約 2,471,538 件
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/108.html
某匿名掲示板の読者モデル板 【ペロ】高坂桐乃って可愛くね?【ペロ】 785 名無しさん@お腹いっぱい。2011/10/31(月) 20 03 58 ID kyskk0sk0 (PC) よっく聞けよお前ら…桐乃をペロペロしていいのは俺だけだ!お前らに桐乃はやらん! 786 名無しさん@お腹いっぱい。2011/10/31(月) 20 04 45 ID krr1nsky60 (PC) 兄貴登場? 787 名無しさん@お腹いっぱい。2011/10/31(月) 20 04 56 ID orera000one (PC) 785 兄貴キター! なんか素直になってね?w 788 名無しさん@お腹いっぱい。2011/10/31(月) 20 05 29 ID 0twodazeorera (PC) ようやくこの時が来たんだな……待ち侘びたぜ 788 名無しさん@お腹いっぱい。2011/10/31(月) 20 06 08 ID orera0three (PC) 785 自分の気持ちが分かったんなら、やることは1つだろ? 今すぐにだ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「桐乃ッ!!」 「っ!?」 「桐乃! お前は誰にも…って、どうした? 顔、赤いぞ?」 「っ…! うっさい! あ、あんたのせいだかんね! このバカッ! 変態っ! シスコンっ!」 「お、俺の? いや、いきなり夜中に来たのは悪かったが、そんなに怒るなよ!?」 「違う! そんなことじゃない! これ…あんたでしょ! 書き込んだの!」 「げ…なんでそのスレ知ってんの!?」 「ハァ? あたしのスレなんだから知ってるに決まってるじゃん! てか何なのコレ? 『桐乃をペロペロしていいのは俺だけだ!』? キ、キモ過ぎるんですけど!」 「い、いやそれはな…? あまりにも他の奴らがペロペロ言いやがるもんだから、つい…」 「煽られて乗っちゃうとか、どんだけ初心者なのよ。素人は3年ROMってろ!」 「お前はプロか!? プロなのか!?」 「まぁね。あたしの立てたスレ、もう30も続いてるのもあるし」 「マジで!? 一体どんなスレなんだよ!?」 「そりゃVIPに立てた…って、な、何でもいいでしょ! とにかくあんた、こういうのはマジやめて! 兄貴登場とかホント恥ずかしいんだから! シスコン兄貴が2chのスレ監視って、一体どんな羞恥プレイ? あたしを殺すつもり!?」 「す、すまん! 俺が悪かった! 反省してるから、許してくれよ、な?」 「ふんっ…あんたってほんっと変態ね」 「悪かった、悪かったよ。 じゃ、じゃあお休みな?」 「―――ねぇ」 「な、なんだ? まだなんかあるのか?」 「…するんじゃなかったの」 「え? な、なにをだ?」 「だ、だから……ぺっ、ペロペロ、するんじゃなかったの!?」 「ちょ! おま!? なに言って!?」 「だって、あ、あんたが書いたんじゃん、ペロペロしていいのは俺だけだって!」 「そそ、そりゃそうだけどな? それはあくまで勢いで…」 「何あんた、勢いでやったことには責任取らない、やりっぱなしっでいいっての?」 「んなこと言ってねぇよ!? ただこれとそれとは別だろう!?」 「何が違うワケ? 都合が悪くなると言い訳とか最ッ低ね」 「言い訳じゃねェーって! だってお前、ぺ、ペロペロだぞペロペロ!? ペロペロしちゃうんだぞ!?」 「す、すればいいじゃん…」 「すればいいじゃんって…マジかよお前!?」 「し、仕方ないじゃん。そもそも、あんたが悪いんだからね!」 「俺!? いや、確かに発端は俺かもしれねーけど…」 「ペロペロするなんて宣言したくせに、結局口先だけだったなんてわかったら、 お前の兄貴は変態シスコンなだけじゃなく、口先だけの嘘つき男だってバカにされるでしょ!」 「変態シスコンは固定かよ!?」 「ただでさえ恥ずかしいのに、これ以上恥の上塗りするのやめて」 「お、俺のせいなのか…?」 「そう。バカで変態でシスコンなのはもう諦めてるけど、せめて言ったことくらいは責任取りなさいよね」 「正論…なのか…? 何かがおかしい…だが、何がおかしいのかわからなくなってきた…」 「簡単じゃん。言行一致、口にしたことを実行すればいいだけでしょ」 「ぺ、ペロペロすればいいのか…?」 「そっ…そう。さ、最初っからそう言ってんじゃん」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「で、でもよ、ペロペロって具体的にはどうすりゃいいんだよ? いや、一応ビグってはみたんだが、『舐めたくなる可愛さ』とか抽象的で、よくわかんなかったんだよな」 「ハァ? あんた、ペロペロの意味もわからず煽りに乗ってたワケ? どんだけバカなの?」 「蔑むような目で見るな! そりゃ抽象的ではあるが、ニュアンスは理解できてるよ!? その、相手の体をペロペロ舐めたくなるくらい可愛いってことだろ…?」 「っ!!!!!! こっ!ここここの変態っ!!!!!! 妹に体嘗め回すような視線送るって…っ!! どんだけ変態なのよ!! この強姦魔ッ!!!!」 「ちげェ―――!?」 「キモキモキモッ!! マジキモい!!」 「いやだからな!? 違うんだ! ビグって出てきた内容を思い出してだな?」 「あーキモかった。ほんっとキモかった!」 「悪かったって! しかし、じゃあどうペロペロすりゃいいんだ? 顔か?」 「――――――!!!!! かっ、顔っ!? 顔っ!? 顔ってあんた、キスするっての!?!?!? ブッ殺すよ!!!!!!」 「だぁああぁあああ!? また地雷踏んじまった!?」 「あ、あんた…さっきからふざけてんの!? 真面目にやんなさいよ!!」 「俺は極めて真面目だよ!? このやり取り自体が真面目かどうかはわかんないけどね!? つーか、じゃあどこならいいんだよ? どこにペロペロすりゃいいの?」 「チッ…なんでそんくらい自分で考えらんないワケ? どんだけバカなの?」 「くっ…思い付きを口にしたらブチ切れたのはお前じゃねーかよ…」 「それは―――っ ………まぁいい。仕方ないからほら、ここでいいよ」 「首筋? まぁ確かに顔じゃねーし、そこでいいってなら…」 「ほら、グズグズしないでさっさとする!」 「あ、あぁ…じゃあ、いくぞ…?」 「さ、さっさとしなさいよね」 「………」 「………遅い」 「わ、わかってる」 「ひゃっ! こ、こら! 息がくすぐったいでしょ!」 「顔近づけてるんだから仕方ないだろ! 我慢してくれよ!」 「うぅ…」 「――――――」 「―――んっ!!!!」 「…? お、おい!?」 「………は………」 「だ、大丈夫か桐乃!?」 「ん………だいじょぶ………」 「そ、そうか…? 急に崩れ落ちたから、びっくりしちまったよ」 「―――てけ」 「ん? どうしたんだ?」 「出てけ!!」 「ちょ!? いきなりなんだよ!?」 「いいから出てけ!! もう用は済んだでしょ!! さっさと出てけ!!!!」 「何いきなりブチ切れてんだよ!? てか顔真っ赤だぞ!? ホントに大丈夫なのか!?」 「っ!!!!!! で・て・け――――――!!!!!!」 「どぅわ!? わかった! わかったから物投げるな!! 出てくから!!」 「―――はー、はー………… あ、兄貴の…京介の舌が、あたしの…首、に………だ、ダメ、腰、抜けちゃった………………バカ―――
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/70.html
京介と桐乃の項目は長すぎないか? このページが一番ヒット数多いんだから、一見さんにも見やすいよう短くまとめた方が良いと思う。 -- (名無しさん) 2010-11-11 15 42 40 キャラの内面まで書かれてていいと思うな。サラッと読んでたからこのページは楽しかった。 -- (名無しさん) 2010-11-11 16 30 49 もっと深く知りたいと思って「ネタバレあり」の項目をクリックして飛んできてるんだから、長く手もいいと思うし、長くあれと思うよ -- (名無しさん) 2010-11-11 22 13 28 ロックいいね -- (名無しさn) 2010-11-12 18 11 37 7巻のあらすじ全部書いてて消したら、直された。編集者のお気に入りらしい -- (名無しさん) 2010-11-12 21 00 45 桐乃のとこ推測で書きすぎだろ -- (名無しさん) 2010-11-14 01 07 07 推測とかそういったのは「妄想有り」に書いて、こっちでは誰が見ても堅い部分だけ書くのが良いと思う -- (名無しさん) 2010-11-14 01 14 15 推測はあかんけど -- (名無しさん) 2010-11-14 01 25 24 推測はあかんけど、桐乃のところは読んでみて推測の域から出てると思うが。マズイところは具体的に書けばいいんでね? -- (名無しさん) 2010-11-14 01 27 41 普通によくかけてるとおもうけど -- (名無しさん) 2010-11-14 02 01 13 桐乃と京介の項目が長すぎる。恣意的な解釈も多い -- (名無しさん) 2010-11-14 03 18 28 読んでも何とも思わなかった俺も恣意的な解釈してるんだろうかw -- (名無しさん) 2010-11-14 04 58 54 批判をするなら具体的にした方がいいな。「ここが」違うと。 -- (名無しさん) 2010-11-14 10 00 08 文章が冗長すぎる上、主観が入ってるから違和感を感じる、(7巻からの部分は)削除して書き直したほうが早いかと -- (名無しさん) 2010-11-14 11 47 22 黒猫厨必死だなw具体的な批判じゃなくいきなり削除かよw -- (名無しさん) 2010-11-14 12 46 44 あれで推測主観か・・・・必死だなw -- (名無しさん) 2010-11-14 14 58 15 京介と桐乃の項目が長すぎるだろ。客観的なものだけにして他と合わせろと -- (名無しさん) 2010-11-14 19 22 32 京介と桐乃の部分の7巻箇所ただのあらすじじゃねーか。短くまとめろよ -- (名無しさん) 2010-11-14 19 24 48 主観混ざり過ぎ。桐乃、黒猫厨は編集するな -- (名無しさん) 2010-11-14 20 35 48 アカギクソワロタwww -- (名無しさん) 2010-11-14 23 24 45 ちんちん -- (名無しさん) 2010-11-15 00 14 01 こうであればいいという願望を混ぜるな -- (名無しさん) 2010-11-16 01 49 25 なるほど、わからんwwww -- (名無しサン) 2010-11-16 23 35 33 なかなかよくまとめられてると思うよ桐乃の項 -- (名無しさん) 2010-11-17 08 44 28 読めたもんじゃないな -- (名無しさん) 2010-11-17 15 29 14 推測部分は多いけどこれ読むまで分からなかったとこもあったし、編集するにしても考察部分はのこして欲しいな -- (名無しさん) 2010-11-18 18 54 23 長いのもそうだが、文が下手すぎて読みにくい。誰だよこの糞編集。 -- (名無しさん) 2010-11-19 02 58 52 長いほうが好きなで。↑みたいな煽りで短くしないでいいよ -- (名無しさん) 2010-11-19 11 20 31 ネタバレを含む解説というかただのネタバレになっていたので京介桐乃項ちょっと編集したよ… -- (名無しさん) 2010-11-19 12 05 50 京介が責任感あって貫きとおすなら、まなみに適当なこといったり桐乃にやっぱりあれはなしで彼氏つくるな、とかいわないと思うわ おせっかいなだけだろ -- (名無しさん) 2010-11-21 06 41 36 桐乃のこと嫌いとするものの助けてやった。その思いやりは相当のものだってこれなんだ?本当に嫌っててそれでも助けてやってる、京介は思いやりがあるってどんな京介だよw原作よんでるのか? -- (名無しさん) 2010-11-21 06 56 08 桐乃への嫉妬心と劣等感の克服は桐乃の頑張りをみて克服したんじゃないのw自身の友達って・・・。京介の項目がひどすぎる -- (名無しさん) 2010-11-21 07 41 54 なんでそう偏った解釈をするのか。6巻までのに戻しといたから改めて7巻から編集誰かよろしく -- (名無しさん) 2010-11-21 08 22 16 桐乃への嫉妬心など→桐乃もだけど友達のおかげでもある 京介から桐乃へのおもい→本当に嫌いで京介のおもいやり 京介の性格は?→責任感があり1度きめたら貫く 結果黒猫と恋人になった どんな誘導だ 編集した黒猫厨死ね -- (名無しさん) 2010-11-21 09 55 21 ↑いや黒猫と恋人になった(京介の性格は責任感があり1度決めたら貫きとおすから別れないはず!)て願望だなw京介が桐乃のこと本気で嫌いで、それでも助けてやってる。京介は思いやりがあるとかアホかとwフィルターいつまで付けてんだよとw -- (名無しさん) 2010-11-21 10 46 52 ラノベetc.文章の類は特に、各人が自由な解釈をしていいモノだ。言い切る。だが、wikiでソレを書く場合は、反対されても編集されても文句は言えない。 -- (名無しさん) 2010-11-21 20 51 47 桐乃京介短くなったな。まぁよかった -- ( ) 2010-11-22 08 18 41 黒猫って本名むずっ 意外な名前。 原作読み返しなさい、 -- (黒犬) 2010-11-22 20 56 54 よ、余計なこt -- (名無しさん) 2010-11-22 23 27 26 俺妹最高? -- (フォー) 2010-11-28 22 32 34 新垣あやせ犯して〜? -- (新垣あやせ) 2010-12-04 20 26 28 桐乃犯して〜? -- (コメントすれや? ) 2010-12-04 20 27 45 アニメだとバジーナの顔が見れない(-.-;) -- (やま) 2010-12-20 00 34 34 「堕天使の追憶」では、オフ会で京介が食べてたのが「オムライス」になってる?ってことはコレ、アニメ版の黒猫の追憶?でなかったらカラコン入れた状態では違って見えたか?…そんなカラコン無いか。見間違いであって欲しい。 -- (ねぷ) 2010-12-21 23 21 04 ↑単にアニメBD等に付けるから細かいのは合わせたんじゃないの。今回の特典がアニメ版専用で原作とは関係ないってことはないと思われ。桐乃視点もアニメ視聴者に配慮してたように感じた -- (名無しさん) 2010-12-22 23 30 18 サイコー -- (名無しさん) 2010-12-23 00 58 32 更新したらどの人物を更新したのかここに書きこんでくれたら助かる -- (名無しさん) 2010-12-24 00 12 47 面白いからすき^ -- (かおり) 2010-12-28 18 17 21 ↑↑上のatwikiのメニューから[表示]→[このページの最新版変更点]で青字のところ見れ -- (名無しさん) 2010-12-28 20 40 07 原作6巻で、京介入浴中にリアが突入してきた時の発言だけど「せめてあと三年経ってから…」って事は作中当時リア12歳(小6?)、桐乃中3だから桐乃はOKって意味にとれるよね まぁあやせも同学年だから当然桐乃もOKなんだろうけど -- (名無しさん) 2011-02-14 00 02 06 ↑なるほど! 高坂兄妹はお互いに守備範囲を告り合っていた訳ね。 -- (名無しさん) 2011-02-14 18 54 18 新シリーズを放映汁 -- (名無しさん) 2011-02-24 10 34 16 TRUE ROUTEのOPの家族の写真で、両親が妙な表情してるのが気になる。ベタ過ぎるけど養子ふらぐか? -- (名無しさん) 2011-02-27 21 02 31 伊織・フェイト・刹那さんの説明文で途中、桐乃→桐野になってます。 一応報告。 -- (Tig) 2011-03-04 12 44 36 きりのスタイルいい♪ -- (秘密) 2011-04-03 14 47 42 6巻・7巻では京介は高3、桐乃は中3だけど変えなくていいのか? -- (名無しさん) 2011-04-03 21 15 08 8巻、高坂兄妹が温泉街を訪ねたのは日曜(P249)なのか平日(P250)なのか。二日かけたとは思えないから凡ミスだろうけど。 -- (名無しさん) 2011-05-13 23 33 14 ↑日曜日に連絡を取ろうとして、翌朝一番(月曜朝)にメールの返信があったというのは……苦しいか。 -- (名無しさん) 2011-05-14 14 30 38 明らかなミスだし、二版で修正かかるんじゃないかな -- (名無しさん) 2011-05-14 22 22 55 京介のコスプレの評価リアルでみたかった -- (名無しさん) 2011-05-15 01 40 45 小さな庭園関連の登場人物を追加。しかし、マスケラの主人公の苗字が来栖だったのは、確かに気にはなってたけど、存在を忘れかけていた加奈子の姉さん絡みだったとは。 -- (名無しさん) 2011-09-10 18 16 39 「五更京介」「高坂瑠璃」ネタのあった巻で、「来栖」「シンヤ」ね…小さな庭園もフラグ王国だったのだろうか -- (名無しさん) 2011-10-17 10 23 29 最終巻楽しみすぎる 最後の最後で義妹設定だけにはしてほしくないな -- (あずき) 2013-04-20 14 18 33 ゲームの義妹の設定は原作者がゲームだけに書いたオリジナルの設定だからないな瑠璃と恋人になったのになんで振ったのかわからない -- (流星) 2013-04-21 22 46 58 櫻井秋美のこともーちょい作者、こってくれても良かったかもな~Σ(´∀`;) -- (名無しさん) 2013-07-16 20 36 27
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/245.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286349444/663-671 俺と桐乃はある日 「てでいま~っと」 ある日、家に帰ってきた俺はいつものように部屋へ戻る前に、麦茶を飲もうとした。 リビングのドアを開けて中へ入ると、誰もいない。 「あれ? お袋どっか行ってんのか?」 あのちくりババア、家に鍵もかけねえで井戸端会議でもしてんのかね。 つまんねえことばっか話してる暇があるなら、料理のレパートリーでも少しは増やして欲しいぜ。今日もカレーに味噌汁か? ダチに話したら笑われちまったぞ、ちくしょー。せめてスープにしろ。 お袋の今日の手抜き料理を考えつつも、俺は冷蔵庫からパックの麦茶を取り出してコップへ注いであおる。 ふぅ――。夕飯の時間まで部屋戻って勉強でもしていよ。 空になったコップを流しに置いて、リビングを後にしようとしたが、そこで俺はテーブルの上に置かれているものを目ざとく発見した。 「親父、タバコ忘れて行ったのか」 クリスタルの灰皿の横に、ちょこんと置かれていたタバコと百円ライター。 最近は値上げしまくって、喫煙者も減り、風当たりが強くなっているとはいえ、親父は未だにタバコを吸い続けている。 趣味と言えそうなほど凝るものを持っていない親父にとって、酒とタバコは数少ない娯楽といってもいいのかもしれない。 酒を飲んだらアホみたいに怖え強面になっちまうが、酩酊するまで酔うわけでもなく、タバコだって俺たちの前じゃほとんど吸わない。匂いとかも考えてテーブルの下には小型の空気清浄機があったりする。 なわけでお袋も親父の二大娯楽については何も言わず、俺も特段やめて欲しいとも思っていないんだけどな。 親父の稼ぎで楽しんでいるんだから好きにしろって感じだ。 で、その親父様のタバコが目の前に置かれてあったのを見た俺は、 「…………タバコって美味いのか?」 誰だって思うよな? 健全に育ってきた子供心には当然沸いて出る知的好奇心。 小学生のときにも、親の目を盗んでこっそり吸ったような気がするが、どんな味だったかまでは全然思い出せない。 幸いにも、お袋は留守なようだし? ガキの頃に倣ってちょっとだけ、ちょっとだけ、ね? 俺はソファにどかっと座り込んでから、空気清浄機を取り出してスイッチをポン。 フィィィと機械が空気を吸い込みはじめる。 よし、これで大丈夫だろ。 おもむろに箱から一本取り出して、口に咥えてライターで火をつけて吸い出す。 「すぅ~~ボハァァ~~~~」 ……………………マズ。 うげ、なんだよこれ? 苦いっつうかなんつうか、親父のやつ良くこんなの吸ってやがんな。 ダメだわ、俺にはタバコは合わね。 健康にも悪いって言われているし、それで良いのかもしんねえけど。 ただ、一吸いしただけじゃもったいねえし、せっかくなのでもう少しだけ味わっておこうかね? ――ビッグビジネスを成功させて帰ってきた高坂京介。愛すべき家族が戻ってきて、 『お兄様、帰っていらしてたのですね? 桐乃は嬉しいです!』 『ふふん、妹よ。なかなか家に戻れなかったが、今回の休暇はゆっくり出来そうだぞ?』 『本当ですか、お兄様。桐乃はとても嬉しゅうございますわ!』 『はっはっは、愛いやつ』 そしてタバコをくゆらせ、紫煙は仕事に疲れた男の心に清涼とした満足感を与えてくれるのであった―― ………………………………まぁこういうのはノリだ。気にするな。 ソファの背もたれに肘を乗せて足を組み、俺はハードボイルドな気分に浸っていた。 「何やってんのアンタァァァァァ――――――ッ!」 「ぼへぇぇ!? ぐへ! げへ、かへへッ!?」 ハードボイルド高坂京介、突然の怒声にむせ返るの図。 いやどう見ても様になってねえよ! てかいきなり大声出しやがって! 俺はリビングの入り口で俺を指さしてニヤついているイジワルな家族に言ってやった。 「びっくりするだろうが桐乃! 驚かせてんじゃねえよ!」 「あんたが勝手に驚いたんでしょ。それより、タバコなんて吸っちゃっていっけないんだぁ」 「うるっせえな。てか家にいたんなら返事くらいしろよ」 「は? なんであたしが部屋から出てまでアンタに返事しなきゃいけないのよ。なに? 超可愛い妹に『おかえり』とか言って欲しかったわけ?」 「思ってない。あと自分で超可愛いとか言ってんな」 くっそ可愛くねえ。突然沸いて出てきたかと思えばこのイライラ感。さっき想像した桐乃とは一ミクロンも似てねえよ。まぁ似てたらそれはそれで怖いけど。 「あんたさー、親がいないからって調子のってタバコなんて吸って良いと思ってんの?」 桐乃はさっそくネチネチと俺を苛めだした。 「はぁ~あ、隠れてタバコだなんてショボすぎ~。お母さんたちが帰ってきたらさっそく報告するから」 「おまッ! お袋みてえなこと言ってんじゃねえよ? ちょっと一本だけ興味本位で吸ってただけだろ?」 お袋にチクられれば、あのババアは確実に親父へとチクるだろう。そうなれば、説教が飛んでくることは自明。 いい年してタバコ吸ったことを叱られるってどうよ? そんなのゴメンだぜ。 「チクんじゃねえぞ桐乃?」 俺がタバコを灰皿にもみ消しながら言うと桐乃は大人しく従う…………わけがねえだろこの超高慢ちきな妹様がよ。 スタスタと近づいてきてソファにどっかんと座り込むと、人差し指で自分の足元をくいくいと指し示して、 「正座」 こんちくしょぉぉぉぉ~~~~~~! てっめえ、どこまで横柄なんだよ? 兄に対する礼儀無し! 全ッ然無し! すげえ、俺の妹すごいよ。どう間違って育ってしまえばこんな態度するようになんのよ? 傍から見ればいっそ清々しささえ感じるんじゃねえのか? 「早く」 またしても単語ぶつ切りで俺を足元に跪かせようとする。 何が早くだこのやろう! 俺をナメるのもいい加減にしろよッ!? 「あの、喉渇いてませんか? お話長くなりそうなんで麦茶用意してきますね」 俺は桐乃のために麦茶を用意してやり、正座した。 「桐乃さん、タバコ吸っていたことはご内密にお願いしたいなぁ?」 「んっ、んっ。くはぁ~。――え~、どうしっよかなぁぁぁ? もう見ちゃったしぃ」 「そこをなんとか頼むよ」 「う~~ん、困ったなぁぁ~。どーして出来の良い妹がダメ兄貴の言うこと聞かなきゃいけないんだろぉぉ?」 すっげえムカつく喋り方してきやがるよコイツ。 「だいたいさぁ? タバコなんて美味しいの? 匂いだってくさいし体に良くないから、アタシとしてはお父さんには止めて欲しいんだよね」 「いや、たまたま置いてあったから吸っただけで、美味くはねえよ」 「へぇ~」桐乃は箱から一本取り出して匂いを嗅いでいる。 「くん、くん。火がついて無いと良く分かんないじゃん。あたしもちょっとだけ吸ってみようかな?」 おいおい、おまえ俺がタバコ吸っていてそれを責めてんのもう忘れたの? バカなの? 天然なの? 「不味いんだからやめとけって」 「あんた自分が吸ってるくせに妹には吸うなって言うの? おかしくない?」 「おまえ、話が完全にすり替わってんぞ? 俺みたいに興味が沸いて出てきたんかも知れねえけどさ、とにかく吸うなよな?」 桐乃がタバコ吸えば共犯ってことになるんだが、なんでだか吸わせたくはない。 狭量というか兄のエゴっていうのか、とにかく妹のタバコ吸っている姿見たくないって気持ちがぐるぐる渦を巻く。 「健康にも悪いんだし。丈夫な赤ちゃん産めなくなっても知ら――グヘッ!?」 脳天に桐乃の手刀が振り下ろされた。 「なにっしやがる! 舌噛んじまったじゃねえか!?」 「ス、スケベ! いやぁぁ~キモいキモいキモい! 今の発言、超キモかった! あたしにセ、セクハラするとか有り得ないんですけどォ!?」 「か、勘違いすんな!? 俺はあくまで健康に悪いってことをだなぁ?」 「ひぃ~犯される! こっちくんなシスコン! 変態スケベ! キモ虫!」 ミニスカだってえのに両足でゲシゲシと足蹴にしてくる妹様の正面に俺は座っているもんだから、もろにパンツが見えてしまう。 手で防御しながら俺は妹からの攻撃に抗議した。言わなくて良いことも、ついうっかりと添えて。 「イテ、痛ぇな、蹴ってくんなよ! パンツ見えてんぞ!?」 「ッ!? い、いやあああぁぁ――――! このど痴漢! 死んでよ、もう!」 「ちょ!? 悪かった! 失言でした許してください! クリスタル灰皿を装備しようとすんの止めてぇ――ッ!?」 耳まで真っ赤になっている涙目の桐乃に必死に謝り、おやつにと買ってあったスナック菓子とコーラを献上して、撲殺される危険が去ったのはそれから十分後。 ぱりぱりとスナックを食べ、チッと十秒に一回は舌打ちしながら桐乃は足を組んで俺を睥睨している。 「あーマジきもかった。妹のパンツに欲情しちゃうとか、これだからシスコンはさぁ」 欲情してねえよ、そもそも俺を蹴ったくってパンツを見せてきやがったのはてめぇだろが!? しかしこんな当然の主張などコイツの前ではまかり通る道理では無い。 今までも俺を右往左往させてきた妹の言動は、しっかりと経験となって俺の中にインプットされているので、言い返す愚を冒さず「悪かったっつうの」とイヤイヤながらも折れてやる。 だったら初めからそうしろって? うっせえ、ほっとけや。 「タバコは吸うわ、チョー可愛い妹にセクハラと痴漢を働くわ。も、最悪。あたしアンタのおかげでめっちゃ不機嫌にされたんですけど、どうしてくれんの? ――む。コーラ、早く」 麦茶を飲み干してコップを差し出す桐乃に、とくとくとコーラをお注ぎする俺は相変わらず正座のまま。 情けない、俺ひたすらに情けない。 なんか素直に説教されてた方がマシだったんじゃねえか? 「だからこうして、菓子をくれてやったんじゃねえかよ。まだ足りねえってのか?」 「あ、の、ね~。こんなモンだけで許されるとか思ってんの? ありえなくない?」 「じゃあどうしろっていうんだよ」 「死ねば?」 「アホかてめぇ!? 出来るわけねえだろ!」 くあああぁぁ、やっぱコイツに腰を低くすんの間違ってる気がするわ! 「チッ、しょうがないなぁ。それじゃあ別のことでいい、それでアタシを喜ばせることね。――ふつう刑務所送りになって死刑になるのが妥当なところを免除してあげんだから泣いて感謝しなさいよ」 なんでオマエそこまで偉そうなの? 嬉しそうにニヤニヤ笑ってんのも気色悪いしよ。 「別のことでオマエ喜ばせるって、分っかんねえよ。具体的に言え」 「……フン。それくらい、自分で考えてよね」 桐乃はツイと顔をそむけてそう言うと、ソファから立ち上がり、リビングを出て階段を上がっていってしまった。 「は~、またかよ」 桐乃はなんでだか自分のして欲しいことを言わずに俺に考えさせるフシがある。 いったいなんだってんだ? 要求があんなら口にした方が分かりやすいだろうによぉ。 漠然と『喜ばせること』って言われても、どうすりゃ良いのか分かるわけねえだろ! またどっかに連れてけば良いのか? それともバカ高いアクセサリーでも買わす気かよ? だいたいアイツ最近絶好調じゃねえか。俺がどうにかしなくても勝手に黒猫たちとつるんで楽しそうにしてんだから俺にムチャ振りしてどうしよってんだ。 「あ~~~~~~~~めんどくせぇ疲れる! …………はぁ。取りあえず、部屋に戻るか」 なぜか桐乃を喜ばせなきゃならなくなった不条理に肩を落としながら俺は部屋へと戻っていった。 次の日、俺は部屋で桐乃をいかにして喜ばせれば良いのかを考えていた。 ムカつく妹になんでこうまで心を砕いてやらにゃならんのかねぇと思っちゃいるが、同時にアイツが喜んでいる顔を見てみたいってのが若干ながら頭の中に入りこんでいる俺。 妹に甘いっていうのかな、こういうのって? ひょっとして俺ってやっぱシスコンなのか? もやもやとして掴みようの無い桐乃への気持ちにどうも落ちつかない。 くっそ、シスコンなんかじゃねーよ! あいつが生意気なのが悪い。お袋とかにはチクってないようだが、昨日はずっと俺を無視してやがったしな! …………フン、まぁいいさ。 ご機嫌取る方法だとでも割り切って思案を巡らせるとしよう。不機嫌のまま放置して、もっとヒデェこと言い出されたらたまらんしな。 「はーやれやれ、我侭な妹を持つと苦労するぜ」 頭を振って、それからまた思考すること十数分。 う~~~~ん、桐乃、桐乃、桐乃。 桐乃といえばクソ生意気、クソ生意気といえば桐乃。 桐乃といえば見た目可愛いけど、中身は可愛くない。 可愛くない桐乃は俺の妹。 俺の妹といえば桐乃。 桐乃といえば妹、妹と言えばシスコン、シスコンと言えば変態、変態と言えばエロゲー、エロゲーと言えば桐乃。 俺の妹はクソ生意気で可愛いけど可愛くなくてシスコンで変態でエロゲー好き。 「お」 ピンポーン。 頭の中で正解の音が鳴る。ループしがちな連想ゲームの果てに行き着いた答え、 「エロゲーを買ってやろう、妹モノの」 我ながら見事な妹へのプロファイリング。これは桐乃は絶対喜ぶはずだぜ、なんせ俺の妹様はクソ生意気で可愛いけど…………、もういいか。 俺は早速机に向かってパソコンを立ち上げインターネットでエロゲーを検索し始めた。 オンラインショップやら沢山出てきたが、適当に大手そうなサイトを選んで妹モノのエロゲーの物色を始める。 が、 「これ、桐乃の部屋で見たぞ。これも。これは押し付けられて先月やらされたな」 サムネイル表示されているエロゲーはだいたい見たことがあるやつばっかだった。 さすが桐乃、さすがエロゲーシスター桐乃! 俺の見込みが甘すぎたのか、妹モノで検索ひっかけたタイトルは桐乃の部屋の押入れにあるものが多数だ。 こりゃあかんわ。見たことないやつもあるが、おそらくチェックした上で買わなかったやつなんだろう。 にわかな俺がそんなの選んで買ったところでアイツは『いらね』とか切り捨てて、その後にこってりと俺に妹モノのエロゲー講義を開始しちまうのが目に浮かぶ。 振り出しに戻って考えなきゃいかんのか? 諦めかけてうなだれていると、そこで俺は「まてよ?」新たな考えを思いついた。 「エロゲーが無いんなら、作っちまえば良いんじゃねえか?」 前に俺は黒猫のゲーム製作を手伝ったことがあるんだが、そのとき黒猫はこの手のノベルゲームは簡単なものならスキルが無くとも作れると言っていた。 そんときはふ~んとさして興味を抱かなかったが。 「ものは試しだ、聞いてみるか」 携帯を取り出して電話をかけるとコール音が数回鳴って相手が出た。 『こんにちは先輩』 「よう、黒猫。元気してたか?」 『別に、普通よ。それより今日はいったいどうしたと言うの? また妹にでも苛められたのかしら?』 「おう。聞いてくれよ。俺、妹モノのエロゲーを作りたいんだ!」 プッ。ツー、ツー、ツー…………。 「このアマ切りやがった!?」 くっそ、いきなりそれはねえんじゃね? 俺おかしいこと言った? 言ったような気がするけども! 俺は電話をかけなおす。 コール音を二十回くらい鳴り響かせるとようやく黒猫が電話の向こう側に現れてくれた。 『……チッ。分かったわ、話してみなさいな。くだらない内容だったら呪い殺すわよ』 今コイツ桐乃みてえに舌打ちしなかった? 黒猫も毒を吐き散らすことにかけて桐乃と肩を並べる。慣れてきてはいるものの黒猫よ、その嫌そうな口ぶりをもうちょいソフトにしてくれませんか? ちょっぴし傷ついたチキンハートを慰めつつ俺は用件を話しはじめた。 かくかくしかじか。 「――というわけなんだよ」 『ふぅん。確かに先輩でも作れるようなフリーツールはあるわよ』 「本当か? それどうやったら手に入るんだ? 出来れば簡単に説明もしてくれるとありがたいんだが」 『私が持っているから、それを渡してあげる。先輩、チャットソフトはパソコンにインストールしているわよね?』 「ああ。ほとんど使ったことねえけど、たぶん入ったままになってる」 『そう、なら立ち上げてちょうだい、私もログインするから。……文章で教えた方が口頭で伝えるより効率的だしね』 言われる通りに従って、四苦八苦しながらも俺は黒猫からツールを受け取り、使い方を教わった。 どうやら背景や立ち絵ってやつもテンプレート素材として揃っており、足りなければネット上で提供してくれているサイトもあるのでそこからダウンロードすればいいらしい。 『一通り教えたけれど、理解出来たかしら? 分岐せずに一本道のルートだけで作っていけば、あなたでもそこそこのゲームが作れると思うけど』 「ああ、たぶん大丈夫なんじゃないかと思う。他に気をつけるようなことってあるか?」 『ずぶの素人が無理なことはしないことね。一週間でも二週間でもきっちり期間を絞って与えられたリソースの中で作っていくこと。あまり長くすると破綻してしまうわよ?』 なるほどな、無駄にのめり込んでだらだら続けても良いことは無いってわけか。 幾度かゲームを制作していた黒猫を見ていたからこそ俺はその言に信服する。 「了解、サンキューな。――また分からないことがあったら教えてくれ」 『……っふふ。せいぜい妹の為に頑張ってちょうだい』 黒猫は励ましなのか嘲笑なのか分からない笑いを残して電話を切った。 チャットのログウインドウには懇切丁寧に俺でもゲームが作れるようにと大量の文面が残っている。もしかしたら、自分の好きなことを人に教えれたのが楽しかったのかもしんねえな。 出来上がったら、もう一度お礼を言うとしよう。 「おっしゃ! ほんじゃあ、やってみるかね」 それから。 俺は制作期間を二週間と定めて人生初のゲーム作りを開始しだした。 教えてもらったフリーの制作ツールは、黒猫の言う通り俺でもなんとか分かるくらいのシロモノだった。 自分であらかじめ設定しておいたシーンごとのフォルダにそれぞれ絵やら音楽やらを入れておけば、あとは勝手にノベルゲームとして動いてくれるらしい。 と言ってもややこしいことはややこしいんだが、お試し版みたいなあらかじめ付属していたゲームもあるので、それを参考にも出来る。 なかなか便利な世の中になったもんだね。 てなわけで教えてもらったサイトから背景やら音楽やら、桐乃の好きそうな妹系キャラの絵をかき集めてきて準備完了。 いざシナリオを書き始める俺。 「つうても、どう書けば良いんだ?」 黒猫曰く、あまり長くならないようにした方が良いということらしいが、当然身は弁えているさ。 んーと、人が文字を読む速度ってのは一分間に五百字前後ってのを聞いたことがあるな。 「つうことは仮に二時間で終わるシナリオを考えるとしたら、六万字。四百字原稿で百五十枚分かよ。うげ……レポート書いてるんじゃねえんだぞ、おい」 見直しをする時間も含めて計算すると一日数千字はシナリオを書き進めなきゃいかんということか? 無理に決まってんだろ! こりゃ勉強とかやることやる時間を少し割いてゲーム作りに当てたとしても、せいぜい一時間かちょっとで終わる内容になりそうだな。 早くも前途が多大なことに目の前が暗くなってくる。 しかし、もう後には引き返せないよな。黒猫にも世話になってるんだし。 なによりこれは――自分で言い出したことだ。 勉強もそうだが、少しづつ努力していくことを俺は桐乃から教わった。視線の先に終わりが見えないようなことでも、あいつは一歩一歩前進して今の桐乃になっている。 羨ましくも誇らしい俺の妹。 ……そんなあいつの頑張っている姿をちっとは真似てみようと思う。 「ケッ、やってやるよ。チョー面白い妹ゲー作ってやるから泣いて喜びやがれ!」 俺はキーボードを強く打鍵してシナリオに取りかかり始めた。 桐乃を喜ばせるために、なにより俺が満足するために。 ――かくして二週間。 と、三日。 「へ、へへへ……。出来た……ぜ」 苦心惨憺の末にどうにかゲームが完成した。 とても順調とは言えない苦難の道。 いやー濃い二週間と三日だったぜ。 家の中じゃず~っとパソコンとにらめっこをしてさ。飯を食ったら直ぐに部屋へ篭もってカチャカチャとシナリオを書く日々だった。 普段と違う行動に桐乃は訝しげに『あんた変なことしてんじゃないでしょうね?』って言ってきたが、上手くかわしてバレないようにこつこつ、こつこつ。 一本道なのにデバッグしてたらなぜか台詞が飛んだりして、黒猫をチャットに呼び出して罵倒されながらどこがおかしいか調べてもらったりして。 「そして今! ひゃっほぉぉ――ッ! やぁっと出来上がったぜこの野郎! 待ってろ桐乃、今持って行くからよぉ!」 エロゲーをコンプリートしたときと同じようなハイテンション状態でUSBメモリに出来上がったゲームを入れて、妹の部屋をノックすると、ドアが開き桐乃が顔を覗かせた。 「何か用?」 「桐乃、エロゲーしようぜッ!」 バタン。 ドアは勢い良く閉まった。 「おまッ!? こら開けやがれ桐乃!」 鍵がかけられる前にパッとノブを手に掴んでドアを開けて部屋に入ろうとしたが、向こうからもノブを掴んでいるのか、なかなか開かない。 「こ、このぉ! 大人しくドアから手を放せ桐乃! そしてエロゲーをしろ!」 「ひぃぃ~~キ、キモい! アンタ何考えてんのよ!? 妹の部屋に押し入ってどうする気!? お、大声出すよ!」 「もう出してんじゃねえかよ! だからエロゲーだよ、エロゲー!」 「はぁ? 意味分かんない。ど、どうしてアタシがあんたに言われてエロゲーしなきゃなんないワケ? ――はッ! ま、まままさか。ついにシスコンがおかしくなった!?」 「おかしくなってねえよ! それにシスコンはてめぇだ! 俺の方が力が強いんだから無駄な抵抗はやめろ桐乃!」 「……ッ!? お、犯される! あたし兄貴に犯されちゃう!? ぃやあぁ、スケベ! 変態! 入ってくんなボケぇ!」 「どういう勘違いをしてるんだテメェは!? ちげぇよ、俺が作ったゲームしろって言ってんの!」 「あ、あたしアンタとなんて! ダメ! ダメだからね! あんたの作ったゲームなんか――――――は? ゲーム?」 いきなりドアを放されて、全力で引っ張っていた俺は力の作用に従っておもいっきり体がのけぞり後ろの壁へとぶつかってしまった。 「痛ったぁ! いきなり手を放すなよ。くっそう、頭が割れたらどうすんだ」 「うるさい! あんたがキモいこと言うからでしょ。で? ゲームってどういうこと?」 「おまえ二週間くらい前に俺がタバコ吸ってたら言ったじゃねえか。喜ばせるようなことしろってさ」 頭をさすりながら俺がそもそものことの始まりを言ってやると桐乃は呆けたような顔になって、 「アタシそんなこと言ったっけ?」 すっ呆けているような目じゃない。本気で完全に忘れている目だ。 …………こ、このやろう! 俺がおまえの言葉を真に受けて頑張ってたのにそれあんまりじゃねえ!? 「言ったよ! 確かに言った! だから俺はこうしておまえが好きそうな妹モノのエロゲー考えて作ってやったんだっつうの!」 「あ、あたし……に?」 「他に誰がいるってんだよ」 「へ、へ~。最近なんか様子がおかしいと思ってたら……。ふ、ふ~ん。そんなことしてたんだ」 俺から顔を背けて桐乃は腕組みしながら身体をぷるぷる震わせている。 おまえ、笑ってやがんのか? 確かに冷静になって考えるとアホらしい気がしないでもない。 作っている間も実は度々そう思ったが、そこは一度始めたことを投げ出すのはいかがなものかと自分を叱咤して打ち消していた。 「ま、そういうことだよ。ほれ、こん中に入っているから遊んでみてくれ」 「しょうがなぁ~~い。今さっきのアンタめちゃくちゃキモかったけどそれは忘れてあげて、せっかくあたしの為に作ったってんならやってあげてもいいよ。超優しい妹に感謝してよねっ」 「へいへい、ありがとうごぜえます」 ゲームが完成して少しハイになり過ぎていたテンションも頭打ったせいか落ち着いてきて、俺はとりあえず受け取ってもらえたことに安堵しながら自分の部屋に戻ろうとした。 「ちょっと勝手に戻ろうとしないでよ。一緒にすんだからね」 「……俺も?」 「当たり前でしょう、あんたが作ったんだから。ほら、早く入りなさいよ」 腕を引っ張られて桐乃の部屋に連れ込まれ、俺たちはテーブルにノーパソを広げて二人並んだ。 さっきまで入ってくんなとか言っていたくせに。 「なんか言った?」 「いやなんにも」 …………鋭いね、桐乃ちゃん。 桐乃はUSBメモリをノーパソに挿し込んでさっそくゲームを起動する。 「一応説明すっとだな。ヒロインは一人でルートとかねえし二時間もあれば充分読み終わる内容。二週間くらいで初心者の俺が出来るのはこれくらいだったわ」 「ふーん。ま、そんなもんっしょ」 てっきり短いとか文句を言うかと思ったが、桐乃はやけに楽しそうな顔を浮かべて、マウスをクリックしてゲームを進めだす。 嫌々ながらプレイされるよりはマシだし、こんな桐乃の様子は苦労して作った甲斐があった達成感を与えてくれるので悪い気はしない。 「この妹ちゃん可愛いね。アンタもかなり分かってきたんじゃない」 シナリオを読み進めながら、桐乃は俺が創りあげた妹キャラに対して好感想を言う。 「黒髪ツインテールだしさぁ。『妹と恋しよっ』のしおりちゃんがちょっと大人になったみたいな感じで。素直で健気だし、お兄ちゃんのこと慕ってくれてるし。うへへ、いいなぁ~可愛いなぁ」 「…………そうか。気に入ってくれてるみたいで良かったよ」 俺の考えた妹のキャラに桐乃は萌え萌えしているようで、しまりの無いデレッとした顔を俺の横で見せてくる。 まあこのキャラは桐乃が好きそうな妹を考える上でモデルにした人物がいるからな。 でも誰がって言うと怒るから内緒にしておこう。 さて、それから。 桐乃がゲームを進めるのを隣で座って見守っているうちに、シナリオも後半部分に差し掛かってくると。 「……………………」 俺はひじょ~~~に挙動不審に陥った。 しまったぁぁ――――! これ俺が書いたエロシーンを桐乃に見られてんじゃねえかよぉぉぉ!? 作っているときは完璧に忘れていたよ! 桐乃に借りてたゲームのそういうシーンを参考にしながら書いてったけど、あんときは書けども書けども終わりが見えてこない閉塞感から抜け出したい一心で、誰に見せるもんだということは頭からすっぽり抜けていた。 この時になって事態を冷静になって見つめることになった俺。 実の妹の桐乃に妹モノのエロゲーを作ってやり、きっちりとエロシーンを読ませている兄。 ………………………………………………どうみても変態です。 おぉぉおぉぉぉおお! 血がぁぁぁ、血が沸騰するぅぅぅぅ!? は、恥ずかしいってレベルを超越してるぞこれぇ!? そうっと桐乃の横顔を盗み見ると、たんたんと読み進めているようだ。 コイツはエロゲーマニアつっても、妹が好きなだけであってあまりそういうシーンは気にしないとか言っていたな。 よ、良し! いいぞ桐乃。そのまま静かに読んどけ! 俺はおまえにエロいもん読ませる為に作ったんじゃないからね? 純真に楽しんでもらおうとしてただけなんだから、そんな優しい兄貴様の心を汲んでくれよ!? 顔を紅潮させてイヤな汗を浮かべながら俺は必死に心の中で桐乃にお願いを捧げた。 口に出していないのにそんな俺の切実な願いが聞こえたかのような鋭い桐乃ちゃんは、 「……あんたさぁ、妹にこんなエロシーン読ませるとか。キモ」 ぃやあああああああああああっ! もう貝になりたい、暗い海の底で貝になってしまいたいよ俺は! 「勘違いすんなよにゃ! こ、こりぇはおまえがエロゲーやらしぇすぎぃらしぇれ~!」 「なにキョドってんのよシスコン。やっばぁ~い」 「うるっせえよ! いいからまだ続きあんだから、ちゃっちゃっちゃ~と進めろよぉバカァ!」 「はいはい。これ以上シスコンを刺激して襲われたら怖いしぃ~」 「するかッ!」 うぅ、今更ながらやっぱり別のもんにしとけば良かったと後悔しそうだぜ。 なんで俺エロゲー作ろうなんて思っちまったんだろ? そっぽ向かせて懊悩していると、桐乃は俺をからかうのは止めて、今度は素っ気のない声で話しかけてきた。 「これってさー……、あんたが考えたの?」 「あん? どういうことだ?」 「だってアンタ、よく沙織や黒いのとかに聞いてんじゃん。あいつらに泣きついたら作ってみろとか言われたんじゃない?」 「いや、俺が考えたよ。どうやってゲーム作るかは黒猫に相談したけど」 「……それじゃ、どうしてエロゲー作ろうとしたの?」 「それは――」 ちょうど俺も考えていたとこだよ。 黒猫や沙織に聞いて、またオタ系のイベントに連れていくでもコイツは喜んだろう。 それ以前にこのバカ妹は自分で俺に告げたことも忘れているようでもあったし? ひょっとしたら次の日にプリンでも買ってやりゃあそれで済んだ話だったとも思える。 なのにどうしてだ? 俺は二週間前にさかのぼって思惟する。 妹のことを、桐乃のことを考えて、どうすればヘソが曲がった妹が喜ぶのかを悩んだ末に行き着いた答えがエロゲーだった。 吹き出しちまうような話だ。 普通考え付くか? エロゲーだぞ、エロゲー。妹とはいえ女の子へのプレゼントとすれば最低の最低だ。 数年後に黒歴史化して未来の俺は恥ずかしさに絶叫すること間違いないね。 けど……、 「オマエのこと考えてたら、思いついた。もちっと考えりゃ別の案も浮かんだかもしんねえけど、今回は、な。しょうがねえだろ」 けど、の後に色々たくさん理由が浮かんだが、小っ恥ずかしいんで桐乃の顔を見ずにすげない台詞を吐くと、 「ふぅん……。ま、まぁ、頑張ったみたいだから……特別に……よ、喜んであげる。……あんたがしてくれたこと」 桐乃は途切れ途切れに言葉を並べ、一応の俺の目的が達成したことを伝えた。 「そりゃどうも」 「…………フン」と小さく鼻を鳴らして、桐乃はまたゲームを進めだす。 ……そっか。いちおうコイツ喜んではくれてんのな。 また少し、俺と桐乃の遠く離れている距離が近づいた気がした。以前は近づこうともしなかった距離が。 カチカチとマウスをクリックしていき、そろそろゲームも終わりが近づく。 俺の書いたシナリオはたいしたもんじゃない。 徐々に心を通わせていくみたいな、あるいは二人を引き裂くような大事件が起こるといった複雑な話を作る技術なんて皆無だからな。 終始お兄ちゃんにイチャイチャ懐いてくる妹のシーンが続いていき、最後の方でちょっとした口喧嘩したあとに仲直りをしてハッピーエンドという、山も谷も無いようなお話だ。 それっぽいかなとネットで見つけた、櫛歯に金属が当たって音を奏でる優しげなBGMが流れて、窓から入り込む夕陽の中で兄妹は幸せそうに笑いあう。 そして終わりを告げるエンドマーク。 「……短いだろうけど、これでおしまいだ」 「……うん、案外良かったかも。妹ちゃん可愛かった」 マウスから手を放して桐乃は感想を漏らす。 「へへん、あんたエロゲーマーとしてレベル高くなってきてるよ?」 「嬉しくねえよ」 「その心意気は大切! そだね、まだまだアンタに足りないものが沢山あるから、これからも精進することね」 これ以上どこを精進しろってんだよ? どこにも伸ばすところなんてねえよ。それに、そういう意味で言ったんじゃねえ、見当違いな合点すんな。 でも、無邪気に笑っている姿が可愛く思わないでも無かったので、隣に座って熱く講釈を語り始めた桐乃につきあって俺は話を拝聴していた……。 「――つうことで、アンタまだ全然ダメ。あたしと同じように語るためには更なるエロゲーが必要ね。はいコレとコレ、来週末までにクリアすること!」 …………拝聴していたら三時間経過しました、ええ。 なげ~~~~よッ! このバカ妹! バカ、ほんとコイツ妹バカ! 妹バカ、桐乃様と呼んであげて良いと思う! わざわざ押入れからパッケージ取り出してきて、この作品の妹はこうであれはどうでとかシーンを見つつ説明しだすわ、俺にやらせたゲームの復習とか言い出してそれぞれのヒロインの感想をスピーチされるしよお!? ようやく開放されて自分の部屋に戻ろうとしたとき、渡されたのは俺が未プレイなエロゲー。もちろん妹モノ。 「桐乃さん、ゲーム作ってたから俺少し休みたい。……ダメ?」 「ダメ」 「……………………」 「泣いたってダメなもんはダメ」 「……………………」 「きったないなぁ、鼻水出してもダメ」 鬼かこいつは? 「チッ。しゃあねえな、まあ時間があるときにやってやるよ」 「ちゃんと報告しにくんのよ。ときどきサボってないかチェックしに行くからねっ」 そう告げてドアを閉めた桐乃の顔はとても可愛くて微笑ましいものではあったが、俺は大きく息を吐く。 自分の部屋で机につっぷして。 「ったく嬉しそうに何時間も話してんじゃねえよ」 来週末? はは。無理に決まってんだろ、アホか!? 俺は一人心の中で文句を言う。 さっきまで一緒にいた桐乃の顔を思い浮かべながら――。 次の日曜日。 俺はベッドからもそもそと起きだすと時計を確認した。 「うげ、もう昼近いじゃねえかよ」 桐乃のやつが昨日の夜に部屋に入り込んできて、貸したゲームの進捗が遅いって怒鳴るんだよ。 おかげで昨日は深夜までエロゲー。まだ頭の中にヒロインの声が聞こえてくるようだぜ。 一階へ下りて洗顔を済ませてから部屋へ戻ると、パソコンを立ち上げる。 「もうちょいで終わりだし、今日中にコンプリートすっか」 起きて早々エロゲーを開始する俺ってエロゲーマーの鑑だな。 ……嬉しくねえよ、全然。 と、ゲームを進める前にチャットソフトを立ち上げてみると黒猫と沙織がログインしていることに気が付いた。 そういや、まだ黒猫に礼を言ってなかったな。 俺はメッセージウィンドウを開いてキーボードを打鍵する。 京介 『よう、俺だ』 沙織 『あらあら凶介お兄様、こんにちは』 †千葉の堕天聖黒猫† 『起きるのが遅いわよ』 京介 『なんで俺が今起きたって分かんだよ? 沙織、字が違ってるぞ』 †千葉の堕天聖黒猫† 『っふ。私の真実の瞳を持ってすれば人間の行動など眉一つ動かすことなく分かるのよ』 沙織 『あらあらごめんなさい。狂介お兄様』 †千葉の堕天聖黒猫† 『それにしても珍しいわね、あなたがチャットに入るなんて』 京介 『あぁ、黒猫。おまえがいるの見かけたからな。沙織、字が違う』 沙織 『まあ兇介お兄様ったら、わたくしもいるのに酷いですわ!』 京介 『いや、ゲーム完成したから黒猫にはお礼を言おうと思ってな。沙織、字』 †千葉の堕天聖黒猫† 『ああ、あの子から聞いたわ。ずいぶんと喜んでいたみたいね』 沙織 『きりりんさんは自慢しまくっていましたわ。 恐介お兄様に作ってもらったんだって。なかでも萌え~な妹が良かったとか』 †千葉の堕天聖黒猫† 『私もプレイしたけど……。アナタああいう妹がお好みなのかしら?』 京介 『違えよ! あれは桐乃をモデルにしたんだよ。沙織、字が違うつってんだろ!』 沙織 『あら、きりりんさんをモデルにしたというのはどういうことでしょうか? わたくしもプレイしましたけど、きりりんさんとはあまり……?』 †千葉の堕天聖黒猫† 『あなた、あの子をどういう目で見ているの? 恐ろしいまでの魔変換が脳で実行された?』 京介 『違うって。あんなー、実は桐乃の正反対を思い浮かべたキャラにしたんだよ。 生意気で素直じゃなくて、ずけずけ暴言吐き散らして、ぜ~んぜん言うこと聞かない可愛げない桐乃の反対』 沙織 『まぁまぁ叫介お兄様。そ、そんなことをいっては……』 京介 『はっはっはー。桐乃には秘密だから言うなよ』 †千葉の堕天聖黒猫† 『別に言いはしないけど。…………先輩、今すぐ逃げた方がいいわ』 京介 『なんで?』 沙織 『わたくし、良く効くお薬を持っていきますので、それまでの辛抱ですわ』 †千葉の堕天聖黒猫† 『先輩、沙織は家だけど私は自宅でチャットしていないの』 京介 『? 意味が分かんねえぞ? どこでチャットしているってんだ?』 †千葉の堕天聖黒猫† 『あなたの妹の部屋よ』 ………………………………………………………………………。 「は?」 え? 黒猫って俺の家に来てんの、今? そういや昨日桐乃がなんか言っていたような気がするが眠くて良く聞いていなかったっけ。 え? ええ? えっとつまり俺はどういうことになるんだろう。 まだ来ていない沙織に黒猫はチャットしていて、俺の妹の部屋でってことは、当然このチャット内容は桐乃のも見ていて……。 急激に凍りついて冷や汗が伝う背中。ガチャリと後ろのドアが開く音。やがてモニター画面に映りこむ俺を見下ろしてくる桐乃の顔。 俺は恐ろしくてとても振り向けない。 †千葉の堕天聖黒猫† 『遺言なら書いといてちょうだい。気が向いたら読んであげるから』 沙織 『あ、わたくしとしたことが字が間違っておりましたわ。京介お兄様♪』 桐乃のご機嫌を直すには次はどうすれば良いのやら。 まずはそうだな。正座してお菓子とジュースを貢いで後ろの妹様自身に伺ってみるとしよう――。
https://w.atwiki.jp/kiririn/pages/1971.html
369 :【SS】?:2016/06/15(水) 14 12 35.68 ID rsYlUDCk0 (アキハバラマーチ♪) 「みなさん、こんにちはーっ!竹達あやな役の高坂桐乃でっす!そして!」 「みなさん、うぃ……じゃなかった、こんにちはーっ、高坂桐乃役の竹達あやなでーっす♪」 「竹達さん……いま、別の番組と間違えなかった?」 「あはははは……なんかこう、さっきまで桐乃ちゃんと話してた感じが某スタジオの雰囲気に似てたからさーw つい間違えちゃった(汗)」 「あー、あの番組ね、分かる分かる。ってか、あたしいつも聞いてるしw」 「ほんとー?ありがとー♪」 「今回この番組をやるってことになってさー、あたしもどんな感じで話したらいーんだろー、って竹達さんの出てる番組を聞きながら考えててさ。」 「うんうん。」 「そんで、あたしたちのトークの内容とか考えたら、やっぱこんなカンジの雰囲気かなー、って思ったんだよね。」 「あーなるほど。ちょっと変態チックな感じとか?」 「ちょ!竹達さん!始めっから飛ばし過ぎ!そっちじゃなくって!自由な感じとかそーゆーのだってば!」 「あー、そっちかーw そだね、ゆるーく自由な女子トーク、みたいな?」 「そーそー、そっちそっち。いきなりびっくりしちゃったじゃん。」 「あはははは、ごめんごめん。んじゃ早速はじめよっか。」 「そだね。じゃあ行くよ?せーのっ!」 「「 【俺の妹が SSで こんな番組(ネタ)やるわけがない!】 」」 (俺の妹が(ry♪) 「ってことで、改めて。お久しぶりでーす♪竹達さん。」 「こちらこそ、お久しぶりー、桐乃ちゃん♪」 「前回一緒に仕事したのっていつ頃だったんだっけ?」 「えーっと、去年の秋冬くらいじゃなかった?多数決ドラマってやつで。」 「あ、そーそー、それそれ。」 「でもこーやって直接話するのはすっごく久しぶりだよね。」 「うん。確か俺妹の第一期の特典映像以来じゃなかったっけ?」 「そうそう、あの時に初めてお話しさせてもらったんだよね。」 「なんかすっごい懐かしい気がするw」 「だよねーw 二期の特典ではそーゆーの無かったもんね。」 「でもさ、特典で俺妹。ラジオの出張版やってたよね?」 「あ、聞いてくれてたんだ?」 「もちろん!出だしのアドリブで噛んだのもちゃんと覚えてるよ?」 「ちょっと!それ言わないで!黒歴史!黒歴史だから!」 「ふひひーw その後のちょっと背伸びした竹達さんも、ちょー可愛いかったなーw」 「うう……恥ずかしすぎるよ~っ!」 「へへへ……てなカンジで、この二人でお送りしていきますので!」 「よろしくお願いしま~っす♪」 (ageて行こう!♪) 「ということで早速、始まったわけですケド!竹達さんは……」 「あ、あたしのことは、あやち、でいいよ?そっちのほうが呼びやすいでしょ?」 「え?そう?でもなんか、それだと何となく呼び捨てしてるみたいな気がするんだケド……」 「そうかな?いつもみんな、そー呼んでくれてるから、あんまり違和感とかはないんだけど?」 「でもなー、竹達さんのほうが年上だしなー……あやちさん……あやなさん……なーんか距離感でちゃうなー……」 「あたしは別に気にしないのにw」 「ん~~~……、そうだ!アヤ姉、ってのはどう?」 「アヤ姉?」 「うん。あやち、だと呼び捨てみたいに思えるし、ちゃん付けとかさん付けってのもちょっとなんが違う気がするし。だから、アヤ姉。」 「アヤ姉……アヤ姉かぁ。なんかすっごく新鮮。そんな風に呼ばれること、殆どないし。」 「でしょでしょ?」 「それになんか桐乃ちゃんがあたしの妹になったみたいなカンジがするね♪てへへへへ……アヤ姉かぁ……なんか嬉しい♪」 「じゃあ決定ね♪あ、あたしのことは桐乃でいいよ?」 「でもそれだと呼び捨てになっちゃうよ?」 「アヤ姉のほうがおねーさんなんだから、別におかしくないっしょ?」 「でもなー……」 「それじゃあ、きりりんでもいーよ? 前にツイートしたときみたいなカンジで。」 「え?」 「しゅごーーーい!ってさ。」 「あー、最終巻を読んだときのやつ?」 「そうそう、アレアレ。」 「いやー、あれは衝撃的だったね!特に第三章の見開きの一言とあの挿絵!思わず一期九話のきりりんみたく萌え狂いしそうだったもん。てか、してたもん。」 「ちょ!詳しく言うのやめてよ!恥ずかしいじゃん!」 「そっちから話をふっといて?!まーいーけどw でもそのあとちょうど二期の最後のED曲のレコーディングでさー、まだ読んでなかったプロデューサーさんに『歌詞、これで結末的に大丈夫!?』とかいろいろ聞かれたんだよね。で、すっごく言いたくって、でも言えなくって。ずっとニヤニヤしてた。」 「へー、そーだったんだ。」 「気分的には第四章のきりりんって感じ?みたいなw」 「そ、そーゆーのは言わなくていいから!」 「あははははw」 「話、戻すよ!アヤ姉はエレン先生って知ってる?」 「エレン先生?」 「そ。英語の教科書に出てくるキャラで、最近ちょっと有名になってるらしいんだけどね。」 「え?英語の教科書で可愛いキャラとかでてくるの?」 「そーみたい。で、なんか、そのエレン先生に似てるって言われたんだよね、さっき。」 「へー。どんな先生だろ?気になるね。え?写真あるの?」 「なんでそんなん用意してあんのよ!」 「どれどれ……」 http //download1.getuploader.com/g/anisen_2/1180/%E5%A6%B9%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%BC%E2%98%86%E3%81%8D%E3%82%8A%E3%82%8A%E3%82%93.png 「ちょ!なにコレ?!」(これがオタクの生きる道♪) 「あはははは!似てる似てるwしかもヘアピンまでw」 「ヘアピンは書き足したもんじゃん!てか雑コラすぎでしょ!コレ!」 「いやー、きりりんもついに英語の教科書に進出かーw」 「んなわけないじゃん!」 「でも可愛いよねー、このエレン先生。へー、最近の英語の教科書ってこんなのなんだ。なんかあたし、こんな教科書だったら、もっと英語ができるようになってたと思う。割とマジで。」 「まー、確かにそれはあるカモね。なんか自然と頭に入ってきちゃいそーだよねw マンガとか見る感覚でさ。」 「ねー。なんか昔の教科書の内容とか全然覚えてないんだけど、これだとエレン先生の台詞とかだったらすぐ覚えちゃいそうw」 「それにさ、ヒアリングとかも可愛い女の子の声とかでやってくれたら絶対成績あがっちゃいそーだよねw」 「それすっごくいいね!どっか出してくんないかなー」 「てかアヤ姉がエレン先生の中の人になればいいじゃんw」 「え?あたし?ダメダメ!ムリムリ!国語の朗読とかならできるかもしんないけど、英語なんて絶対無理だってば。」 「そー言えば、俺妹ラジオでも苦労してたもんね、アヤ姉w『りけ』とか『めっさーじぇ』とかw」 「しーっ!しーっ!しーっ!それ言っちゃダメだってば!」 「でもそーゆーの出してほしいよね、割とマジで。人気声優がしゃべる!萌える英会話!とか?」 「あ、それ、すっごくほしい!」 「てゆーか、自分で出したら?アヤ姉?」 「あたしが?ムリムリ、今から英語の勉強なんて!」 「勉強しないでそのまま読んだら?たぶん違う意味ですっごく売れると思うよw」 「そーゆーヤケドするのはラジオとかだけで十分だから!」 「でも欲しいよね。萌え系の参考書とかはいろいろ出てるみたいなんだけど。」 「あー、なんかそーゆーの増えてるよね、最近。え?なに?まだなんかあるの?」 http //download1.getuploader.com/g/anisen_2/1181/%E5%8F%82%E8%80%83%E6%96%87%E7%8C%AE.png 「え?なにこれ?!こんなの出てたの!?」 「な!なんでそんなもんがここにあんのよ!てか準備しすぎでしょ!」 「すごーーい!きりりん!英語の参考書に出てたんだ!」 「ちょ!み、見なくていいから!アヤ姉!」 「なになに……桐乃は京介に愛されている?!うひょほぉ~っ!なにこれ!なにこれ!ちょー萌えるんだけど!」 「こ、声に出して読むんじゃなぁ~~~いっ!!!」 「あ~あ、没収されちゃった。もっと見たかったのに……。」 「ダメ!まったく!なんてもん用意してんだっての!」 「でもすっごい内容だったねw あの例文って、きりりんが考えたの?」 「んなわけないじゃん!あたしはイラストとコメントで登場させてもらっただけだってば!だいたい、あんな内容になるなんて聞いてなかったんだから!」 「へー、それじゃ他にも色々あるんだ?例文が。」 「あ!や、そ、それはその……!」 「あとで収録終わってから見せてもらっちゃおうっとw」 「だからダメだってば!」 「ふーん。でももし見れなかったら、あとで密林で買っちゃうから一緒だよ?」 「ぐ……」 「どうする?どうする?」 「…………はぁ。じゃあもう、好きにしていいよ。そんかわし、この収録終わってから、だかんね!」 「やったー♪」 (とある日常の背景音楽♪) 「そう言えばさ、このまえ総務庁のお仕事やってたよね?きりりん?」 「ちょ!それ触れちゃう?いくら勝手にやってる番組つってもヤバくない?」 「んーとね、あくまで庁だから大丈夫なんじゃないかな、たぶん、だって。」 「相変わらずいいかげんなノリだなー、この書き手。」 「あと、この番組はフィクションで、実在する人物、団体とは一切関係ございません、とか言ってた。」 「いいのかなー?マジで?」 「まぁ、もしダメってことになったら、この番組も削除されちゃうと思います、ってさ。」 「ったく、どーなってもしんないかんね。」 「全くだよねー。ていうか、勝手に登場させられる身にもなってよーっ、って言いたいよね。」 「つっても、あたしが登場させられるのは、いつものコトなんだけどね。」 「なんかどんどんメタな発言になっちゃってるよw きりりんw」 「まー、ここで悩んでもしょーがない。ってことで話も出たことだし、折角だからちょっとだけ宣伝しとこうかな。」 「おー、さすがキャンペーンガール!」 「まーね!つってもこないだの冊子で重要なことは大体説明してんだよね。だから、ここではここでしか話せないことにしとこっかな。」 「え?ここでしか?」 「そ。ちょっとした裏話っつーか、あんま大きな声じゃ言えないケド、みたいな?」 「へぇ~っ、どんな話?」 「うん。さっきも話に出たとおり、こないだ総務しょ……総務庁のお仕事でキャンペーンガールやったんだけどさー。ぶっちゃけ、選挙に行くのってめんどくさいって人がやっぱ多いと思うんだよね、若い人は特に。」 「うんうん。」 「そんで、こないだも『行ってもどうせ変わらない』って意見が多いけど、たくさんの若い人たちが選挙に行くようになれば変えられるんだよ、って話をしたんだケドね。これには実はもう一つ別の意味があんの。」 「?」 「それが大きな声では言えない理由になっちゃうんだけど---行かないと自分たちにとって良くない方向に行く可能性もあるってこと。」 「え?それってどういう意味?」 「つまりね、いま日本の人口は年配の人が多いワケじゃん?そんでもって若い人があんま行かないってことは、年配の人にとって住みやすいようになっていくってことにもなるっしょ?」 「うん。」 「それをあえてちょっと意地悪な言い方をすると、高齢者優遇の世の中になって、若い人が損をするような世の中になる可能性もあるってワケ。」 「あー」 「だから若い人の声を少しでも多く増やす、って意味が、この18歳選挙にはあると思うんだよね。」 「と言うと?」 「本来ならどの年代にとっても平等な世の中になれば一番いいんだけど、人口の割合でそうはなんないからさ、今の時代はね。でしょ?」 「うんうん。」 「だからあたし的には、これって世代間の格差をなくすためのものなんじゃないかな、って思ってるんだよね。」 「あ!そう言う意味かー!なるほどねー」 「だから---みんな。選挙にはちゃんと行ってよね。」 「おぉぉ~~~っ!すごい説得力!」 「でもこれはさっきも言ったとおり、大きな声で言えることじゃないからさ。どんな年代の人たちだって、みんな自分にとってより良い世の中になるようにって思って行ってるわけで、それ自体はすっごくあたりまえのことなんだしね。」 「でもそういう風に考えたら、やっぱ行かなくちゃ、って気になるよね!」 「うん。こーゆーこと、みんながもっと意識してくれるようになったらいいんだケドねー」 「だね!てか、すごいね、きりりん。」 「え?」 「すっごく真面目に考えてるんだなって思って。感心しちゃった。」 「そ、そっかな?」 「うん。そうだって。18歳でそんな風に考えられるってすごいって思うよ?」 「ま、まぁ、今回の仕事のおかげで考えるようになったってのもあるし?それにこれもあたし一人で考えて思いついたコトじゃないし?」 「ふぅん。誰と考えたの?」 「え?ま、まぁ、誰だっていいじゃん!」 「あ、なるほど。」 「ちょ!な、なに勝手に納得してんの!?アヤ姉!」 (gdgd♪) 「でもよくこの企画が通ったよね~」 「まーね!『世界で一番可愛い18歳』であるこのあたしが居てこその企画だもんね!この時期に重なったこと自体がまさに運命的ってカンジ?」 「……そーゆー意味じゃないんだけど……」 「え?なんか言った?」 「ううん、なんでもないよ。でも最初に聞いたときには、内容的にあやせちゃんとかも出るのかなって思ってたよ。」 「あやせ?あやせはちょうど次の仕事の準備があったから、出られなかったんだよね。」 「次の仕事?」 「なんとかN高校の仕事って言ってた。お母さんがPTAやってる関係で断れなかったんだって。」 「ふーん、そうだったんだ。」 「なんか女神様役でコスプレして出てるらしいから、そっちのほうもよろしくね!みんな!」 「コスプレとかするの?!あやせちゃんが?!」 「うん、コミケで黒いのに売り子とかさせられて、だいぶ鍛えられたみたい。」 「あのあやせちゃんが!コミケで!しかもコスプレ!!!」 「ちょー可愛かったよ。」 「ちょー見たかった!」 「写真あるよ?」 「ホント?見せて見せて!」 「えっと、これとか?」 「ふひっ♪可愛えぇ♪」 「これとか?」 「おおっ♪これは♪」 「あと、これとか。」 「ふひっ♪ふひひひひ……♪」 「可愛いっしょ?」 「うん!てか、これだと写真とか撮られまくったんじゃない?あやせちゃん?」 「そうそう。んで、あやせが怒って『通報しますよ!』って言ったら、何故か盛大にウケてたw」 「なにそれ!どんなごほーび?!」 (オタクは辛いよ♪) 「ところで話は変わるけど、このまえ多数決ドラマに出たじゃん?最初に話が出たやつ。」 「うんうん。紗霧ちゃん、可愛かったよねーーー♪」 「そうそう!ちょー可愛かった!思わずペロペロしちゃったもん、あたし!って、そうじゃなくて!」 「?」 「あの中で1つだけ納得いかないことがあったんだよね!」 「というと?」 「紗霧ちゃんとあたしのどっちが変態か、って言う質問で引き分けだったこと!」 「あー、あれ?びっくりしたよね、まさかの50%対50%とかw」 「どー考えても紗霧ちゃんのほうが変態でしょ!?あんなに可愛いのにエロい絵を描くのが好きなんだから!」 「でもきりりんも可愛いのにアニメやエロゲー好きっていう点では負けてないと思うけど?」 「あたしは確かにアニメが好きだし、エロゲーも超好き。ううん、愛してると言ってもいい。」 「言ってもいいんだw」 「でもね、エロゲーなら何でもいいってワケじゃないかんね。あたしが好きなのは---」 「妹モノ、だよね?」 「そう。そこだけは声を大にして言いたい。あたしは妹モノの作品が大好きなだけで、決して変態とかじゃない!」 「分かるよ?この点だけは譲れない、ってのあるよね。」 「そーゆーこと。」 「あたしも声を大にして言っとこーかな。あたしが好きなのはギャルゲーだから!断じてエロゲーじゃないからね!」 「『あやかし忍伝 くの一番』だったっけ?最初に買ったギャルゲーって。」 「うん、そうそう。小学校2年生くらいだったかな?」 「はやっ!」 「そうかな?」 「ぜったいそーだって。あたしでさえそーゆーの買い始めたのって、中学になってからなんだよ?小学校2年生って……」 「まー、あたしが小さいころからゲームとかやってたのって、ウチのお兄ちゃんがゲームを持ってたからなんだけどね。」 「え?お兄ちゃんもギャルゲーやってたの?」 「ううん、全然。超魔界村とか、そんなのばっかやってた。」 「全然ジャンル違うじゃんw じゃあなんでアヤ姉はギャルゲーになっちゃったワケ?」 「いやー、その頃だとどのゲームが面白いかなんて分かんないでしょ?」 「まーね。」 「だからお店に行っていろんなゲームの箱?パッケージ?を見てたらさ、なんかすっごく可愛い女の子が書かれたパッケージがあったワケ。で、これにしよう!ってw」 「その頃からギャルゲーをジャケ買い?!」 「いやほら、小さい頃って女の子向けのアニメとか見たりするでしょ?だからその延長みたいな感じでさ。女の子が書かれてるから女の子向けのゲームなんだって思ったんだよね。」 「あ、なんだ、そーゆー意味か。びっくりした。」 「まーでも、そこから可愛い女の子が出てくるゲームが好きになって、ギャルゲーを買うようになっちゃったんだけどw」 「で、それがアヤ姉の原点になった、と。」 「いやいや、そんなあたしの全て、みたいな言い方しないで!ちゃんとマリオカートとかスト2とか普通のゲームもやってたから!」 「いや、フツーの女の子はスト2とかやんないっしょ?」 「え?でもほら、あたしの場合はお兄ちゃんがやってたからさ。」 「そっか。お兄ちゃんの影響か。」 「そーそー、きりりんと一緒だって。」 「あ、あたしは別にお兄ちゃ……兄貴の影響とかじゃないから!」 「でも、ある意味、お兄ちゃんの影響だよね?きりりんがエロゲー始めたのってw」 「あーもー!この話題やめやめ!」 (帰り道♪) 「そろそろ時間かな。でも、最後はアドリブトークでお願いします、って台本、あり得なくない?」 「あ、そーゆーことか。」 「え?」 「いや、何でもないよ、コッチの話。まぁ、普通あんまないよね~」 「でしょでしょ?」 「つってもぶっちゃけココまでもけっこーアドリブトークみたいな感じじゃなかった?」 「まーねw」 「でもまぁ、折角だから最後にほんのちょこっとだけ、もう一人、入れちゃおっか♪」 「え?入れるって、誰入れんの?まさかこの書き手とか?!」 「そんなの出てきたらそっこーでこの番組自体が削除されちゃうってw」 「だよねw んじゃ誰入れんの?」 「ふひひひひw」(骨折り損♪) 「な、なにその笑い?」 「ちゅーこって!早速入ってきてもらいましょう!サプライズゲストはこの方です!」 「どーも。お邪魔します。」 「え!ちょ、ちょっと待って!なんで?!なんであんたがここにいんの?!?」 「はい!このきりりんの反応でみんなもう分かっちゃったと思うけどw サプライズゲストの高坂京介さんでーっす♪」 「は、はぁぁぁぁぁっ?!ちょ!き、聞いてないんですケド!」 「うん。だって言うなって言われてたからw あたしの台本には『ここは桐乃さんには内緒でお願いします』って書かれてたの。だからきりりんの台本がどーなってんのか気になってたんだよねw で、さっきの話を聞いて、なるほど、そー書かれてたのかー、って。」 「な……!ってゆーか!あんたもなんも言ってなかったじゃん!今日出かけるときも『番組、頑張ってこいよ』とか言ってたじゃん!」 「おう。だって言っちまったらサプライズになんねーだろ?」 「そ、それはそうだけど!」 「いやぁ、隠し通すのに苦労したんだぜ?おまえが『今度竹達さんと番組に出るんだー♪羨ましいっしょ?ふひひー♪』とか『竹達さん可愛いからあんたは今回来ちゃダメだかんね!』とか言ってたときに、俺がどんだけ吹き出しそうになったか考えても見ろ。」 「な……な……な……!」 「可愛いーーーっ!きりりん、そんなこと言ってたんだ?って、今回?もしかしていつもついて来てるの?京介くん?」 「いや、俺がついて来てるってワケじゃなくて、こいつがいつも俺についてきt」 「わーっ!わーっ!わーっ!」 「うっせぇな。耳元で騒ぐんじゃねぇよ。」 「あ、あんたが変なこと言おうとするからでしょ!」 「なんだよ、変なことって?」 「へ、変なことは変なことよ!」 「お袋か、おまえは。」 「う、うっさい!てか、覚えてなさいよ!あんた!帰ったら人生相談だかんね!」 「決め台詞キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!」 「そこ!顔文字やめ!」 「すんませんね、うるさい妹で。」 「なに兄貴面してんのよ!」 「しょーがねーだろ?兄貴なんだから。」 「生イチャラブキタコレ!あたしこれだけで牛丼三杯はいける!」 「牛丼?!ご飯じゃなくて?!?」 「ツッコむトコ、そこじゃないでしょ!」 「いやー、あたしこの番組やってホントよかったよ♪」 「ち、ちがうんだかんね、アヤ姉!これはそんなんじゃないんだから!」 「しかも生ツンデレとか!もう最高!!!」 「だからちがうんだってば!!!」 「そうっすよ、こいつのデレはこんなもんじゃないっすよ。」 「あんたはもう黙ってろ!!!」 「あいた!」 「wwwwwwwww」 (wktk♪) 「ちゅーこって!お届けしてきたこの番組ですが、そろそろお別れの時間となりました!」 「ホントは6月7日にお届けしたかったんだけど、この書き手がノロマなせいで間に合わなくて、ゴメンね!」 「ここまで読んでくれて、ホントにありがとな!」 「お相手は竹達あやなと!」 「高坂桐乃と!」 「高坂京介でした!」 「「「じゃぁねーーーっ♪♪♪」」」 Fin ----------
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/519.html
第1話「俺の妹がこんなに貧乏なわけがない」 桐乃「えっ?!クビですか?」 「残念ですが結果的にそうなってしまいますね」 桐乃「なんでですか!説明してください!」 「はぁ、まずですね、高坂さんがアメリカに留学するという事で休職となりました。ここまではいいですね?」 桐乃「はい」 「しかし休職申請期間内にアメリカから帰国されたので、早くモデル業に復帰されたいというのはありがたいのですが、もう当社でもあなたの休職中に代わりの方を雇用してしまいましたし、新たにあなたをモデルとして採用するほど当社も経営的に余裕がある訳ではないので・・・」 桐乃「そ、そうですか。けどそれじゃあ、休職予定期間だった1年間を過ぎれば、またモデルとして採用してもらえるのではないのですか?」 「そうですね。通常はそうですが、あなたとは2年契約で専属という形式を取っていて、先に契約料もお渡ししましたよね?」 桐乃「は、はい」 「そして契約時は今から1年前なのであと1年契約期間が残っていますが、その1年を休職申請されました。契約料は2年分ですから、本当は一部返納して貰わないと駄目なのですが、1年目に素晴らしい働きを見せていただきましたし、1年後に素晴らしい女性となって帰ってきてもらうという期待値も含めて、特例として契約料は返納は不要となりました。ここまでは休職時にご説明しましたよね?」 桐乃「・・・はい」 「当社も1年後にあなたを再契約させていただこうと思い、長い休職期間を認めたのですが・・・」 桐乃「ですが?」 「高坂さんの代わりに雇用されたモデルが、あなた以上の逸材でして・・・早い話がお払い箱ですね」 桐乃「」 「しかし当社も休職を認めている訳ですし、契約内容にも”契約期間中に契約者同士はどのような事態であろうと契約の途破棄は認められない”とありますし、当社はモデルを大切にするというのが売りのひとつでもありますし・・・」 桐乃「簡単に言うと、契約内ではあるけど休職中だからモデル活動は出来ず・・・」 「はい」 桐乃「契約破棄も出来ず、専属だから他の事務所とも契約出来ない」 「はい。そういう事になりますね」 桐乃「わ、分かりました」 「はい、それでは失礼致します」 ガチャ 桐乃「はぁー。さてこれからどうしようかなー」ショボーン 私にはオタク趣味がある。この趣味が無ければそこそこ私の家は裕福なので、普通の女子中学生のお小遣いで事足りると思う。だけど私には月に数万円をアニメグッズなどやエロゲーにつぎ込んできたし、これからもこの趣味を辞められるとは思えない。 桐乃「来月も欲しいエロゲ―とかグッズとかあるし・・・お母さんに頼んでみようかな」 佳乃「なーにー?改まって」ニコニコ 桐乃「その、モデル業が出来なくなっちゃって」テヘヘ 佳乃「へー。それで?」 桐乃(反応薄っ!) 桐乃「それでその、お小遣いを貰えないかなーって」アセアセ 佳乃「いいわよ」 桐乃「え、え、いいのっ?」ガタッ 佳乃「そりゃいいわよ。だけど・・・」 桐乃「だけど?」 佳乃「金額はお父さんに相談するけどね」 桐乃「げっ」 佳乃「私からお父さんに説明するのは面倒くさいから、桐乃が自分で相談しなさいよ」 桐乃「分かった」(メルルの為、メルルの為) ーーー夜ーーー 大介「いいぞ。いくら必要なんだ」 桐乃「やった!じゃあとりあえず10万円頂戴!」ニコニコ 大介「そんな大金、何に使うんだ?また派手な人形を買うのか?」 桐乃「そ、そうだけど・・・駄目?」 大介「駄目じゃない・・・が」 桐乃「が?」 大介「条件を言う通りに実行するならいいぞ」 桐乃「条件を先に教えて?」アセアセ 大介「まずは成績維持と向上。学業と部活の両立」 桐乃(なんだ余裕じゃん。ほとんど今と変わらないし) 大介「それが一つ目だ。次に家計簿の提出、週1回提出し月に4回提出してもらう」 桐乃(水増しすればなんとか・・・) 大介「もちろんレシートも提出してもらう」 桐乃「うっ・・・」 大介「あと、派手な服装と髪も黒色に染める事」 桐乃(真性のオタクファッションを目指した事にすれば・・・) 大介「最後に通販での物品の購入は、全て佳乃と私で検閲する」 桐乃「無理よおおおおお!」 大介「それじゃあ桐乃の希望額のお小遣いは渡せんな」 桐乃「それじゃ、成績維持と学業と部活の両立。あと髪の毛とファッションを変えるから・・・」アセアセ 大介「うーん、それだと7千円だな」 桐乃(これでエロゲーがギリギリ買える!)グッ 大介「納得したようだな。佳乃から毎月貰ってくれ。私は寝る」 桐乃「おやすみー」フゥー ーーー次の日ーーー 桐乃「お母さん!髪染めるし、服買い直すからお小遣い頂戴!」 佳乃「はいはい、7千円ね」 桐乃「えっ?!これは私のお小遣いじゃ?」 佳乃「そうね。桐乃のお小遣いね」 桐乃「条件の分は別に貰えるんじゃ・・・」 佳乃「そうなの?じゃあその分のレシートをくれたら、返すからそれで建て替えといて」 桐乃「けど美容院とか服買うと足りない・・・」 佳乃「白髪染め買って、し○むら行けば足りるわよ」 桐乃「」 ーーードラッグストアーーー 桐乃「白髪染め、白髪染め・・あ、あった!」 クスクス、クスクス 桐乃「くっ」(メルルの為、メルルの為) 桐乃「800円もするのね。1個じゃ足らない・・よね」 店員「1600円になりまーす。あざーす」 ーーーし○むらーーー 店員「いらっしゃいませー」 桐乃「どんな服がいいのか、分かる訳ないじゃん!」 桐乃「とりあえず、原色は駄目だよね」ブツブツ 桐乃「とりあえず黒い服を買っておけば・・・」 店員「4000円になりまーす。ありがとうございまーす」 桐乃(安っ!私のアクセの5分の1じゃん) 桐乃(それなら私のアクセとか売れば・・・)ニヤニヤ ヒソヒソ、ヒソヒソ ーーー桐乃の部屋ーーー 桐乃「とりあえずアクセを全部出して、派手な物を全部売ればいいのよね!」 ガソゴソ、ガサゴソ 桐乃「うーん、全部派手ね」アセアセ 桐乃「この際、全部売ってしまいましょ!どうせ付けれない物を持ってても仕方ないよね」 桐乃「・・・どこに売ればいいの?」 つづく
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/233.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1286349444/194-211 「どちらも同じようなものだけど、……あなたでいいわ」 黒猫の瞳は桐乃を映していた。 「やっぱり~? えへへ、あんた分かってんジャン!」 黒猫、そりゃないぜ。くっそぉぉぉ、どうして俺じゃねえんだよぉ。泣くぞコラ? 嬉しそうにしている妹の横で悲しみに打ちひしがれて涙目になっていると、黒猫はチラと一瞬だけ俺の方をすがめ見て「フ、フン」とそっぽを向く。 素っ気のない態度。黒猫の顔は涙で滲んでうまく見れなかった。シクシク。 「じゃ、じゃあ早速――ッ!」 泣いている敗者などお構い無しに桐乃が黒猫へ迫ろうとすると、黒猫は手の平をベシと桐乃の顔にぶつけ、 「条件があるわ」 「じょ、条件って?」 「簡単よ。私のことを『あなたが好き』と一言、口にして頂戴。私のことを可愛いと思ってるのなら、これくらい簡単でしょ? 別に嘘でも構わないわ」 黒猫は薄笑みを浮かべてニヤついている。 なーるほどね。こいつらが大の仲良しなのは俺から見ても丸分かりなのだが、どうしてかこの二人はそれを認めて口にはしない。 相手も自分もどう思っているのか充分自覚しているにもかかわらず。 なので黒猫は桐乃の口からそれを認めさせて言わせてやろうって魂胆なんだろうぜ。まぁ、今の変な方向に頭がイっちゃってる桐乃なら言いそうではあるか? 「さ、どうしたの? 早く言って頂戴」 「簡単じゃん。そんなのすぐ言ってやるわよ」 案の定、照れて言い返さないどころか得意げに人差し指を立てたりして、珍しく桐乃が黒猫へ素直に好意を口にしそうだ。 「いい? あたしはアンタのことが…………」 ん? どうした桐乃? 「あれ? アンタのこと……。んぐ、アンタのこと、す、す……」 「どうしたの、一体?」 「ちょッ、あたしも分かんない。なんで? アンタのことチョーす、すっぽんぽん!」 ……確かに黒猫はスッポンポンだよ、おまえが嬉々として剥いたもん。 「どして!? なぜか言えない! ハッ!? 誰かがあたしに呪いを……」 口をパクパクさせて何度も条件の言葉を作り出そうとしているようだが、待てども桐乃の口からは全然聞こえてこない。 どんだけ言いたくないんだよ! 細胞レベルで天邪鬼みてえになってんじゃねえ、おまえ!? 黒猫もこれには呆れているようで、 「……すんなり言い出すからおかしいと思ったわ」 「ち、違うってば! あたし、アンタが超可愛いって思ってるのはホントだし、話してんのも面白いし! だからアンタのことす、す――ッ……!?」 「やれやれ、条件は果たせないということね」 「そ、そんなぁ~。うぅぅ」 桐乃は五歳児の子供みたいな顔になって、涙を浮かべながら黒猫に悲愁を投げかける。 それを見ていた黒猫の呆れ顔に、少し慈愛の色がさした気がしたのは、思い違いではないだろう。 「……ふぅ。困った子ね」そっと桐乃の頬に手を当てて、「こ、今回だけよ……。特別に」と桐乃の唇へ自分の唇を重ねたのだから。 「ちゅ……ん、ふぅ」 静かに口を触れ合わせる桐乃と黒猫。 「んん、あんたの口、冷たいね? んちゅろ……れる」 「あなたが脳みそまで沸騰しているから、ちゅぴ…ちゅ、ん……そう感じるだけじゃないのかしら」 「んはぁん……口の中も冷たくて気持ちイイ。れろ、ちゅぱちゅぱ……ぺろ」 二人は膝立ち、お互いの腰のあたりに両手を添えて、からだを支えあうように濃厚な口付けを楽しんでいる。 たどたどしく相手のからだに触れているけど、放っとけば自然と抱き合いそうな雰囲気。 やっぱこいつらは仲良しだよ。普段口喧嘩ばかりしているように見えても、相手のことをどう思っているかが、この睦まじい光景に凝縮されているようだ しかし……、 「ば、ばか! 舌吸っちゃ、あっあん、感じちゃうってば」 「フフ、この程度でそんなこと言って。随分と敏感なのね……」 「う、うるひゃい……あむっ、ちゅる、はぁ……んっ、あっ」 しかしエロ過ぎだろ桐乃も黒猫も! 目の前の美少女二人のキスシーンは俺の脳と心臓と股間に刺激を与えることベッドの下に隠してあるコレクションの比ではない。 く、くおおぉおおぉ! ただ魅せ付けられるなんて拷問に俺が耐え切れるわけが無い! 「桐乃、黒猫。俺も!」 二人に割って入って俺もキスに混ざった。 「……ちゅ。黒猫の口、冷たくて気持ち良いなマジで!」 「ちょっと! 勝手に、んっんむ……割り込まないでよね」 「本当にいやらしいわね、ちゅりゅ……この雄は。んん、はぁ。結局こうなるんだから……」 「そんなこと言われたってどうしようもねえだろ? ぺろ。おまえらがエロ可愛い過ぎなんだよ。このエロ妹とエロ後輩」 言葉はすげないが、桐乃も黒猫も俺から離れようとはしない。三人で折り重なるようにベッドに倒れこんで俺、桐乃、黒猫は次第に行為をエスカレートさせていく。 「ちゅれろぉ……んぷっ、んはぁ……あっ、兄貴とアンタの舌がヌルヌルってして……んん、ちゅぴ……き、気持ちイイかも」 「ふぁ……せ、先輩。ひゃっ、はぅん……吸わない、んんぷ……れ頂戴」 「黒猫の舌、冷たくて気持ち良いな。こっちはどうなんだ?」 そぅっと黒猫の秘所に手を伸ばすと、トロリとした愛液が俺の指先を濡らした。 ふわりと包み込んで安心させてくれるような熱、そして柔らかい肉の感触に俺の腕は震える。サーモグラフで診てみたら、爪の先まで真っ赤になっているだろうな。 桐乃にも同じように股間へ手を忍び入れ、伝わってくるヌメりと、指を咥えて吸い付く心地を味わう。 「ひっ、ひゃぅぅ。先輩の指が……はぁぁっ、んっああ」 「ん、ふぁ、ちゅ、ちゅぷ、くちゅる。あっあっ……はん、んはぁぁ。こ、このシスコン」 まさぐる手に自分以外の手が加わる。興奮が高まってきたのか桐乃は黒猫を、黒猫は桐乃をそれぞれ触りあい始めた。 俺も二人の手と一緒になって、どんどん溢れてくる愛液を掻き出すように愛撫を重ね、二人を抱きしめるように近づけてキスを楽しむ。 「ぃんっんぁぁ……ちゅっ、れぷ、くちゅりゅる。んく……こくん」 これは……やべえ。 口の中にこいつらの唾液が流れ込んできて喉が燃えそうだ。 桐乃のやつなんて音を立てて俺と黒猫の唾液を美味そうに飲み下しているしよ、黒猫もざらりとした舌で俺の歯でも磨いてるみたいに擦り付けてくる! 水飴のようにヨダレが伸びて落ちるのも構わずに、三人とも舌を出してクチュリと舌先を遊ばせながら卑猥な音を立てたり、一人の口内深くに舌を這い入れ、奥歯や歯の茎をむさぼり味わう。 強く密着させている体は発汗して水気を帯び、にちょにちょと淫靡な音を立てて相手の肌へと浸透していった。 上唇や下唇を甘噛みされると「ひゃぅん」と可愛くさえずる声が。 薄紅に染めあがる二人の顔が。 三半規管と網膜神経から直に快感を呼び起こして興奮を高め、ますます舌や手の動きを激しくさせた。 「はぷっ……んっん……んく。ちゅぱ、ちゅぷぷ。んはぁ……すごい、コレやばいって。……あたし変になっちゃいそう」 「あなたが変なのは……うんんっ、あん……さっきからずっとじゃない」 「ばか猫。う、うるひゃいぃん……ん、ふぁぁ……ちゅぴ」 口喧嘩をしながらもこいつらはお互いの唇、口内、そして止め処なく蜜を溢れさせている箇所をいとおしげに愛撫している。 俺も快楽と同時に爪先から髪の先まで、桐乃と黒猫を愛しい気持ちが体内を駆け巡っていた。 「いいぞ、二人ともイきたいんだろう?」 言葉をかけながら俺は両手で妹と黒髪の美少女の秘裂への愛撫を加速させる。 「やっ! あっあっん。ダメ、そんな強く!? あたしもう、イっちゃう!」 「……はぁ……はっ、っくぅぅん……ま、また私――ッ?」 桐乃と黒猫の細い肢体がピンと針で刺したように伸び、次いで「ん…はぁ……はぁぁ……」と桃色の甘い息が蕩けた顔から湧き出た。 「ゃあ~、感じ過ぎちゃったかも。はぁはぁ。へへ、あんたもチョー気持ち良さそうだったじゃん?」 「フン……い、いやらしいこと言わないで欲しいわ」 「まーたまた、嘘乙乙ー♪」 「くっ。口の減らない子ね。――こうすれば黙るのかしら?」 黒猫は桐乃の口へまた自分の舌を挿し入れ、 「んぷっ、あむ……ダ、ダメだってば。ん……ちゅろろ、ふぁ……ぺろ」 そのまま二人で甘ったるい余韻を楽しむ二人。 俺はその情景を慈愛を込めた目で見つめる――――わけねえだろっ! 俺はさっきからまだ一回もイってねえんだよ、満足してないの! 分かる!? そりゃキスも気持ちよかったし、抱き合う心地に空も飛べそうな勢いだったけどさ! もう俺のリヴァイアサンがギチギチとはちきれ寸前なのよ。 その辺の事情を二人に是非とも分かってもらいたい! 「なぁ、俺のをなんとかして欲しいんスけど?」 「ん? 自分ですれば?」 酷くないソレ!? おまえ自分が気持ち良かったからってあんまりじゃね!? 桐乃の薄情な台詞に泣きそうになるが、俺の情欲がそれを許さない。このままイけずに終えるなんてこと出来るかよ。 俺は羞恥心をかなぐり捨てて二人に頼み込んだ。 「お願いします! 後でいくらでもご奉仕いたしますから、ね?」 「ちょ、土下座するとかありえないんですけど……。うえぇ、ヒクわぁ」 「情けない男ね。そうまでして私たちにいやらしいことをさせたいのかしら」 なんとでも言え。矜持なんぞより目の前の快楽を追い求める、ある意味俺は男らしい行動をしていると自負するね! そんな俺の性意が伝わったのか、溜息と舌打ちをして快く(?)首肯してくれたぜ、ひゃっほうう! 「しょ、しょうがないなぁ。スケベなの、いい加減直しなさいよね」 「フ、フン。それで? どうすればいいのかしら?」 「お、おう。えと、それじゃあコレを触ったりとか握ったりして欲しい、かな?」 顔を上げて、二人に俺の猛った肉棒を見せる。 「きゃ! ちょちょっ、ちょっと! いきなり見せないでよ! キ、キモい」 「……ッ…………」 「んなこと言われても見ないことにはどうしようもねえんだし」 抱き合ってキスしてるときにも、体にいくらか当たっていたのに今更だろ? それに桐乃、おまえ目を手で隠してるけど、指の間からガン見してるじゃん。そんなしげしげと見られると、こっちが恥ずかしくなっちまうだろが。 ギャーギャー言う桐乃とは逆に黒猫の反応は静かなもので、顔の色を一瞬変えただけ。 「……けっこう可愛いものなのね」なんて感想を言っている。 「ウソ、あんたどういう趣味してるのよ!? こ、こんなの可愛いとかおかしくない?」 酷い言い様の桐乃をよそに黒猫は「そう?」とそっけなく答えながら、俺のモノに白い手を伸ばしてさすりだした。 「……あ。けっこう熱いのね」 「くっ。そりゃさっきからオマエらと、そのぉ~、シてたし」 「……っふ。ナニをしていたって言うの? 具体的に言ってくれないと分からないわよ、先輩?」 細い指で俺のをさわさわと軽くタッチしながら、口の端を少しあげて俺に笑いかける黒猫さん。とても愛らしいです、エロいです。 「キ、キス――とか?」 「キスってどんな風に?」 「そ、そそれは~舌を舐めたりとか、す、吸っちゃったりとか」 「他には? 他にあなたはどんなことをして、このペニスを大きくさせているのかしら?」 「お、おまえらのマ○コに手を入れたり。あとチ○ポが当たったりして気持ち良かった……です」 「クッフフフ……。浅ましいわね、この豚は。キスしながら女の子の大切なところを触って、夢中になっていると思っていたら、小汚いペニスを押し付けて楽しんでいたなんて。先輩、『自分は変態のブタです』って言ってごらんなさい?」 うう……、俺は豚なのか? 年下の女の子にエッチなことして興奮して悦ぶ下卑た豚。 なんだか無性に情けないような、気持ちになったきた。 「ほら、さっさと言いなさい、ブタ」 「は、はい。俺は変態のブ――――って何言わせようとしてんだよ黒猫! あ、危ねええ!?」 「チッ。惜しかったわね」 桐乃みたいに舌打ちしてんじゃねえよ、俺をマゾにでもしようとしてんのか? 怖いよおまえ!? 「っふふ。ちょっとあなたが可愛いから、からかってあげたのよ。どう、嬉しかった?」 俺で遊ぼうとして、イヤな性格してるなー相変わらず。 そんな顔でからかわれて嬉しいとか聞かれても俺は……、ド、ドキドキなんてしねえんだかんな? ケッ。 ふいっと顔をそむけると桐乃が俺の方を見ていて、「キモッ」とジト目で馬鹿にされた。 うっせえ、ほっといてくれ。 「にしても、少し触られてるくらいでさー。なっさけなぁ。ほ、ほら、あたしもシてあげるわよ」 そう言って桐乃は指先を亀頭付近へと這わせた。 「あッく――ッ!」 「え!? い、痛かった?」 「いや、大丈夫。おまえの手、気持ち良い。そのまま頼む」 「ふ、ふ~ん。そう、あたしの手……気持ちイイんだ」 「ああ……。先の方敏感だから、かなりクる」 「へ~え。エロゲでもそんなシーンあった気がする。へへ」 機嫌良さそうに桐乃は俺のものをさすり始めた。さっきまでキモいとか言ってたのはなんだったんだ? 不思議には思ったが、指先での愛撫によってぞわぞわと昇ってくる快感によって疑問符は掻き消えた。 「中に骨でも入っているのかと思うくらい固いけれど、弾力はあるのね」 「に、匂いとかどうなんだろ。――ク、クンクン。うぇぇ、くっさ。……スンスン、スン」 「くさいなら嗅がなきゃいいと思うのだけど……?」 そんな黒猫の言葉には反応せず、桐乃は鼻を近づけて匂いを嗅いでいる。 かすかに吹きつける吐息が敏感な部分に当たって、俺はこのまま口でしてもらいたい衝動に襲われた。 なんとなく桐乃の瞳は妖しげな熱を宿してゆらめいているように見え、息を呑む。 このまま黙っていても、やがて口でしてくれそうな雰囲気だと思ったが、我慢が出来ずにおそるおそる、桐乃の唇へ近づけてちょんと触れさせた。 「……ん。…………スケベ……ちろっ」 口に触れた瞬間、ジロリと睨まれたから怒鳴られると覚悟したが、桐乃は俺をスケベと呼びつつも期待することをしてくれた。 舌先をチロチロと猫がスープを啜るようにして舐めている。 「く……、良いぞ桐乃。おまえの舌メチャクチャ気持ち良い。うぐ」 「プッ。情けない顔。ちろ、ちゅぴ……ぺろぺろ」 俺が感じているのを桐乃は面白がって、積極的に舌を動かしだした。 「ちょ、ちょっと。私の指も一緒に舐めないで」 黒猫がびくっとしたように手を胸元へ引っ込めた。しかし、目は桐乃の方を離さずにいて、なんだか同じことしたいように見え、 「なあ、黒猫。おまえも…………頼むわ」 一線一線、艶のある黒髪を手で梳きながらお願いすると、 「フン。ほんといやらしい人ね。……先輩が、その、やれっていうなら。し、仕方無い……かしら」 黒猫はくすぐったそうに首をすぼめてしぶしぶといった態度をとりつつも顔を俺の股間に沈めていき、桐乃の横でぺろぺろと舌を出して舐め始めた。 「ん……ちろ、ちゅ。熱いわね、とても。ちゅく……ぺろ……」 「この辺とかどうなのよバカ兄貴? ちゅぱ、ちゅぱ、んふぅ……れろ」 「超良いに決まってるじゃねえか、うぐ……そこ、カリの部分もっと舐めてくれ。黒猫も筋のところとか」 「う~ん、こぅお? ちゅぽ、ぺろぺろ。んぁぁ、ぬるぬるが出てきて匂いキツくなったしィ~」 「ちろ……ちゅぷ。先輩ったら、赤くなって締まりの無い顔になっているわよ?」 「おまえらがチ○ポ舐めてくれてると思うと、おかしくなるに決まってるさ。はは、元に戻らねえかもな」 「そう。じゃあもっと情けない顔にしてあげるわ」 「とっくになってるケドね。んぷ……ちゅぴぴ、ちゅぷちゅぷ、ぺろ」 桐乃と黒猫はどんどん大胆になっていった。 「あむっ……ちゅ、じゅぷ、じゅぽ、じゅぽ……ん、んぷ。ちゅぼ、ちゅぽちゅぽ」 「うご! 桐乃さん、それヤバいっす! く、くぉおぉぉ! チ○ポが吸われてるみてえ」 桐乃は俺の肉棒を口に含んで、卑猥な音を立てながら口内で扱いている。 「これはどうなのかしら? ペロ、ちろちろ……ふも、んむ、もごもご」 「おほう!? ちょッ、舐めちゃダメぇぇ~、口の中で転がしちゃダメェェ!?」 黒猫は俺のキンタマを舐め上げていたかと思ったら、口の中に入れ歯ざわりを確かめるように転がしている。 桐乃も片方のキンタマを咥えだした。もごもごと口を動かして愛撫する二人の少女。 なんだこれ、俺って今人生の絶頂期にいるんじゃねえかと怖くなってくるくらいだぜ。 「もぐ、じゅるっ、ん……ぷはぁ。もう一回舐めたくなっちゃった。なんか匂いとか味がクセになりそ。ほら、アンタも一緒にしてみなよ」 「んっぷ……ふぅ、そう。……んちゅ、ぺろ。先の方から先輩の愛液がどんどん出てくるわね」 「ガマン汁って言うらしいよ。ちゅ、ちろ……えろ、くちゅぽ、ちゅぴ」 「それは知っているけど……あまり好きな……ちゅぴ……呼び方じゃないのよ。んちゅ…ちゅぷ。あん、私の舌、吸わないで頂戴」 「んく、じゅぴ……そっちから……ちゅるる、ちゅぱ……吸ってきたんじゃん……ふぷ、んちゅ、ちゅぽ」 俺と桐乃が黒猫の乳首を挟んだように、今度は桐乃と黒猫が俺の一物を間に挟んで舌と唾液をねっとりと絡ませている。 「じゅぷ、ちゅりゅ……んぇろ、んぷぁ……あふ……じゅぱ……ん、んっ……」 「ちゅる……じゅぴ……ぺろぺろ……はぁ……はぁ……あっん、んぁぁ…」 桐乃が口内に含んで淫猥に顔を上下しているのに合わせて、黒猫は横から舌を動かす。 唾液とガマン汁でべっとり糸を引く舌と舌で抱擁するように俺の肉棒を包み込む妹の桐乃と黒猫。 二人もおそらく興奮しているんだろう、俺の足にからみついて胸や股間を押し付けている。 見るだけでも発狂しそうなほどの景色だ。 俺は持ちこたえれそうにない絶頂が近いことを覚った。 「ぐくぅ。桐乃、黒猫、そろそろイきそうだから顔を――うあッ!?」 顔を汚すとキレられると思って、離れるように言おうとしたんだけど、二人とも聞いていないのか無言で激しく俺のモノを咥えている。 あまりの快感の激しい渦に結局俺は二人の頭に手を乗せて撫でてやることしか出来ず、そのまま桐乃と黒猫の顔に、ぶびゅびゅッ、ぶびゅるるッッ! と勢いよく精液をぶちまけた。 「んんぷっ……うぷ……んむむぅぅ~~~」 「じゅぷる、ちゅぱっふ、……ふぁ、はぁぁ、っく……んく」 白濁とした精液は桐乃と黒猫の口内を汚すばかりか、端正な顔に思いっきりかかって、まだら模様を形成した。 「わ、わりぃ! 大丈夫か?」 「バカ! 変態! 顔射するとか信じらんない。クンクン。うぅ、変な匂いがするぅ~」 「はぁ、あなたの顔、かなりお兄さんのがかかっているわよ」 「も~うサイアク。ん……ペロ。ちゅろ……んぁ、変な味ぃ」 顔にかかった精液をすくいとって桐乃は口の中に運んで味わい、 「あんたの顔にも沢山ついてるよ。ちゅぴ、ぺろ」 顔を寄せて黒猫にもかかっている精液を舐め啜っている。 「あん。……まだあなたの顔にもあるじゃない。ちゅっ、ちゅちゅ……ちろちろ。こく、こくん。そんなに濃い味じゃないのね。……ん」 黒猫も桐乃の顔に付着した俺の精液を舐め取って味の品評。 顔を舐め合いながら精液を飲む二人はとてもエロく、一度イっただけの俺は、まだ性欲が萎えることが無い。 「顔にかけて悪かったな。それじゃお詫びっつか、さっきも言ったけど、今度は俺が奉仕してやるよ」 「ちょ、何する気よ。スケベ」 「いいからいいから。おまえらフェラしてるとき、感じてただろ。俺の足べとべとだもん。今度は俺がやってやるよ」 二人を横にさせ、抱きあうような体勢をとらせてから俺は愛液が溢れてグチュりと鳴っている二人の股間へと顔を埋めた。 舌を出して秘裂を舐め、愛液をずぞぞと音を出しながら嚥下すると、とたんに桐乃と黒猫は嬌声をあげた。 「はっくぅぅん! や、やだ兄貴、ソコは!? うっくん……あっあっあん」 「せ、先輩、止して! わ……いっ、あんああん……わた、私こんなの……ぃんんッ」 「さっきの俺のチ○ポをフェラしてくれたお返しだよ。おまえらのココもたっぷりシてやるからな」 「そんなこと……ひっうん、しなくて……きゃふぅ……はっ、んはっん」 「遠慮すんな黒猫、俺もシたいんだって」 「莫迦、遠慮なんてぇぇ……あっあっあっ、んふぁ、ひん」 言葉を断ち切るように俺は綺麗な紅梅色をした割れ目に舌の根まで浸かり愛液を汲みだす。 黒猫の下になっている桐乃へも愛撫を忘れず交互に舌を這わせながら、指で周りをなぞりあげてやった。 「きっひぃいぃ。も、もうヤダ。濡れて……きちゃう。あっあん」 「俺の舌で感じてくれてるんだろ、良いじゃねえか。もっと感じてくれよ桐乃。黒猫も」 「はぁぁ……うっあん、あっ……ふぅふぅ、くはっ、いっ、んっんっん」 「んむ……ちょっと、ツバが垂れて来てるしぃ~。んく……んぷ、じゅぷ、ちゅぷるる」 「あ、あなたのお兄さんが……ちゅぱ……いけないんでしょう? ちゅ、ちゅりゅ……」 どうやらかなり感じてくれているようだ、キスをしながら二人は俺の愛撫に夢中になっている。 眼前でタラタラと溢れてくる愛液がその証拠といってもいい。 うっすらと香る匂いと、開閉を繰り返す秘裂の中心にある口。舌に伝わる柔らかな肉と甘い愛液のとろみ。 こんな五感全部で刺激されたら、ガマンなんかできねえよ! カァ――ッと体に熱が入り、俺は顔を離すと自分の股間を二人へ押し付けた。 「あ、熱ッ……せ、先輩?」 俺の方を振り返る。目の回りそうな快感によく確認せずに押し付けたが、どうやらその先にあったのは黒猫だったようだ。 「黒猫、ガマンできないんだ。……良いよな?」 返答を待つ間も俺の肉棒は血が駆け巡ってジンジンとしている。早くと急くように黒猫の秘裂を棒の先でくちゅくちゅ鳴らす。 自分の股間に押し付けられているものが、なんなのかを理解した黒猫は俺には返答せず再び桐乃の方を向いてキスをし始めた。……少し腰を浮かして。 俺はゆっくりと黒猫の膣の中へと自分のモノを押し込んでいった。 「ぁぁああぁぁぁ――ッ! ~~~~んんんぅぅ、んはぁ……はぁ」 「は、挿入っちゃってんの? あんたの中に、兄貴のが?」 「大丈夫か? 黒猫」 愛液の量がかなりあったので挿入はスムーズにいったが、それでも黒猫はぷるぷると震えて痛さをこらえているようにも見えたので俺は安否を尋ねた。 「くっ、はぁはぁ……。フ、フン。これくらい、平気」 「おまえがそう言うなら……それじゃあ初めはゆっくり動くからな」 言いつつ俺は、黒猫を痛がらせないように注意を払い腰の抽送を開始しだす。 「くっふぅう……あ、あん……はぁはぁぁっ、んっんん」 「も、もう知らないからね! ん……ちゅぷ、れろ」 桐乃は黒猫の口内へ舌を入れて親愛の情を送るようにディープキスをしている。 多分、黒猫の痛みを和らげてあげようとしてんだろうぜ、優しいところもちゃんとあんだよな、俺の妹は。 桐乃のキスが功を奏したのか、少しすると黒猫はまた徐々に喘ぎ声を出し始めた。 「はっあん……あっあっ、いっいぃ……このサッキュバスとインキュバスの淫魔兄妹は……うっうんん、あっああ、どうしようもないわ…ね」 「ちゅろ、ちゅぷ。どっちがよ、あたしにこんな……んぷ、こくん……ツバいっぱい飲ませておいてさ」 「あなたが飲みたいんじゃないの? あっあん」 「うるひゃいわね、もう……ほらもっとベロ出してよ。ちゅぼ、ちゅぴ、んっく」 口ではなんと言おうと、見ているこっちが赤くなりそうなほどのキスしてるよ、こいつら。 にしても黒猫のマ○コ、気持ち良すぎる! ぐにゅぐにゅとチ○ポに肉がまとわりついてきて放そうとしねえし、奥へ奥へとひきづり込まれていきそうだ。 快楽を追い求めて、俺は腰の動きを少し強めながら黒猫の膣に誘われるまま奥へと抉りこませた。 「ひゃっ、くあっ……ぃあぁぁ、先輩のペニスがお腹の奥に……あっあっあっ」 黒猫の声がするたびに俺のモノは固くなっていってる感じがする。 膣深くをまさぐるうちに、ゾワりと大きな快感がまた押し寄せてきた。 「やべ、またイきそう! く……黒猫。そろそろ俺!」 射精がすぐそこまで来ていることを告げると、黒猫は「中に……」と言った。 びっくりして黒猫の顔を覘き見ると、流し目で俺の方を見ていて視線が合う。 透き通る水晶のような黒い瞳には嘘が見えない。どうやら本気のようだ。 「良いんだな、このまま出すぞ? おまえのマ○コの中に!?」 「今日は……ふぁ、あっん、大丈夫な日だから。んっ、あん……ちゅぷ、ちゅちゅ。ぅん……良いわよね?」 一瞬俺に問うているかと思ったら黒猫はキスをしながら、桐乃の顔を見ていた。 「…………アンタ。――あ、あたしがダメって言ったらどうする気よ?」 「先輩を蹴り飛ばすわ」 数秒にも満たない時間。 桐乃と黒猫はキスを止めて、無言で見つめあい、二人にしか分からない会話をしているようだった。 やがて桐乃が口を開き、 「あ、あんたが大丈夫ってんなら。す、す、好きにすればいいでしょ」 「……そう、ありがとう」 「ば、ばーか。お礼なんて似合わないしキモいっつの。…………アタシ、絶対譲る気はないから」 それから二人はまた口付けをして舌を絡めあいだす。 ひとまずは、蹴り飛ばされることは無くなったようで一安心ではあるのかな。 抽送を続けて快楽に頭を支配されている俺には二人がどういう意図でこんなやりとりをしているか分からないが、今日を無事終わらすことが出来れば、二人の気持ちを受けとめられるのかもしれない……。 「もう、耐えれねえ。イくぞ黒猫! おまえん中に――ッ!」 薄ぼんやりと浮かんだ想いを奥へと沈め、快感が全身を駆けだす。 びゅ、びゅりゅりゅりゅりゅぅぅぅぅ! 射精感が最高潮を越え、精管を通っておもいきり精液が黒猫の膣中へと吐き出された。 「はぁぁッ! んぁぁ。は、入ってきてる、先輩の精液が私の中に……あっあっ……あぁぁッ!?」 黒猫の膣奥へ精液を吐き出すと、黒猫は桐乃にしがみついて嬌声を漏らし同時に達した。 「はぁはぁ。黒猫、超可愛かったぞ。――あっ、めちゃくちゃ萌えたってやつか?」 事の行為が始まる前まで話していたことを思い出し、俺は余韻に浸る黒猫の背を撫でながら言った。 「ば、莫迦ッ。ん……どこが萌えだって言うのよ……んっ、はぁ……」 「はは、そうか?」 確かにな。つうか燃えた? うーんつまんねえ言葉遊びだな、つか親父ギャグかも。 言うとバカにされそうだから黙っておこうっと。 「へらへらしてキモ。どーせバカなこと考えてんでしょ」 「か、考えてねえ…………し……」 「……な、何よ?」 てっきり桐乃は半目で蔑んでいるか意地悪く口を広げているかとおもっていたが、視線の先にある桐乃の表情はトロンと目尻を下げて、口の端から黒猫か自分のか分からないヨダレをこぼしている。 まるでチョコレートやクリームをふんだんに使って胸が焼きついてくる甘いお菓子のような妹の顔。 桐乃、なんちゅうエロいっつかエロ可愛いつうかエロエロしいつうか……ゴクン。 ふと目を落とすと、自分の股の中心には一向に衰えを見せない陰茎。俺のとるべき行動は一つしか無かった。 「……へ? ちょ、ちょっと兄貴!? 何しようとしてんのよ?」 「桐乃……。俺、おまえも抱きたい」 「――ッ!? ば、ばばば馬鹿! じ、自分が何言ってんのか分かってんのアンタ? ダ、ダメだよ! あたしたち……兄妹なのに」 乳揉んだりキスやフェラまでしたのに今更!? そう思ったが俺は桐乃の股に自分のモノを挿入させようとした動作を止めた。 うおおい、そうだったよ。俺と桐乃って兄と妹だよ。た、確かに、これはやっちゃいけないことなんだよ…な? 俺が桐乃をどう思っていようが……。 「ボサっとしていないで、さっさと挿入れたらどうなの先輩?」 俺の逡巡に苛立ち気に答えたのは黒猫だった。 「え? で、でも――」 「でももだってもないでしょ、この鬼畜。兄妹して私を淫らな行為に引き摺り込んでおいて良く言うわ。妹の顔を見てご覧なさい。私には『早く挿入れて』と言ってるとしか思えないわよ」 「ちょっとあんた! へ、変なこと言わないでよ!?」 「早くしなさい先輩。この子の言葉なんて裏返して解釈すればいいのよ」 そうなのか? 「バ、バカ、死ね! 挿入れたら殺すからっ」 「…………つまりこれは。挿入しなきゃ殺すと桐乃は言ってるんだな」 「そうよ」黒猫がしれっと答える。 「マジで待って! あたし初めてだし、こ、怖いし!」 桐乃はキュッと黒猫の肩を抱いて、身を縮こませている。 「私も初めてだったけど大丈夫よ。ほら先輩、可愛いものでしょ? これが熊谷の変態じじいが言っていた萌えってやつよ」 確かに。イヤイヤ言っている桐乃が何故かすんげえ可愛く見える俺。 「そうか、これが萌えか。桐乃! 俺も妹萌えってやつが分かってきたぜ! 萌え萌キュンキュンだ――ッ!」 「シスコン! 変態! 強姦魔! アンタ、兄貴に変なこと吹きこまないでよっ」 「塩を送ってあげたのに、随分な言い草ね」 「意味分っかんないし! 覚えてなさいよクソね――はっ、はぁぁあぁぁあぁぁ!?」 桐乃の言葉が言い終わらないうちに俺は一気に腰を前へと突き上げた。 ズブリと音がして俺の肉棒は桐乃の奥深くに一気にハマる。 「あっはぁぁぁ! 挿入ってるぅぅ、兄貴のチ○ポがあたしの中にぃぃ」 「先輩、初めは少しづつ動いてあげて」 黒猫は俺にそう言うと、今しがた桐乃自身が黒猫へした行為をなぞるように、唇を重ねていたわるように髪を触る。はは、まるで桐乃の姉ちゃんみてえ。 腰を緩やかに抽送して桐乃の体を解きほぐしていると徐々に桐乃の口から感じているような吐息と声が聞こえてきた。 「はっくぁぁっ、あっぁんん。んああ……あたし兄貴とセックスしてるぅぅ」 「そうだ、桐乃。俺も妹とセックスしてる。くぅぅ、めちゃ気持良すぎる! おまえのマ○コ締め付けがたまらねえ! もっと、もっと気持ちよくなろうぜ?」 「キモいっつの。アンタもう死ね、強姦魔! ひあっ、やっ……ダメ、動かしたら」 「動かさなきゃダメなんだな、分かった」 「きゃひっ……っあん、ぷはぁ……んんむぅぅ!? んちゅぷ、ちゅぱ、んく」 「んちゅ……フフ、今のあなた、とても可愛いわよ。萌えってやつね。ちゅろ、ちゅぴ」 「うっひゃいぃ! あっあっあっあっ……兄貴のぉチ○ポがお腹かき回して……いっんん、あん」 淫らな声を上げる桐乃に血が熱く煮えたぎる。 俺は前後に腰を動かしたり横に振ったりしながら桐乃の膣を味わい尽くすようにむさぼりだした。 「あっは、はぅ、あっあっあん……う、動いてる!? あたしん中、チ○ポが動いてるぅぅ!」 やばい、黒猫のマ○コもヤバかったが、桐乃のマ○コもマジでやばい! 桐乃の膣はキュウッと絞めるように吸いついてくる感触だ。それでいてじゅぷじゅぷと愛液を分泌して抽送を助けながら奥へ奥へと誘っている。 じわじわと快感が体をのたうつ。 「ひっふぅ、ぁあっ、あん、ああん……ひゃめ、アタシ頭がぼうっとして……んっんっ、んああっ」 桐乃も黒猫に抱きついて、足を俺の腰に絡めて感じていた。 「桐乃、俺もヤバい! チ○ポ擦るたんびにおまえの中が良くなってきて!」 「へ、へんらい! あっあっ、くっは……はぁはぁ、あっあっあっあっぁあぁ」 シビれるような快感が下腹からつき上がってきて、俺が抽送を強めると桐乃も限界近いのか喘ぎ声のトーンが上がった。 「ひっくう、あたしもうイく、イっちゃう! あっあっ、ひんっ……くぁ」 「俺もそろそろイくぞ、桐乃どうすればいい?」 「うぁぁっ、あっく……な、中にぃぃ~。あたしも大丈夫……んっ、だからぁ。……これで、アンタと……あっ、おんなじだからね」 黒猫と同じと言いたいのだろうか。俺からは黒猫の顔は見えないが、桐乃の言葉に優しく笑んでいるように思えた。 その刹那、俺は快楽の波にのまれて桐乃の膣深く、子宮の中にまで精液を撒き散らす。 ぶびゅううううううっ、びゅるるるる! 「あ゛あぁぁっ!? 精液キてるううう、子宮にかかっちゃってるぅぅ! んあぁぁあぁぁ――!」 桐乃も絶頂に達したようだ。 ビクッビクッとからだを痙攣させながらも黒猫を強く抱きしめ、押し寄せている快楽の波に身を沈ませた。 「ちゅぷぁ……んく……んん。あなたのイっている顔、とっても可愛かったわよ。萌えたわね。ク、ククク」 黒猫は桐乃を揶揄しながら嬉しそうに汗ばむ桐乃の顔を舌で舐めている。 多分だが、イったときの顔見られたもんだから根にもっていたんだろうな、執念深いやつ。 「く……はぁはぁ。こ…のぉクソ猫、これでも喰らえ!」 「え? ――ひぎぃ!? ちょ、ちょっと、やめ……はぐぅ、なさ…い!?」 余韻も冷めやらないのに桐乃は黒猫に実力行使で仕返しをした。 何をしたかというと、俺の目の前にある黒猫のお尻に桐乃が手を伸ばしてきて、穴の中へツプリと指を挿し込んだのだ。くりくりとほじくったりもしている。 「へ、へへん。なぁ~にぃ、あんたお尻でも感じてんじゃない?」 「かは……ひんっ、あっ……このビッチ女……!」 「はぐうっ? やめっへぇ……んぎ、くはっ」 黒猫も桐乃のお尻の穴へくにゅくにゅと指を挿入した。 「ひはっ……はっ、くぅぅん、きゃっ……んんく」 「はふ、はぃっ、くぁ、あっあん……ちょっと二本なんて卑怯……くひぃん」 二人の尻は愛液と汗でぬらぬらと光沢して、図らずも指の抽送を助けていた。 超エロい美少女二人が尻の穴をほじくり合って喘いでるってどう思うよ? ここはどこの桃源郷だ!? スカトロ趣味なんてねえが、お尻の穴がくぱぁと広がっているのを見て俺の鼓動が激しく脈打った。 ここまで戦ってきたリヴァイアサンもまだ衰えを見せようとしない。 俺は亡者のように快感を求めて、桐乃と黒猫の間に肉棒を挿し込んだ。 「はぁっ、ああっ!? このスケベ兄貴、擦れるからぁ……いっ、あん」 「くふん、ふっ、きゃふぅ……先輩の莫迦。し、信じられないわ」 いや、俺にはおまえらのエロさの方が瀬奈似のらぶドールを買おうとした赤城以上に信じらんねえよ。 「オマエらがエロくてそれに可愛くて、全然チ○ポがおさまんねえじゃねえか!」 グチュッグチュッグチュッ、ずパンずパンずパン! 俺は桐乃と黒猫がトロトロに溶けて出来上がった『穴』へと無我夢中で腰を強く振る。 「やぁ、ク、クリが擦れてぇ!? あっあぁぁあ、お尻もぉぉ!」 「はひぃ……お尻広がるっ、駄目、やめて広がっちゃうからぁぁ!」 俺たち三人の情事でサウナのように蒸し暑い部屋の中に桐乃と黒猫の嬌声が反響する。 「はっはっ、~~ぃいぃん。ヤダ、感じてきちゃ……きゃん……あっんんん」 「ああぁぁ、あっっはぁっく……ひぅ……ふくぅ、私、私もう……きゃふん」 「くおぉぉぉ! イくぞッ! おまえらの腹に出すからなぁぁッ!」 ぶびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅびゅううううううう! 鈴口から圧縮された水鉄砲のように精液が桐乃と黒猫のお腹にどろりと流れでた。 「熱っ、あっぁぁあああ、精液ぃぃ、兄貴の精液お腹に出てるぅぅう! あっあっあっ! はぁぁぁッ!」 「んんっくぅぅぅあぁぁ! はぅん……イく! くっ、ひん……ん、んんっぅぅぅッ!」 俺と桐乃と黒猫の三人は同時に達し、ベッドにすり寄って横たわる。 「ぁ……はぁはぁ……あつ…いでしょぉ……バカ兄貴」 「火傷したら……ん、はぁ……どう責任取るつもりよ」 そんな文句を言いながらも、お腹に溢れている精液を指ですくって、口へ運んでいく二人。 たまらず俺は、自分の精液が口内にあることも厭わずに二人を抱き寄せてキスをする。 「ちゅ……ちゅぱ。ねえ暑いしお風呂入りに行こうよ。汗流さないと」 「そうだな、この部屋の空気も入れ替えねえと。俺らのエロい匂いがめちゃくちゃしてるし、シーツも洗わなきゃな」 少し体を休めたあと、部屋を出て廊下のひんやりとした空気を素肌に心地良く受けながら俺たちは風呂場へと移動した。 ――バスルームに入って、体の汗を落とそうとしたが、場所が変われば性欲も変わる。 いや、そんな諺なんざ無いんだが、お風呂という特殊な環境が俺たち(特に俺)を興奮させ、 「ちゅぶ、ちゅぽ、ちゅぴ……あんたのコレ全然小さくならないんだケド、どうなってんの? エロゲだと小さくなるとかあったのに」 「ぺろぺろ。そりゃ、こんな強烈な経験してんだから小さくなるわけがねえって」 「どこでも勃てる節操なしって言うんじゃないかしら? ちろ、ぺろ……ちゅくちゅく」 桐乃と黒猫は俺のモノをフェラしながらシャワーのノズルから降る霧のような雨に打たれている。 俺はというと、桐乃と黒猫のマ○コを交互に舐めたり手で遊んだりしてたり。 シックスナインて言うんだっけ、こういうの? 「あむ……ちゅぷ、くちゅくちゅ……ん、ふぅん……ぺろ」 「うぐ、いいぞ。やべえ今日は全然萎えねえわ」 普段なら一発抜けばまぁ大人しくなるんだが、素直じゃねえがすこぶる俺の心をかき乱す超絶美少女の桐乃と黒猫の裸を見るだけじゃなく、あんなことやこんなことをヤっちゃってんだから、萎えないのは当たり前と言えば当たり前か。 気持よかったなー。また挿入れたくなってきた。 と、俺の前にある二つの美味しそうなお尻に目がいく。 いや、お尻は元々見ながらペロペロしたりしてたんだが、もうちょっと上。さっき二人がその指でいじくり合っていた穴。 もぞもぞとした奇妙な好奇心が俺を動かして、愛液でねとつく両の指をそろそろと近づけさせる。 「ひゃん! ちょっとスケベ、何を……ひん……あっ」 「んんっ……あん。ふ、ふざけているの?」 「いや、ふざけてない。さっき見てたけど、気持よさそうだなぁってさ」 二本の指を出し入れしながら、どっちからにしようかななんてことを考える。 「はぐ……くふぅ、ひん。あっく……はっ、くひ……このばかぁ」 「んはぁはぁ。やめ、てぇぇえぇ。きゃひん……ひっ、あう、んん。私はお尻なんて感じるわけ……くはっ……ないでしょう」 そんなこと言っても黒猫、愛液がめちゃくちゃマ○コから流れてきてるぞ? さんざん俺と桐乃でこねくりまわしたせいかは知らないが黒猫のからだは柔らかく、お尻の穴も二本の指を柔軟に伸縮して飲み込んでいる。 これならと思い、俺は黒猫の体を起こして俺の上へと仰向けに寝させ、両足を腕で抱えながらお尻の穴へと肉棒を添わせた。 「ほ、本気なの? こんな不浄なところ、駄目……よ」 弱々しく言う黒猫に俺は優しく言った。 「大丈夫だ、問題ない」 ズプッ! 「かっは……あ゛ぐぅぅあぁぁあ、挿入ってきて……るぅぅ、先輩のペニス、お尻にぃぃ」 カリ首までハメて、一端停止。 「ぐく……キツいなさすがに」 黒猫のケツの穴、チ○ポをギチギチとハンパなく締め付けてくるじゃねえか。全部挿入したら、すぐにも射精しそうだぜ。 「はっく……はぁぁ、んあ、これ以上は、む、無理よ」 口をパクパクしながら搾り出すような声で黒猫は訴える。 しかしそこへ桐乃が傍に寄ってきて、 「きひひ、遠慮しないで全部挿入れちゃえばー?」 と黒猫の足を掴んで引っ張った。 自動的に黒猫の穴へとずぶずぶと入っていくわけで。 「きひっ、かひっ……このマル顔女、なんてことを……」 「くっ……きっつう。桐乃、いきなりは黒猫も。ぶ、無事か?」 「あっあん……ひっ、あん……そう思うのなら腰を……はひっ……動かさないで」 「でも、アンタのここ、チョー濡れてきてるよっ? あは、今日のあんた可愛い過ぎ。ちゅぷ、ぺぇろ」 「ひゃん!? 舐めてぇぇえ? あっあっあっ、ひくっ……んん」 桐乃の助けも借りて、俺は黒猫のお尻を堪能すべく抽送を開始。 「うぐ……尻の穴、超良い。黒猫、気持ち良いか?」 「き、気持ち良いわけ……ひぅん、ひゃう……いっ、あん」 「うわぁ、膣ごしにチ○ポ動いてんのが分かるし。ちゅぷる、にゅぷ、ちゅば」 桐乃は黒猫の秘部に口付けながら指を動かして淫肉ごしに伝わってくる抽送の感触を興味深げに感じているようだ。 「はっ、はっんん! この莫迦兄妹、私はあなたたちと違ってこんな趣味はぁぁ、はぅ、くっ、あっんん……こんなので感じてしまうなん…てぇ……」 「ん……ふぅ、ちゅぷりゅ、ふぅぁ、すごぉ、にゅぷにゅぷ動いてるし。ケツマ○コって言葉の意味が分かる気がするかも」 桐乃はエロゲかどっかから覚えたような、とても普通の女の子が使いそうにない単語をぼそりと呟いている。 ったく、いくらエロゲ好きと言っても、なんて言葉を使うんだよ。 ふざけんなよ? 兄としては後で妹にその卑猥な単語を速攻で頭のディクショナリに記憶しちまった責任をとってもらおうじゃねえか。 そして覚えたエロ単語はノリノリで使っちゃうのが今の俺である。 「黒猫のケツマ○コ、俺のチンポぎゅうぎゅう締め付けてきてる。すげぇな、ケツマ○コがこんなに良いなんてよ」 「ひっひっ、ひっふゅん……げ、下品な言葉を……使わないで。はぅ、あっ、いっ、いん……くっふ」 黒猫は口元からヨダレをたらたら流しながら喘いでいる。どう見ても感じていることは明白だ。無愛想な黒猫のこんな〝可愛い〟顔を見れるんだから俺ってすげえ幸せかもな。 ぬぽぬぽと前の穴とは違った喜悦の音を鳴らしているお尻も、俺のからだをこれでもかと痺れさせる。 「イくぞ黒猫、おまえのケツマ○コに中出しすっからな!」 「きゃ、ぅんん……あっあっあっ……中は、お尻の中はそんな……出されたら私、あぁ……」 「く……出る! エロケツマ○コに出るぅぅぅッ!」 ぶちゅるる、びゅびゅびゅううううう――ッッ! 精液が黒猫の腸内に注がれる。 「いぐぅぅくっぅぁあぁ!? 出て、るぅぅ、私のお尻に精液が、はぁぁあっ……注がれて……ぁあぁぁぁ――!」 力が抜けて弛緩した黒猫の体重が俺にかかるのを抱きとめながら肉棒を抜き去ると、俺の上で黒猫は悶えるように全身を揺らして息をした。 「お尻から精液垂れちゃってるジャン、エッロォォ~。ちゅぷ、ぺろ、くちゅくちゅ……こく……んん」 「あっ、あっんん! はぁ……はぁ……この変態ども、死んで生まれ変わったらどうなの。ん、んん!? ちゅ……んふ、ちゅぱ、ちゅちゅっ」 「おまえが可愛すぎるからいけねえんだって。ちゅ、ちゅ。ちゅく」 俺は黒猫の口を、桐乃は黒猫の下の口を何度もいとおしく愛撫した。 「少しは落ち着いてきたか?」 「ふぅ、信じられない。……ところで先輩、あなたのペニスまだ固いままなんだけど」 「えぁ? そ、そうだな」 リヴァイアサンはまだ数発はイけるとばかりに血が駆け巡っている。 俺って絶倫ってやつなのか? いや、そうじゃねえな、こいつや桐乃との行為が余りにも良すぎるんだよ。 そんな俺のモノを黒猫は手でさすりながら、桐乃に薄笑みを浮かべた。とっても底意地悪そうに。 「次はあなたの番よ」 「えッ!? ア、アタシはいいってば。そろそろ上がろっかな~って思ってたし」 桐乃が頭を振りながら、よたよた四つんばいでお風呂場から出ようとする。 それを黒猫がどっから体力出てんのかとばかりに素早く羽交い絞めにして仰向けにひっくり返した。 「まだ、きちんと洗っていないのに駄目よ。ほら、ちょうどいい物があるじゃない」 棚に置いてあるボディシャンプーを手に取った黒猫は、「死ね、エロ猫!」ともがく桐乃のからだにピュピュッとかけて、マッサージするように手を動かす。 「きゃん……やめ、へっ……あっあん……ひきゅ、乳首摘むなバカ猫、厨二猫! あっ!? はぅん、あ、あん」 泡立てて無いので、桐乃の肌はヌメヌメとテカり、非情にエロい。黒猫がおっぱいを摘んだりこねくり回している姿に俺は目を真っ赤にして鼻息も荒く凝視した。 「先輩、いやらしい目で視姦していないで、この子の中を洗って頂戴」 中というのは当然、さっき黒猫とした場所と同じことを言っているのだろう。 「ごっくん……。ま、任せろ! 桐乃のケツマ○コしっかり俺のチ○ポで洗ってやるからな?」 「ざっけんな変態兄貴! あた、あたし綺麗だもん、汚くないもん!」 「そっか。じゃあもっと綺麗にしてやらなきゃな、桐乃」 「ちょ! 本気で挿入れるつもり!? おおお尻の穴だよ? そんなの、ダメだよ」 弱々しく言う桐乃に俺は優しく言った。 「大丈夫だ、問題ない」 「問題あるっつーのぉ! あんたニコ厨かなんかなの!? ひぅっ、はぅ……ゃめ、おっぱい駄目……。きゃん! ひっ、あっん……耳舐めるなクソ猫~」 「往生際が悪いわね。それじゃあ先輩の前に少し私が洗ってあげるわ。先輩、シャワーを取って頂戴」 「ん? おう、ほら」 黒猫に壁にかけてあったシャワーを手渡し、水量を最大にしてくれと言われたので、これまた言うとおりにする。 シャワーからはぬるい温度の水が勢いよく出ている。 「あ、あんた……どうする、気よ!?」 黒猫はニタリと悪意に満ちた笑みを浮かべて「こうするのよ」と桐乃のお尻の穴にシャワーを押し当てた。 「かっふぅぅあぁぁ!? ひゃめ、ひゃめろって言ってるれしょバカぁぁ! あっあっん、ひっく……ぃぃあぁ」 オー、ジーザスクライスト……。 お尻の穴へシャワーの水を飲み込ませられ、桐乃は足をぷるぷる伸ばしたり曲げたりと襲っている快感に身をよじくっている。 「ひっ、きゃぅん……あっん、あっ。そ、そこダメぇぇぇ! っくふ、ひつっ……えぅ、くんん、あん」 シャワー攻撃だけじゃなく、黒猫は桐乃のおっぱいを細指でしごき、耳を唇と舌で愛撫する。 桐乃のやつ、黒猫からなんて羨ましいことを! 出来ることなら変わってもらいたいよ、お兄ちゃんは! 「そろそろいいかしら、先輩もういいわ」 「分かった」と俺はシャワーの水量を元に戻した。 桐乃は大きく息をしながら股間から愛液を流している。 なんだかんだ言っても、ちゃんと気持ち良かったらしい。俺は桐乃の愛液を肉棒にこすりつけて改めて挿入を果たそうと腰を近づけた。 「じゃあ挿入れていいよな、桐乃」 「んぁぁ……イ、イヤよ。お尻の穴なんかで感じたりするわけ……あんん……無いし」 涙目になりながらも桐乃はまだ強情を張っている。 その顔を見ていると、ふいに俺は、こいつが胸を揉めと言い出したときのことを頭によぎらせた。 「桐乃。どうしてあんとき、胸を揉めなんて言ったんだよ? あれが無かったら俺たちはまだ――」 「し、知らない! あ、あんたがアタシの胸エッチく揉むから、悪いん……じゃん」 逆に胸を触ったことを糾弾され、質問の答えは返ってこなかったが、「そっか」どうしてだか口にした疑問は霧散していた。 改めて俺は桐乃の顔に自分の顔を近づけてもう一度頼みこむ。 「桐乃、俺おまえの中をもう一度感じたい。この通りだ、頼むって!」 「……!? し、しし死ねば!? キモイっつのぉ」 ダメか、と思ったら続いて桐乃は、 「…………変態。ゆ、ゆっくりしないと殺すから」と顔を真っ赤にして答えてくれた。 苦笑をこらえながら、俺は「分かった」と返事をして俺は腰を前に突き出す、桐乃のお尻の穴へと。 ずぷちゅ、ずっぷぅぅ。 「い゛ぃぃ、あ゛あぁぁああぁあ! 挿入ってぇぇえぇ、挿入ってきてるぅぅ!? お尻、兄貴のがぁぁぁ! ずっぷし挿入っちゃってるよおぉ!」 ずぷちゅ! ずぶるちゅ! 水と愛液が抽送を助けたのか、勢いあまって肉棒は一気に根元までハメこまれた。 「はっぎぃ!? し、死ねえぇバカぁ……はっふ……ゆっくりって言ったのにぃぃ」 「えげつないわね先輩。でもあなた、ちゅぷ、れろ……ヨダレたらして悦んじゃってるのかしら」 桐乃の口の端からダラダラ流れるヨダレを舌で舐め取りながら黒猫がからかってきた。 「いや、つい滑って。静かに動していくから、勘弁してくれ桐乃」 謝りながら俺は腰を動かし始める。 「きひゅん……ゃあぁ、あっあっあっあっ! お、お尻ぃぃぃ、」 「ぐあ……おまえのケツマ○コもすげえ締め付け。千切られるみてえ!」 「いっ、んふぁ……あっく、あっああん……おか、おかしくなっちゃいそう」 「兄妹で、ケツマ○コでセックスしてるんだから、おかしいと言えばおかしいかもな。うく、超気持ち良い、良すぎる!?」 ぐちゅぽぐちゅぽ、じゅっぽじゅっぽと桐乃のお尻の穴から生々しい淫猥な水音が耳に届くたびに快楽の波が押し寄せてくる。 気を抜くとすぐにイってしまいそうだ。 「あっ、あっん……おほうぅぅ、ふひっん……いっいっ、んぁぁ、あんあん」 挿入したときは苦しんでいた表情を見せていた桐乃も、徐々に快感に飲まれていっているのか、甘い色声を出している。 「ちゅぴ、ちゅろ……。っふ、ここもすごいことになっているわよ、あなた」 「ひゃっ……あっあっ。ア、アンタ!? そこ触るな……はっ、んっんっあ、あん」 「さっきあなたが私にシたことを真似しているだけよ、気にしないで」 「せ、性格悪すぎ! きゃぃ……いぃっ、あっん、ふはぁ、はん、くっふぁ……」 黒猫は「ありがとう、とても嬉しいわ」と微笑するが手は休めない。 ほんっとコイツは桐乃が大好き過ぎだろ。見慣れない桐乃の〝可愛い〟顔を見て、からかいたくて仕方無いんだろうぜ。 そして桐乃の顔を見て喜んじゃっている黒猫と似たもの同士な俺。 「桐乃のケツマ○コ、チ○ポ放そうとしねえ! くぅぅ、イイぞ桐乃。エロいケツマ○コにチ○ポ挿入れるのマジ良い! ちゅ、ぺろ、ちゅぶ」 顔を寄せてキスをして本気で気持ち良いのだと伝える。 「あっあっん……。ちゅる、くちゅ……ぷちゅちゅっ。へ、変な言葉連呼すんな変態!」 おまえが最初に言い出したんじゃなかったっけ? 「わりぃ。でもマジで気持ちイイんだって。もっと強くするぞ!」 「はぁあぁっ、あっあっひ……ひんひぅぅ……ら、らめ、あたしこんなの無理! あっん、んぁぁぁあ」 ズヌルルゥと引き抜いては、ズパン、ズパンとからだがぶつかるほどに、きつい締め付けに抗うように俺は肉棒を桐乃の穴へと押し込んでいく。 「あっ、あっぐぅ……ひっ、くぅぅうぅ! あ、あたしもう、もうイく……、イくうぅぅぅぅううぅ!?」 「お、俺も限界! 出すぞ桐乃、ケツマ○コの奥に! チ○ポから精液出すからな!」 「あっあっ、中出しされる、あたし兄貴の精液でケツマ○コ中出しされるぅぅ!?」 「イく、イくぞ桐乃! この――ッ!」 ぶびゅるるるるる、ぶっびゅううううううううううッ! 根元まで挿入した肉棒の先から白濁の液が桐乃のお腹の中へと流し込まれた。 「出てる、精液出ちゃってる。あ……あ゛あ゛あぁぁあぁあぁッ!? 兄貴の精液、お尻から飲んでぇぇぇ! いぃぃ、イく、イくぅぅう!」 電気が走ったように痙攣して桐乃は身をよじらせて全身を駆け巡る快楽に身を包まれて、桐乃は黒猫の上へとしなだれた。 ハマっていた肉棒をずぶずぶと引き抜くと、放出した精液がとろとろと穴から流れ、黒猫の上へと落ちていく。 その淫靡な絵を見つつ、俺は疲れた体を風呂場のタイルの上へと倒れさせた。はぁ、どんだけ出してんだよ、今日の俺。 息を整えている俺の足元からは、「あっん……ゃだって。あん、ちゅ、ちゅる、ちゅぷ、ぺろ、ちゅく」と桐乃の声がしているが、黒猫が桐乃に何かしてんのかね? 「はぁはぁ、サイアク。もう、あたし動けない」 「……さすがの私も、疲れたわ」 「きゃん……ちょ、変なトコロ触んないでよ。あっ、ヤダって……ん、ちゅ」 「あなたがいつまでも人の上に乗っかっているからでしょ。きゃ、ちょっとあなた……んっ、ちゅぴ、ちゅろ」 じゃれあっているようなんだが、まだ熱が冷めていないのか、エロい響きを耳に届けている。 ………………。 「くちゅ、ちゅっ。――あら? まったく先輩は。っふ、節操無しにもほどがあるんじゃない? まだそんなに大きくしたままで」 「ほっとけや! おまえらがエロい声出すからこうなってんの!」 「やれやれね、放っておくと見境無く女性を襲い出すんじゃないかしら。そうね、この際しっかりと躾けておこうかしら」 黒猫はそう言って起き上がると俺の腰に座り、股間をくにくにと俺の肉棒に押し付けてきた。それに合わせて小ぶりで形の良いおっぱいがぷるぷると揺れている。 「んっ……んん……また少し大きくなったわね、ほんと浅ましいペニス。……っふふ。勝手に使えないように私の聖水で封印しておいてあげるわ」 「意味が分からねえぞ。ど、どうする気だよ?」 内心、また黒猫が気持ち良いことしてくれんのかなぁと期待に胸を膨らませていると、 ショアアアアアア…… 人肌のような『温かい水』が俺の股間を濡らし始めた。 「おま!? 黒猫! お……おしっこを――!?」 聖水ってそういうこと!? あったかくて気持ち良……いやいやいや! そ、そんなこと思ってない、思ってないよ!? 「くくく、良い気味ね。私の所有物としての印も込めておいてあげるわ」 「な、あんた! だ、誰がアンタのものになったってのよ」 「じゃあ、誰のものなのかしら?」 「くっ! コレは、だから――」 俺のチ○ポは俺のものだっつうの! 黒猫めぇ、いっちゃん最初は石化してたくせに、一番開き直ってエロくなってんじゃねえか? 千葉の堕天聖様、チョー恐ろしいよ!? くっそ、言ってやれ桐乃。チ○ポは俺のものだってよ。 「あたしもする!」 そうそうオマエも俺に………………えぇっぇええぇえ――ッ!? 「桐乃、おまえまでふざけたこと言ってんじゃねえ!?」 「うっさいバカ! あんたがスケベなのが全部悪いッ!」 桐乃はひらりと足を広げて黒猫の前へ移動すると、ふとももの付け根からにちゃりとした愛液が滴らせながら、俺の腰へからだを下ろした。 俺が悪いってどういう決めつけよ? エロいのはオマエと黒猫じゃね!? 抗議しようとしたが、桐乃が黒猫と抱き合うようにして俺の肉棒を挟みこんだ感触に「ぁぅ……」出かかった声が引っ込む。 「ん……んん」 ショオオオオオォォ…… 俺、妹の桐乃と友達の黒猫におしっこをチ○ポにひっかけられるって。ど、どうなってんのよ? こんなもん気持ちよくもなんとも! 「あん……、んん……。アハハ、あんたのチ○ポ、大きくなってきてるし。可愛い~。あっ、んん」 「マゾね。それよりあなた、私に抱きつかないで……。んん、ひゃうん」 「し、仕方無いでしょ。このシスコンが……んん、あっん、チ○ポ擦ってきちゃうんだから。アンタのおしっこもキモぬるいしィ」 「ゃ、あん……はぁ、はぁん。どっちがよ。あなたの方こそ、ペニス越しに流れてきてるじゃない。はん、やっ、あん……ち、乳首が……」 「きゃひ……乳首擦れてる、おっぱいが当たってェ……。あっ、あっああ」 「ん……莫迦なスイーツね。ちゅく、ちゅくちゅぴ……ちゅぷ」 「スイーツ言うな、バカね…こぉ。あん、あっ……ちゅぶ、れろぉ、ちゅぱちゅぱ」 …………こんなもん、気持ち良過ぎです。とっても。 チ○ポ挟んで盛り上がりまくってんじゃねえか二人とも! 見るだけでも鼻血拭きそうなのに、おしっこ流しながら腰をぐいぐいと押し当ててるしよお! 「うきゅっ……っん、んんぁぁあぁ、感じちゃうジャン、ばかぁ! ああっあっん、あん」 「はぅふぅ……ちゅる……あっ、くひっん、くぅっぅうぅぅ。こんな、またなんて……」 「ふっふっゃぁあん。ア、アタシ。また、またクる。キちゃう! あっあっ」 汗で光る桐乃と黒猫の肢体の激しくなっていく腰の動き。 じゅぽじゅぽじゅぶぅぅ、グチュグチュグチュ。ぬっちょぬっちょぬっちょ! もう出ないだろうと思っていた俺のリヴァイアサンが咆哮をあげた。 「また、俺もイく! ぐ、くぅぅうううぅう――!!」 どっびゅぶりゅりゅりゅりゅりゅりゅ、どびゅううううううう! 最後の射精は、もう残っていないかと思っていた精巣から根こそぎ持っていくように、精液を二人のからだを越えて、顔にまでぶち上げた。 「ぃいぃイくぅ! イっちゃうぅぅ! 精液浴びてイクッ、イクイク! イ゛ぃいっイ゛クぅぅう!!」 「ひゃうぅうぅ、らめぇぇ。わた…しぃいぃぃ! あ゛あ゛あぁぁぁあぁぁ!!」 幾度目かの絶頂に達した二人は抱き合ったまま、ゆらぁと体をお風呂場へと横たえた。 「はぁ……はぁ……ス、スゴい。あたしもうホントに……ちょっと動けそうにない、かも」 「く、ふぅ……私も。ふぅ……あっ、んん…………」 さすがにこいつらも大人しくなって、体へ染み渡らせるように快感を享受しつつ仲の良い姉妹のように寝そべっている。 俺もダメだ。キンタマがマジでカラッカラ。あ゛~だけど、やることやらないとな……。 チ○ポもさすがにふにゃっと柔らかくなってしまい、明日は筋肉痛確定の腰も疲労を意識させたが、俺は体に鞭打って立ちあがった。 「はぁ……はぁ。どうしたの兄貴?」 「…………?」 二人はけだるそうに火照った顔から吐息を漏らして俺を見上げている。 「あぁ。ちょっとイタズラが過ぎたオマエらにお返ししようと思ってな……」 ゴシゴシと肉棒を擦って、鈴口を眼下の二人に向ける。 よし、だんだんと集まってきたぜ。覚悟しろ桐乃、黒猫! 粗相なんかするアマにはちゃーんと教えてやらんとな! ジョオオオオオオ…… 「はぷっ!? くぷはぁ、ちょ、な、何を!? あむ、く……んぷぅうぅ!」 「きゃッ! んぷぅうぅ、んく、あく……ふっんん」 俺は二人めがけておしっこをひっかけた。口を開けていた桐乃と黒猫の顔へとおもいっきり。 「ひゃめ、んくぷ、ぷあっ……こく、あふぁっ……あっあん」 「こ、このケダモノ!? ふぷぅ、んく……んぷ……あん、いっ、くふぅぅ……」 なんとでも言え。はっはっはー、超気分が良いぜ! オマエらにおしっこかけるのはなぁ! イき過ぎて頭に変な脳内物質が溢れかえっていたんじゃなかろうか。後でどんな恐ろしい目にあうかも考えれないくらい、俺は気分が高揚していた。 黒猫の綺麗な黒髪と白く柔らかいおっぱいにも、 「あっ、あっああ……汚され……はっぁん……私のからだが汚されて……ひきゅ、あん、っんん」 桐乃のライトブラウンの髪とヘソの穴にも、 「ひゃひぃん……し、死ねぇ変態……あっあっんん。お腹、おヘソに当って……きひっん、あっあん」 最後は俺と同じように桐乃と黒猫のココにもだ! 「くぅぅ……あっん……あぁぁあ。こんな……堕天聖の私が……。くっ、あぁん……はぁぁあぁ!」 「ああぁっぁあ! ク、クリに当ってぇぇえ!? ひっひきゅ……あ゛あぁぁあっぁぁあッッ!?」 放尿が終わったとき、桐乃はピンと足を伸ばしながら指を折り曲げて、ピクッピクッと小さく震えて再び絶頂を経験しているようだった。 黒猫も息を「ふぅふぅ」と吐きながら口からヨダレを流している。 ぜぇ……ぜぇ……。こ、これでもう精液もおしっこも一滴も出ねえぞ。 壁を背に座りこんで、うな垂れながら、ふぅと大きな息を一つ吐く。 心地良い疲労感が体に広がるのを感じながら俺は午後からの半日を振り返っていた。 数時間前まで桐乃の部屋で普通に話していただけだったのにさ、変な感じだ。へへ、でも間違いなく俺の人生で一番幸せな日になったことは確かかな。 桐乃と黒猫。すげえ生意気だけど、とびっきり可愛い二人。頬を緩めつつ、もう一度二人の愛しい姿を見ようと俺は顔を上げた。 「「………………」」 二人は無言で俺の方を向いていた。 「ど、どうした……の?」 「「………………」」 前髪がかかっていて桐乃と黒猫の顔がよく見えない。 が。 き、桐乃さんと黒猫さんが、とっても怒ってらっしゃることは、良ーく分かっちゃいました俺。 だって……ガクガク……、黒猫さんからはデロデロと真っ黒い気が立ち込めて、桐乃さんは炎を背負った阿修羅像のようなものが背後に見えるんだもん。 「は、話合いが一番平和的解決だと、ゴクン……思うんだが。…………駄目?」 「「…………駄目」」 死ねと同義の意味合いを持つ言葉を呟いて二人は無言のまま左右対称、シンメトリーの動作で手を振りあげる。 陽炎のように残影のある動作がピタリと止まり。 「助けてえええええええええええええええッッ!?」 生にしがみつく俺の叫びを刈り取るように、亜音速に近い速さで断罪の斧は振り下ろされた。俺の顔へと……。 ――日が暮れて。 桐乃と黒猫と俺は、玄関に出ていた。 お風呂場で両頬にくっきりと赤いモミジと両目にパンダの痣が作られた俺は、桐乃と黒猫の怒髪を怒鳴られつつ丁寧に洗わされ、からだを爪の先まで舐めさせられた。 それだけに留まらず、お風呂から出るとこれまた罵詈雑言の嵐を身に受けながら、タオルで全身を拭いて、下着と服まで着せるという、さながら奴隷のようなというか奴隷の扱いを受けてしまったのである。 更に更に二人がリビングで体を休めて冷たいジュースを飲んでいる間、俺は桐乃の部屋の換気をして、シーツを洗濯機に回して、お風呂場を綺麗に掃除。 リビングに報告に行くと土下座させられ足を踏みつけられながら、恐ろしいことに『これで終わったつもりじゃないでしょうね』と五寸釘をガッツンと打ち付けられていた。 …………もうヤダよ俺、グスン。 「はぁ……酷い目に合ったわ。今度からこの淫魔の館には相応の聖武具を持ってこなきゃいけないわね」 「あたしが言いたい台詞だっつの。とにもう、まだ足がガクガクしちゃってるし」 俺の服の裾を掴んでぶつぶつ文句を言う桐乃。 「黒猫、今日は色々すまなかったな」 「フン、全くだわ。私をあんな目に合わせた償いは高くつくわよ?」 「うぐ。か、覚悟は出来ています……」 黒猫の書いた小説のちょっとした品評会だったのが、とんだことになっちまったな。 だけど、友達と妹、二人の少女との関係が大きく変わってしまったことに不思議と俺は後悔なんてものが沸きあがってこない。 時間が経てば後悔するのだろうか? そんな自問にさえ「ねえよ」と即答して、心の内にじんわりと染み入るような温かさが広がる。 こいつらはどう思ってんだろ。 「あのさ、怒っているのはしょうがないとして。――後悔とか、してるか?」 言わずもがな、つまらないことを俺は口にした。 「バッカじゃん! 死んだ方が良いよ、このシスコン!」 「呆れ果てるほどのヘタレね、先輩」 夕陽に照らされて、二人の表情が見えづらかったのがとても残念だ――。 br() br() br()
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/540.html
http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1311182440/331-338 「フヒ、フヒヒ、フヒヒヒヒヒヒ」 我が妹・桐乃が絶賛トリップ中である。 いつもの通り、虚ろな目と半開きの口というだらしない顔で、 いつもの通り、キモい笑い方をしている。 他人には見せられないというの俺の印象もいつもの通りだ。 そして、いつもの通り、桐乃はエロゲー絶賛プレイ中‥‥‥ではない。 「ホント、かわいいいいいいい」 桐乃の目の前には、黒猫の妹の日向ちゃんと珠希ちゃんがちょこんと座っている。 以前に黒猫の家にお泊まりさせてもらったお礼に、今度は我が家に招いて お泊まり会ということになった。 そのお陰で、桐乃はテンション上がりまくりの全開状態だ。 しかも悪いことに、一緒に来るはずだった黒猫はバイトで遅くなるという。 そして親父とお袋は不在だ。 つまり今、この家には俺と桐乃、そして黒猫の妹たちしかいない。 一体どうなってしまうんだ? 俺の脳裏に、黒猫の妹たちと初めて会ったときの桐乃の猛獣っぷりが蘇る。 ハフンハフン、ハァハァ、くんかくんか、なんて音を出していたとだけは 言っておこう。それ以上は桐乃の名誉のために言いたくないから勘弁な。 そんな桐乃と黒猫の妹達が一つ屋根の下。不安だ。限りなく不安だ。 「えへっ! 早く一緒にお風呂に入ろうよ」 待てい! 桐乃のヤツ、いきなり風呂かよ? 我が妹ながらトバしてんな。 こりゃ目を離すわけにはいかんな。黒猫の妹達を悪の手から護ってやらないと。 などと心を決め込んでいると、桐乃と目が合った。 「ちょっとアンタ? 何こっち見てんの?」 「何って‥‥‥別に」 「ま、まさかアンタも一緒にお風呂に‥‥‥」 「んなワケあるか! オマエが変なことをしないように見張ってんだよ!」 「べ、別に、ヘ、ヘンなこと考えているワケじゃないし!」 言い淀むんじゃねえよ。バレバレじゃねえか。 「アンタ、アタシが信用できないってワケ?」 「できん」 「なッ!! この子達にアタシが変なことをすると思ってんの?」 「思ってる」 「ぐぬぬ‥‥‥」 「信用できるわけねえだろ。オマエは二次元と三次元の区別付かないからな」 俺の言葉に反論できずに忸怩たる様子の桐乃に、日向ちゃんの援護が入った。 「ルリ姉だって、二次元と三次元の区別、あまり付いてないけどねえ!」 「やっぱそうなんだ~。あいつもアタシと同類ってじゃん!」 「オマエら、大概酷いな」 「あたし、ビッチさんのこと、だあいすきぃ」 「うっひょ~~~~~~~~~~い!!」 コイツ、『ビッチ』呼ばわりされてるのに喜んでやがる。 「本当に大丈夫なんだろうな?」 「大丈夫だって。アタシにまっかせなさいよ!」 「わかった‥‥‥」 不安だが、コイツがこれだけ言うのだから、信じてやるとするか。 だけど、信用はしてないからな。 「んで、アンタ、何ボサッとしてんの?」 桐乃の冷たく鋭い言葉が俺に突き刺さる。一体何なんだよ? 「この子達にお菓子とかジュースとか用意しなさいよ」 「ああ、そうだな。それじゃ‥‥‥」 買い出しに出かけようとする俺を理性が阻む。 いかん。桐乃とこの子達を一緒にするなんて危険過ぎる。 「‥‥‥」 「ナニ? アタシを信用しなさいって!」 「大丈夫だって、高坂くん!」 「だいじょうぶでしゅ、おにぃちゃん」 多勢に無勢というわけじゃないが、日向ちゃんはしっかりしていそうだし、 ここは引き下がるとするか。やっぱり不安だけどな。 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 「だったいま~」 買い出しから買ってきたが‥‥‥あれ? 桐乃もあの子達も居ない。 みんなどこに行ったんだ? おかしいと思いつつ家の中を見回していると、珠希ちゃんが居た。 「おかえりなさい、おにぃちゃん」 こんな声を掛けてくれるのが実の妹ではなく、他所の家の妹だというのが悲しい。 「桐乃、どこに行ったか知らない?」 「いま、いっしょにおふろにはいってます」 なん‥‥‥だと‥‥‥? 一緒に!? それは‥‥‥ダメだろ! NGだろ! 日向ちゃんと桐乃を一緒に風呂なんか入れたら! そりゃもう犯罪の臭いしかしないっての! 桐乃は、あーんなことや、こーんなことを日向ちゃんにするに決まってる。 何しろ、二次元と三次元の区別が付いてないんだからな! 「おにぃちゃん、どうしたの?」 邪気のない笑顔で俺の顔を覗き込む珠希ちゃん。 なんでこっちの妹はこんなに可愛いんだよ? そんな理不尽さを感じつつ、俺は風呂場に急いだ。 脱衣所の前まで行くと、風呂場の中から桐乃と日向ちゃんの声が聞こえる。 『―――ウッソ!? マジでえ? ホント、声似てんじゃん!!』 『当たり前じゃないの。私達は姉妹なのだから』 『すっげー! なんでそんなにそっくりなワケ!? もっと喋ってくんない?』 『そんなに似てるかなぁ~? ビッチさん、大げさだしぃ』 『もっと、真似してみてよ~!』 『いい加減にして頂戴。見苦しい限りね。貴女の兄さんが不憫でならないわ』 桐乃のバカ、日向ちゃんに黒猫の声真似をさせてやがる。 確かに日向ちゃんと黒猫の声は区別が付かないほど似ているのは確かだ。 だけど、ダメだコイツ。直ぐに止めてやらないと。 俺は二人が入っている風呂場に突入するという、普通ならば絶対にしない 暴挙に打って出ることにした。 これは、日向ちゃんを猛獣から救うという緊急措置だからな! バンッ 「オマエ! 日向ちゃんに一体何‥‥‥を!?」 「「‥‥‥!!」」 浴槽に浸かっている二人が闖入者である俺を見つめる。そして、 「「イヤアアアアアァァァァァ!!」」 ただでさえ声の響く風呂場で、女二人の悲鳴がこだまする。 「ア、アンタ、まさかそこまで! 死ねッ! この変態バカ兄貴!!」 俺の予想通りの桐乃の反応である。 ただ、予想通りでなかったのは‥‥‥ 「な、な、何という‥‥‥は、は、破廉恥な雄なの!?」 えっと、艶やかな黒髪を湛え、透き通るような白肌を纏ったあなたは もしかして‥‥‥五更瑠璃さんですか? 「うっわ!! 高坂くんって、そこまでしてルリ姉のハダカ見たかったわけ?」 「みたかったのでしゅか?」 俺の背後から日向ちゃんと珠希ちゃんが話し掛ける。 そう―――。 桐乃と一緒に風呂に入っていたのは黒猫だった。 どういうわけか桐乃と二人で風呂に入っていた現場に俺が突撃してしまったのだ。 さて、どう言い訳をしたものか。あははは。 「ご、誤解だ! 俺はてっきり、桐乃と日向ちゃんが‥‥‥!」 「あら、そうなの? すると貴男は日向の裸を見る覚悟で‥‥‥ククク」 「信じらんない! 妹が風呂に入っているところに入ってくるなんて!」 「見られた‥‥‥見られた‥‥‥フッ、ク、クク‥‥‥クククク」 あの、黒猫さん? どうかされましたか? 「全ての虚飾を廃し、現世に降臨せしめた時の我が姿をその蒙昧な頭脳に 焼き付けなさい。そして己の身に降りかかった果て無き幸運を噛み締めなさい」 どうやら怒っているという以外は、何を言っているのか解らないでござる。 「ク、クク‥‥‥クククク‥‥‥この‥‥‥ド変態があぁぁッ!!」 ‥‥‥‥‥‥‥‥‥ 「グスッ グスッ」 「ア、アンタ、何も泣くこと無いじゃん」 「怖かったんだ‥‥‥怖かったんだよ」 「な、何を言っているの、貴男は!?」 「まあ、確かに怖かったケドさぁ」 「ルリ姉って、キレるとすっげー怖いから!」 「こわいでしゅ」 桐乃も日向ちゃんも珠希ちゃんも俺に同意してくれている。 マジに怖かったんだからな。 「それにしても黒猫。何でこんなタイミングでウチに居るんだよ?」 「バイトが早めに終わったから駆けつけたまでよ。この子達が心配だから」 「大丈夫だって。ちゃんとお行儀良くしていたよね~?」 「「ね~」」 桐乃のヤツ、日向ちゃんと珠希ちゃんを完全に籠絡しやがった。 「貴女達のお行儀じゃなくて、このビッチの行動が心配だったのよ」 「あんた、アタシを『ビッチ』って呼ぶの、止めてくんない?」 「え~? あたしたちも『ビッチ』って呼んでいるけど?」 「ひなちゃんとたまちゃんは、いいの!」 「オイ桐乃、それにしても『ビッチ』だぞ? いいのかよ?」 「アタシは別に構わないから。だってこんなに懐いてくれてるしぃ」 「妹達がいくら懐いていても、貴女の正体を知っている身としては不安よ」 「別にいいじゃん。日向ちゃんも珠希ちゃんも喜んでいるし。ねっ?」 「ビッチさん、だああああい好きい~!」 「だあああいしゅきい~!」 「フヒヒヒヒヒヒ」 日向ちゃんと珠希ちゃんの破壊力抜群の言葉の前に、桐乃はヘブン状態だ。 いや、言葉だけじゃない。さっきから二人は桐乃の太股を触りまくっている。 「こら! 何をしているの!」 さすがに、妹二人の振る舞いを目の当たりにした黒猫が二人を諫めに入る。 「だってさぁ! そこにいい太股があったんだもの!」 「ふとももがあったんだもの」 日向ちゃんの口を吐いて出たエロい感じの言葉を珠希ちゃんが後追いする。 桐乃の顔を見ると、 「フヘヘヘヘヘ」 ああ、ダメだコイツ。もうやだ、こんな妹。 「なっ! 何て事なの!? 私の妹達がこの邪悪な雌の手に堕ちただなんて!」 「諦めろ、黒猫。もう手遅れだ」 「諦めるわけにはいかないわ。何としても妹達には真っ当な道を歩ませないと」 いや、お前の妹である限り、それは難しいんじゃないか? 「まあ、今夜は目を離さないようにすれば何とかなるだろ」 「ええ‥‥‥絶対に目を離さないようにしなくてはね」 「でも、意外と桐乃のヤツは、そんな変なことはしてなかったぞ」 「あら? でも貴男は妹のことを信用してなかった様子だけど?」 「あれは‥‥‥単なる勘違いで!」 「もしかして、単純に私の裸を見たかった‥‥‥の?」 「そ、そんなことは!」 「あら、そう‥‥‥なの」 「黒猫?」 「な、何でも無いわ! 勘違いしないで頂戴!」 黒猫は一体何を言っているんだ? 相変わらず理解不能だな。 「まあ、貴男がそういうのだから、貴男の妹は変なことをしないでしょうね」 「信用してやれよ。俺の妹をさ」 「ええ‥‥‥」 黒猫は軽く頷いてから俺を見つめる。 そして二人揃って、桐乃と黒猫の妹達の方に目をやる。 「ねえねえ、今夜だけ、ひなちゃんを『りんこちゃん』って呼んでいい?」 「『りんこちゃん』? うん、いいよ!」 「じゃあ、たまちゃんは『みやびちゃん』って呼ぶね」 「は~~~い。あたし、みやびちゃん!」 「「‥‥‥‥‥‥」」 俺と黒猫は互いに目を合わせた。 「黒猫」 「何かしら?」 「今夜は徹夜になるかもな」 「ククク。望むところよ」 『妹たちの宴』 【了】
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/4.html
ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】八星之紋章交換のおすすめ交換キャラ - AppMedia(アップメディア) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ガーディアンテイルズ】ギルドレイド戦(秘密の研究所)の攻略とおすすめキャラ【ガデテル】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】アップデート情報・キャラ調整まとめ - ポケモンユナイト攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex】シーズン11の新要素と最新情報まとめ【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) ロストジャッジメント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【Among us】新マップThe Airship(エアシップ)の解説【アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) ハーネスについて小児科医の立場から考える(坂本昌彦) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ゼルダ無双攻略Wiki|厄災の黙示録 - AppMedia(アップメディア) ウマ娘攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) ゲトメア(ゲートオブナイトメア)攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【白夜極光】リセマラ当たりランキング - 白夜 極光 wiki - Gamerch(ゲーマチ) お蔵入りとなった幻の『スーパーマリオ』 オランダの博物館でプレイ可能?(リアルサウンド) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「ITreview Best Software in Japan 2021」のTOP50に選出 - PR TIMES 真女神転生5攻略Wiki|メガテン5 - AppMedia(アップメディア) 【B4B】近接ビルドデッキにおすすめのカード【back4blood】 - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンスナップ攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 富野由悠季「ブレンパワード」作り直したい!ファンを前に意欲(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ウマ娘】査定効率から見た取るべきスキルとおすすめキャラ【プリティーダービー】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】カズヤの評価とコンボ【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) ナレッジ共有・社内wiki「NotePM」が「ITreview Grid Award 2021 Fall」で、チームコラボレーションとマニュアル作成部門において「Leader」を5期連続でW受賞! - PR TIMES メモ・ドキュメント・wiki・プロジェクト管理などオールインワンのワークスペース「Notion」が日本語ベータ版提供開始 - TechCrunch Japan 【ギアジェネ】リセマラ当たりランキング【コードギアス】 - ギアジェネ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンスターファーム2(MF2)攻略wiki|アプリ・Switch移植版 - AppMedia(アップメディア) 文芸誌『早稲田文学』のホラー特集号が発売開始。ガッチマン氏とVTuberらとの「ホラーゲーム実況対談」のほかSCP財団やChilla s Artも(電ファミニコゲーマー) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ブラサジ】最強キャラTierランキング【ブラックサージナイト】 - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】鬼滅の刃コラボ情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【SPAJAM2021】第3回予選大会は「クイズ!WIKIにゃんず!」を開発したチーム「かよちゃんず」が最優秀賞! | gamebiz - SocialGameInfo 検索結果における「ナレッジパネル」の役割とは・・・ウィキメディア財団とDuckDuckGoの共同調査 - Media Innovation ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が「BOXIL SaaS AWARD 2021 Autumn」にて「コラボレーション部門」を受賞! - PR TIMES Wikipediaが「中国人編集者の身の安全を守るため」に一部の編集者アカウントをBANに - GIGAZINE 【ドッカンバトル】3.5億ダウンロードキャンペーン最新情報 - ドッカンバトル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) BTS(防弾少年団)のV、8月のWikipedia閲覧数が韓国アーティストで1位!グループでは4ヶ月連続トップ - Kstyle 【イース6オンライン】リセマラ当たりランキング|召喚ガチャの開放条件は? - Gamerch(ゲーマチ) BacklogからNotePMへwiki情報を自動API連携する「Backlog to NotePM」をSaaStainerに掲載開始 - PR TIMES ライザのアトリエ2攻略Wiki - AppMedia(アップメディア) 真女神転生3リマスター攻略Wiki|メガテン3 - AppMedia(アップメディア) タスクも文書もWikiもデータベースもまとめて管理できる「Notion」とは? - ASCII.jp ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」が、見るだけ専用ユーザー『無料』の新プランを発表! - PR TIMES 【かのぱず】リセマラ当たりランキング【彼女お借りします】 - Gamerch(ゲーマチ) 【乃木フラ】リセマラの必要はある?【乃木坂的フラクタル】 - Gamerch(ゲーマチ) メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【パワプロ】生放送まとめ|パワフェス2021 - パワプロ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトのおすすめビルド(わざ・持ち物) - Gamerch(ゲーマチ) ルーンファクトリー5攻略wiki|ルンファク5 - AppMedia(アップメディア) シャーマンキングふんばりクロニクル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 簡単操作で自分専用Wikiを構築できるMarkdownエディタ「Obsidian」のモバイル版を使ってみた - GIGAZINE ディーサイドトロイメライ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 情報マネジメントツール「Huddler」がwiki機能を刷新 - PR TIMES シェアエコ配送アプリ「DIAq(ダイヤク)」のアンカーアプリで、高層ビル・商業施設の入館方法などお役立ち情報をまとめた「DIAqwiki」を公開 - アットプレス(プレスリリース) 異常熱波のカナダで49.6度、いま北米で起きていること(森さやか) - 個人 - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【ツイステ】マスターシェフの攻略~辛味のふるさと~【料理イベント】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ラグナロクオリジン】リセマラは不要?おすすめ職業は?【ラグオリ】 - Gamerch(ゲーマチ) 白夜極光攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【バイオミュータント】2.02アプデ|アップデート1.4情報 - バイオミュータント攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ニーアレプリカントリメイク攻略wiki|ver.1.22 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】ゴルシウィークはいつから?キャンペーン情報まとめ - Gamerch(ゲーマチ) シーズン66 - 【超速GP】ミニ四駆 超速グランプリ攻略まとめwiki - 電撃オンライン 乃木坂的フラクタル攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 「こんなことになるとは…」13年前のエイプリルフールについた“嘘”がネットで… ある男の告白(BuzzFeed Japan) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki)「Nerve」シードラウンドで総額約3500万円の資金調達を実施 - PR TIMES Nerve - 整理不要の情報共有ツール(社内Wiki) ローンチカスタマー募集開始のお知らせ - PR TIMES パニシンググレイレイヴン(パニグレ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ひなこい】最強ひな写ランキング - ひなこい攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 稲作アクションRPG『天穂のサクナヒメ』における「農林水産省攻略wiki説」は本当なのか? - AUTOMATON スタスマ攻略Wiki【スタースマッシュ】 - Gamerch(ゲーマチ) 無料とは思えない多機能っぷりなWikiインフラ「Wiki.js」レビュー、自前でホスト&外部サービスと連携可能 - GIGAZINE Microsoft Teamsの基本と活用(24) TeamsのWikiを使う - マイナビニュース 『ゲーミングお嬢様』での提起が話題に “企業系wiki”に横たわる問題点とは - リアルサウンド 「エイリアンのたまご」,自動周回機能と公式wikiが登場 - 4Gamer.net 【リゼロス】Re ゼロから始める異世界生活 Lost in Memories攻略まとめwiki - 電撃オンライン 【世界初!】モノの背景を全方位で執筆できるVintage Wiki「VOV」を正式リリース - PR TIMES 足もとのベストアンサーを“編集”! Wikiペディキュア! - ビューティ特集 | SPUR - SPUR.JP パワプロ2021/2020攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ヌーラボ、「Backlog」の絵文字入力の補完機能やWiki編集の自動マージ機能を改善 - CodeZine(コードジン) ヌーラボ、プロジェクト管理ツール「Backlog」の絵文字入力の補完機能・Wiki編集の自動マージ機能を修正改善 - PR TIMES Backlog、Wikiにファイル添付が容易にできる機能をリリース -- グローバルバーの視認性改善なども実施 - PR TIMES GK川島、パンチング失点でWiki書き換え炎上 「セネガル代表」「プロボクサー」... - J-CASTニュース Wikipediaで「ヒト」を象徴する画像が、タイの男女に決まるまで 5年の激論を経て選ばれた「1枚」の物語 - WIRED.jp
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/36.html
アップロードの仕方上段バー「編集」から「このページにファイルをアップロード」をクリックします。 このページにアップロードされているファイル一覧と、アップロードのためのフォームが表示されます。 アップロードフォームを利用しアップロードしてください。 アップされているファイルは、このページ最下段、「添付ファイル」に表示されます。
https://w.atwiki.jp/vip_oreimo/pages/333.html
120 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) 2011/03/29(火) 02 09 11.79 ID uH4czZPg0 俺の名前は高坂京介。ごくごく平凡な高校生だった。 だったというのは、この春、俺は高校を卒業し、大学生となるからだ。 そして今日は、大学で使う(予定)の電子辞書を買うために、幼馴染である田村麻奈実と近所の電気屋へ向かう予定だ。 ……いかんいかん、こんなこと話してる間に時刻は12時55分。約束の時間に遅れちまう。 俺は自室のベットから立ち上がり、下へ降りて行った。 『なんであんたが出てくんのよ!?』 電話でもしているのだろうか、リビングのほうから馬鹿でかい声が聞こえてくる。 声の主は高坂桐乃。俺の妹だ。 この妹には何度も何度も困らされてだな……いや、やめておこう。この話をすると文庫本7冊ぐらいはかかりそうだから。 そして今も、関わるとまずいことになりそうな予感でいっぱいだ。 ここは関わらぬのが得策っ!長年の経験がそう言っている! 「行ってきます」 俺はさっさと家を出た。 自宅から歩いて数分、田村屋へと到着し、俺は押しなれたインターホンを押す。 ピンポーン ドタドタと騒がしい足音が聞こえてきて扉があいた。 「ハイよっ!ってなんだアンちゃんか」 「ようロック、久しぶりだな。麻奈実はいるか?」 「オウいるぜ、ねぇちゃーん!!アンちゃんが来たぞぉい!!」 「今いくよぉ」 今度はパタパタと足音が聞こえてきて、俺の幼馴染でありお婆ちゃんでもある麻奈実が出てきた。 「少し早かったか?」 「そんなことないよぉ」 「そうか、じゃあとっとと行っちまうか」 「うん、そうしよっか」 俺たちは田村屋を後にし、電気屋へと向かった。 121 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) 2011/03/29(火) 02 10 50.43 ID uH4czZPg0 俺たちは三十分ほど歩き、電気屋についた。 運がいいことに、渡った信号はすべて青で、30分ほど早くつき、時刻は14時ちょうど。 「電子辞書は2階に売ってるみてぇだな」 俺は店内案内板を見て言った。 まぁアキバの電気屋を散々見た俺は、案内板など見なくてもどこに何があるのかなんて感覚でわかるけどなっ! ……なんか悲しくなってきた。 「どうしたの?京ちゃん」 「なんでもねぇよ」 電気屋のことを詳しく知りすぎてて悲しくなってました、なんていえるか!! 「はぁ~、電子辞書って言ってもいっぱい種類があるんだねぇ」 「まぁどれ選んでも大した違いはねぇだろ」 と言ったものの、どれを選んだらいいものか全くわからず、結局店員のお世話になったのは内緒だ。 時刻は14時45分。 俺は真っ黒の電子辞書、麻奈実は俺と同じ機種の真っ白の電子辞書を購入し、本日の予定はこれで終了だ。 一階へ降りる途中、さっきまで俺たちがいた電子辞書のコーナーに桐乃がいたような気がしたが……まぁ気のせいだろう。あいつがこんな小さな電気屋に来る訳もないしな。 「……キ……ア…………キィ!!」 店を出て数分歩いたところで誰かが俺を呼んだ気がした。 振り向く →振り向かない 気のせいだろうと俺は再び歩き出そうとした瞬間 「うぉっ!?」 俺は後ろから誰かに突き飛ばされた。慌てて後ろを振り向くと―― ドン!!! 脳まで響き渡る鈍い音が聞こえ、喉が一瞬にしてカラカラになる。 俺は目の前で起こった出来事を全く理解することができなかった。 「桐……乃?」 小さな声でゆっくりと呼びかけた。 なんだ?どういうことだ?目の前で妹が桐乃が車に轢かれた? 「桐乃!!」 俺は倒れている桐乃へ再び声をかける。今度は強く大きく。 返事は返ってこなかった…… 122 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) 2011/03/29(火) 02 12 34.19 ID uH4czZPg0 俺の妹が死んで一週間が経った。死因は交通事故、酔っ払い運転。 ……そう、分かっているのに実感が湧かない。「妹」が死んだという実感が。 いや分かりたくないだけなのかもしれない。 親父、お袋、麻奈実、黒猫、沙織、あやせ、みんな口をそろえてこう言う。 「お前は悪くない……悪いのは加害者だ」 「アンタは悪くないわ……」 「京ちゃんはわるくないよっ!」 「先輩…貴方は悪くないわ。自分を責めないで?」 「京介氏!京介氏は決して悪くございませぬ。どうか自分を責めないでください」 「お兄さんはっ……悪くないですから……」 なんでだ?俺があの時「振り向いて」いれば桐乃は……助かったのかもしれないのに。 俺がまた深い深い自己嫌悪に陥りそうになったとき―― Prrrrrr prrrrr prrrrrr 電話が鳴った。 「誰だよ……」 俺は誰からの着信かも確認せず、電話に出た。 『あっ、もしもしあやせ?たしか今日暇だったよね?』 聞き間違えか? いや聞き間違えるわけがねぇ! 「桐乃……なのか?」 『なんであんたが出てくんのよ!?』 「っ!?なんつー馬鹿でかい声をだしやがる!?鼓膜が破れるかと思ったわ!」 『うっさい!!あやせの携帯から、なんであんたが出てくんのよっ!!』 落ちつけ……俺がいま電話している相手は、死んだはずの桐乃。 ……どうなってやがる? 『早く答えなさいよっ!』 「ちょっと待て、これは俺の携帯だぞ?」 俺は現状に戸惑いながらも真面目な声で言った。 「今から俺の質問に答えてくれ」 『な、なんなの?』 「お前は今生きているのか?」 ……なんつーアホな質問だこれっ!? 『はぁ?何言ってんの。アンタ頭大丈夫?』 うぐっ、さすがに今回ばかりは否定できねぇぜ。 「じゃあ今日は何日だ?」 『チッ……いい加減にしてよね?』 「いいから。何日だ?」 『3月の20日だけど、それがなに?』 「マジかよ……」 俺は思わずそうつぶやいていた。 だって信じられるか?今日は27日だぜ? すなわちこの電話は過去から繋ってきたことになるんだぞ? そんなのアニメやマンガの話だろ? ……だけどこれは違う。現実だ。 『で?なんなの?どういうことなのか説明してくれる?』 「桐乃、黙って俺の話を聞いてくれないか?バカなこと言ってると思うだろうが嘘じゃない」 『……言ってみなさいよ』 「俺の今日の日付は27日なんだ……たぶんこの電話は過去から未来へと繋がっている」 『アンタ自分が何言ってんのか分かってんの?』 桐乃から呆れたような声が聞こえてくる。いや実際に呆れてるのだろう。 俺だって今自分で言ったことが信じきれてねぇ。 だけど―― 「ああ、分かっている。嘘じゃねえ。頼む信じてくれ」 『そんなの信じれるわけn「20日にオメェが死んじまったんだよ!!俺は今死んだはずの奴と今電話してんだよ!」 『何……言ってんの?え?アタシが死んだ?』 「…………」 『ちょっと?え?』 「交通事故で……俺をかばって……」 気づくと俺は泣いて桐乃に頼んでいた。 「頼むっ!今日1日家から出ないでくれ、そしたら未来が今が変わるかもしれねぇ。俺はお前に死んでほしくなんかねぇんだよ!」 ブツッ、ザザーー 電話が切れた―― 123 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) 2011/03/29(火) 02 15 07.20 ID uH4czZPg0 『もしもし桐乃?』 「えっあ、あやせ?」 『どうしたの?桐乃?』 「えっと……あっと……や、やっぱ後で話すね!」 『え?あ、うん』 ……夢だったのだろうか? 未来の兄貴に電話がつながって?アタシが死んで???? 冷静になり、兄貴の言ったことを考える…… アタシの兄貴は冗談であんなことを言う人間ではない。ましてや泣きながらなど。 つまり“あの”兄貴の言ったことは本当のことなの? 考えたところで答えが見つかるはずもなかった。 兄貴曰く、アタシは兄貴をかばって死んだらしい。 そこでひとつの疑問が頭の中に浮かび上がってきた。じゃあアタシが兄貴をかばわなかったら? 最悪の結末を考えてしまい、アタシはリビングを飛び出し、兄貴たちが向かった電気屋へ走っていった。 時刻は13時45分。 アタシの脚なら走って15分あればつくはずだった。 「なんでこんな時に限って信号が赤ばっかなのよ!?」 運が悪いことに、渡った信号はすべて赤。 30分ほど遅れて時刻は14時30分、ようやく電気屋へとついた。 兄貴たちが何を買いに来たのか知らないアタシは、まずは一階をしらみつぶしに探すことにしたけど全くみつからない。 この階にはいないのだろうか。アタシは二階を探すことにした。 時刻は14時45分。 エスカレーターに乗っている時間が惜しい。 アタシはエスカレーターを一気に駆け上がり、目についた電子辞書のコーナーへと向かった。 しかしここにも兄貴たちの姿はない、だんだん不安と焦りが募り、口から弱音がこぼれていた。 「ダメだ、見つからないよぉ」 アタシは頭をぶんぶんと振り、泣いてしまいそうになった自分を奮い立たせ、再び兄貴を探し始めた。 「あっ、あれ!」 二階の窓からふと外を見ると、兄貴らしき人物が地味子らしき人物と歩いている。 間違いない!アタシがあの二人とほかの誰かと見間違えるわけがない。 今まで何度も見てきたあの二人の後ろ姿……。絶対……絶対見間違えるわけがない。 アタシは店を飛び出し、二人のもとへ急いだ。 「はぁ……はぁ……はぁはぁっ……」 やっと……追い……ついたっ…… アタシはカラカラになった喉を振り絞り大声で叫んだ。 「アニキ……アニキィイィィイイ」 124 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) 2011/03/29(火) 02 17 40.17 ID uH4czZPg0 桐乃が……俺を呼んだ気がした。 →振り向く 振り向かない っ!? なんだあの車!?こっちに突っ込んで来てやがる!? 俺は考えるよりも先に桐乃のもとへ向かい、桐乃を抱え、ハリウッドもびっくりな動きを繰り出し、突っ込んできた車から回避することに成功した。 「大丈夫か桐乃!?」 「だいじょうぶだよ……あんたは?」 「ああ、大丈夫だ」 少し腰をひねったけどなっ!慣れないことはするもんじゃねーな。 ……だけどもし俺が「振り向かなかった」ら考えただけでぞっとする。 だが、これだって相当な事故だろう。あ~あ、電子辞書がつぶれてやがる。 「きょうちゃん、桐乃ちゃんだいじょうぶ!?」 「ああ、俺も桐乃も怪我はねぇよ。お前は大丈夫か?」 「うん、だいじょうぶ」 この交通事故はどうやら運転手の酔っ払い運転が原因だったらしい。翌日の新聞に小さいながらも記事が載っていた。 事故の日の夜、俺は桐乃からこんな話を聞かされた。 「実はね……」 まったくアニメやマンガじゃねぇんだから、そんな話があるわけねぇだろ。 ……しかし、俺には桐乃が嘘を言っているようには不思議と聞こえなかった。 ~end~