約 1,788,439 件
https://w.atwiki.jp/animantoresen/pages/22.html
担当ウマ娘 カレンチャン 年齢 21歳 性別 男性 世代 乙女ゲー世代 趣味 ゲーム 備考 鋼の意思 非モテ 性格等 特筆することは特にない。 鋼の意思を持っており、カレンチャンの誘惑を全て遮るその様は修行僧とも言われる。 地味にバレンタインでチョコを貰えないことを気にしている。 若干コミュ障気味であり、えっ……という回数が多い カレンチャン以外からお兄ちゃんと言われると怒る、気を付けよう 担当ウマ娘との関係 カレンチャンにお兄ちゃんと慕われている ……のだが、実際はカレンチャンの熱烈なアプローチにギリギリで耐えている。 過去に1度カレンチャンと会ったことがあり、その時にカレンチャンの夢を笑わずに応援したため彼女の運命の人と定められる。 来歴 東京生まれ。 意外と要領がよく器用貧乏そこそこ何でも出来るため進学を考えていた。 高校2年時代にウマ娘のレースを見て、トレーナーになることを決意、なんとかトレーナー試験に受かり、中央トレセンに入る事が出来た 他トレーナーとの交友関係 お兄さま ライスシャワーのトレーナー。 小学校からの付き合い
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/2264.html
「あ、あの、……」 そう言いかけてまた押し黙る。 何度か言葉をつなごうとして顔を上げるが、また伏せてしまう。こちらから見ていても気の毒になりそうなくらい顔が真っ赤になっている。 そんな動作を数度繰り返した後、意を決したように真剣な顔つきでこちらを見上げ、 「わ、私の、おおおお兄さんになってください!」 そう叫ぶと、また恥ずかしげに顔を伏せてしまった。 俺は、最初彼女の言ったことがよく理解できなかった。何度か頭の中で彼女のセリフを反芻した後、その意図するところを理解し、そしてその内容のあまりにも突拍子のなさに、 「は?」 俺は口をぽかーんと開けた状態で、その間抜け面をさらしたまま、彼女の前で固まっていた。 なぜ俺がこんなわけのわからない状況に巻き込まれてしまったのか、その訳を説明するためには昨日の朝に遡らなければならない。 その日の朝、そろそろ暖かくなりかけてきた初春の爽やかな空気の中で、ゆったりとした心地よいまどろみに溺れつつ、平日の睡眠不足を一気に取り戻そうと、俺は惰眠をむさぼっていた。 今日も今日とて貴重な休日である土曜日であるにもかかわらず、いつものように「市内の不思議探索」とかいう無駄な予定が入っているのだが、集合時間までは まだ余裕があるので、間に合うぐらいまでに起きればいいだろ、とりあえずぎりぎりまで寝ていようと、暖かな布団にくるまっていた。 そこへ毎朝恒例、我が家の生体目覚ましが、どたどたと騒音をたてて俺の部屋にやってきた。 「キョンくーん!」 叫ぶと同時に俺の腹の上にフライングボディプレスが敢行される。 「ぐえっ!」 その瞬間、息がつまり、俺はもんどり打って身体を折り曲げた。 「キョンくん、起きてっ!」 この生体目覚ましは、兄に強烈なダメージを与えただけでは飽き足らず、一気にとどめを刺そうとでもいうのか、さらに俺の腹の上で暴れまわっている。 俺はたまらず、 「おおいっ、やめろっ!起きた!もう起きたって!」 叫ぶと同時に妹の体を掴み、これ以上暴れさせないように固定した。 「なんだ、今日は休みだぞ、頼むからゆっくり寝かせてくれ。」 「ねえねえキョンくん、明日なにか用事ある?」 俺の言うことなどてんで無視を決め込んで、腹の上に乗ったまま、大きなどんぐりまなこでまじまじと俺の顔を覗きこんできた。相変わらずの童顔だ。まだ小学 生だから仕方がないともいえるのだが、しかしもう6年生だぞ、背も低いし、つるぺたの寸胴、仕草も低学年のガキの域を出ていない。同級生の中でもおそらく1、2を争うほどのちんちくりんなんじゃなかろうか。はたしてこいつは将来無事にきちんとした大人の身体に成長してくれるのだろうか。兄は心配だぞ。 寝起きの頭でボーっと考えていたところ、自分の問いかけに答える素振りがない兄に業を煮やした妹が、さらに腹の上で暴れてくる。 「ねえっ、キョンくんってば!!」 ごふっ。いくらちんちくりんで体重の軽い妹でも、これ以上腹の上で暴れられては俺の身が持たん。 「おい、俺の上で暴れるのはやめてくれ。吐きそうだ…」 「ねえ、キョンくんってば、明日は用事あるの!?」 やっぱり聞いてねえ、さらに暴れまわろうとする妹の行動を制しようと、俺は上半身を起こした。腹の上に乗っていた妹は、バランスを失って後ろ向きにころんと転がる。 「わかったわかった、別に日曜は何にも用事はないよ!暇だ、暇だ。」 ベッドの端っこに寝転がった妹は、その変な姿勢のまま、 「じゃあ明日はどこにも行かないでね!」 そう叫ぶや否や、ひょいっとベッドから降り、すたこらっと部屋から出て行った。 「おい、一体日曜に何が…」 問いかけが終わらぬうちに、妹の姿はもう見えない。 まったく、人の言うことはきちんと聞くように、あとできっちり教育してやらなきゃならんな。しかし明日はどこにも行くなって、何をたくらんでるんだ?どこかに遊びに連れて行けとでもいうんだろうか? まあ最近は妹の相手をしてやることも少なくなったし、少しは遊んでやるか。 その後、ハルヒ閣下指導による市内不思議探索に出かけ、規定時刻前に集合したにもかかわらず遅刻として罰金と称して全員分の喫茶店代をおごらされ、長門と 図書館で暇つぶしーの朝比奈さんと公園での散策デートを楽しんだりしーのしつつ、結局いつもどおりなんら成果を挙げることなくこの日も解散した。 その別れ際に、ハルヒが、 「キョン、明日はなにか用事あるの?」 いかにも明日も何か厄介なことに巻き込まれそうな感じで聞いてきたので、俺はあると答えたら、 「なんの用事があるのよ、それは団長たる私を差し置いて優先しなければならないような用事なの?」 なぜか突っかかってきたので、妹につきあわねばならないこと、最近は満足に相手をしてやっていないから妹も寂しい思いをしていることなど、多少の誇張や虚偽を交えて弁解した。正直二日連続でハルヒ閣下の気まぐれにつきあわされるのは嫌だからな。 「あ、そう。妹ちゃんの相手なら仕方がないわね。じゃあいいわ。」 とか言って、ハルヒはさっさと駅の方へ歩いていってしまった。えらくあっさり引き下がったものだな。 その日はそのまま帰宅し、飯食って風呂入って寝た。寝しなに妹がもう一度、明日はどこにも行かないよね、と確認してきたので、行かないよ、と答えたら満足して自分の部屋に戻っていった。結局、また明日なにをするのか聞かないうちに、妹は行ってしまった。 しょうがない、明日はあいつが満足するまでつきあってやるか、貴重な休みを連続して他人に振り回されるのはなんとも口惜しいが、まあハルヒと違って妹なら俺が行動をコントロールすることができそうだからな、今日のように無駄に疲れるようなこともないだろう。 翌朝、窓のカーテン越しにふりそそいでくる暖かな日差しを浴びつつ、柔らかな布団の中で徐々に眠りから覚醒状態に移行しようとしかけていたとき、俺は近くで誰かがなにか話しているのに気づいた。 「……だ寝てる……」 「……丈夫だよ、すぐ起き……」 まだ頭が完全に覚醒していなかったため、なにを話しているのか理解できず、また誰が話しているのかもわからなかった。 「…魔しちゃだめ……」 「…つもこうしたらキョンくん起き……」 ボーっとした頭で、複数の人間がいるというのはなんとなくわかった。誰だろうなあと考えていた矢先、 「キョンくーん、起きてっ!」 生体目覚ましが俺に向かって毎朝恒例のダイビングボディプレスをかましてきやがった。 「ぐおっ!」 腹部に激痛が走り、思わずうめき声を出す。 「キョンくん、起きてよ!」 そんな兄の窮状にかまわず、妹は俺の腹の上でいつものように暴れまわる。ここまではいつもの朝の風景だったのだが、そこに第三の人物が登場する。 「…ちゃん!だ、ダメだよ…お兄さん、痛がってる…」 ん? 聞きなれない声が聞こえたので、苦しさに耐えつつそちらの方に顔を向けると、そこには妹の突然のダイブにおろおろしている一人の少女が立っていた。すらっとしたスレンダーな体つき、身長は妹よりも10センチは高いな、中学1,2年というところか。顔を見て、何か見覚えがあるなあと、思い出そうとしていまだ完全に覚醒していない脳みそのエンジンをフル回転させようとした矢先に、また妹が、 「起きてー、キョンくん!」 俺の上で暴れるもんだから、またまた苦しさに悶絶し、たまりかねて上半身を起こす。妹はいつもどおりベッドの上をコロンと転がり、少女はおろおろあわあわしながら焦っている。その仕草がなんとなく朝比奈さんを思い起こさせて微笑ましい。 「起きたよ!朝っぱらから暴れるな!お前は!」 妹を叱りつつ、少女の方に顔を向ける。どこかで見た顔である。その少女のことを思い出そうと見つめていると、それに気づいたのか、少女はこちらを向き、そして恥ずかしそうにうつむいた。 えーっと、誰だっけ?んーーーーーーー…と悩んでいると、 「お、お兄さん、おはようございます。」 その少女は、うつむき加減のまま、時折チラッとこちらを見てはまた恥ずかしそうに目線を伏せつつ、朝の挨拶をしてきた。 「あ、ああ、おはよう…」 不意を突かれた感じになって、思わず挨拶を返した。きちんと挨拶のできるしっかりした娘だなあ。うちの妹に見習わせてやりたい、などと思っていたら、ふと、 (んん?妹?しっかりした娘?…) もう一度その少女をじーっとみつめる。 「君はミヨキチかあ!」 俺は、ようやく思い出した。 「え?あ、…はい…」 ミヨキチ、本名を吉村美代子という。妹の同級生で友達でもある。以前から大人びた娘だとは思っていたが、ここ半年ぐらい見ない間にまたずいぶんと成長した ものだ。胸なんか結構膨らんできて、腰のくびれもうっすらとだがわかるようになってきている。いまだに胸なんかふくらむ気配もない妹と比べたら、月とすっ ぽん並みに違いがあるぞ。こいつの将来がホント心配になってくる。 「ずいぶん大きくなったなあ。それに綺麗になって…」 正直な感想を思わず吐露してしまうと、 「え?あ、ああありがとうございます……」 ミヨキチは、ぷしゅーっと湯気が出そうなぐらいに顔を真っ赤にして小さくなって顔を伏せた。 「あ、あの、今日はこんな朝早くに起こしてしまって申し訳ありません。」 控えめに謝辞を告げるミヨキチ。だいぶテンパッテル様子だが、それでも敬語でしゃべるのを忘れないのは、親のしつけが行き届いている証拠だな。誰にも遠慮なく気軽に話しかける妹にまたまた見習わせてやりたいぐらいだ。 というか、「起こしてしまって」って…… 「ん?今日はなんか妹が俺に用があるとか言っていたが、俺に用があるのはミヨキチの方なのか?」 そう問いかけると、ベッドでぶっ倒れていた妹がもそもそ起き上がってきて、 「えっとね、今日ね、美代ちゃんのお誕生日なの。」 突発的に説明しだした。 「へえ、それはおめでとう、ミヨキチ。」 話の筋が見えず、わけがわからなかったが、とりあえず祝福の言葉をかけた。 「あ、ありがとうございます…」 いまだ顔が真っ赤でうつむいているミヨキチ。ていうかこの娘はなんでこんなに恥ずかしがっているんだ? 「それでね、お誕生日プレゼントをあげようと思って、美代ちゃんに何がいいか聞いたの。」 ほうほう。なかなか友達思いではないか、わが妹は。 「そしたらね、美代ちゃん、一人っ子で兄弟がいないからお兄ちゃんが欲しいって言ったの。」 ミヨキチは一人っ子だったのか。確かにそれは寂しいだろうな。まあうちの妹のように騒がしい兄弟がいるのも考えものだが…しかしそれはちょっと妹には無理な相談じゃないかな。両親に頼んだら、もしかしたら弟か妹ぐらい作ってくれるかもしれないが。 「だからね、キョンく…」 と言いかけたところで、ミヨキチが妹を制止した。 ミヨキチは俺の前まで来て、意を決したように俺に話しかけようとした。 そして冒頭につながるのである。 そのあと、妹から、そしてミヨキチ本人から、理由を説明された。 それらをまとめると、要はこういうことだ。ミヨキチは一人っ子で兄弟がいないのに対して、妹には兄(つまり俺)がいる。そして妹が俺のことを楽しそうに話すのを聞いていて(一体どんな話をしているのやら)、いつもうらやましかったと。 ただそれだけなら別に俺じゃなくても欲しがるのは弟でも妹でもよかったのだが、ミヨキチは見た目も中身も同級生よりはるかに大人で、受け答えなんかもしっ かりしていることから、クラス委員を任せられていて、生徒や先生までもミヨキチを頼りにしているらしい。ミヨキチは、それはそれで別に嫌ではないのだが、 しかしいつも頼られていると疲れてしまうことがある。そんなときに逆に自分から甘えられる存在があればうれしいと思っていた。それなら親に甘えればいいと 思うかもしれないが、そこは微妙な乙女心というか、今まで築いてきたしっかり者の娘という立場を崩したくはないのだそうだ。 で、じゃあなぜ俺なのか、というと、さっきも言ったように妹がイロイロと俺の話をしていたこともあるのだが、以前小学生では入ることのできない映画に頼ん で連れて行ってもらったときに、こんな兄がいたらなあ、と思ったらしい。いや、特に優しくしてやったわけでもなく、俺は単に高校が始まるまで暇だったから つきあっただけなんだけどなあ。 まあ、そんなわけでミヨキチは妹に、妹としての立場を代わってくれとお願いしたそうだ。 顔を真っ赤にしながら、先ほどとは打って変わってこちらを真正面から見据えながら、 「今日一日だけでいいんです……ダメでしょうか……」 寂しげな表情を見せて、両手をぎゅっと握り締めつつ、こちらを見つめてくる。 「……いや、俺は別にそれぐらいかまわんが…」 そう言うと、不安げだった表情を一変させて、笑顔で、 「ほ、本当ですか!?ありがとうございます!」 謝辞を告げた。こういうのをはじけるような笑顔というのだろう。漫画的表現を使えば背後に綺麗な花が所狭しと配置されていそうな、そんな笑顔だった。 「よかったねえ、美代ちゃん。」 妹が言うと、 「うん、ありがとう!」 言い返すミヨキチ。妹に見せる態度は、小学生のそれそのものだ。 「ていうか、ミヨキチ、お前の兄貴になるって、俺は一体どうすればいいんだ?」 お願いされてそのまま何も考えずに返事をしてしまったが、考えてみれば『お兄さん』になるって具体的にどうすればいいのか、俺にはわからない。 「え?……あの……妹さんに、いつも接しているようにしていただければ…」 突然の俺の問いかけを、ミヨキチは予想していなかったらしく、またまた伏し目がちに顔を赤くした。 妹にいつも接しているように?って別に他のガキを扱うのと変わらんのだけどな。まあ兄妹な分、接する機会が多いので、イロイロしてはいるが… しばらく考えたあと、突然こう切り出した。 「よしわかった、ミヨキチ。」 「え?」 ずっと黙り込んでいた俺がいきなりしゃべりだしたものだから、ミヨキチはびっくりして顔を上げた。 「ミヨキチは俺にミヨキチの兄貴になれという。」 「は、はい。」 「俺はそれを了承したが、はたしてどうしていいのか、よくわからない。」 「は、はい。」 俺の言葉に対して、律儀に相槌を返すミヨキチ。 「ミヨキチは妹と同じように扱ってくれという。」 「はい。」 真面目な顔をして返事をする。こういうところにもミヨキチの性格の素直さが現れているね。 「ところで、実は俺は今日、妹に一日つきやってやろうと思っていた。最近は学校の連れとのつきあいが多くて余り構ってやれなかったからな。」 「はい。」 「それで今日は妹の好きなところに連れて行ってやろうと思っていたんだ。」 「はい。」 「というわけで、ミヨキチは今日はなにがしたい?どこにでも連れて行ってやるぞ。つってもあまりに遠いところは無理だが。」 「はい。……あ……えっと……」 いきなりの質問にミヨキチは意表をつかれたらしく、口ごもる。 「…………」 しきりに考えているミヨキチ。と、顔を上げたかと思うと、おれと目が合った途端にまた顔を伏せて、 「…映画に連れて行ってもらえますか?」 「映画か?お安い御用だ。」 「あ、ありがとうございます…」 嬉しそうにうつむくミヨキチ。顔は相変わらず真っ赤だ。 「んー、でも映画だけだと午前中で終わっちまうな。どこか他に行きたいところはあるか?」 「え?」 またも予想していなかった俺の問いかけに戸惑うミヨキチ。 「いや、映画のハシゴとかでもいいんだがそれも飽きるだろ?それとも兄妹関係は午前中だけでいいのか?」 「え?え?い、嫌です。えっと、あの…」 必死で考えるミヨキチ。この辺の仕草も朝比奈さんを思い起こさせて微笑ましい。いきなりどこ行きたいかなんて聞かれてもすぐには思いつかないだろうな。まあいい加減ミヨキチを困らせるのもなんだから、ここらで助け船を出してやろう。 「じゃあ、隣町の遊園地はどうだ?映画は座りっぱなしだから次は身体を動かして遊ぶっていうのは。」 俺の提案に困り顔で考えていたミヨキチが、ぱっと顔を輝かせて、 「は、はい。それでお願いします!」 「オッケー。じゃあそういうことで、とりあえず見たい映画はあるか?」 「えっと……」 こういった感じで見たい映画も決まり、外出の準備をしようという段階になって、それまでベッドの上でこちらのやり取りをにこにこしながら見ていた妹に、 「おい、今から出かけるからお前も準備しろよ。」 声をかけると、妹はきょとんとした顔で、 「私は行かないよ。」 お、予想外の答え。 「へ?なんでだ?なんか用事でもあるのか?」 「今日はキョンくんの妹は美代ちゃんで私じゃないの。だから行かないの。」 との答え。 「そうなのか?いや、それはそれで俺は別にかまわんが。んじゃあ、シャミセンの相手でもして大人しくしてるんだぞ。お土産買ってきてやるから。」 「はーい。」 妹のことだから喜んでついてくるもんだと思っていたが意外だったな。まあ子供の世話は少ない方がいいからよかったが…。といってもミヨキチが俺に世話をかけるとも思えんが。 「いってらっしゃーい。」 妹が、玄関先で、シャミセンを抱えてその前足を持って“バイバイ”をさせながら、俺達を見送っていた。シャミセンはえらく迷惑そうだったが…。 最初の目的地である映画館に行くため、最寄り駅に向けて歩き出した。ミヨキチは、俺の後をてくてくとついてくる。 「俺、歩くの早いか?」 はたと相手がまだ小学生であったことに気付き、後ろを振り返って語りかける。 「い、いえ、そんなことありません……」 うつむきつつしゃべるミヨキチ。……なにか話したそうな素振りだったので、 「ん、なに?」 そう言うと、ミヨキチは、 「え、あ、あの、えっと……」 もじもじとしながら口ごもったが、意を決したように俺の方を向き、 「お、お兄さん、て、ててて手をつないでもらってもいいですかっ?」 どもりつつ一気にまくし立てたミヨキチであったが、言い終わった途端に恥ずかしがってまた顔を伏せてしまった。 「え?あ、ああ…」 突然のお願いに戸惑う俺。 別に手をつなぐぐらいは構わんのだが。妹なんか俺の手を引っ張って強引に連れて行くぐらいだからな。 ん?そういえば今日は単にミヨキチを遊びに連れていくだけじゃなかったな。ミヨキチを「兄」として遊びに連れていくんだった。 一つの案が浮かんだ。今日はついでに俺の妹に対する普段からのささやかな望みを、ミヨキチにかなえてもらうことにしよう。 「いいよ、手をつないでも。ただしそれには条件がある。」 「え?」 一瞬笑顔になったが、すぐに困惑顔になる。 「俺のことをこれから“お兄ちゃん”と呼ぶこと。」 「え?え?」 俺の突飛な申し出に驚くミヨキチ。 「今日、ミヨキチは俺の妹になんだから、そう呼んでもおかしくないだろ?」 「え?あ、あの、え?」 戸惑うミヨキチ。いやさ、俺の妹は、俺のことを“キョンくん”とかまるで友達のように呼んできやがるものだから、やはり兄としては呼ばれたいわけなんだよ、“お兄ちゃん”と。 「え、えと、あの…」 やはりさすがに赤の他人をお兄ちゃんと呼ぶのは恥ずかしいか?と、思い立ち、この条件を免除してやろうと口を開きかけたところ、 「…お兄ちゃん……」 ほとんど聞き取れないような声でミヨキチはつぶやいた。 自分で要求したとはいえ、実際に呼ばれると照れてしまうな、これは。 「お兄ちゃん。」 今度ははっきりとしゃべるミヨキチ。それと同時に俺に向かって右手を差し出してくる。 一瞬その意味を理解できなかったが、すぐに気づき、ミヨキチを見る。と、ミヨキチは恥ずかしげな表情と不安そうな表情を混ぜたような顔を俺に向けていた。 「おう、ミヨキチ…っつーか妹にミヨキチはおかしいな。美代子だな。おう美代子、じゃあ行くか。」 差し出された手をつかみ、歩き出そうとする俺。 「はい!…あ……」 兄に向って敬語はないだろう、と突っ込もうとする間もなく、ミヨキチ自身がそれに気づいたようで、 「うん!お兄ちゃん!!」 ミヨキチはこぼれるような笑顔で、俺の手を握り返してきた。 俺とミヨキチは、仲良く手をつないで駅に向かって歩いていた。そして駅前の広場に到着したところでいきなり背後から声をかけられた。 「キョン!」 なぜか、我らが団長様、ハルヒ閣下の御登場だ。 「あんた、こんなところでなにやってんの?」 お前こそなにやってんだよ。お前ん家は一駅先だろうが。 ハルヒは、俺のそばに人がいるのに気づいて、今まで笑みが入っていた顔が一瞬にして曇る。 俺はやばいと思って手を離そうとしたが、ミヨキチが離してくれなかった。ミヨキチは、俺の斜め後ろから不安そうにハルヒの方を見ている。 つーか別にやばいと思う必要はないよな、疾しいことをしているでもなし、小学生を遊びに連れていってるだけだからな。そもそも俺がハルヒになにを遠慮することがある? そんな俺の思いとは裏腹に、ハルヒはずんずんと俺に近寄ってきて、 「キョン!あんた、今日は妹ちゃんの相手をするって言ってたじゃない!あれはウソだったの!!?」 両手を腰にあてて俺をねめつけるように捲くし立てる。 「平の団員のくせに、団長にウソつくなんて何様のつもり!?しかも妹ちゃんをだしに使って、自分は仲良く女の子とデートって。ここ最近、休みの日はあんたを連れ回してたから、妹ちゃんに悪いことしたかなって思って、今日は遠慮したのにっ!!」 今にも喰いつきそうな勢いだ。 「まあ、待て、ハルヒ。俺の言うことをき…」 「言い訳するんじゃないわよ!しかも連れてる子はなに?まだ中学生じゃない!このロリコンのエロキョン!!」 「だから、とりあえずおちつ…」 「問答無用っ!今からあんたのその腐った根性を修正してやるからっ!」 叫ぶや否や、俺に殴りかかってくるハルヒ。防戦一方の俺。と、そこへ、 「お兄ちゃんをぶたないでっ!」 ミヨキチがハルヒの腕にすがりついている。ハルヒはミヨキチの行動と言動に驚いて、 「お兄ちゃん?」 俺への暴行を止めてミヨキチの方を向いた。 「私がお兄ちゃんにお願いしたんです!だからお兄ちゃんをぶたないでっ!!」 突然の闖入者の思いがけない発言に目を丸くするハルヒ。すがりついた相手が既に動きを止めているのに気づいたミヨキチは、はっと自分がした行動や発言を思い出し、 「す、すみませんっ!」 叫びながらぺこぺこと頭を下げる。 「わ、私、お兄ちゃん…じゃなくてお兄さんの妹さんの同級生で吉村美代子っていいます。今日は、お兄さんにお願いしておつきあいしていただいていたんです。」 あわあわしながら、事の経緯を説明するミヨキチ。それをあっけにとられた表情のまま聞いているハルヒ。 「……ふーん、一日お兄ちゃんねえ…そうなんだったら最初から言いなさいよ、まったく。」 って、おいっ、お前が問答無用で殴りかかってきたんだろうが。 「で、本物の妹ちゃんはどうしたの?」 ぶつぶつ文句を垂れる俺を軽く無視して、ハルヒが聞いてきた。 「…妹か?やつは今日は留守番だ。」 今度は俺が今朝のやり取りを説明する。 「まあ、事情はわかったわ。とりあえず、キョン!今日はきちっとミヨキチちゃんのお兄さん役をやるのよ!」 「お前に言われなくてもそうするつもりだよ。」 ハルヒは俺をにらみつけたかと思うと、その視線を俺からミヨキチの方に移して、 「それにしても…」 ミヨキチをじろじろと品定めするように見ながら、 「妹ちゃんの同級生っていうことはまだ小学生なのね。最近の小学生は発育いいわねー。」 言いながらミヨキチの背後に回ったかと思うと、突然ミヨキチの胸を両手でわしづかみにした。 「ひゃあっ!」 あまりの出来事に悲鳴を上げてわたわたするミヨキチ。そんなミヨキチの悲鳴などどこ吹く風というように、ハルヒは胸を揉みしだいた。 「胸もこんなに大きくって、高校生ぐらいになったらみくるちゃん並の爆乳になるんじゃないかしら。」 「あわわわわわわ。」 そ、そんなに成長しているのか、ミヨキチ…お兄ちゃんもこの手で確かめてみた…じゃなくて、 「おい、ハルヒ!いい加減にしろ!」 俺はミヨキチの胸を揉みしだいているハルヒの手をつかむ。 「いいじゃない、ちょっとぐらい、減るもんじゃなし。」 「兄として、痴女から妹を守るのは当然だろう。ミヨキチを解放してやれ。」 「誰が痴女よ!…ってまあいいわ。」 ミヨキチの胸から手を離すハルヒ。その途端にミヨキチはふにゃあっとその場にへたりこんだ。 「とにかく、ちゃんとするのよ!お に い ち ゃ ん !!」 わざとらしく最後の言葉を一字一字区切って強調すると、ハルヒはずんずんと歩いて行ってしまった。 茫然とハルヒを見送っていたが、路上にへたりこんでいるミヨキチに気付き、 「大丈夫か?ミヨキチ。」 しばらく放心したようだったミヨキチは、俺の声にハッと気づいて、 「だ、大丈夫です。」 よろよろと立ちあがり、服を整えるミヨキチ。 「すまんなあ、あいつ、ホント勝手なやつで…」 「…あの人が、涼宮ハルヒさんですか?」 心なしか、顔を伏せて表情が暗いミヨキチ。 「あ、ああ、ハルヒのこと知ってるのか?」 「あ…えっと…妹さんに…」 相変わらず顔を伏せているミヨキチ、と、急の右手を差し出して、顔を上げ、にっこりとして、 「行こ!お兄ちゃん。」 「あ?ああ、行こうか、ミヨキ…じゃなくて美代子。」 おれは差し出された手を握った。握り返してきたその手は、とても小さく、少し汗ばんでいた。 キョンくんと美代ちゃんをお見送りしてから、私はずっとシャミと遊んでいた。 今日はなにもすることがないなあ。宿題も終わっちゃったし。お父さんもお母さんもご用でお出かけしてるし。 ゲームを引っ張り出してきて、しばらくやってたけど、つまらなくなって止めた。そのままテレビをぼーっと見てたけど、面白くなかったから消した。ベッドに行ってシャミとゴロゴロすることにした。 「シャミの手はすべすべで気持ちいいね。」 ぷにぷにする肉球に頬ずりする。それからお腹をすりすりしたり、頭をわしゃわしゃしたりしてたら、シャミが「にゃあ」って言って、するりと私の手をすり抜けて部屋を出て行ってしまった。 シャミ、またキョンくんの部屋に行くのかな。キョンくんのベッドがお気に入りだもんね。 ベッ ドの上でしばらくぼーっとして、またシャミを追いかけてキョンくんの部屋に行った。シャミは予想通り、キョンくんのベッドの上にいた。あごを枕の上に乗せ て、気持ち良さそうに目を閉じていた。シャミは、私が来たのを見ると、一瞬だけこちらを見たが、「にゃあ」って言ってまた同じ姿勢に戻った。 私もベッドの上に潜り込んで、シャミの横にどてっと寝ころんだ。シャミは迷惑そうに「にゃあ」とまた言ったけど、私のために枕を空けてくれた。ありがとね、シャミ。 それから、そのまま気付かないうちに寝てしまった。 キョンくんの布団、自分のじゃない匂いがする。そういえば前に一緒に寝たのはいつだったかな。最近は全然一緒に寝てくれないの。黙って潜り込んでもいつも抱えられて自分のベッドに返されちゃう。 小 さな頃はよく一緒に遊んでくれたのに、高校に入ってからは休みの日もあまりかまってくれなくなった。いつもはるにゃん達と一緒にお出かけしてる。たまーに 一緒に連れて行ってくれたりするけど、それでもキョンくんは、はるにゃんとかみくるちゃんとか有希ちゃんとかとおしゃべりしてて、あまり私のことをかまっ てくれないの。 私のこと、嫌いになっちゃったのかな? ………… ………… 遠くで何か音が鳴っているのが聞こえる。 ぴんぽーん。 はっと目が覚める。 家のチャイムが鳴ってる。お客さんだ。 ベッドから飛び起きて、階段を下り、玄関に走って行った。 「はーい。」 ドアを開けると、そこにははるにゃんがいた。 「はるにゃん、キョンくんなら今日はお出かけ…」 「妹ちゃん、久しぶりね、元気にしてた?……って、泣いてるの?」 「え?」 自分の顔を触ったら濡れてた。泣きながら寝てたみたい。 「ううん、違うよ。さっきまで寝てたから…」 「ふーん…」 私の顔をじっと見つめるはるにゃん。 「キョンくんは今日はお出かけしてるよ。」 「今日はキョンなんかに用はないわ。妹ちゃん、あなたに用があるの!」 「え?」 「さあ、来なさい!」 「え?え?」 はるにゃんが腕を引っ張って、私を強引に連れ出そうとする。 「なに?はるにゃん、どこ行くの!?」 なんとか踏みとどまろうとして、足を突っ張らせる。 「遊びに行くのよ!ほら、大人しくついてきなさい!!」 「え?ちょ、ちょっ…」 抵抗もむなしく、私ははるにゃんにずるずると引きずられていった。 私を引っ張るはるにゃんの手は、とても温かかった。 俺とミヨキチは映画を見ていた。どんな映画かって言うと、毎度おなじみの、ホラー映画だ。……なんでミヨキチはホラー映画が好きなんだろう?前に一緒に行った時もそうだったよな。 かといってホラーが好きで好きでたまらなくて目を爛々と輝かせて見入っているといった感じでもなく、時々小さな悲鳴をあげて俺にしがみついてくるぐらいだから、少なくとも一般人並みの感覚の持ち主ではあるみたいだが。 映画を見ている間、最初は手を握っていたのだが、恐怖シーンがあるたびに俺にしがみついてきて、そのうちミヨキチは俺の腕を両手でかかえながら映画を観賞するというスタイルになっていった。 そんなもんだから、俺の腕がミヨキチの体にぴったりと密接している状態になってしまって、なんか困ったやらうれしいやらで… 通常だったら小学生に抱きつかれたってなんとも思わんのだが、ミヨキチが年の割にかなり発育状態がいいってのは先ほどハルヒが直接確かめて確認しているわ けで、その、なんだ、俺の上腕あたりにな、ふにふにとしたな、柔らかいな、物体がな、それも左右からな、接触している感覚がな、ずーっとあるわけなんだ よ。いやあ、外見からもかなり大きいなあとは思ってはいたんだが、これは相当なものだな、おい。2,3年したら朝比奈さんを軽く抜くんじゃないか?少なくとも現状だけでも長門よりははるかに…いや、これは禁句だったな。 そんな至福状態も、映画の終了とともに終了となった。しばらく映画の余韻を味わっていたミヨキチは、はたと自分が両手で抱えている俺の腕に気づいて、 「あわわわわ、ごごごごめんなさいっ!」 焦ってぱっと離してしまったからだ。 「いやいや、いいよいいよ。」 心底残念に思いながら、表面上はさわやかに、 「こんな腕でよかったら、また使ってくれい。」 魂からの願望を混ぜつつ、言った。 「あ、ありがとうございます。」 顔を真っ赤にしながら、照れるように頭を下げるミヨキチ。 「また、敬語なんか使って、違うだろ?美代子。」 「え?あ、え……はいっ…じゃなくって、うん!お兄ちゃん!」 「じゃあ、とりあえず昼だしどっかで飯でも食って、遊園地に行くか。」 「うん!」 私ははるにゃんに引きずられるようにして道を歩いていた。 「は、はるにゃん、遊びに連れて行ってくれるのはわかったから、どこに行くのか教えてよおっ!」 「黙ってついてきなさいっ!ついてくればわかるから!」 はるにゃんは言いつつ、歩いていった。私は小走りで(だってそうしないと追いつけないんだもん)ついていった。そして、辿りついたのは駅だった。 駅前の広場に到着して、はるにゃんは足を止めた。そして周りを見回した後、 「あ、いたいた、こっちよ、みんな!」 そう叫んで、その方向に手を挙げた。そちらの方を見ると、二人の女の人がこちらに歩いてくるのが見えた。 「妹ちゃん、お久しぶりね。」 「……」 みくるちゃんと有希ちゃんだ。 みくるちゃんはね、優しくって、柔らかくって、あったかいんだ。いつも私の話をにこにこしながら聞いてくれる。私が甘えると、ぎゅって抱きしめてくれるんだ、お母さんみたいにいい匂いがするの。 有希ちゃんもね優しいんだよ。あまりおしゃべりしないし、いつも難しい本読んでるけど、キョンくんを見る目がね、すごく優しいの。キョンくんも、SOS団の中で長門が一番頼りになるとか言ってたし。あと、キョンくんが、有希ちゃんがなに考えているか、微妙な表情の違いでわかるのは俺だけだ、とか言ってたけど、私にもわかるんだよ。 「みくるちゃん、有希ちゃん。」 二人の方に駆け寄っていくと、みくるちゃんがいつものように私を抱きしめてくれた。 有希ちゃんも、とてとてって私の方に寄ってきて、私の頭をよしよしって撫でてくれた。あ、なんか今日は私に対しても、優しい目をしてくれてる。 「今日はみんなで遊びに行くわよ!」 はるにゃんが私達に向って言った。 私とみくるちゃんはあっけにとられて驚いてたけど、有希ちゃんはいつも通り表情を変えてなかった。 「え?どういうことですか?涼宮さん。」 みくるちゃんが聞き返す。 「どういうこともなにも、今日は遊びに行くことに決めたの。あ、あと、今日私達は、妹ちゃんのお姉ちゃんだから。」 ますます頭の中がハテナだらけになるみくるちゃんと私。有希ちゃんは相変わらず無表情だけど。 「とにかく行くわよ!」 強引に私達を引っ張って駅に向かうはるにゃん。あわあわと引っ張られていく私とみくるちゃんに、黙ってついてくる有希ちゃん。 そして私達は電車に乗り込んだ。 とりあえず俺達は遊園地に到着したのだが、はたと、どうしていいかわからない。遊園地など、親に連れられて行ったことはあるが、積極的に誰かを連れて行った経験などなく、ここでどういう行動をなすべきか、しばし悩んだ。そしてその解決を図るべく、ミヨキチに問いかけた。 「ミヨキチ…じゃなくて美代子だったな、美代子は何に乗りたいんだ?」 「え?あ…えっと…」 口ごもって考えるミヨキチ。俺も悩む…こういうとき、妹だったら俺の手を引っ張って、自分の行きたい所に勝手に行くんだろうが… 「うーん、メリーゴーランドとか、乗る?」 「え?…うーん…」 乗り気でない様子。どうしてだろう。 「あの、えっと、おにいさ…お兄ちゃんと一緒に乗れる乗り物がいいで…いい。」 「一緒に乗れる乗り物?そうだなあ…」 そういえばミヨキチはひとりっ娘だったな。スキンシップに飢えてるのだろうか。 おれは周囲を見回し、最初に目に入った乗り物を指差して、 「んじゃあ、コーヒーカップにでも乗るか?」 そう誘うと、ミヨキチはそちらの方を確認して、 「うん!」 極上の笑顔で同意した。ホント可愛い笑顔だよな、おそらく同級生の男なんかはかなりミヨキチに思いを寄せてるんじゃないか?とりあえず俺が同い年だったら、確実にイカレてるな、うん。 コーヒーカップに乗り、はしゃぐミヨキチ。妹と一緒にいるときの、年に似合わないどこか大人びた雰囲気や表情とは違った、年相応の子供っぽいミヨキチがそこにいた。 その後、慣れてきたのか、ミヨキチは俺の手を引っ張り、次から次へと様々な乗り物やアトラクションに興じていた。 何度目かの乗物から一緒に降り立ち、次はどこへ行こうかとミヨキチと案内冊子を見ていたところ、 「キョンくん。」 突然、鈴が鳴るようなかわいらしい声が俺に対してかけられた。 振り返ると、そこに立っていたのは、普段ハルヒに振り回されっぱなしの殺伐とした高校生活において、俺に癒しと安らぎを与えてくださるマイエンジェル、朝比奈さんだった。 電車に強引に連れ込まれてから、はるにゃんにどういうことなのか聞いた。そしたら、 「私、兄弟っていないから、一回妹を持つとどういうものか、試してみたかったのよね。」 って言ってた。そういうものなのかな?とか思ったけど、でもそれじゃ、なんでみくるちゃんや有希ちゃんも?って聞くと、 「どうせ遊びに行くなら大勢の方が楽しいじゃない。それに兄弟も大勢いた方がいいでしょ?お姉ちゃんが3人もいるのよ。」 ん?ん?ってよく分かったようなよく分からないような返事だったけど、でもどうせ今日は何もすることなかったし、はるにゃんと一緒にいると面白いしね。野球に混ぜてもらったときもすごく面白かったし。 「そういうわけで妹ちゃん、今日は私達のことは“お姉ちゃん”って呼ぶのよ、いい?」 へ?お姉ちゃん?それは別にいいけど、みんな“お姉ちゃん”でいいの? 「そうね、それぞれ“お姉ちゃん”の前に名前をつけなさい。私のことは“ハルヒお姉ちゃん”、有希のことは“有希お姉ちゃん”、みくるちゃんは“みくるお姉ちゃん”ってね、一回呼んでみて。」 呼んでみるの?それじゃ、ハルヒお姉ちゃん。 「うん、なかなか気分がいいわね。妹ちゃんはちっちゃくって可愛いから、なんかこう、“お姉ちゃん”って呼ばれると庇護欲がそそられるわね。有希やみくるちゃんにも言ってあげなさい。」 言われるがままに言ってみた。有希ちゃんはほとんど表情を変えなかったけど、またキョンくんに向けるような優しい目をしてくれた。みくるちゃんはにっこり笑って、 「はいはい、妹ちゃん。」 って言って、頭を撫でてくれた。なんか年上の人にこんな感じに扱ってもらうと、なんかこそばゆっくてうれしいね。 何度目かの駅で人が大勢乗り込んできて電車の中が満員になったら、はるにゃ…じゃなくてハルヒお姉ちゃんが、 「はぐれないようにつかまりなさい。」 っ て言って、手をつないでくれた。ほとんど同時に違う手の方も握られた。有希ちゃ…有希お姉ちゃんだ。そして後ろから私の首に手をまわして乗客の圧力から 守ってくれるのがみくるお姉ちゃん。ハルヒお姉ちゃんと有希お姉ちゃんの手や、背中に感じるみくるお姉ちゃんの身体は、ふわふわ柔らかくて、とっても暖か かったよ。 ハルヒお姉ちゃんに連れられて行った場所は遊園地だった。いろんな乗り物に乗ったよ。ハルヒお姉ちゃんはヤッホーとかいろいろ叫んで面白がってたし、有希 お姉ちゃんは怖い乗り物でも全然怖がらなかった。みくるお姉ちゃんはひゃあーーーーっとか悲鳴をあげてたよ。私はみくるお姉ちゃんに抱きついて一緒に悲鳴 を上げたりしてた。 椅子に座って休憩していたら、ハルヒお姉ちゃんが、 「私、なにか飲み物買ってくるわね。」 って言って、早足でジューススタンドの方に向かっていった後、みくるお姉ちゃんがふと、遠くの方を見て、 「あれ?」 って、つぶやいた。 そして、みくるお姉ちゃんが歩いて行ったので、そちらの方を見ると、キョンくんと美代ちゃんが、手をつないで歩いてた。 そこには驚いた表情をした朝比奈さんが立っていた。 見られて困る状況に遭遇した気持ち…っつーか別にやましいことはないよな。でもなぜか焦る俺、 「あ、朝比奈さん、奇遇ですねえ…」 「え?ああ。そうか…」 なんか、朝比奈さんは一人で納得されている様子。な、なんすか? 「朝比奈さん?」 「あ、えっと…皆さんを呼んできますね。」 そう言うと、朝比奈さんは向こうの方に駆けて行ってしまった。俺は訳が分からず茫然とそのかわいらしい後姿を目で追っていたが、ふと、手を強く握られているのに気づいて、ミヨキチの方を振り返った。ミヨキチは、不安そうな顔で俺を見上げていた。 「あ、あの人はな、高校の先輩で…」 なぜか焦って言い訳のようなしゃべり方をする俺。そんな挙動不審の俺に対して、ミヨキチは目をそらさず、まっすぐ俺を見つめてくる。なんかその眼が、普段の俺の朝比奈さんに対する邪まな思いを見透かされている気がして、ますます焦る。 そこへ、救世主のように、朝比奈さんがまた戻ってきた。 「キョンくん、今日は妹さんと遊びに来ているんですよ。」 へ?妹? 朝比奈さんの背後の方を見ると、遠目に妹と、…あれは長門か?が、手をつないで(!?)歩いてくるのが見えた。 「また、なんで?」 「いえ、涼宮さんがいきなり…」 言いかけたそのとき、妹と長門の背後から、 「こるあああああああっ!キョーンっ!!」 という、叫び声が聞こえたかと思うと、ハルヒが飛ぶように走ってきて、妹を自分の後ろに隠すように確保すると、 「キョン!私の妹になにするつもりっ!?」 睨みながら叫んだ。 「なにするって、なにもする気はないが…って妹?」 「そうよ!妹ちゃんは今日は私達の妹なんだから。妹ちゃん、あいつには気をつけなさい!あいつは、小学生にお兄ちゃんって呼ばせて喜んでる、変態のロリコンよ!」 おいおい、ひどい言い草だな。 ハルヒの突然の登場に驚きつつ周囲を見ると、朝比奈さんはちょっと困ったように苦笑しており、妹はハルヒの体から身を乗り出してこちらを見ている。長門は いつも通りこちらをじーーーっと観察しており、ハルヒは俺を睨んだままだ。一方ミヨキチはというと、俺の右腕を両手でかかえ、俺の背後に隠れるようにして ハルヒの方を見ていた。どうも驚くとかすると何かにすがりつく癖があるらしいね、おかげでまた腕が左右から柔らかいものに包まれてニヤケ顔になりそうにな るのをなんとかこらえる。 そんな俺の心情を鋭く察知したのか、ハルヒは、 「こんなのと一緒にいたら、変態がうつるわ!みんな、行くわよ!!」 言うや否や、ずかずかともと来た方向に去っていった。ていうか、変態がうつるって… こちらをじーーーーっと見つつもハルヒの後を追っていく長門、ジェスチャーでごめんなさいをしつつ小走りでハルヒを追っかけて行く朝比奈さん。妹はハルヒに引きずられながらこちらをずっと見ていた。 その後、俺たちはそれまでと変わりなく、いろいろな乗り物やアトラクションを楽しんだ。ミヨキチも楽しんでいたようだが、なぜかそれが表面だけのように見えたのは気のせいか?その感じは、時間が経つにつれて段々と大きくなっていった。 「どうした?疲れたか?」 もうそろそろ夕刻になろうという時間、さすがにこれ以上遅くまで小学生を連れ回すわけにはいかない。 「…ううん、そんなことないよ。」 ミヨキチは言うが、外見からは明らかに疲労の色が見える。 「もう時間もないし、そろそろ帰るか?」 俺の提案に、 「……いや、もう少し遊びたい…」 小声で言い、つないでいた手をぎゅっと強く握ってきた。 「うーん、俺もそうしたいのはやまやまなんだが、もうそろそろ帰らないと家に着く頃には暗くなっちまうぞ。」 俺が言うと、ミヨキチは握っていた手を離し、すがりつくように俺に抱きついてきた。 「いや、もっと遊びたい。」 俺は、その時、ミヨキチの年に似合わない身体の感触を楽しむことを忘れ、ミヨキチの、普段なら絶対にとらないような態度に驚いていた。そういえば、ミヨキチは、今日は俺の妹だったんだな。素直に自分の感情や態度を示してもいい、兄に甘えてもいい、妹だったんだ。 「そうか、わかった。でもあと一回だけだぞ。いいか?」 俺の言葉に対して、ミヨキチは、俺に抱きついたまま、 「…うん。」 小さく答えた。 「じゃあ最後になにに乗りたい?」 俺が聞くと、ミヨキチは、躊躇なく一方向を指差して、 「あれ。」 その細い指の差す方向には、空中高くそびえる大きな円、観覧車があった。 「よし、わかった。じゃあ、行こうか。」 「……うん。」 観覧車に乗った俺たちは、なにをするでもなく、ぼーっと外を見ていた。 地上にある建物や行き交う人々が、だんだんとミニチュアのおもちゃのようになっていく。遠方を見ると、太陽が、地面に今にもキスしようかというぐらいにその位置を下げていた。 このまま何もしないのもなんなので、俺はミヨキチに、ぽつぽつと、話を振った。 「映画は面白かったか?」 「うん。」 「遊園地はどうだ?楽しめたか?」 「うん。」 ………… 少し前とは違って、ミヨキチはあまりしゃべらなくなった。俺は、疲れたんだろうと思って、気にもせずにくだらないことを話しかけていた。 「今日はすまんなあ、ハルヒのやつがいろいろ騒がせて。」 話題をハルヒのことにすると、ミヨキチは、それまで伏せ気味だった顔を上げて、俺を見つめてきた。 「お兄ちゃん。」 それまで、ほとんど自分から話すことがなかったミヨキチが、急に話しかけてきたので、俺は少々びっくりした。 「ん、なんだ?」 「ハルヒさんって、どんな人なの?」 「ハルヒか?」 俺は少し考えて、 「うーん、一言でいえば、騒がしい女、かな?」 「……」 「人の言うことなんか全く聞かないで、ぎゃあぎゃあ騒いで自分の言いたいことを押し通すような、勝手なやつだよ。」 ミヨキチが俺の顔をじっと見ているのを感じる。俺はその視線に合わせることなく続けた。 「騒ぎたければ自分一人で騒げばいいものを、他人を巻き込まないと気が済まないみたいだな。俺なんかはいつもつきあわされてるからいい迷惑だよ。」 「それじゃあ、お兄ちゃんはハルヒさんのことは嫌いなの?」 そう質問してくるミヨキチ。どんな表情をしていたのか確認していないが、俺の手を握っていた手の力が強くなったのは感じた。 「嫌いかって?まあ、積極的に好きってわけでもないが、嫌いってわけでもないな。あいつといるといろいろ面倒事に巻き込まれるのは確かだが、そのかわり、面白いことにもいろいろ遭遇するからな。おかげで高校生活は退屈してないよ。」 俺の話を黙って聞いていたミヨキチは、 「そう……」 それだけ言って、あとは黙り込んでしまった。 その後、俺が高校生活のことやらSOS団の話を一方的にしていたら、ちょうど観覧車が一周回って終点に着いた。 「さ、帰るか。」 俺の言葉に、 「…うん…」 ミヨキチはか細い声で答えた。 帰りの電車に乗った際、ドアが閉まる直前に駅のホームからけたたましい騒音とともに、 「こらー、そこの電車、待ちなさーい!」 叫びながら、ハルヒ達一団が同じ車両に乗り込んできた。 ハルヒはそばにいる俺達を見つけると、 「あ、変態!」 俺に向かって大声で叫びやがった。その声に他の乗客が一斉にこちらを見る。 「お、お前、変態はないだろう、変態は…」 「変態に変態って言ってなにが悪いのよ!あんた、ミヨキチちゃんに変なことしてないでしょうね!?」 「するか!バカ!!」 「バカとはなによ!平の団員が団長に向かって!!」 な どと言いあっていたが、その時他のメンバーはどうしていたかというと、朝比奈さんは妹を抱きかかえつつにこにこと俺達のやり取りを眺めており、長門はやは りいつもどおりじーーーっとこちらを眺めていた。妹は朝比奈さんに抱きついてふわふわのロングスカートに顔をうずめていたが、ちらちらと時々こちらを見て いた。ミヨキチは俺の手を握りつつ黙って床を見ていた。 俺とハルヒが言い争いをしているうちに目的駅に到着し、 「じゃあ、送っていこう。」 俺の言葉を耳ざとく聞きつけたハルヒは、 「キョン!あんた、ミヨキチちゃんを変なとこに連れ込もうとか、不埒なことを考えてるんじゃないでしょうねえ!?」 またなんか、因縁をつけてきた。 「んなわけないだろう!」 まったく、なんなんだ、この女は。そもそもお前の家は隣の駅だろう。 俺はハルヒを無視し、ミヨキチを連れていこうとした。 ところが、俺達が歩く後を、ハルヒ達がついてくるのだ。 「おい、ハルヒ。いったい何の用だ!?」 「別にあんたに用はないわ。私達の行く方向とあんた達のが一緒なだけじゃない!」 結局、ハルヒ達はミヨキチの家の前までついてくることになってしまった。ミヨキチは、道中はほとんど口を開かず、俺の手を握りつつ斜め後ろあたりを歩いていた。 ミヨキチの家に着くと、 「今日は楽しかったよ。ありがとうな。」 ミヨキチは、それまでずっと押し黙っていたが、俺の言葉にはっとなり、 「い、いえ、私も楽しかったです。」 焦りながら答えた後、 「今日は私のわがままを聞いていただいてすみませんでした。」 そう言うと、深々と頭を下げた。 このへんの所作は、やはり並の小学生にはない、大人っぽさを感じる。 「いやいや、俺も今日はホント面白い経験をさせてもらったよ。」 言いつつ、ちょっとからかうように、 「ミヨキチの意外な面も見ることができたしな。」 そう言ったら、ミヨキチは途端に顔を真っ赤にして照れるように顔を伏せて、 「あ、え、あ、あの、す、すみませんっ!わ、私、お、おにいちゃ、じゃなくてお兄さんがいないので、どう接していいのか分からなくって…」 「あ、ごめんごめん、別に責めてるわけじゃないんだ。あんなミヨキチもいいと思うぞ。」 「え?あ、ありがとうございます…」 最後の方はほとんど聞き取れないような小声でお礼を言うミヨキチ。 「今日はありがとな、これからも妹と仲良くしてやってくれい。」 「あ、はい。」 「じゃ。」 手を上げ、別れを告げた。そして元来た道に戻ろうと振り返って歩こうとしたそのとき、なにか弱い力で、上着を引っ張られるように感じた。その方向を見ると、ミヨキチが、真っ赤の顔を伏せて、俺の上着の裾を、つまむようにつかんでいるのが見えた。 「ミヨキチ…」 思わず出た驚きの声。ミヨキチは、なにかを言おうとして、また口ごもる、という動作を何度となく続けた。そして意を決したように顔を上げ、俺に対して、 「また、遊びに連れていっていただいてもかまいませんか?」 真剣な表情で言った。 俺は少し面食らったが、 「…ああ」 すぐに受諾の意思を伝えようとしたが、少し考え、俺はこう答えた 「うーん、ダメだな。」 ミヨキチは俺の言葉を聞くや否や、この世の終わりのような落胆の表情を浮かべた。 「あ、いやいや、遊びに連れていかないと言っているわけじゃないんだ。」 と、フォローする。ミヨキチはすぐに安堵の表情を浮かべたが、すぐに俺の言うことが理解できないというような表情になった。 「そうじゃなくって、今日はミヨキチ…じゃなくて美代子は俺の妹のはずだろ?妹が兄貴に対して、“連れていっていただいて”はないんじゃないかなあ。」 ミヨキチは俺の言葉をかみしめるように理解した後、笑顔で、先ほどの自分の言葉を訂正した。 「また遊びに連れていってね、お兄ちゃん!」 こぼれるような笑顔。 「ああ、いつでも連れていってやるぞ。」 そんなやり取りの後、俺達は分かれた。ミヨキチは、俺が見えなくなるまで手を振っていた。俺も、そんなミヨキチに応えるように、ずっと手を振り返していた。 道角を曲がり、ミヨキチの姿が完全に見えなくなったとき、俺の進路上に、まるでRPGの敵キャラのようにハルヒ達が登場した。 「キョン、ちゃんとミヨキチちゃんを送ってあげたんでしょうね。」 「ああ。」 「ミヨキチちゃんに変なことしなかったでしょうね。」 「するか、バカ。」 大股を開いてふんぞり返り、腰に両手をあてて、俺に難癖をつけてくるハルヒ。朝比奈さんは妹を抱きよせながらこちらを見て苦笑している。妹は朝比奈さんに抱きつきながらこちらを見ている。長門はいつものように直立不動でこちらをじいいいっと見ている。 いい加減ハルヒにつきあうのも面倒くさくなってきたので、妹に向かって、 「おい、もう帰るぞ。」 そう呼びかけると、 「なに勝手なこと言ってるのよ。妹ちゃんは今日は私達の妹なんだから、あんたなんかには渡さないわよ。」 とか言ってきやがる。そのあとぎゃあぎゃあ騒ぐハルヒを適当になだめたりすかしたりしていたところ、それを見ていた妹が突然とてとてと俺のそばに来て、 「ハルヒお姉ちゃん、わたし、もう帰る。」 と言った。ハルヒはあっけにとられたように、 「へ?あ、そう?」 あいまいな返事をしたが、 「今日はとっても楽しかった。ありがとう、ハルヒお姉ちゃん。」 この妹の言葉に、 「……まあ妹ちゃんが帰るっていうならしょうがないわね。キョン、今日のところは勘弁してあげるわ。」 言い捨てると、ハルヒはくるっと翻って歩きだしたが、またこちらに振り返り、 「今日のことは、明日、詳しく報告してもらうからね。」 吐き捨てるように言い、ずかずかと早足でいってしまった。 「みくるお姉ちゃんも有希お姉ちゃんもありがとう。」 妹の言葉に、朝比奈さんは手を振りながら、長門は無言で、お別れをし、歩いて行った。 妹が手を振っているのに倣って、俺も彼女たちが見えなくなるまで手を振っていた。 「さあ、俺達も帰るか。」 俺が言うと、 「うん。」 と言いながら、妹は俺の手を握って歩き始めた。 「今日は楽しかった?」 「ん?ああ、イロイロあって、なかなか面白い一日だったぞ。」 いつも通りの会話。妹は俺の手を引っ張り、常に俺より前を歩いていた。 「美代ちゃんって可愛いよね。」 そんな会話の中、こんな言葉を妹が発した。俺は何とはなしに、 「ああ、可愛いなあ。」 「クラスでも一番可愛いんだよ。」 「ああ、そうだろうなあ。あれだけ可愛いと、男の子にもてるんじゃないか?」 「うん、美代ちゃんが好きっていう男の子は、いっぱいいるよ。」 「いまどきの小学生は進んでるっていうからなあ、もしかして付き合ってる男がいるとか?」 そう言うと、妹はその俺の言葉にびくっとなり、 「……いないよ。」 と答え、一拍置いた後、 「…美代ちゃん、好きな人がいるって。」 妹の衝撃情報に、 「へえー、そいつは幸せ者だなあ。同じクラスのやつか?」 「違う。」 ぼそっと呟き、 「学校も違う、年上の人。」 消え入るような声で言った。先ほどまでの元気な口ぶりは、今はない。しかし俺はこの時、この変化に気づいていなかった。 「ほう、さすがミヨキチ、ませてるなあ。」 などとのんきな感想を漏らしたが、その後妹は極端にしゃべらなくなり、俺の問いかけにも生返事をするだけだった。おかしいなあと思い始めたときにはもう自宅に到着していた。 その夜、妹はやたらと俺にべたべたひっついてきた。飯食う時も、テレビを見ているときも、俺のそばを片時も離れず、はてはトイレや風呂にまでついてこようとした。 俺がいい加減鬱陶しいくて振り払おうとすると、妹はそのたびにまるで捨てられた子犬のような目で俺を見るもんだから、俺としても邪険に扱うのも気が引けて、妹の好きなようにさせていた。 「まあまあ、今日は一段と甘えん坊さんねえ。」 なんて、母親にからかわれても、妹はまったく意に返さず、ずっと俺にくっついていた。 そして、案の定、寝るときにも俺の布団にもぐりこんできた。いつも通り妹を抱えて連れていこうとすると、今日は俺の身体にしがみつき、足を俺の足に絡ませてきたものだから、どうすることもできなかった。 「お前、今日はさっきからおかしいぞ。どうしたんだ?」 そう聞くと、妹は俺の胸辺りに顔を埋めながら、 「……キョンくん……」 つぶやくだけだった。俺は、なんとか妹を離そうとしたが、それもかなわず、諦めて身体の力を抜いたとき、 「キョンくん、今日は一緒に寝ちゃダメ?」 「別にダメとは言わんが、お前も兄貴と一緒に寝るような年じゃないだろう?」 「わたしと一緒はいやなの?」 なにを言ってるんだと妹の顔を見ると、こちらを見る両眼に涙をいっぱいにためている。 いつも元気な妹からは想像もつかないような悲しげな顔に、 「…別にいやじゃないが……」 俺は少し考え込んで、 「しょうがない、今日は久しぶりに一緒に寝るか。」 そう言うと、妹は何も言わずに、にこーっといつもの笑顔を見せた。目からは涙が出てはいたがな。 それから妹は、俺の右腕にしがみついたまま、学校のこと、友達のこと、シャミセンのこと、今日の出来事など、いろいろな話をし、そして、しばらくして静か になったなと妹の方を見ると、いつの間にかすうすうと眠っていた。その眼の下には、先ほど流れた涙が乾いてすじがついていた。俺はそれを指先でたどり、そ してそのまま頬を撫でた。 やはりこれからはたまには妹もかまってやらないといかんなあ、しかし休みをつぶすとハルヒのやつがうるさいからなあ。って妹もSOS団の行事に参加させればいいか?妹も野球に参加させたこともあるし、おそらくハルヒの中でも準団員扱いだろうしな。 今までの妹の扱いに対する反省をしつつ、俺も眠りに落ちていった。 眠りに就く寸前に、俺は右腕から感じる妹の身体の感触から、その発育状態の未発達加減を認識し、あらためて妹の将来を心配したのであった 翌朝、やはりいつも通り、妹のダイビングボディプレスによって、悶絶する苦しみの中、俺は目覚めた。 「キョンくん、朝だよ、起きてよ!」 妹は、昨夜とは打って変わって元気を取り戻していた。 「わかったから、暴れるな!」 俺は激痛に耐えつつ妹を押さえつける。 「キョンくん、おはよう!」 俺が起きるのを確認すると、妹はすたこらっと1階に下りていってしまった。 妹は元気を取り戻したらしい。とりあえず、安心だ。 俺はベッドから起き上がり、うーんと伸びをした。 さて、今日も元気に頑張ろうか。
https://w.atwiki.jp/2chroyal/pages/68.html
【名前】やきうのお兄ちゃん 【出典】なんでも実況J 【AA】 i⌒i | | (゚)(゚) | | 彡 と | | _ノ ー、 (ミ)、 !フ / ¢\二二二__ノ | / / ソ⌒ 、ヽ ( ヽ ) ⊂_) (_つ 【人物】 広島東洋カープのマスコットキャラ「スラィリー」に酷似した、なんでも実況Jの開拓者。元野球ch民 黄色い肌に飛び出た目玉が特徴。口調は基本的に猛虎弁(エセ関西弁)。ファッキュー○○という暴言も飛び出す 性格は「ぐうの音も出ないほどの畜生」で、時おり原住民を虐げてはニッコリと笑う 母親が大の苦手。時に吹っ切れて母を惨殺…なんてことも。「やったぜ。」 【特徴的な口調など】 猛虎弁(エセ関西弁) ファッキュー○○、サンキュー○○ やったぜ。 【あだ名】 【能力と制限】 【解説】 昔は過疎板だったなんでも実況J(なんJ)を開拓した野球ch民のことを「やきうのお兄ちゃん」と呼ぶ。「やきう」とは野球のことである。 黄色い肌と上に飛び出た目が特徴であり、1行AAでは「彡(゚)(゚)」で表現される。それまでのなんJ民は原住民と呼ばれる。 以下、ネタバレを含む + 開示する 本ロワにおける動向 【スタンス】 生き残り最優先(畜生) 【勝利時の願い事】 【本編での動向】 登場話数 タイトル 出来事 No.07 街道上のぐう畜 初登場 No.42 それでも人ですか? エルメェス、原住民を殺害。菌に感染 No.60 うーんこの球場微妙や! 荷物の整理 No.70 【悲報】やきう兄ついに出会う マッマと対面 No.75 アクシデントは突然に "ええもの"を奪われる。離散する No.89 どうしてこうなった エルメェス菌発症 【キャラとの関係(最新話時点)】 キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 畜生マッマ 母親 マッマ 恐れ 【悲報】やきう兄ついに出会う 原住民 敵対 原住民ちゃん 殺害する それでも人ですか? 一等自営業 敵対 一等自営業さん 裏切る 街道上のぐう畜 エルメェス 通りすがり 殺害する それでも人ですか? やる夫 仲間 親近感が…… 【悲報】やきう兄ついに出会う チハ 仲間 シャベッタアアァァ 【悲報】やきう兄ついに出会う グンマー 敵対 捕虜にする 【悲報】やきう兄ついに出会う いわっち 通りすがり アクシデントは突然に しぃ 通りすがり アクシデントは突然に 【最終状態】 【座標/場所/日数/時刻】 E-2 テレビ局・地下駐車場/1日目・午前
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/154.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1266820218/676-680 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第092回 その後もコスプレ大会は順調に進行していった。可愛い女の子が次々に現れ、一芸を披露してはステージの後ろに消えていく。 それだけなら特に文句もないのだが、困ったのは会場の熱気が冷めず、嫌な臭いがどんどん濃密になっている点だ。 臭いの主を殴り倒して遠くへ引き摺って行きたいところだが、四方八方から臭ってくる為に誰がそうなのか判断がつかず、次第に俺は気持ち悪くなってきた。 隣の桐乃は平気なのか、それとも慣れてでもいるのか、片方の鼻の穴に捩ったティッシュを詰め込みながら出場者に歓声を送っている。 「萌え萌え――っ! 可愛い過ぎいっ! 今パンツ見えたあっ! 脱いで中身も見せてええっ! つーか見せろやあああっ!」 中年親父のような発言内容はピンク半纏集団よりも質が悪い。 兄として注意をしておくかと口を開き掛けた瞬間、ステージ上のくららが声を張り上げた。 「注目してくださぁい! 次はみんな、ちょっと驚くと思いまぁす! エントリーナンバー二十一番っ、現役女子中学生のメルルのコスプレで~す。では、かなかなちゃんどうぞ~っ♪」 「はあ~いっ♪」 甘ったるい声を返して現れたのは、ディープピンクのミニスカートに胸リボン付きのチューブトップ、ニーソックス姿のツインテール少女だった。 その他にも細々とした装飾品を身に着け、紺色のランドセルまで背負っている。 桐乃に勧められて何度か一緒にアニメを観賞したことがあるが、衣装も顔もメルルそのものだ。だが、その顔には見覚えがあった。 「……おい、あれ、加奈子じゃね?」 「可愛いいいいいいいっ! なにアレなにアレ? CG? CGなの? 質量のある立体映像をイリュージョンあたりが開発したの? レイプレイ万歳っ! 人工少女3万歳っ!」 またしても俺の問い掛けを無視し、桐乃はもう一方の鼻穴からも血を垂らし始めた。だが、興奮する気持ちも判らなくはない。 それ程までにステージ上のメルルは愛くるしく、例え加奈子本人だったとしても、見た目だけなら天使のようだ。 他の観衆たちも呆然として見惚れ、次いで会場に怒号が響き渡った。 「うおおおおおおおおっ! スゲええええええええええっ!」 「メルル最っ高ぉ――っ!」 「かなかなちゃん可愛いよおっ! ロリ可愛いよおっ!」 「メ、メメメっ、メルルがついに三次元に降臨なされたでござるうううううっ!」 そんな絶叫の中、突如スピーカーから音楽が流れ始めた。どうやら一芸としてオープニング曲を歌うらしい。 メルルはマイクを手の中でクルクルと器用に回しながら、イントロに合わせて軽やかにステップを踏み始めた。 その様子を見て、俺は矢張り加奈子当人であることを確信した。 何故なら媚びるように笑顔を振り撒いてはいるものの、その視線は冷ややかで、明らかに観客を小馬鹿にしている。 と言うか、汚物でも眺めているかのようだ。客の殆どはそのことに気付いていないようだが、こんな性悪が加奈子でない筈がない。 「♪めーるめるめるめるめるめるめ~、宇宙にきらめ~く流れ星から~」 予想以上に上手い歌を聴きながら、俺はその度胸に感嘆の吐息を漏らした。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第093回 予想通りと言っていいのかどうか微妙なところだが、コスプレ大会の優勝者は加奈子に決定した。審査員から得た点は百点満点だったそうだ。 二位は九十九点のブリジットで、二人は賞賛の声の嵐の中、ステージの上で固い握手を交わした。 それなりに感動的な場面ではあったものの、相手の健闘を讃えるような爽やかな笑顔を浮かべる加奈子を見て、俺は吹き出さずにはいられなかった。 大会終了後、すぐに桐乃の携帯に加奈子からメールが届いた。一緒に帰りたいので控え室まで来て欲しいとのことで、俺たちが来ていることに気付いていたらしい。 簡単に控え室に入れるとは思えなかったが、試しに近くの係員に知人であることを告げると、どこかと無線機で連絡を取った後、呆気なく部屋まで案内してくれた。 「お兄ちゃ~ん」 ドアを開けて控え室に入ると、コスプレ衣装のまま加奈子が抱き付いてきた。見ると、部屋にいるのはブリジットだけで、その他の出場者の姿は無い。 その理由を尋ねると、加奈子が返答する前にブリジットが怖ず怖ずと口を開いた。 「か、かなかなちゃんが、みんなに、じゃまだから出てけって、それでわたしだけに……」 「あァ? 加奈子はお前にも言ったんだよっ。早く出てけや、このくそガキがぁ。これからお兄ちゃんとイチャイチャすんだからよっ。先輩だからっていい気になってんじゃねえよっ」 「あう……」 項垂れるブリジットを見て、俺は加奈子に文句を言った。 「こんな小っちゃい子を虐めんな。可哀想じゃねえか。それにお前、今、生理中だろが」 「だってぇ、せっかくお兄ちゃんと会えたのにぃ。セックス以外ならいいんでしょお?」 「じゃあじゃあ、ブリジットちゃんはぁ、お姉ちゃんとイチャイチャしよっか? ブリジットちゃん相手ならぁ、お姉ちゃん禁断の道に走ってもいいよぉ。って言うか、あたしぃ、もう辛抱堪んないだけどぉ」 桐乃のその言葉と、両の鼻の穴にテッィシュを詰めてニタニタ笑う姿に怯えたのだろう。 ブリジットは涙目になって部屋の隅へと逃げて行き、震えながら背中を向けて膝を抱え込んだ。 「可愛いいっ! 小動物みたいっ! ねえ兄貴っ、これ、飼ってもいいっ? いいよねっ?」 「落ち着け」 俺はそう言って桐乃の額にデコピンを喰らわせた。 「ったぁ~っ。だって、すっごい可愛いじゃない、この子」 「桐乃ってば、ばっかじゃねぇの? 優勝したんだから加奈子のが可愛いっつーの。 つーか、鼻に詰めてんの何? どゆこと? 加奈子の魅力に気付いて鼻血でも出したん?」 俺は桐乃と加奈子を無視してブリジットに近寄ると、背後からそっと頭を撫でてやった。 「ごめんな。お兄ちゃんたち、すぐ部屋出てくから」 優しい口調でそう言ってやると、ブリジットは恐る恐る振り向いて俺を見上げてきた。 「……ううっ」 潤んだ瞳で縋り付くような視線を送ってくる姿は、確かに桐乃の言う通り愛玩動物として手元に置いておきたい程に可愛い。 それだけに現在の状況は不憫だ。俺はもう一度だけブロンドの髪を撫でると、桐乃と加奈子に向かって言葉を掛けた。 「帰るぞ。加奈子、荷物があるなら持ってやる。桐乃は鼻血が止まってんなら、ティッシュ抜いとけ」 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第094回 帰り掛けに話を聞くと、つい先日加奈子は所属事務所が決まり、ブリジットはそこの先輩に当たるらしい。 それ故に加奈子に文句を言われても帰らなかったのかもしれない。 コスプレ大会に出たのも事務所の指示で、まだCDデビュー等の話はないが、当面はコンテストや催事に参加し、ある程度名前が売れた時点で今後の方針を決める予定になっているとのことだった。 目出度い話だが、先々忙しくなって会えなくなるのは困る。俺がそう言うと加奈子は嬉しそうに笑い、それなら何時辞めてもいい、と言ってくれた。 そういうことも考えて、規模は小さいが後々揉めたりしないような事務所を選んだのだと言う。正直、加奈子に知性を感じたことは皆無だが、それなりに強かではあるようだ。 結局その後は加奈子を連れて自宅に帰り、優勝祝いに料理を振る舞ってやることにした。好物なら既に知り尽くしている。 食事の途中、加奈子から今回の優勝トロフィーである『EXメルル・スペシャルフィギュア』を手渡され、桐乃は小躍りして喜んだ。 「いいのか? 記念の品だろうに」 「だって加奈子、アニメに興味ないもん。だから桐乃、今晩お兄ちゃん貸してくんね?」 「うんうんっ、好きに使ってっ。ああっ、こんなプレミアもんのフィギュアが手に入るなんてえっ。あたしこの原型師の大ファンなのおっ」 「……おい、お前ら。って言うか、加奈子、泊まってくのかよ?」 「お願い、お兄ちゃん。加奈子、セックス抜きでも我慢するから。一緒に寝よ?」 「じゃあ、あたしはこのフィギュアと寝よっと。んはぁ、萌え~っ」 真顔の加奈子と蕩けた笑みを浮かべる桐乃を見て、俺は渋々と頷いた。二人が満足するのなら今回だけは大目に見てもいい。 加奈子相手に添い寝だけで済むとは思えないが、二、三度精液を飲ませてやれば納得して眠りに就いてくれるだろう。 「わ~い、お兄ちゃん大好き。でも、一緒にお風呂はダメなんだよね?」 「生理中はな。でも、明日には終わんだろ? そしたらまた入ってやるから」 「うんっ。それに明後日からは夏休みだし、ずっと一緒にいられるね?」 「ダメだよ、加奈子。今回はあやせ優先なんだから」 「ちっ、しゃーねーか。ま、加奈子もあの清楚振ったブスがヒイヒイ喘ぐとこ見てえし」 加奈子の辛辣な発言に俺は眉を潜めた。 「おい、加奈子? お前ら親友なんだろ? 本当は仲悪いのかよ?」 「だって、あの女ぁ、最近加奈子のこと無視して桐乃とばっか喋ってんだも~ん。それも目をギラギラさせてだよ? 態度見てるとレズっぽいし、気味悪~い」 「……うん、確かに。近頃なんか急に胸とかお尻とか触ってきたりすんだよね。兄貴に言われたようにこっちからも触ってはいるんだけど、全然嫌がらなくなったし」 二人の申告を聞いて俺は腕を組んだ。桐乃たちから性的な会話やスキンシップを受けている内に、変な方向に目覚めてしまったのかも知れない。 だとすれば、堕とし方に一工夫必要だろう。処女膜を桐乃に譲る気はないが、裸で同席させておけば勝手に興奮してくれるかもしれない。 「使えそうだな、その話」 俺はそう言って桐乃と加奈子に笑い掛けた。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第095回 食事を終えて全員が入浴を済ませた後、俺は加奈子を自室へと招いた。 生理用ショーツ一枚の姿でベッドの上へと座らせ、自慰をしながら腋の下に亀頭を擦り付けてやると、加奈子は頭の後ろで両手を組んだまま切なそうに身を捩ってきた。 「ふはぁ……くすぐったいよぉ……はぅん……加奈子ぉ、臭汁塗れになっちゃうぅ……」 「臭い付けは嫌いか?」 「んふぁ……大好きぃ……くはぅ……お兄ちゃんにされるのなら何でも好きぃ……」 そう言って加奈子は先走り汁に濡れた自分の脇へと顔を近付け、うっとりとした顔で臭いを嗅ぎ始めた。 小さな薄紅色の乳首を徐々に尖らせながら、両脚を切なそうに何度も擦り合わせている。 ステージでの姿が愛らしかったので髪はツインテールにさせたままだ。俺は特にメルルのファンではないが、こうしていると本当にアニメキャラに悪戯をしているような気分になる。 目新しい刺激に一物は猛り、そろそろ一度目の限界が近い。 「もう少しで出すからな? どこに掛けて欲しい?」 「くぅん……お口の中ぁ……あふぁ……そのままお掃除もするぅ……」 中腰で陰茎を扱く俺を見上げ、加奈子は大きく口を開けてきた。一物を差し入れてやると夢中になって舌を這わせてくる。 本来は淫靡な光景だが、加奈子が相手だと妙に可愛く見える。 「んぼっ……れおっ……ぶもっ……んぐっ……ろれっ……あもっ……んむっ……おぼっ……」 「出すぞ? ほらっ」 「おぶもごぶっ……おぼむおっ……んごくっ……ぼもおごっ……んごくっ……ごくっ……」 繰り返し大きく喉を鳴らしながら、加奈子は放出する度に口中の精液を飲み下していった。 当初は多少顔を歪めていたものだが、近頃は恍惚感に満ちた表情をするようになっている。 喉に粘液が引っ掛かることもあるだろうに、咽せたり吐き出したりすることはなく、行為が終わってからも文句の一つさえ言ってこない。 他人に対する平素の口調や態度からは想像も付かないほどの献身振りだ。 「もがぼっ……んごくっ……ごくっ……ぷはあっ……はい、お兄ちゃん、あ~ん」 精液を全て嚥下したことを証明しようと、加奈子は指示も受けずに再び口を開いた。 俺が頷くと満足気に頷き返し、改めて陰茎を咥えて丁寧に舌で掃除をしていく。 そんな素振りを見ている内に、俺は加奈子にも愛していると言ってやりたくなった。 まさか桐乃のように尿を漏らすことはないだろうが、別にベッドの上を濡らされても構わない。 奉仕の礼の意味も含め、少しでも喜ばせてやりたい。俺はそっと加奈子の頬を撫で、小さな声で囁いた。 「ありがとな、加奈子。愛してる」 加奈子は一瞬だけ口中の動きを止めて目を見開き、次いで再度舌を使いながらポロポロと涙を流し始めた。 顔付きから嬉し涙だということは判ったが、奉仕を終わらせようと俺が腰を引いても身を乗り出し、陰茎を渡そうとはしない。 「んれっ……ふぐっ……うぶっ……すんっ……おぶっ……ぐひっ……ぶむっ……」 「加奈子?」 俺の呼び掛けに加奈子は身体をビクンと震わせ、瞳から大粒の涙を零した。 俺の妹がこんなにエロ可愛いわけがない 第096回 十数分後。泣き止むと同時に陰茎を解放してくれた加奈子に尋ねると、奉仕継続の理由は単純なことだった。 途中で止めたら大泣きしてしまいそうだったとのことだ。つまり、嗚咽を防ぐ物理的手段として一物を咥え続けていたらしい。 言葉一つでそこまで感激してくれたことは素直に嬉しいが、矢張り阿呆だ、阿呆の子だ。 「別に俺の前で泣いたっていいじゃねえか。前にも泣き顔見たことあんだし。それよりだな、自分の口塞ぐのに人のチンポ使うな」 「だってお兄ちゃん、急に言うから……。どうしていいか判んなくなっちゃったんだもん」 加奈子はそう言って照れ臭そうに顔を伏せた。多少は自分の行いを恥じているようだ。 「まあ、突然言ったのは悪かったけどな。でもよ、予告して言うもんじゃねえだろ?」 「……うん。でも、ほんと? 加奈子のこと愛してる?」 顔を上げて真剣な表情で目を覗き込んできた加奈子に向かい、俺は穏やかに微笑んだ。 「ったりめぇだろ?」 「えへっ、嬉しいっ。加奈子ね、男の人に愛してるって言われたの初めてだよっ」 安堵したように笑う加奈子を見て、俺はふと疑問を抱いた。 「……父親は? 一度くらい言われたことあんだろ?」 そう尋ねると、加奈子の笑顔に陰が差した。下唇を噛んで再び俯き、小さく肩を震わせている。 俺が自分の失言に困惑していると、やがて加奈子は静かに言葉を紡いできた。 「……一度も言われたことない。ウチのジジイもババアも、加奈子のこと嫌いみたい。 加奈子も両方大嫌いだから別にいいけど……。あんな喧嘩ばっかりしてるバカ親なんか……」 どうやら加奈子の性格の歪みの原因は両親にあるようだ。アイドルを目指しているというのも、親に自分の価値を認めさせたいからなのかもしれない。 何とかしてやりたいが、大本が夫婦の不仲ならば手に余る。俺は加奈子に近付き、身体を優しく抱きしめてやった。今は他に術がない。 「え? お兄ちゃん?」 「なら、俺がこの先、何度でも言ってやる。耳にタコができるくらいにな」 「……お兄ちゃん」 「加奈子、愛してるぞ」 「……お兄ちゃん、大好き。加奈子もお兄ちゃんのこと、すっごく愛してる」 俺の背に手を回し、加奈子はそっと抱き付いてきた。そこにいるのを確かめるように、何度も背中を擦りながら顔に頬を押し付けてくる。 俺は腕に力を込め、そんな加奈子を強く抱き竦めた。 口が悪かろうと、根性が曲がっていようと、知性が足りなかろうと、寂しい思いをしているのならその分を俺が埋めてやる。そんな決意の表れだ。 「加奈子、愛してる」 もう一度囁くと、加奈子は大声で泣き出した。
https://w.atwiki.jp/oneesans/pages/236.html
「あっ・・・うぁっ・・・あっ・・・はぁ・・・」 りーちゃんはまだいっちゃった余韻で、断続的に小さく喘ぎながらたまに身体をブルっと震わせています。 もうちょっといった後の気持ちよさを味あわせてあげたいけど、もう僕もがまんできないんです! 僕はりーちゃんのお尻とおまんこから指をゆっくり引き抜きました。 「あっ!あっ!・・・んあっ!・・・んんっ!」 りーちゃんは指が抜けていく感覚に身体を震わせ、抜けてしまうと、広がったお尻の穴が縮むのに合せて身体を丸めました。 それがなんとも言えず可愛くて、僕はりーちゃんに飛び掛って抱きつきました! 「あぁっ!りーちゃん可愛いよぉっ!」 「あんっ!おにーちゃぁんっ!」 りーちゃんはちょっと泣いちゃった赤い目で僕を見つめ、僕の背中に両腕をまわして抱きしめてくれました。 「りーちゃん、お兄ちゃんもうがまん出来ないよっ!ちんちん入れたいよぉっ!」 「もうっ!だからさっき入れてっていったのにぃっ!」 りーちゃんが笑いながら可愛くほっぺたを膨らませました。 「うん、ごめんねりーちゃん。今度から素直に入れちゃうからね。」 「うんっ!」 僕が謝るとりーちゃんが笑顔で頷いたので、僕はりーちゃんに頷き返して体を起こしました。 「りーちゃん、さっきおまんこ舐めた時みたいに、自分で膝抱えてくれる?」 「うん・・・これでいい?」 「うんっ!ありがとっ!」 りーちゃんが両膝の裏に二の腕を通して身体をきつく曲げてくれました。 真上を向いたおまんこが両腿に挟まれてぷっくり膨らんで可愛い割れ目を見せています! 僕はそんなりーちゃんに膝立ちでにじり寄り、おまんこの下で、指で慣らされて完全に閉じきれず少しだけ口を開けているピンクのしわしわの穴にちんちんを合せました。 「ごめんねりーちゃん。」 「なんで?」 僕がちんちんをお尻の穴に擦りつけながら謝ると、りーちゃんは僕がなにに対して謝ったのか判らず、僕を見つめました。 「あのね、指でいっぱいいじっちゃったから、りーちゃんのお尻の穴がすっごくヌルヌルなの。ごめんね。」 「そんなことかぁ・・・ねえ、おにーちゃん・・・」 「なに?」 りーちゃんが恥ずかしそうに視線を落としました。でもすぐに顔を上げ、赤くした顔で僕を見つめました。 「お・・・おちんちんで、もっとヌルヌルにして・・・」 「うんっ!」 よっ、よろこんでぇっ! 僕はりーちゃんが抱え上げた太腿の裏に手をおいて、腰の高さを調節し、ちんちんの高さを入れ易い高さにしました。 「りーちゃん入れるよっ!」 「うん・・・」 りーちゃんがさすがに不安なのか、心細そうな顔で僕を見ています。 「大丈夫だよ、りーちゃん。りーちゃんのお尻、すっごく柔らかくなってるもん。きっとすんなり入って行くよ。」 「うん・・・でも、りーが痛いって言ったら止めてね・・・」 「うん。」 僕が頷くと、りーちゃんは少し安心したのか笑顔を見せました。 「でもね、りーちゃん・・・」 「なぁに?」 「もし痛くても、入れたちんちんは抜かないよ。」 「えーっ!そんなのだめだよぉっ!」 また不安そうな顔に戻ったりーちゃんに、僕はゆっくり首を振りました。 「もし痛かったら、りーちゃんが慣れるまでそれ以上入れないし、動かないでいてあげる。それでもだめ?」 「・・・だってぇ・・・」 りーちゃんが膝を抱えて合せた手で手遊びしながら迷ってます。 「りーちゃんがお尻でイクまでちんちんは抜かないから!それでもだめ?」 「・・・じゃあいいよ・・・」 りーちゃんはもし痛かった場合の決心もついたようで、目だけを僕に向けて頷きました。 「じゃあ入れちゃうよっ!」 「あっ!待ってっ!まだ心の準備がっ!あっ!んあっ!あぁっ!」 慌てるりーちゃんをよそに、力を入れた僕のちんちんはりーちゃんのお尻に突き刺さっちゃいました! ピンクの穴のしわしわがゆっくり引き伸ばされ、ツルツルの穴になりながらちんちんを迎え入れる様子は 何回見ても興奮しちゃいます!ちんちんが余計に硬くなっちゃう! 「んあぁっ!お尻でちんちんがぁっ!あっ!ピクピクしてるよぉっ!」 りーちゃんにもそれが分かっちゃったみたいです。 「りーちゃん痛い?ここでしばらく止まる?」 「・・・ううん・・・痛くないよ・・・」 「続けていい?」 「・・・うん・・・んあぁっ!あぁんっ!もっとゆっくりぃっ!んあっ!・・・」 痛くないならと、一気に押し込んだ僕のちんちんは、りーちゃんのお尻の穴に根っこまで入っちゃいました! 前へ TOP 次へ 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/oneesans/pages/235.html
「ねえ、りーちゃん、お兄ちゃんも早くりーちゃんに入りたいのがまんしてるんだよ。」 「ほんとに?・・・」 「うんっ!ほらっ、お兄ちゃんのちんちん見える?」 「あっ!」 首を持ち上げて僕のちんちんを見たりーちゃんが声を上げました。 僕のちんちんからがまん汁が糸を引いてマットに滴っているのが分かったみたいです。 「どうして?・・・りーは入れてって言ったのに・・・」 「だっていっぱいがまんして、思いっきり出した方が気持ちいいんだもん。それに、指の感じから想像できちゃうんだ。 りーちゃんのお尻に入れた時の気持ちよさが。お兄ちゃん今すっごく楽しみにして待ってるんだよ!」 僕が笑いながらそう言うと、ちょっと間を置いてりーちゃんが赤くなりました。 「あぁっ!りーちゃん今ちんちんお尻に入れた時のこと想像したでしょう!」 「ちっ、ちがうもんっ!おにーちゃんがそんなこと言うから考えちゃっただけだもんっ!」 りーちゃん否定になってないよ・・・まあ、そんなとこが可愛いんだけど。 僕はゆっくり指の動きを再開し、りーちゃんに話し掛けました。 「りーちゃんはお兄ちゃんのちんちんがおまんこに入った時の感覚おぼえてる?」 「んっ!・・・うん・・・あっ!」 「お兄ちゃんのちんちん思い出してオナニーした?」 「う・・・うん・・・あっ!・・・」 恥ずかしそうに頷くりーちゃんが可愛いです。 「じゃあ今日はお尻にちんちんの感覚を覚えて帰ろうねっ!」 「うんっ!」 「あっ!でも、お尻に指入れてオナニーしちゃだめだよ。」 「そんなことしないもんっ!」 りーちゃんがちょっとムキになって反論しました。きっとするつもりです。 「りーちゃん、オナニーしないでここにおいで。僕がしてあげるから。」 「うんっ!」 「じゃありーちゃん、そろそろいって、ちんちん入れようねっ!」 「うんっ!」 僕は指を捻りながら出し入れし、りーちゃんの両方の穴のヌルヌルを掻き出しました。 「んあっ!あっ!あぁっ!おにーちゃんっ!今度はいかせてねぇっ!あっ!」 「うんっ!今度は止めたりしないよっ!いかせちゃうよっ!」 「うんっ!りーもいっちゃうよっ!あっ!」 指を遅くしてお話していたので、りーちゃんの快感は下がっちゃったと思ってたけど、お風呂に入ってからすっと いかされっぱなしだったせいか、感じ易くなってるりーちゃんは早くもピクピクしはじめました。 いじわるしちゃったお詫びに、りーちゃんを気持ちよくいかせてあげなきゃっ! 僕はおまんこの指の出し入れを続けながら、お尻の指を抜ける寸前まで引きました。 「さっき気持ちよさそうだったから、これしてあげるっ!」 「あっ!あっ!それっ!だめぇっ!あっ!」 僕がお尻の指の第1関節を曲げて穴の裏側を擦ると、りーちゃんはがまんできずに上半身をクネクネさせました。 「今度はこっちだよっ!」 「んあぁっ!入り口だめぇっ!」 僕がお尻とおまんこの指の動きを逆にすると、おまんこの入り口の裏を擦られたりーちゃんが仰け反りました。 「りーちゃんどんな感じ?」 「こそばゆくってっ!あっ!気持ちいいのぉっ!んあっ!」 「じゃあ今度はこうしちゃうっ!」 「あぁっ!んあぁっ!イクっ!いっちゃうぅっ!んあぁっ!」 僕は裏側を擦っていたおまんこの指の出し入れを再開しました。 お尻とおまんこを交互に出し入れしながら、1回抜く毎に裏側を半周擦ってまた入れます。 お尻とおまんこの入り口の裏側を交互に撫でられ、りーちゃんは首を激しく振りながら耐えています。 「んあぁっ!おにーちゃぁんっ!りーもうだめぇっ!イクぅっ!」 りーちゃんはもうがまんできそうにありません。 僕は右の親指を曲げて、人差し指の根元に溜まってるりーちゃんのヌルヌルを塗り付けました。 ヌルヌルになった親指を伸ばして元の位置に戻すと、親指の前のりーちゃんのクリちゃんに当てました。 「りーちゃんいいよっ!いっていいよっ!」 「んあぁっ!クリちゃんだめぇっ!あぁっ!もう・・・」 もう一息です!僕はクリちゃんに押し当てた親指に力を入れ、皮を押し退けるように指をグリグリしました! 「あっ!イクっ!もう・・・イクぅっ!・・・あっ!んあぁっ!・・・あっ!・・・」 仰け反った身体をビクビク痙攣させながらりーちゃんがいきました。 いって震えるおまんことお尻の中のお肉が、僕の指を中に引き込むように擦り上げます! これがちんちんだったら・・・あっ!考えたら出ちゃいそう! 前へ TOP 次へ 今日 - 昨日 - 合計 -
https://w.atwiki.jp/yuri_memo/pages/488.html
354 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 21 31 57.35 ID 5/vbw7iIO おはようごぜぇます… うう、頭痛い… 二日酔いには迎え酒だよね^^ という訳で本日も酔っ払いwwwwwwww あ、昨日の飲み会は、ねぇちゃん達の大学の同期の皆様+嫁ちゃんの職場のお友達だったんだが楽しかった! 全おまえら待望の、大学時代のねぇちゃん達のことも聞いて来たぞwwwwwwwwww 355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 21 33 43.38 ID wnMwPqSgo おかえりんこ! 聞かせてもらおうか、大学時代とやらを( ^ω^) 355 酔ってるから遅くなるぞwwwwww 356 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 21 39 30.18 ID 5/vbw7iIO さて、報告 ねぇちゃんからのお呼びだしで、新宿から六本木に移動 指定された店が、海老さま灰皿テキーラの店の近所でビビっだwwwwwwww まさか、灰皿テキーラの店かとwwwwwwwwwwww 雑誌ながら、その近所のオサレ飲み屋へ 店に居たのは、ねぇちゃん達と大学の同期の人3人と嫁ちゃんの同僚3人 全員女性と思いきや、イケメンが一匹おった 嫁ちゃんの仕事の後輩くんだそうで、向井理っぽいイケメンwwwwwwww 嫁ちゃんの後輩くんが男一人でカワイソスという理由で俺召喚wwwwwwwwww どうせ俺はオマケですよ… 357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 21 44 18.33 ID wnMwPqSgo おまけでもいいじゃない、女性と合う機会があるだけ…(´;ω;`) 358 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 21 47 22.56 ID 5/vbw7iIO 俺「うーっす^^」 ねぇちゃん「ダムカード!」 お帰りも無しかよ、 ねぇちゃん… 大学の同期の皆様は、カナダの挙式にもきてくれた人たちなので顔見知りだが、嫁ちゃんの同僚さんたちは初対面 なのに超いい人たちwwwwwwww 後輩くん「あ、弟さん、何か飲まれますか?」 同僚さん1「弟さん、はいメニュー!」 同僚さん2「はい、おしぼり」 優しいwwwwwwwwwwwwwwwwwwww 359 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 21 54 14.75 ID 5/vbw7iIO ちなみに、みんなねぇちゃん達の事も結婚してることも知ってた 嫁ちゃんの同僚さんたちが面白いので、しばらく喋ってたんだが、後輩くんから衝撃発言 後輩くん「俺、先生が結婚されてるって知らなくて、告白したことあるんですよ…」 俺「ええええええええ!?な、なんて言われたの?」 後輩くん「結構しててお嫁さんいるからゴメンねって…」 後輩くん、3日くらい熱出したそうですwwwwwwwwwwww 同情するわ… 360 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 21 55 28.42 ID 5/vbw7iIO 359 俺、今日誤字脱字多いwwwwww 結構してて→結婚してて 酔っ払いはダメねー 361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 21 58 00.17 ID wnMwPqSgo 後輩君(/_;) 364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 22 13 48.08 ID ROELRPhyo 後輩くん、3日くらい熱出したそうですwwwwwwwwwwww すまん後輩、声に出してワラタwwww 362 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 22 03 19.15 ID 5/vbw7iIO トイレに行って戻ったら、俺の座ってたところにねぇちゃんが座ってたから、空いてる席に着席 隣は、ねぇちゃんの大学の友達のSさんだった この人、国防のお仕事されてて女性なのにミリヲタの俺と話が盛り上がる奇跡の人wwwwww Sさん「よう!弟くん、お久しぶり」 俺「お久しぶりであります(`・ω・´) ビシッ」 敬礼したら、腕が甘い、指先が甘いとダメだし祭りされましたwwwwwwww 363 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 22 10 17.73 ID 5/vbw7iIO んで、しばらくSさんと喋ってた 俺「中国の空母ってどうなんすか?」 Sさん「空母持っても艦載機が用意できなきゃねぇ…空母着艦って死ぬほど難しいらしいし…あ、シーバスリーガルロックで!」 Sさん「仕事大変なんでしょ?もう一回自衛隊受けなよwwwww」 俺「年齢制限で二士くらいしか受けれねぇっす…」 Sさん「技術海曹とかなら余裕じゃん…ってパイロット希望の人に言っちゃダメかぁ…あ、テキーラ下さい!」 Sさんも大酒飲み… 365 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 22 21 44.23 ID 5/vbw7iIO ここら辺の話はどうでもいいなwwww 酔ってるとどうも駄目だwwwwww で、アレよ、Sさんに大学時代のねぇちゃん達の話を聞いて見たわけよ 俺「Sさんってねぇちゃん達のこといつから知ってたんですか?」 Sさん「最初からwwwwwwww」 なんでも、大学時代はねぇちゃん達と今日来てる3人で遊ぶことが多かったんだと 女の子同士だとボディータッチとか当たり前なんだが、嫁ちゃんに絡まれたねぇちゃんはあからさまに変だったらしい そんな様子を微笑ましく見守っていたんだが、ある日からねぇちゃんがよそよそしくなったんだと みんなにも嫁ちゃんにも 368 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 22 36 41.52 ID 5/vbw7iIO 最初は、グループの誰かと喧嘩でもしたかと思ったらしいんだが、どうも違う 一週間たってもよそよそしいんで、Sさんがねぇちゃんを飲みに誘ったんだと ねぇちゃんを問いただすも、何でもないの一点張り で、Sさんは話す相手が自分だから話しずらいんだろうと思って、嫁ちゃんを呼ぼうとしたんだと そしたら、ねぇちゃんが 「やめて! 呼ばないで!」とSさんの携帯をひったくりwwwwwwww 顔を真っ赤にして必死wwwwwwwwww Sさん、ピコーン!!ときたそうなwwwwwwwwww Sさん「嫁ちゃんに惚れちゃった?」 ねぇちゃん真っ赤になって俯いたまんまwwwwwwwwwwwwww Sさんは、高校時代に女の子に告白されたことや、 友達にレズビアンの子がいることなどをねぇちゃんに説明して、誘導尋問したんだとwwwwwwwwwwww 369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 22 37 56.46 ID ROELRPhyo 姉ちゃん可愛すぎてはきそうwwwwww 371 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 22 43 01.78 ID 5/vbw7iIO ねぇちゃん、半泣きになりながらSさんにカミングアウトしたそうな 嫁ちゃんの事が気になって仕方がない でも自分が同性を好きになるなんてありえないはず 距離を置けばいいんじゃないかと思ったけど、離れたら苦しくて悲しくて仕方がなくなった とかなんとか Sさん、話しの間、ズビズビ鼻をすすりながら話すねぇちゃんに萌えたとか言ってたwwwwwwww 373 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 22 51 15.77 ID 5/vbw7iIO で、一通り話を聞いた結果、Sさんは全力で応援する事にしたんだと 大丈夫、 それが好きってことだから 同性だってなんだっていいじゃん 本当の愛を知らないで一生を終えて行く人の方が多いんだから、それに気づけたのは凄いことなんだよ とかなんとか Sさんのあまりのイケメンぷりに全俺が泣いたwwwww 374 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 23 00 03.75 ID 5/vbw7iIO その日から、告白してお付き合いに至るまでを見守ったそうな Sさんにカミングアウトしてしばらくしてから、他の友達にもカミングアウトしたらしいんだが 「知ってるwwwwww」 「バレバレだってwwwwwwやっと白状したかwwwwwwww」 ねぇちゃん、どんだけ態度に出てたんだよ… 375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 23 01 44.60 ID wnMwPqSgo 姉さんどんだけ可愛いんだよwww 376 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 23 04 58.10 ID 5/vbw7iIO ここまでの話を聞いていたら、隣から鼻をズビズビすする音が… 後輩くん「お姉さん…本当に先生を愛してらっしゃるんですね…」 後輩くん、聞いていたのか… また熱出さないでね>< 今回の収穫は以上でした! 377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 23 05 04.67 ID ROELRPhyo 想像以上に可愛く受け受けしい姉ちゃんで俺また泣いたわwwww 377 俺もまさかねぇちゃんから告白してたとは知らなんだwwwwwwwwww 379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 23 12 05.43 ID x8ppZr63o お姉さん可愛いwwwwwwww そしてバレバレなのは何か自分を見てるようだ…… 379 バレバレとな? ほう!kwwsk! 387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 23 36 03.15 ID x8ppZr63o いや、私も女の子と付き合ってるの隠してたつもりが周りにバレバレだったから。 ちょっとお姉さんに親近感ww 387 貴様も彼女持ちかwwwwwwww 百合カッポー大杉だろwwww 魔法使い人口増えすぎで国際問題になるわwwwwww 付き合ってるのがバレバレだったのかwwwwwwwwwwww アレじゃね?ピンクのオーラでも出てたんじゃね? …まだ付き合う前に嫁ちゃんの事が好きなのがバレバレだったねぇちゃんって…一体どんなオーラを… 389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 23 48 07.90 ID x8ppZr63o 彼女持ちですwwサーセンwwww オーラは隠してたつもりだったんだけど……ww お姉さんよっぽど挙動不審だったんだねwwww 380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(九州) [sage]:2011/08/13(土) 23 15 47.26 ID xIqWqFbAO 可愛いなw 姉萌え補給できたww 嫁→姉分貰えると俺明日も働ける、頼む 380 嫁ちゃんサイドの話はあんまり聞けなかったお… 途中で暴露話がねぇちゃんにバレて、Sさんをねぇちゃん達に拉致られたwwwww ちょこっとだけ聞いた話だと、ねぇちゃんがよそよそしくなって、 嫌われたんじゃないかと思った嫁ちゃんが、やっぱりSさんに相談したんだと Sさん人望厚すぎwwwwww 381 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 23 19 11.32 ID 5/vbw7iIO そういや、Sさんに帰り際に手を握られたwwwwwwww Sさん「弟くん、手がスベスベだよね!」 俺「最近、山も行かなくなってインドアなんで^^」 Sさん「…男の娘興味ある? 似合いそうだよね、スカートとかwwwwww」 危険人物wwwwwwwwww 383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/08/13(土) 23 24 20.64 ID ROELRPhyo やだ、どう見ても(コスプレ)フラグ立ってる…/// 383 やめろぉおおおおお 384 :1 ◆jgdDCB38EM [sage]:2011/08/13(土) 23 29 02.97 ID 5/vbw7iIO でもSさんが気持ちを代弁してしまう訳にはいかないから、適当に誤魔化しつつ、探りを入れたそうな 嫁ちゃんはねぇちゃんの事をどう思ってんの?って聞いたら、大切な友達なんだけど…って困ってたらしい んで、Sさんはこれはイケるんじゃね?と思うたそうな ここでSさん拉致 残念無念 390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中国四国) [sage]:2011/08/13(土) 23 52 48.32 ID wTveiOoqo ネットだからなのか知らんが百合多すぎるよなwwwwww 現実じゃ会う機会どころかそういうのに微妙な反応示すやつばっかりなんだがww テンションあがるのは野郎ばっかりだし 390 俺もねぇちゃん達のことがなけりゃ、一生関わらなかったかもなぁ 潜在的には8割の人はバイセクシャルだと聞いたことがある ネットの匿名性はこういう時便利だなwwwwwwwwwwww →続き
https://w.atwiki.jp/tsundereidayon/pages/225.html
「う・・・」 何ともいえない気だるい重力 目蓋に淡く掛かるオレンジ色の光線 ゆっくりと、そうゆっくりと目蓋を開く。 「ここは、どこだろう?」 鉛のような身体を横たえたまま、微かに視線を漂わすと、 見慣れない電灯やしょうじが知覚された。 「わたしの家」 抑揚のない声がどこからか聞こえた。 やはりゆるゆると首を倒すと、横たわる僕のそばに女の子がちょこんと座っていた。 知らない娘だ。 薄いブルーのワンピース。掴んだら折れてしまいそうな細い腕。 肩口で切り揃えた艶やかな黒髪。妹が大事にしてた日本人形のような顔。 「あんなにたくさん血が出てたから、もう起きないかと思ったよ」 そういって女の子は僕を覗き込んだ。やはり知らない娘だった。 「自分で死のうとするなんて・・・お兄ちゃんはバカよ」 今は・・・今日は何日だ・・・。君は僕のことを知っているのかい? 僕の意識がしきりに発しようと試みるのだけれど、それを口にする前に女の子に遮られた。 「あなたの手当ては大変だったわ」 細い腕が伸びてきて、僕の手に触れた。 僕はまたどうしようもないほどの気だるさに、ゆっくりと目蓋を閉じる。 ガシッ。 痛みに目を見開くと、女の子がギリギリと手首に噛み付いていた。 「痛いよ!」 「そう・・・。あなたはまだ痛みを感じるの」 女の子が僕に抱きついてきた・・・。 「お兄ちゃんなんて、やっぱり助けなきゃよかった」 急激な寒気が全身を這った。 目を見開く。 眩しい。 同時に土の匂いと深い草いきれが肺胞を満たす。 鳥の声? 木々の葉擦れ? 鋭敏な知覚に戸惑いつつも、ここがあの日入った裏山だということを 僕はもうはっきりと判ってしまった。 腕を動かす。 ひんやりとした落ち葉の感触。 カタリ。 ああ・・・ 小さな小さな、本当に小さな日本人形が 僕の腕の中にいた。 「・・・ありがとう。僕、生きるよ」 身体を起こすと、手首のキズがベリベリと開いた。
https://w.atwiki.jp/akatonbowiki/pages/11207.html
このページはこちらに移転しました お兄ちゃんお兄ちゃんねえ 作詞/クソビッチ ファッカー (ホントはね) ファッカー (そばにいたいの) 早く出て行け (いっしょにいてね) ごく潰し (いっしょにいてね) ファッカー (ホントはね) ファッカー (そばにいたいの) ファッカー (早く死ね) ファッカー (みるとイラつく) 早く出て行け (そばにいないで) ごく潰し (地球(ここ)から消えて) ファッカー (ホントはね) ファッカー (だいっ嫌いなの)
https://w.atwiki.jp/tsukubun/pages/165.html
【お兄ちゃん】 年下の女の子に言って欲しい呼び方。 つくぶんの女性会員が先輩の男性会員を呼ぶときはぜったいにこう。 これ以外の呼び方をするとまじぎれされる。 まじぎれされてなんかこう罰を与えられる。罰を。 公式ルールにもあるから。この呼び方をするようにって。本当に。 本当だから。だからねっお願いだよ。お願いっていうか、ほら、ね?ほら。