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遠ざかる歌声とリュートの音色 あの日と同じ色の空の下 明けない冬が廃墟に寄り添う ありがとう さようなら 私達はまた眠りに就く 終わりの夢を繰り返しながら... ...back to Project?
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用語集です。良く出てくる言葉や単語、名言などをまとめてください。 ついでにキャラもここに。 サイト ネット一般 ネタ ツールとか キャラ 作品 サイト ネット一般 一般的な挨拶(こん・ノシ・いtr・ただ・おか など) ドット絵 ネタ のろいー ティッシュ いえてぇ うんこちんちん イーブル 定型文 ツールとか AzPainter EDGE M.U.G.E.N Paint.NET WWA ウディタ スーパー正男 まさお3 キャラ 49マン(笑) 店員 店長 レリシュ 作品
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SUAC用語集 西南の自動車部で使われている独特の言い回しや、モータースポーツで使われる隠語などをまとめています。 なお内容は内輪で使われるものばかりなので、ご使用は自己責任でお願いしますm(__)m 英数字 A-200 Bライ JAF JMRC九州 SUAC あ行 朝美 明日へ繋げる一本 アドバンA-460 ウイスキー ウ○コ おつかれさまでえ~す か行 蚊 カート 元祖長浜屋 禁断の6速 ゴミはゴミ部屋へ さ行 刺さる ジムカーナ 聖地愛宕 膳 た行 ダートトライアル 田尻 な行 野間 は行 ハードミスト フィギュア ボワチュールクラブ ま行 まあ、だいじょうぶ 捲れる モビリティおおむた や行 ら行 ラリー ラリコン わ行
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台詞集 Wikiの編集が苦手な方の情報提供用 ケモノのマントってどうやって取るんだ? -- 名無し (2006-06-01 01 30 17) 戦闘後にでる能力差ってなに? -- 名無し (2006-06-14 21 30 10) 能力差は攻める側のAtkと、攻められた側のGenの大星の差だと思います。 -- 風の音 (2006-06-14 22 15 09) 要望:ブラックブランド入手条件とダークマターと妖しの果実の条件 現在のは不確定なので・・・ -- 名無しさん (2006-06-15 20 04 34) Rage時の敵から味方への弱点属性って 効いてないような気がするのですが? -- 名無しさん (2006-06-25 11 02 59) エクストラコンテンツのユグドラ戦記M -- 名無しさん (2006-06-26 22 51 19) (すいません上の続きです)の一番下の一番右が埋まらないのですがどうしたら埋まるんですか? -- 名無しさん (2006-06-26 22 55 33) まだ2週目でユグドラ戦記のアイテムが取れてないのでよくは知りませんがすがおそらく沐浴イベントでは? -- 通りかかったもの (2006-06-27 08 44 00) (文が多くなりすぎるので↑の続き)BF7でエレミナミントというアイテムをとりBF29の蜃気楼の町と言うところにいくと発生、詳細はこのサイトで確認しましょう。(ただし埋まっても見れない、おそらく仕様) -- 通りかかったもの (2006-06-27 08 51 21) エンディングDってあるの? -- そこらにいる様な人 (2006-06-28 18 31 19) 公式サイトのBBSで噂になっていたがそのようなものは無い。(そのBBS話題も途中でエンディングDがもしあるとしたらどんなものがいいかに変わっていたし -- 通りかかったもの (2006-06-28 18 55 36) そうなんですか。ありがとうござます -- そこらにいる様な人 (2006-06-29 21 09 19) ユグドラの音楽の2番目はどうやってうまるのですか? -- そこらにいる様な変な人 (2006-07-03 21 35 04) ↑FAQのページに書いてありますよ -- 名無しさん (2006-07-03 22 59 28) ブラックブランド入手条件とダークマターと妖しの果実の条件だが、どちらもユニットが途中で加入し、TNVが条件になっている。おそらくTNVの計算の仕方に問題があるのでは -- 名無しさん (2006-07-08 15 30 20) 南パルティナでジルヴァが出るけどそこでAとRの裏技使うともちろんそこに飛ぶよねしかもジルヴァに誰でもかはわからないけど一応話せるのは何でなの? -- 知りたい人 (2006-07-10 23 01 01) アイテム取得時台詞。BF38。ビンの中のドゼウ。 ユグ「そういえば、あのドゼウ・・・ ・・・せっかくだからビンの中に入れてあげましょう」 -- 名無しさん (2006-07-21 12 19 36) ↑続き。ミラ「そういえば、あのドゼウ・・・ ・・・せっかくだからビンの中にいれてやるか」 -- 名無しさん (2006-07-21 12 21 29) ここに書いてていいのかな? デュ「そういえば、あのドゼウ・・・ ・・・せっかくですからビンの中に入れてやりましょう」 -- 名無しさん (2006-07-21 13 01 36) どんどんいきます。ロズ「ふむ。そういえば、あのドゼウ・・・ ・・・せっかくだからビンの中に入れてやるか」 -- 名無しさん (2006-07-21 13 03 17) ラッ「そういえば、あのドゼウ・・・ ・・・せっかくだからビンの中に入れてやろう」 -- 名無しさん (2006-07-21 13 04 49) 『・・・ ・・・』のシフト2つは、行がかわったトコです。クル「そういえば、あのドゼウ・・・ ・・・せっかくだからビンの中に入れてやろうか」 -- 名無しさん (2006-07-21 13 07 40) ↑なんで、ロザリィとエレナはないのだろう? -- 名無しさん (2006-07-22 12 38 29) ロズロズのrute通ったのでロザリィはお亡くなりあそばされました。エレナは2コ前のBFから疾風の弓持たせてしまって・・・・しっぱいしっぱい(笑) -- 名無しさん (2006-07-22 18 40 19) ロザリィルート進行中の者です。ロザリィの空欄が多いので・・鍵括弧は表示の変わり目です。11Bロザリィ遭遇ジルヴァ→ロザ「帝国軍!一体何を企んでるの!?」ジル「…あと少しの辛抱だ」「そうすれば、ここには用など無くなる。フフ…」ロザ「どういうこと?質問に答えなさい!」 -- 名無しさん (2006-07-22 21 38 45) ロズとロザって会話が似てる・・・・・。 -- 名無しさん (2006-07-23 14 09 17) ブロンズシールド取得時:ニーチェ「何ここ?」「…何か危なそうな感じ」「入るのやめとこっと!」 -- 名無しさん (2006-07-24 20 35 49) ブロンズシールドって何? -- 名無しさん (2006-07-24 20 38 56) BF12参照。ユグドラは「……」以降狼の口に同じ。 -- 名無しさん (2006-07-24 20 42 27) ロザリィ「…盗賊のねぐらみたいだわ」「入らない方がよさそうね」 -- 名無しさん (2006-07-24 20 44 44) ミラノ:盗賊「な、何だオメェは!?」ミラノ「…他の盗賊どものねぐらか」「せっかくだからコイツを頂いていくぞ。どけっ!」盗賊「うわっ!」ミラノ「へぇ?立派な盾じゃねーか…」 -- 名無しさん (2006-07-24 20 51 12) デュラン「む……!」「ここは盗賊の根城だな…?」「迂闊に入らない方がよさそうだ…」 -- 名無しさん (2006-07-24 20 53 25) ロザリィ遭遇オルテガ→オル「ほっほー!こりゃまたキレイな姉ちゃんだな」「おめえも、こっちゃ来い!」ロザ「あんた、なめてかかると怖~い目にあうわよ?」 -- 名無しさん (2006-07-24 20 57 12) ロザ勝オル→ロザ「どう?少しは懲りたかしら?」オル「こっ…このアマっこめ!」 -- 名無しさん (2006-07-24 20 59 31) ロザ負オル→オル「どうでぇ?参ったか?」ロザ「あつっ…やったわねぇ!」 -- 名無しさん (2006-07-24 21 01 39) BF31エミリオにロザリィ隣接→ロザリィ「また痛い目にあいたいのかしら?」エミリオ「別に、怖くないもん!」 -- とくめいきぼー (2006-07-25 12 24 57) BF31マルディムにロザリィ勝利→ロザリィ「どう?少しは懲りたかしら?」マルディム「み、身の程を知れ、魔女・・・!」 -- とくめいきぼー (2006-07-25 12 29 36) 士気が0になったときのキャラのせりふも作ったほうが良くないすか? -- 無銘 (2006-07-25 19 12 14) そうか? -- 名無しさん (2006-07-28 14 14 28) もうありますよ。王国軍の台詞の所に・・。 -- 名無しさん (2006-07-28 23 30 11) フラム:ロザリィ遭遇アイギナ→ロザ「ちっ!邪魔くさいわね!」アイ「私を愚弄したことを後悔するがいい…!」 -- 名無しさん (2006-07-29 21 10 46) 麦畑ロザリィ:「あら、何かあるわよ?」「綺麗な麦穂ね」 -- 名無しさん (2006-07-29 21 23 50) フラム:ロザリィ遭遇インザーギ→ロザ「あんた、そこを通さないと怖~い目にあうわよ?」イン「ケッ!やれるもんならやってみやがれ!」 -- 名無しさん (2006-07-29 21 28 30) レネシー:ロザリィ遭遇バルドゥス→ロザ「あたしは強いわよ?」バル「面白い。かかって参られよ!」 -- 名無しさん (2006-07-29 21 37 33) レネシー:ロザリィ遭遇アイギナ→ロザ「アンクを返しなさい!」アイ「そんなに返して欲しければ我らを倒してみるがいい!」 -- 名無しさん (2006-07-29 21 40 37) 霊園ロザリィ:「何かしら…?湖の中洲に墓みたいなのがあるけど?」「何か祀ってあるのかしら?」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 10 31) 北パルティナ:ロザ遭遇ユーディ→ロザ「あら、ご同業?…いや、商売敵ね」「そいつを渡してもらうわよ!」ユー「ふん、取れるものなら取ってみなさい!」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 17 09) ロザ勝ユー→ロザ「どう?少しは懲りたかしら?」ユー「や、やったわね!?」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 21 44) 北:デュラン遭遇ユー→デュ「魔導部隊、覚悟!」ユー「来れるものなら来てみなさい!」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 24 34) 北:デュ勝ユー→デュ「誰であろうと容赦はしない!」ユー「あうっ!」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 28 24) 北:ユグドラ遭遇ユー→ユグ「邪魔者は、容赦しません!」ユー「こっちも容赦しないわよ!」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 30 04) ユグ勝ユー→ユグ「武器を捨てなさい!」ユー「誰が捨てるものですか!」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 31 14) ユグ負ユー→ユー「これでもくらいなさい!」ユグ「…くっ!」 -- 名無しさん (2006-07-31 23 36 00) 北:ミラノ遭遇ユー→ミラノ「そいつを渡してもらおうか!」ユー「誰が渡すものですか!」 -- 名無しさん (2006-08-01 01 03 39) ミラノ勝ユー→ミラノ「おらおらーッ!」ユー「あうっ!」 -- 名無しさん (2006-08-02 20 47 26) 地図ロザリィ:「あら、何かあるわよ?」「宝?何かうそくさいわね~」 -- 名無しさん (2006-08-02 20 52 08) ミラノ負ユー→ユー「これでもくらいなさいっ!」ミラノ「やりやがったな!」 -- 名無しさん (2006-08-02 22 36 35) ロザ負ユー→ユー「死にたくなかったら退がりなさい!」ロザ「あつっ…やったわねぇ!」 -- 名無しさん (2006-08-02 23 04 48) デュ負ユー→デュ「くうっ!」ユー「死にたくなかったら退がりなさい!」 -- 名無しさん (2006-08-02 23 28 37) 北:ニーチェ遭遇ユー→ニー「それ、ニーチェたちに渡すの!」ユー「誰が渡すものですか!」 -- 名無しさん (2006-08-02 23 55 00) ニー勝ユー→ニー「効いた!?」ユー「あうっ!」 -- 名無しさん (2006-08-02 23 59 51) ニー負ユー→ニー「痛い痛いっ!」ユー「死にたくなかったら退がりなさい!」 -- 名無しさん (2006-08-03 00 17 54) BF4-2ボスにミラノ敗北・・・ミラノ「やりやがったな!」守備隊長「さすがにしぶといな、この・・・!」 -- 名無しさん (2006-08-08 09 46 22) ユグドラはクラスチェンジ前と後で成長率が違うみたいですが、BF34終了までLVアップを控えた方がステータスは高くなるんでしょうか?-- 名無しさん (2006-08-17 23 35 34) クルスの、「くく・・・くくく・・」はどこで言うのですか? -- 名無しさん (2006-12-07 21 05 44) BF13で、4番目にデュラン選んでも1ターン目のカードをサンクチュアリかエースガードにすれば余裕で乗り切れます -- ZZC (2007-07-15 11 33 33) ラッセルとクルスのうちラッセルのみを仲間にした状態でBF35をクリアしました。クリア後、クルスが夜襲を進めるところをラッセルがバルドゥスについての説明をしてくれました。 -- カーマイン (2007-09-20 21 33 46) BF35のクリア後のラッセル→ラッセル「何しろ守っているのはブロンキアの盾の異名を持つ軍神バルドゥスなんだ。守りはそれこそ鉄壁だろ。」 -- カーマイン (2007-09-20 21 37 20) 名前 コメント
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ユウイは幼馴染みであるリオトの言われるままに共にとある場所へと足を運んでいた。 「り、リオ…此処どこなんだ…?」 「待って、後で教えるから」 すたすたと軽い足取りで道を歩く少年を不安げに見つめながら、 ユウイは彼の手を握る力を強める。 遊園地にあるお化け屋敷等とはまた違った不気味さ。 その不気味さに耐えきれず、ユウイは無意識ながらリオトにぴったりと寄り添っていた。 「ひっ…!!?」 突如、ユウイがリオトの腕から離れ後ずさった。 彼女の前には自分よりもずっとずっと背の高い男が立っていたのだ。 紫をそのまま纏ってしまったような男性。 彼の全てを見下すような、見透かしてしまいそうな鋭い眼光に ユウイは何もしゃべれなく動けなくなる。 「………う…うぁ…」 「ただいま戻りました、ホウオウ様」 「えっ…」 きっちりとした礼をするリオトに、ユウイは困惑した。 いつものリオトなら考えられないような行動だ。 しかも人のことを『様』を付けて呼ぶだなんて…。 ―――ホウオウ? どこかで聞いた事のあるような名に、ユウイはふと考え込む。 リオトと例の男が話しこんでいる間ユウイは頭をフル回転させた。 そこで、思い出す。 自分の目の前にいる男、リオトがきらきらとした表情で話しかけているこの男は 自分のクラスメイト、ケイイチが話していた『悪者』だということに。 「 」 恐怖で何も言葉に出来ない。でも、なんだろうか。 逃げたい、という気持ちには一切ならない。 むしろ、此処にいた方がいいのではないかというような感覚にまで襲われる。 「……では、そういうことで」 「……ああ」 「失礼しました。…ユウイ、行くぞ」 「うぁっ!?は、はい!!」 ユウイが一人で考え込んでいる間に、二人の会話は終了していたらしい。 ユウイは突然声をかけられ声を上げるが、移動し始めた彼にそそくさとついていった。 ―――――― 「ユウイッ!!!」 「うぎゃっ!?」 あの場所から出ると同時にリオトがくるりと方向転換し、ユウイに抱きついた。 勿論ユウイはバタバタともがくが、女子が男子の力に勝てるわけがない。 「ホウオウグループ仲間入りおめでとう!」 「ホウオウグル…へ?」 「だから、これからずっと、ずーっとオレと一緒にいれるんだぜ!」 「へ?へ?」 抱きしめられたままのユウイは彼の腕の中で「へ?」「は?」等の言動を繰り返す。 数分ほどその状態であったユウイだが、嬉しそうなリオトの表情を見ては 自然と笑みが溢れた。 「よくわかんないけど…リオと一緒にいれるのは悪くないな…」 「あ、デレた」 「デレてねぇっ!!」 すっ、とリオトがユウイから離れながら話す。 「このグループに入ったからにはさ、守ってもらいたいことがあんだよね」 「え、何?」 「その一、オレから離れたりしないこと」 沈黙。 「それ、なんか関係あんの…?」 「ありありだ!!」 ごぉおっ!!とリオトの瞳が燃え盛る。 ユウイのこととなるとすぐ炎の妖精に変化するのだ。 ごほん、と咳払いを一つした後リオトは話を続けた。 「その二、オレ達の仲間になったことは誰にも言わないこと!」 「なんでだよ?」 「なんでって言われてもな…」 リオトは困ったように笑いながら頭をガシガシと掻いた。 ここで全てを話してしまっても良いのだが、一度に全部話してしまったら ユウイの心に傷が付くだろう。 表情には出さないが、とてもデリケートな彼女のことだから。 ここは少しづつ、話していこう。 「むやみやたらと『ホウオウグループ』って口にすると、異常に反応する奴がいるんだよ」 「…ケイイチのことか?」 「アイツもそうなんだけどさ…もっと、なんつーのかな…と、取り敢えず学校で言ったりしたら駄目だからな!」 「へいへい」 眉間に皺を寄せながらも、ユウイはコクリと頷いた。 リオトはそっと胸を撫で下ろす。 あの学校に『アースセイバー』に所属している人間がいるなんて言えるわけがない。 というか『アースセイバー』から説明しなくてはならなくなるから 面倒なことこの上ないのだ。 「で、最後だ」 「まだあるのか」 「ケイイチが『ホウオウグループ』について何か話していたら、さりげなく情報を聞き出してオレに報告してくれ」 「なんで?」 「アイツ、オレら『ホウオウグループ』を『悪』として見てるみたいでさ いつどんなことが起こるか分かったもんじゃない。 オレはちょっとアイツらに怪しまれてるみたいだし…。 同じクラスのユウイなら聞き出すのだってカンタンだろ?」 「………」 ユウイは下を向いて黙り込む。 この話を聞いていて、自分は「彼ら」の敵になってしまったとわかったからだ。 それでももう後には引けない。 自分には、『この人』がいれば大丈夫だという自信もある。 「…アタシ、頑張るよ」 「よーし、えらいえらい」 「やめんか!!」 リオトがまるで小動物でも扱うかのようにユウイの頭をわっしゃわっしゃと撫でる。 ユウイはすぐさまその行動を止めさせて、少しだけ不安げに彼を見上げた。 「も、もし…アタシがケイイチ達に『リオ達の仲間だ』っていうのが バレたらどうなるんだ…?」 「そうだな…」 リオトは空に飛んでいる鳥を見つつ、数秒間だけ黙り込んだ。 「最悪、殺されるかな」 「ウェ!?」 想定していなかった答えを出され、ユウイは驚愕する。 そんな彼女をリオトは「大丈夫だって」と励ましの言葉を送った。 「ユウイには「あの能力」があるんだし、もしそんなことになったら、 オレがアイツを殺してやるよ」 そう、笑顔で告げる。 その言葉を聞いたユウイはぞくっと背筋が凍るような感覚に襲われながらも こくこくと頷き、「帰るか」と差し出された彼の手を再び強く握った。 ―――アタシ、これでよかったんだよね。 ―――ほら、リオトと一緒にいれるわけだし。 ―――……よかったんだよね。
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小さな社の前で2回深く頭を下げた梨沙は、手が痛くなるほどの勢いで柏手を打つと、 目を閉じて一心不乱に祈った。 ここが、どんな神様をお祀りしているどんな神社なのかは全くわからない。 それどころか、この場所がどこなのかさえ梨沙にはまったくわかっていなかったが、 それでも梨沙のお祈りする内容は、どこであろうと変わりようがなかった。 「また道重さんと会うことができますように」 ゆっくりと目を開き、また大きく一礼した梨沙は、おみくじを探して辺りを見渡す。 気づけばすっかり夜も更け、月明かりがうっすら境内を照らすのみとなっていたが、 梨沙にはまったく気にならなかった。 いや、気にならないどころか、この神社はなぜだか知らないけどとっても居心地がよく、 不思議なことに気持ちも落ち着いて疲れも癒されていくようだ。 境内の隅にあった古めかしい無人の販売機を発見した梨沙は、 100円を投入すると、一枚のおみくじを引き出す。 「大吉が出てくれますように」 強く念じ、おみくじを開こうとした梨沙の手が、止まった。 コツコツと境内に共鳴する靴音。それはほんの小さなものだったが、 静かな神社に澄んだ音を響かせていた。 誰か来たのかと、振り向いた梨沙の動きが止まる。 そこにいたのは、あり得ない人物、あり得るはずもない人物だった。 「み、道重さん……」 自分の口から零れ落ちる呟きを、梨沙の耳はまるで他人の声のように拾っていた。 一瞬にして涙が瞳から溢れ出し、視界がゆがむ。 それでも、梨沙のまぶたの裏に焼き付けられた姿は、間違いなく道重さゆみそのものだった。 「ふーん、神社の時空がゆがんでるから気になって様子を見に来てみたら、 なんかさゆみにも予想外なことになってるようね」 時空が……ゆがんでる? 思いがけないさゆみの言葉に、梨沙の思考が混乱する。 「えっと……。確かあなたは、山木梨沙ちゃんだっけ?? ちょうど一年前にパソコン通信で会話して以来だよね。 まさかこんなところで会えるとは思わなかったよ」 一年前……!! 梨沙の記憶が鮮明に蘇った。 ちょうど一年前、さゆみに会いたさのあまり、 梨沙はパソコン通信でさゆみと通信を繋ぐことに成功してしまう。 しかもそれが、別世界に存在する道重さゆみだったという、あまりに不思議すぎる体験。 別世界のさゆみから励ましの言葉をもらった梨沙は、 それからずっと心折れずにさゆみへの想いを胸に秘めたまま復活を待ち続け、 そしてもうすぐ、その願いが叶おうとしているわけだけど。 「もう二度と会うこともないと思ってたんだけどね。 一体どうやってここまでたどり着いたか、せっかくだから教えてもらえるかな?」 さゆみの問いかけに、梨沙は知らず知らずのうち親友の名前を口にしていた。 「愛香ちゃん……」 今日のさゆみのブログを読んだ梨沙は、おみくじがどこの神社のものかわからず、 思い余って愛香に電話をかけていた。 誰にも話していないことだけど、梨沙がさゆみブログの行動の真似をしだしたのも、 愛香のアドバイスがきっかけだった。 『行動を真似て祈りを積み重ねることで、きっと道重さんの復活につながるから』 そんな愛香の言葉を忠実に守ってきた梨沙だからこそ、 愛香が知ってるはずないとわかっていながら、つい電話をかけてしまったのだった。 『大丈夫、まなかが一番いい神社を教えてあげるから心配しないで!』 なんで愛香がそんな神社のことを知っているんだろうと疑問に思うこともないまま、 暖かい愛香の声に導かれて、その指示に従ってひたすらに歩き続けた梨沙。 霧がかった細道を抜けた先には、雑木林に囲まれた小さな神社があり、 そしていつの間にか愛香との通話は途切れていた……。 「なるほどねぇ。友達想いのいい娘だね。それに……とっても優秀。 去年パソコン通信を繋いだのもその娘なんでしょきっと」 さゆみの指摘にハッと気づく。 確かに去年、さゆみ会いたさに気も狂わんばかりになっていた梨沙に、 パソコン通信を勧めたのも愛香だった。 しかも、梨沙がパソコンに触る前に、愛香が色々と調整してたような気がする。 「きっと今日こうして時空を超えてこっちのさゆみに会えたというのも、 その娘の粋な計らいなんだろうね。 でもまあ、そんなことをしなくても、もうすぐあなたの願いは叶いそうなんでしょ? こんなところでグズグズしてないで、はやく自分の世界に戻らなきゃ」 さゆみの優しい笑顔に、梨沙の視界がまたゆがむ。 「ありがとうございます! こうして再びお会いできて、本当に嬉しいです!! 道重さんのおかげで、ついに夢を叶えることができそうです!!」 大きく頭を下げる梨沙。 ゆっくりと視線を戻すとそこは……。 自宅の玄関の前だった。 今までの光景は、もしかしてただの幻?? そんな疑問を払拭する物が、梨沙の手の中には確かに収められていた。 小さな神社で購入した一枚のおみくじ。 中身はまだ開いていないけど、そこに書いてあることが梨沙にはわかる。 このおみくじは絶対、大吉だ。 梨沙の願いは、明日きっと実現する。 もしその願いを叶えられたら、次は別のお願いをしよう。 そしてそのお願いも、絶対に実現させよう。 愛香ちゃんが、元気な姿でまた、戻ってきますように……って。 大きく一つ深呼吸をすると、梨沙はゆっくりとおみくじを開いた。 (おしまい) ※2016年11月25日投稿作品 一年前の前作その出会いのために ←その出会いのために 願望叶う~→
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いつぞやの藩王の言葉 愛は!愛は正義の妻にして勇気の友! 愛なき正義は飾り物の剣、正義なき愛は水中の鎧! 愛は眠る勇気の朝日、勇気は迷う愛の灯火! 愛こそは!そう、愛こそは!!