約 2,388,995 件
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1142.html
クイズマジックアカデミーVII 【くいずまじっくあかでみーせぶん】 ジャンル 全国オンライン対戦クイズゲーム 対応機種 アーケード 販売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼働開始日 2010年3月17日 判定 シリーズファンから不評 ポイント PASELI対応ゲーム第一弾※個別形式やCOM枠の復活、協力プレーの追加などシステム的には前作から大幅進化新キャラ6人追加・ロマノフ役の郷里大輔氏の遺作しかし既存キャラ9人とアイテムの大半は「削除」稼動店舗の大幅減少を招く、今ではQMA8の有料β版か クイズマジックアカデミーシリーズ 概要 システム面の変更・追加 登場キャラクターやアイテムの大規模な変更 キャラクター再編問題 その他の問題点 アバターアイテムの実質削除 協力プレーの問題 回線周りの問題 PASELI自身の問題 その他の問題点 評価点 総評 余談 更新料の値上げとそれに伴う大量撤去 キャラクター再編問題のその後の顛末 概要 人気クイズゲーム『クイズマジックアカデミー』シリーズの第7作目。 本作より基板が変更され、荒削りながらも新モード「協力プレーモード」チーム制での全国大会が登場した。プリペイド式電子マネー「PASELI」対応ゲーム第一弾(実は前作でもアイテムを買うのに使えた)。 人気声優の起用とアバター要素強化・協力とチームプレーを謳った新要素をひっさげてのリリースとなったが、キャラ・アイテムの削除や見通し不足の仕様が裏目に出てしまい、ファンからの大きな反発を買う羽目になってしまった。 システム面の変更・追加 PASELIの導入 プリペイド式電子マネー「PASELI」の導入、従来のクレジットプレーで使う他、PASELIを使う事によってゲーム中様々な特典がつくようになった。 購買部でも、PASELIでしか購入できないアイテムが存在する(この場合はクレジットによるプレーでも、PASELIの残額があればアイテムの購入が可能)。が、当時はアイテムのリソースも間に合わなかったためその種類も少なかった。 統合形式に加え、個別形式の復活 前作『クイズマジックアカデミーVI(以下「VI」)』の統合形式は一定の評価は得られたものの、個別形式で勝負する人を中心に不評を買い賛否両論だったのを受け、本作では統合形式に加え『V』までの個別の形式も選択可能になった。 「VI」であったタイピング統合形式は元々個別形式でタイピングクイズがあったため、キーボード統合形式に名称変更された。 サブジャンルも個別形式扱いになった。 決勝戦や店内対戦で統合形式を選択すると、予習で星を5つにしておけば難易度を三段階から選択できる(個別の形式では選択不可能。)。 トーナメント関連 全国オンライントーナメントの流れは『VI Extra』と同様だが、準決勝は前後の4問ずつで出題ジャンルと形式が変更されるようになった。 予選は統合形式かランダム、準決勝は個別形式で行われる。 トーナメントモード終了時にPASELIを支払うことでプレー時に不正解だった問題の復習が出来るようになった。 「V」以来のストーリー要素の復活、トーナメントで一定人数以上勝ち抜くと虹クマフィーが貰えストーリーイベントが発生する。 全国オンライントーナメントのドラゴン組(後にフェニックス組でも)の決勝戦で全員が「幾多の力」「12の兆し」を含むの6つの虹色クマフィーを獲得(かつ一人でも「エニグマデウス討伐」を持っていない)していると、決勝戦の代わりにクイズ魔神「エニグマデウス」との魔神戦となる。 問題はノンジャンル・ランダムの合計12問で魔神討伐に成功すると、初回のみエンディング スタッフロールとなり、装備アイテムの「破邪の鎧」「破邪の兜」を獲得できる。 なので本作では賢者達成ではエンディングは流れない。逆に大魔導士以下でも、魔神を討伐すればエンディングを見る事ができる。 『V』でも「クイズ魔神」はあったが、ストーリーが絡んでいる分討伐ノルマは『V』より若干緩くなった。 『V』では合計300点(1人当たり75点)必要だったが、本作では合計260点(1人当たり65点)で討伐成功となる。 なお、決勝戦でのクイズ魔神イベントは、討伐の成否にかかわらずノンジャンルランダムが12問出題される決勝戦として扱われ、魔法石や順位によるメダルの授与も通常通り行われる。 店内対戦 対戦者召集時に毎回発生する90秒のアイドリングがなくなり、対戦開始のボタンを押せばすぐ対戦できるようになった。 前作までは他に店内対戦のコマンドを選ぶ人がいなかったり店内の筐体が4台に満たない場合も90秒のカウントが終わって穴埋めのCOMが出るまで、揃うわけの無い「4人目」を待つアイドリングがあった。 協力プレーモード 本作から登場したモードで、対戦するのではなくプレーヤー同士で協力してダンジョンを探索するというモード。 「店内協力プレー」「オンライン協力プレー」の二種類があるが、「オンライン協力プレー」はPASELIのみに対応している。 3階以降は1階踏破するごとにコンティニュー(PASELIのみ)を行うことになる。 各階ごとに得点のノルマがランダムで設定されており、それを達成するとその階を攻略できる。 階が進めば進むほど、得点のノルマも上昇する。また各階をクリアするとモンスターが出現し、討伐すると獲得できる魔法石(要は経験値)が若干上がる(失敗してもゲームオーバーにはならない)。 また中ボスモンスター、ラスボスモンスターも存在し、これらは討伐に失敗すればそこでゲームオーバー。 最終階にまで辿りつけばプラチナメダルを1枚獲得できる。またラスボスモンスターの討伐に成功すればもう1枚獲得可能。さらにラスボスモンスターが落とすアイテムを獲得できることもある。 かなり奥の階になると獲得魔法石の量も多くなるので、稼動後期のダンジョンは30F全踏破で2000個近く稼げ魔法石稼ぎにはうってつけであった。 問題点については後述する。 全国大会 本作の全国大会はチーム戦となった。 最初にチーム分けテストを行い、その結果を元に3人ずつのチームを決定。チーム内で一番成績の良かったプレーヤーにはAce賞が与えられる。 その後は各プレーヤーが選択したジャンルから3問ずつ、合計18問で得点を競い、個人の成績のほか、チームの勝敗具合によって「勲章」が与えられ、期間中に獲得した勲章の合計を競い合う。 試合終了後先鋒、中堅、大将と本戦での成績順に成績発表が行われ、大将戦は2ポイントと換算。負けても「勲章」が減るといったペナルティはない。 Ace賞、区間賞3回、勝利の勲章を全て獲得すればプラチナメダルを1枚獲得できる。問題点は後述する。 宝石賢者の段位設定 前作までは宝石賢者には段位は存在しなかったが、本作のバージョンアップ途中からは宝石賢者にも段位が設けられるようになった。 宝石賢者の段位は魔法石ではなく、獲得したプラチナメダルの枚数によって上昇する。最高位が「天賢者」と呼ばれるもの。 そのため、プラチナメダルの獲得条件もトーナメントのドラゴン組で優勝(決勝戦はCOM無し)のほか、協力プレーのダンジョン最終階到達とラスボスモンスター討伐、全国大会でAce賞、区間賞3回、勝利の勲章を全て獲得することでももらえるようになった。 クマフィー 本作からゲーム中に特定の条件をクリアすることで「クマフィー」と呼ばれるアイテム(厳密に言えば達成度を示す指標なのでアイテムではない)を獲得できるようになった。 クマフィーは銅・銀・金・虹色の4種類存在し、特に虹色はストーリー展開を進めるためのキーアイテムとなる(次回作の8と9作目の『賢者の扉』においてもこの虹色が存在するが、ストーリー要素は削除されてしまった)。 もっともそのストーリー自体もさして印象に残るものではない上、無人状態の「黒いアカデミー」の存在が後半放置されたままであることや初登場のはずのアイコが冒頭から「これからもよろしく」などというものである。 第○回全国大会出場や(協力プレーでのラスボス名)撃破クマフィーなどもあり、一度でも取り逃すとコンプリート不可能 引継ぎ・アカウント新規作成時ともにチュートリアルを飛ばすことが可能になった。 これによりサブカを新規作成してもわざわざチュートリアルを見なくて済むようになった。 『VI』で実装されていた「レッスンモード」は廃止された。「検定試験」は稼動開始時から実装。 登場キャラクターやアイテムの大規模な変更 本作ではシリーズとしては大規模なキャラクター再編成が行われ、様々な問題も引き起こすことになったが、それについては本作に登場しなかったキャラクターと合わせて後で説明する。 引継ぎ仕様の変更によりキャラクターも変更可能になった。 今までは、データ引継ぎしてもキャラクター変更ができずに新しいキャラを使いたい場合はカードを新規作成するしかなかった。 特に「VI」ではプレーヤーキャラとして昇格したリエルを使いたいがために下位組のトーナメントが『リエル組』と言われるほどリエル目当てにサブカードを作ってトーナメントが荒れるという事態が発覚していた。 皮肉にもキャラクターの再編成によって今作で初めてキャラクターの変更が可能になった。 なお本作は中盤でキャラの追加が行われているため、2回変更が出来た…のだが、キャラが一覧として全部表示されるわけでも解説があるわけでもなく、前作の『VI』と基本的に変わらない選択画面であった。 結局、格闘ゲームなどのようにキャラクターが一覧で全員表示され、解説やサンプルボイス・モーションが付くのは『8』になってからである。 本作の追加キャラクターは地殻変動で崩壊した別のアカデミー(購買部のアイテムから「第7アカデミー」という名前であることがわかる)からの編入生と言う設定。 『VI』で廃止されていたキャラクターの立ち絵が復活。新キャラは新規に作られたが、従来キャラは基本的に『V』と、『VI』の部分的に登場したアニメーションの流用。 ちなみにユウは『V』ではサツキとセットだったため、リエルは『VI』からプレーヤーキャラとなったためかなりのアニメーションが新規に起こされた。 優勝絵も新キャラ・従来キャラ共に新規に描き下ろされた。また途中のアップデートで女子のみ胸と顔の部分をタッチすると台詞が変わる。男子生徒も股間…ではなく、顔を触るとセリフが変わる(続編のQMA8では男子生徒にも胸タッチのセリフが追加された)。 ちびキャラ(デフォルメのキャラ)のモデリングが新規に作り直され、キャラクターがダイナミックに生き生きと動く。勿論COMシャロンのみの専用モーションも有るが、一部キャラで異なっていたCOMアンテナの形状などは廃止。 続編のQMA8では復活した生徒9名分の追加は勿論、既存のキャラのモーションも大きく分かり易く表示されるようなり、協力プレー専用モーションも全員分追加された。なお前作のみ存在した教師陣のちびキャラは廃止の模様。 前作までと同様ちびキャラにはアイテムの装備ができ、アイテムを装備できる場所も増えた…のだが、キャラモデリング変更の煽りを受けたためか、アイテム(初代から実装されていたマジックペット含む)の大半が削除され逆にバリエーションは乏しくなってしまった。 稼動中盤まで鎧とマジックローブ・ハットの色違いくらいしか装備できない状態であり、売りであったラブプラスコラボ制服は女子生徒のみ(ゲーム雑誌などでは人気のため着用者が続出とフォローされていた)であることや、告知に間に合わないことなどもあった。 それでいて追加されたものが水泳帽やバトンの大量の色違いが多数を占めるなどあからさまな水増し状態であったため、その都度失笑がおきていた。 + キャラクター詳細 + 残留したキャラクター レオン 『I』から登場。王道的主人公キャラな性格。『IV』当時の公式人気投票(以下「人気投票」)では6位。 行方不明な父親についての謎があるが、未だ明かされていない。 セリオス 『I』から登場。これまた王道的なクール系キャラ。人気投票では10位。 一部では「冷血アンドロイド」などという噂が流れており、『VI』のクエストはそれにちなんだものである。 男性キャラで、ただ二人プライズフィギュアが出たうちの一人。 ユウ 『III』で姉サツキの幽霊を連れて「ユウ サツキ」として登場。『V』の最後(実際は『VI』での回想)でサツキが生き返り『VI』からは単体キャラとなる。と同時にサツキは教師(出題者)となり、そのまま本作品にも登場している。人気投票では(ユウ サツキとして)5位。 『I』から居たラスクと同じくショタキャラ(飛び級組)だが、長ズボンを履いた気弱なシスコンの為、ある程度の住み分けがある。 シャロン 『I』から登場。金髪高飛車お嬢様。髪型はツインテールではなくツーサイドアップ。将来シャロンみたいに成る事を想像したアロエが白目を剥いて絶望するほどの絶壁(貧乳)。またコンティニュー時にはツンデレなリアクションを見せてくれる。 彼女だけ正誤発表時にチビキャラの顔がAAになると言う(へんてこな)優遇を受けている(*1)。人気投票では2位。全体的な人気はアロエに劣るが、濃いファンはアロエより多いとも言われている。 が、もともとツンデレ自体が人を選ぶキャラである上、本作や直前に発売されたDS版での一種のステマとも思える優遇もあり非難の矢面に立った。 ユリ 『II』から登場。青髪に大きなリボンをつけたポニーテールの元気娘。所謂脳筋。着ている格闘学科の制服やその言い回しが9ヶ月前に放送の始まった『ふたりはプリキュア』のキュアブラックにそっくりだった為、当時はそれを意識した名前をつけたプレーヤーも多かった(*2)。 (公式サイト掲載作品を含めた)二次創作では馬鹿力扱いだが、筋肉質には見えずスタイル良い方。と言うか女生徒ならルキアに次ぐ2位だった(ヤンヤン、メディアの登場で4位転落)。動きも大きいので良く揺れる。人気投票では4位。 リエル 商業科所属。元は公式サイト用のキャラクターだったが人気が出たことにより『III』から購買部員として登場。メイド風のデザインだが改造制服などではなく商業学科の正式な制服である。サツキ(ユウの姉)の元同級生。人気投票では15位だが、当時はNPCかつ登場から間もないことを考えればなかなかの結果だといえる。 『VI』からプレーヤーキャラに昇格するが、上級生と言う設定だった彼女を他のPCと同学年にする為に「サツキを生き返らせる魔法に巻き込まれ魔力を失い落第」と言う可哀そうな設定を与えられた(*3)。そのサツキは復活直後に教師となり、リエルをも教えている。 作品によっては胸に触ると専用の反応を見せる、所謂「パイタッチ」が可能であった(ただし購買部のみでプレーヤーのアバターは反応しない、QMA8からはPASELI専用売店でのみ復活した) 『VI』のシャロンのクエストによると、アカデミー入学前(*4)はシャロンに仕えていたメイドで、シャロンに魔法の存在を教えたはリエルだそうだ。 + 新キャラクター ハルト 自信家な眼鏡キャラ。なにかと指パッチンをする(ご丁寧に専用効果音まで付く)。 マラリヤとセリオスを足して中二病にした感じのキャラクター。コンセプトは「鬼畜メガネ」とのこと。名前やイメージカラー的に「オードリー」の春日か。 リック ダンジョンで迷子になっていたと言う設定で途中から追加されたキャラクター。格闘学科所属。 見た目的にはやんちゃな感じだが、真面目でストイックな性格。 男性キャラ初の専用台が出来たこともある。 アイコ 極端な言い方をすればスタイル(特に胸)以外はルキアと丸被りなキャラクター。見た目は幼い感じだが飛び級組では無い。 担当声優(釘宮理恵)を聞いてツンデレキャラを期待したプレーヤーも居たが、開発者の意向であえてそれをやらなかったという。 見た目は地味な感じだが、正解・不正解時の立ち絵やちびキャラはオーバーアクションで、声もあいまって可愛らしいと評判である。これといった特技のないなどと公式プロフィールに書かれているが… ミュー アロエと入れ違いに入ったロリキャラ(飛び級組)。クールで青白い所謂綾波系(ホシノルリ系?)。 暑がりと言う設定で露出度の高い改造制服を着ており、一部グラフィックは所謂「はいてない」状態(アロエにも在ったが)。 広島の某店舗では「ミューのおにいちゃん推奨席」なるものまで登場している。 メディア 医療科所属のエルフで制服はピンクナース(*5)。天然ボケ。昔、アロエの実家(病院)に世話になったことがあり、アロエを姉と慕っていたそうだ。 新キャラの中では一番早く完成しており、本作のロケテストにも唯一登場した。ルキアと互角のスタイルを誇り、カットインの絵といい不正解時のアクション、キャラクター選択時の「ご指名ありがとねっ」等お色気キャラに属すると考えられていた。 この世界のエルフは成長が早い為、実年齢は5歳と最年少(飛び級であるアロエ、ラスクは11歳、他の生徒は基本的に14歳(*6))。しかも以後は老化せずに100年生きるそうな。 なお同じくエルフで教師(出題者)のリディアは4歳で賢者になっており、アカデミーの最年少記録だそうである。彼女も天然ボケ。現在の年齢は不明。なお上記のエルフの成長に関する設定は本来リディアについて述べたものであり、劇中の台詞を借りると「非常に都合の良いゲフンゲフン」な設定。 マヤ リックと一緒に迷子になっていたと言う設定の途中追加キャラクター。アイコとは昔からの親友。 アーケードのシリーズでは初の黒髪ロングの女性キャラ(*7)。シャロン同様コンティニュー時にはツンデレなリアクションを見せてくれる。QMA8からはそのツン要素がほぼ無くなり、いかにもなアニメキャラが苦手という人向けに作られた感じになり路線変更に成功した様子。 ちなみに企画当初では、商業科の制服(リエル参照)で呪いのネコミミや首輪といったアクセサリーがてんこもりのかなりイメージが異なるキャラだったが、開発チーム内で大不評だったため今の真面目な委員長タイプのキャラに落ち着いたという。 キャラクター再編問題 + 詳細はこちら。長文注意 ロケテ直後の2009年10月、とあるゲームセンターに掲示された本来ユーザーの目には付かないゲームセンター向けのパンフレット(店舗向けの資料(FAX等)には例外無く、店頭への掲示を禁止する旨が書かれている)から、生徒キャラを大幅に再編(『VI』までの15人中9人を削除し、新キャラを6人追加)することが発覚した(*8)。 QMAはキャラクター毎の能力差が無いので、選ぶ基準は完全に好みとなる。また、『VI』までは引継でキャラを変えることが不可能(『V』までは名前も)だったので、カードを変えない限り何年も同じキャラを使うことになり、そのような状況のため、キャラに思い入れを持っていたプレーヤーが多く存在した。(もっともキャラを変えたい層もいたが)なお「削除」されたキャラは後述するように『クイズマジックアカデミーVIII』で復活。スタッフの説明によると、単に スタッフのリソースの問題だった らしい。 それ自体はやむを得ない事情ではあるが対応の仕方に問題があったため、キャラに対する思い入れのあるなしを問わず、プレーヤー間に大きな禍根を残すことになった。 + 削除されたキャラクター カイル 『I』から登場。いわゆる草食系眼鏡男子キャラで、女性プレーヤーや「女キャラを使うのに抵抗のある」男性プレーヤーを中心に人気を集めていた。人気投票では男子で3位だった(全体では8位)。 前作のクエストにて張られた伏線を回収することなく削除。 この扱いを受けてなのか、OVA2作目では声無しの出演に… ラスク 『I』から登場。ハーフパンツの元気系ショタキャラ(飛び級組)。ユウが登場して以降やや食われ気味だったが、けっして人気がないとは言えないキャラである。人気投票では13位。 カイル同様、OVA2作目では声無しの出演になってしまった。 サンダース 『I』の途中から追加された転校生。他に右に出る者はいない軍人キャラかつ生粋のネタキャラで、カルト的人気を誇る。人気投票では11位。 生徒キャラでは唯一声優が交代(矢田耕司→稲田徹)したキャラである。 やはり前作のクエストにて張られた伏線を回収することなく削除。 男性キャラで、ただ二人プライズフィギュアが出たうちの一人。本人の人気と言うより、同時に出たアロエとの抱き合わせのようではあるが(*9)。断っておくが、『VII』発売前に出されたプライズであり、前述の問題点には当たらない。 タイガ 『II』から登場の転校生。関西弁を使い、公式でもその服装から某自動車整備工を彷彿とさせるイラストが描かれるなどこちらもネタ的人気がある。ただ人気投票では男子、ついでに言えば生徒キャラ全員で最下位(18位)だった。 前作のクエストにて張られた伏線を回収することなく削除。何のために伏線を張ったのか、と言わざるを得ない。 ルキア 『I』から登場。元気いっぱいの女の子という、言ってしまえばスタンダードな性格(それ故に多くのプレーヤーから愛された)。巨乳。勿論良く揺れる。 OVAで主役をつとめたりするなど、初期から主要キャラとして看板を張っていた。 人気投票でも3位だったりと高い人気があったのにもかかわらず削除されたため、反発は大きかった(*10)。 同じコナミのアケゲーである「ザ・ビシバシ」のミニゲームの1つに残留キャラのユリやリエルと共に客演しているが、ファンからは「こんなもんに出す余裕があるなら本編にも出せ!」と当然評判はよろしくない。 なおこの三人が選ばれた理由はビシバシシリーズを象徴する3色のボタンと同じ髪色(赤、青、緑)だったからだとか。ルキアではなくレオンじゃ駄目だったのだろうか?野郎じゃ駄目だったんだろうなぁ…。 クララ 『I』から登場。伝統的な三つ編み+眼鏡の王道キャラクター。一言でいえば「地味」だが、裏を返せば癖の無いキャラといえる。 人気の面では同期の他の女子にやや食われ気味だが、根強いファンは多く、担当声優(田村ゆかり)も大物。人気投票では7位。 当然のように前作のクエストにて張られた伏線は放置されたまま削除。彼女もカイルやラスク同様OVA2作目にてセリフが無かった。 アロエ 『I』から登場。いわゆるロリっ娘(飛び級組)。ネコミミのような形のリボンとツインテールが特徴。唯一髪型が大きく変わったキャラ(『I』は髪が短くより幼い印象があった。色も茶から赤へ)。 男女問わず絶大な人気を誇るまさしくQMAの顔ともいえるキャラ。人気投票でも下位に圧倒的差をつけ1位であり、『ポップンミュージック』のプレーヤーキャラに成ったり、『メタルギアシリーズ』の敵の(ネタ)服にプリントされた事もある。 彼女の削除を受け、秋葉原の某店舗に存在する通称「アロエ台」はこれを受け規模を縮小してしまったという。 当時は担当声優(長谷優里奈(旧名落合祐里香))にゴタゴタがあったため(*11)、削除されたことには「仕方ない」と考えるプレーヤーも多かったようだ。 マラリヤ 『I』の途中から登場の転校生。ミステリアスかつ大人びた雰囲気のキャラ。人気投票では9位。 メタな台詞回しや他にない独特なオーラで人気を集めていたが、削除。 前述のフィギュアの一方は彼女、もう一方はリエルのものである。 ヤンヤン 『III』から登場。コテコテなエセ中国人キャラで貧乏属性もち。熱心なファンも数多いが人気投票では16位で、女子としては最下位だった。 (教師を含めた『VI』以前の女性キャラでは)1人だけグッズを出してもらえない等、公式からの扱いの悪さを象徴するかのごとく削除されてしまった。 余談だが、公式イラストに「(おそらく内職として)フィギュアを作る姿(*12)」があるため「ヤンヤンはグッズを作る側だから(本人のグッズが無くても)仕方がない」と言うネタも。 その他の問題点 アバターアイテムの実質削除 前述したちびキャラのモデリングが変わった影響もあり、PASELI専用のアイテムを含むアバターアイテムが大幅に減少。結局QMA7稼働中はQMA6まで既存のアイテムの8割近くが復活しなかった。そのため稼動当初は購買部に売られている衣装が数種類ほどしかなかった(色違い除く)。 シリーズの伝統で多くのユーザーが待ち望んでいるプレーヤーのお供「マジックペット」「賢者服(白服)」は新しい舞台である第7アカデミーとの兼ね合いもあるためか実装されず、シリーズ9作目にあたる賢者の扉においても復活の兆しは見えない。(代わりに金属賢者専用装備がQMA8から登場したのだが) 次回作の『VIII』及び『賢者の扉』では削除されたアイテムは賢者服、マジックペット、ウィッグ、コラボアイテムなどを除けばあらかた復活した(過去に購入した人は新規購入しなくても手元に戻ってきている)(*13)。 協力プレーの問題 本作の新要素で売りの一つである協力プレーだが、協力しているという感覚が乏しい。 協力していると言えるのは「協力パネルクイズ」「多答リレークイズ」「○×多数決クイズ」の3つだけであり、あとはただひたすら一緒に問題を解いていくだけである。 顔も知らない相手であることが多い他のプレーヤーとの連携が求められるにもかかわらず、コミュニケーションをとる手段が用意されていない。ハルトが討伐に失敗した際の台詞「俺のせいではない」は相手には聞こえないとはいえ、後味が悪い。 他のプレーヤーと意思疎通するには寄り合って同じ店舗から挑戦するか、タイピング系のクイズが出題された時に(時と場合を考え)一問捨てて行う以外に方法はない。 次回作の『VIII』では購買部で「お助けアイテム」をPASELIで購入できるようになり、他のプレーヤーに回答を教えたり他のプレーヤーの回答を見たりできるようになり、フロア踏破時にシンボルチャットでやりとりが出来るようになった。 最初のダンジョンは「初級の遺跡」という名前にもかかわらずいきなり15Fと難易度が高く、中盤のフロアーまではいわゆる易問も多数出題されるため間延びしている反面、終盤になると難易度の高い問題でもほぼ全答しないとクリアできない程の高いノルマであったため、初級の遺跡を踏破成功したのは30パーティほど。開催期間から単純計算すると1日1パーティも踏破できない計算である これ以降のダンジョンは参加人数によってノルマがいくらか下がるように調整されたが、ダンジョンの階層も非常に多く少なくても15階で最大では30階あり、長時間(30階のダンジョンを全踏破で90分ほど)筺体の前に拘束されてしまうこととなる。実力や問題・メンバー運の問題以前にプレーできる店舗がかなり限定されているさなかである。 家庭用ならばいいかもしれないが、アーケードゲームという体裁である以上は順番待ちのプレーヤーには迷惑になりかねない。チャージの仕方もいろいろと面倒であった。ダンジョンの名前どおり魔界である。 それでいて、報酬はクマフィーだけであったため、マンネリ化気味となったが、中盤のダンジョンより最下層到達でプラチナメダルが貰えたり、ラスボスといった特定のボスを撃破した時に報酬アイテムが貰えるようになった。(*14)。 回線周りの問題 途中で回線が切断され自分だけになってしまう(ゲーム進行上著しく不利になる)事例も多発。人数が減ったのをコンピューターが対応できず、4人で解く予定の問題が人数が足りないと出題された時点でフリーズすると言う恐ろしいバグも。 全国オンライントーナメントの場合、自分以外のキャラクターが全てCOMになる。一応、優勝はしやすくなるものの、その代わりにトーナメント終了後に獲得できる魔法石が、通常時の「全国のプレーヤーと対戦している場合」と比べて激減するだけで済むのだが。(*15) 旧作でも店の回線状況などによっては時折起きていたことだが、本作では全国的に多発しており、しかも店内での協力プレーモードでも発生報告がある。協力プレーでの回線切断はPASELIの処理が伴う階層移動間での発生報告が多く、PASELI周りの処理の問題という説もある。 協力プレーはコンティニューが前提で、最後まで行くには結構な料金と時間(*16)を必要とする。また、チャージの仕方も今よりずっと煩雑であった。それなのにブチブチ切れるのではたまったものではない。 PASELI自身の問題 PASELI対応第1弾タイトルということで、他のPASELI対応予定タイトルが少なかった事もあって様子見をする店舗も多く、稼働当初はPASELI導入店舗が非常に少なかった。(*17) 対応店舗でもかつてアクションゲームなどで見られた「バグ技禁止」の貼り紙の如く、ダンジョン禁止台や8までPASELIは入れない/使わないでなどと書かれた貼っていたチェーンの店舗があったほど。 現在はMFCや音ゲー等といったPASELI対応タイトルの充実によりPASELI導入店舗は増えてきているが、一部地域ではPASELI導入店舗の方が少ない地域も少数ながらある。 階級が低いと2Fリタイアされることが多かった。そのためせっかく途中からPASELIが導入されても何度も2Fリタイアをされる問題も。これも敷居を高める要因のひとつとなった。その反面PASELI専用であることを知らずにプレーして店内で2Fまでとなってしまうプレーヤーもいるようだが、これに対する対策(PASELI対応ではないと選択肢に現れないようにする)もとられていない。 次回作の『VIII』ではコインでの開始時に、「オンライン協力プレーのスタートはできない」旨の注意を促す画面が表示されるようになり、オンラインのところが選択できないようになった。 その他の問題点 稼動当初に魔法石(経験値)を所定の個数集めてもカンストしてしまい大賢者(プレーヤーの階級のひとつ)へ昇格できず、昇格後も昇段できない不具合が発覚した。 稼働から約3週間後に大賢者初段以降で昇格(昇段)に必要な魔法石の数と画面上の演出が一致していなかったことによる問題と発表され、画面上の演出に合わせて必要個数が引き下げられた。 チームプレーをうりにした全国大会においてはAceが取れないことによる捨てゲーや他のメンバーの成績の如何にかかわらず大将が負けると引き分け以下が確定するものであり、大会自体の出来もただ単にプレーするたびにポイントが上がっていく実力を反映しないものであったため、回しプレーなどをする集団が見られるなど決して出来のよいものではなかった。そのため、8以降はベスト10プレーの成績によって決まるようになった。 そのため協力プレーや魔神戦、全国大会での『戦犯晒し』や『犯人探し』が行われることなり、アバター面以外でもコミュニティが荒れた。 その代償なのか8はKONAMIの運営する無料SNS『e-AMUSEMENT GATE』対応作第一弾であった。 他にも検定やアイテムが予告されていた配信日に間に合わず延長されたり、抜き打ちで配信されることもあった。 評価点 キャラクター・アバター面では問題を残した本作であるが、基板更新による処理能力の向上やゲームシステムといったシステム面についてはおおむね評価する声は少なくない(それにともなう設置店舗の減少という代償も発生したが)。 前作『VI』で導入されて賛否両論分かれた「出題形式の統合」が見直し、「クラス分けの見直し」、店内対戦要素の強化など評価できるところも少なくは無い。 ことに協力プレーは今までのシリーズにあまりなかった新しい切り口であり、上述のように料金・時間・回線・対応店舗の少なさといった課題はあるものの、システム自体は好評であり、目の付け所が正しいことが窺える。 新キャラクター6名(当初4名、のち2名追加)については、情報の少なかった稼動前こそ削除キャラの使い手を中心に酷評されたが、稼動に伴ってその魅力を発揮し、順調にファンを獲得している。 それゆえになおのこと、不可解なキャラ削除で評価を落としていることが悔やまれる。 仮に、本作でキャラを据え置いてシステム面の改良に専念し、次回作で満を持して彼ら彼女らを追加していたならば…と思わざるをえない。だがそれはそれでマンネリ気味だという意見が出るかもしれないが。 ロマノフ役の郷里大輔氏が本作の稼働前(2010年1月17日)に急逝したため、本作が氏の遺作となった。ロマノフがエンディングにて語る言葉はQMAファンなら必見。 教師としてロマノフが登場するのも、第1アカデミー(『I』~『VIII』の舞台)で授業を受けられるのも本作で最後である。なお、次回作の『VIII』のオープニングでは、アカデミーの権限を復活キャラのウィーズ(*18)に全て委任し、第7アカデミーに機能を集約した後、(魔物の襲来によって従来のキャラが通っていた第1アカデミーと新キャラ達が通っていた第7アカデミーの2つのアカデミーが存在した事による)世界の異変を解決する為にただ1人第1アカデミーごと学園を去る姿が描かれた。(*19) 総評 純粋なクイズゲームとしてみた場合、前作の問題点をほぼ払拭し、新キャラクターや協力プレーなどの新要素を盛り込むなど意欲的な面が多かった点は評価に値する。 しかし既存キャラの大幅リストラによってQMAシリーズのもう1つの顔である「キャラゲー」としての面では大きく評価を落としてしまうこととなった。 また売りにしていたキャラクタービジネスや新要素である協力プレーや全国大会もルールやシステムの詰め込み・見通しの甘さが目立ち、結局その新要素が完成するのは次回作の『8』を待つことになる。 キャラゲー要素の面で大きなつまずきを生じてしまった本作であるが、評価点も決して小さいものではない。マンネリ化しつつあったゲーム面に新境地を開いた協力プレー、第7アカデミーとその生徒の登場による世界観の広がりなど、QMAシリーズの新たな一面を開拓したと言える。 特にキャラやアイテム削除が気にならない人や新規で始めた人ならば十分、受け入れられる余地はあるだろう。 余談 更新料の値上げとそれに伴う大量撤去 老朽化した内部基板(『III』~『VI』まで使用していた基板)の更新や、PASELI及びDSとの連動要素への対応などで、バージョンアップにかかる費用が上昇した。 『V』から『VI』への費用がセンターモニターが148,000円(税別)、サテライトが258,000円(税別)だったのに対し、『VI』から本作への費用はセンターモニターが298,000円(税別)、サテライトが298,000円(税別) となった。 前作『VI』がインカム的に不振だったことや、本作の数々の新要素への不安、DS版の発売などにより、バージョンアップを見送る店舗・QMAそのものを撤去してしまう店舗が増加し、稼働状況が一気に悪化。 店舗の閉鎖などを考慮する必要もあるが、これにより稼動店舗数に大きな影響が出たことは間違いなく、『VI』末期から本作末期の一年間で数割の店舗が「撤去・または本作非導入」になってしまい、震災の影響で閉店した店を除いても200近く減少した模様。 例えば三重県は本作稼動直前には16店舗あったものが『VIII』稼動直前には8店舗に、福岡県・沖縄県・高知県・新潟県などでは設置店舗が半減(現行作は、沖縄県においてはラウンドワンにしか設置されていないし、軌跡の交叉 -Xross Voyage-末期には沖縄県の設置店どころかラウンドワン全店舗から撤去されている)し、宮城県でも『VIII』稼動直前に起こった東日本大震災以前より県庁所在地の仙台市以外からはほぼ姿を消すことになり、今も設置店舗が増える様子はない。そのため「キャラどころかQMAそのものが消えた」「未だに最寄の設置店舗は『VI』のまま」などという嘆きを掲示板で見ることがある。 キャラクター再編問題のその後の顛末 グッズのリリースなどではなく、本編ゲーム内でキャラクター間の決定的な格差をつけられたことにファンコミュニティは大きな衝撃を受け、雑誌インタビューでの統括プロデューサーの「GWと夏休み前にサプライズがある」という言葉に一縷の望みをかける人もいたが、それも削除キャラとは無関係(*20)の報だった。『VII』におけるキャラ復活の望みは、この時点でほぼ潰えたと言える。 このような状態にもかかわらず、本作品の稼動を記念して作られた限定のe-AMESEMENT PASSにはシャロン一人だけが描かれ、そのイラストがPOPに起用され、前述のCPUシャロン専用のアバターモーションだけは健在、またロケテストやグッズ展開(DS版含む)でも度を越えたシャロン優遇が見られた。そのうえその限定パスと特典の出来もよいとは言えないものであった。 一方、本作の稼動の約1か月前に発売された『クイズマジックアカデミーDS~二つの時空石~』は、前作『VI』をベースとしているため既存キャラクターを全員使用可能、また新規のイラストなどが追加されていた事もあって、本作で削除されたキャラの使い手の避難所となった。さらに、新規のイラストなども追加されている。(*21) その後、本作稼働から7ヶ月後の2010年10月19日に始まった次回作『VIII』ロケテストで全キャラが復活することが明らかになった。この件と後述のスタッフインタビューによる釈明により、事態は落ち着きを見せている。 『VII』から『VIII』へのデータ引継ぎの際に別キャラへの変更が可能。『VI』までの愛用キャラが削除され『VII』で泣く泣く他キャラに乗り換えたプレーヤーも、『VIII』への移行時に元に戻すことができる。 『VII』への移行時に別キャラに乗り換えることをよしとせず、新規にカードを作りなおした(もしくは『VII』のプレーをボイコットした)プレーヤーの場合、すでにデータがサーバーから消えているという問題が懸念されたが、『VIII』では、前々作の『VI』からの引き継ぎが期間限定で行えることになった。さらにこの引継ぎは『VII』でデータが消えた人も対象となっていたため、一旦『VII』で乗り換えたが違うキャラに違和感を覚えてやめてしまったという人も、その恩恵を受ける事が出来た。 シリーズを飛ばして引き継ぎできるのは、QMAシリーズでは初めて。その後震災の影響等もありe-AMUSEMENTPASS自体のデータの保存期間延長、2012年4月よりデータ保存後の一定期間経過によるデータ削除が廃止(*22)。 しかしこの『VI』からデータ引継ぎ可能ということにしたせいで今作をプレーしなかったほうが『VIII』で優遇されるのではないかという問題(*23)が起き、これはコナミ側の対応ミスとされ、プレーヤー側にも大きな禍根を生んでしまった。結局『VIII』の仕様が発覚すると『敗戦処理はごめんだ、はやく8を稼動させろ』と言う声も多くきかれ、不自然に優遇を受けていたユウ サツキ、シャロンとスタッフが矢面に立ったのは言うまでも無い。 また、『VI』で形式が統合されたことにより『VI』をプレーせず『V』以前のプレーデータを捨ててしまったプレーヤーから「なぜこのケースと同様に『V』→『VII』の引継ぎをできるようにしなかったのか」という意見も出ていた。 『VIII』稼動時には限定PASSが4種類発行され、過去に限定PASSを出したシャロンとリエルを除く全女子生徒が描かれていたが、どの絵柄も削除キャラと新キャラが描かれているもので、キャラ削除の影響を皮肉に物語っている結果となっている。(*24)また、『VIII』のサウンドトラックの表紙は削除キャラのみ描かれている(*25)。 2011年6月末に刊行されたムック「マジックアカデミークロニクル」において、キャラクター再編問題に関する顛末を記したスタッフへのインタビューが掲載された。 要約すると、ちびキャラを作り直したりする上で人的リソースに限界があった事(*26)、心機一転といきたかったが、看板キャラを削除するわけにもいかず新旧折半という形になった、とのこと。 「特定のキャラだけを残すことで消えたキャラが削除されたという見方になってしまうのは問題だった」「結果的に一部のキャラが登場しなかったことで厳しいご意見もいただいた」とも述べており、今回の件に関しては流石に反省しているようである。 『VIII』に移行するにあたり、本作からの新キャラのみでいくか、削除キャラも復活させるかで議論になったという。結果的に後者が選ばれることになったが。
https://w.atwiki.jp/biyouzyoho22/pages/69.html
店名 Neolive plus 向ヶ丘店遊園店 電話番号 044-900-3789 店舗住所 神奈川県川崎市多摩区登戸2065 クロシェット1F 店舗までのアクセス 小田急向ヶ丘遊園駅徒歩3分 小田急向ヶ丘遊園駅の南口を出て、ミスタードーナツと不動産屋の間の小道を道なりに歩いて頂くと横断歩道が見えます。その横断歩道を渡って、登戸駅方面に歩いて10m程で当店です。外観はガラス越しに水が流れているのが目印です♪ 営業時間のご案内 月曜日~土曜日11:00~20:00(最終受付パーマ・カラー19:30 カット20:00まで)日曜日・祝日10:00~18:00(最終受付パーマ・カラー17:30、カット18:00まで) 定休日 無休 取り扱いクレジットカード 各種カードお取り扱いしております。 カット価格 3150円 スタイリスト数 7人 席数 ゆったり10席 備考 夜19時以降も受付OK/ドライカット/デジタルパーマ/パーティーメイク・セット/年中無休/朝10時前でも受付OK/最寄り駅から徒歩3分以内にある/カード支払いOK/女性スタッフが多い/お子さま同伴可 ▼向ヶ丘遊園・新百合ヶ丘のその他の美容院 HRfreak Neolive cino 登戸店 COLOUR JACQUES 向ヶ丘店 ART RUSH for hair FANNY 百合ヶ丘 LUCK KENJE 新百合ヶ丘店 TBK 登戸 LUCK 向ヶ丘遊園店 COGE 新百合ヶ丘店 REM Hair design新百合ヶ丘店 ヘア&メイク PARIS TBK 和泉多摩川 美容室 LAPIS
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/6505.html
クイズマジックアカデミー THE WORLD EVOLVE 機種:AC 作曲者:広野智章、佐藤直之、藤森崇多、濱田有共、舟木智介、田川義浩、角田利之、浅見祐一、石川貴之、伊山達也 発売元:コナミ 発売年:2017年 概要 「クイズマジックアカデミー」シリーズの第13作目。 好評だった前作の要素を引き継ぎつつ、実に6年ぶりとなる新規ボイスの収録や 協力モードの敵として生徒達のクローンキャラが登場するなど、キャラクター面の演出が強化された。 またBGMも「近未来感のあるエレクトリックサウンド」をテーマに BEMANIシリーズのコンポーザー陣による楽曲提供を受け、従来のシリーズとは一線を画すものとなっている。 (前作:クイズマジックアカデミー トーキョーグリモワール 次作:クイズマジックアカデミー MAXIVCORD) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 Sleepless days 作・編:佐藤直之 詩:渡辺大地 佐藤直之 歌:森永真由美 オープニングテーマ タイトル画面 カードエントリー/プレイリザルト モードセレクト 広野智章 参加者発表 予習 濱田有共 2017年250位 トーナメント・NEO 予選 舟木智介 トーナメント・NEO 準決勝 クイズセレクト トーナメント・NEO 7位決定戦 トーナメント・NEO 4位決定戦 天下夢創 田川義浩 トーナメント・NEO 決勝/グリムバスターズ・EVO 2017年277位 グリムバスターズ・EVO エボルブタイム 検定クイズ 藤森崇多 THE SAGE CONFRONTATION 角田利之 四人対戦 全国大会「区間賞バトル」 浅見祐一 トーナメント・NEO Limited 予選 トーナメント・NEO Limited 準決勝/7位決定戦 トーナメント・NEO Limited 決勝/4位決定戦 グリムバスターズ・EVO 真・アヴェノセイメイ戦 石川貴之 スタッフロール 伊山達也
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/2135.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え 文字パネル スロット タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け 問題 表示 解答 補足 2019年に稼働を開始した『QMA』シリーズの副題 軌跡の交叉 きせきのこうさ 2020年に稼働を開始した『QMA』シリーズの副題 輝望の刻 きぼうのとき 『QMA』シリーズに登場したゲームモードです グリムバスターズ 『QMA』シリーズに登場したゲームモードです リコードアリーナ 『QMA』の世界でクイズや魔物を生み出します 瘴気 しょうき 『QMA2』までサンダーズを演じた声優 矢田耕司 やだこうじ 『クイズマジックアカデミー』の昇級に必要です 勲章 くんしょう 『賢者の扉』に登場した、このモードは『アカデミー”何”』? アドベンチャー 「リコードアリーナ」のSeason3のタイトルは「白銀の○○○」? 交響曲 シンフォニー KACで『QMA』の解説を担当しているクイズ王 永田喜彰 ながたよしあき ヴァニィ/ヴァネッサの声を演じている声優 照井春佳 てるいはるか この検定のテーマは何? アクションゲーム この検定のテーマは何? ぶんぼうぐ この検定のテーマは何? フード この検定のテーマは何? ヒロイン この検定のテーマは何? アイドル この検定のテーマは何? こだいいせき この検定のテーマは何? ことわざ この検定のテーマは何? ムシ この検定のテーマは何? しょうわ この検定のテーマは何? テニス ロマノフを演じた声優 郷里大輔 ごうりだいすけ
https://w.atwiki.jp/mekameka/pages/1305.html
クイズマジックアカデミーDS ~二つの時空石~ コナミ 2010年2月11日 DS クイズマジックアカデミーDSの第2弾 全国のプレーヤーとオンラインでクイズ対戦できたりする
https://w.atwiki.jp/hrkzkmzn/pages/1.html
○×クイズ アニゲ○×?、スポーツ○×?、芸能○×、雑学○×?、学問○×? 四択クイズ アニゲ四択?、スポーツ四択?、芸能四択?、雑学四択?、学問四択? 連想クイズ アニゲ連想?、スポーツ連想?、芸能連想?、雑学連想?、学問連想? 並べ替えクイズ アニゲ並べ替え?、スポーツ並べ替え?、芸能並べ替え、雑学並べ替え?、学問並べ替え? 四文字クイズ アニゲ四文字?、スポーツ四文字?、芸能四文字?、雑学四文字?、学問四文字? タイピングクイズ アニゲタイピング?、スポーツタイピング?、芸能タイピング?、雑学タイピング?、学問タイピング? キューブクイズ アニゲキューブ?、スポーツキューブ?、芸能キューブ?、雑学キューブ?、学問キューブ? エフェクトクイズ アニゲエフェクト?、スポーツエフェクト?、芸能エフェクト?、雑学エフェクト?、学問エフェクト? 多答クイズ アニゲ多答?、スポーツ多答?、芸能多答?、雑学多答?、学問多答? 順番クイズ アニゲ順番?、スポーツ順番?、芸能順番?、雑学順番?、学問順番? 線結びクイズ アニゲ線結び?、スポーツ線結び?、芸能線結び?、雑学線結び?、学問線結び?
https://w.atwiki.jp/rupuiamoesurezyunin/pages/35.html
マジックアカデミー文化祭 1日目 10月に入り、夏の暑さが嘘のように涼しくなり俺を含む生徒達は活き活きとしていた。 気候のおかげだけではない。もうすぐ、文化祭が始まろうとしていたのだ。教室内では 生徒が文化祭の出し物を考えている。無論、俺も何にしようか考えているのだが。 俺 (やっぱ、無難に喫茶店かなあ・・・。去年は大問題起こしちゃったし・・・) 投票用紙に喫茶店と書こうとしたとき、俺のシャーペンが何者かに奪い取られた。 悪友「よう、相棒。喫茶店とはいい趣味だ。やっぱウエイトレスはいいよな」 俺の斜め後ろには目つきの悪い悪友が立っていた。目つきは悪いものの、顔立ちは 端麗で今で言う”イケメン”と言うやつだろうか。 俺 「まったく、黙っていればいい男なのに・・・」 悪友「うるせえ。 んで、また去年のあれやるか?」 俺 「いや・・・、あれやってこっ酷くガルーダ先生に怒られたろ。超リアルお化け屋敷 ”スプラッターハウス”」 悪友「ああ・・・、そういやそうだったな。んじゃやめようかな」 悪友は俺のシャーペンを机に投げ捨てるとどこかに立ち去ろうとしていた。 俺 「メイド喫茶でもやるか?」 俺は肩をすくめて見せた。 悪友「メイドなら家にいるからいいや。見飽きたし」 どこかに行ってしまった悪友を見送り、今になって悪友に対する謎が深まっていった。 悪友とすれ違うように今度はルキアがやってきた。 ル 「ねえねえ、何にするか決めた?」 俺 「いや、まだ決めてない。ルキアは?」 ル 「ん~。無難に喫茶店か、思い切って演劇とか・・・、面白そうなのがあればそれにするけどね」 俺 「そっか、俺も真面目に考えようかな」 その後、俺とルキアはくだらない雑談をした。無責任な言い方だが、文化祭の出し物なんてどうで も良かった。俺はただ、ルキアと一緒にいたい。それだけだった。ただ、ルキアの笑顔が見れれば・・・。 文化祭当日、前日の準備で疲れ果てていた俺は寝坊してしまった。とはいっても 今日は文化祭。少しぐらい遅れても問題はないだろう。 校門を通り、玄関を抜けて教室にたどり着くと俺の目の前にはありえない光景が 広がった。いや、何と言うべきか。ある意味別世界のようだった。 「あ、おはよう」 教室は喫茶店そのものだった。内装だけではない。人まで喫茶店そのものなのだ。 つまり・・・。 「る、ルキア・・・?何その服?」 簡易キッチンから俺の前にルキアが歩いてきた。ルキアはいつもの制服ではなく どこかの喫茶店の制服を着ていた。白のYシャツに白と水色のチェックのエプロン。 それはルキアだけではない。クラスの女子生徒達も同じ服装をしていた。 「あ?これ?昨日届いたエプロンが突然なくなってて、かわりに置いてあったんだって」 「・・・。それ、大丈夫なのか?」 何だかいわく付きのものなんじゃないだろうかと思う。だが、意外にも女子への受けが いいようで、何だかんだでみんなお気に入りのようだ。 「えへへ、どう?似合ってる?」 ルキアはスカートの裾をつまんで見せる。その愛らしさに俺の顔を自分でもわかるほ ど赤くなってしまった。 ルキアの会心の笑み+ウインク+胸が強調される服=俺の理性の限界点。 という 方程式が頭の中でどよめき、言葉を失ってしまった。アキバ系の人の気持ちがわかる ような気がした。 「あ、ああ。と、とても似合ってるよ」 俺がようやく口を開くと学園祭開始5分前のチャイムが鳴った。 俺のクラスの出し物は予想以上の大盛況だった。最初は制服姿目当てで男の 客が多いんだろうと思っていたが、男と女の客の割合はほぼ 5 : 5だった。 「ショートケーキ二つに紅茶二つ」 「あいよ!」 ウェイトレスのルキアの注文を聞き、俺は手早くショートケーキを作る。横では 悪友が紅茶を淹れている。 「しかし、誰があの服を・・・」 「さあな。だが、いいじゃないか。最高のプレゼントをしてくれた色男に感謝しろよ。相棒」 「・・・悪友よ。お前だろ?」 「さあ、なんのことだ?」 悪友はそれだけ言うとトレーに紅茶をのせて客のもとへ行った。 「ねえねえ、ちょっとつまんでいい?」 横からルキアが覗き込んできて生クリームに指を突っ込もうとしている。 「駄目駄目。ほら、客がまた入ってきたよ」 「なによ~・・・。 文化祭ぐらい二人で楽しめると思ったのに・・・」 「ん?何か言った?」 「何でもないよ」 明らかに何か言いたそうな顔だったが、厨房からでるとルキアは魅惑の接客スマイル で客の前に行くのだった。 それから三時間、お昼を過ぎて午後2時。さすがに客足は減ってきた。もっとも減らない とこちらの体力がもたなかっただろう。 「○○君、自由時間にしていいよ」 厨房でルキアと遅めの昼食を食べているとクラスメイトの女子数人がやってきた。 「いいの?夕方はさらに混むんじゃないの?」 「大丈夫だよ。あとルキアも自由時間ね」 「え、でも・・・」 「いいからいいから。ほら、ルキアと一緒に楽しんできなさいよ」 女子に背中を押されて俺とルキアは教室から出されてしまった。 「何なんだよ・・・。まあ、いいか。 ルキア。 どこから行こうか?」 「とりあえず、君の妹さんの出し物に行こうよ」 その後はルキアが制服のままであることを除けばいつものように 登校・下校の時のように自然な会話をしていた。 ルキアの友達のこと、最近あった出来事、面白かったテレビのこと、 午前中に俺の母が来てウエイトレスの服を着たがっていたこと等。 本当に何気ない会話が本当に楽しかった。これからもこの時が続けば いいのにと思うほどに。 ”俺はルキアのことが好き”ということに俺は今更になって気がついた。 「じゃあ、また明日ね」 「ああ、また明日な」 文化祭が終わり、いつもの帰路で俺とルキアはわかれた。自室でくつろい でいると、突然携帯電話がなった。 (ん? ルキアからメール? あ、添付ファイルも付いてる) ルキアからのメールの内容はこうだった。 「件名・今日の文化祭楽しかったね 本文・お疲れ様。君の作ったケーキがおいしいって評判だよ。今度私の誕生日 にも作ってね。 明日の文化祭二日目も頑張ろう! PS・おまけに写メをつけとくね。悪用しないでよ!」 何だろう?と思い添付ファイルを受信すると俺は思わず息をするのも忘れてしまった。 それは、ルキアのウエイトレス姿の写メだった。 (こ、これは・・・、反則だ・・・) このあとしばらく鼻血が止まらなかったことは言うまでもなかった。 マジックアカデミー文化祭 2日目 文化祭二日目。昨日の大盛況もあり、朝から教室で下ごしらえが始まっていた。 昨日の大盛況ぶりは異常とも言えるほどであった。当初はせいぜい30人来れば いいほうだと思っていたが、いざ開店してみればウエイトレスの制服効果が覿面。 材料はあっという間になくなり嬉しい誤算となった。 もっとも、俺が買出しに行かされたことは少々不服だったが。 「さあて、今日も頑張ろ!」 ルキアは俺の背中を軽く叩くといつもの元気そのものの笑顔を見せた。 「ああ、今日も親父直伝の腕をみせるぜ」 俺が意気込むと学園祭の始まりを告げるチャイムが鳴った。 だが、このとき事件が起きようとは誰も思っていなかった・・・。 二日目も相変わらず忙しかった。学園祭開始の9時から客は多く、 ましてやお昼前となった今では廊下にも行列が出来るほどである。 (客が多いのはいいのだが・・・。あまりにも手が足りない・・・) 俺はため息をついた。 「俺もルキアのウエイトレス姿がみてえ・・・」 いかに自分が病んでいるかがよくわかる。周りには汚れのない少年 を装ってはいるものの、俺だって男だ。情けない話しだがルキアのウエ イトレス姿には下劣な妄想が頭をよぎったりもした。 「大丈夫?」 「あ、ああ。ルキアか」 ルキアが仮設の厨房を覗き込んできた。 「かなりきつい・・・。意外に料理作れるやつ少ないんだもんな」 「む、悪かったわね」 「い、いや、そういうわけじゃ・・・。お、お前の料理は俺好きだぜ」 「はいはい、口動かさないで手を動かしてね」 ルキアはそれだけ言うとまた客の注文をとりに行った。 (まったく、自分勝手なんだから。ま、昔からそうなんだがな。ルキアは) 俺はルキアとの幼い頃のことを思い出した。 公園で遊んだり、家族ぐるみでお花見行ったり、遊園地行ったり、一緒に お風呂に入ったり・・・。 お風呂? 一緒に? ルキアと・・・? 「ぶはっ!!」 一気に脳内を駆け巡ったルキアとの入浴シーン。とはいっても幼少時代の思い出だ。 だが、異性に興味を持ち始める年頃だけあって、さらに俺が鼻血が出やすい体質なこと も重なってか大量の鼻血が噴出した。 何とか料理に鼻血が入ることは防げたのが不幸 中の幸いだった。 「きゃ!」 「ち、違う!俺は断じてエロイことを・・・!」 絹を裂くような悲鳴に俺は鼻血を出していることを見られたかと弁明したが、 それは違った。悲鳴は教室内からだ。それも、ルキアの悲鳴だ。 俺は考えるも速くルキアの元へ駆け寄った。そこには今にも泣き出しそうな ルキアがいた。 「どうした!?」 「この豚がルキアを盗撮したらしい。しかもスカートの中をな」 悪友が一人の男を睨みながら苦々しく言った。その視線の先には、肥肥とした 体の醜い男がいた。 「しょ、証拠はあるんですか?」 「貴様・・・許さん」 俺が憎しみを握りこぶしに全てを込めると何人かの生徒が俺を止めた。 「証拠ないのにそんなこと言わないで欲しいですねぇ」 「ルキア・・・、こいつなのか?」 俺がルキアの側により優しい声で話しかけるとルキアが俺に抱きついてきた。 ルキアが俺の胸で泣いている。小さな声で。 それはこの醜い男のせいだ。 このままでいいのか? いいわけがない。 ならどうする? 決まってるだろ? ルキアが俺に抱きついてきたことで男子は俺から少し離れていた。俺はその隙を逃さなかった。 次の瞬間、俺は拳を醜い男の顔に捻り込むように打ち込んだ。 「許さん・・・。貴様だけは!!」 さっきの一撃で倒れた男にトドメの一撃を放とうとした。男子が止めようとするが、俺の拳のほう が早かった。 拳が男の鼻の骨を砕こうとする寸前、誰かが俺の手首を掴んだ。そして、そのまま 俺は宙を舞って床に落とされた。 「だれが戦意喪失している人を攻撃するように教育したのかしらね」 誰かが俺の腕をそのまま引き、優しく立たせてくれた。それは母だった。いつもは微 笑みを絶やさない母だが、その目はナイフのように鋭かった。 「乙女を盗撮し、それを素早くSDカードに保存。いい手際ね」 「SDカードか・・・。カッカしすぎて気づかなかったぜ・・・」 「しかし、暴力は問題・・・。ならば・・・」 母親はあっという間に男から携帯電話を奪うと、まるで紙コップを潰すように携帯電話 を握りつぶしてしまった。 「あら、やだ。ちょっと確かめようとしたらSDカードごと潰しちゃったわ。これじゃあ、証拠 うんぬんなんて関係ないわね?」 誰もが唖然としているなか、血相を変えたガルーダ先生が入ってくると事態は収拾し はじめた。 「大丈夫か?」 教室から出て俺とルキアは校舎裏にいた。悪友が気を使ってくれたのだ。 「・・・うん」 朝に見た元気なルキアが嘘のようにルキアは泣き崩れていた。そのルキアの姿を見る たびにあの男への憎しみが膨らんでいった。 でも、それ以上に。 俺の胸で泣くルキアがいとおしくてたまらなかった。ルキアの頭を優しく撫でながら複雑 な心境で時を過ごした。 その後、事件はあっさりと片付いた。目撃者が数人いたことと、自白により男は逮捕された。 それでも、何かすっきりしないものがある。 結局ルキアは救われていないのだ。 苛立ちを覚えながらも自室の寝台で寝転んでいると携帯電話が鳴った。ルキアからだ。 「ルキア・・・?」 「今、会えるかな?」 ルキアに呼び出され近所の公園に行くと、ベンチにルキアがいた。 俺は無言で横に座った。 「今日、ありがとね」 「あ、ああ・・・。いいってことよ・・・あれぐらい」 「・・・」 「・・・」 それっきり俺とルキアは言葉を失った。今日の出来事を思えば無言になるのも 仕方がない。だが、それは俺にとってもどかしかった。 ”俺はルキアを救えないのか?” 今日のあの行動は正しかったのか?俺は自問して、自分を激しく罵った。 「明日は・・・」 「・・・」 ルキアがゆっくりと口を開いた。そして、ベンチから立ち上がって数歩前に出て こちらに振り返った。 「今日のこと忘れるぐらい、最高の文化祭にしようね!」 必死に元気に見せようとするルキア。だが、その目は赤かった。 (馬鹿野郎・・・。泣いてんじゃねえかよ) 俺がルキアにかける声はもう決まっていた。 「ああ、一生の思い出になるぐらいの文化祭にしようぜ!」 これしかなかった。いや、これでいいんだ。今は少しでもルキアの気持ちをやわらげる ことができれば。 ルキアが俺の胸に抱きついてきた。今度は泣いていない。ただ、俺の胸に顔をうずめ ているだけだ。それだけなのにルキアは嬉しそうにしていた。俺は夜空を見上げると綺麗な 三日月が俺達を照らしていた。 (”欠けたることの月を思えば”とは、このことだな) 俺はルキアの幸せと笑顔を守ろうと密かに心に誓うのだった。 そう・・・。ルキアの笑顔が幸せなのだから・・・。
https://w.atwiki.jp/gamemusicbest100/pages/3505.html
クイズマジックアカデミー賢者の扉Season2 機種:AC 作曲者:広野智章、西木康智、村井美紀、小野秀幸、鈴木亜由美 発売元:コナミ 発売年:2013年 概要 前年より稼働していた『賢者の扉』に対し2013年4月1日に『賢者の扉 Season2』へのオンラインアップデートが行われた。 ライバル機能や決勝戦における記念イベントの追加、マッチング条件の見直し等「全国オンライントーナメント」に対する重点的な仕様変更のほか、新規楽曲も多数追加されている。 (前作:クイズマジックアカデミー賢者の扉 次作:クイズマジックアカデミー天の学舎) 収録曲 曲名 作・編曲者 補足 順位 飛翔 広野智章 オープニング 幕開けの調べ モードセレクト レジェンド 小野秀幸 予選前半戦 希望のカーテン 予選後半戦 更なる高みへ! 西木康智 準決勝戦 灼熱の翼 広野智章 決勝戦 回転木馬のダンス 協力プレー フィールド Black Sewing Box 鈴木亜由美 協力プレー ボス ウェルカムガーデン 小野秀幸 全国大会「バルーンコンテスト」気球カスタマイズ&参加者発表 大空の飛行 広野智章 全国大会「バルーンコンテスト」第1~第2ピリオド 夕景 全国大会「バルーンコンテスト」第3~第4ピリオド 紺碧の宙 全国大会「バルーンコンテスト」第5~第6ピリオド 星を越えて 小野秀幸 全国大会「バルーンコンテスト」結果発表 レオンのテーマ 広野智章 セリオスのテーマ 鈴木亜由美 カイルのテーマ 小野秀幸 ラスクのテーマ サンダースのテーマ タイガのテーマ 広野智章 ユウのテーマ 鈴木亜由美 ハルトのテーマ 小野秀幸 リックのテーマ 広野智章 ルキアのテーマ シャロンのテーマ 小野秀幸 クララのテーマ 鈴木亜由美 アロエのテーマ 西木康智 マラリヤのテーマ ユリのテーマ 広野智章 ヤンヤンのテーマ 西木康智 リエルのテーマ 小野秀幸 アイコのテーマ 広野智章 メディアのテーマ 鈴木亜由美 ミューのテーマ 小野秀幸 マヤのテーマ 広野智章 ミランダのテーマ 西木康智 Season1 サウンドトラック収録曲 サツキのテーマ 作:本田晃弘編:村井美紀 西木康智 予習(ノンジャンル) マロンのテーマ 作:本田晃弘編:村井美紀 西木康智 予習(アニメ&ゲーム) ガルーダのテーマ 作:本田晃弘編:西木康智 予習(スポーツ) フランシスのテーマ 作:本田晃弘編:小野秀幸 予習(芸能) リディアのテーマ 作:本田晃弘編:村井美紀 西木康智 予習(ライフスタイル) エリーザのテーマ 作:本田晃弘編:西木康智 予習(社会) アメリアのテーマ 作:本田晃弘編:西木康智 予習(文系学問) ウィーズのテーマ 作:本田晃弘編:広野智章 予習(理系学問) サウンドトラック クイズマジックアカデミー GRAND TRACKS QUIZ MAGIC ACADEMY 賢者の扉 ORIGINAL SOUNDTRACK (コナミ通信販売サイト「コナミスタイル」限定)
https://w.atwiki.jp/wanisita/pages/2108.html
○× 四択 連想 画像タッチ 並べ替え 文字パネル スロット タイピング キューブ エフェクト 線結び 一問多答 順番当て グループ分け 問題 解答 補足 『QMA』シリーズに登場するエネミーです カボチャリオット 『QMA』シリーズに登場するエネミーです グロテスフルーツ 『QMA』シリーズに登場するエネミーです ゴールドベルル 『QMA』シリーズに登場するエネミーです コカトリス 『QMA』シリーズに登場するエネミーです スノーマン 『QMA』シリーズに登場するエネミーです デュラハン 『QMA』シリーズに登場するエネミーです マジホエール 『QMA』シリーズに登場するエネミーです ヤマトヲグナ 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 アラクラヤマ 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 オーダイヴァ 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 カナザウアー 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 シューキュウ 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 センダイン 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 ナナイロブリッジ 『THE WORLD EVOLVED』に登場する「グリムバスターズ」の舞台 ニャーゴヤ 「協力プレー」のリザルト画面でこれを使ってやり取りします チャットスタンプ 『クイズマジックアカデミーMAXIVCORD』で登場したモード リコードアリーナ 以前はここで全国ランキングを見ることができました センターモニター 戦績に応じて「パワー」がたまります ボコスカード 特定の条件を満たすと獲得できます クマフィー
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/1695.html
クイズマジックアカデミーV 【くいずまじっくあかでみーふぁいぶ】 ジャンル 全国オンライン対戦クイズゲーム 対応機種 アーケード 発売・開発元 コナミデジタルエンタテインメント 稼働開始日 2008年2月26日 判定 なし ポイント 検定試験と昇格試験の導入絵柄がアニメーション風になった賢者到達までの道のりは厳しいその分達成した時の喜びは相当なものだがQMAシリーズの最初の「つまずき」 クイズマジックアカデミーシリーズ 概要 ゲームの流れ 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 概要 人気シリーズ『クイズマジックアカデミー』の第5作。 今作から初めて1人用モードである「検定試験」が導入された。 キャラクター全般の立ち絵がゲーム風のイラスト調のものからアニメ調のものに一新された。 激しく賛否の分かれた「昇格試験」が実装された最初で最後の作品。 同年9月に発売したDS版との連動要素あり。昇格のための試練を与えに来る仮面の男・ウィーズと共に多くのプレーヤーにトラウマを植え付けた。 ゲームの流れ 全国オンライントーナメント 最大16人で対戦する、本作メインモード。下から順に「フェアリー組」→「ユニコーン組」(以上HUM8人まで)→「ガーゴイル組」(HUM12人まで)⇔「ミノタウルス組」(ここからCOM枠がなくなる)⇔「フェニックス組」⇔「ドラゴン組」の6組が用意されており、上位の組ほど問題が難しく、出される問題形式も増える。 この組分けは「天の学舎」まで基本的に引き継がれており、本作がマッチメイクシステムの完成形となった。 前作のQMA4からデータを引き継ぐと、ガーゴイル組から始まる。そのため、ユニコーン組以下は純粋に初心者のための組と位置付けられた。 上級者による下位組荒らしの問題はあるが、ガーゴイル組までは組の降格はない。つまり、フェアリー組からユニコーン組に、ユニコーン組からガーゴイル組に昇格すると、以降はどれだけ成績が悪くても下の組には落ちない。このため、ある程度荒らしにも対応できた。 1回戦は16人(COM枠がなくても、HUMが足りなければCOMが穴埋めする)。以降、下位4人が脱落する方式で、2回戦、3回戦と進め、4人による決勝戦で優勝者を決める。3回戦まではあらかじめ指定されたジャンル・形式の問題が6問出題されるが、決勝戦では各自任意のジャンル・形式を指定できる(4人で12問)。 1~3回戦は、ゲーム開始時に「アカデミーコース」、「フィールドコース」(ユニコーン組以上)、「ダンジョンコース」(ガーゴイル組以上)、「キャッスルコース」(フェニックス組以上)を選択し、HUMの多数決でコースが決まる。コースによって背景とBGMが変わる。また、コースごとに出題ジャンル・形式も予告されていて、各自得意ジャンル・形式の出るコースを選べる仕組みだった(*1)。 次に述べる階級とは違い、純粋に実力者が上位に来る。最上組のドラゴン組は、まさに阿鼻叫喚の熱戦が繰り広げられた。 各組の強さについては必要な部分については後述するが、他は割愛する。詳しく知りたい人はQMAWikiに行くとよいだろう。 階級と魔法石 階級は修練生に始まり、賢者を目指すのが一応の目標。賢者になることで全ての問題形式を自分で使えるようになり、エンディングとなるが、階級はさらに用意され、最上位はジャンルごとの色別に用意された宝石賢者となる。 この他、定期的に行われる「全国大会」上位入賞者に、一時的に貸与される「賢神」「賢帝」「賢王」は、宝石賢者の上位として扱われた。 トーナメントで勝った相手に応じて、魔法石が手に入る。この魔法石を規定数貯めると、より上の階級に昇級して行く。 一度上位の階級に昇級すると、どれだけ負けても降級はない。この点、現在の強さの目安である所属組と、それまでに注ぎ込んだ努力・時間・金の象徴である階級で、棲み分けがなされていた。 しかし、本作では階級の価値を高めるため、昇格試験が導入された。これが、本作最大の鬼門となった。詳しくは問題点を参照。 評価点 検定試験 今作から導入された新モードで、ある特定のテーマに沿った問題しか出題されない一人用モード。テーマは月代わりで変わっていく。 試験の得点は集計され、公式HP上でその順位が発表されていたため、QMAで初めて搭載されたスコアアタックモードという取り方もできるので、それまで対人対戦一辺倒だったQMAに新風を吹き込んだ。 後述の検定問の扱いでの批判もあったが、現在稼働中のバージョンにも実装されており、人気のあるモードとなっている。 滑らかになったキャラのアニメーション 枚数が増えたことで動きなめらかにかつ表情がこれまでより豊かになった。が、一部キャラ(特にNPCのリディア先生)など作画が残念な人もいた。 だが、なめらかになりすぎてデバッグ時に内部メモリーがオーバーフローを起こしフリーズする事態が多発、当時の基板のスペックが決して低いわけではないが、結果として一部のアニメパターンが減らされているキャラもいる。 ペットを育成したり、購買部で受注できるクエストをクリアしたりするとアバターアイテム以外にも様々なコレクトアイテムがもらえた。 上記のクエストで手に入るあるアイテムを所持し、特定の条件を満たすと全国オンライントーナメントで決勝戦のかわりにラスボスとの戦いに挑める。 このラスボスの討伐に成功するとボーナス魔法石と特別なカスタマイズアイテムが貰えるが討伐条件はノンジャンルランダムで4人の点数の合計が300点以上(1人あたり75点)と非常に厳しいものであった。 そのボスの名前が「クイズ魔神」とあんまりだったが『VII』で再登場、同作で「魔神エニグマデウス」という名前が与えられている。再登場させるべきものとそのやり方が間違っていた。 『VIII』でジャンル別の魔神として7体現れることで『VII』で聞かれた不満に対処できた。『天の学舎』では邪神に取って代わられた。御役御免になったのだろうか? その他 オンライントーナメントでは始めに複数あるコース(情景やBGM、出題ジャンルと形式がそれぞれ異なる)の中からルート選択ができ、投票の結果得票数が一番多いコースが選ばれた。 しかし、稼働当初は「アニメ ゲーム」や「雑学」ジャンルのあるコースや「並べ替え」「スロット」といった比較的難易度の低い形式のあるコースが選ばれる傾向が強く、逆に「スポーツ」「芸能」「順番当て」「一問多答」があるコースは避けられがちだった。 そのような状況が続いたせいか、後のアップデートでどのコースも完全にジャンルが分からないように仕様変更された。 魔法の世界を探検するというアイデアはよかったのだが…ともかくこれが『VII』以降の協力プレーの原型や『賢者の扉』におけるアカデミーアドベンチャーモードの原型ともいえる。 賛否両論点 キャラの絵柄変更 評価点に挙げた画面右下に立っているキャラのアニメーションのコマ数増加や表情が豊かになった一方、いわゆるアニメ絵に変わったことが受け入れられない・絵柄を変えてほしくなかったという声もあった。 問題点 昇格試験 今作で初登場となった上位階級に昇格するための関門。試験状態になるとトーナメント参加者発表の表示で「ただいま昇格試験中!」と表示された。 これが導入された背景には『IV』時代、上位階級への昇格に関する条件や制限がなくあまりにも多くの宝石賢者が量産され階級と実力が釣り合わない事例が多く発生し、そのことへの反省があると言われている。 しかし一度昇格試験が発生すると試験に合格するまでは魔法石が一切支給されないカンスト状態になった。 昇格試験中にもらえたはずの魔法石は一切プールされておらず、試験に合格しても試験中にもらえたはずの魔法石は全て失われてしまうため、それへの不満の声があがった。 ならばさっさと合格してしまえばいいのだが、事はそううまく運ばない。まずすぐ下にある昇格試験の条件一覧を見て欲しい。 + 昇格試験の条件一覧 階級(昇格対象) 合格条件 組条件 備考 見習魔術士 予習に合格 なし 初球魔術士 2回戦進出 中級魔術士 3回戦進出 上級魔術士 決勝進出 初期は違う条件だった。詳しくは後述 魔導士 ミノタウロス組以上 大魔導士 優勝 決勝では階級制限のためサブジャンルの選択ができない。 賢者 フェニックス組以上 クリアすればエンディングが見れる一つの区切りである。 大賢者 10人抜き ドラゴン組のみ COMはカウントしない。試験中にフェニックスへ落ちてもカウントはリセットされない 青銅賢者 区間賞(*2)獲得 予選は全て2位以下であっても決勝で優勝すればOK 白銀賢者 決勝進出 黄金賢者 優勝 決勝は全員HUMでなければならない。予選はCOMが混じっていてもOK 白金賢者 2回優勝 宝石賢者 グランドスラム 予選1回戦から3回戦までで全て1位を獲得しかつ優勝 当時は学問系ジャンルが少なかった上、QMA6以降と違い予選が前半と後半の合計10問という形ではなく6問づつ違うジャンルが出題され、1回戦、2回戦、3回戦、決勝という形だった。 そのため苦手ジャンルが飛んでくると見当すらつかず手も足も出ないまま6問で即死というパターンや、0点の者が複数出た場合は経験値が少ない順から優遇され最後にCOMという扱いであったため、0点で予選通過なども見られた。 賢者昇格試験までは、特定の組以上で条件を満たせばクリアとなる。しかし、所属組によって条件を変えなかったために上位組にいるプレーヤーが不利になってしまった。 初期の上級魔術士の昇格条件は「ガーゴイル組以上で区間賞を最低1回取る」というものだが、これがドラゴン組所属の場合だと青銅賢者の昇格条件と同じになるのである。前作のQMA4では、中級魔術士昇級後が「最初の壁」という言及があり、設定上難易度を高めにした物と思われる。ただしさすがにこれは問題だったのか、早々に上記の条件に修正された。 大魔導士の昇格条件は「ミノタウロス組以上で優勝」だが、大魔導士以上でないと決勝でサブジャンルが使えないのでサブジャンルを武器としているプレーヤーにとって、賢者昇格より難しく感じてしまう事もあった。 賢者の昇格条件は「フェニックス組(*3)で優勝」と、クリアすればエンディングとなる最後の壁だけあってハードルが高いがCOMがいても有効なのでミドルユーザーでもがんばればなんとかなる範囲ではあるものの、肝心の決勝戦で優勝ができずそれが積み重なってドラゴン組への昇格条件を満たしてしまい実質的に難易度が上昇するといったことも起きた。(*4) 上位組であるドラゴン組への配慮不足を除けばドラゴン組で太刀打ちできないミドルユーザーでもこのゲームの一区切りといえる賢者昇格エンディング到達自体はちょっと厳しいけど頑張れば何とかなるレベルであり、同時に賢者としてふさわしい実力を身に付いたと実感しやすいという点においては好評である。エンディング後はさらに上の大賢者以上を目指す事もできるのだが‥。 賢者昇格でエンディングを迎えられ、また決勝戦で使える全形式が開放されるため、これ以上の階級は性能上の意味はない。すなわち、賢者になればQMA5の全要素を楽しめるのである(昇格試験を除けば、だが)。そのため、大賢者以上の階級は、思い切って難易度を上げたと思われるのだが…。 大賢者以降の昇格試験は最上位組であるドラゴン組が前提というかなりきつい条件で挑まなければならない。 最上位組のドラゴン組は出題される問題の難度もさることながら所属プレーヤーの強さが青天井状態であり、一つ下の組であるフェニックスとのレベル差は非常に大きなものでありドラゴン組に滞在し続けるということ自体がきつい。 加えて今作では3戦での平均成績での昇降格システムだったため、ランカークラスの廃人であってもわずかなミスでフェニックスに落ちることもあり(*5)、まさに修羅の国といっても差し支えない環境で、ドラゴン組に滞在し続けること自体がひとつのステータスとなっていた。 大賢者の10人抜きならドラゴン組で何度もプレーすればそのうち達成でき、青銅賢者の区間賞や白銀賢者の決勝進出はCOMが含まれても有効なので回線落ち等で運が良ければ突破できるといった抜け道が用意されているので回数を重ねてプレーをしていけばまだ何とかなるレベルである。 黄金賢者と白金賢者の昇格試験はドラゴン組の決勝をCOMなしで規定回数優勝(黄金賢者は1回、白金賢者は2回)することである。決勝で1人でもCOMが含まれると無効になるので回線落ちといった抜け道は当然使えず、いやでも上位陣に交じってドラゴン組で勝負しなければならないという昇格試験の中でも最大の鬼門とされている。 ドラゴン組は称号クラスやクイズ王レベルのプレーヤーとマッチングする事もあることから、QMAプレーヤー内でもかなり上位陣と互角に渡り合える実力がないとドラゴン組でCOMなしで優勝するのは難しく、数百クレ、数か月かけても突破できないプレーヤーが続出しここで挫折した人も少なくない。(*6) 宝石賢者のドラゴン組グランドスラムに至っては、ほぼミスが許されない為に上位クラスでも達成が困難である。幸い宝石賢者に関してはCOMが含まれていても有効という抜け道があるため、宝石賢者の昇格試験は回線落ちを引く運の方が重要視されてしまい、人によっては黄金・白金賢者昇格試験に比べてあっさり達成できてしまう事もあった。 このあたりはコナミの上位組に対する認識の甘さがあると言わざるを得ない。昇格条件の組を下に1つずつずらすだけでも難易度は大きく変わったはずである。 そしてそれらに対する救済策というものはほぼ存在していなかった。 その唯一の救済策も回線落ちやメンバー不足でCOM枠が増える事等によるトーナメント難易度(*7)の低下であるが、賢者以降の一部の昇格試験ではCOMが入ると無効になるものもあるので万全ではない。 加えて当時配信されていたクエストで「トーナメント優勝」が条件となるものは1つを除いて「フェニックスかドラゴン」、「ドラゴン限定」だったためそれにかち合うと譲ってもらうことすら望み薄だった。 特に同点で所謂フレッシュ差(*8)で順位判定がなされる場合、今作から獲得魔法石が同じだった場合はプレー回数の少ないほうが優先されるようになったため、短期でクリアしないとフレッシュ差での判定になったとき不利になったのである。 昇格試験状態になると先述した獲得できた魔法石が消滅することに加え、昇格試験中に組が上下すると上がれば地獄、下がれば条件を満たせないという難儀な状況になる。 フレッシュ差になったら試験中のプレーヤーを最優先にする、試験中の獲得魔法石をストックしておき合格したら一気に獲得できるようにしておく、試験中は組の変動をなくし必ず該当組だけでのマッチングにするなど救済策はあったはずである。(*9) とどめに「校長の慈悲」と呼ばれるバグが発覚し、昇格試験に対するイメージを悪化させた。 これはドラゴン組での優勝が必要となる黄金、白銀賢者の試験で多用されたバグなのだが方法は至って簡単。黄金(白銀)への昇格試験中に検定試験でSランクを取り、次のプレーをする。これだけである。 だが、これを半年以上放置したために大量の慈悲昇格者を生んだ結果、バグ修正後に試験にぶち当たったプレーヤーに不公平感を生み出したのである。 結果、試験突破のできない中間、上位プレーヤーのサブカ量産とそれに伴う下位クラスの荒らしにより環境が荒んでいった。 余談になるが、この昇格試験突破(特にドラゴン組での対人優勝が必要となる黄金賢者と白金賢者試験)のために朝や深夜といった過疎時間帯を狙ってプレーするプレーヤーが増えた結果、ゲーセンのインカム的にはホクホクだったらしい。 DS版と連動させる手間 前述のとおり稼動して半年ほどで発売されたDS版との連動は非常に便利な物だったのだが、それを利用するのが面倒。わざわざe-AMUSEMENT SPOTを設置している数少ないゲームセンターまで出向かなければならない。四国と山陰、沖縄には前述のe-AMUSEMENT SPOTを設置している店舗が存在しない為に地域間格差が生まれた。 なお、現在は5が稼働終了しているのでDS版の連動する事ができない。もっともe-AMUSEMENT SPOT対応しているゲームが他にMFCなど数えるほどしかない上に、DS版のWi-Fiサービス自体も終了しているのだが‥。 検定問の扱い 検定試験モードで出題される問題は元々全国トーナメントでも配信されていたものを流用した問題と検定のために新規作成された問題の二種類が混在しているのだが、検定の配信直後・集計終了に全国トーナメントに放出された。 特に今作の検定問は難問が非常に多かったため、検定をやるやらないで全国トーナメントの成績が大きく割れ、ゲームバランスを大きく破綻させた。(*10) 検定自体テーマとなった分野が好きな人しかプレーしないことを前提とした専門問題が多く、そうした問題をトーナメントに放出すれば解けるプレーヤーとそうでないプレーヤーがはっきりわかれることは予見可能だったと思うのだが…。 さすがにユーザー離れを危惧したのか一部の検定(メタルギア検定等)の検定専用問題は放出されなかったものもある。 ちなみに検定が復活した『VII』以降ではそういった専門問題とともに大量の易問も放出することでバランスを保っている。 クエストコイン 特定のクエストをクリアするとクエストコインが貰える。これをたくさん集めるといいことがあるとあったが、結局最後まで何もなかった。 当時の携帯連動サイトにて、クエストやアイテムに関する何かを実装する予定だったらしいが、諸事情で見送られた。恐らくここでクエストコインを使う予定だったのかもしれない。 総評 現在も流用させるほどの動くアニメーションや魔法世界を探検するという試みは斬新であり、当時はゲーム雑誌などで頻繁に取り上げられたほどであった。 『IV』まで順調にシリーズ展開していたQMAシリーズにおいて最初のつまずきであり、これから長く続く低迷の始まりとも。 検定は次作の『VI』では廃止されたもののバージョンアップである『QMA6 Extra』において復活し、以降は現在でも人気のあるモードとなっている。 それだけに今作においては全国トーナメントとの兼ね合い面での調整が足らなかったのが痛いところ。現在だったら設置店舗状況や人口などもこの時期の半分以下になっていることやモードの多様化もあり評価は異なっただろうに… もっとも現在は設置店舗状況や人口などもこの時期の半分以下になっているほか、『VIII』以降は従来のトーナメントと検定のほかに、協力プレーの要素や新たにKONAMI IDとメールアドレスさえあれば無料で登録・利用できるコミュニティサイトe-AMUSEMENT GATEのサークル対戦・サークル協力(*11)が導入され、人が分散してしまっている。 またトーナメント機能を利用したイベントも公式がほとんど行っていないのと(*12)(*13)協力プレーは一部店舗で利用できないため、何かしらトーナメントにメリハリをつける意味でも検定試験は必要なのではないかという意見もある。 昇格試験についても階級をプレーヤーの強さを計る目安として機能させようとした部分は評価できるものの、明らかな調整不足による難易度の高騰に加え、正規の救済策を用意しなかったことと校長の慈悲による不公平感などで余計に評価を落としてしまった。 そして『VI』において再起を図ろうとしたのだが改革を急ぎすぎたためあまりいい評価は得られず、次々回作の『VII』では取り返しの付かないことをKONAMIは強行してしまう… 余談 後に行われたKAC2011の決勝ラウンド開催中にTwitter上で行われたアンケート「QMAで笑えたこと・泣けたこと」で「泣けたこと」に『VII』のおけるキャラの再編騒動とともに今作の昇格試験を挙げたプレーヤーが多く、その辛さを物語っている。 今作で検定試験担当として初登場したエリーザ先生は『VI』以降でジャンル分割によって増設された「社会」を担当している。また『VII』以降で「理系学問」を担当するウィーズも今作が初出。ただし今作での彼はとある人物の変装である。 なお、QMAを意識して本作稼動の半年ほど前に稼動したSEGAの『ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer』では「必ず3戦遊べる」という触れ込みを行っていた。かつ、ボタンの付いた早押しクイズなので無回答が続出しないよう問題の難易度を全体的にやさしくし、より細かくわけられたジャンルわけなどをしていた。プレーヤーキャラとなるキャラクターにあえて名前をつけないなどそっち方面での差別化が注目されがちだが… が、あちらも自分より経験値の低いものに負けるとペナルティで経験値の没収額が多くなり降格の続出などこちらと同様か、それ以上に厳しすぎるプロアンサー(QMAでは賢者相当)昇格までの道(*14)、および最上位リーグではないと受験すらさせてもらえないプロアンサーライセンステストがあった。 合格できたとしても直後に3~4回ほど連続で予選落ち(4名中2名が予選落ちする)するだけでプロアンサーの資格を剥奪をされたほか、失敗すると経験値の没収が行われまた貯めなおして最上位リーグで受講を目指すというこちら以上に大変シビアなものだった。尚受験中はこちらと同様にネームプレートのところにライセンステスト中の表示が出る。 また、カスタマイズ機能などのアイテム収集要素やプロアンサーになったところで何か特典があるというわけでもなく、プロアンサーとして順調にパワーを伸ばしてもやりこみ要素がないどころか、上位陣はスコアのカンストとペナルティ(敗北だけでなく誤答にも誤答したジャンルの評価点が下がるペナルティが存在)の増額におびえ、大半のプレーヤーはプロアンサーの維持やライセンステストを受けるまでに四苦八苦して終わる有様であった。 結果としてサブカードの蔓延や『遅答』など一部プレーヤーの腹いせをかねた意図的な問題潰しなども横行していたため、こちらと同様にドロップアウトするものが続出(*15)など両者とも似たような問題が発生していたことも付記しておく。 両者とも調整不足かつ手探りで運営していたことが分かる。