約 1,989,146 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/22970.html
こんぺいとうつあー【登録タグ tom"U" こ 初音ミク 曲】 作詞:tom U ,アキラ 作曲:tom U 編曲:tom U 唄:初音ミク 曲紹介 tom"U"氏の5作目。 イラストはシマユウ氏、ミキシングとマスタリングはyasu氏が手掛ける。 歌詞 きらきら光る彼方のお星さま 今日はどこへ行こうかな? 色とりどりに集めたコレクション 今日はどれにしようかな? ゆらゆら揺れるスピカが私を誘う そうだ、ここへ行こうかな お気に入りのイヤリングつけて行こう 鞄を背負って靴を履いて ワン・ツー・ステップ 雲の上 トランポリンのように 加速したら飛ぶよ 空高く ほら、大気圏越えたら すぐにお月さま こんにちわ! いつもの歌を聴かせて 瞬くリズムに合わせて 運河の流れに沿って行進 美しい弧を描く旋律 素敵な歌は果てまで響いて 気づけば随分遠くに 来たもんだ デネボラの笑い声が 聴こえるこの辺まで 一先ず休憩 お昼タイム ひらひらと舞い落ちる流れ星 どんな願い事しようかな? 色とりどりに集めたコンペイトウを 舐めながら、 夢でも見ちゃおう Lalala... 素敵な歌声は... Lalala... 果てまで響いてく... きらきら光る彼方のお星さま 今日はどこへ行こうかな? 色とりどりに集めたコレクション 今日はどれにしようかな? ゆらゆら揺れるスピカが私を誘う 青白い光はどこまでも デネボラはとても楽しそうに笑う 白く輝きながら 瞬くリズムに合わせて 運河の流れに沿って行進 美しい弧を描く旋律 素敵な歌は心に響いて 気づけば長旅も終りに近づいて なんだか寂しい気持ち 聴こえる皆の歌で 夢に浸りながら お家に帰ろう コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/ningenbyouin/pages/531.html
症状 知っている人とすれ違ったときに前髪で顔を隠す 社会にいるイトウを排除してしまう 番組 第265回 前髪でイトウが見えない病 なんであの時放送局
https://w.atwiki.jp/sentai-kaijin/pages/5876.html
【名前】 ダイトウギュウワルド 【読み方】 だいとうぎゅうわるど 【声】 三宅健太 【登場作品】 機界戦隊ゼンカイジャー 【登場話】 第22カイ「ウシシなモ~れつ闘牛会!」 【所属】 キカイトピア/トジテンド王朝 【分類】 ダイワルド 【暴走パワー】 トウギュウパワー 【作用したトジルギア】 トウギュウトジルギア 【モチーフ】 トウギュウ、牛、牛の角、恐竜 【名前の由来】 大きくなったトウギュウワルド、大闘牛+世界(英:World) 【詳細】 暴走したトウギュウパワーがクダイテストに満ち満ちて生まれる巨大級トウギュウ戦闘兵。 頭部と左腕がトウギュウワルドと同じ形状へと変化すると共に、人格も同一のものへと変化。 灼熱の巨大グリルや燃え盛る焼肉の網が立ち並ぶ異様な世界を生み出し、胴体から巨大な牛タンを伸ばし「黒毛和牛の牛タンアタック」を繰り出し敵を巻いて料理してしまう。 …ワルドの時の闘牛要素はどうした!?と言わんばかりの、闘牛も行き着く先は所詮牛肉よと言わんばかりの「焼肉」押しの能力を発揮する(本人曰く「日本の闘牛は黒毛和牛」とのことなので、高級肉として有名な黒毛和牛から焼肉に結びつけた模様)。 ミサイルなどの遠距離攻撃も排煙フードで全て吸い込み無効化してしまう。 トウギュウトジルギアを踏みつけたクダイテストが変化する形で誕生。 巨大グリル、肉を焼く網が無数に立ち並ぶ奇怪な焼肉の世界を生み出し、高熱と煙にまみれた空間でゼンカイジュウオーを待ち受ける。 灼熱の世界に熱がるゼンカイジュウオーに対して自分の蹄は熱くないと余裕を見せ、繰り出される突進攻撃を黒毛和牛の牛たんアタックで巻き取って封じ込めてしまう。 しかし合体を解除したスーパーツーカイザーSDが牛タンを食いまくり脆くなったところを再合体して引きちぎられてしまった。 介人達はカイジュウマックスブラスターで一気に決めようとするも排煙フードでミサイルを吸い込むことで無力化することに成功したが、ゼンカイジュウオーは飛行形態ゼンカイジュウドリルへと変形しそのまま突撃。 排煙フードごと貫かれ爆散した。 【余談】 トウギュウワルドのパーツをクダイテストに載せ替え撮影に使われている。
https://w.atwiki.jp/litenovel/pages/34.html
■ 4.イトウは【残夢】を見るか? 追っ手をなんとか巻いたオレとイトウは近くのアミューズメントセンターで落ち合った。 「誰だろうな、あいつら」 イトウは背後を気にしながらオレに耳打つ。 「二組いたのに気が付いたか?」 オレがイトウに言うと、イトウは驚いた顔をした。 尾行をしているのは二組いた。 一組目はおそらくは探偵1人。 二組目はチンピラ風の2人。 イトウが気が付いたのは、チンピラ風の二人組みだろう。 「変装というか、普通の格好をしていたけど、大学生風のハゲが探偵だと思う」 オレが説明する。 「探偵というと、誰かが雇っているのか。なんのために?」 イトウの疑問は最もだった。 誰が何のためにオレたちの行動を知りたがっているか。 可能性としては、2つ考えられる。 1億を貸したタカナシの行方が分からなくなってあせっている金融業者。 アオを手に入れるために交渉の機会を狙っている誰か。 どちらにしてもタカナシの身に危険は及んでいるはずだ。 「オレたちが思っている以上にタカナシもアオもモテているみたいだ」 オレが冗談交じりに言った。 「アオで一儲けしようと考えている奴らがタカナシをさらったっていうことか?」 イトウがオレをまっすぐ見ていった。 その目には珍しく怒りの感情が浮かんでいる。 「その可能性もある」 だが、それにしてはいなくなってから5日目の行動というのが理解できなかった。 タカナシの身柄を拘束できているならば、ヤモトかオレに交渉が来てもおかしくない。 尾行が二組いたのは、問題が単純ではないことを示しているのだろう。 タカナシ……無事でいてくれ。 イトウには残りのメンバーへ注意をするように依頼した。 イトウはしぶしぶだが納得し、戻っていった。 オレはタカナシの足取りを追うしかないと思っていた。 タカナシの家は病院の近くだったはずだ。 学校からもそんなに離れていない。 道を歩いていると、尾行されているようだった。 途中まで気づかなかったが、直線が続く道で大学生にみえる探偵が後ろから歩いてくるのが分かった。 チンピラのほうはいない。 タカナシの家にたどり着くと、呼び鈴を鳴らす。 オレはやっと運命の扉の呼び鈴を鳴らすことができた。 『はい?』 インターフォンから聞こえてくる声は女性のものだった。 「タカナシ君の友達のオオイズミといいます。タカナシ君いますか?」 インターフォンに向かって声をかける。 『ちょっと待っててくださいね』 女性はそう言うとインターフォンを切った。 タカナシは家にいるのか? 女性はタカナシを呼びにいったのかもしれない。 そんな淡い期待を抱く。 扉が開くと中から出てきたのはタカナシの母親と思われる年齢の女性だった。 「ノエは帰ってないの」 オレの期待は壊れたが、母親もオレが何か知っていないかを期待しているようだ。 「そうですか。学校にも来ていなかったので何か事件にでも巻き込まれたのかと……」 そう言って帰ろうとする。 「お友達の家に泊まっているって何度か連絡があったんだけど。前にお話を聞いたオオイズミ君の家じゃなかったのね」 残念そうなタカナシの母親の口調。 行方不明の間もタカナシは家に連絡を入れている。 だが、戻れない理由があって、家にも学校にも来ていない。 タカナシはタカナシと関係のある誰かと一緒にいて、アオを守ろうとしているのかもしれない。 もしそうならば、誘拐というのはオレの考えすぎなのかもしれない。 タカナシの家を出てすぐにオレの携帯が鳴った。 胸ポケットから携帯を取り出すと、着信表示を見る。 そこには『八本暁』とあった。 ヤモトに何か情報が入ったのかと思いながら電話に出る。 『オオイズミか?』 ヤモトが聞いてくる。 「あぁ。タカナシから何か連絡あった?」 オレはすぐに気になっていることの確認をした。 『いや、だが、携帯のある場所は分かった。GPSで分析できたんだ』 ヤモトは続けてオレにタカナシの携帯の場所を伝える。 そこは病院から近い、バルブ工場の敷地内だった。 どうやら倉庫の1つにタカナシの携帯はあるらしい。 オレはヤモトに地図をメールで送ってもらうように頼むと、バルブ工場に向かった。 バルブ工場の中に走る道路は一般道になっていて、光陵高校の生徒もよく通っている。 蒸気と混じる鉄のにおいが、産業革命の時代に戻ったかのように感じさせた。 バルブ工場には駐車場と隣接する倉庫群が3箇所ある。 そのうち、駐車場の奥にあり、一番使われていないだろう倉庫を地図は指していた。 倉庫の前に立つが中から人のいる気配はない。 倉庫の扉はなぜだが開け放たれている。 雑然と積み重ねられた資材と重機が使われなくなって何年か経つことを伝えてくる。 ふと、後ろを見る。 ハゲの探偵もチンピラも見えなかった。 尾行しているのだから、あえて見つかるようなことはしないだろうが、隠れる場所が少なく、遠くにいるのかもしれない。 オレは決意を固めると、倉庫の中に一歩一歩と踏み出していった。 倉庫の中は複雑に積み上げられた資材で迷路のようになっていたが、迷うことはなかった。 ほこりだらけの倉庫の中で何人かの足跡があり、それを辿る事で倉庫の奥に進むことができた。 まるでタカナシがオレが来るのを分かっていたかのように『道』をつけていた。 足跡は乱れていて正確にはわからないが、どうやら2人いるみたいだ。 争っているわけではなさそうだが、何回も行き来している。 この奥には誰か住んでいるのではないかと錯覚してしまうぐらいだ。 オレはゆっくりと奥に歩みを進めていく。 少しいくと人の気配がある。 ちょうど倉庫の中央辺りだろうか。 資材の影から覗いてみると、タカナシがガムテープでぐるぐる巻きにされていた。 資材に寄りかかっているのが見える。 足元にはタカナシの携帯が落ちていた。 二つ折りの携帯は開かれて、ほこりまみれになっていた。 どうやら縛られた状態で携帯の電源を入れたらしい。 「タカナシ!」 オレは回りに他に人がいないのを確認すると、タカナシを呼ぶ。 タカナシはオレの方を力なく見ると、ガムテープの下で口元をゆがめ、微かにわらった。 「大丈夫か?」 オレはタカナシのガムテープをはがしていく。 「よぉ、オオイズミ。遅かったじゃないか」 タカナシはゆったりとした口調でオレに告げた。 ガムテープで酸欠に近い状態になっていたのかもしれない。 「ここから逃げよう」 オレはタカナシに肩を貸すと歩き始める。 タカナシはふらつきながらも少しずつ歩を進める。 「あ、携帯……」 タカナシは振り返ろうとした。 「いや、置いていこう。電源が入ったことでタカナシをさらった奴らが追跡するかもしれない」 強引に歩を進めさせる。 タカナシは無抵抗にそれに従った。 「なぁ、あれでアオと話したぜ」 タカナシは下を向きながらつぶやく。 酸欠で幻聴でも聞いたのだろうか。 「わかったよ。今ははやくここから出よう」 タカナシは急かすオレに従って倉庫の出口を目指した。 タカナシを知り合いだという内科医院に預ける。 聞きたいことは山ほどあったが予想以上にタカナシは消耗しているらしく、すぐに眠りに落ちてしまった。 「大丈夫かな?」 エダサトが心配そうにタカナシを見守る。 命に別状はないと医師に診断されているものの、みんなタカナシを心配していた。 「アオと話したなんて言ってたし、そうとう混乱していたようだ」 オレは助け出したときの様子を話す。 「タカナシが言ったのか?」 するとヤモトが驚いた様子で言った。 「あぁ」 何を驚いているのかオレには分からなかった。 「アオがタカナシの携帯をGPSで探索するようにアドバイスをくれたんだ」 ヤモトは静かに話す。 アオはタカナシに電話の電源を入れ、GPS機能を有効にするようにアドバイスし、ヤモトに検索するように伝えたというのか。 いくらなんでも出来すぎではないか。 すべてはタカナシに聞けば分かることだ。 「タカナシは私が見ているからみんなはアオの完成を急いで」 エダサトの一言にみんなが正気に戻る。 今は一刻もはやくアオを完成させ、タカナシの大事な友人――恐らくはシタラの病気の治療法を見つけなくてはならない。 それが本当に命を張ってまでアオを守ってくれたタカナシの意思に従うことのような気がした。 CELLブレードサーバーの設置を急ピッチで進める。 同時に新しく来たデータを使い、アオの推論過程も実行させる。 推論過程の最初はデータを取り込み、今までの症例などを反復して学習する『強化学習』を行う。 これは今までに出来上がった部分のニューロンを医療用に調整しなおしているだけだ。 ブレードサーバーの設置が終わる頃、アオの強化学習は終わりを迎え、新しい治療法を発見する推論に入ることになる。 オレの見積もりでは後4時間は必要な作業だ。 時計は20 56を指していた。 「オオイズミとシタラで夕飯を買ってきてくれないか?」 ヤモトが長丁場になりそうな今日の予定を見越して晩飯の買出しを依頼した。 サーバー設置に慣れていない2人の人選に異論はなく、オレはシタラに声をかけて近くのコンビニに向かう。 秋の口に近づくこの時期はすでに真っ暗で、長くはなれた街頭を頼りに進むしかない。 シタラは暗い足元に気をつけながらゆっくりと歩いている。 「ごめんね。足手まといで」 シタラが少し先を歩いているオレを気にしたのか、いきなり謝ってくる。 「気にしなくていいよ。そんなに遅くない」 オレはシタラが来るのを立ち止まって待つ。 シタラの顔は街頭の薄い明かりのせいもあり、青くなっているようだった。 心なしか、平坦な道であるにも関わらずシタラの息が荒くなっている気がした。 オレのところまで来たので、オレは背中を向け再び歩こうとすると、シタラがオレに倒れこんできた。 慌ててシタラを抱きとめる。 「……い…き」 シタラの口元からヒューという風が漏れる音がした。 オレはすばやくシタラを地面に寝かせると、顎を上げた。 どうやらシタラは息ができないらしく、すごく苦しそうだった。 シタラがすがるような目でオレを見る。 一瞬のためらいののち、シタラの鼻をつまみ、口から息を吹き込む。 シタラの胸が膨らみ、肺に空気が入っていることを確認する。 息を吹き込み終わると、口を離し、シタラの呼気を確認する。 まだ呼吸が戻っていない。 息を吸って再びシタラの口から肺へ息を送り込む。 何回か人工呼吸を繰り返しているとシタラの呼吸が戻ってきた。 「助かった……」 オレはシタラの横で胡坐をかくと、安堵のため息をついた。 「ごめんね……本当にごめんね」 シタラは呼吸が落ち着くと寝転がったまま涙を流していた。 きっと本人にとってもはじめての経験で怖かったとともに、迷惑をかけてしまったことにびっくりしてしまったのだろう。 「気にするなよ。仲間だろ?」 オレの言葉にシタラは少し身を起こそうとした。 オレが手を添えて手伝ってやると、シタラは背中に手を回す。 オレはそれに応えるようにシタラを抱きしめた。 「病気、アオが絶対に治療法を見つけるから」 オレがつぶやくと、シタラは少し動揺した感じになったが、強く抱きしめると、静かにオレに身体を預けた。 念のためにシタラは近くにあるタカナシと同じ病院に連れて行った。 今日は大事を取って病院に入院することになった。 「迷惑だなんて思うなよ」 オレが先手をとってシタラに言う。 「はい」 シタラは迷いなく返事をした。 心なしか少しだけ頬が赤くなったように見えた。 オレはその後1人少ない弁当を買い込んでサーバールームに戻った。 「あれ? ヤモトは?」 戻ったオレを待っていたのはイトウとキリの沈黙だった。 「チンピラ風の2人組が来て、タカナシが借りた1億円の利息が支払えないから、約束どおりブレードサーバー200台を貰い受けに来たって」 キリが静かに言った。 言葉には理不尽さに抵抗する様子が伺える。 「ヤモトがその2人を連れてどっかにいったみたいだ」 イトウの言葉に時計を確認すると、22 46を指している。 「いつ?」 オレがイトウに聞く。 「15分前ぐらいだったか」 イトウは返答した。 「急に押し入ってきて63万円を支払えって」 キリはオレに向かって話す。 声の調子は強く、怒っているように聞こえたが、内心はヤモトが心配なのであろう。 「63万円って、なんで?」 オレはキリに続きを話すように促す。 「1億円の今週の利息分だって」 1億円……オレの提示した5億円ではないが、なんらかの理由で足りなくなった資金を無理やり集めたに違いない。 さっきの話からすると、タカナシは1億円を毎週63万円の利息が付く消費者金融から借りたに違いない。 だが、解せない。 タカナシが借りた後に金策に走っていたのなら利息だけ入れて所謂『ジャンプ』をする可能性が高いのだから監禁する意味はない。 やはり、誰が仕組んでいるのかはわからないが、アオが狙われているのに間違いなさそうだった。 「ヤモトが63万円を用意してあるっていってチンピラを連れて行った」 イトウが教えてくれる。 きっとヤモトは時間稼ぎをしているに違いない。 あと2時間もあればアオは完成し、シタラの治療法を推論し始める。 それまで持たせておけば、タカナシの最大の目的は達成される。 いや、もうオレたちコウリョウセブンの最大の目的になっている。 アオが奪われるのは非常に残念ではあるが、今はシタラの命の方が大切だ。 「続けよう」 オレは静かに2人につげる。 この3人が最後の砦だ。 アオを完成させて、絶対にシタラを助けたい。 それは2人とも同じ思いだったのか、すぐに作業に取り掛かった。 サーバーの設置もあと10台を残すところになったときだった。 イトウの携帯が鳴っている。 イトウは作業を続けながら携帯に出た。 真剣な面持ちで相手の言っていることを聞いている。 「わかった」 短く返答するとイトウは電話を切った。 「ちょっと出てくる」 オレとキリにそう告げると、オレの方によってくる。 「ヤモトがやられた」 オレの耳元でつぶやいた声はいつものイトウらしくなく、強い怒りに満ちていた。 キリを少し振り返ると、イトウは何かを決意したかのようにサーバールームを出て行った。 キリは心配そうにイトウを見送る。 「大丈夫だよ、きっと」 オレは気休めにもならない言葉しか言えなかった。 キリは何も言わずにサーバーの設置作業を続ける。 自分の為すべき事が何なのか。 それを分かって行動している。 ふと見た時計は、00 08を指していた。 残りの設置台数は3台を切っていた。 オレは設置を急ぐ。 すべての配線が終わる。 これで配線の確認をしたら、本配線をつなげば設定は完了する。 「ちょっと、ごめん。配線を確認してて」 キリはそういうと、サーバールームの奥のほうに行ってしまった。 オレは不思議に思いながらも配線を確認する。 ほどなくして正常に配線されていることが確認できた。 本配線をつなぐ。 と同時にサーバールームの正面が非常用電灯に切り替わった。 「なにが起きたんだ?」 無停電装置が警告音をけたたましく鳴らし始める。 せっかく配線をすべて終了したのに、あと5分で電源が落ちてしまう。 「うまくいったようだな」 不意にオレの後ろから声がする。 振り向くとそこにはチンピラ2人を従えた中年男性が立っていた。 オレは身構える。 こいつらがイトウが言っていた1億円の貸し出し主に違いない。 「コンピュータってのは脆いもんだねぇ」 中年は警告音が鳴りっぱなしになっている無停電装置を見ていった。 「電気がなければ只の箱だ」 ゆっくりとサーバールームを見回す。 1つのサーバーの配線を見ると、ブレードサーバーをなでる。 「こんな只の箱が1つ100万円もするなんてなぁ」 中年はこちらに向き直りニヤリと笑う。 「悪いなぁ。これも契約なんでね」 1億円を貸し付け、利子が返せない状況になったら、2億円相当のCELLブレードサーバー200台を回収する。 そんなシナリオを描いているのだろう。 オレは腹が立ってきた。 近くにあるドライバーを握る。 「おっと、暴力はいかんよ」 チンピラ2人が中年の前に出る。 その手にはスタン警棒が握られている。 「最近は物騒でね。消費者金融も武装済みさ」 持っていたドライバーを落とす。 それと同時にサーバーの電源が落ち、サーバールームに静寂が訪れた。 時計は1 27を指していた。 次々と運び出されるCELLブレードサーバーを為すすべもなく見ている。 シタラの病気を治す可能性がなくなっていく。 何ヶ月もかけてオレたちがセッティングしたサーバーは少しずつ、しかし、確実になくなっていった。 オレはアオを守ることができなかった。 あと少し頑張れたはずだ。 殴りかかってもよかった。 話を引き伸ばしてもよかった。 今、考えれば何かできたはずなのだ。 後悔だけがオレを責める。 「なぁ」 隣で見張っているチンピラが声をかける。 オレが顔を上げるとチンピラは視線を外した。 「何作っていたかわからねぇけど、お前らすごいな」 オレを見ずにつぶやくように言う。 「こんだけのこと、なかなかできるもんじゃねぇ」 頭を掻いて、そのまま黙ってしまう。 それを壊している奴らにほめられても意味がなかった。 もう終わってしまうのだ。 オレがうつむいていると、チンピラが何かを書いた紙をこっそりと投げてきた。 拾ってみると、そこには『ここに連絡しろ 080-4XXX-XXXX』と書かれていた。 チンピラを見ると、カツラを少し上げてウィンクするハゲがいた。 誰かが入ってくる気配を感じると探偵はカツラを直し、見張っているフリに戻る。 「なぁ、トイレぐらい行かせてくれよ」 オレはチンピラ、いや、探偵に向かって言った。 「しょうがねぇな」 そう言って両手を縛ったままトイレに向かって出て行った。 トイレにつくと、個室に入り携帯を取り出す。 メモに書かれている番号を打ち込む。 呼び出し音が何回か鳴る。 『タカナシだ』 携帯の向こうから聞こえてくるのは中年の声だった。 タカナシと名乗ったところを見ると、タカナシの父親の携帯電話番号だったようだ。 オレは個室の外の気配に注意しながら携帯を握りなおす。 「オオイズミといいます」 トイレットペーパーを引き出しながら、小声で話す。 『なんだね?』 携帯の向こうの声は冷たかった。 面識もないオレがどう話したら、助けてもらえるのか。 「ノエ君にはお世話になっています。人工知能を作っているものです」 簡単に自己紹介をする。 携帯からはなんの反応もなかった。 「今、ノエ君の命を掛けたプロジェクトが失敗しようとしています」 オレはこの状況を伝えた。 『それで?』 息子のすることに興味がないのか、声は冷たいままだった。 「63万円を貸してください。必ず返します。お願いします」 オレオレ詐欺みたいな話だ。 信じてもらえなくてもしょうがないかもしれない。 『……貸せなくもないが、1つ答えて貰おう』 声は相変わらず冷たいままだったが、望みが出てきた。 『君は人の病を治すのに一番必要なものは何だと思っているかね?』 知識だろうか、それとも技術だろうか。 オレは妹のアオバを失ったときに、知識が必要だと思った。 だが、現実には知識だけあっても結局のところシタラを救うことができない。 では、技術だろうか。 技術があっても知らなければ使うことさえ出来ない。 答えは両方なのか。 そう思えた。 『長く考えているね。ノエは君たちの作った人工知能が最良の医療システムだと言っていた。てっきり、君も同じ考えだと思っていたが?』 考えているオレはタ携帯から聞こえているカナシの父親の声がひどく身に染みた。 知識も技術も『システム』なのだ。 システムが期待通りに動いたからと言って、結果が出るとは限らない。 最後に必要なもの。 それが答えなのだと思う。 オレがここまで来れたのはなぜなのか。 「一番大切なのは『思い』です。病気を治したいという病人と周りの人の」 自分でも青臭い考えだと思う。 だが、青臭くても一番大切なのは『思い』なのだ。 例え知識や技術がなかったとしても『思い』があれば、後からでも身に付けることができる。 『……若者らしい答えだ』 携帯からは少し楽しそうな声が聞こえてくる。 『忘れていたよ。そう。それが答えだったね』 タカナシの父親はひとり納得している。 オレは緊張しながら、返答を待った。 『探偵を出したまえ』 探偵が側にいることを知っているということは、探偵を雇ったのはタカナシの父親らしい。 もしかしたら、タカナシが家に戻らないのを気にしていたのかもしれない。 オレは個室のドアを開けると、外で待機していた探偵を呼ぶ。 探偵は個室に入ると携帯を受け取った。 「はい。わかりました。打ち合わせ通りに」 それだけ言うと通話を切って携帯を閉じた。 「あ~、疲れた」 それだけ言うと、オレの両手を縛っている紐を切る。 個室から出ると探偵はカツラを取り、洗面台に放り投げた。 「蒸れちゃってね、カツラは好きじゃないんだ」 カツラを取って何もなくなった頭をなで上げる。 「じゃ、反撃だ」 探偵はオレに向かって拳を突き出した。 探偵はサーバールームに戻るかと思いきや、建物の出口に向かう。 オレはそれについていく。 「63万円、貸してくれるんですか?」 さっきの電話では結局のところ貸してくれるかわかっていない。 探偵はそれを聞くと足を止めて振り向く。 オレの頭に手を載せると、ポンポンと2回叩いた。 「作っているものは大きいくせに、考え方はちいせぇなぁ」 それだけ言うとまた出口に向かって歩き出す。 「心配すんな、悪いようにはしねぇよ」 オレの方は振り向かずにオレを手招きする。 不思議と不安は取れ、探偵を追いかける。 出口はすぐそこに見えた。 透明な自動ドアの向こうには中年が立って、CELLブレードサーバーの積み込み作業を見ている。 鉄の箱がトラックいっぱいになっていく様がうれしいのか、顔は緩みっぱなしだった。 探偵が自動ドアの前に立つと、ドアは何の抵抗もせずに開く。 ドアから少しはなれたところにいる中年が驚いた様子でオレを見る。 オレと探偵は並んでドアの前に立つ。 ドアから中年のところまでは5段ぐらいの階段があり、見下ろす形になった。 「そのCELLブレードサーバーを元に戻してもらおうか」 探偵が大声で言い放った。 「なぜです?」 中年は特にあせった様子もなく、返答する。 交渉事は慣れているのかもしれない。 「ワタセ社長。誰かに唆されているのなら、この小切手を貰って満足した方がいい」 探偵が出した小切手には額面で『1億126万円』と書かれている。 ちょうど利子2週間分だ。 「こっちも信用商売でね。相当な信用の置ける人物でない限り、小切手の支払いはお断りしているんだ」 ワタセにとって見たら、ここでもらえる1億ちょっとより、あとで2億稼げるほうが魅力的に感じているのだろう。 CELLブレードサーバーを返してもらえそうもない雰囲気だ。 「副院長が買ってくれるっていってたか?」 探偵の言葉にワタセは眉を吊り上げる。 「悪いが、あんたのパトロンの悪事はすでに暴かれてるぜ」 続けられた言葉に不信感をあらわにするワタセ。 だが、反論もせずに黙っている。 「もうCELLブレードサーバーは売れないってことだよ。頭悪りぃな」 探偵が挑発的な言葉を口にする。 「確かなのか?」 ワタセは短くそうとだけ言う。 「あぁ、なんなら電話してみろよ。出ないから」 ワタセはその場で電話をする。 少し携帯を耳に当てていたが、出なかったのか携帯を閉じた。 少し考えたのち、部下に指示をすると、トラックからCELLブレードサーバーを降ろし始める。 「出所が確かなお金であればいいんですよ」 ワタセは医院長であるタカナシの父親の代理だと気が付いたのか、探偵に寄ってくる。 「私は言われたとおりに動いていただけですから」 ワタセが小切手を探偵から取ろうとすると、探偵は小切手を後ろに回した。 「契約書」 探偵は短くそう言ってワタセを睨む。 ワタセは「忘れてました」と短く言い、契約書を探偵に渡す。 探偵は契約書のサインを確かめると、小切手をワタセに渡した。 「確かに」 ワタセも本物であることを確認したらしい。 オレの想像を超える金額が用意されており、アオは水際で守られた。 次々に運び込まれるCELLブレードサーバーはオレの心を安心させた。 これでやっとシタラの病気を治すための推論に入れる。 探偵とオレも手伝って元の位置に戻していく。 配線もすべて元通りになったときには、時計は3 45を指していた。 ハードウェアの電源を入れるには、キリに頼む必要がある。 そう言えばキリはどこに行ったのだろうか、ワタセが乗り込んできた直前から姿が見えない。 「探しに行くかい?」 探偵がオレに聞いたときだった。 キリがヤモトとイトウを連れて現れた。 「役に立てなかったな」 イトウとヤモトの顔は大きく晴れていた。 特にヤモトは相当な抵抗をしたのだろうか、痣とともに擦り傷があちこちについている。 「電源が落ちてる」 キリはヤモトをイトウに預けるとパワーマネージャに駆け寄り、電源を入れていく。 次第にサーバールームにモーターの低い呻りが聞こえてくる。 「ヤモト先輩を探している間にチンピラが来ちゃったみたいだね」 キリが申し訳なさそうに言う。 キリはサーバーの設置が終わるとともにヤモトを探しに行っていたらしい。 「でも、よかった。一か八かの賭けが通じて」 ヤモトは椅子に座ると祈るようにして両肘を両膝につけた。 「そうだな。君からの連絡がなければ俺もここには来れなかった」 探偵がヤモトの側に寄りながら答えた。 ヤモトはイトウに連絡するとともにタカナシの父親に連絡を入れていたのだ。 予め策を二重にしていたのは流石としか言えなかった。 「みんなのお陰で推論に入れたようだ」 オレは1つだけ取り付けられたモニタを見ながらみんなに伝えた。 もう少しでシタラの治療法が見つけることができるだろう。 アオが結論を出すまでの時間はきっと15分ぐらいだろう。 だが、1分1分が長く感じる。 オレのプログラムにバグがないとは限らない。 途中で止まってしまうこともあるかもしれない。 精一杯やったつもりだが、シタラの命がかかっているし、失敗は許されない。 今回の1億円は乗り切ったが、きっと残りの4億円も同じような借り方をしているかもしれない。 そうなったら、来週にもアオはなくなってしまう可能性だってあるのだ。 何より、オレはシタラの屈託のない笑顔が1日でも早く見たかった。 みんな、静かにアオが結論を出すのを待っている。 ヤモトは額に脂汗を浮かべている。 座っているのも辛いのだろう。 横ではキリがヤモトの傷を消毒していた。 「治療法が見つからないってことあるのか?」 イトウの言葉にみんながはっとする。 少なからず治療法が見つからない可能性があるとオレは思っていたが、低い確率だと思ってあえて無視をしていた。 いや、無視して進めることしかできなかった。 助かる可能性がないなんて考えたくもなかったからだ。 「ない。ないよ、きっと」 キリが根拠のない意見を言う。 根拠がなくても、オレはその意見を信じたかった。 「そうだな」 イトウも同意する。 なにせ今は信じて待つしかないのだ。 だが、イトウの心配は現実のものとしてオレたちの目に飛び込んできた。 まるで脳を直接揺さぶられたかのような衝撃が襲う。 『治療法は見つかりませんでした』 アオはたったそれだけ音声を流し、モニタに書き込む。 オレは入力した前提条件を確認した。 間違いはない。 1年以内に治療ができる治療法を探させたのが間違いだったのか。 期間が2年なら見つかるのかもしれない。 だが、それではシタラを治療できない。 何度もモニタを見直す。 「アオ、なんとかならないのか?」 ヤモトが悲痛な叫びを上げる。 『入力された条件を緩めても治療法は見つかりません。私の力が及びま……』 アオがヤモトに答えてる途中で音声が聞こえなくなる。 スピーカからは、ジジジという雑音だけが聞こえてくる。 『……ジ…ジジ……ハイセンヲ……』 スピーカの調子が悪いのかアオと少し違う声が聞こえてくる。 ハイセンヲ? 配線? 「キリ! もう一度、サーバーの配線を見直そう!」 オレが叫ぶと、ヤモトもイトウも立ち上がり、800台の配線を見直し始める。 まだ諦めるには早い。 やれるだけやって、何度も見直して、それで駄目なら、また見直す。 とにかく、今できることを確実にやるしかないのだ。 127台目のサーバーを見直しても、配線間違いはなかった。 すでに1時間が経過している。 4人で見直しても、配線ミスなんて1つもない。 配線ミスの可能性はもともと低い。 「うっかり」という言葉とは程遠いヤモトやキリが1つずつ確認しながら設置しているのだ。 オレの目は少し霞んできた。 夜中に起きているからかもしれないし、もうシタラの治療法が見つからないという絶望感が少しずつ現実味を帯びてきたからなのかもしれない。 目を擦り、配線を見る。 本配線の接続口に間違いはない。 次に各ブレードサーバーからスイッチと呼ばれる部品に出るリンク配線をチェックする。 1本だけリンク配線に使われている光ファイバが不自然に直角に曲がっていた。 「あった!」 オレは思わず大きな声を出してしまった。 光ファイバは直角以上に曲げてしまうと線が折れてしまい、正常に信号を送れなくなってしまう。 消費者金融に持っていかれそうになったときに折れてしまったのだろう。 オレは早速配線を取り替えると、みんなにこのことを伝え、先に持っていかれそうになったCELLブレードサーバーのリンク配線を中心に見直した。 結局、全部見直したところ、8本も折れてしまっていたリンク配線が見つかった。 リンク配線を取り替えるとオレは再度モニタに向き直った。 「気分はどう?」 オレはアオに話しかける。 『少しすっきりしました』 さきほどのスピーカの不調はもう見て取れなかった。 リンク配線が直接関係してはいないが、どこかの接触が悪かっただけなのかもしれない。 「じゃあ、もう一度同じ条件で推論してくれ」 オレは祈るようにアオに伝えた。 推論が実行されるとモニタは押し黙ったままになった。 ヒートシンクが放熱する音も聞こえてくるようだ。 空気の滞留に沿ってリンクを行き来する光信号が何かを淡く照らし出す。 ここが『脳の中だ』と言っても信じられそうな幻想的な雰囲気をかもし出していた。 落ち着かない。 オレはモニタの前から離れると、サーバーの配線に間違いがないかもう一度見直し始めた。 あるはずのない配線の間違いを探すことで安心をしようとしているのかもしれない。 「果報は寝て待てっていうぜ」 イトウがオレの肩を叩いた。 「あ、あぁ」 オレはまたモニタの前に戻ろうとしたが、少し安心しているのか用を足したくなった。 「ちょっとトイレに行ってくるよ」 そういうとサーバールームから出る。 廊下に出ると少しひんやりとした空気がオレを包む。 『……オニイチャン、デキタネ』 ふと廊下の右手から声が聞こえた。 振り向くとそこには3人の影が見えた。 「オオイズミ!」 タカナシの声が聞こえてきた。 どうやら回復したらしい。 シタラもエダサトに支えられながら立っている。 オレはすぐに3人に駆け寄る。 「大丈夫なのか?」 オレはタカナシに声をかける。 「心配かけたな。もう大丈夫だ」 確かに少しふらついているが、普通に歩いている。 「それより、アオは大丈夫だったのか?」 タカナシが心配そうに聞く。 「ヤモトとイトウが守ってくれたよ」 そういうと、タカナシたちをサーバールームに案内した。 サーバールームではヤモトがモニタを見つめていた。 部屋に入ってくるオレたちを見つけたキリがこっちに来る。 「オオイズミ、結果が出た」 キリからそれを聞くと、モニタの前に急ぐ。 それに続いてみんなモニタの前に集まってきた。 『推論結果。治療可能』 その文字が目に飛び込んでくる。 うれしい。 だが、声が出ない。 何かに時間を止められたかのようにオレの喉も肺も心臓でさえ動かなかった。 「やったな、シタラ」 タカナシがシタラに向かって言うその声が魔法からオレたちを解き放った。 「やった!」 ぐっと右拳を握り締め、顔の前にひきつける。 うれしさが後からこみ上げてきた。 シタラを見ると、じっとモニタを見たままエダサトに抱きつかれている。 目には涙をためて口を手で覆っていた。 これがゴールではないが、シタラは少し不安から解放されたように見えた。 色を失っていた唇もこのときは桃色に輝いて見えた。 オレたちはその結果を詳細に確認すると、推論結果を印刷した。 さっそくみんなでタカナシの父親の経営する病院へ向かう。 朝早い病院は人気がなく、院内には誰もいないかのように静まり返っていた。 タカナシに導かれて医院長室に向かう。 扉の近くまで来たとき「開いている」と中から声が聞こえた。 ゆっくりとドアを開けると、タカナシの父親は椅子に座って待っていた。 「探偵から連絡を受けてね。難病治療の推論が出たとか」 オレは手に持っている紙をタカナシの父親に渡す。 黙ってそれを受け取ると、内容を読み始めた。 「治したいか」?」 タカナシの父親はシタラに短く聞く。 「はい」 シタラは静かだが意思強く頷いた。 病気の不安におびえるような雰囲気は消え去り、戦うために生きてきた戦士のように緊張感が張り詰めている。 「わかった」 それだけ言うとタカナシの父親は内線で他の医師を呼んだ。 アオの出した推論結果をタカナシの父親に渡し、シタラはそれを元に治療されることになった。 推論結果は治療法の大きなヒントとなり、医師5名体制で「筋萎縮性側索硬化症」の世界初の完治を目指す治療法開発を行う判断が下ったのだ。 「答えは、『思い』だった」 別れ際にタカナシの父親はつぶやいた。 「君達の友人は任せたまえ」 それだけ言うと、シタラとともに病室に歩いていった。 オレはただそれを見送った。 シタラが歩いていく姿を見ると、オレは何かよくわからない感情が湧いてきた。 「シタラ!」 今生の別れでもないし、これから行う治療でシタラは助かるはずなのに叫ばずにはいられなかった。 シタラは足を止めてオレの方を見る。 少しの間、二人は見つめあった。 シタラがゆっくりとオレの方に歩こうとする。 それを見たとき、オレは走り出し、シタラの前にたった。 「待っているから」 それが言いたかったんじゃない。 「きっとよくなるから」 そんなんじゃない。 オレは自分の気持ちに正直になれないのか。 ひと呼吸置く。 少し目を伏せて、それからシタラを見る。 「こんなことを言うのは不謹慎かもしれない。これから時間があるんだから、言う必要もないかもしれない」 そんなオレの言葉に頷くシタラ。 「好きだ。オレはシタラが好きなんだ。だから絶対に戻ってきてくれ」 そういうとシタラはコクリと頷いた。 そして、オレの頬に手を当てるとそっと唇を重ねる。 「戻ってくるね」 オレはそういったシタラを抱きしめる。 ゆっくりとふたりの横を時間が通り過ぎていった。 「さて」 病院を出るときにタカナシがオレに向かって言う。 「4億円も借金しちゃったし、またパソコン教えてもらわないとな」 やはり4億円は借金したらしい。 だが、パソコンを教えるというのはどういうことだろうか。 「20億円も投資してもらったんだ。パソコンぐらいは教えるよ」 オレはタカナシに向かって返事をする。 「覚えてないかもしれないけど、俺はお前にパソコンを教わったんだよ」 意外な事実を口にするタカナシ。 「家から出たくて、親父の鎖から逃れたくて、家から盗み出したお金でFXをやろうとしたときにパソコンでの取引を教えてもらったんだ」 中学のときはいろいろな人にパソコンを教えたが、その中にタカナシがいたとは初耳だった。 「いくらパソコン教えてもらった恩があるといっても最初は20億円貸す気なんてなかったんだ。パソコン教えてもらっていたから、無下に断わることなんてできなくて、『出来そうで出来ないこと』を条件に出したのさ」 タカナシをオレに背を向ける。 「そしたら、シタラが集めてきちゃったな。誤算だったよ」 それだけ言うとタカナシは黙ってしまった。 これからの4億円が心配なのだろうか、それとも何か考えることでもあるのだろうか。 「4億円ぐらいアオで稼げばいいじゃないか。携帯用検索ポータルのビジネスやろう」 オレはタカナシの肩を掴む。 「アオもタカナシを待ってるぜ」 そういうとサーバールームに歩き出す。 あの時、シタラと歩いた道は確かに未来に繋がっていた。 ならば、きっとこの道も未来に続いているはずだ。 4億円だろうが、20億円だろうがオレたちコウリョウセブンに不可能はない。 オレは歩く道の先に太陽を見据えてまっすぐ行こうと決意した。 『オレに20億投資しろ!』(終わり)
https://w.atwiki.jp/mgrpgar2e/pages/1717.html
メニュー>サポートクラス>カンナギ>ラストレイトウェポン [ADR,-,1,20,-,3/WpAk:ReR’~SL+2d(要同意.1/Sn)] ☆ 回数制限が効果に見合わずあんまり意味のないスキルに思える。出目1を3つ振り直せれば7点ダメージが増える勘定だが、うーん。 まあ、素直にイザナギを降ろすのが良いんじゃないかな。 -- 灯 (2013-05-07 20 07 45) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/katyusha/pages/27.html
В небе “Ночные ведьмы” 対独爆撃部隊ナイトウィッチ Wikipedia ru В небе «Ночные ведьмы» IMDb http //www.imdb.com/title/tt0232882/ Amazon.co.jp 対独爆撃部隊ナイトウィッチ [DVD] 2009/04/21 対独爆撃部隊ナイトウィッチ [DVD] 2005/09/21 対独爆撃部隊ナイトウイッチ [レンタル落ち] [DVD] 2005/09/07 TSUTAYA online 対独爆撃部隊ナイトウィッチ
https://w.atwiki.jp/trenetw/pages/339.html
鎮魂張り付き あんかけチャーハン? 会いたければ鎮魂へ
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/51269.html
【検索用 こんへいとうさんかけきは 登録タグ 2023年 CeVIO POPY STEAKA こ ざらめゆき 曲 曲か】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 コメント 作詞:STEAKA 作曲:STEAKA 編曲:STEAKA イラスト:ざらめゆき(Twitter) 唄:POPY(CeVIO AI) 曲紹介 曲名:『コンペイトウさん過激派』(こんぺいとうさんかげきは) STEAKA氏の7作目。 バンドリ公式関連ページはこちら。 歌詞 (投稿動画概要欄より転載・編集) プラチナ級のさんざめく愛をあなたに刺してあげる 火花が宙を舞ってくみたいにパチンパチン脳が痛いよ プラチナ級の煌(きら)めく愛をわからせちゃってごめん 星が宇宙を飛んでくみたいな速さでちゃんと投げるよ "どこにいたって足りないの" "気になっちゃって眠れないの" ペリドットとダイヤモンドとラズライトとタンザナイト また壊して散らかしてガタガタ震わせて "奥歯で掻(か)き鳴らしてぇ"ってガッツリ依存して プラチナ級のさんざめく愛をあなたに刺してあげる 火花が宙を舞ってくみたいにパチンパチン脳が痛いよ プラチナ級の煌めく愛をわからせちゃってごめん 星が宇宙を飛んでくみたいな速さでちゃんと投げるよ コンペイトウさん ちゃんと投げるよ コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/19265.html
ホワイトウェア(ほわいとうぇあ) 概要 PS2版デスティニーに登場した鎧系の体防具。 登場作品 + 目次 デスティニー(PS2) 関連リンク関連品 ネタ デスティニー(PS2) 作中説明 リオン、ジョニー用の体防具、ウェアの一種。 防御+68、術防御+97、回避+78、体力+69で敵の術攻撃による硬直時間-0.1秒とマヒ防止の特殊効果を持つ。 モリュウの武具屋で1140ガルドで買える。 防御 68 術防 97 回避 78 体力 69 買値 1140 売値 - 特殊効果 敵の術攻撃による硬直時間-0.1秒マヒ防止 装備者 リオン・ジョニー 入手方法 店 モリュウ・武具屋 ▲ 関連リンク 関連品 ネタ 名前は「白い衣服」という意味。
https://w.atwiki.jp/pusakuro/pages/789.html
コンペイトウコブシガニ 秋の浜 -10m