約 50,299 件
https://w.atwiki.jp/soulreverse-zero/pages/79.html
第3章 森の巫女たち・前編 3-4クリア:遺跡探索(宵闇の牢獄)開放 3-13クリア:マルチクエスト開放、ルーチェの家開放 初回報酬合計:英霊石*25 ステージ 消費スタミナ、難易度 初回報酬 3-1 私のできる事・前編 シナリオ 英霊石*1 3-2 潜むモンスター スタミナ8、難易度12 英霊石*3 3-3 私のできる事・後編 シナリオ 英霊石*1 3-4 魔躍る恵みの森 スタミナ8、難易度12 英霊石*3 3-5 守るべき場所・前編 シナリオ 英霊石*1 3-6 夕闇のモンスター スタミナ8、難易度14 英霊石*3 3-7 守るべき場所・後編 シナリオ 英霊石*1 3-8 橋を渡って スタミナ8、難易度14 英霊石*3 3-9 再会、戦い・前編 シナリオ 英霊石*1 3-10 侵略阻止 スタミナ8、難易度14 英霊石*3 3-11 再会、戦い・後編 シナリオ 英霊石*1 3-12 死を呼ぶ巫女の歌 スタミナ8、難易度14 英霊石*3 3-13 希望観測 シナリオ 英霊石*1
https://w.atwiki.jp/tkoolmvtcontest2023/pages/173.html
ストーリー ダーリア帝国の侵略戦争から十数年、 平和な時の流れる大陸に、かつてない厄災が迫っていた・・ 英雄エリックとレイリアの子であるアリシアとアインスは、残酷な運命を乗り越えることができるのか。 キャラクター紹介 ヒロイン 画像 プロフィール 名前 アリシア 出身国 グランバニア 紹介 グランバニア王国第一王女。アインスの姉であり、エリックとレイリアの娘。争いを嫌う心優しい性格をしている。 ヒーロー 画像 プロフィール 名前 アインス 出身国 グランバニア 紹介 グランバニア王国第一王子。アリシアの弟であり、エリックとレイリアの息子。姉のことをとても大切に思っている。 サブ(男性) 画像 プロフィール 名前 ルーグ 出身国 ジャバンナ 紹介 ジャバンナ王国の元騎士団長。料理が得意でとても面倒見のよい性格をしている。 サブ(女性) 画像 プロフィール 名前 エレオノーラ 出身国 グランバニア 紹介 アリシアとアインスのいとこでデールとエリーゼの娘。騎士を志しておりマイペースな性格をしている。 敵キャラクター 画像 プロフィール 名前 アーヴァイン 出身国 グランチェスカ 紹介 ゼインとオフィーリアの兄で、魔界を統べる魔王。 作者様に聞く! ツクトリ自主コン2023に参加していただいた作者様に直撃! エントリー作品の魅力に迫るコーナー! 今回のインタビューは「ResurrectionStoryC 前編」のあいかわりか様です! 今作は何作目? 2作品目の初心者ツクラーです! 最も情熱を注いだポイントは? シナリオ構成やキャラクター造形です! 逆に、最も苦労したポイントは? ピクチャを使った連携の演出やボス前演出等ですね。とても大変でした。 ズバリ!作者さんの推しの子は? みんな推しなので選べないのですが、アリシアルーグアーヴァインエレオノーラオフィーリアですね。ひとりじゃなくてすみません笑 普段遊ぶゲームは?好きなジャンルは? ファイアーエムブレムや真・女神転生などです。SRPGが特に好きですね。 プレイヤーの皆さんに一言! 楽しんでプレイして頂けたなら作者としてこの上ない幸せです。 あいかわりか様、お答えありがとうございました! 作品情報 タイトル ResurrectionStoryC 前編(リザレクションストーリーカタストロフゼンペン) ジャンル RPG 対応機種 Switch RPGツクールMVプレイヤー 作品ID 1363 クリエイター あいかわりか 公開日 2023/9 価格 Free 作品ページへ パンフレット一覧へ
https://w.atwiki.jp/hachinai_nanj/pages/881.html
聖夜に集う赤帽子 前編 メイン報酬 SR【くるみ割りルーちゃん】秋乃 小麦 (一) メイン報酬 SSR【聖夜に添える絵心】天草 琴音 (投先)このイベントだけでは入手不可 期間 2018 12/13(木) メンテ後~2018 12/26(水) 12 59 初心者の方の優先度 オススメ。難易度が比較的優しめな上、今回のイベントなどで「クリスマスギフト」を集めると上記SSRキャラを入手することが出来る。復刻するとしても早くて一年後なので、180万ptの「クリスマスギフト」完走までは最低限、出来れば小麦覚醒の300万ptまで走り切ろう! また覚醒素材をゲットできるのも初心者には嬉しいところやな ステージ攻略のコツ カウンタースキルではないが有利になるスキル力込め投球(スキルランク☆)効果:敵打者が蝶属性のとき、ミート・パワー・走力を大幅に減少させる 条件:先発、中継ぎに花属性の選手を編成 熱血投球(スキルランク☆☆)効果:敵打者が蝶属性のとき、ミート・パワー・走力を超絶に減少させる 条件:先発、中継ぎ、抑えに花属性の選手を編成 その他ごり押し安定 +オートでのゴリ押しとは オートでのゴリ押しとは 強いとされる選手をガンガンスタメン起用(特に最近のガチャ産SSRはスキル才能を育成すると強いものばかりです。SRやRでも始めたばかりなら大活躍してくれます。一応試合オススメキャラまとめを参照) 強い選手でも調子が悪い時は調子の良い選手を起用 ハイタッチ・机の下・お姉ちゃんなどのベンチでも発動する全体バフ持ちをベンチの一番左から左から3番目までに入れる(オーダー「編成完了」ボタンを押すと中継ぎ・抑えが自動で左に行くので注意)。 ベンチの左から4番目以降は「好機到来」「豪打爆発!」などそんなに強くはないがベンチでも発動するチームスキルを少しでも発動させる(オート時)。チームスキルと誰が発動トリガーとなるスキル持ちかはチームスキル一覧(新)を参照。 キャラ入手方法 SR【くるみ割りルーちゃん】秋乃 小麦 (一)はSR本体も専用覚醒剤も累計報酬でのみ獲得。累計報酬300万ptまで走ればで5凸のSSRへ覚醒可能、なお20万ptが一体目となる。 SSR【聖夜に添える絵心】天草 琴音 (投先)入手方法 イベント・スカウト・ログインで「クリスマスギフト」を入手して12/24~変換可能のキャラ・アイテムと交換。 種類 種類別合計 名称 枚数 期間 イベント 400個 雪舞うイブの聖菓 100個 終了済み ノエルは微笑みの中で 60個 終了済み 本イベント聖夜に集う赤帽子 前編 70個 12/13~12/26(水) 12 59 聖夜に集う赤帽子 後編 70個 12/16~12/26(水) 12 59 クリスマス特別イベント 100個 12/24~12/26(水) 12 59 スカウト ∞ 聖夜のブライトメモリー 10回スカウトで100個 終了済み クリスマスパーティー 終了済み 聖夜のきらめく思い出 終了済み 聖夜のハピネスギフト 12/13~12/26(水)12 59 ログイン 100個 12/24 変換アイテム アイコン キャラ・アイテム名 変換枚数 変換上限回数 SSR【聖夜に添える絵心】天草 琴音 (投先) 300 1回 SSR【聖夜に添える絵心】天草 琴音 (投先) 500 5回 ココロのカギ(大) 300 1回 絆の結晶(超) 100 3回 ソウルストーン(花)×5 5 15 ベアマックス(超)×5 5 2 ココロの自由【アオ】 30 1 ココロの自由【ハル】 30 1 金のベアマックス像×5 5 3 おこづかい×50 1 ∞ 初回クリア報酬 ステージ名 初回報酬 個数 難易度 消費元気 勝利時獲得pt目安 stage1 ナインスター 1 E2 5 10点差でコールド約16000pt stage2 ナインスター 1 E5 7 10点差でコールド約3万pt stage3 ナインスター 1 D2 10 10点差でコールド約5万pt 最初はstage1のみ挑戦可能。1回でも勝つと次のステージが挑戦可能 本イベントでは汎用覚醒剤のみのドロップとなる +Stage3敵情報 Stage3敵情報 累積報酬一部抜粋 ストーリー前編2話5万・30万pt クリスマスギフト 70個(180万ptで完走) 友情コイン2個(50万pt・200万pt) SR【くるみ割りルーちゃん】秋乃 小麦 (一)6体(20万pt・75万pt・150万pt・215万pt・235万pt・250万pt) ココロの双翼 秋乃【くるみ割りルーちゃん】10個(10個目は300万pt) ココロの自由【アオ】(銀翼):55万pt・400万pt ココロの自由【ハル】(金翼):85万pt・350万pt コメントフォーム 名前
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1946.html
71 名前:とある幽霊の話 前編 ◆efJUPDJBbo [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 23 28 52 ID 08GtCShr ―――死のう。 そう思って少女は、このドアを開く。 一年前に飛び降り自殺があったこの美杉学園の屋上は、生徒立ち入り禁止の場となっていた。誰も気味悪がって近付きもしないこの屋上、古く腐った……ほぼ壊れかけのカギをハンマーで叩く。ガチャン、と大きな音をたてて、ドアノブが床に落ちた。 「………………」 覇気のない瞳をした少女は、屋上のドアを開けた。 「……………ぁ」 気持ち悪い風が流れる。 何一つの曇りもない青い空に、穢されることを知らない純粋無垢な風……そんなものが、少女の気を悪くした。自分と正反対のものに、なにも悩みもないままに自由に生きる世界が、少女にはどうしても憎かったのだ。 「……………………」 目の前にある、錆びついた柵。 手入れも何もされていない屋上は、荒れた瓦礫の山とさして変わりなかった。 「うぁ……」 柵を触るともろく崩れ去ったが、少女の手には、黒い墨を塗ったかのようになっていた。 まぁ、でも今から死のうとする少女には、そんなもの関係ないんだけどね。 「…………………」 際に立つ。高い、下を見ると足がすくみそうになる少女。 しかし、ここでやめるという選択肢はあり得ない。 だって、ここから飛び降りることよりも生きている方が少女には怖かったからだ。 「…………バイバイ」 十六年間という短い期間であったが、生きてきた腐った世界に、少女は別れを告げる。 足を踏み出す、視界が変わる、体が―――落ちる。 その日から、少女の世界は一変した。 72 名前:とある幽霊の話 前編 ◆efJUPDJBbo [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 23 30 33 ID 08GtCShr 「でねでね、この前気付いたんだけど……人が寝ているときに体を 重ねるとね、憑依することができるんだよ! そしたら、生きていた当時と変わらないくらい快調に体が動かせ―――!」 私こと〈霞 奈央〉(かすみ なお)は、上機嫌に目の前の少年に話す。 その嬉々とした表情は、多分、生まれてから一度もしたことがなかっただろう。 「コラッ」 しかし、会話の途中で少年は私の頭を叩いた。 「はひっ!」 私は、情けのない声をあげて頭を押さえる。 少し涙目になりながら、叩いてきた少年に向かって頬を膨らませた。 「もぅ! いきなり何するんだよぉ」 しかしその声は甘い。甘く脳髄がとろけてしまいそうな声。 そう、この声こそが、私が抱く少年への気持ち。 「生きている人様に迷惑をかけるな、俺たちはあっちの世界とは関係をもっちゃいけないの!」 「……ッ!」 隣同士に座っていたからだろう。 身を乗り出して話をしていた私の顔と、少し怒ったような顔をして空からこちらに視線を向けた少年。 二人は寄り添うように、そして互いの息がかかる位置まで接近していた。 後数センチ、もうそれだけの距離で唇同士を重ねられそうだ。 だから私は赤面してしまう。 彼の息がかかるだけで、彼の顔を見るだけで……私の心臓は握りしめられたかのように激しく鼓動する。 あ、ぁ、キス……したいな。 「この体になって間もないこともあるけど、やっぱりそういうのは駄目だろ」 「…………ぁあ」 一通り、私を叱った少年は、視線をまたも、空に戻す。 その行動に私は、寂しくなって、声を出してしまう。 もっと私だけを見ていてほしいのに……あなたの視線を一人占めしたいのに。 でも―――あなたは……。 ―――ガチャ 「お、やっと来たか」 少年は私の隣から立ち、その私が壊した屋上のドアを押して入ってきた少女〈七海 瑠夏〉(ななみ るか)のもとへ、小走りで向かったのであった。 ―――なんで……あなたはそんな女ばかりッ 73 名前:とある幽霊の話 前編 ◆efJUPDJBbo [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 23 31 08 ID 08GtCShr 「どうして、なんで? どうして生きてるの! 私は確かに……」 「君は死んだんだよ、この屋上から飛び降りて……ね」 屋上であたふたしている少女に俺は話しかける。 初めてだな……人にこんな説明をするのは。死んでから一年で……早いのか遅いのか分からないが、いずれはそんなこともあるだろうと俺は考えていた。しかし皮肉に思う。俺がここの自縛霊だから分かっていたはずなのに、最初に説明するのが、同世代の少女だとはな。 「え、死んだ? でも、私……ここにい―――」 「幽霊」 「ッ!」 感触が、匂いが、視覚が、味が、耳が……正常に働く。少女は自分の調子……つまり、五感があるということから、生身の肉体であると錯覚したのだろう。しかしそれは違う。 俺たちはすでに幽霊なんだ。 「君はこの屋上から、さっき飛び降りてたよ……俺も見ていたからね。ほら、下をのぞいてごらん、君の死体が転がっているんじゃないかな?」 「えっ」 俺の言葉にとっさに反応した少女は、屋上から下の世界を見る。 「うぇ……」 恐らくその瞳に己の姿をとらえたのであろう。嗚咽しながら、膝を瓦礫につけた。 「…………………」 俺はしばらく、その姿を見守った。 しばらくして落ち着いた少女に、俺は三つのことを伝えた。 一つ、幽霊であることを自覚すること 一つ、人に干渉しないこと 一つ、自縛霊(一定の場所から動けない霊)にはならないこと それを彼女は、呆けた表情のままで、うなずいて聞いていた。 まぁ、当り前であろう。死んだのは自分の意志であったとしても、まだその先に……それこそ本当の意味での「第二の人生」が待っているだなんてな。 「俺から言えることはそれだけだが……君はこれからどうする? 普通の場合はこの世界に満足したら、生きるという意思を捨てたら消えるはずだよ……それに君は自縛霊にはまだなっていないようだ。ここじゃないどこかに旅をするのも、また一興だと思うよ」 「う……ぅん」 「……………」 可哀そうに……この女の子。 俺はそう思う。だってそうだろ――― ―――一度死んだのに、また死にたいって顔してる。 「良かったら聞かせてくれないか?」 「えっ?」 俺は自然と口を開いていた。 しゃがんで俺のことを見上げてきた少女に、俺は続けて言う。 「どうして死のうと思ったか……。君が嫌じゃなければだけど」 「…………」 少女は再びに下を向いてしまう。死んだ理由なんて話したくはないんだろう。 でもこのままじゃいけない。このままいけばこの子は……何かこの世界に心残りができた成仏できない。それどころか、自縛霊になってしまう可能性がある。 ……俺みたいにな。 「人に話すってことだけで……楽になれるかもしれないぜ? まあ、俺みたいなやつだけどさ」 「……………ぅん、分かった」 少々考えた少女は、そのうち頷いて返事を返した。何か心の中で吹っ切れるものがあったのかもしれない。 「えっと、ですね……私は、その―――」 「ちょっと、待って」 言いづらそうに、でも確実に言おうとしている少女に、俺はストップをかける。 少女は、不思議そうな顔でこちらに顔を向けてきた。 そんな場所に俺は笑ってこう言う。 「まずは自己紹介からだ、俺は〈辻井 孝史〉(つじい たかし) 君の名前は?」 「あ、〈霞 奈央〉です」 74 名前:とある幽霊の話 前編 ◆efJUPDJBbo [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 23 31 51 ID 08GtCShr 「七海! 待ってたよ」 孝(あだ名)が笑顔で、私のもとへ寄ってくる。 あぁ、今日も格好いいな……。私こと〈七海 瑠夏〉は心底そう思う。 十年来の付き合い、幼馴染、おしどり夫婦……ふふ、そんな言葉が私と孝との関係にふさわしい言葉かしら。そんな彼を見ていると、すぐさま顔がほころびそうになったが、一瞬にして私の顔は凍りつく。 「………孝、またあの子と一緒にいたの?」 私の視界には、霞奈央が捕らえられる。 消えろよッ! 私は頭の中で、叫ぶ。 「あぁ、奈央のことか? そりゃそうだろ、彼女だってまだ成仏してないんだから」 「た、孝」 その言葉に胸が締め付けられるように痛くなる。 孝が、霞奈央のことをかばっている。そんなことを考えるだけで、殺したくなる。 「………また来たんだね」 後ろから歩いてきた霞奈央は不愉快そうな顔で私を見る。 「あなたこそまだいたのね」 不愉快なのは私の方だ、シネ、害虫! 私の孝に近づくな! 「どうしてお前ら二人は、会うたび会うたびそうなんだ?」 孝は呆れた顔をする。 あ、ごめんね。別に孝が悪いわけじゃないんだよ、でもね、この害虫がね、うざいんだよ。 と、私は頭の中で言い訳をする。 「………そんなことどうでもいいじゃない」 しかし、現実にはその言葉を出さない。孝に嫌われてしまう可能性があるから。 孝と私は相思相愛だからそんなことがないはずだけど、孝には、私がおしとやかな人間であると思わせておきたい。だから、仮面を私は繕う。 「どうでもいいけど、早く出て行ってくれないかしら? 除霊が始められないわ」 ここで私は勝ち誇ったかのように、霞奈央に言った。 「くっ」 霞奈央も分かっているのだろう、名残惜しそうな……一人前に恋する乙女の視線を彼に見せた後に、ふらふらとどこかに飛んで行った。 「さて、始めましょうか、孝」 「おう、いつもいつも悪いな」 「うぅん……だって、孝のためだもん」 そう、今から孝への除霊と名をうったお楽しみタイムに私たちは入る。 ふふ、孝……今日もいっぱい愛し合いましょう。 75 名前:とある幽霊の話 前編 ◆efJUPDJBbo [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 23 32 18 ID 08GtCShr 私が彼にした話、それはよくある作り話そっくりだった。 最初は、無視される程度にいじめを受けていた。 理由は簡単、学年一のイケメンと称される男子を振ったから。 元々、男子と付き合う気なんてなかったし、誰に告白されてもそう答えてきていたんだけど……。その事で、女子全体からねたまれた。 徐々にいじめがエスカレートしていく。 机や教科書に落書き、上履き、体操服が隠され、ボロボロにされて、あまつさえ、殴るけるの始末。もう大変だった。 そしてそんないじめる奴らが怖くて私はだれにも相談できなかった。 親にも……教師にも……。 そんなことが半年ぐらい続いたある日、私は思った。 あれ? 私は何のために生きているんだろうって……。 いじめられて……皆に嫌われて……そして自分自身が、こんなに弱い自分が嫌いで。 だったら私、生きてる意味ないじゃんッて……。 そう思ったら、何だかこの世界全てが醜く見えて、好きだったはずの青空も、透き通っていた風も、全て嫌いになった。 ―――私から、好きなもの全てがなくなった。 あ、死のう。 生きていたってこんな世界、なにもいいことなんてない。 だから死のう。 …………多分私はこんなことを、彼に話した。 終始彼は、黙ったままだった。 私の方を向いて、ただひたすら私の話に、耳を傾けるだけだった。 話も終わり、屋上に静寂が流れた。お互いに何も話すことはできず、下を向く。 重すぎる話で……この場も重くなる。 「……………」 でも、そんな静寂を、彼はいとも簡単に破って見せた。 「―――――頑張ったんだな、霞は」 「ぇ?」 彼の呟きが聞こえなかったわけではない。理解できなかったのだ。 頑張った? 何を? 私はただ何もできずに逃げてただけじゃない。 「だってそうだろ、霞は誰にも相談せず……一人で世界と戦ったんだから」 そう、彼はそんなことを言い出し始めた。 「すげぇよ、霞は。こんな広い世界の中で、仲間も作らず、一人で戦ったんだから。俺だったらそんな芸当できないね」 「な、何……言ってるの? だって私、何もしてないんだよ! ただいじめられるだけで、それが怖くて……何もできなかった! 何にも立ち向かうことができなかった!」 私は声を荒げる。この時の私の心には、怒りの感情が芽生える。 何も知らないこんな男が、知った風な口を利くのが気に食わなかったのだ。 「戦ったじゃねえか、自分自身と」 「!」 「怖くて逃げだしたくて、誰かに頼りたくても、それをせずに、自分一人で……そして何より、自分を嫌いになりながらも、生きてたんだろ? だったらそれはすごいことだって。 別に霞がそう思わなくても……たとえ世界中のだれもがそう思わなかったとしてもな、俺だけは霞が一生懸命戦って生きったってことを思い続けてやるよ」 「…………ッ」 そんなきれいごと言わないで! 「お、おい、霞……どうした?」 そう言おうとしてたのにな……どうしてだろう。涙が止まんないや。 ―――そう、この日から、私は彼に、恋し始めた。 76 名前:とある幽霊の話 前編 ◆efJUPDJBbo [sage] 投稿日:2010/10/30(土) 23 32 57 ID 08GtCShr 「はぁ、んぁ………んぁああぁ」 快感だけが、私の精神を貪(むさぼ)っていく。 孝と私は一つに繋がっていた。そう、これはいつものことだ。 いつも夜の十時きっかりに私は屋上を訪れる。 元々霊力が強い神社の巫女の末裔だったために、死んだ後の孝に除霊をしてあげると言い出した。周りに結界を張って、彼を眠らせて、そして……重なり合う。 「んぁ、気持ち……いぃ……………ぁあ、孝!」 学校に通っている間一日中、彼のことを考えているのだ。 授業中でも、興奮はさめることなく、なんど授業中にトイレでしたことだろうか。 これも全部、全部……孝のせいだ。 孝の匂い、孝の瞳、孝の優しさ、孝の頬笑み、孝の血肉、孝の臓器、孝の髪の毛一本に渡るまで、すべて私のものだ。 この時間は、私と孝だけが現実と離れて唯一過ごせる、至福の時なのだ。 誰にも邪魔などさせるものか! 「孝、孝、孝、好きぃ、好きなのぉ! 孝ぁ!」 そしてさらに動きを加速していく。 あぁ、どうして彼といると、こんなに気持ち良く、幸せになれるのだろうか……。 そう、七海瑠夏は思いながら、今日もまた……快楽に溺れていく。 ―――孝は、ワタシダケノモノ。 ―――この世界は、孝と私だけのッ! 「そんなわけないでしょッ!」 「へっ?」 ――――ガンッ と、頭部に大きな音が響く。 何? なに? ナニ? 私は突然の出来事に理解できない。どんどん体が前のめりに倒れていく。 彼に繋がったまま、前に、前に……。 「あんたと、孝史君とのハッピーエンド? そんなのありえないから!」 ヒャハハハハアハハハアハアハハハハハハハハハ そんな声がだけが、薄れゆく意識の中で……ただ渦巻いていた。
https://w.atwiki.jp/gundamfamily/pages/6533.html
92 名前:キョウジ・カッシュの帰還・前編 1/5 :2012/08/16(木) 14 30 29.71 ID ??? ※ 規制が怖いので5レスずつに分けて、時間を置いて投下します 十年前・連邦学園卒業式―― セレーネ「この学校ともお別れかあ」 キョウジ「感慨深いものがあるな。君は大学に行くんだったか」 セレーネ「ええ。キョウジは…」 キョウジ「父さんの研究を手伝うことになってるんだ。しばらくは会えないかもな」 セレーネ「そうね。まあ、せいぜい落ちぶれないように気をつけなさいよ?」 キョウジ「その言葉、そっくりそのまま君に返してやる。私はいずれ、父さんも超えるような科学者になってみせる」 セレーネ「へえ。あんたがライゾウおじさん超えられるなら、私はそのさらに上をいけるわね」 キョウジ「ならば次に会った時、どちらが優れたものを作ったか。勝負しようじゃないか」 セレーネ「上等よ!」 キョウジ「それでは、またいずれ会おう」 セレーネ「逃げないでよね!」 キョウジ「こちらの台詞だ」 93 名前:キョウジ・カッシュの帰還・前編 2/5 :2012/08/16(木) 14 32 09.19 ID ??? 現代―― セレーネ「いい加減にしてよ!! いつもいつも結婚、結婚って!」 アムロ「しかしな、俺もお前の将来を思って…」 セレーネ「そもそも、なんだってスウェンが相手なのよ! あの子と私、どれくらいの年齢差があると思ってんの!」 アムロ「愛があれば年の差など!」 セレーネ「あの子の場合、憧れみたいなものよ。男ってのは誰でも年上のお姉さんに憧れるものだ…って、学生時代の友達が言ってたし。兄さんだって、学 生時代はマチルダさんマチルダさんってあれほど騒いでたくせに、今は話題にもならないじゃない」 アムロ「ぐぬぬ…でもなあ、俺はお前が心配なんだよ。行き遅れなんかになったら悲惨だろう?」 セレーネ「その言葉はそのまま兄さんに返すわ! いつ破滅するかもわからない分、私より悲惨じゃない!」 アムロ「ぐはっ」 カミーユ「あ、死んだ」 セレーネ「とにかく! これ以上恋愛に関して私に干渉しないで!」 キラ「行っちゃった」 アムロ「せ、セレーネぇぇぇぇぇ…」 ロラン「まあ、姉さんの言い分は正しいですよね。誰だって、そういうことで他人に干渉されるのは嫌だと思います」 ウッソ「というか、今まで怒らなかったのが不思議なくらいですよ」 アムロ「ううう…」 カミーユ「兄さんも、今回ばかりはダメージ大きいみたいですね」 シロー「今まであそこまで拒絶されたことはなかったからな…自業自得とはいえ、かわいそうに」 95 名前:キョウジ・カッシュの帰還・前編 3/5 :2012/08/16(木) 14 33 01.00 ID ??? ピンポーン ロラン「はいはーい。今開けます」ガチャ ヤザン「よう」 シロー「ヤザンさん!?」 ヤザン「おう、サーシェスんところの坊主じゃねえか。そういや、お前もここの子供だったか」 シロー「僕はあの人の部下ってわけじゃないんですけど…」 ガロード「…誰?」 シロー「酒楽でよくサーシェスさんと飲んでる人だよ」 ヤザン「新聞記者兼私立探偵の、ヤザン・ゲーブルだ。なんか特ダネあったら持って来いよ。買ってやる」 シロー「…それで、何の御用ですか?」 ヤザン「野郎に用はねぇよ。セレーネとかいう美人がここにいるはずなんだが」 キラ「姉さんなら――」 セレーネ「あら、ヤザン。ようやく報告?」 ヤザン「ああ。遅れて悪かったな」 セレーネ「成果は出たの?」 ヤザン「当たり前だ。人探しごときに十年もかかるとは思わなかったが」 セレーネ「すぐに部屋に来て」 ヤザン「おう。上がらせてもらうぜ」 セレーネ「ロラン、お茶とかは別にいいから」 ロラン「いいんですか?」 ヤザン「すぐに済むからよ」 96 名前:キョウジ・カッシュの帰還・前編 4/5 :2012/08/16(木) 14 33 46.35 ID ??? ・ ・ セレーネ『…で、ど…だっ…の?』 ヒイロ「…感度があまりよくないな」 ガロード「でも、外じゃ普通に使えるんだぜ?」 ジュドー「変な電波でも飛んでるんじゃないの?」 カミーユ「どうしてそこで俺を見るんだ」 ロラン「何やってるんですか、みんなで…」 ヒイロ「姉さんの部屋の盗聴だ」 アムロ「セレーネが人探しなんて、気になるだろう?」 ロラン「アムロ兄さんまで混じって…シロー兄さんも、止めてくださいよ」 シロー「俺ひとりじゃ無理だよ」 アムロ「静かにしろ」 ヤザン『お目当てのキョウジ・カッシュに関してだけどな。見つかったことには見つかったんだが…ちょっとばかり面倒なことになってるぞ』 セレーネ『面倒?』 ヤザン『デビルガンダムの中に捕まってるようだ』 セレーネ『デビルガンダム? だいぶ前にドモンがこっ恥ずかしい技使って吹っ飛ばした記憶があるんだけど』 ヤザン『どうにも、一体だけじゃなかったらしい。というか、もともと一体だったものが、何らかの衝撃でバラバラになった後、別々に復活した…って、話 だがね。そんな無茶なもん、よく作ったもんだぜ』 セレーネ『それで、どこにいるのよ』 ヤザン『アルタネイティブ社。隕石と偽って回収して、研究してるらしい』 セレーネ『ふうん…ありがとう。助かったわ』 ヤザン『いいってことよ。報酬、頼むぜ』 セレーネ『わかってるわ』 ヤザン『それじゃ、報告は以上だ。細かいことはこの書類に書いてある』 98 名前:キョウジ・カッシュの帰還・前編 5/5 :2012/08/16(木) 14 35 15.29 ID ??? キラ「降りてくるよ、兄さん」 アムロ「ヒイロ、通信機隠せ!」 ヤザン「それじゃ、邪魔したな。今後ともごひいきに」 セレーネ「ええ。…あ、兄さん。私もちょっと出かけてくるから」 ロラン「いってらっしゃい」 ドモン「さて、俺も出かけるか」 シロー「どこに?」 ドモン「キョウジ兄さんを助けに行くに決まっているだろう!」 シロー「聞き耳立ててたのがバレるぞ」 アムロ「あいつ、一人でデビルガンダムに挑むつもりか」 ドモン「デビルガンダムは姉さん一人で倒せるほど甘くない! 俺たちも行かないと…」 アムロ「待て。みんな、ちょっとこっちに来てくれ――」 中編に続く。いつ投下するかは不明。たぶん今日中
https://w.atwiki.jp/tsvip/pages/706.html
34 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 15 55.07 ID 448aujHfO 僕の名前は西東伊月(さいとういつき) 16歳の高校生。 これといった特徴は特になく 至極普通の一般男子だと思う。 「みかんたん、みかんたん、み・か・ん・たーん!」 「伊月、うるさい・・・ 蜜柑がどうしたんだよ」 「なにっ!? レンタルマギカ見なかったのか?」 「なんだよそれ。 もしかして、また巫女か?」 「そうだよ。みかんたんは 小学生で巫女さんをやってるんだぞ。すごいだろ!」 「・・・いや、どうせアニメだろ」 「ち、ち、チガアアアアアウ! みかんたんは実在するんだああああ!」 僕は必死に暴れまわった。 みかんたんがいないだと!? フザケルナ! ぶっ殺してやる! しかし、すぐに押さえ付けられた。 35 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 16 21.85 ID 448aujHfO 「悪かった悪かった。 そうだな、みかんたんは実在するんだよな。 だから落ち着け。」 「本当か?」 「本当だ」 それを聞いて僕は暴れるのをやめた。 うん。そうなんだ。巫女さんが好きなんだよ。 二次元だって大好物だ。 「ふぅ、落ち着いたみたいだな」 因みにさっきから話していたコイツは、僕の友達で 名前は木村大和(きむらやまと)と言う。 僕と違い、巫女さん好きではない(正直信じられない) そして、コイツはとんでもないイケメンだったりする。 ほぼ毎日のようにコクられ。 下駄箱はラブレターで埋まる始末だ。 だが、うらやましいなんて思わないぞ。 だって相手は巫女さんじゃないからね。 「そういえば、今日も呼びだされてたよな」 「ん?ああ、アレか。いいよ、面倒だし」 36 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 17 23.53 ID 448aujHfO こいつは、いつもこうなのだ。 コクられても無視、ラブレターは即ゴミ箱。 「いつか、刺されるぞ」 「いや、大丈夫みたいだ。 なんか親衛隊みたいなのが守ってくれてるんだ。 帰り道は後ろでこっそりと、 家の前でガードまでしてくれるんだぜ」 いや、それはストーカーだ・・・ こいつは顔はいいがアホだった。 だが、アホだが顔がいいので童貞ではない。 僕と違って。 それから間もなくして僕は女体化した。 その朝、 たいしたショックは無かった。 覚悟をしてたせいもあるだろう。 だが一番の理由は 「う、は、ああぁぁ、巫女さんがぁぁ」 僕は今、僕の部屋の鏡の前に立っている。 「うはああぁぁぁ・・・」 その場にへたりこんだ。 何故ならあまりにも、可愛らしい巫女さんが鏡の中にいるのだ。 37 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 18 34.43 ID 448aujHfO しかも今、ぷるぷると震えて、甘い吐息を吐いている。 僕は悶えてた。 そう、僕は巫女装束を着ているのだ。 女体化しても落ち込まなかったのはこの為である。 「もう学校はいいや。 この格好で今日は過ごそう」 そう決意した、丁度その時にドアが開いた。 「おーい、伊月!学校に行くぞ!」 大和だった。 忘れていた 大和は、いつも僕を迎えに来るのだ。 「伊月、さっさと・・・ あれっ?君誰?伊月は?」 うんうん、そうだろう。 その反応が普通だろう。 「僕が伊月だ。証拠はこの巫女装束で」 「あー?うん、そうか。じゃあ学校は休みな」 「なにその、順応性」 「じゃあ俺も休むから」 「なにその、便乗」 こうして、大和は僕の部屋に居座った。 「ほら、見ろよ、巫女装束かわいいだろ」 「いや、全然わからん」 38 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 19 03.15 ID 448aujHfO やることも無いので巫女装束のいいところを 大和に教えてやることにした。 「ほら、脇のとこに隙間があるだろ。 ここから手を入れるのが男のロマンだ」 「まったくもってわからん」 大和の態度に僕はキレた。 「ナンナンダヨオオオォォォ オマエハアアアァァァ」 その場でジタバタと暴れる。 だが直ぐに押さえ付けられる。 「あー、ごめん。巫女さん最高だから。 伊月たん可愛すぎだから、だから落ち着け。」 そして、落ち着き大和が退く。 39 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 20 46.30 ID 448aujHfO これが、何時ものパターンだ。 ただ今回は何時もと違った。 「・・・」 大和が俺の上から退かないのだ。 心なしか息が荒い。 「どうした?大丈夫か?」 それを聞いた大和はようやく口を開く。 「ごめん」 一言、それだけ言うと大和の顔が近付いてきた。 「ごめんってなんだよ。 ってなんで近付いて、うむぅ・・・」 大和の口が僕の口を塞いだ。 必死に引き剥がそうとしたが 大和の力が思いの外強くて不可能だった。 長い、かなりの時間キスをされていた。 大和の舌は僕の口の中で動き回っている。 必死に抵抗したせいで僕はくたくたになって、 されるがままになっていた。 40 名前:久しぶりに巫女もの前編[] 投稿日:2007/10/11(木) 23 21 43.33 ID 448aujHfO ようやく口が離れた。 「伊月、好きだ」 ぼんやりとした頭にその声だけが響いた。
https://w.atwiki.jp/discstation/pages/56.html
発売時期:1997年12月6日/収録号数:DS17号 発売時期:1998年3月6日/収録号数:DS18号 発売時期:1997년12월/収録号数:제사호 発売時期:1998년6월/収録号数:제육호 対応機種:Windows/メディア:CD-ROM ジャンル:アクションRPG/シリーズ名:その他 概要説明 コンパイルのイベントなどで活躍していた北出マンが主人公のRPG。 戦闘は格闘ゲーム風。 翌号に後編と共に前編も収録された。 修正パッチ フォント修正パッチ(17号) フォント修正パッチ(18号) パッチをあてるとXP以降のOSにて台詞等がはみ出たり狭まったりしなくなります。 操作方法 タイトル キーボード ジョイパッド 選択 ↑・↓ ↑・↓ 決定 スペース Aボタン・Cボタン キャンセル ESC Bボタン フィールド キーボード ジョイパッド 移動 ↑・↓・←・→ ↑・↓・←・→ 決定・ウィンドウ表示 スペース Aボタン・Cボタン キャンセル ESC Bボタン 戦闘 キーボード ジョイパッド 移動 ←・→ ←・→ 攻撃 スペース Aボタン・Cボタン 特殊攻撃 X Bボタン ショルダータックル →→,スペース →→,Aボタン 回復 X+↓ Bボタン+↓ かがむ ↓ ↓ 逃げる Z+X Aボタン+Bボタン ポーズ ESC STARTボタン 攻略情報 17号掲載の前編でプレイすれば、後編へ引き継いだときにお金が17万円もらえる。
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1923.html
387 名前:ヤンデレホテルへようこそ 前編 ◆9znZNYtb1U [sage] 投稿日:2010/10/15(金) 01 48 30 ID l1qmokTu イギリスのとある街。 雷鳴轟く深夜。 ぬかるんだ石畳に足を取られそうになりながら、オリヴァー・フォレストは無人の街を余裕の1つ無く走っていた。 なかなかにハンサムな男である。 雨でぐしょぐしょになった部屋着は、明らかなブランドもの。 ギリギリの逃走劇を成立させている、適度に鍛えられた均整の取れた(ややマッチョ寄り)体つきは、モテるために大学でテニスをしていたから。 髪はやや地味な色合いの赤毛だが、見事なグリーンの瞳は学生時代『エメラルドの都のオリヴァー』と言われたほどだ。 ただし、そのあだ名の由来は羨望一割やっかみ一割失笑四割嘲笑四割。 彼のことを少しでも知る人間ならば、口をそろえて顔「だけ」はハンサムな男と言うことだろう。 現に…… 「ちくっしょおおおおおおおおおおおおお!(SHIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIIT!)」 オリヴァーは品性下劣な慟哭を夜の街に響かせていた。 「ありえねえ!マジありえねえ!どうしてこうなったどうしてこうなった!今頃俺は人を超え、セレブを超えて超獣合身してるはずだろうがよ!それが何でひーこらと逃げ回ってんだよぉ!俺の人生クソゲーか!」 オリヴァー・フォレスト、自分のクリアできないゲームは全部クソゲーとか言っちゃう人である。 「それもこれもみっんなあいつのせいだ!」 後ろをチラと振り向いて言うオリヴァー。 スポーツで鍛えた足で随分と相手を引き離したが、それもいつまで待つか分からない。 どうした理屈か、相手は確実に彼の後を追ってくるのだ。 耳を澄ませばひたひたという彼女の足音が聞こえるようだった。 「ンなところで殺されてたまるかってんだああああああ!」 豪雨の音を上回る勢いで絶叫するオリヴァー。 バレるバレる。 「こーなりゃ、どっかに匿ってもらうしかねぇ!」 そう言って辺りを見回すオリヴァーだが、時間が時間だけに街には人っこ一人出歩いていない。 夜盗1人いない治安の良さがこの街に訪れた理由の1つなのだが、結果としてそれが仇になったのかもしれない。 その上、家の明かりさえ見られない。 ―――いや、一箇所だけある。 レンガ作りのやや大きな屋敷。 何やら赤い意匠の看板がかかっていることから、何らかの店舗か何からしい。 オリヴァーは藁にもすがる思いで、その屋敷の扉を開けた。 「助けてくれ!」 オリヴァーはその建物の中に飛び込むと同時に叫んだ。 「ほぅ…こんな夜分にお客様とは」 オリヴァーの耳に良く通る声が聞こえた。 屋敷内のソファに座っている、黒髪の男からだった。 その男が優雅に立ち上がり、オリヴァーの方を見る。 男は、オリヴァーよりも背が高く、均整の取れた体つきをしていた。 どんな名工が彫ったのかと思える形の良い目鼻。 切れ長の、光を反射しない漆黒の瞳。 白磁に白い肌。 何より鴉の濡れ羽色をした艶やかな髪。 さらに、その一挙一動には誰もを魅了する華がある。 日本にいる時に一度だけ見た「カブキ」というものを、オリヴァーは思い出した。 オリヴァーを中々のハンサムと言うのなら、男は絶世の、いや浮世離れした美形といえた。 美形と言えるのだが―――どうにも胡散臭い雰囲気がある。 「まぁ、ともあれご挨拶させていただこう」 言って、男は芝居がかった所作で両手を広げる。 「クレセント・インにようこそ!」 388 名前:ヤンデレホテルへようこそ 前編 ◆9znZNYtb1U [sage] 投稿日:2010/10/15(金) 01 49 48 ID l1qmokTu 英国のとある街にある宿。 住人全員が行方知れずとなった貴族の屋敷を改装した建物。 看板は血濡れた三日月の意匠。 狂気と狂喜を孕んだ客が集う場所。 去る者は許すが来る者は決して拒まない。 オーナーは謎めいた男、ミスタークレセント。 建物の名をクレセント・イン。 またの名を――― 389 名前:ヤンデレホテルへようこそ 前編 ◆9znZNYtb1U [sage] 投稿日:2010/10/15(金) 01 50 42 ID l1qmokTu 「ってそんなナレーションはいいから俺を助けろ!匿え!」 役者のように朗々と言葉を紡ぐ男にオリヴァーは叫んだ。 オリヴァーよりも背が高く、中々にサマになってはいるのだが、生憎オリヴァーに三文芝居に付き合う余裕は無い。 「何だ、風情のない。テレビアニメにナレーションは付き物だというのに」 カラン、と白手袋をした手でウィスキーの入ったグラスを傾ける男。 どうやら、ここは宿泊施設で、男はロビーのラウンジスペースで酒を飲んでいたらしい。 「アニメじゃないわよ、コレ」 そうため息交じりにツッコミを入れるのは、彼の横に立つドレスのようなワンピースを着た若い女。 絹のような肌に鮮やかな金髪、遠目からも目鼻立ちが整っていることが分かるが、その目元はなぜか黒い目隠しがされている上、右手には男の左手と繋がる手錠が施されている。 テーブルの上にはなぜかボールギャグまでおかれており、完全にSMの世界である。 「無粋なことを言わんでくれよ、マイワイフ」 男が言った。 どうやら、男の妻らしい。アクセサリのせいでステロタイプな奴隷にしか見えないが。 「では改めて自己紹介させていただきましょう。私がこの宿のオーナーのミスター・クレセント。こちらは我が細君のレディ・クレセント。ああ、ヴァイオラくん。お客様のチェックイン手続きを頼むよ。ついでにお客様のお洋服を拭いて差し上げてくれ。ぬれ鼠状態だからな」 ひょい、と控えていた従業員に指示を出すクレセント。 「俺は匿えと言ったんだ!泊るなんて一言も……」 「当クレセント・インは万全の防犯防災防音設備が自慢ではありますが、その恩恵を受けられるのはスタッフと宿泊客の方々のみとなっております」 「泊らせてもらう!」 ヴァイオラの言葉を受け、乱暴に専用用紙に記入するオリヴァー。 「お部屋はいかがされますか?最上級のスーペリアロイヤルスイートがお勧めとなりますが…」 「シングルでいい!」 あからさまな営業トークだった。 「お支払いのほうは?」 「明日払う!」 「かしこまりました」 横柄なオリヴァーに鉄面皮で応じるヴァイオラ。 いやな客といやな店員だった。 「とにかく、早く鍵を閉めてくれ。アイツが来る」 「アイツ、とは?」 ヴァイオラが鍵をする間、我関せずという顔で妻と酒を飲んでたクレセントが言う。 ほとんど営業時間外とはいえ、見事なまでに施設を私用に使っていた。 「……アンタたちに関係無いだろう」 ラウンジのソファに身を投げ出し、オリヴァーは言う。 「悲しいことをおっしゃる」 芝居がかった動作で首を振るクレセント。 一々決まっているのだが、洋画かとツッコミを入れたくなる動作である。 「我が国の諺に『袖すりあうも他生の縁』という言葉もあります。偶然にもここに飛び込んできたのも何かの縁。私たちに事情を話してみませんか?話すだけでも楽になると言いますし」 ウィスキーを片手に言うクレセント。 「……日本人だったのか」 「よくご存じで」 驚くオリヴァーに飄々と答えるクレセント。 『ミスター・クレセント』というアメコミまがいの名前が本名だとはオリヴァーも思っていなかったが、クレセントの言葉は意外だった。 クレセントは東洋人離れした顔立ちをしているが、なるほど、確かに黒曜石のような目と鴉の濡れ羽色の髪は言われて見れば日本人的と言えた。 「確かに、俺たちにはそっちの言う縁というやつがあるらしいな」 首を振ってオリヴァーは言った。 「少し長い話になるが、いいか?」 「かまいませんよ、夜は長い」 オリヴァーに用意したグラスにウィスキーを注ぎながら、クレセントは言った。 390 名前:ヤンデレホテルへようこそ 前編 ◆9znZNYtb1U [sage] 投稿日:2010/10/15(金) 01 51 10 ID l1qmokTu 俺がアイツ、三条エリと出会ったのは一年前、留学で日本に来た時だった。 え、何で留学したかって? ぶっちゃけ、向こうの大学がつまらなくなったからな。 どの道、大学を出れば父の会社に就職できるのは決まっていたし。 その留学先に通っていた学生がエリだったってわけだ。 初めて会ったときから、コイツのことは狙っていた。 もとい、好感を持った。 今まで俺の周りにいた女共は我が強いわ俺の金にたかりに来るわ、色んな意味で「うるさい」連中ばっかりだったわけだわ。 エリはそいつらとは全く逆の女だった。 常に一歩引いた態度。 穏やかな所作。 面立ちに関しちゃキレイな目とデカい胸が取り得名だけであとは普通より少し上って感じだったが、その分ヘンに思い上がった所が無いのはポイント高い。 あだ名が『ナデシコ』ってのも納得ものだぜ。 ま、そういうわけで一目で思ったね。 こんな、いかにも清純そうな娘が俺のものになったらどれほど痛快だろうと。 あらゆる手練手管を駆使して、俺はエリを落とそうと奮闘した。 すぐにコロっと行っちゃうかと思ったら、意外と困難だった。 高い服を買ってやっても、高い車を買ってやっても「そんなもの受け取れません」の一点張り。 奥ゆかしいを通り越して自己評価が低いから、自分が男に狙われてるって発想自体が無い。 どんなにアプローチしても、そういう意味だと捉えないんだわ、これが。 「オリヴァーさんとは仲の良い友達です」なんて、オイオイ。 2人きりでディナーに行っておいてそりゃないだろ。 そのときも食事代自分で払おうとするし。 奨学金でやっと大学に通ってるくせに無茶するなと。 そんなわけで、俺は半年で思い知った。 こいつにゃ金じゃどうにもならん。 俺が金無しでもどんだけクールでカッコいい(意味重複)のか。 俺がエリにどんだけ夢中なのか。 それをアイツに思い込ませることが重要だと方針転換したわけよ。 手練手管を駆使して、俺はエリに優しくてクールでカッコ良くてイケメンな俺ちゃんを見せまくった。 ゴロツキを雇ってエリを襲わせて、それを颯爽と助ける俺様、なんてベタな演出をしたこともあった。 エリの好きなドラマや漫画をそれとなく聞いて、ソレと同じようなセリフを言ってやったこともある。 そうして、やっとアイツに言わせたわけだ。 「愛しています、私と添い遂げてください」 ってな。 391 名前:ヤンデレホテルへようこそ 前編 ◆9znZNYtb1U [sage] 投稿日:2010/10/15(金) 01 52 08 ID l1qmokTu 「ねぇ、クレセント」 酒の勢いのまま話を続けるオリヴァーを見ていたレディ・クレセントが言った。 「たたき出さない、この勘違い男?」 「何だとこのSM女!」 「だってそうじゃない」 立ち上がるオリヴァーに向かって、ひょい、と肩をすくめるレディ。 「キャラが薄っぺらい癖に一々女をナメたこと言っちゃって。大体、女の子の気持ちがそうそうモノやカネで動くはず無いじゃない。ま、今まであなたがお付き合い(笑)してきた女の子たちはみんなあなたのお金目当てだったんだろうけど」 立て板に水を流すようにオリヴァーを言葉で粉砕していくレディ。 「し、失礼、ご夫人…。あんまり人を馬鹿にしたことを言うものじゃありませんよ……?」 青筋を立てながらも何とか丁寧口調を保つオリヴァー。 「まぁまぁ、マイスイートレディ。本当のことでも言わないでやる優しさというものもある」 「お前が一番優しく無ぇ!」 無駄に慈愛に満ちた表情のミスター・クレセントに怒鳴るオリヴァー。 こいつら明らかに自分よりも年下の癖に、とオリヴァーは思った。 「それに、ミスター・オリヴァーのお話はまだ終わってはいない。今の段階で結論を出すのは早計というものだろう。主にミスター・オリヴァーの人間性に対して」 「そうね、結論を出すのは早いわね。主にオリヴァー・フォレストの人間性に対して」 「そうですね、結論を出すのは結末を聞いてからでも遅くは無いでしょう。主にお客様の人間性に対して」 クレセントの言葉に、レディとのみならず今までずっと黙っていたヴァイオラまで同意する。 「俺が生きるか死ぬかの瀬戸際の話なんだぞ!」 屋敷の外にも聞こえんばかりに叫ぶオリヴァー。 「それでは、続けていただこうか、ミスター・オリヴァー。三条エリ嬢の物語を」 クレセントは三日月型の笑みを浮かべて、先を促した。 その笑みは、どこか悪魔のそれに似ていた。 to be continued
https://w.atwiki.jp/i_am_a_yandere/pages/1226.html
330 :良家のメイドさん 前編(1/3) ◆6AvI.Mne7c [sage] :2009/04/23(木) 07 35 10 ID np2bNnLo 「おはようございます、坊ちゃま」 私の1日は、いつもこの挨拶から始まります。 「ああ、おはよう――」 私の挨拶に対し、いつも坊ちゃまは、笑顔で返してくださいます。 申し遅れました。私(わたくし)は、この家に仕える、しがないメイドです。 名前? そのようなものは、別にどうでもいいではないですか。 私はただのメイド、それで構わないのです。 そう、思わないと――辛くて辛くて、この身が張り裂けそうなのです。 先日、坊ちゃまがある女性を、屋敷に連れ帰って来ました。 彼が誰か客人を招くことは、とても珍しいことです。 ですので、私も少々気になり、お2人のおられる部屋に、紅茶をお運びしました。 そこで見た光景は、特にどうということも無い、至って普通の会話でした。 てっきり、坊ちゃまの新しい彼女かと、思ったのですけどね。 それだったら、始末をする必要が、ありましたから。 はい、わざわざ私の心中を吐露する必要などないかと思いますが、私は坊ちゃまが好きです。 いえ、好きではないですね。そんな甘いものではないです。愛しているのです。 彼の笑顔が好き。彼の泣き顔が好き。彼の怒る顔が好き。彼の哀しむ顔が好き。 彼の声が好き。彼の髪が好き。彼の顔立ちが好き。彼の瞳が好き。 彼の信条が好き。彼の趣味が好き。彼の、彼の、彼の―― おっと、申し訳ございません。つい取り乱してしまいました。 ともかく、私は坊ちゃまを、心から愛しているのです。 もちろん、坊ちゃまにはこの私の胸の内は、お伝えしておりません。 そのようなこと、一介のメイド風情である私には、許されるはずがないのです。 ですから、坊ちゃまをずっと見ているだけで、私は幸せなのです。 そう言い聞かせてきた私の世界にも、当然のように終焉が訪れます。 そうです、そのような事態を招いたのは、他ならぬ坊ちゃまでした。 ある日、坊ちゃまは私の前に来て、嬉しそうにこう仰いました。 「あのさ……、今度ボク、あの女性と結婚する、つもりなんだ……」 331 :良家のメイドさん 前編(2/3) ◆6AvI.Mne7c [sage] :2009/04/23(木) 07 39 27 ID np2bNnLo 私はメイド。良家に仕えるだけの、ただの一介のメイドです。 わかっていました。私の恋は報われることなどないと。 私は坊ちゃまの幸せを、指を咥えて眺めていることしか、できないと。 私の生い立ちは、それほど幸せなものではありませんでした。 物心ついた時、父親は既にいませんでした。 母に聞いたところ、最初から母子家庭であったようです。 父親は、名前はわかっているのですが、生粋の遊び人だったそうです。 まあ、そんな駄男が家庭に居なかっただけ、よかったのかも知れません。 母は当時、ある名家に使える、給仕(現在はメイド)の1人でした。 朝は早くから働いて、夜遅く帰って来るほど、忙しい身だったそうです。 そんな生活だったので、私は幾分、放任主義で育てられました。 母はお屋敷に住み込みで働いていたので、住居には困りませんでした。 母が私の面倒を見られない時には、職場の方に子守りをしていただきました。 だから、それほど極端に寂しいと思ったことは、1度もありませんでした。 そんな折、私はこの家の大奥様に、坊ちゃまを紹介されました。 ちょうど年の頃も近く、遊び相手にはいいのでは、という判断だったそうです。 「こんにちは、ワタクシはここのキュージのムスメ、メイです。 これから、よろしくおねがいしますね、坊ちゃま?」 「うん、はじめましてメイちゃん。ボクは土方(ただまさ)だよ。 これからも、ボクと仲良くしてね♪」 思えば、あの時の笑顔に、私は一撃で恋に落ちたのです。 それからは、本当に坊ちゃまによくしていただきました。 坊ちゃまは私より1歳年上でしたが、ともに同じ学校に通わせていただきました。 学校では先輩後輩の関係、屋敷では主従の関係。 常に共にいることができ、まるで恋人のようだと、錯覚さえしてしまいました。 本当に、自分勝手な考えでした。本当に、心地よい夢の中でした。 332 :良家のメイドさん 前編(3/3) ◆6AvI.Mne7c [sage] :2009/04/23(木) 07 44 00 ID np2bNnLo ここまでで、私の思い出語りはおしまいです。 舞台は現在、真夜中の坊ちゃまの寝室前に移ります。 坊ちゃまの結婚式は、名家のプライド故か、かなり盛大に行われました。 当主である大奥様のご友人、お仕事仲間、親類一同。 新婦である坊ちゃまの親友一同、職場の同僚一同。 そして、相手方――新婦様のご家族及びご親戚一同。 色々思惑が渦巻いているようでしたが、とにかく派手でした。 坊ちゃまは――とても幸せそうな笑顔を見せていました。 周りの坊ちゃまの取り巻きたちも、とても楽しそうに、冷やかされていました。 しかし――私は少々、気になってしまったのです。 坊ちゃまの結婚相手――若奥様の顔が、ちっとも嬉しそうではないのです。 いいえ、それは大層美しい、笑顔ではあるのです。 しかし、それが作り物臭い――とでもいうのでしょうか。 とにかく、私はそこに、違和感を感じてしまいました。 そのため、私はこの時間、この場所に居るのです。 もしかしたら、坊ちゃまは幸せになれないのではないのか? あの若奥様の作り物めいた笑顔は、坊ちゃまを害するものではないのか? そのような疑念がどうしても晴れず、僭越ながら、毎夜ここに訪れていました。 そして今宵は、ちょうど寝室の扉の鍵が、開いたままでした。 だから、私は真実を知るため、お部屋の中を覗き見ることにしました。 そこにある光景は、私の予想しているものとは、全く違っていました。 たしかに坊ちゃまも、若奥様も、ベッドの上で一糸纏わぬ姿をしていました。 しかし、坊ちゃまは仰向けで、虚ろな瞳のまま、微動だにしていません。 そして、坊ちゃまの奥様は、何故か坊ちゃまに、懐中時計を向けています。 しかも、坊ちゃまの裸体(やはりステキです)に、一切触れていないのです。 夜毎聞こえていた奥様の嬌声は、坊ちゃまの枕元にある、録音機からの音声です。 どう見ても、愛のある性行為の光景などでは、ないのです―― 若奥様は坊ちゃまに、何の感情も抱いておらず、それどころか―― 「きっ――貴様ああぁぁぁぁっ!? 坊ちゃまに、何をしているんだあああぁぁぁぁ!?」 ――私は、恥も外聞も全てかなぐり捨てて、若奥様――この女に飛び掛かりました。
https://w.atwiki.jp/ozawarina/pages/24.html
第1話「強奪」 もしくは夢と現実が織り上げた幻月の世界 里奈、初めての依頼。 依頼人:まなみ 主な登場人物:里奈、なめこ、じぃ、まなみ、ちとせ、ヨネ子、デイジー、プラリーネ ○事件内容 まなみは、毎晩の夢が楽しくなる前に終わってしまうといい、これを「夢が盗まれた、誰かが夢を盗んだんだ」と言っている。 里奈は、この事件を捜査することに。 ■■■前編■■■ ~探偵事務所~ まなみの話を聞く。 盗まれたと思った理由? 宿題…? どんな夢…見てたの? (全て聞くと、なんでもない…が追加。以後、会話の終了はなんでもない…を選択。) ○じぃの部屋 じぃの話を聞く。発明に足りない材料を聞き出す。 緩衝材 香料 お菓子 詳しい話を聞くと、ヒントが得られる。 ○りなの部屋 手に入る物:押し花 なめこが反応を示す。 机の上の赤い本を調べる→押し花ゲット ~パーク公園~ 手に入るもの:虫取り網(破れている) 網は道端に落ちているが、破けていてこのままでは使い物にならない。 ~ローゼンハイム夢見崎(アパート)~ 管理室のドアをノックするとヨネ子が登場。話を聞く。 アパートについて →どの部屋に誰が住んでいるか確認する。101メロディ、102まなみ、201ルリ、202アンヌ、203デイジー。 最近何か変わったことは →デイジーがショッピングモールの洋服屋で働いていることを確認する。 ○まなみの部屋 手に入る物:まくら ベッドにあるまくらを拝借する。ちなみに、里奈の部屋にあるまくらは里奈が持出拒否します。 まなみの話を聞く。 1Fに住んでる人 2Fに住んでる人 夢泥棒について ~ショッピングモール(商店街)~ ○スイートマウンテン 手に入る物:キノコクッキー、ショートケーキ 黄色のおじさんにタッチすると、1回目はさわり心地登録、2回目以降は会話。 おじさんって…どんな人? 夢について ケーキについて キノコクッキーは試供品として置いてある。 店員(プラリーネ)に話しかける。 情報 購入 どちらを選択してもショートケーキを購入する。 さらに情報が得られる。 まなみのこと 夢について 試供品について ○ネイキッドボーンズ デイジーに話しかける。 夢… まなみ… どちらを選択しても、相手をしてもらえなくなる。 ~探偵事務所~ ○じぃの部屋 手に入る物:YUME♪YUME♪マクラ じぃにまくら、押し花、お菓子を渡して一端部屋を出て、しばらくしてからまた入る →YUME♪YUME♪マクラ入手 ~ローゼンハイム夢見崎(アパート)~ ○まなみの部屋 デイジーが帰宅したことがわかる。 ○デイジーの部屋 デイジーと話す。 夢について まなみについて どちらかを聞くと、話が追加される。 何がうるさいか ○まなみの部屋 YUME♪YUME♪マクラを元あった場所に戻す。 ちとせ登場。話しかける。 まくらをタッチする。 ~~~前編終了