?」 ああ、そっちか。 いや、まあ、それは。ねぇ…… 「あいつなら平気でしょう……」 「おっ!なんだなんだ!妹には指一本触れさせないってか!カーッ!!熱いねぇ!」 誰かこのオヤジを消し炭にしてくれないかなぁ…… 611 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 05 33 ID p+A2/5kb キーンコーン、カーンコーン 間の抜けた音の始業のベルが鳴る。 それまでのクラスの騒々しい喧騒が止み、各々が席に着き始める。 「お、もう時間か。じゃあ、俺席に戻るは」 おう、帰れ帰れ、消えちま(自主規制) 男子Aが席に着くと同時にクラス担任が入室しHRが始まる。 諸々の事務的作業を淡々とこなした教師は最後の連絡事項を伝えると、 それまでのだるそうな顔と違う、 いかにも、私心を痛めています、みたいな顔を作り、同様の声で告げる。 「えー、我がクラスの大切な仲間の――――さんが昨日より行方不明となっています。 誰か心当たりのある人はすぐに私のところに来てください」 どうせ誰も行けないんだろうけどねぇ… 担任のその一言でクラスの雰囲気が暗くなったまま、HR終了した。 授業までの間、件の彼女への同情から会話を始める者や、事件の勝手な憶測を語る者どもの会話で、 教室は再び騒々しい喧騒に包まれる。 まあ、どうせ二、三日もしたらみんな今日のことなんか忘れ、 くだらない世間話を話の肥やしにするんだろうけどねぇ…… 『人間は、忘れる、という素晴らしい能力を持っている。 自分にとって都合の悪いことや、思い出したくないこと、 私たち人間はそれらを、忘れる、という行為によって克服することができる。 だが、人は時としてその便利な能力に頼りきってしまい、 大切なことや、覚えておくべきことまでも忘れてしまう。 だからこそ僕は、大切なことを忘れない、これこそが真に素晴らしい、 人間が忘れ去った大切な能力だと思うのだよ』 そう言ってニヒルな笑顔を浮かべた『先輩』を思い浮かべる。 さてと、どうせ休み時間になったら行かなきゃいけない。いろいろと聞きたいこともあるし。 だから、それまでは――― 寝るか 612 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 06 33 ID p+A2/5kb ―――――――――――――――――――――――――― 「まーちゃんどうしたの?機嫌悪そうだけど」 そう言って話をかけてきたのは、私が現状、 このクラスで一番会話をする「朝霧 風子」、通称ふーちゃんである。 当然のごとく、まーちゃんは私のことである。 クラスでは一定以上親しい人間を作らず、みんなと距離を置いて接している 私にとっては、唯一の友人といえる存在である。 「別に、機嫌なんか悪くないけど……」 そう、機嫌なんか悪くないのだ。 ただ、ちょっと今朝あったことを思い出すと気分が沈むだけだ。 寝起きがあんなことになって、しかもその後であんなことをしてしまい、 それで気まずくなるのはいやだから、 恥ずかしいのを我慢して一生懸命話しかけても、 兄さんは上の空で聞いてくれなくて、 結局、怒って先に行ってしまった。 うー。わがままな子に思われなかっただろうか。 もしかしたら私に失望したりして…… そんなのは嫌だ!! 私は兄さんの望むようになりたい。 兄さんの声だけ聞いて、兄さん以外を視界にいれず、 兄さん以外に体を許さず、兄さん以外を考えなず、 兄さんの望むままに手を汚し、 兄さんに与えられるもの意外を口にしない、そんな私になりたい。 それなのに。それなのにあんな態度で…… 「もしも~し?まーちゃん?きこえてますか~?」 「えっ!?な、なに?ふーちゃん」 「いやいやねぇ~にゃふふふ♪ まーちゃんも恋するおとめだねぇ、と思ってさ♪」 「なっ!?」 「どうせおにーさんのことでも考えていたんでしょう?」 「う、うん//」 図星を指されて俯いてしまう。 ふーちゃんは私が兄さんのことを苛烈に愛していることを知っている。 直接言ったことはないのだけれど、なんでも、 『にゃふふふ♪このボクにとっては乙女の心理などお見通しなのだよ!』 ということらしい。 そのため兄さんのことを私はふーちゃんによく話している。 兄さんが今日は何時に起きてくれたとか、 兄さんが私にどんなことを言ってくれたとか、 兄さんが、兄さんが、兄さんが…… 613 妹の病んだ原因 第三話 sage 2008/05/10(土) 17 07 06 ID p+A2/5kb 「まーちゃんは二言目には『兄さんが』だからねぇ。 ホント、こんなかわいい妹さんにここまで想われているお兄さんは、 さぞや幸せな人なんでしょうねぇ」 そんなことはない…… おそらく兄さんは今、世界で最も幸せから遠いところに位置する人物だろう。 でもね、大丈夫。 私が全ぶ全ぶ終わらせて、兄さんをずっと縛っている、 あの忌々しい女の呪縛から必ず解き放って、 私が兄さんを幸せにしてあげるんだから…… そのために邪魔なやつは…… 「もしも~し?ありゃ、こりゃ聞いちゃいないねぇ ホント、あの人もそうだけど、愛の力ってやつぁ たいしたもんですねぇ……」 そう言ったふーちゃんの呟きは私には届かなかったけど、 そのとき、私は兄さんを狙うならふーちゃんも殺しちゃうだろうなぁ、と考えていた。 ――――――――――――――――――――――――――