約 2,659 件
https://w.atwiki.jp/souhei_world/pages/157.html
マツ [解説] 栄光の宴に所属するトレジャーハンター。27歳 (聖華暦834年時点) スマイリー・スマイリーの子分であり三兄弟の次兄。 カナド出身の獣牙族でカナド流刀剣術の使い手。 昔、スマイリーに命を救われたらしく、その時の恩義を返す為に彼に尽くしている。 寡黙な武人で、三兄弟では荒事を担当する。 スマイリーの事は兄者と呼び敬語で話す。ノノの事は呼び捨て。 他のギルドメンバーに対しては○○殿と呼び、敬語で話す。基本的に礼儀正しい。 二本の日本刀を刺したグリモールに搭乗する。 [セリフサンプル] 「兄者、ご無事で何より!あとはマツにお任せあれ!」 「エルト殿、兄者は貴殿の事を高く買っておられる。ゆえに我もまた、貴殿に敬意を払おう。」 「ノノよ。そなたが兄者の事を慕っている事はよく存じておる。だが兄者の兄弟を名乗るなら、我らは付いて行くだけでは駄目なのだ。兄者の傍らを歩ける存在にならなければならぬ。」 「うむ。やはり兄者の食事はこの上なく美味。このマツ、心より感服致しました。」
https://w.atwiki.jp/librariberia/pages/238.html
529 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 37 33.40 発信元 58.85.43.41 (3/11) 投下するお 530 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 38 31.47 発信元 58.85.43.41 (4/11) (;´_ゝ`)「おい! 待てよ弟者!」 (´ _` )「うるさい!」 背後で兄者の声が聞こえたが、そんなものは知るものか。 オレは無条件で兄者のことを信じている部分があった。 だが、それはしかたのないことだったはずだ。 オレと兄者は家族で、兄弟で、双子なんだ。 生まれてからずっと一緒で、結婚すれば離れ離れになるだろうけど、 まだ学生のオレ達には関係のない話しだ。 オレ達兄弟はあまりモテなかったし、まだまだ長い人生を、一緒に歩むんだと、 少なくともオレは信じていた。 なのに、どうして、裏切ったんだ。兄者。 531 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 40 15.92 発信元 58.85.43.41 (5/11) 走って、走って、オレは家から少し離れたところにある、小高い丘にきていた。 時期的に、まだ太陽が出ているような時間帯なのだが、あいにくの曇り空だ。 今朝、見た天気予報では、お天気お姉さんが「ところにより、集中的な豪雨が降るでしょう」 なんて言っていた。 喧嘩した兄弟と、強い雨。 まるでドラマみたいな展開だ。 オレと兄者はそっくりな双子だけど、当然ながら個性がある。 少しだけオレの方が運動ができて、少しだけ兄者の方が頭がいい。 だから、兄者がオレに追いつくのには時間がかかる。 別に待っている気はなかったんだが、こんな丘の上にきて、他に逃げ場もないと思った。 まあ、ここなら誰かにオレ達の言いあいを聞かれることも、止められることもないだろう。 ドラマチックな展開でもある。 ちょっとだけwktkしてしまう展開だ。 ポツリ。と、オレの頬に雨がかかる。 (;´_ゝ`)「弟者……」 ナイスタイミングだ兄者。流石だな。 (´ _` )「何だよ。兄者」 532 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 41 29.54 発信元 58.85.43.41 (6/11) ゆっくりと振り返る。 強くなってきた風に、周りの木々がざわざわとうるさい。 (;´_ゝ`)「あれは……。その……。違うんだ」 (´ _` )「ほう。何が違うんだろうなぁ?」 この後におよんで言い訳とは見苦しいぞ兄者。 遠くの方で、雷が鳴っている。 これは集中豪雨というよりは、嵐のような気もする。 (;´_ゝ`)「オレは何もしていない!」 (´ _` )「だが、黙って見てはいたんだろ?」 (;´_ゝ`)「それは……」 オレの言葉に兄者は口を閉ざし、地面を見る。 空から降ってくる雨の量は時間が増すごとに増えていた。 今となっては、多少の呟きなど、この雨の音によってかき消されてしまうほどだ。 (´ _`#)「兄者は! オレを! 裏切った! それがただ一つの真実だろ!」 雨の音にかき消されないよう、オレは腹の底から声を張り上げた。 533 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 42 27.28 発信元 58.85.43.41 (7/11) 兄者が弾かれるように顔を上げる。 雨のカーテン越しだが、その顔が酷く情けないものだということはハッキリとわかった。 (´ _`#)「オレは! 兄者のことを信じていた! 苦しいことも、悲しいことも、嬉しいことも、全部わけあってきた!」 雨よりも強く、兄者にこの言葉がぶつかればいい。 その一心で、ありったけの思いを言葉に乗せる。 (´ _`#)「だけど! 兄者は違ったんだ! オレが一方的に信じてただけだったんだ! そうだろ?!」 (;´_ゝ`)「弟者……! 違うんだ! 聞いてくれ!」 (´ _`#)「言ってみろよ!」 (;´_ゝ`)「オレはお前を裏切ったわけじゃない。 オレは何もしていない。やったのはドクオだ!」 (´ _`#)「だが! 兄者はドクオの行為を黙って見ていた!」 (;´_ゝ`)「そ、それは……」 (´ _`#)「……それってあいつとどう違うわけ?」 534 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 43 34.56 発信元 58.85.43.41 (8/11) オレの冷たい声は、雨音に負けなかっただろう。 その証拠に、兄者がゆっくりと首を下げる。 ( _ゝ )「違わない……」 絞りだすような声の後、兄者は黙って頭を下げた。 ( _ゝ )「すまない」 (´ _` )「……それで、オレの気が済むとでも思ってんの?」 ( ´_ゝ`)「お前が、それほど怒るとは思っていなかった。この謝罪は、心の底からのものだ。 だが、わかって欲しい。オレだって、お前を怒らせたいわけでも、傷つけたいわけでもなかった」 真剣な声は、雨を通り抜けて、オレへ真っ直ぐと突き進んでくる。 ( ´_ゝ`)「オレは、お前の家族として、兄弟として、双子の兄として、お前のことをわかって欲しいと。 その一心だったんだ」 そうだろうさ。 わかってるよ兄者。オレ達双子じゃないか。 でもさ、だからこそ、オレは兄者だってわかってくれてると思っていたんだ。 (´ _`#)「オレは美少女戦士オタクであることを隠し続けていたかった!!」 535 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 44 40.45 発信元 58.85.43.41 (9/11) 兄者よりちょっとだけ運動ができるオレは、小学生のときヒーローだった。 バスケでも、サッカーでも、中当てでも! そんな風に小学校も、中学校も過ごしてきたオレは、高校生になっても似たようなものだった。 運動系の部活に入り、ちょっとチャライ奴らと友人になった。 オレは学校生活でオタクの側面など見せなかった! 兄者は昔からガリ勉風だったし、オタクであることをネタに、友人も多かった。 オレと兄者は学校では違った人種だった。 それは、兄者もわかってたし、暗黙の了解という奴で、お互いあまり仲が良くないフリだってした。 だけど、そうだよ! それは仮初だ。 オレは美少女戦士ハインたん☆が大好きだ! 前作のしぃたんvも大好きだ! 兄者と一晩中語り合い、次の練習試合で大ミスを犯すくらいには大好きだ! いや、愛してる! ハインたん可愛いよ! ハインたん! しぃたんも可愛いよ! ボクを踏んでくださいしぃたん!! 536 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 45 36.33 発信元 58.85.43.41 (10/11) (´ _`#)「兄者は! オレの部屋をあさるドクオを止めなかった!」 ( ´_ゝ`)「いやぁ……。まさか、あんなにドンピシャでエロ同人『おしおきなのですぅ! はいんたん☆』 を引き当てるとは……。流石ドクオだ」 (´ _`#)「流石じゃねーよ! オレが帰ってきたときのあいつの顔! 思い出しただけでも腹が立つ!」 ( -`) (´ _`#)「明らかに笑いを堪えてたじゃねーか! 明日には学校中に広まってそうな勢いだったぞ!」 (;´_ゝ`)「うん。本当にすまんかった。 ドクオもハインたんが好きだったから、いい話相手になると思っただけなんだ」 (´ _`#)「この数年のオレの努力を返せ馬鹿ヤロー!!」 オレの声が丘に響き渡る。 気がつけば雨はやんでいた。 (´ _` )は怒っているようです 537 :いやあ名無しってほんとにいいもんですね [↓] :2012/07/08(日) 16 46 35.68 発信元 58.85.43.41 久々に書いたけど楽しかった お題は 523-525
https://w.atwiki.jp/789436/pages/77.html
「末者。どういうことなんだ?」 ここは病院の個室。 ベットに横たわっていいる一人を囲んで三人が立っている。 「……。」 末者はひたすら沈黙を守り続けていた。 「末者!!」 「もう兄者よせよ。」 「そうよ。今は休ませてあげるべきでしょう。」 弟者と姉者に注意されるがそれでも兄者は続けた 「だっておかしいだろ!!意図的に溺れようとしたなんて!!」 末者は静かに言った。 「おりぇの力なら十分出来るじょ……。」 一瞬、その場に重い空気が流れる。 すると兄者が向きを変え扉へと向かう……。 「あ、おい。兄者待てよ!」 バタンッ!! そう大きな音を立てて兄者は個室から出て行った。 「くそっ!!こんなときに何やってんだよ!!おい!兄者!!」 弟者も兄者を追いかけて部屋を出て行く。 個室に姉者と末者の二人だけとなった。 「末者……。」 「……。」 姉者が末者に優しく呼びかけるが末者の反応は無言…。 「明後日には退院出来るそうだから、今日、明日はゆっくり休みなさい。」 そういうと、姉者も二人を追うように部屋を出て行った。 「…おーけーなのりゃ……。」 俺が目が覚めるとすでに朝だった…。 病院の壁が日光に当たりより白く見えていた。 「うう…。いつの間に寝てたんだ…?今日は…?」 すぐ横の机にあるカレンダーを覗いてみる。 「な、…マジかよ…。」 頭がくらくらする…。 「俺としたことが…二日間も寝てたのかよ…。」 【満月まで あと3時間】 現在PM4 30 机の上には兄者が施した豪華な手料理の数々―― 「今日は恐ろしい程に機嫌がいいですね、と言ってみるテスト…。」 それを聞いた兄者はポンと弟者の右肩を叩いた。 「当たり前だと思われ。何たって今日は、末者の退院の日だからな。」 それでもやり過ぎだろ、と思いながらもうなずく弟者。 その後ろであの日とは違い超御機嫌な兄者がテーブルに皿を並べる。 「そういえば、姉者は何処へ行ったんだ?」 すると兄者は口に夕飯のおかずを銜えながらもごもごと言った。 「ふ。ふひひゃはらふえひゃほふはえひひっはほほほはへ(ん。姉者なら末者を迎えに行ったと思われ)。」 そうか。そうか。と、うなずく弟者。(分かるのかよ!? そして、兄者に近づくとこう言った。 「時に兄者よ。何か手伝うことはありますか、と言ってみるテスト。」 「ん。じゃあ、あのナイフを持ってきてくれないか?」 兄者の指差す数メートル先には果物ナイフが置いてあった。 「自分で取ればいいじゃないか。」 弟者がムスっとして言うと兄者は皮肉めいた笑みでこう言った。 「手 伝 う ん だ ろ?」 「……分かったよ。」 今の兄者には勝てない。 そう思いながらもナイフに手を伸ばす―― 「あ~にじゃ♪」 弟者の怒った(?)呼びかけにぶるっと体が震えた。 後ろへと体を向ける。 「お、弟者?」 「……。」 しかし、返事は返ってこなかった。 余計に体が震える。 「まぁ、なんだ。そんなことで怒るなんてお前らしk…!!」 気づけば自分の首にあの果物ナイフが向けられていた。――弟の手によって。 「ど、どういうつもりだ…弟者……。」 「……。」 弟者は黙ったままでヒステリックに笑い何も答えようとはしなかった。 今の弟者の目は何かに操られているような、そんな目をしていた。 ――操られる? 俺はもしかしてと思い、やつ を目で探す。 そして、見つけた―― やつに言ってやる。 「何が目的だ、 末者。」 「!!」 目の前にいた弟者が ッフと倒れる。 「弟者!大丈夫か!?」 「…う…ん。平気…だ。」 よかった。意識はあるようだ。 安心しかけたそのとき、玄関の方でバタンと大きな音がした。 しまった!! 俺は末者を追うように外に飛び出した。 俺の少ない体力をかき集めて必死に末者を追いかける。 空にはきれいで大きな満月が浮かんでいた。 そんなこと今は関係ない!! そう自分に言い聞かせる。 けれども、次々と悪魔の囁きが湧いてくる。 追いかけたところでどうなる? 相手はあの末者だぞ。 お前が行動したところで何にもならない!! うるさい!! 俺はそう心の中で怒鳴りつけた。 気がつくとここは入れば二度と帰って来れないと評判の深い深い森の中だった。 前方には末者がいた。 末者は俺を悲しそうな目で見つめた。 俺は今までにないキツイ目で睨みかえしてやった。 体が動かなかった。 末者の能力ではない。 怖い。 怖い。 気づけば末者の姿はなく、代わりに奇妙な扉があった。 ようやく動くようになった足で近づく。 「なんだこれ…。」 扉に触れようとしたそのとき! 「兄者!!」 家にいるはずの弟者がそこにいた。 「弟者…。」 弟者は真剣な目つきでこう言った。 「兄者も、行くのか。」 と。 勿論と、返事を返す。 行けばもう戻って来れないかもしれない。 生きて帰ることは出来ないかもしれない。 それでも俺の出す答えはただ一つ。 「弟者!行くぞ!!突入だ!!!」 「おう!!」 俺たちは扉を開け中へと飛び込んだ――― << TOP コテハン・オリキャラ小説TOP >>
https://w.atwiki.jp/xxxxzzzz/pages/183.html
596 名前:兄者、弓デッキにチョウセン1 投稿日:2006/08/21(月) 00 19 53 LAMyrYu5 念願の夏休みに突入してからこっち、連日の夜更かしと昼寝で俺と兄者はすっかり 曜日の感覚をなくしていた。それどころか既に8月になっていたことすら、日曜日に PS2の電源を切ってテレビに換えた瞬間に流れたアニソンでようやく気付くという 体たらくだ。 TV「♪スパスパスパーク・・・ ( ´_ゝ`)「Splash☆Star!!」 (´ _` ;)「兄者、なぜ歌詞を歌える?」 (; ´_ゝ`)「太鼓の達人が三国志の隣で始終ランキングやってるからだ」 (´ _,` )「その割にはノリノリだなw」 (# ´_ゝ`)「OK、マウントから兄者の大攻勢を喰らいたいようだな」 ・・・そんなやりとりをしたのがもう2週間前だなんて嘘のようだ。きっとドクの 実験が失敗して時空が狂ったに違いない。あの日めくったカレンダーの中から ソニンたんはこちらに笑みを投げかけているが、その視線は兄者の勉強机にある。 兄者曰く、「ソニンたんが見てくれていたら、勉強する気になれる」とのことだが その視線が兄者に注がれたことは、俺の記憶が確かなら今月に入って一度もない。 あの日以来、こうして貴重な夏休みを無駄にダラダラと浪費するのはよくないと カレンダーに×の印をつけ始めたのだが、あっという間に半分以上の数字が×に 置き換えられた。とはいえ日曜日のプリキュアで思い出して×をつけているため、 角に飛び込んだ赤のパネルよろしく一度にずらっと×になるのだが。最初の日曜に 俺に白パネルでアタックチャンスをさせてくれないだろうか。 597 名前:兄者、弓デッキにチョウセン2 投稿日:2006/08/21(月) 00 20 28 LAMyrYu5 ではこのところ兄者は何をしているのかと言えば、夏の祭典で今更月姫に目覚め、 近所のゲーム屋で間違えてメルブラを買ってきたのだが、むしろ中の人はこの キャストがよいと言って意味もなく必殺技を連発して一緒に奇声を発している。 特に琥珀さんがお気に入りのようで、「てぃっ☆てぁりゃあ☆」などと騒いで いるからタチが悪い。流石家では2部屋以上で冷房をつけると、ブレーカーが昇天 召されるため、逃げ場もない。正直今の兄者と同じ部屋で何時間も過ごすくらいなら、 学校で数学の補習を子守唄にしていたほうが遥かにマシだと思えてくる。 俺はなんとしてもこの状況を打破すべく、とりあえず兄者をゲーセンに連れて行こう としたのだが、「三国志は負けが込みすぎてやる気をなくした」と言うと再び兄者は 画面の中の琥珀さんとシンクロし始めた。メルブラならゲーセンでやれとも言ったが 周りの騒音がうるさ過ぎて琥珀たんのお声が聞こえないから嫌だとのたまった。 俺はない知恵を絞って考えた。 このままでは俺の頭がおかしくなってしまう。 なんとかして兄者をもう一度三国志に目覚めさせなければ。 避暑、とういか避兄というのか。ドリンクバーに居座ること十数時間。 うんざりしたウェイトレスが3回目のメニュー交換に来て、目の前で豊満な 二つの脂肪がたわわに揺れて閃いた。これだ!これなら兄者も納得だ! 598 名前:兄者、弓デッキにチョウセン3 投稿日:2006/08/21(月) 00 21 08 LAMyrYu5 (´ _` )「兄者。兄者のために素晴らしいデッキを考えた。」 ( ´_ゝ`)「残念だが弟者。オパンチュは見たいが飛天というか騎馬は無理だ」 そう言うと兄者はまた奇声をあげだした。最近はさっちんがお気に入りらしい。 画面を見ていると、空中はおろか地上でもコンボ一つ繋がっていないが、力押しで CPUの志貴をボコボコにしていた。そういうゲームではなかった気がするが。 (´ _` )「兄者はオパンチュが見れる計略がないと嫌だな?」 ( ´_ゝ`)「そうでなければやる意味がない」 (´ _` )「さらに騎兵はできれば使いたくない」 ( ´_ゝ`)「操作が忙しすぎるし、他の兵がほったらかしになる」 (´ _` )「やはり兄者は弓メインでデッキを組むべきだ」 ( ´_ゝ`)「わかったぞ弟者。俺に柵弓流星をやれというんだな。 しかしあれはいかん、小喬たんはオパンチュを見せてくれないぞ」 (´ _` )「否!だが惜しい、あまりに惜しくてアルマゲドン飛来とす」 ( ´_ゝ`)「ファ○通の読みすぎだぞ弟者。それにゲーム帝国は連載終了だ」 (´ _` )「貂蝉の傾国の舞を使うんだ。オパンチュだけでなく巨乳だぞ兄者」 ( ´_ゝ`)「待て弟者。2色にしたら火計が使いにくいし、涼単なら騎馬が どうしても入るのではないか?」 (´ _` )「火計などいらん。今の蜀全盛期ならこれで十分だ」 そう言って俺は一枚のカードを取り出した。 599 名前:兄者、弓デッキにチョウセン4 投稿日:2006/08/21(月) 00 21 50 LAMyrYu5 ( ´_ゝ`)「これは・・・李儒?」 (´ _` )「そうだ。こいつで毒を盛ってやればいい」 ( ´_ゝ`)「ダメ計にしては中途半端すぎる気がするが」 (´ _` )「相手に帰城してもらえばそれでいいんだ。その間にも容赦なく 城ゲージは削れていくし、居座るようなら蜂の巣にしてやればいい」 ( ´_ゝ`)「なるほど。とにかく踊った後は時間を稼げばいいんだな?」 (´ _` )「そういうことだ。毒が基本だが、それでは効果が薄い場合は こっちの計略を使ってだな・・・」 デッキだけでなく、作戦までしっかり考えてきた甲斐があった。見事に兄者が 食いついている。神速や水計に弱いのは黙っておいた。そもそもこのご時世に 神速や魏4を使っている奴らは、間違いなく兄者では歯が立たないくらいの スキルを持っているだろうから、対策したところでまるで意味がないからな。 (*´_ゝ`)「オパンチュを見ながら楽に勝てるとは。弟者よ、なぜ最初から俺に このデッキを勧めなかったのだ?」 (´ _` )「兄者が蔡文姫に夢中で聞く耳を持たなかったからだ」 ( ;´_ゝ`)「・・・認めたくないものだな、若さゆえの過ちとは」 (´ _` )「OK兄者、早速そのデッキで蜀の民どもを喰ろうてやろうぞ」 こうして実に一週間ぶりに、俺は兄者を外に連れ出すことに成功した。 602 名前:兄者、弓デッキにチョウセン5 投稿日:2006/08/21(月) 00 23 14 LAMyrYu5 ~ゲームセンター・バーボンハウス~ (´・ω・`)「・・・・・・・・・・・・」 ( ´_ゝ`)「接客業なら挨拶は基本だぞ、店長」 (´ _` )「今までさんざん無視しといてその言葉はどうかと思うぞ」 ( ´・ω)「すまない、今ちょっと忙しいんだ」 スタスタスタスタ (♯´_ゝ`)「ちょ、客に対して無視していったぞあの男」 (´ _` )「しかし本当に今日はすごい人数だな」 三国志の筐体の周りには黒山の人だかりができている。ところがよく見ると 三国志のいつもの客層とは少し違っていた。およそゲームにあまり興味なさそうな 茶髪イケメンや営業をサボっているらしいサラリーマンもちらほら見受けられる。 それらの人々は隣のシマから行列になっていた。どうやらサッカーゲームが 新Ver.で稼動したらしい。そのせいか、珍しく三国志の筐体は真昼間から 2台並んでデモ画面を映していた。 ( ´_ゝ`)「とにかく待たずにできてラッキーだ。いくぞ弟者」 (´ _` )「OK兄者。今日こそは勝つんだ」 流石兄者軍 2州 SR貂蝉 UC李儒 UC孫権 R周泰 UC徐盛 604 名前:兄者、弓デッキにチョウセン6 投稿日:2006/08/21(月) 00 31 46 LAMyrYu5 [対戦相手が見つかりました] 灰になるまで軍 3州 SR呂布(他) 阿會南 金環三結 周倉 張梁 劉表 (´ _`; ).。oO(しまった、呂布ワラは想定外だぞ・・・) ( ´,_ゝ`)「呂布以外はザコばっかだな、楽勝すぎるぞ」 どうやら兄者は負けることなど全く頭にないようだ。このデッキは序盤に柵を 破られて、復活した部隊にワラワラ攻城されるのが一番ツラいというのに。 知らぬが仏とは、まさに兄者のためにある言葉よ。 [自陣に部隊を配置してください] 俺は自分の目を疑った。まさにこの時、神は兄者のもとに光臨したのである。 なんと自陣の中央から右翼にかけておよそ2/3が毒沼に覆われているではないか! (´ _` )「大チャンスだ兄者!この戦、もらったぞ!」 俺は興奮を隠せずに、つい兄者の肩を掴む手に力をこめた。しかしここで兄者は 落ち着いた様子で俺にこう言ってきた。 ( ´_ゝ`)「弟者、沼が邪魔して柵が置きにくいんだがどうしたらいい?」 ふと手元に目をやれば、沼の広がる右側壁付近に柵を4枚とも重ねようとして、 「ダメージを受けます」「柵が置けません」の表示がチカチカしていた。 605 名前:兄者、弓デッキにチョウセン7 投稿日:2006/08/21(月) 00 32 23 LAMyrYu5 どうしてこうも頭が回らないのか。脳みそを一度CTスキャンで診てもらうべきだ。 狂牛病の牛よりスキマだらけのスポンジか、甘栗むいちゃいましたが一粒ぽつんと 鎮座ましましているかのどちらかだろう。 (´ _` )「兄者、相手は沼のない左側から全員で攻めてくること必至だ。 そこに柵を2枚重ねてやるんだ」 ( #´_ゝ`)「だが断る。我が軍の柵はオパンチュ娘を守るためだけにある!」 (´ _` )「士気7貯まる前に開幕落城したいようだな、兄者は」 ( ;´_ゝ`)「OK弟者、指示をくれ」 時間も残り少ないので高武力二人を左側平地にお見合いの形で配置し、 孫権を横から突破されないよう城門前から少し左寄りに置く。李儒は逆サイドに 踊り場を確保した。と、ここで時間切れになりやむなく貂蝉は自城発進となった。 [兵法を選んでください] ここは作戦通り、連環の法を選択する。まだレベル3だが仕方がない。 あれほど大戦2になる前に兵法を上げておけと言っていたのだが、まさに自業自得。 とはいえ時間稼ぎにするには十分だ。 あとはこの作戦が成功するか否か、それは神のみぞ知るところだろう。 606 名前:兄者、弓デッキにチョウセン8 投稿日:2006/08/21(月) 00 33 43 LAMyrYu5 ♪テーレーレーレ~(♪Autumn Breeze) ジャーン ~開戦~ ------------|----|-------------- 魯 --- 魯 呂 劉 梁 金阿周 沼沼沼沼沼 沼沼沼沼沼沼 沼沼沼沼沼 徐 沼沼沼沼沼 沼沼沼沼沼沼沼 === --- 沼沼沼沼沼沼 泰 権 李/ 魯 魯/ ------------|----|-------------- (´ _` )「予想通りの布陣だ。兄者、まずは徐盛と周泰の位置を入れ替え るように動くんだ」 ( ´_ゝ`)「何故弓兵がわざわざ蚊帳の外にいるのかわからんが、中に戻せば いいんだな?」 開幕から相手は猛然とこちらの柵めがけてやってくる。オーラを纏った阿會南が 徐盛に後ろから突撃しようとした瞬間、すれ違いざまに周泰の槍オーラが触れる。 ザシュッ!! 迎撃! オノレェ ( ´_ゝ`)「うおっ、何だかよくわからんが一撃で倒したぞ?」 608 名前:兄者、弓デッキにチョウセン9 投稿日:2006/08/21(月) 00 35 30 LAMyrYu5 (´ _` )「開幕から乱戦が予想されるときは、槍は少し下げておくんだ。 そうしないとすぐに乱戦に巻き込まれて、相手の騎馬にいいように 嬲られるからな。今の迎撃はラッキーだったが」 (;´_ゝ`)「配置ひとつでこうも違うものか、弓デッキというやつは」 周泰はその場で柵の内側から槍を振り回し、後方では自城から出てきた貂蝉も 加わって3人の援護射撃が敵軍に容赦なく降り注ぐ。 それを確認して、俺は弓を撃つ3人のカードを盤面から取り除いた。 ( #´_ゝ`)「な、なにをするきさまらー!」 (´ _` )「落ち着け兄者。ちゃんと弓は撃っている」 盤面から取り除かれたはずの武将達は元気ハツラツと弓を撃ち続けている。 (;´_ゝ`)「ど、どういうことだこれは・・・」 (´ _` )「盤面からなくなったカードは、そこから移動していないと 認識されるんだ。弓兵は動かない限り弓を打ち続けるから、 何も問題はない」 (;´_ゝ`)「わざわざどけなくてもよいだろう。触らなきゃいいんだ」 (´ _` )「兄者は周りのカードに触れずに正確な槍撃ができるのか?」 ( ´_ゝ`)「なるほど。カードが同士が当たって弓兵が動くのを防止するのか」 610 名前:兄者、弓デッキにチョウセン10 投稿日:2006/08/21(月) 00 37 32 LAMyrYu5 そんな会話をしている間に、既に周倉と金環三結(以下金柑)を撤退させ、残った 張梁も半分ほどの兵力で必死に柵に体当たりをしていた。敵の捨て身の攻撃により、 最前列の柵は黄色から赤へと色を変えて、まさにあと一発で崩れようとしていた。 (´ _` )「OK兄者、周泰を柵から出して乱戦するんだ」 ( ´_ゝ`)「もう少しで倒せそうなのに、また何かあるのか?」 (´ _` )「見てみろ、倒壊寸前の柵がなぜか残っているだろう?」 (;´_ゝ`)「・・・!?さっきから柵にダメージが入ってない!?」 (´ _` )「そういうことだ、兄者。柵の近くで乱戦していると、なぜか 柵にダメージが入らなくなる。これを使うと柵を何倍も長持ち させることができるぞ」 こうして見事張梁まで撃破し、しかもこちらは柵を1枚も破られず、かつ誰も 撤退させないという最高のスタートを切ることができた。 ( ´_ゝ`)「そういえば肝心の呂布がいないようだが」 (´ _` )「呂布ならあっちで李儒と追っかけっこしていたが?」 (;´_ゝ`)「いつの間に・・・」 (´ _` )「端攻めに対しては、低武力を逆サイド攻城に向かわせるのは もはや定石だぞ兄者」 開幕と同時にこっそりと逆サイドから毒沼を渡って李儒を攻城に向かわせたら、 近くにいた呂布が釣れたのでそのまま毒沼まで引きずりこみ、そこから自城へと 引き返らせていたのだ。 612 名前:兄者、弓デッキにチョウセン11 投稿日:2006/08/21(月) 00 39 22 LAMyrYu5 (´ _` )「弓兵と騎馬兵は、実は移動速度にそれほど差がない。今回のような 悪地形だとなおさらだ。突撃を封じて一方的に逃げ回ることも可能 なぐらいな。しかも毒沼だからな、こちらは撤退してもコスト1の 計略要因だし痛くも痒くもないが、相手は呂布を失うわけにはいかん だろう。泣く泣く引き返していったぞ」 (;´_ゝ`)「なぁ、さっきから俺の知らないテクばかり出てくるのだが。 しかもどれもなんか地味というかみみっちいというか・・・」 (´ _`# )「どれも立派な戦術だし、呉の民にとっては常識だ。 これ以上孫呉を愚弄すると許さんぞ」 そうこうしているうちに士気がもうすぐ8まで貯まろうとしていた。 と、ここで相手の城から土煙が立ち昇り、復活した阿會南が出てきた。 (´ _` )「頃合だな兄者。作戦通りいくぞ!」 (*´_ゝ`)「OK任せておけ弟者よ。全てはこの時のために!」 『オパンチュ入りま~すっ!』 【傾国の舞】敵城にダメージを与えつづける ハヤクオワラセマショ (*´_ゝ`)「カ、カメラアングルが神だ・・・丸見えじゃないかムッハー」 616 名前:兄者、弓デッキにチョウセン12 投稿日:2006/08/21(月) 00 40 59 LAMyrYu5 阿會南に続いて、復活した周倉と金柑だろうか。相手の城から土煙が立ち昇る。 (;´_ゝ`)「おいおい早いじゃないか。こっちはまだ周泰の傷が癒えてないぞ」 (´ _` )「だからワラワラ相手はキツイんだ。この地形でなければ負け確定 のところだったぞ」 (;´_ゝ`)「ど、どうすればいいんだ弟者よ、指示をくれ」 (´ _` )「やむを得ん、徐盛で乱戦して凌げ。柵の保護が最優先だ」 柵にまとわりつく阿會南に乱戦を挑み、その後ろから孫権と李儒が弓で支援する。 すぐに後ろから周倉と金柑が乱戦に加わり、さらに相手も後方から劉表で弓の支援 という形をとってきた。みるみるうちに徐盛の兵力は半分を切った。 (´ _` )「よし、ここで前後列交代だ。今度は孫権が乱戦に入って、 徐盛は援護に回すんだ」 (;´_ゝ`)「お、OK。よく頑張った徐盛よ。下がるがよい」 しかし兄者が慌てて徐盛を下げたため、金柑に最前列の柵が破壊される。 (´ _` #)「馬鹿野郎。孫権が乱戦に加わってから下げるんだ。何のために 弓兵なのに乱戦しているかわかってるのか?」 二枚目の柵にも1発カツンと音がしたから、また余計な一発をもらったようだ。 ここでようやく孫権が柵越しに乱戦となった、刹那! チャンチャーン!! チャン! チャンチャン!! 【一騎討ち発生】 孫権vs周倉 Σ( ´_ゝ`)「なぜ貴様は武力4で君主のくせに喧嘩を売るんだー!」 (´ _` )「孫一家が喧嘩っ早いのは有名だぞ兄者。まだ呉夫人や呉国太じゃ ないだけマシだと思え」 620 名前:兄者、弓デッキにチョウセン13 投稿日:2006/08/21(月) 00 42 28 LAMyrYu5 孫権「出るぜ!!」 激 失敗 無双 失敗 無双 (´ _` ;)「兄者、無双の細いバーを狙いすぎだ。もう少し早めに押すんだ」 カイーン カイーン カイーン カイーン カイーンン ○ × ○ △ △ 【勝利】victory 孫権「はーぁ…あぶねぇあぶねぇ」 周倉「覚えてやがれ!」 ( ´_ゝ`)「勝てばよいのだよ!、勝てば!!」 (´ _` )「たまたま相手が同じ箇所で失敗してたからだと思うが」 周倉を撃破したことで一気に楽になる戦線。ずっと李儒の弓を受けていた金柑も ここで撃破し、阿會南もすぐに撤退に追い込んだ。 その間にも貂蝉の舞はじわじわと削り続け、相手の城ゲージは1/5を失っていた。 と、逆サイドから相手の呂布が現れ、 【天下無双】 オロカモノドモ 逆サイドから貂蝉めがけて一気に駆け上がってきた。 (´ _` )「兄者、ここでアレを使うんだ!」 Ωポチッ 兵法レベル3! 連環の法 がおー ひゅるるるるる 速度の下がった呂布の兵力が毒沼でじわじわ削られる。しかしどうにか貂蝉のもとへ たどり着こうと呂布はためらいなく前進してくる。 623 名前:兄者、弓デッキにチョウセン14 投稿日:2006/08/21(月) 00 44 10 LAMyrYu5 兵力が半分以下まで落ちた呂布。どうにか凌ぎきったと思われたが・・・ 【天下無双】 オロカモノドモ (´ _` ;)「意地でも貂蝉をここで潰すつもりか。そりゃそうだわな」 (;´_ゝ`)「まずいぞ弟者。もうすぐ連環が切れて毒沼を突破してくる」 (´ _` )「兄者、ここは『作戦その2』だ。超絶強化にはこいつだ」 (;´_ゝ`)「ええっと『作戦その2』は・・・こいつか!」 【麻痺矢戦法】(自身の武力が上がり、矢を当てている敵の移動速度を下げる) 矢が当たるや否や、ほとんど動けなくなる呂布。どうにか毒沼は突破したものの、 柵が邪魔して貂蝉に突撃ができない。さらに柵の内側から槍撃でじわじわと周泰 が削りにくる。ほどなく天下無双の効果は切れたが、麻痺矢は依然として呂布を 無力化して離さない。さしもの呂布も貂蝉を目の前にしながらついに力尽きる。 グ、グ、グ・・・ ( ´,_ゝ`)「貴様のような下賎な輩に貂蝉タンは指一本触れさせんよ」 (´ _` ;).。oO(どうやら貂蝉が呂布の愛人だと知らないようだな兄者は) 628 名前:兄者、弓デッキにチョウセン15 投稿日:2006/08/21(月) 00 45 40 LAMyrYu5 ここで両軍仕切りなおしとなるが、貂蝉だけは踊り続け、ついに相手の城ゲージは 半分以下になった。タイムも残り30カウントを切っている。 ( ´,_ゝ`)「見ろ、敵がゴミのようだ。あとはまた攻めてきたら毒か麻痺矢で 足止めしてやればいいんだろう?」 (´ _` )「確かにそうなんだが・・・ちと相手が可哀想になってきたな」 バラバラで攻めても意味がないと判断したのか、相手は復活した部隊を出してくる 様子もなかった。呂布の復活とともに、全員が左側平地からいっせいに飛び出して 来た。 ( ´,_ゝ`)「学習能力がないなこいつは。李儒さん、一服盛ってやりなさい」 李儒と徐盛をするすると柵前まで移動させる兄者。すると、 【指鹿為馬の計】 マダワカイノォ 【指鹿為馬の計】 マダワカイノォ (´ _` ;)「しまった、馬鹿二度がけできたか。これで毒と麻痺矢は潰された」 ( ´_ゝ`)「なんだこの計略は。諦めて挑発しにきたのか?このDQN君主め。 手加減はいりません、李儒さん、やっちゃいなさい」 (´ _` ;)「いかん兄者、それは意味がないk・・・」 631 名前:兄者、弓デッキにチョウセン16 投稿日:2006/08/21(月) 00 47 05 LAMyrYu5 【暗殺の毒】 ニドトタテヌヨウニシテクレル ひゅるるるる ( ;´_ゝ`)「ふっ、これで楽勝・・・む、なんか全然効いてないぞ。」 (´ _` )「遅かったか。この計略は相手との知力差で減りが全然違うんだ。 そして李儒の知力は相手の馬鹿2度がけで今は0になっている」 ( #´_ゝ`)「そういう大事なことは先に言え」 呆然とする兄者の軍をよそに、あっという間に柵を破った相手は、そのまま李儒 に襲い掛かり、為す術なく李儒は撤退に追い込まれた。 クッ、ヨソクシテイタノニ 金柑、張梁、周倉はそのままワラワラと城壁に張り付き、呂布と阿會南は城門前の 柵の取り壊しにかかる。命からがら逃げた徐盛は自城に一時避難させ、代わりに 孫権が柵の裏側から懸命に矢を放つ。ここで相手は温存した奥の手を使ってきた。 兵法レベル6! 他軍の大攻勢 ゴワアアアアア (´ _` ;)「いかん、兄者。このままでは逆転されるぞ!攻城妨害している 周泰を一旦下げて、『作戦その3』だ!」 (;´_ゝ`)「さ、『作戦その3』は・・・どれだっけか?・・・こいつか!?」 634 名前:兄者、弓デッキにチョウセン17 投稿日:2006/08/21(月) 00 48 09 LAMyrYu5 【守城の名君】 セメニモマモリハヒツヨウダ!! ひゅるるるるる 間一髪、ここで張梁の攻城エフェクトが入る。 /攻\ \城/ ワレニツヅケェー (´ _` )「なんとか間に合ったようだな。しかし効果が切れたらまずいぞ。 それまで士気は無駄遣いできん」 ピシッ!ピシッ!まるで弱パンチのような攻城ダメージが3発入る。 この間に城門前の柵も破壊され、孫権に呂布が襲いかかかってきた! チャンチャーン!! チャン! チャンチャン!! 【一騎討ち発生】 孫権vs呂布 ( #´_ゝ`)「お前は相手を見て喧嘩を売れ!このダメ君主め!」 (´ _` ;)「兄者、死ぬ気で引き分けに持ち込むんだ。今ここで孫権を失うと 一気に苦しくなるぞ」 孫権「出るぜ!!」 弱 失敗 失敗 強 無双 ( #´_ゝ`)「こんな極細のバーでどうしろといんだ…」 カイーン カイーン カイーン カイーン カイーンン × × × × △ 【敗北】defeated 呂布「灰トナレィ」 孫権「こりゃやべぇ」 637 名前:兄者、弓デッキにチョウセン18 投稿日:2006/08/21(月) 00 49 18 LAMyrYu5 ここで相手は、名君のかかっていない劉表を城門に突貫させてきた。 (;´_ゝ`)「い、いかん。城門攻撃なんて受けたら一瞬でひっくり返るぞ。 周泰、何とかしてくれ!」 (´ _` )「それこそ相手の思う壺だぞ兄者!呂布がマウントしているから ここは壁にはりついた3人の妨害をやるべきだ!」 (#´_ゝ`)「じゃあ城門攻撃を指を咥えてみているのか?」 (´ _` )「何のために徐盛を逃がしたと思っている」 俺は貂蝉の隣に徐盛を出し、すぐに横を向いて弓を撃たせる。しかし呂布も劉表の すぐ右側で攻城を始め、弓は呂布に当たってしまっている。阿會南も左側で攻城 を開始した。 (´ _` )「ふ、なかなかわかっているじゃないかこいつ。だが俺の弓テクを 舐めてもらっては困る!」 俺は徐盛を斜め前に出すと、カードを城門にピタリと向けた。 ( ´_ゝ`)「おおっ!この混乱の中、見事に城門の劉表を狙い撃ちしているぞ。 すぐ横に呂布がいるのになんでこっちを撃つんだ?」 (´ _` *)「弓兵はな、近くにいる敵を撃つんじゃない。真正面にいる敵を 撃つんだよォォォォォッ!!」 劉表の攻城ゲージはあと少しのところが溜まらない。慌てて呂布が離れて 徐盛に乱戦しようとするが、なかなか攻城ゾーンから抜け出せない。 641 名前:兄者、弓デッキにチョウセン19 投稿日:2006/08/21(月) 00 50 52 LAMyrYu5 オノレニリュウガ なんとか城門の攻城は阻止したが、呂布との乱戦に巻き込まれた徐盛は撤退する。 ナンテツヨサダ また、それまで左側で攻城ゲージを食い止めていた周泰もついに力尽きた。 だが城ダメージの多い槍兵の周倉だけは道連れにする。 ココマデカ オボエテヤガレ! 残った阿會南と張梁、金柑の攻城が入り、こちらの城ゲージも半分を切った。 さらに呂布が城門に張り付き、もはや逆転は時間の問題となった。 残りカウントもあとわずか。しかしその間にもずっと傾国の舞は続いていた! パリィィィン!! 「私に近づくと、火傷するわよv」 【攻略】 (*´_ゝ`)「おおおおお!勝利演舞でもオパンチュ見放題ではないか! スンッバラシィィィィィィッッッ!!」 兄者は俺の苦労など全く知らずに、食い入るように画面を凝視している。 まったくこの男は、ポリゴンで着色された股間がそんなにいいのか? 643 名前:兄者、弓デッキにチョウセン20 投稿日:2006/08/21(月) 00 52 30 LAMyrYu5 俺は激戦の勝利の余韻にひたり、兄者は画面に映し出された娘の股間に意識を 集中させていたところ、 「ブツッ!」 嫌な音がして、突如画面が真っ暗になった。 ( #´_ゝ`)「ふ、ふざけるな!もうすぐおっきしそうだったのに!!」 (´ _` ;)「こ、故障か?それにしては何の前触れもなかったが・・・」 周りを見渡すと、他の3サテも同様に真っ暗な画面になっていた。 @@@@ @(゚Д゚ )@「アラヤダ!!またやっちゃったわ」 店の奥の方から、業務用のモップとバケツをもったオバチャンが出てきた。 彼女はしゃがみこんでコンセントをはめ直すと、筐体には見たことのない画面が 映し出された。 (´・ω・`)「すまない。どうやら掃除のオバチャンがコードにつまづいたらしい」 ( #´_ゝ`)「謝ってすむ問題か!俺の胸の高まりをどうしてくれる!?」 (´・ω・`)「サービスプレイさせてあげたいところだが、実は一度電源を落とすと 復旧に結構な時間がかかるんだ。排出カードもまだだし、代わりと 言ってはなんだが、これを受け取ってほしい」 そういって店長は2枚のカードを兄者に渡した。 645 名前:兄者、弓デッキにチョウセン21 投稿日:2006/08/21(月) 00 54 24 LAMyrYu5 (*´_ゝ`)「こ、これは・・・夏侯月姫と董白!カードの絵からすでにオパンチュが 見えているではないか!GJだ店長!!」 夏侯月姫は「はいてない」と思うのだが・・・まぁいいか。兄者は機嫌を直したみたい だしな。さて、これを契機に兄者が再び三国志に熱中して、ついでに呉と弓兵を 見直してくれれば最高なのだが。 (´ _` )「どうだ兄者、このデッキならオパンチュ見放題で勝ちまくりだぞ」 ( ´_ゝ`)「うむ、貂蝉はいたく気に入ったぞ弟者よ。そこで頼みがある」 (´ _` )「ほう、兄者の弓テクを磨いてほしいとな?」 (*´_ゝ`)「今もらった夏侯月姫と董白も入れたデッキを考えてくれ。 やはりオパンチュ娘は多いほうがいい。それに・・・」 (´ _` ;)「それに・・・?」 ( ´_ゝ`)「やっぱり呉って弱すg(ry・・・」 俺は兄者にマウントポジションから強パンチを数発叩き込み、そこから 腕ひしぎ十字固めに繋ぐという曙ぐらいは軽くしとめそうなコンボを極めた。 (#´・ω・`)「出禁にされたくなかったらとっととお引取り願おうか」 ( ;_ゝ(;;)「すいませんでした・・・」 危うく出禁にされるところだった。それもこれも全て兄者が悪い。俺は家に 帰ったらまず、兄者のメルブラを中古屋に売ってこようと誓うのだった。 Fin
https://w.atwiki.jp/xxxxzzzz/pages/857.html
676 (飛天使いのみに)良くある話[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 08 42 06 ID IOwi8ma00 ( ´_ゝ`)「姫げっちゅ。」 (´ _` )「おお、良かったではないか兄者。」 ( ´_ゝ`)「ついでにSR張遼もゲットしてしまった。 早速導入だ。」 SR張遼、UC蔡文姫、劉ヨウ、高順、落日 軍師ジュンイク (全て新カード) (´ _` )「…舞二人はアレじゃないか?」 ( ´_ゝ`)「ずっと踊り続けるわけじゃないから大丈夫だ。 転進再起もあるしな。 それに今回、檄文が消えたとはいえ、大車輪号令も消えている。勝ち目はあるぞ。 えっと敵は……。」 R関羽、Rぎんぺー、R関興、R関平 ( ´_ゝ`)「虐めか。」 (´ _` )「…頑張れ。」 677 (飛天使いのみに)良くある話[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 08 48 55 ID IOwi8ma00 ( ´_ゝ`)「とりあえず今回 飛天は捨てよう。 槍判定がシビアになっているという噂もあるしな。」 (´ _` )「兄者にしては珍しく慎重だな。」 ( ´_ゝ`)「今回はこの寝起き姫だけで十分萌えだからな。 おなんちゅを無理矢理見る必要もあるまい。」 (´ _` )「やはりそんな理由か。」 戦場は川。 ( ´_ゝ`)「む、何だこれは。」 (´ _` )「待機していると流される新地形だ。 舞う時は動いたかどうか覚えていないが…。」 ( ´_ゝ`)「まぁなんとかなるだろ。 それに動いているときは問題はないのだな。」 678 (飛天使いのみに)良くある話[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 09 01 45 ID IOwi8ma00 ( ´_ゝ`)「兵法、いや、兵略は…転進再起だな。」 そして戦いの火蓋が切って落とされる。 ( ´_ゝ`)「うわ!… 敵は全員真ん中にいるぞ!」 (´ _` )「力押しで倒せると踏まれたんだろうな。舐められているぞ兄者。」 ( ´_ゝ`)「…まぁ飛天だから仕方ない…。」 序盤は兄者が、飛天使い故の器用な騎馬テクで相手を圧倒し、全滅させてしまった。 そして蔡文姫以外の全員で城壁に一発ずつ、そして城門に張遼が一発入れたところで ( ´_ゝ`)「ここで姫をおど……あ!」 つい癖で、蔡文姫に飛天を使ってしまう。 \( ´o`)/「オワタ」<注意:兄者です。 (´ _` )「やってしまったな、とりあえず全員を戻そうか。」 しかし、相手はR龐統の陣略、鉄鎖連環を発動。 城門から逃げようとする兄者部隊が見事にそれに捕まってしまう。 その後、関羽の号令が発動する。万事休す。 ( ´_ゝ`)「くっ! …そうだ、ここで兵略!!」 兄者はすかさず転進再起を使う。 再起の部分は余り意味は無かったが、それでも全員を逃がすことが出来た。 …が、相手にラインを上げさせることに成功させてしまう。 おまけに向こうは、あえて蔡文姫を「落とさない。」つもりだ。 ( ´_ゝ`)「う~むむかつく…。」 兄者は陣に近づいてくる敵軍を遮るように部隊を展開させる…が、動くことは出来ない。 動けば「死」が待っているからだ。 679 (飛天使いのみに)良くある話[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 09 12 10 ID IOwi8ma00 ( ´_ゝ`)「ええい仕方ない!敵軍に城を明け渡そう。」 (´ _` )「兄者…… なるほど!」 兄者は…敵軍を避けながら、全部隊を敵に突っ込ませる。 いきなり動き始めた部隊に敵軍が浮き足立ち、誰も迎撃されることなく敵陣に乗り込む事が出来た。 その一瞬さえあれば、兄者には十分だった。 ( ´_ゝ`)「飛天にイニシアティブを取らせたのは失敗だったな。」 そしてお互いの部隊が城に張り付く。 このままでは城ゲージに優勢であっても、兄者は負けてしまうだろう。 だが、…敵は忘れていた、いや、知らなかったのかもしれない。 ―もう一人の舞姫の存在と、二勢力にしてまで無理矢理入れられた男の存在を― まずは、向こうとこちら、全員が一発ずつ城を攻撃する。 そして、城門前にいた高順が計略を使用する。 …こちらの城も削れているから、彼の攻城の威力は半端ないものになっていた。 敵場は風前の灯火だ。 ( ´_ゝ`)「ここで…もう一人の舞姫の登場だ!!」 兄者はそういうと、卞皇后を舞わせた。 ( ´_ゝ`)「これでこちらのか……ち?」 そして劉ヨウの攻城が入るが…ダメージは雀の涙程度。 ( ´_ゝ`)「ってこれ!城攻撃力も下がるのか!!」 (´ _` )「よく読め兄者…、だけど高順のがもう一撃入ってジ・エンドだ。」 そして兄者は、落城勝ちをした。 680 (飛天使いのみに)良くある話[sage] 投稿日:2007/12/20(木) 09 14 59 ID IOwi8ma00 その後二連勝したが、しかし兄者は不服だった。 ( ´_ゝ`)「う~む……。」 (´ _` )「おおう!SR董卓じゃないか! 良かったな兄者!」 ( ´_ゝ`)「どうせなら孫娘が良かった……。」 (´ _` )「贅沢を言うな?」 以上です。何か文章滅茶苦茶ですけど、落日強いよ落日とだけ伝えたかったので。 兄者にはこのまま飛天を極めてもらいたいところです。では、スレ汚し失礼。
https://w.atwiki.jp/omaemonaa34/pages/18.html
2度目の投稿ですよぅ・・・ -- サキ (2007-01-28 20 18 23) おおwもっさりさんwもっさりもさもさw我々はもっさりさんだw -- (´〟ゝ`)(元竣) (2007-01-29 15 10 05) もさもさですぅ!! -- サキ (2007-01-29 15 21 58) もっさりさんじゃんウマー -- 兄者 (2007-01-29 17 28 02) もしかしてもつさりさん好きになった!! -- 兄者 (2007-01-29 17 52 17) www そりゃないわw -- (´〟ゝ`)(元竣) (2007-01-29 18 12 50) 名前は兄者だけど「つー」好きだし前さー「つーちゃんファン」つわれた -- 兄者 (2007-01-29 18 20 13) 前なんか八頭身ヲタつて言われたしークラスメイトの奴に -- 兄者 (2007-01-29 18 20 49) はははww -- サキ (2007-01-29 18 46 15) 手作りデスクトップ置き場作ったよ -- 兄者 (2007-01-29 19 03 37) 一つはキモイけどね見てみてね -- 兄者 (2007-01-29 19 07 34) みました。 -- サキ (2007-01-31 16 00 30) 今日「さいたま」が増えましたー -- 兄者 (2007-01-31 18 32 41) サキー、御前、おい森ガイドの方でアクセス制限かけられなかったかー?? -- †(´〟ゝ`)†死神髑髏 (2007-01-31 21 02 16) かけられた接続が出来るのあと137秒とかってででくるし -- 兄者 (2007-02-01 17 50 46) おらも出てくる。無理に行かない方がいいよ。三日か四日、行かなかったらできるらしい。 -- †(´〟ゝ`)†死神髑髏 (2007-02-01 18 57 34) 掛けられた!! -- サキ (2007-02-01 22 39 16) 4,5日かぁ・・・。 -- サキ (2007-02-01 22 40 05) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/xxxxzzzz/pages/125.html
696 名前:ゲームセンター名無し(1/12) 投稿日:2006/08/07(月) 13 05 59 dx/JqNVz 「前回のお話し」 パンツみたさに【飛天の舞い】『蔡文姫』を使用した兄者と、それを眺める弟者 作者の勘違いで兄者を一州にしてしまうも、今から二州にしてしまえばいいやと思いつつ 戦いの火蓋が切って落とされる ( ´_ゝ)(´ _`;) (???) 流石兄弟 軍 二州 一日千秋 軍 二州 ┏━━━━━━━━━━━┓ ┏━━━━━━━━━━━━┓ ┃UC蔡文姫 1 魅 ┃1/7 馬 ┃SR劉備 2活魅募 ┃6/7 槍 ┃UC曹仁 1.5 ┃6/4 馬 ┃UC張飛 2勇 ┃8/3 槍 ┃R 徐晃 2 活 連 ┃7/5 馬 ┃R 馬超 2勇 ┃8/3 馬 ┃R 楽進 1 ┃4/3 馬 ┃R関銀屏 1魅勇 ┃3/5 槍 ┃UC韓遂 1.5 ┃5/6 馬 ┃C趙累 1 ┃3/6 槍 ┃C 蔡ヨウ 1 柵 ┃1/8 馬 ┃(数字はコスト) ┃ ┃(数字はコスト) ┃ ┗━━━━━━━━━━━━┛ ┗━━━━━━━━━━━┛ 698 名前:ゲームセンター名無し(2/12) 投稿日:2006/08/07(月) 13 07 26 dx/JqNVz ~ 武将を 配置してください ~ ( ´_ゝ`)「配置はどうすればいい、弟者?」 (´ _` )「基本的に、相手が【どこに】【どのように】配置されるかを読むのが大事だ 相手は基本的な大徳デッキだ、前に槍が三枚、後ろに馬超が控えているだろうな」 ( ´_ゝ`)「ほう、つまりどうすればいいんだ?」 (´ _` )「・・・少しは考えろよ兄者」 (´ _` )「つまり、槍が前線で迎撃を狙ってくるはずだから、兄者は馬をうまく当てて、槍を消してから突撃するべきだ」 ( ´_ゝ`)「OK、あいわかった」 兄者は弟者からの進言を聞き終わると、おもむろにカードをいじり始めた。 自陣中盤の中央に『蔡文姫』と『蔡ヨウ』、自陣後方の中央に、左から『曹仁』『徐晃』『楽進』『韓遂』と配置する。 それを横で見ていた弟者が、兄者に向かって話しかけた。 699 名前:ゲームセンター名無し(2/12) 投稿日:2006/08/07(月) 13 08 31 dx/JqNVz (´ _` )「(・・・前線に『蔡ヨウ』と『蔡文姫』を置いたか・・・ふむ)」 (´ _` )「・・・兄者」 ( ´_ゝ`)「どうした弟者」 (´ _` )「兄者、勝負事には肝心所と流れというものがある」 ( ´_ゝ`)「ほう」 (´ _` )「この場合、お互い最初は攻撃しあうだろう、そして【大徳デッキ】は士気を溜めれば複数のコンボが可能になる」 (´ _` )「つまり、序盤と終盤が肝心所、終盤の流れを掴む為に中盤があるということだな」 (`・ω・´)「(うんうん、弟者君はいいことをいうね)」 ( ´_ゝ`)「よくわからんが、わかった」 (´ _` )「OK兄者、兄者の国語力を把握していない俺が悪かった」 兄者は【兵法】に【増援】を選ぶと、すでに相手は全ての用意が終わっていたらしく 待ち時間なく会戦の扉が開き始めた・・・ 701 名前:ゲームセンター名無し(4/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 10 20 dx/JqNVz 試合開始直後、相手の陣形は前線に『関銀屏』『趙累』 その後ろに『劉備』最後方に『張飛』『馬超』がいた。 相手の配置を見た弟者が、すぐさま、うなづき始める (´ _` )「(ふむ、まぁ完璧ではないが、適当ではあるな)」 ドラの音と共に、両軍が動きを始めた。 ( ´_ゝ`)「まずは前線の槍兵に馬をかませて・・・と」 (´ _`;)「!!兄者駄目だ、止めろ!!!」 (;´_ゝ`)「へ?あ、ぁ、あぁ?」 {バズン!} というけたたましい音と共に、画面上には【迎撃】という文字が二つ並んでいた (´ _` )「兄者、馬はオーラを溜めた状態で槍の穂先に当たれば、迎撃判定を取られることぐらい・・・」 (#´_ゝ`)「そのくらいしっとる!!」 (´ _`#)「だから、そこで馬がどれだけ走ればオーラが溜まるか、距離を覚えておくんだよ!」 前の二人、『蔡文姫』『蔡ヨウ』が迎撃を受けてしまったことでひるんだ兄者は、後ろの四人を【城内】まで引き返そうとする それを見た相手は、兄者軍の前線二人を軽くたいらげて進軍を続けてくる。 ふぁ~あ 『蔡文姫』撤退 あいやっ 『蔡ヨウ』撤退 (;`・ω・)「・・・・・・」 ω・´)ススス 店長(兄)、撤退 704 名前:ゲームセンター名無し(5/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 18 34 dx/JqNVz ( ´_ゝ`)「城まで戻したはいいが・・・これからどうするんだ?弟者」 (´ _` )「兄者は、【城内突撃】は知っているか?」 ( ´_ゝ`)「なんだそれ?おいしいのか?」 (´ _` )「OK兄者、馬単六枚は二度とやるんじゃねぇぞ」 城門に『劉備』その右と左の城壁に『銀屏』『趙累』『馬超』『張飛』と、全員が取り付き始める (´ _` )「ふむ、お互い二州、相手もそこまでよくないな」 ( ´_ゝ`)「そうなのか、なら俺が勝てるな」 (´ _` )「・・・兄者、兄者は向こうよりテクがないぞ」 相手が攻城の動きを見せる中で、「ふむ」と弟者は一人うなっていた (´ _` )「どうした弟者?」 (´ _` )「序盤で【攻城】できるなら、全員が【攻城】にいかずに攻城者の後ろに立って【槍撃】や【突撃】を食らわせるのがセオリーだ」 ( ´_ゝ`)「ほう、で、どうすればいい?」 (´ _` )「武力の低い奴と城門から処理していこう、かみ合わせたときに、こちらの武力が高ければ、相手は勝手に撤退する」 さすがは弟者と顔で表現しながら兄者は味方部隊を城から出撃させる。 城門に左から『銀屏』 『趙累』 『劉備』 『馬超』 『張飛』と攻城準備に入る敵軍に対して 兄者は左から『楽進』 『曹仁』 『徐晃』 『韓遂』 とぶつける 705 名前:ゲームセンター名無し(6/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 20 04 dx/JqNVz ( ´_ゝ`)「OK、これで【攻城】は防げるんだな」 (´ _` )「それと兄者、相手に「攻城準備」の・・・」 ( ´_ゝ`)「俺はこれ以上はやれと言われてもできん、いくぞ」 (´ _` )「OK兄者、その小さな脳みそ、惚れ惚れするぜ」 (´ _` )「それに、多分相手の攻城は防げないぞ、一発はもらうだろうな」 (#´_ゝ`)「弟者、それじゃ話は違う!」 (´ _` )「俺が言ったのは被害を最小限にするだけで防げるわけじゃない」 カウントが進むにつれ、武力差が表れたのか、相手の『関銀屏』 『趙累』 『劉備』は撤退するが味方の『韓遂』が撤退してしまう その間に、『馬超』の【攻城】が二発はいってしまう 攻め落とせ! その間に、『馬超』の【攻城】の声が聞こえてくる。 (;´_ゝ`)「ちょ、どうするんだ弟者!【神速戦法】を使うか!?」 (´ _` )「兄者大丈夫だ、落ち着いて一人一人【騎馬突撃】をかませばいい、相手は攻城にはりついているだけだ」 (;´_ゝ`)「わ、わかった」 < 焦らず退くぞ! 『徐晃』撤退 突撃オーラを溜めずに『馬超』にぶつかってしまった、『劉備』との戦闘で兵力が減っていたこともあり 『徐晃』が撤退してしまったのである。 (´ _`#)「何してるんだ兄者!」 ( ´_ゝ`)「え、だって、いや、【突撃オーラ】が溜まるかなと思ったらたまらなくて・・・【攻城】を防ごうとしたら、死んじゃって・・・」 (´ _`#)「だぁー!!!はよ、残りの二枚を【突撃】させい!!!あと『蔡文姫』と『蔡ヨウ』も生き返ったからだせ!!」 (;´_ゝ`)「わ、わかったわかった!怒鳴るな弟者!」 706 名前:ゲームセンター名無し(7/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 20 57 dx/JqNVz よくあることだが 人のプレイを見ている時に、「自分ならこうするのに・・・」という思いを募らせる事があると思う 現在の弟者がそれである、自分であれば攻城を最小限に、いや、最初のぶつかりあいだってなんとかできたはずなのに… 弟者は、何かモヤモヤした気持ちを抱いていた。しかし、今はそれを言っても詮無きことである (´ _` )「兄者、『曹仁』の【神速戦法】だ、これ以上【攻城】されるとまずい」 ( ´_ゝ`)「おう!!」 すでに『韓遂』は『張飛』との武力差で撤退を余儀なくされており、 『張飛』に一度の攻城、『馬超』に三度の攻城をされてしまう。 しかし、【神速戦法】のおかげで相手を全撤退に追い込んだことで、お互い一息つける格好となった。 流石兄者、序盤戦のことである。 ~残り70C~ 707 名前:ゲームセンター名無し(8/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 21 38 dx/JqNVz ―中盤戦― ブランデーハウス ショップ9999 流石兄弟 軍 一日千秋 軍 [ l ;;;;;;;;;;;;;;] 残 51C [;;;;;;;;;;;;;l;;;;;;;;;;;;;] 士気9 士気?? 序盤戦以降、お互い城から武将は出さずに、武将の復活と兵力回復につとめていた。 攻城されているからだろう、気が焦る兄者が弟者にいらだちの声を上げる ( ´_ゝ`)「弟者、もう【士気】も兵力も回復した、いこう!」 (´ _` )「………兄者、わかってるな?」 (*´_ゝ`)「わかってる!俺は舞ってパンツを見るんだ!!」 (´ _`#)「わかってねーだろ!いいか、その『蔡文姫』の【舞い】はな・・・!!」 弟者は何も考えていない兄を本気でぶん殴ろうかと、画面から目を離した瞬間、それは起こった < あはっ♪強くしてあげる 『蔡文姫』 【飛天の舞い】発動 (゚ _゚; )「あ!」 目を離した隙に、『蔡文姫』は意気揚々と踊り始めているではないか 画面上には、一部分だけ光を発している。 (*´_ゝ`)「はい、パンツ入りましたー!!一枚目ーーーー!!!ゲットォー!!ウッヒョオー!」 (゚ _゚; )「兄者!いいから、も、も、も、もちけつ!!じゃなくておちけつ!!」 (*´_ゝ`)「いくぞ!」 (゚ _゚; )「いくぞじゃねーよ!どこにだよ!!」 708 名前:ゲームセンター名無し(9/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 24 30 dx/JqNVz たちまち自城から土煙をあげ、今が勝負だ出撃せんといわんばかりの兄者 それを見越したか、相手の城からも白煙が立ち上り始める! (´ _` )「(当然向こうも出てくるか・・・)」 弟者は画面を見ながら思考をめぐらし始める (´ _` )「(先に土煙をあげたのは兄者だ、だから軍勢が先にでるのは兄者だ・・・!)」 (´ _` )「(【士気】は舞ったおかげで、残り4…、まずは『蔡ヨウ』で【大徳】を【封印】するべきだな…)」 ( ´_ゝ`)「弟者」 (´ _` )「なんだ兄者、今考えて・・・」 兄者の軍勢が、ついに城から出撃した、我先にと言わんばかりのスピードで相手の城に向かっていく そんな中、兄者はゆっくりと口を開いた、弟者も、いつもの、のほほんとした雰囲気ではない兄を見たからか押し黙る。 ( ´_ゝ`)「安心しろ、弟者、俺はこんなところで負けん」 ( ´_ゝ`)「こちらの移動スピードが速くなるのも知っているし、こちらが不利なのもわかる」 (´ _` )「兄者・・・」 ( ´_ゝ`)「だがな弟者、俺はまだまだ諦めていないぞ、そう、勝負はここから・・・」 714 名前:ゲームセンター名無し(10/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 38 02 dx/JqNVz 迎撃!迎撃!迎撃!迎撃!迎撃! パパパパパーン! 小気味のいい音が台から聞こえてくるのを、遠い場所にいた店長は聞き逃さなかった (`・ω・´)「そろそろ終わりかな・・・」 (゚ _゚; )「ぅぅうううぉぉおおおおおおおおおおおぃぃぃいい!!」 ( ´_ゝ`)「あ、やべ、見てなかった」 (゚ _゚; )「「あ、やべ」じゃないだろ!!早く引け!んでもって『蔡ヨウ』『蔡ヨウ』!!」 (;´_ゝ`)「え、あ、あ、あれ?『蔡ヨウ』どこ?」 (´ _`#)「このBokeeeeeeeeeeeeeeeeeeeeee」 慣れない内の飛天デッキではよくあることである、移動スピードが速すぎて 自分がどこで何をしているかがわからなくなってしまう、今の兄者がまさにそれであった。 そんな兄者を尻目に、次の瞬間だった、敵の『劉備』が計略を発動させる <叩き潰せ! (*´_ゝ`)「ふふ、【大徳】を使うなんてみえみえなんだよ!!」 兄者もカードをこすりあげて、計略を打ち返す < ほっほ、まだまだじゃ ( ´_ゝ`)「どうだ!」 (´ _`#)「相手に計略を使われてから、【封印の計】を使ったっていみNeeeeeeeeeeeee!!!!」 (´ _`#)「っていうか、範囲にすらはいってねーじゃねーか!!」 (;´_ゝ`)「だってスピードが速いんだよ!!」 < あいやっ 【封印の計】を打つために接近した『蔡ヨウ』が、そのまま敵軍に突撃して、迎撃を取られて死んでしまったのである 715 名前:ゲームセンター名無し(11/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 39 37 dx/JqNVz そもそも、【飛天の舞い】で馬単六枚デッキという所から、どうかしていたのだ 最初から負けは決まっていたのかもしれない。 弟者はそんな事をふと考えていたが、 兄者においてはもはやパニック状態であった。 (´ _`#)「兄者!!『蔡ヨウ』が死んだから戻せ!『楽進』が敵軍と【乱戦状態】だぞ、さげろ!!」 (;゚_ゝ゚)「が、が、がくしんどこ!さいようどこ!!」 (`・ω・´)「ちょwwwwどこじゃねぇwwwww」 ( ´_ゝ`)「あ、ああ、あった!!」 (´ _` )「『徐晃』がとまってるぞ、早く動かせ」 (;゚_ゝ゚)「と、とまって・・・?あ、ああ!!」 <なんだこいつは! <この程度で・・・ (´ _`#)「『曹仁』と『楽進』がやられたじゃないか!」 ( ´_ゝ`)「弟者、大丈夫だ、残りは『韓遂』と『徐晃』の二枚、そして俺の手も二つ!もう迷いはない!!」 (´ _`;)「いや、どうやって勝つんだ?」 ( ´_ゝ`)「まだ俺にはこれがある!」 (`・ω・´)「もうダメポwwwwwwwwwwwww」 【士気】が溜まっていることだけは見逃していなかった兄者が、『韓遂』の【計略】である【反逆の狼煙】を発動させる そのせいで、『徐晃』が撤退してしまった。 < 焦らず退くぞ! 717 名前:ゲームセンター名無し(12/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 40 48 dx/JqNVz (´ _` )「なんで『徐晃』が…『蔡文姫』のほうが、まだよかったよ…」 ( ´_ゝ`)「ふふふ、これで武力もあがったし、大丈夫だろう!! 迎撃! < ワシの負けか もう見ることしか出来ない、否、見ているしかない弟者の口元は引きつっている そんなことは露知らず、兄者はのん気に口を開いた。 ( ´_ゝ`)「弟者、ここからどうすればいい?兵法は増援なんだが…」 (´ _`#)「もう、どうしようもないわ!」 パリーンパリーンパリーン ガッシャーン < 軟弱者が、父上ではこの程度で済ませぬぞ! チャンチャチャチャンチャン、チャララララン、チャ~ン 画面上には、敗北の二文字が勢いよく浮かび上がっていた。 718 名前:ゲームセンター名無し(13/13) 投稿日:2006/08/07(月) 13 41 58 dx/JqNVz ( ´_ゝ`)「・・・」 (´ _` )「・・・」 ( ´_ゝ`)「・・・強かったな・・・敵は・・・」 (´ _` )「どう見ても兄者が馬鹿なせいです、本当にありがとうございました」 (#´_ゝ`)「なんだと弟者、俺の何が悪かったというんだ!」 (´ _` )「しいて言うなら、全て」 (#´_ゝ`)「なんだと!」 (´ _`#)「やるか!」 (`・ω・´)「店では騒がないように」 (;´_ゝ`)(´ _`;)「ごめんなさーい」 次こそはと、胸に秘める兄者だった・・・ ~終わり~ 721 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2006/08/07(月) 13 45 48 dx/JqNVz 描写はありませんが、兄者のゲットカードは 730で 兄者達の資産はわからないので、まぁそこらへんは適当にやっていこうかと思います また投稿することがあれば、よろしくお願いします 安価は 740 が代行 740 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2006/08/07(月) 15 16 16 k7TeEUQS 人馬号令 741 名前:ゲームセンター名無し 投稿日:2006/08/07(月) 15 18 33 8aEtPmlQ 魔王ktkr これで迎撃を気にせずに舞えるな兄者
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/282.html
流石家小ネタ 「なあ、兄者・・・この落ち物の文献なのだが・・・」 「ん・・・嗚呼、白い猫が表紙のやつか」 「ちょっと、このページを・・・」 ペラペラ 「これって、俺らの良く似てないか?」 「嗚呼、母者のパーマもそっくりだ。父者も落ち物の"電脳工学"に夢中だしな」 「二人の兄じゃー、こんなものを拾ったのじゃ~」 「これは・・・」 「禁断のアイテムとして、本に出てたアニメキャラの抱き枕・・・」 ピキーン 「妹者、これどこで拾った?」 「あっちなのだー」 「・・・行くぞ、弟者。エロゲも落ちてるかもしれん。さらに、運がよければヒト奴隷の女の子も・・・」 「兄者の落ち物熱・・・重症だな・・・」 「おやつのホットケーキ、俺達の分も食べておいていいぞ、妹者」 「わーい」 「ってことは、日が暮れるまで探す気か・・・はぁ・・・」 ペチペチ 「おい、おい、ダイジョウブか?」 「・・・たん、はぁはぁ・・・ん・・・・え、ここは・・・・・・ハッ、な、なんですか貴方達は!!」 「安心しろ、ただの君の命の恩人さ・・・にしても、本当に裏山ごとき近所で拾えるとは・・・」 「な、俺の言った通りだったろ、弟者」 「ね、猫耳・・・にくきゅうの美男子・・・」 「・・・・・・?」 「???」 「これは、猫耳8○1派の私に神が与えてくれたチャンスなんだわ!!」 ドスン 「・・・・・・っ!!?」 「兄者!?」 「ンン・・・・・・ちゅくちゅく」 「・・・・・・・・・ぐ・・・・・・はぁはぁ・・・ちょっと刺激的だが、話が違っ! 落ち物のこういう女の子はもっとおしとやかで慎ましいと小説にはっ!!」 「イタダキマース!!」 「うわぁああ、弟者、逃げるな!助けろ!ぎゃーーーーーっ!!!」 バタンッ 「あ、小さい兄者。大きい兄者はどうしたんのじゃ?」 「・・・・・・兄者はな・・・お星様になったんだよ・・・」 「お星様?」 「ほら、あの一際かすんで見える歪な星が兄者だ」 「へーやっぱり大きい兄者は、お星様になっても兄者だ」 「まだ俺は死んで・・・・・・え?もう一回・・・や・・・・・・だ・・・もう出な・・・・・・いやちが・・・」 ギシギシ 「2階が五月蝿いわねえ、父者」 「また、弟者が兄者を怒らせて、喧嘩でもしてるんだろう・・・」 「食事中も"のーとぱそこん"とかいうの操作するのやめなさいな」 「すまん、母者・・・だが、書斎もない私にはここしか・・・」
https://w.atwiki.jp/syobo-nn/pages/22.html
流石兄弟は、家の事情で今年からこのVIP中学に転校してきた 流石兄弟が小学生の頃の事だ 彼らの父者は心臓病を患い、長期入院するハメになった 母者は元々ギャンブル癖が激しく、父者が入院してからは 兄弟はろくな食事も取れなかったが、それでも何とか毎日を懸命に生きていた 父者が入院してから母者の浪費癖は更に増し とうとう母者は一般的にヤミ金融といわれる金融会社から父者の名義で借金をする それをきっかけに、流石兄弟の生活は更に泥まみれ化していった… 毎日ギャンブルでお金を浪費していった母者に 借金を返済する金がある訳がなく 当然月日が経てば、取り立てがやってきた ドンドンドン 取り立て屋 開けて下さいよー その声が聞こえる度に、母者は息子達に凄い形相で言い聞かせた 母者 絶対声あげるなよ、分かった? この様に居留守を使い、取り立てに神経をとがらせる数ヶ月が過ぎた・・・ ( ´_ゝ`)ただいまー ガチャ (´ _` )あ、、、兄者、、、、 ( ´_ゝ`)ん?どうした、弟者よ (´ _` )母者が…母者が居ないんだ… ( ´_ゝ`)な、なにぃ?! 母者は大量の借金を残し、この家をあとにしたのである ( ´_ゝ`)これから・・・これから俺達はどうなってしまうんだ・・・ 母親を失ったことが一番悲しいのではなかった 元々こんなことになった原因は、母親にある しかも挙げ句の果てにはその責務さえも果たさずに逃げ出したのだ。 弟者はともかく、兄者は母者を恨んでいた。恨んでいた、しかし それでも自分たちの世話は最低限はしてくれる母者に 重要さ、を見出してはいた。無くてはならない、必要不可欠な存在だと。 自分たちの介護役を失った今、どうやって生きていけばいいというのか 借金まみれのこの家の者を庇ってくれる程、優しき親戚は持ち合わせてはいない もしかしたら、土下座して、頼み込めば、誰か自分たちの面倒を見てくれるかもしれない だが、兄者はその様な泥を舐める様な行為には気が進まなかった 数日間、カップラーメンでことを済まして悩んでいた兄弟の元に、奇跡が起こる ピンポーン ( ´_ゝ`)また借金取りか。。。弟者、物音立てるなよ ピンポーン ピンポーン ( ´_ゝ`)。(…いつもと様子が違うな…) 不可解に思った兄者はこっそりと玄関に近づき、覗き口に目をあてた (´ _` )ちょ、兄者…ッ そんな様子を弟は固唾をのんで見守っていた そして・・・ ( ´_ゝ`)ち、父者!! 兄者が驚愕の声をあげた (´ _` )ち、、父者!!?? 弟者も玄関に走り込む ガチャ (ヽ´_ゝ`)ぉ、おお、兄者、弟者。久しぶりだな そこにはやせ細った父者が立っていた ( ´_ゝ`)父者、退院したのか!? (ヽ´_ゝ`)ああ、今日退院した。苦労かけたな (´ _` )ち、、、父者あああああああ!!!!!! 弟者が父者に抱き寄る (ヽ´_ゝ`)ちょ、、やめろって。おい、まだ完全に回復したんじゃないんだぞーw それから小一時間ほど、家族3人は涙を流し合った 束の間の喜びを得て・・・ 兄者は話したくなかったが、隠し通せることではないので 借金のこと、母者のことを父者に話した 父者は悲しみより、驚きが先行している表情を見せた (ヽ´_ゝ`)そ…そんな…母さんが・・・この家を・・・ ( ´_ゝ`)父者、悲しみに暮れてる場合じゃないんだ 二日に一度は借金取りが取り立てにくる まずは母者のことより、この状況から脱却して、まともな生活がおくr (ヽ´_ゝ`)・・・せっかく・・・退院して・・・また・・・ 父者はあまりの出来事に放心状態だった ( ´_ゝ`)ち…父者・・・ (´ _` )…ぅう…ぅうおおおおおおおおおおお 今度は歓喜の涙ではない。苦しみ、悲しみ、悔しみ…ドロドロとした滴 ( ´_ゝ`)。(もう俺達の生活が元に戻る事は無いのか・・・?) ドンドンドン! <は~や~くー、支払って下さいよー。お金借りたんでしょー?流石さーん (ヽ´_ゝ`)・・・俺は・・どうすれば・・・ 父者は元々金融関係には詳しくなく ポストに入っている請求書に記載されている額全額を支払わなければならないと思っていた (ヽ´_ゝ`)とにかく・・・少し返済して、残りの分は待って貰わないと・・ そうつぶやき、父者は少額を握りしめて玄関に歩いて行った (;´_ゝ`)ち、父者!! ガチャ (´゚c_,゚` )おー、やっと出てきましたか。で、お金は? (ヽ´_ゝ`)今はまだこれだけしか無いので、、、今日はこれで、、、 (´゚c_,゚` )はい?今までどんだけ待たせてると思ってるんです? それをこの期に及んで、たったそれだけ? オタク、舐めてんのか?ぁぁん!? (ヽ´_ゝ`)す、すいません!!・・・でも・・・お願いします、今日はこれで 父者は泣きながら土下座する (´゚c_,゚` )私達は凄い大目に見てるんですよ~?そこら辺わかってんですか~?ぇ? 借金取りは父者の頭を蹴りつける (ヽ´_ゝ`)はい、、、誠に申し訳ありません 父者の目からはボロボロと涙がこぼれていた そんな様子を見守る兄弟・・・ ( ´_ゝ`)。(くそ…くそぉぉおおおお) 兄者が強く握りしめた拳からは、血が滴っていた (´ _` )・・・グス・・・グス 父者を相当痛めつけると、借金取りは気がすんだのか (´゚c_,゚` )次来た時はちゃんと全額払えよ?分かったか? と言い放ち、ニンマリ顔で去っていった (ヽ´_ゝ`)…ふー、、ふー、、、ゴホッ、、、ヴオエエエ 兄者、弟者は、血と涙でグシャグシャな父者の顔を直視する事は出来なかった それから1ヶ月はこの日の様な出来事が日常茶飯事と化していた・・ そんなある日・・・ 兄者と弟者が学校に行っている、午前・・・ のどかで穏やかな春の午前・・・のほほんとした、幼児達の遊ぶ声が聞こえてくる午前・・・ (ヽ´_ゝ`)愛していた人には出て行かれ、 自分が借りた訳ではない金のことで心身共にボロボロになり 親戚は誰も力を貸してくれない・・・ 退院する日を毎日待ちわびてきたあの頃・・・誰がこんな結末を予想したであろう 少なくとも、俺にはとても耐えられるものではない・・・ 父者は台所に立ちつくしていた 右手に包丁を持ち・・・ (ヽ´_ゝ`)俺が死んだらあの子達はどうなるだろうか・・・ 自殺した場合保険はおりるのか?俺が死んだら施設かどこかに預けられるのだろうか? それとも、良心の呵責を感じて、誰か引き取ってくれるだろうか・・・ こんな毎日を送るより、そっちに賭けてみる方がいいのではないか・・・ 子供が気掛かりだ…気掛かりだ…。だが、、、もう俺は限界だ・・・ (ヽ´_ゝ`)ほんと・・・どうしようもない父親だ 父者は滝の様な涙を流しながら自傷的笑みを浮かべた…そして (ヽ´_ゝ`)うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお ズサッ・・・ブシュー・・・ バタッ ガチャ ( ´_ゝ`)ただいまー (´ _` )ただいまー 今日は珍しく兄者と弟者が二人揃って下校してきた ( ´_ゝ`)父者ー?でかけてるのかー? 兄者はリビングに足を踏み入れる ( ´_ゝ`)父者ー? ・・・ ( ´_ゝ`)!!!!!!!!!!!?????????????? ( ´_ゝ`)ち、、、ち、、、ちちじゃあああああああああああああああああああ!!!!!! その後・・・ 流石兄弟は兄弟二人の悲惨さを見かねた祖父母が 引き取ることになった いや、引き取るのも当然であろう。その祖父母は母方、 事情を聞けば、周りからの視線を無視する訳にもいかなかったのだ 流石兄弟は中学生になり その家の暮らしにも段々と慣れ始めていた そんな頃に、兄者は一つのアルバムを見つける ( ´_ゝ`)これは・・・ 兄者が見つけたのは、母者の幼少の頃からのアルバムだった ( ´_ゝ`)・・・ 兄者はページを開くのに抵抗があった しかし、そこは中学生。好奇心が優先され、兄者はページを開いた 母者、幼少の頃 ( ´_ゝ`)可愛らしいな・・・ 母者、小学生 ( ´_ゝ`)活発そうな女の子だ こんな感じでぺらぺらとページをめくっていった兄者 兄者が母者の様子の変化に気付いたのは、中学生2年生の頃の写真を見てからだった ( ´_ゝ`)髪を染め、ピアス、、、それに制服のスカートも異様に短いな・・・ 母者の様子が変わると共に、母者と一緒に写る生徒のガラも悪くなっていた ( ´_ゝ`)当時は髪を茶色に染めるだけでもならず者と呼ばれた時代ではなかったのか・・・ 兄者は母者の浮いた格好に目を奪われていた ガチャ ( ´_ゝ`)ん?・・・ああ、おばあちゃんか 祖母 何を見てるんだい? ( ´_ゝ`)・・・母者のアルバムだよ 祖母 へぇ、そんなものを・・・ ( ´_ゝ`)なぁ、婆ちゃん 祖母 んー? ( ´_ゝ`)母者の格好が中学生の時から随分変わってるんだが・・・これは 祖母 あぁ・・・朱に交われば赤くなる・・・ そう言い残し、祖母は部屋を出て行った ( ´_ゝ`)やはり、、、そうなのか・・・ これを期に、兄者の不良と呼ばれる者への憎悪感は膨らんでいった そして、、決定的な出来事が起こった 兄者が廊下を歩いている時である。祖父の部屋から話し声が聞こえる ( ´_ゝ`)あぁ、そういえば今日は叔父さんが来てるんだな・・・ 兄者は少しその会話に聞き耳を立ててみた 叔父者 だから、ヤミ金融だったんですよ。警察に通報したらイチコロでしたよw 祖父者 じゃ、じゃあ、虚空の借金によって命を奪われたということか・・・ 叔父者 ・・・そういう事になりますね・・ ・・・‥‥‥……… ( ´_ゝ`)な、、、なんだって、、、? それから数日間、兄者はヤミ金融について調べ尽くした ( ´_ゝ`)父者は・・・父者は払わなくてもいい金に踊らされ、死んでいったのか…ッ!!?? それからというものの、兄者は学校で見かけたDQN達は全て 犯罪者予備軍と名称した そして毎日弟者に自分の信念を声を荒げて語っていた ( ´_ゝ`)俺は父者の死を目の当たりにした。返済無必要の金によって無惨に死んでいったと思うと 悔しくて溜まらない ヤミ金融業者はみんな不良のならず者から出来上がった集合体だ!グズだ! 母者をあんな人格に育て上げたのもそのグズ共だ!!!!!!!! 俺は許さない・・・ヤミ金融業者達も・・・そしてそれを許さないということは それの予備軍達も許さない!! (´ _`;)あ、兄者、落ち着いて ( ´_ゝ`)この事態に落ち着いてられるか!いいか!?弟者 学校で不良もどき共が偉そうな態度をとってたら、ビビることはない この手で制裁を加えてやるんだ。父者母者第二号、俺達第二号を出さない為にも!! (´ _`;)あ、あぁ・・・ 毎日こんな調子で兄者は同じ事を繰り返していた ある日、、、弟者は兄者に切り出した (´ _` )あのさ・・・兄者・・・ ( ´_ゝ`)どうした、弟者よ (´ _` )俺・・・実は学校で虐められてるんだ・・・ ( ´_ゝ`)何!? (´ _` )そんなに重い虐めじゃないんだ。クラス中から無視されたり、たまに蹴られたり・・・ ( ´_ゝ`)虐めに重いも軽いもない!!誰だ、言ってみろ (´ _` )・・・それは… ( ´_ゝ`)言うんだ!!弟者!! (´ _` )・・・・俺と同じクラスの、堕威・・ ( ´_ゝ`)ダイ!?あの犯罪者予備軍か!!! (´ _` )ん、、、まぁ、、、 ( ´_ゝ`)そうか・・・分かった。兄者に任せろ (´ _` )いや、やっぱいい。何もしないd ( ´_ゝ`)馬鹿言え。もう御前は今日は寝ろ。後は兄者に任せろ (´ _` )いや、だかr ( ´_ゝ`)寝ろ!!!! 堕威は流石兄弟と同じ二年生だった 次の日・・・ ( ´_ゝ`)堕威・・・弟者を虐めた罪は深いぞ・・・ッ 兄者のその右手にはラジオペンチか握られていた そして兄者は学校に足を踏み入れた 兄者は堕威の下駄箱に手紙を入れた 「今日の放課後、屋上に一人で来い。さもなければ御前をヘタレと称し 御前のメンツが丸つぶれになることになる」 ( ´_ゝ`)。(弟者だけじゃない。。これは微々たるものだが、間接的に母者と父者の仇でもあるんだ!!) そして、、、放課後がやってきた 堕威が屋上の扉をあけた ガチャ 堕威 誰だよ・・・ったく(ブツブツ 堕威がある程度中央に近づくと、兄者が物陰から姿を現す ( ´_ゝ`)よぉ、堕威 堕威 ぁん?誰だテメー ( ´_ゝ`)御前は虐めてる奴の兄貴すらしらねーのか?同じ学校なのに 堕威 はぁ?誰だよ、マジで ( ´_ゝ`)御前が虐めてる弟者の兄だよ 堕威 弟者・・? あ~、はいはいw 弟者の兄貴だと分かると、堕威はニヤニヤし始めた 堕威 御前あの雑魚の兄貴かよw双子だったんだwへーw つうかアイツ虐められた事御前に言ったんだw 「いじめられまちたー、助けておにいちゅわん!」ってか?w (#´_ゝ`)・・・ピキピキ 堕威は兄者の表情の変わりようなどには微動だにせず 愉快そうに語り続ける 堕威 あいつの兄貴ってことはー、御前も両親居ないのか? 両親借金に追われて死んでいったんだってなーw あー、母親の方は一家置いて逃亡か?w傑作www(げらげら (#´_ゝ`)貴様・・・我が家全体を愚弄する気か 堕威 あ、怒っちゃった?怒っちゃった?w で、あの借金まみれ一家のヘタレ弟者の兄貴さんが俺に何の用かな?w 兄者はもう限界だった (#´_ゝ`)うわああああああああああああああああああああああああ 初発、ペンチで堕威の横顔を吹っ飛ばす もうこの時点で堕威は致命傷を負っていた だが、そこで止まる兄者じゃなかった 這い蹲る堕威を上から何度も踏み倒す (#´_ゝ`)御前なんか!御前みたいな犯罪者予備軍なんか!!!!!!! 堕威は既に気を失っていた その後30分間、屋上には兄者の怒鳴り声と堕威への制裁の音が鳴り響いてい ガチャ ( ´_ゝ`)ただいま (´ _` )兄者、おそk・・・ッ!? 弟者は兄者の真っ赤な顔に虚ろな目を見て、驚愕せざる得なかった (´ _` )兄者、何があったんだ!!?? 堕威と闘った、と想像するにはあまりにも無傷すぎる。弟者は何が何か分からなくなった ( ´_ゝ`)仇・・・とったぞ そう言うと、兄者の目からは涙が一粒二粒と、次々にこぼれ落ちた 弟者にはその涙の意味が分からなかった その夜、兄者は無気力に語っていた ( ´_ゝ`)弟者ー、不良なんて弱いもんだろーwははw 兄者が無傷で勝っちゃったんだぞーw御前ももう大丈夫だ やられっぱなしなんかで我慢すんじゃないぞー (´ _` )あ、、、ああ 弟者はその話を聞きながら、怯えていた 弟者は分かっていたのだ。不良というものは、一人倒せば終わりというものじゃない。 いや、一人倒すことで、大勢のよる報復があるのを知っていた・・・
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/891.html
455 名前:【SS】我輩はタコである 1/3[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 19 04 31.85 ID uj+RJqtH0 [2/8] 上でぬいぐるみの話があったので。 あのタコってなんかのキャラクターなのかな? 我輩はタコの縫い包みである。 名前はまだ無い―いや、あえて言えば『キョウスケ』であろうか。 我輩の主である少女が、度々我輩を抱きしめながら 「キョウスケのバカ・・・・・・」 と口にすることがある。 我輩がしている事といえば、精々が寝ている主の肌蹴た服を直したり、主からずり落ちてしまった毛布を掛け直すくらいなのだが、 それが主の琴線に触れているのだろうか。よく解らない。 或いはその『キョウスケ』とは隣の部屋に住む主の兄者の事を指しているのだろうか。 確かに主と兄者の関係を考えれば、主が我輩を抱きながら兄者の名を呼んでしまう胸中を理解できようものだ。 主と兄者の関係は一時期と比べ良好なものになったが、高々縫い包みの身でも解る位にすれ違いが多く、 昔のような夫婦の如き関係まで戻るには今しばらく時間を要するだろう。 主と兄者のことを考えていると、不意に我輩が兄者からその妹君に譲られた時のことを思い出した。 あれは我輩がこの家に来て初めての夏だっただろうか。 主と兄者が寝床を別った日の事だ。 その頃から兄者を好いていた主は、一つの閨から兄者が離れてしまう事を知り、泣き叫び我儘を言ったのだ。 「お兄ちゃんと、はなれたくない。お兄ちゃんと、いっしょにねたい」と。 困った兄者は抱えていた我輩を主に渡し、 「こいつをやる。こいつは僕だから、こいつを抱いて寝れば僕といっしょに寝れるだろ?」 さらに我輩と共にこの家に訪れた我輩の相方であるハートの縫い包みを指差して言った。 「それに桐乃のところにいれば、ずっとあの『キリノ』と一緒にいられるだろ?」 主は泣くのを止め一つ頷くと、 「わかった。この子をお兄ちゃんだと思ってだいじにするね」 と言った。 あの日からずっと、我輩は何度かの補修を受けながらも『キリノ』と閨を共にしている。 456 名前:【SS】我輩はタコである 2/3[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 19 05 18.88 ID uj+RJqtH0 [3/8] もう十年もの月日が経つのだろうか。 あの時兄者が言ったように、我輩が兄者を意味し、相方が主を意味しているのなら、我輩らの感情と主らの感情が一致しているやも知れぬ。 我輩はその間ずっと主の事を好いているが、我が相方は兄者のことをどう思っているのだろうか。 「なぁ『キリノ』」 我輩は率直に聞いてみた。 「なに?」 我輩の隣で『キリノ』が答える。 「『キリノ』はキョウスケが好きなのか?」 「はぁ?あ、あんたなに言ってんの?」 『キリノ』が僅かにどもる。緊張するような問いではないと思うのだが。 「真面目な話なんだ。本心から答えてくれ」 「・・・・・・好きだよ。ずっと。会ったときから。 ずっとずっと好きだったよ」 主の好きな『りんこりん』の名台詞を引用してしまうほど好きなのか。 「その、『キョウスケ』は『キリノ』の事が好き?」 我輩が主の事を好きかどうか、か。 答えるまでも無い事だが、本音を伝えてくれた『キリノ』には我輩の本心を伝えねばならぬ。 「大好きだ。ずっと一緒にいられて幸せだ」 「・・・・・・そっか」 『キリノ』が嬉しそうに呟く。『キリノ』も主と兄者が想い合っている事を知って嬉しいのだろう。 「これからもずっと一緒にいたいものだ。 キリノは我輩を大事に扱ってくれる良い主だからな」 主はもう古くなってしまった我輩らをずっと大切に傍に置いておいてくれている。 縫い包みとしてこれ以上の幸福は無いだろう。 「・・・・・・そう。 はぁ、期待したあたしがバカだった・・・・・・」 『キリノ』が落胆した様子で何事か呟く。 「どうかしたのか?」 「別に。あんたもキョウスケも同じだなって思っただけ」 何を馬鹿なことを言うのだ。 我輩はあれほど鈍感ではない。 457 名前:【SS】我輩はタコである 3/3[sage] 投稿日:2011/07/02(土) 19 06 12.07 ID uj+RJqtH0 [4/8] 暫くして外に出ていた主らが帰宅した。 兄者の手には大量の荷物が握られている。 大方何時もの様に主の買い物に付き合わされたのだろう。 「荷物はそこに置いといて」 「あいよ」 兄者が荷物を置くと、主はその中から小さめの抱き枕を取り出し、ベッドの上に置いた。 抱き枕の柄は主がこよなく愛する『メルル』だ。 まさか、抱かれ役としての我輩の好敵手の登場か。 しかし我輩の意に反し、主はベッドに腰掛けると我輩を手に取り抱きしめた。 我輩の体を主の匂いと暖かさが包む。 「なぁ桐乃。おまえってずっと前からそのタコ持ってるよな。 あやせの趣味だってのは聞いてるけどよ、それってあやせから貰ったのか?」 ・・・・・・まさかあの日の事が兄者の脳内に残っていないとは。 縫い包みに劣るとは、兄者の脳は綿以下の何かが詰まっているという事なのか。 「違うよ。あやせがこいつの事見て気に入ったの」 ―これはね、もっと大切な人にもらったの。 最後の言葉は、抱きかかえられている我輩にしか届かないような小さな物だった。 「なに、あんたこいつが欲しいの? でもダメ。こいつはあたしのだから。 だから代わりに―」 主が『キリノ』を兄者へと放る。 「この子をあたしと思って大事にしてくれるなら、抱かせてあげる」 兄者は『キリノ』を受け取るとゆっくりと胸元に寄せ 「あぁ、大事にするよ」 優しく抱きしめた。 「なぁ『キリノ』」 我輩が相方の名を呼ぶ。 「なに?『キョウスケ』」 相方が我輩に答える。 「久しぶりのキョウスケの腕の中はどうだ?」 「・・・・・・すっごい落ち着く」 相方の声は幸せそうだ。 「そうか、それは良かったな」 「キョウスケもキリノをこんな風に抱きしめてあげれば良いのに」 「・・・・・・そうだな」 そうすれば再び四人で一緒にいられるようになる。 今日は久し振りに昔に戻った気分になる。 嗚呼、何時になるかは解らないが、何時かあの頃のように主と兄者に抱きかかえられ、四人で仲良く寝たいものだ。 -------------