約 108,423 件
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/31875.html
さくらまいちらない【登録タグ さ ぶりるP 初音ミク 曲】 作詞:ぶりるP 作曲:ぶりるP 編曲:ぶりるP 唄:初音ミク 曲紹介 みんな桜舞い散らしすぎなんで作ってみた(作者コメ転載) 歌詞 (動画より書き起こし) ずっと今まで 思い続けてきたんだ きっと誰もが 気づいていたはずなんだ 遥か前から 拭い切れない 違和感 第2ボタンとか 言ってる場合じゃなかった 「そうあるべき」 という理想 壊すかも ある意味タブーに 触れてみたくなった 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ なぜなら 3月のアタマが 卒業式だから 桜咲く頃 僕らはぺーぺー 下っ端 きっと 花見の 場所取りさせられてるんだ 社会人でも 学生のサークルでも それは同じさ ぼっちでシートの上 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ ホントは 卒業の時期なら 桜咲いてない 開花予想が どれだけ 早まったとしても 卒業式のときに 桜が咲くことはない 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ なぜなら 3月のアタマが 卒業式だから 桜舞い散らない 季節に 僕ら旅立って行くんだ ホントは 卒業の時期なら 桜咲いてない 桜咲いてない 桜 咲いてない コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/s2stendhal/pages/131.html
#blognavi スマコンのない夏、皆様いかがお過ごしでしょうか。。。 18日はお疲れ様でした。 またわざわざ足を運んで頂いた方、本当にありがとうございました!そしてそしてメールくれた方ありがとうございます~!すっごく嬉しかったです!!!!! 更新も遅けりゃ返信も遅いダメサークルですがこれからもどうか見捨てないでやってください。 今更だけど27時間ビストロは・・・!あれで正直本気で夏コンがないのを「まぁいっか」と思いそうになった。そんぐらい半端なかった。神がいる~ カテゴリ [スマ] - trackback- 2007年08月25日 10 33 02 #blognavi
https://w.atwiki.jp/ritsuss/pages/71.html
憂「・・・じゃがいもが溶けてもろもろだよ・・・。お姉ちゃん。電話でないし・・・」 いつまでも帰ってこない姉を心配しつつ、憂は机の上の、肉じゃがへと変更したカレーであった物を眺めていた。 長い間火を止めたりつけたりしながら温めていた上、焦げ付かないように混ぜたりしていたので、タマネギは消え、じゃがいもは溶けてドロドロになっていた。 憂「どうしよう・・・警察に電話した方が良いのかな・・・。お姉ちゃん・・・」 だんだん不安になってきた憂は、泣きそうになってきた。 と、知らぬ車が家の前で止まったのが、憂の目に入った。 憂(ど、どどどどどうしよう・・・) 不安になっていた憂は、若干パニックに陥った。辺りをきょろきょろと見渡す。 チャイムなしで、玄関の扉が開く音がした。憂は咄嗟に箒を掴むと、玄関へと駆けた。 憂「えええええぇい!」 箒を振り上げて憂は廊下に出る。と、 憂「お、お姉ちゃん!!?」 靴も脱がずに、そこにぼーっと立っているのは、間違いなく待ちわびた姉の姿。 憂は箒を放り捨て、唯に抱きついた。 憂「お姉ちゃん、遅いよぉ!!心配したんだよ!ごめんね!カレーが肉じゃがになっちゃったの!!じゃがいもが溶けちゃって、それで――」 涙ぐみながら訳もわからず叫ぶ憂。だが、姉の体が震えていることが、その体を抱きしめる腕を通してわかり、憂は顔を上げた。 憂「お姉ちゃ――」 唯「ういいいぃ・・・」 今度は唯の方から憂を抱きしめた。憂のエプロンに顔を埋め、ぽろぽろと大粒の涙を流す。 憂「お姉ちゃん・・・泣いてるの?どうしたの?」 唯「ふええええぇん・・・」 ただ泣き続ける姉に、憂はそれ以上聞くのはやめた。 憂「お姉ちゃん、部屋に行こう?とりあえず、靴脱いで」 優しく唯を支えながら、憂は彼女を部屋へと連れてあがった。 自分の部屋に入ると、唯はベッドに倒れ込んでさらに泣く。 憂は黙って下に下りると、ご飯と肉じゃがと野菜を皿に盛り、お盆にのせて持ってあがった。 憂「お姉ちゃん。机に晩ご飯置いておくから、落ち着いたら食べてね」 返事はなかったが、憂は静かに唯の部屋を出た。 憂(どうしたんだろ・・・お姉ちゃん・・・。明日聞けたら聞いてみよう・・・) 憂は一人、台所で晩ご飯を食べ始めた。 翌日。 憂(休日にお姉ちゃんが、私より早く起きるなんて・・・) 普段は起こしても起きないような筋金入りのねぼすけの唯。 そんな彼女が、どういう訳か置き手紙を残してすでに出かけていた。 憂(昨日の夜のことかな・・・。一体何があったんだろう) 憂は自分の朝食を机の上に並べつつ、テレビをつけた。 憂(お姉ちゃん・・・) なかなか置き手紙を読む気になれず、リモコンを手に持ったまま俯く憂。 『――・・・次のニュースです。昨晩私立桜が丘高等学校の生徒が、暴行の末、ナイフで刺されるという事件が起きました。』 ぼんやりとした彼女の耳に、聞き覚えのある単語が入った。 憂(桜が丘・・・お姉ちゃんの高校!!) 憂は慌てて画面を食い入るように見つめる。出てきた地名、風景は見慣れたものばかりだった。 憂(嘘・・・けっこう家から近い・・・) 『・・・調べによると、この生徒は友人が暴行されそうになったところを助けに入り、巻き込まれた模様です。また、犯人グループの中には桜が丘高校の教員も二名いたそうで、現場は騒然としています』 『当時暴行されかけていた生徒に怪我はないようですが、被害者の田井中律さんは、意識不明の重体です』 画面に映し出された顔、聞こえてきた名前に、憂はリモコンを取り落とした。 憂「嘘・・・律、さん・・・?」 憂(律さんが、刺された!?) 憂は唯の置き手紙を開ける。 『りっちゃんのお見舞いに行ってきます。帰りは遅くなると思う』 震えた文字で、紙の真ん中に小さくそれだけ書かれていた。よく見るとその紙は、水分を含んだようにしわしわになっていた。 憂(律さん・・・) 紬の父に連れられて、三人は律が運び込まれた病院まで来ていた。 だが、三人は律の姿を見ることができなかった。 律が収容されている病室の扉に刻まれた、面会謝絶の文字。 その文字が、まるで呪いのように三人をその場に凍り付かせた。 澪「り、つ・・・っ!」 澪が倒れ込むようにその扉に縋りつき、声を殺して泣き始める。 昨日から一体どれほど泣いただろうか。 いくら泣き虫とはいえ、これほどにまで泣き続けることが出来る自分に驚くほどだ。 だが、そう思っていても、止まらない物は止まらない。 床に座り込んで泣き続ける澪を、紬がそばにあったソファに座らせた。 痛いほど静かな時間が過ぎていく。 紬の父は、三人だけの時間が過ごせるように気をつかったのか、どこかに行ってしまった。 おそらく病院の先生と話をしているのだろう。 澪は泣きはらしてしまった目にハンカチを当ててうずくまっている。 そんな彼女の背中を、紬が優しくさすってやる。 唯はただ、呆然と面会謝絶の文字を眺める。 唯(こんなの・・・ドラマの中だけだと思ってた・・・) こんな状況、空想の話の中だけだと思っていた。人ごとのようにしか、考えたことがなかった。 現実ではこうも心臓を抉られるような気になるのだと、初めて知った。 唯(りっちゃん・・・冗談だよね・・・。嘘だって言って、出てきてよ・・・) 唯はそれ以上その残酷な文字を眺めていることができなくなり、顔を背けた。 どれほど時間が経っただろうか。 おもむろに沈黙を破ったのは、澪だった。 澪「律・・・気を失う前に、私を見て笑ったんだ」 小さく首を振って、澪は続ける。 澪「ううん、それだけじゃない・・・。私だけをタクシーに乗せて逃がしてくれたときも、振り返って笑った」 澪「どうして・・・怖かったに違いないのに・・・苦しかったはずなのに・・・何で笑ったの?」 澪は俯いたまま、誰にというわけでもなく、疑問をぶつける。 それに答えたのは、意外にも―― 唯「・・・そんなの、決まってるよ・・・」 唯だった。澪を見つめるその顔は、見たことないぐらい真剣だった。 唯「澪ちゃんを助けることが出来たから、だよ。絶対」 唯「辛そうにしてた澪ちゃんを見た時は、りっちゃんも辛そうだったもん」 唯の言葉に、紬も小さく頷いた。 紬「小さい頃から、りっちゃんは澪ちゃんの親友だったんでしょう?」 紬「ずっと一緒にいたから、りっちゃんは、『こいつは守ってやらなきゃ』っていう使命感をいつの間にか持っていたのかもしれないわね」 唯「だって、あのりっちゃんだもんね・・・」 澪「唯・・・むぎ・・・」 澪は顔を上げ、もう一度固く閉ざされた扉を見つめた。 澪(そうだ・・・あの時だって・・・) ちび律『もー!みおってほんとあぶなっかしいよね!』 ちび澪『うえぇええ・・・ぐすっ・・・』 ちび律『もうわんちゃんいないよ。ほら、だいじょーぶ』 ちび澪『うん・・・うん・・・』 差し出された手を、涙で濡れた手で握り返す、幼き日の澪。そこへ、笑い声が飛んできた。 ガキA『あはははは!みたぞみたぞ!犬においかけられてないてやーんの!』 ガキB『なきむしだ!なきむしだー!』 ちび澪『っ!!ふ、ふぇ・・・』 ガキA『また泣いたー』 ガキB『また泣いたー』 ちび律『――~っおまえらー!!』 ガキA『うわっ!』 ちび律『みおをいじめるやつは私があいてだー!』 ガキB『田井中だっ。おまえにはかんけいないだろー』ドンッ ちび律『っなにをー!』ベシッ ガキB『いてっ』 ガキA『なにすんだよ!』バシッ ちび律『そっちがやってきたんだろ!』ボコッ ガキA『いてっ』 ちび律『とっととあっち行けぇ!ばかやろー!』 しっぽを巻いて逃げていくガキ共に、幼き日の律はあっかんべーをした。 ちび澪『・・・すんっ・・・』 ちび律『きにすることないよ。さ、かえろ?』 もう一度澪の手を取る律。澪はおずおずと、律のおでこを指さした。 ちび澪『たたかれたところ、赤くなってる・・・』 ちび律『だいじょーぶ。いたくないもん』 ちび澪『ほんと・・・?』 ちび律『ほんとっ!だって、みおがかなしそうにしてるの見るほうがもっといたいもん』 ちび澪『いたい?りつが?』 ちび律『うん。みおが泣いてるの見ると、むねのところがぎゅっ、ていたくなるんだ』 ちび律『だから、それにくらべたらぜーんぜん、へいきだよっ!』 ちび澪『りつ・・・ありがとうえぇ・・・』 ちび律『ないちゃだめー』 澪(・・・律は小さい頃から私を助けてくれていた) 澪(馬鹿で、ふざけてて、おっちょこちょいだけど、心の底に強さを持っていて・・・) 澪(私はその強さに甘えてたんだ・・・) 澪(私自身、もっと強くならなきゃいけないのに、心のどこかでそれをめんどくさがってた・・・) 澪「私・・・馬鹿だ・・・」 頭を抱え込んでうなだれる澪。と、そこへ紬の父が帰ってきた。 紬「お父様・・・」 紬父「・・・今日は、帰ろう」 紬「・・・っ」 紬父「――明日から、面会可能になる」 澪「本当ですか・・・!」 弾かれるように顔を上げる澪に、紬の父は小さく微笑み、また真顔に戻った。 紬父「親族と、君たち軽音部関係者だけ特別に、だそうだ」 唯「私達・・・だけ・・・」 それほどの状態なのだと、嫌でもわかった。だが、明日になれば律にあえる。それだけが三人の励みになった。 紬父「さぁ、家まで送ろう」 重い体を起こして、三人は立ち上がった。 途中何度も振り返りながら、三人は律の病室を後にした。 憂「お姉ちゃん・・・」 唯「憂・・・」 家に戻った唯を出迎えたのは、涙目の憂。 唯「りっちゃんのこと――」 憂「朝、ニュースで見て、新聞で詳しく知ったよ・・・。律さん、大丈夫だよね?」 唯「うん。大丈夫だよ、絶対」 偽りの笑みを浮かべる唯。憂は心が痛くなった。 憂「お見舞い、どうだったの・・・?」 唯「・・・・・・」 唯の顔が曇る。聞かなければ良かった。憂は後悔した。 憂「――・・・っお、お昼ご飯作る――」 唯「会えなかったんだ」 憂「えっ・・・」 唯は決心した。 憂だって、律とは仲が良かった。きちんと何があったか、説明しなくてはいけない。 唯「憂、ちょっと長くなるけど、全部話すね」 唯は靴を脱いで、リビングへと向かう。その後ろを、憂が黙って付いてきた。 いつもと違う姉の雰囲気に、少し戸惑った顔をして。 憂「そう、だったんだ・・・。澪さんが・・・」 唯「うん・・・。でも、今日は会えなかったけど、明日からは部屋に入っても良いんだって」 憂「ホントに!?」 唯「でも軽音部関係者と、りっちゃんのお父さんやお母さんだけって」 憂「そっか・・・心配だね」 憂が肩を落としたその時、インターホンのチャイムが鳴った。 憂「・・・お客さんだ」 憂は目に滲んだ涙を拭った後、玄関へと駆けていった。 唯「・・・・・・」 何をするわけでもなく、ただぼーっとする唯。ギターを触る気にもなれなかった。 床に寝転ぼうとしたとき、ドアが開いた。 憂「お姉ちゃん、和さんだよ。あがってもらうね」 唯「ん、うん」 体を起こし、座り直す。憂は一度廊下に戻ると、台所へと向かった。 和「唯!」 血相を変えた和が、すぐにリビングに現れた。 唯「和ちゃん・・・」 和「携帯にかけても繋がらなかったから来たんだけど・・・その・・・」 憂「どうぞ、座って下さい」 お茶とお菓子を持って、憂が戻ってくる。和は何か言いたげにしていたが、とりあえず腰を下ろした。 唯「りっちゃんのこと、だよね」 和「・・・えぇ。ニュースを見たとき、信じられなかったわ。いてもたってもいられなくなって・・・」 唯「ごめんね、連絡入れられなくて・・・。私も昨日から取り乱しちゃってて」 苦い笑みを浮かべて唯は和を見る。唯のこんな辛い笑顔を見たのは、初めてだった。 和「・・・刺されたって、本当なの?」 唯「うん・・・。B先生に・・・」 和「嘘・・・あの先生が・・・」 二度目になる事件の説明を始める唯。話が終わる頃には、和の眼鏡の奥の瞳は微かに揺れていた。 和「律・・・信じられない・・・」 唯「私も・・・夢ならいいのにって、ずっと思ってるよ」 和「・・・お見舞い行きたかったけど・・・これじゃあ無理ね」 唯「こまめに連絡入れるようにするよ」 和「お願い。・・・私もたまに顔を出すようにするから」 唯と澪を自宅に送った帰り道。 紬は静かな車の中で、ずっと引っかかっていたことを口にした。 紬「お父様・・・何かしたの?」 紬父「・・・何がだ?」 紬「両親はともかく・・・私達も特別に面会可能だなんて・・・」 紬父「・・・・・・」 紬「普通なら両親だけのはずでしょう・・・?」 紬父「・・・・・・」 紬の父は、一つため息をつくとその重い口を開いた。 紬父「私は何もしていない。だが・・・」 紬「・・・?」 紬父「正直に言うと・・・律ちゃんは危険な状態だ」 求めていた真実が、残酷に紬の胸を抉っていく。 紬父「どっちに転ぶかわからない不安定な状況なんだ。だから・・・医師の方々も、お前達に託したいみたいだ」 紬父「少しでも長く、律ちゃんの傍にいてあげなさい。親友のお前達が傍にいるだけで、律ちゃんは救われるだろう」 紬「ふ、ぐすん・・・りっちゃん・・・」 俯いて泣き出した紬の頭に、紬の父は静かに手を置いた。 澪はベッドで一人横になっていた。 本当はマスコミやらに追いかけ回される状況だが、紬の父が手配してくれた。 律の状態が安定するまでは、電話一つかけてこないそうだ。 澪「・・・・・・」 明日、連絡を聞いた旅行中の両親が帰ってくるらしい。――律の両親もだ。 ベッドの横には自分の鞄と並んで、律の鞄が置いてある。 あの夜、家の玄関に放置されていた鞄だ。 澪はおもむろにそれを持ち上げると、きつく抱きしめた。 澪(明日・・・律に会える・・・) さらに翌日。 日曜の朝の人影が少ない道を、三人を乗せた車が走っていく。 全員終始無言だった。 いつもならこういうとき、律が話題を作ってくれるのに。 同じ事を誰もが一緒に思っていた。 紬父「それじゃあ、私は今日は用があるから・・・」 紬「えぇ、また連絡するわ」 紬の父は三人を見回すと、車に戻っていった。 律の病室の前には、すでに人がいた。 澪の両親だった。 ソファに座って黙していた二人は、澪に気がつくとすぐに彼女に駆け寄った。 澪母「澪!!あぁ澪!!」 澪の母は澪を縋りつくように抱きしめると、その場に泣き崩れた。 澪父「澪・・・無事で良かった・・・。悪かった、一人にして・・・」 顔をぐしゃぐしゃにして泣く妻の傍に行き、澪の父は娘の顔をじっと見つめた。 その声は心なしか震えていた。 澪「お父さん、お母さん・・・」 二、三日会えなかっただけなのに、ものすごく長い間感じてなかったかのように感じる、家族のぬくもり。 澪は母の抱擁に、ただ身を任せた。 ガチャ ふいに、律の病室の重い扉が開かれた。 出てきたのは、やつれた顔に涙を浮かべてふらつきながら歩く律の母と、彼女を支える律の父だった。 唯「りっちゃんのお母さんとお父さんだ・・・」 唯の声に、こちらに気がつく律の両親。 澪は母の腕をそっと離すと、二人の前まで歩いていき、頭を深く下げる。 律父「澪ちゃん・・・」 澪「謝っても許されることじゃありません・・・。でも、謝らせて下さい・・・お礼を言わせて下さい・・・!」 澪「律が・・・律が助けてくれなかったら、私っ・・・!本当に、すみませんでした・・・!!」 震える声ですみませんと繰り返す澪。 澪の両親も、彼女の隣で頭を下げた。 律父「顔を上げて下さい。澪ちゃんも、ご両親も」 律の父が静かに口を開く。それでも澪は、頭を上げなかった。 律父「今回の件は律が・・・あの子が自分の意志でやったことです。澪ちゃんが謝ること、ないよ」 澪「・・・・・・」 律父「律は澪ちゃんが傷付くのを見たくなかったんだ。そんな顔してたら、逆に律が救われない。いいかい?」 律の父が、澪の前にしゃがみ、彼女の肩に手を置いた。 律父「どうしても償いたいと思っているなら、律の傍にいてやってくれ。それだけで十分だよ」 律母「・・・お願いね、澪ちゃん。それに、唯ちゃんに紬ちゃんも。それが律の励みになるわ・・・」 泣きはらした目で薄く微笑み、律の母は三人を見た。 澪はにじんだ涙を拭うと、顔を上げてしっかりと頷いた。 医師の許可をもらい、三人は律のいる病室へと入る。 目に入った光景に、胸が締め付けられた。 律と面会が出来たことを、素直に喜ぶことができなかった。 確かに律はそこにいた。 無地のベッドの上に、飾り気のない患者服を着て横になっていた。 嫌でも目に付くのは、彼女の体に取り付けられた数々の機器。 顔につけられた酸素マスクから伸びるチューブが、半開きの口に入れられている。 無数のコードが伸びた心電図が、静かな室内に一定のリズムを刻む。 律の頭や腕には包帯が巻かれ、あちこちにガーゼが貼り付けられていた。 普段の彼女からは想像できない――想像したくもない姿だった。 澪「律・・・」 澪はふらふらとベッドの横へと行く。 自分を映すことはない閉ざされた瞳は、開く気配を微塵も見せない。 唯「りっちゃん・・・」 紬「・・・・・・」 紬父『正直に言うと・・・律ちゃんは危険な状態だ』 紬父『どっちに転ぶかわからない不安定な状態なんだ』 その事実を知るのは、父から聞いた紬のみ。 紬は不安で引き裂かれそうになる体を自分で抱きしめるようにした。 また、沈黙が三人を包んでしまう。 澪(駄目だ・・・これじゃ、駄目なんだ) 澪(律は私達が悲しむのを望んでいないんだから・・・) 澪は小さく頭を振ると、唯と紬を振り返り、気丈に振る舞った。 澪「――明日から学校だけど、私毎日ここに通うことにするよ!」 唯「澪ちゃん・・・。なら、私も!」 紬「・・・当然私も」 唯がびしっと手を挙げ、紬もにっこりと笑う。 澪はもう一度律を振り返ると、点滴の管がつながれた手を、そっと握った。 澪「律、頑張れ・・・。明日も、明後日も――律が元気になるまで毎日絶対来るからな」 それから数時間後。 病室の扉がノックされ、話をしていた三人は立ち上がって返事をした。 看護士によって開けられた扉の向こうに立っていたのは、さわ子だった。 澪「さわ子先生!」 さわ子「りっちゃん・・・りっちゃんは大丈夫なの!?」 真っ青な顔で病室に入るさわ子。 ベッドで眠る律を見て、彼女は眼鏡の奥の目を潤ませた。 さわ子「うっ・・・りっちゃん・・・」 唯「さわちゃん先生・・・研修は?」 さわ子「そんなものどうでもいいのよ!・・・B先生、急に研修の話持ちかけてきたと思ったら・・・」 紬「B先生に研修の話を・・・」 さわ子は机の上に鞄を置くと、眼鏡を取ってつかつかと歩き出した。 さわ子「ちょっとBの野郎ぶちのめしてくる」 澪「い、いやいや・・・」 澪は慌てて彼女を止める。 澪「先生落ち着いて下さい。もうB先生は留置所の中ですよ」 さわ子「うううぅ・・・なら、面会許可もらって情け容赦ない罵声の数々を――」 唯「そんなことより、りっちゃんの傍にいてあげてよぉ」 腕を引っ張って言う唯の言葉に、さわ子は我に返った。 さわ子「・・・そうね・・・。ごめんなさい、取り乱したわ」 澪「いえ・・・」 でも、と紬がさわ子を見る。 紬「先生忙しいんじゃないですか?職員の中から犯罪者が出たんですし・・・会議とかあるんじゃ・・・」 さわ子「そうなのよね・・・。できるだけここには来たいけど、さすがに毎日は無理かも・・・」 唯「そんな~・・・」 さわ子は真面目な面持ちになると、三人の顔を一人一人しっかりと見つめた。 さわ子「頼んだわよ、あなた達・・・。りっちゃんのこと、しっかり見守っていてあげて」 澪「――もちろんです」 さわ子は鞄を手に取ると、中から手帳を取りだした。 さわ子「そうそう、大事なことを忘れてたわ。・・・その、学校の中からわいせつ行為の犯人と、それの被害者がでたってことで、むぎちゃんの言う通り、今学校中大騒ぎなの」 さわ子「明日から月曜日だけど、学校は一時休校になるみたいよ」 唯「ホント!?」 さわ子「えぇ」 澪「じゃあ、ずっと律の傍にいてやれるな」 紬「嬉しいわぁ」 さわ子は喜ぶ三人を見て、小さく微笑んだ。 それから毎日、三人は律の病室を訪れた。 澪「律!今日は和と憂ちゃんも、そこに来てくれてるんだぞ」 唯「二人とも入室は許可されないんだけど・・・りっちゃんが元気になるようにって、千羽鶴折ってくれたんだよ!」 澪「今日は久しぶりにバンドの練習をしたんだよ、律」 紬「りっちゃんが起きたときに、なまけてたなーって怒られないように、頑張ったんだから」 机の上に置かれた小さなスピーカーから、録音された演奏が流れてくる。 しかし、ドラムの音はない。 澪「お前がいないと、全然演奏に迫力が出ないよ・・・。早く元気になれよ」 唯「りっちゃん!さわちゃん先生が来てくれたよ!」 さわ子「無理言って抜け出してきたわ!さあ、夕方までしゃべるわよー!」 澪「律、凄いぞ・・・。クラスのみんなから、手紙がいっぱい来てる」 唯「寄せ書きも預かってきたよ!」 紬「みんな、りっちゃんが元気になるの、ずっと待っててくれているのよ」 澪「幸せ者だな、お前は・・・」 その後も、励ましの言葉が録音されたテープや花も病室に届けられた。 澪達も時間が許す限り律の傍にいて、他愛もない話を続けた。 律が笑いながら相づちを返してくれるのを期待して。 しかし――いっこうに律は目覚める様子を見せなかった。 最終章 律「やっぱ軽音部は最高だぜ!」 http //takeshima.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1244894726/
https://w.atwiki.jp/indexorichara/pages/1225.html
第2話「科学で無知な子供達《バードケージチルドレン》」 時は少し遡り・・・ 太陽が昇り、燦々と陽光が照りつける午前10時ごろ。風紀委員《ジャッジメント》一七六支部の神谷稜と斑孤月は通報のあった公園へと向かっていた。普通の歩行速度で歩き、お互いに駄弁りながら余裕を以って現場に向かっていた。なぜなら、通報がそれほど緊迫した状態だと思っていないからだ。 「ただ不審者がいたから通報したって感じでしたね。襲われそうとか、そんな緊迫した状態じゃなくて、本当にただ淡々と文章を読み上げる様な喋り方でした。」 ―――と証言する一七六支部のオペレーター葉原ゆかりの言葉を信じ、それほど緊迫した状態じゃない、もしかしたらただのイタズラかもしれないと思い、無駄に体力を消費したくなかった2人は互いの近況を語りながら向かっていた。 同じ中学に通い、同じ支部の風紀委員である2人がこうして互いの近況を語り合うのは、つい先日まで互いに支部には顔を出さず、徹頭徹尾パトロールし続けていたからだ。第三次世界大戦中、学園都市内の警備員《アンチスキル》の数は激減し、その負担が風紀委員に大きく圧し掛かった。そのため、2人は周辺をパトロールした後に登校し、放課後は支部に顔を出さずに再びパトロールに出てそのまま寮に戻る生活を続けたため、こうやってまともに会話するのは実に一週間ぶりだった。 狐月はキリッとエリート然とした顔で歩くが、その隣で稜は疲れが出ているのだろうか少し浮かない顔をしていた。 「どうした?浮かない顔だな。疲れているのか?」 狐月が稜を気に掛ける。彼が進んで話しかけるのは珍しい。いつもエリートエリートと連呼し、常に自分を上に置く彼の態度を稜は嫌い、狐月も稜とは相容れない存在だと認識して距離を開けている。なので、基本的に2人の間では会話は無い。するとすれば口喧嘩か業務報告ぐらいだ。しかし、会話しないからといって、互いに嫌悪し合っているわけではない。確かに気にくわない部分はあるが、互いに実力は認めており、戦闘におけるコンビネーションはピカイチ。互いに語らずとも理解し合う2人の戦いはまさしく以心伝心だ。 稜の浮かない顔はそんな関係を保っている狐月がその境界線を破ってでも気に掛けるほど酷かった。 「お前から話しかけるなんて、珍しいな。」 「無駄口はいらない。質問に答えろ。あまりエリートの私に手を煩わせるな。」 「へいへい。まぁ、疲れてないって言えば嘘だけどよ。それとは違ぇんだよ。」 「じゃあ何だ?」 狐月の更なる追及に稜は口を噤んだ。明らかに「お前には言いたくねぇ。」という顔をしている。だが、狐月の追及は更に続く。 「エリートの私は例え小さな問題でも見逃さずに処理しなければ気が済まない性分なのだ。」 「いや、それエリート関係ねぇだろ。」 「とにかくだ。エリートの私は認めたくは無いが、お前は一七六支部のエースだ。支部における重要な戦力でもある。そんなお前が問題を抱えれば、支部に対する評価、そしてこのエリートであるこの私の評価にも関わるのだ。」 「・・・・・・・・・・・・・はぁ・・・」 稜は明らかに狐月の言うことをウザがっており、深くため息をつく。 「これは俺の独り言だ。聞くも聞かないも好きにしろ。」 「心得た。」 稜はブルーな気分の原因を思い出すと、更に不機嫌そうな顔をして項垂れる。その背中には熟年サラリーマンが持つような哀愁が漂っていた。中学生の出す様なオーラではない。 「正美と喧嘩した。」 「はぁ?」 稜の言葉を聞いた狐月は思わず驚嘆し、目を丸くした。稜が口にした事実が信じられなかったからだ。2人揃えば世界は花園、周囲にシュガーを振りまくどころか、周囲の人間を重度の糖尿病患者にする公害レベルの激々甘々バカップルの2人が喧嘩をしたのだ。 狐月はその言葉が信じられず、事実確認をとる。 「正美というのは・・・・風川正美《カザカワ マサミ》で間違いないのか?」 「それ以外の誰がいるんだよ。あと、これは俺の独り言だ。」 更に不機嫌で睨みつけるような目で稜は狐月を見つめる。 「昨日、正美と喧嘩した。部屋に戻るや否や『私と風紀委員の仕事、どっちが大事なの!?』って叫んで枕とか時計とか色々投げつけられた。」 「おい。なんだその新婚を少し過ぎた頃の夫婦の喧嘩は。」 「最近、風紀委員の仕事が詰まってただろ。そのせいで正美とはほとんど会話してなかったし、ここ最近はデートも出来なかったし、デートの約束をしても通報があってパーになったりしたし、そりゃあ怒るのも無理ないぜ。だけど、正美と風紀委員のどちらか一つを選ぶなんて俺には出来ない。」 「エリートの私から言わせてもらうと、君は早急に爆発すべきだ。エリートの私が言うのだから間違いない。」 「無茶言うんじゃねぇよ。あとエリートエリートウゼぇんだよ。このエリート小僧。」 そんな感じで2人で口喧嘩を勃発させている間に件の公園へとだ取りついた。ほとんど人はおらず、通報者と思しき人物も見当たらない。だが、壊れていることで有名な自販機の前に一人のベージュのロングコートを着こなしたサラリーマン風の男が自販機の下からジュースを取り出していた。 「あいつか?」 缶ジュースを訝しそうに見つめる男の背後から稜と狐月はゆっくりと近付き、ある程度近付いたところで男に話しかけた。 「失礼ですが、IDを確認できないでしょうか?」 狐月にそう話しかけると男は振り向いた。年齢は20代後半あたりだろうか、男は2人の顔を一瞥すると、不敵な笑みを浮かべてこう言い返した。 「もし『嫌だ』と言ったら?」 男の不敵な笑みと既に勝ち誇るかのような言い方、稜はこの男から危険を感じた。直接警戒心を与える様なものを持っているわけではない。この男には良い知れぬ危険な何かがある。稜の風紀委員として、そして神谷稜という一人の男として駆け抜けた戦場で培った勘が彼に訴える。 “この男は危険だ!” 「残念ですが、身分を明かせないのであれば、あなたを拘束します。」 狐月がそう言って、風紀委員が使う手錠を取り出した途端だった。 「離れろ!狐月!」 突如、黒い何かが鎖を引きずる様なジャラジャラという音を立てて飛び出し、狐月を一瞬にして稜の背後にまで吹き飛ばす。狐月は街路樹に叩きつけられて気絶する。 稜は狐月の方に振り向かず、咄嗟に制服のポケットから針を取り出し、その延長線上に光の剣を発現する。 “閃光真剣《ライトブレード》” 神谷稜が持つ能力であり、針の延長線上にある気体を構成する分子を電離させ、陽イオンと電子が自由運動する状態に固定することで剣型に形を形成する能力である。チェーンソー並みの切れ味を誇り、大能力者《レベル4》の彼ともなれば、大きさを自在に変化できる他に、刃先を伸ばし鞭のように振ることも可能だ。パーソナルリアルティー(演算)を乱すと、即座に消えてしまうのが欠点と言えば欠点だが、これは能力全般に言えるものである。 稜はすかさず、閃光真剣で男に斬りかかる。しかし、男は軽い身のこなしで稜の剣戟をかわし、稜の閃光真剣は男の向こう側にある自販機を真っ二つにぶった切る。 男は自販機の傍に置いてあった大きな黒いコントラバスケースを抱えて稜と距離を取る。 「逃がすか!」 稜がもう一方の手にも針を持ち、閃光真剣の二刀流で男に挑みかかる。しかし、男は再び軽い身のこなしで次々と繰り出される稜の剣戟を回避する。身の丈を裕に超えるコントラバスケースを担いでいるとは思えないほど軽いフットワークだ。 (こいつ・・・出来る!) すると、男は持っている缶ジュースを稜に向けて放り投げ、稜は条件反射でその缶ジュースをぶった切ってしまう。放り投げられた勢いに乗って中身の液体が稜にかかる。 (うえっ!なんだこれ!臭ぇ!) 制服の袖で目元を拭った瞬間だった。一瞬でもあの男から目を離したのがいけなかった。稜が顔にかかったジュースを拭う、彼の視界が潰れる一瞬の隙を狙い、男はコントラバスケースを持って大きく振りかぶり、稜に向けて一気に横に振り回す。 しかし、稜は仰け反ることでギリギリのところでそれをかわす。顎が少し掠り、ケースとの摩擦で熱くなる。稜はバランスを崩しながらも閃光真剣で男のコントラバスケースを斬りつける。ケースを構成する木を焼きながら剣はケースに一本の大傷を付ける。 (浅かったか・・・。) 稜は男から距離を開ける。閃光真剣を構え、男の一挙一動に注視する。そして、男の行動を見ると同時に彼の背後で倒れている狐月を見る。狐月は街路樹の下で倒れて気絶していると思っていたが、微かに指を動かして稜にサインを送る。稜はそれに気付くが返事はしない。男は自分だけを見ている。狐月のことは気絶していると思って眼中にない。もしここで自分がサインを返せば、狐月のことに気付かれてしまうリスクがある。 狐月は軋む身体を無理矢理動かす。男の背後で狐月が右手を前に突き出し、手を人差し指と中指を突き出した拳銃の形にして男に照準を構えた。 ブォォォォォォォォォォォォン!!! 狐月が指先から風の弾丸を放つ。非常に高い圧力をかけて射出された空気の弾丸は鋼の実弾と同等の威力を持つ。それと同時に稜が閃光真剣を構えて突撃する。男は狐月の攻撃に気付いておらず、稜の突撃だけに注視する。 (勝った!) 稜と狐月は自分たちの勝利を確信した。 「「!?」」 だが、2人の確信は裏切られた。 男のコントラバスケースから2本の触手のようなものが飛び出した。鋼の刃が千羽鶴のように折り重なったような姿、刃の身体を持つ蛇のようだ。一本は狐月の風邪の弾丸を弾き返し、もう一方は青白い光を放ちながら稜の閃光真剣を受け止めた。 (バカな・・・・!閃光真剣が受け止められた!?) 閃光真剣と刃の蛇との間で激しい閃光が煌めいた後、反発を起こして刃の蛇と閃光真剣が弾き返される。 稜はそのことに驚きを隠せなかった。閃光真剣を弾き返されるなど初めて経験するケースだからだ。 しかし、男はそんなことを考える暇すら与えてくれない。稜の動きが止まった一瞬を見逃さず、彼の脇腹に蹴りを入れる。腹部には骨がない。衝撃が直接臓器へと伝わり、その痛みで稜は腹を抱えてその場で倒れ込む。 「こっちから仕掛けておいて言うのも難だが、俺としてはなるべく穏便に済ませたいんだ。」 そう言うと男はコントラバスケースを地面に置いた。飛び出した刃の蛇がケースの中へと戻って行く。大きく二つの穴が空いた滑稽な姿となったケースを男は憂う目で見つめる。 「あーあ。イギリス旅行以来の相棒だったんだがなぁ・・・。」 そう言いながら、男はケースを開け、中からあるものを取り出した。 (何なんだ・・・?あの剣は・・・・) 先ほどの触手と同様に大量の刃が千羽鶴のように折り重なった刀身、それが樹形図のように枝分かれしていた。まるで雨に降られたかのように刀身は濡れ、水が滴っている。それと同時にバチバチと刀身の周囲を電撃が走り、電気の熱によって水が蒸発し、滴ると同時に蒸気を出していた。そんな1m50cm近くある巨大な剣を男は軽々と片手で扱う。 (オールバックの方はもう倒れたか・・・) 男は完全に気絶した狐月を一瞥すると、再び稜と対峙する。 「お前・・・・何者だよ。」 「尼乃昂焚。魔術師・・・って言えばいいのかな?」 「魔術師?ふ~ん・・・魔術師ってのがどんな奴でどんな理由で来たか“知らない”けどよ、この街で騒ぎを起こすなら・・・務所にぶち込んでやるよ!!」 稜が閃光真剣の二刀流で目の前の男、尼乃昂焚に斬りかかる。昂焚は剣でそれに応戦する。互いの剣の間で閃光が走ると、再び磁石の反発のように弾かれる。 「まだまだっ!」 稜が閃光真剣を延長し、更に長いリーチで昂焚に襲いかかる。しかし、昂焚は剣で応戦し続ける。弾かれては斬りかかり、弾かれては斬りかかりの繰り返しである。剣神と謳われた稜と互角に渡り合う昂焚、両者の激闘は凄まじく、他者に入る余地などなかった。 「俺がどんな奴か知らず、どんな目的で来たのかも知らないのに務所にぶち込むのか?」 「この街を護るのが俺たち風紀委員の仕事だからな!」 「なるほどな・・・。哀れな奴だ。」 昂焚は稜の閃光真剣を弾き返すと、彼がのけ反った瞬間に剣の枝を伸長させた。3匹の刃の蛇がバランスを崩した稜へと襲いかかる。1匹で空中へと突き飛ばし、2匹で地面へと叩きつけ、3匹同時に襲いかかって彼を蹂躙した。公園の地面が抉られ、破壊される轟音と蛇たちが動く時に鳴る鎖を引きずるような音が何度も激しく鳴り響き、舞い上がる土埃で視界は潰された。 「もう十分だ。戻れ。」 昂焚の指示通りに3匹の刃の蛇が委縮して剣の枝へと戻る。 稜は公園の地面にうつ伏せに倒れていた。彼の周囲の公園のレンガの地面は跡形も無く破壊され、彼自身も身体の各所から血を流していた。 「ち・・・・く・・・しょう・・・」 稜は渾身の力を振り絞って目の前に落ちている針を拾おうとする。 「ほぅ。まだ息があったか。・・・って、別に殺そうとしたわけでもないんだがな。」 昂焚の声にも耳を傾けず、稜は必死に手を伸ばす。昂焚はその姿をまるで虫けらを見る様な目で蔑視する。しかし、同時に彼に対して哀れみを込めた感情も持っていた。 「可哀想な奴だ。与えられた情報と正義に満足し、こんな鳥籠を護るために命を懸けるのか。ハッキリ言って、君はつまらないな。興味に値する価値すらない。」 圧倒的な実力差を見せ付けられ、それでも抗おうと奮起する中でかけられた罵倒の言葉に稜は完全に動きが止まっていた。 「縁があればまた会おう。科学で無知な子供達。」 そう言って、尼乃昂焚は完全に沈黙した稜と狐月を尻目に何事も無かったかのように公園から立ち去った。 そして少し離れた位置から一部始終を撮影していた謎の男。ハンディカメラを片手に持ち、公園から少し離れた建物の屋上から戦闘の一部始終を撮影していた。無表情で角刈り頭だ・ 「戦闘の終了を確認。指示を仰ぎます。」 『2人に救急車を呼んでやれ。その後は速やかに撤退。』 「了解しました。」 * * * 時は経ち、その日の夕刻。日は完全に沈み切っているものの時刻はまだ午後6時前後。多くの学生たちが表参道を歩いていた。大戦の緊張から解放され、久々の外出だという人間も多いだろう。 その表参道から少し逸れた道の奥、そこにとある服屋があった。 エキゾチックなんて表現では物足りない。バイオレンス?いや、それ以上にもっと酷い。ありとあらゆる視覚的暴力が込められ、ファッションという概念に対する宣戦布告ともとれる外観の店、その中で一人の女子高生が服を物色していた。 クラスに一人はいそうな委員長タイプの女子生徒だ。肩までかかる黒髪のストレートロング、ワンポイントとして毛先はウェーブがかかっており、髪の一部は水色のリボンで結ばれている。 水色縁の角眼鏡をかけており、端正な顔立ちの真面目系女子だ。 その真面目さを強調するかのように、学園都市5本指に入るエリート校である長点上機学園の制服をボタン一つ開けずに真面目に着ている。 しかし、彼女の目は女子高生のそれではなかった。その目は戦場を見つめ、常に知略と軍略を頭の中で張り巡らせる、まさしく軍事指揮官といった感じだった。 彼女の名は樫閑恋嬢《カシヒマ レンジョウ》。 第五学区に展開する重武装型スキルアウト“軍隊蟻《アーミーアンツ》”の作戦指揮官であり、事実上のリーダーである。 長点上機の優等生とスキルアウトリーダーという二つの顔を持つ彼女の唯一の娯楽、それがショッピングであり、この店の服は彼女のお気に入りである。残念なのは、この店の服のセンスを理解できる人間が圧倒的に少ないことであり、以前、私服で軍隊蟻の支部に来た時にはカノッサの屈辱の如く、メンバー全員はおろか、当時の№1の寅栄瀧麻《トラサカ タツマ》、№2の仰羽啓靖《オオバ ヒロノブ》までもが土下座して「制服で来てくれ!」と懇願する事態になったのは有名な話である。 そんな彼女の前に一人の青年が現れる。 身長175cm前後、体重60kg中盤であり、碧色の髪が目立つ。長さもそれなりにあり、いかにも軽そうな表情をしている。無駄にキラキラしていてウザさが3割増しだが、これは能力のせいだから仕方ない・・・はず。服装にはこだわりがあるのか無いのか分からない。なぜなら、この店の商品を着ている時点で、ファッションチェックの範疇を超越しているからだ。 樫閑はこの男があまり好きではなかった。だが、自分の私服を唯一評価してくれた同志でもあるのだから、あまり邪見にはできない。 「あら、久しぶりね。界刺得世《カイジ ナリヨ》。」 樫閑に声をかけられた途端、界刺はビクッと反応する。 界刺得世。その名前を知っている人間はそう少なくない。彼はシンボルと呼ばれるグループのリーダーを務めており、今まで様々な事件に関与してきた。成瀬台の重徳事変、ブラックウィザード事件、その影響力は測り知れず、シンボルと風紀委員との繋がりも深く、事実上、風紀委員が彼らの活動を黙認している有様だ。 「んふっ・・・それはそうだね。だって、俺は君のことを避けていたんだから。」 界刺と樫閑の間に張り詰めた空気が漂う。 「どうしてかしら?」 「自分の首を欲しがっている人間と会いたがる人間がいるのかい?」 「は?どういうこと?」 「煙草狼棺《ケブクサ ロウカン》、君の部下から聞いた話なんだけどね。君が俺の首を欲しがっているって。」 それを聞いて、樫閑は深くため息を吐いた。 「また話が変に飛躍してしまっているのね・・・。私はただあなたと会って話がしたかっただけよ。」 (煙草の奴、後で“教育”してやるわ。) 「それは女性不信の俺に対する嫌がらせかい?」 「いいえ。軍隊蟻の指揮官としてよ。勘違いしないで。このハーレムメーカー。あなた、常盤台で暴れて、またハーレム要員を増やしたようじゃない?」 「随分と前の話を持ち出すねぇ。君にはあれがハーレムに見えるのかい?」 「それ以外の選択肢があるのなら、是非とも教えてほしいわね。」 「あと、常盤台での一件はどこで知ったんだい?――――――― ――――――そして、“どこまで知ってる”んだ?」 少しうろたえた表情になる界刺を前に、樫閑は少し勝ち誇った顔をしていた。 「何もかも、会話も一語一句逃さず、全てを記録しているわ。」 「壁に樫閑、障子にも樫閑ってか。あの電撃系最強の超電磁砲《レールガン》がいる常盤台で彼女に感知されずにカメラや盗聴器を設置するなんて・・・・んふっ。とことん君は俺の予想の斜め上を行くね。」 「大物政治家や大財閥や大企業の会長のご令嬢が集まる常盤台よ。その上、生徒全員が強能力者《レべル3》。あそこや学び舎の園は政治的にも経済的にも技術的にも重要な場所よ。そこの情報は国家機密レベルに価値があるわ。」 2人が高校生であることを忘れさせるほどディープな会話が続けられる。しかし、ここに彼ら以外の人間はいない。こうして影響力のある組織のリーダー同士の会談としては好条件の場所だろう。 「相変わらず、考えていることがえげつないね。」 「えげつなさでは、あなたには敵わないわ。理由があるとは言え、あそこまで女子中学生に対して暴力を振るったのにはドン引きよ。まぁ、こっちとしても利用させてもらったのだけどね。」 「んふっ・・・それはどういうことだい?」 樫閑の駆け引きで界刺の余裕ある表情に曇りが生じる。 「言ったでしょ。あなたが常盤台で行ったことは全てお見通しだって。見せちゃったのよねぇ~。あなたが女子生徒に暴力を振るう姿を・・・」 界刺の表情から完全に血の気が引き、死人の如く真っ青になる。 「とりあえず、これを見なさい。」 樫閑はスマホをポケットから取り出すと、中にある映像データを再生して界刺に見せる。 高い位置から撮影された界刺と常盤台女子生徒との戦い・・・いや、一方的な嬲り殺しの光景が撮影されていた。 しかし、界刺は映像を見て、即座に気付いた。 「これ・・・編集してるね。」 「その通り、あなたの顔や髪型を変更して、常盤台に侵入した謎の男Xに作り変えたのよ。常盤台が設置したカメラの映像も同様にね。当事者と私たち以外、誰もこれがあなただとは知らないわ。」 界刺の顔に再び血の気が戻り、生者の顔になる。 「なるほど・・・なんとなく君の目的が分かって来た。まず君はこの映像を出汁にして常盤台に対するアドバンテージを得る。男子生徒が入り込んで女子生徒数人に対して暴力を振るったなんて事件は揉み消したいからね。」 「そう、例えあなたと彼女たちの間にどんな正当な理由があっても大人たちから見れば、これは暴力事件であって、常盤台を揺るがす大問題だからね。」 「そして、君は常盤台に揉み消しの話を持ちかける。長点上機学園の生徒という信頼ある名義を使って常盤台に取り入り、『自分の知り合いのスキルアウトにこの男を始末するように依頼しましょう。』と提案する。警備員《アンチスキル》に通報し辛い常盤台側は謎の男Xの処分を真相を知る君たちに依頼するしかない。」 「そして、私たちは常盤台を脅し、同時に媚を売りながら莫大な資金を受け取り、謎の男Xという亡霊と終わらない自作自演の鬼ごっこを展開するのよ。」 樫閑のやり口を聞かされた界刺は笑みを浮かべる。 「んふふふふっ・・・まるでやり口が詐欺師だね。」 「シンボルの詐欺《ペテン》師に言われるとは心外だわ。まぁ、そうやってあなたが起こすトラブルから利益を生み出しているから、殺したりはしないわ。もっと絞り尽くしてやるから。」 「“絞り尽くす”って女性が言うと卑猥だってよく言われるけど、今実際、君から言われても卑猥には感じなかったね。」 界刺がありのままの感想を述べると、樫閑は無言のまま界刺を足蹴りする。 「痛っ!暴力はんたーい!・・・あと、どうして、君たちはそこまで力を欲するのか気になったよ。ブラックウィザードが壊滅し、その残党も剣神によって潰された今、君たちを脅かす存在はいない。どうして、そこまでして金と力を欲しがるんだい?」 界刺の軽く配慮の欠いた口調による質問に対し、樫閑は少し口を噤んだ。 「俺は思うんだよ。寅栄瀧麻と仰羽啓靖、2人のカリスマを失い、軍隊蟻を一手に担う破目になった君は焦っているんじゃないかな?既に釈放されて良いはずの2人は未だに拘束され続け、今ではカリスマの不在による蟻離れも問題になっている。だから君は、カリスマの不在を強大な力で補おうとしているんじゃないかとね。」 「そうね・・・。あなたの言う通り、私は焦っているわ。私の才能はあくまで知略と軍略、組織の統率も範疇ではあるけど、今までは寅栄瀧麻と仰羽啓靖というカリスマがあったからこそのものなのよ。警備員と癒着、風紀委員との不可侵条約、ブラックウィザードの殲滅、他にも様々な手段で脅威を排除してきたわ。それでも軍隊蟻は存続の危機に立たされている。昨日も魔術とか何とか言ってる厨二病をこじらせた謎の能力者集団に襲撃されたばかりよ。」 「それは大変だね。(十二人委員会じゃないよな?)おっと、もうこんな時間だ。」 そう言って話を切り上げると、界刺は気に入った服をいくつか選ぶとレジで会計し、店を出ようとした。 「界刺得世!」 樫閑が界刺を呼び止める。 「まだ何か用かい?」 「一つだけ気になったことがあるのよ。私にはあなたが碧色の髪の青年に見えるのだけれど、その姿も光学装飾《イルミネーション》による嘘偽りなのかしら?」 樫閑の問いかけに対し、界刺は「んふっ」と特有の笑みを浮かべ、何も答えずに店から出て行った。 「相変わらず、侮れない奴ね。」 界刺は樫閑もとい軍隊蟻が自分の首を狙っているという恐怖から解き放たれた安心感、そしてお気に入りの服を手にすることが出来た満足感で幸せそうな顔をしていた。 だが、その幸福タイムはすぐに終わる。 (なんだ?・・・・・この感覚・・・) 戦いの中で培った勘とでも言うべきか、路地裏の奥の方、あの暗闇の向こう側にいる“何か”に警戒する。 界刺は複合型赤外警棒「ダークナイト」を取り出す。界刺の能力、光学装飾の特性を把握し、それを最大限発揮する為に作られた界刺専用の武器だ。 (来る!) 界刺が迎撃のためにダークナイトの数ある機能の一つ、「閃光剣《エクスカリバー》」を出す。遠赤外線を利用した千度単位の熱剣であり、界刺の能力による特殊な赤外線を受容することで発動する。 界刺の勘は当たり、奥の暗闇から一気に“それ”は界刺へと向かってきた。 「寒っ・・・・冷気?」 奥の方から来た“それ”は冷気だった。絶対零度に近い冷気が界刺を包み込み、急速に体温を奪う。 (まずい・・・このままだと体温が・・・) 界刺が踵を返し、冷気から逃れるために走ろうとした瞬間だった。 界刺はおそらく経験したことのない人生最大の苦痛を与えられ、病院へと搬送された。 鳥篭の中に猫が入った。小鳥たちは主人を呼ぶために囀り続ける。 科学で無知な子供達よ。珍奇騒動《カーニバル》は始まった。
https://w.atwiki.jp/dq9buena/pages/32.html
今さら聞けない用語集 宝箱ランク 宝の地図の宝箱にはSランクからIランクまでの10段階のランクがあり、ランクが高いほど高価なアイテムや装備品が入りやすい。 オンリー・敵減 特定のモンスターしかPOPしないフロアがある宝の地図のこと。 即開け 特定の宝箱の前で中断し、再開直後(8秒以内)に宝箱を開けると特定のアイテムや装備品がゲットできる裏技。 地図法 特定の地図をリストの一番下に設定し、特定の場所ですばやく地図を開閉することで特定のモンスターがPOPしたり、高確率でレアなアイテムをドロップさせる裏技。 地図発掘上級者専門用語 場所コード 宝の地図の場所を、01~96(16進数)まで振った番号のこと。 ウォルロ横の「01」を先頭に、ストーリーが進む順番に番号を振っている。 Base値 Base値=(クリアした宝の地図のLv)+(主人公のLv)+(主人公の転生回数×5) 主人公のレベルと転生回数は、現在の職業ではなく一番高い職業が適用される Base値が高いほど、宝の地図をクリアした際に高ランクの地図を入手できる。 地図ランク 02,38,3D,4C,51,65,79,8D,A1,B5,C9,DDまでの12段階のランクがあり、DDが一番ランクが高い。 地図のランクのが高いほど、高ランクの宝箱が多かったり強力なモンスターが出現する。 高ランクの地図を発掘するためには、Base値が高い状態で宝の地図をクリアする必要がある。 Seed値 宝の地図に0000~7FFF(16進数)まで振った番号のこと。 Seedが同じ宝の地図は、地図名が異なっても同じ地形になっている。 (ただし地図のランクが異なると、階層や出現モンスター、宝箱のランク等は異なる) ちなみにDQ9の宝の地図は、 Base 32768通り×地図ランク12段階=約39万通りの地図がある
https://w.atwiki.jp/dq10_dictionary/pages/1441.html
概要 【バラモス】の専用技の1つ。 今作のバラモスは他にも【魅了の舞い】【暗黒の舞い】と、なぜか舞いを多く使うが、 モーションそのものは しぐさ「さそうおどり」とほぼ同じものが使われている。 エフェクトは呪いの踊りと似たような感じで暗い青色のスポットライトと黒い音符となっている。 バラモス戦中はよくみないと暗黒の舞い(暗い紫色)辺りとやや見分けがつきづらい。 効果自体は自分を中心とした広範囲に、全属性の耐性を下げるというもの。 ステータス異常のアイコンは実装されていないため持続時間が分かりづらい点に注意。 解除方法は時間経過か聖者の詩などの効果のみである模様。 この効果によって耐性が下がってる間は、【しゃくねつ】【煉獄火炎】【イオグランデ】 のダメージが上昇する。 しゃくねつは300ダメージオーバーするようになり、 煉獄火炎やイオグランデは無耐性だと450を越えるダメージ(およそ1.5倍?)を受け、 高確率で即死するので、何らかの対策はしておきたいところなのだが、 フバーハや魔結界による効果は暗黒の舞いやいてつくはどうでしょっちゅう消されるので、 装備で対処した方がいいかもしれない。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6238.html
?月??日 気のせいかもしれないが、最近部内の空気が悪い気がする というかみんな何か気が立っているような感じだ しかし俺への態度は変わらない なんなんだろうか? ?月??日 今日、いつもの悪ふざけで×××が背中に抱き着いてきたら、○○○が怒った様子で引きはがした いつもの悪ふざけだと思うが、虫の居所でも悪かったか? その後も△△△や□□□も不機嫌そうだったし、☆☆☆に至っては×××を完全無視だった 前はみんな仲が良かったはずなのに、何かあったのか? ?月??日 ×××が入院した どうやら交通事故にあったらしい お見舞いに行きたいが、みんな今は押しかけるものじゃない、というので後日一緒に行こうということになった 最近は微妙な感じだったが、みんな×××が心配なんだろう これなら、×××が退院したらまた昔みたいに仲良できるだろうな ?月??日 今度は△△△が入院した 学校で足を踏み外して階段から落ちてしまったらしい その時たまたま近くに居たらしい○○○曰く、顔を強く打ってしまったらしい 人に見せたくないような姿だろうからお見舞いは遠慮すべき、という3人の意見に従おう でも、まだ×××のお見舞いにも行ってない しばらくしたら、2人のお見舞いに行こう ?月??日 どういうことなんだ、今度は☆☆☆が入院した しかも原因不明、何者かに襲われたとかいう噂までたっている 前の2人もひょっとしたら…… 俺の知らないところで、何か起きているのか? ?月??日 ○○○と□□□が2人とも入院した 原因は、喧嘩らしい たまたま○○○の知り合いが所用で部室に行くと、血まみれで倒れている2人を見つけたとか これで5人みんなが入院して、俺だけが残った 一体なんなんだ?タチの悪いホラーみたいな展開だ 何か起きているなら……なんとかしないと とりあえず、明日にでも5人のお見舞いに行こう 幸い、最近移動したらしく、みんな同じ部屋に入院しているらしいし、すぐに会える ?月??日 みんなのお見舞いに行った 病室の雰囲気は……最悪だった 一体どうしてこうなったんだ 誰がなんのためにこんなことになってしまったんだ あんなにみんな仲が良かったはずなのに…… ?月??日 今日もみんなのお見舞いに行ったが……病室からは怒鳴り声や何かを打ち付けるような音が響いていた 慌てて止めに入ろうとしたが……入れなかった なんでだ……なんで俺が原因でこんなことになったんだ…… ?月??日 久しぶりの日記になる みんなはまだ入院している というか傷を増やし続けている 自分を女の子が取り合う……なんて、妄想の範囲だと思っていたけど、こんなことになるなんて…… 病室の移動も、認められないし、今更その程度でみんなは止まれない なら……もういっそ…… ?月??日 最後の日記になるだろう 俺はみんなが大好きだった ×××も○○○も△△△も□□□も☆☆☆も、そう、みんなといるのが大好きだった でも、それはもう叶わない 俺が壊した、みんなも俺が壊したようなものだ ごめん、ごめんなさい こんな形でしか、なんとかできないけど、これしか俺にはできない さようなら…… その日、とある地方の新聞の片隅に小さな記事があった ◆◆県の高校生が自殺。現場には遺書と思われるノートがあり、警察が捜査を進めている、と…… 京太郎「俺の日記」 DEAD END-
https://w.atwiki.jp/houmatsumugen/pages/53.html
坂木素直(さかき すなお) 概要 特徴 各イラスト 行動経緯 死亡記録 概要 ヘアピンを付けた少女。 星野中学校出身。野球部のマネージャー。 家族構成は父母弟。 特徴 [部分編集] 交友関係 貴島友理香や兜橋夢人、凌釧捺と仲が良い。凌釧との関係は暴行を加えて(後述)以降、悪くなっている。(5月20日(火))凌釧側が周囲との関わりを避けていたためであり、坂木自身は暴行を後悔し、凌釧との和解を望んでいた。(5月22日(木)等) 凌釧の転校を知らされた際の態度を見るに、描写は無いものの丹生袴閣真による暴行事件(6月18日(水))鎮静後は良好したものと思われる。(6月27日(金)) 諏似春杏太の事が好き。野球部のマネージャーをやっているのも彼が目的。(5月6日(火)) 中学校時代から一緒で、当時から好意を抱いていたようだ。マネージャーも当時から務めている。(5月19日(月)-1等) 弁当コンテストを発案したのは、参加者で唯一彼の好物(ミートボール)を知っていたから。勝利を確信していた。(4月24日(木)・4月28日(月)) 5月18日(日)早朝、遂に告白へ踏み切るも、答えが返ってくる前に諏似春は意識不明に。諏似春の入院以降はほとんど毎日お見舞いに出向いている。(夏休み-運命等) 彼が失踪している([[7月18日(金)-12])ことには気がついていない。 諏似春の見舞いに通う中で、警察官である海住真子と親しくなる。(夏休み-運命)前回の坂木の死因は「銃殺」。 ブログ情報にて海住の存在は意味深なことが示唆されている。海住が坂木を銃殺する? 性格 直情的かつ短絡的。暴走すると止まりづらい。諏似春の事件を受けた事で動揺し、誤解から凌釧に暴行を加えている。(5月20日(火)) その後は反省、凌釧に許してもらえなかったことから深く落ち込む。(5月22日(木)) 各イラスト [部分編集] 死亡順絵 背後に、それぞれ赤と白の丸が描かれた旗。漫画ページのトップにも1月の部分に似たものが描かれている。 WA・WDに関係するのではないかという説がある。 ランダムトップ絵 28涙ぐんでいる。 諏似春の後姿。 銃を構える手。 線の刻まれた円、中心に十字が描かれている。的? 諏似春のイラストにも似たものが描かれている。同じもの? 割れた窓。 椅子。教室の椅子。凌釧に投げつけたものと同じ、 シルエットの誰か。 足元に花。 ブログ 2011.05.06 「めぇ!」 画像名は「0110506.gif」で特に無し。 円の中心に十字のある、上述のランダムトップ絵と同じものが描かれている。 背景に窓のようなもの。 百合を主にたくさんの花が描かれている。 その他 5月のトップイラストに描かれている。諏似春のことで動転している様子と思われる。 行動経緯 [部分編集] 4月24日(木):弁当コンテスト提案。 4月28日(月):弁当コンテスト惨敗。 5月18日(日):朝連中の諏似春杏太に告白。返事を待つ。 5月20日(火):凌釧捺を諏似春毒殺未遂の犯人と疑い、椅子や机を投げつける。止められたことで冷静になり、直後に謝罪。 5月21日(水):諏似春と共に入院した津倉光平から、諏似春の負傷は事故と告げられ、再度凌釧へ謝罪に行く。 5月22日(木):凌釧に謝罪、許されはしたようだが、拒絶され落ち込む。 6月11日(水):諏似春を見舞いに病院へ。凌釧と遭遇するも逃げられる。 6月18日(水):兜橋夢人が凌釧の暴行被害を突き止め、同行。貴島友理香と共に凌釧の元へ駆けつける。 6月27日(金):凌釧の突然の転校を知り慌てて彼女に連絡するも、電話は繋がらなかった。 7月25日(金):原名護津都の退院を貴島と祝う。諏似春の安否を尋ねる。 夏休み-運命より8月3日(日):綱波秋と共に諏似春の見舞い。海住真子・小宮山敏政姉弟(?)と知り合う。 8月5日(火):海住と恋愛相談。互いに励まし合う。 夏休み-拒絶より8月7日(木):見舞いに向かうらしい姿が確認できる。 夏休み-運命より8月8日(金):銀峠発・貴島の葬儀に参列。周囲から親しい者が次々消えていくことに不安になる。 8月9日(土):外出せず。 8月10日(日):呆然としたまま病院へ。海住に励まされ、涙する。 8月11日(月):落ち込んだまま病院へ見舞い。 8月13日(水):病院へ見舞い。 8月15日(金):病院へ見舞い。 8月16日(土):病院へ見舞い。描写は無いが、9日以外は毎日見舞いに訪れていると思われる。 死亡記録 前回 1月8日、射殺。 今回 現在存命 前回は12月末に級友が殆ど居なくなっているので、不安になり杏太の実在を強引に確認しようとして病室不在に気付き、ずっと張り付いていたはずの顔見知り、海住に不審を抱き、警察が黒幕と断じて揉め、混乱の中で銃を奪ったり警官を撃つなどしてしまい、海住にやむなく射殺されたのかも -- 名無しさん (2020-05-22 23 06 46) 8月17日の病院爆破らしき事件の際に現場へ居合わせ、こんな時でも運び出されない杏太や、他の見舞客が警察であったことなどに不審を感じ始めるのかも知れない -- 名無しさん (2020-05-22 23 10 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/dq10_dictionary/pages/1442.html
概要 【バラモス】の専用技の1つ。 今作のバラモスは他にも【奈落の舞い】【魅了の舞い】と、様々な舞いを駆使した戦闘を行うが、 この舞いの効果は自分を中心とした広範囲に、【特技封印】状態にし、さらにかかっている良い効果を全て消去という強力なもの。 【いてつくはどう】を数段嫌らしくしたものとも言え、 魅了の舞いで魅了状態にされた味方へのツッコミや、 奈落の舞いで耐性を下げられたところへの【煉獄火炎】に対策するための心頭滅却を封じるなどと、 この技を起点に他の技が更に厄介な事になってしまい、 その上、消去効果とあわせて対策を練る事が難しい。 使用頻度も高い方なので、まずはこの特技をどうにかしないことにはバラモス戦はどうにもならないだろう。 対策としては、キラキラポーンを使えば特技封印効果を受けずに済む。 ただし、防いだ後キラキラポーンを含めた状態変化が消えるのを防ぐ事はできないので注意。 また、もしもパラディンが特技封印になってしまった場合は、自力でヘヴィチャージすることもままならないので、ズッシードを入れるのを忘れずに。
https://w.atwiki.jp/flavor/pages/21.html
まだ1年ほど前の事なのですが・・・。 彼女がこの世を去りました。病死です。 その彼女と出会ったのは7年程前でした。 相手はその頃大学1年生でした。 持病があり、あと5年生きられるかどうか?と寂しく笑っていました。 それを承知で私たちはつきあい始めました。 つきあい始めたのは良いのですが、私の仕事の関係で遠距離(関西-東 北)になってしまいました。それでも、彼女は笑いながら逢えるついで に旅行も出来ると言い、月に1度のペースで会いに来てくれました。 相手は実家に住んでいて、私は貧乏サラリーマン。それを察して、相手 が私の所に会いに来てくれていたのです。 最初の3年は、その様な感じで普段は寂しいながらも、お互い幸せに 過ごすことが出来ました。 そして相手は卒業。しかしこの就職難の折り、東北から関西に就職す るのは無理でした。そこで彼女は地元で就職し、お金を貯めて関西に来 ると言いました。私も彼女を迎えるため、必死で貯金を始めました。 相手が就職して1年が過ぎたころ、相手の遊びに来る頻度が、それま で毎月だったのが、だんだん2ヶ月3ヶ月と間延びし始めました。 毎晩電話で話をしていましたが、丁度1年半ごろ前から、たまに彼女 が電話に出ないことがありました。そのころから、ふと私に嫌な予感が わき起こっていました。 私は両親がいません。物心ついた時には、父親は蒸発。そして私が高 校の時に母親が病死しました。そのため、彼女の両親には嫌われていま した。彼女はそれなりに良いところのお嬢様だったので、どこの馬の骨 とも分からない私は、最初から相手にされていませんでした。 ある日、そんな彼女の父親から私の元に電話がありました。 彼女の持病が重くなり、来週から入院することになる。だからもう電 話はかけてくるな、もうほっておいてくれとだけ言われ、一方的に電話 を切られました。 私は来るべき時が来たと思い、しばらく悩みましたが、思い切って上 司に掛け合ってみました。東北に転勤させてくれと。答えはNOでした。 しばらく会社と話し合いをしましたが、結局私は会社を退職し、故郷に 戻りました。荷物も売れる物は売り、出来る限り身軽にして彼女が入院 した病院の近くに、小さな部屋を借りました。離職票が出る前に契約し たので、なんとか部屋を借りることが出来ました。 そして、彼女に会いに行きました。 彼女はかなり驚いていました。そしてひたすら「ごめんなさい」と謝っ ていました。私は会社をリストラされたから故郷に戻ってきたと言い、 新しい勤め先も近くだから、仕事が終わったら会いに来るよ、とだけ伝 えました。 昼間は彼女の母親が居るので、私は病室に入れてもらえませんでした。 そして週末には父親も面会に来るので、もちろん病室に近寄ることも許 してもらえませんでした。ですので昼間や週末はコンビニでバイトして、 平日の夕方彼女の母親や父親が帰った後、残された僅かな面会時間に会 いに行くという日々を送っていました。 そうする間にも、彼女は目に見えて衰弱して行きました。 柔らかかった手は骨が浮き出て、頬はこけ、足はすっかり衰えてしま い、ベッドから起きあがるのも難しいくらいでした。 彼女は私が会いに行くとよく泣いていました。元気じゃなくてごめん なさい。ちゃんと両親に認めてもらえなくて、ごめんなさいと。私は、 そんな事気にしたことはありませんでした。ほとんど食欲がなく、もっ ぱら点滴と、管で栄養をとる彼女でしたが、時々大好物のリンゴを持っ て行き、すり下ろして絞って作ったリンゴジュースをなめさせたりしま した。そのときに見せる笑顔で私は十分幸せでした。 私に出来ることは、そうやって彼女を元気づけることだけでした。 短い面会時間だったので、あまり話も出来ず、ただ彼女の手を握り、 帰り際にキスするくらいしか出来ませんでしたが、私は十分幸せでした。 去年の3月の末くらいだったと思いますが、いつもの様に彼女に会い に行きましたが、彼女は眠っていました。病室に響く規則正しい電子音 に私も睡魔を感じ、つい1時間程眠り込んでしまいました。目が覚める ととっくに面会時間は過ぎており、あわてて病室を後にしました。 すると、エレベータの前のベンチに誰かが座っていました。別に気に せずエレベータのボタンを押そうとした私に、その人が話しかけてきま した。 「話がある。」 その人は彼女の父親でした。 「何でしょうか?」 「君はどうしてここにいる?」 「あの娘のお見舞いに来ているのです。」 「そんな事を聞いているのではない。」 「と言いますと?」 「会社を辞めて、フリーターになってまで、どうして帰ってきたんだ?」 「ご存じでしたか。」 「どうしてそこまで出来るんだ?」 「どうして?好きな相手の側にいるのに、何か理由が必要ですか?」 「・・・・。」 「私の事を認めてくれとは言いません。ですから、せめてご迷惑をおかけしない様にと・・・。」 「分かった。今度からは私たちに気兼ねすることなく、あの子に顔を見せてやってくれ。」 「え?」 「それではこれで失礼する。」 たしかこんな会話だったと思います。 それからは毎日彼女に会えるようになりました。彼女の母親も面会時 間の終わる1時間前に病院を出て、私が彼女と会える時間には席をはず してくれるようになりました。 彼女の話によると、父親が母親にそうするように言ったそうです。そ して、私とのことは彼女の好きにするようにとも言ったそうです。 でも、それから1週間ほどのことでした。 夜自分の部屋で寝ていると、彼女の父親から電話がかかってきました。 低く落ち着いた声で、今から会いに来てやってくれ、そのかわり覚悟 して来てくれと、彼女の父親ははっきりとした口調でそう言いました。 私は、大急ぎで彼女の病室に行きました。 看護婦や医師に囲まれたベッドの中で、うつろな目をした彼女が居ま した。薬の影響ですっかり髪の毛は抜け落ち、頬はこけ、青白い手を医 師が掴み、脈を取っている様子でした。 夕方彼女と会った時、確かに衰弱は進んでいましたが、それでも話が できる程度の元気があったはずでした。その変わり果てた彼女の様子に、 私は身動きも出来ませんでした。 一歩下がった所で、目を真っ赤に腫らして立っている彼女の両親が居 ました。私を見た彼女の父親は、黙って母親を促しました。彼女の母親 は私の手を取ると、この子の手を握ってあげて、と言いながら、彼女の やせ細った手を取り私に握らせました。 そのとき、うつろだった彼女の目に一瞬光が見えた気がしました。 そして、彼女はゆっくり口を動かしました。ほんの僅かでしたが、はっ きり動かしていました。私は急いで彼女の口元に耳をあてがいました。 微かでしたが、彼女は、ごめんなさい、と繰り返して言っていました。 私は涙が止まらず、そして何もいえず、ただその子の手を握り返し、 その子の言葉を聞き逃すまいと必死で彼女の口に耳を当てていました。 とにかく、頭が真っ白で、どうして良いのか分からず、ただ手を握り 返す事しかできませんでした。 突然私は肩をたたかれ、我に返りました。振り向くと彼女の父親が私 の肩を掴んでいました。そして彼女を真っ赤に腫れた目で見つめていま した。私はその手を取り、彼女の手を握らせようとしましたが、彼女の 父親は首を横に振り、君が握ってやってくれ、私はここで良い、と言い ました。 それからどれくらいの時間がたったのか、私には分かりません。しか し、それまで僅かにごめんなさいとつぶやき続けていた彼女が、一言、 別の言葉をつぶやきました。 「○○ちゃん(私の名前)ありがとね。すごくしあわせだったよ。」 確かにそう私には聞こえました。 それが彼女の最後の言葉でした。 私はあわてて彼女の両親の手を取り、彼女の手を握らせました。気丈 だったご両親でしたが、彼女の手を握った途端、涙を流しました。 それからどのくらいの時間がたったのか分かりませんでしたが、突然 それまで不規則に響いていた電子音が、連続音に変わりました。 医師が彼女の目に懐中電灯を当て、ゆっくり、ご臨終です、と言いま した。その言葉を聞いて、彼女の母親が声を上げて泣き始めました。気 がつくと私も、そして彼女の父親も声を上げて泣いていました。握りし めていた彼女の手が、ゆっくり確実に冷たくなっていくのを感じました。 次の日、彼女の父親から喪服を渡されました。そして、二通の手紙を 手渡され、今夜は君もあの子のそばにいてやってくれと言われました。 私はひとまず部屋に戻りました。部屋に入った私はしばらく力無く部 屋に座り込んでいました。ふと手に握らされた手紙を思い出し、二通の 手紙を見ました。一通は彼女の父親からでした。中を見ると一枚の便せ んにしっかりとした字で、すまなかった、そしてありがとう、その二言 が書いてありました。もう一通は彼女の字で、私に当てた手紙でした。 中には、私と出会った頃から彼女が入院するまでの事が、びっしり書き 込まれていました。そしてその内容一つ一つに、自分がどれだけ幸せだっ たか、どれだけ救われたかが書かれていました。その手紙を読みながら、 私はまた声を上げて泣きました。その手紙の最後には、こう書かれてい ました。 私が居なくなっても、○○ちゃんは元気でいてね。私のすごくすごく 大切な人だから、沢山幸せになってね。新しい彼女見つけなきゃだめだ よ。私のこと好きなら、○○ちゃん、絶対に幸せになってね。約束。 私はシャワーを浴びながら、声を上げて泣きました。いつまでもシャ ワーを浴びながら泣き続けていました。 シャワーを出た私は、彼女の父親から受け取った喪服を着ました。 なぜか私にぴったりのサイズでした。 まだ涙は乾いていませんでしたが、喪服に着替えた私は、彼女の家に 行きました。彼女の家には少しずつ親類や知り合いの方々が集まって来 ている様でした。私は彼女の両親に連れられ、彼女の安置されている部 屋に通され、彼女のすぐ側に席をあてがっていただけました。 彼女の両親は、親類縁者の方々に私を彼女と付き合っていた青年だと 紹介されました。 通夜と葬式にも出席させてもらえました。そして常に私があてがって もらえた席は、彼女に一番近い席でした。彼女の両親よりも近い席でし た。私はその席を辞退しようとしましたが、彼女の父親に諫められまし た。君がその席に座らなくてどうする。私たちに気遣うならその席に座っ てくれと。 今は彼女の父親に紹介された会社で働いています。いったんは断りま したが、彼女の父親と直接関係のある会社ではない事、そして仕事が気 に入らなければ自由に辞めて良いと説得され、その好意を受けることに しました。 彼女の思い出はまだ鮮明に心に残っています。