約 2,471,530 件
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/611.html
http //pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1330012485/292-296 桐乃。 俺の妹。容姿は淡麗で、兄の目から見ても美人で、少し丸顔の、妹。 生意気で、くそむかつく女で、我儘で、自己中で、それで、 とても素直じゃない、妹。 「……なんで、あやせがここにいるわけ?」 その妹が、じろりと俺を睨む。 「な、なんでって……」 なんでだ? 特に理由は無かった。いや、俺と桐乃が二人きりだから? それを邪魔、しにきた、と説明したら、なんで邪魔をしにくる訳、となるよな? そうすると、こうあやせが俺の事を好きだと告白して、とかそういう説明になる訳で。 「……」 「なに黙ってんの?」 俺が脳みそをフル回転させて思考している間にも、桐乃の追求は止む気配が無い。 というか、なんで妹に言い訳めいた事を考えねばならないのか。 いっそ開き直ってやればいいんじゃないか、と思う。 「俺が連れ込「わたしが説明するね」」 俺が言おうとした言葉を遮るように、あやせが言葉を重ねる。 そして横目でちらりと見て、何やら呟きながら、あやせは桐乃を真っ直ぐ見る。 桐乃はあやせの申し出に文句も言わず、あやせへと視線を移した。 「桐乃」 「……なに」 桐乃のあやせに対する態度は冷たい。怒っているんだろうか。しかし怒る相手が違うだろう。 親友を奪ってしまった俺にこそ、その冷たい態度は向けるべきだ。 そう桐乃に言おうとした所で、あやせが切り出した。 「気付いてた、よね?」 はじめから、とあやせは続ける。 その言葉に桐乃はぴくりと眉を動かした。 寧ろその言葉に大きな反応を返したのは他ならぬ俺だった。 「き、気付いてた?」 何に? どこから? 「お兄さんが玄関に向かった辺りから、桐乃は気付いてたよね? ううん。お兄さんが窓に向かったタイミング辺りから。 それこそお兄さんの携帯が鳴った時から、桐乃は気付いてたよ、ね?」 「……」 桐乃は何も答えない。 なので、俺から質問をあやせにぶつける。 「そ、そんな早くから気付いてたら、止めるだろ」 だってこいつ、桐乃だぜ? 少なくとも俺の部屋に来る前には止めるだろう。 「いえ。桐乃は止めません」 しかしあやせはそう断言をする。普段の桐乃を知らないからだろうか。 こいつは、この手の妨害は惜しまない。余程俺が嫌いに違いないと確信持てるぐらいに。 俺が納得しない顔をしていると、あやせが更に説明をしていく。 「逆に問いますが、お兄さん。いつもの桐乃だったら、今の態度は変じゃないですか?」 「今の態度?」 仏頂面でこちらを睨みつけている桐乃。怒っている。いつも通りだ。 ……いつも通り? 「そう、わたしがお兄さんの部屋に夜中に関わらず居るという異常に対して、余りに冷静すぎる」 なるほど、とつい感心してしまう。そうだ、桐乃ならこんな異常事態に遭遇した場合、 「……少なくとも俺は何らかの攻撃を受けているな」 問答無用で俺を蹴り倒し、あやせを遠のけて、俺にありとあらゆる罵詈雑言をぶつけている所だろう。 「つまり、かなり早い段階から気付いていた」 「しかし、それなら、何故止めなかったんだ?」 俺は首を傾げる。確かに気付いていた可能性はあり得る。そもそも壁が薄いからだ。 桐乃が起きていて、特に音楽とか聞いてなかったのであれば、携帯の着信ぐらいは聞こえてしまう。 気付こうと思えば気付ける。なのに何故このタイミングまで出て来なかったのか。 「……分からないんですか? そもそも今回、数週間お兄さんの面倒を見させて貰いましたが、 幾つか納得行かない点があるんです」 納得が行かない点? 「何故、桐乃は一度も来なかったのでしょう?」 ……それは、そもそも、桐乃との仲が原因で一人暮らしが始まった訳で。 いや、待てよ。それは初めの段階で桐乃が馬鹿馬鹿しいと一蹴している。 現に俺が一人の時に、桐乃が一人で来ている。 「……気にならなかった、だけじゃないか?」 「ある意味では、それが解答だと思います。ですが、わたしはこう考えます。 桐乃は気になってはいた。しかし、桐乃は知っていた訳です。お兄さんが決して――」 「――あやせ」 あやせの台詞が言い終わるよりも先に、桐乃があやせの名を呼んだ。 それだけであやせは、言葉を止める。 「勝手にあたしを決めつけないでくれる。特に、このバカの前で」 ちらりと俺を見て、桐乃はあやせに告げる。 その言葉にあやせは直ぐ従った。 「なるほど。そうですね。お兄さんは、バカで単純な変態ですから止めておきましょう」 酷い言われようだ。しかし、俺が馬鹿なのは間違いないようだ。 あやせよりも俺の方が桐乃と一緒に過ごした時間は長いと思う。 それなのに関わらず、あやせの方が全然、桐乃を知っているんだと感じた。 全てをあやせから教えて貰わず、自分で気付かなくては。 またあやせに、なんで生きているんです、と言われてしまう。 「……あやせ。一つだけ聞かせて」 「はい」 「なんで、兄貴を泣かせたの」 俺がそんな自省をしていると、既に桐乃とあやせは次のフィールドに移っていた。 「今回、色々と許せない事がある。けど殆どはきっといつかは許せる。でも、これはずっと許せない」 「……」 「なんで、兄貴を泣かせたの?」 泣いたことは会話に出した記憶が無い。だから桐乃が気付いたとすればこの部屋に入ってきた時、 俺の顔にある涙の跡を見たのだろう。 ただそんな事はどうでもよくて、ただ妹が、俺が泣いていた事に対して一番怒っている事に、なんだか不思議なような、そんな気分に陥った。 会話が聞こえていたのであれば、キスをした事だって聞こえていただろう。 手錠を掛けられている姿も見ただろう。 夜中に俺の部屋に来たことも、何もかもひっくるめてただ一つ。 ――兄貴が泣くのはもっと嫌! そう、桐乃が言った事を覚えている。 今更ながら、あの時の言葉は混じりっ気なしの本音だったんだ、と痛感した。 そして、恐らく、桐乃とあやせ、二人の関係を今後も続ける上で、ここはキモだという事。 ちらりとあやせを見る。俺に手錠を掛けた時の様な、気丈さは今のあやせには見受けられず、 寧ろ若干青ざめているように見える。まるで魔物の逆鱗に触れてしまった事に、今始めて自覚したとばかりに。 ――全く。 今回はまるで、よく分からない状況だ。当事者でありながら、しかし俺が一番状況を把握してない。何故、桐乃が気付いていたのに止めなかったのか、そしてあやせが何故、気付かれていたのにこんな強行手段を使ったのか。 色々と俺が関わっているんだろうが、さーっぱり分からない。 このバカ野郎とも最低の屑とでも好きに言えってんだ。 いいだろう。いつもの事だ。 必要なのは、ほんの少しの覚悟と、最後までやり通す信念。 俺は、全力で自分の腕を引っ張った。 グキッ! 「……」 迸る痛み。それもその筈、俺は手錠を掛けられている。その上で腕を引っ張ったのだ。 手加減なく。その結果、手錠に擦られて手首が擦り切れたように痛いのと、そして肩の関節が少しズレたようなそんな痛みが走る。だが、声を出す訳には行かない。 今、痛いんじゃない。今まで、痛かったんだと、そう自分に言い聞かせる。 激しい痛みを全力で抑えこみ、その上で俺は平静な声で言ってやる。 「あー、桐乃?」 「……」 邪魔すんな、とばかり桐乃がこちらを睨む。 しかし、直ぐに俺の表情に気付く。 「あんた……」 桐乃の浮かべた表情に対し、俺は出来る限り平気そうに返す。 「話は結構。大いにやってくれていい。だが、さっきからな、腕が痛くて痛くて、涙が止まんねえだわ」 実際、涙が出そうなぐらいな痛みだった。というか、出ていた。視界が霞む。 「さっきからよ、まるであやせが俺を泣かせたみたいな言いがかりをつけてるがよ? 勘違い乙。俺がさっきから泣いてんのは痛えからだよ。痛さ故の涙。オーケイ? 幾らお兄ちゃん大好きっ娘でもよ、勘違いで人を怒るのはお兄ちゃん頂けないな」 あやせがこちらを呆然と見つめている。そして何かを言おうと口を開く。 させるか。 「あーあー、いや確かにな、あやせが手錠なんて掛けやがるから、あやせのせいってのは分からなくもねえけどな。 でもよ、この手錠があったから、俺の中の野獣が押さえつけられたって訳。俺も男だから、こんな夜中に美少女が訪問してきたら、 こう歯止めが効かなくなるんだよ。んで手錠が掛けられてるのに関わらずあやせを襲おうとしてこの有様。 そういう点でもあやせが魅力がありすぎるせいってのも、まあ、あるかもな」 あやせが目を見開く。 「お、お兄さん、それは」 そして桐乃へと。 「ち、違うんだよ、桐乃。お兄さんは」 だが桐乃への言葉は虚しく。 「――そっか」 桐乃によって、打ち砕かれる。 「あやせ、襲おうとしたんだ」 「お兄さん、駄」 「ああ、そうだ」 ――沈黙。 見つめ合う形の、俺と桐乃。 青ざめた表情のあやせ。 「あんた、あたしと――」 桐乃が何かを言いかけ、拳を握り締める。 強く強く拳を握りしめて。 言いかけた言葉を飲み込み。 「――もういい、信じてたあたしが馬鹿だった、こんのクソ兄貴!」 代わりに別の言葉を吐き出して、桐乃は部屋を出ていく。 外へと出ていくのかと危惧したが、隣の部屋に入っていく音がし、そして鍵を掛ける音まで聞こえた。 「お、お兄さん、なんてことを」 あやせが青ざめた表情で、俺へと呟く。 「ちっ、勝手に切れやがって。桐乃の奴。悪いな、あやせ。後で謝らせるから」 そう俺が返した所で、あやせが首を振る。 「ち、違います。お兄さんが、桐乃にああいっちゃ……わたし、とんでもない事を」 「なんだ、別にいつもの喧嘩だぞ。喧嘩つうか、理不尽に桐乃が切れるだけで」 「いつもの喧嘩なんかじゃないです。ああもう、桐乃はお兄さんが相手だと冷静さを無くすから」 あやせは、頭を抱えて、俺に言う。 「桐乃とお兄さんが築きあげてきた一年が、崩れ去ったかも知れないんですよ?」 真剣な顔をして言うあやせに、俺がなんて返したかは覚えていない。 ただあやせの心配しすぎだって、という感じで真剣に聞き入れていなかった。 だが、直ぐに思い知る事になる。 変わらない関係など、無いという事に。 良くも悪くも、関係というのは変わり続けていくのだと。
https://w.atwiki.jp/girls_games/pages/105.html
青春はじめました! 制作: Honeybee 公式サイト 製品概要 タイトル 青春はじめました! ジャンル たった一度の青春を全力で謳歌しようぜADV 対応機種 PSP 定価 通常版:7,140円(税抜6,800円)、限定版:10,290円(税抜9,800円) 発売日 2013年10月31日 公式サイトにて 選評 公式サイトにて 2013年11月05日 (水)公式発表 「青春はじめました!」不具合に関しまして 平素は弊社製品を御愛顧頂き、誠にありがとうございます。 2013年10月31日 (木) に発売いたしました プレイステーションポータブル専用ゲーム『青春はじめました!』に関しまして、 2013年11月5日(火)現在、ユーザーの皆さまから 「キャラクターが表示されない」、「ロードが出来ない」等の 不具合のご報告をいただいております。 皆さまからいただいた不具合に関しましては、 現在開発部にて確認させていただいておりますので 確認結果が出るまで少々お時間を頂けますと幸いです。 対応が決まり次第、改めて公式サイト等でご報告させていただきます。 ユーザーの皆様、並びに関係者様各位に 大変ご迷惑をお掛けしてしまい誠に申し訳ございません。 何卒ご了承くださいますよう宜しくお願い申し上げます。 2013年11月08日 (金)公式発表 「青春はじめました!」不具合に関しまして 平素は弊社製品を御愛顧頂き、誠にありがとうございます。 この度、2013年10月31日 (木) に発売いたしましたプレイステーションポータブル専用ソフト『青春はじめました!』におきまして、お客様より「キャラクターが表示されない」、「ロードが出来ない」等のご指摘を頂きました。 ご指摘いただきました件に関しまして調査いたしましたところ、下記の不具合が発見されました。 ユーザーの皆様、ならびに関係各位の皆様に大変ご迷惑をお掛けしてしましたこと、深くお詫び申し上げます。 11月8日(金)より不具合の修正を行ったアップデートファイルの配信を開始いたしました。 大変お手数をおかけいたしますが、下記のいずれかの方法にてアップデートファイルを適用いただけますと幸いです。 ご協力のほどよろしくお願いいたします。 パッチ対応により修正される問題点 ・特定のキャラクタールートを攻略した後、二度目のプレイで同じルートにしか進めなくなる ・キャラクタールートを攻略した後、二度目のプレイ時に特定の選択肢を選ぶと、タイトル画面に戻ってしまう ・ゲームプレイ中の特定のシーンでSEが鳴り続ける ・ゲームプレイ中の特定のシーンでキャラクターが正常に表示されない ・ゲームプレイ中、画面に縦線が入ってしまう パッチをあてる事で、上記の問題が解消されます。 パッチを導入しても、ゲーム進行途中のセーブデータは不具合が解消されない事があります。 パッチ適用後「NEW GAME」でゲームの開始をお願いします。 システムデータは問題ありませんので、削除等は必要ありません。 パッチ適用方法 パッチ適用の方法をご用意致しました。 環境に応じて、以下のいずれかの方法にて適用をお願い致します。 パッチ適応に必要な物 ・PlayStation Portable®(PSP) ・『青春はじめました!』のインストールデータが入ったメモリースティック ・『青春はじめました!Disc2』 1.ご自宅にて無線LANをご利用される場合 2.スマートフォン等によるテザリング機能をご利用される場合 3.プレイステーションスポットをご利用される場合 4.Wi-Fiフリースポットをご利用される場合 5.パッチのダウンロードが出来ない場合 ※パッチのダウンロードが出来ない場合は、メモリースティックをヤマト運輸の着払いで送れば、パッチを適応したメモリースティックを返送してもらえる。 パッチ容量2719KB? 選評 バグを個人的に検証してみた結果を報告。 セーブデータ破壊バグ 自分がプレイしてる分では発生せず。発生した人たちの状況が聞きたいところ。 セーブできない&ロードできないってのは何回か。電源切ってやり直したら改善した。 BルートをプレイしてるのにAルートに入ってしまうバグ チャプタースキップを使うと発生するっぽい。ちなみに既読スキップ使用では発生せず。 Bルート選択肢を選択後にチャプタースキップを使うと攻略済みのAルートへ、既読スキップだとBルートに。 ちなみに平太→奏の順。ググったところ、この順で発生した人が多かったみたいだから、もしかしたらこの順番で のみの発生かも。 回避方法はチャプタースキップを使わないようにすることと↑の順番で攻略しない事・・・かな? そのチャプタースキップがそもそもおかしいだろバグ これを使うと未読のシナリオまでスキップしてしまう。選択肢のあるシナリオではスキップできない。 なのに選択肢の無い既読シナリオでチャプタースキップできない。たまに既読スキップすら出来ない時がある。 1周目なら特になんもなくプレイできたのに、2周目以降ならどのシナリオ中にも発生。 対処方法はチャプタースキップを使わないようにするとしか・・・。 あと分岐選択肢後にその都度セーブしといた方がいい。2回ほど既読スキップ使用後にフリーズした。 立ち絵、SEのバグ 男主人公で有栖ルート中に初遭遇。3人の立ち絵が並ぶシナリオ中に、突然有栖だけが真っ黒に。 真っ黒といっても影絵じゃなく、真っ黒い長方形が表示される。 で、有栖がその場を離れると今度は平太が真っ黒に。真っ黒長方形がスライドして平太飲み込んでしまった。 しかも完全に飲み込んだわけじゃなく頭だけがぴょんと出てる。これはちょっとワロタw SEについては、「とっとっとっと・・・」という走る効果音が延々と続くというのが何回か。 「ばしゃーん!」という水の音がDJみたいに「ば、ば、ば、ば、ばっしゃーん!」となったこともある。 立ち絵バグもSEバグもロードしなおせば改善する模様。 その他 ボタンの反応が遅い(カーソル移動がとろい、ボタン押したら数秒後にピコンとSEがなる)。 選択肢後にフリーズする。 誤字脱字多い。キャラの台詞と文章が違う箇所がある。台詞中にフリーズ。 以上のことから、システム関連はキミカレ以上にクソだという結論に至った。 ただ惜しむらくはこの作品、シナリオはもの凄くいい。キャラは総じて高校生らしくて良し。 どっちの主人公でも大いに楽しめたし、友情ルートも「高校生の友情!」って感じでホモレズ臭はしなかった。 続きが気になってしょうがないのに、前述のバグのせいでなかなか続きを見れないというイライラ。 例えるなら・・・なんだろう? 「大混雑の遊園地」? あまりにも混雑してるんでイライラして帰る人もいれば、我慢して並んで楽しめる人もいる・・・みたいな。 クソゲー認定するには惜しいシナリオ。でもシステム関連は誰がなんと言おうとクソゲー。 バグのせいでもう一回する気になれない。
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/148.html
ただ今早朝6時半、俺はイチゴ味のドロリッチを買うためにひたすら走り、売っている自動販売機を探している あの味は何故か……、いや、ドロリッチは、と言った方が良いな、とにかくドロリッチは何故か殆ど売っていない そのおかげで俺は今加奈子のパシリとしてこんなに走っている、くそっ。もう辞めてやろうか、こんな仕事。 そんな事を考えていると俺は合計29箇所目である自動販売機に辿り着いた 膝で体を支えて息を整えてから、自動販売機を見るがどんなに願っても願いは叶わないのか、そこにはドロリッチは売っていなかった 俺はもう一度走り出す為にちょっと小休止を入れようとそこにあったベンチに座った 「はぁあ、何でこんな事になったんだ?」 そんな声が俺の口から漏れるがどんなに言ったってこの現状は変わらない こんな事は昨日加奈子の相談を受けた時に覚悟していた事なんだから。今のこの状況は言わば自業自得だ。 そう、この状況は昨日の加奈子からの一本の電話から始まったのだ。 その事を俺がドロリッチを探している間に話しておこうと思う ・・・・・ 昨日、俺はベッドに潜り込み何時ものように睡魔のヤローが襲ってくるのを待っていたんだ だが睡魔のヤローは何時まで経っても襲ってきやがらなかった、何時もなら俺がベッドにもぐった瞬間に、十秒も経たずに襲ってきやがるのに、だ。 「ちっ、何なんだ?睡魔のヤロー、サボってんのか!?」 そんな言葉を深夜三時くらいにボヤくが、誰かの返答があるはずもなく、俺の言葉はむなしく部屋の空気と一体化したのだった 「ふぅ、しゃーない、何か食ったら眠くなんだろ…」 俺はそう言って勢いよく立ち上がった さて飯でも食べに行きますかぁ、と思いながら立ち上がったのはいい、だが、なんなんだろうね、俺はこういう星の下に生まれてきたのかねぇ そう心の中で言いたくなるほどタイミング良く俺の携帯は鳴っていた まさに立った瞬間ってやつだった pipipi……pipipi…… 今も俺の携帯は机の上で勢い良く鳴っている、何故だかなぁ、今の俺には携帯の音が不幸の音に聞こえてきて仕方ねぇんだけど、これって俺の勘違いかな? 内心涙目になっててもなんでか俺の手は机の上の携帯に向かって伸びていった そして手に取り着信名を見る、これが加奈子とかなら楽勝でブチッてやったんだけど、いかんせん、こんな時に限って着信名は『ブリジット』と書かれていたのだった こうなったら俺にブチるっていう選択肢は消える、消えてしまう 俺は内心だけでなく現実でも涙目になりながら電話にでたのだった 「あー、もしもし?京介だが?」 『あん?、よぉ、加奈子なんだけどぉ、ちょっくらお願いしたい事あんだけど?』 ………お前かよ!! そんなやるせなさ99%加奈子のチビ野郎1%で構成された突っ込みを心の中に押しとどめて、俺は初歩的、かつ今現在最も大事な事を聞いたのだった 「お前、なんでブリジットの電話からかけてきてんの?」 『え?だってクソマネってば私からの電話だとブチッてくんじゃん』 「当たり前だ、お前は必ずと言っていいほど俺に不幸を持ってくんじゃねえか」 それと俺の聞き間違いじゃなければ今さっきからブリジットの「お電話返してよー、ねぇってばぁ」って声がお前の後ろから聞こえて来るんだが?聞き間違いか? 『聞き間違いだ』 あれ!?、今さっき俺口に出していなかったよね!? 「もしかしてお前超能力者なのか?」 『そんなわけねぇじゃんww』 そんなわけないらしい ま、そんな事は(本当に心を読まれたならどうでもよくないけど)どうでもいいとして 「で?なんの用だ?、まぁ何か用事があっても俺はブチるけどな」 『ちょ、酷くない!?、何で加奈子の時だけクソマネは冷たいんだ!?』 そこまで聞いた所で俺はため息をついた、何を今更言ってんだ?、そんなの簡単じゃねぇか 「じゃ、理由を言うぞ? その①口が悪い。 その②口が悪い その③口が悪い …………分かったか?」 『わからねぇよ!、理由全部一緒じゃねぇか!!』 「ほら、その口調だよ、分かってねぇの?」 そこで加奈子は「うぐ……」と声を詰まらせた 『分かったよ、口調変えればいいんだろう?』 「おう」 俺がそう返事をすると加奈子は演劇の練習みたいにアーアーんんっ、と声の調整を行った 『分かりませんよ!、何で私の時だけマネージャーさんは冷たいんですか!?酷いです!!』 「前言撤回!!、即座にその口調を元に戻すんだ加奈子!!」 俺は即座に片手を口に当てた 『ちょ、何で!?、クソマネの言った通りにちゃんと変えたじゃん!声まで変えたじゃん!!』 うおぇっぷ、危ねぇ、今日の晩に食ったカツが俺の胃液と共にリバースされちまうところだったぜ 「も、もういいんだ加奈子、もう………いいんだ。」 『何この空気!、まるで私が悪いみたいになってんだけど!?』 ………え?、加奈子は自分が悪くないって思ってるの? 『思ってるよ!!』 ここで加奈子は電話越しでも分かる程荒れている息を整え始めた 「どうした?何でそんなに興奮しているんだ?」 『誰のせいだとだと思ってんの!?』 俺のせいらしい 「はぁ、で、なんなんだよ、俺に用って」 面倒くさいから俺は加奈子に続きを促した ったく、なんでこんなに話しが脱線すんだか。疑問でしかたない。 『もう突っ込まないからなぁ!!』 残念だ。 『それで、その相談っつーのは超簡単、一日私達のマネージャーに戻って欲しい、っつー事なのよ、分かる?』 「加奈子、悩んだんだが、その話し………、断らせてもらう」 『ぜってー悩んでねぇだろ!!、話して十秒も経ってねぇのに何が悩んだだ!?』 そこで俺は顔を伝う汗を手で拭った。ふぅ、久しぶりだ、こんなにボケ倒したのは 本来俺はボケの方なのに何故か俺の周りには個性的過ぎる奴らがウヨウヨいやがるからなぁ、しょうがなく突っ込みに回ってしまうのだ 『はぁ…はぁ…、も、もう満足したか?クソマネ?、それで、真面目な話しどうなのよ、来れんの?』 息を切らしながらそう言う加奈子。ま、俺としても行ってやりたい事この上無いのだが、どうも腑に落ちない、何で俺なんだ?、というかお前の一存で俺をマネージャーに戻すとか出来んの?、という疑問がどうしても沸いてきてしまう ま、聞いてみりゃわかんだろ。 俺はそう思ってさっき考えた事をそのまま口にした 「一つ疑問なんだが何で俺なんだ?、ていうかお前俺をマネージャーに戻すとか出来んのかよ?、どうも気になってな」 そこまで言ったところで会話が途切れてしまった。な、何だ?、もしかして俺聞いちゃ駄目な事聞いちゃった? そう思ってたら何やら電話から加奈子のボソボソ……、という言葉?、が聞こえてきた 「え?何て?」 『………ボソボソ』 「あん?、全然聞こえねぇって!」 『………ボソボソ』 「聞こえねぇっつってんだろ!?」 『………ボソボソ』 「ちゃんと言えやぁああああ!!!」 いい加減イラッとくるわ!! なんなの?、言いたくないのか? そんな疑問が俺の中に沸いてくる。ふむ、もういっかなぁ 嫌がってんなら別に無理に聞こうとも思わねぇしなあ 何て事を俺が考えていると加奈子は決心したのか、電話越しでも分かる程大きく唾を飲み込み、話し始めた 『あ、あ、あんたが1番……マネージャーの中で好きだから』 そしてその後の何とも言えない沈黙が訪れた お前2番目の質問に答えろよ、ま、出来るからこんな事を俺に言ってんだろうけど ていうか、い、いかんぞ?、自分で聞いといて何なんだがとてつもなく気まずいぞ? その後俺はどうやって話しを切り出そうか、と考えながら気まずい沈黙に耐えていた それから何分くらい経っただろうか、俺の精神上ではすでに一時間ほど経っている気がする、そんな時に加奈子はこの沈黙を打ち消した 『り、理由は話したぞ?、で、どうなんだよクソマネ』 ……無理、絶対断れねぇって、これ だってここで断ったら俺ってなによ、ただ人が言いたくない事を無理矢理聞いた最低野朗じゃん …………ま、別に断る気は最初から無かったんだけどな。 そこからは別にこれといった会話は無い ただ一つだけ確かなのは加奈子が最後俺が断れないようにしたのはわざとだって事だ、うん。 だってあいつ最後に言った言葉ってこんなのだからな 『へへ、マネージャー単純過ぎ!!』 という事で今俺は仕事終わりに加奈子が飲むから買って来い、って言われたドロリッチを今買いに行ってる途中っつーわけだ ったく、ちっとはブリジットちゃんを見習って欲しいね、ブリジットちゃんなんか「何でも良いですよ、マネージャーさんが美味しそうと思ったやつを買ってきて下さい」なんて事をニッコリと笑いながら言ってくれるんだぞ? そんな事をドロリッチを求めて爆走しながら考えていると目の前にまた新しい自動販売機を発見した 「ドロリッチぃいいいいいいいいいいいいーーーーーーーーーいいいいいいイ!!!!!」 そう叫んで自動販売機に群がっていたガキ共をおっぱらう 頼む、ドロリッチよ、あってくれ! 最後の希望と言わんばかりに俺は目を充血させながら目の前の自動販売機を見た ………あ、あ、あ、 「あったぁああああああああああああああああああ!!!」 その日、俺は合計30台もの自動販売機を巡りドロリッチ苺味を確保したのだった そして歩く事三十分、ようやく俺は仕事場へと無事帰り、ちょっと前に仕事の休憩に入ったのであろう加奈子とブリジットに向かって買ってきた飲み物を渡した 「で?、どうだったのよ、仕事のほうは」 何の気なしに加奈子達にそう聞くと、予想通りの返答が二人から帰ってきた 「あ?、クソマネは加奈子がこんな事でミスるとでも思ってんのかよ?(片方の眉を上げて)」 「はい、おかげ様で何時もより上手く出来たと思います(超笑顔)」 もうどっちがどっちなのかは言わなくても分かるだろう、てか分かれ だがそんなに態度が違うとやっぱりこっちとしても二人に対する態度が変わるのは分かって欲しい 「あ?思ってっからそう言ったんだろうが、あ?。それとお前仕事で汗かいてっからって調子に乗ってそんな物ばっかり飲んでたら太んぞコラ!」 「え?そう?それは良かった、これでこっちも来たかいがあったってもんだ、え?なに?帰りにレストランに行きたい?、よしちょっと待ってろよ?予約入れっから」 どっちがどっちに対する返事かというと上が加奈子に対する返事で下がブリジットに対する返事だ 後ろで何か加奈子が叫んでるがもはや気にしない その後すぐに後半の撮影が始まった 改めて見ると思う事がある この仕事をやっている人は皆こうなのか?、という疑問だ カメラの前だと人が変わっているのだ 時に眩しいくらいの笑顔を見せ、時にこっちまで切なくなってくる悲しい顔を見せる 大胆な格好、照れくさそうな格好 そんな、そんな姿を見てるから俺も加奈子の言う事に文句は言っても、逆らったりはしない(あまりに理不尽なのは含まない) 「やっぱ……、かっこいいな……」 聞こえないのは分かってるのに俺の口からは自然と言葉が漏れていた ま、ちょっとは認めてやってもいい、うん。 その後、特に変わった事は無く、いつも通りに撮影は終わりタオルと飲料を加奈子達へと渡す 「お、サンキュー!」 「ありがとうございます、マネージャーさん」 何でこんな時だけ加奈子は礼を言うんだか……、俺は今さっきドロリッチを買いに走った事に礼を言ってほしかったよ! ま、何はともあれ、やっと終わったな~ 思い返せば大変な事ばかりだったが、今は大切な思い出だーはっはっは! なんて感慨にふけっていると加奈子はまるで当然かの様にこんな事を言い出した 「あ、この後カラオケな~!、着替えたらすぐ行くから待ってろよ!!ブリジットにはもう話してあっから」 「よろしくお願いしますね!、マネージャーさん!」 はい?why? 俺が会話について行けずにいると加奈子は俺が状況を理解するに充分な言葉を言った 「あ、もちろんクソマネの奢りだかんな」 ………こいつ、俺にたかる気だ ヤヴァい、このままだと俺が奢るはめになりそうだ、だってブリジットが俺によろしくと言っていたって事は加奈子の野郎があらぬ事をブリジットに吹き込んだって事だからだ 俺の中の非常警報が赤いランプを灯しながら何か打開策を!!!、と言って叫んでいる 俺は頭でほとんど考えずに叫んだ 「俺は金無ぇからなぁ!!」 その言葉に加奈子は掛かった!、と言わんばかりにニヤァと笑う そして俺に対して決定的な一言を言って下さった 「今さっきみたぜぇ?、今日のギャラ、福沢諭吉さんが四人ぐらいでお前につぶらな瞳を向けてただろ?」 「おふぁ!!、何で知っていやがる!」 そんな事を言っても最早後の祭りだった、加奈子は「奢りでよろしくぅ!!」と言いながら行ってしまったし俺が悲しげな瞳でブリジットを見てもブリジットは苦笑いをしてすみませんと言わんばかりに頭を下げて行ってしまった 最早ここからの打開策は無い そんな俺の口からは、吐息と共にこんな言葉が出たのだった 「oh……no my way(オー、ノウ マイウェイ)」 ちなみに意味は逃げ道が無い、という意味だ ・・・・ 「メ~ルメルメルメルメルメルメ メ~ルメルメルメルメルメルメ!!!」 今、俺の耳に親のいない休みの日、異常に薄い壁の向こうから嫌というほど聞いた音が大音量で流れてきている 加奈子よ、何故………何故その歌をチョイスするのだ、俺はお前がオタクではないと信じているんだよ? そんな言葉を苦悶の表情に込めて俺は加奈子を見た そこにはそれはもう満面の笑みを浮かべている加奈子の顔があった ……こいつ、俺が嫌がるのを楽しんでいやがる それに気がついた俺は何かが、俺の中の何かが音を立ててプツンと切れたのを自覚した そこで俺は曲を選ぶ機械(名前を知らない)を手に取り一気に5曲程を入れる 加奈子……、いいよ?、お前がその気なら俺も付き合おうじゃないか…… 俺は!!お前がアニソンを歌い続けるならばその空気をブチ壊すために泣き歌を歌い続ける!! 「まず第一曲目!!!、Sky chord ~大人になる君へ~!!」 そう俺が言ったら加奈子の顔が引きつった、ような気がする!! それを見て俺は大きく息を吸い込んだ 『素直な歌が歌えない 飾り付けてしまうから いつからこんなに楽に自分 守る事を覚えたの? 校庭から見える空 君には何色に写る ただ真っ白な雲でも 時に真っ黒に変えたくなる 見っかんない sky chord 昔ならあったのに なくした sky chord 誰のせいでもなく 自分 きっと大人になることなんかより 大切なものがあるの きっとそれを見つけらんないまま 大人になっていくんだ』 え?、これもアニソンだって?、そんな細かい事は気にするな!! ていうかそこ!!何勝手に料理頼んでんだ!?、それ以上俺の財布を薄くする行為をすんじゃねぇ!! 俺がそんな事を言っている間に店員が来てパフェを置いていく 加奈子貴様ぁ、一体何時の間に頼んでたんだ!? ああ!ブリジットまで何て高そうなパフェを頼んでいるんだ……。 3時間後、店を出る時に俺が叫んだのは仕方の無い事だと思う、ていうか、何でカラオケだけで福沢諭吉さんが二人も俺の手元からいなくなるんだ…… 涙目の俺はポケットに手を突っ込んで不貞腐れて歩いている、その両脇には加奈子とブリジットが付いてきていた なに?両手に花だって?うるせぇ!、片方は毒花だよ! その内ブリジットは俺の前に申し訳なさそうにしながら立ちこんな事を言ってきた 「あの……やっぱり自分の分だけでもお支払いしましょうか」 ちょっと目が潤んでいる そんな様子を見て俺はフゥ、とため息をついていった 「いいよ、今回は俺が奢っから」 「でも…」 まだ申し訳なさそうにしているブリジットの頭に俺は勢い良く手をおいてグシャッと撫でた 「本当にいいから」 そういって俺は笑う それでやっと笑顔になったブリジットは俺の腕に勢い良く抱きついた やっぱ子供は笑顔が一番だな そんな事を思いながらブリジットを見ていると俺はおかしな事に気が付いた ………何かもう片方も重いと思ったら加奈子も抱き付いてきてんだけど 本当に桐乃と同級生とは思えない程、小さな膨らみが俺の腕に押し付けられていた 俺が戸惑っていると視線に気がついたのか加奈子がちょっと見上げてきてボソボソと何かを呟いた 「え?何て?」 聞こえなかったので聞き返すと加奈子はムスッとしながら上目遣いをして今度は大声で言った 「ブリジットばっかズルいぞ!、私にも構え!!」 ………はい? 俺がポカンとしていると加奈子はもう一言大声で言った 「お、お前は!!加奈子とブリジットの二人のマネージャーなんだからな!!」 そこまで言われて俺はやっと加奈子の気持ちが分かった こいつ……俺の事を 何で気ずかなかったのか自分でも不思議だ そんな事を思いながら俺が見つめていると加奈子は段々と頬を紅潮させていった そして俺は革新的な事を言ったのだった 「お前……俺の事を玩具かなんかだと思ってんな?」 そこまで言って加奈子はポカンとした、横を見るとブリジットも何か信じられない物を見る様な目で俺を見ていた 「え?なに?、お前自分の玩具を取られた感覚で怒ってたんじゃねぇの?」 え?違うの?。 ねぇ、違うの? そんな困った目で俺が皆の事を見てても皆は黙ったまま何も言ってくれない それに何だか加奈子の方を見たら桐乃が怒った時の様な顔をしている、それも普通に怒っている時ではない、静かに、ただ静かに怒っている時の顔だ 思わずブリジットの方に助けを求める視線を送るが、そこには冷たい目をしたブリジットがいて、俺をジーっと見ていた そしてブリジットの小さな口から俺に対する死刑宣告が出た 「手遅れです」 とてもニコやかに その笑顔を見て数秒後、俺は自分の男として失ってはいけない所を勢いのついた加奈子の蹴りが当たる所を見た 薄れていく意識の中、俺は思った 俺が……、何をしたっていうんだ? 「ん………」 俺は瞼越しでも分かる明るい光に当てられ瞼を開けた 目に飛び込んだのは真っ赤な夕焼け、あまりに眩しくて俺は夕日に背を向けた そしてその直後に聞こえてきたのは加奈子の戸惑ったような声だ 「ちょ、お前何処に顔向けてんだよ」 そこで俺はやっと頭が冴えてきた、そして目を開けるとそこには へそがあった 「どわひゃぁ!」 そんな声が俺の口から漏れる そして後ろに落ちると地面に尻餅をついてしまった 改めて冷静に見るとここは公園のベンチだった、そのベンチには加奈子とブリジットがチョコンと座っている 両方顔を赤くして。 何で二人がまだこんな所にいるんだ? まさかまだ蹴り足りなかったのか? これ以上蹴られたら俺は男では無くなってしまうかもしれない 俺は警戒して二人を見る すると二人はまるで練習してたかのようにハモりながら声を出した 『「あの!」「なあ!」』 な、なんだ? 一体何なんだ? 俺は戸惑うばかりだ 「か、カナカナちゃんはさっきマネージャーさんを膝枕してたんだから今度は私の番だよ!」 「それはブリジットがジャンケンで負けっからだろ!?」 そこまで言い合うと二人はこっちを意味ありげに見てきた な、何なんだ?一体俺に何を求めてるんだ? やがて二人は諦めたようでまた睨みあった 切がないと二人とも思ったんだろう 我先に!、と言わんばかりに一気に話始めた 「おい!(あの!)就職さきは決まったのか(んですか)!?」 「いや、まだです!」 雰囲気に負けて俺は目を逸らしてすぐさま答える 何か知らんけど怖い!! とてつもなく怖い!! さあ!次は何なんですかこの野郎!! どこからでも来いやぁ!!!、と言わんばかりに二人を再び見ると いきなり手を掴まれた 目を潤ませて、思いつめたように真剣な目で二人は俺を見ていた 「どうしたんだよ、二人共」 思わず漏れる俺の言葉 二人はそれに反応したようにこちらを見て大声で言った 『マネジメントに興味はない!?』 悪りぃ、赤城、俺はちっと先に就職決定のようだ 俺はこいつらとちょっくら先に青春を謳歌してくるぜ そんな事を思いながら俺は晴れやかに返事をしたのだった 「興味?」 俺を真剣に見つめる二人 「あるに決まってんだろ?」 そこで二人は飛び上がって喜んだ だが、ここで終わりじゃないぜ? 「ただし」 もう一度俺を心配そうに見る二人に俺は言った 「お前等のマネジメント限定でな!」 寒い風が俺と二人の間を通過していった。空気が死んだのは言うまでも無いだろう 最後に一言言うなら、そうだな 俺はそこで赤くなって俺の腕に抱きついている二人を見て考える そして笑った 俺のモデル達がこんなに可愛いわけがない かな。 オマケ 「なぁ、クソマネ?」 ちょっと心配そうな声で加奈子が俺に言い寄る 「何だよ」 俺が答えても一向に返事が来る気配が無い 訝しげに思い加奈子の方を見ると加奈子はニヤリと笑ってこう言ったのだった 「クソマネの男の象徴、ちゃんと機能するか見てやろうか?」 その一言で俺は真っ赤になる、ブリジットなんか気絶してしまってるじゃないか ま、その後どうなっかはご想像にお任せしよう。 終わり
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/1654.html
947 :Monolith兵:2013/05/08(水) 02 16 34 ※この作品にはTS成分が含まれています。ご注意ください。 ※この作品は曾孫系ラブコメディです。 ネタSS「俺の妹が○○○なわけがない」 その9 高坂京介は疲れていた。疲労が溜まり過ぎて傍目から見れば幽鬼の如き姿であり、そのあまりな様子に彼の幼馴染である田村真奈美は彼のことが心配であった。 「京ちゃん、本当に大丈夫?」 顔色が悪く、少し隈も見える京介を真奈美は心の底から心配していた。彼女が本気で自分のことを思ってくれていることを理解している京介は、やせ我慢をしようとしたがすぐに思い直した。 「心配するな!と言いたいけど、無理そう・・・。」 「…本当に駄目みたいだね。そこで休もうよ?」 その様子に真奈美はこれはやばいと思い、近くにある公園のベンチで休もうと誘った。 現在京介と真奈美の二人は千葉公園でデートをしていた。最も、京介にはそんなつもりはなかった。京介にとって真奈美は幼馴染ではあるが、娘や孫のような存在であった。前世では曾孫にも恵まれ、前々世も含めれば100年以上もの人生経験があるのだ。今生では同い年の幼馴染とはいえ、京介にとって真奈美は恋愛対象となる存在ではなかったのである。 それはともかく、真奈美の誘いに乗り近くのベンチで休む二人だった。京介は精神年齢100歳オーバーだし、彼と長い付き合いがあり、且つ半分京介に育てられたような真奈美は京介ほどではなくとも老成して見えた。実際、友人たちから二人は”老夫婦”などと呼ばれからかわれていたりもしていた。 「本当に最近どうしたの?なんか、どんどん顔色悪くなってるよ?」 そして、自分のひざを叩いて「少し横になる?」と誘った。京介は真奈美の顔を少し見つめた後、「じゃあ、お言葉に甘えて。」と言い、真奈美の膝を枕にして横になった。ちなみに、この二人膝枕した回数は京介のほうが圧倒的に多かったりする。京介は真奈美のことを娘や孫のように思っていたし、真奈美は京介のことを同い年だが兄のように慕っていたからであった。そんな真奈美にとって、京介に甘えられるのはとてもうれしいことであった。 それはともかく、真奈美の心配は最もだった。少なくとも学年が上がった頃は今までと変わりなかった。今まで見てきたとおりに、京介は皆から頼りにされる兄貴分であり、勉強もスポーツも人並み以上にこなす自慢の幼馴染であったはずだ。 ちなみに、京介は部活には参加していなかったが前世の仕事柄か水泳が得意であり、市民大会で優勝したりと活躍していたりする。また、勉強のほうも海軍で出生街道を歩いていただけでなく海軍大臣、総理大臣を歴任しただけあって全国模試でも上位に食い込むまさにチートな男子高校生であった。 948 :Monolith兵:2013/05/08(水) 02 17 06 「いや、・・・それは、・・・言えない。ただ、妹が関係するとだけ言っておくよ。」 「桐乃ちゃんが?」 横になったまま軽く頷く京介を見て真奈美は少し考え込んだ。真奈美は京介と幼馴染だが、桐乃とも幼馴染であるのだ。しかし、ここ数年は全く会っておらず、現在の桐乃がどうなっているのか知らないのだ。最も、現在も付き合いがあったとしても中身が魔王になってるなど想像できないであろうが。 「これまで桐乃とは仲が悪かったけどな、最近仲直りしたんだ。でも、ここ何年かまともに向き合っていなかった間に性格がかなり酷くなっていてな。それで振り回されてるんだよ。ああ、別に悪さしてるとかそういうんじゃないぞ?」 ひとつため息をついた後、京介が語った話を聞いて真奈美は自然と笑顔になった。これまで不仲だった兄妹が仲直りするのは喜ばしいことだ。しかし、それとは対照的に京介の顔は苦虫をすりつぶしたようであった。 「桐乃ちゃんと仲直りできてよかったねぇ。じゃあ、今度京ちゃんの家に行こうか。久しぶりに桐乃ちゃんに会いたいし。」 真奈美が笑顔で話しかけてきたが、京介は眉間の皺をさらに深くした。現在の京介にとって真奈美はこの世のオアシスであった。実際、真奈美に会ったとたん胃の痛みが軽くなったのだ。そして、この笑顔を守りたいと京介は心の底から思っていた。 そう、京介は真奈美と桐乃とを会わせたくなかったのだ。何せ桐乃は外見はともかく中身がアレである。自分の心の癒しである真奈美までもが桐乃の餌食(胃痛的な意味で)になると、京介にはもはや癒しの場が無くなってしまうのだ。 それに、あやせという実例もあった。あやせは先日の桐乃の告白の後、暫く引きこもってしまっていた。京介が足しげく通い彼女の母であり自分の孫娘と協力して彼女の心のケアをして、ようやく立ち直ったのだった。以降、桐乃とあやせは以前よりも親密になったように見えた。だが、実際にはあやせは色々吹っ切れてしまい自棄になっているだけであった。最も、桐乃はそこに付け込んであやせの母と共に京介とくっつけようと色々策謀を練っているのであるが、ここでは関係ない話である。 それはともかく、真奈美を桐乃と会わせるのは嫌な予感しかなかった。桐乃の外行きの姿であるブラコン妹で対応されても、京介は胃にダメージが来るし真奈美には白い目で見られそうで恐ろしいのだ。 「それだけは止めてくれ・・・。頼むから!」 「ええ~。」 桐乃をだしにして、久しぶりに京介の部屋に行きたかった真奈美としては不満の残る答えであった。そこで、代案として真奈美は京介を自分の家へと誘った。 「それに、お爺ちゃんとお婆ちゃんも今日ちゃんに会いたいって言ってるし。」 それに対する京介の答えは「いいぜ。」だった。京介としては桐乃と真奈美とを会わせなければ言い訳で、真奈美の家に行くことは嫌ではなかった。 「じゃ、じゃあ、今から家寄ってく?二人とも喜ぶよ。」 「いいのか?そんないきなりで。」 「大丈夫だよー。いつでも来てもいいって皆言ってるし。ロックも喜ぶだろうし。」 手を胸の前で合わせて笑顔で言う真奈美に、京介は断るのも失礼かと思って「」じゃあ、行こうか。」と言って、横になっていたベンチから腰を上げた。そして、真奈美に手を差し伸べ、真奈美もごく自然にその手を握り立ち上がる。それはまるで恋人のような姿であり、しかし二人はそろって付き合っているわけではないと回りに言い張っていた。 「今日はついでに晩御飯も食べていってよ。私がんばるから。」 「ああ。楽しみにしているよ。」 穏やかな空気がそこには流れていた。ただし、京介は心の中で「これは現実逃避じゃない。家に帰るのが嫌なわけじゃない。」と自己弁護していた。 一方桐乃は、京介が田村家に泊まるという事を聞いてあやせをもっと積極的になるように誘導しなければなどと考えていた。 おわり
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/109.html
京介の部屋- 京介「折角の休みだってのに出掛ける気にならねえ…」 京介「親父もおふくろも今日は留守だ」 京介「昼飯どうするかなあ…とりあえずリビングに下りるか」ムクッ 桐乃の部屋- 桐乃「あーあ…仕事もまだクリアしてないゲームも無いし暇だなぁ」 桐乃「でも何処かに出掛ける気にはなれないし…面倒っていうか」 桐乃「誰かに来て貰うとか…うーん悪いか。とりあえずお昼お昼…」ムクッ 京介「…」スタスタ 桐乃「…」スタスタ バッタリ 京介「…」 桐乃「…」 京介「何だよ…」 桐乃「…別に」 京介「あっそ…」スタスタ 桐乃「…」…テクテク リビング- ガチャンッ 京介「すぐ食えそうなもんは入ってないな…」バタン 桐乃「ふーん…」 京介「うおっ…背後からなんだよいきなり」 桐乃「何も入って無いわけじゃないじゃん。何か作ろうとは思わない訳?使えねー」 京介「な、何だよ…じゃあお前が作れよ!」 桐乃「はあ!?アンタの分なんて作らないわよバカなんじゃないの!?」 京介「誰も二人分作れなんて言ってねーよ!」 桐乃「あっそ!あーっそお!」 京介「そーだよ!」 桐乃「…ちっ。ところで何か作るの?どうなのよ?」 京介「…無理」 桐乃「……ほんっと使えねー」 京介「…お前が作れよ」 桐乃「…」 京介「俺の分はいいよ…作るんだろ?お前の分だけ」 桐乃「…ウザッ…」 京介「俺はコンビニにでも…」 桐乃「行くのっ?じゃあアタシ冷たいパスタとー…」 京介「行って食う物買ってくるわ……俺の…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ 京介「俺の分だけなぁ…!」 桐乃「………え?」 京介「(俺は出掛ける気なんて皆無だけどな…!)」 京介「…」 桐乃「はあ?」 京介「んじゃあ行ってくるわ…」スタスタ 桐乃「ちょっ…」 玄関- 桐乃「待ってよ、パスタ!パスタ!あとコーンスープ!あったかいの!」 京介「(どんな食い合わせだよ…)」 京介「おーおー外は寒そうだ。ドアノブがキンキンに冷えてらぁ」カチャッ 京介「(…あ。上着羽織らないとだな…部屋まで戻るのか?俺)」ピタッ 京介「(罵られた腹いせに始めたハッタリの芝居の為にわざわざ?)」 桐乃「…もういいわよ二度と帰って来んな!」 京介「…けっ…!(取ってくるか…上着)」イラッ 桐乃「死ね!(…どうしよう…料理なんてメンドイしマジで無理だってー…)」 桐乃「(コイツ…こんな寒いのにご飯の為だけにコンビニに行くなんて…)」 京介「あーあー寒そうだ。上着取って来るかなー…!」スタスタ 桐乃「…ふん…」 桐乃「(お金渡せば買ってきてくれるかな…一言お願い?位言えば平気だよね)」 京介の部屋- 京介「今日はずっと家に篭るって決めてるんだよ…」 京介「誰が出掛けるかよ…こんな寒い中よー…あ、この上着でいいや」ファサッ 京介「よし、一応出掛ける雰囲気の見た目になったな。出掛けないけどな」スタスタ 玄関- 京介「あれ?桐乃何処に行ったんだ?」 リビング- 桐乃「…おなか空いたー…」 京介「…」ガチャッ 桐乃「…はいこれお金」ピラッ 京介「…あん?」 桐乃「やっぱりあったかいパスタ。カルボナーラね?あとコーンスープ」 京介「…(胃の中クリームまみれになるぞ)」 桐乃「………お……おおおお……お、お願い……ね?」ニゴォッ 京介「…」イラッ 京介「お前…冷蔵庫の中の物で作るんだろ…?何だよこの金…返すよ」ピラッ 桐乃「え?」 京介「俺の分だけ買ってくるんだよ。言っただろう…?」 桐乃「…」 ゴゴゴゴゴゴゴゴ… 京介「んじゃあ…行くわ」スタ…スタ… 桐乃「ちょ…!」テクテク 玄関- 京介「ドアノブが冷てーなあ…」 桐乃「…く…」 京介「(ドア開けたくねぇー…外気が体に触れるのすら嫌だ…)」 京介「あ」 桐乃「…?」 京介「(財布部屋に忘れた…)」 京介「(出掛ける頭になってない証拠だ。だって出掛けねーもん)」 京介「(考えてみりゃあ…)」 京介「(俺は何故こんな終わりも筋書きも無い小芝居を始めたんだ?)」 京介「(罵られて頭に血が上って…ついだ。ただそれだけだ)」 京介「(馬鹿馬鹿しい…桐乃へのささやかな仕返しの為だけにこんな事を…)」 京介「(どうやってこの寸劇を終わらせよう…自分がつまらない意地で始めたこの寸劇を…)」 桐乃「…何よ…」 京介「あーあー…」 京介「思い出した。部屋に昨日買った出来合いの食い物があったわ」 京介「出掛けるのは止めるか…出掛けてもいいんだけど止めよう」 桐乃「…な…!?」 桐乃「…ふざけんな…」 桐乃「…期待させておいてそれかあ!?」 京介「な、なんだよ急によ…」 京介「…お前、作ろうと思えば何か作れるんだろ?だったらいいじゃねーか…」 桐乃「……っ」イラッ 京介「自分の分だけ…作るんだろ…?」 桐乃「…っ」 京介「作れるんなら作れよ…買い弁より体に良いんじゃねーか…?」 桐乃「…っ」プルプル 桐乃「…シネッ!」ゲシッ!! 京介「あいたああっ!!!??」 桐乃「ふん!」スタスタスタ… 京介「何すんだ!待てコラーッ!」 桐乃「…」スタスタ…バタンッ!! 京介「…」 京介「…ふう…これで部屋に財布を忘れたドジも…」 京介「ハナっから出掛ける気が無かった事もばれずに寸劇を終えれたぜ」 京介「アイツもどうやら出掛ける予定も気も無いみたいだな」 京介「結果、偶然だが桐乃の脳に…俺は出掛ける事に何の躊躇も無いという嘘の情報を飢え付ける事にもなった」 京介「何か勝った気分だぜ…へへ」 京介「もちろん部屋に食い物なんて無い訳だが…」 京介「腹減った…」 京介「とりあえず部屋に一旦戻って、そこで何かを食ったフリをしてからリビングに行こう…」 リビング- 桐乃「くそっ!……あーくそっ!」ジタバタ 桐乃「お願い?とまで言ったのに…あーーー!くそっ!ウザッ!」ジタバタ 桐乃「…アイツは二階に行ったみたいね…自分だけご飯食べに…」ワナワナ… 桐乃「…ウッザ!!シネッ!シネええッ!」グルングルン!ボスッ!ボスッ! 10分後・リビング- 桐乃「はあ…おなか減ったよおー…ひもじいよおー…」 桐乃「もう何でもいいや…魚肉ソーセージとか無いの?」ガサゴソ 京介「…」ガチャ 桐乃「…ちっ」 京介「はー食った食った…」 桐乃「…キモッ」イラッ 京介「(…まだ何も作って無いのか)」 桐乃「…」ガサゴソ 京介「…なあ」 桐乃「話し掛けんな」 京介「…」 桐乃「…」ガサゴソ 京介「カップ麺とかねーの?」 桐乃「…」ガサゴソ 京介「…こっちの戸棚によお…あー無えわ…」ガチャン、バタン 桐乃「…」ガサゴソ 京介「…」ガサゴソ 桐乃「…何でアンタまで食べ物探してるのよ」 京介「…放っておけよ…」ガサゴソ 桐乃「…ちっ」ガサゴソ 京介「…(腹減った…)」ガサゴソ 京介「何か作るかー…」 桐乃「……」ピタッ 京介「冷蔵庫にはひき肉やら何やら一通り揃ってはいるんだし」 桐乃「誰が食べる分を作るのよ…アンタもう食べたんでしょう?」イライラ… 京介「あー…あれか?嘘だよ」 京介「なんにも食ってなんていねえよ。後出掛けようとしてたのも嘘」 桐乃「はあ…?」 ――――― かくかくしかじかで ――――― 桐乃「あっきれた…つまんない意地張って?財布も持たずに?バッカじゃないの?」 京介「うっせーよ!」 京介「…材料はあるんだからよ?作ればいいじゃねーか」 京介「…二人でさ」 桐乃「…」 京介「二人で二人分作るんだよ。だったらいいだろ?」 桐乃「…」 京介「材料的にハンバーグが良いんじゃないか?作り方知らねえけど」 桐乃「…はあ…」 京介「お前作り方知ってるか…?」 桐乃「……ネットで調べる」 京介「え?」 桐乃「プリントアウトして持ってくるから感謝しなさいよ」 桐乃「どうせアンタじゃ印刷の仕方とかわかんないだろうし!…ちょっと待ってて」テクテク 京介「あ…ああ」 ――――― 桐乃「ん」バサッ 京介「…おう、サンキュ」 京介「…えっと…じゃあ…?」 桐乃「…作るんでしょ。作ってやるわよ!」 京介「マジ?」 桐乃「…アンタが作るって言ったんじゃん!」 京介「あ、ああ…」 桐乃「アンタ一人に作らせたら私の分抜きにするんでしょ!つまんない意地張ってキモイっての!」 京介「う…」 京介「だ、だったらお前一人で作ればいいじゃねーか!」 桐乃「はあ?アンタお昼食べないでいいっての?」 桐乃「それともアタシ一人に二人分作らせて自分はそのお零れにって?マジありえないしっ」 京介「そ、そりゃあそうだけどよ…いや、そうだよな…」 桐乃「馬鹿言ってないでさっさと作るの!二人で!」 京介「…よし。わかった…じゃあまあ…」 桐乃「何よ…」 京介「…いや、頑張ろうぜ。二人でさ」 桐乃「…ったく…」 京介「(二人で料理…俺が言いだしっぺとはいえまさかこんな事になるとは…)」 ※ここで脳内にBGM・アニメOPテーマ「irony」 桐乃「お米3号って水はこれ位でいいの?」チャパチャパ 京介「いいんじゃないか?しかしひき肉でも何でもいちいち量量るの面倒だな…」 桐乃「次、タマネギみじん切りね」 京介「俺がやるよ。包丁危ないから」 桐乃「ばっ///子供扱いすんな!…ウザッ…」 京介「へいへい…」ザクッ 京介「いってえっ!」 桐乃「ちょっ…!!バカ!自分が子供じゃん!」 京介「うっせえ!ちくしょう血が…」 桐乃「…!指貸してっ!」はむっ… 京介「う、うわっ///」 桐乃「…!!!(え…?ヤバ…とっさに指咥えちゃった…!)」 桐乃「…ッッ///」ぺっ! 京介「…おいコラ」 桐乃「うっさい///シネ!早く指洗って絆創膏しなさいよ!」カアアッ 京介「…わーったよ。待ってろ」 桐乃「…(血…しょっぱい…)」ムグムグ 京介「俺が戻ってくるまで包丁弄るなよ?」スタスタ 桐乃「っ///…何なの…キモ…」ドキドキ ――――― 京介「みじん切りにしたタマネギは…え?炒めるのか?面倒臭いな」 桐乃「…炒めなくてもいいじゃん、このまま混ぜちゃえば?」 京介「そうだなー…最終的に纏めて火ぃ通すんだし」 ――――― ジュウウウウウウ… 京介「なんかさ、焼き目がヒビ割れてきたんだけど」ガチャンガチャン 桐乃「空気抜きして無かったんじゃん。使えねー」 京介「…お前今気付いただろ!今その項目読んでるじゃねーか!」 桐乃「…こういう場合はスライスチーズを乗っけてヒビを誤魔化せばいいのよ」 京介「その知識もレシピのアドバイスに書いてあるじゃねーか!」 桐乃「うっさいなあ…(っていうか何でフライパン触らせないのよ…)」 桐乃「変わりなさいよ、アタシが焼くから」 京介「…いや、危ねえだろ…火傷したらどうするんだ」 桐乃「はあ?」 京介「危ねえよ。俺がやるから…」ガチャンガチャン 桐乃「…(何なの…)」キュン 桐乃「さっきからアンタばっかやってるじゃん!」 京介「ああもう…じゃあ付け合せにサラダ作るから、野菜洗ってくれよ」 桐乃「…指図すんな!ウザイ…」ジャバジャバ 京介「へいへい…」 京介「焼けた…やれば出来るもんだな(何か感動してきた…)」 桐乃「ハンバーグのソースは…デミグラスソースだって」 京介「缶詰のデミグラスソースなんて無いぞ?」 桐乃「うーん…あっ!ウスターソースとかケチャップで出来るみたいじゃん!」 京介「別にケチャップ掛ければいいんじゃないか?」 桐乃「はあ?ここまでやったんだから少しでもこだわりたいじゃん!」 京介「それはそうだけどよ…」 桐乃「肉汁が残ってるフライパンに材料入れて作るの。アタシがやる!」ガチャガチャ 京介「あ、あぶねーって!」 桐乃「うっさい!黙って見てなさいよ!」 京介「…あ、ああ…(心配だ…)」 桐乃「(私だって何かやらないと…なんかヤだし…!)」ジュワーッ 桐乃「(せっかくここまで作ってくれたんだから美味しいソース…作らないと…)」ガチャガチャ 桐乃「(…何私…こんなに張り切ってるんだろ)」 桐乃「…(楽しい…)…ふーんふーん♪ふーんふーん♪」ジュワー ――――― 京介「出来たな…」 桐乃「…うん」 京介「何か…すげーな!」 桐乃「…うん!」 桐乃「やれば出来んじゃん!」 京介「…おお!本当にすげーよ!ちゃんと形になったもんな!」 桐乃「…ああああああっ!食べよっ!食べよ食べよ!早く早く♪」グイッ 京介「ひ、引っ張るなって、逃げやしねーよっ」 桐乃「もう超おなかペッコペコ!ほらフォーク、兄貴の!」ちょんっ 京介「わっ…お、おう…」ぱしっ 桐乃「…(げ…触っちゃった…)」ドキッ 桐乃「(…まあいっか…)」 京介「さ…サンキュな。ほらお前のフォークも…」スッ… 桐乃「…うん。あ、あり…ありがと…」ぱしっ ――――― 京介「…いただきます」 桐乃「…いただきまーす!」 桐乃「…!」モグモグ 京介「…ん?」モグモグ 桐乃「…ハンバーグに味付けるの忘れてた…」 桐乃「…」 桐乃「…ごめん」 京介「お前が作ったソースで充分だ。美味いよ」 桐乃「…」 京介「ありがとな。桐乃」 桐乃「…うん」 ――――― 京介「食ったー!」 桐乃「もう何も食えねー♪」 京介「…」 桐乃「…」 京介「上出来だったよな…?」 桐乃「…ヤバクない!?初めてなのにあのクオリティーとかマジありえないっ!」 京介「…おうよっ!おふくろのには及ばないが本当に上出来だったぜ!」 桐乃「ね?そうよね!?もうほんっと!超美味しかったし!」 京介「ああ、やったな桐乃っ!お前はやっぱすげー!」 桐乃「そんな~…それ程でもあるけどさ~♪」 桐乃「…でも…」 桐乃「でも今回は肝心な部分はその…あ…兄貴がやったんだから…」 桐乃「だからその…(うわ…兄貴とか言っちゃった、に、全部で二回も…)」 桐乃「また…(また一緒に作りたい…とか思っちゃったりして…うわ、アタシ…キモ…)」 ♪~~♪~~ 京介「携帯鳴ってるぞ?」 桐乃「…」カチャッ 桐乃「…(あやせからメール…今日一緒に遊ばない?…か)」 京介「誰からだ?(って聞いても…今気付いたがどうせ誰からでもいいでしょって返されるに決まってるんだが…)」 桐乃「あやせから……えっと…」 桐乃「…えっと…今度の仕事の話!」 京介「え?…あ、ああー…そっか…(あれ?なんか拍子抜けだな…)」 桐乃「…(今日は用事があるから無理…ごめんね……っと……ごめんねあやせ…)」ポチポチ 京介「…さて…皿でも洗うか」 桐乃「…私も洗う!」 桐乃「…(今日は出掛けないって…決めてるし…)」 桐乃「…(何で誘い断ったんだろアタシ…)」 ――――― 京介「…ふあーあ…(食ったら眠くなってきた…)」 桐乃「ふわあああ~あ………むにゃ…」 京介「(こいつもおねむか…)」 桐乃「…」ごろん 京介「(リビングで寝る気かよ…)」 京介「寒いんだし風邪引くぞ?部屋で寝ろよ…」 桐乃「…ん…」 桐乃「…やだ…もう此処で寝るし…マジ無理。起きれない…」ごろごろ 京介「いや…動きたくないのは分かるが。俺も眠いし…」 桐乃「部屋まで…」 京介「あ?」 桐乃「…何でもない…///」 京介「何なんだよ…」 桐乃「(部屋までおんぶしてって言おうとした!?アタシ言おうとしてた!?)」カアアッ 桐乃「(目ぇちょっと覚めちゃったじゃんっ、良い感じに眠気が来てたのにー…!)」 京介「…あっそ……ふわーあ……」ごろん… 京介「…」 桐乃「ちょ…アンタ…」 京介「…むにゃ」 桐乃「アンタこそ風邪引くじゃん…起きなさいよ!」 京介「ああー…部屋までおぶってってくれ…」 京介「(って…!俺は何を言ってるだ!コイツ相手にこんな冗談言っちまうなんて…!)」 京介「(失態だ…ふざけんなって言われるのが関の山だな…軽く眠気が飛んじまった…)」 桐乃「…///」 桐乃「…バカ兄貴」ボソッ 桐乃「…」テクテク…カチャン、パタン 京介「(出ていっちまった…呆れたのか?)」 ――――― 桐乃「寝たの…?」 京介「…」 ふぁさっ… 京介「(…毛布?)」 桐乃「…」もぞもぞ 京介「(おいおい…)」 桐乃「…あったかい…」 京介「(隣に潜り込んできやがった…)」 桐乃「えへへー…」 桐乃「寝ちゃった?ねえ寝ちゃってる…?」 京介「…」 桐乃「(兄貴が起きるまでこうしていよう…何となくだけど)」もぞもぞ 京介「(…ヤバイ、あったかくて柔らかくて…眠気がもう抑えられなく…)」 桐乃「…ふあ…」 京介「…むにゃ」zzz 桐乃「…」zzz ――――― 京介「…ん…寝ちまったのか俺…」パチッ 桐乃「…ぅ…ん…」スヤスヤ 京介「…そうだった…どうすんだよコレ…」 桐乃「う…」モゾモゾ 京介「(やべえっ!とりあえず寝たふりだ…!)」ゴロン 桐乃「…ふあ…寝ちゃった…」 桐乃「まだ起きてないみたい…良かったー…」ムクッ 桐乃「………アタシは脱出して…毛布を掛け直してっと。これでよし…」ふぁさっ… 桐乃「何やってんだろ…アタシ…キモ…」 桐乃「…」テクテク…ガチャッ、バタン 京介「…何だったんだよ…」ムクッ 京介「ふわーあ…」 京介「すぐに部屋に戻ったら起きてたのがバレちまう…」 京介「…毛布もあるし…このままもう少し眠るか…」ゴロン 京介「…」 京介「滅茶苦茶良い匂いするなこれ…」 京介「……ふあーあ……」zzz おわり
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/22.html
「人生相談があるの」 両親御自慢の妹様がそんな事を言ってきたのはほんの小さなキッカケからだった。 まぁ色々あって三回目の「人生相談」に応じている時の事だ。 じゃー シャワーからお湯が出ている音が聞こえる、 ラブホテルという施設の性質を鑑みれば当たり前の音だが。一緒にいるのが、恋人ならば、そりゃ当たり前な話だと俺も思うが…… 湯を浴びてるのは妹だ、 妹なんだよ、 「キモイ、何妹のキャミソールの匂い嗅いでるの」 俺が妹の服をドライヤーで乾かしているときに浴場から出てきた妹の声が聞こえた。 「んなわけあるか!乾かしてたんだよ」振り返らず声だけ返す……タオル一枚なのがわかっているから、何せ妹の服はここにあるからな! 「はっどうだか、何しろ、あんたはシスコンだもんね」 それはお前がーーと振り返って言おうとした俺の背中に圧力が柔らかさと共にのしかかってきた。 「わかってるわよ、あんたはシスコンじゃないって……でも私がブラコンだってこと、……知ってた?」 妹の生暖かい吐息が耳にかかる。 ぎゅっと抱きしめる腕に力がこもる。 「止めろよ、そんな言葉に今更引っかかるかよ」 馬鹿らしい、妹が俺を好きなわけが無いだろうが。 ちゅっ 妹は俺を押し倒して更にのしかかった。妹の舌がなぜか俺の口の中に入っている……甘い。じゃなくって、押し返そうとした俺の手は逆にとらわれた。動けない、だんだんと俺は…… くちゅくちゅ、音を立てて妹の舌が俺の口を犯す。 ーー何でだ、何でこんな事態になってるんだ、駄目だ、何にも考えられない。 プハッ 三十秒だろうか三分だろうか、はたまた三十分だろうか……時間の感覚が酷く曖昧だが、俺は妹に押し倒されて接吻をしていた、ラブホテルで、妹とキスをしていた。 真っ赤な顔で潤んだ目を俺に至近距離で向けている妹、いつもの態度はどこへやら。 互いに無言、くそっ何いっていいかわからねえよ、だってあの完璧超人の妹様だぜ?何で俺なんかとキスしてんだよ。 「……どうよ」 「あ?」 「……巧かった?」「知らねえよ……初めてだからな」 妹の表情が刹那明るく輝き、再度俺を押し倒して、……動きを封じるのがうまいなこいつ、親父様に警察の制圧術でも習ったのか? 避けようがなく、……避ける気がなく、妹の女の子の柔らかい体と唇が俺に迫る。 「あっ……堅い」 妹の可愛い口から声が漏れた、その手が俺のある部分に当たったからだ。 「……硬い、これって」 妹の手が俺の局部に当たっている。 「勃起だよ!」 不覚!妹相手に立っちまうとは…… 妹がニヤリと笑う。「へーこれが勃起って言うんだ。……興奮してるの、お兄ちゃん?」 満面の笑みで妹が下になってる俺を見上げるなんて器用な真似をしてくれる。 ドキッと不覚にも胸が高鳴る。その表情は卑怯だろ! 「ねぇ……見せてよ」 「はぁ?何言ってんだよ!」 「見せてよ!見たいのよ、お兄ちゃんのあそこが、見たいの!」 自分が何を言っているのかわかっているのか? 「私の全部を見といて…拒否するなんてありえないよね?」妹は再度笑いながらその手を俺の局部に這わせる。 くそっ……もう何がなんだかわからねえ……何で俺はこんなところで妹と何をやってるんだ! 微笑みを浮かべながら、妹は再度唇を俺に絡ませる、キス魔だな。 甘い、甘い?不自然に甘いぞ、この味はチョコレート? 妹の体を優しく力を込めずにつかみあくまで優しく上下を逆にする。 何を期待しているのか、可愛らしく目を瞑ったままの妹、この野郎、女だがこの野郎、そんな顔されたら間違いをおかしちゃうじゃねえか。手は妹の裸を押さえたまま顔をバスルームの方に向ける。 ……あった、体を起こして、妹が食べたであろうそのパッケージを拾い上げる。我が自慢の妹さんは何を食べたのやら、なるほど、ウィスキーボンボン、か。 「ねぇどうしたの?……見せてよ」 切ない雰囲気を醸し出している声と共に柔らかい感触が再度背中にのしかかる。この野郎道理で態度がおかしいと思ったぜ。 しかしこんなもので此処まで酔っぱらっちまうのはまだまだ子供……むにゅ こども…むにゅむにゅ こ……むにゅむにゅむにゅ 「お兄ちゃん、見せて」 妹の手が再度俺の局部に伸びる。 「私の体好きにしていいから」むにゅむにゅ 酔っぱらっているとはいえ、エロげーのやりすぎた! そんな思考も言葉も発する時間もなく、妹は力任せに俺を無理矢理ダブルベッドに押し込んだ。 白くて細い、女の子の手が器用に俺の服に伸びて、剥がす。 まずは、上着シャツそして、ズボン、器用にベルトを外し、ずりおろす妹。 なすがままの俺、妹の胸についている、慎ましいが、柔らかいそれを何度となく押し付けられたときに俺の頭はどうにかなってしまったらしい。 靴下をはいたままというなんというかマニアックなシチュエーションに追い込まれ、俺はラブホテルのダブルベッドの上でいつの間にか妹と裸で向き合っていた。 俺の息子は元気にパンツでテントを張っている。 ごくり……どちらが飲み込んだ唾の音なのだろうか、わからないが、妹の手がパンツにかかる。 「駄目だ、桐乃」 がしっと俺の手が妹の手をつかみあげる、駄目だ。俺達は兄弟なんだぜ? 妹が泣きそうな声を出す、「……あの女なら、いいの?」麻奈美か、想像したこともねえや。 ズルッと何も答えない俺を無視して妹はパンツをずりおろした。さっきよりも確実に力がこもっていた。 「今、見たいの私が見たいの!」 涙を浮かべながら妹は俺のパンツをかなたへ放り投げた。 俺の息子は元気にたっている、いや、説明している場合じゃねえ! がしっ 局部を押さえようとした俺の両腕をがっちりとホールドする妹、護身術なのか?使い方が間違ってるぞ、的確すぎて抵抗できん! 妹の視線が下に行き俺の息子を暴く。 腕は腕で足は足で押さえつけている妹は俺より体重が軽いのにもかかわらず、完全に俺の自由を奪っている、その視線から逃れるすべは、無い。下を向けば妹の二つの山が目に入り、更に下を向けば少しだけ毛が生えている妹の……って何を見ているんだ俺は! むくむくと更に元気になる俺の息子、妹の視線が熱い。 更に混乱する思考、妹の視線を痛いほど感じる。見るな! 「大きい、の?」 知るか。 「……舐めていい?」 「馬鹿かお前は!」その言葉は見過ごせない、駄目だろJK!「何よ、いいじゃない兄弟何だから!」「この馬鹿!さっさと酔いを冷ませ!」 がっちりとホールドされてる状態で言い争うもんじゃないな、 れろっ 避けようがない、妹の唇が再度俺の唇を塞ぎ、二つの山とその下の茂みが俺の体に接せられる。むにゅむにゅっと柔らかい。あーもうどうすりゃいいんだ! 「酔ってないもん」 酔っ払いは絶対そう言うな。ちょっとだけ離れた唇と唇の間にかかる唾液のブリッチ……酷く淫靡だ。 「だったら離れろ悪ふざけはいい加減にしろ!」 むにゅ 妹の柔らかい体が俺の局部を包み込む。 それは、反則……だ、頭が真っ白になっちまう。 「やだ、絶対に離れない」 意固地になった妹は止められない、なんせあの親父すらも納得させてしまった経歴の持ち主だから。 「はぁ……わかった……わかったから」 仕方なしに、妹を抱きしめる、下手に動かれて暴発したら目もあてられんからな。 「えへへ、じゃぁ……しようよ」 「それは駄目だ、足を動かすな!」 しかし、妹は止まらない、やわらかい感触が息子を絶え間なく攻め立てる。 妹なんだ、これは妹なんだという鉄の意志が無ければすでに果てていただろう。 暖かい、人肌プラス、酔いも混ざっているのだろう、ただ、暖かい。 「私が魅力的じゃないから……いやなの?」 何をおっしゃるウサギさん。 イエスともノーとも言えない、妹が身じろぎするたびに息子に快感が走る、これは……スマタってやつなのか。 妹相手に出せるかよ! そりゃ妹のノートパソコンでさんざんエロを検索したけど、それは若気の至りってことで許してくれ。 とろっと、暖かい液体が、俺の下半身を濡らす。 ……愛液、か。 「するわよ、これから入れ……」 駄目に決まってんだろうが! 言葉では妹は止まらない、どうするどうする、体をさらに下げようとした妹を今度は俺ががっちりと抱きしめる。 セックスは駄目だろうが! 「あっ……」 再度、妹の生暖かい吐息が俺の耳をくすぐる、むにゅむにゅっとしたむちむちとした感触が俺の胸に広がり、俺の腕にも広がる。 女ってのは……どうしてこんなに柔らかいんだろうな……、頭の中身を真っ白にしながら、妹を動かさないためにひたすらきつく、きつく抱きしめる。 が、 それは、逆効果だったらしい。 やばい、 やばい、 俺の息子が、妹のけつにあたる…… 「いいよ、お兄ちゃん、好きに、して……」 甘美な誘いが耳元でささやかれる、これは悪魔の誘いってやつなのか? 「違うんだ!」 なんて弱弱しい声で呟く俺、だが、腕は放せない、放した瞬間、妹は腰を下に下げて、めでたく合体だ。 できるかよ! だが、柔らかい、この柔らかさは反則だ。 ちゅっ もう、言葉は要らないとばかりに、妹は俺の口を貪欲に貪り尽くす。 あわせ技一本、勝負あり、なんて言葉が脳裏に浮かび、そして頭を白く白く染め上げる。 どうやら、双方ともに準備は整ってしまっているらしい。 くそっ、情けない……俺の精神力はここまでなのか? いや、んなわけあるか、……とりあえず、抱きしめることだけを続行だ。 さわりっ 妹の息子への攻撃、俺の息子は100のダメージを喰らった。 「触るな、握るな!」 口を無理やり剥がして声を出す。 「何、さっきより、大きくなっている……それに、あったかい……」 俗に言うテコキってやつか? どこで覚えたんだ妹は!もちろん、エロゲーですよね、頭が働かん。 「お兄ちゃん……初めてだから……やさしくしてね?」 超接近戦での潤んだ瞳攻撃、 俺は精神に200のダメージを受けた。 どうせエロゲーからの引用なんだろうが、効果的すぎる、俺はノックダウン寸前だ。 妹にいかされちまうなんて……両親に知られたら殺されちまう。 だが、どうしよう、本当にどうしよう。 妹の行動力は並じゃないのは、俺が一番身近で見てきて一番よく知っている。 さぁ、どうする、どうする、俺。 いつまでも抱きしめていられんぞ、んなことしていたら出ちまう、何がって、あれに決まってんだろうが! 片手の戒めを剥がして、妹の両手をつかみ上げる、手首は細いな。 おい、その期待に満ちた目はなんだ、潤んだ瞳はなんだ、……妹じゃなきゃ……とっくにやっていたよ。 真奈美の顔が、ふと浮かんだ、どうして、だ? 妹の顔が、豹変した。 「……あの女のこと考えていたでしょ」 お前はエスパーか! 「違う、っていうか、……よく考えろ、俺たちは兄弟だぞ?セックスなんか……」 ちゅっ 最後まで言葉を発することはできず、妹の口が言葉をさえぎる。 「私は、お兄ちゃんと、したいの! あの女よりも先に、したいの!」 妹の手が、俺の拘束を振りほどいた、 そして、 俺の息子を握り締め、自らのあそこに、あてがった。 たっぷりと愛液が滴り落ちる、息子に降り注ぐ、何でだ、何でこいつはこんなに俺なんかとしたがっているんだ。 なんてことを考えていたら、妹の腰が浮いて…… ねちょっとした音が、鈍く響いた。 俺の息子を包み込む、妹のあそこ。 それは酷くゆっくりだ。 当然だ、初めてなんだからな。 俺も……妹も……。 とうとう、やっちまったか……どうしてだろう、あんまり後悔していないのは、それは、きっと妹が――可愛らしくて、そして、あまりの快感に、俺の頭がいかれちまっているせいだろう。 ズボッ 「いたっ」 騎乗位の格好で、俺の下半身に、赤い液体がたれた。 処女幕か、話には聞いていたが、本当に血みたいに流れるんだな。 下半身を包み込む、強制的な快感から逃れるためだろうか、俺の思考はひどくゆっくりとしていた。 気を抜けば、出る。 突如、妹がいとおしくなった、痛みに耐えている妹の顔が、なんだか、とてもいとおしく、なった。 動けない妹の腰を掴んで、繋がったまま上半身を抱きしめて、キスをしてやる。 「……初体験が騎乗位か、お前らしいっていえば、お前らしいよ、桐乃」 涙をなめてやる。 「最後までやるんだから、放さないわよ!」 「……わかった、わかったよ」 よしよしと、頭をなでて、なるべく刺激がいかないように考慮する。 何でも酷く痛いらしいからな。 少しでも痛みを紛らわせるために、キスをしながら、慎ましい胸を愛撫してやる、背中も撫でて、しりもなでて、一箇所に意識が集中しないように。 ふぇ なんて声が妹の可愛い口から漏れる。 俺の行為も所詮エロゲーやそういう雑誌の受け売りな以上、どこまで有効なのかは知らんが、少なくとも何もしないよりはましだろう。 妹は体の力を抜いて、俺に全身を預けている。 ……対面座位ってやつか……。 とりあえず、いくらなんでも中に出すのは、駄目だろ。 いれちまったのは仕方が無い、妹が落ち着いたら、さっさと抜かないと。 ぬちゅ。 ……やばい、気持ちいい。 「んっ」 なんて声が漏れる。 そうか、まだ痛いか、文字通り身を引き裂かれる痛みだろうからな。 ゲームみたいに簡単に痛みが引くわけ無いよな。 ゆっくりと抱きしめて、妹の腰を固定する。 「動いて、いいよ」 んなことを申し立てる妹、馬鹿が、そんな顔みたらできるかってんだ。 「もう、やめるなんて言わないから、黙ってろ……痛いんだろ?」 俺はすごく気持ちいい。 妹と繋がっちまうなんて……何処でどう間違ったんだ。 妹の中はきつきつだ、少し動いただけで、容赦なく出ちまう、童貞なめるな! 首をふりふりと横にふる妹。 なんだか、ものすごく嬉しそうな顔をしている。 「ねぇ、お兄ちゃん」 「なんだ?」 「……今までいろいろありがとう」 「馬鹿やろう、黙ってろっていっただろうが」 「……うん」 妹の手が俺の背中に伸びて、惜しげもなくその体をこすり付ける。 だから、動くなって……。 我慢しろ我慢しろ我慢しろ我慢しろ、今こそ兄の威厳を見せるときだ! 「あはは、お兄ちゃんの方が、辛そうだよ、我慢しないでいいよ」 これがいわゆるツンデレのデレってやつなのか? 今まで一度も見たことが無い妹の極限まで甘えたつら。 息も絶え絶えに吐き出す言葉の一つ一つがとんでもない破壊力を持つ。 何かを思いついたような表情の妹。 きゅっ ……締めやがった、何をって、あそこだよ。 俺の息子をきつくきつく締めやがった。 「ねぇ……出していいよ」 だからお前はエロゲーのやりすぎなんだよ! テンプレート通りの妹の言葉、だが、テンプレートは王道ともとれる、そして王道とは、場所が間違えていなければ、効果はこれ以上無いほど抜群だ。 「馬鹿やろう、妹相手に中出しなんかできるかよ」 「お兄ちゃんなら……いいよ」 ちゅっ ぎゅっ 妹が俺にキスをして、更に力を込めて、腰を動き出した。 駄目かもしれんね。 どこか冷静な俺の思考回路、どうなっているんだか解剖してみたいくらいだ。 体面がどうのこうのじゃなくってな、近親相姦が近代社会において禁忌と言われているのは遺伝子学上れっきとした証明がされている、なんたらかんたらの思考が頭をよぎる。 同時に、この気持ちよさを味わっちまえよっていう声も同時に頭を流れる。 おまけに、間違いなくばれたら親父に殺されるっていう考えも流れ、走馬灯が見えた。 にゅるにゅるにゅる。 潤滑油がたっぷりと配布されていたのだろう。 滞ることなく、俺と妹の結合部分は摩擦を続けている。 抵抗する気力すらも根こそぎ奪われている。 ただ、気持ちいい。 はぁっ、はぁっ、と妹の荒い声が遠く聞こえる。 出したい、 駄目だ、 出したい、 駄目だ、 出したい、 駄目だ、 出したい、 駄目だ、 出したい出したい出したい出したい、 駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ駄目だ。 二つの思考言語が同時に頭を所狭しと駆け回っている。 人間、頑張れば結構我慢できるんだな。 でも……駄目だな、こりゃ。 妹が俺の感じている顔を見て嬉しそうに笑みを浮かべた。 「出して、いいよ」 そう呟いて、更に速度を上げる妹、痛みはどうした! ……我慢してんのか、ほかならぬ俺のために……。 とっさに動いた俺の体は、偉い。後で盛大にほめてやることに決めた、快感に負けた脳みそと違って本当に立派だよ、自分の体ながら、偉い! 我慢の限界なんかとっくに超えていた俺は、妹を一度、強く抱きしめて、息子を無理やりはずした。 強く強く締め付けてきた妹を振りほどいて、皇帝液は、無事、中に出ることなく、外に放出された。 ……ぶっちゃけカウパー液だけでも妊娠するっていうから、まったくもって安心できないんだけどな。 ふぅ……ふぅ…………すーすー 荒い息使いから、静かな寝息へと、酔いが完全に回ったんだろう、妹は血まみれ、白い白濁液まみれのまま、ダブルベットの上で眠り姫とかした。 「……この酔っ払い、この馬鹿、いつもの態度はどうしたんだよ」 妹の可愛らしいほほを軽くつつきながら、ため息を吐く俺。 完全に寝に入ったのだろう、まったく起きる気配が無い妹。 「よっこいしょっと」 こんな掛け声使うから馬鹿にされんだろうな、なぁ妹。 妹を抱えあげて、バスルームで体を洗ってやる。 果たしてこいつは酔っ払っているときのことを覚えているのかね? 処女幕がなくなってんだ、流石に気づくか、な? よかった、妹の服は幸い惨事から逃れている位置にあった。 ……なんか疲れたな、ちょうどいいから俺も少し寝ちまうか。 寝る寸前、妹の声を聞いた気がした。 「お兄ちゃん……大好き……いつも……御免ね」 寝言か、空耳だ……ろ……う。
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/99.html
「あれ、そういや今更ながら気付いたんだが、シスシスってフルボイスじゃなかった?」 「さ、最新パッチにバグがあったみたいで、ボイスが強制offされちゃうみたいなの」 「そうだったのか。 フルボイスが売りの一つだろうに、それじゃ魅力半減で結構クレームになってそうだな」 「仕方ないから、あ、あたしが声あててあげる」 「なんでそうなるの!? ってかこのあとはエッチシーンなんですよ桐乃さん!?」 「し、仕方ないじゃん…そもそも魅力半減って言ったのあんたでしょ! そんな状態でシスシス評価するとか許さないから!」 「だからってお前…ま、また今度、バグが直ってからでいいだろ?な?」 「ハァ? このバグ発見されたばっかでまだ直る見込み全然ないし、 そもそもあんたがやらなきゃいけないエロゲー、次がつかえてるっての!」 「どんだけ積まれてんの!? てか耳元で実妹に台詞朗読されながら妹もののエロゲーやるって、どんな高レベル勇者だよ!?」 「そろそろ神を名乗ってもいいかもね」 「人を超えた!?」 「てかあんた、今更何言ってんの? 実妹の面前でエロゲーなんていつものことじゃん。 それとも何? 可愛い妹に耳元で囁かれちゃうと、我慢できなくなって襲っちゃうっての? シスコンキモ~」 「んなことねぇよ! くっ…! いいぜ、じゃあやってみやがれ!」 「最初っからそう言えばいいのに。あんたって本当にめんどくさい奴ぅ~」 「こ、こいつ…まあいい! 再開するぞ!」 「う、うん…じゃ、じゃあ、いくね…『バカ兄貴、こっちにきて』」 「っ!!!!!!!」 「ちょ、ちょっと! いきなり動かないでよ! びっくりするじゃない!」 「し、仕方ないだろ! てかお前近すぎ! マジで耳元じゃねーか! くすぐったいわ!」 「っ! うっさい! 囁くってさっきも言ったでしょ! くすぐったいのくらい我慢しろ! そもそも、離れて聞き取れるようにして、外に漏れたらどうするつもり? 妹に羞恥プレイさせるっての? あんたホントに変態ね」 「ちげーよ! 誰が妹のエロボイス他人に聞かせるかっての!」 「っ!!!!!」 「わかったよ! 囁き声でもいいから好きにしやがれ!」 「じゃ、じゃあやり直すよ! …『京介、こっちにきて』」 「ブフォーーーーーッ!!」 「ちょ! 何いきなり吹いてんのよ!」 「な、名前名前…名前画面の台詞とちげぇよ!?」 「さ、さっきは忘れてたんだケド、次のアップデートで設定した名前で呼んでくれるようになるの。だ、だからそれを先取りしただけ!」 「そ、そうなのか? で、でもよぉ…名前だと、お前に呼ばれてるみたいで…」 「へ、変に意識すんなこのシスコン! 次中断したら許さないからね!」 「う、うう…」 「ほ、ほら続ける! …『や、やややや、やさしくひてね?』」 「め、メチャクチャ噛んでるけど大丈夫か」 「ううううっさい!! たまたまだっての!! スー、ハー …『やさしくしてね?』」 「ッ!!!!!!!!」 「悪いな。秋葉で集まろうって話だったのに、中止にさせちまった上に、見舞いまで来てもらっちまって」 「いやいやお気になさらず。元々何かイベントがあったわけでもありませんので」 「ふっ…弱ったあの女を観察するのも一興というものよ」 「はは、ホントありがとな。今はちっと寝ちまってるが、お前らが来てくれたって知ったらあいつも喜ぶよ」 「しかし京介氏、きりりん氏はお風邪でも? 昨晩電話でお話した時は、とてもお元気そうでしたが」 「元気な丸顔(笑)がトレードマークなのに、突然寝込むなんてらしくないわね」 「いやぁ、それが…どうもあいつの部屋で一緒にエロゲーやってた時、汗かき過ぎて汗冷えしちゃったみたいなんだわ。 それで熱出しちまったみたいなんだが、もう落ち着いてるから安心してくれ」 「きょ、京介氏…? い、一緒にエロゲーというのは…?」 「し、しかも汗だく!? い、一体あなた達はなにをやっているの!? ま、まさか…」 「ちょ、ちょっとまってくれ! 何を考えてるんだ! 誤解だ!」 「一体なにが誤解なのかしら。妹の部屋で一緒にエロゲー? 汗だく? そこから導き出される答えなんて、ひ、ひとつしかないでしょう」 「京介氏…ついにでござるか…」 「ちげぇーよ!? だからな―――」 「―――ってわけなんだよ」 「マジキチ」 「なんで!?」 「ふむ…つまり京介氏は日常的にきりりん氏と一緒にエロゲーをプレイしており、昨晩もきりりん氏の部屋でお楽しみであった。 さらに昨晩はきりりん氏が耳元で台詞の囁きプレイをした、エッチシーンも。 そして台詞あてにかなりの緊張を強いられたきりりん氏は、汗だくになって体を冷やしてしまった、ということですな」 「お楽しみって表現が気になるが…まぁおおむねそんな感じだ」 「マジキチですな」 「お前まで!?」 「女の子の、それも実妹の面前でエロゲー、し、しかも台詞を囁かせるなんて…最早人の域を超えているわ」 「羞恥プレイ界のニュータイプですな」 「またも人外認定!? で、でもよぉ…そもそも桐乃がやるって言い出したんだぞ? それにあいつ、実はすっげー良い声してんだよな、かなりりんこりんっぽかったぜ?」 「あ、あなた妹にエロゲーキャラの真似させて喜ぶとか、どれだけ変態なの?」 「しかも妹のエロゲーボイスを良い声とか…いやはや、さすがの拙者もドン引きし申した」 「扱い酷でェー!? いやだから! 真似させて喜んだとかじゃなくてな? りんこりんの声、声優さん? 桐乃の声と似てね?って思っただけだよ!」 「どう見ても喜んでいるようにしか見えなかったけれど…私はしすしすをプレイしたことがないから、 似ていると言われてもわからないわ」 「拙者は一応プレイ致しましたが、記憶の限りでは、きりりん氏に似ているとは思いませんでしたぞ?」 「え、マジで? うーん、桐乃が台詞読み上げてるのを聴いて、やっぱかなり似てるなって思ったんだが… そうだ、俺のPCに入ってるしすしすで確認してみるか? これはパッチ当ててないからボイスoffになってないはずだし」 「まぁいいけど…女の子に『俺の部屋でエロゲーやってみる?』って、さすがは変態と言うほか無いわね」 「それを見て視姦プレイとは、普通に通報レベルでござるな」 「ちょ!? ちげーって!! 単に確認してみるかって思っただけで、他意はないからマジで!! でも確かに、ちょっと無神経すぎたな…すまんすまん。じゃあ俺、ちょっと桐乃の様子見てくるからさ」 「ならば、その間に我々で確認しておきましょう」 「仕方ないわね…気になって仕方ないようだし、PC借りるわよ」 「ああ、頼むな」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「―――で、どうするの?」 「そうでござるなぁ…さすがに最初からでは時間がかかりすぎますし、適当なセーブデータを使わせて頂くとしましょう」 「そうね、それがいいでしょうね。…ただこのセーブデータ、りんこりん関連ばかりなのはどういうことなのかしら…?」 「きりりん氏のお話では、京介氏は黒髪ロング派とお聞きしておりましたが…まあ、とにかく始めてみましょうぞ」 『バカ兄貴、こっちにきて』 「「プフォ――――――――!!!」」 「けほっ…けほっ…さ、沙織…こ、これって?」 「あ、あ…明らかにきりりん氏!?」 「ど、どういうことなの? この声優、こんなにあの女そっくりだったのかしら?」 「い、いえ…この方の出演作品は他にもプレイしたことがありますが、このような声ではありませんでした。 そもそも、拙者の記憶にあるりんこりんの声とはまるで違うでござるよ」 「パッチがどうのという話だったけれど、それで変わった…なんてことは有り得ないわよね」 「はい。しすしすほどのヒット作となれば、そのようなことがあれば祭りになっていたはず」 「なら、一体なんなのこのしすしすは…特別版だとでも言うの?」 「いや、そんなものが存在するなど聞いたこともござらん。というかこのりんこりんパート、ここだけ録音が荒いような…」 「言われてみれば確かにそうね。微妙な差ではあるけれど、比較してみると他の部分よりノイジーだわ」 「うーむ…きりりん氏そっくりの声に微妙なノイズ、明らかにこのしすしすは普通ではありませんなぁ」 「これって、あの時プレゼントされたものよね?」 「京介氏が同じゲームを買い増しするとは思えませんので、恐らくは。 …そういえば、確かしすしすのBGMや音声を差し替えるツールが公開されて、一時期話題になったことがありましたな。 基本は抜き出しツールだったのでござるが、差し替えも可能だったことから、MADなどが作られ動画サイトに投稿され申した」 「では、これも?」 「断定はできませんが、そのツールを使えばこのようなことは可能なはずでござる」 「なるほど…で、でも技術的に改造が可能だったとしても、こ、この音声は…」 「…改造ツールの存在、そしてこのしすしすがきりりん氏から手渡されたものであることを考えると…き、気が遠のいてきましたわ」 「し、しっかりしなさい、素に戻りかけているわよ」 「はっ! せ、拙者としたことが、あまりの衝撃に」 「ところでこのしすしすって、フルボイスなのよね」 「はい、それが売りの一つでござる」 「…当然このエッチシーンも、”最後”まで」 「…然様」 「「………」」 「わ、私達は開けてはいけない箱を開けてしまったようね…クッ、まさかこんなところにパンドラの箱があるなんて…っ!」 「とんでもないものを開けてしまいましたな…」 「おーい、もう終わったか?」 「「ひゃっ!!!!」」 「ど、どうしたんだよ、桐乃も目を覚ましたんで、そろそろ良いかと思って呼びに来たんだが」 「そ、そうでしたか。いやー、ついしすしすに熱中してしまいまして、部屋に入ってきたのに気付かなかったでござるよ」 「きゅ、急に声をかけられたから、驚いてしまったじゃない」 「そりゃ悪かった、そんなに集中してたとは思わなかったんだよ。で、どうだった? やっぱ似てね?」 「そ、そうね、確かに似ていると思ったわ」 「せ、拙者も記憶違いだったようでござる。この声優の方はきりりん氏にとても―――”よく似た”声質のようですな!」 「(音声のことは絶対に言ってはダメよ)」 「(わかっておりまする、特に京介氏には…)」 「だろー? やっぱ俺の思った通りだ。しかしあいつ、プロ並みの声とはすげーよな」 「(こ、ここでノロケるの!? だめねこの兄妹、はやくなんとか…いや、もう手遅れ?)」 「(ほ、本気で気付いてないようですな…しかし、この話題を続けるのは危険でござる…!)」 「ん? どうした?」 「い、いえいえ何でも! と、時に京介氏、きりりん氏はお目覚めになったのですな? ならば、そろそろお見舞いの方を…」 「おぉそうだった。それで呼びに来たのに忘れてた。一緒に行こうぜ」 「そ、そうさせてもらうわ」 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 「―――桐乃ー、入るぞー?」 「ご、ごきげんようきりりん氏」 「お、お邪魔するわ」 「あんた達、わざわざ見舞いに来てくれたんだって? その、あたしのせいで集まり潰しちゃったのに、あ、ありがとう…ね?ってどうしたの? 二人揃って顔引きつらせちゃって」 「い、いや…なんでもないでおじゃるよ!?」 「(落ち着いて! 口調が麻呂になっているわよ!)」 「沙織? ホントどうしちゃったのよ? あんたも視線が中を彷徨ってるわよ?」 「そそそそんなことはなひわよ!?」 「(噛みまくりですぞ黒猫氏!)」 「二人とも…? ……っ! まさかあんた…二人になんかしたんじゃないでしょうね!!」 「ここで俺!? なんもしてねェーってば!!」 「どーだかァ! じゃあ聞くけど、あたしが寝ている間なにやってたワケ?」 「いや、特にこれといっては…俺の部屋でエロゲーやってて貰ったくらいだぞ?」 「!!!!!!!」 「別におかしなことは…って、き、桐乃さん…?」 「あ、あ、あんた…あんたっ…!!!! なんてことしてんのよ!!!!」 「なんでブチきれるんだよ!? 俺がお前んとこ来てる間、しすしすプレイして貰ってただけだよ!?」 「んなっ…!?!?!?」 「(ま、まずいわ沙織! このままだと音声のことが…!)」 「(無理にでも誤魔化すしかござらん!)」 「きりりん氏! お、お体の方はも大丈夫でござるか?」 「え…? あ、う、うん、もう熱も下がってるし、元々そんな酷かったわけじゃないから」 「然様でござるか。いやー、安心しましたぞ。何せ昨夜は随分とお楽しみだったと聞いておりましたので…はっ!?」 「(ななななな、何を言っているのあなたは!)」 「昨夜? お楽しみ? ……!!!!!! あ、あんた、二人に昨夜のこと話したの!?」 「い、いやその、なんで体調崩したのかを説明する内にだな…!?」 「なっ、なっ、なっ……!!!!!」 「(し、しまった! 拙者の失言から思わぬ方向に!)」 「(クッ! どうにかしなければ!)」 「ま、まあそれはそうと、あなた」 「何!? 今それどこじゃないんだけど!?」 「…ぁー、その…あなた、良い声でなくのね?…はっ!?」 「!!!!!!!!!」ボンッ! 「爆発した!? お、おい!! しっかりしろ!! 桐乃!! 桐乃ぉ―――!!!!」
https://w.atwiki.jp/orenoimoutoga/pages/119.html
黒猫「いいかげんにして頂戴」 麻奈美「……えっ?」 黒猫「学校で偶然見かけたから? ”きょうちゃん”の友達だから? ハッ笑わせないで 話しかけてこないで。迷惑よ」 麻奈美「……ご、ごめんなさい。……で、でもきょうちゃんに」 黒猫「でもきょうちゃんに仲良くしろ、とでもいわれてるのでしょう……」 麻奈美「……あ、あの。くろねこ、さん? それは、…そうなんだけど」 黒猫「違う、違うのよ、……クク、堕落の種ベルフェゴール。そうよ、…そうでなくてはね」 麻奈美「わ、わ…。べ、べるふぇーごーるって前にも聞いたよ?!」 黒猫「いいわ。私が、――いや聖天使黒猫が、直々に貴方に鞭打つときが来たと考えていいのでしょうね」 ○○○ 京介「あれ? 黒猫からメール、…か?……なんだ珍しいな」 桐乃「あいもかわらず仲がよろしいことで」 京介「ちげーって! つかなんか、オイ。このメールの内容……」 桐乃「ちょ、近づいてくんな。メールの内容もシラネーから寄るなバカ」 京介「そんな言い方しなくてもよくねーか?!」 京介「…………明日の放課後か」 桐乃「……ッ?!」 京介 (なんだよ、「待ってる」ってこれ、ニヤついていいのか俺……?) 桐乃 「…………きッも」 ○○○ 桐乃「ハァ? 何で私がそんなことしなくちゃなんないの」 黒猫「頭を下げてるの。貴方の兄さんにとっても大事なのことなのよ」 桐乃「あのバカにとって……?」 黒猫「貴方はそれについて知らなくて結構」 桐乃「は? もっとワケわかんなくなってきたんですけど…」 黒猫「……………全く、だから貴方は幼児アニメがお似合いね。 低脳は最後まで話しないとわかんないんだから最後まで聞きなさい」 桐乃「 はー、ダッル。説教するほど年食ってっくせに精神年齢中学レベルとかーww」 黒猫「――――地味女」 桐乃「……あいつ? は? なにそれ」 黒猫「いいから黙って私の言うとおりに事を進めることね」 桐乃「……はーっ。なんか釈然としないけど、 まあ、そこまでいうならそんな簡単なことやってあげてもいいけどぉ…」 桐乃「てか、あー。あのバカ、あたしが念押さなくても明日はゼッテー来るっぽいよ…………」 黒猫「そう」 桐乃「――で? わざわざ放課後呼び出して何すんの?」 黒猫「貴方には関係のないことだと再三言っているでしょう…」 桐乃「ハァ? まじ信じらんねー…。ここまで確認させておいてそれはねーよ」 黒猫「あら、兄さんを確実に私の元へむかわせればそれで事が足りるの」 桐乃「……」 黒猫「……ククク」 ○○○ 京介「……で。どういうことだ黒猫? メール返信ぐらいしろよ」 黒猫「あら兄さん? こんなとこで、お盛んね? ノゾキ?」 京介「俺はいつから変態って思われてるのだろうか……?」 黒猫「とにかく、来て、…くれた、……みたいね」 京介「おう。…それで、何か用事があるのか? ……その、この前の……校舎裏の……ことについてか?」 黒猫「そうかしら? そうね、そういえば、そうね。――ところで……そろそろちょうど四時ね」 京介「んア?! ああ、俺のケータイでも、まあぴったり四時だが、それがなにか――」 黒猫「…兄さん」 ふわっ 京介「おいおいおいオイ! なに抱きついてんだよ!? っておい!黒猫フザけてんなら――」 黒猫「兄さんのことが、…やっぱり、好きよ…」 京介「…………、え」 ばたん 麻奈美「……きょう、…ちゃん?」 京介「 ――え? ま、麻奈美? な、何で、…お前、ここに?」 麻奈美「……そう、…だった、の? きょうちゃん?」 京介「イヤ、これは、だから!」 麻奈美「……ごめんね! くろねこさん! ごめんね、きょうちゃ~ん、うう…………。 ごめん私が”ばか”だったんだ。……ふたりの邪魔、してたんだね……」 京介「麻奈美おまえ! バッカ違うッて!!」 黒猫「…何が違うの? ねぇ兄さん」 京介「…………お前」 校舎影 桐乃「こんなとこでなにしてんの…。……このロリコン……、死ねバカ。 …アイツも、……つか、みんな死んじゃえ、……ばか」 プルルル……ガチャ 京介「電話して悪かったな」 あやせ「悪かったなら電話切ります、では」 京介「ってオイ! 待て、待ってくれ。……少し相談したいことがあってな」 あやせ「はあ…、で? ふられでもしたんですか? 重病なら十秒までですよ」 京介「いや、まあ、そんなとこだ…」 あやせ「はっきりしてください! 貴方がそんなんだから桐乃も貴方を嫌っているんですよ全く」 京介「まあ、今回桐乃は関係ないんだ」 あやせ「はぁ? それで桐乃に関係なくて、何で私に相談なんですか?」 京介「年下の、……後輩の女の子に告白されたんだよ」 あやせ「ていうか、それは桐乃に相談すればいいじゃないですか? あなた方は”そういう仲”だと思ってましたが?」 京介「いや、複雑だからな。スマン、やっぱ桐乃もかなり関係してるわ」 あやせ「……そうですか、ま、それでも知りませんけど、で? 訊きたいことってなんですか?」 京介「もしあやせが『自分の友達、の兄貴』に告白してフられた、ってなったら、その友達自体とあやせが仲が悪くなるって事ないかな?」 あやせ「? …………まあ、今までどおり、ってワケにはいきませんよね」 京介「そうか……。二度目だが悪かったな、ホント。相談に乗ってくれてありがとう。じゃあな」 プツン あやせ「――――お兄さんにしては真面目に元気がなかったですね……、…しかしそれにしても……」 京介「桐乃」 桐乃「…………」 京介「おい…出てこいよ。……大事な話あんだよ」 桐乃「…………」 京介「…………おいって」 桐乃「……」 京介「……、……クソッ!」 ピンポーン 京介「……誰だよ、こんなときに、はいはいー! いまでますからー!」 ガチャ 京介「ご、五更……?」 黒猫「なによ? いまさら苗字で呼んで汚らわしい」 京介「ってお前、なんだよ…。俺の返事をもらいに来たのか? ――だとしたら、速すぎるんじゃないか?」 黒猫「ふん。 貴方の家に遊びに来るのは少ないのよ。私は き り り ん の家に遊びに来たの。 ソコどいてくれる?」 京介「ハァ? お前何いってんのか――」 黒猫「お邪魔するわ」 黒猫「ちょっとドア開けてくれないかしら?」 桐乃「…はあ!? 何でアンタここに来るのよ! ――……つか開いてるっつの」 京介「…開いてたのかよ…、んならそういえっつの…」 黒猫「兄さんはさぞ被害者なんでしょうね」 京介「…よく、分からん。まあ桐乃にはいつもぞんざいに扱われてはいるけど――」 桐乃「そうですか」 京介「桐乃! さっき俺のこと無視してたろ!」 桐乃「うるさい、しね」 京介「しねってお前、俺は大事なはなしがあるっていうのに……」 黒猫「ふふ、兄さんは知らないかもしれませんが、きりりん氏はさきほど私たちが抱き合っていたところを見ていたはずですよ」 京介「…………、え」 黒猫「でしょう? ビッチさん?」 桐乃「……」 京介「なんでお前まで見てんだよ……」 フフフ 黒猫「早速だけど、実はあれ演技なのよ。…まあ兄さんはそんなことも気が付かずに相当調子付いてるかしら?」 桐乃 京介「は?」 黒猫「ま、……もともと貴方たちに混乱を与えるつもりは毛頭なかったわけです。もう一名に現実を知ってもらおうとですね……」 桐乃「ちょ、ちょっと!」 京介「まてまてまてまて!」 黒猫「ふっ。所詮堕天使ルシファーであったキョウスケ、はベルフェゴールの化身を甘やかしすぎなのよ」 京介「ワケが分からん…! が――」 京介「つ、……つまりは、麻奈美にあの場面を見せて困らせるためだけに、俺に、だ、だ、抱きついたってワケなのか?」 黒猫「そうよ。地味女さんが私にしつこく近寄るから、ひっぱたいてやりたかったのよ」 桐乃「――――――――はずかじー! このバカ顔真っ赤にして、おいwwざまあwww地味女もざまあwwww バカ兄貴wwww釣られてやんのwwwウケるwwww」 京介「…は? まじで、それだけのために?」 黒猫「被害者お疲れ様ですセンパイ!」 ガタッ 京介「呆れすぎてモノも言えねーよ!! お前ら二人とも!! どうしてそんなに麻奈美に対して普通に接してくれないんだ!? マジ信じらんねーわ……、どうして?! 麻奈美のどこが気に入らないんだよ……」 黒猫 桐乃「………何と、なく? (笑)」 京介「 ……!」 京介 (……どいつもこいつも、馬鹿にしやがって、どうして麻奈美にあたるんだよ……) バタン! 京介「…はっ…、はっ…、……やっと見えた、田村屋!」 ガラガラッ!! 田村屋爺ちゃん「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」 麻奈美「? おじーちゃん! また入れ歯、ごいん、しちゃったの!?」 田村屋爺ちゃん「おおお? ガクッ…」 京介「……ま、麻奈美スマン! 俺が爺さん驚かせたかもしれねー!」 麻奈美「え!? 何で? きょうちゃんが、……ここに?」 京介「悪い! いきなり扉勢いよく開けちまった! 話は後だ! 爺さんを何とかしないと!! ああああ」 麻奈美「そ、そういうことにな、なるのかな! おじーちゃん! しっかりして! おじーちゃん」 田村屋お婆さん「あんまりふざけてるとお爺さん。足の爪、一枚一枚はがしていきますよ」 田村屋爺ちゃん「ぬっぉおおおおおおおおお! ワシそれは新たなパターンじゃと認識?! 拷問は流石にひどくないかぁ?!」 麻奈美「…ごいんじゃなかったんだよ……ね? …………よ、よかったあ……」 田村屋お婆さん「また引っかかって、きょうちゃん。甘いですよ、この人は出会いがしらでも別れ際でもどこでもスキを狙ってますから」 京介「あ、スイマセン」 田村屋お婆さん「この人を調子に乗らせたらろくでもないんですから」 京介「そ、そうッスよね。今度からしっかり観察してツッコミいれたいとおもいます。スイマセン」 麻奈美「…ふふ。きょうちゃんって、謝るとき、なんだかかわいいなー」 京介「は? 何だよ……それ… ――ていうか! 起こってないの……?」 麻奈美「……あっ。そういえばきょうちゃんと気まずかったこと……忘れちゃってた……」 京介「あれは、カクカクシカジカぱくぱくうまうま^^っていうワケだったのよ。だからあれは黒猫がお前に対していじわるしただけだから気にスンナ」 麻奈美「ふぇ? なんで、きょうちゃんと抱っこするのが私にいじわるなの?」 京介「ええ? いや、あの、……それはだな…ええっと」 京介「とにかくごめんな! 偶然だけど麻奈美を困らせちまった……」 麻奈美「……でも偶然じゃない、よ……! わたし、くろねこさんに『四時に来て』っていわれたもんー」 京介「あ、そっか。考えてみれば、出来すぎだとおもったが、それくらいならあいつはやり兼ねん。黒歴史ェ…」 麻奈美「べ、別にいいんだよ? おつきあいしてても。……くろねこさん、かわいいし、難しいことばいっぱい知ってるし… 私じゃきょうちゃんとは……」 京介「いや、だからそういう話じゃなかったんだって! 麻奈美ごめんほんとごめん!」 ボソッ 麻奈美「 …でもやっぱりかわいー」 京介「え? なって言った今?」 麻奈美「ううん…! なんでもなーい。 ……きょーーちゃん!」 京介「な、何だよ」 麻奈美「え、何って……何だろうね?」 ロック「あんちゃーん!!!! 俺ピアスっつうもんをしてみたんだー見てくれよ!」 京介「はぁ?! 麻奈美と大事な話してんのに割り込んでくるんじゃねえ」 ロック「まぁまあ見てくれよ、この金ぴかのピアス。イカしてるだろ?」 京介「それは……ビンディだ。お前インドは小中学生ですらピアスしてんのに、そんな金ぴかシールでピアスとかいっちゃってんのかよ」 ロック「え 。これピアス、…じゃないの ? うそん」 京介「……俺最近思うけどスキンヘッドもギターもピアスも、全部知っててギャグでやってるだろ なあ、ギャグだろ? え、マジなの…? あ、そー。そうなんだ…。ホント指摘してごめんな、スマン」 麻奈美 (やっぱりきょうちゃんはきょうちゃんだなあ…) 黒猫「実はね抱きついたときに背中に目一杯ドロつけてやったのよ」 桐乃「うはww ナイスw GJすぎwww」 黒猫「私をそう簡単に舐めないで頂戴。このくらいやらないとセンパイは分からないのよ」 プルルルル 桐乃「あ、ちょいこっちの友達から電話だわ、少しの間静かにしててね」 あやせ「…………あ、あの! 桐乃? ちょっと…相談があるんだけど。あのね、もし、……もし私があなたのお兄さんに、こくは――――」
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/25.html
コンコン、硬質な音が静かな夜に響く。 親はすでに寝ている。少し前、といっても昼間の出来事だが、何事も経験しなければいけない文豪桐乃大先生曰わく、この寒空に噴水の水を浴びておかなければいけないとかの理由で俺の妹は文字通り噴水に飛び込んだ。 ラブホテルで乾かした服は生乾きだったらしく、風邪を引いて寝込んだ妹の世話を見る羽目になった俺。 返事がない、親には知られたくないとかで結局全部面倒を見る、安請け合いしたはいいが…風呂どうしよう。
https://w.atwiki.jp/tenkai_cr/pages/562.html
極限脱出 9時間9人9の扉 発売元 スパイク 開発 チュンソフト ジャンル 脱出×サスペンス 発売日 2009年12月10日 価格 5,040円 153 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2009/12/09(水) 00 29 27 ID 5qG3KrM/0 極限脱出9時間9人9の扉をフラゲったので謎解きパートを3回くらいやるまで進めてみた 以下ネタバレに配慮してレポ ゲーム進行はノベル部分>脱出謎解きゲームを何度も繰り返しながら進行 セーブ可能数は1、なので見たいシーンの前で保存しておくとか出来ません、諦めましょう オプションやら設定やらの項目は見あたらない、文字の表示速度が変えられないのが残念、既読スキップなども存在しない模様 謎解き探索中に結構小さい部分もタッチで調べたりするので画面が大きい方がやりやすいかと、君はDSiLLを 4してもいい 謎解きはそのときの同行メンツが何かしらコメントをくれるので詰まる事はない…はず、この先もっと難しいかも ビジュアル的には描写されてないけどグロ文章有りなので苦手な人は注意かも リアクション(ガッツポーズ)を取る時など立ち絵がアニメーションしたりする、一部キャラ乳揺れしてる気がw 極限状態なのに微妙にクスリとさせるテキストはやはり打越だなと思う ○可愛いよ○ 密室脱出系ゲームが好きなら 4 Ever17とかで打越シナリオに魅せられてるなら 14 376 名前:153[sage] 投稿日:2009/12/09(水) 22 33 56 ID 5qG3KrM/0 極限脱出9時間9人9の扉とりあえず1週目終わったので追加レポ 心配してた既読スキップの有無ですが1週終わると十字キーの右押しっぱなしで既読部分を早送り出来るようになりました それに加えて一度クリアした脱出パートをリプレイするモードなども追加されます とにかく謎が謎を呼んで先が気になってしょうがないので引き続き2週目行くしか、ToGやってる場合じゃねぇ! あ、メモと筆記用具用意するのオススメ、ゲーム内に手書きメモ機能とか無いので 412 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2009/12/09(水) 23 32 43 ID uf4qlB5r0 376 レポ乙。 メモ機能があったDS密室2でも、リアル手書きメモしながら遊んでたから そのへんは個人的にはオッケーだが。気になる人はイルカもね。 怖いんだろうな、きっと怖いんだろうなorz 慟哭そして…のノーマの時みたいな怖さなんだろうな、でも脱出したい>< 怖くて2周目は積みそうだけど。明日は散歩に行くか。 417 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2009/12/09(水) 23 44 55 ID 5qG3KrM/0 412 今んとこホラー的な怖さはないけどとりあえずスプラッタな文章表現はあるので(しかも割と詳細に) 痛い話禁止><な人には辛いかもね しかし読めば読む程打越鋼太郎だなぁと実感せずには居られないぜこの文章 547 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2009/12/10(木) 17 52 22 ID //w3D7O00 朝999を買いに行って 飲まず食わずでやっていたらこんな時間に すいません舐めてました もうちょい温いテキスト&システムだと思ってました プレイ中の疑心暗鬼っぷりが初代かまいたちを彷彿とさせる出来 どいつもこいつも信用できねー!でもやめられねー! 694 名前:名無しさん必死だな[sage] 投稿日:2009/12/11(金) 11 50 51 ID ufeAE/qo0 極限脱出9時間9人9の扉クリアー Infinityシリーズが好きなら迷わず 4で良いと思うよ!思うよ! 敢えてマイナス点を挙げるなら周回プレイ前提なのに脱出パートをスキップ出来ないのと 既読スキップが手動(方向キー右を押し続けないといけない)くらいでしょうか スタッフインタビューとかで言ってたらしいけどたしかに『DSでなければ不可能』でした