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藪の中から 12KB 虐待-普通 野良ゆ ゲスやでいぶより、自分はこの手のゆっくりが癇に障ります 友人と待ち合わせしている男の前に、ゆっくりが現れた。 道を挟んだ向こうの薮の中から出てきたようだ。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 れいむとまりさ。 一番ポピュラーかつ面白味のない二匹だ。 男はその挨拶を無視した。視線を合わせる気すらなかった。野良のゆっくりに関わるとろくな事がないからだ。 関わるくらいならいっそ潰してしまえ。ただし加工所に後始末を頼め。 この地域のそんなルールを、男は心得ていた。 これが他のゆっくり――例えばありすやぱちゅりーだったとしても、もちろん同じことだ。 しかし、もし万が一相手が希少種だった場合はすぐに捕まえるべきだ。 そして飼うなり売り飛ばすなり、虐待するなり好きにしろ――これも地域のルールだった。 男とゆっくりの間を、若い女が通りすぎていった。 彼女がゆっくりに向けて侮蔑の視線を送ったのを、男は見た。 「ゆっくりしていってね! れいむはれいむだよ!」 「ゆっくりしていってね! まりさはまりさだよ!」 自己紹介なんてしてもらわなくて結構だ。おまえらと仲良くする気なんてない。 そんな意味を込めて男は、ちっ、と舌打ちした。 それにしても――なんだってこいつらは、見ればわかることをいちいち口に出すんだろう。 今まで幾度となく考えた事だが、もちろん答えはわからない。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 返事を期待しているのだろう。じっと見つめてくるが、男はあくまでも無視する。 「ゆっくり! していってね!」 「ゆっくり! していってね!」 ――しつこいな。 男は苛立った。 つくづく思う。相手をしてもしなくても他人を苛立たせる存在だ。 普段ならば、無視していれば適当な所で帰ってくれるものなのだが――。 「むしだってさ!」 「おお、こわいこわい」 二匹が初めて「ゆっくり」以外の言葉を発する。 あまりにも癇に障るその言いぐさに、男はついゆっくりの方を見てしまった。 「ゆっくりにらみつけたよ!」 「おお、こわいこわい」 二匹はそう言ってニヤニヤ笑う。人の神経を逆撫でして逆撫でして、それでもあまりある表情だ。 男の頭と腹の中が一瞬で熱くなった。 目の前にいるゆっくりは今時珍しいタイプなのかも知れないと、男は思った。 現在のゆっくりは語彙も表情も豊富で、人間ともそれなりの会話ができる。 もっとも、相変わらず話の通じないことも多いし、その存在を含めて常識外れなのは変わらないのだが――。 しかし最初期の、この世に発生した直後のゆっくりは、それこそ「ゆっくりしていってね!」くらいしかまともに話すことができなかった。 表情もニヤニヤと人をバカにしたようなもので固定だ。 うれしい時はうれしそうに「ゆっくりー!」だし、苦しい時もうれしそうに「ゆっくりー!」だ。 たとえ死にそうな時でもそれは変わらない。うれしそうに「ゆっくりー!」と死んでいく。 同じ口調の同じ言葉でも、ゆっくりはゆっくりなりの独特の微妙なニュアンスを表現していた――らしい、としか人間には言えない。 ゆっくり以外の生物にはとうてい理解不能な感情表現だった。それは正しく「単なる鳴き声」だ。 そして、 「あくまでもむしだってさ!」 「おお、こわいこわい」 その言動から察するに、男の目の前にいる二匹は初期と現在、その過渡期にあったゆっくりに近いと言える。 進化――などと男は言いたくなかったが――途中の矮小な餡子脳では、感情と表情の処理が追いつかなかったのだろう。 かろうじて「ゆっくり」以外の言葉を発するようにはなったものの、感情の表現はとても十分とは言えなかった。 相変わらず、どんな時でも笑みを浮かべている。 さらに決定的に語彙が足りないから始末に終えない。とにかく何を考えているのか、何を言いたいのかがわからないのだ。 例えば先ほどの「あくまでもむしだってさ!」を今のゆっくり風に訳すなら「れいむたちをむししないでえええええ!」なのかもしれない。 「おお、こわいこわい」は「ゆんやあ! まりさこわいんだぜえええええ!」なのかもしれない。 同じゆっくり相手ならまだしも、人間にこれを理解しろというのは無茶だろう。 なまじ増えた語彙は「単なる鳴き声」という概念を忘れさせ、ともすれば人間に「ひょっとしたら意思の疎通ができるのではないか?」という錯覚を抱かせた。 そう思って話しかけても、返ってくるのはもれなくニヤニヤヅラをともなった、何とも要領を得ない返答――。 これに腹を立てる人間は少なくなかった。いや、非常に多かった。 いわゆる『虐待お兄さん』なる存在が確認され始めたのがちょうどこの過渡期だったことからも、それはよくわかるだろう。 「ゲラゲラゲラ!」 「ゲラゲラゲラ!」 こいつら――。 なぜか大爆笑しているれいむとまりさを前に、男も今、腹を立てていた。 男もご多分に漏れず――特別『虐待お兄さん』というわけではなかったが――この種のゆっくりが大嫌いだった。 おそらく以前より嫌悪感は強くなっている。 それなりの会話が可能になっている今のゆっくりに馴染んでしまった分、その腹立たしくふてぶてしい態度が一層際だって見えるからだ。 単なる先祖帰りなのか、それとも単にバカにしているのか、その辺りの判断がつかない所も質が悪い。 確かに『ゲス』や『れいぱー』、『しんぐるまざー』など、真に害悪と呼べるゆっくりは現在の方が多いだろう。男もそれは理解している。 自分勝手なのも重々承知しているが、この嫌悪感は理屈ではないのだ。 「だんまりだってさ!」 「おお、しずかしずか」 二匹には目の前から消えてもらうことにした。無視を決め込もうとしたが仕方ない。 待ちぼうけを食わされていることもあり、男は少々虫の居所が悪かった。 男はその場で、どんっ、と足を踏みならした。所詮はゆっくり、恐がって逃げると思ったのだ。 しかしその考えは甘かった。 「どんっ! だってさ!」 「おお、びっくりびっくり」 一瞬ビクッとしたものの、その場から動くことはせず、相変わらずニヤニヤしている。 ひょっとしたら恐くて足がすくんでいるのかもしれないが――その言葉と表情からはまったく読みとれない。 読みとれないので、男はとりあえず石を投げてみることにした。足もとの小石を拾い、下手投げで二匹の前に軽く放る。 二匹はやはり体をビクッとさせつつ、 「いしをなげたよ!」 「おお、こわいこわい」 なおも笑っている。 面倒なので当ててやろう。男は小石を二個、立て続けに投げた。今度は上からだ。――見事命中。 「ゆっくりいたいよ!」 「ゆっくりやめてね!」 言葉に反して、その表情と口調はあくまで不敵だ。挑発的とも言える。 あたかも「にやにやにや、いたいよにんげんさ~ん」、「やめてよ~う、へらへらへら」と、男をあざ笑っているかのようだ。 いや、あざ笑っているのだ。そうに違いない。 勝手に確信した男はさらに小石を見舞った。幸い砂利道なので、小石には事欠かない。 鷲掴みにした小石を何度も何度もぶつけると、やがて二匹は、 「やめでねっ! いだいよっ! ゆっぐりでぎないよっ!」 「やめであげでねっ! れいぶがいだがっでるよっ! まりざもいだいよっ!」 苦しそうに――とはとても言いがたい、涙こそ流しているが、むしろ楽しそうな声で呻きはじめた。 「れんぞぐでなげでぐるよ!!」 「おお、いだいいだい!」 いつの間にか、れいむの右目は潰れ、まりさの口からは餡子が漏れだしている。 それを確認して、男は手を止めた。二匹がこれからどんな反応を示すのか見てみたかったのだ。 すると二匹は、 「ゆっぐりざぜでね! れいぶをゆっぐりざぜでね!」 「ゆっぐりざぜでね! まりざをゆっぐりざぜでね!」 と、怪我のためか幾分ぎこちない足取りで男に近づいてきた。 傷ついていようが死にかけていようが、あくまでも笑顔だ。 「ゆっぐり! ゆっぐり!」 「ゆっぐり! ゆっぐり!」 文字どおりゆっくりと近づいてくる。男は「ゾンビー」という言葉を思い出した。 薮の中に逃げ帰ればいいのに、なぜそうしないのか。 ひょっとしたら命乞いのつもりなのかも知れない。下手に逃げるより、助けてもらった方が賢明だと思っているのだろうか。 今のゆっくりなら、さしずめ「ごべんだざい! ゆるじでぐだざい!」とでも言うだろう。――もっとも、これも鳴き声なのだが。 二匹はついに男の足元にまで来た。 「あいさつしたけっかがこれだよ!」 「ごらんのありさまだよ!」 ところどころ表皮が破れ、また黒ずんでいる二匹の、その「ぜんぜんきいていないよ! ばーかばーか!」とでも言わんばかりの表情と口調に、男の体が反射的に動いた。 まず、れいむを蹴った。 「おそらをとんでいるみたい!」という楽しそうな声を発しながら、れいむは薮の中に消えた。 続いて「ゆゆうっ! れいぶうううう!!」と涙を流しながら笑っているまりさも、薮の中に蹴り込んだ。 その際、まりさが「おびょらおっ!」という意味不明な声を発したのは、これは男の爪先が口にめり込んでいたためだ。 「ふうっ!」 男は短く息を吐いた。 ここまでする気はなかったのだが、ついやりすぎてしまった。 あの手のゆっくりはどうにも駄目だ。 まだ腹の虫が納まらない。靴の先についた餡子を見て、さらに頭に血が上りそうになった。 友人がやってきたら、少し八つ当たりしてやろうか。約束に遅れているんだ。たまには多少強めに出ても構わないだろう。 男は自分にそう言い聞かせて、気を鎮めた。 薮の中から、またれいむとまりさが現れた。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 先ほどの二匹と同じ表情、同じ口調。違うのは小綺麗になったその体くらいだ。 男は思わず、痛めつけた二匹が薮の中で風呂にでも入って、それからまた外に出てきたのかと錯覚しそうになった。 「ゆっくりしていってね! まりさはまりさだよ!」 「ゆっくりしていってね! れいむはれいむだよ!」 違うところがもう一つあった。声を発する順番だ。 先ほどとは逆に、最初にまりさ、次にれいむという順になっている。 「むしだってさ!」 「おお、こわいこわい」 問答無用だ。 男はまりさに向かって石を投げた。石は、汚い帽子のつばに当たった。 つばの奥から、まりさはニヤけた視線を男に送っている。 「もんどうむようだってさ!」 「おお、やばんやばん」 れいむに石を投げると、これは眉間のあたりに直撃した。 れいむの体が後ろにのけぞる。 「のうてんちょくげきだね!」 「おお、いだいいだい」 とても痛がっているとは思えない口調と表情だ。 キリッとつり上がった眉毛に、不敵な笑みをたたえた口元。 今まさに危険が迫っているというのに、なんでこうも自信に満ち満ちているのだろうか。 これが潰れた饅頭生首でなかったら、むしろかっこいいとさえ言えるかも知れない。 何となくムカついたので、男は先ほどと同じく石つぶての雨をお見舞いしてやる。 「いだいっ! いだいよっ!」 「ゆっぐりでぎないっ! ゆっぐりでぎないよっ!」 二匹は涙を流しながら笑って――すでに爆笑に近い声をあげている。 近づいてきたら今度も蹴飛ばしてやろうと思っていたのだが、二匹は自分から薮の中に戻っていった。 その際も、 「とんだにんげんさんだね! ゲラゲラゲラ!」 「ゆっくりできないね! ゲラゲラゲラ!」 神経に障る捨て台詞を忘れない。 語彙と表情が致命的なまでに欠落しているだけで、必ずしも悪意を持っているわけではないとはわかっている。 それでも、腹の底がどんどん熱くなっていくのを、男は感じていた。 予感はあった。 薮の中から、三度れいむとまりさが姿を現した。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 また鳴き声の順番が変わっているが、そんなことはどうでもよかった。 「ゆっくり――」 鳴き終わる前に男はれいむに近づき、おもむろに踏みつけた。 「じでびゅっ!?」 れいむの目から口から、あにゃるから吹き出す餡子で、男のズボンや靴が汚れたが、それすら気にならなかった。 「もっどゆっぐり」 その断末魔を遮るように、男は二度三度とれいむを踏み続ける。 目が潰れ、揉み上げがちぎれ、赤いリボンは頭皮と髪の毛ごと地面に落ちる。 「れいぶううううううう!?」 まりさの楽しそうな絶叫が響く中、れいむは静かになった。 男は餡子まみれの足をれいむから上げ、まりさを見た。 まりさはニヤニヤしながら男を見上げ、涙を流している。 人を小馬鹿にしたような、それでいて媚びているような笑みだ。 「ぎゃくさつだってさ!」 男はまりさの帽子をつまみ上げた。 「おぼうしさんっ!? ゆっくりできないっ!」 帽子を追うように飛び跳ねるまりさの横っ面を思いきり蹴った。サッカーで言うボレーシュートの格好だ。 「おそらをとんでいるみたい!」 低い軌道で宙を舞ったまりさは、顔面から地面に激突し、そのまま砂利道を滑った。 男はまりさに近づく。帽子はすでに薮の中に放った。 うつ伏せになっているまりさを足で蹴り起こしてやる。 まりさの顔面はところどころ破れ、餡子がこぼれ出している。砂利に激しくこすられたのだ。無理もない。 「ゆっぐりじでいっでね!」 それでもなお笑っているまりさの顔面を、男は一息で踏み抜いた。 断末魔の定型句は聞こえなかった。口が潰れているからだ。 その代わりとばかりに、まりさは尻を二度三度振って、そして動かなくなった。 少し気が晴れて、ふう、と息を吐いた男に、 「よう、兄ちゃん、やってんなあ!」 見知らぬ中年男が声をかけてきた。 男は愛想笑いを浮かべた。 野良ゆっくりを潰す人間など、この辺では珍しくもないが、ムキになったところを見られて決まりが悪くなったのだ。 「その薮の中、ゆっくりの野郎がいっぱい住み着いちゃってなあ」 中年男は苦虫を噛み潰したような顔で言い、「希少種ならまだしも」と付け加えた。 「そのうち加工所に連絡しようと思ってたトコなんだよ――ほら、あそこにもいた」 中年男が指差す方を見ると、四組目のれいむとまりさがいた。 男は早足でゆっくりに近づき、勢いそのまま、二匹を薮の中に蹴り込んだ。 「おそらをとんでいるみたい!」 「おそらをとんでいるみたい!」 そして自分自身も薮の中に飛び込む。 ズボンや靴だけでなく、上着や顔も餡子まみれになってしまうだろうが、もうどうでもいい。 友人との待ち合わせも関係ない。 「兄ちゃん! 終わる頃になったら加工所に後始末頼んでやっからよ!」 背後から聞こえる楽しそうな中年男の声に、男は一言、 「ヒャッハー!」 とだけ応えた。 (了) 今回から「藪あき」を名乗らせていただきます。 コンゴトモヨロシク…… 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に ふたば系ゆっくりいじめ 715 下拵え ふたば系ゆっくりいじめ 729 ある日の公園で ~the Marisas and men~ ふたば系ゆっくりいじめ 740 彼女はそこにいた ふたば系ゆっくりいじめ 759 Eyes ふたば系ゆっくりいじめ 780 そして扉は閉ざされた 挿絵 by車田あき トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 「おお、○○、○○」ってきめぇ丸専用の語彙だと思ってたわ -- 2011-07-24 01 21 27 絵、未完成じゃね? -- 2011-01-21 22 13 24 なんか絵が…あんまり話と関係無い希ガス -- 2010-09-05 01 23 13 お兄さん沸点が低いな。 -- 2010-07-11 01 35 10
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今まで書いたもの ゆっくりいじめ系2831~2832 ツンデレ ※ゲスれいむいじめ ※今回はいじめなし 母性 「おなきゃがすいちゃよ!ゆっくちさせちぇにぇっ!!」 「ゆぅぅ……おちびちゃん、ゆっくりがまんしてね……… きょうのぶんはもうたべちゃったよ………」 「じゃあもっちょもってきちぇにぇ!!ぐじゅはきりゃいになりゅよっ!!」 「ごめんね、おちびちゃん、ごめんね……… もうないんだよ……あしたになるまでゆっくりまとうね」 「はあぁぁ!?にゃにいっちぇるにょおおおぉぉ!!? にゃんでれいみゅががみゃんしなきゃいけにゃいのおぉぉ!? れいみゅはきゃわいいこどみょなんだよ!!かわいがらにゃいといけにゃいんだよっ!!」 「ゆっぐ………おちびちゃんはかわいいよ……… かわいいおちびちゃん………でも、でも………」 「きゃわいいれいみゅをゆっくちさせりゅのはあちゃりまえでしょおおぉ!? こどみょをうんだりゃゆっくちさせりゅのがぎみゅだよぉ!!」 「ゆぅ………ごめんねおちびちゃん…… やくたたずのおかあさんを、ゆるじでね………ゆぐっ……えぐっ」 「ぐずのおきゃあしゃんはゆっくちちにぇ!!」 「おでがいじばず!!あがぢゃんをだずげでぐだざい!!」 庭に転がりこんできたのは、ぼろぼろのれいむ親子だった。 縁側で夕涼みをしていた俺の前に這いずってきたそのれいむは、 口の中に含んでいた自分の娘、赤れいむを吐き出して地べたに置き、 俺を見上げて涙ながらの懇願をしてきた。 泥や雨、涙やしーしーにまみれてまだらに汚れた、傷跡だらけのれいむ。 ゆっくりにとっては過酷な環境である街に、必死にしがみついて這いずる野良ゆっくりの一匹だった。 (そもそも、ゆっくりがゆっくりできる環境は自然界にはまずないが) 吐き出された赤れいむはぐったりとしており、ほとんど動かなかったが、どうやら生きているらしい。 「どっでもがわいい、ゆっぐじじだいいごなんでず!! でいぶはどうなっでもいいでず!!ゆっぐじでぎなぐじでぼいいでず!! でも!!おぢびぢゃんをっ!!どうがおぢびじゃんをゆっぐりざぜであげでぐだざいいぃぃ!!」 野良にしては(人間基準で)礼儀正しいゆっくりだった。 「ゆっくりできなくしてもいいです」と言ったことから推して、 人間が、人によってはゆっくりを虐待する者もいると知ってのことらしい。 それでも子供を助けるために賭けに出た。よほど切羽詰まっているようだ。 もっとも、切羽詰まっていない野良ゆっくりなど構造上存在しない。 「だいぜづな、だいぜづな、でいぶのざいごのごどぼなんでずっ!! でいぶはもうごどぼがうべばぜん!!にんげんざんに、ゆぐっ、まむまむざんをづぶざればじだ!! だぐざんいだおぢびぢゃんぼっ!!みんなずっどゆっぐじじばじだ!!」 俺が黙っていると、勝手に身の上話を始めだした。 暇を持て余していたところでもあり、少し興味も沸いたので耳を傾けてみる。 「でいぶはがいゆっぐりでじだ!!おにいざんにがっでもらっでばじだ!! でぼ、でいぶがばりざどずっぎりじぢゃっで、おにいざんがおごっで、まむまむをづぶざればじだ!! にどど、あがぢゃんをうばだいで、あがぢゃんもごろぜばいいっでいわればじだ!! だげどでいぶはっ、あがぢゃんをづれでっ、だげど、だげど、 でいぶはあがぢゃんだぢをゆっぐりざぜであげられだぐでっ!!ゆびゃああああぁぁぁ!!!」 よくわからん。 何度も繰り返し説明させているうちに、だいたいの事情は呑み込めてきた。 ゆっくりは性欲が強く多産で、母性愛が強い。 特にれいむ種においてはその傾向が顕著だ。 それゆえ、飼いゆっくりにはみだりに子供を作らせないのが鉄則である。 子供を作ってしまったゆっくりは、子供を溺愛し、すべての行動原理をそこに置く。 飼い主との関係はないがしろにされ、躾けてきた行儀作法も水泡に帰す。 ゆっくりの中で、同居する人間は「家族」から「世話役」、悪くすると「ペット」やら「奴隷」に格下げされ、 そうして人間に対する態度がぞんざいになり横柄になっていったゆっくりは、 人間の生活にうるおいを与えるペットとしての意義を失い、人間にとっては苛立たしいだけの存在になり下がる。 ゆっくりをペットとして飼う際には、ゆっくりショップの店員からこの点を厳重注意されるのが普通だ。 さてこのれいむは、どうやら人間に飼われていたものの、 野良ゆっくりとすっきりをして出産してしまい、それが飼い主の逆鱗に触れたようだ。 そして去勢された。 汚れていてよくわからなかったが、見ると確かに、れいむのまむまむは焼き潰されているらしい。 黒い焦げ跡が残っているあたり、元飼い主は素人、ゆっくりに対する姿勢もいい加減なものだったようだ。 父親の野良まりさは早々に潰されたということだ。 去勢されたれいむは、子供をすべて殺すことを宣告されたか、あるいは強要されたか、 どちらにせよ子を見捨てるのを拒否し、子供たちを連れて家を飛び出し、野良ゆっくりとなることを自ら選んだ。 三つ以上の数が数えられないゆっくりの言うことだから、子供の正確な総数はわからないが、 曰く、車に轢かれた。 曰く、排水溝に吸いこまれていった。 曰く、野良猫にいじめ殺された。 曰く、カラスにつつき殺された。 曰く、迷子になり、見つからなかった。 曰く、レイパーにすっきり殺された。 曰く、餓死した。 以上七通りの死因を述べてきたので、それぞれ一匹ずつ死んだとすると最低八匹、 ぴったり一匹ずつということもないだろうから、恐らくは十匹以上の子供をぞろぞろ引き連れていたのだろう。 それだけの子供を都会で養っていけると考えるあたり、やはりペットショップ生まれの根っからの飼いゆっくりのようだ。 残り二匹になっていた子供の片割れが餓死し、 最後の一匹となったこの赤れいむも、今にも餓死寸前のようだ。 進退極まったれいむは、とうとう人間に助けを求めるしかなくなったというわけだ。 「おぢびぢゃんだげでいいんでずっ!! どうが、どうが、がっでぐだざい!!おにいざんのぺっどにじであげでぐだざいいい!!」 涙を滂沱と垂れ流し、地面に額をこすりつけてれいむは叫んでいた。 少し悩んだ。 俺自身は、ゆっくりにそれほど関心を持ってはいなかった。 別にとりたててかわいいとも、いじめたいとも思わない。 まして、このれいむの身の上話に心を打たれたわけでもない。 あえて理由をひねり出すなら、退屈しのぎ、だったのだと思う。 「あじがどうございばず!!あじがどうございばず!!あじがどうございばず!!ぼんどうにあじがどうございばずううう!!!」 うるさいので親れいむに黙るよう指示してから、赤れいむの治療を始める。 といっても外傷はとくにないようなので、餌を食わせるだけだが。 定番のオレンジジュースをスプーンで口に運び、流し込んでやる。 ややあってからぴくりと反応し、すぐに目を開けてごくごくと飲みくだしはじめた。 「うみゃっ!あみゃ!あみゃっ!うみぇっ!!めちゃうみぇっ!!」 飲みながら喋り始め、周囲にオレンジジュースの飛沫をまき散らしたので、 その後は皿に注いだジュースを勝手に飲ませる。 「れいみゅのあみゃあみゃだよっ!!もっちょちょうだいにぇ!!」 尻をぶりぶり振りながら皿に頭を突っ込み、べちゃべちゃ舌ですくい上げる赤れいむ。 「おぢびぢゃっ!!おぢびぢゃあああああんっ!!ゆっぐじじでね!!ゆっぐじじでいっでねええええええ!!!」 嬉し涙をまき散らして叫び続ける母れいむに向かって、俺は念を押した。 「言っとくけど、俺はそんなに手をかける気はないからな。 餌ぐらいはやるけど、後は勝手にゆっくりしてろ。俺のゆっくりの邪魔はするなよ」 「ゆっぐじりがいじばじだ!!」 母れいむの方は、今のところ俺に感謝し、服従の意志の表明に余念がないようだ。 「お前らのゆっくりプレイスはここだ」 庭に面したベランダに二匹を放してやり、俺はそう言ってやった。 「雨が降ったらこの中に入れ」 五年前、飼っていた犬が大往生を遂げてからずっと物置で眠っていたケージをベランダに運び込んでやった。 ケージの中には毛布まで敷いてある。 「この窓から内側は俺のゆっくりプレイスだから入ってくるなよ。 勝手に入ってきたり、うるさく騒いだりしたらゆっくりできなくさせるぞ」 「ゆひぃっ………わ、わがりばじだ!」 人間の怖さを知っているゆっくりは扱いやすい。 母れいむは徹頭徹尾、素直に俺の言うことに従う姿勢でいる。 「ゆゆぅ~ん!!ゆっくちできりゅよぉ!! ゆっ!きめちゃよ!!きょきょをれいみゅのゆっくちぷれいちゅにすりゅよっ!!」 病み上がりの赤れいむのほうは、まるで話を聞いていないらしく、 このベランダでぴょんぴょん跳ねて騒いだあげくにおうち宣言を始めていた。 「ゆうぅぅ!?おちびちゃっ!そんなこといったらゆっくりできないよ!! おにいさんにおれいをいってねっ!!」 「じゃあな。用があったら呼べよ、話によっちゃ相談に乗ってやるから」 焦る母れいむだったが、俺はそこまでで切り上げてベランダに面した窓を閉めた。 周囲を柵で囲われた幅1メートル、横2メートル程度のベランダ、そして犬用のケージとエサ皿。 これからはこれがこの親子の世界のすべてになる。 これ以上とくに干渉する気はなかったし、家に入れる気もない。 それでも、野良を経験してきた親子にとっては極上のゆっくりプレイスのはずだ。 「ゆ~ん♪ゆんゆん♪ゆゆ~ん♪」 「おきゃーしゃんのおうちゃ、とっちぇもゆっくちしちぇるよっ!!」 飼いゆっくりなりに声量をセーブした歌を歌う母れいむの周りを、赤れいむがぴょんぴょん跳ね回っていた。 夜中にカーテンを開いて覗いてみると、ケージの中で毛布に座り、弛緩して眠っている親子が見えた。 いや、母れいむの方は起きていた。 ゆぴぃゆぴぃと涎をたらして眠っている赤れいむの頬を優しく舐めながら、母れいむはぶつぶつと呟いている。 「おちびちゃんだけは…………おちびちゃんだけは、おかあさんがまもってあげるからね…………!」 それを見ながら、俺は自分の方針は正当なものだったのだろうと確信した。 手間をかけるのが面倒、ということもあったが、 やはり家族を持ってしまったゆっくりに深く関わっても損をするだけなのだ。 こちらが下手に関わりを持とうとしたところで、ゆっくりにとってはせいぜい、 「おちびちゃんを世話してくれる人」「おちびちゃんのためにこの人間さんを怒らせないようにしないと」であり、 すでに閉じた世界の周りでこちらが空回りするだけの結果にしかならない。 ゆっくりにとっては子供のためのゆっくりプレイス。 こちらは、ちょっとした暇つぶしの生き物観察。 その程度の関係であり、それ以上踏み込む気はなかった。 母れいむが連れてきた赤れいむは、どうやら姉妹の中でも末っ子だったらしく、 めいっぱい甘やかされて育ってきたようだ。 毎日我侭を言い、母親を困らせていた。 「おぼうちしゃん!!おぼうちしゃんにのせちぇえええ! おぼうちしゃんでおしょらとびちゃああい!!」 「ゆうぅ……おかあさんにはおぼうしさんがないんだよ…… おちびちゃん、ゆっくりりかいしてね…………」 「やじゃやじゃやじゃやじゃやじゃ!!おぼうちしゃんやっちぇくれなきゃやじゃああ!!」 転がってじたばたと尻を床に打ちつけ、駄々をこねる赤れいむ。 どうやら、赤れいむが要求しているのは、 成体まりさの帽子の鍔の上に乗って運んでもらう遊びらしい。 生まれた直後、父親のまりさにやってもらっていたのだろう。 「おぼうちしゃんやっちぇくれにゃいおきゃーしゃんはゆっくちできにゃいよっ!! おちょーしゃんじゃなくちぇおきゃーしゃんがしにぇばよかっちゃんだぁぁ!!」 そう言われた母れいむは目に涙を浮かべ、ついに折れた。 自分の頭の上に赤れいむを乗せ、そろりそろりと這いはじめる。 帽子の鍔のような平面のない球体の上ではバランスがとりにくい。 赤れいむを落とさないように慎重に這いずる母れいむの上で、 赤れいむはぴょんぴょん跳ねながら騒ぎ、母親を叱咤していた。 「ゆっ!!ゆっ!!ゆっくちゆっくちっ!! もっちょはやきゅはしっちぇにぇ!!おちょーしゃんはもっちょはやくてゆっくちできちゃよっ!!」 「お、おかあさん、ゆっ、くりがん、ばるよ……!」 赤れいむが好き勝手にぴょんぴょん跳ねるたびに、母れいむの頭部が微妙に圧迫されて言葉が途切れる。 落とさないように、同時に早く走ろうとして、ゆっくり相応に不器用な母れいむはついに赤れいむを落としてしまった。 ベランダの上にころんと転がった赤れいむは泣き叫び始めた。 「ゆっびゃああああぁぁぁああ!!!いっぢゃああああぁぁぁいいいいいぃぃぃ~~~!!!」 「お、おちびちゃあああん!!」 思いきりタメを作りながらの、おそろしく大袈裟な泣き声をあげてじたばた暴れる赤れいむを前に、 母れいむはおろおろ涙目になりながら舌を伸ばして舐めようとする。 「いちゃああああい!!いちゃあああああい!!! おきゃーしゃんがおとしちゃあぁぁ!!おきゃーしゃんがいちゃいいちゃいしちゃあああぁぁ!!!」 「ごめんね!!ごめんね!!おちびちゃんごめんねええぇぇぇ!!!」 「はやきゅぺーりょぺーりょしちぇねえぇぇ!! ゆっ!!いちゃいよっ!!もっちょやしゃしくぺーりょぺーりょしちぇねぇぇ!!」 何だろうな、こいつは。 毎日朝晩に一回ずつ、餌皿に安価なゆっくりフードを入れてベランダに置いてやる。 「ゆっ!じじい!おそしゅぎりゅよ!! れいみゅのごひゃんしゃんだきゃらにぇっ!!」 餌皿が置かれるか置かれないかというところで跳ね寄り、ほぼ自分と同程度の体積がある餌にかぶりつく。 母れいむはこちらに向かって申し訳なさそうに詫び、お礼の言葉を口にすると、 あとは自分の目の前で振られるわが子の尻を目を細めて眺めている。 初めのころは、赤れいむが俺に対して暴言を吐くたびに母れいむが狼狽して叱りつけていたが、 俺が気にしていないようだとわかるとそう強くは言わなくなった。 それでも、赤れいむのぶんまで自分が感謝の意を伝えようという誠意は見える。 「むーちゃむーちゃ!!うみぇっ!!めっちゃうみぇっ!!じぇんぶれいみゅのだよっ!!うみぇっ!!ぱねぇ!!」 むしろ、問題は母れいむのほうだった。 毎日、赤れいむが時間をかけて食べるのをただ見ているだけで、自分はほとんど食べようとしない。 せいぜい、舌でひとすくいふたすくい相伴する程度で、それでさえ赤れいむが躍起になって噛みつく。 「ゆっ!!おきゃーしゃんはあちょでたべちぇにぇ!!きゃわいいれいみゅがゆっくちしてきゃらだよっ!!」 残り物を喰えと言うのであるが、赤れいむが食べ残したことはほとんどない。 毎日そんな様子なので、俺はさすがに少々心配になった。 母れいむだけを家に入れ、餌皿にゆっくりフードを入れて差し出してやる。 しかし、母れいむはなかなか口をつけようとしなかった。 「ゆゆぅ………おにいさん、ゆっくりありがとうございます」 「遠慮しないで食っていいんだぞ。今のままじゃお前、飢え死にするんじゃないか? お前が死んだら子供だってゆっくりできないだろ」 「れいむはまだがまんできるから……」 「いいから食えって」 「ゆぅ………おにいさん、べらんださんでたべてもいい?」 「いや、だってそれじゃお前」 「れいむちゃんとたべるよ。ゆっくりありがとう、おにいさん」 ゆっくりフードの詰まった餌皿をベランダに引きずっていく親れいむに対してそれ以上強くは言えず、 俺は窓を開けてやるほかなかった。 窓を閉めると、背後からキンキンと声が響いてきた。 「ゆっ!!まだかくしちぇたんだにぇっ!! おきゃーしゃんはくいいじがはりしゅぎだよ!!はやきゅれいみゅによこしちぇにぇっ!!」 「ゆっくちしてにゃいのりゃがいりゅよ!!ばーきゃ♪ばぁ~きゃ♪」 野良ゆっくりが外を通りがかると、赤れいむはぴょんぴょん跳ねて悪罵を浴びせる。 「ここはゆっくちしちぇるよ!!おみゃえたちはいりぇてあげにゃいよっ!!」 「ゆううぅぅ!!むかつくくそちびなんだぜぇぇ!!」 野良ゆっくりが激昂して飛びかかろうとするが、柵に遮られて庭には入ってこれない。 がんがん柵に体当たりする野良に向かって、赤れいむはいよいよ調子づいて挑発を繰り返す。 「おお、きょわいきょわい!!れいみゅはゆっくちぷれいちゅでゆっくちしゅるよ~☆ うみぇっ!!めっちゃうっみぇ!!しこう!!きゅうきょく!!」 わざわざ見せつけるようにゆっくりフードを食べてみせる。 「きゃわいいれいみゅのすーぱーうんうんたいみゅをゆっくちみちぇいっちぇにぇっ!!」 尻を突き出してうんうんをひり出し、べろべろと舌を出してみせる。 「ゆぐがあああああぁぁぁ!!でてこい!!くそちびいいぃぃ!!」 野良生活で心身ともに疲弊しているところに、飼いゆっくり、しかも子供に見下された野良ゆっくりは、 涙さえ流しながら叫び散らし、柵に体当たりし続け、大抵は騒いでいるところを通行人に蹴り飛ばされるか連れていかれる。 「ゆぷぷぅ~☆ゆっくちしてにゃいからしょうなるんだよ!! おきゃーしゃん!!くちゃいからかたじゅけてにぇっ!!」 今しがたひり出されたわが子のうんうんを、母れいむはぺーろぺーろと口に運びはじめる。 辺り構わず排便するわりに悪臭に神経質な子供のために、母れいむは毎日便を掃除していた。 俺はむしろ感嘆しながら、興味深く見ていた。 母性が強いと言われるゆっくりにしても、異常なほどの甘やかしようだ。 なぜこれほどにずるずると甘やかして育てているのか。 いや、これでは育てているとは言えまい。かしずき、世話しているだけだ。 自分なりにいろいろと考えてみる。 人間なら、子供の将来のために、辛い思いをさせてでも厳しくしつけることもあるが、 生存率が低く、無事に明日を迎えられるかもわからない都会の野良ゆっくりにとっては、 「将来」という概念そのものが希薄で、今日ゆっくりさせることしか考えられないのか。 生殖器を破壊され、二度と妊娠、出産ができなくなった今、 最後の子供となったこの赤れいむに対する思い入れは、俺には思いも及ばないほど強いのだろう。 そのほかにもいろいろと要因はあるようだが、どうやら決定的なのは次の理由らしかった。 「おねーちゃんがしんだのはおきゃーしゃんのしぇいだよっ!!」 赤れいむがきんきん叫び散らしている。 今日は珍しく、行儀の悪い言葉遣いを母れいむが子供にやんわりと注意したのだが、 柔らかい口調にも関わらず、赤れいむはたちまち癇癪を起した。 「やしゃしいおねーちゃんも!ちゅよいおねーちゃんも!かっきょいいおねーちゃんも! ゆっくちしたおねーちゃんがたくしゃんいちゃのに!! おきゃーしゃんのいうこちょをきいてちゃからしんじゃったんだよっ!!」 「ゆううぅぅ!!ごべんね!!ごべんねぇぇぇ!!」 「にゃんでおねーちゃんをたしゅけなきゃったのっ!? おきゃーしゃんはれいみゅたちがきゃわいくにゃいんだねっ!!」 「ちがうの!!ちがうのおぉぉ!!れいむのおちびちゃんたちはせかいいちかわいいよおぉぉ!!」 「こどみょをきゃわいがらにゃいおやのいうこちょにゃんかきけにゃいよ!!」 どうも嫌な具合に頭のいいこの赤れいむは、 自分の姉たちが死んだ責任を全力で母親になすりつけ、ことあるごとに責め立てているらしい。 人のいい、もといゆっくりのいい母れいむの方も心底そう思っているらしく、 言われるたびに委縮し、必死に詫び続けているのだった。 そういう母親の姿を見てとると、赤れいむはすばやく要求に切り替える。 「いいわけはききちゃくにゃいよっ!!わりゅいとおもうにゃらあみゃあみゃよこしちぇにぇっ!!」 「ごべんね、ごべんねぇぇ……あまあまはないんだよぉ……」 「きゃわいいこどみょのためにあみゃあみゃもよういできにゃいにゃんて、ばきゃなの!?ちぬのっ!? こどみょをうんだんだきゃらゆっくちさしぇるせきにんがありゅよっ!! できにゃいにゃらなんじぇこどみょをうんだにょっ!?ぐじゅっ!!やくたたじゅっ!!」 「ごべんなざい……ごべんなざいぃ…………だめなおがあざんをゆるじでねえぇ………ゆっぐ、ひぐっ……」 「ないちぇるひみゃがあっちゃらあみゃあみゃもっちぇこいいぃぃ!!!」 最悪の親子関係だった。子もひどければ親もひどい。 とはいえその印象は、人間の俺から見た場合の話。 ゆっくりにとってはどういう親子関係がベストなのかはわからないし、知ったことではない。 とりあえず見ているぶんにはけっこう面白い。俺もなかなか悪趣味だ。 およそ十日ほどが経ち、 毎日自分の体積とほぼ同程度の餌を貪っていた赤れいむが早々に成長して成体近いサイズになった頃、 この親子関係は、あっけなく幕切れを迎えた。 「うみぇっ!!めっちゃうっみぇ!!まじうめぇ!!ぱねぇ!!あみゃあみゃ!!あみゃあみゃ!!ぺーろぺーろ!!」 昼時、子れいむのけたたましい声が聞こえてきた。 まだ餌の時間じゃないし、ましてあまあまなどはやっていない。 何事かと思ってカーテンを引くと、想像を超えた光景がそこにあった。 「おちびちゃん、ゆっくりしていってね………」 「うるちゃいよっ!!しじゅかにしちぇにぇ!!ぺーろ!!ぺーろ!!うっめぱねぇっ!!」 母れいむがベランダの床に横たわっている。 その顎のあたりに、子れいむが一心不乱に吸いついていた。 その周囲の床には、茶褐色の餡子の跡がこびりついている。 状況はすぐに掴めた。 子供にあまあまを要求されつづけた母れいむが、ついに自分の餡子を差し出したのだ。 自ら噛み千切ったのだろうか、丁度まむまむの辺りが大きく裂けて内部の餡子を露出させており、 子れいむはその餡子をすすっているのだった。 地獄のような光景だった。 俺はベランダに出ると、ぜいぜいと息を切らしている母れいむに話しかけた。 「おい、何やってるんだよ」 「ゆ………おにい、さん………ゆっくり……していって…………ね」 「俺はゆっくりしてるよ。それよりお前、死んじゃうぞ」 「ゆ…………いいんだよ………おちびちゃん、ゆっくり………していってね………」 育児放棄、ということなのかな。 子供にあまあまをあげる、という名目で正当化し、この母れいむは自殺して楽になることを選んだらしい。 「ゆぐっ!………ゆぎぃぃ!!」 母れいむの体がびくん、と震える。 見ると、子れいむが母親の傷口を押し広げて頭を突っ込み、さらに餡子を掻き出そうとしていた。 「じっとしちぇちぇにぇっ!!きゃわいいれいみゅがむーちゃむーちゃできにゃいよっ!!」 「ゆぎいぃぃ!!ゆぐう!!ゆうぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいい!!!」 白目を剥いて歯茎をむき出し、全身に汗のような体液をじんわり滴らせながら母れいむは必死に堪える。 臓腑をえぐり出される苦痛をも耐え忍ぼうとする根性はたいしたものだ。 その物凄い光景を目の当たりにしながら、俺はふと思いついたことがあった。 れいむ種の母性愛を試してみたくなったのだ。 俺は携帯電話を取り出し、カメラを向けた。 「おい、お前」 舌鼓を打ちながら糞尿にまみれた尻をぶんぶん振り、子れいむは俺を見向きもしない。 「おい、ちょっと」 俺は子れいむを掴み、強引にこちらを向かせた。 「ゆぐっ!?にゃにするにょぉぉ!?くちょじじいぃぃ!! きゃわいいれいみゅのしゅーぱーむちゃむちゃたいみゅをじゃまちにゃいでにぇっ!! こりぇはめいりぇいだよっ!!!」 「お前、自分が何食ってるのかわかってるのか?」 「ゆっ!?おきゃーしゃんのあみゃあみゃだよっ!! みちぇわきゃらにゃいにょ!?あっ!ばきゃだきゃらわきゃらにゃいんだにぇっ!!ゆぷぷー☆あわれあわれ!!」 「でも、それ食ってたらお母さんが痛いだろ」 「ゆふんっ!!きゃわいいれいみゅのためにがみゃんすりゅのはとうぜんだよっ!!」 顎を反らし、馬鹿にしたように鼻息を吹く。 「いや、お前のほうがもう少し我慢すれば、お母さんももうちょっとゆっくりできるんじゃないかと思ってさ」 「はああぁぁ!?にゃんでれいみゅががみゃんしゅるにょおおぉ!? れいみゅはおにゃかぺきょぺきょにゃんだよっ!? あみゃあみゃをたべにゃいとれいみゅがゆっくちできにゃいんだよおぉ!?にゃにかんがえちぇるにょ!こにょぐじゅっ!!」 「お母さんをゆっくりさせてあげようとか思わないのか?」 「そんなこちょどうでもいいでしょおおぉ!!? れいみゅはかわいいかわいいおちびちゃんにゃんだよっ!! こどみょをうんだおやは、じぶんがゆっくちできにゃくてもこどみょをゆっくちさせなくちゃいけにゃいんだよっ!! こどみょをゆっくちさせられにゃいおやはくじゅだよ!!おきゃーしゃんのこちょだきゃらにぇっ!!」 息も絶え絶えの母親に向かって子れいむは言い捨てた。 母れいむのほうは目の焦点も定まらず、かすかに痙攣していた。 「お母さん、死んじゃうぞ?」 「ゆゆっ!!」 子れいむは親れいむの顔に向きなおり、満面の笑顔で言い放った。 「おきゃーしゃんはきゃわいいれいみゅのためにゆっくちちんでにぇっ!!」 「お…………ちびちゃ………ん………」 「ゆっ?いまごりょいやがっちぇももうおちょいよっ!! あみゃあみゃをあげりゅっていっちゃのはおきゃーしゃんだきゃらにぇっ!!」 「あ……まあま………ゆっくりでき……る?」 「ゆふぅ~☆れいみゅはぐりゅめだきゃらこんなんじゃじぇんじぇんまんぞきゅできにゃいよっ!! でみょしかたなきゅたべちぇあげりゅんだきゃらにぇっ!!ゆっくちかんしゃしちぇにぇ!!」 「ごべんね………おちび………ちゃん………… だめな………おかあさんで……ごべん…………ね…………ゆぎぃ!!!」 母親が言い終わらぬうちに、子れいむが再び傷口をほじり始めた。 想像するに、甘やかされて育てられた野良生活のあいだ、 母親から「おちびちゃんはいちばんかわいいよ」「おちびちゃんがゆっくりできればおかあさんはしあわせだよ」 といった類の睦言を吹き込まれ続け、この子れいむは自意識を肥大させていったのだろう。 子を溺愛しすぎる親は、子には愛されない。 その点は人間と同じらしい。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 母れいむの命は一日もたなかった。 ほじるほどに甘味を増す餡子に夢中で、ひたすら奥へ奥へと掘り進んでいった子れいむは、 母れいむの体内で、早々に中枢餡に噛みついていた。 命を司る中枢餡を貪り食われ、母れいむは最後の痙攣を始めていた。 びくんびくんと全身を激しく波打たせながら、表情は弛緩して涎を垂らしている。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ、お゛に゛っ、ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っお゛っ」 しかし、注意深く観察していると、何事か意味のある言葉を発しようとしているらしかった。 俺はその顔に耳を近づけて聞いた。 「何だ?俺に何か言いたいのか?」 「お゛に゛っ、ゆ゛っ、お゛に゛い゛ざっゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っお゛ぢっお゛ぢびぢゃっ、 お゛でゆ゛っゆ゛っ、お゛でがっじばっゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 まあ予想通りだ。 俺に子れいむを押し付けて死んでいこうというつもりらしい。 わが身を子に食わせる母性愛はたいしたものだが、それ以外の点ではやはりゆっくりだ。 とはいえ、俺の目から見ても、この母親が無理に生きながらえたところで何がどうなるわけでもなさそうだ。 賭けではあるが、意外とこいつなりにベストの選択をしたのかもしれない。 まあ、俺は引き受けてやることにした。 「ああ。あとは俺に任せろ」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…………」 母れいむが俺の言葉を認識できたかどうかはわからない。 ともかく、母れいむはほどなくして息を引き取った。 「お前のお母さん、死んだぞ」 死骸の中からもぞもぞ這い出てきた子れいむに向かって、俺は教えてやった。 「ゆっ!?ゆぴゃぴゃぴゃ!!いいきみだよっ!! きゃわいいれいみゅをきゃわいがらにゃいくじゅおやはゆっくちちんでにぇっ!!」 子れいむはせせら笑い、母親の亡骸の上でぴょんぴょん飛び跳ね始めた。 皮が破れ、餡子が漏れ出し、母親はどんどん原形を失っていく。 母親の餡子はまだまだたっぷりある。しばらくは餌の必要はなさそうだ。 ゆっくり相手に約束などしたつもりはないが、一応は引き取る形になったこの子れいむ。 サイズはすっかり成体に近く、母親を食いつくすころには完全に成体になるだろう。 甘やかされきって育ち、いまだに赤ゆっくり言葉の抜けないこの子れいむを相手に、 俺は少し考えていることがあった。 続く? このSSに感想をつける
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Eyes 17KB 虐待-普通 悲劇 理不尽 越冬 自然界 注意!何もしていない善良なゆっくりが酷い目にあいます 森に入って少し進んだ所――小川のほとりに、小山と言うにも慎ましすぎる土の盛り上がりがある。 そこに掘られた小さな横穴は、ゆっくりたちの巣になっていた。 「ゆっくりさむいね……」 「しゃむい……」 「おちびちゃんたち……」 子まりさに、子れいむ、そして親れいむの家族のようだ。親れいむのツガイはまりさと思われるが、巣の中にその姿は見えなかった。 巣の外は雪、雪、雪――。さほど高く積もっているわけではないとは言え、辺りは白一色に染まっている。 今日も雪こそふっていないが、気温は低く、とても寒い。見上げれば灰色の空。いつまた雪が降ってくるかわかったものではない。 「寒い……」 「おかあしゃん、しゅーりしゅーり……」 「ゆっ。おかあさんとすーりすーりしようね。ぽーかぽーか、あったまるよ」 三匹は身を寄せ、強く体をこすりあわせはじめた。 「すーりすーり……」 その後に「しあわせー!」の言葉は続かない。 「ゆうん。まだしゃむいよお……」 子れいむが不満を漏らした。それはそうだろう。体をこすりあわせたところでどうにかなる寒さではない。巣の外では、身を切るような風が吹いている。寒いと言うより、もはや痛いと言った方がいいかも知れない。 「ゆう……れいむ、ゆっくりしていってね……」 子れいむを励ます子まりさの声にも、覇気がなかった。子まりさも我慢しているのだろう。 「……ごめんね、おちびちゃんたち。ごめんね……」 なぜか親れいむが謝った。 巣の入口には親れいむの手によるものであろう、木の枝や雑草を使った『結界』が張られていた。 寒さを塞ごうという意思は見て取れる。しかしこの『結界』、ところどころ隙間だらけ――いや、ほとんどがら空きだ。あまり役には立っていないのではないか。巣の中には風こそ入っていないようだが、外の冷気は防ぎようもない。これでは暖まれるわけがない。 「ゆう……れいみゅ、おなかしゅいたよお……」 「そうだね、おなかすいたね……」 二匹の子ゆっくりが空腹を訴えた。 暖かい食べ物――たとえば具沢山のシチューでもあれば寒さも空腹も一度に解消できるが、そんなもの、この森の中で手に入るはずもない。これまでのゆん生、シチューなど見たことも聞いたこともないはずだ。 冬――虫や野草といったエサが満足に採れなくなるこの季節は、前もって確保しておいたエサだけで凌ぎ、暖かい春が来るまで巣の中で大人しく待つのが、野生のゆっくりのとるべき道だ。 となれば、それなりの量のエサが蓄えられていなければならないはずだが、巣の中を見渡しても、小さな石や萎れた花、布団代わりであろう枯れ草が少量あるだけだ。エサのようなものは何も見えなかった。 「ごめんね、おちびちゃんたち……」 また、親れいむが謝った。 「おかあさんはかりがへただから、まんぞくなごはんをとってくることができないよ。ごめんね、おとうさんがいれば、もっとおいしいごはんをたべられたのにね……」 「ゆう……。おとうしゃんは、いちゅかえってくるにょ……?」 「いつになったら、かりからかえってくるの……?」 「…………」 子ゆっくりたちからの質問に、親れいむは黙ってしまった。 一家の「お父さん」は、エサを探しに行ったきり戻らないようだ。そのうち帰ってくるらしい。 子ゆっくりたちにはそう教えてあるのだろう。しかし、おそらく――。 ややあって、親れいむが口を開いた。 「――おちびちゃんたち。おかあさん、いまからだいじなことをいうよ。ゆっくりよくきいてね」 「ゆっ?」 「いままでだまっていたことだよ。おとうさんはね、もうここにはかえってこないんだよ」 「ゆっ? ゆっ?」 「おとうさんはかりにでかけて、そこで――」 永遠にゆっくりしてしまった。――そう告げた親れいむの目から、涙が流れた。 足元でぱきり、と木の枝が折れた音がしたが、誰も気にしなかった。それどころではない。この一家にとっては衝撃であろう事実が語られたのだ。 「おとうさんはしんじゃったのおおおおおお!?」 「ゆ? どういうこちょなにょ? ゆっくちせちゅめいちてね!」 「ゆっぐ、ゆっぐ……。おかあさんがかりをしているときに、おとうさんのすてきなおぼうしさんをみつけたんだよ……。おぼうしさんは、とてもゆっくりできないにおいがしていたよ……」 俗に死んだゆっくりが身に付けていたお飾りからは死臭がすると言う。親れいむは、それを言っているのだろう。 「おかあさんはそのとき、おとうさん――まりさがえいえんにゆっくりしたんだとわかったよ。……だまっていてごめんね、おちびちゃんたち。ごめんね……。ゆうっ! ゆゆゆうっ……!」 巣の中に親れいむの嗚咽が響く。 子ゆっくりたちを悲しませたくなかったのだろう。ゆっくりとは言え、親心というものは存在するらしい。 「ゆっくりりかいしたよ……。おかあさんは、まりさたちをおもってくれたんだよね。ゆっくり、りかい……ゆえええ……」 「ゆううう!? おとうしゃんはちんだのおおおお!? いつちんだのおおおおお!?」 子まりさは母れいむの気持ちを汲んだようだ。子れいむは――ひょっとしたらよくわかっていないのかも知れない。 「ごべんね……! ごべんねえ、おちびちゃんたちいいい……! ゆっぐ、ゆっぐ!」 「ま、まりさたちはだいじょうぶだから……! だからおかあさん、なかないでねえ……! ながないでねえええええ! ゆえええええええん!」 「ゆゆ? おきゃあしゃん! おねえちゃん! なかないでにぇ! れいみゅもかなちくなっちゃうよ!」 「ごべんでえっ! ごべんでえっ! うぞづぎでなざげないおがあざんをゆるじでねえええ!」 辺りに響く、空気を裂く風の音と、静かに流れる水の音。 そこに一家の号泣する声が加わった。 …………。 ………。 ……。 隙間が広がった結界の内側。巣の中が静かになった。 森はますます冷え込んできた。吐く息も、より白く見える。 「おとうさんはいなくなっちゃったけど、おかあさん、れいむ、これからもみんなでゆっくりしていこうね」 「ゆっくち! ゆっくち!」 「…………」 「はるさんがくるまでたいへんだけど、ゆっくりがんばろうね」 「れいみゅ、ゆっくちがんばりゅよ!」 「…………」 「はるさんがきたら、みんなでぴくにっくにいこうね」 「ぴくにっきゅはゆっくちできるにぇ!」 「…………」 子まりさは努めて明るく振る舞っているようだ。子れいむは――これは天然だろう。 そして親れいむは目を伏せている。とてもゆっくりとは思えない悲壮感が漂っていた。 「ゆっ? おかあさん、どうしたの?」 『結界』の木の枝が乾いた音を出すと、それが合図になったかのように親れいむが顔を上げる。笑ってこそいるが、悲壮感は隠しきれていない。 「さいごにひみつをはなせて、すっきりーしたよ。――おちびちゃんたち、ゆっくりよくきいてね」 「ゆっ?」 「おうちにあるごはんでは、とてもとても、ふゆさんをこすことができないよ。ふゆさんはきびしいけど、だけどおかあさんは、おちびちゃんたちだけでもはるさんをむかえてほしいよ。だから――」 巣の天井を見上げる親れいむの、その言葉、その表情が意味するものは――。 子まりさも理解したようだ。 「ゆゆゆうっ! おかあさん、やめてね! やめてね! それはゆっくりできないよ!」 「ゆっ? どうしちゃの、おねえちゃん?」 親れいむは子まりさの方を見て、そして言った。 「おちびちゃんはあたまのいいこだね。そしてやさしいよ。おとうさんのことをだまっていたおかあさんをゆるしてくれたよね。ゆっくりありがとうね。――これからはおかあさんのかわりに、かわいいいもうとちゃんをゆっくりよろしくね。なさけないおかあさんの、さいごのおねがいだよ」 「やめでねっ! おがあざんっ! どぼじでそんなごどいうのおおおおおお!!」 「おかあさんはね――おかあさんは、おちびちゃんたちだけでもはるさんをむかえてほしいんだよ。だから――」 「やべでよおおおおおおおお!! おがあざああああああん!!」 「おかあさんを、ゆっくりたべてね」 そう言って微笑む親れいむの目から、涙が一筋こぼれた。 「いやぢゃあああああ!! いやぢゃああああああああ!!」 「ゆっ!? おかあしゃん、ましゃか――」 「さあ、おたべなさい!」 その瞬間、親れいむの体が真ん中から縦に裂けた。 めったに見られるものではない。 世話になった飼い主へ恩返しの意味を込めて――。 あるいはこの一家のように、食糧難を乗り切るために――。 どうしても自分自身の体を食べてもらいたい。主にそんな時に使われる事が多い、ゆっくり究極の自己犠牲。それが『お食べなさい』だ。 「おがあぢゃあああああん! どぼじでごんなごどずるのおおおおお!? ばりざ、ぜんぜんうれじぐないよおおおおおおお!!」 「おきゃあしゃんが『おたべなしゃい』しちゃったあああああああ!! ゆわあああああああん!!」 残された二匹は泣き叫んでいた。『結界』を形作る草の一部がぽろりと落ちてしまったが、それにさえ気づかない。 本能に刻まれた行動とは言え、大好きだったであろう母親が目の前で真っ二つになって死んだのだ。ショックを受けない方がどうかしているのかも知れない。 半分になった親れいむの表情は、とても自信に満ちている。りりしく持ち上がった眉毛に、不敵な笑みをたたえる口元。しかしそれが逆にもの悲しくも見えた。 二匹はいつまでも泣くばかりで、決して親れいむの死体を食べようとはしない。このままでは親れいむの犠牲が無駄になってしまう。 「おがあざんなんがだべだぐないよおおおおお!! だべられないよおおおおおおおお!!」 「れいみゅもいやぢゃよおおおおおお!! だがらゆっぐりもどにもどっでねえええええええ!!」 「食べないの? なら人間さんに、そのあまあまちょうだいね!」 私は巣の中に手を伸ばし、親れいむの右半分をつかんだ。 「ゆっ!?」 「ゆゆっ!?」 二匹は泣くのも忘れてぽかんとしている。いきなり人間が現れたことに驚いているのだろう。 親れいむの右半分を口元にやる。野生の汚いゆっくりをがぶりとやるには気がひけたので、中の餡子だけちびりと食べた。 ごく少量でもそれはとても甘く、美味だったのだが、 「まずっ!? コレめっちゃまずっ! こんなもの、ゆっくりできないよ!」 二匹の子ゆっくりへの嫌がらせとして、私は聞こえようがしにそう言った。 「こんなものはポイっ! だよ!」 言いながら、親れいむの右半分を小川に投げ込む。右半分は転がり流され――やがて見えなくなった。 それを見届け、再び巣の方を見ると、巣の入口には子まりさと子れいむの姿があった。二匹はすっかり崩れきった『結界』の残骸の上に立っている。 「どうしてにんげんさんが、こんなところにいるのおおおおおおお!?」 「おかあしゃんのけっきゃいっ! がなんでやぶれたのおおおおおおお!?」 一つのことに気を取られると、自分の周りはおろか、事象の前後にまで気が回らなくなるのは、ゆっくりの強みであり弱みだ。 一家は自分たちのことに夢中になるあまり――ゆん生に関わることなので仕方ないとも言えるが――私が巣の中を覗いていた事に気づかなかった。 子れいむの言う「おかあしゃんのけっきゃいっ!」は、こっそり、ゆっくり、ほとんど取り除いた。一家はそれにすら気づかなかった。何度も音を立てたにも関わらず、だ。 もっとも、元々隙間だらけの『結界』だったので、私がそうするまでもなく巣の中は丸見えだったのだが。 ぎゃあぎゃあうるさい二匹を無視して巣の中に腕を突っ込み、私は親れいむの左半分を引きずり出す。 「もう半分も人間さんにちょうだいね! あまあまを独り占めするゲスは嫌いだよ!」 「ゆわああっ! にんげんさん! おかあさんをつれていかないでええええ!! ゆっくりやめてええええええ!!」 「おきゃあしゃああああん!!」 ふと手の中の親れいむに目をやる。すると、その頬を涙のようなものが伝ったのが見えた。 まさかこの状態でもまだ意識があるのだろうか。そして悲しんでいるのだろうか。 愛しい子どもたちに捧げたはずのその身を蹂躙されているこの状況を、無念に思ってでもいるのだろうか。 それは私にはわかりようもないことだった。しかし、もし本当にそうなのだとしたら――こんなに心踊ることはない。 先ほどと同じように餡子をちびりとやり、 「まずっ! やっぱりめっちゃまずっ! こんなものはポイっ! だよ!」 やはり先ほどと同じように、小川に投げ込んだ。 「ゆわあああああああ!! おがあざあああああああああん!!」 子まりさが叫んだ。子れいむは、 「おきゃあしゃん、おしょらをとばないでにぇええええええ!! れいみゅたちのところにかえってきちぇにぇええええ!!」 そう喚き散らしながら、巣を出て外に飛び出してきた。まさか親れいむを追って川に飛び込むつもりなのだろうか。そんなことをしたら、間違いなく永遠にゆっくりしてしまうだろう。 しかし、それ以前の話だった。白く冷たい雪の上に降り立ったとたん、 「ちゅめたいいいいいいい!! しゃむいいいいいいいいい!! ゆっくちできにゃいいいいいいい!!」 飛び跳ねて、転がって、大騒ぎだ。 巣の中にいては感じることのできなかった雪の、あるいは風の冷たさをその身に受け、子れいむは悶え苦しんでいる。 「やめちぇにぇえええ! やめちぇにぇえええ! ゆきしゃんもかぜしゃんも、いじわりゅしにゃいでれいみゅをゆっくちさせちぇええええ!!」 「れいむうううううう!! おそとはゆっくりできないよ! ゆっくりしないで、おうちのなかにもどってね!」 「あんよがあああああ! おかおがいぢゃいいいいいいいいい!!」 雪の上でのたうち回る子れいむには、姉の声は届かないようだ。巣に戻ろうとはしない。いや、戻れない。 子れいむはなおも飛び跳ねて、転がって――やがて小川に落ちた。 「まりさのかわいいいもうとが、かわさんにおちちゃったああああああ!?」」 「ゆびゃああああああああ! ゆっぷゆっぷ! たちゅけちぇええええ!! おみじゅしゃんはゆっくちできにゃいいいいいいいい!! ゆぶぶぶぶううう!!」 「ゆわあああああああ!! れいむううううううう!!」 「おねえぢゃあああああああん!! たちゅけちぇえええええ!! たちゅけちぇえええええ!! れいみゅ、ながしゃれりゅよおおおお!! ながしゃれてりゅうううううう!!」 人間で言えば、せいぜい踝に届くかどうかの浅さの小川だが、それでも子れいむにとっては大河に等しい。 結果的に親れいむの後を追うことになった子れいむ。その小さく丸い体は緩い流れに翻弄され、浮いては沈み、浮いては沈みを繰り返した末、視界から消えた。まだその辺りに沈んでいるのかもしれないし、今ごろはもっと下流を流れているのかも知れない。 「れいむっ!! れいむうううううううう!!」 子まりさは血相を変えて、今まさに子れいむの元へ飛び出そうとしている。 私は屈んで、子まりさの顔をのぞき込んだ。 「まりさ、ゆっくりしていってね!」 「ゆっ! ゆっくりしていってね!――にんげんさん、まりさのかわいいいもうとをたすけてあげてね! まりさじゃたすけてあげられないよ! ゆっくりおねがいだよ! ゆっくりおねがいだよ!」 自分が行くより、体の大きい『人間さん』に助けてもらった方が確実だと思ったらしい。しかし、この事態を引き起こした張本人に頼むことではないだろう。 親れいむが言っていた通り、この子まりさは優しく頭がいいのかもしれない。しかし、しょせんはゆっくりということだ。 「ゆっ? まりさの素敵なお帽子さんはとてもゆっくりしているね! 人間さんがもらってあげるよ!」 そう言って、子まりさの帽子を奪い取った。 「ゆわっ!? まりさのすてきなおぼうしさん! ゆっくりかえしてね! ゆっくりかえしてね!」 子まりさはぴょんぴょん飛び跳ねて帽子を取り返そうとする。そのジャンプが届くか届かないかの位置で、私は帽子を上げ下げした。 取れそうで取れない――子まりさは焦れた。 「ゆんやあああああああ! にんげんさん、いじわるしないでかえしてね! かえしてね!」 「ゆ? よく見たら趣味のお悪い帽子さんだったよ! こんなものはビリッ! だよ!」 私は子まりさの帽子を引き裂いた。先ほどの『お食べなさい』のように、縦に真っ二つだ。 そのまま宙に放る。二つの小さな黒い布は、風に流されてどこかへ行ってしまった。 「ゆわああああああ!? ばりざのずでぎなおぼうじざんがあああああああっ!?」 「趣味の悪いお帽子さんは、人間さんが制っ裁っ! してあげたよ! ゆっくり感謝してね!」 「どぼでごんなごどずるのおおおおおおお!?」 「ゆゆ~ん、そんなに感謝しないでよ~」 「がんじゃなんがじでないいいいいい!! ばりざのおぼうじざあああああん!! ゆんやあああああああ!!」 「ゆゆ~ん」 左手で子まりさを押さえつけ、右手で雪をすくう。 「そんなに感謝してくれて、人間さん嬉しいよ! お礼にゆっくりした結っ界っ! を作ってあげるよ!」 右手の雪を巣の前に積む。そしてまた雪をすくって、積む。 「はなじでねっ! はなじでねっ! まりざのおぼうじざんをえいえんにゆっぐりさせたにんげんざんはきらいだよっ!!」 「ゆゆっ! そんなに急かさないでね! ゆっくり待っててね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐりじでいっでね!――ゆっぐりでぎないがら、まりざをはなじでえええええっ!! おぼうじざんがえじでええええええっ!!」 小さな巣穴を塞ぐ雪の壁など、片手でもすぐに作れる。 「ゆっ! もうすぐ完っ成っ! だよ!」 「やぢゃあああああああっ! だじでねっ! ばりざをおうぢがらだじでねっ!!」 壁の隙間から子まりさが叫んだ。 このままでは巣の中に閉じこめられると理解したらしい。もしそうなったら、自力での脱出が不可能だということも。 この辺りの気候的にも、横穴の位置的にも、一見してこの巣穴が雪で埋もれることはないと思われた。 つまり、子まりさはおよそありえなかった最期を遂げることになるのかも知れないのだ――子まりさ自身はそこまで理解しているのかどうか。 「冬さんの間はおうちからでたらいけないよ! お母さんもそう言っていたはずだよ!」 「おがあざんっ! おがあざんっ! おがあざんっ! まりざをだずげでええええええっ!」 「お母さんはもう『お食べなさい』しちゃったでしょ? 理解できる?」 「ゆ、ゆあっ……!」 「お母さんはまりさたちに食べて欲しかったんだよ! それなのに食べてあげなかったなんて、まりさたちはゆっくりしていないね!」 「ゆああっ……ゆああああああああっ! おぎゃあぢゃんごべんだざいいいいいいい!! ごべんだざいいいいいいい!! ばりざはわるいごでじだああああああ!!」 「悪いまりさにはおしおきだよ!」 私は子まりさの両目を指で突いた。ぷちゅっ、という感触とともに、それはあっけなく潰れる。 「ゆびゃああああああっ!! ばりざのきらきらおべべがああああああああっ!! いぢゃいよおおおおおおおっ!!」 「それじゃあ、お別れだよ! まりさ、春さんになったらまた会おうね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっぐりじでいっでねえええええ!?」 子まりさが挨拶を返すのを聞いてから、巣の入口である横穴を、雪で完全に塞いだ。さらにその上から、今度は両手を使って雪を盛り、ぱんぱんと叩いて均す。 小さな小山の横に、さらに小さな小山が生まれた。 この小山――巣穴を塞ぐ雪の壁が溶けるのは、春になってからだろう。 食べる物がほとんどない上、両目と、ついでに帽子を失った子まりさ。元々非力なことに加えて、消耗する一方のそんな体では、内側から壁を崩すのはますます不可能だ。 ――おかあさんは、おちびちゃんたちだけでもはるさんをむかえてほしいんだよ―― そんな優しい母親の願いも虚しく、かわいい子どもたちが春を迎えることなど決して無い。 水死と、餓死あるいは衰弱死、そして何の意味も成さなかった『お食べなさい』――どの死に方が最も苦しいのだろうか。何とはなしにそんなことを考えた。 日も落ちかけ、森の中はますます寒くなる。 「寒い……」 半ば無意識にそう呟く――これで何度目だろう。呟いたところで暖かくなるわけでもないのに。 この寒さは嫌いだが、冬は大好きだ。 冬――元来脆弱なゆっくりが、より脆弱になる季節。 特に私のように田舎住まいの虐待派にとっては待ち遠しい季節だ。寒さを我慢して森の中を少し歩けば、楽しいことがいくらでも見られる。 例えば、冬支度を済ませて巣の中で安心しきっているゆっくりを、寒い寒い巣の外に引っぱり出してやる。そして永遠にゆっくりさせる。 例えば、冬支度が終わらず殺気立っているゆっくりをからかって、さらに殺気立たせてやる。そして永遠にゆっくりさせる。 例えば、冬支度もしないゆっくりに悪戯し、自分たちの馬鹿さ加減を後悔させてやる。そして永遠にゆっくりさせる。 そして例えば、今日のような――。 今日は本当にいいものが見られた。野生ゆっくりの『お食べなさい』など、金を払っても見られるものではない。 それにしても、 「寒い……」 今度は意識して口に出してみた。だからといって、この身を切るような冷たい風がやむわけではない。意識しようとしまいと、当たり前だがそれは変わらない。 今日の夕飯は暖かい食べ物――具沢山のシチューにしよう。 (了) 以前書いたもの…… ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬 ふたば系ゆっくりいじめ 532 川原の一家 ふたば系ゆっくりいじめ 554 ゴキブリ(前編) ふたば系ゆっくりいじめ 555 ゴキブリ(後編) ふたば系ゆっくりいじめ 569 ねとられいむ ふたば系ゆっくりいじめ 622 格子越しの情景 ふたば系ゆっくりいじめ 654 奇跡の朝に ふたば系ゆっくりいじめ 715 下拵え ふたば系ゆっくりいじめ 729 ある日の公園で ~the Marisas and men~ ふたば系ゆっくりいじめ 740 彼女はそこにいた トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る めっちゃワロタww ゲス制裁より善良理不尽虐待の方がゆっくり出来るね! 鬼意山が姿が気付かれてからは虐待のテンポがとてもよく笑いっぱなしでしたw 特に流れるように子まりさの両目を突いた時には大笑いしちゃいましたよww -- 2011-07-20 17 10 22 ふむ…ゲスだねーわからないよー。おやれいむはむのうだね。わかるよー -- 2010-11-28 23 07 39 ゆっくりできたよ!! -- 2010-11-07 15 49 25 糞饅頭共を可哀想だなどとコメントしてる注意書きを理解できないような餡子能な人はゆっくりできない人生を苦しめ。つーかそもそもここに来てんじゃねーよ。ばかなの?しぬの? -- 2010-11-02 01 56 56 冬までの食料なし、暖房もろくに作れず、越冬なんてできない状況で、 自分だけお食べなさいで満足して死ぬれいむには良い虐待だったなw おかあさんはかりがへただから、まんぞくなごはんをとってくることができないよ とってこれなかったよ、なら許せる。だが下手だからできないって諦めて何もしない奴は嫌いだ -- 2010-11-01 00 19 00 ゆっくり親子の三文芝居にはヘドが出そうだった。まぁ、母の後を追えて良かったんじゃないか。 -- 2010-09-07 01 17 57 冒頭の注意書きを読めない奴はコメントするなと言いたい -- 2010-08-31 02 01 43 子ゆっくりの悲劇はとてもゆっくりできるよ。もっとやってね! -- 2010-07-25 11 10 33 加工所では生ゴミ生産して、人々はお金払って生ゴミ買って、生ゴミ食べてるんだね。 ゲロゲロ。 -- 2010-07-25 07 40 18 寒い中、人の迷惑にしかならないゴミを掃除するなんてすばらしいよね、、、 ゆっくりって動いてて害虫、動かないなら生ゴミいいこと無しだからね。 -- 2010-07-25 07 32 26 可哀想なゆっくり達…親子みんな良い子だったのに… ゲス人間は、週6日でゲスゆ一家に自宅を荒らされ続けてゆっくりできない人生を苦しめ。 -- 2010-07-13 10 13 59 こういうプレイもありだよ!ゆっくりできるよ! -- 2010-06-29 09 42 42 人間はゲスじゃないよ。山のゴミを掃除しただけだよ! -- 2010-06-28 23 53 30 ゲス鬼意山じゃないよ。どうせ死ぬ運命のおちびちゃんたちが、おかあさんとゆん国に行けてよかったね。おとうさんまりさと家族ともゆっくりしていってね!! -- 2010-06-21 07 57 01 よかった。 -- 2010-06-12 15 17 53 とてもおもしろかったよ!! -- 2010-05-24 19 24 22 わ゙がら゙な゙い゙よ゙お゙お゙お゙お゙お゙お゙!!!! ゲスにんげんさんがでてくるのはゆっくりできないよー!!! -- 2010-05-20 07 07 53 そういうのが好きな鬼異惨もいるってことだよ!りかいしてね! -- 2010-05-17 14 56 30 どう読んだって、嫌がらせのためにゆっくりの口調を真似てるだけだろ。 -- 2010-04-01 18 06 19 ゲスゆっくりと同程度のこと言ってくる人間はゆっくりできないよ!理解してね! -- 2010-03-26 18 23 21
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とくべつなあまあま 12KB 虐待 理不尽 野良ゆ 都会 現代 虐待人間 あっさりしみじみ虐待 ※独自設定垂れ流し ※ゆっくりが悲鳴ひとつあげないぬる虐待 「おはようございます。今日もですか?」 秋を終えつつある、早朝の街。静寂と寒さに張りつめた街の中。 新聞配達の青年に呼び止められ、年老いた男は振り返った。 「おお、おはよう。わしは今日も公園に行くところじゃよ」 にこやかに老人は答えた。 青年の視線は男の肩掛けのバッグへと向く。バッグの口からはペットショップの包装が見 える。 「正直言って、俺はどうかと思うんですけどね、あいつらに餌やるのって。あいつら、全 然かわいくないし」 「そうかのう。じゃがの、わしはあいつらがどうにも好きななんじゃよ……好きで好きで たまらないんじゃよ……」 老人はにこりと笑った。 穏和な、人のいい笑顔。それなのに、なにか青年は寒気を覚えた。理由がわからないその 感覚に、青年はしばし戸惑う。 「それじゃあの。お仕事、かんばってのう」 会釈をし、老人は去っていった。 青年はぶるり、と身を震わした。どうやら汗をかいていたところに立ち止まったものだか ら、身体が冷えたらしい。そのための寒気に違いない。だって寒気を感じる理由がない。 あんな人のいい老人は今時滅多にいないのだ。 それにしても、と青年は思う。 本当に変わった人だ。毎週日曜日、こんな朝っぱらからわざわざ公園に行って、ゆっくり に餌をくれてやるなんて、と。 とくべつなあまあま 「ゆゆ! おじいさんがきたよ!」 「おじいさん! ゆうう! ゆっくりー!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 街の一角にある自然公園。噴水のある広場は、早朝にも関わらず賑わっていた。 れいむ、まりさ、ぱちゅりー、ありす。大小さまざまなゆっくりたちがひしめいていた。 歓迎の言葉に、老人はにこやかに笑った。 生首饅頭ナマモノ、ゆっくり。その突然の登場から、五十年以上が経とうとしていた。 当初は身の程をわきまえない言動に迷惑な行動、異常な繁殖力と人々を悩ませたモノだっ た。だが、苛烈な駆除の繰り返しによって、人間に迷惑をかけるゲスゆっくりは街中には ほとんどいなくなった。 こうして老人を迎えるゆっくりたちも、野良生活に肌や髪やおかざりは薄汚れているもの の、その瞳は澄んで輝いている。 「さあ、今日もおいしいごはんを持ってきたぞい」 「ゆっくりーっ!」 「おじいさん、ありがとう!」 「ゆっくいしていってね! ゆっくりしていってね!」 老人が肩掛けのバッグからペットショップの袋――その中におさめられたゆっくりフード を取り出すと、ゆっくりたちは喜びの声を上げた。 老人は毎週日曜の早朝、こうして公園にやってきてはゆっくりたちに餌を与えているのだ。 初めはほとんどのゆっくりが老人の呼びかけに応えなかった。 世にゆっくりが現れ始めた頃と違い、現在の野良ゆっくりは警戒心が強く、人前に姿を現 すことは滅多にない。人前に不用意に姿を見せる愚かなゲスや間抜けなゆっくりが淘汰さ れ、利口なゆっくりが生き残った結果だ。 だが、老人は辛抱強く、毎週決まった時間にやってきてはゆっくりに餌を与えてきた。や がて、こうしてたくさんのゆっくりたちがここに姿を現すようになったのだ。 「さあ、食べなさい」 老人がゆっくりフードをばらまくと、ゆっくりが群がって食べ出す。 「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!」 「おかーしゃん、とってもおいちぃにぇ!」 「ゆうう、とってもゆっくいしたごはんさんだよおおお!」 老人は手慣れたものだ。ゆっくりたちが食べやすいよう、ゆっくりフードを満遍なく手際 よくばらまいていく。 その様は花咲かじいさんを思わせた。花咲かじいさんは灰をまいて枯れ木に花をさかせた が、この老人はゆっくりフードをまいて野良ゆっくりに笑顔を咲かせている。 野良ゆっくりの生活が過酷なのは今も昔も変わらない。老人の持ってきたゆっくりフード は高級なものではない。それでも野良が滅多に口にすることのできない、栄養満点でゆっ くりの舌を肥えさせすぎることなく食欲と満足感を与える逸品だ。 やがて、老人の持ってきた全てのゆっくりフードは食べ尽くされた。 「おいしかったね! ゆっくりできるね!」 「ゆうう、ゆっくり~」 「みんな、おじいさんにおれいをいおうね!」 ゆっくりたちは一週間ぶりの満足感に浸りながら、それでも感謝の気持ちは忘れていなか った。 「おじいさんありがとう! ゆっくりしていってね!」 何十匹ものゆっくりがきちんとそろってお礼を言う。こうしたとき、全員そろって一言一 句乱れることなく言えるのはゆっくりの特徴だ。 「みんな、今日もとってもいい子たちじゃのう。ゆっくりしているのう」 そんなたくさんの感謝の言葉に、おじいさんはにこにこと柔和な笑みを返す。そのゆっく りとした様子に、ゆっくりたちはますますゆっくりするのだった。 そして、ゆっくりたちはじっと老人を見つめる。その瞳は期待の光で輝いている。 「それじゃあいつもどおり、この中の一匹だけに『とくべつなあまあま』をあげるぞい!」 「ゆわああああああああい!」 老人の言葉にゆっくりたちは色めきたった。 老人はいつもゆっくりフードを与えた後、こうして一匹だけに『とくべつなあまあま』を くれるのだ。 ゆっくりたちはじっと黙って老人を見つめる。自分によこせと騒いだりする悪いゆっくり は決して選ばれない。だからゆっくりたちは静かにじっと、待ち続ける。 そんなゆっくりたちを、老人は一匹ずつじっくり眺めていく。 そして、ついに決めた。 「……よし、今日はそこのれいむにしようかのう」 「ゆうう! おじいさん、ありがとう!」 「よかったね! れいむ!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 喜びに震えるれいむ。周りのゆっくりたちも自分のことのように喜ぶ。現在の野良には善 良な個体が多い。ゆっくりは弱くて脆い。過酷な野良生活で生き残るには協力が必須であ り、身勝手なゲスが淘汰されたためである。 老人は選び出したれいむを優しく持ち上げた。 「ゆ~、おそらをとんでいるみたい~♪」 現在の街に隠れすむ野良は、人間にこうしてやさしく持ち上げてもらうことなど滅多にな い。浮遊感にれいむはご満悦なご様子だった。 そのしあわせな光景に、まわりのゆっくりたちもまた微笑んだ。 そして、老人はゆっくりたちの並ぶ前に立つ。 「さあ、れいむ。おくちを大きく開けるんじゃ」 「ゆ! ゆっくりりかいしたよ。あ~ん……」 ゆっくりたちからはれいむの後頭部しか見えない。だからいつも、ゆっくりたちは選ばれ たゆっくりがどんなものをもらっているのか知らない。 『とくべつなあまあま』が、なんであるか知らない。 選ばれたれいむは、どきどきしながら口を開け、今か今かと待っていた。 夢にまでみた『とくべつなあまあま』。それはいったいどんなにおいしいのだろう。どれ ほど「しあわせー」なのだろう。れいむの餡子脳はしあわせな想像で沸騰してしまいそう だった。 だから、次に起きたことをまったく理解できなかった。 老人の手が素早く喉の奥まで滑り込んできた。 ゆ、と声を上げる間もなく、手はれいむの舌の根本を掴んだ。 そして、れいむの舌はぐるりとねじられ、ぶつりと根元からちぎられた。 「~~~~~~~~~~っ!」 れいむは悲鳴を上げようとした。 しかし、老人に阻まれた。舌をねじってちぎった手はすでにれいむのあたまのてっぺんに ある。その手と、れいむのあんよを持った手。それらに上下から押さえつけられて、口を 開けられなくなってしまったのだ。 声をあげる代わりに、れいむは震えで苦痛を示した。 震えは二つの動きから成った。 一つは、激痛による痙攣のビクンッ、ビクンッ、という動き。 もう一つは、ちぎられたばかりの舌が口の中で暴れて、口の中でぶつかって生じる振動に よるビクッ、ビクッという動き。 ビクンッ、ビクンッ、ビクッ。ビクンッ、ビクンッ、ビクッ。ビクッ、ビクッ、ビクンッ。 二種類の動きからなる奇妙な震えだった。 モミアゲもめちゃくちゃに動いている。 そんなれいむに、老人はそっと囁いた。 「……おくちをぎゅっと閉じるんじゃ。そうせんと、舌さんが二度とくっつかなくなるぞ」 れいむの餡子脳は痛みの激しさと唐突さのあまり、現状をうまく認識できないでいた。 れいむを見つめる老人は、いつもの微笑みを浮かべている。ゆっくりしている。ゆっくり の本能はよりゆっくりとしたことを優先する。だから、わけがわからなかったけれど、老 人の言葉を信じてぎゅっと口を閉じた。それでも痛くてたまらなくて、れいむはぼろぼろ と大粒の涙を流した。 れいむが口をしっかり閉めたことを確認すると、老人はすばやくれいむのりぼんに安全ピ ンをつけた。 そして、れいむをくるりと反転させ、ゆっくりたちへと向けさせた。 「みんな! 『とくべつなあまあま』を食べて、れいむは泣くほどおいしいと言っておる ぞ!」 「ゆううう、れいむ! よかったね!」 「ゆっくり! ゆっくりしてるね!」 激痛の震えも、苦痛の涙も、なにが起きたか見ていないゆっくりたちには伝わらない。信 頼している優しい老人の言葉の通り、れいむがゆっくりしているものと信じ込んでいる。 「……はやくおうちに帰るんじゃ。おうちでゆっくりせんと、舌さんはくっつかんぞ?」 ほかのゆっくりに聞こえないよう囁くと、老人はれいむを石畳の上に降ろした。 激痛に苦しむれいむは、老人の言葉だけを頼りに一目散で駆けだした。泣きながら、震え ながら、まるで痛みから逃げようとするように必死に跳ねていった。 「ゆうう! れいむとってもげんきだよ!」 「あまあま、とってもおいしかったんだね! よかったね!」 それを見るゆっくりたちはのんきな様子だった。 これは何度も見たことのある、ありふれた光景なのだった。 「さあ、おまえらももう帰るんじゃ。あんまりここでゆっくりしとると、怖いおにいさん が来るかもしれんでのう」 老人の言葉が締めになった。 「おじいさん、ありがとう!」 「おいしかったよ、おじいさん!」 「おじいさん、ゆっくりしていってね!」 感謝の言葉を残し、ゆっくりたちはそれぞれ散っていった。ゆっくりにしてはなかなか素 早いその様子は、街に住む野良ならでは、と言った感じだった。 老人は満足げにそんな様子を眺めた。 「さて、わしも帰るかのう」 そして、老人も歩きだした。 腰をたたきながら気怠げに、しかしその顔には晴れわたった笑みをたたえて。 老人は、若い頃からゆっくりの虐待を趣味としていた。その趣味は長続きし、老後もゆっ くりを虐待して過ごそうと考えていた。 だが、それは難しかった。 老人は身よりのない独り身、年金でどうにかこうにか細々と暮らすといった感じだった。 そうすると、ゆっくりが手に入らない。昔はゆっくりなど簡単に捕まえられたものだが、 最近は野良も警戒心を増してすっかり姿を見かけなくなってしまった。野生のゆっくりを 捕まえる為に山へ入るというのも老いた身には厳しい。ペットショップの安売り品を買う にしても、収入が限られた今ではあまり気軽には買えない。 ゆっくりは二匹いれば簡単に増やせるものの、維持費がかかるし手間もかかる。 そもそも、若い頃のように凝った派手な虐待は、老骨には厳しく、楽しさより大変という 念が強かった。 そこで考えたのがこの虐待だ。 毎週決まった曜日、決まった時間に野良があつまるよう餌付けする。ばらまく餌はペット ショップの特売品で、金は大してかからない。 そして、集まったゆっくりのうち一匹だけ選び、舌を根本からひっこ抜き、おうちに帰ら せる。このとき「口を開けずおうちでゆっくりすれば治る」と吹き込む。それはあくまで その場で悲鳴を上げず、とっととおうちへ帰らせるためだ。いくらゆっくりが思いこみの ナマモノと言っても、そんなことで引っこ抜かれた舌が治るはずもない。 ゆっくりの舌は人間の手にあたる。それを失うのは野良としては致命的だ。 また、舌は食べ物をのどの奥まで送り込む役目も持っている。それが根本から無くなるの だから、ものを食べることすらできなくなる。 窮状を仲間に訴えようにも舌がないのだからまともに喋れない。たとえ口の中を調べられ、 舌がないことに仲間が気づいたとしても、老人に結びつく可能性は低い。そのためにすぐ に家に帰らせたのだ。真相が発覚するまでの時間差が老人の原因だと考えさせるのを阻害 する。 そのため、老人はツガイのいない、独り身のゆっくりを選ぶ。虐待経験の長い老人は見た だけでそのくらいは区別がつく。 老人の予測では、舌を抜かれたゆっくりは、ほとんどが激痛のまま誰に助けも求められず ひっそりと死ぬ。 毎回目印に安全ピンを飾りにつけてやるが、今までそれをつけたゆっくりが日曜の朝、公 園に再びやってきたことはない。 「そういえば、あいつは違ったのう……」 老人が思いだしたのは、ある街角で襲いかかってきたまりさだ。おぼうしの安全ピンは間 違いなく老人のつけたものだった。 そのときは、たまたま近くを通りかかった「親切な青年」がゆっくりをたたきつぶしてく れた。 声にならない悲鳴を上げ、無念の籠もった目を向けながら、まったく関係のない人間につ ぶされるまりさ――その光景は、自分で虐待するのとはまた違った悦びを老人に感じさせ てくれた。 「またああいうことがあれば楽しいんじゃがのう」 老人は笑みを深くした。 毎週日曜の早朝。ゆっくりの舌を引き抜く。 次の日曜まで、舌を抜かれたゆっくりがどう苦しむか想像して楽しむ。 それが老人の今の虐待。 大して金もかからず、老いた身でも無理なくでき、しかも長期間にわたって続けられる、 のんびりとした虐待。 退屈で暇な時間の多い老人の生活を潤す、甘み。 老人にとっての、それが『とくべつなあまあま』だった。 了 by触発あき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 163 バトルゆ虐! ふたば系ゆっくりいじめ 172 とてもゆっくりした蛇口 ふたば系ゆっくりいじめ 180 ゆっくりばけてでるよ! ふたば系ゆっくりいじめ 181 ゆっくりばけてでるよ!後日談 ふたば系ゆっくりいじめ 199 ゆっくりたねをまいてね! ふたば系ゆっくりいじめ 201 ゆっくりはじけてね! ふたば系ゆっくりいじめ 204 餡小話の感想れいむ・その後 ふたば系ゆっくりいじめ 211 むかしなつかしゆーどろ遊び ふたば系ゆっくりいじめ 213 制裁は誰がために ふたば系ゆっくりいじめ 233 どすらりー ふたば系ゆっくりいじめ 465 おぼうしをおいかけて ふたば系ゆっくりいじめ 469 おぼうしをぶん投げて ふたば系ゆっくりいじめ 478 おぼうしのなかにあったもの ふたば系ゆっくりいじめ 513 ネリアン ふたば系ゆっくりいじめ 534 ラストれいむロストホープ ふたば系ゆっくりいじめ 537 地べたを這いずる饅頭の瞳に映る世界 ふたば系ゆっくりいじめ 574 けがれなきゆっくりパーク ふたば系ゆっくりいじめ 596 復讐の為の人生なんて nue010 anko705のあの人の人生 上記より前の過去作品一覧は下記作品に収録 ふたば系ゆっくりいじめ 151 ゆっくりみわけてね! 触発あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る じいさんwwwwwwwwwwwwww -- 2015-11-29 09 06 45 老後はこんな感じに生きたいな。 …まずゆっくりがいない訳だが。 -- 2012-10-18 01 09 56 じいさんに乾杯 -- 2012-07-23 15 07 48 じいさん、先輩すぎるwww -- 2012-07-20 23 16 51 いつか家族持ちのゆっくりを虐待する術も編み出してほしいな。 -- 2011-03-05 00 11 52 しぶいなあ、大人の虐待だね -- 2011-03-04 15 46 35 なるほど、ゆっくりフードは寄せ餌なのかw 家庭をもってるゆっくりには無害で優しいおじーさんなんだろうな~ -- 2010-10-19 17 46 55 ゆっくりした虐待だなぁ じいちゃん長生きしていってね!! -- 2010-09-30 06 34 12 ゆっくりできないくそじじいはえんまさまにしたさんをひっこぬかれてね!! -- 2010-07-17 03 11 43 こういうのいいなあ・・・。 -- 2010-06-10 01 48 00
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いろいろと経緯は省略するが、俺の目の前にゆっくり霊夢の一家がいる。 もちろんグチュグチュして楽しむために見つけたものだ。 「ゆゆ!おにいさんやめてね! あかちゃんたちはれいむがまもるよ!」 ぷりぷり怒ったバカ親が、頭の悪さ全開で威嚇をしていた。 その背後には5匹ほどの赤ゆっくりがいる。 まりさ種とれいむ種がいるのだが、親れいむのパートナーはいない。 どうせ、くだらないことで死んだのだろう。 「うっせーわボケナスが! お前ら二度とゆっくりでなくしてやるぜえっ!」 たまには親を先に殺して赤ゆっくり共を嬲ってやろう。 そう思って拳を振り落とした。 が。 「いでえええ!!」 拳には、やわらかい皮ではなく、硬くて重い鉄の反発が返ってきた。 「ゆー!さしゅがおかーしゃん!」 「さしゅがだね!」 「おかーさんはゆっくちちてるね!」 よく見ると、さっきまで普通のゆっくりだったれいむが、灰色になっていた。 交尾で力尽きたのとは違う。 まるで鉄の塊だ。 しばらく見ていると、まるで氷が解けるかのようにれいむは元の色に戻った。 「ゆゆ!アストロンだよ!おにいさんなんかぜんぜんこわくないよ!ゆっくりりかいしてね!」 「ア・・・アストロンだと・・・っ!?」 アストロン。 要するに、鉄化して相手の攻撃を受け付けないようにする魔法だ。 このれいむはアストロンを使えるらしい。 糞生意気にも。 「ゆゆ!あかちゃんたちにもアストロンだよ!ゆっくりかたまってね!」 れいむが赤ちゃん達に振り返ると、瞬く間に赤ゆっくり5匹が鉄の塊になってしまった。 「ゆふ!これでおにいさんはあかちゃんたちをいじめられないよ!ゆふふ!」 得意気な顔で笑うれいむがムカついた。 なのでバッグからハンマーを取り出すことにする。 「ゆ?そんなのいみがないよ!ゆっくりりかいしてね!」 「うるせーボケが!ぶっ潰したるわ!」 ガンガンガン。 金属を叩く音が辺りに響く。 だが、赤ゆっくりは既に鉄の塊。 まるで形が変わらない。 「ゆふ!あたまのわるいおにいさんだね!ゆっくりあきらめてね!」 その言葉に腹が立った俺はさらにハンマーを振った。 ガンガンガン。 ガンガンガン。 ガンガンガン。 ガンガンガン。 ガンガンガン。 ガンガンガン。 叩いていたのは、鉄製赤れいむ。 それがだんだんと形を変えてきた。 ハンバーグのようになり、横に広がる。 さらに叩き続けると、CDくらいにまで延びた。 「ゆぁあああああ!!!?れいむのあがぢゃんがぺらぺらになっぢゃっだぁああ!?」 もはや赤ちゃんというか、鉄のCDとなったものに泣きつくれいむ。 俺はそんなれいむを蹴とばし、残った4匹の鉄製赤ゆっくりを泉に入れた。 「アストロンがとけたら、みんな死んじゃうね!ゆっくりしんでね!」 バカみたいに騒ぐれいむをおいて、おれは家に帰った。 今度はハンダゴテでも持っていこうかな。 おわり。 ぼくのさいきょーのゆっくりを書きたかった。 今は反省している。 作:ユユー このSSに感想を付ける
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---- 最近にわかに活発になってきた、特定ブランドのコピペ荒しです。 あくまでも宣伝目的や、悪意の宣伝ですので、絶対に信用しないように願います。 ---- エレガントカジュアルスタイルで街を歩こう! はっきり言ってユニクロや無印で本当の脱オタは不可能 おしゃれになりたければエレカジになれ!地味なものは当分の間避けろ ★ベストorショート丈のジャケット+Tシャツ ← ボトムはカーゴかデニムで http //??? http //??? http //??? http //??? http //??? ★ブランドはこれをチョイス ハレ http //??? ← 安くておしゃれ 初心者にオススメ レイジブルー http //??? アルフレッドバニスター http //??? ← 二足は揃えろ ↓↓ 上記のブランドだけでは物足りなくなったらこっちへ ↓↓ ファクトタム・アタッチメント・ラウンジリザード・アンドエー・ジョンローレンスサリバン プレッジ・ユリウス・タイシノブクニ・ラッドミュージシャン・ミスターハリウッド・ナンバーナイン リックオウェンス・カルぺ・ダイエットブッチャー・ディスカバード・ノゾミイシグロ グリーンマン・エディケーションフロムヤングマシーン・アンビリカル・ヨウジヤマモト ラフシモンズ・マルタンマルジェラ・アンドゥムルメステール・ディオールオム ※ショップ店員が恐ければ通販から http //??? http //??? ★髪型はアシンメトリーヘアーを注文、とりあえず染めろ ← ブサでも髪型でごまかせる http //??? ★雑誌は立ち読みで済ませない 買って熟読 MEN S NON-NO http //??? CHOKi CHOKi http //??? 推奨 セレオリ黒ジャケ(16k) セレオリ綿シャツ(10k) セレオリ綿パン(10k) 龍髭(14k) 多分5万でそれなりにオサレ ブラレ最強!女受け最強! ブラレのトレンチ\98,700 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのジャケ\48,300 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのシャツ\19,950 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのデニム\17,850 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの靴\39,900 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの鞄\27,300 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのベルト\16,800 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの財布\19,950 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのマフラー\24,150 www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのコットントレンチ\79,800 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのジャケ\48,300 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのシャツ\19,950 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのニット\18,900 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのデニム\17,850 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの靴\39,900 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの鞄\27,300 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのベルト\16,800 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの財布\19,950 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのマフラー\24,150 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの牛革手袋\15,750 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのカフス\10,500 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレ最強 20 :ノーブランドさん :2007/01/18(木) 23 36 26 アウター ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? インナー ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ボトムス ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? 帽子 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ベルト ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ロゴがこれだけついてたらモテモテですよ。わかったか糞 オ タ 21 :ノーブランドさん :2007/01/18(木) 23 36 58 ブラレのトレンチ\63,000 ポリ100% ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのシャツ\19,950 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのパンツ\24,150 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの帽子\9,450 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレの鞄\18,900 塩ビ100% ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレのベルト\16,800 ttp //www.burberry-blacklabel.com/collection/??? ブラレ着てると暖かいナリ… 世界でも類を見ないほどの高級ブランドバーバリー イギリス最上位のこのメゾンが出した 若者に向けたよりスタイリッシュなデザインのニューラインであるバーバリーブラックレーベル これに文句ある奴はキモオタ なおプローサムはダサいからチェック使わせてもらえない糞ライン しょせん名前と値段に踊らされるだけの可哀想な人向けである HF路面店、伊勢丹 バス停、Edifice、Arrows ドメブラ上位 Arrowsメインライン以外、SHIPS、Beams、Journalstandard、NU、Editon 丸井上位 SOMET、Denime限定モデル、リーバイスヴィンテージ ドメブラ下位 --------ここからオサレ-------- リーバイス、江戸 各種セレオリ 丸井下位 頭ハレハレ、Rage Blue MK+ COMME CA ISM ZARA --------ここから一般人-------- マックハウス、ライトオン、ジンメ 306、ベネトン、ゴールウェイ 無印、GAP、ユニクロ、しまむら --------ブサ面キモオタ-------- ルパート -------衣装協力=宣伝-------- ファクトタム ------ファクトタムだらうね------- PPFM ------------神の服----------- ブラレ ----信者は変態ばかりでした---- トルマ --------カリスマお兄系-------- ヨウジ:日本発HFの最高峰。章もらいまくり イッセイ:過去は凄かったが今後が不安か?ヨウジに次ぐ位置につき様々な章を受賞 モリハナエ:過去は最強だが・・ ケンゾー:国内じゃないが残した物は偉大 マスマイ:僻みの対象として総叩きwww買えない奴は黙ってろwww コシノ:過去 ギャルソン:一部の信者に受けてるだけww カンサイ:はぁ??ジャスコに売ってますが?www ナイン:パクリ。劣化版ドクロ。これ買うならマスマイ買うよww タケオ、メンビギ:負の遺産 ファクトタム:ファクトタムだらうね MK+ コムサイズム BUONA GIORNATA コムサコミューン ZARA ウニクロ TK Rage Blue HARE EDWIN ルパート アローズ 王室御用達バーバリーブラックレーベル 脱オタ推奨 ジャケ8k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? シャツ1k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ニット3k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? デニム5k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ソックス0.3k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ベルト2k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? マフラー2k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? バッグ 3k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? 4k ttp //store.uniqlo.com/Items/??? トレンチ マッキントッシュ シャツ バーバリープローサム ニット ジョンスメドレー デニム リーバイスヴィンテージ ブーツ トリッカーズ アクセサリ クロムハーツ もうオタじゃないよね アウター ttp //store.uniqlo.com/Items/??? シャツ ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ボトムス ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ベルト ttp //store.uniqlo.com/Items/??? マフラー ttp //store.uniqlo.com/Items/??? アウター ttp //store.uniqlo.com/Items/??? シャツ ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ボトムス ttp //store.uniqlo.com/Items/??? ベルト tp //store.uniqlo.com/Items/??? マフラー ttp //store.uniqlo.com/Items/??? コート:Aquascutum スーツ:Ede and Ravenscroft、Huntsman、Henry Poole、Gievs Hawkes、Hardy Amies、ALEXANDER McQUEEN、Aquascutum シャツ:Turnbull Asser ネクタイ:Atkinsons、Turnbull Asser、Drake s ニット:Johnstons 靴:John Lobb London、EDWARD GREEN 靴下:Pantherella、Corgi 鞄:Swaine Adeney Brigg、Ettinger 革小物:Ettinger、Swaine Adeney Brigg 小物:Tateossian、Dunhill 帽子:James Lock マフラー:Johnstons、Drake s 手袋:Dents 傘:Fox Umbrellas 時計:J.W.BENSON、Hamilton Inches Ltd、Cox Harold Sons, Jewellers Ltd 宝飾品:Benney、Wartski、Bentley Skinner Ltd、Monnickendam、Halcyon Days、Asprey Garrard ----
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綺麗なエチケット袋を用意します。 ↓ その中にかりんとうを入れます。 ↓ ゆっくりと散歩に行きます。出来るだけ低脳なのがモアベターです。 「ゆっ!!じじい、れいむをおさんぽにつれていってね!!」 ↓ 近所の奥さんか知り合いに出会います。 「ゆっ!!じじいのなかまだね!!そっちのじじいもどれいにしてあげるよ!!」 ↓ 立ち話をします。 ↓ 高確率でゆっくりがうんうんを撒き散らし始めます。 「ゆっ!!ゆんうんでるよ!!かわいいかわいいれいむのうんうんでるよおおおぉぉぉ!!」 ↓ おもむろにエチケット袋の中のかりんとうを食べ始めます。 ↓ (゚д゚) ↓ 用済みになったゆっくりを踏み潰しましょう。 「ゆっ!!じじい、なにするの・・・ゆぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 ――――― 三秒で思いつき、3分で書き上げた・・・・・・何これ?コピペ改変?なんなの?馬鹿なの?死ぬの? ここまでネタをつまらなく書けるのは俺だけだと思う。 このSSに感想をつける
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ぬるいじめ というか、お兄さん自身は苛めてません。 ゆっくりの生態は自分設定です。 ある家にお兄さんが住んでいました。 お兄さんはまりさと犬を飼って平凡に生活していました。 さて、新年になりはや一月も過ぎた頃のこと。唐突にお兄さんはもちを食べることにした。 それを目ざとく見つけたまりさが自分も食べたいと頼んできました。 「うぅん……もう残り少ないからなぁ」 「おにいさん、まりさはすこしでいいからまりさもおもちをたべたいよ!!」 「そうか……残り10個だからまりさには2個あげよう」 「わぁぁい!」 8個も食うと太るますよお兄さん。 それはさておきお兄さんは餅を焼き、まりさと一緒に食べることにしました。 「いただきます」 「ゆっくりいただきます!」 食べ始めて間もなく、がっついていたまりさの顔色がどんどん悪くなっていきました。。 「ゆがっ!?」 「どうしたまりさ!?」 「い、いぎが……」 「だから慌てて食べるなといったのに!急いで食べた結果がそれだよ!」 「ゆぅぅぅぅ……」 どうやら息は少しできるみたいです。 とは言ったもののこのままではまりさが死んでしまう。隣に住んでいる友達を呼んで、どうするべきかを話し合うことにしました。 えらく悠長ですね。 「掃除機は?」 「ダメだ、以前それやったら餡子吸い取って大変だったらしい」 「叩いて吐き出させる」 「それもやっぱり餡子が出たそうだ」 「もういっそ手を突っ込んで……」 「餅どころか中枢抉り取りかねんぞそれ……」 「ば、ばやぐだじゅげで……」 まりさの声が聞こえて、ふとお兄さんはある結論に至ったみたいです。 「なぁ、まりさ……お前喉ってどこにあるんだ?」 その言葉にまりさは目を見開き、 「ゆぁっ!? そ、そーいえばそーだったよ!!」 今までの苦しみっぷりは何処へやら、スッキリした顔になりました。 「全くはた迷惑な………」 ゆっくりは思い込みの激しい生物である、と幻想郷の学者さん達は報告しています。 餅を慌てて食べると喉が詰まる、と聞けばそうなるし、 子供の産み方などもその地域によって変わる。平和な地域ではすりすりが普通なのに対し、 人里に近いところではぺにまむ、となっている、という統計も出ている。 極端な話ではうーぱっくが赤ちゃんを連れて来るんだよ、と群れに広めたところ、 本当にうーぱっくが赤ちゃんゆっくりを連れてきた、という話も報告されているそうです。 いやホントゆっくりという生物は理不尽が体を持ったような生物ですね。 「で、でもほんとにくるしかったんだよ?」 「うん、それはわかるよ。顔色凄く悪そうだったからね、でもお兄さんが聞いてそういえばそうだと思ったら治ったろ?」 「そうだね!ゆゆっ!お、おっきないぬさん、こ、ころがさないでね!!ゆっくりできないよ!」 今の騒ぎで起きた犬のコロにまりさはころがされているようです。 「ははは、コロ。程ほどにしてあげてね!」 「ひゃんひゃん」 いつもはお兄さんも止めるのですが今日はまりさのせいで少し慌てたので少しお仕置きです。 「べ、べがばわるぅぅぅぅぅ!!」 いやぁ、今日も寒いですね。 後書き ヌル虐めってレベルじゃないですね、これ。ですが、ゆっくりにとってころがされ続けるってのも結構きついかなぁ、と思ってしまったり。 スレで募集した手前これからはパロ饅(もしくはパロマン)と名乗ろうか、と思います。 ぱくまんだったらゲ○ムになるところでしたね。 せんとうすぃー2 せんとうすぃー キノコのないドス れえざー ゆっくりこうないえん2 ゆっくりこうないえん ゆ虐 小ねた 食べ物の恨みは・・・・・・ やってみよう何でも実験 罠 やってみよう何でも実験 ゆっくりと現代 ドスに纏わる二、三の話 fuku3313.txt 小ネタ 中立な話 小ネタとちぇん あ このSSに感想を付ける
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1970 CMUへ企業幹部の研修派遣 創立前のPFE出身者同窓会 1986年12月17日、CMUの学長RichardM.Cyert博士他8名の教授が来日し、通商産業省後援の「日米ハイテクビジネス・フォーラム」が開催された。このフォーラムについては後に詳述するが、2つのフォーラムの成功を喜んで実行委員長をつとめたCMU出身で東京工業大学学長松田武彦博士の労をねぎらう集いに置いて、「この日をCMU同窓会の発足の日にしたい」と話された。 総会のような公的な集まりでの発言ではなかったが、この日をCMU日本同窓会の創立の日とすることが自然の流れとして固まっていった。そして当然のことのように、「会長は松田さん」として、サロン的な集いが時折開かれた。 その集いにCMU短期間の幹部研修プログラム(PFE=Program For Executeves)を終了した企業の幹部が参加することもあった。日本の企業とCMUが技術提携や経営指導契約の関係が行われた背景に、PFE出身者の力添えがあったように思われる。 CMU日本同窓会の歩みを述べるに当たって、1970年に実施されたPFEへの日本企業からの派遣についてふれておく。 1970年早春、日本生産性本部(現社会経済生産性本部)が主催して、元日経連合会長鈴木永二氏を団長に、経営戦略研修団がCMUに派遣された。続いて同年秋、経営科学研修団の名のもとに、日本生産性本部から企業の幹部がCMUの研修に派遣された。 二つの研修団の世話役の肝いりで、1970年にCMUで研修を受けた企業の幹部が同窓会を開くようになった。ただし、CMU PFE同窓会とは名乗らなかった。 このことについては、1999年のCMUAJの総会において顧問の役を引き受けた和光経済研究所吉田春樹所長が、その著書において述べている。 なお、1986年にCMU同窓会が発足した以降、PFE出身者は誇りをもって、同窓会に出席していた。 1985GSIA同窓会案内 1986 「日常ハイテクビジネス・フォラム」開催とCMU日本同窓会の発足 国際委員会の意義と役割 CMUと世界の産業界をつなぐ絆として、国際委員会を創設することが、Cyert学長によって提案され、8名の国際的に活躍する学識経験者によって構成された。1985年2月、事務局はPittsburghのMorewood Avenueに置かれた。CMUに在籍していた富田勝氏はOfficerとして委員の末席に加わっている。 委員の中には、ノーベル賞(経済学)のHerbert Simon教授がいて、国際的な共同体制づくりの推進者としての役割を担ったようである。この国際委員会のProjectの一つが日本の産業界とCMUを結ぶ「日米ハイテクビジネスフォーラム」の開催である。 フォーラムのサブタイトルは”日米産業技術協力:実りある協調への一助”である。日米両国の産業界と学界の協力・協調によって、21世紀への技術革新に関連するビジネスチャンスを生み出そうという目的が明確に示されたフォーラムである。 ”フォーラム”の成功と同窓会の発足 実行委員長はCMU出身の松田武彦博士(東京工業大学学長)である。このフォーラムのために来日したのはCyert学長はじめ8名の教授(人工知能、ロボット、ソフトウエアエンジニアリング等の分野を代表するそうそうたる顔ぶれ)、加えてナショナル・サイエンス・ファンデーション(NSF)のコンピュータ部門の責任者K.Custis博士も参加している。 開催日は1986年2月17日、18日の両日、会場はキャピタル東急ホテル・竹の間。通商産業省後援 ということもあって、参加者は官・産・学の代表83名。フォーラムに内容が参加者の関心対象である先端技術分野のことであり、しかも産学共同研究で最も成果をあげているCMUの実績をふまえた討議であったため、高い評価をもって閉会した。 CMU出身者は誰もが誇らしい気持ちで、お互いに成功を喜びあった。松田会長も満足しているように見受けられた。このような感激の中で、一同は松田会長の労をねぎらった。その時、CMU同窓会の発足を提案した松田会長に異を唱える者がいなかったのは当然である。 1987 CMU東京オフィスと恣意的集い 1986年17日、18日両日にわたるCMU主催「日米ハイテク・ビジネス・フォーラム」の成功の背景には、日本債権信用銀行(現あおぞら銀行)とCMU東京オフィスの活動があった。日本債権信用銀行の支援は会計処理業務において、またCMU東京オフィスはフォーラム開催に伴う雑務処理業務において、それぞれの役割を全うした。 前者はおそらくCMUのPFE出身がいて会計処理業務を引き受けたと推察する。一方、後者の場合は東京都千代田区三番町にあった株式会社インテリジェント・テクノロジーが、CMUから業務を委託されて活動していたのである。この会社は、CMUの企業提携プログラム、契約研究プログラム、企業向け大学院研修プログラム等におてCMU東京オフィスの名前で活発な業務を展開していった。 しかし同窓会に関する業務には無関係であった。しかし、CMUから教授が来日すると聞いては松田会長や一筆者に連絡をくれたので、その都度CMU出身者が恣意的に教授を囲む集いを開き、これが期せずして同窓会となっていた。 1988 サロン的有志の集いから組織化への動き CMUと株式会社インテリジェントテクノロジーとのCMU東京オフィスとしての業務契約は1988年までであったのか、次第にCMUから教授が来日することについての連絡が途絶えた。したがって、前述の恣意的な集いは無くなったが、松田会長がGSIAの出身であったことから、松田会長へは来日するGSIAの教授の連絡があり、その時はCMUの出身者に連絡を取り合ってサロン的な集いを開いた。 このようなとき、いつも話題になるのが、CMUで時期を過ごした人から、日本にいるCMU関係者の総合的な組織を作ってはどうかということであった。また、来日する教授達やCMU当局の強いすすめもあって、CMU日本同窓会の本格的立ち上げへの声が高くなっていった。 特にGSIAの出身者が多くなってきたこともあり、この人たちの日本同窓会の意欲が強くなった。当時はCIT出身者の数は少なく、GSIA出身者に総合的な組織としての日本同窓会の設立をお願いすることとなった。
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今日も妖怪退治をがんばる早苗さん 適当に雑魚妖怪どもを駆逐していきます 妖怪絡みの事件が減って里の皆さんも大助かりです、早苗さんを褒め称えます さらに早苗さんはがんばります、もう雑魚妖怪はどこを探しても見当たりません 慧音さんも夜の見回りが楽になったと喜んでいます、人里は今日は平和です しばらくして、昼間だと言うのに一匹の妖怪が里に現れました 慧音さんと屈強な男衆が応戦しますがいつもの雑魚のように追い返せません 数人がこの妖怪の犠牲になりましたがなんとか返り討ちにします その事件を皮切りにしたように、連日連夜、人里に妖怪が攻め入るようになっていきました 連戦に慧音さんも男衆も疲労困憊、穴の開いた警備の隙を突いて、また妖怪が攻め入ります 犠牲はどんどん増えていきます、葬儀の暇もありません 疲れきった体を休めていると、ふと慧音さんは襲ってきた妖怪たちの特徴に気付きました 妖怪たちの、そのどれもが体は大きいのに、骨が浮くほど痩せ細っていることでした まさかと思った慧音さんは里の外へ、森の様子を見に行きます すると森は驚くほど静かでした、妖怪以外にも野生動物たちが数多く生息しているはずなのに 今となっては小鳥の囀りさえ聞こえません、まるで森が死んでしまったかのようでした この事件は早苗さんが妖怪退治をがんばり過ぎたせいで引き起こされたものです 雑魚妖怪が人間を餌にするように、雑魚妖怪もまた妖怪の餌だったのです 餌の無くなった妖怪たちは森中の動植物を我先にと食い荒らしました しかし森に食料が無くなると、妖怪たちは耐えることしか出来なくなりました まだ知恵のある妖怪たちは、里の人間を襲えばあの紅白巫女が来ることを理解していたからです 隠れても勘で居場所を探り当てられ、たちまち退治されてしまいます 妖怪たちは痩せ細っていってしまいました 頭では理解していても、本能には勝てません 限界に達した妖怪たちは、一匹が里に攻め入ったのを皮切りに 本能の赴くままに餌を求め動き出したのです ひさしぶりに早苗さんが里へやってきました 里では至る所で葬儀が行われています なにか大きな事件でも?早苗さんは馴染みの豆腐屋の店主に尋ねます 店主はそうなんだよ…、としか返しませんでした 不思議に思いながらも店を出たところで早苗さんは慧音さんと出くわしました 挨拶も途中に、早苗さんは腕を掴まれ引っ張られます どうしたんですか、と聞いても慧音さんは振り返ってもくれません 着いたのは寺子屋でした、今日は休みのようで子供たちはいません 息を整え慧音さんはここ数週間のことを話し始めます 妖怪の襲撃があったこと 犠牲がたくさん出たこと 森の様子のこと 考えられうる最大の原因のこと 全て話終わった後、慧音さんが呼びかけても早苗さんは絶句したままです 途中から分かってしまっていたのでしょう、自分が原因だと 聞こえているかどうか分からない早苗さんに慧音さんは続けます もう里全体に真相が広まっていること 毎夜毎夜偉い人たちが集まり、会議を開いていること その結果、恐らく人里全体で早苗さんを拒絶するようになるであろうこと それらを告げると、慧音さんはどこかへ去って行きました 寺子屋には顔を真っ青にした早苗さんだけが残りました 数ヵ月の後 里の様子は元通りのようです あれから里には妖怪専門の自警団が組織されました 妖怪の出入りは全て禁止しようという動きもありました ですがお得意様を失う豆腐屋や夜雀屋台の常連、命蓮寺の信者などの 訴えもあって一部の妖怪は認められているようです 慧音さんも寺子屋で今まで通り勉強を教えています でもどこか後ろめたさを感じているのか、あまり里には関わらなくなりました 妖怪の山の様子はどうでしょうか 早苗さんの報告を受け、神奈子は激怒しました しかし妖怪退治を焚きつけたのは自分自身のため強く出れずじまいでした 人間から信仰を得るのはもう絶望的です 落ち着いて諏訪子と話し合った結果、もう妖怪の神様でいいだろうと、開き直ることにしました 現在、妖怪のための寺である命蓮寺と手を結ぼうと画策しているようです 早苗さんはあれから自分の力をむやみやたらに使わなくなりました 人にそのことを聞かれると、奇跡ですから、としか答えません ときどき、夢で酷くうなされているようです fin あ と が き 何故か某鯨保護団体の活躍を見て発展していったネタ 幻想郷にもあの変なピラミッド図は当て嵌まるだろう 下級妖怪とか雑魚妖怪とかってよく言うけど一体どんな妖怪なんだろうか 308スレだと!? -- 名無しさん (2009-12-13 09 07 44) ↑そっちかよ! -- 名無しさん (2009-12-13 11 22 20) 肉がないなら野菜を食べればいいじゃない -- 名無しさん (2009-12-13 15 48 11) ↑×2どっちだと思ったんだ! -- 名無しさん (2009-12-13 17 41 05) 妖怪が妖怪食うってありなの? ゆかりんが許さないんじゃ -- 名無しさん (2009-12-14 17 42 40) 魚を鳥が、鳥を人がのような食物連鎖があるんじゃないか? -- 名無しさん (2009-12-21 02 09 11) 妖怪同士に食物連鎖はないと思うけどね。そもそも妖怪は人間よりずっと小食なイメージ -- 名無しさん (2010-04-18 23 59 48) アンタさぁ、何か大元から勘違いしてんじゃない?食物連鎖って知ってる?学校で習ったよねぇ。 弱い人間を魔女が食う。その魔女をアタシたちが食う。 これが当たり前のルールでしょ、そういう強さの順番なんだから。 まさかとは思うけど。やれ人助けだの正義だの、その手のおチャラケた冗談かますために…アイツに入信したわけじゃないよね?アンタ。 -- 名無しさん (2014-06-04 18 26 41) ↑このSSのコメントにはピッタリの台詞だと思ってわざわざコピペしたのに、ろくに確認しなかった結果がこれだよ!!! 頼む、「魔女」の部分を「雑魚」に置き換えてくれ… -- 名無しさん (2014-06-04 18 44 16) 四年の間に何が -- 名無しさん (2015-01-13 22 38 39) 妖怪ってどんな味だろうか -- 名無しさん (2015-01-15 23 51 13) 名前 コメント