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オーバー・グロウが戦闘に全く使えないのがちょい残念、強くなりすぎるのかもしれんけど オーバー・グロウ使った直後の着地硬直がなくなるとかいう性能付けてくれればタイマン戦闘の選択肢が増えるんだけどね -- (名無しさん) 2021-10-01 22 18 00 ソロでめちゃくちゃ勝てるけど面白くはない チップとシールド集めて中盤高みの見物して最後にレクイエム吐いてエリア外耐えなりゴリ押しなりするだけ 他のキャラより高確率で勝てるがワンパターンで飽きる -- (名無しさん) 2021-10-19 18 45 25 1 いうてジョルノは戦闘にがっつり参加っていうよりアシストの方が多いからオーバーグロウが戦闘技になるとそれはそれで違う気が・・どちらかというと、物体を生物にして敵の居所探すことの方が多いから、探知系のキャラだった方がジョルノぽかった気はする。 -- (名無しさん) 2021-12-17 02 56 50 元々敵と真正面の殴り合いはせず罠にはめたり漁夫ったり囮になったりが多いからまあまあ満足してる。レクイエムでスタンド性能変わらないのはちと勿体ねえ気がするが -- (名無しさん) 2021-12-30 21 49 06 ↑ 確かにレクイエムでレーザーみたいに蠍飛ばす技とかあっても良かったかもね -- (名無しさん) 2021-12-31 06 24 10 あと個人的にレクイエムの造形がノッペリしてるかなと感じる -- (名無しさん) 2022-02-07 20 20 34 なるほどジョリンの高所取りが強いからジョルノのスキルに強化入ったのか -- (名無しさん) 2022-03-10 21 32 09 ディアボロが時飛ばしてる間攻撃出来てもよくね?と思う -- (名無しさん) 2022-06-16 14 54 48 射程短いキャラに高台取れるスキル持たせるって普通ミスマッチなんだけどね そのキャラが強い強い言われてるんだからこのゲームは本当に面白い -- (名無しさん) 2022-08-30 21 25 21 ↑高台に逃げて遅延、エリア閉じてレクイエムで耐久だから別にミスマッチではないでしょ。 逃げきり能力が高いという意味で一貫してる。 -- (名無しさん) 2022-10-13 08 02 30 ↑↑ 原作で時飛ばしてる間は攻撃当てられてないからそこ再現してるんじゃね -- (名無しさん) 2022-10-13 08 04 04 平地での時止めってオーバーグロウで逃げられたりするかな? -- (名無しさん) 2022-10-25 09 43 21 検証してきましたー。レベル2のオーバー・グロウの頂点にいても承太郎パンチが命中しますー。そんな甘い話は無かった -- (名無しさん) 2022-11-18 21 50 20 最近は射程長かったり、ガード持ちのキャラ増えて対面不利に思われがちだけど、全然勝ちに行ける。 特に敵が篭ってる建物攻める場合は各スキルがかなり光る印象。ただ木生やして殴りに行くだけだと返されることが多いけど、 1、2発殴れたら儲けものの感覚で、少し殴ってすぐに退避、別の場所から木生やしてまた殴りに行く...みたいなムーブだとそこそこの体力有利は作れる。 S13は6太郎がいるから各マッチにガード持ちの割合が多いのがちょっと辛いけど、そういう場合は素直に漁夫狙ったり、相手の行きそうな建物先取りして意外な場所から奇襲、みたいなかんじで 攻撃すると終盤までに体力差が作りやすくなる...というのが最近のジョルノへの私見。 -- (名無しさん) 2022-12-16 14 58 25 ウェザー、億泰、仗助とかの高耐久キャラはジョルノのが長生きだと強い 射撃キャラも木で高台に連れて行けるようになったし -- (名無しさん) 2022-12-17 14 45 38 そろそろ自分自身回復出来るように、なるかも -- (名無しさん) 2022-12-18 10 57 58 ↑ それな -- (名無しさん) 2023-03-02 10 04 12 ペア戦適正低いのも問題 -- (名無しさん) 2023-03-18 23 03 01 強い弱いは別としてジョルノのラッシュが1番気持ちいい ラッシュ速度も発生も速いからヒットしたとき爽快 -- (名無しさん) 2023-03-19 13 04 54 ラッシュ速度速かったっけ? 一時期そんな噂が流れて結局誰かが検証したら同じでしたーみたいなオチだったような -- (名無しさん) 2023-03-19 20 02 52 にわかかましたわ 教えてくれてありがとう -- (名無しさん) 2023-03-19 21 11 45 でも体感めっちゃ違う 精神回復とか小走りが早いからかな? -- (名無しさん) 2023-03-19 21 12 40 農場ジョルノがキツすぎる 植林が事実上何も起きないスキルになった -- (名無しさん) 2023-05-25 01 38 45 横方向にも設置してほしい。 -- (名無しさん) 2023-06-17 18 50 50 でもなんか、成長上限伸びるのは嬉しい。 -- (名無しさん) 2023-06-17 18 52 03 農場で射撃やブチャラティによられた時逃げれる場所が真ん中の倉庫しかなくて、その倉庫も行けない状態だとできることが「障害物にしゃがんで隠れる」「被弾覚悟で相手がスタンドONで殴っている足が遅い瞬間に近づいて叩きのめす」「オーバーグロウで木を生やしてジャンプ攻撃を当てるor木を壁にする」ぐらいしか思い付かなかった...厳しい -- (酸素エンポリオ) 2023-07-17 12 06 00 オーバー・グロウで農場倉庫の屋根の上 一発で行けないかな〜 -- (イケメンはこのDIOだ!!) 2023-07-24 15 51 50 というか屋外になるとあまりにも酷い性能になるキャラとかはステージによってスキルが変わるようにしてもらいたい… -- (名無しさん) 2023-07-31 16 48 41 着地硬直60%軽減の調整が発表されたけどどうなんだろ。もともと他より短いのが、さらに半分以上短くなるってことで期待できそう? 殴り合いに植林で縦の移動を組み込むとかできるようになるかな -- (名無しさん) 2023-08-29 21 50 47 農場ジョルノ最強、着地硬直60%減少により着地硬直は約0.1秒になります、人間の瞬きは約0,1〜0.15秒なので一瞬で終わります -- (農場ジョルノ) 2023-08-31 17 20 17 よって農場ジョルノは最強です -- (農場ジョルノ) 2023-08-31 17 21 00 プラチナ帯の方々は人間辞めてるんで通用しなさそうですが、ゴールド帯くらいまでなら植林拳法で戦う場面出てきそう。 -- (名無しさん) 2023-08-31 19 16 29 ジョルノ(特にレクイエム中)に追いかけられたら、高所からの飛び降りは悪手としていいですかね? -- (名無しさん) 2023-08-31 19 43 08 ↑はいそうですね、レクイエムジョルノから逃げようとして家から飛び降りたらほとんどのキャラは返り討ちに会います -- (農場ジョルノ) 2023-08-31 21 09 31 ↑すみません、返り討ちに会いますではなく、無意味です -- (名無しさん) 2023-08-31 21 10 51 ジョルノの射程を弱体化後の6太郎と同じにしてくれでもそうするとジョルノが最強になってしまうか・・・ -- (農場ジョルノ) 2023-08-31 21 14 04 着地硬直強化されてからは、持ちキャラ確定。 ただ無敵で攻める事は、できん初心者だけど 相手を離れさせて他の敵と押し付ける戦法も良い -- (名無しさん) 2023-09-10 20 41 11 仗助との差別化案 ジョルノのみYボタンでも蘇生可能にする。蘇生されものはいくら殴っても死なない(スタンや速度低下などのデバフ は受ける。サーモや透視には反応せず)が、十数秒後に即リタイア。 -- (名無しさん) 2023-09-24 12 41 34 ゾンビブチャラティの再現だし面白そうだけど、ブチャの場合は天がちょっぴりだけ許してくれた偶然の運命だからなぁ。そう簡単にゲームで出てきてもなぁ。 -- (名無しさん) 2023-09-24 14 11 21 4度目の蘇生でのみ発現とかなら特別感でるかも そういやお父さんもゾンビ大量wry -- (名無しさん) 2023-09-26 22 53 05 着地硬直軽減されて植林が片道切符ではなくなったけどただそれだけって感じ。 高台の無い安置になったら安置縮まるまで何もできないから露伴並に安定感に欠ける印象 よく言われる自己回復が実装されたとしても射程が変わらない限り現状と変わらないと思う -- (名無しさん) 2023-10-10 00 20 11 スキルをターゲット式にして相手狙えば感覚暴走してスティック感度3000倍 これだね -- (名無しさん) 2023-10-19 02 43 41 なら3000分の1では? 壊れるけど。 -- (名無しさん) 2023-10-21 22 50 45 ペア戦適性高いって書いてあるけど終盤まではずっとお荷物だから相方への負担が大きい。レクイエムも重いしペア戦適性低いだろ -- (名無しさん) 2023-12-13 17 03 10 ↑ジョルノ側はペアでもソロでも変化ないかもだけど、相方的には結構助かる事多いです -- (名無しさん) 2023-12-13 18 35 12 高いかは知らんが、ウルト使って圧かけられんだから低くはないだろ -- (名無しさん) 2023-12-14 09 07 45 ペア戦ジョルノが露伴やミスタと同レベルって見解は納得できるけどショックだった -- (名無しさん) 2024-02-15 23 59 04 露伴やミスタと同じ扱いされてショック言うたら露伴使いやミスタ使いがショック受ける連鎖反応起こっちゃうで… -- (名無しさん) 2024-02-16 19 20 20 3つの使い手が互いにショックを受ける永久機関??? -- (名無しさん) 2024-02-16 20 33 38 勝率ランキング見ると明らかに露伴ミスタは低いからなあ -- (名無しさん) 2024-02-18 02 32 53 露伴とジョルノは農場が悪い -- (名無しさん) 2024-02-20 14 05 41 コロッセオ実装で一躍時の人に 全部の性能がステージに噛み合うのはもはや接待のレベル -- (名無しさん) 2024-03-14 22 30 35 前回のマップがもはや拷問のレベルだったからね、しょうがないね。 -- (名無しさん) 2024-03-16 22 50 13 意識の暴走を「ラッシュが命中した相手の精神力を回復させ、超短時間のスタン」って効果で実装できないかな?フーゴのカプセルと同じリロード式にして保有数は1発のみ、敵に命中した時のみ消費で。1発当てる覚悟が道を切り開くが覚悟が甘いと返り討ちにされるイメージ -- (名無しさん) 2024-04-08 10 50 03 暴走再現するならゲームバランス的に殴った相手に移動速度現象でいいでしょ、スタンは強すぎ -- (名無しさん) 2024-04-08 21 04 24 というか無理に原作再現にそこまでこだわらなくて良い そんなんやり出したらサソリビーム実装しろとかキリが無くなる -- (名無しさん) 2024-04-09 00 30 22 今更そんなわけのわからんリワークがされるわけないだろ そもそも農場がほぼ消えた今弱くねぇんだから -- (名無しさん) 2024-04-09 07 36 55 ジョルノが強いのはコロッセオだけだよ… 相手の足が遅くなるよりこっちの足をもっと速くしてくれ -- (名無しさん) 2024-04-10 00 19 01 未だに思ってるよ 原作では汎用性の鬼みたいな性能だったジョルノがなんで機動型ファイターみたいな扱いされてんだって -- (名無しさん) 2024-04-27 16 57 01 まだアニメ版放送終了前だったから1話ジョルノイメージで作られてた感はある -- (名無しさん) 2024-04-27 17 56 49 汎用性キャラというか、探知能力持ったヒーラーでしょ。ラスサバだと探知も自分の回復できんけど -- (名無しさん) 2024-05-01 11 01 25 6太郎みたいな追跡能力はあってもいいんじゃない。殴った相手が落とした衣服や歯をハエにして追わせるイメージで あと自動回復つけて植林で追っかけながらヒットアンドアウェイやるキャラ -- (名無しさん) 2024-05-08 15 47 33 仕様がインファイターだから小走りがもっと速くなって植林がもっと速く伸びれば…ポルやアナスイにわからされて終わりそう 自己回復つけば耐久しやすくなってありがたいけどヘイトが一生切れなさそう -- (名無しさん) 2024-05-10 01 14 20 原作だと不意打ちにめちゃ弱い万能型ヒーラーだよな パワーcのくせに車両ぶっ壊しまくってるし -- (名無しさん) 2024-06-07 06 50 40 アバッキオきつすぎるなんだよオートエイムって 隠密してても見つかって粘着されるしラッシュバトルでの勝ち方がわからない -- (名無しさん) 2024-06-08 00 04 50 スタンドon押しっぱなしで自分のライフも徐々に回復できるようにして欲しい あとレクイエムのパンチはガード貫通してダメージ与えられるようにするとか (ガード成功判定は出る) -- (名無しさん) 2024-06-12 06 02 27 安置勝ちか不意打ち以外だと対アバッキオはかなり絶望的 -- (名無しさん) 2024-06-14 22 35 44 ヤケクソ強化来ないとどうにもならないけど勝率高いから来ないんだろうな…なんでこんな毎シーズン勝率高いの -- (名無しさん) 2024-06-17 00 06 02 アバッキオで今度こそ安定した勝率が瓦解するかな。使用率は減ったけど勝率はあまり下がってないから手をつけません、が最悪のシナリオだが -- (名無しさん) 2024-06-21 10 59 50 苦渋(お茶)を舐める覚悟の準備をしておかねば -- (名無しさん) 2024-06-22 11 05 20 ↑2 使用率低くて勝率の高かった仗助に壁強化きたし環境が厳しければ強化されるだろ -- (名無しさん) 2024-06-25 00 17 24
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「ふん……雑魚め。大人しく女に生まれていれば苦しまずに済んだというものを」 自分で好んで男に生まれたわけじゃない、と心の中でラブハンターにツッコミながら、ジョルノは状況を確認する。 まず敵――ラブハンターは、野球に関する能力を所持している。 ボールをデイパックから取り出す様子はなかったので、おそらくボンバーマンのように自らボールを生み出しているのだろう。 パワポケって一体どんなゲームなんだよ…… それはともかく、ラブハンターの能力は厄介なことに間違いはない。 確かパワプロでは5方向分の変化球を持てたはずである。 つまり、直球を入れれば6方向分に変化する球を避けるなり防ぐなりし続けないといけないのだ。 なんかもうここまで来ると弾幕ごっこな気分である。 (やれやれ……) おそらく勝利を収めたとしても、最初の放送を乗り越えるのは厳しいだろう。 重症で、過疎ロワで、しかも普通の反主催だ。 そんな奴、どう考えてもズガンか放置されるかだ。 誰だってそーする。俺もそーする。 「だがッ! 反逆! やらずにはいられないッ!」 投球体勢に入ったラブハンターを睨みつけ高々と叫ぶ。 どうせ死ぬのだからといって、その運命に黙って従うなど御免だ。 『マーダーであるラブハンターを倒す』 『この戦闘の経験で得たものをメモし、脱出しそうな人に託して自ロワの仲間に渡してもらう』 今パッと浮かんだだけでも、やれることは2つもある。 やれることがある限り、全力を尽くしてそれに取り組む。 それが過疎ロワの生き方だッ!! 「これで……」 だが――その生き方は、別にジョルノに限ったことではない。 パワポケロワもまた過疎ロワである。 ラブハンターとて『自重せず、メジャーな空気のお祭りに混ざる』という己に出来る事を全力で成そうとしているのだ。 自然に盛況ロワに混ざる事にかけては、パワポケロワはジョジョロワよりも長けている。 『チャットにエースがいる』――そのことが、自重せず暴れまわることの後押しをしていた。 そして、序盤の熱血だろうが鬱だろうが投下できる雰囲気の内は、想いの強さはそのまま戦闘力へと直結するッ! 「終わりだッ!!」 今のジョルノに避けるだけの体力はない。 そして、どの変化か見極められない以上拳で叩き落とす事も困難極まる。 だがしかし! そういう時のお約束がパロロワにはある! そう、支給品と言う名の後だしジャンケンアイテムがッ! 「リバースカードオープン! マジックシリンダーッ!」 先程立ち上がる際にこっそり伏せておいた遊戯王カードを発動させる。 魔法の筒(マジックシリンダー)――相手の攻撃を一度だけ無効にし、その半分の威力を相手プレイヤーにダイレクトで与えるトラップカードだ。 「何ィ!?」 ラブハンターの予期していた軌道を無視し、渾身の重い球ジャイロが吸い込まれていく。 巨大化した、ジョルノが頭に乗せているコロネに。 何がどうなっているのか分からないが、とにかくボールはもう一つのコロネから吐き出され、ラブハンターへと飛来する。 「なめるなッ、ライナーごときを取れない俺ではない!」 ラブハンターとて、伊達に過疎ロワと言われるロワで書き続けているわけではない。 どんなボールでもしっかり取り、属性をつけて次の人に投げる。 それを心がけて、今まで腕を磨いてきたのだ。 迫る剛速球を正確にグラブの中へと収め、そして―― 「ぐ、おおおおおッ!?」 ラブハンターの能力『三種の神器』がひとつ、ナイスなグラブ。 怪我に強くもなれるという超常的なアイテムだけあって、その頑丈さは折り紙つきであった。 にも関わらず、そのグラブは今、ひたすらに回転するボールに押し負け徐々に磨り減っている。 「忠告してあげましょう。マジックシリンダーは相手のプレイヤーに直接のダメージが行くトラップカード。防いだところで無駄なんですよ。 無駄なことは嫌いなんで、さっさと喰らってくれませんかね。無駄無駄無駄……」 傍の木から生み出した肉で足の治療をしながら、ジョルノはラブハンターに忠告する。 カードは効果が発揮されるまで消えないので、おそらくボールを落とした後で改めてボールが顔面なりにダメージを与えてくれるだろうと思っての忠告だ。 もっとも、その忠告を聞いてホイホイ従うとは微塵も思っちゃいなかったが。 それでも、万に一つでも勝つ可能性があるなら全てやっておく。それがジョジョバトルの鉄則である。 「何人もの女と付き合い、鍛え抜かれた野球能力をなめるなああああああああああッッ!」 ラブハンターにとって、グラブに収めたボールを落とすなどプライドが許さなかった。 パワポケは、彼女を作らず友人とも遊ばず真面目に練習ばかりするより、デート三昧遊び三昧な方が優れた選手になるゲームだ。 いわゆる『リア充は何やってもうまくいく』という奴だろう。 何人もの女と付き合った者に与えられる≪ラブハンター≫という偉大なる称号を背負う男は、オールAが基本である。 当然守備職人の特殊能力も持っているし、超特殊能力は絶倫だ。 そんなラブハンターが、無様にエラーなど出来ようはずもない。 ましてやここは書き手ロワなどという大舞台。 こんなとこでエラーしようものなら、“G.G.”の称号を与えられかねない。 もう許してやれよと思ってはいるが、自分が呼ばれるのは勘弁である。 特に響きがラブハンター的に許せるものではない。 自慰自慰て。イケメンリア充がそんな称号受け取れるかい。 「何……だと……?」 追撃が来る可能性を考え、視線を一瞬ボールからジョルノへと移した時の事だった。 ジョルノがいなくなっている事に動揺した隙を突くようにして、ボールは勢いを増しグラブを完全に削り取る。 グラブには綺麗な円形の穴が空き、そしてその穴越しに見えるきめ細かな肌へとボールは吸い込まれていった。 「GYAAAAAAAAAAAAAAA!!!」 ラブハンターからイケメンらしからぬ絶叫が上がる。 無理もない。威力が半減されていたとはいえ、人を殺せる威力の剛速球がダイレクトアタックしてきたのだ。 骨折などの深刻な怪我に至っていなかったとしても、この手の痺れでは当分フルスイングは出来ない。 筋力を上げ殺傷力を高める三種の神器が一つ『よくとぶバット』は当分使えなさそうだ。 (やはり衝撃を緩和するために添えていた利き腕にまでは効果が及ばない、か……) ラブハンターの背後に回るため、まだ馴染みきっていない足を必死で動かすジョルノ。 彼は逃げてなどいなかった。 ここで逃げたら、本当に何も成せないことになるのだ、ここで戦うのは当然である。 (ボールを取りこぼした隙に、殺らせてもらうッ!) ジョルノの姿が見えない理由は実にシンプル。 『イカスミで体に絵を描き、背景に溶け込んでいるから』だ。 深夜なため、黒の濃淡で背景を描き切る事が出来た。 ……誰? 今「んなことできるわけねーだろボケ」っつった奴? そんなジョジョ童貞の方にも分かりやすく説明をすると、ジョジョ世界では『それっぽい理屈さえつけばなんでもあり』なのである。 体に絵を描いて背景と同化するのは勿論、サブリミナル効果でカタツムリになったりなど、様々な荒木理論が存在するのだ。 そしてジョジョキャラの名前を冠するジョルノは、その屁理屈にも似た荒木理論を扱う事が出来る! そう、だからジョルノは完璧に背景と同化していたのだ。 だがしかし、ジョルノの腹にはボールがしっかりとめりこんでいる。 骨や内臓にダメージが行くほどのダメージはない。 それでも完全にジョルノの不意を突いたその一撃は、ジョルノの体勢を崩すには十分な威力を持っていた。 「っぐう」 呻き声をあげながらも振り上げた拳はラブハンターへは届かない。 ずれた軌道を修正するよりも速く、回転しながら飛んできたバットがジョルノの側頭部へと叩きつけられた。 「何……故……」 ジョルノがその場に崩れ落ちる。 まだ足が完治していない事に加え、何度も攻撃を食らったせいで足にキていた。 雌豹のポーズで蹲るジョルノに歩み寄りながら、ラブハンターは解説する。 「ふん……盗塁をそう易々と決められると思ったか、バカめ」 別に解説してやる義理はないのだが、ラブハンターは冥土の土産と言わんばかりに解説を続ける。 結果的に先程はボールをグラブから落としてしまった。 プライドがその事を許さないが故に、解説をしてでも『ファインプレーでエラーを挽回した』とアピールしたいのだ。 「それに、ここは茨城県だ。そして書き手ロワは3rdを謳っているが実質4th。 そして野球のポジションで4と言えばセカンドを指す。 そう、言わば俺のいるここは『セカンド・イバ』! ドラゴンズの誇る二遊間の名を冠しているのだ! 弾いてしまったボールをトスし、アウトにすることくらい造作もないんだよ!」 無理矢理すぎる。 そう思ったが、自分のやったこともなかなかに無理のある理論を基にしていたので口に出しては言えなかった。 「だとしても……井端選手はショートのはず……セカンドでその能力が出せるというのはおかしいんじゃあ……」 「ふん、愚か者め。パワポケでの井端選手はセカンドを守る事もできるんだ」 そう、パワポケでは本職がどこであろうと、サブポジションを普通に守らせることができる。 しかもAIがおバカなのか、センター荒木もざらである。 そんなソフトを原作にしたロワの出身者なのだ、中途半端な野球ネタ能力を発揮したとしてもおかしくはない。 「パワポケ厨め……」 「ほざけ。それにアライバはコンバートの話もあるから別におかしくはないんだよ」 「そもそも君のロワには関係ないじゃないか。確かに、他に野球ネタをやっているロワがなかったらその能力でも納得がいきますよ。 だが、パロロワ界には野球ロワがある。ドラゴンズロワがある。ましてや完結していて、井端選手は主役格だ。 野球ロワの書き手でもない人間がその能力を得ているのはどうかと思いますけどね」 ジョルノにそう言われた時、ラブハンターは思ってしまった。 確かにそうだ、このネタをやるのは俺じゃなく野球ロワの書き手さんだった方だ――と。 「うぐっ……!?」 そして、ラブハンターは未知の体験をすることとなった。 視覚的な異常が発生したわけではない。 アナウンスが流れたわけでもない。 ただ直観的に、先程は使えていた野球選手ネタがもう使えないだろうということが分かった。 (そうか……意志の強さやこじつけで能力が成長するのと同様に、書き手ロワでは能力が退化することもある……! 自分自身で能力を心の底から否定したら、待っているのは能力の喪失かッ) 舌打ちをするラブハンターの注意が、再びジョルノから離れてしまう。 恋多き男は余所見をしやすいものなのだ。 そしてその隙を見逃す程、ジョルノも甘い男ではない。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」 声を張り上げて気合いを入れ、何とかもう一度立ち上がる。 ふらふらで、中腰だが、それでも勝つには十分だ。 そしてラブハンターを睨みつけ、前屈みのまま自身のズボンへと手をかけた。 カチャカチャと音を立てベルトが外される。 心なしか、ズボンの股間部分が先程よりも盛り上がっていた。 「なっ……おまえ何やってるんだジョルノ・ジョバーナーーッ! 脱衣はともかく理由(ワケ)を言えーーッ」 ラブハンターという名前でも、男は攻略対象外。 いきなり下半身を晒されても正直困る。 これが女の子ならサービスになるのかもしれないが、野郎の下半身なんて誰一人望んじゃいない。 ちなみにドラスみたいなのは『野郎』や『男』に含めません。あれは『おとこのこ』です。 よって『サービスシーンを求められている野郎』の例としてあの手のキャラを持ち出す事を禁じます。 (どうする!? 確実に何か企んでるぞアイツはッ!) さすがに何も考えずにズボンを下ろそうとしているわけではないだろう。 かといって、先手必勝としてジョルノに襲いかかる気にはなれない。 何せラブハンターは先程トラップカードで痛い目を見ている。 こちらの攻撃を促すためのブラフである可能性を考えれば、軽率な行動は取れないだろう。 背後からの奇襲に備え、感覚を研ぎ澄ませながらジョルノの股間を注視する。 ズボンを下ろすとそこには、一本の木がにょっきりと生えていた。 「かかったな、アホが!」 そう、ジョルノは蹲った際に自分のパンツに生命を与えていたのだ。 成長するまでの時間を会話で稼ぎ、期を見計らってズボンを脱ぐ。 するとモロチン、もといモチロン、木は己を抑えるものがなくなるため、ラブハンター目掛けて一気に伸びるというわけだ。 ラブハンターもライナーに飛びつくような勢いで横っ跳びをかまし、紙一重で木を避ける。 しかし、ジョルノの真の狙いはそれだった。 急速に伸びる木を避ける際、ジョルノから目を離さないことは困難である。 そして、その一瞬の隙を突いてジョルノが何かしていないか確認するためにも、ラブハンターはジョルノの方へと視線を向ける。 股間から木が取れて、代わりにそこにはダイアーさんの顔がついているとも知らずに。 「黄金体験中華砲乱射ッ(ゴールデン・チュウカザンマイッ)!!!」 股間から顔を出した『ダイアーの黄金体験(ゴールド・エクスペリエンス・ダイアー)』の口から、大量のイカスミが噴射される。 そのビジュアルのインパクトで一瞬体が硬直したこともあって、ラブハンターはイカスミをもろに食らってしまう。 「フフ……い…イカ墨入りのスパゲッティは、く、黒か……ろう………フッ」 イカスミの真骨頂とは眼潰しにある。 本来イカスミは『射禍朱見』と書き、古代中国に伝わる暗器の一つだったのだ。 鍛える事が困難と言われる口内を鍛えし者のみが使えると言われ、 禍を象徴する暗黒の液体で正確に相手の眼を射抜き、相手の視界を朱色に染め『見る』という行為を奪うことからこの名が付けられたと言われている。 この技を古代ヨーロッパに持ち帰った射禍朱見使いネテロの名前がなまり、現在のネエロの語源になったという話はあまりにも有名である。(民明書房刊『暗器の歴史』より) 「目が……目がアアアアアアアアッ!!」 お約束のセリフを叫ぶも、手探りで取り出した支給品のナイフを構える。 何の変哲もないナイフだが、これはパワポケロワにおいて二朱と准がフラグを立てるきっかけを作ったナイフである。 ラブハンターという名を冠するきっかけとなったナイフと言ってもいいかもしれない。 要するに、持ち慣れた獲物なのだ。 本来持ち慣れた獲物の支給は死亡フラグなのだが、書き手ロワではそんなことはさほど大きな問題にならない。 (駄目だ……近付けない……ッ) ナイフを出鱈目に振り回しているのに、ほとんど隙がみつからない。 それもそのはず、ラブハンターは乱戦を書いた人として書き手紹介を受けているのだ。 ジョルノの予想通り、乱戦が得意という書き手としての能力はラブハンターの身体能力にきちんと反映されていた。 乱戦を得意とするということはすなわち、第三者の介入に強いということである。 目の前の相手との戦いに夢中で他の戦闘の巻き添えを食うようでは「乱戦に強い」と言うことはできないのだから。 つまり奇襲に強いということなわけで、対戦相手がジョルノから“見えない相手”に切り替わった所で、あっさり攻撃出来るわけではないのだ。 ましてや全身に大ダメージを受けているジョルノでは、隙を見つけてもそこを叩く前にやられてしまうだろう。 何せこちらは近距離からしか攻撃できないのだ。一度の失敗が死に繋がる。 かと言って手元の衣服に生命を与えて遠距離から攻撃しても決して致命傷にはなるまい。 それでも一応目を拭う動作を邪魔するために木での攻撃はしておくが。 「眼潰しごときでこの俺が自重すると思うなアアアッ!」 目を拭おうとしていた右手を木で弾かれたラブハンターは、目を拭うことを止めて走り出す。 攻撃の方角さえ分かれば、相討ち覚悟で突っ込むのみ。 自分の命を守るために保守的になるくらいなら、自重せず突っ込んだ方がマシである。 「まあ、最初から近付いて貴方を倒す気なんてなかったんですけど」 ゴゴゴゴゴと派手な音を立て、地面がどんどんせりあがる。 ラブハンターはそれでも構わずジョルノに襲いかかろうとするも、あまりの振動に転倒してしまい攻撃することは叶わなかった。 「警告しておきますが、僕を今攻撃すると困るのは貴方ですよ」 「……どういうことだ?」 口調からジョルノが交渉を切り出そうとしていると悟り、ひとまずラブハンターは目元を拭い視界をクリアにする。 すると、目の前に青空が広がっていた。 「な、何ィィィーーーーーー!?」 「ああ、先にタネを明かしておきますと、景色と同化していた時にすでにゴールド・エクスペリエンスで下準備をしていたんですよ。 これだけ大きな木になるには若干の時間を要しましたが、まあ間に合ったから良しとしましょう」 ラブハンターの視界に広がるのは、青い空ともふもふとした緑の地面。 どうやら、自分はやたらと大きな木の上に立っているらしい。 ゴールド・エクスペリエンスで巨木になるようしておいた天道虫のブローチを、ラブハンターの背後に回る際地面に転がしておいたのだ。 「僕が死ぬとこの木は枯れて二人とも御陀仏ですから、そこのところ気をつけて下さい」 この高さから落ちたらさすがに助からないだろう。 そんなことを思いながらラブハンターは舌打ちをする。 爆発系ならまだ何とかなったかもしれないが、落下系のダメージは不味いのだ。 いくら普通の人間と人体の構造が違っていても、高いところから落ちてしまえば普通に死ぬ。 特に最近のパワポケでは転落死が目立っているだけに、助かるとは思えない。 「……しかしこんな巨大な木を生やすとは、過疎ロワのくせに制限緩すぎるんじゃないのか?」 「生憎自重を知らないのは僕らも一緒でね。まあ、ジョジョロワの自重しなさの原因は半分近く荒木ですけど。 制限は大切なモノと引き換えにすればある程度はぶっちぎれるんですよパロロワでは」 腕なり命なりと引き換えに、爆発的な威力の技を繰り出せる。 熱血展開で度々見られる光景だ。 もっとも、結局敵は仕留められずに立ったまま死んだりすることが多いのだが。 「大切なもの、だと? 五体満足の身でどの口がほざく」 「……書き手ロワにおいて、名前は大きな意味を持っています。 貴方がパワポケ主人公のビジュアルだったり、僕がジョルノのビジュアルだったりするのも、名前に合わせてのことでしょう。 どういう基準で名前を付けられたのかは分かりませんが、とにかくこの名前は主催者に付けられたとみて間違いないでしょうね。 僕らは自分のビジュアルを確認するよりも早く、それこそ瞬時に自分の名前を認識したはずですから。 わざわざ名前を与え、しかもその名にあった容姿まで用意してくれているのです、『名前と容姿という形で僕らの役割は主催者によって最初から決められていた』と言い換えてもいい。 例えば“反主催になるであろうジョルノの僕”と“自重しないであろう貴方”を近くに配置したのにも、何かしらの意図があってのことでしょう。 ああ、そうそう。名前から想像すると、貴方は異性に会ったらフラグを立てたいとか考えているんじゃあないですか?」 自重が嫌いなラブハンターだが、ジョルノの話を無視して襲いかかる気にはならなかった。 最初はジョルノが制限を無視して自重しない威力を発揮したので、自分も制限を突破する参考にでもしようと質問をした。 そして今、ジョルノに自分の思考を見破られたことで、ラブハンターはジョルノへの殺意を忘れそうになっている。 もしもジョルノが正しい考察ができる人間なら、その考察を利用し、主催の意図からすら脱却する究極の自重知らずになれるかもしれない。 制限をぶっちぎるチート性能と言う、究極の自重知らずに。 過疎ロワの自分なんかが、盛況ロワの人間よりもフリーダムになれるかもしれない。 その可能性は、ラブハンターにとって何よりも魅力的なのだ。 「まあ、まだ僕らしか実例がないですし、名前と僕らのアイデンティティについての話は置いておきましょう。もっと他の人に会わないと考察になりませんし。 とにかく、名前っていうのは重要なんですよ。昔流行ったマジカルチェンジでしたっけ、文字を変えて別のものにするゲームがあったじゃないですか。 そういうように、名前が数文字変わるだけで全然違うものになってしまうんですよ。 貴方に合わせて分かりやすく例えると、そうですね、“野茂英雄”と“ホモビデオ”ですね。数文字の違いしかないのに、二つは全然別のものでしょう? そして、それと同じように、“僕”と“ジョルノ・ジョバァーナ”も似て異なる物なんです」 「……まあ、そうだろうな。俺もだが、書き手としての知識をしっかりと有している」 「そう、僕は最初からジョルノ・ジョバァーナの偽物であってジョルノ・ジョバァーナそのものではなかった。 口調も思考も、中途半端にジョルノとジョルノ以外の者との間を行ったり来たりしていた…… だから、名前を変えても“僕”は“僕”のままでいられたんですよ」 そう言って、ジョルノ・ジョバーナは自分の名前を地図の裏に書いてみせる。 しかし、何が言いたいのかラブハンターには理解できない。 それもそのはず。ラブハンターは口頭でしか最初の自己紹介を聞いていなかったし、そこまでジョジョに詳しいわけでもないのだから。 ラブハンターが分かっていない事を察し、ジョルノは更に言葉を続ける。 「僕は“ァ”を木に変えたんですよ……名前に入っている、“小さいア”をね。 名前というアイデンティティーを揺るがしかねないレベルのものなら、犠牲にすることで多少制限をぶっちぎれる。 先程のようなこじつけ理論でも、読み手を黙らせられればいいんですよ。とにかく、そういう理屈で僕は命もアイデンティティも守ったまま制限突破を出来たわけです」 嘘だと思うなら、 9の仮名簿やwikiの書き手紹介を見ていただきたい。 この“名前の『ァ』を大木に変える”という行為の影響で、“ジョルノ・ジョバァーナ”でなく“ジョルノ・ジョバーナ”と記されているはずだから。 「もっとも、これ以上文字を犠牲にするとジョルノの面影がなくなって最悪消滅しかねないので二度目はありませんが」 ジョルノの演説はこれで〆である。 蓋を開ければ普通のトンデモ理論。 ラブハンターの直観だと、ジョルノは旅の扉に辿り着けずに消されるタイプだ。同盟を結ぶウマミはない。 命を賭ける等で多少の制限はぶっちぎれると分かったものの、最期の花火でしか目立てないのはラブハンターの本意ではなかった。 「ふん……タネは分かった。だが、この程度で俺が貴様の軍門に下るとでも思ったのか?」 「勿論。貴方は自重をしたくないと考えている。言い換えれば、過疎ロワなのに空気を読まずに目立とうとしている。 過疎ロワ同士が戦い、誰にも影響を与えずひっそりと相討ちになる――そんな空気を読んだ地味な最期で満足できる男ではない。 違いますか、ラブハンターさん?」 地味な最期でいいのか――そう言われて、首を縦に振るなどプライドが許さなかった。 かと言って、素直に軍門に下るのも納得がいっていない。 誰かに従い言うことを聞いているだけなど、自重知らずの名が泣くというものだ。 「別に貴方に自重しろと言う気はありませんよ。 僕だって首輪は欲しいですし、最近流行りの危険対主催とやらをやってもいいかなと思っていますから。 どうです? 悪い話じゃないと思いますよ? これだけ目立つ木の上で、近付く者を倒す――僕は傷の治療で休むつもりですので、貴方の殺しを止めたりもしません。 僕は首輪さえ貰えればいいですし、心苦しいですが最低限の犠牲として割り切りたいと思うので。 この条件でOKを貰えるなら、デイパックをこちらに放り投げて下さい。支給品を確かめさせて貰います」 ジョルノは決して自分からは支給品を見せたりはしない。 相手が善人や怯える者だと言うならともかく、すでに乗っていると分かっている者に対して下手に出るのは下策である。 『会話の主導権は握り続ける』『キレられないようにもする』 両方やらなくっちゃあならないのが交渉の辛いところだ。 「ふん……好きにしろ」 何かしらの反撃がくるかと身構えていたジョルノにとって、このリアクションは予想外のものだった。 普通に考えると支給品の情報は隠し通すに越したことはない。 特に自分達は互いに信頼を持っていない敵同士。 にも関わらず、まさかこれほどあっさり荷物を投げ渡してくるとは。 「どうせハズレ支給品だけだ。それにお前の射程距離は大体把握できている」 支給品をジョルノに渡しても困らないという自信から、ラブハンターはあっさり承諾した。 先程の戦闘では手を抜く余裕などなかったはずだし、ジョルノの遠距離攻撃方法は先程見せたものだけだろう。 イカスミにしても木にしても、注意していれば簡単に避けられる。 弾丸ライナーはもっともっと速いのだから。 「これは……!」 銃でも入っていたなら話は別だが、ハズレ支給品のみならば渡していても問題ないはずだった。 しかし、このジョルノの表情はハズレ支給品を見る人間のそれではなかった。 もしや自分の知らない“見た目はハズレ支給品なのに実は強力な武器となるもの”が入っていたのではないだろうか? 「ああ、武器になるようなものを見つけたわけじゃないですよ」 盗塁王のように素早いスタートを切りジョルノに迫ったラブハンターに、デイパックから取り出しかけのプロペラを見せる。 デイパックを取り返そうとした理由を、ジョルノは『自分でも気付いていなかった武器を入手されたと思ったから』だと判断した。 もし最初から“支給品を見ている隙に殺す事”を考えていたのだとしたら、接近などせず殺人カーブでも投げてきていただろうから。 彼のこの行動は、己の支給品の真の性能を知ってから改めて同盟を結ぶべきか考えようと思ったが故の行動だろう。 「ヘリコプターはさすがに知っていますよね?」 「なめるな。使っていなかったのは、空など飛んでは普通すぎるし目立たないからだ」 黒い笑みを顔に浮かべ、ジョルノはラブハンターに説明する。 自分が見つけて喜んだものは、武器なんてちっぽけなものではないと。 もっと大きな可能性を秘めた、凄いものなのだと。 「これに僕の支給品を合わせれば、もしかしたら全く自重しないフリーダムな行動が取れるかもしれませんよ。 勿論これ単独では目立てないでしょうし、僕と組んでくれないのならお蔵入りになりますけど」 「ほう……面白い、やってみろ」 ジョルノの眼前で、ラブハンターが僅かにその口元を歪める(と言ってもジョルノ視点だとラブハンターに口などないのだが) 自重しない行動が取れるなど、願ったり叶ったりなのだ。ラブハンターに断る理由は何もない。 「ふふ……マジックカード発動! 融合!」 ジョルノは自身のデイパックから取り出したDMカード・融合を発動する。 「このカードで僕は『ヘリコプター』と『僕の生み出した大木』を融合するッ!」 本来はDMカード同士――それもモンスターカードしか融合出来ないカードなのだが、書き手ロワにおいては強気になることで何でも融合できるらしい。 何故なら、不味いと判断されたら修正要請が入るからだ。修正に応じる姿勢さえ持っていれば、どんな危険球も投げられる。 『男は度胸、何でもやってみるもんさ』というやつである。 「……シートベルトはないのか?」 「いるなら作りましょうか? 無機物のものをそちらがくれるなら、ですが」 「ジョークだ。マジレスをするな」 「僕の方もジョークですよ」 大木にヘリが取り込まれ、上部にプロペラが生えてきた。 太い枝の一本に計器や座席が現れて、簡素な操縦席となる。 なんというかそれは、センスの悪い小学生の秘密基地妄想図のようだった。 「移動要塞か……面白い。確かにこのサイズならばヘリとは違い飛んでいても目立てるな」 「ま、持て余されてズガンって可能性もありますがね。 とにかく、これなら同盟を結んでくれるでしょう? 断ったらこの要塞は“ァ”に戻しますけど」 「ふん、聞くまでもないだろう?」 楽しそうに下を見下ろすラブハンターを見て、一瞬このまま付き落とそうかと考えるも、すぐに思いとどまった。 怪我人が安全地帯で一人ゆっくり怪我の回復を待つだなんて死亡フラグもいいとこだ。 良くて空気化、悪ければ強マーダーに強襲されてアボンだろう。 「操縦席があるので、行先なんかも決められますよ。飛行石とかじゃあ操縦まではできなかったから、ヘリがあったのは幸いでした。 まあ自ロワの支給品にこんな早くから出会ってしまったって所には不安を感じずにいられませんがね。 ……ああ、そうだ。操縦できると言っても、僕の体を休ませてもらわないといけないので、行くとしたら関西方面一択で」 「関西?」 「ええ。旅の扉もありますし、夜が明ける頃にはコイツをどこかに落としてもらって結構です。 このサイズの大木を空から降らすというのは大分自重知らずだと思いますし、貴方としても満足でしょう? 今後の事を考えると旅の扉をくぐる頃には貴方と他人になっていたいですから、それを最後に縁を切る約束をしてもらいたい。 その代わり飛び降りた後は木でフォローすることを約束しますし、落とす場所も貴方が決めていい。 ですが、すぐ落とされたら休めないので、関東圏で落とすのだけは勘弁してほしいですけど」 北海道に行く可能性もあるわけだが、自重したがらないラブハンターは人の多そうな関西へ進路を取るとジョルノは考えていた。 東北の方には申し訳ないが、やはり人の多いイメージがあるのは関西の方だ。 関東圏でホバリングというのも一つの手だが、一か所で留まり続けるのをラブハンターは望まないだろうと思っている。 ジョルノの中でラブハンターはすっかり“目立ちたがり屋の人”なのだ。 自重しない人間と目立ちたがり屋はまた少し違うのだが、結果的にラブハンターの思考はジョルノの予想通りだったので良しとしておこう。 「なるほど。ならば操縦はさせてもらう。貴様は安静にしているんだ、俺が操縦して構わないだろ? 安心しろ、パワポケにはシューティングもあるんだ、ヘリの操縦程度どうということはない」 「ええ、構いませんよ。それにこれだけ目立つんです、途中で撃墜されても文句は言いません。 ただまあ、故意にコイツを落とした場合は木のクッションで助けてあげたりしませんけどね」 完全に自分側になったなら、あとは飴を与えておく。反乱を防ぎ、予想以上の働きをしてくれる可能性を1%でも引き上げるために。 それに、弱いが故にジョルノには仲間が要る。それが仮初のものだとしても、だ。 “ァのある方のジョルノ”とブチャラティだけではボスへの反逆を成しえなかったように、仲間というものは思いがけない勝利をもたらすことがあるのだから。 「そうだな……東海・関西圏でボールによる爆撃をかまし、広島か福岡辺りにこの大木は落とすとするか」 「爆撃するのは勝手ですが、反撃は一人で防いでくださいよ……僕は動きたくないので、本当にヤバくならないと手は貸しませんから。 それと所詮は木なんですから、遠距離のビームなどを喰らうとひとたまりもないので注意してください」 「言われるまでもない」 プロペラがゆっくりと回転し、根を張ってまではいなかった大木が空高く飛んでいく。 さあ行こう、大木に乗っての空の旅だ! 「ああ、そうだ、一応これも使っておきますか……どうせ使い道もないですし」 「何だそれは?」 ジョルノが取り出したのは一枚の紙切れ。よく見るとそれは何かの書類のようだった。 「スターオーシャンに出てくる『けいやくしょ』というアイテムですよ。 まあこれ自体は出てきたことないんですが、作品自体はそこそこロワに出てますし、体力回復用として配られたんでしょう。 これを使うと宿屋が自分のものとなって泊まり放題になるというアイテムです」 「……ここは木だし、そもそも無料なのに使うつもりか?」 「ええ。敢えて日本政府の名前で契約しようかと思います。 体裁だけでも『日本政府が作った、空に浮かぶ新たな県です』としておけば、飛行の高度制限に引っかかる可能性も減りそうですし。 “支給品の力で空を飛んでいる”よりも、“空に浮かぶエリアの一つに滞在している”の方が安全そうでしょう?」 「杞憂だと思うがな」 「少しでも生存率を上げるため足掻いてこそのジョジョなんですよ」 計器をいじるラブハンターの言葉を聞き流しながら、ジョルノはけいやくしょを埋めていく。 そしてふと筆が止まる。 契約先の店には名前が当然要るわけだが、この大木に名前などない。 とりあえず適当に名付けてしまおうかと考えるも、ジョルノにはいい名前が浮かばなかった。 彼は登場人物や登場スタンドの名前をそのまんまタイトルに使用しているほど、自身のネーミングセンスに自信がなかった。 「……この木、何て名前がいいと思いますか?」 「ホテルPAWA」 「それ以外で」 「ハーレムビート。極上寮でPAWAPAWA。ガチムチホモリアル。パヤ風呂くんポケットモンスターPINK。放尿ティクビーランド」 深く考えずに浮かんだ単語を適当に羅列するラブハンター。 「ラブホテルかよ」と心の中で突っ込んでから、ジョルノは自分で宿屋の契約書と口にしたのを思い出した。 まあ、ロワだと効果が変わるなんてことはざらなので、ホテルでなく土地の契約書として使うつもりなのだが。 (まあ、適当でいいか) とはいえ、女性キャラの少ないジョジョロワ出身であるジョルノには、ラブホテルのような卑猥な名称は直視できない。 いや、まあ、ジョジョっていうのは『女主人公が師匠ベーションを看守に見られるというアクロバティックな登場をした漫画』ではあるのだが。 とにかく、ラブホテルっぽい名称は避けたいところであった。だんだんラブホテルでなく風俗店みたいな名前になってきてるし。 ラブハンターの挙げた名前を適当に普通っぽくカスタマイズさせてもらうとしよう。 「O.h.オーイエスはあん彼女マゾか?、淫乱偵コ○ン~性器膜の魔熟痴~、悪魔の生贄~犯された「もうホテルの名前ですらないですよね、それ」 ここで止めないと最低さが増すと思いストップをかける。 何というか、途中から品のない同人誌かアダルトビデオのタイトルみたいになっていた。 全年齢対象の野球ゲーム出身者がなんてことを言うんだとジョルノは思ったが、パワポケは大抵下ネタ満載なのである。 (クマー……いや、さすがにこれはふざけすぎか……クマ、オカ……あたりが妥当かな) 大半の意見を頭から叩き出してしまっていたので、最後に挙げられた『悪魔の生贄~犯された(以下聞いてない)』から名前をつけねばならなくなった。 悪魔というフレーズはパロロワっぽくあるが、ジョルノとしてはもっと平凡な名前が良かったのだ。 なので、適当に略してそれっぽい名前をつける。 「熊岡……熊岡県……よし、これでいこう。この大木は今から『熊岡県』だ!」 「人に意見を聞いておいてシカトというのは書き手としてどうかと思うが」 熊岡県は飛んでいく。 過疎ロワ書き手二人を乗せて、埼玉県と福岡県の間をぷかぷかぷかぷか飛んでいく。 撃墜されるか放置されるか、はたまた無事に熊岡落としを成し得るのか、それは野球仙人のみぞ知る―― 【一日目・深夜//熊岡県(現在埼玉県上空)】 【ジョルノ・ジョバーナ@ジョジョロワ2nd】 【状態】ダメージ(大、能力による治療中)、『ジョバ“ァ”ーナ』ではなくなった 【装備】なし 【道具】支給品一式、DMカード(マジック・シリンダー)(24時間使用不能)@ニコロワ、DMカード(融合)(24時間使用不能)@ニコロワ 【思考】 基本:主催者を撃破 1:休憩する間、ラブハンターに頑張ってもらう 2:旅の扉に入る前に「熊岡県だッ!」とやってからラブハンターと手を切る ※外見はジョルノ・ジョバァーナです ※支給品の『けいやくしょ』は消費しました 【ラブハンター@パワポケロワ】 【状態】ダメージ(小)、利き腕じゃない方の掌を怪我(程度の程は不明) 【装備】なし 【道具】支給品一式、パワポケロワでさらが使っていたナイフ@パワポケロワ、不明支給品×0~1 【思考】 基本:自重なんて知らない 1:熊岡県を操作して目立ち、各地に爆撃する 2:ラブコメしたい 3:ジョルノの怪我が治り、且自分も熊岡県の操縦に飽きてきたら、熊岡県を地上に落とす ※外見は、パワポケ2主人公(二頭身)です ※支給品の『ヘリコプター』は熊岡県と融合しました 【三種の神器】 野球能力(と殺傷能力)を向上させるアイテムで、ラブハンターは能力でこれらを自由に取り出したりしまったりできる。 以下が三種の神器である。 筋力が上がるため殺傷力が高い打撃武器である『よくとぶバット』 何故か技術的な作業がしやすくなるうえにちょっとだけ怪我をしにくくする『ナイスなグラブ』 変化球が投げやすい『しあわせのボール』 足が速くなる『速いスパイク』 以上である。……4つじゃんとか言わないの。これらを合わせて三種の神器って呼ばれてるんだからそういうものだと割り切ってください。 【熊岡県】 大木とヘリの融合体にして、けいやくしょで契約を結ばれた日本国の新たな領土。 一応県。操縦席もあり、プロペラによって飛ぶ事も出来る。冷暖房及びシートベルトなし。 攻撃反射の能力は原作終盤同様未搭載な模様。埼玉県と福岡県の間をぼちぼち目立ちながら移動中。 時系列順で読む Back 兎角擬人化同盟(現在会員一名) Next 文房具マスター~and a no no war the great doll~ 投下順で読む Back 兎角擬人化同盟(現在会員一名) Next 文房具マスター~and a no no war the great doll~ 黄金体験 ジョルノ・ジョバーナ カオスを目指した結果がこれだよ! 黄金体験 ラブハンター カオスを目指した結果がこれだよ!
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視界の端から端まで埋め尽くして余りある財宝の海を目前にして、ジョルノ・ジョバーナは感嘆の吐息を零した。石段に腰を降ろし、己を取り囲む世界をぐるりと見渡す。剣に槍、斧に弓、食器に財宝、果ては巨大な飛行船。この世に現存するあらゆる宝具の原点と呼ばれる代物が、そこかしこに転がっている。この蔵に存在する宝の中に、ただのひとつとして贋作は存在しない。正真正銘の宝の山だ。 この世に現存する宝と黄金をありったけ集めたとて、この黄金の蔵を再現するには及ぶまい。ましてや、たったひとりの人間がこの規模の宝を集めたとなると、それはまさしく夢物語のように思われた。けれども、それを成し遂げた英雄の王がいることを、ジョルノは知っている。かの王にしてみれば、眼前に積み上げられた財宝の山ですら数ある偉業のうちのひとつにすぎない。 「これが世界最古の英雄王が誇る宝物庫……まるで御伽話の世界にでも迷い込んだ気分だ」 自分が今見ている夢が、いったいいかなる性質のものであるかをジョルノは既に理解している。この風景を見せた張本人に心当たりがあった。 首を回して石段の上を仰ぎ見ると、西へと傾き始めた強い陽射しがジョルノの目を射した。反射的に顔の角度をそらして、目を細める。視界の先に佇む男の輪郭が、陽の光よりもなお黄金に輝いているようにジョルノには見えた。 「――英雄王」 ぽつりとその称号を呟く。 英雄王は、陽の光を全身に受けて、その身に纏った黄金の鎧を煌めかせている。一歩ずつ石段を降りで、ジョルノへと歩み寄る。ジョルノは自然と立ち上がり、英雄王へと向き直っていた。それが礼儀だと自ずと思わされたからだ。 英雄王は、その燃えるような赤の瞳で、しかし底冷えするほどの冷たい眼差しをジョルノへ送った。舐め回すようにジョルノを見て、やがて英雄王はふん、と小さく鼻をならした。 「我が宝物庫を前にして物欲のひとつも抱かぬか。礼儀を弁えていると言えば聞こえはいいが」 「このジョルノ・ジョバァーナには……黄金のような夢がある。どれほどの財宝であろうと、その夢を眩ませることはできない……とでも言っておきましょう」 「ほう」 英雄王の笑みは、やはり冷たかった。けれども、その笑みには幾分かの喜悦が含まれているように感じられた。 ◆ 規則的に体を揺さぶる車の振動の中、ジョルノは目を覚ました。 短い時間だが、夢を見ていた気がする。小さくかぶりを振って、靄の掛かったような思考を覚醒させる。 「お目覚めですか、GIOGIO(ジョジョ)」 ミラー越しに視線を向ける運転手と目が合った。運転手は、ジョルノが支配する組織、パッショーネの構成員だ。今日はこうしてジョルノの送迎を買って出てくれている。 「ええ、どうやら少し微睡んでいたようです」 「お疲れだったのでしょう、今は少しでもお休みください」 「ありがとう、そうさせてもらいます」 言いながらジョルノは、シートに後頭部を深く預けたまま、ぼんやりとした視線を窓の向こうへと注いだ。ジョルノが生まれ育ったイタリアの景色と似た、芸術性にすぐれた建物が立ち並んではいるものの、通りを歩く人々の多くは日本人で、ここが故郷から遠く離れた土地であることを否応なしに認識させられる。 ポケットの中から取り出した宝石を、手の中で転がす。ちらりと視線を下ろせば、ジョルノに握られた宝石は、きんきんきらきらと過ぎる程に黄金色に輝いて、その存在を主張していた。サーヴァントの自己顕示欲がよく現れている。ジョルノは己のサーヴァントの存在を思い、ふ、と笑みを零した。 ジョルノの監視の目を外れたパッショーネの構成員が、遠く離れた日本で独自の麻薬密輸ルートを確立し、大きなカネを動かしている。そういう話を聞いた。パッショーネが麻薬に関わっている以上、看過する訳にはいかない。今回はカネの規模の大きさもあって、ジョルノが直々に日本へと足を運ぶことになった。 麻薬の売人を見つけることは容易かった。よもやパッショーネのボスが直々に日本まで出向くなどと思ってもいなかったのだろう、売人連中が油断していたことも、迅速な事件解決に至った大きな要因のひとつだったといえる。 けれども、ジョルノは未だイタリアに帰れずにいた。この街から、出られずにいた。 売人から無色透明の宝石を接収したあたりから、ジョルノを取り巻く世界が変わった。本来ジョルノが見ていたはずの、日本元来の風景はもはやこの空間には存在しない。そこにあった街も、人も、風も、空気も、なにもかもが、異質だった。 ジョルノは、聖杯戦争に巻き込まれたのだ。 ◆ 見滝原の誇る高層ビルの上層階に宿をとったジョルノは、誇りひとつ存在しないスイートルームをざっと見渡し、早々に窓の際に立ち、カーテンを開けた。夜の見滝原は、芸術的な装いの建造物もさることながら、街中の至るところに設置された光源に照らされて、幻想的な風景を演出していた。 川に視線を向ければ、淡い光源を浮かべたゴンドラが行き来している。ベネツィアの町並みをそのまま再現したような景色だ。こうして街全体を高い場所から俯瞰して、ジョルノは改めてこの街の異質さを認識した。 「どうした、雑種。不遜にもこの我(オレ)を喚んでおきながら、随分と辛気臭い顔をする」 後方から、嘲りを多分に含んだ冷笑が聞こえた。ほぼ同時、窓の向こうの戦いにも決着がついた。片方のサーヴァントが、霊子となって霧散したのが見えた。ジョルノは片手でカーテンを閉めながら、声の主へと向き直った。 手元で黄金の盃を揺らしながら、ひとりの男が備え付きのソファに深く腰掛けている。夢で見た黄金の鎧は今は纏っていない。白の長袖のVネック一枚に、ヘビ柄のパンツを身に纏い、長い足を膝の上で組んでいる。絹糸のような金色の髪の隙間から赤い双眸をちらつかせて、男は口元を歪めた。 「それとも舞台となる街を俯瞰して、高みの見物気取りか」 「高みの見物と言われれば……そうなのかもしれません。徒に行動を起こして、無駄に体力を消耗する必要もない……と思ったまで。僕は無駄なことが嫌いな性分なので」 ほう、と唸ると、男はもう一口黄金の盃を煽った。 「妥当な判断だな。年は若いが、案外とものの道理が見えている」 「そうでなければ、僕はとうに愛想を尽かされている頃でしょう、アーチャー」 アーチャーと呼ばれた男は得意そうに笑った。 「当然だ。無聊の慰めとはいえ、我が眼前に拝謁するに能わぬもののために時間を使ってやれるほど、我は優しくはない。この我を召喚した男が無能であったなら、今頃その四肢は吹き飛んでいたと心得よ」 「ええ……肝に銘じておきましょう」 ジョルノは窓から離れ、アーチャーの眼前へと歩を進める。己がサーヴァントに対して、極端に上から命令をする気も、必要以上に媚び諂うつもりも、ジョルノにはなかった。あくまで対等の立場として、ジョルノは振る舞うつもりでいる。 「アーチャー。戦うべきときが来れば、僕は戦います。そして、その時は近い……そういう予感がある。この見滝原に来てからというもの……奇妙な感覚がするんです」 首筋のアザが疼く。痛みを感じているわけではないし、不快というわけでもない。なにか自分に親しい存在が近付いているような、言語化するのが難しい奇妙な感覚を、ジョルノはこの見滝原で感じ続けていた。 「そのために、この英雄王に力を貸せと」 「ええ。あなたには、僕と一緒に聖杯を獲ってもらう」 アーチャーの表情がぴくりと動いた。眉根が寄る。瞳が細められる。 「口の聞き方を知らぬ雑種よな……ならば問おう。貴様は、聖杯に如何なる願いを託す」 「僕の願い……ですか」 「そうだ。くだらぬ願いを口にすれば、この場で我が誅罰を下す。その覚悟を以て口を開けよ、雑種」 ガラスのテーブルに杯を置いたアーチャーが、組んだ足の上で指を組み合わせた。ソファに後頭部を預け、見下ろすような視線をジョルノへと送る。 視線を逸らさず、英雄王をまっすぐに見据えたまま、ジョルノは己の意思を述べた。 「このジョルノ・ジョバァーナには夢がある……黄金よりも気高い夢が。しかしそれは、聖杯に望むものではない。夢とは、自分自身の力で実現させるものだからです」 アーチャーはなお、顔を顰めた。理解に苦しむといったそぶりだったが、構わずジョルノは続けた。 「聖杯は獲る。しかしそれは、己が欲望を叶えるためではありません。このジョルノ・ジョバァーナは……二度とこんな催しが開かれないよう、聖杯を管理……、または……破壊する」 ジョルノはカーテンで閉ざされた窓へと視線を向けた。 本来ならば聖杯戦争になど巻き込まれる必要のなかった人間が、これからきっと犠牲になってゆくのだろう。 平和に暮らせる筈だった無辜の民が、麻薬に狂わされ、ギャングの抗争に巻き込まれ、その人生を狂わせる。それと同じことが、この聖杯戦争で起ころうとしている。 ギャングスターを夢見た少年には、それが許せなかった。 「願いを叶える願望機を、手ずから破壊すると」 「結果だけを追い求めていると……人は近道をしたくなるものです。しかし、近道をしたとき……真実を見失ってしまうかもしれない。大切なのは、真実に向かおうとする意思です……僕は、僕の夢を聖杯に託しはしない。結果だけを追い求めて、近道をしようとは思わない」 「ハッ、それは矛盾だな。口でなんと言おうと、戦争には乗るのであろう? いかに綺麗事を並べ立てようと、それでは聖杯を狙う凡百の簒奪者どもとなにも変わらぬ」 「聖杯は獲る。しかし、マスターは殺さない。サーヴァントだけを『始末』します……理論上、すべてのサーヴァントが消滅すれば、それで聖杯戦争は終わる筈だ」 「ほう。ならば、ものの道理が通用せぬ外道がマスターであった場合はどうする。殺さぬ、などと綺麗事を宣っているうちに、その牙が民草へと向けられたならば」 「その場合において……迷う必要がどこにありますか」 アーチャーは訝しげに目を細めた。 「その必要があると判断したなら、マスターを『始末』することも躊躇いはしない……それがギャングのやり方です。今更この手を汚すことを厭いはしない。悪人まで守ってやれる程、僕は人間ができてはいません」 悪をもって悪を制する。この世の正義では裁き切れない悪を、パッショーネが始末する。それはあの日ディアボロを倒して以来、ジョルノが歩み続けた道だった。今更立ち止まる気は毛頭ない。ギャングスターを目指すならば、とことんまで悪の花道を突き進むまで。 ジョルノの真っ直ぐな瞳を、アーチャーはじいっと見つめる。ほんの数秒の時間が、何倍にも引き伸ばされたように感じられた。けれども、その間ジョルノは一度足りともアーチャーを捉えた視線を外しはしなかった。 やがて、折れたのはアーチャーの方だった。 「フ……、ハハハハハハハッ! 貴様は度し難いほどに歪んだ男よな。この英雄王を喚んだ魔術師が、どれほどの猛者かと思えば……聖杯を獲るため、他者を蹴落とすならばまだ分かる。成程それこそが遍く魔術師の懐く正しき目的なのであろうよ」 「僕は魔術師じゃあない。僕は僕の成すべきことのために、暗闇の荒野を進んでいくだけです。笑われる謂れはありません」 「ハッ、これを笑わずしてなんとする! この我を喚び出した男がどれ程の器かと思いきや、蓋を開けてみればとんだ『救世主気取り』ときた! これでは興醒めもいいところよなあ」 ジョルノは、アーチャーの言葉をそのままの意味で受け取るきにはなれず、無言のまま次の言葉を待った。興醒めというには、あまりにもその声は弾んでいた。 「最早此度の聖杯戦争の愉しみなど、貴様の奮戦ぶりを眺めて嗤うほかにはあるまい。人の身に余る救世の大望を背負い込み、苦しみ、足掻く、その葛藤……慰みモノとしては上等だ」 言いつつ、アーチャーの口元の笑みは深まっていった。口角が不敵につり上がり、機嫌よく盃を煽っていく。 「それは……僕とともに戦うと捉えてもいいのでしょうか」 「フン、精々己の限界に挑み、奮戦することだ。案ぜずとも、貴様の足掻く様は我が見届けてやる」 無言のまま、ジョルノはアーチャーの次の言葉を待った。 「貴様の道化ぶりは度し難いが、曲がりなりにも我がマスターゆえな……ことによれば、我が力を下肢してやってもよいぞ? 見込んだ玩具が早々に壊される様を見せ付けられることほど面白みに欠けることもあるまい」 「それでは……僕らはこれより、共闘の間柄にあると考えさせてもらっても」 「ハッ、うぬぼれるな雑種。それも貴様が我を飽きさせぬ限りにおいては、の話よ。逆に、無様を晒して我を失望させるようなことがあれば」 くつくつと不敵に笑うアーチャーの傍らに、金の波紋が広がった。 波紋の内部から射出された金の短剣が、ジョルノの首筋を擦過して、背後の壁に突き刺さった。首筋に傷はついていないが、しかし確かな熱を感じる。額を、冷や汗が伝って落ちていった。 「その時は、わかっているな?」 背筋を悪寒が突き抜けていくような冷笑を浮かべて、アーチャーは、大気に解けるようにその姿を消した。霊体化だ。魔力消費を抑えながら、気が向いた時だけ姿を見せる。まさに神出鬼没というに相応しい。 「僕は、一度口に出してやると言ったなら……必ず成し遂げる。あなたを失望させるようなことは、ないと思ってください」 たった一人の室内で、ジョルノはどこへともなく言葉を投げた。 ――おまえの気高き『覚悟』と…… ――黄金のような『夢』に賭けよう、ジョルノ・ジョバァーナ。 ジョルノの胸の中には、今も大切な仲間から貰った言葉が強く息づいている。仲間たちに誓った、黄金のように気高い夢がある限り、ジョルノはいかに困難な道であろうとも歩みを止めようとは思わなかった。 あの黄金の英雄王を失望させる気は毛頭ない。必ずこの聖杯戦争を生き残り、二度とこのような悲劇が繰り返されないように聖杯を管理、ないし破壊しなければならない。この胸に宿った黄金のような夢にかけて。 ふいに、背後の壁に突き刺さった短剣に視線を送った。金の短剣が粒子となって消えていく。夢で見た、あの莫大な数の宝物と金とを収めた蔵へと還っていったのだろう。 あの、黄金の風が吹く気高き場所へ。 「これからよろしくお願いします、アーチャー……黄金の英雄王、ギルガメッシュ」 強い眼差しは決して崩さず、しかしジョルノは微かに微笑んでみせた。 【出展】Fate/Grand order 【CLASS】アーチャー 【真名】ギルガメッシュ 【属性】混沌・善 【ステータス】 筋力B 耐久C 敏捷C 魔力B 幸運A 宝具EX 【クラス別スキル】 対魔力:E 魔術に対する守り。無効化はできず、ダメージ数値を多少削減する。 単独行動:A+ マスター不在でも行動できる能力。もはややりたい放題。 神性:B 最大の神霊適正を持つのだが、ギルガメッシュ本人が神を嫌っているのでランクダウンしている。 【保有スキル】 カリスマ:A+ 大軍団を指揮・統率する才能。 ここまでくると人望ではなく魔力、呪いの類である。 黄金率:A 身体の黄金比ではなく、人生において金銭がどれほどついて回るかの宿命。 大富豪でもやっていける金ピカぶり。一生金には困らない。 バビロンの蔵:EX ギルガメッシュは財宝のコレクターでもある。 地上のものはすべて集めた、とは彼の口癖だが、それは比喩でもなんでもない。 彼は彼の時代において発生した、あらゆる技術を集め、納め、これを封印した。 【宝具】 『天地乖離す開闢の星(エヌマ・エリシュ)』 ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:1~99 最大補足:1000人 エヌマ・エリシュ。 乖離剣エアによる空間切断。 圧縮され鬩ぎ合う風圧の断層は、擬似的な時空断層となって敵対するすべてを粉砕する。 対粛正アーマークラスか、同レベルのダメージによる相殺でなければ防げない攻撃数値。 乖離剣エアは剣のカテゴリではあるが、その在り方は杖に近い。三つの石版はそれぞれ天・地・冥界を表し、これらがそれぞれ別方向に回転することで世界の在り方を示している。この三つすべてを合わせて宇宙を表しているとも。アルトリアのエクスカリバーと同等か、それ以上の出力を持つ「世界を斬り裂いた剣」である。 『王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)』 ランク:E~A++ 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足- 黄金の都に繋がる鍵剣。 空間をつなげ、宝物庫にある道具を自由に取り出せるようになる。 所有者の財があればある程強力な宝具になるのは言うまでもない。 【人物背景】 言わずと知れた英雄王である。 今回はGrand orderからの参戦のため、このギルガメッシュ自信に他の聖杯戦争の記憶はない。が、他の聖杯戦争で戦った自分自身を知識として知っていてもおかしくはない。 【サーヴァントとしての願い】 とくになし。 【基本戦術、方針、運用法】 ギルガメッシュは気が向いた時、または気まぐれでジョルノを助けることはあるのだろうが、ジョルノがギルガメッシュに助けを求めることは(よほどのっぴきならない状況でない限りは)おそらくない。 ギルガメッシュとしても、一応当分はジョルノを見殺しにする気はない。 【出展】ジョジョの奇妙な冒険 Parte5 黄金の風 【マスター】ジョルノ・ジョバァーナ 【人物背景】 ジョジョの奇妙な冒険 第5部主人公。 父親は邪悪の化身DIOだが、その肉体はジョナサン・ジョースターであったため、ジョルノにはDIOのカリスマ性と、ジョナサンの誇り高き黄金の魂の両方が受け継がれている。 ギャングによって腐り切った街を救うため、ディアボロを頂点とする組織・パッショーネに入団し、組織を内部から変えるため、ブチャラティらとともに戦った。 かつてのボス、ディアボロを打倒し、パッショーネのボスと成り代わったジョルノは、今も街の浄化のために日夜戦っている模様。 【能力・技能】 『ゴールド・エクスペリエンス』 破壊力 - C / スピード - A / 射程距離 - E(2m) / 持続力 - D / 精密動作性 - C / 成長性 - A テントウムシがモチーフの接近パワー型。触れた物体に生命力を注ぎ込み、無機物から動物や植物といった生物を生み出す能力を持つ。 既に生きている生命を殴るなどして、更に生命力を注いだ場合、過剰になった生命力が暴走を始め、対象は動作やものの見え方が非常にゆっくりとなる。もしこの状態で攻撃を受けると、ゆっくりとダメージを受けて行き必要以上の痛みを感じることになる。 【ロール】 元々の目的はパッショーネのボスとして、日本で暗躍する麻薬密売組織を叩くこと。 実質役目を果たしたため、現在のところ、表向きには日本に滞在している旅行者のような状況。 【マスターとしての願い】 聖杯を獲る。 その後は二度と聖杯戦争が起こらないように管理、ないし破壊する。 【令呪】 左手の甲に三角。
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ジョルノ・ジョバァーナ《出典作:ジョジョの奇妙な冒険 黄金の旋風》 VS. ※黄色#ff9900太字は原作ゲームを踏襲し「ゴールド・E・レクイエム」のセリフです。 対アルバ・メイラ【KOFMIシリーズ:SNK】 「君も…セリエAのスター選手に憧れるよりも『ギャング・スター』に憧れてるってわけか…」※投稿・管理人 対イギー【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「言葉は通じないが君が利口だと信じて言うよ…『僕の整った髪形』にガムをつけるのはやめてくれないか」※投稿・酔狂先生 対衛宮士郎【フェイトUC:CAPCOM】 「あんた誰です?…一般人は巻き込みたくないんですよ」※投稿・管理人 対楓【月華の剣士シリーズ:SNK】 「急に金髪に……まさか、彼も『矢』の力も借りず僕のようにスタンド能力に目覚めたのか…?」※投稿・管理人 対キャミィ【ストZEROシリーズ:CAPCOM】 「操られてるだけの女の子をブッたおすってのは…すごくイヤな気分だ…。自分の行動は正しいと信じてるがとてもドス黒い気分なんだ」※投稿・管理人 対ギル【ストⅢシリーズ:CAPCOM】 「何度も立ち上がっても無駄なんだ…無駄だから嫌いなんだ無駄無駄…」※投稿・管理人 対空条承太郎【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「別にDIOの…父の仇討ちのつもりはありません。ただ空条承太郎という人間がどれ程か確かめたかったんです」※投稿・酔狂先生 対元【ストシリーズ:CAPCOM】 「人を「始末」しようとするって事は逆に「始末」されるかもしれないという危険を常に『覚悟して来ている人』ってわけですよね…」※投稿・管理人 対サスカッチ【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「そのバナナは食べない方がいい…別に拳銃を変えたって訳じゃないが、バナナに噛みついたダメージはそっくり自分に返っていくから」※投稿・管理人 対ジヴァートマ【KOFMIシリーズ:SNK】 「おまえの行動が、真実から出たものなのか……それともうわっ面だけの邪悪から出たものなのか?それはこれからわかる。あんたは、はたして滅びずにいられるかな?」※投稿・管理人 対ジャン・ピエール・ポルナレフ【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「ポルナレフは再起不能だったはずだ…しかしあのスタンドは紛れもなく『シルバー・チャリオッツ』…だとすると敵のスタンド能力によるものなのか?」※投稿・酔狂先生 対ダッドリー【ストシリーズ:CAPCOM】 「本当…心が痛むんだけど…もう、ないんだ…もう売っぱらっちゃってさぁ…あんたの車…気の毒だけど…」※投稿・酔狂先生 対ダン・ヒビキ【ストシリーズ:CAPCOM】 「妙にあっけなさすぎる敵だ…!!…まるで倒されに来たみたいだ…」※投稿・管理人 対チョコラータ【GIOGIO黄金の旋風:CAPCOM】 「ところで、おまえがぶちまいてた幸福論だが……こうして今のおまえを見ても、幸せなんかぜんぜん感じないぜ。おまえには、最初から勝っていたからな……」※投稿・酔狂先生 対ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ【KOFシリーズ:SNK】 「どうやら『感覚』だけじゃなく、本当に身体能力が『暴走』しているようだな…」※投稿・管理人 対春麗【ストシリーズ:CAPCOM】 「そう言えばICPOのデータバンクにもディアボロの指紋は登録されていなかったな」※投稿・管理人 対DIO【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「どうやらあんたから生まれた事は『無駄』じゃあなかったようだよ。あんたから受け継いだこの力は僕の夢のために使わせてもらう」※投稿・酔狂先生 対デミトリ・マキシモフ【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「ゆっくりとあじわいな…日光浴を!たったそれ一つだけだ、お前が行くべき道は」※投稿・酔狂先生 対デューク【KOFMIシリーズ:SNK】 「このジョルノ・ジョバァーナには「夢」がある!ギャングの頂点、ギャング・スターになる「夢」が!!」※投稿・管理人 対テリー・ボガード【餓狼伝説シリーズ:SNK】 「…あなたの「覚悟」は…この登りゆく朝日よりも、明るい輝きで『道』を照らしている」※投稿・管理人 対藤堂香澄【龍虎外伝:SNK】 「日本人ですか?言葉が通じないのか…ぼくはジョルノ、いや…「汐華初流乃(しおばな はるの)」といって君の父さんなんか知らないんで聞いても無駄なんです」※投稿・管理人 対トリッシュ・ウナ【GIOGIO黄金の旋風:CAPCOM】 「彼女、意思の強い人ですね…泣いたりして騒がれない分だけましだと思いますが…」※投稿・管理人 対ハン・ジュリ【ストシリーズ:CAPCOM】 「女性に手荒な真似はしたくないとキッパリ言ったばかりだったのに……スマン、ありゃウソだった」※投稿・酔狂先生 対マイク・バイソン【ストシリーズ:CAPCOM】 「やりたいようにやったところで無駄だったようだな、どっちみち…」※投稿・管理人 対マリオネット【ヴァンパイアシリーズ:CAPCOM】 「…自分が見える…!?…ぼくの『意識』と『感覚』までも鋭く『暴走』しちまったのか…!?」※投稿・管理人 対モハメド・アヴドゥル【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「炎を操るという単純だがそれゆえの圧倒的パワー…正面から戦っていたら確実に負けていたな」※投稿・酔狂先生 対山田太郎【VCGドカベンシリーズ:CAPCOM】 「君はもう、どこへも向かうことはない。特に「結末」という真実に到達することは、決して…『無限に』 終わりのないのが『終わり』それが『ゴールド・E・レクイエム』」※投稿・管理人 対萬三九六【サムスピシリーズ:SNK】 「自分を知れ…そんなやり方で世界最強なんて、オイシイ話が…あると思うのか?おまえの様な人間に」※投稿・管理人 対リュウ【ストシリーズ:CAPCOM】 「再戦なんてゴメンです。なぜなら…二度闘うってのは無駄だからだ…あなたの人生のために言うけど無駄はやめた方がいい」※投稿・管理人 対ルーファス【ストⅣシリーズ:CAPCOM】 「一度でいい事を二度言わなけりゃならないってのは…そいつが頭が悪いって事だからです。人違いだと言ってるんですよ…三度目は言わせないで下さいよ」※投稿・管理人 対ルガール・バーンシュタイン【KOFシリーズ:SNK】 「こいつは「残酷さ」を楽しみ、それを生き甲斐にしている…こいつにはブレーキがない!こいつは悪の限界のない男だ」※投稿・管理人 対ロック・ハワード【餓狼MOW:SNK】 「「覚悟」とは!!暗闇の荒野に!!進むべき道を切り開く事だッ!」※投稿・管理人 &. &空条承太郎【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「暗闇に道を開くのは、『覚悟』のある者だけだ…」 『こいつ、迷いのねー目をしてやがる。あの野郎の血を引いてるだけの事はあるな…』※投稿・酔狂先生 &DIO【JOJOシリーズ:CAPCOM】 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄……」 『無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァッ!!』※投稿・酔狂先生
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無かったことにされてると言えば、耳の穴に耳たぶを埋められる特技を持っている。初登場時以外やってない。 -- 名無しさん (2014-01-13 11 48 27) ↑ポルポとの面接の時にやってなかったっけ? -- 名無しさん (2014-01-13 12 17 50) ↑そのシーンでしかやってなかったって事だろ -- 名無しさん (2014-01-13 12 19 20) べつに何回もやるようなもんじゃないけどね -- 名無しさん (2014-01-13 13 07 06) ブンブーン一家のアンドレ兄さんも同じ特技を持つ。もしかしてジョルノのパラレル…はないか -- 名無しさん (2014-01-26 22 33 01) 恥知らずのパープルヘイズで、親の暗黒のカリスマ力を発揮してたな・・・ -- 名無しさん (2014-03-02 22 13 08) 救われなかったら6部の息子達みたいになっていたんだろうなw -- 名無しさん (2014-03-06 13 26 07) ↑逆に言えば、あの息子たちも黄金の精神との邂逅さえあればジョルノみたいになれた可能性があったかも、と思う。まあ、明らかにジョナサン成分足りてないというか、ディオ寄りな奴もいたけどさ…。 -- 名無しさん (2014-03-06 13 56 17) ↑血統の誇りと言うが、ジョセフにエリナおばあちゃんがいたり、ジョルノに名も無きヤクザのおじさんがいたように結局人がどう育つかは環境なんだよな。 -- 名無しさん (2014-03-06 15 08 06) 主人公がフランスパンからコロネになった -- 名無しさん (2014-05-07 18 34 33) ↑俺のヘアースタイルが(略 -- 名無しさん (2014-05-07 18 39 22) 意識の暴走はともかく「力の反射」と「作った生物は無敵」はガチで無かった事になってるんだよな。ミスタはゴールドEの生やした草をブチブチ千切っても無事だったし、グリーン・ディ戦でカビにやられた木が崩れたから無敵でも無い。 -- 名無しさん (2014-05-22 22 07 13) さりげなく先輩に命令してたりタメ口きいてんだよな -- 名無しさん (2014-05-22 22 24 23) 後にミスタが本編の顛末を振り返って、実質ブチャラティはジョルノの部下だったと述懐するくらいだからな。生まれついての指導者というジョジョの主人公の中でも変わった立ち位置のキャラクター。 -- 名無しさん (2014-05-28 18 20 52) そいつも知らぬ間に従わせるよな 凄みとカリスマ性がそうさせるんだろうけど -- 名無しさん (2014-06-02 07 14 19) ジョースターの精神とディオのカリスマのハイブリッドだからなぁ…、ジョルノを正しい方向に導いたギャングさんマジ有能 -- 名無しさん (2014-06-27 08 11 35) このジョルノ・ジョバァーナには夢がある!希望がある!そして持病がある! -- 名無しさん (2014-06-27 08 57 07) 「あなたはいい人だ」じゃあカバン盗んだそっちはどうなんだよwww -- 名無しさん (2014-06-27 09 28 18) 無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァ!!!!! -- 名無しさん (2014-08-24 13 41 47) ↑そういえば無駄無駄って海外じゃどうしても訳がいるから無理矢理にでも実は日本人設定にしたのかな?海外版だと無駄無駄もMUDAMUDAに実際なってるし。 -- 名無しさん (2014-09-04 08 54 56) 第6部でジョルノが終盤に味方として現れてくれれば展開も変わったかもしれん…。 -- 名無しさん (2014-09-04 22 43 14) ↑それは5部で、ポルナレフが承太郎に連絡を取れたらボスに勝てたかもしれんというのと一緒だなw -- 名無しさん (2014-09-05 10 54 06) 関係ないけどジョルノのカーちゃん糞女だけどけっこう美人だお。糞女だけど -- 名無しさん (2014-12-05 19 31 58) ↑6 ジョルノ「あなたはいい人だ」(自分がいい人とは言ってない) -- 名無しさん (2014-12-05 19 33 55) ギャングに入団し2週間で組織をのっとる中学生wwww -- 名無しさん (2015-03-07 01 59 33) 「やらない」と言ってもやる性格でもある。 -- 名無しさん (2015-06-21 19 06 31) 春先で15歳だっけ?ってことは高校生の可能性もあるんだよな -- 名無しさん (2015-06-21 19 14 25) ↑全寮制の中学に通ってるので本編の時点では確実に中3。 -- 名無しさん (2015-06-21 21 49 15) 当て字とはいえDQN親が付けるDQNネームの概念を当時既に作っていたとは -- 名無しさん (2015-10-27 03 49 39) まあ漢字が露骨な当て字になってるだけではるのって読み自体はまあ… -- 名無しさん (2016-01-04 21 00 31) 『息を吐くように嘘を吐く』みたいな記述が消されてるけど、何で? -- 名無しさん (2016-01-23 23 25 09) 正直、ゴールド・エクスペリエンスの能力は強すぎる。もっと制限つけても良かったような気がするな -- 名無しさん (2016-05-12 22 08 23) サーレー戦最後にトラックに乗ってきて「絶対走ってもらいますからね!」みたいな事言うシーンが地味に好き。変な事してるわけじゃないけど面白い。 -- 名無しさん (2016-05-18 16 26 27) 今更だけどGIOとDIOって字面が似てるよね。狙ったのかな? -- 名無しさん (2016-05-18 16 45 20) 本編中で落ち着き過ぎてるせいか、低い声のイメージがあって格ゲーの高い声に違和感あったが、そういやまだ少年だったね -- 名無しさん (2016-05-18 17 32 58) dioの息子設定やイタリアマフィアの抗争という舞台設定のせいか歴代ジョジョの中ではダークヒーロー感が強い(次点でジョニーって感じ) -- 名無しさん (2016-05-19 10 33 14) ナランチャの遺体を花で包むシーンはクールなジョルノのアツい一面が見えて好きなシーンだな。セリフ読んでるだけで泣ける。 -- 名無しさん (2016-05-19 10 51 03) ↑自分もそのシーン好きだわ。あの時のジョルノの顔見てたら、必ずボスを倒してくれるって読んでて確信出来た。 -- 名無しさん (2016-06-27 22 19 37) ↑3 ジョニィは環境で屈折しちゃってギリギリの一線で黒い部分を垣間見せるけど、ジョルノはそれを回避して自分の中にあるぶれない一線を力に変え、大胆かつ華麗にズバーッと状況をひっくり返しちゃう「華」があるんだよな。そういう意味では殺伐とした内容でも7部より5部の方が読むのはラクだ -- 名無しさん (2016-07-10 16 34 59) 他の(父が悪の大物)主人公に比べて、自身の生い立ちに対する負い目とかは少なそうだよな。クールでポジティブてな感じ -- 名無しさん (2017-07-18 07 49 44) 割とドライと言うか口が悪いので、同年代組の丈助とは相性が悪いかもしれん -- 名無しさん (2017-07-18 22 26 45) ↑EoHでは気の合う様子を見せていたよ。 -- 名無しさん (2017-07-18 22 46 51) 追記修正されるって何だ。俺の記事なんてねーよ! -- 名無しさん (2017-07-29 09 08 48) ↑モブキャラの記事があるだろ -- 名無しさん (2017-08-06 02 32 35) アニメ化にはかなり向いてそうだな。来年あたり実現するか? -- 名無しさん (2017-08-07 09 30 55) 実写化で、知名度とかモチベーションを補充してるからいけるかも -- 名無しさん (2017-08-07 10 09 35) チョコラータ戦での「スタンド能力は無意識の才能だ」というセリフが印象深い -- 名無しさん (2017-08-11 11 23 51) ↑↑↑↑この野郎www -- 名無しさん (2017-08-17 20 59 26) わずか半年で激痛とそれなりの時間がいる治癒⇨一瞬のうちに痛みも無く治癒という成長。 -- 名無しさん (2017-10-15 19 25 23) ボスから矢を奪う時のGE発動シーンが大好きだ -- 名無しさん (2017-11-02 16 00 22) ま、まぁ清浄化のためだし>「パッショーネ」のボスになった彼の噂を聴いたら -- 名無しさん (2017-11-14 11 47 50) アニメは浪川さん続投で全然構わないんだけどなあ。90パーセントくらいの確率で変わっちゃうだろうなあ。 -- 名無しさん (2018-06-21 19 16 59) ↑当たりだった…たぶん6部も変わっちゃうんだろうなぁ、こっちは沢城さんの都合で仕方ない気もするけど -- 名無しさん (2018-07-06 00 15 48) ゾイドワイルドの小野さんの演技を耳にすると”朴璐美バージョンにやや寄せた少年的な”雰囲気で行くのかね -- 名無しさん (2018-07-25 14 03 38) アニメ版で義父が「何でジョルノなんぞに…」と口にしていたあたり、ギャングの男が色々と圧力をかけたっぽいね -- 名無しさん (2018-10-15 00 23 18) そういや母親が夜遊びしてた頃って、DIOの呪縛で50日間生死の境をさ迷ってた直後の時期でもあるんだよな…。そんな中ひとりぼっちって絶望感半端なかったろうな -- 名無しさん (2018-10-15 00 46 34) 初期にチラっと描かれた黒髪時代も凄いイケメンだった -- 名無しさん (2018-10-16 15 57 32) ブチャラティに主人公を取られてるとか色々言われているが、めちゃくちゃ良いキャラしてると思う -- 名無しさん (2018-11-18 10 31 55) 恥パでも言われてるが、フーゴたちにとっての光がブチャラティなら、そのブチャラティにとっての光がジョルノだったという構造なんだよね。ブチャラティも凄いが、ジョルノも負けず劣らず凄い奴だよ -- 名無しさん (2019-01-17 16 06 39) ↑(2017-11-14 11 47 50) 最初はあの時の少年がギャングになったことを嘆くも、その後清浄化の話を知れば、自分のしたことは無駄ではなかったと思って安堵するんじゃないかな -- 名無しさん (2019-01-17 16 08 48) ノトーリアス戦の際の飛行機でピッツァを故郷で食べたいとか言ってるとこに年相応の少年らしさが出ていてよかった -- 名無しさん (2019-04-23 11 30 03) あなたを詐欺罪と器物損壊罪で訴えます! -- 名無しさん (2019-05-24 21 46 30) ↑ワザップジョルノやめろwww -- 名無しさん (2019-06-03 16 08 17) 小野さん名演だった あのWRYYYYYYYYYはたまらん -- 名無しさん (2019-06-22 02 23 08) アニメ版のDIOのシルエットとシンクロさせた演出はベネ -- 名無しさん (2019-08-31 20 50 15) 大半の主人公が”闇を抱えた場合は自分の中の暴走する闇と葛藤しながら戦う羽目になる”のに対して、ジョルノは”己の中の闇を自在にコントロールし悪にだけ全力でぶつける”感が半端ない。闇に飲まれるどころか逆に闇を使いこなしている感じ。 -- 名無しさん (2019-10-31 18 06 43) スタンド能力自体がそういうものだし初期作品で「悪の力で正義を行います」という台詞が出てきたり「バカとハサミは使いよう」という志向が荒木作品は強い。どの主人公も光とか闇みたいなあやふやな観念で迷わず、自分の決断した道を往くために人事を尽くしている -- 名無しさん (2019-12-07 19 04 05) 今更恥パ読んでて思ったけど、やってること自体はディオと変わらんのな。対象がジョースター家かギャング組織かの違いで。ディオと比較すると結構面白いな。 -- 名無しさん (2020-02-08 19 47 49) 幼少期の体験を思えば、遠隔自動操縦型の「半暴走」スタンドが発現する可能性も否定できんかった。こっわ。 -- 名無しさん (2020-02-08 20 05 34) なんか「ジョルノはDIO(ジョナサン)の息子である」という結論ありきで無理に既存のキャラに似ている~みたいな苦しいこじつけで記事が組み立てられている感が強すぎる。これだけじゃなく作品への愛情は強いが妄想癖キツめな人が編集してる率高いなジョジョ系。アニメや小説の内容が注意もなく一緒くたになってたり確定もしていない事柄を当て推量でさもそれらしく書き立てたり -- 名無しさん (2020-02-16 04 18 29) ゲームでタスク4とGERがタッグ組んでたけど、絶対殺すマンと絶対殺さないマンって相性悪い気がする -- 名無しさん (2021-04-02 07 28 21) 実際のところGERをもってしても世界の一巡にはなす術もなかったのか? -- 名無しさん (2021-07-31 11 32 12) だいぶ歳が離れたジョセフの叔父さん -- 名無しさん (2021-08-18 23 23 10) ジョナサンとDIOの良い所が最高のバランスで混じった悪の帝王 -- 名無しさん (2022-01-21 23 57 52) ↑5 文句があるなら自分で訂正しろ定期 -- 名無しさん (2022-02-23 17 46 42) 綺麗なボンドルド -- 名無しさん (2022-02-27 21 42 46) そう言えば仗助の恩人はどこの誰とも全く分からないだから消息をつかむことはできないけど、ジョルノの恩人のギャングは生きていれば再開できる相手なんだな。まぁそういうことがあっても無粋だから外伝とかでも描写されなさそうだけど -- 名無しさん (2022-02-27 22 10 14) ↑ギャングって身の上の時点で生きてても消息不明でもおかしくない。謎の学ラン男よりは最初の捜索は楽そうだが。 -- 名無しさん (2022-03-01 09 23 36) 敬語キャラみたいな印象あるけど、タメ口を叩く方が素なんだよね -- 名無しさん (2022-06-22 14 46 40) ログ化を提案します。 -- 名無しさん (2022-09-06 17 51 33) 最高に「ハイ」になった時のWRYYYのラッシュが死ぬほど好き。 -- 名無しさん (2022-11-20 08 57 42) ログ化しました。 -- (名無しさん) 2022-11-22 15 43 23 主人公だけど結構ソロ性能低い気がする。誰かの援護無ければ死んでたシチュかなり多いし -- (名無しさん) 2023-01-21 15 45 49 ↑ジョルノのソロ性能が低いんじゃなくて敵がみんな強いの方が正確に思うな。覚悟決めたギャングかつ経験豊富なスタンド使いばかり相手出てくるし。 -- (名無しさん) 2023-03-19 23 49 28 恩人のギャングはそれこそパッショーネとの抗争で命を落としていてもおかしくないしそれが原因でジョルノがパッショーネの乗っ取りに執心してた可能性も…… -- (名無しさん) 2023-06-07 15 53 14
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J-554 ジョルノ・ジョバァーナ J-554 R キャラ 黄金の風 風 P4 S(6) T3 ☆☆☆☆☆ ●おまえは あの無関係のじいさんの『命を侮辱した』 このキャラが登場した時、「PSTのいずれかが2以上プラスされている」敵すべてを破棄する。 奇友風風奇 ジョルノ 人間 出典: カウンターに定評のあるジョルノ。 血統血族・イギー・ゾンビデッキ・リンプ幽霊などの低コストキャラを強化して殴りに来るデッキへのメタカード。 うまくいけば相手の場のキャラを一掃できる。 味方には全く影響せず、敵はスタンド使いでも破棄する。特に後者の特性は『超スゴイ』 プラスの要因は問わず、例えば常時効果とステージ効果の複合で「+2」などでも効果を発揮するので特定のメタに限らず活躍できる場面は多い。 短所はその奇妙すぎるコストの並びだが、J-398 『一晩で手編みのセーター』やJ-599 3つの『U』、あるいはJ-564 パンナコッタ・フーゴの能力を使って場に出そう。 また、 J-519 エニグマでの登場を前提としたデッキであれば、このカードをリネージに寝かせておけば相手は気が気でないはず。 J-566 トリッシュ・ウナと違うのは、一斉に破棄できる代わりに再度出された時に対応しにくい点。 殴ってもそれなりに強いのでバトルに使ってもいいが、能力を使いまわすならばJ-682 死のリプレイを使用するか、J-601 再点火で回収しよう。
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/‐‐ -、___,-' ̄二` ー‐''´‐ ' / ´ _, ゝ / ̄ ,‐ , !  ̄ヽ、 〔‐''´ / ./ '__--\ | ./ / r'´⌒''/  ̄  ̄二ミ\ .| / .! i'´ 、 `ヽ、f| .!_ . | / /ヽ ` l `ヽ ! / l \ .` ‐'/ ! ヽ ./ !  ̄ 、 ヽ ,.- / \ ヽ、.! ./ ヽ __./ `' 、 `, - / ヽ ヽ ! / /ニ丁ニ- 、 `ー‐-____ ! .| | , . | | \ `\ \ , --─'´ ! ./ / .ヽ-、\ ヽ .\ /./''゙二.l '´,.-'´ \\. /ヘ ヽ ヽ..! ''´ .l ヽ , --─-‐-、`丶、 l ! ヽ___ /,/ ` ー 、\ ! .∨ _ ` '- 、 ./ , -' ̄ ` \ ! l  ̄`ー-ァ / /゛ \、ヽ__` ̄'''ニ | 【陣営】 翔門会 【名前】 ジョルノ・ジョバァーナ 【読み方】 じょるの・じょばぁーな 【種族】 人間 【現状】 片思い、敗れる 【共生者】 マヤ 【出典AA】 ジョジョの奇妙な冒険 【人物】 薔薇水晶の幼なじみで翔門会会員。 密かに薔薇水晶に思いを寄せており、本来ならば結婚するはずであったのだがヒロイン決定安価の結果により運命が代わり片想いのまま終わることになった。 『共生者』は龍神マヤ。 しかしだいそうじょうのマハムドオンの前には歯がたたなかった。 実は前作に登場した「クドラク」の息子。 想いは叶わなかったものの、一生を薔薇水晶の腹心として働き続けた。 複雑な想いをおくびにも出さず、彼女の子供や孫の教育係を務めたと言われる。 自分の想いは心に秘めたまま、生涯独身を貫いた。 並行世界の話であるヤルオサバイバー パラレルアポカリプスでは普通に薔薇水晶と結婚している。
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あ、ありのまま出合った男について話すよ! わ、私はガーゴイル女と入れ替わって侍女に変装していた。 誰も気付かない完璧な変装だったさ。 でも、ゲルマニアから来たその卑しい成り上がりは私の事をあっさり見抜いた。 私を知ってる者が手を回したとかそんな感じじゃあない! あの目。時々お父様が見せるような冷やかさが、私に向けられたんだ! だがその男は、手下だったナイフに操られて裸で踊らされていた哀れな私からナイフを取り上げ、上着を着せた。 やっと体が自由になった私が我に返る前にそいつはそのまま、こ、この私を抱き上げて部屋を出たんだ… 他の連中は手をこまねいていたり生意気にも面白がってただけだったのに、迷う素振りも見せなかった。 少し長めの黒髪と微妙な光の加減で抱きかかえられている間そいつの顔を見ることは出来なかった。 余り嗅ぎ慣れない匂いがして、さっきまでの状況のせいで落ち着かなかった私はすぐに調子を取り戻す事が出来なかった。 「運が良かったじゃないか! 私に恩が売れて。ガリアの王女であるこの私にさ!」 後から考えると、自分でも不思議に思う位に私は声を張り上げていた。 「私は義理堅いからねぇ、例えお前がゲルマニアの成り上がりでも例はしてやるさ」 そいつの部屋まで行き、下ろされてからやっと私はそれだけ言った。 放されてすぐ、私の頭脳はもう動き出してたんだ。 こいつもゲルマニアの下賎な成り上がりどもの一人。 どうせコネ欲しさにやったんだろうけど、そうはいかないよ! ちょっとした手土産一つ持たせてあしらってやる。 私はそいつが被せた上着で体を隠しながら笑みを浮かべていた。 なのに、そいつは妙に爽やかな笑みを浮かべてこう返してきた。 「必要ありません」 私は耳を疑った。この私のせっかくの申し出になんてな奴! 「なんだって? まさかとは思うけど、王女であるこの私の礼がいらないって言ったのかい?」 聞き返すと、そいつは頷いて肯定した。 侮辱に手が震えるのがわかった。こうまではっきりと申し出を拒否されたのは初めてのことだ。 コイツは、この生意気なゲルマニア貴族にまで…!城の連中と同じように私の礼になんて何の価値もないとでも思っているの!? そいつも多分、私の手が震えていた事には気付いていたはずだけど、顔に浮かんだ笑みは不敵で、どこか優しげだった。 「貴方を助けたのは…僕が貴族を目指しているからです。僕は貴方があんな真似をする人ではないと知っていた。だから助けました」 「はんっ、だから礼はいらないって? とんだ大馬鹿者だね!」 挑発するように言っても、まるで堪えた様子がない。 ガーゴイル娘の方が、無表情な分ましじゃないか! 腹立たしい気持が胸で渦巻いていく。そいつは一度体を洗い流してすっきりされてはどうかとか、そんな提案と侍女達を呼ぶよう言ってある事を私に教えて、背中を向けた。 「では僕は失礼します」 「待て、家名位聞いておいてあげようじゃないか」 私は、そいつを呼び止めていた。 このままにしておくとやられっぱなしなようで気分が悪い…! あのガーゴイル娘やメイド達で遊んだ位じゃ早々晴れそうに無い位に私の機嫌は悪かった。 「感謝しな。ガリアの王女に名前を覚えてもらえるなんて、名誉な事なんだよ?」 「ローマ」 「ローマ? お前に似合いの奇妙な名前だね!」 「最近つけた名前ですからね。分割統治されていた領地を買い戻した折りに、少し名前を変えたんです」 「分割統治?」 眉を顰めた私を子供にモノを教えるような口調でローマは説明する。 古くから受け継いでいた領地があったが、当主不在で受け継ぐ者が長い間決まらなかったので周囲の貴族達が少しずつ少しずつ、切り取っていた。 自分が継ぐ権利を有していると知ったので、愛想良くしながら裏では今も奪い返した領地を狙っている彼らと争っていることなど…少しだけ、コイツも周囲が全く油断なら無い状況を抱えているんだと知って本当にちょっとだけ親近感を覚えた。 「当主不在の間に領地を切り取られてしまいました。今買い戻すか奪い返すかしている所なんですよ」 ローマはそう言って姿を消した。 私は帰途の間、そいつの事を考えていた。 とりあえず、父上に話してみようかしら? 無作法をしてゲルマニアの田舎モノ如きに舐められるわけにもいくまい。 「お前達もそう思うだろう?」 怯えながら返事をする召使達で暇つぶしをしようとイザベラは目を向けたが、気が乗らずそのまま眠りについた。 馬車の中は揺れるし、普段眠っているベッドと比べれば天と地ほどの硬さ…数時間後目覚めたイザベラはそれを思い出し、寝違えて痛む首を抱えて泣いた。 * イザベラと別れて暫くしてから、ローマ…ジョルノは懐からナイフを取り出した。 園遊会は既に終わり、片づけをする召使たちの間をすり抜けて目立たぬようにジョルノはアルトーワ伯の屋敷を後にしていた。 ジョルノの馬車まではまだ少しある。 「ここは良い国ですね。市場としても、アンタが手に入る位に運もいいようだ」 別れたばかりのガリア王女を躍らせていたナイフにジョルノは話しかける。 「人を操る能力を持つインテリジェンスナイフ。アンタには僕を手伝ってもらう」 「報「あの人に引き渡せば、報酬分は稼げそうだな」このどS野郎!」 「野郎? 僕の事はボス、と呼んでください」 「偽名か」 「いいえ。夢の職業ですよ」 黒い金でゲルマニアの土地と貴族の地位を買い取ったジョルノは爽やかな笑みを浮かべた。 それに危険な臭いを感じたのか、ナイフがその能力を発揮してジョルノの意識を一瞬にして乗っ取る…と同時にナイフはアリに姿を変えられて地面に落ちた。 手から離れたお陰で意識を取り戻したジョルノは、アリを拾い上げて光り輝くような爽やかな笑みを浮かべた。 何処かへ行こうとするアリを拾い上げ、少し力を込めながらジョルノは囁く。 「アンタには既に呪いをかけた。それを抑えているのは僕の意思だから僕を乗っ取るとアンタは呪いが発動してアリになる…理解したかな?」 本当はゴールドエクスペリエンスで与えた生命エネルギーを意識を奪われるギリギリで発現させただけだが、こう言った方が懲りるとジョルノは考えていた。 アリに与えられた生命エネルギーが解除され、ナイフは元の姿を取り戻す。 先ほどと変わらぬ実戦にも耐え得るであろう肉厚のナイフが現れる…ただし、ガクブルしながら。 「よ、よくわかったぜ。ボス」 「ベネ」 震える声の物分りの良さに満足したようにジョルノは言う。 「アンタを退屈させるような真似はしない。それだけは約束しましょう」 「あ、ああ。俺としちゃそれが一番だが…よくわかったな?」 訝しむナイフに、ジョルノは返事を返さずただ爽やかな佇まいだけを保っていた。 そのままジョルノは深い青に染まった馬車に乗り込む。 馬車には、既にテファが乗り込んで待っていた。 「ジョルノ、お疲れ様」 「ありがとう。お待たせしてすみません」 殊勝な顔を見せるジョルノにテファは首を振る。 ジョルノはそれを見ながら向かい側の席へと腰掛けてテファの言葉を待つ。 「ううん、ジョルノは良い事をしたんですもの。聞いたわ!王女様を助けたって」 「あぁ、そんなこともありましたね。じゃあそろそろ、亀を迎えに行きましょうか」 今回の旅の収穫などを話しながら、二人はガリアを後にした。 紅茶を淹れ、お土産にと頂いてきたお菓子と一緒にしてティータイムを楽しむ時間的余裕さえあった。 その時、穏やかな午後の日差しが車窓から入り込み、ジョルノの腰に差されたナイフが痛々しく光を反射した。 「ボス、鳥が来るぜ」 「ああ」 テファに届かない微かな声にジョルノは返事をした。 それから程なくして足に小さな筒を提げた鳥が2羽。馬車の周りをとびはじめる。ジョルノは窓を開けた。 鳥はすぐに窓から馬車内へと侵入する、そして親に擦り寄る幼子のようにジョルノの手にとまり、頭を指に擦り付ける。 テファが歓声をあげた。ジョルノは鳥の足についた筒を開き、テファに一羽渡す。 礼を言うテファに首を振って、ジョルノは中に入っていた手紙を読んだ。 「すいません。さっき亀を迎えに行くって言いましたが、あれは嘘でした」 「え?」 「寄り道します」 ポルナレフを迎えに行くのはまだ少し先のことになりそうだ。
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あ、ありのまま今起こったことを説明するぜ。 お、俺はピザデブにキ…おぞましいことをされただけじゃなくご主人様宣言された。 な、なにを言ってるかわからねぇと思うが、俺にも何が起こったのかわからなかった。 かわいそうなやつとかガチホモとかじゃねぇもっとおそろしいものの片鱗を味わったぜ…! 俺は当然逃げ出した。 マントと着て杖持ったデブに迫られたら誰だってそうするだろ? だけど、悔しいがそのデブは頭がかわいそうな奴じゃあなかったんだ。 逃げ出した俺はあっさり捕らえられた。 魔法で。魔法、ゲームとかに出てくるのとおんなじようなアレだ。 月だって二つあった…信じたくないけど、どうやらここは所謂ファンタジーの世界だったらしい。 月を見て実感した俺は、仕方ないから少しは話を聞く気になった。 僕だって儀式じゃなきゃっ血の涙をデブ…マリコルヌが流したからとか、ご主人様と呼ばれた瞬間げんなりした顔で、やっぱりいいよ…といったというのもある。 マリコルヌは俺が異世界からきたことは信じなかった。 まあ、そりゃそうだよなマリコルヌは俺の話を聞く気はないようだし、話をする気もなかった。 グヴァーシルがどうとかぶつくさ言ってたけどよくわかんねー。 俺が剣を握ったこともないというと、マリコルヌは何も言わなくなった。 俺には何も期待してないって態度だったぜ。 そしてどこで用意してきたかは知らないが、体裁が悪いからと剣と文字を覚える為の本を俺の目の前に積みながら、 マリコルヌは使い魔だから面倒は見てやるけど後は知らないと言った。 俺だってこんなデブの使い魔なんて続けるつもりは無かった。 返す方法なんてないとか言いやがるマリコルヌなんかにいつまでも付き合ってられるか! 「サイトさん、おはようございます。今日も剣の訓練ですか?」 そんな俺の心のオアシスは身近な所にあった。 考え事をしていた俺は、声の方へと顔を向ける。 そこには可愛いメイドさんが洗濯物を抱えて立っていた。 「おはようシエスタ! そうなんだ。ったく師匠は修行に関してだけはストイックで困るよ」 「そんなこと言っちゃダメですよ。せっかく教えてくれてるんですから」 …この世界のメイドさんはいいな。 か、かわいいし、胸も大きいし。 鼻の下を伸ばし始めた俺の背中が叩かれた。 「うわっ」 衝撃で学院の庭に吹っ飛ぶ俺の腹に、亀の甲羅がめり込む。 痛みでのた打ち回る俺に、亀から重っ苦しい声が発せられた。 「サイト、貴様には素振りを命じておいたはずだぜ」 「ゲホッゲホッ…! …い、いやそれは今からやろうと思ってたんだよ」 「シエスタの胸ばかり見ていたお前が覚えていたとは思えねーな」 俺の言い訳をあっさりと亀は切って捨てた。 今日も切れ味抜群の突込みだぜ。 「な、なんでそれをッ!?」 「アホがッ、ブラフだよブラフ」 そう言って再度頭が叩かれたような衝撃が俺に加わる。 赤くなって胸を押さえたシエスタが去っていく。 とってつけたような別れの言葉と足音だけが目の前がくらくらしたままの俺の頭に届いてきた…師匠、恨むぜ。 俺は亀を睨みつけ、マリコルヌから貰った剣を抜く。 練習用にはいいかもしれんが、大していい剣じゃないって師匠は言ってた。俺にはよくわかんねぇ。 重くて使いづらいのは十分身に染みたけどさ。 ずっしりとした重みを全身の筋肉を使ってどうにか支えながら俺は亀を見た。 ありえない話だが、この亀が俺の師匠だった。 ここに来たばっかりのころだった。 俺はまだこの世界の常識って奴をよく知らなくってさ。 ちょっと調子に乗っちまった俺が貴族共にやられそうになった所を、この亀が助けてくれたんだ。 『これこれ子供達…大勢で弱いもの苛めしてんじゃねーぞ!!』 これなんて逆浦島太郎? なんて、助けられた時は唖然としたよ。 だけど話してみると気のいい亀で、実は俺と同じ世界から来たらしいってことやここでの暮らし方、それに生き抜くために剣も教えてくれる事になった。 名前は…長いんでまだ覚え切れてないから、俺は単に師匠と呼んでる。 「ったく、お前帰る気あんのか? メイドなんてナンパしてる場合じゃねえぞ」 師匠のため息に俺は誤魔化すように頭をかいた。 いわれて見れば確かに妙な話だった。 何故か俺は、こんなネットも風呂もないド田舎にいるのに不思議とホームシックとかにはかかってないんだよな。 字を覚えるのも速かったし…どうなってんだ? 疑問を宙ぶらりんにしたまま、俺は返事を返す。 「んー…それはそうなんだけどさ。やっぱ、モテると嬉しいじゃん。仕方ないって!」 「確かにあれは凶器だが…ハッ」 師匠、もしかしてアンタも見てたのか? 黙秘する亀からはわざとらしい口笛だけが聞こえてきた。 それを見て目を細めかけた俺の背中に気障ったらしい、芝居がかった声がかかった。 「使い魔君、めったな事を言うもんじゃない。彼はあのゼロのルイズの使い魔だったんだぞ?」 首だけ振り向くと案の定フリルの付いたシャツを着た案外顔はいい貴族が造花のバラを持って立っていた。 「ギーシュだっけ? どういう意味だよ」 「ッ…まあいい。ここでは無礼講だ」 なんでも決闘以来友達が激減し、相談相手が師匠しかいないとかいうそいつは平民の俺に呼び捨てにされて頭にきたようだが、一瞬俺を嘲笑うような目をして気を取り直した。 その視線の意味を問い詰めてやりたかったが、そいつが口の端を持ち上げて「マリコルヌの、使い魔君」と言った瞬間に理解できた。 コイツ、彼女持ち。 俺、呼び出されてマリコルヌにおぞましい事をされて、部屋一緒。 奴が感じている優越感を、言葉ではなく心で理解したぜ…! 「ゼロのルイズは胸もゼロなんだ。ゼロばかり見せられる毎日を送っていたんだから、ちょっとくらい大きい胸を見てもいいじゃないか」 「む…それは」 ギーシュの意見に、俺はすぐにイエスとは答えられなかった。 時々見る小鳥を連れたゼロと呼ばれている貴族の少女のことは俺もも知っている。 本当はアイツがお前の主人だったんだ、とマリコルヌが言ってたからな。 その女の子は、ぶっちゃけ可愛い。 魔法が使えないことなんてどうでもいい俺からすると、ちょっときつそうだが小鳥を可愛がる仕草とか、色々、可愛すぎる。 だから胸なんてどうでも、よくはないが、まぁいいのだ。失礼な言い方をするなら、許せる。 俺の微妙な気持に気付いたのか師匠が話しに入ってくる。 一応、気を使ってくれたのか? 「そんなことよりギーシュ。テメェ今度はなんだ? またモンモランシーがどーとか言う話じゃ」 「そーなんだよっ!! カメナレフッ!!」 師匠の質問に、ギーシュは芝生の上に膝をつき、ドンッと両手で手を突いて亀に顔を寄せる。 一々大げさな奴だ… 「モンモランシーが元気になったのはいいんだ! だけど、ゲルマニア貴族なんぞの毒牙にかかりそうなんだよ!」 「ゲルマニア? あぁ、ジョ…ナサンか」 ジョナサン…俺の家の近くにあったファミレスと同じ名前の貴族も、俺と同じ世界から来たらしいって師匠から聞いている。 手っ取り早く情報を集めるのに成り上がったりしてるとか、悩んでるような調子で言ってたから、よく覚えていた。 「そうだ! 奴めッ、既に、モンモランシ家に近づいていたんだ! モンモランシーは奴からの誘いを断れず…」 「いや別にそういう風には見えなかったが「いいやそんなはずは無い! でなければあのガードの硬いモンモランシーが…」てかお前、ケティとはどーなったんだ」 師匠のの言を力いっぱい否定したギーシュは、ケティの名を聞いて動きを止めた。 俺と師匠は何も言わなくなったギーシュに首を傾げた。 よく見ると少し汗をかき始めたように、俺達には見えた。 「舞踏会の夜僕は飲みすぎて酔いつぶれてしまってたんだ。 そして目が覚めると僕はケティの部屋で眠っていた…な、何を言っているかわから」 師匠は何も言わずにギーシュを殴った。 勿論俺はそれを全く止める気は起きず、寧ろ何かに殴られて転がっていくギーシュを踏みつける。 シャツに足型がついたようだが、それは天罰が足型になって現れたと思え。 俺は師匠に親指を立て「グッジョブ」とだけ言った。師匠も満足そうだった。 「痛ッ痛い! な、何をするんだ!?」 「黙れよ。テメェそういう関係になってまでまたなんだ? あん? 二股とかお兄さん許さんぞ?」 「ち、違う! 僕はケティに何もしていない…ちゃんと服は着ていたし、ケティも酔いつぶれたから運んだだけだって…!」 「「フーン」」 白い目をする俺達二人に、ギーシュは慌てて話を続けた。 「本当だ! なんなら後で彼女に確かめてくれ…! ともかく、僕は彼女の部屋で目覚めて焦ったんだがそういうわけだった。 僕はケティが淹れてくれた紅茶を飲んで部屋を後にしたよ…そして」 「そして?」 「ケティに見送られて女子寮から出る所を、モンモランシーに見られた。しかもケティはまだ寝巻き姿でね。 すっかり誤解されてしまったよ…まったく、美しいバラには棘がつき物だがあの早とちりは困ったものだね」 そう言って、また俺達にさんざ小突き回されてからギーシュはその時の事を説明する。 ケティがとてもいい笑顔で強張った表情のモンモランシーに「ミス・モンモランシ。おはようございます。こんな所で"偶然”お会いするなんて、びっくりしましたわ」 「そ、そうね。あ、貴方が早起きしてるなんて知らなかったわ」「最近、朝少し勉強をしているんです」ケティはそう言って、まだショックの抜けきらないモンモランシーからギーシュに一瞥を向ける。 「もう日課の方は済ませられましたの?」 何故か尋ねられたモンモランシーは、ギーシュを一瞬だが憎しみを込めた目で睨みつけ、笑顔になった。 「…ッ! え、ええ。ギーシュ…「う、うん?」ケティと仲がよくて羨ましいわ」 「ありがとうございます。でもミス・モンモランシーこそ……」 ケティは微かに、挑発するように重心を傾けてギーシュとの距離を詰めた。 「昨夜はとても素敵でしたわ。ネアポリス伯爵とぴったり息もあってらして、いつのまにあんなに親しくなられましたの?」 その言葉で昨夜見た光景、外国の成り上がりと踊る姿を思い出したギーシュが口を挟 「…我が家の領内で伯爵が事業をされてるの。それ以上の関係じゃないわ! は、伯爵は紳士的な方だし…、私そんな安くなくてよ」もうとした時既にモンモランシーが顔を赤くして否定していた。 恥らう姿は、余りギーシュが見たことの無い恥らう姿で、ギーシュは少し胃が痛んだ。 ケティは柔らかい笑みを浮かべたまま頭を下げる。 「それは失礼しました「そ、そうだよ。ケティ。由緒正しいモンモランシ家と出自の怪しい上に節度のない伯爵では釣り合うわけがない! それにあの男、女連れで学院に来そうじゃないか!あんな軽薄な男とだなんて二度と言わないでくれたまえ!」 多少挙動不審になりながらモンモランシーの代わりに言ったつもりのギーシュを、モンモランシーは睨み付けた。 「ギーシュ…っ、失礼なことを言わないで! 私の家は今伯爵と協力してるんだから」 「な、「ギーシュ様、そろそろ行かれないと皆さん起きてきてしまいますわ」 激昂しかけたギーシュをケティが押し留める。 モンモランシーは既に美しい縦ロールをなびかせながら二人に背を向けていた。 「さよなら。またねケティ」 「ええ、ごぎげんよう」 …その時の事を語り芝居がかった様子で首を左右に振るギーシュへ、俺達二人は引きつった生暖かい笑顔を向けた。 「…お前それでよくそのジョナサン?とかいう貴族の事どうこう言えるな」 「あんな奴と一緒にするんじゃあない! 僕は今でも…」 「おっと、それならどうしてケティとまだ付き合ってるんだ?」 反論しようとしたギーシュは、師匠の質問を受けて苦虫を噛み潰したような顔をした。 「うっ…いや、それはだね。偶々言い出す機会がなかったというか、ケティもあの通り可愛いし、ね?」 「……師匠、俺はどう考えてもモンモランシーって娘とは切れたと思うんだぜ?」 「奇遇だな。俺もそう思う「ちょ…ちょっと待ってくれ! まだだ! まだだよ!! 僕はそろそろ本気を…」 「「無理だろ」」 膝から崩れ落ちるギーシュを置いて、俺達二人はシエスタの所に朝ごはんをたかりに行く。 野郎の浮気が原因の涙なぞ、俺達二人の足を止める枷にはなりようもなかった。 「私の分も忘れるんじゃないよ」 マジシャンズ・レッドを操作し、厨房へ亀を抱えて向かわせるポルナレフに気の無い言葉がかけられた。 声の主は、ここにいる間は不用意に外に出るわけにもいかないので現在ポルナレフと同居中のマチルダだった。 ポルナレフがサイトに剣を教えるのを邪魔するほど嫌な女ではないマチルダは、行儀悪くソファに寝そべったままジョルノが組織の人間用に作成させた問題集を解いている。 眉間に皺がよっているのを見て、ポルナレフはマチルダが解いている問題集を覗き込める位置へ歩き出す。 「わかってるさ。テファにもよろしくって頼まれてるからな。俺に任せておいてくれ」 最近、気分が若返ってきたのか昔のように自分の事を俺と言うようになって来たポルナレフの笑顔は爽やかだ。 「ならいいんだけどね」 「…俺が教えてやろうか?」 「アンタの世話になるほど落ちぶれちゃいないよ」 テキストを渡された時、娘同然のテファにもとても嬉しそうに"私が勉強を見てあげる”なんて言われたせいか、マチルダは反発した。 その様子に気付いて世話を焼こうとするポルナレフを拒否して、紙面をジッと睨みつける。 そうしていると何か頭に浮かんでくるような気がした。結局浮かびはしないのだが… テファや孤児院の子供達までがやっていたと聞いて暇つぶしにやりだしたが、案外梃子摺っていしまい意地になってしまったようだった。 暫くいなかった同居人に冷たくされ、ちょっぴりだが傷ついたポルナレフは肩を竦めた。 その頃、日課の朝練を終えたトリスティン魔法学院の教師の一人『疾風』のギトーは食堂に向かおうとした所を彼が教える生徒達と変わらぬ年の伯爵に呼び止められていた。 最初、ギトーは生徒かと思い鬱陶しく思い首だけ振り向いて話を聞こうとした。 客人がいる事は聞いているが、それよりも自分が覚えていないできの悪いメイジの可能性の方が高いと思ったからだ。 だがそうではなく、ゲルマニア貴族のネアポリスだと聞いて、ギトーは体を少年へと向けた。 ヴァリエール家の次女が患っていた病を治療した優秀なメイジの名前は、ギトーの耳に入っていたからだった。 爽やかな笑みを浮かべながら、ネアポリスは信じがたいことをギトーに提案した。 不愉快そうな表情を作り、ギトーは聞き返す。 「私にここを辞めて貴様の軍門に下れというのか?」 ネアポリスは頷き、説明をする。 ギトーは話にならんと、鼻で笑って去ろうとしたが…奇妙な事に足は動こうとしなかった。 気持としてはココから逃げ出したいというのに! 逸る気持を抑え、感情を隠そうとするが、爽やかに微笑むネアポリスの見透かしたような目にギトーは射竦められていた。 疾風のギトー…彼は風のメイジとしてとても優秀だった。 若くして炎のトライアングルであるキュルケの炎を軽くかき消すことだって出来たし。 風のスクエアである『遍在』だって使えるスクエアメイジである。 魔法を使うセンスもいい方だった。 だが…彼はどうしようもなく"臆病"だった。 遍在で五人に増えることはできても、五人分の勇気でも周りのメイジ達の一人分の勇気に到底足りなかった。 授業でキュルケを弄ぶことはできるのだが、戦いに赴くとなると気持が萎んでしまう。 先日現れた格下のトライアングルである"土くれ"の相手などとんでもない。 この臆病さのせいで、フーケ討伐にも参加しなかった。 もしそんなものに参加していたとしても、ギトーは戦わずに逃げ出していただろう…ギトーには覚悟が無かった。 だが、ギトーには不幸な事に魔法の才能はあり、プライドだけは育ち過ぎ…虎の威を借りながら自分の本性は隠してきた。 平静を装い続けるギトーの心を、ネアポリスの危険な甘さを含んだ言葉が掴もうとしていた。 それを察したのか、2、3言葉を交わしネアポリスが去った後もギトーはその場所から動けなかった。 ギトーの説得を終えたジョルノは朝食に向かうギトーと別れ、人気のない広場へと向かった。 そこは奇しくもポルナレフが決闘を起こったのと同じ広場だった…朝という時間、それに皆食堂に向かっている時間であった為に人気は全くなく、誰かが覗き見をしているようなこともなかった。 ジョルノにはわからないが、オスマンの使い魔のネズミがジョルノの前に現れたということは、そういうことなのだろうとジョルノは思っていた。 建物の影に立つジョルノと目を合わせたネズミが二本足で立ち上がり、喋り出した。 その声は間違いなく学院長オールド・オスマンのものだった。 「ネアポリス伯爵、わざわざこんな場所に移動してもらって悪いのぅ…しかしじゃ、わしの立場や何を言いたいのかまで貴公ならわかってくれると思っておるんじゃが?」 「ミスタ・コルベール達のことですね」 ジョルノは頷いた。 ネズミ…モートソグニルからから話が早くて助かると、若干相好を崩したような雰囲気が伝わってくる。 「うむ。教員の引き抜きは止めてもらえんかのぅ…」 学院にとって血肉ともいえる教員を引き抜かれてはかなわない。しかもそれがゲルマニアによるものというのは、オスマンにも看破できぬ問題だった。 流石にコレが王国にばれたら問題にする貴族もいるかもしれないし、新たにスカウトしてくるのも面倒くさい仕事だった。 「わかりました…ですが、既に声をかけた方に関しては、彼らの意志に任せていただくのが条件です。既に彼らと私の間で約束を交わしました。声をかけた私が今更なかったことにすると言うわけにはいきません」 「勝手に引き抜きをしたそちらに問題があると思うがのぅ」 自業自得と切り捨てるようにきっぱりというネズミに、ジョルノは笑みを浮かべたまま言う。 「それをおっしゃるなら、貴方方が彼らを飼い殺しにしたから応じていただけた。という言い方も出来ますが? ミスタ・コルベールの行動を、貴方は十年以上の時間があっても理解しなかった。そうですね?」 「むぅ…」 オスマンは苦い声を出した。辞表を出したコルベールを引き止めようとして、似たようなことを言われたからだった。 「わしもできれば穏便に済ませたいと考えておる。万事今まで通り何もなかった、と言う風にのぅ。勿論、辞めてまで何かしようとした彼らの要望には今後は耳を傾けるようにはするがの」 ネズミの目が鋭く細められる。広場の空気が密度を変えようとしていた。 「それを踏まえて、手を引いてもらえんかのぅ。今ならわしに貸し一つじゃよ君?」 「お断りします」 きっぱりと拒否するジョルノにネズミは眼光をより鋭いものへと変え、その小さい体でジョルノを威圧し始めた。 得体の知れぬ何かをネズミから感じ取り、ジョルノはそれを見定めようとネズミを見る。 「身の程を弁えろ成り上がり、貴様如き力尽くで従わせても構わんのだぞ」これこれモートソグニル、それではまるでわしが脅しておるようではないか。わしはタダお願いしておるだけじゃ、のう伯爵?」 「ええ。ですが、お断りすると言ったはずです。もう少し説明しなければいけませんか?」 圧力にもどこ吹く風と淀みなく返事を返すジョルノに、ネズミから発せられる何かが強くなった。 モートソグニルは、主人が止めるのも構わずに何故自分が一介の貴族如きに苛立たせられているのか考えずに、牙を剥いた。 風がネズミにまとわり付くように動き始めた。 「彼らとはよい関係を築きたいと私は思っている…約束は違えられない」 「ふむ…致し方ない「叩き潰せばすむと言ってやったのに、生意気な奴だ…!」 青い渦がネズミを包み、巨大な渦へと変わる。 そして風は不意に止んだ。 ネズミのかわりに巨大な竜が広場に現れていた。 シルフィードより何回りかは大きく、白い鱗が光を反射して輝いているようだった。 少し余った皮などを見て、もしかしたら年老いているのかもしれないと思ったが…見た目以上の何かを秘めているような凄みをジョルノは感じた。 「やめんか…!すまんの、伯爵。わしと離れておるせいかモートソグニルを押さえきれんようじゃ。この場は引いてくれんか?」 「三度も同じことを言わせる気ですか?」 「伯爵、挑発せんでくれ。拠点全ての精霊と反射の契約をしたエルフに向かって行ったメイジ達と同じ末路を辿りたいのなら止めはせんがの」 「反射?」 オスマンの、この場に相応しくない長い、説明的な例えにジョルノは首を傾げた。 系統魔法の本は幾つか読んでいたが、心当たりはなかった。 頭の中に浮かび上がったのは、久しく使っていない自分の能力の一つ。 「詳しくは話せんが、お主の攻撃はモートソグニルには届かぬのじゃよ。騙しておるのではない。また後日話し「なるほど。そういうやり方もありましたね」 ジョルノは合点がいったらしく、笑みを消して自分の胸元のボタンに触れた。 「ほっほ、中々博識じゃな。そういうわけじゃから、わかってくれたかの?」 「だが断る」 ネズミであった時より幾分余裕を持ったオスマンの声をジョルノはきっぱり断った。 竜の筋肉に力が入っていくのが、ジョルノの目に映る…ジョルノの肉体など一撃で粉々に出来るかもしれない。 だがモートソグニルは、攻撃するどころか「我をまといし風よ 我の姿を変えよ」 と唱え、元のネズミの姿に戻る。 不満げな様子でモートソグニルはジョルノから目を逸らす。だが口からは相変わらずオスマンの言葉を吐いていた。 「その凄み。ただのハッタリとも思えんの…いいじゃろう。じゃから、食堂にいるラルカス君に杖から手を離すように言ってもらえんか」 「ありがとうございます。こんな無駄なことは今後は遠慮したいですね」 冷めた表情で言いながら、ジョルノは片手をあげる。 ジョルノの視界の端で、建物の中からこちらを窺っていたラルカスの遍在が頷いた。 生徒に直接危害を加えるつもりはなかったが、ちょっとした騒動くらいは起こすつもりで控えさせておいたのだった。 「ほっほっほ、そうじゃのぉ。わしも将来有望な若者とはもっと建設的な話をしたいと思っておる」 「勿論です。私も貴方とは良い関係を築きたいと考えています」 「それは喜ばしい事じゃな。ではあるご婦人に一つ伝言を頼めないかのぅ?」 朗らかな笑い声をあげながら碌でもないことを言ってきそうなオスマンに、ジョルノは頷いた。 「構いませんが」 「ミス・サウスゴータというグンパツな太もものお姉さんに、わしからよろしくと伝えておいてくれんかな」 「わかりました。必ずお伝えしましょう」 サウスゴータ…ポルナレフの亀の中にいるマチルダが捨てさせられた家名をあげるオスマンに快く承諾する。 「すまんの。おおそうじゃ! 後一つ質問があるんじゃが」 「なんです?」 「ミス・ウエストウッドの胸って本物?」 「さあ? 本物なんじゃないですか」 イザベラが前に揉んでいたのを思い出しながら、ジョルノは返事を返して背中を向ける。 驚愕しているらしいオスマンとそのネズミを置いて、何事もなかったような顔で食堂に向かう。 知り合った学生達に軽く挨拶をし、以前から探させていたデルフリンガーが見つかったとか、トリスティンの王女アンリエッタが学院に来るなどの報告を受けても、共に食事をしているタバサ達が気にも留めない程度にしか反応を示さず… オスマンも暢気な、好々爺らしい表情で生徒達を見守りながら朝食を取っていたし、ラルカスはお近づきになった女生徒と今日も仲良さそうにしていた。
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