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【えのきだけのサラダ】 <材料> えのきだけ、むらさき玉ねぎ、セロリ、 干しエビ、ミニトマト ナンプラー、酢またはレモンとかライムの汁、さとう、お好きなハーブ <作り方> 玉ねぎはスライスして水にさらす。 セロリは薄く切る。干しエビを刻んで湯に入れ、そこにえのきだけを通す。 ミニトマトは適当な大きさに切る。 これらを同じボウルに入れる。 そこにナンプラー、酢とか、さとう投入。 仕上げに好きなハーブ入れて食べる。
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わたしだけの王子様 ASINを正しく入力してください。 ASINを正しく入力してください。 いづみ翔 著 ジョーン・エリオット・ピカート 原作 ジャンル ピュアロマンス 原題 A Wish And A Prince 発行 ハーレクインコミックス・キララ CMK- ISBN 4 備考 カテゴリ:ハーレクインコミックス・キララ/ タグ: いづみ翔 ジョーン・エリオット・ピカート 未評価
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【登録タグ KAITO 曲 Tせ】 世界に一つだけの花 歌手:SMAP
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autolink DC/W23-066 カード名:ふたりだけの時間 美夏 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:3500 ソウル:1 特徴:《メカ》? 《バナナ》? 【永】他のあなたの前列の中央の枠のキャラに、パワーを+X。Xはそのキャラのコスト×1000に等しい。 レアリティ:C illust. 位置指定のパワーパンプ。その性質上、大活躍のサポートにはうってつけ。 ネオスタンダードでは風見学園の生徒 美夏が素のパワー10000を持つ大活躍持ちであり、特徴のサポートもこのカードと共有できるため相性がいい。 他タイトルのコスト3キャラと組み合わせて、常時+3000という極大パンプを狙うのも面白い使い方だろう。
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せかい―ひと―はな =世界に一つだけの花 (シングル・ヴァージョン) 自作 解散騒動によって購買運動が高まり、発売から14年目となる2016年12月8日に『だんご3兄弟』に続く売上300万枚を突破した、 SMAPが2003年にリリースし、彼らの最大の売上を誇るシングルは何? (2017年4月9日 賢押杯Alt./Abs.2017投稿問題) タグ:音楽 Quizwiki 索引 さ~と
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弟「なんでお前なんだよォ!」 隣の部屋から壁を突き抜けて聞こえてきたのは俺の弟の怒号だった。 俺はどうしたどうしたとノックもせずに部屋のドアを開けると、テレビに凄まじい剣幕を向け、怒りとやるせなさに震える弟の哀しみが露わになっていた。 弟「なんでだよォ…!」 テレビから流れる映像を見てみると、それは弟が録画していた深夜アニメらしく、どうやら弟のお気に入りだったヒロインがポッと出の男キャラと恋愛関係になってしまったようだった。 男女キャラのキスシーンに嗚咽する我が弟。 弟「ぐわぁー!」 俺は大爆笑した。腹が痛すぎた。 当然、弟も半ば冗談でやった行動だったので笑っていた。 自分達は二人ともアニメが好きだから、兄弟としては打ち解けている方だったと思う。 それから5年経ち、俺が就活に失敗し堕落した生活をしていたある日。 大学を欠席して引きこもっていたらしい弟は、下宿先のロフト付きアパートの手摺にポリプロピレンロープを巻きつけ、首を吊り自殺した。 自分の家族にそんなことが起こるとは到底思えなかった。 葬儀から2ヶ月後、家族の今後を考えると自分の部屋にいるのが苦痛で仕方がない。 両親の心配を押し切って、家を出て散歩してくると言い、深夜の土手を走った。 就活に失敗した俺は弟の死がきっかけで、生きていく不安がより溢れ出た。だが会社を探すわけでも社会復帰するわけでもない。ただ自棄になっただけだった。 この片道しか考えていなかった夜の土手で、ありえない奇跡起きて欲しいと、心のどこかで願って。 そして、奇跡は起きた。 だけど―― ―― ――夜、司令室にて―― 坂本「彼も大分この基地に慣れてきたみたいだな」 ミーナ「でも最初は本当に驚いたわ…まさか男の人がウィッチーズ隊のウィッチになるなんて…」 坂本「…私の見る限り、あいつは相当な魔法力と技術を持っている。珍しい男のウィッチなだけあって、素質は十分だ」 ミーナ「そうね…その魔法力のせいか、上層部も彼さんに注目している…何か裏がなければいいけど……そうだわ、美緒。明日この基地に研究中だった新型のストライカーが届くのだけど、カールスラントの試作機で――」 ――早朝、男性兵用共同寝室にて―― 俺「……んっ、もう朝か…」 目が覚める。 もはや現実の世界を思い出しても、そっちが夢に感じてくる。他の隊員を起こさないように、俺はベットから下りて服を着替えた。今日もまた、いつものように雑用の作業だ。 あれから、彼と宮藤のやりとりを見てから、思いもよらないほど辛い日々へと変わっていった。 初めの内はアニメの世界を目の当たりにする感動に身が響いていたが、今は特に感じない。中々多忙な軍の雑用をしているので、もう疲労のほうが強く浮き出る。 朝勃ちもしていないのが異常だ。 そんなことより、なにより俺は宮藤が好きだった。でも、それはもう叶わないだろう。 彼とは縮めることの出来ない差がある。生まれついての才能も、力も。 ここにいたって、元の世界にいたって、どうせ俺は……… 俺「……とりあえず、ランニングするか…」 今の気分からして、今日は少し長めに走ろうかと思う。疲労はあるものの、日課であるランニングは続けている。あの浜辺は、いつも坂本に会えるからだ。 俺「……よし」 俺はドアを開け、外に出る出口へ向かった。 ――ハンガーにて―― おじさん「おい、俺、こっちだ、手伝ってくれ」 通りかかったハンガーで、相変わらず早起きなおじさんが声を掛けてきた。 俺「どうしたんですか」 おじさん「新型のストライカーが届いたんだ。ノイエ・カールスラントからだ」 新型のストライカー?……それって…4話のジェットストライカーのことか? 俺はおじさんのいるところへ走って行った。 両翼にエンジンを搭載している真っ赤なストライカーユニット、そして大きな砲身の武器が並べてある。 おじさん「Me 262 v1。どうだ、なかなかイカしてるだろ。レシプロとは違うタイプだ」 俺「はい…(ジェットストライカーだ…ってことは今は4話あたりまで時間が経過してるってことか…)」 おじさん「整備やチェックもしなくちゃならない。ということで、今から整備工具と機材を一緒に運んでくれ」 俺「…あ、はい」 今日はどうやら走れそうにない。 俺はそのまま、おじさん指揮による作業に移った。 現実の世界では502のアニメ化も決まっているというのに。 今更だが、とても懐かしい感覚。 ――基地周辺浜辺にて―― 坂本「はッ…!はッ…!」 剣を振るう坂本は一度力を抜き、周りを見渡した。 坂本「……今日は来てないのか」 ――整備終了後、ハンガーにて―― シャーリー「なぁなぁ、これ私に履かしてくれよ!」 バルクホルン「いいや、私が履こう!」 シャーリーとバルクホルンが新型ストライカーをかけて言い争う。 ミーナ「また始まったわ…」 坂本「しょうがない奴らだ…」 ルッキーニ「…ぃいっちばーん!」 ハンガーの鉄骨の上で寝ていたルッキーニが飛び降りてきて、ジェットストライカーを履いてしまった。 しかしストライカーから電撃が流れ、すぐさま飛び跳ねる。 バルクホルン「?」 ルッキーニ「なんかびびびってきたぁ~…!」 シャーリー「ビビビ?」 ルッキーニ「シャーリー…履かないで…」 ルッキーニの頼みに、シャーリーは答えた。 シャーリー「やっぱ私はパスするよ。考えてみたらレシプロでやり残したことがあるしなぁ」 バルクホルン「フッ…怖じ気づいたな。まぁ見ていろ…私が履く!」 バルクホルンがストライカーを履き魔法力を発動すると轟音が響き、地面が震動した。 バルクホルン「どうだ!今までのレシプロストライカーで、こいつに勝てると思うか?」 シャーリー「なんだと!?」 ミーナと坂本が呆れて、エーリカがあくびをする。 宮藤「みなさ~ん!こんなところにいたんですかー?」 リーネ「朝ご飯の支度ができましたよー」 彼「…って、何やってるんだ?」 言い争いの末、二人のストライカーでの勝負が始まった。 ――夕方、ハンガーにて―― 宮藤「夕食は肉じゃがですよ~!」 シャーリー「んん~、私は料理のことはよく分かんないけど、宮藤の作る料理は何でもおいしいな!」 ペリーヌ「それにしても、どうしてこんな油臭いところで食事することになるのかしら…」 エイラ「だから文句いうな」 サーニャ「おいしい…」 彼「うん、おいしいな。やっぱり宮藤の料理を食べると何か安心するよ」 宮藤「え…えへへ…」 エイラ「オッ、ミヤフジ…顔が赤いな…」 宮藤「え、エイラさんっ?!」 楽しそうな声が反響して俺の方にも聞こえてくる。 俺「……はぁあ(あっちは楽しそうだな……)」 リーネ「あっ……」 俺「ん?」 リーネが俺を見ている。そしてぎこちなく笑った。 と思いきや、少し申し訳無さそうな顔をして伏せた。 …あー…前のあの、謝罪合戦の会話で、俺が宮藤に叶わぬ恋をしてしまったと…やっぱりなんとなく気付かれているのか……それであんな顔を… 夕食を食べているウィッチ達から離れたところに、食事を持った俺が突っ立ている。 おじさんがジェットストライカーの整備に掛かりっきりのため俺は食事を運んできた。 俺「…本当にいいんですか?バルクホルン大尉、あんなにやつれちゃってますよ?」 おじさん「こいつはただのストライカーじゃないのは確かだ。だが、大尉の頼みとなれば、断るわけにもいかんだろ」 俺「そうですか…」 ここまでの展開からすると、きっとバルクホルン大尉は魔法力切れで墜落してしまう。 いや、しかし本編では結果的に良い方向に向かうわけだし、下手に手を出して未来を変えるのは気が引ける。 今の俺が水を差して展開を変えてしまったら、ウィッチ達や多くの兵士達に予期せぬ被害を与えてしまうかもしれない。それは駄目だ。 おじさんに食事を渡し、俺は頼まれていたドラム缶を外に置いてから自分の作業に戻った。 ――夜、廊下にて―― 朝に走れなかったため、この就寝までの休憩時間に浜辺へ走りに行こうとしていた。 リーネ「あの……」 俺「え?……リネット曹長?」 後ろから誰かに呼び掛けられたかと思ったら、リーネが何か言いたげそうに立っている。 え…な…なんだ…? リーネ「あっ…あの…」 男が苦手なのによく話しかけれたな…しかも俺なんかに…嬉しいけど。 俺「…なんでしょうか?」 リーネ「その……や…」 俺「や?」 リーネ「やっぱり芳佳ちゃんのことを俺さんは…」 俺「…………いや、まさかそんなわけ…」 突然なにを言い出すんだよ… でもなんでだろう…リネット曹長とはそこまで緊張せずに話せる。冷静に考えれば相手は15歳で、歳に割と差があれば、そりゃ話せるよな…そうか。 俺「大好きでしたよ」 リーネ「へっ?」 俺「そうです」 リーネ「……あ…あ…あのぉ」 「好きなわけない」と言おうとしたが、いっそのこともう正直に言ってしまおうと決めた。どうせ叶わないんだ。 リーネ「そのその…それって…」 俺「いや…もう諦めてます。前にリネット曹長も仰った通り、俺は彼少尉と宮藤軍曹のお二人を応援してます」 リーネ「……そ、そうですか…」 俺「それにこの501は…厳しいじゃないですか、その、恋愛というか、ウィッチと他の兵士がそうなったりするのは。だから潔く諦めました」 リーネ「…その、私も」 俺「あ、別にリネット曹長が気にすることでは勿論ありません。こっちが、勝手に惚れて、勝手にフラれたんですから…」 少しの沈黙の後、リーネが微かに笑った。 俺「!?…わ、笑わないでくださいよ…俺だって割とショックなんですから」 リーネ「えへへ…ごめんなさい」 俺「あ、こちらこそ謝らせてごめんなさい…」 リーネ「あの…俺さん……一緒に、応援しましょう」 俺「……あぁー、はい…」 また同じこと言われた…というか、リーネってこんな性格だったっけ…? 一緒に応援しようだなんてフォローになっていないけど、彼女の提案の仕方は可愛いので当然同意してしまう。 ただその笑顔は、わざと作ったような、少し影が落ちていることに気が付いた。 この顔は何処かで見覚えがある。 リーネを初めて間近で見た時のは、あの食料庫だったっけ…確かあの時…… 俺「…リネット曹長、一緒に外へ行きませんか?」 リーネ「外ですか…?」 俺「この後、自分は習慣というか、訓練で浜辺を走ろうとしていたので」 って、何誘ってんだ…!?気持ち悪いな俺…… 俺「…し、失礼しました!こんなの許されるものではありません、では!」 俺はあたふたして早口になり、直ぐさま振り返ってその場から離れようとした。 リーネ「あのっ、俺さん…!」 俺「……は、はい…」 リーネ「今日は遅い…ですけど…明日でしたら」 俺「…え?」 リーネ「また、私と一緒に話してくれませんか…?」 俺「……」 この世界に来れて、やっぱり良かったのかもしれない。 ――翌日、基地の外にて―― ジェットストライカーを履いたバルクホルンが、おかしな軌道を描いて海へ墜落する。 すぐさま救助が行われ、看護室へ運ばれた。 ――ハンガーにて―― おじさん「おれのせいだ……いくら大尉に頼まれたからって、危険なジェットを整備してなければ…」 おじさんが頭を落として落ち込んでいる。ジェットストライカーが鎖で巻かれていた。 俺「まぁ…大尉も無事だったことですし」 そのうちまた大尉がジェットストライカーを使うことになりますし… その後、ネウロイの出現を伝える警報が鳴った。 ――司令室にて―― ミーナ「目標はローマ方面を目指して南下中!ただし徐々に加速している模様!交戦予想地点を修正、およそ」 坂本『大丈夫だ。こちらも捕捉した』 宮藤、リーネ、彼の3名が待機を命じられ、坂本、シャーリー、ハルトマン、ペリーヌ、ルッキーニの5人が出撃した。 坂本からの通信が聞こえた後、レーダーに映るネウロイの数が増殖する ミーナ「分裂した!?」 5対5の空中戦が始まり、シャーリーがコアのネウロイを狙う。しかし苦戦しているため、坂本が増援を要求した。 ミーナ「リーネさん、宮藤さん、彼さん!」 ――ハンガーにて―― バルクホルン「お前達の足では、間に合わん!」 バルクホルンは魔法力を発動し、ジェットストライカーの鎖を引きちぎる。 彼「何をしているんです!ジェットストライカーを使う気ですか!?」 彼がストライカーを履こうとしたバルクホルンの腕を掴んだ。 バルクホルン「離せ、彼!こうしている間にも…!」 彼「…今のあんたの体力じゃ無理だ。間に合ったとしても、また墜落するぞ!」 彼の目が鋭く真剣になり、向き合う。 バルクホルン「しかし…」 彼「おれがジェットを使おう」 バルクホルン「なっ…」 リーネ「でも彼少尉…そんなことをしたら…」 彼「罰なら受ける。それに、こいつを履くことに興味があったんだ」 宮藤「…彼さん……」 彼「…この501で一番魔法力が高いのはおれだ。心配すんな宮藤。無事に帰ってくるから」 宮藤「…はい!」 リーネ「……」 彼「いくぞ…!」 ジェットストライカーを履いた彼は、瞬く間に大空へ駆け上がった。 ――待機室にて―― 俺を含めた男性兵達が待機している。 俺「…ん?(あれはジェットストライカー…ってことはバルクホルンが出撃したのか)」 窓の外を覗くと、ウィッチが高速で飛び立っていき直ぐに見えなくなった。 あぁ、これでネウロイも倒せて、やっと蒸し暑い待機室から出られる… しかし溜息を吐きながら腰を上げ再度窓を見ると、空から急接近する異変に気付いた。 俺「えっ…?」 ――司令室にて―― ミーナ「なっ!?基地周辺に、大量のネウロイが発生!」 何処から発生したのかも分からない多くのネウロイが、基地の周りを囲みながら侵攻してきた。 坂本『なに!?』 ミーナ「(まさか、美緒達が撃墜に向かったのは…囮!?)基地にいる全ての隊員は護衛に向かって!私も出撃するわ!」 基地に残った6人のウィッチ達が出撃する。 二度目の警報が鳴った―― ――基地の周辺にて―― 兵士「武器を用意しろ!どうして奴らすぐ近くに出てきたんだ…!」 基地の周りはすでにネウロイに囲まれてしまっている。基地にいる大勢兵士は、初の防衛態勢により必死になって戦闘準備に取り掛かった。 どういうことだ!?こんな展開は無いし……やっぱり、未来が変化しているのか……!? 「―――ぁぁあ!!」 ビームが降ってきて、地響きと爆風が粉塵を巻き上げた。 人の叫び声…だれか巻き込まれたのか…!? 『…き、基地の対空砲火が破壊されました!これでは』 兵士「くそ、手持ちの機銃で小型ネウロイを狙え!」 無線からも兵士達の必死な声が、ひっきりなしに聞こえる。 信じたくない光景が目の前に広がっていた。大量のネウロイが浮遊し、しかも基地めがけて攻撃している。 あの時と…同じ………戦争… 兵士「おい!銃を持て!」 俺「は…は……は…い」 目の前に映る多くのネウロイにより、火に包まれた街を思い出して俺は震えが止まらなくなった。恐怖で立ちすくんでいる。 先程の爆発が起こった場所へ向くと、何人かの兵士が地面に顔を伏せ倒れている。 基地はずっと安全だから、安心していられる。雑用でもいい、あんな怖いものと戦うよりマシだ。ウィッチ達がなんとかしてくれる。俺は死にたくない。誰よりも生き残りたい。 本当は心の中でそう思っていた。 隠しても隠しきれない。ネウロイを倒したい、もし魔法力があればと俺は自分に言っていたが、今は違う。 すぐに…逃げ出したい……早く、ここから…… 兵士「あ、あっ、ウィッチがきたぞ!援護しろ!天使達に当てるなよ!」 6人のウィッチ達、昨日あんなに楽しそうに食事をしていた少女達がネウロイと戦っている。 俺「よ…よかった…」 宮藤たちだ…! 自分の命が助かることに、安堵を覚える。 しかし、 バルクホルン「くっ!……手強いな…!」 バルクホルンが大型の裏へ回り込み銃弾を撃ち込むが、ネウロイの装甲が堅く、ダメージを与えられない。 ミーナ「トゥルーデ!近過ぎよ!あなたはまだ回復していないのよ!?」 バルクホルン「しかし、今は少佐達が戻るまで耐えなければ……!」 サーニャ「打ちます…!」 フリーガーハマーが命中し、堅い装甲がはがれた。 ミーナ「今よリーネさん!そこを狙って!」 リーネ「はいっ!」 だがリーネの放ったライフルの弾は瞬時に回復した装甲に当たってしまう。 ネウロイは基地侵略を完遂するためか、今迄の敵機とは一線を越えた速度と性能を兼ね揃えていた エイラ「弾いた!?」 ミーナ「再生速度が速い…!」 一度剥いた装甲がすぐに再生し、銃弾を弾く。これではコアを見つけるどころか、傷一つ与えることが出来ない。 攻撃を受けたため、ネウロイは更に激化し反撃する。 体勢を変えたネウロイが俺達がいるところをめがけて光熱線を放った。 大型ネウロイ「――!!!」 俺「…え」 死にたくな…い……―― 涙が溢れ出た目を閉じて、自分の死を感じ、一瞬、自分の弟を思い出した―― 宮藤「――はぁぁぁあ!!」 目を開けると、そこには宮藤が間一髪のところでシールドを張っている。 宮藤「早く…逃げてください!」 俺「あ……あぁ……」 そうだ…宮藤がビームを食い止めてくれている…いまのうちに逃げなくちゃ…助からない… しかしシールドを張っている宮藤の真横に小型のネウロイが接近し、狙いを定めた。 俺「あっ…危ないっ!」 叫んだときにはすでにビームが放たれていた。宮藤が横からのビームに反応する。しかし、今シールドの位置をずらしたら俺に当たってしまうことを宮藤は分かっていた。 彼「宮藤ィィィィィィ!!」 その時、高速で飛んできた彼が横からのビームをシールドで防いだ。 宮藤「彼さんっ!」 彼「悪い、遅れた。しかしこんなことになってるなんて」 俺は彼がジェットストライカーを履いていることを知る。そうか、バルクホルンではなく彼が。彼と再会した宮藤の嬉しそうな顔が目に入った。苦しくなる。 俺「!…かっ、彼少尉ー!」 その時、彼の真下から、もう一体の小型のネウロイが迫り、俺は咄嗟に声を上げた。 だが、もう遅かった。 彼「うぁぁぁあ!」 ビームが右足のストライカーに命中し、彼が吹っ飛んだ。被弾によりジェットストライカーの不良が更に悪化する。彼の魔法力を吸い、基地の後ろの陸地まで、被弾部分から漏れる煙が不規則な軌道を描いて飛んでいく。木々が生い茂る森のところで見えなくなった。 彼が墜落した。 宮藤「…彼さぁぁぁぁぁんっ!」 俺はその一部始終を見ていた。墜落した彼と、泣き叫ぶ宮藤。 嘘だろ……でも、だからって…俺がいたって…何も出来ない…… 俺は怖くなって、足が勝手に逃げ出していた―― 俺「はぁっ…はぁっ…はぁっ…はぁっ…!」 さっきの光景で、俺は指先まで恐怖で震えていた。 どこかへ…どこか安全なところへ……! 基地の後ろへと走っていく。すると無線で聞いた、破壊された対空砲火の位置まで来た。俺はそのまま走って通り過ぎようとする。 そうだ、早く…逃げな―― 「彼少尉はどこに墜落した!?」 「ここから三時の方向、約5km離れたところです!しかし車で救助に向かったとしても、ネウロイの的です!」 その兵士達の会話を聞いたとき、俺は立ち止まった。 彼の話だ… 彼が被弾した時、俺がもっと早くネウロイに気付いていればと自分を責めた。 でも……それと同時に心の奥底では、俺は喜んだんだ……彼が、いなくなるって…… そうすれば…宮藤はきっと……俺に…… 諦めたのに…なんで…宮藤を ……… 彼が…彼が……いなくなったとしたら……どうなる…… 『そこから5kmですね…!』 「リネット曹長!?」 俺「え…?」 兵士がやりとりしている無線機からの声を聞き、ふと空を仰いだ。 そこには彼の墜落地点へ急行するリーネの姿があった。 俺「リーネ…」 ペリーヌ『リーネさん!?』 ルッキーニ『ネウロイの攻撃が激しすぎて…近づけないよぅ!』 坂本『駄目だ宮藤!お前がここからいなくなったら誰がこの基地を守るんだ!』 宮藤『でもっ、彼さんが…彼さんがっ…!』 『嫌だよこんなのっ…彼さん…彼さぁん!彼さぁん…!』 無線機から聞こえてきたのはリーネの声だけでなく、戦っているウィッチ達の声と、泣き叫ぶ宮藤の声だった。 宮藤…… リーネの行く手は、彼が墜落した周辺に浮遊する多数のネウロイに邪魔されてしまう。抵抗することで精一杯だ。 リーネ『そんな…』 ……彼が…いなくなったとしたら… 宮藤は………俺に振り向くのか? いや、彼が死んで、それで振り向くなんて…… どうすればいい……俺は…宮藤を救えないのか? 何も出来ない、それにどうせ救っても報われないんだ… 彼と宮藤が惹かれ合ってる限り… 宮藤『彼さんっ…』 …彼の名前なんて呼ぶなよ でも、それでも、もし俺でも…彼女を救えたら、救いたい。 悲しんで欲しくない。 どうしても笑顔でいて欲しい。 俺は魔法も使えない。ネウロイと戦うこともできない。 なら俺にできること、俺にしかできないことは…… ふと自分の家族である、自殺した弟をまた思い出した。 …この世界でも、俺はこの先もどうせこのままで死んでいく… …ならせめて今だけは、やるんだ。 ―― リーネ「これだと彼さんのところにいけない…」 幾ら倒せども湧き出るように浮遊する小型ネウロイの壁を突破出来ない。ましてやリーネ一人だけでは。 『…ーネ』 リーネ「えっ?」 インカムから雑音と共に聞き覚えのある声がした。 俺『リネット曹長…!』 リーネ「俺さん!?」 俺『…俺はまだ…』 リーネ「…え?」 俺『俺はまだ…宮藤さんが好きです。…応援するだなんて嘘です…諦めきれません』 リーネ「…俺さん」 俺『だから…どうか、力を貸してください…車の無線でまた通信します…!』 そう言って俺は無線を切った。 リーネ「……はい!」 ―― その時、俺はふと思った。 彼が主人公でなく俺が本当の主人公であるから、この世界に来れて、このまま宮藤ではなくリーネと惹かれ合う、いわばリーネルートの世界なのではないかと。 俺が宮藤に惚れたのも、リーネと知り合う理由だからではないかと。 だから俺は、この世界で主役として生きられると。 現実と別世界が混同している為か、そう思えることで自分を奮い立たせた。 兵士「お、お前…なんて勝手な」 俺「……彼少尉が…墜落した地点はここから5kmって言いましたか?」 兵士「?あぁそうだ、少尉が墜落したのはあの地点だ」 その兵士は煙が上がっているところを指で示す。 俺「…車を使わせていただきます」 俺はすぐ近くの車両庫へ走り、手前の車の車両番号を確認して鍵置き場からそのジープの鍵を取る。 咎める兵士の腕が俺の肩を掴んだ。 兵士「おい、さっきから一体なんだ!そんな許可は下りていない――」 この世界の主人公なんだ俺は、絶対に… 奇跡が起きたんだから、この世界に来れたんだから…きっと選ばれたんだからここにいるんだ! だからこのままならリーネと恋に落ちることだって、絶対出来るんだ…! せめてこの世界でなら…幸せになるぐらい、いいだろ! 俺は主人公だから死なない、俺だけにできるんだ…! それでも手は恐怖で震えたままだ。 俺「…俺が……彼少尉の救出に向かいます」 そして、リーネよりもやっぱり頭に浮かぶのは、宮藤の顔だった。 つづく 次回予告 この世界に来ても、俺は変わらなかった。 でも今はやるべきことがある。いや、ここから変わるんだ。 宮藤のため、リーネと共に俺は彼の墜落地点を目指す。 いつか振り向いてくれることを信じて。 次回、第4話「じぶんのために」
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アーティスト SCRIPT 作詞 渡邊崇尉 作曲 渡邊崇尉 編曲 SCRIPT 時間 3 53 収録作品 青春グローリー(M-2) 【読み きみだけのすとーりー】 【タグ 2005年 SCRIPT き アルバム未収録 渡邊崇尉作品 秋山浩徳参加曲】
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世界のどこかに女だけの住む国があった。市街を囲む頑丈な城壁、そしてそれを抱擁するかのような森林。 そのため国は長い間栄えたが、ある一晩のうちに滅びてしまう。 後代の宗教家たちはこぞって云う。天の神の罰を受けたのだと。つまるところ父なる神を疎かにした報いだと。 しかし私はそうは思わない。彼女らが一晩にして消えたのは、神の炎のせいでも、また神隠しのせいでもない。 ただ誰かの腹の中におさまったというだけの話なのだから。 月は分厚い雲にかくれて見えなかった。私は秩序だって林立するブナの奥を見極めようと、赤い瞳を細めた。 森の異変に気づいたのは、ほんの半刻まえだった。季節風がもたらす木葉のざわめきに混じって、 なにか聴き慣れぬ音が耳に這入ってきたのだ。 何かが近づいてきている。 そう確信をもった時、わたしの四肢に緊張がはしった。早くここから逃げなければいけない。 小さな異変はまもなく確かな気配に変わり、いまや無作法な客人のごとく、 閑静な夜の森を踏み荒らしているのだ。私は身を隠していた潅木から飛び出した。 わたしの目は夜目がきく、たとえどんな外敵も、この暗闇のなかでは私の小さな身体を捉えるのは困難だろう。 そう思った時だった。私の首に、小さな矢が刺さった。ひゅうという気の抜けた声をあげて私は絶命した。 わたしの死した身体に近づく者がいた。そしてそいつは無礼な事に、まだ温かい私の両耳を掴むと軽々と持ち上げた。 「こいつはいいや。あの国に攻め込むまえに、ちょこっとばかし腹ごしらえをしよう。丸々太った、良いウサギだ」 私はそいつの汚い胃の中におさまった。 ひんやりと冷たい石造りの窓の縁に腰掛けながら、アンネは眼下に広がる黒い森をじっと見つめていた。 時計塔の鐘が午前十二時の鐘を打つ音が聞こえた。 「異常は、なしと」 古びた羊皮紙に印をつけると、アンネは部屋の奥の階段を振り返った。 そろそろ交替の兵士がやってくる時間なのだ。まもなく石畳をうつ軽快な足取りとともに、 蝋燭をもったミアの姿があらわれた。 「見張り、ご苦労様ですぅ」 そう言うとミアは、不恰好な椅子を引き寄せて座った。蝋燭が投げかけるオレンジ色の光線が、 彼女の美しい頬を際立たせていたが、皮肉にも同時に、眠たげな瞳をも際立たせてしまっていた。 彼女の太すぎる神経にはときどき辟易させられるときがあるが、このときがまさにそれだった。 「時間通りにくることは讃えるけど、職務怠慢で兵長に訴えるわよ」 アンネは眠そうにしているミアの顔を睨みつけた。 「そんなに怒らない怒らない。こんな夜中に、誰が攻めてくるって言うのよ。よっぽどのものづきか、もしくは――」 アンネはミアの声を遮った。「それでも仕事は仕事よ。だいたい、噂は聞いているだろう? 狩りに出た者数名が、 先日からいまだ行方不明なんだ、もし戻ってきたら、私たちがいち早く下に知らせて、城門を開けないといけない」 ミアはいかにもつまらないと言いたげな表情で、しきりに爪をいじっている。アンネは憤怒にまかせて机を強く叩いた。 ミアは飛び上がりそそくさと姿勢を正した。 「だから、叫ばないでってばぁ。そうだ、いいものをもってきているのよ」ミアがポケットをまさぐる。 「ほら、これよ」 彼女が取り出して机に置いたのは酒だった。見張り中に酒。 これがもし兵長の耳にでも入ったりしたら――想像してぞっとした――間違いなく首が飛び、 翌日から私たちは晴れて浮浪者の身だ。アンネが瓶に入った琥珀色の液体を唖然として見つめていると、 ミアは席を立ち上がるなり彼女に擦り寄る。 「ねぇ、ちょっとだけん。ちょぉっとだけだから」 甘い猫撫で声とともに、ミアの形の良い唇が迫ってくる。アンネは窓際まで後ずさりしたが、 すぐに背中が窓の縁にぶつかってしまう。 「や、やめなさいっ、こんな時に・・・・・・もし誰かに見られでもしたら――違う、じゃなくて、 見張りを続けないといけないから、いまはだめ、やめなさいってば」 ミアを引き剥がそうとその細い肩を掴んだとき、不意に窓の外で音がした。振り返ると窓の外から部屋の中に、 梯子のてっぺん部分が突き出していた。なぜ? とアンネは不思議に思った。 「ぎゅぴ」 浮かんだ疑問符に妥当な解答を与えるより早く、アンネの頬に温かい液体が降りかかった。慌てて視線を戻すと、 ミアの顔が潰れてなくなっていた。驚きのあまりミアの肩を力無く放すと、彼女はその場にどさりと崩れ落ちた。 部屋の隅の暗がりになにかいた。 「ぐへへ、感心しないなぁお穣ちゃん。見張りはちゃんとしとかないと、だめだって、言われなかったのかな」 最初は部屋の中に子供がいるのかと思ったが違った。そいつは確かにアンネの臍あたりまでしか背がなかったが、 暗がりから歩み出たやつの顔はむしろ老人のそれに近かった。髪は脂ぎった黒髪で不潔に絡み合っていて、 頬から顎にかけてたるんだ皮膚が幾重にもなり、醜い吹き出物により全面を覆われている。 猛禽類のように鋭利な眼は飛び出ていていまにもこぼれおちそうだ。 男? 怪物? は片手に自身の身体ほどもあろうかという棍棒を持っていた。 棍棒には血液と肉片がくっついている。足元でミアの身体が魚のように痙攣をしていたが、やがて止まった。 アンネは窓に背を向け男に向かい合うと震える手で鞘から剣を抜き取り構えた。 床に広がったミアの血液が靴に滲みこむ感触を感じながら、アンネは目下のところ、 この恐るべき侵入者をどうやって城内に知らせようかという方策をめぐらせていた。 市街のぐるりを囲む城壁の四隅に設けられた見張り部屋の尖塔部分には、危険を城内に伝えるための鐘が設置されている。 するとその尖塔の下部にあたるこの見張り部屋には、鐘を鳴らすためのしかるべき紐が垂れ下っているわけだが―― 「お穣ちゃん、俺の事じっと見て、惚れたかい?」 件の紐は化け物のやや右後方に、我関せずと垂れ下っているのだ。アンネが心の中で見張り塔の設計者に毒づいたのは言うまでもなかった。 「賊、なにが目的だ」 怪物ににじり寄りながら、アンネは鋭く言い放った。怪物が顔をあげる。アンネはその顔のあまりの醜さに吐き気を催した。 「目的?」 怪物が小首を捻りながら不気味に哂った。耳まで裂けた三日月状の唇には、内縁に沿って鋸のような歯がびっしりと並んでいる。 アンネの背に悪寒がはしった。あの歯は見たことがある。 ”生肉を好む歯だ” 「もう一度きく、侵入した目的はなんだ。場合によっては、減罪の余地があるかも知れない」 アンネは既に死体となった友人に心の中でしきりに謝りながら、そう口にした。そしてまた怪物ににじり寄った。 減罪。これはまったくの嘘だった。できるならすぐにでも叩き斬ってやりたかった。が、敵わないのはわかっている。 こちとら実践で剣など握った事のない見張り兵なのだから。 「俺はただ、腹が減ってるんだよ。さっきからぐぅぐぅ鳴りっ放しで、止まりゃしねぇ。さっき少し喰ったんだが、あんだけじゃ、腹の足しにもなんねぇよ」 化け物は顔を伏せて腹をさすった。そこでアンネははもう一歩分、化け物に近づく事に成功したが、 そのとき最悪な事に膝まで震え始めた。まるで子鹿のように。 「は、腹なら、そうだ。パンか、ワインか? それならそこのテーブルにたくさん――」 あいかわらず腹をさすっている怪物にアンネは言った。そしてテーブルのうえの皿を引き寄せて、食料を差し出した。 そのときアンネは不思議な感覚に襲われていた。何かに焦らされているように心臓の鼓動が高まり、ちょうど――乞食が貴族に施しを受けるときのように、 怪物に対してご機嫌取りを行なっているような気がしてならないのだ。 違う。アンネは強く否定した。違うのだ。そう、これは鐘を鳴らすための合理的な手段なのだ。だからだからだからだから、 自分は何かに怯えているわけでもなく、ましてや助かろうと――潰されたミアの顔――怪物に譲歩しているわけでもなく、 そこでアンネは目の前の光景に呆然と口を開け、その思考はまもなく停止した。怪物がアンネの差し出した皿を手で払ったのだ。 石床の上に皿の落ちる乾いた音。怪物が顔をあげる。アンネは叫びたかった―生肉を喰う歯だ―彼女の大きな眼がさらに大きく見開かれる。 四肢が言う事をきかない。理性が脳の中で火花をあげながら危険を告げているが、本能がその柔らかな肌にナイフを差して机の上に止めて動けなくしている。 ちょうど、獣に睨まれた小動物のように。怪物が口を開ける。そしてその口から臭い息と一緒に穢れた言葉がつむがれる―行方不明の数人―やめて! 彼女は叫びたかった。もう何も言わないで! 「お穣ちゃん、パンはいらない」アンネに、怪物は低い声で優しく囁く。「”俺たち”は”人間”を喰うんだよ」 怪物はアンネの細い首に噛み付いた。 首からアンネの体液を存分に飲み干したあと、怪物は彼女から離れた。 細い首には、鋭利なはによって穿たれた穴が幾つも口をあけている。すると満足げに腹をたたく怪物――ドーリーの耳に、 窓の外から梯子を上がってくる音が聞こえてきた。 「ドーリー、どんな調子だい」 上がってきたのは親友のマモだった。彼は部屋に入るや否や、足元に転がっている魅力的な肉に興奮した。 「お前にやるよ」 ドーリーは得意げになって言った。すぐさま、マモが顔を潰されたミアの衣服を剥ぎ取る。 「俺はこっちのが好きなんだ」 さっそくポケットからよく磨かれたナイフを取り出して、ミアの豊満な乳房を丁寧に切り取り、大口を開けて呑み込む。 もう片方も食べてしまうとマモは満足げにげっぷした。 「突入の準備はどうだい」 ドーリーがマモに聞いた。 「この下に大勢集まっている、正門はいつでも開くよ。みんな腹をすかせている。いつでもいいよ」 「そうかい」ドーリーは立ち上がって、ミアとアンネの身体を軽々と持ち上げる。「それならこれは、前祝だ」 ドーリーは二人の身体を窓の外に放り投げた。まもなく下からは肉を咀嚼する生々しい音が聞こえてきた。 「いいのかい」 マモが名残惜しそうに云った。 「あの穣ちゃん、あれだと何ものこらねぇな」ドーリーが笑いながら云う。「さぁて。楽しい狩りの始まりだ」 ドーリーは天井から垂れ下っている紐を勢いよく引っ張った。危険を知らせるために。 マーリ家の女中ケイトは二階の女中部屋にあるクローゼットのなかで縮こまり耳を塞いでいた。彼女は恐ろしい現実から逃避しようと、 かたく瞑ったまぶたの裏で楽しかった出来事を必死になって思い出しそうとした。 先日のルーシーお嬢様のお誕生日。華やかなドレスと品の良いアクセサリで着飾ったお嬢様の姿を見たとき、 胸に熱い感情が込み上げてきたのをケイトはありありと憶えている。なんといっても、 ケイトは少女の幼い頃から――ルーシーがまだ一人で立てない頃から――身の回りのお世話をさせてもらっているのだ。 誕生会で給仕を務めながら、ケイトはルーシーの温かい視線を何度となく感じた。少女もまた、 自身に向けられるケイトの愛情を残らず受け止めていたのだ。二人は固い絆によって結ばれていた。 そんなルーシーに、ケイトはおそらく自身の子供の(彼女は若く、まだ男を経験していないが)それ以上の敬愛をもって仕えていた。 ルーシーは今年で十三だった。体つきはまだほっそりとしていたが、いたるところに女性らしさが萌え始める時期である。 容姿は極めて美しく、小造りの輪郭のなかに宝石をちりばめた様に目鼻が整列し、桃色の唇からはいつも真っ白な歯と笑顔が咲いていた。 ルーシーは歌う事が好きだった。暇を見つけるとテラスに出て、自慢の声を太陽や月や星座の英雄達に披露していたし、 彼らもまた物音ひとつ立てずに美しい声音に聴き入っていた。 ケイトはルーシーの歌声が好きだった。仕事中に聴き入ってしまって、女中頭に叱られた事は数知れない。 少女の声は、ルーシーの耳を魅惑する何かを持っているようだった。だからケイトにとって、 ルーシーの声を拒んだのはこのときが初めてだった。 ケイトは耳を塞いだままクローゼットのなかでよろよろと立ち上がり、板の隙間から部屋の中を恐る恐る窺った。 ベットのうえには手を縛られ衣服を剥ぎ取られたルーシーの白い裸体があった。股を大きく割り開かれた少女は、 悲鳴をあげながら小人に犯されていた。 ケイトはその場で失神した。 大正門が開くやいなや、ドーリーとマモの二人は意気揚々と市街に躍り出た。仲間たちが次々と手近な家々に押し入っていくの横目に、 二人はメイン・ストリートに並ぶ建物を慎重に物色していた。女の悲鳴があちこちからあがり始めた。 「分別なく狩りをしたって、おもしろくもねぇ。それに下の人間は臭くてかなわねぇからな」 ドーリーがそういうと、マモは同意した。 二人が狙っているのは裕福な家の清潔な女だった。ほどなくして二人は自分たちのお眼鏡にかなう家を発見した。 石造りの豪勢な建物で、アプローチには人間の像が門番のように立っている。家の明かりはすべて消えていた。 二人が棍棒で扉を壊しきるのには一分とかからなかった。まもなく悲鳴があがって、家の奥から女中らしき女数人がナイフを持って出てきた。 ドーリーは彼女らの頭を一撃で吹き飛ばした。 二人は殺した女の手足を齧りながら屋敷の奥へと進んだ。階段を見つけると二階に上がった。 「ドーリー、どうやらお楽しみを見つけたようだぜ」 マモはそう言うと、ドーリーの視線を薄暗い廊下の先へと促した。そこには模様の彫られた両開きの大扉が威厳を湛えながらどっしりとかまえていた。中から人間の気配がした。 ドーリーは女中の手を口から吐き出すと、さっそく扉を開けた。広い部屋のなかにはネグリジェを着た女とまだうら若い小娘がいるだけだったが、 ドーリーとマモは思わず唾を飲んだ。一目見ただけで、極上の獲物だと悟ったのだ。ネグリジェを着ている女のほうは、 手に見事な装飾の施された長剣を持っていたが、ドーリーとマモの二人はそれを気にせず話し合いを始めた。 「俺は大きいほうだ」 ドーリーが言った。 「じゃあ俺は小さいほうだ」 マモが答えた。二人は獲物ににじり寄った。そして獲物の恐怖を存分に味わった。 ネグリジェを着た女がドーリーの頭めがけて長剣を振りおろした。しかしその長剣は役割を果たすことなく石床に当たり砕けた。 ドーリーは小さな身体からは想像できないほどの力を発揮すると、女を部屋の端に追い詰めていった。 一方、マモは残酷な追いかけっこに興じていた。少女が右往左往するのを見てにたにた哂いが止まらなかった。 「ルーシー、逃げなさい!」 いまや両手を縛られベッドに押さえつけられ、さらにはドーリーに豊満な乳房を舐められている女が少女に向かって叫んだ。 ルーシーと呼ばれた少女は頬に涙を流しながら、手近にあったランプをマモに向かって投げつけると、隙を見つけてすぐさま部屋から飛び出した。マモも続けて部屋を飛び出す。 マモの眼は廊下を懸命に走っていく少女の姿を捉えた。ルーシーは階段を跳ぶように下りた。外に逃げられては面倒だな、とマモが階段を下りながら思っているとき、 逃げる少女は玄関とは反対の方向へと消えた。マモが一階の踊り場に着いたとき、廊下に並んだ部屋のひとつから切迫した声が聞こえてきた。 「ケイトっ! ケイト、どこなのっ」 マモはノブを回し扉を開けた。そこは女中部屋だった。部屋の左側には安物のクローゼットと鏡台があり、 反対側には簡素なベットが置かれている。そのベットの手前で、ルーシーは泣き崩れていた。 マモが近づくと、少女は顔をあげてきっとマモを睨んだ。 「あなたが、ケイトを殺したのね」 その声には果てしない憎悪がこめられていた。マモはさっきドーリーが殺した女中のことを思い出した。きっと少女の言うケイトはその中の一人だったのだろう。 しかし、いまとなってはそれを確認する事はできない。どの死体も顔面を吹き飛ばされているのだから。 「あぁ、たぶんね」 マモは嘘が嫌いだった。だから正直にそういった。少女は顔を伏せて涙を流した。ひとしきり泣いたあと、少女は顔をあげた。 涙に濡れたその顔には何もかもをあきらめたような表情が見て取れた。 「好きにしなさいよ」 ルーシーが言った。 「言われなくても」 まずマモはルーシーの手足を縛り、衣服を剥ぎ取った。思いのほかルーシーは抵抗しなかった。 無遠慮なマモの視線が肌の上を舐めているときひとつも声をあげなかった。 マモは少女の美しさに感嘆した。形の良い鎖骨と、小さな乳首をつけた控えめな胸。細い腰はまだ幼さの残る臀部に滑らかな曲線を描いて繋がっており、 その中心には萌え始めた海草のような陰毛が坐っている。太股の肌は絹のようで、マモ伸びる舌を禁じえなかった。 全身を丹念に舐めまわしたあと、マモはルーシーの股を開いた。その時になって初めて、ルーシーは抵抗の声をあげた。 「おねがい、それだけはやめて、わたしはじめてなの」 マモは少女の嘆願を無視した。自身の性器を取り出すと、少女の性器にあてがった。少女の性器は濡れていたが、 それは愛によるものではなくただ自己防衛本能によるものだった。 「いやっ、助けて、ケイトっ、ケイト!」 マモは腰を押し進めた。少女は叫び声を上げたが、マモの腰の動きはまるで弱まる事を知らなかった。少女の性器から破瓜による少量の出血が見て取れた。 快感が高まっていくにつれて、マモは少女の乳房を噛んだり、太股に歯を立てたりした。少女の肌のいたるところから血が流れ出て、 その度に膣が締まるとマモはさらなる快感を得ようとさらなる暴力を振るった。 行為は半刻に及んだ。幾度となく少女の膣の中に射精してぐったりとなったペニスを引き抜くと、膣穴からは精液があふれ出した。 少女は股を閉じる気力もないのか、中空をぼんやり見つめたまま荒い息に肺を上下させている。かすかに動いている口からは、ケイトという言葉が聞こえた。 死んだ魚のようにぐったりとしているルーシーを見つめているとマモはこの少女を食べてしまうのが惜しいきがした。生かしておけば、 こうやって何度も何度も楽しめる。我ながら名案だとマモは思った。さっそくルーシーに向かって提案してみた。 「どうだい。俺とこないかい。助けてあげるよ、殺さないし、食べない。約束するよ」 ルーシーの眼が動いて、マモを捉えた。少女はマモの顔めがけて唾を吐きかけるとこう言った。 「くたばれ」 ケイトは夢を見ていた。ルーシーと自分が花畑で手をつないでいる夢だ。ルーシーは自分に花の冠を作ってくれた。 ケイトは敬愛をこめてルーシーの額にキスをした。二人が花に囲まれて坐っていると、急に雲行きが怪しくなり、空で雷鳴が鳴り始めた。 急いで帰りましょう、とルーシーの手を握り立たせようとすると、ルーシーはそれをかたくなに拒んだ。ケイトは力を込めてルーシーを引っ張った。 けれどルーシーは立ち上がらない。すぐ傍で雷が鳴った。ケイトは思わずルーシーの手を放した。するとルーシーと自分との間に地割れが起こって、まもなく二人の間を別ってしまった。 ケイトはルーシーにあやまった。地割れはどんどん深くなって二人の距離はみるみるうちに広がっていく。ルーシーは仕方ないのよと言った。 ケイトはあやまった。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。 ケイトが眼を覚ますと、頬がぬれていたのに気がついた。自分は一体どんな夢を見ていたのだろう。とんでもない悪夢だった気がする。 でも、どんな悪夢だったのか思い出せない。 周りが真っ暗なのに気づいた。手探りをすると手の平に衣服の感触があったので、すぐに自分がクローゼットの中にいる事がわかった。 ケイトはクローゼットから這い出た。まぶしい陽光が目に滲みた。外はもうすっかり朝だった。格子ガラスを通してメイン・ストリートが見渡せる。 城壁の向こうから幾筋もの煙が上がっているのが見えた。足が震え始めた。 ケイトは見ないようにしていた――ベットの上――”ソレ”から視線を逸らしながら何事もなかったかのように寝巻きを脱ぎ仕事着を着た。ケイトの鼻腔を生臭い死臭が突いた。 ベットの上にはルーシーの死体があった。死体は裸のまま仰向けに寝かされていた。生きたまま解体されたのだろう、顔は苦痛に歪み、 眼は刳り抜かれて真っ黒な穿穴を天井に向けている。鼻と耳はそげ落とされている。両方の乳房は丁寧に切り取られてなくなっている。 両方の足と腕は切断されて無かった。腹の皮膚が丸く切り取られ、中の内臓が無くなって腹腔がぽっかりと口を開けている。淫核には何本もの針が刺さっている。 性器にはナイフが突っ込まれている。かつて美しい詩と声を紡ぎだしていた口には抉り取られた子宮が突っ込まれている。 ケイトはその場に崩れ落ちてごめんなさいと謝りつづけた。彼女は部屋に近づく気配に気がつかなかった。 女だけの住む国続き
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autolink DC/W23-023 カード名:ふたりだけのひみつ カテゴリ:イベント 色:黄 レベル:1 コスト:1 トリガー:0 このカードを思い出にする。 記憶 思い出置場にこのカードがあるなら、あなたのカード名に「音姫」?を含むキャラすべてに、パワーを+500。 これで、わたしたちは一心同体だからね レアリティ:U illust. 12/12/29 今日のカード。
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桑原潤:ひと夏だけの旋律2 合計41+3枚 上級 9枚 ジャベリンビートル×3 セイバー・ビートル×3 ヘラクレス・ビートル×3 下級 10枚 ギロチン・クワガタ×3 クワガタ・アルファ×3 電動刃虫×3 融合呪印生物-地×1 魔法カード 18枚 ガイアパワー×3 契約の履行×1 高等儀式術×1 再融合×1 死者蘇生×1 貪欲な壺×1 早すぎた埋葬×1 封印の黄金櫃×1 孵化×3 融合×3 ライトニング・ボルテックス×2 罠カード 4枚 ジャスティブレイク×2 正統なる血統×2 エクストラデッキ 3枚 クワガー・ヘラクレス×3