約 851 件
https://w.atwiki.jp/hitorikakurenbo/pages/659.html
前ページ ダークミラーって知ってる?その4 801 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 15 15 00 ID woULGf+c0 瞑想スレにダークミラーみたいな瞑想法があったので報告 す 802 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 15 18 06 ID woULGf+c0 アカシックレコードスレの方でした すみません 803 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 16 27 18 ID 57757pubO 798 うつらうつらしてる状態が重要。 さあ見るぞ!っていう心境じゃたぶん永遠に映らない。 学校で授業中に居眠りしかけるような感じが近いと思う。 799 このスレの最初の方に全部書いてあるよ。 もう読んで買いに行っちゃったかな? 804 :本当にあった怖い名無し:2009/04/01(水) 14 32 08 ID l+ALl3Cy0 保守 805 :本当にあった怖い名無し:2009/04/02(木) 00 50 37 ID P5AzHUgCO 電気消して天井でやってるんだが、出来るもんなんだな。 暗闇に目が慣れてくると、外が結構明るい事にびっくりした 806 :本当にあった怖い名無し:2009/04/02(木) 09 16 42 ID Va6PopMkO 805 ビジョン見えたの!? 807 :本当にあった怖い名無し:2009/04/02(木) 12 05 50 ID P5AzHUgCO 806 ん~、何と言えばいいか…… 極彩色の渦巻きみたいな幾何学模様みたいなものが見えた。 夢現の状態だったんで、もしかすると、あれは、夢だったのかも…… 808 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 04 04 04 ID 8qcGb0S2O いや、まさにそれがビジョンだとおもう。夢うつつぐらい弛緩してると見えるみたいだから。 おめでと!これから楽しみだね! 809 :本当にあった怖い名無し:2009/04/04(土) 01 08 57 ID BnE/K6dW0 785でも天井でやってるっていうしな 結局幻視なんだからなんだっていいんだよな 黒塗りの凹面鏡で見る、って言うところに魅力を感じもするが 810 :本当にあった怖い名無し:2009/04/05(日) 14 13 16 ID paMNAJfXO 激しく動き回る小さい光の粒がたくさん見えた。なんとなく見えてた時とくらべると確実にハッキリと。鏡からも飛び出て立体的だった。炭酸飲料みたいな。 ウトウトしながら鏡を落としそうになって目覚めるみたいなことを繰り返していたんだが、あるときハッキリ目が覚めて、スッキリした感じで見たら見えた。 目覚めた瞬間の前後不覚な、自分がなんで起きたかわからないあの瞬間に見ると良いようです。 だんだん雑念出てきて見えなくなっちゃった。保つの難しいよ。 811 :本当にあった怖い名無し:2009/04/05(日) 19 42 03 ID a4neFPZSO 810 おめでとう。魔法みたいで面白いよね。 雑念が混ざると見えなくなるのはわかる。 雑念っていうか、数学的思考かな。 脳の外側にある部分が活性化するほどビジョンが見えなくなって 中心に近づく部分が活性化するほど夢うつつになる。 中心にある脳下垂体は爬虫類の脳で下等なものと考えられてるけど ひらめきやビジョン投影に必要のなのはここの活性化なんだよね。 812 :本当にあった怖い名無し:2009/04/08(水) 09 42 48 ID RTXVQLdgO ほ 813 :本当にあった怖い名無し:2009/04/09(木) 10 16 36 ID KtWgmKLI0 807 それ眉間のチャクラが活性化してる画像 おめ! 814 :本当にあった怖い名無し:2009/04/09(木) 17 07 13 ID lrhIdlZoO へぇ、あれをチャクラだとする系統もあるんだな。良いこと聞いた 815 :本当にあった怖い名無し:2009/04/10(金) 17 52 12 ID 3PdqOm2FO チャクラは種類が多いよね。 817 :本当にあった怖い名無し:2009/04/12(日) 19 34 11 ID UgPhSX/kO 810のは単なるプラーナだと思う~。 818 :本当にあった怖い名無し:2009/04/12(日) 19 48 44 ID QgybOzzTO 817 ダークミラーからプラーナ吹き出してんのかよ 819 :本当にあった怖い名無し:2009/04/13(月) 18 06 04 ID U6LzIfhb0 テレビを観ていたら、岸田今日子が「見たい夢を見る方法」について話していました。 まず、布団の中で目をつぶったら、自分の右側と左側に、柱を思い浮かべる。 (この2本の柱は、夢への入り口、門の役割を果たすそうです。) そしてその柱の間に、見たい夢のイメージを作る。 場所、人、物、状況など、出来るだけ具体的に思い浮かべる。 イメージが出来たら、左の柱のところへ行き、柱をつかみ、しゃがむ。 しばらく待っていると、自分が眠りに落ちる瞬間が来るので、そのタイミングで 立ち上がり、柱の間から夢の中へ入っていく。 「眠りに落ちる瞬間をいかに捕まえるかがポイント」だそうです。 820 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 01 04 20 ID zr31keYI0 き、岸田今日子?あの人、もう亡くなってるんじゃ… 821 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 14 03 04 ID CFDuGUpP0 昔見たとか、再放送とかじゃないの? 823 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 22 53 13 ID WyPOOmu00 ヘミシンク聴きながらやったら効果あるかな? 824 :本当にあった怖い名無し:2009/04/15(水) 12 06 34 ID fi6E7KhaO 823 あると思う。 ビジョンが見える条件は幽体離脱とほとんど同じだし。 826 :本当にあった怖い名無し:2009/04/17(金) 15 57 16 ID MEYvBhAvO へみしんく聞きながらぼーっとしてるとガイドの声にビクッとなることがあるw へみしんくはいい。目をつぶっても眠ることは無いし、瞑想状態保てる。 827 :本当にあった怖い名無し:2009/04/17(金) 21 52 24 ID 7nDuygAw0 離脱的には寝ちまったほうがいいけど、ダークミラー的にはたしかに瞑想状態がベストだな 829 :本当にあった怖い名無し:2009/04/19(日) 23 16 12 ID NmnnQWlvO ヘミシンクCDを幽体離脱やダークミラーに使ったことある人いる? 効果あった? 832 :本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 16 00 13 ID JR5ovAjSO 春はそんな気分でもないしねー 眠れないとき重宝するくらいでw 835 :本当にあった怖い名無し:2009/04/28(火) 05 45 48 ID RmU9a2ThO ヘミシンクとやら、たくさんあってよくわからん! 836 :本当にあった怖い名無し:2009/04/28(火) 19 49 39 ID JQvsnD4U0 >>835 モンロー研ってサイトのフォーカスシリーズがいいよ。 (途中まで)
https://w.atwiki.jp/tokyobleachers/pages/142.html
祈が尾弐から戦力外通告を受けた夜、レディベアは失意の祈を元気付けるために敢えて祈に敵として勝負を挑む。 しかし祈はその真意を悟り、戦いをやめようと言う。 それに心を打たれたレディベアは本当は殺戮などしたくはないが、父である妖怪大統領を救うため、 赤マントの傀儡として動いているという真実を明かす。 そこに赤マントが出現し、レディベアをこれ以上泳がせておくのは計画の邪魔になるとして連れ去ってしまうのだった。 一方、妖壊退治にいそしむ尾弐のもとには天魔アスタロトが出現。自らの陣営に来ないかと勧誘する。 そこに白い狐が現れ、尾弐の言葉を代弁するかのようにアスタロトの誘いを跳ね除ける。 悪魔達の追跡を振り切り、SnowWhiteまで避難した尾弐と白い狐。 そこで白い狐は今までの経緯を語りだす。 橘音は封印刑対策として魂を三分の二と三分の一に分割し、 三分の二の側が赤マントに篭絡されて天魔アスタロトとなり、この白い狐が三分の一の側の橘音であるとのこと。 橘音は、アスタロトが姦姦蛇螺を復活させようとしていると告げる。 白橘音は、祈は連れていけないと告げ、敢えて祈が学校に行っている間に 白橘音に伴われて尾弐とノエルとポチは姦姦蛇螺が封印されているという新宿御苑へと向かう。 そこでは黒い橘音(アスタロト)が待ち構えており、復活を阻止しようとするも アスタロトが召喚した悪魔マルファスとハルファスに阻まれ、目の前で封印を解かれてしまった。 そこに、一行の居場所を探し当てた祈が駆け付け、姦姦蛇螺の上半身が母親の颯であることに気付き呆然とする。 更にアスタロトによって姦姦蛇螺は巨大化。一行は一時撤退を余儀なくされる。 巨大化した姦姦蛇螺と、姦姦蛇螺復活に備え集結していた日本妖怪軍団の戦いが繰り広げられるが、 鳴り物入りで投入された新兵器”ミハシラ”も通じず、妖怪軍団はすぐに蹴散らされてしまう。 今にも公園の外に出そうな姦姦蛇螺に、一行は東京を守るために無謀な戦いに挑むか、 撤退するかの決断を迫られる。 富嶽やシロ、晴朧が撤退を勧める中、一行の中でも最初は意見が分かれたが、最終的には戦うことを決断。 そこに祈の祖母の菊乃(ターボババア)が現れ、ハルファスを一撃KOで戦闘不能にする。 彼女は素戔嗚が八岐大蛇を退治したという伝説の刀、天羽々斬を借り受けてきており、 それをブリーチャーズに託すという。 深雪は深雪は姦姦蛇螺の体内に突入して内部から冷却する作戦を提案。 尾弐は最強の鬼である酒呑童子を呼び出すといい、橘音は他の三人に、ハルファスを囮にマルファスを倒すように指示を出す。 その指示に従い、祈・ポチ・深雪はマルファスを生け捕りにすることに成功。 橘音はマルファスとハルファスから妖力を抽出し、それを取り込むことにより、 一時的に超パワーアップを果たし、天魔アスタロトとしての姿となった。 一方の尾弐は自らの心臓を取り出すことにより酒呑童子となり、心臓を橘音に託す。 酒呑童子とアスタロトが外部から抑えている間に、天羽々斬を持った祈と、 それをサポートする深雪とポチが内部に突入し制圧することとなった。 アスタロトと酒呑童子が連携して姦姦蛇螺に隙を作り、祈・ポチ・深雪はついに体内に突入する。 蛇の形をした影を撃破しながら体内を進んだ一行は、彼岸花が咲き誇る不思議な空間に到着。 それこそが姦姦蛇螺の中心部であり、中心には御堂があってその前で、颯が十字架に磔にされていた。 御堂から姦姦蛇螺の本体と思われる一際大きな蛇の影が姿を現し、戦闘開始。 しあし祈は、天羽々斬が反応しないこと等からそれもまた本体ではないのではないかと推測し、ノエルにそれを告げる。 それを受けたノエルが氷面鏡を作り蛇の影に当てると、蛇の影は跡形もなく消え去った。 祈の推測した通り、本体ではなかったのだ。 そしてついに姿を現した本体は、巨大な心臓だった。 姦姦蛇螺は本体である心臓から凄まじい瘴気を放つ上に、犠牲となった妖怪軍団をけしかけ、一行を追い詰める。 そんな中、天羽々斬が反応しはじめ、祈は、ポチとノエルのサポートを受け、天羽々斬で心臓に一撃を加える。 何に転生したとしても自分が受け入れる、という言葉と共に。 祈は、八岐大蛇が転生した説があることから、天羽々斬には転生の力があると推測していたのだった。 これにより心臓は消滅し、姦姦蛇螺を撃破。姦姦蛇螺の体である周囲の壁が崩れ始める。 倒壊に巻き込まれそうになった一行だったが、外側で戦っていた尾弐の一撃によって 脱出口が開き、救出された颯含め全員脱出することが出来た。 しかし、悪魔としての力を解放した橘音と、酒呑童子としての力を解放した尾弐は、 力の制御が出来なくなり、自力では元に戻れなくなっていた。 その時空間が歪み、一行は突然九尾の狐御前の居城である華陽宮に召喚される。 御前はまず協力な術式により橘音と尾弐を拘束。 そして祈達に、無害な蛇に転生した姦姦蛇螺を見せ、それは祈の力によるものだと告げる。 御前は橘音と尾弐を荒療治ではあるが元の姿に戻して解放し、姦姦蛇螺であった蛇も解放した上で、それと引換えに祈に死ぬことを要求する。 祈は龍脈にアクセスする特殊な力を持っており、危険だから排除しなければならないという。 御前は強力な言霊によって、ノエルとポチに祈を殺させようとする。 ノエルは祈なら御前の運命も変えられるかもしれないと説得を試み、ポチは自傷してまでも言霊に抗い、 尾弐は昔に交わされた契約上御前には逆らえない立場であるにも拘わらず祈の助命を交渉し懇願した。 その様子を見た御前は綺麗なものが見れたと大喜びしながら、祈の監視を条件に助命を認めるのだった。 こうして一行は元の場所に帰され、ようやく姦姦蛇螺を巡る騒動は一件落着となる。 姦姦蛇螺だった蛇と、マルファスとハルファスだった雛は祈が引き取ることになった。 颯は暫く意識不明だったが、1週間後、ついに目を覚まし、祈との再会を果たしたのだった。
https://w.atwiki.jp/3ds_notifications/pages/447.html
『バッジとれ~るセンター』のバッジコレクションのうち、「妖怪ウォッチ フシギ族」カテゴリのバッジを含む台の情報を掲載しています。 【関連カテゴリ】 「妖怪ウォッチ イサマシ族」、「妖怪ウォッチ ゴーケツ族」、「妖怪ウォッチ プリチー族」、 「妖怪ウォッチ ポカポカ族」、「妖怪ウォッチ ウスラカゲ族」、「妖怪ウォッチ ブキミー族」、 「妖怪ウォッチ ニョロロン族」、「妖怪ウォッチ ボス2」、「妖怪ウォッチ ハグレ」、 「妖怪ウォッチ キャラクター」、「妖怪ウォッチ アイテム」、「妖怪ウォッチ エンマ」 黒背景の数字はカテゴリ内での番号、その下の4桁の数字は全体での通し番号で、いずれも管理人が独自に付けたものです。 タイトルの背景色がピンク色の台には別カテゴリのバッジも含まれており、混同を防ぐため対象外のバッジ名には打ち消し線を入れています。 台の画像は左側が「実際の筺体(支払い前)版」、右側が「バッジコレクション版」です。 このページに掲載している画像は管理人が Miiverse 【公式HP】経由で撮影・加工したもので、大きなものは3D表示対応(※)です(画像を1度タッチで表示)。 バッジの名称表記(並び順や背景色等)についてはこちらのページを参照してください。 ※表示されない画像は準備中のものです。新台であれば4日目以降に反映させます。 1 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその2 【この台に含まれるバッジ(6種)】オトナカイバニー・ミントあっけら艦スカイシャリマンKKブラザーズD-レックス 0867 2 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその5 【この台に含まれるバッジ(6種)】ラストブシニャンまるナゲット魔ウンテンおとなブルインチキンオッタマゲーター 0870 3 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその6 【この台に含まれるバッジ(7種)】椿姫パッカーほっとけーキナンスカンクジバニャンKたいこモチアンドロイド山田 0871 4 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその7 【この台に含まれるバッジ(6種)】ナンデナン酒呑童子寝コロンブスふあんかんマイマイペースキリスギリス 0872 5 妖怪ウォッチその4 【この台に含まれるバッジ(7種)】ちからモチでんぱく小僧でんじんはつでんしんだるだるまだるまっちょシロカベ 0876 6 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その1 【この台に含まれるバッジ(6種)】のっぺら坊U.S.O.だっせんしゃ肉くいおとこ土蜘蛛激ドラゴン 0877 7 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その3 【この台に含まれるバッジ(5種)】ヒカリオロチハナホ人ジバコマヤミキュウビウィスベェ 0879 8 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その4 【この台に含まれるバッジ(6種)】鬼食いうんがい三面鏡ブチニャンケマモンマスターニャーダ百々目鬼 0880 9 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその9 【この台に含まれるバッジ(6種)】レインボーンペラペライオンステーキングプラチナ鬼イーセンイッテルカッパー 0894 10 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその10 【この台に含まれるバッジ(6種)】ピントコーンカラヤブリUSAピョンイナホなめ吉ロケット 0895 11 妖怪ウォッチその7 【この台に含まれるバッジ(7種)】メラメライオンかぜカモさむガリあつガルルふぶき姫こおりんぼう歌ウナギ 0899 12 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその12 【この台に含まれるバッジ(6種)】家ーイキラコマシングコングあしたガールつぶや木ダソックス 0924 13 妖怪ウォッチその9 【この台に含まれるバッジ(7種)】モテモ天モテヌスカラカラさんキュン太郎ズキュキュン太口だけおんなイケメン犬 0929 14 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その10 【この台に含まれるバッジ(7種)】メゾン・ドワスレこえんらセバスチャンぬえこんがらギャルおもいだスッポンイザナミ 0943 15 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その11 【この台に含まれるバッジ(6種)】おでんじんロボニャンF型コマさん砂夫ガブニャンムカムカデ 0944 16 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその16 【この台に含まれるバッジ(7種)】ガチン小僧なまなまはげそらミミズクエル・シャクレロカンペちゃん風呂ずきんチクリ魔 0971 17 妖怪ウォッチその12 【この台に含まれるバッジ(7種)】まぼ老師ゴルニャンハク心オバア花さか爺みちび鬼フクリュウ 0972 18 妖怪ウォッチその13 【この台に含まれるバッジ(7種)】やきモチしゅらコマゴリだるまうらやましろうヒョウヘンナさいの目入道デビビラン 0973 19 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その13 【この台に含まれるバッジ(7種)】さかさっ傘アペリカンびきゃくうんちく魔ふさふさんのらりくらり呪野花子 0975 20 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその17 【この台に含まれるバッジ(6種)】アチャー毘沙門天スノーラビィギュウ汁マイッカーカメッパ 0976 21 妖怪ウォッチ バスターズその1 【この台に含まれるバッジ(6種)】ニャン魔女BジバニャンレッドJレッドJ白古魔妖怪ウォッチバスターズ 赤猫団 0988 22 妖怪ウォッチ バスターズその5 【この台に含まれるバッジ(6種)】ブリー元帥鬼蜘蛛鬼ガマツチノコ星人赤魔寝鬼ゴールド白古魔ゴールド 0992 23 妖怪ウォッチ バスターズその8 【この台に含まれるバッジ(4種)】フウ2USAピョン エンペラーモード大妖魔ぬらねいらエンマ大王 0995 24 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその19 【この台に含まれるバッジ(6種)】一旦ゴメンスットン卿ブルックりん激辛ボーイ弁財天ハッキング 1019 25 妖怪ウォッチその15 【この台に含まれるバッジ(6種)】ダララだんびらカブトさんゲンマ将軍モテマクールヨロイさん影オロチ 1039 26 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その16 【この台に含まれるバッジ(7種)】えんらえんらおバク様キズナメコ麒麟ねちがえるホリュウやまタン 1041 27 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその20 【この台に含まれるバッジ(6種)】コロンブスヒマ神エジソンワンダーニャンダーウィンおひとり様 1042 28 妖怪ウォッチその17 【この台に含まれるバッジ(7種)】わすれん帽ばか頭巾ヤミ鏡天狗百鬼姫らくてん童デビビル 1096 29 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその23 【この台に含まれるバッジ(6種)】モモタロニャン紙かくし布袋尊大化ケットわかランナーカンフーマッハ 1097 30 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその24 【この台に含まれるバッジ(6種)】なぞトキたまのこしサルニャンハッピィさんブルジョワG恵比寿 1098 「妖怪ウォッチ アイテム」へ←|一番上↑に戻る|→「妖怪ウォッチ ゴーケツ族」へ
https://w.atwiki.jp/collection/pages/383.html
前ページ http //www36.atwiki.jp/collection/pages/382.html 801 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 15 15 00 ID woULGf+c0 瞑想スレにダークミラーみたいな瞑想法があったので報告 す 802 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 15 18 06 ID woULGf+c0 アカシックレコードスレの方でした すみません 803 :本当にあった怖い名無し:2009/03/30(月) 16 27 18 ID 57757pubO 798 うつらうつらしてる状態が重要。 さあ見るぞ!っていう心境じゃたぶん永遠に映らない。 学校で授業中に居眠りしかけるような感じが近いと思う。 799 このスレの最初の方に全部書いてあるよ。 もう読んで買いに行っちゃったかな? 804 :本当にあった怖い名無し:2009/04/01(水) 14 32 08 ID l+ALl3Cy0 保守 805 :本当にあった怖い名無し:2009/04/02(木) 00 50 37 ID P5AzHUgCO 電気消して天井でやってるんだが、出来るもんなんだな。 暗闇に目が慣れてくると、外が結構明るい事にびっくりした 806 :本当にあった怖い名無し:2009/04/02(木) 09 16 42 ID Va6PopMkO 805 ビジョン見えたの!? 807 :本当にあった怖い名無し:2009/04/02(木) 12 05 50 ID P5AzHUgCO 806 ん~、何と言えばいいか…… 極彩色の渦巻きみたいな幾何学模様みたいなものが見えた。 夢現の状態だったんで、もしかすると、あれは、夢だったのかも…… 808 :本当にあった怖い名無し:2009/04/03(金) 04 04 04 ID 8qcGb0S2O いや、まさにそれがビジョンだとおもう。夢うつつぐらい弛緩してると見えるみたいだから。 おめでと!これから楽しみだね! 809 :本当にあった怖い名無し:2009/04/04(土) 01 08 57 ID BnE/K6dW0 785でも天井でやってるっていうしな 結局幻視なんだからなんだっていいんだよな 黒塗りの凹面鏡で見る、って言うところに魅力を感じもするが 810 :本当にあった怖い名無し:2009/04/05(日) 14 13 16 ID paMNAJfXO 激しく動き回る小さい光の粒がたくさん見えた。なんとなく見えてた時とくらべると確実にハッキリと。鏡からも飛び出て立体的だった。炭酸飲料みたいな。 ウトウトしながら鏡を落としそうになって目覚めるみたいなことを繰り返していたんだが、あるときハッキリ目が覚めて、スッキリした感じで見たら見えた。 目覚めた瞬間の前後不覚な、自分がなんで起きたかわからないあの瞬間に見ると良いようです。 だんだん雑念出てきて見えなくなっちゃった。保つの難しいよ。 811 :本当にあった怖い名無し:2009/04/05(日) 19 42 03 ID a4neFPZSO 810 おめでとう。魔法みたいで面白いよね。 雑念が混ざると見えなくなるのはわかる。 雑念っていうか、数学的思考かな。 脳の外側にある部分が活性化するほどビジョンが見えなくなって 中心に近づく部分が活性化するほど夢うつつになる。 中心にある脳下垂体は爬虫類の脳で下等なものと考えられてるけど ひらめきやビジョン投影に必要のなのはここの活性化なんだよね。 812 :本当にあった怖い名無し:2009/04/08(水) 09 42 48 ID RTXVQLdgO ほ 813 :本当にあった怖い名無し:2009/04/09(木) 10 16 36 ID KtWgmKLI0 807 それ眉間のチャクラが活性化してる画像 おめ! 814 :本当にあった怖い名無し:2009/04/09(木) 17 07 13 ID lrhIdlZoO へぇ、あれをチャクラだとする系統もあるんだな。良いこと聞いた 815 :本当にあった怖い名無し:2009/04/10(金) 17 52 12 ID 3PdqOm2FO チャクラは種類が多いよね。 817 :本当にあった怖い名無し:2009/04/12(日) 19 34 11 ID UgPhSX/kO 810のは単なるプラーナだと思う~。 818 :本当にあった怖い名無し:2009/04/12(日) 19 48 44 ID QgybOzzTO 817 ダークミラーからプラーナ吹き出してんのかよ 819 :本当にあった怖い名無し:2009/04/13(月) 18 06 04 ID U6LzIfhb0 テレビを観ていたら、岸田今日子が「見たい夢を見る方法」について話していました。 まず、布団の中で目をつぶったら、自分の右側と左側に、柱を思い浮かべる。 (この2本の柱は、夢への入り口、門の役割を果たすそうです。) そしてその柱の間に、見たい夢のイメージを作る。 場所、人、物、状況など、出来るだけ具体的に思い浮かべる。 イメージが出来たら、左の柱のところへ行き、柱をつかみ、しゃがむ。 しばらく待っていると、自分が眠りに落ちる瞬間が来るので、そのタイミングで 立ち上がり、柱の間から夢の中へ入っていく。 「眠りに落ちる瞬間をいかに捕まえるかがポイント」だそうです。 820 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 01 04 20 ID zr31keYI0 き、岸田今日子?あの人、もう亡くなってるんじゃ… 821 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 14 03 04 ID CFDuGUpP0 昔見たとか、再放送とかじゃないの? 823 :本当にあった怖い名無し:2009/04/14(火) 22 53 13 ID WyPOOmu00 ヘミシンク聴きながらやったら効果あるかな? 824 :本当にあった怖い名無し:2009/04/15(水) 12 06 34 ID fi6E7KhaO 823 あると思う。 ビジョンが見える条件は幽体離脱とほとんど同じだし。 826 :本当にあった怖い名無し:2009/04/17(金) 15 57 16 ID MEYvBhAvO へみしんく聞きながらぼーっとしてるとガイドの声にビクッとなることがあるw へみしんくはいい。目をつぶっても眠ることは無いし、瞑想状態保てる。 827 :本当にあった怖い名無し:2009/04/17(金) 21 52 24 ID 7nDuygAw0 離脱的には寝ちまったほうがいいけど、ダークミラー的にはたしかに瞑想状態がベストだな 829 :本当にあった怖い名無し:2009/04/19(日) 23 16 12 ID NmnnQWlvO ヘミシンクCDを幽体離脱やダークミラーに使ったことある人いる? 効果あった? 832 :本当にあった怖い名無し:2009/04/22(水) 16 00 13 ID JR5ovAjSO 春はそんな気分でもないしねー 眠れないとき重宝するくらいでw 835 :本当にあった怖い名無し:2009/04/28(火) 05 45 48 ID RmU9a2ThO ヘミシンクとやら、たくさんあってよくわからん! 836 :本当にあった怖い名無し:2009/04/28(火) 19 49 39 ID JQvsnD4U0 >>835 モンロー研ってサイトのフォーカスシリーズがいいよ。
https://w.atwiki.jp/hahagokoro/pages/32.html
骨・筋肉 骨と筋肉は運動にかかわる器官です。運動器をいう時は、骨や筋肉、関節、腱など、所謂、支持運動器系によるものを指し、内臓運動は含まれません。 運動は各部位が単独で行うものではなく、感覚器で集められた情報が、中枢神経系で処理され、然るべき指令が末梢神経系を介して筋肉に伝達され、初めて動くものです。骨、筋肉、関節、腱などの連携プレーです。 随意筋(横紋筋)とは、自分の意志で動かせるものをいいます。骨と協力して身体を動かすという意味で骨格筋と呼ばれます。 不随意筋(平滑筋)とは、自分の意志とは関係なく働く、心臓の拍動や胃・腸の蠕動運動などの事をいいます。心臓壁の心筋と、血管壁や胃腸管、膀胱などの内臓壁の平滑筋が有り、内臓筋肉を形作るものは内臓筋と呼ばれます 骨格 人の骨格は哺乳類の中でも特殊化した体制特徴を示しています。 1)脳の発達に伴い非常に大きい頭蓋骨を持つ。 2)直立姿勢でも、頭蓋骨を無理なく支えられる。 3)頭蓋骨が他の哺乳類よりも少なく23個である。 4)脊髄は上から下へと次第に大きくなり、仙骨が最も太い。四足歩行動物はあまり変わらない。尾の退化に伴い尾骨も極度に退化している。 5)足だけで全体重を支えるので、上肢の骨格が下肢に比べ著しく大きい。 6)骨盤は、直立姿勢の為に内臓を下から受け止める必要と、胎児を受け止める為に鉢状の形をしている。骨盤の骨は互いに頑丈に卑帯で結ばれ、可動性が乏しい。その為他の哺乳類に比べ難産になります。 成人の骨は206個新生児は約350個で、成長途中で幾つかの骨は癒合し206個になります。(男性はほぼ18歳、女性は15.5歳ぐらい) 骨格構成する骨 頭蓋は、隙間なく頑丈な骨です。23個の骨からなり脳を守る頭蓋蓋を形成する頭蓋骨と、顔面の骨格をなす顔面頭蓋を形成する顔面骨から構成されています。 頭蓋骨は、前頭骨、前頂骨、後頭骨、側頭骨、蝶形骨、篩骨、鼻骨、鋤骨、涙骨、下鼻甲介の10種の骨からなり、初めの6種の骨は脳を入れる頭蓋腔を囲む壁を作ります。 ※側頭骨の鼓室内には左右3個ずつ耳小骨がありますが、一般的には頭蓋骨として扱われません。 顔面骨は、上顎骨、頬骨、口蓋骨、下顎骨、舌骨、の5種類からなります。 下顎骨と舌骨以外の頭蓋の骨は、骨同士が極めて少量の丈夫な卑帯(結合組織)で結びつく(縫合)。新生児は骨化せず、膜状部分があります。この部分を“おどりこ”と呼び、大泉門、小泉門などがある。これらは年と共に小さくなり、最終的には閉じます。 脊柱は、体の支柱で脊髄を保護し32〜35個の椎骨が、頸椎、胸椎、腰椎、仙骨、尾骨を構成しています。脊柱は横から見ると頸部と腰部は前方に、胸部と仙尾部は後方に突き出すように緩くカーブして連なっています。これは直立する際にバランスを保つ為自然に形作られたもので、胎児や新生児では後方に凸型の湾曲を示すだけです。 椎骨:前方の短円柱の椎体と後方の椎弓から構成され、上下の椎体の間は丈夫な弾力性のある線維軟骨からなる椎間円板が狭まり椎体と連結してクッションの役割を果たします。上下の椎体と椎弓は靭帯で繋がり、間には椎孔という大きな孔が有る。頭蓋腔から仙骨裂孔まで連なり、脊髄の通る脊柱管を作っています。 胸骨は、胸部前面の中央に縦に位置する小刀状の扁平な一本の骨で肋骨と繋がっています。 肋骨は、後方では胸椎の椎体後外側面と繋がり、前方にアーチ状に弧を描いている骨です。12対(24本) 胸郭は呼吸運動に対応する為、上方の肋骨は前後に、下方では横にも前後にも広がります。上位7対の肋骨は、前方では肋軟骨となって直接胸骨とつながり、第8,9,10肋骨は、其々1つ上の肋軟骨に結合し、第11,12肋骨は何処にも結びつかずに遊離しています。 上肢骨 両側で総数64個の骨があり、巧妙な作業が出来る仕組みです。 上肢帯とは、鎖骨と肩甲骨からなり、上腕と体幹(胸郭)の間にあり、両者を連結させています。 自由上肢骨とは、上腕には上腕骨、前腕には橈骨(拇指側)、尺骨(小指側)、手の骨は、手首にある手根骨、手掌の中手骨、手指にある指骨からなります。 下肢骨 直立2足歩行に適した長い丈夫な骨組みで、高い土踏まずが有る。両側で62個の骨で構成されています。 下肢帯とは、仙骨、尾骨仙骨、尾骨と共に骨盤を作るもので、寛骨ともいわれる腸骨・坐骨・恥骨の3つの骨が癒合して出来ています。 骨盤は、脊柱と下肢を繋ぐと共に、底の無い鉢の内部には、膀胱、卵巣、子宮、直腸、前立腺などの骨盤内臓を入れています。 全骨格中で最も男女差が著しく、骨盤で男女を見分けることが出来ます。子供の頃は、超骨、坐骨、恥骨に分かれて軟骨で結合していますが、16〜17歳頃(遅くとも25歳までに)に軟骨が骨化し、骨結合し1つの大きな寛骨になります。 自由下肢骨とは、太腿にも有る大腿骨と膝蓋骨(膝の皿)、向こう脛にある脛骨(内側)、腓骨(外側)、足の骨の足根骨、中足骨、指骨(趾骨)からなります。大腿骨は、全身の骨中で最大最長の骨で、身長の27%〜28%有ります。足底では人間特有の足底弓(土踏まず)を形成しています。 骨の成分 骨(緻密質)=水分15%、無機質=50%、有機質=たん白質30%、多糖体5%。 骨(海綿質)=水分30%、無機質=40.8%、有機質=たん白質23%、多糖体6.2% 軟骨=水分73%、無機質=3%、有機質=たん白質10%、多糖体14% ※無機質は主にリン酸カルシウム。たんぱく質の主成分は骨コラーゲン(膠原)で、膠原線維になる。多糖体は膠原線維の間を埋める物質。軟骨の膠原繊維は極めて微細で束を作らず、繊維間は軟骨特有のゲル状の有機質から出来ている。 骨の構造骨膜→緻密質→海綿質→骨髄 骨は、骨細胞と細胞間の骨基質から出来ています。主部は骨質で、表面は骨膜で覆われ内部に骨髄があります。 骨細胞は、気質中の骨小腔の中に有り、骨小腔を繋ぐ骨細胞の中に多数の突起を出し隣接する骨細胞と連結、基質を走る血管との間で活発な代謝活動を営み、骨組織の維持や基質における無機物の代謝回転にも関与する。 骨基質は、線維と繊維間質から出来ており、間質は多量の無機質を含み骨質と呼ばれる特有の硬さを持っています。 緻密質は、骨の表面を占め、長骨の骨幹では何層もの骨層板(緻密な層)が合板状に組み合わされ、大変堅牢に出来ています。内・外面では表面に平行な基礎層板になり、両者間には血管や神経の通るハバース管(中心管)を同心円状に取り巻く多数のハーバス層板が有り、骨細胞が同心的に連結すると共に、一端は中心管に開いています。線維間はハイドロキシアパタイト(カルシウムとリン)の結晶が密に詰まっています。このような円柱構造により、骨の硬度や剛性が保たれています。ハーバス管の骨膜表面及び髄腔とは、フォルクマン管(貫通管)という横走或いは斜走する管で連絡しています。骨芽細胞、骨細胞、破骨細胞はこれらの血管から栄養や酸素を受けています。 円柱構造 緻密質の構成単位と見なされ、ハバース層板系(オステオン=骨単位)と呼ばれる。 骨には、所々に1個から数個の栄養孔があり、そこから骨の代謝に必要な栄養血管(栄養動脈、導出静脈)が入り、骨質を貫き髄腔に達しています。この栄養管は血管や神経が運動により影響しないよう、骨の中で最も力の加わらない部分に開いています。 海綿質骨の内部にあり、長骨の骨端やそれ以外の骨の大部分は海綿質で、海綿様の髄腔(小腔)を多数持つ薄い骨板(骨小柱、骨梁)からなっています。骨小柱を作る骨質は、大きな骨小柱でも層板構造は不明瞭でハバース管はない、小さな骨小柱では層板形成も見られない。 骨髄は、骨幹の中心部や海綿質の髄腔を満たしている柔らかい組織で、大きいハバース管の中まで入っています。骨髄は、赤色骨髄と黄色骨髄に分けられます。赤色骨髄は、血球を作ると共に、抗体を産生し生体防衛機構に関与する造血組織です。黄色骨髄は、血球が少なく脂肪を貯蔵し、長骨の骨幹部の髄腔に存在する。 骨膜 骨の表面は、関節面を除き結合組織の骨膜で覆われています。骨膜は、骨を保護し血管と神経が張り巡らされ、骨に栄養を供給しています。また、知覚神経が豊富な為、痛みに敏感。特に筋に覆われていない向こう脛は、「弁慶の泣き所」と言われる。 骨の代謝組織 骨芽細胞:骨の形成は、骨芽細胞が骨成分を作る事から始まります。骨芽細胞は骨基質を産生分泌。トロポコラゲンなどの糖たん白を含み、これが膠原線維になります。また、強アルカリ性フォスファターゼの分泌により、線維間にカルシウムやリン酸イオンが沈着し、これが濃縮してアパタイト結晶になり、骨質が形成されます。骨芽細胞は骨膜の内層や骨質中の血管で出来た空洞壁に存在し、骨内面に向かい骨の新生し、骨の太さを増す仕組みです。1日約1μmの厚さの骨組織を作り、毎日約470μm3の骨基質を作るといわれます。骨細胞はやがて、自分自身の作った骨(骨小腔)に囲まれて骨細胞になります。 破骨細胞:骨組織の破壊と吸収を預かる細胞で、髄腔壁や骨質中を通る血管に出来た空洞壁に見られます。破骨細胞は、骨質の中に絨毛状の突起を出し、強酸性のフォスファターゼを分泌、骨の融解・吸収をして髄腔を広く軽くする働きもあります。 骨は一定の状態に保たれ、動かない静的組織と考えられがちですが、実際は骨芽細胞による骨新生を、破骨細胞による骨破壊と吸収の2つの相反現象が繰り返され、常に活発に代謝している組織です。全身の3〜5%は作りかえられます。 健康成人の新旧交代の代謝回転は約95日、吸収20日、形成75日といわれています。高齢になると代謝期間が延び、吸収の方が強くなる。 骨の発生には2つ方法が有ります。 1つは膜性骨発生=頭蓋骨の様な扁平骨に見られ、軟骨の原型が作られず、繊維性結合組織から直接骨が作られます。この骨を膜性骨(付加骨)という。この経過中に見られるのが新生児の頭蓋にある泉門とその閉鎖です。 泉門は個々の骨の間に残っている、骨化しない結合組織の部分で、出生時にはまだかなり広く、産道を通る時、頭蓋骨が多少重なり頭が幾分細長くなって分娩が容易になる。 新生児の頭蓋骨閉鎖時期は、大泉門=2歳後半〜3歳。小泉門=6ヶ月〜1歳。後側頭泉門=1歳〜1歳半。前側頭泉門=6ヶ月〜1歳。 もう1つは軟骨性骨発生=全身の殆どの骨に見られる。まず軟骨で骨の原型が出来、それが骨に置き換えられたものです。この骨を軟骨性骨(置換骨)といいます。 骨の成長 骨は骨芽細胞によって長さと太さの両面で成長します。 骨端軟骨の軟骨細胞の増殖と骨化で長さが増します。成長と共に軟骨層は薄くなり、やがて消え骨端と骨幹は完全にくっ付き成長は止まります。(男性は約18歳、女性は約15〜6歳。)骨端軟骨の増殖・成長促進するのは、下垂体前葉から分泌される成長ホルモンです。 骨膜から出来る骨芽細胞が新しい骨質を作り太くなります。太さは成長期以降も運動などにより増大します。成長には、成長ホルモンの他に、カルシウム、リン、ビタミンDなどが関与。 骨は、カルシウム(Ca)やリン(P)などの無機質の貯蔵室です。特にカルシウムは、骨や歯の形成と維持、筋収縮、神経興奮の伝達、血管凝固、乳汁生成など、様々な生命活動の重要な役割を果たしています。人体には体重の1.5%〜2.2%のカルシウムが含まれ、無機物中で最も多く(約1kg)、その大部分(99%)は骨に蓄えられて、残りの1%が組織や血液にあり、血中濃度約9〜11mg/デシリットルです。女性は男性より20〜30%低く、妊娠、出産、授乳、閉経などでカルシウムの喪失が促進。新は約700gで、その約80%は骨にあります。 経口的に摂取されたカルシウムは、まず小腸で吸収され骨に貯蔵されます。一部は血中に遊離し、体の諸機能に関与すると共に、腎臓から体外に排泄されます。摂取するカルシウムの量と、体に必要とする量を勘案しながら、これらの調節を行っているのが、カルシトニン、上皮小体ホルモン(副甲状腺ホルモン)、活性化ビタミンDです。 パラソルモン“PTH”(上皮小体ホルモン) 1)破骨細胞の形成と活性を促進し、骨からCaの血中への遊離を促進、2)は骨細胞・骨細胞を膨大させ血中Caの骨への移動を抑制、3)腎臓の尿細管からのカルシウムの再吸収を促進し、血中Ca濃度を増加、4)ビタミンDから活性型ビタミンDへの変換を早め、腸管からのCa吸収を促進させます。 カルシトニン“CT” 甲状腺から分泌されるホルモンで、1)破骨細胞の形成と活性を抑制し、骨吸収を阻害、2)骨芽細胞・骨細胞を収縮させ血中Caの骨への移動を促進し、骨新生を促進、3)骨からのカルシウムの放出を抑制して、血中Ca濃度を減少させます。 この様に上皮小体ホルモンとカルシトニンは互いに拮抗的に働きます。 活性型ビタミンD“V.D”は、骨代謝に関係するホルモンとさえいわれ、骨にとって重要なビタミンです。V.Dは、其の儘では何の作用も示さず、作用を示す為には、肝臓で水素化された後、腎臓で活性型ビタミンV.Dに変わる必要があります。血中に分泌された活性型ビタミンV.Dは、腸管からのCaを血中に放出し、骨へのCa沈着を進め骨形成を促進します。また、血清Ca濃度を高めるという両面の働きをします。つまり、破骨細胞と骨芽細胞の双方を活性化し、骨代謝を活発にするホルモンです。歳をとると、腎臓での活性型ビタミンV.Dの生成が減少。 骨の代謝に必要なビタミンC.ビタミンA ビタミンC:骨質の構成成分である膠原線維は、コラーゲンから作られ、このコラーゲンを構成するアミノ酸の一種、ハイドロオキシプリンは、プロリンが水酸化されて作れます。この反応にビタミンCが関与し、骨形成促進に役立っています。ビタミンC不足は膠原繊維や骨基質の生成を阻害し、骨の成長を遅らせます。 ビタミンA:成長に必要なビタミンで、骨芽細胞の活性に関与。不足すると、ビタミンC同様、骨端軟骨の骨化に障害がおき、骨の発育に支障をきたします。 ビタミンE、ビタミンKビタミンEは、コラーゲン生成と老化防止に役立ち、ビタミンKは、骨たん白合成と骨の成長促進に必要です。 骨の連結様式 (1)不動結合 線維性結合:骨と骨の間に結合組織があって連結される。 靭帯結合:前腕骨間膜、脛腓靭帯など 軟骨結合:恥骨結合、椎間円板 縫合:頭蓋骨 釘植:歯 → (上顎骨:歯槽突起、下顎骨:歯槽部) (2)可動結合=滑膜性連結 1.関節の構造:関節頭、関節窩、関節軟骨、関節包(線維膜、滑膜)、靭帯(関節内靭帯含む) 関節面の適合をはかるための構造: 関節唇(肩関節、股関節) 関節円板(顎関節、胸鎖関節、肩鎖関節、下橈尺関節、橈骨手根関節) 関節半月(膝関節) 関節の構造 関節を作る骨のうちで凸なる関節面をもつ骨を関節頭、凹なる関節面をもつ骨を関節窩と区別する。関節窩に関節頭がおさまるが、関節窩の縁に線維軟骨性の "関節唇" が 関節は骨と骨を繋ぎ運動をスムーズに行う重要な役割を果たしています。また一定の可動域を設ける事で運動の方向や範囲に制限を加え、筋肉や他の組織の損傷を防いでいます。通常、関節を作る骨の端の一方は凸面(関節頭)、他方は凹面(関節窩)で、相反する関節面は弾力性に富み滑らかな軟骨層(関節軟骨)に覆われています。関節外面は、骨膜から続く間接包という膜で包まれ、その中に関節腔が有ります。間接包外層(線維膜)は丈夫です。内層(滑膜)は、豊富な血管膜があり、ひだを持ち、滑液(関節液)を分泌します。滑液は、摩擦を少なくする潤滑油の役割と共に、関節軟骨の栄養代謝にも預かっています。関節包の周囲には、これを更に補強する帯状または紐状の結合組織の副靭帯があり、これには関節内靭帯と関節外靭帯があります。 関節面の形 球関節:肩関節 多軸性:3つの互いに直角な方向へ回転 関節頭が半球状で関節窩は浅い凹み。 臼上関節 :股関節 多軸性 :関節窩が深い為、球関節より運動はやや制限される。 顆状関節:中手指節間関節、膝関節 楕円関節 :橈骨手根関節 2軸性:2つの互いに直角な方向への回転 関節が楕円体の一部を構成。 鞍関節 :母子手根中手関節 2軸性 :関節面の一面は、馬の鞍のような凹面体、それと直角に交わる他面は凸面。 蝶番関節 :指節間関節 1軸性 1つの方向のみに回転 関節頭が円柱状で、その軸が骨の長軸と直角になる、関節窩は、関節頭が入り込める様に出来ている。 車軸関節 :上橈尺関節、正中環軸関節 1軸性 :関節頭及びは窩は共に円柱の一部を構成。関節の回転軸は骨の長軸に一致。 平面関節 :椎間関節 可動域は非常に少ない :両関節面は平坦で、平面的にずれる様に運動 半関節 :仙腸関節 僅かに移動する程度 両面関節面はデコボコでキッチリ合い狭い関節腔と強い靭帯で確り固められている。
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1857.html
ただ淡々と 5KB 虐待-普通 理不尽 家族崩壊 野良ゆ 赤子・子供 ゲス 透明な箱 現代 虐待人間 息抜きショートショート ※短くて面白いのって難しいです。 人間には慣れがある どんなに面白いゲームだってずっとやっていれば飽きてしまう ゆっくりの虐待も同じだ 初めてやった時は面白かった、脳髄から痺れるような興奮がたまらなかった 面白くて面白くて、何匹も何匹も潰した まりさの足を焼き れいむの腹を掻っ捌いて赤子を引きずり出し ありすのプライドをズタズタにした上で生殖器を潰し ぱちゅりーにゆっくり時間をかけて己の無能さを理解させ ちぇんをらんの目の前でレイパーに犯させ そのらんの眼球を潰しちぇんの悲鳴だけを聞かせ続ける 他にも数え切れないほどの虐待をした ネットや本で日々追加される虐待を1つ残らず試してみた。 通常種も、希少種も、飼いも、野良も 大ゆっくりも、子ゆっくりも、幼ゆっくりも、赤ゆっくりも、ドスも 家で、透明の箱で、近所のゴミ捨て場で、路地裏で、山で、川原で 潰し、燃やし、沈め、斬り、突き、打ち、剃り、割り、削り 心を壊し、強姦させ、憤死させ、共食いさせ、殺し合わせ、自殺させた だが、飽きた やり尽くしたとも違う 単純に「ゆっくりの反応の限界」を思い知らされたのだ 例えば、今近所のコンビニに買い物へと歩いてる 普段から使用している、歩いて5分も無い道のりだ。 道脇に建設現場がある、最近古い家を取り壊し更地にした場所だ 看板には「○○マンション建設予定地」と書かれている 積まれた資材にブルーシートがかけられているが作業者は誰も居ない 今日が休日だからだろう。 ここで思う。 多分あのテントの様なブルーシートの下にゆっくりの家族が住み着いてる。 「ゆゆ~んとってもゆっくりできるおうちだよ!」とか言ってると思う。 土地に沿って張られた黄色と黒のロープを跨ぎ、工事現場に入り込み青テントの中を覗く。 「ゆゆぅぅぅ!!おきゃーさんとってもゆっきゅりできりゅおうちだよ!!」 「ゆ~おちびちゃん。きょうからいっぱいゆっくりしようね!!」 案の定だ。薄汚い紅白饅頭の母子が今正に住み着いた直後だ。 いささか頬がゲッソリしている所を見ると食うや食わずでようやく見つけた安住の地らしい。 こちら覗き込んでいても気付かない愚鈍さ。全く面白みの無いザ・テンプレート・ダメ・饅頭だ。 「おい!お前ら」 ぶっきらぼうに声をかけながら、次に言うべき事を考える。 「ゆゆっ!おきゃーさん!にんげんしゃんだよぉ!!」 「ゆっ!おちびちゃんはれいむのうしろにかくれてね!にんげんさんかってにはいってこないでね! ここは ─ 『お前らはつい最近、父親であるまりさに捨てられただろ?』─っゆぅ!!!ななんでそれを!!」 喧しい母れいむの抗議を遮る様に言うと一瞬で顔色が変わる。図星だったようだ。 今度は後ろに隠れようとしていた鈍臭い子れいむが"がびーん"と言った表情で母に叫んだ。 「!!??おきゃーさん!!ほんちょーなの!!まりさおとーしゃんもうかえってこないの!!なんじぇ?なんじぇ?」 「ゆゆゆゆゆゆっっぅぅぅ!!そそそそれはね!それはね!!ゆぅぅ!! そそんなことないから!おちびちゃんはなにもかんがえずゆっくりーしてね!すーりすーりしてあげるからね!」 「ゆゆ~んくしゅぐたいよ~おきゃぁしゃ~ん!しゅ~りしゅ~りゆっきゅり~!!」 突然始まる母子のスキンシップ こんな誤魔化し方しかできない母に、こんな事で誤魔化される子供。 だから、大体のれいむ種なんてゲスなまりさに適当にすっきりーさせられて捨てられるんだ。 ゲスにさえ捨てられるクズ。それがれいむ種。 非生産的な親子の抱擁なんて見てても面白くとも何とも無い。 横ににある資材と一緒に置かれたショベルを手に掴む 「おい。れいむ出て来い。あまあまくれてやるぞ」 「ゆっ!ほんとう!?おちびちゃんちょっとまっててね!いまあまあまさんもってくるからね!」 「あみゃあみゃしゃんはやきゅだべちゃいよ!ゆっきゅりまちゅよ!」 "疑う"と言う発想すらなく、ただただ幸福に(気持ち悪く)顔をニヤつかせテントから飛び出す母れいむ ── の真上に、フライパンを頭に叩きつける様に。ショベルの凸面を振り下ろす。 「あまあまどこ ─ 『ベジョンッッ!!!』!!」 饅頭は爆ぜた。死ぬ間際の言葉は「あまあまどこ」。 馬鹿と言う言葉以外の形容詞が見つからない。 一部始終を見ていた子れいむは惨事の数秒後に"びっくりー"と言う表情をした。反応が遅い。 ここで俺は思う。多分、次の子れいむの台詞は「おぎゃぁぁぁじゃぁっぁぁんん!!」 「お、お、おぎゃぁじゃぁっぁぁんん!!ゆっきゅりだいじょぉぉぉびゅぅぅぅ!!!???」 大丈夫なわけ無いだろうアホが。もう死んだよ。二度と動かないよ。 お前は天涯孤独になったんだよ。たった今。 「くだらない・・・」 こいつらの脳はボキャブラリーが少なすぎる たまには俺が驚く言葉でも吐いてみろってんだ。 ベビョリ・・・と言う不愉快な擬音と共に"元"母れいむの頭からショベルを引き剥がし元の位置に戻す。 子れいむの悲鳴を背に踵を返しコンビニに向かう。 数分後に買い物の帰りに再び工事現場を覗くと、カラスが2~3匹ギャアギャアと騒いでいるだけだった。 帰宅。リビングに汚い野良まりさが詰め込まれた透明箱がある。 先日、近所でウロウロしてるのを暇つぶしに捕獲したゲスまりさだ。 「・・・さて、どうお前を殺したものかな?」 「や、やめるのぜ!まりさがしんだら、かぞくがかなしむのぜ!さっさとまりさをそとにだすのぜ!」 「別にいいじゃん。お前が死んでも悲しむやつなんて居ないよ。と言うか居なくなった。」 「な、なにいってるのぜ!ばかなのぜ!?にんげんはばかなのぜ?」 馬鹿はお前だ。と言いたい所だがそれすらも最早面倒くさい。 恐らく、このまりさは最後には「やめるのぜ~やめるのぜ~」とか叫びながら死んでいくのだろう。 饅頭の未来選択肢は恐ろしく狭い。 「つまらない・・・」 ガタガタと不満をぶちまけながら箱を揺らす浮浪饅頭を眺めながら本当にそう思う。 しかし、虐待を止める事はできない 何故だろう?習慣にでもなってしまったのだろうか? 違う、宝くじの様に当たりを期待しているのだ。 当たりのゆっくりを探しているのだ。 次のゆっくりは斬新な台詞を吐いてくれるかもしれない 次の次のゆっくりなら、こちらが驚く行為を取ってくれるかもしれない 今日も、明日も、明後日も 淡々と虐待を続けていくだろう。 そう、ただ淡々と・・・淡々と・・・・ 作:六人 他: ふたば系ゆっくりいじめ 212 下卑た快感 ふたば系ゆっくりいじめ 254 アザーワールド ふたば系ゆっくりいじめ 515 公認虐待 ふたば系ゆっくりいじめ 737 真理の扉 ふたば系ゆっくりいじめ 758 全自動復讐システム ふたば系ゆっくりいじめ 794 全自動復讐システム -初期型- ふたば系ゆっくりいじめ 809 全自動復讐システム -世界- トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 俺だったら、特定の虐待だけを極めてみたりするかな? 徐々に時間を掛けてやる、劇的に一気にやる、親子が対象、群れが対象、 などバリエーションを増やして、まるで研究するみたいにやるかな? ※「いい意味で」とか「逆に」とか多用しないほうがいいぞ? 喧嘩腰というか、バカな人間に見えるwww -- 2018-03-13 22 08 34 ↓良い意味でなw -- 2013-06-11 20 35 17 真面目に語れるお前等が怖い -- 2013-06-11 20 34 46 他の人も言ってるけど、一回「愛で道」に入ってみるのがマンネリ打破になるんじゃねえかな。 -- 2012-09-12 11 49 26 プチプチと同じで飽きないとおもうξ(・∀・) -- 2011-02-16 20 29 35 いやー?飽きないだろーw 虐待なんて面倒な事しなくてもただ踏み潰すだけで永久に飽きないと思うがなぁ まあでもこの鬼威山は「虐待はマンネリ」してきただけで、呼吸するように殺してはいそうw -- 2011-01-04 05 41 39 他の趣味を見つけるべきだろうなぁ。 一旦、その道から離れれば新しいアイディアも沸くかもよ?w -- 2010-11-19 20 21 22 飼いも、野良も って書いてあるから愛でてから虐めるのはやってそうだな -- 2010-09-10 02 00 45 愛でてからまた虐めようよ -- 2010-07-27 09 21 30 虐待に飽きた?じゃあ愛でようよ。 -- 2010-07-01 00 34 44
https://w.atwiki.jp/girlwithlolipop/pages/117.html
開幕/きらりん☆レボリューション◆PatdvIjTFg ◇ 「にゃっほーい! きらきーだよ☆ルーラーのお仕事は大変だけど参加者のみんなのためにがんばるにぃ!みんな応援よろしくおにゃーしゃー☆」 ◇ 「……ッ!」 気が付くと、諸星きらりは目覚めていた。 未だ太陽は沈んでおり、テレビをザッピングしても映るものは砂嵐に似たノイズか通販番組だけだ。 この高校におけるトラウマとサーヴァントに対する無力感から来る多大なストレスは、諸星きらりの睡眠時間を蝕んでいる。 額を拭う、酷い汗だ。 発熱したかのように全身が濡れている、パジャマにまでじつとりと滲んでいる。 「■■■■■」 バーサーカーが諸星きらりの額に手を当てる、熱を測っているのだろうか。 肉体的な病でないことはわかっている、だがその優しさが諸星きらりにとってはありがたいことだった。 「だいじょーぶ」 ベッドを抜けだして脱衣所まで歩く、当然のことであるがバーサーカーは外で待機している。 パジャマを脱いで洗濯物カゴに入れる。 フリルのついた桃色の下着、そのバストは豊満であった。 浴室に入り、シャワーを浴びる。 汗とそれ以外のものまで洗い流せるように。 浴室の曇った鏡を掌でこすり、諸星きらりは自分の姿を見る。 出るところは出て、引き締まるべきところは引き締まった長身の体躯、それに対し幼さすら感じさせる愛くるしい顔。 体躯と顔のギャップが、かえってアンバランスな美しさを生み出している。 ただ、昨日よりも更に痩せたかもしれない。 両の人差し指で口角を上げて、笑顔を作る。 わざわざこんなことをしなくても、少し前までは自然に笑えていた。 だが、作ることを意識しなければ笑うのが難しい。 笑うのなんて、簡単なはずなのに。 「きらりん☆」 諸星きらりが、きらりになって鏡を覗きこむ。 他人のための偶像【アイドル】は未だ笑えている。 「今日も一日がんばるぞい!」 着替えを済ませた諸星きらりは、己の携帯電話にメールが来ていることに気づく。 この街に来てから携帯電話を使う機会は減った。 街に来て最初の数日は家族や友人に引っ越しが無事に終わったことを連絡して、自分が大丈夫であることを伝えて、 そして、いじめが始まって、それ以来使わなかった。 誰にも何も言えなかった。 そして今、この携帯電話の先にいる相手が偽物であることがわかり、やはり何も言えない。 元の世界のように、きっと、優しくて甘いものをくれるだろうに、それでも言えない。 電話を掛けて全てウソですよと言われたら、と思うと恐ろしい、夢が夢で終わらせられるのは恐ろしい。 だから、二度と携帯電話を使うことはないと思っていた。 それが、今誰からかメールが届いている。 見たくない、正直なことを言えば恐ろしい。 メールを見れば、また何かを失うかもしれない。 息を吸う、吐く。 大きく息を吸う、ありったけの空気を吐き出す。 気合を入れて、携帯電話を開く。 ルーラーから送られた聖杯戦争の開始を告げる題名。 この時点で目眩がしそうになった。 悪夢のような現実は蜘蛛の巣のようにきらりを絡めとった。 息を吸う、吐く。息を吸う、吐く。息を吸う、吐く。心を落ち着かせる。 攻撃されるのは恐ろしい、バーサーカーの戦う姿を見るのは悲しい。 それでも、未だ始まっただけで巻き込まれたわけじゃない。 それを強く意識する。 ルーラーから送られたメールの内容を確認する。 電子マネーは役に立つかもしれないし、少なくとも参加者の姿が一人はわかったことがありがたい。 掲示板は便利だが、少女の悪意に触れた今のきらりには恐ろしい。開くことはないだろう。 それより何よりも図書館に行けばルーラーと接触できるかもしれないこと、それがきらりにとっては何よりもありがたい。 バーサーカーを救う、元の世界に戻る、今までの探索の中ではその答えどころかヒントすらも見つからなかった。 それでも、聖杯戦争の運営側にいるルーラーならば、答えを知っているのではないか。 必死で頼めば教えてくれるのではないか、それが今のきらりにある唯一の希望であった。 玄関の戸を開く。 今の時間も忘れて、走る。 誰よりも先に図書館へ行かなければならない。 誰かと出会ってしまうのは恐ろしいから。 煉瓦造りの巨大な建造物は明治時代を思わせるモダンな雰囲気を漂わせる。 五階建て、蔵書数は不明、この街で唯一の図書館である。 客用の出入口は七つ、西、南に各三つずつ、北に一つ。幸福の数字である。 そして職員用通用口は東に一つ。合計で八つ、また末広がりで縁起が良い。 利便性というよりは、その数を意識してこの図書館の出入口は造られている。 開館時間は午前から夕方まで、休館日は無し。当然今は閉館中である。 だが、関係ない。 職員用通用口の横に付いたインターフォンを鳴らす。 何度も本を探しに訪れているために図書館自体には慣れているが裏口はどことなくきらりを気忙しい気分にさせる。 最も、裏口だからということだけが原因ではないが。 しばらく待っても、返事はない。 再度鳴らそうか、それとももう少し待とうか――少し考えて、きらりは再度、インターフォンを鳴らす。 普段よりも更に気が急いていることをきらりは自覚している。 待っていると不安になる。 やはりこの時間にルーラーはいないのではないか、そもそもルーラーはいないのではないか。 フェイトを捕まえて初めて、図書館にルーラーが訪れるのではないか。 こんな時間に訪れたから、ルーラーは気分を悪くして出てこないのではないか。 申し訳ないことをした。 熱病に浮かされていたかのような感情が急に冷めていく。 ありもしない希望にすがってしまっただけなのではないか、そう思ってきらりは自省する。 「かえろっか……」 霊体化しているバーサーカーに声を掛け、家に戻ろうとした――その時である! 「ドーモ、スミマセン」 通用口の門が突如として開いた、開けたのはダークスーツを着こんだ角刈りの男だ。 その目はサイバーサングラスによって隠されてはいるが、オニめいた眼光をしていることは想像するに難くない。 図書館の職員があからさまにヤクザなのだ! 見よ、ヤクザの体躯を!並みの男よりも尚高いきらりに匹敵せんとする身長と鍛えあげられたように見える筋肉を! アイドルの卵とはいえ、所詮一般人であるきらりにとってヤクザは実際英霊よりも現実的で非現実的な恐怖である。 だが、気丈にもきらりは恐怖を抑え込み、尋ねた。 「えっと……アナタがルーラーさん?」 「…………」 それに対してヤクザは沈黙!コワイ! 緊迫した空気が数秒流れた後、ヤクザは口を開いた。 「ドーゾ。モロボシ=サン。オアガリクダッシェー」 そう言ってオジギすると、ヤクザは図書館内へと歩き出す。 数秒の沈黙によって生じた実際奥ゆかしい歓迎である。 きらりはオジギを返すと、図書館へと入場した。 何度見てもきらりはこの図書館に圧倒される。 視覚の暴力めいて並ぶ本棚は数を数えようとすら思うことが出来ないほどに多い上に、 その本棚一つ一つがアンティークであり、どこか格式の高さを思わせる。 それがずらりと五階まで並んでいるのだ、人間が本を読むための場所というよりも本に支配された場所で人間が生存を許されているようなものである。 それにしても――ときらりは気づく。 昼間にはいなかったダークスーツの職員達が本の整理を行っている、それだけならば良い。 だが、統一された髪型に服装、似たような体躯、遠目ではよくわからないがよく似た顔立ち。 職員たちが皆、同一人物のように見える。疲れているのだろうか。 心中の疑問に答えられることのないまま、ヤクザに促されてきらりとバーサーカーはエレベーターへと乗り込んだ。 「オタッシャデー!」 二人が乗り込むと同時に、ヤクザが外側から閉ボタンを押す。エレベーターの戸が閉まる。世界から隔離される。 ▽ 「下ヘ参リマスドスエ」 合成マイコ音声がエレベーターの起動を告げると共に、奇妙な浮遊感を伴ってエレベーターが下降する。 エレベーター内は珍しいことに全面が鏡張りである、浮遊感を伴ってきらりはどこか神秘的な趣きを感じた。 「きっと……だいじょうぶだよねぇ……」 ルーラーに会えば、家に帰れる。 ルーラーに会えば、バーサーカーもきっと泣かずに済む。 ルーラーに会いさえすれば、全ては好転するはずなのだと、きらりはそう信じている。信じざるを得ない。 もしも何も変わらなければ、それは何よりも恐ろしい。 だからこそ今、ルーラーに会おうという段になってより不安になっていく。 望めば望むほどに裏切られることが怖い。 「■■■■■■」 身を竦めたきらりの肩にバーサーカーは手を置いた。 狂っていても、泣いていても、優しくて大きくて暖かかった。 「うん、ありがとにぃ」 きっと、何とかなる――そうきらりが思ったその時である。 エレベーターの鏡面に水面のような波紋が生じた、目の錯角か――否、現実である。 今、鏡に触れれば――あるはずのない鏡の中の世界に入り込めそうなほどに、現実から逸した様。 "This little piggy went" (このぶたちゃん) "Wee, wee, wee" (ウィーウィ ウィーウィウィーと泣いている) "All the way home?" (おうちに帰りたい?) 歌が聴こえた。 きらりの発したものでも、マイコ音声のスピーカーから発されたものでも、もちろんバーサーカーでもないものが。 どこだろう――そう思ってきらりがきょろきょろと辺りを見回すと同時に、バーサーカーが戦闘態勢に入った。 「■■■■!」 「ンアーッ!」 二重の極み!正面鏡粉砕! 「■■■■!」 「ンアーッ!」 二重の極み!左部鏡粉砕! 「■■■■!」 「ンアーッ!」 二重の極み!右部鏡粉砕! 「■■■■!」 「ンアーッ!」 二重の極み!背面鏡面粉砕! 「■■■■!」 「ンアーッ!」 二重の極み!天井鏡粉砕! 「■■■■!」 「ンアーッ!」 二重の極み!床鏡粉砕! バーサーカーは直感に従い、周囲の鏡面全てを破壊し、きらりを抱きかかえて天井からエレベーターより脱出! 負けを待って無駄死にとは平安時代の哲学剣士ミヤモト・マサシのコトワザである。 実際、敵の襲撃を受ける前にこちら側から仕掛けた方が有利である。 片腕できらりを抱き、もう片腕でエレベーターロープを掴んだバーサーカーが上昇を開始する。 だが……ブッダ!なんたるマッポー的光景か! バーサーカーによって粉砕された鏡面の粒子が、吹雪のように辺りを舞い散り……バーサーカーときらりを包み込んだのだ! フタエノキワミ=ホウグ破れたり!この宝具ならばあらゆるものを破壊出来よう! だが、粉々に破壊されたものをどうして再度破壊できようか! そして……皆さんの中にサーヴァント動体視力をお持ちの方がいれば、それを見ただろう! 鏡の粒子一つ一つより出た極細の茨を!それが互いに鏡を結びつけ、操っている! 「■■■■!」 一本一本破壊していっても意味なき程の量!そして破壊した側から新たな茨が出て、鏡同士は再度結び付けられる! "This little piggy went" (このぶたちゃん) "Wee, wee, wee" (ウィーウィ ウィーウィウィーと泣いている) "All the way home?" (おうちに帰りたい?) 再びきらりは歌を聴いた。 そしてきらりは見た。 鏡の粒子が一つの鏡となり映し出された白いロリータドレスのドール、普通の人間の半分ほどの背丈もない。 白薔薇の髪飾り、編み上げのロングブーツ、コーディネートは全身白が基調。 淡いピンクのようなクリーム色の髪をツーサイドアップにしている。 それにしても不思議なことに、右目が無い。 眼帯というわけでもなく、目の代わりに直接薔薇が生えているように見える。当然彼女の色、白い薔薇だ。 目が合った。 魔性の色――彼女の金色の目ときらりの目が合った。 「アナタが歌って……」 言葉を発し終える前に、鏡より出た茨がきらりを捉えた。 「■■■!」 バーサーカーが手を伸ばすよりも、茨は速かった。 誰が信じるであろう、鏡の中に世界があるなどと。 だが、鏡の中より出た茨は――きらりを鏡の中へと誘った。 「■■■■■■■■■■■■■!!!!」 「シ、シ、シ、下ヘ参リマスドス、ドス、ドスエ」 後に残されたものは、バーサーカーの絶叫と、狂ったように鳴り響くマイコ音声だけだった。 ◇ フローリングの床、手すりの付いた壁面鏡。 レッスン室と聞いて大多数が想像するような光景――そして、きらりが何度も何度も訪れるはずだった場所。 何故、ここにいるのだろうと思うよりも先に――今更この場所にいることにきらりは心のどこかがじくりと痛むのを感じた。 ぱあん。 誰かが手を叩く。 それと同時に、レッスン室には19個のマネキンが置かれていた。 マネキンは皆――ドレスを着ていた。 シンデレラが着るような――きらりが何時の日にか街頭ビジョンで見たような美しい衣装を。 ぱあん。 誰かが手を叩く。 マネキン達ときらりはそのままに、場所だけは多数の観客が収容できるホールに変わっていた。 観客席は皆、マネキンで埋まっている。 きらりは、マネキン達と共に――ステージに立っている。 気が付くと、あの曲が流れている。 かつて、街頭ビジョンで聞いたあの曲が。 きらりが、ただ漠然とアイドルに憧れていただけだった頃の曲が。 曲に合わせてマネキン達が踊っているのを、きらりは不思議と当然のことであると受け止めていた。 それよりもステージに上がっているのに、踊り方を知らない自分が辛かった。 ぱあん。 誰かが手を叩く。 きらりは多数のマネキンの観客とともに観客席に座っていた。 ステージではきらりの代わりに、あの白いロリータドレスのドールが踊っている。 踊っているマネキンたちへの憧れと、自分は踊れないのだからしょうがないという諦めと、それでも諦めきれない悔しさ。 "お願い!シンデレラ" "夢は夢で終われない" ああ、嫌だ。 夢が夢のままで終わらされてしまう。 今すぐ観客席から立って、ステージに上がりに行きたかった。 だが、両腕を両隣のマネキンにものすごい力で押さえつけられて観客席から動くことが出来ない。 何も出来ないまま、曲が終わっていた。 ぱあん。 誰かが手を叩く。 きらりは花束を持って、ステージに上がっていた。 目的はわかりきっている、白いロリータドレスのドールにこの花束を渡すためだ。 きらりが渡した花束を受け取ると、ドールは満面の笑みで言った。 「うぇえへ、きらりちゃん応援ありがとにぃ☆きらきー、もっともぉーっときらりちゃんの代わりに頑張りまっす!いぇいいぇいおー☆」 どこまでもどこまでも悪意を込めた自分の真似、表面上だけは完全に似せた主のいない腹話術の人形。 「違う……」 「何が違うんだよ、きらり?」 「だって……」 「ボクと違ってきらりさんは聖杯いらないんでしょ?だったら……ボクがきらりさんの代わりに使っていいじゃないですか? フ、フフーフー……聖杯はすごい……からね……きらりちゃんの夢も……未来も……周りの人も…… みんな……みんな……私がもらうよ……?それが嫌なら……戦いなさい、諸星きらり」 ぱあん。 もう一度、誰かが手を叩く。 レッスン室も、マネキンも、ステージも無い。 アンティーク調のテーブル越しに、椅子に座ったきらりとドールが向かい合っている。 それ以外には何も見えない、闇が周囲を包み込んでいる。 テーブルの上には淹れたての紅茶が二つ、湯気を立てている。 「初めまして、諸星きらり様……私がルーラーですわ」 「…………夢?」 先ほどまでのことが何もなかったかのように、ルーラーと名乗ったドールは振舞っている。 何もかもが夢だったのだろうか、それとも今も未だ夢の中にいるのだろうか。 「くす、くす、くす、呼びつけておいて夢を見ておられるなんて……羨ましい立場ですわね、諸星きらり様」 「……ごめんなさい」 「いえいえ、馬車馬のように休みなく働くのがルーラーの仕事、無償の奉仕者であることこそ私の使命…… どうぞどうぞお気にせず、それで何の御用かしら?諸星きらり様?」 そう言ってルーラーは紅茶を口に入れた。 つられてきらりも紅茶を飲む、緊張で味がわからない。 聞かなければならないことがある、いや、その前に。 「1、2、3、4、5、6、7、よい子はみんな天国へ……バーサーカー様は、下へ、下へ、下へ…… ルーラーの立場から提案させていただきますが、バーサーカー様と再会されたならば、まずはじめに令呪を以て私を追うことを止めさせるべきでしょうね 今のバーサーカー様は自分のしっぽを追いかける犬のように、私だけを追い続けてアナタの話を聞きもしませんから、くす、くす、くす」 言っている意味がよくわからないし、バーサーカーの状況もよくわからない。 だが、きらりにはこれ以上ルーラーに聞いても無駄なように思えてならなかった。 「大丈夫、バーサーカー様は元気いっぱい……それで、きらり様、アナタの用事が聞きたいわ」 だが、ルーラーとバーサーカーを信じ、今はルーラーに聞くべきことを尋ねよう。 どうすればバーサーカーを元に戻せるか。 どうすればこの世界から元の世界に戻れるか。 紅茶のおかげだろうか、言葉は淀みなく紡ぐことが出来た。 「狂化を解きたいのならば……令呪に祈りを籠めて、何度も何度も何度も祈ってみてはいかがでしょう? ただし、3画では足りないわ……もっと光を、もっと多くの令呪を集めないと何の意味も為さないでしょうね。 うふふ……でも安心しなさいな、きらり様……良い手段がありますわ、フェイト・テスタロッサの捕獲任務を見たでしょう? 嘘はつきません……フェイト・テスタロッサを引き渡していただければ、私はよろこんできらり様に令呪を差し上げますわ」 「…………」 ここに来てようやく具体的な道筋が見えた、だがその道筋は厳しい。 いや、わかってはいたことだ。 しかし――霧の中で惑うのと、険しい山々を越えるのとどちらが良かったのだろう。 だが、もう答えを知ってしまった以上――きらりはバーサーカーのために勇気を振り絞ることができるだろう。 「次に、どうすれば帰れるか、聖杯を手にすれば良い……と言いたいところですが、そういう答えを求めているのではないのでしょう? でしたら、やはりフェイト・テスタロッサを捕まえることです。マスターがもしあの娘を気に入ったのならば……この聖杯戦争自体が中断される……か、も。 ええ、確証なんてありませんわ……でも、私から提案できるのはこれだけですわ、きらり様。 アナタ達の鍵を握るのはフェイト・テスタロッサ……以上です」 「その……フェイトちゃんを捕まえたら、どうするの?」 踏み込むべきではない。 見も知らぬ少女の事情など無視して、自分のために動くべきだった。 それでも諸星きらりはフェイト・テスタロッサを気にかけてしまった。 自分がいじめられたように、参加者から狙われる少女を。 「マスターと会って、仲良くお茶会をして……おしまい。 もちろん、マスターがフェイト・テスタロッサを殺すことはありえません……くす、というより不可能でしょう」 ルーラーの嘲笑は、サディズムの美を備えていた。 だが、そんなことはきらりにはどうでもいい。 命の保証がされても、それは恐ろしいことのように思えた。 「うふふ……きらり様、いいじゃないですかフェイト・テスタロッサのことなんて、 それよりもアナタと……アナタのサーヴァントを大切にするべきでしょう?」 そうだ、ルーラーの言っていることは正しい。 殺すわけではない、ただ捕まえるだけだ。 そしてルーラーに引き渡した後、どうなるかなどきらりの知ったことではない。 それでも、そう割り切れないから――きらりはここにいる。 バーサーカーの狂化を解除する方法、聖杯戦争から脱出する方法、そのようなものの答えを求めて。 だが、それでも悩む。 フェイト・テスタロッサを天秤にかけてもよいほどに、諸星きらりは追い詰められているということも真実。 諸星きらりは揺れている。 「……それではきらり様、お茶会はここまで。今度はお茶菓子をもっていらっしゃって」 そう言って、ルーラーは椅子から降りて、闇へと消えていこうとして、思い出したかのようにきらりに振り返った。 「そうそう、掲示板機能はご利用なさっていて?きっときらり様のお役に立ちますわ」 そして、それだけいうと再び闇へと消えていく。 ぱあん。 誰かが手を叩く。 きらりの意識が消える。 「きらきーぱわー☆」 ◇ 「■■■■!」 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 殴っている。 バーサーカーはきらりを連れ去った鏡を殴っている。 粒子状になった鏡はこれ以上破壊することが出来ない、それでも殴っている。 バーサーカーは鏡の中に入ることは出来ない、それでも殴っている。 殴ることしか出来ない、だから殴っている。 目を覚ましたきらりが見たものは、そんな光景だった。 災害現場から必死で瓦礫を取り除いて家族を探すような、そんな悲痛な祈りにも似た光景だった。 「ごめんねぇ……」 バーサーカーは自分を守りたいのだろう。 バーサーカーは自分を傷つけたものを許せないのだろう。 だから、何も出来なくても――出来ることをし続けてしまうのだろう。 きらりの令呪が光り輝く。 「もういいよ……ごめんねバーサーカー」 きらりの言葉と共に、バーサーカーは拳を止め、霊体化した。 「ごめんねぇ……ごめんねぇ……」 道はひたすらに遠い。 そして、自分には謝ることしか出来ない。 きらりはヤクザがエレベーター災害救助用のはしごが降ろすまで、しばらく眠っていた。 【D-2/図書館/一日目 早朝】 【諸星きらり@アイドルマスターシンデレラガールズ(アニメ版)】 [状態]精神的疲労(中)、魔力消費(中) [令呪]残り二画 [装備]なし [道具]なし [所持金]不明 [思考・状況] 基本行動方針:バーサーカーを元に戻し、元の世界へと戻りたい [備考] ※三画以上の令呪による命令によって狂化を解除できる可能性を知りました(真実とは限りません) ※フェイト・テスタロッサの捕獲による聖杯戦争中断の可能性を知りました(真実とは限りません) ※ルーラーの姿を確認しました ※掲示板が自分の話題で賑わっていることは未だ知りません 【悠久山安慈@るろうに剣心(旧漫画版)】 [状態]霊体化 [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:??? [備考] ※雪華綺晶の存在を確認しました、再会時には再び襲いに行く可能性があります。 【雪華綺晶@ローゼンメイデン】 [状態]健康 [装備]なし [道具]なし [思考・状況] 基本行動方針:??? [備考] ※アイドルの物真似が出来ます BACK NEXT 009 ガール・ミーツ・ジンチョ・ゲーザーズ・ネクロマンス 投下順 011 空と君のあいだに 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 000 前夜祭 諸星きらり&バーサーカー(悠久山安慈) 014 絶望少女育成計画Reflect -003 泣いた赤鬼 000 前夜祭 ルーラー(雪華綺晶) 014 絶望少女育成計画Reflect OP その愛は侵食
https://w.atwiki.jp/shibumakubungei/pages/86.html
Sadness of the Candy タイトル:Sadness of the Candy 作者:荒夜 智 掲載号:2013年文化祭特別誌「色硝子」 私の女はキャンディだ! それも棒つきじゃないやつの。 * * 彼女の朝は、まだ鶏が鳴いていない時分から始まる。 彼女はいそいそと二人のベッドを抜け出し、三面鏡の前に座るのだ。薄い包み紙をカシャカシャいわせながら、映画女優のように可憐な動きで。 三面鏡だ。そう、三面鏡。 三つも彼女の姿を同時に拝めるなんて、何て便利なんだろう。私は寝たふりを続けながら、彼女の可愛い後姿を見つめる。 起きたばかりだからだろうか、ザラメが少しだけ透けて見える。つるつるした肌には微かな歯型がついていた。昨日は甘い匂いに耐え切れず、ついつい噛んでしまったのだ(当然のことながら私は、彼女の渾身の一撃を食らうこととなった)。 くしゃくしゃに乱れた包み紙が何とも愛らしい。一生懸命にカーラーを外す彼女を見つめていると、彼女が私の視線に気づいた。 「こっち見ないで! 今はすっぴんなのよ!」 彼女は甲高くそう叫んで、私にカーラーを投げつける。それは見事に鼻にヒットした。 べたついたカーラーからは、微かにサクランボの匂いがする。今日の彼女がチェリー味だからだろう。確か昨日はメロン味だったはずだ。 悪かったよ、でも君はすっぴんでも可愛いよ──そんなことを口走りながら、私は洗面所へと避難する。後ろからはカーラーやスリッパがマシンガンのように飛んできた。彼女の怒りが収まるまで、せいぜい歯磨きに励むとしよう。 私が彼女と暮らし始めてから、もう一年が経つ。そして今日も同じように、甘い日常が始まろうとしていた。 * * 彼女は身支度に二時間ほどかけ、私の作った朝ごはんを食べた。 そしてそれから更に一時間──私たちは、日曜いつも通りの町並みを歩いているのだった。 この町はどうにも賑やかすぎる。人間もキャンディも動物も、果ては看板までもだ。皆争うように、チカチカするような色彩を放っている。自分のファッションを見せ付けるのに精一杯なのだ。 だがそんな町並みの中でも、彼女は一番と言っていいほど目立っていた。 今日の彼女の包み紙のイメージは、多分南国の海か何かだと思う。目の覚めるような、鮮やかな青いワンピースだ。熱帯雨林を彷彿とさせる唐草模様のスカーフに、頭の上の大きなリボン。まるで彼女がジャングルを身にまとっているように見える。 しかし特筆すべきは、彼女の化粧だと思う。 歯ブラシほどもある付けまつげに、グロスでべたついた唇。ザラメは綺麗に洗い落とされ、キャンディ独特の鮮やかな表面はファンデーションで覆われている。 化粧なんてしない方が可愛いのに……そんなことを言おうと思ったが、それは彼女の自尊心を傷つけることになってしまう。 彼女は脆く、崩れやすいのだ。それもそのはず、彼女は砂糖菓子なのだから。 「ねえ、聞いてるの?」 彼女の声で私は我に返った。顔を上げると、彼女がふくれながらこちらを見つめているのがわかる。 どうやら私は、彼女の話に耳を傾けていなかったらしい。 「どうしたの?」 そう返すと、彼女はわざとらしく大きなため息をつく。そして頭のリボンを翻しながら、向こうの通りを指差した。 映画やミュージカルの看板がせわしなく立ち並ぶ、ガチャガチャした迷路の向こう側。そこでは一人のカメラマンが、重いカメラを抱えながら走っていた。 彼は雑誌のカメラマンか何かなのだろうか。首をせわしなく動かし──彼に人間の頭はなく、代わりにカメラが付いていたが──私服の女子高生たちにカメラを向けている。 カメラメンは狂ったように女子高生を追い掛け回し、その度に少女達はきゃあきゃあと笑っていた。 青い空、白い雲。照りつける太陽と、焼かれるアスファルトの上。 眩しい夏の日差しの中、彼の頭のレンズがきらきら光る。女子高生たちの肌も、まぶしく輝いていた。 ここはジャングルだ。カメラは狂ったように水を追い求め、女達は自分たちの水を見せ付ける。弱肉強食の世界だ! 私はその恥知らずのカメラを睨みつつ、隣に立つ彼女をちらりと見る。すると彼女が、羨望のまなざしでそれを見つめているのが見えた。……彼女は、カメラに憧れているのだ。 「行こう」 私は怒ったように踵を返し、目的地のスーパーマーケットへと足を向ける。だけど彼女は、しばらくそこから動こうとしなかった。どうやらカメラに未練があるらしい。 しかしカメラが女子高生たちを諦め、こちらの通りに首を向けたとき、彼女はようやく歩き始めた。 彼女は背筋をぴんと伸ばし、色とりどりの包み紙をはためかせながら歩く。黄色・赤色・紫色。アスファルトに、半透明の光がこぼれている。 十センチほどのハイヒールを、かつかつと鳴らしながら歩く彼女。きらきらと砂糖が落ち、足跡が光って見える。馬鹿なカメラマンは彼女を写さず、彼女の足跡だけを撮っていた。 ……結局、女はカメラを愛する生き物なのだ。それが人間であっても、砂糖菓子であっても。でも私たちは、それを愛さなければいけないのだろう。 私は苦笑しながら、彼女の隣に並んで歩いた。 * * 彼女と私は、地元の大きいスーパーマーケットに出向いた。 ここのスーパーマーケットは、中々有名だった。品揃えも立地条件も、平々凡々と言わざるを得ないこの店がである。 この店が有名な理由。それは、ものすごく美人な店員がいるというためだ。 元ヴォーグの専属モデルだったとかプレイボーイの表紙を飾ったことがあるとか、その噂の信憑性は定かではない。 だがその店員が美人なのは事実で、彼女目当てで店に行く男が多いのも事実だった。 そしてその店員は、今日も健気にレジ打ちをしている。 いかにも西海岸風の美人だ。小麦色の肌と、光り輝くブロンド。瞳はブルネットだから、恐らく髪を染めているのだろう。ちなみに、必要ないのに最近鼻の形が変わった。 彼女が物憂げにかがんで商品を手に取るたび、男たちは背伸びをする。彼女の胸元に集中するあまり、一人の男が買い物籠を落とした。すると彼女は形のいい目元を細め、くすくすと小さく笑う。男は赤面し、そそくさとレジを去っていった。 ちなみに私の可愛いキャンディは、コーンの缶詰を熱心に値踏みしている。当たり前のことだが、彼女は美人の店員に注意を払ってはいない。 ……やはりどんな美女も、キャンディにはかなわないだろう。私は背の低い彼女を手伝ってあげるべく、上の棚へと手を伸ばした。 だが、その瞬間だった。 なんとその西海岸風美女が、いきなり私にウィンクしてきたのだ。 最初は思い違いかと思い、慌てて辺りを見渡した。しかし辺りに男はいない。そしてその美女は、またもや私に強烈な一撃を送ってきた。 ここで断っておくが、私は決して美丈夫ではない。悪くはないと自負しているつもりだが、今の私がいかしているとも思えないのだ。パーカーには「Ivy League」とでかでかと印刷され、靴は古びたスニーカーである。 しかしそんな私に、尚も熱いモーションをかけてくる美女。長い睫毛を瞬かせ、悩ましげな瞳で私を見つめている。まさか私がこんな視線を受けるとは思わず、私は困って苦笑いした。今日髭そっておけば良かった、などとぼんやり考える。 だが、隣からカシャカシャという音が聞こえ、私ははっと正気に返った。 キャンディが怒っているのだ。 キャンディは怒りで包み紙を震わせ、可愛い顔を赤くしている。そうだ、確か今日はチェリー味だった。着色料も相まって、本当に真っ赤な顔になっている。 まずいことになった──と私は背筋を奮わせた。彼女は沸点が低いのだ。砂糖菓子だからかもしれない。 そして私の最悪の予想通り、彼女はつかつかとレジに歩み寄って言ったのだった。 「ねえ、あなた」 一気に緊迫するレジ。男達は面白そうにそれを見つめ、私は言葉を失って立ち尽くす。 怪訝そうに顔を上げた美女に、彼女は叩きつけるように言い放った。 「あなた今、私の彼氏にモーションかけたでしょ」 「かけてないわ」 店員は美しい目を吊り上げながら、きっと彼女を睨む。だが店員が私に流し目を送っていたのは、その場の全員が気づいていたらしい。皆にやにやしながら私を見つめ始めた。 だがキャンディは泣きそうになりながら、リボンを震わせながら口を開く。 「嘘よ」 「かけてないってば」 「かけたわ、かけたのよ」 ひどく子供っぽく聞こえる会話。 私は「もういいよ」と言いながら、彼女を連れ戻そうとした。だけど店員の凄まじい視線に気おされ、一瞬ためらう。 そしてその隙に店員が唾を吐き掛け、激しい言い争いが勃発した。 どちらかの「ビッチ!」という叫びで、戦いのゴングが鳴り響く。 店員がカウンターに躍り上がり、バーコードリーダーを食いちぎった。美女は吼える。ヒョウ柄のTバックが見えた。そう、彼女はライオンなのだ、それもとびきりのブロンドの美女の。 だが私の可愛いキャンディも負けては居ない。ライオンに負けじと叫び、ワンピースを翻す。缶詰や野菜が宙を舞った。 そして始まるゲリラ戦。 スイカが弾け飛ぶ。傍にいた白いプードルの毛に果汁が染み込み、飼い主の太った中年女性がけたたましい叫び声を上げる。ちなみに彼女はペチコートを着ていた。 そしてキャンディが思いっきりライオンを突き飛ばす。男達の歓声を浴びながら、ライオンはホットドッグの屋台に突っ込んだ。テントが傾ぎ、Tバックを履いた小さなお尻が露になる。屋台の鉄板の上では、レモンの輪切りが焼かれていた。 ライオンは動かない。KOなのだ。私の可愛い女が勝ったのだ。 だがおもちゃ箱をひっくり返したような騒ぎだ。もうめちゃくちゃである。 「ダーリン、帰ろう」 私は悲鳴に近い声を上げつつ、キャンディの腕を引っ張る。かわいそうに、お気に入りのワンピースが少しだけ破れていた。恐らくライオンに食いちぎられたのだろう。 キャンディはすすり泣きながら、小さく呟く。 「彼女、あなたにモーションをかけたのよ。あなたがかっこいいから」 キャンディは私をいい男だと思い込んでいる。 だが私も、彼女を最高の女だと思っている。彼女が人間でも、砂糖菓子でもだ。 顔を見せまいと、俯きながらすすり泣く彼女。私は、彼女の表面に傷がついていないかだけが心配だった。 「彼女、あなたを狙ってたわ」 「わかったよ。きっとそうなんだ」 私はおざなりとも言える返事を返し、続ける。 「でもあのライオンは、君にはかなわないよ。だから早く、もう家に帰ろう」 彼女はすすり泣く。すると、頬にこびりついたマスカラが落ちていく。砂糖でべたつく彼女を抱き寄せ、私はスーパーマーケットを後にした。 背後からライオンの遠吠えが聞こえた。 * * スーパーマーケットから避難し、私たちは帰路につく。一度別のスーパーマーケットに寄ったものの、彼女はめっきり静かになってしまった。 やはりさっきライオンと喧嘩したことを気にしているらしい。というよりは、自分の服がぐちゃぐちゃになったことに落ち込んでいるようだ。 ふと顔を上げると、数ブロック先の家に子供たちが群がっているのが見えた。 同時多発テロの影響だろうか。寄ってたかってアラブ人の家に卵を投げているらしい。そのガキのうちの一人がキャンディにまで卵を投げようとしたので、仕返しに洗剤の箱を投げつけてやった。 蜘蛛の子を散らすように逃げていく子供たち。 アラブ人の家からは呪いの言葉が聞こえ、加勢した私は卑語で子供達を罵る。だがやはり、何となく心にわだかまりがのこった。……やはりキャンディは、この町では浮いてしまうのだろうか。 単に砂糖菓子だから、というわけではない。この町は、映画スターやライオンがいるようなところなのだ。砂糖菓子だからといって、特別差別されるわけではない。 だが彼女は特別派手なファッションなのだ。それこそ、卵を投げつけられるほどに。 「……ねえ」 キャンディが口を開く。私は何だい、と言って彼女の手を握った。 夕焼けに照らされる彼女は、いつもより美しく見えた。チェリー味の肌は、夕日に映える。昨日のメロン味は、夜明けの空の色によく似合っていたのだけれど。 彼女はまだ鼻を啜りながら囁いた。 「卵が欲しいわ」 どうしてだい、と聞くと彼女は黙ってしまう。別のスーパーで買った袋の中には、安売りの卵が確かに入っていた。 少ししたあと、彼女はすぐに顔を上げる。そしてにっこりと微笑んだ。 「投げるのよ」 「どこに?」 そう尋ねると、彼女はいたずらっぽく正面の家を指す。そう、そこにはアラブ人の家があった。 「ここによ」 「……でも」 流石に何の罪もないイスラム教徒に卵を投げるのは気が引けた。 だが彼女は卵を奪い取ったまま、つかつかと塀まで歩いていってしまう。中からはコーランの読誦が聞こえてくる。 私は彼女を止めようと思って──でもそこで思いとどまった。 夕日で照らされた彼女は、どうしようもないほど綺麗だったのだ。 長い睫毛は、残念ながら少しずれてしまっている。涙で糊が剥がれたのだろう。だがそれでも、物憂げな目元は美しかった。グロスでべたついた唇や表面も、ザラメできらきらと光って見える。 そして夕日の中、プリズムのように虹色に輝く彼女のワンピース。南国の色を全て詰め込んだような色彩は、地味な路上に咲いた花のようだった。 仄明るい夕焼け。彼女はそれに負けないほど、ピンク色に──虹色に光っていた。 「……いいよ。ただ人には当たらないようにね」 私は彼女を喜ばせたくて、思わず頷いてしまう。すると彼女は顔を輝かせ、大きく振りかぶった。 メジャーリーガー級の一球。鈍く光る卵は華麗な回転を描いて、塀にぱしゃんとぶつかった。白身がきらきらと零れ落ち、黄身がでろんと地面に落ちる。生命の神秘が砕かれ、美しい破片となって落ちていく。 アラブ人たちには悪いが、彼女の笑顔には適わない。彼女の笑顔を見るためなら、私は何だってするだろう。ほら、彼女は心の底から愉快そうに笑っている。 「ねえ!」 大声で呼びかけられ、彼女の方に向き直る。すると彼女は、私にいくつかの卵を押し付けた。 「あなたも投げるのよ!」 私は手の中の卵を見つめる。それらは彼女の手の熱で温かくなっていた。 可愛いキャンディは、私のことを期待に満ちた目で見つめている。……これは断れまい。 それに──実際。私も、彼等の塀に卵を投げてみたかったのだ。 私は渾身の力を込め、脱臼するんじゃないかという勢いで卵を投げる。 いまならベースボール・アメリカの取材を受けてもいいくらいだ。我ながら完全な投球である。 卵はまっすぐな軌道を描き、塀にヒットする。そして庭の菩提樹に白身が飛び散った。 ほどなくしてコーランの読誦が止み、英語とアラビア語の罵声が聞こえてくる。スコップを持った一家の主が、真っ赤な顔で家を出てきた。 「走ろう」 私は彼女の腕を掴み、異教徒から逃れるべくアスファルトを駆け抜ける。 彼女は嬉しそうに頷き、私とともに駆け出した。ハイヒールの踵が取れてしまったが、それも気にしていないらしい。 後ろから罵声が追いかけてくるが、私たちは振り向かずに走り抜ける。彼女のファッションはあちこち乱れていたが、それでも美しかった。そして私は最高の気分だった。 そうだ、忘れていた。私の女は砂糖菓子だ。それも棒つきじゃないやつの。 アラブ人から逃れ、薄暗くなった公園に駆け込む。日はもう暮れかけていて、肌寒いくらいだ。 だけど──二人とも子供のように肌が上気している。 「楽しかったわ」 「楽しかった? 本当に?」 「本当よ」 近くの砂場では、子供たちがびっくりしてこちらを見ている。いきなり大の大人とキャンディが児童公園に駆け込んできたら、 そりゃびっくりするだろう。だが私たちはそれに構わず、大きなハグを交わした。 そしてキャンディは私の耳に唇を押し付け、小さく囁く。 「本当に──本当に楽しかったのよ」 感激で包み紙を震わせる彼女。 知っている。どんなに彼女が包み紙を派手にしようと、厚化粧をしようと。彼女は少女であり、砂糖菓子なのだ。彼女に卵を投げつけられるやつがいたら、私はそいつに洗剤とカラーボールをお見舞いしよう。 夕暮れの終わり、夜の始まりの公園。 何故かたまらなく愉快な気持ちになって、私たちは笑い転げた。 * * その晩、一通りの行為を終えた私たちは、固いベッドの上で横になっていた。 だが彼女はこちらを見てくれない。暗闇の中であろうと、すっぴんをまじまじと見られるのが嫌なのだそうだ。それなら化粧をしたまま寝ればいいじゃないか……と画期的な提案をしたのだが、それは肌によくないらしい。 どうにも、彼女のこの心理だけは理解しがたい。化粧とは、彼女にとっては体の一部のようだ。 「煙草吸うかい?」 「要らないわ、こっち見ないで寝てね」 こんな状態である。私は肩を竦め、吸う気のなかった煙草をくわえるはめになった。 だが──それからしばらくして、キャンディは妙なため息をついた。煙草が嫌だったのかしらん、と私は身を起こす。 「煙草、嫌かい?」 そう尋ねると、彼女はそっぽを向いたまま黙りこくった。 だけど──不意にカシャカシャと包み紙が揺れ、思わず私はぎょっとする。 キャンディは泣いていたのだ。 身を震わせて、小さくすすり泣く彼女。私の手にぽたぽたと涙が落ちる。こっそり舐めると、砂糖の味がした。 「どうしたんだい、ダーリン」 「……」 黙って泣き続けるキャンディ。 泣くほど煙草が嫌だったのかとも考えたが、流石にそれはないだろうと思い直した。キャンディは嫌なことは嫌とはっきり言うタイプだ。そんなみみっちいことで泣くわけがない。 じゃあ──一体何なんだろうか。 私が迷ってキャンディの肩をさすり続けていると、キャンディは嗚咽とともに呟きを漏らした。 「……眠れないの。明日のファッションのことを考えると、憂鬱で死にたくなっちゃう」 「……。君はお洒落が好きなんじゃないのかい」 「……」 キャンディは黙ってぽろぽろと涙を零す。私としては純粋な疑問だったが、彼女にとっては痛いポイントだったのかもしれない、真珠のように大粒の涙が、ぽとぽととシーツに落ちていく。染みはみるみる広がり、ユーラシア大陸の形を描いた。 もしもマットレスの下に小人たちが住んでいたら、彼らは今頃未曾有の大災害に見舞われていることだろう。彼女の涙の粒の大きさはキングサイズなのだ。昼間のように不気味な涙腺はついていないけれど。 「お洒落は嫌いじゃないの。でも時々虚しくなるのよ」 彼女はすすり上げながら続ける。 「月曜日から日曜日までお洒落して、また同じことを繰り返して。ふとした瞬間に、それがいかに下らないかって気が付くの」 「楽しくないの?」 「お洒落して街を歩くのは楽しいわ。でも家に帰って、こうしてすっぴんの裸になるとやりきれなくなるわ」 私は曖昧に頷いた。よくわからないけれど──多分彼女は、常にこういう葛藤に苛まれているのだろう。カメラの前で爪先立ちして歩いたときも、スーパーでライオンと闘ったときも…アラブ人の家に卵を投げつけたときも。 でも私は知っている。彼女は単に着飾ることを愛しているのではない。お洒落に情熱を注ぐのと同じだけ、素顔を見せることを恐れているのだ。現に彼女は私に泣き顔を見られまいとして、私の肩に顔を押し付けている。 ……女性にとっては死活問題なのだろう。そう、彼らにとって服や化粧は体の一部だ。鮮やかな鎧を着て、目や唇を縁取らなくては気がすまないのだ。その鎧を剥がした彼女は、ほら──こんなにも弱々しい。 涙と砂糖でべたつく顔。私は何だか愛しくなって、白痴のように「君は綺麗だよ」と繰り返した。 すると彼女は、うわごとのように続けた。 「明日もお洒落をしなきゃいけないのかしら。あの包み紙は肌に痛いわ。つけまつげは重いのよ。マスカラを付けているときは泣けないし、あんなヒールの高い靴は履きたくない」 「……」 「でも結局お洒落をやめられないんだわ。毎晩泣きたくなる」 私は彼女の、鮮やかな頬に唇を押し付ける。すると微かにチェリーの匂いがした。昨日はメロン味だったが、明日は何味だろうか。 ……結局、女はカメラとお洒落を愛する生き物なのだ。それが人間であっても、砂糖菓子であっても。でも私たちは、それを愛さなければいけないのだろう。何故なら彼らは脆い生き物なのだから。 私は彼女を抱き寄せ、辛抱強く囁いた。 「君は綺麗だよ」 「……」 「本当に」 彼女は何も答えない。だけど、段々その呼吸が落ち着いて来るのが伝わってきた。 お洒落をやめろとは言えない。それは彼女に、全ての鎧を捨てろと……つまりトップレスで過ごせというのと同義だろう。彼女を辱めることはできない。 だがふと思うのだ。私は着飾った彼女より、この素顔の彼女をこそ愛しているのではないか、と。 明日、彼女は今日と同じように起きだすだろう。同じようにカーラーを取って、同じように化粧をして。そして私の作った朝ごはんを食べ、また二人でどこか出かけるのだ。 彼女は派手だから、また卵を投げられるかもしれない。だけど彼女は、お洒落をやめられないのだ。 そして──きっとまた同じように、彼女はお洒落に対して憂鬱になるのだろう。 ふと隣を見れば、彼女はもう静かな寝息を立て始めていた。愛らしいすっぴんの顔が、月明かりに鮮やかだった。 夜はもう半分ほど過ぎてしまっている。そして彼女の朝は早いのだ。彼女の姿を見るためにも、私も早く寝なくては。 私はそっと目を閉じ、甘い匂いに身を任せる。 私が彼女と暮らし始めてから、もう一年が経つ。そして明日も同じように、甘い日常が始まろうとしていた。
https://w.atwiki.jp/3ds_notifications/pages/451.html
『バッジとれ~るセンター』のバッジコレクションのうち、「妖怪ウォッチ ウスラカゲ族」カテゴリのバッジを含む台の情報を掲載しています。 【関連カテゴリ】 「妖怪ウォッチ イサマシ族」、「妖怪ウォッチ フシギ族」、「妖怪ウォッチ ゴーケツ族」、 「妖怪ウォッチ プリチー族」、「妖怪ウォッチ ポカポカ族」、「妖怪ウォッチ ブキミー族」、 「妖怪ウォッチ ニョロロン族」、「妖怪ウォッチ ボス2」、「妖怪ウォッチ キャラクター」、 「妖怪ウォッチ アイテム」、「妖怪ウォッチ エンマ」 黒背景の数字はカテゴリ内での番号、その下の4桁の数字は全体での通し番号で、いずれも管理人が独自に付けたものです。 タイトルの背景色がピンク色の台には別カテゴリのバッジも含まれており、混同を防ぐため対象外のバッジ名には打ち消し線を入れています。 台の画像は左側が「実際の筺体(支払い前)版」、右側が「バッジコレクション版」です。 このページに掲載している画像は管理人が Miiverse 【公式HP】経由で撮影・加工したもので、大きなものは3D表示対応(※)です(画像を1度タッチで表示)。 バッジの名称表記(並び順や背景色等)についてはこちらのページを参照してください。 ※表示されない画像は準備中のものです。新台であれば4日目以降に反映させます。 1 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその4 【この台に含まれるバッジ(6種)】ポン骨バッド坊やトムニャンゼロ博士決めて魔王サキちゃん 0869 2 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその5 【この台に含まれるバッジ(6種)】ラストブシニャンまるナゲット魔ウンテンおとなブルインチキンオッタマゲーター 0870 3 妖怪ウォッチその3 【この台に含まれるバッジ(5種)】クワノ武士クワガ大将ゼッコウ蝶ジャネガブーンネクラマテング 0875 4 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その1 【この台に含まれるバッジ(6種)】のっぺら坊U.S.O.だっせんしゃ肉くいおとこ土蜘蛛激ドラゴン 0877 5 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その2 【この台に含まれるバッジ(6種)】プライ丼ヒライ神大ガマ一つ目小僧TETSUYAりもこんかくし 0878 6 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その3 【この台に含まれるバッジ(5種)】ヒカリオロチハナホ人ジバコマヤミキュウビウィスベェ 0879 7 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その4 【この台に含まれるバッジ(6種)】鬼食いうんがい三面鏡ブチニャンケマモンマスターニャーダ百々目鬼 0880 8 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその8 【この台に含まれるバッジ(7種)】オーバーガーロボニャンUSAサンデーパパガッテンマイヤーカリカリベーコンUSAピョンQダイナシー 0893 9 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその9 【この台に含まれるバッジ(6種)】レインボーンペラペライオンステーキングプラチナ鬼イーセンイッテルカッパー 0894 10 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその10 【この台に含まれるバッジ(6種)】ピントコーンカラヤブリUSAピョンイナホなめ吉ロケット 0895 11 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその11 【この台に含まれるバッジ(6種)】ジバニャンヒキコウモリウィスパーケータマック妖怪ウォッチ ドリーム 0896 12 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその12 【この台に含まれるバッジ(6種)】家ーイキラコマシングコングあしたガールつぶや木ダソックス 0924 13 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその13 【この台に含まれるバッジ(7種)】カクさんかまいたちコマさんJコマじゅうろうふろーラルエコロ爺ギーくん 0925 14 妖怪ウォッチその8 【この台に含まれるバッジ(7種)】ぶようじん坊さきがけの助ベンケイブシニャンカゲまるなみガッパジミー 0928 15 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その11 【この台に含まれるバッジ(6種)】おでんじんロボニャンF型コマさん砂夫ガブニャンムカムカデ 0944 16 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその15 【この台に含まれるバッジ(7種)】コタロウ歯磨貴婦人やるせナスアイタタタイムズばたんQカイーギョ油すまし 0947 17 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその16 【この台に含まれるバッジ(7種)】ガチン小僧なまなまはげそらミミズクエル・シャクレロカンペちゃん風呂ずきんチクリ魔 0971 18 妖怪ウォッチその12 【この台に含まれるバッジ(7種)】まぼ老師ゴルニャンハク心オバア花さか爺みちび鬼フクリュウ 0972 19 妖怪ウォッチその13 【この台に含まれるバッジ(7種)】やきモチしゅらコマゴリだるまうらやましろうヒョウヘンナさいの目入道デビビラン 0973 20 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その12 【この台に含まれるバッジ(7種)】ネタバレリーナ大くだんKANTETSUぶんぶん鳥おともらしからみぞんおもいだ神 0974 21 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その13 【この台に含まれるバッジ(7種)】さかさっ傘アペリカンびきゃくうんちく魔ふさふさんのらりくらり呪野花子 0975 22 妖怪ウォッチ バスターズその3 【この台に含まれるバッジ(5種)】B-USAピョンキャプテンサンダーキャプテンサンダーロボニャン3000妖怪ウォッチバスターズ 月兎組 0990 23 妖怪ウォッチ バスターズその6 【この台に含まれるバッジ(5種)】USAピョン ベイダーモードUSAピョンUSAピョンUSAピョンUSAピョン 0993 24 妖怪ウォッチ バスターズその7 【この台に含まれるバッジ(6種)】カブキロイドガシャどくろシメッポイーナGババーンプリズンブレイカーブシ王 0994 25 妖怪ウォッチ バスターズその8 【この台に含まれるバッジ(4種)】フウ2USAピョン エンペラーモード大妖魔ぬらねいらエンマ大王 0995 26 妖怪ウォッチその14 【この台に含まれるバッジ(6種)】武者かぶとかぶと無双セミまるぜっこう蝶ヨミテング老いらん 1015 27 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその18 【この台に含まれるバッジ(6種)】フユニャンエースモ作ポチッダリスこしパンダアーダコンダ 1018 28 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその19 【この台に含まれるバッジ(6種)】一旦ゴメンスットン卿ブルックりん激辛ボーイ弁財天ハッキング 1019 29 妖怪ウォッチ2 元祖/本家/真打その18 【この台に含まれるバッジ(7種)】ひつま武士ひまつ武士あっそう山あそっ火山ジバニャンジンギスギスカンチンギスギスハン 1067 30 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその22 【この台に含まれるバッジ(7種)】枕返し大黒天はなしカミDr.カゲムラUSAピョンかえりタイテンパるンバ 1069 31 妖怪ウォッチその17 【この台に含まれるバッジ(7種)】わすれん帽ばか頭巾ヤミ鏡天狗百鬼姫らくてん童デビビル 1096 32 妖怪ウォッチ3 スシ/テンプラその25 【この台に含まれるバッジ(6種)】イヌニャンいきあたりバッタあんのジョーゴジダツ爺黄ばんドールアンラッキィさん 1099 「妖怪ウォッチ ポカポカ族」へ←|一番上↑に戻る|→「妖怪ウォッチ ハグレ」へ
https://w.atwiki.jp/legends/pages/2199.html
「よ~ぉ、元気かぁ?」 「あ、黒服さん」 …明日 真が、ハーメルンの笛吹きとの戦いを終え、再び入院したその翌日 どこで知ったのか、彼の担当である黒服Hが、病室に彼を見舞いに来た 普段は短いその髪は、途中でいい感じのナースの姿でも見たのかにょろり、若干伸びている 「あぁ、思ったよか元気そうだな。ほら、これ、お前さんたち二人で食べとけ」 「っとと……黒服さん、メロン投げ渡すのは危険。危ない」 気軽に投げ渡された大玉のメロンを、真の看病をしていた恋路が慌ててキャッチした 全く持って、投げ渡していいものじゃない 人にぶつかったら危ないし、床に落ちて割れたら勿体無いではないか 「いや、悪い悪い」 恋路の抗議に、黒服はくっく、と笑うだけだ 本当に悪かったと思っているかどうか、も怪しい 黒服Hは嘘吐きだ 彼とそれなりの付き合いがある者ならば、よほどのお人好しでない限り…もしくは、彼がそう言った面を、その相手に見せないよう努力していない限り、すぐにわかる事実である 常に、虚実入り混ぜて話してきて、どこまでが嘘で、どこまでが真実か悟らせない 何を思ってそんな話し方をしてくるのか、それは誰も知らないし、知ろうともしない こいつはこう言う男なのだ、と皆、大抵そこで考える事を止めてしまう 「…で、お前さん、誰にやられたんだ?」 「あ……えぇと」 正直に、答えるべきか、否か 真は悩む 黒服の前に、再び見舞いに来ていた担任教師に対しては、正直に答えられなかった 当たり前だ 恋人を救うために、殺人鬼と戦いにいってやられた、などと言って、信じてくれる者がいるかどうか ただ、それは、担任教師は都市伝説の存在を知らない……と、少なくとも真はそう思っている……からであって、この黒服ならば、そう真が言えば信じるだろう そして、その相手が誰なのか? 即座に、認識してくるはずだ …それによって、黒服がどんな行動をとってくるか 予測できず、真が答えに悩んでいると 「俺が予想するに、候補・1 野生の兄貴」 「違うからっ!?」 思わず、突っ込み混じりに否定する 違う!! っつか、野生の兄貴って何だ!? 「候補・2 バー「黄金の薔薇と髭」の店主」 「誰!?」 今度は恋路が突っ込んできた 何だ、知らないのか あそこの店主、その気になれば都市伝説に頼らなくても都市伝説相手に無双できるんだぞ 「ま、ここまでは冗談として、だ」 くっく、と二人の反応を充分楽しんで、黒服は笑った 三面鏡の少女相手の時もそうだが、相手の反応を見るのが楽しくて仕方ない これは、この黒服にとって、ちょっとした楽しみの一つでもあった 「候補・3 ハーメルンの笛吹き男」 「…………っ」 真の反応を、見て あぁ、やっぱりな、と確信する まったく、何をやったのやら、あの男 ただでさえ、真にとってハーメルンの笛吹き男は仇なのだ どんな事であれちょっかいをだせば、確実に真は激昂する 己の危険も顧みずに、ハーメルンの笛吹き男と戦おうとするだろう …たとえ、怪我が完治していない状態だったとしても、だ (…人の担当契約者に、ちょっかい出さないでほしいもんだ) つい最近、穀雨 吉静についての情報を流した時のことを思い出す あの時、ついでに上田には尻に気をつけろ的な忠告をしておいたが…しなくても良かっただろうか 折角なので、自分の担当契約者を傷つけた仕返しとして、K-No.232にあいつの住所でも教えてやろうか そんな事を考える 誤解されがちだが、この黒服は己の担当契約者に対しては優しい それが、女ではなかったとしても、関係ないのだ 担当になったからには責任を持つ、という面が、こんな男でもない訳ではないのである それは、とある黒服を羨んで 絶対に、あの男のようにはなれないだろう、と考えながらも しかし、それに近づきたいと願った、そのカケラでもあって 「ま、無茶するなよ?お前さんに死なれたらこっちも困るし…」 ちらり 黒服は、恋路に視線をやって、笑った 「それに、あれだ。お前さんが死んだら、この子俺がもらうぞ」 「!?」 がばっ!!! 黒服の言葉に、真は勢いよく上半身をあげて……痛みに、うめいている 慌てて、恋路が真をそっとベッドに寝かせた くっくっく、と黒服はその反応に、また笑う 「黒服さん、冗談はやめてくださいね?」 き、と恋路に睨まれ、黒服は肩をすくめて見せた 半分冗談、半分本気だった訳だが いやぁ、いい反応だった 「悪い悪い……まぁ、正義の味方もほどほどに、な?悪いとは言わないが、正義の味方が死んじまったら、正義の味方の救いを待つ連中はどうなっちまうんだ」 さて、と 病室を後にしようとする黒服 最後に…真に、告げる 「お前さんが死んで、泣いてくれるような奴がいるんだったら。死ぬような事はするなよ?」 ……お前は、俺とは違うんだから 小さく、そう付け加えて……黒服は、病室を後にした かつん、かつん、と廊下に革靴の音が響く 「……真以外にも、契約者の気配があるな……まぁ、学校町だし、おかしい事じゃねぇか…」 病院に入った時と、病室から出る時 無意識に、病院内の都市伝説と契約者の気配を感知した 癖のようなものだ 自分の身を護る為の …だが、それがこの黒服にとって、今は仇ともなってしまう 都市伝説や契約者の気配を感知するのは、彼の「組織」の黒服としての能力だから 「………っ」 体の内部に感じた痛み 黒服は、すぐ傍の手洗い場に入った 周りに、誰もいない それを確認して 「------っかは」 洗面台の前で、げほげほと咳き込む その口から吐き出された血が、洗面台を赤く染め上げた ごぽごぽと、血は留まる事なく吐き出され続け、黒服は苦しげにうめいた 体の内部が、ぐちゃぐちゃになっている感覚 咳き込みながら、黒服はスーツの内側からピルケースを取り出した 中から、ドス黒い錠剤を取り出し、口に放り込む げほ、とまだしばし吐血は続いたが………それでも、ようやく落ち着いた 「……あー………くそ」 けは、と口元の血をぬぐう メンテナンスをサボっている影響が、最近強くなってきている それでも、こうやって錠剤を摂取する事で体は保たれているが…そろそろ、ヤバイだろうか お嬢さんに、内部に仕込んだ「切り札」について、ほんの少しでも放して、まともにメンテナンスを受けた方がいいのかもしれない 「…あぁ、でも…勝手にこんなもん仕込んだと知れたら、怒られるかね…」 …「組織」の黒服としての力さえ、使わなければ、少しはマシなのだが… それでも、自分の体の内部の状態を把握し、黒服は小さく苦笑した 自分の状態なのだ、自分が一番わかっている わかっているが、止める訳にはいかないのだ 己の目的の為に 己の復讐の為に 「せめて…あの子や、真の前で血ぃ吐かないよう、気をつけねぇとな…」 洗面台の血を洗い流し、黒服はそこを後にした 完全にはぬぐいきれぬ血の匂いを、かすかに残して to be … ? 前ページ次ページ連載 - 黒服Hと呪われた歌の契約者