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みなさんこんにちは。宮永咲です。 突然ですが私たちは今、原村さん家から少し歩いたところにある広めの公園に来ています。 初めて来たけど、意外と人通りが少ないんだね。夕方だからかな? 「宮永さん…お願いですから、絶対に離さないでくださいね?この手を…!」 …え?だから公園だってば。 放課後の屋上でも体育館裏でもなければ、 2人の思い出の場所でも伝説の桜の木の下でもないよ! っていうか伝説の桜ってなに…? 「うん!大丈夫、何があっても離さないから!安心して、原村さん!」 「宮永さん…!」 「だから、これから一緒にがんばろう? 自転車の練習!」 私は笑顔でそう答え、原村さんが乗っている自転車の荷台の部分を、さっきよりも力を込めて支えた。 「はい!よろしくお願いします!」 「まかせて!」 というわけで私は今、原村さんの自転車の練習に付き合っているところで…――ってはい? え?き、期待したって…。な、何に!私、何か変なこと言いました!? 『私たちの日常~Let s Challenge Day!~』 事のきっかけは…先週の水曜日。 さっぱりとした天気で、少し風がある日のことだった。 いつものように部室に集まった私と原村さんと優希ちゃんは、 部長たちが来て面子がそろうまで、ガールズトークに華を咲かせていた。 それで、…あれ、なんだったっけ?どうしてああなったんだっけ。 最初は確か「今日はなんだかあったかいね」って話だったんだけど、 いつのまにか「今度の日曜、駅前にできたタコ焼き屋に行こうじぇ!」ってなってたんだよね。 今思い返すと話が飛躍しすぎなような気がするけど、そんなことは案外ふつうのことだったりする。 「タコ焼き?いいね!行きたいっ」 「私も聞きました。おいしいらしいですよ」 「うぬ!これはもう行くっきゃないじぇ!」 この後優希ちゃんの“タコ”への情熱を淡々と聞かされた私たちだったけど、それは割愛するとして…。 「じゃあ、今週の土曜か日曜だな!」 「あ…私は日曜日のほうがいいなー」 「では日曜日に。集合場所は直接駅前でいいとして…あとは時間ですね?」 「早めのほうがいっぱい遊べていいよ?」 「そんじゃあ…!―――」 ― ―― 「日曜日の11 30、駅前に決定だじぇ~!」 「はーい!」 ということになりました。 週末にも原村さんたちと会える、遊べると思うと自然と頬がほころんでくる。 それは2人も同じみたいで、私の目から見てもウキウキしているのがわかるくらい。 みんな同じ気持ち。 たったそれだけのことがとっても嬉しくて… 「あっ…そういえば、当日は自転車だったりしますか?」 そんな原村さんの意味ありげな質問の真意に気付くことができなかった。 …でも、それは仕方のないことだったんじゃないかなあと今では思う。ちょっぴりね。 だって、みなさんは考えたことありましたか? 『あの原村さんが自転車に乗れない』…だなんてっ! * それを知ったのは遊ぶ約束をしたまさにその日。 自転車(ていうかマウンテンバイク?)に乗って颯爽と走り去っていく優希ちゃんを見送って、 2人で帰ろうとした矢先の私を原村さんが呼び止めたのでした。 「あの、宮永さん」 「ん?」 「宮永さんは、いつ頃から自転車に乗れてましたか?」 「え…自転車??」 「あっいえ、別に、ただなんとなく気になっただけで…!深い意味はないですよ!」 「う、うん…? えっとぉ…確か小学1・2年生くらいのときだったかな?よく覚えてないや」 「……。どのくらい練習したんですか…?」 「うーん、たぶん2日くらい?いや3日だったかも。転ぶたびに泣いてた気がする。あははっ」 「はあ……」 「…? 原村さんは?」 「えっ!わ、私ですか?私は…その…」 あちらこちらと目が泳ぎまくる原村さん。 そのあまりの慌てっぷりに、質問した私のほうが心配になってきた。 (で、でも別におかしなこと聞いてない…よね?) 「…宮永さん…」 「な、なに?」 「質問の答えになってなくて悪いんですが…例えばの話、もし、自分の身近にいる誰かが 小学生でもできることを高校生になった今でもできないでいる――なんてこと、どう思いますか?」 「ど、どうって……。そのできないでいることにもよるけど、そこまで悪いことじゃないと思うよ…?」 「そ…そうですか?」 原村さんの表情が少し明るくなるのを確認した私は、無難に答えておいて正解だったと思った。 というのも、きっとこの例え話はただの例え話ではなく、原村さん自身の話なんじゃないかとなんとなく感づいていたからだ。 でも、いまいち確信が持てないのもまた事実。 もしその仮説が正しかったとすれば、原村さんは“小学生にもできる何か”ができないということになるのだから。 「そうだよ!優希ちゃんだって九九につまづいちゃってるんだし!」 なんて、誰から見ても冗談で言ってるとわかる、そんなフォロー(?)を入れてみた。 きっとすぐに「もう、それは言いすぎですよ?」という彼女の半笑いのツッコミが飛んで――― 「…で、では!九九もできない優希にさえできることができないわたっ…人は!どうですか!?」 …来なかったねー。あはは… うん。なんかゴメン、優希ちゃん。 ― ―― 「つまり、原村さんは自転車に乗れないと」 「……はぃ…」 聞こえるか聞こえないか。 そのくらい小さい声で返事をした原村さん。 あれからいくつか問答を重ねた後、やっと正直に教えてくれた。 それにしても、「…別に私は原村さんに何かできないことがあっても、カッコ悪いとか思わないよ?」 って言ったときの原村さんの「どうしてわかったんですか!?」みたいな顔! かわいくて少し笑ってしまった。 「さっきから言おう言おうとは思ってたんですが、タイミングが掴めなくて…!それに…」 「バカにされちゃうって思ってたの?もぉ、私が原村さんにそんなことするはずないでしょ?」 「そ、それはわかってます!宮永さんはそんな人じゃありません!」 「あ、うん…(面と向かって言い切られるとなんか照れるな…) じゃ、じゃあなぁに?」 「……もし幻滅されてしまったら、と思うと…」 ……。 え?そ、そんなこと?? 「あ~もうそれこそないないっ!よく言うでしょ?“完璧な人間なんていない”って」 「それでも…!宮永さんの前では“完璧”な私で在りたかったんです!」 「私の前では??」 「あ」 「…?」 「~~……」 「どうして私の前では―――」 「そっ、そんなことより!自転車に乗るコツを教えてください!練習したいので!」 なぜか急に話を変えられてしまったので質問することができなかった。 っていうか、さっきからこんなことが続いてるような気がする。なんなんだろ? 「自転車のコツかぁ…」 自転車のコツ。突然そんなことを聞かれても、上手に説明なんてできない。 幼少時代のことを必死に思い返してみるも…ダメだ。 自転車に乗る練習をしてた時の記憶なんて、そんなに鮮明に覚えているわけでもない。 よって、アドバイス不可能。 そもそもそういうことって、口で説明しただけでなんとかなるものなのかな? …だったら、だったらさ!ここは思い切って…… 「ねえ、もういっそのこと一緒に練習しようよ!私が先生になってあげる!」 「えぇっ!?い、いいですよ!悪いです!」 「悪くないって♪私だって原村さんの力になりたいし、きっと2人の方が楽しいよ?」 「ですけど…」 「…もし日曜日に間に合わなかったらどーするのかなー?私はヤだなー?原村さんと一緒に遊びたいな~?」 「う…。大丈夫です!絶対間に合わせてみせますから!」 …ありゃりゃ、やっぱり原村さんらしい答えが返ってきちゃった。 でもね、私が1番心配してるのはそこじゃないんだよ? 私は少しだけ息をついて、笑いかけながら原村さんの両手を取った。 「そうじゃなくて、慣れないことをいきなり1人だけでやるのって危ないでしょ? 原村さんもそれはわかってるよね?…ってアレ?原村さん、聞いてる?」 「…あ、あぁ!スミマセン、危ないです、ハイ」 「でしょ?だから心配なの。原村さんがケガしたとこなんて見たくない」 「宮永さん…」 「だからお願い、私にも手伝わせて?私だって原村さんの力になりたいんだよ」 「…宮永さん」 「ダメ…かな?」 「……いえ、ダメじゃないです。宮永さんがそこまで言ってくれるのなら…」 「ほ、ホント!?」 「ええ。むしろ、私のほうからよろしくお願いします。宮永…先生?」 「ふふ、うんっ!じゃあ早速明日からがんばろうね!」 「はいっ!」 …というわけで、私と彼女の挑戦の3日間が始まったのでした。 * 翌日の部活終了後。 麻雀部のみんなに変に悟られないよう、そそくさと学校を後にした私たち。 そのまま原村さんちに直行し、持参したジャージに着替えたら、練習場となる公園へGO! 一応ある分にはあったらしい自転車を取り出してきた原村さんは、目に見えてヤル気満々だ。 その公園へと向かっている最中、昨日の夜からずっと気になっていたことを聞いてみた。 「でも、よく今までずっと乗らないでこれたね?自転車。 あっ、ば、バカにしてるわけじゃないよっ!あの、不便じゃなかったのかなーって…!」 「いいんですよ、気にしなくて。私も昨日不思議に思ってたんです」 「そ、そうなんだ?」 「はい。…それで、私なりに考えた結果なんですけど、 たぶん、事あるごとに両親に送り迎えしてもらっていたからではないかと」 「……要するに、自転車に乗る機会がなかったから、ってこと?」 「…ええ」 そ、そうだった…!ついうっかり忘れてたけど、原村さんはイイとこのお嬢様なんだった…っ。 普段あまりにも自然に接しているもんだから、時々こんなふうにカルチャーショックを受けてしまうことがある。 それと同時に、ある種の距離や壁を感じてものすごく切なくなるのだ。 …そう、今のように。 (…やっぱり、原村さんは遠いなあ) 「あの、何か?」 「…ううん、なんでもないよ。 ね、なんで優希ちゃんは自転車の話になったときに何も言わなかったんだろうね?いぢわる?」 「あぁ…実は優希も知らないんですよ、私が…その、乗れないことを」 「えぇっ!そうだったの!?」 「は、はい…あの子には確実にバカにされると思ったので」 「ぁ、あはは…なるほど…」 中学のときから一緒だった優希ちゃんでも知らないことを、私は知っている。 中学のときから仲良しだった優希ちゃんにも教えなかったことを、私は教えてもらった。 ――ふわりと、胸が暖かくなった。 「…えへへ」 「……?」 「なんでもない♪」 ― ―― 公園へ到着! でもいきなり原村さんが乗ったそれを私が押す、なんてことはいくらなんでも危なすぎるから、 最初はまず自転車に慣れることから。でも、 「私の場合、最初は補助輪からだったし、お姉ちゃんが乗ってるの見てなんとなくイメージできてたんだけど…」 始めっから補助輪なしでがんばるとなると…ねえ? とりあえず跨ぐだけ跨いでもらって、地面を蹴って進んでもらおうかな。うん、それがよさそう。 「補助輪なしで自転車に乗る練習で大切なのは、 『ペダルを漕ぐ』という練習と『バランスをとる』という練習を分けて考えること、だそうです」 「え?へぇ~そうなんだ!」 「そのためには、ペダルを外して練習するのがいいとも言われています」 「すごーい!よく知ってるね和ちゃん!」 「予習してきました」 予習!? 「宮永さん。宮永さんのお姉さんは、最初から補助輪なしで練習に臨んだんですか?」 「え?(なんでそんなこと聞くんだろ?) ううん、お姉ちゃんも最初は補助輪だったよ。たぶんだけどね」 「…そうですか」 「??」 なんかよくわからないけど…まあいっか。 私は、今、原村さんに言おうとしていた練習法と 原村さんが教えてくれた練習のコツがだいたい一緒だったことを伝え、ようやく練習に踏み切った。 ― ―― 「そうそう!下向かないで!腕固くしないように…!はいそこでゆっくりブレーキ!」 「は、はいっ!」 「…わぁー!すごいよ和ちゃん!もうだいぶ慣れたみたいだね!」 「そ、そうですか?」 「うん!じゃあそろそろ本格的に漕いでみよっか?原村さんならイケると思うんだけど」 「…やってみます!」 ここらでようやっと冒頭部分に繋がるわけなんです。 なので省略させてもらい(ry 「よし…じゃあ行くよ?」 「お願いしますっ」 ……まあ、いくらあの原村さんでもさすがに一発目からうまくいくなんてことはなくて。 「きゃあぁっ!」 「ぅわっとっとっと」 バランスを崩して倒れかけてしまった。 私がとっさに踏ん張ったからセーフだったけど…(まぁそのためにいるんだけどね私) 「だ、大丈夫?」 「はい…」 「よかったぁ。じゃあもう1回!あのね、もうちょっと勢いよく漕いでスピード出したほうがいいと思うよ。 ゆっくりすぎると今みたいにグラグラしちゃうから…」 「…はい」 「あ…、…怖い?」 「…。…少し、だけ」 後ろから話しかけていたせいもあってか、気付けなかった自分を悔いた。 「……そっか」 怖いと、認めてくれたのだ。彼女が。 上品なプライドを持つあの原村さんが、肩をわずかに震わせながら。 ――ねえ、原村さん。今何を考えてる? 初めてのことだ。失敗したらケガだってする。 不安なことには変わりない。 でも、そんな弱みを決して表に出さないのが“原村和”であったはずなんだ。 『“完璧”で在りたい』と言った私の…1番大切な友達。 そんな貴女が、今初めて――……。 「ちょっと待っててね?」 「え?あ、はい」 小走りでベンチに向かい、適当に置かれた荷物の中からアレを手に取りUターン。 「み、宮永さん?それって…」 「うん、エトペン♪」 「で、ですよね…その子をどうするんですか?」 「この子をね~、こう!」 ぽふっ。 自転車の籠に入れる。 入り切らなかったエトペンの瞳が、原村さんの行く先を見据えているように見えた。 「えっと……??」 「おほんっ。 『和はペンギンを抱きながら打ってちょうだい』」 「えぇっ!?」 「えと…『ペンギンを抱くと自宅と同じように眠れるのなら、ペンギンを抱けば自宅と同じように打てるかもしれないわ』 …だったかな?」 「あ、ああの…!宮永さん!?」 「よー・する・に、リラックスしようってことだよ♪」 何がなんだかわからないといった原村さんに、覚えている範囲の物真似で説明をする私。 原村さんもきっとわかっているように、この言葉はすべて部長が言ったことだ。 麻雀の延長線で、少しでも緊張が解けてくれれば… 「大丈夫。だいじょーぶだよ、原村さん!ほら、エトペンも一緒!」 「ですが…」 「大丈夫!」 「だ、大丈夫って…!どうしてそんなに――」 「私がずっとそばにいるから」 ――守ってあげるから。 心から、そう思ったんだ。 さっき、貴女が初めて私に弱みを見せてくれたあの時に。 「まだ2日もある。そんなに焦らなくてもいいんだよ?」 「……っ」 「さっきみたいに危なくなっても、絶対私が守るから。それこそ下敷きになってでも!」 「ふふっ…もう、宮永さん」 「(あ、笑ってくれた…)えへへ。でも、本気だからね」 「え…」 笑顔をくれた君が泣いてる時―― ほんの少しだけでもいい、君の支えになりたい。 頼りのない私だけど、君のことを守りたい。 私が泣いてしまった日に、君がそうだったように。 「だから、大丈夫。…ね?」 「…はいっ!」 ―とくん― ……ひっそりと生まれたこの感情に、この時の私は気付くことはなかった。 * 後日。約束の日曜日。 ウワサのタコ焼き屋の前では、肩を並べて笑う私たちがいた。 傍らには自転車が3台。そう、3台。 やはりさすがと言うべきか…原村さんの自転車の上達ぶりは凄まじいもので、結局2日ほどでマスターしてしまった。 うん、やっぱりすごいよ原村さんは! というワケで一切事故を起こすこともなく どちらかと言えば優希ちゃんのほうが危なっかしかったけど、それでもめいいっぱい楽しめた。 またいつか、みんなでどこかへ遊びに行けたらいいなっ♪ …と思っていた時期が私にもありました。 「宮永さん!ゆーき!あそこのタコ焼き屋さんに行きませんかっ?」 「え…ま、また?」 「のどちゃん…これで連続何回目のお誘いか覚えてるかい…?」 「じゃあタコスはどうですか!?あ、学校の裏の方にある雑貨屋なんかは…!」 「タコスなら…!タコスなら学食のでいいじぇーーー!!」 「あっちょっと!待ってくださいゆーきー!」 「ぁ、あはは…原村さん…」 よっぽど嬉しいみたいです、自転車に乗れるようになったのが。 ……けど、お願いします。…そろそろ誰か止めてください。 ~FIN~
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甘い衣1/3 京太郎×衣 衣の人 第2局 146~ 175 甘い衣2/3 「さて、どうすっか」 駅に降り立ってそう呟いたのは須賀京太郎、清澄高校唯一の男子部員だ。 土曜日、授業も無くそれでも本来ならば麻雀部の活動があるのだが、今日は武井久が生徒会の用事があり、染谷まこも実家の手伝いがあるので、部活は休みになった。 「う~~ん、最近麻雀部に入りびたりだったからな」 一日寝て過ごす、というのも考えたが母親に無理やり起こされ、家にいるのもなんなので、最寄りの駅から数駅の少しは遊ぶ場所のある所に来たのだが、それ以上はなんの計画も無く、途方にくれていた。 「・・・・」 駅前でぽつりぽつりと見えるは、仲良さそうに歩くカップルの姿。 「くっそ~~~俺も恋人が居りゃあなあ」 京太郎の脳裏に同じ部活の原村和の姿が浮かんだ。 「京太郎さ~ん」 たわわな胸を揺らしながら、待ち合わせの場所に走ってくる和。 「はぁ、はぁ、すみません、お待たせしてしまって」 切らせていた息を整える間も、魅力的な胸が揺れていた。 「いや、俺も今来たところだから」 実は一時間近く待っていたが、そんなことは大して気にならない。 「良かった・・・それじゃあ行きましょうか」 安堵の息を漏らした和は少し考えてから、京太郎の腕で自分の腕を絡めてくる、むにゅと柔らかくでも少し弾力のある和の胸が肘に当たり、京太郎に至福の瞬間に包まれる。 「あの・・・だめでしたか?」 「いや、良い、全然良い!」 「よかった、それじゃあ行きましょうか」 「お、おう」 こうして二人のデートが始まる。 「でへでへ・・・・はぁぁぁ」 妄想を膨らませていた京太郎だが、現実との差を肌で感じると虚しくなり大きなため息をつく。 いつものならこの辺りで、片岡優希が絡んでくるが今日は一人なのでそれもない、それがさらに虚しくなる。 「止めだ止め、ゲーセンにでも行くか」 虚しくなって落ち込んだ気分を変えるために、京太郎は近くにあるゲームセンターに移動するのだった。 「うん?」 ゲームセンターについて店内に入ろうとした京太郎だったが、入り口にある物に目が止まり足を止めた。 「これって、あれだよな・・和が持っていた確かエドペンだっけ?」 そこにあったのは、和が大局中に抱いていたペンギンのぬいぐるみの巨大なバージョン、1メートル少しあろうかというほどの物がケースに入っており、 どうやらその隣にあるUFOキャッチャーで巨大ペンギンと書かれた紙が入ったカプセルを取ると、この巨大なエドペンがもらえるようだ。 「これをやったら和も俺のことを・・・・無いか」 これをプレゼントしても付き合えるとは思えないし、それにこのサイズでは下手をすれば迷惑がられる可能性も。 「まあ、話題程度にはなるかも知れないな」 そう思い京太郎は携帯のカメラでその巨大エドペンを撮影する・・・と。 「うん?」 撮影した瞬間に、何か赤い布がカメラの下の方を横切った。 何かと思いその布の下を見ると、そこに居たのは長いうさぎの耳のようなカチューシャをした、一見すれば人形と見紛うばかりの美少女、そしてその少女に京太郎は見覚えが有る、というか前に会っていたので、思わず少女の名前を口にした。 「天江衣?」 「うん?」 自分の名前を呼ばれた衣は、振り返って自分の名前を呼んだと思しき京太郎をじっと見つめる。 「おっ、あっ、えっ~と・・・」 呼びかけたつもりも無く、思わず出た言葉に反応をされて少し焦る京太郎。 「衣は確かに天江衣だが、お前は誰だ?」 怪しんでいる感じではない、衣はただ不思議そうに首を捻っているだけ。 (まあ当然か、いきなり自分の名前を知らない奴に呼ばれたら、そんな反応もするよな・・・) 「衣呼んだのは、お前ではないのか?」 「あっ、いや、俺だ」 このまま無視するのもなんなのと、呼んでしまったのは自分であると言う点から、京太郎は素直に答えた。 「お前、どこかで会ったか?」 まあ衣が覚えていないのは無理も無いだろう、なにせ京太郎が衣と会ったのは一度だけ、しかもその時に衣が話したのは、友達になった和と大将戦を戦った咲だけなのだから、名乗ってすらいない京太郎の事を覚えている方が奇跡に近い。 「覚えてはいないだろうけど、この前にプールで会っただろう、一応咲や・・お前と大将戦を戦った宮永咲と原村和と一緒に居たんだけど」 覚えているはずが無いと思いつつも、京太郎は一縷の望みを託し覚えている可能性の高い咲と和を交えて説明をする。 「プール・・・はらむらののか・・・おおっ!」 何かを思い出して声を上げる衣、よもやの事に京太郎も驚く。 「思い出したのか?」 「ああ、今思い出した、はらむらののかと、清澄の大将とあとちっこいのと、もう一人いたな、確かにお前だった気がするぞ」 「おお、凄いな」 「当然だ」 衣の記憶力に素直に感心する京太郎、褒められた衣は小さな胸を精一杯誇らしげに張る。 「それで名前は・・名前は・・・」 誇らしかったのもつかの間、また考え込んでしまう衣、しかしそれが思い出せるはずもない、なぜならば京太郎は名乗ってすらいないのだから。 「ああ、いい、良いんだ、それだけ思い出してくれれば良い、前には名乗れなかったが、清澄高校一年の須賀京太郎だ、咲達と同じく麻雀部な」 「すか・・きょたろう?」 「須賀だけど・・まあいいか、きょうたろうだ」 間違っているので訂正する京太郎だったが。 「きょたろう?」 「きょうたろう」 「きょたろう?」 言いにくそうな衣を見ながら、そういえば和もののかって言っていたなと思いつつ、一瞬諦めそうになる京太郎だが、なんとか訂正しようと間違えている部分だけを強調して。 「きょう・・・たろう」 「きょう・・・たろう?」 「そうだ、続けて」 「きょう・・たろう、きょう・たろう、きょうたろう・・京太郎!」 「おう、そうだ、京太郎」 根気よく続けて結果、ちゃんと京太郎の名前を言えた衣。 「京太郎、もう覚えたぞ、ふふ~ん!」 「そうだ、偉いぞ」 ちゃんと言えた事で自慢げに笑う衣を見て、京太郎は自分まで嬉しくなり、自然に衣の頭に手を伸ばしてごしごしと撫ぜる。 「うっ・・こら、頭を撫ぜるな、衣のほうが年上なんだぞ!」 「おっと、悪い悪いついな」 見た目だけなら、どう見ても・・だが、こう見えても衣は京太郎のひとつ上なのだ。 「ううっ、それで今日は原村ののかは居ないのか?」 「えっ、ああ、今日は俺一人なんだけど」 「そうか・・・いないのか・・・」 それを聞いた衣は非常に残念そうな表情で肩を落とした。 (まずいこといったか、けど居ないのは本当だし・・) なんとか話を逸らす方法を考える京太郎の視線に、先ほどの巨大エドペンが目に留まった。 「そ、そういえば、さっきこれ見ていたみたいだけど」 「うん・・・ああ、それか、原村ののかの持っていたペンギンに似ているなって思って」 どうやら衣また、これを見て和の事を思い出していたらしい。 (って、そんなこと聞いたら、余計に落ち込むんじゃ・・・) だが京太郎の予想とは違い、衣は黙ってじっと巨大エドペンを眺めていた・・・ただじっとそしてその視線から読み取れるのは。 「もしかして、これ欲しいのか?」 「えっ?」 まるで子供の様に(見た目的には十分に子供だが)物欲しげにエドペンを見る衣に、京太郎は思い切って尋ねてみた。 「いや、なんか欲しそうにしている気がしたからさ」 「渇望はする・・だが、これは衣では手が届かぬ存在だ」 「手が届かないって、そんなことは無いだろう、挑戦すれば」 「いや、獅子奮迅、何度挑戦しようとも、手に入れること叶わず」 京太郎にもようやく理解できた、衣は何度もUFOキャッチャーに挑戦してはみたが、この巨大エドペンを手に入れることはできなかったのだろう。 さきほど衣をがっかりさせてしまった京太郎、別に京太郎の責任ではないがなんとなく後ろめたく感じていたので、今の衣を見てある決意をした。 「よし、俺が取ってやる」 「取るとは・・・このペンギンを?」 「そうだ、でとったらお前にやるよ」 「ほ、本当か、本当に良いのか?」 京太郎の言葉が信じられないといった様子の衣、自身が何度も挑戦してあきらめかけていたので、すぐに信じるとはいかないようだ。 「任せとけ」 自信満々な様子の京太郎だが、別段UFOキャッチャーが得意という訳ではないが、何度かやって幾つか商品をゲットしたことはある。 確証はないものの、一度決めた以上は後には引けない状況が出来上がっていた。 五分後、クレーンが巨大ペンギンと書かれた紙の入った紙の書かれたカプセルをしっかりとつかみ、そのまま持ち上げる。 「おし、そのまま・・そのままいってくれ」 「おっ・・・おおっ」 京太郎の願い通り、ゆっくりとクレーンは出口に向かい・・・そして。 クレーンが開くとカコンと音がして、商品出口からカプセルが出てきた。 「よし、ああ、ちょっと!」 カプセルを取り出した京太郎は近くの店員を呼んで、それを見せる。 「おめでとうございます・・・・・こちらが商品になります」 店員はマニュアル通りの、あまり感情のこもっていない祝福の言葉を述べつつ、巨大エドペンの入ったケースを開ける。 「おお、おおおっ!」 ケース越しではない巨大エドペンに、歓喜の声上げる衣。 「それでこちらはどうしましょうか、袋にはお入れしますか?」 「はい、お願いします」 さすがにこれをこのままもって帰るのは困難だろうから、袋を頼む京太郎。 二分ほど経って、梱包された巨大エドペンを店員が持ってきた。 「こちらになります」 「どうも、ほら」 商品を受け取ると、京太郎はすぐに衣にそれを渡す。 「良いのか、本当に貰っても良いのか?」 貰えるとは聴いていたものの、本当にもらえるとわかると衣も少し戸惑いを覚える。 「その衣は今日お前の・・・京太郎の名前を知ったばかりだぞ」 (まあ俺の名前なんて知らないのは当然だろうし、とはいえ断られたとしてこれをもって帰るのか・・・) この大荷物をもって、電車に乗るところを想像する京太郎。 (嫌だ、それはなんか嫌だ、せめて女子が隣に居れば良いが、一人でこれをもって帰るのはすごく嫌だ) 知らない人達がひそひそと話すところが想像できてしまい、どうしてもそれを拒否したくなった京太郎、とはいえ衣も簡単に受け取ってくれそうにない・・・。 (おっ、そうだ) 窮地の京太郎にある名案が思い浮かんだ。 「天江は和の友達だろう、俺も和の友達・・みたいなものだから、俺と天江も友達てことで駄目かな?」 無茶苦茶な理論にも思えるが、あるいは・・・。 「友達・・京太郎は衣の友達になってくれるのか?」 友達という言葉に敏感に反応する衣。 「もちろん、天江が嫌でなければだけどな」 「い、嫌じゃない、京太郎は衣の友達だ!」 「おう、だから遠慮せずに、この巨大エドペンを受け取ってくれ」 友達になることを受け入れた衣に、京太郎は巨大エドペンの入った袋を渡す。 「わかった・・・・えへへへ」 凄く嬉しそうな笑いながら衣は巨大エドペンの入った袋を受け取る。 「喜んでくれ、よかった」 「感謝感激、ありがとう京太郎」 ドキン!。 感謝を述べながら凄く可愛らしい笑顔を見せる衣、その笑顔を見て京太郎の胸が高鳴る。 (あれ・・・これって、いや、まさか・・・そんな・・・な) 「うん、どうした京太郎?」 「あっ、いや、なんでもない・・・というか、それもって帰れるのか?」 衣とぬいぐるみの大きさを比べると、ほぼ同じサイズであることに今更ながら気がついた京太郎。 「当たり前で、この程度・・とと・・とと・・よっと・・・とと」 巨大エドペンをなんとか持ちあげたが、大きさと重さのためか衣の足はふらついて、見ていて分かりやほど危なっかしい。 「はぁ・・・仕方ないな、ほれ、家まで持っていてやるよ」 衣から巨大エドペンの入った袋を取り上げて、背中に担ぐ京太郎。 「良いのか?」 「良いって」 (さすがにこのまま帰るのも気が引けるし) このまま事故にでもあったら、目覚めが悪い等と言うレベルではすまなくなるだろう。 「何から何まで至れり尽くせりだ、ありがとう京太郎」 「良いって、で天江の家ってどっちなんだ?」 「衣だ」 「えっ?」 「衣は京太郎のことは京太郎と呼んでいる、だから京太郎も衣のことは衣と呼ぶがいい」 「でも、良いのか?」 知り合っていきなり一つ下の異性に、呼び捨てにされる事に抵抗はないのだろうか、などと柄にもない事を考えつつも一応尋ねる京太郎。 「京太郎は衣の友達だろう、だから許す」 (本人が良いといっているのだから、無下にするのもなんだし・・・) 「わかった、じゃあ衣の家まで案内してくれるか?」 「もちろん、こっちだ」 こうして京太郎は巨大エドペンを抱えつつ、衣の家に行くことになった。 「ここが、衣の部屋だ」 「へ、部屋って・・おい・・・これがか・・・?」 そこそこ大きな門(衣曰く裏門らしい)に広い庭、それだけでもかなり驚いていたが、案内された衣の部屋を見て京太郎はさらに驚愕した、 そこにあったのは部屋とは名ばかりの大きな建物、よくお城の様なとは表現されるが、衣が部屋と指差した建物は実際のお城だった。 「おかえりなさいませ衣様」 「うぉっ!?」 「ハギヨシか、今帰ったぞ」 突然出現した執事に声を上げて驚く京太郎、衣は慣れているのか至って普通に帰ってきたことを知らせる。 「大変失礼なのですか、あなた様は?」 (ああ、そりゃ怪しいよなこんな大荷物抱えていれば・・・) 「京太郎だ、衣の友達だぞ、この大きなぬいぐるみをプレゼントしてくれた上に運んでくれたんだ」 緊張している京太郎の代わりに、衣がハギヨシに京太郎のことを紹介する。 「清澄高校一年、麻雀部の須賀京太郎です、よろしくお願いします」 そこまで畏まる必要は無いのだろうが、なぜかじっとハギヨシに見られていると緊張してしまいそんな態度をとってしまう京太郎。 「そうですか、衣様のお友達で、それは大変失礼をいたしました」 ぺこりと丁寧に頭を下げるハギヨシ。 「いや、良いんです、俺はただこれを持ってきただけですから、すぐに帰りますんで」 「えっ・・・京太郎もう帰るのか?」 京太郎の帰るという言葉に、衣が落胆の表情を浮かべる・・・優秀な執事である、ハギヨシはそれを見逃さなかった。 「すみませんが、須賀様はこの後何かご予定がおありでしょうか?」 「い、いえ、何も」 「では是非お茶を飲んでいってはくださいませんか、衣様のお友達を、しかも荷物まで運んでいただいて、ただ帰したのでは龍門渕の名折れですので、どうかお願いします」 さすがにここまで頼み込まれたら、すぐさま帰るということは京太郎には出来なかった、それにこの後用事が無いの本当の事。 「わかりました、それじゃあお茶だけでも」 「ありがとうございます、それでは衣様、須賀様とご一緒にお茶の時間にされてはいかがでしょうか?」 「おおっ、京太郎に一緒におやつか、それは良い」 「それでは後で、お持ちいたしますのでお部屋でお待ちください」 「うん、頼む」 「では」 最後一言に断りを入れて、ハギヨシは何処かへと消えて行った。 「よくわからんが、凄いな龍門渕は」 「何をしている、こっちだ京太郎!」 「あっ、ああ」 扉を開けて手招きする衣、それに招かれるまま京太郎は龍門渕の別館の扉を潜った。 「はぁ~~~」 見かけに違わず、館内もまた大きく感心したが、衣がメインで使っているであろう部屋に物はあまり無く、 だだっ広い部屋にベッドにテーブルと椅子に全自動の麻雀台、それと大小さまざまなぬいぐるみが置かれていた、 だがそれだけ通ってきた廊下とは違い、あまり調度品らしきものは置かれていない。 「ふふ~ん、ペンギンだ~ペンギンだ~」 部屋に入ると衣はさっそく京太郎から巨大エドペンを受け取って、袋から出してぎゅっと抱きしめる。 「ふかふかもふもふ、ふかふかもふもふ」 楽しそうに巨大エドペンにじゃれ付く衣。 「それって、ただのペンギンじゃなくて、エドペンだろ」 「エドペン、こいつはエドペンという名前なのか?」 「確か前に和がそんなことを言っていた気が・・・」 「そうか、こいつは原村ののかのエドペンの友達なんだな?」 「まあ、そうなんじゃないか?」 エドペンが何匹もいるのか、当然京太郎は知らないので適当な答えだが、衣はそれを聞いて満足そうに笑い。 「じゃあお前は、今日から大エドペンだ」 巨大エドペンに名前を付けた。 「だいエドペンね」 「よろしくな大エドペン」 名前をつけて、さらに愛おしいそうにぎゅっと大エドペンを抱きしめる衣。 そんな無邪気な楽しそうに笑う衣を見て、京太郎も胸が少し温かくなるのを感じた。 「・・・思いつきだけど、プレゼントしてよかったな・・・」 そんな言葉を零しながら。 龍門渕高校、衣と同じく麻雀部の一員である国広一は、同じく麻雀部で龍門渕高校の理事長の孫である龍門渕透華の専属メイドだ、だからこの屋敷内では当然メイド服で過ごしている。 そんな一が衣の部屋がある別館にやってくると、廊下に居るハギヨシを発見した。 「あっ、ハギヨシ、衣もう帰っている?」 「はい、お部屋でおくつろぎですが、何か御用でしょうか?」 「うん、折角だから透華達が一緒にお茶しないかって、どうかな?」 「そうですね・・・」 一は透華に頼まれて衣を呼びに来たのだが、ハギヨシは少し考えこむ。 「どうしたの、もしかしてお昼寝しているとか?」 「いえ、そうではなくて、今衣様はお友達とお茶をしていらっしゃいますので」 「えっ、衣が友達連れてきたの!?」 ハギヨシの言葉に驚く一、あの地区大会団体決勝戦の後で衣の心境に変化があり、 態度がだいぶ柔らかくなったが、自分達龍門渕のメンバー以外の人間をこの邸に呼ぶのは一の知る限りでは初めてである。 「ど、どんな子、どうしよう挨拶した方いいかな、あっでも今ボクメイドだし、いやそれよりも透華に知らせるべきかな」 「そうですね、聞いた限りでは学年は衣様より一つ下だそうですが」 「そっか、ちょっと気になるな、どんな女の子だろう・・・ちょっと覗いちゃおう」 扉をほんの少し開けて、衣の部屋を覗き込む一。 「あっ、いえ、女性ではなく・・」 「えっ・・・ええっふぐぅ!?」 覗きこんで京太郎の姿が見えた瞬間、叫び上がりそうになった一・・しかし叫び声は響かない、なぜならばハギヨシが間一髪のところで一の口を塞いだからだ。 「あまり五月蝿くされますと、衣様とお友達に気づかれてしまいますよ」 「・・・(うん、うん)」 こくこくと声が出せないので、頷いて返事をする一。 「失礼しました」 一の口から手を離すハギヨシ、自由になった一はと言うと。 「こ、衣が男の子を連れてくるなんて・・・・と、とにかくボク透華に知らせてくるね」 そういい残して、一は邸を飛び出して透華達の待つところに向かった。 「大変大変たいへん・・たいへんたいへん・・」 一はぶつぶつと呟きながら廊下を走り、勢いよく扉を開けて部屋の中に飛び込んで叫ぶ。 「へんたい、透華!」 「ぶぅぅぅ!」 「きゃぁ!?」 「おっ、汚ぇな・・・」 一が入ってきたかと思えば、同時に自分が変態呼ばわりされたのに驚き、透華は口に含んだ紅茶を噴出して横に居たメイドの歩の顔面を汚してしまった。 「だ、誰が変態ですか!?」 「あっ、ごめん、間違えた大変だった」 「いや、案外外れてないんじゃないか?」 「そうかもしれませんね」 茶々を入れるのは麻雀部の井上純と沢村智樹だ。 「誰がですか、たくぅもう失礼な方々ばかりで・・・・ごめんなさいね、歩」 紅茶を吹きかけてしまった、メイドに謝罪を述べる透華。 「い、いえ、お嬢様のお口に含まれたものなら・・・別に、あっいえお嬢様はお気になさらないでください」 ハンカチで顔を拭う歩だったが、その表情はどこか嬉しそうに頬を染めていた。 「そう、なら良いのだけど・・・」 さきほどの前半部分は小声だったためか、どうやら透華には聞こえなかったようだ。 「・・・変態はこいつだったか」 だが純にはしっかり聞こえていたようだ。 「それで、何が大変ですの一、というか衣は居ましたの?」 「うん、居るには居たんだけど、その衣が大変なんだよ、衣が友達を連れてきたんだ!」 「あら、衣がお友達をあの邸に、それはおめでたいことじゃありませんか」 「そうか、衣がな・・・あいつも変わったよな」 「いい傾向だと思います」 「大変喜ばしいですね」 一の報告に、驚いてはいるがそれは好意的な驚きで、皆衣の友達が遊びに来たことに喜んでいた、一以外は。 「しかし衣のお友達となると、後で私が挨拶をしにいかなければなりませんわね」 「そうか、まあ見たい気持ちはわかるが、あんまり仰々しいのも相手を引かせるだけじゃないか?」 「一声あいさつをするだけですわ」 「ならいいが、まあ俺も後で見に行くかな、衣がどんな奴を連れてきたか」 「野次馬根性はおよしなさい」 「まあ、そういうなって」 楽しげに衣の友達を想像し話しながら、紅茶を飲む透華と純。 「それが・・連れてきたのが一学年下の男の子なんだけど」 「ぶぅぅぅぅ!!」「ぶっ!!」 「きゃぁ!?」 一の言葉に、透華と純が同時に紅茶を噴出す、透華が噴出したお茶は再び歩を汚し、純はテーブルを汚す結果になった。 「げほげほ・・・ほほほ、本当ですの!?」 「ごほぉ・・本当に連れてきたの男なのか!?」 息を整えながら、信じられないと言った顔の透華と純、だけではなく智樹や紅茶を吹きかけられた歩も呆然とした表情で一を見ていた。 「うん、本当だよ、ちゃんと見てきたから」 「純みたいに、限りなく男に近い女ではないの?」 「誰が限りなく男に近いだ、俺はどこからどう見ても女だ!」 純から上がる抗議の声を、平然と無視する透華。 「それで、どうですの?」 「間違えないよ、ハギヨシも衣の一学年下の男だって言っていたし、見たけど確かに男の人だったし」 一も最初はわが目を疑ったが、見紛う事なく衣の部屋に居たのは男だった。 「こ、こうしちゃ居られませんわ、行きますわよ!」 「おう!」 「うん」 「そ、そうですね、どのような殿方か見ませんと」 透華達は全員で、衣の居る別館に向かった。 一方の衣の部屋。 京太郎と衣は向かい合って座り、それぞれ緑茶と芋羊羹を食べていた。 「う~ん、まさかこんな邸で緑茶を飲むとな・・」 「京太郎は紅茶か珈琲のほうが良かったか?」 「いや、この緑茶もうまいし特に文句は無いが、なんとなくこう言う邸には紅茶か珈琲っていうイメージが、まあ芋羊羹なら緑茶だと思うが」 「そうだ、和菓子には日本茶が良く合う」 「天江は和菓子が好きなのか?」 「違うぞ、衣だ」 苗字で呼ばれて、頬を膨らまして不満げな表情を露にする衣。 「ああ、悪い、衣は和菓子が好きなのか?」 ちゃんと名前を呼ばれると、衣から不満げな表情は消えて、京太郎の質問に答える。 「うむ、洋菓子も好きだが、和菓子の方が好きだな、母君がおやつによく買ってきてくれた」 懐かしそうに語る衣を見て、京太郎の脳裏にある疑問が浮かぶ、京太郎はその疑問を素直に口にした。 「衣の両親って・」 「死んだ、事故でな」 何をしているのか、京太郎の言葉はそう続くはずだったが、衣の答えに沈黙した。 (こいつも・・・苦労しているんだな・・・・) 「悪い」 「いや良い、辛くないわけではないが、もうなれた・・・」 それでも衣の雰囲気は沈んだままだ、なんとか話を逸らそうと京太郎は普段は考えないほど考え込む・・・そして、あることを思い出した。 「な、なぁ、衣って饅頭は好きか?」 「饅頭、好物の一つだが」 「そうか、清澄高校の近くに美味い焼き饅頭の店があるんだ」 「焼き饅頭とな、興味津々、それはそんなに美味いのか?」 「ああ、かなり美味いぞ、どうだ、今度一緒に行かないか?」 「一緒に行ってくれるのか?」 「もちろん、どうせなら友達と一緒に食ったほうが美味いだろう」 「うむ、確かに皆で食べる食事やおやつは格別だ」 「じゃあ、約束だ」 「おお、指きりだな」 京太郎は衣に向かい小指を差し出す、何をしたいのかわかった衣も自分の小指を京太郎の小指に絡めた。 『指きりげんまん~』 いつの間にか、衣の沈んだ雰囲気はどこかへと消えていた。 そして衣の部屋の外では、透華達が全員で隙間から衣の部屋を覗き込んでいた。 「あれが、衣がつれてきた男性ですの?」 「なんだ、あんまりいい男に見えないが、衣はああいうのが好みなのか?」 「いや、好みじゃなくて、単に友達らしけど・・・でも、あの人どこかで見覚えがあるんだけど、確かみんな居た気がするけど・・・何処だっけ?」 「一の勘違いでなくて、私は覚えがありませんわ」 「俺も無いな・・」 「私も見覚えがある・・・けど思い出せない」 「ううっ、よく見えません」 部屋を覗き込みながら、好き勝手なことを言い合う龍門渕麻雀部のメンバー。 「一と智樹が覚えているのなら何処かであったかも知れませんわね、ハギヨシ」 「はい、ここに」 透華が呼ぶと、どこに隠れていたのかハギヨシが突然姿を現した。 「あの人について、知っていることを全て話してちょうだい」 「はい、衣様がお友達だと紹介してくださり、清澄高校一年で須賀京太郎様と名乗っておいででした」 京太郎に聞いた情報をそのまま、透華に伝えるハギヨシ・・・だが。 「清澄・・・清澄ってあの原村和が居る、あの清澄ですの!?」 透華が反応を示したのは、京太郎の名前よりもむしろ高校のほうだった。 「おそらくはその清澄かと」 「ああ、そうか、前にプールで清澄に会ったときに居た男の子だ!」 「そうですね、確かに・・・」 「えっ~居たか、そんな奴」 一と智樹はハギヨシの言葉で思い出したようだが、純と和の事を考えている透華は思い出せないようだ。 「透華も兎に角、今はのどっちの事よりもあの須賀君・・だったけの事を考えないと」 「お、おほん、そうでしたわね、それで衣のお友達だから通したんですわよね?」 一に言われて、少し落ち着きを取り戻した透華がハギヨシに尋ねる。 「はい、衣様がお友達だと紹介なれた上に、衣様に贈り物の巨大なぬいぐるみを持ってきてくださり、しかしそれを置いてそのまま帰ろうとなされたので、 及び止めをして、この後は特に予定もないとの事で、勝手ながらお茶を振舞わせていただきました」 「ハギヨシあなたのとった行動は正しいですわ、それで返したら龍門渕の名が廃るというものよ」 透華に褒められて一礼だけするハギヨシ、透華達は改めて部屋の中を見直す。 「あ~あれかな、あの巨大なペンギン見たこと無いと思ったら贈り物だったんだ」 「でけぇな、あれって原村が持っていたぬいぐるみのデカイ版に見えるが」 「同じ種類のものでは」 「あら本当、大きいですわね、衣と同じ位かしら」 透華達が大エドペンに目を奪われていると、歩むが一人別のところを見て声を上げた。 「あっ、あれ、見てください、衣様があの殿方と凄く可愛らしい笑顔で指きりを」 歩の言葉に、大エドペンを見ていたはずの全員が衣の方に視線を移す。 「ええっ、なんですって!?」 「なぁ、おお、本当だ!」 「うわぁ~衣凄くかわいい」 「本当に・・・」 「重い・・も、もう駄目・・」 一番下で、みんなに潰されてヒキガエルのような声で鳴く歩であった。 「ふふ~ん、約束だぞ努々忘れる事なかれ」 「わかっているって、それじゃあいついくかだけど・・」 細かい日時を決めようとした京太郎だが、そこに突然バタンと扉が開き。 「きゃぁ!?」「うぉ!?」「へぇ!?」「あっ!?」「うきゅ!?」 衣を除く龍門渕の麻雀部のメンバーとメイドが一名なだれ込んできた。 「な、なんだ!?」 「透華、純、一、智樹、歩、どうしたのだ?」 突然のことに驚き、京太郎と衣も何事かと様子を見に来る。 「お嬢様、お手をどうぞ」 「っっっっ、もう・・皆さん野次馬根性を出しすぎですわよ」 ハギヨシの手を取りながら、自分のことを棚にあげて文句を言う透華。 「っぅ~透華にだけは言われたくないな」 「いたぁ~・・・と、透華大丈夫?」 「・・・・」 「うきゅ~~~」 透華以外のほかの面々(伸びている歩は除く)も次々に立ち上がる。 「えっ~と、確かに全員龍門渕の麻雀部の人ですよね?」 いきなり奇抜な登場の仕方をした相手に、京太郎は恐る恐る尋ねてみる。 「その通り、私が龍門渕透華、龍門渕透華ですわ、以後見知りおくが良いですわ、ほほほほ」 「は、はぁ・・」 なぜか自信満々に笑いながら名乗る透華。 「あっ~先鋒の井上純だ、よろしくな」 「次鋒の沢村智樹」 「ボクは中堅だった、国広一だけど覚えているかな、あっそこで伸びているのは歩ってメイドだから気にしないで」 「はい、どうも清澄高校一年、麻雀部の須賀京太郎です」 全員名乗ったので京太郎も名乗り軽く会釈した。 「君って確か前にプールで会ったときに居たよね?」 「あっ、は、はい、俺も麻雀部員なんで一応」 「やっぱり」 「ああっ~そういえば居ましたわね」 「いや、お前は絶対覚えてないだろう」 適当な事を言う透華に小声でつっこみいれる純。 「それはそうと、須賀さんでしたかしら、衣のお友達だそうだけど」 「あっ、はい」 「おお、そうだ紹介が遅れたな京太郎、ここに居る皆も衣の大切な友達だ、皆こいつが京太郎だ、新しく出来た衣の友達だぞ」 衣が改めて京太郎と透華達を交互に紹介する。 「・・・・・・」 上から下へそしてまた上へと、隅々までじぃぃっと京太郎を見る透花。 「えっ、えっ~と・・・」 「透華、そんなに見たら須賀君に失礼だよ」 「黙らっしゃい、もし悪い虫ならどうするんですの・・・衣に悪い虫がついたら・・ついたら・・・あっ~」 一の注意も意に介さず、透華は勝手な妄想で京太郎をぎろりと睨み付ける。 「ああ、なると無理だろうな・・・」 「そうですね」 純と智樹は透華を止める気も無くあきらめ気味だ。 「え、えっ~と・・・」 透華に睨み付けられてどうすれば良いのか悩む京太郎、しかし助けてくれそうな人は居らず、 とはいえ衣に助けを求めて話がさらにややこしくなりそうだし、と色々考えて何か無いかと部屋を見回す京太郎、そこで目に留まったのは・・。 「そうだ、麻雀打ちませんか」 「えっ?」×5 京太郎の言葉にその場に居た(ハギヨシと気絶している歩は除く)声を上げる。 「だ、駄目ですか?」 別に京太郎は挑発するつもりなど微塵も無い、龍門渕のメンバーがかなり強いということはわかっている、だがあのまま透華に睨み付けられているよりはましだと考えた。 透華、一、純、智樹は小声で話し始める。 「お、おい、どういうことだ、俺たちに戦いを挑むって事は相当自信があるのか?」 「わかりません」 「う~ん、強そうに見えないけど」 「わかりませんわ、わかりませんが、挑まれた勝負を逃げてはこの龍門渕透華の名がすたりますわ」 あれを挑発と受け取ったのか透華はすこぶるやる気だ。 「いや、しかし、ほれ衣の相手をさせるのは・・・」 「そうだね・・・」 「それは・・そうですけど・・・」 一と純は麻雀における衣の特殊な能力を心配しており、透華もそれは気にしているようだが・・・・。 「京太郎・・・京太郎は麻雀強いのか?」 「いや、弱いけど、咲達とはよく打っているぞ」 衣の質問に素直に答える京太郎。 「おい、自分で弱いって言っているぞ」 「謙遜の可能性も」 「う~ん、本当に弱いって事も・・・」 京太郎の言葉にますます混乱する一達。 「でも折角、麻雀できる奴が揃っていて、それに麻雀卓もあるんだからどうかなって、衣もどうだ?」 「えっ、こ、衣もいいのか?」 「当たり前だろう、それとも麻雀打つのは嫌か?」 「嫌ではないが・・・」 自分が麻雀を打ったことで、離れていった人のことを思い出したのか衣は苦い表情をする。 「なら良いだろう」 「わかった・・・やろう」 京太郎に説得されて、衣は渋々ながらやる気になったようだ。 そしてこの返事により、龍門渕の他のメンバーの答えも決まった。 「衣がやると言ったのなら、やらないわけにはいきませんわね」 「わかった、ボクも入るよ」 「しゃあないな・・・」 「そうですね」 こうして京太郎と龍門渕高校麻雀部との麻雀が始まった。 そして・・。 「ぐはぁ・・」 見事にぶっ飛ぶ京太郎の姿がそこにはあった。 「本当に弱いですわね」「弱いね」「弱いな」「弱い」 「・・・弱いぞ」 想像より弱かったのか次々に弱いと口にする、龍門渕のメンバー。 「うっ、事実だがそうはっきりと言われると・・・」 「あっ・・」 さすがに少し落ち込む京太郎、それを見て今までの事を思い出したのか衣が悲しそうな表情をする、今までこうやって衣と麻雀を打ち人が離れていった、あるいは京太郎もとそんな悲観的な想像が衣の脳裏によぎる・・・だが。 「えっ~い、もう一回だ!」 「なぁ!?」×4 「えっ?」 京太郎の言葉に驚く龍門渕メンバーが声を上げた、そして衣もまた信じられないと言った表情で京太郎を見た。 「な、なんだ、やっぱり弱いから駄目かな?」 「い、いえ・・・そうではなくて」 「京太郎は・・・衣が怖くないのか?」 恐る恐る疑問を口にする衣、そして他の面々もそれを重苦しい雰囲気で黙って見つめていた、だが当の京太郎はというと。 「へぇ、なんでだ?」 まったく気にした様子もない。 「なんでって、その・・・須賀君が一人負けなんだけど・・・」 トータルの結果を見れば、衣の圧勝、透華と一は飛びこそしないもののかなり得点に差がついていた。 「う~~ん、でもいつも咲達と打っていたらほとんど勝てないからな、負けるのには慣れているから、特に気にならないけど・・・」 「慣れていると気にならないものか・・・」 「いや、そりゃ負けるのは悔しいけど」 さすがに京太郎も、負けなれているとは言え多少は悔しいという感情があるようだ。 「衣が麻雀を打つと、皆が皆・・・怖がる衣の特殊な力に・・・」 「っても、咲もかなり変わっているからな」 嶺上牌が必ず有効牌なるなど特殊能力以外の何ものでもない、それを見慣れている京太郎は衣の能力も特に気にならないようだ。 「咲・・・清澄の大将か、確かに不思議な・・・衣の感覚を上回る、打ち手だったな」 「それによ、こうやって話しながら麻雀打っているだけでも楽しくないか?」 「楽しい・・・楽しいのか?」 「ああ、確かに勝ったほうがうれしいけど、こうやってみんなでわいわい言いながら打つのも麻雀の醍醐味だろう」 「醍醐味か・・・衣は相手を倒すのみの麻雀しか打ってこなかったし、 確かにあの大将戦の時は楽しいと思ったが・・・あの時ともまた違う、そうか・・・こう言う麻雀もあるのか」 「だからもう一回打たないか?」 「うん、打とう、もう一回楽しい麻雀を」 京太郎の呼びかけに、とても嬉しそうに笑う衣。 その笑顔を見ていた透華、一も笑った。 「衣・・・そうですわね、一度といわず何度でも付き合いますわよ」 「うん、ボクも何回でも付き合うよ」 「よし、だけど次は俺も勝ちにいくぞ」 「あら、次こそ私がトップに決まっていますわ」 「ボクも負けないよ」 「遊びとはいえ、衣もただで負ける気はないぞ」 甘い衣2/3
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26人目以降のキャラは、強制的に奪取可能なキャラになります プロテクトと、奪取可能なキャラはわかりやすく分けて下さい 五十音順 ひらがなカタカナ漢字→アルファベット→記号→トリップのみ→名無しの順番になります AAや文など好きなように足していただいてOKです オッドアイ ◆V2hwUU8bLU ◎プロテクト有◎ ポロン、エロース、 マリーベル・フォン・デカッセ、ケン、ユーリ 藤ノ宮千歳、 おタマ、ウサ姫(徳川ウサ子) キッカ・キタモト 成実ゆい 東谷小雪 貴嶋 ◆saki.v4UQQ 貴嶋サキ、牧村志織、三千院ナギ、西沢歩、マリア、朝比奈涼風 園宮可憐、藤枝七恵、西園寺世界、古河渚、近衛素奈緒、野山野林檎 劉備玄徳、安岡紫音、木之坂霧乃、野上葵、織部麻緒衣、巳屋本いろは、ゆい 朝日嘉穂、原田小夏、八神はやて、キャロ・ル・ルシエ、赤夜萌香、ブリジット 9/25メガネっ娘率上昇です、はい 三蔵マスター 三蔵 直井家◆05CS8IJSug 直井文人(Angel Beats!) 神は奪えない。…そう、永久プロテクトだ ヤッシー ◆TC02kfS2Q2 ◎プロテクト有◎ 日向夏美、時雨亜沙、泉こなた、レヴィ、ジュリエット アンゴル・モア、アナ、東葉月、アリス少尉、高嶺菊 河井貴子、アリサ・サザンクロス、インテグラ、セリカ アクセラ、シルビア、、カーシャ、羽柴美紀、皇蓉子、エダ、アニエス、 神裂火織、獅子堂秋葉、諌山黄泉、高城沙耶 ◎プロテクトなし◎ コゲチビ、ポヤン、ロゼット・クリストファ、アズマリア イブ、シェンホア、キュルケ、ウェブナー セッティエーム、ナミ、ネコ娘、川壁桃華、守東由美子 リリス、蜷川あむろ、ミランダ、西條七海、ローズ、ソルティ 神凪いつき 八神のぞみ◆8JuyKmADWI プロテクト有 シャルロット・デュノア(IS) サーニャ・V・リトヴャク(ストライクウィッチーズ) II+rEk0t ◆xEMNpusEEE ◎プロテクト有◎ 時雨亜麻、麻弓=タイム、カレハ、紅薔薇撫子、キキョウ 宮小路瑞穂、十条紫苑、津村斗貴子、早坂桜花 椰子なごみ、霧夜エリカ、蟹沢きぬ、伊達スバル、鮫氷新一 祇条深月、葛城ミサト、一条瑛花、竜宮レナ ◎プロテクト無◎ リコリス、ツボミ、西崎紀子 ◆5jdkjLBzf2 高良みゆき、コレット・ブルーネル、中野梓、原村和、陸奥笑穂 八重野撫子、結城ノナ、桂言葉、清浦刹那、小牧愛佳、十波由真 鳴風みなも、白河ことり、水奈瀬ゆか、長瀬湊、天野美汐 エヴァンジェリン・A・K・マクダウェル、ネリネ、カミュ、野乃原結、梨々ハミルトン レヴェリー・メザーランス(レン)、インデックス、アテナ・グローリィ、ロゼッタ・バッセル ベホイミ、サクヤ・ランサイワ、アカネ・ソワール、黒崎朝美、黒崎沙夜子 磯川ニーナ、来栖とまり、菊原香鈴、草野、結 リネット・ビショップ、宮藤芳佳、ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ、エーリカ・ハルトマン 天枷美春、天枷美春(ロボ)、天枷美夏、月島小恋、上岡由佳里 エーネウス・ザ・バージェスト、エメレンツィア・ベアトリクス・リューディガー ジェイド・カーティス、ティア・グランツ、アニス・タトリン、クーパ、月詠小萌 来栖川芹香、長谷部彩、楠優愛、久寿川ささら、まーりゃん 斑鳩かごめ、斑鳩いぶき、五百川からだ、池田華菜、加治木ゆみ 如月美冬、藤枝保奈美 ◆5P1vRrQ85U 秋元こまち、佐倉蜜柑、九条ひかり、柊いのり、日向咲、イース 秋元まどか、田井中律、久保田志穂、柊まつり、滝野智、神楽 黒沢みなも、東せつな、ほしな歌唄、明石 薫、霧生満、灰原哀 赤木リツコ、桃園ラブ、美翔舞、美々野くるみ、ルル・ド・モルセール ◆7Zt4t1Pljw 飛鷹葵、セイミー、スワン・ホワイト、武藤まひろ、日向秋 ノヴァイーグル、ノヴァエレファント、サリー、炎竜、バーディー・シフォン・アルティラ 月海、マァム ◆BHF56N7YJQ セイバー、古泉一樹、シエスタ、和泉英子、坂本美緒、 櫛枝実乃梨、ディスク、セツナ、セト、梔、 イヴ・ノイシュヴァンシュタイン、佐天涙子、木下秀吉、初春飾利、結標淡希、 三日月夜空 霧賀魔子、松沢ひとみ、メイベル、赤堤ももこ、鬼丸美輝、 アトル、桜野音羽、富士原なえか、未央、ソルヴァ、 墨埜谷暮羽、姫路瑞希、メリー・ナイトメア ◆C8uQbhbTdk 佐々木小百合、J、マチルダ、鮫島牙舞、日向ハナビ オヤジ、天沢勇子(イサコ)、シーラ、エルスティン・ホー、原川玉子(オバちゃん) 原川研一(ハラケン)、大空寺あゆ、iちゃん、水無月かれん、日向ヒナタ 加賀愛、涼宮遙、音無芽留、花咲こべに、ウラタロス ジュリー澤ラギ(J)、ぐらぐり、澤ラギキョーカ、マイサンシャイン(スイレン)、吹雪士郎 ケビンマスク、田仁志慧、スターファイアー、フィッシュ・アイ、チェック・メイト 佐々木小次郎、アルドゥラムギェット(アダム)、田中洋平、田中浩平、マリアム ロウニン、レイブン、雪野のえる、観月はじめ、泉キャロン 藤堂ふぶき、ミーガン、ビギナーちゃん、ジーク、亞里亞 アクアラッド、呉学人(智多星の呉用)、中条静夫(静かなる中条) ◆GizS7JA4nc アトリ、ヨーコ、エトナ、フロン、エマ・シーン ルナマリア・ホーク、朽木ルキア、揺光、ナコルル ナタル・バジルール、速瀬水月、片瀬志麻、マリュー・ラミアス、ナディア マキナ、長門有希、神谷薫、カガリ・ユラ・アスハ タバサ、春野サクラ、ガーネット・マクレーン、ナギ、ラクス・クライン 真希波・マリ・イラストリアス、式波(惣流)・アスカ・ラングレー ◆Gsyh5Af9Mc キャスター、イリヤ、ライダー、間桐桜、M.O.M.O., たまさん(芙蓉零號機)、薔薇水晶、 クロウ・ホーガン、十六夜アキ、龍亞、龍可、カーリー渚 ミスティ・ローラ、ジャック・アトラス、不動遊星 天江衣、キャル・ディヴェンス、黒沼爽子、荒野の義賊 リスティ 冥土へ誘うもの アイリ、鬼柳京介、天使(立華かなで)、雪村杏 シロ、羽衣狐 フリーザ様、マイ、アザミ、グランディス・グランバァ、巫条霧絵、南斗星 キルシュヴァッサー、黒桐鮮花、柳生九兵衛、ブルーノ、「私」、BF―疾風のゲイル クルミ・ヌイ(クロミ) \(`д´)ゝデュエッ!\(`д´)ゝデュエッ!\(`д´)ゝデュエッ!\(`д´)ゝデュエッ! ◆Kotonoha8c 荻上千佳、大野加奈子、月宮あゆ、宮村みやこ、 星乃結美、水澤摩央、小野原麻美、笠原郁 久遠寺森羅、久遠寺未有、上杉美鳩、朱子、弥海砂 八代菜々香、星野あさみ、若月朱里、フミカ、チアキ 石動乃絵、湯浅比呂美、安藤愛子、桜庭葵、恩田赤 にゅう(ルーシー)、春原芽衣 九重秋、夜神粧裕、雨宮優子、新藤景、新藤千尋、羽山ミズキ 山本奈々、藤村柚希、高橋七美、春日部咲、羽入 相沢菜々、持田雛子、赤木しげる(アカギ)伊藤開司(カイジ) 八雲雪路、音羽、咲野明日夏、栗生恵 ◆mtTurKoh1k 小此木優子、デンスケ、小此木京子、小此木一郎、小此木静江、小此木早苗(メガばあ)、小此木宏文(オジジ) 紺野真琴、紺野美雪、芳山和子、ベルダンディー、ウルド、スクルド、森里螢一、森里恵、西野かおり(ぽぷり) 初瀬野アルファ、鷹津ココネ、獅堂光、天上院桂、香月舞、木之本桜、大道寺知世、取石水無、森沢優 松永ともみ、松永みかげ、ニャッキ、野々原姫子、河合優子、立花つぼみ、レスフィーナ、ルウリィ、 ドロッセル・ジュノー・フィアツェーンテス・ハイツレギスタ・フュルスティン・フォン・フリューゲル、 鈴川小梅、小笠原晶子、篠原夏希、陣内栄、池沢佳主馬、陣内侘助、ハヤテ ◆NVQVk264qo RB-79(ボール)、RB-79K(先行量産型ボール)、シロー・アマダ、カレン・ジョシュワ、テリー・サンダースJr エレドア・マシス、ミケル・ニノリッチ、RX-79[G]Ez-8、RX-79[G]陸戦型ガンダム、RX-79[G]陸戦型ガンダム(ジム頭) ホバートラック、花穂、春歌、小日向すもも ◆QSSfhazuKI 葉月、遥、さくら、シルヴィア、可憐 RHEX、クリーオウ、マルチ、フィーナ・ファム・アーシュライト、つばめ 優奈、葉山小十乃、ナナリー、ミント、フィアッセ ルリ、中原小麦、伯符、来生瞳、コーティカルテ 琉朱菜、あい、プリムラ、夏みかん、テレサ ゆう子、かりん、パティ、ナナ、鮎川 唯笑、吉田歩美、吉川詠美、河川唯、マドカ マロン、神崎ひとみ、香津美、南、エメロード姫 卯月、ひまわり、香瑩、瞳美、魔美、茉莉香 モロダシ、うづき、不動ジュン、ドーター チェリー、小早川美幸、雪村螢子、セルシア あんみつ姫、メイリィ、シェリル、みずほ、コニャコ シモーヌ、夏姫、マチ子、リザ、ふぶき 汐崎琴美、美夕、エリス、アオイ、ティータ ヒロ、リルル、えり子、伊代菜、しのぶ ケーナ、プララ、ルイ、綸花、雪絵 アーデルハイト、キク子、美朱、フィリア 蘭世、パン、シビル、エリュトロン、千草 珊璞、沙麻代 ◆r4QZ2.3uWM 姫神秋沙、ツヴァイ(ノイズ)/エコー、園崎詩音、桜咲刹那、金糸雀 ユーリ、花天狂骨、真紅、川嶋亜美、雪女(及川氷麗) ◆Silver..es 水銀燈、みくる、バラライカ、すず、紀梨乃、 かがみ、ドクロ、フェイト、すもも、フローラ 咲夜、いんく、留奈、杏、智代、 真由、珠姫、神楽ひなた、小日向はやみ ◆YSsPTZlPiY 芙蓉楓、魅音、凛、テッサ、フレイ なつき、静留、咲耶、衛、観鈴 海馬、佐為、名雪、愛理、つばさ ミレーヌ、レイ、銀時、アルフレド、黒 ルルーシュ、あむ、キョーコ、理奈 ハル、ラン、佐野、ミキ ◆RWmRKwy8xcsJ 高町なのは、ウルキオラ、梅梅、アルカ・シルト 名無しさん
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登録日:2012/05/18(金) 23 10 18 更新日:2023/03/30 Thu 14 47 39 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 エイスリン・ウィッシュアート 咲-Saki- 女子校 妖怪 姉帯豊音 学校 宮守女子高校 小瀬川白望 岩手県 熊倉トシ 臼沢塞 高校 鹿倉胡桃 宮守女子高校は咲-Saki-に登場する架空の女子高校。 今年の岩手県代表校。 一位抜けの一回戦を突破し、二回戦へ駒を進めた。 二回戦で清澄高校、永水女子、姫松高校とぶつかる。 その実、たった半年前まで麻雀部の部員は3人で、大会出場どころか部内での4人打ちすら出来なかった。 そんな麻雀部に転機が訪れたのは大会から半年前にあたる昨年の冬、 実業団チームの監督やスカウトをしている熊倉トシが教員として宮守女子に赴任し、麻雀部の顧問に就任。 その先生がどこからか連れてきた姉帯豊音、ニュージーランド人留学生のエイスリン・ウィッシュアートが麻雀部に加わり、インターハイに挑む異色のチームが結成された。 現在でも構成メンバーは部員5人と顧問1人。団体戦の出場資格ギリギリというダークホース中のダークホースである。 だが学校としての全国大会への出場はこれが始めてではないようだ。 部員は全員3年生なので、後の世代が復活させない限りは最後の公式戦となる。 遠野の高校ということでメンバーはそれぞれ遠野物語や東北の信仰、伝承をモチーフにしている。 単なる元ネタなのか、実際に霊的なものを身に宿しているのかは不明。 ◆メンバー ◆小瀬川白望(こせがわ しろみ)【先鋒】 通称「シロ」。 白髪にベタ塗りの青目が特徴。トヨネほどではないがそれなりに長身。 麻雀部初期メンバーの1人。 極度の面倒臭がりで口癖は「ダルい」。常に気怠げな表情を浮かべており食堂への移動はおろか卓に着くことさえ面倒臭い。一度座ると当然立てない。 でも、海に行くのはダルくない。 その一方で仲間への気配りは人一倍行き届いているイケメン。 モチーフは「迷い家」。 考える余地もないようなツモでも突然ふと「迷う」ことがあり、非効率的な打牌選択をすると高い手を和了る。 姫松高校の分析によると、手を高くするために迷ったと言うよりは、「迷ったら手を高くなった」ように見えるとのこと。 永水女子の石戸霞から「マヨヒガの子」と呼ばれている。 二回戦では神代小蒔や片岡優希を相手に+15000点の好成績で暫定首位に立った。 ◆Aislinn Wishart(エイスリン・ウィッシュアート)【次鋒】 金髪碧眼のニュージーランドからの留学生。 日本語はあまり得意ではないので、持ち歩いているホワイトボードに絵を書いて意思を伝える。 海が好き。 トシさん赴任してすぐの頃、前の席に座っていたシロの何気ない誘いで麻雀部の部室へ向かう。 そこで見たトヨネと麻雀部員の触れ合いに感激 当時はルールさえ知らなかったが、みんなと仲良くなるために麻雀部に入部した。 その能力は「自分の夢――理想の牌譜を卓上に描き出す……」 和了や打点に派手さはないが、予選での和了率は全国一位。「ほとんどの局をエイスリンが和了る」とまで言われている。 チームメイトからの信頼は絶大で、他校からも徹底的に対策を練られていた。 ただし素の雀力は高くないため、染谷まこの不可解な打ち筋によってイメージを捻じ曲げられ(能力を無効化され)た際は一転して完封の憂き目にあった。 モチーフというか名前がそのまま能力になっている。 「マレビト信仰」との関連も考えられるが… ◆鹿倉胡桃(かくら くるみ)【中堅】 高校三年生とは思えないほど小柄で、いつも同じような表情をしている。 その外見に似合わず、口には出さないもののかなりの毒舌家である。また委員長気質なのか愛宕洋榎のトラッシュトークにも注意し続けた。 インターハイでは観戦から休憩までほとんどの時間をシロのヒザに座っている 「充電!充電!」 雀士としては他のメンバーほど際立った特徴はない。 ただ絶対に立直をしないらしく、過去の牌譜を見ても一度も立直していないらしい。 単なるこだわりなのか、なんらかの制約なのかは不明。 モチーフは恐らく「カクラサマ」。他には「座敷童子」とも言われている。 ちなみにこの作品のロリキャラでは珍しく露出度はかなり低め。 それでもスカートはかなり短いし履いてない。 ◆臼沢塞(うすざわ さえ)【副将】 麻雀部初期メンバーの1人。 赤毛のお団子ヘアーが特徴で、対局中はトシさんの物と思われるモノクルを着けている。 その能力は脅威の「睨んだ相手の手が止まる」 魔物揃いのこの作品においてもオカルトっぷりでは断トツである。 ちなみに「塞ぐ」時の演出はかなりかっこいい。本人もわりと厨二寄り。 モチーフはおそらく「塞の神(道祖神)」。 一回戦では前年度個人戦6位の銘苅選手を徹底マークし、半荘二回で1度も和了らせなかった二回戦進出の立役者。 ただそこの能力は体力を消耗するので、使いっぱなしという訳にはいかないようだ。 二回戦でも永水の薄墨初美を封じるために奮闘したが、諸々の事情(主にデジタルピンクのせい)により難航した。 ◆姉帯豊音(あねたい とよね)【大将】 トシさんが何処からか連れてきた謎の転校生。 197㎝の長身。何とスラムダンクの花形透や赤木剛憲と同じ身長である。 ヒザまで伸びた黒髪の長髪、ベタ塗りの赤目が特徴。 書類上は一年生の秋には宮守へ編入済みだったが、「土地の縛り」で二年生の冬まで宮守へ行けなかったらしい。 そんな彼女だが中身は普通の女の子。 それどころか誰よりも女子高生らしく、かなりのミーハー気質。 宮守に来る以前は「山奥の村から出られなかった」ため、テレビの向こうで活躍する神代小蒔や原村和といったスター選手に憧れをいだいており、サインを貰おうとするわ闘牌を見て感動するわでちょーかわいい。 サインは後で本当にもらったり頼んだりした。 語尾を伸ばす独特の口調は少しローラっぽい気もする。 能力は『六曜』 現在判明しているのは追っかけリーチで先制した者から直撃を取る先負と、裸単騎でツモ和了する友引の二種類で、他の四種類はまだ判明していない。 モチーフは身体的な特徴を考えるとおそらく遠野物語の「山女」。 他にも「ダイダラボッチ」や都市伝説の「八尺様」とも言われている。 ◆熊倉トシ(くまくら トシ)【顧問】 阿知賀編でもお馴染みのトシさん。 実業団チームの監督、プロのスカウトなど様々な肩書きを持つが今度は高校の先生である。 曲者揃いの麻雀部を統率する引率兼顧問。 なぜ部員三人の無名校にやって来たのかは不明だが、校長先生と昔なじみらしい。 情報収集能力、指揮力、采配に優れた名将で、少なくとも裏目に出たことは一度もない。 自身も初期メンバーを八連荘から三人まとめて飛ばすほど強い。 ちなみに原作84話でトシさんの入浴シーンを拝めるが、スレンダーで非常に艶かしい。 余談だが二回戦終了後、道を歩いていたら裸ジャージに出会って質問される未来が確定している。 IH2回戦第3試合 宮守 前半 後半 合計 個人収支 学校順位 小瀬川白望 108000 115000 115000(+15000) 1位 1位 Aislinn 114500 103500 103500(-11500) 4位 1位→2位 鹿倉胡桃 98500(-5000) 90000(-8500) 90000(-13500) 3位 2位→3位 臼沢塞 90800(+800) 85700(-5100) 85700(-4300) 4位 3位→4位 姉帯豊音 97800(+12100) 87400(-10400) 87400(+1700) 3位 4位 IH団体戦成績─2回戦敗退 追記・修正お願いします △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 咲の高校でメンバー五人とも可愛のは阿知賀と宮守ぐらい -- 名無しさん (2013-10-18 12 29 36) 宮守は可愛いんじゃない、ちょーかわいいんだ。 -- 名無しさん (2013-10-18 12 40 59) 実はケンシロウよりデカイ姉帯197cm -- 名無しさん (2014-01-19 20 47 54) 二回戦は先鋒で姫様が覚醒しなかったのが幸運だけどそれ以外がね・・・。中堅愛宕姉を-13500で抑えられたのはむしろ及第点で大将咲さんには勝てないにしても、他二人は他家との相性が悪かった。 -- 名無しさん (2014-01-29 15 16 50) ↑でも反省を踏まえて二回戦のオーダー組み直せるとしても、姫松永水抑えて二位になるのは難しくない? -- 名無しさん (2014-02-10 14 44 03) トシさん「まさかベスト8入りもできないとは(準決勝卓にはイケルと思ったんだが)・・・」←無理だろ・・・ -- 名無しさん (2014-03-08 14 37 13) いや、剣谷、越谷よりは強いだろ。いうかこ今年のレベルが異常なだけで例年ならって事じゃ無いの? -- 名無しさん (2014-09-02 15 07 04) 可愛い子が揃ってるよな、そして白ちゃんマジだるい… -- 名無しさん (2014-09-02 15 16 07) 個性的な可愛さ。対して阿知賀はオーソドックスな可愛さやね。 -- 名無しさん (2019-05-25 00 18 26) ↑7 諸星のきらりとの身長差をネタにした絵は笑った、上には上がいる -- 名無しさん (2020-09-21 00 33 18) 名前 コメント
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505 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 24 42 ID n8ssXefA ~~水泳大会会場~~ とーか「とうとう来ましたわね、この時が。 お誂え向きに天気も快晴、正に勝負日和ですわ!」 カイジ「勝てよ、龍門渕。 さて、俺は怪我人が出ないように監視員でも務めるとするか」 小萌「せんせーも監視員ですぅ」 美琴「あれ? あの馬鹿来てないの?」 部長「ああ、上条君なら外で売り子よ」 美琴「外?」 池田ァ「水着の用意が間に合わなかったから、一部はアーチャー製の投影品だし。 あいつが触ったら、ポロリじゃすまないし」 部長「まあ、美穂子をポロリなんかしたら……こうだけどね」 池田ァ「未開封のコーラ缶を素手で握り潰すなし。 まじで怖いし」 ムギ「うーん、いい天気ね」 唯「いっちばん乗りー!!」 律「あ、唯ずるいぞー!!」 あずにゃん「あー、あの二人勝負だって忘れてますね」 真宵「まあ、大会が始まるまでは好きにさせてあげましょう。 最近暗い事ばかりでしたし、いい気分転換ですよ」 神原「うむ、ゴーストの言う通りだ。 私もこの機会に目の保養を……」 ガハラ「お待たせ」 神原「ぶはっ!?」(鼻血) あずにゃん「か、神原さん大丈夫ですか!?」 ムギ「流石に憧れの先輩のセクシーショットは刺激が強すぎたみたいね」 ガハラ「失礼ね、人を痴女みたいに。 勇気を出して黒ビキニにしてきただけじゃない」 神原「わ、我が人生に悔い無し……」 506 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 32 28 ID u1KJjL7s リボンズ「荒耶宗蓮にアリー・アル・サーシェス、インデックスも追加で参加させよう」 イリヤ「ほとんどぶっつけ本番だけど大丈夫なの?」 リボンズ「なに、もしものときは言峰綺礼を審判にするから問題ない」 イリヤ「問題ありまくりよ…」 言峰「審判はまかせろ」 イリヤ「やめて!」 507 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 43 53 ID n8ssXefA リボンズ「さあ、僕達も行こうか」 イリヤ「ほら、ブルマ穿いてきたわよ。 これでいいんでしょ?」 カマやん「全く、後一歩で根源に到れるという時に助っ人とは」 ミサカーシェス「おいおい、俺は参加するなんて言ってねえぜ? 殺し合いじゃねえ戦いなんて真っ平御免だぜ」 リボンズ「そこを何とかお願い出来るかな? ちょうどいい息抜きだと思って、ね」 ミサカーシェス「……ちっ、スポンサーの意向じゃしゃあねえか」 カマやん「……ふむ、たまには水と戯れるのも悪くは無いか」 リボンズ「そういえば、残り三人はどうしたのかな?」 ミサカ「原村和と宮永咲は着替え中、禁書目録は外で売り子を襲撃中です、とミサカは報告します」 リボンズ「そうか。 まあ、開会式までには間に合うだろう。 じゃあ、行こうか。 僕達の「戦場」にね」 508 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 10 51 43 ID BYkljqFs 咲「の、和ちゃん、なんで私こんなところに居るの?!」 和「水泳大会ですよ?さぁ早く着替えてください。後がつかえてますので」 咲「和ちゃん、目が怖い」 和「あと迷子になるといけないので咲さんはTHU・NE・NI私と手をつないでいてください」 咲「う、分かったよ…」 和「いいですか?常にですよ?THUNENI!(グフフ…)」 509 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 13 25 26 ID WkneqE2k 小萌「では開会式をはじめますよー。龍門渕ちゃんお願いします」 とーか「アー、アー……オホン。今日は天気もよく、絶好のプール日和ですわ!その中でスポーツマン(ry」 ひたぎ「面倒ね、こういうの」 イリヤ「つまんない」 とーか「そして特攻野郎&主催チーム。今日は全力を持って叩き潰させていただきますわ!」 おおーっ! ひたぎ「あら、なかなか言うじゃない」 真宵「上等です、これくらい言ってもらえば後で吠え面をかかせる楽しみが増えるというものです」 イリヤ「言ったわね……今日は勝つわよ!」 妹達「おーっ!っとミサカは右手の拳を突き上げあらんかぎりの気合いを入れて叫びます」 あずにゃん「その割には棒読みのような」 ムギ「梓ちゃん、突っ込んだらだめよ」 【水泳大会 開始!】 510 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 13 57 59 ID n8ssXefA ◇第一競技 とーか「さあ、早速始めますわよ! 第一の競技は「水上ウレタンマット50m走」ですわ!」 ガハラ「足なら任せて貰おうかしら」 カマやん「笑止。 身の程を思い知れ」 ライダー「お二人共やる気ですね。 まあ、手加減はして差し上げますよ」 小萌「それでは、位置について! よーい、どん!」 511 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 14 41 28 ID z7EN4Nj. D「…では、コメンテーターの私ディートハルトと解説者の言峰氏が会場の実況中継を行います 言峰氏、本日はよろしくおねがいします」 K「こちらこそよろしく」 512 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 06 25 ID WkneqE2k ライダー「特攻野郎の代表はただの人間、ならば!」ジャラララ! カマやん「!」 ライダー「貴女を抑えれば勝てるということです。そこで静かにしておいてくださいね」 カマやん「これしきのことで我を封じたつもりか、サーヴァント!」 ひたぎ「あらオバサン同士の争いだわ。なんて醜い……」 ライダー「……今なんと言いましたか?」 ひたぎ「オバサンにオバサンと言ってなにが悪いのかしら」 ライダー「貴様ぁぁぁぁ!」 カマやん「我はオバサンでは」 ツルッ オバサン二人「あっ」 どっぱーん 小萌「ライダーさん、カマやんさんはプールへの落下により失格です。よって勝者は戦場ヶ原ちゃんです!」 ひたぎ「ああ、あんな風に歳はとりたくないわね……死んでるからもう歳はとらないか」 ◇第二種目 とーか「第二種目は水鉄砲シューティングですわ!」 小萌「三人一組のチームでの対戦ですぅ。胸につけた的を撃たれたら失格で最後まで生き残った人のいたチームの勝ちです」 ムギ「さぁ、行くわよ。私たちの戦場へ」 律「ああ、いっちょやったるぜ!」 キャスター「援護は任せてね」 プリシラ「向こうの面子がチートだよぅ」 かじゅ「ムギに律か。これは強敵だな」 美琴「でもやんなきゃ。さっ、がんばるわよ」 首輪ちゃん「この空気、まさに戦場だぜ」 妹A「正直よくわかりません、とミサカはぼそりとつぶやきます」 妹B「右に同じ、とミサカは妹Aに対し同意を示します」 小萌「ではよーいどん!」 513 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 53 00 ID z7EN4Nj. D「それでは実況を交えつつ各チームの紹介を行います」 D「まずは本大会の主催運営を取り仕切る風紀委員! 正規メンバーは司令塔の龍門渕透華!エースの御坂美琴とセイバー!一般人ながら参加した加治木ゆみ! そして助っ人は、痴女は任せろ!のプリシラ!恐怖の粛清部長竹井久!ツインボムの福路美穂子! スカウトされたアーニャ!そして特別講師のライダー!とバラエティーに富んでいます!」 K「今回彼女らは風紀を忘れて様々な水着を着こなしているところが実に素晴らしい! 一部の観客も観客も彼女たちが露出を少なくすることを危惧していたが、ごらんの通り歓喜の声が D「おおっと!会場に動きが!」 514 :名無しさんなんだじぇ:2010/08/29(日) 15 53 02 ID BYkljqFs ムギ「りっちゃん、風紀委員はとりあえず無視していいわ」 キャスター「あれくらいなら私の魔術で足止めが十分可能ね」 律「あぁ、なら狙うのは…あんたたちだぁぁぁぁ!」 美琴「特攻野郎は牽制以外の攻撃はしてこないみたいね」 プリシラ「なら、美琴ちゃんに壁作ってもらってる間にあたしが遊撃しかけるね」 かじゅ「あぁ頼む」 首輪ちゃん「クソッ!三人がかりとは卑怯だぞ!」 妹A「ウワァッ!とミサカは被弾した状況を的確に言葉に出して表します」 妹B「それにしても水鉄砲のはずなのになぜこのように白濁としたどろり濃厚な液体なのでしょう、とミサカは疑問を呈します」 首輪ちゃん「くそっ!援護しろ!素人二人に負けてたまるかよ!」 パシャ! 律「うっ!直撃…だと?!」 ムギ「りっちゃん!?よくも!」 パシャ!パシャ! 首輪ちゃん「ちくしょおおおおおおおおお!」 妹B「やられたー!とミサカは読者にやさしいセリフを吐いて倒れます」 キャスター「りっちゃああああああああああああん!あぁどうしてこんな男汁だらけのイヤらしい身体に!」 律「キャスターさん、卑猥なこと言わないで!な、舐め取らないでええええええ!」 ムギ「ぶはっ!ど、どんなことをしているんですか?!あっ?!」 パシャ!パシャ! プリシラ「まさか、こんな簡単に特攻野郎の陣地に入れるなんて…」 キャスター「りっちゃああああああああああああん!ぬるぬるさせてあげるわよおおおおおおおおお!」 律「キャスターさん!もうゲーム終わってる!終わってるから!」 小萌「まさかの風紀委員無傷の勝利!3-0-0でポイントはジャッジメントに入りますぅ!」
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942 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 00 21 06.78 ID nZGwqG4Io ~校外~ テクテクテク... 照「ねえ京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 照「こういうの、咲にもしてるの?」 京太郎「こういうの?」 照「手」 京太郎「あー。まあ、たまに」 照「ふぅん」 京太郎「アイツも大概方向音痴ですからね。こうでもしないとどこに行くか分かったもんじゃないんで」 照「私は方向音痴ではありません」 京太郎「はいはい」 照「違うのに……」プクー 949 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 00 27 48.64 ID nZGwqG4Io 京太郎「でも本当にたまにですよ? 最近は恥ずかしいとかなんとか、思春期みたいなこと言いやがるんですよアイツ」 照「ふぅん……じゃあ、こういうのは?」 京太郎「へ?」 ギュッ 京太郎「ヘァッ!? ちょちょちょちょ!?」 照「どうしたの京ちゃん?」 京太郎「ど、どうしたのじゃないっすよ! なんで腕に抱き付くんですか!?」 照「だから、咲とこういうことしたことあるのかなって」 京太郎「ありませんよ! 恋人同士じゃあるまいし!」 照「恋人同士ならするの?」 京太郎「え? ま、まあするんじゃないでしょうか。メイビー。知らんけど」 照「ふぅん」ギュー 京太郎「ていうか離れてください!!」 953 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 00 38 35.65 ID nZGwqG4Io テクテクテク... 京太郎「ところで」 照「?」 京太郎「どうして制服なんですか?」 照「……?」キョトン 京太郎「えー……まさかのキョトン顔だよ……」 照「学校では制服を着るもの」 京太郎「いやそうですけど……自分の通ってる学校じゃないんですから、必ず着なきゃいけないって訳では」 照「私服の方が良かった?」 京太郎「ごめんなさい質問の意図が分かりません。……でも、少し新鮮ですね」 照「新鮮?」 京太郎「ほら、俺が前に見たのってインハイの時なんで。その時は夏服でしたから」 照「ああ」 京太郎「あれも可愛かったですけど、ブレザーもよく似合ってますね」ニコッ 照「……ふぅん」 タタッ コケッ 照「わ」ヨロッ 京太郎「わっ!? 急にどうしたんですか!?」ガシッ 照「スキップ出来ないの忘れて躓いた」 京太郎「マジでどうしたんですか……」 961 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 00 51 36.43 ID nZGwqG4Io テクテクテク... 京太郎「どうですか、久しぶりの長野は」 照「懐かしい」 京太郎「すっかり秋めいて気持ちが良いですねぇ」 照「秋は好き。読書の秋に芸術の秋、そして食欲の秋」ジュルリ 京太郎「スポーツの秋が出てこない辺り咲のお姉さんだなって感じします」 照「京ちゃんはどんな食べ物が好き?」 京太郎「食べ物ですか? うーん、肉料理とかですかね。あまり好き嫌いはしない方ですけど」 照「もっと具体的に」 京太郎「ぐ、具体的に? 具体的に……あ、ハンバーグなんか特に好きですね。唐揚げもトンカツも。あと酢豚とか」 照「京ちゃん」 京太郎「なんですか?」 照「メモ取るからもう一度言って」スチャッ 京太郎「なんでですか」 968 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 01 03 44.66 ID nZGwqG4Io テクテクテク... 京太郎「あ、そうだお姉さん」 照「……」ムッ 京太郎「お姉さん?」 照「……」ツーン 京太郎「あのー……?」 照「……」プイッ 京太郎「………………あ」 照「……」 京太郎「……照さーん」 照「なに京ちゃん」 京太郎「……いえ、なんて言うか……呼び慣れてなくてスイマセン」 照「次から気を付けてくれればいい」 972 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 01 15 05.52 ID nZGwqG4Io 京太郎「照さんは結構簡単に呼びますよね、俺のこと」 照「うん。呼びやすくて好きだよ、京ちゃん」 京太郎「っ……そ、そうですか」 照「京ちゃん」 京太郎「はい?」 照「呼んでみただけ」 京太郎「呼びやすいから?」 照「そう」 京太郎「そうですか……」 テクテクテク... 照「……京ちゃん」 京太郎「(また呼んでみただけかな。好きにさせとこ)」 照「京ちゃん、京ちゃん」 照「ねえ、京ちゃん」 照「京ちゃんっ」 照「……この辺にお手洗いないかな……」プルプル 京太郎「もうすぐ旧校舎です!」ダッ 976 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 01 36 24.98 ID nZGwqG4Io ~旧校舎~ 照「危ないところだった……」フキフキ 京太郎「ご無事で何よりでございます、姫」 照「……トイレの前で待たなくても良かったのに」 京太郎「俺も失礼だとは思いましたけど、また迷子になられても困るんで」 照「私は方向音痴では」 京太郎「さ、部室に行きましょう」 照「最後まで言わせて……」 ~部室~ 優希「ヒーマーだーじぇーーーーーーーーーー!!」ギャース 和「騒々しいですよゆーき」 優希「元部長は引退しちゃったし染谷新部長は家の手伝いで休みだしつまんないじょー!」ジタバタ 和「説明くさいですよゆーき」 咲「京ちゃんが来れば四人打ち出来るんだけど……掃除当番が長引いてるのかな?」 ガチャッ 「「「!」」」 京太郎「ちーすお疲れー」 優希「おおっ! 噂をすれば犬だじょ!」 和「こんにちは須賀くん」 咲「掃除当番お疲れさま、京ちゃ――」 977 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 01 38 06.07 ID nZGwqG4Io -‐──‐- . ´ `ヽ、 / / , ヒョコッ / / /| ト、 ′ ∠._/ / i| i \ 〕 〔 |/ 八〔\ .' \ /. |∧ | ┯ ┯ V ┯ ┯∧ / j ' ∧| 乂ノ 乂ノ ∨、 |. / Ⅴ "" ノ | / 入_ _ < / /| / /\ /∧ノ へ ̄ ̄/ \リイ/ / 〔′  ̄\\ r‐' \/ //\ / \ヽーヽ └─ー/─' \ 丶ー| 〉 〈 | 〈 | .〈∧/ !__/ | | | 「「「!?」」」 980 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 01 57 56.35 ID nZGwqG4Io 優希「じぇじぇじぇッ!?」 和「咲さんのお姉さん!?」 咲「お、お姉ちゃんっ!?」 照「うん、お姉ちゃんだよ」フリフリ 咲「ゆるい!」ガーン 京太郎「さて、お茶でも淹れるかー」 優希「待て犬!」ガシッ 京太郎「うげっ!?」 咲「どうしてお姉ちゃんが京ちゃんと一緒にいるの!?」 京太郎「あー……それは………………さっきそこでバッタリ会ってサ」カチャカチャ 和「なんですか今の間」 京太郎「アハハハハハハ」コポコポ 和「……手まで繋いで……」ボソッ 京太郎「え? なんだって?(難聴)」 和「な、なんでもありませんっ!」プイッ 京太郎「あ、照さん。お茶入りましたよ。どうぞ」コトッ 照「ありがとう京ちゃん」 「「「!!?」」」 988 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 02 12 59.09 ID nZGwqG4Io 咲「なんでなんでなんで京ちゃんが京ちゃんをお姉ちゃんって!?」 京太郎「落ち着け咲、言えてない」 優希「じぇっ!? じぇじぇっ!? じぇじぇじぇっ!?」 京太郎「落ち着け優希、微妙にキャラが違う」 和「そんなオカルトありえませんそんなオカルトありえませんそんなオカルトありえません」 京太郎「落ち着け和、怖い」 ギャースギャースギャースギャース 照「京ちゃん」クイクイ 京太郎「はい?」 照「よければ挨拶させて欲しい」 京太郎「あ、そうですね。ほら優希、和、静かにしてくれ。照さん挨拶したいって」 優希「ひっ」ビクッ 和「む……」ピタッ 989 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 02 20 58.47 ID nZGwqG4Io 照「咲の姉の宮永照です。いつも妹がお世話になってます」ペッコリン 和「こ、こちらこそ……咲さんにはいつも仲良くしてもらっています」ペコッ 優希「じょ……」ペコ 京太郎「じゃあ次は二人を紹介する番だな。照さん、和は覚えてます?」 照「清澄の副将の」 和「はい、原村和です」 照「おっぱいの人」 和「原村です」 京太郎「どんな覚え方してたんですか……優希の方は大丈夫ですよね? 同じ卓を囲んだ相手ですし」 照「………………そうだっけ?」 京太郎「ひっでえ!?」 照「ちょっと待って、すぐ思い出すから」ジッ 優希「ぴッ」 照「」ジー 優希「あ……あ……」カタカタ 照「」ゴゴゴゴゴ... 優希「ふ、ふぇ゛……」ジワッ 照「あ、思い出した」 京太郎「どんだけガン見してるんですか……優希のヤツ涙ぐんでますよ」 照「うん。阿知賀の人と一緒で涙と涎と鼻水でグシャグシャになった顔の印象が強かったから」 「「「あー……」」」 優希「「あー……」じゃないじょおおおっ!!」ビエーン 990 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 02 37 42.03 ID nZGwqG4Io 照「また泣かせてしまった……」 京太郎「き、気にしないでください。すぐ泣き止むと思いますし」 優希「うーっ……こうなったらヤケタコスだじょ! 買い溜めしてたタコス全部食べてやる!」ズラッ 咲「わ、そんなにたくさん!?」 和「どこから取り出したんですか今……」 京太郎「ほらね。……ん?」 照「」ジュルリ 京太郎「……照さん。食べたいんですか、タコス」 照「うん」グーキュルル 優希「じょ? チャンピオン、タコスが欲しいのか……?」 照「」コクリ 優希「……」 照「……」 スッ 照「!」 優希「しょ、しょーがないからひとつあげるじょ!」 照「ありがとう」パクッ 京太郎「食いつき速っ!」 992 名前:某月某日(EX)[saga] 投稿日:2013/07/21(日) 02 43 44.84 ID nZGwqG4Io 優希「うまいか? タコスうまいか?」 照「おいひい」モキュモキュ 和「お茶請けのクッキーもありますよ」 照「いただきまふ」モキュモキュ 咲「お姉ちゃん、食べ終わったら麻雀しようよ! なんかもう思いっ切り打ちたい気分だよ!」ゴッ 照「いいよ」モキュモキュ 京太郎「(餌付けされてるみたいだ……)」 照「あ、京ちゃん」ゴクン 京太郎「ん? どうしました?」 照「忘れない内に言っておこうと思って」 京太郎「はい」 照「今日、部活が終わったら」 京太郎「はい」 照「うちに泊まりに来て」 京太郎「」 【TO BE CONTINUED...?】
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《原村 和(005)》 キャラクターカード 使用コスト4/発生コスト2/赤/AP30/DP40 【清澄高校】/【制服】/【お嬢様】 このカードがアプローチまたは妨害に参加した場合、自分の全ての「原村 和」は、ターン終了時まで+10/+10を得る。 [アプローチ/自分] [0]このカードがアプローチに参加している場合、カードを1枚引く。または、自分のキャラ1枚を活動状態にする。 (今の私の選択肢――、いつも通りのことをいつも通りに……!!) 咲-Saki-全国編で登場した赤色・【清澄高校】【制服】【お嬢様】を持つ原村 和。 アプローチ・妨害した時に自分の原村 和全てのAP・DPを10上昇させる効果、アプローチ中に1枚ドローするか、自分キャラ1枚を活動状態に戻す使用型テキスト効果を持つ。 1つ目の効果は全体強化。 アプローチ・妨害するだけで原村 和全てを全体強化することが可能。 もちろんこのカードも対象となるので、実質AP40・DP50のキャラといえる。 アプローチ・妨害する必要があるので、発動するときは必ずこのカードを最初にアプローチ・妨害させたい。 2つ目の効果はドロー・活動状態に戻す効果。 ノーコストで1枚ドローできるのでドローソースとして使える。 また、活動状態に戻すことも可能で、味方を妨害に回すことができる。 状況に応じて使い分けたい。 カードイラストは描き下ろし。 関連項目 原村 和 収録 咲-Saki-全国編 01-005 パラレル,サインカード 編集
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高村 和弘(たかむら かずひろ) GAINAX出身。2000年代前半のガイナックスをキャラデザで支えた。 現在はフリー、近年は初監督・キャラクターデザインを兼任した「ストライクウィッチーズ」が大ヒット。 股間とお尻への徹底的な拘りが反響を呼び"股間督"という異名も。 WEBアニメスタイル/animator interview ガイナックス若手アニメーター紹介(3)(2002) VANISHING POINT(高村和宏公式サイト) フィルモグラフィー 新世紀エヴァンゲリオン(1995-1996) 原画 24話 動画 14話 15話 16話 17話 19話 20話 22話 23話 24話 26話 新世紀エヴァンゲリオン劇場版(1997) 動画 新世紀エヴァンゲリオン劇場版 THE END OF EVANGELION(1997) 動画 新世紀エヴァンゲリオン 鋼鉄のガールフレンド(1997) 動画 Aika(1997) 動画 1話 烈火の炎(1997-1998) 原画 11話 バトルアスリーテス 大運動会(1997-1998) 原画 8話 12話 18話 23話 XENOGEARS(1998) 原画 ルパン三世 炎の記憶~TOKYO CRISIS~(1998) 原画 サイレントメビウス(1998) 原画 3話 ジェネレイターガウル(1998) 原画 1話 3話 5話 12話 彼氏彼女の事情(1998-1999) 作画監督 15話 24話(Aパート) 作画監督補佐 25話 原画 2話 3話 6話 8話 12話 13話 15話 18話 19話 24話 25話 顔ノ出演 19話 彩色・切り出し 19話 カードキャプターさくら(1998-2000) 作画監督 54話 原画 17話 22話 24話 29話 34話 38話 49話 59話 70話 デュアル!ぱられルンルン物語(1999) 原画 7話 小さな巨人 ミクロマン(1999) 原画 26話 メダロット(1999-2000) 絵コンテ 5話 地球防衛企業ダイ・ガード(1999-2000) 原画 1話 今、そこにいる僕(1999-2000) 原画 6話 サクラ大戦 ~轟華絢爛~(1999) 原画 2話 フリクリ(2000-2001) 原画 1話 2話 3話 4話 5話 6話 顔の出演 3話 ギャラクシーエンジェル(2001) 原画 OP ときめきメモリアル2 対戦ぱずるだま (PS / 2001) オープニングムービー絵コンテ・演出・作画監督・原画 まほろまてぃっく(2001) キャラクターデザイン 総作画監督 作画監督 OP 1話 12話 原画 OP 12話 アベノ橋魔法☆商店街(2002) ゲストキャラクターデザイン 8話 まほろまてぃっく~もっと美しいもの~(2002-2003) キャラクターデザイン 総作画監督 作画監督 OP 13話(共) 原画 OP 1話 まほろまてぃっく夏のTVスペシャル(2003) キャラクターデザイン 総作画監督 原画 ED原画 ゲーム まほろまてぃっく☆あどべんちゃー(2003) キャラクターデザイン 作画監督 この醜くも美しい世界(2004) キャラクターデザイン 総作画監督 作画監督 ED 12話(共) これが私の御主人様(2005) キャラクターデザイン 総作画監督 作画監督 1話 原画 1話 2話 12話 アイキャッチB(共) BLOOD+(2005-2006) 作画監督 28話 貧乏姉妹物語 (2006) キャラクターデザイン ひだまりスケッチ(2006) 絵コンテ 7話 原画 7話 クイーンズブレイド 「冥土へ誘うもの アイリ」(2006年) キャラクターデザイン・原画 天元突破グレンラガン(2007) 作画監督(キャラ) 12話 アイキャッチイラスト 12話 原画 5話 第2原画 17話 ゲーム フィギュアヘッド(2007) キャラクターデザイン 作画監督 機動戦士ガンダム00(2007-2008) 作画監督(キャラ) 2話 ストライクウィッチーズ(2008) 監督・キャラクターデザイン 脚本(共同) 1話 2話 絵コンテ OP 作画監督補 12話 天元突破グレンラガン キラメキ★ヨーコBOX 「S・t・a・r・S」プロモーションビデオ(2009) 原画 ヱヴァンゲリヲン新劇場版 破(2009) 原画 まほろまてぃっく特別編 ただいま◆おかえり(2009)キャラクターデザイン・総作画監督 OP 本編 ストライクウィッチーズ2(2010) 監督・キャラクターデザイン 脚本 2話(共同) 8話(共同) 絵コンテ OP 1話 キャラ作画監督 12話(共同) ダンタリアンの書架(2011) 作画監督 2話 THE IDOLM@STER(2011) 作画監督 5話(共同) ストライクウィッチーズ劇場版(劇場/2012) 監督・アニメーションキャラクターデザイン 脚本(共同) ビビッドレッド・オペレーション(2013) 監督・キャラクターデザイン・シリーズ構成(共同) 絵コンテ OP 演出 OP(共同) ストライクウィッチーズ Operation Victory Arrow(OVA/2014-2015) 監督 アニメーションキャラクターデザイン 脚本 1話(共同) 2話(共同) 3話(共同) 絵コンテ・演出 ED1 ED3 絵コンテ OP ED2 作画監督 2話次回予告 ブレイブウィッチーズ(2016) 監督 アニメーションキャラクターデザイン 絵コンテ 1話
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プロローグ/モノローグ ◆ANI3oprwOY ――――――やあ、またせたね。 ■ ■ ■ モノローグα/04:00 まだ夜も明けきらぬ時分である。 天に広がる偽りの大空より、落下する影があった。 それは鎧。巨体を誇る機械の鎧である。 一定速度で降下する、人型の兵器。 とある世界の、とある兵器だった。 「……ぎ」 空を落下する機械の内部にて、男が呻いている。 その男、ディートハルトは体に襲い来るGの重みに表情を歪めながらも、掴む操縦桿を硬く握り締めていた。 年柄にもなく怯えるように指は震え、歯はガチガチと噛み合わず、顔は酷く青ざめている。 「ぐ、ご……ぉ……!」 今彼が為している動作。 遥か高度を保つ空母より下降し、目下に広がる大地へと降りること。 パイロットの技能としては比較的基本の範疇に分類されよう。 しかし彼の本職とはパイロットなどではなく。 ましてや彼の知る世界には存在しない機体の操縦となれば、 たとえ単なる下降動作であろうと、冷や汗ものの行為であった。 「……ふ」 いくら『あちら側』にて各世界の兵器についての資料を深く読み込み、分析を重ねていたとしても。 いくら『優秀なガイド役』が傍についているとしても。彼には実戦経験が無い。 動かす動作の全てに、自信がもてないのだ。 一秒後にはバランスを崩し、地上に叩きつけられる衝撃が襲うかもしれない。 そんな未来を想像する度に身の毛がよだつ。 「ふは」 加えて、 「はは、馬鹿、な」 今彼が存在する世界。 それを統べる『神の掌』より逃れでた直後とあれば、 むしろ彼は比較的冷静な精神を保っていたと言えるだろう。 「逃げ切った……だと? そんな馬鹿なことが、あるか? は、は、はははは」 酷く、酷く、乾いた笑いだった。 水分の蒸発しきったような、砂を吐くようなカラカラの声が、狭いコックピット内に響く。 「何故だ? 何故生き延びられた? 何故、私はまだ生きている?」 己がここに居る理由。 ここで、こうして自分の命を握り締められるその訳を。 まるで世界に問いかけるように、彼は呟いていた。 「何故死ななかった?」 疑問に思うのも当然であろう。 ディートハルトが死ぬ機会なら、幾度もあったのだ。 あの飛行船で、支配者たる存在から銃口を向けられ、形容不能のナニカによって助けられた後も。 今、地上への降下を成し遂げるまでの極短時間の間に、上空の飛行船にて数え切れぬ程の死を、彼は予感させられた。 追ってくる敵の数は無数。 飛び交う銃弾。掠めていく大質量。 飛来する榴弾。真っ赤に染まる視界。 幾つもの脅威が背を追ってきた。幾度も死を確信した。 なのに現実は目の前に在るこれである。 生きている。死んでいない。 それどころか飛行船の中に隠されていた一機の兵器を奪取し、地上への降下さえ成し遂げている。 「つまり私と、一丁の銃と、そして彼女。だけで、奴から逃れられると……? 馬鹿な……ははは」 ディートハルトはやはり、確信と共に一笑に付す。 現実を見ても到底信じられないのだ。 馬鹿げている。どう考えても在り得ない。 この世界を支配する神にも等しい存在。 リボンズ・アルマークから独力で逃れ出るには、己はあまりに小さな存在だと知っている。 故にこれは、馬鹿げている、と。 「何故だ?」 何故なのだ、と。 現在進行形で襲い来る重力と、落下の緊張の最中にあっても、 ディートハルトは問わずにいられないのだ。 「支配者の余裕故に見逃された、か? いや、奴はそんな中途半端な気分屋ではない。 現に、殺す必要の無い私まで、あの時は徹底して殺そうとしていた。 とはいえ単なる幸運など、馬鹿げているそれこそありえない」 ここで生きている事こそが異常なのだと、確信をもって言い切ることが出来たのだ。 「ならばやはり……これも、貴様の手の内ということか……?」 あれほどの存在を前にして、運で生き延びられたなどあり得ない。 あれほどの存在から、逃げ切れるなどあり得ない。 ならば生きている理由など、逃げ切れた理由など一つしか考えられない。 つまりこれすらもまた、支配者の計算の内ということ。 いまだ己は、敵の掌で踊る人形に過ぎないと、そういうことなのだろう。 「お前は……どう思う?」 気まぐれに、その行為に意義など見出さぬまま、ディートハルトはソレに聞いた。 返事など期待せず、ただ何か明確な者に問うた方が落ち着くと考えたのか。 世界に聞くよりもマシと思ったのか。 現に、ソレ――コックピットに無理やり詰め込まれたような禁書目録(インデックス)――は応えなかったが、 ディートハルトは構わず続ける。 「私は今も奴の操り人形だと、お前は思うか?」 己の存在価値を問うように。 「私はこれから、一つの目的をもって動き出す。だがそれすらも、奴の目論見通りだと……」 応えない少女に向って問うた。 ディートハルトがここで生きていられる、おそらく最も大きな要因へと。 「これから私がする全てが、神の掌の上なのだと……」 少女の動きに合わせていれば、いつの間にかここに居たという感覚なのだ。 実際、この機械を動かせたのも、少女の知識があってこそである。 「まあいい」 応えない少女にやはり飽いたのか、それとも気が済んだのか。 ディートハルトは再び、呟くように、切り替える。 「どちらにせよ変わらないな。なぜなら、私の神は一人だけだ」 その言葉には、力強い熱が篭っていた。 「私が踊らされてやるのは、彼――ゼロだけなのだから、な」 笑みさえ浮かべながら、ディートハルトは言い切った。 かの名を呟いただけで力が漲ると、誇るように。 「私の神はゼロという存在ただ一人。奴ではない。そうとも、私はゼロの勝利を信じている。 例え、これから私がゼロの為に動くことを見切られていようと。それが奴の意のままだとしても。 おそらく最終結果は奴の思惑とは違うだろう。なぜなら、ここにはゼロがいるからだ」 それは根拠の欠片も無い、盲信のような言葉だった。 だがディートハルトの目に表れた熱は偽物ではない。 当然である。真実、彼はそれを盲信しているのだから。 「いいとも。私は操られてやろう。どこまでも道化に成り果ててやろう。だが糸を引くのは奴ではない。 私が認め、私が信じるゼロだけだ。 ああ、信じているとも。私はゼロを信じている。なぜなら――」 否、それは盲信という言葉ですらまだ温い。 「聞くところによると、私は彼に、『死ぬほど』焦がれたそうだからな」 目に映るものは狂信のそれである。 「近い未来か、遠い時空か、異なる世界か、命を失うと知った。 ゼロによって、ゼロを信じきれなかった男が、やはりそれを上回ったゼロによって死んだと」 知らされた真実と、そこから連想された情景と、己の言葉とに燃えていく男の胸の内。 想像するほどに恐怖は消えていく。 手の震えは止まり、目は輝き、笑みさえも浮かべてしまえるのだ。 「今なら、真の確信を抱ける。 ああやはり彼はカオスの権化だった。 私の死をもって証明された。故に、私は歓喜するのだ。 歓喜し、盲信し、狂信し、今度こそ、完全なる傀儡と化する」 彼を思えば思うほど。 あの日、己を突き動かしていた感情が沸きあがってくる。 脳を燃やす狂気に溺れることが出来る。 ならばこれこそが、彼なりの、恐怖への対抗策だったのかもしれない。 「では」 そんな男へと、傍らの少女が声をかけた。 「具体的に、これからどうするつもりですか?」 ほんの少し香ったはずの違和感に、狂信の男は、だから気づけなかったのだろう。 「〝南側"の集団へ、むかう」 「南ですか」 少女の言葉には本来あり得ない筈の濁りを、すぐに嗅ぎ取ることができなかった。 「ああ、北ではない……南だ。 もちろん北にいる彼に直行することが理想だが、それは出来ない。 北には……『奴』の手足(アリー・アル・サーシェス)があるからな……リスクが大きすぎる」 「ならば」 「南の連中をサポートする。などと、悠長は言わない。私の目的の為に、彼らを使わせてもらう。 此方にはカードがある。飛行船から持ち出したもの、そして情報だ」 熱に動かされた男はそこまで言ってようやく―― 「私の目的はゼロの勝利。それだけなのだからな。 それ以外の物は、私とて利用させてもらう。いずれ、破滅する者達だ……」 「天江衣の首輪はどうするつもりですか?」 「……お前にしては、意図の分らない質問だな」 口長だけは冷徹で機械的なインデックスの言葉。 ようやく、彼は気づいた。 何故聞くのか。 彼女が聞いたということ、それだけで既に違和感に違いない、ということに。 そして、 「……無論、放置する。当然だろう、あれを外せば、それこそ奴の狙い通りだ。 奴がこの場に踏み込む免罪符を与えてなるものか。 『この勝負に勝ちたいならば、首輪を外してはならない』 私は『あちら側』に近かったからこそ知りえた情報だが、きっとゼロとてこれくらい気づいているはずだ……が」 ディートハルトの事情如何に関らず、地上に居る誰にとっても、天江衣は見捨てなければならない。 その事実を、若干の疑念と共に口にした。 「そうですか」 しかしインデックスは何一つ揺るがず。 平然と、口を開く前の状態に立ち戻っていた。 感情のない、意志の無い、それこそディートハルト以上に、人形の様な存在へと。 「……?」 結局、感じ取れたものは違和感のみ。意味までは読みきれぬまま、ディートハルトも口を閉ざす。 特段重要にも思えなかった。なぜなら、この少女は何も出来ないと考えていたからだ。 あの場で支配者に排除されようとしていたのはインデックスも同じであり。 つまりそう大した役割はないと断じている。 感情も力も無いと、聞いていたし、思っている。 ディートハルトにとって彼女は己が交渉材料であると同時に、 ただの盾程度の価値しかない。故に、口も軽くなったのだろう。 「まあいい。では行くぞ。まずはこの機体を何処かに隠さなければな」 残りはただの独り言のように、己を鼓舞するようにして、ディートハルトは機体を降ろしていく。 「さて」 徐々に近づいてくる下界の戦地を見つめ、彼は誓った。 ここでは無いどこかの世界で、道を誤り命を落とした己の代わりに。 「ゼロよ。待っていてください。私は今度こそ、最後まで貴方の力であり続けましょう」 ゼロの力となり、ゼロのみの勝利を実行する。 それ以外の全ての破滅を、結果とする。 「私にも意味がある……意志があるのだ!」 たとえ人形であろうと、誰にも望まれない存在だろうと、一見取るに足らない砂粒のような価値しかなかろうと。 ここに意志はあるのだ。意味はあるのだ。 だから手足は動く、今こうして言葉を発せられるのだ、と。 ディートハルトは信じ、動こうとしていた。 その、力強い熱狂。 視野狭窄。 だからこそ、彼はやはり思い至らなかったのだろう。 己と全く同じ理論を、傍らの少女にも当てはめられるという、ごく簡単な事実にすら。 ■ ■ ■ モノローグβ/05 15 「――――ふむ」 黒衣の神父がその部屋にいた。 光の少ない放送管理室。 黒で統一された大きめの安楽椅子。 生きている間、遠藤勇二が譲らなかったその場所は今、この男の席である。 「それで、だから君はこれを渡す、と」 シートに深く腰をかけながら、言峰綺礼は目の前に立つ人物へと言葉を投げた。 机の正面に立つ、一人の黒服。 名前の与えられない男へと向けられた言峰の視線からは、興味本位以上の意味を見出すことはできない。 ただそこにいるから、話しかけて来るから、だから受け答えをしているだけである。 男はただの黒服だった。 この物語においてなんら重要なファクターに成りえないと、断じられた彼はそれでも、 「はい」 実直な声色で肯定した。 「だが、本当にいいのかね? 私が遠藤と同等以上に信用できると、君は思うのか?」 いま男の手の内から、机の上へと置かれたモノ。言峰に渡されたもの。 ――『カードキー』と『付属品』。 “それ”がなんであるのか、言峰は少しだけ耳に挟んでいた。 破滅への鍵。 リセットボタン。 即ち『表向きの主催者達』のリーサルウエポン。 “こちらがわ”の切り札だ。 「現状において、あなたは受け取る権利と、そして義務があります。 この――フレイヤを」 一口に言えば、超火力の爆弾。 破壊区域を指定可能かつ二次災害の無い、しかし問答無用の爆力を誇る戦略兵器。 ――環境に“のみ”優しい核兵器とでも言えば適当だろうか。 ルルーシュ・ランペルージらの出身世界から持ち込まれたそれのデータが、放送管理室のモニターには表示されている。 「なるほど確かに。 遠藤亡き今、『“こちら側”の責任者』という役は私に移った。 と同時に、全権限が私に委ねられたことになる」 フレイヤ。 それは苦肉の策であり、最後の手段であった。 忘れてはならない。このバトルロワイアルの、表向きの目的。 見世物。スポンサーたちの余興。金の為の、あくまで人と人との殺し合い。 欲と、欲の、たてられた筋はそういうモノだった筈である。 そしてそれは、本当の目的が現れたからと言って、嘘になるわけではない。 聖杯の完成という、裏があるということは、逆転して表の証明にもなる。 つまりこのフレイヤの存在こそ、こちら側の存在証明。 「しかしコレは、君達にとっては最後の因(よすが)なのだろう?」 遠藤らがスポンサー共に準備していたもの。 小型だが、威力は充分。 一方通行、織田信長ですら生き残ることは出来ないだろうと断言できる威力。 「定めた空間を全て灰燼に帰す最終兵器。全く陳腐だが、それに足る威力をこれは持っている。 絶対的武力。王者の証だ。 主催者を打ち倒す意志を持った参加者の反乱。主催者同士の内乱。第三者の介入。 それら全て、この一撃で解決。漂白可能」 それはまさに、必殺の手段だった。 実際のところリボンズらを信用しきってなかったであろう遠藤が、 なんらかの保険としての意味も込めて用意していたのかもしれない。 「“こちら側”にとって都合の悪いとき、どうしようもないという時の強制終了。 最後に頼るリセットボタン。 それを、私のような半端な立ち場の者に、君達はどうして明け渡す?」 言峰綺礼。 真摯に、率直に、ある種残酷な問答を、この男は楽しんでいた。 これは他人事で決して無い。事実彼自身も微妙な立ち居地である。 こちら側ともあちら側とも切れぬ中間位置。なのに飄々とした体を崩さない。 「それは……我々が、ただの我々だからですよ。 こうする以外の選択肢は用意されていませんからね」 そしてここで、震えたような声で、ようやく黒服の男は感情を除かせた。 超えられない立場。生まれついてより定められた劣位に咽び、滲むもの。 「やれ」と言われた事はやらなければならない。 言われなくとも、「やらなければならない事」は、立場上、やるのが彼らなのだから。 悔しさを飲み込み、憤りと恐怖を押さえ込み、 ただ決まりだからという理由のみで、彼らは言峰へと託したのだ。 「ふ……。理解した。これは私が受け取ろう」 言峰は、ようやく見せた男の感情を良しとして、部屋を後にする背中を見送った。 扉の閉まる音がして、言峰一人きりになった空間に静寂が漂いはじめる。 「しかしコレが、何をもたらすか……」 黒い椅子に腰掛ける言峰は、机の上に残された『鍵』とデータを見つめて呟いた。 前任者の遺産、『表向きの主催者』の最終手段。 期せず舞い込んできたそれはしかし、言峰の思想とは相反するもの、興味の範疇外で在るはずの代物であり―― 「ふむ」 彼にとってつまらない幕引きを匂わせる破滅の鍵を、神父は摘み上げるように翳した。 「だがお前にとっては違ったのだろうな。遠藤」 全てを巻き込んで消えることさえ許されなかった哀れで間抜けな男を、 鼻で笑いながらも、しかし功績として一つ認める。 「悪くない」 面白くなりそうなものを遺してくれた、と。 さらなる混沌を期待して。神父は口先に笑みを浮かべた。 ◇ ◇ ◇ モノローグγ/06 45 暗い部屋に少女が一人、呆けた様子でそこにいた。 膝を抱え、死んだ魚のような目で、灰色の床に置かれたモノを眺めながら。 少女その名を原村和。 愛の為に全てを投げ打った者である。 「…………」 少女は目し、そして黙して語らない。 見つめるモノを、置かれたそれを、一本の、断ち切られた『腕』を見つめたまま、何も語らず座り込む。 今更語ることなどない。話す気力など無い。 もう全て終わったのだと、諦観した様相だった。 「――――」 何をするでもなく佇んでいた和だが、ふと気配を感じて顔を上げる。 いつからだろう。 気がつけばそこにいた、気配。 気がついてしまえば露骨なほどの空気の歪みが傍にあった。 ――自分以外の人間がこの部屋にいる。 誰だろうか。そんなことを考えるが、それほど興味はなかった。 ……どうでもいい。 どうせ言峰あたりなのだろうと予測を付けて、少女はやはり黙した。 あの神父と関って、いまさら何になるというのだろうか。 凍てついたこの気持ちすら、締め付ける言葉をあの男はもっているかもしれない。 けれどどちらにせよ、苦しいだけだ。 胸を抉られるような言葉を吐きかけられ、傷つくだけだ。 何も変わりはしない。 現実は動かない。 もう全て終わったのだから。 もういい。 もう何も見たくないし考えたくもない。 このまま死ぬまで、何も……。 けれど、気配は、どれ程待っても消えてくれなかった。 いくら無視しても、気づかないフリをしても、彼女の傍に、そこに在り続ける。 結局、痺れを切らしたのは、和だった。 捨鉢な態度で和は、気配へと声をかける。 「――どなたですか?」 すると待ち構えていたとばかりに、その気配は答えた。 「――はっはー。……いや、もしかして気づいて貰えてないのかと思ったよ」 にやり、と。口元を少し自嘲気味に変えながら。 火の着いていない煙草を咥えながら。 アロハシャツの男は飽くまでも軽く言葉を口にした。 「しかし、どうにも元気が無いね。――何かやなことあったのかい?」 ■ ■ ■ プロローグ/プロローグ ――――――やあ、またせたね。イリヤ・スフィール。 ――――――またせたわね。リボンズ。 ――――――待ちくたびれたかい? ――――――くたびれた。 ――――――それじゃあ、止めてしまうのかい? ――――――止めてしまおうかしら? ――――――でも、止められないんだろう? ――――――止められちゃうと、困るんでしょう? ――――――……ふふっ。 ――――――楽しそうね。 ――――――楽しい? ――――――ええ、あなた、楽しそうよ。 ――――――そうかな? それなら君はどうなんだい? ――――――どうかしら? ――――――相変わらずの反応だ。 ――――――でも、ようやくここまできたのね。 ――――――ああ、そうさ。君はここまできた。幾多の屍を見送って、待ちぼうけて、やっと。来たんだよ。 ――――――やっともうすぐ……。 ――――――ああ、だから、続きを見ようか。 ――――――つづき、彼ら物語の最終章。 ――――――そして、僕らの物語のプロローグ。 ――――――待ちくたびれて、もう少し。 ――――――この終幕と、至る先。 ――――――笑って、見送って。 ――――――感涙と共に、抱きとめようか。 【???/???/二日目/早朝】 【イリヤスフィール・フォン・アインツベルン@Fate/stay night】 [状態]:限界に近い [服装]:??? [装備]:??? [道具]:??? [思考] 基本:聖杯としての役割を果たして、優勝者の望みを叶える。 1:この殺し合いを完遂し、優勝者の望みを叶える。 2:それまでは死なない。 [備考] ※参戦時期は本編終了後から一年経過程度です。 【リボンズ・アルマーク@機動戦士ガンダムOO】 [状態]:??? [服装]:??? [装備]:??? [道具]:??? [思考] 基本:聖杯を用いて望みを叶える。 ?:敢えて首輪を解除させて対主催戦に持ち込ませ、最終的に自分が勝利する。 ?:妹達とサーシェスを通じて運営を円滑に進める。 [備考] ※妹達と情報を共有しています。各妹達への上位命令権を所持しています。 ※妹達はイノベイドの技術によって新造された個体です。 時系列順で読む Back ラストプロローグ『生地巡礼/死地観覧』 Next 夢 ユメモノ 物 ガタリ 語 -ころもリミット 上- 投下順で読む Back ラストプロローグ『生地巡礼/死地観覧』 Next 夢 ユメモノ 物 ガタリ 語 -ころもリミット 上- 290 許せないのどっち(後編) リボンズ・アルマーク [[]] 290 許せないのどっち(後編) イリヤスフィール・フォン・アインツベルン [[]] 293 ラストプロローグ『生地巡礼/死地観覧』 言峰綺礼 299 わたしとあなたは友達じゃないけど(前編) 292 第五回定時放送 ~黒衣の男~ 原村和 [[]] 276 友達の定義 忍野メメ [[]] 290 許せないのどっち(後編) ディートハルト・リート 夢 ユメモノ 物 ガタリ 語 -ころもリミット 上- 290 許せないのどっち(後編) インデックス 夢 ユメモノ 物 ガタリ 語 -ころもリミット 上-
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陸奥国 会津郡 滝沢組 藤原村 大日本地誌大系第31巻 17コマ目 この村、旧大なる藤樹ありし故(ゆえ)名く。 府城の北に当り行程21町。 家数15、軒東西1町20間・南北1町25間。 二本松街道にあり、4方田圃(たんぼ)なり。 東1町30間滝沢村の界に至る。その村は辰巳(南東)のに当り11町10間。 西45間府下東黒川上河原分に界ふ。 南2町22間東黒川上河原分・蚕養宮村に界ふ。 北2町26間郷原村に隣り、その村際を界とす。 また、戌亥(北西)の方2町10間北柳原村の界に至る。その村まで5町余。 山川 滝沢川 滝沢村の境内より来り村中を過ぎ戌(西北西)の方に流るること4町余北柳原村の界に入る。 広6間。 関梁 橋 村中にあり。 長7間・幅2間、滝沢川に架す。 水利 日橋堰(につはしせき) 郷原村の方より来り東南にて滝沢川に注ぐ。 Google Map藤原