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仮題 02 『ストーカー』とは、一体何なのだろうか。 難しいことはさて置き、ここでは、事実を体系的に並べていこうと思う。 まず、『ストーカー』という言葉は、英語の『stalk』という単語からきているのはご存知だろうか。 『stalk』とは、獲物などに忍び寄る者を表す語のことであり、つまりは、狩猟に携わって生計を立てている人々のことを指すものなのだ。 そこに『――er』という、人物を表す接尾辞を加えることによって、『stalker』、ひいては、『ストーカー』、という語が生まれ、そこから俺たちが現在認識している意味での『ストーカー』へと近づいて行ったのだ。 また、『ストーカー』の歴史については大して造詣に深くないので割愛とさせてもらうが、個人的な意見を言わせてもらえば、人類が長い歳月の中で築き上げてきた英知と同様、長い歴史の中には然るべき『何か』がたくさんあったはずだと、俺は信じている。 ……敢えて、その『何か』を答えることは控えさせていただくがな。 近年の『ストーカー』被害についても、軽く触れておくべきだろう。 知っての通り、『ストーカー』被害という問題は深刻だ。 犯罪件数は年間に1万2千から1万5千の間を推移しており、主に若い女性が被害の対象となっている。 男性についても、件数は全体の総和から見れば事件数自体は少ないものの、約1割以上の方が被害に遭われているのが現状だ。 だからこそ、両性の被害者に共通する点はと言えば、加害者に並々ならぬ好意を抱かれているということくらいだろう、と俺は勝手に結論付けている。 ご存知の通りこの顔なので、被害にあったことがないことは恐縮だが、恐らくは、とても精神的にきついものがあるのだろう、と、俺は思っている。 いくら自分のことを好いているからこその行動なのだと言っても、執拗に無言電話をかけられたり、捨てたごみを漁られたりしたら堪ったものではないからだ。 そんなことをされてもその人物に好意を抱けるわけもなく、むしろ二度と関わってほしくないと思ってしまうのが関の山なのではないだろうか。 つまり、被害者と加害者、両方ともに何のメリットもない訳で。こう言っては何だが、プラスを生み出すことのない、お互いへの傷つけ合いの連続なのだ。 だからこそ、そのような生産性のない行為は、即刻にもやめるべきものなのだ。 そう。やめるべき、ものであるのだが……――。 「――俺が言えた義理じゃ、ねぇんだよなぁ……」 はぁ、と、本日何度目かしれない溜息を、俺は、勿体なげに吐いた。 ……今日の自分の行為を思い返しながら。 「……なーにが悲しくて、あいつらの後をこそこそつけまわんなきゃなんねぇんだよ、俺は……」 小さく毒づく。 全くもって遺憾だ。はなはだしく遺憾だ。 ――そりゃ、あやせはストーキングしたくなる位可愛いけどさ。 何ッッで、あんのクソ生意気な妹様の後を、こんな平日の夕方にまで……。 ……まぁ、だからと言って別にあやせの後をつけようとは思わないのだが、それにしたって、何というか、気分っつーものがある。 うまくはいえねぇけどさ。 「……」 俺は、近隣の方に不審に思われないよう、なるべく普通の格好、そして様子で、二人の後を追っている。 あらかじめあやせに帰宅するときの通り道を聞いているので、見失うか失わないかという距離を保ったままに、だ。 なぜなら、この距離ならば万が一桐乃に見つかったとしても、『”偶然”通りかかっただけだ』という言い訳が出来るかもしれないし、なにより、桐乃をつけているとかいう不審人物と遭遇する可能性がある、というあやせの持論に基づいているからだ。 そううまくいくかねぇ、と内心訝りながらも、俺はあやせの指示に従っている。 その理由は、ま、後に語ることにするけどな。 やるからには不真面目にするつもりはない(というか、不真面目にしたらあやせにガチで殺される)ので、一応周囲には目を配らせているのだが、まだ、これと言った怪しい人物は見つかっていないのが現状だ。 「……アツイ」 夏本番、というにはまだまだなこの時期。しかしながら、額から流れる汗が止まることはない。このジメッとした空気に汗腺がやられているからだろう。 延々と歩いているというのも、その一端を担っているかもしれない。 ――だってあいつら、ぐるぐるぐるぐる色んな所を回っているからサァ、いい加減キツイ訳よ、俺も。 「……ふぅ」 自前のハンカチで、汗を拭う。 ポケットに戻す時にふと見えた布の表面は、歪な斑模様で一杯だった。 じっとりとシャツに滲む汗も、なんだか異様に鬱陶しかった。 「……」 俺はハンカチをポケットにしまい、あの二人の姿を見ることのできるすぐ手前の角を、右に曲がった。 「――っ」 曲がった先は西の向きだったらしく、眩しく、そして濃い赤光が、立ち昇る陽炎の揺らめきと共に俺の目に差し込んだ。 「……ったくよぉ~」 俺は眉毛の辺りに手で陰りをつくって、そして目を細めた。 思ったよりも小さくなっていたあやせと桐乃の後ろ姿に少し驚きつつ……、 『ストーカーのことなんか忘れてんじゃね?』、と思わずにはいられないほど、仲睦ましげな様子で帰宅している二人の影を遠目に見つめて、俺は、思った。 ――あんな約束、かっこつけてするんじゃなかった、と。 ――昨日(さくじつ)の昼過ぎから、午後6時半ばまで。 先日のあやせとの熱いあつい逢瀬から帰宅した俺は、心機一転、入試に向けての勉強をするというとても有意義な時間を過ごしていた。 ……別に気が変になったわけじゃねぇよ? ただ、『今年一年くらいは悔いが残らないようにしよう』と思ったからこその行動なんだ。 ……だってさ、入試に落ちたら親父とお袋にも悪ぃし、麻奈実との約束もあるしよぉ。 それになにより、茶髪の誰かさんの、努力に裏打ちされた華やかな輝きに触発されたのも大きいからってのは、否定できないわけで……。 ……オホン。 とまあ、そんなこんなで、夕飯までの5時間弱を、俺はなんということもなく勉強に注ぎ込んでいたんだ。 だけどまぁ、このようにやり始めるまでは気乗りのしない勉強も、案外集中しだすうちに苦にならなくなってくるもので。 小休止を挟みながらの勉強はいい感じにはかどった。 ただ分からない箇所も多々あったので、『後で麻奈実に電話して教えてもらおう』と、ぼんやりと考えながら勉強していたのも事実だった。 カリ、カリッ、と、一心不乱にシャーペンを握りしめていた俺。 そんな俺の集中が途切れたのは、階下から聞こえたお袋の、「京介~、桐乃~、晩ごはんよぉ~!」という間延びした声が聞こえた時だった。 ちょうど切りの良いところまで進んでいたので、適当に返事をしながら、食事の席へと着くためにドアに向かって足を運んだ。 「……あ」 「っと」 そこでドアをひらくと、当然というべきか、バッタリと桐乃に出くわした。 幸いにもぶつかることはなかった。 けれども、出くわしたのが妙なタイミングだったことと、昼のあやせとの一件があったため、主に俺が原因の気まずさを含んだ一瞬の間がこの場に発生してしまった。 「……」 なんとなくいたたまれなくなった俺は少し視線を下ろした。 目に映ったのは、白を基調に黒の水玉がのったドルマントップス、そしてその下にのぞくピンク色のタンクトップ。 下は、豊かな脚線美を強調する黒色のフリルショートパンツ。さらには、どっかのピアスやらネックレスやらなんやらが一堂に会す、という、かなり気合いの入った装い。 どっかに出かけてたのだろうか、とも一瞬思ったが、こいつにとっては普通の私服なのだろうと思い直した。 ま、天下の読者モデル様だしな。こんくらい普通なんだろ。 「……何、アンタ。家の中にいたの?」 「……はい?」 桐乃は俺のいたたまれなさなど無視して、唐突に話しかけてきた。 ……ていうか、俺、家にいちゃいけねぇのかよ。 「……朝、急いでどっか行ってたジャン」 「……あー」 ――なるほど。 つまり、いつの間に帰ってきたのか、ということを聞きたい訳なのだろう、コイツは。 どうしてそうつっけんどんな言い方しかできないのかね、うちのお姫様はよ。 俺はいちいち話すようなことでもないと思ったので、無難に、 「……その用事は昼過ぎぐらいに終わったからな。 そのあとは部屋でずっと勉強してたよ」 とだけ返しておいた。 桐乃には言わない、という内容の約束をあやせとしたというのもあるが、コイツに余計な心配をかけたくなかったのも本音だ。 ストーカーなどといったデリケートな話題は、出来る限り避けておいた方が賢明だからだ。 相手にされなかったりパニックに陥ったりと、どちらにしろ良くないリアクションが返ってくるのは目に見えてるしな。 「……ふーん」 「そういうお前は?」 「……は?」 「お前もどっか行ってたんじゃねーの?」 一応聞いてみる。 すると桐乃は、口を尖らせながら、ちらりとこちらを見て、 「……ナニソレ? アンタにカンケ―なくな~い?」 と、言葉を紡いだ。 そしてすぐにそっぽを向かれた。 「……そりゃあ、まぁ、そうだけどよ……」 お前、知ってんのか。結構なストーカーに付きまとわれてんのかもしれねぇんだぞ? それにあやせはそんなお前のこと心配してくれて、嫌いな筈の俺にまで相談してきたんだぜ? なぁ、ホントに大丈夫なのかよ? 「……」 口に出すのには、憚られた。 そんな俺の歯切れの悪い返事と沈黙を見て、なぜか、先ほどまでの桐乃の不機嫌さが一転した。 桐乃は唐突に、ニヤ~、と口元を緩ませてこちらに詰め寄りながら、 「そうだけど……って、な~にィ~? やっぱりィ~、あんたってェ~、そんなに妹のこと気になるワケェ~?」 ププッ、と、俺や黒猫をからかう時特有の表情と、妙に間延びした声で尋ねてきた。 「……そんなんじゃねーよ。つか、まだ根に持ってんのかよ、あん時のこと」 『あん時』というのは、アメリカで俺が桐乃に泣きついた時のこと。 「は? 忘れるわけないジャン。 ……それにィ~、あれのことだけじゃないしィ~」 「じゃあ他にどんなのがあんだよ?」 「……自分の胸に手を当ててみれば?」 俺は黙って、胸に手を当てて、 「……心当たりがねぇな」 と、すっとぼけた。 なぜならこれ以上は都合が悪いから。 「……フン、忘れたとは言わせないから」 「……わ、分かってると思うが、言わなくていいからな?」 言いながら、しまった、これじゃあフリになっちまうじゃねぇか、と思ったのはご愛嬌だ。 俺の葛藤などつゆ知らず。桐乃はその丸い顔を僅かに膨らませ、バッチリ決めたメイクの下から綺麗な赤い頬を表にだして、 「……あ、アンタ、が……あ、アタシの胸、を……さ、触ってきたこと……とか」 「だから言わなくて良いって言っただろうがよぉ!」 やっぱりこうなるお約束! ていうかやめて! あれは全部過去の過ちなんだよぉ! それに、言ってる自分が恥ずかしがってんならそもそも言うなよなっ! 桐乃の暴走はさらに続いて、 「アタシを抱きしめて、い……『妹が、大ッッ好きだぁぁぁ』とか、叫んでたこと……とか」 「それはお前も理由知ってるよなぁ!?」 曲がりなりにもお前を助けたんだぞ? それにそのおかげでおかげであやせたんに嫌われちまったじゃねぇか! どうしてくれんだよ、この人生で最大の過ちをよぉ! 「それにこないだだって、いきなり電話してきて『おまえさ、俺のことどのくらい好き?』とか聞いてきたし」 「それっ! ……は……」 黒猫のことが、あったからで……。 でも、コイツには…………いえねぇ。 「それは…………なに?」 「え、と……」 「ねぇ…………何でなの?」 「……な、なんでもいいだろっ?」 すると桐乃は「ッチ」と舌打ちをしたあと、何故かまたも唐突に不機嫌な様相を表情の全面に表した。山の天気みたいな顔面だ。 桐乃はクルリ、とこちらに背を向け、小間使いにかけるような声で、 「…………つーかサァ、出かけるなら出かける、昼過ぎに帰ってくるなら帰ってくる、ってちゃんと言っときなさいよ」 「……え?」 「……今日の予定、狂っちゃったジャン」 と、言ってきた。 ……うっっっっっっっぜえぇぇぇぇぇ!! なに、さっきからよぉ!? 俺何も聞かされてないんですけど!! つか、俺は出かける度にいちいちお前に許可を取って、何時に帰ってくるかってことまで言わなきゃなんねーわけ? それに自分のことは差し置いて、なんで俺がお前の予定に合わせて行動しなきゃなんねーの? 今日も変わらずにお美しくて、そしてそれ以上に理不尽ですこと! いつものこととはいえちっとばかしカチンと来たのだが、予定がどうのこうの言ってたので気持ちを鎮めながら、俺は、 「……それはスマンな。 ……で? どんな予定だよ」 とだけ、尋ねた。 それを聞いた桐乃は、先ほどの表情に、器用にも不満げな様子までつけ加えて、 「メルルの3期に備えてのDVD鑑賞会に決まってんでしょ。 家でやる予定だったのに、アンタがいなくなったせーで中止になったんだから。 沙織と黒いのとアタシにメーワクかけた分、今度なんかしてもらうから」 「何が決まってんだよ!初耳だよ、んなことはよぉ!! つか、そういうイベント事があるときは前もって言っとけよ!!」 いつにましても無茶振り飛ばしてんなぁ、おい! ついつい大声で反応しちまったじゃねぇかよ! 「昨日の夜にチャットで決まっちゃったんだから仕方ないジャン。 ……どーせアンタ”地味子”ぐらいしかつるむ相手いないしぃ~、だったら一日中暇なハズっしょ? ……てゆ~か~、何? なんで出かけてる訳? マジ信じられないんですケドッ!」 こちらを見ずにそう吐き捨てた。 「仕方なくねぇし、地味子って言うんじゃねぇっ! あと、俺にだって麻奈実以外に友達はいんだよ!! だからお前にバッカ構ってられっほど暇じゃねぇの!」 主にシスコン兄貴(俺のことじゃないぜ?)とかな。 それに、最近はあやせに着拒解いてもらったし、相談だってされてんだぜ? ……ま、あやせのことは秘密だけれども。 「っ!……あっそ!」 ぷいっ、と、すげなく返される。 なんかもぉ、ツッコミ所が多すぎで、どこから手を付けていいのやら。 ……ただ、なんで俺がいなかっただけで鑑賞会を中止にしたのか、という理由だけが良く分からない。 でも、それ聞いたら怒るんだろうなぁ、コイツ。 ま、触らぬ神に祟りなしって言うし、ここは全部まとめてスルーしておこう。 「……あーはいはい。 後であいつらには謝っとくから」 俺が話を切り上げて結論をまとめようとすると、そのことにまた腹を立てたのか、桐乃は、顔だけをこちらに向けて、 「……謝るだけじゃなくて、行動で示しなさいっていってんのっ! あと、ハイは一回って小学校で習わなかったの、アンタ?」 と、訳わかんねぇことを口走った。 ……もうツッコマねぇぞ? 俺は。 このメンドクサイ妹様をどうやって言いくるめようかなぁ、と思案していると、「ふたりともぉ、何してるの? はやくしなさーい!」、というお袋の声が階下から響いた。 ――久々にナーイス、お袋! 「……ほら、飯だってよ。早く行こうぜ」 にやけてしまいそうになる口元を必死に引き結びながら、俺は桐乃にそう言った。 桐乃は言い足りなさそうな様子だったが、俺の言うことにも一理あったためか、 「……この続きは後でするから」 ブスッとした様子でそれだけ言って、ポスポス、とスリッパで大きな音を鳴らしながら階段を降りて行った。 「……ふぅ」 なんとなく勝利の余韻に浸りながら……、 俺は、部屋の電気を消した後、自室のドアを閉めてから桐乃の後に続いた。 今の俺なら、カレーに味噌汁とかいう訳の分からん組み合わせでも、嬉し泣きしながら食べられそうだった。 ――夕食後。桐乃の自室。時刻はおよそ、7時ジャスト。 先ほどのものは負け惜しみを隠すためのポーズだと思っていたのだが、どうやら考えが甘かったようだった。 食べ終わった食器を流しへと運び、その足で階段を昇ってきた俺だったが、ピタリ、と、歩調を止めて、階段の途中でしばらくの間立ち止まってしまった。 なぜかって? そりゃ、 「……何してんだよ、んなとこで」 桐乃が俺の部屋の扉に寄りかかり、訳の分からない証明問題でも解いてそうな難しい顔して佇んでいたからだ。 俺からしたら不機嫌な顔して怒っているようにしか見えなかったが。 「……フン」 桐乃は、ちらり、と、大きな瞳を細めてこちらを一瞥すると、無言で自分の部屋の前まで歩を進めた。 醸し出される雰囲気から察するに、どうやら”ついてこい”という意味らしかった。 あってんのかどうか知んねぇけどさ。 「……やれやれ」 どうやら高坂家きっての可愛いお姫様は、まことにご立腹のようだ。 背筋をピン、と伸ばした、その細っこい背中をしげしげと見つめつつ、俺は、いそいそとあいつの後に続いた。 ばたん。扉を閉める。 「……」 相っ変わらずの甘ったるい匂い。ここ最近、まぁ、数えられる程度のことだけれども、こいつの部屋を訪れたものだ。だが、なぜだか一向に、この匂いにだけは慣れることが出来ないでいる。 これから先も慣れることなどないと思うが。 「あんたはそこね」 ベッドに腰掛けながら桐乃は、ポイっ、と、見覚えのある猫のクッションをこちらに投げて寄越し、剥き出しのフローリングに座るよう俺に要求した。 少し既視感を覚える。最近のものだ。だけどそれは勘違いだともすぐに分かった。 ……もう、一年も前のことになったんだな。 一年前……初めてコイツに人生相談をされた時とは、同じ様で、ほんの少しだけど違う状況だった。 あのときはこちらから座布団を要求した。けれど、今回は、桐乃が何も言わずに座布団を渡してくれた。 「……」 もしかしたら気まぐれなのかもしれない。 もしかしたら偶然近くに座布団があっただけなのかもしれない。 だけど俺は、この一年間で僅かに変わった俺と桐乃との間にある距離を見て、こみ上げてくる嬉しさを隠せずにはいられなかった。 だってよぉ、”ほとんど”変わってねぇんだもん、一年前とさぁ。 「……何? なんでいきなりニヤケてんの?」 桐乃は、疑惑半分困惑半分、と言った様子を表情全面に出した。 いや、しかめっつら成分の方が若干多いのかもしれないな。 そしてまぁ、そのしかめっつらには、『超キモいんですケド……この変態』とでも書かれてありそうだった。 「……くく」 その気持ちは分かるよ。お前からすれば、お前が座布団を投げた瞬間俺がにやけだしたんだから。俺だってお前と立場が逆ならお前と同じことを思うだろうよ。 ……けど、仕方ねぇだろ、表に出てきちまうもんはよぉ。 「……あぁ、いや……なんでもねぇんだ。ホント」 ホント、なんでもねぇ。 ただ、悪くはなかったな、って思っちまっただけだからさ。 こんな風に変わらない関係がいつまでも続けばいいなってさ。 「……ま、アンタがキモいのなんていつものことだケド」 そうだな。 今回ばかりは反論の余地もないよ。 だから俺は話題を変えることにした。 「……で、何したらいいんだ?」 「……ホント、アンタ一体どしたの? マジでキモいんですけど……」 人生相談ではないことはもちろん知っている。ただ、今の俺は気分がよかったのだ。 ついつい尋ねてしまう。 「……ふん。ま、イイけどさ。……さっきの続きに決まってんでしょ」 「さっき?」 「そ。さっき廊下で言ったっしょ? この埋め合わせはとってもらうからって」 「……あー」 「で? なにしてくれるわけ? 言っとくけどぉ、アタシ、結構期待してるんだよね~」 ふふん、と口元を綻ばせながらにやけだす桐乃。その姿だけ見ると、年相応に幼くて非常に可愛らしかった。 発言自体は全然可愛らしくなかったがな。 ……てか、やっぱりその話はしないといけないのか。 つくづく面倒な話だ。気分が良いからって、何でもかんでもモノを言うもんじゃねぇな。 また面倒事に巻き込まれそうだ。 あーあ、失敗した。発言には、今度からはもっと気を付けないとな。 漠然と、そんな風に思った俺だった。 だが、言葉にする以上にそんなに嫌な気分でもなかったことも、なんだかちょっとくやしかったのは事実だ。 「……じゃあ例えば、どんなことしたらお前は喜ぶんだよ――?」 俺と桐乃の大声交じりの交渉は、30分もの長い時間に及んだ。 ―――7時半、自室。 先ほどまで桐乃の部屋に連れて行かれていた俺は、ようやく自室に帰ることが出来たことで、少し安心していた。 フゥ、と、ベッドの端に腰かけながら、一息を吐く。 緩慢な動作で、俺はポケットから携帯を取り出し、アドレス帳から”田村麻奈実”の項目を見つけ出す。先ほどの勉強で分からなかった所を質問するためだ。 ……ちなみに、俺は桐乃との一方的な交渉の末、秋葉原でメルルのグッズを買うことを約束させられた。 メルル関連の商品をほとんど網羅している桐乃には意味ねぇんじゃ、と思ったのだが、そこは桐乃。抜かりはなかった。 一緒についていき、その場で持っているかいないかを判断するのだそうだ。 だが、そこで当然のように疑問も生じたわけで。 『だったら俺いらねぇじゃね?』と思って、 『金やるから自分で行けっ!』と、言うと、 『それじゃあ意味ないジャン。……何言ってんの?』と、蔑んだ視線で逆にバカにされてしまった。 ……なんなんだかなぁ。 最近、ドンドン理不尽になっていってるような気がするぞ、俺は。 「……」 ……ま、それはそれ。別のはなしだ。 俺は無機質なコール音をカウントしながら、パラパラ、と分からなかった箇所を捲った。 先ほど解いた時、後で復習をしやすいように、と付箋していた問題のほとんどが、数学。 ……しょうがねぇだろ? 数列とか三角関数とかわからねぇんだもん。 ノートを開いたままにしておく。 4回目。5回目。6回目。コールのカウントが淡白に過ぎていった。 7回目で、ピッ、と、音の趣が変わり『は~い』という、妙に聞き慣れた声がスピーカーから聞こえた。 ……ほっとする。 俺は、どうしようもない落ち着きを押さえきれずに、 「よう、麻奈実」 と、平坦な声色で切り出した。 『こんばんわ~。……どうしたの、きょうちゃん?』 そしてそのまま、会話を続けた。 「ちょっと、な。……今、時間だいじょうぶか?」 『うん。だいじょーぶだよ~』 例え機械越しだったとしても、やっぱり、こいつの声は落ち着く……。 声だけじゃなく、こいつの持つ雰囲気も一役買っているのかもしれないが。 「あー。まぁ、数学の話なんだけどよ。……分かんねぇ問題がいくつかあってさ」 『うんうん』 「ヒントっていうか、解法の方針みたいなものを教えてくんねぇか?」 『ふふ。うん! もちろんだよ~!』 「サンキュー」 『その、それで……どんな問題なの?』 「あー……ちょっと待っててくれ。……あぁ、あった、これだ。えー、携帯越しで悪いけど、えっと……ⅡBのチャート式の412ページに載ってる――」 分からなかった問題と同じものが載っているページを口頭で説明していった。 麻奈実がそれに、逐一答えてゆく。 「……なるほど――」 『……そうそう。それでね~、そのnが――』 そんな調子の会話が続き、一通り聞き終わると、気付けばくだらない日常会話に。 ふとした拍子に覗いた壁時計を見ると、短針がひとつ進んでいた。 要するに、8時30分くらい。 これ以上はあいつの邪魔になってしまうと思い、俺は、 「――じゃあ、そろそろ自分でやってみるわ。邪魔したな」 と、申し出た。 『そんなことないよ~。 ……それじゃあ、勉強頑張ってね、きょうちゃん』 「おう。お前もな」 『うん。……ありがと』 ピッ。 終わりも始まりと同様、無機質な効果音で終わった。 だけど心は無機質なんかじゃなく、穏やかな気持ちで一杯だった。 ――こういうの、郷愁って言うのかな。 やっぱおばあちゃんっていいなぁ、なんてことを思わず思ってしまうほどに、全てが満たされた。 そんな柔らかな気持ちの中、俺は携帯の通話終了ボタンを押そうとした。 押そうとして、しかし、ふと、何かが脳裏をかすめた。 ――何だろ。 ……何か、もの凄く大事なことを忘れているような……。 「……ま、いいや」 その内思い出すだろ。 そう思い直して、俺は件のボタンを押した。 通話中の画面が待ち受け画面へと戻り、俺は安心しながら携帯を閉じた。 そのまま携帯をベッドに放り出し、携帯と同じように、ベッドの上でごろんと横になった。 目を軽く閉じて、つかの間のまどろみに溺れる。 麻奈実との会話で得た穏やかな感情が、余計、俺を深海へと誘う。 そんな夢と現との間をゆらゆらと彷徨いながら、俺は今日一日の出来事を、ぼんやりとながらも、軽く思い返してみた。 ――あやせと会って、桐乃の話を聞いて。 桐乃のストーカー被害に悩んでいたあやせ。 神経質になりすぎるほどに、頑張って解決しようとしてたっけ。 だからこそ、心の底から互いのことが好きなんだってことが分かるくらい、一途な友達関係を築けている二人。 性別や容姿。その他諸々の要素を全て差し引いたとしても、俺は、あいつらが羨ましかった。 無条件にあそこまで俺のことを思ってくれる人。 そんな人は、いままで、俺の周りにいただろうか……。 「……なに言ってんだか」 他人と比較するなんてことは間違っている、か。 それに、こんな受動的な態度じゃあ出来るものも出来ないだろう。 例としては悪いが、俺と桐乃の今の関係も、受動的なものだった場合はありえなかったものだろう。 「……それに」 それに、少なくとも……。 親父と、お袋。 それと、もしかしたら、麻奈実や、沙織。黒猫。あやせ。赤城。……桐乃。 両手で数えられる程度の人数。 だけど、俺にだっている、大事な人たち。 こいつらを守るためだったら、何だって出来るって思えるほどの、かけがえのない人たち。 ちゃんと、いるじゃんか……。 「……」 ――やば。 より深くに溺れる。これ以上溺れると、沈み込んでしまうほどのところまで。まだ勉強をするつもりだったのに、これじゃあできなくなっちまいそうだ。 ……でも、たまには、こんな日があっても……。 プルルルルッ。 「っ!」 耳元に轟く着信音。 深海から強制サルベージされて、意識が覚醒する。 思わずベッドから跳ね起きて、微かに焦点の合わない目で、誰からなのかを確かめた。 「……あや、せ?」 表示されたデジタルは、”新垣あやせ”。奇しくも俺の、マイエンジェル。 ……いかん。自分でも何言ってんのかわかんねぇ。 ここは寝ぼけているせいだということにしておこう。 とりあえず無視するわけにもいかなかったので、おそるおそる携帯を開き、俺は通話ボタンに指をかけた。 ピッ。 再度聞くこととなった効果音。それにあわせて、俺は、寝起きを隠すため、努めて明るく声を出そうと――。 「――おにいさんっっ!!」 ――して、無理だった。 耳を劈くほどの大きな声。それは、あやせが紛れもなく怒っている証拠で。 だから俺は、情けないながらも、小さな声で、 「……はい?」 と、返すので精一杯だったからだ。
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1281447547/204 喉渇いた いつものように部屋で過ごしていると、ポツリと話しかけられた。 「ねえ先輩、喉が渇いた」 「ん、そうか」 用意していたジュースは既に空になっている。そういや俺もけっこう喉渇いてんなぁ。 「ちょっと待ってろ。麦茶でも持ってきてやるよ」 「なに言ってんの、あなた。わざわざ取りに行かなくてもココにあるじゃん」 そう言うと俺の股間をもぞもぞと撫でつける。 「マ、マジで?」 「フフフ、いいからさっさと用意しなさいよね」 期待に鼻息荒く、ズボンとパンツをずりおろすと、横に寝転がっていたからだを俺の上へ乗せ、さっそくチ○ポをしゃぶり始めた。 「ん……ふぅ。チロ、ペロペロ。さっそくいやらしい液が出てきているわよ先輩」 「あ、ああ。おまえの舌って最高だからな。こうなるのは仕方ねえだろ」 「褒めてくれて嬉しいわ。それじゃあ、じゅる……じゅぷぷ、ぺろ。早く出してもらおうかしら」 「く……。してもらってばっかじゃ悪いし、俺もさっきから喉が渇いた。おまえのを飲ませてもらうぞ」 視界に入っているふとももを掴んで下半身を自分の前へと持ってくる。 スカートを捲りあげて、あらわになったパンツを掴むとそのままズリリと引き下ろした。 ウス桃色の秘所はすでにパクパクと俺とキスしたがっているように動いている。 「それじゃ、飲ませてもらうかな。じゅちゅるる、ちゅりゅ」 口を押し付けて、愛液を啜り飲む。 「んゃあん! んん、ちょっと先輩っ! もっと優しく扱いなさいよね。んむ、ちゅ、れろ……ちゅぱるる」 「うお! おまえだってすげぇいきおいで、うぐ。俺の舐めてるじゃん」 「あたしが飲みたいものがまだ出てこないんだもの、仕方無いでしょ。 ふもぉ、ちゅぶ、んん。ほら先輩? 早く出しなさい」 チ○ポを口内に入れ、激しく愛撫される。ガマンなど出来ず、すぐに俺の絶頂はおとずれた。 「うぐ……。出すぞ! ぐ、うおお!」 ぶりゅりゅりゅりゅ! 「んぶっ! うも、んんっ! ん……んっく、んく」 おいしそうに喉を鳴らして精液を胃まで運んでいってるようだ。 「んく……。はぁ~。おいしかったわ」 「ああ。それはなによりだ。ちゅぴ、れろ」 「ひゃん。もう、いやね。まだ足りないの先輩は」 「もうちょっと飲みてえかな」 「ふ~ん。だったらさ、他にこれ飲んで頂戴。ん、んん……」 ちょろ、ちょろろろろ。 俺の口内に今までの粘着質なものとは違う液体が入り込んできた。 「んぐ、ごくごく」 こいつめ、調子乗りやがって。それじゃあ俺もおかえしにち~とばかしお返ししてやるかな。 俺は物足りなさそうに舐めているこいつの頭を足で掴むと、俺のチ○ポを口へと運び入れ、膀胱にたまっていたものを排出した。 じょろろろろろろろ。 「んぶ。んぐぐぅ! んっんん。ごく、ごくごく……」 驚いたみたいだが、すぐに根元までくわえ込み飲みこんでいく。 俺たちはこうしてお互いに喉の渇きを潤したわけなんだが……。 誰だろね? こいつ。
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「ちょっと違った未来」 ※原作IF 京介×桐乃 朝の光が眩しい。どうやらレポートを書き上げるとそのまま寝てしまったようだ。 授業は午後から。それでも毎朝定時に起きてしまうのはそれまでの習慣からか。我ながら怠惰な性格だと思っていたが意外や意外、割ときっちりしているらしい。 「飯にすっか。」 白米をよそって適当におかずを冷蔵庫から取り出す。それを朝食としながら午前の行動を考える…うん、図書館で勉強でもしよう。 俺の名は高坂京介。今年大学4年生になる。 もともと高校も地元の高校に通っていたし、大学も無事地元の国立大学に合格した。しかも法学部に受かるというちょっと意外な結果だった。 これには両親、親父とお袋も大いに喜んでくれ、かねてから考えていた一人暮らしの用意もしつつ俺の人生は色鮮やかなものとなっていた。 真奈美や赤城とは学部が違ってしまったのはさびしい気がするけれど、今でもたまに一緒に食事をしたり遊びに出かけたりする。付き合いはあの頃から全然変わっていない。 変わったのは―――俺と家族、とりわけ桐乃との関係だ。 大学合格の通知が届いた時、家族は総出で祝ってくれた。お袋はもちろん、親父もいつになく笑みをほころばせ嬉しそうに話しかけるのだ。よかったな、京介と。 とりわけ驚いたのは桐乃だった。いつもどおりの悪態はどこへ、大はしゃぎしながら携帯でメールを打つ。そうしたらすぐに俺の携帯にメールが届いた。 黒猫に沙織、あやせに加奈子、瀬菜からのお祝いメール。今でも思う。いい友達を持ったと。 その日は家族でお祝いに外食に向かった。少し高級そうなイタリア料理店で親父が勝手がわからんとばかりにときおり「むう…」と言っているのがほほえましかった。 桐乃の選んだ店で、前々から一度来てみたかったんだと。 その日はとても楽しかった。いつもより家族の団欒が暖かかったのは錯覚じゃなかったと思う。 数日後親父に呼び出された。大事な話があるからと。親父の部屋に入るとお袋も座っており、俺も礼にならって姿勢を正しつつ椅子に座る。 そこで聞かされたこと―――それは俺は親父とお袋の血が繋がった子供ではないということだ。 18年前親父は刑事の試験に合格したばかりの新人で、半人前の域をでない新米刑事だったという。そこで親父の教育係としてきたのが、俺の本当の父親に当たる人だという。 親父が刑事として初めて配属されたのが殺人等を扱う課で初めて任された事件が銃殺による殺人事件だった。そこで親父とその先輩刑事、俺の本当の父親は重要参考人として任意での事情聴取を行うべくその家に出向いた。だが、それがまずかった。 犯人と思わしき者は激昂、銃を親父に突きつけた。そのまま親父は死を覚悟したらしいが血を流して倒れていたのは先輩刑事だった。 そのまま犯人は取り押さえられ、殺人の罪で刑務所へと収監された。 親父は自分の身代わりになった先輩のことを思うと涙が止まらなかったという。だが、それで終わりではなかった。その先輩には子供がいたのだ。名は京介。 先輩刑事の妻、俺の本当の母親に当たる人は俺を生むと同時に息を引きとり、しかも身寄りもなかった。親戚はいたが疎遠で、葬式の時は子供の引き取りにそ知らぬ顔であった。無理もないと思った。ほとんど知らない他人当然の親族の子供を誰が引き取るのか。しかし親父は逆に光に見えたという。 この子を代わりに育てる。妻も賛成してくれ二人で京介を育てる決意をした。 初めは罪滅ぼしの気持ちが強かったがやはりはじめての子供というのか、俺を実に可愛く思えたという。 その3年後、桐乃が生まれた。 その話を聞いてからの数日はよく覚えてない。正直その話ばかりが頭にぐるぐる回っていた。だが、怒りや憎しみなんてなかった。 俺は親父とお袋に感謝していた。お袋だって普段あんな言葉を取るがそれが息子への愛情の裏返しだってわかってる。親父だってそうだ。俺と桐乃に血のつながりなど関係なく公平に接してくれた。そうでなければあの話を打ち明けてくれたときあんなにも優しい目を二人ともしていたわけがない。今だってそうさ。感謝している。 問題は桐乃だ。 俺は桐乃にたいしてどう接していいのかわからなくなった。今まで兄として桐乃と付き合ってきた。だが血が繋がってないと知ったとたんそれが何を意味するのか。俺の心の底に蠢く黒い塊はとても抑えられそうになかった。 俺は桐乃から逃げるように家を出た。 (少し昔のこと思い出しちまったな。) あれから家には夏の盆や正月以外帰っていない。が、連絡はよくし合う。というより帰りづらい。なぜなら、 「兄貴~来たよ~。って、もう起きてんの?」 まあ、こういうことである。 あの後俺の行動を不審に思ったのか、俺のアパートに桐乃が押しかけてきた。俺は話をはぐらかそうとしたが、桐乃は全て知っていたらしい。 「アメリカ留学の時にね、兄貴が養子だってわかっちゃった。」 その後どちらが先にお互いを求めたのか、よく覚えていない。恍惚の中桐乃は俺への想いを口にした。ずっと好きだったと。誰にも取られたくなかったと。 俺も精神的にすこしきていたのかもしれない。それまで抑えていた桐乃への想いを口にしつつお互いを貪り合った。それは獣のようでお互いに初めてとは思えなかった。 そのあともたびたび桐乃は俺のアパートを訪れた。悪態をつきつつ世話を焼いてくれ、お互いの愛を確かめ合う。そんな日々が丹念に積み重ねられた。
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トップページ SSリスト カップリング別 ※無題となっているものは、投下スレ番号 / カプまたは登場キャラなどです。 ◆PKRuZZbTSY氏=◆8T1u5T0/rJfU氏 兄妹なら平気 スカートめくり 兄妹仲 新しい関係 01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 預かりモノ ねこシス×シス ◆DXFnp2S8dk氏 無題:1スレ目197 / 京介×桐乃 ◆9DJPiEoFhE氏 パンドラの箱に残ったものは ◆HMfayUbQDs氏 迎へを行かむ 人は離ゆとも 無題:1スレ目523 / 京介×桐乃 渡る世間の鬼と鬼 ◆kirikyouEE氏 Encounter 愛妹との暮らし方 maid ◆cnAl6CXNe5FX氏=◆Vs.TiQ/ko.氏 無題:1スレ目136 / 京介×桐乃 無題:1スレ目237 / 京介×桐乃 無題:2スレ目97 / 桐乃×あやせ 「泥棒猫」ネタ ※NTR 桐乃のしっぽ 黒猫のしっぽ あやせのしっぽ 無題:3スレ目603 / 小ネタ エンジェルズ クライ 無題:3スレ目762 / 小ネタ / 続き 無題:4スレ目206 / 京介×桐乃 無題:4スレ目231 / 京介×フェイト 黒猫の逆襲 沙織のターン 黒猫のターン 300冊刷って5冊しか売れなかった …どうしてこうなった ※NTR、陵辱、複数 どーん氏 無題:2スレ目131 / あやせ ※陵辱 無題:3スレ目356 / 京介×あやせ 無題:3スレ目406 / 京介×あやせ 無題:4スレ目19 / 京介、桐乃、あやせ 無題:4スレ目45 / 京介、桐乃、黒猫、沙織 迷彩 ◆YvBQREsAIU氏 無題:2スレ目179 / 京介×桐乃 ◆zsLpyf4eEw氏 ふと思いついた桐乃がアメリカから帰ってきた後の一コマ 無題:3スレ目57 / 京介×桐乃 無題:3スレ目87 / 京介×桐乃 俺芋エロゲ化希望氏 無題:3スレ目160 / 京介×桐乃 無題:3スレ目213 / 京介×あやせ 無題:3スレ目414 / 京介×あやせ 無題:3スレ目439 / 京介×桐乃 アルカディア ◆vyCuygcBYc氏 カップリング ベルフェゴール 眼鏡 カップリング2 勘違い ノーマルorノーブル ◆AYASExLmi.氏 開放的理乃 あやせ妹萌化計画 加奈子に桐乃趣味がバレたら パンツをしゃぶるクンカたん ◆k7f/kTYrhA氏 無題:京介×あやせ 01 / 02 / 03 / 04 / 05 無題:7スレ目315 / 京介×桐乃 01 / 02 無題:7スレ目754 / 京介×麻奈実 ポッキーゲーム ◆XUsplk79ik氏 『彼女が眼鏡を外したら』 01 / 02 / 03 / 04 / 05 私に、力を…… キャッチボール とっておきの唄 前編 / 後編 無題:13スレ目403 / 京介×沙織 デルモ(※18禁) 01 / 02 無題:17スレ目19 / 京介×沙織、眼鏡 (※18禁) (01 / 02 / 03 / 04) 究極!淑女仮面 無題:22スレ目769 (※18禁) うぼあ氏 猫耳 01 / 02 / 03 ◆BxTeaDzMWc氏 桐乃視点 00 / 01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 桐乃のリビドーが有頂天でとどまるところを知らない 01 / 02 / 03 俺の後輩は猫 リアの初体験 桐乃の告白でえらいものが目覚めた 俺と桐乃は 01 / 02 / 03 / 04 桐乃と黒猫と俺の萌え 01 / 02 / 03 / 04 黒猫がやたら可愛い 月明かりのあやせ 633k ◆NlHk4LIgrQ氏 俺と妹の近親相姦は文学 01 / 02 / 03 / 04 無題:7スレ目743 / 京介×麻奈実 ◆k5DlUjGI1g氏 沙織さんと京介氏の場合 01 / 02 ◆BhpObu7W.A氏 兄と妹の新しい日常 無題:8スレ目804 / オリジナル 2人きりの兄妹 ※キャラ死亡 育毛剤氏 もしも、京介が桐乃とぶつからなかったら ( 前編 / 中編 / 中編2 ) ◆bhH/AtH.kc氏 くんかの世界へようこそ! (上) / (中) / (下の上) / (下の下) / おまけ 青森のアニータ氏 無題:9スレ目237 / 京介×桐乃 無題:9スレ目502 / 京介、桐乃、赤城、瀬菜 s3ogq2Wo氏 無題:11スレ目192 / 京介×桐乃 ◆UtE9cq2Ioc氏 無題:9スレ目465 / 京介×桐乃 saiko氏 無題:10スレ目338 / 京介×沙織 ◆lcoLXoIw/.氏 季節はずれの桐乃 今だけ兄貴の虜 勇気の出るチョコ 花よりデザート 一番近くて遠い人 誰の夢? ◆ACPRLbMxAk氏 OVER WRITE 火事場の桐乃 嘘 リング おばあちゃんの昔話 理想の兄貴 自慢の兄貴 結ばれた二人 声色 キャストオフ ツインテールの操縦法 モデル・京介 ゲレンデに埋められるような恋 アメリカの空の下で 血のバレンタイン 娘めいかあEX そのウソ、ホント 仲裁人 初恋の記憶 暗転 CV:来栖加奈子 俺の嫁はこんな女(ひと) アタシの夫はこんな男(ひと) ふたりの秘密 サード・うぃっち もうひとりの天使 月と星と妹 海と空を越えて エロゲーマーの鑑 高坂家の怪談 クソガキが泣いた日 新妻の憂鬱 新人女優 誘われ攻め 付き添い 騙し・騙され・騙しあい 付き添い スターティングブロック konozama フルキャストオフ 少女誘拐未遂事件 『ひみつのまほう』 『罠に堕ちて』 アメとムチと鈍感 時計仕掛けのリンゴ (短編) 似てないふたり 短編『闇の中の二人』 短編『シスコン』 妹たちの宴 覚醒の瞬間(とき) 兄妹ゲンカ 悪魔の使い お見舞い どれがお好み? ※18禁 SL66 ◆5CEH.ajqr6 = ◆Fy08o57TSs氏 漣 01 / 02 風(前編) ( 01 / 02 / 03 / 04 ) ※オリキャラ注意 風(後編) ( 01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 ) ※オリキャラ注意 ◆PNfIcqe3Nw氏 いつものようで違う景色(仮)01 / 02 ヤコロ氏 兄と猫の一日 01 / 02 3年後のif (01) ◆puaSuRdqIk氏 俺の彼女がこんなにばかなこのわけがない ドロリッチ 01 / 02 ◆FrkmMVJIQLXV氏 縞パンラプソディー クロ ◆ClAH8f7o5BVs氏 プロジェクト・セックス ◆eflqYsvdHP3V氏 それは遠い記憶のあなた まc氏 無題:14スレ目459 / 京介×あやせ ADRY氏 一つの恋が、終わるとき 全ては、その一日のために 一生の願いに、一生の幸せを ( 前編 / 中編 / 後編 ) ◆h5i0cgwQHI氏 黒の予言書 / 黒の予言書のその後 / 黒の予言書のその後2(※その後とその後2は18禁) 彼氏と親友と(※18禁) 大空の彼方へ(※18禁) 美人の遺伝子(※18禁) るりのもの (※18禁) (01 / 02 / 03) 全方位土下座外交 (沙織編) 少女の願い 初めての証(※18禁) 沙織マキシマム 01 魔法少女・まぎかなこ (小ネタ) ◆uBmhouX2sU氏 高坂家のとある日常 ◆WE/5AamTiE 俺たちの田村さん (※18禁・オリキャラ) ◆kuVWl/Rxus氏 我々の業界ではご褒美です(※18禁) デマにご注意(※18禁) ◆N1DYQE3WUpBt氏 ずっと傍に 友達の唄 純情スローペース (メール編 / 電話編 / デート編/ 告白編 ) ◆Ec95DXH7wk氏 もしも京介が黒猫の告白を断っていたら (01 / 02) あやせと京介の夏祭り (01 / 02) もしも京介と黒猫が円満な恋人生活を営んでいたら (※18禁) 「京介と桐乃の流星観察」 ◆36m41V4qpU氏 37℃ (※18禁) Antipyretic 01 / 02 (※18禁) Stummer Dialog (前編 / 後編01 / 後編02) 【Antipyreticの続き】 A Nexus (01 / 02) ※18禁・Stummer Dialogの続き 9 +1/2 Love touch 2 絶対防衛あやせたん(仮)上の続き ◆Emnm1LIQzQ氏 変わり続ける関係 (01 / 02 / 03 / 03別ルート / 04) アルアルファ@きりりん氏 ちょっと違った未来 1/2/3/4/5/6/7/8/9/10/ 11/12/13/14/15/16/17/18/19/20/ 21/22/23/24/25/26/27/28/29/30/ 31/32/33/34/35/36/37 ※シリアス系シリーズ。完結済。NO.1~15が第一部。NO.16~33が第二部。NO.34~37が第三部。 あやせの幽体離脱 / 続・あやせの幽体離脱 / 続々・あやせの幽体離脱 ◆ebJORrWVuo氏 或る終わり 或る葛藤 或る妹の追憶 或る分岐の先 / 或る分岐の先に / 或る分岐の裏 / 或る分岐のおまけ 或る非日常1 / 2 / 3 / 結末 NfScc3nA 2012/08/24(金) ID NfScc3nA 無名氏
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俺の名前は高坂京介何処にでもいるごく平凡な学生だ 「おまたせしました。お兄さん」 「おっ、結構早かったな」 この一見すると可愛い女の名前は新垣あやせ。俺の知り合い女で彼女にしたらヤンデレ化しそうな女NO1の怖い女なのだ 「お兄さん、ブツブツ一人ごとばかり言ってると危ない人がいるって通報しちゃいますよ」 うおっ、声に出てたのかよ 「悪い・・・最近ゲームばかりしててあまり寝てなくてよ」 「趣味の方もいいですけど、ほどほどにしといた方がいいですよ」 「そ、そうだな」 哀しいことに、俺はあやせに超ド級のオタクだと思われているのだ。もっとも趣味でも何でもなく妹様からの命令だったりする 「今日は本当にあやせが出場すんのか?」 「はい、桐乃のためですから仕方ありません」 桐乃がテストで県内1位をとった&桐之に助けてもらった時のお礼を改めてだとかで あやせはコスプレ大会の優勝賞品EXタトナス・スペシャルフィギアを狙って参加するのだ ちなみに、あのくそガキこと来栖加奈子は喫煙で新聞に載ったため出場停止をくらっているらしい 「優勝できそうか?」 「問題ありません秘策を用意してきました」 目がすわっている完全にやる気みたいだ 「そいつは頼もしいな。期待してるぜ」 あやせのタトナスの衣装なんて本当に楽しみだよな 「あっ、お兄さんは控え室の外で待機してて下さいね」 「なっ、何言ってんだ。それはあんまりじゃねーか!!」 「お兄さんは私のHなコスプレが見たいと?」 あやせの目から光彩が消え失せた 「おう、俺がこの日をどんなに楽しみに」 「下心丸出しじゃないですか死ねェェェエェェー!」 ラスボスそっくりの形相で俺の顔面にハイキックを炸裂させるあやせ。俺は無様にひっくりかえった 「お待たせしました」 俺が控え室の前でションボリ体操座りで待っていると中からあやせが出てきた。手にはEXタトナス・スペシャルフィギアがあり、上着きてがっちりガードを固めている こいつ、本当に優勝したんだな 「やはり桐乃が来ていました私には気付かなかったみたいですけど・・・」 「・・・そうか」 あやせはどこか遠い目をしている。あやせのタトナスのコスプレに歓喜する桐乃の姿が浮かんできた。さすがに少し同情してしまう 話してるうちに更衣室の前まで到着した 「お兄さんはそこで待っていて下さいね。覗いたらブチ殺しますよ」 安心しろ間違ってもそんなに恐ろしいことはしねーからよ 俺はしばらくボーっと突っ立ってると、突然 「キャーーーーーーッ!」 更衣室の中から悲鳴が聞こえてきた俺は何があったのかと急いでドアをあけると中から飛んだゴキブリが出てきた。うおっ、ゴキブリって飛ぶんだな 「おい、大丈夫か、あやせ」 あやせは床にへたりこんでいた 「ええっ、大丈夫です。驚いて、少し腰をぬかしただけですから」 「無事で何よりだ」 良かった、てっきり痴漢が紛れこんでると思って心配したよ 「ところでお兄さん・・・いつまで視姦なさるつもりですか?」 あやせの目から光彩が消えている 「えっ?」 今になって俺はタトナスの衣装を手にもってるだけの裸のあやせを凝視してることに気付いた。思わず見惚れてしまうほどの美しさだった 「わ、悪い」 そういって俺は更衣室の外に出た荒れ狂う俺の青龍をおさえるために静かに流れる小川をイメージしながらあやせを待った。5分くらいして、あやせは更衣室の中から出てきた。俺はビクッとして思わず身構えてしまった 「お兄さん、何やっているのですか?行きますよ」 「あれっ・・・怒ってねーの?通報しますよとか死ねェェェエェェエーは?」 「何言ってるのですか?お兄さんは私のことを心配して入ってきてくれたんです。怒るわけないじゃないですか」 「ああ、本当に悪かったな」 何て心の広い奴なんだ俺は感動しちまった。これが桐乃や黒猫だったらただではすまなかっただろう 「その代わり行きたい場所があります。付いてきてもらいますからね」 「そんなことなら全然構わねーよ」 後程、俺はこの時あやせを甘くみていたことを後悔することになるのであった 「なあ、あやせ、俺達なんでラブホにきてんの?」 あの後俺はあやせにラブホに連行されたのだ 「既成事実を作るためです」 「・・・誰と?」 「もう、いじわる言わないで下さいよ高坂京介さんとに決まってるじゃないですかー」 ふー、良かったぁ、てっきり、俺って言われると思ってヒヤヒヤしたじゃないか ハッハッハ!誰だよ高坂京介って~ 「俺のフルネームだよくっそぉ~~!?」 この状況から考えて俺ですよね 「な、な、な、何で俺とオマエが既成事実作らなくちゃならんのだよ」 それって彼氏彼女の関係になるってことか? 「やだなぁ、お兄さんが私の裸を見ちゃったからに決まってるじゃないですかぁ」 確かに良いものを拝ませてもらったな 「って、それだけで既成事実作る必要性がどこにあるんだよ!?」 「はい、私、結婚する相手にしか裸を見せないって決めていましたから。既成事実を作っちゃおうと思います。何か問題でも?」 つまり結婚しろってことか やめろよ不思議そうな顔で見んじゃねえ。俺がおかしなことを言ってる奴みたいじゃないか 「問題ありだよ。勝手に決めやがって、だいたい俺にも選ぶ権利ってもんがあるだろ!」 偶然、裸を見たくらいで結婚相手決められてたまるか! 「確かにそうですね。まさかとは思いますが・・・お兄さん・・・私の裸をあれだけ視姦しておいて責任を取らないとか・・・いい出しませんよね?」 あやせの瞳から光彩が完全に消えている 「・・・・・・」 えーっと、あやせさん・・・怒らないで下さい。とても怖いんです 「わ、悪いかよ」 俺はなんとか勇気を振り絞った あやせは表情を崩さず、そのまま続けた 「それは困りましたね・・・お兄さんもう一度考え直してくれませんか?」 あやせは困ったように首をかしげる。さすがに、いきなり結婚なんて無理だからありえねーよ 「悪いがさすがにそれは無理だ」 『もしもし桐乃。実はあなたのお兄さんにお犯さ・・・』 「ストォッープッ!!」 俺は慌てあやせの携帯をきった 「何てことしてくれんだよ!」 「冗談ですよ。今のは携帯繋いでませんし」 おい、次のは繋げるつもりなのかよ 「そもそも俺は覗いただけだろうが」 「・・・はい、でも、目で私を犯しましたよね」 「・・・・・・」 「お兄さんもう一番だけお尋ねしますが責任をとって頂けますか?」 「・・・・・・・」 「せ、責任をとらせて下さい」 俺は、その場にひれ伏した 「良かったぁー、もしかしたら断られるかもって思って私ドキドキしてたんですよぉー」 あやせはほっとしたように胸をなぜおろした 奇遇だな俺も性犯罪者されるかもって思ってドキドキしちまったよ 「だいたい、オマエ、結婚相手が俺なんかでいいわけ?」 だってこいつは俺のことを変態シスコン野郎と思ってるわけだしよ 「お兄さんならぜんぜん問題ありませんよ。それに桐乃が義妹になるっていう魅力的な特典もつきますから。フフっ」 あやせが嬉しそうに微笑む。要するに俺はビックリマンチョコにおけるチョコってことか? 「お兄さん、少しあっちを向いててくれませんか」 俺が言われたとおりあっちを向く、何のつもりなんだ 「もう、いいですよ」 「うおっ」 振り返るとあやせは何一つ纏ってない状態だ。俺の心臓はバコンと動き思わず息が止まりそうになった 「やっぱ、ヤっちゃうの?」 まだ、心の準備ってもんが・・・ 「はい」 あやせはそう言って俺の手を取り、そして、そのまま唇を重ねてきた 「んんぅ・・・」 唇が触れあうだけのキス。たどたどしくて、いかにも経験がないって感じのキスだ。しばらくするとあやせが口を離してくれた 「お兄さんと・・・キスって変な感じですね・・・」 「確かに・・・考えたこともなかったな」 まさか妹の親友とするとことになるとはな。あやせの甘い臭いが俺の脳を刺激してくる 「ん・・・んんっ・・・」 今度は俺の方からさっきと同じように唇を合わせあやせのなかに舌を入れた 「んっ・・・!」 あやせは、ちょっと身体を震わせるてそのまま俺を受け入れてくれた 「あんっ・・・、んんっ・・・」 舌と舌を絡めあわせる。これがエロチューってやつか? 「んちゅっ・・・、んんっ」 あやせはうっとりとした顔をする。つい夢中になっちまうじゃんか 「ちゅっ・・・、んっ・・・、んぅ・・・、ん・・・、んんっ」 そのままどれくらいの時間が経ったんだろう? 俺はゆっくりと唇を離すと口と口の間に糸を引いていた 「はぁはぁ・・・お兄さんの舌Hです」 あやせの目の焦点はあってないみたいだな 「あやせの唇が気持ちよくってよ・・・もっとしていいか・・・?」 「はい・・・お兄さんの好きにしてください」 俺はふたたびあやせの唇に舌を入れた 「んふ・・・、んん・・・、ちゅ・・・、んく・・・」 あやせの胸が俺に当たる。そんなもんくっ付けてくると触っちまうぞ 「はぁん・・・、んぁ・・・、んんっ、んちゅ・・・、ん・・・」 水風船みたいな感触だな 「んふっ・・・、んんんっ、・・・、・・・、んぅ」 俺はあやせと舌を絡め唾液を交換しながら胸を好き勝手にこねるように動かしていく 「んふ・・・、んん・・・、ちゅ・・・、んく・・・、ん・・・」 あやせは感じてんのか? 「うぅんっ・・・うんっ・・・んぁっ」 こいつの美人でスタイルのいい身体は病み付きになっちまいそうだ 「あやせ、そろそろ準備にかかるからな」 俺は直にあやせの割れ目に触れる 「きゃっ!」 驚いてんな? 「何をするんですか!!」 「エッチする準備だよ。ここをよく濡らさないと痛いらしいぜ。あやせは自分で触ったこととかねーの?」 「はい・・・そこを触ると気持ちいいと耳にしたことはあります。実際に自分で触ったことはないですけど」 あやせは真っ赤な顔で答える。 可愛いやつだ あやせの肉の溝に慎重に力を入れて、指先を少し沈める 「は・・・っ、あ・・・!うあ、あ・・・お兄さんの・・・指入って・・・ふあ、あぁぁ・・・!!」 「痛かったから言えよ」 はっきりいって俺もよく分からないし 「ゃ、あ・・・はぁぁ・・・!」 あやせの中の指が厚い粘膜にギュッと締め付けられる。 「やっ、・・・お兄さん・・・何を!」 あやせは恥ずかしそうに身を捩る。 俺はあやせの股関に顔を近づけて舌先で割れ目を舐めあげる 「やぁん・・・お兄さん・・・そこ汚い・・・ぁあぁん!」 あやせが頭を必死で押し離そうとする 「悪い、あやせこういうもんなんだ・・・」 指でやってもいいんだけどな頑なに閉じようとする肉襞をこじ開けて、熱くとろけた柔肉の中に舌を差し入れた。 「はぁぁ・・・っ!あく、ん・・・っ!舌、はぁ、舌ぁ・・・ふぅんんっ、にゅるにゅる入ってきます・・・っ」 」 ぐるぐると性器の入口で舌を回す。だらだらと溢れた蜜が口の回りを汚す 「はぁ、あ、・・・お兄さん・・・っ!は、ああ、あぅ・・・っ!ぁ、ぁぁ!」 舌を引き抜くと、中に溜まっていた泡立つ愛蜜が溢れきた。大分濡れ来たみたいだな 「あやせ・・・そろそろ大丈夫そうか?」 「わかりません、でも何とかなると思います・・・」 だったら、そろそろ、始めるとするか。せっかくだから・・・ 「あやせ騎乗位って知ってるか?」 「初耳ですね。なんでしょうか、それは?」 本当に知識がないのな 「俺の上に乗ってあやせが動いてくれればいいんだ。そっちの方が痛くないって聞いたこともあるし」 俺がやってみたいだけですけどね 「わ、わたしがお兄さんの上で動くのですか?恥ずかしいです。でも、お兄さんがそういうなら・・・」 すまん、あやせ、おまえを俺好みの女にするためには必要なことなんだ 服を脱ぎ仰向けになる 「俺にのっかてくれ、あやせ」 あやせが俺のちんこを覗き見る 「これが男の人の・・・私の中に入っちゃうんですね」 あやせはぺニスを恐る恐る掴み。俺に股がった 「お兄さん・・・いきますよ」 あやせは少し震えてる。やっぱこいつ怖いんだよな 「あまり無理するなよ」 「そうさせてもらえます」 あやせは、そう告げると腰をおろしたが、ずるりとお尻の方へとずれちまった 「・・・うまく、いきませんでした。もう1度やってみますね」 「おう、焦る必要なんてないからな」 あやせは俺のものをしっかり掴み腰を下ろす 「~~~~!」 少しだけ俺のペニスが侵入すると。あやせは眉を寄せ、苦しげな表情を浮かべた。俺は、すぐにあやせを引き離した 「無理すんな。なんだったら今日はやめておくか?別に今日しなくてもいいんだしよ」 もう、おまえから逃げようなんて考えてないし 「いえ。・・・お兄さんと、今日・・・結ばれたいって・・・思っちゃいましたから」 以外に可愛いこと言ってくれるやつだな 「本当に大丈夫か?」 「大丈夫ですよ・・・お兄さん」 あやせは俺に軽くキスをし再び俺に股がり腰をおとし始めた 「ん・・・く・・・あ、ああ・・・」 先端が、ゆっくりとあやせの秘裂を押し開きながら、入っていく 「できるかぎり力を抜けよ。でないと痛いからな」 「あ、く・・・う、んぅ・・・」 先端はめりこんでいるけれど、まだ先が入ったわけはないみたいだ 「はぁ・・・はっ、はぁ・・・いっ・・・!」 荒い呼吸を繰り返し、あやせは痛みに表情を歪めていた。大きな瞳は、涙の粒で潤んでいる本当に最後まで我慢できるのかよ? あやせは体重をのせズブズブ腰をしずめてくる 「あ、ん・・・く、ぅ・・・あ、ああ・・・」 あやせの体内へ、俺のモノが埋まっていく 「ぐ・・・くっ、ぅぅっ・・・!」 これ以上ないくらいに張りつめている俺のモノが、あやせの中へ埋まっていく 「ぁ ・・・くっ!ん、う・・・ぁ、ぁぁ・・・はっ、ぅ」 それと同時にあやせの顔がきつく歪み、苦悶の声が漏れ出てくる。限界まで広がったあやせの秘所から赤いものが滲みだしてきた 「ん・・・いっ、あ、んっ・・・!」 さらに腰が落ちていく。あやせは眉を寄せ、目を硬く閉じ、唇を噛み締めている。そしてついに限界まで俺のモノがあやせの体内へと埋まった 「はぁ、はぁ・・・んっ、はぁ・・・」 荒い呼吸を繰り返すあやせは目からポロポロと涙を溢す 「だい・・・じょうぶですから」 大丈夫のわけないだろう 「ごめんな・・・」 「なんで・・・謝るんですか?」 「痛かったんだろ?」 「これは、お兄さんと私がつながった証ですから・・・痛くてもいいんです」 あやせは嬉しそうな笑顔を浮かべる 「そっか・・・」 俺は思わず見惚れてしまう 「お兄さんは私の初めて奪っちゃたんですから本当に責任をとってもらいますからね」 「・・・そうだな」 その笑顔のためなら悪くない気もするな それから少したって 「そろそろ動いてもよさそうです」 まだキツそうじゃん 「つらくないのか?」 「気にするほどの痛みじゃありませんから」 あやせはすぐに自分の手を伸ばして、俺の手を握り締めてきた。指と指を絡めあって、はずれないようにする そして、あやせは腰を浮かせ動かし始める 「んっ・・・あっ・・・ふっ・・・あん・・・太いです・・・あっ・・・」 性器同士が触れ合う。くちゅりと水温が響いて、あやせが腰をかすかにくねらせた 「大丈夫か?別に無理はしなくても・・・」 「いいえ・・・もう、あまり痛くないみたいです」 あやせがゆっくり腰を落としていく。ぺニスの先があやせの中へと潜り込んでいった。 「あぁっ!・・・なんか・・・はぁあ・・・ふわふわ・・・あふっ・・・してます・・・ぁんっっ!」 あやせはリズムよく腰を上下に動かした 「あっ、ああっ、いやっ・・・だめっ・・・いやらしい音がして・・・やぁっ」 俺のモノを根元まで飲み込んであやせが身体を振るわせる 「くっ・・・!あやせの中・・・気持ちいいっ・・・!!」 これが女の中ってやつか 「ふぁっ・・・ぁっ・・・んっ、く・・・お兄さんのおち○んが私の中に潜り込んできて・・・ぁぁぁっ・・・ 」 あやせは、そのまま腰を振り続ける。 「・・・お兄さんを・・・あくっ・・・もっと気持ちよくして・・・んふぁぁっ・・・あげますからっ・・・ぁあぁぁっ」 握り締めたあやせの両手を引き寄せるようにしながら、俺も負けじと腰を振り始めた。あやせの一番奥に俺のナニが勢いよく突っ込まれていった。がくがくと、あやせの身体が揺れる 「やんっ・・・お兄さん・・・あまり・・・激しく動かさないでください・・・ぁぁっんっん」 腰を動かすスピードを上げると、あやせの声も短く断続的に発せられる。目をつぶったあやせは、来るべき快感の波を待ち構えているようにも見えた 「んあぁっ!だ、だめぇっ・・・ひぅぅっ!」 「・・・可愛いぞ、あやせ」 「お、お兄さんのバカぁ・・・」 あやせは恥ずかしげに首を振る。容赦なく、あやせを突き上げる。膣内を勢いよく擦りあげるたびにあやせの中がきゅっと締まりを増し、俺に快感を叩き込んでくる。 「うあっ・・・くぅ・・・!!」 すごい快感だな 「ああぅっ・・・!!お兄さんのおちん○んが・・・ひゃうっ・・・私の中で大きくなっちゃって・・・んんんっ!!」 動きを遅めていたあやせの腰が再び早まり始めた。俺が突き上げるのに上手く合わせて腰を落としていった 「やっ、やっ、なんかぁぁっ・・・込み上げてきて・・・っ!・・・ぁあぁっ!!・・・飛びそうです・・・ふぁぁっ」 奥深くまでぺニスを打ち込むとコツンと固い感触をし、あやせが身体を激しく震わせた 「くうぅぅんっ、ふあっ、あああぁぁぁっ!!」 あやせが背筋を仰け反らせて掠れた声を上げる。絶頂を迎えた膣内が、きゅっと締まる 「くぅっ・・・」 俺は、その快感に我慢できなくなった熱い精液が勢いよく吹き出してあやせの膣内を汚していった。 「はぁっ、はぁっ、はぁ・・・はぁっ・・・」 「あやせっ・・・よかったぞ」 「はぁ・・・はぁぁっ・・・はぁ・・・こんなに・・・気持ち、いいものなのですね・・・」 「ならまた・・・しような」 「そうですね」 荒い息を吐きつつ俺とあやせは重なりあった それから数日後の話だ。 「こんにちは、お兄さん」 俺は家の近くであやせに合った 「おうっ、あやせ、桐乃と遊んでいたのか?」 「いえ、たまたま近くを通りかかっただけですよ」 「そうか、奇遇だなぁー」 その割にはタイミングが良すぎやしねーか? 「ところで、お兄さん。昨日は何をしていらしたのですか?」 あやせの瞳の光彩が消えている。手には何故かバットを持っている 「えーと、本を買いに行ってただけど」 確か黒猫に偶然合ったんだよな 「女性の方とデートをしていませんでしたか」 はっ、んなわけねぇーだろ 「何言ってんだよ黒猫って娘と偶然あって一緒に買い物して帰りに食事とっただげだよ」 あれっ? 「十分デートじゃないですか!死ねェェェエェ!!」 あやせのバットが俺の鼻先をかすめた 「うおっ、危ねぇ、当たったら怪我じゃすまねーだろ!」 「うるさい黙れ死ねッ!あれだけわたしにエッチなことをしておいて・・・まさか!あの娘にもエッチなことをしてるんじゃないでしょうね」 俺は全力でその場を駆け出した 「あいつとはただの友達だよ。そんなわけねぇーだろ」 「逃げながら言っても説得力ありませんっ!」 あやせがもの凄いスピードで追いかけてくる。なんでバット持ってるのにこんなに速いんだよ 「おまえが物騒なもんブン回すからだろおまえが!」 ちなみにこの後小1時間ほど追いかけっこは続いたのだがたまたま通りかかった警察に補導され、2人で仲良くしぼられるハメになった
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桐乃視点 01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 俺の後輩は猫 桐乃のリビドーが有頂天でとどまるところを知らない 01 / 02 / 03 リアの初体験 桐乃の告白でえらいものが目覚めた 俺と桐乃は 桐乃と黒猫と俺の萌え 01
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俺の後輩がこんなに可愛いわけがない 俺の後輩がこんなに可愛いわけがない 番外編:黒猫の腕時計
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http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1306742825/156-164 「加奈子って、変わったっしょ?」 目の前に居るクソガキ、いや、今では“元クソガキ”と呼ぶべき来栖加奈子が 俺に同意を求めながら話し掛ける。 三つも年下でありながら、俺に向かってタメ口全開なのが気に食わないが、 言っていることそのものには全面的に同意できる俺が居た。 そう。こいつ、加奈子は俺と付き合うようになって変わった。 「髪型も変えたしィ」 加奈子はかつてのツインテールを止め、ストレートヘアに髪型を変えた。 ただし、俺とふたりきりの時限定だけどな。 これで黒髪なら超ストライクなのだが、残念なことに加奈子は生来の黒髪を 染め続けている。桐乃と同様、仕事の都合だから仕方ないとはいえ残念だ。 「呼び方も変えたしィ」 コレが一番効く。かつては『オメー』とか『クソマネ』とか言われていたが、 今では『京介』と呼ばれるようになった。これもふたりきりの時限定な。 俺の周囲の女共は、『アンタ』『京ちゃん』『貴男』『京介氏』『お兄さん』 『高坂先輩』という呼び方だったので、『京介』と呼び捨てにする女の子の 存在は実に新鮮だ。もっとも、恋人同士なら普通なんだろうけどな。 「体つきも女っぽくなったっショ?」 確かに‥‥‥以前の小学生のような体型とは少し違う。 胸もホンの‥‥‥少しだけ大きくなって、以前とは感触が変わった。 そして‥‥‥アソコも‥‥‥グフフッ。 「‥‥‥オイ、オメー!? 加奈子が話しているとき別のこと考えてんのかヨ?」 う‥‥‥、二人きりなのに『オメー』呼ばわりするってことは怒っているのか。 加奈子って、怒らせると意外と怖いんだよな。 「さっさと白状しろヨ。一体ナニを考えていたんだっつーの!?」 俺は加奈子の躯の変化を考えていたことを即ゲロしてしまった。 「こ、この‥‥‥すけべ! そんなコト、考えていやがったのかヨ!?」 「スケベって、お前!? 意味わかんねーよ!」 俺は俺の下でベッドに仰向けになっている全裸の加奈子に反論した。 無論、俺も全裸であり、そして‥‥‥つーか、この状況で躯のことを考えて スケベ扱いするんですか、加奈子サン? 「あーあ、こんなすけべと一緒に居たら、ナニされるかわかんねえし」 そう吐き捨て、ベッドから出て服を着ようとする加奈子を俺が見つめていると、 「ナニ見てんだヨ? すけべ! あっち向いてろヨ」 加奈子のスケベと非スケベの判定基準はかなり風変わりだ。 俺とさっきまであんなにスケベなことをしていたってのによ。 だが反抗しても仕方ない。俺は加奈子の言う通り、壁を見つめることにした。 ‥‥‥‥‥‥ 「オッケー、オッケー、京介! もういいゼ。うんじゃな!」 服を着終わった加奈子は、軽い感じの言葉を残し、部屋のドアの前まで行くと、 何かを思い出したかのように、そこで立ち止まった。 「京介」 そんな加奈子の声に反応して、ドアの前に佇む加奈子に俺が目を向けると、 加奈子は俺に背を向けたまま、自らのスカートを捲り上げた。 「なッ!!!」 ω ← こんな風な生尻である。加奈子のヤツ、パンツ穿いてねえ! ふと横を見ると、ベッドの脇の床に加奈子のパンツが落ちている。 「お前、ちゃんとパンツ穿けよ!」 「うん? ぱんつぅ? お家の中くらいいいジャン!」 「どこぞのアニメキャラみたいなセリフを言うな!」 「オメーのせいだろ。『脱がせっぱなしはダメ』って教わらなかったのかヨ?」 「何だよ、それ!? まるで俺がパンツを脱がせたみたいじゃないか!」 「違うのかヨ?」 「いや‥‥‥違わない。つーか、いいから、ちゃんとパンツ穿け!」 「んじゃ、穿かせてくれヨ」 また始まった‥‥‥ 落ちている妹のパンツを見て、首がもげそうなビンタを喰らったのとは大違いだ。 「わかったよ。こっち来い」 「にひひひ、このすけべ」 俺は床から拾い上げた加奈子のパンツを両手で持ち、加奈子の前で片膝を着いた。 怪しげなプレイの様相を呈している、と妄想したあんた、それは正解だ。 そして俺の目の前には加奈子のスカート。 そのスカートは、加奈子の秘部を俺の目から護る最後の砦という状態だ。 そんな怪しい状況にある俺が持つパンツに、加奈子は右足、左足とその華奢な 脚を差し入れた。 俺はそれを確認すると、パンツを加奈子の太股の付け根に向けて一気に上げた。 「うっひゃっ!」 俺の手が加奈子の太股の裏側に振れた途端にこの奇声だよ。 さらに加奈子は悪戯心を出したのか、俺の目の前でスカートを捲り上げる。 だが、スカートが捲り上がったと同時にパンツが秘部を隠したので、 いやらしい光景が展開されることはなかった。 「ちぇ~!」 加奈子の恨めしそうな声が俺の頭の上から聞こえた。 とまあ、こんなことをするのが、今では俺たちの平常運転だ。 ふん。どんな誹りを受けようと、俺は爆発などしないからな! ‥‥‥‥‥‥ 数日後、今となっては“元”ラブリーマイエンジェルとなった黒髪の美少女 新垣あやせから呼び出された俺は、またもやノコノコと誘き出された。 加奈子という恋人が居る分際で何を期待してんだ、このリア充クソ野郎は? という印象を俺に持ったあんたは、あやせの性格を理解していないと断言できる。 あやせの呼び出しを拒絶したら一体どうなるか、冷静に考えてみてくれ。 刺されるなんて俺はご免だからな。わかるだろ? それはともかく‥‥‥あやせの最初のセリフはどうせ、いつもの通りだろう。 「お兄さん、ご相談があります!」 やはり予想通りだ。やれやれ、今度はどんな相談だと言うんだ? 「はい‥‥‥実は加奈子のことなんです」 う‥‥‥。俺は全身の毛穴が開く感触を味わったね。 あやせの呼び出しなんて、どうせロクな話じゃないとわかっていたはずなのに。 しかも今回は加奈子のことだと? すげえ嫌な予感がする。 「あ、あいつが一体どうしたんだ?」 「最近、加奈子、わたしや桐乃とあまり遊ばなくなったんですよ」 「それって、つまりどういうことなのかな?」 思い当たるフシのある俺は爆弾処理の如く、探り探りあやせに問いかけた。 「多分、加奈子に彼氏ができたんじゃないのかと思うんです」 「へ、へぇー。あいつに彼氏ねえ‥‥‥」 「はい。でも加奈子ってああいう娘でしょ? おかしな人に引っかかっている気がしてならないんです」 オイ、今何つった? いくら俺でも聞き捨てならんぞ! ‥‥‥と言いたかったのだが、とても言える相手じゃねえよ。死にたくねえし。 「それにわたしの友達が、加奈子が彼氏と一緒に居るところを目撃したようです」 な、なんですと? 何時のことだ? 「加奈子よりもずっと背が高くて‥‥‥そう、お兄さんと同じくらいで」 「‥‥‥」 「それと、お兄さんのようにスリムで華奢な感じだったらしいです」 「‥‥‥それで、その彼氏はどんな顔していたのかな?」 片足をトラバサミに突っ込む気分であやせに問いかけた。 「爽やかな感じの、どちらかと言えばイケメンだと聞きました」 「そ、そうなんだ」 「なんでニヤついているんです? 気持ち悪いですよ」 「気のせいだ」 「その彼氏、”イケメン”らしいですから、お兄さんとは正反対のタイプですね」 いやね? 俺は別に自分のことを爽やかなイケメンだなんて微塵も思ってないよ? でもね? こういう風に真っ向から否定されると、そりゃ傷つくってもんだぜ。 「‥‥‥それで? 俺に相談ってのは何だ?」 「お兄さんに加奈子の後を尾行して貰って、加奈子の相手を探って欲しいんです」 この女、人を扱き使おうとしやがって。自分でやるという選択肢はないのかよ? 「わたしが尾行したらあっという間に加奈子にバレてしまいます。 その点、お兄さんなら加奈子の印象も薄いから変装すればバレませんよ」 無理! だって俺と加奈子は恋人同士だもん! 変装したって無理!! と言いたかったのだが、とても言える相手じゃねえよ。あやせだもんな。 ‥‥‥‥‥‥ さらに数日後。俺は以前から約束していた加奈子とのデートに出かけた。 不本意ながら、あやせに命令、いや頼まれた“加奈子の彼氏を探る“という ミッションも同時に実行しなければいけないんだよな。 さて、どうしたものか‥‥‥ 「おーし! 今日行くところは―――」 加奈子とのデートでは、いつも加奈子が主導権を握っている。 何処に行くのかもガンガン決めてくるんだよな。 麻奈実の「どこでもいいよ」や、桐乃の「行きたいトコを当てなさいよクイズ」 に比べたら超イージーモードと言えるほど、スゲー楽だぜ。 そんな、いつもの調子で加奈子とのデートの刻は過ぎていった。 だが、そんな刻を掻き乱す影が俺に忍び寄っていることを俺は知る由もなかった。 ‥‥‥‥‥‥ 「ちょっとトイレ行ってくんゼ」 そう言い残して加奈子はデートの場を一旦離れる。 『花摘み』とか表現に気を使えないのかね? ムードぶち壊しだぜ。 などと脳内で加奈子に文句を言っていると、透明感のある悪魔の囁きが聞こえた。 「こ・ん・に・ち・は、お兄さん」 ‥‥‥えーっと、ムードぶち壊しの次は、俺ブチ殺しですか? 俺を呼ぶその声に恐る恐る振り向くと、黒髪の美少女・新垣あやせが居た。 「え‥‥‥、あ、あやせ!? どうしてココに?」 「お兄さんが女の子と、で・え・と・しているという情報が入ったんです!」 「情報って! 誰がそんなコトをあやせに吹き込んだんだよ?」 「わたしの情報網を甘く見ないで下さい。その女の子、何処に居るんですか!?」 こ‥‥‥怖ええええ! あやせさん、怖えええええ! 恋人でもない男のデートの現場に踏み込むなんぞ、並の神経じゃねえよ! しかし‥‥‥あやせの知り合いで、かつ俺の顔を知っている人物って言ったら、 ごく限られるよな? 桐乃と麻奈実くらいしか居ないんじゃないか? 桐乃があやせに“通報する”なんてそれこそ考え難い。そんな回りくどいことを するようなアイツじゃない。麻奈実だって似たようなものだ。 すると、一体誰があやせに通報したんだ‥‥‥? 「聞いているんですか、お兄さん? 彼女さんを紹介していただけませんか?」 あやせのトゲのある重々しい言葉で、俺は修羅場という現実に引き戻された。 「な、なんで!? どうしてあやせに紹介しないといけないんだ?」 「ふ~ん。やっぱりデート中だったんですね?」 しまった‥‥‥。何という自爆。 いや、そんなことよりも、加奈子がこの場に戻って来たら、どうなるんだよ? 俺、死にたくねえよぉ! 「お兄さん? 彼女サンを紹介していただけるんですよね?」 「わかったよ‥‥‥ちょっと連れてくる」 「待っていますからね? お・に・い・さ・ん」 背中に刃物を突きつけられた気分の中、俺は加奈子を探す羽目になった。 こうなったら、加奈子をあやせの前に連れてきて、加奈子と付き合っていると あやせに白状するしかないよな。 正直に言ったところで、まさか命までは取られまい。多分。きっと。 「オイ、京介」 一大決心をした俺を呼び止めるロリボイスの主はもちろん加奈子である。 さて、加奈子を説得し、恋人としてあやせの前に引っ張り出さないといけない。 あのさ、加奈子―――と言おうとした俺の言葉を加奈子は遮った。 「京介、ゴメン」 「ん? 何が?」 「実は加奈子、京介が女の子とデートしてるって、あやせにタレコんだんだよね」 とんでもないカミングアウト、ktkr。一体何で? 俺を殺すつもり? 俺の強ばった表情を伺いながら、加奈子がさらに続ける。 「加奈子たちってサ、付き合っているってまだ誰にも言ってないジャン?」 「そう言えばそうだよな。なんでだろ?」 「なんつーか、チョット恥ずかしいし‥‥‥あ、京介のことじゃねえヨ!」 いや、それ、何となく解るぞ。 「俺たち、付き合ってるぞ!」って積極的に言い触らすって恥ずかしいよな。 それに自分で言うのも何だが、俺たちって意外な組み合わせだし。 でも、何で加奈子はよりにもよって、あやせにタレコミをしたんだ? そんな疑問を持ちつつ加奈子の表情を見ると、加奈子は顔を赤らめて呟いた。 「でもヨオ、付き合っていることを知られたいって気持ちもあるし」 「だからあやせに、俺のデートを目撃したってタレコミをしたのか?」 「うん‥‥‥ゴメン」 加奈子と付き合っているくせに、俺がハッキリした態度を取らずに曖昧な 状態のままで居たからこそ、不安になった加奈子がタレコミという形で 俺たちのことを自慢したかったのだろうな。 クソ! 加奈子に謝らせるなんて俺、最低だぜ。 よし、決めたぞ! 俺は加奈子の腕を取り、あやせの居る方に向かって歩き出した。 「オイ、ナニすんだヨ!?」 「今からあやせに俺たちが付き合っていることを言う」 「正気かヨ!? そんなコトしたら、加奈子たちの明日はねえぞ!?」 「心配するな! 俺がそんなコトさせない!!」 くぅ~! この瞬間の俺ってイケてねえか? 恋人のために命を張る俺。 もし俺が女だったら問答無用で惚れるね。あやせ、驚くんじゃねえぞ! 「あやせ! 話がある!!」 「お、お兄さん!?」 「実は俺、こいつと付き合い始めたんだ!」 「は‥‥‥‥‥‥‥‥‥?」 あやせは?マークを10個くらい浮かべたような表情で俺を見る。 「お兄さん?‥‥‥もう一度言って下さい」 「だから、俺はこいつと付き合っているんだ!!」 「しょ、正気ですか、お兄さん?」 この女、失礼なヤツだな。いくら意外な組み合わせと言ったってそれはないだろ! 「正気だとも! だがな、お前に俺たちの愛を邪魔なんてさせないぞ!」 「くぅっ‥‥‥この、変態!」 「変態だと? 俺のドコが変態だと言うんだ!?」 「そんなモノと付き合って居るなんて、変態にも程がありますよ!!」 「『モノ』だと? 聞き捨てならんな。お前、こいつの友達だろうが!」 「わたしにそんな友達居ません!」 この女! 加奈子を友達じゃないって言うのか! 俺は加奈子の居るはずの方を振り向くと、そこに居たのは‥‥‥ 某エロゲ販売促進用のビニール製等身大人形だった。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥え? 加奈子のヤツ、いつの間に変わり身の術を身につけたんだ? はははは、お茶目さん。 と、事態を把握したところであやせの顔を見ると‥‥‥ 俺を巨大なシュレッダーに放り込みたいような表情をしていた。ああ怖い。 そこから先の記憶がない。 残っているのは、顔面に鈍痛を感じながら地面にキスをしている俺に 加奈子が話しかけた以降の記憶だった。 「京介、大丈夫かヨ?」 「お、俺、一体どうなったんだ?」 「あやせ様の顔面ハイキックが炸裂したんだよ。加奈子も初めて見たけどヨ」 「あ! お前があんなコトするから、俺は―――!」 「いや、やっぱ、あやせ相手に説明できっかヨ? 無理だべ?」 確かに‥‥‥。俺が人形と付き合っていると言ってあの蹴りなのだから、 加奈子と付き合っているなんて言ったら‥‥‥殴? 刺? 炙? 埋? いずれしろ、考えたくもねえ。いずれにしろ、告白しなくてよかったのかもな。 ‥‥‥‥‥ 「今日は悪かったナ、ごめんヨ」 畜生。また加奈子に謝らせちまった。今日の俺はますます最低だ。 加奈子と付き合っているのに、『加奈子は俺の彼女」と毅然と言えないなんてな。 「そんな落ち込むなって、京介」 「いや、俺が全部悪いんだよ。お前が恋人だって誰にも言えないなんて最低だよ」 「そんなコト言うなヨ。加奈子は今で満足なんだからヨ」 「‥‥‥情けないぜ」 「何だか、元気ねえジャン」 「これで元気を出そうって言ってもな‥‥‥」 「よしッ! “ひみつのまほう”を京介にかけてやっから、元気出せヨ!」 そう言うと加奈子は、俺の背中に両腕を回して俺を抱き寄せた。 俺と加奈子の顔が超至近距離になる。そして、 「えいっ!」 きゅっ 加奈子の掛け声と同時に、そんな音が俺の下半身から脳に伝達された。 「うおおおおおおおおお‥‥‥!!」 加奈子は“俺”を絞め付けてきた。 「す、すす、SUGEEEEEEE!」 「おー、元気出たジャン!」 ベットの上で求め合っていた俺たちに“ひみつのまほう”の効果は絶大だった。 俺たちは一気に燃え上がり‥‥‥そして俺は加奈子にコッテリと搾られた。 ‥‥‥‥‥‥ 「にひひひ。どーよ、加奈子って?」 加奈子がいつものように俺に“まほうの出来”を訊いてくる。 俺もいつものように応えた。 「最高です。加奈子様」 「ねえ、加奈子って、変わったっしょ?」 髪型をストレートに変えて、俺を『京介』と呼ぶようになって、 体つきも女っぽく‥‥‥なった‥‥‥よな? そして、“ひみつのまほう”も使えるラブリーうぃっちに変貌した加奈子。 ああ、本当に加奈子は変わったよ。最高さ! 『ひみつのまほう』 【了】
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1281447547/353-354 京介サイド ヤバイヤバイまじでヤバイ ただスカートの中身が気になっただけだったのに、ここまでしちゃうなんてまじヤバイ そう言えば俺が夢中だった時に「あ、ああっ……ああっ……」とか喘ぎ声がしていた気がする。何で気が付かない、俺! いや、待て、俺のことはどうでもいい。黒猫のことを考えないと。 俺のことを信頼してくれていた黒猫に性欲に任せて襲い掛かるとか最悪だろ…… このことがトラウマになったらどうすんだよ。マジで申し訳ない気分だ。 穴があったら入りたい…… 「それで私が許すように見えるのかしら?」 うわっ、結構苛立ってる。当たり前だが、そう簡単に許せることじゃないよな。 「なら、何でも言うこと聞くから、許してくれないか。俺はお前とずっと友達でいたいんだよ!」 「……何でも?それは本当かしら?」 「ああ、何でもだ」 こんなことで大事な友達を失いたくない。そのためなら何だってしてやる。 それに俺は桐乃のわがままに慣れているから、黒猫がどんなことをお願いしたとしても叶えてみせる。 「じゃあ、そ、その……キ……キスっ……キスをして頂戴」 「へ、……何でキス?」 エロいことをしたお詫びなのに、どうしてさらにエッチなことを要求するんだ? 俺の得にしかならないぞ。 「その……エッチをする前に、キスをしとかないとロマンチックさに欠けるじゃない……」 「い、いや待て。俺はこれ以上、お前を傷付けるような真似はするつもりは無いぞ」 「何よ、ここまでしておいて途中で辞める気?もしかして起たない?」 「そんなんじゃねぇよ。ただそういうことは好きな人とやるべきだろ」 「それは私の寝込みを襲った人が言って良いセリフじゃないわね。それに、その、前に言ったはずよ。……あなたのことが好きだって……」 それは桐乃と同じくらいじゃねぇの?でもここでそういう言い方をするってことは、黒猫は俺のことが好きだという意味で言っていたのか…… 黒猫の俯いた顔が、真っ赤に染まった顔が、震えるように声を絞り出す様子が、そのことを肯定する。 「えっと、……マジで?その俺は……いや、俺も、その何て言うか、お前のこと好きだと思う、たぶん」 「……随分と曖昧な答えね、もう少しはっきりと言って欲しいのだけど」 しょうがないだろ。今までそういうこと考えて無かったんだし、いきなり告白されても断言出来ねぇよ。 まぁ、でも俺が恋愛感情持ってたのは黒猫だけだったと思うし、その、エロいことしちゃったのは、俺が黒猫のことを女として好きだったからじゃねーの? そもそもさっきのは性欲の暴走じゃなくて愛ゆえの暴走だったって訳だな、うん、間違いない。 「いいだろ別に、恥ずかしいんだよ。それより、その、……キスをするんだろ」 俺は黒猫の太ももに置いていた手をどかし、ベッドに仰向けに寝ている黒猫の背中にまわして抱きしめる。そして俺が顔を寄せると、黒猫は目を閉じる。その可憐な唇に、俺は自分の唇を重ねた。 「ん……」 黒猫の華奢な肩が少し震える。 「黒猫……」 俺は唇を離して黒猫を見つめた。そしてあることに気付いた。 「あ、そういや俺、お前の股間を弄った口でキスしちゃったのか?」 我ながら場違いな発言。お前のファーストキスは股間との間接キスだよ、と言ったも同然である。 「……先輩。ちょっとそこの肉棒かして頂戴。口でしてあげるわ」 黒猫は一瞬不機嫌そうな顔をした思ったら、邪悪きわまりない微笑を浮かべてそんなことを言う。 え、いや、なんか嫌な予感がするんですけど…… 「ふっ、心配しなくてもいいわよ。ただ精液を口移しするだけだから」 予想通りじゃねぇか!! 物騒なことを言う後輩の口を俺の口で再び塞ぐ。 「んっ……んん……ふぅっ……!!」 今度のキスでは俺の舌先を黒猫の口内に滑り込ませる。侵入した舌先が、熱い黒猫の舌に触れた。 「ちゅっ……んあっ……んっ」 遠慮気味の黒猫の舌と俺の舌が口の中で絡み合い、お互いを弄ぶ。 「んんっ……う……はぁ……はふ……」 そっと唇を離すと、頬を紅潮させた黒猫は口を半開きにしたまま放心さたような表情で俺を見た。 「黒猫……いいか、行くぞ……?」 俺はいきり立ったペニスを秘裂に押し当てて尋ねる。 「え、ええ……」 限界を超えて膨れ上がったペニスがズブリと秘裂にめり込んでいく。黒猫の秘所は濡れており、ぬちゃっという音が立つ。狭い膣口に、ズンと亀頭がめり込み、少しずつ、処女の中を突き進んでいく 「くっ……うぅぅ……あっ……あぁっ!どんどん入ってくる……!」 ペニスの先端に何かを感じた。おそらく処女膜だろう。だが俺はそのまま腰を進める。 「ぐっ!!あぁぁっ……」 生の粘液の触れ合いが気持ち良すぎる。俺のペニスは中でビクンと反応した。黒猫の膣壁もピクピクと締め付けてくる。 「動くけど、大丈夫か?」 「か、……構わないわ」 黒猫の言葉を受けて、ゆっくりとペニスを引き抜く。膣の力でもペニスを押し戻すので油断すると抜けてしまいそうになる。入り口付近までいくと、またズブリと中に押し込んでいく。 「はっ……あっ……あっ……」 俺はそのまま、ペースを上げて挿入していく。腰が止まらない。腰をズンズンと突き出していく。結合部から愛液が溢れ出す。 「ああぁ……ふぅんっ……んぁ、先輩のが……中で……暴れて……」 腰の使い方にも慣れて、リズムが良くなってきた。膣肉も、俺が突く度に元気よく締め付けてくる。俺は、奥に、奥にと力強く挿入する。中の粘膜をペニスでグリグリと削るように、そしてさらに腰の動きも速めていく。 「あああぁっっ!あああ……、あんっ!」 やがて俺のストロークに合わせるように、黒猫も腰をくねらせ始めた。二つの腰が一つのリズムを刻む。パンパンと肉を打つ音が響き、それに黒猫の喘ぎ声が重なる。 「あ!ああっ!あ!あ……!」 強く締め付けてくるだけだった膣肉にうねりが加わり、俺は膨れ上がる快感に飲み込まれ挿入なる。絶頂に向けて、最後の加速をする。 「先輩……先輩……あ、ああ、あ!」 そして俺は、ありったけの力でズブリとペニスを突っ込み、黒猫の膣内に射精した。 「ああっ、あぁぁぁぁっーーーーー!!」 ドピュッ!精液が凄まじい勢いで放出された。 「はぁ……はぁ……、先輩のが熱い……」 俺のペニスをヌルリと引き抜く、黒猫の秘裂からはコプコプと精液が溢れ出した。 情交の後片付けをしている時に黒猫がポツリとつぶやいた。 「先輩には、その、……キスをしてもらったけど、先輩の願いは叶えたくないわ」 「へ?」 「私はずっと友達関係のままは嫌よ」
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http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1288544881/808 4話後半のあれから分岐 しょうがねえので、まずは様子見として違うブツについて聞くことに……しようとしたけどやっぱりやめた。 アンパイが見あたらない… で――話しかけないでいると桐乃は次の段ボールに手を突っ込んで―― 「で、でね! 次はこのアルバムなんだけど………」 ド本命キターッ! 「ちょ、ちょっと待て! せめて、せめて心の準備をさせてくれ!」 あれはやばいぜ……スカトロ、ホモときてそのつぎだ……なんだ、猟奇系か……? そんな風に俺が覚悟を決めている間、アイツは頬を染めながらムスッとしていた。 どうせヘタレだとか思ってるんだろ……まあヘタレなんだけど…… 「……おお、もういいぜ」 ――だが、返事をしても反応が返ってこない。 「おい――」 「黙ってて! こっちも覚悟がいるのよ!」 おまえもヘタレじゃん。でもまあ、スカトロよりすごい秘密だからな…… そしてさらに数分の沈黙のあと―― 「はい、覚悟完了! じゃ、じゃあ開くわよ」 そう言ってガバッと勢いよくアルバムを開く。 それは潰れた頭や腐敗した死体などの写真ではなく……俺の写真? 瞬間身構えていた身体から力が抜け――再び力が入る。 って、ちょっと待て。俺の写真!? 他のページも開いても俺の写真ばかり。 そして桐乃を見ると今まで見たことがないくらい赤くなりうつむいている。 ……えっと、これってそういうことなのか? たしかに昨日から急に距離は近づいた気がする……するが、アルバムは奥まった場所にあったのだ。昨日今日しまったようには見えなかった。 ……それとも以前から桐乃は俺のことを? いやいやいや、それはない! 断じてない! 「――なにか言いなさいよ」 最初に口を開いたのは桐乃だった。 言いなさいよ、ってなに言えば良いんだよ…… 「おまえってブラコン?」 違うよな? 「……ッ! うん……」 ここまで書いて力尽きた 京介が断ってそのままアメリカに逃げる展開しか思いつかん