約 2,471,641 件
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/130.html
黒猫母「今度のお正月は奮発して、お節料理を注文したのよ~」 妹1「ええ!?すっごーい! 私お節料理って初めて!でも…高かったんじゃないの…?」 黒猫母「それがね、お姉ちゃんがインターネットで割引のお店を見つけてくれたの。お姉ちゃんは凄いね~」 黒猫「フフフ、2万円もする高級お節が共同購入クーポンで半額だったわ」 妹2「姉さま、ありがとう。 楽しみでしゅ~ おせち!おせち!」 宅配「宅配便です」 黒猫「きたみたいね…」 妹共「やったですー! おせちっ! おせつっ!」 黒猫「それじゃあ…、ちょっと私が出てくるから 待ってて頂戴」 母「ふふふっ、それじゃあお母さんはお茶とお箸とお皿の用意をしましょうかね」 妹共「わたしもお手伝いするー!」 母「ふふっ、それじゃあお皿を割らないように机に出してくれるかしら?」 妹共「はーいっ!」 in 玄関 配達「え~と…1万と500円お願いします」 黒猫「はい、これで丁度ね」 配達「それじゃあ、サインか印鑑をお願いします」 黒猫「面倒ね……これでいいかしら?」 配達「ありがとうございましたー」 ガラガラ 黒猫「ふふっ、あの子たちも楽しみに待ってるでしょうね……」 ガラッ 黒猫「おせち受け取ったわよー」 妹共「きゃっー! おせちですー! ピカピカに包んであるですー!」 黒猫「そりゃあそうよ、なんと言っても2万円もするおせちですからね 梱包から綺麗に包んであるのは当然だわ。 Amazanの通販じゃあるまいし」 妹共「はやく食べたいですっ!」 黒猫「まったく…仕方ないわね。 早く座りなさい」 妹共「はーい!!」 黒猫「それじゃあ開けてみましょ―― ピピピピピピ 黒猫「あら…、電話だわ、誰からって――っ!! 母「あら? どうしたの? もしかして彼氏とか?」 ニヤニヤ 黒猫「ちっ…違うわよ……」 妹共「どこか出かけてしまうですか?」 母「お姉ちゃんはお誘いがあったみたいだしお母さんと食べましょうね?」 妹共「は…はいです……」 黒猫「ちっ…違うって言ってるじゃない……! ふんっ!」 母「あら…? 電話でなくていいの? どうせどこか遊びに行こうって誘いでしょう?」 黒猫「きょ……今日は、たまには妹達と遊んであげなくっちゃね…」 母「あらあら…、そんなにおせちが食べたいの?」 黒猫「そんな人を食べ物で動く奴みたいな言い方は止めて頂戴」 母「ふふっ、本当いいお姉ちゃんですねー」 妹共「お姉ちゃん大好きですー!」 黒猫「も…もう分かったから早く開けてみましょう……」 母「そうねぇ、お母さん開けてみてもいいかしらっ!」 妹共「えーっ! お姉ちゃんに開けてもらうですー!」 母「……ふふっ、それもそうねっ」 妹共「せっかくおせちを探してくれたんですから 開けるのはお姉ちゃんに決まってるですー!」 母「……だそうよ?」 黒猫「え……な…何だか知らないけど開けるわよ……」 妹共「はーいっ!!」 黒猫「……あれ…、厳重な梱包で気がつかなかったけど 案外、梱包を取ってみたらどうにも中は軽いわね……」 母「でも…、それって家族用なんでしょう?」 黒猫「と、とりあえず…開けてみれば分かることだわ ………気のせいならいいのだけれど…」 ガサガサ パカッ #AA{{ ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;. . . . . . . . . . . . . . . .,.,... r────────────、 ; ; ; ; ;' ... . . . ' ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;; ;,.,... ./ |_ ,.へ、 __/l ____ /l._ /_____/.| ... . . . . . . . . . . / / .}.// ///,.⊥ / .l . . . . . . . . . . . . . ' ./ / `゙ // |__ノ_ノ.」// / ./ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . /.-=======================/ ./ . .. . . . . . . . .. . . . . . ; ; ; ; ; ;. / i_.,. - 、___./l ,. - 、 __./l _/ ./ . . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ガラーン ./ / // // / ./ ; ; ; ;''' / / `ー一 // `ー‐ // / ./ . . . ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;,.,.,.. i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄~i ./ (↑負のオーラ) |_____________,l/ }} 黒猫「…………」 母「…………」 妹共「…………」 同時刻 桐乃「ぎゃははっ! 蟹爪さいこーっ!!」 京介「おい…人の蟹まで食ってんじゃねーよ」 桐乃「はぁ?! あんたなんてかまぼこでも食ってなさい!」 京介「いいよ、俺は海老でも食うから」 桐乃「ぷーっ!! 海老なんて古くせーの 時代は蟹だっつの!!」 京介「しっかし、黒猫のやつどうして電話でなかったんだ? 大体おせちとか言うけどなぁ、こりゃあ作りすぎだって…」 桐乃「だからってあんのバカ猫にお裾分けなんてしなくていいって! あたしが蟹は全部食ってやるって! バカ猫は海老の殻でも食わせときゃいいのよ!」 京介「…しっかしなぁ……、電話にも出なかったし…あいつどうしてんのかなー」 桐乃「猫だしアンタと一緒で海老でも食ってんじゃないの? ぎゃははっ!!」 同時刻 in 黒猫の家 黒猫「………」 母「………」 妹共「あ…あの……おいしそう…ですね…」 黒猫「…………うぅ……」 涙目 母「………本当、いい子ね……」 黒猫「こ……このままでは………私は憤死してしまうわ……」 母「いいのよ……、世の中には騙す人間と騙される人間しかいないの……私たちは強くないから」 黒猫「いいえ……、私たちは強いわ……ちょっと…私は行くわね」 母「待ちなさい…っ! 着替えて…今からどこにいくのっ?」 黒猫「おせちを……妹を悲しませるわけにはいかないわ……」 妹共「べ…別に私たちはこれでもいいですよ………」 黒猫「安心しなさい……、お姉ちゃんは絶対に お弁当箱ぎゅうぎゅうのおせちを手に入れて生きて帰ってくるから」 妹共「……お姉ちゃん………」 黒猫「……静かに、待っててくれるわね?」 妹共「…………コクッ」 黒猫「そう、いい子たちだわ」 ―――――――――――― ――――――――― ――――――― 京介「……そういう訳か……」 黒猫「ふふっ……この私をここまで怒らせたことを後悔させてあげるわ……」 京介「で、具体的にどうやんの? 俺んちのおせちはもう桐乃が全部くっちまったぞ」 桐乃「ぎゃははっ!! 貧乏人乙(笑)」 黒猫「……爪を一本一本丁寧に二十本剥がした後に、 皮を足の指先からおでこまで丁寧に剥がし、その後に見えた生肉に生姜を塗ってやるのよ」 京介「……いや、そうじゃなくて…もっと現実的にだな」 黒猫「つまり?」 京介「へ、返品するとか…、新しいの買うとかさ」 黒猫「もう開けてしまって返品できないし、新しいお節買うお金なんてないわ……」 京介「そうか……」 黒猫「はぁ、あの子の為にもお節手に入れないと……」 京介「……黒猫、これやるよ」 黒猫「お、お金なんて受け取れないわ」 京介「いや、これは俺からのお年玉だ、受け取ってくれ」 黒猫「でも……」 京介「これくらいあればいいお節買えるだろ」 黒猫「本当にいいのかしら?」 京介「お腹空いて待ってるだろ。早く行ってやれ」 黒猫「ありがとう、きっと喜んでくれるわ」 桐乃「ちょ、ちょっと私にはお年玉くれなかったくせにあいつにはあげるだなんて!」 桐乃「しょうがないわねえ、私がおせちを分けてあげるからお弁当箱をそこに出しなさい?」スルッ 桐乃「はい、これ持って行きなさいよ!」 京介「お前全部食べちゃったんじゃないのか?」 桐乃「べ、別にあんたの為に取って置いたんじゃないんだからね」 黒猫「・・・本当に貰っちゃっていいのかしら?」 桐乃「早く持って行きなさいよクソ猫」 黒猫「ありがとう兄さん、ついでに貴女も、これで家族でお正月が迎えられるわ」 桐乃「ついでって何よ、あんなヤツにお節分けてあげるんじゃなかったわ」 京介「それにしても顔が嬉しそうだぞ桐乃」 桐乃「な、なにいちゃってるの!!なんで私が嬉しいのよ//」 ~帰り道~ ピーポーピーポーピーポー(救急車) 黒猫「正月早々救急車だなんて不吉ね・・・早く家に帰って貰ってきたお節みんなで食べましょ」 黒猫「」 黒猫「烏カフェ…とかいったかしら」 黒猫「許さない…絶対にこの8Pチーズをねじこんで殺してあげるわ、そして…」 黒猫「死んだその先で…私の家族に最高のおせちを振る舞い続けなさい…」
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/188.html
京介が黒猫の父親に語った内容 京介が黒猫の父親に語った内容 まず、p80の日向の横取り台詞から、黒猫への愛を語ったわけではないことが分かる。 「またやらかしやがったか」「あの人がいいそうなことはなんとなく分かるもの」(p79)より、今までの行動パターンに沿った行動をしたと考えられる。 今までの行動パターンで有力なのは「自己犠牲」だろう。 黒猫両親視点で見れば、旅行先まで追いかけてくる元カレは「ストーカー」or「中二行動の被害者」であり、仲がよくなっているので前者とは見られていない。 「中二行動の被害者」と判断された場合、責められるのは黒猫であり、ここで「俺が悪い」という自己犠牲発言を始めればいつものパターンになる。 12巻p172に詳細有り。 意見・批判等 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/126.html
そんなことしねーよ! バッと振り返る 「愛の証」どこまで本気なのか メールの違和感 壁越しのお喋りの判別 そんなことしねーよ! たとえば将来……俺に彼女ができたりしたら、麻奈実を避けるようになったりするのだろうか? そんなことしねーよ!と、今の俺は思った。(p123) シンプルな死亡フラグなのだが、一度の死亡フラグを二度回収すると誰が予測できただろうか バッと振り返る p366でせいせいするなどと語っているが、声をかけられたときの反応がどう見ても嫌々の対応ではない。 体は正直だな(ゲス顔) 「愛の証」どこまで本気なのか 演技で言っているのか、本気で言っているのか、境界が曖昧になってくる。(p357) ウソなんかじゃねえ(p358) 「どの辺まで本心なわけ?」「ど、どうでもいいだろ」(p367) 嘘だと確定させる要素は存在しないどころか、ヤバいところが強調表示になっている。 桐乃の告白キャンセル法も「と言うとでも思ったァ?」であるため、嘘とは言っていない。 メールの違和感 妄想/新垣あやせを参照 壁越しのお喋りの判別 加奈子 「うそだぁ~、じゃーケータイ見してみ?」 加奈子 「……やっぱアヤシイ~。……桐乃ぉ……いい加減白状したらぁ~?」 加奈子 「もう、とぼけて! ねえ、ねえってばあ! 桐乃ぉ~~、相手はどんな男なのぉっ?」 加奈子 「うそだあ! 信じらんないよ! 絶対男だって! いいじゃん別に、誰も友達の彼氏取ったりしないからさあ。ね? あたしたちだけに、こっそり教えてよ~う」 加奈子 「えー? だって桐乃、ガッコーですっごいモテるじゃん、男の子たちからさー」 加奈子 「だって最近おかしーじゃん、桐乃!」 友達A。 ランちん 「そうそう! すっごい変ーっ!」 友達B。 加奈子 「最近いきなり付き合い悪くなったしぃ~、ガッコでもこそこそメールしてるみたいだしぃ~」 コミック版では語尾の延ばしをなくしてあやせの台詞にしている。 ランちん 「あ、あたし電話してるとこ見た! なんか痴話喧嘩してるような感じだった!」 ランちん 「うん、なんかぁ、すっごい怒鳴ってるんだけどぉ、でも、それなのになんか嬉しそうなの。そんで電話切ったあと、にやにやしてんの。絶対彼氏でしょアレぇ――」 加奈子 「だよねー?」 加奈子 「あ、ホラあ。思い当たることあったんでしょ?」 加奈子 「ふーん? あくまで彼氏なんていないってゆーんだあ、桐乃は?」 加奈子 「じゃー最近のおかしな行動について、セートーなリユーを説明してよ」 京介の反応から発言のほとんどが加奈子。 加奈子 「えーそんなぁ……アタシらは桐乃のことを心配してぇ……いたた、叩かないでよ桐乃ぉ~」 加奈子 「やぁだぁ~、も~っ。痛いってばっ♡」 加奈子 「そんなぁ~」 あやせ 「ま、まぁまぁ……桐乃、そのへんでやめときなよ。ほら、この子も反省してるし……ね?」 また別の声。=ここまであやせの台詞なし。 あやせ 「そうそう。ところでさ。桐乃って、お兄さんいたんだね? 知らなかったよ」 あやせ 「なんでそこで嫌そうな顔するの。優しそうな人じゃない?」 あやせ 「そ、そんなことないと思うけど…………たぶん」 ランちん?加奈子? 「あたしも見た見た。チラッとだけど。なんかぁ、桐乃にぜんっぜん似てなかったよね?」 京介がクソガキと言ってるので加奈子の可能性もあり。コミック版ではランちん。 ランちん 「むしろ地味っていうかぁ――」 加奈子 「あはは、言えてる言えてるーっ。なんていったらいっかなぁ……あ、アレアレ。十年後とかぁ、フッツーにしょぼい中小企業とかに勤めて、課長とかやってそうじゃね?」 ランちん 「うっわビミョー……でも分かる。あの顔はそんな感じだった」 加奈子 「あれ? 桐乃ぉ……なに黙り込んでんの?」 なお1階は 加奈子・あやせ・ランちん 「「「キャ――――――――――――――ッ!?」」」 あやせ 「き、桐乃……?」 加奈子 「うっわ~……ちょっとコレは引くよ~~ぅ?」 意見・批判等 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/187.html
「あんたが大切にしてる女の子」 夏コミのちょっと前の壁ドン 大ッ嫌い! 麻奈実の告白 みんなが幸せになれる未来 3つの想いの正体 「あんたが大切にしてる女の子」 桐乃と黒猫のダブルミーニングとするのが一般的である。 7巻冒頭の告白を流されたことへのあてつけである。 また、京介は7巻p277で「桐乃を大切にする」と宣言している。 夏コミのちょっと前の壁ドン 桐乃も夏コミのちょっと前に壁ドン(p65)をしていたが、いつのことだったのか。 「どうせエロゲー」と言われて強調表示で「違う」と返しているので重要なことなのだろう。 アニメ組ならもう答えは知ってるだろうが、桐乃と京介のデートの前日のことである。 大ッ嫌い! 桐乃が初めて京介に「嫌い」と言うシーンである。 キモイや死ねとは言っていたが嫌いと言うのは初である。 これに加えて、このシーン以降では京介が桐乃を現在系で嫌いと評することがなくなる。 麻奈実の告白 12巻の麻奈実の告白時の京介の反応から考えて、「好き」を友愛や家族愛的な意味での好きと勘違いしている。 黒猫は「好き」「付き合ってください」の両方を言ったあたり、鈍感系男子の扱い方が分かっている。 みんなが幸せになれる未来 11巻での麻奈実と加奈子の会話から考えると、桐乃を排除して全員が「普通の恋愛」と「普通の失恋」をする未来。 桐乃の幸せについては、「兄妹で恋愛しない普通の幸せ」か。 幸せというのはただの美辞麗句で、「みんなが普通になれる未来」が実態ではなかろうか。 麻奈実の中では「普通=幸福」であると考えればおかしくない。押し付けではあるが。 3つの想いの正体 以下p296より引用 やっと気付くことのできた想い。 急速に育まれた想い。 気付きそうで気付けない、芽生えかけた気持ち。 まず、桐乃と黒猫への恋愛感情+α説。順に桐乃から嫌われていないこと、黒猫への恋愛感情、桐乃への恋愛感情(A説) 次に、3人分の恋愛感情説。順に麻奈実、黒猫、桐乃(B説) 最後に、全て桐乃への感情説。(C説) C説は10巻1章で恋愛感情の自覚が無いことが判明したため、「気付けない」のみが恋愛感情である必要がある。残りにシスコンや家族愛を当てはめると不自然になる。 A説とB説の差異は「やっと気付くことのできた」の内容である。 A説に注目すると、他人の気持ちを言われて「気付く」と表現するのは不自然である。 B説に注目すると、8巻では麻奈実に対する記述が少ないため、「何故気づいたか?」がわかりにくい。 p248で麻奈実に色っぽさを感じているのでそこで意識したと見るのが妥当か。 意見・批判等 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/34.html
01
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/160.html
「何、この主人公。一度に二人とつきあうとかあり得ないし。 はっきりしろ、っての!」 「そうね。」 「まったくだわ。」 あたしのセリフに相槌を打った一人目は新垣あやせ。学校の友達。 二人目が黒猫。こっちはオタク趣味の友達。 変な組合わせだけど、これがこの連休初日にあたしの部屋にいる お泊り会のメンバーで、そしてその中で行われたゲーム鑑賞会の 全メンバーだった。 何でこんなメンツになったかと言うと、ひとえにあたしの勘違い によるダブルブッキングだった。 でも、そんな事を知らずにウチに来てくれた二人のどちらかとか、 両方を追い返す、なんてことは、絶対にしたくないし、できれば これを機に友達同士になってもらえたら、なんて下心もあって、 二人をなだめながら、お泊り会の実施とあい成ったワケ。 で、今、あたしの部屋のPCでは、どこぞのハーレムギャルゲの 修羅場寸前のシーンが、微妙な空気の中で絶賛放映中。 あんまり接点のなさそうなあやせと黒猫だけど、あたしを含めて いまちょっと共通認識っぽい発言になって、ちょっと安心できる 雰囲気。 ・・・だったと思ったんだケド? 「でしょ?あんた達もそう思うよね?・・・って、あ、あれ?・・・二人とも どうしたの?」 「ねえ桐乃。さっきの感想もう一度言ってくれるかな?」 「え?か、感想?」 「そう。そのゲームの主人公に対する感想」 「え・・と、一度に二人とつきあうとかありえ・・・・・・」 「あら?どうしたのかしら?早く続きを聞かせて頂戴」 「・・・・・・ありえなくもない・・かな?うん、そういうのもアリだと思う」 「桐乃、さっきと言ってることが違うよ?」 「それに、なぜ視線をそらしているのかしら?」 あんたら、ひょっとして、この桐乃ちゃんを批判しようってワケ? 「い、い、いつも言ってるじゃん! こっちも、あっちも、どちらも 諦めないのがあたし! どっちか欠けると、それはもう、あたしじゃ ないって!」 「桐乃・・・。さっきこのパソコンから聞こえて総ツッコミ受けてた セリフにそっくりだよ?」 「と言うか、誰もあなたを批判してはいないわ。直接には、ね。」 あんたたち、あたしにそんなコト言うっての? 「・・・もういい! あたしは、あたしのポリシーでトモダチを決めて 付き合うから! いまの、こんな、チョーシのいい、二股かけるあたし とでも付き合えないような人とは、サヨナラするしかないじゃん!」 ひどいコト言ってる自覚はあるケド、これがあたしの本心だから。 「桐乃・・・。そんな。わたしは・・・この、泥棒猫さえいなければ、 桐乃とふたりでずっと楽しく」 「あら泥棒呼ばわり有り難う。気に入ったわ。で、あなたはその泥棒猫 から一体何を盗む気なのかしら?」 「盗むんじゃありませんよ。還して貰うんです。」 「そこのビッチのこころは、誰か他人のものじゃないと思うのだけれど。 ・・・あなたのその思い込みは、いずれ他人を巻き込んで何か大ごとを 起こしてしまうでしょう。いえ、もう起こったのだったかしら?」 「く・・・。ちゃんと、収まるべきところに収まりましたよ! ご忠告 有り難うございます! それよりあなたも、偉そうにおっしゃるくらい ですから、まさか自分本位の妄想か何かで周囲をかき回したりしてない でしょうね!?」 「な・・・。」 あやせも、黒いのも、やっぱり簡単に打ち解ける事ができず、お互いに 痛い部分を探り合って、どんどん深みにはまり込んでいくあたしたち。 「あやせも、あんたも、落ち着いて・・・仲良くしなさいよ! 大体、 なに、この超居心地の悪い空間! あたしもうだめ、ちょっとコンビニ 逝ってくるから、あんたら頭冷やしてて」 ドアを荒っぽく後ろ手に閉めたあたしだったけど、さすがにいまのは ちょっとあり得ない。 それは解ってる。けど、いまのあたしにはどうにもできない。 横目であいつ-兄貴の部屋のドアを見る。 あいつも今晩、どこか泊りに行って留守って聞いてたけど、あいつなら、 こういう時に、どうするんだろ? あいつのやり方は解らない。思い付かない。 でも、あいつなら、きっと何とかする。 あたしは今閉めたばかりの部屋のドアをもう一度開け、そのまま無言で グッズ収容棚から適当なアニメのブルーレイを見繕い、プラスチックの ケースからディスクを取出しプレーヤのトレイに置く。 「これでも見て、ちょっとした事で永遠に仲間が欠ける寂しさでも想像 してなさいよ。・・・それから、勝手に帰るのは無しだかんね?」 「ちょっと、桐乃!」 「あなた、何するの!」 あたしは、あやせと黒猫、二人をあるもので縛り付け、勝手に帰ったり できないようにして、コンビニに出かけた。 二人の好きなデザートと夜食を仕入れるために。 ------------ 「・・・どうしましょうか」 「はぁ。こういう事をされたら仕方ないわね。あの娘は、ロングの髪の 手入れを、どれくらい手間なものと考えてるのかしらね?」 「ええ。桐乃もそこそこ長いですけど、染めてますし、手間で言うと、 わたしたちほどじゃないでしょうね。」 「そうね。でも、普通、こんなことは考えないわ。・・・仲の良くない 友達の後ろ髪同士を結んで、強制的に一緒に居させる-なんて事は。」 「あはは、桐乃、普通じゃないところ結構有りますから。」 「ふふふ、どう見えるのかしらね、あの子のベッドの上で、背中合せに 体重を預け合って動けない、私たちは。」 「・・・仲悪いようには見えないでしょうね。」 「ねぇ、私、さっきも言ったのだけれど、あなたの事は嫌いではないわ。」 「そんな。だってわたし、いきなりあなたの事、泥棒猫呼ばわりしたん ですよ? やっぱり年上の余裕ってやつですか?」 「違うわ。歳だってそんなに違うわけではないし、それは、あなたの、 真正面から私に向き合おうとする姿勢でしょう? なかなかいないのよ、 そういう人は、ね。」 「そんな事を言われたら、わたしだって、一人で拒絶し続けるなんて、 馬鹿馬鹿しくてやってられないですよ。」 「そう言えば・・・さっき『これでも見とけ』とあの子が言っていたの、 『あの花』のようね?」 「え、なんですか、『あの花』って・・・その、黒、猫、さん。」 「そこのディスクケースの中身よ。『あの日見た花の名前を僕達はまだ 知らない。』というアニメね。私はあまり視聴しなかったのだけれど、 幼馴染みグループから永遠に欠ける事になった一人をめぐる、罪の意識、 友情や成長がテーマの良作だったと聞いているわ。」 「ふうん。あの、わたしアニメとか、全然詳しくなくて。その、えっち じゃない、文学的なのもあるんですね?」 「・・・あなたの友人は、アニメをどんなものと説明しているのかしら。」 ------------ あの二人、ちょっとは、落ち着いて話の出来る間柄になってくれたかな。 あいつとあやせのお気に入り限定メニューを探してたら、コンビニやら 百均のハシゴになって、結構遅くなっちゃった。 でも、ブルーレイ1枚入れといたから、ちょっとは時間、持つよね。 と、自分の部屋に帰ってきたあたしは、ドアの中の様子に愕然とした。 なんとなれば、あたしの大事な黒髪一号と黒髪二号が、あたしのベッド の上でなんと抱き合って眠っていたからだ。 いや、一瞬でここまで仲良くなっちゃわれると、今度はあたしが疎外感 受けるんですケド-。 しかも、なんかすごい、絵になってるしー。 ま、二人とも、どこかお人形さんっぽいイメージのある美人な子だけど。 あたしが開けたドアの音や空気の流れで、二人が目をこするようにして 目覚め始める。 「う? 桐乃、帰ってきたの?」 「あれ、桐乃?」 そう口にしながら、二人は、すごく不自然な動きで、それぞれに上体を 起こしたので、あたしは突っ込む。 「どしたの、変な動きして? てか、ふたり、ひょっとして目覚めたの? 引くよあたし、引く時は!」 「あのねぇ、あなたがしたんでしょう? 奇麗なあやせと私の後ろ髪を 一緒にくくりつけて。」 「そうだよ、桐乃。寝返りを打ったりしたら、大変なことになるから、 こうしてずっとくっついてたんだよ、おねぇさまと。」 ・・・・・・ 「あやせ」? 「奇麗なあやせ」って言った、今? いや、それよりもっと聞き捨てならないセリフがあった気がする。 「おねえさま」? ひいっ。 ベッドの上では、長い黒髪同士を結ばれ、超仲良さそうな先輩と後輩が 肩を寄せ合っている、どこかで見たようなシーンが展開されていた。 「桐乃。あなた、またケースと中身を間違って入れていたでしょう? 『あの花』ではなくて『その花』が入っていたわよ。」 「わたしすごく感動しちゃった。桐乃、続編とかあるの?」 「その花」? 「その花」って何だったっけ? あ、あの絵が超キレーに見えたんで買ってみた、えっちな百合ゲームが 原作の? ・・・た、たしか、 「その花びらにくちづけを」 「黒猫さんスーパーモード fin」
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/175.html
加奈子だ 加奈子「は?」 あやせ「はい…?」 桐乃「は?マジで?」 京介「ああ、大マジだぜ」 あやせ「どういうことなんですかお兄さん」 京介「おちつけあやせ!理由があんだよ!」 あやせ「理由ってなんですか早く教えてくださいお兄さん」 京介「怖ぇ!マジ落ち着いてください!」 桐乃「あやせ、理由聞こうよ」 あやせ「…そうだね桐乃」 加奈子「んで、なんで加奈子なのさ?」 京介「一番話しやすいっていうか、そういう関係になっても楽しく過ごせそうなんだよ」 あやせ「私でも楽しく過ごせますよ」 京介「いや、なんつーか…あやせとじゃラフな付き合いはできそうにないんだよ」 あやせ「どういうことですか?」 京介「束縛されそうでな…実際今も超ビビリながら話してるんだぜ」 あやせ「…」 京介「桐乃は、妹だからな」 桐乃「妹だけどさ…」 京介「大事な妹なんだ、兄妹の関係でいたいんだよ」 桐乃「…そっか」 京介「だから、俺は加奈子を選んだ」 加奈子「見る目あんじゃねーか、さすがだぜ」 京介「本心だよ」 加奈子「へへ、なんか嬉しいな」 京介「ま、恋人としてよろしくな、加奈子」 加奈子「ったりめーじゃん!あ、そだ、ちょっとこっちむけよ」 京介「なん…」 加奈子「んっ…へへ、キスしちまった」 京介「…へっ、マセガキめ」 あやせ「桐乃ー…」 桐乃「あやせ、仕方ないよ…」 数年後 加奈子「あの時私を選んだこと後悔してない?」 京介「あたりまえだろ?」 加奈子「そっか」 桐乃「遊びに来たよー!」 あやせ「お邪魔します」 加奈子「あ、いらっしゃーい」 桐乃「あれ、加奈美ちゃんは?」 京介「遊びに行ってるよ」 桐乃「ちぇ、せっかく会いにきたのに…」 あやせ「まったく…ずっとそうなんだから」 加奈子「ねぇ…こんな生活がずっとずっと続けばいいね」 京介「ああ、そうだな!」 加奈子編 おわり
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/71.html
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/53.html
/ / `丶 . / / / \ . / / イ / \ . / 、| i / "´ | ∧ ヽ / /⌒'| |/{ /ー─-y' / ヽ | ∠ / ⌒| | ──= //´ ̄ ̄|∨ |\| 厶八 {Y八 | { =─ { 八 \ 、_ \ |u . 〉 ; /\| ヽ 小 八/ } | 、 __ _____,厶リ \ ──' / . / <∨ 丶、 〈 \ ` ァ≦‐-、 二ニ=- \ / ヽー‐-、 '´ \ \ \ {\_\ \ } / / / ;; ヽ ヽ /_,.. / イ ,. - ' ´ / , l | ` / | / / ,. - '´ / / ゙、 _ l | ノ-'´゙、 | へ、/ , - '´ / / ゙、 / rl | | .Y / __/,へ、 / / ゙、 | l | {| ,イ | `゙t,-,、_`ヽ、 // ゙、 ゙、 ヽ |\ | ∧| ゝ-' ヽ // ___ ゙l ,〉 ゙、| } | ,.r | /ヽ| / ____ ` ゙ --| / ,/|,,./ ,...r' .l /ゝ、| / - 弋_,,ソヽ, / / / |l ,r'´ _,.r' .|l | / ' / ,. / ヽlヽ l \ , r ´ , '´ 、 / / //'´ / ` \ / / ヽ l __/ ;;-イ / \ / / .l、 / / \ ,. '´ l ヽ - 、 ./ /,.r'´ l \ ` ヽ / / | ヽ ___,... '´/| l ト、 `ー ´ | l | \ / / ヽ | / / / .. / ヽ / | / / ..... ,. r ' ´/ l ー― '´/ l / // ,.r ' ´ / /ヽ | / // / / ,..- '´ / / ゙、 __ | /- '´ ヽ| | /ヽ、/ ,/ / / `、 l .l`l | | | / _ // \ / / ゙、 | | | { | イ |`ヽ 、_ \ / / ゙、 | ヽ |\ Y / | ヽ、 {' ` -、.\ / / ゙、 ヽ ヽ|ヽ、} | /ヽ.| ``ー' ___ l / ――― 、______ | / }| / / | /.ゝ | / ´______  ̄` | / / | / __ / /l /\ .| '゛ {° `チ- 、_/ / / ../ ,..r '´/ / ゙ | | `==' // / |`ヽ、 / // | l / / /l / ヽl 、| `ヽ、 ,/ ,.-/ l / / ,./ ' / ヽ \ / / . ヽ l / ,...- '/ / \ / / . ヽ '´ / / \ / / . | ヽ 、 / / \ , - '´ . | \ ` 、 / / \ / . | `、 ` , イ / | \ ___,.. ' /{ ,..- { | ` ー ´ / | | |`ヽ、 / / | | / / l l \ / / / l ∧ ヽ / / / / / ヽ l ∧ / / / / / ∨ } ∧ ∠ _ l /ー---、___ / __ -─ ´ V i ノ \ ノ'ヘ / T ̄ヒテ` ‐‐ヒテ"フV /ヽ !`ヾ ∧ l l / / { \ ハ u 〉 /// \ ヽヽ ′ ´/ノ >∧ / / l ヽ、 r──┐ ∠ / / l 、 \  ̄ ̄ _/l \ , '´ / l \ ` ー‐ ´ ノ l 、 `ヽ、 / / ヽ `ヽ、 / , ヽ、 / ヽ イ ∨ヘ / \ ´、 \ /l . . . . . ∧ / `ヽ \ ´ ヽ . . ./ ヽ/ / ∧ , r '´ ` - 、 _ / \ / | \ / | \ / / / /゙、 |\ ヽ\ / / / / | | \ ゙、 \ / | / / | | ゙、 ゙、`゙' / | / / | / ___゙、 -、 / | | -―r-―-- ,|,.- '´ ゙、 ,/ /、 / _| | / ヽ |l -,_,/ /___ゝ / | ヽ |´ 、___, t――― / - / / ´| | / ゙、 | .| ,. ' / 三 | ∧ 、 \ | ヽ 三 / ニ | / \\lヽ ゙、 / /_/ / ― ヽ-、ヽ| .― / ヽ ゙、 、____,l / ≠ | ,. | 、 | / |/ ゙、| ` 、 ,...| 〃 , | `-- 、_ `ヽー '´ | く / ` - 、_ _,.ヘ `、 ,-〈 /lヽ /-, ゙、 `、 , - - ' ´ ゙、 |ー'´ `ー| ゙、 `、--- ' ´ \ ∧ | ゙、 ゝ- 、 ...,ィ . . . . . . . . . ... __ /. . . . . . . . . . . . . . . . ゙. .、 / ヽ /. . . . . . . . /¨} . 八. . . . ..ヘ. l ハ /. . . . . . ./ j / ヽ. . . . . . | { /. . . . . ;代う冫 ィヒテぅ . . . . .ヘ. l .j ノ .八 l ! }. . . . {`丶. | ,′. ´ヾ{.从 ' ,イ/}へ、 l / \ヘ _ /ノ } / ,..、 ゙ へ ´ ,イ. / {´ \ ノヘ〉 > <.从 __ / | ` ヽ ノ> 、 x< ‐-‐ ´ / } | ト、 { ,ィニヘ. / 〃 / ノ | } } < ∨∧∨/∧{ / /{ | l l ,. <´ 〉/{ -‐  ̄` ´ |/` l l lλ }//| {´ ヽ | ノ / .′l ∧/{ ヽ __, -‐──- _ ‐- ∠__ ノ__ノ. ハ//l l l ヽ ヽ `ー ´ ヘУ }///} l l \ >. l ハ//l | / l /´ ´.. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ..\ / .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ....\ /... .. .. .. / .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. ... /... ... .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. .. / .. .. .. .. .. .. .. ..ヽ ∠.. .. .. .. .. .. .. . | .. .. .. .. .. .. .. .../ .. .. .. .. .. .. ../ .. ..〈 ´ヘ .. .. .. .. .. ._| .. .. .. .. .. ..,> ー- '、¨´  ̄/.. / .. . ' .. .. ../ l .. .. .. ../イ=‐- 、 \ ... / .. .. / i ' .. .. { ハ .. .. . ' 戈)ン ヽ... /,x=, .. .. .. . ... ∧ゝハ .../ . / 衍' ../ .. ...| j.. .. . ヽ_八{ ‐ '´ ヒ' ... ... ../リ .. .. .. i .ハ / ハ ..// ∠. j... イ/ \ 、 ,イ / j/ /7// \ ー ヘ / / ̄ ̄ ̄` ー―- 、 / _/  ̄ヽ  ̄ 「  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄-‐ ̄ ̄ ̄`ヽ /j , -‐ ´ } { 、ノ _, - ´ , -‐ ´ ̄ ̄`ヽ、 ゝ / , ‐  ̄ ヽ ハ / / } / | / / / / \ l ト、 /イ ∧ / / / / \ i | ∧ヽ /´ .| / | . / / ./ / _, ‐一'" ̄\| | ∧ } .! ソ ′ / /`ー──-/ /ー─イ´ ___>─z Ⅵ´ / |. |│ ∨ イ/ アて ゚丁ゞ,// 乂 弋_゚ノ ./ ,ソ /〉 /_才 . ∨ /.i ,乂__ノソ´ `ー─一'" | //ノ´/ /. ∨ ∧| i | /__ノ/. ∨ !ヘ / /// /. ∨! 〈 ´ / | ゞ、 ヽ ` U ! ∧ ヽ , ' .| ゞ \ / ! ハ 入__ _, -=ニ二丁 . -────- / / ,リ .! / / _, -=ニ ̄ | | `> イ ./ ∨./ . . / . / | > イ / .;/ / / ヾ八 l / / / / ∧ \`ヽ、 . .. ' . i / / 、 lヽ ヽ / /,r ... / , / ゙、 l \ ,' ,', ' , ' / r,| | / ヾ、、 \ ,' , ' , r _ / Ll__| |、 \゙、 \ ,' ゙- ' -  ̄ ,. / ,. |l | ,、|ヽヽ / \ \ , ' , ´゙´ / ,r、 、、_´___ ゙ -、---'´ l ,/ ,. , ´ / ノ | l、 ゙、 / ,ニ=- ,.- , , - ´ || \ヽ | , --, l、 ヽ . -, r---l ' / . . ` 、 _ = ' ´ ` ヽ 、_ヽ、 |ー.t . ;;; ;; `ヽ / `ヽ、 \ \r'´l ,.イ| ヽ \ ,./,r、ヽ__} ,.. r='´ .|| ヽ \ L==-ヽ ̄ヽ || ゙̄,l 、 \ ヽl--, l | | | 、 ヽ |l l___ .| | |
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/16.html
ガチャリ。 扉を開けた瞬間、俺は完全に凍りついた。目の前にスカートと下着をずらし、 下半身をあらわにした妹の姿があったからだ。 そういえば、朝、母親が言ってたっけ。 『あ、トイレの鍵が壊れてるから、みんなちゃんとノックするように気をつけてね』 呑気な表情でそう家族に告げた母親の顔を思い出し、我に返る。 「わ、わリィ!」 そう言ってあわてて扉をしめたが、きっともう遅いんだろうなあ。 それより妹の裸(っていうより下半身だけど)初めて見ちまったよ…… っていうか、考えたら女の子の裸みた事自体初めてだ。もちろん幼児の頃はノーカウントな。 いや、でも、幼児の頃と、そうかわらなかったような……って、俺、何思い出してんのさ! そんな事考えているうちに、水音がしたかと思うと、扉が開いて衣服を整えた妹がトイレから出てきた。 なんて馬鹿なんだ俺。どうして、とっとと退散しとかなかったんだろ。 「……」 どんな怒りが爆発するか恐々として待ち構える俺に、激しい怒りのためか顔を真っ赤にした妹が、 俯き気味の顔から上目遣いで鋭く睨みつけてきた。こ、これは殴られる? ……しかし、妹は一言の言葉も暴力も発することなく俺の前を通り過ぎ、階段を上って自分の部屋へ戻っていった。 「助かった? 許してくれた……のか?」 もちろんうちの妹に限って、そんな甘い話があるはずなかったんだけどな! 「起きてる?」 その夜、妹がそう言っていきなり俺の部屋に入り込んできた。 「お、おう」 来たか……と俺はそう思った。コイツがあのまま済ませてくれるわけないと思ったんだ。 「ちょっと、ちゃんと人の顔見て返事しなさいよ。……って、あんたどこ見てるわけっ!?」 桐乃の顔を直視できなかった俺の視線は、偶然にも妹の下腹部のあたりに吸い寄せられていた。 「ちっ……! 違う! 誤解だ!」 「ふん、いいケド。いまさらだしィ。アンタ、昼間の事ただですませるとは思ってないよね?」 もちろん思ってはなかったが、ここで抵抗をやめるわけにはいかない。 「悪かったよ。でもそんなに大袈裟に騒ぐ事ないだろ、偶然見られたくらい。……きょ、兄妹なんだから」 「ふーん、そういう事を言うワケ?」 桐乃は値踏みするように、俺の頭とつま先の間を、上下へ視線をさまよわせる。 「……じゃあ、見せてよ」 「え?」 「兄妹なら見られても平気なんでしょ? じゃあ、私にも見せてよ。アンタのペニス」 いきなり、何言い出しやがるんだ、この妹様は! 「ば、馬鹿野郎! 女子中学生が、ペ……ペニスなんて言葉言うんじゃねーよ!」 「じゃあ、肉棒」 「余計悪いわ!」 こいつエロゲやりすぎて脳腐ってんじゃねーの? 「なあに? 見せられないの? 兄妹なら平気ってウソついたわけ?」 「違うよ! 偶然見られたのは仕方ないとしても、わざと見せるのはマズイだろ! 兄妹ならなおさら!」 「……バカじゃん? 他人の方がマズイっしょ。 他人にわざと見せたら警察沙汰になるじゃない」 そりゃそうだけど! 論点はそこじゃねえだろ? なんでわかんねえのかなあ、こいつ! 「いいよ、見せてくんないなら。 お父さんとお母さんに、アンタに大事なとこ見られたって告げ口する」 「……なっ!」 それはまずい。桐乃をかばうための方便とは言え、親父には俺が妹モノのエロゲを嗜んでる事になってるんだ。 親父があのウソを鵜呑みにしたとは思えないが、そんな話されたらウソがウソじゃ済まなくなっちまう。 クソォ~~! こいつはいつもいつも恩を仇で返すような真似しやがって! 「へえ~~こんな風になってんだ」 結局俺には、桐乃に屈する以外の選択肢はなかった。しかしズボンとパンツは脱いでない。 チャックを開いて、ぐにゃりとひっぱり出しただけだ。それが人としての最終ラインを守るための俺の拘りだった。 「で、同人誌みたいになるには、どうすればいいの?」 何が『どうすればいいの?』だ! 読んでんだろ、エロ同人誌! じゃあ、知ってるはずじゃねえか! 「……ちょっと、聞いてんだけど。無視しないでくれる?」 「し、知らねえよ。そもそも妹に見られて、反応するわけねえだろ……」 それは人間として終わってるぞ、確実に! そんな俺を侮蔑の目で見据える桐乃。 「何よ、それでもシスコン? だらしないわね」 だからシスコンじゃねえって言ってるだろうが……いつまでそのネタひっぱる気だっての。 桐乃は少しばかり思案するような表情になり、少し視線をさまよわせたかと思うと、 遅い時間でもう眠いのか、潤んだような目で俺を見上げ、ヒソヒソ声でこう言った。 「……ねえ、舐めてあげよっか?」 「ば、バカじゃねえの!?」 マジ、こいつの頭、エロゲやりすぎで腐っちまってる!絶対! だいたい、持ち物を俺に触れられるのも嫌がるくせに自分から触るのは大丈夫なのか? しかも、こんなところを? それも舐めるって! その時、なぜか俺はふと思い出した。こいつと初めて一緒にエロゲした時のことを。 あの時もこいつ、マウス持った俺の手に自分の手をかぶせてきたっけ…… あれって、何年ぶりだったんだろうな。妹の手の平に触れたのは。 (……いっ?!) そんなことを思い出したとたん、いきなり俺の股間が反応を始めた。 な、なんで? あのときは何も感じなかったのに…… と、止まれ! 止まるんだ! この反抗期めっ! 「ちょっと、アンタ、なに自分の世界に入ってんの? あ、また眼鏡の事でも考えてるんじゃないでしょうね?」 「な、なんでここで麻奈美が出てくんだよ!」 そんな話をしているうちにも、一度励起状態へと移行し始めた俺の怒張は、 ムクリとその鎌首をもたげ始めた。 ギンギンに血管を浮かび上がらせた俺のイチモツを見て、桐乃が心底嫌そうな顔でつぶやく。 「……キモ」 酷すぎる。 そりゃキモイだろうさ! でも、おまえが見せろって言ったんだろ? なんか傷ついたぞ。 しかし、俺に文句を言わせる間も与えず、妹は言葉を続ける。 「……キモイ。キモイ、キモイ! キモイからもうしまって!」 「わ、わかったよ」 突然、癇癪を起こしたように涙目になりながらそう叫ぶ妹の声に、俺はあわててムスコをしまう。 な、なんだよ。これじゃ俺が無理やり妹に見て見ろと迫ってる変態みたいじゃねえか。 見せろといったり、急に嫌がったり、相変わらずコイツはワケわかんねー。 「……もう寝る」 桐乃はつぶやくようにそう言って、背中を俺に向けて立ち上がった。 そして、扉を開けて出て行く間際、最後に一言。 「わたしじゃ……やっぱりダメなワケ?」 「え? 何が?」 その俺の問いに、妹からの答えは何も返ってこなかった。