約 396,664 件
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/49.html
SF研 2009.5.12短編部会 地球の静止する日 byハリー・ベイツ他 レジュメ担当:掘江弘己 書籍紹介 昨年映画化された表題作を含む、9つの短編を収録。これらは一度映像化されたという異例の経歴を持ち、脚本家による作品も多い。編纂者曰く、『レアなSFを集めてみた』とのことだが、下記によるように絶版はおろか、ほぼ本邦初登場の作家までいる。関連性は後述するが、トレッキー必読の一冊。「Twilight zone」や「The outer limits」の脚本が目立つ。 著者紹介 1900-1981。現在まで刊行中の雑誌「アスタウンディング」(現・アナログ)の初代編集長を務める。作家や編集者である傍ら、俳優業も行っていたようだ。 Wikiのみならず、gooやAmazonでもまともな情報が得られなかった。国内では表題作「地球の静止する日」以外は知名度ゼロのようである。 他の著者についてはあとがきを参照のこと。エリスンは「世界の中心で愛を叫んだけもの」、ブラウンは「天の光は全て星」で有名だが、シマック(銀背が2冊)、サーリング(河出)、メルキオー(角川、講談社など)、ソール(銀背が2冊)の作品は現在全て絶版。ヴェナブルに至っては単行本が翻訳されていない(ミステリマガジン2004/8に短編が一つ載ったのみ)。 各短編紹介 地球の静止する日;原題「Farewell to the Master」Don’t worry, take a good journey 困ったことに映画版2作(’51、’08)とも違う。51年版ではクラートゥが主人公であるが、08年版では生物学者が主人公になっている。この小説版ではカメラマンだ。 カメラマンのクリフは、謎に満ちたロボットや宇宙船の動向を何としても捉えるべく、連日張り付いてカメラを向けていた。 クラートゥ亡き後、まるで銅像のごとく固まってしまったロボット、グナット。何が何でも決定的瞬間を収めたいクリフは、こっそりと博物館の中で息を潜める。しかし、そこに現れたのは、凶暴なゴリラ……!? デス・レース(イブ・メルキオー);原題「The Racer」 ウィリーとハンクはレーサーと整備士。大陸横断人間轢殺レースの記録を更新して10万ドル(当時。現在価格はもっと凄いことになってる)を獲得するため、彼は過酷な戦いに出発した。 しかし、途中に立ちはだかった女性が、ウィリーの「レースのためなら誰を轢いても構わない」という考えに影を差すことになる。 廃墟(リン・A・ヴェナブル);原題「Time enough at Last」(終焉に相応しい時) 本短編集の中でも一番の短編。ヘンリーは多忙に過ぎて本というものが読めなかった。しかし、街が戦争で灰燼に帰し、廃墟と化した図書館でついにヘンリーは本を読むことができるのだが…… 幻の砂丘(ロッド・サーリング);原題「Beyond the Rim」(縁の向こう側) ホーンはゴールドラッシュの直前、幌馬車を率いて西を目指していた。水を求めるために砂丘を超えると、そこは100年以上先の世界。時代がかったタイムトラベルだが、逆に妙味を感じる一品。 アンテオン遊星への道(ジェリイ・ソール);原題「Counterweight」(平衡勢力) 長距離宇宙航行にはトラブルがつきもの。トップクラスのメンバーを連れて行ったにも関わらず、長い航海の最中でやはりいざこざが起きてしまう。 しかし、キース・エラスンが乗ったこの便では、それを避けるための大きなギミックを用意していた。 ……ところでなんでソールだけ2編入ってるんだろうか。 異星獣を追え!(クリフォード・D・シマック);原題「Good Night, Mr. James」 人類の脅威、最悪の猛獣プードリイが逃げ出した。ジェイムズは記憶を失った姿で土手に倒れこんでいた。少しずつ記憶が戻り、プードリイを射殺するが、今際の際にプードリイが言った言葉によって、ジェイムズは自己の存在に疑問を持ち始める。 落ちが救えない一品。 見えざる敵(ジェリイ・ソール);落ちが「World Destruction」に似てる ヒアデス星団のとある惑星。調査団が次々と謎の失踪を遂げ、第四の調査は軍人によって行われることになった。最新鋭のコンピューターを積んで、アリスンは解析に挑む。 だが、四方に配置した分隊はことごとく姿を消してしまう。彼らを弔うために葬儀の場を用意するが、そこでアリスンは端と気付いたことがあった…… 38世紀から来た兵士(ハーラン・エリスン);原題「Soldier」(兵士) クァーロは第七次大戦の最中、マイナスイオン(笑)の海に流されて過去へと飛んでしまった。地下鉄、警察、拳銃、見たこともないものや拷問に怯え、名前と階級、認証番号をただひたすら唱え続けるクァーロに、言語学者の出した結論は。 闘技場(フレドリック・ブラウン) 地球とプレアデスの絶え間ない戦争。消耗戦に陥っている中、カースンと「回転体」は時の止まった世界で、情報統合思念体『永遠不滅の単一生命』の言葉を受け、それぞれの運命を賭けて戦う。負ければ即ち、人類の滅亡。ジアースにも乗れず素手で戦うことになったカースンだが、知力と体力の限界まで闘う。 寸評 時間を掛けて編纂しただけあって、ピリッと味の利いたものばかりだ。「未来→現在」という時間ものも興味深い。宇宙モノが多かったのも個人的にプラス。一番面白かったのは最後の「闘技場」、次いで「見えざる敵」。知恵を振り絞る展開、上司の無能さが起こす悲劇と生き残る主人公、どちらも好みの展開だ。 創元版は読んでいないが、角川版もまた負けず劣らずマニアックな代物が詰まっている。銀背時代のファンは垂涎ものだろう。 おまけ ソールの長編は、翻訳刊行されたもの全てが部室に置いてある。50年代を代表するSF作家の一人で、レイ・ブラッドベリやリチャード・マシスン(地球最後の男)などと交友があった。サーリングを中心とし、「カリフォルニアの魔術師たち」と呼ばれていた──ようだが、日本語に輸入されたのは2007.5のSFマガジンでクリストファー・コンロンがエッセイに書いたのが初出の模様。サーリングのWikiにすら載っていない用語なんですが。 過去「半数染色体」(Haploids)、「時間溶解機」(The time dissolver)、「異次元への冒険」(Costigan’s needle、『コスティガン博士の針』)が刊行されている。 他の未訳長編に「Altered ego」(代替人格)、「Point ultimate」(特異点)、「Mars monopoly」(火星独占)などなど。医学、生化学を書かせたら右に出る者はいない。サスペンスを織り込ませるのも得意で、訳の分からぬ状況に置かれた主人公が、少しずつ謎を解明していく過程で解明される未知の科学技術──という手法が非常に面白い。 ただ、個人的に一番と思われる「時間溶解機」は困ったことに若干文語体。新字だけど。マーケットプレイスだとやたら高騰してるのでよろしければ是非どうぞ。ちなみに没後すぐの2003年、『Filet of Sohl』がアメリカで刊行された。早く翻訳して下さい。 ……という経緯から、ソールの医学SFが入ってなかったのは若干残念だったりする。だが「スタートレック」(宇宙大作戦、カリフォルニアの魔術師たちは結構書いていた)の脚本を書いていたことを併せると、この人の宇宙SFも中々に行ける。本短編集でどちらかを選べといわれると、上記の通り「見えざる敵」。最後に大尉が見せた配慮が泣ける。 さてさて、諸氏はどの短編を気に入っただろうか。ヴェナブル以外は基本的に古本屋やマーケットプレイスを回っていれば手に入るので、読んでみるのもいいだろう。新品で手に入る作品がほとんどないのはもはや残念以外の何物でもない。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yuukifukkumigaku/pages/322.html
さてさて「西洋分化研究会の生活」も はや10話になりました。 それに記念して アニメ化と単行本化が進む中、もう一つ進行中企画が。 それは「西洋文化研究会の生活Ⅱ」です。 賛成の人は下の投票で表現してください。 選択肢 投票 かたつむり (0) かもめ (0) coxinha (0) サイパン (0) フック (0) よいしゃっ (0)
https://w.atwiki.jp/hokuquiz/
北海道大学クイズ研究会wikiにようこそ ここは北海道大学クイズ研究会のwikiです。 ご意見・ご要望がございましたら、 こちら からお願いいたします。 (2014.5.14:重要) 管理者アカウントが行方不明のため、サイトを移転しました。移転先は こちら です。 今後はこちらで更新を行いますので、よろしくお願いします。メンバー登録に関しましては、後ほど移転先のwikiにて報告します。 (2013.10.22 重要) 会員向け伝達事項を更新しました。wikiメンバーとしてログインできない問題について追記しました。ご確認ください。 (2013.10.03 重要) 会員向け伝達事項を更新しました。ご確認ください。 北大クイズ研究会について 普段の活動場所はクラーク会館or教養棟(火曜日)とLet’s アカシア(土曜日)です。例会は毎回来なければならないというものではありませんのでご安心ください。例会見学希望・お問い合わせなどありましたら メールフォーム からご連絡ください。 クラーク会館の地図 Let s アカシアの地図 北区民センターの地図 次回の活動 5月13日(火) 新入生大会 場所:未定 時間:18:30~21:00 終了後、新入生歓迎会を実施します。 皆様の参加をお待ちしております。 以降の活動予定はこちらから 活動予定以外の、会員への伝達事項はこちら 最近の重要な伝達事項 wikiのメンバー登録について(2013.10.22 追記あり) メーリングリスト受信について(2013.03.22) 会員の活動実績 2011年11月3日に行われた 『賢押杯Alt.2011 in Sapporo』 にて、北大クイズ研究会のメンバー・ジリリキテルが優勝しました。 2012年10月21日に行われた 『賢押杯Alt.2012 in Sapporo』 にて、北大クイズ研究会のメンバー・asumiが優勝しました! 掲示板 現在工事中です・・・ (追記) 必要ならばwikiそのもののコメント機能を活用したらいいと思いますが、現役会員の皆様、いかがでしょうか? メールフォーム 管理者にメールを送れます。 Wiki編集の手引きβ もしよろしければご利用ください。 本日の閲覧数は - 回です。 累積閲覧回数は - 回です。 ※このページはログインしなくても編集することが可能です。
https://w.atwiki.jp/mrstudy/pages/22.html
副会長 MR研究会の副代表者。初代副会長はM 2010年4月からはMとあやが担当している。 ただし、MR研究会では会員平等の方針があり、副会長の職務はMR研究会での業務内容の把握と業務推進の指導である。役割としては、司令塔的要素が極めて強い。 なお、副会長は最大2名までとなっており、部署長との兼任ができ、任期は1年(再任可)で全体会の承認をもって任命される。
https://w.atwiki.jp/mrstudy/pages/34.html
概略 MR研究会初代会長。 MR研究会創立の主犯格。 現在、熊本県立大学総合管理学部4年生の男子。 第25回NHK全国大学放送コンテストDJ部門第4位。 M曰く「努力家だが、努力の方向を間違えて、努力が報われない人」 発足当初はコンテンツ制作センター長兼放送部長であったが、平成21年4月の人事異動により事業局長兼渉外部長になる。 本人は「左遷」と言うが、実際はそうでもない。 平成22年4月の人事異動でコンテンツ制作センター放送部に新設された報道室に出戻りしている。 MR研究会の中では、主にアナウンスを中心に担当している。 人事遍歴 2008年8月~ 会長兼コンテンツ制作センター長兼同センター放送部長 2009年4月~ 会長兼事業局長兼同局渉外部長 2010年4月~ 会長兼事業局長 2011年11月21日 幹部会引退、MR研究会退会 担当番組 Midnight Radio Space SUPER!! パーソナリティー Midnight Radio Space Classic ナビゲーター MR News かわら版 月・木・金担当ディレクター兼パーソナリティー(2009年4月~) Midnight Radio Spase HYPER!! MC
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/3208.html
今日 - 毎日新聞スクープ_福島健康調査 「秘密会」で見解すり合わせ 内部被曝問題研究会が理事長声明を発しました 市民と科学者の内部被爆問題研究会 理事長声明――福島県が実施中の「県民健康管理調査」の検討委員が、事前に「秘密会」を開き、意見のすり合わせ、公開の検討委員会のシナリオ作りをしていた事実を満腔の怒りを込めて糾弾する――20121005 毎日新聞スクープ_福島健康調査 「秘密会」で見解すり合わせ
https://w.atwiki.jp/hidebukenkyu/pages/27.html
目安箱 ひデブや研究会に関するご意見やご要望、ご質問等を受け付けます。 研究会メンバーの人が気づいたときに返信すると思いますので乞うご期待。 テスト。 -- 研究会メンバー1 (2007-05-12 02 32 49) なんで#で普通に部活しないんですか?わざわざチャンネル別にしてやる理由がわかりません。 -- 名無しさん (2007-05-18 22 38 03) #hidebuのログが流れてしまうと、アドバイス部活に参加していない方の迷惑となると判断したので、別チャンネルで行うようにしています。 -- 研究会メンバー1 (2007-05-18 23 50 04) 研究会開催の告知は基本的にどのように行うんですか? -- 名無しさん (2007-05-19 17 08 42) 研究部活 ***/***/***/***@3 chは#xxx というように募集すれば#でもそれほど迷惑にならずにできるし、広めてみたらどうでしょう -- 名無しさん (2007-05-20 09 38 22) なんか結局自分とこの部活の話しかできなかったし、前々から気になっていたカケラモードが使えるかどうか、のこともさっぱり試せなかった。 -- 名無しさん (2007-05-20 16 23 42) >告知 今後はこちらのWikiのトップページで告知するようにします。 >研究部活 今後の参考とさせて頂きます。 -- 研究会メンバー1 (2007-05-20 18 42 06) >結局自分とこの部活の話しか~ メンバー同士で話し合った上で、改善するよう善処します。 -- 研究会メンバー1 (2007-05-20 18 43 12) 物理的に見ていない部活の話は一般論程度しか出来ない。 -- 名無しさん (2007-05-24 18 58 06) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/trimaniax/pages/58.html
早稲田大学宇宙航空研究会WASA 10.4.25 早稲田大学宇宙航空研究会WASAがテストフライトを実施しました.今回もジャンプを何度もこなしたようです. 後 横
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/226.html
SF研読書会 『移動都市』(フィリップ・リーヴ著 安野 玲訳 ) by Leの家族 1 作者紹介 フィリップ・リーヴ 1966年、英国南部ブライトン生まれ。イラストレーターとして活動していたが、本作「移動都市」で作家としても活動を始める。2001年に4部作の第1作として刊行された本作は、Nestle Smarties Book Prizeを始めとしたいくつかの賞を受賞した。現在は、妻子とともにダートムアに在住。 主な著作 Hungry City Chronicles Mortal Engines (2001年、邦題「移動都市」) Predator’s Gold (2003年) Infernal Devices (2005年) A Darkling Plain (2006年) Buster Bayliss Night of the Living Veg (2002年) The Big Freeze (2002年) Day of the Hamster (2002年) Custardfinger (2003年) Larklight Larklight (2006年) Starcross (2007年) シリーズ外 Urgum the Axeman (2006年) Here Lies Arthur (2007年) 2 あらすじ 都市淘汰主義にのっとり、都市が都市を狩って食う世界となって千年が経過した時代。移動都市ロンドンはかつての栄光を取り戻すため、市長の号令一下、<狩り場>へと進出していく。首尾よく最初の獲物を捕獲したその日、ロンドン史学ギルドの見習いのトムは、憧れの英雄の命を狙う少女と関わったが故に、少女ともどもロンドンより放り出されてしまう。それぞれの目的のため助け合いながら生きていくうちに、トムは自身の故郷の本当の狙いを知る・・・ 3 登場人物 トム・ナッツワーシー 主人公。英雄に憧れ、英雄を夢見る15歳。 ヘスター・ショウ 人の好意を信じられない、身体と心に傷がある少女。 サディアス・ヴァレンタイン ロンドンの英雄。能力は高いが、精神的なヘタレが露見。 キャサリン・ヴァレンタイン 父の所業を知って苦悩し、行動を起こす悲劇の少女。 マグナス・クローム ロンドン百万年の計を立てた、ロンドンを愛する男。 チャドリー・ポムロイ 32章から最後までの間、やってのけた史学士達の一人。 ベヴィス・ポッド 不幸にも事件を目撃したため、幸運な目を見た不幸な人。 シュライク ヘスターに執着する元人間の機械人形。趣味は人形集め。 アナ・ファン <風の花>。奴隷上がりの女傑。 サスヤ アナ・ファンの崇拝者。続編に登場する可能性あり? 他、多数 4 用語解説 【六十分戦争】 千年前に起こった、対地表軌道上原子爆弾と変性ウィルス爆弾の悲惨な嵐。古代人の滅亡の要因。 【四大ギルド】 移動都市ロンドンの維持に関わる最も重要なギルド。おそらくは、工学ギルド、史学ギルド、交易ギルド、操舵ギルドだと思われる。ロンドンにある他のギルドは、サルベージ士、機関士、車輪修理士など。 【ストーカー】 <復活者>。死体に改造を施してつくられた半機械兵。その際に感情と記憶が洗い流されるので、それらは存在しないはずだが・・・ 【メドゥーサ】 六十分戦争の落とし子。実験的エネルギー兵器。コブラの頭のようなフォルム。設計図や人工知能の発掘場所から、おそらくアメリカ帝国が開発。 個人的にはラピュタというよりは、巨神兵のビームを連想する。 ――干からびて黒焦げの姿。<メドゥーサ>のひとにらみで、棒のようにつったったまま一瞬にして強張った彫像と化した人間の群れ。―― (本文より) 【量子ビーム】 アメリカ帝国の恐ろしい兵器の噂の一つ。この世界の外のエネルギー源を汲み出して・・・ 5 感想 一見した限りでは、冒険小説のように思える。それも、一話完結の。というか、正直なところ、私にはそうでないという明確な根拠を持ち得ないので、誰かが説得してくれない限りはその認識で行こうと思う。冒険小説としては、月並みだが人物は多いにもかかわらずそれぞれに個性が見られるし、動く都市を筆頭に絵になる、更には頭の中で映像を想像させるような描写も多く、出来はいいと思うし、純粋に楽しめた。意表を突かれたといえば、死者の数であろうか。まさか、作品の主要人物の大半が死ぬとは思わなかった。その為に、冒頭のような感想を抱いたわけだし、そこまでしておいて続編があるというのは、何か間違っているように思うのだが、すでに本国の方では完結しているようなので、その辺を確かめるためにも続編の刊行が待たれる。 ◆蛇足として、お気に入りのセリフをば一つ◆ 『ほんとうにわたしがそれほど近視眼的だと思っているのか?工学ギルドはな、きみが考えている以上に先を見越しているのだよ。ロンドンは決して移動をやめない。移動は命だからな。最後の移動都市を食らい、最後の静止集落を叩きつぶしたあとは、掘削を開始する。超巨大エンジンを建造し、地球の核の熱を動力源にして、この惑星ごと軌道から脱出して移動するのだ。火星を、金星を、小惑星を食らいに。いずれは太陽そのものを食らい、宇宙の深淵へと突き進む。百万年後も、われらがロンドンは移動し続けていよう。食らうべき都市はなくとも、未知なる新世界が開けているのだから!』 部会メモ 拡大表示 2019.03.19 Yahoo!ジオシティーズより移行 http //www.geocities.jp/tohoku_sf/dokushokai/idoutoshi.html なお、内容は執筆当時を反映し古い情報・元執筆者の偏見に基づいていることがあります by ちゃあしう
https://w.atwiki.jp/tohokusf/pages/216.html
SF研読書会 『マルドゥック・ヴェロシティ3』 冲方 丁 by銀月 (※1・2は担当者未提出のため存在せず ご了承ください) 1 冲方 丁 先週、先々週と同じなので割愛。 2 登場人物 ウフコック=ペンティーノ=万能兵器。萌えの原点/その愛らしさで主役たちを魅了する=影の主役。 ディムズデイル=ボイルド=擬似重力の使い手。この作品における視点の中心≠主役。 ジョーイ・クラム =鋼鉄の肉体。 ハザウェイ・レコード =不死者。女で身を滅ぼす。 レイニー・サンドマン =ドッペルゲンガー/影が薄い。 ワイズ・キナード =究極の通信兵。羊じゃねぇ。 クルツ・エーヴィス =盲目の狙撃者。オードリーを殺害/その後の行動 =厨房と大絶賛。 オセロット =不可視の犬。 ラナ・ヴィンセント =機銃掃射/義手。 イースター博士 =世話係/雑用。 ウィリアム・ウィスパー =電脳世界の住人。 クリストファー・ロビン プラント・オクトーバー=三博士の一人/シザーズ/09の指導者。 カトル・カール =狂った戦闘集団/個性が強すぎる≠キャラクター。 ニコラス・ネイルズ =ホモ/ガンファイター。 ナタリア・ネイルズ =毒婦/ボイルドの娘を産む。 フライト・マクダネル =刑事/ボイルドのコーチ。 3 あらすじ 行方がわからなくなったクリストファーとナタリアのあとを追う09の前に、カトル・カールの罠が牙をむく。09の情報が漏れたとしか考えられないほどの周到な罠の前にウィスパーとレイニーが殺され、クリストファーも拷問の果てに殺されてしまう。 多くの犠牲を出しながらもカトル・カールを撃退することに成功した09は、巻き返しを目指す。 そんななかで、死ぬ間際のウィスパーの働きによりカトル・カールの住処を突き止めることに成功した09は、今度は彼らのほうからカトル・カールに奇襲をかける。この奇襲は大きな戦果をもたらした。カトル・カールは逃走に成功した2名を除き壊滅し、ニコラスを逮捕、また拷問ビデオの撮影者であったエルマーの身柄も確保することに成功する。だが、このエルマーという男を尋問した結果、驚くべき事実が判明してしまう。 一つは、戦時下でのボイルドの誤爆がカトル・カールの司祭の手によって仕組まれていたという事実、そしてもうひとつは、オードリーの死はクルツがもたらしたものであったという事実である。 己の裏切りが発覚したことを知ったクルツは、エルマーを殺したうえで09の前から姿を消そうとする。それを阻止しようとしたジョーイはクルツの手にかかり、一方クルツはオセロットに喉を食いちぎられる。そして、自らのパートナーを殺した重さに耐え切れず、オセロットも自らの死を受け入れてしまうのだった。 その後、劇的に人数を減らしながらも確固たる地盤を築き上げることに成功した09は、数々の事件を解決し続ける。 そして数年後、ついにL4Eに関する事件が彼らの前に現れる。罠であることを前提に捜査を進めていくが、この事件は予想以上に大掛かりな罠であることがわかってくる。このことを察したワイズとボイルドが対策を練ろうとした矢先にワイズは殺され、また捜査を続けていくうちに、ラナもカトル・カールの生き残りの手にかかって殺されてしまう。自分たちが逃れようのない罠にかかったことをはっきりと認めたボイルドは事件の解決を諦め、無垢の良心ウフコックを眠らせ、その間に事件を決着させることを決意する。だが、その行動はウフコックの知るところとなり、ボイルドとウフコックは完全に決別するのだった。 4 感想 ・張られた伏線(全てかはわからないが…)がきちんと回収されており、事件が次々と繋が っていく様子はとても巧い。 ・事件の結末が決まっていたため仕方がないのかもしれないが、後半の展開が速すぎる。と いうより、どいつもこいつも喋りすぎかと。 ・ウフコックが冷たい? スクランブルではもっと他人に甘い印象があったのだが、ボイル ドのことはあっさり見捨てているような…。 ・『ヴェロシティ』におけるフリントは、『スクランブル』におけるボイルドを髣髴とさせ るインパクトの薄さだった。なにか意味があるのか、冲方の趣味なのか。 ・ラノベ畑の出身だけあって、冲方は『約束』や『誓い』に焦点を当てることが多い。この 話においてはウフコックが「なにかあったら俺を起こしてくれるよな?」と再三云うヤツで ある。『カオス・レギオン』では主人公は友との約束のために戦い続け、『ストームブリン グワールド』では己に課した誓いがどうした、という話だった。『ファフナー』はよく知ら ないがね。 ・ラストでワン・アイド・モスが、ボイルドのビジョンであったはずの「炸裂よ!」を口に していることから、本人が死んでもシザーズの間には何かが残る可能性がある―次回作への 伏線? ・次回作の主役は、パパの遺志を継いだ娘で決まり。 ・ヴェロシティ…作中に、比喩としてハンドルを切る、カーブ、などの表現が所々に見られ る。このことから、マルドゥック市の人々が常に加速しているかのように生きていることを 表しているのではないかと。そして、加速を続ける人々の全てが速度過剰による“エクスプ ロード”、その結果としての死となる。誰もが限界を超えて加速していった中で、煮え切ら ないヤツだけが後ろを振り向きながら安全運転をして生き残った、ということかな。スクラ ンブル(前に向かって進みだす)のと、ヴェロシティ(ひたすら前へと突き進む)の違いが 二人を隔てたわけで。 部会メモ マルドゥック・ヴェロシティ1 拡大表示 マルドゥック・ヴェロシティ2 拡大表示 マルドゥック・ヴェロシティ3 拡大表示 2019.02.24 Yahoo!ジオシティーズより移行 http //www.geocities.jp/tohoku_sf/dokushokai/velo3.html なお、内容は執筆当時を反映し古い情報・元執筆者の偏見に基づいていることがあります by ちゃあしう