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試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) ◆0hZtgB0vFY グラハムと士郎の二人がギャンブル船に戻ると、二人にとって予想外すぎる光景が広がっていた。 「……どういう話だこれは?」 「……何でさ」 ギャンブルルームにて青年が一人、例の血液を吸いだす装置を付けたままポーカー台の前に座っている。 すぐ横には利根川が一緒になってカードゲームに興じている。 衣は観戦に徹しており、隣に椅子を持ってきた少女と何やら会話を交わしている。 ギャンブルルームの主である黒服がディーラーであるようで、カードの束を手に持っている。 グラハムの姿を見た衣は椅子から飛び降り、とてとてと嬉しそうに駆け寄ってくる。 「グラハム! どうであった!」 「すまん、見失ってしまった。だが、動転しただけという事らしいし、いずれ落ち着けば戻ってくるだろう。それより……」 「ああこれか。中々に見物だぞ、利根川もカイジという男も随分とヤるようだ」 血液を採取する装置に血はただの一滴すら吸われておらず、卓には紙幣が山と積まれているのだ。 「コール」 カイジが余裕を持って宣言し、カードを開く。 ツーペアであるが、続いて開いた親はワンペアしか出来ていなかった。 グラハムも士郎も声をかけ何事かを確認したかったのだが、二人共血液を賭けるというゲームのルールを知っており、文字通りの真剣勝負であるとわかっているので、下手な真似は出来なかった。 代わりに衣が、カイジは利根川の知人であり、真宵はその連れであると説明する。 ギャンブルに自信のある二人は、血液を賭け、ポーカーでディーラーに勝負を挑んだのだ。 序盤こそ負けもあったが、回数を重ねる毎に敗戦は減っていき、今では常勝無敗となっている。 際限なく詰まれる紙幣の束。 この理由を、衣は正確に見抜いていた。 「カウンティングだな、と言っても全てを暗記は出来ぬだろうが……後は悪魔じみた洞察力。既にあのディーラーは細かな癖の一片に至るまで二人に抑えられておる」 呆気に取られるグラハムと士郎の前で、当然のごとく勝ち続ける二人。 その額が一千万ペリカを越える頃、ディーラーは苛立たしげにカードを台に投げ捨てる。 「これまでだっ! 一つのゲームで得られる限度額を越えた! これ以上お前達はポーカーを行う事は出来ない!」 カイジと利根川の二人はにこりともせず、視線を交わす。 「それと! 次からはこんなサービスは無しだ! ゲームに参加するのは一人のみ! 他の者の助力があったなら、それはイカサマを行ったとして首輪を即刻爆破する!」 サービスも何も、完全に別室で行うでもないギャンブルで、他の者が口を出すのは自然な流れであろう。 何処までが助力で、何処からが助力で無いかの明確な線引きを決めさせた後、決定に逆らうでもなくカイジは紙幣の束をごそっと、利根川に渡す。 「お前の体力で血液を賭けるのはマズイだろう」 「フンッ、当然だ。金があるのなら金を賭ける。わしはお前と違って賭けたものによって集中力が増減したりはせん」 「せいぜい増やしてくれよ。でないと次の俺の勝負がつまらなくなる」 「ほざけ若造。おいディーラー、次はブラックジャックだ。さっさと用意しろ」 勝負を利根川に任せたカイジは、グラハム達を見つけると歩み寄り話しかける。 簡単な自己紹介を済ませたると、グラハムは不審な表情を崩さぬまま問いかける。 「……まさか血液を賭ける奴が居るとは思わなかった。勝つ目算でもあったのか?」 「最初から致死量全てを賭ける程間抜けじゃない。なら、血とはいえ金と変わらねえよ」 「だとしても調子に乗りすぎではないか? あれだけ勝ったのだ、次もまた運が向いてくれるとは限らんぞ」 これには衣が答えた。 「いや、次も利根川が勝つ。最早あのディーラーでは利根川もカイジも手に負えん。戦うべき所から逃げ出すような三流では話にならん」 カイジは意外そうに衣を見直す。 「へぇ、良く見てるなお前」 「おそらく一つのゲームでの限度額なぞ無いのであろう。それを無理にこじつけて強引にゲームを終わらせた。二人のカウンティングは完璧ではなく、まだまだ戦う余地はあったというのにだ。あの時点で格付けは済んでおる」 こうまでコケにされる程黒服は弱くはない。 だが彼にも制限があり、それは命に関わる事であるが故に、どうしても最後の一線を越えられないだけであった。 無論そんな心の機敏も、とうに二人に見抜かれている。 利根川の賭け方が強烈であったせいか、ものの十分も経たぬ間にブラックジャックも終わってしまう。 煽るように利根川は、最早台車を使わねば運べなくなった金の束をカイジにつっ返す。 「おいカイジ。奴はルーレットが得意だそうだぞ」 「上等だ、俺が決着をつけてきてやる」 「侮ってミスるなよ。ルーレットは見極めるのに少し時間がかかるぞ」 「ならお前はその間にグラハム達と話をまとめとけ。八九寺! もう少しかかるから大人しくしてろよ!」 「はーい」 意外に素直なのはカイジがただのヘタレでないとわかったせいか。 戻った利根川を、衣はグラハムが見た事もない剣呑な表情で迎える。 「やるではないか利根川。カイジ共々、全てが終わったなら衣と麻雀で勝負せぬか?」 グラハムは衣の常ならぬ気配に気付けたのか僅かにだが眉を潜める。 当然、こしゃくな罠にかけてくれたと思っていた利根川は、端から衣をただの子供だなどと思っていない。 「破滅を賭けられるというのであれば、幾らでも相手をしてやろう。が、今はそんな暇は無かろう」 「わかっておる。ふふっ、楽しみが増えたぞ。月の出る夜に必ずや相見えようぞ」 ちょっとついていけない真宵は、同じくついていってないだろう士郎を探すが、何時の間にかその姿が見えなくなっているのに気付く。 「はて、一体どちらに行かれたのでしょう?」 ◇ 士郎はギャンブルルームに黒子が居ないのを不審に思い、客室に探しに行っていた。 部屋には黒子の姿は無く、利根川が残した書き置きのみ。 『女性ならば仕方が無い部分はあるが、時間がかかりすぎるのは他人に迷惑がかかる。出来る限り場を弁えるように』 との注意書きがある事から、ああ、なるほどと得心した士郎は、一応女子トイレの前まで行く。 声をかけるのは非常に憚られるが、それでも状況が状況だ。これを確認せぬままには出来ない。 「おーい白井、居るのかー? 居たら返事だけでいいからしてくれー」 返事は無し。 もう一度呼びかけると、中でごそごそと動く気配がした。 「あー、居るんならいいんだ。俺達はギャンブルルームに居るから、済んだらそっちに来てくれ」 士郎の言葉を聞いているのかいないのか、黒子はトイレの中から姿を現す。 「…………すみません、体調が優れなかったもので……」 顔色を見られぬよう心持ち頭を伏せ、両手は背の後ろに。 それだけで誤魔化せてしまうのは士郎が抜けているおかげか、黒子が巧みなせいか。 「そっか、無理はすんなよ。みんな……っていうか何かぞろぞろと人が増えたんだけどさ。ギャンブルルームに居るから、落ち着いたら白井も来てくれよ」 「人が、増えた?」 「ああ、一気に四人も増えた。今利根川さんと知り合いのカイジさんが下でギャンブルしてるんだ。凄いぜあの二人、あっという間に一千万ペリカも稼いじまったんだ」 「それは……なるほど、惚けている場合ではありませんね……」 うまく隠せていたのだが、流石に下から覗き込むような真似をされてはどうしようもない。 「え、衛宮さんっ、いきなり何を……」 「ああ、やっぱり顔色悪いよ。いいから休んでおけって、後は俺が何とかするから」 「しかし……」 「ああっ、もうっ、白井は女の子なんだから。辛い時はちゃんと辛いって言っていいんだぞ。白井が頑張ってるのは俺も知ってるけどさ、調子が悪い時ぐらい頼ってくれよ。ははっ、流石に白井程頭は良くないけど頑張るからさ」 女の子なんて言葉を真顔で言われ驚いたせいだろう。 何を言うんだと抗議しようと身じろぎした時に、思わず隠していた手を前に出してしまったのだ。 「おい、白井……お前それ、怪我してるじゃないか」 慌てて隠すがもう遅い。 士郎が腕を引っ張ると無理に逆らう事も出来ず、切り傷だらけの両手が顕になる。 「どうしたんだよ一体!」 「……転びました」 物凄く苦しい言い訳だが、士郎はその点は何も言わず、近くの客室に引っ張り込むと傷の治療を始めた。 「痛いんなら痛いって言えって。恥ずかしい事でも何でもないだろ」 「…………」 士郎はデイバックから救急箱を取り出すと、乱雑にならぬよう丁寧な処置を施していく。 消毒液を使い、ガーゼを当てて、包帯を巻いていく。 黒子は無言でされるがまま。 士郎も余計は事は言わないので、包帯が肌をする音のみが耳に入る。 「……あまり、甘やかさないで下さい……」 「ん?」 「何もかも投げ出して、逃げたく、なっちゃいます……」 「……そっか」 これで完成、と士郎は黒子の両手を揃えて握る。 「その時は俺に一言声かけてくれよ。女の子一人じゃ、逃げるだけでも大変だろうしな」 顔中が歪んだ黒子は、士郎の手を振り払い、その場でくるっと回って背を向ける。 「どうしてっ……どうしてこんなっ……」 「白井?」 「お姉さまがあんな事になったのに……何で私はまだ息をしてるのですかっ……何で私は痛いなんて思えるんですかっ……何で……何でっ!」 『優しくされて嬉しいなんて思っているんですか! お姉さまは、もうそんな事考える事も出来ないのに! 私は悔しくて悲しくて、身動き取れない程絶望してるはずなのにっ!』 士郎も黒子に倣って背を向ける。 「見られるの嫌だろうからそっぽは向いておく。けど、一人で居るのは良くないと思う」 黒子からは弱々しい、今にも消え入りそうな返事がかえってくる。 「……やっぱり衛宮さん、甘やかしーです……」 「かもな」 だから士郎は、後ろから聞こえてくる音も気付かないフリをしてやるのだった。 ◇ 士郎と黒子の二人はギャンブルルームに向かいながら、幾つかの事柄を話し合う。 黒子の瞬間移動という超能力に士郎は驚いていたが、今は使えないので皆に言うのは止めて欲しいといわれ、士郎は簡単に頷く。 表面上は平静を取り戻した黒子であるが、心の内に決して埋めえぬ虚無と、治める事敵わぬ激情の嵐が共に存在している。 この状態で正確に演算出来る自信は黒子にも無かった。 士郎も若干の魔術が使えるという事を黒子に説明したが「強化」の魔法しか使えず成功率も低いので、これも敢えて口にして変に疑われるのもどうかという黒子の意見により、聞かれるまで話さないという事にあいなった。 二人がそんな事を話し合っていると、あっと言う間にギャンブルルームに着いてしまう。 ちょうど、ルーレット対決の決着がついた所であった。 「衛宮さん、あのうず高く積まれた紙幣って……」 「勝った分だよなぁ。台車丸々一台分ってどんだけあるんだ一体」 ルーレット台を前にしたカイジは、まだまだこれからと気を吐く。 「どうした……アンタは取り返さなきゃならないんだろ……恐らく、帝愛から提示されている限度額がある……損害がそいつを越えないように、しなきゃならないんだよな。さあ、いっぱいまで行こうぜ。俺はっ……! とことんっ……! 付き合うっ……!」 素人が見てもわかる程明らかな形で精神の均衡が崩れているディーラーは、ただカイジに言われるがまま、ボールをルーレットに放ろうとした時、ソレが起こった。 『既に貴方に預けられている金額を逸脱しております。即座にギャンブルを中止して下さい』 ギャンブルルームに響き渡る声。 つい先程放送で聞いた女の声だ。 黒服はその場にがっくりと崩れ落ち項垂れる。 カイジ、利根川の二人が稼いだ総額、一億二千三百万ペリカ。元手ゼロからの開始であるから、これは全て黒服の負け分に等しい。 これほどの金額を、たったの一時間弱でむしり取ったのだ。 カイジ、利根川恐るべしである。 『カードゲームはEカードを除き全て終了、ルーレット等ディーラーが必要なギャンブルもこれにて閉鎖となります。長らくのご愛顧、ありがとうございました』 嫌味ですらなく淡々と告げる口調は、少女の物でありながら無機質に過ぎるせいか成人女性のそれに聞こえる。 よろよろと部屋の隅に向かった黒服は、そこにあった椅子に深く腰掛け、以後言葉を発しようとしなくなった。 こうしてギャンブルルームでの一回戦、利根川カイジ連合による対黒服戦は圧倒的勝利に終わった。 利根川は既にグラハムとの話し合いを終えていて、曰く、オリジナルギャンブルは確かに利根川の言う通りであったと、信用を得る事に成功。 先の失礼な態度は酒故の事、情けない話ではあるが、どうか許して欲しいと利根川が謝罪したのも、良い方向に働いていた。 まるでギャンブルがわからない真宵に対し、都度説明するといった形の衣は、少しづつだが打ち解けた会話も出来るようになった。 カイジと利根川は相変わらず仲が良いのだか悪いのだかわからないが、とりあえず、今ここで揉めるつもりは無いらしい。 黒子も見た目は落ち着いたようだし、グラハムは軍人だけあって頼れる男性であるようだ。 ようやく安定してきたようだ、そう考えた士郎は、澪を探しに行くべく皆に話を通そうと口を開きかけ、止まった。 きぃっと扉が軋み、両開きのそれを押し退けるように長身の男が部屋へと入ってきた。 濃い黒のスーツを着込み大剣を担ぐ銀髪の男。 グラハムが皆を代表して問う。 「君は?」 「明智光秀と申します。皆さんは、一体どうしてこのように集まってらっしゃるので?」 「このゲームとやらから脱出する為に、協力したいと思っている人間が自然と集まった。これから色々と相談しようと思っていた矢先だ」 「それは素晴らしい。民を殺さず脱出するというのであればこの明智光秀、戦国の世を生きる武将の誇りに賭けて、お力添えさせていただきましょう」 後ろを向いて手招きをする光秀。 扉の影からおずおずと姿を現したのは秋山澪であった。 驚いた士郎が駆け寄ると、澪はみんなに向かってぺこっと頭を下げる。 「ごめんなさい、勝手な事して……」 しっかりと自分を取り戻している澪を見て、士郎達は安堵の吐息を漏らす。 そして、澪を連れて来てくれたこの男、明智光秀に信頼の眼差しを向けるのだった。 ◇ 光秀は座り込んで震える澪の着ている服に目を付けていた。これもまた随分と上等な造りだ。 育ちも良さそうであるし、充分すぎる食事を取っていると思われる血色の良さが、裕福な環境を想像させる。 「お一人ですか? 大丈夫、危害は加えませんよ」 いずこかの姫であろうか、少なくとも恥女や人殺しのような荒事に慣れた気配は持っていない。 「何やらお疲れのご様子。急がなければならない用事でもありましたか?」 「…………えっと」 どうやら怖い人では無いようだと澪は思い始めたが、こうして改めて問われても、全速力で走っていた理由なんて自分でもよくわからない。 「怖い人でもいましたか?」 澪はふるふると首を横に振る。 「嫌な人は?」 またも首を横に振る。 「では……嫌な事は?」 ずーんと重苦しい空気を背負う澪。 光秀は澪から視線を逸らし、彼方の空を眺める。 「実は、私も嫌な事がありまして」 「え?」 「つい先程聞こえた声は、私の大切な人が……死んだと。私のあずかり知らぬ所で、大切な、大切な方……猛き竜の右目は二度と私と相見える事は無いなどと……」 光秀の横顔を見ていた澪は、光秀が急に振り向き儚げな笑顔を見せてきたせいで大層驚く。 「そんな事あってはならないので、私はこの声を信じない事に決めました」 あまりにあっさりと発生した問題をクリアしてみせた光秀に、澪はただ呆気に取られるのみ。 当の光秀はというと、手を差し伸べ澪に立ち上がるよう促す。 「お勧め、ですよ」 「は、はいっ……」 独特の話し口調や染み入るような深みのある声のせいか、澪は光秀の言葉に引き寄せられる。 後輩が見知らぬ所で死にました、貴女もまた同じ運命です。なんて言われるより余程信じられるだろう。これらが全て嘘であるとするのは。 「全てをあるがまま受け入れなければならないなんて法、何処にもありません。全ては貴女が思うままに為すべきでしょう」 小難しい言い方になってきたせいか、光秀の真意を汲み取る事は出来なかったが、それでも解決に至る道を示してくれた光秀に、澪は感謝の言葉を述べる。 光秀は笑って受け入れ、これまでにあった事を問うと澪は洗いざらいを説明し、ではギャンブル船に戻ろうとなったわけだ。 さて、今回は少々趣向を変えてみますか。 血に塗れた衣服ではなく、当地の文化に合わせたものに着替え歩み寄りを見せ、静かに、穏やかに心の中に染み渡る。 愛する者を、眼前にて失う絶望、後悔、無念、恐怖……これは、出会うなり殺し合うだけでは得られぬでしょう。 それに、この地はどうも勝手が違う。 建物にしても出会う人々の衣服にしても、そもそも支給品だのといった道具達がわからない。 一呼吸置くのもまたよろし、かと。 彼女、秋山澪さんの話ですと、随分と善人が多いようですし、私も……ああっ、浅井長政のような正義を語るのもいいですねぇ……クックフフッ…… ◇ 議長は年齢からか利根川が引き受ける事になった。 とにもかくにも、お互いわからない事、不明瞭な事、ありえない事が多すぎる。 中途半端な知識程無意味で有害なものはない。 ならば現時点で確認しうる事を皆で共有すべし、との議長利根川の言葉に皆が納得した結果である。 ちなみに会議室はギャンブル船の3Fの大広間を用いている。 それぞれが席につき、利根川の言葉を待つ。 一番最初に先程利根川が黒子達に語った内容を皆に説明し、利根川が帝愛に居た事、カイジがそれと戦った事を説明した。 その際、黒子達に不自然に思われぬ程度に、カイジに対しても嘘とは取られない繊細な話し方を利根川はしていた。 つまり、利根川は仕方なく帝愛に従っていたと、カイジ以外にはそう伝わるような言い方をしたわけで、この辺はもう老練という他あるまい。 それからしばらく経ち、既に皆が思う様話を繰り返した後であり、このまま話をしても埒が明かぬと議長の判断を求められる。 三十分近く、各人が好き放題といっても過言ではない程フリーダムに意見を述べていた中で、利根川は一人冷静に状況を見続けていた。 「まず、申し訳ないが基準をわしに置かせてもらう。その上で話を続けるので、意見ある時は前提を忘れぬように。 わしの常識からは、白井の言う超能力の存在は正直理解出来ぬ。が、その不可思議な力に、明智も出会ったという話だな」 「ええ……幾ら攻撃を仕掛けようと、まるで鏡に剣を突き入れているかのように……全てが反射されてしまいました」 明智のこの言葉を聞いた黒子は、当初憤怒に席を立つ勢いであった。 一方通行(アクセロリータ)と呼ばれる黒子の知る強力な超能力者の持つ能力だ。 同じく強力な超能力者である御坂美琴を倒しうる、というより一方通行レベルでなくば御坂美琴は倒せぬと黒子は断じる。 彼が殺し合いに積極的であるとの明智の言葉は、黒子にそんな想像図を突きつけたのだろう。 「現状超能力に関してはこんな所か。次に、これもまた判断に苦しむのだが……明智、お前は織田信長の配下である戦国武将だと? 本能寺の変の最中ここに来たと。グラハム以外の全ての者が、歴史的人物として明智光秀を認識しているのだが。 更に名簿に載っている織田信長、真田幸村、本田忠勝、伊達政宗、片倉小十郎も本当に歴史上の人物であると」 明智もまた信じられぬといった顔をする。 「皆さんは、遠き未来から来られたと……いやはや、てっきり許しがたき裏切り者、悪辣非道な不忠者と罵られていると思っておりましたが……後世ではそれなりに評価されてるとかで、少し驚いています」 「もっとも、明智が歴史上の人物であったとしても、今の我々にとっては別にどうという事もないのだがな。 武術に長けているというその腕をアテにさせてもらうぐらいか。そして極めつけが……」 これはもうどう言っていいものやらと利根川は悩むが、仕方無いのでそのままを口にする。 「ガンダムと呼ばれる巨大……ああっ、口にするのすら憚られるが……ロボットが居て、それを倒す為に、 グラハムはロボットのパイロットをしていると。西暦2307年の、宇宙には居住空間となる巨大な箱が浮かぶ世界で」 凄い! かっこいいぞグラハム! と感激してるのは衣だけである。 こういう事を言い出す人が居るって時点で既に怪異ですね、とは真宵さんのお言葉だ。 「この地は日本だとばかり思っていたが、こうなってくるとそれすら疑わしくなるな。というかグラハム、ロボット云々と抜かすお前は何故日本語で話をしているんだ?」 「日本語? 確かに日本でも使われているだろうが、ユニオンの言葉をたった一個の経済特区程度で括る意味がわからんのだが」 言葉が通じていない。 もう一度、と口を開きかけた所で、鋭い声を発したのはカイジであった。 「待てっグラハム! お前もう一度『日本』と言ってみろ!」 「ん? 『日本』がどう……」 カイジは、愕然とした表情でグラハムを見やる。まるで、バケモノか何かを見るように。 「……利根川、いや、他の誰でもいい、グラハムの口元を良く見ていろ……口の動きと、発せられる言葉が、ズレているっ……!」 全員が、そうグラハムもが確認する。 利根川が魔法、と呟くと皆押し黙る。少なくとも、利根川に近い常識を持った人間にこの現象を説明出来る者など居なかったのだ。 そしてそれは数百年先の未来人であろうと、ダンディにスーツで決めた過去の偉人であろうと、超常を常とする超能力者であろうと、説明など出来ない事象。 最後に、ずっと押し黙っていた士郎が黒子に断りを入れ、これだけ非常識が並ぶのならと自身が出会った事件について語る。 聖杯戦争と呼ばれる、魔術師達の戦いを。 元幽霊の真宵、全部それなりにだが受け入れる。 テレポーター黒子、未来過去問わず、時間移動に関する出来事には懐疑的、だが、士郎の言う聖杯戦争は信じる。 雀士衣、全部良くわかっていないが、パイロットのグラハムはかっこいい。 バンドマン澪、そりゃ頑張っていこうと思ってるけど、これに返事しろって無理。 正義の味方士郎、聖杯戦争なんてネタ振っといてロボットは信じられないとか言い出せず苦悩している。 (海が好きじゃない方の)カイジ、流石に後悔っ……! 何でも信じるとかっ……! 言い過ぎたっ……! フラッグファイターグラハム、超能力に魔法いずれも脳量子波研究の延長か? しかし、過去の世界に来てしまっただと? 武将光秀、未来の世界に魔術妖術ですか。なるほど、世界はいつも不思議でいっぱいですね(←さらっと受け入れてる) 一般人利根川、 貴 様 等 自 重 し ろ ……頼むから、せめて理解の及ぶ範囲にしてくれ…… こうして各人が持つ情報を共有する事は出来た。 だが、それだけであった。 それぞれが咀嚼し、理解しきるまでにはまだまだ時間がかかる。 ゲームの転覆をと考える人間が集まり、膨大なペリカをその手にした。 各々の出身世界の違いを知り、それらを忌憚無く語り合える程度には信頼関係も作られている。 しかし、そこから先、新たな戦略を如何にして組み上げるか。 暗中模索は続く。情報も、装備も、まだまだ足りないっ。皆で脱出する為には、もっとたくさんの力が必要となろう。 ……既に、たった一人が生き残る程度であるのなら、充分なだけのモノは揃っているのだが。 【B-6/ギャンブル船・3階会議室/一日目/朝】 【天江衣@咲-saki-】 [状態] 健康 [服装] いつもの私服、ぬいぐるみを抱いている [装備] チーズくんのぬいぐるみ@コードギアス反逆のルルーシュR2 [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品1(グラハム・衣確認、ペリカは無い) [思考] 基本:殺し合いには乗らない、麻雀を通して友達を作る 1:エスポワール会議組と一緒に行動する 2:ひとまず一万ペリカを手に入れて、ギャンブル船で『麻雀牌セット』を手に入れる 3:そしてギャンブルではない麻雀をして友達をつくる 4:まずはグラハムに麻雀を教える 5:チーズくんを持ち主である『しーしー』(C.C.)に届けて、原村ののかのように友達になる 【備考】 ※参戦時期は19話「友達」終了後です ※グラハムとは簡単に自己紹介をしたぐらいです(名前程度) ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。 ※参加者は全員自分と同じ世界の人間だと思っています ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました 【グラハム・エーカー@機動戦士ガンダムOO】 [状態] 健康 [服装] ユニオンの制服 [装備] コルト・パイソン@現実 6/6、コルトパイソンの予備弾丸×30 [道具] 基本支給品一式、ランダム支給品0~2(グラハム・衣確認、ペリカは無い) [思考] 基本:殺し合いには乗らない。断固辞退 0:エスポワール会議組と一緒に行動する 1:主催者の思惑を潰す 2:ガンダムのパイロット(刹那)と再びモビルスーツで決着をつける 3:地図が本当に正確なものかどうかを確かめるために名所を調べて回る 4:衣の友達づくりを手伝う。ひとまずは一万ペリカを手にいれ、『麻雀牌セット』を買ってやりたい 【備考】 ※参戦時期は1stシーズン25話「刹那」内でエクシアとの最終決戦直後です ※衣とは簡単に自己紹介をしたぐらいです(名前程度) ※刹那・サーシェス以外の参加者が自分とは違う世界の人間であることに気づいていません ※バトル・ロワイアルの舞台そのものに何か秘密が隠されているのではないかと考えています ※利根川を帝愛に関わっていた人物だとほぼ信じました。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※エスポワール会議に参加しました 【利根川幸雄@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】 [状態]:健康 [服装]:スーツ [装備]:Draganflyer X6(残りバッテリー・20分ほど)、即席の槍(モップの柄にガムテープで包丁を取りつけた物) [道具]:基本支給品一式、シャトー・シュヴァル・ブラン 1947 (1500ml)@現実×26本 :特上寿司@現実×61人前、予備バッテリー残り×4本、空のワインボトル×4本 [思考] 基本:ゲームからの脱出。 1:油断、慢心はしない。 2:エスポワール会議組と脱出への突破口を模索する。他人は利用。 3:カイジと共に得た一億二千三百万ペリカの使い道を考える ※天江衣が自分を嵌めたと思い込んでいます。 ※ギャンブルルームについて情報を知りました。 ※エスポワール会議に参加しました 【白井黒子@とある魔術の禁書目録】 [状態]: 健康 [服装]: 常盤台中学校制服 [装備]: [道具]: 基本支給品一式、ルイスの薬剤@機動戦士ガンダムOO、ペリカード(3000万ペリカ)@その他、不明支給品(0~1)*本人確認済み [思考] 基本: 殺し合いはせずに澪や士郎の知り合いを探し出しゲームから脱出するけど、もうそんな事もどうでもいいかもしんない 0:エスポワール会議組と行動を共にする 1:情報の為にギャンブルをするか否か。 2:互いの信用できる知り合いの探索 3:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒 5:衛宮さんはすぐに人を甘やかす 4:何もかも投げ出してしまいたい [備考] ※本編14話『最強VS最弱』以降の参加です ※空間転移の制限 距離に反比例して精度にブレが出るようです。 ちなみに白井黒子の限界値は飛距離が最大81.5M、質量が130.7kg。 その他制限については不明。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※駐車場のない船尾側から入ったため、武田軍の馬@戦国BASARAを見ていません。 ※エスポワール会議に参加しました 【秋山澪@けいおん!】 [状態]: 健康 [服装]: 桜が丘高校制服 [装備]: なし [道具]: 基本支給品一式 [思考] 基本: 死にたくない。殺したくない。皆に会いたい。特に律に会いたい。 0:エスポワール会議組と行動を共にする 1:知り合いを探す 2:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒 [備考] ※本編9話『新入部員!』以降の参加です ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※駐車場のない船尾側から入ったため、武田軍の馬@戦国BASARAを見ていません。 ※エスポワール会議に参加しました 【衛宮士郎@Fate/stay night】 [状態]: 健康、額に軽い怪我(処置済み) [服装]: 穂村原学園制服 [装備]: カリバーン@Fate/stay night [道具]: 基本支給品一式、モンキーレンチ@現実 、不明支給品(0~2)*本人確認済み [思考] 基本:主催者へ反抗する 0:エスポワール会議組と行動を共にする 1:女の子を戦わせない。出来るだけ自分で何とかする 2:セイバーや黒子、澪の信用できる知り合いを探す 3:一方通行、ライダー、バーサーカー、キャスターを警戒 4:黒子が辛そうにしている事に気付いていて、事あるごとに気にかけている [備考] ※参戦時期は第12話『空を裂く』の直後です。 ※残り令呪:1画。 ※Eカード、鉄骨渡りのルールを知りました。 ※駐車場のない船尾側から入ったため、武田軍の馬@戦国BASARAを見ていません。 ※エスポワール会議に参加しました 【伊藤開司@逆境無頼カイジ Ultimate Survivor】 [状態]:健康 疲労(小) [服装]:私服(Eカード挑戦時のもの) [装備]:シグザウアーP226(16/15+1/予備弾倉×3)@現実 [道具]:デイパック、基本支給品、ランダム支給品×0~2 [思考] 基本:人は殺さない……なるべく……なるべく人が死なない方向でっ……! 1:エスポワール会議組と一緒に行動する。 2:利根川を監視する意味で同行する 3:得たペリカ(利根川と二人で一億二千三百万ペリカ)を如何に使うか考える 4:魔法、超能力を認めようと努力するが難しく、ちょっと困ってる 5:『5分の退室可能時間』、『主催の観覧方法』が気になる。 6:八九寺のボケは基本スルー。 [備考] ※Eカード開始直前、賭けの対象として耳を選択した段階からの参加。 ※以下の考察を立てています。 ・帝愛はエスポワールや鉄骨渡りの主催と同じ。つまり『会長』(兵藤)も主催側。 ・利根川はサクラ。強力な武器を優遇され、他の参加者を追い詰めている。かつギャンブル相手。 ・『魔法』は参加者達を屈服させる為の嘘っぱち。インデックスはただの洗脳されたガキ。 ・戦国武将はただの同姓同名の現代人。ただし本人は武将だと思い込んでいる。 ・八九寺真宵は自分を幽霊だと思い込んでいる普通人。 ※デイパックの構造に気付いていません。 ※エスポワール会議に参加しました 【八九寺真宵@化物語】 [状態]:健康 [服装]:私服、大きなリュックサック [装備]: [道具]:デイパック、基本支給品、不明支給品×1~2 紬のキーボード@けいおん! [思考] 基本:まずはお約束通り、知り合いを探してみることにしましょう。 1:? 2:エスポワール会議組と一緒に行動する。話し相手は欲しいので。でも微妙に反応がつまりません! 3:阿良々木暦と戦場ヶ原ひたぎを捜す。 [備考] ※「まよいマイマイ」終了後以降からの参加。 ※デイパックの構造に気付いています。 ※エスポワール会議に参加しました 【明智光秀@戦国BASARA】 [状態] ダメージ(大)疲労(小) [服装] 上下黒のスーツに白ワイシャツ [装備] なし [道具] 基本支給品一式 、信長の大剣@戦国BASARA [思考] 偶には搦め手もまた良し 1:一刻も早く信長公の下に参じ、頂点を極めた怒りと屈辱、苦悶を味わい尽くす。 2:信長公の怒りが頂点でない場合、様子を見て最も激怒させられるタイミングを見計らう。 3:途中つまみ食いできそうな人間や向かってくる者がいたら、前菜として頂く。 4:この美味しそうなチームを、如何に頂くか…… [備考] ※エスポワール会議に参加しました 【ギャンブル船について(追記)】 賞品の中に【参加者の現在位置(1時間) 3000万ペリカ】がある。位置は要求者のデバイスにリアルタイム送信される。1時間有効。 更に長い時間有効なものは更に高額になる。 またギャンブルルームにおける『戦闘行為の禁止』には穴あり。 ギャンブルルーム外からの攻撃に対しての対応は不明。 タラップは船頭側と船尾側にあり、船頭側に駐車場がある。 施設の位置は、甲板下の3階にスイートルーム客室、食堂、会議室。2階にギャンブルルーム。1階に駐車場。他にも施設は存在している。 カイジ、利根川の大勝利により、Eカードを除くカードゲーム、ディーラーを必要とするギャンブルは現在使用不能です 【エスポワール会議の内容】 天江衣、グラハム・エーカー、利根川幸雄、白井黒子、秋山澪、衛宮士郎、伊藤開司、八九寺真宵、明智光秀 以上九人によって行われた情報交換 グラハムからガンダムがいる世界の事を聞きました 光秀は戦国の武将であると聞きました 黒子から超能力の存在を聞きました 士郎から聖杯戦争(サーヴァント情報含む)について聞きました 利根川より帝愛に関する話を聞きました 一方通行(アクセラレータ)という反射を特技とする危険人物が居る 魔法により本来通じぬ言語が通じるようになっているっぽい 時系列順で読む Back 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) Next とある死神の≪接触遭遇(エンカウント)≫ 投下順で読む Back 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) Next とある死神の≪接触遭遇(エンカウント)≫ 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 天江衣 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) グラハム・エーカー 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 利根川幸雄 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 白井黒子 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 秋山澪 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 衛宮士郎 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 伊藤開司 130 試練Next Turn 094 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 八九寺真宵 130 試練Next Turn 088 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) 明智光秀 130 試練Next Turn
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試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編) ◆0hZtgB0vFY 水飛沫を浴びた裸体は昇ったばかりの陽光を照り返し、夜を徹して動き続けた目に眩しく映る。 一糸纏わぬ姿で腰まで水に浸かり、ゆっくりと水面に沿うよう手を伸ばす。 火照り赤みを帯びた肌に、染み渡るような冷たさが心地良い。 「……うぁっ……」 時折全身を貫く痺れるような感覚は、苦痛ではなく悦楽を誘う。 全身を水下に埋める。 興奮と歓喜に上気していた頬が、今度は刺すような冷たさに怯え震える。 左手の甲に右手の平を置く。 ゆっくりと滑り上げ、肘裏、二の腕、肩、そして胸元を這わせた後、今度は下へとずれ動く。 体の正中を嘗め下り、鳩尾、腹部、そして…… 「んふぅっ……」 水中より顔を上げると、右手の平に、愛おしげに舌を這わせる。 動くのに飽いたのか体中を弛緩させ、全てを流れるに任せた。 ぽかっと顔のみが浮いていたのが、徐々に胸元から下へ、下へと浮かび上がる。 完全に水平になる頃には長髪は大輪の花のように広がり、くすんだ青に彩を添える。 世の女性が揃って羨む程の白き肌を惜しげもなく陽光に曝け出すが、惜しいかな白磁には月こそが相応しい。 「……んっくっ……」 僅かな刺激すら拾ってしまう敏感な体は都度僅かに水面下へと沈み込むが、それもまた雅なりと逆らう事もせず為されるがまま漂う。 どれ程そうしていただろうか。 頃合は良しと身を起こし、ざぶざぶと水から上がる。 均整の取れた肉体は装飾など不要とその美しさをひけらかす。 不健康とすら思える程の白い肌の下には、しなやかでいて強い筋肉が脈打っている。 ただ歩いているだけで猛きバネを予感させる両の足や、何気なく振られる腕の位置が武術の理にのっとっていたりと、わかる者が見ればただものならずと見てとれよう。 局部を隠す事すらせぬのは余程の自信があるせいか。 確かに、それは繊細な容姿に似合わぬ剛直、聳え立つ五重塔、天をも貫く神の槍であろう。 全身に痛々しい打撲傷を負っていながらも、その男、明智光秀は確かに美しかったのだ。 明智は近くの民家にあった衣服を身につけると、どうにも収まりが悪いのか首を何度も傾げる。 上下濃い黒のスーツ、中には律儀に白いワイシャツを着込んでいるが、流石にネクタイまではしていない。そもそもやり方がわからぬのかもしれない。 部屋に張ってあったポスターを参考に身につけてみたが、着物より随分と着易いし、何より生地が良い。 どう織ってあるのかもわからぬ細かな織り目といい、まるでざらつく事のないすべすべの触れ心地といい、明智の知る衣服より数段上等な造りとなっていた。 襟元は少し苦しいせいかボタンを二つ外している。 当人に良し悪しの判別はつかないが、細身の体のせいか、すらっと伸びた長い足のせいか、はたまた背なにかかる程の長髪故か、ラフに着こなしたスーツはこれ以外無いというぐらい明智に似合っていた。 「さ、て、どうしたものでしょうか」 荷物を手に取った明智は、そう一人ごちた。 ◇ 利根川は意を決して扉を開いた。 案の定、まさか人が居るなどと想像もしていなかった衛宮士郎は、驚き大きく後ずさる。 「うわっ! 人!?」 「ああそうだ。わしの名は利根川幸雄。このゲームの参加者の一人だ。お前は?」 うろたえながらも士郎はしかしきちっと名乗り返す。 「え、衛宮士郎です。えっと……そ、そうだ。利根川さんは、その、殺しあって生き残ろうと思っていますか?」 「わしのような老人に殺し合いなど出来てたまるか。お前もそうであってくれるとありがたいのだが」 「も、もちろんですよ! 殺し合いなんてしてたまるか!」 相貌を崩した利根川は、隣の部屋に居た事と申し訳ないが聞き耳を立てていた事を正直に口にする。 事情を察した士郎は快くこれを許し、部屋の中にいる黒子と澪に声をかけ、四人での話し合いの場が設けられた。 激しい動揺を見せていた澪も、黒子の慰めのおかげか既に随分と落ち着いていた。 簡単な自己紹介を交わした後、利根川は皆が先走った行動など起さぬよう注意深く話し始めた。 「まず最初に明言しておきたい。わしには人殺しなぞ出来んし、そのつもりもない。それでも死にたくは無いので何とかこの地を脱出したいと思っている」 改めてそう口にした後、核心に入る。 「わしはこのゲームを企画進行している『帝愛グループ』に所属していた」 三人が息を呑むのが利根川にもわかったが、すぐに畳み掛けるように言葉を繋ぐ。 「だが、奴等にとって好ましくない存在であったわしは、今こうしてこの地に首輪付きで放り出されている。もしお前達が脱出をと考えているのであれば、わしの知識が役に立つかもしれん」 すぐに黒子が口を開こうとしたが、利根川はそれを手だけで制する。 僅かに腰を落とし、震える澪の前に立つ。 「驚かしてしまったな、すまない。だが最初に言った通り、わしは誰も傷つけるつもりはないし何とか皆で脱出をと考えておる。信じては、もらえんか?」 先程士郎にも見せた笑み、人の心をくすぐるあけっぴろげな笑顔には、親しみや友愛といった感情が満ち溢れていた。 「え……えと……」 「はははっ、構わぬよ。無理はせずとも少しづつわかってもらえればいい」 利根川幸雄は生まれながらにして帝愛のナンバー2であったわけでは無論無い。 彼にも若い頃はあり、下積みの時代があり、部下より上司の方が多い時代はあったのだ。 下手な会社なぞ比較にならぬ程厳しい競争を勝ち抜いてきた彼が、ギャンブルに強いだの、会長の機嫌取りが優れているだののみの男なはずはないのだ。 事に人をまとめるといったスキルを、膨大な配下を抱える帝愛のナンバー2まで上り詰めた男が苦手としているはずがない。 それは、非現実を日常としていた黒子や、歪んでいると評される士郎が相手でも通用する、いや、人間が相手であるのなら通じぬ相手など居ない応用力に富んだスキルだ。 集団の中で自分の望むポジションを得るよう立ち回るなど、彼にとっては息をするのと同じぐらい自然に行える事であろう。 「利根川さん、それで帝愛というグループはそもそもどういった存在なのか……」 「あの遠藤とかインデックスっていうのは……」 「…………(もじもじおどおど)」 三人(二人?)の質問にも丁寧に答え、簡単な自己紹介と共に四人は帝愛に関する共通認識を得た。 帝愛グループとは財閥のような利益を追求する集団であり、関わる事業は多岐に渡る。 カジノなどのギャンブルも範疇であったが、それが高じてのゲームである可能性が高い。 ただ利根川が居た頃は少なくとも魔法などという話は無かったし、ましてやここまで露骨な形で法を犯すような事もなかった。 遠藤もインデックスも聞いた事の無い名前であり、二人はあくまで表に出る顔であって恐らく企画運営している者は他に居るだろうと。 「随分と悪趣味なグループにいらっしゃったのですね」 黒子の言葉に利根川は苦笑で返す。 「事業は多岐に渡ると言ったろう。右手と左手が何をやっているのか知っているのは極一部のみだ。元々ギャンブル部門と金貸し部門はリスキーすぎてわしは好かんかった」 「後ろ暗い気配ぐらいはわかりそうなものですけど」 「だとしても家族や部下の生活を放って仕事を投げ出す真似も出来ないし、確たる証拠を手にしているわけでもないしな。まだ……若い君達には難しい話かもしれんが」 利根川の世知辛い話に重苦しい空気が漂うが、殊更に明るく利根川は続ける。 「だが、事ここに至ってはそんな事も言ってられん。大人は、大人の責任を果たすとしよう」 「アテにさせていただきますわ」 利根川に非難出来る部分はあるにせよ、彼の立場も理解出来た黒子はそれ以上の追求を行わなかった。 無論全てを無条件で信用するつもりもないが、少なくともこうして堂々と姿を現し、自らに不利とも思える情報をすら忌憚無く提示する姿勢からは、疑わしき所作は見受けられなかったのだ。 「あっ、あのっ……」 不意に、今にも消え入りそうな声が聞こえた。 澪は熱心に利根川から様々な事を聞きだそうとしている黒子と士郎を見ている内に、自分が何も出来ず怯えるのみな事を恥ずかしいと思うようになっていた。 同い年の士郎はこんな信じられない事件に巻き込まれているというのに、自分の意見をはっきりと持っていて、相手が大人でも物怖じせずに話しかけている。 同じ女の子でしかも年下の黒子に至っては、あの怖い黒服の人相手に堂々と渡り合うなんて真似までしていた。 翻って自分はどうだと考えた時、これを恥じる程度には澪は自尊心を持ち合わせていた。 だから、ともかく、口を開こうと思った。 「あっ、あのっ……わ、私も、手伝う。何が出来るか、わかんないけど……その……」 何と言ったものかわからぬままに、どもりがちにぽつりぽつりと告げる澪。 黒子と士郎は同時に笑みを見せ頷くと、澪はやはり顔を赤らめるが、今度は俯いたりはせず照れた顔のまままっすぐに三人を見返していた。 放送が、船内に響き渡ったのはこの直後である。 ◇ 黒服からギャンブルの内容を確認したグラハムと衣は、利根川が帝愛の人間であるとの言葉は真実だと確信する。 そもそも、こんなゲームに無理矢理参加させられた者達の前で、帝愛の人間であったなどと口にしたらいきなり袋叩きにされてもおかしくはない。 黒服のように自身を守る何かが無ければ、到底出来る事ではなかろう。 ついでとばかりに利根川という人物について訊ねてみたが、やはり「知らん」とにべもない返事である。 ではと戻ろうとした二人の足を止めたのは、ギャンブル中でも聞き落とす事のないよう、備え付けの船内放送からも聞こえるようになっていた定時放送であった。 グラハムは問題無い。未掲載の人物にも死者にも知り合いは居ないのだから。 衣はどうかと様子を伺ったグラハムは、彼女が両手をきゅっと握り締めたまま震えているのを目にする。 「……知り合いが居たのか?」 すぐに返事があったのがグラハムには意外であった。 「つい先日、大会で戦った者の名が……池田は、あまり覚えておらぬが、加治木は中々に猪口才な奴であった……」 「麻雀の大会か?」 「うむ……正直、信じられぬ。あの時卓を共にした者が既におらぬなどと……」 透華を失った瞬間を思い出したのか僅かに身震いすると、すがるようにグラハムを見上げる。 潤んだ瞳で、しかし訊ねる事すら憚られるのか口を真一文字に引いたまま、グラハムの瞳をじっと見据える。 グラハムは、なるほど、子供を持つというのはこういう事かと小さく息を吐く。 「私の名はグラハム・エーカー。フラッグファイターにして、宿敵ガンダムを倒す者。愛成就するその日まで、決して倒れぬ者の名だ」 昂然と胸を張るグラハムに、ただそれだけで衣が笑みを取り戻せたのは、為した男がグラハム・エーカーであるからだろう。 例え言葉の真意はわからなくても、グラハムが自らに刻んできた生き様が、発する言葉に覇気をもたらす。 ガンダムを倒す、その為だけに幾たびも死線を潜り抜け、更なる死地へと身を躍らす勇猛果敢なる兵士の言葉が、凡百のソレと同等であろうはずがない。 恐れる気も無く死地へと向かう勇敢な軍人達の信頼を一身に受けて尚、小揺るぎもせずグラハム・エーカーであり続けた男は、このゲームの中にあっても、やはりグラハム・エーカーのままであった。 「無用な心配は兵士への侮辱だぞ衣」 「……うんっ!」 戦友からの信頼とはまた別種であるが、衣が向ける希望に満ちた視線は、グラハムに新たな力を与えてくれると信じられたのだ。 とても居心地悪そうにしている黒服を他所に、ほほえましく見つめ合う二人。 頼むから他所でやってくれと嘆く黒服へのフォローは、思わぬ所からなされた。 「む?」 グラハムがその気配に気付いて目をやると、少女が階段を駆け下りギャンブルルームへと姿を現したのだ。 「ひっ!?」 グラハム達の姿を認めるや、小さい悲鳴をあげギャンブルルームを通り過ぎ、更に下へと逃げていく。 恐怖に歪んだ顔が印象的であった少女。咄嗟の事にどう判断したものかグラハムが迷っていると、上から更に別の人間が駆け下りてくる。 「秋山! おい秋山待てって!」 少女と同い年ぐらいの男が現れると、迷っていたグラハムも行動を起す。 銃を抜き、強い口調で静止するよう警告すると彼は足を止めた。 「君が誰かは知らないが、怯え惑う少女を追いかけるのは一体どういう理由からだ?」 男、衛宮士郎は人が居た事に驚いた様子だったが、慌ててグラハムの行動を咎める。 「お、おいっ! ここで戦闘は厳禁だろ! それ撃ったらアンタが危ないぞ!」 「民間人を守るのが軍人の役目だ」 ちらっと黒服を見て動く様子が無い事を確かめたグラハムは、薄笑いを浮かべ士郎に向き直る。 「……やはり相打ちに持ち込む程度の猶予はあるようだな」 「待ってくれ! 誤解だって! あの子知り合いが放送で呼ばれたせいで錯乱してるんだ! 今の状態で外になんて出たら彼女が危ない!」 与えられた情報は少ないが、時間も無い事を理解したグラハムは衣を見下ろす。 「わかった。衣はここで隠れているんだ。黒服が何を言おうとギャンブルには手を出すんじゃないぞ」 衣もまた状況を把握したのか、何かを言いたそうにしつつも口をへの字に曲げて我慢する。 グラハムは良い子だと衣の頬に手をやると銃を懐に収める。 「すぐに戻る。急ぐぞ少年」 「え?」 「私も共に行く。君が不埒な行為をせぬよう監視する意味でもな」 「え? え? あ、ああっ、えっと、……はい」 急な展開に頭がついていってない士郎であったが、急がないと彼女が危険であるので色々聞きたい事を後回しにして一緒に追う事にした。 ◇ 部屋に残るは二人。白井黒子と利根川幸雄。 衛宮士郎に後を任せた黒子は、改めて放送の内容を間違えぬようメモ帳に書き記す。 ただえんぴつの走る音のみが妙に大きく部屋に響く。 ぱきっ 芯が折れた音。 こちらは名簿に直接書いていた利根川が音に気付き顔を上げるが、シャープペンに持ち替える黒子を見て、問題無しと作業を続ける。 利根川は随分と筆の遅い黒子に合わせて時を待ち、メモ帳をしまった所で声をかけた。 「そちらで知人が呼ばれるような事は無かったのか?」 利根川は黒子への評価を一段階下げる。 予期されていたはずの質問なのに返事が遅すぎた。 「……いえ」 「そうか」 以降言葉を発する事もなく、中野梓の名が続けて呼ばれた事で大きく取り乱し部屋から逃げ出していった澪を待つ。 衛宮士郎は健康そうな若い男性であり、同い年とはいえ澪に追いつくのも難しくは無いだろうと、その点に関して特に心配はしていなかった利根川は、にも関わらず無用に不安を感じているのか無言になった黒子に僅かながら失望する。 賢すぎるのも良くないが、かといって愚かすぎるのも考え物だ。 小娘一人が喚き逃げ出した程度でここまで大人しくなるなどと精神が脆すぎる。今までは強がっていただけか。 無言のままでいれば向こうから耐え切れず発言すると踏んでいたのだが、どうやら利根川の方から話を振らねば進まないと口を開きかけた所で、黒子はぼそっと呟く。 「一人、居ました。すみません」 「ん?」 「御坂美琴14才、エレクトロマスターのレベル5、極めて強力な電撃を操ります。破れ死亡したという……言葉が信じられぬ程に」 「電撃? エレクトロ……何だって?」 「自在に電気を操る超能力です」 素っ気無くそれだけを伝えると、席を立って一言だけ利根川に断る。 「顔を、洗ってきます」 有無を言わせず立ち去る黒子に、利根川は良いとも悪いとも答えず見送った。 廊下の足音に聞き耳を立て、不審な挙動が無い事を確認すると、トイレにでも行ったかと思考を継続する。 考えるべき事は山ほどあるのだから。 客室にトイレは備え付けられていたが、年頃の少女が出会って間もない男性が居る中これを使用出来ぬのも道理であろう。 自身の持つ超能力に関して一切伝えられていない利根川は、走り去った澪を追うのに黒子の能力が適しているにも関わらず使用しなかった点も追求しようが無いはずだ。 そんな言い訳を自分に施し、ここでならばと今にも破裂しそうであった理性の檻の封を切る。 こんな状態で、瞬間移動など出来るはずがない。 女子用トイレ洗面台の前に立ち、溜めに溜め込んでいた毒気を肺が空になる勢いで吐き出す。 目の焦点が合わず、呼吸も千々に乱れ、恐らく脈拍すら正常を保ててはいまい。 血管が浮き出る程に充血した目、荒々しく上下するもいからせたまま落ち着く気配すら感じられぬ両肩、可憐さと美しさを伴った容貌は見る影もない程醜く歪んだまま凝固している。 爪が食い込む程握り締めた手、黒子はこれを振り上げ、正面の鏡に叩きつける。 手の甲ではなく並んだ四本の指側を鏡にぶつけると、歯止めが利かなくなったのか逆の腕でも同じ事を始める。 「馬鹿っ!」 壁にすえつけられた鏡は、破壊を目的とせぬ打撃では微動だにせず。 「馬鹿っ! 馬鹿っ! 馬鹿嘘つきっ!」 続いて放たれた左手は、それと意識せず拳槌にて行われ、みしっと鏡は音を立てる。 「嘘ですわっ! こんなヒドイ嘘っ! ひどすぎる嘘をっ!」 繰り返される衝突は、黒子の意識によらず効果的な打撃を生み出す時もある。 「どうしてあんな事言うんですの!? お姉さまは、私は、そこまで恨まれるような事をしましたか!?」 手ごたえが変わる。そこからは早かった。 「嘘つきっ!」 一筋の亀裂。 「嘘つきっ!」 四つ又に別れ、更に八つに。 「嘘つきいいいいいいっ!!」 粉々に砕けた鏡。黒子は、洗面台に縋りつくように崩れ落ちる。 呼吸をすら放棄した運動は容易く限界を迎え、後に意識の空白を残す。 失われた酸素を充分に取り戻した黒子が、最初に思ったのは両手に感じる鈍い痛み。 「……どう、しましょう、これ」 砕けたガラスの破片で切れた両手。 激昂が収まりまず気にかかったのは、自身の痛みと他人から見られる自分の姿である事が、黒子は無性に悲しかった。 ◇ グラハム達が去った後、残された衣はというと誰が来ても良いように隠れる場所を探していた。 まず目に付いたのはルーレットを行う台の下。 大きめの台は彼女の小柄な体が隠れるに充分であったが、下の柱が随分と太く、台自体も低く作られているせいかうまく入りきる事が出来ない。 それでも苦労して奥へと入り込むと、ようやく一安心とばかりに息をつく。 黒服男は参加者達に味方する事を当然禁じられていた。 だが、あまりといえばあまりにすぎるので思わず口をついて出る。 「……おい、尻が丸見えだぞ」 スカートで覆われてはいるが、身をかがめているせいかお尻のラインが綺麗に写る。 無論こんなガキに興味なぞない黒服にそういった意図は無いし、むしろあったら放置しているだろう。 「うひゃうっ!」 大慌てでもぞもぞと動くが、やはり隠れきれず、逆にスカートがたくしあげられてその下がほのかに見え隠れしはじめた。 「こ、これでどうだ?」 繰り返すが黒服はガキなぞに興味は無い。 例え世に幾百幾千とこの状況を、素敵なパライソラッキースケベを期待しているロリコン共が居ようと、彼にとっては死ぬ程どうでも良かった。 「……それ以上入れないのならそこは諦めろ」 黒服は黒服なりにこの場で参加者を待ち構える間、恐らく繰り広げられるだろうコンゲームを期待していた。 命を賭けた必死なやりとりを、一部の隙すら許さぬギリギリの戦いを、と心構えを整えていたらコレである。 注意深い者達が容易くギャンブルに手を出さないのは予測出来た事だが、その為にこの場に居る人間としては、是非ギャンブルに挑んで欲しいとも思う。 そんな黒服の願いは即座に叶えられる。 「おいっ! そこの黒服! ここは本当にエスポワールなのか!」 衣が慌ててルーレット台に隠れようとして失敗している。 最早こんなガキに用なぞ無くなった黒服は、期待に満ちた心が表に出ぬよう自制しつつ用意してある言葉を紡ぐ。 「そうだ! ギャンブル船、希望の船『エスポワール』のギャンブルルームへようこそ!」 帝愛でも有名であった他に類を見ない常識外れの男。 身一つで利根川を破り、当時の会長兵藤和尊にまで手をかけた奇跡のギャンブラー、伊藤開司のような男を、黒服は待っていたのだ。 なので、その後ろにひっついている衣より小さい子供の存在はさらっと無視する事にした。 カイジが黒服からギャンブルルームの説明を受けている間、真宵は暇そうに足をぶらぶらと振っていた。 衣は、これぞ千載一遇、審念熟慮も必要であるが、機を逃しては道は開けぬと前へ進む。 友達は作れる、そう信じ続けていればとグラハムも言ってくれたのだ。 衣は彼を信じるように、彼の言葉もまた、信じてみる。 「わ、私は天江こよも……じゃ、じゃなくってころも、衣だ!」 真宵に向かって自己紹介。 返事を期待していると察した真宵は、つまらなそうに視線を向ける。 「話しかけないでください。あなたのことが嫌いです」 大きく真後ろにのけぞった後、衣はへなへなとしりもちをつき、ここに第一ラウンド終了と相成ったわけで。 黒服との会話の途中であったカイジは見るからに嫌そうな顔をする。 「……お前それ会う奴全員に言ってるのか?」 「うるさいですカイイジさん」 「名前を間違えるなと何度言わせる気だ……」 「失礼、かみました。カジさん」 「完全に別人だろそれ……」 つっこみスキルというには甚だ心許ないが、それでもこの数時間でそれなりに返事はするようになったらしいカイジ。 「誰しも失敗はあります。こよもさんも間違えてころもと名乗っておりましたし……」 涙目でしゃくりあげかけていた衣は、何くそと不屈の闘志で立ち上がる。 「違う! ころもはころもだ!」 「ほら、またかんだ」 「かんだのはこよもの方だ! ころもはころもで! それ以外に名など無いっ!」 「わかりましたころもさん。それと繰り返しになりますが、あなたが嫌いなので話かけるのは遠慮してください」 痛烈なカウンターにより二ラウンドKO。 完全にやる気を削ぎ取られた衣は、俯き加減にひっくひっくとしゃくりあげる。 目の端からこぼれる雫は敗北の証。 大慌てなのはカイジである。いきなり出会った少女を泣かすなぞ、まともな人間なら心が痛んでしかるべきである。 「こ、こらお前! 何て事言い出すっ! あー、えっと、ご、ごめんなさい」 しかしカイジ、幼女を慰める術なぞ知らぬ。 そもそも対人折衝能力も著しく低い、社会不適合者である。 女っ気なぞと無縁なカイジが、同世代の人間とのスムーズな交流すら為せぬカイジが、接点すら存在せぬ子供を相手にしたカイジが、どうして衣を慰められよう、いや出来まい。 際物なれど、社会人として立派に成立していたグラハムとは比べるべくもないのである。 案の定、びえーんと泣き出してしまう衣。 「あー、カイジさん最低です。女の子を、それもこんな小さな子を泣かすなんて貴方は本当に人の子ですか? いや変質者なのは知っていますが」 「誰がどう見てもお前が原因だろうが!」 わいわいと騒々しいギャンブルルーム。 呆れ顔の黒服のみが、新たな乱入者の登場に気付けた。 「ようこそ、ギャンブル船エスポワール、ギャンブルルームへ」 乱入者は黒服に一瞥をくれた後、唯一居る顔見知りに向け、黒服同様呆れ顔で問うた。 「……お前は一体、何をしているんだカイジ?」 聞き覚えのある声に顔を上げるカイジは、その先に、捜し求めていた相手を見つける。 「やっぱりここに居やがったか利根川っ!」 ◇ ギャンブル船を下りた士郎とグラハムの二人は、桟橋から離れた角を曲がる人影を見つけ、これを追う。 グラハムは軍人であり、パイロットとして訓練も重ねており、並の男では太刀打ち出来ぬ体力を誇る。 並ぶ士郎はというと流石にそこまでの訓練は望めないにしても、剣の英霊をして体力は充分と言わしめる程常日頃から鍛錬を行っていた。 なればこそ、走りながら会話というより疲労を増すような事も平然と行えるのだろう。 「名は?」 「衛宮士郎。あんたは?」 「グラハム・エーカーだ。彼女は足が速いのか?」 「そこまで彼女を知ってるわけじゃないけど、俺達より早いって事は無い……と思う」 あちらこちらと二人で走り回り澪の姿を探すが、どんな逃げ方をしたものか彼女の姿を見つける事は出来なかった。 先に足を止めたのはグラハムだ。 「ここまでだ士郎」 いきなりファーストネームで呼ばれた事に少し驚いたが、さして気にする事でもないので黙認する。 「ここまでって……」 「連れを残してこれ以上船から離れるわけにはいかん」 「そりゃ……そうだけど、秋山はどうするんだよ」 「単に動転しただけなら落ち着けば戻ってくるだろう。お前が彼女を脅すような真似をしていなければだが」 「しないよそんな事。でもそれまでに危ない奴に出会ったらどうすんだよ」 「地図にある目立つ船だという事を考慮に入れれば、どちらがより危険かは自明だろう」 士郎も残してきた黒子や利根川が心配ではある。 不承不承であるが、グラハムの提案を受け入れた。 「一度戻って白井達に断ったら、俺はもう一度探しに出るぞ」 と条件を付けはしたが。 グラハムは微笑で答える。既に士郎が悪辣な人間ではないとグラハムは見ていた。 そして士郎もまた、見ず知らずの少女の為、ギャンブルルームで銃を抜くなんて真似をしてくれたグラハムを、まるで疑っていなかったのだ。 もし、後少しグラハムの判断が遅かったなら。 家を一軒挟んだ所で疲れきって座る澪を見つけられたかもしれない。 無論彼を責める事など誰にも出来はしない。 神ならぬ身のグラハムが全てにおいて最善を選びうるはずもないのだから。 だから、息の整った澪が、驚きに目を見開いているのも、グラハムに責任のある事ではない。 「どうかしましたか、お嬢さん?」 そう声をかけてきた大剣を背負ったスーツ姿の男。明智光秀に澪が見つかってしまったのも、全ては間が悪かった故、それだけである。 「あ……わ、私……」 長身の彼にすら大きすぎる剣を無造作に肩に背負う姿は、澪にとって馴染みの深いスーツという現代衣装をまとってすら、畏怖と恐慌の対象となろう。 「なるほど、その首輪……あなたも殺し合いに参加している方ですね」 「ち、ちがっ……わ、わたし、は……」 「貴女のような年端も行かぬ少女まで……業の深い事です」 背なに陽光を受けるせいで明智の表情まで見えぬのが、澪にとって幸運であったかどうかなど、この出会い同様見極められる者などいはしなかった。 ◇ 利根川は伝えるべき事を伝えきれずなし崩しに半数が欠落してしまい、どうしたものかと思案にくれていた。 そうこうしている間に黒子も部屋を出てしまい、一向に戻ってくる気配が無い。 もし三人に騙されているとするなら、これは由々しき事態であろう。 だが利根川は心底それは無いと確信している。 三人の善意を信じているわけでは無く、自身の人物眼に自信があるだけだが。 部下を使って仕事をするのに慣れすぎたのか、こうして自分が動く感覚がまだ思い出しきれずにいる。 ガキ共の機嫌取りなど本来利根川の仕事ではない、とはもう考えない。 覚悟を決めたのだ。壇上から見下ろすのではなく、自らも会場に降り立ち、泥に塗れ、手間を、労苦を重ね、勝利に至ると。 自己暗示の一つや二つ、容易く出来ずして帝愛でのし上がるなど夢のまた夢よ。 数十年の時を社会の暗部にて生き抜いた男は、暗き誇りを胸に部屋を出る。 戻らぬ黒子にメモを残し、再度グラハム、衣と対決する為に。 階段を降り、ギャンブルルームに至った利根川は、その場に居た人物を見て幸運は我にありとほくそ笑む。 伊藤開司、絶望的な生存率のギャンブルを、不屈の闘志と見事な機転で乗り切った超がつくイレギュラー。 この男も参加していると聞いた利根川は、是非とも手駒、いや、共に戦う同志としてカイジを欲した。 のだが、こうして出会えたカイジはというと、子供相手にぎゃーぎゃーと場も弁えず騒いでいた。 失望の大きさは察してあまりある。 それでも自制が利いていたおかげで、乱暴なコケにするような口調は避けられた。 「……お前は一体、何をしているんだカイジ?」 すぐに気付いたのか怒鳴り返してくるが、そこに死地を乗り越えた圧倒的なまでの生命力は感じられない。 「やっぱりここに居やがったか利根川っ!」 グラハムの姿は見えず衣は何だか知らんがガキっぽくぴーぴー泣いているし、もう一人ガキが増えている。 武装の有無と、室内の隠れ得る場所に注意しつつ、利根川はカイジに歩み寄る。 「何をしている、と聞いたんだ。カイジ、このゲームに参加させられたお前は、一体何をしているのだ」 意図が察しきれぬのか睨みつけながらも、カイジの怒鳴り声が止む。 利根川は言下の意味すら取れぬカイジを見て、今の利根川をして自制が難しい程の怒りを覚えた。 「平和を享受しぬるま湯に生きた余人ならいざしらず、お前までもがまだ『本気』になっていないというのか!?」 「な、何を言って……」 突如現れた利根川の怒声に、衣は驚き泣くのをやめ、真宵もまた呆気に取られたまま利根川とカイジを交互に見るのみ。 「予想は出来ていた! ああ、出来ていたとも! あれほどの集中力と勝負強さ、ここ一番の覚悟がありながらエスポワールへと墜ちてきたお前には、決定的でどうにもならぬ弱点があるだろうとな!」 黒子達との邂逅では完全な自制に成功したが、利根川を地獄の底に叩き落した張本人であるカイジを前に、その無様な姿を目にして冷静でなどいられなかった。 「お前は追い詰められるまで、いや、お前の精神が限界と認めるまでは例え追い詰められていようと決して動かない! いや、体は動いている。だがっ! 肝心要のお前の脳が働いていないのだ! 白痴のごとく状況に流されるのみで、 状況改善に動こうとしない! お前は! どうしようもない程に! 社会生活が困難なレベルで怠惰な人間なのだよ! それだけならばただ他人の餌として無様に飲み込まれていくだけだ。だがっ! お前はもう知っているのだろう! 自分にどれだけの力があるのか! 戦いさえすれば誰にも負けぬ覚悟を自身にすら見せ付けているのだろう! なのに何故まだそんな惚けた顔で遊んでいるっ! 何時まで眠っているつもりだ! さっさと目を覚ませカイジ! ここは既に何時死んでもおかしくない戦場の只中だぞ! 本気を出す前に死ぬ真のクズに成り下がるつもりか!? お前ならば! とうに脱出に向けてプランの一つや二つ、実行に移していてもおかしくはないはずだろう!」 利根川は一方的にカイジを弾劾する。その気迫は、コンビニで店長に逆らう程度が関の山であるカイジに抗えるレベルではない。 「そ、それは……お、お前を見つけて、聞くべき事を聞きだしてから……」 弱腰なカイジの言葉が燃え盛る利根川の怒りに油を注ぐ。 「このっ……馬鹿者が! わしを見つけてどうする!? 何故そこから思考を進めない! ハナっからわしを頼るだと!? こんな、こんな大馬鹿にこのわしが…………わしが全てを知っているとでも!? わしにさえ会えれば脱出出来るだと!? これは帝愛の仕掛けた死のゲームだぞ! そんな安易で甘えた思考が通用しないのはお前も良く知っているだろう! こうして説教を受ける事自体ありえぬ幸運だと何故わからん! ああっ、くそっ! 目覚めてから出直せと言いたい所だが、 今のわしにもそんな猶予は無いっ。だからそのままでも構わん。わしが貴様を叩き起こしてやるっ……」 「お前、一体何を言ってる……」 「わしと共に来いと言っているんだ! 目覚めたお前とわしならば! 事がギャンブルなら絶対に負けんっ!」 まさかまさかの共闘の申し出。 「はっ、ははっ、利根川。まるでお前も単なる一参加者だと言っているように聞こえるぞっ……! それを、信じろというのか利根川!」 「会長の死、わしの首輪、あくまで判断材料の一つであって、決定的な証拠たりえぬ…… しかし、その決定的な証拠とやらをこの場にて一体誰が証明してくれる。 何か一つでも確証を持てるような事柄がこのゲームにおいて存在すると思っているのか? 万事に確証を得られぬリスキーな戦いっ……! なればこそのギャンブルだろうっ……!」 利根川の言葉を遮るように、カイジはルーレット台に拳をたたきつける。 「ふざけるなっ……! 俺は、お前がやった事を決して忘れないっ……! 石田さんや佐川の無念を! 犠牲になった者達の絶望を! 俺の命を弄んだ怒りを! 俺は、お前の口車にだけは金輪際乗ってやらんっ……!」 カイジに向け、ゆっくりと歩を進める利根川。 その眼前に憤怒の顔を突き出す。 「そうだカイジ。ようやく、らしくなって来たではないか……野良犬には野良犬の誇りがある。 如何に強大な相手であろうと決して怯まぬ、考えられぬ捨て身っ……! 自暴自棄とは似て非なる、奴隷が皇帝を滅ぼすそれが最後の、絶望の光だっ……!」 至近距離にて睨みあう二人。既にカイジは利根川に気圧されてなどいない。 「俺がお前を監視する。ここが例え地の底、地獄の最奥であろうと、お前の好きにだけはさせないっ……!」 「やってみろ。お前という抑止力がわしの逃げ道を塞いでくれる。この地を圧倒的な勝利と共に脱出する。その為だけに全てを注ぎ込めるよう、わしを抑え続けてみせろ!」 カイジは利根川をいまだ倒すべき強大な敵であると考えていた。 そして利根川もまた、カイジに敗北し、その実力を自らに匹敵すると認めている。 互いが互いを、全てを賭して倒すに足る相手であると信じていればこそ、極限のゲームにおいて、信用ではなく信頼に足る相手として見られるのだ。 「このゲームの真髄、それは……『信じる事』だ。わかるかカイジ」 「全てを疑うのではなく、信じられる部分のみを信じる。帝愛のルール、出会った人間達、お前の言葉……全てに嘘がある。しかし、同時にある真実を掬い出し、見極めるっ……!」 「全てを疑い、同時に全てを信じる……僅かでも間合いを見誤れば死だ。そこまで踏み込んで、初めて勝利の道が見えて来るっ……!」 唐突にカイジは振り返り、真宵をまっすぐに見据える。 「真宵、お前が幽霊だったって話、俺は信じよう。帝愛が言う魔法も、全てを俺は受け入れてやるっ! その上でっ!」 誰よりも自身に向けてカイジは言い放つ。 「このゲームに……ふざけた人殺し共に……俺は勝つっ!」 時系列順で読む Back 夢を過ぎても(後編) Next 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 投下順で読む Back 夢を過ぎても(後編) Next 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 天江衣 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) グラハム・エーカー 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 利根川幸雄 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 白井黒子 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 秋山澪 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 衛宮士郎 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 伊藤開司 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 094 試練/どうあがけば希望?(後編) 八九寺真宵 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) 088 届かなかった言葉 明智光秀 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編)
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編集しちゃっていいよとか言いながら結局自分でやってしまうワタシであった。 ↑超絶助かりまっせ!!w(σ゚∀゚)σイェア(@ぺえすけ)※画像をクリックすると拡大します マミさんおるのは気にしちゃあかん。 痛車掘り♂ 客待ちタクスィ~↑ in ロックポート タクスィ~↑プール in 第二集合地点 客待ちタクスィ~↑ in 路上 いつもの大学 最後はビシっとHOT♂DOG。皆さんお疲れ様でした (・。・)。oO (byあぷりで) ここからは少しだけぺえすけが投稿しておきます(^^ゞ 若干THDじゃない車も居ますが.......^^; 今回用のネタ車である、TENGAで~すww なんでか知らないけど、急にBMWが並びだしたので、流れに乗って並べたり(-_-) 本題の、タクスィ~↑のお披露目ということで、遊園地にて集客中~ 第2集会所として使われているところは、完璧にTHDタクスィ~↑が占拠した! コンサート終了を見計らって、集客をするTHD勢 最後は自由に大学の境内にてドリフトして終わりました\(^o^)/
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マリオニュース 世界で大人気「サンダーバード」をおさらい!新作公開前に特別映像解禁!(WEBザテレビジョン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース AmazonでNintendo Switch(有機ELモデル)各種の販売が再開!ホリデーギフトセットの予約も復活 - GAME Watch 『NINTENDO 64 Nintendo Switch Online』で今日から『マリオストーリー』が遊べる! - 電撃オンライン 『It Takes Two』が大賞の「ゲーム・オブ・ザ・イヤー」を含む2部門を受賞。世界最大級のゲームアワード「The Game Awards 2021」受賞結果まとめ世界最大級を誇るゲームアワード「The Game Awards 2021」受賞結果まとめ(電ファミニコゲーマー) - Yahoo - Yahoo!ニュース 佐藤勝利&岸優太、“リアルマリオカート”に挑戦!華麗なハンドルさばきで激走 - auone.jp 名字が英語版「クッパ」のハッカー 米任天堂との訴訟で16億円の賠償命令(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 佐藤勝利&岸優太、“リアルマリオカート”に挑戦!華麗なハンドルさばきで激走 (2021年12月9日) - エキサイトニュース IGN JAPANが選ぶ今年の傑作――IGN JAPAN GOTY 2021部門最優秀賞を発表! - IGN Japan このマリオのGIFがコンピュータの未来なわけ(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース <MD松尾の月間ヒットランキング>ポケモン“ダイパ”がワンツースリーフィニッシュ 「マリオパーティ」も好スタート 2021年11月(MANTANWEB) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 年末年始に合うパーティーゲームを紹介する任天堂の公式Web番組が公開。『やわらかあたま塾 いっしょにあたまのストレッチ』など3本立て(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 堂安律、好調の要因は「ピッチ内外のコミュニケーション」?ゲッツェやガクポとの連携にも言及 - Goal.com 揃ってセクハラ疑惑、不祥事だらけのクオモ兄弟に頭が痛い民主党(JBpress) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『マリオカートDS』が発売された日。シリーズ初となるオンライン対戦で大盛りあがり! まさかの“ロボット”の参戦にも驚き【今日は何の日?】 - ファミ通.com 任天堂の「マリオ」を6日間連呼し続けて男が壊れる。拷問か挑戦か、無限に続くマリオ連呼ストリーミング - AUTOMATON 「スプラトゥーン」や「スーパーマリオメーカー」がリリースされたWii Uは発売9周年 - GAME Watch パーティーもいいけどテトリスもね!第27回テト1カップ「マリオパーティ スーパースターズ コラボ祭!」開催決定! - funglr Games Amazon、500円割引クーポン付き「Switch 2021冬のソフトカタログキャンペーン」 - 価格.com 【レゴブロック(LEGO)】あなたが一番好きなテーマはどれ?(ねとらぼ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 元テニス部・並木アナのショットが光る!? 懐かしの名作「マリオテニス64」&「マリオカート64」で真剣勝負!(GAMEクロス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 『ジャグラーズ・テイル』Switch・PS5/PS4版が配信開始。糸でつながれたマリオネットの少女を操って進む横スクロールADV - ファミ通.com 光宙(ぴかちゅう)さん,黄熊(ぷう)さん…法律上は名前の読み方に『制限なし』許容範囲について法改正の議論も(関西テレビ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース NINTENDO 64 Nintendo Switch Onlineに『マリオストーリー』が登場。12月10日に追加へ - ゲームのはなし Amazon「ブラックフライデーセール」に「ホットウィール マリオカート つなげて遊べるトラック3点セット」が登場(Impress Watch) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 楽天トラベル、マリオットボンヴォイと提携。両方のポイントが貯まる - Impress Watch 「マリオカート ツアー」でホリデーツアーがスタート。新マシン“クリスマスクラウン”やサンタに扮したマリオらが登場 - 4Gamer.net 【Amazonブラックフライデー】名作ばかり! 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ケムちゃん とは、【ヨッシーストーリー】のキャラクター。 プロフィール 作品別 元ネタ推測 関連キャラクター コメント プロフィール ケムちゃん 他言語 種族 【ハナチャン】(?) 初登場 【ヨッシーストーリー】 【ケムシ】風の【ハナチャン】らしき生き物。緑色で頭にはキノコが生えている。 踏んだ部位は紫色に変わる。 作品別 【ヨッシーストーリー】 ザコキャラ。体を全部紫色にすると撃破できる。倒すとメロンを落とす。 【スーパーマリオくん】 胴体をバラバラにして攻撃してくる他、頭に生えていたキノコは毒キノコという設定である。顔のあるところが本体で【マリオ】ごと【ポチ】が袋叩きにしたことで倒される。 元ネタ推測 ケムシ+ハナチャン 関連キャラクター 【ケムシ】 【ハナチャン】 コメント 名前 全てのコメントを見る?
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登録日:2023/06/25 (日) 00 00 00 更新日:2023/07/24 Mon 12 32 18NEW! 所要時間:約 8 分で読めます ▽タグ一覧 クリキング クリボー スーパーマリオ64DS ペーパーマリオRPG ボス マリオ マリオカートDS マリオシリーズキャラクター項目 マリオストーリー 回し蹴り 始まりの敵 我が名はクリキング 栗 王様 逆輸入 クリキングとはマリオシリーズに登場するキャラクターである。 【概要】 名前の通り、王様の格好をしたクリボー。 威厳たっぷりに蓄えた白ひげと立派なクラウン、 赤白ストライプのおしゃれなパンツ、 通常のクリボーより二回りも大きい巨体が特徴。 そして何よりぎょろりとしたガチャ目は一目見ただけで記憶に焼き付く強力なトレードマーク。 常日頃せわしなく動いてる目玉は、どこかコミカルにも恐ろしくも見える。 後述のように『マリオストーリー』初出のオリジナルキャラクターだが、そこから本家シリーズ含む他ゲームにも登場という中々類を見ないキャラクターである(*1)。 【マリオストーリー】 キサマが マリオか~! よくぞ ここまで きたものだ! ほめて つかわそう 記念すべき初登場作品。 クッパの軍団に属しており、彼が手に入れたスターのつえの力で「王様になる」という夢を叶えてもらった。 一方で星のせいの監視任務は与えられておらず、軍団の他部下達と比べると格落ち感がちょっぴり否めない。 配下にこれまた普通のクリボーより一回り大柄な『クリレッド・クリブルー』兄弟を迎えている。 そんなクリキングの活躍はプロローグで描かれる。 長年の宿敵、クッパにまさかの完全敗北を喫したマリオ。 クリ村の親切なキノピオやクリボーたちに辛うじて助けてもらい、まずはスターのつえの力を打ち破る方法を知るべく星のせいを探す旅に出ることにした。 マリオに憧れる博識なクリボーの少年『クリオ』を仲間に加え、キノコタウンへと足を進めていく。 クリ村とキノコタウンを繋ぐ唯一の橋、そこにデカデカと陣取っているのがクリキングの砦である。(*2) マリオの行手を阻まんと部下たちと共に戦いを挑む! いくぞ マリオ! かくご~~~っ!! 【VSクリキング】 ▼クリオのものしり クリキング クリキングだ とにかく でっかい クリボーだ はくりょくだけは たっぷりだね さいだいHPは『10』だ こうげきりょくは『1』 ぼうぎょりょくは『0』だ クリレッドやクリブルーの ボスだって マリオの手に かかったら ちょちょいのちょいで やっつけられるよ それにしても なにを たべたら こんなに 大きく なれるんだろう? オイラも もうすこし 大きくなりたいな クリの木 クリの木 たたくと イガイガのクリが おちてくる オイラたちに 当たると いたいけど てきに 当たったら ぶきに なるよね (負けイベントのクッパ戦を除けば)初めてのステージボス戦! …とはいったものの、まだプロローグなので難易度は優しめ。ボス戦のチュートリアルといったところだ。 クリキングは基本的にはやたらスタイリッシュな回し蹴りによる攻撃を繰り返すのみ。ダメージも1なので然程脅威では無い。 むしろクリキングに加えてクリレッド ブルーが控えているため、数だけで見ればマリオ側がやや不利な戦況。 無抵抗だと毎ターン3ダメージも受けてしまうためこれは厄介。 しかしレッド達は先の戦いによる疲れが残っているため、HPは哀れたったの2。マリオとクリオが集中攻撃すればあっさり倒せてしまう。 また背景には立派なクリの木が屹立しているが、注目すべきは「さあ叩け」と言わんばかりの根っこの絆創膏マーク。 ここに攻撃を当てると巨大なイガグリがクリキング達の頭に命中!全体3ダメージという多大なアドバンテージを得ることができるのだ。 一方でクリキングも1度だけ、ジャンプによる振動でこちらにイガグリを落としてくる。 ダメージ2とそれなりに痛いので回復は怠らないようにしよう。 取り巻きが残っている序盤はダメージがかさみやすいため、ピンチになったら迷わずキノコを食べて回復しよう。死んでからでは遅いのだ。 このように「複数体の敵は弱ってる相手から集中攻撃する」「ボス以外にも攻撃できるオブジェがある」といった事を学べる戦闘になっているのだ。 身をもってマリオとプレイヤーの糧となったクリキングに合掌。 ちなみにクリレッド ブルーより先にクリキングを倒すと専用台詞を見ることが出来る。 レッド達を先に倒してしまわないようにする場合、イガグリを落としたり攻撃アイテムを使用したりするわけにはいかないので少々大変だが、気が向いた人は試しにやってみても良いかもしれない。 こうして蹴散らされたクリキングだったが、意外にもタフなのか戦闘後もぴんぴんしている。 それどころかそそくさと砦へ逃げ込み閉じこもってしまう始末。 砦を退けなければ通れる道もなく、先へ進めなくなったマリオ達。 困り果てる中近辺を探索していると草むらに怪しげなスイッチが……他にやることも無いのでサッサと押してしまおう。 ついでに閉ざされた扉で耳を澄ませるとクリキング達のヒソヒソ話が聞こえる。大事なスイッチのようだがクリレッド・ブルーが砦の外に隠した代物らしい。当然クリキングからは何故中に隠さなかった!と雷を落とされた模様。 マリオがスイッチを勢いよく押し込んだ、その瞬間クリキングが慌てて顔を出して… もし そのへんで あやしいスイッチを はっけんしても けっして おすでないぞ わかったなっ! …って キサマ~ もう おしとるではないか〜!! 不気味な地響きと共に砦が揺れ始め、砦に立っている塔の部分がジャバラの如く大ジャンプ! 勢いそのままクリキングは空の彼方へ吹っ飛ばされ、あっという間にお星様になったのだった…… そしてジャバラジャンプした塔は崖にナイス着地、立派な橋が出来上がりました。 こうしてようやくキノコタウンへの道を切り拓いたマリオだが、目指すべきクッパ城は天高く飛び去ったまま。 長い長い冒険は第一歩を踏み出したばかりであった。 チュートリアルバトルとはいえ、実に不甲斐ない活躍を披露してしまったクリキング。 残念ながらというか当然というべきか、上司からの評価も大変厳しいものに。 活躍を期待していたクッパから「せっかく願いを叶えてやったというのにとんだヘナチョコではないか!!」と叱責され、 カメックババからは「クリキングなどただのザコ」「負けることも計算済み」とハナから当てにされておらず、 ノコブロスからは「体が大きいだけの弱っちいクリキングなんかと一緒にされては困る」と当て馬に……と散々なものである。 元より実力に期待してなかったからこそ星のせいの監視も任せなかったのだろうか…… 漫画版である『スーパーマリオくん』では「クッパに王にして貰った仕返しにマリオを倒す」とお返しと仕返しを言い間違える、マリオのヒゲとクリオの眉毛を誤認し勝手に間違えて攻撃しておきながら騙されたと憤慨するなど輪をかけてアホになっており、カメックババにも「あんなアホを王にしたのが間違い」となじられる程。 それでも『ビックリキック』やゲーム版同様イガグリやらタライやら変な物を落とす『ビックリ攻撃』、更には逃げ足の速さを利用し砦の上に逃げ込んで翻弄するが、マリオのハンマーナゲールを受けて倒された。 しかし一方でクリキングのような大したことのない存在でも、スターのつえ一つで「王様になる」という願いを叶えられているのも事実。 彼の弱さが逆説的にどんな野望もクッパの思うがままという脅威を暗に示しているキャラクターとも言えるだろう。 エンディングのパレードで久しぶりに登場したものの、何故か街路樹に逆さまで引っかかったままという実に間抜けなシーンに。 おまけにボスキャラクターのパレード登場トップバッターの座をノコブロスに取られるなど最後まで散々な目に遭うのだった。 ……クリレッド・クリブルーという未だ慕ってくれる部下がいることだけは幸いか。 【ペーパーマリオRPG】 ペーパーマリオシリーズ続編の本作にも続投。 といっても作中キャラのセリフやテキストで登場するだけと扱いはか~な~り地味。 マリオがスターストーンを巡る冒険を続ける傍ら、あのルイージもひそかに冒険へ旅立っていた!という内容の本『スーパールイージRPG』にて登場。 ワッフル王国のお姫様『エクレア姫』を誘拐したカイブツとして恐れられており、王国の『クレープ大臣』から依頼を受けたのがルイージの冒険のきっかけでもあった。 前作ではマリオへ一番最初に立ちはだかるボスとして描かれたのに対して、今作ではルイージの冒険の終着点として倒すべき敵という対称的な存在になっているのも面白い。 ネタバレ注意 脚色表現たっぷりに彩られた大冒険を駆け抜け、ついにクリキングの根城である『ヘイトソング・タワー』へたどり着いたルイージと恨み半分ツケ半分で長い道のりを共に歩んできた仲間たち。 死闘の末にとうとうクリキングを追い詰めたルイージ!しかしその戦いへ割り込んできたエクレア姫から衝撃的な事実を告げられる。 実はクリキングの正体はエクレア姫の恋人がバケモノに替えられた姿であり、クレープ大臣こそ黒幕というものだった。 そこへクレープ大臣も姿を見せ、悪しき本性を露にすると共に最後の戦いが幕を開ける…… と衝撃的な設定がサラッと語られたクリキングであったが、彼が前作のクリキングと同一人物であるかは不明である。何せこの後はクレープ大臣との戦いに視点が切り替わってしまい、クリキングの描写は一切ないのだ。 姿を変えられた結果クリキングそっくりのバケモノになったのか、又は同名だが前作のアイツとは無関係のキャラか……真相は藪の中である。(*3) 【スーパーマリオ64DS】 ワッハッハ! ワシこそが クリボーのなかの クリボー、クリキングさまだ! ただのクリボーではない、 とてもエラーいクリボーだ。 まさかの本編マリオシリーズへの逆輸入。 リメイクにあたり様々な要素が追加された本作だが、ペーパーマリオシリーズから登場できたボスキャラは彼が唯一である。 ピーチのプレイルーム奥の部屋に飾られたマリオの絵画、その中に広がるステージ「☆おこりんぼクリキング」に登場する。 枯れ木立ち並ぶ空間の中、あちらこちらに毒沼が顔を見せている……というなんだか寂れた雰囲気のステージ。 もちろん毒沼へ落ちればダメージを受けてしまうので避けていこう。ヨッシーのジャンプ力の見せ所だ。 本命のクリキングは最深部の切り株状のフィールドで待ち受けている。 なんとマリオを捕らえるという大金星を挙げているのだ。『マリオストーリー』の頼りなかった姿からは考えられない活躍である。コレならクッパも大満足だろう。 戦闘では部下のクリボー達をゾロゾロと引き連れて悠々と闊歩している。 その巨体ゆえか踏んづけてもダメージを与えられないため、代わりにクリボーをタマゴに変えてぶつけてやろう。 さらにカウンターとしてダメージを受けるたびに真っ赤に怒りますます巨大に! ヨッシーを踏みつぶさんばかりの図体でズシンズシンと迫ってくるのはインパクト抜群。 特に最終段階ではまず走って逃げられないほどの突進で追い立ててくる。 ここは踏ん張りジャンプで華麗に背後を取ろう。 見事クリキングを打ち倒せばマリオの救出に成功! 以降は操作キャラを入れ替えられるようになる。 マリオ・ルイージ・ワリオを救出した後であれば彼らでも戦いを挑める。 タマゴ……ではなくパンチやキックでクリボーを吹っ飛ばしてぶつけてやろう。 更に各キャラごとに専用の会話が用意されている。実に芸が細かい。 マリオ相手にはリベンジに燃える闘志を見せるが、ルイージはとことん見下した挙句「ルイージ如きに負けるとは」とまで言い放つ。酷え。 面識のないワリオには当初こそ「ヒマつぶし」にと相手をするが、負けた後は潔く実力を認めるなど中々良い相性。(元)ヴィラン同士通ずるものがあったのかもしれない。 【マリオカートDS】 まさかまさかの3度目の登場。 本作は『スーパーマリオ64DS』に登場したボスキャラが多く再出演しているため、彼もその一環で選出されたのだろうが、それにしてもこの出番の多さは驚異的である。 本作ではミッションラン3面ボスとして立ちはだかる。 レースの舞台は「ベビィパーク」。キノピオとの3ラップ制レース対決を挑んでくる。 そして気になる実力だが、もう王様やめてレーサーに転向した方が良いんじゃないかなと思うほどの爆走っぷりを見せつけてくれる。本作のその後のボス達より苦戦したというプレイヤーも少なくないことだろう。 キノピオのハンドルさばきを軽々と追い抜く俊足であり、ドリフトやミニダッシュを駆使しないとまず追いつけないレベルである。その脚力をマリオストーリーでも活かせていたら… また時々後ろを振り向いてはクリボーやダッシュキノコを投げつけてくる。 クリボーに当たれば風船が割れてしまい、3つ割れればゲームオーバー。タイムロスも大きいのでしっかり回避。 逆にクリボーをかわしてキノコを取れれば一気に加速して逆転のチャンス!なんとか掻い潜って手にしよう。振り向いてる間はクリキングの足も止まるため追い抜く好機だ。 しかし1周ごとに体を真っ赤に振るわせてはますますスピードが上昇する。最終ラップにもなれば爆速と言ってもいいほどのスピード狂になる。 しかもコース無視のショートカットまでしてくる始末。 こんなインチキする相手に負けるわけにはいかない!最終ラップまでにリードをしっかり稼ぎつつ、クリボーを避けてなんとか逃げ切ろう。 余談 マリオストーリーのクリキング戦で流れるBGM『我が名はクリキング』は軽快に奏でられる木琴が心地よい一曲。立ちはだかるボスとしての強大さと、どこか憎めない間抜けな様子が絶妙に合わさったものとなっている。同じく会話イベントで流れるBGM「クリキング登場」は、これまたおとぼけなメロディでクリキングの愛嬌、滑稽さを醸し出している。 マリオストーリーのハテナ虫が出すクイズとして「クリキングがはいていたパンツの色は何色?」というものがある。画面の前の君も考えてみよう!コラそこ!答える前にスクロールしない! イガグリに気を付けて追記・修正よろしくお願いします。 画像出典:マリオストーリー/インテリジェントシステムズ/任天堂/2000年8月11日発売 (画像は2021年12月10日に配信のNINTENDO 64 Nintendo Switch Online版) △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] ボムキングやキングテレサみたいに定着するかと思ったけどそうでもなかった。バッタンキングみたいにどこかで久しぶりにチョイ役で出てきてくれたら嬉しい。 -- 名無しさん (2023-06-25 00 41 53) 目が怖いからなぁ -- 名無しさん (2023-06-25 04 58 19) ルイージが戦ったクリキングについてだけど、ルイージが直接マリオに語る話によるとクリキングを倒して本当にそれで終わりだったみたいだから大臣が黒幕って部分はこれまで同様本で脚色された話だと思ってたんだが違うのだろうか? これまでと違って本に書いてある方がマジだった可能性も否定できないけど... -- 名無しさん (2023-06-25 09 03 33) ↑ルイージが「もっと悪い奴も出てきたけどそいつもやっつけた」って言ってたから大臣の件も脚色じゃないと思う -- 名無しさん (2023-06-25 09 23 29) クリの木は初見では気付かず、大分後になってから知ったなぁ。 -- 名無しさん (2023-06-25 09 38 18) 「クリオものしり」→拾ってきたかんむり、空っぽのあたま、ださいヒゲ、昨日ギョーザ食べた口、くさい足、(パンツの)センス悪っ!「こんなもん役に立つか!」 -- 名無しさん (2023-06-25 11 47 14) キングアイスどんけつよりは有名だと思う。あっちはマリギャラでカチコチキングに取られたし。 -- 名無しさん (2023-06-26 06 19 34) ↑2マリオくんの漫画でクリオが図解付きでそれ語ってるシーン好き -- 名無しさん (2023-06-26 06 59 57) 名前 コメント
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前話 【ここは空中庭園】 ヤマメ♪が男鹿無道(エアームド)のふきとばしで吹き飛ばされてしまいました イ♪がヤマメ♪を助けようと追いかけていきます ヤマメ♪ 「きゃああああーーーーーーーー!!!」 イ♪ 「ヤマメ♪ーーーーーーーーー!!!」 チョキン♪ 「おい!ヤマメ♪!イ♪!」 ハチ♪ 「あいつら2匹ともビルから落ちちまったぜ…」 チョキン♪ 「ああ…あいつらは、あいつらで何とかするだろう…問題はこっちだぜ…」 ヤマメ♪に替わって戦闘に引きずり出されたのは生まれたばかりのタマ♪ちゃんです タマ♪ちゃん 「ピーピキ!」 ハチ♪ 「あいつ、いまにも泣き出しそうだぜ…」 チョキン♪ 「ステルスロックを撒きやがったから、岩が食い込んで痛いんだ…」 一方、こちらはビルから落ちるヤマメ♪とイ♪…… イ♪ 「おい!ヤマメ♪、手を伸ばせ!」 ヤマメ♪ 「…うん…」 イ♪ 「よし掴まえたぞ!」 ヤマメ♪ 「ありがと…でも、あんたどうして追いかけて来たのよ?」 イ♪ 「どうしてって?お前、飛べないだろ?」 ヤマメ♪ 「あんただってそうじゃない。今、重力発動中だよ…」 イ♪ 「えっ?マジで?ほんとうだ!飛べない!」 ヤマメ♪ 「ほんとバカなんだから…」 イ♪ 「ひえぇぇぇぇーーーー!落ちるぅぅぅーーー!」 ヤマメ♪ 「しっかり掴まっときな!!くもの巣ーーー!」 ブラーーン ヤマメ♪とイ♪は宙吊りになります イ♪ 「ふう助かったぜ…ありがとな」 ヤマメ♪ 「ふふ。どういたしまして」 イ♪とヤマメ♪は上を見上げています イ♪ 「さて、どうやって上に戻るかだな」 ヤマメ♪ 「ねえ、あんた体重いくらあるのよ?」 イ♪ 「なんだよ唐突に」(…体重の話は禁句じゃねえのかよ…) ヤマメ♪ 「あんたの体形になんか興味ないわよ!」 イ♪ (…読まれた…)「…図鑑設定と同じくらいだよ」 ヤマメ♪ 「ところで海腹川背って知ってる?」 イ♪ 「なんだそりゃ?」 ヤマメ♪ 「知らなきゃいいわ。ラバーアクションの要領で上に戻るわよ」 イ♪ 「なんだよ?それ」 ヤマメ♪ 「わかんなきゃあたいに任せて!振り子みたいに大きく揺らして」 イ♪ 「なんかよくわからんが、こうすればいいんだな」 つづく 次話
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前話 イ♪たちが空中庭園に向けて飛んでいます 日が沈んで空は徐々に暗くなっていき、コガネシティの街灯りが点灯していきます ヤマメ♪ 「…きれい…」 イ♪ 「それは後にしろ」 ヤマメ♪ 「…ごめん…」 イ♪たちが空中庭園の屋上に到着しました イ♪ 「おい!オカマ野郎!来たぞ。どこにいる」 ポケコピー 「ほほほほ。ようこそいらっしゃいました」 ハチ♪ 「やい!タマ♪ちゃんを返しやがれ!」 ポケコピー 「約束は守りますよ。さああんたは仲間のとこにお帰り」 タマ♪ちゃん 「ピーピキ!」 チョキン♪ 「やけに素直にタマ♪ちゃんを返したな?」 ポケコピー 「その方が有利ですからね。それでは始めましょうか」 イ♪ 「何を始めようってんだ」 ポケコピー 「あら?することってひとつだけですよ。バトルです」 イ♪ 「仕方がない。こい!」 ヤマメ♪ 「あたいが先発で行くよ!」 イ♪ 「頼んだぞ!ヤマメ♪」 ポケコピー 「では、こちらも行きますよ!樺ちゃん!行きなさい!」 カバルドンが現れた。 ビューーーーーー!!!! カバルドンの砂おこしで砂嵐になった ヤマメ♪ (…よかった黒いヘドロを持ってて。砂嵐のダメージ分回復するから影響ない…) 〃 (…そして、多分このカバルドンは耐久型…じゃあ、これで行く!) ポケコピー 「さあ樺ちゃん。ステルスロック!」 ヤマメ♪は影分身をした!ヤマメ♪の回避率があがった! 樺ちゃんのステルスロック!するどい岩が辺りを漂いだした ヤマメ♪ (…今までのあたいとは違うんだよ。積んで積んで次に繋ぐ…) ポケコピー 「回避率を上げようって作戦なのね。じゃあ樺ちゃん、次は、あの技よ」 ヤマメ♪は高速移動をした!ヤマメ♪のすばやさがぐーんと上がった! 樺ちゃんは重力を使った チョキン♪ 「重力だと!カバルドンは重力をおぼえない!」 ポケコピー 「ほほほほほほほほ」 ヤマメ♪ (…あたいにとって命中率が上がるのは御の字よ!次はこれ!…) ポケコピー 「ほほほほ。こちらは、これです!」 ポケコピー 「樺ちゃん、戻りなさい!男鹿無道、行きなさい!」 ヤマメ♪はどくどくを使った!男鹿無道(エアームド)には効果がなかった… ヤマメ♪ (…ち!読まれた!仕方ない。もう1回だけ積んで次に繋ぐ!…) ポケコピー 「男鹿無道!あれで行きなさい!」 ヤマメ♪は高速移動をした。ヤマメ♪のすばやさがぐーんと上がった! 男鹿無道は、吹き飛ばしをした ぴゅーーーーーーーうう!! ヤマメ♪ 「きゃああああーーーーーー!」 ヤマメ♪は吹き飛ばされた! イ♪ 「あーーー!ヤマメ♪ーーーーーーーー!!!!」 タマ♪ちゃんが戦闘に引きずり出された タマ♪ちゃん 「ピーピキ!」 ハチ♪ 「おおお!タマ♪ちゃーーーーーん!!!」 つづく 次話